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平成27年第1回臨時会
第 1日 1月22日
○(議事日程)

第1回守山市議会臨時会会議録

  1. 議 事 日 程
     第1. 会議録署名議員の指名
     第2. 会期の決定
     第3. 議第1号(平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号))
            市長提出
            提案説明
     第4. 議案質疑(議第1号)
     第5. 委員会付託(議第1号)
     第6. 議第1号
            各常任委員長より委員会審査結果報告
            質疑、討論、採決

  2. 本日の会議に付した事件
     日程第1. 会議録署名議員の指名
     日程第2. 会期の決定
     日程第3. 議第1号(平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号))
            市長提出
            提案説明
     日程第4. 議案質疑(議第1号)
     日程第5. 委員会付託(議第1号)
     日程第6. 議第1号
            各常任委員長より委員会審査結果報告
            質疑、討論、採決

  3. 出席議員は次のとおりである。
     1番  松 葉 栄太郎          3番  國 枝 敏 孝
     4番  新 野 富美夫          5番  石 田 敬 治
     6番  田 中 仁一郎          7番  西 村 利 次
     8番  筈 井 昌 彦         10番  山 崎 直 規
    11番  澁 谷 成 子         12番  小 西 孝 司
    13番  下 村   勳         14番  奥 野 真 弓
    15番  小 牧 一 美         16番  高 田 正 司
    17番  藤 木   猛         18番  田 中 国 夫
    19番  廣 實 照 美         20番  森   貴 尉
    21番  本 城 政 良         22番  池 田 眞 二

  4. 欠席議員は次のとおりである。
     9番  中 野 隆 三

  5. 会議に出席した説明員
        市長          宮 本 和 宏
      上記の者に委任または嘱託を受けた職員
        副市長         秋 山 新 治
        教育長         上 路   博
        政策調整部長      島 戸 克 浩
        危機管理局長      松 岡 幹 雄
        総務部長        川那辺 守 雄
        環境生活部長      井 入 秀 一
        環境生活部理事     原 田 秀 雄
        健康福祉部長
        (兼)こども家庭局長  竹 村 隆 夫
        健康福祉部理事     木 村 芳 次
        都市経済部長      大 崎 次 郎
        上下水道事業所長
        (併)都市経済部理事  大 嵜 耕 造
        都市活性化局長     金 森 修 一
        教育部長        冨 田 一 男
        市民病院事務長     寺 田 巳喜男
        財政課長        細 谷 修 司

  6. 会議に出席した議会事務局職員
        局長          北 野 豊 弘
        書記          西 木   弘
        書記          北 脇 嘉 久
        書記          西 田   剛
        書記          貝 増 則 彦

             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
                    開会 午前9時30分
 
○議長(池田眞二) 皆さん、おはようございます。
 ただいま定足数に達しておりますから、平成27年第1回守山市議会臨時会は成立いたしました。
 よって、これより開会いたします。
 日程に入るに先立ちまして、諸般の報告をいたします。
 本臨時会に市長より提出されました案件は、予算案件1件であります。
 よろしく御審議のほどお願いいたします。
 以上で諸般の報告を終わります。
 これより本日の会議を開きます。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第1 会議録署名議員の指名
 
○議長(池田眞二) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第124条の規定により、14番奥野真弓さん、15番小牧一美さんを指名いたします。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第2 会期の決定
 
○議長(池田眞二) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
 
○議長(池田眞二) 御異議なしと認めます。
 よって、今期臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第3 議第1号(平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号))
 
○議長(池田眞二) 日程第3、議第1号を議題といたします。
 事務局長をして議件を朗読いたさせます。
 事務局長。
 
○議会事務局長(北野豊弘) 朗読いたします。
 議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)。
 以上。
 
○議長(池田眞二) 市長より提案理由の説明を求めます。
 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) 皆様、おはようございます。
 急に御審議を賜りたい案件が生じましたので、本日、平成27年第1回守山市議会臨時会を招集をさせていただきましたところ、議員の皆様方には御多忙中にもかかわりませず、御健勝にて御参会を賜り、滞りなく開会の運びに至りましたことに対しまして、厚く御礼を申し上げます。
 本日、臨時会に提出をさせていただきました案件は、予算案件1件をお願いするものでございます。
 本日、提案をいたしました案件につきまして、提案理由を御説明申し上げます。
 議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)についてでございます。
 まず1点目は、昨年9月に医療的ケアが必要なためにスクールバスにて養護学校への通学が困難な児童生徒の保護者による自家用車などの送迎の負担軽減を図るべく、滋賀県から障害福祉サービスの中の移動支援事業を活用した実証研究事業の受託要請が県内市町にございました。
 原則として県立養護学校の通学支援は県において行うべきものと考えるものでございますが、本市から野洲養護学校に通学されている生徒さんの中で、この事業の対象となる方が4名と多くおられる状況であり、保護者からの強い要望もありますことから、昨年12月に実証研究事業を受託する旨を県に回答させていただきました。
 そのような中、このたび移動支援事業者や看護師の手配等の準備が整いましたので、2月2日からの開始に向けまして、51万9,000円で滋賀県から同事業を受託しようとするため、歳入歳出に同額の補正をお願いするものでございます。なお、県の委託は看護師確保等に係るものでありまして、本事業はこれに加えまして障害者総合支援法に基づく本市の地域生活支援事業のうち移動支援事業を活用し、実施するものであります。
 次に、守山中学校校舎の改築事業につきましては、今年度内の契約締結に向け、設計の見直しを行ってまいりました。特に屋根の構造を中心に、鋭意、設計を見直し、平成28年度の2学期から新校舎で授業が再開できるよう工期を設定することとしております。また加えまして、昨年12月末の近畿財務局の指導を踏まえ、限度額を変更することなく設定期間を平成26年度から平成28年度までとする債務負担行為の変更をお願いするものでございます。今後、適正な事務執行に一層留意をしてまいります。
 以上、補正予算につきまして、御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由とさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。
 
○議長(池田眞二) 暫時休憩いたします。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
                  休憩 午前9時35分
                  再開 午前9時45分
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第4 議案質疑(議第1号)
 
○議長(池田眞二) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第4、これより、ただ今議題となっております議第1号について議案質疑を行います。
 発言通告書が提出されておりますので11番澁谷成子さん、15番小牧一美さんの順位により、これを許します。なお、議案質疑の発言時間は30分以内であります。
 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) ただいま議長の御指名をいただきましたので、発言通告に基づき議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)、医療的ケア児童生徒通学の支援実証研究事業の受託について質問いたします。
 これまで医療ケアの必要な児童生徒の通学における課題について、保護者の方々や子どもたちと一緒にお出かけ市長室などを利用して、現状のお声や思いなどを直接市長に聞いていただく機会がありました。保護者の方々から「日常生活の様子や大変さを市長や職員さんたちに少しでも理解していただけたことは少し前進したとの思いでうれしいです」と言っておられた、そのことが強く心に残っております。
 さらには、野洲養護学校に出向いて、お話を伺ったり現場を見せていただいたりするなど、取り組んできた道のりは遠く長いものでした。保護者の方や公明党の県議会議員と一緒になって取り組んできたことが、ようやくここまで進んできたことを感慨深く思っております。
 県においては、昨年10月から移動支援事業の実証研究を実施する委託先の調整が状況的に厳しいものがあったとお聞きしております。こうした状況にありますのに、守山市でこのたび、補正予算に医療的ケア児童生徒通学支援実証研究事業の受託を上程し、前向きに取り組んでいただくことになり、感謝とともに高く評価できることだと思っております。
 そこで、さらにこの支援事業を進めるにあたって、今回のこの事業について数点質問をいたします。
 まず、市長にお伺いしたいことは、市長はお出かけ市長室で、子どもたちや保護者の方々と会われて、激励をしてくださいましたが、そのときの感想などお聞かせいただければと思います。また、本来この事業は県立学校に関することでありますのでという点から、県が主体となり、それを受けて市が協力して取り組んでいく事業だと考えますが、このたび守山市が率先して前向きにお受けしていただいた思いをお伺いいたします。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、ただいま澁谷議員御質問の医療的ケア児童生徒通学支援実証研究事業の受託について、お答えを申し上げます。
 まずは本市の対応に高い評価をいただき、感謝を申し上げます。
 さきのお出かけ市長室におきまして、澁谷議員も御同席をいただく中で、医療的ケアを必要とする児童生徒と保護者の方々とお会いをさせていただきました。その際、保護者の方々の御苦労について直接お聞きをし、また、たん吸引等の医療的ケアを必要とする子どもたちの姿を直接拝見し、保護者の負担軽減や児童生徒の通学をしっかり支援することが必要であると痛切に感じたところでございます。
 そうした中、今回、実証研究として一定期間ではありますが、医療的ケアが必要な児童生徒さんの通学支援がようやく実現をしたところであります。県立養護学校に在籍をする児童生徒の通学支援については、県教育委員会において責任を持って取り組むべきであり、これまでからも県に対して直接、要望をしているところでございます。
 今後とも県に強く要望を継続いたしますとともに、養護学校へ通学する児童生徒が増加している状況に鑑み、養護学校がよりきめ細かく配置されるべきであると考えております。このことにつきましても、今後とも県に強く要望をしてまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) ありがとうございます。
 生徒さんたちとか児童さんたちと直接触れ合っていただいたという光景は、私の目にもいまだにしっかりと残っていますし、またそういう温かいお気持ちが人の心を動かすんだなということを、あのとき強く感じさせていただきました。
 また、本市には県立とはいえ養護学校が市内にありますので、その活用もしっかりと進めていただくように要望すると言っていただいておりますので、そのことも進めていただければありがたいというふうに思っております。
 続いて、県は教育委員会が今、県議会と議論し対策を考えておられますが、今回、補正予算で民生費県委託費の項目で上程されておりますが、守山市の教育委員会と、また今回答弁をいただくのが福祉部局でありますが、その役割と連携について、お伺いしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、ただいまの澁谷議員御質問の、本市における教育委員会と健康福祉部の役割と連携につきまして、御質問にお答えいたします。
 本来、この問題は県教育委員会において責任を持ってしっかりと対応すべきものであると考えております。今回の本市における補正の対応につきましては、移動支援事業を担当する本市の健康福祉部がしっかりと県の教育委員会部局および障害福祉部局と連携、協議をとる中で対応してきたものでございます。今後もしっかりと連携、協議を行ってまいりたいと、このように考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) しっかりと県教育委員会と福祉部局が連携をとっていただくということですので、また今後とも、あと実証研究ですので2カ月ですけど、その研究もしっかりとまとめていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは次に、健康福祉部理事にお伺いいたします。
 医療ケアが必要な子どもたちの通学については、先ほども申し述べましたが、ここに至るまで長い歴史がありました。さらに課題はまだ山積しておりますが、これまでに至った経過と、これからの課題をどのように思っておられるのかお伺いしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは、ただいまの御質問、これまでに至った経過、そしてこれからの課題について、お答え申し上げます。
 医療的ケアが必要なためにスクールバスで特別支援学校に通学することが困難な児童生徒の保護者におかれましては、毎日、自家用車で送迎するなど大きな負担となっております。そうした中で、県では保護者の負担軽減の対応策を検討するため、移動支援事業を活用した実証研究事業を市町に委託する方法で実施することとし、今年度、県の当初予算に所要の経費を計上しておりました。
 このことを受けまして、昨年9月、県は県内の市町に対しまして、実証研究事業の委託先を公募をいたしましたが、基本的に県立学校の通学支援は県において行うべきであり、また、移動支援事業による通所支援には、車両や看護師の確保のほか、走行中の安全性の問題など課題も多いことから、どこの市町も応募をされませんでした。
 そうした中、今回の実証研究事業は本来、県が主体となって行うべきものであることから、本市は県に対しまして、移動支援事業所や看護師の確保を県みずからが行うとともに、医療事故等が発生した場合の対応は県がしっかりとやっていくということなど、今回の実証研究事業の進め方の見直しを進言をいたしました。
 県では、本市を含めます市町の意見を踏まえた中で、実証研究事業の取り組みを見直した上で、まずは要望の高い湖南地域に対象エリアを絞り込みまして、事業所や看護師の確保を県自身が事前調整するということを行いました。その上で、11月に湖南地域の各市に対しまして、改めまして協力要請が行われたものでございます。
 本市といたしましては、市内に4人の対象者がおられます。また、以前から保護者の皆さんが市長や健康福祉部に対しまして何度も要望されてきたことから、将来に向けた取り組みとして、今回、委託を引き受けることとしたものでございます。
 また、移動支援事業を活用した通学支援の課題につきましては、対応できる移動支援事業所、あるいは看護師の確保が難しいこと、医療的ケアの安全性の確保や、万が一、事故が発生した場合の責任問題などが考えられます。こうした課題を解決し、県内のどの市町も対応できる仕組みづくりが必要になると言えます。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) 守山市が引き受けてくださるまでに、本当にリスクが高い、やっぱり一番市が心配して部局が心配していただくのは、財源とリスクの問題であって、本当にしっかりと、そこら辺は県との連携もしっかりと、また県へ市の思いも伝えて、県にはちゃんとしていただきたいなというふうに思ってますし、私たちもまたしっかりその思いを、市の思いも県のほうに、また県会議員を通じて伝えていきたいなというふうには思っております。
 さらに、今もおっしゃってくださいましたようにリスクを伴いますので、安全を確認するための、今回は実証研究事業ですが、子どもたちへの配慮とかどのように今、考えておられるのか、そこら辺の配慮の点についてお伺いしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは、利用する子どもたちへの配慮、あるいは安全性について、お答え申し上げます。
 今回の実証研究事業の対象となる児童生徒は、主にたん吸引の実施や人工呼吸器の管理などの医療的なケアが必要となります。このような医療的なケアを実施するためには、医師の指示が必要なことから、参加されます4人の児童生徒の主治医から指示書をあらかじめ提出していただきまして、その指示に基づいて同乗する看護師が医療的ケアを行うとしております。
 また、児童生徒の様態が悪化した場合などの緊急時の対応でございますが、まずは救急車の出動を要請することとしており、その搬送先は市内にあります小児保健医療センターとするということを予定をしております。さらに、万一、医療事故等が発生した場合の対応といたしまして、移動支援事業所が医療事故対応の可能な損害賠償保険に加入するものとしております。
 このような安全性に十分配慮した中で、今回の実証研究を進めてまいるものでございます。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) リスクを伴いながら、またその中でやってくださるということですし、また、あってはならないことですけども、やっぱり病気とか障がいを抱えての通学ですので、そこら辺はまたしっかりと、私たちも協力しながら事故に至らないように、また保護者とも一緒になって取り組んでいきたいというふうに思っております。
 3点目ですけれども、1人当たり、今回の補正予算では、2月・3月のみの実証実験ですので、送迎だけの支援との説明を受けましたが、補正予算では51万9,000円ですので、お一人当たり、後でも申し上げますが「月に1回でも週に1回でもいいから本当にゆっくり寝られる日が欲しい」ということもおっしゃっておりましたので、お一人当たり大体何回ぐらい利用できますか。そしてまた、あと、この個人負担等々は幾らぐらいか。あるのかないのか。また考えておられるのかお聞きしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは3点目の1人当たりの利用回数、また個人負担について、お答え申し上げます。
 今回の実証研究事業では、期間中に延べ40回の実施を計画をしております。4人の対象者ですので、1人当たり平均10回の利用をしていただけるものと考えております。また、利用負担につきましては、片道1回の利用につきまして、移動支援事業の利用料として230円、また福祉有償運送の利用料として300円、合わせまして530円の自己負担をいただくというふうに考えております。
 以上でございます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) ありがとうございます。
 負担してでも、やっぱりそういう支援をしていただけるということはありがたいなというように思いますので、よろしくお願いします。
 それで、今回は実証実験ということですので、それをまとめて次年度というのは、県が予算を組んでのことだと思いますが、守山市としての思いとかをどのようにまた県にお伝えいただけるのか。また県が予算を組むことですので、そこら辺の連携とか継続事業というか、新たな県の実施について、どのようなお見通しを持たれておられるのか、お伺いしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは、来年度の事業継続の見込みについてでございます。
 今回の実証研究事業は、県が事業主体として予算化され、市町に委託するという形でございました。県が来年度も引き続き同様の実証研究事業を実施するかについては、現在のところ予算の折衝中のことでございまして、聞いてございませんので御了解をいただきたいと思います。
 以上とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) もう当然そうなるというふうには思うんですけど、この移動支援事業を使っての実施ですので、やっぱり実施するにあたっては、課題もしっかりとつかんでいただきまして、本格的な実施が一日も早く解決できるように、また対策もお願いしたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 最後ですけれど、先ほども申し上げましたが、以前、送迎をされているお母さんから「毎日送迎してほしいとは言わないけれど、自分の体調が悪いときとか、ほかのその子の兄弟の学校行事とかがあるときには、そっちのほうにも行ってあげたいので、そういう日だけは支援をしていただければありがたい」ということもおっしゃっておりましたので、本格的にやっぱり来年度も稼働を、先ほどの質問と重なりますけれども、稼働もお願いしたいなというふうには、しっかりとまとめて、課題もありますけれどもしたいと思いますし、要望になるのか質問になるのかわかりませんけど、来年度取り組むとしたら、大体費用の概算は幾らぐらいというふうに市は考えておられるのかお聞きしたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは最後の質問でございますが、本格的に稼働する場合の費用の見込み等についてでございます。
 移動支援事業の活用は、移動支援事業者の車両に看護師が同乗し、自宅と学校との送迎における安全性の確保に限って検証するというものであり、恒久的な通学支援の手段とは考えておりません。
 そうした中で、恒久的なそういう支援の手段と考えた場合には、膨大な費用を要すると想定をされております。その一方で、県立学校の通学支援につきましては、繰り返しになりますけども県が考えるべきものであるというふうなことでございます。そうした中で、原則としてその費用については、全額、県において負担されるべきものであるというふうに考えております。
 以上でございます。
 
○議長(池田眞二) 11番澁谷成子さん。
                〔11番 澁谷成子君 登壇〕
 
○11番(澁谷成子) ありがとうございます。
 確かにそれは県の動向を見てでないと動けないのは事実だと思いますし、そのとおりだと思います。そこで、さっきから何回も申し上げてますように、しっかりとまた県との綿密な協議を重ねて、また保護者の思いとか意見をしっかりと反映して取り組んでいただきますことをお願いして、この質問を終わります。
 ありがとうございました。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) それでは私は、議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)について、大きく2点にわたりましてお伺いをいたします。
 まず最初に、健康福祉部理事に対し、医療的ケア児童生徒通学支援実証研究事業の受託について、お伺いをいたします。
 この問題は、かねてより本会議でも取り上げ、政府、文科省に対しても直接改善を求めてまいりました。特別支援を要する子どもたち、特に医療的ケアが必要な子どもたちが養護学校に通学する場合、スクールバスにも乗車することができないために、保護者が自宅から学校まで、毎日送迎をされています。私もこの事実を知ってからは何としても緊急に改善しなければならないと求めてまいりました。
 その基本は設置者である県の責任で、義務教育である子どもたちに学ぶ権利を保障するために通学保障をするということです。今回、県の実証研究事業の対象として守山市内で実施されることは、本格実施に向けて一歩前進だと一定評価をしています。その上で、幾つかの点について、お伺いをしたいと思います。
 健康福祉部理事に伺います。
 第1は、守山市が実証研究事業を受け入れた、その理由について、お伺いをいたします。
 第2は、守山市内の場合、その対象者は何人か。そして、その実証研究はどういう形で実施をされるのか。
 第3は、看護師はどのように配置され、その身分保障はどうなっているのか。
 第4は、保護者の個人負担はどうかについてです。
 
○議長(池田眞二) 健康福祉部理事。
             〔健康福祉部理事 木村芳次君 登壇〕
 
○健康福祉部理事(木村芳次) それでは、小牧議員御質問の医療的ケア児童生徒通学支援実証研究事業の受託について、お答え申し上げます。
 御質問1点目の守山市が実証研究事業を受け入れた理由でございます。
 昨年の9月、県が市町に対しまして、実証研究事業の公募を行いましたが、基本的に県立学校の通学支援は県において行うべきであり、また、移動支援事業による通学支援には課題も多いことから、どこの市町も応募されませんでした。
 県では、本市を含む市町の意見を踏まえ、実証研究事業の取り組みを見直した上で、まずは要望の高い湖南圏域にエリアを絞り込み、移動支援事業所や看護師等の確保のための事前調整を県自身が行い、その上で11月に湖南地域の各市に対しまして、再度の協力要請が行われたものでございます。
 そうした中、本市といたしましては、市内に多くの対象者がおられ、また以前から保護者の皆さんが市長や健康福祉部にも何度も要望されてきたことから、将来に向けた取り組みとして、今回の実証研究事業の委託を引き受けることといたしたものでございます。
 次に、2点目の守山市の対象者の数および実証研究の実施方法についてでございます。
 今回の実証研究事業の市内の対象者は4人でございます。また、実証研究の実施方法ですが、まず市は、市内の移動支援事業所2カ所に事業委託をいたします。委託を受けました事業所は、事業所が所有しております車両に看護師を同乗させ、医療的ケアが必要な児童生徒の自宅と学校の送迎を行うものでございます。その中で、送迎ルートや送迎時間、また医療的ケアなどの実施状況について、移動支援事業所から実績報告を受けまして、市が今回の移動支援事業を活用した通所支援についての課題整理をしていくものでございます。
 次に、3点目の看護師の配置およびその身分保障についてでございます。
 看護師の配置につきましては、移動支援事業所が、あらかじめ県が調整をいたしました近江八幡市内にあります訪問看護ステーション、また野洲養護学校の看護師を移動支援事業所の車両に同乗させるものでございます。また、乗車します看護師は、今回の実証研究事業のために移動支援事業所と個別に雇用契約を結び、医療的ケア業務に従事するものでございます。なお、移動支援事業所は、万が一の医療事故等に対応するため、損害賠償保険に加入するものとしております。
 4点目の保護者の個人負担についてでございます。
 片道1回の利用につきまして、移動支援事業の利用料の230円、そして福祉有償運送としての利用料の300円、合わせまして530円の個人負担をいただくこととなっております。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) ありがとうございます。
 先ほどの質問にもありましたので、重複することは避けますが、安全については看護師確保が絶対不可欠な問題でありますが、先ほど述べられたように、看護師の確保については、こういう形での契約ということは、かなり確保が難しいかなというふうに思います。その点でのきちんとした安定した確保に向けての、それはしっかりとした課題として県に上げていただきたいと思います。
 それから、損害賠償保険は事業所に入ってもらうということですが、その費用負担についても県は見ていないと思います。事業所の持ち出しになると思うので、そのことについてもきちんとどこが責任を負うのかということについては県だと思うので、それも伝えていただきたいということを要望したいと思います。
 続きまして教育長に今の件につきまして、お伺いいたします。
 本来この事業は、福祉的支援事業ではなくて、県教育委員会の責任において通学を保障すべきものではないでしょうか。この点についての教育長のお考えをお聞きします。
 
○議長(池田眞二) 教育長。
               〔教育長 上路 博君 登壇〕
 
○教育長(上路 博) それでは、小牧議員の、特に県の教育委員会の責任においてするものではないかということについて、お答えを申し上げます。
 このことにつきましては、先ほど市長の提案にもございましたように、県立のいわゆる特別支援学校に通う児童生徒の通学支援は、基本的に県において行うべきものでございます。本市といたしましては、平成24年度のときから県に対しまして、医療的ケアが必要な児童生徒の通学システムをしっかり構築してほしいということを要望してまいりました。私といたしましては、医療的ケアを必要とする児童生徒の通学支援に係る恒久的な対策につきましては、県内の教育、あるいは福祉の関係者が十分協議をした上で、制度設計をしていくことが重要であると考えております。
 今、特に特別支援学校の児童生徒が増加している現状から、県内の特別支援学校が適切に配置されなければ、医療的ケアの必要な児童生徒の通学支援の抜本的な解決にはつながりません。そんな中で、児童生徒や保護者にとりまして、よりきめ細かく特別支援学校を配置し、地域に根差した特別支援学校にしていくことが最も大切なことであると思います。
 今後も県に対しまして、必要なことはしっかりと要望してまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) 先ほどの答弁は、大変積極的な文言が入っていたというふうに思います。養護学校の子どもたちが急増している事態につきましては、これまでもこの守山の議会でも出させていただいていまして共通の認識になっているというふうに思いますが、今回はとりわけ医療ケアの必要な子どもたちへの対応を、もうやむにやまれず守山市が対応していただくことになったわけです。
 県の教育委員会の対応としては、余りにも対応がお粗末という言い方は厳しいかもわかりませんが、余りにも遅きに失しているというふうに思います。今、教育長の答弁に「県内の特別支援学校が適切に配置されなければ」という文言を入れていただきました。この問題意識を守山市が持っているということは大変大事だというふうに思っています。
 このことも、もちろん当然、県教育委員会に伝えていただくのと同時に、この医療ケアの必要な子どもたちの通学支援の問題がきちんと県の責任としてされていくように、平成24年度から県に言っていても、なかなか県教育委員会は重い腰を上げない。なのでやむなく守山市が手を挙げたと。ここについてはきちんとそれを、その事実をきちんと県に伝えていただいて、県に強く要請をしていただきたいというふうに思います。
 別件ですが、教育長の御感想をお尋ねしたいんですけれども、先ほど保護者負担が1回530円、つまり行くだけではないので、行って帰ってきますので、1日に保護者は1,060円の費用負担が発生するということなんですが、私は義務教育の子どもたちが学校に行くのにお金が発生するということはおかしいというふうに思うわけです。
 ここについてもきちんと教育委員会の責任を持ってすべきというふうに思いますが、教育長の見解を問いたいと思います。
 
○議長(池田眞二) 教育長。
               〔教育長 上路 博君 登壇〕
 
○教育長(上路 博) 先ほど、今、答弁させていただきましたように、実は平成24年度からしっかりと夏の要望の中で、市長と一緒に県の教育長に要望をさせていただいて、やはり県立学校は県立の学校ですので、県の責任においてしっかりやってほしいと申しました。
 今、小牧議員がおっしゃられましたように、当然その義務教育等に係ることでございますので、当然、県がそれも負担すべきであると私自身は考えております。
 以上、答弁といたします。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) ぜひ頑張っていただきますように、よろしくお願いしたいと思います。
 では、次の質問に移ります。
 大きく2つ目は、守山中学校改築事業に係る債務負担行為の変更についてです。
 なぜ、債務負担行為の変更を余儀なくされているのか。当初の計画では、もう新しい校舎の建設が始まっている時期です。しかし、まだ建設のめども立たない。校舎の建築設計そのものが大きな課題、問題を抱えているために、3回にわたって入札不調に陥り、当初の事業計画どおり執行できない状態となっています。
 市長にお伺いをいたします。
 まず第1は、なぜ今回、臨時議会を開いてまで変更を余儀なくされたのか、改めてお伺いをいたします。債務負担の変更の手続は手続上必要ですが、この事態に至った経過・教訓をどのように総括をするのか。その後の対応をどうしようとしているのか。単純に債務負担行為の額と期限を変更すればよいというものではないと私は思っています。
 第2は、湖南市立石部小学校新築工事は総額23億6,400万円で、17日に起工式を行ったと報道がありました。東日本震災復興とオリンピックの影響で労務単価と資材の高騰、資材と技術者の不足という公共事業・建設工事を取り巻く厳しい条件は同じです。他市では教育施設の建てかえを進めています。守山中学校の建築工事が3回の入札、随意契約をしてもなお入札不調をくり返す要因はどこにあると認識をされているのか、お伺いいたします。
 第3に、守山中学校改築工事費用総額のうち、これまでに支出した額を工事費用別に明らかにしていただきたい。設計費9,000万円としていた費用の支出は現時点でどうなっているのか。また、今年度中に支出できなかった額を事故繰り越しとする内容の詳細はどうか、お伺いをいたします。
 第4に、工事の延期が、生徒、教職員、さらには教育委員会教育総務課職員の一般業務にどのように影響していると認識をしておられるのか、お伺いをいたします。
 第5に、今後、設計そのものを変更されるお考えはないのかどうか。
 以上5点について、市長にお伺いいたします。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、ただいまの小牧議員の守山中学校の改築に係ります御質問にお答えをいたします。
 まず1点目でございますが、先ほどの提案理由で御説明を申し上げましたとおり、昨年12月末の近畿財務局の指導を踏まえまして、限度額を変更することなく、設定期間を平成26年度から平成28年度までとする債務負担行為の変更をお願いするものでございます。今後におきましては、適切な事務執行に一層留意をしてまいります。
 御質問の2点目でございますが、さきの12月議会でも申し上げましたとおり、入札不調の要因といたしましては、技術者等の不足と労務費や建設資材が高騰していることに加えまして、守山中学校の入札では応札業者が施工性のリスクを入札価格に見込んでいたことから、予定価格と大きな乖離が生じ、結果として落札されなかったものと考えております。
 御質問の3点目でございますが、今年度予算の7億7,900万円のうち、昨年12月末までに支出をいたしました工事費といたしましては、クラブ棟・倉庫棟整備工事に約5,400万円でございます。また、今年度支出できない予算については工事施工監理費の一部と工事費で約4億8,000万円の見込みでありまして、現在、事故繰り越しの方向で近畿財務局と協議を行っております。なお、設計費用約9,000万円でありますが、基本設計及び実施設計業務は平成25年12月末に業務が完了し、平成25年度中に支払いは終わっております。
 御質問4点目でございますが、入札不調により工事が延長となり、守山中学校の生徒および教職員の皆様には一部仮設校舎で学校生活を送っていただいているところでありまして、御不便をおかけしているところであります。大変申しわけなく思っております。
 現在、2年生の生徒が仮設校舎で授業を受けておりますが、仮設校舎は授業に支障がないように設計をしておりますので、基本的には学習には大きな影響はないと聞いておりますが、今後におきましても支障が生じないように、学校現場、教育委員会としっかりと連携をする中で、万全を尽くしてまいります。また、この事業を担当しております教育総務課の一般業務については、課内で業務を分担する等の工夫で業務に影響がないよう取り組んでもらっているところでございます。
 御質問の5点目でございますが、守山中学校の校舎については、今日までの伝統を残しつつ、未来に向けてすばらしい教育施設となるよう、これまで生徒や市民が一体となった学校づくりを進めてきたところであります。現在、特に屋根の構造を中心に、鋭意、設計を見直しておりまして、今年度内の契約締結に向け、取り組んでまいります。
 以上、答弁とさせていただきます。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) では、再度質問をさせていただきます。
 大変きれいに答弁をされておられますけれども、今回、臨時議会をそもそも開くということ自体、本来ないはずの議会です。私たち議員も召集をいただきまして、これをこれから議決をするわけですけれども、このような状況を招いていること、先ほどの答弁でも教育に影響はしていないというような答弁もいただきましたが、私は、そもそも当初予定をしていた2年生が卒業式を新しい校舎で迎えることができるようにと言っていたことが、もうそれは不可能になっているという、そのことを象徴しても、一つとっても、教育活動に大きな影響をしているというふうに思っています。
 今の時点ですが、市長はこの事態が混乱を招いているというような認識はあるのかどうか。その点について答弁を求めます。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それではただいまの御質問にお答えをいたします。
 広報にも書かせていただきましたとおり、小牧議員御指摘のとおり、本来、今の2年生が卒業するまでに校舎が完了するという予定で進めておりましたが、残念ながらそれがかなわなくなったということであります。このことは広報を通じて市民の皆さん、また児童生徒、また保護者の皆さんにおわびを申し上げたところであります。また、学校現場では、教職員に対して教育長のほうからもおわび、また説明をするとともに、生徒さんに対しては教職員の方々から説明、またおわび等、行っていただいているところであります。
 そういった意味で、このような事態になったことは大変申しわけなく思っているところでございます。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) ありがとうございます。
 その認識に立たれているということが大変大事なことであって、広報に書かれたということをさきの議会でも答弁されましたが、そのことについては、行政は全て市民に対してこの事態は本当に迷惑をかけているんだということを、まず最初におわびをしていただきたい。どんな場面においてもです。その視点に立って、反省するところを反省して、次に生かすことは何かということを教訓として導き出す。このことをしていくことが、この事案については大事だというふうに思っていますので、質問をさらに続けさせていただきます。
 2点目の質問に対しましてですが、私は入札不調を繰り返す要因は何かということを、かねがね質問させていただいていますが、今回も同様、これまでと変わらない答弁をいただきました。
 業者が施工性のリスクを入札価格に見込んでいたことから、予定価格との差が大きくなったということですけれども、業者としてはリスクがあるだろうということを予想して価格に盛り込むのは、通常やっていることだからそういうふうにやっておられるんだというふうに思うんです。守山市としては、そのリスクを予定価格に盛り込んでいるから大きくなったんだから、今度入札をかけるときには、そのリスクはもう除外していいよということを業者にあらかじめ言って、入札にかけようとしておられるのでしょうか。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、ただいまの御質問にお答えいたします。
 これは12月議会でも申し上げたと思うんですが、要するに屋根の構造が鉄板をつなぎ合わせた構造になっていて、それがこれまで施工事例が余りないということで、そこに施工性のリスク、要するに施工の際に、もしかしたら余分な手間暇がかかるんではないかということを価格に見込んだことによって、我々の思っていた価格と乖離が生じたと、こういうことであります。
 今回、先ほども申し上げておりますとおり、屋根の形状、構造を見直し、今回、基本的にはトラスで組む。その上にコンクリートを打つことにしておりますので、ある意味、これまで施工事例もたくさんありますので、そういった意味で業者の皆さんは設計書類を見ていただく中で、あ、これなら通常のこれまでやったことのある工事だというふうに御判断いただけるものと思っています。そういった意味で、施工性のリスクというのは前回と違って見込まない中で、この入札手続が行われるんではないかと、このように思っているところでございます。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) 屋根の構造の設計を見直して今を迎えているわけですが、見直しをせざるを得ない状況になった要因を私はかねがねお尋ねをしているわけです。近隣の、9月議会では五個荘中学校の例を出させていただきました。五個荘中学校は平成25年着工で去年の8月に完成をしています。石部小学校は同じような状況で動いていたけれども、ことしのこの17日に起工式を行ったと。同じ県内の教育施設でも近隣市ではそれができている。
 事情はどこも一緒で、入札が1回で終わらないというところが、教育施設にかかわらず公共事業においては他市でもたくさん例がありますが、それをクリアして建設にこぎつけているという事態が普通です。だけど守山市の場合は3回入札不調を繰り返し、予算も大きく上乗せをし、その屋根構造の設計を変更するという手続も踏みながらやってもなお、いまだ不透明という状況です。近隣市と守山市の違いはどこにあるというふうに分析をしていらっしゃるのでしょうか。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、ただいまの御質問にお答えをいたします。
 まず、「石部小学校、石部小学校」といろいろおっしゃっておられますが、前回11月の上旬に、我々入札をいたしました。その際に想定していた単価です。建築の単価と石部小学校の今回落札されている単価というのは、基本的にほとんど乖離はない状況であります。
 そういう意味で、我々もともとコンペを行うときに想定をしていた単価というのが、それ以前、市のこれまでの施工実績に基づいて設定をしていたという中で、御存じのとおりオリンピック、また復興事業、そういったものによって労務費、また資材単価が上がっている。このことが当初に反映できてなかったということが、まず一つ挙げられるというふうに思っております。
 現在考えている額については、先ほど申し上げましたとおり石部小学校と、前回入札ということで申し上げますと、乖離があるということではございません。県内の状況で申し上げますと、県立高校、野洲養護学校、また彦根の翔陽高校、これらの建築工事も不調となっております。また、他市におきましても入札が不調となりまして、体育館を除いて再度の入札を行うなど、建築工事の発注についてはどの自治体も苦労しているところであります。
 そういった意味で、多くの課題はありましたが、しっかり課題を解決をして、そして申し上げておりますとおり、年度内の契約議決に向けてしっかり取り組んでいきたいと、このように考えております。ぜひとも小牧議員も応援をいただきますように、よろしくお願いいたします。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) 私は一日も早く新しい校舎を建てていただきたいと、心から願っております。教育活動に支障はないとおっしゃいましたが、子どもたちは2階の足音が毎日聞こえるんですよ、授業中、ちょっと歩くだけでも。物を落とそうものなら何が起こったかというくらい音が響く校舎で授業をしています。運動場も大変狭くて、サッカーと野球は同時にはできません。工夫しながら、ブラスバンド部の練習の部屋が少ない。いろんなことを子どもたちからも聞きます。でも子どもたちは新しい校舎ができることを楽しみに我慢をしながらやっているわけで、一日も早く新しい校舎を建てたいと私は思っています。だけれども、悲しいかな、古い校舎は壊されていくけれども、片方で新しい校舎はまだ建たない。この事態を招いていることの責任をしっかりと認識すべきだということで、発言を続けさせていただいているわけです。
 市長、単価は同じで乖離がなく見込んでいるという、このことが、同じ単価であの難しい校舎が建てられるのかという疑問がさらにわいてくるわけで、「このデザイン性がちょっと難点だった」というぐらいの答弁をぜひいただきたいなと私は思っているのですが、なかなかそこを市長は認めようとされてないので、大変不信に思っているところですけれども、やはり屋根デザインを見直すべきです。このことはかねてから申し上げておりますが、つまり屋根デザインを見直すということは構造上、全面変更になってきます。そこが本当に悩ましいところですけれども、もうここまで来た段階では、それをせざるを得ない状況に来てるのではないかという問題点を指摘をさせていただいているわけです。
 もう一つ、先ほどコンペという話がありましたが、私はこの要因の大もとをただしていけば、コンペというやり方に私たちの大きな落とし穴があったなということを思っているわけです。
 ちょっと違う事例で恐縮ですけれども、富岡市が新市庁舎を建設する基本構想案というのを出したときに、設計者選定方式というのにはいろいろありますよというのを市民にも公表して、匿名方式、コンペ方式、プロポーザル方式、競争入札方式というような方式がありますが、設計者を選定する場合には、設計に市民や利用者等の意見を反映することが容易で、建物のライフサイクルコストの縮減を見据えながら新庁舎の基本方針を実現できるよう、設計者を選定する方式を採用することとしますといって、その設計者選定方式をも、どの方式で選定しますかということを皆さんに諮るわけです。
 お聞きをいたします。守山中学校の改築工事で、コンペ方式を採用するということは、どこで議論をされたんでしょうか。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) それでは、今の御質問2点にお答えいたします。
 「屋根形状、屋根形状」といろいろおっしゃっておられるところでありますが、繰り返して何度も申し上げておりますが、前回の入札のときに呈した設計については、鉄板をつなぎ合わせていて施工事例が少ないので、施工リスクを見込んだ額になっていました。これは私も市場のヒアリングはしっかりやりましたので、その中でお聞きをしておりますので、今回その施工リスクを見込まない入札手続が行われるものというふうに考えております。
 そのコンペでありますが、まずコンペを選んだ理由は、一時、長期間でありますが守山に1中学校しかなかったという中で、市民の思いがこもった学校なので、その設計者を選ぶといってもなかなか誰がどういう設計者なのかわからないわけです。そういう意味で、どういう学校になるのかというのを市民で選んでいく。生徒もかかわって選んでいく。ここに大変意義があるというふうに思って、そういった手続に取り組んできたところであります。
 どこで決まったのかということでありますが、恐縮ですが委員会協議会の場でも議論はさせていただいておりますし、市民にも説明をさせていただいております。実際に公開のヒアリングもし、投票もし、小牧議員もしっかり御出席いただく中、「私はこの案がいいな」ということをいろいろおっしゃっていただいたことを覚えているところでございます。
 ぜひともいい学校が早期に建ちますように、ともに取り組んでいきたいと、このように思っております。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) コンペ方式ということを初めて体験をしました。今、コンペ方式という落とし穴があったなというふうに反省をしています。私がプレゼンを聞かせていただいて、日本の技術のすばらしさを感動的に見させていただく中で、その時点において、よもや建設がこんなに難しいのかと。予定価格の中でできるのは当然だし、こんなに難しい建築方法だったのかなどということを、私たちが想像して投票するなどということはできなかったんです。
 でも、コンペ方式は、設計案を選んでしまったら、その提案者が設計者だとして選定されてしまうわけで、プロポーザルとはまた全然違うやり方、プロポーザルは協議ができるけれどもコンペ方式はそれができない。そのことがこの事態を招いているのだと私は思っているわけです。
 市長は首をかしげておられますが、そこら辺の分析が市長と認識を一致しない。このことが本当にこの教訓を次にどう生かせるのかということにつながらないなというふうに思っているわけで、市長は自信を持ってそうおっしゃいますが、今これだけの混乱を招いているということの認識に立って、自分はこう思ったけど今、予定どおりできていないことは事実ですよ。生徒にも地域の方にも職員にも、大きな迷惑をかけている。このことをしっかり認識していただいて、しっかり何がどこで間違っていったのかということを見詰めていただきたいというふうに考えているところです。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) ただいま御指摘された点で、1点ここだけはしっかり御留意いただきたいと思います。
 まず、当初コンペを設定する際の価格、これは先ほど言いましたように、これまでの実績を踏まえた中で設定をしたわけでありますが、そのコンペのスタートは平成24年の多分、秋だったというふうに思います。何より日本全体の建築資材が高騰し出して、これはオリンピックの需要後であります。平成25年の秋でありますので、そういった要因があったという、社会的要因があったということは忘れていただきたくはないと思っておりますし、また、これはしっかり説明しておりますが、県が中学校で少人数学級、35人学級をやるということによって面積がふえた。そのことによって3億円余りは増になっていましたし、あと資材の高騰分を踏まえて、先般の9月議会で補正をしておりますので、こういった要因があったということは、しっかりこの期にも御理解賜りたいなというふうに思います。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) 客観的要因については、先ほども述べておりますとおり認識をしております。どこの自治体でも同じような状況であることは認識をしています。でも、守山中学校が3回も入札不調を繰り返して、当初予算は25億円が35億円を超えているという事実、このことについてしっかりと見詰めていただきたいということでございます。
 最後にいたしますが、今後、設計を見直す考えはないということを、同じような答弁をされました。仮に4回目の入札が不調に終わった場合、この計画はもうすぐに断念をされて、設計の全面見直しの作業に取りかかるべきではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。
 
○議長(池田眞二) 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) ただいま御指摘をいただきましたが、まず、我々として今やるべき責務は、年度内に契約議決が行えるよう、万全の態勢で入札に臨んでいくことだと思っております。このことにしっかり傾注をしてまいりたいと考えております。
 
○議長(池田眞二) 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) 仮定のことは答弁できないというのは、わからないではありませんけれども、最初に守山市が守山中学校の要求水準ということで業者に提示をした文書があります。この4番目に、今度つくる校舎は、経済性や効率性、維持管理の容易性に配慮した施設整備であること。この項で、ライフサイクルコストや費用対効果、耐用年数50年を想定して維持管理の容易性を十分に考慮する建物であるものというふうに要求しているわけです。
 でも今度の校舎は、建設業者がこれを本当に担保できるのかということに大きな疑問を持っているんだと私は思っているんです。なのでこの要求水準に見合っていない、このデザイン。このことについて今の事態を招いていると思っていますので、ぜひよく考えていただいて、早く決断をすることが子どもたちに少しでも早く校舎を建ててもらうことになると思うので、ぜひ勇気を持った決断を求めて質問を終わります。
 
○議長(池田眞二) これをもって通告による発言は終わりました。
 これより議案質疑に対する関連質疑を許します。
 関連質疑はありませんか。
                〔「なし」と呼ぶ者あり〕
 
○議長(池田眞二) ないようでありますので、これをもって議案質疑を終結いたします。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第5 委員会付託(議第1号)
 
○議長(池田眞二) 日程第5、議第1号につきましては、お手元に配付しておきました議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
 ただいまから暫時休憩をいたしますので、休憩中に各常任委員会をお開き願いまして、付託議案の審査をお願いいたします。
 暫時休憩いたします。
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
                  休憩 午前10時44分
                  再開 午後1時00分
             〜〜〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜〜〜
  日程第6 議第1号
 
○議長(池田眞二) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第6、議第1号を議題とし、各常任委員長から審査結果の報告を求めます。
 まず、総務常任委員長の報告を求めます。
 総務常任委員長。
             〔総務常任委員長 森 貴尉君 登壇〕
 
○総務常任委員長(森 貴尉) ただいま議長の御指名をいただきましたので、総務常任委員会の審査結果を御報告いたします。
 本臨時会におきまして当委員会に付託を受けました案件は、議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)(分割審議)第1条歳入歳出予算の補正のうち歳入全部の予算案件1件でございました。
 本会議休憩中に当委員会を開催し、理事者側より副市長初め関係部課長の出席を求め、詳細な説明を受け、質疑応答を繰り返し、慎重審議の結果、議第1号は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、総務常任委員会の審査結果の報告を終わります。
 
○議長(池田眞二) ただいまの総務常任委員長の報告に対する質疑はありませんか。
                〔「なし」と呼ぶ者あり〕
 
○議長(池田眞二) ないようでありますので、次に、文教福祉常任委員長の報告を求めます。
 文教福祉常任委員長。
            〔文教福祉常任委員長 奥野真弓君 登壇〕
 
○文教福祉常任委員長(奥野真弓) ただいま議長の御指名をいただきましたので、文教福祉常任委員会の審査結果を御報告いたします。
 本臨時会におきまして当委員会に付託を受けました案件は、議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)(分割審議)第1条歳入歳出予算の補正のうち歳出全部、第2条債務負担行為の補正の予算案件1件でありました。
 本会議休憩中に当委員会を開催し、理事者側より副市長、教育長を初め関係部課長の出席を求め、詳細な説明を受け、活発な質疑応答を繰り返し、慎重審議の結果、議第1号は賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、文教福祉常任委員会の審査結果の報告を終わります。
 
○議長(池田眞二) ただいまの文教福祉常任委員長の報告に対する質疑はありませんか。
                〔「なし」と呼ぶ者あり〕
 
○議長(池田眞二) ないようでありますので、各常任委員長の審査結果の報告ならびに報告に対する質疑を終結いたします。
 これより討論を行います。
 発言通告書が提出されておりますので、15番小牧一美さん、17番藤木猛君の順位によりこれを許します。
 15番小牧一美さん。
                〔15番 小牧一美君 登壇〕
 
○15番(小牧一美) それでは私は、平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)について、反対の立場から討論をいたします。
 反対をいたしますのは、守山中学校改築事業に係る債務負担行為の変更に関してです。
 私どもは、そもそも守山中学校校舎建設に反対するものでは全くありません。当然、耐震対策は急務ですし、むしろ早期建設を求めています。当初計画どおりに進捗していれば、この事業は既に建設工事に着工しておるものであり、来年、平成28年3月には新しい校舎で子どもたちの楽しい声が響いたでしょう。
 ところが今日の事態はどうでしょうか。楽しみにしていた子どもや保護者、教育関係者の期待を裏切り、建設工事に着工できない状態です。入札不調を繰り返して一向に着手できないという深刻な事態、学校教育施設を建設するという公共事業という点から見ても、一般的にはあり得ない異常な事態となっています。
 なぜこういう事態を招いたのでしょうか。市長を初め当局は、東日本大震災の復興、オリンピックなどの影響で、建築資材の高騰、労務単価の高騰などが入札不調の要因などと繰り返していますが、この間の経過を見れば、そこにのみ根本的な要因があるのではないということは誰の目から見ても明らかです。
 同時期に計画されている近隣の公共事業を見ても、1回の入札は不調という経過があったとしても、それらを乗り越えて必要な時期に必要な施設建設を実際に執行しています。よって、先ほどの一般的な理由で片づけられる問題ではないことは明らかです。
 今日の事態を招いた最大の問題は、中学校という校舎に異例のコンペ方式を持ち込んで、必要以上のデザインを付加した設計を選択したことであり、それは建設工事においても、また建設後のメンテナンス、維持管理、耐用年数という点においても、費用対効果という点でも、現在だけでなく将来にわたって尾を引く問題点を大きくはらんでいます。この設計にこだわってきたことがおくれの最大の要因です。
 しかも、当初から建設委員会も指摘してきた点であり、それをあえて押し切って採択したことが、今日の事態を招いているわけです。その点では市長の政治責任は重大だと言わざるを得ません。ところが、市長の政治責任という点でも、その認識が極めて弱いことが事態をさらに悪化させていると言えます。この点をあえて強調させていただきます。
 今回の債務負担行為の変更も、本来ならば昨年12月議会に提案をして、議会の承認、議決を得るべきでした。それを臨時議会を開いて提案、議決をせざるを得ない状況になったことも、設計変更に右往左往して、初歩的な手続さえ気がつかなかったというのではないでしょうか。
 冒頭申し上げましたように、私どもは守山中学校の校舎建設そのものに反対しているわけではありません。事態打開の道は何よりも建設設計の大幅な見直し、根本的な見直しです。債務負担行為の変更、見直しを提案するのなら、当然のこととして今日の事態を招いた責任をしっかりと明らかにして、それを教訓に設計を変更し、早期に着工できる見通しを持った計画をセットで示すべきだと考えます。
 以上の点を指摘をいたしまして、反対の討論といたします。
 
○議長(池田眞二) 17番藤木猛君。
                〔17番 藤木 猛君 登壇〕
 
○17番(藤木 猛) ただいま議長の御指名をいただきましたので、私は議第1号平成26年度守山市一般会計補正予算(第8号)、守山中学校の債務負担行為の変更に対して、賛成の立場で討論をいたします。
 ここまで本会議、そしてまた本日においても、さまざまな指摘が繰り返されてまいりました。確かに繰り返される指摘につきましては、3回の不調をもってすれば当然のことかなというふうに考える部分もございます。しかしながら、その話がコンペのところまでさかのぼってしまいますと、私たちはそのコンペについても委員会協議会、そしてまた全員協議会の中で議論をし、そしてそれを一定程度認め、そして今回の事態に至っている。そのことの責任は我々にも決してゼロではなかった。そのことをまず我々自身も反省しなければならない点だなというふうに思います。
 そしてまた、行政側におきましても、当初の見込みの甘さ、このことについてはやはりしっかりと反省をしてもらわなきゃならない。そのことについては、私は何の今までの指摘に対して異論はございません。しかしながら、「早く建設をせよ、早く建設をせよ」と言いながら、今この場に及んで、債務負担行為の変更を認めずに、そしてまた大幅な設計変更をしたら、今、最善のスケジュールでされているものすら全うできない。
 3回の不調の後、3回とは言いません。1回目の不調の後から、確かに教育委員会の中では本当に寝る間も惜しんで、何とか早く、何とか早く、子どもたちにできるだけ迷惑をかけたくない。そんな思いで精いっぱいの仕事をされてきた姿を見ております。しかしながら、結果として3回の不調があった。もう次の不調は許されない。そこまで来ている段に、その中で我々は、今やられている行政がやろうとしていることを精いっぱい応援しながら、何とか次のところで落ちつけていく。そのためには今回この債務負担行為の変更はいた仕方ないものだというふうに理解いたします。
 確かに近畿財務局に行くまでは、この初歩的な部分がわからなかった。そういうエラーもございましたけれども、たらればの話ばっかりをしておっても物事は前に進んでいかない。今、大事なのは何としてでも、債務負担行為を変更してでも、次の2年生の2学期からは、しっかりと守山中学校の新しい校舎に、子どもたちに笑顔で入ってもらえる。その日のために今、私たちはすべき努力をしっかりとしていく。それは決して大幅な設計変更や債務負担行為を認めないというような、そういう態度では我々はいけない。そんな思いで私は、今回の議第1号、守山中学校建設工事に係る債務負担行為の変更について、賛成の立場での討論といたします。
 
○議長(池田眞二) これをもって討論を終結いたします。
 それでは、議第1号について起立により採決いたします。
 本件に対する各常任委員長の報告は「可決」であります。
 本件は、各常任委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
                   〔起立多数〕
 
○議長(池田眞二) 御着席願います。
 起立多数であります。
 よって、議第1号は各常任委員長の報告のとおり決しました。
 以上で本臨時会に付議されました案件の審査は全部終了いたしました。
 この際、市長から発言の申し出がありますので、これを許します。
 市長。
                〔市長 宮本和宏君 登壇〕
 
○市長(宮本和宏) 議長のお許しを賜りましたので、平成27年第1回守山市議会臨時会の閉会に際しまして、一言御礼の御挨拶を申し上げます。
 本日は1日という会期の日程ではございましたが、予算案件1件につきまして、原案のとおりお認めをいただき、衷心より厚く御礼を申し上げます。
 まず、医療的ケアが必要な児童生徒の通学支援については、早速に実施をしてまいりたいと考えております。また、守山中学校改築事業につきましても、入札手続を進め、3月定例会での契約議決の提出に向けまして、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 これからも厳しい寒さが続きますが、議員各位におかれましては御自愛をいただき、市政の発展にますます御尽力を賜りますようお願いを申し上げまして、閉会にあたりましての御挨拶とさせていただきます。
 本当にありがとうございました。
 
○議長(池田眞二) 本会議ならびに委員会におきまして、慎重に御審議を賜り、無事終了いたしましたことを心から御礼申し上げます。
 これをもちまして、平成27年第1回守山市議会臨時会を閉会いたします。
 御苦労さまでございました。
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                  閉会 午後1時15分

 守山市議会会議規則第124条の規定により、下記に署名する。

                           平成27年1月22日

                     守山市議会議長  池 田 眞 二

                     署 名 議 員  奥 野 真 弓

                     署 名 議 員  小 牧 一 美