○議事日程
総務常任委員会会議録
〇日時
令和5年(2023年)7月13日(木) 13時10分開会 14時37分閉会(会議時間0時間41分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
中村委員長、長嶋副委員長、武野、池田、岡田の各委員(千委員は欠席)
〇理事者側出席者
内海総務部長、山戸総務部次長兼財政課長、秋山みどり公園課長
〇議会事務局出席者
茶木局長、喜安担当書記(代理)
〇本日審査した案件
1 議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)
〇 議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)
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○中村委員長 それでは、ただいまより総務常任委員会を開会いたします。
まず、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。池田実委員にお願いいたします。
なお、先ほど、千一委員から病気のため欠席する旨の届出がありましたので、御報告いたします。
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○中村委員長 本日の審査日程の確認でございますが、お手元の資料のとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策について申し上げます。令和2年2月定例会以降、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じてきましたが、本年5月8日をもって新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行されました。このことに伴い、今後の委員会運営について、5月23日開催の議会運営委員会において協議し、傍聴については従前の傍聴可能人数に戻すことが確認されています。
なお、7月11日開催の議会運営委員会においては、常時、窓及び扉を開放した状態で審査を行うこと、また、5月23日開催の議会運営委員会においては、執行部、事務局職員の発言は着席したままで行うことが確認されております。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策については、以上のとおり実施することを確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
関係課職員の入室について、事務局からお願いいたします。
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○事務局 日程第1議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)について、補正予算に関連するみどり公園課の職員が入室することでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○中村委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○中村委員長 日程第1「議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)」を議題といたします。
まず、事務局から報告をお願いします。
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○事務局 建設常任委員会からの送付意見はなかったことを報告させていただきます。御確認をお願いいたします。
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○中村委員長 御意見なしということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、原局から説明をお願いいたします。
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○山戸総務部次長 議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)の7ページを御覧ください。
第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、「令和5年度鎌倉市補正予算に関する説明書」に基づき、歳出から説明いたします。
説明書の8ページを御覧ください。
第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は4773万3000円の増額で、緑地維持管理事業は、(仮称)長谷3号緑地の崖崩れの緊急対応及び本復旧工事に向けた工事設計に係る経費を計上するものです。
次に、歳入について説明いたします。
戻りまして、「補正予算に関する説明書」は6ページを御覧ください。
第75款繰入金、第5項基金繰入金、第5目財政調整基金繰入金は4773万3000円の増額で、財政調整基金繰入金の追加をしようとするものです。
なお、現場の状況等につきましては、案内図と現場写真をタブレットに配信しておりますので、そちらを御参照ください。
以上で一般会計補正予算の内容説明を終わります。
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○中村委員長 これより質疑に入ります。御質疑のある方いらっしゃいますか。
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○岡田委員 発生箇所、地図がありまして、丸と書いてあるんですが、この崩落したところはどこら辺なんですか。
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○みどり公園課長 案内図中の発生箇所につきましては、この新佐助隧道の西側になります。西側の斜面ですね。尾根を挟んで東、西で、市役所と反対側のほうの斜面で、トンネル上、道路上というか、トンネルの真上の辺りになります。
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○岡田委員 第32号一般会計補正予算資料2というところと、この受けるところが書いてあるのと、その次の崩落5、令和5年6月10日というところで、私も建設常任委員会でちょっとお聞きしていたんですけれども、木が茂って、最近、特に鎌倉の場合は山が育っちゃっているので、木が育って高くなっていて、ここの崩落のところを見ても分かるように、先ほど言われましたが、50センチぐらい土砂が積もって、そこに根が張っちゃって高くなっちゃうから、風が吹いたりするとゆらゆらしちゃって、雨が降ったりするとこういうような状況になったということだと思うんですけれども、この場合、こちらのほうに土砂が、下のほうに写真ではたまっちゃっている。上から外れちゃっているということなんですけれども、この場合、木が右側の上のほうに切ってあったり、その上が、ちょっとよく分からないんですけれども、人が通れるような、右上のところに手すりというか、何かこういうのがあるんですけれども、これは道路というか、道になっているんですか、これ。右の上のほうの手すりみたいなところがありますね。鉄パイプみたいなのが。
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○みどり公園課長 画像で見えております鉄パイプのような、手すりのようなものは、隣接の土地の方が御自身の庭に通り道というのを、階段とかそういうのがありまして、その手すりの一部だと思います。
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○岡田委員 そうすると、土地の所有関係はどうなっているかちょっと分からないんですが、鎌倉市はこれを直すということは、この斜面地は鎌倉の所有だということで、上は私道が走っているというような感じでいいんですか。
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○みどり公園課長 案内図でいきますと、道路上は一部道路管理地がありまして、その上方が尾根のほうまで(仮称)長谷3号緑地になります。その隣接の南側の方の土地が多少、家としてある範囲から斜面地側に少し御自身の土地が入っておりますので、その辺りに官民境界があるような状況です。
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○岡田委員 これ、土砂が50センチ積もって外れているということで、上のほうに、市有地なのかな、ちょっと分からないです。全部上まで削っていなくて、上のほうに緑があって、もちろん右、左にも緑があるんですが、ここら辺、コンクリートを打ち込むのか、今後どうするのか私、分からないんですけれども、どんな感じに工事をやろうとされているんですか。
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○みどり公園課長 どこの辺りまで範囲としてやるかというのは、今後の調査・設計、今補正をさせていただいているものがお認めいただければ、発注させていただいて、どこまでやるかというのはそこで検討しようとは思うんですけれども。現場が、実際、表土が落ちたところの上方にまだ少し平らな部分があって、さらに本当の尾根まで少し高さがあるような状況です。何回かここを対策してから、さらにまた違うところが落っこちてまたやらなきゃいけないということはないような状況で、全体を見てからと考えたいとは考えております。
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○岡田委員 そうすると、今これ、発生前、発生後か。下にH鋼が打ち込んであって、何の木か分からない、横に通してあって、土砂がこっちに来ないようにされているかと思うんですが、それは応急処置で今、やられていると思うんですけれども。今後、横が剥がれちゃっているんだから横が浮いちゃっていますよね、両サイド。上も浮いちゃっているんですけれども、ここら辺をある程度きちっとカバーしないと、また上から。上はちょっと切らないとまずいんじゃないかなと、私、素人考えで思うんですが。でないとまた落ちてくるんじゃないか。
あるいは、見に行っていないから、私もあんまり確実なことは言えませんけれども、私道と斜面の間はどれぐらいの幅があるのかとか、横が崩れたら上から落ちちゃうのかとか、そこら辺ちょっと分からないんですが、どういう感じなんでしょうね。
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○みどり公園課長 緊急対策実施後のブルーシートの部分は、崩落したところより多めにかぶせているような状況で、まだ表土というのは残っていると思います。まず、当初行った落石フェンスも、手前のお宅のほうに落石が何回か生じていたことから設置していますので、隣接の方に緑地からこれ以上土砂が崩れないようにとか、そういったところを踏まえて、ただ、緑地として管理しているところなので、どういった工法にするかとかそういうのも考えながら、なるべく隣地には入らないようにはしたいとは思っているんですけれども、いろんな要素を踏まえて設計したいと考えています。
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○岡田委員 この4773万3000円というのは、これは要するに今後、調査・設計していくというお金で、その後いろいろ、こういう方法がいいんじゃないか、ああいう方法がいいんじゃないかということで話し合われて工事をやっていくとなると、また別途計上するというような感じになっていくんでしょうか。
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○みどり公園課長 今回の補正が、今回の二次災害を防止するための土砂の除去と落石防護柵、親ぐい横矢板の工法の設置に係る費用、経費3976万8300円と、あと調査・設計業務費796万4000円という内訳になっております。合わせて4773万3000円ということです。
この調査・設計を実施しまして、三、四か月見ているんですけれども、金額が積算できるようになりましたら、工事は別途になりますので、そこで補正にさせていただくか、来年度予算にさせていただくか。なるべく早急にできるような手続を行っていきたいと考えております。
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○岡田委員 これは今から話すのは筋違いと思われたら、それでしようがないんですが、何でしつこく聞くかというと、私が住んでいる玉縄の栄光坂のところに、大昔、山がどんと道のほうに行っちゃって、あのときも車が入っているんじゃないかという話があったんですけれども、不幸中の幸いで車は入っていなかった。危ないなと思っていたんですけれども、私も、地権者が誰でどうだというのは詳しくは知らなかったんですが、その先へ行くかも分からないし、下へ行くかも分からないし、こういう感じだったんですね。もっと大規模ですからどかんと行っちゃったんですけれども。
そうすると、その後、栄光坂の下のほうがまた大規模にずるっと行っちゃったんですよ。だから非常に気になるというか、そこだけやってもちょっとやばくないのか。横をちゃんと見ておいたほうがいいんじゃないのとか、木を切っておいたほうがいいんじゃないかとか、何かいろいろ、木の切り方が悪かったらもっとおかしくなるよと言う人もいるんですが、そこは私、素人なので分からないんですが、ある程度しっかり調べてやっておかないと行っちゃうんじゃないか。
ここの写真もそうですけれども、土砂が中に入っちゃっていますね。これもうちょっと入れば、多分これも切れちゃうというか、どーんと行っちゃうというか、そういうことになりますし、あるいは、片一方で緑地ということでありますから、例えば工法は分からないんですが、べたでやっちゃう、それはいけないよ、コの字形で緑もちゃんと生えてくるようにしなきゃいけないとか、いろんなやり方はあるので、私も一概に言えないんですが。それなりに景観的にも考えて造っていかなきゃいけないんじゃないかなというような感じもするんですが、もう少し横のほうもしっかり調べてもらって、次、やった後にまたごんと来るというようなことがないようにお願いしたいなと思うんですが、そこら辺は注意してもらいたいんですが、いかがでしょうか。
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○みどり公園課長 今回の表土が実際落ちた部分は、下にたまっていた部分も含めて除去していますので、これ以上今のところは落ちてくるということは考えづらいところもあります。ブルーシートも張っておりますので。
その横の部分、表土が引っ張られてひび割れが起きているとか、そういった変状については今のところ確認できていないので、すぐに何か落っこちていくということは考えにくいんですけれども、今後、台風シーズンとかもありまして、その横の樹木が残っているところはかなり大きな木も残っていまして、枝払いとか、状況を見て剪定することも一つの方法として考えられると思いますし、これ以上広げないように、所有者としては安全を考えて今後、検討を進めていきたいと思います。
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○岡田委員 しつこくてすみません。この横のほうには、人家というか、そういうのはあるんですかね。
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○みどり公園課長 南北とも、道路を挟んで家屋というのはそれなりに近いところには存在している状況です。
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○岡田委員 それであれば、なお細かに見てほしいなと思っています。私も、終わったことだから栄光坂のことは言いませんけれども、あそこも結構私がんがん言ったんですが、なかなかうまくいかなかったところもあったりするんですけれども。ここの商工会議所の左側のほうだって何年か前にあった。今はもう緑になっていますから、外から見たら分からない。あのときは、あそこだけはげているねみたいな、そういうような感じもあったので、かなり全体的に厳しい状況に鎌倉はなってきているんじゃないかなと思いますので、特段の配慮というか、注意して見てもらいたいし、なおかつ工事は少し広めにやってもらいたいし、それから、また、これも言い過ぎかも分かりませんが、先ほども申しましたが、上に私道が入っているということになると特に気をつけないと。上から落っこっちゃった、全部おかしくなっちゃったみたいになると、またまた誰の責任でどうのこうのとなりますので、そこは考えてほしいと思います。それは以上です。
それからもう一つは、これの歳入と歳出ということなんですけれども、歳入の基金繰入金で、これは財政調整基金から取られているんですが、これはどういう意味というか、ほかの手もあったんじゃないかなとは思ったりもしているんですが、歳入のほうは基金繰入金を使ったというのは、どういう意味で使われたんでしょうか。
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○山戸総務部次長 今回の工事費につきましては、市の一般財源で対応するべき事業費となりますので、今回、歳出予算が増加する分、ここのところを埋める材料としては、まだ前年度繰越金が決算を迎えて発生する段階ではございませんので、選択肢としては財政調整基金からの繰入れといったものが最も望ましい、それが唯一取れる選択肢だったというところでございます。
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○岡田委員 私が今から質問することがそれに合っていないよということだったら、指摘していただければありがたいんですが。都市計画費ということで、鎌倉市の場合は都市計画税を上限の0.3%、アッパーまで取っていますし、浦安市はゼロだし、そこら辺はいろんな意味で、下水とか、緑とか、いろんな考え方があるでしょう。多分それでいろいろ財源も考えて、そういう都市計画税を取っているんではないかなと思います。
我々は言うだけで、皆さんがやることだから、あまり私ども口酸っぱくは言いませんけれども、特に念入りに緑というか、鎌倉の場合は本当に緑があるんですけれども、なかなか厳しいところになっているので、緑関係と、これは下水道が入っていませんけれども、そこら辺に特に意を用いてお金を使ってほしいなとは思っているんですが、そこら辺の考え方みたいなものがあれば教えてください。
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○山戸総務部次長 今の委員の御指摘は、都市計画税の充当関係、都市計画税という歳入をどういった歳出に活用していくかという部分の御指摘かと認識をしております。
委員御指摘のとおり、鎌倉市で例年計上しております都市計画事業費というものは相応の金額に上っているものでございますし、これは都市計画税の活用の目途として合致するものはあまたございます。当然、都市計画税だけでは賄い切れないぐらいの事業費を要しているところでございますので、これは納税者の方に対する説明責任を果たすという意味でも、今後も都市計画税につきましては適切な使途にこれを充当して、鎌倉市の安全安心な市域の実現に尽くしていきたいと考えているところでございます。
これは予算の充当の関係でございますので、今回、例えば約5000万円の歳出事業費が増えたからといって、都市計画税の収入が増えるというものではございませんから、予算上の措置としては、財政調整基金からの繰入金というところで入りと出の金額を一致させるというところは御理解いただければと思います。
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○岡田委員 だから、建設関係の都市計画税はなくたって、もちろん町をやっていくためにはそれなりにやっていかなきゃいけないということは分かっていますし、もちろんそうだなと思っていますし。かといって、加えて都市計画税を取っているわけですから、鎌倉市がそれを頂くということは、一つだけの意味じゃなくて、幾つかの意味があるとはもちろん思うんですけれども、その一つの中に、ほかの都市とは違ったまちづくりをやっているんですから、そういうところにも使っていく必要がある。使っていっているとは思うんですけれども、私はそっちのほうにもう少し、緑も壊れてきていますので、意を用いて使っていただければありがたいなと思って、今、質問しました。
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○池田委員 1点だけ質問いたします。今回の土砂災害は、事前に市のほうで安全対策、防護柵を造っていたから大惨事にはならなかったということで、そういう意味ではすごく時宜に合った対策を取ってきたのかなと思うんですけれども、今回表土が崩れて、この防護柵を造る対策を取るときには、近隣住民の方のいろいろな御意向とか、元の緑地を残して、それでもさらに対策ができる工法ということで選ばれたと思うんですけれども、もし例えば網を張るとか、別の対策をここでやったとした場合、こういった土砂災害は防げたんでしょうか。その辺ちょっと確認したいんですけれども。
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○みどり公園課長 当初施工しようと考えていた全面的にネットを張るものについても、表面の落石とかを防止するものでございまして、アンカーとかを多く打つようになりますので、結果的に崩落が起きにくくなるということも考えられると思います。ただ、景観とか含める中で、当初は、もともと発生していたものが落石だったもので、それ以上の崩落というのはあり得る話なんですけれども、最低限の処置というか、そういったもので落石を防止していたというところです。
今回、落ちた範囲もかなり高さもありますので、緑を残していくというところで今度どうやっていくかというのはあるんですけれども、住民の方とか近隣の方とかの御意見も聞きながら対策工法は考えていきたいと思います。
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○池田委員 今回のこういった事例は一つの事例かと思うんですけれども、今後、ほかの対策工事をいろいろ優先順位をつけて行っていくのかなと思うんですけれども、その場合、確かに緑の景観を守るということがまず鎌倉の場合非常に大事なことかと思うんですけれども、その前に生命とか財産を守るというのがすごく大事かなとは思うんですけれども、その辺の判断が、例えば最初から網を張っておけば今回の災害、1回で工事が終わって安全対策が守られたということである、そういうことも考えられるかなと思うんです。それは必ずしも今回当てはめるかどうか分からないんですけれども。その辺の対策工事を取るに当たっては、その辺のことも、人命とか市民の財産を優先にという考え方も大事かなと思うんですが、その辺についてもう一度お願いします。
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○みどり公園課長 基本的には、ある緑地について考えるとなったときには、緑地として守っていくというところを所管している担当なので、基本的には緑を残していくというところが出発点になるかとは思います。ただ、市民の方も、一番近いところに住んでいる方はやっぱり安全対策を求められて、ちょっと離れたところに住んでいる方は緑を守ってほしいといった中で、我々も最善の方法を選んでいるというところです。ただ、最終的な判断としましては、生命、財産を守るというところをやっぱり取らなければいけないかなとは考えております。
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○長嶋副委員長 私はこれについてはいろいろ聞かないとならないかなと思っていますが、最初に、先ほどの岡田委員の質問の中の答弁で私ちょっと勘違いがあるなと思ったんですが、今後台風等の影響があるのでという言葉があったんです。もちろん、台風の影響でこういったことが起こるというのはあるんですけれども、ほかも含めて、実は崖崩れ等々が起こりやすいのは梅雨の長雨か秋の長雨ですので、そこを勘違いしないようにお願いしたいと思うんですが。
これも梅雨時の雨で崩れたんですよね。台風は一瞬で通っていって風が強いから、木が揺すられて、大木の上のカットが必要なのはそういう意味ですけれども、表面の土砂が落ちるのは、例えば3日間激しく雨が降っていたというケースのほうがあると思うんですけれども、そこの認識をちゃんと持っていらっしゃいますか。
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○みどり公園課長 今回の崩落の推定する原因としましては、近傍というか、鎌倉市内で6月2日の、台風は台風なんですけれども、風はそれほど強くなかったと思われます。そういった中で、24時間雨量であったり3日間の雨量というのは、神奈川県の天災とみなせる基準は超えていたような状況ですので、風がなくても十分、土砂崩落の発生の起因にはなっていたというところと、おっしゃるとおり、風で倒木が起因となった土砂崩れというのもあるんですけれども、水というのは、土木構造物とか検討する中では重要なもの、地下水とか、そういうのが重要になってきますので、改めてそうしたところも頭に入れながら今後も対策していきたいと思います。
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○長嶋副委員長 なぜ今、それを言ったかというと、木の伐採と土砂及び崖崩れの対策工事はセットの話で、雨の量とね、そこでどういう工法を取っていく必要があるのか、表面の土砂なのか、岩盤の崩れなのかとかあるので、それで言ったんですけれども。ちょっと予算のことで言うと、土砂の撤去のお金なんですけれども、これは災害で工事費かかったやつ、撤去等ね、これは保険の適用があるんじゃないかと思うんだけれども、保険は使えなかったんですかね。
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○みどり公園課長 本市が適用している保険につきましては、管理瑕疵があった場合に、第三者へ賠償する責任の保険というものは入っておりますので、管理に瑕疵があった場合、そういった場合には支払うんですけれども、今回自然災害ということで、緑地の賠償保険というのは適用されないところです。
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○長嶋副委員長 それは使えなかったと。分かりました。
そもそもなんですけれども、崩れた原因は何であると判断されていますか。
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○みどり公園課長 一定程度の降雨があったということで、崖地の斜面そのもの、当初の落石防護フェンスを設置するときも多少何本か支障木というのを切ったりもしています。そういった中で雨の影響があったのかなと考えております。
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○長嶋副委員長 私、これ伐採をしてフェンスの工事をしている間も何度か通って、その経過をずっと見ていて、崩れた後はもちろん、今朝も通ってきましたけれども、課長お分かりのとおり、私は自分のところの体験談で申し上げると、伐採をした後に下から見ていて、これ危ないなと。課長に「これ、大丈夫なの」と言おうかなと思って、ここまで出ていたんですけれども、言っておけばよかったなと思いますが、崩れそうだなと、実は実感から思っていました。
何が言いたいかというと、木の伐採、写真の右上の頭のところに、かなり大きな木をばさっと切っている切り株が見えています。あと下のほうにも途中で切ったのが見えています。それで、写真にはないんですけれども、私何度か通っている中で、木に生えていたと思われるかなり太いツタが、ぶらぶらとぶら下がっていたんですね。それはつまり、根が張っていたのをちょん切ってぶら下がっていた。
この光景は、私のところの崩れたのと同じような風景が広がっていて、そういうことの影響で、大木を切ると当然上がなくなるから、雨が直接崖に当たります。それから、今の御説明どおり、木を何本か切っていて、下のほうはがらんどうになっているんですね、この崖。地盤が見えています。上に土が乗っかっている状態ですので、当然、下をすぱっとある程度切って、根とか、ツタとか、張っていたのがばっと取れて、頭の上の傘がなくなると、雨がばんばんその斜面に当たる状況が生まれるわけですね。
それで、フェンスを造る工事を、下を掘って打ち込むとかしてそういう工事をしたがために、要は、この斜面に人が手を加えたことによって私は崩れたんじゃないかと見てとれるんです。その辺はどのように分析されているのか。
これはかなり大きな非常に重い視点で、今後あらゆるところの対策工事や木の伐採をやるときに、間違った工法をやると同じような現象が起きる可能性があるので、私はそれで大変な思いをしているので、自分のところで、課長よく御存じのとおりです。同じ現象なんですね、これ。いわゆるきこりさん的な木の伐採の専門家の業者、実はこの地域は少なくて、ほとんど1社しかないんですけれども、そこの方々に依頼した木の伐採だと切り方が違うんですね。かなり上のほうまで残して切るんです。それと、きこりさん的な専門じゃない業者が切ると、根本からぷちっと切るか、根っこから抜いちゃうか、そういう切り方をするんですね。
この違いというのはかなり大きくて、私のところで言うと、危ないので、かなりいっぱい大木を切っていただいているんですけれども、そのきこりさんの専門業者に頼んだときは、崩れることは一切起こってないですが、そうじゃないと起こっているというのは事実としてありますので、その辺、非常に、今後いろんなところの対策をしていく上で重要になってくると思うんです。私は、これは半分人災だと思っているので、その辺どうですか。
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○みどり公園課長 今回につきましては、一定程度の降雨量があったということが明確に、私たちも、自然災害ですとか何も影響がないというところは判断しづらいところもあるんですけれども、神奈川県の一定基準に合った雨量があったというところもあるので、自然災害という判断をしておりますが、委員おっしゃるように、何も手をつけなくてそのままということで皆さん過ごしていければいいんですけれども、どうしても落石防護、防止、令和3年と令和2年に落石があったという事実もあったので、最小限の支障木の伐採をさせていただきました。
また、委員おっしゃったように、剪定業者が、どうやったら切った木がまた成長していくかとか、そういった観点から切っていただくような、造園業者はそういう形でやっていまして、一方、土木業者は構造物をどうしたら造れるかといった観点でやっているところがあります。
今回、発生前の写真を見ていただくと、多少、地肌が見えているところもあります。その辺りは全く手をつけないでそのまま、崩れてからまた対策するというわけにもいかないので、多少リスクはしょって施工していかないといけないとは思っているんですけれども、いろんな方のアドバイスを聞きながら、最少限の手を入れて効果を発揮できるように、今回の事例も踏まえてやっていきたいと思います。
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○中村委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
それでは、質疑を打ち切ります。
委員間討議の確認をいたしますが、よろしいですか。
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○岡田委員 やってもやらなくてもいいんですけれども、長嶋委員の言うことも分かるんだけれども、要するに鎌倉の場合、逗子市も、葉山町も、栄区も大体岩盤的に同じで、大体こういう感じなんです。根が入っていかないの。根が入っていかないから、高さ的に根があるわけだから、それは普通入るんだけれども、入らなくて横に行っちゃっているので、ゆでダコみたいになっちゃっているんだね、木が。根っこがこういうふうになって。そこで落ちちゃう。
だから、切らないでというのは分かるんだけれども、もともとシルド岩というか、石に入っていかない、根が。そういうのがあると思うんだよ。だから、切らないでという……。
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○中村委員長 暫時休憩します。
(13時48分休憩 13時52分再開)
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○中村委員長 再開します。
委員間討議は実施しないということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
委員間討議のなしを確認いたしました。
御意見はありませんか。
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○長嶋副委員長 対策工事はやるべきものなので、予算に関しては別に反対するものでもないですけれども、樹木の伐採とか崖崩れ防止工事は、やり方を十分専門家の御意見等々を聞いて、その現場に合わせて一個ずつ丁寧にやっていただきたいと思います。
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○中村委員長 ほかに御意見よろしいですか。
(「なし」の声あり)
では、意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。原案のとおり賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により原案可決されました。
この後は委員長報告の作成及び読み合わせを行いますので、インターネット中継はこれで終了したいと思いますので、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、職員退室のため暫時休憩いたします。
(13時53分休憩 14時35分再開)
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〇 議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)
再開後、議案第32号令和5年度鎌倉市一般会計補正予算(第4号)を日程に追加し、委員長報告の内容を検討した結果、これを了承した。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実をと相違ないことを証する。
令和5年(2023年)7月13日
総務常任委員長
委 員
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