令和 5年市民環境常任委員会
1月17日
○議事日程  

市民環境常任委員会会議録
〇日時
令和5年(2023年)1月17日(火) 9時30分開会 10時16分閉会(会議時間0時間46分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
児玉委員長、久坂副委員長、くり林、日向、くりはら、長嶋の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
茶木次長兼議事調査課長、武部担当書記
〇本日審査した案件
1 社会情勢の変化に対応する観光商工振興策について
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  ただいまより、市民環境常任委員会を開会いたします。
 会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。久坂くにえ副委員長にお願いいたします。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  本日の審査日程の確認ですが、配信したとおりでございますけれども、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○児玉委員長  それでは、日程第1「社会情勢の変化に対応する観光商工振興策について」を議題といたします。
 本日は、当委員会で所管事務調査事項としております、社会情勢の変化に対応する観光商工振興策について、引き続き協議を行いたいと思います。
 具体的には、2月定例会で行う所管事務調査の最終報告に盛り込む観光分野における提言内容等の協議を行いたいと思いますが、事前にいただいている各委員からの提言内容案を会議システムに配信しておりますので、御確認をお願いいたします。既に御確認をいただいていると思いますけれども、それでは、各委員からの提言内容等について、お一人ずつ説明をお願いしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、こちらから順番に。日向委員からお願いします。
 
○日向委員  私、3点上げさせていただいております。結構ほかの委員の方と重なる部分もあるかなとは思っておりますけれども、1つ目は、鎌倉の伝統、文化の体験や魅力の発信というところで、やはりこういったところの部分が、まだ、鎌倉市としてもう少し広げて行ったほうがいいのではないかというところで入れさせていただきました。
 2点目の富裕層への誘客や取組というのは、新たな新規市場の開拓といいますか、そういったところも含めて、海外も含めて何かこういった情報発信も含めてやっていけないかというのと、あとは、さらにそういったことに対して、事業者等が取組を行った場合にも、そういった取組に対しても、何か市として補助などの支援を出せたらなというので入れさせていただきました。
 3番目の観光におけるデータ収集と分析のところですけれども、これは各委員の方もおっしゃっている部分があるのかなと思っておりますけれども、経済効果であったり、何か市独自でそういったところのデータ収集・分析、またそれがなかなか市の中でできないのであれば、やっぱり外部にお願いする部分もあるかと思うんですけれども、そういったところも含めて実際に観光というところに対して、市としてどのぐらいのものがあるのかというのを改めてしっかりと確認をしながら政策を実現していくという部分が必要なのではないかというので、入れさせていただきました。
 
○くりはら委員  私も今、日向委員と重なるところがございますけれども、大きく8つ分類分けしました。
 1つ目は、やはり今、日向委員がおっしゃったように実態調査とデータ収集・分析を行っていただくのが、まず最初かなと思います。例えばですが、観光客の分布動向というのを定時見ていらっしゃるのか、経年変化もちょっと比較しながら見ていただくとか、あと、とにかく鎌倉の住民の中で、観光客はもう来てほしくありませんというようなお声がかなり私の耳には入ります。そういったことも含めて、観光客と住民のトラブル事例、どんなものがあるのか、それをどのように解決するのかというところが非常に重要かなと思います。
 あと2点目、短期的・中期的に物事をちょっと分けて考えなくては、ちょっとごちゃごちゃにすると難しい部分もあるのかなと思いながら、観光客のニーズというのがやはりコロナ禍前と少し、コロナ禍後は変わってきているというのは、私自身も感じております。
 また、せっかく国内外から観光に来ていただく方が、何を観光に期待して鎌倉にいらっしゃっているのか、そして、それが何に満足して帰られたのかというようなことを含めて、その満足度というものを重要視してリピーターを増やしていくということ。それから、なぜリピーターが重要かというと、鎌倉の観光の仕方を一度体験していただいた方には、例えば鎌倉からお願いすること、ごみのこととかですね。こういうことがより伝わりやすくなっていくのではないかというのも思っているところです。
 あと3点目は、ストレスが生じない住民目線の観光誘致ということで、先ほども申し上げましたけれども、住民がやはり、自分たちが乗る交通手段が観光客が多くて乗れない、もしくは混雑しているというところのストレスみたいなものも、やはり、ずっとあるということ、こういったことも含めて観光の分散化とか、あと観光客と住民のすみ分けというものも考えたり、あとは、観光ルート、移動手段、こういったものをしっかり確保していくということが重要かと思います。
 あと、鎌倉市民にとっても、観光を楽しめるということも、その視点も必要かなと思っておりまして、歴史的文化財とか、文化芸術関連、それから自然環境保護へ投資するというものは、観光客にとってもプラスになる、住民にとってもプラスになるという、そういった視点が必要かと思います。
 あと4点目、観光商品、観光物産、観光サービスの開発と収入源の確保、ということなんですが、これは、やはりリピーターも含め楽しんでいただくようにしなくてはいけませんし、それからこんな旅があるんだというような新しい提案、そういったものがやはり鎌倉の魅力をさらに深めるのではないかと思います。ですので、やはり旅行会社、公共交通機関とか、それから商工業の事業者等の連携みたいなものは、さらに強めていただいて、新たに観光の魅力を倍増していただきたいなと思います。
 あと、いろんなツーリズムがあると思いますが、ビジネスでいらした方とか、そういう方にも楽しんでいただけるとか、あとは歴史文化の環境関連、このエコツーリズムとか、メディカルツーリズム、それからリアルな体験を通して、楽しんでいただくということのツアーバリエーションを増やしていくということも鎌倉の魅力をお伝えすることになるかなと思います。
 あと、観光起点となる駅前観光案内所とかアンテナショップの拡大とか、あと鎌倉ではどうしても泊まる場所がないからこそ、お金が落ちないんだというところがずっと言われてきておりますので、そういったホテル誘致ということも観光誘致の一つであると思います。あと、バス発着所の充実、お土産の購入の後の配送サービスとか、そういったサービス部分ですね。あとは、スマホアプリやこういう機材を利用したもの、イヤホンガイドとかですね。VR、AR、MRというようなものを利用した楽しみというものも発信して行ったらどうだろうと思います。
 あと5番目、多様な誘客の仕組みづくりということで、イベントを立ち上げたり、あとはコンベンション機能を持たせたり、ビジネス観光、こういったものをさらに誘致の仕組みにしていったらどうだろうと。
 あと、町の環境整備も、やはり先ほどのイヤホンガイドとか、スマホアプリとかというものに対応するようなWi−Fiの機能とか、あと、日本国内だけではなく、海外からの方々のための多言語化とか、あとは障害をお持ちの方が困らないようなバリアフリー化はもちろん進めていっていただきたいと思います。
 6点目が、観光プラットフォームの整備と連携ということなんですが、プラットフォーム、既にフェイスブックの一つ、そういうプラットフォームとして立ち上げているものがおありかと思いますけれども、こういったものも広く周知していただくとか、またさらなる連携という意味で、課題や情報の共有を、皆さん、市民も含めそれから市外の方も参加していただいて、よそからの目というものを入れていただくのもよいかなと思います。
 あと、いろんな意見を交換するということの重要性というのも、さらにパワーアップしていただけたらなと、そのように思います。
 あと7点目、鎌倉の魅力を広く知ってもらうためにPR事業ということを今までもしていただいているんですが、やはり、今、市内の方に、もしくはよそから来た方が手に取るようなPRの仕方というのは、観光案内所でもしていただいているんですが、そもそも鎌倉に来ていただくという、鎌倉に目を向けていただくというきっかけを、さらにテレビ、本、雑誌、SNSで国内外に発信していただきたいなというのを思います。
 あとせっかくですから、姉妹都市や日本遺産など、そこに登録されている方々との、市町村との連携なども視野に入れていただけたらと思います。
 あと8つ目、継続的な観光人材の育成というのが非常に重要だと思っておりまして、今もう既にNPO活動をされて、市内観光をやってくださっているところもあるんですけれども、さらに観光塾を作ってみたり、あとは観光地域づくり法人の皆さんとの連携とか、観光学部の学生さんという分野、今、観光学部というのもできています。こういったところの学生さんとの連携なども進めていただけたらと思います。
 
○くり林委員  私からは、3点ありまして、1点目が、ただ単純なコスト削減や予算の節約のような話だけではなく、投資と成長という観点を重視して、攻めの観光施策を展開してほしいということ。
 2点目は、観光分野というのは、市役所の担っているほかの分野、例えば、福祉ですとか、教育ですとか、そういうものとはまた違って、よりマーケティングやビジネス的な知見や要素というのが、多分に含まれますので、なかなか市役所内の人間だけで完結する、もしくは、よりよい施策をというのが難しいと考えております。なので、外部の方などのアドバイスを求めたりといったことをぜひ積極的に行っていただきたいなということです。
 3点目が、日本遺産の認定のプロセスの中で、文化庁からも御指摘がありましたが、戦略と広報に、かまくらの観光施策は弱点がありということで、これは私としても非常に納得できる、理解できる指摘でありました。ぜひ、特にこの2つの戦略と広報という部分について、早急な対策を行っていただければという、以上3点になります。よろしくお願いいたします。
 
○長嶋委員  出させていただいたやつで、四角マークを2つ書いてあります。これ前回の中間報告と同じ、そのまま載せてあります。ちょっと最初に言っておくと、今回の調査事項は、社会情勢の変化に対応する観光商工振興策。社会情勢の変化、これに対応するためのことをというところなので、そこをちょっと、皆さんもう一度御確認をいただきたいと思います。
 それで、観光振興の四角1のところで、「安、近、短の観光地」からの脱却、交流人口を増やすことを主眼に置いた振興策、そして歴史・文化・芸術を柱に学びや意見を通じた「すてきな日本の伝統」を鎌倉から発信ということで書かせていただきました。私、ずっと鎌倉の観光のことをいろいろ情報サイトで、ボランティアガイドをやってきた中で、一番もう問題なのは、「安・近・短の観光地」からの脱却という、ここなんですね。あと交流人口、関係人口、ロイヤルユーザーを増やすことというのは、このことができていないので、これをやらなければいけないということです。どうしても本当は財産がいっぱいあるのに、そこに皆さんが行けないとか、分散化ができないのは、もうこの「安・近・短の観光地」のままになって、それがメディアに出ているからという、もうそれが理由なんですね。財産はいっぱいあるのに、皆さん広報のことはいろいろおっしゃっていますが、財産はあるのに、広報されていないので、そういう本当に伝わっていないというか、大事なところが。その中で一番鎌倉の観光で最初に考えなければいけないのは、鎌倉の観光のテーマというか、観光という言葉は私もちょっともう古いかなと思っているんですけれども、鎌倉に行くのは、何のために皆さん来るんですか。地元に人も、何のために鎌倉の観光って楽しいと思いますかというところの中、テーマがないんですね。鎌倉の観光はなあにというと。それでモザイクのまちみたいなせりふが出てくるんだけど、私は、ここで歴史・文化・芸術、その学び・体験ということがテーマかなと思っているんですね。そういうことで、進めたらよいかなと思っています。
 それで「すてきな日本の伝統」とかいてありますけれども、これは、鎌倉は日本の歴史を作ってきたまちなので、そういうことを一言にしちゃうとそういうことなんですけれども、具体策は前回も書いていますけれども、これ皆さんもおっしゃっている、発信がちょっと鈍いねというのは、皆さん感じているところで、ただ、私的に言わせると、社会情勢の変化というタイトルなんですが、既存のメディアはメディアでいいんですが、どうしても、この安・近・短を紹介したがるので、私は、既存のメディアは、もう頼っていては駄目で、自分たちでやるぐらいの感じでね。例えば、鎌倉チャンネルといって動画配信のユーチューブ、ツイッター、インスタ、ティックトック、そういうのを使って例えば、発信をする。放送局ではないですけど、鎌倉チャンネルみたいなものがなぜないんですかと。鎌倉にこんなに観光客が来ているのに、それをやったら相当、例えば、動画配信だけでも、運営費は多分、今、ユーチューバーがこれだけいる中、そんなのをやれてしまうと思うし、それによる発信によって伝えるのは、すごくツールとしては、今もうティックトックなんかでもすごいアクセス数、1日で稼いでいますからね。そういう鎌倉チャンネルみたいなもの、要は、既存のメディア、もちろんパンフというアナログなのももちろん現地に行ったら重要ですけれども、既存のメディアに頼らないで、そういう世の中の情勢変化は、今CMでさえそういう動画配信でCMを一回見てからというのが、もうコマーシャルも変わっていますよね。既存のメディアでは効果はないからやっているので、そういうことを考えてもらいたいなということです。
 あと、アドバイザー、これは中間報告でもやってもらいましたけれど、これは必須かなと思っています。その人を呼んで勉強会をやるということをやらないと、多分、今言った、安・近・短の観光地の脱却と、それから歴史・文化・芸術を柱に学び・体験をメインに進めていくことがまずできないと思っているので。
 それで、その中で追加で書いたのは、やはり、観光施策の中で誘致というのは、やっぱり交通を考えないと誘致ができないのは、もうこれセットで最初に来るんですね。ここに書いてありますけれども都心からの誘導策、これも、じゃあ、鎌倉は一生懸命やっているのと言ったら、あまりない。せっかく羽田からバスが来ているのに、直通で来ているのに対して宣伝していないからほとんど乗っていませんよね。3人、4人ぐらいの感じで。そういうのだって、何で使わないのと。羽田からぱっと来れば、1時間で来れちゃうんですけどね。あと、新たな手段も、これはバス路線はもちろんですけど、マイクロモビリティー、これは最近いろいろなので出ていますよね。自転車も大分街中で相当「ダイチャリ」というやつとかいっぱいあって、これを活用している人が増えているので、やっぱり中を回ってもらうには、マイクルモビリティーがこれからはいいと。スカイウエイと書いています。これ昔から一般質問でも私言っているやつで、ロープウエイでもいいんですけれども、横浜のみなとみらいのところで皆さん御存じのとおり、横浜のあそこを降りると、最近あれ話題になっていますけれども、例えば、ああいうものが何かできないかなというのもあります。
 それから、私一番すぐやれると思うんですけれども、今、環境手形というのがあります。あと、江ノ電さんは「のりおりくん」というのがありますけれど、これ非常に使い勝手が悪いんですね。交通の担当にはずっと行っていますけれども、環境手形って、実はあれいいようで、例えばアジサイのときなんかははっきり分かるんですけれども、あれを買っても、明月院さんに行くのに、バスで行かないといけないんですね。あれ、JRが入っていないので、北鎌倉に行くのに。アジサイのときにそれを買うと、バスで行くとなると相当難儀なんですね。道路は混んでいる中で、バスが本数がないし、それで行かないといけないとかね。そういう不便な環境手形、あと江ノ電さんも独自に自前で「のりおりくん」を一生懸命やられるのは、収益の柱だから分かるんですけれども、ちょっとそれ連動していないところで、松山なんかに行くと、非常にあそこの電車のあれが乗り放題、たしか400円とか四百幾らで非常にあれがいいですけれど。ちょっとこの辺、中での循環がしにくくて、これもせっかく売ってはいて、そこそこ売れているんでしょうけれども、何か各交通機関が連動していないというか、そこは、市役所がイニシアチブを取って連動させてもらいたい。前の前の3代ぐらい前の課長さんは結構頑張ってやっていただいたんだけど、世界遺産が前はあったので、世界遺産がぱあになって全部流れちゃったんだけれども。それをもう一度やってもらいたいなと。
 あと、これ顕著に目立っているのは、コインパーキングの利用ですね。最近、市役所のあれも休みの日は物すごく混んでいますけれども、コインパーキングに県外ナンバーが土日祝日すごく止まっているのを顕著に、それで、そこら中どこのコインパーキングも埋まっているんですね。すごく多いんだけど。これは何で、今の環境手形と連動するとか、いろいろなことをパーク&ライドで公共の駐車場だけやっていますけれども、コインパーキングの会社さんね、連動してこれをやったらすごく情報もそこへ一発でその人たちには届けたい情報が一発で届けられるので、何でこれをやらないのかなというのを、これは特にやってもらいたいというのが、今の4つの中の3番目、4番目です。
 あと、交流人口、関係人口を増やすというようなこれはもう長期のスパンで、ぜひ何も恐らくないと思うので、私、今、前から紹介していますけれども、南会津のふるさとサポーターというのに登録されていまして、住民票は発行されているんですね。そういうことを鎌倉はやっていないですけれども、もしこれ鎌倉でやったら物すごく数が来ると思うんですね。我々には、それこそふるさと寄附金的なものの紹介もしょっちゅう来ますし、いろんな観光情報の案内とかスキー場ね、今だったらすごい告知、物すごく来るし、例えば、新酒が出ましたとか、秋の収穫ですとか、そういうのはどんどん流せるし、その人たちが、ふるさとサポーターという制度は宣伝をしてくれる人たち。宣伝マンになってくれるので、周りに発信するんですね。その役目でふるさとサポーターなので、そういうことを何でやらないのかなと。あとお手伝い。私は、かやぶき屋根の修繕補修のためのNPOで行っていますけれども、そういう情報が流れてきて、まちのこういうお手伝い、手伝ってくれませんか見たいな募集中ですみたいなものが物すごく流れると、いわゆる関係人口の人たちは物すごいですよ。南会津は、いっぱい来ますよ。我々のNPOでも募集をかけたら、かけるだけ来ちゃうから、制御しているぐらいで、鎌倉だったら恐ろしいことになるぐらいするので、特に一番効果があるのは、多分ふるさと寄附金のあれじゃないかなと思うんですけれども、そういうことをやるのは1個もやっていないので、ぜひこういう何でもいいです。ふるさとサポーターといっているのは、今ね、私が。住民登録も、サポーター住民登録というのがあったら、すごいうれしい人はすごくうれしいと思うので、そういうのをやったらば、有料で全然いいと思うんですよ。私、これを南会津は無料ですけれども、全然いいと思うので、事務費かかるしね。
 一番最後に書いてあるのは、私が一番言いたいことで、寺社史跡とか、自然環境など本来の鎌倉のよさが発信できていないというのは、もうこれずっと顕著な傾向で、この間皆さん釈迦堂の見学に行きましたけれども、あそこに行けば分かる話ですよね。あそこのことを知っている市民も少なければ、観光客は、逆に言うと、そういうのが好きな人はよく知っていますけれども、私も行ったやつを写真をばっと上げたら、物すごくやっぱり反響は非常に大きいですね。アクセス数とかいいね数とかいっぱいつくので、やっぱりそういう、タチンダイ、今度皆さんで行きたいと思います。そこをちょっと行くと常盤邸のタチンダイてね。これ多分行ったことがなければ、やっぱり恥ずかしいですよ、議員でいたら。物すごいです、あそこ。この間行った釈迦堂のあそこよりもはるかに広くて、この間、御説明がありましたけれども、文化財の。同じ手法でやったのと聞いたら、同じだと思いますという話を聞きましたけれども、そういうこと山のように鎌倉はあるので、そういうところの発信は紹介されていないので、ここを先に紹介するべきで、行ってもらうべきで、それができていないのが一番問題というか、財産がいっぱいあるのに。それこそ先に市民に知ってもらえれば、へえ、鎌倉はこうなんだと思ってもらえばいいと思うし、ふるさとサポーターの人に紹介して、先に行ってもらって、案内役になってもらうとかね。そういう感じで、やったらいいと思っています。
 
○久坂副委員長  私は、2点書かせていただいていまして、マーケティングデータの収集ともう一つ市民の方向けのところなんですけれども、やはり、マーケティングデータに関しましては、皆さんと一緒に視察をしました富山県において、データの収集とそれを有効に活用してインバウンドを誘致しようとしているというのが、かなり具体的に策定されているという中で、ちょっと鎌倉は、やはりそこら辺の考え方が弱いということで、これをやっぱり生かすべきじゃないかと考えております。それで、皆さんと夏に観光課をお呼びして伺った際には、今後、観光基本計画が見直される中で、重点施策がいろいろあるんですけれども、やはりその中でインバウンドですとか、あと富裕層を一定程度誘致したいという中で、じゃあ、何をすればやはりこの層にリーチして呼べるのかですとか、いろいろ皆さんからお話があったように、どういった鎌倉の観光素材の見せ方をすれば、またどういったサイトですとか、どういった手法でアクセスすれば、この層にリーチして呼べるのかということをしっかり組み立てた上で、こういった基本計画を執行するべきだと考えておりまして、その前提としてやはり、マーケティングをしっかり行うということを考えております。
 2点目に関しましては、それこそ社会情勢という話がありましたけれども、やっぱり結構市民の方も観光客の方をお迎えするということにおいて、やはり、生活している場にお迎えするということで、ますますシビアな目を持つだろうと私は思っております。ということで、市民満足度の割合というのを、やはり高めるということも、もちろんこの基本計画の中で課題として捉えていますけれども、本当にそれをやっていくという姿勢を私は見せるべきだと思っているんですね。この委員会の中でなかなかできなかったのですが、じゃあ、観光における税収効果ですとか、その効果がもたらす行政サービスをこれだけ実施したんだということを見せていくとか、もう一つは、観光客の方とか、あと市民の方が利用できるようなオンデマンドモビリティーができましたよみたいな、分かりやすい具体的な施策を実施して見せていくとか、そういうことが今後必要であろうと思っております。それは、同時に、今申し上げたように、観光客と市民の方、サービスの提供にもなりますし、そういったことを合わせて実施していくべきだろうと思っております。
 
○児玉委員長  私は、3点ございまして、これも先ほど来、皆さんから御説明いただいたポイントと重なるんですけれども、とにかく鎌倉市の場合は、今までいろいろヒアリングさせていただいて、とにかくやはりデータ分析が弱いというか、まだちゃんとできていないというか、ある種これは、致命的だなと思いますので、これは、業者だろうが民間だろうが物事の戦略を練るときにデータ分析がちゃんときちんとやらないと、物事が始まらないと思っていますので、ここはやはり先ほど長嶋委員からも御指摘がありましたように、社会情勢の変化に対応するという意味でも、しっかり現状のデータ分析ができていないと、それもできませんので、とにもかくにもこのデータ分析がまず今回の中では、一番重要なところかなと考えております。
 あとは、これも皆さんと、日向委員も含めて、くりはら委員からもありましたけれども、インバウンドというか、観光客、特に今までと違うことをやるという意味では、富裕層の取り込み、それでいかに観光収入を上げるかということをしっかり柱と置いて、もっと具体的に掘り下げてやっていくべきかなと思っております。
 あと3点目は、先ほどの皆さんと同じですけれども、観光人材、くりばやし委員からも御指摘がありましたように、なかなかやっぱり市役所の中では難しい部分がありますので、外部人材登用とか、そこも含めてやっていく必要があるのではないかということで、この社会情勢の変化に対応する観光商工振興策、この観光業、今回の目的は、やはり要すれば、市としてまた各事業者としてやっぱり信用をしっかり増やして、税収を増やしてということが、やっぱり最終的な目的になると思いますし、そこはやっぱり主眼に置いてやるべきかなと思っておりますので、そこを含めてやっていただきたいなと考えております。
 それで、皆さんからそれぞれ意見を出していただきまして、前回の中間報告と同じように、あとは正・副委員長で、この最終報告案を練り上げて、また骨子案を作らせていただきたいんですけれども、その中で、これも前回と同じなんですけれども、まずは、その最終的な正・副委員長で骨子案というか、ドラフトを作らせていただくという、そういう前回と同じ流れでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 その上で、これも前回と同じなんですけれども、今、皆さんから説明をいただいた、各項目の中で、これだけは、ちょっと残してほしいなという項目があれば教えていただきたいんですけれども、今、長嶋委員からは、この話の説明の中で、これは大事だということは幾つかありまして、例えば、四角マークのアドバイザーを招致するとか、シンポジウムの開催ですとか、先ほど環境手形、コインパーキングの件とか、一番最後の部分がこれが特に大事かなと長嶋委員がおっしゃって、それは、やっぱり一番大事なところという認識でよろしいですかね。長嶋委員の中では。
 
○長嶋委員  私のは、それでいいんですけど、それは、まず確認ね。
 ちょっと1点、疑問があって、質問というか。
 これは書いてある、海外からの富裕層の誘客に係る取組とあるんですけど、富裕層というのは、どのレベルをおっしゃっているのかというのがちょっとよく分からないんですけれども……。富裕層は幅が広いので、どういうレベルを言われているのか、そこを伺いたいなと思って。
 
○児玉委員長  年収3億ドル以上、そんなことはそれは分からないんですけれども。そこは、私がイメージしているのは、富裕層といってもたしかおっしゃるとおり、漠然としているのですけれども、私からもっと言うと、超富裕層ですね。だから、本当にいわゆる一般的なというか、何をもって金持ちかというのは、それは人それぞれ考え方が違うと思うんですけれども、本当に我々の感覚では考えられないような、本当に超富裕層というのがやっぱり存在しますので、そういう人たちを大勢でなくてもいいので、そういう人たちをやっぱり何人か取り込むだけで、かなりインパクトとがあるという話もメディアとかで聞いていますので、その辺を取り込めるかというのをやっていきたいなと思いますので。おっしゃるとおり、その富裕層をどこから持って富裕層というのかは、それは、なかなか定義が難しいところではあると思うんですけれどもね。
 
○長嶋委員  それは、前から富裕層というのは分かるんです、いっぱい取組は必要だって。ただ、ちょっと1点言えるのは、それを受入できますかというところは、私ははてなで、大分前から扇湖山荘ってあるじゃないですか。あそこを1日1泊300万円でもいいから取って、日本で一番高い旅館にして、1日1組、取れるぐらいの日本のトップクラスの旅館さんか、そういうところに運営してもらって、やったらどうかと。密に来れるセキュリティーもあそこは結構守れるし、そういうものを例えば提案する中で、これを言うならいいとは思うんですけれど。現状のこの何もない中で、やれと言うのはなかなか難しくて、例えばお忍びで海外の要人が来る場合でも、そういう受入れが、警備体制はどうするとか、交通とか、そこも含めて要は案内役の人もそうですけれどもね。ならばいいんだけど、あまり広くそういうぱっと表で言うと勘違いされるので、そこを市長に伝えればいいんだけどね。議会の場で言うと、みんなが聞いているから、ちょっと勘違いされる可能性があるので、何か説明が必要かなという。例えば具体的に、私的には、例えば扇湖山荘を何とかね、そういうのが必要かなというのがあって、私は、だから、そこは、一つあってはいいと思うんですね、もちろんね。あと、ロイヤルユーザーという言い方もあるかなと思っているのですけれどもね。勘違いされないような表現にしてもらいたいなと。私も、もちろんこれは賛成なんですけれども、そういうところがちょっとあります。
 
○児玉委員長  今、長嶋委員がおっしゃったとおり、私も現状、今のインフラというか、この辺の今のこの現状で、海外のいわゆる超富裕層とかを呼べるかいったら多分呼べないと思いますので、今おっしゃったように、それこそ本当に1泊何百万するようなホテルを、まずそういうのを造ったことも含めて、そういうことから仕込んでいかないと、なかなかそうは叫んでも全然来ないなというのも、私もそれは感じておりますので。今おっしゃったロイヤルユーザーとか、そういうことも含めて、それをやるための施策からやらないと駄目だなと思っていますので、そこを目指した上での観光施策をということで、言い方をしていけばいいかなと考えておりますので、今のこの現状で幾ら叫んでも、多分それはもう永遠に多分無理だと思いますので、今の御指摘をいただいたものも含めて、盛り込んでいければなと考えております。
 あと、ほかの委員の皆さんでこれだけはというのは。皆さん、二、三点ラップする部分はあるんですけど、くりはら委員は、8項目ありますので、この中で。
 
○くりはら委員  皆さんがおっしゃっていることと重なるところもあるかもしれませんが、私なりに強調したいところを申し上げると、4番の観光商品・観光物産・観光サービスの開発と収入源の確保というところで、これは、今はちょっとどういう人を鎌倉に呼び込んでいくのかというところにもつながるので、まさに今後どこを目指していくのかというところの開発という意味で、いろいろな方々に関わっていただくことは、非常に重要ですし、それから、私も事例で申し上げましたけれども、歴史文化環境エコツーリズムとか、メディカルツーリズムとか、リアル体験型観光とかいう部分は、本当に開発というくくりに一言で言えばまとまるので、そういった開発の部分をしっかり今後コロナ禍以降の部分を開発していただきたいなというところを力を入れたいです。
 それから、それが最終的には誘客につながっていくということ、その際にやはり重要なのが、どういう人たちを呼び込むかのところに、今おっしゃったロイヤルユーザーとか、あとはビジネスでいらっしゃる方が増えたらいいなとかですね。何か目的を決めたら、それに向けての環境整備をしなくちゃいけませんので、海外の方が、今、コロナ禍以降やっとビザが発行されるの、されないのという話がありますけれども、そういったときもやはり言葉の問題というのが非常におもてなしに関係してくるなというところで、こういった対象者に向けての多言語化というのは重要かなと思います。
 あと、幾ら観光を誘致しても、その観光案内をする方とか、そういう方々が、育っていないともうどうしようもなくなってしまうというところでいうと、八項目めの継続的な観光人材育成、ということが非常に重要になってくるのではないかと思います。
 あとPRに関しては、やはり、今まで市内で一生懸命ビラを配ったりというよりも、外へ外へ発信していくというところに力を入れるというのが、コロナ禍以降やるべきことかなという部分です。すみません、ちょっと多いですけれども、よろしくお願いいたします。
 
○児玉委員長  整理をしますと、4番と、ちょっと飛びますけれども8番。あとは、7番ということですかね。くりはら委員としては、この中でも特に4番、7番、8番をまず残してほしいというか、しっかりこれは盛り込んでほしいということで、よろしいでしょうか。分かりました。
 
○くり林委員  私の提言の中ですと、2番目とかかな。外部のアドバイザーだったり、何かそういう市役所内だけで観光施策を完結させないという意味ですけれども、何かそんなような意味合いのことを含ませていただければと思います。
 
○日向委員  私は、一番上に書いてある魅力の発信というところなんですけれども、もちろんSNSとか動画とかいろいろある中でも、長嶋委員もおっしゃっていましたけど、その部分が外部、そういったものを利用するとか、そういった方にお願いするとかはもう必要だと思いますし、あと、もちろん外への発信というのもあるとは思うんですけれども、やっぱり市内の人たちも、この体験とか文化とかというのは、自分たちのまちのものを知っていっていただくというところも含めて、外の発信だけではなくて、市民の方たちにも鎌倉はこういうものがあるんだとか、こういった文化なんだという、そういったところも含めて、鎌倉の魅力というところで発信していっていただきたいなというのがありますので、その辺も含めた形での発信ということもお願いできればなと思います。
 
○長嶋委員  市民と外から来る方が観光というか、あるんですけれども、今皆さんのをずっと聞いていくので書いたのを見て、やっぱり学びというところは、共通でできるかなという、そこが接点となって、何かうまい交流ができるかなという気がする。鎌倉という町を考えると。それで、大河ドラマでもあったように、ああいう今まで知らなかったこと、へえ、そうなんだというのが分かる部分、でも、本当はそんなの歴史の先生から見たら、いや当たり前ですよという話なんですけれども、そこが学びを通じて。知らないからね、みんなが、いろんな今の鎌倉のそういうところを。そこを結構ピックアップすれば、ほかのことも何か改善されるような。交流は当然できるし、関係人口というのは、言ってみれば、将来住みたいとか、そういう人たちで、ロイヤルユーザーもそれでつながっていくから、結構そこに鎌倉の特徴のポイントがあるかなという気が。あと今は、いろいろな意味で仕事がフリーの時間の、オンラインとかでできる人たちが平日とかでも空きがあったりするので、時間があるから学べる環境が。昔よりそういう時間、テレビとか見ない、ドラマとかもあまり見ない人が増えているので、そういう時間も学びの時間が皆さん、そういう生活の変化が出てきた感じもするので、ちょっとそこのポイントをピックアップしたらいいかなって非常に今全体を聞いていて思ったので、ちょっと考えてもらえれたら。
 
○児玉委員長  それでは、今、各委員から聞かせていただいた内容を正・副委員長でもみながら、骨子案を作らせていただきたいなと思っております。皆さんいろいろなお話を聞いて、本当におっしゃるとおりだなと思いました。私も前から一般質問とか代表質問でも言っていますけれども、特に海外のインバウンドとかですね。新しい観光客を呼び込むのに、鎌倉は、日本では皆さん当然ながら知っていますけれども、海外ですと、鎌倉市の人が思っているほど、まだ認知されていないというか、全然知られていないというのが実態でして、裏を返すと、それだけまだ伸びしろがあるということなんですけれども、そういう意味では、京都なら皆さん知っているんですよね。だから、日本に来られて、皆さんわざわざ東京に成田、羽田に着いて、そこから1日かけて京都、奈良に行ってという、そこでしか見れないすばらしいものがたくさんあるんですけれども、例えば、京都、奈良に行かなくとも、鎌倉に来れば、それと同じとは言わないまでも、日本文化、歴史を学んで体験して見れるということができますよということを知らない人は意外と多いと思うので、その辺の部分も含めて、この観光戦略としてPRできれば、より一層発展できるのかなと話を聞きながら思った次第でございます。
 ですので、いずれにしても、皆さんの意見を踏まえた上で、ちょっとまた作らせていただきますので、その上でまた改めてその内容を最終的に確認して、最終報告として、2月定例会で発表させていただくという、そういう流れでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 ということで、一応本日の日程は以上となりますけれども、皆さんほかに何かございますでしょうか。大丈夫でしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、ありがとうございました。本日の協議はここまでとさせていただきます。
 以上をもちまして、本日の市民環境常任委員会を閉会させていただきます。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和5年(2023年)1月17日

             市民環境常任委員長

                   委 員