○議事日程
市民環境常任委員会会議録
〇日時
令和4年(2022年)12月22日(木) 14時00分開会 14時40分閉会(会議時間0時間39分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
児玉委員長、久坂副委員長、くり林、日向、くりはら、長嶋の各委員
〇理事者側出席者
永野市民防災部長、廣川市民防災部次長兼大河ドラマ担当担当課長、鷲尾観光課長
〇議会事務局出席者
服部局長、武部担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)「日本遺産」総括評価・継続審査における「再審査」の結果について
2 社会情勢の変化に対応する観光商工振興策について
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○児玉委員長 それでは、ただいまより市民環境常任委員会を開会いたします。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。日向慎吾委員にお願いいたします。
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○児玉委員長 本日の審査日程の確認でございます。12月15日開催の当委員会におきまして、委員長報告の読み合わせのため、本日の当委員会を開催することを御確認いただきましたが、このたび、市民防災部から「日本遺産」総括評価・継続審査における「再審査」の結果について報告したい旨の申出がありましたので、本日は日程第1報告事項(1)において、原局から報告を聴取した後に、日程第2において、委員長報告の内容の確認を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
日程第1報告事項(1)「日本遺産」総括評価・継続審査における「再審査」の結果については、インターネット中継を行い、委員長報告の内容確認は通常、中継を行っていないことから、日程第2の前で、インターネット中継を終了したいと思いますが、この点もよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○児玉委員長 それでは、日程第1報告事項(1)「「日本遺産」総括評価・継続審査における「再審査」の結果について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○観光課長 日程第1報告事項(1)、「日本遺産」総括評価・継続審査における「再審査」の結果について、報告いたします。
日本遺産につきましては、文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るために、その歴史的経緯や地域の風土に根差した、世代を超えて受け継がれている伝承、風習などを踏まえたストーリーの下に、有形・無形の文化財をパッケージ化し、これらの活用を図る中で、情報発信や人材育成・伝承、環境整備などの取組を効果的に進めていくものです。
鎌倉は、自然と一体となった中世以来の社寺が醸し出す雰囲気の中に、各時代の建築や土木遺構、鎌倉文士らが残した芸術文化、なりわいや行事など様々な要素がまるでモザイク画のように組み合わされた特別な町というストーリーが平成28年度に日本遺産に認定されております。
日本遺産の認定につきましては、令和3年度より日本遺産全体の底上げとブランド力の強化を目的として、新たに総括評価・継続審査の仕組みが導入され、認定から6年ごとに審査を実施することとなっております。
令和4年度は鎌倉市も審査対象となり、その結果、令和4年7月29日付の文化庁の発表において、鎌倉市は再審査となっておりました。
資料1ページを御覧ください。
令和4年9月定例会の本委員会でも報告しましたとおり、再審査となった後、本市では今後3年間の取組計画である地域活性化計画の修正を行い、令和4年9月30日に文化庁に提出をいたしました。
その後、日本遺産審査・評価委員会での審査が行われ、令和4年12月16日付で文化庁から「認定継続(条件付)」との結果通知を受け取りました。
結果一覧は2ページのとおりです。
また、条件付の意味ですが、2ページ下段に記載のとおり、今回、条件付継続となった地域が本市を含めて3地域、このほか、今後の日本遺産の新規認定を目指す地域が現時点で3地域あり、この条件付継続の地域と新規候補地域とで3年間事業の磨き上げを競い合い、3年後の総括評価・継続審査において相対評価された上で、上位の地域が日本遺産として認定されるという条件となっております。
次に評価結果の概要です。
3ページを御覧ください。
「?.計画目標の達成に関する評価」については、平成28年度から令和3年度までの実績評価で、(1)日本遺産を活用した集客・活性化の項目で「不可」となっていますが、総合評価としては「可」として既に確定したもので、今回の再審査に当たって見直す範囲には含まれておりません。
次に4ページを御覧ください。
このページは、「?.取組内容に関する評価」で、再審査に当たり修正した、地域活性化計画に対する評価となっており、七つの項目で評価されています。
評価内容は資料記載のとおりですが、取組内容に関する評価の(2)戦略立案について、観光案内所の来訪者数やふるさと納税寄附額などの設定目標が日本遺産の活性化とどのように関連づけられるのか、また日本遺産ストーリーの活用がどのように地域の活性化、観光振興につながるのかが分かりづらいとされ、「不可」との評価になっています。
しかしながら、その他の項目については「可」となっており、この項の総合評価も「可」との評価となっております。
5ページを御覧ください。
総合評価として、日本遺産の活用を進めるための体制強化に取り組むこと、従来の観光と日本遺産を生かした観光との違いについて検討を深め、地域の文化資源を活用した日本遺産のブランド力向上に寄与すること、展示・広報に当たっては、モザイクのストーリーが伝わるように実施すること、地域住民の理解を得ながら、日本遺産ストーリーを活用した付加価値の創出を行うことなどが指摘、要望されております。
本市としても、今回の審査結果を踏まえ、日本遺産いざ鎌倉協議会の体制強化、日本遺産の構成文化財を活用した着地型観光の推進や、市内外の人々に日本遺産ストーリーをもっと知ってもらうための取組などを通じて、文化財を活用した観光の推進に努め、3年後の総括評価・継続審査においても評価されるように努めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○児玉委員長 今の報告に関しまして、質疑はございますでしょうか。
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○日向委員 前回再審査ということになってから、かなりタイトな、スケジュール的にタイトな中で計画を修正されたということだと思うんですけれども、今、結果としてこういうふうに出ましたと資料をいただいたんですけれども、市としてどういったところに重きを置いて修正したとか、どういったところを評価に結びつけるような形で取り組んだとか、その辺が分かるところがありましたら、教えていただけますでしょうか。
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○観光課長 少し今回おつけした資料が、文化庁が評価したもので、ちょっと我々のその修正のポイントが分かりにくい点もあったかと思います。
幾つかポイントを絞ってお伝えいたしますと、まず、資料の4ページ、特には(2)戦略立案が不可とあるんですけれども、ここに関しまして、評価理由のところで、「記載された評価指標や取組内容が」というところで記載された評価指標なんですけれども、新しく我々が修正しました地域活性化計画では、五つの目標を一応掲げました。
目標1としては、地域住民や国内外からの来訪者が日本遺産のストーリーにプラスの魅力を体験することという目標の下にですね、ここは日本遺産の案内施設、具体的には観光案内所になるんですけれども、そこの来訪者数を目標と掲げました。
それから目標2、地域において日本遺産のストーリーを誇りに思われること。ここは鎌倉市民の日本遺産について、一度市民意識調査を利用してですね、今後ちょっとモニターしていきたいと考えているところでございます。
それから目標3、日本遺産を活用した事業による経済効果が生じること。ここは先ほどお話ししましたとおり、今、日本遺産関連の着地型観光のプレミアムツアーの造成を行っておりまして、観光協会を中心にですね、そこの売上げを一つ経済効果として見たいと思っておるところです。
それから目標4、日本遺産のストーリー、構成文化財の持続的な保存・活用が行われること。ここはふるさと納税寄附額を指標としておりまして、ふるさと納税の中でも鎌倉の歴史的遺産・文化財を守るために、いくつかの関連の項目をカウントする形にしております。
あと最後に目標5、地域への経済効果も含め、広く波及効果が生じること。ここは、観光消費額を目標として掲げております。この辺のところがですね、前回、最初に出したものが曖昧だったものですから、今回こういう目標を立てて、これに向かって、あと指摘では、鎌倉の日本遺産は市だけで取り組んでいるふうに見えると。文化財関係者とか、それから観光事業者とか地域の方の巻き込みが足りないという御指摘をいただいたものですから、その辺のところをもう一つは強化していきますよと、主にこういったところを修正点として提出いたしました。
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○日向委員 五つの目標というところで書かれたということで、分かりました。もしそういったものが分かる資料があれば、いただけたほうが、別にこれ資料要求ではないんですけれども、そういったほうがよりどういった取組をしたのかなっていうのが分かりやすかったかなと思いましたので、ちょっとお伺いしました。
それでですね、本当に短い期間の中で条件付ということにはなりましたが、認定地域ということで、また今後3年間磨き上げて競うということではございますけれども、本当にそこまでいろいろやっていただいたなと思ってます。
もう1点聞きたいのは、3ページのところの、これって今回の評価ではないということなんですけれども、延べ観光客数ですか、この(1)の集客・活性化みたいなところの、目標に達していないというふうにあるのですけど、これというのは、要はもう既に鎌倉のようにある程度来ていて、さらにそれを超すっていう、日本遺産というのに限定して人をカウントするっていうようなものになるんですか。ちょっとその辺をお伺いしていいですか。
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○観光課長 文化庁としては本来、日本遺産のその取組の結果、日本遺産に関連して増えたお客さんの数みたいなところを当然モニターしたいってことだと思うんですが、鎌倉の場合はなかなかちょっとそういう切り分けの数字というのは難しいと思っております。
3ページの(1)のところもですね、平成28年のその認定当時に立てた目標になるんですが、そのときの平成28年の基本的な入り込みの延べの観光客数であるとか、その当時の観光消費額をベースに目標設定したんですが、この年は特に観光の状況がよくて、お客様とか観光消費が高かったこと、あとその後コロナ等あって、お客さんが大分減ってきたというところもあって、結果的にちょっと目標達成できなかったというところがございます。
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○日向委員 分かりました。平成28年度のベースから考えるとっていうところですね。承知しました。
あともう1点だけすみません。今後のことでお伺いしたいんですけれども、今修正された計画、五つの目標というのがありました。今後、体制強化とか、着地型観光等、やられていくということですけれども、この評価の中にでも、計画の確実な実行が望まれると記載されております。例えば、予算的なものが出てくるものもあると思うんですけれども、具体的に何か例えば来年度とか、そういう実際に目に見える形で取り組むっていうものがありましたら、教えていただけないでしょうか。
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○観光課長 来年度は、主には、指摘のあった協議会の組織の整備とか体制整備、それからどんなふうな形で日本遺産を進めていくかという事業計画を立ててですね、着実に、ちょっと先ですが、令和6年度の予算にきちんとそれを反映させていくっていうところが中心にはなると思っておりますが、ただそれだけということではございませんで、これらの体制整備と並行しまして、例えば鎌倉の構成文化財についての理解を深める案内とか解説っていうところの重要性っていうのは、委員会のほうでも指摘をされたところなんですけれども、その辺の整備のための準備ですね。例えば、サブストーリーの作成であるとか、あとそれに連動する形で、今も観光公式ページの中に日本遺産のページがあるんですが、そこをもうちょっと充実するであるとか、あとは鎌倉を訪れたお客様に鎌倉の日本遺産のストーリーであるとか、構成遺産などを紹介するリーフレットの作成とか、そういったものとですね、あと今年度も、令和3年度も観光協会を中心にやりました、先ほど御紹介しました、プレミアムツアーなどの商品化とか、その辺が具体的な事業にはなろうかなというふうに思っております。
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○日向委員 分かりました、ありがとうございます。今後3年間という中で、また一つ一つやっていかないと、また3年後に審査されるということですので、特に日本遺産っていうところがまだあまり何ていうか、例えば駅降りてすぐ分かるかって、なかなか鎌倉の周辺にもそういうのがなかなか見受けられないところがありますので、そういったところも含めて、引き続き、取組をされるということなので、よろしくお願いしたいと思います。
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○くり林委員 御説明ありがとうございました。一旦は条件付ということではありますが、引き続き、認定地域としてやっていけるということで、様々御対応いただき感謝申し上げます。
この文化庁からの報告書を見ますと、集客の部分と戦略的な立案と実行という部分に課題があるっていうふうに指摘があるかと思うんですが、非常に何でしょう、本年の様々な鎌倉の観光関連の事業を振り返ると、かなり文化庁からの指摘っていうのは、的確と言えば的確な部分なのかなと私自身の感覚としても、理解するところであります。
それで、今後の言ってみれば、現在の鎌倉市の弱点ですね。集客であるとか、戦略立案であるとか、そのような部分に関して、何かどのような取組を予定されているとか、もしくはこういう形で改善を検討していこうと思っているなどのことがあれば御共有願います。
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○観光課長 鎌倉、コロナで随分、入り込み観光客が大分減りましたが、今後は、基本的には、またウィズコロナ時代で徐々に回復していくのかなと思っておりますけれども、もちろんコロナ前の水準ぐらいまでには少なくとも観光客数が戻っていただきたいなと思っていますが、それよりもですね、観光消費額といいますか、お客様により鎌倉にお金を使っていただくとか、というところ。それから鎌倉の、まさにこの日本遺産の事業の中核にもなると思うんですけれども、もっと鎌倉の歴史とか文化について深く理解していただくというところを通じてですね、鎌倉のファンであるとか、というところも広げていきたいと思っています。
鎌倉は、もう大昔から八幡様をはじめとする社寺とかの文化財、文化遺産を中心に観光が、そもそも成り立ってきたと思っていますので、今後もそんなに、今いろいろな楽しみ方があるにしても、その中核の部分は変わらないのかなと思っていますので、鎌倉の歴史だったり文化みたいなものをきちんと深く伝える、きちんと伝えるというところで、日本遺産などのところ、そういう指摘もいただいているものですから、そういうところにも力を入れていく。
都内から近いからぱっと来て、ちょっと来て少しだけ使って帰ってもらうっていう形ではなくて、もう少し鎌倉にきちんとコミットしていただけるような、そういうようなことをしていきたいと。
だから、それが具体的には、着地型観光とかあるいはプレミアムツアーみたいな形で、何か普段見ていただけないところもきちんと見ていただけるであるとか、今までの通り一遍じゃない、もっと深い解説ができるとか、あるいは何か体験ができるとか。あるいはもちろん泊まっていただいて、もっと長い時間鎌倉にいていただく。そういうような形で鎌倉を深く知っていただくとともに、同時にその観光消費額も増やすような、そういう方向で進めたいなとは考えております。
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○くり林委員 分かりました、ありがとうございます。
特に、私が個人的にお願いできればなと思うのは、鎌倉の観光については、何ていうんでしょう、数値に関するストイックさみたいなのがよりあれば、その集客だったり、戦略立案みたいな部分も改善されていくことができるのかなと思いますので、特に観光事業は、数値である程度表しやすいし、そのほうが説得力も増すという部分があるかと思いますので、その辺りをお願いできればなと思います。
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○くりはら委員 世界遺産登録もちょっと今大変なことになっているなと思う中で、日本遺産も同じように難しい状況になったのかというところが非常にショックですけれども、これ今、再評価していただいた上で条件付とはいえ、継続的に取り組みなさいよと言っていただけてよかったなと思います。
それで一つ質問は、他の認定されている地域・地区がありますけれども、こういったところに、職員さんたちは見学に行かれたことはありますか。
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○観光課長 私自身はちょっとですね、1か所ぐらいしか行っていません。職員はですね、県内の所、例えば伊勢原市とか行ってもおりますし、あと年に1回、日本遺産フェスティバルとかサミットという形で日本遺産に認定されている地域が集まって、日本全国持ち回りなんですけれども、その地域の日本遺産のPRをするような、そういう機会があるんですけれども、そういうところで、この情報交換はしている形ですけれども、現地というところになると、非常に限られた形に今のところ、なっております。
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○くりはら委員 多分ですね、行かれると空気感の違いって感じられるんじゃないかなっていうのは、私思うんですね。先日、私も日本遺産登録されたところに見に行かせていただきましたけれども、町に降り立った途端、目の前にどーんと横断幕があったりですね。
施設、施設に旗がはためいてるんですね。なんか気合の入り方が違うなっていうのをもう本当に空気感として感じるんですね。そういったところでも一番目につく、旗がはためいていればいいって話じゃないんですけれども、実際本当にやる気があるかどうかっていうところが、本当にどうだったんでしょうというところは、やはり反省すべきと思うんですけど。そこはあんまり、皆さん御自身でお感じになってないですか。
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○観光課長 もちろん日本遺産の主管課として、結果的に日本遺産の取組の全体が不足していたからというところで再審査という評価を受けたと思っておりますので、そういうところでは、多々不足しているところが多かったということは真摯に反省をしているところでございます。
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○くりはら委員 今、数値目標ということを掲げていらっしゃる中で、数値って希望的観測も含めて入れてる部分もあるかもしれません。だから不達成だからといって、私は駄目と思うわけではないんですが、その目標設定をしたところに対してどれだけ努力したかというところだと思うんです。
今、口頭では、観光客の皆さんがどれほど長時間滞在してくださるかというようなこと、そこが一つ課題にあるというようなことをおっしゃってましたけれども、どうやって長時間滞在していただくのかというその具体策みたいなもの、今どのようにお考えになっているかお伺いします。
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○観光課長 一つはですね、着地型の観光というところを進めてきているところでもあるんですけれども、例えばお寺一つ取ってもですね、ぱっと来てきれいだねとか、雰囲気いいねっていう形で帰っていただくっていうことが割と普通なのかなと思うんですけれども、そこ以外にもっと、例えば我々がやっています、お寺の方に直接お寺の歴史だったりとか、いわれだったりとか、そういうところを解説いただくようなことであるとか。例えば、普段なかなか公開してないところを見ていただけるようなものであるとか。その場所でないとできないような、何ていうんでしょうかね、その特別な体験をしていただけるような、そういうようなツアーをちょっとつくりつつありますので、そういうようなところ。
あと、今さっき申し上げました、例えば日本遺産である社寺の、どこの社寺も案内板というのは整備をさせていただいているんですけれども、やっぱりそれだけでは足りないものとか、あるいは特に外国の方など予備知識がない方だとそれを読んでも全然分からないというところもありますので、そういうところをもう少し深く知っていただくような取組、そういうところを通じて、何でしょう、そこにいる実際の滞在時間も長くなっていくでしょうし、より深い体験をしていただくような、日本遺産の取組を通じて全体的にそういう方向に持っていきたいなというふうには考えてはいるところです。
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○くりはら委員 あとちょっと詳細をお伺いしたいんですが、ページで言うと9ページなんですけれども、協議会主催事業等におけるアンケート調査について、目標を達成してないというような評価理由があるんですが、これに対してちょっと質問したいんです。このアンケート調査というのはどういった内容で、どういう目標を立てて、どういうふうに目標達成してないのか、お伺いします。
すみません、失礼しました。鎌倉じゃない所を申しあげちゃったんですね。
もう一つ鎌倉の問題として、モザイク画の町というところが達成できてないというお話がありましたけれども、その魅力発信という意味で、今後どういうことに取り組んでいかれるかお伺いします。
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○観光課長 モザイクというのはですね、鎌倉のその長い歴史の中で、時代時代の文化遺産であるとか、その文化だったり、重層的にかつ多様な形で積み重なっているのがあたかもモザイク画のようだというような、そういう意味ではその状態といいますか、という表現をしたものだと思っていますけれども。そういう意味ではなかなかその具体性に乏しいところが一つ難しい部分でもあるんですが、一方で鎌倉の持っているその歴史・文化とか自然とか多くの要素が同時にこのモザイク画というところに含まれているというふうにも考えていますので。例えば他の地域なんかだと、そんなに数のない文化遺産を一生懸命ストーリーとしてつながれている所もあるんですけど、鎌倉は本当にたくさんございますので、こういうところを、しかもそれが多様でもあり、重層的にもあるっていうところを、逆に言えば、きちんと我々の利点として捉えてですね、そういうものをなかなか一遍にそれを全部ってわけにいかないかもしれませんが、例えばサブストーリーみたいな形で、例えば時代で分けるとかテーマで分けるような工夫もいるかもしれませんけれども、本当にたくさんあるものをですね、全部これが鎌倉の魅力なんだっていう形で、たくさんあるというところを一つやっぱり打ち出していくのは、メリットになるのかなと考えています。
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○くりはら委員 大河ドラマのことでですね、今とても注目を浴びているこの鎌倉ですので、せっかく取り組んでいただいて、せっかく盛り上がってきたこの先のこととして、やはり日本遺産登録っていうのを活用して、ぜひ頑張って鎌倉の宣伝をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
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○久坂副委員長 私、前回委員会でこの件の報告を受けたときに、鎌倉の今までの取組というのは、はっきり言って、文化庁が求めていたこととそんなに相違ないだろうと私としては思っていたところです。
話は市として独自に持っていたところで、ただそれが文化庁の求めていた仕様とちょっとずれていたところでコミュニケーションを取りながら、審査に臨んでいただきたいというところをお願いしておりまして、本当に短期間でありましたけれども、このような結果を迎えることができたということで、本当にお疲れさまでございました。
それでですね、そのときも質問の際に申し上げたのは、せっかく日本遺産に認定されても、国からの例えばその交付金ですとかそういったところは、なかなか前回は薄かったですねっていうところをお話しした中で、今回認定されたことによって、そこら辺の何か財政的な国からの交付金、予定のものでもいいんですけど、そういったものが何か期待できるものがあれば、お知らせいただきたいと思います。
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○観光課長 日本遺産を対象とした補助金はあるんですけれども、それにつきまして、基本的には新規で認定された地域のその当初3年間というところで、そういう意味では、日本遺産に特化した文化庁が用意している補助金というものでは、対象になるものは今のところはないのかなと思っていますが、ただ日本遺産であるっていうところで応募資格があるものがほかにもありまして、文化資源活用事業費補助金という、例えばガイダンス施設等の整備だったりとか、日本遺産構成文化財の美装化等への支援として、2分の1補助のメニューもございますので、そういうものの活用であるとか、あと今、文化財を活用した観光というところで、観光庁のほうもまたいくつかメニューをお持ちになってますので、そういうところを積極的に探して、我々がやろうとしてることで一致するものについては、積極的に取りに行きたいなと思っています。
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○久坂副委員長 いろいろ御紹介いただきまして、ありがとうございました。私もちょっとホームページの日本遺産補助事業等のところで見ていたところでありますけれども、せっかくですので、こういったものが利用できれば、本当に鎌倉は不交付団体というところで、歴史的資産を自分たちで守らなければいけないし、そしてかつ、本当に多くの観光客の方を迎えているということで、こちらのほうの目配りもぜひお願いしたいと思っておりますし、もう一つはですね、やはり私これも前回申し上げましたけれども、鎌倉こそがやはり日本遺産に入るべき町であろうというふうには思っておりますので、本当にそこのところ文化庁の方に御理解いただけるとありがたいなと思っておりまして、担当原局の方にも御努力を引き続きお願いしたいと思っております。お疲れさまでございました。
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○児玉委員長 それでは、本件報告事項は、了承という形でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承という形で、確認させていただきました。
それでは、次の日程は委員長報告の内容ですので、ここでインターネット中継を終了いたします。
また、市民防災部職員退室のため、一旦休憩とさせていただきます。
(14時30分休憩 14時31分再開)
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インターネット中継を終了後、以下、日程に沿って次のとおり審査を行った。
2 社会情勢の変化に対応する観光商工振興策について
委員長報告案(中間報告)の内容を検討した結果、これを了承した。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和4年(2022年)12月22日
市民環境常任委員長
委 員
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