○議事日程
教育福祉常任委員会会議録
〇日時
令和4年(2022年)12月14日(水) 9時30分開会 17時01分閉会(会議時間5時間37分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
藤本委員長、後藤、中里、井上、納所、吉岡の各委員(志田副委員長は欠席)
〇理事者側出席者
吉田(寛)共生共創部次長兼行政マネジメント課長兼政策創造課担当課長、藤林こどもみらい部長、松本こどもみらい部次長兼福祉事務所長兼こども支援課担当課長、瀬谷こどもみらい部次長兼こども相談課長、若林こども支援課担当課長、鈴木(智)保育課長、小林(瑞)青少年課長、濱本健康福祉部長、尾高健康福祉部次長兼福祉総務課長、竹内健康福祉部次長兼福祉事務所長兼障害福祉課長、寺山生活福祉課長、荻田高齢者いきいき課長、石黒市民健康課長兼新型コロナウイルスワクチン接種担当担当課長、矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当担当課長、石渡スポーツ課長、吉本道路課長、佐々木教育文化財部長、小日山教育文化財部次長、茂木教育文化財部次長兼教育総務課長、森(啓)教育文化財部次長兼生涯学習課担当課長兼鎌倉歴史文化交流館副館長、下澤学校施設課長、太田(洋)教育指導課長、小松原教育センター所長、鈴木(庸)文化財課長
〇陳情趣旨説明者
三浦淑恵
〇議会事務局出席者
茶木次長兼議事調査課長、岩原議事調査課課長補佐、喜安担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第57号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について
2 議案第58号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分
4 議案第48号指定管理者の指定について
5 議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち健康福祉部所管部分
6 報告事項
(1)住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の実施状況について
(2)新型コロナウイルス感染症対策について
(3)ねんりんピックかながわ2022の鎌倉市実施結果について
7 報告事項
(1)教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員の定数改正について
8 議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち教育文化財部所管部分
9 報告事項
(1)令和4年度全国学力・学習状況調査の結果について
(2)「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果について
(3)不登校特例校分教室の開設に向けた取組について
(4)史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事について
10 陳情第25号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情
11 陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情
12 その他
(1)当委員会の行政視察について
(2)継続審査案件について
(3)次回委員会の開催について
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○藤本委員長 教育福祉常任委員会を開会します。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。後藤吾郎委員にお願いいたします。
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○藤本委員長 なお、先ほど志田副委員長から病気のため欠席する旨の届出がありましたので、御報告いたします。
本日の審査日程を確認いたします。配付されたとおりとすることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策についてです。委員会における新型コロナウイルス感染拡大防止対策につきましては、先例のとおり実施したいと考えております。
なお、傍聴については、先例において、議会全員協議会室では傍聴を4名までとし、それ以上の希望者がいる場合には、議会ロビー等での視聴を案内すること、入室時にマスクを着用していただくとともに、発熱や体調不良の場合は傍聴の自粛をお願いすること、来庁時に検温し、37.5度未満の場合に入室可能とすることとされております。
また、11月22日開催の議会運営委員会において、常時、窓及び扉を開放した状態で審査を行うこと、ただし、窓の開放については、気候などを考慮し、休憩中にとどめるなど適宜行うとともに、併せて空気清浄機を設置すること、執行部、事務局職員及び請願・陳情の趣旨説明者の発言は、着席したまま行うことが確認されております。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策については、以上のとおり実施することを確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
陳情提出者の趣旨説明についてです。事務局お願いします。
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○事務局 日程第11陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情については、陳情提出者から趣旨説明を行いたい旨の申出があることから、議会基本条例第6条第6項の規定に基づき説明を聴取することを御報告いたします。御確認をお願いいたします。
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○藤本委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
一括議題についてです。まず、日程第1議案第57号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について及び日程第2議案第58号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定については、関連する議題であることから、一括議題としたいと考えます。2件一括して原局から説明を聴取及び原局へ一括して質疑を行い、その後1件ごとに委員間討議の確認、意見の有無の確認及び採決を行うという順番で進めることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
次に、日程第10陳情第25号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情及び日程第11陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情は、関連する議題であることから、一括議題としたいと考えます。趣旨説明を行いたい旨の申出がある陳情第26号については、趣旨説明の聴取及び陳情提出者への質疑を行った後に、2件一括して原局から説明を聴取及び原局へ一括して質疑を行い、その後1件ごとに委員間討議の確認、意見開陳及び取扱いの協議を行うという順番で進めることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
所管外の報告についてです。まず、日程第7報告事項(1)教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員の定数改正については、所管外の部署の報告事項でありますが、当委員会の所管事項に関わる案件であることから、教育文化財部職員出席の上、行政マネジメント課から報告を受けることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
次に、日程第9報告事項(4)史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事については、所管外職員として道路課職員が入室することについて、御協議、御確認をお願いいたします。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
(職 員 紹 介)
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○藤本委員長 日程第1「議案第57号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について」及び日程第2「議案第58号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について」を一括して議題といたします。原局からの説明をお願いします。
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○青少年課長 日程第1議案第57号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)61ページを御覧ください。併せて資料1を御確認ください。
国が推進する放課後子ども総合プランの鎌倉版として、放課後かまくらっ子を市内全16小学校区で実施しております。御成小学校区の子どもの家につきまして、旧鎌倉市立図書館の改修及び増築工事の竣工が予定されており、運営場所を新施設へ移転することから、位置及び利用定員を改めるため、鎌倉市子どもの家条例の一部を改正するものです。
また、西鎌倉小学校区の子どもの家について、部屋の配置の見直しを行うことにより利用定員を改め、施設の利用状況に合わせた運営が行えるよう、鎌倉市子どもの家条例の一部を改正するものです。
資料2を御覧ください。
おなり子どもの家「こばと」は、旧鎌倉市立図書館の改修及び増築工事の竣工が令和5年2月22日に予定されており、令和5年3月下旬より運営場所を新施設へ移転する予定であることから、位置を御成町18番10号から御成町18番35号へ改めるとともに、子ども室の面積に応じ利用定員を61人としようとするものであります。
資料3を御確認ください。
にしかまくら子どもの家「こまどり」は、今後、児童数の増加が見込まれることから、図書室部分を子ども室に変更し、子どもの家の面積を拡大することで、利用定員を32人から43人へ増員するものです。
なお、両施設において、利用定員の改定後、子どもの家の入所希望者が入所できない等の支障が出ないことを見込んでおります。
今後も施設の利用実態に合わせた運営方法等の見直しを行いながら、子供たちの放課後の時間がより豊かなものとなり、放課後かまくらっ子が子供たちにとって安全・安心な居場所となるよう引き続き取り組んでまいります。
この条例の施行期日は、おなり子どもの家「こばと」に係る条例の一部改正は、改修及び増築工事の竣工予定日等を考慮し、公布の日から起算して3月を超えない範囲内において規則で定める日からとします。
にしかまくら子どもの家「こまどり」に係る条例の一部改正は、小学校の3学期開始日に合わせ、令和5年1月10日からとします。
引き続きまして、日程第2議案第58号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)63ページを御覧ください。
御成小学校区の放課後子ども広場について、旧鎌倉市立図書館の改修及び増築工事の竣工が予定されており、運営場所を新施設に移転することから、位置を御成町18番10号から御成町18番35号へ改めるため、鎌倉市子どもひろば条例の一部を改正しようとするものです。
この条例の施行期日は、改修及び増築工事の竣工予定日等を考慮し、公布の日から起算して3月を超えない範囲内において規則で定める日からとします。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
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○吉岡委員 1点、御成の場合には、場所の問題で多分62人から61人になると思うんですが、その辺では、今後の見通しとしては十分であると認識しているということでよろしいですか。
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○青少年課長 子ども室の面積の関係で、定員が1名減って61となるわけでございますけれども、これから入所を希望される方に支障が生じないということを見込んでおりまして、来年度の入所も今受け付けておりますけれども、支障が生じないということを確認しております。
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○吉岡委員 もう1点は、西鎌倉ですけれども、子供の居場所部分が少なくなるということで、そこは改善が必要かなと思うんですが、例えば倉庫とかそういうのをもう少し別のところにするなり、子供の居場所はきちっと確保してあげなきゃいけないかと思うんですが、その辺はいかがですか。
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○青少年課長 委員おっしゃるとおり、今回図書室の部分を子ども室にするということになりますので、子供の居場所という点で、本来であれば1棟の施設の中でいろんなものが充足しているのが望ましいわけですけれども、ちょっと物理的な制約がある中で、ただ、今後、倉庫の部分でありますとか、そういったところは課題だと受け止めておりますし、これまでもそうですけれども、学校施設を柔軟に利用させていただいていますので、そちらの利用も併せて、子供の居場所というところ、遊び場を確保していきたいと考えております。
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○中里委員 今、吉岡委員からも質問のあった西鎌倉のところで、具体的に新旧の変更点を教えていただきたいんですけれども、旧の、資料にある倉庫が押し出されてという形になるんですかね。図書室が書庫に変わる、そんなイメージでよろしいでしょうか。
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○青少年課長 今、倉庫として利用しておりますところを、図書室が子ども室になることに伴って、そちらにある本を倉庫に少し移動させるとともに、また倉庫もより居室に近い形になるように、床や照明など改善を加えようということは考えております。
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○中里委員 これまで図書室がしっかりと設けられていたものがなくなるということなので、子供たちの成長にとっては本に触れ合うというところはとても重要だと思いますので、書庫となってしまうと、なかなかそこに触れることが現状だと難しいのかなと思っておりますので、ぜひ今後、書庫というか図書室のような形で、子供たちが自由に安全に本に触れられるような、そんな形ができるといいと思っているんですけれども、イメージとしてはそのような形でよろしいですか。
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○青少年課長 西鎌倉の放課後かまくらっ子は、図書の時間などにも最近ちょっと力を入れられているようで、あえてちょっと本を読んでみようかというような時間を設けているというような運営の仕方も伺っています。今回、図書室ということではなくて、書庫ということでそちらに本を移動させていただきますけれども、引き続き、子供たちが自由に本を読める環境の整備については検討していきたいと考えております。
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○井上委員 私も西鎌倉のところが気になったんですけれども、2階の部分というのは増築したんでしたっけ。2階の部分と1階の変更のところの子ども室の部分、2階の部分はどうなのかというのをちょっとお伺いします。
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○青少年課長 すみません、資料がちょっと分かりにくくなっていたかもしれませんが、2階は変更がございません。子ども室の面積もそのままでございます。
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○井上委員 もう1点、御成で質問したいんですけれども、旧鎌倉図書館の意匠をできるだけ生かして耐震改修を行ったというところで、年明けの竣工まで来たというところで、とてもいいことだと思うんですけれども、旧鎌倉図書館の建物の特徴だった縦長の上げ下げ窓なんですけれども、ここの部分というのは残せてよかったなと思うんですけれども、2階の危険性、子供が遊んでいて落ちることとか、そういうことに対しての防止策みたいなものはあるのか、お伺いいたします。
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○青少年課長 委員のおっしゃるとおり、窓がたくさん使われている建物ですし、意匠もとてもすてきなものです。上げ下げ窓の下の部分は固定といいますか、下部分が開かないようにするということを予定しております。
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○井上委員 あともう一つお伺いしたいんですけれども、現在、おなり子どもの家・子どもひろばに使っている分庁舎は、2階に会議室が配置されているんですけれども、今後はそれは取り壊すのか、お伺いします。
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○青少年課長 今入っている第4分庁舎については、今、子どもの家・子どもひろば仕様になっているものを撤収といいますか、原状の復旧をして、以後はまた事務室として使うということを聞いております。
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○藤本委員長 ほかに質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
次に、委員間討議の実施について御協議願います。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。採決は1件ごとに行います。
議案第57号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定についてです。原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により、議案第57号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第58号についてです。こちらに関しての委員間討議はございませんでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認いたしました。
意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
議案第58号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員挙手により、議案第58号は原案のとおり可決されました。
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○藤本委員長 日程第3「議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分」を議題といたします。原局からの説明をお願いいたします。
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○松本こどもみらい部次長 日程第3議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分について、説明いたします。
12月定例会議案集(その1)は67ページを、「令和4年度鎌倉市補正予算に関する説明書」は10ページを御覧ください。
第15款民生費、第5項社会福祉費、第20目障害者施設費、障害者施設管理運営事業に係る経費は49万2000円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う費用を追加するものです。
第15款民生費、第10項児童福祉費、第5目児童福祉総務費、児童福祉運営事業に係る経費は1億4579万3000円の増額で、物価高騰により家計が影響を受ける中でも、子供たちが豊かな教養を育むことができるよう、平成16年4月2日以降に生まれた子供に対し、1人当たり5,000円の図書カードを支給するための費用を、子育て支援事業に係る経費は8万5000円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う費用を、地域子育て支援拠点事業に係る経費は26万9000円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う費用をそれぞれ追加しようとするものです。
第15款民生費、第10項児童福祉費、第10目児童支援費、私立保育所等助成事業に係る経費は1623万9000円の増額で、市内の民間保育所等に対して、光熱費の価格上昇に係る補助を行うための費用を、私立保育所等整備事業に係る経費は112万円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う費用をそれぞれ追加しようとするものです。
第15款民生費、第10項児童福祉費、第20目児童福祉施設費、公立保育所管理運営事業に係る経費は885万6000円の増額で、光熱費及び食材料費の価格上昇に伴う費用を追加しようとするものです。
なお、児童福祉運営事業の図書カードの支給に係る費用、私立保育所等助成事業の光熱費の価格上昇に係る補助を行うための費用及び当事業のうち食材料費の価格上昇に伴う費用についての財源は、国庫補助金「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金分)」の活用を予定しています。
続きまして、20ページを御覧ください。
第55款教育費、第20項社会教育費、第20目青少年育成費、青少年会館管理運営事業に係る経費は140万4000円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う費用を追加しようとするものです。
続きまして、6ページを御覧ください。
歳入については、第85款諸収入、第25項雑入、第20目民生費収入は116万3000円の増額で、光熱費の価格上昇に伴う事業者負担金を追加しようとするものです。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
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○後藤委員 1点だけ。図書カード5,000円、若い人たちにお配りするという話なんですけれども、図書カードになった経緯というのを分かる範囲で教えていただければと思います。ほかにこういう案が出たとかそういうのがあれば。
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○松本こどもみらい部次長 これまで子育て世帯を含め物価高騰に対して様々な支援を行ってきましたが、一方で、子供たちへの支援というのが不足していたなと考えました。近隣市などでもいろいろ事例がありましたので、いろいろ参考に検討した結果、藤沢市ですとか大和市、大井町などで図書カードの配布をしておりましたので、それを参考にしまして図書カードの配布をさせていただく、こういったものを提案させていただいている次第です。
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○後藤委員 鎌倉市の行政の中で、図書カード以外にこんなのがいいんじゃないかという意見は上がらなかったんですか。
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○松本こどもみらい部次長 今までも様々な支援というのでいろいろ意見が上がってきたと思います。それを踏まえまして、財政課、企画課で査定を行って、最終的に理事者が決定したという経緯があります。
このたび、こども支援課で子供の支援が欠けているということで、図書カードということで上げさせていただきました。財政、企画の査定を受けて、最終的に理事者の判断ということでありますので、ほかにも上がってきているかもしれませんが、最終的に図書カードということになったという経過でございます。
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○後藤委員 図書カードを配るのに、事務経費というか、例えば郵送代も含めてどれくらいかかるものなんですか。
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○松本こどもみらい部次長 この補正予算の積算の際に見積り等を徴取しておりますので、その内容を御紹介します。
委託料としまして1479万3000円ということで上げさせていただきましたが、印刷に係る経費、封筒ですとか文書の作成に係る印刷代になりますけれども、これが103万4880円、封入封緘ですとか発送に係る経費、これが簡易書留を使いまして送りますのでちょっと経費がかかっておりまして、1259万600円ということで見積りを取っています。最後に、問合せ等に対応するための経費としまして116万6000円、こういった経費を上げさせていただいているほか、図書カードそのものの購入費が、今想定では2万6200人ということで想定しておりますので、それ掛ける5,000円ということになります。そういった経費を計上させていただいています。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切らせていただきます。
総務常任委員会への送付意見の有無を確認いたします。意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認いたしました。
それではここで、こどもみらい部職員退室と健康福祉部職員入室のため、暫時休憩といたします。
(9時58分休憩 10時00分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第4「議案第48号指定管理者の指定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○スポーツ課長 日程第4議案第48号指定管理者の指定について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)23ページを御覧ください。
地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、鎌倉市スポーツ施設条例に定める鎌倉体育館、大船体育館、鎌倉武道館及び見田記念体育館の指定管理者をかまくらスポーツファミリー共同事業体に指定しようとするものです。
指定の期間は、令和5年4月1日から令和10年3月31日までの5年間とします。
資料1「鎌倉市スポーツ施設指定管理者選定委員会選定結果について」1ページ目を御覧ください。
市では、応募団体の提案内容を公正かつ適正に審査するため、鎌倉市スポーツ施設指定管理者選定委員会を設置し、1の「概要」に記載のとおり、応募団体から提出された「法人等に関する応募書類」及び「公募プロポーザル提案書」が鎌倉市スポーツ施設指定管理者募集要項等の要求を満たしていることを確認するとともに、公開ヒアリングを行い、優先交渉権者及び第2位から第3位の交渉権者をそれぞれ選定いたしました。
選定委員会の経過につきましては、3の「選定委員会開催の経過」に記載のとおり、7月29日と11月6日に2回の会議を開催いたしました。
また、応募状況でございますが、9月2日から9月19日まで募集要項の配布を行い、その結果、4の「応募団体」に記載のとおり7団体から応募がありました。
次に、2ページ目の5の「審査の内容」を御覧ください。11月6日に開催した第2回選定委員会では、選定委員による公開ヒアリングを行い、選定基準に基づき採点をいたしました。
次に、6の「選定基準」を御覧ください。選定委員会では、公開ヒアリングで、6つの評価分類、20項目の視点で評価を行い、配点は委員1人150点を満点、5人合計で750点を満点とし、合計得点数の上位の者から順位をつけることで、優先交渉権者及び第2位から第7位を決定しました。
評価結果は資料2「採点表」のとおりで、応募団体7団体いずれも最低基準として設定した750点満点中6割である450点を上回っており、選定委員会において最高得点の657点を獲得した、かまくらスポーツファミリー共同事業体が選定されたことから、指定管理者候補者として決定したものです。
各団体とも基本理念や施設管理の面では甲乙つけがたい内容でしたが、その中でも、かまくらスポーツファミリー共同事業体は、公共施設の運営管理に必要なものを備えた上で、地域のニーズを的確に把握し、地元に密着した事業提案が高く評価されました。
かまくらスポーツファミリー共同事業体の代表事業者であるシンコースポーツ株式会社は、運営・維持管理業務の全体統括を担いますが、指定管理者として全国128自治体・487施設の実績があり、神奈川県内では神奈川県立武道館や寒川総合体育館などで運営実績を有しています。
議決後、当該団体に指定した旨の通知を速やかに行うとともに、当該指定管理者の名称、事務所の所在地、指定の期間を告示いたします。告示後、指定管理者との協議を経て、基本協定を締結いたします。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
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○中里委員 まず、今回この指定管理者の選定に当たって、今行っている団体と最終的に替わったということなんですけれども、今回このかまくらスポーツファミリー共同事業体が選定されたということなんですけれども、今御説明があったとおり、代表のシンコースポーツ株式会社さんは全国でも実績があって、神奈川県内でも複数箇所での実績があるということなんですけれども、この共同事業体の相鉄企業さんに関してはビル管理的な役割になろうかなと思うんですけれども、そのほかの江ノ島電鉄さんと鎌倉インターナショナルさんのそれぞれの役割というのはどのような形になるか、教えてください。
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○スポーツ課長 構成企業の役割分担という御質問かと思われます。そちらにつきましては、まず協定書における役割分担というものは、おっしゃったとおり、シンコースポーツ株式会社が施設運営、維持管理業務の全体統括というものを行ってまいります。そして、江ノ島電鉄株式会社が施設の清掃、植栽管理業務、広告宣伝業務を行います。相鉄企業株式会社につきましては施設の維持管理業務、鎌倉インターナショナル株式会社は広告宣伝業務、スポーツ振興業務等をそれぞれ分担するという役割になっております。
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○中里委員 江ノ島電鉄さんは、特に地域の中では広告に関しては実績等もあるかと思うので、ぜひ有効に働いていただけるとありがたいなと思っております。
この採点表を拝見していると、確かに1位と2位、3位が割と拮抗しているところで、この中でちょっと気になったのが、施設の運営に関する業務というところで、今回の事業体がかなり高得点だなというところを評価をさせていただく反面、施設及び設備の維持管理業務のところで、(1)の施設の維持管理に係る体制、基本的な考え方についてという項目が、多分これまでの事業者が2位のところだと思うんですけれども、その事業者にかなり劣って、それでもかなり高得点ではあるんですけれども、「現状を踏まえた適切なものとなっており、効率的、安定的な維持管理が期待できるものになっているか」というところで、2位と結構点数が離れているんですけれども、そこに関してどのようにお考えか、お伺いさせてください。
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○スポーツ課長 施設の維持管理に係る体制、基本的な考え方の点のところになりますけれども、応募していただいた7団体の中で、老朽化したスポーツ施設に対して、施設の劣化状況を見据えた中長期の修繕調査ですとか計画の立案を提案しているところが、比較的高い点数で評価をされたということがございます。
優先交渉権者になったこの団体につきましては、そういった提案はなかったんですけれども、実際提案の中で、維持管理の体制として、専門資格を持っている常勤の設備員の配置など基本的な維持管理に関する提案というものはされておりまして、ほかに比べて点数自体は低いですけれども、評価基準の6割は超えているということもありまして、問題ないと考えております。
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○吉岡委員 指定管理とかそういうのが法的に導入されて、2003年から大分たっているんですけれども、何回か指定管理の方が替わっていますけれども、何回目ですか。
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○スポーツ課長 今回、4回目となります。
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○吉岡委員 そうすると毎回替わっているということですか。毎回のように替わっているということなんですかね。
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○スポーツ課長 第2回目と3回目、現指定管理者につきましては、団体名は変わっておりますが、主体となっている団体としてはコナミスポーツということで、2回目、3回目のところは替わっていないということになります。
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○吉岡委員 この問題点としては、5年間なら5年間ということで、そこで働いている方の継続性、それから市の公的なものに対するいろいろなノウハウの継続性という点でも、市の職員にね。結局、離れていくということではいろいろ問題があるのかなということは指摘してきたところですので、そこは改善されないのかなと思います。
もう一つは、前回コロナのときに休館をしたりなんかしたときに、鎌倉市としても財政措置をしたわけですよね。けれども、それに対して、働く人たちにきちっと還元されていないということで、その訴えがたしか労働組合にもあって、改善する方向でいろいろやったわけですけれども、その辺では、例えば委託料というんですか、5年間の委託のお金が大体1年間で9700万円、9500万円ですか、違うかな。たしか後でそれが出てきますけれども、そういう点で、例えば普通、公にきちっと管理をする場合には、例えば財団とかそういうところの場合は報告をちゃんとしているんですけれども、指定管理の場合には議会への報告義務というのはないわけですよね。運営とかいろんな。ないと思うのですけれども、いかがですか。
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○スポーツ課長 議会への報告というのはないと認識しております。
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○吉岡委員 その場合に、議会としては、全体の労働者の関係や、それからコロナ禍できちっと運営するようにということでやったことが働く方たちに反映されていなかったと。そういう点では、条件がどうなっているのかとか、そういうことも含めて市はつかむ義務というのはないということなんですね。
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○スポーツ課長 義務ということになりますと、厳密には雇用者というのは指定管理者ということになりますが、日々一緒の建物の中で働いている職員さんとお話しする機会もありますし、そういった中で何かお話があれば、指定管理者と調整するというような場面もありましたので、全く見ていないということではないと私どもとしては認識しております。
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○吉岡委員 とおっしゃるだろうけれども、それは当然なんだけれども、実際には働いている方が労働組合に訴えた形で協議したという事実があったということで、指定管理ということについては、企業というのは必ず利益を上げるということを目的としているわけですから、今回応募した中には、例えばNPO法人とかあったような気もするんですけれども、もう少しその辺は、指定管理の在り方みたいなところは考えなきゃいけない時期に来ているのかなと私は思っているところです。
それについては、ここで言っても判断するということにはならないのであれですけれども、今度新しく請け負ったという形のところは、かなり前に会社を設立されているけれども、結局、指定管理で公の施設を管理できるようになってから急速に伸びている会社なんですね。ですから、そこら辺では働いている方が大変賃金が安い。インターネットで調べると、物すごく、労働条件というか賃金が安いということを盛んにおっしゃっているという点ではどうなのかなと思うんですけれども、その辺は、全体としてはそういう状況はつかまれているんですか。
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○スポーツ課長 運営の内容につきましては、今回選定委員の中に税理士の方を含めさせていただいて、そういった全体的な確認というのはさせていただいて、問題ないという回答をいただいているところでございます。
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○吉岡委員 それは当然問題ないと言うでしょうけれども、現実には、今利益を上げなければいけない、だからこそ、自分で建物を建てるんじゃなくて、結局建物の管理の中で独自の運営も、ある面では事業をやって、その収益も上げていいということになってやっているわけですね。そういう問題はあるということだけは、私は改善しなきゃいけない課題かなと。これは大きな問題だと思いますけれどもね。
生涯学習センターのときにも申し上げましたけれども、市が公としてやらなければいけない課題に対して、市が持続性、それからスキルを積み上げていくという点では、結果的にはもちろん市民のためになるということで選ぶというのは当然のことですけれども、いわゆる市の職員としてのスキルを高めていくという点では、いろいろ課題があるんじゃないかと私は思うんですけれども、その辺ではいかがですか。
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○スポーツ課長 指定管理者制度そのものが、民間の持っているノウハウを活用して指定管理施設の運営をしていただくということが目的の一つだと考えております。そのため市としては、スポーツ振興ですとか健康づくりに関して、指定管理者のモニタリング等を通じて、そのノウハウですとか情報、そういったことを共有することで市政に生かせると考えております。
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○納所委員 今回指定管理者が替わるということでございますけれども、よくあるのが、その前の管理者から職員が引き継がれるという事例があるんですけれども、今回は、計画としては、職員の勤務体制、安定雇用の在り方、これについてはどのような準備がなされているでしょうか。
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○スポーツ課長 現在施設で勤務している方たちの雇用の件になりますけれども、今働いている方たちは、指定管理者である事業者が雇用しているというような状況になりますので、指定管理期間終了後の雇用に関しましては指定管理者が所管することにはなりますけれども、新たな指定管理者からは、スタッフの市内雇用率80%の達成ですとか、高齢者雇用ということで御提案をいただいておりますので、引継ぎを約束したものではありませんが、希望すれば雇用される可能性はあるとこちらは認識しております。
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○納所委員 一方で、交代したほうがいいというような場合もあるわけでございまして、いろいろ聞こえてくるところもありまして、様々運営上課題があったと思うんですね。それが指定管理者が替わっても克服されない、課題が解決できないということであっては施設の運営状況に支障を来していく。一方で、安定した雇用というものを継続しなきゃいけないから、なかなか難しいと思うんですけれども、その辺については市が関与できるのか、もしくはその方向性について話合いができるのか、雇用形態についての取組はいかがでしょうか。
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○スポーツ課長 雇用そのものについて何かというのはかなり難しいとは考えておりますけれども、その後の運営に関しての考え方ですとか、これまでのよかった点、悪かった点を含めて、そういう情報共有というのは引継ぎできるものと考えております。
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○納所委員 要は、市民の方、利用者が快適に使える施設であるということがまず第一でございますので、それを達成するための運営状況、管理状況については、市からの要望として伝えていただきたいと思います。
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○後藤委員 1点だけ。指定管理者が替わるということによって、今、現状、施設を利用されている市民の皆様方が、次の管理者になっても続けて利用できるようにみたいな形で対策というか、考えていることはあるんでしょうか。
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○スポーツ課長 今回の指定管理者の変更につきましては、利用者に何か影響があるということではなく、今利用している状況をそのまま引き継いで、新たなところが新たな視点で運営をしていくと考えておりますので、特に問題ないと思っております。
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○後藤委員 今開いている講座とかは、大枠は変わらないという認識でよろしいですか。
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○スポーツ課長 基本的に内容は変わらないと認識しておりますが、逆に、新たな提案ですとか、例えば、利用内容を見させていただいた上で精査するということはあるかとは考えております。
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○後藤委員 例えば体操教室とかでも、その体操をするためにもちろん行くんですが、実際に教えてくれる先生というか、指導してくれる人が好きで通っている人たちもいらっしゃると思うんですね。病院にかかるときに、主治医が好きだから、その主治医に会うがためにかかるという人たちが結構いらっしゃって、それと近いような感じがしているので、さっき人事の問題もお話しされていましたけれども、そういうふうに人でそこに通っている人たちも一定数いらっしゃると思いますので、そこら辺の配慮だけ極力してもらえるとありがたいかなと思っています。
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○井上委員 指定管理者の指定について伺う前にちょっとお伺いしたいんですけれども、スポーツ施設の条例が改定されたときに、トレーニングルームの利用時間の制限の導入とか利用料金の改定などが行われているんですけれども、そちらについて、生涯学習センターのように予約が取りにくい状況があって、会議室とかをスポーツ活動に貸し出したりとか、2面に区切ったりとなったのか、それとも単に料金収入をアップさせるためだったのかというところの条例改正の狙いというものをちょっとお伺いします。
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○スポーツ課長 まず利用料の値上げにつきましては、実際に受益者負担という形の見直しですね。今、利用料としては、かかる経費に対して利用者負担というのがそれほど高くないという現状がありますので、それを見直したというところと、利用の室場を分けたりとか、利用の内容を改正したりというところにつきましては、予約が取りづらい、そういった声も受けて、両方の面でやらせていただいたという対応になります。
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○井上委員 次に、スポーツ施設の管理運営について、8月に会派の議員が、トレーニング室などスポーツトレーニングの指導に関する有資格者の配置が必要なところで、常に適切な配置がされているかという文書質問を行っているんですけれども、指定管理者の候補団体の安全管理体制とか安全施設運営を担う人員配置、そこら辺がどのような評価をされているのか伺います。
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○スポーツ課長 文書質問の中でもお答えさせていただきましたが、もともと今の指定管理者につきましても、全国的なところでスポーツジムを展開している企業でもありますので、そういった点で有資格者を配置して安全配慮していただいているというふうな認識を持っております。
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○井上委員 次に、採点表を見ると、かまくらスポーツファミリー共同事業体が利用者ニーズの把握の反映についてというところの点数がすごく高得点なんですけれども、何か特徴的な提案があったのかお伺いいたします。
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○スポーツ課長 その点につきましては、この事業体が今回提案するに当たって独自にアンケートを実施しまして、市民のニーズ等を把握して提案を出したというところで大きく評価をされているものでございます。
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○井上委員 続いて、自主事業についてなんですけれども、市民がスポーツに親しむための独自の提案があったのかというのを伺いたいんですけれども、施設を市民とか子供に、特に子供たちに無料で開放するなどの公益的な、地域貢献的な提案が含まれているのか知りたいんですけれども、いかがでしょうか。
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○スポーツ課長 いろいろな提案をいただいている中で、市民へ例えばスポーツの日の無料の開放ですとか、そういった公に資するような提案というのは幾つかしていただいてございます。
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○井上委員 最近だと深沢子ども会館がなくなったりとかして、子供の居場所がなくなっているという中で、市からはスポーツ施設の利用についての提案とかがされているんですけれども、本当にそこら辺の、子供たちの居場所がなくなっているという中で、青少年の居場所の対策としての活用なども視野に入れてやっていただけたらと思っているんですけれども、いかがでしょうか。
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○スポーツ課長 スポーツ施設として有料の施設になりますので、どこまで無料かというところはかなり難しい問題だと思うんですけれども、ただ、今回の提案者の中からは、逆に子供向けのスポーツ教室ですとか体を動かすような教室、そういった提案もいただいておりますので、そういった中で御活用いただければなとは考えております。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございませんでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
次に、委員間討議の実施について御協議願います。
(「なし」の声あり)
なしということで、委員間討議を実施しないということを確認いたしました。
御意見はございませんでしょうか。
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○吉岡委員 質疑をさせていただきましたが、いわゆる指定管理が企業も参入できることになって、しかも、今質疑の中でも明らかになりましたけれども、いわゆる管理運営の状況を議会に報告する義務がありません。すると、管理者に対しては約5年で議会が期限を決めてやるわけなんですが、そういう点でも変わっていくということがあります。
ですから、そのためにも、経営の不安と収益の安定性のためには、パートや派遣労働者など非正規職員で賄うことになりがちでございます。そういう点でも今の指定管理の問題についての考え方を改めていく必要があると思いますし、企業はどうしてもそういうことになれば低賃金、不安定雇用になるという点であるということを申し上げます。
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○藤本委員長 そのほか御意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議案第48号指定管理者の指定について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第48号は原案のとおり可決されました。
換気のために暫時休憩といたします。
(10時30分休憩 10時39分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第5「議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち健康福祉部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○尾高健康福祉部次長 日程第5議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち健康福祉部所管部分について、その内容を説明いたします。
「令和4年度鎌倉市補正予算に関する説明書」の10ページを御覧ください。
第15款民生費、第5項社会福祉費、第5目社会福祉総務費は688万円の増額で、多様性のある福祉サービスの充実は、生活困窮者自立支援事業として、生活困窮者に対する新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の申請期間が令和4年12月31日まで延長されたことから、支給に係る経費の追加を、第10目社会福祉施設費は287万円の増額で、多様性のある福祉サービスの充実は、福祉センター管理運営事業として、電気料金及びガス料金の高騰に伴う福祉センターの光熱費の追加を、第30目老人福祉施設費は1234万2000円の増額で、多様性のある福祉サービスの充実は、在宅福祉サービスセンター管理運営事業として、電気料金及びガス料金の高騰に伴う在宅福祉サービスセンター2か所の光熱費の追加を、老人福祉センター管理運営事業として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、老人福祉センター指定管理者への光熱費及び燃料費の補助を行うための費用の追加を行おうとするものです。
戻りまして、補正予算に関する説明書は6ページを御覧ください。
第55款国庫支出金、第10項国庫補助金、第10目民生費補助金は688万円の増額で、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金事業費補助金の追加を、第85款諸収入、第25項雑入、第20目民生費収入は398万3000円のうち、健康福祉部所管分は282万円の増額で、福祉センター及び在宅福祉サービスセンターの光熱費の追加に伴う施設使用事業者の光熱費負担金の追加を行うものです。
次に、債務負担行為の補正について説明いたします。
議案集(その1)は72ページ、補正予算に関する説明書は25ページを御覧ください。
海浜公園プール監視等業務事業費は、海浜公園プールを鎌倉市スポーツ施設条例に基づき令和5年7月1日から開場するため、業務を令和4年度中に開始する必要があることから、当該業務に係る経費について、令和4年度から令和5年度までの債務負担行為を、鎌倉市スポーツ施設管理運営事業費は、令和5年4月1日から令和10年3月31日まで、鎌倉体育館、大船体育館、鎌倉武道館及び見田記念体育館の管理運営を指定管理者に行わせるため、必要となる指定管理料について、令和4年度から令和9年度までの債務負担行為を設定するものです。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
総務常任委員会への送付意見の有無を確認いたします。意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認いたしました。
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○藤本委員長 日程第6報告事項(1)「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の実施状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○尾高健康福祉部次長 日程第6報告事項(1)住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の実施状況について、報告いたします。
本事業は、令和3年度及び令和4年度に国の施策として実施しているものです。令和3年度、4年度とも給付金額は1世帯当たり10万円で、申請は令和4年9月30日まで、支給決定期限は令和4年12月31日となっています。
資料1を御覧ください。
令和3年度臨時特別給付金事業は、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」の一つとして実施しているものです。対象となるのは令和3年度住民税非課税である世帯、及び令和3年1月から令和4年9月までの間に家計が急変した世帯で、住民税非課税世帯へは、令和4年2月1日に確認書を送付しました。
対象数及び申請数ですが、住民税非課税世帯は1万6342世帯が対象となり、そのうち1万5655世帯から申請があり、申請率は95.8%でした。家計急変による申請は95件でした。
続きまして、令和4年度臨時特別給付金事業について、資料2を御覧ください。
令和4年度臨時特別給付金事業は、令和3年度臨時特別給付金事業で対象とならなかった方を対象に実施しているもので、対象となるのは、令和3年度課税世帯で、令和4年度非課税世帯となった世帯、及び令和4年1月から令和4年9月までの間に家計が急変した世帯です。住民税非課税世帯へは、令和4年6月30日に確認書を送付しました。対象数及び申請数は、住民税非課税世帯の対象数が2,581件、申請数は2,459件で、申請率は95.3%でした。家計急変による申請数は15件でした。
また、現在は、令和4年9月20日に閣議決定され、令和4年市議会9月定例会にて補正予算の議決をいただきました「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業」の事務を令和4年10月から開始しています。これは、電力・ガス・食料品等価格高騰による負担増を踏まえ、1世帯当たり5万円を支給するもので、対象は令和4年度住民税非課税世帯、及び令和4年1月以降に家計が急変した世帯です。確認書は、令和4年11月1日に発送し、提出期限は令和5年1月31日となっています。本給付金も、住民税非課税世帯等への臨時特別給付金同様、速やかな支給を進めてまいります。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
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○井上委員 ちょっとお伺いしたいんですけれども、辞退数と不支給決定数が結構多いなと思ったんですけれども、そこら辺、説明をお願いしてもよろしいですか。
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○尾高健康福祉部次長 辞退数と不支給決定数なんですけれども、辞退数につきましては、遺族年金等の受給者が一番多かったと記憶しているんですが、生活自体にそれほど困っていないのでということで辞退の申出があったものが一番多かったかと思います。不支給決定につきましては、鎌倉市で課税状況とか扶養状況の確認が取れない、市外に扶養者がいるというような状況の者に対して不支給の決定をしたものと思っています。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
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○藤本委員長 日程第6報告事項(2)「新型コロナウイルス感染症対策について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 日程第6報告事項(2)新型コロナウイルス感染症対策について、報告いたします。
初めに、新型コロナウイルス感染状況の報告について申し上げます。
感染症法施行規則の改正に基づき、令和4年9月26日から、新型コロナの発生届の対象が65歳以上の方、小児などに限定され、市町村別感染者数等の情報が提供されなくなったため、これまで報告してまいりました感染者数等の情報につきましては、本委員会から報告ができなくなりました。
それでは、1、オミクロン株対応ワクチン接種について御説明いたします。
資料の(1)の接種件数・接種率を御覧ください。
ワクチン接種記録システムに基づく接種実績としましては、令和4年12月5日現在、全世代のうち初回接種で2回目まで接種した方は14万249人で、接種率は86.67%です。次に、初回接種を完了した方を対象としたオミクロン株対応ワクチンの接種については、4万3606人が接種し、人口に対する接種率は26.95%です。また、そのうち65歳以上の方につきましては1万8905人で、65歳以上人口に対する接種率は35.13%となっています。
次に(2)の接種体制を御覧ください。
接種体制については、従来行ってきた集団接種に加え、9月26日から市内医療機関での個別接種を開始しました。集団接種については市内5か所、個別接種については、令和4年12月1日現在、市内52の医療機関で接種を実施しています。
次に(3)のタクシー利用料金助成事業を御覧ください。
この事業は、重度障害者の方を対象に、タクシーを利用して接種会場と自宅を往復する場合に、タクシー利用料金を助成する事業です。利用実績としては、令和4年11月末時点で、一般タクシーが273回、金額は44万7990円、介護タクシーが8件、金額は9万780円となっております。
続いて、2、5歳から11歳までの小児接種について説明いたします。
(1)の接種件数・接種率を御覧ください。
ワクチン接種記録システムに基づく接種実績としましては、令和4年12月6日現在、1回目接種を受けた方は1,472人で、接種率は14.95%、2回目接種を受けた方は1,380人で、接種率は14.02%、3回目接種を受けた方は344人で、接種率は3.49%となっています。
次に(2)の接種体制を御覧ください。
小児接種の接種体制としましては、12月1日現在、市内10医療機関で接種を実施しています。
続いて、3、生後6か月から4歳までの乳幼児接種について御説明いたします。
(1)の接種件数・接種率を御覧ください。
ワクチン接種記録システムに基づく接種実績としましては、令和4年12月6日現在、1回目接種を受けた方は21人で、接種率は0.44%、2回目接種を受けた方は2人で、接種率は0.04%となっております。
次に(2)の接種体制を御覧ください。
乳幼児接種の接種体制としましては、12月1日現在、市内4医療機関で接種を実施しており、今後、8医療機関まで拡充予定です。
次に(3)の接種券の発送についてを御覧ください。
乳幼児接種の接種券については、接種券を必要とする方からの申請を受けて発券を行う申請制としました。対象者の方に対しては、11月7日に乳幼児接種に関する案内はがきを発送し、同日から電子申請や電話により接種券発行の受付を開始しました。接種券の発券状況につきましては、12月1日現在で219件となっています。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
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○中里委員 接種体制のところでちょっとお伺いいたします。現在、集団接種5か所で、個別接種が市内52医療機関ということで、医師会のそれぞれの皆様のクリニックで接種を受けられるという形で、身近なところで接種ができるようになって、今後国でもコロナのワクチンに関しては有料という話が出てくると、集団接種というのもなくなっていくのかなと思ってはいるんですけれども、今回個別接種がスタートして、どのような形でオペレーションができているのか。例えばワクチン接種の、当初あったような無駄な部分のワクチンが出てしまうとか、廃棄してしまうとか、というようなところがないのかとか、逆に足りなくなるような医療機関が出ていないかとか、どんな問題等があるかお伺いさせてください。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 今回から個別接種を開始いたしまして、今現状、集団接種と個別接種の割合としましては、集団接種が2に対し個別接種が1ということで、2対1ぐらいです。集団接種が接種の数としては多いという状況です。
接種人数としましては、大体一月で1万人弱が打てる体制となっております。個別接種につきましては、予約の仕方というところが全国的に課題になり、当初1・2回目から電話が殺到してしまって、通常の診療に影響があるとか、予約が取れない、そういうお話がありました。
そこで、今回個別接種を予約する際に、市の予約システムを使うところ、または電話で予約を取るところ、そういうふうに区分けをいたしまして、集団接種をずっと続けてまいりましたことから、市の予約システムというものもある程度安定して稼働している部分がありますので、システムを使っているところは安定的に予約が取れていたと。一部、医療機関が直接受けるところにつきましては、必ずしも十分に予約が余っているという状況ではなかったものですから、個別接種の医療機関に電話が殺到するというところも一部ありましたけれども、それは当初の波が終われば、ある程度収まったというところでございます。
ワクチンにつきましては、今のところ接種ニーズが高いというところもございまして、1バイアル、ワクチン1瓶から6人分接種ができるということになっておりますけれども、そこのところは大体埋まっているというところでございますので、無駄な部分はなかったというところです。
また、足りないかどうかというところでございますけれども、医療機関で接種体制が整ってきて、もうちょっと人数が打てますという申出がありましたら、そこは臨機応変にお届けするという体制を取っておりますので、そこのところも今のところは問題なく接種ができていると考えております。
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○中里委員 この体制がしっかりと医療側にも無理がないような形で進んでいくといいなと思っているんですけれども、一部、今お話があった予約システムのところでも、かかりつけ患者さんのみを受け付けますみたいな医療機関もあったかなと思うんですけれども、そこら辺は、市と医師会、もしくはドクターの方との協議の中で、そういった形もやむを得ないのかなみたいな、そんなお話というのはあったんでしょうか。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 どういう方を受け入れるかというのは、医療機関の診療体制だとか、面積だとか、そういう部分、あとは受付ができる体制、そういうところで変わってくる部分がございますので、なるべく数を確保するということを主眼に置きまして要望はなるべく受けるというところで、かかりつけ医じゃないとなかなか難しいというところもございましたので、そこは御要望どおり、こちらでそのまま予約を受け付けるという体制とさせていただきました。
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○中里委員 ベストは、かかりつけ医がこれまでの病気の状況なんかも把握されているかと思うので、そういった方がワクチンまでもやっていただけるというのが一番いいのかなと思っているんですけれども、今後、インフルエンザワクチンのような形で医療機関の方の御協力をいただけると、市民の方も安心していくのかなというのと、集団接種がこれまで鎌倉としては成功事例としてあったかと思うんですけれども、移行していく時期になろうかなと思っておりますので、また今後ともよろしくお願いいたします。
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○井上委員 6か月から4歳の接種体制が4医療機関から8医療機関まで拡充予定ということなんですけれども、こちらの経緯についてちょっとお伺いします。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 まず接種体制につきましては、今回乳幼児接種につきましては、個別医療機関で接種をするという方針で、市医師会にまずその意向を確認いたしました。
その中で、医師会に所属しない医院も含めて小児科を診療科としているクリニック、もしくは病院に、乳幼児接種を行うかどうかというアンケートを取っていただきまして、その中で接種を行うという回答をいただいたのが8医療機関となっております。
ただ、当初スタートが少なくなっているという部分につきましては、ほかの予防接種との関係がございまして、コロナワクチンの予防接種のスタートからは間に合わないということがございましたので、順次拡大をしてきている、そういう状況でございます。
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○井上委員 最近本当に誤接種がすごく多くて、本当に心配しているんですけれども。ここ最近でも、11月29日にインフルを接種する予定の2歳児に12歳用のコロナワクチンを打ってしまったですとか、12月3日にも5歳から11歳用のワクチンを2歳児に打ってしまったですとか、それ以外にも、5歳児の子に日本脳炎のワクチンとコロナワクチンを同時接種したというあり得ないことがいろいろあって、特に子供に未知な、ただでさえ治験中のワクチンというものに対しての誤接種というものが本当に多過ぎて、ちょっと考えられないなと思っているんですけれども。ただでさえ副反応で苦しんでいる人とか亡くなっている人たちが実際にいる中で、こんなにも。それ以外にも本当にたくさん誤接種というのはあるんですね。子供だけでも、11歳の子に12歳以上のワクチンを打ってしまった。3倍の有効成分ということだったり、その後具合が悪くなったというところですとか、インフルとコロナワクチンの取り違えですとか、追加接種の間隔を誤るとか、期限切れのものを133人に打ってしまうとか、使用済み注射器をまた使ってしまうとか、本当に許せないなと思っているんですけれども、ここら辺、鎌倉市は大丈夫なのかなと。絶対あってはならないと思うんですけれども、そこら辺の万全な対策みたいなものがちゃんと話し合われているのかというのをお伺いします。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 乳幼児接種、小児接種、大人の接種につきまして、それぞれこれまでも鎌倉市では集団接種を行ってきた中で、接種誤りというのは当然ゼロではなくて、記者発表等はさせていただいているものがございました。その中で二度と起こさないようにということで、その都度体制は整えてまいりまして、医師会等と調整しながら体制は整えてきたところなんですけれども、どうしてもヒューマンエラーというものが出てきてしまうというところです。
そこにつきまして、今回については、ワクチンの取り違えというところがやっぱり一番大きいところでございますから、どうしても小児科というところで複数のワクチンを使っているというところは、コロナのワクチンについて、取り違えないように、この日はコロナワクチンだけにしてくださいというようなお話もしたりしているんですけれども、医療の中では限定的に接種するというのはなかなか難しいというところで、その場合はどういうふうな体制を取ってワクチンをするか、聞き取りをしながら、医療機関と相談しながら、委員の御紹介のような間違いというのは全国で起きていますので、そういうところを共有しながらミスがないようにする。
あとはワクチンをお渡しするときに、例えば保存期間がいつまでのものなのかとか、接種間隔はいつまでのものなのかというのを明示して、ヒューマンエラーが起きないように、そこを注意して連携はさせていただいているところでございます。
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○井上委員 実際に鎌倉市では、そういった誤接種などは何件起きているんでしょうか。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 件数といいますか、これまで議員の皆さんにも共有させていただいて、記者発表等もさせていただいた部分のところでは、例えば直近では、有効期限切れのワクチンを医療従事者に打ったという例が9月にございまして、これは69名の方に期限切れのものを打っていたということがありました。あとは、市内の介護施設で入所者の方に接種量を誤った事案というのもございました。こちらは161名です。
あとは、当初接種を始めたときにワクチンを充填しないで空打ちをしてしまったという事例も2件ほどございまして、必ずしも接種誤りがなかったということではございませんけれども、その都度発表させていただいて、そういう事例が起きないように対応はさせていただいてきているところでございます。
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○井上委員 本当に絶対にあってはいけないことだと思うんですよね。大人もそうですけれども、子供に対しては私は慎重な立場でいるので、そこら辺の誤接種みたいなことがあったときに、本当に計り知れない。その後の副反応ですとか、何年後にそういうものがあるかというのは分からないので、親としてはすごく不安なんですね。なので、そういうことは絶対にあってはいけないと思うので、そこら辺もうちょっと対策をしっかりしてやっていただかないと。本当にやっていってほしいと思います。
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○納所委員 乳幼児接種は、12月6日時点で1回目接種が21件、2回目が2件、申込み自体は219件申請を受けているということでございます。これ、どうなんでしょうね、ちょっと少ないように感じるんですけれども、この申込み状況の推移をどのように考えていらっしゃいますか。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 今回申請制としたことで、接種券を申請された方自体は接種ニーズがある方ということで、大体200件ほどの方が打たれるということが今見込まれていると考えております。
当初、接種開始の時点で、医療機関が十分なものが整わなかったというところは反省点としてございまして、医師会を通じてなるべく早く、接種ニーズ、接種券の発行申請はこれぐらい来ているので、もうちょっと拡充できないかということは随時相談はしているところです。
接種を始めたところからすると問合せは来ていて、ただ、これ以上の予約を取るのはなかなか難しいので、そこについては今の予約枠の中でやらせてほしいというお話がございましたので、こちらとしては、医師会もしくは個別接種を始めますと申出をいただいている医療機関に随時御連絡を取って、そこでだんだん早めていただいているところもございますので、接種ニーズに沿うような接種体制は整えてまいりたいと考えております。
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○納所委員 実施する医療機関側で接種体制を取りにくいような課題というのがあるんでしょうか。いろんな予防接種等、実際医療機関で実施をしてくださっているので、ある程度ノウハウはお持ちだろうと思うんですけれども、受入れ側といいますか、接種を実施する側での課題というものが、その声が医師会を通じても届いているかどうか、もしくはそれは克服できているのかどうか、伺いたいと思います。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 個別の医療機関からお話しいただいている中では、インフルエンザの予防接種の時期があって、そこに集中してくるので、この時期はやっぱり難しいというのは当初から言われていました。ですので、それが終わったところ、例えば1月からなら開始ができるというようなお話があって、どうしても乳幼児接種が始まったタイミングと他の予防接種のピークになる時期とが重なっていたものですから、そこを何とかやっていただけるところを交渉はしてきたんですけれども、そこが一番難しいとお話は伺っております。
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○納所委員 様々その他の予防接種、いわゆる定期接種の時期と重なる。日程の調整が非常に難しいと思うんですけれども、例えば大人ですとコロナとインフルエンザ同時接種が可能ということなんですけれども、乳幼児の場合、これは同時接種ができるものなのか、それともほかの予防接種との兼ね合いで外したほうがいいのか、よく2週間ほど空けてくださいとかいうようなものがありますけれども、コロナの乳幼児接種について、他の予防接種、定期接種との兼ね合い、状況はいかがでしょうか。
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○市民健康課長 インフルとコロナについては、国から同時接種可能ということで出ているんですけれども、ただ、ほかの定期A類に関しては、2週間以上空けて接種するという規定になっております。
先ほど来、委員からお話しいただいているように、ほかの定期A類の予防接種は通年で今、物すごい数がありますので、インフルとは同時接種できるけれども、ほかのものとは空けることを考えて、ほかのものも単発ではなくて2回、3回、あるいは1期、2期という感じで、それぞれの疾病に対して複数回打つものになっておりますので、なかなかスケジュール上、接種する保護者の方も難しいというのはあるんだと思います。
あと小児科の事情ですけれども、当然、冬になってまいりますと、インフルとかコロナ以外にも発熱やその他の症状を呈するような呼吸器の感染症が増えてくる時期です。ただでさえそういう病気のお子さんが多いという状況で、かつインフルもある、普通の定期A類もあるという中で、なかなかさらにそこに増やしていくというのが現場としてはすごく厳しい状況にあるのかなということだと思います。
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○納所委員 そういったものでは、保護者がかえって、スケジューリングに不安があったりとか混乱したりということがあるんですけれども、それに対して相談体制もしくはアドバイスするような体制というのは取れるんでしょうか。それは医療機関での相談という形になるんでしょうか。
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○市民健康課長 今何を接種しているのかですとか、次に何を接種すべきですとか、コロナ以外の予防接種についても、主治医の先生のお考えそれぞれだと思いますし、保護者の方の希望もあると思いますので、そこはかかりつけの小児科の先生とどのタイミングにするのか、ここで先にコロナを打って次は空けるのかとか、そこは本当に個別、ケース・バイ・ケースになると思いますので、市に御相談があった折には、接種間隔とかについてはもちろん御相談に乗れるんですけれども、じゃあ、何を先に打つべきかというあたりについては非常に難しい問題かなと思います。
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○納所委員 そういった場合は、乳幼児の年齢で6か月から4歳のお子さんの中で、実際にコロナに感染している状況がどうなのかということなんですけれども、例えば乳幼児の感染状況というのは把握できるんでしょうか。もしくは県からそういった情報が来ているのかどうかということなんですが、感染は今非常に爆発的に増えておりますね。その中で、そういった対象世代、年齢の感染者数というのは把握できるんでしょうか。それが多ければ、例えば、考えているのだったら接種を受けたほうがいいみたいな勧奨の仕方もあるかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
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○市民健康課長 少し前から、予防接種が遅れて始まってきていますので、その分小児の感染者、そして重症者、死亡者も全国的には出ているということで、数的には高齢者と比べると全く小さいということはあるんですけれども、ただ増加傾向にあるということは国の会議等でも言われていますので、その動向を見ながら、じゃあ、どっちを先にするかというところも、保護者の方の中では様子を見ながらと考えていらっしゃるというような部分もあると思います。
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○納所委員 成人を含めて一般ですけれども、できれば年内にオミクロン株の予防ワクチン接種に臨んでもらいたいというようなお話もありますけれども、全体を含めてのワクチンの接種状況、年内で希望者は大体打てるのかどうか。状況によっては、予約がいっぱいでなかなか日程が取りにくいというお話もちょっと伺ったりしたものですけれども、その点の年内の接種体制状況はいかがでしょうか。
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○矢部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 政府から、年内中の接種をということで体制を整えるようにという通知が出ておりまして、それに応じて個別接種、集団接種の数を増やしてまいりましたが、現状では、12月中の接種は、こちらが整えている予約枠については全部埋まっている状況でございまして、ということはニーズが充足できていないということだと思います。1月のものも、もう既に予約は開始しておりまして、そちらに流れている方もいらっしゃいます。
今現状、集団接種をやっている中で、もうちょっと予約が増やせないかとか、医療機関も順次前倒ししていただいているところもございますが、それをもちましても12月中での接種はちょっと難しい状況ではございます。
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○納所委員 その中で行動制限等が緩和された状況でございます。市外、海外からの来訪者も多いという中、年末年始というのは人出が非常に多くなるということが当然考えられるわけで、その中での注意喚起の在り方というのが重要になってくると思うんですけれども、何か特に年末年始にかけて注意を喚起するような予定というのはありますでしょうか。
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○市民健康課長 12月1日号の広報で、インフルエンザとの同時流行も懸念されておりましたので、そのときにどういうふうに対処するのか、熱があったときにまずどうするのかというようなフロー図が県、国で作られております。それをまず「広報かまくら」で周知させていただいて、ホームページにも上げさせていただいています。
この後、年末年始、当然、帰省ということで人の移動が多くなるということで、鉄道ですか飛行機、空港ですとか高速道路等に、一般検査、PCR検査ができるようなところが増設されるという話は来ておりますが、実際に、どのくらいそういう箇所が設けられるのかとか、どこにあるのかという話はまだ来ていませんので、その辺がまたきちんと発表されましたら、ホームページ等でその周知についてはしていきたいと思いますし、「広報かまくら」でフロー図を出した際に、まず自宅に抗原検査キットを2つぐらいは用意しましょうですとか、食料のことですとか、ふだん服用していらっしゃるとか服用可能な解熱剤は常備しておきましょうというようなことも併せて周知をさせていただいているところです。
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○納所委員 「広報かまくら」の周知はやっていただいたのは承知しておりますけれども、例えば市で持っているLINEでありますとか、そういったもので、特に年末年始にかけて注意喚起を促すというようなことと、それからPCR検査、薬局等でも抗原検査も含めてやっていただいていると思いますけれども、鎌倉にも西口のところに1か所ございますけれども、そのPCR検査もしくは抗原検査ができるところの紹介というのはもう少し分かりやすくしてもらうと、今発熱される方が大分増えてきているという中で、そういったものもLINE等を通じて、プッシュ型というんですか、そういった周知をしていくべきだと思いますけれども、その辺の取組、もし年末年始にかけて予定がおありならば伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○市民健康課長 実際にこの後どこでできるのかということがきちんと明確に県から示された際には、そこら辺も含めて周知をさせていただければと思います。
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○吉岡委員 様々聞いていただいたので、重ならないようにしたいんですが、今全体にはまた増えてきているという状況もあって、年末年始の医療体制については心配なんですけれども、その辺は、例えば通常、発熱外来をやっているところも大体お休みになってしまうということで、その辺の体制はどうなっているんでしょうか。
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○市民健康課長 例年もそうなんですけれども、この年末年始に関しては、休日夜間急患診療所の体制を2科体制にして実施をします。また、県からの周知によりますと、年末年始、発熱患者さんを診るような体制をしくところには県から補助金が出るというような、それを出すのでなるべく開けてくださいということで、これまでも年末年始はそのような対策は行われていたんですけれども、それでどのくらいの医療機関が手を挙げてくださるかというところにもよるとは思いますけれども、それによっては休日夜間、あるいは湘南鎌倉総合病院以外にも、日によっては開ける医療機関が少し増えるかなとは感じております。
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○吉岡委員 休日急患とか医師会でやっているところは大体分かるんですけれども、それ以外のところでどのぐらいあるのかというのは、特に身近なところのほうがいいわけですから、そういうことはどこかでオープンに発表していただけるんでしょうか。
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○市民健康課長 今まだ多分、県でそれを募集している段階で、そこで確定をした場合には県のホームページ等にその一覧が掲載されると思いますので、市のホームページからリンクを張るですとか、先ほど納所委員から御提案いただいたようにLINE等で、全部医療機関を並べてはなかなか難しいので、周知の方法については検討させていただいて、なるべく多く周知できるようにしていきたいと思います。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
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○藤本委員長 日程第6報告事項(3)「ねんりんピックかながわ2022の鎌倉市実施結果について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
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○スポーツ課長 日程第6報告事項(3)ねんりんピックかながわ2022の鎌倉市実施結果について、報告します。
ねんりんピックかながわ2022の開催については、令和4年6月定例会の当委員会で報告させていただきましたが、11月13日に鎌倉武道館で開催しましたので御報告いたします。
県下の各市町で32種目が実施され、鎌倉市では、ふれあいスポーツ交流大会の「スポーツチャンバラ」を実施しました。当日は、85歳の選手を筆頭に13チーム39人の選手が全国から参加し熱戦を繰り広げ、滋賀県が優勝し、愛知県が2位、神奈川県は第3位という結果でした。なお、鎌倉市からは1名の選手が参加しました。
大会については、「広報かまくら」やタウンニュースでの広報のほか、支所や老人センター、体育施設などにポスターやチラシを掲示し、鎌倉駅の地下道ギャラリーを使って、実際に競技で使用する道具を展示するなどして市民へ周知しました。
また、鎌倉武道館に横断幕やのぼり旗を設置し、選手の皆様を歓迎するとともに、マッサージブースなどの設置や鎌倉銘菓などでおもてなしをし、大会を楽しんでいただきました。
同時に開催した未病改善教室では、歩行チェックや生活習慣チェック、動脈硬化度チェックなどを体験していただき、市民健康課による骨密度測定や体組成測定を行っての健康ワンポイントアドバイスを受けていただきました。
未病改善教室を設置したスペースには、ふるさと寄附金ブースや記念フォトブースも設置し、選手のみではなく選手の同伴者や一般来場者にも楽しんでいただきました。
結果として、大会出場者も含めた参加延べ人数は149人となり、事故やけが等なく、無事に大会を終了いたしました。
以上で報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
健康福祉部職員退室及び行政マネジメント課職員及び教育文化財部職員入室のために、暫時休憩といたします。
(11時28分休憩 11時31分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第7報告事項(1)「教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員の定数改正について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○吉田(寛)共生共創部次長 日程第7報告事項(1)教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員の定数改正について、報告をいたします。
近年の社会情勢や市民ニーズの変化、法令や制度の改正等に対応するため、市が取り組むべき施策や業務量は増加を続けています。また、職員の働き方の変化や業務に携わる際の安全性の確保等についても考慮し、取組を進める必要があります。
今回の鎌倉市職員定数条例の一部改正は、業務量の増加や業務体制の維持のために適切な職員数を配置し、円滑な行政運営を実現するため、鎌倉市職員定数条例第2条に定める教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関並びに消防の職員数の上限を変更するものであり、そのうち当委員会の所管部分である教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員数の改正部分につきまして説明するものです。
具体的な内容を説明いたします。
資料「鎌倉市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について」を御覧ください。
まず、「1 趣旨」については、冒頭で説明したとおりでございますが、参考として、鎌倉市の職員数の推移を掲載しました。本市においては、市全体としては現在まで減少傾向にありますが、教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関につきましては、担う事務の増加のために微増傾向が続いています。
次に、「2 対象部局及び定数(案)」を御覧ください。事務事業の増加に対応するため、教育委員会の事務部局及び学校その他の教育機関の職員数の上限を146人から150人へ改正するものです。
次に、改正の判断をするに至った理由について説明いたします。
「3 改正理由」を御覧ください。
(1)教育委員会事務局における増員要因について説明いたします。
近年では、生涯学習センターの指定管理化等の取組により、一部減員が図られた業務もあるものの、GIGAスクール構想や、学校施設の老朽化対策などへの対応から業務量は増加しており、全体としては、今後も引き続き対応が求められる事業が多数あります。
そのような中で、さらに業務量の増加要因として、児童数減少に伴う小学校栄養士の市職員としての採用や、鎌倉国宝館における学芸員の安定配置、不登校特例校の設置に向けた準備等にも早急に取り組む必要がございます。
これらの状況を勘案し、現状の定数146人から4人増加した150人へ改正するものです。
以上が改正の概要です。施行期日は、令和5年4月1日とします。
以上で報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
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○吉岡委員 学校栄養士は小学校に全てということですか。中学校はない。16校に全て栄養士配置ということだと思うんですけれども、そのとおりですか。
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○茂木教育文化財部次長 学校勤務の栄養士につきましては、小学校16校全てに1名配置しているところでございます。
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○吉岡委員 その中で、生徒数によって県費と市費とあると思うんですけれども、今、県費の栄養士の基準というんですか、だんだん生徒数が減っていくとなると、県費の栄養士が結局なくなって、それを市費で補うということでの提案だと思うんですけれども、今全体としてはどんな現状でしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 今現在、県費の栄養士が8名、市費の栄養士が8名います。基準によりまして、児童数が550名以上の学校につきましては県費の栄養士が1人、そのほか4校に1人の割合で県費の栄養士が配置されるという形になっておりまして、現在、県費の栄養士が8名、市費の栄養士が8名になります。
今回採用をお願いしている部分で、来年、令和5年度になりますけれども、今年度も550名を切っているんですが、県の人事異動の関係で1人配置をしているところなんですけれども、1校550名を切るという学校がありますので、県費の1名が異動して市費の栄養士を配置するという形になっております。
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○吉岡委員 よく分からなくなっちゃったんですけれども、16校で、今550名以上が県費の栄養士さんということで、さっき4校に1校とおっしゃいましたけれども、そうすると、鎌倉市の市費で8人、その辺の兼ね合いがよく分からないので、もう少し説明していただけますか。
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○茂木教育文化財部次長 今現在550人を上回っている学校が5校ございます。そうすると、県費の職員が5人という形になります。残りの11校について、4校に1人という形なので、11割る4となると2.75幾らになりますので、2人配置になるという形になりまして、令和5年度については、県費の職員が7名配置になります。今小学校は16校ありますので、それから差し引くと市費の栄養士が9名必要になってくるという状況でございます。
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○吉岡委員 非常に栄養士配置というのは大事なことだと思うんですが、そうすると、市費の栄養士ということになると、県費は県でやるんですけれども、何か補助金とかないんですか。よく分からないので。できればずっとやっていっていただきたいと思うものですから、その辺どうなんですか。財政負担ですけれども。
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○茂木教育文化財部次長 人件費につきましては、特に補助金という制度は私の知り得ているところではございません。
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○吉岡委員 県にももうちょっと基準を、今、少子化だと言っている中で、栄養指導は大切ですよね。その辺はまた反対に県に対してもきちっと要望していっていただきたいなと改めて思いました。それが一番の理由ですね。増やした一番大きな理由ですが。
あと国宝館における学芸員の安定配置というのも入っているということですが、今現状はどうなっているんでしょう。
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○森(啓)教育文化財部次長 国宝館での配置でございますが、特別職の館長以下延べ7人となっております。うち正規の学芸員が1名、会計年度の学芸員が1名、延べ110日の会計年度補助職員が1名おります。あと再任用の学芸員がおりまして、そのほか現状では事務の係長職が学芸員資格を持っておりまして、学芸業務に当たっております。
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○吉岡委員 なぜ増やすことになったんですか。今、正規で1名ということですけれども、きちっと専門職を育てていくという観点では大事なことだと思うんですけれども、なぜ今増やすということになったのか、その辺の背景をお願いします。
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○森(啓)教育文化財部次長 鎌倉国宝館では、これまでも市内の社寺とか鎌倉ゆかりの文化財を取り扱っておりまして、文化財というものが、仏教美術を中心とし、彫刻、絵画、古文書、書籍など多岐にわたっております。それぞれ学術の専門分野の学芸員が必要でして、お互いがカバーするような形で運営に取り組んでおりまして、今後もそういった収蔵品の取扱い、国宝館の知識の継承等を鑑みまして、学芸員の配置は必要と思っております。
さらには、これからの博物館に向けて、博物館業務としては取り組まないといけないと思っておりまして、一つは、鎌倉市にふさわしい博物館基本構想の推進がございます。また、令和5年4月に博物館法の改正がございまして、そこでは、今後資料のデジタルアーカイブス化をはじめ、文化財の保存等活用を図る上で新たに登録博物館として果たす役割を高めるために、配置が今回必要と考えております。
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○吉岡委員 鎌倉は埋蔵文化財が多いわけですから、その辺で専門職を育てていくという意味で、これで果たして足りているのかということも含めてちょっと検討していただきたいなとは思いましたが、それは、これからまたいろいろ新しいものをつくっていく段階の中では、そこは強化していくという考えはあるんですか。
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○森(啓)教育文化財部次長 新しい博物館法の視点としまして、これまでの社会教育法のほかに文化芸術推進法の観点も入っておりますので、そういった意味で、文化財とか美術とかを広めていかなくてはいけないように法の整備がこれからされていくところです。今後、学芸員をはじめ専門職については、その過程の中であるべき姿というのは検討してまいりたいと考えております。
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○中里委員 今お話を伺った中で、この4名増の内訳としては、栄養士が1名、学芸員が1名ということで、あと2名が不登校特例校の設置に向けたというところで、こちらは2名という意味合いでよろしいでしょうか。
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○吉田(寛)共生共創部次長 今回の改正の人員といたしましては、ここに提示させていただいた資料の中の内訳といたしましては、栄養士の市費採用が1名、国宝館における学芸員の安定配置というところで1名、あと不登校特例校の設置に向けた関連業務の増加、ここが3名でございます。
今の定数条例の人数146人に今申し上げた5名を足しますと151名になるんですけれども、現在、定数条例上の数字は146人ですけれども、実際に配置をしている人数というのが144人ということで、そこに5名を増やしても149人ということですね。1名程度の余裕を持たせて、今回条例の改正案の人数としては150人という数字で設定させていただいたというところでございます。
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○中里委員 不登校特例校の設置開始が令和7年を予定しているのかなと思うんですけれども、そこに向けて全く新しい小さな学校をつくっていくというようなことになろうかと思うので、その際にプラス2名の要員で足りるのかなと思っていたんですけれども、設置に向けた関連業務のスタート時としては3名で十分足りるという見通しでよろしいでしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 不登校特例校の準備担当という形なんですが、一応今のところ、教員籍の職員が2名、あと一般の事務職が1名を予定しております。委員のお話のとおり、令和7年の開設に向けて今準備を進めているところで、その準備段階としては、一応その3名で準備を進めていくこととなりますけれども、不登校特例校になりますので、ほかの部署、教育センターであるとか、教育指導課であるとか、いろいろ関連する部署がありますので、そこと連携しながら進めていくような形になると思います。
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○中里委員 全く新しいものをつくっていくというところで、大変重要な役割になろうかと思いますけれども、もちろん国等からの大きな指針、方向性というものも出ているかと思うんですけれども、ぜひ鎌倉市として有意義な特例校をつくっていただければと思います。
今回この3点に関しての増員ということなんですけれども、様々ICT教育等も踏まえて、効率化される端境期のところで、人手、教員の方が足りないような状況だとかが出てくるのは想像しているんですけれども、教員の方をバックアップするような教育委員会の体制とか、そういったところは、特にお考えはないでしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 教職員につきましては県費の職員になりますので、定数等は神奈川県のものになりますけれども、市といたしましても、会計年度任用職員の採用であるとか、その辺の、学校の適正な運営ができるような形でバックアップはしていきたいと考えております。
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○中里委員 ぜひ、今後様々な業務改善というのが必要になってくるかと思いますので、そこに対しては教育委員会の強力なバックアップを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
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○納所委員 不登校特例校を3名準備する、教職員と事務職員含めて。例えば不登校特例校には県費職員の加配というのはないんですか。これは全部、市費で準備をするという形になるんでしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 学校が開校しましたら当然教職員の配置が必要になりますので、そちらは神奈川県の教職員が配置されるかと思いますけれども、準備に当たっては一応、市の職員で準備を進めていくような形、その中で、文部科学省であるとか神奈川県と協議を進めてまいる形になると思います。
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○納所委員 国宝館なんですけれども、いわゆる国宝館というのは博物館法上の博物館という位置づけでよろしいんでしょうか。
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○森(啓)教育文化財部次長 はい、そのとおりでございます。博物館法第2条に規定された登録博物館となっております。
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○納所委員 交流館は博物館類似施設ということだと思うんですけれども、そこにも学芸員の方がいらっしゃいますね。いわゆる交流館と国宝館とは定数は別として捉えているのか、学芸員の数としては同時に、一緒に捉えられるのか、その点はいかがでしょうか。
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○森(啓)教育文化財部次長 国宝館、交流館それぞれの特色がございますので、学芸員の職制は別と考えておりますが、鎌倉市にふさわしい博物館構想においては、交流と連携をしなくてはならない部分がございますので、その部分では一緒に捉えてございます。
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○納所委員 つまり、かなり優秀な学芸員さんがどちらにもいらっしゃるということで、例えば通常の業務上交流をして、一緒に、例えば学芸的な研究であるとか調査の仕事をする場合があるのかどうか。それをまたぐ場合、施設がちょっと違うので、人事上、分けなきゃいけないとか、そういった弊害といいますか、壁というのはなくて、割合、自由度が高いんでしょうか。学芸員間の交流による共同的な事業という在り方なんですが。
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○森(啓)教育文化財部次長 博物館の交流の実情でございますが、こちらは自由度が高いと思っております。例えば今年度、令和4年度、交流館、国宝館と連携いたしまして北条展の開催とかをやっておりますので、そういった意味では調査研究の情報交換や人事交流、また図録の共同作成等を行っております。
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○納所委員 かなり各分野の学芸員が必要ということは、事情はよく分かっております。さらに充実していただければと思っております。
あと消防のほうを伺ってもよろしいでしょうかね。人数的に252人。ただ、このグラフを見ますと、253名というのは、これは定数条例対象外の職員を含めての数だと思うんですけれども、通常の任務、業務においては、その不足はそういった定数条例対象外の職員を充てていたのか、それとも欠員のまま今までやっていたのかということなんですけれども、その点お分かりになりますでしょうか。
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○吉田(寛)共生共創部次長 消防につきまして、こちらにお示ししている数字については、委員おっしゃるとおり定数外の職員を含んでいるというところでして、再任用職員をはじめとした職員を交えながらシフト体制を組んで、今、勤務体制を維持しているという状況は聞いておるところでございます。
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○納所委員 すみません、ここでは、教育委員会とその他の教育機関のお話だったと思うんですけれども、定数条例の中で、消防も含めて、定数条例対象外の職員を何とか採用して仕事をカバーしていたということだと思うんですけれども、将来的に、例えば学校でいいますと、児童数550名以上の学校が5校、今後の推移としては、それは減っていく可能性があるのかどうかということなんです。それによっては、下手すれば県費職員が来ない、栄養士が配置できないような状況がさらに加速するのかという不安があるんですけれども、いかがでしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 今現在550名を上回っている学校につきましては、600名以上を保っている状況であります。令和8年の推計を見た中ですが、1校については550人を切る学校もあるんですが、逆に児童が増えまして550人を上回る学校が1校あるという推計になっておりますので、令和8年の推計を見ますと、特に県の職員が必要であるとか、市の職員が必要であるとか、上限というのは、特に今、考えているところではございません。
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○納所委員 児童数の減少とともに、逆に市費の職員を増やさなきゃいけないというのは、これは基礎自治体に大きな負担がかかってくるかと思うんですね。その点、県で例えばその体制を考え直すであるというような動きというのは要望すべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
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○茂木教育文化財部次長 今後、教育委員会の中で調整をしまして、要望すべきところは要望していきたいという形で考えております。
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○藤本委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については了承ということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
午前の審査はここまでとして、暫時休憩といたします。
(11時55分休憩 13時10分再開)
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○藤本委員長 再開します。
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○藤本委員長 日程第8「議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち教育文化財部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○茂木教育文化財部次長 日程第8議案第60号令和4年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうち教育文化財部所管部分について、説明いたします。
議案集(その1)は69ページ、「令和4年度鎌倉市補正予算に関する説明書」は20ページを御覧ください。
初めに、歳出について説明いたします。
第55款教育費、第5項教育総務費、第20目教育センター費、相談室事業は20万9000円の増、第55款教育費、第10項小学校費、第5目学校管理費、小学校施設管理運営事業は338万2000円の増、第55款教育費、第15項中学校費、第5目学校管理費、中学校施設管理運営事業は519万4000円の増で、いずれも電気料金高騰に伴う光熱水費の増を。第55款教育費、第20項社会教育費、第10目文化財保護費、史跡環境整備事業は1700万円の減で、史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事において、掘削に想定よりも長い期間を要したこと等により、工期を令和5年度まで延長することに伴い、令和4年度の執行額の減を。文化財調査・整備事業は34万2000円の増で、電気料金高騰に伴う光熱水費の増を。第55款教育費、第20項社会教育費、第30目博物館費、鎌倉国宝館管理運営事業は300万8000円の増で、緊急的修繕の実施に伴う経費の増を。
補正予算説明書は22ページに移りまして、鎌倉歴史文化交流館管理運営事業は315万円の増額で、電気料金高騰に伴う光熱水費の増額を行うものです。
次に、歳入について説明いたします。
議案集(その1)は68ページ、補正予算説明書は6ページを御覧ください。
第90款第5項市債、第50目教育債、史跡保存事業債は1290万円の減で、史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事の令和4年度の執行額が減したことに伴い減額を行うものです。
次に、継続費の変更について説明いたします。
議案集(その1)は70ページ、補正予算説明書は24ページを御覧ください。
史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事について、工期を令和5年度まで延長することにより、現在設定している令和3年度及び令和4年度の継続費を令和5年度まで延長しようとするものです。なお、工事内容を変更する必要はないことから、継続費として設定している金額の変更はありません。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの御説明に御質疑はございますでしょうか。
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○後藤委員 第55款教育費、第20項社会教育費の中の博物館費のところで、急に修繕が必要になったということなんですけれども、具体的にはどのような修繕をしたのかだけ質問させてください。
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○森(啓)教育文化財部次長 ただいまの後藤委員の御質問でございますが、国宝館において修繕費の補正の増の必要性がございます。国宝館は昭和3年の建物で、現在93年たった建物でございまして、近年修繕の必要性が多くなっております。当初予算では767万6000円予算要求させていただいておるところですが、令和4年7月に収蔵庫の空調設備におきまして緊急修繕が入りまして、その時点で495万円を緊急修繕費に充ててございます。
昨年の修繕費の実績で申しますと426万7000円かかっておりますので、このため、毎年どうしてもかかってしまうような金額プラス、今後、令和4年度中に実施する必要な修繕が6件ございまして、そちらが見積額で200万8000円となっております。プラス、さらに緊急修繕費の発生に備えて100万円を計上させていただいておりまして、そういった状況で国宝館は補正を上げさせていただいております。
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○中里委員 1点だけお伺いいたします。大町釈迦堂の工事に関してですけれども、今回、掘削に要する期間が延びてということで、次年度への繰越しということなんですけれども、予算的には総予算は変更ないということなんですけれども、通常考えると、工期が延びればその分費用もかさむのではないかと思うんですけれども、そこはどのような形になっておりますでしょうか。
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○文化財課長 今回の延長に伴う工事費の増額というのはないと聞いております。基本的にやる予定だったものが単純に日数分延びただけということで、工事等が増えるわけではないということでございます。
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○中里委員 事業者等への圧迫というか、締めつけがないような形であればいいなと思うんですけれども、承知いたしました。
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○藤本委員長 ほかに御質疑ございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
総務常任委員会への送付意見の有無を確認します。送付意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認させていただきました。
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○藤本委員長 日程第9報告事項(1)「令和4年度全国学力・学習状況調査の結果について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
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○教育指導課長 日程第9報告事項(1)令和4年4月19日に実施された令和4年度全国学力・学習状況調査の本市の調査結果がまとまりましたので報告いたします。
資料「全国学力・学習状況調査の結果について」を御覧ください。資料1ページに「調査の概要」、2ページに本市の「結果全体の概要」を掲載しました。
本市の調査については、平均正答率では、中学校国語が最も高く、中学校理科が最も低くなっています。これは、調査問題の難易度の差と考えられます。
また、全国及び神奈川県の公立平均正答率と比べた場合、小学校国語については、全体の平均正答率は全国平均と大きく変わりませんが、他教科は全体的に全国平均を上回っており、特に中学校国語、中学校数学については大きく上回り、大変良好であったと言えます。
3ページからは、教科ごとに、「概要」「領域別分析」「改善に向けての指導のポイントと学習例」、そして、課題を改善するために必要と考えられる取組などを「改善に向けて、鎌倉市としての取組」とまとめました。
各設問において、白四角(◇)を「良好と認められる点」として、全国平均正答率より5ポイント以上のものを、黒四角(◆)を「課題のある点」として、全国平均正答率より5ポイント以下のものに整理してまとめております。教科ごとの集計値・グラフについては、16ページ以降を御参照ください。
概要のみ申し上げていきます。3ページの小学校国語です。「読むこと」の全ての問題で正答率が全国平均に比べて高く、特に、描写を基に捉える問題は正答率が高くなっています。しかし、「書くこと」については、文や文章を整える問題、自分の文章のよいところを見つける問題ともに無回答率が高く、正答率がやや低く課題があります。
また、「言葉の特徴や使い方に関する事項」の漢字を使って書き直す問題と「我が国の言語文化に関する事項」については、漢字や仮名の大きさ、配列に注意して書く問題では、無回答率が高く正答率が低く、具体的に文章を書く問題や漢字を書く問題などで無回答率が高く、言語に関する知識を活用できていない状況です。
改善に向けては、漢字の学習については、同じ漢字を繰り返し練習することだけにとどまらず、日常の学習の中で既習の漢字を使って文章を書くよう働きかけたり、新出漢字の読み方や意味を考え、文章の中で正しい使い方を習得できるような、基礎の定着を図る学習を取り入れたりすることが必要だと考えます。
また、読みやすい文章を書くためには、文字の形に注意しながら筆順に従って丁寧に書くことや文字の配列など、相手を意識して書く学習を充実させる必要があります。
そして、無回答率が高くなる傾向にある文章を記述する問題については、着目した叙述を複数取り上げ、そこから考えられることをまとめたり、考えを交流したりして人物像や物語の全体像を具体的に想像できるような学習をする必要があると考えます。
5ページの小学校算数では、学習指導要領の全ての領域において全国平均より高いです。「数と計算」の領域では、示された場面から数の仕組みを理解して理由を説明する問題について課題があり、目的に合った数の処理の仕方を考えられるよう指導の工夫・改善が必要と考えられます。
また、「変化と関係」の領域では、数量が変わっても割合は変わらないことについて理解が深まっておらず、日常の具体的な場面に対応させながら割合の考え方について指導方法を工夫していく必要があります。
6ページの小学校理科では、全般的に全国平均よりやや高くなっていますが、特に自然の事物・現象から得た情報を他者の気づきの視点で分析して解釈し、自分の考えを記述する問題に課題があり、無回答率も高いため、科学的な思考に基づいて記述する力に課題があると考えられます。
また、エネルギー領域の中でも光の性質についての問題は、全国平均を上回ってはいるものの、29.8%と正答率が特に低くなっています。
記述形式の問題の課題については、観察や実験の結果について、条件に着目して比較し、変化や違いについて科学的に思考したことを、適切な言葉を用いて説明する指導を充実させる必要があります。また、身近な自然事象の観察や実験において、その目的から条件設定を考えたり、実験結果を具体的な数値として共有したりして、何を根拠としているのかを説明する学習や、見て分かる図の表現の指導を充実させることが必要であると考えます。
7ページの中学校国語では、全ての領域で結果は良好で、無回答率も全国平均に比べ、低めです。
しかし、「我が国の言語文化に関する事項」の領域では、「点画」の意味や行書における「省略」の理解に課題が見られ、行書の特徴への理解を深めるように指導する必要があります。
また、「情報の扱い方に関する事項」と「書くこと」の両領域に関わる記述式の問題では、正答率が全国の平均を下回ったため、根拠を明確にするための適切な引用の仕方の理解に課題があると考えられ、その理解を深めるように指導する必要があります。
9ページの中学校数学では、全国の平均を上回る良好な結果でした。特に関数の分野の正答率が全国平均を大きく上回っており、関数の特徴について理解ができていることが分かります。また、問題形式別では、記述式の正答率が全国平均に比べて10ポイント以上、上回っており、考えを説明する力も定着していると言えます。
しかし、筋道を立てて考え、事柄が成り立つことを説明する問題の正答率が低く、無回答率が高い点については課題であり、図形を見いだすことや、総合的・発展的に考察することができるように、観察や操作、実験など、日頃から筋道を立てて考える活動を取り入れ、根拠を明示して数学的に説明するよう指導していくことが大切です。
10ページの中学校理科では、全ての問題で全国の平均を上回っており、全ての領域において結果は良好と言えます。
ただし、「地球」の領域において、観測データを用いて推論した考察の妥当性について判断する問題の正答率が低く、他者の考察を多面的、総合的に検討して改善できる力や、時間的、空間的な見方を働かせながら、様々な資料を関連づけて解釈する力などに課題があります。
また、「エネルギー」の領域でも、全国、県ともに正答率が低い問題があり、知識及び技能を関連づけ、化学変化を起こすきっかけとなるエネルギーの形態だけではなく、それらが生み出す過程についても触れることが重要です。
12ページからの、児童生徒質問紙では、「特徴及び課題」として、「個人」「学校生活」「家庭生活」「地域」という項目に分け、全国平均と比べる中で、小学校、中学校別に本市の児童・生徒の特徴が見られる傾向をまとめました。また、「改善に向けて」として考えられる取組をまとめました。
「個人について」は、小・中学校とも、いじめはどんな理由があってもいけないことだという規範意識については、昨年度よりも改善されており、全国平均との割合もほぼ変わりありません。引き続き道徳の授業などから、他者との関わりや互いに認め合うことを通して、規範意識や思いやりの意識を持てるようにすることが大切であると考えられます。
「学校生活について」は、自分の考えを工夫して発表する機会が多くあり、児童・生徒が自信を持って発表できることにもつながっていると考えられます。しかし、より深い学びにつなげるためのお互いの発表や意見のよさを認め合う活動でのICTの活用については、中学校では全国の平均を大きく上回っているのに対し、小学校では低くなっています。1人1台のタブレットを、調べ学習や意見交換を含む学習に生かす場面や方法について、アイデアの共有や研究、研修を通して、児童も教員も学習効果を感じられるようにすることが必要と考えます。
「家庭生活について」は、小・中学校ともに家庭での学習が習慣化している様子もうかがえ、学校の授業における課題の出し方の工夫や家庭の学習環境を整える工夫等により、家庭ですべきことが明確になっていることがうかがえます。適切な課題の出し方や、積極的に休養を促すなど、体調や健康を第一にした教育活動が大切であると考えられます。
「地域生活について」は、地域の行事に参加する児童・生徒の割合は全国の平均よりもやや低いです。鎌倉ならではの地域行事や歴史のある伝統行事も多いので、教材や題材として多く取り上げるなど、地域社会との関わりやつながりを増やしていくことが大切であると考えられます。
各学校において、調査結果を学校全体で有効に活用し、教職員全体で自校の強みや課題、児童・生徒につけたい力などを共有する取組や具体的な教育活動の改善につなげる取組、特に児童生徒質問紙の経年変化は、校内研究などにも活用できるよい資料データとも考えます。今後の児童・生徒の学びや学校運営に生かしてまいります。
以上で、報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に質疑はございますでしょうか。
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○吉岡委員 全国学力調査ということに対しては、いろんな、レベルを争うようなことになっちゃいけないんじゃないかと話がありましたけれども、たまたま見ましたら、石川がいつもトップクラスを歩んでいると言うんですけれども、石川の中で事前対策をしていたということが議会でも問題になったようなんですね。ですから、どこと比べるとかではなく、やはり今、いろいろ、るるおっしゃったそれぞれの課題や何か、それに対してどうするかという視点がやっぱり大事なんじゃないか。全国平均がどうのこうのじゃなくてね。やっぱり行き過ぎているんじゃないかとこれは報道されて、私も改めて、こんなことあったのかと思ったんですけれども、その辺はいかがですか。そういう比べじゃなくて、その子供たちの今の現実に合った、そこを見て対策を取るということが大事じゃないかと改めて思うんですけれども、いかがですか。
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○教育指導課長 委員言われたとおり、あくまでも調査の目的というのは、成果と課題を検証し、その改善を図るといった意味で、各学校での取組、教育委員会ではそういった政策につなげていくという意味合いがとても大きなことで、測定している部分というのは、あくまでも学力の特定の一部分であると言っております。
そういった中で、過度な事前の対策であるといったことは必要ないかとも考えますし、ただ、この学力・学習状況調査の問題というのは、今求められている学力の部分の一つ指標になる部分でもありますので、そういった意味では、授業等でもこういった部分が求められているんだということを意識しながらやっていく部分としては、大変有効なものかと捉えています。
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○吉岡委員 実際に今、行われていますからね。その辺の平均がどうのこうのじゃなくて、具体的な中身としてどうするかということが大事だと思います。
先ほども話がありましたけれども、鎌倉の歴史や、それから最近の文化や、いろんな地域との関わりや、それぞれ鎌倉独特の歴史があるわけですよ。ですから、それに見合った教材なり取組というのは非常に大事だと思うんですね。その辺でAIドリルというのはどうなのかなと。一律にドリルを行うというのはいいんだけれども、そこら辺では、先生たちも、今、非常にお忙しくて大変なんだとは思うんですけれども、これに見合った、一人一人に寄り添った、そのクラスに合った教材とか物を取りそろえていくことが原点じゃないかと私は思うんですけれども、いかがですか。
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○教育指導課長 今、御質問にあったとおり、各校での教育課程の編成というのは、各校の中で、各クラスの中での実態に応じた教育課程というのは編成されるべきであって、そういった部分というのは、これからも当然、各教師でしっかりと組み立てていかなくてはいけないものと考えています。
また、鎌倉のものを扱ったというところでは、教科書等でも扱われている部分もありますし、またAIドリルという今お話もありましたが、必要な知識、技能という部分で身につけなくてはいけない部分、そういった部分をバランスよくやっていくことが必要かなと考えております。
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○吉岡委員 先生たち、お忙しいということだと思うんですが、その辺では、一人一人に寄り添ったということでいけば、今35人以下学級ということを進めてくださっていますが、それをもっと中学校まで広げるとか、そういう努力も学習環境を整えるという意味でも非常に大事かなと思うんですが、その辺では、先生たちの体制とか、そういう点では非常に心配しているんですけれども、私の知っている方も結構ハードだということなので、その辺ではいかがなんでしょうか。
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○教育指導課長 教職員の人数、定数というところがもともと決められている部分というのがありますが、それだけでは補えない部分であるとか実情の部分というのをしっかり把握しながら、市でもやれる部分について、例えば少人数学級指導ということで、小学校では国・県の配置から1学年上の部分で少人数学級に対応できる配置をしておりますので、そういった部分で、これからもしっかりと学校もバックアップしていきたいと考えています。
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○井上委員 私も吉岡委員と同じで、比べたりとかというんじゃなくて、個人個人の特性が伸びていって、好きな分野をとことん学べる機会というものがあればいいのかなと思うんですけれども、今、ICT活用が進んでいるということが、やはり課題が多いのではないのかなと思っていて、気になるのが、記述式が弱かったりとか、点画、文字が書けていないというところでの筆記用具の必要性といいますか、バランス的なものもすごく大事なのかなということだったり、筋道立てて考えることが課題というところも書いてありましたので、そこら辺は重要なのかなと思って気になったんですけれども、そこら辺いかがお考えか伺います。
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○教育指導課長 今、議員御指摘のとおり、また自分からの説明でも、そういった部分で課題があると見られる部分については、やはりあります。書くことについては、特に国語の教科で扱っているわけですけれども、これについてはICTだけに頼ることではなく、しっかりとした字を書くということ自体がまず必要であって、そういったことというのは、ICTを利用することとは必ずバランスを取ってやっていかなくてはいけなくて、どちらかだけで済むものではないと考えています。
また、筋道を立ててといった部分では、これは個人で導き出していく部分というのも必要かと思いますけれども、今、授業の中では、対話形式でいろいろと議論を交わしながらやる形式がかなりやられている中で、友達の意見であるとか、自分の意見を持って友達の意見を聞くことであるとか、そういったことを繰り返しながら自分が考えるものというのを醸成していくような筋道というようなところが、かなりそういった部分でも教育効果で表れるのかなと考えていまして、実践としてこれからも取り組んでいきたいと思っています。
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○井上委員 ICT活用が進んでいることに対しての懸念みたいなものはすごくあるのかなと思いまして、改善のところで、規範意識についての課題ですとか、睡眠時間、就寝時間とかが日によって異なる生徒の割合が高いとか、ICTを活用していくに当たって、専門スタッフがいないというか、技術的にサポートをする体制がないですとか、あと家庭での学習方法や家庭の学習の働きかけについて全国と比べて低い傾向があるというのが、ICTを進める上での課題がいろいろあるのかなと思うんですけれども、そこら辺についてはどうお考えか伺います。
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○教育指導課長 特に、ICTに関わる部分の御質問かと思います。学校には、今、特に鎌倉市内においてGIGAスクールの推進校ということで幾つかの学校を指定させていただいて、そこが推進校となってやっているというようなことがあります。
特に、全校にわたってICTの支援員のような専門スタッフを配置するといったようなことはありませんが、全体にICTに関する考え方というのは当然定着、醸成していかなくてはいけないということがありますので、先日つくりましたGIGAワークブックなどを踏まえて、それを授業の中で取り組んでいたり、それをもって、また家庭との連携の中で、御家庭においても、保護者の方に来ていただいて一緒にICTについて考えていく機会を設けたり、こういったことについては少しずつ始めてきているところで、御家庭と地域と一緒になって子供たちの成長をよりよく促していけるように、これからも取り組んでいきたいと思っています。
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○井上委員 ぜひ、学校と子供だけではなくて、家庭の様子だったり、そこら辺を連携して進めていくのが必要だと思っているので、ぜひよろしくお願いします。
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○納所委員 学力・学習状況、学力的には良好な結果が得られたと感じますけれども、学習状況ですね。質問紙調査なんですけれども、全国的には一部の学校においてタブレット等を使った質問紙調査が行われたと聞いたんですが、鎌倉市の場合は、オンラインではなくて、いわゆる紙による質問紙調査という形で実施されたんでしょうか。
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○教育指導課長 今年度行ったこの調査においては、タブレットは使用せず紙でやっているところで、来年度以降、またそういったような希望等も今聞かれているところなので、それについては検討中であります。
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○納所委員 児童・生徒だけではなくて学校も質問紙調査にお答えになっているかと思うんですけれども、例えばICTをどう利用しているかとかいうような状況が質問されているかと思いますが、学校が答えた学校質問紙の結果について、例えばICTの利用状況についてはどのような総括的な感想が得られるでしょうか。
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○教育指導課長 今言われました学校質問紙については、特に、この報告の中には入れてございませんが、特段、児童生徒質問紙と大きく変わるような部分というのはないかと思っており、ICTの活用についても、小学校、中学校、先ほど説明で申し上げたとおり、中学校の利用というのがかなり高い水準となっているのかなと思っていまして、それは学校質問紙でもそのような結果となっていると捉えています。
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○納所委員 一番気になるのは、理科なんかの授業で、いわゆる学習環境が整っているか整っていないかによっては、学校の質問紙、先生方のお答えするものというのは課題が見えてくるかと思うんですね。理科に限らず、学校質問紙の回答の集計の中で、今後の課題となるようなものが、もし特徴的にあれば伺いたいなと思うんですけれども、それはまだまとめていないですかね。生徒さんの状況というのは詳しくまとめていただいているんですけれども。
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○教育指導課長 学校質問紙のほうも、こちらは報告という形ではさせていただいてはおりませんが、同様に委員会内ではまとめていまして、同じように課題として捉えている部分というのがあります。特に児童生徒質問紙と大きく変わるといった部分はないかと思っていますが、例えばICTの使い方についてなども、どういった形で使っていけばいいのかとか、そういった部分については課題になっていたり、どの場面でどういうふうにというところなんかは、これからもまだまだ課題としていろいろな形で研修、研究を積んでいかなくてはいけないのかなとは捉えているところであります。一部分ではありますけれども、そのように報告します。
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○納所委員 あと新型コロナウイルス感染症の影響による学校の状況、学習状況というのがあったかと思うんですけれども、鎌倉市内の小・中学校においては、大きな影響、特徴的な影響はなくて、大体全国平均的なものだったんでしょうか。
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○教育指導課長 コロナ禍における結果としては、今回の報告の中の2ページで昨年度のものも結果として載せておりますけれども、特段、結果として表れるところとしては大きな影響はなかったかなとは考えているところですが、質問紙で出てきている部分としては、幾つか、やはりコロナ禍において活動が難しかったであるとか、地域の活動もそうですけれども、そういった部分で少し影響が出てきているのかなと感じられるところはあったと思っております。
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○納所委員 一番コロナ禍で心配なのは経年変化ですね。質問紙調査項目の経年変化の中で、将来の夢とか目標というものがコロナの影響を受けているのかどうか、それが読み取れるかどうかということはいかがでしょうか。
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○教育指導課長 特に指標として、将来に夢や目標を持てる児童・生徒の割合というところには、自分たちも常に経年変化については意識を持っていまして、例えば昨年度、令和3年度のところでは、69.9%という小・中学生の子たちが、夢や目標を持てる、または、どちらかというと持てるというような答えであったんですが、今年度、令和4年度については74.4%ということで、5ポイントほど、それの値としては上がっているというようなこともあります。
そういったことも踏まえると、この調査自体を受けている子供たちは、当然、人が違うわけですけれども、こういった経年変化については、各学校においてもしっかりと捉えながら、自己肯定感の高まりであるとか、そういった部分としてしっかり捉えて、また課題としていければと考えています。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件の報告については、了承ということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
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○藤本委員長 日程第9報告事項(2)「「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
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○教育指導課長 日程第9報告事項(2)「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果につきまして、報告をいたします。
この調査は、10月27日に国の結果公表があり、鎌倉市における調査結果がまとまりました。
本調査結果につきましては、各学校で教職員に説明し、共有するとともに、いじめ・不登校・暴力行為に対しては、未然防止、早期発見、学校全体でチームによる対応、保護者との連携、関係機関等との連携など、今後も引き続き、きめ細やかに丁寧な対応に生かすように努めているところです。
特に学校では、問題行動発生時にすぐに対応することや、全職員で児童・生徒を見守る体制づくりをすること、一人一人を大切にする取組をすることをお願いしているところです。
また、早期解決には、児童・生徒や保護者の気持ちに寄り添った対応が大切であると考えております。
それでは、まず、暴力行為の状況についてです。
1ページを御覧ください。
令和3年度の暴力行為は、小学校46件で、前年より26件の増、中学校31件で、前年より22件の増となりました。
2番の暴力行為の内訳は、対教師が、小学校7件、中学校1件、計8件です。児童・生徒間は、小学校31件、中学校30件、合計で61件。対人は、小学校、中学校ともゼロ件となっています。また、器物破損については、小学校8件、中学校ゼロ件、合計8件となります。
3、発生場所については、記載のとおりです。
暴力行為は、各学校で継続的な指導・支援・見守りを保護者、関係機関と連携しながら進めていくことが必要となります。
発生した事案への対応だけではなく、事案を発生させない環境をつくっていくことが大切であると考えていますので、引き続き未然防止に向けた学校全体での対応をお願いしているところです。
次に、いじめの状況について御説明いたします。
2ページを御覧ください。
1「いじめを認知した学校数、認知件数」は、小学校16校、277件で令和2年度に比べて160件の増、中学校9校、56件で令和2年度と比べて12件の増でした。鎌倉市全体としては、認知件数が333件で、令和2年度に比べて172件の増となります。
日頃より、教職員、主に学級担任と子供たちとの話しやすい信頼関係づくりを構築する中で、早期発見の取組と、小さないじめも見逃さないという、いじめ認知の意識が向上しており、目の前で起きているいじめ認知にとどまらず、生活アンケートや教育相談等、様々な場面において、児童指導や支援を積み重ねてきているところであり、年々、学校全体での組織的ないじめ認知を支援している成果であるとも考えます。
今後とも、積極的にいじめに対する認知、早期発見・未然防止の取組をお願いしているところです。
また、いじめ防止対策推進法第28条第1項に規定する「重大事態」の発生件数は、小・中学校で合計1件となっております。
3ページ目、2「いじめの現在の状況」を御覧ください。
令和3年度に認知したいじめは、年度末の状況では、小学校で約89.2%、中学校では約92.9%が解消しており、解消した後も日常的に観察継続中となっています。解消に向けて取り組み中であるものは、小学校で約10.8%、中学校は約7.1%です。これら継続した支援が必要なケースについては、令和4年7月末の各校からの報告では、34件のうち、28件が解消となっています。
なお、いじめの解消については2つ条件がありまして、1つ目が、いじめに係る行為がやんでいる状態が相当の期間継続していること、2つ目として、被害児童・生徒が心身の苦痛を感じていないことの2つの要件が必要であり、いじめの対応については継続的な指導が必要になります。
3「いじめの態様」につきましては、いじめの態様では、小・中学校とも「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、次いで、小・中学校ともに、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」が多くなっています。
4ページを御覧ください。4「いじめの発見のきっかけ」についてです。
全体的に見ると、学校の教職員以外からの情報による発見が多い傾向になっており、小・中学校では「本人からの訴え」が最も多く、小学校では次に「アンケート調査など学校の取組により発見」が多くなっています。教職員が把握しにくいいじめについては、アンケート調査やふだんからの声かけ、教育相談などを通して、児童・生徒一人一人の日頃の困り感などを把握する中で対応していると考えられます。
いじめは、「どの子供にも、どの学校でも、起こり得る」ものであり、未然防止と早期対応が重要です。各学校で、アンケートや教育相談などを通して、日頃から兆候を見逃さないこと、学校全体、全教職員で各事案について情報や指導方針を共有して対応していくことが必要と考えています。児童・生徒や保護者の気持ちを受け止め、その気持ちに寄り添った指導が大切と考えております。
また、未然防止に向けた取組など、「いじめは絶対に駄目なんだ」ということの意識を醸成していくことが大切と考えています。
最後に、不登校の状況について説明いたします。
5ページ目を御覧ください。
1「不登校児童・生徒数の推移」は、病気や経済的な理由のものを除き年間30日以上の欠席者の数です。
令和3年度は、令和2年度と比較すると、小学校では5名増え114名、中学校では49名増え173名でした。
平成30年度からの変化を見ると、小学校では、毎年増加傾向となっており、中学校では、高い数値で増減を繰り返しています。より一層の継続的な支援とともに不登校になりかけている児童・生徒への早期の支援が必要です。
4「不登校の主たる要因」ですが、小・中学校に共通して多いのは、「無気力、不安」で、合計すると全体の約50%近くを占めます。小・中学校では、次に、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が多いですが、中学校では「学業の不振」も次いで多くなっています。
小・中学校ともに不登校の原因が多岐にわたるものとなっていることがうかがえますが、3「不登校児童・生徒への指導結果状況」のとおり、各学校での個々の状況に合わせた丁寧な指導の結果、小学校では9.6%に当たる11名、中学校では11%に当たる19名が、登校できるようになっています。
今後も、不登校児童・生徒の支援を継続して進めてくださるようお願いしているところです。
以上で報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの御報告に御質疑はございますか。
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○後藤委員 毎月、教育委員会では定例会をやられていて、そこに参加させていただいているので、あらかじめいろんな情報をいただいているのでありがたいなと思うんですけれども、いじめのところについて気になったところがあって、認知件数が令和3年度はすごく増えたということで、これは結果論だけで言うと大変だと言う人もいるんでしょうけれども、私はむしろ説明にあったように、それだけいろんなセーフティーネットに引っかかって認知されるというのであれば、いいんじゃないかなと思っているんですけれども、もしかしたら説明していたかもしれないですけれども、令和3年度と令和2年度でアンケートの施行回数とかは変わらないんでしたっけ。
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○教育指導課長 各学校で取り組んでおりますが、アンケートの回数というのは学期に1回程度、およそ、各学校で、年間で3回か4回程度行っていると把握しています。
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○後藤委員 もう一つは、サポーティブに周りを取り囲む人が、要は相談できる場所が広がれば、当然、認知する件数は増えてくると思うんですけれども、その人の割合というのはどれくらい増えているかなどは、雑駁でいいんですけれども。
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○教育指導課長 いじめの発見のきっかけというところですが、こちらについては、経年でも一応見ているところはあるんですが、大きく変化しているところは実はありません。小学校、中学校での違いというのは明らかかなと思われていて、資料にあるとおり、小学校は学級担任がかなり多く発見をしている。また、本人からの訴え、保護者からの訴えが大きく、中学校では、逆に言うと、担任とかということよりも本人からの訴えがとても多いということで、こちらの傾向は今までとそう大きく変わっていないと捉えています。
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○後藤委員 あとICT導入に際して、いわゆるメールとかで相談しますみたいなものは、令和3年度はあったんですか。あったとしたら何件ぐらいあったんですか、いじめに関する。そういうのはなかったんでしたっけ、令和3年度は。
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○教育センター所長 教育センターで実施しております相談の中に、いじめ相談ダイヤル、ウェブでのいじめ相談というものがございます。また、今年3月から実施しております子どもSOS相談フォームというのがございますけれども、令和3年度の実績ですと、いじめ相談ダイヤルは21件、ウェブでのいじめ相談は1件ございます。
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○後藤委員 今年の3月からでしたか。ということは、令和4年度以降の結果に多分反映されてくるのかなと思いますけれども、分かりました。悩んでいるお子さんがいて、自分としてはいじめられているんだということでSOSを出したい。そのSOSを出す場所がいろんな選択肢があるというのは、すごく子供にとっては大きいんだろうなと思いますので、引き続き、いろんなところで早めに認知してもらって、それぞれの学校に早く対応してもらえるように、引き続き取り組んでいっていただけたらなと思います。
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○中里委員 まず、暴力行為・いじめ・不登校という数字が、令和3年度、急激に伸びているというのが見られるんですけれども、一つ要因としては、コロナによる様々な環境変化というところが大きいのかなとは思っているんですけれども、何とかこれを改善というか、よい方向にしていっていただきたいなと思っているんですけれども、気になるのが、不登校の要因の「無気力、不安」ですね。
特に、今年に関しては、ロシアによる戦争、そして例えば安倍首相の銃撃事件なんか衝撃的な事件が本当に続いているんですけれども、令和3年度以降の半年、データとしてはまとまっていないとは思うんですけれども、兆候というものが見られて、何かしら増えているとか、そんなことはないかお聞かせください。
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○教育指導課長 すみません、不登校のことでの質問ですか。全体的なことでよろしいですか。
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○中里委員 失礼しました。全体的に子供たちの不安要因というのが多いのかなと思っているんですけれども。
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○教育指導課長 まず暴力行為については、今、委員から御指摘があったように、昨年度非常に増えているかなと思っています。子供たち同士の人間関係、対人関係のトラブルから起こる暴力行為というのも多くあるのかなと思っており、コロナ禍においてそれが増えたかどうかというのは一概に言えない部分があるかなとは思うんですが、当然、対話の頻度であるとか、そういったものというのが、もしかしたら、それが減っていくことによっての、お互いのコミュニケーションのツールの減少からの現れなのかなとも捉える部分はあると思いますが、なかなかそれだけを一概に言える部分ではないかなと捉えているので、今後もいろいろな子供たちの状況を捉えながら、コミュニケーションというのをいろいろな場面でしっかり図っていく必要性があるのかなと捉えているところです。
また、いじめの状況については、今年度になってまた新たにというようなところでは、増減というような話はなかなか言いにくい部分がありますが、昨年度大きく変わったところという部分で言うと、かなり小学校も、いじめに関する捉え方という部分をしっかりとされてきたのかなと思っているところです。ちょっとした部分についても、これをいじめとして考えて、それで対応していこうという部分では、児童・生徒指導の担当者の協議会であったりとか、また今年度入りました児童支援専任の担当者会等でも、積極的に認知をすることこそが大きな成果につながっていくと捉えて、今年度もまた同様に、認知件数としては、これは発生件数ではございませんので、しっかりと捉えながらやっていくことが望ましいと思っているところです。
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○中里委員 ぜひ、大人と社会全体でしっかりと見守っていけるような環境づくりを引き続きよろしくお願いいたします。
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○井上委員 いじめと不登校が増えているということは、今、一概には言えないとおっしゃっていたんですけれども、やっぱりコロナだったり、今、中里委員がおっしゃったようなことというのはすごく大きい要素であるに違いないと私は思うんですけれども、例えば学校外とかのものも学校では把握していたりするのか伺います。
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○教育指導課長 暴力行為、いじめといったものについては、学校外で起こっていても、もともと友人関係、人間関係としてクラスの中であると捉えているのであれば、放課後に例えば一緒に遊んでいるときだったりとか、例えば携帯電話での誹謗中傷であったりとか、そういったことも含めて、家庭と連携しながら、しっかり状況を把握しながら改善に努めていくところで、そういった部分もしっかり捉えてやってきているところがあります。
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○井上委員 全体的に子供のストレスが、今の御時世ですごく大きいんじゃないのかなと思って、それが無気力だったり不安だったりにつながっているのではないかと思うんですけれども、そこら辺の「無気力、不安」というのは、やっぱり何かがあっての現象だと思うんですけれども、そこら辺、どうしてそうなってしまっているのかみたいなところというものの把握がすごく必要なのではないかと思うんですけれども、そこら辺はどうお考えなのか伺います。
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○教育指導課長 特に、今、委員の御指摘のあったように、無気力といったところが実際に調査の結果としても多く出ているところというのは、ある意味、その状況というのが学校だけでなかなか判断しにくい、本人のところで一体何が原因なんだろうというところが分かりにくい、分かり得ないところというのも多々あるところが、要するに、判断がつかない部分も含めて、無気力と称している部分もあるのかなと捉えているところがあります。
そういったところでは、なぜそうなってしまっているのか、例えばそこから登校に目がけて気力を持たせるような何か活動であったりとか、本人のそれこそ夢であったり目標であったりとか、そういった気力が出るような何か仕掛けとか支援というのがやはり必要だと考えられますので、そういったところでは、どこに原因があるのか、そういった部分もしっかり捉えながら、学校、教育委員会も含めてしっかり支援をしていかなくてはいけないと考えております。
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○井上委員 まさに、そこら辺がよくなるような取組というものをしていただきたいんですけれども、今コロナでコミュニケーションが不足していたりとか、マスクで先生だったり友達の表情が見えづらいというところでのコミュニケーションの取り方というのはすごく難しい。笑っているのか笑っていないのか分からないみたいな、そういう話も聞くので。あと黙食ですとか、コミュニケーションの場面が物すごく少なくなっているのかなという中で、そこら辺がやっぱり不安だったりとかというのにつながってくるんだと思うんですけれども、そこら辺の、もうちょっとよくなるような取組みたいなのは議論されて、もう2年半たっているので、もうちょっと議論されてほしいなと思っているんですけれども、そこら辺をどうお考えなのか伺います。
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○教育指導課長 このコロナ禍において、一定の制限を加えながらやらなくてはいけない教育活動は様々確かにありました。ただ、それを取り戻していくべく、いろいろな課題を解決、改善をしていこうと今やっているところで、コロナ禍以前の状態においては、かなり、そういった対話をはじめとした教育活動など、コミュニケーションを取るようなことも物すごく多くやられてきているさなかではありましたので、そういったことを取り戻すことがまず一番だなと思っていまして。今、委員の御指摘のとおり、黙食と言われました、そういった給食中の会話等についても、大声で会話をしない、会話を控えるといったような形で、子供たちも少しずつ会話を楽しみながらそういったことができるようになってきておりますので、今後の、またそういった部分でできることをしっかりとやっていければとは考えています。
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○井上委員 そこら辺、やれることはたくさんあるのかなと思いますので、ぜひよくなるような取組をしていただきたいなと思っています。コミュニケーションをもうちょっと活発にできるような何かしらの取組が必要なのかなと思っています。
私にも毎日のように、いじめに対するトラブルですとか、そういう話は本当にいっぱい来ていて、どこまでがいじめなのかというのはすごく難しいし、そこを乗り越える力だったりですとか、周りの対応ですとか、信頼関係ですとか、そこら辺がベースにあっていじめというのが解決されていくのかなと思うし、いじめを解消するといっても、いじめられた子というのは一生残るのかなと。私もそうですし、そこら辺が解消することは、なかなかないのかなと思っているので、そこら辺、きめ細やかな対応というのをしてもらいたいなというのがあるんですけれども、いろんな人が様子を見るというところの、先生だけじゃなくて、いろんな方たちが見守るという体制がすごく必要なのかなと思うんです。
それで、いじめの本人からの訴えというのが一番必要なのかなと思っていて、誰かが見て発見するというよりは、本人がそれを嫌だと言える環境づくりというか、本人の発信がまず、すごく大事なのかなと思うんですけれども、もうちょっとそこら辺に対しての本人の訴えが増えていくといいのかなと思うんですけれども、そこら辺、いかがお考えですか。
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○教育指導課長 今、委員からいろいろお話をいただきましたが、いじめに係るところでは、まず学校というのは集団で生活をしていかなくてはいけない場所で、社会もそうだと思いますけれども、思いや考えが違う他人同士が一緒に共存していく中で、お互いを思いやる気持ちというのが育まれていかなくてはいけない、そういう空間というのが学校かと、社会でもあるのかなと思っています。
当然、例えばいじめに関しても、これはよくないのではないかなとか、友達同士でも気づき合って、それはやめようよとか、そういう声がかけられたり、こんなことがあったよと先生にそれを報告ができたりとか、様々な、大人の見守りだけではなくて、子供たち同士で広げられる空間の中においても、子供たち同士で解決していける部分も多々あるのかなと思っています。
そこの部分をしっかりと教育をしていかなければならない点で、また本人の発信といった点では、今、様々な取組をしていますけれども、例えばアンケート調査一つを取ってみても、本人が書きやすいような環境であったり、書きやすいようなアンケートのやり方であったり、そういった部分も工夫をしながら、積み重ねながらやっていかなくてはいけないのかなと思っているところです。
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○井上委員 ぜひ書きやすいとか言いやすい環境というのがすごく大事なのかなと思うので、先生に言いづらい部分というのもあると思うので、あと友達にも言いづらい、ちょっと距離がある人のほうが言いやすいとか、いろいろあると思うので、親にも言いづらいというのもよく聞きますし、そこら辺のいろんな手法を考えていただいて、本人がなるべくそういうのを発信しやすいような環境づくりをお願いいたします。
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○納所委員 いじめ発見のきっかけについて伺いますけれども、「アンケート調査など学校の取組により発見」というのが、小学校である程度の件数がありまして、中学校ではその件数がないんですけれども、これは、中学校ではこういったやり方ではなかった、もしくはアンケートでは見いだせなかったということなんでしょうか。
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○教育指導課長 委員御指摘のとおり、ここはすぐに調査結果が上がってきた段階で、課題だなと実は思っておりました。先ほど少しお話を申し上げたとおり、アンケートの一つやり方をとってみても、どういうようなやり方をするのか、例えばこれは記名式でやるものなのか、匿名でやったほうがいいのかとか、また、その場でやらせるのか、持ち帰ってやったほうがいいのかとか、様々なパターンを組み合わせて、本人が書きやすい状況であったりとか、これだったら書きやすいなとか、そういったいろいろな工夫をもってして、何かしらそういったことをやりながらやっていくことが必要であろうと、今、ちょっと課題として捉えていまして、中学校でそういった部分はあるというところではありますので、生徒指導の担当者会などでも、こういった部分の調査の方法なども工夫を共有していきたいなと考えているところです。
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○納所委員 思春期の入り口で、自分をどう表現していいか分からない、迷っているという本人の迷いもあるでしょうし、アンケートに言っていいものだろうかというような迷いもあるかと思うんですけれども、そういった大きく揺れ動く心に寄り添う形で、ぜひそういった調査を有効に実施していただければと思っております。
その中で、不登校の主たる要因についてなんですけれども、学校に行けなくなった、学校に係る状況の中で、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」というのがちょっと数字的に多いんですけれども、これは例えば具体的に言うと、いじめ以外で友人関係をめぐる問題というのはどういった傾向の要因なのか、ちょっと教えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 当然、学校生活を主に繰り広げている中で、友人関係といいますと、いわゆるいじめで一方的にやられているとか、いじめだと感じられるような場面以外にも、嫌なことを言われたりとか、いじめではなくても友達同士で何となく違和感があるようなことであるとか、何かその友達同士でなかなか部活動には一緒に行きたくないなとか、ここでは一緒のグループには入りたくないなとか、どうしても友達との間の中で、例えば好き嫌いもそうでしょうし、そういった部分をめぐるところで、逆に、足が学校に向かなくなってしまう。原因として、いじめではないんだけれども、その友達との関係がうまく保てないであったりとか、好き嫌いのことであったりとか、そういった部分から来る友人関係、友達関係の中で起きてくる問題というのがこれだけ多数あるということは、コミュニケーションであるとか、そういった部分の課題でもあるのかなと捉えていて、そこの課題というのは改善していかなくてはいけないなとは捉えているところです。
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○納所委員 非常に難しくて、いわゆる人間関係の構築の中での、うまく適応できないというような障害がきっかけになって学校に行きたくないという、その場の設定ということなんですけれども、不登校の、様々な要因でこれが長引いてしまうであるとかいうことがあると思うんですけれども、指導する場合に、不登校の児童・生徒さんに関わるときにどういった指導でいくのか。学校に復帰することだけが目的ではない、最近よくそういった形も聞きますけれども、様々な解決方法を試すというような形なんでしょうかね、不登校児童・生徒さんとの関わりの中で。
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○教育指導課長 不登校になってしまった児童・生徒、また登校渋りといったような状態になっているお子さんも当然いらっしゃいますし、不登校のレベルといいますか、エネルギーの状態というのが何段階かに分かれているのかなと思います。
当然、登校渋りになり始めた段階での積極的なアプローチの方法であったり、完全にエネルギーを失ってしまって、「ひだまり」であったりとかフリースクールであったりとかにもなかなか通えないといったようなお子さんもいらっしゃいます。そういった中では、それぞれの対応の仕方というのは大きく異なってくる部分があるのかなとは思いますが、やはり学校という場所は教育活動を繰り広げる集団生活の中で有意義であるものだと考えておりますので、そこに復帰できるような状況であるのであれば、そこに向けてはしっかりとエネルギーを蓄えながら、家庭と連携して登校復帰に向けたプログラムも組んでいくところで、また、なかなかそこに行き着かない場合には、違った形での支援になっていくのかなと。そういった形で、少し段階を経てという形で、支援の方法が異なってくるとは考えています。
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○納所委員 そういった児童・生徒さんに関わる先生方は本当に大変だと思うんですけれども、ジェネレーションギャップといいますか、学校によってはベテランの先生と若手の先生に極端に分かれてしまって、その間を取り持つ年代の先生がなかなかいない、もしくは少ないというような状況があるということもちょっと聞いたことがあるんですね。それが鎌倉市内の学校にあるかどうかというのは別として。そういったジェネレーションギャップで、若手の先生が多いと、生徒に寄り添う寄り添い方にまだちょっと稚拙なところがあったり、少し乱暴なところがあったりということがあるかと思うんですね。それは当然、経験もしくは研修の中で克服していくしかないとは思うんですけれども、そういった若手の先生、もしくは不登校の児童・生徒と関わっていて苦しんでいる先生方に、どのようなサポート、もしくはどのような研修を行っているのか伺いたいと思います。
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○教育指導課長 実際に学校現場では、いつでもそういった対応ができるかというと、確かにすぐに適切な対応ができないケースもあるのかなとは当然認識しているところで、そういった不登校になってしまうお子さんに対して、例えば家庭訪問一つするにしても、1人で担任の若手の先生がするとかということではなくて、例えば同じ学年の中での先生と、ベテランの先生と一緒にやるであるとか、いろいろな支援体制を組んでいくときに、1人で何かをするとか相談をするとかといったことだけではなくて、2人以上のチームとなって動くというのを基本としてやっていくことが、まずは若手の先生方にとっても、少し安心して、ああ、こういうふうな形でやっていけばいいんだなという実践力は身についていくことなのかなと思っています。
また、不登校に対する考え方というものも、当然、充足していかなくてはいけない部分があるので、そういった部分では日頃の研修、教育センターでやっている研修もそうですし、担当者会や各学校における生徒理解といったような研修、研究等も各学校でやっておりますので、そういった中で、考え方や支援の在り方、そういったものを充足して、やってきているところです。
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○吉岡委員 いろんな面ですごく生徒数が減っている中で、率がすごく高くなっているなというのは率直に感じるんですが、今、コロナの影響とか、いろいろな子供たちの状況変化というのがあるということで、るる皆さんから質問がありましたけれども、よく分からないんですね、「無気力、不安」というのは何に対して無気力で不安なのか、ちょっと分からない。ほかの原因はいろいろ言っているんですけれども、「無気力、不安」といっていることは何なんですか。
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○教育指導課長 先ほど自分が一つ答弁させていただいたところではあるんですが、確かに、本人にとっても学校にとっても原因というのがなかなか断定しにくいような要因である部分がこちらの要因として入っているというようにも考えられます。一般的には、「無気力、不安」というのは、無気力で何となく登校しないであるとか、登校の意思はあるが漠然とした不安を覚えて登校できないといったような定義をされているんですけれども、こういったものというのが定義としてはあっても、その状況がなかなか判断や把握ができにくいというのがここの数字に表れているところなのかなとは捉えています。
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○吉岡委員 いろんな原因が分からないと対策ができないんじゃないかななんて思うわけで、基本的には子供たちの学習権とか、社会に出ていったときにちゃんと自立して巣立っていってほしいなと思うわけで、後のあれがまた出てきますけれども、その中で、じゃあ、子供は家で過ごしているのか、どこで過ごしているのか、無気力の方たちは分からないんですけれども、家でただぼーっとしているのか、何もしないでいるのか、おうちのお手伝いはしているのか、無気力の意味が、そうじゃないと、どうやって対応するんだろうなと思いながらいるわけですよ。
例えば、お子さんに対していろんな場面で、学習権やいろいろ友達との関係にしてもいろんな場面を用意していくというのが私たちの仕事だと思うんですが、何となく分からない。だから、具体的には、このお子さんたちに対して学校ではどういう対応をされているのかなと、反対にね。話をして、その話の中で話ができるのか、つかんでいけるのか、そこら辺はどうなっているのかなと思っているんですけれども。
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○教育指導課長 まず、学校での支援の在り方というところかと思うんですけれども、先ほど申しました不登校になる、登校渋りである、そういった段階にも応じてというところがあるんですが、不登校になったお子さんについては、当然、御家庭でも、保護者の方にとっても大変不安な状態を抱えられていると考えられるので、そういった場合には、スクールカウンセラーであるとか教育相談員、そういった方々と話を持って、不安を解消できること。また、単純に登校に復帰させることだけが全ての目標にならないように、その子にとってどういうような支援が本当に大切なのであろうかということを一緒に考えられる場面、それが面談であるのか、家庭訪問の上でのお話であるのか、これも様々ではありますけれども、そういった部分でしっかりと寄り添いながらやっていくこと。また、その家庭訪問も頻繁に行っていったほうがいいような初期の段階なのか、あまりやることによって、逆に保護者にとっては、子供が学校に行けないから、もう先生、こんなに来ないでくださいと言われる場面もあったりとか、大変様々ではありますけれども、それでも学校に在籍しているお子さんである以上、学級担任や学校からのアプローチがなければ大変寂しい思いをされてしまうお子さんがいることも事実でありますので、そういったところでは、学級担任からがメインとはなりますけれども、しっかりとしたコミュニケーションを取るというような手段から、今後に向けてのそういった話も少しずつさせていただいているところが一番の支援の要素になるかなとは思っております。
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○吉岡委員 いわゆる普通の学習を授業や何かでやる以外に、こういう対応をしなきゃいけないという状況が増えているという中で、どうするのかというのは本当に課題かなと。様々だと思うんだけれども、その子に寄り添っていくためには、ただ無気力と言われても、じゃあ、どうやって対応していったらいいのと、私なんか聞かれても分からない。ある程度学校との、例えば友人関係じゃないかとか、そういうのだったら、それなりの対応というのはありますよね。だからそこら辺はもう少し、どうしてそうなってしまったのか、どうすればいいのか、もう少しこれは深掘りして、体制も含めて、それはいつも行けばいいというものではないとは思うんですけれども、これが、前からこの「無気力、不安」というのは多かったんですか。全体が多くなっているんですけれども、要するに原因が分からないから「無気力、不安」になっているんですかね。何しろ、さっきのあれを見ていても、何年か前はすごく少なかったのが、今はすごく増えていますね、全体として。後の資料を見てもそうなんですけれども、小学校でいくと、平成25年は26人だったのが今は114名になっているでしょう。中学校は前から高止まりだったんですけれども、平成25年で78人だったのが173人になっているわけでしょう。その中で無気力というのが、前から無気力が多かったんですか。私も何だろうと思いながら、今いたんですよ。どうやってこれは対応したらいいのか、私なんか、もしも教員だったら分からないなと思いながら。
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○教育指導課長 経年変化のところかと思うんですけれども、特に「無気力、不安」というのは例年このような形で非常に多くなっている結果とはなっています。実際に学校で、いかに対応を様々考えている中でも、対応がし切れない部分であったりとか、どうして不登校に陥ってしまったのであろうとか、そういったところ、原因を探ることだけが目標では決してないですけれども、その子にとってよりよい成長を促していけるような場所であったりとか、それが学校であるのか、もしかしたら、すぐに学校ではなくて違う場所であるのかとか、そういったことを考えることで、その子にとってのよりよい成長というのを考えていくというのが一番のまずは支援なのかなと思っていまして、そういったニーズと言っては簡単な言葉にはなってしまいますけれども、お子さんの状況というのをしっかりと捉える、そのためにコミュニケーションを取っていくような家庭訪問や相談というのをしっかりとすること、それがまず一番大事なことなのかなとは思っております。
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○吉岡委員 おっしゃるとおりだなとは思うんですけれども、そのためには、人数がすごく増えているというところで、具体的にその子に寄り添って、一人一人、学力や、将来にわたって社会で暮らせるようにしていくというのが非常に基本的な大事な点だと思うんですね。そこは、無気力としちゃうというか、ある意味で原因が分からないから無気力となっているのかもしれませんけれども、そこはもうちょっと深読みしていただいたほうがいいのかなというのはちょっと思います。あと、いっぱいいろんなことがあるんですけれども、ちょっとこれがすごく気にかかりましたので、そういうことは深読みというか、考えていただきたいなと思います。
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○後藤委員 確認なんですけれども、このアンケートの回答というのは重複回答オーケーなんですよね、たしか。この「無気力、不安」のところ、不登校の。
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○教育指導課長 これは主たる要因となっていますので、一番のものですので、複数ではなくて一つです。
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○後藤委員 アンケート項目がそもそも、例えば「いじめを除く友人関係をめぐる問題」とか、そこに該当しなくて、一番主たるものでとなったら、「無気力、不安」というのは結構いろんな範囲をカバーしちゃうような気がするんですけれども、アンケート用紙というか、それの質問の取り方というのは、見直しはかからないんですか、今後。
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○教育指導課長 まず、この調査のそもそも名称にあるわけなんですけれども、「問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」というのが、これはもう全国で行われているものでして、一律の質問項目となっていて選択肢となっているので、なかなかそれを変更するというのは難しいということと、あまりこれまで大きく変更がされてきてはいないというのも現状としてはあります。
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○藤本委員長 ほかに質疑はございませんでしょうか。
(「なし」の声あり)
すみません、私から数点質問よろしいでしょうか。
まず暴力行為についてなんですけれども、暴力行為が発生した際に、鎌倉市の教育委員会としてはどのような対応をしているかというのをお伺いしたいんですけれども。以前、とある校長先生にお伺いしたときに、暴力行為が発生したときにはどのように対応しているかとヒアリングしたときに、原因や理由に関して言ってくれないとか、ヒアリングできない場合もあるが、とにかく暴力行為に関しては断固としてよくないと指導していると伺ったんですけれども、これまでの委員の話の中にもありましたように、暴力行為が発生するというのは、児童や生徒に関して背景に何かしら理由があるので、それに寄り添う、あるいはそれをヒアリングなりで究明、判明して寄り添っていくということが解決になる。暴力はよくない、絶対に暴力は許せないんだと言っているだけだと、私は暴力行為が減るとも思えませんし、それが問題の解決になるとも思えないんですけれども、鎌倉市の教育委員会は、こういった暴力行為が起こったときにはどういった対応をしていくというのが何か、マニュアルというほどでもないんだと思うんですけれども、あるのか教えてください。
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○教育指導課長 暴力行為に関しては、今言われているとおり、マニュアルといったものではないですけれども、一般的にどういうふうな形で対応していくのかという意味合いにおきましては、状況をしっかりと確認、把握すること、どういうことが行われたのか把握すること、さらに、それはどういう経緯でこういうふうになってしまったのかという、そういった聞き取りをしっかりと当該の加害や被害の児童、また周囲の児童・生徒からも聞く場面というのも当然ありますし、また教師が近くにいれば教師が判断をする場合もありますので、まずそういった状況の把握と、それがどうしてそのような経緯に至ったのかというところをしっかり把握した上で、両者に対してしっかりとした指導をしていく。
それについては、保護者等にも報告をしていく中で、状況に応じては今後起きないような形で、例えば話、相談をされたり、謝罪というような場面を取ったり、そういった部分については様々なその後の対応の仕方はありますけれども、しっかり子供たち自身が理解、納得ができた状態で、その次の生活にしっかりと戻っていけるように、学校としては支援をしていかなくてはいけない、そのような形で支援をしていると思っております。
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○藤本委員長 暴力行為をする児童・生徒にいろんな背景がある。例えば家庭なのか、学校で暴力行為に至ったストーリーだけではなくて、彼らの背景、例えば発達の成長速度であったり特性というところも影響してくると思うんですけれども、そういったところを鑑みた上の寄り添った対応をされるという方針ではあるんでしょうか。
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○教育指導課長 お子様それぞれに特性がある、特徴があるということは、集団で学校で生活している以上、そういったことは当然あるかと思います。ただ、その背景や、そういった特性があるというふうな話ではあっても、暴力行為をすること自体は決して認められるものではありませんので、そこでしっかりとした指導をすることや、今後そういうことは起こさせないような指導であったり支援というものが必要になってくるかと思いますので、その部分をしっかりと保護者とも話をしながら、解決、改善に導けるように、学校としては取り組んでいかなければならないと思っております。
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○藤本委員長 以前に岩岡教育長からの話で、学校にはソーシャルワークという機能があると何度もお伺いしております。こういった暴力行為というのは、例えば生理用品を返却できないような事象と同じように、そこから見えてくるものがすごくあると思いますので、暴力行為が絶対いけないという指導だけではなくて、なぜそういった暴力行為があるのか、ソーシャルワークとしての機能を働かせていただければなと思って質問させていただきました。
もう1点、いじめが解消された件数というのがカウントされているんですけれども、これはいじめに関わった双方、どちらかが例えば不登校だったり、あるいはどちらも不登校になってしまうような事象でいじめの解消をカウントしている件数もありますか。
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○教育指導課長 解消しているということについては、これも実はしっかりとした定義がありまして、いじめに関わる行為の解消については大きく2つあります。いじめがやんでいる状態が相当の期間、これは少なくとも3か月を目安とすると言われているんですが、これであること。また、心身の苦痛を感じていないと認められ、被害児童本人、また保護者、そういった部分が感じられていないかどうかを面談等により確認するということで、その期間と本人たちへの確認も含めた上で解消していると判断できるもの、これについては、この調査に上がっているとおりとなっています。
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○藤本委員長 そうしたら、例えば被害側が、加害側の児童が不登校になって学校に来なくなったことによって、そのいじめによる苦痛がなくなったので解消しているという件数もあるということですかね。一応確認まで。
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○教育指導課長 基本的には、被害児童・生徒の状態をもってそれが解消されているかどうかということを判断しているといった部分の調査となります。
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○藤本委員長 ということは、それは分からないということですかね。先ほどの私の問いに関しては、分からないという回答でよろしいですか。
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○教育指導課長 分からないと言うと語弊があるような気もするんですけれども、あくまでも被害児童に立っての調査の目的ではありますので、そのように考えております。
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○藤本委員長 ちょっと分からないんですけれども、分かりました。
最後の不登校に関する要因なんですけれども、この要因は、昨年も同じ質問をしたかと思うんですけれども、問題行動等調査は、そもそも不登校に該当する児童の事由を教員が申請している調査だと思います。要は本人が回答していないと思うんですけれども、教員のヒアリングによって判断できなくて無気力にチェックされているということだと思うんですけれども、例えば、これが教職員との関係をめぐる、要は回答を求めている担任の先生に、担任の先生が問題で不登校になっていますと言いづらい人がいるんじゃないかなと想定されます。
また、もしそういった申出があっても、教職員側で、自分が原因で人が不登校になっているというところはカウントしにくいという2つの壁があるような気がしていて、昨年も申し上げたと思うんですけれども、問題行動等調査でこの原因が取り切れていないので、できれば無記名であったり、記名であっても教職員が見ないような形で要因を調査したほうが、鎌倉市の不登校の原因解明というか、要は課題解決に近づくと思うんですけれども、それを昨年もお願いしたと思うんですけれども、それの実施はいかがでしょうか。
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○教育指導課長 この問題行動等調査に関しましては、基本的に学校としての調査として上げていただいているもので、各担任が上げるというようなイメージよりは、例えば学校全体を把握している管理職の方であったりとか、小学校でいえば児童支援専任、中学校でいえば生徒指導担当など、一番学校全体の支援や指導に関わっている方がしっかりとその状況を把握して、その理由等も把握しながらやっているところですので、逆に、各担任がこうであろうとか、各担任の思いであるとか、そういった部分の反映とはあまり考えておりませんで、全体でやっているということです。
この調査は、そもそも調査自体を目的としているものではなく、あくまでも調査をして、どういったことに原因があったであろうと、それを支援につなげていくための調査であると学校としては考えていますので、1年間こういう状況であった子供に対してどういうふうに次にアプローチをしていけばいいんだろうかとか、そういったことを考えられる一つのきっかけとなる調査とも考えていますので、そのように捉えていただければなと思っております。
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○藤本委員長 最後になるんですけれども、担任ではなくて学校の職員がやっているということですけれども、どちらにしても、誰かの教職員との関係性や学校のシステムに関して問題があって不登校になっているというのは言いづらいということと、それをまた報告しにくいということはあると思います。
この調査自体がそういった方針ではないと言っても、無気力で、よく原因が分からないんですと、私も昨年伺って、今年も今ここで伺っているわけなんですけれども、原因が分からないんです、だから不登校が減っていかないんですというところだと思うので、できれば、別にこの形ではなくてもいいんですけれども、ほかの形でもいいんですけれども、とにかく本人たちからの本当の声というのを聴けるようなアンケートなり調査なり、明確に原因を絶対に究明するぞというわけではないんですけれども、「無気力、不安」というのは、何度も言いますけれども、原因ではなくて、結果というか現象であって、原因ではないと思うので、もっと本人たちが心理的安全性を担保できる形で、こういったところで私たちは今、学校に行けていないというところを言えるようなものをやっていただきたいんですけれども、昨年も同じ質問をした気がするんですけれども、これは再度のお願いというか、必要だと思うんですけれども、すみません、何度も確認で、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 まず、教育委員会の調査という手だての前段階で、そもそも各学校において、先ほどのいじめのアンケートの調査もそうですし、不登校についても、子供がどういうような状況に置かれているのかというのを、先ほどの委員のお話もありますけれども、書きやすい状況において、そういったアンケートを基に、例えば教育相談をしていたり、家庭とも連携を取った相談をするといったようなことから、そこから支援につなげていくというのが、今、学校でなされていて、かなり成熟した形でやってこられてはいますので、また、不登校のお子さんたちについても、なかなかアンケートにすぐに書けないなんていう場面も当然あるかと思いますので、それについては、家庭訪問や家庭の状況等を伺いながら、しっかりと把握しながら、支援をどのようにしていくのか、それを考えていくことが各学校において行われているとは考えているところです。
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○藤本委員長 質疑を打ち切らせていただきます。
本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
換気のため、暫時休憩といたします。
(14時45分休憩 14時54分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第9報告事項(3)「不登校特例校分教室の開設に向けた取組について」を議題といたします。原局から報告をお願いします。
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○教育センター所長 日程第9報告事項(3)不登校特例校分教室の開設に向けた取組について、報告いたします。
まず、不登校に関する国の動きですが、平成28年に教育機会確保法が制定され、不登校児童・生徒に関する基本的な考え方などが示されるとともに、国や自治体による不登校特例校の設置が努力義務とされました。さらに、令和4年6月には、文部科学省の諮問機関である「不登校に関する調査研究協力者会議」から発出された報告書には、不登校特例校の設置促進が盛り込まれたところです。
次に、資料1を御覧ください。
公立小・中学校における不登校児童・生徒数の推移及び本市の状況ですが、全国や神奈川県の不登校児童・生徒は年々増加しており、同様に本市においても増加傾向にあります。
また、令和3年度の本市不登校児童・生徒のうち、90日以上欠席をする児童・生徒が287人中206人で全体の約7割となっております。小・中学校別では、小学校では65人、約5割強、中学校においては141人で約8割と長期化、固定化が顕著になってきており、深刻な状況にあると捉えております。
資料2に移ります。鎌倉市における不登校児童・生徒の出現率ですが、令和3年度の在籍全児童・生徒数に対し中学校では4.93人、小学校では1.48人と中学校における出現率が非常に高く、1校当たりの状況では中学校では19.2人、小学校では7.1人の不登校児童・生徒が出現しているという状況になっております。
次に、資料3に移ります。ここでは、不登校児童・生徒のうち、欠席が90日以上となっている児童・生徒が支援を受けている機関等を調査しまとめたものですが、小学校では、校内支援をはじめ、教育支援教室「ひだまり」、教育センターの相談室やその他機関とのつながりが多く取れている状況がありますが、中学校では、いずれの支援機関ともつながっていない生徒が3割いる状況が確認できました。
2ページに戻りまして、次に、鎌倉市における不登校対策の現状と課題について説明いたします。
市内の小・中学校では、児童・生徒が理由なく学校を欠席した際、その日のうちに担任が電話をするのはもちろんのこと、欠席が連続する場合は手紙を書く、家庭訪問をするなど、休み始めに担任等がちゅうちょなく積極的に関わるよう努めています。
また、不登校傾向にある児童・生徒に対しても、学級担任など子供や保護者に直接関わる教員だけではなく、児童支援専任、生徒指導担当や教育相談コーディネーターを中心に、学校内で子供の状況を共有し、校内組織での一体的な対応に努め、児童・生徒一人一人のニーズに即した支援ができるよう努めており、必要に応じて、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの専門職員の支援につなげるなど、全ての子供が学びやすい環境、過ごしやすい雰囲気や居場所づくりなども行いながら、日々、子供たちの視点に立った取組を心がけているところです。
教育委員会におきましても、毎月学校に児童・生徒の欠席状況の聞き取りを行うとともに、子供の状況やニーズに合った支援の助言や支援方針を共有するなど、各学校と連携した必要な支援に取り組んでおり、教育支援教室「ひだまり」の運営では、児童・生徒の社会的自立に向けた支援も行っているところです。また、相談会、見学会など様々な情報発信にも努めているところです。さらに、令和3年度からは、不登校児童・生徒をはじめ、学習になじめない子供たちを対象とした探求プログラムとして、かまくらULTLAプログラムを実施しています。
以上のように、学校や教育委員会としては、これまでも不登校の未然防止対策や不登校児童・生徒対策について様々な取組を行うとともに、積極的な支援に努めているところです。
しかしながら、先ほど説明したとおり、本市の不登校児童・生徒数が年々増加傾向にあること、また、不登校児童・生徒の長期化、固定化及び特に中学校では支援につながっていない生徒が多い状況からは十分な学びや支援が保障されていない状況であり、喫緊の課題として捉え、課題解決に向け、教育委員会内においてプロジェクト体制を構築し、対策の一つとして不登校特例校の開設に係る検討を行ってきました。検討に当たっては、まず、全国の不登校特例校の設置事例を基に、設置に至る経緯、設置効果、特別な教育課程の編成内容等とともに、認可に向けた法令や文部科学省との協議、教職員の配置等の情報収集を行いつつ、県内で初めて分教室型の不登校特例校を設置した大和市や、小学校の児童も対象とした不登校特例校を設置している先行都市に視察を行うなど、実際に設置している学校における特別な教育課程での工夫、教育的効果等について、施設の見学も行いながら検討を重ねてきました。また、令和4年7月に開催した総合教育会議においても、市長と教育委員会で意見交換等を行うなど共通の認識を図ってきたところです。このような検討経過を経て、教育委員会としては、不登校特例校は、通常の学校の教育課程の教育内容を精選し、総授業時間数を削減、少人数指導や習熟度別指導、豊富な体験活動、個々の生徒の実態に即した柔軟な指導、支援を行うことができるものであり、大きな支援の場の一つとなるものと考え、本市の中学校での不登校出現率が高いこと、また、中学校の3年間は自立に向けた義務教育の最終段階であることを踏まえ、長期間不登校状態にある生徒の社会的自立に向けた学び場の一つとして、中学校における分教室型の不登校特例校を令和7年4月に開設することを目指し、取組を進めていくこととしました。
なお、小学校においては、不登校出現率が中学校と比べて低い傾向に加えて、中学校に進学する前の自立に向けた発達途中の段階であり、特例校開設による支援ではなく、引き続き、教育力、支援力を生かしながら、校内や教育委員会等からの自立に向けた支援を行っていくこととしました。
今後の事業実施に当たっては、不登校特例校設置に向け専任できる体制を組織し、必要な業務を行っていくこととしております。
4ページを御覧ください。
参考までに、今後必要な業務を整理してまとめたものですが、引き続き、教育委員会が一丸となって関係各所とも調整の上、子供たちの社会的自立に向けた学びの場づくりとして取組を進めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
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○納所委員 いわゆる不登校児童・生徒への学習機会をどう確保するかという支援の在り方だと思うわけですけれども、誰一人取り残さない学校づくり、支援ニーズを早期に把握をしていくということ、それから多様な教育機会を確保するという意味では非常にいいと思いますし、社会的自立を目指した長中期的支援と捉えさせていただきたいと思います。この不登校の特例校は、登校という結果だけを目標としないで社会的自立を図る、これが「ひだまり」との違いと考えてよろしいでしょうか。
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○教育センター所長 委員おっしゃるとおり、「ひだまり」も在籍しながら様々な学びを習得していく場所であります。ただ、「ひだまり」の場合には在籍校に戻るというところを一つ目的としておりますので、そこと特例校の違いというのはございます。
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○納所委員 教育課程なんですけれども、中学校は年間どれくらい、1,015時間ぐらいですかね。特例校で考えるのは大体どれぐらいの時間数。これは割合、自由に設定できるのかどうか伺いたいと思いますが。
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○教育センター所長 授業時数、教育課程については今後検討していくところではございます。削減を目指しているところでありますけれども、これは文部科学省との交渉という話になっております。先行している事例の学校では、750時間というところもございますので、そういったところを参考にしながら進めてまいりたいと思います。
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○納所委員 大体それぐらいになるんでしょうかね。岐阜県の特例校は、大体770時間と伺ったので。そうなると割合、自由度が増すのかなと。
授業の在り方でこれから考えられると思うんですけれども、例えば全ての授業をオンラインにするということも可能ですよね。というのは、生徒さんが毎日登校するのか、ICTを活用した在宅中心の学習も認めるのか、それから週何日か登校する、ハイブリッドですね、組み合わせるということも形態としては可能なんですけれども、選択はこれからの検討になりますでしょうか。
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○教育センター所長 これから検討してまいるというところです。
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○納所委員 あと魅力としては、時間割の在り方、例えば学校が決めてしまった時間割というのはすごく抵抗があるかと思うんですよ。担当する先生と相談して決めることが考えられるのかどうかということなんですけれどもね。その時間割の在り方はいかがでしょうか。
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○教育センター所長 先ほど申し述べたように、時間割と教育課程については、今後検討してまいりたいと思っております。ただ、一つ新教科をつくることも可能ということですので、現在行っておりますかまくらULTLAプログラム、このような今やっているプログラムを特例校の新教科等に生かしていければと検討しております。
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○納所委員 先行事例では、学級担任の先生を生徒側が選ぶということも認めているみたいなんですよね。これは、すごく重要で先生との相性というのがすごく重要で、それだけの先生がいてくださるかという課題もありますけれども、そういった学級担任の在り方というのも、これからなんでしょうかね。大体定員をどれぐらいと、今見積もっていらっしゃるのか伺いたいんですが。
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○教育センター所長 定員につきましては、今、大和市を参考にしております。本市と多少は違いますけれども、本市の1.5倍ぐらいの人口だと思っております。そうしますと、おおよそ大和では30人、各学年10名程度の定員と示されておりますので、本市も参考にしていきたいと考えております。
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○納所委員 他県の先行事例だと、開校前は大体18人ぐらいの希望で手が挙がったんですけれども、始めてみたら27人という人数が増えたということもあります。でも、それを準備される先生も大変でしょうけれど、実際開校して担当される先生も物すごく大変だと思うんですね。そういった担当する教師、これがいわゆる定期の人事異動であるとか、そういった加配で担当するのはかなり酷だと思うんですけれども、これは例えば、異動ではなくて手挙げ方式であるとかいうような教師の配置ということも考えられると思うんですが、その点はこれからですかね。あんまり詳しいことを、今ここで聞いてしまって申し訳ないんですけれども、できれば、やはり意欲のある人材配置というのが望ましいと思うんですが、大体大まかな見解を伺いたいと思うんですが。
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○教育センター所長 委員おっしゃるとおり、視察に行ってまいりました学校では、そのような取組をしているということも聞いております。本市では、まだこれからその点については、検討してまいりますので、参考とさせていただきたいと思っております。
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○納所委員 先ほど新しい科目というのがありました。先行事例で、セルフデザインというんですか。自分で自由に決めたテーマに取り組むような、その科目を設置というのがあります。例えば、タブレットで絵を描いたりとか、楽器を演奏するであるとかいうような、かなり自由度の高い、それを科目として成立させるという取組が可能なのがこの特例校だと思うんですけど、新しい科目で可能性のあるのはどういった取組でしょうか。
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○教育センター所長 教育課程につきましては、先ほど申し上げたように、1,015時間を削減しての実施ということで、これからどの教科が対応できるのかですとか、削減した教科に対して別の新教科で対応するですとか、そういった調整が必要になってまいりますので、これから検討してまいりたいと思っております。
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○後藤委員 簡単に2点かな。まだ来年の令和5年4月から設置準備を立ち上げてやっていくということなんですけど、今のところのその見通しでいいんですけど、これはもともと、国がそういう専門家たちが集まってこれをつくったほうがいいんじゃないかという話になって、今年の6月からということですけど、実際にこれ、分教室をつくるときは、鎌倉市の市費で持ち出しという解釈でいいですか。
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○教育センター所長 現在、見込んでいるのは、大和市は30名の定員ということです。そうしますと、各学年1クラスずつということになりますので、もしそうなりますと、県費負担教職員がそこに配置されるということになると思います。
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○後藤委員 建物自体は、じゃあ、各自治体でということでいいですかね。分かりました。
もう1点が、これも先々のことなので、ちょっと見えにくいところがあると思いますけれども、仮に令和7年度から動かしたとして、できれば個人的にはもうちょっと早くできないのかなと思ってはいるところなんですけど、仮に令和7年からスタートをして、今、結局不登校の人が増えているから、そういう人たちを少しでも減らしたくて、いろんなそういう通いの場があるということはすばらしいことだと思うのですが、アウトカムみたいなものはあるんですか。何か、ここが目標ですみたいなのはあるんでしょうか。
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○教育センター所長 特例校の設置に向けたということでよろしいですね。
説明をしたとおりですけれども、今、不登校児童・生徒数が多くなっているという中で、どこにもつながっていない児童・生徒の割合が多いというところで、そういった子供たち一人一人に学びの場を提供したいと考えておりますので、その一つとなればと考えております。
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○後藤委員 ごめんなさい。質問の仕方が悪かったです。
要は、不登校特例校ができることによって、こういうところをちゃんと解消したいんだというような目標値みたいなのはありますかという質問です。
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○教育センター所長 失礼しました。
不登校児童・生徒に、今学校に行けていないような児童・生徒たちにとって有意義な場、学びの場というものになるような目標としておりますので、目標値という値というのは出してはいないんですけれども、そういった方向で考えております。
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○後藤委員 先日の本会議の中でも、教育長が、義務教育というのはこういうものだという形で、いろいろな御教授をいただいた手前ですね、どういう形であっても、やっぱり教育というのは、皆さん均等に受けられる義務があると私も感じていますし、そういう意味では、なかなかいろんな理由があって学校に行けない子たちであっても、場所を変えてでも、義務教育の範疇であれば、ちゃんと最低限の教育を受けるということは、すごく大事なことだと思いますので。ぜひ運用のところで、その時世もあるでしょうけど、できれば、ここまで鎌倉市の教育委員会としては不登校を減らしたいんだとか、ここまで困っている人たちが減るようにしたいんだというような目標値みたいなものがあると、みんなそこに向かって、それに向かってやることだけが全てだとは思わないですけど、やっぱり何かそういう目標値があってもいいのかなと思って質問をさせていただきました。
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○井上委員 先ほど、支援につながっていない方たちが一定数、多くいるというところから、そういうところの方たちの居場所というか、行き場のない子たちの居場所が一つできるという意味では、すごくよいことなのかなとは思うんですけれども、例えば、支援につながらないということの原因というのは、どういうふうにお考えかお伺いします。
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○教育センター所長 資料でも御提示しましたけれども、小学校では相談や支援とつながっていない児童の割合というのは9%ということで、中学校が割合的に多いということです。学校では、丁寧に児童、それから保護者に対して、対応をしているところです。同様に中学校でも同じように対応しているところなんですけれども、それが結果的になかなか相談支援につながらないという状況でして、そこの分からない部分をこの不登校特例校を設置するところで、そういう場をつくって対応していきたいと考えているところです。
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○井上委員 その支援につながっていない方たちが、果たしてそこの特例校に行くのかというところも何かすごく課題だと思うんですけれども、そこら辺は例えば、いろんな現場の声なども聞きながら進めていっているのでしょうか。そこら辺どうお考えなのかお伺いします。
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○教育センター所長 この不登校特例校を設置するに向かって、これから保護者、それから教職員等に話を聞きながら、よりよい特例校設置を求めていきたいなと思っています。
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○井上委員 現場の声など、いろいろ聴取しないと、やっぱりその中身の部分というものが大事だと思うので、そこら辺が見えてこないので、不安だなというのもちょっとあるんですけれども、そこら辺例えば、特例校に行くに当たって、本人の意思というものがやはり大事かと思うんですけれども、そこら辺はどういう形でその特例校に行くようになるんでしょうか。
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○教育センター所長 まだ正式には決まっていなく、これから検討してまいるところではあるんですけれども、先行事例等を踏まえた上で、保護者、それから本人、また今在籍している学校と密に連絡、それから相談をしながら決定をしていきたいなと考えております。
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○井上委員 「ひだまり」というのがあって、そことの違いというのが、学校に戻らなくてもいいというような場所、特例校はそうであるということですけれども、その違いをあまりにもつけ過ぎると何かやっぱりちょっと違和感があるというか、そこはどうやって判断をするのかというところはすごく難しいと思うんですけれども。例えば、特例校の子というのは、もう学校には戻らないというような、今いる在校している学校に対して、もう強い不信感というか、そういうものを持っている子が特例校に行って、「ひだまり」に行く子はそこまでではないみたいな、何かそこら辺のはっきりした違いというのはあるのか、どういうふうに区別をしているのかがちょっと難しいと思うんですけど、そこら辺をお伺いします。
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○教育センター所長 「ひだまり」に通室している児童・生徒については、もちろん、今在籍している学校になかなか通いづらいということで、「ひだまり」に通っている。ただ、それが全員というわけではなくて、中には、週何日、在籍校に行ったりするですとか、週に何日、決まって在籍校に行くなど、在籍校に戻るような動きですとか、頑張ってエネルギーを「ひだまり」で蓄えて在籍校に戻ろうという取組も個々でしておりますので、そこと特例校との違いになってくるのかなと思います。
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○井上委員 もう1回お伺いしますが、在籍校に行ったり来たりしている子というのは、戻る可能性があるので「ひだまり」ということで、それがもう一切ない子供に関しては特例校という、そこをお伺いします。
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○教育センター所長 戻る、戻らないが一つの理由というわけではなく、今、どこにも通えていない学び場がないといった児童・生徒がそこでエネルギーを蓄えるということが第一の目的になっていますので、その結果、生徒が戻りたいということになれば、またそこは検討していく余地があるのかなと思います。
また、これに関しましては、不登校特例校の設置に関して、基準等を設けてまいりますので、そのところで決定していくと思っております。
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○井上委員 やっぱりそこら辺の柔軟性みたいなものがあるのかなというところがすごく大事、転校の手続を取るということがあると聞いているので、そこの一つ大きな壁があるのかなと思って、そういうふうなことがあると、やっぱりそこにしか行けないようなイメージというのがあるんですけれども、やっぱり今支援につながらない子というのが、そこの特例校に行くかどうかというのは、物すごく難しい、その中身によるのかなと思うんですけれども。そこら辺の子供の意思でやっぱりいろんなものを選べるような環境づくりがすごく大切なのかなと思うんですけれども、フリースクールに行っている子供たちの話とかを聞くと、いろいろ転々としたりとかという話も聞いたりするので、そこの特例校が本当にその子にマッチするのかというところだったりとかというのは、すごく難しいのかなというので、心配なんですけれども、そこら辺の例えば、連携でしたりとか、あとフリースクールとの連携とか、いろんなところの関係機関と連携することが必要になってくるのかなと思いますけれども、そこら辺はいかがお考えですか。
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○教育センター所長 この不登校問題に関しては、関係機関と連携を取っていくことは、必要最重要課題だと思っています。ですので、不登校特例校ができてからも、現在もフリースクールとは連絡会を実施しておるところですので、ここは、各学校、フリースクール、関係機関と連携を取って対応していきたいなと思っております。
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○井上委員 ぜひ、やっぱり現場の声ですとか、その関係機関との連携ですとか、そこら辺がやっぱりその中身の部分にすごく重要に関わってくるのかなと思っていますので、ぜひお願いします。
あと、やっぱり先生方もすごく重要な役割になってくるのかなと思うんですけれども、そこら辺の研修などをして、理解ですとか、そういうものというのを深めていくのか、そこら辺の先をどう見据えているのかを伺います。
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○教育センター所長 教職員の研修に関しては、不登校特例校に所属する教職員だけではない問題であると捉えております。全教職員が各児童・生徒理解に関する研修等で理解をしていく。そのことによって、各学校での不登校を出さない取組ですとか、また不登校がいる場合には、その対応といった、そういった研修が重要だと思っておりますので、今後ともそのような研修を教育センターでは扱っていきたいと考えております。
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○井上委員 やっぱり先生方、全ての先生方の理解ですとか、そういうものが重要になってくるのかなと思っています。不登校が増えているという要因を解決したければ、特例校をつくるということでは解決にならないので、何かそこら辺の取組みたいな、普通の学校での取組だったりとかも、すごく考えていかなくちゃいけないのかなと思っていて。例えば、ユニバーサルデザイン、ここに書いてあることですけど、例えば、そういう学びやすい環境や分かりやすい授業、過ごしやすい雰囲気や場所を目指すユニバーサルデザインというのは、やっぱり普通の学校にも特例校だけではなくて、必要ですし、ULTLAプログラムの内容は、本当にすばらしいので、鎌倉という財を生かした豊富な体験活動ですとか、探求活動というものは、やっぱりここら辺も特例校だけではなくて、普通の学校にもこれから必要になってくるのかな。そういうところが、やっぱり学校の今までの体制を見直すいいきっかけに、その特例校を通してなるのであれば、本当によいのかなと思うんですけれども。
例えば、大和市ですと、不登校生徒支援員という方が各学校にいて、その方が学級外の教室を活用して学校全体で個別支援を行っているみたいなこともしていて、それがすごくよいという話を聞いているんですけれども、特例校から外れるんですけど、不登校に結びつく前のいろんな取組みたいなものも連携してやっていくに当たっては必要だと思うんですけれども、そこら辺はどう考えているか伺います。
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○教育センター所長 委員おっしゃるとおり、不登校を未然に防ぐということで学校での対応というのが必要不可欠になっていくと思います。教育センターでは、現在教育相談員ですとかスクールソーシャルワーカー等も派遣をしておりますけれども、今後も不登校を未然に防ぐといったところでの校内の取組への支援といったところを充実させていきたいと考えています。
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○井上委員 今不登校が増えているということは本当にすごく問題だなと思っていて、無気力というか、不安とかというものを解消していくには、やっぱりその学校自体が何か好きなことができたりとか、担任を選べるというのもなかなか難しいのかもしれないですけど、学校が生徒一人一人に合わせていくというところの岐阜の理念みたいなものが物すごくいいな、「ありのままの君を受け入れる新たな形」というところ、学校らしくない学校という、何かそういうところも、やっぱり子供自身は疲れたりとか、そういう人間関係だったりとか、そういうもので疲れたりとかしたときに、学校内にそういう場所が、ふとゆっくりできるような場所がいろいろあるといいのかなと思いますので、そこら辺も両方一緒にやっていってもらえたらなと思います。
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○吉岡委員 まだ頭の中が整理されていなくて、何とも言えないんですけれども、やっぱり子供たちの学力や社会性を身につけていくために、いろんな機会があったほうがいいとは思っております。ただ、今聞いていますと、不登校やそういうことを出さないことの取組がまず第一だと思うんですけれども、例えば今回、特例校になった場合には、特例校卒業となるんですか。要するに、小学校、中学校というのは義務教育ですよね。だから、例えば不登校になったお子さんについても、例えば、地域でいる学校を卒業と、多分卒業させないということはないですよね。卒業ということになるとは思うんですけれども、今回、そこの特例校に移動するということになると、鎌倉特例校卒業となるんですか。ちょっと分からないので、私。どうなるのかなと思いながら。
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○教育センター所長 現在、教育委員会で設置を考えているのは、分教室という形になります。ですので、本校が現在、既存のある学校の分教室という形になります。
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○吉岡委員 そうすると、さっき何か移動しなきゃいけないということとね、そこがよく分からないんですよ。だから、例えば、普通私たち、自分たちの経歴を書くときに、どこを卒業とかとしますね。そうすると、例えば私だったら、今は深沢ですから、深沢中学校卒業という書き方になるんですか。それと何かよく分からない。学校の籍を移すということの意味がよく分からないものだから。だから、やはり学ぶ環境をつくるというのは、非常に大事だと私は思っていますけれども、その辺が何かちゃんと整理されないと、子供さんが行くといっても、なかなかその辺がぱっと判断できないのかなと。この間、ほかの議員がアンケートと言ったけど、そこまでアンケートといっても、現場の子供たちがそういうことがよく分からなければ、何とも言えないなとは思うんですが、ただ、やはり不登校や何かで卒業された方が、その後どうされているのかというね。その中で何が必要だったのかということは、追跡調査というんですか。私もたくさん不登校だったお子さんがいますけど、今、普通にちゃんと働いて、家庭を持っていらしてということでやっていらっしゃる。それは、いろんな機会を持って、社会的な機会、それから学習の機会、それがいろいろあって、社会に出ていっていらっしゃるので、何かそこら辺の兼ね合いも、この居場所をつくるというのはいいんだけど、そこら辺の兼ね合いがちょっと私は分からないので。
それと、あと、中学校の場合は、担任の先生だけじゃないですよね。専科の先生もいらっしゃるわけで、相当の対応をしないと、子供たちの学力を維持するということも大変なことですよね。その辺はどういう、これから検討されると言うんですけど、実際にやっているところでは、どんな状況になっているのか。どういう課題があるのか、ちょっともう少し教えていただけますか。
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○教育センター所長 卒業後に関しましては、これから子供たちの不利益にならないように、これは検討してまいりたいと思っております。先進校におきまして、視察等に行ったところでは、追跡調査をしているというところも聞いております。そういった先行の事例を参考にして、これから新しく担当部署ができますので、そちらで検討してまいりたいと思います。
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○吉岡委員 私の質問には答えていないんですけれども、要するに、それだけ学習機会を、学びたい子供たち、それでそこだったら学べるよという子供たちに保証するのは、非常に大事なことだと私は思うんです。そうなった場合には、小学校の場合は担任制でやっていますけど、中学校の場合は専科ですよね。そうするとかなりその専科の先生たちの配分とか、今でも先生が少ないという中で、その辺の体制はほかの学校では、実際にやっているところは、どうなっているのかなということと、それとわざわざ分校だというのなら、何も在籍を変える必要は全然ないでしょうと私は思ったわけ。自分がやはり将来にわたって、卒業というときにどこの卒業と書くときに、わざわざ特例校卒業というのは、反対に私は不登校でしたと言っているみたいなものですからね。だから、やっぱりそこはもう少し子供たちの将来やいろんな面に対してどうなのかなとちょっと思ったもので。子供の一番の利益にかなったようなものであってほしいと思うのですから、そこら辺をもう少し柔軟にできるのかどうかも含めて教えてください。
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○教育センター所長 失礼しました。まず、教職員の配置についてですけれども、やはり限られた人数で対応しているというところです。ですので、1人の先生が複数の教科を持ったりといったところは、やっているというところです。ですので、県費負担教職員だけでなく非常勤を配置したりですとか、そういった対応をしていかないといけないと考えております。
また、在籍校を変えるというところですけれども、学区制をしいておりますので学区が変わるといったところで籍が変わるというところかと認識しております。ですので、卒業証書ですとか、そういったところに不登校特例校とかそういったところは入らないと考えております。
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○吉岡委員 それだったら、わざわざ住居地、それは特例にするのか、特例校なんだから、そこも特例にすればいいんじゃないかと反対に私なんかは思っちゃうんですよね。ですから、やっぱり子供の一番の利益に立って、その辺はやらないと、やはりいろんな機会をつくってあげるというのは、本当に大事だと私は思っていますけれども、まずは、何しろ不登校をどうしたら生まないかというところが一番の基本だと思いますが、ちょっとその辺は、もうちょっと分かるようにやっていただきたい。
中学校の専科ね。たくさん1人の人がやるなんて大変なことですよ。はっきり言って。理科の専科、音楽、いろいろありますけれど、1人の人が幾つも持つということは大変なことですね。はっきり言って。そういうことも含めて、もうちょっと子供の利益にとっていいものになってほしい。その点では、いろんなもう少し検討とか、合ったようなやり方をしていただきたいということは思いますので、それだけで結構です。
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○佐々木教育文化財部長 いろいろ各委員から御意見を賜りまして、今後の検討の参考とさせていただきたいと考えております。ただ、若干、不登校特例校について、申し訳ございませんが、整理をさせていただきますと、不登校特例校というのは、原則不登校特例校という学校を設置するということになりますので、お隣の御成小学校みたいな学校をつくるのが原則でございます。ただ、鎌倉の場合は、このような学校を、不登校特例校という学校をつくるのではなくて、どこかの中学校の分教室という形でつくっていこうということで、今回御報告をさせていただいて、教育委員会の中で検討をしてそういう方向で行こうということになっております。ということで、どこかの中学校を卒業というような形に基本的にはなっていくということでございます。やっぱり不登校ということですので、既存の本校の学校の敷地内ですと、なかなか通いづらいというようなお子さんもいらっしゃると思うので、違った場所で設置をして、そこに通っていただくということで考えているところなんですが、ただ、今回の教育センター所長、また、教育指導課長から不登校について、るる答弁をさせていただいておりますけれども、不登校特例校を設置すれば、何でも課題が解決するということでは考えておりませんで、やはり不登校にならない、まず未然の防止策であったりとか、学校で様々な対応をしつつ、子供たちのエネルギーがないような状況をどういうふうにしていくのかという学びの場を一つ不登校特例校の分教室ということでつくって、やっていこうということでございます。
先ほど納所委員からも様々な御意見をいただきましたけれども、その中で、新しい教育課程をつくって、子供たちの認知の特性であったり、そういったものにふさわしいような教育課程をつくりつつ、不登校特例校に通っていただいて、社会的な自立の学びの場として、不登校特例校の分教室を運営していきたいと考えておりますので、ここだけで解決する話でもございませんし、フリースクールに通われているお子さんもいらっしゃいますし、私どもの「ひだまり」を通室して学校に戻ったりとか、または、学校の教室には、入りづらいんだけれども、例えば空き教室には通えているとか、児童が下校後、学校に来られるというようなパターンもありますので、井上委員から言われたように、フリーのスペースがあって、学校内の校内での支援というのも当然やっていかないと、不登校の解決にはなっていかないと思っていますので、様々なことを仕掛けとしてやりつつ、今回は、不登校特例校の分教室というのは、社会的な自立に向けた学びの場の一つをつくって、子供たちにその場を提供したいということでございます。
先ほど、なぜ転籍をする必要があるのかというところについては、先ほど所長が答弁したとおり、学校の就学については、住所によってこの学校に行くようにということを、就学の指定をしていますので、そこ以外の学校に移るということになりますので、基本的には。ということで転籍が必要だという、ちょっと法的な対応になってきますけれども、そういうことも含めて今回の不登校特例校の分教室型を取組として進めていきたいと考えております。
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○吉岡委員 ということは、住所は例えば深沢地域だけど、例えばですよ。腰越地域にその特例校ができたという場合には、住所地は違うけれども、特例ということでそちらになると、そういうような趣旨なんですか。普通は、越境入学みたいになるわけだけど、そうじゃなくて、それだけは特例という解釈なんですか。
例えば、腰越なら腰越の中学校のところに、中学校区につくったと。そうすると腰越中学校の分校みたいな扱いになるんですか。それで、その場合例えば、深沢に住んでいたとしても、そこは特例校だから、越境入学ではないよという解釈なんですか。
ごめんなさいね。具体的なことで。そういうことなんですか。
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○佐々木教育文化財部長 おっしゃるとおりで、住所が深沢であっても、例えばの例で言いますと、腰越中学校に指定がされるということになります。
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○納所委員 すみません。再びで。
今のお話ですと、いわゆる分教室型というのは、例えば、これから特例校の学校施設を造った、その場所の学区内にある中学校がいわゆる本校となるというような可能性ということでございますよね。そうすると、ただ市内各地から特例校を希望する方がいらっしゃるとすると、学区外校への登校ということの扱いで、その場合は、転籍という形になるのか、学籍の在り方と言いますかね。それがちょっと不安になっちゃうかなという方もいらっしゃると思う。その点、現在どのようにお考えでいらっしゃいますか。
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○佐々木教育文化財部長 一応、法律上、学校については指定をしていますので、例えば、先ほどの吉岡委員のお話のように、本来は深沢中学校が指定校であるにもかかわらず、腰越の学校に行くとなると、指定校の変更ということの手続になります。
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○納所委員 例えば、現在フリースクール等に通っていらっしゃる生徒さんの場合は、それは、例えば現在、その籍のある中学校在籍ということは変わらずということですよね。そのフリースクール等の支援も片一方では必要になってくるのかなと思うんですけれども、例えば、結構フリースクールの授業料というのは非常に高いですし、運営側であってもぎりぎりでやっていらっしゃるという話も聞くんですけど、そういったフリースクール等への財政的支援、経済的支援というのは、そこの特例校とは別に打ち立てる必要があるのかなと思うんですけど、その点はいかがでしょうか。
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○教育センター所長 フリースクールへの支援ということは、当センターでは行っていません。連携を保つということで、そういうフリースクールが存在しているのを連絡会等で各学校に周知をし、そこで学校から保護者等への面談等の一つの材料としてほしいと考えておりますので、連絡会での情報提供ということになるかと思います。
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○納所委員 ごめんなさい。追加の質問で申し訳ないです。
ただ、フリースクール等で勉強して、高いお金を出してその在籍している中学校を卒業するということで、ただ義務教育は無償とするというところから考えると、その経済的負担というのはある程度支援していかなきゃいけないんじゃないかなということだけは申し上げたいと思うんですけど、これはやれといってもできるあれじゃないので、これからの市政運営、教育運営の在り方、課題だと思うんですね。
一方で、居場所づくりとしては、例えば、学習塾というのもあるんですよね。私も学習塾の教師もしておりましたので、学校に行けないお子さんを学習塾に来た日を登校日とするという学校との打合せをして、学習塾は夕方からですから、昼間の時間お預かりして、学習活動、教育活動を行ったという経験があるんですよね。そうすると、例えば、その時間帯をうまくやりくりして、フリースクール等でも行けないお子さんもいらっしゃるけど、学習塾だったらとか、どこどこだったらというようなその適性に合わせて、特例校も大事なんですけれども、「ひだまり」も当然大事なんですけれども、その適性にあった場所の連携を取って、居場所づくり、教育の場づくりというものを考える必要があると思うんですけど、ちょっと筋から外れて申し訳ない。それだけ、その考え方はどうお考えでしょうか。
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○教育センター所長 現在においても、フリースクール等に通われているお子様に関しましては、学校長の判断で出席扱いと、要録上の出席扱いという対応をしておりますので、その対応については、今後も変わらないと考えております。
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○藤本委員長 ほかに御質疑はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
これで質疑を打ち切ります。
本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
道路課職員入室と教育文化財部職員一部退室のために暫時休憩いたします。
(15時50分休憩 15時51分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第9報告事項(4)「史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事について」を議題といたします。本件について、原局からの報告をお願いいたします。
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○文化財課長 日程第9報告事項(4)史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事について報告いたします。
史跡大町釈迦堂口遺跡崩落対策工事は、令和3年12月17日に工事請負契約を締結し、令和4年4月18日に現地での作業に着手しました。その後、令和4年6月定例会の当委員会において、工事の進捗状況と、工事に伴う仮設工法の内容変更について報告したところです。本日は、その後の進捗状況と今後のスケジュールについて報告いたします。
資料1を御覧ください。
前回報告後、資材を運搬するための工事用モノレールを設置し、トンネル北西側の尾根上に直径3.5メートル、深さ9.5メートルの立て坑を掘削しました。現在、その立て坑の中からルートパイル工を実施中です。これは、トンネル上部の岩塊に鉄のくいを横方向に刺すことにより、トンネル上部の大規模な崩落を防ぐ工事です。
上段写真は、立て坑の地表部の状況です。最初に3段分のライナープレートを設置し、写真のとおり周辺をコンクリートで固めることで掘削時にライナープレートがずれないように固定しました。その後、掘削深さ50センチメートルごとに、1段ずつライナープレートを組立て、立て坑を掘削していきました。
下段写真は、掘削後の立て坑内部となります。
掘削には、史跡への影響を考慮し、振動を極力小さくするよう、静的破砕剤という薬剤を使用し、人力掘削により施工しました。
資料2を御覧ください。
写真は、ルートパイル工の削孔状況となります。立て坑内部に削孔機を設置し、横方向に直径115ミリメートルの穴を掘っていきます。その穴に太さ38ミリメートルの鉄の棒を挿入し、膨張性のモルタルを充填してルートパイルを設置します。
今後のスケジュールについては、現在、工事期間は令和5年3月24日までとなっていますが、立て坑の掘削に時間を要したことから、令和4年度中に竣工することが困難となったため、工期を令和5年度までとし、先ほど補正予算の議案で説明したとおり、令和3年度から4年度までで設定している継続費を令和5年度までに変更する予定です。
以上で報告を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの報告に御質疑ございますでしょうか。
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○井上委員 視察で行かせてもらって、初めて行ったんですけど、本当にすごい場所だなと思って感動しているんですけど、何か、いろんな人から、あそこはいつ通れるようになるのみたいなのをいろいろ聞かれている意味が分かったなと思っていて、やぐら遺跡は見られるようになると思うんですけど、切通しを通れるようになるには、何かざっくりとした見通しとかはあるか伺います。
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○道路課長 通行再開までのスケジュールにつきましては、崩落対策工事において仮設モノレール設置位置等の変更があったものの、令和5年度から令和6年度にかけて釈迦堂切通しに至る道路の斜面崩落対策工事を実施しまして、令和7年度に道路の工事を行う予定としており、当初の予定どおり現時点での予定なんですが、令和8年度に通行再開できるものと考えております。
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○井上委員 結構楽しみにしている方が多いと思うので、その進捗とか何かホームページでいろいろ周知するといいかなと思うんですけれども、そこら辺、何か調べたんですが、あんまり載っていなかったように思うんですけど、そこら辺いかがですか。
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○道路課長 周知の方法は、まず地元町内会の方に、地元の方々に説明していかなければいけないと思います。令和5年度に、この道路に対してどういった形の通行形態、車を通していくのか、車を通さないのかといったような通行形態について検討していくことになっておりますので、その中で地元に入っていきながら、どういった形で周りの方に周知していくのかというところも含めて、令和5年度に検討していきたいと考えております。
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○藤本委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告について了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
道路課職員の退室と、教育文化財部職員の一部入退室のため暫時休憩といたします。
(15時57分休憩 16時04分再開)
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○藤本委員長 再開をいたします。
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○藤本委員長 日程第10「陳情第25号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情」及び日程第11「陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情」を一括して議題といたします。
まず最初に陳情第26号について、陳情提出者からの説明を聴取いたします。説明者の方は、発言席に移動をお願いします。
説明者に申し上げます。発言時間は10分以内でお願いいたします。
また、発言内容は陳情の願意に関する説明及び意見とし、この範囲を超えないようにしてください。それから、個人情報に関する発言、公序良俗に反する発言、議員個人、団体などへの誹謗中傷や名誉を毀損する発言は行わないでください。このような発言があった場合は、途中であっても説明をやめていただくことがありますので、御承知おきください。
それでは、以上申し上げました内容を踏まえ説明をお願いいたします。
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○趣旨説明者 三浦氏 こんにちは。山崎小学校PTA会長、三浦淑恵です。本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。座ったままで失礼いたします。
提出いたしました鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情の趣旨説明をさせていただきます。
陳情に記載したとおり、山崎小学校のトイレは和式トイレがまだまだ多く、使用することに困難を感じる子供たち、老朽化が進んでおり不衛生で使用することに抵抗を感じている子供たちが多くあります。学校のトイレにまつわる子供たちの声を集めたところ、僅か1か月で128件の声が集まりました。自然界の全ての要素は単独で存在しているように見えますが、実は全ての要素がつながり合って、融合し合って一体化しているので、一つの要素がほかの要素と関係なく単独で存在することは絶対に不可能です。今回のトイレに関することも同様で、ほかの要素と関係しています。どんな環境でも排せつができることは大切です。しかし、現状では学校で過ごす5時間から6時間もの長時間、排せつを我慢している子供たちが多くいます。週5日間、いつもトイレに不安を抱えている状態です。そんな状態を10歳にも満たない多くの子供たちに強いてよいのでしょうか。排せつは毎日何度も行うことで、見逃せるような問題ではありません。既に、多くの児童が排せつにマイナスな感情を抱いており、水分を取ること、給食を食べることに不安を感じています。子供の水分量は体の80%にもかかわらず、我慢をさせる、不安を抱かせる環境になっていることに目を向け改善しないと学習にも影響が出てきます。健康な体があるからこそ集中して学習することができます。学校のトイレを使用することが不安で、自宅のトイレから出られず、いつも始業時間に間に合わない子もいます。このままにしていると、大きなマイナスを招くことは、目に見えています。山崎小学校の子供たちにとって、トイレの老朽化は、健康被害が出るおそれのある非常に深刻な問題です。トイレの工事には時間がかかるため、健康被害があってから動くのでは遅いのです。寄せられた多くの子供たちの声を受け、PTAも学校のトイレを実際に見に行き、調査を行いました。やはり老朽化は進んでおり、水を流すレバーが硬く、大人が力を入れてぐっと押し込んでやっと水が流れる状態なので、子供の力では難しく、流すことを諦めてしまうケースが多いようです。
また、不衛生で悪臭もありました。自宅のトイレはもとより、最近は駅や公共施設などの公衆トイレも洋式トイレが多く衛生的です。和式トイレを使用する機会の少ない子供たちにとって、山崎小学校のトイレを使用することは困難で、抵抗があるのも無理もないと感じました。子供たちがトイレの心配をすることなく、安心して学校生活が送れるように、トイレの改修を早急に行っていただきますよう要望いたします。
また、先生方が使用している職員トイレの老朽化も進んでおり、悪臭がしてとてもひどい環境でした。先生方の職場環境がよくなることは、子供たちにとってもプラスです。先生方と子供たちのために、職場環境がよくなるように職員トイレの改修も併せて要望いたします。体育館のトイレは、学校が緊急避難所になった場合、避難した地域の方も利用することになります。子供たちだけでなく、御高齢の方や、体の不自由な方も利用する可能性があります。体育館のトイレの数は、男性用トイレは洋式が1つ、小便器が4つ、女性用トイレは、洋式、和式はそれぞれ2つ、計4つしかありません。避難所になった場合は、現在の数では足りないように感じます。
また、全体的に古く、誰もが安心して使用できるような環境ではありません。校庭のトイレも校内、体育館と同様にひどい状態です。校庭のトイレは、子供たちのサークルや様々な地域のスポーツ団体など、子供たちだけでなく、御高齢の方も使用します。学校の敷地内とはいえ、外に設置されているものなので、防犯面を含めた意味でも衛生的に安心して使用できるトイレに改修していただきたいと思っています。
そして、トイレの清掃についてもお願いがあります。鎌倉市の方針で、子供たちにトイレの清掃はさせず、清掃員の方が清掃をしてくださっていると聞きました。現在、トイレの清掃は、週に2回しかされていません。和式トイレを使い慣れていない子供たち、特に低学年の子供たちは、各トイレに1つ、または2つしかない、数少ない洋式のトイレに殺到します。そのため、洋式のトイレの使用頻度が多く、すぐに汚れてしまいます。貴重な休み時間を排せつのことだけを考えさせてしまうような環境であってはならないと思います。トイレの清掃回数を増やしていただくこともお願いいたします。
最後に、SDGs3「全ての人に健康と福祉を」、4「質の高い教育をみんなに」、6「安全な水とトイレを世界中」にの観点から、一見条件を満たしているようにも思いますが、実際に子供たちは不安を抱えています。安心なトイレと子供たちは捉えていません。誰一人として取りこぼしてはいけない内容です。学校のトイレに関する子供たちの不安が、一日も早く解決され、安心して学校生活が送れるように、どうぞよろしくお願いいたします。
御清聴ありがとうございました。
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○藤本委員長 次に、説明者に対する質疑を行います。委員におかれましては、陳情の説明者に対する質疑であることに御配慮願います。それでは、質疑のある方は発言を願います。
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○中里委員 1点だけお伺いしたいんですけれども、今回、PTAの皆様からということでお話を伺わせていただいておるんですけれども、PTAの中、もしくは学校への要望というような形とか、意見を出したとか、そういった経緯はこれまではございましたでしょうか。
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○趣旨説明者 三浦氏 学校にもトイレを改修してほしいということはお伝えしていて、学校も鎌倉市に毎年要望を出していますということでお答えをいただきました。
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○藤本委員長 そのほかございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
それでは、陳情説明者に対する質疑を終了します。説明者の方は、傍聴席にお戻りください。
次に、原局からの説明を願います。
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○学校施設課長 日程第10陳情第25号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情及び日程第11陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修について陳情について、一括して説明します。
まず陳情の要旨ですが、陳情第25号はトイレの洋式化を、陳情第26号はトイレの改修とトイレ清掃の回数増を求めるというものです。
次に陳情の理由を説明します。
陳情第25号は、災害時や地域のスポーツ団体等が使用する際、高齢者にとっては和式トイレの使用が困難であること、平成29年度のふれあい地域懇談会でも要望していることを。陳情第26号は、トイレが老朽化しており不衛生で使用することに抵抗がある児童がいること、和式トイレの使用が困難な児童が多数いること、清掃不足の声があることを上げています。
続きまして、陳情に対する市の考え方を説明します。
山崎小学校のトイレについては、平成3年に北棟の改修を、翌平成4年に南棟の改修を、平成28年に体育館の一部洋式化を実施しています。職員トイレを除く校舎の男子トイレ13室のうち洋式は7室で、洋式化率は53.8%、女子トイレ31室のうち洋式は9室で、洋式化率は29.0%であり、合計44室のうち洋式は16室、洋式化率は36.3%となっています。
体育館は男子トイレ1室が洋式、女子トイレ3室のうち2室が洋式、屋外トイレは男子1室、女子2室とも和式となっています。
また、トイレの清掃は業務委託により、週2回程度実施しているところです。
学校のトイレについては、平成18年度以降、実施計画事業に位置づけ、洋式便器や乾式床に取り替える改修工事に努め、平成30年度から令和2年度にかけて実施した「トイレ環境改善業務」の完了をもって、開校以来、未改修の学校はなくりましたが、山崎小学校のように早い時期に改修した学校は、洋式化率が低かったり、湿式床であったりすることから、臭く汚いイメージもあり、使用に抵抗感を持ってしまうと考えています。
現在、教育委員会では、令和5年度を目途に校舎や体育館の改築や長寿命化改修などの方向性等を示す「学校整備計画」の策定を進めており、この計画づくりにおいては、学校施設の老朽化状況とともに、更新時期等を見据えながら計画的な整備が進められるよう取り組んでいるところです。
しかし、早い時期にトイレを改修した学校については、改築や長寿命化改修などの計画的な整備時期までの時間を考慮した上で、臭いの原因となる尿石の除去や洋式便器への取替えなどへの対応を学校とも協議を行いながら、児童の教育環境の改善等を目指し、可能な限り取り組んでいきたいと考えています。このような施設整備を行うことにより、結果、地域住民の避難所機能としても資するものになると考えております。
以上で説明を終わります。
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○藤本委員長 ただいまの説明に御質疑ございますでしょうか。
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○吉岡委員 もう私も大分前にこのトイレの問題については質問をして、それで今言ったような答えがあって、いわゆる1系統ずつやっていくということで、やっと一部は、やっていないところはやったんですけれども、今おっしゃったとおり、私、前に資料で頂いたときにも、山崎小学校とかもう既に1回やっているところについては、そのままになってしまっているということで、今のお話ですと令和5年度に改修計画、全体のね。もう老朽化していますからね。山崎小学校も昭和44年にできていますから、もう54年たっていますよね。ですから、改修計画の中では、改修する筆頭になっているんではないかとは思うんですけれども、それ以前に今のお話ですと、トイレだけは何とかしたいよということでよろしいですか。いわゆる建て替えとか、それの以前に。建て替えとなったら、またすごく時間がかかってしまいますからね。そういうことでよろしいですか。
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○学校施設課長 今、委員がおっしゃるように、例えば、今もう改築なり、長寿命化改修をやると決めたとしても、そこにたどり着くまでに時間がかかってしまうので、その時間的な部分を考慮して、できる範囲のことでやっていきたいということでございます。
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○吉岡委員 山崎小学校だけの問題ではなく、たしか平成13年以降、計画をつくってやって、今、いわゆるトイレの改修計画というのは、一応終わっているわけですよね。ですから、新たに今の長寿命化とはまた別枠でトイレについてはやっていくというお考えでよろしいですか。例えば、山崎小学校は今おっしゃって、陳情が出たからね。そういうふうにおっしゃっているけど、ほかにもまだ古いところはいっぱいありますよね。実際に例えば、第一小学校とか、そういうところも多分同じような問題があると思うんですけど、そこについては、改修とか長寿命化の前倒しでやるということでよろしいんですか。確認して。
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○学校施設課長 前倒しというか、今委員がおっしゃったように、1系統丸々給排水管まで全部整備をすると、1系統では恐らく4階建ての建物だと設計を含めて多分1億円ぐらいかかってしまうと思うので、そこの給水排水管までは手は出せない。先に改築とか長寿命化を考えているという学校については、例えば便器だけの取替えですとか、尿石の除去、第一小学校はたしか令和3年度に尿石の除去をして大分効果があったと聞いていますので、そういったところを対応していきたいと考えています。
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○吉岡委員 確かに、前のときには1系列で、大体1系列全部いわゆる1億円ぐらいかかったという話はしていたんですけれども、それにしても、抜本的な水路系統はなかなかいかないとしても、便器とか、それから臭いの問題とか、そういうのを解決するための対応はするということでよろしいわけですね。
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○学校施設課長 可能な限り対応できればと思います。
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○吉岡委員 お子さんは、今のお話を聞いていてもトイレを我慢してというのは、もうとんでもないことですよね。ですから、その辺は、ぜひやっていただきたいのと、それから、今体育館の問題は、まだ山崎小学校は、体育館洋式をやっているほうですよ。ほかのところは、まだ全然やっていないところもありますからね。そこも今、避難所の問題も絡んで、やっぱり洋式化というのは、みんなの重要課題だと思うんですけど、そこら辺については、いわゆるトイレ改修計画は今ないので、そこはつくってきちんとやっていくということでよろしいんですか。
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○学校施設課長 体育館のトイレについては、基本的には、やっぱり長寿命化とか改築の中でやっていきたいと思うんですけれども、実は体育館のトイレには、みんなのトイレが必要だと思うんですけれども、みんなのトイレを設置するためにはスペースがなくて、体育倉庫とかも併せて解体してスペースを取らなければいけないというような、ちょっと大きな工事とかになってしまうので、洋式化ぐらいは考えられるかなと思うんですけれども、みんなのトイレとか、部屋を増やすというのは、改築とか、長寿命化で対応できればなと思います。
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○吉岡委員 長寿命化だけれども、今、具体的にやったのは、大船中学校の平成28年度ですものね。それ以外は、本当にみんな古いですから、ただやっぱり体育館も含めて、トイレの改修は喫緊の課題じゃないかと思うので、そこはきちんとした計画をつくっていただきたいと思うんですけれども、その辺は、いわゆる長寿命化と同時に、そういう計画はつくっていく必要があると思うんですけれども、いかがなんでしょう。
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○学校施設課長 先ほどお話があったトイレ改修が、最初のほうにやった改修というのは、あと山崎小学校のほかに第一小学校ぐらいだと認識しています。あとは大概終わって、その次は、もう御成小学校ぐらいだと思うんです、平成10年ぐらいの。御成小学校がもう古いぐらいになってしまうと思うので、もう20年ぐらいたつんですけれども。抜本的なトイレの改修は、やはり長寿命化とかで対応していきたいと思っています。あとは、緊急度とか優先度を、ほかにエアコンを今やりましたけど、緊急度とか優先度を考えながら、手当てができるところは対応していければと思います。
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○吉岡委員 少なくとも、山崎に関しては、建て替えとか長寿命化の前にきちんとした対応はするということで理解してよろしいですね。
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○学校施設課長 その方向で検討したいと思います。
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○納所委員 山崎小学校のトイレの系統は何系統あるんですか。
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○学校施設課長 南棟1系統と北棟1系統と、あと職員は別にございます。
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○納所委員 主に、2系統プラス職員用のトイレということで。以前、やはり私の下にも保護者の方からの要望があって、何年か前に校長先生に御案内していただいたことがあったんですね。そのときは、トイレだけじゃなくて、いわゆる下水ですね。排水管の臭いがすごくて、来客用の玄関まで臭いが籠もるというような状況があって、その後は、その排水管の洗浄とか、そういったものは済んでいるのでしょうか。
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○学校施設課長 私の記憶では、特に排水管に特化した清掃とかはした記憶はないです。
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○納所委員 ということは、トイレプラスいわゆる排水管の臭いもそのままという形でしょうか。物すごい臭いだったんですよね。だから、お客様が来たときに玄関口に入った瞬間にちょっと顔をしかめるようなね、そんな状況がまだ放置をされているということなんでしょうか。
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○学校施設課長 今、話したとおり、特化した尿石の除去とかは多分やっていないのかなと思います。
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○納所委員 いわゆる手洗い場ですよね。子供たちが外から入ってきて、石けんで手を洗うといったところの排水溝からもすごい臭いが籠もっているという状況があって、これは、ちょっと予算を頑張って、学校の修繕費を頑張っていただいて、高圧洗浄をするだけでも随分違うのになと素人は思うんですよ。ただ、大規模ですからある程度の予算の確保をしなければいけないというのは分かりますけれども、でも、何年間計画でやりますからと言って、今いる子供たちには我慢をそのまま強いるというのは、これはちょっと違うんじゃないかなと思うのが正直な気持ちでございます。
例えば、洋式化、和式トイレの上をドアが開閉時にかぶるということで、それがもとで、外開きにできないから中開きにするには、洋式化するにはスペースを取らなきゃいけないというのはあるけど、これは幾らでも工夫ができるわけですよね。中折れ式、蛇腹式のドアであるとか、中折れ式の扉にすれば、便器の洋式化をしたとしてもそれが可能であるとかいう工夫もあるかと思うんですよ。抜本的なトイレの改修でなくても、現状を洋式化して、もしくは、高圧洗浄等をかけて臭いを除去するということも応急処置としてできると思うんですけど、そういった計画は立てられませんか。
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○学校施設課長 先ほど答弁したとおり、前向きに考えたいと思います。
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○納所委員 もう1つは、男子トイレの見通しなんですね。入り口の形状が男子で言うと外から丸見えなんですよ。つまり男子が小用をしているその姿というのが、外から丸見えで、男の子は、小用に行くにもはばかってしまうというトイレが、山崎小学校のトイレの構造なんですよね。できれば、つい立ては危なかったら、布製、もしくはビニール製のカーテンを引くなり、外から見えないように、ある程度視界を遮るような工夫も必要だと思うんですけど、そういった工夫もしたらいいじゃないかって、校長先生に御案内いただいたときにお話ししたんですけど、そういったことも何らかの理由でやっていないということでしょうか。
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○学校施設課長 すみません。私は、その部分のことについては、承知していませんでした。
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○納所委員 トイレの問題というのは、トイレに行くのに、あそこは、こうだから嫌だというような障害があると我慢をしちゃうんですよね。本当にかわいそうに。それを何とか除去するには、抜本的な構造を直せないんだったら、応急処置をしてあげるべきだと思うんですよ。外からの見通しもそう。その見通しがあまりにも広いから、臭いが来るというのは当たり前ですよね。ですから、高圧洗浄であるとか、いわゆる全面改修が無理ならば、応急修理というものを、これ抜本的にやるということではなくて、応急修理をまず施すべきだろうと。これは要望として主張しておきたいと思いますけれども。あとトイレの清掃なんですね。和式の使い方というのは、子供たちに指導しているのかな。これは教育指導課長に聞かないと分からないかな。和式の使い方を教えないと分からないですよね。今の子供たちというのはね。
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○小日山教育文化財部次長 本当に今の子供たちは、和式のトイレに慣れていないので、和式の仕方が分からなくて、とんでもないところに座ってしまったりとか、足をかけてしまったりということがあるので、特に低学年が使うトイレについては、和式のトイレの仕方というのをイラストで表示をしたり、各担任が実際にこういうふうにやるんだよというのを年度初めに教えてあげたりということはしております。
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○納所委員 ところが、レバーの扱いが分からなくて、足で踏む子もいれば、手でいじる子もいる。これ非常に不潔ですよね。そこでレバーの清掃もしなきゃいけないけど、週2回の清掃では汚いままなんですよ。レバーの掃除も。当然、洋式だったら、ひねる、もしくはボタンを押すというようなレバーになりますから、その点、足を使う子はいないと思うんですけれども、和式の場合の衛生管理というものは、よりきちんとしておかなければ。ましてや使い方、気をつけてやったって、汚してしまうというのが和式の使い方で往々にしてあるわけですから、これはやはり洋式化を早く進めるべきだと思いますし、乾式トイレにするには、やっぱり全面改修が必要になってくると思いますので、まずは応急修理をするということと、何らかの工夫をして、洋式化を進めていく必要があるかと思うんですけど、いかがでしょうかね。その点は。
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○学校施設課長 臭いについては、尿石の除去は早くできると思いますが、洋式化については、今おっしゃったように扉の関係とかもあるので、今、円弧になるような扉とかもあるので、その辺は業者の見積りとかも取りながら検討したいと思います。
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○納所委員 これは、なるべく、まずは、応急処置として時間をかけずにできること、それから時間をかけて行うことをきちんと分けたほうがいいと思うんですね。例えば、学校トイレの改修というのを計画、これは計画を聞いたときに、山崎小学校が入っていなかったことに非常に憤慨したんですよね。でも時期がちょうどずれてしまった。そこで、山崎小学校はいつまでたっても古いまま、もう20年、30年たっているという状況が長く続いてしまうことに関しては、何とか、じゃあ応急修理でも対応してほしいとは思っていたんですけど、ここまで放置されるとは思わなかったですよ。ましてや地元の町内会の方であるとか、支援団体の方から苦情、もしくは陳情が出るという事態。これは本当に真剣に考えていかなければいけないと思いますし、見積りというのは、出るんでしょうかね。例えば、排水管の洗浄であるとかいうことの見積りというのは取ったことがあるんでしょうか。
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○学校施設課長 令和3年度に第一小学校でやっていますので、お願いすれば取れると思います。
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○納所委員 ならばこそ、段階を分けてでも、早急に、これだけ陳情が2か所から出ているということを重く受け止めるべきだと思います。
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○中里委員 まず、平成29年度のふれあい地域懇談会の中で、地域の皆様から要望という形で出ているということだったんですけれども、それに対する回答で、計画に今は入っていないということと、平成29年度からは、後期実施計画の中で重点事業として市内の他校に関しても加速化的に進めているということだったんですけれども、その平成29年のふれあい地域懇談会の回答をする前後とかで、教育委員会とあとこれに関しては市長部局もかと思うんですけれども、現地の調査というのはされたのでしょうか。
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○学校施設課長 当時のことは分からないですけど、私は実際に全部歩いてトイレは見ています。当時に調査をしたかというのは承知していないです。
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○中里委員 この回答書を見ると、状況についてのコメントというのは、鎌倉市側からは出ていないんですけれども、やはりこれだけ回答するに当たっては、どんな状況だったというところの認識をしっかりと市民の方と共有すべき形で回答書までもあるべきではあったんじゃないかなと思っております。その平成31年以降に関して、令和2年からの計画というのは、全く予定されなかったという認識でよろしいでしょうか。
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○学校施設課長 当時、トイレの改修については、開校以来一度も改修していないところをまずやりましょうという理事者の意向もありましたので、そこのトイレ環境改善業務のときは、残っていた9校の18系統を集中してやったということになります。
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○中里委員 その計画はなかったにしても、やはり毎年学校からも教育委員会には要望も、先ほど出ていたということを伺っておりますので、その長寿命化計画という大きな計画も今後策定しなければいけない中であると思うんですけれども、早急な対応を検討いただければなと思います。先ほど御答弁いただいていると思うので、これでいいです。
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○藤本委員長 ほかに御質疑ございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
まず、陳情第25号についての委員間討議の確認をいたします。委員間討議ございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認いたしました。
陳情第25号について取扱いを含めて御意見をお願いいたします。
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○納所委員 陳情第25号について申し上げます。山崎小学校は、災害時の避難所として、また、ふだん地域の団体も利用するということでございますので、そのトイレの改修、トイレの洋式化というのは本当に多くの市民の方が望んでいることだと思いますので、まずは、きちんとした抜本的な計画を立てるということと、それから、ふだん使いでも快適に使えるように応急的な措置、改修をまずは行うべきだろうと思います。そして、その後、抜本的な計画をきちんと立てて、トイレ改修を行うべきであると思っておりますので、結論を出したいと思います。
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○井上委員 私も、結論を出すでお願いします。やはり、トイレは必要不可欠であると思うので、早急に対応していただきたいなという思いです。
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○中里委員 まずは、早急な改善計画ですね。そちらの策定をいただきたいというところで、その先の大きな計画というところも令和5年度に予定をしているということですので、現状はその計画をしていただくというところで継続としていきたいと思います。
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○吉岡委員 やはり抜本的な計画はもちろんありますけれども、その前にやはりやるべきかなと思います。さっき言った特に第一小学校でやった、いわゆる洗浄ですね。それは、もうすぐにでもできることなので、来年度の予算に組むなり、それから抜本的な改修の前にやっぱり改善は早急に計画を立ててやっていただきたいということからも結論を出していただきたいと思います。
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○後藤委員 私も結論から言うと、決を出すでいいかなと思います。そもそもこういう陳情を受けること自体、市として恥ずかしいことだと私は思っていますし、トイレは我々も毎日使うところであり、そこはもう待ったなしの問題なのかなと思いますので、いろいろ災害時の避難場所とか、そういうことももちろんありますけど、それより以前に、まず毎日使うところは、最低限の環境は今すぐにでも守ってあげるべきではないかという観点から、決を出すにしたいと思います。
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○藤本委員長 それでは、結論を出すが多数になりましたが、中里委員は、採決に参加されますでしょうか。
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○中里委員 結論を出すで。
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○藤本委員長 結論ですね。では、採決に参加されますということで。
それでは、結論を出すということになりましたので、まず陳情第25号に関して採決に移ります。
陳情第25号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により、陳情第25号は採択されました。
続いて、陳情第26号について、委員間討議の御発議がありますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認いたしました。
続きまして、陳情第26号についての取扱いを含めた御意見を同様にお願いいたします。
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○納所委員 山崎小学校のトイレに関して、生徒が本当に気持ちよく使えるような環境をまずきちんと整えることが急務であると思っております。
一方で下水管、排水管の臭い、これはトイレの排水管だけでなく下水も含めて、これはまず応急的に高圧洗浄等、対策を実行すべきだろうと思います。
また、トイレの形状から外から見えてしまうというようなことも含めて対策を行うべきだろうと思いますが、まずやれるべきこととしての応急修理、そしてあとは、例えば学校トイレの改修計画対象外の学校というのがあるということでございますので、そこをまず重点的に応急処置から初めて抜本的な改修に至るまで、きちんとした計画を立てるということ、そして、できるだけ工夫をして洋式化を1個でも進めていく。最終的には、湿式から乾式トイレへと移行するような配慮が必要であると思っております。
また、トイレの清掃についてもその在り方を工夫して、週2回でも長もちするような清掃の在り方というのは当然工夫できるかと思いますので、それも含めて検討すべきであろうと思っておりますので、結論を出すべきだと思います。
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○井上委員 陳情者の思いと子供たちの思いが本当に伝わってきました。私も、結構我慢をしちゃうタイプでして、すごくやっぱり病気につながったりとか、子供たちの健康が本当に心配だなというところで、本当に早急に対応してほしいなというところと、レバーが硬くてトイレが流せないというのも、壊れているというか、もう使えていないという状態なので、それはもうトイレとして早急に対応してもらいたいなというところで、言うまでもなく賛同しております。早急に、前向きにできる限り応急処置として行っていただくことと、中・長期的な視点でももっと改修していって、子供たちの居場所とか、やっぱり学校は本当に優先してもらいたいなという、ほかの学校も含めて思っていますので、結論を出すでお願いします。
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○中里委員 こちらに関しては、PTAから学校へ随時要望を出していて、学校から教育委員会へもその要望が出ていたというところで、特に子供たちの衛生上を考えると、早急な改善計画と抜本的な改修というところが必要になってくるかと思います。結論を出すでお願いいたします。
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○吉岡委員 先ほども申しましたけれども、やはり第1期工事のときにまだ乾式にはなっていない学校なんですよね。それで、やっと今、ほかの学校がトイレは終わったというんですけれども、やはりトイレのきちんとした、もちろん大規模改修があるんですけれども、やっぱりこの古いところのトイレについては、何らかの形で計画をきちんとつくって、早急にやっていただきたいというのが一つと、それと臭いの問題については、洗浄については、今、週2回となっていますけど、抜本的な掃除をやっていただいて、臭いを出さないような方策をやっていただくと。そういう点では、すぐに予算をつけてもらいたいなという思いもございますので、結論を出してもらいたいと思います。
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○後藤委員 私も、結論を出すでいいかなと思います。さっきの陳情が洋式化を訴えていて、この陳情第26号に関しては、改修とか清掃の部分の話が出ているので、特に、例えば洋式化すれば、それは改修が包含するので、重なる部分はあるかと思いますけど、まず一番は、もう現場にいる子たちが使うのをためらうというレベルになっているものに対して、やっぱり計画が短期的なものであっても、長期的なものであってもはっきりとしたものがないというのは、ちょっと問題だと思いますし、その計画の策定と、あとは現場の今の状態をすぐ改善する。それは、ちょっと私は専門家じゃないのでどういう手段があれなのかというのは分からないんですけど、必ずすぐ何かしらの形で応対してほしいということをお願いしたいと思います。
ここの市役所のトイレのすぐ脇のところも、男性用の便座のところ、多分あれ和式から洋式に変えたんだと思うんですけど、とてもおかしなことになっているんですよね。便座に座ると何か壁にぶつかっちゃうぐらいの位置になっていて、だから、ああいう改善とかだったら、ちょっと微妙だなと個人的には思っていて、やっぱりちゃんと普通に座って排せつできるような最低限のレベルの便座というか、トイレぐらいは用意してほしいなということも含めて決を出すでお願いいたします。
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○藤本委員長 結論を出すということになりましたので、採決に移ります。
陳情第26号鎌倉市立山崎小学校トイレ改修についての陳情につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により陳情第26号は採択されました。
職員退室のため、暫時休憩といたします。
(16時49分休憩 16時51分再開)
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○藤本委員長 再開いたします。
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○藤本委員長 日程第12その他(1)「当委員会からの行政視察について」を議題とします。
当委員会の閉会中継続審査事件となっております「市立小・中学校におけるSDGsの取組について」「市立小・中学校の学校施設の在り方について」の2件については、令和5年1月中に視察を実施したいと考えております。
まず、市立小・中学校におけるSDGsの取組については、手広中学校における取組として、3Dプリンターの活用について視察を行う旨、確認しておりますので、その方向で進めたいと考えております。
次に、市立小・中学校の学校施設の在り方については、特に建築から期間が経過している学校を視察したいという御意見を伺っております。具体的な学校名及びどういった点を視察するかについて、御意見をいただきたいと思いますので、協議願います。
暫時休憩いたします。
(16時52分休憩 16時58分再開)
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○藤本委員長 再開します。
ただいま議論をいただきました御意見を基に、原局と視察について及び視察先の調整を行うということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。詳細は決定後、追って御連絡させていただきます。
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○藤本委員長 日程第12その他(2)「継続審査案件について」を議題といたします。
事務局、お願いいたします。
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○事務局 まず、さきの9月定例会におきまして、閉会中継続審査となっている案件が16件ございます。このうち、「ICTを活用した特色ある学校づくりについて」及び「LINEを活用した市立小・中学校への欠席届提出とその対応について」の2件につきましては、10月25日及び10月26日に当委員会で視察を行い、その後議長に報告を行っております。このため、この2件は削除し、そのほか14件について取扱いの御協議をお願いいたします。
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○藤本委員長 継続ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
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○事務局 ただいま継続審査とすることを確認いただきました14件につきまして、最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことについて御協議、御確認をお願いいたします。
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○藤本委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○藤本委員長 日程第12その他(3)「次回委員会の開催について」を議題といたします。
事務局、お願いします。
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○事務局 次回の開催についてです。12月23日金曜日、午後1時30分から議会第1委員会室で行うことについて御協議、御確認をお願いいたします。
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○藤本委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
これで、本日の教育福祉常任委員会を閉会といたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和4年(2022年)12月14日
教育福祉常任委員長
委 員
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