令和 4年一般会計予算等審査特別委員会
3月11日
○議事日程  
令和4年度一般会計歳入歳出予算等審査特別委員会会議録

〇日時
令和4年(2022年)3月11日(金) 9時30分開会 14時06分散会(会議時間3時間03分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
久坂委員長、志田副委員長、後藤、児玉、藤本、保坂、竹田、高野、前川の各委員
〇理事者側出席者
内田共生共創部次長兼企画課長、内海総務部長、?木(賢)総務部次長兼総務課担当課長、渡邊(好)総務部次長兼総務課担当課長兼選挙管理委員会事務局長、服部(基)総務部次長兼公的不動産活用課担当課長、吉田(寛)財政課長、和田公的不動産活用課担当課長、伊藤(元)納税課長、片瀬市民税課長、小宮資産税課長、曽根市民防災部次長兼地域のつながり課長、廣川市民防災部次長兼大河ドラマ担当担当課長、正木こども支援課担当課長、尾高健康福祉部次長兼福祉総務課長、?橋(謙)環境部次長兼環境政策課長、竹之内市街地整備課長、古賀都市景観部次長兼都市調整課長、森(明)都市整備部長、保住都市整備部次長兼都市整備総務課長、加藤都市整備部次長兼下水道河川課長、田中(新)道水路管理課長、西山道水路調査課長、吉本道路課長、岩?下水道経営課長、野中作業センター所長、森田浄化センター所長、太田農水課課長補佐兼農水担当担当係長、飯田農業委員会事務局総務担当担当係長兼農水課農水担当担当係長、熊澤会計管理者、茂木教育文化財部次長兼教育総務課長、鈴木(庸)文化財課長、秋元(弘)消防本部次長兼消防総務課長
〇議会事務局出席者
服部局長、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算
2 議案第93号令和4年度鎌倉市下水道事業会計予算
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○久坂委員長  おはようございます。これより令和4年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。志田一宏副委員長にお願いいたします。
 なお、森都市整備部長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○森(明)都市整備部長  農水課課長を兼ねまして農業委員会事務局長が所用のため欠席しておりますことを御報告させていただきます。
 
○久坂委員長  委員会において管理職職員が出席できない場合、通常は質疑に対して上位の職の職員が答弁していただいておりますが、答弁の内容によっては実務に詳しい課長補佐、または担当係長の答弁を認めることを各委員会の運営に委ねる旨を1月26日開催の議会運営委員会において確認されております。予算説明及び答弁に当たっては課長補佐、または担当係長の発言を認めることでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をさせていただきました。
 原局に改めて申し上げますが、発言は、挙手して、委員長の許可を受けてから簡潔、明瞭に行ってください。なお、御発言は座ったままで結構です。
 それでは、まず第30款農林水産業費、第45款土木費、第5項土木管理費、第10項道路橋りょう費のうち都市整備部所管部分、第15項河川費、第20項都市計画費のうち都市整備部所管部分及び第25項住宅費について、一括して説明を願います。
 
○保住都市整備部次長  議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち、都市整備部所管部分の内容につきまして説明いたします。
 議案集(その2)の5ページを御覧ください。
 令和4年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書は112ページから113ページを、令和4年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は239ページを御参照ください。
 第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第10目農業水産業総務費は7367万2000円 で、職員給与費は、都市整備部農水課の職員のほか、農業委員会事務局の職員の人件費を。240ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部農水課の会計年度任用職員の人件費を、それぞれ計上しました。
 第15目農業水産業振興費は6228万円で、241ページ、農業振興運営事業は、ブランド堆肥化事業業務委託料や農業振興事業費補助金などを。242ページ、市民農園事業は、市民農園耕作指導報償費などを。243ページ、農道整備事業は、管理図面作成業務委託料などを。244ページ、水産業振興運営事業は、鎌倉、腰越各漁業協同組合への事業費補助金などを。245ページ、漁港施設管理事業は、腰越海岸に堆積した砂の搬出業務委託料や腰越漁港落石防護柵の設計業務委託料などを。246ページ、鎌倉地域漁業支援施設整備事業は、漁港区域指定図書の作成等業務委託料や漁業支援施設事業計画書の作成等業務委託料などに要する経費を、それぞれ計上しました。
 予算説明書は124ページから125ページを御参照ください。
 第45款土木費、第5項土木管理費、第5目土木総務費は13億8998万8000円で、そのうち都市整備部の事務事業と職員給与費に要する経費は12億4719万1000円で、内容説明は、269ページ、放射性物質測定事業は、放射性物質測定装置修繕料や放射性物質測定装置点検委託料などを。270ページ、道水路調査事業は、境界確定等測量・調査業務委託料や狭あい道路拡幅用地等購入費などを。271ページ、道路台帳整備事業は、境界杭復元等業務委託料などを。272ページ、道路施設管理事業は、大船駅管理施設警備監視業務委託料などを。273ページ、街路照明灯事業は、市内街路照明灯の電気料などを。274ページ、職員給与費は、都市整備部のうち、都市整備総務課、道水路管理課、道水路調査課、作業センターの職員の人件費を。275ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部のうち道水路管理課、道水路調査課、作業センターの会計年度任用職員の人件費を、それぞれ計上しました。
 277ページ、土木管理運営事務は、道路施設維持管理共同システム使用料などを。278ページ、作業センター事業は、道路・河川清掃等業務委託料や維持補修用重機賃借料などに要するに経費を、それぞれ計上しました。
 予算説明書は126ページから131ページを御参照ください。
 第10項道路橋りょう費、第5目道路橋りょう総務費は1億6760万2000円で、そのうち、都市整備部の事務事業に要する経費は、1億5935万2000円となり、内容説明は284ページ、道路橋りょう管理運営事業は、土木総合情報管理システム機器賃借料などを。285ページ、職員給与費は、都市整備部道路課の職員の人件費を計上しました。
 第8目交通安全施設費は1億1799万3000円で、そのうち、都市整備部の事務事業に要する経費は、4584万9000円となり、内容説明は289ページで、交通安全施設維持事業は、道路ライン等設置業務委託料などを。290ページ、交通安全施設整備事業は、歩道段差等改善などの交通安全対策施設工事請負費などに要する経費を、それぞれ計上しました。
 第10目道路維持費は、5億8515万8000円で、内容説明は291ページ、道路維持補修事業は、斜面崩落対策詳細設計等業務委託料や道路維持修繕工事請負費などに要する経費を計上しました。
 第15目道路新設改良費は6221万6000円で、内容説明は292ページ、道路新設改良事業は、は、大規模住宅地等道路改良整備工事請負費などに要する経費を計上しました。
 第20目橋りょう維持費は2億3948万8000円で、内容説明は293ページ、橋りょう維持補修事業は、橋りょう維持修繕等工事請負費などに要する経費を計上しました。
 予算説明書は130ページから133ページにかけて、第15項河川費、第5目河川総務費は
 3615万2000円で、内容説明は294ページ、河川管理運営事業は、浸水対策排水施設用地土地賃借料などを。295ページ、職員給与費は、都市整備部下水道河川課の職員の人件費を。296ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部下水道河川課の会計年度任用職員の人件費を、それぞれ計上しました。
 第10目河川維持費は1億5458万2000円で、内容説明は297ページ、河川維持補修事業は、準用河川等浚渫業務委託料や河川維持修繕工事請負費などを。298ページ、雨水施設維持管理事業は、雨水調整池浚渫業務委託料などに要する経費を計上しました。
 予算説明書は132ページから135ページにかけまして、内容説明は318ページを御参照ください。
 第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は10億5726万9000円で、そのうち、都市整備部の事務事業と職員給与費に要する経費は5億819万7000円となり、318ページから319ページにかけては、国県道対策運営事務と国県道対策事業で、関東国道協会の負担金などを。320ページ、道路整備計画等運営事務は、神奈川県都市計画街路事業促進協議会負担金などを。322ページ 、職員給与費は、都市整備部道路課の職員の人件費を。323ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部道路課の会計年度任用職員の人件費を、それぞれ計上しました。
 第15目公共下水道費は31億7653万7000円で、内容説明は324ページ、下水道事業会計繰出金は、下水道事業会計への繰出金を計上しました。
 次に、予算説明書は136ページから137ページにかけまして、第25項住宅費、第5目住宅管理費は3億7426万7000円で、内容説明は328ページ、市営住宅管理運営事業は、市営住宅各種修繕料、市営住宅等指定管理料、福祉型借上げ市営住宅賃借料などを。329ページ、住宅政策推進事業は、居住支援業務委託料を。330ページ、空き家等対策推進事業は、空き家管理システム使用料などを。331ページ、市営住宅集約化事業は、PFI事業業務委託料などを。332ページ、職員給与費は、都市整備部総務課の職員の人件費を計上しました。
 以上で、都市整備部所管部分の説明を終わります。
 引き続き、農業委員会所管部分について、農業委員会事務局長に代わり、農業委員会事務局総務担当担当係長から説明いたします。
 
○飯田農業委員会事務局総務担当係長  続きまして、農業委員会所管部分について説明いたします。
 予算説明書は112ページ、内容説明は238ページ、第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第5目農業委員会費は1650万6000円で、農業委員会事務に係る経費は、農業委員会委員の報酬など、農業委員会の開催・運営に係る経費を計上いたしました。
 以上で、説明を終わります。
 
○久坂委員長  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
 
○前川委員  水産業の振興なんですけれども、鎌倉地域の漁港の件に関しましては、一般質問させていただいていまして、ここのところずっとやらせていただいて、一応やっと漁港区域の指定ということが計画上作成されるということで、それで令和8年度以降の着工ということが見えてまいりました。そこに関してはちょっと確認を、まずさせていただいてよろしいですか。
 
○保住都市整備部次長  漁港支援に関しましてでございますけれども、水産業の振興を図る上で実施計画の重点事業にも位置づけ、工程に沿って進めているところでございます。令和4年度につきましては、令和3年度に引き続き、事業計画書等の作成、漁港区域指定を行いまして、令和8年以降の着工を目指しています。委員御指摘のことでございます。
 また、具体的に申し上げますと、現在市が想定している漁港区域内に神奈川県の海岸部局が維持管理している施設があるため、今現在それについて協議しているところでございます。
 
○前川委員  それで、ここまでずっと漁港はないのも当たり前なんですけど、それでいろいろと災害の点、それから仕事をする上でもいろいろ御不自由があるということなんですけれども、令和8年度以降着工ということですが、それまでに、昨日も夕方NHKでも鎌倉のワカメのこと、由比ガ浜で新鮮なワカメが採れているという報道がありました。その令和8年度以降に着工するまでに、この鎌倉地域の漁業に対して何か支援していかなきゃいけないということを捉えていらっしゃるものはありますでしょうか。取りあえず何かやっていかなきゃいけない。
 
○保住都市整備部次長  今現在、令和8年度の工事着工を目指しまして、事業を進めているところでございますけれども、まずはそのハードの整備ということで令和5年度以降につきましては、土質調査でありますとか、あとは用地車路等の設計を行っていくところでございます。漁業関係者への支援と申しますか、そういったところはよくよくその工事の進捗状況であるとか、今の事業の計画、そういったところを御説明しながら、お互いに情報交換、あとニーズなどを酌み取ってそれに対応をしていきたいと考えております。
 
○前川委員  私のちょっと質問の仕方が悪かったかもしれません。分かる範囲でいいんです。分からなければ、別に私は何があると思っているわけじゃなくて、これからまた台風など、いろいろあったりとか、いろんなことあると思うんですけれども、取りあえず漁港というものができていく。大分先になりますけれども、まだこの漁業の支援として何か市としてやってあげなければいけないということを、何か捉えている課題があるかなと思って、伺ったんですけど、ちょっと分かりにくいかもしれませんね、ごめんなさいね。
 
○保住都市整備部次長  今現在、漁業協同組合に支援できるものといたしましては、一応メニューとしては補助金というものがございますけれども、いわゆる漁業振興を図るため、養殖事業、先ほどお話がありましたワカメでありますとか、あとは販売促進事業、直売事業に対しまして、事業費の一部、いわゆる3分の1内というございますけれども、補助金を通して支援を行っていきたいと考えております。
 
○前川委員  それでは、次が293ページの橋梁についてなんですけれども、橋梁の修繕というところ、よろしいでしょうか。今、鎌倉市内の橋については、いろいろと工事を施していただいているということはよく分かっておりまして、ちょっと琴弾橋とか古い橋なんですけれども、とても風情のあるいい橋ではあるんですが、やはり路面が劣化していて何回か琴弾橋のような橋は直していただいているんですけれども、どうしても劣化がすぐ進んでしまうということなんですね。こういう橋は独特な滑川にかかっている橋なんですけれども、まだほかにもあると思うんですが、何か計画的にちゃんと直そうというのがありますでしょうか。
 
○道路課長  市の道路課で橋梁の修繕につきましては、令和元年度に「橋りょう長寿命化修繕計画」を策定しまして市が管理しています203基について長寿命化修繕計画にのっとって、順次対応しているようなところでございます。今、委員御紹介いただきました琴弾橋の部分は、どうしても橋梁の部分の歩く面、橋面についてはどうしても薄く舗装したり、薄くモルタルで塗ったりというところがありまして、どうしても割れやすくなってくるというところがございます。その部分につきましては、橋梁を修繕するメーカーさんともいろいろと相談しながら、どういった材料がいいのかというところを毎回調査、相談しながらやっております。今回、琴弾橋につきましては、あまりよくないという状況がございますので、今修繕に向けて準備をしている段階でございます。
 
○前川委員  特定の場所を示して申し訳ありません。ほかにもこういう橋、いろんなタイプがあると思うんですね、新しくできた本当にコンクリの橋とか。琴弾橋のタイプの橋はほかにもあるんですか。
 
○道路課長  景観を配慮されている、要は高欄という人が落ちないようにしている柵みたいなところの高欄の部分の色を塗ったりとかというところは、どうしてもこういった観光地というか鎌倉市ではありますので、何か所かはあります。例えば桜橋とか、あと魚町橋、材木座、大町ですかね、にかかっているところは景観に配慮された橋というのはございます。
 
○前川委員  安全というだけでなくて、今、おっしゃったように景観ということがあるんだろうなと思っていましたので、今、桜橋と魚町にあるような橋ということで確かに赤く塗ったりとかするので、逆に劣化が目立ってしまうということなので、先ほど伺いましたけど、メーカーと相談してということなので、ぜひちょっとそこは何回も何回も同じような作業をしていただくのも申し訳ないので、1回で何とか長期的にもつような方法でしていただきたいと思います。お願いいたします。
 それから、続いて河川なんですけれども、河川について、297ページなんですが、ずっとこれまでも質問させてきていただいているんですけれども、河川はいろいろ分かりにくくて、私は基本的に開渠だと思っているんですけれども、それが必要だと思っているんですが、なかなか開渠であると、台風などの後で木の枝がたまってしまったりとかいろいろあります。草刈りなどは本当に順調に毎年秋にやっていただくようになって、そこのところは景観的にも、それから大豚草などが非常に急激に繁茂することがなくなってきたので、大変助かっているんです。やっぱりそれも災害の原因にもなるので。だけど、台風が1回起きたときに上から枝、あるいは上流から枝、あるいは崖から枝が落ちて大変な作業になってくるんだと思っているんですね。そこは今までもお話しさせていただいているんですが、今回この普通河川の二階堂川というものの修繕工事というのが入っていますが、ここはどんな工事をされるのか。それから、すみません、二階堂川のどこの部分なのかを、場所を指定して申し訳ないんですけど、ちょっとお聞かせいただいていいですか。
 
○加藤都市整備部次長  御質問の297ページ、第15節河川維持修繕工事請負費ですが、二階堂川、歌の橋の下流部分で滑川と合流するちょうど最下流の部分で、大雨によって石積みが崩れたところがございます。今、応急処置でブルーシートをしておりますが、そちらの擁壁を直すという工事を今もう契約依頼をしておりまして、早急に工事を進めたいと考えているところであります。また、すみません、枝払い、しゅんせつにつきましても令和3年度よりも令和4年度の予算を確保しておりますので、その辺については十分にやっていくと考えております。
 
○前川委員  そうですね、仮設工事をしていらっしゃるので、じゃあ、ちゃんとしてくださるということだと思います。この護岸については、非常に課題が多くて護岸までするというのは非常に予算がかかるということだと思うんですね。結構滑川沿い、今、二階堂川、それから、ここに山ノ内の橋もありますが、山ノ内の工事はよく分かりませんが、全て川については護岸の整備ということがすごく大切になっていると思います。そこには、民地も護岸にはあったりとか、私有地なのか、県有地なのかということも判断が大変だと思うんですけれども、これからまだたくさん護岸の整備等をいろいろ抱えていらっしゃるということなんでしょうか。たくさん件数ありますか。
 
○加藤都市整備部次長  河川の護岸については、修繕計画にはまだありませんけれども、巡回などにより護岸の亀裂など、また根固めなどがないところについては、発見次第、早急に対応を行っている状況で、確かに委員おっしゃるとおり、護岸が民有地だったり、護岸の途中から下が市の土地で上の部分が民有地だったりとか、いろいろ複雑なところがございまして、なかなか一気にというのは難しいんですが、できるところを発見して、危険なところは早急に対応しているところでございます。
 
○前川委員  計画がないということは、やっぱり計画を立てられるというよりは今のお話で1つ1つということなわけですね。要望があっていろいろ調べてその工事をしていく。どういう工事をしていくかということは大変なんだと思いますけれども、今災害が多いのと、それからお住まいの方が古くからお住まいで護岸の木が大きくなってしまって、その護岸をいじってしまうとか、いろんな御相談あると思うので、少しそのつもりで予算ですから、予算を取っておいていただくとかしながら、計画立てられないのであれば対応していただくということがこれからも続くのかなと思いますけど、そういうことでよろしいでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  調査をできる限り行い、その調査の結果の中でその分について計画を立てられるならば、それはそのほうに方向に進めていきたいと思いますが、現時点では巡回などにより補修などを行っている状況ではあります。
 
○児玉委員  私からは4点、4ページというんですかね、278ページ、289ページ、293ページ、330ページの部分に関して質問させていただきます。
 最初の278ページ、作業センター事業のところでありますけれども、日頃、道路課の皆様、作業センター、非常にお世話になっておりまして、ありがとうございます。いつも迅速に御対応いただいて本当に感謝しております。今回、一般財源の予算額が1億8400万円ということで、令和3年度から約3000万円増額ということで、私も代表質問、一般質問でも提案させていただいていますとおり、この辺の土木費に関しては、手厚くというか優先度を高めてという意味では防災・減災の観点でも大事かなと思っていますので、これは非常にありがたいなと思っております。また、質問の中でもこれまでも何度か確認させていただいたんですけれども、増額は増額でありながらも実際の作業をされる方の人数は限られておりますけれども、改めてお聞きしたいんですが、この辺の予算計上した上で、実際の作業的に人員的に問題ないか、念のため確認させてください。
 
○作業センター所長  令和4年度につきまして、人員的なことを申し上げるにつきましては、技能労務職の職員が退職者不補充ということで、令和3年度末で退職者が実質5名になります。ですので、その5名の減員対応経費を含め、委託ですとか修繕料に予算を増額するような形で計上させていただいているということでございます。
 
○児玉委員  承知しました。5名の方が退職ということで、ある意味ベテランの方が辞められるということだと思うんですけれども、こういう現地に行って作業される方というのはやっぱりいろんなスキルとか経験値とかがある中でその辺の退職されるベテランの方から引き継ぐ若手というんですかね、その辺のそういう継承というか、その辺はどういう形でされているんでしょうか。
 
○作業センター所長  技術の継承につきましては、現在所属している職員の中で経験値の高い者、浅い者それぞれいますので、経験値の高い者から若い職員へ日々いろんな技術ですとか、そういったものを継承しながら作業を行っております。
 
○児玉委員  承知しました。本当にいろいろ、いつもお願いして、市民の方からも感謝されている部分ではありますし、その辺の技術の継承を含めてしっかり対応していただきたいなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 続きまして、289ページ、交通安全施設維持事業に関してでありますけれども、これも道路ラインの補修等を行い、交通事故防止を図るという意味でこれも非常に市民の命を守るという意味では大事な施策かとは思っております。一般財源の金額が671万1000円ということで、これは令和3年と同じ額と理解しているんですけれども、これは素朴な質問ですけれども、これは金額で足りているというか十分というか、そういう理解でよろしいでしょうか。
 
○道路課長  今、委員御質問の金額が変わらないというところになるんですが、こちらは通学路点検等で御要望いただいた箇所を直していくというところで対応しているところでございます。一般的に多いのは道路ラインの補修、新設というところは非常に多くいただいてはおります。この部分につきましては、道路ライン新設するときには警察と協議をしたり、近隣の住民の方と相談をさせていただいたりという1件1件対応していかなければいけないというところと、消えたところ、薄くなっているところについては、職員が1件1件現場を確認して測量して発注している部分もございますので、今、この予算の中の450万円というところは、現時点では十分かなというところはございますけれども、要望に対して対応できていない部分というところも、正直ありますので、発注の仕方、契約の仕方等、令和4年度に見直しながらできるだけ簡単に、簡単にと言ったら変ですけれども、簡素化して発注し、皆さんに対応できるような形で対応していきたいと考えております。
 
○児玉委員  承知しました。ありがとうございます。私も今まで何件か、いわゆる道路ライン、グリーンベルトですとか白線とか、幾つか依頼させていただいている部分があるんですけれども、これは市民の方からちょっと要望というか、お願いがあったのは、いわゆる今まで幾つかどこどこの白線を引いてほしいとか、ここのを直してほしいと言えば依頼をするわけですけれども、そこの部分に関して、例えば市役所のホームページとか、こういうところを今後直しますとか、こういうところを直しましたみたいな形でマップ上か何かで可視化するような、そういうことはできないんでしょうか。つまり、今こういうところが今後予定されていますとか、ここが終わりましたとか、そういうものが見える形になると非常にありがたいんですけれどもという、一応質問というか要望があったんですけれども、その辺の対応というのは今まであったか、また今後そういう検討はできるかどうかというのをちょっとお伺いしたいと思います。
 
○道路課長  ホームページに掲載するというところにつきましては、工事の場合、工事のお知らせというものをホームページに掲載しておりますので、そういったホームページを利用するということは十分できると思いますので、今後検討して掲載できるかどうかというところを前向きに検討していきたいと思っております。
 
○児玉委員  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、293ページ、橋りょう維持補修事業、重点事業になっております。先ほども前川委員からも質問ありましたけれども、先ほど御答弁の中で市内に203橋ありますという中で、一般財源の金額が令和3年から比べると、400万円、300万円ほど減っておりますけれども、この辺の橋梁の維持補修事業というのは減っているという意味では、これは203橋ある中での橋梁の補修事業という意味では、ほぼひと段落しかけているのかなという感じはするんですけれども、その辺の計画的な部分での位置づけというのはどういうことになっていますでしょうか。
 
○道路課長  落ち着いているかといいますと、今、203橋の中で令和元年度、先ほど長寿命化修繕計画を策定、平成26年度から平成30年度の中で一斉順次点検をさせていただいたんですが、その中に早期に対応しなければいけないというような橋梁が34橋ございました。そちらを今、順次直させていただいているところでございまして、令和3年度末の予定としましては、13箇所終わることになります。進捗率としましては38%となっておりますので、また令和4年度につきましては、まとめて工事をするというところもございまして、10橋。年度繰越しした1橋を含めて11橋やる予定になっておりますので、まだちょっと令和6年度ぐらいまでは工事としてはかかるのかなと考えております。
 
○児玉委員  承知しました。ありがとうございます。やっぱり道路課の中でもいろいろ作業の優先順位があると思うんですけれども、この橋梁の維持というのはやっぱりすごい優先順位が高いという理解でよろしいんでしょうか。例えば、道路と橋梁が同じタイミングで来たときに、橋梁を優先的にやるとか、そういうのは優先順位はあるんでしょうか。
 
○道路課長  非常に難しい御質問にはなるんですが、道路にしても、例えば陥没があったりとかしたときに、人命に影響があるのかどうかとか、交通量にどういった影響があるのかどうかというところを精査させていただいて、橋梁と補修陥没が同時に来た場合に状況を確認させていただいて、そのときに判断させていただくというような状況となっております。
 
○児玉委員  引き続き、これからもお世話になると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
 最後に、330ページのところでありますけれども、空き家等対策推進事業ということで、これまでも私からも幾つか空き家に関する御相談をさせていただいたこともあるんですけれども、この事業の内容の中で鎌倉市空き家等対策計画に基づき、具体的な施策の構築を図るということなんですけど、鎌倉市空き家等対策計画というのはいつ策定されたものでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  鎌倉市空き家等対策計画につきましては、平成29年3月に策定しております。
 
○児玉委員  平成29年、これは何年計画のものでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  計画は平成29年から平成38年度までを予定しております。当時ですね。そうしますと、令和8年までですね、失礼しました。ですので、10年間の計画になります。
 
○児玉委員  ありがとうございます。今、令和8年度までということですけれども、現時点で計画どおりにというか、着実に進んでいるという理解でよろしいでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  対策計画につきましては、5つの重点対策といったものを立てております。そのまず1つ目といたしましては、空き家を増やさない。2つ目といたしましては、空き家を適切に管理する。3つ目といたしましては、空き家等を利活用する。4つ目といたしましては、効果的に指導する。5つ目といたしましては、実施体制を整えるということでございまして、今現在やはり重点的に取り組んでいるのが空き家を増やさないと空き家を適切に管理するというところでございます。やはりそういったところで空き家のもたらす負の影響、そういったものを予防したりであるとか、あと減らす。そういった意味で取り組んでいるところでございますけれども、まず空き家を増やさないためには毎年家屋の所有者に固定資産の納税通知書をお送りしております。その中に、いわゆる啓発のパンフレットを同封して、そこら辺の意識を高めてもらうというようなことをしております。あと、空き家を適切に管理するということで、市民の方から空き家についての情報をいただきます。そういったところで、こちらといたしましては、その所有者を調べましてその所有者の方に、いわゆる文書での適切な管理をしてもらいたいというお願いですね。あとは、同じく啓発、そういったところをしているところでございます。
 
○児玉委員  今、おっしゃったとおり、所有者の方とかにお手紙ですとか、そういう形で依頼があったときはフォローをするということで理解しております。私もこれまで何件か、この空き家にすごい草木が生えてしまって、かなり迷惑しているとか、ごみが放置されているとか、そういう御相談も幾つか、いただいて相談させていただいているところもあるんですけれども、先ほどおっしゃっていた、そういう所有者の方にアプローチをしながら、その所有者の方がそれに基づいて、ちゃんと動いてくれれば一番いいんですけれども、問題というか頭の痛いところはいろいろ市がアプローチをしても、なかなか実際の所有者の方が適切に動いてくれないですとか、それを聞いているのか聞いていないのか分からない状態というか、あともしくは所有者の方がころころ変わってしまって、なかなか適切に対応が状況が進まないということもあると思うんですけれども、その辺の部分に関しては市は今後というか、どのような具体的な対応をされていますでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  委員おっしゃるとおり、こちらからいろいろ通知をお出ししましても、それに反応するのが約3割程度かなとこちらとしては捉えております。実際に文書を送付した空き家につきましても、特に履行期限が決まっているというわけでもございません。また、こちらから通知を送って、その後何らかの対応をしていただいたとしても、それの報告を特に市に義務づけているわけではないので、こちらで把握している件数、それがどれだけ変化したのかといったところも、ちょっと捉えづらい状況ではございますけれども、やはりなかなか空き家の管理といいますか、家屋の管理等は所有者の責任ということになっておりますので、なかなか強制的に執行するというところが難しい現実ではございますけれども、やはりこちらとしてもかなり相続等で、なかなか所有者を探すのが難しいというところがございますけれども、そこは行政機関同士で連携を取りながら何とかアプローチをしているところでございます。引き続き、こちらとしても、やはり啓発活動もございますし、あとは法改正も進んでいるところではございますので、そういったところの動向を注視してまいりたいと考えております。
 
○児玉委員  承知いたしました。今、おっしゃったように非常に反応があるのが2割、3割ということでなかなか難しいというか、大変だなとは思っております。防犯上の観点でもやっぱり大事な部分であると思いますので、ちょっとそこは知恵を出しながら、引き続き対応していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○竹田委員  引き続き、空き家等対策推進事業のところで伺いたいと思います。空き家実態調査、6年前、2016年になされてその後、今、おっしゃってくださったように対策計画というのが立てられて、そして重点対策と。今、1番目と2番目のところを御説明をいただいたところです。
 それで、私は、空き家を何とか活用したいなという地域のお声を聞いていたものですから、実は少し調べさせていただいたところ、どうもアンケート調査、一番最初のアンケート調査を行ったときに、地域支援に使ってくださいとお申出された方が何人かいらしたと。しかしながら、この間、それに対応して来なかったという、その事情があったとはいえ、そこのところの問題性を昨年の2月定例会に一般質問で取り上げさせていただきました。せっかくどうぞ使ってくださいという方がいらっしゃるにもかかわらず、市はそのままにしていてよいのだろうかということで一般質問だったんですね。そのときの話ではアンケートは無記名だったから、連絡が取れなかったからなんだという話だった。
 しかしながら、その後の納税通知書の中にだって入れられましたよねと。5年間何もされなかったことは問題じゃないですかということで、それについて、このたびチラシに載せさせていただきましたということで、担当から御連絡いただいてチラシも頂きまして、よかったなと思ったところなんですけれども、そのことをSNSに載せたところ、何人かの方から利活用をさせていただきたいと。つまり市民から、所有者じゃない。取り上げてくださってありがとうございましたと、反応があったんです。それで、やっぱりこの市民の中には使いたいという人が結構の数いるんだなということが分かったんですが、そこで市民の側の利活用したいんですけどという、そういうようなものの窓口というのか、そういうものはあるんでしょうか、伺います。
 
○保住都市整備部次長  空き家全般についての相談窓口といたしましては、私ども都市整備部で行っております。でも、一方で福祉活動に関して言いますと、集い、憩い、学べる場といったところで、福祉部門で空き家、空き店舗などの情報登録制度、そういったところもございます。これはもう平成18年度ぐらいから始まっているものなんですけれども、ちょっと話を聞くと、やはり使いたいという市民の方は、結構いらっしゃるそうなんですけれども、それを貸して、ぜひ使ってもらいたいというような、そういった貸手側の登録、そういったものがなかなかないというような、そういった現状は聞いております。
 
○竹田委員  貸手側への情報提供というのが、これまで正直言ってなされなかったのかなと。使いたい人は本当に多くて、しかしながら空き家を所有している人がそういうふうな貸手になるという、そういうことができるということが、やっぱり市からそこのところの情報発信が弱かったのかなという、私は思っているところですけれども、今後使ってくださいよという人が申し出られるような、積極的な何か働きかけというのは、この空き家等対策計画を重点事業に上げている担当としては、やっぱりそこの辺のところをやっていく必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  やはり空き家ですけれども、いろんなタイプの空き家ございます。実際に利活用できるような空き家につきましては、一般の不動産業界を通じまして、かなり流通しているのかなというふうな印象を持っております。ただ、やはりちょっと問題になっているのが、適切に管理されていない空き家ということで、それをリフォームをして貸出しするかどうかとか、そういったことになりますと、やはり所有者の方の御負担もございますし、知らない人に貸し出すという、そういった抵抗感もあるかと思いますけれども、中には潜在的なニーズとしてあることも考えられますので、先ほど竹田委員から御紹介いただきました、今回、納税通知書の中にパンフレットを入れさせていただきましたけれども、そういった取組、引き続き何らかができるかどうかは、それは考えていきたいと思います。
 
○竹田委員  市としても、そこのところを使いたい人と使ってもいいですよという人をマッチングさせていくという、また、これはひと手間かかることであるんですけれども、先ほど一般流通というか、そういうところでもありますよという話がありましたけど、市として重点事業に上げているからには、やっぱり市としては市民の声に応えてその必要性、ニーズに応えて引き合わせるというか、マッチングさせていくということに努力していっていただきたいと思います。
 じゃあ、ほかのページにまいります。もう1ページです。291ページです。道路維持補修事業のところなんですが、ちょっと私もよく分からないので確認なんですけれども、この13節の路面下空洞調査業務委託料ということなんですが、近年、本当に道路の下の陥没というのは社会問題になってきているんですけれども、これは武野議員が議会でも取り上げてくださって、やっぱり路面下の空洞というのは調査が必要ですよねという話があったと思うんですね。これは業務委託するに当たって調査をするに当たって、現在どういうような基準でというか、あちこちどこに空洞があるかというのは分からない。だけれども、調査だから調査ということは、下の見えないところに空洞があるかもしれないということの調査なわけだから、調査する基準か何かがあるんでしょうか、伺います。
 
○保住都市整備部次長  現在、市で取り組んでおります路面下空洞調査になりますが、こちらは災害時に道路の陥没で緊急車両や物資輸送の妨げにならないように、緊急輸送路、広域避難場所及びミニ防災拠点に向かう道路を対象に、路面下空洞調査を実施しております。
 調査の方法につきましては、路面下空洞探査車という車で空洞の有無を、今、対象になる路線を走らせて、そちらに空洞があるかないかという確認をさせていただくという調査となります。
 
○竹田委員  この探査車というものがあるということが分かりました。そうすると、先ほど、優先的にこういうところをやりますというような、緊急時に使う道路等を中心にですよという話でしたけれども、それとともに普通の、緊急道路ではないけれども、普通どこでどう陥没が起こるか分からないわけですので、そっち、つまり緊急的には、今、やるけれども、今後はどうなっていくのでしょうか、伺います。
 
○道路課長  現状ではこれまで、平成29年度と令和元年度に調査をしておりまして、こちらの調査を、引き続き継続的に実施していきたいと、今、考えております。こちらの緊急走路等の調査の目途が立った時点で陥没が生じた際に、影響の大きい主要な路線だとかバス路線、あと河川沿いの道路へ調査拡大というところを検討していきたいと考えております。
 
○竹田委員  もう1点、19節、JR北鎌倉駅の仮の改札開設工事負担金ということですけれども、2700万円と、これは今、人が立つ形になっている、隧道の反対側のところのあそこに機具設置をするということなのでしょうか、伺います。
 
○道路課長  今、議員御紹介いただきました北鎌倉隧道の大船側下りホームのところに臨時改札口が、今、開設しておりますので、そちらの負担金となっております。
 
○竹田委員  1問で終わります、これで。そうしますと、隧道が通ったとしても、今現在隧道が通っていないために、大船高校とか行く学生さんたちが不便を来しているということで、あそこは仮改札ができたわけですけれども、それを本格的な改札口にするということで、隧道が通ったとしても、それはそのまま設置するということでよろしいですか。
 
○道路課長  現在のJRとの契約の中では、隧道を開通した時点で閉鎖するという協定になっております。
 
○竹田委員  開通した時点では閉じてしまう。せっかくこれだけのお金を掛けているにもかかわらず、やはり改札口としてはもう撤去してしまうという。JRの意向の意味をどういうことと受け止めていますか。
 
○道路課長  今、北鎌倉隧道が通行止めになっておりますので、あくまでも暫定的な措置として臨時改札というところになっておりますので、通行再開できればそちらは閉鎖するというような、今、話となっております。
 
○竹田委員  おしまいにします。そうですか、びっくりしてしまったんですけどね。あそこはすごくホームが長くて、下りの後方車両に乗ってずっと前まで行って、それから自分のうちに帰るとかね。それは、もちろん大船高校に行く学生さんもそうですけれども、利便性からすれば、置いておいたほうがいいと思うんですけど、そこのところは一応仮なんです、あくまでもということですよね。分かりました。今後どうするのかということについては、また検討事項とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 
○藤本委員  私からは2点。空き家のところと河川のところをお伺いしたいと思います。
 今、ほかの委員からも空き家の部分、質問があったので被る部分も多いので、それ以外のところだけでお伺いします。空き家を利用したいという方々は活動されている私の周りの世代の方でも非常に多くて、常に探しています。ただ、以前お伺いしたときに現時点で相続関係の所有者の問題で、すぐに使えそうなものがなかなかない状況という、その空き家対策の状況をお伺いしました。その中でお伺いした中で、不動産登記の一部の改定が今後あるので、ちょっと将来的に希望がまたあるという話であったんですけれども、たしか令和5年ですかね、所有者、要は登記の法律の一部改定があることによって、じゃあ鎌倉市内で、この法改正によって、ちょっと手が入れられそうになるみたいな見込みのある空き家のパーセンテージなのか、軒数などは何か、今、見込みはありますか。
 
○保住都市整備部次長  特にそれによって、法改正による影響によって、どれぐらいの空き家が使えるようになるかといった、ちょっとそういったデータは持ち合わせていないんですけれども、今回の委員がおっしゃった法改正なんですけれども、令和3年に法改正がありまして、不動産登記法になりますけれども、それから相続登記の申請の義務化ということが令和5年4月1日に施行されます。今まではなかなかその土地の所有者が分からないといったところで、その扱いが何とも停滞してしまっているというところがあるんですけれども、いわゆるこの申請の義務化によりまして、いわゆる所有者不明土地、そういったものの発生を予防するということになります。それが、やはりすぐに即効性があるかというと、まだちょっといまいち、いま一つ分からないところがあるんですけれども、やはりそこについても、意識の啓発、喚起、そういったところで、そういった空き家をどんどんなくしていくと。もしくは、管理し切れない場合には、何らかのほかの管理会社を入れてもらうであるとか、ほかの利活用、そういったところを検討するとか、そういった1つの契機にはなるかと考えております。
 
○藤本委員  いい方向に動いていくといいなと思っております。すみません、空き家の質問は、もうこれで大丈夫です。ありがとうございます。
 294ページの河川の管理業務についてお伺いしたいんですが、河川維持管理協力団体さんに河川の管理をお願いしているのかなと思うんですけれども、ここで対象になっている河川は鎌倉市の管理にある河川、要は県の管理は含まれていないという認識でよいでしょうか。すみません、確認なんですけど、お願いします。
 
○道水路管理課長  294ページの河川維持管理協力団体なんですけれども、こちらが4団体、今、ございまして、対象の河川が、ちょっとお待ちくださいね。ちょっとお時間いただいていいですか、すみません。
 
○久坂委員長  暫時休憩します。
               (10時29分休憩   10時30分再開)
 
○久坂委員長  再開します。
 
○道水路管理課長  お時間いただきまして、すみません、ありがとうございました。4団体ございまして、まず河川なんですけれども、佐助川、それから扇川、逆川、関谷川という4つになっていますね。
 
○藤本委員  その団体の活動の中で今ここに書いてありますが、河川の清掃及び生態系調査というところで、いわゆるリバークリーンですか、そういった清掃はこのリバークリーンみたいな、要は河川の清掃は、じゃあそちらの団体さんにお願いして実施されているという認識でよろしいでしょうか。確認です、すみません。
 
○道水路管理課長  これは、川全域にわたってやっていただいているというわけではなくて、その地域に密着した形でその周辺、例えば逆川なんかですと、これは団体名は鎌倉ホタル保存会となっていて、ホタルの生息区域に特化した形で保存していただいているというような形になります。内容としては、今、委員おっしゃったように、清掃活動、それから水質の確認等をやっていただいているというような状況です。
 
○藤本委員  そうすると、これ以外の川に関しては、今の段階では鎌倉市で河川の清掃などを管理している状況はないという認識でいいですか。
 
○加藤都市整備部次長  それ以外の河川につきましては、しゅんせつや草刈りなどの維持管理を行った中で、併せてごみなどもあれば清掃はしておりますけれども、清掃に特化した形でやっているというものではありません。
 
○藤本委員  もう民間の団体でも、最近はビーチクリーンから徐々に上に上がって、リバークリーンし始めている団体もいるのでお聞きしました。ありがとうございます。あと、この中にある親しまれる川づくりを図るというところなんですが、親しまれる川づくりというのは、イメージをお伺いしてもよろしいですか。
 
○加藤都市整備部次長  親しまれる川というのは、先ほどホタルの団体という話もありましたけれども、ホタルなども生息できる水辺などを残すような形の河川ですとか、そういうものを造ったり、例えば、腰越支所の裏などの河川については、階段で降りられるんですけれども、そういうような形で水辺空間と親しまれるものができるのを目指しているところもありますが、なかなか断面が小さいところで、水量が上がって危険なところも多くて、なかなかそういう親しまれる川というものについては、進んでいないのが状況です。
 
○久坂委員長  よろしいですか。ちょっと1時間ぐらいたっておりまして、1回換気のために休憩します。
               (10時33分休憩   10時43分再開)
 
○久坂委員長  それでは、再開させていただきます。
 
○保坂委員  何点かあります。最初に、これは漁港施設管理事業なのか、ちょっと水産振興なのかというところなんですけれども、244とか245ページの辺りでして、腰越漁業協同組合の協力の下に行っている海洋ごみの回収についてなんですけれども、やっぱり245ページかな。水産振興計画の中にも、海洋ごみの回収についても記載されているところなんですが、腰越漁港では腰越漁業協同組合の協力の下に漁業の際に、網にかかった海洋プラスチックごみを含む海洋ごみを漁港で集約して、市に回収する取組を令和元年度から行っているとのことで、議会でも報告を以前に受けたことがあるんですけれども、令和3年度の回収量は240キログラムだったということで、市のホームページにも書いてあります。これはとても、そういう取組をしていただけるのは助かるな、よいことだなと思って、市民の方にも知っていただきたいと思っているところなんですけれども、こちらの245ページのところにある漁港区域内廃棄物処理業務委託料というのは、この漁の際に回収したごみを市で回収する費用なんでしょうか。
 
○農水課課長補佐  委員、先ほど御質問のありました、漁港区域内廃棄物処理業務委託料ですが、委員がお話の海洋ごみで市で処理し切れない、例えばタイヤとかというのは一緒に上がってくるんですけど、それプラス、あと腰越海岸、市の管理している部分ですけれども、そこに漂着した処理できないような物を処理するための費用を計上させていただいています。
 
○保坂委員  ちょっと関心があるので伺いたいんですけど、今、処理できないものと。ホームページにも、すごく大きな製品とかが写真が載っていたりするのを見たんですけれども、網にかかった物ということになると思いますが、プラスチックごみ、処理困難なごみというのがかなり含まれているんでしょうか。量的には240キロ、年にということでしたけれども。
 
○農水課課長補佐  メインはやっぱりプラスチックごみが多くなります。直近ではタイヤとか、ボーリングのボールなども上がってきた経過はあります。
 
○保坂委員  この取組を通して、そういう状況があるということを知っていただくのも、すごく大事だと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
 あと、こちら同じページにあるこの堆砂された砂の搬出、これは漁港内にたまった砂のしゅんせつというものではなくて、海岸のも含めてなんでしょうか。また、この搬出というのはどれくらいの期間、間隔で必要なのかを伺います。
 
○保住都市整備部次長  こちらの砂ですけれども、いわゆる神戸川付近において砂が堆積いたしまして、そちらの砂が河口ですとか、沖合、そちらを侵食してしまうといったところと、あとやはり護岸の高さになるほど砂が堆積してしまいまして、それが国道134号に飛砂として飛んで行ってしまうということもございますので、そういったリスクを避けるために搬出をしていくというような形になっています。
 
○保坂委員  飛砂の程度がかなりひどいということですね。分かりました。
 では、次のところなんですけど、こちらはちょっと分からないので、教えてくださいという質問なんですが、291ページの道路維持補修事業のところで上がっております斜面崩落の対策調査業務、そして詳細設計は、これは場所はどちらなんでしょうか。何箇所かあるということですか。
 
○道路課長  斜面崩落対策調査等業務委託につきましては、鎌倉パークホテルの裏の斜面が調査委託、1箇所になります。次の斜面崩落対策詳細設計業務委託料、こちらは、市内3箇所を予定しております。1箇所目が岡本一丁目の観音山住宅に上がるところの左側の斜面、既に蛇籠と呼ばれる網状の箱に石を入れた対策がされているところなんですが、その一部が破れたりとか上から水が流れたりとかというところがございますので、そちらの補修というか、補修する部分と、あと2箇所ございまして、1箇所が台のちょっと中に入って地番が分かりにくいので省略させていただきますが、あともう1箇所は佐助一丁目、市役所通りの市役所から1個目のトンネルを越えた右側に斜面ありまして、過去にちょっと石がぽろぽろと落ちてきたというところがございますので、そちらの3箇所を予定しております。
 
○保坂委員  今、御紹介いただいたうちの、斜面崩落対策調査の坂の下の斜面ですけれども、こちらは今回は一部分であってその周辺も広範囲に調べるというような、そういう計画もあるんですか。やっぱり限定されたところなんでしょうか。
 
○道路課長  あちらの下の部分から上がり切るぐらいまでの下法というか、下の部分というのは市が管理している場所になりますので、そちら全域の調査をさせていただく予定となっております。
 
○保坂委員  そうすると、今度は次は、住宅政策関係で2つ伺いたいと思います。毎回のように聞いている居住支援協議会なんですが、329ページの住宅政策推進事業のところにあります。鎌倉市は市としては居住支援協議会を、これは居住支援業務委託料だから、こちらでいいんですよね。やっているところは少ないんですけれども、伺いたいのは今回はちょっとこれまで聞いているのとは違う角度からなんですが、居住支援というのは住宅確保にいろいろな課題困難を抱えている人を支援するという、大きな視点で取り組むものであるとすると、LGBTの方たち、そのパートナー、家族の人たちに対する、なかなかこの民間で賃貸借りられないというような現実もあるかと思います。鎌倉市のパートナーシップ協定の制度を入れたときは、市営住宅などについては今後配慮していくんですという、たしか説明があったと思うんですけれども、居住支援協議会の中には民間のこの不動産業界の方たちが入っているわけで、そういう中にあってこの啓発的なものというか、合意形成的なもの、今後の取組ということで進めていくことは既に話題になっているのか。なっていないとしたら、今後そういうことも取り上げられる可能性はあるのかということを伺います。
 
○保住都市整備部次長  今一般的に言われる住宅確保困難者と言われますと、やはりお年寄り、高齢者の方であるとか障害者、生活困窮者、あとは子育て世帯といったところがございます。今、委員おっしゃったようなLGBTといったところ、それが対象になっているかどうかというと、あまり表立ってそういう方たちを対象にというような、そういった取組というのはないんですけれども、今後、市営住宅ではパートナーシップ制度、それを登録、申請された方につきましては、受け入れているという実情ございますけれども、それがさらに、今後も民間にもそういった御理解をいただくような取組というのは必要だと思いますので、そちらについても具体的な御相談、今までちょっと受けたことがないんですけれども、御相談等ございましたら、居住支援協議会の中でもケーススタディということで、取り上げていくことも考えると思います。
 
○保坂委員  民間等のネットワークを生かしてということで、今後の取組としてお願いいたします。
 最後が市営住宅の集約化事業で伺います。深沢クリーンセンターの西側用地と東側用地、笛田住宅用地、こちらのところへの集約化ということで、もう具体像が出てきて示していただいていまして、そしてPFI事業でやるということについても御説明をいただいています。今回、伺いたいのはその視点ではなくて、全体像が示されていく中で350戸ということですよね。350戸で1DKが235戸という、全体の規模としてはそういうことでよろしいんですよね。まず、最初にそれを確認します。
 
○保住都市整備部次長  今、実際に事業者側から提案がありましたのが、1DK、車椅子対応の1DKも含めまして235戸ということで御提案をいただいております。
 
○保坂委員  整備施設基本方針とかが、鎌倉住宅ニュースとかにも上がっているので、そちらを見ているんですけれども、整備施設基本方針の中では、人と人とのつながりを育む住まい、地域の活動の場として地域に開かれた集会所や広場を整備しますということも載っておりまして、単身、または本当にファミリーといっても、例えば高齢者お二人住まいとか、そういう形の入居者が多くなる中にあって、この比較的高層化することによって、そういった共同のスペースというのは低層階などに取りやすいのかなと思っていて、そこでの可能性をいろいろ追及されているのかなというのを伺いたいと思います。
 今回、ずっと新年度予算を見てくる中で、ちょっと一つの傾向として、地域共生とかで地域共生課の取組とかでここのところ、北欧の言葉、フィーカだったり、フォルケホイスコーレとか、そういった北欧の言葉を使った新規の取組がありまして、ちょっと私の推測に過ぎないんですけれども、松尾市長とかは藤沢で事業を展開されている「ぐるんとびー」の菅原さんとか、そういう取組とかも、きっと市長自身なのか分からないですけれども、関心をもって鎌倉市でもと思っていらっしゃるのかなみたいなことは伝わってきているところなんですけれども、その名前だけではなくて、用語だけではなくて取組に生かしてほしいなと思っているところで、藤沢とかでは集合住宅の1階の階に地域福祉のいろんな複合的な施設を入れてというような実践をされていて、そういうことこそ、ちょっと参考にできるといいなと思っているんですが、今こちらで新たに集約化する市営住宅においてはこの集会所、広場機能、災害、防災というだけでなくて、地域に開かれたスペースとしてという可能性と、それとあと福祉の機能も含めてコミュニティカフェなのか。もうちょっと地域のサロンなのか。もう少し福祉に特化したサービスができるようなところなのか。何かそういう可能性というのは今後あり得るんでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  まず、こちらのPFI事業を実施するに当たりまして、まず要求水準ということで、まずそういった集会所、広場、そちらの設置というものは必ず造るようにということで、それについてはこちらで設定しまして、公表して、それに準じた形で提案いただいています。また、余剰地活用といったところで、福祉なり防災なり、そういった地域交流なり、そういったことができないかという、それは自由提案という形にしたんですけれども、今回出された提案の中には福祉拠点という形で、地域に開かれた形なんですけれども、そちらで介護ですとか、福祉相談、それについて、受けられるというような、そういったスペースを設けるというような御提案もいただいておりますので、そういったところで福祉活動もやっていけるんじゃないかなと思っています。
 
○保坂委員  市民協働の参加型の視点とかも入れて、可能性を追求してほしいなと思っているところです。
 
○久坂委員長  すみません、先ほどの藤本委員の質疑の中での発言の訂正があるということで。
 
○保住都市整備部次長  先ほど藤本委員の空き家に関する御質問の中で、いわゆる不動産相続登記の義務化される、不動産登記法の改正の施行が令和5年4月と申し上げたんですけれども、令和6年4月の誤りでした。訂正させていただきます。
 
○後藤委員  私から2点です。1つ目が事項別明細の241ページ、農業振興運営事業のところです。令和4年度には13節のところでブランド堆肥化事業業務委託料400万円というのがありますけれども、こちら、具体的にどういうものなのかということと、あとはここに対して、それのブランド堆肥化の事業を委託することによって、どう農業の振興が図られるのかということを教えてください。
 
○保住都市整備部次長  こちらのブランド堆肥化といったことで、都と事業者と契約してやっているわけでございますけれども、これまで行ってきた事業者と契約ができなくなってきたという事情がございます。それまでいわゆる剪定材をチップ化するのと堆肥化するのと同じところでできていたんですけれども、今回チップ化とたい肥化、別々の場所になってしまうということで、そちらの運搬費、チップ化されたものを堆肥化するところの工場に運ぶまでの運搬費など、そういったところを費用がコストが必要になってくるということで、予算化をさせていただきました。また、そういったブランド堆肥化ということで、やはり農家さんで野菜の付加価値をつけるといったところもございます。そうした循環型農業による鎌倉野菜のブランド化、それを推進していくというような目的でやっている事業でございます。
 
○後藤委員  承知しました。もう1つだけ、19節のこの新規就農者確保支援事業交付金150万円となっています。これは多分令和3年度もだったと思うんですけれども、令和3年度はまだ続いて今月末までですので、あれですけど、進捗で新しく就農してくれそうな人はいるのかということと、150万円でどの程度の人を呼び込もうと思っているのか、見込みをちょっと教えていただけたらと思います。
 
○保住都市整備部次長  こちらの事業なんですけれども、国の事業に基づくものでございまして、新規就農者に対しまして農業を始めてから経営が安定するまでの最長5年間になりますけれども、年間で最大150万円を給付する制度でございます。ただ、なかなか条件もございまして、やはり年齢45歳未満であるということですとか、あとまた独立自営就農ということで、いわゆるそれをなりわいとしていくようなことで、それをきちんとした計画を立ててということになりますので、ちょっとハードルが高いというところもございます。実際に平成27年度からの統計でも、これまでそれに手を挙げてくださった方というのがいない状況でございますので、今後の見込み、どれぐらいというのもなかなか立てられないようなところでございます。
 
○後藤委員  承知しました。年末ですかね、だから令和3年12月に農林水産省が新規就農者の育成の総合対策ということで、国はもうどんどん門戸を広げて、若い人でどんどん就農してもらおうという動きがある中、正直ちょっとこの予算を見て、本当に農業を振興させていこうと思っているのかなと、ちょっと悲しく思った次第であります。
 具体的には市長のこの間のマニフェストのところにも、例えばオーガニック給食であったりとか、あと地場産品を使っていこうとかという話が多分あったと思うんですけれども、そうなったときに、今も実際に鎌倉で農業されている人たちも支えなきゃいけないし、新たに鎌倉に来て農業やりたいという人たちも、もっともっとちゃんと支援していかなきゃいけないんじゃないかと私は思っていますけど、その辺、どういうふうな認識なんでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  農地の利活用につきましては、委員おっしゃるように様々なニーズがあるかと思います。1つの事例を挙げますと、今、委員おっしゃっていたようにオーガニック、有機農業といったところがございますけれども、今現在鎌倉市内の取組の実態は把握していないんですけれども、今現在、環境、循環型農業ということで先ほど環境への配慮ということでは鎌倉ブランド堆肥、そういったところを行っているというところもございます。
 また、そういった有機農業の推進に当たりましては、やはり病害虫の発生であるとか、あとは労働時間、生産コストの増加、そういったところの課題もございます。また、やはり大きな農地の確保というところも大きな課題としてございますので、そういった課題ですとか、本市の農業経営の現状、そういったものを踏まえつつ、やはり支援の在り方、なかなか市だけではできない取組等もございますので、国・県の動向をそういったところも踏まえながら、考えて検討していきたいと考えています。
 
○後藤委員  ぜひ、よろしくお願いします。これは令和4年度だけじゃなくて、すごく長期的なスパンで見ていかなきゃいけない案件だと思いますので、引き続き注視していきたいとは思いますけれども、ぜひ鎌倉に来たときには、それこそ食べ物であればこういうものが有名なんだよとか、水産業もそうですけれども、例えば水産業なんかは鎌倉をあまり知らない人でも外から来た、しらすが有名なのかなと分かるわけですけど、農業に関して言うと、鎌倉の鎌倉野菜と言われるものはあっても、何が有名なのかは、まだまだちょっと私も分かっていない部分があるので、本当に申し訳ないなと思うんですけれども、やっぱり鎌倉ブランドと言うからには、ぜひそういう啓発活動も含めて、そういう産業を少しでも新しい目線も含めながら、活性化していってもらえるといいなと思います。ぜひ、よろしくお願いします。
 もう1つが、330ページのこれは空き家管理のところでございます。これはほかの委員からもたくさん質問があって、たくさん質問があるというのは、多分皆さんのお住まいの地域、もしくはもともと住んでいらっしゃった地域とかでも、かなり空き家が増えているという印象があって、鎌倉はそういう意味では、結構そこら辺も家賃も高いけど、結構皆さん、都市部に近いということもあって、鎌倉に流入してくる人たちが結構若い世代でもいるんだと思うんですけど、今のちょっと申し訳ないですけど、大体でいいので、今の鎌倉市の空き家率は大体どれくらいなのかは分かりますかね。
 
○保住都市整備部次長  今現在、市が把握している空き家が約1,300軒程度になります。また、市全体の世帯数が約7万5000世帯と捉えております。そうしますと、約2%程度と推計しております。
 
○後藤委員  承知しました。これは国全体で見ると、多分18%とか19%とかと直近でデータを見た記憶があるのでちょっと定かじゃないですが、2割近いところがあって、多分そのうちの半分ぐらいが賃貸ですよね。賃貸のアパートで、残りの半分が戸建てだったり何だりということだと思うんですけど、そういうふうに私は記憶していますが、空き家自体は場所がどことかと言えないんですけど、私の知っているところだと、高度経済成長期、だから40年、50年前ぐらいに建てた一戸建ての住宅街で600戸ある住宅街のうち、100軒が空き家という地域があります。要は、6軒に1軒空き家なんですけど、もう行くと全く活気がないんです。昔は多分大家族で住んでいてみんな、おじいさん、おばあさんたちだけがそこに残っていて、若い人たちはみんな外に出てしまっているという状況なんですね。近くに病院とか、スーパーとか、銀行とかというのがなくて、駅からも遠いということもあって、そこを誰も買ってくれない。もう空き家がどんどん増えてきてしまっているという地域を見たことがあるんですけれども、その周辺の人たちに聞いたときに、もちろん皆さん御存じだと思いますけど、空き家そのものを持っている人が困るんじゃなくて、空き家の周りに住んでいる人たちが困るんですよね。臭気の問題だったりとか、暗いから防犯がちょっと微妙なんじゃないかとか、そういうことなんだと思うんですけど。
 続けて聞きたいのは、空き家の中でも、例えばおじいさんおばあさんが亡くなってお子さんが管理をしているんだけれども、お子さんは別のところに住んでいて、定期的に、例えば草刈りだ何だと管理をされているような空き家と、あと全く管理ができていない、要するに、何か通知出しても反応がないというところの、いわゆる特定の空き家みたいなのは割合とか、鎌倉市の中であるんですか、1,300軒のうち。
 
○保住都市整備部次長  先ほど申し上げた1,300軒という数字なんですけれども、平成27年度に空き家の実態調査というものを行いました。いわゆる、一定の水道使用量以下というお宅を抽出いたしまして、そこを実際に訪問してその状況を確認したと。その中からアンケート調査を行いまして、どれぐらいの頻度で使われていますかというようなところも行った上で、最終的に1,108軒の空き家ではないかというところで、認定したところでございます。そこから、我々でいろいろ市民の方から通報をいただいた空き家を確認しまして、やはり適切に管理されていない、恐らく人が住んでいないだろうというような、そういった空き家をこちらで登録していきまして、現在の数字が1,300軒ということになっておりますので、実際に定期的に管理されているというような空き家については、数字としては把握はしていないんですけれども、今現在1,300軒というのは恐らく適切でない管理下の空き家ということになっております。
 
○後藤委員  法律との兼ね合いもあると思うので、鎌倉市としてどこまで手が出せるかというのもあるとは思うんですけれども、今後そういう手を加えないといけないような特定の空き家が増えてくると予測した場合に、令和4年度じゃなくてもいいと思うんですけど、もうちょっと予算を充てて、周りのさっきのほかの委員さんからもありましたけど、利活用、さっき5つぐらいおっしゃっていましたよね、適正に管理することであったりとか、あと空き家自体を増やさないことであるとか。その後になってくると、空き家の利活用であったりとか、指導、あと実施ということを書いてありますけど、もうそのフェーズに入ってくるタイミングは必ず出てくるわけで、その辺に関して市として、どういうことを支援に回ろうと考えているのかと、そこら辺の何かお考えがあれば、ぜひお聞かせいただければと思いますけど。
 
○保住都市整備部次長  そうした空き家の利活用を目的として、例えば空き家バンクといったところが全国的にも進んでいるところでございますけれども、実際に神奈川県というのがその空き家バンクの設置率というものが全国の中でも東京、沖縄に次いで3番目に低いというような実態がございます。やはり利活用できるような空き家につきましては、かなり不動産業界流通しているというところもございますし、先ほど申し上げたように、なかなか貸手側の認識といいますか、意識もあまり進んでいないというようなところがあると思います。国でも、いわゆる1自治体だけではなくて、そうするとやはり効率性の面で、なかなか貸手と借手のマッチングが難しいというところがございますので、それを全国版として広げていく、それを構築していくというような取組も、これから進んでいくかと思いますので、そういったところの動向を見ると同時に、啓発活動も並行して進めていきたいと考えております。
 
○後藤委員  ぜひ、よろしくお願いします。この話は既成宅地等の防災工事事業とかとなんか近いなと思っていて、なんか、隣で切ってほしい木があるんだけど、土地の所有者を調べたら、なんか、不在地主じゃないけど、よく分からない。何か調べてみたら、あっちの会社からこっちの会社に移っていて、木を切ってくれって頼んでも、全然切ってくれない。そういうときに、市として、助成の事業を出して、近隣の人たちでお金を出し合って、そこを管理したりとかって、そういうシステムがあるわけですよね。この空き家に関しても、私、個人的にはそういうシステムが今後必要になってくるんじゃないかなと思っていて、やっぱり、さっきの、例えば、団地みたいなところに、福祉系ですよね、看護小規模多機能みたいなのを入れるとかって、その地域の住民がお互い目を光らせているというそのシステム自体は、ずっと時代が変遷しても、ある程度有効な手段だと私は思いますので、やっぱり、全然どこからか分かんないけど、外から来た人に、いきなりここをお願いねというのは、なかなかハードルが高い中、地域の人たちでそこをうまく利活用するというアイデアは、たくさん、多分地域ごとにあると思いますので、その辺を鎌倉市としてバックアップできるような施策を、今後考えていっていただけたらなと思います。よろしくお願いします。
 
○高野委員  簡潔に2点だけ伺います。291ページの道路維持修繕工事請負でありますが、言うまでもなく、多くの多分要望箇所があって、その中で予算を取って実施しているわけですが、この選定というのは令和3年度予算も8か所、予算額は工事内容もあるでしょうから違っていますけれども、大体8か所ぐらい選んで、地域バランスとかも考慮しながら、こういう、今年度はここだとやっているんですかね。その辺の選定している基準というのはないんでしょうけど、考え方というんですかね、その辺を教えてほしいと思うんです。
 
○道路課長  今、委員の件数といいますか、予算規模で、道路課の交通安全施設整備事業、道路維持補修事業、道路新設改良事業と、あと橋りょう維持修繕事業の4点の工事の発注の件数と、あとは緊急度等々を勘案してですね、工事の発注の本数というのは決めさせていただいている状況です。
 
○高野委員  そうすると、力を入れていってほしいと思っていますし、御努力願っていると思っているんですが、今の時点でまだ要望が来ているというのか、市としてもいずれ近いうちにやらなきゃいけないというのは、結構まだたまっているというのかな、抱えている状況なんですか。
 
○道路課長  実際に平成26年度から令和2年度で、舗装の要望件数というのはまだ40件、約40件残っておりますので、そちらを順次、状況を見ながら修繕しているような状況でございます。
 
○高野委員  包括予算という議論は、全然、私やっていないんですけれども、この議会では。ぜひね、ここはやはり、御努力願っているとは思っているんだけれども、実は、この計上されている中でも、私も多少関わっているところもあって、ありがたいとは思っているんだけれども、作業センタ−に来てもらって、穴が空いていて、どうですか、この道って聞いたら、いや、それが誰とかという話じゃないですよ。本当にひどいですねって、その状態がね。ぽつっと言われたのよ、その作業センターの職員の方が。だから、そういう箇所ってまだまだたくさんあって、予算との関係もあるんだけれども、やはり、ちょっと私も、歳入のところもちょっと聞こうと思っているんだけどね。一方で、大分お金も少しため込んでいるようなところもあるから、それは、先々大きく出ていくという理由なんだろうけど。ぜひ、ここはやっぱり、非常に大事な事業なので、可能であれば来年度はこういうことでいいんですが、箇所数も含めて、そうすると業務量が増えて大変になるかもしれませんけど、頑張っていただきたいなと思っております。
 もう1点だけです。今度は事項別明細の297ページの河川維持補修で、私が伺いたいのは、重なるところは省きますので、しゅんせつのところなんですね。市が管理しているところと、県が管理しているところとあるわけですけれども、滑川だと、途中から市の管理している部分と県の管理している部分があるんですが、このしゅんせつというのは、先ほどの河川維持、護岸のところとか、前川委員が聞かれていましたけど、なかなか計画的には、なかなか大変だというお話でしたが、しゅんせつについては、ある程度計画的にというのかな、特に台風シーズンの前とか心配になるわけですけど、それは、ある程度、言われなきゃやらないのか、そうでなくて、市である程度、今年はここはもうやらなきゃなと、そういうふうに見立ててやっているのか、その辺を教えていただきたい。
 
○加藤都市整備部次長  しゅんせつにつきましては、巡回パトロールなどでたまっている箇所等は把握しておりまして、令和3年度の予算では、実は320万円しかございませんでした。今回4800万円ほどつけていただいている中では、十分な対応ができると確信しておりまして、実は、たまっている状況によっては、その予算だけでは1か所もできないところも、たまりの量ではありますので、今回は滑川、小袋谷川、新川などで行っていこうと考えてはおります。
 
○高野委員  それで、もう1点だけなんですけれども、しゅんせつの中で、あまり素人質問なのかもしれないけど、例えばですよ、大御堂橋から見たときの滑川のあの状況というのは、土手状になっていて、河川の下に砂がたまっているというよりは、もう盛り上がっちゃっていて、ああいう状態のものというのは相当費用もかかるんじゃないかと思うんですけれども。ホタルは別ですよ、私も逆川でお願いしたら、いや、そこはホタルの関係で、取っちゃったら駄目だと言われて、なかなかそこは難しい議論でね。さっきの管理の質問があったけれども、取っちゃったら怒られてしまうということだから、そういうバランスは見てやっているんですけど。ああいう状態というのは、いずれ何とかしようと思っているのか、それともそういうものだということなのか、その辺、どうなんでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  河川が蛇行していたりしますと、内側の部分に土砂がたまりやすいというのは多々ありまして、また、多くたまっているところの土砂を取った場合、その裏の護岸がどうなっているかというところもありますので、一気に何もなくすということは難しいと思いますが、徐々に少なくする方法を考えながら、浸水、洪水の影響もありますので、そういうところが高いところについては、早急にやるような形で考えてはおります。
 
○高野委員  質疑は終わりましょう。今回そういうところが、今、例示で挙げたところが入っているか分かりませんけれども、ぜひ、これもやっぱり、昨今の言うまでもないんですけど、ゲリラ豪雨みたいに、こう短時間でだーっと来て、私の住んでいるところの近くだと、大町の逆川のところの榎本製麺さん、今、製麺さんやっているかな。ところとか、今、低くて、河川の幅も狭くて。そこは比較的管理もきちんとされていますけど、ここも、ぜひ力を入れて取り組んでいただきたいということだけは申し上げておきます。
 
○志田副委員長  道路施設管理事業で1点だけ伺いたいんですけど、道路占用等管理システムって、これ、令和3年度に新規予算で入ったと思うんですけど、このライセンス料が、また新規で入っているんですが、今後も、どんどん何かライセンスを追加していくという感じなんですかね。
 
○道水路管理課長  議員御質問のライセンス料になりますけれども、現在、道水路管理課、それから道水路調査課で、今、GISを使うために、10ライセンス持っています。こちらなんですけれども、道水路調査課で、確定図を交付というのを、現在窓口業務として行っておりまして、こちらで常に2ライセンスを使うという形になっていまして、それ以外に、道水路調査課の職員と、あと道水路管理課の職員で合わせて21名、プラス10名の会計年度職員さんということで、31名で今利用しているという状況の中で、現在、契約しているのが10ライセンスということになっていまして、ちょっと不足する状態が、多々、今、見受けられている状況になっています。当然、全員が同時にそのライセンス、全部GISを使っているという状況があるかというと、なかなかそれはないんですけれども、実際、今現在、入れないという状況も見受けられていますので、そちらを、現在、来年度に向けて、来年度はちょっと増やさせていただきたいなということになっています。あわせて、このクラウドシステムというのを今回使わせていただいているんですけれども、これは、LG回線であれば、他のどこの市町村でも使えるような状況になっていますので、今後は道水路管理課、道水路調査課だけではなくて、同じ部内のまず道路課、それから作業センター等々も使用していきたいなと思っていますので、うちの道水路調査課と道水路管理課だけで使うというわけではなくてですね、庁内、あるいは災害時には神奈川県内のLG回線が使えるところから、同時にアクセスできるような状況になるかと思います。
 
○志田副委員長  総合的に見て、行財政改革に資するものであるということでよろしいですかね。
 
○道水路管理課長  議員おっしゃるとおりだと思います。
 
○久坂委員長  それでは質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
 
○保坂委員  意見で、市営住宅課集約化事業について。
 
○久坂委員長  事務局から確認をお願いします。
 
○事務局  保坂委員から意見で、市営住宅集約化事業について。
 以上でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○久坂委員長  事務局の報告のとおりでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 
○後藤委員  意見で、農業振興について。
 
○久坂委員長  事務局から確認をお願いします。
 
○事務局  後藤委員から意見で、農業振興について。
 以上でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○久坂委員長  事務局の報告のとおりでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、ほかに意見はないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
 都市整備部の中にも、本当に長らく鎌倉のために尽力されて、本年定年を迎えられる管理職の方もいらっしゃいます。本当に尽力ありがとうございました。
 それではこの項を終わります。
 職員入替えのため、暫時休憩します。
               (11時27分休憩   11時30分再開)
 
○久坂委員長  それでは再開いたします。
 原局に改めて申し上げますが、発言は挙手し、委員長の許可を受けてから簡潔、明瞭に行ってください。なお、御発言は座ったままで結構です。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○久坂委員長  次に、「議案第93号令和4年度鎌倉市下水道事業会計予算」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○下水道経営課長  議案第93号令和4年度鎌倉市下水道事業会計予算の内容につきまして説明いたします。
 下水道事業会計予算は、地方公営企業法に基づき作成しており、予算に減価償却費や長期前受金戻入など現金の収入や支出を伴わない経費も計上しています。この現金の収支を伴わない経費を含め、予算書第3条及び第4条に計上しております収入の総額は103億2574万9000円で、支出の総額は104億2164万3000円です。
 説明は、議案第93号の第1条から第10条までを一括して説明した後に、予算に関する説明書及び事項別明細書の内容説明に基づき、予算の概要を説明いたします。
 議案集(その2)の39ページを御覧ください。
 第1条は、総則です。
 第2条業務の予定量は、排水区域面積2,417ヘクタール、年間総処理水量2124万1513立方メートル、一日平均処理水量5万8196立方メートル、主要な建設改良費として、管渠事業費1億7714万4000円です。
 第3条収益的収入及び支出は、営業活動に伴う費用の収入として、第1款下水道事業収益は78億4230万9000円で、下水道使用料や長期前受金戻入、他会計補助金などの経費を、支出として、第1款下水道事業費用は69億5325万1000円で、下水道使用料の賦課徴収などの経費、水洗化普及促進に係る経費、職員給与費、排水施設及び終末処理施設の維持管理に要する経費などを計上しました。
 40ページを御覧ください。
 第4条資本的収入及び支出は、投資的経費の支出に充てるための収入として、第1款資本的収入は24億8344万円で、下水道事業債や他会計補助金などの経費を、支出として、第1款資本的支出は34億6839万2000円で、管渠整備に係る経費や長期債の元金償還金などの経費を計上しました。
 なお、資本的収入から資本的支出を差し引いた収支が不足する額9億8495万2000円につきましては、当年度分損益勘定留保資金、繰越利益剰余処分額及び当年度利益剰余金処分額により補填しようとするものです。
 41ページを御覧ください。
 第5条債務負担行為は、表のとおり、下水道管路施設等包括的民間委託事業費ほか5件を、新たに設定しようとするものです。
 42ページを御覧ください。
 第6条企業債は、第4条資本的支出で説明いたしました事業費の財源として、表のとおり、8億2410万円を限度額として起債しようとするものです。
 第7条一時借入金は、借入限度額10億円の範囲内で、資金需要の集中する時期などに一時借入れができるようにしようとするものです。
 第8条予定支出の各項の経費の金額の流用については、営業費用、営業外費用、特別損失との間で、相互に流用することができるものと定めるものです。
 43ページを御覧ください。
 第9条議会の議決を経なければ流用することのできない経費は、職員給与費3億7218万9000円について、他の経費との間で相互に流用する場合には、議会の議決を経なければならないものと定めるものです。
 第10条利益剰余金の処分につきましては、繰越利益剰余金4億5138万6000円及び当年度利益剰余金のうち、4億237万2000円を減債積立金として、企業債の償還のための財源にしようとするものです。
 以上が、提案の内容です。
 引き続きまして、収入及び支出の内容説明になります。
 はじめに支出です。
 令和4年度鎌倉市特別会計予算に関する説明書は、136ページから145ページを、令和4年度鎌倉市特別会計予算事項別明細書の内容説明は、469ページから470ページを御覧ください。
 第1款下水道事業費用、第1項営業費用は63億6563万1000円で、汚水管渠費は1億9752万3000円で、汚水管渠等維持修繕料や下水道管路施設等包括的民間委託料、鎌倉市公共下水道全体計画持続型下水道幹線策定業務委託料などの経費を。なお、下水道管路施設等包括的民間委託料は、雨水管渠費及び普及指導費にも計上いたしました。雨水管渠費は3億1897万4000円で、排水施設維持修繕料や、雨水管渠等修繕改築計画・ストックマネジメント基本計画策定業務委託料、内水浸水想定検討業務委託料などに要する経費を。
 内容説明は、471ページに移りまして、ポンプ場費は1億4984万5000円で、中継ポンプ場等動力費や機械電気設備等修繕料、水処理施設等運転管理業務委託料などの経費を。
 内容説明は、472ページ、七里ガ浜浄化センター処理場費は5億2364万2000円で、水処理設備等動力費や水処理施設等運転管理業務委託料などに要する経費を。
 内容説明は、473ページから474ページにかけまして、山崎浄化センター処理場費は、現金の支出を伴わない賞与引当金繰入額を除き9億8795万2000円で、動力費や電気設備機器修繕料、水処理施設等運転管理業務委託料、耐震診断業務委託料、などの経費を計上しました。このうち、会計年度任用職員給与費は185万3000円で、都市整備部浄化センターの会計年度任用職員2人に要する人件費を計上しました。
 内容説明は、475ページにかけまして、普及指導費は、現金の支出を伴わない賞与引当金繰入額を除き1869万8000円で、下水道管路施設等包括的民間委託料、くみ取り便所改造工事等資金補助金、共同私設下水道布設工事補助金、私設汚水ポンプ施設設置補助金などの経費を計上しました。このうち、会計年度任用職員給与費は264万7000円で、都市整備部下水道経営課の会計年度任用職員2人に要する人件費を計上しました。
 内容説明は、476ページにかけまして、業務費は、現金の支出を伴わない賞与引当金繰入額を除き1億2295万5000円で、下水道使用料一括徴収事務委託料、使用料改定チラシ配付委託料、上下水道料金管理システム変更負担金などの経費を計上しました。このうち、会計年度任用職員給与費は140万2000円で、下水道経営課の会計年度任用職員1人に要する人件費を計上しました。
 内容説明は、476ページから477ページにかけまして、総係費は、現金の支出を伴わない賞与引当金繰入額等を除き2億4416万7000円で、下水道損害賠償等保険料や消費税及び地方消費税確定申告書作成等業務委託料、下水道責任賠償金などの経費を計上しました。このうち、職員給与費は2億3108万2000円で、都市整備部のうち、道水路管理課、下水道経営課、下水道河川課、作業センター、浄化センターの職員36人に要する人件費を計上しました。減価償却費は37億8019万円で、下水道事業会計に係る固定資産の減価償却費を計上しました。なお、現金の支出を伴わない経費のため、事業費欄に金額は記載していません。
 内容説明は、478ページに移ります。第2項営業外費用は5億8262万円で、支払利息及び企業債取扱諸費は4億1230万円で、下水道事業債の支払利子及び一時借入れをした場合の利子を。消費税及び地方消費税は1億7000万円で、下水道事業に係る消費税及び地方消費税を。雑支出は32万円で、過納、誤納が生じた下水道使用料等の返還金を。
 予算説明書は、148ページから149ページを、内容説明は、479ページを御覧ください。
 第1款資本的支出、第1項建設改良費は2億9353万2000円で、汚水管路建設費は5517万4000円で、汚水管渠築造実施設計業務委託料、公共下水道汚水築造工事請負費台枝線などの経費を。雨水管路建設費は1億2188万円で、埋蔵文化財発掘調査業務委託料や雨水管渠実施設計業務委託料関谷第1雨水幹線公共下水道雨水築造工事請負費吉ケ沢排水区などに要する経費を計上しました。
 内容説明は、480ページ、汚水管路改良費は9万円で、工事資材単価特別調査委託料を。建設総係費は1億1507万5000円で、都市整備部職員のうち、下水道経営課、下水道河川課、作業センター、浄化センターの職員15人に要する人件費を計上しました。
 内容説明は、481ページ、固定資産購入費は131万3000円で、水質管理に必要な備品購入費を。第2項企業債償還金は31億7039万円で、下水道事業債の元金償還金を。
 予算説明書は、150ページから151ページを御覧ください。
 第3項長期貸付金は447万円で、くみ取り便所改造工事や浄化槽機能廃止工事に対する貸付金を計上しました。
 予算説明書は、144ページから145ページを御覧ください。
 第1款下水道事業費用、第3項予備費は500万円を計上しました。
 以上が、支出の内容です。
 次に、収入について説明いたします。
 予算説明書は、134ページから135ページを御覧ください。
 第1款下水道事業収益、第1項営業収益、第1目下水道使用料は、下水道使用料として25億7685万6000円を、第2目雨水処理負担金は、一般会計繰入金のうち雨水処理負担金として4億9909万4000円を、第3目その他営業収益は874万円で、下水道占用料は、公共下水道施設の占用に対し540万円を、下水道手数料は、下水道指定工事店等の登録手数料として、54万円を、汚水処理負担金は、他市などから流入した汚水処理費として280万円を、それぞれ計上しました。
 第2項営業外収益、第1目受取利息及び配当金は、下水道事業会計口座の預金利息として1,000円を、第2目他会計補助金は、一般会計繰入金のうち汚水処理の経費に充てるため10億2814万8000円を、第3目補助金は7612万円で、先ほど、支出予算で説明しました、山崎浄化センターの耐震診断業務委託料などに対する国庫補助見込額を、第4目長期前受金戻入は36億4899万6000円で、現金の収支を伴わない収入として、資産の減価償却に伴い、国県補助金等相当額を収益化するもので、第5目雑収益は435万4000円で、下水道事業損害賠償保険料などを計上しました。
 予算説明書は、146ページから147ページを御覧ください。
 第1款資本的収入、第1項第1目企業債は、令和4年度の下水道事業全般に対する下水道事業債として8億2410万円を。第2項第1目他会計補助金は、元金償還金や建設改良費の財源とするための一般会計繰入金で16億4929万5000円を。第3項分担金及び負担金は642万5000円で、第1目受益者負担金は、下水道受益者負担金で511万2000円を。第2目受益者分担金は、下水道受益者分担金として131万3000円をそれぞれ計上しました。
 第4項第1目長期貸付金償還金は、水洗便所改造資金貸付金返還金として362万円を計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○久坂委員長  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
 
○高野委員  1件だけ、ちょっと。
 事項別明細の474ページのところで、国庫補助もあるという話がありましたが、耐震診断業務の委託料ですけど、1億、こんなにかかるものなんですか。耐震診断ですよね、これ。ここだけちょっと教えていただきたい。
 
○浄化センター所長  この耐震診断なんですけれども、山崎浄化センターの施設全体を予定しておりまして、山崎浄化センター、全部で5棟ですね、建物がございます。そちらの耐震診断ということで予定している金額でございます。
 
○高野委員  5棟で1億だと。すみません、そのくらいかかるものなんですね。かかるから、上げているから、こんな質問、質問になっているようでなっていないんだけど、すごい金額だな、ちょっと思ったものですから、そのぐらいかかるんだなということが、一般市民が聞いたら、いや、別におかしいとか言っているんじゃないですよ。ただ、大事な施設だからね、ここは極めて。その辺もう1問だけ質問が。
 こんなにかかるものなのかなって思ったものだから、市民感覚で。
 
○浄化センター所長  建物自体が、地上で見ますと5棟ということなんですけれども、地下に大分深くですね、建物、構造としてありまして、それをやはり全体ということでありますと、かなりの規模になるのかなと考えております。
 
○保坂委員  下水道管路施設等包括的民間委託料、こちら先ほども説明がありました、汚水管渠費と雨水管渠費と、もう1つ普及指導費のところに上がっているものですけれども、これ、下水道事業経営戦略の進捗状況報告書、令和3年度2021年度のところを見ると、これは令和5年度2023年度から行うと書いてあったと思うんですが、前倒しされているという理解でよろしいんでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  包括的民間委託につきましては、下水道施設を機能の保全や事故等の防止、維持管理費の平準化を目的に、維持管理を予防保全型に転換する必要があるために、施設の点検調査ですとか、修繕計画の策定ですとか、今までの維持管理の情報をデータベース化するなどの委託をまとめて発注するものですが、当初は、令和5年からと考えておりましたが、令和5年で発注した場合、令和5年の4月にはちょっとできないものですから、令和5年の3月、4年度の一番最後の1か月分だけ、今回この予算を入れさせていただきまして、1か月前倒しをして、そこから業務に関わっていただこうという形に変えております。
 
○保坂委員  年度丸ごと前倒しではなくて、1か月だけということで。そういう包括的な管理委託というのは、いろんな分野で進んでいますけど、下水道でも取り入れるということなんですね。分かりました。
 次が事項別明細の470ページのところにあります、内水浸水想定検討業務なんですけれども、内水浸水想定はこれまでは行っていないんですか。それとも複数年ぶりに実施するということなんでしょうか。
 
○下水道経営課長  こちらの内水の浸水想定につきましては、今回、初めて実施するということになります。近年、やはり全国的に水災害というものがかなり頻発化、激甚化していることからですね、内水のまずシミュレーションを実施して、法律の改正等もございましたので、その改正に合わせて実施をしていくということで、計上させていただいております。
 
○保坂委員  ちょっとこちらの辺りは、ハザードマップでも、内水浸水のハザードマップなどを見て目にしていたので、やられているかと思ったんですけれども、違うということですね。これはエリア的には、エリアはある程度限られてはいるんですけど、一応、全市域において行うということなんですか。
 
○下水道経営課長  こちらにつきましては、まずはシミュレーションで、複数の雨の状況なんですが、想定される最大降雨で、実際にシミュレーションの中で降らせてみまして、その結果、得られました情報を基に、ハザードマップ等に反映をしていくということもございますし、その後の雨の対策ということで反映していくということで、まずはシミュレーションに着手するということで、計上させていただいております。
 
○保坂委員  久しぶりにというか、数年ぶりに、令和4年度は防災情報のハンドブックが改定されたものが全戸配布されるという、そういうタイミングなんですけれども、こちらの内水浸水想定、いろいろなシミュレーションをして行う、そのデータ処理的なところと、あと、最新の知見とかも含めてだと思うんですけれども、完成はいつくらいになるんでしょうか。事業の終了というのは。
 
○下水道経営課長  こちらにつきましては、まずシミュレーション自体は令和4年度に実施を行いまして、その後、シミュレーションで得られた結果を基に、浸水対策の基本方針となります、最も根幹的な部分になるんですが、雨水管理総合計画というものを策定していきます。それは令和5年から作業着手して、進めてまいります。
 
○保坂委員  こちら下水道で進めるというのは、そういうインフラ整備に直結というか、結びつくものとして行われるという理解でよろしいわけですね。
 
○下水道経営課長  まずこちらで行いますものは、繰り返しになりますが、最も基本の根幹の部分となります、この後を定める雨水管理総合計画の第一歩としてのシミュレーションを行うということでございます。
 
○保坂委員  あと、すみません、ちょっとすごく全体的なというか、大ざっぱな質問になってしまうんですけれども、下水道の事業の運営、2021年は巣籠もりという状況があって、水道の使用料が多く、それに伴って、下水道使用料の収益も多かったという、そういう全体状況でよろしいんでしょうか。
 
○下水道経営課長  ただいま御紹介いただきましたとおり、2021年につきましては、正確にはですね、工業系と申しますか、事業系は減ったんですが、いわゆる一般家庭の使用水量ということが伸びたという言い方が正しいかどうか、ちょっと増えまして、結果としましては収入がプラスに転じたというところでございます。
 
○保坂委員  2022年の予想というのは、なかなか社会状況の予想というのも難しいところではあるんですけれども、少し抑え目な見込みで収益を考えているんでしょうか。
 
○下水道経営課長  2022年につきましては、やはり年の初め頃というのはですね、その月のデータを見ますと、多少、例年の例月に比べて多いという状況がありましたが、やはり、様々な規制等が解除されていくに従って、従前のと言いますか、コロナ前の水量に近づいているということもございますので、多少抑えた積算というのをさせていただいております。
 
○保坂委員  あと最後に、使用料の改定について、簡潔に御紹介をお願いします。
 
○下水道経営課長  下水道使用料の改定につきましては、令和5年の4月に改定を予定しておりますので、令和4年の6月の議会で条例の提出をさせていただきまして、その後、各戸にパンフレット等を配布しながら、周知を図っていこうと考えております。
 
○志田副委員長  すみません、1点だけなんですけど、今、保坂委員が言われていた経営改善のやつだと、令和元年だと72.6%で、経費回収率というのが上がると思うんですけど、管渠改善率というのは、令和4年度予算執行した場合は、令和元年度0%だったんですけど、どんぐらい上がるんですかね。
 
○加藤都市整備部次長  管渠改善率ですが、こちら、総務省が全国自治体に作成を指示して、公表をしている経営比較分析表の中の1つの項目でして、その各年度の管渠の改善、行った延長を、その各自治体の全管渠延長で割ったものになります。鎌倉市は令和元年度は、管渠の改善は行っておりませんが、緊急避難路の旧型のマンホールを新型のマンホールに変えるなどの改築を行っております。令和4年度は管渠改善、管渠改築を317メートルを予定しておりますが、これは全延長が500キロメートルありますので、これで割りますと0.0幾つという形になります。当然、この総務省の計算は、毎年の管渠改善率を市全体の管渠延長で割りますので、100%にいくということはなく、これはちょっと、この中で累計でもありませんので、毎年毎年この程度の数字になっていくと考えます。
 
○久坂委員長  ほかに質疑はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。御意見はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、これで意見を打ち切り、この議案を終わります。
 暫時休憩いたします。
               (11時57分休憩   13時10分再開)
 
○久坂委員長  それでは、再開いたします。
 原局に申し上げます。発言は挙手し、委員長の許可を受けてから簡潔、明瞭に行ってください。なお、御発言は座ったままで結構です。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○久坂委員長  それでは次に、第60款公債費、第65款諸支出金及び第70款予備費について一括して説明を願います。
 
○財政課長  まず、予算説明書の162ページを、内容説明は、414ページから416ページを御覧ください。
 第60款第5項公債費は40億7064万9000円で、第5目元金、元金償還金は、長期債に係る元金の償還金を。第10目利子のうち支払利子は長期債の支払利子を、借入金等利子は、一時借入金の支払利子を計上いたしました。
 なお、一般会計において令和4年度に借入れを予定している地方債は35億7990万円で、一般会計の令和4年度末の地方債現在高見込額は310億8664万9000円となる見込みです。
 予算説明書は164ページを、内容説明は417ページ、418ページを御覧ください。
 第65款諸支出金、第5項土地開発公社費は1359万5000円で、第5目土地開発公社費のうち利子負担金は、土地開発公社の借入金に対する利子負担金を。貸付金は、土地開発公社に対する年度内返還の貸付金を計上いたしました。
 予算説明書の166ページを御覧ください。
 第70款第5項予備費は5000万円を計上いたしました。
 以上、令和4年度鎌倉市一般会計歳出予算の総額は671億6000万円となります。
 以上で説明を終わります。
 
○久坂委員長  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは質疑を打ち切ります。御意見はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○久坂委員長  次に歳入について説明を願います。
 
○納税課長  歳入のうち、第5款市税について説明いたします。
 令和4年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書の8ページを御参照ください。
 令和4年度の市税収入は350億9665万9000円を計上しており、一般会計予算歳入における割合は52.26%となっています。
 これは令和3年度当初予算に比べ5.8%、金額にして19億2075万3000円の増となります。
 以下、税目ごとに、現年課税分の歳入について説明いたします。
 なお、算出内容等につきましては、令和4年度市税歳入予算主要説明書を御参照ください。
 第5項市民税、第5目個人は162億6817万7000円を計上、第10目法人は11億6242万5000円を計上いたしました。
 第10項第5目固定資産税は132億4044万5000円を計上、その内訳は、土地が66億5631万3000円、家屋は50億738万4000円、償却資産は15億7,674万8000円と見込んでいます。
 第15項軽自動車税は1億7555万2000円を計上、その内訳は、第5目環境性能割を850万円、第10目種別割を1億6705万2000円と見込んでいます。
 予算説明書の10・11ページにまいります。
 第20項第5目市たばこ税は7億1461万6000千円を計上いたしました。
 第30項第5目都市計画税は32億4898万3000円を計上、その内訳は、土地が21億4669万9000円、家屋は11億228万4000円と見込んでいます。
 次に市税歳入予算主要説明書を御参照ください。
 以上、説明いたしました市税の現年課税分は、税目ごとに過去の実績から徴収率を算定、全体では徴収率を99.47%と見込み、歳入予算として348億2990万3000円を計上いたしま
 した。
 なお、滞納繰越分といたしましては、徴収率を28.79%と見込み、歳入予算として2億6675万6000円を計上いたしました。
 以上で市税の説明を終わります。
 
○財政課長  引き続き、第10款地方譲与税以下の歳入につきまして説明いたします。
 予算に関する説明書の10ページを御覧ください。
 第10款地方譲与税、第8項地方揮発油譲与税は7300万円、第10項自動車重量譲与税は2億2500万円で、それぞれ揮発油税及び自動車重量税の一部が市町村道の延長及び面積により按分譲与されるものです。
 12ページに移りまして、第20項森林環境譲与税は1851万円で、温室効果ガスの削減や災害防止などの観点から、交付されるものです。
 第15款第5項利子割交付金は2000万円で、県民税利子割の一部が、市町村の個人県民税の割合により交付されるものです。
 第16款第5項配当割交付金は2億1600万円で、上場株式等の配当について特別徴収され
 県民税配当割の一部が、市町村の個人県民税の割合により交付されるものです。
 第17款第5項株式等譲渡所得割交付金は2億3000万円で、一定の上場株式等の譲渡に際して特別徴収された県民税株式等譲渡所得割の一部が市町村の個人県民税の割合により交付されるものです。
 第18款第5項法人事業税交付金は2億120万円で、法人事業税の額の一部が市町村の従業者数で按分交付されるものです。
 14ページに移りまして、第19款第5項地方消費税交付金は38億4300万円で、消費税とともに徴収された地方消費税が、市町村の人口等に基づいて、按分交付されるものです。
 第20款第5項ゴルフ場利用税交付金は2300万円で、ゴルフ場利用税が横浜市との面積按分により交付されるものです。
 第31款第5項環境性能割交付金は5500万円で、自動車税環境性能割の一部が市町村道の延長及び面積により按分交付されるものです。
 第33款第5項地方特例交付金は1億5000万円で、住宅借入金等特別税額控除の実施に伴う減収額の一部が交付されるものです。
 16ページに移りまして、第35款第5項地方交付税は3300万円で、特別地方交付税を計上いたしました。
 第40款第5項交通安全対策特別交付金は2100万円で、道路交通法の反則金を市町村の交通事故発生件数、人口集中地区人口等を配分基準として按分交付されるものです。
 19ページにかけまして、第45款分担金及び負担金、第5項負担金は3億4566万4000円で、保育所の保育料など民生費負担金を計上いたしました。
 21ページにかけまして、第50款使用料及び手数料、第5項使用料は4億2373万2000円で、ガス管、電線、電柱などに対する道路の占用料、市営住宅の使用料、生涯学習センター等社会教育施設の使用料などを。
 23ページにかけまして、第10項手数料は7億5274万5000円で、戸籍・住民票・印鑑証明などの証明・閲覧の手数料や、一般廃棄物処理等手数料、植木剪定材処理手数料などを計上いたしました。
 第15項証紙収入は1700万円で、建築確認申請手数料などを。
 25ページにかけまして、第55款国庫支出金、第5項国庫負担金は71億7515万9000円で、障害者に対する扶助費や、子どものための教育・保育給付事業、児童手当、生活保護法基づく扶助費に対する民生費負担金などを。
 31ページにかけまして、第10項国庫補助金は19億7584万8000円で、子ども・子育て支援事業や、保育所整備などに対する民生費補助金、道路橋りょうの維持管理や緑地用地の取得などに対する土木費補助金などを。
 第15項委託金は8175万3000円で、国民年金事務などに対する民生費委託金などを計上いたしました。
 32ページに移りまして、第60款県支出金、第5項県負担金は29億732万1000円で、障害者に対する扶助費、子どものための教育・保育給付事業、児童手当に対する民生費負担金などを。
 39ページにかけまして、第10項県補助金は8億8219万2000円で、重度障害者医療費の助成事業、高齢者施設整備費の補助事業、子ども・子育て支援事業などに対する民生費補助金などを。
 41ページにかけまして、第15項委託金は4億3893万5000円で、県民税徴収取扱費委託金など、それぞれ記載の内容の事務に対する県委託金を計上いたしました。
 43ページにかけまして、第65款財産収入、第5項財産運用収入は1億3230万3000円で、市有地の貸地料や、財政調整基金など各種基金の運用に伴う預金利子などを。
 第10項財産売払収入は4億8954万5000円で、市有地や図書などの売払収入や小学校の給食費を計上いたしました。
 45ページにかけまして、第70款第5項寄附金は18億1922万3000円で、一般寄附金、ふるさと寄附金のほか記載のとおり、指定寄附金を見込んでおります。
 47ページにかけまして、第75款繰入金、第5項基金繰入金は39億7064万9000円で、事業執行に係る財源として、財政調整基金や新型コロナウイルス感染症対策基金などからの繰入れを。
 49ページにかけまして、第10項他会計繰入金は1億2031万円で、地域包括支援センターなどの地域支援事業に係る経費や、令和3年度の精算に伴う返還金として、介護保険事業及び後期高齢者医療事業特別会計から、それぞれ繰入れを計上いたしました。
 第80款第5項繰越金は6億円で、令和3年度からの繰越額を。第85款諸収入、第5項延滞金加算金及び過料は6500万1,000円で、市税延滞金などを、第10項市預金利子は5万円で、歳計現金などの預金利子を計上いたしました。
 51ページにかけまして、第15項貸付金元利収入は3億4710万円で、それぞれ記載の貸付制度及び団体に係る貸付金の返還金を。
 55ページにかけまして、第25項雑入は8億3020万1000円で、主なものといたしましては、市町村振興協会市町村交付金などの総務費収入、各種医療費返還金などの民生費収入、資源物の売却などに伴う衛生費収入、大河ドラマ館入館料などの観光費収入などを計上しました。
 57ページにかけまして、第90款第5項市債は35億7990万円で、社会福祉施設整備事業や義務教育施設整備事業などの財源として計上いたしました。
 以上、令和4年度鎌倉市一般会計歳入予算の総額は671億6000万円となります。
 以上で説明を終わります。
 
○久坂委員長  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
 
○高野委員  毎度おなじみで悪いんですけれども、1点。説明書の45ページにある財政調整基金の繰入金ということで、昨年、令和3年度よりは若干少なめということでありますけれども、約38億5000万円の繰入れということでありまして、昨年9月定例会の決算でも少し議論させていただいたんですが、ある程度の災害対応等も見込み、開発事業に対する備えというのは、私は意見を少し異にしている面もありますけれども、ある程度の金額を、きちんと適正に積み立てるというのは大事なことだと思っています。ただ、前にも申し上げましたから、石渡市政の時代には、30億円ぐらいだったと思うんです、最高で。それが現市政になって、50億円台に一時期になり、そして令和2年度決算で48億円でありました。どういう水準がじゃあいいのかということで議論させていただいたときに、部長が御答弁をされたと思いますが、昨今の状況もあって、40億円ぐらいはというお話があったと認識をしているんですけれども、そうしますと、これ、繰入れだけで38億5000万円ですから、決算数値はこれから出納機関で正式なものが出てくるにしても、これはどのぐらいになるんですかね、そうすると。今の見込みで。それを教えていただきたいと思うんですけど。
 
○財政課長  見込みとおっしゃいますと、年度末残高の見込みということでよろしいですか。今回の予算のつくり込みに際しまして、委員おっしゃるとおり、38.5億円の繰入れをしております。これを令和3年度末の残高見込み、約、今、60.5億円という数字を我々持っておりますけれども。そこから、約38.5億円の計上した場合ですね、約22億円、こういった金額が、予算計上ベースですけれども、残高として確保できる見込みとなっております。
 
○高野委員  今、60.5億円という話がありましたけれども、代表質問でも、たしかそういう数字の答弁があったと思うんですけれども、なぜそれぐらいの金額が必要なんですか。
 
○財政課長  必要額がどれぐらいかというところのお話に行き着くかとは思うんですけれども、やはり、過去に部長が答弁しておりますように、大きな災害に備えるというところで、40億円という金額はまず確保したいというところが、一つの考え方としてございます。
 それと、そこに、我々、不交付団体という位置づけになっている中で、地方交付税を本来もらえるべき自治体とそうでない自治体がどう備えるべきかというところで、交付税がもらえるところは、財政調整基金を一般的な数字として持っていればいいんでしょうけれども、仮に、大きな財政的な変化が訪れたときに、地方交付税が出ないということであれば、我々、財政調整基金でしか対応するというところは、術はございませんので、そこについては、一般的に言われている自治体の標準財政規模の1割ぐらいを持っていくところ、プラスアルファで持っていきたいというところで、今回、令和3年度に持っております60.5億円、ちょっと、金額としてはかなり大きな額にはなりますけれども、そういったところで、一定の財政運営を安定して行うには、そういった金額を確保できるというところは、いいことだと考えております。
 
○高野委員  交付団体云々と議論すると、それは何もずっと前からそうなんですよ。でも、そんな金額の財調ってないんですよ、今まで。石渡さんの時代にも。自然災害の心配は当時に比べて増しているというのは、それはよく分かるんですが、代表質問答弁、市長答弁でしたかね、あれ。気になったのは、何か大きな開発も今後見込めるからというような云々というような、たしか答弁が私はあったと認識しているんですけれども。それはそういうことなんですか。市役所の基金も5億円だ6億円だ積んで、さらに、その開発に備えて、備えてという言い方がいいかどうか分かりませんが、そうすると、これはもう70億円になればいいんだ、80億円になればいいんだと、どこまでいくんですかね、この財調の積み上げというのは。その辺、開発との関係では実際にそういうことも見込んで、これは積立金額を確保しようという意図があるんですか、これ。
 
○財政課長  まず財政調整基金の保有の一時的な目的としては、やはり災害対応ですとか、そういう突発的な財政事情の変化に備えていくというところはありますけれども、鎌倉市としては、今後、本庁舎整備をはじめとした大きな事業を進めていかなければいけない中では、一定の市債の発行ですね、そういったところに、そういった事業の財源を頼っていかなきゃいけない部分が出てまいりますので、その市債の償還が始まるところの、令和10年以降だと思いますけれども、そのときには、ある程度の財政調整基金の蓄えを持っておかなければいけないというところを一つ念頭に置いて、財政運営を進めているところでございます。
 
○高野委員  そうしますと、やっぱり、もちろん財政サイドの議論は、それは多ければ多いほうがそれはいいんでしょうけれども、しかし、市政全体で見ればそれくらい、60.5億円見込みということは、本来なら市民サービスに充当し得るものが、そちらに結果的には回っているということも考えられるわけですよ。だから、しかもそれは、今、率直なお答えだと思うけれども、やっぱり、深沢の開発だ、市役所移転だとなればね、不測の事態とまでは言わないけれども、やはり相当な市債の発行をするということもあってということが本音だとすると、やはり、そういう市政の大きな方向性、いわゆるそれが本当にいいのかということ。私は、別に何もゼロサムの議論をしていませんから。本庁舎のところでもさんざんやりましたけど。その規模の在り方とか、それからスケジュール、スピード、そんな早くやる必要があるのか、今のコロナもまだいつ収まるか分からない中で。
 そこはやはり、今、財政のところですからね、政策的な議論ってあまりしづらいんですけれども、そうすると、これは今の60億円ぐらいが大体必要だという見立てなんですか。もっと多くなるということもあるということですか。もっと多くなることもあるということは、逆に言うと、ほかのいろんな事業がありますけど、そういうところが結果的にこっちに回るという言い方は変なんだけど、全体の予算の調整の中で答えが出てくるものですから。別に、財調に積むために削っているとかいうことにはならないんだけれども、しかし、そういう大型開発をやるということがあれば、やっぱり、あまりほかの福祉も含めてですけれども、自然増は別ですよ。本来ならそっちにも使っていいというところが、結果的には抑えられているとも見えなくないような、財政の見え方になるんじゃないか。そうすると、40億円ぐらいあればいいんじゃないかというんだったら、そのぐらいでやっぱりやっていくべきじゃないですかね。40億円だって多いんですよ。これまでの市政、比べて、分かりますけど。急に松尾さんの市政になって、何だか、急に50億円とかが常識的な数字になっているんだけれども、過去の市政だって、不交付団体でずっとやっているんですから。そこは今後どう考えるかというのは、財政サイドとしても、財政の立場だけじゃなくてですね、市民との関係から見ても60億円というのはね、私は過大だと思いますよ。市役所とかも積んでいるでしょう。私はそれも過大だと言っているんだけど。積立金額は。積立自体は否定はしませんけど。
 その辺お考えを、もう一回伺いたい。
 
○財政課長  今年度、令和3年度末のこの60億円強という数字を目指して、事業執行を止めたり、歳出を抑制して、ここの金額を目指してためていったということでは決してございませんで、あくまで、令和3年度の税収の見込みが、リーマンショック並みに落ちるだろうという予測の中で、令和3年度予算を計上して、そこも入ってくる税収に合わせた形で、ある程度の歳出抑制というのをした形での歳出予算の編成というところになりました。
 それで、結果的に、再三申し上げているように、見込んだよりも税収は落ちなかったというところで、60億円という数字は確保できましたけれども、決してこの数字以上のところをためたりとか、そういったところを目指して、事業を今後も抑制していくということは決してございませんで、基金をためるということはもちろん大事なんですけれども、やはりそこの、基金をためることに、例えば力点を置いて、その年度にやるべき事業がやらないということが、決してあっては、そういうことは絶対あってはならないと思っておりますし、やはり、当該年度の事業執行に影響を与えない範囲内での積立てというのを、やはり、管理していく必要が一方ではあろうかと思っておりますので、今後そういったところも留意しながら基金を管理しようと、財政サイドとしては考えているところでございます。
 
○高野委員  なかなか政策的な議論をし始めると、長々限界があるかなと思うんですけど。であれば、もうちょっと繰入金の幅についても、微減という形ですけれども、もうちょっとどうなのかなとは、結果的には思うんですね。全体的な財政運営の中で。
 いずれにしても、やはり、今、まだコロナ禍が続いている中で、国からの交付金等もありますが、特にやっぱり、安全・安心の取組とか、安定した市民生活の支援、これは予定しているものがやらないようなことがあってはならないという話があったけど、議会側が求めているけど、行政側としてはまだそれをやる気がないというかな、実施までには至らないという事業もあるわけですよ。個別な、今、事業名は挙げませんけど、幾つか今回の審査でもあります。私自身もあります。そこは価値観がまだ一致していないという面もあるかもしれない。そういうのも含めて、やはり、バランスの取れた財政運営、市民的に見てこれがどう写るかというのがあろうかと思いますので、ぜひ、私は高齢者の外出支援とか、言っちゃったけど、個別のやつ。お金がないねって、ついに言わなくなったから。そこはよかったですよ。よかったと言うのかな。前からそうなんだけど。今までそういうふうに言ってきたの、方便として。それも、もはや、こういう数字を見れば言えないわけだから、いずれにしても適正水準に心がけた財政運営が求められる。開発については、やはりアクセルだけではなくてブレーキもと申し上げましたので、そこだけは申し上げて、終わりたいと思います。
 
○竹田委員  私も財調のところで1つ伺いたいんですが、60億円というのが、果たして、そこまで積み上げる必要があるのかないのかというのは、非常に難しいと思うんですが、ただ、財調というのは市民の貯金なわけでね。そうすると、それについて60億円という捉え方をすると非常に難しい。じゃあ、1人当たりにすると、市民1人当たりにすると、一体どのくらいの預貯金というのかな、そういう比較をしているデータを、私、見たことがあります。そういうのは1人当たりでどのくらいという、そういうような数値を出して、他市と比較するようなことはなさっていますか。伺います。
 
○財政課長  委員がおっしゃる比較をしておりまして、令和3年度末の60.5億円という数字を、人口、令和3年度の1月1日現在の鎌倉市の人口で割った場合、1人当たり約3万5000円、3万4980円という数字になっております。こちらが政令市を除きました16市の中でランクづけをしますと、5番目に多い数字ということになっております。
 
○竹田委員  16市の中で5番目であると。実は、私も10年前、横浜、横須賀、三浦、葉山、逗子で比較した中では、断トツ、その中ではトップだったんですね。他市からも、鎌倉市、積み過ぎなんじゃないのって、私、言われたことがある。でも、それは10年前のことですから、比較にはならないと思うんですけれども。政令市を抜くと16市の中で5番目であると。そういう状況にあることについて、市はどのように分析しているんでしょうか。伺います。
 
○財政課長  実際、5番目に位置することを評価するということは、特にやってはいないんですけれども、やはり逆に申し上げますと、下から5番目ですとか、そういったところに仮に位置するのであれば、やはり財政運営としては心配な部分がやっぱり出てくると思いますけれども、逆にこういった上位にランクづけの位置に我々いるところとしては、一定の安定した財政ができているのかなと考えております。
 
○竹田委員  1番にならなくてもいいしね、ある程度の安定性というか、そういう意味で5番目辺りはまあまあだろうという判断をされているということ、それは一つの評価だと思うんですけれども、鎌倉市の財政状況って、本当に財政指標、様々ありますけれども、実質公債費比率にしても何してもというか、幾つか、私、比較させていただきましたよね。そうするとかなり、県内でも1位2位のところに、今、どうなのかな、あるということが分かっていて、それだけ潤沢になって、財政的には潤沢である、だから積めばいいということではなくて、やっぱり、その財政指標を見たって、鎌倉市は非常に安定的で、県内、たしか2位だったかな、実質公債費比率は。そういう状況にあるならば、もっと積むのではなくて、今、市民が求めていること、それにしっかり目を向けていくということも大事だと、私は思うところですが、いかがですか。
 
○財政課長  先ほど、高野委員の御質問の際にも申し上げましたけれども、財政出動するべきところはやはりするべきだと思いますし、市民の皆様にとっては、やはり求められる事業、効果が高い事業であれば、財源捻出をして執行していくということは、市として当然のことであります。
 ただ、その財政調整基金の取崩しに頼って事業を行っていくということは、あまりそれは積極的にやるべきではないと思っていまして、やはり一時的には、財源を財調取崩し以外のところで、まずは求めていく。各部に配付した枠の中で、まず事業執行ができるのかどうか、そこを、まずは優先順位をつけた中で、財源を捻出した上で、それでも財源が確保できないというところで、財調取崩ししか方法がないんだけれども、それは市民の皆様にとってやる事業なんであれば、それは取り崩してやるべきだとは考えております。
 
○竹田委員  最後にします。私は、取り崩してでもやる事業というのはあると思います。そこは評価の仕方が違うと思いますけどね。では、ここまでにしておきます。
 
○保坂委員  今、財政調整基金について質疑があったので、続けてしたいと思いますけれども、財政調整基金は一般的に分かりやすく言うと、市の貯金だと言われています。積み上げという言葉も使われていますけれども、私は財政調整基金というのは、物すごく、もともと上下変動がある、その変動の中で捉えるべきものだと思っているのと、基本的には、やはり前にも言ったかもしれませんが、東日本大震災が物すごく大きな被害があった後で、やっぱり財政調整基金が少なかった自治体というのは、本当に苦労していた。東北の各自治体を見て、そこですごく差がついていたことを思うと、やはり、そういった災害が起きたときに備えて、財政調整基金を十分確保しておくことは、基本的にすごく大事なことだと思っています。災害対応がまず第一だということを、今、答弁いただきました。
 もう1つは、大きな事業を執行するときの起債に備えるというか、市債の償還に備えるというか、その要請というのがあると思います。すごい、かつては前、栄光坂の崩落事故の後のときとかも、多額のお金を用意したときもありましたけれども、近年だとどうですかということで、ちょっと確認したいんですけれども。近年、財政調整基金の取崩しにつながった大きな事業というか、その事業をやっていたときに、財政調整基金の額が抑えられていたのというと、消防のデジタル化と大船中学の改修ということになりますか。ちょっと大ざっぱな感じでよいのですけれども。御紹介いただければと思います。
 
○財政課長  近年の、財調の取崩しが多かった年度が、やはり令和元年度、21億円という金額を残高から取り崩していまして、このときは、そういった重点的な事業というよりも、むしろ台風15号、19号、この対応というところに財源を投入した形になっております。委員おっしゃった消防の高機能指令センター、そういったところは財調というよりも、むしろ市債に頼って財源を捻出しておりますので、今年度にその償還金という形で、一般財源に跳ね返ってきてはおりますけれども、そういった形で、むしろ災害対応のところで大きな取崩しをしたという経緯がございます。
 
○保坂委員  ちょっと、その基本的なところで伺いました。それで、必要な事業にお金を使うということは、もちろんやっていくべきだと思っているんですけれども、ちょっと新型コロナウイルス感染症対応に限って、というか例を挙げてみても、必要なところにお金をつぎ込んでいないというよりは、なかなか本当に効果のある事業を見いだして、そこにお金をかけていくというのが、結構難しい判断に、それぞれの部で、これをやったら、新型コロナ禍で疲弊した経済の立て直しとか、非常に生活のいろいろな面で、生活が厳しくなっている市民生活を支えることになるだろうというようなことで、政策事業を考えてやっていると思うんですけれども、なかなか、これ、決め手がないまま推移してきているなという印象を持っているところです。
 なので、本当はやるべきことがあるのに、財調に積んで、おかしいじゃないかという議論とはやっぱりちょっと違うなと、私自身は思っているということも含めて、1点伺いたいのが、新型コロナウイルス感染症対応、地方創生臨時交付金について伺います。こちらについては、2022年度の国から交付される見込額というのは、2021年度よりも、これ、ちょっと総額を積み上げれば分かるんですけれども、ざっくりしたところでは多いんでしょうか。
 
○財政課長  地方創生臨時交付金につきましては、令和3年度が約5.5億円という金額を頂いておりまして、対しまして令和4年度には、昨年末の国の補正予算で交付額を頂きましたものを繰り越す形になりますけれども、その金額が約3.8億円という形になりますので、令和3年度よりも少ない金額となります。
 
○保坂委員  3.8億円のうち、ちょっとこれは歳出になってしまってあれなんですけれども、歳入の充当ということでいうと、キャッシュレスキャンペーンが一番大きな事業であるということでよろしいんでしょうか。
 
○財政課長  おっしゃるとおりでございます。
 
○児玉委員  先ほど来出ています、財調に関して質問なんですけれども、先ほど高野委員とかほかの方からも指摘ありましたけれども、私も代表質問でも述べさせていただいておりますけれども、今回の令和3年度末の残高60.5億円というのは、ある種、結果論だと認識しているんですけれども、先ほど吉田課長も言っていましたけど、そこまで、コロナ禍のあれを見て予算を積んだけれども、結果的には60.5億円だったということで認識はしているんですけれども。
 令和4年度末の残高が、今のところ、あくまで見込みですけど、22億円ぐらいになるんじゃないかということで、一般企業と違って、先ほども話が出ていますけれども、自治体の場合はお金をため込むことが目的ではなくて、そのバランスが非常に大事だということも、私も議員になってから、その辺は学んだというかですね、ずっとビジネスマンだったもので、いかにお金を貯め込むかということが善だと思っていたんですけど、そうではないということが分かってですね、その辺はちょっと答弁の角度が変わってきたんですけれども。
 その中で、ただ私、ちょっと今、気になっているのがですね、確かにコロナ禍ということで、前代未聞の事態・不測の事態が起きている中で、非常に難しいかじ取りだとは思うんですけれども、その中で、結果として60.5億円、令和3年度は残るということで、それはそれで、ないよりはあったほうがいいと思うんですけれども、今、これはちょっと答えが難しいかもしれないんですけれども、コロナ禍、まだ終わったわけではない中で、今、ロシアのウクライナ侵攻で、私、今ずっと前から懸念しているのは、これから我々が想像する以上に、物価がどんどん上がっていくと思うんですよ。もう既に上がり始めています。油の原油も上がっていますし、資源を含めて、天然ガスを含めて。我々身近なところで言うと、カップヌードルの値段が上がったりとかですね、お米が上がってくると。パンの値段も上がったりとかなると、これはあってほしくないんですけれども、1年、2年ぐらいで物価が、あらゆる物価がぐーっと上がってきたときに、いわゆる残高22億円と見込んでいますけれども、市の財政にとって、物価が、がっと上がったときに、その辺の影響というのは、単にやっぱりあると考えてよろしいんでしょうか。
 
○財政課長  今般起こっております、ロシアのウクライナへの侵攻、こちらの影響としては、一番、原油価格が高騰しているところが、一番大きな影響でして、原油が上がりますと、当然ながら市として行っている事業で、委託ですとか工事請負費ですとか、そういったところで、いろんなところにやはり影響がしてくるかと思います。あと、資材の単価が上がったりというところもございますので、そういったところが、まず影響が出てくる。歳出面とは別で、やはり、このウクライナ情勢というのが、世界の株価にも影響が及ぶでしょうし、あと、もしロシアのルーブルが、仮にデフォルトになったりとか、そういった金融的な影響が出てきたりすると、金融マーケットが混乱しまして、リーマンショックのときは、やはり金融マーケットの混乱というのが一番、世界的な景気の落ち込みというところにつながったと思うんですけれども、そういったところが、やはり税収に影響してくる可能性というのは、かなり、我々としては危惧をしておりますので。そういったところに、少なからず影響が出てくるということは、今、ちょっと身構え始めているところでございます。
 
○児玉委員  今、為替も115円ぐらいで、輸入する分には非常に苦しく、ますます苦しくなる、輸出する分にはもうけが上がるということでいいと思うんですけど、日本の場合は、資源を輸入している部分もありまして、各企業の単価もどんどん上がってくるという意味では、今後、市庁舎の移転とかね、大きなプロジェクトというか抱えている中で、私も代表質問の中で質問させていただいていますけれども、そういう意味では、計画しているものが本当に計画どおりというか、なるべく速やかに、要するに値段が上がる前に、やるべきことはどんどんやるべきじゃないかなと思っておりますので、その辺も含めて、バランス感覚が難しいと思うんですけれども、引き続き、対応していただければなと思います。よろしくお願いします。
 
○藤本委員  1点だけなんですけど、25ページの保育士等処遇改善臨時特例交付金なんですけれども、これは、令和3年度だけの、令和2年度には項目にないように思うんですけれども、令和3年度だけのものでしょうか。確認をさせてください。
 
○こども支援課担当課長  そちらにつきましては、今回、令和3年度から国の制度でできたもので、令和3年度につきましては、せんだっては補正予算ですか、つけさせてもらった部分です。その制度が、今後も、保育士の処遇改善の部分の水準が続くということを前提に、来年の9月までですかね、そこまでは国で見ていただけるというところで、その後については、また別のメニューとなって続いていくというところで、令和4年度新しくできたものでございます。
 
○志田副委員長  1点だけなんですけど、まず令和4年度予算は鎌倉市政で、たしか過去最大の予算だったと思います。うまく国・県の補助金とかを使って、予算編成をしていただいたな、すばらしいなという感想をまず私は持っております。
 それで、やっぱり、いろんな影響がある中で、税収確保、市民税ですよね、確保というのに努めなきゃいけないですけど、世界の情勢だとかいろんなことがありますけれども、安定的にやっぱり税が入ってくるということは、持続可能な町をつくっていくことだと思っています。投資的経費というのが、やっぱりなかなか増やせない。今の現状の中で、国の予算でも、もうほとんどが社会保障というほうに大部分持っていかれてる。それは国も、地方自治体というか、市町村も一緒なんですけど、今後、吉田課長が、自分たちの地道な努力が結果として市民のためになる、それで、そのお考えの下に、投資的経費の今後の推移というのは、どのようにお考えなんですかね。
 
○財政課長  今後、投資的経費につきましては、市の重点事業に、どれだけ投資的な経費が含まれているかというところになると思うんですけれども、やはり、本庁舎整備もそうですけれども、学校の老朽化、そういったところにも対応しなければいけないですし、深沢地域の整備も、投資的経費になろうかと思います。そういったところのインフラを中心としたところから、未来への投資の部分に至るまで、今後、持続可能な鎌倉市をつくっていくというところでは、やはり投資的経費は、ある程度増えていく情勢になるのかなと考えております。
 
○志田副委員長  そういった意味でも、やっぱり今後とも、行財政改革をしっかりやっていっていただきたいなと思います。
 
○久坂委員長  質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは質疑を打ち切ります。御意見はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
 職員入れ替えのため、暫時休憩いたします。
               (13時56分休憩   13時58分再開)
 
○久坂委員長  再開いたします。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○久坂委員長  次に、継続費、債務負担行為、地方債、一時借入金及び歳出予算の流用について、一括して説明を願います。
 
○財政課長  令和4年度鎌倉市一般会計予算の継続費、債務負担行為、地方債、一時借入金及び歳出予算の流用について説明いたします。
 2月定例会議案集(その2)5ページ、議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算を御参照ください。
 第2条継続費は、12ページ第2表のとおりインクルーシブ公園改修事業について、複数年度継続で施工するため、設定しようとするものです。
 第3条債務負担行為は、13ページ第3表に記載の期間、限度額のとおり議会だより印刷業務事業費ほか77事業について、債務負担行為の設定をしようとするものです。
 第4条地方債は、歳入歳出予算で説明いたしました義務教育施設整備事業などの財源として20ページ第4表の金額と条件などにより、起債しようとするものです。
 第5条一時借入金は、借入限度額50億円の範囲内で、資金需要の集中する時期などに一時借入れができるようにしようとするものです。
 第6条歳出予算の流用は、歳出予算の各項に計上いたしました給料・職員手当等及び共済費について、職員の配置替えなどにより過不足が生じた場合、同一款内の各項相互間で流用を行い、弾力的な予算の執行を可能にしようとするものです。
 以上をもちまして、令和4年度鎌倉市一般会計予算の内容説明を終わります。
 
○久坂委員長  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 よろしいですか。質疑を打ち切ります。御意見はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
 職員退出のため、暫時休憩いたします。
               (14時00分休憩   14時04分再開)
 
○久坂委員長  再開いたします。
 ここで、理事者に対する質疑について、お諮りをしたいと思います。
 本日までの審査の過程において、理事者に対する質疑が出されております
 項目一覧は、ただいま、会議システムに配信しましたので御確認を願います。
 今、御覧いただいております項目について、取下げ、または変更等があればこちらで御協議を願いたいと思います。これでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、ただいまの項目について、理事者質疑を行うことを確認をいたします。
 なお、理事者質疑中、教育費でございますが、従前から理事者質疑については、教育費から行っておりますので、今回もそのとおり行うことでよろしいでしょうか。
 まず順番について確認をしてから、出席者について申し上げます。
 また、その項目の質疑については、教育長のみ出席を求めることでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、来る3月14日はただいま確認した項目について質疑のため、冒頭から理事者の出席を求めることにいたしたいと思います。
 それでは、以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
 なお、再開の日時は、来る3月14日月曜日、午前9時30分でありますので、よろしくお願いいたします。
 これで本日の一般会計予算等審査特別委員会を散会いたします。お疲れさまでした。
 以上で本日は散会した。

 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和4年(2022年)3月11日

             令和4年度鎌倉市一般会計
             予算等審査特別委員長

                     委 員