令和 4年市民環境常任委員会
2月24日
○議事日程  

市民環境常任委員会会議録
〇日時
令和4年(2022年)2月24日(木)9時30分開会16時49分閉会(会議時間5時間05分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
児玉委員長、くりはら副委員長、くり林、井上、日向、久坂の各委員
〇理事者側出席者
齋藤(和)市民防災部長、曽根市民防災部次長兼地域のつながり課長、末次市民防災部次長兼総合防災課担当課長、廣川市民生活部次長兼大河ドラマ担当担当課長、下平防災部次長兼深沢支所長、森迫総合防災課担当課長、鷲尾観光課長、田邊商工課長、若林市民課長、小澤大船支所長、石黒市民健康課長、菊池新型コロナウイルスワクチン接種担当担当課長、能條環境部長、?橋(謙)環境部次長兼環境政策課長、不破環境部次長兼ごみ減量対策課長、谷川(克)環境部次長兼環境センター担当課長、月花環境施設課長、牧野環境保全課長、松井環境センター担当課長、脇環境センター担当課長、?木(守)消防長、秋元(弘)消防本部次長兼消防総務課長、田中(正)鎌倉消防署長、佐藤(明)大船消防署長、高橋(浩)警防救急課長、秋元(正)指令情報課長
〇議会事務局出席者
服部局長、岩原議事調査課課長補佐、喜安担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第77号鎌倉市消防団員の定員、任用、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
2 議案第100号鎌倉市消防団員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち消防本部所管部分
4 議案第79号令和3年度鎌倉市一般会計補正予算(第15号)のうち市民防災部所管部分
5 報告事項
(1)大河ドラマへの取組状況について
(2)鎌倉市国土強靭化地域計画の策定状況について
(3)防災対策の取組状況について
(4)新型コロナウイルスに係る対応状況について
6 議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち市民防災部所管部分
7 陳情第38号山ノ内交番の統合(廃止)計画見直しについての陳情
〇 陳情第31号山ノ内交番の存続を求める意見書の提出についての陳情
〇 陳情第37号JR北鎌倉駅前の山ノ内交番の存続を求める意見書提出についての陳情
8 報告事項
(1)第3期鎌倉市環境基本計画改訂素案及び鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画(区域施策編)改訂素案について
(2)ごみ処理施策の進捗状況について
9 議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち環境部所管部分
10 その他
(1)防災に関する情報提供の拡充について
(2)継続審査案件について
(3)次回委員会の開催について
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  ただいまより、市民環境常任委員会を開会いたします。
 会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。くりはらえりこ副委員長にお願いいたします。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  本日の審査日程の確認です。
 新型コロナウイルス感染拡大防止対策について。
 委員会における新型コロナウイルス感染拡大防止対策につきましては、先例のとおり実施したいと考えております。なお、傍聴については、先例において、議会全員協議会室においては傍聴を4名までとし、それ以上の希望者がいる場合には議会ロビー等での傍聴を案内すること。入室時にマスクを着用していただくとともに発熱や体調不良の場合は傍聴自粛をお願いすること。来庁時に検温し、37.5度未満の場合に入室許可とすること。また、1月26日開催の議会運営委員会において、常時、窓及び扉を開放した状態で審査を行うこと。ただし、窓の開放については気温などを考慮し、休憩中にとどめるなど適宜行うこととするとともに、併せて空気清浄器を設置すること。執行部、事務局職員及び請願・陳情の趣旨説明者の発言は着席したまま行うことが確認されておりますので、このとおり実施することを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  新年度議案に係る予備審査について、本日の審査中、新年度議案に係る予備審査に当たっては、1月26日開催の議会運営委員会において、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一委員の質疑が20分以上続いている場合に委員長から注意を促し、30分以上続いている場合には、委員長から改めて注意を促すことが確認されております。また、付託先の予算特別委員会に各会派から委員が選出されていることを考慮し、効率的な委員会運営に御協力いただくようお願いいたします。
 このことについて、確認よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○児玉委員長  所管外職員の入室について、事務局からお願いいたします。
 
○事務局  日程第5報告事項(4)新型コロナウイルスに係る対応状況については、所管外職員として市民健康課職員及び新型コロナウイルスワクチン接種担当職員が入室することについて、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○児玉委員長  今の件、確認よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○児玉委員長  確認しました。
 
○久坂委員  日程第7の陳情第38号の山ノ内交番なんですけれども、先の12月定例会におきまして、継続審査要求を出しております陳情第31号と第37号も併せて審査に付したいと思っております。皆さんにお取り計らいをお願いいたします。
 
○児玉委員長  ただいまの御意見に対して、皆さんどうでしょうか。陳情第31号及び陳情第37号の審査を日程に追加するということですが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、確認しました。
 続きまして、高木消防長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○高木消防長  本日、予防課長が病気のため欠席しておりますことを御報告させていただきます。
 
○児玉委員長  今の件、確認よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 委員会において、管理職職員が出席できない場合、通常は質疑に対して上位の職の職員が答弁いたしますが、答弁の内容によっては実務に詳しい課長補佐または担当係長の答弁を認めることを各委員会の運営に委ねる旨、1月26日開催の議会運営委員会において確認されておりますので、そのような申出があった場合には、改めてお諮りしたいと思います。それでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 はい、それでは日程に入ります。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第1「議案第77号鎌倉市消防団員の定員、任用、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  議案第77号鎌倉市消防団員の定員、任用、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。
 議案集(その1)の55ページから56ページを御覧ください。
 全国的に消防団員数が減少している状況において、消防団員の入団促進を期する目的から、第3条第1項中の消防団員の入団時における年齢制限の上限を撤廃します。
 また、消防団員の懲戒処分の手続について、円滑な手続を期する目的から鎌倉市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の規定を準用するよう、第7条の次に新たに条文を追加します。
 施行期日は、懲戒処分の手続に係る改正規定については公布の日から、年齢上限の撤廃に係る改正規定については令和4年4月1日からとします。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
 
○日向委員  今回、年齢の上限の撤廃ということなのですけれども、現状、平均年齢というのは大体何歳ぐらいになっているのか、お伺いします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  消防団員の現在の平均年齢については約44.8歳ということで、これは令和3年4月1日現在の平均年齢ということになります。
 
○日向委員  そうしますと、その45歳、ずっと長くやられている方もたくさんいらっしゃると思うんですけれども、この45歳というのを超えても新しくやりたいというような、そういった声もあるという認識でよろしいでしょうか。
 
○秋元(弘)消防本部次長  過去に45歳を超えた方の希望というのもありました。その当時につきましては年齢制限という条項を設けておりましたので、断念していただくような形を取りましたけれども。
 
○井上委員  今現在の鎌倉市の団員の数と、あと女性団員の数をお願いします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  令和4年1月1日現在で、団員については条例定数440名中406名ということになっております。それと、女性団員につきましては6名が入団しております。
 
○井上委員  私も妊娠中とか子育て、小さい子供がいると火事とかがすごく心配で、どうやったら逃げられるのかとか、そういう知識みたいなのが欲しいなと思っていて、そういう女性団員が増えたらいいなと思うんですけれども、女性団員が増えるための周知とか、今後されたらどうかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○秋元(弘)消防本部次長  ただいまの女性団員の今後の周知ということなんですけれども、現在6名おります。それで団員の募集につきましては、男性、女性も含めまして年間を通じて募集しているところです。昨年は、「広報かまくら」に消防団員の募集という形で2面、3面を使って大きく掲載させていただきました。それによって、女性団員が1名入団されたという実績もあります。今後も、その辺のところの広報媒体を通じて募集について活動していきたいと思っています。
 
○井上委員  何となく女性は団員になれるのかなみたいなイメージがあるので、もう少し周知して女性も増えるような取組をしていただけたらと思います。
 
○久坂委員  私も消防団員の拡充についての視点で引き続きの質問になるんですけれども、やはりなかなかお仕事、この地域で活動しながら、なおかつ仕事をして消防団員をやっていただくというのは、本当に人材を見つけるのは難しいかなと思っているんですけれども。一方、地域の防災の視点で、いろいろ活動してくださっている方も鎌倉市内にはたくさんいるんですが、その他部門との連携によって、そういった地域で活動している方を市役所の他部門から御紹介いただいて、消防団員どうですかみたいなリクルーティングをするですとか、そういった地域で活動する方のリクルートというか、そういった勧誘についてはどういうふうになっているんですか。現状をお伺いしたいと思います。
 
○秋元(弘)消防本部次長  ただいまの消防団員の確保についてということですけれども、現在のところ、地域の各地区の分団長さんを通じて地域の町内会・自治会等に話を持って行って、その辺の話を、勧誘についての話をしているところです。それと、先ほども申したとおり、あらゆるSNS等媒体を使って周知をしているところが現在のところですけれども、やはり委員がおっしゃるとおり、消防団員も年々状況が変わってきまして、サラリーマン団員の方も多くなってきているところが現状です。そういった中で団員相互の中で次を担う人たちを確保していただくということで、一応消防団の中で、その辺のところの御尽力をいただいているところが現状です。
 
○久坂委員  おっしゃってくださったとおりで、各消防団に勧誘をお願いしているのが割と主力で、もちろん広報ですとか、そういった努力もしていただいているんだけれども、主力は各消防団の方が探しているというところで限界があるとおっしゃっているところもあるんですね。ですので、鎌倉市内の地域で活動している方を、例えば地域のつながり課とか、いろいろ市民活動があるんですけれども、また地域の防災活動をしているときに、ぜひ消防団の活動を御紹介いただいて、そういったところから人材を見つけるとか、そういった取組についてはやっていただきたいなと思っているんですが、いかがですか。
 
○秋元(弘)消防本部次長  今の御紹介いただいたとおり、いろいろな分野で、そういった働きかけができるように今後研究していきたいと思います。
 
○久坂委員  あと、もう一つが、サラリーマンをしている方が結構増えている中で、十数年前からそういった、普通に働いている方の勤務条件に配慮しながら、消防団員の活動をどうするかということは課題としてあったわけなんですけれども、そういったことへの配慮というのはどうなっているんですか。
 
○秋元(弘)消防本部次長  今、御質問のサラリーマンの団員の方への配慮という形になると思うんですけれども、通常は仕事、どちらかというと昔から自営業の方の団員さんが多かったというのが現状です。そこの中で、形態も、入ってくる人たちも変わってきたというのが現実ですけれども、実際に仕事に行っている間、勤務場所等にもよりますけれども、そこの中でも各分団の中で参集できる人間、そういった方たちを活用して災害活動に従事しているというところが現状です。
 
○久坂委員  分かりました。いろんな手を尽くして、なるべく充足率を高めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 
○くりはら副委員長  この消防団員の定員なんですが、これ、例えば人口の動向とか、そういったもので、これが本当に適正なのかというような見直しというのは何年かに一遍行っているか、お伺いします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  定員の見直しという御質問ですけれども、定期的にその辺のところの人数の見直しというよりは、どちらかというと、そこの分団の中で、例えば団長が替わられたときとか体制が大きく変わったときに、その辺の人数ですとか補充、その辺のところに若干の変動もあると思うんですけれども、大きいその辺の見直しというのは特にしておりません。
 ただ、今、委員の御指摘のとおり、今後その辺の団員が少なくなっていく中で、今ある分団の数、こういったものも今後検討していかなければいけない時期なのかなとは感じておるところです。
 
○くりはら副委員長  全く逆転の発想で、例えばですが、全市民が全分団員というような発想というのはできないものかなと思うところなんですが。といいますのも、いろんな事情があって実際に火災のときに参加できない方というのもある中で、しかしふだんからの意識醸成というのか、火災予防というものも含めて、市民周知も含めて、何かそういう発想はないかなというところも思うんですが、これ、いかがかとお伺いしたいのと。あと、そういった形になると、例えばですね、出費が増えるんだとか、そういうような状況があるのかどうかお伺いします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  今、委員御質問の消防団員も全市民がなれればいいのかなというような、その辺の大きく解釈した話だと思うんですけれども、基本的には消防団員というのは非常勤の公務員ということで、職業を持つ中でも、そういった常備消防と一緒に災害に対応していくという活動をしているところです。大規模災害とか起きた場合には、確かに通常の火災ですと、火災のとき来られない、その辺ほかの仕事があって来られないということもありますけど、大規模災害のときに消防団の力というのは非常に大きくなっているところです。全て消防団に入団というよりも、地域防災を担うのであれば、そういった自主防災組織ですとか、市を挙げてのその辺の防災対策ということになると思いますので、消防団員を全部にというとなかなか難しいところがあるのかなと思います。今のところ、その辺のところは特に。
 それと、あと団員の活動につきましては、各団員に対して年間の報酬ですとか、出動に対する対価、出動手当、報酬というのを、こういったものを出しているところでございます。
 
○くりはら副委員長  分かりました。やはり防災との連携という防災分野、消防分野で連携していくことも今後必要になってくるのだなと、今より一層という意味です。ですので、ぜひとも火災が増えないよう周知しながら、市民の方に消防団員になっていただくという機会を、どこかで、またつくっていただくということも必要だなと。例えば防災イベント、そこに消防も一緒になって関わっていただくとか、そうやって周知もしていただけたらなと思います。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑ありませんでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 次に、委員間討議の実施について御協議願います。
                  (「なし」の声あり)
 委員間討議を実施しないことを確認しました。
 ほかに御意見はございませんでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第77号鎌倉市消防団員の定員、任用、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員  挙 手)
 総員挙手により、議案第77号は原案のとおり可決されました。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして、日程第2「議案第100号鎌倉市消防団員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  議案第100号鎌倉市消防団員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。
 議案集(その2)の59ページから60ページを御覧ください。
 まず、改正の趣旨について説明します。令和3年4月に総務省消防庁から発出された消防団員の報酬等の基準の策定等についての通知に準じて、消防団員の処遇改善を図るため、消防団員の出動に対する対価を費用弁償から報酬へ変更するとともに、年度ごとに支払う報酬金額を引き上げ、その支給方法等について規定の整備を行うものです。
 改正後の第2条では、第1項で年度ごとに支払う報酬について規定し、第2項ではこれまで費用弁償としていた出動に対する対価を報酬として支払う旨及びその報酬金額については別表第2に定めることとする旨を規定します。
 第3条の改正では、改正後の第2条に出動報酬を規定したことに伴い、出動に係る費用弁償を規定した第2項を削除するとともに、団員が職務のために市外へ旅行したときの旅費として、鎌倉市旅費支給条例を準用する旨の規定の整備を行います。
 第4条の改正では、第1項で年度報酬の支給方法、第2項で出動報酬及び費用弁償の支給方法について規定します。
 別表第1の改正では、年度報酬額の引上げを行い、団長は「7万9800円」を「9万4200円」に、副団長は「6万6600円」を「7万8600円」に、本団部長及び分団長は「5万1600円」を「6万600円」に、副分団長は「4万2000円」を「4万9800円」に、部長は「3万6600円」を「4万3200円」に、班長は「3万2400円」を「3万8400円」に、団員は「3万1200円」を「3万6600円」に、それぞれ改めます。
 別表第2の改正では、出動報酬について日額支給とするとともに、報酬額の引上げ等を行い、火災、水災その他の災害による出動で3時間未満の出動をした場合は「2,800円」を「4,000円」に、3時間以上の出動をした場合は「5,200円」を「8,000円」にそれぞれ改め、訓練または臨時の業務による出動は、3時間未満の出動をした場合を「1,600円」、3時間以上の出動をした場合を「2,700円」としていたものについて、時間的な区分をなくし「3,500円」とするよう改めます。
 施行期日は、令和4年4月1日からとします。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
 
○久坂委員  この報酬につきましては、本当にボランティア並みのところでやっていただいていると思っているんですけれども、この金額というのは何か国のほうから示された中で組み立てたものなのか、それとも団員から御意見をいただいた中で組立てをされたのか、そこら辺のところをお伺いします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  ただいまの報酬額の改定の基準となるものですけれども、これについては総務省消防庁から消防団員の処遇に関する検討委員会というのを令和2年に開いておりまして、それに基づいて消防団員の報酬等の基準の策定ということで、最低基準となる団員の報酬額を国が一応3万6500円という形で定めました。これについては、全国の消防団員、各市町で、それぞれ金額が異なっているというのが現状です。そこの中で、国で一定の基準を示していただき、今回それに基づいて鎌倉市の最低団員の金額を3万6600円ということで、ここ100円プラスしております。これにつきましては、団員さんがもし年度途中で退団した場合に、12か月を月割りにした場合に12で割れる金額にということで3万6600円という割り切れる金額での基準に基づく金額を設定しました。
 それに伴いまして、各それ以上の班長、部長、分団長等、それぞれの方たちの基本となる従来の金額に対して、最低額の団員の上げ率が117%アップしていますので、各階級ごとに同じ上げ率ということでアップさせまして、その金額を提示させていただいています。
 
○久坂委員  分かりました。確認させていただきまして、本当に大変な活動ですので、なるべく、先ほどの団員の確保という話にも多少はつながるんですけれども、そこら辺のところをおもんぱかっていただいたのかと思って確認させていただきました。さらなる拡充が今後とも示される中で、できればいいなと思っておりますけれども、これはここで言っても仕方がない、国への話だと思っておりますが、できれば、そのように国のほうにも働きかけていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑ありませんでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 本件、予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第3「議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち消防本部所管部分」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○秋元(弘)消防本部次長  議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち第50款消防費の内容について説明いたします。
 令和4年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書の138ページを、令和4年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明の333ページから343ページを御覧ください。
 第50款、第5項消防費、第5目常備消防費は24億4020万8000円で、消防運営事業に係る経費は新採用消防職員の初任研修に係る研修旅費及び負担金、各署所光熱水費、職員貸与被服費、職員福利厚生に係る事業委託料、寝具類賃借料などを。消防施設管理事業に係る経費は消防本部庁舎のほか各署所の維持修繕料、庁舎清掃管理業務委託料などを。警防活動事業に係る経費は警防活動用消耗品費、消防車両の燃料費、車両修繕料、任意保険料などを。救急活動事業に係る経費は救急活動用消耗品費、医薬材料費、救急車搭載機器点検委託料、AEDや活動支援用ロボットスーツ賃借料、救急講習用資機材備品購入費、救急救命士養成研修負担金などを。指令活動事業に係る経費は高機能消防指令センター維持管理運用に要する備品修繕料、指令専用回線等電信料、保守点検委託料、高機能消防指令センター更新基本設計業務委託料、携帯型移動局無線装置備品購入費などを。予防活動事業に係る経費は火災原因調査、火災予防運動用消耗品費、神奈川県消防学校専科教育負担金などを。職員給与費は消防本部、鎌倉消防署、大船消防署の職員の人件費を。会計年度任用職員給与費は消防総務課の会計年度事務補助職員の人件費を計上いたしました。
 予算説明書は138ページから141ページにかけまして、第10目非常備消防費は8582万1000円で、消防団運営事業に係る経費は消防団員の報酬、退職報償金、消防団活動用消耗品費、分団器具置場や車両の修繕料、本団及び分団維持費交付金などを計上しました。
 予算説明書は140ページ、第15目消防施設費は1億3959万5000円で、消火栓管理事業に係る経費は消火栓の路面焼付表示委託料、水道事業者との協定に基づく消火栓維持管理等補償料を。車両購入事業に係る経費は高規格救急自動車、小型動力ポンプ付積載車、消防ポンプ自動車、災害対応多目的車の購入費などを計上しました。以上、第50款消防費の合計は26億6562万4000円であります。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明の御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  指令活動事業の高機能消防指令センター更新基本設計業務委託料についてなんですけれども、更新というのは何年に1回で、いつなのかというのと、その更新の金額は大体幾らぐらいなのかをお願いします。
 
○秋元(正)司令情報課長  ただいまの御質問ですが、更新時期につきましては、機器の寿命等もありましておおむね10年を目安としております。現在の高機能指令センターは平成27年4月から運用開始しておりますので、令和6年度の3月31日で10年を満了いたします。
 また、費用につきましては、前回平成27年のときには高機能指令センター全て移転と、あと消防無線等のデジタル化等ありましたので11億円ほどかかっておりますが、指令センター、無線と別にいたしますと約6億円ぐらいを予定しております。
 
○日向委員  会派で予算の委員が出ているんですけれども、1点だけ御質問させてください。
 AEDのところなんですけれども、私も以前からお伺いしているんですけれども、設置場所は令和3年度と変わってないのかなとは思うんですけれども、これ実際に建物内にあったりとか夜間とかで、要は場所としてはそこの建物にあるけど、実際そういったときに、例えば鍵が開いてないので建物に入れなくなってしまったりとかで使えないとか、もちろん盗難とかそういったおそれもあるので常に外に出すというのはあれなのかもしれないけれども、いざ使いたいときに、その建物の中に入ってしまっていて使えないというようなこともあるのかなと思うんですけれども、その辺は何か工夫とかというのはされたりしていますでしょうか。
 
○高橋(浩)警防救急課長  今、委員から御質問のありましたAEDの設置場所、施錠等あって常時使えないという御質問だと思うんですが、そういったことも懸念されますので、消防本部として24時間、今はコロナ禍で24時間営業していないコンビニエンスストアとかもあると思うんですけれども、コンビニエンスストアに設置することで、常時、夜間等も含めてAEDを使用できるような環境づくりをしているところです。
 
○日向委員  そのコンビニエンスストア内59台ということなんですけれども、これは市内全部ではないと思うんです。今後も広げていくとか、そういった考えはあるのでしょうか。
 
○高橋(浩)警防救急課長  今、御質問いただきましたコンビニエンスストア全店ではないのではないかという御質問なんですが、湘南鎌倉総合病院内にあるコンビニエンスストアと、あと江ノ電の鎌倉駅にあるコンビニエンスストア、それともう1店舗、店舗の売場面積の関係で設置できていないコンビニエンスストアがあるんですけれども、それ以外のところの54店舗につきましては全て今、設置が完了している状態です。
 それ以外、59台を一応予算で契約しているんですけれども、それ以外の5台につきましては、常時消防車両に積載しまして、管内を巡回する際ですとか、そういったときに、何かあったときに使えるように車両のほうに積載しているところです。
 
○日向委員  分かりました。ありがとうございます。ここにあると言われても、なかなか使えないというのがあったりすると、取りに行っても使えなかったというのがあったら困りますし、現状もコロナ禍でAEDを使うのもちょっと低下してきていると言われていますので、その辺はあるんでしょうけれども、ぜひそういった対策というのを、せっかく準備していただいているというのがありますので、有効に活用できるような形にしていっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○くりはら副委員長  今回、2年ちょっとコロナ禍において非常にストレスがたまっている状況が消防の関連でもあるんじゃないかなというところを心配しております。というのも、とにかく日々危険なお仕事をされたり、それからコロナ禍においての感染症予防のことの本当に緊迫した状況が、日々目の前で起こっているような状況、それを見聞きするというようなことで、私自身は職員のメンタルの部分とかが大丈夫かなと、個人的に心配しているものでございます。
 そういったことに関して、このコロナ禍の対策、何かメンタル的なところのケアというようなものをお考えになったような予算というのはどこかに入っていますでしょうか。
 
○秋元(弘)消防本部次長  ただいまの職員の研修等に含む予算というところですけれども、消防運営事業の中の第8節に職員研修講師謝礼ということで研修を、どのような形の研修を設けるか、今後その内容については詰めていくところですけれども、実際にメンタルも含めて、そういった職員の研修。令和2年、3年と十分な研修ができていなかったのが実際のところです。委員、御指摘のその辺の職員の健康管理、メンタル含めて重要なことだと感じております。令和4年につきましては、この研修が実際にできるような形で進めていきたいとは思っております。
 
○くりはら副委員長  平時と、今、違うなというのは社会現象を見ていても感じるところですので、職員あってのこと、消防隊員の皆さんあってのこと、市民の安全に影響を与えるというようなことがあってはいけませんので、お体のことも、それからメンタルのことも、そして、それを、今、研修費の中にというのでは、ちょっとこれ額が少ないのではないかと私自身心配しているところでもあります。ですので、その辺のところは今後しっかりと考えておいていただきたいなということを申し上げておきます。
 
○秋元(弘)消防本部次長  今、委員御指摘の実際の、現在のところの状況ということですけれども、災害、救急活動も含めまして、現場から帰って来ましたら、そこの中の出張所、隊長さんも含めて、そういった出来事に対しての反省会、そういった話合いを、コミュニケーションの場を設けまして、それぞれ隊員の思っているところとか、そういったものを意見として出す、気持ちを出すということで、ある程度コミュニケーションを図る。また、管理職のほうから各職員に対して個別に面談等を行ったりした中で、そういったところの少しでも緩和できるような形、そういったものは現在取っているところです。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑ありますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 本件、予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
 では、消防本部職員の退出、市民防災部職員入室のため休憩といたします。
              (10時11分休憩   10時14分再開)
 
○児玉委員長  では、再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第4「議案第79号令和3年度鎌倉市一般会計補正予算(第15号)のうち市民防災部所管部分」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○曽根市民防災部次長  日程第4議案第79号令和3年度鎌倉市一般会計補正予算(第15号)のうち市民防災部所管部分について説明いたします。
 令和3年度鎌倉市補正予算に関する説明書、一般会計補正予算(第15号)の10ページを御覧ください。
 第10款総務費、第15項第5目戸籍住民基本台帳費は1307万3000円の増額で、戸籍・住基一般事務は引越しワンストップサービス実施に向けて、住民記録システムを改修する委託料を追加するものです。なお、令和4年度までに事業を実施するため予算の繰越しを行います。
 次に、歳入について説明いたします。
 戻りまして、補正予算に関する説明書は6ページを御覧ください。
 第55款国庫支出金、第10項国庫補助金、第5目総務費補助金は1307万2000円の増額で、引越しワンストップサービス対応に係る社会保障・税番号制度システム整備費補助金の追加を行うものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認しました。
 では、質疑を打ち切ります。
 本件、総務常任委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして、日程第5報告事項(1)「大河ドラマへの取組状況について」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○廣川市民防災部次長  日程第5報告事項(1)大河ドラマへの取組状況について説明いたします。
 12月市議会定例会の本委員会において報告いたしました大河ドラマへの取組につきまして、その後の取組状況を報告いたします。
 本市では、令和4年1月9日から放送を開始した大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について、市内商工業者等と協働して事業を推進するべく、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会にて事業を進めているところです。
 協議会として進めてきた取組について、具体的に説明いたします。資料1ページを御覧ください。
 1、「鎌倉殿・13人」のゆかりの地の紹介につきましては、鎌倉市教育委員会の協力もいただき、21か所のゆかりの地を選定し、その周知を行っているところです。
 ?「鎌倉殿・13人」の重臣ゆかりの地案内板では、既存の案内板等に大河ドラマとの関連を紹介する説明板を設置いたしました。
 次に、?「鎌倉殿・13人」の重臣ゆかりの地周遊マップは、ゆかりの地の紹介とそれらをめぐる5つのコースを掲載し、観光案内所などで配布を行っており好評をいただいています。
 次に、?鎌倉駅前交番横サイン板案内図は、鎌倉駅東口の交番横にある既存案内板にゆかりの地の紹介及び案内マップを掲出しました。
 次に、?のぼり旗としまして、NHK公式ロゴを使用し、北条義時、源頼朝など鎌倉市ゆかりの人物名を掲載した旗を作製し、ゆかりの地や公共施設等に掲出いたしました。
 次に、?JR鎌倉駅東口改札上懸垂幕は鎌倉駅の御協力をいただき、改札上に懸垂幕を掲出しました。
 次に、?シンポジウム「北条義時とその時代―伊豆から鎌倉へ―」は、鎌倉国宝館、鎌倉歴史文化交流館と共催で2月5日に実施したもので、鎌倉歴史文化交流館の学芸員及び伊豆の国市から文化財調査員を講師として招き、伊豆から鎌倉へと活動の場所を移した北条氏について講演いただきました。
 次に、資料2ページに移りまして、?大河ドラマ館発ガイドツアーは、大河ドラマ館開館期間中の土曜・日曜・祝日に大河ドラマ館を出発地とするゆかりの地を巡るツアーをNPO法人ガイド協会様と協働で実施するものです。
 次に、2、大河ドラマ館の周知につきましては、3月1日の大河ドラマ館開館に向けて準備を進めております内容を説明いたします。
 ?チラシにつきましては第一弾として作成したもので、令和3年12月下旬から配布いたしました。
 次に、?入場券ですが、大河ドラマ館入場券は、感染症対策等のため日時指定制及び定員制を取っております。1月20日よりオンライン販売を開始し、2月からは市内協力店舗で紙の実券も販売しております。
 次に、資料3ページに移りまして、?チラシにつきましては、第二弾として、?よりも詳しい案内を載せたもので2月半ばより配布を開始しております。
 次に、?ポスターにつきましては、今回、全国でも大変珍しい取組として、ARポスターを作成しました。ポスターに掲載したQRコードをスマートフォン等で読み取り、起動したカメラをポスターにかざすことでAR体験をお楽しみいただけるものとなっております。ぜひ多くの方にお楽しみいただければと考えております。
 次に、?イメージ図につきましては大河ドラマ館の館内のイメージ図となります。衣装や小道具、オリジナル映像の上映など、来館いただいた方に楽しんでいただけるものとなるよう準備を進めている状況となります。
 次に、?公式ツイッターにつきましては、令和3年12月20日にアカウントを開設し、日々更新を行った結果、開設から1か月半程度でフォロワーが1万人を超えました。引き続き積極的な情報発信に努めてまいります。
 次に、3、ホームページにつきましては、情報発信のためのホームページを制作し、運用しております。
 ?大河ドラマ館公式サイトにつきましては、大河ドラマ館の基本情報や入場券販売情報などを掲載しております。
 次に、?鎌倉観光公式ガイド特設サイトにつきましては、鎌倉市と鎌倉市観光協会が運営する鎌倉観光公式ガイドに大河ドラマ関連情報を発信するための特設サイトを開設したもので、大河ドラマに登場する13人の重臣やそのゆかりの地を紹介しており、既存の観光地のページとリンクさせることで見る方の利便性を高め、来訪につなげたいと考えております。
 次に、資料4ページを御覧ください。
 4、その他につきましては、これまでのその他の活動になります。
 ?毎日ムックNewsがわかる特別編「北条義時と鎌倉がわかる」は、大河ドラマ放送の機会を鎌倉の子供たちに自分たちの住む鎌倉の歴史に触れる契機としていただきたいとの考えから、市内の小学校・中学校の生徒全員に北条義時と鎌倉幕府を分かりやすく書いた冊子を鎌倉商工会議所様と共同で配布いたしました。
 次に、?スペシャルコンサートにつきましては、昨日、鎌倉芸術館にて開催いたしました。大ホール会場1500席に対して、感染症対策として一席開けた配置とし、513名の方にお楽しみいただきました。
 最後に、5、市としての取組につきましては、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会とは別に実施した市としての取組となります。
 ?フェリス女学院大学との包括連携協定につきましては、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を契機とした、北条氏を中軸とした新たな鎌倉時代の歴史認識の掘り起こしにかかる学術連携について、フェリス女学院大学からお申出をいただき、協定を締結することとなりました。
 最初の取組としまして、日本語日本文学科中世文学ゼミから、「鎌倉殿の13人」登場人物22人についてその生涯、文化事績、史跡をイラストとともにまとめた「鎌倉殿・人物ガイドブック」を御提供いただきました。今後、教育の分野を中心に連携の取組を進めてまいります。
 次に、?トッパン・フォームズからの北条双六絵巻の寄贈は、トッパン・フォームズ株式会社から文化貢献活動の一環として企画・制作された絵巻の寄贈を受けたものです。本絵巻は、トッパン・フォームズ株式会社の高精細デジタル長尺印刷技術を用い、北条氏150年の歴史的足跡をすごろく形式で絵巻化したものです。こちらについても教育委員会での活用について進めてまいります。
 次に、?鎌倉市人流データ可視化等は、鎌倉市内の観光施設等において、人の流れや滞留の状況を把握するためのデータを取得し、大河ドラマゆかりの地等の新たに注目される史跡等情報とともに特設Webサイトにおいて発信することで、観光客の来訪場所や時間の分散化を促し、オーバーツーリズムの解消を目的として実施するものです。公募型プロポーザル方式により事業者選定を行い、現在、契約に向けて手続を進めているところです。
 最後に、教育委員会の所管となりますが、関連する取組について御紹介いたします。
 鎌倉国宝館及び鎌倉歴史文化交流館において、大河ドラマの主人公である北条義時や北条氏を中心とする特別展示や講座を両館の連携で開催しています。大河ドラマ館オープンの令和4年3月1日から令和5年3月31日までの間は、大河ドラマ館の利用者は大河ドラマ館パンフレットの提示で両館へ各1回無料で入場いただけます。
 また併せて、北条義時ゆかりの史跡地の整備などの公開活用も推進されており、特に史跡北条義時法華堂跡では、ARアプリを湘南工科大学と協働で開発し、御堂の外観及び内部の復元モデルを現地で鑑賞できるような体験も本年1月から行われています。今後も、このたびの大河ドラマの放送の機会が鎌倉市民をはじめ多くの皆様にとって、鎌倉の新たな魅力や歴史認識が広がる好機となるよう事業に取り組んでいきたいと考えています。
 以上で報告を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  チケットが1月20日からオンラインが始まったということで、チケットの今現在の売行きだったりとか、あと市民の反応だったりとかはいかがなものなのかを伺います。
 
○廣川市民防災部次長  チケットの現在の前売り状況でございますが、前売りが大人は69枚、子供が3枚ということで、予約状況としては372件の予約をいただいております。現状、前売り状況はあまり多くはないのですが、例年、運営事業を行っている事業者等の確認の中では、前売り自体はなかなか売れないものだと聞いております。特に今回、日時指定ということで30分枠の指定をしていることによって、実際に開館が進まないと、なかなか前売り券については進まないというような話では聞いておるところでございます。
 一方、市内の事業者等からも、実際にチケット等の販売について、どこに売っているんだというお声を多くいただいておりますので、今後、実際に3月1日の開館をした後に、多くの方に御来館をいただけるのではないかと、私どもとしては考えているところではございます。
 
○井上委員  確認なんですけど、鎌倉市民の大河ドラマ館の無料デーみたいなものはどのような感じになっているのかと、あと大河ドラマ館に行くと、歴史文化交流館と国宝館が各1回無料になるというのが3月31日までと見たんですけど、その後は無料にはならずに、そういうセット売りみたいなものはしてないんですか。
 
○廣川市民防災部次長  大河ドラマ館の開館につきましては、3月1日から翌年の1月9日までとしております。大河ドラマ館に入ったときにチラシを差し上げる予定でおります。このチラシを入場券代わりにいたしまして、国宝館、それから歴史文化交流館に1回入場ができるというものです。これにつきましては、市民、市外の方についても対象となるところではございます。市民の方については無料にすることで、教育委員会の中で、今、たしか検討している状況であると聞いていますが、すみません、そこは教育委員会の部分ですので、少し発言を控えさせていただければと思います。
 それは、当分の間としては3月31日まで、そちらは有効というような形でのチラシの配布方法になっているという状況でございます。
 市民の無料デーにつきましては、現在、いつ頃に行うかというところも含めて検討しているところでございますので、市民の方にも御入館をいただけるような仕組みというのを考えてまいりたいと思っているところでございます。
 
○日向委員  ?の鎌倉市の人流データの可視化のところです。プロポーザルの選考結果で、結果が書いてあるんですけれども、これネットに載っていたんですけれども、この中で、先ほどもおっしゃっていたんですけど、オーバーツーリズムのところで、この講評でも、オーバーツーリズムの解消等を目指すための将来構想の提案というのがあったという、これを評価したということなんですけれども、これ、具体的にどういった内容だったかというのを教えていただけますか。
 
○廣川市民防災部次長  現状、今回の人流データの可視化等につきましては、現状その場所がどの程度混んでいるかというのを表すために、今、進めているところでございます。
 今後、例えばなんですが、今ここが混んでいるのでA地点からB地点に行くよりも、B地点からA地点に行ったほうが混まずに行けるというようなところ、ここをAI処理した形の中で御提案ができるような仕組みという部分についても、今後、検討していくというところの提案をいただいております。
 出発時間を、例えば3時に出発して東京都内等に帰る。だったらば、今、混んでいるので、実際には6時ぐらいから出発しても家に帰る時間はそんなに変わらないよというようなことになれば、そこがうまくつながれば、鎌倉市内で夕飯を食べていただいて消費喚起につながるというようなところに、何とかもっていきたいというのが将来的な構想でございます。この辺りをうまくまとめることによって渋滞の回避と、プラスしまして観光の消費拡大というところにつながるんではないかということで進めているという状況でございます。
 
○日向委員  ほんとすごくAIを使って、そうやって観光ができるようになって、多分それ事前にある程度把握できたりとかということになってくるのかなと思うんですけれども、その将来的というお話で御提案いただいた中ではあるとは思うんですけれども、市としては、すぐデータを取ったりするのは難しいとは思うんですけれども、どのぐらいを目途にというのがもしあれば、なければあれなんですけれども、その辺も含めて。例えば提案している中で、その提案者から、もちろんそういったものをやりたいというのが出てきたと思うんですけど、それがじゃあいつできるかというのも含めてではないといけないと思うので、そこら辺はどのようにお考えでしょうか。
 
○廣川市民防災部次長  仕組み的には、ある程度のデータが蓄積できればできる仕組みというもの、例えば車であれば、既にグーグルであったりとか他のメーカーさんのやつでもできたりするものもございます。それが、これを人流にすることによって、どの程度データが集まらないとできないのかというところの部分についてになろうかと思っています。この辺りは事業者とも今後詰めていかないと、実際に予算の御提案をするところまで伺えるかという具体的な日程というか時期までは、ちょっとまだ詰め切れておりませんので、この辺りは課題だと思っているところではございます。
 
○日向委員  なかなかデータの蓄積というのが必要になってくる部分だと思うんですけれども、そうやって将来的な像が市としても見えているという中ではありますし、本当に混雑している、していないではなくて、そういった、どう行って回ったほうが時間的にもとか、そういったところも含めて出していけるというのはすごく来る方にもそうですし、また、いろいろなメリットの部分が出てくるかなと思っておりますので、具体的なところは課題ということだと思いますけれども、ぜひ早めにといいますか、でき得る限り積極的にそこは取り組んでいっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○くり林委員  今回、この大河ドラマへの取組に関連する予算というのは、最終的に合計としてどのくらいになりそうでしょうか。
 
○廣川市民防災部次長  今回、令和3年度と4年度の部分で御説明させていただきますと、令和4年度につきましては、今現在、大河ドラマに関連する事業として、今、予算要求を上げさせていただいておりますのが3億3950万4000円という数字でございます。
 それから、現状、令和3年度事業につきましては、今現在まだ決算が終わってない状況でございますので、一旦令和3年度の事業について、負担金の部分につきましても、余った部分につきましては全てお返しをするということで現状進めているところでございます。現状、今予算額といたしましては、令和3年度が約3億2273万円でございますが、現状予算額として予定をしているところでございますので、令和3年度予算の合計としましては6億5900万円を、今回大河ドラマの推進事業として全てを賄うというところになりますと、今回の部分については含めてという状況でございます。
 
○久坂委員  本当にとうとう始まったなという感じで、すごく毎回面白いですし、いろいろここまで種をまいてくださったことを本当に芽吹かせる本年だなと思っております。
 今の報告事項の中でいろいろ取組を御紹介いただきまして、それは融合的に誘致的に絡み合う中で、本当に町として盛り上げていただけたらと思っているところで、そこの努力をお願いしたところなんですけれども、これから大河ドラマ館も開館しますし、本格的に皆さん、日時制とはいえ、本格的に大河ドラマを見て鎌倉にいらっしゃる方をお迎えしていくんですけれども、商工業者の方から、例えば大河ドラマ関連でお客さんが増えてきたとか、そういった意見は取り入れながら、今後の取組に関して何かやっていくこととかあるんですか。協議会の中で、それを話題にしながら今後の取組を進めていくということであれば、そういったこともお知らせいただきたいと思います。
 
○廣川市民防災部次長  現状、経済的な部分から申しますと、今回、観光協会のほうでロゴの作成を行っていただきまして、こちらを利活用することで事業者様がそちらのロゴを使った形での商品の開発等を行って、お土産・物産等について使っているというところでございます。コンテンツ的には、観光協会のコンテンツとして113件の使用申請をいただいているところで、多くの方に利活用をいただいております。公共機関をはじめ小町通り商店街などは歩いていただくと分かるとおり、フラッグを立ててお迎えをしているような状況がございます。あちらの部分を皆さん写真撮影をしながら歩かれるというようなところを見かけたところでございます。
 今後、この先の部分につきましても、大河ドラマ館への誘致のための施策という部分についても、もう少し考えていきたいと思っています。商工業者からは、例えば大河ドラマ館の中での物産の販売であるという募集を開始したところ、多くの方から応募をしていただきました。今後ドラマ館の中で、その売上げの状況であるとか、何が商品に対してヒットしているかというところを見極めながら、随時商品の入替えも行っていきたいと思っておりますので、この辺りでも少し商品の部分について盛り上がっていくのではないかなと思っているところでございます。また、併せてドラマ館、それからチラシ等含めて、商工業者の方にお願いをしながら進めていきたいと思っているところではございます。
 
○久坂委員  あと市内業者の方に、小町通りとかそうなんですけれども、他地域においても掲出いただけるようなポスターですとか、そういったものも充足は今していて、掲出も進んでいるという理解なんでしょうか。
 
○廣川市民防災部次長  現状、各市内に全てドラマ館を含めたポスター等の掲出をお願いしているところでございますので、もちろん鎌倉地域だけでなくて、他の地域の部分についても、皆さんお願いをしているという状況ではございます。
 
○久坂委員  ぜひ市全体として盛り上げをお願いしたいということと、あと先ほどTwitterのほうは1.3万人のフォロワーがあるということで、結構大きいのかなと思っているんですけれども、今、拝見はしていますけれども。観光と市内の施設と関連した取組の御紹介というのがそうなんですけれども、ほかにもいろいろ、特化して、もちろん観光と、あと施設と、あと大河ドラマについての御紹介とコンサートの御紹介とか、今お話ししたような立ち位置の紹介とか、そういったことも、今後いろいろ積極的にやられる御予定なんですか。
 
○廣川市民防災部次長  現状多くのネタを集めているところでございますので、今、いいネタをいただいたなというように思っております。実際に関連すること、多くのことがございますので、いろいろなことを関連させながら発信をしていきたいと思っているところでございますので、積極的な発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。
 
○久坂委員  あと、小・中学校、子供たちへの読本をとお願いしていたところで、御紹介いただいた16番とかも周辺からは結構好評をいただいていて、私も読ませていただいて面白かったです。本当に皆さんがもっともっと、私たち市民を含めて、結構施設を知らなかったとかいう方もいらっしゃいますので、本当に私たち市民にとっても再発見になればいいのかなと思っております。よろしくお願いいたします。
 
○くりはら副委員長  大河ドラマ館の運用に当たって、市内の事業者さんに御協力をいただいて、例えばお土産として大河ドラマ館で売っているような物を売っていただくとか、要するに全市的に盛り上がっているんだというような、そういう物販の仕方もあるんじゃないかと思うんですが、その辺のところはどのように今、お考えになっていますでしょうか。
 
○廣川市民防災部次長  先ほど少し触れさせていただきました物販の部分でございます。加えて、大河ドラマ館での物販というものが、現状、取扱いの商品件数が2月14日現在で167点、事業者数としまして31社でございます。このうち、取扱商品件数167点のうち市内の事業者が77点。取扱事業者のうち市内事業者が12社ということで、約半数が応募をしていただいて、私どもとしても極力市内事業者ということを考えながら進めているところでございますので、先ほども言いましたとおり、この辺りを引き続き商品の入替えを頻繁に行っていきたいと思っているところでございますので、特にここの小町通り商店街であるとか鎌倉市の駅からドラマ館の間には結構お店がいっぱいございます。同じような物を売っても物販としてはなかなか難しいところがございますので、やはりドラマ館の中でしか買えないような物というのを優先的にいただけるような事業者さんを優先したいと思っておりますので、この辺りを観光協会にも御協力をいただきながら進めているところでございますので、この辺りをアピールしながら市内の事業者さんにも、ぜひとも御参画いただければなと思っているところではございます。
 
○くりはら副委員長  あと、そのドラマ館のポスターを掲示していただくような場所というのは、今、どこをお考えになっているのか。それに事業者さんたちが含まれるかどうか。お伺いします。
 
○廣川市民防災部次長  今、市内の商工業者様、商工会議所様とも連携しながら進めているところでございます。また、特に大河ドラマ館へ通る道すがらとなります小町通りであるとか、若宮大路であるとか、この辺りの商店街につきましては、ちょうどこの後、私ども、この委員会が終わった後に直接訪問をして掲出をしていただくようなお願いというものに参りたいと思っているところでございます。この辺りは力を入れて皆さんに御協力をいただければなと思っているところではございます。
 
○くりはら副委員長  今、大河ドラマ館に向かう道すがらというところは目につくということもあると思うんです。しかし、鎌倉市域は広いですから、それこそ北鎌倉駅で降りられて、そこからまた鎌倉駅へおりるというような観光客の方もおありかと思いますので、そういう意味で言えば全市的に展開できるところがあるといいなと思いました。
 あとは、ちょっと気になっておりますのが、鎌倉市人流データ可視化をするというところは、大変実は期待されるところだと思うんですけれども。これ、その人流データの可視化の際に、どこに人がいるかというのは観光客と市民を分けることができるのか。それとも、これ、ごちゃごちゃと全部一緒くたになってしまいますと、何というんでしょう、混雑状況を知りたいとか、それも車の混雑状況なのか、人の混雑状況なのか、その辺どういうふうにデータを振り分けていくのかというところ、この辺が心配されるんですが、今どのようにお考えになっているかお伺いします。
 
○廣川市民防災部次長  今回データの可視化の部分につきましては、人流というところを私ども観光担当では行っていきたいと思っております。将来的にはもちろん車のデータ等も含めた表示の仕方というものも併せて交通の所管部署とも今話をしているところでございます。これが一遍に合わさったところで全体的な鎌倉市の可視化、データの可視化になると思っているところですので、これ最終的な目標であるとは思っています。
 それから、人流の部分につきましては、市民、それから市民以外の方という形での振り分けというのはなかなか難しいところがございます。今回GPSで今のところはデータを取りたいと思っているところでございますので、この辺り、またプラスして、例えばでございますが、例えばスマホの中のアプリを使った中で、これを可視化するというようなアイデアもございますので、この辺りで例えば市民が、市民という表示だけではなかなか難しいところがございますので、現状の混み具合というものを表すというところにフォーカスをしたいと思っていますので、その市民、市民以外の方というものを分けて、どういう形で発展性があるかというものも含めて研究させていただければと思います。
 
○くりはら副委員長  実は何でこんなことを申し上げるかと言いますと、大河ドラマが放送されてから人が増えたよという話を市民がおっしゃるんです。それは体感している。要するに日々そこに暮らしている市民の方々は何となく雰囲気で感じ取るんです。ですので、そういったものを実際こういったデータを可視化するといったときに、その市民の方の感覚と乖離していてもいけないし、それから本当に可視化することによって、そのデータが有効利用されなきゃ意味がないというところで、市民の方々のストレスの部分ですね。混んできているよ、人が多いよ、コロナで怖いのに外から人がいっぱい来ているよというようなことをすごく心配される。そのお声も何とか安心していただく方向に、このデータが使えないのかなとか。あとはお買物に行くのに混んでるなというときに見たいというような、そんなコンテンツになるといいなとも思います。
 ですので、人の可視化、車の可視化、その辺のところ、今、研究とおっしゃったんですけれども、市民の目線も含めて、この可視化事業が行われるといいなというところ、これはお願いしたいなと思います。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑ありますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では質疑を打ち切ります。
 この報告事項に関しまして、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
 委員会が始まりまして1時間20分を過ぎておりますので、ここで休憩をしたいと思います。
              (10時50分休憩   10時59分再開)
 
○児玉委員長  再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第5報告事項(2)「鎌倉市国土強靭化地域計画の策定状況について」を議題といたします。
 原局から報告をお願いいたします。
 
○総合防災課担当課長  日程第5報告事項(2)鎌倉市国土強靭化地域計画の策定状況について報告します。
 平成25年12月に施行された「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靭化基本法」(以下「基本法」といいます。)により、各都道府県及び全国市区町村は国土強靭化地域計画を策定できることとなり、国は地域計画の策定を強力に推進しているところです。
 基本法に基づき、平成26年6月、国が「国土強靭化基本計画」(以下「基本計画」といいます。)これを策定した以降、各都道府県及び全国市区町村の大多数が地域計画の策定を完了し、神奈川県も平成29年3月、「神奈川県国土強靱化地域計画」(以下「県地域計画」といいます。)を策定しました。
 このような中、国は令和4年度以降、国土強靭化に関連する一部の補助金・交付金について、地域計画の策定完了を補助金等交付の要件とする「要件化」を導入する方針を示しました。これを受け、本市では令和4年度に策定予定としていた「鎌倉市国土強靭化地域計画」(以下「市地域計画」といいます。)を、令和3年度内に前倒して策定することとしました。
 今般、市地域計画案がまとまりましたので、本委員会に報告するものです。
 計画の第1章では、計画策定の趣旨、位置づけを記載しています。
 計画策定の趣旨として、国土強靭化とは、いかなる災害等が発生しようとも最悪な事態に陥ることが避けられるよう、「強さ」と「しなやかさ」を持った安全・安心な社会を平時からつくり上げていこうとするものであり、今後発生が予測される様々な大規模自然災害が起きても、市が機能不全に陥らず、市民の生命・身体及び財産を守れるよう、強靭化に関する指針となる計画を策定するものとしています。
 位置づけは、国の基本計画、県地域計画との調和を図りつつ、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画との整合を図り、本市の国土強靭化に関する施策を総合的・計画的に推進するための指針として位置づけました。
 第2章では、計画の基本的な考え方として、国の基本計画や基礎自治体の役割等を踏まえ、資料記載の4つの基本目標と8つの事前に備えるべき目標を設定しました。
 第3章では、地域の特性及び災害想定として、本市の地域特性と本市で想定される自然災害として、地震・津波・水害・土砂災害などの災害リスクを整理しました。
 第4章では、リスクシナリオ及び施策分野を設定し、脆弱性を評価しました。
 リスクシナリオは、国の基本計画で示す45のリスクシナリオのうち、本市の地域特性を踏まえ、33のリスクシナリオを設定しました。33のリスクシナリオの詳細は、別表の左欄のとおりです。
 施策分野の設定についても、国の基本計画で示す施策分野のうち、本市の地域特性等を踏まえ、5つの個別施策分野と2つの横断的分野を設定しました。
 脆弱性の評価では、設定した施策分野を横軸に、リスクシナリオを縦軸としてマトリックスをつくり、本市が取り組んでいる国土強靭化に資する施策を当てはめ、リスクシナリオを回避するため、今後どのような施策を推進すべきかについて整理しました。マトリックスによる整備の一部分をタブレットに表示していますので御確認ください。
 縦軸にリスクシナリオ1−1。続いて1−2、横軸に施策分野。まず個別施策分野のうち、1つ目の行政機能、警察・消防ということで、一番目、総合的な防災体制の強化というような、これ施策ですけれども、それ黒丸のところが取組になっている。こういったことで分析をしております。それ以降、個別施策分野については、住宅・国土・交通等々5つの施策分野を設定しております。
 さらに横断的分野といたしまして、リスクコミュニケーションと老朽化対策ということで分析をしておりまして、最後脆弱性の評価としまして、今後さらに取組を進めていくべきものについて、こちらに記載をしていると、このようなまとめ方をしております。
 次に、第5章ではリスクシナリオを回避するため、リスクシナリオごとにそれぞれの施策推進方針及び主な取組を取りまとめました。リスクシナリオごとの推進方針及び主な取組は別表のとおりです。
 第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画との整合を図るため、同計画の実施事業から国土強靭化に資する施策を記載しております。
 第6章では、市地域計画の推進と見直しとして、強靭化に向けた取組を全庁体制の下、推進し、事業の進捗や取組結果を踏まえ、見直し・改善等を行いながら事業を推進する旨を記載しております。
 以上が市地域計画案の概要になります。
 次に、今後の予定です。
 2月1日から3月2日まで市民への意見公募(パブリックコメント)を行い、提供を受けた意見を踏まえ、令和3年度内に市地域計画を確定したいと考えております。
 以上、報告を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの御報告に御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  国が進めているので要件化するために前倒しということなんですけれども、意見公募をしていくということなんですが、今後、中身を変える際に鎌倉らしさというか、そういうものをどうやって盛り込んでいくのか、今、分かる範囲であればお願いします。
 
○総合防災課担当課長  今回、市の地域計画を策定したわけでありますけれども、今は地域計画を策定するということに主眼を置きまして、今後PDCAサイクルといいますけれども、Plan、Do、Check、Actionということで、計画をして、実行に移して、評価をして、それで改善をするというような流れでずっと進めていくと考えております。
 その中で、さらに進めていかなければならないこと、あるいは鎌倉らしさとして取り入れていくべきこと、こういったものをどんどん盛り込んでいければなと思っています。とにかく今は鎌倉らしさというのも考えつつやっておりますけれども、まずは計画をつくるということが主眼ということで認識しておりますので、こういうような計画を今策定しましたと、案を策定したというところでございます。
 
○日向委員  私もこの策定に当たる経緯といいますか、そこの部分でちょっと質問なんですけれども。もともと令和5年にということで計画していたものを前倒しというか、今回国からの関係があって、その補助金の関係だとは思うんですけれども、そういったものだとは思います。
 こういった形で国のことと言って、ここで話すのもあれなんですけれども、市としてはある程度計画している中での国にそういう要件化が急に出てきて、まずつくらなきゃいけないみたいな、そういったことというのは、あまり頻繁に起きてはいけないものだとは思うんですけれども、そういったものというのは、これまでもあったりはしたんでしょうか。その辺をお伺いします。
 
○総合防災課担当課長  今回の市の地域計画につきましては、今、委員おっしゃったように、国の要件化ということを受けまして急遽つくったというような背景がありますけれども、その他について、私の知る限りでは国から要件化を突きつけられてつくったというようなものは聞いておりません。私の知る範囲だけですけれども、そういった状況になっております。
 
○日向委員  では、そういったことだと思いますけれども、具体的にこれ、市としてつくることによって、その補助金というのは国からおりてくるのかと思うんですけれども、市としてこれをやらないと、例えばこれまで来ていた補助金みたいなものがおりて来なくなっちゃうからつくるという形なんですか。それとも新たに何か市としてやろうとしているものがあって、その予算を取るのに補助金をもらうために、これが条件になってきたから早めてでもつくろうとなったのか、それはどちらになっているのかお伺いします。
 
○総合防災課担当課長  令和4年度の予算、まだ成立しておりませんけれども、その中で、今、調べた中なんですけれども、これは従来からの事業の継続というところもあるんですけれども、1億7000万円ぐらいの予算がこの国土強靭化ということで計上されると聞いております。これが要件化によって、また、この計画がなければ本当に頂けないものなのかといったようなところも、はっきり言って、これ分かりませんけれども、国がそう言っている以上、やはりつくって計画を策定して、それを頂けるような条件をつくらなければいけないと思っておりますので、今回つくったわけですけれども。それが継続事業なのか新規事業なのかというようなことは詳しいところまでは分かりませんけれども、いずれにしましても、頂けなくなると非常に事業を縮小したりだとか、あるいはやむなく取りやめになったりとするようなこともあろうかと思います。少なくともそういったことを防ぐために、後手後手になったところはありますけれども、今回こういうような計画を策定させていただいたということです。
 
○久坂委員  今、計画は策定しなければいけなかったという話は伺ったところなんですけれども、国のホームページを拝見しますと、この国土強靭化計画に絡んで、今、いろんな治水ですとか、いろんな事業が例示をされているところであります。例えば、この鎌倉において、この計画が策定されることによって、今の補助金の絡みもあるかもしれないんですけれども、何か強力に推進できるような事業があれば、それを例示していただきたいと思います。
 
○総合防災課担当課長  計画の中にも盛り込んでおりますけれども、あるいは先ほど1億7000万円の補助金、交付金というのがありましたけれども、やはり道路だとか、その辺の整備だとかいうのも非常に、道路費ですね、その辺りに大分予算をつぎ込んでいるというか計上しているというようなところがありますので、これをやることによって道路の補修だとか整備だとかといったところに重点を置きながらやっていけるというように認識しております。
 
○齋藤(和)市民防災部長  今の補足いたしまして、いわゆる防災絡み、国土強靭化絡みの道路ですとか橋、それから浸水対策ですとか、あるいは消防とか、そういった設備の強化、あるいは雨水排水施設とか、そういったあらゆる災害対策につながるような、そういった事業が全てこの国土強靭化に絡んでくる事業になります。
 それで、従来国庫の補助が出ていたものが、この国土強靭化の地域計画がないと、それも切られるおそれがあるという、そういうようなところから今回、急遽実施計画に基づいた形で、今回これを整備したと、そのような流れでございます。
 
○久坂委員  なかなか、本当に大変な中、御策定いただいたんだなというような経緯をいただきまして、ただ、今、部長から御報告いただいた中に、本当にインフラのかなり重要なところなのでやむなしということは、もちろん承知はしているんですけれども。ただ、つくったからには、私は実質的なものにしてほしいというのは一応思っているところでありまして、この計画をぱっと見たときに、これまで鎌倉市が持っていた地域防災計画がかなりカバーしているもので、その違いは何だろうと思ったところで2ページに明示してくださっていまして、強靭化計画と地域防災計画の差異とは何か、社会経済システムの強靭化がその主たる目的であるということは確認したところです。
 その中の例示として、エネルギー供給等流通機能の強化などと書いてあるんですけれども、そこに対応した鎌倉市ならではの取組が、この計画の中であるのかといったら、なかなかちょっとそれは読み取れないなと思っていたんですけれども、こちらについてはどういうふうな感じで今後補強されるのか。それとも一般的な例示として書かれているだけなのか、そこのところを確認したいと思います。
 
○総合防災課担当課長  この計画をつくるに当たりまして、国が発行しております国土強靭化地域計画策定のガイドラインというのがありまして、これに基づきましてやったというところが、つくったというところが大きいところなんです。まず冒頭でも申し上げましたけれども、これをつくり上げるということに最大の主眼を置いたというところがございまして、はっきり言って模倣の部分もありましたけれども、今後、計画をつくっただけで終わりではなくて、それを鎌倉らしさとかと先ほども申しましたけれども、このように改善していくように努力していきたいなと思っております。そういったところで、ちょっと至らない所はあろうかと思いますけれども、こういった状況ですので、そういった中でつくったということで御理解いただければと思います。
 
○久坂委員  十分理解した上で質問させていただいているところです。言ったように地域防災計画がある中で、よく言うんですが、屋上屋を重ねるような計画をつくっても、なかなかその計画の遂行に対して無駄が生じるんではないかとか、一応いろいろ私も危惧をしておる中で、その強靭化計画を鎌倉市が策定する中で、この差異をどういうふうにしていくのかということは明確化していただく中で、そこに特化して、今後ますます特化していただきたいと要望させていただきます。
 また、もう1点は、先ほどの井上委員の質問にも重なるんですけれども、計画というからには年次がありまして、達成しなければいけない何か目標値があって、それで5か年でこれを達成していくとか、今後もしかしたらその行動計画みたいな、もっと数値的なものを入れた何%までやるというものもあるかもしれないんですが、それを担当原局にもちろん委ねるんですけれども、それはやはり、これをグリップするのはここの計画をつくっている所管課だと思いますので、そこら辺のところはぜひお願いしたいと思っておりますけど、いかがでしょうか。ここだけ伺いたいと思います、見解を。
 
○総合防災課担当課長  私どももこれをつくるに当たりまして、国の計画のみならず他市の状況とかも確認させていただきました。そのときに、今、委員おっしゃったように、パーセンテージだとか、今何%この段階に進んでいるんだというような数値で分かるようなものを表示しているような市もありました。ただし、ちょっと弁解じみて申し訳ないんですけれども、時間がなかったものですから、その辺のところを割愛させていただいた部分もありました。これも今後どんどんブラッシュアップをして、そういったところも入れ込んでいかなければいけないというのは私も十分承知しておりますので、今後お時間をいただきながらやっていきたいなと思っております。
 
○くりはら副委員長  まず初めにお伺いしたいのが、これ総合防災課所管でやってくださっています。これ全庁的に、この国土強靭化について考えて計画を立てていただいているとは思いますが、これ時間がない中で、今年度にこの計画案を確定して、鎌倉市のものとしてしっかり運用していくというような立ち位置で考えますと、これ、市民環境常任委員会だけに報告という形でいただいても非常に厳しいなと。これ全庁的にお考えになった上で全議員に、そして全市民にお知らせいただく内容じゃないかなと私は思います。で、今後どうなんでしょうか、全議員に、全市民に分かるようにというような御説明というのはいただけるかどうか、お伺いします。
 
○総合防災課担当課長  委員御指摘のとおり、全議員の方に御承知いただくということは必要かなとは思っております。あと、また市民の方々にも周知するといいますか、今、パブリックコメントということで市民の方から意見をいただいているところなんですけれども、これが3月2日で終わりますけれども、そういった形で市民の方から御意見はいただこうと思っております。あとは市議会議員の方々については、また今後、資料提供になるか、もしくはまたこの委員会、あるいは本会議場での報告になるかというのは、これからまた再度考えさせていただければなと思っております。
 
○くりはら副委員長  じゃあほかでやる機会がないのかなというところで、物すごく細かいことを申し上げたいと思います、すみません。
 まず、事前に備えるべき目標というところが3ページにございます。これ、3、4、5、6辺りで言いますと、本当に電源、エネルギーのことというのが非常に重要な案件になると思いますが、これ具体的に常時・非常時両方、非常時にも有効活用されるように工夫しながらエネルギー関連を考えなきゃいけないというようなこと、これ具体案みたいなものというのは、今後どういったところでこの計画に位置づけていくのか、お伺いします。
 
○総合防災課担当課長  エネルギー等、ライフラインとかも含めまして、サプライチェーンですね。要するに製造から始まりまして、それをどのように最終的に消費地まで届けていくとか、こういったことが考えられますけれども、サプライチェーンの細かいことはそれぞれ産業部門だとかに任せるところが多いんですけれども、市民の方々に、そういった御不便をかけないためには、これからも物が届くというか、そういったことが必要になってくるというふうに思っています。そうなると、やはり道路だとかをしっかり整備したりとか、あるいは建物の耐震化をして道路を塞ぐような建物をなくしていくとか、こういったようなことを通じて、そういったエネルギー供給とか、こういったものを滞りなくしていけるように準備をしていくというような考えの下でこの計画をつくったものでございます。
 
○くりはら副委員長  どこかでしっかりと計画をつくっていくというところで、そのまた所管課というのが出てくるのじゃないかなと思う中で、そこはしっかり検討していかれるというところでよろしいですか。
 
○総合防災課担当課長  この市の地域計画は基本的に鎌倉市の第4次の基本計画だとか実施計画、これから抽出している部分というのがほとんどでございまして、それぞれ既に、それぞれの部署で取り組んでいただいているというようなことが大多数でありまして、それ以外に脆弱性のところで、今後やっていかなければいけない取組というのは幾つかありますけれども、そういったのを取りまとめているものですから、もう既に着手されているというような認識のものと御理解いただきたいと思っております。
 
○くりはら副委員長  あと、5ページ、東京の中心部から約50キロの圏域にありという、鎌倉市の地域の特性を書いてくださっているんですが、この表現が東京の中心部ってどこかなというところが一つ気になります。
 それから、6ページ、鎌倉市の気候がどんなものかというようなことの数値を入れてデータを出してくださっているんですが、平均気温とか最高気温、こういった表示をする際に、いつのデータを基にというような根拠を書いておいていただけるといいなと思います。
 それから、7ページ、5番人口の見通し、これもこのデータの根拠です。例えば総務省のとか、これ鎌倉市のとか言ったときに、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の中と整合性をつけて書いてくださっている内容とは思いますが、その出典元です。何と共通しているのかというような表示とか、要するに根拠をしっかり書いておいていただけるといいなというようなことで、こういった修正みたいなものは今後可能かどうか、お伺いします。
 
○総合防災課担当課長  今の出典元が不明確だということにつきましては真摯に受け止めまして、直ちに修正したいと考えております。
 それから、東京から50キロ圏内ということですけれども、どこからかということですけれども、基本的に中央区というか丸の内辺りからと私は認識しておりますけれども、実際測ったわけではありませんけれども、その辺りが東京というか日本の中心ですので、そこから50キロと認識している次第でございます。
 
○くりはら副委員長  あと写真なんかも、何年何月のどういったときのシチュエーションの写真だとかという、そういうことも付け加えていただけるとありがたいです。
 それから、ページでいいますと、20ページ、この一覧として国土強靭化に資する施策の整理、脆弱性の評価等ということで、縦軸、横軸を細かく表にしていただいた、これは見やすくて大変いいなと思うところです。
 その中でちょっと気になるのが、教育・文化のいわゆる縦軸がありますが、1−1住宅・建物・交通施設等の複合的・大規模倒壊や不特定多数が集まる施設の倒壊による多数の死傷者の発生というものに対して、どんな施策があるのかといったときに、この教育・文化施設での避難体制みたいなものというのは非常に重要になるんではないかと思います。それから、要するに4番という施策が入るといいのかというところを感じます。
 そして22ページ、これも教育・文化施設に関してですが、これ縦軸真っ白で何も施策が書いていないんですけれども、例えば2−1ですと、7番、22番の施策とか、あと2−4に関しては4番の避難の施策とか、あと2−7だと8番の施策というような、これ何か思惑があって白地になっているのであればいいんですけれども、私の心配し過ぎか分かりませんが、縦軸に何もないなというのが気になります。
 それから、23ページの保健医療・福祉の施設、それから教育・文化の施設、ここも縦軸が真っ白ですので、そもそも教育・文化施設とか発災時には避難所になるようなこともあったりするものですから、真っ白というのはどうなのかなというのがちょっと気になります。
 というようなことで、あと、こういった細かい施策というものを今後またいろいろ、パブリックコメント等もあると思うんですが、3月31日までの間にもう一度見直していただくことはできないかというところ、お伺いします。
 
○総合防災課担当課長  パブリックコメントでいかなる御意見が出てくるかというのは、まだ分からないところですけれども、その意見を踏まえて見直しはいたします。3月31日に最終的にこのものを世に出すわけですけれども、それまでには必ず見直しをしたいと思っています。それから、今、委員からおっしゃったように、4番が足りないとか、7番がないとか、そういうふうな御意見もありましたので、もう一度ここを見直したいと思っております。
 ただ、それぞれの基準みたいな、人それぞれなかなか基準が違ったりとかしますので、なるべく多くの方に見ていただきまして、私どもだけの目だけはなくて、いろんな方の目を通じてそういったものを、足りない部分はないかというのを改めていきたいと思います。いずれにしましても、3月31日までは必ず見直しをして、そして最終的にいいものにして出したいと思っております。
 
○くりはら副委員長  あと最後にしますが、26ページ以降に強靭化の推進方針ということで書いてくださっております。これをより見やすくするという意味でのアイデアなんですが、29の施策があるよというようなことをしっかりどこか、文書なりに書いていただくか、あとは目次のように、別表でもいいんですが、施策名、推進方針、主な取組に関して1から29をまず目次のように、だあっと並べて、その後に起きてはならない最悪の事態、リスクシナリオ、それぞれ1−1とか1−2とかと書いてくださっていますが、それに対する施策が何番なんだという当て込みというか、ぱっと見て、まず施策は何だと。そこの後に、こういうことに対してはこういう対策、施策を打っていくんだよというのが分かるような並べ方をするとよいのかなと思うんですが、そういった想定も含めて、ぜひ時間がない中で頑張ってつくってくださっていることですから、よりよいものになるといいなと思って質問を終えたいと思います。
 ということで、全議員に本当に見てもらうほうがいいのかなというところを御提案申し上げて終わりたいと思います。
 
○くり林委員  今回、国の補助金というところで作成されたというところなんですけれども、具体的のその補助金の金額というのがどのくらいか、改めて確認させてください。
 
○総合防災課担当課長  令和4年度の予算で計上するものとして、まだ全てのものは調査はできていないんですけれども、1億6899万5000円というものが、この国土強靭化に関わるところで、今、把握しているところの補助金交付金の額でございます。
 
○くり林委員  こちらの国土強靭化地域計画が策定されていれば、先ほどおっしゃられていた、およそ1億6000万円程度の補助金が毎年あるという認識で間違いないでしょうか。
 
○総合防災課担当課長  毎年というふうに委員はおっしゃいましたけれども、令和4年度については約1億7000万円ということで、これは年々、計画も見直していきますので、それから予算とかも年度ごとに変わってまいりますので、この1億7000万円がずっと続くかといのはまた別ですけれども、少なくとも今のところ、この計画があることによって補助金交付金が受けられると国や県から伺っておりますので、そういった形になっております。
 
○くり林委員  こちらの国土強靭化地域計画に関しては、現在既にある地域防災計画等とかぶってくるのもあるかと思うのですが、今後その違いというか既にあるものと、どのような違った意味合いを鎌倉市として持たせていくお考えなのかをお聞きできればと思います。
 
○総合防災課担当課長  この国土強靭化の地域計画と申しますのは、国土強靭化というものは何ぞやということでも出てまいりましたけれども、平時から、平素から安心・安全な社会をつくれるように計画するものということで、どちらかというと災害が起きる前に何をするかといったところを計画したものです。
 地域防災計画といいますのは、災害予防のことも記載がありますけれども、どちらかといいますと、もう災害が起きてからどうするんだということを主眼に書かれた計画ですので、そこら辺は全然役割というか、その位置づけが違うというようなことで御認識をいただきたいなと思っています。
 ここの中で鎌倉市として、今後どうしていくかというよりも、先ほど申し上げましたとおり、災害が起きる前の計画なのか、それとも後の計画か、そこが一番大きなところかなと思っておりまして、このような計画をつくっているといったところです。
 
○くりはら副委員長  もう一つだけ確認なんですが、国土強靭化計画というのは大規模自然災害というところをくくりにしているというようなことで策定されているんですが、この中に火災、大規模火災というのも入っているかと思います。そこから派生するようですが、例えば原子力によるというのは自然災害ではないということで外されていると考えてよろしいか、そこをお伺いします。
 
○総合防災課担当課長  この国土強靭化地域計画につきましては、これ何度も申し上げて申し訳ございませんけれども、国の基本計画あるいは国が示した国土強靭化の策定のガイドラインというものを準拠としてつくっております。その中で国は45のリスクシナリオというものを設定しておりますけれども、委員おっしゃるように自然災害のことが全てでありまして、基本的に原子力災害だとか放射性物質の災害、こういったものについてはそもそもうたわれていないというところで、今回この市の地域計画の中にも盛り込まれていないといったところになります。
 
○くりはら副委員長  そうしますと、原発関連の事故とか、これからは火山噴火とか、そういった、自然災害にも火山は入るかと思いますけれども、こういったものも考えていかなきゃいけないという時代なのかなという中で、それはまた原子力に関しては別の計画案みたいなものを今後考える予定というのはあるかどうか、お伺いします。
 
○総合防災課担当課長  原子力と申しますか、鎌倉市には原子力施設というのはありませんので、放射性物質ということで地域防災計画の中に放射性物質対策というのを既につくっておるというところでありまして、特別に改めてつくるというようなことは考えてはおりません。
 それから、火山噴火につきましては、リスクシナリオの中に1−5というような項目があるんですけれども、その中に火山噴火というものも入っておりますので、ここでいろいろこれから具体的にまだ、例えば富士山が噴火したときの鎌倉市の被害想定だとかいうのは明確に出ておりませんので、こういうのが出てきましたら、また盛り込みながらやっていく、どんどん新しく、計画を新しくしていこうと思っております。
 
○児玉委員長  質疑は、以上でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告に対して、了承かどうか、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承であることを確認いたしました。
 お諮りしたいんですけれども、このまま続けてよろしいでしょうか。お昼をまたいでしまいますけれども、ここで1回切るか。分からないですけれども。
 じゃあもう一つ、このまま継続いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして日程第5報告事項(3)「防災対策の取組状況について」を議題といたします。
  原局から御報告をお願いいたします。
 
○末次市民防災部次長  日程第5報告事項(3)防災対策の取組状況について報告をいたします。
 市民の安全・安心を脅かす自然災害は地震、津波だけでなく、近年頻発化・激甚化している風水害や土砂災害など多岐にわたり、また、現在のコロナ禍における感染症対策に配慮した避難所対応も求められる中、災害への備えは引き続き重要課題として取組を進める必要があります。本日は、令和3年度における防災対策の取組状況と今後の方向性について、主な実施事業ごとに報告をいたします。
 それでは、事業ごとの報告をいたします。資料1を御覧ください。
 まず、1、災害時広報事業ですが、災害時の情報提供及び情報伝達体制の強化を図るとともに、様々な媒体を活用した情報提供により、防災・減災を図るために実施している事業が主なものとなります。
 平成29年度から防災行政用無線デジタル化事業に着手しているところですが、12月1日、放送設備の整備が整ったため、防災行政用無線の放送をアナログからデジタルへの切替えを行いました。現在は切替えに伴う各種機器の調整等を行っています。引き続き整備事業を推進するとともに、防災行政用無線の補完対策の一つである防災安全情報システムによるメール配信業務等の適切な運用を図ってまいります。
 次に、2、災害対策本部機能強化事業ですが、地震災害時の初動対応のため、避難所等に参集する職員について、配置の見直し、避難所配置職員による避難所となる学校への現地確認を行いました。
 今後も、突発的な災害発生に備えて災害対策本部の機能充実を図り、初動対応に万全を期してまいります。
 次に、3、避難対策推進事業ですが、地震、津波等の災害発生時における迅速かつ安全な避難行動により人的被害の軽減を図るとともに、帰宅困難者を含めた避難者への対応、また、避難行動要支援者への対応など、事業内容は幅広いものとなっており、また、コロナ禍における複合災害への備えを進める必要があります。
 津波避難対策について、令和3年度は七里ガ浜・稲村ガ崎地区への避難誘導標識設置に向けた作業を進めており、引き続き当該事業を進めるほか、風水害対策として、高潮ハザードマップをホームページで公開したほか、土砂災害特別警戒区域の公表に伴い、令和3年9月、土砂災害ハザードマップを更新し、ホームページで公開しました。
 避難所の運営に関しては、避難所のスポットクーラーの配備、避難所用パーテーション等の増備を行ったほか、避難所混雑システムを導入し、災害時の避難所の見える化を図りました。今後も災害対応備蓄品等の整備を進めるほか、帰宅困難者対策、避難行動要支援者対策の充実などに取り組んでまいります。
 次に、4、防災活動事業ですが、これまでと同様、自主防災組織の育成支援に取り組んできたところですが、今後も地域の皆様とのさらなる連携により、自助、共助の意識醸成と地域防災力の向上を図ってまいります。
 次に、5、その他の事業として、令和3年度における各種訓練等の状況について申し上げます。
 新型コロナウイルスの影響により、職員参集訓練などは中止いたしましたが、11月6日に沿岸部一斉津波避難訓練を実施いたしました。今後、新型コロナウイルスの影響により流動的ではありますが、災害ボランティア運営訓練を予定しています。
 また、地域における訓練の実施状況と職員を派遣した防災講話の実施状況については記載のとおりです。
 今後も機会を捉えて防災意識の啓発を進め、地域と連携した防災対策の充実に取り組んでまいりたいと考えております。
 その他、災害時に迅速に応急活動を行うため、各種災害協定を締結しました。防災対策につきましては、市民の皆様の関心も高く、様々な御意見や御提案が寄せられております。
 また、コロナ禍における災害対応など、これまでの対応を見直す必要があり、国・県の動向を注視し、関係機関と連携しながら対策を進めてまいります。
 今後も自助、共助、公助の役割分担と連携を踏まえ、第4期基本計画の目標の一つである、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めてまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  自主防災組織が本当に、地域の連携だったり、安心・安全でこれからますます重要になってくると思うんですけれども、やっぱりより広く関心を持ってもらうための何か対策だったりとか、今後、活動は何をしているのかお伺いします。
 
○末次市民防災部次長  自主防災組織の活動については、実は、これまで自主防災組織自体に対しての育成支援ということで、補助金を出したりですとか、指導というのを行ってきたところなのですけれども、今後は、自主防災組織に参加をしていただけるような呼びかけと言いますか、そもそも自主防災組織はどんな組織なんだろうというところを知っていただく機会も広報や、また来年度防災ハンドブックの発行も予定しておりますので、そういった中で自主防災組織の活動についての紹介というのも進めていきたいというふうに考えております。
 
○井上委員  防災ハンドブックもやっぱり一人一人が熟読をして日頃に備えてほしいと思っているので、そこら辺も含めて参加してもらうような取組をより一層よろしくお願いします。
 
○日向委員  防災対策、様々取り組んでいただいてきて、また今後もということで書かれているのですけれども、この中に入るか分からないのですけれども、夜の対策というのですかね。災害の対策だとか、その辺は何か今後の方針等、何か予定があるものがあればお伺いさせていただきます。
 
○末次市民防災部次長  夜間の避難訓練と言いますか、防災訓練の実施等についてですけれども、夜間の訓練については、当然、安全管理等の問題もあって、なかなか課題も多い中で、どういうふうに実施していこうかというところがあります。それから、以前、避難所の宿泊訓練というのを何度かやっております。これも、コロナ禍の中でなかなか訓練ができないというところもありますけれども、状況が変われば、こういった避難所の宿泊訓練なども実施したいというふうには考えております。
 
○日向委員  避難所もそうなのですが、例えばなのですけれども、防犯灯は地域の自治・町内会とかがやられているのですけれども、そういった街路照明とかも、例えば停電してぱっと暗くなってしまうというのもあると思うんですね。そういった中で、蓄電池式の街灯があるかどうか分からないですけれども、何かそういったある程度避難所に向けてのところにそういった明るさというか電気ですかね。そういったものが道筋だけでも見えるような形で何かできないかなとは思っているのですが、その辺は何か対策等がありますでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  避難経路につきましては、現在津波避難の誘導標式等を置いていますけれども、置けるものについては、蓄光タイプのものをつけていて、看板がある程度光るということと、それからソーラー電気もつけていて、地図については、電気でつくということがあります。それから、津波対策の推進事業の中で、材木座地区には、目印となる交差点のところ数か所にソーラーの電気をつけているというところもありますので、これは、避難誘導標識の設置事業の中で地元からのお話を伺いながら、必要であれば、そういったものもつけていきたいというふうには考えております。
 
○日向委員  ぜひ、一つの夜の対策についても強化をしていっていただければなと思います。
 あと、すみません。もう一点、災害対策本部のところなのですけれども、自治・町内会長とのホットラインですかね。地域担当制のがあると思うのですけれども、以前もお伺いしたのですけれども、災害時にだけではなくてというところの日頃の付き合いというところの部分というのは、何か今後に向けてその辺は取り組んでいこうとか何かそういったところがもしあれば教えていただきたいなと思うのですけれども、いかがですか。
 
○曽根市民防災部次長  平常時の地域担当制についてでございます。現段階で、具体的にどういったような形での体制を組んでいこうかというところは、今、検討中でございます。ただ、視点としまして、災害時と平常時をどのような形で一貫性を持たせてその体制づくりをしていくのか。また、その体制自体を本庁舎の中でどういうような形での分担にしていこうか、その辺の課題等々もある中で、今後その辺の構築を図っていきたいなということを現段階では考えているところでございます。
 
○日向委員  課題がいろいろある中でも取り組んでいっていただけるということでしたので、なかなか災害のときだけ急に連絡が来てというのも、それもそれで一つのこれまでなかったところの部分でやっていただいたというのはあるのですけれども、ぜひそういったところも含めて平時のところも含めて、取り組んでいっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○久坂委員  ダイレクトにつながらない話で申し訳ないのですけれども、先ほど、消防本部のところで消防団員の方の、なかなか充足率が進まないですよという話をしていたところです。それで、御課は自主防災組織を所管されていらっしゃいまして、より市民の方と一緒に地域を守っていくという、市民の意識醸成をするところでありまして、そういった人を知っているのが、もうちょっと消防団員のリクルーティングというか、そういったところも合わせて一緒に周知をしていただければいいのではないかというような話をちょうど先ほどの日程のところでしていたところです。
 やはり、その自主防災組織とともに、消防団員の方が充足するということは、総合的に地域の防災力を高めることになるというふうにも考えておりまして、例えば、先ほどおっしゃったハンドブックのところに消防団員を募集していますというふうに書いていただくとか、すみません。これは具体的な例ではありますけれども、横断的にこういった取組をしていただくというのは難しいでしょうか。お伺いです。
 
○末次市民防災部次長  消防団との関わりについては、現状では例えば津波の前回行った訓練にも参加していただきましたし、それから小学校ごとで行っているブロック訓練にも消防団の参加があります。地域と消防団、我々としては防災上のところで密接な関わりがあると思っています。消防ともこれまでも連携を深めてきたところですので、今後、防災ハンドブックになるかどうか分かりませんけれども、その辺の連携については、これまでも取ってきたところですので、周知・啓発についても消防と連携を取れるところは、しっかり連携を取って取り組んでまいりたいと考えております。
 
○久坂委員  これまでもやっていただいたということでありがとうございます。今後に向けても、ぜひ様々な御検討をいただければありがたく、よろしくお願いいたします。
 
○くりはら副委員長  災害協定の締結についてお伺いします。
 イの災害時における電動車両等の支援に関する協定なのですが、この中身をもうちょっと詳細を教えていただきたいと思います。
 
○末次市民防災部次長  これは三菱自動車さんと締結をしたのですけれども、災害時に電動車両を、鎌倉市にある車両を派遣してもらうということで、お借りをするということ。それから、三菱自動車として保有している電気自動車を配備してもらうというような協定になっています。これは、もともとは千葉県で豪雨災害があったときに、自動車会社のほうで協力をしたかったのだけれども、どこに配備をしていいか分からないということがあったので、本市としてもぜひ協定を結ばせていただいて、事前に連絡体制等の構築を図って、災害時に必要な場合に効率的に配備をしていただこうということで協定を締結したということでございます。
 
○くりはら副委員長  それで、本当に電動車両というと、電源がないとということにつながるのですが、その辺がちゃんと充電されたものを提供していただいて、また、充電がなくなったら充電をしていただくみたいなそんな詳細まで決まっているのかどうか。とにかく電源がないとどうしようもなくなってしまうというようなことでもありますので、その辺はいかがお考えかお伺いします。
 
○末次市民防災部次長  具体的に細かい運用というのは、まだこれからですけれども、基本的には充電された車、それからガソリンで走る車であれば、ガソリンが入っていればバッテリーのほうには充電しますので、そこから外部給電ということで、コンセントを使って電気器具を動かせるということになっておりますので、充電ができなくてもガソリンがあればそこのバッテリーには充電できるということで聞いておりますので、そういった車両も配備されることになっています。
 
○くりはら副委員長  いろいろ企業さんの御協力が得られる形を今後も模索していただきたいと思います。本当に1件1件お願いしていくしかないと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑はありますでしょうか。
 それでは、打ち切ります。
 では、ただいまの御報告に関してですが、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承で確認をいたしました。
 ちょうど1時間立ちまして、お昼になりますので、一旦ここで休憩をしたいと思います。
              (11時56分休憩   13時20分再開)
 
○児玉委員長  では、再開いたします。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  午前中に引き続きまして、日程第5報告事項(4)「新型コロナウイルスに係る対応状況について」を議題といたします。
 原局から、報告をお願いいたします。
 
○総合防災課担当課長  日程第5報告事項(4)新型コロナウイルスに係る対応状況について、報告いたします。
 12月の本委員会において、令和3年12月中旬までの対応状況について報告しましたので、本報告はそれ以降の対応状況を報告いたします。
 資料を御覧ください。
 新型コロナウイルス陽性者の発生状況等です。令和4年2月21日現在、神奈川県の累計陽性者数は40万1967人、死亡者数は1,547人です。
 県内の一日の新規陽性者数は、年明け1月1日に20人であったものが、2月5日には過去最高となる9,097人にまで達するなど爆発的に増加し、これ以降も日々7,000人を超える状況になっています。
 新規陽性者数の爆発的な増加とともに病床利用率も増加の一途をたどり、1月上旬に一桁台であった病床利用率は、2月9日には70%を超えました。鎌倉市の新規陽性者数も1月に過去最多となる907人、2月に入ってからはさらに勢いを増して21日現在で2,549人となり、新規陽性者の増加に歯止めがかからない状況になっています。
 市役所職員の中にも陽性者や濃厚接触者が確認され、2月21日現在、陽性判定により療養中の職員32人、濃厚接触者として自宅待機中の職員11人、市独自の基準による自宅待機中の職員が3人、合計46人が業務に従事できない状況になっています。
 次に国の対応です。
 全国的な陽性者の急増を受け、国は1月9日に広島県、山口県、沖縄県に、1月21日に東京都、神奈川県を含む1都12県に「まん延防止等重点措置」を適用し、その後も大阪府などに適用を広げました。一方、沖縄県など5県の「まん延防止等重点措置」は2月20日をもって解除し、2月21日現在、31都道府県に適用されています。このような中、国は、濃厚接触者の早期復帰によって社会活動を維持するとして、一般の濃厚接触者は当初の14日間から7日間に、社会機能維持者、いわゆる「エッセンシャルワーカー」は、陽性者との最終接触から4日目・5日目の検査で、いずれも陰性となった場合は5日目に待機を解除できることにしました。
 また、陽性者の同居家族は、家庭内で感染対策を講じた日から7日間発症しない場合、8日目の待機解除に短縮しました。さらに、限られた医療資源をリスクの高い人へ重点的に提供するため、若く重症化リスクの低い人は自分で検査することにより、受診しなくても自宅療養することを可能とし、これまで発症すれば原則医療機関を受診する方針を、オミクロン株の特性を踏まえて大きく転換しました。加えて、ワクチン追加接種の促進を図るため、再び東京、大阪に大規模接種会場を設置しました。
 続いて県の対応です。
 県は、「まん延防止等重点措置」の適用を受け、鎌倉市を含む県内全市町村を「措置区域」に指定しました。そして、県民には、一人一人が徹底用心し、最大21時までとする時短要請時間以降の飲食店の利用自粛や生活に必要な場合を除いた県境をまたぐ移動の自粛等を要請しています。
 事業者、特に飲食店等には、マスク飲食実施店認証店か否かにより、20時または21時までとする営業時間の短縮や酒類提供時間の制限または終日酒類提供停止などを、大規模集客施設等には、入場整理、人数制限などの感染防止対策やガイドラインの遵守を要請しています。
 イベントに対しては、収容人数及び歓声の有無による人数上限の遵守や入場者の感染防止のための基本的感染防止対策の徹底について要請しています。
 また、県は自宅療養に関する国の方針転換を受け、1月28日、全国に先駆けて「自主療養」の運用を開始し、重症化リスクの低い人が無料検査等で陽性が判明した場合、受診せずに自ら療養を始められることとしました。
 続いて市の対応について報告します。
 市は、新型コロナウイルス対策本部体制を継続しています。市対策本部は、鎌倉市の新規陽性者の発生状況や県対策本部の開催状況によって機動的に開催し、その中で、県の決定事項を反映しつつ、市の対応について決定しています。
 また、職員や職員家族等の陽性者の多発により、通常業務の継続が困難になることも考慮し、新型コロナウイルス対策業務継続計画を点検し、最新の状況に更新しました。さらに、濃厚接触者の待機期間の短縮などを受け、職場で陽性者が発生した場合の対応について更新するとともに、職員が分かりやすいようフローチャートを作成し周知しました。
 市民・事業者への対応では、1月21日に市長メッセージを更新し、神奈川県にまん延防止等重点措置が適用されたことや、第5波を大きく上回る感染スピードへの危機感と高齢者に感染を広げないため、基本的感染防止対策を徹底することへのお願いなどを発信しました。
 そのほか、ホームページやSNSを活用して、県の各種要請や基本的感染防止対策に関する周知を続けています。
 観光客への対応では、来訪に際しては、基本的感染防止対策を徹底した上で来訪するよう引き続きお願いするとともに、食べ歩き自粛への協力について呼びかけています。
 公共施設の対応では、施設入り口に消毒液を配置するなどの感染防止対策を継続し、各公共施設では業種別ガイドラインにより、それぞれの施設の特性に応じた感染防止対策を徹底しながら、県の要請に基づいた運営を行っています。
 イベントへの対応では、「成人のつどい」を2部制による分散開催などの感染防止対策を講じ開催しました。
 一方、防災危機管理図上訓練は、災害対策本部室に多数の職員が参集することなどから、延期を決定しました。なお、開催するイベントは、感染防止対策を徹底しながら県の要請に基づいた運営を行っています。
 職員への対応では、テレワーク、時差勤務、振替勤務を継続しています。
 また、人が密集する繁華街等への不要不急の外出や友人等との不要不急の会食の自粛、県境をまたぐ移動の自粛を求めています。
 さらに、管理職は業務継続の観点から毎日モバイルパソコンを持ち帰ることとしています。
 最後に今後の対応です。
 今、最も警戒しなければならないことは、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人へ感染が拡大することです。このため、今後の対応として、感染防止対策の徹底とワクチン追加接種の円滑な実施が重要であると認識しています。感染防止対策の徹底では、常態化している新規陽性者数の高止まりに感覚を麻痺させることなく、これまでと同様に徹底した感染防止対策の実践について周知するとともに、国や県の感染防止に関する各種の情報を多様な媒体を活用して情報提供します。
 次に、ワクチン追加接種ですが、2月6日から鎌倉武道館などの集団接種会場において接種を開始しました。追加接種に当たっては、これを円滑に進めるため全庁体制で支援するとともに、ホームページ等により、予約券の発送や接種予約について丁寧に周知していきます。
 以上で報告を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
 
○日向委員  職員の方々の状況というのを、今、これは最新の状況だと思うのですけれども、濃厚接触者とかも含めるとかなり毎日のように出てきてしまっているのかな、それはもちろん仕方のない部分ではあると思うのですけれども、そういった中での業務の影響というのですか。その辺がどこまでフォローできるかも含めて、現状を教えていただけますでしょうか。
 
○総合防災課担当課長  先ほどの報告にもありましたけれども、2月21日現在、46人の職員が従事できないというような状況になっているといったところです。これは、21日の前からもそういったような状況が続いておりますけれども、そんな中でやはり職員が足りなくなるようなところについては、これまで業務をやったことのある経験者などをあてがいながら、応援職員ですね。そういった方々を逐次投入しながらというようなことをやりつつ、万が一それでもどうしようもないというときには、新型コロナの業務継続計画というのを別につくっておりますので、これを新たに見直したということで報告にもありましたけれども、こういったものを運用するということで対応していこうというふうに思っていますけれども、今のところもう本当に、そういった業務継続計画に移行しなければならないというような状況まではいってはいないようなのですけれども、いずれ、もしその感染等が多くなったならば、いずれかの時期にそういった体制に移行することもないとは言えないというような状況です。
 
○日向委員  陽性判定が出た方というのは、あれなのですけれども、濃厚接触者とか市独自の基準で待機されている方というのは、症状が出ていなくても待機をしているとは思うんですけれども、そういった方というのは、基本的に業務をするということは自宅ではもうやらなくて、本当に待機というか休んでいるという状況なのですか。それとも、できる限りの例えばテレワークとかそういうのができる範囲で業務はやれるところはやっていただいているのか、その辺はどちらになっているのかお伺いします。
 
○齋藤(和)市民防災部長  職場の状況ですとか、それから担当者の方の業務、担当する業務の種類によって状況は違うかと思います。テレワークということで、勤務を継続する方もいれば、いわゆる特別休暇の扱いになりますので、休暇という扱いの両方のケースがあります。
 
○日向委員  総合防災課というの中のあれなのですけれども、今後、やっぱりまだこういった形で先がどこまでというのはあると思いますので、このテレワークというか、自宅である程度できるというところは、増やしていくとか対応できるような形を作っていかないと、今後、本当にテレワークというのを盛んにしていくというのは増えてきている中で、濃厚接触というので自宅でとなって、本人がそこまで症状が出ていなくても仕事がそれなりにできなくて休暇になってしまってというふうになってくるのではなくて、やはり今後のこういう技術の中でできるものは、セキュリティー面もあるとは思うのですけれども、やっていくという形にしていっていただきたいなと思うんですけれども、その辺の総合防災課の中で答えられる範囲でいいんですけれどもお伺いします。
 
○齋藤(和)市民防災部長  まず、テレワークを実施するには、モバイルのパソコンを1人1台準備をするというのが必要で、まだその体制に至っておりません。ので、先ほど言ったとおり、職場の状況に応じて、優先的にそういったモバイルパソコンを配布をしている職場もあれば、そうでない職場もあるというのが実態です。全体的には、もちろん窓口職場というのは、そもそもテレワークに適さない職場というのもありますので、そういった中もありますけれども、全体としては、当然テレワークというのは、全体的な、社会的な流れではありますので、それを庁内的には推進していくという立場ではございます。
 
○くりはら副委員長  新型コロナウイルス感染症に関して、学校現場のお子さんが今クラスターがすごく増えているというような状況が、ホームページにも出ているんですけれども、そこの表示の中で何という字なのかしら。変な記号が入っている方と入っていない方があったりしまして、何か意味があるのかというところ、例えば、オミクロン株とそうでない株を分けて何か表示をされているようなことがあるかどうかお伺いします。
 
○市民健康課長  今、ホームページ上の表記については、申し訳ありません、確認ができていないんですけれども、少なくともその人がオミクロン株なのかそうでないのかということに関しては、それぞれの人、個人にお知らせできるものではないので、把握はできていないと思いますので、少なくともその表記では記号ではないと思います。
 
○くりはら副委員長  確認をしていただきたいなということと、あと、学校現場で過去インフルエンザで学級閉鎖があったというと、学校名まで表示されたりというようなこと、ホームページ上に過去はあったと思うんです。これは、新型コロナウイルス感染症になってから、どこの学校で学級閉鎖があるとか、学校閉鎖があるというような表示というのがされなくなりましたけれども、そこの意味の違いというのをお伺いします。
 
○総合防災課担当課長  インフルエンザとこのコロナの違いということで御質問なんですけれども、今、我々のところでは、委員からの御質問に対しては、明確にお答えできるような回答を持っておりませんで、申し訳ないですけれども、この場では回答できないといった状況でございます。
 
○くりはら副委員長  こちらで聞いていいものかどうかもちょっと考えましたけれども、実は、市民の方からどこの学校ではやっているのかを知るだけでも、ちょっと情報が欲しいんだというようなお問合せがあったりするものですから、インフルエンザで発表していたのに何でかなというところは、何か市民の方にお答えになる場面があったら、その辺を調整してお答えいただけたらなと思います。市民の方々がやっぱり何を心配されているのかというと、どの地域ではやっているのかなとか、ざっくりした情報でもいいんだけれども欲しいんだよねというようなことをよく言われるものですから、御検討を今後いただければと思います。
 
○児玉委員長  そのほか御質疑ありますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 本件に関しまして、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員入れ替えのため休憩といたします。
              (13時38分休憩   13時40分再開)
 
○児玉委員長  それでは、再開いたします。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして、日程第6「議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち市民防災部所管部分」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○曽根市民防災部次長  議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち、市民防災部所管部分の内容につきまして説明いたします。
 令和4年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書は60ページから63ページを、令和4年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は15ページから16ページを御覧ください。
 第10款総務費、第5項総務管理、第5目一般管理費は25億7293万3000円のうち15ページの職員給与費は、地域のつながり課、総合防災課及び4支所の職員に要します人件費を、 16ページの会計年度任用職員給与費は、地域のつながり課、総合防災課及び4支所の会計年度任用職員41人に要します人件費を。
 予算説明書は64ページから67ページにかけまして、事項別明細書は55ページ、第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費は、16億5001万7000円のうち、市民防災部に係る経費は、53万7000円で、日本遺産事業に係る経費は、日本遺産いざ鎌倉協議会負担金などを計上いたしました。
 予算説明書は66ページから67ページ、事項別明細書は57ページから62ページを御覧ください。
 第27目総合防災対策費は1億4944万円で、57ページの防災運営事業に係る経費は、総合防災訓練会場設営業務委託料、井戸水水質検査業務委託料、産業廃棄物処理委託料などを。
 58ページの災害時広報事業に係る経費は、防災行政用無線等の保守点検委託料、防災安全情報提供システム運用委託料などを、59ページの災害対策本部機能強化事業に係る経費は、MCA無線の利用料、保守点検委託料などを、60ページの避難対策推進事業に係る経費は、災害備蓄品等消耗品の購入費、広域避難場所等標識、耐震性貯水槽の修繕料、避難誘導対策事業委託料、地域防災計画改定業務委託料などを、61ページの防災活動事業に係る経費は、鎌倉防災リーダーオンライン研修委託料、自主防災組織活動育成費補助金などを、62ページの危機管理推進事業に係る経費は、鎌倉市国民保護協議会委員報酬、図上訓練業務委託料などを計上いたしました。
 予算説明書は68ページから69ページにかけまして、事項別明細書は65ページから69ページ、第35目支所費は2億916万1000円で、腰越支所、深沢支所、大船支所、玉縄支所の管理運営事務に係る経費は、支所の運営や行政センターの維持管理に要する経費を計上いたしました。
 予算説明書は70ページから73ページにかけまして、事項別明細書は82ページから84ページ、第57目市民活動推進費は1億2581万9000円のうち、市民防災部に係る経費は1億2365万7000円で、82ページの安全・安心まちづくり推進事業に係る経費は、防犯灯に係るESCO事業業務委託料、光熱水費、防犯カメラ設置、防犯灯維持に対する補助金、特殊詐欺被害防止対策事業補助金などを、83ページの自治会・町内会等支援事業に係る経費は、自治会・町内会が維持管理する公会堂等の建築改良工事費補助金などを、84ページの市民自治推進事業は、市民活動センターの指定管理料、つながる鎌倉エール事業スタートアップコース補助金、市民活動推進基金寄附積立金などを計上いたしました。
 予算説明書は74ページから77ページにかけまして、事項別明細書は95ページから99ページ、第15項第5目戸籍住民基本台帳費は5億3847万2000円で、95ページの職員給与費は、市民課及び4支所の職員46人に要します人件費を、96ページの会計年度任用職員給与費は市民課の会計年度任用職員49人に要します人件費を、97ページから98ページにかけまして、戸籍住基一般事務に係る経費は、住民記録システム等の保守委託料、戸籍法改正に伴うシステム改修等委託料、戸籍情報総合システム操作機器等の賃借料、コンビニ交付に係る地方公共団体情報システム機構運営負担金などを計上いたしました。
 事項別明細書は99ページ、第10目住居表示整備費は78万3000円で、住居表示事業に係る経費は、街区案内板撤去等委託料などを計上いたしました。
 予算説明書は110ページから111ページ、事項別明細書は232ページから237ページ、第25款労働費、第5項第5目労働諸費は8986万6000円で、232ページの労働環境対策事業に係る経費は労働相談業務委託料、生涯現役促進地域連携鎌倉協議会負担金などを、233ページの勤労者福利厚生事業に係る経費は、中央労働金庫預託金などを、234ページの勤労者福祉支援事業に係る経費は、湘南勤労者福祉サービスセンター運営事業費負担金を。235ページの技能振興事業に係る経費は、技能職団体連絡協議会補助金などを、236ページの職員給与費は、商工課勤労者福祉担当の職員3人に要します人件費を、237ページの会計年度任用職員給与費は、商工課の会計年度任用職員2人に要します人件費を計上いたしました。
 予算説明書は116ページから117ページ、事項別明細書は247ページから255ページ、第35款第5項商工費、第5目商工総務費は7588万1000円で、247ページの商工運営事業に係る経費は、商工業振興計画推進委員会委員報酬、姉妹都市物産展開催にかかる委託料などを、248ページの職員給与費は、共生共創部地域共生課消費生活担当と商工課商工担当の職員9人に要します人件費を、249ページの会計年度任用職員給与費は、共生共創部地域共生課と商工課の会計年度任用職員8人に要します人件費を計上いたしました。
 事項別明細書は250ページから255ページ、第10目商工業振興費は6億3737万7000円で、250ページの中小企業支援事業に係る経費は、信用保証料補助金、融資利子補給金、融資預託金を、251ページの商工会議所助成事業に係る経費は、商工会議所の運営及び事業に対する補助金を、252ページの商店街振興事業に係る経費は、商店街街路灯等維持管理費補助金、商店街活性化事業費補助金などを、253ページの商工業振興事業に係る経費は、商工業元気アップ事業費補助金、企業立地整備費等補助金、鎌倉応援キャッシュレス割引キャンペーン事業費補助金などを、254ページの公衆浴場助成事業に係る経費は、公衆浴場設備整備費補助金を、255ページの伝統鎌倉彫振興事業に係る経費は、伝統鎌倉彫振興事業補助金などを計上いたしました。
 予算説明書は120ページから121ページ、事項別明細書は258ページから260ページ、第40款第5項観光費、第5目観光総務費は1億414万8000円で、258ページの観光運営事業に係る経費は、三浦半島観光連絡協議会負担金などを、259ページの職員給与費は、観光課及び大河ドラマ担当の職員11人に要します人件費を、260ページの会計年度任用職員給与費は、観光課の会計年度任用職員5人に要します人件費を計上いたしました。
 事項別明細書は261ページから267ページ、第10目観光振興費は5億1392万3000円で、261ページの観光振興事業に係る経費は、観光マップ、外国版パンフレット等の作成委託料、混雑可視化マップシステム運用保守業務委託料などを、262ページの観光振興支援事業に係る経費は、俳句&ハイク事業負担金、鎌倉ビーチフェスタ事業負担金、主要観光行事安全対策負担金を。
 なお、去る2月18日に、令和4年度鎌倉花火大会の中止が発表されましたので、主要観光行事安全対策負担金は未執行とする予定です。
 263ページの観光協会支援事業に係る経費は、鎌倉市観光協会運営費等補助金などを、264ページの大河ドラマ事業に係る経費は、大河ドラマ推進協議会負担金、シンポジウム開催に係る委託料などを、265ページの観光案内所運営事業に係る経費は、観光案内所業務委託料などを、266ページの観光施設整備事業に係る経費は、公衆トイレ等維持修繕料、海岸下水道排水設備等設計業務委託料などを計上いたしました。
 予算説明書は120ページから123ページ、事項別明細書は267ページ、第15目海水浴場費は1億1432万8000円で、海水浴場運営事業に係る経費は、海水浴場監視業務等委託料、ごみ収集等委託料、監視所仮設トイレ等賃借料などを計上いたしました。
 以上で、市民防災部所管部分の説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明に御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  鎌倉応援キャッシュレス割引キャンペーンについてなんですけれども、前に縁結びカードがあったと思うんですけれども、それのお店のための応援ということで、やっぱり趣旨は同じということでよろしいんでしょうか。
 
○商工課長  このキャンペーン事業に関してなんですけれども、この事業者支援ということで事業者の事業継続とそれから市内の景気回復を目的ということで進める事業です。
 
○井上委員  縁結びカードのときも、やっぱり趣旨がよく分からないという意見も多くて、私自身もよく分からなかったんですけれども、期日があったりとかで使え切れなかったりとか、近くの自分の大切なお店を応援するという気持ちで使うというところがなかなかできなかったという意見もあった中で、今回だとキャッシュレスを使っている方しか使えないということで、ますます使いづらいのかなというところを思っていまして、使いたくなるのかと、あと今回を機にキャッシュレスを使ってみようかなというような、そういうような取組みたいなものはあるのか伺います。
 
○商工課長  趣旨につきましても、それから使えるかどうかというようなこれから使う方についても、一にも二にもPRというのが大切だというふうには思っております。前回もかなり入念にPRをしたつもりではありました。ただ、利用率については、94%、95%その辺のあたりで、やはり周知が行き渡らないというところはやはり出てきてしまうというのがございます。ですので、今回も入念に周知のほうには務めていきたいというふうに思っております。
 それから、今回のこのキャンページ事業については、QRコード決済ということでスマートフォンを利用している方については、比較的容易に入ることができるかなとも思います。その辺についても、コールセンターやそれからほかのPRなどを使いながら、周知に努めていきたいというふうに考えております。
 
○日向委員  2点だけお伺いさせてください。
 261ページの混雑可視化マップシステム、これはさっき大河ドラマのところでもお伺いしたんですけれども、将来的にかなりAIを使ったものでできてくるというのがあると思うんですけれども、今回のこの令和4年度の予算の中ではどの辺までできるというか、どういったものを作るということになっているのかお伺いさせてください。
 
○廣川市民防災部次長  令和4年度の分でございますが、令和3年の12月の補正予算によりまして、今回この261ページの下から3つ目の混雑可視化マップシステムの構築及び運用、保守業務の中に令和4年度の4月、5月分の運用保守という部分までが仕組みとして入っています。それ以降の6月から翌年の3月分までというのが、今回、この令和4年度の中に入れ込んでいる運用保守の部分でございます。ですので、大きく内容が変わるということは令和4年度の中では今回ではないので、あくまでもこの中にもちろん検討は行いますけれどもあくまでも、今回の構築した部分についての保守運用というのが、この予算に反映されているところではございます。
 
○日向委員  266ページのところの鎌倉海岸の下水道排水設備の設計業務というのがあるんですけれども、こちらについては、市のほうでやっていくということで、これまでとは少し変わって市でやっていくということなんですけれども、これは、海水浴場の組合の方たちとは何か話合いができて進んできているということでよろしいんでしょうか。
 
○観光課長  委員御指摘のとおり、海岸の下水道をやっていこうという話は近隣住民の方の御要望も強くて、やっていくということについては、既定路線だったのかなと思うんですけれども、当初、海浜組合が中心となって施工をしていく話ではあったんですが、令和3年の末ぐらいになりまして、組合のほうから御要望をいただきまして、というのは神奈川県のほうから下水道設備の占用だったり、維持管理については、それは市でないと認められないよというふうなこと、それから組合のほうも自分たちで下水道の施設を敷設しても所有できないものですから、要は、所有できないものについて事業資金、融資なんかも含めて受けられず、ちょっと金銭的にも厳しいという話なんかがありまして、市のほうでどうにかしてくれないかというお話もいただいたところです。
 もともと市のほうといたしましては、その地域の海水浴場を開設しているときの、例えば仮設トイレからの臭いの問題だったりとか、あるいは浸透ますから出てくる水質の海水の問題だったりとか、いろいろいただいておりましたので、市としてそれはどうにかしなきゃいけないというふうに強く思っていたところです。そのこともございましたので、要は下水をやると市が占用して維持管理をする責任を負うということであれば、逆に言えばきちんとした形で市がやらないわけにはいかないなというところで考えたところです。
 ただ、その費用面に関しては、市のほうが一義的には、施工の責任を負って、市のほうで支出していくんですけれども、組合のほうからもその応分の負担をしたいというお申出もいただいておりますし、我々としてもどういう形で、どういう名目でやるかというのは、今後の協議にはなるんですけれども、組合のほうからもその費用を、それが工事費をもらうのかあるいは出来上がった後の施設を利用するという形でいくのか、またその辺は今後の協議にはなるんですけれども、いずれかの形で御負担を求めることにはなろうかというふうに考えています。
 
○日向委員  そうすると、市としてこれまでと少し変わったけれども、ちゃんと市として責任をもってこの敷設していかなきゃいけないというふうになってきて、今回設計業務が出てきたということではございますし、今後は、海の家の実際の組合の方たちが利用するときにどういうふうにしていこうとか、そういったところは、これからですけれども、一応市としては、もうやっていくというところで決めて進んでいくというところでよろしいんですか。もうそこはやるということで。
 
○観光課長  委員御指摘のとおりで、市のほうとしてきちんと、もともと県のほうからも市が責任を持つ形でないと認めないよという話も出ておることもありまして、市としてきちんとやっていく。ただ、その費用面については、組合にも負う分の負担を求めていくところで、大きな方向性としては既に話ができているというか、そういうふうな意向は組合からも伺っているというような状況でございます。
 
○日向委員  なかなかこれまでも近隣からのそういったお話もあったりする中で、少し進んだ話になってきているのかなと思っておりますので、ぜひとも引き続きよろしくお願いいたします。
 
○久坂委員  事項別明細の83ページの旧西鎌倉子ども会館の維持修繕料が出ていまして、これは御存じのとおり、この西鎌倉のときは、結構岩瀬の子どもの家も二つ出ていました。議会のほうから子どもの家としてあったものが、そのまま閉館されるのではなくて、地域の居場所とか多世代の交流の場として何とか残せないかとか、かなり議論をした中で、岩瀬は、シルバー人材センターの事務所になりまして、西鎌倉のほうにつきましては、本当にどうするのかなというふうにあったりして、地元の方が運営してくださるということで、ただ、市のほうは、もともと使わないよということで決定していた中で、何とか維持修繕料は、自立を求めたいということはタウンニュースとかでもいろいろ掲載されていたところだというふうに私は認識しております。という中で、次年度というのは再来年のことだったんですか。次年度から自前ではなくて、次年度は維持修繕料を見る中で、次々年度から自前で維持修繕料は調達していただくとか、そんな話になっているんですか。ごめんなさい。この西鎌倉のいきさつについて御説明してください。
 
○曽根市民防災部次長  今現在、西鎌倉の自治会の連合会と私どものほうの地域のつながり課との間での貸借契約を結んでおります。契約自体は1年更新ということになっておりまして、取りあえず令和4年度については、今現在の状況をそのまま維持していくということになっています。ただ、令和5年度以降、西鎌倉連合のほうで自主管理、自主運営という形での方向に持っていけるかどうかというのを、今あちら側の連合とお話をしている最中でございます。なかなかコロナ禍という中で、収益がなかなか見込めないといったところで、自分たちでの自主管理、自主運営をしていくだけの財源確保といったところが、なかなか見通しが立ちづらい状況にあるんだということで、令和4年度、コロナ禍が少しずつ収まるであろうという見込みの中で、その辺の将来的な見通しを検討してみたいというようなことで地域の方からも言われておりまして、今現在、話合いを進めているという状況でございます。
 
○久坂委員  来年度に向けては、やはり自立を目的にする中でフォローしていくというのは伺ったところだったんですけれども、やっぱり今年度50万円というのをどう評価するかというところですが、やはり地域の居場所というか、そういった施設は、やっぱり一度なくしてしまうと、なかなか作り直すのは難しいということと、鎌倉市が地域コミュニティーというものをきちんと大切にして各地域でそれが展開できる。そして人の集まれる場所というものも必要ですよというところを総合的に俯瞰する中で、だけど公共施設はやっぱり金はかかりますし、なくさなきゃいけないというところもいろいろありながら、やっぱりどこを大事にするのかということの中で、何かやっぱり西鎌倉はコロナとかいろいろありますけれども、やはり一定程度の支援をしなくては、こういった地域の居場所というのはなかなか守れないのではないかということを、今のこの数字を見て思ったところなんであります。というところを、まとまりのない質問になってきたとは思いますけれども、こういったことをスタディケースとして、今後もその地域の居場所づくりということについて、次年度はどういうふうなお考えで取り組むのかということをお伺いしたいと思います。
 
○曽根市民防災部次長  私どものほうの自治・町内会との事業の中においては、自治・町内会館の維持管理をしていく上での支援という立場でございます。そういった中で、西鎌連合が連合の町内会館として維持していくという形に対して、私どものほうでは、将来的には、修繕料の2分の1の補助ですとか、そういったような形での支援はしていく形にはなっていくと思います。ただ、今、委員がおっしゃっていた地域の集いの場づくりの一つの拠点として、こういったような部分をどう今後整備していくのかといったところについては、いろいろと課題を、今後また整理をしていく必要があるのかなということも思っておりまして、現段階でその集いの場の整備を具体的にどう進めていくかといったところの方向性までは、明確な方針を今打ち出して取り組んでいるという状況ではないというところでございます。
 
○久坂委員  御丁寧に説明していただいたと思っているんですけれども、一つは、やはりその地域の中で施設があったとしても担い手があるのかどうかというのは地域事情がやっぱりありながらも、市全体でそういった同じ同種の建物があったときに、その扱いの別があったときに、やっぱり公平、不公平ではないかという話も当然出てくるわけですので、そこら辺をやっぱり最後にコメントをくださったように一定程度の指針があった上で、そして、なおかつその先にはこういった支援もできるんですよとパッケージで見せた上で、やっぱりそれがどうなるかということは、市民の方に見ていただいたほうがいいと思いますので、もしそれがちょっと今はないのだなというふうなお感じであれば、そこら辺のところは、早急に担保をしていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 
○くりはら副委員長  61ページ、防災活動事業の中の鎌倉防災リーダーオンライン研修委託料というのが947万4000円とありますけれども、これは、具体的にどういった内容を、どういったところに委託するのかお伺いします。
 
○末次市民防災部次長  令和4年度、新規で実施しますリーダー研修ですけれども、これは、オンラインを使って電子のテキストと動画の教材を見ていただいて、オンラインでeラーニングをするというようなことで、鎌倉市の基礎的な防災の知識を広く皆さんに知っていただくと。いずれは地域の防災リーダーとなる人材を育成したいということで実施する事業です。
 事業者としては、eラーニングができる事業者ということと、それから防災の知識が、ある程度知見があるということが条件になろうかと思います。これは、プロポーザル契約で行う予定でおりますので、事業者の提案も受けながら、どういう事業ができるのかというのは検討して早急に実施をしてまいりたいと考えております。
 
○くりはら副委員長  先日も、代表質問の中でもお伺いしましたけれども、やはり市民全体の防災意識の向上というところで、それが狙いだ、目的だと思いますので、本当になかなかな金額だなと思っているんです。実は。ですので、これは本当に市民にうまく周知をして、このeラーニングを受けていただける形を作っていただけたらなと思います。
 あと、82ページ、安心・安全まちづくり推進事業の中の特殊詐欺被害防止対策事業補助金、これがございますが、今までの補助金の出す機器というものが、鎌倉市内の事業者で取り扱う、例えば、留守番電話機能つきというようなものの機械を補助するというような形だったと思うんですが、ちょっと技術も日進月歩で、今、電話に直接つなぐと、もうAIのほうが特殊詐欺だと判断するような機器も、もう既に出てきているというようなことがあって、そういった新しいものに対しての補助というのも今後行われるかどうかお伺いします。
 
○曽根市民防災部次長  現段階におきましては、従来型の機器についての補助ということで仕組みを考えておりますが、今、委員おっしゃったとおり、機器自体はもうどんどんいろいろな形で進んでおります。そういった形が防犯につながるというようなものであるならば、そういったことも含めて機器の適用の範囲については、またいろいろと研究をしながら改善を試みていきたいと考えております。
 
○くりはら副委員長  その機械、これじゃなきゃ駄目よというようなことになってしまうと、新しい技術を本当に取り入れていけなくなってしまう。逆に。というところで、それこそ、どんどん新しい技術を取り入れていただければと思います。
 あと、253ページ、商工業振興事業の鎌倉応援キャッシュレス割引キャンペーン事業、これに関してですが、記者発表等を見ますと、市民や観光客が買物をする際に最大20%オフという時間帯があるというようなことで発表されていますけれども、割引率というものが変動するのかなというところがちょっと気になるのと、店舗の規模や時間帯によって変えるというようなこと。これはいわゆる混雑緩和も含めて誘導策としてやるというようなイメージをお持ちなのかなというふうに思うんですが、これは具体的にどのようなふうにされるのか、その利用者の分散を促すというのに、本当にリアルタイムに割引率が変わっていって、何だか間に合わなくて、割り引いてもらえなかったとか、そういうことでお店とトラブルになるとか、そういうようなこともお店側は心配するんじゃないかなと思ったりします。そういった点、今どのように御検討をされているかお伺いします。
 
○商工課長  こちらの事業は、最大20%ということで、今、お話をさせていただいております。内容としましては、大型店舗も今回は登録ができるように考えておりますので、その辺のところで個店と大型店との差をつけるために、まずそこで割引を変えるというようなことを考えております。今、実際、神奈川県でも実施しているような事業スキームに似たような形かと思います。
 それから、観光客の分散ということで言っております。こちらについては、観光客が比較的多い時間帯のところは、割引率を下げるなりして、その他のところを少し最大20%に近づくような形の中で、その割引によって分散化を狙うというようなことを考えております。ただ、あまり日によって変わるとなると混乱を招くというのは考えています。ですので、それがないように、そこら辺も周知をし、固定でこの時間帯は何%ですよ、これ以降には何%になりますよというのは、きちんと混乱を招かないように事業者の支援と言いつつ、事業者の負担になってしまいますので、その辺がないようにきちんと考え、周知のほうを務めていきたいというふうに思います。
 
○くりはら副委員長  では、細かいことを言いますと地域分散をしようとすると、例えば北鎌倉地域は、午前中こちらは割引ですよ、鎌倉地域は午後割引ですよとか、そうやって地域によって時間帯が違ってくるというんだと、分散するのかなとはイメージできるんですけれども、その辺のところは、やはり導入するに当たっては、本当にお店のほうはお客様ですので、トラブルは起こしたくない、だけれども、誘導をされてくる観光客の方々も何のことだか分からないようなシステムだと、本当にトラブルのもとになるので、その辺よろしくお願いしますとお願いしておきます。
 あと、この鎌倉応援キャッシュレス割引キャンペーン、キャッシュレスであることのメリットというのが、今後の未来に多分つながっていくと思いますので、これを継続的に続けていけるようなシステムであるというところは期待したいんですね。これはまた鎌倉市が目指すところであるスマートシティの流れにも多分乗ってくる話で、キャッシュレスをこれだけ取り入れていただくチャンスがあるものですから、これを継続していただくためにも、やっぱり本当この段階でしっかり、ある種の実証実験にもなると思っております。ですので、市民の方の意見も、それから観光客の方の意見も、それでお店の意見も最終的に一旦アンケート等を取っていただいて、感触をしっかりつかんでいただきたいということ。
 あと、もう一つ心配しておりますのが、感染状況が落ち着いた時期でないと、何かどんどん人が来てくださいよとやりづらいというお店側の立場もあります。それから市民の願いとしても何か感染拡大しているところで、これをやられちゃったらどうなの、怖いわというような御意見も出たりすると思いますので、そういった感染状況が落ち着いた時期というのを何を基準にしていくのか。そこをちょっと今は考えていらっしゃるかお伺いします。
 
○商工課長  まずは、効果測定のほうにつきましては、今後、事業を何かしら展開するに当たっても必要なものだと思いますので、その辺は努めていきたいというふうに考えております。
 あと、実施の時期なんですけれども、やはりそこが数字的なもので表すのはなかなか難しいのかなと思います。鎌倉市にお越しくださいと言えるような時期に、なるべくならば実施をしたいというのもありますけれども、ある程度長引いてしまったときに、このウィズコロナがどこまでの状況でこういった今の世の中が進んでいくのかというのもありますので、その辺のところは、ある程度収まったら実施をしますよというよりは、状況を見ながら皆さんが買物をしていただけるような、世の中がそういうような呼び込みだとか、それからイベントだとか、し始めるような時期を見て考えていきたいなと、今のところはそういったところを考えております。
 
○くりはら副委員長  最後の質問にします。
 ページで言うと、262ページ、263ページ辺りに関わるかと思いますが、先ほど、花火大会中止ということがもう既に決まっているので、未執行でやりますというようなお話がありましたが、これは観光協会さんのほうにふだん依頼している花火大会の内容ですから、これは、観光協会関連のところの補助金というのに少し影響が出るのかなと思うんですが、ここに関しては、今はどのようにお考えになっているでしょうか。
 
○観光課長  まず、花火大会については、主催する実行委員会を組織してやっております。その事務局を観光協会が務めているとそういう形になっております。実施の有無もその実行委員会のほうがそれを全部所管しておるんですが、鎌倉市のほうに関して言えば、今、未執行になるというふうにお伝えしましたのは、安全関係の負担金の部分で、それを未執行にさせていただきます。
 今、お尋ねの補助金の関係なんですけれども、今、計上させていただいている補助金額の中には、観光協会の人件費が含まれております。これは、ある程度の超過勤務というんですか。その部分も含めての金額になっておりますので、今後、花火大会がなくなることによって協会の職員の方の超過勤務も例えば減るような形で恐らく人件費が圧縮されるんじゃないかと思います。その分につきましては、実際の新年度、御予算を頂戴できた場合に令和4年度の交付決定を実際にするときにきちんと改めて精査をして必要な金額を補助金として交付したいとそういうふうに考えています。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑はありますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 ただいまの御説明に関しまして、予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認をいたしました。
 では、市民防災部職員一部退室のため休憩いたします。
              (14時22分休憩   14時35分再開)
 
○児玉委員長  では、再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして、冒頭で日程確認をいたしましたとおり、日程第7「陳情第38号山ノ内交番の統合廃止計画見直しについての陳情」、「陳情第31号山ノ内交番の存続を求める意見書の提出についての陳情」及び「陳情第37号JR北鎌倉駅前の山ノ内交番の存続を求める意見書提出についての陳情」、3件を一括として議題といたします。3件一括議題の審査の進め方についてですが、閉会中継続審査案件となっていた陳情第31号及び陳情第37号の2件については、先の12月の当委員会において原局からの説明を聴取していることから、原局からの説明の聴取は、陳情第38号についてのみ行い、その後、3件一括して質疑を行った後に、それぞれの陳情について1件ごとに委員間討議の確認、意見開陳及び取扱いの協議を行うことでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 それでは、原局からの説明をお願いいたします。
 
○曽根市民防災部次長  日程第7、陳情第38号山ノ内交番の統合(廃止)計画見直しについての陳情につきまして説明します。
 陳情第38号の要旨は、「神奈川県警が令和5年3月の山ノ内交番統合(廃止)計画を見直すよう、働きかけること」を求めるものです。
 現状について、説明いたします。
 山ノ内交番については、本市は、令和3年10月に、大船警察署から統合するとの報告を受け、その際、地域の治安が悪化することのないよう、緊急時の対応体制の確保やパトロールの強化などを要請するとともに、交番の設置主体である県に対し、交番の統合に際して、事前に住民に対し十分な説明を行うようにと要望をいたしました。
 その後、山ノ内地区町内会協議会が主催する第1回目の住民説明会が令和3年12月19日に開催され、37名の地域住民が参加しました。県警からは、狭隘で老朽化した山ノ内交番の施設存続が困難なところから、交番の統合が必要であるとの説明があり、住民からは代替地への再建を検討してほしいとの要望が出されたと聞いております。
 令和4年1月22日には第2回目の住民説明会が開催され、市職員も出席しました。当日は、63名の方々が参加し、説明会では、前回同様、交番施設の代替地への再建を検討してほしいという要望が出されました。
 また、県警からは、定期的に警官が現地に駐留するアクティブ交番や警官が立ち寄る連絡所を置くこと等が提案されました。今後は、代替地への再建の妥当性を確認した上で、改めて説明会が開催される予定とされています。市としては、今後も安全・安心の地域づくりのために、地域住民、警察と連携して、取り組んでまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  では、3件一括して原局への御質疑ございますでしょうか。
 
○久坂委員  1月に開催された説明会には出席していただいたということでありがとうございました。それで、その際には私も出席していたんですけれども、確認なんですが、アクティブ交番と連絡所とかいろいろ話が出てくる中で、次年度早々までには何らかの結論を出すような姿勢もお伺いしていたところだったんですけれども、そちらについては何か鎌倉市に対して何か通達とかはあったんでしょうか。確認です。
 
○曽根市民防災部次長  神奈川県警また大船警察署等々から私どものほうに個別に何か通知、連絡等は特にはございません。
 
○児玉委員長  そのほか質疑はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 では、質疑を打ち切ります。
 それでは、陳情第31号について、委員間討議の有無を確認したいと思います。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認いたしました。
 同じく陳情第31号について、意見の取扱い協議、これは何かございますでしょうか。
 
○久坂委員  12月にこの陳情第31号と第37号を取扱いをした際に申し上げましたのは、当委員会として、さらなる調査が必要であろうと。それはやはり委員会として、例えば神奈川県警からしっかり説明を聴取すること、また、地元住民の方の反応を委員会でしっかり聞く中で意見書を作成することを目指して継続にしたらどうかということを御提案をしてまいりました。今、申し上げた2件につきましては、この間、委員会で神奈川県警と大船警察署への説明の聴取は実施をしまして、また県警からは、地元町内会の方への説明会も有志の議員が参加していく中で一定程度の実情は、把握していると考えております。そのため、私ども委員会としての意見書作成を目指すべきであろうというふうにも考えておりまして、この後も同じことを述べてまいりますが、この陳情に関しては、結論を出すべきであろうというふうに考えております。
 
○日向委員  今回の陳情につきまして、12月に出された内容と趣旨というか統合廃止というところの部分だと思って理解しております。その中で考えますと、どうしてもこの部分というのは、先ほどの説明でもありましたけれども、設置主体は県ということでございます。そうした中で、この廃止をなくすという形のものというのは、なかなか難しいのかなというふうに理解しております。その中で、12月は、県のほうにも同じような趣旨の陳情が出されていたということで、現状もまだ継続審査をされているということでございますので、変わらずに今回の陳情につきましても継続審査とさせていただきたいと思います。
 
○児玉委員長  今は、陳情第31号、第37号、第38号で順々にやっていきます。
 
○日向委員  第31号だったんですね。第38号じゃなくて、第31号。
 
○児玉委員長  今は、陳情第31号に関して。
 
○日向委員  すみません。大変失礼いたしました。同様の意見なんでございますけれども、前回継続にしたということもありますので、継続をさせていただきたいと思います。
 
○井上委員  私も久坂委員と同じく結論を出すでお願いします。
 
○くり林委員  同じく結論を出すべきであると考えます。
 
○くりはら副委員長  鎌倉市全体の安心・安全のことについて、やはり市と県が協力して考えていただく機会を持っていただきたいなという中で、なかなかそういう機会が得られずに来たのかなというところで、今回、12月定例会の際になかなか結論づけられなかったことは、市民の方は、心待ちにされていたのではないかなと思うところです。鎌倉市民の説明会に私は2回とも参加させていただきましたけれども、その際に交番がなくなっていいというような御発言をされている市民は一人もいらっしゃいませんでした。そんな中、もうこの存続を求めるという声を皆さん市議会として出してほしいんだということの陳情がこれほど上がっていている。そして、陳情の署名をされた市民の方の数も大変多く1,000筆超えております。そういったことで、これは、この思いを県のほうに届けたいという思いも受け止めて結論を出すべきと考えます。
 
○児玉委員長  一回休憩します。
              (14時46分休憩   14時47分再開)
 
○児玉委員長  ただいま結論を出すが4人、継続審査が1人ということで、日向委員、お一人継続ということになりますけれども、採決に臨むかどうか、いかがいたしましょうか。
 
○日向委員  神奈川県に対してという市民のこの声を受け止めてというところで、存続を求めるというか、その計画がどうなるか含めて、この先のことも含めて、この山ノ内交番がなくなるということに対してのその不安というのは重々分かりますので、今回のこの件の陳情の意見書につきましては採決に参加します。
 
○児玉委員長  確認いたしました。
 それでは、結論を出すということになりましたので、採決に移ります。
 陳情第31号につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員  挙 手)
 総員の挙手により、陳情第31号は採択となりました。
 では、続きまして、陳情第37号について、委員間討議の確認をいたします。委員間討議ございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
 それでは、陳情第37号についての意見の取扱いを確認したいと思います。
 
○久坂委員  陳情第31号の際も述べましたけれども、やはり市民の方の思いを受け止めまして、意見書を作成していくべきであろうというふうに考えておりますので、こちらにつきましても結論を出すということを考えております。
 
○日向委員  陳情第31号と同様でございます。県のことということでございまして、確かに御意見というのは強く受け止めなきゃいけない部分もありますけれども、12月定例会で継続を主張したということもありますので継続を主張させていただきます。
 
○井上委員  陳情第31号と同じなんですけれども、やっぱり交番というものの必要性というのをいま一度やっぱり見直すというか、何かそういうことは必要なのかなと思いまして、やっぱり子どもがいますと交番というものの必要性をすごく感じますし、あって当たり前なのかなというような感覚でつい思ってしまうんですけれども、やっぱり幸いにも今までお世話になってないだけで、それだけその地域を守ってきてくださった交番はもっと見直して市民と一緒に考えていってアクティブ交番なりということと、統廃合も進んでいくんだと思いますけれども、そこを市民と一緒に考えられてよりよいものになっていけばいいなと思いますので、今回はやっぱり市民と一緒に、市民の意見を反映させたほうがいいと思いますので、結論を出すでお願いします。
 
○くり林委員  陳情第31号と同様に結論を出すべきであると考えます。
 
○くりはら副委員長  JR北鎌倉駅前のこの交番ということが、そこにあること自体が治安維持に欠かせない犯罪抑止力として、地域の方々がその存在を大変ありがたく思っていたということ。それから、学校に通うお子さんたちが、まさに多い地域でありまして、学校間で8校が集中する地域なんですね。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校。高等学校に関しては、3校ありますし、中学校に関しては2校あります。こういったところで、お子様を見守る機能というのは、市民も持たなくてはいけませんけれども、そもそもここの抑止力して、大変そこの駐在をされている警察官にお世話になった学生さんもいらっしゃいました。ということで、この思いをやはり受け止めて、私自身は結論を出していくべきと思います。
 
○児玉委員長  それでは、先ほどの陳情第31号と同様に、結論を出すが4名、継続審査が1名ということになりましたけれども、日向委員、どうされますか。
 
○日向委員  陳情第31号と同様でございますけれども、山ノ内地区に交番がなくなってしまうというのは、確かにそれは治安の問題も出てくると思います。先ほどアクティブ交番というのも出てきました。そういったものも含めてやっぱり治安維持をしていくというところで、関係機関への意見書を提出するということでございますので、そこの部分を受け止めて採決に参加いたします。
 
○児玉委員長  それでは、結論を出すということですので、採決に移ります。
 陳情第37号につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員  挙 手)
 総員の挙手により、陳情第37号は採択されました。
 続きまして、陳情第38号について、委員間討議の確認をいたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
 それでは、陳情第38号についての意見の取扱いを協議いたします。
 
○井上委員  第31号と第38号の陳情と同じく、やっぱり市民の方とのいろいろ課題、山ノ内交番が老朽化していたりとか手狭だったりとかという課題はあると思いますが、市民の方に寄り添ってもう一度見直すということでまた結論を出すでお願いします。
 
○日向委員  先ほどから申しています第31号と第37号の陳情と同様な扱いということにさせていただきたいと思いますので、継続させていただきたいと思います。
 
○くり林委員  第31号、第37号の陳情と同様に結論を出すべきであると考えます。
 
○久坂委員  今回、提出いただきました山ノ内地区の町内会、協議会の皆様方におかれましては、先般陳情を出された方と同様に、県警からの連絡があってからの地域内での情報の展開ですとか、共有、そして皆様がどういう意見を持っていらっしゃるのかということを聴取に努めていただいて、本当に感謝を申し上げるところであります。そういった中で、今回、第38号の陳情を出していただいたということで、第31号と第37号と合わせまして、本当に地域の皆様が望む地域の安全を守るための方策をしっかり県に取っていただけるような意見書を考案したいと思っておりますので、こちらにつきましても結論を出すということを考えております。
 
○くりはら副委員長  12月定例会の際には、山ノ内地区の町内会、協議会の方々、8町内会の方々が陳情を出したいなというお話をされていました。そんな中、台旧番地地区が忘れられているのではないかというところが気になっておりましたけれども、今回のこの陳情に際しては、台旧番地地区の町内会、3か所入っていますので、これはまさに山ノ内地区、そして台の地区も含めて、地域の皆さんが一丸となって要望されていることでございますので、これはしっかりとこの声を届けていくべきと思います。結論を出すべきと思います。
 
○児玉委員長  それでは、陳情第31号、第37号と同様に陳情第38号も結論を出すが4名、継続審査が1名ということになりました。取扱いについて、日向委員。
 
○日向委員  第31号、第37号の陳情と同様でございます。この山ノ内地区のこの周辺の治安維持というところに向けた市民の皆様の声、そういったものを先ほど意見書ということもありましたけれども、そういったところに踏まえたことでやっていければというふうに思っておりますので、この陳情についても採決に加わらせていただきたいと思います。
 
○児玉委員長  それでは、結論を出すということになりましたので、採決に移ります。
 陳情第38号につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員  挙 手)
 総員の挙手により、陳情第38号は採択されました。
 それでは、陳情第31号、第37号及び第38号は、総員の賛成で採択をされました。全会一致で採択されましたので、鎌倉市議会会議規則第15条第2項の規定により、今後意見書の提出議案を委員長名で提出することになります。御確認をお願いいたします。
 
○日向委員  委員長の意向というのはよろしいんですか。一応確認することには全会一致ではございますけれども。委員長名でいいんですよね。これ。意見書の提出が委員長も含めてということですね。委員長も出すということの意思があるということでよろしいんですか。一応そこの確認です。
 
○児玉委員長  先ほどの協議を踏まえまして、私の名前を出すことで確認をさせていただきます。ということで、確認しました。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、確認をさせていただきました。
 それでは、市民防災部職員の退出のため、環境部職員入室のため一旦休憩といたします。
              (14時58分休憩   15時02分再開)
 
○児玉委員長  再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第8報告事項(1)「第3期鎌倉市環境基本計画改訂素案及び鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画(区域施策編)改訂素案について」を議題といたします。
 原局から報告をお願いいたします。
 
○?橋(謙)環境部次長  日程第8報告事項(1)第3期鎌倉市環境基本計画改訂素案及び鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画(区域施策編)改訂素案についてを説明いたします。
 両計画は、平成28年(2016年)3月の策定から5年が経過したことから中間見直しを行うもので、持続可能な社会の実現に向けたSDGsの考え方や温室効果ガスのさらなる削減、脱炭素化に向けた取組、頻発する異常気象や激甚化する災害等気候変動による影響への対応などにポイントを置いて改訂作業を行い、このたび、両計画の改訂素案をまとめましたので、その概要を説明いたします。
 第3期鎌倉市環境基本計画の主な改訂箇所の概要について説明いたします。資料1の「第3期鎌倉市環境基本計画(改訂素案)」を御覧ください。
 16ページ、17ページを御覧ください。
 今回の改訂は計画期間半ばの中間見直しであることから、長期的な視点を持って定めた「4つの基本方針」、「8つの目標の柱」、「16の目標の項目」の見直しは行っておりません。
 5ページを御覧ください。
 6、計画の中間見直しについてには、国の動向などを踏まえた地球温暖化対策、脱炭素社会の実現、海洋プラスチックごみ問題、6ページに入りまして、食品ロス問題と、本市の「SDGs未来都市、かまくらプラごみゼロ宣言、鎌倉市気候非常事態宣言」などに対応するため、中間見直しを行うことを記載しました。
 18ページを御覧ください。
 2、SDGs未来都市についてには、本市が平成30年(2018年)に国からSDGs未来都市として選定されたことを、3、SDGsと本計画についてには、SDGsの目標を念頭に計画を推進することを記載しました。
 また、本計画の目標の項目ごとに関連が深いSDGsのアイコンを記載しました。
 19ページから88ページまでは、本計画の目標の項目ごとに、「現状と課題」、「目標を達成するための指標」、「施策の体系」や「施策の展開」として個別の事業等を記載しています。
 今回の改訂のポイントであるSDGsの考え方、地球温暖化対策、脱炭素社会の実現、海洋プラスチックごみ問題、食品ロス問題に関する施策等を記載するとともに、社会情勢の変化や新たな環境問題等を踏まえ、記載内容の更新を行いました。
 また、全般にわたって、実績値等を示す表やグラフの更新を行いました。
 今回の見直しの中で一番大きなものは、20ページの冒頭にある、鎌倉市域における二酸化炭素削減目標を46%とすることで、その詳細は、この後に説明いたします「鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画(区域施策編)改訂素案」に定めています。
 それでは、資料2の「鎌倉市地球温暖化対策地域実行計画(区域施策編)(改訂素案)」を御覧ください。
 91ページから92ページを御覧ください。
 今回の見直しは、環境基本計画と同様に国・県の動向、本市の状況の変化を踏まえ行うものです。
 93ページでは、「第3節計画の位置づけ」に、当計画が気候変動適応法に基づく地域気候変動適応計画を兼ねることを記載しました。
 95ページから102ページまでの「第2章地球温暖化の概要」については、記載内容の更新を行うとともに、実績値等を示す表やグラフの更新を行いました。
 102ページの「3、2050年脱炭素社会の実現に向けて」には、鎌倉市気候非常事態宣言で表明したとおり、2050年までに温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すことを見据え、2030年度の目標を定めることを記載しました。
 103ページの「第3章目標設定」では、国が2050年にカーボンニュートラルを目指すことを表明し、2030年度の目標を見直したことに合わせて、本市の地球温暖化緩和策の目標を、2030年度に二酸化炭素排出量を基準年度比26%削減から、基準年度比46%削減へ見直しを行いました。
 また、105ページの「第2節温暖化適応策に関する目標設定」については、地球温暖化適応策のさらなる推進を目指し、目標を「地球温暖化に適応する地域社会の礎を創る」から「気候変動適応を推進し、安全・安心で持続可能な社会を構築することを目指す」へ改め、106ページから112ページまでの「第4章温暖化対策の目標達成にむけて」では、取組内容を更新し、113ページから115ページにかけて、本市が取り組んでいる地球温暖化適応策を整理し、施策の一覧として追加しました。
 両計画の改訂素案の策定に当たっては、鎌倉市環境審議会の意見を聴くとともに庁内の環境施策推進協議会での議論、関係課への照会及び庁内意見照会を行いました。
 現在、パブリックコメントを実施しており、期間は2月15日から3月16日までの間の30日間です。
 今後、パブリックコメントでの意見を両計画の改訂素案に反映させ、環境施策推進協議会での審議、環境審議会の答申、政策会議での審議を経て、令和4年5月中に両計画の改訂を完了する予定です。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの報告に御質疑はございますでしょうか。
 
○井上委員  この計画が本当にすばらし過ぎて感動したんですけれども、本当にできるのかなというところがちょっと知りたいなと思いまして、やっぱり何か今、本当に待ったなしの状況なんじゃないかと思って、私も何かできることがあればと思っているんですけれども、やっぱり個人的に頑張っていろいろやっていても、何かそれだけではもう間に合わないんじゃないかみたいなところで、やっぱり市や事業者と連携してやっていかなければいけないなというところでちょっと質問を何点かさせていただきます。
 21ページの使い捨てプラスチックの使用を控えますというところで、私も個人的になるべく控えるようにしているんですけれども、事業者の自主回収を進めますというところをどういうふうに進めていくのかと、あと市がいろいろ取り組む内容も詳しく教えてください。
 
○不破環境部次長  ただいま井上委員から御質問がございました、使い捨てプラスチックの自主回収の部分でございますけれども、新たにプラスチックを削減する促進法ができまして、令和4年4月1日から施行されるんですけれども、その中で、これまで本来廃棄物を収集運搬をする場合は、その許可を持っていなければそういう収集運搬等ができなかったんですけれども、この新しい法律が施行されましたことで、その製造元の事業者が自主回収等の計画を立てて、それを主務大臣の認定を受けると、その許可が不要という形でできるようになる仕組みがございます。そういったものをうまく利用して、市とそういったことをやっていただけるような事業者さんと連携して、例えば、協定等を結ぶ形で自主回収、その拠点回収ができるような仕組みができたらいいなということで、今、その辺を検討して模索しているところでございます。
 
○井上委員  すばらしいと思います。ぜひ今後とも注視していきたいと思います。
 ほかに市の取り組んでいること、今後力を入れていくような取組というのは、ほかにありますか。
 
○不破環境部次長  使い捨てプラスチック製品の使用を控えていくというところの部分でございますけれども、やはり発生抑制という部分を何とか啓発をしていけたらなというふうに思っておりまして、マイバッグですとか、マイボトル、こういった利用を広報ですとかSNS、そして事業者訪問等を繰り返し啓発をしていくとともに、市内の各所に給水スポットを設置をしまして、市民の方々、そして事業者の方々に行動変容を促すように、働きかけをしていきたいと思っております。今後、給水スポットをさらに拡充をしていって、そういった情報をポータルサイト上に情報提供をしていくことによって、そういった啓発を深めていけたらなと思っております。
 
○井上委員  もうマイバッグ、マイボトルは当たり前だと思うので、その次の先をやっぱり見据えていってほしいなというところで、やっぱり給水スポットをやっぱり拡充していくというのは、すごいいいことだと思うので、ぜひ急いでよろしくお願いします。
 次に、食品ロスの削減についてなんですけれども、フードドライブを利用しているというところは、すばらしいとは思うんですけれども、やはりフードドライブも結局は自分の出した食品ロスというか、何かそういうように私は思ってしまうんですけれども、そこでやっぱり何かもう一歩、フードドライブの仕組みはいいことだと思うんですけれども、もう少し個人的にそこの食品ロスを考えるような取組というのは、例えば、学校だったりとかもまだ残渣が出るというロスが多いという話も聞きますし、そこら辺の市民への啓発は、今後どういうふうにしていくのかをお伺いします。
 
○不破環境部次長  食品ロスの関係の啓発活動でございますけれども、ちょっと令和3年度はコロナ禍の中で集合して説明会等ができていないところではございますけれども、やはり井上委員おっしゃるように、環境教育の中でお子様にそういった食品がロスしてしまうと地球環境にもよくないということをお伝えすると、そのお子さんがやはり家に帰ってお父さん、お母さんのほうにそういったお話をされると非常に効果があるものだと私も思っておりますので、今年はなかなかできませんでしたけれども、令和4年度は、またそういった説明ができる機会が増えてくると思いますので、そういった中で自治・町内会もそうですし、お子様を対象にした環境教育、そういった中で食品ロス削減の啓発ができたらいいなと考えております。
 
○井上委員  ぜひよろしくお願いします。子供のほうが吸収するのが早いので、やっぱり子供への啓発活動というのはすごい大事だと思うのでぜひよろしくお願いします。
 次に、言い忘れていて、戻るんですけれども、16、17ページの計画の目標なんですけれども、これも何かすごい壮大だなと思うのですけれども、基本方針で鎌倉から地球環境保全を進めますというすごいことが書いてあるなと思うのですけれども、そこの具体的な鎌倉からという何か特別な目標があるのでしょうか。
 
○?橋(謙)環境部次長  この計画を策定した当時、どのような議論があったかというのは、私のほうで把握し切れていないのですけれども、鎌倉をモデル的に率先して環境の取組を発信していこうという、そういった思いがあってのことだなというふうには私は理解しておりまして、プラごみゼロ宣言しかり、気候非常事態宣言しかり、鎌倉市が全国的にもいち早くそういった宣言を表明しまして、そういった世界的に必要となっている世界環境問題ですね。それを取り組んでいこうという姿勢の表れだと理解しております。
 
○井上委員  確かにそのプラごみゼロ宣言とかそういう宣言を出すということは、本当にすばらしいなと思うのですけれども、できているのかなというところが、もうちょっとやってほしいなみたいなものがあるのですけれども、例えば、この17ページの目標のところとかも見ていくと、誰もが深呼吸を楽しめるまちとか、生物が住みやすい土壌とか、化学物質及び放射物質の安全対策を徹底しますとか、いろいろ書いてあるんですけれども、もうちょっとさすが鎌倉と言えるような環境保全の対策を進めていってほしいなというのをすごく思うんですけれども、そこら辺、例えば、神奈川ネットだと石けんをやっぱり使って水の環境を保全したいみたいな気持ちがあってずっとやっているんですけれども、そこで例えば市庁舎だったりとか、市の施設だったりとかを石けんにしてもらうとか、そこら辺もこれを見ていると何か大事なんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○?橋(謙)環境部次長  今回、この目標項目、16項目ございます。それぞれの目標には指標として37項目設けております。その今回の見直しに当たっては、その各施策事業がどの程度進捗したかというのをまとめて確認しました。その中では、この37の目標達成のための指標というのがあるのですが、おおむね順調に事業は進められているなというのは確認できています。
 今回、冒頭説明の中でも申し上げたのですけれども、中間の見直しということでありますので、今回は、この目標の基本方針、目標の柱、各目標項目については見直しをせずに、今求められている世界的な環境問題だとか、SDGsの視点だとか、そういったことを主として盛り込み、見直しをしたところですので、そういった、今、御指摘があった御意見などについては、今後の改定、見直しの中で改めて検討はしていきたいなと考えています。
 
○井上委員  次に、78ページの家庭系ごみの有料袋をバイオマスプラスチックを使用しますというふうに書いてあるんですけれども、ここら辺の取組状況をお願いします。
 
○不破環境部次長  家庭系の燃やすごみ、この有料袋ですけれども、今現在バイオが25%のもので指定収集袋のほうを作成をしているところでございます。
 
○井上委員  今現在使っているのが25%。完全なるバイオマスプラスチックの袋になるというわけではないんですか。
 
○不破環境部次長  その素材をもう少し25%から引上げを検討したんですけれども、そのバイオマスを高めれば高めるほど袋の強度というものが保てないというところもございまして、今25%でとどまっているんですけれども、この辺をまた袋の作製している事業者さんと協議をさせていただいて、もう少しバイオマスの部分が上げられるかどうかというところは今後の検討課題となっております。
 
○井上委員  次に、温室効果ガスについてなんですけれども、今の時点でどのぐらい削減ができているのかというのは、把握していますでしょうか。
 
○?橋(謙)環境部次長  1990年、平成2年度なんですが、132万5000トン、CO2があったものがこの平成30年、2018年時点において100万2000トンとなりまして、24.38%削減をしております。なぜ、これ平成2年度を御紹介したかというと、これは改定前は平成2年度を基準年度としておりましたので、そこの対比で御紹介をさせていただきました。
 
○井上委員  ちょっとイメージがしづらいので何とも言えないんですけれども、この先ゼロにできる見通しみたいなものはあるのでしょうか。
 
○?橋(謙)環境部次長  2050年、温室効果ガス排出量実質ゼロというところは、かなり難しい取組だと認識しております。今、国がCO2の排出のもととなっている電源構成、エネルギーですね。エネルギーの電源構成の見直しをしているところで、現在電気を作り出す電源としては、非化石燃料由来のものと、化石燃料由来のものと大きく二つに分けることができるんですが、化石燃料由来のものが76%、2019年度時点で76%となっているというものを、2030年度に向けてそれを41%まで削減をしていこうという取組を国の第6期エネルギー基本計画、この10月に発表したところなんですね。ですので、2050年は当然目標を目指して、様々な取組を組合わせながらやっていくんですが、まずは2030年に実質46%削減を目指していこうというところですので、まずは、そこに注力をしていくものだと認識しておりますので、その先には、2030年の先には当然2050年の実質ゼロを目指し、いろいろな施策を組合せしながら、またいろんな事業者、市民の方、それから行政も含めていろんな方が協力し合いながら、それに向けて達成を目指していくんだろうと認識しております。
 
○井上委員  次に、106ページに温暖化対策の目標達成に向けてで、基本施策で市の率先行動の推進というのがあるんですけれども、そこは市としてどういうことを推進していくのかお伺いします。
 
○?橋(謙)環境部次長  まずは、市で使っている電気を再生可能エネルギー100%電気に切替えをしたいと考えています。今、市の施設で使っている電気のうち約3割が再生可能エネルギー電気100%になっています。それを令和4年度、令和5年度、この2か年度でほぼ市の施設で使っている電気については、再生可能エネルギー電気100%のものに切替えをしたいと考えています。それで令和5年度までに、もしほぼ100%達成できるのであれば、十分率先的な事業だと言えるものと考えております。
 
○井上委員  あと、もう一つ伺いたいのが、102ページなんですけれども、鎌倉市の地球温暖化に対応するためにの適応策で、「気候変動対策の緩和策と適応策は両輪の関係であることから鎌倉市においても現在行っている適応策を整理し推進していく必要があります」というふうに書いてあるんですけれども、ここも今現在行っている適応策というものは何か説明をお願いします。
 
○?橋(謙)環境部次長  その適応策のところの説明をしますと、113ページを御覧いただきたいのですが、112ページで適応策に関する基本施策と具体的な取組の一覧が113、114、115ページと記載しております。現在、鎌倉市の各課が取り組んでいる適応策を今回の見直しにおいて、明確にし、整理したものとなっています。
 
○井上委員  後でじっくり見ます。やはり鎌倉市の方は、意識が高い人も多くて、市民も多くてすごく私も勉強になりながら自分で何ができるかなと思って個人的には頑張っているつもりなんですけれども、やっぱり事業者だったり、市と連携してみんなで取組んでいく。早急に取り組んでいかなきゃいけない問題だなと思うので、周知だったり、啓発活動をぜひよろしくお願いします。
 
○?橋(謙)環境部次長  先ほど、委員のほうから御指摘があった石けんに関すること、31ページを御覧いただきたいのですが、生活排水対策の推進ということで、石けんなどの利用など水環境に優しい生活の普及、啓発を行いますと、ここに記載しております。
 以上、報告になります。
 
○久坂委員  この計画につきましては、昨年度に引き続き御報告をいただいている中で、既に出た議論になって恐縮なんですけれども、104ページのところの部門ごとの目標で産業部門、業務部門、家庭部門、いろいろ分かれていますし、2030年の目標数値を拝見しているんですけれども、家庭部門においては、その削減幅がかなり大きいということで、市民の方にかなり大きな努力をいただかなければならないということで、産業部門とか業務部門ですとか、ほかの部門については、もう従来から例えば、法律の制約とかがあって、もういろいろ努力をしている中で、重ねて努力をしていかなければならないので、この数値。片や一方家庭のほうは、もうちょっと努力幅があるかもしれないということも踏まえながらも結構大きいんですよ。そういうところで、具体的に結構鎌倉市としては大きな目標を掲げている中で、かなり詳細にいろんなことをお願いしていかなければならないというふうに思っているんですけれども、それについての方針を改めてお伺いしたいと思います。
 
○高橋(謙)環境部次長  この家庭部門ということでよろしい……。
 
○久坂委員  そうですね。家庭部門ですね。
 
○高橋(謙)環境部次長  この0.66、要は66%削減というのは、国が定めた地球温暖化対策計画、こちらで定めた削減率となっております。今、御指摘のあったとおりかなりいろんなことを強いるのではないかという御指摘だと思うんですけれども、このCO2削減ということで大事なのは、まずは省エネなんですね。それで、現在の既存の技術でも2030年には、約20%削減できると言われているものです。それと、もう一つ大事なのは、使うエネルギーを非化石燃料由来のものにできるかどうか。つまり再生可能エネルギー電気にどう切り替えていくことができるか。そこのところが実は物すごく大きなところだと言われています。ですので、むやみに家庭の皆さんに何か無理を強いるということではなく、やっぱり国単位で要は再生可能エネルギー電気をいかに増やしていくか、そこが鍵だと考えています。
 あわせて、ライフスタイルの見直しだとか、あとは節電効果が高い電化製品だとか、そういったものに切替えていただくだとか、そういったものを切替えを重ねていくことによって66%を削減をするのであろうというふうには認識をしているのですが、ただ、具体的な各部門ごとの事業については、令和4年度に地域脱炭素化促進事業策定に向けた調査分析を行うんですね。その中で具体的な分野ごとの戦略を練っていきたいとも考えていますので、改めてそういったところでも検討はしていきたいと考えています。
 
○久坂委員  そもそも国から示されているというのは、多分ここの括弧のところにもいろいろ書いていただいている中で御提示はいただいてはいるとは思うんですけれども、かなりチャレンジャブルだなというふうに思ったことと、あと、今の御説明の中では、再生エネルギーがいろいろ国のほうでも進めていまして、使用者の方が再生エネルギーとか、そういった電力事業者を選べるようにはなっているとは思うんですけれども、やはりその値段のことがいろいろあるですとか、そういったふうに促す一つの市の促しですね。そういった情報の出し方もかなり重要だというふうに思っておりますので、取組は、しかし進めなければいけないというのは承知はしておりますので、丁寧かつ重要な取組であるということを先ほど井上委員もおっしゃっていまして、鎌倉市民の方は意識が高いですけれども、こういった目標を掲げてやっているんだということをぜひ提示しながら、みんなで向かっていけるといいなと思います。よろしくお願いいたします。
 
○くりはら副委員長  21ページ、お伺いしたいと思います。
 21ページのプラスチックごみ、この削減に関しては、よりリデュースが必要だというのはすごくよく分かるところなんですが、その現在やはり不法投棄になり、ごみとして出てしまっているものに対する、割と攻めの姿勢でしっかり回収をしていくというところをもうちょっと入れていただいてもいいのかなというところで、今後の課題として捉えていただけるかどうかお伺いします。
 
○能條環境部長  プラスチックのリデュースというのは、基本になる施策でございますけれども、やはり昨今の海洋プラスチックごみ問題に対しては、出てしまったプラスチックごみをきちんと適正に処理をして、海に流出しないようにするという、そういう取組が非常に重要だと考えております。ここには、詳細までは書いておりませんけれども、回収の仕組みの強化というところでは、事業者との連携ですとか、他市との連携というのは、具体的に動いているものもございます。詳細は、環境保全課長のほうから他市連携については答弁をさせていただきますが、そうしたところで強化をして取組を進めてまいります。
 
○環境保全課長  今、部長の能條から説明を差し上げた他市との連携のところを少し紹介させていただきます。
 令和3年度の秋口から、8市市長連携会議というのがございまして、その中でうちの鎌倉市長のほうから、この海洋プラスチックごみの削減に対する取組を連携してやっていきたいという提案をさせていただきました。秋口から何度か検討会を重ねまして、来年度、令和4年度なんですけれども、8市で連携したこの海洋プラスチックごみ削減のためのキャンペーンを実施する予定にしております。具体的には、啓発活動と、それから一斉清掃活動を実施する予定なんですけれども、1つ紹介で持ってきたんですけれども、こちらの8市連携でポスターを作りまして、一斉清掃活動の募集のポスターを作りました。それから普及啓発に向けては、チラシも作成しまして、8市で、これはよく言われているプラスチック、人は、今、世界でプラスチックカード5gを、いわゆるクレジットカード1枚分を一週間で摂取していると言われています。その辺を啓発に使うチラシを作りまして、これから普及啓発でいろいろ取組を進めたいと思って作ってみました。これは、うちのほうでアイデアを出しまして作成したものなので、一切経費もかけずにアイデアで勝負したものになります。これを来年度実施していく予定にしておりまして、来年度うまくやれればいろいろな取組が連携して進められると思っています。
 
○くりはら副委員長  実際やってくださっているのは、よく分かっておりますが、やはりここに書いてくださっている内容を見ると、少し消極的な感じを受けたものですから、ちょっと申し上げました。
 それと、101ページ、これは地球温暖化関連のことですけれども、鎌倉市における影響予測ということで書いてくださっていますが、これは、大項目のところの農業、水産業といって商業系というものが見えないかなというところと、あともう一つ気になるのが、樹林の関連ですね。要するに緑の関連のことが書いていないなというのが気になったところです。それで樹林に関しては、ナラ枯れみたいなものが最近非常に増えていると。これは、どんどん地球温暖化の影響が出ていることによって、植生が変わったり病害虫が増えていくというようなこと。これは農業のところに少し病害虫のことは書いてありますけれども、緑という視点で、樹林という視点でというのが、何か抜けているのかな。なくてもいいのか、その辺りは御検討いただきたいということ。これは、いわゆる生物多様性にも影響するような内容ではないかなと思うので、ちょっとだけ指摘させていただきますが、いかがでしょうか。
 
○?橋(謙)環境部次長  この温暖化の影響予測については、国の評価報告書を基に鎌倉市に該当するであろう項目を抽出して記載をしたものです。今のような御意見は、本当にありがとうございます。その辺と緑について、改めて確認しながらどう盛り込むべきものなのか、どうかも精査しながら今後検討をしていきたいと思います。
 
○児玉委員長  それでは、質疑を打ち切ります。
 本件報告に関しまして、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
 委員会が始まって1時間以上たちましたので、一旦休憩をさせていただきたいと思います。
              (15時45分休憩   15時54分再開)
 
○児玉委員長  では、再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  引き続きまして、日程第8報告事項(2)「ごみ処理施策の進捗状況について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○環境施設課長  日程第8報告事項(2)ごみ処理施策の進捗状況について説明します。
 資料1を御覧ください。
 本日は「ごみ処理施策の進捗状況」として、令和3年市議会12月定例会市民環境常任委員会で報告した内容のその後の状況について、同期資料1に記載の5件を順に説明します。
 まず、「1、名越クリーンセンターの中継施設整備について」です。
 名越クリーンセンターは令和6年度末をもって稼働を停止し、その跡地を中継施設として整備することとしています。この中継施設整備については、名越クリーンセンター地域コミュニティー推進協議会で協議を進めており、直近では令和4年1月19日に開催しました。
 当日の協議会では、令和3年12月2日に開催した町田市中継施設の見学会の開催結果を共有したほか、中継施設整備を前提に、令和4年度からは、周辺環境への影響を調査する「生活環境影響調査」、施設概要や方式、施設に必要な機能等を検討する「発注支援業務」などの関連事業を進めていきたい旨を説明しました。これらの事業については、進捗状況を協議会とも十分に共有し、御意見をいただきながら進めていく予定である旨を説明し、了承をいただきました。
 なお、当日の会議資料は、配付した資料2のとおりです。
 引き続き、本市のごみ処理施策に御協力いただくため、同協議会との情報共有、意見交換をしっかり行い、丁寧に対応してまいります。
 次に、「2、今泉クリーンセンターの跡地利用等について」です。
 今泉クリーンセンターの跡地利用等については、今泉クリーンセンター連絡協議会で協議を行っているところであり、令和4年1月20日に同協議会を開催しました。
 当日の協議会では、名越クリーンセンター焼却停止後、焼却施設の解体及び中継施設整備を行う令和7年度から令和8年度の2年間、今泉クリーンセンターの中継施設機能を引き続き使用するに当たり、受入れごみ量及び車両台数の増加が見込まれること、この影響に伴う臭気・騒音や周辺交通交通への影響など、課題を示し、その対応策として、既存施設の臭気対策強化、市民持込み車両の動線変更及び粗大ごみ解体作業場の変更、ごみ収集車両や市民持込み車両の台数削減案などを説明しました。
 当日の会議資料は、配付した資料3のとおりです。
 今後、中継施設機能の延長期間における施設運営方法をより具体的に説明し、その後は協議会の了承を得た上で、周辺住民向けの説明会を開催したいと考えています。
 また、生ごみ資源化施設整備については、引き続き協議をお願いしておりますが、協議会から生ごみ資源化の実証の必要性について御意見をいただいていることから、まずは民間施設を利用した実証実験の実施に向けて協議を進めてまいりたいと考えております。
 今後も同協議会と協議を重ね、地元との信頼関係の構築に努め、引き続き協議の継続をお願いしてまいります。
 次に「3、事業系ごみ資源化の進捗状況について」です。
 新たな資源化手法の検討を目的に実施したサウンディング調査での提案を基に開始した、縦型乾式メタン発酵による資源化実証実験につきましては、令和3年8月16日から令和4年1月31日まで1,553トン処理しました。この実証実験の検証結果結果については、委託事業者から2月末までに報告される予定であり、この報告を基に、この処理方法が有効な資源化策の一つとなるか確認を行うとともに、処理工程やごみの運搬など、課題等を整理し、令和4年からの事業系ごみの全量資源化委託の向け、事業者選定に生かしてまいります。
 事業系ごみの全量資源化の実現に当たっては、事業者選定のための準備期間である令和4年5月まで、現在の実証実験を継続し、その間に公募型プロポーザル方式により委託事業者を選定します。選定に当たっては、学識経験者及び有識者、市民等で構成する事業系一般廃棄物資源化業務契約審査委員会を設置し、実施要領及び審査基準等について協議し、決定後、事業者の募集を開始します。その後、令和4年5月中に業者を決定し、令和4年6月から本格実施を目指します。
 次に、「4、紙おむつ資源化の進捗状況について」です。
 紙おむつ資源化につきましては、令和3年市議会12月定例会市民環境常任委員会において、市内での施設整備を判断するには、引き続き、国、他自治体及び民間事業者の動向を注視する必要があることから、施設整備によらない設備機器による資源化方策等についても幅広く知見やノウハウを集め、民間事業者と連携した取組について検討していく旨、報告したところです。
 設備機器による資源化方策の実施に当たっては、施設内処理の有用性や処理の安定性、費用対効果等を排出事業者に御理解いただく必要があることから、排出事業者に設備機器を試験的に利用していただける枠組みの構築について検討を進めているところです。
 あわせて、施設整備につきましても、引き続き国や民間事業者の動向を注視するとともに、導入時の分別収集方法等の検討も並行して行ってまいります。
 最後に、「5、その他について」です。
 1点目は、事業系一般廃棄物処理手数料の改定についてです。
 令和3年6月に改定した第3次一般廃棄物処理基本計画の中で、事業系一般廃棄物の手数料の見直しについて、「近隣市との均衡や社会情勢等を勘案しながら事業系燃やすごみ及び植木剪定材の処理手数を見直します。」としています。これを踏まえ、令和4年1月28日に鎌倉市廃棄物減量化及び資源化推進審議会を開催し、事業系一般廃棄物処理手数の改定について諮問を行いました。審議会では、先行して植木剪定材の処理手数料について審議を行い、3月末までに答申をいただく予定でございます。
 その後、令和4年市議会6月定例会に条例改正を提案する予定です。
 また、事業系燃やすごみの処理手数料については、全量資源化後に、審議会での御審議をお願いする予定です。
 2点目は、令和4年1月25日付で記者発表しました「大町ふれあい広場における汚染物質の検出について」の進捗状況につきまして報告します。
 令和3年12月16日から7日間、名越クリーンセンター周辺5地点において実施した土壌環境調査の結果、大町ふれあい広場から基準値を超える鉛が検出されました。委託事業者からの速報を受け、土壌汚染対策法等を管轄する神奈川県に相談し、同広場周辺の町内会の了承を得て、大町ふれあい広場の使用を停止いたしました。
 現時点で原因は不明ですが、過去の同調査及び名越クリーンセンター排気ガス調査等の結果では、鉛は不検出であったことから、名越クリーンセンターでの焼却との因果関係はないものと考えております。
 また、人体への影響につきましても、検出した数値から、直ちに影響がないものと考えております。広場については、閉鎖日から直ちにビニールシートで広場全域を覆い、土や砂ほこりが飛散しないよう措置しました。
 2月4日には、調査範囲を広場全域に広げ、追加の土壌調査を実施しました。
 2月15日に調査会社から調査結果の速報値の報告があり、当初の調査地点からは、基準値を超える鉛は検出されませんでしたが、範囲を広げた別の地点において、基準値を超える鉛が検出されました。
 現時点では、同広場を閉鎖しておりますが、関係機関とも相談の上、今後の対応につきましては、地元町内会等と協議の上、検討してまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの報告に御質疑等はございますでしょうか。
 
○井上委員  名越クリーンセンターと今泉クリーンセンターの協議会の件なんですけれども、やっぱり議事録を見ていて、同時並行で進めていくということの必要性と難しさを感じました。名越は町田の中継施設の報告を見て、やっぱり評価をしているということで何か一歩前進したのかなというところは感じたんですけれども、その後のごみの量だったり車両数とかが課題なのかなという、そこら辺の懸念はされていたと思うんですけれども、そこの課題に対しての取組というか、考えをお聞かせください。
 
○環境施設課長  中継施設の機能につきましては、ごみの量ですとか車両の台数、これが一つの施設に集約されることによって増加いたします。ただ、それぞれの施設の負担を軽減するためには、例えば、最終的にごみを処分する先への直送ですとか、それからごみの車両の入る台数の制限ですとか、こういったところを工夫する必要があると思っています。現状、それぞれ地元の住民の皆様で構成する協議会の皆様には、計画値と合わせまして、最大値もお示ししまして、その上での想定される課題をお示しし、その対応策を御提示しているところでございます。今後、引き続き恐らく地元の皆様から御心配事もあるかと思いますので、こういったところはしっかりとお聞きした上で、市としましても正確な情報提供に努めまして、その不安解消に努めた御提案をしてまいりたいと考えています。
 
○井上委員  続いて、今泉なんですけれども、今泉の方の不安としては、名越の工事をしている間の延長ということで、例えば2年で終わらない場合だったりとかということの懸念だったりとか、というのが言われていたと思うんですけれども、あと、例えば生ごみ資源化施設についても、生ごみ資源化のための分別の周知の仕方だったりとかも、何か不安材料に挙げられていたと思うんですけれども、そこら辺の課題についての考えをお聞かせください。
 
○環境施設課長  今泉クリーンセンターでの今後の跡地利用につきましての協議会の皆様との協議状況なのですけれども、まずは、中継施設の延長使用というところを今先行してお話を進めているところでございます。名越クリーンセンターに整備を予定をしております中継施設と違いまして、新設の施設ではございません。既存の施設を活用して運営していく必要がございます。そういう中では、やはり臭気対策ですとか既存の施設の中での車両の動線を十分考慮して、例えば車両が一極的に集まって中の運用がしにくくなる。もしくは周辺の交通事情に影響を及ぼすようなことがないように考えていく必要があるかと思っております。
 また、臭い対策につきましても、これまで御指摘いただいているところもございますので、そういったところにつきましても、まさにこの定例会の中でも令和4年度の予算の中で御審議をいただく項目で入れさせていただいておりますけれども、臭気対策ですとかそういったところの対応策につきましては。具体的にお示しをして、まずは地元の皆様にもそれを見ていただいて、令和7年度の中継施設延長の本格稼働に向けて整備をしていきたいと考えております。
 また、その先の生ごみ資源化施設につきましては、今先行して中継施設のお話をさせていただいているところではございますが、その先につきましても御協力をいただけるように継続的な御協議をお願いしているところでございます。
 
○井上委員  議事録を見させていただいたんですけれども、月花環境施設課長が強硬に進めることはないということをおっしゃっていたので、市民の理解が得られないままに進めることはないということは、やっぱり一つ市民の方も安心されるのかなとは思いますので、引き続きその課題を市民の意見を取り入れながらやっていただきたいと思います。
 あと続いて、事業系ごみの進捗状況についてなんですけれども、資源化実証実験で、今1,553トンを処理しているということなんですけれども、これが順調なのか何なのかがちょっとよく分かりづらいので、そこら辺、何か分かりやすく説明をしていただけたらと思います。
 
○不破環境部次長  事業系ごみの資源化の実証実験、これにつきましては、今御説明をしたとおり、約1,500トンを事業者のほうに搬出をしておりますけれども、例えば、それが資源化ができないので戻されてしまうとか、そういったことはなく、順調に滞りなく資源化施設のほうに行って、それがそのプラントにおいて資源化がされているということの報告は、今、受けておりまして、最終的にそのプラントの性能ですとか、そういったものの評価ですね。あと、こちらのほうから収集運搬をしていく中でその辺の課題等がないかどうか、そういった評価の結果というものを2月の末までに事業者のほうから結果をいただける、報告をいただける予定になってございます。
 
○井上委員  今のところは、順調であるということが分かりました。
 その次に、紙おむつ資源化の進捗状況についてお伺いします。
 紙おむつの分別収集方法というのが、やっぱりすごい課題なんじゃないかなと思うのですけれども、そこら辺の検討というのは、どこまで進んでいるのでしょうか。
 
○環境施設課長  紙おむつの資源化につきましては、まずは、今、委員御指摘のとおり分別の収集が必須でございます。家庭系につきましては、今、子育てでの御家庭ですとか、介護世帯の負担軽減策ということで、有料袋を使わずに無償でごみを出していただけるような施策を取っております。そういった意味で分別はできていると。そこを回収するに当たっては、やはり通常の燃えるごみとは別の回収スキームを構築する必要がございますので、そこのところで費用がかかり過ぎてはいけないと思っていますので、その回収方法については、まさに検討を今進めているところでございます。
 もう一つ、事業系のごみにつきましては、やはりこれも事業系の紙おむつとして排出をする事業者というのは、例えば病院であったりとか入居型の老人ホームであったりとか、施設がある程度限定的でございますので、既にリストアップは終えてございまして、今個別に、例えば、自家処理をできないかですとか、いわゆる収集をせずに処理できるスキームの構築について、まさに実証を進めていきたいと考えているところでございます。
 
○日向委員  施設等もだんだん時期が結構決まってきている中で、いろいろと住民の方に御説明をしたりとかという中でやってきていただいているというのは、すごく進捗を見て確認ができました。その中で、議事録からなんですけれども、資料1の4ページでいいんですかね。分かりますかね。夜間の車両の出入りの件で、委員の方から深夜の収集というのが出てはいるんですけれども、課長のほうで読んでいくと、いろいろリスクはあるけれども、施策として可能性はあるということが述べられているんですけれども、こういうこれも新しいやり方だとは思うんですけれども、こういうのも踏まえて、今、何か検討をされているということでよろしいのでしょうか。
 
○不破環境部次長  地元の協議会の委員の皆様から、まさに貴重な御提案、御意見をいただいております。一つ一つ参考にしながら施策を考えていきたいと思っているところではありますけれども、例えば、ごみの収集時間を夜間にする。これは、先進的な取組をしている他の自治体では、実績がございます。例えば、夜間にそういったごみ収集車を走らせることによって、防犯効果があるのではないかとか、そういうような考え方もあるというふうに聞いております。その一方で鎌倉の場合、狭隘道路が多いといったところで考えますと、やはり、交通事故のリスクですとか、それから騒音のリスク等々もございます。諸課題がありますので、その辺は比較検討をしていきたいなと思っております。
 また、ごみを中継施設から搬出する、出すところですね。処理施設に運搬するための部分につきましては、夜間の搬出ということも一つ検討の余地はあるのかなとは思っていますが、やはりこの処理先ですね。持っていく先の受入時間というのが、やはり処理施設ですので、その処理先の周りの住民の方との約束事ですとか、様々なところもございますので、その持っていく先が受入れ可能な施設かどうかといったところも加味しながら、いわゆるこの運用を検討してまいりたいと思っております。
 
○日向委員  新しい御提案だったなと思ったので、市としてどのようなお考えなのかお伺いしたかったんですけれども、多分、夜間になるとその分コストも深夜ので大分変わってくると思いますし、なかなかあれですけれども、住民の方の本当に御理解というのが一番だとは思うんですけれども、こういったものも御提案をいただいた中ではございますので、少し検討の中の一つにもなっているのかなとは思っていますけれども、ぜひ、これも含めていろいろ意見交換をする中で出てきたことに対して、よりよいものにしていっていただければなと思いますのでよろしくお願いします。
 あと、すみません。もう一点、資料2の9ページ、生ごみの施設のこれまでの生ごみ資源化施設の建設の中の好気性微生物の発酵の方式の中で、部長のほうがお答えされているんですけれども、異なる微生物を用いて、長野県の東御市等で採用されているという新しい方式を視察されたということで、これがかなり臭気を抑え込めているということなんですけれども、臭気は本当にその人の感じるものなので、なかなか難しいところがあるんですけれども、やっぱりこういった市としても臭気というところが問題になって課題の一つになっている中で、こういったところが出てきたということでございますので、またこれを地域の方たちと視察をしに行って、ちょっとどうなのかとか、そういった市のほうで把握して感じているものというのが、やっぱり実際の地域の方たちがどのように思うかというのも含めて、以前のところは、視察されていると思うんですけれども、またこういった新たなところが出てきたら、そういったところにまた見に行って、こういう感じなんですというのも伝えていくのも一つの道かなとは思うんですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。
 
○環境施設課長  生ごみの資源化施設につきましても、今、名越の協議会の皆様を中継施設に御案内させていただきましたけれども、やはり一緒に見ていただくということが重要な視点になってくるかと思っております。例えば、市のほうでそういった臭い対策でより臭いをしっかりと抑え込めているような好事例の施設がございましたら、積極的に御紹介をして、今後その施設整備に向けて、ぜひ地元の方も一緒に見ていただくような機会がつくれれば非常によりよい施設が造れるのかなと思っておりますので、積極的に検討していきたいと思います。
 
○日向委員  実際に、言葉で臭気は抑え込まれていますよというよりも、本当に見に行ってそこで感じていただいたほうがより分かりやすくなってくると思いますので、先ほど一緒に見てということを考えていってくださるということですので、ぜひその辺は踏まえてお願いをしたいなと思いますので、ぜひ御検討をいただければなと思います。
 
○児玉委員長  ほかに御質疑はありますでしょうか。
 では、質疑を打ち切ります。
 本件御報告に関して、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  続きまして、日程第9、議案「第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち環境部所管部分」を議題といたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○?橋(謙)環境部次長  日程第9議案第87号令和4年度鎌倉市一般会計予算のうち環境部所管部分について、説明いたします。
 鎌倉市一般会計予算に関する説明書は、102ページにから105ページにかけまして、予算事項別明細書の内容説明は、200ページから203ページを御覧ください。
 第20款衛生費、第10項清掃費、第5目清掃総務費は9億207万4000円で、3Rの推進・ごみの適正処理に係る経費は、環境運営事業として、一般廃棄物処理施設建設基金への新規積立金などを、廃棄物処理施設のマネジメント事業として、生活環境整備審議会委員報酬などを、行財政運営に係る経費は、職員給与費として、環境政策課環境総務担当、ごみ減量対策課、環境施設課、環境センターの職員の人件費を、会計年度任用職員給与費として、環境政策課、ごみ減量対策課、環境センターの会計年度任用職員の人件費を計上いたしました。
 内容説明は、204ページから219ページにかけまして、第10目じんかい処理費は29億4382万2000円で、3Rの推進・ごみの適正処理に係る経費は、ごみ収集事業として、資源物やごみについての収集運搬業務委託料や一般廃棄物指定収集袋作成業務委託料などを、ごみ資源化事業として、容器包装プラスチック中間処理業務委託料、植木剪定材資源化等業務委託料や紙類・布類収集運搬処理売却業務委託料などを、3R推進事業として、生ごみ処理機購入費補助金などを、廃棄物処理施策推進事業として、既存施設対策維持修繕料、事業系ごみ資源化業務委託料などを、最終処分事業として、焼却残さ溶融固化処理等業務委託料などを、ごみ処理広域化計画推進事業として、鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化検討協議会に係る消耗品費を、名越・今泉両クリーンセンターの管理運営事業として、光熱水費、設備修繕料、粗大ごみ等処理業務委託料、名越クリーンセンターの焼却施設維持管理業務委託料、今泉クリーンセンターの施設運転委託料などを、名越・今泉両クリーンセンターの収集事業として、収集車両の燃料費、修繕料や粗大ごみ収集運搬業務委託料などを、笛田リサイクルセンター管理運営事業として、光熱水費、設備修繕料、資源物選別処理等業務委託料、運転保守管理等業務委託料などを計上いたしました。
 予算説明書は、107ページにかけまして、内容説明は、220ページから221ページを御覧ください。
 第15目し尿処理費は3916万6000円で、快適な生活環境の保全に係る経費は、し尿収集事業として、し尿収集運搬及び手数料徴収業務委託料などを、深沢クリーンセンター管理運営事業として、光熱水費、設備修繕料、し尿等受入施設管理業務委託料などを計上いたしました。
 内容説明は、222ページから228ページを御覧ください。
 第15項環境対策費、第5目環境対策管理費は2億6372万7000円で、快適な生活環境の保全に係る経費は、公害等対策事業として、深夜花火防止巡回警備業務委託料、自動車騒音常時監視調査業務委託料などを、まちの美化推進事業として、公衆トイレの光熱水費や清掃業務委託料、路上喫煙防止巡回啓発等業務委託料、屋内型喫煙所設置費補助金などを。
 なお、去る2月18日に、令和4年度鎌倉花火大会の中止が発表されましたので、花火大会翌日クリーンステーション集積ごみ回収業務委託料、花火大会海岸臨時ごみ回収業務委託料、花火大会産業廃棄物運搬処分業務委託料の事業については、未執行とする予定です。
 海岸清掃事業として、公益財団法人かながわ海岸美化財団への清掃事業費負担金などを、次代に向けたエネルギー・環境対策の推進に係る経費は、環境基本計画等推進事業としてカーボン・マネジメント強化事業にかかる維持修繕料、地域脱炭素化促進事業策定支援業務委託料、住宅用再生可能エネルギー・省エネ機器等の設置費補助金などを。
 行財政運営に係る経費は、職員給与費として、環境政策課環境政策エネルギー担当及び環境保全課の職員の人件費を、会計年度任用職員給与費として、環境政策課及び環境保全課の会計年度任用職員の人件費を計上いたしました。
 予算説明書は、109ページにかけまして、内容説明は、229ページから231ページを御覧ください。
 第10目環境衛生費は1646万6000円で、快適な生活環境の保全に係る経費は、衛生・害虫駆除事業として、スズメバチの巣の駆除費補助金などを、動物愛護推進事業として、犬の登録・注射促進協力等業務委託料や飼い猫に対する不妊や去勢手術に対する補助金などを、鳥獣保護管理対策事業として、有害鳥獣駆除等業務委託料などを計上いたしました。
 予算説明書は、132ページから135ページを、内容説明は、309ページを御覧ください。
 第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は10億5726万9000円のうち、環境部所管部分は46万8000円で、快適な生活環境の保全に係る経費は、海浜保全事業として、サーフ90ライフセービング事業負担金などを計上いたしました。
 議案集(その2)の15ページから16ページ、予算説明書は186ページ、187ページを御覧ください。
 第3条債務負担行為について説明いたします。
 指定収集袋作成業務委託事業費ほか12件は、それぞれ第3表及び調書のとおり、債務負担行為設定をしようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○児玉委員長  ただいまの説明に御質疑等はございますでしょうか。
 
○くりはら副委員長  207ページ、3R推進事業ですが、生ごみ処理機購入費補助金、これに関してですけれども、少し4月から補助の仕方が変わるというようなことを聞きましたけれども、詳細を教えていただけますか。
 
○不破環境部次長  生ごみ処理機の購入費の補助金の制度に関しまして、令和4年の4月から、これまで上限額を4万円としていた補助額を、上限を3万円という形に変更をする予定でおります。これは、非電動型のものをよりたくさんの方に使っていただきたいという思いがありまして、それで上限額は下げるんですけれども、実際は、平均額も実際3万円未満の平均でしたので、3万円の上限であればこれまでの補助をしてきた実績からすると、そこの部分は、非電動の方にとっては特にデメリットはないとは考えております。ただ、電動型のもので高額なものを購入される方にとっては、ちょっと4万円が3万円に下がってしまうというところはございますけれども、そういった改正でございます。
 
○くりはら副委員長  私としては、リデュースをしていただいた上で、でも出てしまった生ごみに関しては、やはり市民の方にこの自宅で処理をしていただくという方向性をやっぱり推奨していただきたいなと思っている中で、より上限額が下がったことによって、数多くの方に非電動型でもとにかく導入していただくという、数が増やせるということになるのかなと思うんですが、今、目標とされている数というものがあれば教えてください。
 
○不破環境部次長  令和4年度の見込みの台数といたしまして、約570台を見込みで今回予算の計上をさせていただいてございます。
 
○くりはら副委員長  それは過去のデータで言うと、令和4年度はどうで、令和5年度でどうでというような何か目標値みたいなものを、この先ですね。目標値を持った上でこの570台というふうに決められたのか、例年のごとくこのぐらいの台数よというような決め方をされたのかお伺いします。
 
○不破環境部次長  こちらの積算は、例年の実績から翌年度を出すような形で積算をさせていただいております。
 
○くりはら副委員長  私個人としては、より積極的に、今、本当にごみの関連は、市民の皆さんに御協力をいただくというところを進めていただければなと思っております。
 あと、名越クリーンセンター、あと今泉クリーンセンター、ここで中継施設というような役割を担っていただくというようなところの話ですが、やっぱりこの地域の方々というのは、そもそもすごくごみに関して意識を持っていらっしゃるなと思っているところです。中継施設の延長をしなくては、この先やっぱり立ち行かないというような中で、やはり御協力をいただくためには、市民お一人お一人、その地域の方に御説明をするという機会を設けていただいているのは知っているのですが、これは、お留守の方がいらしたりとかということで、説明を聞いてないよというようなお声もちょっと私の耳には入ったりしていまして、こういった御説明をできていないところへのフォローみたいなものというのは、今後どんな形でされるのかお伺いしたいと思います。
 
○環境施設課長  まさに、住民の皆様への御説明の仕方につきましても、その協議会の中で、御相談をしながら進めていきたいと考えております。今、まさにコロナ禍の中で、なかなかいわゆる啓発の部分が難しくなっている部分もございますが、例えば、御紹介いたしますと、まさに今、テレワークが多くある中で、例えば環境教育なんかも令和3年度中も実績がございまして、中学生向けにオンライン授業を実施して、実際に授業を行った実績もございます。じゃあ、町内会単位になりますと、それが実現できるかというところにつきましては、環境さえ整えればさほど難しいものではないのかなと思っていますので、例えば、時間ですとか、それから曜日ですとか、それから実施の方法ですね。対面以外の部分、オンラインでの説明会ですとか、もしくは動画配信ですとか、あらゆるものを駆使して説明を聞いていただける機会というのを確実に捉えていきたいと思っています。ただ、そのやり方につきましては、やはり地元の協議会の皆様と協議を進めながらやっていきたいと考えておりますので、その中でいろいろなアイデアを出しながら確実に情報発信をしていきたいと思っています。
 
○くりはら副委員長  あと、230ページの動物愛護推進事業に関してですが、新たに犬の登録手数料収納業務委託料という項目が出ていますけれども、これは新たなというところで、内容を教えてください。
 
○環境保全課長  これは令和4年6月1日、今度の6月ですけれども、動物愛護法の改正があります。それが施行されると、犬、猫の販売、ブリーダーとかペットショップでは、マイクロチップを装着することが義務化されます。一般は義務化ではなくて、努力義務になるんですけれども、ワンちゃんとか猫ちゃんの首のところに、個体を識別するマイクロチップを埋め込むことがブリーダーのほう、ペットショップのほうで義務化されるんです。これをマイクロチップを装着すると、今度そのマイクロチップ、個体の識別のためその登録をするんですけれども、それと合わせて狂犬病予防法で義務化されている犬の登録のほう、これがみなし申請という形になります。犬の登録は、鎌倉市役所でも東京の各区役所とかでも、犬を飼っている方が登録に行って手数料を払っているんですけれども、これがワンストップサービスになって、国のスキームの中で、みなし申請で窓口に行かなくていいということになります。なるのですけれども、今度は登録の手数料が各自治体が徴収できなくなるので、これを徴収するための仕組みとして、国が用意しているスキームが、この各自治体が委託してやるという、その新しい事業というんですかね。そのスキームに乗っていくための委託料というものになります。
 
○くりはら副委員長  要するにペットショップのほうで徴収してもらって、それを市がもらうというような形になるというふうに考えてよろしいですか。
 
○環境保全課長  ペットショップというか、マイクロチップを装着するのに、動物のお医者さん、獣医師さんのほうでやってもらうので、という感じです。登録の手数料は、各自治体が委託した、今、神奈川県で想定されるのは、県の獣医師会。動物のお医者さんの獣医師会なんですけれども、全国的にもそういう獣医師会がやる方向で国が考えているんですが、そこに委託をしてというイメージが、今、国からは示されています。
 
○くりはら副委員長  おうち時間が増える中で、動物を飼う方が増えたというような話も聞きます。そういった中で、手続をちゃんと漏れなくやっていただくというところの委託だということは分かりましたので。
 
○児玉委員長  それでは、質疑を打ち切ります。
 本件について、予算等審査特別委員会の送付意見の有無を確認します。意見はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 なしを確認いたしました。
 それでは、環境部職員に退出のため休憩といたします。
              (16時37分休憩   16時39分再開)
 
○児玉委員長  それでは、再開いたします。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  日程第10その他(1)「防災に関する情報提供の拡充について」、令和3年12月23日開催の当委員会において、政策提言に向けた今後の調査の進め方として、他自治体の先進事例の調査を行うこと、本市の情報提供の方向性について確認していくことが確認されております。また、調査方法として、各委員が情報を収集した上で共有するとされております。本件について、本日協議を行うか、また改めて協議の日程を設けるかについて、御意見をお願いいたします。
 
○久坂委員  別日程を御用意いただければというふうに思っておりまして、申し訳ございません。
 
○児玉委員長  別日程ですね。ほかのどうでしょうか。別日程でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 改めて協議の場を設ける場合ということですけれども、具体的にいつにしましょうかという話なんですが。次回のいつにしましょうか。いつぐらいが。
 一旦休憩します。
              (16時40分休憩   16時46分再開)
 
○児玉委員長  再開します。協議をさせていただいたとおり、今回の議会の日程が終わった後、また日を改めて検討をするということで、本日はこの件に関しては、協議をしないということで確認をさせていただきました。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  (2)「継続審査案件について」、事務局から報告をお願いします。
 
○事務局  まず、先の12月定例会におきまして閉会中継続審査となっている案件が5件ございます。このうち、陳情第31号山ノ内交番の存続を求める意見書の提出についての陳情及び陳情第37号JR北鎌倉駅前の山ノ内交番の存続を求める意見書提出についての陳情については、本日の審査において、採択されました。このためこの2件は削除し、その他3件について取扱いの御協議をお願いいたします。
 
○児玉委員長  そのほか3件、引き続き継続ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○事務局  では、ただいま継続審査とすることを確認いただきました、計3件について、最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことについて、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○児玉委員長  では、再度確認しますけれども、残りの3件に関しては継続することでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
   ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○児玉委員長  (3)「次回委員会の開催について」、案としまして、3月3日木曜日の11時、ここですね、議会全員協議会室ということになりますけれども、よろしいでしょうか。
 休憩します。
              (16時47分休憩   16時48分再開)
 
○児玉委員長  再開します。
 それでは、次回の委員会の開催については、3月2日水曜日11時、議会全員協議会室で行うこととします。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 以上をもちまして、市民環境常任委員会を閉会といたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和4年(2022年)2月24日

             市民環境常任委員長

                   委 員