○議事日程
令和2年度一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会会議録
〇日時
令和3年(2021年)9月27日(月) 9時30分開会 19時17分散会(会議時間7時間13分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
池田委員長、岡田副委員長、後藤、中里、くりはら、保坂、志田、大石、高野の各委員
〇理事者側出席者
内田共生共創部次長兼企画課長、内海総務部長、服部(基)総務部次長兼公的不動産活用課担当課長、吉田(寛)財政課長、栗原コンプライアンス課長、須山公的不動産活用課担当課長、和田公的不動産活用課担当課長、仁部契約検査課担当課長、伊藤(元)納税課長、片瀬市民税課長、小宮資産税課長、末次市民防災部次長兼総合防災課担当課長、廣川市民防災部次長兼大河ドラマ担当担当課長、藤林こどもみらい部長、永野こどもみらい部次長兼福祉事務所長兼こども支援課担当課長、正木こども支援課担当課長、松本保育課長、菅原こども相談課長、小林(瑞)青少年課長、田中(香)発達支援室長、尾高健康福祉部次長兼福祉総務課長兼新型コロナウイルスワクチン接種担当担当課長、?橋(謙)環境部次長兼環境政策課長、竹之内市街地整備課長、吉田(浩)都市景観部長、古賀都市景観部次長兼都市調整課長、杉浦都市景観部次長兼開発審査課長、奥山都市景観課長、平井建築指導課担当課長、渡辺(誉)建築指導課担当課長、秋山みどり公園課長兼都市景観課長、保住都市整備部次長兼都市整備総務課長、鈴木(康)農水課長兼農業委員会事務局長、熊澤会計管理者謙会計課長、佐々木教育文化財部長、小日山教育文化財部次長、茂木教育文化財部次長兼教育総務課長、森(啓)教育文化財部次長兼生涯学習課担当課長兼生涯学習課副館長、瀬谷教育文化財部次長兼生涯学習センター所長兼生涯学習課担当課長、下澤学校施設課長、中尾学務課担当課長、池田学務課担当課長、太田教育指導課長、泉教育センター所長、鈴木(庸)文化財課長、朴澤中央図書館長、渡邊(好)選挙管理委員会事務局長兼選挙管理委員会事務局次長、秋元(弘)消防本部次長兼消防総務課長
〇議会事務局出席者
谷川議事調査課長、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
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○池田委員長 おはようございます。皆様おそろいになりましたので、これより本日の一般会計決算等審査特別委員会を開会いたします。
委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。保坂令子委員にお願いいたします。よろしくお願いします。
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○池田委員長 まず改めて委員長から申し上げます。議会運営委員会において、平成27年から審査日程を4日間から5日間にし、審査終了時間は基本的には18時、午後6時を目途とするものとすること。審査を能率的に進めるため、質疑と意見を区分して議事を進めることが申合わせ事項として確認されております。各委員におかれましては、9月28日までの審査日程であることに御配慮の上、簡潔に御質疑いただき、能率的かつ効率的な委員会運営に御協力いただきますようお願いいたします。原局におかれましても、説明及び答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。なお、説明及び答弁は、座ったままで結構です。
また、質疑及び答弁において、年度の指定を明確にするため、昨年度、本年度という言い方ではなく、令和2年度、令和3年度というように年度を指定して、質疑及び答弁をするよう御配慮をお願いいたします。
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○池田委員長 それでは、まず、第10款総務費第5項総務管理費のうち都市景観所管部分並びに第45款土木費第5項土木管理費及び第20項都市計画費のうち都市景観部所管分について一括して説明をお願いいたします。
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○古賀都市景観部次長 議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定についてのうち、都市景観部所管部分について説明いたします。
鎌倉市歳入歳出決算書及び附属書の100ページから103ページを、令和2年度における施策の成果報告書は64ページを御覧ください。
第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費の支出済額6億5122万4593円のうち都市景観部の事務事業に要した経費は41万9230円の支出で、歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業に係る経費は、歴史的風致維持向上計画協議会委員報酬、歴史的風致形成建造物標識作成等業務委託料などの経費を支出いたしました。
続きまして、決算書の104ページから105ページを、施策の成果報告書は87ページを御覧ください。
第10款総務費、第5項総務管理費、第50目文化振興費の支出済額5610万7620円のうち、都市景観部の事務事業に要した経費は1543万5220円の支出で、旧華頂宮邸管理運営事業に係る経費は維持修繕料、庭園公開管理・屋内清掃業務等委託料、機械警備委託料、土地賃借料などの経費を支出いたしました。
続きまして、決算書は136ページから139ページを、施策の成果報告書は290ページを御覧ください。
第45款土木費、第5項土木管理費、第5目土木総務費の支出済額12億7740万7829円のうち、都市景観部の事務事業に要した経費は1億2558万6194円の支出で、がけ地対策事業に係る経費は、急傾斜地防災工事負担金、既成宅地等防災工事費補助金などの経費を支出いたしました。
施策の成果報告書は、303ページを御覧ください。
第45款土木費、第5項土木管理費、第10目建築指導費は6213万391円の支出で、建築相談事業に係る経費は、耐震相談業務委託料、現地耐震診断補助金、木造住宅耐震改修工事費等補助金、危険ブロック塀等対策事業補助金、避難路沿道建築物耐震診断補助金などの経費を。
304ページ、都市調整運営事務に係る経費は消耗品費、神奈川県九市開発許可研究協議会負担金の経費を。
305ページ、開発審査事務に係る経費は一般文具等消耗品費、大規模盛土造成地第二次スクリーニング計画の作成委託料経費を。
306ページ、建築指導事務に係る経費は、建築審査会委員報酬、特殊建築物等定期報告業務委託料、建築行政共用データベースシステム利用料、神奈川県建築物震後対策推進協議会負担金などの経費を支出いたしました。
続きまして、決算書の142ページから147ページを、施策の成果報告書は323ページを御覧ください。
第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費の支出済額14億974万8854円のうち都市景観部の事務事業に要した経費は2億6686万6536円の支出で、緑政運営事業に係る経費は、緑政審議会委員報酬、緑化推進専門委員報酬、緑政業務支援GIS導入委託料、森林協会等負担金、森林環境譲与税基金新規積立金などの経費を。
324ページ、緑地取得事業に係る経費は、鎌倉近郊緑地特別保全地区不動産鑑定評価業務委託料、鎌倉近郊緑地特別保全地区土地公有財産購入費の経費を。
325ページ、緑化啓発事業に係る経費は緑化啓発に関する業務委託料、まち並みみどりの奨励事業補助金などの経費を。
326ページ、緑地保全事業に係る経費は確保緑地の適正整備委託料、保存樹林等の奨励補助金、緑地保全基金寄附等積立金などの経費を。
327ページ、風致保存会助成事業に係る経費は風致保存会運営費補助金、風致保存会寄附金などの経費を。
328ページ、樹林維持管理事業に係る経費は樹林維持管理委託料の経費を。
329ページ、緑地維持管理事業に係る経費は管理施設維持修繕料、緑地に関する賠償補償保険等保険料、緑地維持管理委託料、緑地維持管理工事請負費などの経費を。
330ページ、緑地維持管理計画推進事業に係る経費は管理施設維持修繕料、緑地維持管理委託料の経費を。
331ページ、都市景観形成事業に係る経費は景観審議会委員報酬、庭園等管理作業委託料、若宮大路小町通り景観形成ガイドライン運用支援業務委託料、景観重要建築物等助成金などの経費を。
332ページ、風致地区事務に係る経費は消耗品費、古都保存連絡協議会負担金に要した経費を。
347ページ、街路樹維持管理事業に係る経費は街路樹愛護会報償費、大船駅東口花壇維持管理委託料、街路樹維持管理委託料の経費を支出いたしました。
施策の成果報告書は351ページを御覧ください。
第、土木費、第20項都市計画費、第20目公園費は9億541万9398円の支出で、公園維持管理事業に係る経費は、都市公園指定管理料、鎌倉広町緑地指定管理料、児童遊園等管理委託料、児童遊園土地賃借料、笛田公園用地緩衝緑地土地賃借料、都市公園収入補填負担金などの経費を。
352ページ、公園整備事業に係る経費は都市公園等整備事業用地維持管理等業務委託料、(仮称)山崎台峯緑地建築物工事監理業務委託料、(仮称)山崎台峯緑地管理業務委託料、(仮称)山崎台峯緑地整備工事請負費などの経費を。
353ページ、公園用地取得事業に係る経費は(仮称)山崎台峯緑地用地不動産鑑定評価等業務委託料、山ノ内宮下小路緑地用地不動産鑑定評価等業務委託料、公共嘱託登記業務委託料、(仮称)山崎台峯緑地用地購入費、山ノ内宮下小路緑地用地購入費などの経費を支出いたしました。
以上説明を終わります。
御審議のほどよろしくお願いいたします。
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○池田委員長 それでは、これより質疑に入ります。御質疑はございますでしょうか。
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○高野委員 私、1件だけです。だいぶ時間も使っているようなので。
成果報告書の328ページの樹林維持管理事業についてでありますけれども、新型コロナの関係で、令和2年度は本来のこの施工予定地区のうち、1地区のみ実施ということですが、予算執行も3分の1にもいかないですね。金額4分の1弱ぐらいですか。これは市民の方からのそういう問合せとか、相談状況とかどうだったんですか。ほかの崖の対策の防災工事のほうは随分、予算をオーバーするような件数があったということですよね。そことの連動でいうと、どうだったのかなと思うんです。
新型コロナ対策とはいえ、私はこれは予定どおり行うべきだったんじゃないかという認識を持っているんですけれども。ちょっと市民からの相談状況とか、問合せとか、どうだったんでしょうか。
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○みどり公園課長 令和2年度につきましては、実施した地区が浄明寺十二所地区になっていまして、本来2地区予定したところですので、大町材木座地区のほうにつきましては、延期をさせていただいたところでございます。
市民の皆様から、予定どおりの実施を希望する声も一部ありましたので、お断りするものの対応に苦慮したということでございます。
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○高野委員 都市景観部としては全庁的な方針の下でやっていることですけれども、その全庁的な予算執行の方針の下で、やはりこの事業にも抑制をかけざるを得なかったということなんですか。
それとも、いや、毎年のことだから、前は1地区だったから、まあいいんじゃないかと、そういうふうに思われたのか。ちょっとその辺、もう1回、すみません。苦労したというお話あっただけにね。これは、従来どおりやるべきだったんじゃないかなと思うんですけど。
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○みどり公園課長 樹林維持管理事業につきましては、民有緑地の維持管理、支援ということもありまして、実際、樹林維持管理事業として、枝払い等行うのは緑地から民地のほうに越境した部分というのが、ほとんどでございまして、一部先延ばしにした状況で、あとそこでちょっともう1年待っていただくというところで、枝払いなので、今の管理状況としましては、そこまで影響が出ないのかなとか考えましたところと、あと、民有緑地の維持管理助成事業という、新しい事業もできましたので、そちらのほうも活用していただくこともできるということで、1地区にしたというところでございますけれども、6年に一度から3年に一度のペースに上げたところでしたので、今後また予算の要望とか、そういうところはしていきたいと考えております。
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○高野委員 6年に一度を3年に一度にしたというのは、それだけ必要だからそうしたわけでしょう。それを逆に、前は6年に一遍だったんだから、1年くらい延ばしてもいいじゃないかとも取れるわけで、ちょっとそれは違うんじゃないかなと思うんです、市民との関係で。昨今のこの異常気象との関係などでも。
そうしますと、これ大町材木座地区は令和3年度ですね。今年度ですね、つまり。やっているということですが、そうすると、私の前A4で予定の資料ありますよね。全体にずれるんですか。それとも、その分も足して令和3年度やっているんですか。それ、予算を調べれば分かることなんだけど、すみません。
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○みどり公園課長 1年ずれることになりまして、令和3年度は大町材木座地区を行います。それに従ってずれていく。下に予定は、ずれていくという形になります。
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○高野委員 そうでしょう。そうすると、全体が遅れることになるわけでしょう。決算ですからね。やっぱり私はこれはきちっとやるべきだったなと。それぐらい重要な事業だと思うんです。市民の安全安心な暮らしとの関係でも。
そのことは全体の方針との関係とはいえ、やっぱり1年ずらすということも、大きいことだと思いますから、よく相談も、同僚議員もいますので、受けると思うんですけれども、やはり6年に一遍じゃ不十分だから、3年に一遍、2地区ずつやっているものを、きちっとそのとおりやっていくということが、市民の安全安心との関係で重要だと思います。
これ、地主さんに通知みたいなものが出るんですかね。よく市民からあるのは、その地主さんが住んでいるところにある土地なら何も問題はないんですが、ほかの方がお住まいの裏山が、そのほかの地主さんであるという場合に、交渉しないといけないとか、自治会に相談するとか、いろんなケースがあるんですけれども、そういう場合というのは、例えば市に、うちの裏山が誰々さんの持ち物だと思うんだけど、今年度対象地区になっているという場合には、仲介というのかな、連絡してくれるとか、いろいろあるじゃないですか。近所に住んでいるとかそういうのだったら、御自身でやればいいんでしょうけど。そうじゃない場合とか、あり得ますよね。その辺の対応というのは、どうなっているんですか。ちょっと改めて伺いたいと思います。
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○みどり公園課長 樹林維持管理事業につきましては、まず土地所有者に郵送で通知を行いまして、その後、希望を返送していただくという形なので、隣接されている土地の方が明らかになっているという状況であれば、通知が送られてきているという中で、令和2年度につきましては203件送った中、申請者は31件ということで、ほとんどの方から送られて来ないということがありますので、それで、その方は必要ないと思われたのか、例えば、代替わりとかして、認識がないとかそういう話があるのかもしれないのですけれども、御相談いただければ、その辺りは調べて、対応できるところはしたいとは思っております。
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○高野委員 業務量との関係も出てきますけど、やはり今年度でというと、小町も対象になっていますよね、たしか。これ大町材木座、小町も入っているんじゃないかと思うんですけれども、ちょっとそんな話も、それは私が聞いたところはお寺さんが持っていて、結構あるんですよ、お寺さんが持っているケースも。なかなか率直に言うと、交渉も大変なケースがあって、お寺さんも1か所やると、という話なのかな。1か所やると、じゃああそこも、となるのかな。それは、御事情もあると思うんですけれども、それでなかなか、本当は切ってほしいんだけど、無料なんだから、いいじゃないかと思うのだけれども、なかなか樹林管理事業でもうまくいかないケースもあって、そういう場合に、市に相談に行った場合にぜひ、丁寧な対応をしていただきたいということと、最後になりますけれども、予算規模については大体今、決算、令和2年度は2600万円ぐらいですけれども、この辺、どう考えるかだけ、最後に伺いたいと思います。もうちょっと、充実してほしいと思うんですね、予算額。
かつては4000万円ぐらいまで、たしか私の認識は石渡さんの時代だったかな、やっぱり減らしているんですよ。重要といいながら、減らしているんですよ。もちろん、急に1000万円増やしてくれとは言いませんけどね。
やはり、これは予算についても、令和2年度はコロナということで、すごく少ない数字になってしまいましたが、市民の需要は大きいわけですから、その辺の位置づけは高めてもらいたいということは、要望したいと思いますが。
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○みどり公園課長 予算につきましては、平成28年度に予算が1285万2000円だったんですけれども、それが6年に1回、回ってくるペースということで、その後、平成29年度から1年に2地区を行うことで、ほぼ倍額である2600万円を計上したというところで、その時点では増えているんですけれども、おっしゃられるように、もっと前から少なくなっているということもあるということで、今、現状は3年に1回のペースでするに当たっては、足りているのかなと。
令和2年度につきましても、203件送付して申請者が31件で、令和元年度は671件送って申請者が109件ということで、少し申請も減っているというのが、3年に1回始めたところの一番最初の十二所地区というのが、3年に1回始めてからもう一サイクルの最初だったので、申請者がその影響で減っているという可能性もあります。
適正な予算を目指して、データとかを収集していきたいと思います。
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○保坂委員 件数があるので、どんどんいきたいと思います。
一番最初が、歴史的遺産と共生するまちづくりということで、施策の成果報告書は64ページです。
歴史的風致維持向上計画について、伺います。こちらの歴史的風致維持向上計画は2025年度までの10年間を計画期間としているということで、中間評価というのが実施されました。これについて行政評価シートなどを見ますと、中間評価の時点で計画に登録した構成事業の進捗率は60%となっています。
構成事業というのは歴史的建造物の保存活用に関する事業だとか、歴史的遺産の公開活用に関する事業など五つの分野に合わせて、ざっと25ですか、構成事業がありますけれども、これが60%進捗したという評価はどうやってはじき出しているのでしょうか。その個々の事業の進捗率を出して、平均化したものなのかというのを伺います。
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○都市景観課長 こちら、中間評価の毎年の事業の進捗率につきましては全体の、まず平成28年当時、当該事業を所管していた歴史まちづくり推進担当で、本市の行政性評価の指標として、事業評価の進捗率の方向を定め、設定したものでございます。その25の構成事業を、さらに個々の事業に細分化いたしまして、完了、実施、継続、遅延で、ちょっと重みづけを行いまして、全体に対する割合の進捗率を達成したものでございます。
ちなみになんですけれども、平成28年度継続しまして、実施1年目に、古都保存法の50周年記念事業を実施しまして、事業の完了をしておりますものとか、あと、計画策定前からちょっと着手していた、史跡永福寺の環境整備事業が平成28年度に仮了して、平成29年に完了している。
あと、(仮称)歴史文化交流センター事業ですね、平成29年に整備が完了しているなど、そういった毎年実施するものを、経常的に実施しているものを踏まえて、事業の進捗率を換算しておりまして、今年度というか、令和2年度の実績値は62.5%、そういう状況でございます。
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○保坂委員 今回、そうだ、10年間の計画期間だったんだ、それの中間評価だったんだということで、以前に作られた非常に網羅的な分かりやすい冊子とかも、もう一度見直したのですけれども、やっぱり改めて眺めてみると、これまで5年間である程度の形まで持ってきたのは、大変なことだなと思う反面、あと後半の部分ですね、すごく大変だなと思っているところなんですね。
それで国支援事業の活用とか、官民連携の推進ということもちょっと行政評価シートのほうには書かれていますけれども、この大変なあと5年間で進めていく点において、そういった方向性というのは、どんなものなのでしょうか。
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○都市景観課長 中間評価を令和2年度実施しまして、やはり中間評価の見直しの中で、国の支援事業も平成28年当初と調整されたものから、こうだんだん変更になっているものがございます。
その中で、先進自治体で、小田原市とか、神奈川県、国土交通省ともヒアリングを令和2年度に重ねまして、その中で、国の支援事業の中で、街なみ環境整備事業というものを、活用できることが分かりましたので、令和3年度、今年度その事業の活用に向けて、庁内調整や関係部局と調整しているところでございます。
また、官民連携のほう、やはり行政間だけではなかなか難しいということもございますので、官民連携の強化ということも中間評価の中で一つのポイントとしておりまして、そういったもの、国の支援事業の活用であるとか、官民連携とかも強化しながら、下半期の5年間も取組を進めてまいりたいと考えております。
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○保坂委員 国の支援が先細りしているんじゃないかみたいな、ちょっと懸念もあるものですから伺ったところです。
次が、建築相談事業のところで伺います。成果報告書は303ページです。まず、危険ブロック塀の対策事業補助金なんですけれども、こちら非常に大阪の北部の地震のあと関心が高いということで、執行額は前年度よりも500万円以上多く補助が行われています。
通学路と津波浸水想定区域を重点的に補助したことが要因なのかなとも思いますけれども、これ、申請件数も増えているんでしょうか。その補助額のアップというだけではなくて。伺います。
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○平井建築指導課担当課長 今の御質問で、申請件数の推移なんですが、少々お待ちください。すみません。
令和元年度の申請件数が63件。令和2年度の申請件数が54件となっています。件数的には若干減ってはおるんですが、個々の執行額については増ということになっております。
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○保坂委員 これは方向としては、この通学路と津波浸水想定域の重点的な補助というのは継続しているのですか。
令和3年度のところを見たら、津波浸水想定域というのがちょっと見当たらなかったのですけど、これはどうなっているのでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 津波浸水区域の補助については令和2年度までということで、今年度は通常の補助になっております。
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○保坂委員 でもこの事業は市民の関心も高いと思いますので、縮小ではなくて、今後もその関心の高さに応じたような進め方をしていくということでよろしいのですか。
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○平井建築指導課担当課長 そのように進めたいと思っております。
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○保坂委員 同じ項目で、耐震改修アドバイザー派遣事業について伺います。
これマンション耐震の診断補助金ですけれども、これは以前にも伺っていまして、昭和56年、1981年5月31日以前の建築確認を受けた共同住宅が対象ということで、そうすると築30年を超えたマンションということになるので、市内でもある程度限られているとも思うんですね。
それで申請がないということですけれども、それほど数がないので、これ個別に制度周知の案内というのは例年されているのでしょうか。例年というほどはしていないのでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 個別の周知については、すみません、記憶の中で申し訳ないのですけど、過去にも行っていた経過があって、毎年度ということではないのですが、令和2年度に引き続き過去に相談を受けたもの等については、つなぐというのですかね、は行うようにしているのですけど、特に通知文を使って周知ということは行ってはおりません。
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○保坂委員 それは以前に相談されましたけれども、その後どうなっていますかとか、今、状況どうですかみたいなことを、機会があったら聞くという意味ですか。そのつなぐというのは。
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○平井建築指導課担当課長 そのとおりです。
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○保坂委員 分かりました。せっかくある制度なので、活用してほしいなということで、伺いました。
じゃあ同じところの木造住宅の耐震改修ですけれども、これもやはり先ほどのマンションと同じように、昭和56年、1981年5月31日以前に工事に着工した木造住宅が対象ということですけれども、これについては補助金の上限額の引上げによって、申請が増加したとのことですけれども、これ、割と細かい要件、要件というのでしょうかね、補助額が書いてあるので、あまり詳しいところは結構なんですけれども、具体的な引上げの内容と申請件数というのが、どれくらい増えたのかなと。これ結構、1件辺りの補助額が大きいので、それによっても年度ごとの金額が結構左右されるのかなと思うので、令和2年度、2020年度の概観ということで伺います。
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○平井建築指導課担当課長 すみません、まず令和元年度の耐震改修工事の補助を受けた件数が1件、令和2年度は8件ということになっております。
補助額、金額については、おっしゃるとおり個々に工事費が違うので、何ともあれなんですが、ほぼ額については、その要求額のとおり。
申し訳ありません。補助の上限額については、今、令和2年度100万円というものと、あと120万円と。これは個々の世帯のほうで、一般的に言われる低所得者という条件をつけているんですけれども、これに関しては上限額を120万円としております。
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○保坂委員 要介護者とか要支援者がいる世帯も120万円となっていたので、そういう意味ではニーズもあるのかな。
ただこれ手続的にも結構大変な部分もあるのかしらとは思っているんですけれども、必要な事業だなと考えているところですが、その辺りはいかがでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 おっしゃるとおりだと思います。
今の上限額の120万円の中には、いわゆる障害等をお持ちの方の御家庭なども入っておりますので、積極的に活用していただければと思っております。
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○保坂委員 そうしますと成果報告書の304ページになるのかなというところで、ちょっと伺いたいのですけれども、こちらのところは都市調整運営事務ということで、開発事業における手続及び基準等に関する条例に関する業務ということなので伺いますが、2020年、令和2年度はこちらの条例ですが、ワンルーム建築物におけるごみ出しの管理について、この条例の一部改正が行われていると思います。これに、このワンルーム建築物といっても、6戸以上ということなので、本当マンションというよりは、アパートも含めてということだと思いますが、地域の方からよく伺ったのは、私は由比ガ浜とかの地域の方から、これまでごみ出しがすごく問題があって困っているんだ、みたいな話をこれまでも耳にしていますし、またそれ以外の地域でも問題になっていると思います。
それで、一部改正ということでパブリックコメントも行われていて、そんなに件数は多くはなかったかと思いますが、そういう一部改正がありますよ、今、考えていますよということで、実際に課題と考えていらっしゃる方からの意見のようなものは吸い上げることはできたのでしょうか。
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○古賀都市景観部次長 条例改正に当たってのパブリックコメントの際に意見を数件いただいておりまして、やはり特に今、委員がおっしゃったように、ごみ出しですとか、マナーですとか、そういったところで苦慮しているという実態を、恐らく町内会長などからだと思うのですが、かなり生々しい意見をいただいているところです。
総じて、もっと厳しくしてくださいというような内容がやはり多かったのですが、そこは今回私どもも、このワンルームの条例の内容自体が事前周知を行うということを主眼に置いております関係で、どうしてもその土地利用の規制まで踏み込みづらいというようなところがございました。ですので、今回はその辺のところも見据えつつ、これまで特にごみの配送方法については、協議は法定上の協議ではなく任意ということになっておったのですが、それを条例の中で手続を位置づけることによって、ある程度住民の皆さんとの折り合いをつけて、解決したような形で入居者募集をかけていただくという方向に持っていくような誘導していくことを目的として、改正を行いました。
なので、100%ではないのですけれども、ある程度は盛り込むことができたかなと考えておるところです。
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○保坂委員 こちらの条例の改正ということで、これから造られる建物についてということになりますけれども、この条例改正した趣旨というのは広く周知されるといいなと思っているところです。
では次にいきます。次が306ページ、建築指導事務のところで、低炭素建築物の認定ということで伺いたいと思います。
今、二酸化炭素の排出抑制ということで、大変関心が高まっているところだと思いますが、こちらなんですけれども、低炭素建築物の認定件数は20件ということでデータを出していただいておりまして、前年度は10件ということで増えているんですけれども、こちら執行がないのは、ちょっとどういうことなのかなというので、市のホームページとかを見ると、これは認定にかかる技術的審査業務、認定者があれですかね、登録審査期間の技術的審査を、あ、認定者じゃない。申請に先立って、審査機関の技術的審査を受けるということで行うと、市からの技術的審査業務委託料がゼロ。出さなくても認定になるのかなという、ちょっとこの仕組みが分からなかったので、確認させてください。
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○渡辺(誉)建築指導課担当課長 委員御質問の低炭素認定建築物でございますが、今、おっしゃったように、民間の登録住宅評価機関に通常は出されて、技術審査受けて、その上で行政のほうに認定申請ということで出されている。そのような仕組みになってございます。
それで、この委託料は長期優良住宅もそうなんですけれども、建築確認と同時に民間の指定確認検査機関のほうに出しますので、その際に長期優良住宅や、低炭素建築物の認定にかかる技術審査を同時に出しているケースも、ままありますので、ままというか、ほとんどそういうことの状況でございますので、委託のほうは使っていないと。
それで、ただ委託料取っている理由は、法制度上は行政のほうにも直接というか出せる仕組みになってございますので、いつ来てもいいように、非常に最低限の件数だけなんですけれども、委託料のほうは要求させていただいているところでございます。
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○保坂委員 この低炭素建築物ですけれども、いろいろな機能の家ありますけれども、特に断熱性が高い住宅というのは、本当に普及することが望ましいなと思っていて、前年度より増えていますけれども、ちょっと20件ということなのですが、こういった制度周知というのは、どうなんでしょうか。例えば、そういうハウスメーカーみたいなところで、どんどんやっているのかもしれないですけれども、広くこういう制度があって、これ例えば所得税、住宅借入金の特別控除の優遇とか、容積率緩和措置とかもあるようなので、広く知られてほしいなと思っていますけれども、市として、そういう意味での取組というのはあるんですか。
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○渡辺(誉)建築指導課担当課長 特段大きく市からやっているということはございませんが、さっきの2050年のカーボンゼロというか、カーボンニュートラルですか、を受けて、この世の中もSDGsも含めて、やはり省エネルギーということで、非常に注目を浴びているということもあります。
それでメーカー側がやはり積極的にそういうものをどんどん建築主のほうにも周知しているようで、併せまして、委員御紹介いただいたような税制優遇もございますので、そういう意味では、私どももさることながら民間の方も、非常に普及に努めていただいているということもありますので、私どもにもし相談があれば環境部局でもそういう環境に配慮したような制度もございますので、そういう紹介はさせてはいただいているところですけれども、ことあるごとに、そういうことで周知はしていければなと思っています。
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○保坂委員 この事業については環境部とも連携していただけるといいなと思いながら見ているところです。
すみません、ちょっと時間が足りなくなってきたので。では、街路樹維持管理事業について伺います。成果報告書は325ページかな、違いますね、街路樹維持管理委託料のところです。これについては、昨年度も吉岡議員が一般質問だったか、この大規模住宅団地内の街路樹の根上がりで、歩きにくい箇所があるので、対応をということを質問されていました。そのときに、西鎌倉とか、梶原とか、萩郷などが上がっていたんですけれども、私が聞いているところだと、浄明寺六丁目ハイランドの住宅街も対応が必要な状態で、やっぱり根上がりで、つまずいたりとか、心配だ、かなり大変な状況ですというのを伺っています。
この街路樹の維持管理なんですけれども、そういった歩行の安全の確保ということもありますし、もう、その街路樹自体が老木になっている、そういった意味での安全性ということもあります。
ただ、もし、こういう大規模住宅団地などで、この街路樹が古くなったのをどうするんだということだと、大変大きな規模でやらなければいけないとなると、財政面であてがうことも非常に厳しいというのもあります。特に、今、申し上げた浄明寺六丁目とかは、桜並木の景観保全という問題もありますし、通行の安全の確保の兼ね合いなども難しいと。
対策工法って今、いろいろ考えられていると思うんですけれども、そういう意味での工夫とか、計画的な街路樹の維持管理を進めていくということで、検討などはされているのでしょうか。
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○みどり公園課長 街路樹につきましては、道路の歩きやすさといった面につきましては、道路管理者などと併せて検討していかないといけないと思っておりまして、実際には根を切って、また舗装し直すとか、そういうことになるのかもしれないのですけれども、抜本的に全線やっていくという話になると、やはり根っこを抜いて、違う街路樹を入れていくとなりますと、相当な費用がかかるものでもございますし、その辺りについても、道路の舗装し直しとか、特に浄明寺六丁目とかは、桜が古いので、根も大きく張っていると思いますので、その辺りは、なかなか手をつけられないというのが、現状でございます。
その中で、安全面のほうですね、枝が折れて落ちるとか、そういうのにつきましては、日々の現場に行ったときに併せてパトロールというか、現場を確認しながら都度対応しているという状況で、今は街路樹全体を何かしようという計画とかはないような状態でございます。
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○保坂委員 街路樹全体を更新するというのは、ちょっと非常に大きなもので、今、計画としてはないということですが、課題としては認識されているということと、あと、日々でき得る限り点検ということも怠らないようにしたいということでよろしいですか。
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○みどり公園課長 日々の一遍にパトロールというところまではやっていないんですけれども、安全に配慮した管理というのを進めていきたいと思っております。
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○中里委員 1件、先ほど、保坂委員のほうからも質問のありました、危険ブロック塀のところで、もうちょっとだけお伺いさせてください。
先ほど、令和2年度で54件の申請があったということなんですけれども、今現在、鎌倉市のほうで危険ブロック塀と認識している箇所は何か所になりますでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 すみません、お待たせしました。
通学路に限っての数字となりますが、現在、私どもが危険ブロックとして把握しているものが、全部で1,672件になっております。
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○中里委員 令和元年度が63件、令和2年度が54件で、それで総数で確認しているのが1,672件と。かなりの件数があるかと思うんですけれども、この申請に関しては、市のほうから積極的に案内をしているのか。もしくは住民の方から依頼が出ているというのか、どちらになりますでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 これは平成4年から始まって調査を行っておるのですが、まずその調査をする際に、調査結果とともにお知らせをしたところから始まっております。引き続き、もちろん経過等の調査を行うとか、ホームページやチラシ等を作成し、周知を図る。
あと、制度がある程度浸透してきていることもありまして、最近は通学路以外のところも所有者様のほうからお問合せがあって、私どものほうで見に行って、現状を把握して、対象となるものについての補助を行うようなことをやっております。
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○中里委員 その1,672件に関しまして、特に早急に対応しなければいけないと認識している箇所というのは、何件ぐらいになりますでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 申し訳ございません。早急にという数での把握は、しておりません。
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○中里委員 今、目標値として令和2年度が60.5%、これ解決するという、把握しているものに対して、60.5%を目標値としておいて、実績値が59.6%という数字が出ております。なので、目標的にはおおむね達成しているのかなと思うんですけれども、毎年2.5%解消していくというところなので、この54件というのが、約2.5%になっているのかなと思うんですけれども、何が言いたいかというのは、先ほどの特に危険な箇所というところが、市の方で、もしも認識をしていて、そこで万が一事故が発生してしまったらというところを危惧しておりまして、そういった箇所は特にそこまでは認識していないということでよろしいでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 先ほど御紹介させていただいたとおり、平成4年、5年ぐらいから調査を始めている中で、同じように調査票というものを作って、危険、やや危険という分けをしております。
それで、その中で、特にという分けをしていないということで、先ほど、答弁させていただいたのですけれども、今後は、やはりそういうことも含めて、少し研究していくなりをしたいと思います。この達成率も含めてです。
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○中里委員 これ達成することが目的ではなく、事故を起こさないことが目的かと思いますので、そこの観点で、ぜひ進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
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○吉田(浩)都市景観部長 少し補足させていただきたいのですが、特に危険な箇所ということでは、二、三年前に、玉縄小学校の裏門というのですか、体育館の前の手前のところが、樹木が押しちゃって、ちょうど通学路に当たっていて、門のすごく手前ですから、非常に危険な状況にありまして、それは教育委員会のほうとも学校の先生とも協力して、何回か所有者の方に投げかけをして、それは改善されたという、そういう経緯があります。
それと、市内の補助の件数なのですが、補助件数、令和2年度54件というのは、通学路とそれ以外のもの。市の補助という形になりまして、令和2年度についてはコロナの関係で全体に通学路、どこが解消されたかというのは、調査をしていないものですから、申請数54のうち34というのが、通学路の改善件数なのですけれども、令和元年におきましては63件の補助件数のうち、そのときは、年度末に通学路で改善をしたところ、カウント確認していまして、そのときは92件改善していると。補助金をもらわないでも、建物、住宅の建て替えとかで、自然に更新されるのもありますので、それで92件という形になっています。それで2.5%というのは、補助金使ったものを含めて、そういう自然の建て替えも含めて、毎年100件程度の改善を、目標に取り組んでおりまして、第4期基本計画の最終年度になります、令和7年度には、2.5%を100件ずつ改定していきますと、未改修が1,120件ぐらいに減っていくような、毎年100件ぐらい改善してですね。そういう一応目標を立てて取り組んでいるところでございます。
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○後藤委員 3点の事業について質問させていただきます。
まず最初、成果報告書の87ページ、旧華頂宮邸管理運営事業でございます。
こちらのほう、年間でおおよそ1500万円ぐらいの支出ということになっておりますけれども、これ寄附金運営していると聞いておりますけれども、収入の部は一体どれくらいだったのかというのを教えてください。
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○都市景観課長 すみません、旧華頂宮邸、令和2年度の実績なんですけれども、実は、ちょっとコロナ禍の影響で、緊急事態宣言中、4月8日から6月2日、庭園部分も含めて休園しておりまして、また春と秋の建物の公開のほうも中止しているという状況になります。
よって、令和2年度に庭園のみにいらっしゃった方が224人で、そのときに寄附金を頂いているんですけれども、224日開けて4,205人いらっしゃっていまして、その中で19万7718円を一般の方から寄附金を頂いております。また、撮影等にも貸しておりまして、ちょっとコロナ禍であるので1件、撮影がございまして、そこが147万円の収入がございました。
合計、令和2年度は、166万7710円の寄附金を頂いているような状況でございます。
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○後藤委員 私も先日、新人議員の見学みたいな形で、ちょっとお邪魔させていただいて、建物の中と、あと庭園のほうと拝見いたしました。
そこでいろいろ聞いてみたところ、建物に関しては、やっぱり一遍にたくさんの人が来ちゃうと破損してしまうかもしれないということも含めて、今後、立て直しも含めて、考えていかなければいけないんだというお話をされていましたけれども、今後の予定について、ちょっと分かっていることがあれば、教えてください。
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○都市景観課長 旧華頂宮邸につきましては、平成8年度に寄附を受けてから、活用検討も含めて、今現在も暫定利用という形で行っているところです。通常は庭園公開のみもしておりまして、春、秋に建物の公開という形で行っておりまして、その他、撮影等に関して、暫定利用等行っております。
地域住民の方も参画して、暫定利用のルールというものも、そのような形で撮影のルールとかも定めているんですけれども、なかなか本格活用に至っては、やはり建物の安全確保のための耐震改修であったりだとか、用途変更の問題も、解決しなければならないということでございます。
やはり、財政状況とか、そういったものも含めて、今後ちょっと活用に向けて検討、引き続き進めていきたいと思っております。
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○後藤委員 具体的な、その年度で、大体いつ頃にこういう改修をかけますとか、また分かったら、教えていただければと思います。
どうしても、コロナ禍で、外からの人が来ないという状況の中で、運営としてはすごく大変だったと思いますけれども、実際に、これ対象が市民等で、その効果が市民をはじめとする多くの人々が集い、様々な情報を発信していく施設として活用図りますということが書かれていますので、ぜひ、その寄附金運営のことも含めてですけれども、今後、その市民の人たちが使って、またそこにちゃんとしっかりお金を払っていただいて、またその運営に回せるというような循環をしっかりと長期間にわたってでも計画していただいて、しっかりと進めていただければなと思います。
2点目に移ります。成果報告書305ページ、開発審査事務でございます。ここの第13節のところに、大規模盛土造成地第二次スクリーニング計画の作成委託料ということでございますけれども、こちらのほう、市の持ち出し分といいますか、国とか県の支出金が出ていますけれども、これ、市の持ち出し分が、幾らぐらいなのかを教えてください。
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○杉浦都市景観部次長 持ち出しにつきましては、国の補助金が50%出ていますので、半分ですね。半分支出しております。
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○後藤委員 もう1点です。これで半分、国に補助してもらっているということなんですけれども、実際に、この計画に関しては、もう既に、実行はされているんでしょうか。
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○杉浦都市景観部次長 今、実行というのは活動崩落の対策の工事が目標なんですけれども、まだ変動予測調査といいまして、大規模盛土造成地を、今、スクリーニングという振り分けをしているところなんですね。
それで令和2年度は実際に現場に行って大規模盛土の把握を確定しまして、それで実際に、次の二次スクリーニングをする箇所というものが、どこなのかということを計画しているものでして、これから二次スクリーニング調査を今、4か所候補が上がっているんですけれども、それの調査結果を経て、実際に対策工事をしなければいけないとなりましたら対策工事をするということですので、まだ調査の段階でございます。
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○後藤委員 直近だと、この盛土って恐らく熱海市で起きた土石流の災害のときに、その盛土というのが一つのキーワードになったかと私は認識しているんですけれども、これ計画が4か所あって、調査に入ってというのがどれぐらい危険なのかとか、盛土があるのかないのかということも含めてなんだと思うんですけれども、それの結果ですね、これの事業の目的は、対象がその開発事業者等になっていますけれども、市民の人たちが多分すごく知りたいと思うんですけれども、その公表とかはする予定なのでしょうか。
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○杉浦都市景観部次長 今、大規模盛土造成地の箇所につきましては、ホームページ等でお知らせしているんですけれども、二次スクリーニングをする箇所の公表につきましては調査が終わった後に報告をします。
それは、結局、民有地の中の対応ですし、地元に説明をしながら、慎重に進めていくというのがありますので、実際、そういう形で二次スクリーニングの結果の後にやるということです。
あと、盛土、この事業は大地震時に盛土造成地が活動崩落といいまして、地滑り的変動を起こすというものでして、その調査なんですね。それで、阪神淡路大震災の1995年、平成7年にそのメカニズムが分かりまして、国がやっている事業ですので、熱海の件とはちょっと別なんですけれども、盛土の中の、地震が起きたときということですので、そういった形で、市民の方にも御説明して、対策工事とか、そういうことの理解を、深めていきたいと考えております。
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○後藤委員 広くいえば、そのいわゆる防災の一旦だと思いますので、市民の人たちへも分かりやすい形で、こういうところがこういう形で、危険なところがありますということは、結果が分かったら周知していただきたいなと思っています。
それでは、続いて3点目に伺いますけれども、成果報告書のところでいいますと、290ページ、がけ地対策事業のところで、私も何回か市民の方々からちょっと御相談いただいて、皆様方にはいつもお願いばかりで、対応をお願いしているところでございますけれども、この既成宅地等防災事業の補助金等に関しては、さきの一般質問のほうで件数とかを伺いましたけれども、実際に、かなりいろんな市民の方々から声が上がっているということで、私はすごく個人的にはいいことかなと思っています。
そこに関して、さっき同僚委員からも御指摘ありましたけれども、いろいろこう市役所に問合せても、それの進捗がなかなか、分からないというので、また私のところに連絡してくる人がいるんですけれども、そこについては何か対策は今後考えていますでしょうか。
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○みどり公園課長 既成宅地等防災工事の助成金、補助金なんですけれども、手続のほうが、まず崖の調査というのがありまして、その後申請を、ここは倒木のおそれがあるとか、崖崩れのおそれがあるという書類を出してから、申請者の方が見積などを取って、申請書を提出していただくという形で、その手続の中で滞っているということはないんですけれども、業者にお任せされている方とかもいらっしゃって、なかなかちょっとそこで分からないところがあるのかもしれないんですけれども、お問合せを受ければ、進捗状況とかは、お答えしているという状況で、なるべく事務の見直しというのを継続的に続けていって、早くできるようにしたいとは思っております。
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○後藤委員 これ多分、ほかの道路のガタガタしているところの工事とかも、LINEで今、写真撮って送ったりできるようになって、すごく便利でいいなとは思っているんですけれども、私なんかは、ずっと病院に勤めていたので、よく外来で待っている患者さんからクレームが出たりすると、私は、いつ呼ばれるんだということで、言われるんですけれども、結局は、今、例えば病院なんかでも電光掲示板とかで、お客様の番号は、今、診察中ですとか、次呼ばれますよとかあると思うんですけれども、これ仕事増やしちゃって申し訳ない話なんですけれども、お問合せ番号みたいなのがあって、その問合せ番号を入れたら、今の進捗がざっとでいいので、分かるというような仕組みづくりを入れるようなことってできないんですかね。いかがでしょうか。
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○みどり公園課長 病院とかでもそうなのかもしれないですけれども、手続とか現場の確認とか、前後してしまうときもあったりもしますので、なかなかそれをリアルタイムで表示とか、そういうのはちょっと難しいかなとは思っているんですけれども、やり取りを数回繰り返す中で、しっかり土地所有者の方とか御要望の方とか、あとは要望先の隣接地の方とか、そういう方には分かりやすいような説明、手続の手順とか、そういうのは努めたいと思っているところです。
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○後藤委員 ぜひ、部内で検討していただければなと思います。
一番は、こういろいろ手続、皆さん時間、お仕事とか生活の時間削って役所にお出ましいただいて、いろんな御相談をすると思うんです。そうなったときに、一番悲しいのは、その後、どうなったのかが分からないというのが、一番悲しいところで、またそこで何回も市役所に行って、どうなっていますかというのを問合せするというのは、ちょっと今の時代から見るともったいないのかなと。それよりかは、こちらとしては受け付けていますよ、ちゃんとあなたの声は届いていますよと。
全体としては、さっきのブロック塀の話もそうですけど、何件請け負っていて、進捗としては、もうざっくばらんなものでいいと思います。これについては、もう工事が完了しましたとか、例えばこれに関しては、今、審査中ですとかという、ざっくばらんなものでいいので、そういうふうなものをどこかに可視化することができれば、それは市民のためだけではなくて、こちらの仕事をする側も、自分たちで今、抱えている案件がどれぐらいあるのかというのがざっくばらんでも見えますし、そんなにマイナスになるようなことは、私は個人的にはないと思っているので、ぜひそこを令和3年度、令和4年度に向けて、検討していただけたらなと思っています。
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○くりはら委員 施策の成果報告書では87ページからお伺いしたいんですが、都市景観課の関連です。
旧華頂宮邸管理運営事業なんですが、これ、一般公開を令和2年度見送ったということなんですが、それまでの令和元年度までの一般公開の仕方というのは、どんな感じでなさっていたのか。そしてそれがなぜ令和2年度にできなかったのか、お伺いいたします。
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○都市景観課長 旧華頂宮邸の通常年の一般公開につきましては、通常庭園を月曜日と火曜日を除いた休園日、祝日が入ると少しずれるんですけれども、基本的な年間250日から260日くらいの間、年間を通して庭園部分を公開しておりまして、おおむね令和元年度からは7,962人で、約8,000人弱来ていただいているような状況です。
それで、あと春と秋に建物公開を行っておりまして、令和2年度は中止になったんですけれども、令和元年度の実績は春に2日間、秋に2日間やっておりまして、3,128人来ていただいているような、大体3,000人、2,000人、まあ3,000人ぐらいですね。例年来ていただいているような状況でして、そのような形で庭園部分のみの公開と、春と秋の建物公開を行っております。
年間で、令和2年度は4,205人だったんですけれども、令和元年度は1万1090人いらっしゃっておりまして、ちなみに平成30年度は1万1533人ぐらい大体1万人ちょっとぐらい、通常は来ていただいている。こういうような状況でございまして、そういうような一般の来場者がいらっしゃるような施設になります。
また、休園日に撮影等協力しておりまして、そこが年間のばらつきがあるんですけれども、昨年度、令和2年度は1件だけだったということなんですけれども、令和元年度は8件。平成30年は17件と、大体10件からそれ以上、撮影等に貸すようなものがございます。
それで、あとその他、令和2年度はそういった実験活用自体も中止になったんですけれども、令和元年度は親子景観セミナーで使ったりだとか、鎌倉第二中学校の生徒さんが、景観をという形で、来ていただくようなこともございまして、地域の方に使っていただくものだとか、そういったことも企画しながら、活用を進めているような状況でございます。
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○くりはら委員 詳しくお答えいただいてありがとうございます。
私、この旧華頂宮邸を見させていただいて、本当にこういう建物が後世にしっかり残されていくということ、やはり希望しました。
それで、せっかく、こうある意味、地元市民の方にとっても資産であり、そして、よそから来られる方の観光資源としても、これを見ていただいた方がいいんじゃないかなと思うんです。それとともに、毎年毎年の支出する固定額というのが出てきています。これは1500万円ほど出ているというところで、これをある意味回収する方法を、やはりしっかり考えていただいた方がいいんじゃないかなと思うんです。と言いますのも、やはり耐震改修をして、きっちりと保全していくという活動も、もちろんその行政にも担っていただかなくてはいけなくて、お金集めということでいうと、ふるさと寄附金を使ってという方法をお使いになっているのだけれども、この華頂宮邸に実際にいらしていただく方々にも、御協力をしっかりしていただくというような形で、ある意味受益者負担も含めですね、利用料というか、拝観料じゃないですけれども、そういうものを取っていただくことはできないのかお伺いします。
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○都市景観課長 先ほど、くりはら委員の質問の中で、なぜ中止したのか、そのことをすみません、忘れておりました。答えさせてください。
実は、庭園部分はコロナ禍の緊急事態宣言が4月18日から6月2日、庭園部分も公開をしておりましたが、屋外の庭園公開ですので、通常、それ以外のときは庭園部分を開けておりました。
ただ、春と秋の建物公開につきましては、先ほど申し上げたように、やっぱり3,000人弱やっぱり来てしまって、1日当たり七、八百人来るようなベースになって、密になりますので、それでちょっと建物公開を中止したということがございます。
それですみません、今回の御質問の観光資源としての収入確保というか、そういった観点なんですけれども、先ほど委員おっしゃるように、旧華頂宮邸の管理では、やはり1500万円ぐらい、そういった年間のものがございます。
その中で土地賃借料が877万6000円で、大体半分ぐらいを占めているような状況でございまして、その他、維持修繕だとか、庭園管理料等がやはりかかっているところです。
やはりその回収というか、収入確保につきましては、通常の来園者からの収入は、先ほど申し上げたように19万7718円。そのくらいで1人当たり大体換算すると、47円ぐらい頂いておりまして、毎年見ると大体50円前後で寄附を頂いておりまして、一般の来園者に対しては、そのくらいが大体寄付であってもしていただけるのかなと思っております。
あと、大きな柱になっておりますのが、撮影等の収入でして、それが、令和2年度は147万円でしたが、大体、年間当たり400万円弱ちょっと頂いているような状態でして、そのような形で歳入確保を図っていきたいと考えております。
それで、くりはら委員の御質問であったふるさと寄附金の話ございましたが、旧華頂宮邸につきましては、令和2年度は45件、その建物目的の寄附ということがございまして、そちらが117万2718円ございまして、こちらも委員御指摘のこちらの歳入確保の重要な取組だと思っておりますので、こういったふるさと寄附金のほうも周知をしていきたいと思っております。
あと、その利用料というか、そういった観点につきましては、やはりこの耐震改修、用途変更をして、やはり建物用途がしっかりして、館として確実に利用できる状態になってから、そういった利用料金等は設定をしていきたいと考えております。
いずれにしろ、この歳入確保です。やはり支出がこれだけある中で、歳入確保の検討につきましては引き続き検討していきたいと思っております。
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○くりはら委員 私、今の御答弁聞いても、つくづく思うんですけれども、鎌倉市はちゃんとまず耐震改修しませんかというところを、申し上げたいんです。
都市景観課だけの話じゃないんですけれども、ちゃんと市民・国民が利用できる施設として。それとともに保全をするということも含めです。文化的価値というものや、観光資源として、鎌倉市が有効利用するには、まず耐震改修して、利用できる形にしませんかというところなんですね。
これぜひ協力して、もうこれ、本当に都市景観課だけの話じゃないなと思いますので、しっかり取り組んでいただきたいというのをお願いしておきます。
続きまして、同じく、都市景観課に関するところで331ページ、お伺いします。都市景観形成事業、まさに今の話とつながってくると思うんですけれども、今、華頂宮邸を伺いましたから、旧村上邸について伺いたいと思います。これは第11節のところに旧村上邸各所修繕料とあります。これなんですが、SDGs未来都市に選定されて、その後ですね、2000万円だか、私の記憶が確かなら国から補助金を頂いて、これを利用して改修したと思うんですが、この旧村上邸、これ毎年また修繕というつもりでやっていかれるんでしょうか。お伺いします。
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○都市景観課長 旧村上邸につきましては、先ほど委員が御紹介のSDGsの補助金を受けて大幅な耐震改修も含めてやらせていただいたので、今、保存活用事業者のほうで活用できている状況のところです。
ただ、村上邸につきましては令和2年度の実質は、ちょっと茶室の屋根の修繕が、急にちょっと雨漏りがしまして、そこに49万8960円を急にするものと、あと茶室の鍵が一部壊れまして、その修繕で3万9600円、またちょっと漏電おそれがあるということで、漏電の修繕ということで11万8580円、支出しておりまして、老朽化していることから、緊急の修繕というか、予定しない修繕ということがございまして、そちらを応急的にというか、対応するような形にしております。
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○くりはら委員 分かりました。古い建物ですので、修繕していないところをまたやっていくのかなというところかなと思いますが、その旧村上邸を第25節旧村上邸、これ鎌倉市がお金を払っているんでしょうか。
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○都市景観課長 こちらの旧村上邸の貸家料につきましては、これは積立金になっておりまして、こちらは保存活用事業者に1か月15万9500円で貸しておりまして、それの12か月分の収入というか、貸家料に入る。こちらを積立金という形で別に振り替えるという形で、こちらは歳入という形になっております。
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○くりはら委員 私も、この旧村上邸に関しては、市民に広く利用される施設としてほしいという希望を申し上げて、近隣住民の方々の御意見を聞いていただきたいというお話もさせていただきました。鎌倉市としては固定資産税分、払ってもらえればいいんですというような発想で、何か私から見るとですけれども、安易にお安く貸してしまっているんじゃないかと。先ほども申し上げたように、せっかく鎌倉市にある公的不動産ですから、これはやはり広く市民に利用される形を目指していただきたいということを、しつこく申し上げておきます。
あと続きまして、290ページに戻りまして、みどり公園課関連をお伺いします。がけ地対策事業なんですが、これ令和2年度はまだ補助金の上限額がたしか250万円だったと思うんです。これ補正予算も組んでいただいて、とにかく既成宅地等防災工事費補助金、これをしっかりと投入して防災対策やっていただいているんだなというところは数字から見ても分かるんですが、これ令和2年から令和3年に向けて、今度は補助金の上限額が倍になったというようなことで申請者が増えるなどの反応が変わってきているかどうかをお伺いします。
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○秋山みどり公園課長 既成宅地等防災工事費助成金につきましては、委員の御紹介のとおり、令和2年度の上限、伐採が60万円、防災工事250万円から、令和3年度伐採が100万円、防災工事が500万円に上限額を上げています。
その中で、当初の予算を立てるときは3400万円、前年どおりにしたんですけれども、申請件数というのは、想定より来たということで今回、補正をさせていただいたということになっております。また上限のほうも令和2年まで60万円を超える工事、伐採の申請というのも令和3年度、今、25件伐採きているんですけれども、6件ほど来ていますし、平均的な金額も上がっているというところが現在の状況になっております。
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○くりはら委員 今回、令和2年度の決算の話なので、そこのところをしっかり聞かなきゃいけないのかなとは思うんですが、令和元年度の台風15号、19号、あれが物すごく大きい影響を鎌倉市に及ぼしたというところで、市民の皆さんのある種、恐怖心も出てこられた。だからこそ何とかしたいという御相談も増えているかと思うんですけれども、ここに関しては、これから令和4年度の予算を組むところでしょうから、ぜひとも、これも要望になりますが、防災工事をしていただくなら、もうどうせなら早くやっていただいたほうが市民の皆さんにとって安全対策になりますから、ぜひともしっかりと取り組んでいただけたらと思います。
あと続きまして、303ページ、建築指導課関連のことをお伺いしたいんですが、建築相談事業、これの第19節防災ベッド等設置事業費補助金、今回、令和2年度申請なしということになっているんですが、なしということ、これは各御家庭で割と簡易的にベッドの部分だけしっかり、がっちり寝ている間に命を守っていただくというようなものですけれども、令和2年度防災ベッドに関してどのような周知を行っていただいたか、お伺いします。
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○平井建築指導課担当課長 まず防災ベッド等の補助の対象になる方というのは、私どもで行っている建物の耐震診断の、まず窓口相談を受けていただいた方という一つの条件があります。その中で、当然耐震改修をしていただくことが一番とは考えているんですけれども、その中でもやむを得ず、費用の問題とかいろいろな諸条件でやむを得ず断念する方にこういう制度がありますよと、耐震ベッドや耐震シェルターというものもありますよという形での周知は行っております。
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○くりはら委員 分かりました。耐震診断を受けるという方は、やっぱり意識として本当に不安を持っていらっしゃって、何とかうちを改造するには何か方法がないかなという思いで来られているというところで、御案内する対象としてはすごく、まずは必要なところかと思うんですが、これ例えば、建築指導課にこれから建築を新築するよというような、まず最初、事前相談にいらっしゃると思うんですが、そういったタイミングで、新築の家でもこういうことができるよというような、そんな周知の仕方というのは、今後考えられませんでしょうか。
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○平井建築指導課担当課長 現行法に基づいて建っていれば、今、想定される地震時においては、安全で安心な状況でお住まいいただけているとは思うんですが、こういうものがありますよという周知については、どこまでできるかというのは、ちょっと実際にはあるかとは思うんですけれど、その方法等については、今後ちょっと研究していきたいと思います。
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○くりはら委員 先日、市民防災部にもお願いしたんですが、これ防災的な観点で物事を考えれば、市民防災部にも周知をしていただくとか、要するに協力して防災的な見方、例えば、建築指導課で逆に市民防災部でやろうとしている、その防災的な、それも建築的に解決できるようなことも含め、例えばシェルターを造ったら、海際の方々は救われますよとか、そういった情報も一緒に共有していただいて、周知の窓口みたいな形で動いていただけると、紙を置くだけでも違う、相談されてきた方々に、そういう紙をお渡しするだけでも違うのではないかと。そういう意味でいえば、頑張って周知しろというところを建築士たちに言っていただいてもいいのかなと思います。これはもうお願いになってしまうんですが。
行政として、この補助金制度というものをさらに私は周知していただければと思うんですが、これは建築指導課に伺うほうがいいのか、部長に伺うほうがいいのか、各課だけでなく、市民防災部と協力してというところ、いかがか、お伺いします。
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○吉田(浩)都市景観部長 今の防災ベッドですとか、防災シェルターにつきましては、窓口で周知を図ることは可能だと思うんですが、一応補助対象については耐震改修の補助対象になる建物が原則ですから、新築のものは、それを設けることに対しては補助の対象にはなりませんけど、周知は可能だと思います。
あと、先ほど課長が答弁したとおり、基本的には現在、木造についても十分耐震性能が満足している建物が当然建てられるということなんで、新築についてはそこまでの耐震に関しては、どうしてもこれをということではないかとは思っておりますが、PR、こういうものがありますよということの周知については窓口では可能だと思いますんで、市民防災部とも協議していきたいと思います。
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○池田委員長 ちょっと長くなりましたので、ここで10分ほど休憩したいと思います。
じゃあ11時10分再開ということで、休憩をいたします。
(11時02分休憩 11時10分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
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○吉田(浩)都市景観部長 すみません、先ほど保坂委員の質問、歴史的風致維持向上計画の進捗率について、都市景観課長のほうで進捗率の回答をさせていただいたんですが、少し修正させていただければと思いますので、都市計画課長に回答させます。
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○都市景観課長 先ほど行政評価シートの歴史的遺産と共生するまちづくりの計画の進捗率につきましては、私62.5%と答えたんですが正確には、この記載のとおりですね、60%になっております。その発言、訂正させていただきます。
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○吉田(浩)都市景観部長 どうも申し訳ありませんでした。
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○大石委員 すみません、後藤委員とか、くりはら委員が質問されておりますけど、成果報告書の87ページの旧華頂宮邸の管理運営事業、これに関して、あそこの建物というのは昭和4年建築で大体92年ぐらいたっている。そして、経過をお話しさせていただくと平成8年に市があそこの建物を取得をして、平成18年景観重要建築物として指定しているとともに、今では国の登録有形文化財という位置づけがある建物だと認識しております。そこで、この旧華頂宮邸の管理運営事業、例えば、景観重要建築物だから当然だというのかもしれないけれども、これって都市景観部で管理をしていくようなものなのかというのが1点。
そして、景観重要建築物というのは鎌倉市に多くあると思いますけど、その件数というのはどのぐらいあるんですかね。
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○都市景観課長 景観重要建築物等の令和3年8月、現在の件数につきましては、37号まで指定をしておりまして34件、現在指定物件がございます。34件です。
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○大石委員 いいです。都市景観部のほうで管理しているというのが、どうなのかなという部分については、ちょっと答えづらいのかなと思います。
ここも先ほど言いましたように、あと8年ぐらいで築100年を迎えるわけじゃないですか。どちらかというと文化財的価値という意味合いがすごく濃いんじゃないのかなと私なんかは思っています、残すにしても。やはり100年を迎えるに当たって、あと8年という話をしましたけれども、ここにも出ていますけど修繕というレベルで、これからどうなのかなと。大がかりな大規模改修というものをするに当たって、その計画というのはあるんですか。
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○都市景観課長 都市景観課では、ちょっと耐震改修や用途変更に向けて、様々な検討を重ねているところなんですけれども、なかなか本市の財政的な状況が厳しい中、実際、耐震補強に関する予算がかなり高額であることですから、市の歴史的建造物の改修とか様々な事業がある中で優先順位とかをつけて検討を進めているところでございます。都市景観課というか、市としましては旧華頂宮邸、やはり平成8年に寄附を受けて取得をしまして、大石委員が御指摘のようにもうすぐ100年になるということで、耐震改修ですとか大規模な改修等、必要ということは認識しておりますので、そういった耐震改修だとか活用方法も定めて整備ができるように、ちょっと検討をしてまいりたいと思っております。
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○大石委員 国の登録有形といえども、前にも質問したんですけれども、例えば、長谷の子ども会館だったところ、こういうところも国の登録有形だけれども、ああいう請願が出て採択をされたにも関わらず、具体的な計画にならないんですよ、本当に。そういった部分では、あと8年で100年を迎えるに当たって、ちょっときちんとした計画をほかの部署も巻き込んでやっておかないと、ほかの重要建築物も国の登録有形もみんなそうですけれども、やっておかないと本当にいざやろうといったときに、先ほど莫大なお金がかかるというような説明もありましたけれども、大変なことになっちゃうと思うんですよ。
それと関連してですけれども、施設の維持協力金というのは、これ今、蓄えているんですかね。どのぐらいあるんですか。
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○都市景観課長 年間の撮影の協力金という形でよろしいでしょうか。
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○大石委員 これは、この協力金という形のものが年度で全部ゼロになっていってしまうんですかね。それとも基金みたいに積み立てて、ある程度の財力がありますよということなのか。
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○都市景観課長 旧華頂宮邸の寄附金で、来園者からの募金とか、あとふるさと寄附金で景観重要建築物の保全基金に入っているものと、あと撮影などの行為で寄附を受けているものと2種類ございまして、まず来園者からの募金と、あとふるさと寄附金で入ったものについては景観重要建築物等保全基金に入れております。
また撮影などの行為について受けている寄附金ですね、旧華頂宮邸の施設管理の寄附金につきましては、こちら特定財源として旧華頂宮邸の管理運営事業に充当をしているという状況になっております。
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○大石委員 基金に振り込まれている部分もあるというようなお話でしたけれども、これは旧華頂宮邸限定で使えるものではないような気がしますけれども、どうでしょう。
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○都市景観課長 景観重要建築物等の保全基金につきましては、まず令和2年度の実績につきましては旧華頂宮邸に対しては45件ございまして、117万2718円入っております。こちらの寄附金自体は、平成27年度から基金を創設いたしまして、旧華頂宮邸につきましては合計208件ございまして、729万8973円ですね、令和2年度まで積み立てているというか目的がございます。ただ、またその目的、基本的には建物に使っていくんですけれども、ただそうじゃない場合もあるという形で、特定寄附という形ではございません。
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○大石委員 分かりました。いずれにしても先ほど私申し上げましたけど、築100年に向かって、本当にこの保存と活用という面でいえば、しっかりとした手を入れていかなきゃいけないということを見据えて、しっかりとした計画をまず作っていただいて、対応していかなきゃいけないなと思うんです。
それで、あと土地の賃料、これは宗教法人のほうに毎年お支払いをされているんだと思いますけれども、これって宗教法人ですからね、その土地の売買というのがどういうことになるのかよく分かりませんが、これを市のほうで購入してしまうということは考えられないんでしょうか。
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○都市景観課長 こちら旧華頂宮邸につきましては、やはりその土地賃借料が大きな負担になっているということは認識しておりまして、毎年その土地賃借料につきましては、この額というか、お支払いしているんですけれども、やはり土地所有者との契約というか、意向も確認しまして、一応今のところ土地所有者の意向でちょっと売買しない方針と聞いておりまして、そちらはちょっと関連部局も含めて、土地所有者とも慎重に協議調整し、公有化とかを図る場合については、また適切に対処をしたいと思っております。今のところ、土地所有者の意向を確認している限りは、売買しないという方針という形で聞いております。
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○大石委員 もう一度、折衝してみたらいかがでしょうか。というのは、防災面、防犯面でも、あれだけ建物があって、あれだけのお庭がある、敷地も大きいというところで防災面での、あの地域の方々、あそこ、報国寺の横をずっと通って奥におうちがいっぱいあると、ああいうところの方々の避難所というような機能も果たせるような場所になるんではないかと思っています。岩瀬に約1ヘクタールの防災公園なんかありますけれども、そういうふうにしろというんではなくて、そのような機能を果たした大きな敷地が公有地としてありますよというようなことも見据えても、そろそろいいのかなと考えております。そういうことも含めて、今後検討をしていっていただければなと思います。これは要望で終わります。質問を終わります。
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○池田委員長 ほかに御質疑ございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしということで、質疑を打ち切らせていただきます。
御意見はございますでしょうか。
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○くりはら委員 文化財的価値のある建造物等の耐震改修と保存活用について。すみません、理事者質疑をさせていただきたいです。
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○池田委員長 はい。よろしいですか、事務局、確認お願いします。
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○事務局 では、くりはら委員から理事者質疑で、文化財的価値のある建造物等の耐震改修と保存活用について。よろしいか御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいですか。確認いたしました。
ほかに御意見ございますでしょうか。
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○保坂委員 2つあります。1つが、建築物等の安全性向上の取組について。
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○池田委員長 もう1件どうぞ。
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○保坂委員 もう1つが、歴史的風致維持向上計画について。
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○池田委員長 事務局、確認お願いいたします。
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○事務局 では、意見を確認させていただきます。保坂委員から意見が2つございまして、1つ目が、建築物等の安全性向上の取組について。2つ目が、歴史的風致維持向上計画についてでよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいですか。確認いたしました。
ほかに御意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
それでは、御意見は打ち切ります。ないようですので打ち切り、この項を終わります。
職員入替えのため、暫時休憩いたします。
(11時25分休憩 11時35分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
まず関係課の出席について事務局からお願いいたします。
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○事務局 関係課の職員の入室につきまして、報告をさせていただきます。本日の審査日程のこどもみらい部の所管部分の審査の際に、関係課といたしましてコンプライアンス課、公的不動産活用課、契約検査課が入室することについて、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 それでは、原局に申し上げますが、審査を能率的に進めるため、説明及び答弁については簡潔、明瞭にお願いいたします。なお、説明及び答弁は座ったままで結構です。
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○池田委員長 次に第15款民生費、第5項社会福祉費のうち、こどもみらい部所管部分及び第10項児童福祉費、並びに第55款教育費、第5項教育総務費、第25目幼児教育奨励費及び第20項社会教育費、第20目青少年育成費について、一括して説明をお願いいたします。
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○こども支援課担当課長 議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算のうち、こどもみらい部所管部分について説明いたします。
鎌倉市歳入歳出決算書及び付属書は114ページから117ページを、令和2年度における施策の成果報告書は147ページから151ページを御覧ください。
第15款民生費、第5項社会福祉費、第15目障害者福祉費のうち、発達支援事業に係る経費は、1432万2013円の支出で発達支援嘱託医の報酬や、特別支援保育運営費補助金などを、発達支援サポートシステム推進事業に係る経費は116万2199円の支出で、かまくらっ子発達支援サポーターの謝礼などを、地域における障害児支援体制整備事業に係る経費は、0円で、支出はありませんでした。
第20目障害者施設費のうち、障害者施設管理運営事業に係る経費は、3117万9584円の支出で、障害児通所支援事業等施設にかかる光熱水費を支出いたしました。
決算書は118ページから121ページを、成果報告書は164ページから195ページを御覧ください。
第10項児童福祉費、第5目児童福祉総務費のうち、児童福祉運営事業に係る経費は2676万9935円の支出で、鎌倉市子ども・子育て会議の委員報酬や、子ども・子育て支援システムデータ移行業務委託料、子ども・子育て支援システムの端末設置業務委託料などを。
子育て支援事業に係る経費は1176万9747円の支出で、保育コンシェルジュ謝礼や、冒険遊び場負担金、在宅子育て家庭支援事業利用料補助金などを。
地域子育て支援拠点事業に係る経費は3241万1376円の支出で、子育て支援センター4か所の指定管理料や、つどいの広場事業実施委託料などを。
ファミリー・サポート・センター事業に係る経費は1156万6870円の支出で、ファミリー・サポート・センターの運営委託料などを。
養育支援訪問等事業に係る経費は121万6303円の支出で、養育支援訪問事業委託料や、支援対象児童等見守り強化事業委託料などを。
小児医療助成事業に係る経費は3億7492万1594円の支出で、審査支払等手数料、小児医療扶助費などを。
未熟児養育医療事業に係る経費は506万1648円の支出で、未熟児養育医療扶助費などを。
放課後子ども総合プラン等管理運営事業に係る経費は5億8435万1768円の支出で、放課後かまくらっ子の指定管理料や、子どもひろば・子どもの家の賃借料などを。
子育て世帯への臨時特別給付金支給事業に係る経費は1億6134万9140円の支出で、子育て世帯への臨時特別給付金などを。
放課後かまくらっ子推進事業に係る経費は169万2368円の支出で、放課後かまくらっ子推進参与報酬などを。
職員給与費に係る経費は、こども支援課、保育課、こども相談課、青少年課及び発達支援室の職員のうち合計153名分の人件費を。
会計年度任用職員給与費に係る経費は、こども支援課、保育課、こども相談課、青少年課及び発達支援室の職員のうち合計295名分の人件費を支出いたしました。
第10目児童支援費のうち、特定教育・保育施設支援事業に係る経費は34億5278万7369円の支出で、施設型給付費及び法外扶助費を。
特定地域型保育支援事業に係る経費は2億242万2560円の支出で、地域型保育給付費を。
特別保育事業に係る経費は1億1292万9776円の支出で、病児保育・病後児保育委託料や、延長保育事業等の補助金などを。
私立保育所等助成事業に係る経費は5億6535万7056円の支出で、民間保育所の運営に係る運営改善費や、保育緊急対策事業費補助金、保育士宿舎借上に対する補助金などを。
児童手当支給事業に係る経費は21億8671万6176円の支出で、15歳までの児童を養育している方に対する児童手当や、児童手当システムの運用業務委託料、機器賃借料などを。
入院助産等事業に係る経費は778万5760円の支出で、母子生活支援施設等への入所費を。
私立保育所等整備事業に係る経費は1億885万7526円の支出で、旧横浜地方法務局鎌倉出張所土地・建物賃借料や、山崎保育園整備費補助金、西鎌倉幼稚園小規模保育施設整備費補助金などを。
拠点保育所(腰越)整備事業に係る経費は74万4628円の支出で、現園舎敷地測量業務委託料などを支出いたしました。
第15目母子福祉費のうち、ひとり親家庭等生活支援事業に係る経費は2億8998万2098円の支出で、ひとり親家庭等の家賃助成や児童扶養手当、児童扶養手当受給世帯への臨時特別給付金などを。
ひとり親家庭等医療助成事業に係る経費は4922万4723円の支出で、審査支払手数料や、ひとり親家庭に対する医療扶助費などを。
ひとり親世帯臨時特別給付金支給事業に係る経費は9787万4780円の支出で、ひとり親世帯に対する臨時特別給付金などを支出いたしました。
第20目児童福祉施設費のうち、公立保育所管理運営事業に係る経費は3億738万2904円の支出で、給食賄い材料費や、給食調理業務委託料、保育士派遣業務委託料などを。
あおぞら園管理運営事業に係る経費は7242万8844円の支出で、嘱託医報酬や、通園バス運行等委託料、給食調理業務委託料などを。
放課後子ども総合プラン施設整備事業に係る経費は1456万260円の支出で、玉縄小学校区学童保育施設整備に伴う外構整備業務委託料、(仮称)おなり子どもの家等耐震改修及び増築工事構造設計業務などの経費を支出いたしました。
決算書は152ページから155ページを、成果報告書は394ページを御覧ください。
第55款教育費、第5項教育総務費、第25目幼児教育奨励費のうち、就園支援事業に係る経費は3億9856万4101円の支出で、私立幼稚園における教材教具の購入や健康診断に対する補助金、子育てのための施設等利用費、幼稚園類似施設就園奨励費補助金などを支出いたしました。
決算書は160ページ、161ページ、成果報告書は431ページ、432ページを御覧ください。
第20項社会教育費、第20目青少年育成費のうち、育成事業に係る経費は594万3889円の支出で、青少年指導員の報償費や鎌倉応援買い物・飲食電子商品券(成人のつどい記念品分)発行管理運営業務委託料などを。
青少年会館管理運営事業に係る経費は1663万9635円の支出で、鎌倉及び玉縄青少年会館の光熱水費や、清掃業務等委託料、夜間等管理業務委託料などを支出いたしました。
以上で、こどもみらい部所管部分の説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。時間的にお昼にかかりますので、それを含めて、まず御質疑ある方はいらっしゃいますでしょうか。
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○中里委員 1点だけ、お伺いいたします。成果報告書の175ページの職員給与費のところでお伺いいたします。一般職員144名、短時間勤務職員9名で、その方々に対する超過勤務手当が、当初予算として3900万円とかなり大きな金額で、実行が3688万6000円ということなんですけれども、そもそも、この職員の人数が適正ではないのではないかと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。
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○こども支援課担当課長 人数に関しては、職員適正化計画に基づいた形で行われると思っていますので、職員数自体が適正じゃないということは考えてございません。
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○中里委員 では、この職員の方の中で最大で超過勤務をされている方でどのぐらいの時間をされておりますでしょうか。
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○こども支援課担当課長 申し訳ないんですが、一人一人の数字、何時間やったかという数字は手元に持ち合わせてございません。
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○中里委員 大丈夫だと思うんですけれども、お伺いしたかったのは特定の方に極度の負荷とかが、かかっていなければいいんですけれども、この約150人の方が、ある程度一定に残業されている状況であれば、そこまでではないと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
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○藤林こどもみらい部長 こどもみらい部の職員、部の単位として決して少なくない人数で、様々な子ども、政策に対する課題を取り組みながら行っているところでありますけれども、様々な保護者のニーズ、子どもの今後の成長過程を見据えた中で的確な行政サービスを資するために、ある程度の必要な人数を非正規の職員、正規職員、力を合わせてやっているところでございますが、マネジメントとして、その特定の職員に偏ることがないように、もし仮にその特定の職員に、ある一定の時期に集中していた場合は、課長、あるいは部長、次長の目線から、今現在、捉まえている業務が過度に偏っていないか、抱えていないか、そういった視点を踏まえながら組織的に保護者のニーズ、子どもたちの将来に向けた政策の推進に向けて、柔軟な対応を取り組んでいるところでございます。
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○中里委員 承知いたしました。令和2年度、令和3年度に関しては、特に新型コロナの関係だとかワクチン接種の関係とかの全庁的な対応で、人員がそちらのほうに割かれたりとか、そういったこともあったかと思いますので、ぜひ管理職の皆様で、そこは配慮をしていただいて、一部の方に過度な負荷がかかるようなところは気をつけていただければなと思いました。
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○池田委員長 ほか、どういたしましょうか。短時間で済む方がいらっしゃれば質疑があるんですが、10分前ということで、ここでお昼休憩を取りたいと思います。
午後の再開は13時10分ということで、暫時休憩いたします。
(11時49分休憩 13時10分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
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○藤林こどもみらい部長 先ほど、中里委員からの御質問で、こどもみらい部における超過勤務時間について、担当課長から答弁させていただきます。よろしくお願いします。
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○こども支援課担当課長 午前中の中里委員の御質問で、時間外超過勤務時間の御質問がありました。こどもみらい部の中で令和2年度の実績として、最高が年間で550時間という職員がおります。こどもみらい部全体で年間の平均を見ますと、115時間という形になっております。
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○池田委員長 中里委員、よろしいですか。
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○中里委員 承知しました。
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○池田委員長 それでは、午前中に引き続き、質疑を継続いたしますが、どなたか御質疑ございますか。
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○志田委員 成果報告書ですと164ページで、鎌倉市子ども・子育てきらきらプラン第2期が令和2年度スタートの年だったと思うんですが、そこで子ども家庭総合支援拠点というのを運営されていると思いますけど、令和2年度はどのような運営状況だったんですか。
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○こども相談課長 子ども総合支援拠点事業でございます。平成28年の児童福祉法の改正におきまして、設置をすることが定められまして、本市におきましても従来のこどもと家庭の相談室におきまして、国の要綱に規定する拠点業務を実施しております。これを令和2年の10月1日付で設置をいたしまして、内容といたしましては従来から実施をしております、こどもと家庭の相談室の事業に資格を有する相談員を配置して、内容として従来と大きく変わるところはないんですけれども、様々な児童虐待をはじめとするこどもと家庭の相談の総合的な窓口としての活動を行ったというところでございます。
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○志田委員 ありがとうございます。事業の継続というか名前が変わったというか、あれなんですけど、児童虐待の推移と重篤案件は令和2年度はいかがだったんですか。
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○こども相談課長 児童虐待の相談の件数でございます。相談全体で見ますと、令和2年度441件の相談をお受けしております。令和元年度が479件でございました。この441件のうち児童虐待に関する相談につきましては240件、全体の54.4%という状況でございます。
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○志田委員 ありがとうございます。例年と大体同じぐらいを推移しているかなと思うんですけど、重篤な案件はなしでよろしいですか。
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○こども相談課長 ついさっきも虐待の死亡事件というような報道もございました。この令和2年度を含めまして、様々な虐待を含めた相談なども寄せられております。当然そういった案件につきましては、児童相談所とも連携をしまして対応しているところではございますけれども、幸い、今、お話のあったような重篤というような事態の案件はなかったと理解しております。
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○志田委員 分かりました、ありがとうございます。第2期のきらきらプランの中でも警察との連携強化というのがありますけど、ぜひしていただきたいなと思います。令和2年度は、またこの児童虐待の閉止案件というのはあったんですか。
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○こども相談課長 毎年度、相談をお受けして要保護児童対策地域協議会の案件として定数化をしたもの、ございます。その中で継続した見守りの結果、もう虐待の心配がなくなったものについては、閉止という対応は例年ございます。ちょっと今、数字がございませんけれども、令和2年度も同様に閉止の案件もございました。
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○志田委員 分かりました、ありがとうございます。別の視点で、第2期のきらきらプランの中でも保育サービスの質の確保ということで、公立保育園のほうは保育サービスの把握ってされているんですかね。それを私立の保育園にも順次拡大となっているんですけど、令和2年度はされたんでしょうか。
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○保育課長 公立保育園につきましては、市の職員、保育士がおりますので、園長ですとか、後はクラス担任からいろんな御相談をいただきまして、それを保育課のほうに吸い上げております。それにつきましては、定期的に民間の園長会等が開かれておりますので、そこでこんな案件がありましたと御紹介しているところです。
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○志田委員 じゃあ、特に私立の保育園に関しては令和2年度やっていなくて、令和3年度、令和4年度に実施していくということなんですかね。
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○保育課長 説明が足りなくて申し訳ございません。先ほど、情報交換ということで公立の事例等をお話ししているというお話をさせていただきました。その中で民間の事案についても情報収集しておりますので、民間でいろいろな出来事がありましたら、その保育会等で吸い上げております。
あと令和2年度に保育所の質のガイドラインというのを策定しまして、令和3年度に入りまして各園に配付しております。その状況、保育の質を確保するために、チェックシートになっておりますので、そういったものを実際にやっていただくような作業もお願いしているところです。定期的に、また民間園長会等ございますので、その状況等も確認していきたいと考えております。
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○志田委員 分かりました。教える側というか、大人側のことは分かったんですけど、利用者側のサービス把握等は特にはやらないということなんですかね。あと通っている園児。
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○保育課長 民間という視点でしょうか。公立につきましては、先ほどお話のとおり市の職員ですので、園長、副園長、あと担任から吸い上げたものを保育課で把握しているような状況です。民間のほうにつきましては、園長会等を通しまして、こういったことがありましたよということをお聞きしていますので、それは現場の保護者の声ということでやっていますので、必ずしも何もやっていないわけではなく、定期的に吸い上げを行っているということで考えております。
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○大石委員 すみません、成果報告書の195ページ、放課後子ども総合プランの施設整備事業についてお伺いをさせていただきます。決算資料を請求しました。請求にあたり、聞き取りなどをしていただきましたけれども、請求資料を含めて分からない部分や、これまでに至る経過や説明が一切ないものですから、こういう場を借りて確認、また聞くしかないということも御承知いただきたいなと思います。質問時間も30分をめどにという形の申し合わせもあるものですから、簡潔に質問をさせていただきたいと思います。
この旧図書館の関係ですけれども、旧図書館は当初は市長は解体の意向を示していたわけです。議会に、その解体費用を要求して認めた経過がありますけれども、これは私も過去に一般質問をさせていただきましたけれども、いつの間にか、子ども会館・子どもの家として残したいと方針転換しているんですよ。予算議案を提案しましたけれども、なぜ方針転換してまで残したいかという理由は聞いたんですけど、答えていただいていない、まともに。その方針転換をした理由は何ですかと質問しても、まともにお答えがないんです。その間に市民団体の方々がいろんな中を視察したり、そこの中に設計屋さんがいて、これなら残せますねみたいなことは、その団体さんの会報なんかには書かれていましたけれども、その当時所管するこどもみらい部や公的不動産活用課の職員などが、その方針転換をした、どのような経緯で、また理由で方針転換をしたのか聞いていますか。
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○永野こどもみらい部次長 旧図書館につきましては、関東大震災で倒壊した町立図書館の再建が財政的に難しい中、間島弟彦氏の遺志を受け継いだ間島愛子夫人からの御寄附により、平成11年に建設され、昭和49年に図書館としての役目を終えた後は庁舎として利用してきましたが、老朽化などのため平成26年に閉鎖しております。この建物は、建築物の特徴といたしましては縦長の上げ下げ窓が並ぶ洋風の壁面、瓦屋根を乗せた和洋折衷のデザイン、両切妻に懸魚のついた破風板などが特徴となっています。旧図書館を保存、活用することで間島氏をはじめとするかまくらの文化人や篤志家の足跡とともに御成小学校旧講堂や冠木門など、近代に別荘地、保養地として発展して特色のある文化が形成されたまちの記憶を次世代に引き継ぐことにつながると考え、このようになったと聞いております。
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○大石委員 この件に関して、私も一般質問をやりましたけれども、そこまでの答弁って市長はしていないんですよね。そこまでは結構です。市長にも、その辺はお聞きしたい。何があって方針転換をしたのか。議会には何も報告がないんですよ。予算という形でどんと出してきて、じゃあ方針転換は何のために、その理由というのは一言もなく予算にかけられちゃって。で、子ども会館・子どもの家の予算ですと。そういう利用をしたいということで、子ども会館・子どもの家ならなと思って、後ろ髪を引かれるような思いで賛成した記憶がありますけれども、ちょっとここは市長にもお聞きしたいなと思います。
予算執行をすることを判断するに当たって、実施設計だとか修正業務委託は骨組みになりましたよね。その骨組みになったときに、もう耐震診断業務だとか基本設計業務だとか、実施設計委託費だとか、またその後の増設工事管理業務委託、こういうものを山手総合計画研究所に任せておりまして、施工まで入ったわけです。その施工をして大外を全部取った、そうしたらあのような状態であることが分かって工事は中断しましたという、その理由は、このままでは、この設計どおりに施工していくことはできませんと、そういう理由で、あの骨組みのまま2年、3年、ああいう形になったわけです。その予算執行することを判断するに当たって、実施設計修正業務委託は自前で設計し直しますとのことでしたが、どこの部署が何人かけて、どのぐらいの期間を要して、この修正業務をやられたのですか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 修正設計業務に関しましては、公的不動産活用課の職員でやっております。これに関しましては意匠設計だけでございまして、構造設計に関しましては外部に委託をかけているというところでございます。令和2年度に、いろいろな担当が、私どもの課にも担当おりますので、担当に分かれてそれぞれやっておりますけど、大体4から5名ぐらいが令和2年度、1年かけて設計したというものでございます。
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○大石委員 4、5名で、どのぐらいの期間がかかっているんですか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 私ども旧図書館の設計だけの業務をやっているわけじゃないんですけれども、期間としては令和2年度いっぱい、この業務と、ほかの業務と合わせてやっていたというような状況でございます。
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○大石委員 公的不動産活用課担当職員が4、5名で約1年間、この仕事に、それだけではありませんけど、拘束されたわけですから、その金額評価をして、ここの頂いた資料に落とし込むべきじゃないんですかね。自前でやるからゼロ円ですという話では、私はないと思うんですよ。ここには(仮称)おなり子どもの家等実施設計修正業務委託ということで、これ令和元年度になっていますけど、繰越明許になっていて、そこは契約金額だとか契約期間だとか、受注者全部外されていますけれども、この中で実施設計といえども、職員にかかった金額というものはどのぐらいあるんですかね。職員4名、5名が、常時ではないけれども1年間かけて、この修正業務に当たっている、その人的経費は、どのぐらいかかるんですか。それも、ここの中に入れなきゃいけないんじゃないでしょうかと私は聞いているんですけど。
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○永野こどもみらい部次長 今のところ何時間、公的不動産活用課担当の職員が、この業務に専念したのかというところまで出しておりませんでしたので、その数字、今すぐにはじくことできないんですけれども、実際にそれがおおむねになるかと思いますが、その時間を算出することができれば、職員の給与単価とかけて出すことは可能と考えます。
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○大石委員 後でも結構なんで、それも教えてください。先ほど説明しましたけれども、改修予算というのは躯体が腐食やシロアリであのような状態になって施工がストップした段階で、この継続費になっていましたけれども、この改修にあたっては、新たに判断を仰がなきゃいけなかったんじゃないかなと私思うんです。ああいう状態じゃなくての予算を私たちは認めたわけですけれども、工事途中でしたけれども、ああいう状態になりました。だけど継続費でずっと残っています。これは、この間で判断を仰がなきゃいけないんじゃないですかね。それとか、市長があのまま、そのまま継続しておなり子ども会館・子どもの家を、このまま躯体を残しながらやりたいというんであれば、何らかの説明やら状況報告を議会に対してしなきゃいけないことだと私は思うんですけど。いかがですかね。
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○永野こどもみらい部次長 旧図書館の大きな不朽が発覚して工事が止まったときには、その予算につきましては、1回そこで変更契約いたしましたが、そこで終わっております。改めて設計にかかる予算であるとか、修正設計にかかる予算であるとか、あとは今度の契約する工事費につきましては、その後に継続費としての予算要求をさせていただいて、可決していただいたものだと考えております。
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○大石委員 じゃあ、旧図書館の木材劣化調査業務委託とか、耐震改修及び増築工事の構造設計業務だとか、そういうことが具体的に令和2年度、繰越明許でやっていますけれども、これ白紙に戻って、これ繰越明許ってどこからの繰越明許なんですか、これ。1回0にして、白紙にしてというような説明されましたけど。
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○永野こどもみらい部次長 耐震改修及び増築工事請負費及び工事管理の委託料につきましては、もともと平成29年から平成30年にかけての継続費ということで予算要求しておりました。その中で、終わらないということが分かりましたので、そこで契約変更をして、でも工事費につきましては6670万円程度の契約額で1回閉じています。その後、あの状況でもう1回設計させてください、修正設計をさせてくださいということで予算要求いたしまして、それについて令和元年の予算としてついております。令和元年、2年の予算として修正設計業務がついております。
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○大石委員 分かりにくいですね。本当に、これ分かりにくいですね。読めないですね。私も、この資料請求に当たって、どういうふうにかかって来た資料かが分かるような形で資料を要求しているんですけれども、本当に分かりにくい。そのトータルが1億円を超している。まあ、いいです。
この設計については、山手総合計画研究所が耐震診断業務だとか基本設計業務、実施設計業務、工事管理業務など、2500万円以上の金額で請け負っているわけでございますけれども、施工業者がさっき言ったみたいに、その耐震改修工事や増築工事を進めるにあたって、躯体などの構造部分に相当な劣化がある、腐食やシロアリが確認されて、この山手が作成した設計どおりには施工できないということで、平成30年6月、工事が中断されましたよね。提出していただいた調査報告書では、弁護士などの見解も含めてまとめていますけれども、こうなった原因がどこにあるのか。また、どこに責任があるかという部分は、この調査報告書を呼んでも読み取れないんですよ。ましてや、どこにも責任問うことはできないという内容になっている。これはいかがなものかなと思うんですけどね、いかがですか。2500万円以上のお金を使っている。その成果物に不備がある。その施工をやっても、施工どおりいけない。その責任はどこにあるんですかといったときに、その責任をどこにも問うことができないとなっているんです。こんな調査報告書がありますか。いかがですか。
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○コンプライアンス課長 今、誰に責任があるのかという、その一言につきましては、平成30年に行政経営部を中心に設置しました鎌倉市旧図書館耐震診断業務委託報告書に関する調査委員会がまとめました、鎌倉市旧図書館耐震診断業務委託報告書と現況の差異の原因等調査報告書、この中で、この耐震診断委託報告書と現況の差異の発生原因につきましては、受注者側の問題という形で整理がされております。
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○大石委員 すみません、ちょっと聞き取れませんでした。何側の責任ですか。
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○コンプライアンス課長 失礼いたしました。受注者側、事業者側の責任であるという形で整理がされております。
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○大石委員 受注者側というのは設計屋のほうですかね。それでよろしいんですかね。
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○コンプライアンス課長 はい、おっしゃるとおりです。
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○大石委員 そうですか。資料として提出していただいておりますけれども、それは調査報告書の何ページにそれが書かれていますか。
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○コンプライアンス課長 提出させていただきました資料は、不適切な事務処理に関する調査委員会最終報告書、この28ページ。
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○大石委員 ちょっと待ってね。28ページ、調査の目的という。
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○コンプライアンス課長 はい。28ページに、この不適切な事務処理に関する調査を行う前提としまして、この28ページの下の四角の枠組み、「(2)差異の発生原因では、様々な可能性について示しているが、このうち差異の発生原因として考えられるものは次のとおりである。」
29ページに移りまして、耐震診断につきましては工事段階での変更を前提に業務を進めたことが、その後の現況の把握につながらず、耐震診断報告書と現況の差異の大きさの原因となったと考えられるということで、この報告が基にありまして、さらに合わせて市側の事務処理に関して適切でなかった部分があったかどうかということを検証しましたのが、添付させていただいた、この報告書となっております。
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○大石委員 そういう捉え方をする報告で、ちょっと読み取れないんだけれども、受注者の責任だと、こういう公式な場で言うんであれば、この2500万円の部分を具体的に市として、例えば、損害賠償請求をするとか、そういうことというのは成り立たないんですかね。
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○コンプライアンス課長 失礼しました。今、私申し上げた中で受注者側の責任と言ってしまいましたが、訂正させていただきまして、あくまでもこの報告書の中では受注者側の問題としてあると整理されているところにとどまっております。
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○大石委員 受注者側の問題と言うんであれば、発注者側として何でそこを問わないんですか。2500万円ですよ。皆さんも資料を見ていただけば分かるけど、これ完璧に無駄にしているわけですよ。その設計によって施工して、骨組みになったらあんな状態、それに対して対応しなきゃいけないお金も全部合わせると1億円を超しているわけじゃないですか。新たな耐震診断をかけてみたり、職員が実施設計をしたり、この設計部分だけでも、この山手さんが請け負っていて工事管理までやる。その方々というのは、あの形、施工が始まって大外を外したときに、あからさまに一番早く分かったわけでしょう。自分の設計じゃ、これじゃあいかないということが一番先に分かっているはずですよ。受注者として、それはしょうがなかったことなんだなんていう形になるんですかね、これ。
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○藤林こどもみらい部長 確かに耐震診断業務に関して、報告書では、その過程などについて追加の調査の必要性などを示していないということで、問題があったということは認めているところではありますけれども、じゃあその受注者側の責任はどうだったのかという点に関して、具体的には損害賠償請求などですね。当時の顧問弁護士の4人に相談をしたり、様々法制的な面を洗い出したわけですけれども、その当時、受注者側の業務履行の過程に問題はあるものの、契約の内容と履行した内容、国土交通省の契約約款に基づいて、それに準じた市の契約約款に基づいた、その契約内容と履行内容に照らして、どこまでその劣化の予見ができたかということについても、実際にはその解体撤去してみなければ全体を把握できないという実情においては、法的に受注者側の責任を問うことは難しいということを、顧問弁護士からも意見を頂いたところでございまして、それに基づいて、市としてはそのような対応をしているところです。
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○大石委員 旧図書館、皆さんもご存じのとおりに、もう80年以上たった建物、普通に躯体を残して残すようなことというのは、よっぽど最初に耐震診断だとか、そういった時点で詳細を調べてから手がけなければ、こういうことになるに決まっているじゃないですか。それまで設計屋さんに任せているんですよ。通常の大外の壁を外して、2枚、3枚取ってみて設計するのと、これだけ古い、また地震のときにはすごく揺れるんですというような建物を任せるときに、そういうことがやれていない、そこに不備あるんじゃないですかね。逆に市のほうで、あまり外パネルを取らないで設計してくださいなんてこと言ったんですかね。
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○須山公的不動産活用課担当課長 市のほうで外パネルを取らないで設計してくださいということは言っておりません。
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○大石委員 逆に、古い建物だから本当に注意をして耐震診断もやっていただかなきゃいけない案件だったんじゃないかなと私は思うんですよ。例えば、不動産取引なんかあるじゃないですか。契約の話が先ほど部長から出ましたね、履行内容とか。この契約の内容だってどうなっていたんですかね。この耐震診断や基本設計や詳細設計。でき上ってきたものが具体的に、その契約、普通不動産取引なんかでいうと、契約不適合責任とか、また別な言い方で言うと瑕疵担保責任とか、売っちゃった売り主は一定の期間、責任を負わなきゃいけないというようなものがあります。この契約を結ぶ形の中で、その成果物に対して工事管理業務まで請け負っているわけですから、そこの責任というのは契約の中でちゃんとうたわれてないんですかね。
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○仁部契約検査課担当課長 これ本来、工事の検査のほうの話かと思うんですけれども、今回提出させていただいております調査報告書の8ページの(3)でございますけれども、こちらで耐震診断業務委託における完了検査の状況ということで記載がございまして、完了検査を出来上がってからするわけでございますけれども、こちらでは仕様書や条件書に沿った内容で業務が完了しているかを確認しているということで、具体的な方法としては成果品と発注書の内容が一致しているか、調査項目が業務委託の報告書に記載されているかなどを検査すると。
完了検査の実施に当たりましては、完了検査を行う検査官が自ら担当する可能性のある案件に発注段階でかかることが本質的に適当でないこと。また、完了検査の段階で技術面での追加調査等を促すようなことは、検査担当としての業務の範疇や権限を越えることから、こうした業務は、事務は行っていないということで、また調査目的に応じた結果を導き出すため、一般常識的に抜け落ちている事項があれば、完了検査時に指摘することになりますけれども、今回の耐震診断業務委託の完了検査においては、耐震診断を行ったことが分かる図面や資料がそろっており、市が発注したとおりの成果品が提出されていることを検査の段階で確認しているということで、完了検査は妥当であり、不備は認められないという検査結果を得ていると認識しております。
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○大石委員 だけど、ふたを開けてみたら実際は不備だらけでしょう。完了検査というのは、じゃあ誰がやったんですか。そこについては議論していないみたいな言葉も今、出たけれども、これはある程度の責任を負っていただかなきゃいけないものだと思いますよ。特に耐震診断や基本設計、詳細設計、また管理業務を行った山手、これはある図書館の団体の方々と下見まで入っている設計士さんじゃないですか。中身を見たりして、これなら残せますねと、それをなぜ知っているかというと図書館とともだちの会報の中で、そう設計士さんも言われた、そういう言葉がありました。それが山手だったんですよねという質問しようと思ったんですけれども、間違っていないですかね。そこまでつかんでいないですか。
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○池田委員長 大石委員、間もなく30分経過しますので、御配慮お願いいたします。
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○大石委員 じゃあ、結構です。言いづらいでしょうね。総務常任委員会のときにも言いましたけれどね、鎌倉学習センターの改修工事がありました。あれの耐震診断関係を請け負った業者がいました。その耐震診断の不備があって、工事期間が延びましたみたいな形で今、鎌倉市が訴訟起こしていると思います。ああいうところは訴訟起こして、ここでは不備がなかったからいいとなるんですか。鎌倉学習センターは何らかの不備があったからやっているんでしょうね。裁判の途中だというから言いづらいでしょうけど。私は不備があったと思っているんで、その差がどこにあるのか私は分かりません。
そして、質問はそのまま続けますけれども、こういう形で今回予算の継続費を認めていただきたいという議案が出ているようですけれども、あの骨組みになった段階で、ああいう状況になった段階で、その予算を認める、認めないというのは一回議員の中では白紙になっている人が多いんですよ。だからこそ丁寧な説明、例えば、設計でいえばどこの躯体をどう残して、設計図も出してもらっていますけれども、どういう工法でこういうふうな耐震基準を満たすような形で取り組みますみたいな説明って一切ないじゃないですか。ある意味、方針転換ですよ。
だから、長となっている市長は、例えば、全員協議会だとかを開いてもらって、議員の皆さんに説明するような説明責任はなかったですかって。解体します、残します、その間も何も説明ありません。こういう骨組みになりました。この骨組みをどうしようか、こういう工法で残したいんだったら、こうします、そういう説明もないです。そういう説明責任がない形の中で、今回またやらせてください。こんなことってあるんですかね。民間だったら総括もしないで、そのまま続けさせていただきたいなんていうのはあり得ないです。あり得ない。原因をちゃんと調べます。処分される方はされます。
骨組みの状態になって、あの姿を見て心配された建築士さん、くりはら委員も総務常任委員会のほうで言われていましたけれども、あの建物が本当にあの形で残ることを大変喜ばれていました。だけれども再び、あのまま構造部材などを腐食した部分を使っての、残しちゃった場合は腐食が本当に発生して、寿命を縮める可能性がある。今回に至っては、既存構造部材の流用を避けるべきだと考えますと、そういうふうなことを言われています。既存構造部材を使用しなくても新しい材料で同様に建築することにより、旧図書館は旧図書館として生まれ変わることは可能ですと。腐朽した構造部分の総取替えをしたことが正しい判断だったと語り継がれるに違いません。市長及び市議会議員の皆様の御英断を心から期待いたします。こういう書面を議会のほうに意見書として上げていただきました。これは神奈川県建築士事務所協会の支部長をやられている方です。市民の皆さんだって、これだけ心配されているんですよ。
こうなってしまった、1億円以上のお金を使ってしまった、この結果の責任をどこも取れないと。こんなやり方、市民が理解できますかね。ここの頂いた資料だけで言えば4億1000万円ぐらいのお金、ですかね。、そのうち1億円がすごく無駄なお金だったんですよって、市民は納得できますかね、これ。今後このようなことを続けるなら、例えば、よく行政側が言われます。厳しい財政状況の中で云々、そのことができなかった理由としてそういう枕詞をつけたりします。そういう言葉は、これから通用しないですよ。本当に一番頭から、何だか全然分からない。変わっていく経過も理由も、何も議会として分からない。最後には予算ください、やります。これを議会として認めることも、どうなのかなと思いますけどね。部長、いかがですか。ここで部長が、一番頭が部長。
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○藤林こどもみらい部長 委員おっしゃるとおり、決して安いとは言えない費用が計上されているわけですけれども、このたび仮契約という形にはなっておるところですが、トータルしても決して、安いか高いかというと安いとは言えない部分もあろうかと思います。様々な経過、旧図書館についてはございましたけれども、今後、その建物を子どもの家、子どもの施設として整備して残していくに当たっては、経費の節減という点にも着目しながらではございますが、後世に残すためにも、その登録有形文化財を目指して云々という部分も踏まえて、鎌倉市の施設として、子どもの施設として、風格を保ったものを残していきたいと鎌倉市としては考えているところでございます。ただ様々、今、御指摘いただいたような点は一部あろうかとは思いますけれども、今後そういった点、調査報告にもまとめさせていただいた点で、事業計画から耐震診断の発注内容ですとか、設計の業務の履行内容で法的には責任は問えないとはいえ、問題があろうかという部分も述べられているところではございます。そういった点は、反省すべき点は反省点として、今後、鎌倉市が歴史のある建物を耐震改修していくに当たっては、十分留意してまいりたいと思っております。
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○大石委員 30分を超えているということですから最後にしますけれども、私はこの総額が安い高いと言っているんじゃないんです。これだけお金がかかるということも理解はある程度できるけれども、その過程で何回も失敗している。でも、失敗しているけれども、鎌倉市が発注者として受注した側の成果物がまともじゃない、ここに責任を問えない、それは問題じゃないですか。法的に責任は問えないというようなことを言うけど、これは普通の市民感覚だったら理解できないですよ。だから契約上どうなっているんですかというような、瑕疵担保責任とか、そういうことまで言ったわけですけれども。高い安いじゃないんです。古い建物を改修して造るんだから、ある程度の金額かかっても、それはしようがない。しようがないけど、ここの前段階で失敗している部分のけじめというか責任をしっかり誰かが取らなきゃいけないでしょう。私は、これは市長だと思っていますよ。そういうことをないがしろにして、また改修費くださいねということになっちゃうから理解ができないんです。それだけを言って質問を終わります。すみません。
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○後藤委員 すみません、そうしたら私のほうから1点だけ、成果報告書の171ページ、放課後子ども総合プラン等管理運営事業に関して質問させていただきます。これ、事業の目的のところに意図として、全ての児童が放課後等を安心・安全に過ごし、多様な体験・活動を行うため、効果としては、待機児童の減少も図りますということが書かれていますけれども、コロナ禍でいろいろ大変だったと思いますけれども、この令和2年度に関して、その狙いは達成されているとお考えなんでしょうか。御意見を教えてください。
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○青少年課長 御質問の放課後子ども総合プラン等管理運営事業のことでございます。放課後かまくらっ子が令和2年12月で全校で立ち上がりました。そこで全ての児童が放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うための要素は整ったかと思います。御指摘のとおり、コロナのこともありましたので、当初思ったような活動ができない部分はございましたけれども、一定の効果は達成できたと考えております。
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○後藤委員 この効果を見るというので、今回参考資料として一つ御提示いただいていますけど、この利用者アンケートは、非常にいろいろ読ませていただきましたけれども、これに関しては、一定の皆さん満足をされているのかなというふうに私は受け止めましたが、一方では、こういうところを直してほしいとかそういう意見もぽつぽつ散見はされるんですけど、これに対してはフォローアップできているのかどうかを教えてください。
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○青少年課長 今回、指定管理者が行いました利用者のアンケートを資料でお出ししました。自由記述のような文章表現のところで幾つかこうやったほうがいいとか、いろいろな御意見がございます。それについては、指定管理者に確認をしまして、どのように対応したか、きちんとフォローアップをされているかということを確認をいたしました。各施設それぞれの事情はございますけれども、利用者の声に真摯に向き合ってフォローアップしているというふうに考えております。
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○後藤委員 そのアンケートについてなんですけれども、これは市民の人たちに公表をするとかそういう方針はあるのでしょうか。
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○青少年課長 指定管理者を評価するという評価シートがございまして、その中に利用者アンケートも一緒に添付した形で今後ホームページへの掲載を予定しております。
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○後藤委員 あとは、これは各場所によってアンケートの質問項目に差があったりとかするんですけれども、その辺、今後そろえていくとか、そういうお考えはあるんでしょうか。
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○青少年課長 御指摘のとおり、各指定管理者によって質問項目なども違いますので、令和3年度につきましては、全16校同じ質問の項目でいろいろなクロス集計などもできるように調査をいたしました。今、集計作業中でございます。
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○後藤委員 安心しました。ぜひ、これ事業としても令和2年度だけで6億円近い支出が伴っている重点事業でございますので、長期的に見ていったときに、後でちゃんとした振り返りができる。それのために何をアウトカムとするのかということは非常に重要なポイントだというふうに思っています。ぜひ引き続きいろんな形で市民の皆様方のお声を頂戴しながら、事業として発展していくようにしていただければなというふうに思います。私からは以上です。
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○くりはら委員 まず、施策の成果報告書165ページからお伺いしてまいります。
第20節の幼児教育無償化扶助費(ファミリーサポートセンター)、この費用ですが、これは当初予算に比べて支出がかなり少ない、1割ちょっとぐらいになっていますけれども、コロナ禍においてファミリーサポートセンターの利用者が減ってしまったのかお伺いします。
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○こども相談課長 こちらにつきましては、令和元年10月1日から幼児教育・保育の無償化事業が開始されまして、幼児教育・保育無償化における子育てのための施設等利用給付というところでは、ファミリーサポートセンターの利用料が対象になるというところでございます。これはあくまで条件と対象者といたしましては、保育の必要性の認定を受けたお子様がファミリーサポートセンターを利用した場合に対象となるというものですので、当初見込んだよりも実態が少なくなったというふうに認識しています。
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○くりはら委員 いわゆる令和2年度というのは、コロナにどっぷりと市民の皆さんがつかってしまって、子どもを育てるときにテレワークをしなさいよとかいうようなことがあって、例えば、外に子どもを連れ出してもらうと本当は助かるのにな、みたいなお声があったのかなとも思うんですが、逆にコロナのせいで外に連れ回してもらいたくないという心理が働いたのか、その辺のニュアンス的なものを何か感じてはいらっしゃらないでしょうか。
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○こども相談課長 確かにおっしゃるとおりこのコロナ禍の中で人との接触というものを控えるという心理的な思いは皆さんお持ちかと思います。ただ、今、御指摘がありましたような、その辺の要因をつかんでいるかというところは、申し訳ございません、つかみ切れてはおりません。
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○くりはら委員 これ、また令和3年度も続いて同じようにコロナ禍の中にあるわけですけれども、その辺のところの、もうちょっと御利用者さんの心理状況なんかも調査をして追いかけていただけると、もっとより何が求められているのかというのが見えてくるのかなと思います。
続きまして、168ページの児童虐待防止の観点で、養育支援訪問事業についてお伺いしたいんですが、私も文部科学省とか厚生労働省のほうのデータをいろいろ分析してみたりして、コロナ禍において児童・生徒の月別自殺者数というものの推移なんかを見ていきますと、非常に令和2年度総数だけで見ても1.25倍、令和元年度よりも高いんですね。全国的な調査ですから自殺者499人と、過去最高というようなデータが出ています。こんな中、鎌倉市として児童・生徒の自殺というところが全く子供関連に当てはまるかどうかは分からないのですが、児童虐待というところの御相談が例えば、ぼんと増えたとかそういうようなことの捉え方はどうなっていますでしょうか。
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○こども相談課長 子どもの自殺との因果関係というところでございますけれども、先ほども志田委員の御質問でお答えをさせていただきました。相談件数というところだけを見ますと、児童虐待に関連する相談は、昨年に比較すると248件に対して240件ということで8件減少しているというような、ここ数年高止まりの傾向にはあるんですけれども、そういう状況にはございます。ただ、その内容としてお子様から直接相談に来るというケースも中にはございます。そういうことには、相談員がそれは丁寧に慎重に対応してその相談に対して、思い詰めないように日々の中で対応をしているところではございます。ただ、それが確かに中には死にたいというような相談の中で、そういう言葉が出るというケースも私も報告で聞いているところはございますけれども、それを相談をしていただけるお子さんであれば、まだそこは相談員がそこで関わりを持って継続して支援をして、見守りをするというようなことにつなげていくということは、当然のことながらあろうかと思います。ですので、今、委員の御質問の自殺との因果関係でこの相談の中で何か特徴的なものというのは、なかなか難しいところではございます。
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○くりはら委員 市の単位で考えてみますと、数が少な過ぎて傾向というほど見えてこない可能性もあるなとも思います。だからこそ私も全国的にどんな傾向があるのかなというのが気になって見たわけですけれども、例えば、小学校、中学校、高校のそれぞれ男子生徒、女子生徒の死因の原因みたいなところの調査というものを見てみますと、男子と女子で原因となることの理由がちょっと違ったりするんですけれども、大体の傾向というのがあるんだろうなと思って見ているんです。その親子関係の不和というのが、家庭問題というのが、男子も女子も前年度までの1.4倍というような数値で出ていて、コロナで家にいなくちゃいけないというような状況の中で、何か親子不和というのが自分で命を絶つ原因になっているというところも、やはりその御家庭にまで市がどこまで関与していくのかというのもあるかと思うんですけれども、その児童虐待防止というところの通報を受けたら、より丁寧に御対応をいただけたらいいなと思っております。
続きまして、174ページ、放課後かまくらっ子推進事業、これは令和2年度に放課後かまくらっ子に青少年が参画をしていただくというようなことをやってくださったように書いてありますが、これ、何人の青少年が放課後かまくらっ子に参画していただいたのかをお伺いします。
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○青少年課長 放課後かまくらっ子というのが、ただ児童だけの場所というよりは、いろんな方が出会ってつながってというところを理念にしておりまして、令和2年度については、多く大学生に関わっていただく機会が多うございましたが、大学生が何人関わったというところがすぐに出てこずに、ただ、今、申し上げたところの事業費で言いますと、例えば、施策の成果の171ページで申し上げますと、第8節の子どもの家外部協力者謝礼というところで言いますと、鎌倉寺子屋さんに所属する学生さんがこちらに関わってくださっていまして、その関わっていただいた方の謝礼ということになっています。あと令和2年の実績でいうと鎌倉女子大の学生が一緒にプログラムに参加して、市内を巡ってくださったりというようなこともありましたし、先ほど申し上げた寺子屋については、日常の日々の放課後の活動についても、何かプログラムということではなくて、現場の支援員と一緒に見守り、子どもたちと一緒に遊ぶというような事業をやっておりますので、多くの学生に関わっていただきました。すぐに人数が出てこず申し訳ありません。
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○くりはら委員 何でこんな質問をされるのかなと思われるかもしれませんが、せっかく放課後かまくらっ子でいろんな若いお兄さん、お姉さん、それから大人に関わってもらってというようなことが子どもたちの学びにつながってくるんだろうと思うわけです。だからこそコロナ禍でもなんかコミュニケーションを取れるような形であるといいなと思います。
それで、鎌倉市にも、やはり鎌倉女子大というような教育関連の大学もあるわけですしと思ったので、鎌倉女子大の方も関わっているというのを伺って、少し関わりがあるのだなということは確認できました。ぜひ、多くの方々に関わっていただきたいと思う中で、コロナ禍ということがコミュニケーションを阻害しているというような要因になっている現在、これを令和3年、令和4年とどのように広げていこうかというところ、これお考えになっているかどうかお伺いします。
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○青少年課長 令和2年度、委員御指摘のとおりコロナ禍でいろいろな活動が制限される中、放課後かまくらっ子が目指している出会う、つながるという部分がまさしくそのコロナで対面の活動が著しく制限をされてしまうという状況が生じました。そこで急遽、令和2年については、急遽オンラインでプログラムが数多くできるような環境を整えましてやってまいりました。実際、今後につきましては、もちろんオンラインについても、例えば、今まで関わりの少なかった別の学区同士をオンラインでつないで、何かミニ運動会のようなことをやったりであるとか、遠隔の福島県の小学校の学童とつながったりとか、そういった効果がありましたが、半面やっぱり出会ってつながってというところを重視していきたいと思っておりますので、今後はリアルな体験というところは、このコロナが収まりましたら、そちらは、もう見据えてどんどん子どもたちの放課後が充実するように対面の活動という体験活動をやっていきたいなというふうに考えています。
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○くりはら委員 よろしくお願いします。コロナ禍だからできないじゃなくて、コロナ禍だからこういうこともやろうというような動きでお願いいたします。
続きまして、185ページ、入院助産等事業についてお伺いします。まず、第20節の助産施設入所費、これは経済的な理由により出産困難な家庭にということで助産施設入所を考える方というのが、今まであったんだろうと思いますが、令和2年度、これが執行額ゼロとなっております。これは、単純に利用者がいなかったとみてよろしいんでしょうか。
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○こども相談課長 おっしゃるとおりでございます。
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○くりはら委員 今現在、助産施設としている場所は市内に何か所あるんでしょうか。
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○こども相談課長 1か所で、湘南鎌倉総合病院でございます。
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○くりはら委員 これまでの実績として鎌倉市が何人の利用者に補助していったというようなデータがありましたらお伺いします。
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○こども相談課長 これまでの利用実績でございますけれども、令和2年度と令和元年度は利用はございませんでした。平成30年度に1件、平成29、28年度も利用がございませんでした。平成27年度に1件、平成26年度には2件ございました。
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○くりはら委員 コロナ禍において、生活保護の申請件数というのも上がってきていると伺っています。これが、今後また影響が出てくる可能性もあるかなという気もするんですが、こういった助産施設というのが、実は、今回コロナ禍の問題の一つとして、妊産婦を受け入れる病院が足りなくなったみたいなことがあって、救急車でたらい回しに何ていうのは、鎌倉市で起こっていませんけれども、こういった方々の不安解消のためにもやはり緊急時妊産婦関連のことが心配があってはいけないなと思いましたので、こういう質問をさせていただきました。このこども相談課のノウハウやパイプが生かせるといいなと、要するに緊急時も含めてそういうふうに思いますが、現在、県が新型コロナウイルス関連を管轄しているというようなことで、県との連携という部分というのは、こども相談課はどのようになっていますでしょうか。
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○こども相談課長 助産ということでの県との連携ということですと、特段助産に関しては、申込みがあれば市のほうで対応をいたしますので、直接的に児童虐待などは当然児童相談所、これ県との連携というのを図りながらやっておりますし、様々な相談を受ける中で、生活困窮者の方の様々な相談の中で、こういった助産の必要性というのも見出せるというものもございますが、そういった意味での連携というところでは、県とも常日頃連携を図っているところではございます。
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○くりはら委員 不安がないようにというところを最後のとりでの部分で、経済的な理由で本当に子どもをどう産んだらいいのか分からなくて、それこそお家で産んでそのまま亡き者にしてしまうみたいな事件もニュースで見ますので、とにかくしっかり御相談を受けていただいて丁寧に対応していただけたらと思います。
続きまして、195ページ、放課後子ども総合プラン施設整備事業、これは、先ほども大石委員のほうからお話がありましたけれども、私もずっとおなり子どもの家、旧図書館の関連は、本当に責任はどこにあるのかというのはずっと思ってきたところです。先ほど、いろんな御答弁を伺う中で、これは設計に不備がなかったのかというのは、以前わたくしお話ししましたけれども、これに気づかずに設計しているほうがおかしいんじゃないかというようなことを申し上げたことがあります。でも、これ契約書の中にそういうことが把握できたかどうかというところを、そこまで書いて契約しているわけじゃないと思うので、そこのところが責任を問えないという判断に至ったんだというようなお答えでしたけれども、今度そういう判断をする市に責任はないのかというところを問われてしまうと思うんですね。契約をする際、本来成果物というのは、建物が建つのを前提に成果物を上げるわけですから、そこのところはもっと強く追及していいところだというふうに私は思います。
ちょっとここ細かいことをお伺いしますが、図面をつけていただきましたね。これでも議員がこの図面を見てどこまで理解できるのかと言ったら、普通はそんなに理解はできないんですよ。それで、これ、細かいところをお伺いするようなんですけれども、自主設計をされました。これ、人工換算という考え方があるかと思うんですけれども、先ほどお伺いしたら4、5人で1年かけたと。でも1年の中の何割方この仕事に関わったのかというところもすごく重要かと思いますが、100%やっていたわけじゃないですよね。というところで、それはどのぐらいだったのかというのも全く出ないんですか。お伺いします。
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○須山公的不動産活用課担当課長 我々、公的不動産活用課で持っている業務ですね。多岐にわたります。設計だけじゃなくてほかにも維持管理業務とか多岐にわたりますので、担当職員は4、5人いたんですけれども、その職員が何%この業務に従事したかというところまでは、今、把握しておりませんものですから、今すぐ数字を申し上げるのは難しいかなというふうに判断させていただきました。
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○くりはら委員 じゃあ、逆に図面は何枚仕上げられましたか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 図面の枚数でございますけれども、建物の図面には、意匠図とか構造図とかいろいろございます。意匠図のほうで48枚でございます。構造図のほうで約50枚程度です。その他に設備図がございまして、設備図のほうで約30枚ほどの図面を描かせていただいております。
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○くりはら委員 その設備図は、いろいろトイレの数とか入っていますよね。それで電機の図面というのは含むという形でしょうか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 電機の設備の図面に関しましては、16枚と。機械設備のほうの図面は15枚というふうになっております。
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○くりはら委員 細かいことを聞いてすみません。それで、先日来、この、おなり子どもの家の構造体については、絶対手抜きをしないでくださいと申し上げていますが、これ構造材、腐朽しているところは、柱は変えますというお話は伺いましたが、これは、柱の何%を変えるんですか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 腐朽している交換する部材でございますけれども、全体の約33%ぐらいです。30%強ぐらいの量を変えます。
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○くりはら委員 先日おっしゃっていた御答弁の中では、柱を変えますとおっしゃっていました。梁は変えないのでしょうか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 今回、交換する部材に関しましては、土台と柱と梁等でございます。
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○くりはら委員 じゃあ、柱が33%というわけではなくて、柱、梁等を含めていわゆる本当に躯体、構造体という部分を33%変えると。構造評価を受けているということですが、これ、この評価を受ける際に、文化財として保存をする建物かそうでないかというところのある意味、これは行政の側が、これは保全したいんですと。保全したいんですという上での評価を受けているかどうかをお伺いします。
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○須山公的不動産活用課担当課長 今回の設計につきましては、建物を保全するということを前提でやっておりますので、当然そのような設計をしております。その設計で評価を取らせていただいています。
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○くりはら委員 分かりました。これ、先ほど、大石委員のほうからもありましたけれども、これは長期保存をするかどうかというところの視点というのが、私は、実はあまり意識してこられなかったんじゃないかな。保存はしています。だけれども、長期保存をするというところの視点というのが、実はあまりなかったんじゃないかなと思うのは、この構造体33%弱を変えます、というここの数字に表れてきているのかなというふうに解釈いたします。それで、そういったところの文化財的建物、建造物、建築物、こういったものをそれこそ専門的な文化庁とかそういったところの御意見を仰ぐというようなことを、ぜひ、まずやっていただきたいんです。それは、どこまで残すのというところの視点は、本当あるのかどうかというところも文化庁に聞いてみたいですが、取りあえず今、補修しながら残していくという方向性があるのは分かります。それを求めている市民も多くいます。ですので、しっかり長期保全するという意思を鎌倉市が持っているのであれば、その視点をしっかり今後取り入れていただきたいと思います。いかがでしょうか。
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○須山公的不動産活用課担当課長 今、委員のほうから文化庁との調整という話がございましたけれども、現在、修正しました設計プランのほうで市の文化財課が窓口となり、県やあと文化庁と調整しているところでございます。文化庁からは、工事完了後の具体的な協議というふうに言われているんですけれども、今の段階で細かな相談には乗れない趣旨の話もあるんですけれども、早め早めの調整を行い、なるべく文化財として価値のあるものですから残すようなことで今後協議を進めていきたいと考えております。
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○池田委員長 まだ御質疑がある方いらっしゃると思いますが、時間がたちましたので、ここで10分ほど休憩したいと思います。
14時40分再開ということで暫時休憩いたします。
(14時28分休憩 14時40分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
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○藤林こどもみらい部長 恐れ入ります。先ほど大石委員、それからくりはら委員から旧図書館の設計業務に係る実施設計に要する費用について、担当課長から答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。
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○須山公的不動産活用課担当課長 先ほど御質問がありました修正設計に係る人件費でございますけれども、公的不動産活用課の平均的な人件費に業務比率を掛けますと、大体630万円ほどというような計算が出ます。
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○池田委員長 よろしいでしょうか。そういうことで確認させていただきます。
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○保坂委員 いろんな分野で伺いたいと思います。
初めに発達支援サポートシステムについて、先ほども質問がありましたけれども、伺いたいと思います。成果報告書の149ページです。かまくらっ子発達支援サポーターなんですけれども、これはサポーター養成講座を受講した方の学校での支援活動に対する謝礼へということで、これがかまくらっ子発達支援サポーター謝礼。幼稚園、保育園の有償ボランティア謝礼というのは同じくサポーター養成講座の受講者の方が幼稚園、保育園での支援活動をされたときの謝礼ということでよろしいのでしょうか。
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○発達支援室長 今、委員おっしゃったとおりでございます。
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○保坂委員 行政評価シートでは、養成講座参加実人数は目標150人に対して、110人ということで結構な数なのかなというふうにも思っているところなんですけれども、この発達支援サポーターの活動実人数は目標35人に対して28人というふうにもありまして、これも目標には届かなくてもこれだけの方が実際に活動をされたとしたら、ある程度の数なのかしらと思うところなんですが、謝礼の支出済額が小さいのは、人数というよりは、延べ活動時間が短かったと受け止めてよろしいんでしょうか。
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○発達支援室長 令和2年度につきましては、やはりコロナの関係がありまして、実際に活動をする小・中学校や幼稚園の休校、休園期間がありましたことから、もともと算定していました予算の執行そのものが難しかったということが、まず一つは大きくあります。それから、小・中学校の配付の時間につきましては、実際に教育委員会と調整をいたしまして支援が必要なお子さんが多くいる学校に配付時間がうまく行き渡るようにということで、年度の当初に調整をしているものなんですけれども、令和2年度につきましては、最初に全ての小・中学校25校に割り振りをしてしまったんですが、やはり年度の途中で見直しが必要ということが分かりましたので、令和3年度につきましては、少し最初に全てを割り振らないで、余剰の分というかストックを少し残しておきまして、実際の執行状況を見て再分配するというようなことで修正をして、今、取り組んでいるところでございます。
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○保坂委員 発達支援サポートシステムというのは、鎌倉市としても重点事業として始めて、何年かたった中で、こういう形で先生とかにも恵まれて講座を開催し、そしてその受講者の方に実際に学校とか保育の現場とかに出ていただいてというところが着実につながってきたかなというように受け止めてよろしいんでしょうか。
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○発達支援室長 そういう意味では、まだ数的にもう少し増やしていきたいというふうに考えておりますが、少しずつ広がってきておりますし、実際に活動していただく小・中学校にも浸透してきているものというふうに思っております。
あと、もう一つは、実際に講座を受けていただいたけれども、この活動の名簿登録はされないという方もいらっしゃるのですが、それは、それで一つ意義があることかなというふうには思っておりまして、地域でこういった発達障害を理解する方が一人でも多く増えることで、小・中学校や幼稚園だけではなくて、地域の身近な見守りをしてくださる市民の方が増えていっていただけるといいなというふうに考えて、この事業には取り組んでいるところでございます。
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○保坂委員 そうすると、必ずしも現場で活動をする人のための講座というよりは、やはりその理解を広めるというところも含めて、なるべく今後もたくさんの人に参加してほしいという、そういうことでよろしいんですか。
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○発達支援室長 委員おっしゃるとおりでございます。
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○保坂委員 では、ちょっと違うところを伺います。
子育て支援センターです。成果報告書の166ページです。子育て支援 センターについては、2020年度は、コロナ感染予防の観点から1年を通して午前、午後の入れ替え制を取ったということなんでしょうか。
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○こども相談課長 コロナ禍を受けまして、予約で最大8組から9組、支援センターによって若干の差がありますけれども、午前と午後での予約制ということで人数を制限させていただきました。
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○保坂委員 そうしますと、それまでのコロナ禍以前の利用状況というところが具体にはよく分からないんですけれども、今のお話だと午前、午後2時間ぐらいずつということですよね。その前だとお昼を取りながら通しの人もいたのかなというふうにも思うんですけれども、そのあたり利用者さんは、コロナ禍にあって、お家から出かけて行くところがあって、ほかの親子と交流できるだけでも、とても助かるという部分もすごくあったと思うんですけれども、入れ替え制については、どういうふうに受け止められている方が多かったのでしょうか。
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○こども相談課長 やはりコロナ禍ということですので、そこは、逆に先ほどの御質問の中でもありましたけれども、人との接触を御自身で控えるという方も中にはいらっしゃいますし、受け止め方としては、このコロナ禍の中での状況で皆様おおむね御理解は、いただいているかなとは思っております。
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○保坂委員 では、次が、先ほど同じ事業の中でも質問があったんですけれども、養育支援訪問事業として上がっている168ページのところで伺います。
伺うのは、配食のほうです。支援対象児童等見守り強化事業ということで、これは、配食サービスの提供による見守りということで、配食というさりげない形で日常的に心配な御家庭の見守りが行えるという、そういう関係性が持てるということは大事で、この事業を始めていただいてよかったかなと思っているところですけど、これ2020年度は、結局何か月間実施したのでしょうか。
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○こども相談課長 こちらの事業は、新型コロナの感染拡大を受けまして、国が子どもの見守りの強化事業ということでの補助金を創設したことを受けまして、令和2年8月から事業を開始をいたしました。
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○保坂委員 これは、国がそういう事業をということですけれども、展開の仕方は鎌倉市独自というか、鎌倉市の場合は、こういう形で配食にしようということで選んだということでよろしいんですか。
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○こども相談課長 事業の内容については、各自治体に任せられておりましたので、鎌倉市はこの事業を採用したというような形でございます。
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○保坂委員 今、先ほど8月から実施ということだったんですけれども、今年度2021年度では、予算はかなり増額されているのは、年間を通してということなのか、それとも令和2年度半年ちょっとやって施策としての有効性が実感できたので、広げていきたいという趣旨なのかどちらなんでしょうか。
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○こども相談課長 令和2年度は、8月という年度途中からの実施でしたので、この令和3年度は当然にそれを年間を通じた実施ということを見込んでの予算措置をしております。
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○保坂委員 その事業の評価というんでしょうか。可能性としては、有効性があるのかなというふうに思うんですけれども、本当につながりを持つというのは、なかなか難しいし、介入という形ではなくてつながりを持つという意味で、この事業がうまくいくといいなというふうに思っているところなので、今後とも現実というか実態を見ながら進めていっていただければいいかなと思っているところです。
その次は、やはり放課後かまくらっ子について、私も伺いたいと思います。171ページのほうで伺います。
これは、登録率が全校展開で34%ということでよろしいんでしょうか。その登録率については、どのように今、評価をされているのでしょうか。全校展開2020年度なりましたというところで、振り返ってどう評価されているかを伺います。
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○青少年課長 令和3年6月1日段階で、登録率は全校生徒の20%でしたけれども、それが令和元年度20%が34%まで上がっております。
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○保坂委員 それについては、全校展開になったこの現時点で振り返ってみてどのように評価というんでしょうか。受け止めているかということを伺います。
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○青少年課長 それまで福祉的な要素が強い学童というところから、一段階広がりをもって放課後の全ての児童の居場所というところで事業の展開をしております。徐々にそういった理解が進んできたのかなというところはございますけれども、まだまだ子どもの預け場所という、学童の枠にとどまっているというような御意見も利用者の方からはうかがい知ることができますので、今後は、そこの放課後の子どもたちの活動体験というところを、全ての子どもたちの居場所というところの、事業を目指していきたいなというふうに思っております。
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○保坂委員 全校展開ということで、この言い方はあまり好きではないんですけれども、量の確保というのでしょうかね。広い意味でのニーズに応えられるというところの展開はできたと思うんですけれども、子どもたちの放課後を過ごす場所としての在り方の質だったり、多様性だったりとか、そういうことについては、やはりこれで全校展開して指定管理者も慣れてきてよかったとかいうところで終わらないでほしいなと思う部分もありまして、特に子どもの家とかは、かなり朝早くの特別な枠もあるし、延長もあるということで、お休みの日とか本当に長時間で先ほどもアンケートの紹介がありましたけれども、学校と同じところにあって、その学校の関係を引きずったまま放課後もというのもありますし、子ども同士の人間関係によっては、長い時間を一緒に過ごすということで大変なようなケースもあるわけですよね。区切れて学校とは別というのではなくて、そのまま続いているという部分もあったりするので、そのあたりは常に中身の部分を見ていってほしいなというふうに思うところでもあります。
もう一つは、ここの民間学童のほうについても上がっています。これは、172ページの放課後児童クラブの補助金ということで、これは、2つの民間学童に対するものだということですけれども、ここで伺ってしまいたいんですが、この民間学童の補助金に対しては、令和4年度以降、補助金を段階的になくしていくという方向性が示されたことに対して、令和2年度末には、継続を求める陳情なども議会に上がっているというそういう状況があります。さっきのことと少しつながっているんですけれども、放課後の子どもの居場所の多様性を確保するということもある意味では、必要。ただ、民間学童とかを見ていくと、中にはとても高い利用料をいただいて運営しているところもあって、一律な補助とかがなかなか難しい部分もあって、工夫しなければいけないところもあると思うんですけれども、でも、そういうニーズもあるわけで、子どもの放課後の居場所の多様性というところの確保については、大事だと思うわけですけれども、市としては、どのようにお考えでしょうか。
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○青少年課長 令和2年度末に陳情が採択されて、その後、今年度に入りまして民間学童の事業者と対話を通じてヒアリングなどをさせていただいております。今現在の要綱ですけれども、補助金を受けている民間の事業者というのはただし書適用をされて補助の対象になっている事業者でございます。それ以外にも市に届けのある民間の学童事業者がほかにもありますけれども、そこは今の要綱だと対象にはなっていないんです。そういった今現在のその要綱であるとか、市の全体のことについて事業者と現状の認識を共有しながら、今後民間の学童の事業者に対してどういった御支援ができるのか、また事業者がどういったことを市に求められているのかということを丁寧に今対話を重ねているところですので、そういったことを積み重ねながら模索していきたいと考えています。
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○保坂委員 その民間の学童へのニーズもあるというところを、また放課後かまくらっ子の状況について考える一助と言うんでしょうか、ヒントというか、それも視野に入れた上で全体を見ていっていただければなと思うところです。
では、保育のほうで伺います。預かり保育です。
成果報告書は、180ページです。こちら、預かり保育、幼稚園または認定こども園が通常の教育時間を超えて在籍児童の保育を行う、預かり保育ですけれども、これは、補助金の総額が前年2019年度よりも大幅に増えているのは、実施園が4園増えたためということでよろしいんでしょうか。
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○保育課長 基本的には、そのとおりで4園増えておりますので、執行額で言いますと増えております。ただし、延長保育ですとか一時預かり、同じ事業であるんですけれども、新型コロナウイルスの関係で補助金の額が下がっている部分もありますので、増えた要素もありますし、あと減っている要素もあるのですけれども全体的にすると増えているということになります。
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○保坂委員 一部実施園が増えて利用時間も増えたということはそれはよろしいんですか。
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○保育課長 そのとおりです。4園増えておりますので実施時間が増えているということです。
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○保坂委員 そうしますともう一つは、一時預かりですけれども、こちらは保育所の項、これは、事業補助金も前年2019年度よりも500万円ぐらい増えていますが、こちらの実施する保育所の数は前と変わらないようですので、これは、実施園において増加したニーズに応えたと考えてよろしいのでしょうか。
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○保育課長 こちらの一時預かりにつきましては、国の補助金を活用しております。国の基準がありまして、例えば1人〜299人ですとか、300人〜899人というふうに階層になっておりまして、そこにある人数で補助金の額が変わってきます。ですので、たまたま境にあった園が若干増えて補助金の額が増えたとかそういった面もありますので、そういったことが積み重なって補助金の額というのが増えているかと思われます。
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○保坂委員 保育の関係では、毎回予算とか決算のときにいつも聞いていることですけれども、やはり大変気になるのがやっぱり人材確保、保育士の確保ということなので、また伺いたいと思います。成果報告書だと182ページです。処遇改善ということでは、民間保育所等運営改善費補助金が上がっておりますし、また少し前から始まっているこの保育士の宿舎の借上げ補助金、こちらのほうも予算を取っていますけれども、これは実際に処遇改善であったり、宿舎の借上げとかいうことを近隣市もやっているので、そういう意味では大変だという話も聞いていますけれども、保育士確保の効果というのは、これは上がっているのでしょうか。そういう調査はされているんですか。こういった補助があって、例えば、宿舎借上げをしたその効果がこういうふうに出ているというようなことは分かるんでしょうか。
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○保育課長 宿舎借上げにつきましては、その園によって何人確保できたというような報告はいただいております。ごめんなさい。人が何人確保できたかということですね。今現在ですと、具体的にそこのクラスに配属したことによって何人園児を多く受け入れることができたかまでは調べてないんですけれども、処遇改善の面で、非常に有効です。あと、待機児童対策にも有効だと考えておりますので、把握の仕方を検討していきたいというふうに考えております。
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○保坂委員 そのあたりは検討していただいて、本当に効果があるんだったら、拡充の方向でやっていただきたいなというふうに思っているところです。
では、最後のところで青少年の居場所ということで伺いたいと思います。これが最後の質問です。成果報告書だと431ページです。
こちら青少年の居場所というのは、本当にこの鎌倉市においては、青少年会館はありますけれども、すごく課題だなというふうに思っているところです。先ほど出たお話でも放課後かまくらっ子のプレーリーダー的な役割とかで青少年の参加ということも図っているというのは、それは一つの試みとしてあるというのは伺ってはいるんですけれども、前にも議会の場で出した例だと、武蔵野市だと、もう駅前に武蔵野プレイスという図書館を中心にした複合施設があって、そこに行くと本当に青少年の人たちのための居場所というかスペースがあって、音楽活動とかダンスとかもできたりとか、あと自習ができてというところですごく居場所として魅力的な場所が東京都内とか近隣市ではあるわけですけれども、鎌倉市は、そういう場所がなくて自習室として「わかたま」とか、ああいうすごく小さいところが工夫して設けたりはしていますけれども、やはり絶対的に足りないなというふうに思っています。そういう中で青少年の居場所づくり、もう最初からそれが課題だということで申し上げてはいるんですけれども、考えられる方向性とか検討はされているんでしょうか。
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○青少年課長 ちょうど6月に常任委員会のほうで報告させていただきました、子ども若者育成プラン、そこの中でも青少年の居場所づくりというのは大きな取組ということで位置づけをしております。ただ、まだちょっと具体的にこの場所を増やすというところは、申し上げられるところまでは至っていないんですけれども、いろんな公共施設の何か使えるような場所であるとかあるいは民間事業者がやっておられるような、何か居場所の事業であるとか、そういったところをいろいろ研究しながら、より青少年が自由に活動できたり、自分を取り戻したりできるような居場所づくりに向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。
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○高野委員 青少年育成のところで2点伺います。
1点目は、今、保坂委員からもありました続きなんですが、令和元年9月定例会で玉縄青少年会館の廃止議案が出されましたけれども、圧倒的多数の議員によって否決となり、その後、施設が継続して令和2年度も運営されてきたというふうに思います。決算では、消火栓の修繕ですかね。そのお金も計上されているところでありますけれども、令和2年度この施設の管理運営という点では、どういう姿勢でこれを運営されたのか、この消火栓以外のところでは、今の会館のハード面の状況としてはどうなのか、市が廃止するつもりの施設だったから、あまりちゃんとメンテナンスをしていないんじゃないかと思っているんですが。そこの認識を伺います。
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○青少年課長 施策の成果報告書に書いてあります消火栓の修繕につきましては、消火のポンプが壊れてしまったということで、消火活動に支障が生じないように修繕を行ったものです。それ以外に、こちらに1件ずつ項目立てはしておりませんけれども、貯水槽の修繕などを計上しておりまして、会館の利用に支障が生じないように今年度も修繕もやっておりますし、制限しているということではなく、必要な修繕を執行しております。
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○高野委員 それで、当時、廃止しようとした当時、私も議論をさせていただきましたけれども、今、どの委員からも、青少年の居場所としてのやはりスペース、箇所数も含めて不足しているのではないかという御指摘があって、私もそう思います。図書館なども重要な居場所の一つだとは思いますが、そういう中で当時は玉縄青少年会館について、青年の利用とそれから中高年齢層も含めた多世代の利用では、後者のほうが多くなっている実態もあると。それ自体も貴重なことだとは思いますけれどもね。ですから、当時は今の子ども若者育成プラン、前のやっと、今、改定しましたけどね。その前の計画に基づいて、やってきたにもかかわらず、玉縄青少年会館というのは、青少年の居場所としてのニーズと実態がずれているんだと。当時の前の課長がそういう私からしたら驚くべき行政計画や行政評価を全然違うことを答弁したんです。それも大きな廃止が否決になった理由の一つだと思いますけれども、それから1年以上たっていますけれども、2年たって、今、決算ですから、令和2年度の取組として、今の現行計画で玉縄青少年会館というのはどういう評価の位置づけなのか。それから青少年問題協議会などのほうから意見は聞いているのか、そこはどういうふうにお考えかを伺います。
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○青少年課長 行政評価シートによりますと、青少年会館の管理運営事業については、令和2年度は会館の会議室等貸出維持管理を行ったとしております。それまで行っていた講座の事業などにつきましては、令和2年度はコロナの影響で講座のほうを行うことができませんでした。今年度については、やはりコロナの影響はございますけれども、会館の講座ということで、少ない講座数ですけれども、計画をしております。
ただ、委員の御紹介もありましたとおり、青少年の利用が全体の利用の割合から少ないというのは御指摘のとおりで、やはり青少年会館という名称の青少年の活動の場を提供するという目的がございますので、青少年の利用が少ないというのはやはり大きな課題だなというふうに考えております。いろいろな青少年が、今現在求めている機能というんですかね。その施設に求める機能というのが、もしかしたら今の青少年会館には備わっていないんじゃないかということも考えられますし、そういったことをいろいろどういった機能が求められているのか、施設というよりは、そこの機能の部分について、どういったものが青少年の居場所として、今、いいのか、求められているのか、ということについて検討をしていきたいというふうに考えています。
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○高野委員 今、課題を言われましたけれども、公共施設再編計画では、令和2年度で廃止だったわけです。令和2年4月から廃止だったはずでしょう。これ。そうはなっていないわけですよ。私は、なってないのが正しいと思っていますけど。今の課題の解決もそうですし、それから実際には、様々な私も知り合いがコーラスをやられている方とかいらっしゃいますよ。材木座から通っている人もいますよ。結構全市的なんですね。それは余計なことでしたが。ですから、そうした様々な利用者団体、それから防災的な視点もあるでしょう。実際地元からするとそこは避難場所的な観点もあるでしょう。たしか。そういう視点もありましたよね。だから、そういうやはり調整は、どうなっているのかということです。もう1年、2年、ちょうど2年になるのか。今、9月定例会ですから。やはり、今の課題で言えば、青少年問題協議会でちゃんと私は、検討すべきだと思います。その協議会なんだからそのための。そういうことを総合的にやってきているのか、その辺はいかがですか。地元調整も含めて。さっぱり分からないんですけど。
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○青少年課長 令和3年度に入りまして、特にこの会館の今後がどうなるかということについては、利用者とのお話というのは実はしておりません。今、庁内の関係課のほうで今後のこの開館の在り方というのを協議・調整をしておりますので、一定の方向性など出ましたら、また利用者にお知らせをして、利用者のお声を聴いていきたいというふうに考えております。
青少年問題協議会については、今年度まだ開かれておりませんで、今後、秋10月に開催をする予定でおりますので、その中で青少年の居場所ということを含め青少年会館のことについても御意見を伺ってまいりたいと思っております。
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○高野委員 決算なので、この程度にしたいと思います。注視していきたいと思っています。
もう1点なんですが、施策の成果報告書で431ページになります。私、これは、その当時からなんだろうなと思ってきて、ちょうど決算の委員会ですから伺うんですけど、鎌倉応援買い物・飲食電子商品券を成人のつどいの記念品として、縁むすびカードに2,000円分の追加チャージをやりましたよね。これは、予算措置は気の毒だと私は正直思っているんだけどね。変わっているから。前の人がいたら一番いいのだけれども。これは予算措置はどうしました。議会は通ってないでしょう。
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○青少年課長 成人のつどいの会場開催が中止になりまして、その後新成人の実行委員の皆さんとお話をする中で、何か記念品をというお話になりまして、縁むすびカードへ2,000円チャージということを1月の成人の日の後、決定をいたしました。その費用につきましては、青少年課の所管の他の事業のほうから流用をして執行をいたしました。
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○高野委員 私ね、これはちょっとやっぱりおかしいと思っているんですよ。善意で捉えれば、成人のこの集いの会場開催が中止となり、オンライン配信という形になりましたよね。それだけじゃあ、ねえ、ちょっとかわいそうだから、もうちょっと何かできないかという中からやったことだとは思うんだけれども、しかし縁むすびカードについては、私は、今の決算委員会であえて触れませんでした。あえて。大分議論がありました。金額も物すごい金額でした。全市民にやったわけでしょう。金額を決めて。議会の指摘もあって、当初より金額を増やしましたけど。という事業であるにもかかわらず、幾ら成人でお祝いといえども、一部の市民にはそこに追加しちゃったという話でしょう。しかも流用でやったんでしょう。これは審査もせずに。これ、私はもう、くぎを刺しておきますけど情報公開の全部資料を見ましたよ、当時。全部取りました。だから承知していますけど、成人のつどい実行委員会で出た話じゃあないでしょう。これはどこから出た話ですか。議事録全部見ましたよ。成人の人からこういうのをやってくれという話はなかったでしょう。違う……。どこから出たんですか。
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○青少年課長 成人のつどい実行委員のほうからは、縁むすびカードへのチャージということについての、そういった具体的な要望ではございませんでした。ただ、原課のほうとして何か新成人の記念となるような物品の購入等ができ、同時に経済的な打撃を受けている市内商店街の支援に参加することができるというような判断をいたしまして、縁むすびカードに2,000円分追加チャージすることを決定いたしました。
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○高野委員 これは、該当となる科目は、これは成人のつどい事業委託料予算額で言えば170万円、決算はちょっと少ないですが。流用したのは、この鎌倉応援買い物・飲食電子商品券(成人のつどい記念品分)175万1000円、ここ。175万1000円が流用部分ですか。そうですよね。
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○青少年課長 流用の額は、この委託料のそのままの金額ではなくて、不足が見込まれる額として133万6715円を委託料として流用をいたしました。
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○高野委員 あまり細かい議論は別にするつもりはなかったんですが、流用以上の決算額になっているんですか。これね、縁むすびカードに2,000円を上乗せしますでしょう。対象者は、1,500人だったと。チャージの手数料が私の認識だと1枚100円だと。そうすると、これ単純に言えば300万円以上かかるでしょう。全員かどうかという問題はあるんだけど。もちろん。決算ですから。だから、成人のつどいの委託料とそこの今の175万円のところだと大体そのぐらいになるのかなと。流用していない部分は何によって措置をしたんですか、そうすると。
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○青少年課長 流用の額は、その必要な事業費の不足分に限って他の事業から流用をしておりますので、その段階でこの育成事業に残されているというか、未執行である金額では足りない部分、先ほど申し上げました133万6715円を流用いたしました。
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○高野委員 本質でないところで議論をしてもしようがないとは思っているんだけれども、ここの今、言った成人のつどい記念品分というところは、既制予算はなかったんでしょう。ゼロでしょう。であれば、そこの部分を流用じゃなければ、何なの。細かい話だけど、私も行政職員をやっていた人間だから、別にそれが何か本質的な問題じゃないけれども。175万1000円以上の流用じゃなきゃおかしいんじゃないの、普通。違うの。予算措置できないじゃない。それでは。できないのが決算に乗っているんですか。
まあ、いいや。いや、行政としては、問題なんですよ。こういうのは。
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○正木こども支援課担当課長 この成人のつどい記念品分につきましては、同じ育成事業の第13節の委託料の差額をまず充当をした中で、足りない分を今、青少年課長が申し上げましたお隣の施策の成果報告書432ページの青少年会館管理運営事業から流用をさせていただいたというところでございます。
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○高野委員 これを分けてこういう書き方をしているということなんですね。そうすると。そうすると、この実際の、今、私、手数料のことも言いましたけど、175万1000円なんですか。決算としては。ここのその成人のつどい、チャージをしたでしょう、2,000円。そこに係る決算は175万1000円なんですか。
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○青少年課長 縁むすびカードへのチャージ委託の契約は、決算の数字で175万1000円でございます。
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○高野委員 成人のつどい事業委託料というのは、じゃあ、この2,000円のやつとは全然違うということですね。オンライン開催にしたとか、そういういわゆる縁むすびカードで追加チャージをしたのとは違うもともとの事業の支出だったと。こういうことですね。はい、分かりました。
300万円のところ、その程度だということは、受け取った人がそこまで出なかったのかということにもなるんですが、何が言いたいかというと、私当時、幹部職員が言いましたよ。率直なところ。やはり、幾ら善意のこととはいえ、市長が関与しているのかしていないのか分からないけれども、こういう全市民に縁むすびカードという形で出している中で、やっぱり行政としては、公平性がやっぱり大事ですよ。いいことなら何でもいいと言ったら別に何でもできちゃいますよ、それは。しかも議会を通らないで流用でやったでしょう。こっそりやったというのは言い方が悪いけど。縁むすびカードはあれだけ大きな事業だったから、言わばコロナ対策の一つの目玉だったでしょう。この令和2年度において。10億円近い支出で。その事業に引っ掛けてある意味やったでしょう。だから成人の人に何の罪はもちろんないんですよ。お祝いしようという気持ちも何も否定するつもりは全くない。
でもやっぱり行政のありようとして、やはりこういうことをはっきりいうと、要綱も変えてやったでしょう。確認しましたよ、原局に。本来ならそんなことをやっちゃ駄目なんですよ、やっぱり。本来は、やるなら、きちんと議会にも報告をしてやらないと、いいことなら、じゃあ行政内でそうやって流用とかやって、要綱もこっそり変えてやっちゃえばいいという前例になっちゃっているんですよ、これ。だから、私、今回の決算で取り上げようと思ったんです。金額は、それほどじゃありませんし、別に悪いことをしているとは思わない。繰り返しますが。
でも、こういうやり方は、やっぱり私は、行政の在り方としてある意味問題を生みやすいやり方、こういうことが問題ないというふうに皆さんが思っちゃっているのであれば、悪意をもってやった場合は、問題になりますよ、これ。今回は、悪いことじゃないけれどもね。その辺は決算なので、私はこの行政運営のやり方として、やはり一定の教訓にすべきじゃないか、問題はないという認識ですか。
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○青少年課長 当初、予算として計上をしていなかったものについて、急遽の執行でしたので、丁寧な説明が欠けていたのではないかという御指摘については、真摯に受け止めたいと思います。
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○高野委員 そうではなくて、ごめんなさい。そうではないというのは、今の御答弁は御答弁で受け止めますけれども、こういう施策の打ち出し方を言っている。ある意味、市民全員に配った同じ金額を配っていて、という事業の立てつけだったわけでしょう。縁むすびカードというのは。それを一部の人だけ違うようにやるんであれば、それはきちんとした根拠とやはり代表機関である議会も通して、きちんと説明と説得力が必要ですよ。やっぱり。
でないと不公平じゃないですか。なんで一部の市民だけ、それはお祝いだろうが何だろうがじゃあ、高齢者の人にもやったらいいじゃないですか。だったら。敬老祝い品みたいにして。同じ発想でしょう、それ。じゃあ、就職祝いでやったらいいじゃないですか。そういう発想でしょう。乱暴にちょっと言っているけど。しかも全部読みましたよ、資料も。何も新成人の人からそういうことをやってくれという話じゃないんですよ。ということは何らかの政治的な意図があってやっているんじゃないか、理事者も含めて。という疑いも持ちたくなるわけ。実行委員会を作っておきながら、実行委員会のやろうとしていることと違うことを市が持ち出して、流用という形で。しかもそれは縁むすびカードの事業における要綱にはないから。ないからできないでしょう。わざわざ要綱を変えたんですよ。そこまでしてやったんですよ、これ。だからおかしいと言っているの。
そういう施策は立案の仕方、運営の仕方、または、こういうことは今後やるべきじゃないと思います。名前は言わないけど幹部職員の中でそのとおりだという人がいましたよ。私は、そこにまだ救いはあるなと思った、鎌倉市はね。現場として何らかの力が働いてこういうふうにせざるを得なかったのか、分かりません。ここは、追及する場じゃないから。調査特別委員会じゃないんで。でもね、やっぱりね、流れを見るとおかしいですよ。普通に。何かこっそりと突然のように。何か新成人にそれだけ上乗せして、何かそれによって何かが生まれるんじゃないかと思われるような疑いが持たれますよ。教訓にすべきじゃありませんか。こういうやり方はすべきじゃありません。どうですか。
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○藤林こどもみらい部長 委員おっしゃるとおり事務手続という面に関しては、金額の問題ではないんですけれども、事務手続については、適正に執行したというところでありますが、ただ、新成人にとって何が、そのときにコロナ禍で影響を受けている中で、どういったことが対面での成人式の代わりにできるのかという検討をしていく中で、一つの考えとして、方針としてこういったものを打ち出したわけですけれども、ただ、こういったことをやるということに当たっては、そのごく一部の成人に限らず、説明という部分では、今後こういったことはあるかどうかはそれはもちろん分かりませんけれども、事務手続を執行していく上で、当初予算にないものに関しての在り方というものについては、こどもみらい部と言いますか、市としてもきちんと捉まえていきたいと考えております。
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○岡田副委員長 玉縄青少年会館のことで、私が議員じゃないときに携わったもので、質問させてもらいますけど、その後、どういうふうに、本当にちょっと被るところがあるんですけど、高野議員と。どういうふうに使おうとしているのかなという。ここで聞いてどうか分かりませんけれども、というのは何でそんなことを聞くかというと、観音前のマンション、あそこはまだ解決していないし、前にこういうものを作りましょうとやっていたんだけど、それがぽしゃって、今は何か問題になっているし、土地所有者というか、市としては、私たちはいただいたんですよというのと、あと、今の土地所有者は、俺が買ったんだよ、俺のものだよ。というのと食い違っているんですが、それは、そういうことは話をする必要はないんですけれども、ただ、それができないということになると、玉縄には、いわゆる公共施設というのは非常に少なくて、青少年会館も閉じるといったときに大問題になっちゃって、ありました。
私個人は、あれが取り立てられたらこっちで建てるんだろうなというふうな思いでいたんですけど、どうもそういうふうにはなってないので、じゃあ、今後そういうことも含めて、青少年会館をどういうふうに持っていこうとしているのか。あるいは拡充するのかどうするのかちょっと分かりませんけれども、そこら辺の大まかな考えみたいなものを教えてもらえればありがたいと思うんですけど。ここは言えますか。言えなきゃ言えなくていいんですけど。何か当初と違ってきているし、どんどんねじれてきちゃっているんで、時間がどんどんたっちゃっているから、やばいんじゃないのというふうに私は思っているんですよ。で、ここでお聞きしたんです。
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○藤林こどもみらい部長 玉縄青少年会館につきましては、先ほども質疑でございましたけれども、令和元年9月の否決以来、正直なところその後、何か具体的な進捗というものはないというのが実情のところです。そもそも玉縄青少年会館の在り方につきましては、公共施設再編計画の中で廃止をするという方針を打ち出して、それに基づいて、こどもみらい部としては順次進めておったわけですけれども、そのやり方等々も踏まえて、地域の住民あるいは一番大事な利用者、あるいは青少年に関する協議団体等々の意見を十分に踏まえた上で、青少年会館単体の問題だけではなく、大船と言いますか玉縄地区、ひいては鎌倉市全体の青少年会館の在り方、もう一つは、二階堂にもありますけれども、そういったところの位置づけもトータルで踏まえて、あと青少年の居場所の問題、様々御指摘いただいております。そういったものを踏まえた上で、考えていきたいという現段階でございます。ですので、答弁としては、あれからどうなったのかということであれば、具体的に何か進捗したというのはないというのが正直なところでございます。
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○岡田副委員長 あまり言いませんけど、というのはね、本当に困っちゃうの。何で困るかというのは、やっぱり玉縄地域に議員3人いるんですが、いろんなところにいろんな要望がみんなのところにいっているとは思うんですけれども、本当にじゃあどうするのと。どうするのといったって、時間がどんどんたっていくわけだから、老朽化していく。ありますよね。だけど潰すんだよって方法で言われているし、片方は建たないというような状況が来ているわけで、じゃあどうなるのというのがやっぱり切実ですよね。
じゃあ、あそこにいる議員、あそこだけでなくてもいいんですが、いろんな鎌倉の市会議員にじゃあ、どうするのと。俺たち困っているんだけど言われても、答えられないと思うんだよね、みんな。ううん、あるね、みたいなぐらいで。かなり無責任だから、大方向というか、こういう感じになると思うし、俺たちも頑張っていきたいよというふうなことが言えないと、地域に説明がつかないというか、私は、そう思っているの。だから、私もう言えない。
私も聞かれますよ、いろんなところで。地域で。岡ちゃんどうなっているのと言われても、いやあ、そうだよね、大変だよねと。ということがあるので、大まかでいいんですよ。こんなカチンと決まって、はい、この計画でやりましょうというのではなくて、こういう感じでこういうぐらい。いつ頃までにこんな感じでやりたいなと。それずれてもいいよ。期間的にもずれても、いいんだけど、そういう大まかなことを教えてくれないと、我々として動きようがない。責任が取れないというか、一応市民代表であるわけだけれども、何かおばかね、あんたたち、みたいになりかねないので、それだから教えてほしいなと思います。大体でいいです。
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○藤林こどもみらい部長 公共施設再編計画そのものは変わっていないところでありますので、鎌倉市の方針という部分では、玉縄青少年会館については廃止するという方針であることには、これは変わりません。じゃあ、具体的にどう進めていくかという手法については、当然、青少年あるいは青少年以外でも御高齢の方でも様々なサークル団体で利用していらっしゃる方が現実におられるわけですから、そういった方の利便性を踏まえた上で、例えば、玉縄地区あるいは大船地区を含めて、ほかの施設で代替えできる方法があるのかないのか。そういったところも含めて、あるいは他の施設とあの地区にも玉縄青少年会館以外にも少ないとおっしゃいますけど、施設がないわけではありませんので、その施設の在り方の統廃合も含めて検討していくべき課題だと考えております。
ただ、答弁としては、じゃあ、今、どうなっているのということに対しますと、未定ということしか申し上げられないところが実情でございまして、申し訳ございません。
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○岡田副委員長 追及しませんけれども、公的活用だっけ。そちら+のほうとも関係もする問題ですし、全庁的な中で考えなきゃいけないということは重々分かっています。ただ、部長さんとして例えば政策会議なんかがあったときに、こういう問題が出ていますよと、私たちもこういうのは分かっているけど、どうしましょうかねみたいなぐらいのことはやっぱり投げかけてほしいです。みんなに共有してもらって、ほんじゃあ、大体こういうことでしていこうねみたいなことをある程度出してもらわないと、今後どんどんおかしくなっていくかなという感じがしますので、一応お願いしておきます。
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○池田委員長 質疑を打ち切ります。御意見はありますでしょうか。
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○保坂委員 意見で、子供たちの放課後の居場所についてです。
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○池田委員長 事務局、確認をお願いいたします。
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○事務局 意見を確認させていただきます。
保坂委員から意見で、子どもたちの放課後の居場所について、よろしいか御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
ほかに御意見ございますでしょうか。
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○大石委員 旧図書館について、理事者質疑をさせていただきたいと思います。意見については、その答弁の後、残すかどうか決めたいと思います。
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○池田委員長 確認をお願いいたします。理事者質疑ですね。
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○事務局 大石委員から理事者質疑で、旧図書館について、よろしいか御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
ほかに御意見よろしいでしょうか。
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○岡田副委員長 僕も市長のほうには、今から言いますのでよろしくお願いします。
玉縄青少年会館のその後について。
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○池田委員長 理事者質疑ということで。
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○岡田副委員長 理事者質疑です。
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○池田委員長 確認をお願いします。
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○事務局 続きまして、岡田副委員長から理事者質疑で、玉縄青少年会館のその後について、よろしいか御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
ほかは、御意見よろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、ないようですので意見を打ち切ります。
この項を終わります。暫時休憩いたします。
(15時38分休憩 15時50分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
委員長から一言申し上げます。全体の日程を考慮し、審査を能率的に進めるため、委員におかれましては質疑は簡潔明瞭にお願いいたします。また、原局におかれましては、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
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○池田委員長 それでは、次に「第10款総務費第5項総務管理費のうち歴史まちづくり推進担当及び教育文化財部所管部分並びに第55款教育費第5項教育総務費のうち教育文化財部所管部分第10項小学校費第15項中学校費及び第20項社会教育費のうち教育文化財部所管部分について」を議題といたします。原局より一括して説明をお願いいたします。
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○森(啓)文化財部次長 議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算のうち歴史まちづくり推進担当所管部分について、説明します。
第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費、歴史的遺産と共生するまちづくりに係る経費について説明します。
鎌倉市歳入歳出決算書及び付属書は101ページから103ページまで、令和2年度における施策の成果報告書は62ページを御覧ください。
「世界遺産条約登録事業」に係る経費は、11万2200円の支出で、世界遺産への再推薦・登録に向けた準備作業を進めるための事務経費として、消耗品費を支出しました。
以上で、歴史まちづくり推進担当所管部分の説明を終わります。
続きまして、教育文化財部所管部分について、教育総務課長から説明します。
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○茂木文化財部次長 引き続きまして、議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について、第10款総務費及び第55款教育費のうち、教育文化財部所管の内容について説明いたします。
鎌倉市歳入歳出決算書及び付属書は98ページを、令和2年度における施策の成果報告書は、32ページを御覧ください。
第10款総務費、第5項総務管理費、第10目文書広報費、市史編さん事業にかかる経費は、資料保存用品等消耗品費などを、支出いたしました。
決算書は101ページにかけまして、成果報告書は43ページ、44ページを御覧ください。
第20目財産管理費、財産管理事務にかかる経費は、文化財課で所管いたします、樹木枝払い等業務委託料などの野村総合研究所跡地の維持管理に要する経費などを、支出いたしました。
決算書は150ページを、成果報告書は372ページを御覧ください。
第55款教育費、第5項教育総務費、第5目教育委員会費は590万8399円の支出で、教育委員会運営事業にかかる経費は、教育委員4名の報酬などを、支出いたしました。
成果報告書は373ページから379ページにかけまして、第10目事務局費は9億5959万9860円の支出で、事務局運営事業にかかる経費は、教育委員会事務局職員の普通旅費などを、教職員運営事業にかかる経費は、教職員の一日健康診断や福利厚生事業委託料、神奈川県公立小中学校長会など各関係団体への負担金などを、学校施設管理事業にかかる経費は、建物共済保険料、学校用地賃借料などを、学校安全対策事業にかかる経費は、小学校警備委託料などを、次に、職員給与費として、教育長と教育部のうち、生涯学習センター及び中央図書館を除く職員56名に要する職員給与費を、会計年度任用職員給与費として、こどもみらい部こども支援課、教育部のうち生涯学習センター及び中央図書館を除く会計年度任用職員236名に要する職員給与費を、それぞれ支出いたしました。
決算書は153ページにかけまして、成果報告書は380ページから390ページにかけまして、第15目教育指導費は8億9538万1247円の支出で、就学支援事業にかかる経費は、高等学校等への就学が困難な生徒への就学援助金、就学援助基金への寄附等積立金などを、学校保健事務にかかる経費は、学校医、学校薬剤師の報酬、就学時健康診断や心臓病等各種検診・検査業務委託料などを、就学事務にかかる経費は、卒業証書等印刷製本費などを、学校保険事務にかかる経費は、学校賠償責任等保険料、日本スポーツ振興センタ−災害共済掛金などを、教育指導運営事業にかかる経費は、各種会議及び協議会等負担金や修学旅行等の中止または延期に係る経費に対する補助金などを、情報教育事業にかかる経費は、小中学校教育用コンピュータや、オンライン生活学習支援用の通信機器にかかる賃借料などを、ICT教育環境整備事業にかかる経費は、GIGAスクール構想対応に向けた校内LAN整備にかかる委託料や、小中学校タブレット端末等賃借料などを、教育支援事業にかかる経費は、外国語指導助手、小・中学校非常勤講師などの会計年度任用職員費用弁償、総合的な学習の時間等実践交付金などを、特別支援教育事業にかかる経費は、学級介助員、スクールアシスタントなどの会計年度任用職員費用弁償、肢体不自由学級児童生徒送迎バス運行業務委託料などを、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は391ページから393ページにかけまして、第20目教育センター費は666万9393円の支出で、相談室事業にかかる経費は、教育相談員などの会計年度任用職員費用弁償、教育支援教室の維持管理に要する経費などを、調査研究研修事業にかかる経費は、各種研究会・研修会の講師謝礼などを、教育情報事業にかかる経費は、「鎌倉教育史第三巻」の編集委員謝礼や中学校の理科学習資料印刷製本費などを、それぞれ支出いたしました。
決算書は155ページにかけまして、成果報告書は395ページから401ページにかけまして、第10項小学校費、第5目学校管理費は9億7926万4616円の支出で、小学校運営事業にかかる経費は、小学校16校の教材用他消耗品費、プロパンガス等燃料費、教材教具等備品購入費などをそれぞれ支出し、新型コロナウイルス感染症対策にかかる学校保健特別対策消耗品費につきましては、令和3年度へ明許繰越しを行いました。
小学校給食事務にかかる経費は、食器等給食関係消耗品費、深沢小学校など10校の給食調理等業務委託料、新型コロナウイルス感染症対策や臨時休校に伴う各種補助金などを支出し、小学校研究・研修事業にかかる経費は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、教職員の研究・研修に伴う講師派遣の替わりに、指導主事による指導助言を行いました。
小学校施設管理運営事業にかかる経費は、小学校16校に係る、光熱水費、施設維持修繕料、施設管理等の各種委託料及び相談室冷暖房設備設置委託料などを、次に、職員給与費として、小学校勤務職員47名に要する職員給与費を、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は402ページ、403ページを御覧ください。
第10目教育振興費は9082万6138円の支出で、小学校特別支援教育事業にかかる経費は、第一小学校など12校の教材用消耗品費や、今泉小学校特別支援学級の初度調弁などを、小学校教育振興助成事業にかかる経費は、要保護及び準要保護児童に対する、学用品、給食などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費を、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は404ページを御覧ください。
第15目学校建設費は4億5485万7480円の支出で、小学校施設整備事業にかかる経費は、トイレ環境改善委託料、特別教室冷暖房設備設置委託料、今泉小学校特別支援学級教室改修工事請負費などをそれぞれ支出いたしました。
決算書は157ページにかけまして、成果報告書は405ページから411ページにかけまして、第15項中学校費、第5目学校管理費は5億1463万8245円の支出で、中学校運営事業にかかる経費は、中学校9校の教材用他消耗品費や備品購入費をそれぞれ支出し、新型コロナウイルス感染症対策にかかる学校保健特別対策消耗品費・備品購入費につきましては、令和3年度へ明許繰越しを行いました。
中学校給食事務にかかる経費は、給食調理等業務委託料、給食予約等管理システムの運用業務委託料、臨時休校に伴う給食キャンセル食材に係る補助金などを支出し、中学校研究・研修事業にかかる経費は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、教職員の研究・研修に伴う講師派遣の替わりに、指導主事による指導助言を行いました。
中学校施設管理運営事業にかかる経費は、中学校9校に係る、光熱水費、施設維持修繕料、第二中学校崩落法面復旧修繕料、トイレ清掃等の各種委託料などを、次に、職員給与費として中学校勤務職員11名に要する職員給与費を、会計年度職員給与費として、教育部学務課の会計年度任用職員1名に要する職員給与費を、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は412ページ、413ページを御覧ください。
第10目教育振興費は5007万555円の支出で、中学校特別支援教育事業にかかる経費は、第一中学校など9校の教材用消耗品費などを、中学校教育振興助成事業にかかる経費は、要保護及び準要保護生徒に対する、学用品、給食費などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費を、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は414ページを御覧ください。
第15目学校建設費は4億8002万7185円の支出で、中学校施設整備事業にかかる経費は、トイレ環境改善委託料特別教室冷暖房設備設置委託料を、それぞれ支出いたしました。
決算書は159ページにかけまして、成果報告書は417ページから420ページにかけまして、第20項社会教育費、第5目社会教育総務費は7億1765万7486円の支出で、社会教育運営事業にかかる経費は、社会教育委員会議の委員報酬、教育文化施設建設等基金への寄附等積立金などを、吉屋信子記念館管理運営事業にかかる経費は、施設維持修繕料、一般公開や施設利用時の管理補助業務委託料などを、次に職員給与費として、共創計画部文化人権課文化担当、こどもみらい部青少年課、教育部のうち教育総務課・中央図書館及び文化財部の職員58名に要する職員給与費を、会計年度職員給与費として、こどもみらい部青少年課、教育部のうち教育総務課・中央図書館及び文化財部の会計年度任用職員113名に要する職員給与費を、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は421ページから427ページにかけまして、第10目文化財保護費は2億3435万7357円の支出で、史跡環境整備事業にかかる経費は、史跡永福寺跡等の史跡の維持管理経費や、史跡永福寺跡、史跡鶴岡八幡宮境内などの崩落防止対策業務委託料などを、文化財調査・整備事業にかかる経費は、文化財専門委員会委員報酬や、発掘調査作業業務委託料など、市内遺跡発掘調査等に要した経費を、文化財保存・修理助成事業にかかる経費は、国・県・市の指定文化財の保存修理事業に対する補助などの経費を、文化財公開活用事業にかかる経費は、「鎌倉の埋蔵文化財」等の印刷製本費鎌倉市郷土芸能保存協会設立50周年記念誌業務委託料などを、鎌倉市にふさわしい博物館事業にかかる経費は、鎌倉市にふさわしい博物館基本構想検討委員会の委員報酬をそれぞれ支出いたしました。
決算書は161ページにかけまして、成果報告書は428ページから430ページにかけまして、第15目生涯学習センター費は2億379万8973円の支出で、生涯学習センター推進事業にかかる経費は、生涯学習推進事業委託料を、生涯学習センター管理運営事業にかかる経費は、鎌倉生涯学習センター等の施設維持管理に要する経費、鎌倉生涯学習センターの土地賃借料や、耐震改修工事請負費などを、それぞれ支出いたしました。
成果報告書は433ページ、434ページを御覧ください。
第25目図書館費は7670万4248円の支出で、図書館管理運営事業にかかる経費は、一般図書資料等消耗品費、図書館施設の維持管理に要する経費図書館システム機器賃借料などを、それぞれ支出いたしました。
決算書は163ページにかけまして、成果報告書は435ページから437ページにかけまして、第30目博物館費は9762万1257円の支出で、鎌倉国宝館管理運営事業にかかる経費は、鎌倉国宝館館長などの報酬や、観覧券やポスター・図録などの印刷製本費、施設の維持管理に要する経費、土地賃借料、展示用免震台備品購入費などを、鎌倉歴史文化交流館管理運営事業にかかる経費は、鎌倉歴史文化交流館館長の報酬や、印刷製本費、施設の維持管理に要する経費などを、それぞれ支出いたしました。
以上で、教育文化財部所管分の説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。御質疑はございますでしょうか。
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○高野委員 何点かお伺いします。
成果報告書376ページのこの第一中学校のいわゆる一中坂のこの法面整備崖地の安全対策についてでありますが、所管が今、教育文化財部のほうにいっているわけでありますが、令和2年度としては、ようやく工事に向けたこの設計等の委託料、これが計上されて進められているわけですが、これは予算に比べると随分、この決算金額が少ないですが、どういう進捗状況だったかを教えてください。
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○学校施設課長 今の委託業務の予算額に対して支出の額が少なかったということでございますけれども、本委託業務は専門性が高いために、都市整備部に委任をしてやっております。その際、当初予算時は、崖の対象地を五つに分けて設計を行う予定で積算をしていたんですが、発注に当たって詳細な検討を行ったところ、2つで設計することが可能であるということが判明したため、当初予算額とこの設計金額に差が生じたというふうに聞いております。
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○高野委員 2つ。5つに分けるのが、こうなった。2つになって、それに伴う減額であると。なるほどね。
それで、御存じのように小坪のトンネルは、小坪隧道のほうは逗子市が、私の認識だと随分早くやっていると思っているんです。陳情にもなりましたけどね。ちょっと小坪のほうからの。鎌倉のほうは、なかなか進まないということで、何とかできるだけ早く前倒しできないかと思います。ようやく、当時の防災安全部も御苦労をいただいて、調整して方向性ができたわけですから、本当にまだ台風の心配があるシーズン中でありますけど、私も週に1回必ず通るんです。あそこを、用事があって。別に第一中学校に行くわけじゃないけど。必ずしも。その先にもおうちありますから、何軒か。よく崩れないなと。崩れないといってもぽろぽろ落ちてきていますけどね。したがって、できる限り今後前倒しできないのか、その辺についての考え方を教えてください。
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○学校施設課長 令和2年度の予備設計に引き続きまして、令和3年度、今年度は詳細設計を、今、これからやるということになっております。詳細設計が終われば、通常だとすぐにもう工事に入れるかなという感はあるんですけれども、実はあそこ保安林に指定されておりまして、保安林の解除の手続がありますので、それがどのぐらい時間がかかるか、今、読めていない状況です。詳細設計の図面をもって、神奈川県が保安林の解除の手続に入っていただけるということを聞いておりますので、それが済み次第すぐ工事に着手したいなと今、考えております。
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○高野委員 そのことを私もどこかで見ましたけれども、できる限り早くと言っても申し訳ないんだけれども、何かが起きてからではあれなので、お願いしたいと思います。
それから、399ページの小学校施設管理運営事業を見させていただくと、網戸の修繕というのは、恐らくコロナの関係などの換気の関係があってやっているんだろうなとは思うんですが、それ以外にも玉縄小学校や御成小学校、第一小学校、関谷小学校並びに稲村ケ崎小学校と結構な修繕がされているんですが、それで、その一方で444ページのほうを見ますと、コロナの関係で老朽化対策は先送りしていると。こんな状況なんですけれども、やはり心配なのは、中学校も含めてですが、この老朽化をどのようにして手当てしていくのか。再編計画との関係もあるんですけど、この辺の優先度というのは、どういうふうに見ているんですかね。築50年に及ぶ学校も少なからずあると思いますけれど。その辺の考え方を決算状況も踏まえてお示しいただきたいと思います。
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○学校施設課長 第四期基本計画の実施計画においては、公共施設再編計画を踏まえて、学校の適正規模や適正配置を総合的に判断しながら、令和5年度を目途に学校整備計画というものを改築や長寿命化の計画づくりを進めることとしておりまして、今その中で優先度とか緊急度とかを踏まえて大規模な改修とかを具体的に少し示せればいいかなというふうに思っているところです。
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○高野委員 先伸ばししたわけですよね。私、以前にもお伺いしたことがありますけれども、それでいいのかなというのもちょっとあるんですよね。令和5年度、再来年度ということになりますけど。私は、ここは優先度を高めてやはり取り組む必要があると思いますけれども、その老朽化対策との関連でいうと統廃合なんていうことについては、そういうことは横において、純粋に今ある学校の、この施設状況の中で考えていくということなんでしょうか。
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○学校施設課長 当然将来的には、改築とかも少し見越さなければいけないので、その統廃合とかというのも視野には入れているところです。
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○高野委員 そうすると令和5年度のときに、先の話になっちゃってあれですが、統廃合のも一緒に示すということですか。それは、具体的に念頭にもう既におかれているということですか。対象となるところが。
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○佐々木教育文化財部長 今、高野委員から御質問をいただきました点でございますけれども、教育委員会といたしましては、まず、将来子どもたちが減っていくというような状況と高野委員から、今、御指摘いただいたように、小・中学校がやっぱり人口急増期にできてきて、老朽化しているという状況も抱えている状況があります。そういった中で、どういう形で今後も統廃合も視野に入れた学校整備計画をつくっていくのかということを、今、検討をしているところでございまして、基本的には、適正規模配置をどのようなところに抑えて、それに基づいて学校をどういうふうに子どもたちに良好な教育環境を提供できる学校施設というのがどういうものになるのかというところの視点で、検討をしていきたいというふうに考えておりまして、結果が統廃合につながるということもあろうかと思いますけれども、今そこは検討中の段階ということで御認識いただければと思っております。
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○高野委員 やはり、学校の老朽化対策は非常に優先度を高めていただきたいということと、統廃合ということについては、やはり、今、お子さんのそういう児童数との関係などを言われましたが、同時に地域コミュニティーの核でもあるということでもあります。皮肉な話ですけれども、公共施設再編については、そんなことができるのかという意見も市民からいただいていますけれども、学校のところにいろいろ持ってくるという話もあるわけでしょう。一方ではね。でも少なくなったから統廃合だということとの整合性をどうつけるのかという。先ほどのところで、玉縄青少年会館についての質疑も、私も含めて複数の委員からありましたけど、ちょっとそれとは次元の違う問題ですからね。学校となると。地域コミュニティーの中心的な施設ですから、まさしく。慎重な対応をまた願いたいなと思っております。
決算なので、このぐらいにこのことはしておきたいと思います。
それから、次に文化財の関係の話をさせていただきたいと思うんですが、令和2年度一般会計予算等審査特別委員会においては、4つの項目について委員会一致で意見を付すことになりました。私もたまたま委員長だったものですから、そのとき。
その4つ目で、第55款教育費について、文化財の保存活用についてということで意見が付されております。私が特に伺いたいのは、「この市内に点在する文化財・施設等を「発見の小径」で結ぶエコミュージアムの実現においては、地域振興にとどまらず、その歴史的価値に鑑み、文化財の保護・保全につなげるよう求めるものであります。」という意見の部分です。と言っても、漠然と聞いてもあれなので、一つ事例を挙げますと、421ページのところに、この史跡東勝寺跡崩落対策業務委託ということで災害復旧ということで、今もまだ、たしか別なところで御答弁があったと思うんですが、まだこれ終わってないですよね、たしか。終わってないというか、課題があったんじゃないかと思うんですが、何でこれを聞くかというと、さっきの陳情も採択されていますけれども、何か東勝寺跡という、鎌倉幕府の最後の地ですよね。そこで歴代の執権も、当時の執権や連署も含めて自害されたという歴史的な場所でありますけれども、肝試しの、そういうようなスポットになっているという陳情がありましたよね。ユーチューブなんかでも結構ありましたよ、私も見たら。ユーチューブで上げられていました。これ、もちろん今、それで対策をされるということで、これは別の部が所管になっているのかなと思いますけれども。
私、それで感じたのは、今、意見のところでも言いましたけれども、果たして、東勝寺跡という、非常に神聖なと言っていいのかな、そういう最後の滅びた場所という、そこの歴史的な意義とか価値とかということがきちんと伝わるような対策が取られているのだろうかという問題意識なんです、外から来た人を含めて。案内は出ていますよね、あそこの入るところに、小町大路から入るところに。その辺については、ちょっと、今、私もしばらく東勝寺跡行っていないんですけど、どういうふうに今、なっているでしょうか。
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○文化財課長 ただいまの御質問にありました東勝寺跡ですけれども、基本的に市で買収をいたしまして、公有地にしたところはフェンスで囲って、立入りを防ぐようなことをしております。それ以外の主立ったところはお寺さんの所有地なんですけれども、そちらのほうはお寺さんの管理ということになっております。今、高野委員が御指摘のように、公有地化を図ったんですけれども、そこからの公開活用というのが、なかなか全ての史跡において十分にいっていないという認識をしておりまして、一例で言えば、永福寺跡のように全面的に発掘調査をして分かった成果を基に、復元的な整備をして皆様に見ていただいて実地で触れていただくという整備ができるのが一番理想的だとは思うんですけれども、なかなか市内広く広範な史跡がございますので、そういったところを全て進めていくというのはなかなか難しい状況にあります。現在は、そういったまだ全面公開できていない史跡につきましては、なるべく崖を背負っている史跡もたくさんありますので、そういったところの安全対策をまず第一に考えて、その後、暫定的に復元的な整備というよりも何とか立ち入っていただいて看板とか案内とかも充実させて、もう少し理解を深められるように史跡整備アドバイザー会議というようなものを立ち上げまして、そういった専門家の意見も聞きながら少しずつ今進めているという状況でございます。
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○高野委員 その東勝寺跡については、警察などとも連携しながら看板のようなものも出すようなことも言われていますけれども、あそこ、自転車置場になっているところですよね。永福寺のようなとなると、それはなかなか大変な話なので、そこまで急には求めませんけれども、私も正直、鎌倉に来て前の議員の児島晃さんから、詳しいから御案内もいただいて全部説明も受けました。ですから、そこを保存するときの話も聞きましたけど、その割には、たしか説明する説明板というのか、ある程度入っていかないとないですよね。だから、知らない人から見るとちょっとあそこの場所は何のこっちゃと、自転車置場の何かついでみたいになっているようなところで、世界遺産はともかくとして、鎌倉幕府の時代をつくってきた先達の、先達という言い方が正しいか分かりませんが、そういう方々に対して、今の状況というのはちょっと申し訳ない状況じゃないかなと認識している中で、そういう肝試しだなんて、歴史をばかにしたような、はっきり言うと。しかも、あそこに遺骨はないでしょう、たしかなかったですね、調査結果で。ほかのところに多分埋葬されたんでしょう、きっと、その滅亡した後もね、足利幕府などによって。
という場所であれば、そういうのをあまりお金を必要以上にかけることもないけれども、入り口というのか、もっと誰でも目につけるような形で、そういう大事な場所なんだということを知らせるような、そういう改善ができないでしょうか、せめて。
エコミュージアムと言っているんでしょう。であれば、そこに来たときに東勝寺の入り口というのか、今、草っ原になっているといったら失礼な言い方だけれども、そういう状況であるけれども、しかしそういう説明何かも誰でも見れて、そんな肝試しするような場所なんかじゃないんだと、あそこは、やっぱり。鎌倉幕府を担ってきた方々の、そう言えば最期に命を懸けて戦われたわけですけれども、時代の変わる節目の場所でしょう。ということが少し分かるような、私は素人なので、それは皆さんのほうが専門家でしょうけど、何かそういうものもできないだろうかと、文化財的な視点、文化財保護の視点で。その点、いかがですか。
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○文化財課長 ただいま御指摘があった部分が我々も悩んでいるところでございまして、分かりやすく、来てくださいとすればするほど、人は来やすくなって返って面白おかしく、そういう目的のみで来られる方も増えてしまうというようなところがございます。先ほど申し上げたとおり、例えば東勝寺跡に限って言いますと、現在もまだ住宅が史跡敷地内にあります。また、お寺さんが管理している土地もありまして、腹切りやぐらなどはお寺さんの土地で、あそこはお寺さんとしてやはり聖地として、神聖な場所として、信仰の対象になっている場所でもございますので、そういったところを完全にクローズするというのもなかなか難しいですし、かといって、全ての人に開くというのも、今、申し上げたような懸念がございます。
そこを何とか、そういう場所ではないんですよと、面白おかしくやるような場所ではないんですよというようなことを分かっていただきつつ、かつ歴史的な経緯等も知っていただくというようなことをうまくやるというのが史跡としての整備ということになろうかと思いますけれども、なかなかこうすればいいというのが、答えが、なかなかない状況でございますので、いろいろ各地の例とかも調べたりしているんですけれども、なかなかどこも困っているというような状況もございますので、そういったところは一つ一つ課題を解決しながら整備を進めていくしかないのかなと考えております。
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○高野委員 なるほど悩ましいということなんですが、せめてもうちょっと来たとき、あそこの入り口というのかな、入り口の手前というのか、ちょっと土地所有の関係が詳しくないんですが、要するに来てくださいなんていうふうにアピールする必要はないと思っているんです。別にそんな場所、そんな場所という失礼な言い方だけど、滅んだ場所ですからね。ただ、もうちょっと説明板みたいなのが何かできないかなと思っているんですよ。ただ入るなとか、そういうんじゃなくて。
エコミュージアムと言うんだったら、そういうもっと、もうちょっと手前のところで、誰もがなるほどこういう場所なのかと。本格的な整備まではいかないけれども、こういう場所なんだというのがもっと目に触れやすくなるような、そういう改善を検討、ちょっと素人が言っているのかな、これ。検討していただきたいなという思いがあったものですからね、伺ったということです。
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○文化財課長 現状で東勝寺跡の説明板は1か所、おっしゃるとおり、史跡指定地に入ったところにあります。それ以外のところには観光の表示板、ルート板になりますけれども、東勝寺跡ということで外側というか入り口のところにも幾つか表示はある状況でございます。なかなかいいところに立てるというのも認知の問題、土地所有の問題とかもありますので、ちょっとそこは慎重に検討していかなければならないと思いますけれども、時代がこういう時代になりまして何でもかんでも案内板というよりも、例えばデジタルな技術を使ってそういったもので御案内していくとか、あと歴史文化交流館等のそういう拠点的なところで御案内をしていくといったようなことも含めて考えていきたいと思っております。
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○高野委員 とにかくやっぱり東勝寺跡は位置づけが低いなと思います、正直なところ、それ以上申し上げませんけど。その反映だと思います。だから、私ある意味、別に皆さんが努力されていないわけじゃないけれども、ああいう場所が肝試しなんてなるというのは、いかにもそこに今の文化財行政が、厳しい言い方かもしれないけど、表れているように思うし、先祖の方々にも申し訳、まあ私は直接は関係ありませんけど、私は埼玉出の人間ではありますから、昔は来たのかどうか知りませんけれど、いざ鎌倉に来たのか、こっちに来たのか分かりませんが、農民ですから名前のとおり、そこまでの階級じゃなかったのかもしれませんが。御苦労いただければと、申し訳ないんですけど、思います。
あと、すみません、424ページのこの文化財調査というところで、私ちょうど2年前になるんですが、令和元年の9月定例会で、文化財に指定されたところをどうするかと、今の東勝寺跡もそうですが、そういう問題とともに、やはりよく観光に来られる方、ガイドとかで、昔、青年団がこの建てられた石碑、これ100基近くあるんですかね、青年団だけじゃないと思いますけど、幾つかの団体だと思いますが。ただ、今、ほとんど現存している団体はあまりない、風致保存会とかはあるでしょうけれども。
それから、これは水戸光圀公が書かれたものから来ているという十井十橋ですね。この辺の保存管理はどうするのかということを問題提起させていただきました。
で、実は極楽寺の針磨橋ですか、あそこがなくなってしまって、石碑が。ただ、その後自治会や同僚議員の尽力もあって、今、少し案内板は紹介板みたいなのが、今、立てられていると思うんですが、そんな工夫も地域でしているところではありますが、やはり市として所有者任せにはしておけないのではないのか。私の住んでいる材木座のところも六角の井があって、いろいろあって環境部のほうにブルーシートだけやってちょうだいよということでお願いして、でも、そのブルーシートがまたぼろぼろになっちゃって、今、また新しくなりました。それは感謝しているんですけれども、そんな状態なんですよ。
だから、鎌倉時代から由来する文化財だけじゃなくて、江戸時代も含めて、でも市民からすると身近なそういった文化的遺産というのかな、文化財とは言えないまでも。それで、予算がつけられていたんですが、コロナの関係ということも聞いていますけれども、ちょっとこの辺について今の時点でどういうふうに、令和2年度は見送っているわけですが、どんなふうに考えて対応されるのか伺いたいと思います。
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○文化財課長 ただいまの御質問のところの、具体的に言いますと、十井十橋等基礎調査業務委託料で300万円ついていたのを、コロナの影響もありまして見送ったというような経過がございます。御指摘いただいた様々な指定はされていないけれども、文化財的に見られるのではないというものにつきまして、基礎的な調査が必要ということで、このような予算をつけて始めようとしたところでございます。
専門委員等にも御意見を伺ったりはしたんですけれども、こういったものは鎌倉時代のものではないんですが、近代に至って市民の方々が鎌倉の文化財を後世に残していくと、今で言う文化財保護の思想というか考え方を形にして現地に残しているというような歴史的な経緯も含めて文化財として見ることも可能ではないかと、そのためにも何がどこにどのぐらいあって、私どもちょっと一番重要なのは誰の所有でというようなところがあると思いますので、そういったものの基礎調査をしていこうということで予算を組んだものでございます。これにつきましては、やはりコロナの状況もございまして令和3年度の経費の要求を見送った経緯もございますけれども、やはり必要なこととは考えておりますので、こういった調査、今後ちょっと財政状況どうなるか分かりませんが、可能なときにまた動かしていきたいなと考えております。
それと併せまして、当然こういった石碑の扱いとかの相談も随時受けますので、そういったところにつきましては、やはり民地にあるものについてをなかなかどこまでできるのかという課題が非常に大きいのですけれども、例えば町内の方ですとか、近隣の方等との話をつなぐといったこともしながら保護を図って、将来的に文化財指定できるかどうかという検討を進めていきたいと考えております。
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○高野委員 市民の方が石碑で言えば、ペイントが薄くなったところをボランティアでやられているという方もいらっしゃって、それで、いや、どこの部署なんだと、勝手にやってはいけないんだろうと思って、御相談に来たら、たらい回しになったなんて話もあるんですよ。観光課に行ったら、いや、文化財だ、4階だ、4階と1階の間をこう。
だから、それは今の位置づけがまだなかなか、民間で作られたもので所有者の問題もあって、結局。かといって、じゃあ、民間で作られたけど、その当時の団体がないから、何となくそのままという感じで、その市民の善意によって何とか支えられているという。
しかし、さっきも言ったように、結構そこの前で話していますよね。石碑の内容がちょっと不正確な面もあるとか、そういうこともあるんですけど、やはり市としてこういう調査を、ぜひ来年度以降含めて、またやっていただいて現況をつかまないことには何も進みませんから、やっぱり手後れになる前に、ぜひその調査をやっていただきたい。
それから、風致保存会とか鎌倉同人会さんとか、あと、地元の自治会などともやっぱり協議・協力するような、そういう何か仕組みというのかな、体制というのがないと、このまま気がついたら廃れていくようなことでは、やっぱり私は鎌倉のまちづくりとしてはまずいんじゃないのかなと思っているので、これも苦労のあるところですけれども、ぜひ進めていってもらいたいと思います。
最後です。430ページですか。
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○池田委員長 高野委員、間もなく30分です。お願いいたします。
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○高野委員 はい、これはすぐ終わりますから。
鎌倉生涯学習センターについてです。もう時間があるので、いろいろあって当時の耐震の診断の不手際があって、それで耐震改修をやったということの決算が、これが上がってきているわけですね。逓次繰越も含めて結構な金額になりました。そうしますと、これ、賃借もたしか更新しましたよね、比較的最近。この数年の間に更新したと思うんですよ。そうすると、令和2年度の耐震改修も踏まえて、今後の活用見込みだけは微妙な問題があるとは思っているんですけど、これは少なくともこれだけのお金かけて改修もして、せざるを得なかった。土地賃借も更新してかなりの期間ですよね。その期間はこの学習センターは使用していくんだと、こういうことでしょうか。そろそろ考え方を聞きたいと思います。
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○瀬谷教育文化財部次長 今、委員御指摘のとおり、鎌倉生涯学習センター、どのぐらい使い続けるのかということの御質問ですが、市庁舎移転後のその後リンクということですが、少なくともそれまでの間については、しっかりと鎌倉の生涯学習センターの拠点として運営をしていきたいと考えております。
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○高野委員 これは、更新したと思うんですけど、いつまでこれ借りているんですか、土地は。
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○瀬谷教育文化財部次長 失礼いたしました。平成29年4月1日から契約更新をさせていただきまして、30年間の更新ということになりますので、今、平成表記で大変恐縮なんですが、59年という形になっております。
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○高野委員 それと、先ほど御答弁された関係、なぜそこまでの更新をしたんですか、そうすると。そんなに使わないということでしょう、さっきの御答弁。まあ順調に私は必ずしも行くと思っていないので、別にいいんですよ、30年更新したのが問題だと言っているんじゃないんですよ。私はそういう立場じゃないんですが、そことの関係だとやっぱりちょっと税支出との関係だとどうなのかなというのが、更新料も払っているでしょう、そのことを前提として。かなりの金額だったと思う、7000万円くらい、幾らだったっけな。相当な金額だったと思うんですよ。そこだけ、もう一回お願いします。
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○瀬谷教育文化財部次長 旧借地法の借家法による法定の更新期間ということで30年間の更新をしたということで認識しております。
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○高野委員 これで終わりますが、そうせざるを得なかったということでしょうけれども、しかし、実際にそれだけの金額払って更新したんだから、やはりこの学習センターについて、もうこれ以上時間もあるのでしませんけれども、今、市役所の跡地に持って行くということだけど、いろいろ図書館の話もあったり、民間活用ということもあるということなので、やはりこの活用についても、私は慎重なまた検討を求めたいと思っています。
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○中里委員 よろしくお願いいたします。教育指導運営事業のところでお伺いいたします。成果報告書385ページです。議運に関する調査委員会というのが計上されておりますけれども、令和2年度に新型コロナが始まって、こちらの委員会のほうからいじめに対する内容とか何か変化があったか、報告とか上がっていますでしょうか。
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○教育指導課長 委員のほうからありましたいじめに関する調査委員会、これは条例に制定されている附属機関となっていて、年に1回定例で開いているものとなっています。令和2年度については、5委員のうち4委員の出席ということで開催をさせていただきました。特に、その前年度に当たる令和元年度の市内におけるいじめの事案であるとかそういったことを報告させていただきながら市内の全体的ないじめの状況、またアドバイス等を御示唆いただく中で今後のいじめの対策等を取りまとめて行ってきた機関となっております。
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○中里委員 令和2年度の決算に対する話なんですけど、令和3年度は開催されていますでしょうか、もしされていれば、変化を教えてください。
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○教育指導課長 同様に令和3年度についてもこの8月に開催をしてきたところです。
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○中里委員 これまでのいじめに関するものとの違いとかはございますでしょうか。というのは、伺いたかったのは、やはり全生徒のタブレットがデジタルが渡ったというところで、一部のところではSNS等による誹謗中傷だとか、いじめみたいなものも出ていると聞いておりますけれども、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 委員御指摘の、特にタブレットについては、令和3年3月に全児童・生徒に1人1台端末がいったということになっておりますが、特にその中で使っていますウェブ会議システム等で使うチャット機能、そういったものは使えないような状態となっています。また、そういったセキュリティー面も含めて今回の事案等を受けてしっかりパスワードの管理であるとか、そういった部分にも努めていかなければならないということで、学校のほうにも周知しながらやってきたところです。
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○中里委員 承知いたしました。では、デジタル関連以外のところでコロナに関してとかのいじめとかの報告は出ておりますでしょうか。
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○教育指導課長 個々の事案については、学校の中で基本的には、例えば児童指導、生徒指導、また教育相談コーディネーター、スクールカウンセラー、教育相談員等通じて問題、課題の解決に当たってきているところと考えております。特に大きないじめに対する事案ということではないですが、常日頃からいじめというものはどこでも起こり得るというふうな考え方を持ちながらしっかりと対処できるようにしてきております。
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○中里委員 承知いたしました。ぜひ、時代が大きく変わっているところなので、またいろいろな環境というのが出てくるので、教育委員会としてもそこはしっかりと見ていっていただければと思います。こちらのところで、ちょっとお伺いしたかったのが、診断書解析等謝礼というのが当初予算が6万2000円で、支出済額が21万円となっておりますけれども、何か案件が増えて、当初予定というか、想定より増えたという、そんな認識でよろしいでしょうか。
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○教育指導課長 この診断書解析等謝礼というものが損害賠償案件で、実はドクターのほうにそういった診断等を用いた解析等を行ってきた関係で、20万円の支出をこちらのほうでさせていただいています。その関係上、当初予算額よりも増えた額という形になっております。
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○中里委員 承知いたしました。いろいろと件数が重なったというよりかは、ちょっと大きな事案があったという認識で、はい、確認いたしました。
もう1点、ここでお伺いいたします。修学旅行等中止または延期に係る経費に対する補助金ということで、当初もちろんゼロだったかと思うんですけれども、200万円の計上ですが、これは業者に対する補助金という意味合いでしょうか。
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○教育指導課長 昨年度は特に4校について、そのキャンセル費用等が発生するというようなことが起きました。実際には、保護者から積み立てたお金の金額であるとか、そういったものを学校から旅行会社、もしくは保護者から直接旅行会社のほうに振込みという形になっていますので、こちらのほうからは、あくまでも学校のほうに援助するというような形で委員会から支出をしているというような形となっています。
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○中里委員 学校のその運営、旅行を予定していた時期にもよって、このキャンセルが費用がかかっているとか、そういったところかと思うんですけれども、実際に修学旅行が行われた学校というのはあったんでしょうかね。
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○教育指導課長 昨年度は小学校が、実施は何度か見送って延期をした上ではあったんですが、やはり修学旅行という形では実施はできませんでした、違う代替え行事のような形でやったということ。また、中学校については、もともと時期や行く場所も行先も異なっているということからも、実施できている学校と実施できなかった学校という形が実際はありました。
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○中里委員 もし、教えていただければ、その小学校の代替え行事がどんなものだったかというのを教えていただけますか。
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○教育指導課長 もともと日光の修学旅行ということで、1泊2日の修学旅行を予定していたわけですが、そこから宿泊というのがなかなか難しい現状もありました関係で、日帰りで遠足という形で、例えば横浜の八景島であるとか、そういったような遠足先、特に県内の行先を考えながら、子供たちといろんな御卒業に向けた共有できる時間を持ったという形になっています。
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○中里委員 承知いたしました。このコロナ禍において何か児童を連れていくとか、団体で行動するというところが本当に難しい状態かと思うんですけれども、やっぱりこの小学生、中学生、この時期、このときにこの仲間たちと何かができる、いろんな修学旅行の目的があるかと思うんですけれども、かけがえのない年代を、ぜひ先生方も本当に大変かと思うんですけれども、今年に関してはオリンピック・パラリンピックの観戦も中止となってしまいました。ぜひ、全く同じことはなかなか難しいかと思うんですけれども、でき得る限りのチャレンジというか、子供たちのために一生の思い出に残るような、そんなところを模索をしていただければありがたいなと思います。
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○後藤委員 よろしくお願いします。ちょっと時間も押していますので、簡単に、3点ぐらいに絞って質問させていただければと思います。
成果報告書の381ページ、学校の保健事務のところでございますけれども、これ、一応確認ですが、心臓病とか腎臓病もしくは糖尿病、この辺、小児の生活習慣病のところで、しっかり大丈夫かどうかということで検診されているんだと思うんですけど、歯科の保健指導業務委託料が執行されていないというのは、これは近い距離で、要はコロナ禍において検査するというのがちょっと難しかったという解釈でよろしいんでしょうか。
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○池田学務課担当課長 今の御質問ですけれども、歯科検診のほうはやっておりますけれども、今、御指摘のあった委託料の保健指導のほうは、やはり歯を大切にしていくためにという学習の機会という形でおりまして、歯科医師会にお願いしておりますけれども、おっしゃるとおり、まず基本的には小学校だと歯ブラシ指導とかが中心になりますので、口を開けて歯ブラシ、素振りという手もあるかもしれませんけど、実はこの事業の中におきまして、学生さんにも御協力をいただいて1クラス3、4人ぐらい集めて行っていただいて、指導をしていくものになりますから、密になるとか、そういったコロナ対策の関係で今回は見送った次第でございます。
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○後藤委員 学校のその検診等、今後コロナ禍がすぐ落ち着かない、令和3年度はちょっとどうなっているか分からないですけど、落ち着かないと仮に仮定すると、オンラインでの、例えば診療とか検診とか、そういうのも含めて形態を変える必要があるのかどうかと、その辺、例えば医師会とか、歯科医師会みたいなところから、そういう形の対応はできないのかみたいな御相談というのはあるんでしょうか。
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○池田学務課担当課長 これは実は法律で定めておりまして、6月30日まで検診をしなければならないと定めてございます。ただし、昨年は文部科学省のほうでも、状況が状況ですので、年度末までのできる中でやりなさいというような指導を、私ども頂きましてそれを実施しました。検診そのものは、やはり直接本人を診ることが検診になりますので、現在のところオンラインか何かは考えておりませんが、いわゆる、今、御質問いただきました歯科保健指導というのは、いわゆるオプションに当たる部分ですので、こういったものについては検討の余地はあるかと思いますので、今後、場合によりましては御提案いただいたものを含めて考えていきたいと思っております。
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○後藤委員 ありがとうございました。ぜひ引き続き、このコロナの状況がどうなっていくかまだ分からないところでございますけれども、引き続き検討していただければと思います。
次の質問に移ります。成果報告書387ページ、ICT教育環境整備事業、これも重点事業になって、特にこのGIGAスクールに関することは大変大きな金額が動いているということで認識をしているところでございますけれども、これに関しては非常にコロナ禍において、いろんな形でICTを用いた学習であったりとか、いろんなつながりであったりとかというのが、改めてコロナ禍で認識できた部分が大きいかなと思っていますけれども、今回ちょっと確認したいのがコロナ禍における学校行事。いろんなものがあるかと思います。例えば、体育祭であったりとか、あと授業参観みたいなものもあるかと思うんですけれども、今、そちらのほうはオンラインを利用したものの何か対応とかというのはあるんでしょうか。
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○教育指導課長 学校行事または懇談会であるとか、そういった部分でなかなか保護者や地域の方に来ていただけないといったようなことが、多々、今も続いている部分があります。そういった中で各学校の取組としては、オンラインでそういったものを生で配信するということよりも、例えば録画をしてオンデマンドのような形で後で配信するとか。ただ、生で配信をしながらやっているというようなところもあり、工夫はちょっと様々、学校によって違う部分があるかなと認識しております。
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○後藤委員 先の教育福祉常任委員会のときにもマスク着用の陳情のときに、わたくし事ですがということで、自分の姪っ子が東京の小学校に通っている小学生なんですけど、体育祭をユーチューブでお父さん方がライブ配信して、それを叔父の視点から見ていたんですけれども、ああいう配信はすごくいいなと思っていて、なかなかコロナが落ち着かない状況で実際に自分の家族の運動会とか見に行きたくても見に行けないという状況もあるかと思います。そういったときにああいうふうにライブ配信してもらったりとかすると、ああ、元気にやっているんだなということも見れますし、自分で感染するかもしれないというリスクを排除できますから、そういう意味では、せっかくこうやってGIGAスクールとか、ICTを活用しましょうという流れになっているのであれば、ぜひ保護者の方々とかから見たときに、多分そうでなくても、学校でどういう生活をしているのかなとか、授業普通に今までどおり行われているのかなというレベルから、多分心配されている親御さんも相当いらっしゃると思いますので、ぜひそういうのを活用した授業参観なり、あとは保護者もそうやって見て参加できるような運動会であったりとか、そういうのをぜひ引き続き検討していただけたらなと思います。
それでは、次に移ります。成果報告書の391ページ、相談室事業でございます。先ほどの保健事業に関しては小さいお子さんの体の部分をどうやって管理していくか、診ていくかということだと思いますけれども、こちらの相談室事業のほうは対象が幼児から青少年まで、本人と私、この後がキーかなと思っているんですけど、保護者等、保護者も含めてどうやってメンタルのところをカバーしていくかということの事業だと捉えていますけれども、こちらのほうで実際に令和2年度、いろんな個人情報の問題もあると思いますけれども、具体的にその相談に来た件数とかというのは、ちょっと分かれば教えていただければと思いますけれども。
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○泉教育センター所長 相談の件数ですけれども、相談室のほうに相談に来た令和2年度の件数は1,953件となっております。
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○後藤委員 ありがとうございます。これ、1,953件のうち、大体でいいので、例えば電話で応対した件数とか、その割合ですね。その辺は分かりますでしょうか。
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○泉教育センター所長 こちらの対応ですけれども、電話が1,197件、61%ほど、来所が525件で26%ほど、そのほか訪問、その他というような形になっております。令和2年度はコロナ禍という状況がありますので、なかなか来所で相談をするというところが難しい時期もございましたので、その分電話での相談が増えている状況があります。
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○後藤委員 これ相談員の方は臨床心理士とかの資格をお持ちの方なんでしょうか。
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○泉教育センター所長 教育相談員が8名おりますけれども、国家資格の公認心理士、そして臨床心理士という資格を持っております。
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○後藤委員 先ほど別のところで別の委員の方からも今のコロナ禍で精神的につらくなって、それこそ自殺してしまうとかという案件も増えているんじゃないかと指摘も入っていますけれども、できればいかに孤独感を本人に出さないかということが、やっぱり大事だと思っていて、私も別のところでダルクという薬物依存の患者さんの更生施設のほうにちょっとお邪魔させていただいたことがあるんですけど、そこの代表の方がまた麻薬に手を染めてしまうとかという人の、やはり一番の悪化の引き金になるのが、孤立だと言っていました。要するに、ほかの人から誰からも声がかからないとか、目配り、気配りされないというのが一番そういうのに手を出してしまう引き金になってしまうという意味で、この相談事業というのは本当にいろんなところでお子さんたちの、またそのお子さんたちを抱える保護者からのSОSの非常に重要な発信先なんだと思っています。ですので、ぜひ件数に増減があるかと思いますけれども注意深く見ていただいて、なるべく児童相談所との関係とかもいろいろあると思いますけれども、しっかりとその声を拾っていくということをまた引き続きやっていただければなと思っています。
それでは、最後の質問に移ります。成果報告書の422ページでございます。史跡環境整備事業、これ6月の一般質問で私させていただいたんですけれども、大町にある釈迦堂のことなんですけれども、ちょっとこれ確認だけさせてください。釈迦堂の切通に関しては下の道路のところが今年度予算について工事が始まりましたということ、工事が始まりますというところまで聞いているんですけど、こちら文化財のほうは、その上の櫓のところの崩れないようにという放射状にくいを打つというところで、これ令和2年度予算計上していたのがゼロになっているというのはコロナ禍において、要は緊急性を要するあれではないので、予算をほかに回したと聞いていますけれども、そこはまず解釈は合っていますでしょうか。
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○文化財課長 大町釈迦堂口遺跡ですけれども、令和2年度に実施予定だったのがコロナで今年度は見送ったというのは、そのとおりでございまして、文化財でやるのがトンネルの部分、隧道の部分の上の櫓の崩落を防止しつつ、下のトンネルの真下の部分の安全を確保するということを令和3年度着手で予定しております。
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○後藤委員 それで、上の放射状にくいを打つという文化財保護としての観点は、たしか令和5年に予算を組んで令和6年に実施するとかと答えていたと思うんですけど、その辺も間違っていないですか。
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○文化財課長 いや、今おっしゃった工事も含めて令和3年度、4年度で実施する予定でございます。
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○後藤委員 そしたら、じゃあ、令和3年度、まあ4年度には通れるようになるかもしれないと言って、市民の人たちにお伝えしても問題ありませんでしょうか。
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○文化財課長 史跡指定部分は令和3年度、4年度、5年3月までに終わらせる、今、予定でございますけれども、前後の道路はそれからになりますので、通れるようになるというのはまた先の話になろうかと思います。
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○後藤委員 できれば、その下の道路の問題で、道路も神奈川県の持ち物が途中にあったりとかと聞いています。上の文化財としての保全をしたいというその思いも分かるんですけど、やっぱり市民の人たちから見たときには、例えばここはこっちの担当課、こっちはこっちの担当課ということが知りたいのではなくて、いつになったらそこが、例えば通れるのかという、要は生活通路としても使っていらっしゃる人たちは今までいらっしゃったと聞いていますので、具体的には例えば大町側に住んでいる人が報国寺側に先祖代々のお墓があって墓参りに毎日のように行っているとか、それがもう釈迦堂が要は閉じられてしまってから全然遠回りして行っているような状況で大変なんだということも、かなり私の周りでは聞いていますので、ぜひそこら辺をいろいろコロナ禍で大変なのは重々存じ上げているんですけれども、そこの各担当課でなるべく人が通れるように、期間を短くできるように、やはり調整していただきたいなとずっと思っているんですけど、その辺いかがでしょうか。
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○文化財課長 所管がというところで大変申し訳ないんですけど、史跡の整備としては令和3年度、4年度でやる予定になっておりまして、今のところは都市整備部のほうで特に浄明寺側の道路が通れなくなっておりますので、そちらを調査から含めて令和5年から7年までで、今のところですけれども、やっていくという予定と聞いております。
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○後藤委員 ありがとうございます。ぜひ、引き続き、その道路の部分に関してはまたその都市整備部のほうにも私、所管、こことはまた別ですので、お話には行こうかなと思っていますけれども、引き続きよろしくお願いいたします。
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○池田委員長 ちょっと時間が経過しましたので、ここで10分ほど休憩したいと思います。17時15分再開ということで暫時休憩いたします。
(17時05分休憩 17時15分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。まず、委員長のほうから申し上げたいんですが、本日の審査についてですが、審査終了時間は18時、午後6時を目途とすることが確認されておりますが、審査の日程を予定どおり終了するということでここで確認してもよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認させていただきます。
それでは、質疑を再開いたします。
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○くりはら委員 施策の成果報告書374ページからお伺いします。教職員運営事業なんですが、これ、第1節の学校訪問産業医報酬(学校訪問及び相談業務)に関して、教育委員会事務の検定評価によれば学校訪問を3校に対して行われていますけれども、当初予算27万3000円が支出12万4000円、これ半分になっているのはなぜかをお伺いします。
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○中尾学務課担当課長 3校実際に学校訪問産業医が行きましたが、当初はもっとたくさんの学校に行く予定でおりましたが、コロナウイルスの関係もございまして行かれない時期というものがありまして、結果的には3校行きました。あと、また教職員から相談を受けたときに学校訪問産業医が相談に乗るということがありますので、こちらも少し多めに予算を計上しておりますけれども、相談した人数によっての執行になりますので、この金額になっております。
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○くりはら委員 令和2年度は本当に緊急事態宣言が出たり、まん延防止等重点措置の時期があったりと、1年のほとんどが皆さんにとって、市民の皆さんにとってもですけれども、本当にどうしたらいいのか、コロナが分からない中で対応をしていただいた1年になったと思うんですけれども、例えば、今度、令和3年、4年と運営事業をやっていただくに際して、例えば、やれる方法を考えていくというようなことで、プロフェッショナルの御意見をしっかりといただくという、その部分が重要になってくるんじゃないかなと思うんですが、今後についてどのようにお考えになっているかお伺いしたいです。
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○中尾学務課担当課長 私ども学校訪問産業医というものがとても有効と認識をしておりまして、だんだん知名度も上がってきておりまして、私どももどんどん宣伝をする必要があるかなと思うのですけれども、できるだけ多くの教職員で悩みを抱えた方ですとか、体調面で心配のある人が相談してほしいなと考えております。また、安全衛生協議会というものを行っているのですけれども、そこに学校訪問産業医の方にいらしていただきまして専門的な見地からお話をいただくということも有効であると考えておりますので、そちらのほうも引き続き実施していきたいと考えております。
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○くりはら委員 今、安全衛生協議会のことについておっしゃっていただいたんですが、実はこの令和2年度に関しては執行額ゼロとなっています。これは一度もアドバイスいただかなかったということなんでしょうか。
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○中尾学務課担当課長 安全衛生協議会につきましては、年2回を予定しておりまして、一度夏に開いたときには学校訪問産業医の先生をお呼びしていなくて、次に1月にいらしていただく予定をしていたんですが、ちょっと会議を開けないコロナの感染状況になりまして、残念ながらいらしていただくことができませんでしたので、今後ぜひとも参加していただくように計画してまいります。
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○くりはら委員 よろしくお願いします。続きまして、成果報告書の376ページの学校安全対策事業についてです。ほかの委員も聞いていらっしゃいますが、この第一中学校通学路法面整備工事設計等委託料というのが執行されておりまして、これ682万円ですが、これは工事着工が2023年と伺っていたと思うんですが、現在のその進捗状況と竣工予定もお伺いします。
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○学校施設課長 現在の予定ですけれども、先ほどもちょっと触れたんですけれども、令和3年度に詳細設計をしていまして、詳細設計の出た図面をもって保安林の解除の手続をします。それが一応令和4年度中を見込んでいるのですけれども、工事着手は令和5年度を見込んでいまして、これが今、詳細設計をするのですけど、1期工事で終わるのか2期工事で終わるのかというのも今回の詳細設計で決まるのかなと今、考えています。
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○くりはら委員 分かりました。それだけ確認したかったんです。
あと、続きまして成果報告書の391ページ、相談室事業、これ相談室事業だけで考えられる話ではないのかもしれませんが、そのメンタル的に本当に思い悩んでしまうということで、自殺につながるというようなことが鎌倉市内で自殺するお子さんが出ている、出ていないというところでいうと、令和2年度とそれ以外のところでデータがあればお知らせください。
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○泉教育センター所長 申し訳ありませんが、ちょっとそのデータについては持ち合わせておりません。
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○くりはら委員 では、やはり数的に市の単位になってしまうとすごく少なくなってしまったり、データがないというようなこともあるかと思って私も国のデータで調べてみたんですが、やはり全体的傾向で言うと、令和元年よりも令和2年のほうが本当に全ての項目、例えば病気で悩むとか、進路に悩むとか、御家庭のことで悩むとか、というようなことのほとんどの数が1.4倍からすごいのだと3.2倍とか、すごい数が出ているんですね。そういう傾向が出ています。その中で特に3.2倍と出ているのが、女子の生徒の学業不振というのが出ています。さらに、学校に関連しそうだなと思うのが進路に関する悩み、これも3倍、女子生徒さんなんですね。あと、男子生徒さんで言うと、学校の問題、学業不振とか進路に対する悩みというのはどちらかというと、数が減ってきているというような傾向が出ているんです。
ちょっと男子生徒さん、女子生徒さんで傾向が少し違うようには感じるんですけれども、こういった国のデータなんかを見て、学業のこととなるとこれ学校で少し対応をいただくことで、思い悩むことが減るのではないかとも考えられるんですが、これについていかがお考えになりますか。
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○教育指導課長 今、委員のほうから御指摘ありました学業不振であるとか進路の悩み、当然これは日頃の教育活動を行っていく中で十分考え得ることかなとは感じています。子供たちにとって、これは保護者にとってもそうですが、子供たちには学校教育をしていく中で特に道徳の時間であるとか、子供たち自身がピンチのときにSОSを出せるようなことというのがとても大事だと考えています。まず、自分自身でSОSを出すこと、それから周りの子たちがそのSОSをキャッチすること。なかなか教員がいない中でそういったことが起きてしまうようなことというのがないようにできる限り教員の目で見守る体制というのを日頃から整えながら、またそれが次に御相談につながるであるとか改善につながるようなそんな日頃からの教育活動は行っているところです。
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○くりはら委員 先生方の御負担が物すごく増えていくんだろうなと、またコロナ禍だからこそ、ちょっと注意しておかないといけないことというのも、多分増えてきているんじゃないかなと想像しています。ですので、なるべく大人の目がしっかりとあるという形が欲しいなと、それも今まで以上に強化していかなくてはいけないのではないかなと、そのように感じております。
それで、お子さんの情報教育事業に当たるのか、ICT教育環境整備事業に当たるのか、ページで言いますと、386、387辺りになるかと思うんですが、GIGAスクールの関連でタブレットを1人1台お子さんたちが使えるようになった。これはICTのいいところをやっぱり十分に活用していただいて、先ほど申し上げた進路に対する悩みとか学業不振にもプラスアルファ、ここで頑張ってサポートできたらいいなというところは思っているんですが、他市の事例で言うと、チャットを逆に使えるようにして、そこで要するにお子さんたち今、SNSとか割となじんでいて、メールをしたりチャットをしたりとかというのをできる、携帯を使ってやるというような、スマホを使ってやるというようなことが割と多くて。総務省のデータでも1日に1時間ぐらい触っているというデータも出ているので、こういった逆にチャットを利用して分からないとか、そういうようなところのサポートとか、先生大変だと思うので、それにまた違う人員が必要なのか、そこのところも含めですが、何かちょっと考えていただけないかなと思います。
それで、チャットが使える、使えないのことでいうと、先ほど使えなくしていますと。これは、一面よさそうなんですけど、例えば子供は隠れてやりたがりますよねというところで、だから例えば大人の目もちゃんと入るところで、むしろ表でチャットしてもらうとかということができないだろうかと。他市の事例で言うと、そういうふうに先生方も見られる、お父様、お母様も一緒に見られるというような、そんな運用をしているところもあるように聞いていますが、鎌倉市、この先どう御検討、いろんな御検討があると思いますけれども、御検討していただけないでしょうか。
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○教育指導課長 委員のほうから御心配、懸念することが幾つかあったと思います。当然このICT環境整備をしていくとともに、子供たちにもしっかり理解してもらわなくてはいけない部分というのも、たくさん出てきていると認識しています。その部分については、実際にタブレットを配付するときにおいても、保護者に同意書を取って保護者のほうでもしっかり管理をしてくださいというようなお願いをしているところでもあります。何かといいますと、やはり先ほど言ったとおり、チャットの機能を一部制限をしていたり、パスワードを個人個人当然変えていたり、パスワードについては御家庭でも確認くださいといったような形も取らせていただいております。
ただ、そういったいろいろなことを制限をすればするほど、その抜け道というのもまたあるとも考えられますし、いろいろなものというのは十分考えられるのですが、それを全てゼロリスクにしていくことというのは非常に難しいところもあるかなと現時点でも思っているところはあります。ただ、大きな事故につながらないようなこと、そういった部分でのある程度の制限と、それからやっぱりこれからとても大事になるのはやはり情報リテラシーの、そのモラルに関わる部分の教育については、とても重要性があると考えていますので、ちょっとした事故のところからこれは何がいけなかったんだろうと、子供たちと一緒に考える中でしっかりとそういった部分について課題解決を見い出していきたいと考えています。
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○くりはら委員 いろいろ本当に先生方も、そして職員の皆さんも大変なことだと思います。もう生きている人を、とにかく死に至らせないようにというところが、今回、私申し上げたかったところです。
続きまして、423ページ、文化財調査・整備事業、ここについて伺いたいんですが、第13節に出土品保管箱整理作業業務委託料、これほぼ満額が執行されています。これ、どこを基準点にするかという話もあるんですが、何箱中何箱の整理作業の業務が完了したのか、これ令和2年度のデータでお願いいたします。
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○文化財課長 御指摘のこの委託料につきましては、いわゆる出土品再整理という業務の中で、一度発掘調査をして、その報告書をかつて出したものなんですけれども、その出土物の保管状況が必ずしも十分でないということで、例えば報告書のこの何ページにあるものはすぐ出せないというような状況になっているのが多くございますので、そういったものを再び整理しまして、ディファレンスに応えていくというような作業の一部の委託料になります。昨年度はそういったものを573箱を対象に再整理をいたしました。
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○くりはら委員 そうしますと、この何万箱もありますというお話、過去聞いたことがあります。それが今、どの程度全体で言うと、進捗率ですが、整理が済んだと思っていらっしゃるかをお伺いしたいです。
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○文化財課長 再整理、近年調査したものはそういったような、もう一回整理するというような作業をしなくても大丈夫なように保管はしておりますので、再整理対象になるのは約2万箱でございます。現状その約半分が終わったぐらいの状況でございます。
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○くりはら委員 そうしますと、残るは1万箱、これを整理していただくのに、大体何年ぐらいを考えて整理される予定になっていますか。
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○文化財課長 大体昨年は500箱だったんですけれども、例年の大体1,000箱ぐらい平均で言うと、当然、物によってはかどる年とはかどらない年がございます。ちょっとコロナの影響で実際十分な体制強化ができなかったんですけれども、作業員を増やすというような、調査員を増やすというようなこともしておりまして、大体年間1,000箱で言えば10年かかるところを、何とか7、8年ぐらいで終わらせたいなとは考えているところです。
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○くりはら委員 大変な作業なんですけれども、本当に毎年毎年また新たに掘り出している物もありますので、ちょっと追っかけっこになるところもあるかと思いますが、なぜ私はこういうことをまた伺うかというと、梶原四丁目野村総研跡地、ここをアイネットに貸すというときに、引っ越しをするというようなところに、やっぱりお金がかかってくると思うんです。その際に、箱の数が減っていれば移動する数も減るわけで、これ、早め早めに整理はしたほうがいいんじゃないですかということも含めて、ちょっとお伺いしたいんですけれども、その引っ越し費用というのを出すのはいつの時点になりますか。
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○文化財課長 引っ越し費用というか、運搬費用については令和3年度の予算で計上しております。
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○くりはら委員 その結果が出るのも令和3年度でしょうか。
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○文化財課長 これから入札事務等を行いますので、それで幾らかかったのかというのはこれから出てまいります。
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○くりはら委員 分かりました。じゃあ、それをお待ちしたいと思います。
あと、ページで言うと、425ページ、文化財保存・修理助成事業について、お伺いします。これ、国指定史跡のことやら、国指定の重要文化財のことやら、これは国が関わることがすごく多いかと思いますが、主な特定財源、国県支出金で言いますと、911万7,000円とあります。これは、どういったものに適用されるのかをお伺いします。
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○文化財課長 この文化財保存・修理助成事業の中に様々な文化財の保存・修理の、それぞれ文化財が載っておりますけれども、このうちの第13節の円覚寺五百羅漢像保存修理業務委託料、これが所有者は円覚寺さんなんですけれども、鎌倉市はこの文化財の管理団体というものに指定されておりまして市が支出してやる事業になっております。このうちのこの1367万6000円のうちの911万7000円を国と県からの補助をいただいて実施をしているということでございます。
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○くりはら委員 そうしますと、その下に、第19節にズラズラといろいろ補助金というようなことで支出されているものというのがこれ、全部市費から出しているということでよろしいでしょうか。
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○文化財課長 こちらの上から第19節、4番目の指定文化財緊急保存修理事業補助金以下全てですけれども、これについては、国指定であれば国と県と市が補助金を出します。県指定であれば、県と市が補助金を出します。市指定であれば市が補助金を出します。ある程度の率で出しますけれども、残りを所有者さんが出すということになりまして、ここに出ている金額というのは市の負担分のみの金額が出ております。
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○くりはら委員 分かりました。これ、本当に国・県・市と力を合わせて鎌倉が託されている内容ですね。ですので、お金ももっと出してほしいとかということは要望されているとは思いますが、今後も要望されるということでよろしいですか。
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○文化財課長 当然、市の事業については、市に補助金を少なくとも要綱等で決まっている満額を出してほしいということもございますし、あと所有者さんが行う事業については国と県に対して満額を出してほしいという要望は常に行っております。
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○くりはら委員 分かりました。鎌倉だからこそ背負わなければいけない部分なんだなと思います。
あと、433ページ、図書館管理運営事業についてお伺いしたいんですが、コロナ禍において、令和2年度は図書館を開けられない時期があったというのもあるかと思いますが、実際開いているときの御利用者さんの利用頻度というのは、令和元年度と比較してどんな様子だったでしょうか。お伺いします。
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○中央図書館長 令和元年度と令和2年度の比較で、まず開館日でございますが、工事の関係で鎌倉市の場合3月から6月まで休館しました。その関係で開館日は令和元年度は304日、令和2年度は247日になっていますので、率で言うと、令和2年度は令和元年度に比べて81%、約8割の開館の日数になってしまった。そういう結果になっています。
一方で、私どものほうで、よく資料として使うのは個人への資料の貸出しの件数でございますが、この資料の貸出しの件数、令和元年度が120万件貸出しをしています。令和2年度のほうが107万件の貸出しをしております。やはりかなり減ってしまいまして、令和元年度に比べると、対比で89%、約11%貸出しの件数が減ってしまった。そういう経過になっています。特に4月、5月は全く完全休館をしていまして、臨時窓口を一時設けたんですけれども、その間大分件数は減っておりますので、やや後半に向けては持ち直しをしてきて、対前年比約9割ぐらいまで持ち直しをしてきた、そういう状況でございます。
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○くりはら委員 お伺いしてみて、今、分かったのは開館日に比べて貸出しの本の数が減っていないなという感覚を受けました。81%対89%で比較しただけのことですが。コロナ禍でおうち時間が増えたという方々がやはり読みたいというお気持ちがあったのかなと、ちょっと察したところはあります。コロナがあるから、この先図書館をやらないということにはつながらないと思いますので、前、私、移動図書館というような話を一般質問で取り上げさせていただいたことありますけれども、より借りやすい方法というのを少し御検討いただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
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○中央図書館長 なかなか地域館含めて5館の図書館がございます。なるべくお近くのところで借りやすい体制というのはつくっていきたいと思います。今、委員御指摘の図書館以外の場所での貸出しを含めた御質問かと思うんですけれども、ちょっとそれについては今後研究をしていきたいと思っております。
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○文化財課長 すみません、先ほどすみません、くりはら委員の答弁のときに再整理の残りの箱数あと約1万箱と申し上げたんですけれども、すみません、常に変動はしているんですけど、まだ1万5000箱から2万箱ぐらいはあるということになります。ですので、単純計算で年間1,000箱と申し上げましたけれども、それをなるべく圧縮して進めたいと思っております。ちょっと箱数だけ訂正させていただきます。
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○大石委員 すみません、今のことに関連してですけれども、ちょっと1万5000箱というのはすごいなと、まあ箱がどのぐらいの大きさなのかは私は細かく知りませんけれども、令和13年度までに整理をするというような御回答があったと。10年ぐらいかけてやるというようなお話があったんですけど、それは聞き間違いじゃないですかね、大丈夫ですか。
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○文化財課長 そうですね、年平均1,000箱ということでいければ、10年。また、1万5000箱だと15年とかかかってきますけれども、ちょっとその辺をなるべく圧縮したいということでございます。明確に何年までというのは、ちょっと申し上げられないんですけれども。
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○大石委員 タウンニュースにアイネットの関係の記事が前に出ていて、2023年から野村橋の工事に入って、2025年から共用を開始したいというような記事だったと私、覚えているんですけれども、となると、今、課長が言われた整理というのはどこでやるような形になるのですか、今の。
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○文化財課長 実際は整理の作業自体は現在では、文化財課の分室で作業する事務室があるんですけれども、そこに持ってきてやるということになります。これらの保管場所につきましては、今年度賃借をいたしまして別途倉庫を借りてそこにしまうと、そこに保管すると、そこから出し入れして分室で作業を行うというようなことを考えております。
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○大石委員 1万5000箱にしましょうか、1万5000箱が今、野村の古い建物の中に収納されている。で、2023年からは工事が始まる。その前に全部どこかにしまい込んで、それから仕分作業などをやるという。だから、野村の中には野村の場所の工事が始まるときには一切ないんだよというスケジュールでよろしいですか。
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○文化財課長 全体の箱数としては、先ほど再整理の対象の箱数の話をしておりましたけれども、全体の箱数としては大体3万3000箱ございます。それらの出土品及び史料類につきましては、今年度中に何とかほかの場所に全て出す予定でおります。
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○大石委員 何か目途があるんですか。
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○文化財課長 今、まさに賃借場所の入札等の手続をしているところでございます。
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○大石委員 1万5000箱を入れられる、また出土品ですからね。ただ、倉庫にぶち込めばいいというような話じゃないと思いますので、進捗を教育福祉常任委員会に報告という形になるんですかね、そういうことになれば。しっかり見ていただければと、入札をかける、だから、条件があるわけですよね。例えば、空調があるとか、そういう倉庫ということになると思うんですけれども、そういうところを入札をかけて見つけますよということでよろしいですか。
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○文化財課長 今、大石委員がおっしゃるとおり、今まで野村総研跡地に置いてあった物でございますので、完全な空調とか、温湿度管理までは必要ないと考えておりますけれども、当然ある程度の空気の入替えができたりとか、そういった最低限の条件を付して倉庫を賃借をするという手続を進めております。
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○大石委員 前、出土した鉄のカビみたいなものが腐食してぺちゃんとなっていたことが1回報告されたことあるけれども、そういう類似品はないんですか、大丈夫ですか。
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○文化財課長 特に鉄製品ですとか、木製品で非常に細かい細工のされているような物は現在も作業場所である文化財課分室であったり、あとは歴史文化交流館や一部国宝館等で保管しておりますので、そういった非常にデリケートな管理が必要のない物について別途倉庫で保管をすると考えております。
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○大石委員 分かりました。ぜひ、いいところが見つかるようにお願いします。
あと、世界遺産条約登録事業の関係で、62ページですけれども、1回目の登録に向けた審査のときに鎌倉市町全体が都市化しているということが、もう一つ大きな登録を落ちる理由になっていましたけれども、これは登録に結びつくコンセプトの再構築をしていくんだということで、前は大きな国指定史跡だとか、そういうものを一つずつコアにして、それをバッファゾーンでつなげていくような形で登録を目指そうみたいな形になっていましたよね。これは遺産登録に結びつくコンセプト、だから、基本的な考え方ですよね。それというのは、やっぱりこれ1回都市化しているみたいなところを受けて、変えていかなければいけないじゃないですか。それは、どのような形で考えているんですか。
まだ今回はゼロということで、未執行になっている部分が大変多いんですけれども、登録をこのまま目指していくという動きがあるんであれば、その辺の基本的な考え、だからベースですよね。そこがすごく重要になってくると思うんですけれども、その辺はどのように考えられています。
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○森(啓)教育文化財部次長 ただいまの世界遺産に向けての動きでございますが、これまでそちらのユネスコ不記載勧告を受けまして、その後も4県市、神奈川県、横浜市、逗子市、鎌倉市の4県市の推進委員会で、そちらのほうは新たなコンセプトに向けての調査研究は行ってまいりました。しかし、こちら、新たなコンセプトに向けて、なかなかそれが見いだせないという一つの結論から、令和元年11月に推薦に向けた活動を一時中止を決定しているところでございます。令和2年度以降は、各市において調査検討を進めていく中でそちらのほうを、新たなコンセプトに向けて中・長期的な視点と捉える中で、調査研究を続けているところです。
本市については、例えばやぐらの4県市で基礎研究を行っておりますが、やぐらというものがございまして、そちらが非常に積極的に、当時の武家が自然の地形に積極的に働きかけたというところが一部認められているものもありますが、そういったコンセプトを新たに調査をしているところとか、あと比較研究という世界遺産の中で、本市の構成資産が他市の唯一無二な事例であるという比較研究を通じて、新たなコンセプトが構築できるかというのを調査を続けるところでございまして、そちらについては今段階では調査研究という段階で止まっております。
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○大石委員 最後の質問で調査研究をしているということで、どのぐらいの時期を見込んで登録、登載というかを目指すのかという質問をしようと思いましたけれども、まだまだ見えないですね。2回目の審査で、もし落ちてしまったら永遠にないわけですから、慎重になることは分かりますけれども、どういうふうな作戦を練って、登録に結びつけていくのかというのは大事な時期だと思いますので、登録をする、目指すのであれば、しっかりと今後取り組んでいただければと思います。
そして、404ページ、小学校施設整備事業の関係ですけれども、これは第13節のところと第15節のところに、御成小学校旧講堂改修工事監理等委託料と御成小学校旧講堂改修工事請負費、これが掲載されております。464万円と1億4299万8000円、これ未執行になっておりますけれども、これというのはコロナ感染拡大での影響での先送りというか、未執行の理由というのはそういうことでしょうか。
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○学校施設課長 今、委員おっしゃるとおりでございます。
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○大石委員 これは前年度からの逓次繰越を含むという形に両方共なっておりますけれども、この計画費として幾らぐらいの総額の予算があったんでしたっけ。
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○学校施設課長 すみません、ちょっと工事の部分だけなんですよ、工事の部分だけで5億2000万円ぐらいでした。
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○大石委員 5億2000万円。
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○学校施設課長 はい、総額で。
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○大石委員 その工事費だけで5億2000万円あるよというのは、ここは旧講堂に関しては保存管理計画などをつくって計画を進めていたという経緯があって、たしか7.8億円だか、9.8億円だかでこの工事はできますよみたいなことが記載されているんですよ。その予算の中の5億2000万円というような捉え方でよろしいですかね。
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○学校施設課長 保存活用計画の中では、3億7000万円ぐらいを、たしか見込んでいて、その後に1度、4億何千万円かで承認をいただいた後に落札者がいなかったので、改めて補正をさせていただいて5億2000万円になったという経過でございます。
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○大石委員 申し訳ないです。旧図書館の関係もあるものですから、年代的にも旧図書館より古いで、規模は大きい。で、屋根は穴だらけで水を被っていた、中は。すみません、記憶が定かでなくて、3億7000円から4億円。で、今もうできるだけで5億2000万円を認めていただいている。となると、この費用で全部できるのかどうなのかということがすごく心配。旧図書館があったので、本当に慎重な耐震診断とか、そういうことも踏まえながらここで改修工事の監理等委託という形になっているから、実際の工事が始まっているわけで、未執行だから今、していないけれども、これからするわけで、もうどれだけこの金額では足りない形になるのが目に見えているような金額ではないのかなと思うわけですけれども、見通しというのはいかがですか。
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○学校施設課長 御成小学校の旧講堂は重点事業に位置づけておりまして、令和2年度に重点事業の工程の見直しをしました。それで、旧講堂については令和6年度着手で20か月の工事を予定していますので、令和7年度の竣工を予定しているんですけれども、それまでの間に、どうしてもやっぱり建設の単価ですとか、人件費の値上がりもあると思いますので、この5億2000万円で収まるとはちょっと想定はしていないところです。
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○大石委員 活用計画での予算の導き出し方が少し甘いかなということは指摘したことあるんです。進めてあって逓次繰越ですから、基本的にはあと2年ぐらいで工事が終わると捉えていいですか。
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○学校施設課長 逓次繰越は廃止をしていまして、継続料を廃止していまして、だから今は予算計上がない状況になっています。
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○大石委員 予算計上がない。ここに当初予算と書いてあるのが、これは前年度からの逓次繰越を含むとデータに書いてあるんですけど、逓次繰越というのは継続費をベースにして逓次繰越していくんじゃないんですか。
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○学校施設課長 令和元年度から繰越をしたもので、令和2年9月に継続料を廃止しています。
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○大石委員 はい、理解できました。分かりました。いずれにしても多額の費用がまたかかる事業なものですから、滞りなく完成できるような形でお願いしたいなと。今、この段階でこういう問題が起きているということがないものですから、順調に見通しとしては行けそうですかね。
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○学校施設課長 昨年度の重点事業見直しの際に、実施計画の期間内で終わらせようということを諸部局とも話をしておりますので、実施計画の中で完了するように努めていきたいと思っております。
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○大石委員 よろしくお願いします。
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○保坂委員 3点伺いたいと思います。最初に、情報教育事業です。成果報告書の386ページ、オンライン生活学習支援用通信機器賃借料について伺います。これは突然の休校ということがコロナ禍でありまして、教育現場は非常に大変だったと受け止めているところです。この通信機器の賃借料ですけれども、休校の中に配付されて、結局どういうふうに使われたかというと、実際のところはオンラインの朝の会といったことが中心だったということでよろしいんでしょうか。
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○教育指導課長 委員の言われるとおり、オンライン生活、朝の会ということを中心にやっていることが多かったです。
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○保坂委員 それで、実際の使われ方はそういうことだったんですけれども、これは当初は休校がどこまでという部分がありましたけれども、もっといろいろ活用しよう、この導入に当たって多様な活用を考えていたのか。取りあえず休校中の子供たちの生活習慣というんですかね、整えるという意味で朝の会が大事だから朝の会程度でよいと考えていたのか。それとも、今回は朝の会といったものだけれども、それをトライアル的にやってみることによって次、その後につながると考えていたのか。導入に当たっての思惑というんでしょうかね。見通しはどうだったのかを伺います。
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○教育指導課長 まず、このときは4月5日に入学式、始業式を迎えて、その日以降すぐに休校になってしまい、新しい担任の先生とも会うという機会すら、まともにないような状況がずっと続いてきたところで、このコロナ禍のタブレットを配付し、まず担任の先生と、あとはクラスの子供たちとしっかり出会って、コミュニケーションを取るといった意味の生活支援というのが、1番の思惑としてはあったところです。その上で、何かそこから先につながる学習であるとか、今、GIGAスクール構想としてやっていますけれども、そこに直接これがつながるというようなところまでは、当然至るような期間はありませんでしたが、そういったことも含めてICTを使った、利用した活用というのをここから始めてきたというのが今回のことになっています。
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○保坂委員 今、御答弁あったとおり、コミュニケーション生活支援であるということでこれまでも御説明いただいていたと思います。そういうことで意味づけというのをされているということは了解しているんですけれども、前にも指摘というか、申し上げたことがありますが、子供たちというよりは保護者の側が、いや、これもっと使われるのかなみたいに思われた部分が結構あったのではないかと思いますので、2学期の休校明け以降、この配付された端末の利用に関しては、様々な要望だったり、受け止め方があったのではないかと思うのですが、その辺りはどういうふうに整理をされていかれたんでしょうか。
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○教育指導課長 先ほど、すみません、1点訂正させてください。令和2年度の始業式、入学式は4月6日月曜日でした。ごめんなさい、4月5日と言ってしまいました。
そこで、やはり生活支援というような目途でやってきたところがあったんですが、それ以降、そのタブレットを使って、実際に何か事業として活用していくというようなケースはあまりなかったと認識しています。それ以降、やはりiPadということでGIGAスクール構想の本体に関わるようなことになってきたわけですけれども、なかなかいわゆる環境が整っていない部分であるとか、実際に最初に配付されたものと違って、ギガ数がちょっと足りない、LTEではあったんですけれども、容量が3ギガまでしか使えないというようなiPadの状況であったりとか、Wi−Fi環境が整っていないと。そういった部分から使えていない部分と、さらにはやはり授業としてやっていく上で、オンライン授業ということ自体がそもそも教職員のほうも、子供たち自身もなれていないという部分があって、なかなか実際にタブレットを使った授業展開ということは、なし得なかった部分であります。ただ、今般の状況もあり、かなりWi−Fi環境の整備も整えてきているところではありますので、やはり今後に向けても、そういったいつ休校になってもおかしくないような状況も踏まえながら、今後十分活用できるような体制も組んでいきたいと思っています。
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○保坂委員 この、今、伺っていたタブレットとか端末については、もうそれは年度内に返却したということだと思いますけれども、これは本当に国の補助金10割ということで賄ったということになっているわけですよね、これ、ぴったり金額は合っているので。それが本当にこの1億円近いお金をかけたということについては、ちょっとどういうふうに評価できるかなというところは今も考えているところなんですけれども。
その後は今、おっしゃったようにGIGAスクールにも、しっかりシフトして今に至っているわけですけれども、続けて387ページのGIGAスクール関係のことを伺いたいと思います。GIGAスクールの導入に伴ってタブレットの配付もありましたし、Wi−Fi、校内LANの整備もありました。そのほかにも電子黒板も設置、そして充電保管庫も設置ということですけれども、今、学校の教室の状況というのは電子黒板とか充電保管庫とかを設置するようになって、手狭という、そういう実態はないんでしょうか。
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○教育指導課長 現状3月までに電子黒板、大型提示装置、それから充電保管庫等も配備をしているところです。実際に各学校においては、どこに充電保管庫を設置しようか、大型提示装置を置こうかということで検討をしていただいた上で子供たちにとって邪魔にならないところにということではありますけれども、まず大型提示装置については、例えば活動をするという手前もあるので、危ないときにはどかすこともできる。キャスターもついているものになっていて、例えば教室内で活動的なことをやるときには、ちょっと廊下に出しておくなんてこともできる状態になっています。また、やはり教室内が全体的に大きなものが入ったということで、手狭になったというところは、やはり課題かなとは思っていますが、なかなか現状の施設上、それ以外のところに置くということは難しいのかなと考えているところです。
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○保坂委員 そうすると、充電保管庫とかは大体教室の後ろとかに置いているということでよろしいんですか。
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○教育指導課長 各学校で考えていただいているところがあるんですが、比較的前のほうの黒板の横辺りに置いてあるところが多く見られるかなという状況ではあります。
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○保坂委員 報道などによれば、国もこういうGIGAスクールを全国的に導入する中で、主客転倒みたいなところもありますけれども、もう本当にクラスの人数を少し少なくしないと駄目なんじゃないかみたいな、そちらの方向から考えているような向きもあって、本当に今後どういうふうになっていくのかなというのが気になっているところなんですが、もう1点、これの関係では先ほども言いました校内LANですけれども、こちらはこの令和2年度に一気に導入したわけですが、国から示されたモデル案に準じたもので、整備の仕方でなければならなかったというのはあるわけですか。
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○教育指導課長 委員言われたようなものに、しなければならなかったということではありません。現状としてといいますか、その時点ではできる限りの配備をしたというような状態です。
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○保坂委員 どういうものを導入するかについては検討されていたとも伺っていますけれども、一応その国の補助金というんでしょうかね。お金をしっかり使うためにはモデル的というんでしょうかね。それに合ったものを入れたということで、国のお金も充当できたという、そういう整備の仕方だったということなんでしょうか。何を伺いたいかというと、この鎌倉市独自のカスタマイズみたいなものはされたということはありますか。
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○教育指導課長 独自という意味でいいますと、特に鎌倉としてはセキュリティー面をやはり強化しておかなければならないという判断で、その部分については一番特化して考えていたところです。
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○保坂委員 じゃあ、この項目で最後の質問になりますけれども、これまでも何度か、この現在導入されている校内LANについては、必要に応じて使っていないときにはスイッチを切るなどのそういった、これからはカスタマイズしてくださいということはもう申し上げないわけですけれども、運用というんでしょうかね、使い方のところで考えていっていただきたいと思っているんですけれども、これまで伺った中では、なかなかそれは難しくって、ずっと常時オンですよみたいなことを言われているんですけれども、ただこのGIGAスクールに対して、保護者の関心はやはりとても高くて、私もいろいろな心配の声なども聞いていて、その中で多くの方が言っていらっしゃるのは、使わないときにスイッチオフにするような、そういう使い方もできるんじゃないかということを言われていますが、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 電源のオン、オフに関しては、特にそのクラスが、例えば切っていたとしても、校内全体がそもそもWi−Fi環境下にあるということを考えると、なかなか電源オフの状態を常に全クラスで、しかもWi−Fiを切ってというような状態をつくり上げるというのは正直難しいとは考えています。ただ、充電というような意味合いで、例えば長期休暇においてその充電が過度にならないように切ってから長期休暇を迎えましょうとか、そういったような指示をしたというようなケースはありますが、ちょっと委員の言われる部分ではなかなか日頃は難しいかなと判断しております。
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○保坂委員 今、申し上げたのは、全校でということではなくて、クラス単位、じゃあクラス単位でオフの時間があって、それがどこまで違うのかと言われるかもしれないんですけれども、そういう使い方というのもできないかなということで、今後も要望したいと思っているところです。
では、3つ目の質問は、学校施設、小学校の施設について伺います。小学校施設管理運営事業、399ページですけれども、こちらについては、小学校施設整備の機能を維持し、安全を確保するため各種点検、修繕等を実施したということで、この中で上がっているコロナの感染症対策で、回転式の水道蛇口のレバーの取替えとか、網戸の修繕といったことを本当にやっていただいてよかったなと思っているところです。今、伺いたいのは、ここで一つ、植木小学校の外壁の雨漏り修繕料というのが上がっていますが、鎌倉市内の学校施設、老朽化ということがさっきも出ていました。この雨漏りの状況というのは、この学校のここで雨漏りがあって、これは次に修繕しなければいけないといったような、全体的な把握というのはされているんでしょうか。
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○学校施設課長 学校からの報告というか、雨漏りしているという報告を受けて、適宜修理をしているような状況でございます。
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○保坂委員 そうしますと、それは雨漏りの度合いがひどいところからやるというところなのか、もうある程度情報が集まっていて、順次できるところからやっていくという手のつけ方なのか、どんな感じなんでしょうか。
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○学校施設課長 今、委員おっしゃられたように、手のつけられるところからということもありますけれども、重点事業の中で、老朽化対策の費用がついておりますので、その中でも検討しているところでございます。
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○保坂委員 どうして伺っているかというと、私が保護者の方から伺っているのは、第二小学校なんですけれども、第二小学校については、以前もカビがひどいとかいうことで問題になっていたかと思いますが、やっぱり今、第二小学校も、特に北側のところの、例えば北側だと3階に多目的室があって、2階のやっぱり北側には図工室があって、スペシャルルームとかあって、そういうところが雨漏りですとか、あと雨漏りのシミ、そしてカビの発生ということが子供たちが部屋に収納してある椅子の座面もかびていたりとか、もう本当に天井にシミがといった、天井のシミについては給食の配膳室も天井のシミが発生して、本当に雨漏りがいつ起きてもおかしくないという状況があると伺っていて、ちょっとこれかなり前からこのお話は聞いているので、1か所じゃなくて北側を中心に何か所もあるようなので、ちょっと放っておけない状態だなと思っているところです。そうしますと、こういう状況、現状を把握すると、できるところから老朽化対策ということで施策に位置づけている中で、老朽化というか、老朽化は老朽化なんだと思いますけれども、取組を進めていくということでよろしいんでしょうか。
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○下澤学校施設課長 第二小学校の雨漏りも当然、老朽化対策の視野に入れておりますので、できるだけ早くできればなと考えております。
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○池田委員長 ほかに御質疑よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、質疑を打ち切ります。
御意見はありますでしょうか。
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○高野委員 市内にある石碑や十井十橋等の調査について、意見です。
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○池田委員長 事務局、確認をお願いします。
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○事務局 では、意見を確認させていただきます。高野委員から意見で、市内にある石碑や十井十橋の調査について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたしました。
ほかに御意見ございますでしょうか。よろしいですか。
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○くりはら委員 意見で、児童・生徒の悩み相談について。
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○池田委員長 事務局、お願いいたします。
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○事務局 くりはら委員から意見で、児童・生徒の悩み相談についてで、よろしいか、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい。意見でよろしいですね。
ほか御意見ございますでしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
職員入替えのため、暫時休憩いたします。18時25分に再開いたします。
(18時14分休憩 18時25分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
委員長から一言申し上げます。全体の日程を考慮し、審査を能率的に進めるため、委員におかれましては、質疑は簡潔、明瞭にお願いいたします。また、原局におかれましては、答弁は簡潔、明瞭にお願いいたします。
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○池田委員長 次に、「第60款公債費、第65款諸支出金、第70款予備費について」を議題といたします。原局より一括して説明をお願いいたします。
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○財政課長 鎌倉市決算書及び附属書は164ページを、令和2年度における施策の成果報告書は446ページから449ページを御参照ください。
第60款、第5項公債費、第5目元金は36億297万9363円の支出で、元金償還金は長期債に係る元金償還金を支出いたしました。
第10目利子は2億1275万2091円の支出で、支払利子は長期債利子の支払いに要した経費を、借入れ等利子は財政調整基金などの繰替運用に伴う利子を支出いたしました。なお、一般会計において令和2年度に借り入れた地方債は29億1990万円で、令和2年度末現在高は334億2333万8204円となります。
施策の成果報告書は450ページ、451ページに移りまして、第65款諸支出金、第5項第5目都市開発公社費は226万1396円の支出で、利子負担金は鎌倉市都市開発公社の借入金に対する利子負担金を、貸付金は同土地開発公社に対する年度内返還の貸付金を予定しましたが、執行はございませんでした。
以上、令和2年度の鎌倉市一般会計歳出決算額は、予算現額851億3257万5295円、支出済額793億708万6752円、繰越明許費繰越額18億9266万6051円、事故繰越繰越額494万8300円、不用額39億2787万4192円、執行率は93.2%でございます。
以上で、一般会計歳出決算の内容説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。ありませんか。
(「なし」の声あり)
はい、質疑を打ち切ります。御意見はありますでしょうか。
(「なし」の声あり)
はい、ないようですので、意見を打ち切り、この項を終わります。
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○池田委員長 次に、「歳入について」を議題といたします。原局より説明をお願いします。
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○納税課長 歳入のうち、まず、第5款市税について説明いたします。
鎌倉市歳入歳出決算書及び附属書の44ページを御覧ください。
令和2年度市税の当初予算額は358億2024万4000円を計上いたしましたが、補正により、
市民税、個人については693万4000円の減額、法人については1億3661万2000円の増額、固定資産税は1億7127万3000円の減額、軽自動車税、環境性能割については170万4000円の増額、種別割については241万2000円の増額、市たばこ税は4770万円の増額、都市計画税は2472万7000円の減額、合計1450万6000円の減額を行いました。これにより、最終予算は358億573万8000円となりました。
次に、45ページを御覧ください。
最終予算に対し、決算は、調定額で373億8038万6028円、収入済額は363億3734万9674円となり、令和元年度決算と比べ、収入済額は約0.1%の増、額にして5360万7080円の増となりました。
また、不納欠損額として8875万6094円を処分し、収入未済額は9億5428万260円となり、令和元年度から6910万9665円の増となりました。
続きまして、税目ごとに現年課税分の調定額につきまして、令和元年度と比較しながら説明いたします。
第5項市民税、第5目個人は165億999万7265円で、約0.6%の増、第10目法人は、19億191万4600円で、約2.5%の減、第10項固定資産税、第5目固定資産税は137億519万4100円で、約0.5%の増、第10目国有資産等所在市町村交付金は、2012万600円で、約1.7%の減、第15項軽自動車税、第5目環境性能割は、令和元年10月に新設され、675万8500円で、約338.8%の増、第10目種別割は1億6528万8400円で、約2.4%の増。
続きまして、第20項市たばこ税は7億6318万1928円で、約2.7%の減、第30項都市計画税は34億1471万4800円で、約0.2%の増となりました。
次に、徴収の状況でありますが、調定額に対する収入済額の割合、いわゆる徴収率は、現年課税分が98.90%で、令和元年度と比べ、0.14ポイントの減、滞納繰越分が28.26%で、0.46ポイントの減、市税全体では97.21%で、0.16ポイントの減となっています。
以上で、第5款市税の説明を終わります。
引き続きまして、地方譲与税以下の歳入について、説明いたします。
決算書の46ページを御覧ください。
第10款地方譲与税、第8項第5目地方揮発油譲与税は、地方揮発油税の一部を、按分譲与されたもので、7381万1000円。第10項第5目自動車重量譲与税は、自動車重量税の一部を、按分譲与されたもので、2億1474万9000円。第20項第5目森林環境譲与税は、温室効果ガスの削減や災害防止などの観点から譲与されたもので、1430万6000円。第15款第5項第5目利子割交付金は、支払い利子から特別徴収された県民税利子割の一部が市町村の個人県民税の割合により交付されたもので、2341万円。第16款第5項第5目配当割交付金は、上場株式等の配当について特別徴収された県民税配当割の一部が市町村の個人県民税の割合により交付されたもので、1億9776万2000円。第17款第5項第5目株式等譲渡所得割交付金は、上場株式等の譲渡について特別徴収された県民税株式等譲渡所得割の一部が市町村の個人県民税の割合により交付されたもので、2億3385万7000円を収入いたしました。
48ページに移りまして、第18款第5項第5目法人事業税交付金は、法人事業税の額の一部が市町村の従業者数で按分交付されるもので、1億3106万2000円。第19款第5項第5目地方消費税交付金は、消費税と併せて徴収された地方消費税を国勢調査に基づく市町村の人口及び事業所統計に基づく従業者数により按分交付されたもので、35億8098万5000円。第20款第5項第5目ゴルフ場利用税交付金は、ゴルフ場利用税が、面積に応じ按分交付されたもので、2083万4256円。
第30款第5項第5目自動車取得税交付金は、自動車取得税の一部を、按分交付されたもので、8万4419円。第31款第5項第5目環境性能割交付金は、令和元年10月からの税制改正により、自動車取得税が廃止され、環境性能割が導入されたことにより按分交付されたもので、5292万4000円。第33款第5項第5目地方特例交付金は、市税の住宅借入金等特別控除及び環境性能割の臨時的軽減に伴う減収分を補うものとして交付されたもので、1億5490万3000円。
51ページにかけまして、第35款第5項第5目地方交付税は、特別地方交付税として交付されたもので、3543万3000円。第40款第5項第5目交通安全対策特別交付金は、道路交通法の反則金を財源として交付されたもので、2179万6000円。第45款分担金及び負担金、第5項負担金、第5目民生費負担金は、高齢者の施設入所に伴う措置費負担金、保育所の保育料収入などで、2億4935万6248円を収入いたしました。
第50款使用料及び手数料については、主な目について説明いたします。
53ページにかけまして、第5項使用料、第10目民生使用料は、子どもの家の使用料、あおぞら園の通園施設使用料などで、7195万3074円。第40目土木使用料は、道路占用料、市営住宅使用料などで、2億6847万490円。
55ページにかけまして、第50目教育使用料は、生涯学習センターの集会室等の使用料、鎌倉国宝館の観覧料収入などで、3241万4105円。第10項手数料第5目総務手数料は、戸籍、住民票、課税証明などの各種証明・閲覧等手数料で、7898万5070円。第10目衛生手数料は、一般廃棄物処理などの手数料で、6億4609万1770円。第15項第5目証紙収入は、建築確認申請などの手数料で、1339万5000円を収入いたしました。
57ページにかけまして、第55款国庫支出金、第5項国庫負担金、第10目民生費負担金は、障害者自立支援給付、私立保育所の運営費や児童手当、生活保護法に基づく生活、医療などの扶助などに対するもので、68億465万2496円。第50目教育費負担金は、幼児教育施設等利用給付に係る経費に対するもので、1億8783万4500円。第55目災害復旧費負担金は、第二中学校崩落法面復旧修繕事業に対するもので、572万6000円。
59ページにかけまして、第10項国庫補助金、第5目総務費補助金は、特別定額給付金給付事業などに対するもので、178億9416万7841円。
61ページにかけまして、第10目民生費補助金は、子育て世帯への臨時特別給付金給付事業や保育所の整備事業などに対するもので、7億2321万3000円。第15目衛生費補助金は、新生児とおなかの中のあかちゃんのための特別給付金給付事業」などに対するもので、1億2351万6430円。
63ページにかけまして、第30目商工費補助金は、鎌倉応援買い物・飲食電子商品券事業や鎌倉市中小企業家賃支援補助金事業などに対するもので、9億7399万5903円。第40目土木費補助金は、緑地取得事業や橋りょう維持補修事業などに対するもので、3億3538万7000円。第45目消防費補助金は、特殊災害対応資機材購入事業などに対するもので、726万8500円。
65ページにかけまして、第50目教育費補助金は、GIGAスクール構想対応高速Wi−Fi化整備事業、オンラインによる生活学習支援整備事業や史跡の台風災害復旧事業などに対するもので、5億838万1697円を収入いたしました。続きまして、第15項委託金、第5目総務費委託金は、中長期在留者住居地届出等事務などに対する委託金で、46万4000円。
66ページに移りまして、第10目民生費委託金は、国民年金事務などに対するもので、4328万8718円を収入いたしました。
69ページにかけまして、第60款県支出金、第5項県負担金、第10目民生費負担金は、障害者の自立支援給付、私立保育所の運営費、児童手当、生活保護法に基づく扶助などに対するもので、26億4289万29円。第50目教育費負担金は、幼児教育施設等利用給付に係る経費に対するもので、9475万3048円。第10項県補助金、第5目総務費補助金は、県から市に移譲された事務や鎌倉芸術館改修事業などに対するもので、5676万1822円。
71ページにかけまして、第10目民生費補助金は、重度障害者医療費や子ども・子育て支援事業、小児医療費の助成などに対するもので、5億4488万9188円。
73ページにかけまして、第15目衛生費補助金は、インフルエンザ予防接種事業や海岸漂着物等対策事業などに対するもので、9721万3200円。第25目農林水産業費補助金は、農地耕作条件の改善事業などに対するもので、3588万9667円。第30目商工費補助金は、被災中小企業者復旧支援などに対するもので、310万1303円。第40目土木費補助金は、地籍調査事業などに対するもので、2279万8000円。
75ページにかけまして、第45目消防費補助金は、消防団車両整備事業に対するもので、287万3000円。第50目教育費補助金は、市内遺跡発掘調査や鏑木清方記念美術館改修事業などに対する補助金で、2007万8000円。第15項委託金、第5目総務費委託金は、県民税徴収事務や全国統計調査費などに対し、3億7707万5615円を収入いたしました。
77ページにかけまして、この他、民生費委託金から土木費委託金までは、決算書に記載のとおりです。第65款財産収入、第5項財産運用収入、第5目財産貸付収入は、普通財産の貸付けなどに係る貸地料及び貸家料で、8527万7389円。第10目利子及び配当金は、株式による配当金、本庁舎整備基金や一般廃棄物処理施設建設基金などの基金の運用に伴う預金利子などで、1444万6130円。
79ページにかけまして、第10項財産売払収入、第5目不動産売払収入は、市有地の売払収入で、1687万3399円。第10目物品売払収入は、車両等の売払収入などで、850万7390円を収入いたしました。
81ページにかけまして、第70款第5項寄附金、第5目一般寄附金から第55目教育費寄附金については、それぞれ備考欄記載のとおりです。
83ページにかけまして、第75款繰入金は、各項について説明いたします。第5項基金繰入金は、令和2年度の事業執行等のための財政調整基金や新型コロナウイルス感染症対策基金などからの繰入れで、9億4686万8331円。第10項他会計繰入金は、介護保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計それぞれ令和元年度の事業の精算に伴うもので、5039万6099円を収入いたしました。第80款第5項第5目繰越金は、令和元年度からの繰越金で、28億6120万3467円。第85款諸収入、第5項延滞金加算金及び過料5目延滞金は、市税延滞金などで、9451万273円。第10項第5目市預金利子は、市の歳計現金等の運用利子で、33万9708円。
84ページに移りまして、第15項貸付金元利収入については、それぞれ記載内容の貸付金の元金返還金です。第25項雑入については主な目について説明いたします。第15目総務費収入は、市町村振興協会市町村交付金や「広報かまくら」などへの広告掲載料などの収入で7049万3782円。
87ページにかけまして、第20目民生費収入は、医療費の返還金や生活保護費返還金などで、1億4257万1103円。第25目衛生費収入は、紙類など資源物の売却収入などで、1億9188万7426円。第50目土木費収入は、駐輪場指定管理者納入金などで、4001万1504円を収入いたしました。
88ページに移りまして、第90款第5項市債、第5目総務債は、防災行政用無線デジタル化整備事業などに対するもので、1億6780万円。第10目民生債は、特別養護老人ホーム整備事業に対するもので、6520万円。第15目衛生債は、名越クリーンセンター設備修繕に対するもので、3270万円。第25目農林水産業債は、農道整備事業に対するもので、880万円。第40目土木債は、鎌倉駅東口駅前広場整備事業や公園用地取得事業などに対するもので、11億9620万円。
91ページにかけまして、第45目消防債は、消防自動車購入費に対するもので、1億2100万円。第50目教育債は、小・中学校トイレ環境改善事業などに対するもので、13億2820万円の借入を行いました。
以上、令和2年度の鎌倉市一般会計歳入決算額は、予算現額851億3257万5295円、調定額841億8247万8780円、収入済額は829億6123万6298円となっております。
以上で、一般会計歳入決算の説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。
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○岡田副委員長 ちょっと分からないので教えてください、1点だけ聞きたいんですけど。鎌倉市決算書及び附属書、令和2年度の79ページの上から4つ目のふるさと寄附金で、これ7300万円くらい書いてありますね。それで、これ間違っていたら訂正してほしいんですけど、令和2年度の鎌倉市過去会計決算と審査意見書、これの10ページのところに寄附ということで10億8600万円、約ね。大体3億1000万円ぐらいちょっと違うんだけど、これ、僕が間違っているのかも分からないけど、教えてもらえる。
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○内田共生共創部次長 決算書に記載の、このふるさと寄附金につきましては、ふるさと寄附金のポータルサイトやふるさと寄附金として、寄附をしたいとの申出を受けて寄附を頂いたもののうち、使途の指定がないものや歴史的遺産や文化財の保全、子育て支援、学校教育などの充実といった分野の使途を選択した上で、寄附をいただいた金額を計上するものになります。寄附の使途として基金を指定をされた場合には、基金を所管する各課の収入済額に計上するという会計処理を行っていることから生じているものでございます。それらを合計しますと、施策の成果報告書に記載しております約10億8000万円と、そういう計算になっております。
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○岡田副委員長 ざっくり言うと、多分自由に使っていいよという項目ありますよね、ふるさと寄附金。それが今、言ったそのことということでよろしいですか、だよね、たしか。
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○内田共生共創部次長 今の使途の指定がないものという意味で、よろしいでしょうか。
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○岡田副委員長 はい。
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○内田共生共創部次長 使途の指定がないものはさらにその中からいきますと、失礼いたしました、1億8447万4053円となります。
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○岡田副委員長 ちょっとおかしいね。2億円ほど違うので、後からまた、じゃあ教えてもらいたいと思います。ここで、そういう細かいことをやってもしようがないと思う。
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○池田委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ございますでしょうか。
(「はい」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
御意見はありますでしょうか。なしということでよろしいですか。
(「はい」の声あり)
ないようですので、意見を打ち切り、この項を終わります。
職員入替えのため、暫時休憩いたします。
(18時50分休憩 18時53分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
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○池田委員長 次に、「実質収支に関する調書について」を議題といたします。原局より説明をお願いします。
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○財政課長 実質収支に関する調書について説明いたします。
決算書の238ページから240ページを御参照ください。
まず、一般会計の実質収支についてですが、歳入総額829億6123万7000円、歳出総額793億708万7000円です。
歳入歳出の差引額は36億5415万円で、これが形式収支となります。
このうち、公共施設再編計画見直し等支援業務委託事業などに係る、繰越明許費の一般財源4億2683万5000円、公的不動産利活用に係る事業者選定支援業務委託事業などに係る事故繰越の一般財源494万8000円を翌年度へ繰越すため、歳入歳出差引額から、この翌年度へ繰り越すべき一般財源を控除した額、32億2236万7000円が実質収支額となりました。
以下、各会計の、実質収支の状況は記載のとおりです。
以上で、実質収支に関する調書の説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。ありませんか。
(「なし」の声あり)
はい、質疑がないようですので、質疑を打ち切ります。
意見はございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしということで、ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
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○池田委員長 次に、「財産に関する調書について」を議題といたします。原局より説明をお願いいたします。
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○和田公的不動産活用課担当課長 財産に関する調書について説明いたします。
決算書の244ページ、245ページを御覧ください。
決算年度中に増減のあった主なものにつきまして、説明いたします。
まず、1、公有財産、(1)土地及び建物のうち、行政財産の土地についてです。
その他の行政機関のその他は、普通財産を大船駅西口整備事業用地としたことによる147.76平方メートルの増。
公共用財産の公営住宅は、市営住宅集約化事業用地の国からの時効取得等により1,558.16平方メートルの増、公園は、岩瀬一丁目公園用地の寄附、近郊緑地特別保全地区内の用地や鎌倉中央公園拡大区域(台峯)及び(仮称)山崎・台峯緑地用地の買収等により、4万4,420.59平方メートルの増、その他は、クリーンステーション用地の取得による増と、いわせ青少年広場及び鎌倉はまなみ用地の用途廃止による減により、1925.00平方メートルの減となっています。
以上、行政財産の土地につきましては、決算年度中に44,201.51平方メートルの増となりました。
次に、普通財産の土地ですが、旧岩瀬子ども会館、いわせ青少年広場及び西鎌倉子ども会館の用途廃止に伴う行政財産からの移管等による増と、廃道路敷等の売却等による減により、8,831.43平方メートルの増となっています。
以上、決算年度中の土地の面積は、5万3,032.94平方メートル増加し、決算年度末の現在高は、452万2,127.78平方メートルとなりました。
次に、行政財産の建物ですが、木造建物、公共用財産、公園は、(仮称)山崎・台峯緑地北管理棟の新設による84.05平方メートルの増。
非木造建物、公共用財産、学校は、御成小学校仮設校舎のリース期間満了に伴う無償譲渡による増と玉縄小学校屋外トイレの用途廃止による減により241.09平方メートルの増、その他は、やまさき子どもの家及び、おおふな子どもの家の増築棟並びに放課後子どもひろばこしごえ・こしごえ子どもの家のリース期間満了に伴う無償譲渡による増と、鎌倉はまなみの用途廃止に伴う普通財産への移管等による1,048.47平方メートルの減、となっています。
以上、行政財産の建物につきましては、木造・非木造を合わせ決算年度中に723.33平方メートルの減となりました。
続きまして、普通財産の建物ですが、木造建物は、旧岩瀬子ども会館及び旧西鎌倉子ども会館の用途廃止に伴う行政財産からの移管による514.06平方メートルの増、非木造建物は、旧岩瀬子ども会館の活用に伴う倉庫及び更衣室の新設、小町放置自転車事務所・たまなわ子どもの家・玉縄子ども会館の用途廃止に伴う行政財産からの移管等による増と、玉縄小学校屋外トイレの解体による減により、390.0平方メートルの増となっています。
以上、普通財産の建物につきましては、木造・非木造を合わせ決算年度中に904.06平方メートルの増となりました。
以上、決算年度中の建物の延床面積は、180.73平方メートル増加し、決算年度末現在高は、41万1,678.12平方メートルとなりました。
次に、246ページを御覧ください。
(2)有価証券、247ページの(3)出資による権利につきましては、いずれも増減がなく、決算年度末現在額は、有価証券が、9,897万円、出資による権利が、4億2,962万5,000円となっています。
以上で、公有財産についての説明を終わります。
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○契約検査課担当課長 続きまして、決算書の248ページを御覧ください。
2、物品について説明いたします。
253ページまでにかけまして、取得価額または評価額が100万円を超える物品について記載しております。
内容は、机類、椅子類、箱・戸棚類、機械・器具、諸車、一般器具類、図書類、教材備品と分類いたしまして、それぞれの品名別の決算年度中の増減及び年度末現在高は、表に記載のとおりとなっております。
以上で物品についての説明を終わります。
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○財政課長 次に、決算書の254ページ、債権について説明いたします。
令和2年度末現在高は、母子、寡婦及び父子福祉資金貸付金及び観光協会貸付金の2種類で、その合計は579万6000円となっております。
内容については、表に記載のとおりです。
次に、決算書の255ページから257ページにかけまして、基金について説明いたします。
基金につきましては、18種類となっており、各基金の内容は、表に記載のとおりです。
令和2年度末の現在高の合計額は125億2178万6000円となります。
以上で、財産に関する調書の説明を終わります。
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○池田委員長 これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。
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○高野委員 最後です。よろしくお願いします。財政調整基金なんですけれども、コロナ禍でなかなか財政運営に苦労した1年ということで、今回の審査を通じてもコロナ禍によって執行を見送ったというものがたくさんありました。その中で、財政調整基金が決算としては約4億5000万円の増となって決算数値は48億1000円だと。この数値はどのように財政当局としては認識されているでしょうか。
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○財政課長 48.1億円という残高なんですけれども、令和元年度末に43.6億円という金額から継ぎ増しを行ったということで財政調整基金をどれぐらい私ども保有していたいかというところになってくると思うんですけれども、まず、一般的に言われているのは標準財政規模の10%程度、鎌倉市の標準財政規模というのは大体360億円から370億円ぐらいになっておりますので、その10%と言いますと、大体40億円弱ぐらいが一般的に言う適正額とは言われている額でございます。ただ、それだけですと、私ども不交付団体といたしましては、若干心もとない部分がございますので、それよりも災害、特に直近で言うと、令和元年の台風15号、19号がありましたけれども、そのときで大体10億円弱の一般財源の支出を行って対応を行ったというところもございますので、そういったところも考えますと、40億円台というところは少なくとも保有していたいという水準になりますので、この令和2年度末の48.1億円という金額は、私どもといたしましては、保有していたい水準の最低水準ぐらいかなという感覚ではおります。
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○高野委員 昨年の、この当委員会でもちょっと議論させていただきまして申し上げたのは、前の石渡市政の時代は昨今、また災害の状況等のリスクが少し、今のほうが増しているという面があるにしても、決算ベースで低いときは20億円ぐらいで、大体アッパーでも30億円ぐらいだったのが、今の松尾市政になって一時期は50億円台のときも、多分過去最高だったと思うんですね。今回の決算はそれに近い数値ということでありますので、財調というのは、たくさん積み増せばいいという話ではなくて、どのぐらいが適正かということで、大体40億円ぐらいじゃないかという話が昨年もあったし、今も言われましたので、そこに不交付団体だからという話もあったけど、前から不交付団体なんですよ、石渡さんの時代から、その前からも。なので、ちょっと今の御答弁で今回は分かりましたけれども。私の立場としては過大な積立てにはならないよう、適切な市民サービスにも適切な財政支出も行う。このバランスを取って、財政運営を行っていただきたいということであります。
あと、もう1つだけです。今度は逆なんですけど、緑地保全基金のほうは、原局にはあえて聞かなかったんですが、1億円を超える取崩しになりまして、逆に残高が9200万円ほどになりました。原局がいないのであれですが、緑地保全基金も言うまでもなく、緑地保全をしていく上での大きな力となった基金ですが、ある程度進んできたという側面もあります、今、三大緑地はじめ。これについては、今後ちょっとどういうふうに少し緑地保全基金については考えるのか。ちょっと原局いなくてあれですが、分かる範囲で教えていただきたいと思います。
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○財政課長 緑地保全基金につきましては、これまで毎年広町緑地の取得の際に、平成15年にみどり債という市債を発行しまして、それを財源として広町緑地を取得をいたしまして、その償還額に毎年1億円強を取り崩して充当してきたという経緯がございました。ただ、それを毎年繰り返してきたという一方で、寄附等がそこの水準に満たないというところもございまして、だんだん委員おっしゃるように残高が減って今は9200万円という水準まで落ちてきております。こういった緑地保全基金、特に鎌倉市としてみどりの保全というところは重要な施策の一つでございますので、基金としては保有したいというところはあるんですけれども、一方で森林環境譲与税というところも少ない額ながらも若干入ってきている部分はありますので、そういった樹林維持管理等につきましては、そういったところを駆使しながら少しでも一般財源を圧迫しないような形で少しずつ充当していきたいというところでございます。
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○池田委員長 よろしいですか。ほかに御質疑ございますでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、質疑を打ち切ります。
御意見はありますでしょうか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
職員入退室のため、暫時休憩いたします。じゃあ、19時15分に再開ということで暫時休憩いたします。
(19時08分休憩 19時15分再開)
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○池田委員長 それでは、再開いたします。
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○池田委員長 ここで、理事者に対する質疑について、お諮りしたいと思います。本日までの審査過程において、理事者に正すこととして7項目が出されておりますが、事務局から報告をお願いいたします。
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○事務局 それでは、理事者質疑の一覧表を会議システムに配信をさせていただきましたので、御覧ください。
議案第22号令和2年度鎌倉市一般歳入歳出決算につきまして、第10款総務費(1)高野委員から、職員の適正配置や雇用の在り方等について、(2)岡田副委員長から、ふるさと寄附金推進事業について。
続きまして、第10款総務費、第45款土木費(1)くりはら委員から、文化財的価値のある建造物等の耐震改修と保存活用について。
続きまして、第15款民生費(1)大石委員から、旧図書館について。
続きまして、第20款衛生費(1)保坂委員から、ごみ処理広域化計画について、(2)高野委員から、ごみ処理施策について。
続きまして、第55款教育費(1)岡田副委員長から、玉縄青少年会館のその後についてということでございます。
以上、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 では、次、理事者質疑の項目については、一覧のとおりということでよろしいでしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたしました。
ただいまの項目について、一覧表の順に理事者質疑を行うことで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたします。
以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
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○池田委員長 なお、9月28日午前9時30分から、ただいま確認した項目についての質疑のため、冒頭から理事者の出席を求めることにしたいと思います。
これで、本日の一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会を散会いたします。
大変お疲れさまでした。
以上で本日は散会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和3年(2021年)9月27日
令和2年度鎌倉市一般会計
歳入歳出決算等審査特別委員会委員長
委 員
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