令和 3年一般会計決算等審査特別委員会
9月24日
○議事日程  

令和2年度一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会会議録
〇日時
令和3年(2021年)9月24日(金) 9時30分開会 18時40分散会(会議時間6時間53分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
池田委員長、岡田副委員長、後藤、中里、くりはら、保坂、志田、大石、高野の各委員
〇理事者側出席者
齋藤(和)市民防災部長、末次市民防災部次長兼総合防災課担当課長、廣川市民防災部次長兼大河ドラマ担当担当課長、下平市民防災部次長兼深沢支所長兼地域のつながり課長、森迫総合防災課担当課長、鷲尾観光課長、田邊商工課長、若林市民課長、青木腰越支所長兼地域のつながり課長、小澤大船支所長兼地域のつながり課長、高橋(勇)玉縄支所長兼地域のつながり課長、林まちづくり計画部長、川村まちづくり計画部次長兼土地利用政策課長、永井まちづくり計画部次長兼都市計画課担当課長、萩野谷まちづくり計画部次長兼都市計画課担当課長、竹之内市街地整備課長、山戸深沢地域整備課担当課長、大江深沢地域整備課担当課長、森(明)都市整備部長、保住都市整備部次長兼都市整備総務課長、加藤都市整備部次長兼下水道河川課長、田中(新)道水路管理課長、西山道水路調査課長、吉本道路課長、岩?下水道経営課長、鈴木(康)農水課長兼農業委員会事務局長、野中作業センター所長、森田浄化センター所長
〇議会事務局出席者
服部局長、谷川議事調査課長、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について
2 議案第26号令和2年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について
3 議案第31号令和2年度鎌倉市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
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○池田委員長  おはようございます。皆様おそろいになりましたので、これより本日の一般会計決算等審査特別委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。くりはらえりこ委員にお願いいたします。
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○池田委員長  まず、改めて委員長のほうから申し上げます。
 議会運営委員会において、平成27年から審査日程を4日間から5日間にし、審査終了時間は基本的には18時、午後6時を目途とするものとすること、審査を能率的に進めるため、質疑と意見を区分して議事を進めることが申合せ事項として確認されております。各委員におかれては、9月28日までの審査日程であることに御配慮の上、簡潔に御質疑をいただき、能率的かつ効率的な委員会運営に御協力をいただきますようお願いいたします。
 原局におかれましても、説明及び答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
 なお、説明及び答弁は座ったままで結構です。
 また、質疑及び答弁において、年度の指定を明確にするために、昨年度、本年度という言い方ではなく、令和2年度、令和3年度というように、年度を指定して質疑及び答弁をするよう御配慮をお願いいたします。
 まず、職員の欠席について、市民防災部長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○齋藤(和)市民防災部長  本日、市民防災部次長兼ねて地域のつながり課長が欠席いたしますことを御報告申し上げます。
 
○池田委員長  確認させていただきます。
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○池田委員長  それでは、早速入りたいと思います。
 まず、第10款総務費、第5項総務管理費のうち市民防災部所管部分及び第15項戸籍住民基本台帳費、並びに第15款民生費、第5項社会福祉費のうち市民防災部所管部分、第25款労働費、第35款第5項商工費のうち市民防災部所管部分、第40款観光費について、一括して説明をお願いいたします。
 
○廣川市民防災部次長  議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について、市民防災部所管部分の主なものについて説明いたします。
 鎌倉市歳入歳出決算書及び附属書は98ページから99ページ、施策の成果報告書は33ページを御覧ください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第10目文書広報費は10万625円の支出で、広聴事業に係る経費はふれあい地域懇談会における議事録作成筆耕翻訳料などを支出いたしました。
 決算書は100ページから101ページ、施策の成果報告書は63ページを御覧ください。
 第25目企画費は2万330円の支出で、日本遺産事業に係る経費は、日本遺産いざ鎌倉協議会負担金を支出いたしました。
 決算書は102ページから103ページ、施策の成果報告書は65ページから70ページを御覧ください。
 第27目総合防災対策費は、65ページの防災運営事業は60万4268円の支出で、井戸水水質検査業務委託料、産業廃棄物処理委託料などを、66ページの災害時広報事業は1億458万8620円の支出で、防災行政用無線デジタル化整備委託料、防災行政用無線等の保守点検委託料、防災・安全情報提供システム運用委託料などを、67ページの災害対策本部機能強化事業は612万2862円の支出で、MCA無線の利用料、維持修繕料、保守点検委託料などを、68ページの避難対策推進事業は7379万9115円の支出で、災害備蓄品等消耗品、簡易型シャワー、発電機等の購入費、広域避難場所等標識、耐震性貯水槽の修繕料、避難誘導対策事業委託料などを、69ページの防災活動事業は1669万1291円の支出で、自主防災組織活動育成費補助金などを、70ページの危機管理推進事業は219万5714円の支出で、災害従事職員対応備蓄消耗品の購入費などを支出しました。
 続きまして、決算書は102ページから105ページ、施策の成果報告書は73ページから79ページを御覧ください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第35目支所費は2億289万2740円の支出で、腰越、深沢、大船、玉縄各支所の管理運営事務に係る経費は、光熱水費、修繕料、施設総合管理業務委託料など、支所業務の運営や行政センターの施設維持管理に要した費用を支出いたしました。
 決算書は106ページから107ページ、施策の成果報告書は92ページから94ページを御覧ください。
 第57目市民活動推進費は、92ページの安全・安心まちづくり推進事業は7574万9415円の支出で、防犯灯に係るESCO事業業務委託料、光熱水費、防犯カメラ設置、防犯灯維持に対する補助金、特殊詐欺被害防止対策事業補助金などを、93ページの自治会・町内会等支援事業は553万7700円の支出で、公会堂等建築改良工事費補助金、賃借料補助金などを、94ページの市民自治推進事業は1506万3067円の支出で、市民活動センター指定管理料などを支出いたしました。
 決算書は108ページから111ページ、施策の成果報告書は106ページから109ページにかけまして、第15項第5目戸籍住民基本台帳費は5億5595万1287円の支出で、106ページの職員給与費は、市民課及び4支所の職員45人に要した人件費を、107ページの会計年度任用職員給与費は、市民課窓口、市民サービスコーナー窓口及びマイナンバー事務を担当する会計年度任用職員44人に要した人件費を、108ページの戸籍・住基一般事務に係る経費は、住民記録システム保守委託料、法改正に伴う戸籍情報等システムの改修業務委託料などを支出いたしました。
 施策の成果報告書は110ページ、第10目住居表示整備費は16万270円の支出で、住居表示事業に係る経費は、街区表示板に係る消耗品の購入費を支出いたしました。
 決算書は114ページから117ページ、施策の成果報告書は159ページ、第15款民生費、第5項社会福祉費、第25目老人福祉費は184万9292円の支出で、高齢者雇用促進事業に係る経費は、生涯現役促進地域連携鎌倉協議会に対する負担金を支出しました。
 決算書は130ページから131ページ、施策の成果報告書は253ページから258ページにかけまして、第25款労働費、第5項第5目労働諸費は7692万1049円の支出で、253ページの労働環境対策事業に係る経費は、就労困難若年者支援業務委託料、労働相談業務委託料などを、254ページの勤労者福利厚生事業に係る経費は、中央労働金庫預託金などを、255ページの勤労者福祉支援事業に係る経費は、湘南勤労者福祉サービスセンター運営事業費負担金を、256ページの技能振興事業に係る経費は、技能者表彰に係る選考委員会委員報酬などを、257ページの職員給与費は、商工課勤労者福祉担当の職員3人に要した人件費を、258ページの会計年度任用職員給与費は、商工課勤労者福祉担当の会計年度任用職員1人に要した人件費を支出いたしました。
 決算書は132ページから135ページにかけまして、施策の成果報告書は268ページから270ページ、第35款第5項商工費、第5目商工総務費は7437万359円の支出で、268ページの商工運営事業に係る経費は、消耗品の購入費を、269ページの職員給与費は、共生共創部地域共生課消費生活担当及び商工課商工担当の職員8人に要した人件費などを、270ページの会計年度任用職員給与費は、共生共創部地域共生課くらしと福祉の相談担当及び商工課商工担当の会計年度任用職員9人に要した人件費などを支出しました。
 施策の成果報告書は271ページから277ページ、第10目商工業振興費は16億7994万3504円の支出で、271ページの中小企業支援事業に係る経費は、新型コロナ感染症拡大の影響を受けた中小企業に対する家賃支援補助金、信用保証料補助金、中小企業融資預託金などを、272ページの商工会議所助成事業に係る経費は、商工会議所運営費補助金、中小企業経営支援事業補助金などを、273ページの商店街振興事業に係る経費は、街路灯維持管理、商店街活性化、共同施設設置費等、商店街振興に係る補助金などを、274ページの商工業振興事業に係る経費は、電子商品券発行に係る業務委託料、飲食店等支援クラウドファンディング業務委託料、企業立地整備等に対する補助金などを、276ページの公衆浴場助成事業に係る経費は、公衆浴場設備整備費補助金を、277ページの伝統鎌倉彫振興事業に係る経費は、伝統鎌倉彫振興事業補助金などを支出いたしました。
 決算書は134ページから137ページにかけまして、施策の成果報告書は280ページから282ページ、第40款第5項観光費、第5目観光総務費は6509万3020円の支出で、280ページの観光運営事業に係る経費は、鎌倉市観光基本計画推進委員会委員報酬、三浦半島観光連絡協議会等への負担金などを、281ページの職員給与費は、観光課の職員7人に要した人件費を、282ページの会計年度任用職員給与費は、観光課の会計年度任用職員8人に要した人件費などを支出しました。
 施策の成果報告書は283ページから287ページ、第10目観光振興費は9553万5938円の支出で、283ページの観光振興事業に係る経費は、観光情報紙等の作成業務委託料、フィルムコミッション周知用映像撮影業務委託料などを、284ページの観光振興支援事業に係る経費は、俳句&ハイク事業負担金を、285ページの観光協会支援事業に係る経費は、鎌倉市観光協会運営費等補助金、インターネットを活用した情報発信事業負担金を、286ページの観光案内所運営事業に係る経費は、観光案内所業務委託料などを、287ページの観光施設整備事業に係る経費は、公衆トイレ等維持修繕料、清掃業務委託料、ハイキングコース復旧業務委託料などを支出いたしました。
 施策の成果報告書は288ページから289ページ、第15目海水浴場費は4998万5608円の支出で、海水浴場運営事業に係る経費は、令和2年度は新型コロナ感染症拡大により海水浴場は開設しなかったものの、夏季の海岸事故未然防止を図るための監視業務、マナーアップ推進員による巡回、清掃業務、ごみ回収業務等を実施したことにより、委託料などを支出いたしました。
 以上で、市民防災部所管部分の説明を終わります。
 
○池田委員長  これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。
 
○中里委員  かなりボリュームがあるんですけれども、コンパクトに伺っていきたいと思います。
 まず、広聴事業のところでお伺いいたします。報告書だと33ページ。
 このコロナ禍において、令和2年度は特に今まで経験してこなかった事態になり、どのような形で自治・町内会運営をしていくかというところ、またそのサポートをしていくかというところで相当御苦労をされたのかと思うのですけれども、まず、この自治・町内会とのふれあい、あとはオンライン懇談会を行ったとなっておりますけれども、具体的にどの地区と、参加者は何人ぐらいかというところと、あとは内容、どんな意見が出てきたかみたいなところがお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。
 
○齋藤(和)市民防災部長  ふれあい地域懇談会は、従来から5地域、それぞれの地域で自治・町内会長を中心としてお集まりをいただいて、市長、それから市の部長、関連部長が出席をして懇談を開く会でございます。
 令和2年度につきましては、コロナウイルスの関係でオンライン会議という形で初めて開催をいたしまして、5地域をさらに細分化して、8地域に分けてオンライン会議を開催いたしました。
 当日の参加者人数については、ちょっと今手持ちの数字がないものですから、申し訳ございません。
 
○中里委員  お伺いしたのは、自治・町内会の会長がお相手だということで、多くのエリアでは高齢の方々がお役を担っていただいているかと思うんですけれども、そのオンラインに対してのサポートとかというのはどのような形でできたのでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  まず、このふれあい地域懇談会のオンライン化自体は、私ども行政にとっても、非常に外部とオンライン会議をライブで行うというのは、あまり経験もなかったものですから、試行錯誤でやっていく。まして、そうした、いわゆるモバイルパソコンとか、そういったものをお使いになったことがない会長にも実際にそれを使っていただきながらやるというのも初めての経験で、お互い手探りの中でやって、貴重な体験ができたのかなと思っております。
 会長がそうした経験をしていただいて、それをさらに御自分の自治会の中でオンライン会議といったような形まで広げていっていただけると、こういったコロナの中でも自治会の活動が停滞せずに済んでいくのかなということも期待はしておるわけですが、実際は、やはり自治会活動の、いわゆるオンラインといいますか、そういったパソコンを使ったデジタル化というのは、実際に使うスキルを自治会の役員がどれだけ持っていらっしゃるかにかかっております。役員にそうしたところ、スキルのある自治会は、自治会の中で初めてそういったパソコンに触れる機会のない高齢者の方を対象としたパソコン教室をやったりとか、オンラインの使い方の教室をやったりとか、そうした自治会活動をやっていらっしゃるということもございました。
 そうした自治会に対しては、市のほうからタブレット端末を貸与しまして、そうしたオンライン会議を実現するような、そんなお手伝いもさせていただきました。
 あとは、前回、ワクチンの予約の際には市の職員がパソコンでのオンラインの予約のサポートといったようなことで、地域に出向いてやりましたけれども、ああいった形を実際に市、それからあと自治・町内会が連携をして、多くの市民の方にそうしたデジタルディバイドの解消などもやっていくことができれば理想的だなとは思います。
 
○中里委員  今、部長がおっしゃっていただいた、特にワクチンサポートのところに関しましては、市役所が地域に出ていくという、本当にこれからの在り方なのだろうなというところが、どうしてもデジタル化で取り残されていく方、まだまだ多数いらっしゃるかと思うので、引き続き継続いただければなと思います。
 ちなみに地域懇談会をやられたときの、単純にお伺いしたいのですけれども、キャリアというかソフトは、システムはZoomとかTeamsとか何を使われたのでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  恐らくキャリアはソフトバンクだったのではないかと。
 
○中里委員  ZoomだとかTeamsだとか、アプリというのですか。失礼しました。
 
○齋藤(和)市民防災部長  令和2年度は、実はこれ広報課がやっておりまして、それを今年度から地域のつながり課が引き継いでおります。今年度、令和3年度につきましては、Teamsを使って実施をしております。
 
○中里委員  承知いたしました。職員のシステムがTeamsということで、今後、議会の意見聴取会、報告会なんかもTeamsだということなんですけれども、慣れない方にとっては、今度はあれだこれだとなっていくと混乱をしていくので、極力、一つのものでやっていっていただけるといいなと思っております。
 その自治・町内会のところなんですけれども、先週末の台風が、大きな被害はなかったかと思うんですけれども、市民防災部としては待機もいただいていたかと思うのですけれども、私の住む地域で補修中の一般住宅の足場が倒れそうになった件がございました。その際も、警察とか市の緊急車両が来る前に町内の役員なんかが出てきて、道路の通行止めなんかも行ったりとか、危険に対する養生をしてくれたりとかしているので、やはり日頃のつながりだとか意識だとか、そういうところが重要なのかなと思っているんですけれども、個票を拝見すると、自治・町内会の加入率、これも重要だという評価が出ておりまして、鎌倉市は今全体で81.6%の加入率ということで、近隣他市に比べると、藤沢市で73.3%で、かなり高い水準であるかと思うんですけれども、目標としては何%ぐらいを掲げていらっしゃいますでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  行政評価では、ベンチマークとしては、この加入率を掲げておるのですけれども、目標値というのは定めておりません。より高ければ高いほどいいだろうということなんですけれども、今、委員の御紹介のとおり、近隣市の中では加入率80%を維持しているというのは非常に高いのですけれども、例えば三浦市なんかは95%という数字をお聞きしております。もちろん地域性とか、産業の在り方とか、暮らしぶりとか、いろいろ違いはあるわけですけれども、もちろん高ければ高いほど、こういった様々な災害をはじめとした地域の安全・安心な生活を維持するにはいいわけですので、引き続きそうした加入率が高まるよう、自治会と連携をして取り組んでまいりたいと考えております。
 
○中里委員  95%というのはすごく驚きの数字なので、ぜひ鎌倉市も、もう95%と言わず100%を目指していただけるとありがたいなと思っております。
 次にお伺いいたします。防災のところで、65ページですけれども、御多分に漏れずで、防災訓練なんかもできなかったというのが見えるのですけれども、一昨年、令和元年に関しては、あれだけの台風被害を受けて、相当機運も高まっていたところで、このコロナ禍で、なかなかそういう人が集まるということができなかったかと思うんですけれども、何かしらの訓練以外のところで、自主防災組織への連携だとか協力を呼びかけたとかということはございましたでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  令和2年度の自主防災組織との関わりということで、これまで自主防災組織とは個別の訓練などを通して連携というのを図ってまいりました。また、一方、自主防災組織連合会というのがございまして、自主防災組織を市内全域でまとめて連合会化しているということもございます。そういったところで、令和2年度については書面会議などを行って情報共有を図ってきたところです。
 また、自主防災組織の活動の中で、自主防災組織の新聞といいますか、情報のペーパーを作って皆さんにお配りをしているという事業も実施しておりますので、今、委員おっしゃるとおりコロナ禍の中で、訓練実施というのはなかなか難しい中ですけれども、できるところをしっかりとやっていくということ。
 あともう一つは、今、小学校の避難所のマニュアル作りというのは、コロナ禍においてもできる部分については取組を進めていますので、そういったところでも地域との連携というのをこれまで以上に図っていきたいと考えております。
 
○中里委員  先ほどのふれあい懇談会もそうなんですけれども、やはり災害はいつ起きるか分からないというところと、日頃の意識を継続させるというところも重要かなと思いますので、またオンラインになじむというところも踏まえて、ぜひそういった防災の講演会ないし訓練なんかも、やりようによってはなかなか難しいものはあるとは思うんですけれども、何か物品の紹介をしていったりとか、そういったことも可能かと思いますので、このコロナもいつまで続くかまだ見えないところがありますので、ぜひそういったところも利用しながら、今後もやっていただければなと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。
 次、お伺いいたします。市民活動センターの件でお伺いいたします。
 報告書だと94ページで、ちょっとこれは、鎌倉市市民活動センターのエアコン修繕料というのが出ておりまして、これは予算がなかったところに急にどうしようもなく執行したのかなというのが見えるんですけれども、私、お伺いしている中で、大船の活動センターが今年の夏、エアコンを使えなくて、もう部屋が全く使えなかったということなのですけれども、こういう緊急対応はできなかったんでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  昨年、大船のNPOセンターのエアコンの調子が悪くなりまして、急遽、修理を2度ほどいたしました。それでも部品がないとか、根本的な改善に至らないということで、根本的な修繕が必要だということになりまして、改めて令和3年度に予算を組んで、現在、その改修に向けて今、取り組んでいるということで、皆さんには大変御不便をかけている、そういう状況でございます。
 
○中里委員  去年、令和2年度から調子が悪くということで、令和3年度、せっかく予算を組んでいただいたということだったので、できれば夏に向けて作業を行っていただきたかったなと思います。
 再三申し上げますけれども、市民が活動する、自治を行っていくということは大変重要なところかと思いますので、そういう基盤の整備だとかはしっかりと行っていただければと思います。
 では、次、お伺いいたします。
 ちょっと話が変わりまして、戸籍・住基一般事務のところで1点だけお伺いいたします。
 戸籍・住民票のコンビニ交付の運用を行っていただいているのですけれども、私も結構利用させていただいておりますけれども、大変便利に使わせていただいております。この利用人数だとか、窓口と比べての利用率というのが出ていればお教え願えますでしょうか。
 
○市民課長  コンビニの通数ということなんですけれども、年々増えておりまして、マイナンバーカードの普及率の増加に伴い増えておりまして、通数でいいますと1万438通でございまして、これは全体の支所等を交えた比率ですね、コンビニの比率でいうと6.24%といった比率で構成をしております。
 
○中里委員  6.24%、これは今、伸ばしている状況なので、頑張っていただいている結果かとは思うんですけれども、これはぜひもっと普及を進めていただけると、知らない方もまだいらっしゃるかと思いますので、広報のほうもお願いしたいと思うのですけれども、これ取得に当たってはマイナンバーカードを利用してというところ、データを受け取るまでの仕組みとして、結構セキュリティーはうまい具合にやっているなと思うんですけれども、何かトラブルとか問題とかというのはございましたでしょうか。
 
○市民課長  特別、トラブルといったことは聞いておりません。マイナンバーカードとかの置き忘れなどとかが懸念されるのかなというところではあるんですけれども、そういったことに対しても音声のガイドできちんと置き忘れがないように、カードを取らないと先に工程が進まないなど、そういった工夫をして、トラブルがないような形で運用をしております。
 
○中里委員  トラブルがなかったということで承知いたしました。マイナンバーカード、今、おっしゃっていただいたとおり、外さないとその先に進まないというシステムですけれども、単純にこういったもの以外でもコンビニのコピー機には取り忘れというのがあるので、ちょっとそこは危惧はしておりますけれども、どんどん普及していって、ただそのセキュリティーのところもしっかりと周知をいただければなと思っております。承知いたしました。ありがとうございます。
 最後にもう1点だけお伺いいたします。報告書で159ページの高齢者の就労のところでお伺いいたします。
 合同就職説明会を開催されているということなんですけれども、その参加人数とか、あとは何歳ぐらいの方が参加されたかというところをお聞かせください。
 
○商工課長  企業との合同就職説明会ですが、これは令和2年度は7月31日と10月23日、それから1月29日、3回行われました。
 1回目の7月31日につきましては、二部制で各16名、合計32名、参加していただきました。それから第2回目が10月23日で、これは延べになってしまうのですが、24名。それから3回目につきましては、申し訳ございません、こちらは緊急事態宣言下でしたので、中止になりまして、ただ、参加したい方々へはこの企業の一覧をお渡しして、そして選んでいただいて、電話していただくなり、していただきながらのマッチングを図ったということです。
 こちら、年齢につきましては様々なんですが、55歳以上を対象にしておりまして、大体70代とか、その辺の高齢の方も参加して、様々な内容になっておりまして、構成までは、すみません、ちょっと把握をしておりません。申し訳ございません。
 それで、就業件数はそのうち15組が就業されまして、割合としては25%という状況になっております。
 
○中里委員  25%の方が就業、マッチングができたというところ、大変すばらしいなと思いますけれども、業種の傾向としては、どんな業種の方が雇用主として参加されているのでしょうか。
 
○商工課長  参加した企業は、大体が清掃関係だとか、それから調理する関係の企業だとか、そういったのが大半を占めているような状況です。
 
○中里委員  やはり高齢化が進んでいるというよりかは、今の、通常の定年60歳、65歳で定年しても、まだ現役10年、15年やれる方はもっといらっしゃるので、こういったところもぜひ前広に進めていっていただけるとありがたいなと思っております。
 
○高野委員  令和2年度は東日本大震災から10年という、そういう節目の年でもありました。令和2年度一般会計予算等審査特別委員会において、委員会として4つの意見を付させていただきまして、その中の一つ、1番目に災害対策の強化ということが上げられております。短いので、その一部分、私が聞きたいところだけ読み上げますと、「高台への避難路の確保、津波避難施設の整備など、ハード面での対策についても地域住民との連携による可能性を追求することを求めるものであります」と。ほかの内容もあるのですけれども、私はここの部分で、今、御質問のあったように、コロナ禍でなかなか制約も、いろいろ防災活動もあった中ではあるのですが、このハード面での対策という点について、令和2年度での具体的な成果ということを御紹介いただきたいと思います。あれば。
 
○末次市民防災部次長  津波対策ということで、これまで東日本大震災を経てもう10年たって、当初はソフト対策中心でやっていこうということで、ハザードマップであるとか、それからソフト対策の一部ではありますけれども、市内に今、海抜表示なども進めてきたところです。実際の鎌倉市は土地柄、委員がおっしゃったように津波避難の建築物の指定というのがなかなか進まない現状があります。これはもともと沿岸部に建物が少ない上に、今やはり民間の建物というのはセキュリティーがかなり厳しい部分があって、災害時に自由に出入りできるような環境がなかなかないということで、これもなかなか時間はかかることですけれども、できれば建築物の指定というのは進めていきたいと考えておりますが、なかなか進んでいないというのが実情です。
 令和2年度の津波対策で一番大きいのが、今、地域を分けて、津波誘導標識の設置を行っています。令和2年度については、腰越地区に避難の誘導の標識、それからハザード情報を入れた広域の情報板なども設置をしているところでございます。
 
○高野委員  津波等の避難ビルなんですが、例えば、これは対象となる民間のビルとかマンションとかの事情もあるんでしょうが、市の指定はされていないんだけれども、当該地域とは内々にというわけではないでしょうけれども、結んでいて、というところが、私は複数箇所、材木座地域とか由比ガ浜とかで承知しているんですが、それは市はつかんでいるんですか。言わなくてもいいですけれども、こういう場で。ここだとは言わなくていいんだけれども、それは何か所ぐらいかあれば、分かれば。
 
○末次市民防災部次長  今、具体的な数は把握してございませんけれども、令和2年度、実施できませんでしたが、沿岸部施設津波訓練などの際に地域と情報のやり取りをしていますので、そういった中でも町内会との対話の中で、こういったところを独自に確保しているんだというお話は伺ったことはありますが、具体的な施設であるとか数というのは、すみません、今、資料を持ち合わせておりません。
 
○高野委員  令和3年度は、また訓練もされるということで、私もある自治会からも聞きましたので、その辺で、私、正式に指定されていなくても、事実上、そういう形であることが大事だとも思っているので、この両面から取り組むことが必要だと思います。
 避難誘導対策は、地域によって、地域ニーズを踏まえてという形なんですが、これも前、所管の委員会でも申し上げたんですけれども、例えば、停電対応型の主な交差点のところに太陽光なども活用した形での蓄電型というのかな、あれは。そういう電灯、そういう地域ニーズに応じた形でやることと同時に、少し横串を刺すような形で取組というのは考えられないのかと思うのですが、材木座をやって腰越をやりましたよね。その辺の考え方というのはどうなんでしょう。地域がもうばらばらでもしようがないということなんでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  津波避難誘導標識の事業については、地域を分けてそれぞれ地域の自治・町内会長などを含めてお話をした中で、地域特性に応じて設置をしているところです。
 今、横串というお話がございましたけれども、必ず説明の際にはこれまでの取組ということで、今、委員から御紹介のあった避難の目印となるようなところにLEDのバッテリーつきのライトをつけるという事業もやってきているということは地域に説明をした上で、どういったものが必要かということで意見を吸った上で実施をしているところです。
 実際に地域に入ってお話を聞きますと、ここは観光客の方があまり多くないような場所なので、全体的な標識よりも方向を指示するようなものが欲しいであるとか、それから目立つところ、交差点のところにライトがついていたほうが避難ができるのではないかということで、地域の方の意見を伺って、事業を実施しているところでありますので、今後もそういったところで、地域の意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。
 
○高野委員  路面シートのほうは、これは大分もう箇所数もそれなりにあると思うんですが、私も全部見ていないのであれなんですけれども、津波避難の路面シート、これも自治会からのアイデアで、避難場所への方向と海抜が表示されたものですから、これはどのぐらい令和2年度までで何%というのか、ちょっと数字的なものがどういう表現をしているかがあれですが、どのぐらい進んでいるんでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  津波避難の路面シートについては、設置数が今172か所の設置です。一応、沿岸部についてはほぼこれで完了しているという認識で、これ以上増やすということはありません。
 一方で、津波避難の際に足元ではなく、目の高さに誘導標識があったほうがいいのではないかという意見も出ておりますので、今、現状、新たに設置しているものについては、ある程度高さのある標識をつけているというところがあります。路面シートの場合は、かなり劣化も早くて、剥がれてしまうようなこともありますので、有効な方法があれば、積極的に導入をして、切替えなども含めて検討してまいりたいと考えております。
 
○高野委員  次は、ちょっと数値的なことですが、広域避難場所等標識修繕料は随分予算に比べると10分の1、成果報告書の68ページになりますが、これはどうしてでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  広域避難場所の修繕については、予算要求時には、これいろいろ種類がございまして、6メートル程度の高さのある広域避難場所の看板がございます。これ実際、作業をするときは、撤去と新たな設置で、高所作業車を必要とするので、2か所やるだけでもかなり、500万円、600万円という予算がかかるということで、もし何か故障したとき、トラブルがあったときの際ということで予算を入れていたんですけれども、実際、令和2年度については盤面の劣化したものの交換を行っています。実際に建て替えなどが必要なものもあったんですけれども、土地所有者との交渉なども時間を要したということがあって、これは令和3年度にも実施をしておりますけれども、この予算の差というのは、高所作業を伴う修繕がなかったということで、この差が出ているというところでございます。
 
○高野委員  では、今後取り組まれると認識します。
 隣のページの防災活動事業の、成果報告書の69ページですが、これ今度は逆に自主防災組織活動育成費補助金は1000万円の予算のところ300万円ほど、これは逆に多く支出されていますが、この辺はどういうことだったのか。次年度への反映がどうなのか。いいことだと思うのです、積極的に取り組まれているのであれば。
 
○末次市民防災部次長  自主防災組織育成費補助金ですけれども、令和2年度については、実は令和元年度の台風を受けて、各自主防災組織が発電機であるとか、それから防災倉庫の設置など、比較的金額が高い申請が多かったということで、令和2年度途中で予算がなくなるという事態がございましたので、補正をして対応してきたところです。
 令和3年度については、現状、補正とまではいきませんけれども、申請はかなり増えておりまして、年度によっては予算に全然いかなくて、呼びかけをするという年度もありましたけれども、今年度についてはおおむねペースとしてはいいペースで進んでいるのではないかと。申請の内容については、やはり発電機とかというのが多いかなという印象がございます。
 
○高野委員  このあたりも先ほど御質疑もありましたけれども、やはり地域に、特に防災部門のほうは重要なので、私は職員体制のことを抜きに地域に入れという議論は、責任ある議論とは思いませんけれども、その辺も含めてちょっとまた取り組んでいきたいと思います。
 成果報告書の93ページ、自治会・町内会等支援事業の中で、公会堂等建築改良工事費補助金でありますが、これは当初予算に比べて支出がほとんど、1割ぐらいですが、これはどういうことだったのか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  一番大きいのは、関谷城廻町内会のほうで修繕を考えておったんですけれども、実はその会館の修繕の前段として、その周囲の擁壁の修繕も必要になってきたということで、ちょっと大がかりな修理が必要になってきたので、そこを見合わすことになりました。それによる執行残がございます。
 それから、それ以外の公会堂の、これはいわゆる比較的小さい修繕を想定した予算なんですけれども、先送りができるもの以外、いわゆる緊急修繕を要するものを最優先にして取りかかっていただきまして、翌年度に繰り越せるものは繰り越していただいて、そういうお願いもいたした結果でございます。
 
○高野委員  これは、令和2年度はそういうことなんだけれども、そうすると、すみません予算のほうをきちんとちょっと見ていなくて申し訳ないんですが、繰越しだから、今年は2つのところが対象になっていると、こういうことですね。削っているのではなくて。ちょっと一般質問でも、充実に向けた要望をされた同僚議員がいて、私も倍にするかどうかは別にしても、やはり老朽化も公会堂は進んでいて、令和3年度、今年度から私が住んでいるところもいろいろ進めていくことになっているんですが、その辺。今年度はそうすると事実上2つやっていくと、こういうことなんですか。繰越しになっているということであれば。そこだけ。
 
○齋藤(和)市民防災部長  建て替えを含めた大規模修繕につきましては、これ基本的に毎年度、1つの自治会を対象として想定をして予算化をしております。
 これは、自治会のほうも自己負担が相当大きい修繕になりますので、その準備もございます。そうしたところを自治会と相談しながら、予算措置をしておりますので、昨年、実施をしなかった自治会については、そこら辺も含めて少し先送りを、何年度か先に送っておりまして、そこで実施をする予定になっております。
 今年度は、1か所、予定をしておると、そういう状況でございます。
 
○高野委員  ちょっとすみません、今、お名前が出たところの自治会の実情を私はよく分からないので、適切な形でやっていただければと思いますが、いずれにしても、これは令和3年度も含めてですけれども、文化財の指定になるような、そういう建築物については、もう少し補助率も上げて対応されるということも聞いておりますので、そういう、できるところの改善を図りながら、できる限り積極的な取組を、これはまさに地域活動の拠点になる場所ですので、お願いしたいなということであります。
 最後になりますけれども、287ページの観光施設整備事業のところで、材木座公衆トイレ給水管修繕料、これはコロナの関係で見送ったものではないかと推測されますけれども、これは場所はどこのことですか。
 
○観光課長  材木座の水道というのは、海水浴場を設営するときに海の家とか、あと監視所で使うその上水の上水管の修繕ということでございました。
 当初、鎌倉市で施工して、海浜組合さんから負担金という形でいただくという事業の組立てをしておったんですが、実施におきましてはその逆になりまして、海浜組合さんでその事業実施を行い、市でその負担金を払うと、そういう形で変えさせていただきましたので、このような形になっております。
 
○高野委員  それから、これもちょっとその2つ下に、材木座海岸水道管修繕料とあります。これはどこのことですか、そうすると今度は。
 私が聞きたいのは、地域から声が出ていると思うんですけれども、県営の駐車場がありますでしょう。あそこのところのトイレ、もう長らく使われていない状態で、それで地域からも声が上がって、トイレの問題もいろいろ課題があるんですけれども、やはりいつまでも使えない状態で置いておくのではなくて、お散歩される方もいるし、材木座海岸の前ですし、駐車場の中でありますから、その予算はこれですか、ちょっと。そのことを聞きたいと。
 
○観光課長  私、先ほど申し上げたのは、材木座海岸の水道管の修繕料のことだったんですが、今、お尋ねのほうは、材木座の公衆トイレの給水管の修繕料ということで、こちら県営の駐車場の中に、御指摘のとおり入っているものなんですけれども。207万7000円の当初予算額が未執行になっているというところでございますけれども、これにつきましては、この材木座公衆トイレはいろいろ御意見があるんですけれども、最終的に市としては取壊しということにさせていただこうと思っておりまして、そのため、当初予定していた修繕料についても執行しなかったということでございます。
 
○高野委員  これは地域との関係はどうなっていますか。地域共有を図られていますか。
 
○観光課長  地域の方から、やはりここを残してほしいという御要望もあったとは聞いております。ただ、あの駐車場の修繕には、例えば、光明寺にもトイレがございますし、海岸にもトイレがあるというところで、その地域全体を多少見ますと、そこでもう1個トイレがあるというところはどうなのかなというところ、いろいろな議論があったんですけれども、最終的にはそういう形にさせていただいております。
 
○高野委員  一応、分かりました。その辺のちょっと、周知もお願いしたいと思います。
 
○後藤委員  大きく3点ばかり質問させていただければと思います。
 成果報告書の92ページ、安全・安心まちづくり推進事業のほうで、19節のところに防犯灯維持費補助金(電気料)、また、防犯灯設置費・改造費補助金というのが、それぞれ400万円ぐらい当初予算になっていますけれども、300万円ぐらいの支出だったということですけれども、これ減った原因は何なのか教えてください。
 
○齋藤(和)市民防災部長  まず、防犯灯維持費補助金でございますけれども、こちらは電気料金ということで、今、地域にある防犯灯はほとんどが市に移管をしていただいて、LED化を一斉にして、市が一律管理をしているというのが大多数なんですけれども、一部の自治・町内会については、まだ自主管理をしているところがございます。そこのところの電気料金を市のほうが負担をしているという、そういう電気料金でございまして、電気料金の値上げですとか、これは原油価格にも電気料金というのは左右されますので、それに応じて見込みをしておるんですけれども、実績としては、そこまでの予算まで使わずに済んだということの執行残でございます。
 それから、防犯灯設置費・改造費補助金でございますけれども、これもこの自主管理をしている自治会のほうが新たに設置をする、そうした場合には2分の1補助をするということになっておりまして、そのための予算を一定確保しておりまして、そこが見込みまでいかなかったということでの執行残でございます。
 
○後藤委員  ありがとうございます。勉強不足で本当に申し訳ないんですけれども、1点だけ確認させていただくと、その防犯灯の設置に関しては、各自治会とか町内会からの御相談があってというフローしかないんでしょうか。
 要は、鎌倉市として、ここはちょっと暗いよねと、何かやはり明るくしていくべきだよねという政策を基に進めている案件があるのかどうかということです。
 
○齋藤(和)市民防災部長  制度といたしましては、地域で設置をする、それに対して市が補助をするという、そういう制度になっておりますので、いろいろな地域との協議の中で、あそこが危ないよねとか、怖いよねとかという話が、例えば地域の懇談会で出てきた場合に、市のほうから自治会長さんのほうに、そういうお声が出ていますので、どうでしょうかという、そういう働きかけをする場合もケースとしてはございますけれども、最終的には地域のほうでそういうお取組をしていただくという形になっております。
 
○後藤委員  私も、もともとよそ者なので、こっち側に引っ越してきて、町全体を見渡したときに、例えば、小さいお子さんとか、あとはお年寄りの方とか、やはり事故とか犯罪とかをどうやったら防げるかなと見たときに、道は例えば狭いものをすぐに広げるというのはなかなか難しいと思うのですけれども、例えば、大船とか鎌倉とかの駅前とかだったら割と明るさがありますけれども、例えば、玉縄のちょっと外れのほうとか言ったらちょっと失礼なのかもしれないけれども、関谷のほうとか、あっちのほうは結構、多分夜は暗いと思うのですよ。そうなったときに、やはりそういう事故とか犯罪とかの抑止のためには、こういう防犯灯はすごく大事なものだと思っていますので、ぜひそういう地域の声を引き続き聞いていただいて、例えば、通学のときに、やはりお子さんたちの帰り、特に冬場なんかは暗くなりますから、そういうときに暗いので明かりが欲しいとかという多分相談も来ると思いますので、ぜひそこら辺をしっかり取り組んでいっていただけたらなと思います。
 続いてが、同じページのその下、(仮称)特殊詐欺被害防止対策事業補助金ということですけれども、こちらは具体的にはどういった補助金なのか教えてください。
 
○齋藤(和)市民防災部長  こちらは70歳以上の市民の方に、いわゆる特殊詐欺、オレオレ詐欺とかの、そうした詐欺防止のために迷惑電話の防止機能という、そういう機器の購入費用を助成するという制度でございます。令和2年度に創設をいたしまして、県とそれから市、それぞれが補助をして3分の2まで補助をするという制度になってございます。
 
○後藤委員  そうしたら、これを実際に使った件数というのですか、どれくらいの人がそれを取り付けたのかというのをもし分かったら教えてください。
 
○齋藤(和)市民防災部長  令和2年度は200台分の予算を御用意いたしまして、それについてはほぼ使い切った形になるのですけれども、さらに鎌倉防犯協会が独自の支援をいたしまして、さらに285台分支援をしたということで、令和2年度中、合計で市内では550台分の支援をすることができました。それで、令和3年度につきましても、同じく200台分の予算措置をしておりまして、今現在執行中なんですけれども、少し令和2年度からの勢いから見ますと、今まだ落ち着いてきておりまして、予算全部執行まで行くかどうかというような状況で、一通りニーズに応えられたのかなという感じでございます。
 
○後藤委員  ぜひそういう制度とかがあるということを、またこれちょっと周知徹底してほしいなと思います。やはりこういうオレオレ詐欺はもう何十年も前からちょくちょく出てきているのだと思うのですけれども、私の知り合いでもやはり引っかかちゃった方がいらっしゃって、最終的には振り込んだ先の銀行がそこの口座を凍結してくださって、向こうにお金が流れずにそのまま自分の振り込んだ銀行の口座にお金を戻してもらって、事なきを得たんですけれども、やはりどんなに啓発しても、し過ぎることはない案件だと思っていて、やはりそういうのが向こうも多分手を変え、いろいろな形でだまそうとしてくると思うので、ある種いたちごっこみたいなところがあるかとは思うのですけれども、ぜひみんなで目配り気配りをして、絶対そういう犯罪はさせないぞという雰囲気をやはり醸成していくことがすごく大事なことだと思いますので、引き続きこういう活動というか、支援をしていただければなと思います。
 最後、3点目でございます。成果報告書で言いますと287ページに移ります。観光施設整備事業ということでございまして、これは事業の目的が、さっきは対象が市民の方でございますけれども、こちらのほうは観光客等ということでございます。コロナで観光客がなかなか来ないという中で、いろいろな予算執行がなかなか難しかったかなと思いますけれども、先ほど高野委員からもお話が出ていましたけれども、トイレの問題、私こちらにやはり引っ越してきて感じたのが、トイレに行きたいと思っても、もうコロナ禍であったので、例えばコンビニエンスストアであればトイレがもうちょっと今こういう状況なので貸出しできませんみたいな形で、自分がトイレに行きたいときに、どこにトイレに行ったらいいかというのが、やはりまだ全然土地カンがなくて分からなかったときがありました。そのときに、例えば海沿いの公衆トイレであったりとか、あとお寺さんにちょっとお邪魔させていただいてトイレをお借りしたりとかという経験がありますけれども、今、民間の会社でいろいろな有料トイレみたいなものを設置されている会社さんが出てきていますが、鎌倉市として、今後トイレに関して、例えば有料トイレというのが、今の段階で持っているものがあるのかどうかということと、今後、造る予定があるのかどうかということを教えてください。
 
○観光課長  まず、鎌倉市で今管理しております公衆トイレの数は全部で35あるのですけれども、有料トイレというのはございません。今後造っていくのかというところではあるのですけれども、市がトイレを増やす方法として、一つは有料トイレということではないのですけれども、まず一つは補助金をお出しして整備していっていただくという方法が一つ。それから、民間のほうで例えば整備されたトイレを我々のほうが、例えば借り上げさせていただいて提供するという方法がございます。あと有料トイレというのは、どちらかといいますと、受益者負担の観点といいますか、多額のお金がやはりかかってまいりますので、今後、利用される方から少しなりとも例えばお金を頂戴して、それを例えばその公衆トイレの維持管理に充てるようなことができればというところは研究をしているところでございます。
 
○後藤委員  ここの中で、公衆トイレ多目的トイレオストメイト修繕料というのが書いてあると思うのですけれども、こういう例えば障害を持っていらっしゃる方とか、そういう人工肛門でそういうのが必要な方とかも観光客の中にも当然いらっしゃいますし、地域の方にもいらっしゃいます。
 私は、やはり個人的にはただほど高いものはないと考えていて、ちょっと話が別になりますけれども、この間、浄明寺にちょっとお邪魔したときに、あそこの幼稚園の脇にあるトイレをちょっと使わせてもらおうかなと思って入ったら、もう結構破損がひどくて、地域の人に聞いたら、どうしてですかと言ったら、管理は地域の人たちがお手伝いしてくださっているみたいですけれども、何かコロナ禍になって若い人たちが、あそこは見晴らしがいいところなので、車で来て、そこらの公園のところで飲み明かして、それでトイレを酔っ払った勢いなのか何か分からないけれども壊していっちゃったのではないかということをお話しされていましたけれども、あれは管轄が公園協会だったので、公園協会には連絡して、これちょっと直していただけませんかということで、先日、私から連絡はしたのですけれども、やはりどうしても、例えば無料であるとか、あとは周りが暗くてもう既に何か落書きがあったりとかとなっちゃうと、そこは何か傷つけてもいいのかなじゃないですけれども、やはりそういう心理が働くと思うのです、人間。逆に言ったらきれいになっていて、有料で自分でお金を払ったという意識があれば、そこはやはりきれいに使おうとか、また次の人のためにとかと、例えば皆さんも多分経験あると思うのですけれども、トイレに次の人のためにきれいに使ってくださいねという紙が1枚貼ってあるだけでもやはり意識って変わると思うのです。だからそういう意味では、トイレというもう皆さんが毎日お世話になる場所というものをどうやって鎌倉市としてきれいに保っていくのか、質の高いものを維持していくのかということはすごく大事なことだと思っていますので、有料トイレの設置ということも含めて、ぜひこれからも密に検討していっていただければなと思います。
 私からは以上です。
 
○池田委員長  時間的にそうですね、1時間10分ほど経過しました。
 ここで10分ほど休憩いたします。再開は50分再開ということで暫時休憩いたします。
               (10時39分休憩   10時49分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 
○志田委員  危機管理のことについてお伺いしたいのですけれども、令和2年度は新型コロナウイルス対策本部会議の運営を行っていただいたと思うのですが、議会のほうでも議会災害対策会議というのをやっていまして、本部からの情報等を頂いて、こちらからも意見・要望等をお伝えさせていただきましたけれども、いっとき、いつかはちょっと忘れちゃったんですけれども、感染者数が落ち着いたときに、公共施設を何か開けようとした経緯があったと思うのです。開ける方向でちょっと動いたときがあったと思うのですけれども、私が聞きたいのは、行政評価シートで、部長が「業務継続計画に基づき職員用の備蓄等の更新をするなど、危機管理対策の充実に資したと言える」と書いてあって、令和2年度にあった課題と、改善したというか、ちょっと評価を改めてお伺いしたいなと思いまして質問させていただきました。
 
○齋藤(和)市民防災部長  まさに行政評価シートに書いたとおりでございます。危機管理というのは大規模テロですとか、様々な危機に対して市民の生命・財産を守るための、市がどういったことができるのか、そういった体制を常日頃から取っておくための危機管理体制でございますけれども、昨年、令和2年度についてはコロナの対応ということで1年終始をしたところでございます。そうした中で、職員の一番大事な危機管理意識というのは1年を通して養われたといいますか、維持をされていたのかなというところが大きな成果ではあったかなと思います。今後もどのような予測不能な危機が訪れても、市民の生命、財産を守るために最低限のことを、最低限と言ってはおかしいですね。最少の経費で最大の効果が上がるように、そのような危機管理体制を常日頃から構築していきたいと考えます。
 
○志田委員  引き続きどうぞよろしくお願いします。
 次にですが、先ほどからもあった地域防災力というか、防犯力の強化というか、令和2年度、コロナで初めての緊急事態宣言が発出されて在宅された方も多かったと思います。ちょっと先ほど統計を見ていたら、令和元年度も刑法犯罪の発生件数というのは平成30年とかに比べると低いのですけれども、令和2年度は人が動いて、見せる防犯というんですかね、そういうのはなかなか難しかったと思うのですが、達成率もちょっと100%に行っていなかったと思うのですけれども、その点いかがですか。発生件数はまだ令和2年度は出てないですか。
 
○池田委員長  お答えできますか。
 暫時休憩いたします。
               (10時53分休憩   10時54分再開)
 
○池田委員長  再開いたします。
 
○齋藤(和)市民防災部長  お時間を頂いて申し訳ございませんでした。
 犯罪の市内の認知件数といたしましては、令和2年度については、令和元年度から見てマイナス18%という状況で、減少の状況でございました。特にその中でも先ほども話題に出ましたけれども、振り込め詐欺についてはマイナス40%ぐらいで、大きく減少できたといったことで、先ほどの電話機の関係とか、様々な告知なども効果があったのかなと、そのように認識をしてございます。
 
○志田委員  自主防犯活動団体とかが、なかなかコロナで外に出られないという中では、やはり町内会とかが設置している防犯カメラというのは、すごくやはり人の目じゃなくて機械の目ですけれども、ある一定の抑止力になっているのかなと思っています。神奈川県からの地域防犯力強化支援事業補助金、これで鎌倉市も防犯カメラの補助金を何とか維持して、神奈川県の行政はこの補助金をちょっと下げていこう、下げていこうと思っていますけれども、今後もこれはしっかりやっていくというお考えでよろしいのでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  委員、今、御紹介のとおり、県はだんだんと補助も撤退をしていくという意向を示しているところですけれども、これは市民の皆様あるいは自治会とか、あるいは自主防犯組織の皆様からは、やはりニーズが高くて、今後もやってほしい。あるいは今は新規の設置しか対象にしていないのですけれども、これが何年かたちますと更新をしなければいけない。その更新が今、対象になっていないので、ぜひその更新も対象にしてほしいという御要望も頂いておりますので、市といたしましては、予算の制約もございますけれども、できる限り安全・安心なまちづくりのために、この補助の制度は続けていきたいと考えております。
 
○志田委員  最後ですけれども、いろいろ防災のこと大変だったと思います。計画等をつくっていただいて、それを上回るスピードでどんどんいろいろなことをやっていただいているとは思うのですけれども、昨今、激甚化する複合的なことで一気に避難するというレベルの問題も変わりましたけれども、孤立しちゃった場合の救助というのはどうなっているのですか。避難所整備は着実に進んでいっていると思うのですけれども、孤立した場合の救助体制について、ちょっと伺わせてください。
 
○末次市民防災部次長  災害時の孤立化の対策ということで、実は令和元年の台風の際に、倒木で二階堂地区が孤立化をするというところで、市として初めて自衛隊の派遣要請をしたということがございます。地域的に谷戸地域が多い本市においても、そういった懸念というのはあると思いますので、これは市単独ということではなく、自衛隊を含めて、国・県との連携というのが非常に大事だと思っています。今、実際コロナの関係で総合防災訓練というのは実施できていないのですけれども、そういった中でも救助訓練というのは自衛隊・消防、連携して行うということで訓練もしておりますので、そういった連携を深めていくことが非常に大事なのかなと考えております。
 
○くりはら委員  たくさんあるのでびゅんびゅん行きます。
 P65、防災運営事業です。これ災害時のインフラ整備というか、水がないというのが一番困ってしまうというところで、災害用の井戸水の確保というところが重要かと思うのですが、今回、鎌倉市立の腰越保育園で水道水の水質検査がちょっと引っかかったなというところで、こういう命に関わる水の問題というのがすごく重要だと思うのですけれども、13節、井戸水水質検査業務委託料、なぜ令和2年度減ったのかお伺いいたします。
 
○末次市民防災部次長  災害用井戸水の水質検査ですけれども、これまで大体50件ぐらいの検査を行って、令和2年度については検査件数が34件で、実際30件が水質検査を通って飲料水や生活用水として使えるということで公表しているところです。予算が減っている理由は入札で金額が落ちているというところです。
 
○くりはら委員  それで、30件が飲み水として可能だというところが出たと。鎌倉市、割と井戸水を使っていらっしゃる個人住宅みたいなところもあるのですが、こういったところの掘り起こしみたいなことというのは今後どうされるかお伺いいたします。
 
○末次市民防災部次長  井戸水の確保についてですけれども、年々お持ちであるところが減ってきているという実情がございます。というのは、やはりこれ、井戸水の検査が合格した場合に、ホームページなどでお宅の住所とかお名前を出すということがございまして、なかなか御協力いただける方が年々減っているという実態はございます。やり方の見直しも含めてだとは思っていますけれども、実際、市内には井戸をお持ちの方もかなり多いとは思っていますので、現状、今50件程度ということで目標でやっておりますが、そういったところ、条件の見直しをするかどうかはちょっとまだこれからになりますけれども、井戸水の確保についても取り組んでいきたいと考えております。
 
○くりはら委員  ぜひ、地域格差みたいなのがまた出てくるかと思うのですね。どこどこに集中していますとかいうのもあるかもしれないのですが、なるべく全市的に広い範囲で満遍なく、水道水が使えないときの井戸水確保ができたらいいかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 続けて、68ページ、避難対策推進事業なのですが、これ気候変動なんかで災害級の猛暑とか逆に災害級の寒波とか、どか雪が降るとかいうことも起こってきていて、雨もたくさん降ると。地震だけでなくていろいろな災害が起こる中で、ソフト対策というのをそれぞれに対応していかなくちゃいけないという現状がある中で、これはちょっとほかの部署の話ですけれども、303ページの建築指導課の建築相談事業なんていうところで、防災ベッドというのが全然何か普及してないなとか、ソフト対策でやったつもりが全然できていないみたいなことがあるかと思うのですが、防災の観点で、やはりいろいろなことを普及啓発する、そしてせっかく制度をつくったのなら利用していただくというところにもお力添えを頂きたいのですが、いかがでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  避難対策について、これまでどちらかというと自主防災組織への支援ということは行ってきましたけれども、総合防災課として個人に対しての助成というのは今までやってきていないところがあります。全市民向けに全部の補助をするというのはなかなか難しいところがありますけれども、今、委員がおっしゃった防災ベッドというのですか、耐震化がならないところで何かできないかということで建築指導課のほうで考えた制度だと思いますけれども、今、津波シェルターなども事業者のほうから提案もされていますので、そういったところで何ができるかというのは情報収集に努めていきたいと考えております。
 
○くりはら委員  まさに今、その後に津波シェルターは、と言いたかったのです。本当に安価で迅速にというところで、ソフト対策、逃げてくださいといっても難しい。本当に現実的に海際の方、沿岸の方は津波が来たらどうしようとなってしまう。そういったところをやはりかゆいところに手が届く対策をやっていただかなくちゃいけなくて、これは本当に安価でできるのであれば、周知啓発していただく、それに補助していただくというのを続けてやっていただきたいなと思います。
 続きまして、今のページでお伺いするのがいいのかもしれませんが、体育館に避難したといったときに、暑いとなったらスポットクーラーというのを用意するかと思うのですが、これは今、各体育館に何台ずつということで整備が終わっているのでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  スポットクーラーについては、令和3年度事業ですけれども、各避難所に4台、小・中学校に4台置いているところでございます。
 
○くりはら委員  これ令和2年度に入ってなかったので、3年度だったのですね、すみません。先ほどP94の大船でエアコンが壊れたということがありましたとお話がありましたけれども、そういう何か猛暑でもう災害級の暑さで、そういう施設が使いづらい。では、スポットクーラーを貸してあげましょうというようなことはできないのでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  令和3年度に導入したばかりで、体育館に配備をしたというところもあります。実際、学校ではお使いいただけるように学校には御説明をしているところですけれども、貸出しについては、災害はいつ起こるか分かりませんので、避難所から離れてしまうと、そこの回収ですとか、そういった課題も出てくると思います。運用しながらになりますけれども、どういうニーズが出てくるのか分かりませんが、現状では避難所に配備するということで考えております。
 
○くりはら委員  そうしましたら、例えば予備のものをどこかに多めにとか、そういうことも今後考えられるのではないかなというところだけちょっと申し上げておきます。
 さらに、159ページ、防災から離れます。高齢者雇用促進事業に関してですが、これは生涯現役促進地域連携鎌倉協議会負担金が、がくんと当初予算よりも少ないということですけれども、これの理由をお伺いいたします。
 
○商工課長  こちらの生涯現役促進地域連携事業ですけれども、実は国費を使ってやる事業でございまして、年度当初には国費が下りないという形になっております。ですので、概算払いで一度支払いをして、それから精算後に国費が戻ってきたらば、生涯現役の協議会から金額が入ってくると、戻入して戻したという形になります。実際には約935万8000円の事業費となっております。
 それから、先ほど中里委員から質問がありました合同就職面接会の就業者数ですけれども、私、15組と申し上げましたが、こちら目標でございまして、正しくは8組でございます。大変申し訳ございませんでした。
 
○くりはら委員  コロナ禍ということで、令和2年もどっぷりとコロナ禍の中だったというところで、高齢者の雇用も含めですが、中小企業の雇用とか、こういったところも本当に仕事をしてもらいたいけれども従業員を抱えるのが厳しいという企業がすごく多かった中で、それでも人手が足りないというところがあるというところかと思います。これ売手市場、買手市場と今厳しいのだなという時代ですけれども、何というのでしょう、より多くのマッチングができるようにするためには、より多くの企業の人手が足りないという情報が必要なのではないかと思いますが、そういった情報収集というのはどのようにされていますでしょうか。
 
○商工課長  こちらは職員が企業回りをしておりまして、その中で就労支援、この面接会に出席していただくなり、それから、いろいろな情報を頂きながら就職支援相談もやっておりまして、その中で紹介をさせていただくなり、そういった形で足を使って企業回りをして情報収集をしております。
 
○くりはら委員  実際、令和2年度において、何社が応募をかけていらしたのかお伺いします。
 
○商工課長  何社が応募、応えてくれたかということにつきましては、ちょっと数字が、先ほどの合同就職面接会の企業がその数字になるのかなとは思うのですけれども、事業者訪問数としましては、訪問が実績的には29件の事業者訪問をしております。
 
○くりはら委員  29件というと、本当にごめんなさい。7,000以上の事業所が鎌倉市にあるという中で、この29件というのは、ちょっとごめんなさい、すごく少ないなと思うのですが、大手企業でどかんと雇用募集とか、そういう情報というのは、民間のいわゆる就職サイトみたいなところに流れていってしまっているのか、その辺のちょっとニュアンスだけでもお伺いします。
 
○商工課長  すみません、29件は応えてくれた数字でございまして、実際は110件回っておりました。申し訳ございません。それで、こういった情報につきましては、ハローワークとかとも情報共有をしながら、お互いに情報共有を図って進めております。
 
○くりはら委員  より多くの情報があって、より多くの応募がかかっているという状況で市民の方が御高齢の方もお若い方も含め就職口を探しているときにぽんと見つかるということになると、理想論ですが、そのほうがいいと思いますので、ぜひそうですね、障害者の雇用というのもありますけれども、全て一元管理をうまくできるといいなと思います。
 それから、続きまして、274ページ、商工業振興事業についてお伺いします。13節、鎌倉市飲食店等支援クラウドファンディング業務委託料、これ169万4000円とありますけれども、実際にクラウドファンディングで集まった金額というのがお幾らだったかお伺いします。
 
○商工課長  こちらにつきましては1303万円集まりました。
 
○くりはら委員  そうしますと、この委託料がちょっと1割を超えているという状況ですけれども、経済効果としてどのように評価されているかお伺いいたします。
 
○商工課長  経済効果というとなかなか難しいかとは思いますけれども、この業務自体が緊急事態宣言下においてお店が開けない中で、緊急事態宣言が終わった後、このチケットを使って食事をしていただきたいということがございましたので、それに対して追加で注文をするというのはあるかもしれませんが、この段階での経済効果といいますと、1303万円を今閉まっているお店等の事業主にお渡しをしたということになるので、ちょっと一概には難しいところもございますが、1303万円の支援をしたというところにとどまると考えてはおります。
 
○くりはら委員  そうしますと、単純ではないと思うのですが、1303万円が消費されたとして、これ市に今度また戻ってくる税金というのはざっくりどのぐらいと思っていらっしゃるのでしょうか。
 
○商工課長  そうですね、存続をしていただく、このクラウドファンディングを頂いて、緊急事態宣言下でお店が閉まっていながらも、支援を受け、耐え忍んでいただいているというところがございますので、幾らかというのはございませんけれども、そこで維持していただいたという認識で、その分、税収として返ってきているのではと考えております。額はちょっと何とも言えない状況です。
 
○くりはら委員  すごく冷たいことを言っている、厳しいことを言っているかもしれませんが、何かいろいろ効果が出てほしいなという、支援策は考えてやっていらっしゃると思うのですが、本当により効果的に循環するという、お金を使っていただくと税金も戻ってくる。だからこそ、その税金を使ってまた支援もできるという好循環を生んでいただきたいなと思って、どのぐらい効果があったのかなというのをちょっとお伺いしたかったのです。何か判明したら教えていただきたいというのもあります。
 続きまして、観光関連、285ページでございますが、観光協会支援事業として、観光ホームページ運営負担金とかが執行ゼロ、観光情報等発信業務負担金もゼロということで、コロナ禍においてちょっとこういうものをしなかったんだということでよろしいのでしょうか。
 
○観光課長  これは実を言いますと、観光ホームページ運営負担金と観光情報等発信業務負担金で、当初のものを2つまとめまして、この3件目のインターネットを活用した情報発信事業負担金というところで、ここで執行をさせていただいた形になっておりますので、中身としてはきちんとやっておるものでございます。
 
○くりはら委員  コロナ禍において、やはり今までどおりに行かないなということは市民の皆さんも行政の皆さんも感じ取ったのではないかというところだと思いますが、このインターネットを活用して情報発信をすることによって、それこそやはり観光事業が潤うとか、観光客の方へのサービスが物すごく向上するとか、そうなるといいなと。これ278万4000円使われているということ、そして観光協会にも補助金として4148万7000円が渡っているわけですから、効果というもの、これが目に見える形で、市民の方にも何か還元されていると。ただの、例えば観光客が混雑を引き起こして、騒音も発して、ごみも落としてという迷惑だと感じる市民の方が多い中で、鎌倉市が観光事業をやることによって鎌倉市民に何か還元されているという形が欲しいんですが、その辺りはどのようにお考えになりますか。
 
○観光課長  今の委員御指摘がありましたように、観光の部分、オーバーツーリズムと言われている部分だと思うのですけれども、その弊害というか、そのようなものは十分承知しております。ただ、観光自体は、例えば多くの方がお見えになられて、やはり鎌倉に例えばお金を使っていただくであるとか、あと小町通りなんかが典型的だと思うのですけれども、やはり稼げる通りというところで、例えば地価が上昇して鎌倉全体の価値なりブランドが上がっていくという、やはり観光産業というのはそういうプラスの面もすごく多いのではないかなと考えているところです。
 今回コロナですごく来ていただける観光の方が減ってしまったのですけれども、今まで鎌倉のプロモーション、そんなに強力に打っていかなくても来ていただけるようなところがあったと思うのですけれども、今、物すごく減ってしまった。これが、コロナがこの後収束していって、アフターコロナ、あるいはウイズコロナ、どんな形になるか分かりませんけれども、そういったところできちんとやはり観光の方が戻ってこないと、町全体の地域経済や何かの打撃というのもやはり大きいと思いますので、そこはやはりきちんとやっていきたいとは思っております。そういうところで、観光協会はどちらかというと、やはり観光に来られることを考えていらっしゃる方に、委員が御指摘のとおり、インターネットなんかを通じた情報提供をきちんとさせていただくとともに、例えば混雑の可視化であるとか、あるいは行政側としては、今さっき、委員から御指摘がありましたトイレなんかのハード部分の整備とか、そういうところを車の両輪で観光協会とやって、きちんとした健全な観光の発展に努めていければなと考えているところです。
 
○くりはら委員  実は、まさに観光業は鎌倉市にとっては税収確保という意味で言うと、もう、ありがとうございます、観光客の皆様と思わなきゃいけない部分があったかと思うのですが、観光客の方が減ったことによって、どのぐらい鎌倉市にインパクトがあったのか、そこが何割ぐらい減ってしまったとかいうデータというのはありますか。
 
○観光課長  まず、令和2年度の延べの入り込みの観光客数ですけれども、令和2年度は約738万人というところで、前年比約39%の減となっております。それから、令和2年度の観光消費額も約214億円と我々は試算しておるのですが、これも前年比で約70%の減というところで、地域経済の打撃は非常に大きかったのではないかと認識しているところです。
 
○くりはら委員  今、単純に70%減と聞くと、物すごい、収入確保も7割減となったら、観光業で食べていらっしゃった方々も大変苦しいのではないかと思うのですが、その辺のところの本当に実質、これ把握するのは税収の部分で把握するしかないのかなという気もするのですが、どんな、それこそインパクトがあったのかのデータはありますか。
 
○観光課長  申し訳ございません、観光業の方が実際に税額の、例えばどの程度落ち込んだとか、そういう情報はちょっと今のところ持っておりません。
 
○くりはら委員  職種によってもいろいろあったということだと思いますが、ちょっとこれ、その変動をちゃんと直視、重視していかないと、もしかしたら潰れちゃった会社がいっぱいあるとか、そういったところのデータも重要になってくるのかもしれませんが、鎌倉市の観光業でどのように税収が上がってきていたのか、それがどのように下がったのか、そういったところの把握をきちんとしていただくということもすごく重要かなと思います。今後よろしくお願いいたします。
 あと、287ページ、これは令和2年度にハイキングコースの整備をし直してということがあったと思うのですが、これは今コロナ禍においてハイキングコースがどのような状況になっているかお伺いします。
 
○観光課長  コロナ禍、鎌倉でも観光の自粛をお願いしているところでございますので、先ほどの入り込みの観光客数でも大きく人数が減っているのですが、ハイキングコースも入り込み観光客数の調査の観測地点の一つとしておるのですが、同様にやはり減っているような状況になっていると思います。
 
○くりはら委員  今、ハイキングコースの復旧状態というのはどうなっていますか。
 
○観光課長  令和元年度の2つの台風で大きく傷みましたハイキングコースでございますけれども、今、市で公に紹介しているハイキングコースは3つございます。天園、それから大仏、それからあと祇園山の3つですけれども、まず天園のハイキングコースは、瑞泉寺の登り口のところの崖が崩壊したところがまだ一部修復が完了していないところがございまして、そこの部分については一部通行止めをさせていただいているような状況になっています。それから、祇園山につきましては、祇園山の北側、東勝寺から入ったほうが近いと思うのですけれども、そこの崖が崩れているような状況がございまして、そこはまだどんなふうに今後ハイキングコース、修復も含めてやっていくかというところ、地権者の方が当然いらっしゃるものですから、そこの方たちとまだちょっと協議が調っておりませんので、まだ全面的に通行止めの状態が続いているところです。
 
○くりはら委員  秋の行楽シーズンで、緊急事態宣言下にもかかわらず、ついこの間の連休は物すごい人出があって、皆さん何か背中にリュックをしょって歩いていらっしゃる方が物すごく多かったのです。こういった方々、コロナ禍だからこそ外で遊べば問題ないだろうとお考えになる方も多い。そんな中、鎌倉ハイキングコースにいらっしゃった方が多かったのかなというところで、こういった非常にコロナとともに生活していかなきゃいけない中で、健康的な遊びができるというところで、鎌倉がある意味選ばれてくるということもあるかと思いますので、整備に関してはちょっと、より前向きに進めていただけたらなと思います。
 また、外で遊ぶというところに関して、P288、海水浴場運営事業についてお伺いしたいのですが、令和2年度も、そして令和3年度も海水浴場は開設されませんでした。これでやはり夏の間、本当に健康的に遊びたいという方々にとってはちょっと厳しかったなと。鎌倉がオープンしなくて悲しかったなというところですけれども、これに関して、言ってみれば、鎌倉市にとって負担があるなしで言えば、海水浴場を開設しないことのほうが少し支出も減るし、楽な部分もあるのかもしれませんが、市民目線とか、あと観光客の方の目線で言えば、海水浴場を開設、いかにコロナ禍でもやっていけるのかというところをしっかり取り組んでいかなくちゃいけないんじゃないかなと思うのですが、そこを今後も含めてどのようにお考えになっているかお伺いします。
 
○観光課長  鎌倉の海は非常に人気があるのですけれども、海といっても国民の共有の財産とも思っておりますし、鎌倉市にあるといっても、日本中、場合によっては世界から来られる方にも開かれていなければいけないと考えているところではございます。
 海水浴場を今回も6月臨時会で、海水浴場を開設しないことによってマナー条例が効果を発揮しないものですから、公共のマナー条例のほうも附則をつけていただいて、やらせていただいたところですけれども、当然、海水浴場が開いているほうがいろいろな意味できちんと対応できる部分もあるのかと思っています。ただ、これまでの海水浴場、いろいろな例えば周辺の住民の方からは、一方で騒音とかごみとか、いろいろな問題の御指摘も頂いているところなので、やはり何というんでしょうか、海水浴場をやっていることのしわ寄せが過度にどなたかにかかるような状況というのも、やはり健全ではないと思っておりますので、その辺、住民の方、それから関係する利害関係者の皆さんと一緒に、よりよい鎌倉の海を目指して話合いを進めていきたいなと考えております。
 
○池田委員長  くりはら委員に申し上げます。間もなく30分経過しますので、議会運営委員会の申合せに基づき運営に御協力をお願いいたします。
 
○くりはら委員  あと一言で終わります。
 海水浴場というのが、本当に寸前になって今年はやりませんということが2年続きました。これはやはり準備期間というものが海水浴場を開設するに当たっては必要なのです。それにまた海の家を開く方々にとってみれば、生活の糧になっているところもあるのです。というところで、私としては、次年度、令和4年度、やる、やらないというのはもう今決まっていなきゃいけないぐらいの感覚でしっかり取り組んでいただきたいと思いますが、取り組んでいただけますでしょうか。
 
○観光課長  来年の夏、令和4年の夏、海水浴場を開設できるかどうかというのは、やはりコロナの状況に大きく関わってくるのかなとは思ってはいるところです。ただ、事務方としては、来年度、海水浴場ができるようにというところで、今、準備ですね、予算の例えば積算もこれから始まりますし、あと、今さっき申し上げましたとおり、住民とか関係の皆さんと一緒に、どんな形だったら、よりみんながこれならいいねという海水浴場をつくっていけるのかというところの話合いも始めていこうとしているところでございます。
 
○保坂委員  初めに、避難対策推進事業で、成果報告書は68ページです。こちらで、避難行動要支援者について伺います。
 避難行動要支援者の名簿は、2020年度では市全体で幾つの自治・町内会が受け取っていらっしゃるのでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  要支援者名簿の自治・町内会への提供ですけれども、130団体に提供をしております。
 
○保坂委員  これは数としては減っていないということでよろしいのでしょうか。それで、続けて一緒に伺いたいのですけれども、名簿の更新は滞りなく進んでいるのかということも知りたいのですけれども、更新のたびに差し替える形なのか、自治・町内会において書き換えるというのもなかなか大変だということも伺っているので、そのあたり、更新というのがどうなっているかということを伺います。あと減ってはいないということですかね。
 
○末次市民防災部次長  令和元年度の名簿の受領団体が122団体で令和2年度が130団体ということで減ってはいないという状況です。それから、名簿の更新ですけれども、自治・町内会の名簿提供が年度で1回ということで行っています。ですので、自主防災組織、自治・町内会の皆さんには年1回更新作業が出てしまうということです。やはり名簿更新でかなり大変だというお声も伺っていて、我々としても、システム改修の中で名簿の提供の仕方で工夫できるところはしてきたということがあります。今後も受領団体の意見を伺って、我々としてできるところはしっかり取り組んでいきたいと考えております。
 
○保坂委員  今、お答えいただいたことは課題ということで、検討していただいているというのはこれまでにも確認しているところですけれども、あとは名簿を少し受け取ってくださっている団体が増えているということですけれども、でもある程度のところで壁というのでしょうか、ちょっとこれ以上は無理かなみたいな感触もあるのですか。
 
○末次市民防災部次長  やはり名簿を受領されない団体の中には、自分たちの活動の中で要支援者の支援というのができないというところもやはりございます。我々としては、名簿をまず受け取っていただいて、自治・町内会の中にどういう方がいらっしゃるのかと把握をするということも取組の一つだと考えておりますので、受領していない団体については呼びかけを進めていきたいと考えております。
 
○保坂委員  それで、ちょっと新しい動きというところで伺いたいのですけれども、2021年3月に災害対策基本法の改正法案が閣議決定されまして、その中では個別避難計画の作成を市町村に義務づけるということが盛り込まれていて、これは結構大変なことだなと受け止めているのですけれども、令和元年度、台風19号を踏まえて、内閣府に高齢者の避難に関するサブワーキンググループが設けられて検討されてきたと聞いていますが、そういった情報は2020年、令和2年度中にも伝わってきていたのかなと思うところですが、この個別避難計画作成のそもそもの趣旨というのはどういうことと御理解されていますか。
 
○末次市民防災部次長  要支援者の個別避難計画、これはこれまでの災害なども受けてだと思いますけれども、要支援者一人一人がどのように避難していくかというのを事前に決めておいて、それから支援される方がどういう方がいらっしゃるのかというところまで落とし込んだ名簿を作っていくと、個別計画を立てていくということになろうかと思います。一方で我々、取り組んでいる基礎自治体からしますと、やはり名簿をまず把握して提供するというところで、かなりそこが伸び悩んでいる部分もあって、その先の取組というのは、これは地域、それから防災だけではなく、やはり事業者さんであるとか、それから福祉部局との連携というのもだんだん出てくるんだと思っています。要支援者それぞれにいろいろ御事情がある中での避難ということになりますので、それにつなげるための個別計画だとは思いますけれども、そのあたりは国の考え方も示されておりますので、それを参考に随時進めていきたいと考えております。
 
○保坂委員  おっしゃるとおり、そうですね。名簿の更新だけでも結構大変なのに、さらに個別計画をつくるというところの大変さが市町村にとっても事務負担的にも大きいし、受け取る側というか、現場の自治・町内会においても、今お話が出たように、もう事情が様々異なるわけですよね。そこにおいても大きな作業になると思います。一方で、中には本当に個別避難計画に近い、この高齢の方は誰が支えるみたいなところまで落とし込んだ計画を持っているような自治・町内会も多くはないですけれども、あったりもするような非常に様々な状況があると思います。でも、そういうところは少ないと思うのですね。ですので、現状においては、今おっしゃられたような、いろいろな可能性、防災のところだけではなくというところも含めて、すぐにつくらなければということではないし、また国もガイドライン的なものというのですかね、示していくと思いますけれども、検討されているということになるのですか。
 
○末次市民防災部次長  この令和3年5月の災害対策基本法の改正で個別避難計画は努力義務ということでなっています。今後ガイドライン等も参考にして、また、先ほど申し上げたとおり、防災だけではなく福祉や関係機関とも連携をして、どう個別避難計画策定につなげていくのかということの取組は進めてまいりたいと思います。
 
○保坂委員  もともと、この避難行動要支援者の名簿を作って地域に提供するという一連の避難行動要支援者対策というのは、防災だけではなくて、福祉の分野との連携というのがすごく課題だとされていたところだと思うのですけれども、個別の避難計画をつくるとなるとなおさら、一つには福祉の人材が地域に入っていかなければいけないというか、福祉の資源も活用していかなければいけないというのが一つあると思います。もう一つが、これはちょっと前から言っていることですけれども、崖崩れとか浸水とか、津波などの災害のリスクが高い地域においては、より具体的な地域の避難計画をつくっていく方向性が大事だと思っていて、これまでにもそのことは言及したことがあるのですけれども、この2つの要素というのがやはり重なり合う形で、作業的には大変ではあるのですけれども、やはり一律ではないと思うのですよね。優先してつくらなければいけない、本当に崖のすぐ下のところに高齢者の方が住んでいる地域、そういうところは優先していかなければいけないし、というものもありますので、福祉の視点というのと地域の避難計画をつくっていくという両方の視点で、大変な施策にはなりますけれども、地域防災を進めていく取っかかりにもなるのかなとも受け止めているので、最後にその辺りのところを見解を伺います。
 
○末次市民防災部次長  地域の防災の取組ということで、一つ課題としては、やはり地域ごとに温度差があります。今おっしゃられたように、崖などの点検を地域で行っていて、箇所を落とし込んだりと考えている自治・町内会もございますし、一方で、取組があまり進んでいないというところもございます。現在、避難所の運営マニュアルということで各地域でまとまって避難所運営のマニュアル作成をする中で、やはり防災の地域の課題というのも見えてきているところもあろうかと思います。取組が進んでいる地域などの事例については、先ほど申し上げたのですけれども、自主防災組織の連合会化をしておりますので、その中で事業紹介をしていくとか、そういったことも行いながら進めていきたいと考えております。
 
○保坂委員  そうですね。避難所運営マニュアルの作成というのが各地域で進んでいるというのは歓迎するところですけれども、やはり避難所、ここの運営をどうするかということは、やはり外周りの地域を見ていくということでもあるので、先日も、在宅避難というのでしょうかね、家にとどまっている人たちに対して、この避難所を拠点としてどうやって物資を供給していくかとかいったことも含めて、避難所運営マニュアルではあるけれども、地域を見ていくというところもすごく大事だなと思っているので、ちょっと様々重なっている部分がありますけれども、今後ともやっていっていただきたいと思っています。
 では、次に行きます。次は、危機管理推進事業です。成果報告書は70ページです。ただちょっとここに書かれていることを伺うのではなくて、ちょっと危機管理全般に関わるところで伺いたいと思います。
 鎌倉市危機管理対処方針では、危機というのを「災害(自然災害及び都市災害)」、それから「武力攻撃事態等」、そして「事件等の緊急事態」の3つに大別して定義をしています。その3つ目の事件等の緊急事態には、感染症、環境汚染など、災害や武力攻撃以外のものが想定されていまして、昨今のコロナの感染症とかはこちらのところで個別計画などをつくっていたことがよかったなと思っているところではあります。
 ただ、ここに関連してちょっと話をして、質問をしていきたいのですけれども、鎌倉市は2019年7月に緊急事態対策計画総論編を取りまとめて、今も言いましたけれども、個別対応計画として、別冊で新型インフルエンザ等対策行動計画、それからテロ事件対策計画を取り組む形で総論編にくっつけました。個別対応計画については、その後も優先度の高い緊急事態から順に策定して、市民の安全、身体及び財産の保全が確保できるように努めていくということでした。
 ただ、私たち神奈川ネットは、この総論編ができるよりも前から、この緊急事態対策計画の個別対応計画として放射性物質災害対策編の策定を急ぐように求めてきていました。松尾市長は、2014年度には年度内に策定すると議会で答弁をされています。けれども、その翌年、2015年度末になると、危機管理課で、国において原子力艦船の原子力災害対策マニュアルの検証を行っている状況であることから、その検証結果を見定めた上で放射性物質災害対策に取り組んでいきたいと、態度というんでしょうかね、おっしゃることを変えました。そして、現在に至るまで放射性物質災害対策計画はつくられていません。これ前の前の危機管理課長のときのことですけれども、森迫課長はこうした経緯については把握されているでしょうか。
 
○森迫総合防災課担当課長  今、委員おっしゃっていただいたような経緯というのは、おおむね承知はしております。それで、その中で地域防災計画の風水害編の中に放射性物質災害対策を盛り込んだといったような状況になっているところでございます。
 
○保坂委員  そうですね。そのことについてもうちょっと詳しく言いたいのですけれども、福島第一原発の事故から10年がたったと。一旦原子力災害が起きたらいかに甚大な被害が生じて、事故前の状態に戻すことがいかに困難かということを私たちは思い知ったし、忘れてはいけないと思っているところです。
 それで、今御紹介があったように、先日、市民環境常任委員会で原子力災害の避難訓練の実施を求める陳情が審査されました。その際、課長は、横須賀市には原発の燃料棒製造工場があるし、原子力艦が停泊する米軍基地がある。しかし、鎌倉市にはそうした場所は存在しないので避難訓練は行わないと説明をされました。私も一足飛びに避難訓練ということではないと思っていますが、緊急事態対策計画の個別対応計画で放射性物質災害対策計画はつくるべきではないかと思っている、その思いは変わらないところです。その中で、安定ヨウ素剤の備蓄や配付についても明文化していただきたいと考えています。
 常任委員会では、今おっしゃられたように、地域防災計画の風水害編の中で放射性物質災害対策にもページを割いている。そのことは説明されていますし、確認しているのですけれども、地域防災計画のこちらの中では、鎌倉市内の放射性物質取扱事業所の事故が発生した場合の対処についての記載であって、横須賀基地の原子力艦の事故を視野に入れたものではないというところで、やはりちょっと違うかなと思っているところなんですね。これだけでいいのかと思っている。それがどういうことかといいますと、政府は福島第一原発の事故を受けて原子力災害対策指針を改定しまして、原発とか原子力施設の原子力災害対策重点区域について、放射性物質が放出される前の段階から予防的に避難を行う区域、これPAZと言われていますけれども、このPAZを原子力施設からおおむね半径5キロ圏内、予防的な防護措置を含め、段階的に屋内退避・避難・一時移転を行う区域をUPZと言っていますが、このUPZをおおむね半径30キロ圏内と定めました。このPAZとUPZの範囲は原発などの原子力施設と米軍基地の原子力艦では違います。それで、そのことについては、市民環境常任委員会のときに、原子力艦における原子力災害対策重点区域の説明を頂いていると思っています。それで鎌倉市にはそのような区域がないという結論でした。
 この原子力災害対策重点区域の国の考え方は、確かにそうなのですけれども、言ってみればダブルスタンダードということです。原子力施設の出力が違うんだからというのがダブルスタンダードの根拠の一つだとは思うのですけれども、ただ、2014年9月定例会で、私もこの質問をしたのですが、同じ日に一般質問をされた共産党の赤松議員が、原子力空母に搭載されている原子炉2基の熱出力の合計は、原子力発電所に匹敵する規模と推計されると指摘をされております。横須賀港から鎌倉市域までの一番近いところの距離は10キロメートル余りということです。ですので、今の鎌倉市のスタンスは、原子力災害については当事者性がないという前提で危機管理を考えていらっしゃるのだと思うのですけれども、本当にそれでよいのか。今後の課題として危機管理として捉えるべきではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。
 
○森迫総合防災課担当課長  PAZ、UPZ、こういったものについては委員おっしゃったように、原子力施設の出力によって変わってくるということでございます。以前、議員の方から原子力艦についても原子力発電所と匹敵するというお話があったやには聞いておりますけれども、実際、やはり福島第一原発の事故が起きてから、国も検証しまして、原子力艦に対する検証の結果、やはり私が常任委員会で報告させていただいたように、原子力艦から1キロだとか3キロだとか、そういった区域を国が改めて言ってまいりましたので、やはり国のところに従うということで、それに基づいていろいろな計画をつくったり、考えたりといったところでございまして、10キロ程度離れているから危ないのではないかという議論もございますけれども、やはり国の施策に基づいて考えているといったところでございます。
 
○保坂委員  新型インフルエンザ等の対策の行動計画をつくっておいてよかったなと今この時期はみんな思っていると思うのですけれども、それと同様のことではないかと思うところです。確かに国の方針とは違う、国の言っていることとは違いますけれども、今ちょっと長々と質問をしたのは、松尾市長が緊急事態対策計画の個別対応計画で放射性物質災害対策計画を策定しますとおっしゃったことを忘れていないということを御承知おきいただきたいと思いまして質問いたしました。
 では、次に行きたいと思います。
 先ほどほかの委員の方も……。これはどうしようかな、時間がなくなってきたな。特殊詐欺被害防止対策は、これは、ではちょっと飛ばすことにいたします。時間がちょっとないので。
 高齢者雇用促進事業、ほかの委員の方も取り上げていますけれども、ちょっと私も伺いたいと思います。159ページです。
 こちらですけれども、行政評価シートなどを見ると、事業全体の参加者における就業者数が134人で目標値の60人を上回っているということですけれども、一応目標値は上回ったということで、何か要因としてはどのように考えているかということと、事業スタートの際には高齢者のキャリアを生かした、本当はちょっと鎌倉らしいということで、例えば海外経験が長かったビジネスマンの方がそのキャリアを生かしてとか、そういったこともイメージとしては考えながら立ち上げたと思うのですけれども、実際はちょっとそういったキャリアを生かしてというような就業は難しい状況もあると思います。でも、一方で、これは国が年を取っても働けと、そういう国の施策に基づくものではありますけれども、もう少し柔軟に見れば、雇用促進だけではなく、社会参加であったり起業だったりとか、そういったことも含めての事業かなとも思っているところではあるのですけれども、まずは一応現時点で目標値をちょっと上回ったということについては、どのように考えているかということを伺いたいと思います。
 
○商工課長  こちらの事業につきましては、確かに60人に対して好成績を残したという感じで受け止めております。これについては、電話相談等、そういったところで来た雇用を求めている人たちに対して、綿密にこちらのほうからも電話をしたりとか、それから面接会のときにもこちらから積極的に紹介をかけるなどという、皆様が努力していただいた結果がこのようなものに結びついたのではと考えております。
 
○保坂委員  ただ、そのもともとの立ち上げのときに、そういったキャリアを生かしてとかいったところは、なかなか現実的には難しい状況があると思っているところです。もう一つ起業のほうはどうですか。
 
○商工課長  前回の令和元年のときには、起業のほうもセミナーなどを開いたというところですけれども、なかなかうまくいかなかったというのがありまして、一度事業の計画から外したという経過があります。ただ、厚生労働省からITリテラシーの向上を促進してくださいということも頂いておりますので、また、機会を狙って組み込むなど検討していきたいと考えております。
 
○保坂委員  ちょっと厚生労働省の受託事業としては事業の年限も限られているということなので、この事業の在り方というのはちょっとよく検討していただきたいなと、必要性も含めて継続の可能性、必要性も含めて検討していっていただきたいなと思うところです。
 では、次に行きます。商工業振興事業で、電子商品券、成果報告書の274ページ、これはちょっと大きく伺おうと思ってはいるのですけれども、一応こちら2月定例会の常任委員会の報告で、使用状況の報告があったときに、使用率が52%、参加というのでしょうか、利用していただいた店舗の比率は大変高かったということだと思うのですけれども、使用率52%というのはどういうことなのでしょうか。
 
○商工課長  2月の段階ではまだ途中経過という段階でございました。その後、3月14日まで実施しまして、全てにおいて94%ということになっておりまして、これは6月の常任委員会でも報告をさせていただいたところでございます。
 
○保坂委員  ちょっと前のほうの報告を見てしまったので、94%になったということを確認させていただきましたが、ここで改めてこの「縁むすびカード」、市民の方が地域とのつながり、地域の事業者を支えるつながりを持つという効果があるというところも非常に強調されるところではあるのですけれども、ちょっと大きく振り返ったときに、県内他市が大体、軒並みプレミアム付商品券を市民に購入してもらう消費喚起策を採用したのに対して、鎌倉市は電子商品券を全市民に配るという、言ってみれば破格の消費喚起策を採用したわけで、このことについては、現時点でもう全部終わってデータも出てきた中で、振り返ってどのように自己評価をしているのか、消費喚起策としてよかったと総括しているのかどうかを伺います。
 
○商工課長  この電子商品券につきましては、確かに購入という形ではなく、市民全員に配布をして地域のお店を支えていただくということを趣旨に、そういった事業のスキームをつくったわけですけれども、ホームページでも紹介しておりますアンケート調査の中では、こういったスキームでやったことによって、新たなお店を探すことができただとか、それから地元のお店を支えることができたとかいう感想も頂いておりまして、通常の商品券であれば欲しい人が買う、それだけで終わってしまうのですけれども、この意図を酌み取っていただきながら地元のお店を支えていただいたということについて、一定の効果があるのではないかと考えております。
 
○池田委員長  保坂委員に申し上げます。間もなく30分経過しますので、議会運営委員会の申合せに基づき運営に御協力をお願いいたします。
 
○保坂委員  では、同じこの274ページの商工業振興事業のところで、ちょっと急いで2つ伺いたいと思います。
 一つは、企業立地整備費等補助金です。こちらは「働くまち鎌倉」を目指して、情報通信を含む企業が市内にオフィスなどを開設する際とか、シェアオフィスを開設する際の経費の一部を補助するということで以前にも御説明を受けております。2019年度、その前の決算だと367万8000円の支出だったのが、2020年、令和2年度は842万5000円ということで倍増していますけれども、リフォーム補助、賃料補助、それぞれの件数とかは分かるでしょうか。それから、本格的にコロナ禍の影響がすぐ出たかどうかはちょっとあれですけれども、コロナ禍で都内から働く場所を移してきた情報通信の企業があると見ることはできるのでしょうか、この補助金の動きからですね。それを伺います。
 
○商工課長  令和2年度の実績ですが、これ4件ございまして、ともにリフォーム補助になっております。このコロナ禍においてテレワークというのが我々が推進する以上に、物すごく推進していったかと考えております。そういったこともあって、前年度よりも伸びたという認識です。
 それから企業ですけれども、これ実際の数字を持っているわけではございませんが、こういったコワーキングスペース等を運営している事業者からは、企業貸しなども何か行っているという、一部に企業に開放しているよというお話も聞いているので、そういった部分では、鎌倉に、テレワークを活用して企業がこちらのほうに来ているのではと感じております。
 
○保坂委員  時間がもうちょうど30分くらいになるのですけれども、資料を出していただいたものがあるので、最後にこれをちょっとやらせていただきたいと思います。
 企業立地促進条例です。これは条例に基づく税の軽減ですけれども、市内企業の事業拡大を支援するとか、企業を誘致する施策なので、歳入のところではなくてここで聞かせていただきたいと思います。この条例は、令和3年度までの立地促進期間としているところを、深沢への企業立地を促す趣旨で期間延長をする改正案が今定例会にかかっていますけれども、ここではそれではなくて、この条例の運用状況ということで伺いたいと思います。ちょっと資料もありますので。
 この資料を拝見しますと、事業所を市内に新設、移設、増設、建て替えをした場合に受けられる軽減措置、この表の1のところですけれども、これは軽減期間が5年間なので、1の立地に係る税の軽減の対象の情報通信業1社は、令和元年度も令和2年度も同じ会社ということでよろしいのですか。それは分かりますか。
 
○商工課長  こちらについては同じ企業になります。
 
○保坂委員  そうしますと、同様に2の設備投資に係る税の軽減も、こちらも5年なので、この製造業では2社、3社、4社と、この3か年で増えていますけれども、これも結局企業の数としては令和2年度の4社ということでよろしいのでしょうか。
 
○商工課長  令和2年度の2のところですけれども、こちら製造業、情報通信業、それから自然科学研究所と書いてあるこの件数に、企業数がそのまま比例しているかと考えております。
 
○保坂委員  もう、ちょっと時間がないので細かいところはそれくらいにしたいのですけれども、これ平成29年度から始まって、軽減というのが平成30年度からということで、この3か年が経過している中で、ちょっとそういう今伺ったように、この数字、結局会社としては重なっているので、例えば4番のところは、地域貢献施設は保育施設ですけれども、これもちょっと重なっているのかなとか思うと、結果として、この軽減措置の対象となった企業の頭数というのは6社とか7社とか、それくらいなのかしらと思っているところですけれども、もしかしたらそんなには重なってないよということがあったとしても、その程度だということだと、これはこの条例をつくった際の想定数に対してはどのように受け止めていらっしゃいますか。
 
○商工課長  この条例をつくるときには、なかなか企業のどの段階で立地をするとか、設備投資をするとかという経済状況もありますので、目標というのは特に立てていませんでした。この結果をどう捉えているのかということですけれども、この条例の中には企業誘致を考えていますけれども、その中にも、企業が鎌倉市内でとどまっていただくという趣旨もございまして、今回、今までの利用状況からすると、そちらのほうが結構多い件数となっております。そういったところでは、企業が鎌倉にとどまって活躍していただいているところに効果があるものと考えております。
 
○池田委員長  お昼に入りましたので、ここで休憩したいと思うのですが、午後まだやられる予定の方は。(「あります」の声あり)
 それでは、午後の再開は1時20分ということで暫時休憩いたします。
               (12時02分休憩   13時20分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 午前中に引き続き質疑を続行いたします。
 
○大石委員  施策の成果報告書の68ページ、これは保坂委員も質問されておりましたけれども、避難行動要支援者名簿を作成して、地域への提供と活用を図ったということが書いてあります。私が自治会の役員とか、いろいろな方にお話をすると、その方は避難要援護者名簿という言い方をしていましたけれども、これは自治会のほうでしっかりと確認をして作って、いろいろな形で自主防災という意味で対応しようとしているのだけれども、3・11などを受けて、もう最初確認した人数の倍どころじゃないと。もう援護者名簿で、「いざというときには助けていただきたいですか」という確認をしたら、物すごい数になるんだと。自主防災組織の中で具体的にやれることはやるんだけれども、どうしてもできないところというのが出てくるんだというときに、この名簿を作った側、また行政も同じデータを、資料を持っている、名簿を持っている。この行政の役割という部分を、どうしてもできない方々を行政のほうで助けていただきたいんだけれども、例えば、この方は行政でこういう手を打ってくれるというものが名簿を作成した側が言えないというのですよ。どうしても手が自治会ではできないというものに対して、行政側にこういうふうにやれるような準備をしていますよというものを頂けるとありがたいと。これについてはどう考えますか。
 
○末次市民防災部次長  避難行動要支援者名簿の提供については、これはもともと鎌倉市でもかなり早くから取組を進めていて、その頃は要援護者名簿ということで、手挙げ方式で御希望される方の名簿を集めて地域に下ろしていたということで、かなり自治・町内会当たりの人数が少なかった、10人とか5人とかという人数であったということで、これは一つ課題になりながらも、国の制度の見直しなどもあって、今の現状の形になっていて、現在はかなり対象者も増えているという状況があります。今、自治・町内会以外にも、消防に情報提供するのは要援護者制度時代から変わっていないのですけれども、消防や警察、それから民生委員などへも情報提供をしているところです。地域の皆様の中で、やはり取組がなかなかできない、というのも要支援者の方々を完全に救助をして避難所までというところ、そこまでできれば一番いいんでしょうけれども、そこまでできない場合は、例えば安否確認をしていただくとか、それから情報の入手手段がないような方に、どう情報を提供しようかということを見ていただくというのも地域の取組だと思っています。最初は地域の方々に名簿を渡すということが主目的でやっていたところもありますが、大分この制度も130団体の方々に、地域に名簿を下ろしているような状況で、いろいろな課題も出てきていますので、運用の中で見直すべきところは今後ともしっかり見直していきたいと考えております。
 
○大石委員  自治会などでというか、入れられないところについては、今、答弁がありましたけれども、安否確認とか、情報提供だとかという形で、自治会としての役割、行政としての役割という部分をしっかり、その自治会で長になっている方にしっかりレクチャーするとか、そういうことがないと、基本的にずっと心配なのですよ。名簿は出してあるけれども、自分たちではどうしようもできない。だけれども行政側は何をしてくれるのか、どういうことをやってくれるのかというのがまだまだ分かっていない役員の方が多いものですから、これは一つ二つの自治会ではないですよ。もう本当に防災とかに携わっている自治会の役員さんも含めて、いや、どうしようか、そういうときは、という声は多く聞きますので、役割分担という部分も、どうしてほしいという部分も、しっかりと自治会に落としてあげていただければと思います。これは要望しておきます。これで終わります。
 そして、同じ68ページの簡易型シャワー備品購入費は1000万円近い予算を使っていますけれども、これはどのようなものでどういう場所に例えば配置しているのですか。
 
○末次市民防災部次長  簡易型シャワーについては、令和元年の台風を受けて、避難所の衛生対策といいますか、そういったことで2台購入をしているもので、これは浄水器とそれから発電機がついておりまして、場所は特に問いませんので、場所を問わずに設置をしてシャワーが使えるということになっている施設です。実際、導入してからまだ稼働はしておりませんけれども、WOTA社がやられているもので、自動の手洗い機などもやられているところですけれども、一応衛生的には問題ないということで、うちのほうで導入を決めたものでございます。
 
○大石委員  導入はしたけれどもまだ使ったことはない。だけれども、1000万円近いお金がかかっているということは1台500万円ぐらいする。これについては、例えば、大きな避難所となるようなところに随時配置していくという水平展開というか、そういうことは考えてないですか。この2台で終わりということでしょうか。
 
○末次市民防災部次長  避難所の備品については、様々要望もあったりいろいろ置かなければならない中で、1台500万円とかなり高額なものでもありますので、現状はまず2台入れて、まだ稼働はしておりませんけれども、実際、稼働した際の導入の状況などを見ながら、もし増やす必要があれば増やすという考えもあるかもしれませんけれども、なかなかちょっと1台高額なものですので、これをどんどん増備を進めていくという考えは現状ではございません。
 
○大石委員  この機械というのは、例えば大きな災害があるまでに、例えば2年、3年、4年、5年というスパンがかかっていたときに、備品倉庫みたいなところに置いておいても壊れるようなことはないのですか。
 
○末次市民防災部次長  未使用であればある程度はもつと思っているのですけれども、浄水器と同じようなフィルターを使ったものがございますので、それから発電機もありますので、1回使ってしまうと、その消耗品は買い換える必要があるのですけれども、基本的に設備は置いておいても使えると考えています。ただ、定期的なフィルターであるとか、そういった交換をする必要があるものでございます。
 
○大石委員  2台買ったということで、使うときがあるかもしれませんけれども、そういうところで状況の確認、使っていただいて、使った声もあるでしょうから、今回は使ってないということで使ってどうだったという御意見は伺えないと思いますけれども、しっかりとこの辺も検証していただきたいと思います。
 次の質問に移ります。75ページ、深沢支所管理運営事務、この深沢行政センタートイレ改修修繕料、これ3412万9000円、未執行になっております。これというのは、例えば集団接種の関係で、例えば武道館とか、接種をした後の方、また使用中の方、洋式トイレが今、本当に少なくてという話も聞いていて、何とか増やしていただけないか、和から洋へという変更をお願いしたいという声を多く聞きます。生活様式が大分変わってきて、和便器から洋便器のところが大分多くなってきているし、そういうことで、今年度改修できなかった理由、3400万円からの予算を取りながら未執行だったという理由をまずお聞かせください。
 
○下平市民防災部次長  令和2年度トイレ改修修繕事業の実施を予定しておりましたけれども、コロナ禍の中で財源不足ということがございまして、財政課と調整をした結果、令和3年度事業に執行を先送りしております。したがいまして、今、令和3年度実施に向けて事業を進めている最中でございます。
 
○大石委員  では、このトイレ改修修繕料というのは、令和3年度への繰越しになっているのですか。項目を見ると、令和3年度に繰り越したものは次年度へ繰越しとかちゃんと丁寧なところは書いているところがあるので、令和3年度に行う事業として3412万9000円というのは令和3年度に繰り越されているのですね。
 
○下平市民防災部次長  繰越しではなくて、令和3年度の予算に新たに計上し直しているということでございます。
 
○大石委員  計上し直した。では、しっかりと取り組んでいただければなと思います。
 そして、77ページ、これもお話が出ていましたけれども、大船支所管理運営事務で、大船行政センター全館空調機設置業務委託料、これが何か故障の部品交換とか何とかという形で部長が答弁されていましたけれども、1134万1000円、これは執行されていますけれども、この金額でも直らないと捉えてよろしいですか。
 
○大船支所長  これは、これまで全館冷房が効きにくくなったということで、全館に一斉に入るような冷房設備を、各部屋に個別に空調を新たに設置したという設置の業務委託料でございます。したがいまして、これを令和2年7月に完了したわけですけれども、それ以降は決して冷房の効きが悪いというお声はありませんで、順調に稼働しておる次第です。
 
○大石委員  空調がセントラルだったものを、各会議室だとか執務室に単独でエアコンとかという空調設備を取り付ける改修工事が、これだけかかったということですか。
 
○大船支所長  そのとおりでございます。
 
○大石委員  では、これで空調の関係というのは、セントラルのほうはもう修繕するような予定はなく、それで対応していくと捉えてよろしいですか。
 
○大船支所長  そのとおりでございます。これによりまして電気代の抑制にもつながったという効果も出ております。
 
○齋藤(和)市民防災部長  今、大船支所の話ですけれども、先ほど午前中、私、答弁いたしましたのは、大船のNPOセンターということで、支所ではございませんで、柏尾川沿いのところのNPOの施設、そこのエアコンの修繕でございます。これは令和2年度、直し切れずに、令和3年度に補正予算を組みまして、補正を認めていただいて早急に修繕するように今取り組んでいるという状況でございます。
 
○大石委員  分かりました。274ページ、商工業振興事業ということで、これも保坂委員が質問されておりましたけれども、「縁むすびカード」の関係、この関係ですけれども、質問もありましたけれども、鎌倉の観光客数も34%から減になっていて、財政的なものも70%ぐらい落ちているよという御紹介がありましたけれども、鎌倉市の財政の下支えをしている小中の小売店の関係、これはいろいろな、3月15日で終わられたんだけれども、その商工業界、また仲通りだとか、いろいろなところで商店街の店主さんの皆さんにお聞きをすると大変好評でした。できればもう一回やっていただきたい。もうコロナが収束するぐらいまで一生懸命頑張るけれども、具体的に収束する前にどうなるか分からないし、不安も抱えているので、もう一度こういうようなことをやっていただけないかという声が大変多かったです。
 大分このシステムの関係、「縁むすびカード」を作って、使っちゃった後にみんな捨てちゃっている方が多い。また、リサイクルするので、役所での窓口に入れて、回収箱がありますのでって。
 もしも、こういうことをもう一回、金額はどうか分かりませんが、やりましょうといったときに、簡易的にできますか、今後。これだけ1回ではなく、小売商店街の店主の皆さんはもう一回アフターコロナというか、コロナ収束の後に、結構冷え込んでいるので、景気の回復のためにもう一回ぐらいやってもらいたいという声が多いという中で、もう一回やるということになったら、もうシステムとかカード作成するとか、いろいろあるのですけれども、やっていただくことはできますかね。
 
○商工課長  今の御質問ですけれども、システム的なもので簡易的にできますかという認識で回答させていただきます。前回は市民一人一人にカードを配布という形を取りました。次回もしやるのであれば、簡易的というのであれば、一度、「縁むすびカード」というのは認知度が高まったかと思います。ですので、引き続きカードの方と、それから今度はスマートフォンを利用するとか、そういうやり方をすれば簡易的になるのかもしれないという、今の御質問に対しての、今、私が思っている考えですけれども、そうするならば簡易的になることも可能かと感じております。
 
○大石委員  予算的にも10億円からのお金がかかるわけですし、それは1人当たり5,000円の「縁むすびカード」でしたし、それがどういう金額になるのかによっても違いますし、またそのシステム、スマホを使ったりというものであればベースシステムをつくらなきゃいけないとか、いろいろなことがあるんだとすればきついなと。私が思うのは、せっかくあんなに立派な「縁むすびカード」を作ったので、それで、全員に行ったわけですよ。それをこの事業が1回やったら終わりという形になる。このやり方がいかがなものかなと。何かがあれば、またそのシステムを利用してやれるということも考えてもよかったのではないかなと思っているのです。やはり一つの事業を行うときには、せっかくあれだけ立派な「縁むすびカード」を作ってくれるのですから、残しておいて、何か鎌倉市の施策で今後使うことがあると思うので大事に取っておいてくださいということがあってもよかったんじゃないかなと思うのですけれども、いかがですか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  「縁むすびカード」を発行するときに、実は私どもも全庁的にその事業の継続性というものを議論いたしました。1回こっきりで終わらせずに、その後も継続的に何か市から給付をするとか、あるいは市内の様々な経済活動に使うとか、そういう目途が見込まれれば、そのカードを捨てずに、皆様にこのカードはその後も使いますのでどうぞ取っておいてくださいと、そういうアナウンスをしようか、どうしようかというぎりぎりまで検討を重ねたのですけれども、システム自体、今回は委託料の中でやったのですが、それを継続的に使っていくとなりますと、月々100万円のシステムの維持費が必要だと事業者から言われていまして、年間1200万円かかるのです、維持をするのに。そこの維持費をかけてまで、そのシステムを定期的に使う事業があるかどうかの話だったのです。それで、その時点では、それこそ8億円ほどの給付をするような事業というのは、二度、三度はとてもできませんし、例えば、低所得者向けの給付金とか、そういう事業が近時に見込まれていれば、そういったことで捨てずにということもあり得たんですけれども、その辺がその時点では見通せなかったものですから、そこまで至らなかったと。そういう事情がございます。
 それで、今後については、まさにそういった継続的にあるいは永続的に市民の皆さんに給付をしたりとか、行政サービスをするときに、1人1枚何らかの認証をさせるというのは、まさに個人番号カードじゃないのかなと思っておりまして、もしそれが、今、普及率が40%ぐらいですけれども、普及率が高まって1人1枚持つような時代になれば、もうそれをベースに給付をしていくということが一番効率的で、実現性の高い事業なのではないのかなと私は考えております。
 
○大石委員  マイナンバーカードも今言われたように40%ぐらいの普及率ですし、給付だけじゃないですよ、先ほど部長が言われたように、このカードというのはもう全市民に配布されたわけですし、通しナンバーも入っているわけですし、何かでうまく使える形というものを、しっかりと残した形で継続したほうが私はよかったかなと。今もうカード自体は捨てられ、廃棄されたり、市のほうに戻されたり、いろいろしているわけですので、本当にこの事業をやるのにもったいないことをしたかなと思っています。
 あと、観光分野での交通政策との横の連携というか、一つお聞きしたいのですが、ロードプライシングの関係。これは、趣旨が観光客などが自家用車で鎌倉市に入ってきて引き起こす交通渋滞が大問題になっていて、それを対策したいよということで交通政策担当が中心に動いていますけれども、この観光分野に関して、ロードプライシングに関して、そういう時期に来ているかどうか分かりませんが、相談とか横の連携で観光のほうはどう考えますかとか、そういう投げかけはあるのですか。令和2年度に進めていましたけれども、課金の問題だとか、そういうことのほうがまず中心になって、取り巻く観光分野への意見の聞き取りとか、そういう横の連携というのがあったのかどうなのか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  ロードプライシングは交通政策担当が実施しておりますけれども、そちらをもう数年来検討しておりますけれども、その検討過程においては、庁内検討会ということで、関連部署を集めたロードプライシングの実現に向けた様々な課題を抽出したりとか、あるいは行政内部の意見を統一したりとか、そういう検討段階もございました。その中には、観光課の立場で意見を言っていく場面もございました。
 
○大石委員  調整会議の中で、観光課としては実施するに当たって、計画段階ですけれども、こう考えているよという考え方というのはどんなことを言われたのですか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  その当時にどのような意見をしたのかというのは記録を見てみませんと分かりませんけれども、観光のデータで見ますと、鎌倉に来ている観光客の半分以上は公共交通機関の利用なのです。そういった意味では、自家用車での観光客というのはボリューム的にはそれほど大きな、何というんですかね、2000万人と言われている観光客の中では大きな比率ではないと。ただ、それが観光客全体の割合にもかかわらず、渋滞の原因になっているというのは事実だろうと思いますので、その渋滞が様々な社会経済活動に負荷を与えていると。それはもう現実ですから、そこを取り除くことによって、むしろ市内の経済が活性化していく、市内の観光業のほうも、むしろそのほうがメリットが高いと。そのような認識でロードプライシングの導入というのは進めようと考えていたかと理解をしております。
 
○大石委員  では、観光の分野では、車での観光というのは少なくて、公共交通を使ってくるので、観光としては、このロードプライシングという部分に関しては大きな影響はないという見解をその調整会議の中で言われているということでよろしいですかね。
 
○齋藤(和)市民防災部長  ボリュームが少ないから影響が少ないというよりも、渋滞が起こすいろいろな負荷ですね、マイナス面、物流が滞っていたりとか、人の流れがスムーズに流れないとか、回りたいところに回れないとか、そういうことをトータルで考えたときに、市内の渋滞がロードプライシングによって解消されるほうが、より市内の事業者あるいは観光客にとってもメリットが大きいだろうと、そういう意味でございます。
 
○大石委員  いずれにしても、ロードプライシングの話になっちゃうんで、これでやめますけれども、本当に多分大事業だと思います。法にうたわれていない、どこでもやったことのないようなことを鎌倉市でやろうとしているものですから、観光分野では、今、部長が言われたような見識を持っているということは分かりましたけれども、乗り越えなければいけないハードルもすごく高いものがすごく多いものですから、課金のことから始まって。この鎌倉市の交通渋滞にどれだけ寄与するのかも分かりませんし、観光という分野を所管している市民防災部にも、観光という点で見解をお伺いをしました。
 
○岡田副委員長  施策の成果報告書の93ページの、これもいろいろ言われている。ここの19節のところに自治・町内会活動支援のためのハンドブック作成事業ということで、30万円ということでやられていますけれども、これは私の周りでは、かなりいいねという話がありまして、私も持っていったりしているのですけれども、コピーだから、うーん、ちょっと寂しいなというのがあったのですが、それは置いておいて、それはそれで本当にありがたいことだなということで私も少し読ませていただきました。法人化ということで、事務が要するに地元ではなかなか分からないようなことも書いてあって、非常に参考になると言われました。
 それはそれとして、私が住んでいるところはちょっとマンションが多いのですよね。マンションも今は、私のところもそうですけれども、自治会加入率がいろいろな理由でどんどん落ちてきて、マンションだから管理組合と自治会と二重加盟になっているのですが、自治会はもうやらないと。全員加盟制の管理組合で若干自治会的な機能、自治会とは言えないのですが、夏祭りなんかはやりましょうかとか、そういうことはやっているのですが、そのときに、やはり協働事業というか、マンション向けのハンドブックをぜひ欲しいということも言われたのですね。それで、そういうことは今後マンション向けに、こういうまたハンドブック的なものをやる予定があるのかどうか教えてもらえればありがたいと思います。
 
○齋藤(和)市民防災部長  そのようなマンション向けのハンドブックも欲しいというお声も私どもも聞いておりまして、まさにその協働事業の中でハンドブックの改訂版というものを、この令和2年度は先送りをいたしましたけれども、令和3年度におきまして協働事業で作成をしているところでございます。そして、「マンション編」みたいなものです。そこが出来上がれば、そちらを皆さんにお配りをしたいと今進めているところでございます。
 
○岡田副委員長  ぜひよろしくお願いします。というのは、皆さんのところも同じだと思うのですが、若い人は、今、昔と違って2馬力で走っちゃっているので、そうすると、何といいますかね、輪番制といったらおかしいけれども、輪番じゃないのですけれども、今年もやって、とてもじゃないけど悪いねと、そういう人もいます。ずっとやっている人は随分少なくなりました。そうなると、やはり引継ぎのときも分からないとか、いろいろなことがあるので、できれば丁寧に解説していただければ喜ばれるなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
 それから、次に271ページ、中小企業支援事業ということで、コロナのことですが、これの事業の内容のところで、新型コロナウイルス感染症拡大防止により売上げが減少した市内事業者に対して2か月分の家賃相当額の補助を行った。これはこれで非常によいことだなと私も思いました。ところが、この網からやはり外れた人が、どことは言って、大船でも、私、事業者に聞きましたし、御成通りでも数件聞きました。あれれと思って、これは結果的には文句言うようになるのかな、ちょっとという感じもしないわけではないのですが、自分が住んでいるのは逗子市とか栄区とか、そっちのほうに住んでいて、お店はこっちにあるということで、商店会のみんなの仲間の会員にもなっていて、ずっと何十年もやってきたと。一生懸命地域のためにやってきたのに、たまたま住所が私は違うと、俺は違うということで、非常に疎外感を持っているというか、何でこうなっちゃうのと、おかしいねと。で、おかしいねと私も言いましたよ。ただ、調べてみると、要するにどこかで切らなきゃいけないんで、こういう切り方になって申し訳ないと言われましたけれども、それはそれでやったことだから、それをひっくり返してということは言わないのですが、そういう声もありましたので、今後また何かこういうことが何かのときにあるとすれば、こういうことが昔あったなということを書き留めていただいて、その人たちに疎外感を持たせないというか、本当に今でもやっていますが、潰れるかも分からないとよく言われるのですけれども、私も御飯食べに行ったりはしているのですけれども、私が食べに行ったところで潰れるときは潰れるのですが、そんなこともあったので、本当にかわいそうだなというのもあるし、私がなじられたこともあります、逆に。あんた市議会議員やっているのでしょう。私はそのときに落ちていましたから、市議会議員ではありませんと言いましたけれども、なじられました。何やっているんだ、あんたたちはみたいなことを。いや、僕は市議会議員ではありませんなんて言ったんですけれども、そんなこともあったのですが、そういうところをもう少しきめ細かに今後はお願いしたいと思いますので、よろしいでしょうか。
 
○商工課長  今、副委員長が御指摘いただいたように、あの当時は早急な制度設計ということでああいう基準を設けて実施したのですけれども、やはり電話だとか、それから窓口だとか、様々なところでいろいろな御意見を頂きました。そういったものを通じて、今、この制度の後は、国の家賃支援補助金だとか、それから100万円の持続化給付金というのが出てきて、その後は国・県がそういった直接補助をやるようになったので、市側としては「縁むすびカード」のほうへ走っていったというのがあるのですけれども、次回、こういう制度設計を行う際には、当然のことながらこれまでやってきたことを踏まえて進めていきたいと考えております。
 
○岡田副委員長  ぜひよろしくお願いします。ちょっと蛇足ですけれども、今は経営者のことを言ったので、今度は働いている側の就労者のことを言うと、鎌倉市民で鎌倉で働いている人、それから市外の人で鎌倉市で働いている人、男・女というのもあるのですが、結構外からの人が入ってきて働いている人がどんどん多くなってきているのです。調べれば分かると思うのですが、そういう人たちもやはり鎌倉にいるわけで、交流人口と言えば交流人口、それは観光客のこともあるのだけれども、そういったことをやはり網羅的に調べて施策を打っていただかないと、その人たちも鎌倉のために一生懸命頑張っているわけですから、例えば、藤沢から来た人たちにしても頑張っているのだから、例えば、そこはまた働く人の立場ということもあるのですが、そういう人たちにコミットするようなことが仮にあれば、経営者だけじゃなくてそういうこともまた考えていってもらえればありがたいなと。それは要望しておきます。
 それから次に、ちょっとこれも蛇足でごめんなさい。観光客のことで、大石委員が触れたことがあるのですが、これ大石委員のところと全くマッチングしているかどうかちょっと分からないのですが、この何十年かを見た場合に、例えば交通渋滞ということで都市計画決定道路がありましたよね、何だ、北鎌倉ずっと行った小袋谷の踏切、あそこら辺からそちら辺まで出ていくところ、これはもう何十年も前に都市計画決定道路をずっとやっていた。そこに、何というかな、隣接する家を建てる人……、ごめん、違うか。由比ガ浜関谷線、ごめん。私、そこはもう現場でいろいろ聞いたのです。私の知っている人もセットバックしている人もいました。ごねてセットバックしていない人もいましたよ。非常に私、不愉快だったんだけれども、しかし、結果的にそれはパアになっちゃったのです。そうすると、要するに真面目にセットバックした人は結果的に損をして、もらい得したやつが勝ったの。結果的に言うとね。そういうことは許されない、本当はね。いや、ここで言うようなことじゃないんだけれども、そういうようなこともあった。
 だから、やっぱり、何か政策を長期的に打つ場合は、やっぱり市のほうがかなりの責任感というか、責任を持って、腹をくくってやっていかないと、今みたいな、こういう、今はいろいろと問題が出てきていますよね、渋滞のことで。
 例えば、通過交通ということで、藤沢から何か逗子のほうへ逃がしちゃおうと、海の下にトンネルを通そうみたいな構想みたいなものもありましたよね。もう、いろいろあった。それが全部破算されてきて、今こういう、また同じような、何十年も前と同じような議論をしているんですよ。ということであれば、長期的・中期的にやることと、短期的にできること、これを区別してやったほうが私はいいんじゃないかなと。市長に言わなきゃいけないのかどうか分かりませんけれども。
 私は、思うにね、あんまりここで言うようなことではないか。ごめんね、ここであんまり調子に乗って言ったら。ごめんなさい。
 ちょっと、本当に、商工のことも関係するし、市民生活も関係するし、観光客のことも関係するし、そういう道路問題というのは。申し訳ございません。ここであんまり、こう、ぎゃっと言うようなことじゃないんですけれども、そういうようなことは思っていますので、政策会議等々でありましたら、多角的に、こちらは、要するに商工から見るんでしょうけれども、そういう面からも調べられて、提言というか、私がこう言いなさいとは言いませんけれども、皆さんが考えられて、これが最善だなと思うようなことを、1つだけではなくて、長期的、中期的、短期的の3つぐらいの案をもって提言してもらいたいなと、こんなふうに思いますが、いかがでしょうか。
 
○齋藤(和)市民防災部長  先ほどの大石委員の御意見と通ずるところがあろうかと思います。
 私どもも、市の行政サービスを、それぞれいろんな部署で分担をして、それぞれの責任を持って執行しているわけですけれども、その中で大きな施策を打つ、例えば、端的に言えば、深沢のまちづくりなんかはまさにその典型ですけれども、そうしたそこまで行かないまでも、やはり大きな事業を打つ、あるいは施策を打つ、そういったときには、やっぱり環境の面だとか、あるいは観光の面だとか、産業の面だとか、いろいろと影響はあるわけですから、そういう視点でそれぞれの専門部署が責任を持って、そういった視点からの意見を上げていって、そして全体としての市の施策あるいは事業というのを、間違いがないように執行していきたいと。それは私も、まさに部長職なんかの役割だろうと認識しております。
 
○岡田副委員長  どうもありがとうございました。ぜひ、よろしくお願いいたします。
 
○池田委員長  ほかに御質疑、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 意見はございますでしょうか。
 
○保坂委員  意見で、避難行動要支援者の支援策について。
 
○池田委員長  事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  保坂委員から意見で、避難行動要支援者の支援策について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○くりはら委員  命を守るための防災体制の強化について。
 
○池田委員長  事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  くりはら委員から意見で、命を守るための防災体制の強化について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○くりはら委員  一遍に言ったほうがよかったかもしれません。すみません。あと2つございまして、コロナ禍における商工業振興事業について。
 もう一つが、コロナ禍における観光基盤の整備について。
 
○池田委員長  事務局、確認をお願いいたします。
 
○事務局  では、2つ目の意見を確認させていただきます。くりはら委員から意見で、コロナ禍における商工業振興事業について。
 3つ目が、コロナ禍における観光基盤の整備について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 ほかに御意見はよろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
 職員入替えのため、暫時休憩いたします。
               (14時03分休憩   14時15分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 原局に申し上げますが、審査を能率的に進めるため、説明及び答弁については、簡潔・明瞭にお願いいたします。なお、説明及び答弁は座ったままで結構です。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○池田委員長  次に、第30款農林水産業費、並びに第45款土木費、第5項土木管理費及び第10項道路橋りょう費のうち都市整備部所管部分、第15項河川費、第20項都市計画費のうち都市整備部所管部分、第25項住宅費について、一括して説明をお願いいたします。
 
○保住都市整備部次長  議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算のうち、都市整備部所管部分について説明いたします。
 なお、第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第5目農業委員会費は、農業委員会事務局の所管となりますので、後ほど説明いたします。
 鎌倉市歳入歳出決算書及び附属書類は132ページから133ページを、施策の成果報告書は260ページを御覧ください。
 第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第10目農業水産業総務費は6644万4730円の支出で、職員給与費は、市民生活部農水課の職員と農業委員会事務局の職員、合計9人に要した人件費を、261ページ、会計年度任用職員給与費は、市民生活部農水課の会計年度任用職員1名に係る人件費を支出いたしました。
 第15目農業水産業振興費は5702万1118円の支出で、262ページ、農業振興運営事業に係る経費は、農業振興事業費補助金や農業関係団体負担金などの経費を、263ページ、市民農園事業に係る経費は、市民農園耕作指導報償費と市民農園草刈等業務委託料に係る経費を、264ページ、農道整備事業に係る経費は、土質調査業務委託料と農道整備工事請負費に係る経費を、265ページ、水産業振興運営事業に係る経費は、鎌倉漁業協同組合事業費補助金や腰越漁業協同組合事業費補助金などの経費を、266ページ、漁港施設管理事業に係る経費は、漁港施設等維持修繕料などの経費を、267ページ、鎌倉地域漁業支援施設整備事業に係る経費は、漁業支援施設説明会支援業務委託料などの経費を支出いたしました。
 決算書は136ページから139ページを、成果報告書は291ページを御覧ください。
 第45款土木費、第5項土木管理費、第5目土木総務費は、支出済額12億7740万7829円のうち、都市整備部所管の事務事業と職員給与費及び会計年度任用職員給与費に要した経費は11億4531万3089円で、291ページ、放射性物質測定事業に係る経費は、放射性物質測定用消耗品費や放射性物質測定装置点検委託料などの経費を、292ページ、道(水)路調査事業に係る経費は、境界確定等測量・調査業務委託料や狭隘道路拡幅用地等購入費などの経費を、293ページ、道路台帳整備事業に係る経費は、境界杭復元等業務委託料や道路台帳補正及び認定路線網図作成等業務委託料などの経費を、294ページから295ページにかけまして、道路施設管理事業に係る経費は、大船駅西口公共広場用地賃借料や大船駅管理施設警備監視等業務委託料などの経費を、296ページ、街路照明灯事業に係る経費は、街路照明灯電気料やLED街路照明灯賃借料などの経費を、297ページ、職員給与費は、都市整備部都市整備総務課、道水路管理課、作業センターの職員と行政経営部公的不動産活用課の職員、防災安全部総合防災課の職員、都市景観部都市調整課、開発審査課、建築指導課の職員、合計95名に要した人件費を、298ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部道水路管理課、浄化センターの会計年度任用職員など、合計27名に要した人件費を、300ページ、土木管理運営事務に係る経費は、道路施設維持管理共同システム台帳情報入力業務委託料や道路施設維持管理共同システム使用料などの経費を、301ページから302ページにかけまして、作業センター事業に係る経費は、道路・河川の清掃等業務委託料やアスファルト合材などの補修用原材料費などの経費を支出しました。
 決算書は138ページから141ページにかけまして、成果報告書は307ページを御覧ください。
 第10項道路橋りょう費、第5目道路橋りょう総務費は1億6895万6989円の支出で、道路橋りょう管理運営事業に係る経費は、土木情報総合管理システム機器賃借料や土木情報総合管理システム保守委託料などの経費を、308ページ、職員給与費は、都市整備部道路課の職員と防災安全部市民安全課の職員、合計18名に要した人件費を支出しました。
 第8目交通安全施設費は、支出済額8549万8683円のうち、都市整備部所管の事務事業に要した経費は2526万1006円の支出で、312ページ、交通安全施設維持事業に係る経費は、道路ライン等設置業務委託料とカラー舗装等維持修繕料の経費を、313ページ、交通安全施設整備事業に係る経費は、和田塚3号踏切道拡幅工事負担金と歩道段差等改善に係る交通安全対策施設工事請負費に要した経費を支出しました。
 第10目道路維持費は2億1826万7820円の支出で、314ページから315ページにかけまして、道路維持補修事業に係る経費は、道路維持修繕工事請負費や崩落土砂処分等業務委託料などの経費を支出しました。
 第15目道路新設改良費は1億3219万6680円の支出で、316ページ、道路新設改良事業に係る経費は、大規模住宅地等道路改良整備工事請負費などの経費を支出しました。
 第20目橋りょう維持費は1億820万5020円の支出で、橋りょう維持補修事業に係る経費は、橋りょう維持修繕等工事請負費や橋りょう補修修繕設計業務委託料などの経費を支出しました。
 決算書は142ページから145ページにかけまして、成果報告書は318ページを御覧ください。
 第15項河川費、第5目河川総務費は3601万5489円の支出で、河川管理運営事業に係る経費は、浸水対策に係る排水施設用地土地賃借料などの経費を、319ページ、職員給与費は、都市整備部下水道河川課の職員5名に要した人件費を、320ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部下水道河川課の会計年度任用職員2名に要した人件費を支出しました。
 第10目河川維持費は2811万3790円の支出で、321ページ、河川維持補修事業に係る経費は、河川管理施設等維持修繕料や河川維持修繕工事請負費などの経費を、322ページ、雨水施設維持管理事業に係る経費は、雨水調整池浚渫業務委託料などの経費を支出しました。
 成果報告書は343ページを御覧ください。
 第20項都市計画費、第5目都市計画総務費の支出済額14億974万8854円のうち、都市整備部所管の事務事業と職員給与費及び会計年度任用職員給与費に要した経費は9億4720万1934円の支出で、鎌倉駅東口駅前広場整備事業に係る経費は、鎌倉駅東口駅前広場整備工事請負費などの経費を、344ページから345ページにかけまして、国県道対策運営事務及び国県道対策事業に係る経費は、関東国道協会等負担金などの経費を、346ページ、道路整備計画等運営事務に係る経費は、神奈川県都市計画街路事業促進協議会負担金などの経費を、348ページ、職員給与費は、都市整備部道路課、公園課の職員と共創計画部交通政策課、環境部環境保全課、まちづくり計画部市街地整備課、深沢地域整備課、都市計画課、都市景観部都市景観課、みどり課の職員、合計58名に要した人件費を、349ページ、会計年度任用職員給与費は、都市整備部道路課の会計年度任用職員など、合計5名に要した人件費を支出しました。
 成果報告書は、350ページを御覧ください。
 第15目公共下水道費は24億9219万7000円の支出で、下水道事業会計繰出金に係る経費は、下水道事業会計への繰出金を支出しました。
 決算書は146ページから147ページにかけまして、成果報告書は354ページを御覧ください。
 第25項住宅費、第5目住宅管理費は1億9026万1768円の支出で、市営住宅管理運営事業に係る経費は、福祉型借上市営住宅賃借料や市営住宅等指定管理料などの経費を、355ページ、住宅政策推進事業に係る経費は、居住支援業務委託料の経費を、356ページ、空き家等対策推進事業に係る経費は、空き家管理システム使用料などの経費を、357ページ、市営住宅集約化事業に係る経費は、市営住宅集約化用地排水設備整備工事請負費の経費を、358ページ、職員給与費は、都市整備部住宅課の職員5名に要した人件費を支出しました。
 以上で、都市整備部所管部分の説明を終わります。
 引き続き、農業委員会所管部分について、農業委員会事務局長から説明いたします。
 
○農業委員会事務局長  続きまして、農業委員会所管部分について説明いたします。
 決算書は132ページから133ページ、成果報告書は259ページを御覧ください。
 第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第5目農業委員会費は1124万804円の支出で、農業委員会事務に係る経費は、農業委員会委員の報酬など、農業委員会の開催、運営等に要した費用を支出いたしました。
 以上で、説明を終わります。
 
○池田委員長  これより質疑に入ります。御質疑はございますでしょうか。
 
○中里委員  まずは、成果報告書307ページの道路橋りょう管理と交通安全のところでお伺いしたいんですけれども、千葉の事故を受けてというところもあるんですけれども、ちょっと決算のところとは離れるかもしれないんですけれども、鎌倉市として、今、通学路で危険と把握している地域というのはございますでしょうか。
 
○道路課長  年に1回のPTAと学校関係者、あと道路管理者等々が集まって、通学路点検というものを実施しておりまして、その中で親御さんがどこが危険だよとか、どこを対応してほしいとかといった御要望をいただいて、例年やっておりますけれども、令和2年度は、コロナの関係がございまして中止になっております。
 ただ、今年度、令和3年度につきましては実施しておりまして、今、都市計画課で取りまとめをしているところでございます。
 
○中里委員  今、現状で結構ですので、その把握されている箇所というのは何か所ぐらいになりますかね。
 
○道路課長  申し訳ございません。今、詳細な数字というのを、ちょっと把握しておりません。
 
○中里委員  もしも、こういった箇所があるということであれば、やはり早急に対策が必要になるかと思います。さらなる惨事を招かないというところになるかと思いますので、ぜひとも早急に確認をして、進めていただければなと思っております。
 では、続きまして、315ページの道路維持のところをお伺いしたいのですけれども、13節の中に稲村ガ崎五丁目5番先の土砂等撤去と、あとのり面シート養生というのがあるんですけれども、この経緯をちょっと教えていただけますか。
 
○道水路管理課長  稲村ガ崎の宅地のある、その山側の部分、のり面部分は、民有地だったんですけれども、その上の部分に赤道と呼ばれる市の管理する道路がありまして、そこの部分の民有地部分ののり面が崩壊したというような場所になります。で、そこに対して、土砂が民家の中のほうに崩れ、流れ落ちて、それで緊急的な被害が発生しているという状況でございましたので、そちらは緊急対応ということで、市で土砂を撤去した内容でございます。
 
○中里委員  では、その土砂が流れた宅地の所有民地の崖が崩れたということでよろしいでしょうか。
 
○道水路管理課長  はい。宅地部分が崩れたんですけれども、一部、赤道の部分も崩れておりますので、緊急措置ということで対応いたしました。
 
○中里委員  承知いたしました。これは1年以上経過されているかと思うんですけれども、その後、私が見る限り全く状況が変わっていない、シートで覆われている、そのままなんですけれども、その後の対策はどのようになっていますでしょうか。
 
○道水路管理課長  基本的に民地部分の崖ということでございますので、土地の所有者の方に対策をしていただくように要請はしております。
 
○中里委員  先ほど、赤道の部分も一部あるということで、このまま放置しておくと、万が一崩れた際には、所有者としての市の責任も発生し得るかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
 
○道水路管理課長  委員のおっしゃるとおり、さらに新たな崩壊が発生した場合には、赤道部分も崩壊する危険性があるんですけれども、赤道のいわゆる下のりになりますので、基本的にはその民地部分の工事に合わせた形で、赤道に対する工事も行わなければならないということで、何らかその民地のほうで工事を行う際には、どういった工事をするのか教えていただきたいということで、それに合わせて、赤道部分の今後、何か対応はしていくというような流れになってまいります。
 
○中里委員  承知しました。民地のその所有者の方が、あれだけの箇所になるので、費用は相当かかると思うんですけれども、なかなか費用的なところもすぐにというところはあるかと思うんですけれども、やはり、ちょっと近隣にも、その所有者のお宅だけでなく、両隣とかも住宅があるエリアというところと、あと景観的にも、このシートがずっと張ってあるというところで、とても緑が多いところで、そのブルーシートが一面張ってあるという状態だと、景観と、あと見た目、何か危険だなというハザード感があるんですけれども、その点を早急に何か改善していくというようなところは、市としては考えてはいませんでしょうか。
 
○道水路管理課長  確かに、景観的にも危険に見えてしまうという部分はあるかとは思うんですが、その崖地部分というのがやはり民の方が所有されている土地ということになってしまいますので、我々として今できる処置というのが、ちょっとできない状況ではございます。
 
○中里委員  基本的にはそのような回答なのかなとは思っているんですけれども、ぜひ、宅地所有者の方と早急に話を進めていただいて、改善を練っていただければなと思います。
 景観はもちろんですけれども、やっぱり何かしらの原因があって崩落したわけであるので、この先の危険というのは相当想定がされるかと思いますので、人命をというところもありますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 
○高野委員  3点ほど伺います。成果報告書267ページの鎌倉地域漁業支援施設整備事業であります。
 令和2年度は、私も見させてもらいましたけれども、坂ノ下地域に予定されている、必要最小限の船置場などを中心とした漁業支援施設の整備に向けて、一定の冊子というのか、資料というのかな、が作られて、それに基づいて、私も参加しましたけれども、説明会が行われたということであります。
 また、水産庁等と書いてありますが、国にも相談というのか、調整というのか、取り組まれていると聞いていますが、令和2年度における進捗状況をどう見ているのか、とりわけ一部のところからの反対もかなり強い意見があったと認識していますが、その点はかなりクリアされてきたと認識しているのか。ちょっと、決算ですので、本格的に、こう、1段階ステップが上がったと見ていいのか、ちょっとそれについての取組状況の御答弁を願います。
 
○農水課長  令和2年度の本事業、鎌倉地域の漁業支援施設整備の取組につきましては、説明会を行えたというのは大きな前進かなと思っています。
 その説明会に向けては、令和元年度からの繰越しの内容にはなるのですけれども、その計画の実効性ですとか、あとは自然環境等に与える影響の解析なども行いながら、今、計画している場所の妥当性というか、環境負荷をいかに減らした計画にできるかということなども踏まえた上で、説明会を開催させていただいておりまして、一定の御理解をいただけているというところは感じているところなんですけれども、お話にあるように、反対意見をお持ちの方は確かに何人かいらっしゃいまして、その方の御意見、いろいろ対話をさせていただく中では、一般質問の中でもお答えさせていただいているんですけれども、計画そのものを見直さなくてはいけないというところに至るような御意見ではなかったと感じておりまして、理解を求めていくということは今後も引き続き行わなければいけないんですけれども、計画の整備に向けては粛々と進めていくという考えでいます。
 
○高野委員  令和8年度頃の工事着手の予定で進めていきたいということなんですが、今、御存じのように、異常気象が異常でないというか、もう普通になってしまっているというのか、気候危機という言い方を世界的にもされている中で、令和2年度はそうでもなかったけど、令和元年度でしたかね、大きな被害もありました。で、市からも見舞金というのか、支援の取組をされて、それは評価をしているんですが、国との協議の状況、それも踏まえて、できる限り、私は、計画も見ましたけれども、環境調査等はもちろんきちんと行うわけですけれども、できる限り早く、やっぱりするように何とかならないのかと、ちょっとそれについての今後の取組については、もう一問伺いたいと思います。
 
○農水課長  説明会の中でも御意見ありました、もう少し早くできないのかということで、実現に向けての取組を、当然待ち望んでいる方にとっては、急がなければいけない課題だとは考えています。
 ただ、実施計画の中でも重点事業ということで、工程を組んで、令和7年まで工事積算まで行うということで、今、工程は組まれていまして、その後の整備という形にはなるんですけれども、これについて、今後の作業の進捗によって早められるのかどうかは、状況に応じて検討はさせていただきたいと思いますが、まず大事なのは、この工程をずらすことなく確実に進めていくということが一番大事だと思っていますので、その上で前倒しできるかどうかというところも含めて、今後検討していきたいと思います。
 
○高野委員  大きく言うと、農業もそうだし、鎌倉は都市型の農業である。それから漁業については、鎌倉地域の漁業は、隣の小坪の漁港での水揚げ量なんかを見ても、鎌倉地域のほうが大きいという意味からも、今、気候危機という言い方をしましたけれども、やはり私は一次産業の位置づけというのを大きく見れば、鎌倉のような都市構造の中においても、やはりその重要度が増してくると思っています。もっと大きく言えば、世界的にも私はそうだと思っています。一次産業が、別に原始時代に戻るわけではないけれども、より現代的な形で一次産業に返っていくんじゃないか。たしか、養老孟司さんも何かのときに、そのようなことを指摘されていましたね。
 そういう大きな視点から見ても、また災害対策との関係から見ても、やはり力を入れていくべきであるということだけは申し上げておきたいと思います。大分、もう、昭和の時代からの話で、ここまで来たのかなとは思います。
 次、施策の成果報告書301ページの作業センターのところです。いつも、これ、取り上げておりますけれども、令和2年度決算を見ますと、道路管理施設等維持修繕料、随分、予算額と比べると、3分の1以下の執行額となっておりますが、これはどういうことだったのか、ちょっと教えてほしいと思うんです。
 
○作業センター所長  道路管理施設等維持修繕料には小規模な道路維持修繕や、災害等が突発的に発生した、迅速に対応する必要のある修繕も含まれていることから、予算額全てが修繕箇所が確定しているわけではございません。その年度において、修繕の必要のある箇所を修繕しているという状況となっておりまして、令和2年度においては災害等による突発的な修繕がほとんどなかったことから、執行率が低くなったということでございます。
 
○高野委員  そうすると、例年、一定の、どのぐらいの修繕が必要かということで幅を見て予算は計上していて、それほど大きなものはなかったんだということであれば理解できるんですが、箇所数としては十分に、例えば、穴が空いたとか、そういうのですよね、今はLINEとかでもできるようになっていますね、あれね。箇所数的にはきちんとこなせたということなんですか。
 
○作業センター所長  要望自体の件数、令和2年度においては全体の要望が約2,900件ほどございまして、処理としては約2,200件余り処理をしています。
 令和元年度に比べて、コロナの影響もあったかとは思いますけれども、全体的な要望件数、あと処理件数も含めて下がってはいるんですけれども、この修繕料につきましては、災害とか、そういった突発的なものを順次やっていくというようなもので、部分的なパッチングとかそういうことではなくて、一定区間の舗装とか、そういったものを行うような修繕となっておりますので、こちらについては、さほど、そういった突発的なものはなかったということでございます。
 
○高野委員  予算科目が違うということですか。
 
○作業センター所長  はい。パッチングとかは、どちらかというと直営の作業班で行うという形になってございますので、こちらの修繕については、どちらかというと、全体的に言うと、一定区間の舗装ですとか、そういったものの修繕などを行うということになってございます。
 
○高野委員  それで、今、直営班という話が出ましたけれども、私、昨年の決算のときには、職員体制の問題から、簡単に言えば直営班がどんどん縮んできていて、今取り上げた維持修繕料は委託ということでしょうかね、そうすると、そちらのほう比重が増えてきていて、作業量はおおむね1対1であるということでした、作業量的には。この傾向は、まだ1年ですから、そんな、大幅に変わっていないのかもしれませんが、今の、市民から相当、要望の多い道路や河川も、あと緑地などですね、需要というのかな、必要性の高いところですから、体制の確保は重要だと思うんですけれども、この辺の状況というのは、今、どういうふうになっていると認識されているのか。
 
○作業センター所長  先ほど委員からも1対1ということで、直営と委託の比率ですね、大体過去、例年を見ますと、そういった状況があるんですけれども、先ほどの修繕料が、支出が少なかったということもありまして、令和2年度に関しては直営作業のほうが少し上回っている状況でございます。
 
○高野委員  ということは、じゃあ、裏を返すと、もちろん一定程度の規模のものができたときは、委託に出してやるわけですけれども、日常的な、さっきも穴ぼこと言いましたけれども、そういうものについては直営班がまさに臨機応変に、こう、よくトラックが止まっていますよね、かなり年齢層も高くなっているなと思いますよ。夏場なんかは気の毒だなと思う。もうちょっと若い人がいたらいいのになとも思いますよ、市民的な視点からもね。その辺の体制上の課題としてはどう捉えていますか。
 
○作業センター所長  体制につきましては、現在、第4次職員数適正化計画に基づきまして退職者の補充は行っておりませんが、まずは適正化計画に基づきまして、委託化の推進など、より効率的な体制を取れるよう検討しているところでございます。
 
○高野委員  市としては、そうすると、いずれ直営班は、これ、なくなっていってもいいという考えなんですか。年齢層も資料に出ていますよね。もう、技能労務職も20年未満はほとんどいないですね、20年未満の人って。これはちょっと、理事者質疑で別のところで、別の項目で聞こうとは思っているんですけど。ちょっとその辺の考え方。いなくなりますよね、このままだと。
 
○作業センター所長  御指摘のとおり、このまま退職者不補充が継続されるということになれば、いずれは技能労務職の職員がいなくなるということは事実でございます。
 ただ、作業センターとしましては、やはり直営作業というのは、市民の要望に対して迅速に、また柔軟に対応できる部署であると考えてございますので、やはり作業センター自体は当然必要だと考えてございます。
 
○高野委員  ちょっとよく分からない答弁です。なので、このままの方針なら、いなくなるのは目に見えていますよ。市民がそれでいいと言うのなら別にそれで構わないけれども、要望はいっぱいあるわけですよ。同僚議員からも、もう、道路の修繕だ、補修だというのは常に出てきますよね。鎌倉の大きな、これは課題ですよね。ちょっと言い方は悪いけれども、いたちごっこというのか。私の認識では、先ほどもちょっと、この資料にも今出ていますけれども、舗装替えなどをやはりきちっとやらないと、やっぱり穴ぼこが空いたところをまた埋めても、すぐまた同じことが生じるんですよ。
 ちょっと、私道ではあるけれども、私、毎年、材木座霊園にちょっと用事があって行くんですがね、あそこは私道、長勝寺が持っているんだけれども、もう何回やっているかね、あそこ。作業センターがやってくれているでしょう。もう、すごいんだよ、あそこは、穴。それは、私道だから、お寺さんの名前を言っちゃったけれども、そこがやらなきゃいけないんだけれども。というところがいっぱいあると思っているの。本当は舗装替えをしないと、もう、やってもやっても、それはやらざるを得ないんだから、穴が空いているんだからという。
 でも、そういう中において抜本的な課題はあるんですが、やはり作業センターの存在は非常に大事で、突発的なそういう大きなものがなければ、直営班が臨機応変にやってくれているわけですよ、たくさんの件数に応じて。ところが、その体制は担保されていないまま来ている。何か共産党の議員団だけがいつも言っているみたいな話だけれども、これは市民の声だと思いますよね。ちょっと、これ以上は、これは聞きません。ちょっと別なところで理事者質疑も予定していますから、そことの関係で伺いたいと思います。理事者質疑で伺いたいと思っています。
 もう一問です。343ページ、鎌倉駅東口駅前広場整備事業であります。約4億5000万円ほどですか、かけて……、これは、そうか、繰越しを含むから、もう少し大きな金額になりましたかね、行われて、今できましたけれども、陳情、請願か、様々な、そのときも質疑もさせていただいたこともあるんですが、整備されてから少し改善したことはありましたか。今年度にまたぐのかはちょっと分かりませんが、整備してから市民から声が上がって、議会も含めてですが、何かこういう点は改善したということはありますか。
 
○道路課長  整備完了後に交番前の通路を通り、東急ストアへ向かう経路に設置した横断防止柵、車止めが邪魔である、夜間見づらいという声が寄せられましたので、東急ストアに向かう路上については、夜間でも見えるように横断防止柵に反射素材を取り付けたり、車止めを撤去するというような対応を取らせていただいております。
 
○高野委員  今お答えいただいたのがまさにその一つであるんですが、それから、前から言っているように、車の進入については、時間、午前・午後と、時間による規制をかけています。ですから、当然ではあるけれども、全面進入禁止にはしていないという中において、これも前から指摘しているんですが、入ってきてね、送り迎えとかありますよね、それは生活しているんですから。そこ、止める場所が全然ないじゃないかという話は、やはりたくさんの市民から聞きました。せっかく整備したのに、利便性が増すならいいけれどもね、別に、ずっと止めるという意味じゃないですよ、ちょっと止めて、降ろして、もしくは駅に降りてきた人がありますよね、それは皆さんというか、我々も普通にやっているように、暮らしの中で。その辺については、市民からどういう声が上がっていて、何らかの改善が図られているのか、そのままなのか。ちょっと、その辺についての認識を伺いたいと思います。
 
○道路課長  一般車両の通行についてのお声というのは、いただいてはおりません。
 
○高野委員  ああ、そうですか。市に来ないんですかね。
 具体的に言いますけれども、今はあそこの交番の前のところが、障害者の方用の一応スペースとなっていますよね。ただ実際は、そこに、まあ、ずっとじゃないですよ、それは、そこにちょっと止めて、来たらすぐに出るというような対応をするか。もしくは、これ、もうタクシーの乗降場、これは2つ、今、1つ増えましたよね、降車場と乗車場か、あれ。その間に、バスの間か、そのバスの停留所がもっと前にせり出したから、前より。だから、止める場所が、前は要するに改札の前のところにちょっと止められたわけだ、はっきり言うと。それがなくなったから、どうしようもないから、もう横断歩道のところに止めて、もう、しようがないから、後ろから来ようが何だろうが、止めて、降りるまでそこにいてやるか。あとはマクドナルドのほうですかね、今、カラーコーンが置いてあるけれども、小町通りの入り口のあの辺。あそこもバスの停留所との関係があるから何とも言えない状況なんだけれども、そんなのが私の見たところです。したがって、こういう状態を続けていいのかという問題。交通事故が起きてからでは遅いんではないかという話。
 したがって、そこの障害者のところのスペース、交番の前ですけれども、だから長く止める人はあまりいないと思うんですが、あそこは、そういう意味では、少しそうした弾力的な、何というか、対応をせざるを得ないと思うんですが、それについてのちょっとお考えを。実際そうしているんですけれどもね、もう。止める場所がないから。
 
○道路課長  障害者の方の乗降場のところに、私も夜とか夕方、現場を見る機会があります。その中で、今、委員おっしゃられた場所に止められている車がいらっしゃいまして、トラブルもなく、あくまでも障害者の方用のところは、優先というところで思いやり乗降場というお名前にもさせていただいておりますので、その中で皆さん譲り合って運用していただければ幸いかと思っております。
 
○高野委員  事実上、そこを使ってくださいとは言わないでしょうけれども、お立場上。そこしかないですからね、実際上。鯉之助さんと言ったっけ。あそこの前も、もうほとんど、バスが止まっていい場所じゃないのに、だから、結局、バスが狭くなったでしょ。1台分減ったでしょ、バスの、あの止める場所ね。タクシー場の前はよく空いているけれども。だから、結局、鯉之助さんの前のところにバスが止まっているんだよ、いつも、はっきり言うと。そこは止める場所はないんですよ。それをやめろとか言うつもりはないの。ただ、やっぱり鎌倉という、これだけ観光客の来るところで、まあ、多少減っているかもしれませんが、令和2年度は。やはり、ちょっとこの辺のことについては、また少し様子も見ながら、改善が必要なところについてはまた申し上げさせていただきたいと思いますので、その際はまた御検討いただきたいと思います。
 
○くりはら委員  ページで言いますと、266ページ、漁港施設管理事業についてお伺いいたします。
 令和2年度、腰越漁港に関して予算執行をしていないものが結構あるんですが、ゼロ、ゼロ、ゼロとありますが、これの理由をお伺いいたします。
 
○農水課長  このうち一番大きいものが、腰越海岸の堆積砂搬出業務になるんですけれども、こちらに関しましては、別に行われている工事の中で、この砂を搬出して土のうとして使う工事に用いているということで、搬出する、必要とする砂の量が減ったということと、あと、コロナの影響で予算の執行を見直さなければいけないということもありましたので、ここは補正減させていただいている部分があります。同様に、漁港区域内の廃棄物処理業務委託と草刈りの業務につきましても、緊急性等を勘案しまして、併せて補正減させていただいている部分がありますので、執行額のないところにつきましては、そのようなものが主なところです。
 あと、細かいところで執行していないところがあるんですけれども、同じく13節の腰越海岸海浜整地業務委託料につきましても、先ほどお話しした藤沢土木なり、土砂の搬出を行う際に併せて整地も行っていただいたということもありまして、執行せずに、ゼロという形になっているところです。
 
○くりはら委員  実は先日、一般質問で、私、この海岸のですね、沿岸の護岸を守るためにどうしたらいいんでしょうねというお話、職員の皆さんとお話しさせていただいた中で、今、鎌倉市として、海岸沿線を守っていくのには、擁壁工事というものに力を入れるよりは、砂浜をしっかりと整地して、砂を入れていくことによって、波の衝撃を抑えるというようなこと、こういったことの方向性をもって動いているというようなお話を伺ったばかりでしたので、この令和2年度、ここで整地、まあ、全くしなかったわけではないということは、今伺って分かったんですが、本当に気候変動で、台風が来る季節、特にここから先の9月、10月というところで激しいのが来たら怖いなという思いを沿岸の方々はされると思うんですが、これは漁港ももちろん同じような体験をされて、船が流される、小屋が流されるなんていうこともありましたので、こういったこと、緊急じゃない、コロナ禍で緊急じゃないという判断をされたというのは、果たしてどうだったのかなというところで、ちょっと今後も含めてどうされるのか、お伺いしたいと思います。
 
○農水課長  腰越海岸の砂の搬出ですとか整地に関しましては、目的が、堆積した砂が国道134号に飛ぶことで、車両の通行に危険が及ぶということに対しての危険回避の意味での委託になりますので、今お話しされていたような、護岸を守るとか、そういう趣旨の内容ではないので、基本的には飛砂を防止するための委託ということで考えていますので、今後も状況に応じた委託料の執行等を考えていきたいと考えています。
 
○くりはら委員  農水課としてのお答えはそうなる、縦割りの話になってしまうのかなという気もするんですが、これ、部として、全体として、部長、目的はいろいろあって、それを各課で目的を持って執行するというようなところでは、目的達成しているのかもしれませんけれども、これ、鎌倉市全体の、防災も含め、それから、こういう漁業の、漁港を守るということ、それから沿岸を守るということ、これ、トータルで、横串を刺して考えていただくということはできませんでしょうか。
 
○森(明)都市整備部長  まず、こちらの腰越の砂ですが、腰越漁港から西側にあります海岸にたまる砂です。この砂は藤沢市から飛んでくる砂で、どんどん堆積してしまいますので、これは、どかさないと、先ほど課長が答弁したとおり、国道の道路に砂が飛んできてしまう状況になっています。そのためのものなんですが、今回これを執行しなかった理由としましては、御存じのとおり、国道134号線の七里ガ浜付近で一部歩道が陥没したり、下水の管がむき出しになったりとしたものですから、そこの現場の仮設の防護という形で、こちらの砂を頂いて、大型土のうで押さえているという状況でございます。
 また、それにつきましては、今後、実際に道路を守るためという形で、神奈川県の藤沢土木事務所が擁壁工事を行ってまいります。令和2年度におきましては、そのために、鎌倉市の下水を、歩道にあったものを車道にどかしたりというようなことをやっておりますので、今、課長の答弁は農水課としての答弁でございますが、一応、私ども、道路、下水道、国県道対策というのを所管しておりまして、令和3年度からは農水も私どもに入っておりますので、そういった意味ではトータル的なもので、全体を今、関係部署ですね、環境部なり、藤沢土木事務所なりとは話をしているところだと思います。
 
○くりはら委員  縦割りの弊害が出ないようにと、あと、横割りの弊害が出ないようにとお願いしておきます。
 続きまして、ページで言いますと、300ページ、土木管理運営事務についてお伺いします。
 道路損傷等通報システムというのを鎌倉市で取り入れてくださって、少し実績も出てきたのではないかと思うんですが、これ、令和2年度執行額ゼロというところの理由をお伺いします。
 
○保住都市整備部次長  この道路損傷等通報システムの共同研究に関する協定といったものを、令和2年9月7日付でGoMA株式会社と締結したわけでございます。
 実際に令和2年10月から、市民向けに実証実験という形で進めたわけでございますけれども、一応、令和2年度につきましては、実証実験に係る期間ということでございまして、費用はかからないということをGoMA株式会社と合意したものでございます。
 
○くりはら委員  それで、道路損傷等通報システムを導入してからスムーズになったところがどんなものだったのか、お伺いします。
 
○道水路管理課長  スムーズになったという点で言うと、やはり、まず通報が電話であった場合には、我々職員が現地を確認して、それから、次のステップとして対応するという流れになっていたのですが、御存じのとおり、その近景、それから遠景の写真を頂くことで、直接、すぐに、もう対応ができるというところで、時間的には十分スムーズになったなと感じております。
 それと、あと、件数は逆に増えてしまっているのではないかという、増えてしまうのではないかという懸念もあったんですけれども、いずれにしても、電話で頂くか、もしくはLINEで頂くかという違いですので、トータル的には、件数は増えているわけではないとは感じております。
 
○くりはら委員  それで、これ、市民の方が、どの程度この通報システムを知っていらして、使っていらっしゃるのかというところで、結局延べ件数が電話の件数と通報システムを使った件数とあんまり変わらないというような、今、ニュアンスに受け取ったんですけれども、これ、もっと知っていただくと、スマホをお持ちの方ならちゃんと通報できるんだろうなと。で、もっと件数は増えてしまう可能性はあると思うんですけれども、何かこう、もっと周知するというところ、いかがお考えでしょうか。
 
○道水路管理課長  令和3年9月21日現在で、今、LINEのお友だち登録していただいているのが1,704名の方になっております。
 で、LINEでそもそも送れるんだということを、まだまだ、委員おっしゃるとおり、周知できていない部分があるかと思いますので、この点については、さらにホームページですとか、あるいは窓口において、あるいは電話で頂いた方にはLINEで通報するシステムがあるんですよというような御案内をさせていただいているところなんですけれども、やはり、なかなかスマホ自体、使えないのよというような方も、中にはやっぱりいらっしゃるというのは事実です。
 ですけれども、今後、なるべくそういったものを活用していただけるように進めていきたいなとは思っております。
 
○くりはら委員  あとは、スマホを持っていない方が通報したいときは、相変わらず電話ということになってしまうのかなと。それをメールでお受けするというパターンというのは今まであったでしょうか。
 
○道水路管理課長  確かに、うちの課のメール、外部メールのほうに、道路がへこんでいるですとか、水が出ているとか、そういった内容もございます。
 ただ、どうしても、メールですと、中には写真を添付していただける方もいらっしゃるんですけれども、言葉だけで送っていただいたりする場合もありますので、LINEで送れば強制的にその写真を送る、それから位置情報も送るようになっていますので、一番電話で戸惑う場面というのが、現地に行ったけれども、どこが損傷しているのかが分からない。結局、その要望者の方に連絡して、どれですかねというような件が、中にはあると。
 実は、頂いた中をよくよく見ると、その要望者の方にしてみればすごかったのかもしれないんですけれども、そこまでのものではなかったというような案件もありますので、できればLINEを今後は使っていただきたいなということで、すみません、質問の趣旨としては、メールはあったんでしょうかねというのは、メールがあったことは事実です。
 
○くりはら委員  市の側としては、いろんな方法で、何かがちゃがちゃと、電話も来れば、メールも来れば、LINEも来ればというと、なかなか一元管理するのは難しくなってくるのかなという気もするんですが、そのLINEでいろいろやっていただいたものというのは、データが蓄積していくというメリットもあるのかなというところで、そういった、例えばこの一本の道路に、あっちもこっちもどっちも、もう、いっぱい穴ぼこが空いているみたいな情報が来たときに、じゃあ、そこを新しく敷設替えするとかというような、管理上、ここが劣化が進んでいるなとかというような情報にもなるのかなというところで、今後の情報の活用の仕方というのをどうお考えになっているか、お伺いします。
 
○道水路管理課長  その御提案いただいた内容、趣旨は十分分かります。
 ただ、LINEで頂くのは比較的軽微なものなので、緊急を要する、例えば大きな陥没ですとか、そういったものは電話でお願いしますと。逆に我々もすぐに動かなければいけない案件になりますので、そういったものは電話でお願いしますと、LINEの中には入れてあります。
 そういう軽微なものという内容を、今度、情報を蓄積させるというのは、おっしゃるとおり、できれば我々としてはやっていきたいなとは考えておりますけれども、なかなかちょっとその件数を全て蓄積させていく、データ自体は残っているんですけれども、それをどう蓄積させていくのかというところにまた難しい部分があるんですが、今後、いろいろGISとかありますので、地図情報システムとかがありますから、もしそういったものにプロットしていって、それで、その後、この道路が傷みが激しいようだというような検討に使えるようであれば、おっしゃるとおり、研究していきたいなとは思っております。
 
○道路課長  申し訳ございません。今の説明のちょっと補足になりますが、要望いただいた箇所で作業した部分につきましては、土木総合情報管理システムに、そちらにも地図情報がございまして、そこで管理させていただいています。
 ただ、その中で、例えば、今言われた、点在して補修が必要になるような箇所につきましては、別に、ちょっとまだアナログな部分で申し訳ないんですけれども、舗装要望という形で道路課で取りまとめて、それ以降の予算化をさせていただいて、ある程度大きな、先ほどの作業センター所長のお話ではないんですけれども、100平米ぐらいの小規模なものであれば修繕料を使って、やる。それよりももっと大きいものになってくると、今度は工事請負費で予算化をしていかなければならないというところになりますので、そういった予算化をしていかなければいけないようなところに関しましては、舗装要望という形で資料を残して、過去からの要望として蓄積しているところでございます。
 
○くりはら委員  この先の質問にもまたつながっていくところでお答えいただいて、ありがとうございます。
 P301それからP316、いわゆる道路新設改良事業とか、それ、作業センターでやる範疇だとか、そういったところは部の中で振り分けてくださって、様子で、ちゃんと振り分けてくださっているんだなというのは分かります。
 それで、この316ページの大規模住宅地等道路改良整備工事請負費というところで、令和2年度、予定していたところで、例えば小袋谷二丁目、今泉台四丁目、手広四丁目というところの予算が執行されていないというようなこともあって、こういうところ、本当に、令和2年度はどうだったのかなと、じゃあ、まず、そこをお伺いしておきます。
 
○道路課長  今、委員が御紹介いただきました小袋谷二丁目、今泉台四丁目、手広四丁目の工事につきましては、新型コロナウイルスの関係で、影響によって、事業を見送りさせていただきました。こちらは、令和3年度改めて予算を取らせていただきまして、今は発注の準備をしているところと、契約の準備をしているところでございます。
 
○くりはら委員  私が議員になって、もう最初の頃ですね、もう選挙のときに、車であちこち市内をぐるぐる回っているときに、こんなに道路がぼこぼこ穴の空いている鎌倉市って悲しくなりましたという話をさせていただいたと思います。そのときから4年たっても、結構ぼこぼこと、補修、補修と、パッチ、パッチという形で何かやっているというのが、もうちょっとこう、予算を取っていただいて、きれいに敷設替えして舗装を打ち換えてもらいたいなというところもありまして、できればしっかり計画をする際に、先ほども申し上げたLINEのデータとか、そういうものが活用されればいいなという趣旨でお伺いいたしました。
 やってますよという御答弁だと思いますが、この先のことも含めてどのようにお考えになっているか、お伺いします。
 
○道路課長  道路新設改良事業につきましては、道路舗装修繕計画に基づきまして実施している事業です。
 ただ、こちら、平成23年度に路面の状態の調査、路面性状調査というのをしておりまして、それからもう10年たっておりますので、令和3年度、今年度ですね、令和3年度に改めて主要な道路とバス通りにつきましては、路面性状調査を実施させていただきまして、今の予定だと令和4年度に、改めて道路舗装修繕計画を策定したいと考えております。
 それで、そのほかの生活道路と、これまで頂いている御要望等々、これからまた頂く御要望も含めて予算化をしていきながら、過去から頂いている要望を予算化していきながら、道路の維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 
○保坂委員  一番最初は、放射性物質測定事業で伺います。成果報告書の291ページです。
 こちらの、今回は、放射性物質測定装置校正委託料というのが少額ですが上がっていますが、こちらはどういうものでしょうか。
 
○浄化センター所長  この放射性物質測定装置校正委託料なんですけれども、放射性物質測定装置に、食材ですとか、そういった検体を設置するわけなんですけれども、専用の容器がございまして、その容器の容量が従前は2リットルの容器だったんですが、ちょっと、食材ですとか検体によっては大量に使用することもあると、大量に使わなければならないと、それを何とか縮小できないかというところの中で、これを1リットルの、半分の容器にしたときに正確な値が出るように、この装置を校正した、そういった委託になります。
 
○保坂委員  装置全体ではなくて、その専用容器の部分のサイズの変更に合うようにということですね。
 それで、この放射性物質測定事業ですけれども、2012年の4月からずっと測定をしていただいていて、2021年3月、今年の3月までは、毎日二、三検体の食材を測定していただいていたと。
 ただ、もう、震災、福島第一原発の事故発生から10年を経過する中で、その測定する食材の、ほとんど放射性物質、ほとんどというか、検出下限値を超えた食品がないということで、測定の見直しをしたということで、4月からは、あれですよね、月1回の検体測定というので、それも新たに使用する食材、国が、原子力災害対策本部が示す17都県を産地とするもので新たに使用する食材についてといったような、ちょっと要件を定めて、縮小の方向ということで、それで、その上で継続ということになりました。その判断については妥当なのかなと、それで続けていただくということでよかったのかなと思っているところなんですけれども、この項で伺いたいのは、その変更の決定に至る過程で、令和2年度においては、どこにおいてそういった検討をされたのかなということを伺います。
 委託先ですかね。委託先なのかな、それとも、市のどこかの担当部局において検討したのかということを伺いたい。
 
○浄化センター所長  検体は、御承知のとおり、ほぼ8割方、学務課での給食食材ですとか、保育課での食材というようなもので、委員おっしゃられた数が減ったというのがそこの部分かと思うんですけれども、そこの決定に至るまでのプロセスといいますか、その辺の判断につきましては、原課で判断していただいて、それで、その検体数が来年度はこういう形で減っていくというようなお話をいただいたものですから、それに応じた体制を私どもでは考えたということでございます。
 
○保坂委員  続けていただいているということで安心につながっていると思いますので、よろしくお願いします。
 では、次に行きます。街路照明灯事業について1点だけ伺いますけれども、成果報告書の296ページです。
 街路照明灯のこちらの中で、街路照明灯柱というのでしょうかね、柱の点検業務委託料が上がっておりまして、これ、未執行なんですけれども、この街路照明灯LED化をこちらも進めていると思いますが、この柱の点検というのは定期的にやっているものなんでしょうか。それとも、ちょっとこの令和2年度においてはまとめてやりたいと考えていたところ、支出を抑えるということで見合わせたということなんでしょうか。
 
○道水路管理課長  街路照明灯事業の未執行部分なんですけれども、そもそも、まずはなぜやったかというところなんですが、これは平成31年3月に神奈川県で策定された神奈川県市町村点検要領の中で、5年に1回の頻度で定期点検を実施することを基本とするという項目がございます。これを基に令和元年度に予算要求させていただいて、令和2年度からスタートさせるということだったんですが、実は、今、費用の削減という話もあるんですが、令和2年の、これは6月に神奈川県都市整備技術センターに協議したところ、年度のすぐ4月でないと発注がもう間に合わないということで言われてしまいまして、実は事務手続上、どうしても執行ができなかったというのが、その未執行になってしまった一番の理由になります。
 それで、これを受けて、今年度については、令和2年度から事務手続を既に行いまして、何とか令和3年4月に、今年度の4月に神奈川県都市整備技術センターに点検リストを提出して、現在、点検を行っているという状況でございます。
 
○保坂委員  県では定期的な点検が必要だということで、そういった方針を示していて、市としては、今回はちょっと折り合わなかった部分がありますけれども、今後ともそれに従ってやっていくということなんですね。
 
○道水路管理課長  おっしゃるとおりです。
 
○保坂委員  次が、交通安全施設整備事業なんですけれども、成果報告書の313ページです。
 こちらの事業の内容として、通学路の安全対策ということが掲げられております。そして、この支出の内訳とかを見ると、先ほど来、いろいろ出ていますけれども、ちょっと支出を見送っているような項目もあります。が、ここでちょっと全体を通して、令和2年度、通学路の安全対策として何を行ったのか、どんなことが行われたのかということを伺います。
 
○道路課長  通学路の安全対策としましては、令和2年度は、令和元年度に通学路点検で17件の未処理の部分がございましたので、そのうち14件を処理させていただいております。
 あと、一番最後の和田塚3号踏切道拡幅工事負担金、こちら、第一小学校そばの江ノ電の踏切がございます。そちらの踏切の遮断機の位置を逆にして、反対に入れ替えたような形にしまして、今、もともと遮断機があって、グリーンベルトは引いているんですけれども、子供たちがその遮断機が邪魔で1回車道に出るというような形になっていましたので、ちょっと江ノ電との協議の中でそれを逆にしまして、そこに遮断機がなく、子供たちが安全に歩けるような対策というところの2点、道路課では実施しております。
 
○保坂委員  確認させていただきました。じゃあ、次に行きます。
 次が、河川管理運営事業で伺います。成果報告書の318ページなんですけれども、この河川維持管理協力団体については以前にも伺ったことがあるんですが、市内で数団体程度ということでよろしいんでしょうか。
 
○道水路管理課長  団体の数ですか。4団体になります。
 
○保坂委員  それで、河川の清掃とか、目視による生態系調査等を行うというか、本当に、身近な河川について、参加型で住民、市民団体の方が取り組んでくださるということなんですけれども、今、すごく海のマイクロプラスチックの問題が言われていまして。
 その河川の維持管理ということがとても大事で、本当に身近なところにある小さな河川も目を光らせてというのでしょうか、やっぱり、それは住民の方たちに参加型で見ていただくということがすごく大事かなと思うのですけれども、今こういった協力団体の方たちの中で、そういう意識のようなものは、何か高まっているとか、ちょっと道水路管理課で啓発的なことを行っているとか、そういったことはあるんですか。
 
○道水路管理課長  そのマイクロプラスチックに限ってということになると、なかなか報告を四半期ごとに出していただいているんですけれども、通例ですと、どの団体の方も、こういった生き物が生息していますという内容、それから、皆さんでごみを集積しましたといったような報告内容がメインになってきます。
 その団体の中には詳しい方がいらっしゃって、pHを測っていただいたり、そういったことはしていただいている団体の方はいらっしゃいます。ただ、そのマイクロプラスチックがというので、なかなかこれだけ流れているよというような、何か結果報告というのは、現在はないところです。
 
○保坂委員  海に流れ込んで細かくなるということなので、河川の段階では普通のプラスチックごみのようなものをきちんと除去していくということが大事で、そういったところを団体の方たちが日頃取り組んでいただいていて、その成果のようなもの、こういう取組が鎌倉市内ではやっていただいているんだよということを広く知っていただくことが、環境問題、特に子供たちとかに知ってもらう一助となるかなとか思いますので、これ、道水路管理課で出している報償費ですけれども、そういうところとも、啓発的な環境教育の辺りとかもうまくつながっていくとよいかなと思っていまして、今は4団体がずっと続けていただいていると思いますけれども、そういう取組が知られることによって、もっと新しい参加とかがあるといいなとも思っているところです。分かりました。
 では、次に行きます。雨水施設維持管理事業で伺います。成果報告書の322ページです。
 こちらで河川等監視カメラ委託料が載っていますけれども、こちら鎌倉市では2か所でしたっけ、1か所でしたっけ、あまり鎌倉市のカメラは多くなかったと思うんですけれども、箇所数を伺います。
 
○加藤都市整備部次長  御質問の河川等監視カメラ、令和2年度は小袋谷川に1か所設置しております。
 
○保坂委員  鎌倉市はスマートシティの取組ですとか、そういった中において、AI技術、スマート技術、こういう防災にも使えますよということをすごくアピールしていまして、河川とか崖とか、監視カメラを使ってデータを取って、それ、防災に役立ちますよみたいなことも例として挙げているんですけれども、今、この小袋谷川で1台ある河川監視カメラですけれども、もちろん県のカメラもありますよね、下水道河川課としては、もっとほかの箇所でもやりたいんだと考えていらっしゃるんでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  下水道河川課では、これは一般会計ですので、準用河川、普通河川等の設置の予算になりますが、それ以外にも下水道の企業会計の中で、形は下水道なんですが、形は河川形状のものもありますので、そちらも含めて、さらにカメラの設置を進めていきたいと考えております。
 
○保坂委員  それはあれですかね、AI型というか、やっぱりある程度のデータ収集、データ分析といったものも含めて、ある程度のレベルのものを本当は欲しいなというのでしょうかね、望ましいと考えているんですか。
 
○加藤都市整備部次長  現在は、5分ごとの写真、あとは水位計も設置しておりまして、その水位も蓄積されて、データを取っております。一般の市民の方も、ホームページから入りますと、そのときの写真等は確認できますし、私どもとしては、その水位計などの過去のデータから、防災など、今後の整備などについて活用していきたいと考えております。
 
○保坂委員  じゃあ、最後の質問です。住宅政策のところで伺います。成果報告書の355ページです。
 住宅政策のところで、よく居住支援協議会のことを聞いているんですけれども、この令和2年度においては、コロナ禍で、非常にこれまでのような生計が維持できなくなった方に対して、住居確保給付金の支援ということに多くの件数、行われていました。
 それで、支給対象の家賃の上限というものがあるので、中には、これまで住んでいたところから、別の形でお金を借りるなりして、家賃の安いところに引っ越さざるを得なかった。そうしながら住居確保給付金を得て、生活の再建にというようなケースとかもあったのではないかと思っているところですけれども、こちらの施策の居住支援というところで、何かそういった社会状況というんでしょうかね、状況と絡んだような動き、何か支援ができたようなことというのはあるんでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  居住支援協議会との関連で申し上げますと、まず我々で、そういった方に御支援できるとすると、住まいに関する相談会というものを開催しておりまして、これは年5回、相談を受け付けております。
 昨年度については10件のお問合せがありまして、受けたわけでございますけれども、その中の御相談といたしましては、現在のところに住み続けられるのかどうか、そういったところが不安であるといった御相談であるとか、やはり今の家賃が高いといったところの御相談がございます。
 まず、住み続けられるところの御相談ですけれども、やはり、そこら辺は大家さんと信頼関係といいますか、不安を解消するといった取組なども必要でございますので、ぜひ、そういったところの、大家さんが不安になるところの一つの要件といたしましては、いわゆる保証人の方とか、そういったところの確保の仕方とかでございますので、今は民間で、いわゆる、そういった保証制度といったものがございますので、そういったところを御紹介したりであるとか、あと、家賃が高いといったところの御相談につきましては、鎌倉の住宅事情等を御紹介したり、あとはそういったところの、我々、居住支援協議会の中でも不動産業界と連携を取っているところでございますので、そういったところの御紹介などをしているところでございます。
 
○保坂委員  居住支援というのは、本当にこの昨今はというか、このコロナ禍にあっては、緊急的に支援が必要な状況があったと思うんですけれども、そうでなくても、様々に、高齢者の方、障害を持った方、外国籍の方とか、支援が必要な分野がたくさんあると思いますので、今後とも取り組んでいただきたいと。協議会に託すという形ですけれども、市としても、本当に向き合ってほしいなと思っているところです。
 
○後藤委員  時間も押していますので、手短に行こうと思います。3点伺います。
 まず成果報告書294ページ、道路施設管理事業のところの14節大船駅西口公共広場用地賃借料4000万円ですけれども、これは該当場所がどこかというのを改めて教えてほしいのと、この金額が妥当かどうかについては、どのようにお考えでしょうか。
 
○道水路管理課長  まず場所なんですけれども、神奈中バスの乗り場のロータリー広場になります。大船駅西口のロータリー広場。住所で言いますと、鎌倉市岡本二丁目55番19の一部及び鎌倉市岡本二丁目73番4という場所になります。
 金額について妥当かということなんですけれども、これは20年間の債務負担行為を出していただいておりまして、一番最初が2011年10月1日から。それから20年間ということになっていますので、2031年9月30日までということになっております。
 
○後藤委員  勉強不足ですみませんでした。
 続いて、成果報告書321ページ、河川維持補修事業のところの13節準用河川浚渫業務委託料の下ですね、準用河川除草・枝払い等業務委託料、これに関しては執行額はちょっと低くなっていますけれども、理由を教えてください。
 
○加藤都市整備部次長  準用河川等枝払いにつきましては、令和2年度は6件事業を行っておりまして、そのうち2件は、緊急により、4月18日の大雨、7月28日の大雨の倒木処理等の緊急により行ったものです。
 当初の予算の中では、最初からどちらの場所と指定しているわけではなく、例年の費用の平均を予算要求しておりまして、その中で緊急であったもの、もしくはパトロール等で木が伸びていたもので危険なものについて執行しておりますので、このような形になりました。
 
○後藤委員  そうしたら、それに付随して、その上のしゅんせつ業務委託料に関しては、年間で300万円の予算が大体ついていますけれども、これについては妥当と考えていますでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  しゅんせつにつきましては、たくさんの要望をいただいているところもありまして、妥当とは思っておりません。こちらもさらに予算要求が必要だと思っておりますが、令和2年度については、この予算の中で2か所のしゅんせつを行いました。
 
○後藤委員  この準用河川って、私の記憶が確かならば、多分、砂押川とか、そういうところが該当になって、それより上の河川になると、多分、神奈川県管理なんですかね。
 
○加藤都市整備部次長  準用河川は4河川ございまして、下流側が県管理です。滑川と神戸川の下流側が県管理になっておりまして、上流側が私どもが管理している準用河川で、滑川、神戸川、小袋谷川、砂押川になります。
 
○後藤委員  この間の大雨のときも、柏尾川とか幾つかの川を見たときに、何か予測よりも、何かすごく水面が高くなるなという印象が個人的にあって、そういったときに、いろんな準用河川も含めて、定期的にしゅんせつがされているのかどうかというのがちょっと気になったものですから質問させていただきました。神奈川県とかと協力して、その河川を主語にして見たときに、もう全然手入れが定期的にされていないということがないように取り組んでいっていただけたらなと思っています。
 最後の質問になります。成果報告書357ページ、市営住宅集約化事業ということなんですけれども、今、鎌倉市で、これも勉強不足で申し訳ありませんが、鎌倉市で持ち合わせている市営住宅って、どれくらい、数があるんでしょうか。
 
○保住都市整備部次長  市が所有する団地が今現在6団地に加えまして、福祉型の借り上げ住宅、民間から借り上げている住宅が4住宅ございます。合計10住宅という形になります。
 
○後藤委員  これは多分どこの自治体でもそうだと思うんですけれども、昔の県営住宅とか市営住宅とか、高度経済成長期のときとかに造って、もう40年、50年たっているような建物が結構多いと思うんですね。ほかの自治体でもいろんな、もちろん住んでいらっしゃる方がいるときにはなかなかあれですけれども、ある程度、いろんな誘導の施策も含めて、ほかの例えば建物に置き換えたほうが、いわゆる、いろんな修繕に修繕を重ねてというランニングコストよりも安価で済むということから、そういうような開発のところをほかの自治体で見かけますけれども、今後も鎌倉市に関しては、市営住宅についてはどのように考えていらっしゃるのか、もしお話しできたら、お話ししていただければと思います。
 
○保住都市整備部次長  現在、進めています市営住宅の集約化でございますけれども、これは、老朽化が進む5団地につきまして集約化を進めて、1団地にするというようなことで考えております。
 やはり老朽化をした建物につきましては、当然、改修、そういったところの物理的な処置というものもございますけれども、それに加えて、やはり機能であるとか性能ですね、例えば、省エネであるですとか、バリアフリー化とか、そういったところも求められるものでございますので、まずはそういったところの解決をこの集約化で図るということと、やはり戸数的にも現状は維持していきたいと考えております。
 
○後藤委員  多分、全然知らない土地に引っ越してきてとかというときに、例えば、市営住宅とか県営住宅とかって、条件が合えば安く最初は住めるという意味で、お探しになっている方も一定数いると思いますし、やっぱり長いこと、そこにお住まいになっていてという人たちも、やっぱりそこに愛着がありますから、すぐに移動してくれと言っても、なかなか難しいところもあると思いますので、その縮小とか集約化ということも、時間がかかるということは重々承知はしておりますけれども、ぜひ、丁寧な対応というか、経過をたどっていっていただければなと思います。
 
○池田委員長  ほかに御質疑される方はどのくらいいらっしゃいますか。ありますか。
 それでは、ちょっと時間が長くなりましたので、ここで10分ほど休憩をしたいと思います。
               (15時43分休憩   15時53分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 
○加藤都市整備部次長  訂正がございます。先ほど準用河川、4河川御紹介いたしましたが、間違えておりました。滑川は普通河川です。準用河川4河川は、神戸川、新川、小袋谷川、砂押川の4河川です。すみません、失礼いたしました。
 
○池田委員長  それでは、質疑を続けます。
 
○志田委員  ちょっと1点大きくといいますか、都市整備部も、道路の計画だとかいろんな計画があって、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画、令和7年度までの計画をつくっていただいて、令和2年度やったわけですけれども、行政評価シートで、森部長が樋田部長の後を継いでやっていただいて、「橋梁の修繕については、小規模な修繕を前倒しして実施するなど」と書いてあったりするんですけれども、コロナの影響で予算執行を縮小したとか、なかなか強靭化するについても、国の補助金は使い勝手が悪いとか、鎌倉市の場合はとか、いろいろと悩みがあるのは分かっているんですけれども。
 それで、重点事業については、引き続き予算を取っていくんだぞという意気込みが感じられるんですけれども、これも財政と折衝していかなくてはいけないですし、本当にトンネルとかにしても、もうかなりの年月がたっていて、長寿命化計画とか策定してやっていただいているんですけれども、国の補助制度とかもあるんですけれども、今後のその先のことも考えた上で、令和2年度にコロナというものがあって、予算が執行できなかった、使えなかったということも踏まえて、維持修繕をしていくだけじゃなくて、もうここでやめようとか、そういう議論はあったんですか。やっていくだけじゃないんだと、もう発展的解消で、ここでやめようとか、そういう議論もあったんですかね。
 
○森(明)都市整備部長  我々、都市整備部が所管しておりますインフラにつきましては、既に皆さん、生活で使われているものです。ですから、具体的に維持管理をやめるということは、なかなか難しいと考えております。
 ただ一方では、2つある、例えば大船立体が完成したので小袋谷の歩道橋をどうするんだとか、そういったものは、当然、部の中ではございましたが、基本的には、下水道にしろ、道路にしろ、橋、トンネルにしろ、やめるということはできないものと考えております。
 
○志田委員  そういった御判断でやっていくとなると、やっぱり今後も予算とか、まあ、人ですよね、土木系の技術職の問題とかもやっぱり出てくると思うんで、令和4年度の予算要求に対しては、結構がっつり行く決意でやっていくということなんですね。分かりました。ありがとうございます。
 
○大石委員  じゃあ、すみません、私も建設常任委員会の委員なものですから、1点だけお聞かせください。
 成果報告書の267ページ、鎌倉地域漁業支援施設整備事業の関係なんですけれども、大きな台風被害があって、過去に漁業支援施設整備と事業が少しずつ進んでいるようですけれども、船の安全確保とか、施設の整備とか、就労環境の改善などを目指して、関係者というか、地域住民の方と協議をしたり、合意形成を図ったりということを、令和2年度にやりましたということです。
 事業内容として、水産庁など、関係者との協議を進めるとともにとなっております。もう水産庁はもちろんその省庁だと思いますけれども、ここに国土交通省が絡むというようなことって、ないんでしょうか。というのは、国土交通省というのは、高波の対策事業だとか、浸食、海岸環境の整備だとか、津波、高潮の危機管理事業なども請け負っているわけですよね。この水産庁とだけで事足りるのか、漁港としての整備なのか、港湾という部分であると国土交通省が一番関わってくるんですけれども、その漁港という整備の関係で水産庁などとなっていますので、水産庁のみでいいのかどうなのか。
 いろんな、建設常任委員会などでも、パース絵とか、ここに説示をつけてというような簡単なパース絵図を出していただきましたけれども、水産庁関係との調整というのは、初段階ではこことやるけれども、今後、国土交通省なんかとも絡むかもしれないというような状況なのかどうなのか、まず1点お聞かせください。
 
○農水課長  漁港の整備に関しましては、水産庁、漁港漁場整備法に基づく漁港区域の指定等を行って進めていくことになるんですけれども、今、整備を予定している箇所につきましては、坂ノ下の突堤群と呼ばれる、5本、突堤が海に向かって出ているところですとか、護岸を含め、海岸法に基づく海岸保全区域に指定されている部分がありまして、そこの所管が国土交通省になります。で、そのうちの一つの突堤を利用した漁業支援施設整備、漁港としての施設整備を考えていますので、区域が重複する部分についての協議等が必要に応じて出てくることは考えられます。
 
○大石委員  今、水産庁だけでいいんだよという話であれば、護岸という部分、ここで海岸法という部分も出そうかと思っていたんですけれども、必要に応じて出てくるよという話だったものですから。
 実は、今、現職の国土交通大臣が、そういう整備事業を鎌倉市が今考えているんであれば、視察に行きますよと言ってくれたんですよ。で、その視察の受入れというのはできないでしょうかということで協議をしていた団体があるんですけれども、受入れできないと言ったんですよ。行政じゃないんで、申し訳ないんですけれども。何か所か視察があって、国土交通絡みで見ていただきたいので、これはまた一つの、腰越漁港の整備が終わって、ここが今度は漁港としてはメインになるんだろうなと思ったんで、ここも国土交通大臣に、一回見て、御尽力いただけませんかというような話を実はしていた。そして、そういう機会があったものですから、国土交通大臣がじかに来ていただいて見ていただけるということもあり、受入れをお願いできないかというときに、できなかったことがちょっとあったものですから、すごく、今の答弁だと、もしかしたら関わってくる部分があると思うということで、大変残念なあれをしてしまったなと今は思っているんですけれども。
 この整備をするに当たって、一番、水産庁、それは農林水産省との横の連携も、すごくちゃんとよく分かっていらっしゃって、取りながら、これ進めていかないと厳しいねということも言っていただいていたんです。せっかく、そういう機会があった形の中で、ちょっとできなかったという部分もありますんでね、もしもそういう機会が、これから衆議院選挙も控えている形の中で、衆議院選挙が終わるまで時間が取れないかもしれません。で、国土交通大臣でいらっしゃるかどうかも分からないという中で、もしもそういうチャンスがあれば、ちょっと受けていただきたいなと、そういう視察というようなことがあれば、行政側として所管として受けていただいて、行政全体での問題として取り組んでもらいたい、受け入れてもらいたいというのがあるんですけれども、いかがですかね。
 
○農水課長  私が大臣の視察云々にどこまでお答えできるかというのはあるんですけれども、農水課の立場でそういう現地を御説明させていただいて、今後何をしていきたいかということは進める立場ですので、御説明させていただいて、実際に水産庁の職員の方を呼んで現地で説明をさせていただいたりということもしていますので、そういう意味では、私たちがやりたいことを伝えさせていただいて、何かそれが進める上での役に立てば、協力はさせていただきたいとは考えています。
 
○大石委員  ぜひお願いしたいと思います。
 
○岡田副委員長  大体3点ぐらい。
 一つは施策の報告書262ページ、これの新規就農者確保支援事業交付金150万円。私の周りにもいろいろ、2件ぐらいあったんですけれども、遊休農地なんかもありますし、ほかにも農地がありますんで、そういうところを積極的に活用して、新規就農したいというような方には積極的に貸し出すとか、何かそういうようなことはあるんですか。
 
○農水課長  今お話のあった遊休農地の解消に向けての農地の活用とか、そういうことにとどまらず、この150万円というのは国の補助を財源として行うものになりまして、一定の条件があります。
 これは、今例えば営農されている方も今後独立するに当たって、今後5年間でどれぐらいの農業所得を得ることができますというような目標を立てた上での新規就農という形のものになりますので、今までやられていない方が新規で参入したいんですというレベルのものではなくて、少し将来的に、数字がある程度見えている方に向けての新規就農という形になりますが、鎌倉市でなかなかこの事業でという、まとまった農地がなかったりですとか、今、これを執行しているという状況にはありませんけれども、今後、新規就農者を獲得するために何らかのアピールをするとか、そういうことも必要になってくるかとは考えています。
 
○岡田副委員長  やるとかやるなとか、邪魔しろとか、そんなことは何も言っていなくて、この人だったら農業できる、できない、できない条件は何なのか、できる条件は何なのか、はっきりして、そして期日も大体ほぼはっきりして対応してもらいたいと思っています。誰とは言いませんけれども、かなり私のところには苦情が来ました。それは言いませんけれども。
 いいのですよ。やれる、やれない、そんなことを言っているわけじゃないの。こういうようなものを持ってきてくださいよ、いつぐらいまでにこうしてください。そうしたらこうします。もしできなければ、それは申し訳ないけれどもできませんよ、というような感じで、きちっとはっきりしていかないと、やるのかやらないのかよく分からない。やってくれそうな気もするけれども、やらなそうな気もする、みたいなね。おまえ、何言っているんだみたいな話で、そういうことは聞きました。
 今現在、市民の方もおられますけれども、いろいろ言っておられる方もあります。私もよく分からないんで、やれるともやれないとも言えない。まあ、相談されたほうがよろしいんじゃないでしょうかという話はしています。
 ただ、条件があるわけですから、そういう条件に基づいて、やれるんだったらやれる。やれないんだったらやれない。それはなるべくはっきり市民に対して受け答えするようにしていただければありがたいと思います。これは要望です。
 それから、もう一つは質問ですけれども、264ページの15節の農道整備工事請負費3326万4000円、これが支出済額は2945万7000円と、こうなっていますけれども、これはどこですか。
 
○農水課長  こちらにつきましては、関谷の農振地域の中で、任意に路線を6路線選定させていただいたうちの1路線の半分と、まあ、2路線ですね、2路線について整備を行ったということになります。
 
○岡田副委員長  じゃあ、2路線ということで、これはここでなくて、後でもよろしいんですが、具体的に場所等を教えてもらえればありがたいです。それはできますか。
 
○農水課長  恐らく口頭で今、御説明ってなかなか難しくて、地図でお示ししたほうがいいかなと思うんですけれども、農振地域の中なので、畑の中の道路ということにはなりますけれども、後ほどでよろしければ、図でお示しさせていただこうと思います。
 
○岡田副委員長  後ほどでいいです。私も、農振地域って、農業委員を過去にやったことがありますから、言われれば分かると思います。よろしくお願いします。
 それから、294ページのところの、高野委員も言われた、ここに鎌倉駅の東口がちょっと入っていないんで、ここでいいのかなという感じがするんですが。私もちょっと関わったことはあるんですけれども、この整備、東口ね。設計段階でどうだこうだという、関わったことがあるんですが、私は玉縄のほうにいますから、大船駅の西口のほうにいるんですけど、あそこも、川の横に市民がマイカーを発着できるように、今しています。こっちと同じで、前は本当に、道路渋滞がひどかったから、橋の上で降りたりして大変に危険だというようなことで、あれも造るのに二十四、五年かかっているんですけれども、おぎゃあと生まれて、二十四、五歳ね。本当に遅い、鎌倉は。冗談抜きに。お金がないと言えば、それでおしまいだけれども。それは置いておいて。
 で、鎌倉駅というのは、やっぱり鎌倉の顔ですから、観光地ですし。その東口の前に市民が使うことがなかなか難しいと、高野委員が今さっきおっしゃられましたけれども、障害者のところでちょっと止まってね、ぱっと行くみたいな。早急に私は直すべきだと思います。
 市民目線がないんじゃないの、悪いけれども。だって、交通というか、バスとタクシーでしょう。だって、市民が使うんだから。もう本当におかしいなと私は思っていますよ。そのときに私が強く言わなかったのは、私が悪かった。そういう意味じゃ、あなたたちだけのせいじゃなくて、私自身のね、個人のせいもございます。だけれども、私も反省していますよ。まずいと、あれでは。一区画か何か、やっぱり造ってやってあげないと、私はまずいと思っています。そこら辺はどうですかね。
 
○道路課長  鎌倉駅東口の駅前広場整備工事の中で、限られたスペースの中で、今回、障害者用の乗降場とタクシー降り場というところを設置させていただいたんですが、それ以外のところというのは、なかなか設置する箇所がございませんでしたので、これまでの運用というような形で、今回、整備をさせていただいているところでございます。
 
○岡田副委員長  それは分かりますけれども、もう一段の特段の配慮をお願いしたいなというように、私は本当に思う。冗談抜きに。あんまりこういう町はないんじゃないの、駅前で市民が乗り降りできないの。ちょっと、そんな感じが私はしますけれども。だから、そこら辺はさ、やっぱり、と私は思うけれどもね。
 今、いや、努力はしたよと。それは認めます。ただ、やっぱりそこのところはしっかり考えていかないと。明日からやれとは言いませんよ。だから、そこのところはもう少し考えてもらって、できる、できない。私は造るべきだという立場ですけれども、だけれども、皆さんも考えて、「いや、そうは言ったって、岡ちゃん、難しいよ」と、こうなるかも分からない。それは分からないけれども、やっぱりもう一段の配慮というか、考えてもらって、やってほしいなと私は思う。
 いや、造るときに、いろいろな人からいろいろと言われました、私も。あ、ごめん。そんなことを言ってもしようがない。
 ということで、取りあえず考えていただけますかね。考えられない、どうですか。
 
○道路課長  すみません、繰り返しになって大変申し訳ないのですけれども、限られたスペースの中で、今回、整備させていただいているというところがございます。
 ただ、利用状況というのは、これから現状として把握していくべきと考えておりますので、定期的に現状を確認して、何かできるかどうかというのは、ちょっと道路課の中で一度検討していきたいと考えております。
 
○岡田副委員長  本当に申し訳ないね、皆さんを悪者にしてね。それは私も悪者ですから、そのときに言わなかった。だから、私も自己反省を今はしています。その上に立って、申し訳ないけれどもとお願いしておきます。
 それから、次に参ります。
 作業センターもそうですけれども、これも高野委員が言われて、私は高野委員の後ろからくっついて言っているような、何となくあれなんですが、そういう意味じゃないんですけれども。
 作業センター、やっぱり、全部潰すというのはいかがなものかと私は思っています。やっぱり緊急避難的にきちっと、ちょっとやってくれというようなのはたくさんありますし、私がやっているというだけじゃなくてね、議員もみんな地域に散らばっていますし、そこの要望というか、緊急避難的にやってくれという要望はかなり高いと思います。
 で、業者に頼むと、やっぱり何日もかかっちゃうんですよ。分かるけどということになって、すぐにここをやってほしいというところはなかなかできない。そういう意味で、パッチとか、そういうようなことをやってくれている。パッチがいいとは言いませんよ。だけれども、応急措置というか、応急措置もやらないということになると、やっぱりやばいかなと。応急措置は、いい悪いは別にして、できるような体制はつくっておかないと、まずいと思う。
 パッチだって、ずっと見ていると汚いよ、はっきり言って。御成通りなんて汚いよ。ぐちゃぐちゃになっているもの。あんまりここで言ってもしようがないんだけれども、だけれども、それはぐっと私はこらえて、そうはいっても、そういうことを、高次のことを言っているわけではなくて、高次というのは高い意味ね、そういうことを言っているのではなくて、目の前に迫った本当に今すぐ応急措置をしなければいけないということはたくさんあると思う。そこら辺は、やっぱり応急的に市が動けるような体制をつくっていかないと私はまずいと思うので、この先、不補充で全部潰していいのではないかとは、なかなかならないと思っていますんで、そこら辺はどうですかね。
 
○作業センター所長  委員おっしゃるように、やはり作業センター、このまま退職者不補充でそのままなくすという考えは持ってはいないところです。
 そうはいきましても、令和7年度まで職員数適正化計画が続きますので、その中ではまずは市民要望等に応えられるように、委託化の促進ですとか効率をよくしていくですとか、様々検討しながら進めていきたいと考えてございます。
 
○岡田副委員長  ぜひ、よろしくお願いします。ということで、あんまりまた私が引っ張ってもしようがないので、ここで終わります。
 
○池田委員長  ほか、御質疑よろしいでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
 
○中里委員  通学路の早急な安全対策の実施。
 
○池田委員長  事務局、お願いいたします。
 
○事務局  では、中里委員から御意見で、通学路の早急な安全対策の実施について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○高野委員  意見ですが、道路等の維持修繕における作業センターの体制についてということです。
 
○池田委員長  事務局、お願いいたします。
 
○事務局  では、続きまして、高野委員から御意見で、道路等の維持修繕における作業センターの体制について、でよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○池田委員長  ほかに御意見はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、意見を打ち切り、この項を終わります。
 職員入退室のため、暫時休憩をいたします。
               (16時16分休憩   16時18分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○池田委員長  次に、「議案第31号令和2年度鎌倉市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○下水道経営課長  議案第31号令和2年度鎌倉市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について説明いたします。
 内容につきましては、決算報告書の内容及び剰余金の処分について説明した後、続いて、施策の成果報告書の内容について説明いたします。令和2年度鎌倉市決算書及び附属書類は262ページから263ページを御覧ください。
 決算報告書の内容について、初めに収益的収入及び支出から説明します。
 収益的収入及び支出は、施設の維持管理等に要する経費など、企業の営業活動に伴い発生した、全ての収益と費用を計上しています。
 収入の第1款下水道事業収益、第1項営業収益は、下水道使用料、雨水処理に係る一般会計からの繰入金などで28億4320万1783円の収入、第2項営業外収益は、汚水処理に係る一般会計からの繰入金、長期前受金戻入など40億6140万1633円の収入で、第3項特別利益の264万5277円は、令和元年度以前に取得した固定資産の追加登録に伴い、取得した資産にかかる長期前受金を過年度損益修正益として計上したもので、下水道事業収益の合計は69億724万8693円となりました。
 次に、支出の第1款下水道事業費用、第1項営業費用は、汚水及び雨水施設、ポンプ場、処理場の維持管理等に要する経費、及び現金の支出を伴わない賞与引当金や減価償却費を含む57億1088万5220円を支出しました。
 なお、地方公営企業法の規定に基づき、営業費用のうち、年度内に完了することができなかった業務委託にかかる経費1億8307万円については、令和3年度に繰り越しいたしました。
 第2項営業外費用は、企業債の償還に伴う支払利息、消費税等の6億8409万1075円の支出。第3項特別損失の264万5277円は、特別利益でも御説明しました、令和元年度以前に取得した固定資産の追加登録に伴い、取得した資産にかかる減価償却費相当額を過年度損益修正損として計上したものです。
 第4項予備費は執行がありませんでした。
 下水道事業費用の合計は63億9762万1572円となりました。
 続きまして、264ページから265ページに移りまして、資本的収入及び支出は、施設及び設備などの建設改良に要する経費を計上しています。
 収入の第1款資本的収入、第1項企業債は、建設改良等の財源に充てるため起債したもので15億5770万円の収入。第2項他会計補助金は、一般会計からの繰入金で16億3417万424円の収入。第3項国庫補助金は、公共下水道汚水改築工事中部第2汚水幹線のマンホール蓋更新や、耐震化工事に伴い交付されたもので2459万3000円を収入しました。第4項分担金及び負担金は286万7612円の収入。第5項長期貸付金償還金は、水洗便所に改造し、公共下水道に接続する場合に支出した貸付けの償還金で315万5100円の収入。第6項その他資本的収入は、下水道事業協力金で47万1690円を収入。資本的収入の合計は32億2295万7826円となりました。
 次に支出に移りまして、第1款資本的支出、第1項建設改良費は、主に汚水及び雨水管路の建設改良に要した経費で4億8512万259円を支出しました。なお、地方公営企業法の規定に基づき、建設改良費のうち、年度内に工事を完了することができなかった1億3730万4000円は令和3年度に繰り越しました。第2項企業債償還金は、建設改良等の財源に充てるため借り入れた起債の元金償還金で35億1480万9531円の支出。第3項長期貸付金は171万円の支出で、資本的支出の合計は40億163万9790円となりました。なお、資本的収支は7億8192万1964円の収入不足となったことから、当該不足額は欄外に記載しましたとおり、当年度分損益勘定留保資金等で補填しました。
 以上が、令和2年度の収支の内容となります。
 決算報告書は267ページに移りまして、資料は、令和2年度鎌倉市下水道事業損益計算書です。収益から費用を差し引いた令和2年度の純利益は、計算書の一番下から4行目に表示した5億2393万1393円となりました。
 令和2年度末の未処分利益剰余金合計額は、純利益に前年度繰越利益剰余金2億6309万6211円及び「その他未処分利益剰余金変動額」の4億7824万1145円を加えた12億6526万8749円となりました。なお、損益計算書は、262ページから263ページで説明しました収益的収入及び支出から、消費税等を抜いた金額で作成しています。
 次に、268ページから269ページを御覧ください。
 「令和2年度鎌倉市下水道事業会計剰余金計算書」及び「剰余金処分計算書(案)」について説明いたします。
 下水道事業会計剰余金計算書は、資本の増減について記載している帳票です。
 上段から前年度末残高は令和元年度末残高を、前年度処分額は減債積立金への積立てを記載し、結果として令和2年度末の資本の状況を処分後残高として記載しています。
 当年度変動額の欄は、令和2年度中の資本の動きとして、減債積立金の取崩し、下水道事業損益計算書で御説明しました「当期純利益」を未処分利益剰余金に計上したことを記載しました。これにより、令和2年度末の資本合計は141億1476万2344円となりました。
 次に、268ページの剰余金処分計算書(案)は、剰余金計算書のうち、当年度未処分利益剰余金の処分について記載したもので、3億4417万5191円を減債積立金として処分しようとするものです。
 また、4億7824万1145円は、令和元年度に減債積立金に積み立て、収支の不足に充当が終わったことから、資本に組み入れようとするものです。
 減債積立金及び資本への組入れを行った後の残額となる4億4285万2413円は、繰越利益剰余金として令和3年度に繰越しをしようとするものです。
 次に、270ページは、令和2年度鎌倉市下水道事業貸借対照表で、令和2年度末の資産、負債及び資本について記載していますが、このうち「資本の部」の当年度未処分利益剰余金は、前のページで御説明した「下水道事業会計剰余金計算書」に記載した金額と一致しております。
 以上で、決算報告書の内容説明を終わります。
 続きまして、令和2年度における施策の成果報告書の説明に移ります。
 まず、下水道事業費用に関する支出について、御説明します。
 資料は507ページから508ページにかけまして、汚水管渠費は、汚水管渠等維持修繕料、汚水管渠等浚渫業務委託料等の維持修繕に関する経費や、下水道事業計画変更業務委託料などの経費の支出を。
 雨水管渠費は、509ページに移りまして、雨水調整池や低地排水ポンプ施設を良好な状態に保持するための排水施設維持修繕料や定期点検手数料等の支出を。
 ポンプ場費は、510ページに移りまして、汚水中継ポンプ場の動力費や水処理施設等運転管理業務委託料などの経費の支出を。
 七里ガ浜浄化センター処理場費及び山崎浄化センター処理場費は、511ページから513ページを御覧ください。浄化センターに関する薬品等消耗品費や、施設の動力費、各種修繕料、水処理施設等運転管理業務委託料などの経費の支出を。
 普及指導費は、514ページに移りまして、公共下水道供用開始対象者を対象にした普及啓発の事務経費のほか、くみ取り便所改造工事等資金補助金などの支出を行いました。
 業務費は、515ページにかけまして、下水道使用料等の賦課徴収の経費として、下水道使用料一括徴収事務委託料などを支出しました。
 総係費は、516ページにかけまして、下水道事業に係る運営に係る経費として、下水道事業運営審議会委員報酬、横須賀市から派遣を受けた職員にかかる人件費負担金、下水道施設の維持管理等に従事する職員にかかる職員給与費などを支出しました。
 517ページに移りまして、減価償却費は、下水道事業に係る固定資産の減価償却費を、支払利息及び企業債取扱諸費は、下水道事業の財源として借り入れた市債の償還に伴う利子を、消費税及び地方消費税は、下水道事業に係る消費税及び地方消費税を支出しました。
 518ページに移りまして、雑支出は、収入について不納欠損が生じた水洗便所改造等貸付金償還金等に充てるために行った現金の移動を伴わない支出です。
 以上が、下水道事業費用についての説明で、ここから資本的支出の内容に移ります。
 汚水管路建設費は518ページから519ページにかけまして、市街化区域の公共汚水ます設置業務委託料や、汚水台帳調製委託料などの経費の支出を。
 雨水管路建設費は、520ページにかけまして、西御門川雨水幹線の雨水排水施設実施設計業務委託料、令和元年度から繰り越した関谷川第2雨水幹線築造工事請負費の支出を、汚水管路改良費は、令和元年度から繰り越した、西部圧送管改築工事請負費及びこの改築に伴う工事監督支援業務委託料のほか、汚水耐震化工事として手広第2汚水幹線ほかの支出を。
 521ページ、処理場建設改良費は、令和元年度から繰り越した山崎下水道終末処理場の制御設備棟冷暖房設備取替委託料の支出を、建設総係費は、下水道施設の建設改良に従事する職員にかかる職員給与費を支出しました。
 522ページに移りまして、固定資産購入費は、水質管理に必要な備品の購入に要した経費の支出を行いました。企業債償還金は、下水道事業の財源として借り入れた市債の元金償還金を支出しました。長期貸付金は、水洗化改造家屋等への貸付けとして、浄化槽機能廃止工事資金貸付金を支出しました。
 以上で、令和2年度鎌倉市下水道事業会計決算報告書の内容説明を終わります。
 
○池田委員長  これより質疑に入ります。御質疑はございますでしょうか。
 
○高野委員  地方公営企業法が適用になってこれで2年ということで、細かい議論をするとちょっと長くなるので、料金に着目したところでだけ伺いますけれども。
 経営状態としては、おおむね良好であろうと思います。ちょっと雑駁に言うとね。で、決算の審査の意見書でも指摘されておりますけれども、企業債の償還は着実に進められていて、残高は減少している。その一方で、下水道使用料の収入が十分に確保されているとは言えないと。監査委員の意見ではですよ。ちょっと私は、そこは意見が違うんですけどね。一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない状況があるということなんですが、先ほどのところでは、一般会計からの繰出金という形で、こっちは繰入金ですね、予算よりは2億円ぐらい低い金額になっていますけれど、これはなぜですか。約25億円ですよね、繰入金。25億円弱。予算額よりはちょっと少ないですけれど、これはどういうことですか。
 
○下水道経営課長  下水道事業から見ますと、一般会計からの繰入金でございますが、これにつきましては、雨水処理にかかる負担金でありますとか、その他償還の特別措置等で一般会計から繰り入れることとなっているもの、これが国から基準で示されております。で、雨水等に関しましては、実際にかかった費用を繰り入れますので、この工事そのものが、若干、工事の発注の際に差額等が生じた場合には、こちらのほうに変更が出てくるというものでございます。
 
○高野委員  同時に、制度上というのかな、そういう形でそうなったということだということで、分かりました。
 それで、近隣市と比べて管渠の老朽化率が高いということで、ちょっと、道路で似たような、ちょっと構造的な問題があるんですけれど、そろそろ管渠についても老朽化が進んで、取替えをしなきゃいけないと、より性能のいいものにということで進められていると思うんですが、料金に着目してみると、これ、もう、前も取り上げたことがありますけれども、公営企業法適用になったということもあって、そこに向けての検討の中で、当時の審議会からも、下水道の維持管理にかかる経費については、当面、その資本比については、50%を料金で賄うべきであると、1対1にすべきだと、こういう答申が出されていて、それで現状は36%だと。だから、先ほどの監査委員の指摘は、下水道使用料の収入が十分に確保されていないと、こういう指摘になっていると思います。
 ただ、私はですね、ちょっと考えは違うんですよ。で、確かに地方公営企業法の適用にもなったこともあるので、料金で、ある程度受益者負担で賄っていくということを、割合を高めていかなきゃいけないということまでは否定はできないんだけれども、しかし、同時に、やはり、公営企業法適用といえども、言うまでもなく市民の日常生活に関わる公共事業なわけですから、単純に鎌倉市の場合は、この山坂もありますから、ポンプアップだとか、いろいろ、こう、費用がかかる面もあります。そういう事情を考えても、単純に受益者負担でやるといったら、これは物すごい値上げになりますから、今のコロナ禍の状況も踏まえ、また、同会派の議員が、ちょっと、やっていましたけれども、生活保護受給者も今度、徴収するわけでしょ。もう、しているわけか。だから、そういう事情も踏まえてね。私は50%に向けてということについては、やっぱり一定の時間をかけて緩やかに、社会状況とかもよく勘案して、考えるべきであると。
 ですから、今の説明があったように、一般会計からの繰入金が別に悪いことじゃないわけですから。制度上そうなっている面もあるわけでしょ、さっき言ったように。だから工事をやらなければ、一般会計からの繰入金は減ったわけでしょ。その辺の一般会計の繰入金とのバランスをきちんと図って、そこは慎重に対応してほしいと思いますが。何か、認識を伺います。
 
○下水道経営課長  下水道事業につきましては、今、お話があったとおり、平成31年4月に、地方公営企業法の一部を適用いたしまして、企業会計へと移行させていただいております。また併せて、10年間の投資の見込み、実際、あと収入の見込み等を立てまして計算をいたしまして、投資・財政計画というものを策定しております。この中で、現在、お話のございました下水道事業運営審議会に対しまして、使用料の改定ということについて諮問をしております。国からは、下水道使用料については、平均で1立方メートル当たり150円という単価が一つ示されております。現在、これは審議をお願いしておりまして、適当かどうかということと、あと、やり方、方法ですね、そういったものを、ちょうど今、審議をお願いしているというところでございます。
 
○高野委員  もう質疑は終わりにしますけれど、意見書にも書いてありますよね、それ。平成18年ということで。あるんだけれども、やっぱり本市の事情を考えると、機械的に、これは受益者負担をどんどんやっていくとなると、これは市民への影響が出てきますから、私、繰り返しますけれども、1対1を目指すにしても、一定の時間をかけてやるべきであるということ。もちろん、諮問をして、答申を受けて、市の方針も決まってくると思うんですが、そこは市としての立場をきちっと持ってほしいということだけ、申し上げておきます。
 
○中里委員  1点だけお伺いいたします。こちらでいいのかあれなんですけれども。稲村ガ崎の135号線、歩道の上にのっている下水管に関してお伺いいたしますけれども、もうこちらも、かなりの期間が過ぎているかと思うんですけれども、今後の計画をお知らせ、教えてください。護岸的な問題というところも大きいのかなとは思うんですけれども、お願いいたします。
 
○加藤都市整備部次長  稲村ガ崎の下水道管の工事ですが、令和元年から令和2年度にかけまして国道の歩道が陥没したことにより、神奈川県が護岸整備を行う上で、そこの中に埋設されている下水管が支障になるということがありまして、国道の車道に移設工事を行いました。現在、その後、神奈川県が護岸工事を行っておりますが、河川を下越しする工事が必要であったため、一旦、今、河川の部分については歩道に仮設管を上げております。これについては、令和3年度、工事予算を頂いておりますので、令和3年度中に河川の下越し工事を行い、歩道から仮設の下水道管をなくす予定であります。
 
○中里委員  下水管だからどうというわけではないんですけれども、特に、このコロナ禍において、市民の方はテレワークで、少しでも運動するのに海のほうを歩こうとか、ちょっとランニングしようかみたいなところで出てみても、あのエリア、もう砂浜もなくなって、海岸自体も歩けないような状態。ましてや、歩道となっていたところも通行不能というような状態というところもあるので、ぜひ早めに復旧をしていただければと思うんですけれども。ただ、今回は、もう応急的な処置ではないとは思うんですけれども、護岸工事をしっかりとしていけば、この先は、このようなことはあまり想定されないんでしょうか。
 
○加藤都市整備部次長  あそこの場所は、以前は砂浜があって、直接、波も護岸には当たらない状況だったと思うんですが、砂浜が少なくなって、高波等があった場合には、護岸に波がぶつかるような状況になり、護岸裏の砂が抜けて、崩れてしまったという状況があります。今回、それを踏まえて、県ですが、護岸を基礎までしっかり打って造っておりますので、今後、波が当たっても崩れないような状況を考えて、県は造っていることになります。
 
○中里委員  護岸をして、先ほどの話だと、砂浜、砂自体もないと、やはり影響が大きいということなので、護岸をして、砂も入れて押さえていくというようなことでよろしいですか。
 
○加藤都市整備部次長  砂を入れるかどうかまで、ちょっと私、聞いておりませんけれども、今、護岸を復旧するということだけは聞いております。
 
○中里委員  もう1点だけ教えてください。この稲村ガ崎の陥没の前に、坂ノ下側も下水管が破裂していたかと思うんですけれども、これ、下水管はずっと海浜沿いを通っているというような、そういう認識でよろしいですか。
 
○加藤都市整備部次長  確かに、稲村ガ崎の公園の横、山越えのようになっているんですが、あそこについては海側を通っています。ずっと海側を通っているわけではないんですが、そちらのほうの下水管の破損については、波による稲村ガ崎の浸食によって、国道の下に波によって浸食した穴が大きくできまして、それで陥没したという中で、その中に埋設されている下水道管が破損してしまったということもありまして、波の影響はあるとは思いますが、たまたま、この今回の部分と前回の部分については、下水道管は海側の歩道に入っております。
 
○中里委員  昨今、度々出てきていますけれども、異常気象によって、想定されない波が上がってくる、威力があるというところの結果かと思いますので、今後、市としても、神奈川県か国の管轄になるのかもしれませんけれども、ぜひ、そこのところをしっかりと要望しつつ、事業を行っていただければと思います。
 
○岡田副委員長  中里委員の後を引き受けてという感じなんですけれど、こちらのほうで破裂して、あのときこう、見たんですけれど、あれはバイパスがなくて、あれ1本でやっちゃったから、全部海に垂れ流したということになっていますよね。その前の、こっちの、何て言えばいいの、坂ノ下というのか、プールの前のほう。その後、私、いなくなったから分からないんですけれど、あのとき私が感じたのは、バイパスがあれば、海に垂れ流さなくていいなと、私、思ったんです。あのときは、だから、副大動脈か何か分からないけれど、1本だから、あそこが破裂したら、もう、ここのものが全部、海に行っちゃったわけで。で、きついねという話はして、それで終わったんですけれど、そういう将来的な計画とかはないんですか。
 
○下水道経営課長  鎌倉の下水道でございますが、昭和33年から事業に着手しておりまして、かなり老朽化が進行している状況です。先ほどもお話があったとおりですね、鎌倉の、いわゆる旧鎌倉市内の汚水ですが、海岸線を通って七里ガ浜へ運ばれているという状況でございますので、現在、下水道事業におきましては、鎌倉処理区と言っておりますが、こちらの幹線ですね、太い管。こちらにつきまして、地中の深い部分に埋設をしまして、波ですとか、場合によっては津波等の影響を受けないような位置、それに、深い位置に埋設をしまして、自然流下、自然の流れで七里ガ浜に運べるように、検討を行っております。
 
○岡田副委員長  それはやると聞いているんですけれど、大体、こう、いつぐらいにやるというのは聞いているんですけれど、何十年ぐらいかかるの。という感じで思うわけですよ。やるというのはいいよ。聞いていたら、ああ、やってくれるんだなと市民は思うけれど、じゃあ何年かかるの、3年なの、5年なの、10年なの、30年なの、となるから。
 
○下水道経営課長  今御指摘のとおり、稲村ガ崎の事故もございましたので、これ、持続型下水道幹線と呼んでおりますけれども、こちらにつきましては、現在、新しいポンプ場等の位置を検討しておりまして、現時点では令和10年頃、西暦ですと2028年頃に工事を着手して、そこからやはり、どうしても掘り進んでいくという期間がございますので、8年くらい、令和18年、西暦ですと2036年頃には一部供用開始できるように、検討を進めております。
 
○岡田副委員長  笑われてもいいですから、ぜひね、やってください。私はいないかも分からないけれど、きちっとやらないと、いや本当に。ちょっと、笑っているけれどね、いや、やると言って、やらないから、うちの会社ね。ここは。いや、だから言ったじゃない。いや、みんなが笑っているけれど、本当だよ。都市計画決定道路だって、何十年とやったんだから。それでやらないんだから。それは、詐欺でしょう、言っちゃ悪いけれど。こんなこと言っちゃ悪いけれどね、言葉が悪いから取り消していいんですけれど、いや、やるんだったら真面目に、きっちりやってください。市長が替わろうが替わるまいが、知ったこっちゃないんで、行政の意思として。それは市民の生活の基盤だから。そういうことでよろしいですか。
 
○森(明)都市整備部長  まさに、都市整備部で、今現在、下水道をどうするかというのは一番の課題であります。今、副委員長おっしゃったようにですね、ぜひ、やっていきたいと思っております。
 
○岡田副委員長  よろしくお願いします。
 
○池田委員長  ほかに御質疑ございませんでしょうか。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 では、ないようですので、質疑を打ち切ります。
 御意見は、ございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 ないようですので、意見を打ち切り、この議案を終わります。
 それでは、職員入替え、10分ほど休憩させていただきます。5時ちょうど再開といたします。
 暫時休憩いたします。
               (16時48分休憩   17時00分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○池田委員長  まずは、委員長のほうからちょっと申し上げたいんですが、本日の審査についてですが、審査の終了時間は午後6時をめどとすることを確認しておりますけれども、本日の審査日程を予定どおり全て終了するということで、ここで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、確認いたしました。
 それでは、原局に申し上げますが、審査を能率的に進めるため、説明及び答弁については簡潔明瞭にお願いいたします。なお、説明及び答弁は、座ったままで結構です。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○池田委員長  次に、第10款総務費、第5項総務管理費のうちまちづくり計画部所管部分、並びに第45款土木費、第10項道路橋りょう費及び第20項都市計画費のうちまちづくり計画部所管部分について、一括して説明をお願いいたします。
 
○市街地整備課長  議案第25号令和2年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算、第10款総務費、第5項総務管理費及び第45款土木費、第10項道路橋りょう費、同じく第20項都市計画費のうち、まちづくり計画部所管部分の決算の内容について、説明いたします。
 令和2年度鎌倉市決算書及び附属書は100ページから103ページにかけまして、令和2年度における施策の成果報告書は52ページを御覧ください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費の6億5122万4593円のうち、まちづくり計画部所管の事務事業に要した経費として、まちづくり推進事業は、まちづくり審議会委員報酬など、68万983円を。
 成果報告書は60ページに移りまして、公共施設再編事業は、本庁舎等整備執務環境等調査業務委託料1546万6000円を。
 成果報告書は61ページに移りまして、本庁舎等整備事業は、鎌倉市本庁舎等整備委員会委員報酬など、306万7475円を支出いたしました。
 決算書は138ページから139ページにかけまして、成果報告書は309ページに移りまして、第45款土木費、第10項道路橋りょう費、第5目道路橋りょう総務費の1億6895万6989円のうち、まちづくり計画部所管の事務事業に要した経費として、会計年度任用職員給与費は、令和2年度の防災安全部市民安全課、現在の都市計画課交通安全担当の会計年度任用職員4名の報酬など、762万5914円を支出いたしました。
 決算書は140ページから141ページにかけまして、成果報告書は310ページに移りまして、第45款土木費、第10項道路橋りょう費、第8目交通安全施設費の8549万8683円のうち、まちづくり計画部所管の事務事業に要した経費として、交通安全対策事業は、スクールゾーン対策業務委託料、鎌倉市交通安全対策協議会補助金など、1807万9036円を。
 成果報告書は311ページに移りまして、放置自転車防止事業は、放置自転車等防止対策業務委託料、鎌倉駅西口第1自転車等駐車場等土地使用料など、4215万8641円を支出いたしました。
 決算書は142ページから145ページにかけまして、成果報告書は334ページに移りまして、第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費の14億974万8854円のうち、まちづくり計画部所管の事務事業に要した経費として、古都中心市街地整備事業は、鎌倉駅西口駅前広場整備工事請負費など、3092万4300円を。
 成果報告書は335ページに移りまして、大船駅周辺整備事業は、砂押川プロムナード枯枝胴ぶき等伐採処分業務委託料など、36万922円を。
 成果報告書は336ページに移りまして、大船駅東口再開発事業特別会計繰出金を。
 成果報告書は337ページに移りまして、深沢地域整備事業は、深沢地区土地区画整理事業支援業務委託料、深沢地区交通管理者調整協議資料作成業務委託料、新駅概略設計負担金など、1億2532万3547円を。
 成果報告書は338ページに移りまして、都市計画運営事務は、特定生産緑地指定図書作成業務委託料、都市計画情報提供サービス業務委託料、立地適正化計画策定業務委託料など、1181万7717円を。
 成果報告書は339ページに移りまして、交通環境整備事業は、パークアンドライド案内看板維持修繕料、三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟等負担金など、66万6726円を。
 成果報告書は340ページに移りまして、交通体系整備事業は、歩行者尊重道路整備等業務委託料、鎌倉地域地区交通計画策定支援業務委託料など、532万8884円を。
 成果報告書は341ページに移りまして、新交通システム等整備事業は、新たなモビリティサービスの検討・運用業務委託料、自動車使用料など、463万6448円を。
 成果報告書は342ページに移りまして、公共交通支援事業は、鎌倉市公共交通事業者新型コロナウイルス感染症拡大防止対策支援事業費補助金505万643円を。
 成果報告書は349ページに移りまして、会計年度任用職員給与費は、都市計画総務費から執行した会計年度任用職員5名の報酬のうち、市街地整備課、深沢地域整備課、都市計画課の3名分の報酬などをそれぞれ支出いたしました。
 説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 
○池田委員長  これより質疑に入ります。御質疑はございますでしょうか。
 
○高野委員  沈黙ばっかりしていてもあれなので。よろしくお願いします。簡潔に4点。52ページの土地利用調整制度の見直しに係る委託ですが、これはどうして執行がなかったんですか。
 
○川村まちづくり計画部次長  こちら、令和2年度のこの委託料につきましては、コロナの拡大の関係での予算の見直しをしたということと、令和2年度、この見直しの作業スケジュールを見直した関係で、執行しないで、令和3年度にもう一度予算をお願いいたしまして、現在、令和3年度の予算の中で執行しているということでございます。
 
○高野委員  土地利用調整制度の見直しについては、一般質問などでも同僚議員もされておりますし、私も多少触れたこともあるんですが、見直しそのものを否定するものじゃ全くないんですが、慎重に対応していただきたいと思います、率直なところ。よしあしがある話なんでね、これ。ちょっと、それ以上は、決算なので、執行されているものですから、また今後、必要なときに取り上げたいと思います。
 2つ目が、311ページの放置自転車対策、放置自転車防止事業ですね。放置自転車の防止対策の委託も、4500万円ということで相当な経費がかかっているわけでありますが、ちょっと伺いたいのは、鎌倉駅の東口の側ですね。放置自転車という点でいうと、今、鎌倉市としては、ちょっと雑駁な聞き方ですけれど、どんな認識ですかね。放置自転車のポイントが何か所かあるんですけれどね。
 
○萩野谷まちづくり計画部次長  まず自転車の放置禁止区域ですけれども、委員おっしゃられた鎌倉駅を含めて、禁止区域としてですね、鎌倉駅、北鎌倉駅それから大船駅周辺を設定しているということで、今、重点的にそういう対策をしているところであります。
 
○高野委員  ちょっと意図が伝わらなくて。率直にもう、時間もあるんで、具体的に言いますけれど、東口の前ですね。東急の駐車場がありますよね。ところが、その周りに、比較的ありますよね。郵便局のところは、スルガ銀行の脇に、私もよく止めますけれど、比較的安い金額で、3時間100円だったかな、110円だったかで止められるのがあって、今、鎌倉郵便局のところにも、台数はそれほどじゃないといっても、まあまあ、造られたんですよ。
 ところが、駅前の東急前のところ、先ほど道路課のところで広場が整備されたんだけれど、やっぱりなかなか自転車置場が多分、ないと言う方が多い。なぜかというと、東急の駐輪場は、知っている人もおられると思うけれど、空いているんですよ。というのは、どのぐらい前だったかな、2年ぐらい前かな、料金が変わって、かなり値上がったんです。そのことについて別に言いたいわけじゃないんです。それは東急の御判断だから。ただ、なかなか止めないんですよ。だから周りに止めちゃう。いっぱいいますよ、私が知っている人でも。それが実態。
 で、何が言いたいかというと、他方、こっちの西口側は、今、鎌倉市の努力もあって、今、交番の裏側のところ、安く、結構いっぱい止まっていますよね。市役所のほうはそれほどでもないけれども、でも、ちょっと料金も今、少し変えて、多少増えてきているかなという状況。
 なので、ちょっとこういう公の場で言うのは初めてですけれど、私は、鎌倉駅の東口のところの自転車対策として、やはりこれは相手もいることですが、東急が今、お持ちでしょ、あそこ、東急の駐輪場。あそこを私、市が借りるなりなんなりして、あそこを、今の西口の交番の裏と同じような形でね、今1日150円でしょ、あれ。で、Suicaとかでやるともっと、130円になりますよね。もちろん東急の意向もあるんですよ。でも、私は、あそこはもったいないなと思うんですよ。だから、市が土地を買ってくださいと言わないけど、まあ、借り上げるなりして、それで、西口側と同じような料金体系であれば、私はかなり、駅前の駐輪対策は改善されると思っているんですけれど。
 事前に課長とかに話もしていなくて今言っていますから。でも、実は、これ、ここ1年ぐらいずっと思っていることなんです。御検討いただけませんかね。今すぐ答えは出なくてもいいですから。でないと、止められる場所があるのに周りに止めているという、何ともこの不可思議な。でも、気持ちは分かるんです、そういう状態。よく駐輪場、こう、つけてさ、2時頃になると、つけに来るのかな、委託の方が。それで、一部は持っていかれる人もいますよ。トラックが来てね、こう。
 ということなので、ぜひ、少し、相手もいることですが、僕は東急にとってもそんなに悪い話じゃないと思うんですけれど、買物客との関係もあるかもしれないけれども、ちょっと御検討だけいただけないかということです。
 
○林まちづくり計画部長  委員御指摘のとおり、ここは、やっぱり2年ぐらいかと思うんですけれども、東急のところの駐輪場が空くようになってきて。また、併せてなんですけれども、そのもう少し前からかと思うんですが、その付近で、それまで業務をやっていたところがちょっと閉まって、使っていないわけですから、そうするとそこの前が止められるという形になっちゃっているということも相まって、今のような状態。
 で、御提案のありました東急のところについては、これ、アプローチはさせていただきたいと思います。御質問の中でもありましたけれど、東急の御都合というのもあると思いますけれども、アプローチはするように対応していきたいと思っています。
 
○高野委員  それから、337ページの深沢地域整備事業のところです。令和2年度においては、新駅概略設計負担金ということで、当初の1億円近い金額からは決算金額は下がりまして、7700万円ほどですか。それでも大きな金額ではありますけれど。
 別の場でも、ちょっと、会派としても取り上げていますので、端的に聞きますけれども、市長も、この間、改めてチラシなどでも、「温故知新」でも書かれておりますけれども、やはり藤沢市域側に、村岡地区に造る駅をどうして鎌倉が、という市民感覚があるわけです。それで、市の説明は、これまでも繰り返していて、こちらも指摘させていただいているように、実際の税金としては4.25億円程度で済むんだと。全体の工事費が上がれば、また上がってくるでしょうけどね。約37億円は、深沢整備事業用地の保留地を処分することによって、そこから回すんだと。その根拠としては、いわゆる区画整理法の第2条第2項を使うんだと、こういう話でしたよね。
 で、私もいろいろ調べました。結論として言えば、もう時間がないんでこっちからある程度言いますけれども、結論としては、法律に違反はしていないと思います。私の問題意識は、シンボル橋とかは、これ、当然、第2条第2項じゃないでしょ。区域外。つまり計画区域外で造るから、別なところから負担しますよね、市のお金で。今、7億円とか言っていますか。私は、同じような考え方を持たなきゃいけないんじゃないかという問題意識があったんです。でも、飛び地で、飛び施行地区というのかな、それで、一応藤沢市も、今、村岡地区の都市計画の手続をしていますかね。で、飛び地なんだけど、一体だから第2条第2項が、言い方が悪くて申し訳ない、引っかけられると。いろいろお知恵を絞ったと思うの。
 専門家の意見も聴きました。これで4億円で済むから、何か市がお金がかからないかのようなイメージを与えるんだけれどね。しかし、だから専門家の意見が、こういう意見が出ております。保留地を余分に確保。余分にというのは、つまり、本来なら駅の建設がなけりゃ、全部、深沢の中で使えばいいんだから、事業用地の。駅を造るがために、その深沢の土地を、結局、深沢のその事業用地のために使うのじゃなくて、飛び地となって一体施行の駅に使うわけでしょ。ということは、保留地をある意味余分に確保する、しなきゃいかんというふうにも言えるわけ。余分に、その分。で、それは保留地の減歩をある意味強める可能性もあるわけです。これは吉岡議員も一般質問でやりました。
 結局、鎌倉市が、現金でお金を用意するのではなく、土地を余分に放出するにすぎないのではないか。駅を造らなければ、その土地はそのまま深沢の事業用地に使うわけだから。だから、私が、我々が確認した専門家によると、違法ではないけれども、ある意味区画整理を迂回させた、税金を少なく見せるための便法じゃないですかと、こういう指摘です。
 私も、その考え、専門家の方に聴いたんですよ。区画整理事業の専門家、運動されている方に。税金を安く見せているだけであって、結局、保留地というのも財産なわけですから。これ、区画整理事業における。そこを使うわけだから。それでうまくいかなければ、これ、どうするんだという問題もあるわけですよ。売れなかった場合、どうするんだ。建設費が思ったよりかかっちゃった場合、どうするんだ。そうすると、深沢の事業用地の中の土地所有者の方への減歩が増える可能性もある。お金を出さなきゃいけない可能性も出てくる。一体施行ですからね。
 ですから、違法とは言わないけれども、やはり第2条第2項でやるというのは、本来の区画整理の考え方からすると、やや邪道ではないのか。新駅をやるなら、堂々と、やはり税金から出すべきではないのか。やるんであればですよ。やることを肯定しているわけじゃないですよ。ちょっと、改めてそこだけ。もう、これ以上は長々やりませんが、見解を伺いたいと思います。
 
○大江深沢地域整備課担当課長  まず土地区画整理事業につきましては、土地の増進分をまず保留地処分金ということで、権利者の方々から頂いたものを処分して事業費に回すということが、事業の基本となっております。この新駅につきましては、やはり、深沢の新しいまちづくりの、町のポテンシャル、そういったものも高まるし、あとは、企業誘致という部分につきましても、そういったものを加速させるなど、やはりまちづくりへの効果というものが非常に多いと思っております。
 で、減歩の面積等につきましては、その価値の増進というところにつきましては、やはり、駅がある分、増進が高いというところについては、減歩という数字にも出てくることも、減歩という形にも出てきますけれども、土地の価値という部分につきましては、従前、従後がイコールというのが原則となっておりますので、権利者の皆様の資産価値というところにつきまして、特に減るということではないかと思っております。
 
○高野委員  この土地の地価の上昇についても計算をされているようで、その資料もちょっと私も見させていただいて、その議論をすると長くなるからしませんが、本当にこのとおりいくのかなと。私も横浜の事業なども少し調べておりますけれど、MM21とかも見ていますけれども、一度始めて、うまくいかないと、ずっとこれ、ずっと続けなきゃいけないんで、つくばなんかも、もうずっとやっていますよね、物すごい面積だけれど。一度踏み始めてうまくいかない場合、ずるずるいくんですよ。
 私も、ちょっとレベルは違うけれど、北海道の職員をやっていたとき、企業局というところに最後いて、ちょっとレベルは違うんですよ、区画整理じゃないけれど、苫小牧東部開発とか石狩湾新港開発。多分いまだにやっているんじゃないかな、北海道は。大赤字、土地が売れなくて。企業呼び込み、企業を誘致して、同じですよ、そういう意味ではここも。企業を呼び込むために土地を造成して、で、工業用水を引こうという。まあ、北海道は土地が広いから。苫小牧、そのために二風谷ダムというのを造って、で、苫東開発って、もう公共事業失敗の代表的事例ですけれど。日本一の釣り堀と呼ばれているんです。今も呼ばれているかも分かりませんけれど、いや、本当にそうなんですよ。で、もう、土地の、ほら、利息とかを払わなきゃいけないから大赤字。こういうことを多分、今も北海道、まだ、多分整備できていないんじゃないかな。石狩湾もそうですよ、石狩市の周辺。
 だからね、慎重にならなきゃいけない。土地の地価が、これ、思ったとおり、もし上がらないということになった場合、これ、税金の負担が増えるという可能性もあるということだけ確認させてもらっていいですか。
 
○大江深沢地域整備課担当課長  我々としましては、保留地処分金が得られるように、まちづくりガイドライン等によるコンセプトの確立、あとは町のブランディング、そういったものに努めながら、今後、神奈川県等の関係機関なども連携をして企業誘致、そういったものも含めて、町のポテンシャルの向上というものに、今後努めていきたいと考えております。
 
○高野委員  もうここは、これ以上聞きません。もう、結局分からないことなので、頑張るしかない。うまくいくはずである。こちらはリスクがあると言っている。あと、答えは、現実に出るわけ。でも、事実として、うまくいっていないところもいっぱいありますよということだけ伝えておく。そのときは市長も替わっていて、議員も、私もいるか分からない。ほとんどの人がいなくなっている可能性もある。まあ、志田さんは知らない。分からない。いるかもしれない。一番若いからね。そういうふうにならないように、やはり私は、相当な金額の投資なだけに、ちょっと慎重な立場で、決算なので、この程度にしますけれど。
 最後にもう1点だけです。340ページの交通体系整備事業の中の歩行者尊重道路整備等業務委託。小町大路、辻説法通りですね、やりました。率直なところ、両方の意見を聞いています。あの標示ね、独特な、初めての、思いやりというのか何というのか、でき得ることをやったんじゃないかという意見が片方。もう片方は、何の意味があるのかというのが片方、これが率直なところです。
 市としての、これが最初の取組で、少し時間もかかりましたけれど、何か市民からそういう反応があったとか、地元から何かあったとか、交通上の少し効果が見られたかどうかとか、数値にはできない、しづらいけれど、その辺を、ちょっと決算なんで認識を伺いたいと思います。
 
○萩野谷まちづくり計画部次長  こちら、委員おっしゃるとおり、今回、路面標示で、思いやり、それから歩行者尊重道路という文字を浮き上がらせるような形で、今回、初めて実施をしました。設置後、やはり、いろいろな御意見があります。賛成の方もいますし、反対の方もいらっしゃるという状況です。
 今後ですけれども、今回、初めて小町大路、こういう路面標示を設置しましたので、その整備効果をですね、今回3月に設置して、ちょっと時間がたった段階で、現在考えているんですけれども、整備効果を検証して、その効果があれば、さらに設置の箇所の拡大とか、他の路線も含めてですけれども、今後の歩行者尊重道路に活用していきたいと考えております。
 
○高野委員  小町大路においては、なかなかハンプ、ハンプと言いましたっけ、あれ、を含めて、具体的な取組が難しかったと。で、ポールはちょっと立てましたね。あれも、ちょっと両論あるんですよ、実を言うと。私は、あそこは慣れているから、ほぼ毎日通っているので、今日も通りますけど、ちょっと用事があって、実は。宝戒寺さんのあそこから入って、右折して通りますけれども。これで、このやり方で、ほかのところもやっていけばいいんじゃないかということではないと思うんですよ。
 私は、例えば、前から言っているように、極楽寺から稲村に抜ける道。あそこも今すごいですよね。ちょっと、先ほどのところで、下水管の話がありましたけれど、一時、いわゆる交通の問題もあったりして。特に、もう裏道。裏道と言っていいのかな、あれ、抜けていく。だから、あの辺、その辺は、今回のことであのペイントさえすればいいんだと、ちょっと言い方が悪いけれども、そういう妥協ではなくて、やっぱりきちっと、地元と協議して、私は、極楽寺、稲村であれば、ハンプとかも実験やっていますよね、あの稲村ケ崎小学校の体育館の横のところで、実験というか、ずっとつけっ放しかな、今も。だから、ぜひ、その辺の具体策が進むように、今後進めていってほしいと思うんですが、次はどこをやるんですか。それも含めて、ちょっとお考えを聞いて、終わりたいと思います。
 
○萩野谷まちづくり計画部次長  現在ですね、今回、歩行者尊重道路は9路線ありまして、そのうち優先順位が高いということで、小町大路をやりました。
 今、次の対象箇所については、やはり、先ほど委員もおっしゃっていましたけれど、いろいろ、住民の方々とも意見交換しながら対策メニューというのを決めてきたんですけれども、実際その対策をやるときに、その実施のところの住民の合意が得られなかったとか、そういうことがありますので、住民の合意形成をどのようにやるかも含めて、今後の対象路線も含めてなんですけれども、歩行者と道路の取組については、ちょっと今、検討していきたいと考えております。
 
○高野委員  終わりにしますけれど、私は、極楽寺、稲村なんかはちょっと、ほかの同僚議員も言っていますけれど、前に出した優先順位ではなく下のほうだったんですよ、たしか。でも、実際は、昨今の状況を見ると、そうではないと思いますので、別に私にその権限はありませんが、その辺も御考慮いただいて、決算なんで、ちょっとまた今後、それはまた伺いたいと思います。
 
○保坂委員  4点ほど伺いたいと思います。
 最初に、今、高野委員からも質問があったところで重なるんですけれども、まちづくり推進事業、成果報告書の52ページのところの土地利用調整制度の見直しに係る調査業務委託のところです。こちらについては、今もお答えいただいたんですけれども、令和2年度、2020年度末の段階で骨子案ができていますけれども、そちらに至るプロセスの中では、業務委託ということはなかったということなんでしょうか。そこを教えてください。
 
○川村まちづくり計画部次長  骨子という形でも、令和3年3月の時点でお示ししておりますけれども、そこの中では、この業務委託の内容というのは使っておりません。要するに、業務委託しておりませんので、使っておりません。
 
○保坂委員  そうしますと、当初、業務委託で中身を入れ込んでいくというところについては、どういうことだったんでしょうか。かなり骨子のところで、まだこれから問題提起をして詰めていく部分もあるかもしれませんけれど、フレーム的なものはかなり示されているのかなと思っているんですが、もっと制度的な精査というようなことになるんですか。
 
○川村まちづくり計画部次長  先ほども申しましたけれども、若干、当初のスケジュールから、コロナの関係もありまして遅れぎみになっておるんですけれども、この業務委託の中では、具体的に言いますと、開発事業条例で基準としております共同住宅の附置の率ですね、この辺のところなんかの調査、それから1区画の最低面積の関係、こういったようなところの調査をしてもらっています。私たちとすると、骨子の中ではそういったところを検討していくんだということを頭出しさせていただきまして、今年度、令和3年度、この業務委託で出てくる内容を踏まえて、大綱、あるいはこの後の条例案という形に、数字も含めて出していこうとしているということでございます。
 
○保坂委員  そういうことですと、ちょっとスケジュール的に遅れたということではありますけれども、そうやって段階を追ってやっているところが、むしろ、いきなり業務委託というか、早めに業務委託をしてしまうよりも、ちょっとよかったかなと。これ、とても大事な制度の見直しだと思いますので、やっていっていただきたいと思います。
 ちょっと発想が似ているんですけれども、次のところが、立地適正化計画のところで伺います。成果報告書の338ページ。都市計画運営事務というところで、立地適正化計画策定業務委託が上がっています。これは執行されているんですけれども、これ、委託というところでどこまで任せたんですかというのを、ちょっと前にも聞いたかもしれないんですけれども、ちょっとこの辺り、気になるところなので、お願いします。
 先ほどの土地利用調整制度の見直しというところについては、やっぱり原課のほうでフレームをいろいろ検討して、その上で業務委託ということなんだろうなというふうに思っているんですけれども、やっぱり、立地適正化計画って、鎌倉市のこの現状をしっかり把握して、問題点とかを絞り込んだ上で具体化していくものだと思うので、この業務委託の内容というのは、主にどういうことだったんでしょうか。
 
○永井まちづくり計画部次長  今、御質問、非常に幅広で、なかなか端的に申し上げづらい部分もあるんですけれども、立地適正化計画の制度ですね、まずは国、あるいは公的な機関が示しているデータをきちんと全部調べて、それに基づいた計画にしなさいということが、法律で言われております。
 それから、これは私どもの市役所の話なんですけれども、市に、あまたの行政計画がございます。その行政計画を、言ってみれば束ねて、オーバーレイさせて、そして、現状の課題というものを分析してまいるということが重要であるという、これも国のマニュアルに基づいた作業でもございますけれども、そんな作業がございます。そうすると、私ども事務職員のほうで、その多くの行政計画をもちろん読んでおるわけなんですけれども、それを分析して課題を抽出するというところは、なかなかの作業量だぞということでもって、委託を出させていただいております。それに基づいて、令和2年度というところで言いますと、こちら、成果報告書に書かせていただきましたけれども、誘導区域の案というものの検討を行ってまいったと、そんな形です。
 
○保坂委員  都市機能誘導区域案の検討ということですけれども、ちょっと、これ、立地適正化計画をつくってまちづくりを進めていきますよというときに、どちらかというと気になるのは、その誘導区域にならなかったところが取りこぼされてしまったりとか、どういうふうにネットワークがつくられるのかなとかいったところがまだ気になっているわけで、そういったところは、やはり、鎌倉市の現状ということを、より、現状と、あとその現状の問題点、そしてこれからの見通しのようなものをより反映していかなければいけないと思うんですけれども、その辺りも含めて、今後とも、また新たな業務委託をかけるような形でやっていくんでしょうか。
 
○永井まちづくり計画部次長  この立地適正化計画策定の業務委託なんですけれども、3年間の債務負担をいただいておりまして、令和元年度から令和3年度までということで、今年度最終でございます。そこで、この成果報告書で言いますと、国県支出金ということで、半額の国庫補助も頂戴してございますけれども、国庫補助を頂いていますので、今年度完結で、目指してやってまいるというようなスケジュール感でございます。
 
○保坂委員  また、じゃあ、今後とも見させていただきます。
 次が、ちょっと違うタイプの質問なんですけれども、古都中心市街地整備事業で、成果報告書334ページです。鎌倉駅西口駅前広場、整備が成ったということで、もう少し広い面積で整備ができればよかったんですけれども、非常に難しいところもあって、コンパクトな形で、でも、西口の駅前に、居心地のよい、景観にも配慮したような空間が整備できたのかなとは思っているんですけれども。今、これ、出来上がったところでどのような評価が寄せられているのか、ちょっと御紹介いただけますでしょうか。
 
○市街地整備課長  竣工した後に、関係者の方等にお話を聞きましたところ、やはり、委員御指摘のように、景観がとてもよくなった、親しみやすい空間になったというような御意見も頂いておりますし、そうですね、本当でしたら、コロナウイルスの感染拡大がなければ、もっとあそこをにぎわいの場として活用したいんですけれども、今はまだ、ちょっと感染拡大が気になるので、積極的にいろいろなイベントなりをあそこで開催することはできないんですけれども、落ち着いてきたら、ぜひ、あそこの場を活用して、まちづくりの起点となるような場所に育てていきたいというような御意見を頂いているところです。
 
○保坂委員  そういう御意見、地元の方、あそこを利用する方から出るというのはすごく理解できるところなんですけれども、これ、今後育てていきたいというところの部分だと、ちょっとこの周辺のビル、建物の方たちにも、景観への配慮のようなもの。あそこを一体化した、景観を生かすような形での配慮のお願いみたいなことは、今後やっていかないんでしょうか。
 
○市街地整備課長  これまでも、古都中心市街地のまちづくりの計画に基づきまして、開発等の計画が上がってきた際には、歩道空間の確保ですとか緑地の確保について、お願いという形になりますけれども、趣旨を御説明して、御協力を仰いできたところです。実際、既に、かなりセットバックして建物を建ててくださって、歩道が拡幅されているところもあるかと思います。今後、西口があのように広場がきれいに整備されたことを受けて、ますます、まちづくりの趣旨というものをこちらからもしっかり御説明して、機会を捉えて、そういった御協力を仰いでいきたいと思っております。
 
○保坂委員  既にある建物とかでも、例えば掲示物であったり、色彩であったり、看板といったものも含めて、せっかくああいった広場ができたので、御協力いただいて、西口の景観の保全というところで、前に進めていけるといいなと思っているところです。
 最後の質問が、ちょっと順番がいろいろになりましたけれど、本庁舎等整備のところで1点伺いたいと思います。これまでにもいろいろ質問しているので、1点だけにとどめますが、成果報告書の61ページです。
 本庁舎等整備事業のコンストラクション・マネジメント業務委託ということについては、この整備を進めていく上で、発注者になる市にとって、その意向だったり、考え方とかをしっかりと反映できるような形でのマネジメント業務を委託するというような説明を受けたかと思うんですけれども、大体そんな感じでよろしいんでしょうか。
 
○市街地整備課長  本庁舎等整備事業コンストラクション・マネジメント業務に関する委託に関する御質問です。こちらは、同時に委託をしております新庁舎等整備基本計画の策定に向けまして、委員御指摘のように、そちらは別に発注した事業者が組立てをしているわけですけれども、技術的な中立性を保ちながら、発注者である鎌倉市側に立って、鎌倉市側の視点から、事業スケジュールであるとか概算事業費、または、今年度、事業手法についても検討しますので、その妥当性を確認するような大規模事業のマネジメントを目的として委託をしているものです。
 
○保坂委員  特に、技術的と今おっしゃいましたけれども、事業手法の辺りとかが本当にどういう形なのかなというのが気になるところなので伺ったんですけれども、これは年度内に完了できないため翌年度に繰り越したというのは、市の中で、担当の課の中で、やはりもう少し中身を練った上で先に進めたほうがいいかな、業務委託したほうがいいかなという、そういう判断だったと受け止めていいんでしょうか。
 
○市街地整備課長  今回のマネジメント業務で対象としている本庁舎等整備基本計画、または現在地利活用基本構想の策定業務が、先に委託を開始しているんですけれども、そちらの業務が、新型コロナウイルスの影響もありまして途中で事業を延伸しているので、それに合わせて、マネジメント業務も同じタイミングに延伸をしているという状況です。
 
○くりはら委員  今、61ページからちょっとお話を伺いたいんですが、本庁舎等整備事業等に関して、市の職員の市内に住んでいる率というのは、さんざんいろんな議員たちが聞いているんですが、こういった本庁舎整備等の事業に関して、関わっている職員さんの市内在住率、変な質問ですが、ありますか。
 
○林まちづくり計画部長  すみません。関わっているというのは、実際にその検討の作業に従事しているとか、あるいは庁内の委員会なんかで関わっているとかという、そういう御質問ですよね。(「はい」の声あり)
 
○市街地整備課長  市街地整備課で本庁舎等の検討は進めておりますけれども、実際、庁内の様々な部署にわたって、庁内検討組織、部会等を設けて検討しております。で、すごい人数の職員が関わっているんですけれども、その中での市内在住率というのは、申し訳ありません、把握しておりません。
 
○くりはら委員  それから、337ページも同じような質問ですが、深沢地域整備事業、この事業に関して、職員の、市内在住の比率ですね、市外と市内の比率。これも、大体とかでもいいんですが、関わってくださっている方の比率って、どんな感じでしょうか。
 
○山戸深沢地域整備課担当課長  同じくこちらの事業につきましても、私どもの部署の職員以外にも、庁内関係課多くの職員が検討に携わっている状況でございますので、市内在住率というものは把握しておりません。
 
○くりはら委員  何でこんな変な質問をするかといいますと、いろんな事業を行うときに、本当に、業務委託という形で外注、発注するというようなことが多いときに、やはり市内のことをよく分かっていらっしゃる、もう本当に住んでいらっしゃる方の目線と、それから、市外の方で、だからこそ気がつく目線と、そういったところをうまく伝えていただかないと、よくなっていかないなということを感じるわけです。
 これ、職員だけでなくて、こういった業務委託をする際、もしくは例えば整備委員会を立ち上げてといったときに、専門の方が御発言いただくというときに、いろんな大学の教授とかそういった方、プロフェッショナルの方々を呼んできて御意見を聴くというのもすごく重要なことなんですが、市内在住だからこそという御意見をやっぱり吸い上げていく。そういうシステムをちゃんともう、もともとつくっておかないと、何だかやはり、結局、市民置き去りというような、そんなふうになってしまうのは、あまりにもったいないですし、今、あえて変な質問をしたんですが、何かいろんな目線を入れていただく中で、市民目線が何かちょっと薄いんじゃないかというのが、市民のストレスにもなるかと思いますので、そんなことで、ちょっと変な質問をしました。
 で、337ページの深沢地域整備事業に関して、これ、新駅概略設計負担金というのが7740万6000円とありますけれども、これは、支払い先はJRということでよろしいんでしょうか。
 
○大江深沢地域整備課担当課長  こちらの支払いにつきましては、まず1点目としましては、新駅概略設計に係る負担金ということでJR東日本になります。それと、あわせましてこの概略設計の管理業務というものも別に発注をしておりまして、そちらにつきましては神奈川県が代表で発注をしておりますので、神奈川県に一部支払いをしております。
 
○くりはら委員  そうしますと、鎌倉市がこの事業に対して、今後、幾らの設計料とか、幾らの管理料とかというところで言いますと、これ、いわゆる概略設計の負担金だけで7740万6000円。これ、大層な額だなと思っているんです。というのも、藤沢市も県も払っているわけですよね。で、ここにまた、プラスアルファ、この先、基本設計を行い、実施設計も行い、管理業務を行いというところ、これはトータルでいったら大変な設計料になると思うんですが、これもJRに、今後払っていくというような予定であるのか、そして、それが大体幾らぐらいと見込んでいらっしゃるのか、そこをお伺いします。
 
○大江深沢地域整備課担当課長  新駅に係る事業費につきましては、駅と、あとは詳細設計の額、合わせて150億円というのが、今、想定をしている額になっております。で、この150億円につきましては、神奈川県、藤沢市、鎌倉市、そしてJR東日本も一部負担をすることで、今後支出をしていくと、整備をしていくというようなことで予定しております。
 この内訳につきましては、神奈川県が全体の30%、鎌倉市、藤沢市がそれぞれ27.5%、そしてJR東日本につきましては15%というような割合になっておりますので、現在150億円という想定の中では、鎌倉市につきましては41.25億円というのが想定している額になっております。
 
○くりはら委員  大変な設計料ですね。私も建築士なんで、ちょっとびっくりしていますというところを申し上げます。
 それで、こういった事業を行うことというのが、本当に市民に還元されることがもうはっきりと分かっていれば、それをしっかりと御説明いただければ、本当に市民合意も得られていくんじゃないかと思うんですが、ちょっとあまりにも、やはり市民合意が得られていないというところで言うと、何が問題なのかなというと、最初の最初の、市民の意見を聴いていくという姿勢が足りなかったんじゃないかなと思うんですが。これ、今後、その努力というのはしていただけますでしょうか。
 
○大江深沢地域整備課担当課長  今回、今現在、都市計画決定ということで手続に進んでいるところなんですが、その前段の中では、市民への周知ということで、事業につきまして皆様に周知をさせていただいております。今後も、事業の進捗に応じて、市民の皆様に深沢地域整備事業というものをしっかりと御理解いただくというか、知っていただく、そういった努力は継続的にしていきたいと思っております。
 
○くりはら委員  市民の方からしますと、コロナ禍で、今、本当にこんな不景気なのにとかいう感情もあるわけです。で、そこにプラスアルファして、これからスマートシティを目指します、スーパーシティを目指しますというようなお話が出てきていて、何かグリーンフィールドとブラウンフィールド、深沢はグリーンフィールドでしっかりと、今後、もうモビリティ革命も含め、新しい新交通システムもつくり、ウォーカブルなとかって、何かこう、いろんな文字が飛んでくるんですけれども。
 ページで言うと341ページ、新交通システム等整備事業なんかでは、いわゆる交通不便地域で、もう実証実験というのをやって、やり終わって、これを、じゃあいかに今度、本当に本番やっていくのかというところに、その段階まで来ていて、だったらば、ブラウンフィールド、旧市内の今まである町をしっかり持続可能な町に、それこそスマートシティを目指してよというような意見が出てくるのは当然のことで、この交通不便地域等とおっしゃっているところに、例えば高齢化のもう、物すごく進んでいる、本当に50%高齢化率という地域も、もう鎌倉はいっぱいあるわけで、そういったところにも、本当に新交通システムを導入していこうとかというような、具体的にそこへ進めていくというようなことというのはお願いできないんでしょうか。
 
○萩野谷まちづくり計画部次長  今、委員おっしゃっているように、この新交通システム整備事業ですけれども、昨年度、二階堂・浄明寺地区、これは交通不便地域の一つですけれども、そこで実験をさせていただきました。で、今年度は、またその地域の方々と話合いもしながら、その本格実施に向けた枠組みというか実施内容を決めて、試験運行もしていきたいなと考えています。
 で、今回のこの実験を受けて、不便地域も合わせてなんですけれど、全市展開できるような仕組みも考えたいなと思っていますので、交通不便地域に限らず、交通が不便地域というよりは、今後これもますます不便な地域も増えてきますので、そういうところも考えながら、導入については考えていきたいと思っています。
 
○大石委員  1点だけいいですか。61ページの本庁舎等整備事業の関係。翌年度の繰越明許になっているのが大変大きいんですけれど、金額も大きいんですけれど、ここの本庁舎等整備事業のコンストラクション・マネジメント業務。これについては、このコンストラクション・マネジャーのような方々って、もう、見込みがあるんですか。見込み。これを、この本庁舎のコンストラクション・マネジメントをやっていただこうというような方は、もう、いらっしゃるんですか。
 
○市街地整備課長  この業務の中で、そういったマネジャーを育成なり選任なりするものではなくて、この業務の委託先の社員が、そういったスキル、全国の事例で同じようなコンストラクション・マネジメントの事例をたくさん扱っていたり、あるいは建築士等、必要な資格を持っている者が当たっておりますので、そういった方にマネジメントを実際にしていただいている状態です。
 
○大石委員  えっ、このマネジメントは職員がやるんですか。職員がやるの。
 
○市街地整備課長  委託先の社員でございます。委託先の社員がマネジメントを。すみません。申し訳ありません、分かりにくくて。
 
○大石委員  委託先の社員の方のそのマネジメントって、すごく重要になるじゃないですか。というのは、これ、コンストラクション・マネジメントというのは、本庁舎を建てますよというそういうプロジェクトに対して、発注者側、鎌倉市側が委任するわけでしょ。で、それをコンストラクション・マネジャーという立場で中立的に調整をして、で、その建設に向けて進めていくという重要なポジションですよね。これって、企画から設計から、また工事から、発注者のニーズはもちろん、行政側のね。あと、何というかな、コストとか、品質だとか、そういうものを全部含めたマネジメントを、その業者をしっかりとやっていただかなきゃいけないということですよね。
 
○市街地整備課長  一般的なコンストラクション・マネジメントは、今、委員御指摘のとおりでございます。で、今回の委託に関しましては、委託の期限を切っておりまして、現在、策定中の本庁舎等整備基本計画、また、現在地利活用基本構想の策定。これについてのみ、今、委託でお願いをしている状態です。で、それが終わって以降も、次、基本設計なり、実施設計、施工と入っていくんですけれども、それはまた別のステージの話になりますので、今の委託の範囲は、計画策定、構想策定のところまでとなっております。
 
○大石委員  というか、普通に考えれば、基本構想を考えて、その計画をつくっていくとなれば、大体そこになっていくというのが普通だろうと。というのは、本庁舎を造る側の行政側のニーズもすごく踏まえた形の中での計画をする。で、違う施工会社が請け負っていっちゃうということってあるんですかね。ちょっと、答えづらいと思うけれど。
 
○市街地整備課長  発注としては、区分しておりますので、今回の委託の業務が終わった後につきましては、もう一度、プロポーザル、コンペなりで、必要に応じて事業者の選定をしていくことになります。
 
○大石委員  いや、そのプロポーザルをやるにしたって、もうこういう形のもの、市からのコンストラクション・マネジメントに関わってきちゃう方と後から入ってくる人とは、随分差があるような気が、私はするんですよ。もう、基本的には、そういう中立みたいな方、建築会社に関わらないような方で、もしかしたらそういう方を選択して、で、各プロポーザルに入ってくる、入札を求める。そういう業者に、平均的にというか、何もこう、何というかな、差別なくというような形でやるんじゃないんですかね。だって、どうしてもそこ、行政側のニーズだとかそういうものを全部つかんだ方々が、全部、その基本構想とか計画をつくって、そこへ、その方がプロポーザルで入るんでしょう。ほかのところとは、どうしても差が出ちゃいますよね。
 
○市街地整備課長  委員御指摘のとおり、そういった委託事業を通じて鎌倉市の事情に関する理解を、委託事業者については深めるというのは事実でございます。しかし、評価はそれだけではございません。仮にプロポーザルをするとなると、そのスキルの部分をもちろん見ていきますし、価格の部分も見て総合的に評価することになると思われますので、必ずしも同じ事業者が選定されるとは限らないと考えております。
 
○大石委員  ごめんね、笑っちゃって申し訳ないですけれども、そこはちょっと違うんじゃないかなと私は思うんですけれども。いいです。コンストラクション・マネジメント業務というのは、やっぱり本庁舎を造るに当たって、大分重要なポジションを担う方々だと思いますので、しっかりと、この、本当に一番大事なのは発注者のニーズをしっかりつかんでくれて、企画、設計、工事、また、コスト面でも品質面でもきちっとやっていただけるところを選んでいただいて、翌年への繰越しの関係を担っていますのでね、令和3年度の話をしちゃうと、今どうなんですかという話になっちゃうので、しっかりとそこはやっていただきたいなと。で、何かこう、疑われるようなことがないような形で取り組んでいただきたいと思っております。
 
○岡田副委員長  施策の報告書の335ページの大船駅周辺整備事業、市街地整備課とここに書いてあって、事業の内容というのが書いてありますけれど、前から大東橋周辺、それから鎌倉芸術館周辺、大船駅南部、それから、こちらの最後には東口と、議案第26号は出ていますけれども、それ以外のところだと思うんですが。
 ここで、基本方針等に基づいていろいろやってきたよというふうに言われているんですけれども、特に大東橋周辺地域のところ、何回も言っているので私もあまり言いたくないんですけれど、あそこの松竹通りが鎌倉女子大学の北門というんですか、で、あそこが何かな、本通りと言ったらおかしいけれども、なっていますよね。女子学生があそこをずっと歩いている。
 で、大昔にあそこのところの、あそこのところといったらどこかというと、笠間口を下りて鎌倉女子大学に行く県道を渡って、不動産業者のところがあって、あそこ、飲み屋があって、その先、当たる十字路の手前のところの、広場ではないんですけれど、一角、こう、広いところがある。あれが、多分小豆色で塗ってある。あれ、かなり大昔に塗ってもらったんですが、今、大分汚くなっているところがあります。特に、どうしても、笠間口は、新しいビルとか何かいろいろ建っていますのでね。どうしてもそういうふうに見えるのかも分からないけれども、そういうふうになっているということと、かなりこう、景観的にも何となく、ちょっと前と違うなというようなところもあります。それがいいかどうかは、ちょっと別ですけれども。
 あそこら辺の整備というか、4年前だと思いますが、大船駅東口整備事務所が撤退したときに、こちらの本庁舎に帰って、なかなか進まなかったので、いろいろ、要するに調整しながら、抜本的というか、何というかな、基礎的というか、もう少し撤退した中で、きちっと整備していくような考えを持ちたいということで、本庁舎にあそこから撤退したわけですね。それ以降、4年かかっているわけですけれども、その間に、どういうことを、例えば大東橋周辺でもいいですし、鎌倉芸術館周辺でもいいですし、まあ、南部地区は結構進んできているんですけれど、大船駅周辺ですね、こういうコンセプトというか、もう、今、実際見ていても全然動いていないから、細部にわたって言っても話にならないんで、基礎的な考え方みたいなところがまとまっていれば教えてください。
 
○市街地整備課長  大船駅周辺のまちづくりに関する御質問をいただきました。御指摘のように、今、なかなか、積極的に大きな動きというのができない中で、今回、決算にも出ておりますけれども、砂押川の桜のプロムナードにつきましては、地元の愛護会の方と連携をしまして、桜のメンテナンスをしております。
 そのほかは、区域内において開発の申請がありましたときに、それぞれの区域に応じて、歩道の拡幅のために用地を下げていただくようなお願いをしたり、まちづくりのコンセプトをお伝えして、それに見合ったまちづくりをしていただくようにお願いをしております。
 で、直近ですと、先ほどの砂押川のプロムナードにつきましては、三菱電機から桜を寄附いただきまして、ちょうど砂押川プロムナード沿いに公園があるんですけれども、そちらで贈呈の式典を、令和2年度ですけれども実施をさせていただいたところでございます。
 
○林まちづくり計画部長  今、岡田副委員長から、細かいことはとおっしゃられての御質問だったんですけれども、やはり、大東橋周辺、特に横浜の北第二地区の再開発事業が進んできておりまして、令和4年度で工事がもう、ほぼ終わるというところになってきていますので、この間、直近の中では、回遊性の確保ということがありまして、岡田副委員長から、従前から御指摘をいただいているところでございますけれども、具体的には、グランシップ大船からペデストリアンデッキがありますけれども、地上のグラウンドレベルで公園があったり、横浜市側で設置している空地があるんですね、公開空地。公開空地を敷地内に設定していますので、道路と同じような位置づけになるわけですけれど、それと鎌倉市の種地として持っている、旧財務省用地と呼んでいますけれど三角地がありますので、そことの関連性をどういうふうにするのか。あるいは、横浜市側は再開発でやって、フェンスだとかいろいろきれいになってきますけれど、鎌倉市側はどうなっているのと。これ、全然きれいになっていないですから、じゃあ、そこのところは必要最小限のことはやらせてくださいよということを庁内で調整をしたり、あるいは横浜市にお願いをして、横浜市の工事の中で、一部、舗装ですとか、きれいにしてもらったりとか、そういうようなことも調整はしています。
 それから、それが今、県道側なんですけれども、先ほど御指摘のあった小豆色の部分というか、吉野家とかがあるその前のところだと思うんですが、そこから北に歩いていって、駐輪場がありますけれども、駐輪場とその北第二地区の先ほど申し上げた公開空地とのその取り合いの部分。これは実は段差があったりとかして、そこをどうしていくんだというところが、なかなか最後まで見えてこなかった。そこのところを、横浜市とそれから北第二地区の組合の方とも直接お話をさせていただいて、鎌倉市との連携というか、実際の駐輪場利用者の方々の利便性の確保ということもありますけれども、その辺りの調整というのは、細かいところで申し訳ないんですが、させていただいたというのはあります。
 
○岡田副委員長  もう遅いから言いませんけれど、4年間やってそれだけかよ、みたいなね、はっきり言って。4年前に俺は聞いたんだから、この耳で。「岡田さん、あそこは撤退します」と。何でと。いや、ここにいたほうがいいと思うよ。何でかというと、大船の開発していくのには、大船のみんなのことを、気分を聞かないと開発なんかできないんじゃないの。帰ったら分からなくなるんじゃないのと。いや、そうじゃないと。じゃあ、ばっちりやるんだね。私は心の中では、何言っているんだと思いましたけれど、それは言いませんでした。
 4年間たったんだから、じゃあ、きちっとやってほしいねと。あそこだって、あそこ、未開発街区4つぐらいあるよね。その当時だって、あの人、誰だっけ、茅ケ崎のおじさんがいたんだけれど。(私語あり)名前を出しちゃ駄目か。ごめん、ごめん。まだ出していないからね。あったの、いろいろ。話も持っていったし、いろいろやった。なかなかできなかった。じゃあ、真っすぐやろうと言ったってね、あるところの経営者も替わったりして。地価が、何だ、4倍ぐらいになったんでねえのかよ。もう、めちゃくちゃ。どうなっちゃっているんだと、私、思うんだけれど、あんまり言いませんけれど。やっぱりきれいにしていくんだと、一歩でも二歩でもやっていかないと、話にならない。学生さんが通って、あそこも花いっぱい運動でちゃんとやってねとか、いろいろ、昔言いましたよ。あと、電線。電柱も地中化しようじゃないかと。若い女の子があそこを行ったり来たりしているんだから、町もそういう子たちに合うような町へ誘導もしていかなきゃいけないねとか、いろいろ言ってきたね、昔。で、それから4年たっている。ああ、それから4年。真っ白になって、ああ、それからあと4年、8年、12年とかって、俺、死んじゃうじゃねえか。いや、悪いけど。
 いや、本当にね、できないことはできなくていいんだけれど、誠意を見せなきゃ駄目。みんな見ているんだから、周りの人間は。みんな言わないだけ。だから、それは人間だからさ、みんな、分かるわけよ。口で、あとは言うか言わないかだけだから。言うと嫌われるから言わないって、それはいろいろあるけれども。いや、まずいですよ、本当に。
 だから、あそこは、市境はもちろんあるんだけれど、回遊性というか、一体として大船のまちづくりをやりましょうと向こうが言っているわけだから、言ってきたわけだから、それはそれなりに素直に、じゃあやりましょう、私たちも汗かきますよと。できないことは、もちろんできない。ここは一生懸命やっているんだけれど、我々の能力がないからできないんだよとか、それはいろいろあるでしょう。だけれども、そういうことをきちっとやっていかなきゃいけない。あそこの大東橋の今きれいになっているけれど、あれだってあんまり言っちゃいけないけれど、あれでひび割れていたんだよ。向こうが直してくれて、県道と言って。直せるかな、おかしくならないかなと。直しましたよ。きれいにしていかなきゃいけない。だから、それはお互いに言い分はあるだろうけれど、お互いにやっぱり言い分はあっても、付き合って、嫌いなところがあっても付き合ってさ、やらないとまずいと思うよ。もう言いませんけれど。私はね、ちょっと悲しい。
 
○池田委員長  ほかに御質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
 
○高野委員  意見で、深沢地域整備事業の一体施行について。
 
○池田委員長  事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  高野委員から意見で、深沢地域整備事業の一体施行について、よろしいか御確認お願いをいたします。
 
○池田委員長  よろしいですか。間違っていないですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 ほかに御意見ございますでしょうか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、ないようですので、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
 1時間10分を過ぎましたので、あと少しですけれど、若干休憩を取りたいと思います。
               (18時12分休憩   18時20分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 
○岡田副委員長  先ほどの私の意見で不適切なところがございましたので、そこは削除させていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○池田委員長  意見ではなくて、質疑の中でですね。(私語あり)
 暫時休憩いたします。
               (18時21分休憩   18時24分再開)
 
○池田委員長  それでは、再開いたします。
 先ほど岡田副委員長のほうで、質疑の中で一部不適切な部分があったということで、その部分については議事録から削除するということで、皆さん、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○池田委員長  では、合意となりましたので、次に進めさせていただきます。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○池田委員長  次に、「議案第26号令和2年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○市街地整備課長  議案第26号令和2年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の内容について、説明いたします。
 初めに、歳出について説明いたします。
 令和2年度鎌倉市決算書及び附属書は、174ページから175ページにかけまして、令和2年度における施策の成果報告書は、455ページを御覧ください。
 第5款第5項事業費、第5目一般管理費は1843万4159円の支出で、大船駅東口再開発運営事業は、代替住宅管理費負担金など144万4724円を。
 成果報告書は456ページに移りまして、職員給与費として、まちづくり計画部市街地整備課で再開発事業に携わった2名の職員に要した人件費を、それぞれ支出いたしました。
 成果報告書は457ページに移りまして、第10目事業費は24万7500円の支出で、大船駅東口再開発推進事業は、再開発事業代替用地建物一部撤去業務委託料24万7500円を支出いたしました。なお、第15款第5項第5目予備費は、執行がございませんでした。
 これにより、歳出の合計は1868万1659円となります。
 続きまして、歳入について説明いたします。
 決算書の172ページから173ページに戻りまして、第5款使用料及び手数料、第5項使用料、第5目都市再開発使用料は709万7310円で、東京電力パワーグリッド株式会社や大船駅前地区の町内会等からの行政財産目的外使用料を。
 第10款繰入金、第5項他会計繰入金、第5目一般会計繰入金は1122万円で、一般会計からの繰入金を。
 第15款第5項第5目繰越金は301万1702円で、令和元年度からの繰越金を、それぞれ収入いたしました。
 これにより歳入の合計は2132万9012円となり、歳入歳出差引額は264万7353円で、令和3年度へ繰越しをいたしました。
 説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 
○池田委員長  これより質疑に入ります。御質疑ございますでしょうか。
 
○中里委員  1点だけ。この大船駅の、先ほど岡田副委員長からもお話ありましたけれども、この再開発の件なんですけれども、この計画案が出たのは何年になりますでしょうか。
 
○市街地整備課長  一番最新の修正した計画案につきましては、平成25年度となっております。
 
○中里委員  間もなく10年ということですけれども、その最新の計画で、現状何割ほど、事業が実施できているのでしょうか。
 
○市街地整備課長  平成25年に計画した事業化原案につきましては、その後、東京オリンピック・パラリンピックの建設に関連しまして、建設にかかる費用が高騰いたしました。で、当時、議会でもやり取りがあったかと思うんですけれども、このままですと、その事業化原案どおりの事業収支が得られないということがはっきりしましたので、事業を一旦中断して延伸するという結論を、その当時、出しております。なので、この10年、建設費の動向を注視する中で、ほかの地域の市街地整備事業等も含めて情報収集をしながら、建設費の動向が落ち着いてきた、オリンピックが終わったところですけれども、定期的に外部のアドバイザーであったり、外部機関にも相談をしながら、今後の事業の再開の時期を見ているところでございます。
 
○中里委員  事業を中止しているというところを認識しておりませんで、大変失礼しました。とはいえ、この効果を見込むところに、災害に強くというところも出ておりまして、5年、6年ぐらい前ですかね、大雨によってかなりの部分が浸水した駅前の周辺、車が浮いていたりとかというような状況もあったかと思います。ぜひ、ここのところも、排水だと思うんですけれどもあくまでも、整備を進めていただきたいのと、あと、私だけか、これまで話が出てきたかあれなんですが、大船駅の周辺を歩いていると、その排水の関係なんですかね、ちょっと、やっぱり臭いも強く感じるんですけれども、その点の対策とか、いかがでしょうか。
 
○市街地整備課長  委員御指摘のとおり、下水道に未接続の区画がございます。そうですね、そこは、笠間口を出て左側の区域になるんですけれども、そちらは、再開発の中で……、すみません。
 
○池田委員長  暫時休憩いたします。
               (18時31分休憩   18時32分再開)
 
○池田委員長  再開いたします。
 
○林まちづくり計画部長  お時間いただきまして、すみません。ありがとうございました。それでは、市街地整備課長から答弁させます。
 
○市街地整備課長  笠間口を出て右側ですね。申し訳ありません。言い間違えました。右側の部分なんですけれども、今後、再開発を予定している区域につきましては、公共下水道は入っておりません。今の再開発の中で下水道を整備するという予定地になっております。
 で、今のところ、できることから対応させていただくというところで、関係課とも連携しながら、側溝の清掃であるとか、そのほかの区域も含めまして、そうですね、特定の店舗から臭いがするというような情報を頂くこともございましたので、そういったところは指導させていただくというような、今できる対応をさせていただいているところです。
 
○中里委員  本管を整備していくとなると大変な事業になっていくかと思うんですけれども、やはり鎌倉の玄関口というところで大変重要なところになるかと思いますので、ぜひ、いろいろな全体的なところのお話になるかと思いますけれども、再び事業が開始されることをお願いいたします。
 
○岡田副委員長  先ほどあえて東口を除いたことで言わせていただきました。大東橋、鎌倉芸術館、南部ということで3つ言わせていただいた。これは東口ですから。で、同じような質問になっちゃうんですけれども、その後、今言われたのは、オリンピック・パラリンピックで資材や人件費が上がってきたからやっていないんだよとこう言われましたけれど、じゃあオリンピックが終わって、資材や人件費がそれなりになった場合に、よし、やりましょうとなるんですか。
 
○市街地整備課長  まず建築等に係る建築物価といいますか、資材費等も含めまして、依然高止まりであると把握をしているところでございます。で、事業化原案を断念した当時から高止まりしているということですので、オリンピックが終わって、この後、下がることがもしあれば別ですけれども、高止まりのままということでしたら、事業化原案の見直しということが必要になってきます。いずれにせよ、かなり時代が進んで、時間がたってしまっているのと、コロナ禍ということもございますので、何らかの見直しを必要とするのではないかと考えております。
 
○岡田副委員長  突っ込みませんけれど、そんなこと言うとさ、おかしくなっちゃうと思いますよ。あのときは、地権者のパーセンテージがかなり、皆さんが言っているよりも、我々が調べたところで少なかったんですよ。これはちょっとおかしいんじゃないかというようなことを言っている。でも、皆さんはそういうふうなことを言われましたけれども、市のほうはね、言われましたけれど。じゃあ、そんなことを言ったら、本当に申し訳ないんですけれど、今も出ていますけれど、じゃあ、深沢の事業をやらないんだね、オリンピック・パラリンピックがあって価格が上がっているんだからやらないんだねと、こうなっちゃうよ。だから、それは論理破綻ですよ。そういうものじゃないじゃないですか。そういうふうに言っちゃ、私はいけないと思いますけれど。どうでしょう。あまり追い詰めるつもりはありませんけれど。
 
○市街地整備課長  再開発をするに当たりまして、事業化原案の床の取り方等での採算が取れないということですので、少し深沢地域の整備とは、直接比較することは難しいのかなと思っております。
 いずれにしましても、今、副委員長御指摘ありましたとおり、事業化原案を断念したときに、各地権者の方にはお話を伺っておりますけれども、やはり、今のままの計画だと、将来的に自分の取り分が減ってしまうのではないか、自分の資産がマイナスになってしまうのではないかという御懸念をお持ちの方が過半数でしたので、今の状態では事業が進められないと、当時、判断したものになっております。
 
○岡田副委員長  もう終わろうとしたら、そうやって言われちゃうから、手を挙げざるを得なくなったんですけれど、決してそれだけじゃないですよ。いろんな考え方があって、本当に一緒にやりましょうという人もたくさんおられましたし、そういう中で、全体として、議会が、いかがなものかということで、あれは議会が止めたんです。あの人たちが止めたわけじゃないんですよ。可否どうするんだと、止めたんです、議会が。我々の責任ですよ。人の責任じゃありません。
 で、その後、きちっとやりましょうという。それは、あとは個々人の議員が動いたわけですから、何とも言えませんけれども、流れはそういうことです。ただ、行政側としては、その後、皆さんが、分からないけれど理屈をつけられて、多分やられたんではないかと私は思いますけれど。あれは、あなたたちが止めたんじゃないですよ、議会が止めたんです。だから、いいですけれど、突っ込みませんけれど、だけれども聞いていてみんなが、ああ、それはそうだねと納得いくような論理立てをしてください。
 
○池田委員長  答弁はよろしいですか。
 
○岡田副委員長  いいです。
 
○池田委員長  ほかに御質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑はないようですので、質疑をこれで打ち切ります。
 御意見はありますでしょうか。御意見はよろしいですか。
 
○岡田副委員長  大船駅東口再開発について。
 
○池田委員長  意見でよろしいですか。
 
○岡田副委員長  そうですね。意見でいいです。
 
○池田委員長  じゃあ、事務局、確認をお願いいたします。
 
○事務局  意見を確認させていただきます。
 岡田副委員長から意見で、大船駅東口再開発についてでよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○池田委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 ほか、御意見よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、ないようですので、これで意見を打ち切り、この議案を終わります。
 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
 なお、再開の日時は、来る9月27日、午前9時30分でありますので、よろしくお願いいたします。
 これで本日の一般会計決算等審査特別委員会を散会いたします。お疲れさまでした。
 以上で本日は散会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和3年(2021年)9月24日

             令和2年度鎌倉市一般会計
             歳入歳出決算等審査特別委員長

                        委 員