令和 3年 2月定例会
第8号 3月20日
○議事日程  

          鎌倉市議会2月定例会会議録(8)
                                   令和3年(2021年)3月20日(土曜日)
〇出席議員 24名
 1番  千   一   議員
 2番  くりはらえりこ 議員
 3番  竹 田 ゆかり 議員
 4番  長 嶋 竜 弘 議員
 5番  安 立 奈 穂 議員
 6番  武 野 裕 子 議員
 7番  西 岡 幸 子 議員
 8番  池 田   実 議員
 9番  河 村 琢 磨 議員
 10番  志 田 一 宏 議員
 11番  保 坂 令 子 議員
 12番  高 野 洋 一 議員
 13番  納 所 輝 次 議員
 14番  前 川 綾 子 議員
 15番  中 村 聡一郎 議員
 16番  森   功 一 議員
 17番  日 向 慎 吾 議員
 18番  吉 岡 和 江 議員
 19番  大 石 和 久 議員
 20番  山 田 直 人 議員
 21番  久 坂 くにえ 議員
 22番  伊 藤 倫 邦 議員
 23番  高 橋 浩 司 議員
 24番  松 中 健 治 議員

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〇欠席議員 なし
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〇議会事務局出席者
 事務局長        大 隅 啓 一
 議事調査課長      谷 川   宏
 議事調査課課長補佐   岩 原   徹
 議事調査担当担当係長  田 中 公 人
 書記          菊 地   淳
 書記          喜 安 大 介
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〇説明のため出席した者
 番外 1 番  松 尾   崇  市長
 番外 2 番  小 礒 一 彦  副市長
 番外 3 番  千 田 勝一郎  副市長
 番外 5 番  比留間   彰  共創計画部長
 番外 7 番  奈 須 菊 夫  行政経営部長
 番外 8 番  内 海 正 彦  総務部長
 番外 12 番  田 中 良 一  健康福祉部長
 番外 19 番  岩 岡 寛 人  教育長
 番外 20 番  佐々木   聡  教育部長
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〇議事日程
               鎌倉市議会2月定例会議事日程(8)

                         令和3年(2021年)3月20日  午前0時30分開議

 1 議案第137号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)       総務常任委員長
                                      報     告
 2 閉会中継続審査要求について
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〇本日の会議に付した事件
 1 議案第137号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)       総務常任委員長
                                      報     告
 〇 議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)に対する修正動 千一議員
   議                                  くりはらえりこ議員
                                      長嶋竜弘議員
                                      外3名提出
 2 閉会中継続審査要求について

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                    (出席議員  24名)
                    (0時30分  開議)
 
○議長(久坂くにえ議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。23番 高橋浩司議員、24番 松中健治議員、1番 千一議員にお願いいたします。
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○議長(久坂くにえ議員)  日程第1「議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(高野洋一議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正(第13号)につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第137号は、昨日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後、直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも6億2031万円を追加するもので、これにより補正後の総額は831億8725万円となります。
 補正の内容は、まず歳出において、第20款衛生費では、感染症対策事業における、新型コロナウイルスワクチン接種のための経費として、集団予防接種会場整理員配置に係る経費、コールセンター業務やシステム改修の委託料、高齢者向けのタクシー助成に係る経費などの追加をしようとするもので、一方、これに対し、歳入において国庫支出金及び財政調整基金からの繰入金を追加しようとするものであります。
 なお、このほかに、繰越明許費の追加をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、原局に対し質疑を行った後、委員長を副委員長に交代し、高野から原案に対する修正案が提出されたのであります。
 修正案の内容は、歳出において、新型コロナウイルスワクチン接種事業における高齢者向けのタクシー助成に係る経費2億5418万1000円を減額しようとするもので、一方、これに対し、歳入において、財政調整基金からの繰入金を減額しようとするものであります。
 当委員会では、議案第137号に対する修正案を原案と合わせて議題とし、修正案提出者から提案説明を聴取した後、提出者に対する質疑を行うなど慎重に審査いたしました結果、一部委員から、新型コロナウイルスを早く収束させるためにも、この政策を推進すべきとの意見が、また本事業は、ワクチン接種を希望する方のワクチン接種率の向上に資する施策であり、御自身で接種会場に行かれる方には自ら行っていただけるよう、対象者に丁寧な周知を求めるとともに、厳しい財政状況の中、今後、各事業の実施に当たっては、さらなる精査を求めたいとの意見が出されましたが、まず修正案について採決を行った結果、少数の賛成により否決すべきものと決し、次に原案について採決を行った結果、多数の賛成により可決すべきものと決したのであります。
  以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ここで御報告申し上げます。昨日付で千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から、議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)に対する修正動議が文書をもって提出されました。本動議については既に所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。よって本動議を直ちに議題といたします。提出者から説明を願います。
 
○2番(くりはらえりこ議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)について、修正を行う必要があることから提案理由の説明をいたします。
  修正案の内容は、歳出において、第20款衛生費第5項保健衛生費に計上されている新型コロナウイルスワクチンの予防接種事業に係る経費のうち、タクシー助成に係る経費2億5418万1000円を減額しようとするものです。一方、それに伴い、歳入において第75款繰入金第5項基金繰入金を2億5418万1000円減額し、併せて当該経費に係る繰越明許費補正の金額を修正しようとするものであります。
  ワクチン接種については、生命や健康を損なうリスクの軽減など新型コロナウイルス収束への有力な手段として、一定の期待がある一方、不安の声も少なくありません。特にワクチンの安全性や有効性、副反応などのリスクについて必要な情報をきちんと市民に明らかにすることが大切であり、そのことを国に求めつつ、市としても丁寧な対応を行っていく必要があります。
  言うまでもなくワクチン接種は国としての取組であり、その費用は全額、国の負担で行うべき性格の事業です。ワクチン接種のためのタクシー助成として市が独自財源を拠出し、億単位の財政調整基金を取り崩すことは、コロナ禍による現在の財政状況から見ても無理がある判断ではないでしょうか。
  今回、65歳以上の市民全員を対象にして、全世帯にワクチン接種券とともに、御自宅と接種会場の往復分のタクシー券を送付する市独自の取組は、国からの補助対象外であり、国が求めている取組から外れています。市として65歳以上の全世帯にタクシー券を送付してまでワクチン接種を推奨する根拠はどこにあるのでしょうか。あくまで国が求める取組について、国庫補助により、きちんと実施することが自治体に課せられた責任であるはずです。市の独自財源を約2億5000万円も投入して、補助対象でもなく国から求められていないタクシー助成の取組を実施すべきではありません。
  ワクチン接種は、あくまで接種を受ける方の同意がある場合に限り行うこととされており、接種を受ける方には、接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただくと市も説明しています。そのことからも、65歳以上の市民全員にタクシー助成を実施しようとする市の姿勢には無理があり、市の説明とも矛盾するものと言わなければなりません。仮に接種を受けたい方で、市として何らかの支援が必要と考えられる場合には、個別に丁寧な対応を行うとともに、福祉施策における対応を図ることなど、別途検討すべきではないでしょうか。
  地方自治法第2条第14項には、「地方公共団体はその事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない」と規定されています。このことからも、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種に係る経費のうち、国の補助対象外であるタクシー助成の経費を認めることはできないことから修正案を提案するものであります。
  以上で提案理由の説明を終わります。総員の御賛同賜りたくお願い申し上げます。
 
○議長(久坂くにえ議員)  これより千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から提出された修正案に対する質疑に入ります。修正等に対し御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 これより原案及び千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から提出された修正案に対する討論に入ります。御意見はありませんか。
 
○18番(吉岡和江議員)  日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して、議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)につきまして、修正案に賛成、修正案を除く原案に賛成の立場で討論いたします。
  コロナ感染症は今、ワクチンの接種と同時にPCR検査の重要性を私どもは問題提起してまいりました。その中で今予算が大変厳しいという中で、いろいろな予算が削られている中で、2億数千万円も使ってのタクシー券の送付というのはいかがなものかと考えております。65歳以上全てを対象者にして、全世帯にワクチン接種券とともに、また御自宅と接種会場の2往復分の無料タクシー券を送付することが、本当に大切なことなんでしょうか。今、国が求めている取組は、特にワクチンの接種については、いろいろな安全性や有効性、副反応などのリスクもあり、やはり国の対応としてやるべきであります。そして市独自のタクシー券、財政厳しい折に2億数千万円ものお金をかけてやる必要があるのでしょうか。
  私はこの間、特にインフルエンザ予防接種の問題を含めまして、市独自で高齢者の命を守る取組をするよう求めてまいりました。そういう取組には、大変残念ながら冷たい対応でございました。仮に接種が受けにくい、接種を希望する方たちがいるのであるならば、個別な丁寧な対応するとともに、福祉政策における対応を図ることなど、別途検討すべきではないかと考えております。そういう点では、この財政厳しい折に独自の2億数千万円もかけて、タクシー券を行うことについては反対であります。その点で修正案に賛成、修正案を除く原案に賛成するものです。
  討論を終わります。
 
○19番(大石和久議員)  ただいま議題となりました議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)の修正動議による修正案及び原案について、公明党鎌倉市議会議員団を代表し、修正案に反対、原案に賛成の立場から討論に参加いたします。
  本事業は、新型コロナウイルスワクチン集団接種事業に6億2031万円を補正しようとするもので、その内訳は国庫補助金が4億472万3000円であり、残りの2億1558万7000円は財政調整基金を取り崩して行おうとするものです。このワクチン集団接種事業予算には、ワクチンを打ちたい方が打てる環境を整備するためとして、タクシー助成券事業に約2億5000万円が計上されています。これは65歳以上の高齢者1人について5,000円を助成するとして計上された予算額であるとのことです。1人当たりの助成費用の金額の立て方が非常に大ざっぱであることに驚きを禁じえません。それでも公共交通が使えない、自転車などでも行かれない、タクシー券があれば接種会場に行かれる方への対応として、ワクチン接種環境を整備しようとするためには必要な事業であり、タクシー費用を助成することには異議を唱えるものではございません。
  ワクチン接種環境を整えることは地方自治体の使命です。よって、タクシー助成券事業を削除しようとする修正案は、タクシー券によってワクチン接種が可能となる人の接種機会を奪うことになるので反対するものです。しかし原案については、その財源が財政調整基金から多額の取崩しになることにはもっと慎重であるべきではないでしょうか。行政の事業とは本来最小の経費で最大の効果を生むよう執行するべきであることから、本事業の実施に当たっては、無駄を極力排除して行うように、十分配慮すべきです。コロナ禍にあって生活困窮に陥っている方をはじめ、今、生理用品を買うお金がないという女性の生理の貧困問題までが話題とされるようになっております。今後、理事者として、コロナ禍における福祉政策はどうあるべきかを再考していただき、市民福祉の向上に努めていくべきであることを付言して、討論を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。まず、議案第137号に対する千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から提出された修正案について採決いたします。千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から提出された修正案に御賛成の方の挙手を求めます。
                      (少 数 挙 手)
 少数の挙手によりまして、千一議員、くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員外3名から提出された修正案は否決されました。
 次に、議案第137号の原案について採決いたします。原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第137号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員)  日程第2「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
 配付いたしました要求書のとおり、各委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
 お諮りいたします。各委員長から申出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、各委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
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○議長(久坂くにえ議員)  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 令和3年2月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
                   (0時48分  閉会)

令和3年(2021年)3月20日(土曜日)

                          鎌倉市議会議長    久 坂 くにえ

                          会議録署名議員    高 橋 浩 司

                          同          松 中 健 治

                          同          千     一