○議事日程
令和3年度一般会計予算等審査特別委員会会議録
〇日時
令和3年(2021年)3月15日(月) 9時30分開会 17時37分閉会(会議時間2時間34分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
森委員長、中村副委員長、安立、西岡、池田、志田、吉岡、?橋の各委員
〇理事者側出席者
松尾市長、小礒副市長、千田副市長、齋藤(和)市民生活部長、林まちづくり計画部長
〇議会事務局出席者
大隅局長、谷川議事調査課長、岩原議事調査課課長補佐、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算
2 議案第119号令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
3 議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
4 議案第121号令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
5 議案第122号令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
6 議案第123号令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算
7 議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算
8 議案第125号鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について
9 議案第126号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定に
ついて
10 議案第127号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正
する条例の制定について
11 議案第128号鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定について
12 議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正
する条例の制定について
13 議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の
条例の制定について
14 議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
15 議案第132号鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する
条例の制定について
16 議案第135号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基
準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
〇理事者質疑の項目
(1)大河ドラマ推進協議会負担金について
(2)村岡新駅と深沢まちづくりの一体計画について
(3)深沢地域整備事業の推進について
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○森委員長 おはようございます。皆さん、おそろいになりましたので、これより、令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を開会いたします。
委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。?橋浩司委員にお願いいたします。
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○森委員長 それでは、本日は3月12日に確認いただきました項目について、理事者に対する質疑を行った後、各委員から意見を述べていただき、まとめを行ってから、当委員会に付託を受けました議案ごとに採決を行いたいと思います。
本日は、市長に御出席をいただいております。理事者におかれましては、御出席を賜りましてありがとうございます。
それでは、質疑を行います。なお、答弁は座ったままで結構です。
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○森委員長 まず、第40款観光費(1)「大河ドラマ推進協議会負担金について」。西岡委員の質疑をお願いいたします。
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○西岡委員 まず、最初に令和3年度の予算編成の方針について、確認させていただきたいと思います。もう明らかになっていることでございますけれども、市長から直接お伺いしたいと思います。お願いします。
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○松尾市長 令和3年度の予算というところでございます。令和3年度につきましては、このコロナ禍ということがございまして、様々、このコロナに対応していくということについて、最重要課題ということでの対応を、まずは予算を編成していくという中では大変重要視をしたところです。あわせて、様々な事業の見直し、またこうしたコロナ禍ということで実施できないイベント等の、こうした事業の先送り等など、昨年度比較をしますと、そうしたイベント等に係る、またもしくは事業の見直しということによる予算の削減というところを行って、来年度税収が約26億円削減されるという見込みの中で、何とかそういう状況の中でも着実にこの実施計画を含めて、前進ができる予算ということでの予算編成をしてきたところでございます。
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○西岡委員 今、市長の予算編成方針を直接伺いまして、その中で事業の見直し、実施できないイベント等、そういったところと、また26億円の税収の減収があるという中で、実施計画の事業を着実にやっていきたいというお話でございました。
今回、私が質問をさせていただく事業につきましては、大河ドラマ推進協議会負担金ですね。金額だけで言うと、この推進事業は昨年の140倍の予算が組まれております。今、方針を伺った上で、この事業について、なぜこれだけの予算を組まれたのか伺います。
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○松尾市長 今回、この観光費の中でも、こうした例年にない予算ということを計上させていただいたところでございます。今回放送が予定しております、2022年の「鎌倉殿の13人」の大河ドラマというところでございますけれども、これまで鎌倉でもあまり注目されることが少なかった北条義時公など、鎌倉幕府の体制を盤石にした方々にスポットが当たるということ、これは日本の文化に大きな影響を与えた質実剛健や礼儀作法など、鎌倉の武家文化を再認識する、絶好の機会であると捉えています。また、コロナ禍によって、市内の多くの事業者が厳しい経営を強いられている、こういう状況の中である程度の観光客を誘引することで鎌倉市の社会経済を回復していくということも併せて期待をしているところでございます。
この費用の点につきましては、御案内のとおり、コンテンツ料や施設の賃借料のほかに運営費や警備費などがかかってくるということで、令和3年度から令和4年度に合わせて約6億5000万円の多額の費用がかかるというところでございます。しかしながら、これには大河ドラマ館の入館料収入などは見込んでいないというところです。これまでも質疑でございましたけれども、万全のコロナ対策を講じた上での入場者数は約35万人と見込んでいまして、入館料収入は約2億8000万円と試算しているところです。一方で、このコロナ対策が緩和をされていった場合には、最大の入場者数は約65万人ということになりますので、この場合、入館料収入は約5億2000万円ということで見込まれます。当然のことながら、このコロナ禍というところがございまして、この約6億5000万円という税金を投入するわけではありますが、これをやはり税金を使わずに何とか収めていけるように収支の均衡を図っていく。これは非常に大事だと思っています。今後、賃借料やコンテンツ料、今予算で計上しておりますけれども、これらの経費の削減ということもしっかりと行っていきまして、経費の削減というところを行ってまいりたいと考えています。
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○西岡委員 今、市長が大変重要な発言をしてくださいました。コンテンツ料、それから賃借料の削減をしていきたいという、今、市長の御答弁ございましたけれども、そこは期待をしてよろしいわけですね。
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○松尾市長 相手があるということではありますけれども、やはり鎌倉市としても多額の税金をただ使って、それで大河ドラマ館できてよかったということだけでは終われない事業だと思っています。やはり全体収支の均衡を取る中で、この事業実施をしていき、そしてそれを未来につなげていくという、こういう取組にしてまいりたいと考えておりますので、今御指摘いただいた賃借料、コンテンツ料につきましては、しっかりと削減をしてまいりたいと考えております。
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○西岡委員 しっかりとお願いをしたいと思います。と申しますのも、このコンテンツ料については、この2年間、1年4か月ですか、この事業の41.9%がコンテンツ料なんですね。あまりの高額さに驚きました。ですので、これはNHKにもメリットはあるわけですから、しっかりと鎌倉市側としてはそこを交渉していただいて、この鎌倉市の主張というものをきちんとしていただいた上で交渉をして、このコンテンツ料については納得のできる価格でこの事業が推進できるようにしていただきたいと思いました。
それとあと鶴岡八幡宮にも文華館をお貸しいただくということでよくお貸しいただけたなと、まず一番先に思いました。だけど、やはりこの賃借料は高いです。ですので、御協力がいただけないか、そこはお願いをしていただきたいなと思いました。
それと、先ほど、35万人、2億8000万円を入場料で見込んでいますよというお話でございましたけれども、この事業全体の経済の波及効果ということについてはどのように分析をしていらっしゃるんでしょうか。
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○松尾市長 経済の波及効果というところでございますけれども、過去のこうした大河ドラマの舞台になった都市につきましては、日本銀行がそれぞれ地元の経済波及効果ということを出しております。具体で挙げますと「いだてん」のときで102億円、「西郷どん」のときには328億円、「真田丸」では200億円というような形での経済効果ということが示されているところです。今回も横浜支店には経済波及効果の算出ということはお願いをしてまいりたいと考えておりますし、そのように経済波及効果が出ると認識しているところでありますけれども、しっかりと、こうした経済効果も上げていくということの取組というのも、あわせて大変重要であると考えているところです。
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○西岡委員 大変大きな波及効果が望めるということで、このコロナ禍にあって大変苦しんでいらっしゃる観光事業者をはじめ、鎌倉市の商工業者が期待を大きくしていらっしゃるところだと思います。ですので、それだけに、この事業を最少の経費で最大の効果が挙げられるようにしていかなければいけないと。だからこそ思います。幾らでも投じていいよということではなく、やはり削減できるところは予算方針で伺ったように相手に対してもお願いをしていく、その姿勢は堅持していただきたいと思います。
それでは、経済効果があるということでございましたけれども、この事業の課題、そしてその解決をどういうふうに考えていらっしゃるか伺います。
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○松尾市長 まず、最初の課題としては、今御質問いただいた収支を均衡させていくというところだというところです。それからもう一つは、やはりこの経済効果と併せて、本市としては長年の課題でありますオーバーツーリズムというところの解消ということがあります。こうした大河ドラマの放映される年というところにつきましては、大河ドラマ館のみならず多くの観光客の方が鎌倉市に訪れていただける、こういう機会ということにもなろうと思っておりますので、こうしたオーバーツーリズム対応というところにつきましても、しっかりと対応してまいりたいと考えております。
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○西岡委員 これは具体的に明らかなことですので、対策というのはもう考えていらっしゃるんでしょうかね。いかがですか。
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○松尾市長 より具体的なところの取組については、これからという部分もございますけれども、ただ観光客の方が集中していくというような状況について、可視化していけるような情報の出し方ですとか、もしくは交通対応含めた渋滞対策、さらには様々な魅力あるコンテンツを情報提供していくことによる分散化というところなどを着実に、まずは進めていけるよう鋭意検討しているところでございます。
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○西岡委員 この事業を推進することによって、後の鎌倉観光に残る、いつもレガシーと言いますけれども、あの事業をやったことによってこれが残ったねと。あとオーバーツーリズムというのはこの事業だけではなくて鎌倉の課題でございますので、それに対応する方針が、また対策がこのときにできた、あのときにできたんだよねと言えるような事業にしていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
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○松尾市長 この大河ドラマの取組につきましては、やはり取り組み方一つで、住民の皆さんにとってはよい評価と悪い評価ということ、これは表裏一体だと思っています。しっかりと対応を万全に取ることによって未来にもしっかりといい評価としてつなげていけるように取り組んでまいりたいと考えております。
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○西岡委員 よろしくお願いします。それと、先ほどの交渉をしていただきたいというところから、一つ、これも職員の課題だなと思ったんですけれども、いわゆる営業マンではないんですけれども、交渉力ですよね。コンプライアンスをやっていらっしゃいますけれども、コンプライアンスに取り組んでもう4年になると思うんですけれども、自治体の経営ということが非常に課題になっていて、職員の交渉力のアップということもすごく課題だなと思いました。ある事業者と話をしたときに、やはり言われたことに対してある程度の反論をなさるけれども、こうですよねと言われたら、そうですかと言って引いてしまうというのが実態のようでございます。全部がそうとは申しませんけれども。やはりこういったところにも、そういった交渉力というものが必要になってくるんではないかなと思いました。それは、トップの理事者は当然のことながら職員の、そういう自治体経営に携わるという観点からの交渉力ということも、これは研修にあっていいんじゃないか。コンプライアンスと同じように大事なことだなと今回感じたんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。
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○松尾市長 職員には、その担当する部署等に応じて様々な必要な能力が求められると感じているところです。今、委員おっしゃっていただいたような交渉力というところが求められる場面ということも、やはりこの市役所の職員としては必要な部分というのがございます。今回こうした取組を通じて、大河ドラマ担当ということにつきましては体制もしっかり強化をして臨んでまいります。そういった中に、きちんとそうした交渉ができる、そういう担当職員も据えながら、またそうした経験を中心に、そうした研さんが積めるような形ということも市役所の中でしっかり共有しながら、おっしゃっていただいているような能力の向上ということにも、あわせて努めてまいりたいと考えております。
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○西岡委員 よろしくお願いします。先ほどコンテンツ料が41.9%と申し上げたんですけど、賃料とあわせると、この事業の65.9%がコンテンツ料と賃料。65.9%、そういった中身でございますので、今、市長がおっしゃったところは十分お気持ちとしては分かりましたので、実際にそれは実行していただきたいなと思います。
それと今回、歴史文化交流館、それから国宝館についても大河ドラマと併せて歴史の考証を行って、収容ができるようにしていくということでございましたけれども、この歴史文化交流館と国宝館については何かお聞きになっていらっしゃいますでしょうか。
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○松尾市長 歴史文化交流館、それから国宝館ですけれども、今回の大河ドラマ館というところが核となりまして、または大河ドラマ館はあくまでもドラマの世界を表現する、こういう施設になります。これと歴史文化交流館と国宝館らを連携していくことによって、ドラマとは違う史実に基づいた鎌倉時代のしっかりとした歴史の考察、それからその時代にあった様々な事象というところをより深く、精神的な面も含めて御理解をしていただける。こういうことを様々な、こうした館を連携することによって、我々としては実現をしてまいりたいと考えております。
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○西岡委員 そうすると予算のレベルで言いますと、国宝館についても昨年から比べると2000万円減額されているんですよ、令和3年度の予算は昨年から見ると2000万円ぐらい。そして、歴史文化交流館については1300万円ぐらい減額になっているんですね。こういった予算の配分の中で、どういうふうに今、市長がおっしゃったような史実に基づいた歴史の考察をし、やっていくのか。大変寂しく思いました。この点はいかがですか。
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○森委員長 じゃあ、暫時休憩いたします。
(9時50分休憩 9時51分再開)
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○森委員長 再開いたします。
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○松尾市長 国宝館と歴史文化交流館ですけれども、現時点で2回の特別展ということをこの北条義時公に合わせた形で予定をしております。鎌倉国宝館で2回、それから歴史文化交流館では4回企画展を予定しておりまして、この大河ドラマと連動する形の企画展を実施しまして、こうした最低でもこの3館連携というような形で、皆様に理解を深めていただく取組ということを予定しております。また、既に国宝館と歴史文化交流館で連携をしたユーチューブチャンネルなどもスタートをしておりまして、こうした中でも情報発信をさらに強化をしていくという、こういう考え方で進めてまいります。
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○西岡委員 先ほど予算レベルで聞いたんですけど、そうすると両館合わせて3000万円以上の減額をされている中でも、その事業は特別展をやっていかれますよということなんですか。
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○松尾市長 予算的な、今御指摘いただいた中ではございますけれども、両館でも合計6回の特別展、企画展というところについてはしっかりと進めて実施をしてまいる予定でございます。
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○西岡委員 はっきりとお答えをいただいていないんですけれども、この両館で3000万円以上の減額をする中で、この特別展をやっていくということは大変なことだと思います。ここは本当に歴史的な考証をして、きちんと両館のことも考えて、大河ドラマの支援事業を推進していくことが重要であると思います。再度その歴史文化交流館、また国宝館についてもお考えをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○松尾市長 ちょっと答弁で誤解を生じるようなお話をしてしまったかなと思いますけれども、申し訳ございません。国宝館、それから歴史文化交流館につきましては、令和4年から大河ドラマがスタートするということなので、今予定しておりますのは令和4年1月に企画展があって、2回目は令和4年7月になりますので、この年度ではなくて次年度ということになります。歴史文化交流館でも令和4年の中で4回、1月、4月、8月、11月ということになりますので、予算の中に入っているのは1月だけという形になります。ただ、これだけでは、令和3年度につきまして、今御指摘いただいたような御心配という中で、あまり情報発信が足りない部分ということがあれば、この辺りも既に発足をしております大河ドラマの協議会の中で、対応をしっかりと検討をして、この推進協議会の中での取組も、併せてできることというのは検討を引き続きしてまいりたいと考えております。
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○西岡委員 本当に課題はたくさんまだまだあるんだなと思いますけれども、せっかくこれだけの大きな事業を成功させようと推進協議会ができ、皆さんが期待をされている。そして、心配の声もたくさん届いています。そういった中でみんながよかったねと言えるような、言われるような事業にしていただきたいなと思っているものですから、今日は質問をさせていただきました。
歴史文化交流館については、大変優秀な学芸員の方がいらっしゃって、しかも専門が中世だと伺っています。私もちょっと文献を読んで、北条義時が吾妻鏡だと病死だけれども毒殺をされたんじゃないかという説が今は一般的になっていると。でも、考察としてはそれではなさそうだというような、面白いところもございました。ですので、本当にこの事業を通して、大河ドラマ館と、そして歴史文化交流館と国宝館と、鎌倉らしい歴史考証がある、大河ドラマの考察をしていただきたいなと思うんです。大河ドラマ館の楽しみ方もしていただきたいなと思います。
これで最後にいたします。今、少し伺ってきて、私は反対をする立場で今日質問させていただいたわけではないんです。やるからには成功させたいからこそ、最少の経費で最大の効果が生まれるような事業にしていただきたいと、そう願って質問をさせていただきましたので、最後に市長の御決意というか、この事業に対する思いを伺って終わりにしたいと思います。
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○松尾市長 この大河ドラマにかかわる取組ということですけれども、今御質問いただきましたように多額の経費がかかる、こうした取組にもなります。当然のことながら、繰り返しになりますが、こうしたコロナ禍において多額の税金をただ投入して終わりということだけでは、やはり市民の皆様、納得いただかないと思っています。そういう意味からこうしたしっかりと収支の均衡を図っていくということは、本当にこの取組において、まずは大切な部分だと思っております。
そして、この大河ドラマへの取組全般に言えることでございますけれども、今回こうした北条義時公という、本当に鎌倉時代の本当の基盤というものをつくった、こうした流れの中で、本当に我々日本人の精神の中にもいまだに脈々と息づく、こうした基盤をつくっていただいた、まさに時代の真ん中のところを今回取り上げていただけるということにつきましては、我々鎌倉市としましても大変重要な意味合いということを、いま一度発信できる、またとない機会であると思っているところでございます。そうしたこと、新たなわくわくするような歴史の話というのは鎌倉市の子供たちにとりましても、とても未来に希望を持てる、そうした波及効果ということもあると思っていますし、そういうことがこれから子供たちが大人になっていく中でも、大変大きな意味のあることだと思っています。そうした今回大河ドラマの1年間の取組ですが、その1年間ということで終わらせることなく、これをしっかりと未来に引き継いでいけるような、そうした全体感をしっかりと我々としても共有しながら、大河ドラマに関しての取組ということをしっかりと成功させてまいりたいと考えております。
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○森委員長 では、暫時休憩いたします。
(10時00分休憩 10時03分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
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○森委員長 次に、第45款土木費(1)「村岡新駅と深沢まちづくりの一体計画について」。吉岡委員の質疑をお願いいたします。
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○吉岡委員 深沢のまちづくりと、それから今回村岡新駅を一体ということで、2年前ですか、ちょうど、初めて県や何かとそういう方向での覚書を結んで今に至っていると、私は認識しております。やはり市長がずっとおっしゃっているのは、まず最初に言いますと、私もずっと、この深沢の問題では、28年間、議員になってからいろんな角度で関わってきましたし、深沢のあの広い土地が市民のためになるようなまちづくりになってほしいという思いで、ずっといろんな提案もしてきたし、あと町の近隣を歩いて道路問題や、それから水害問題やいろいろなことについても、あるべき姿ということを私はずっと考えてきました。一番のポイントは、やはりあの町が周りの町と、いわゆるつくることによってプラスになっていけるような、しかもつないでいけるような、いわゆる地域としても、そういうまちづくりでなければいけないんじゃないかという思いで、ずっとやってきました。今回、村岡新駅と一体ということで、どういう町を今つくろうとしているのか。市長は未来への投資、それから持続可能なまち、SDGsやいろいろおっしゃっていますけど、どういう町を今つくろうとしているのか、改めて伺います。
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○松尾市長 この新駅と一体となったまちづくりというところですけれども、神奈川県や藤沢市と連携をしまして、ヘルスイノベーションの最先端拠点を形成するとともに、本市としましては鎌倉、大船に続く第3の拠点として本市が目指す安全・安心なまち、働くまちの実現ということと、あわせて新庁舎や消防本部、グラウンドなどの公共施設の整理、公共施設再編などの全市的な課題解決を図って、市民生活の向上を目指していくということも含めた、こうした深沢のまちづくりの実現ということを目指しております。
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○吉岡委員 それが、いわゆる新駅とどうつながっていくのか。今、多くの方たちは村岡新駅を、前はずっと答弁では藤沢市が造るからということで、藤沢市で新駅は造るということで、藤沢市で市の土地、いわゆるJRの土地も買っていますしね。そういうようにずっと言っていたわけなんですけど、今のこの段階で、いわゆる誰が駅を望んでいるのか。それで、この深沢のまちづくりと駅とはどういう関係があるのか。それと財政負担の問題も含めてどうなのかということが、今、市民の間では、誰が望んでいるのか、駅を。誰が望んでいるのか、その辺ではいかがですか。
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○松尾市長 新駅につきましては、誰が望んでいるかというところにつきましては、これまでも様々な御意見というところはいただいてきたところでありますけれども、この議会では令和元年度の6月の建設常任委員会でも、深沢地域に新しいまちづくりの早期実現についての陳情が採択をされておりますけれども、こうした中でも新駅設置についての前向きな話というところをいただいているところでございます。
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○吉岡委員 もちろん多くの方は、町がにぎわって、自分たちのまちづくりのために貢献してほしいと思っていると思います。ただ、新駅を本当に望んだのは、藤沢市の場合には請願されたというんですけど、昭和60年ぐらいに請願されたときも、実際には東海道新駅ではありませんでした。根岸線の延線でした。鎌倉市にとっても、本当に財政的な負担も兼ねて、駅が必要なのかどうかという点では大多数の、一部、もちろんあそこのお近くにお住まいの方たちが陳情を出されていますから、町を活性化させてほしいということは、私は一般論としては分かります。ただ、新駅をいわゆる鎌倉市民が本当に望んでいるのかどうか、税金を使ってまで必要だということを望んでいるのかどうか。その辺は、市長、どう判断されますか。
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○松尾市長 市民の方々の中には、こうした新駅が必要ないとおっしゃっている方もいるということは認識をするところでございます。しかしながら、こうした新駅を設置すべきだという声も多数お伺いをしてきたところでございます。そういう中において、どのように判断していくかというところでありますけれども、鎌倉市としても、税金を使うというところがございますので、その辺り、市全体への波及効果というところも含めてしっかりと見定めた上で、また繰り返し御説明させていただいておりますけれども、今回新駅への負担というのが鎌倉市としては41億円ということになりましたけれども、41億円全て税金で賄うということではなくて、深沢のまちづくりから37億円出して4億円というところが実質的な負担になると。さらに、国からの補助金というところも含めて今後期待ができる部分はございますので、この4億円につきましても、さらに費用を抑えていくということを含めて、市民の皆さんには御理解をいただけるように努めてまいりたいと考えております。
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○吉岡委員 いかに財政負担が軽くなるんじゃないかということを盛んにおっしゃっているんですけど、大体これ、深沢の区画整理で土地所有者、市もそうですけどね、土地所有者の方が出していただいた、いわゆる土地の保留地処分をして、その保留地処分のお金が高く売れれば、その分を新駅に回せるということで計算されているんですよね。これはやってみなきゃ分からないじゃないですか。今、実際に深沢のまちづくりでは、最初は保健医療福祉センター構想、その後看護大学構想もありました。看護大学構想をずっといろいろ働きかけていたある事業者の方は、伺ったんですけど、あそこでなぜやらなかったんですかと聞いたら、やっぱり土地の確保という負担が重いということで、別のところでやったと。だから、売れなければ、いわゆる保留地処分というのは売れなければ、今度事業をしていくわけですから、その事業費が足りなければ税金負担になるわけですよね。しかも、税金負担はその事業費の中の税金負担はそれなりに増えて、しかも今言っているのは保留地処分が高く売れればその分を回せるとおっしゃっている。売れなければ、回せませんし、それからこの深沢のまちづくりの事業費だって足りなくなれば、保留地処分がうまくできなければ、私たちの税金が投入されるわけですよね。今、将来のことをおっしゃっているので、私は、反対にそういうようなことを伺いたいと思います。
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○松尾市長 この深沢のまちづくりを組み立てていく中において、決して過大な評価ということ、これはやはり絶対にすべきじゃないと、後年になってその負担を背負うということについてはあってはならないと、こういう気持ち、私も大変強く思っていまして、そういうことは常々職員にも話をしてきたところです。今回、こうした費用につきましても、不動産鑑定評価という客観的な評価をしっかりと踏まえた上での試算というところでの、この駅あり一体施行の場合の保留地処分金というところが約1.6倍増加をしていくというようなことですとか、こうしたことを踏まえて、このまちづくりが成り立っていくのか。また、駅あり一体施行というところの場合、どのような効果が市として得られるのかというところを、決して過大に評価することなく、着実にこうしたところを検討した結果をお話しさせていただいているところです。
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○吉岡委員 それも私から言わせると、捕らぬタヌキの皮算用と言って、もう最初から売った収入を当てにして、そしてこれを計画する。売った計画が高ければ新駅に回せるから4億円で済むと。これも分かりませんよ。今の時代背景から言ったら、いわゆる人口減、そしてこのコロナの関係もありますけれども、私たちの生活様式や働き方も変化している。しかも、呼び込み型の開発というのは、いわゆるもう何年も前に大型開発という破綻している開発をまた鎌倉でやるのかと。多くの方がそれを心配されていますよね。人口減で、しかも今コロナ禍でJRも減収している。そういう中で本当に成り立つのか。あと、維持管理もちゃんとやってもらえるのかと。不透明ですよね。そうじゃありませんか。
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○松尾市長 過去のまちづくりの失敗というところについては、様々、そこから学ぶべきものがあると思っています。町を開いたときがピークでそこから年がたつごとにその価値を失っていくという、こういうまちづくりというのも、私自身様々見てきたところでありますし、そうならないようにこの深沢の町というところにつきましては、しっかりと、この深沢の町を行政、さらには様々な関係機関とともに、一緒にこの町を育てていくという、こういう考え方に沿って取り組んでいるところでございます。そうした意味からしますと、その後のランニングコストの件ですとか、また町がどんどんと衰退化していくのではないかというところにつきましては、こうした深沢のまちづくりを望んでいくに当たって、きちっとそうならないような取組ということを含めて実施をしているところでございます。
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○吉岡委員 急激なまちづくりというのは、違った面で急激な問題が出てくるというのは、今までの全体のまちづくりを考えてもそうですよね。緑を、いわゆる伐採して造った今、団地もいろんな問題を違った面で抱えている。だから、まちづくりというのは、本当に持続可能なまちづくり、誰でもが住み続けられるまちづくり、そこに力を注いでいかない限り、新しい町が例えばできたとしても、また新たな課題を生んでいくんですよ。だから、今必要なのは、市長は盛んに先ほどもコロナ禍で26億円強の市税が減収になって、それで今度の予算についても不要不急の予算を一から見直しなさいということでやりました。私、予算でどういうものが削られてきたのか。全てにわたっては出すのが厳しいということで、確かにイベントなどは多く削られていますけれども、その中でさっき突出していたのは、いわゆる大河ドラマ館であり、それから市役所移転の積立金も5億円から2億円になったとはいえ、2億円の積立てとかね。市が目指す道というのは何なのかと。未来への投資とおっしゃるけれども、今住んでいる方たち、要するに町というのは若い人たちや子供たちや、それから事業者や、それから高齢者や、いろいろな人たちが町をつくってくださっているわけです。そこで暮らしているわけです。その方たちが、本当に住み続けられる町、それが持続可能なまちじゃないんでしょうか。今、未来への投資とおっしゃるけれども、今現状いる方たちのいろいろな未来に、現状に対して、例えば今、団地で広町にしても、ほかの町にしてもそうですけど、今まで頑張って働いてこられた私たちの今、時代をつくってきてくださった方たちも高齢化して、もっと足の確保とか、例えば介護の充実とか、そこで暮らし続けたいと、そういうことを望んでいらっしゃる。そういう方たちに寄り添ったことこそ持続可能なまちなんじゃないでしょうか。市長はどうお考えですか。
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○松尾市長 今、御指摘いただいたような市民の皆さんにとっての住みやすいまちづくりというところにつきましては、しっかりと取組を進めていると考えておりますし、取りあえず細かい部分であれもこれもできないという、そういう状況もございますけれども、全体として私としては今回このコロナ禍において未来への投資をする部分、さらには今こうしたコロナの中で大変苦しんでいる、また先行きが見えないと、こういう商売ということも含めて、そうした活性化というところを、全体を見る中でバランスよく予算としては組立てをさせていただいたと考えております。
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○吉岡委員 私はどうしてもそう思えませんね。現状、やはりそういうところに対してはかなり冷たいなと私は思いましたよ。例えば、小児医療費、小学校の35人以下学級も今、全国では国が小学校2年生から6年生までやっていくという方向が決まったので、16県、そして3政令市がやはり前倒しで少人数学級、今鎌倉は2年生までやっていますけど、3年生までやる意思がなかったんですけどね、ほかの市町村は子供たちのコロナや環境を整えるためにもう前倒しでやろうとしている自治体もあるわけなんですよ。だから、そういう具体的な問題については何か非常に落差を私は感じます。市長はお言葉ではそういうふうにおっしゃっているけれども、現実の予算の使い方とか、そういうことでは何が不要不急なのかというところの捉え方がちょっと違うんじゃないかと。
前、市長は、私は一番最初の市長のときの、予算のときの資料をずっと持っているんですけどね、何とおっしゃっていたかと言ったら、やはりそのときも財政が厳しいとおっしゃって、全てにわたってマイナス5%シーリングをかけました。そして、行革元年だとおっしゃった。不要不急のものは見直すとおっしゃった。何を見直したか。結局、今に積み残しちゃっているんですよ。一つはごみ問題。結局あれもやろうとしたのをやらなかったから、今、解決できないじゃないですか。それと、野村総合研究所の跡地、これもいわゆる一体整備というのは凍結されちゃった、このときに。それから、鎌倉五橋の整備、これも再構築だということで止めてしまった。学校施設の問題、スポーツ施設建設基金、これもやっと積み立てたのに凍結してしまった。敬老祝い金は今まで80、90、100歳だったのが100歳以上になってしまった。奨学金の基金も廃止してしまった。本当に何が不要不急で、あのときは大型事業みたいなものは全部ある面では見直しとか言って止めたんですよ。それなのに、今は反対にこの時代に、人口減が進んでいる中で、昔型の呼び込み型の開発で本当にいいのかと多くの方が心配されています。それで、今いかにも高く売れれば新駅にお金を回さなくて済むと、財政を使わなくて済むと言うけど、これはいろんな論議でもありますように、事業費というのはどんどん膨らんでいくんですよ。減ることはないと思いますよ。最初の新駅のときだって、100億円前後だったのが1.5倍に膨れ上がっちゃったでしょう。今それと同じような高止まりですよ。だから、財政の使い方、何が持続可能なまちなのかと、未来への投資とおっしゃるけど、今現在いる人たちの生活やそこが保障されない未来って何なのかと。私、イメージが湧かないんですよ。今まで市長がいろいろできます、できますとおっしゃったこと、全てにわたっていろんなことが止まっちゃったり、結局うまくいっていないじゃないですか。どうですか。
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○松尾市長 私としては、例えば野村総合研究所跡地に美術館、博物館と、あのときに造っていたら多大な大変なランニングコストを将来にわたって背負うことになっていた事業でありますから、私の判断は間違っていなかったと考えておりますし、また漁港につきましても見直しをさせていただきまして、当初予定していた規模の漁港ではなくて、しかと身の丈に合った形での見直しということを住民の皆さんとも対話を重ねる中でそうした解決ということを見いだしてきたところです。御案内のとおり、この深沢の事業につきましても大変大きな事業になります。失敗が許されないし、将来に過度な負担を残してはいけない。こういう思いで私自身もこの事業については細心の注意を払いながら進めてきたところです。そういう中において、この深沢のまちづくり、これは、やはり着実に進めていかなければいけない。そこは共有させていただく部分だと思っています。この深沢のまちづくりを進めていくという中で、やはりこの鎌倉市としての今の職員の体制を含めて、なかなか深沢の事業を市だけで実現をしていくというのは、現実問題としてもなかなか難しさというところはあります。また、今回、こうして新駅を含めた一体施行ということによるメリットというところにつきましては、私はこの今の鎌倉の実情に合った形としてしっかりと進めていくことができる絵がきちっと描けていると考えておりますので、様々、これは大きな事業ですからメリット、デメリットはありますけれども、その中での最善の策ということを私としてはこの間、議会の皆さんとも議論を重ねる中で最善の策を選択して、今進めていくことができていると考えております。
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○吉岡委員 要するに、今財政が厳しい。それで、将来にわたって、少子化の中でいろんな問題がある中でもこれは不要不急ではなく、未来への投資で持続可能なまちになると、それをおっしゃる。私はそうは思っていませんけどね。いわゆる、これは不要不急じゃないということなんですね。やはり私は町というのはそこに投資した、そこの町が地域の全体に潤うような町じゃなきゃいけないと私は思っています。ですから、今度深沢だけが水害対策も100分の1の対応で、そこは水害対策なく、するんだと。ほかの周りは10分の1確率、そこだけが特別な町でいいのかというのは、私は思っています。やるんでしたら、みんなが水害のない町にしてもらいたいというのが課題だと思います。
今、多くの方が、やはり新駅は本当に財政を使って必要なのかということは、私、いろいろなところから寄せられます。深沢の町を何とかしてほしいというのは多くの方からまた寄せられます。それは、平成16年の計画がございましたね、石渡市長時代に平成16年に計画をつくりました。あのときは、新駅は設置しない形での計画でした。今ウェルネスと言いますけれども、ウェルネスになるようなメインというのはどうしても見当たらない。保健医療福祉センターは実施計画では最初盛り込まれていたんですよ。松尾市長になっちゃってから、その実施計画からなくなってしまいました。結局、今は本当に私たち市民が望むものと言ったら、健康づくりや、それから福祉やスポーツ施設や、私たちが住んでいて本当に住み続けられる、そのための施策、施設でなければいけないんじゃないかと思うけれども、保健センターについては造る気はないと、今御存じだと思いますけど、伊勢原市と三浦市と鎌倉市だけなんですよね、神奈川県内でないのは。だから、今いる人たちの健康づくりや何か、本当に大事にしているのかなというところが見えてこないんですよ、未来への投資とおっしゃっても。どういう未来をつくるのかが見えてこない。それはもうさっきからなかなかかみ合わないので。ただ、私はなぜこのJRがこういうふうに今厳しいと言っている中で、JRがやろうという気になったのかというのは本当に不思議だったんですね。
これは質問しませんけど、たまたま文藝春秋の特選記事というのを市民の方が資料として寄せてくださいました。これは、2020年12月31日に配信したという記事です。そこを見ますと、今の菅首相との関連が書いてあるんです。いわゆる、菅首相の弟がJR東日本のグループの企業の重役として、特に駅ビルテナント契約を取り仕切っていたと。これはどういうことなのかなと。こういう時代に今わざわざ駅を造ろうという決断をしたのはどういうことなんだろうなと改めて感じています。これについては注視して見ていきたいと思います。やはり私たちが本当に望んでいない、本当にどうなるか分からないようなお金を使うということは、市民の今の生活、私は持続可能というのは暮らし続けられるまちだと思いますので、私は。これ以上質問しませんけれども、もっと考えていただきたいと改めて思って、質問を終わります。
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○森委員長 それでは、開始から1時間がたちまして、換気のため暫時休憩をいたします。
(10時30分休憩 10時38分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
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○森委員長 次に、第45款土木費(2)「深沢地域整備事業の推進について」。池田委員の質疑をお願いいたします。
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○池田委員 よろしくお願いします。今、吉岡委員の質疑を聞いていまして、持続可能なまちとか、皆様が連携した町とか、よりよい町をつくりたいという、その基本的な考え方は変わらないんだなとすごく思いましたけれども、やはり地域との連携というのが私は非常に重要かなと思っています。これはまあ突出した町が急に出来上がるということで、やはり地域とうまく連動していかないと、夢の町がそこに急にできるということではなくて、本当に皆様がこういう町ができてよかったなと思えるような町にしていただきたいと、そういう願いがずっとあるわけです。そして、少し泥臭い話をまたさせていただくと、まず基本的なこのスタンスということで申し上げますけれども、よく最近テレビコマーシャルで「そこに愛はあるのか」というコマーシャルがあるかと思うんですけれども、政治は愛がなければ私はできないとずっと思っています。まず、家族愛があって、私は家を守るというその愛があって、そして地域に広がっていくわけなんですが、当然、その中には鎌倉市、そして県、日本、そして世界、地球と、こういうふうに広がっていくと思うんですね。そういったものが核にないと、なかなか駅勢圏が広がるということではないんですけれども、そういった愛が私は必要だとずっと思っています。特に私、生まれてから、祖父とか父とか、この地はどういう地だったか。そういったことをずっと聞かされて育ってきましたので、そういう意味ではこの町を過去からつながってきた町としてよりよい町をつくっていきたいと、そういう思いが非常に強いものですから、この事業誘致、これはネットを開けばすぐ分かるんですけれども、戦前に遡ると、昭和16年1月に横須賀海軍工廠の分工場として計画が立案されて、横須賀に近く、大船からの有料道路が走る交通至便の地であるとのことから、1942年、昭和17年7月、当地への建設が決定されたとされています。地権者の用地交渉は、収用地買収交渉は戦時下ということで、非常に短期間で進められて、同年9月には工事が開始されて、工事は周辺の山を掘削して田畑を埋め立てて用地を造ると、そういうものでした。そこで、当地は泣塔付近も当時はその周辺も切り崩されたんですけれども、泣塔についてはたたりを畏れる地域住民の要望や工事現場で怪奇現象が度々起こったということで泣塔周辺はそのまま残されたという経緯があります。当時、そして1943年10月に完成して、昭和18年10月ですね、そこで操業が開始されて、当時のことを知る人たちは大切にしてきた財産を戦争によって国に収用されたという思いが非常に強くて、いまだにこういった方たちがかなり減ってきましたけれども、まだ残っているという、その土地に対する愛着を持っているということですね。
こういったことを踏まえて、私はちょっと7点ほど質問するんですけれども、先ほど吉岡委員の質問にあったように、本当に皆さんが住みやすい、この出来上がった町も笑顔でいられるような、そういった町に、ぜひしていただきたいという思いでございます。まず、代表質問でもさせていただいたんですけれども、このまちづくりをすることによって新たな課題というものを生まないように、やはり市民との合意形成というのは非常に重要ですので、それを重んじながら周辺の地域と連携を図っていっていただきたいと、そういう思いですが、市長のお考えをお伺いいたします。
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○松尾市長 やはり深沢の地域にお住まいの方々と私も直接お話をさせていただくと、そうしたお父様や祖父の方から直接お話を聞く中で、当時の自分たちの土地であったものが、当時の戦時下、戦争に入っていくという、こういう時代背景もありながらとはいえ、やはり本当にそうした思いを決して快いことだけではなくて、いろんな複雑な思いを持ちながらこの国の発展のために協力をされたというようなところの思いはお聞きをするところでございます。そういう土地だからこそ、やはり未来に向けてみんなが希望を持って、こうして本当によかったと思えるまちづくりをしていく。そうした責任が本当にあるというところを痛感するところです。今御質問いただきました市民合意の形成というところですけれども、やはりこの新しいまちづくりの検討におきましては周辺の交通環境をはじめとした地域の生活圏、こうした新たな課題を発生させることがないように、まずはこの交通管理者協議などを行っているというところがあります。周辺住民の方々に受け入れていただけるような町というふうにしていくためには、やはり丁寧な情報提供と合意形成というのが重要だと考えておりまして、令和3年度にはまちづくりガイドラインに対する市民意見募集も検討しているところです。また、令和3年度にはこの都市計画決定というところがございますけれども、これに向けた事業説明会の開催ということも予定しておりまして、周辺地域や、また広く市民の皆さんの御意見を伺うということに努めてまいりたいと考えております。
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○池田委員 ぜひこの辺、まずは地域との連携ということをしっかり考えていただいて進めていただきたいと思っています。
次に、平成16年の当初の新しいまちづくり基本計画、この中でも示されていたわけですけれども、三菱電機の南側を通るラダー状の道路ですね、こういったものの整備を含めて周辺交通の課題、こういったものの問題をどのように解消していこうと考えているのかお伺いいたします。
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○松尾市長 この深沢地域整備事業からも発生していきます自動車交通量に係る現在の検討ですけれども、周辺交差点の混雑状況につきましては、交通管理者が定める基準値未満となる見込みではありますけれども、地域交通への新たな負荷ということを決して招かないように交通環境の改善に努めていく必要があると考えております。
また、周辺道路整備としましては、今いただきました平成16年策定の深沢地域の新しいまちづくり基本計画において、補助幹線道路として位置づけております県道腰越大船線と市道大船西鎌倉線を結ぶ三菱電機鎌倉製作所南側のラダー状道路につきまして、令和元年度に概略設計を実施して、道路線形や道路拡幅などを検討、実施しているところです。このほか、周辺の交差点改良ですとか歩行者空間の確保などにつきまして、事業の進捗に合わせて鋭意改善に取り組んでまいりたいと思っております。
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○池田委員 交通環境は、これから未来に向けてどのように変わっていくかということは、まだ、なかなか全て想定できない部分もあると思うんですけれども、今現状の交通環境からいうと、あそこに、あれだけのスペースにいろんな事業所ができることによって、かなりの渋滞というのが危惧されています。周辺地域の方に聞いても、やはり交通環境、これがどうなるかということを、ぜひしっかり考えて進めていただきたいという意見が非常に多いものですから、よろしくお願いしたいと思います。今回といいますか、新駅の有無にかかわらず、区画整理事業である以上、保留地処分は不可欠で重要な取組だと考えます。財政負担の見込みについて、新駅がある場合の保留地処分の増進を踏まえて、改めてその辺を確認したいと思います。
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○松尾市長 平成29年度の調査におきまして、新駅設置を伴う村岡地区との両地区の一体施行と、あと深沢地区の単独施行の、この二つの事業フレームの比較を行いました。新駅設置の有無にかかわらず、いずれの事業フレームも保留地処分金を活用した資金計画となっているところですけれども、保留地を確実に売却しなければならない状況はいずれの場合においても同様に発生をするところです。不動産鑑定評価を踏まえた試算では、駅あり一体施行の場合、土地の増進により保留地処分金が約84億円から134億円、おおよそ1.6倍というふうに増加をするということに加えまして、国の重点配分方針に合致することによって、国庫補助金が約19億円から約35億円に増加をするということが見込まれることも合わせて本市の負担額を大きく抑えることができると見込んでいます。
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○池田委員 そうですね。単独施行をやったとしても一体施行をやったとしても、保留地処分というのは両方とも関わってくることであって、その時代によって資産価値というのは変わってくる部分もございますので、そういう意味では同じ、並列的にその辺が、価値が変わる。そうなると、より有利なほうを選択していくべきなのかなと私は思っているところです。
続きまして、新駅設置を伴う藤沢市の村岡地区との一体整備の効果、これはどのように捉えているか、お伺いいたします。
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○松尾市長 新駅の設置費用ですけれども、総事業費約150億円のうち、本市が約41億円負担するということになっておりますけれども、繰り返しになりますが、これに対して約37億円をこの土地区画整理事業の保留地処分金から活用していくということで、市の直接的な負担額を約4億円に抑えることができるということです。さらに、国の交付金充当の検討も行いまして、さらなる負担軽減を図るということを予定しております。これで、土地区画整理事業に対する市の負担額約36億円と、新たな橋、これを設置する市の負担額が約7億円と、これらを加えた総額は約47億円ということになります。駅なしでの単独施行の深沢のまちづくりを行った場合の市の負担額は約48億円と試算をしておりますから、これ以内に納まる見通しということです。市の負担額を増加させることなく、新駅設置を伴うまちづくりということが可能になることから、村岡地区との一体施行によるまちづくりには大きな優位性があると考えております。また、周辺の土地の増進等による税収の増加を見込むことができるほか、東海道本線の新駅という交通結節点に近接する深沢地域への企業誘致にとって、新駅設置は追い風になると考えております。
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○池田委員 単独施行より一体施行のほうが、より安く今の計画ではできるということだと思うんですけれども、やはり駅ができることによる駅勢圏、まあ通常1.5キロと言われているんですけど、それ以上の効果が私はあると思っています。そういう意味では、地域経済が潤い、最終的には税収に還元されると思っていますので、そして、ぜひその辺をしっかり進めていただきたいと思います。
続きまして、土地区画整理事業の施行者、これはUR都市機構を選定したという、その判断理由ですね、それについて、お伺いいたします。
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○松尾市長 この深沢地区のまちづくりにつきましては、市域をまたぐ、この藤沢市の村岡地区との一体施行により行っていくために、土地区画整理法の規定などによりまして、施行主体については神奈川県、または一部事務組合、またはUR都市機構などに限定をされてきます。この点につきまして、3県市で検討を重ねてきた結果、主にこの区画整理事業に係る専門性の高い人員の確保が可能である点と、資金調達の柔軟性により自治体負担の平準化を図ることができる点などから、UR都市機構が最も望ましいという、こういう結論に至ったところです。もし、鎌倉市単独施行を行った場合には、独自に専門性の高い人材を、かなりの人数を確保する必要が生じます。これは、現時点ではあまり、もう現実的な話ではないと思っています。新駅設置という新たな交通結節点の整備を伴う一体施行の区画整理事業とすることによって、独立行政法人であるUR都市機構の施行が可能となりますので、このUR都市機構の経験豊富な職員の知見を得られることは大きなメリットであると考えております。
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○池田委員 UR都市機構ということで、専門性が高いということですが、やはり市として主導する、市として、その辺の、要は管理監督といいますか、こういったものをしっかり見ていかなきゃいけないと思うんですね。そういった面ではしっかりお願いしたいと思います。そして、5者連携ですね、これは質問でも、いわゆる既に確認はしているんですが、その5者連携の効果ですね。これとともに、現在、中外製薬が戸塚のほうへ移転するということで、この土地が将来的には空いてくるといいますか、別の、会社の所有ですから何とも言えないんでしょうけれども、そういった中で、今後その活用に関する働きかけ、こういったものを市としては全体計画の中でしていかなきゃいけないと思うんですが、その辺をどのように行っているのか、お伺いさせていただきます。
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○松尾市長 この神奈川県、藤沢市、それから湘南アイパークと湘南鎌倉総合病院と本市で締結をしました、いわゆる5者連携の覚書につきましては、ヘルスケア産業の集積地実現に向けた官民連携の重要な足がかりであると考えています。現在、ヘルスケア分野に係る先進的な実証事業等について意見交換を行っておりまして、その成果を今後のまちづくりに生かして、地域の方々にもそれを還元していきたいと考えています。また、中外製薬鎌倉研究所用地の今後の土地活用というところですけれども、我々も大変ここは重要であると思っています。この区画整理事業区域のまちづくりと連携した用地活用などについての文書にて依頼を行っているところでございまして、跡地活用、この中外製薬が移転した後の検討に係る情報共有や意見交換というのを継続的に行っているところでございます。今後も、地域の事業者との連携ということを強化して、地域全体として、町の活性化、各種産業の集積による相乗効果の具現化を図って、市内産業の強化に努め、持続可能な都市経営を下支えする都市拠点の整備を図ってまいりたいと考えております。
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○池田委員 今回の整備区域外ということでもあるんですけれども、ただ、今後、非常に土地が大きいものですから、影響が市にとっても出てくると考えますので、ぜひそういったお願いを、市の全体的なまちづくりとして、していっていただきたいなと思います。最後の質問になりますけれども、市長が、深沢が目指すまちづくり、全市的な効果とか意義を市長はどのように捉えているのか、最後にお伺いしたいと思います。
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○松尾市長 深沢のまちづくりですけれども、神奈川県、藤沢市と連携をして、ヘルスイノベーションの最先端拠点を形成するということと、あわせて鎌倉、大船に続く第3の拠点として、本市が目指す安心・安全なまち、働くまちの実現と、また市役所本庁舎、市庁舎、消防本部、グラウンドなどの公共施設の整備、公共施設の再編など、全市的な課題解決を図って市民生活の向上を目指していきたいと考えております。
また、新駅と深沢地区のまちづくりによる税収効果ですけれども、町が立ち上がった時点で年額約16億円の増収ということを見込んでいるところです。これら、新たな町の機能の導入、それから併せて財源の確保によって、鎌倉市全体、福祉、子育て、教育、自然災害対策、インフラマネジメントなど、全市的に広く、その効果を反映することができるということからも、この深沢地域整備事業は、本市全域の持続可能な都市経営を支える未来への先行投資であり、このことを着実に推進してまいりたいと考えております。
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○池田委員 この事業、地域との連携、これが非常に重要なんですけれども、最終的な効果というのは、やはり全市的に大きな効果をもたらすと思っています。ですから、この事業は、やはり市民のために、ぜひ私は進めていただきたいと、そういうふうに思っております。
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○森委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
以上で、理事者に対する質疑を終わります。
暫時休憩いたします。
(10時58分休憩 10時58分再開)
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○森委員長 再開いたします。
この後に行われます意見開陳後に、付託議案16件の採決を行います。
次に、先ほど理事者に対する質疑を行いましたが、これら質疑を行った各項目について、意見とするかどうか、改めてお伺いをしたいと思います。
それでは、まず、西岡委員より、第40款観光費(1)大河ドラマ推進協議会負担金について、意見を残されるかどうか、いかがしましょう。よろしいですか。
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○西岡委員 残しません。
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○森委員長 残さないということで、確認しました。
次に、第45款土木費(1)村岡新駅と深沢まちづくりの一体計画について、吉岡委員、意見を残されるか。
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○吉岡委員 残します。
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○森委員長 残すということで、確認しました。
次に、同じく第45款土木費(2)深沢地域整備事業の推進について、池田委員より意見は残しますか。
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○池田委員 残します。
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○森委員長 残すということで、確認しました。では、ただいまの意見については、12日までに出された意見と一括して、後ほどまとめに入りたいと思います。
ここで、意見を一覧表にするため、暫時休憩をいたします。
(11時00分休憩 11時10分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
まず、意見のまとめに入る前に、各委員から出されております意見について、配信された一覧表に漏れがないかどうか、御確認をお願いいたします。また、意見の削除や複数意見をまとめるなどを行う委員の方がいらっしゃいましたら、お申出をいただければと思います。
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○?橋委員 津波とGPSと防災士、ドローン、この4つを1つにまとめまして、防災対策についてということで、意見を述べたいと思います。
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○森委員長 4つですか。
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○?橋委員 4つを1つにして。
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○森委員長 ごめんなさい、もう一回確認ですが、2、3、4と。
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○?橋委員 2、3、4と、あれ。
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○森委員長 第45款の(1)、この4つを1つにまとめるということですね。事務局、お願いします。
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○事務局 では、ただいまの?橋委員からの御意見を確認させていただきたいと思います。今、第10款総務費(2)津波避難対策についてと、(3)防災士との連携についてと、(4)ドローンの活用について、次ページの、第45款土木費(1)GPSぐいの活用についての4つの意見を、第10款総務費の防災対策についてでまとめることでよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○森委員長 よろしいですか。
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○?橋委員 はい。あと、第10款(12)マイナンバーカード普及促進については削除します。それと、第20款(6)たばこのポイ捨て対策についても削除します。もう一つ、第30款(1)遊休農地解消の取組についても削除します。
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○森委員長 では、事務局、確認をお願いいたします。
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○事務局 先ほどに続きまして、?橋委員の御意見を確認させていただきたいと思います。第10款総務費(12)マイナンバーカード普及促進についてと、第20款衛生費(6)たばこのポイ捨て対策についてと、第30款農林水産業費(1)遊休農地解消の取組についてを削除することでよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○森委員長 よろしいですか。
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○?橋委員 はい。
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○森委員長 ほかの委員の方は、このとおりとすることで。
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○西岡委員 第45款土木費(3)深沢地域整備事業についてを、なしにします。
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○森委員長 削除でよろしいですか。
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○西岡委員 はい。
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○森委員長 深沢地域整備事業について、こちらを削除ですね。
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○吉岡委員 第55款教育費(3)目の健康と目の検査についてと、第20款衛生費(3)目の検診の創設について、そこを一緒にまとめてやらせていただきます。だから、衛生費のところで。
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○森委員長 分かりました。では、事務局から確認をお願いいたします。
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○事務局 意見を確認させていただきます。まず、第45款土木費(3)深沢地域整備事業について、西岡委員から御提出された意見については削除、続きまして、第20款衛生費(3)目の検診の創設についてと、第55款教育費(3)目の健康と目の検査について、吉岡委員からいただいている意見は、第20款衛生費(3)目の検診の創設についてで合わせることでよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○森委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
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○森委員長 確認いたしました。ほかによろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、各委員から出されている意見については、お手元の今確認した内容とさせていただくことにいたしました。
次に、各委員から出されております項目ごとに、順次、御意見の開陳をお願いいたします。
暫時休憩いたします。
(11時17分休憩 11時25分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
ただいま休憩中に整理部分が多かったため、今事務局から整理をいただきました一覧表を配信させていただいております。いま一度確認をいただければと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
それでは、各委員から出されております項目ごとに順次、意見開陳をお願いしたいと思います。
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○森委員長 まず、初めに第10款総務費(1)「危機管理推進事業について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 危機管理推進事業の意図は、あらゆる危機事象から市民等の生命、財産を守るためとしており、その効果として危機管理に係る対策を総合的に推進し、安全なまちにするとしている。武力攻撃事態やテロなどの重大危機へのミッションはもちろんだが、それとともに、新たな感染症や環境汚染等、想定し得る危機事象に対して、関係部署との連携の下、市民の生命、財産が安心して守られるよう要望するものである。
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○森委員長 次に(2)「防災対策について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 防災対策について、意見を申し上げます。海と山に囲まれて風光明媚な鎌倉市ではありますが、一方で地震や台風での災害対策が難しい地域でもあります。地震の後の津波対策では、津波浸水エリアからいかに安全な場所へ避難、逃げていただくかが肝腎です。おおむね8分で高台へ行けないエリアでは、津波避難タワーの設置や津波カプセルなど、準備が大切と考えます。幼稚園や保育園、高齢者の施設の建て替えがあるときなどに合わせて津波避難タワーを併設したり、江ノ電の駅舎を津波避難タワーにしたりの工夫によって、人命を守る対応が求められます。崖地対策としては、県が指定を予定している特別警戒区域が決定した後には、のり面に変化が起きた場合、速やかに近隣の方が避難できるようGPSぐいを活用してリアルタイムで変化をキャッチできるような取組が求められます。災害が起きた際には道路が分断される可能性が高く、ドローンなどによる状況確認が人命を救う一助になります。消防職員に限らず、多くの市職員がドローンの操縦ができるよう、職員研修のカリキュラムにしたりの工夫が求められます。ドローン協会との協定や防災ネットとの協定など、市民団体との連携も重要で、積極的に連携を図り、日頃の訓練を重ねて被害を最小限にする取組を求め、意見といたします。
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○森委員長 次に(3)「公共施設再編計画と支所機能の位置づけについて」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 公共施設再編計画では、コンビニで証明書を発行できるから行政センター窓口は要らないとの理由で各行政センターの窓口業務は廃止を方針し、支所は相談業務、地域支援事業は残すが、証明書発行事務など、窓口事業を本庁舎に集約する方針でした。その後、本庁、深沢、大船は拠点とし、窓口業務は残し、玉縄、腰越行政センターの証明書発行などの窓口業務は廃止する方針に変わりました。しかし、代表質問での答弁では、支所機能のうち地域支援機能については引き続き5地域で実施していく。窓口機能については集約化することを予定しており、収納業務については代替手段が広く普及していることから、各種届出、証明書交付の業務はマイナンバーカードの普及率や手続の電子化の状況を踏まえながら、廃止について判断していくと答弁しました。デジタル化は市民サービスを向上させると言いますが、マイナンバーカード普及は30%であり、行政サービス向上には迅速簡便な手続としてデジタル化を生かし、多様で多面的なニーズに応える対面サービスの向上こそ必要です。障害者や高齢者など、多様な方々に寄り添った対応が必要であり、廃止すべきではありません。機械的に廃止するのではなく、高齢者社会の進展による市民サービスの充実という点でも、本庁舎を含む5地域への配置は重要です。窓口機能の縮小、廃止には反対です。
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○森委員長 次に(4)「公有地の管理について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 公有地の管理について、意見を申し上げます。北海道砂川市の市有地上に鳥居などが設置してあった件で、政教分離の原則に違反するとの最高裁判決が出されたのは2010年でありました。そのとき、鎌倉市も諏訪神社の境内を活用して本庁舎を建設した経緯があり、市所有地である商工会議所隣接地に遷座していただいたので、現状として市所有地に神社のお社があり、地代もいただいていない状況となっており、問題であるという指摘が行われました。その際も、問題解決に向けて協議していくとのことでありました。それから10年がたち、令和3年2月26日に、今度は沖縄県那覇市の孔子廟に対し、576万円の地代を減免していることが違法であるとの最高裁判決が出されました。こうした判例が重なるうちに、本市も窮地に追い込まれる可能性があるので、一日も早く問題解決をすることを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に(5)「行財政改革の推進について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 行財政改革の推進について、意見を申し上げます。行財政改革推進事業は、無駄をなくし、効率性を追求し、持続可能な都市経営に向けて、永遠に進めなければならないテーマですが、まずは現場の声をよく聞き、市民サービスの低下につながらないようにしっかりと目的を見極めつつ、RPAやICTを活用した取組をさらに進めるべきと考えます。また、公共施設再編事業は大きな視点での行財政改革であり、着実に進めていかなければならない事業と考えます。令和3年度については計画の改定を進めるとのことですが、より分かりやすく、より多くの市民の目に触れるようにすべきであり、市民一人一人が自分事として捉えることができるように進めるべきと考えます。
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○森委員長 続きまして、(6)「市の財産管理について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 本市における安定した財政運営を図るため、市有地の売却を行うなど、市税収入に次ぐ歳入を生み、財政調整基金への積立、運用を行うなど、自治体経営を担う最重要な役割と考える。まずは、公有財産の適切な管理を行い、資産価値を必要以上に落とさぬよう努めるべきである。本市において持続可能な都市経営となるよう、公共公益施設、整備基金の運用をはじめ、公共・公有財産における、より一層の戦略的活用を要望する。
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○森委員長 次に(7)「スマートシティ、スーパーシティについて」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 鎌倉市はスーパーシティ国家戦略特区の申請をするため、鎌倉市とともにスーパーシティの応募に向けた連携事業者候補の公募をしています。国会では、共産党等は、個人のプライバシーと権利を侵害する重大な違憲があると指摘、スーパーシティ構想は、企業など実施主体が市民、住民の個人情報を一元管理する代わりに、医療、交通、金融などのサービスを丸ごと提供するもの、個人情報や行動軌跡は集積、分析され個人の特性や人格の推定まで可能となる法案に反対しました。日本を中国のような管理社会に導き、個人のプライバシーと権利を侵害する重大な危険があるからです。現在、オンラインショッピングなど個別のサービスにおいて、個人が自分の情報を提供し、サービスを受けるようにすることは日常的に行われています。しかし、各サービスの間で勝手に個人情報が公開されるということはありません。ところが、スーパーシティ構想は企業など実施主体が住民の様々な個人情報を一元的に管理し、代わりに医療、交通、金融などの各種サービスを丸ごと提供しようとするものです。また、町なかに設置された簡易センサーによる顔認証やスマートフォンの位置情報によって住民の行動を実施主体が掌握できます。さらに、個人情報や行動軌跡はビッグデータに集積され、AI、人工知能によって分析、プロファイリング、個人の特徴を識別します。実施主体がその個人の情報だけでなく、特性や人格まで推定することが可能となります。最先端のIT技術を活用した便利で快適な暮らしは、国民の多くが望むものですが、個人情報を一元的に管理される恐るべき管理社会が出現するのではないでしょうか。スーパーシティは特区ですが、今デジタル関連法案の審議が始まっております。この法案は、全国にスーパーシティの町ができるという危惧を感じます。政府は今、マイナンバーカードを作ればマイナポイントがもらえると、新聞全面広告や各個人への郵送など普及に躍起です。銀行口座や医療、教育資産等、あらゆる分野を丸ごと読み取れるし、ビッグデータを集積しようとしています。多くの国民は個人情報が守れないと心配しています。スーパーシティは、市民が望んでいるのでしょうか。説明会を市民に3月行ってと言いますが、実施することを決めての対応です。管理社会につながるおそれのあるスーパーシティはやめるべきと考えます。
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○森委員長 続きまして、(8)「鎌倉平和推進事業について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 鎌倉市は全国に先駆けて平和都市宣言、鎌倉市民憲章、また、つながる鎌倉条例をつくり、市民はこれに反すると請願が出されました。平和推進実行委員会を休止すると、突然11月の実行委員会で通告、実行委員の皆さんが請願を出されてきたことは、市の協働事業の精神からいって問題です。実行委員会を存続し、共に考えていくこと、平和実行委員会の再開を求めます。
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○森委員長 次に、(9)「SDGsつながりポイントについて」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 SDGsつながりポイントについて、意見を申し上げます。「まちのコイン」というアプリを活用しながらSDGsに関連する行動をすると、ポイントがもらえるSDGsつながりポイントが実施されています。現在は換金性を付与しておりませんが、さらなる利用を促進するためには、換金性も導入すべきと考えます。エシカル消費の推進や、町の清掃をボランティアでやってくださっている方へもポイントを付与したり、さらにはそのポイントが市税の支払いに活用できるようになると、持続可能なまちや市民同士がつながるようなことが充実していくものと考えます。さらなる推進を求め、意見といたします。
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○森委員長 続きまして、第15款民生費(1)「腰越地域子育て支援センター設置の推進について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 鎌倉市は、5地域に1か所の子育て支援センター設置方針があります。子ども会館閉館により、腰越地域には乳幼児と保護者が自由に集える場所がありません。一日も早い設置のため努力するよう求めます。
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○森委員長 次に、(2)「民間学童の運営費補助の継続について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 様々な子供たちの放課後の居場所の確保は大事です。学校になじまないお子さんを含め、多様なお子さんが集い、国が基準としている40名定員の小規模な学童として運営しているからこそ、多様なお子さんが利用されているのではないでしょうか。市は待機児対策として、補助を出してきたと言いますが、国の補助基準には待機児対策等の項目はありません。市の要綱として、待機児対策として位置づけていることから、子供たちの多様な居場所、発達を保障する場所として要綱の見直し、補助の継続をするよう求めます。
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○森委員長 次に、(3)「小児医療費の所得制限をなくすことについて」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 所得制限で受けられないお子さんは5,419人、26%で、小学校から中学校まで、対象人数は2万833人とのことです。国は、市が独自に無料化をしている自治体に対し、ペナルティを課し、鎌倉でも年間360万円の補助が打ち切られています。子供たちは私たちの宝、未来です。国に補助の年齢拡大を求めるとともに、鎌倉において、お金の心配がなく、早期治療がどの子も同じように受けられるよう所得制限をなくす検討を求めます。
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○森委員長 次に、(4)「放課後児童クラブの今後の補助金について」、安立委員の御意見をお願いいたします。
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○安立委員 補助金の対象となっている2施設の民間学童については、地域の待機児童の受け入れ先として、大事な役割を果たしてきた。放課後かまくらっ子が全学校区に設置されたことにより、待機児童は解消されるものの、自由にのびのびと過ごせる居場所の選択肢ができることも求められている。かまくらっ子になじめない子や、多様な子供たちの育ちを支えるためには、様々な受け皿が必要なことから、今後の補助の在り方や対象施設について、市はどのようにサポートできるのか、丁寧に協議を進め、全ての子供たちが安全で安心した放課後の時間を過ごせるよう努めることを求める。
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○森委員長 次に、(5)「民間学童について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 民間学童は単なる子供の居場所ではなく、学びの場でありフリースクールの役割も担っており、多様なニーズの受け皿となっている。中には、鎌倉版ROCKETの先駆けとなる民間学童も存在し、そこに教育の価値を見いだし、他県から移住者もいると聞く。このように、鎌倉にはクオリティの高い民間学童が、学校と両輪となって子供たちを育んでいる。ただ単に、民間学童として一くくりにするのではなく、その多様性を認め、評価する仕組みがあってもよいのではないか。多様性を認め、受け入れる柔軟性を求められているのは行政ではないか。御検討いただきたい。
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○森委員長 次に、(6)「障害者二千人雇用について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 障害者二千人雇用について、意見を申し上げます。当初、1,411人が就労していた状況を2,000人まで引き上げようということで、二千人雇用センターが設置されました。現在は1,618人が就労しているとのことであります。さらなる雇用を進めるためにも、市役所での就労者を増やしていく努力を求め、意見といたします。
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○森委員長 続きまして、(7)「保護観察対象者の雇用について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 保護観察対象者の雇用について、意見を申し上げます。犯罪を犯し、刑期を終了し、更生した方が社会に出て再犯を犯すことなく働いていくことは、本人はもとより、社会全体としても有意義なことであります。しかしながら、雇用先がなかなか見つからない現状があります。そこで、鎌倉市と鎌倉地区保護司会は協定を結び、鎌倉市役所で臨時雇用した後に、社会に送り出すことを決めていただきました。現在、1人の方が雇用していただいたとのことでありますが、10代までしか雇用できない公務員法の縛りがあることから、今後は市の外郭団体へのあっせんも含め、1人でも多くの方が更生していくようサポートしてくださることを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、(8)「包括的支援体制推進事業における相談体制の在り方について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 縦割りを排し、福祉や暮らしの相談がワンストップで受けられる総合相談体制の強化が必要です。今回、重層的支援体制整備事業が始まると聞き、期待しましたが、包括支援相談を委託事業として行うと聞き、大変残念です。支援員は、専門家で経験を積んだ人を配置すると言いますが、直営で行うべきではないでしょうか。市職員は経験を積み、多様な相談における問題点を整理、政策につなげていくことが必要です。様々な相談の中から相手が何を求めているのか的確に判断し、実際の事業につなげていくためには、経験と能力が求められます。そのためにも委託ではなく、直営で専門職を配置し、実施するよう求めます。
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○森委員長 次に、(9)「高齢者の外出支援について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 私どもが行った市民アンケートでは、高齢者の外出支援を行ってほしいとの答えが70%を超えました。また、コロナ禍でも約5,500筆の署名が市議会に寄せられ、多くの高齢者は実施を望んでいます。高齢者が閉じ籠もりではなく、外に出やすい環境をつくることは認知症予防につながるとの報告もあります。コロナ禍で、高齢者の外出自粛等で身体能力の低下が報じられています。外出支援は健康長寿につながり、結果として医療介護の負担軽減にもつながるのではないでしょうか。市として、少なくとも運転免許証返納者に対応している2,000円の補助を全ての対象高齢者に実施すべきです。廃止した高齢者交通優待制度の復活、拡充を求めます。
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○森委員長 次に、(10)「包括的支援体制推進事業について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 令和2年度にくらしと福祉の相談窓口が本庁舎1階入り口に開設され、市民の課題解決に一歩寄り添う形が実現したところであるが、さらに市民の複合的な困難課題を丸ごと受け止め、解決していくために関係諸機関と連携し、包括的な支援をしていこうという、共生社会実現に向けた目玉施策となっている。しかし、その相談に当たる担当者には専門的なスキルが要求されることから社会福祉士の資格を持ち、相談業務の経験者を委託事業に求めると言う。共生社会実現の看板事業と言っても過言ではない本事業の推進に当たっては、関係部署との連携、調整が必須であり、長年相談経験も豊かな本市の職員こそが資格取得に努め、包括的支援体制を推進することがふさわしいと考える。そこに様々なスキルを持つ専門職が配置されるべきであり、推進軸はあくまで市職員が担うべきである。
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○森委員長 続きまして、(11)「高齢者の活動支援について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 高齢者の活動支援について、意見を申し上げます。コロナ禍における長期間の外出自粛によって、フレイルに陥る可能性が高まるため、高齢者の外出の機会を増やす取組が重要であると考えます。フレイル予防につながるような取組をさらに推進するべきと考えます。
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○森委員長 次に、第20款衛生費(1)「産後ケアについて」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 産後ケアについて、意見を申し上げます。産後の女性の死亡原因で一番多いのが自死であります。子育てによる鬱が、大きな要因となっております。核家族化が進む中、社会全体でサポートする仕組みを構築することが肝腎です。行政としても手厚い対応と市民団体との連携を強化してサポートしていくことを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、(2)「保健センターの設置について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 保健センターがないのは、県内では伊勢原市、三浦市、鎌倉市のみです。3歳児健診など、保健師たちが機材を運び、生涯学習センター等の会議室を使って実施しています。今の市長になってから、実施計画に位置づけられていた保健医療福祉センター計画がなくなってしまいました。深沢まちづくりのウェルネスの位置づけは、保健医療福祉センター構想でした。健康づくりには予防が一番です。少なくとも健康づくりの拠点として、保健センターの設置を市の事業に位置づけるよう求めます。
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○森委員長 次に、(3)「目の検診の創設について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 パソコンやスマホの使い過ぎにより、子供たちにも眼軸長の伸びが原因の軸性近眼が多くなっていると聞きます。角膜から網膜までの長さを眼軸長と言い、眼軸長が伸びることによって、眼軸性近視が増え続けているということであります。今のところ、伸びてしまった眼軸長を短くする方法は見つかっていないそうです。眼軸長が長くなると、眼球が伸ばされ、網膜や眼球の外側の膜、眼膜、視神経などに負担がかかります。この負担が大き過ぎると、目に様々な異常が起こり、網膜剥離などの障害につながる可能性が高まっていると言われています。目の検査と読書やパソコン、携帯、スマートフォンなど、長く見続ける生活を送っていると、近視が進みやすくなります。子供たちにも休憩するとかの教育をすると同時に、特定健診などに目の検診を入れるよう求めます。
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○森委員長 次に、(4)「新型コロナウイルスワクチン接種について」、志田委員の御意見をお願いいたします。
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○志田委員 新型コロナウイルス感染症については、その発生以来多くの患者が生じ、健康を損なうとともに医療提供体制に大きな負荷を及ぼしているほか、国民全体が感染防止対策の徹底を求められるなど、国民生活に大きな影響を与えています。新型コロナウイルスワクチン接種については、今日まで国・県・市が連携し、市の役割を果たすべく特命担当を配置して、周到に準備をしてきました。議会としても接種に係る予算を賛成多数で可決させてきました。医療従事者に対する先行接種は2月に始まり、優先接種は3月8日から開始されました。4月12日の週からはクラスターとなる危険性の高い高齢者施設等の入所者に対する優先接種が始まり、集団接種が本格的に開始されます。令和3年度に65歳以上に達する高齢者に対しては、4月23日を目途に発送されます。引き続き、市民に対し、ワクチン接種に関する情報を適切に開示し、接種を希望する市民が遅滞なく接種できるように求めます。
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○森委員長 次に、(5)「子宮頸がんワクチンについて」、安立委員の御意見をお願いいたします。
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○安立委員 現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種について、国は積極的推奨を控えているが、令和2年10月の国からの通知に従い、本市では詳細版リーフレットが対象者に個別郵送されている。子宮頸がん予防ワクチン接種について、検討、判断してもらうための情報であり、接種を勧めるものではないが、郵送での通知後は接種者が急増している。2回目の郵送での通知については新規対象者のみとしているが、安全性については確実ではなく、現在も強烈な痛みや身体機能の異常、知能に関わる精神的な障害に苦しむ被害者、家族は多くいる。今後の周知は最小限にとどめ、子宮頸がん予防ワクチン接種についての危機管理をきちんと行うよう求める。
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○森委員長 次に、(6)「3R事業について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 本市においては、循環型社会の形成を目指し、ゼロ・ウェイストかまくらの実現に向け、ごみの減量、資源化を推進している。その中で、3Rの推進は2000年の循環型社会形成推進基本法において導入され、今日まで定着してきたものだが、環境先進都市鎌倉としての施策としては、さらに進めた段階としてリフューズ、リペアを加えた5Rの推進を図るべきと考える。
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○森委員長 次に、(7)「プラごみ処理について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 プラごみ処理については、鎌倉は2020年2月に気候非常事態宣言を表明し、2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにする目標を掲げ、本年2月からは市役所本庁舎をはじめ、市内57か所の公共施設において再生可能エネルギー、電気を使用するなど、環境負荷の軽減に努めている。平成30年9月には、神奈川県と同時にかまくらプラごみゼロ宣言を行い、マイバッグ、マイボトルの推進が市役所職員から始まり、ウオーターサーバーの設置や使い捨て、プラ削減を事業者に求めるなど環境配慮型社会の構築に努めている。鎌倉のプラごみゼロ宣言に従い、鎌倉市はさらに地球環境に優しい環境施策を推進すべきである。
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○森委員長 次に、(8)「安定的なごみ処理について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 燃えるごみについては、10年間、逗子で焼却していただけることになりました。逗子に燃えるごみの焼却をお願いするにしても、中継施設の設置は必須であります。名越焼却施設廃止後に中継施設について地元住民への丁寧な対応を求めます。ともに、名越に中継施設をお願いできたとしても、設置までの代替中継施設の設置が必須です。今泉を想定しているようですが、生ごみの資源化施設について市民との合意を得ることは難しいのではないでしょうか。生ごみの資源化は逗子に焼却をお願いする上でも、減量資源化をしなくてはなりません。ごみ問題は市民との信頼関係が重要です。生ごみ施設建設の判断を早急に行い、新たな方策の検討が必要ではないでしょうか。また、逗子での焼却の10年後の焼却施設の在り方の検討も必要です。2市1町での検討を求めます。
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○森委員長 ありがとうございました。順次、御意見いただいておりますけれども、お昼にかかりそうですので、午前中はこの辺で暫時休憩とさせていただきまして、再開は1時半、13時30分を再開といたします。では、暫時休憩いたします。
(11時55分休憩 13時30分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
意見開陳を続けます。次に、第40款観光費(1)「大河ドラマ館について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 市税が大幅な減収という中で、予算編成において不要不急の予算の減額、廃止等が全部局に求められました。しかし、新駅や市役所移転等は対象外でした。事務費や平和推進事業など削減、廃止されています。この中で突出しているのが、大河ドラマ館協議会委託金です。通常の観光費用よりも多い3億2000万円強、令和4年度はさらに3億4000万円強の事業です。この事業で何が残るのか。観光、歴史、文化等、鎌倉の今後にどう生かされるのか、まだ不明であります。鎌倉を元気にさせたい、活性化させたいとの願いは分かります。しかし、コロナ禍で様々な予算が縮小、減額、廃止されている中で適正なのか、甚だ疑問です。NHKのコンテンツ料や施設賃貸料も多額です。減額などの最善の対応を求めます。
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○森委員長 次に、第45款土木費(1)「崖崩れ等の予防対策のさらなる充実と周知徹底について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 崖崩れ等の予防対策のさらなる充実と周知徹底について、意見を申し上げます。これまで総合防災課で扱っていた崖地対策が一部助成の引上げを図り、機構改革によって令和3年度からみどり公園課で窓口を一本化して行われることとなり、また新たに森林環境剰余税を活用した民営緑地維持管理助成事業の創設が予定されるなど、緑地管理における市民の安全・安心が促進されたことを高く評価しているところです。また、今後よりよい制度としてさらなる支援体制の充実を図るとともに、早期の対策を推進するため制度の市民周知を徹底していただくようお願いいたします。
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○森委員長 続きまして、(2)「道路・河川維持修繕等の充実について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 河川の定期的しゅんせつ、道路の亀裂や穴ぼこの修繕等、市民からたくさんの要望が寄せられています。補修改善のため空洞調査や表面調査などを行い、対応していくことが大事です。予防的対応は必要です。多くの身近な道路補修やしゅんせつ等は作業センターが担っていますが、退職者不補充方針がそのままです。委託事業が増えると、早急な対応はできません。災害時対応も含め、作業センター職員の退職者不補充の見直しと、道路補修やしゅんせつの充実を求めます。
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○森委員長 次に、(3)「浸水対策について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 浸水対策について、意見申し上げます。近年の集中豪雨から、市民の命を守るためには防災によるソフト施策が重要と考えますが、過去の災害情報を基に平成20年8月に策定した鎌倉市下水道総合浸水対策計画基本計画に基づく4つの重点対策地区については、被災の可能性の高い区域のため、早期のハード対策が望まれています。しかし、現在重点地区の第1番目である大塚川から新川への分水事業を進めているところであり、完成には10年近くかかるとのことでした。平成20年8月に策定した計画は既に10年以上が経過し、気象環境も大きく変化する中、令和3年には現実に即した計画に見直すということですが、市民の財産を守るためにも着実な推進を図っていただきたいと考えます。
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○森委員長 次に、(4)「公園の維持管理について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 公園の維持管理について、意見を申し上げます。公園は、子育て世代の親や子供たちにとって大切な居場所であり、明るく管理の行き届いた公園が望まれています。昨今、公園の老朽化によってグラウンドの土入れが行き届かなかったため、飛び出している石でけがをしたケースも見かけられています。公園の適切な管理と整備が必要と考えます。また、公園の利用頻度や使い勝手などを検証し、将来的には公園の統廃合を考えた計画も必要ではないかと考えます。
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○森委員長 次に、(5)「村岡新駅と深沢まちづくりの一体計画について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 平成16年度の深沢まちづくり計画は村岡新駅を脇に置いた計画でした。人口減少、生活様式が変わってきている中で、昔型の大型開発が必要でしょうか。大船藤沢間、たった4分、4.6キロメートルに中間駅は必要ないと思います。市役所が移転されたとしても市民は利用しません。市長は未来への投資と言いますが、今を生きる人々を大事にしない中で、どういう未来をつくるというのでしょうか。持続可能なまちづくりとは、子供たちから高齢者まで住み続けられる町、商店、様々な事業者が商売を続け、子供たちにも手渡していける町ではないでしょうか。コロナ禍で御苦労されている市民に寄り添い、生活と営業が継続できる町こそ、行政の役割ではないでしょうか。市民の大多数が新駅を造ることを望んでいません。深沢のまちづくりについては、新駅の設置はせず、スポーツ、福祉施設など市民が望むコンパクトなまちづくりを進めることが必要です。市長は、深沢土地区画整理事業で地権者が出した土地の保留地処分金が、駅ができることで高く売却できる。売却益が必要事業費より多くなるので、37億円は新駅費用に使える。新駅設置費用の鎌倉負担分は41億円だとしたら、4億円の税金負担でできると、「広報かまくら」で述べています。まさに、捕らぬタヌキの皮算用で、売れなければどうなるのか。保留地処分がうまく進まなければ深沢整備事業費が不足することになります。そうなると、事業を進めるため、私たちの税金を事業に投入することになるのです。深沢土地区画整理事業だけでなく、新駅設置費用も出すことになります。また、他のいろいろな開発を見ても、工事費は減ることはなく、継ぎ増ししていくことは明らかです。必要な事業に適正な税金を使うことは当然ですが、新駅は鎌倉市民にとって必要はないと思います。持続可能なまちを望むのであれば、高齢者の外出支援や介護、医療の充実、子供たちの学校環境整備、保育所、幼稚園の充実、防災、減災対策、交通安全、地元事業者支援等、市民が暮らし続けられるまちづくりに力を注ぐことではないでしょうか。市税が減収していると言いながら、大型事業を見直し対象にしない、市民に我慢を強いる、自助努力を押しつけるような市政は見直し、新駅中止、深沢まちづくりはコンパクトな全体の市民に貢献するようなまちづくりにすべきです。
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○森委員長 次に、(6)「深沢地域整備事業の推進について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 深沢地域整備事業の推進について、意見を述べます。深沢地域整備事業は、市民との合意形成がまずは重要であり、十分な説明と理解を求めなければならないと考えます。そして、周辺地域との融合が大切であり、この事業によって新たな課題を生むことのないよう、しっかりと進めていただき、特に渋滞等、周辺の交通環境への新たな課題が発生しないよう十分配慮して推進すべきと考えます。そして、この深沢地域整備事業は鎌倉、大船に続く第3の拠点として魅力あるまちづくりを推進し、全市的な課題解決を図り、持続可能な都市経営を支える未来への投資として着実に進めていただきたいと考えます。
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○森委員長 次に、第50款消防費(1)「消防団員の教育を含めた安全対策について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 消防団員の教育を含めた安全対策について、意見を申し上げます。全国的に地域の防災を支える消防団員が減少傾向にあります。県内では6年ぶりに減少に転じています。県では、新型コロナウイルスの蔓延により、消防団の活動をPRしたり、団員を募集したりするイベントが開催できなくなり、団員の新規獲得が難しくなったと分析しています。頻発する大規模災害に対処するためにも多様な人材確保に向けた対策としっかりとした環境整備が必要と考えます。また、東日本大震災では253名の消防団員が犠牲になっています。今後、起こり得る大災害に備えた団員の安全対策や教育が重要と考えます。いざというときの行動マニュアルなどを示して、団員の安全対策には万全を期していただきたいと考えます。
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○森委員長 次に、第55款教育費(1)「芸術文化振興財団について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 芸術文化振興財団について、意見を申し上げます。鎌倉市の芸術文化振興役を果たすべく基本財産3億円を市が拠出してつくられたのが鎌倉市芸術文化振興財団であります。設立当時は主に鎌倉芸術館の管理、運営を担ってきましたが、現在は鎌倉文学館と鏑木清方記念美術館の指定管理者としてその運営をしているところであります。設立当初の目的と現状ではその存在意義において、大幅な乖離があることから鎌倉文学館大規模改修で指定管理料が大幅に削減されることが予想される中、基本財産に手をつけなければならない状態になる前に本来の目的に沿った運営が可能になるよう結論を出すことを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、(2)「埋蔵文化財出土品の整理について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 埋蔵文化財出土品の整理について、意見を申し上げます。これまで2つの大きな課題がありましたが、1つ目、発掘調査から3年以内に調査結果を報告するルールを守れていなかった件については令和2年度中に解消されることが確認されました。もう一つの再整理が必要な出土品が3万箱あり、整理が進んでいなかった件については人的環境を整えることで約1万箱の整理が完了したとのことであります。しかし、残り2万箱が未整理であります。1年間に1,000箱から2,000箱しか整理ができないことを考えると、さらなる人的増強を進め、1年でも早く再整理が完了することを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、(3)「少人数学級の推進について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 公立小学校の1学級当たりの上限人数を40年ぶりに1クラス40人以下から35人とする義務教育標準法改正案が閣議決定されました。現行は小学校1年のみ35人で小学校2年から6年は40人、2021年度に小学校2年は35人とし、その後学年ごとに順次引き上げ、2025年度に全学年を35人以下とするとしています。国の方針を受け、全国で16県、3政令市が独自の35人以下学級を前倒しで進めようとしています。横須賀市では既に独自教員加算で小学校3年生まで35人以下学級を行っており、年間1人当たり1人の教員に500万円以下で給与を実施しているということです。鎌倉では小学校3年まで拡大するには6クラス増やせばよいとの答弁です。子供たちに少人数学級を前倒しでプレゼントするよう求めます。
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○森委員長 次に、(4)「小・中学校の特別教室の空調設置の推進について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 図書室等の空調設置は、設備は完了しているとのことです。理科室等アルコールランプを使うような場所では窓を開けての対応は危険を伴います。現在大船と深沢中学校は設置済みとのことです。子供の学習環境を一日も早く整えていただきたく計画を作成し、進めるよう求めます。
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○森委員長 次に、(5)「小学校特別支援学級の教室改修について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 小学校特別支援学級の教室改修について、意見を申し上げます。松尾市長の福祉政策マニフェストを受けて取組を推進した小学校特別支援学級の全校設置でありますが、残り4校となりました。令和3年度には、関谷小学校の設置を予定しており、残り稲村ヶ崎小学校、七里ガ浜小学校、山崎小学校の3校となります。令和4年度の実施計画には1校の実施を計画していますが、令和5年度以降は予定がされていません。公共施設の再編計画で小学校3校を閉校することとなっており、まだどの学校が閉校になるかは決定していませんが、令和5年度までに決定することになっており、改修の予定がついていない学校が閉校になるのではと不要な不安を市民の方に与えかねません。改修と統廃合は切り離して粛々と全校設置に向けて取り組んでいくことを求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、(6)「鎌倉版「ROCKET」について」、安立委員の御意見をお願いいたします。
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○安立委員 主に学校になじめない児童・生徒に対して、興味や関心等に応じた課題環境プログラムを提供する鎌倉版ROCKETについては、新しい取組ばかりを進めるだけでなく、これまでの不登校児等の支援もきちんと行った上で進めるべきである。また、この事業をきっかけに現状の課題をきちんと洗い出し、不登校児や学校に行きづらさを感じている全ての子供たちを対象に新たな学びや環境が提供できるよう求める。ROCKETは異才発掘というイメージも強いことから親しみやすい名称とすることも求める。
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○森委員長 次に、(7)「ICT教育環境の学校における健康管理について」、安立委員の御意見をお願いいたします。
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○安立委員 GIGAスクール構想においては市立小・中学校児童・生徒のICT教育環境整備が進められている。高速インターネットで1人1台がiPadを持ち、AIドリル等のソフトウエアを使った新たな学習は個別最適な学びが期待できるものの、成長期の子供たちにとって様々な健康への悪影響を及ぼすことも懸念される。頭痛や目の疲れ、体全体の疲労感など身体的な影響だけではなく、精神的な影響も考えられることから子供たちの健康管理においてはこれまで以上に配慮し、健康調査等を定期的に行うなど学校全体で最善の注意を図っていくよう求める。
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○森委員長 次に、(8)「ICT教育について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 ICT教育について、意見を申し上げます。GIGAスクール構想は時代に合った教育と考えますが、誰一人取り残すことのないように進めるべきであり、AIドリル等のソフトウェア環境はしっかりと整えるべきと考えます。また、小学生からタブレットを使い、ICTを活用する時代はまだ始まったばかりであり、生徒が成長する中で将来的に目などの身体への影響やメンタル面での影響などが生じることのないよう十分配慮し、先を見た対策を取っていくべきと考えます。
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○森委員長 次に、(9)「SDGs×PBL推進事業について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 SDGsは2030年を目途として地球的規模で抱えている諸課題を自分事として捉え、取り組めるか否かが重要なポイントであり、PBLは未来の担い手である子供たちが学校以外の様々な人や団体とつながり、自ら課題解決の学習をしていく未来志向型の教育と言える。SDGsとPBLはベストマッチングであり、現代に生きる将来世代を担う子供たちにどんな影響を与えるのか、期待大である。
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○森委員長 次に、(10)「かまくら子ども風土記について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 かまくら子ども風土記は昭和32年に発刊され、その後14回の改訂を経て今日鎌倉の郷土資料として鎌倉の子供たちをはじめ、市民多くの方々に愛読されている。しかし、発刊から60年もの間、愛され続けているかまくら子ども風土記の販売についてはずっと赤字続きであり、今日やっと収支が均衡を保ったとのことである。教育の場において粗利を稼ぐというのではなく、少しの利幅をプラスすることでそれが歳入の確保につながり、子供たちに還元できるものと考えることから、せっかくの優れた教育財産を生かし、教育委員会自ら歳入の確保に当たっていただきたいことを要望する。
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○森委員長 次に、(11)「スポーツも含めた健康維持増進事業の推進について」、池田委員の御意見をお願いいたします。
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○池田委員 スポーツも含めた健康維持増進事業の推進について、意見を申し上げます。コロナ禍における健康診査については感染防止を徹底し、行きやすい環境づくりに努めてきたとのことですが、結果的に高齢者の受診率が例年より低い状況であるとのことでした。コロナ禍においても受診控えがないような取組をさらに推進すべきと考えます。また、各種スポーツ行事事業において、令和3年度に小学生低学年を対象としてオンライン双方向運動プログラム事業委託料が計上されていますが、このようなコロナ禍においては有効な取組であり、幅広い年代で健康増進事業として取り入れることも検討すべきと考えます。
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○森委員長 次に、歳入(1)「歳入の確保について」、西岡委員の御意見をお願いいたします。
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○西岡委員 本市における生産年齢人口の減少は市税収入の縮小化につながり、その一方、超高齢社会は扶助費の増加が顕著となり、今後の歳入の確保策については持続可能な自治体経営を行う上での最重要課題と言える。太宰府市や東京都など法定外税の事例が参考になるが、税収の拡大策とともに税外収入を増やす取組が重要と考える。本市においては既にネーミングライツやクラウドファンディングが盛んに行われているところであり、各部・各課における有料広告や歳費の削減への工夫も見られるところではあるが、自治体が稼ぐ時代と言われる現代にあって、より積極的な歳入の確保策としての創意工夫を望むものである。
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○森委員長 次に、(2)「予算編成方針について」。吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 コロナ禍で市税が減収になっているということで不要不急の予算の減額、廃止等が行われました。コロナの収束が見通せない中、人を集めるイベント費用が減額されたのは一定理解できますが、ごみの施設建設の見通しがない中でごみの積立てをする必要があるのか。また、市役所移転のための積立てが必要なのか。大河ドラマ館に関係する3億2000万円強の予算が妥当なのか。市民の防災、交通、安全対策、少人数学級の推進、コロナ感染症対策など優先すべき事業はあるのではないか。市民にきちっとした説明が求められると思います。
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○森委員長 次に、議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算(1)「国民健康保険料について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 国民健康保険は年金者や自営業者、非正規労働者が加入し、被保険者の7割が平均所得300万円以下の低所得者が多数を占めています。また、75歳以上の高齢者が後期高齢者医療保険制度へ移動していくことから、被保険者の減少や医療費増が続き、保険料の値上げが続いております。特定健康診査等を初めとする保健事業や医療費適正化などにさらに取り組み、保険料負担の急激な上昇にならないよう、さらに努めていくと同時に、一般会計からの繰入れが必要です。しかし、国からは保険料収納額不足分を補填するための法定外繰入れは令和8年度までに解消するよう求められており、今後計画的に削減していく予定であるとのことであります。来年度は平均約3,600円の値上げということで、このままでは払えない保険料になってしまいます。国に対し、補助率を上げるよう求めるとともに健康づくりの充実を求めます。
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○森委員長 次に、議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算(1)「鎌倉市下水道総合浸水対策計画基本計画の見直し及び推進について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 鎌倉市下水道総合浸水対策計画基本計画はもう20年を経過しております。その中でこの重点対策地区として、大塚川、新川の分水計画についてはやっと見通しが持て、約10年後には用地確保を含めて今完成するということでございます。他の重点地区については、近年の集中豪雨に鑑み、同計画の見直しが必要だと担当は言っております。やはり水害対策の強化のためにも強化を求めて、計画の見直しを求めてまいりたいと思います。
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○森委員長 次に、(2)「東部地区の下水道改修計画の促進について」、?橋委員の御意見をお願いいたします。
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○?橋委員 東部地区の下水道改修計画の促進について、意見を申し上げます。下水道事業が始まった当初に施工された東部地区は開削によって行われたこともあり、管底が浅く、大雨のときはマンホールから水が噴き出す状態が続いております。ストックマネジメント計画を策定し、令和19年度をめどに改修を行うとのことでありますが、1年でも早い改修を求め、意見といたします。
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○森委員長 次に、議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について(1)「介護保険料の軽減について」、吉岡委員の御意見をお願いいたします。
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○吉岡委員 介護保険料の第8期改定が今回行われます。介護保険料については3年ごとの改定で、今後3年間の介護給付費の見込額から必要な介護保険料を算出する際に介護給付等準備基金から一定額を取り崩し、保険料が急激に増額しないよう調整しておりますが、これに加え、令和3年度から令和5年度の第8期においては特に生活が苦しいことが推測される。第4段階、第6段階の保険料率を軽減し、所得が1000万円以上の第14段階から16段階の保険料率を上げる予定であるとのことであります。また、非課税所得者に対する世帯者に対する第1段階から第3段階の方を対象にして、公費の投入により介護保険法施行令によって最大幅で保険料率を下げているほか、生活困窮の方や新型コロナウイルスの影響等により収入が著しく減少した方に要綱による基準に該当する方に対して一定の割合での保険料の減免を行っているとのことでありますが、今後さらに20段階まで拡大するなど、保険料の軽減をするよう求めます。
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○森委員長 これをもちまして、意見開陳を終了いたします。
それでは、審査の過程においてなされました意見について、委員長報告に盛り込むかどうか。盛り込む場合にはどのように盛り込むか。いかが、取扱いをいたしましょうか。
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○志田委員 正・副委員長に一任でお願いいたします。
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○森委員長 ただいま、正・副で一任ということでお話が出ましたけれども、正・副にて調整させていただくことでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
ではそのようにさせていただきます。
暫時休憩いたします。
(13時58分休憩 17時10分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
皆様の御協力により、休憩中に調整させていただいて、委員長報告に盛り込む意見がまとまりましたので、副委員長から報告を申し上げる方法でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、報告願います。
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○中村副委員長 いろいろ御協力ありがとうございました。それでは、盛り込む内容を報告させていただきます。
まず、第15款民生費についてでありますが、市民の複合的な課題を受け止める包括的支援体制推進事業について、相談に当たっては専門的なスキルが要求されるとともに、関係部署との連携が必要なため、根幹は相談経験の豊富な市職員が事業の推進を担うべきであるという観点から。
次に、第20款衛生費についてでありますが、国民生活に多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種においては、既に医療従事者に対する先行接種が開始しているが、今後、集団接種が本格化することを受け、市民に対し、ワクチン接種に関わる情報を適切に開示していくとともに、遅滞なく接種できる体制の構築を求めるという観点から。
次に、第55款教育費についてでありますが、埋蔵文化財出土品の整理について、約3万箱あった再整理が必要な出土品のうち、人的環境を整えることで約1万箱の整理が完了したものの、いまだ約2万箱が未整理である。保管場所の課題もあり、優先的に整理に取り組むことを求めるという観点から。
また、ICT教育について、GIGAスクール構想は誰一人取り残すことがないようAIドリル等のソフトウエア環境はしっかり整えるべきである。実施に当たっては将来的に子供たちに身体的、精神的な影響が生じることがないよう、頭痛や目の疲れなどを含めた健康調査を定期的に行い、学校現場において子供たちの健康管理に十分配慮するよう求めるという観点から。
以上の観点を委員長報告に盛り込み、作成することといたします。
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○森委員長 ただいまの報告のとおり、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
以上をもちまして、意見の開陳とまとめが終了いたしました。
暫時休憩いたします。
(17時13分休憩 17時16分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
それでは、当委員会に付託を受けております各議案につきまして、採決に入りたいと思います。なお、採決は1件ごとに行います。
まず、議案第125号鎌倉市市民活動推進基金条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第125号は原案可決されました。
次に、議案第126号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第126号は原案可決されました。
次に、議案第127号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第127号は原案可決されました。
次に、議案第128号鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第128号は原案可決されました。
次に、議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第129号は原案可決されました。
次に、議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第130号は原案可決されました。
次に、議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第131号は原案可決されました。
暫時休憩いたします。
(17時20分休憩 17時32分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
事務局、お願いします。
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○大隅局長 申し訳ございません、お手元の資料に不手際がございまして、修正をさせていただきました。ただいまお手元に新しいものを届けさせていただきました。お時間を取ってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。途中になりますけれども、引き続き、採決を進めていただければと思います。申し訳ございません。
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○?橋委員 なんでこういう間違いが起きたのか言わないと。またやるよ。
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○大隅局長 提出前に確認が不足していたということは確認をしておりますので、今、元に戻って一から全部読合せをした上で資料を渡させていただいたということでございます。
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○?橋委員 議案にないものが出ていたのですか。
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○森委員長 暫時休憩いたします。
(17時33分休憩 17時34分再開)
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○森委員長 それでは、再開をいたします。
お手元の議案一覧、再配付しておりますけれども、御確認いただけましたでしょうか。よろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい、確認しました。
では、続けます。次に、議案第132号鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第132号は原案可決されました。
次に、議案第135号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第135号は原案可決されました。
次に、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第118号は原案可決されました。
次に、議案第119号令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第119号は原案可決されました。
次に、議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第120号は原案可決されました。
次に、議案第121号令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第121号は原案可決されました。
次に、議案第122号令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第122号は原案可決されました。
次に、議案第123号令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第123号は原案可決されました。
次に、議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算を採決いたします。原案に賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第124号は原案可決されました。
以上で、付託を受けました議案の審査は全て終了いたしました。長時間にわたる審査に御協力いただき、ありがとうございました。
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○森委員長 次に、委員長報告の読み合わせの日程を決めたいと思います。来る3月19日の9時30分からとしたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
特に御異議がなければ、来る3月19日の9時30分から本特別委員会を議会全員協議会室で開催させていただきます。
以上をもちまして、令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和3年(2021年)3月15日
令和3年度鎌倉市一般会計
予算等審査特別委員長
委 員
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