○議事日程
令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会会議録
〇日時
令和3年(2021年)3月9日(火) 9時30分開会 16時29分散会(会議時間4時間55分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
森委員長、中村副委員長、安立、西岡、池田、志田、吉岡、?橋の各委員
〇理事者側出席者
平井こどもみらい部長、瀬谷こどもみらい部次長兼福祉事務所長兼青少年課長、永野こどもみらい部次長兼こども支援課担当課長、正木こども支援課担当課長、松本保育課長、青木こども相談課長、田中(香)発達支援室長、佐々木教育部長、茂木教育部次長兼教育総務課担当課長、露木教育部次長、小澤教育総務課担当課長兼生涯学習センター所長、下澤学校施設課長、中尾学務課担当課長、池田学務課担当課長、石川(眞)教育指導課長、泉教育センター所長、朴澤中央図書館長、桝渕文化財部長兼歴史まちづくり推進担当担当部長、森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長兼文化財部次長兼歴史まちづくり推進担当担当課長兼文化財施設課長、鈴木(庸)文化財課長兼歴史まちづくり推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
谷川議事調査課長、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算
2 議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定について
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○森委員長 これより令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を開会いたします。
委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。池田実委員にお願いをいたします。
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○森委員長 原局に申し上げます。発言は挙手して、委員長と呼び、委員長の許可を受けてから簡潔明瞭に行ってください。なお、提案説明は座ったままで結構です。
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○森委員長 それではまず、第10款総務費第5項総務管理費のうち、歴史まちづくり推進担当及び文化財部所管部分並びに第55款教育費第20項社会教育費のうち、文化財部所管部分について一括して説明を願います。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算のうち、歴史まちづくり推進担当所管の内容について説明します。
第10款総務費第5項総務管理費第25目企画費、歴史的遺産と共生するまちづくりに係る経費は、世界遺産条約登録事業について説明します。
令和3年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書は62ページから63ページを、令和3年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は、55ページを御覧ください。
世界遺産条約登録事業に係る経費は5万5000円で、世界遺産への再推薦、登録を目指した調査研究のため、専門家への意見聴取に係る謝礼等を計上いたしました。
以上で、歴史まちづくり推進担当所管の内容説明を終わります。
続きまして、文化財部所管部分につきましては、文化財課長より説明いたします。
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○文化財課長 引き続きまして、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算のうち、文化財部所管の内容について、着席して説明いたします。
なお、機構改革に伴い、令和3年4月1日から、所管部が変更となる予定です。
令和3年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書は60ページから63ページを、令和3年度一般会計予算事項別明細書の内容説明は36ページから37ページを御参照ください。
第10款総務費第5項総務管理費第20目財産管理費は7億9262万6000円で、財産管理事務に係る経費は、野村総合研究所跡地巡回等業務委託料など、施設管理に係る経費を計上いたしました。
予算説明書は150ページから155ページ、内容説明は388ページから393ページ、第55款教育費第20項社会教育費第10目文化財保護費は2億9523万9000円で、内容説明は388ページ、史跡環境整備事業に係る経費は、史跡大町釈迦堂口遺跡の崩落対策に係る工事を行うほか、史跡永福寺跡、北条義時法華堂跡など、公有地化した史跡の整備、維持管理及び史跡永福寺跡の公有地化などに要する経費を、内容説明は389ページから390ページ、文化財調査・整備事業に係る経費は、市内遺跡の発掘調査や、出土遺物の整理のほか、出土品の移設に係る事業などに要する経費を、内容説明は391ページ、文化財保存・修理助成事業に係る経費は、指定文化財等の保存修理とその活用を図るために要する経費を、内容説明は392ページ、文化財公開活用事業に係る経費は、郷土芸能大会の開催などに要する経費を、内容説明は393ページ、鎌倉市にふさわしい博物館事業に係る経費は、基本計画等策定に要する委員報酬を計上いたしました。
予算説明書は、154ページから157ページにかけまして、内容説明は401ページから403ページ、第30目博物館費は1億1591万8000円で、内容説明は401ページから402ページ、鎌倉国宝館管理運営事業に係る経費は、鎌倉国宝館の維持管理のほか、北条義時展等の特別展・平常展の開催、所蔵資料の保存管理などに係る経費などを、内容説明は403ページ、鎌倉歴史文化交流館管理運営事業に係る経費は、鎌倉歴史文化交流館等の維持管理のほか、北条義時展をはじめとする歴史的遺産及び文化的遺産に関する展示や、教育普及事業の実施に係る経費などを計上いたしました。
以上で説明を終わります。
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○森委員長 これより質疑に入ります。御質疑はございますか。
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○吉岡委員 予算全体の収入が、市税が減ったからということで、各部局にいろいろな見直しということを図ったということなんですけど、その中で、こちらの部局ですと、資料を頂いたのですと、世界遺産条約登録事業ということで、文化財保護ポスターをやめたということなんですけど、世界遺産になってないにしても、文化財のそういう掲示とか宣伝というのは非常に大事かなと思ったものですから、これは外したことによって、何か別のことはされているのかどうか、その辺を伺いたいと思って。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 ただいま委員から御質問のございました文化財ポスターでございますが、こちらは毎年、神奈川県、あと4市村との同時開催でさせていただいていたものでございます。令和3年度に向けましては、確かに御指摘のとおり、削減をしているところでございますが、こちらの文化財や世界遺産の普及活動事業ということで、これに代わるものとしてツイッターの発信等、そういったソーシャルネットワークを使った発信をもって、普及活動に励んでいきたいと考えております。
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○吉岡委員 世界遺産の問題はいろいろとあるにしても、まちづくりという点では、非常に文化財を広げて、市民に親しんでいただくということが大事なことなので、それはそれとして、目に見える形というのは非常に大事かなと思うんですけど、今後は、これは来年度の予算、令和3年度が減額されたんですけど、今後もそういうことなんですか。それともその辺が、どう位置づけるかによって違ってきてしまうと思うんですけど、そこら辺はいかがですか。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 今回、啓発的なものは一時的なものとして考えておりますので、今後、こういった普及活動の中でポスターの作成とかにつきましては必要なことだと思っておりますので、今後再開できるように検討はさせていただきたいと思います。
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○吉岡委員 要するに、今まで必要だと思っていたことを、ほかのところもみんな結構そういう形で、イベントやいろんなことをやめているんですけどね。一度やめてしまうと、なかなか復活するというのは、そうでなくても今財政が厳しいという折の中で、やっぱり大事な事業だとするならば、きちっと位置づけてやっていただかないと駄目かなと。特に文化財を広くいろんな面で知っていただいて、その上でまた歴史をつないでいくということは非常に大事なことだといつも思っているものですから。いかがなものかと思うわけですね。
それはいいとして、今、北条義時の関係で、これから展示をするということなんですけど、それは今の歴史交流館とか、大河ドラマ館とはまた全然別な事業ということなのですか。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 今回、「鎌倉殿の13人」に伴って、全庁を挙げて様々な企画は行っております。その中で、文化財部としましては博物館を使った展示を通じて、新たな鎌倉の歴史についての魅力を発信していきたいと考えておりまして、鎌倉歴史文化交流館、また鎌倉国宝館、こちらで北条義時に関する展示を行うことで、新たな歴史についての探求心をここでまた求めて、皆様にいい企画を展示したいと思っております。
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○桝渕文化財部長 今の次長の答弁にちょっと補足させていただきますと、北条義時公、実は学術的、歴史的にも関連する資料が非常に少のうございまして、なかなか、その実像と申しますか、そういったものが分かっていないといいますか、余り著名ではないというような側面がございます。この機会に我々文化財部としましては歴史文化交流館、あるいは国宝館、この2館において、学術的な面で、義時公に光を当てて、今まで分からなかった、余り知られてなかった、そういったところを追求していくと。あくまでも学術的な部分でもって、そういった部分を発信していくという、そういうコンセプトでこれから企画の内容を詰めてまいりたいと考えております。
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○吉岡委員 非常に大事なことだと思うんですね。これは後でまた別の部署で、この大河ドラマ館のことについては伺うんですけれども、やはり鎌倉にとって、文化財とか、それから歴史をきちっと継承していく上での体制なんですけれども、例えば文化財なんかのいろんな体制というんですか、専門職というんですか、例えば発掘調査なんかも、かなりいろんなところで御苦労されているんですけど、いわゆる専門職、今専門的な見地で検討していきたいって非常に大事なことだと思うんですね。地味なようだけど、それがすごく大事だと。そういうことを残していっていただけるなら、非常に大河ドラマも有意義だと思うんですけど。そこら辺は専門職なんかの配置、それから今度機構が変わっていく中で、きちっとそれが追求されていくのかどうか、ちょっと心配をしているんですけど、その辺はどうですか。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 専門職の配置についてでございますが、ただいまの文化財部、さらに文化財施設課、今後生涯学習課になりますが、各々考古学とか美術などに関する専門職の配置はしておりまして、今後とも、現在の人数は維持しながら、歴史や文化を発信していきたいと思っています。
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○安立委員 390ページのところなんですけど、出土品保管施設移転業務委託料ということで、3600万円が上がっていますけど、このことについて伺いますが、これは野村総合研究所に運ぶのですかね。ちょっと詳しく伺えますか。
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○文化財課長 こちらの移転の委託料と更に別に施設の賃借料ということで経費を積んでおりますけど、これは現在、野村総合研究所にある出土品を別のほかの場所に移すための経費でございます。
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○安立委員 ほかの場所に移すとなると、どこに移すのですか。
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○文化財課長 現状で具体的などこというのは決まっておりませんけれども、ほかの貸倉庫等を借りまして、そこに移転をするという計画でおります。
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○安立委員 まだ決まってないということで、これから決めるということですよね。
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○文化財課長 いろいろと市内、市外も含めまして、下調べはしておりますけれども、具体的にどこというのは現在決まっておりませんで、この予算をお認めいただけましたらば、具体的な場所選びとか協議等を進めていきたいと考えております。
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○安立委員 かなりの量があると思うんですけど、となると、なかなか1か所には難しいのかなと思うのですけど、何か所かに分けて保管するような感じになるんですか。
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○文化財課長 おっしゃいますとおり、かなりの面積が必要になってまいります。それで、できれば、極力1か所で相応の面積のところと考えておりますけれども、仮に具体的に物件がなければ、分散も仕方がないかなとは考えてはおりますが、極力、なるべく1か所で、出土品を保管したいと考えております。
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○安立委員 予算額を見てもそうですけど、なかなか取扱いというのが難しいかと思うので、大変な業務になるかなというのが、この予算の中からも見えてくるのかなという感想があります。
次にもう一点伺いますけど、393ページのところで、鎌倉市にふさわしい博物館構想ということで、国宝館・歴史文化交流館を核とした、鎌倉全体で博物館とするエコミュージアムという仕組みを構築するための検討が始まっていくということで、今回、10名の委員報酬というのが上がっておりますが、具体的にこのメンバーの方というのは、どうなっていくのか伺えますでしょうか。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 こちらの委員報酬につきましては、令和3年度の後半あたりを目指して、委員会の設置を考えております。その際の委員の選出につきましては、現在ではまだ想定なのですが、前回、鎌倉市にふさわしい博物館構想に携わった委員もある程度、入っていただくことを想定しておりまして、それの構想を立てた経過とかも御存じの方も必要ですので、そのように考えております。また、女性委員もなるべく入っていただく中で、広い意見を聴取したいと思っております。
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○安立委員 今、女性の委員を入れるということで、今、社会的にも女性というのがかなりクローズアップされて、女性が入ることでいろんな視点も変わってきたりとか、気づきとかというのも、また男性とは違った視点であるので、そういったことも広げていただけると、今後が期待できるかなと思っております。
後半に委員の検討ということで、今答弁がありましたけど、委員会条例の制定はまだちょっと先になるということですね。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 委員会条例の制定でございますが、時期については、現在、基本計画の推進につきましては職員で行っております。その中で、ある程度の骨組みというか、骨子的なものができましたら、委員会を開く時期だと思っておりますので、検討次第でスケジュール感は変わってきますが、まだ先の話であります。
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○安立委員 この鎌倉にふさわしい博物館構想ということで、委員会でも度々報告だったりとかを受けてきて、今回予算書を見ると、もう生涯学習課になっていると、ちょっと慣れないというか、あれという感じになってしまうんですけど、本当に鎌倉の町というのを魅力的に見せていくエコミュージアムの仕組みの構築ということに関しては、本当に鎌倉っていろんな歴史があるんですけど、なかなかこれが深くて、まだまだなじみがないような方だったりとか、興味のない方というのもいらっしゃる中で、そういった方にも本当に幅広く関心を持ってもらえる、もしくは理解を深めていただけるような働きかけだったりとか、こういったことを実際に行っていくというのは、本当に大きな役割を担っていると思うんですけど、この鎌倉の歴史全体というのを市民の方をはじめ、観光客の方たちにも親しみやすい形で今後アピールというか、進めていってほしいのですけど、ちょっとその辺りについて、最後に部長に伺ってよろしいですか。
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○桝渕文化財部長 ただいま委員にお話ししていただいたとおり、エコミュージアムというものは、市民はもちろんのこと、そして市民の中に含まれますが、鎌倉で生まれ育った子供たち、生まれ育つ子供たち、それから市外から訪れていただく方たち、鎌倉の歴史文化、こういったものをじかに接して味わっていただく、御理解いただく、そういった仕組みとしていきたい、そうなるべきものと考えております。
この構築には、以前も私は申し上げたんですけれども、5年、10年、あるいは50年、100年というような長い長い計というものを立てていくべきかなと考えております。一朝一夕に、鎌倉市全域が博物館ということにはなりませんので、一つ一つの積み上げ、またその積み上げをしていく中で、情報を発信しながら先ほど申し上げた皆様に御理解いただけるような、そういったものをつくり上げていく、それが肝要かなと思っております。
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○?橋委員 私も1点だけ伺っておきたいと思います。先ほど、安立委員が伺っていた、出土品を移動させるという件、重複するところは割愛いたしますけれども、ちょっと時間切れといいますか、整理が間に合わなかったなと。本来であればちゃんと整理が終わって、ちゃんと整えて保管ができれば一番よかったのではないかなと思うのですけれど、状況的に今何パーセントぐらい再整理というのが終わっているのかを聞いておきたいと思います。
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○文化財課長 箱数で申し上げますと、再整理が必要なものが当初約3万箱ございまして、現状で約1万箱が終わっている状況です。ですので、残り2万箱、3分の2をこれから引き続きやっていく予定でございます。
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○?橋委員 これは再整理ということなんですけれども、大体1年間で、今はどのくらいのペースでやれているのでしょうか。
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○文化財課長 年度によって増減はありますけれども、おおよそ1,000箱から2,000箱の間ぐらいを現状の体制では進めております。
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○?橋委員 中に入っている量にもよるとは思いますけれども、まだまだ先の長い話で、一旦保管しますと、そこからまた持ってきて再整理みたいなことになるので、あんまり遠くに置いても難しいのかなと。きちっと整理できたものはいいとは思いますけど。
年度の中の一義的な整理をして、文書報告をしていくという作業については、単年度で一応完結できるような体制にはなってきているのでしょうか。
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○文化財課長 いわゆる発掘調査をしてということかと思いますけど、その年に調査をして、その年に整理をして、すぐ報告書というところまでは行きませんけれども、以前問題になりました、過去10年前とかの報告書がまだ出ていないという状況は、今年度の業務を終了した時点で解消することになりまして、今後は基本的に県の基準で定められた調査後3年以内に報告書を刊行するということができるような計画でおります。
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○?橋委員 結局、人がやらないと終わらない作業なので、人の確保というところに尽きると思うのですね。少しは人数を増やしていただいているとは思うのですが、なかなかまだまだ体制的には難しい状況なのかなと。しかも今度は部が合併をしていきますので、なおさら、ややもすると予算が厳しくなってくる面も出てくるかもしれないのですが、そこは鎌倉の使命というのがありますから、是非しっかりとそこの人の確保だけはやっていただきたいなと思うんですが、部長、いかがでしょうか。
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○桝渕文化財部長 ただいま?橋委員におっしゃっていただいたように、埋蔵文化財を含めた文化財というのは、鎌倉市にとっては、他市にはない大きな特徴、そしてこれは財産ということになります。それをしっかりと守って継承し、そして発信するということについては、これは鎌倉市にとっては非常に大事なことの一つでございます。こういった認識の下に教育文化財部ということで部が統合されますが、そこの部分についてはやはりしっかりと、ただいま申し上げた意義、これを内外に認識してもらいつつ、施策を継続していくという姿勢でいきたいと思います。
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○西岡委員 細かいところを何点か伺いたいと思います。初めに391ページの文化財の保存と修理なんですが、国指定の重要文化財の場合の国と市の負担の割合というのは、どうなってますでしょうか。
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○文化財課長 指定文化財の保存修理でございますけれども、国指定の場合は、基本的に国が50%から最大で85%までの補助。これは修理事業の規模ですとか、所有者の財政規模等に応じて変わってまいります。その国の分を除いたところを所有者と県と市が3分の1ずつとなりますけれども、現在、市はそこを3分の1までは出しておりませんで、国の補助を除いた部分の6分の1を市、原則3分の1が県、残りを所有者いうような割合になっております。
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○西岡委員 そうすると所有者の負担が少し多くなっているということになるわけですね。市の分をかぶってくださっているということに。
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○文化財課長 そのとおりでございます。市も県も必ずしも3分の1という、要綱上の満額があるんですけれども、それは予算の範囲内ということになっておりまして、必ずしも満額が出せないケースがございますので、その分は所有者が多く負担していただくということになっております。
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○吉岡委員 修理をする場合に、例えば仏像等の場合は、国の重要文化財の場合には、国から仏師が選定をされるということになると思うんですけれども、国の重要文化財じゃなくて、例えば鎌倉市が仏師を指定して、修理に当たるという場合もあるかと思うんですけれども、そういったときの選定の仕方の基準というのはどうなっているのでしょうか。
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○文化財課長 国指定の場合は、やはり古い仏像に限らず、美術工芸品もそうですけれども、特殊な技術を要しますので、そういった技術を持っている団体の中から、所有者が選定するというような形を取っておりまして、市の場合も、市指定の例えば指定文化財を修理する場合は、そういった実績のある業者を紹介するといったようなことをして、修理に当たっております。
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○西岡委員 そうすると、例えば鎌倉市に在住をしていらっしゃる仏師の方であったり、例えばいろいろな場面で、地元の方を優先して、業者を選定するということはあるかと思うんですけれども、この修復においては、そういったお考えというのはあるのですか。もちろん、技術的なものが考慮されるのは当然のこととして。
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○文化財課長 実際に市内のそういった技術を持っている方で、今までの修理実績等もある方もいらっしゃいますので、基本的には所有者が希望といいますか、そういうところが最優先にはなるんですけれども、大体どういったところに頼めばいいのでしょうかというような御相談を受けますので、そういったときにはやはり市内の話ですので一番話も早かったり、経費的な面でも有利だったりすることもございますので、そういった方を紹介して、あとは得意、不得意がございますので、そういった修理の内容ですとか物件に応じた紹介というか話をつなぐということは市でやっております。
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○西岡委員 388ページ。大町釈迦堂口遺跡について伺いたいんですけれども、それは令和2年度も崩落の対策工事、引き続いて令和3年度もということになると思うんですけれども、この釈迦堂口遺跡については大分前から公開をするということが目標になっていたと思うんですけれども、そのことについては、どういうふうになっていますでしょうか。
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○文化財課長 こちらの釈迦堂口遺跡ですけれども、史跡指定以来、公開と現在通行止めになっています隧道のところを通りたいというか、見たいというような声もございまして、平成28年からあそこの隧道部の崩落対策に係る調査等を進めてまいりました。今年度、いよいよその工事にかかるというような予定だったんですけれども、コロナウイルスの関係で、今年度については1回やめるということで。令和3年度、ここに予算を上げさせていただきましたけれども、2か年の予定で崩落対策の工事を行っていきたいと考えております。それで、隧道部の崩落対策工事を実施しまして、安全が確保できた後に、史跡全体の公開を考えてきたいと考えております。
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○西岡委員 そうすると2か年工事をして、その後ということですから、令和5年過ぎ、6年辺りからということになりますか。
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○鈴木(庸)文化財課長 工事が2か年、順調に進んだとして、令和5年から公開を進めていければと今考えております。
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○西岡委員 釈迦堂口遺跡の中は、かなり荒れてきてしまっているようですけれども、定期的な巡回とか、中を調べるような、いわゆる守って継承していくという作業はなされているのでしょうか。
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○文化財課長 隧道部に限らず、史跡指定地全体を定期的に草刈り等は行っておりまして、みどりのレンジャーの協力等もございまして定期的に行っております。その際に職員が行きまして、例えばやぐらの状況ですとか、崖の状況等は随時観察しております。また先日のような大雨ですとか、台風とかがあった場合にも巡視をして、史跡の状況の確認を行っております。
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○中村副委員長 先ほど北条義時公のところで、学術的なコンセプトということなので、そこがドラマ館と歴史文化交流館と国宝館の少し違いが出てくるのかなというのは感じたのですけれども、歴史文化交流館と国宝館、両方でやるわけですよね。それの違いというか、コンセプトなんかをちょっと、今の段階で分かる範囲で結構ですのでお願いします。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 まず、歴史文化交流館につきましては、文化や歴史を通年、通時的に親しんでいただくというもともとのコンセプトがございまして、年間を通じて、北条義時に関する展示や連続講座、そういったものを中心に進めていきたいと考えています。
また一方、鎌倉国宝館につきましては、こちらは、もともと国の国宝とか重要文化財を皆様に御覧いただくというコンセプトがございまして、そういった意味では、今回、北条義時公に深いゆかりを持つ、鎌倉八幡宮の宝物とかを展示することによって、そういった義時公の展示を広めていきたいと考えております。
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○中村副委員長 スケジュール感なんですけど、大河ドラマが1月ぐらいから放映されるということになると、令和4年1月ですよね。その展示期間とか展示を始める期間、それから準備の期間、その辺のスケジュール感をちょっと教えていただければと思います。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 まず、令和3年度ですが、こちらは大河ドラマ館がオープン前ですので、市民等の連続講座を中心に、こういった展示とか、解説を行っていきたいと思っております。令和4年1月になりますと、ドラマ館のオープンの予定とか、放映の予定とかがございますので、それに合わせての展示となります。国宝館では、先ほども北条義時とその時代ということで、令和4年の夏に、先ほど部長からも申し上げましたが、北条義時に関する資料というのが非常に少ないものですから、令和4年の夏を本展示としまして、令和3年度ではそのプレ展示としまして展示を行ってまいります。一方、交流館につきましては放映開始とともに、大体3か月に1回のクールの展示のスケジュールをもちまして、令和4年から先ほどの通年を通した展示を行っていきたいと考えております。
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○森委員長 大河ドラマを控えて、北条義時公の展示は計画されていると伺っていますけれども、それ以外の13人の方々の何か展示とか、スポットを当てるというようなことはお考えになってらっしゃるのでしょうか。
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○森(啓)歴史まちづくり推進担当担当次長 ただいまの委員長の御質問ですが、義時公が中心となる展示とはなりますが、どうしても時代背景、時代の学術的な解説をするに当たりましては、展示の中で義時公を中心に、関連したそういった皆様の展示も含めていくと思いますので、そういった中で展示をしていきたいと思っています。
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○森委員長 それでは質疑を打ち切ります。
御意見はございますか。
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○?橋委員 埋蔵文化財出土品の整理について。
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○森委員長 ほかに御意見は、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
事務局から確認をお願いします。
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○事務局 では、意見を確認させていただきます。
?橋委員から意見で、埋蔵文化財出土品の整理について。よろしいか御確認をお願いいたします。
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○森委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
職員入替えのため、暫時休憩いたします。
(10時10分休憩 10時25分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
原局に申し上げます。発言は挙手して、委員長と呼び、委員長の許可を受けてから簡潔明瞭に行ってください。なお、提案説明は座ったままで結構です。
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○森委員長 次に、第10款総務費第5項総務管理費のうち、教育部所管部分並びに第55款教育費第5項教育総務費のうち、教育部所管部分、第10項小学校費、第15項中学校費及び第20項社会教育費のうち教育部所管部分について一括して説明を願います。
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○茂木教育部次長 議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算、第10款総務費及び第55款教育費のうち、教育部所管の内容について、説明いたします。
なお、機構改革に伴い、所管が変更となる事業につきましても併せて説明いたします。
令和3年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書の58ページを、令和3年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は、26ページを御覧ください。
第10款総務費第5項総務管理費第10目文書広報費、市史編さん事業に係る経費は、資料保存用品等消耗品費などを計上いたしました。
予算説明書の140ページ、内容説明は、345ページを御覧ください。
第55款教育費第5項教育総務費第5目教育委員会費は599万8000円で、教育委員会運営事業に係る経費は、教育委員4名の報酬などを計上いたしました。
内容説明は、346ページから351ページを御覧ください。
第10目事務局費は11億5915万8000円で、事務局運営事業に係る経費は、事務局職員の普通旅費、産業廃棄物処理業務委託料などを。教職員運営事業に係る経費は、教職員の一日健康診断、福利厚生事業などの委託料などを、学校施設管理事業に係る経費は、学校用地賃借料などを、学校安全対策事業に係る経費は、小学校警備業務、第一中学校通学路法面整備工事詳細設計等委託料などを、職員給与費として、教育長と教育文化財部のうち、文化財課、生涯学習課及び中央図書館を除く職員58名に要する職員給与費を、会計年度任用職員給与費として、こどもみらい部こども支援課と教育文化財部のうち、文化財課、生涯学習課及び中央図書館を除く会計年度任用職員238名に要する職員給与費をそれぞれ計上いたしました。
予算説明書は、143ページにかけまして、内容説明は、352ページから361ページを御覧ください。
第15目教育指導費は6億4117万9000円で、就学支援事業に係る経費は、高等学校等就学援助金などを、学校保健事務に係る経費は、学校医、学校薬剤師の報酬、心臓病等各種検診業務委託料などを、就学事務に係る経費は、卒業証書等印刷製本費などを、学校保険事務に係る経費は、学校賠償責任等保険料、独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済掛金などを。教育指導運営事業に係る経費は、各種研究・大会等負担金などを、情報教育事業に係る経費は、小・中学校教育用コンピュータ等賃借料などを、ICT教育環境整備事業に係る経費は、児童生徒用タブレット回線等の使用料、AIドリル使用料などを、教育支援事業に係る経費は、小学校能狂言鑑賞・体験教室実施業務委託料、総合的な学習の時間等実践交付金などを、コミュニティスクール整備事業に係る経費は、印刷製本費を、特別支援教育事業に係る経費は、肢体不自由学級送迎用バス運行業務委託料などを、それぞれ計上いたしました。
予算説明書は、145ページにかけまして、内容説明は、362ページから364ページを御覧ください。
第20目教育センター費は1068万1000円で、相談室事業に係る経費は、スーパーバイザーの謝礼、教育支援教室の維持管理費、(仮称)鎌倉版「ROCKET」プロジェクト委託料などを、調査研究研修事業に係る経費は、各種研究会・研修会の講師謝礼などを、教育情報事業に係る経費は、「鎌倉教育史第三巻」編集委員謝礼などをそれぞれ計上いたしました。
内容説明は、366ページから370ページを御覧ください。
第10項小学校費第5目学校管理費は9億8480万1000円で、小学校運営事業に係る経費は、小学校16校の教材用消耗品費、教材教具等備品購入費などを、小学校給食事務に係る経費は、深沢小学校など10校の給食調理等業務委託料や、小学校給食費管理等業務委託料などを、小学校研究・研修事業に係る経費は、各校の教職員の研究・研修に要する講師謝礼などを、小学校施設管理運営事業に係る経費は、小学校16校の光熱水費、施設小破修繕料、小学校施設管理委託料などを、職員給与費として、小学校勤務職員49名に要する職員給与費をそれぞれ計上いたしました。
予算説明書は、146ページを、内容説明は、371、372ページを御覧ください。
第10目教育振興費は1億1709万6000円で、小学校特別支援教育事業に係る経費は、第一小学校など12校の教材用消耗品費、関谷小学校特別支援学級初度調弁などを、小学校教育振興助成事業に係る経費は、要保護及び準要保護児童に対する扶助費と、特別支援教育就学奨励費をそれぞれ計上いたしました。
内容説明は、373ページを御覧ください。
第15目学校建設費は2億7135万9000円で、小学校施設整備事業に係る経費は、西鎌倉小学校と御成小学校の老朽化対策工事請負費、関谷小学校の特別支援学級教室改修工事請負費を計上いたしました。
予算説明書は、149ページにかけまして、内容説明は、374ページから379ページを御覧ください。
第15項中学校費第5目学校管理費は4億8133万7000円で、中学校運営事業に係る経費は、中学校9校の教材用消耗品費、教材教具等備品購入費などを、中学校給食事務に係る経費は、給食調理等業務委託料や給食予約等管理運用業務委託料などを、中学校研究・研修事業に係る経費は、各校の教職員の研究・研修に要する講師謝礼などを、中学校施設管理運営事業に係る経費は、中学校9校の光熱水費、施設小破修繕料などを、職員給与費として、中学校勤務職員11名に要する職員給与費を、会計年度任用職員給与費として、中学校給食に係る会計年度任用職員1名の職員給与費をそれぞれ計上いたしました。
内容説明は、380、381ページを御覧ください。
第10目教育振興費は7530万4000円で、中学校特別支援教育事業に係る経費は、第一中学校など9校の教材用消耗品費などを、中学校教育振興助成事業に係る経費は、要保護及び準要保護生徒に対する扶助費と、特別支援教育就学奨励費をそれぞれ計上いたしました。
予算説明書は、151ページにかけまして、内容説明は、384ページから387ページを御覧ください。
第20項社会教育費、第5目社会教育総務費は8億1429万1000円で、社会教育運営事業に係る経費は、社会教育委員の報酬や、教育文化施設建設等基金への寄附等積立金などを、吉屋信子記念館管理運営事業に係る経費は、管理補助業務や、庭園管理業務委託料などを、職員給与費として、共生共創部文化課、こどもみらい部青少年課、教育文化財部のうち文化財課、生涯学習課及び中央図書館の職員62名に要する職員給与費を、会計年度任用職員給与費として、こどもみらい部青少年課、教育文化財部のうち文化財課、生涯学習課及び中央図書館の会計年度任用職員114名に要する職員給与費をそれぞれ計上いたしました。
予算説明書は、152ページを、内容説明は、394ページから396ページを御覧ください。
第15目生涯学習センター費は2億394万8000円で、生涯学習センター推進事業に係る経費は、生涯学習推進事業委託料などを、生涯学習センター管理運営事業に係る経費は、鎌倉生涯学習センターに係る空調設備修繕料、土地賃貸料などをそれぞれ計上いたしました。
予算説明書は、154ページを、内容説明は、399、400ページを御覧ください。
第25目図書館費は1億3817万7000円で、図書館管理運営事業に係る経費は、一般図書資料等消耗品費や、中央図書館耐震改修工事請負費などをそれぞれ計上いたしました。
以上で説明を終わります。
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○森委員長 これより質疑に入ります。御質疑はございますか。
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○?橋委員 委員会でもやりましたので、細かいことは割愛いたしまして、1つだけ再確認の意味も含めて、小学校の特別支援学級のことについて、伺っておきたいと思います。こちらを一応全校設置ということで方針を決めていただきまして、令和3年度も関谷小学校ということで、中の備品も含めると4000万円を超える費用ということで、1校やるとそのぐらいの費用がかかってしまうのだなと、かなり大きな予算だなと認識をしておりますが、そういうことで、1校ずつやってきたわけですけれども、残りあと3校ということで、一応3校を確認しておきたいのですけれども、あと残りはどこになるでしょうか。
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○教育指導課長 関谷小学校が終わりますと、残っている学校は稲村ヶ崎小学校、七里ガ浜小学校、山崎小学校の3校となります。
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○?橋委員 残り3校ということで、令和2年度から最後の総合計画の残り5年の実施計画がスタートしているんですけれども、その中を拝見いたしますと、令和4年度にもう一校やるということで、実施計画上は確認ができたんですけれども、令和5年、令和6年でもう1校ずつやって、最後、全部仕上がりますよということになっていれば安心なのですけれども、結果的に残り2校の、令和4年度もどこをやるかというのもまだ明らかになっていないということで、その辺は、やはり早くに明らかにしていただくことが必要かなと思いますが、この辺はどうなのでしょうか。
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○教育指導課長 何年か先になっていきますので、そのときのニーズがどこの学校にあるかというのをきちんと調査いたしまして、検討委員会の中で順番はしっかり考えた上で、見直しのときにきちんと載せていきたいなと考えております。
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○?橋委員 トイレの改修は一度にやりましょうということで、あまり例のない発注の仕方をして、一気に改修していただいて、これはもう本当に小学校というのはあっという間の6年間ですから、大人の時間の感覚でいくと、子供たちはあっという間に卒業していくということで、早くやるということが大事ですし、教育というのは投資ですから、早め早めに準備をして取りかかっていただきたいなと思います。
それで、その都度その都度って、大きな予算ですから、本当に教育委員会の中だけではなかなか決めきれない部分もあろうかと思いますので、そこのところはやっぱり早めに方針を決めて、市長部局とよく予算の相談をしながらやっていただきたいなと思いますが、一応部長のお考えを聞いておきたいと思います。
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○佐々木教育部長 今、?橋委員から御意見を頂きましたように、やはり子供たちが通う学校の施設環境というものは早期に整えていくということは当然ながら思っております。ですけれども、現状の基本計画、実施計画の中では、委員の御指摘のとおりの状況になっておりますので、見直しとか新たな計画を策定する中で、そういうものを位置づけて、早期の対応をできるような形で、事業手法も考えながら対応をさせていただければと考えております。
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○?橋委員 教育委員会の中では真摯にやっていただいているんですけれども、これから公共施設の再編で小学校3校を統廃合をしていくと、要するに3校なくしていくということが大方針として決まっておりますので。どこの学校になるかというのはまだ決まってないのですけれども、その残り3校みたいな話で、ややもすると連動して考えられると、ひょっとするとうちの学校はみたいなことになって、余計な心配をさせてはいけないなと。ですから計画は計画、それで3校、もしこの学校が廃校するんだよという中に、もしそこが入ったならば、それは計画変更をすればいいだけのことだと思うのですね。ですから、そういう余計な想像をさせないように、ぜひ波風を立てないでうまくやっていただきたいなと。よろしくお願いします。
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○安立委員 何点かお伺いいたします。357ページのGIGAスクールアドバイザーなのですけど、これは具体的に誰に対して、どのようなアドバイスを行っていくのか伺えますか。
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○教育指導課長 GIGAスクールアドバイザーは、ICT教育に造詣の深い方に委嘱をしておりまして、プログラミング教育ですとか、それから環境整備なんかを今まで先駆者的にやっていただいていた方なので、教育委員会内の担当の指導主事や、あるいは学校でのICT推進担当者の会などでアドバイスを頂きながら、GIGAスクール構想を進めていくことに資する方をお願いするような形で考えております。
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○安立委員 そのまま次のページに行きまして、ICT教育についてなのですけれども、ここでAIドリル使用料ということで、2700万円ということで、これも委員会の中で質疑はされています。今年度は補助金で行っているのでよろしいでしょうか。
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○教育指導課長 そのとおりです。今年度については、EdTechの補助金を使って無償で今、実施しているところです。
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○安立委員 令和3年度については、GIGAスクールの推進校の中で検討していくということで、これもよろしいでしょうか。
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○教育指導課長 推進校、3校お願いしまして、GIGAスクール構想の研究校として、研究しながら、それを横展開していく形を取っていきたいと思っております。
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○安立委員 今年度補助金で行っているAIドリルなのですけど、実際に使ってみて、見えているメリットとデメリットと言ったら変なのですけど、子供たちにとってどういった学び、充実した学びができたかというのと、あとはデメリットと言っても、いろんな方面から見えてきていると思うのですけど、その辺りについて伺えますか。
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○教育指導課長 今、使っていただいている中での御意見では、やはり個別最適な学習ができる、子供の状態に合わせた形で学習を進めていくことができるので、そこはメリットだなという御意見も頂いております。
課題としましては、まだ全ての学校で使っていただいているというわけではないので、まだ大きな課題という形では、まだ御意見を頂いてないのですけれども、まずは教員が慣れて、それを学習の中に取り込むというところが課題と言えば課題なのかなと思っておりますが、今、いろいろと使っていただいている学校がありますので、そういったところを今後、教育委員会も視察を予定しておりまして、そういったものを各学校にも情報提供をしていきたいなと考えております。
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○安立委員 なかなか、こういった新しい取組というのは全国的に進んではいるものの、子供たちにとっては新しい学びなので、とても興味関心はあったりするのですけど、それを使って指導していく教職員の方の負担だったりとか、効率よく授業を進めていくというのはかなり時間も要するのかなと思うので、その辺は教育委員会としても丁寧に見ていっていただきたいと思うんですけど、本当に、このGIGAスクールについては、個別最適化な学びというのは、本当にすごく言われていて、でも、個別最適化な学びって何なのかなというのもあって、やっぱり子供、一人一人違うので、合った学習というのはできますし、もちろんそれがどんどん進んでいけば、教職員の方の負担というのもかなり軽減はされると思うのですけど、それまでにはちょっと時間も要するのかなというのも感じております。あとはもう本当に効率的な学習ができたとしても、子供たちにとっては、回り道をしてでも学ぶということで身につく力もありますし、そういったことも大事にしていきながら、その辺はうまく使っていっていただきたいというようなことを、ちょっと言わせていただきます。
あともう1点なんですけど、ちょっと会派で度々、このWi−Fiの環境による健康への悪影響ということで、それなりに子供たちもそうですし、もちろん大人の方もそうなんですけど、そういったやっぱり健康被害だったりとか、そういうことというのは、きちんと管理していってほしい、気に留めてほしいということは度々申し上げてきました。電磁波による影響ということは分かりにくいのかもしれないですけど、それだけじゃなくて、こういった機械を使うということによって、私たちもそうなんですけど、長くパソコンをやっているとどうしても肩が凝ったりとか、背中が痛くなったりとかということもありますし、それというのは、子供たちにも共通して言えることだと思います。今、本当にスマートフォンだったりとかタブレットが普及していく中で、子供たちの遊び、自由な時間というのを、そういうものを使うということにシフトしていく中で、今、子育てをしている保護者にしてみると、学校に子供たちが行ってくれている時間というのは、あえてそういうものから離れられる時間であるんですよね。なので、学校で勉強することによって、ちょっと家では違う、画面から離れられたりとか、体を使って、違うところを使うという学びができるんですけど、学校に帰ってしまうと、今本当に大半の子が、ずっとスマホを片手にそれに夢中になってしまう時間というのを考えると、こう学校で、どんどんこういった教育が進んでいくと、タブレットだったりとか、こういう携帯とか、そういったものを見る時間、付き合う時間がちょっと本当に長くなってしまうなというのは、健康面での本当に私は懸念があります。これって身体的なものだけではなくて、やっぱり精神的なものにも物すごくつながっていると思います。これでいらいらしたりだったりとか、不安感が出てきたりとか、抑鬱状態というのもありますし、本当にそういったことを考えると、その学校の中での使い方というので、日頃の健康管理だけじゃなくても、こう使用したら少し遠くを見るとか、本当に、ストレッチといったら変なんですけど、やっぱりマニュアルとかはないのかもしれないんですけど、先生たちがその辺は気を遣って、その辺に、子供たちに負担がないような感じで、その辺は考えていってほしいと思います。
あと1点、すごく心配なのが、子供たちの視力の低下ですね。これも今、すごく子供たちの視力が低下しているということで、ちょっと私がこの間調べてみたのが、コロナ禍の休校中で、それが明けた後に、ある学校で大規模な視力検査をしたときに、眼軸、ここに異常に伸びがあるということが分かったということで、その調査をしたときには近視になった子供たちが物すごく増えていて、1年生では2割ぐらいなんですけど、6年生になると8割ぐらいの子でこういった結果が出たということで、これの原因というのが、目に負担をかけた生活が物すごく原因になっているということもありますので、今お伝えしたことをトータルして、学校の中での子供たちの健康管理というのは、きちんと進めていっていただきたいんですけど、そのことについて伺います。
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○教育指導課長 今までも子供たちの健康観察というのは丁寧に行ってきましたけれども、今後もそういったことはきちんと学校では、健康観察を進めていっていただくようにお話をするつもりですし、またICTを今後活用していくに当たっては、やはり国で出しているガイドブックですとか、そういったものも参考にしながら、健康に気をつけた形で行っていくようにはしていきたいと思います。また、他の自治体の情報なども集約しながら考えていきたいと思っておりますし、また子供たちが自分の心身の健康について意識するということも非常に大事だと思っておりますので、子供たちが、自分の健康教育の視点からも自分のことをよく観察していくということも、今後研究していければなと思っております。
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○安立委員 ぜひよろしくお願いします。私たち大人と違って、子供たちはもともと体が健康なので、もし不調があったとしても、とても分かりづらいし、やっぱりそういった子供たちがどういう影響を受けたかによって、成長して大人になってから、今の私たちと明らかに、今成長していく子供たちの大人期というのは違うものになっていくと思うので、本当にその辺は慎重に、子供たちの管理といったら変なんですけど、健康管理というのをお願いしたいと思います。
まだちょっと何点かお聞きしたいんですけど、362ページのところです。これもちょっと、委員会でも質疑がありましたけど、鎌倉版の「ROCKET」プロジェクトということで、これは主に、学校になじめない児童・生徒に対して課題探求プログラムを開始するということで、本当に「ROCKET」というと、こう、異才発掘なのかなというイメージがどうしても先行してしまうんですけど、でもそうではなくて、不登校児も学べるということで、アセスメントも行いながら学んでいけるような形にするということもおっしゃっていましたけど、これは実際始めるとすると、場所とかというのは、どこで行っていくのですか。
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○教育センター所長 (仮称)鎌倉版「ROCKET」ですけれども、どういうプログラムを組むかというところで、場所についてはいろいろなことが考えられると思うんですけれども、考えていきたいのは、やはり鎌倉の子供たちですので、鎌倉にあるたくさんの自然や、いろいろな場所や、いろいろな人材を活用できるようなプログラムというところで、場所は今後、まだ検討中ですので、考えていきたいと考えています。
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○安立委員 じゃあ、まだ本当に、具体というか、決まっていないのはもちろんなんですけど、もちろん本当に市内でやるので、果たしてやるとしたら、そういったプログラムに本当に合ったような場所が見つかるかどうなのかなというのも、ちょっと心配しているところなんですけど。あと、これってかなり専門性が必要な事業になってくるのかなと思うんですけど、その辺りについても細かくというか、詳しく伺いたいと思います。
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○教育センター所長 委員おっしゃられますとおりに、子供たちがそのプログラムの中で、いかに自分でこんなことを学んでいきたいんだということを見つけながら、集中して取り組んでいくというふうにしていくためには、そのことを下支えしていくような学習面ですとか心理面のサポートというのももちろん大事ですし、そして、その活動ベースのプログラムということですけれども、それについても、本当に知見のあるところが研究をしているような成果を基にしたところにお願いをしないと、なかなかできるものではないなと考えています。
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○安立委員 でも、結局これ、鎌倉版「ROCKET」をやりますよといっても、プロジェクト委託料ということで、どこかにお願いするということなんですけど、今実際に、これは市内に限らないのかどうなのか分からないんですけど、お願いできそうな目ぼしいところというか、そういうところはあるのですか。
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○教育センター所長 もともとこの計画、「ROCKET」というものがベースというところですので、実際に東京大学先端科学技術研究センターの中邑教授のところに伺いに行き、いろいろなお話を聞かせていただく中で、自治体ベースのものでということは考えてはおりますけれども、まだ、プロポーザルを今後入札という形で行っていきますので、ここに決まっているとか、そういうことで進めている話ではありません。
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○安立委員 今年度予算に上がっているということは、もしかしたらそれだけのことが、まだ新しい取組なので、ちょっと手を挙げてくれるところもいるのかどうなのかなというところも思うところではあるんですけど、委員会の中では、このプロジェクトについては、本当に不登校の子供たちだったりとか学校になじめないような子供たちに対して行っていくということを言っていたんですけど、これ、名前は(仮称)鎌倉版「ROCKET」ということで、今後この名称については何か考えているのですか。
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○教育センター所長 本当に(仮称)鎌倉版「ROCKET」、この「ROCKET」という名前のイメージが強過ぎて、今考えていることがなかなか伝わらないとは思っているので、何とか早くいい名前をと思っているのですが、今はまだ検討している最中です。
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○安立委員 この「ROCKET」のことについては、前に建長寺で講演会をやったと思っているんですけど、私もちょっとそれを聞いたときに、どうしてもそのイメージが先行してしまって、ですが、今回こうやって予算に上がってきて説明を聞くと、そうではないよということで、本当に、もっと幅広い意味で学校に行けない子とか、本当にちょっと特別な才能ですよね、そういったものを発揮できるような子供たち、力を発揮できるような場を子供たちに提供できるというか、チャンスを与えるということなので、その辺りも今後もう少し、何ですかね。保護者にとってもそうなんですけど、何かもう少しなじめるような、名称で検討していただきたいなというのは、ちょっと私からの意見です。
まだ、すみません、何点かありまして、367ページのところですね。放射性物質特定用食材消耗品ということで、これも、東日本大震災から10年もたったということで、長い間にわたって、かなり、この放射能の食材の測定というのはやってきていただいて、かなりこれは数を減らすということなんですけど、私も実際に見せてもらったときに、一つの検体の中に入れて測るだけでたくさんの食材を使うんだなというのは少し驚いたんですけど。そういう意味ではこれ、かなり検体数を減らすことによって、大分、検査用の食材費がかなりかかっていたと思うのですけど、それもかなりの金額で軽減されるのですか。
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○池田学務課担当課長 検体ですから、食材とは捉え方はちょっとまた別かと思うんですけど、費用の面から考えますと、おっしゃるとおり、今まで平成23年、今の山崎浄化センターでやっていただく前から、その1年間は委託で行いましたけど、10年間で延べ4,666ケース。それで1200万円弱の、これは12月までの数字なんですけど、費用をいろいろ、この検体には出資をしておりますので、それを考えますと、確かに予算的な面だけを限れば、減るということは事実でございます。
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○安立委員 それでも鎌倉市としては、これだけの食材費と言ったらあれなのですけど、お金をかけて、食の安全というのをきちんと公表してきてくれたということで、それは大変、今までいい取組をなさってきてくれたなと思います。毎日、これを測定するに当たっていて、それ専門の方がいらっしゃったかと思うのですけど、今後数が、回数が減ることによって、その測定に当たっていた方というのはどうなるのですか。
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○池田学務課担当課長 平成24年度から山崎浄化センターにお願いしておりましたので、職員は、このことに限らず別の仕事をやっていただけると思っております。
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○安立委員 本当に食の安全ということでは、本当に放射能の心配というのは、今は大分もうなくなってはきていますけど、でも本当にお野菜なんかでも、農薬の問題だったりとか、遺伝子組換えとか、あと今度は新しくゲノム編集というのも出てきていますので、その辺りというのも、もちろん今も安全な食材を提供してはくれて、そういった給食を食べることができているとは思うんですけど、今後も食の安全についてはお願いしたいと思います。
もう1点お伺いするのですけど、372ページのところになります。小学校教育振興助成事業、これは中学生もあるかと思うんですけど、コロナによってかなり家計が急変したということで、就学援助の対象になる家庭ももしかしたら増えてはいるのかなと感じていて、ちょっと鎌倉市はどういう状況なのか分からないんですけど、今までこういった制度を知らない方もたくさんいらっしゃると思いますし、新たに対象になる方がいたときには、何らかの周知だったりとかが必要だと思うんですけど、コロナ禍になってから、そういった呼びかけと言ったらあれなのですけど、何かなさっているのですか。
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○池田学務課担当課長 まず、平成27年度だったと記憶しておりますけれども、小・中学校在学の全世帯に対して、全児童・生徒に対しまして周知は行っておりますので、直接学校を通じて資料をお渡ししておりますので、資料が行き届いていないかどうかという点では、届いていると判断しております。コロナに当たりましても、いろんな手法を用いまして、救済策ではないのですけど、支援策という形での立場を表明して、周知に努めてきた次第でございます。ただ、鎌倉の就学援助というのは、比較的皆様の御協力、御理解をいただきまして、広い範囲において援助をしておりますので、コロナ禍による影響はさほどなかったと。そもそもコロナ禍の影響を受けるような世帯は、当初から就学援助の対象世帯としての支援をさせていただいていたということが、今の段階では読み取ると判断しておりますので、そういった意味では、今後もそれほど極端に増えるというようなことはないという、あくまでも現段階での推測ですけれども、そういったことで考えております。
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○安立委員 すみません、長くなって。最後にもう1点、伺いたいんですけど、395ページのところで、生涯学習センター管理運営事業のところなんですけど、鎌倉生涯学習センターの楽屋のトイレのことについてなんですけど、ここは和式のトイレですか。私もちょっと確認はしてないので分からないんですけど、和式のトイレで使用がしにくいということで、楽屋のトイレということなので、入る方がそれなりの衣装というか、そういったものを着ていると、使用しにくいということで、洋式のトイレのほうがいいというような声も度々聞かれていますが、どのように把握しているでしょうか。
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○小澤教育総務課担当課長 私のほうで把握している限り、楽屋は洋便器が二つあると把握しております。
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○安立委員 その辺は私も聞いた情報だったので、そのことは確認いたしました。
もう1点だけいいですか。申し訳ないんですけど、これで最後にします。戻って372ページのところで、修学旅行のことについてなんですけど、コロナで修学旅行は中止になったかと思います。それでキャンセル料もこの間上がっていましたけど、今回、このコロナをきっかけで、本当にこの修学旅行の在り方というのは、保護者からだったりとか、やっぱりお子さんからも、いろいろな意見が上がってきているのかなと思います。修学旅行自体が、そもそも高額な費用ということで、こういった就学援助の中には、修学旅行費の補助もありますけど、そもそもそういった経済的な負担が大きいというのもあって、あとは今、本当に鎌倉市も不登校の子が増えてきているというのもありますよね。それは全国的にも言えることですし、不登校というのは、30日以上欠席ですかね、登校できていない子と定義されているかもしれないんですけど、それに該当しないお子さんたちでも、なかなか学校に行きづらかったりとか、クラスになじめない、集団生活がなかなか難しいという子供たちがいらっしゃるかと思います。あと、今は性的マイノリティーの問題であったりとか、あと外国の暮らしが長くて、こういった生活が、今まで日本とは違うような生活をしてきた子だったりとか、本当にいろいろな子供たちがいる中で、修学旅行を否定するものではないのですけど、もちろん大半の子供たちが楽しい思い出という感じで行事に参加できているのかもしれないですけど、そうじゃない子供たちもいるという中で、その辺はなるべく負担がないような形で、何か少しきちんと見直ししていただきたいなというのを思っておりますが、それについてはどうでしょうか。
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○教育指導課長 修学旅行につきましては、来年度も各学校で、いろいろと考えながら計画は立てていくと思いますけれども、今委員がおっしゃったように、学校にはいろいろなお子さんがいらっしゃいます。そういったお子さんたちの特性や今の状況を、きちんと学校が一人一人把握して、個々にそういった御相談には乗れる体制を今までもつくっておりましたけれども、今後もそれをしっかり学校にはやっていっていただくということを考えております。
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○安立委員 ぜひお願いします。本当に年間を通して、学校っていろいろな行事があるかと思うんですけど、そういった行事が負担になっているお子さんだったりとか、実際参加できないお子さんというのもいらっしゃるかと思うので、ちょっとやっぱりそういったお子さんたちの視点にも立って、その辺は教職員をはじめ、教育委員会の皆さんで考えていっていただきたいなと思います。
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○吉岡委員 私もちょっと健康問題で質問をさせていただきたいと思います。先ほど安立委員がおっしゃっていたこととも関連するんですけど、今、IT教育とか、いろいろとそういうことがあったり、それから子供たちの環境も変化している中で、私もちょっとショックを受けたんですけど、今までの近視と違う、いわゆる眼軸というんですか。いわゆる焦点が伸びちゃって、それで近視になっているという、これはお子さんだけじゃなくて大人もそうなんですけどね。それは1回伸びちゃうと治らないということだということで。眼鏡を調整しても駄目だということみたいなんですけど。それを今、もちろん健康診査はしていらっしゃるわけですけど、この間、私も調べてみましたら、今の健康診査じゃちょっと分からないと。いわゆる目の健康診査じゃ。やはり特別な検査をしないとそれがつかめないということがありまして、改めて学校としても、検査の在り方、今までの検査でいいのかどうか。そこが一番問われているなというのが一つなんです。それについてはいかがですか。
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○池田学務課担当課長 学校健診を担当する立場からお答えさせていただきます。学校健診は、実はあくまでもスクリーニングと申しまして、学校生活を送る上で支障がないかどうかという単純な側面を持って、単純なというか、ごめんなさい、それを主な目的として行うものでありまして、個々の病状の検査とか、そこまではやるものではないという形で文部科学省からも指導を受けており、認識しております。ただ、令和2年度におきましてはコロナの関係で実施できませんでしたけど、令和元年度に初めて、就学時健診というところで、これは鎌倉市の眼科医会からのお話もございまして、目の視野とか、そういった特性を測る機械を導入しまして、そのぐらいの年度で確認するのが限度かなというような眼科医の先生のお話もありましたので、そういった新しい試みもやっております。それで、令和3年度につきましては、ちょっとコロナの関係もございますけれども、できればまたその検査も再開して、より充実した学校生活を送れるような形で努めていきたいと思っております。
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○吉岡委員 たしか寄附を募って検査の器具をというのは先生たちからも伺ったんですけれども、いわゆる今、問題になっている、例えばどのぐらい見えるよとかというのだと、分からないっておっしゃっていて。子供たちの状況がどうなのかと判断して、やはりそれでいろんな対応をしていくことが、やっぱり検査の在り方だと私は思っているんですよ。ですから、今の検査方法でいいのかどうか。やはりそれは、専門家の先生も含めまして、一日も早く見つけることが、やはりそういう眼軸が伸びちゃうと治らないという、目だけの、その辺はすごく怖いなと思ったものですから。そこら辺は、今、話がございましたけど、どうあるべきかをきちんと検討していただいて、もしもそれが学校、鎌倉市だけの問題ではないんだとすれば、国に対しても働きかけるなりしていくことが非常に大事かとは思うんですよね。今は多分、検査のそういう趣旨の中には入ってないんだと思うんですけれど、その辺はいかがですか。
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○池田学務課担当課長 あくまでも学校の健診は法令に基づく行為でございますので、確かにおっしゃるとおり、今後の将来の話としましては、子供のより健全な成長も踏まえまして、お医者さんたちの御意見を伺いながら、県内の各市町村とも意見交換をしながら、研究を進めていきたいと思っております。
もう一つ、先ほど寄附のお話がありましたけれども、教育委員会としましては、備品購入費で予算を認めていただいて購入して、それを使っております。
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○吉岡委員 ぜひ研究と言わずに、前向きにちょっとやっていただきたいと。それと同時に、今、子供の生活の中での、例えばこの間も話していました、何か2、2、2とか言っていましたけど、20分見ていたら遠くを見なさいとかね。20秒ぐらい見なさいとかね。そういうことも、お子さんに対しても、それから私たちもそうですけれど、そういうことをやることによって、また防げると、防いでいけるということなので、検査と同時に予防措置というんですか、自分の体をちゃんときちっと守っていくことは大事なことなので、そこはやはり先生たちも子供たちとの関係でも、やはり近くで見ちゃうといろいろと影響が出るわけですから。よく昔から、何センチ離しなさいよと言われていましたけど、どうしてもやっぱりその辺は、夢中になっちゃうと、何分も意外とすっと過ぎてしまうのでね。その辺の指導というんですか。やはりそれは今すぐでもできることなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 子供たちへの健康教育は非常に大事なことですので、今後、養護教諭が中心となって健康教育、あと学校教育全体でやっていくことになっておりますが、そういった研究も今後、保健部会等でもお願いをしたりしながら、やっていきたいなとは思っております。
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○吉岡委員 何事も予防だと私はいつも思っているので。それから、自分自身が今こういうことをやることにどういう問題が出てしまうのかという、子供一人一人が自覚していくような取組が大事だと思いますので、その辺はよろしくお願いします。それで、今GIGAスクールとか、それからAIの教材とか、そういうところに特化しているような状況があるので、そこは慎重な、本当に、学習のために、何のためにそれを使うのか。道具を使うという意味ではすごく大事なところだと思いますので、先ほどの、私も聞こうと思っていたのですけど、鎌倉版「ROCKET」って、今そういう横文字だとかいろんなのがあって分からないんですよ。じゃあ今の教育の中で、何なのというのがね。何かそれで今聞いていても、私は分からなかったです。今の教育の現場で、例えば教育センターや何かで、例えば不登校のお子さんに対してだとすれば、そこでやればいいことですよね。それをまた何か今聞くと、プロポーザルとかっておっしゃっているけど、なぜ今現場とか、そういうところでできないのか。不登校問題とか、それからなかなか学校になじまない子供というのは、今のことではなく、もう前から指摘されていることですよね。それをわざわざ「ROCKET」何とかってやらなければ、鎌倉は解決しないのか、どういう論議をされてこれをやろうとしたのか、今、聞いていても分からなかった。
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○教育センター所長 「ROCKET」をなぜやっていくかという基本的なところだと思いますけれども、全国的にも鎌倉市でも不登校が多いというやはり状況もあり、今後、教育が、Society5.0時代を迎えるという中で、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適化な学びと共同的な学びの実現のための方向性というところで、令和3年1月に、中央教育審議会で、「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して」という文書が出ております。こちらの中にも、教育の機会の均等の実現という中に、義務教育が、子供の興味関心に合わせて意欲を高めたり、やりたいことを深められる学びを提供すること、そして、学校教育になじめないでいる子供に対して実質的に学びの機会を保障しなさいということが書かれています。それで、平成28年度に文部科学省から出た教育の機会の確保法、または鎌倉市で見ますと、共生社会の実現を目指す条例等々にもあるように、機会を保障していくというところの考え方の中で、その方法の一つとして、この(仮称)鎌倉版「ROCKET」はやっていきたいと考えております。
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○吉岡委員 何回聞いても分かりません。やはり具体的には、本当に子供一人一人を生かすとか、子供一人一人の可能性を引き出すとか、それはもう当たり前のことで、大事なことです。それは別に私は否定しません。ただ、今聞いていても、何を目指すのか、それで、この「ROCKET」で、プロポーザルで何を目指すのかがちょっと見えませんので、それは分からないということしか言えないんですけど、そうだとすれば、今タブレット端末にしても、ITの学習にしても、一人一人に寄り添ったということになれば、例えば先生方の負担をもっと軽くするとか、そういうところにもっと力を入れるべきなんじゃないかと。ある先生がおっしゃるには、やっぱり現実、タブレットでいろんなものを見るんじゃなくて、できれば本物をなるべくならば見せてあげることのほうが大事だよということもおっしゃっていますけどね。そういう点では、今、文部科学省が少人数学級をやるという方向で、1年ごとに5年間でやると言ったわけですけど、そういうところの前倒しを、もっと先生たちの、子供たちとの向き合う時間を増やすためにも、たしかコロナ禍で、非常事態で学校を休んで、その後出てきたときは、いわゆる二つのクラスに分けて少人数でやりましたよね。そのとき、すごく先生たちも落ち着いて子供と接することができたとおっしゃっていたわけで、もう少し、そういうところにこそ力を注いでいくべきなんじゃないかと。何かそういうのが残念ながら見えなくて。ぜひ、今、国も、必ず5年かけて35人学級をやるという方向が決まったのですから、来年は、3年生はやらないということなんですけど、もっと前倒しでやっていく方向を検討するということはできないのですか。来年はもう今の状況ではできないというのは分かってはいますけれど、前倒しをすることはできないのですか。そういう検討はされないのですか。
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○教育指導課長 鎌倉市では、小学校3年生の前倒しの少人数学級を来年度は実施しませんが、実施していますほかの市で行っているような、加配のいわゆる県費の教職員が担任をやり、その後補充として市費の非常勤を雇った上で、うまくそれが進むようにという形でやっている市がありますけれども、鎌倉市も同じように、一応、今年度まで小学校2年生が35人学級にするためにつけていた市費の非常勤は、令和3年度には、小学校3年生で35人を超えてしまうような大きな学級になってしまう学校にはつけていく方向で考えています。ただ、数少ない加配を3年生に必ず使うということではなくて、鎌倉市の場合は、学校の実情に合わせて、3年生じゃなくても、例えば5年生や6年生でも、その加配を使って少人数学級を行うという学校の実情に合わせた形でやっていく方向で考えていますので、前倒しというよりは、学校の状況に合わせて、やれる学年、やりたい学年でやっていくという方向で今後も考えていこうと思っております。
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○吉岡委員 見通しが、要するに予算配置が、定員法が変わっていくということで、予算配置が必ず2025年まではできるということがはっきりした中で、今15道府県が既に、いわゆる今まで、市は、国は今2年生ということを3年、4年ということで、前倒しでやっていくところが増えてきていますよね。それは次の、いわゆる令和3年度は今の段階でできないなと、それは思いますよ。だけど、少なくとも次の年、次の年、もうちょっと、今の子供たちの、一人一人の子供に寄り添った教育というのは本当に大事なことだと思っています。それで、先生たちが物すごく忙しい状況になっているということも伺っています。それで、しかも今、新しいタブレットだ、いろんなことが始まってきている中で、やはりそういう環境を整えていくことが、本当の意味で子供たちに寄り添った教育ができるんじゃないかと思うわけです。ですから、令和3年度に、きちっと次の年は、少なくとももっと、本当だったら3年ですよね。文部科学省の関係で行けば。それを4年ぐらいまで延ばすとかも含めて、きちっと子供たちの現状と先生たちの現状、寄り添った教育ができるように、やはりしていただきたいと思うんですけど。これはできれば部長、どうですか。
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○佐々木教育部長 今、吉岡委員から御意見いただきましたとおり、私どもとしても、先生、少人数の指導という形での人件費の手当をしているところで、思いとすると、基本的には同じだと認識しています。ただ、今御提案いただいていますように、第3学年、小学校3年生に限定してとか、4年生に限定してということではなくて、先ほど教育指導課長からも御答弁させていただきましたように、学校の実情に合わせて、それが有効に活用ができるような形で、鎌倉市の教育委員会としては人員配置をしているということでございますので、そこについては御理解をいただければと思っております。思いは、同じような形での、子供たちのため、先生の負担軽減のためということで、人員配置を、予算を確保して計上させていただいているということで御理解いただければと思います。
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○吉岡委員 まあ、あんまり理解していないんですけど、ただ、やはり本当に、未来を担う子供たちは、もうそのときしか、1年生はそのとき、やはり私は常に、子供への本当に私たちの思いはちゃんと予算化してやっていくことが、本当に大事だと。未来を担う子供たちはそのときしか過ごせないんですからね。ですから、そこはすごく、ぜひいろんな面で先生たちの御苦労、それから子供たちの環境、それに私たちのきちっとした税金を使う。そこはいろんな面で最優先にしていただきたいと私は思っております。ちょっともう一つだけ、特別教室の関係で、今、大分なってきたというんですけど、次の特別教室の空調設備については、まだ実施計画の中には盛り込まれていないのでしょうか。トイレについては前倒しでやっていただいたんですけど、その辺はいかがですか。
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○学校施設課長 特別教室等のエアコンの設置につきましては、実施計画には位置づけがございません。
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○吉岡委員 位置づけていくことは考えているということですか。例えば、トイレの場合は前倒しで、いつまでにやるよということで具体的にやっていただいて、入学前のお子さんが、トイレが臭くて嫌だという訴えがあって、それで、本当に子供たちの環境を整えることが大事だということで受け止めていただいたわけですけれども、特別教室については、じゃあ、実施計画にも今度、具体的にどうするか。全部16校の中で、この間伺いましたら、深沢とそれから今、大船中学校は新しくなったので全部空調があるということなんですけど。それ以外のところはないということなので、もちろん図書室とか、音楽室は音がうるさいという問題もあって、大分前からやってくださっているのですけど。じゃあ、具体的には盛り込んでいく方向で検討するということでよろしいのですか。
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○学校施設課長 空調のほかにも、施設整備に関する諸課題がたくさんございまして、その中で緊急性とか財源の確保状況等も踏まえまして対応していきたいと考えています。安全で快適な教育環境の整備に努めるという意味では、どこかでつけたいなとは思っていますけれども、緊急性や財源の確保状況も併せて考えたいと、市長部局とも協議してまいりたいと思っています。
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○吉岡委員 例えば具体的に、どのぐらいかかるのかとか、例えばトイレ一つ、作るのに大体幾らかかるよという予算を組んで、どのぐらいかかるよというのを組んでいましたけど、大体じゃあ予算がどのぐらいかかるかというのは承知しているのですか。
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○学校施設課長 一応、手法的には、これまでどおりの直営というか工事でやる方法と、リースとか、あとトイレのように全て一括して委託する方法とかがあるのですけれども、それぞれの場合に応じて、一応、超概算にはなりますけれども、金額は捉えております。
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○吉岡委員 どのぐらいなのですか。ちょっと具体的に言っていただけますか。
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○学校施設課長 これまでどおりの直営の工事でやった場合、特別教室、大体小学校で153部屋、中学校で86部屋あるとした場合に、20億4000万円ぐらいという概算で積算しています。
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○森委員長 まだ御質疑はあると思いますが、1時間が経過しましたので、ここで換気のため暫時休憩をいたします。
(11時31分休憩 11時38分再開)
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○森委員長 それでは再開いたします。
それでは質疑を続行いたします。
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○池田委員 皆さんがずっとやられていた関係のICT教育の環境整備ですか、これについてちょっとお伺いしたいのですが、まずこの予算なんですけれども、今年は、全部これは市の予算ですけれども、令和3年度ですね。これについては今後、ほとんど賃借料とかが多いと思うのですけれども、これは毎年継続的に、これからかかってくる予算ということなのでしょうか。それの全体像をちょっと教えていただきたいです。
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○教育指導課長 子供たち1人1台のタブレットにつきましては、5年の契約でなっていますので、毎年継続して、これだけのお金がかかっていくということです。
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○池田委員 これは5年のリース契約ですかね。これを継続でやっていくわけですけれども、これ以外に、この教育環境を整備していく上では、やはりソフトをこれから充実させていかなければいけないと思うのですけれども。その辺の、要は、最終的には子供たちがどう理解をちゃんとできるか、そういったやはり教材というのはすごくこれから重要になってくるのかなと思うのですけれども。そういう意味で、例年というか、毎年こういろいろな進歩も激しいですし、それに対して、子供たちに対してもよりよい教育をしていくということになると、ソフトの充実というのがこれから重要かなと思うのですが、その辺の考え方はどうなのでしょうか。
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○教育指導課長 おっしゃるとおりだと思います。まずはAIドリルを入れたことによって、子供たちに個別最適な学びを提供することができると。今までは、1人の教員がクラスの子供たち全員に対して、その知識や技能を身につける学習を、教材を提示したり評価をしたりながらやっていたわけですけれども、なかなかそのクラス全員の子供たちの状況に合わせるということはできないというところから、AIドリルを入れました。これについては、どんどん進歩もしていきますので、3年をめどにまた考えていきたいと思っておりますし、その他のソフトなども、PC選定委員会というのがありますので、そこでいろいろな情報を、いろんな他市の状況なども研究しながら、鎌倉市の子供たちにふさわしいものを今後も積極的に入れていければなと考えております。
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○池田委員 AIドリルというのは、要はできる子、できない子、それをうまく学習を繰り返しすることによって、その子に合ったものになっていくと、そういったことなのでしょうか。
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○教育指導課長 そのとおりです。本当に、今まで教員が一律にやっていたことを、AIドリルが個々の子供たちに対応することで、その子供がどこでつまずいているのかをAIが判断して、その子がつまずいているところまで戻ったり、あるいはどんどんその子の理解が進めば先に進んだりといった形で、それぞれの子供たちに合った学習を提供することができるものになっております。
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○池田委員 そういった誰もが、皆さんが、子供たちがみんな同じように、自分の能力に合わせて学べるというのは本当に重要なことだと思います。先ほどから皆さん、安立委員も吉岡委員も言われていた、私はこれを導入すると聞いたときに、まず、やはり子供たちの健康が心配だなと思ったのですね。というのは、私たち大人は、かなりもう本当に成長し切って、こういった時代が進んできたので、小さい頃からこういうものに触れてくると、どういうふうに育っていくのかというのが、これがまだ、ちょっと未知の部分も結構あるのかなと思うんですね。そういう意味では、いろんな弊害、私は目とか体、それ以外にも、例えばメンタル、心理的な部分でもいろんな影響がこれから出てくるのかなとは思うんですね。そういったところを、やはり学校としては、きちっとケアをしていかなきゃいけない、そういった考え方をやっぱり今から持ってないと、これを、どんどん成長していって、次々子供たちが学んでいくわけですけれども、そういった先を見た教育というのもぜひ検討していただきたいなと思うんですけれども、その辺の考え方はいかがでしょうか。
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○教育指導課長 おっしゃるとおり、こういったツールをどんどん入れていくのは今までになかったことですので、しっかり、今まで以上に健康観察に関しては丁寧に行っていかなければいけないと思いますし、子供たち自身が心身の健康を意識するということも非常に大事ですので、健康教育の視点からも、そういったことは指導を充実させていかなくてはならないと思っております。
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○池田委員 その辺をぜひ、きちっとやっていただきたいなと思うのと、あとやはり使い方、情報教育、情報リテラシーについてはもうかなり前から言われているのですけれども、そういったことも子供たちがきちっと理解できるような形で、やはり同時に進めていかなければいけないと思うんですね。それで、その辺はもう重々承知されているのかなとは思うんですけれども、そういったことで、これから新たな子供たちが育っていく、その辺の過程を、きちっと将来を見据えた形での教育を進めていただきたいなと思います。もう1点、ちょっと伺いたいのは、こういった新しい教育によって、いろいろな子供たちに健康面での負担がかかるというのも今、お伺いしたのですが、それ以外に、このコロナによって、実は1年以上こういう状態が続いて、今までと違う生活様式が続いてきたと。そういう中で、新聞報道等では、子供たちに最近メンタルのいろいろな影響が出てきたという報道が、この間も目にしたものですから。そういったことを、学校側としては、どういうふうに今、捉えているのかをお伺いしたいのですが。
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○教育指導課長 やはりこの1年、非常に学校でも生活様式が大変変わりましたので、先生方も子供たちの様子はしっかり観察しながら、子供たちがどういう心身の状況にあるのかということは、学校でも把握できるように一生懸命やっているところです。様子がおかしかったり、そういったお子さんがもしいた場合には、例えばスクールカウンセラーですとか相談関係につなげたりといった、そういった対応を学校ではしているところです。
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○池田委員 いろんな教育もそうですけど、こういった社会環境が大きく変化するときというのは、子供たちの心にもかなりいろんな負担がかかってくると思うんですね。そういった意味では、きちっとケアを進めていただきたいなと思います。お聞きしたかったのはこの点なんですけれども、あと1点だけ、全く別の話なんですけれども、今の話はこれで終わります。
図書館管理運営事業について、ちょっと1点だけお聞きしたいんですが、ここでいろんな資料を、ここでいう二階堂村のデジタル化とか、あるいは柏尾川の関係資料のデジタル化。このデジタル化というのは今どの程度進んでいるのか、その状況をお伺いしたいのですが。
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○中央図書館長 令和元年度に近代史資料室の整備をさせていただきました。資料をある程度、廃止をするところが決まりましたので、今その資料の中から順次デジタル化ができるものをピックアップしてもらう。あわせて、デジタル化を進めていくためには、著作権のほうの関係もあるものですから、そういったものの整理がついたものからアップをしているという、そういった状況でございます。大体、概算で今、図書館のホームページ、デジタル化でアップをしてあるのが1,000点近くあるかと思うのですが、今年は200点近く新しくアップをしております。今回予算で要求させていただいた二階堂村記述、あと柏尾川関係資料、あと田邊松坡の関係資料、こういったものについても、補修をした後デジタル化をして、こちらについてはホームページにアップをして公開していきたいと考えております。
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○池田委員 図書館のホームページに今、アップと言われましたけれども、実際どういう形でこれを閲覧していくのでしょうか。
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○中央図書館長 今、原本、ものについては、ちょっと公開については今、こういう形で公開していくということは考えていないのですが、今後、実物を見ていただくということについても検討はしていきたいと思います。ただ、デジタル化をしていきますと、どなたでも見ていただきやすいという、そういったメリットが当然ありますので、あと、あわせて、一般指定のほうでも、紙媒体での情報を提供していくということも大事だということを考えておりますので、現物の展示の仕方、デジタル化での発信の仕方、あと紙媒体を使っての発信の仕方、そういったのを組み合わせながら考えていきたいと思っています。
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○池田委員 いろんな情報、特になかなか目にしにくいものとか、こういったものが気軽に目にできるようなふうに、社会がデジタル化の社会に進んでいますので、そういった意味では非常に重要なのかなと思います。これからも、ぜひ進めていただきたいと思いますけれども。
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○志田委員 先ほど教育センター所長から、令和の日本型学校教育に触れていただきましたけれども、私たち自民党の会派でも、代表質問で、中央教育審議会の答申のところについて代表質問をさせていただきました。その中でちょっと聞きたいんですけど、小学校教育との円滑な接続の推進ということが答申で出ているんですけど、両省の教職員の連携促進というのは、令和3年度4月に入校する子供たちからも対応されるんですか。またこれは文部科学省の資料なので、厚生労働省の保育所とかは載ってないのと、あと幼児教育施設に通ってない子供というのは把握されているんですかね。どのくらいいるのかというのは分かりますか。
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○教育指導課長 幼・保・小との連携というのは非常に重要視しておりまして、ああいった答申が出る前から鎌倉市としては、きちんと幼稚園や保育園、こども園などと連携しながら、入学してくるお子さんの引継ぎ等は丁寧に行ってまいりましたが、そういうところに所属していないお子さんが今何人いるかということは、ちょっと教育委員会では把握はできていないです。
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○志田委員 先ほどから不登校の問題もあったと、委員の方からも御発言があったと思うんですけど、どこで、様々な要因で小学校に行かれないとか学校に行かれないというのはあるのでしょうけど、集団生活を送ったことがないと、最初につまずいちゃうのかなというのがあったので。これは所管があるのですかね。こどもみらい部なのかな。分からなければ、午後に聞きます。
次に行きます。学校施設で警備員を小学校に配置して、私はこれをかなり評価しているのですけど、令和2年度は特に不審者とか、そういったことはなかったのでしょうか。
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○学校施設課長 不審者とかの情報はなかったと認識しております。
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○志田委員 あと、これも令和2年度公立学校情報機器整備費補助金のときに、文部科学省からの補助金が少ないと教育指導課長に言われたのですけど、今年もGIGAスクールサポーター配置推進事業とか、3月下旬頃に多分見えてくるのかなと思うのですけど、お金的にはどうだったのですか。
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○教育指導課長 GIGAスクールサポーターの補助金につきましては、本当に今朝、内定の通知が参りまして、2分の1の補助金が出ることが通知されました。
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○志田委員 要求額どおりということでよろしいですね。はい、分かりました。
最後に、新型コロナウイルスのワクチンの接種会場に小学校が3校ほど候補として挙がっているかなと思うのですけど、その点は今どういった状況なのでしょうか。
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○露木教育部次長 今言われました会場は、御成小学校と腰越小学校、第二小学校も検討していたようなのですけれども、鶴岡八幡宮様のほうでお受けいただけるようなことを聞いておりますので、学校としては2校を考えております。
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○志田委員 平日はできないですから、たしか平日は水曜か木曜と、あと土日だったかなと思うのですけど、土曜日に使うような感じで調整が進んでいるということでいいのでしょうか。
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○露木教育部次長 そこは詳しくは聞いてはいないのですけれども、ただ、土日どちらかで使う、または両方かもしれませんけれども、そういうことは聞いております。
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○森委員長 質疑の途中でございますが、お昼前の切りのいいところでございますので、ここで暫時休憩をいたします。
(11時55分休憩 13時10分再開)
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○森委員長 それでは再開いたします。
質疑を続けます。
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○吉岡委員 1点、皆様に今度の予算で、いろいろと減額したところはどこですかというところで、資料を出していただいたものですから、その点だけちょっと伺っておきたいと思います。
社会教育というのですか、生涯学習のところで幾つかあるのですけれども、ほかにも何かあれば教えていただきたいのですが、今、資料を頂いた中で見ますと、ナンバーでいくと54からずっとあるのですけれど、この夏の学習教室、きっとコロナの関係で夏はやめるのかなと思うのですけど、これはコロナの関係で、生涯学習セミナーとか子ども写生大会とかいろいろあるのですけど、その辺はそのために減額されている、なんで減額されているのか。例えば、復活しようと思えば復活できるのか、その辺もちょっと伺っていきたいと思います。
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○茂木教育部次長 資料を提出させていただきました、社会教育関係と生涯学習関係の事業の関係なのですが、今回のコロナの関係と事務事業の見直しに当たって、令和3年度につきましては見送りをさせていただいたところでございます。こちらの事業につきましては、子供関係とあと生涯学習の関係で、必要なイベントであると考えていますので、令和4年度以降につきましては、費用対効果とか実施方法も検討しながら実施に向けて再検討していきたいと考えております。
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○吉岡委員 そうすると、コロナの影響で、もしかして感染がまだ拡大しているかもしれないから延期したということであって、延期というか、令和3年度の予算からは削ったけれど、必要な予算なのでやるということでよろしいのですね。やっていく方向を検討していくということでよろしいのですね。令和3年度にやるかどうかは別としまして、ということでよろしいですか。
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○茂木教育部次長 こちらの掲載したイベントにつきまして、やはり人が集まるようなイベントになりますので、コロナの影響によって見送ったという形になりますので、令和4年度以降は再開に向けて検討をしていきたいと思います。
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○西岡委員 鎌倉市のホームページから財政のページに入ってみると、今年度の予算要求、令和2年度の当初予算に対して、今回令和3年度の予算要求額が出てきているのですけれども、コロナで税収が大幅に減っているという中にあって、教育センターの場合には、予算要求が大体150万円ぐらいずつアップしているんですね。教育総務費、センター費、これはどういうお考えからなのでしょうか。ちなみに、学校建設費等は、予算要求額は、全部ゼロになっています。出っこみ、引っ込みはありますけど、教育センターについて伺います。
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○茂木教育部次長 すみません、教育センターの部分という形でよろしいでしょうか。教育センターの部分につきましては、(仮称)鎌倉版「ROCKET」の関係の事業が、今回、令和3年度に実施するような形になりますので、その分が増えているような形になっております。
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○西岡委員 いや、教育総務費とか、教育内容とか環境の充実とかということなら分かる、教育情報事業とかね。でも教育情報事業なんかは減っているのですけれども、教育センター費、教育総務費は大体ざっとで言うと、150万円ずつぐらい増えているのですね。教育内容、環境の充実がもちろん増えているのは分かるんですけれど、教育総務費、それからセンター費の要求額が増えているのはどうしてかなと思ったものですから伺っているのですね。総務関係で聞いたときには軒並み下がっていたものですから、事業をやるわけではないので大丈夫ですとおっしゃったので、教育センターについてはどうなのかなと思って伺っております。
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○教育センター所長 今、茂木次長からお話しさせていただいたとおり、一番大きく新しい事業として立ち上げたのが、(仮称)鎌倉版「ROCKET」ということで、ここの金額が約500万円ほどになっていますけれども、総体して200万円程度になったという部分については、教育情報の中の印刷製本費なのですけれども、これを今、子供たちが、教職員もですけれども、1人1台iPadを持つというような教育環境に変わってくるところを考えて、学校に子供たちが使う資料として配付をしている資料をデジタル化していくというところを視野に入れて考えているというところで、令和3年度につきましては、そこの部分が大きく減ったというところと併せて相殺して200万円くらいの増という金額になっております。
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○西岡委員 359ページのSDGs×PBL推進事業等委託料、これについて御説明いただけますか。200万円。
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○教育指導課長 こちらに関しましては、これからの子供たちに求められる課題を解決していく、そういった学習を通して、課題を見つけて自らそれを解決していくその資質、能力を育成していくことが非常に大切なのですけれども、それを主にやっているのが総合的な学習の時間でして、その探求的な活動というのが、今までは担任が1人で子供たちの興味・関心に合わせて学習を行っていたわけですけれども、それだけですとなかなか子供たち一人一人に寄り添って伴走しながら課題解決をしてあげたり、あるいは子供たちが求める材料を用意したりするのが、なかなか大変だったということもありまして。実績のある大学ですとか、それからNPO団体など外部団体と連携して、子供たちの一人一人の課題に寄り添って、伴走してもらいながら授業を行っていく、そのための事業となっています。そのときに、主にSDGsをテーマにした総合的な学習の時間を想定しておりまして、そういったことに充てているものです。
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○西岡委員 そうすると今、ガバメントクラウドファンディングでやっているその事業とこれが、イコールになるのですよということですか。
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○茂木教育部次長 今回、ガバメントクラウドファンディングとしてスクールコラボの事業という形で、寄附金を募っているような形で、その寄附金はこちら、今御質問がありましたとおり、SDGs×PBLの授業に充てるような形で考えております。
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○西岡委員 今そうしたら、スクールコラボの状況はどうなっているのですか。
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○茂木教育部次長 現在、スクールコラボとしてガバメントクラウドファンディングを実施しているところでございますが、実施期間につきましては、12月18日から3月17日までの90日間という形で実施をさせていただきました。目標金額につきましては、750万円ということで、現在寄附を頂いているのが、今日現在で、450万4813円の寄附を頂いておりまして、達成率としては60%の達成の形となっております。
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○西岡委員 スクールコラボ、15日までということで残りが見えてまいりましたけれども、もちろん達成できればいいのですけれども、達成できなかった場合の運用の仕方というのは、どういうふうになるのですか。
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○茂木教育部次長 今回、この750万円に達成しなかった場合も、スクールコラボ事業として今現在、予算措置していただいている部分につきましては、一般会計から予算を措置していただいていますので、目標に達成しない場合であっても、事業は実施していくという形で考えております。
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○西岡委員 そうすると、先ほど御説明をいただいたSDGs×PBL推進事業、イコール、スクールコラボ事業だと伺ったのですけれども、そうすると、この200万円がそこに充当されるというような解釈でよろしいのですか。イコール一緒に使われるということで。
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○茂木教育部次長 今回、この寄附金で事業を予定しておりますのが、お話のありましたSDGs×PBL推進事業とあとICTの関係、GIGAスクールのサポーターの委託事業にも活用を考えております。こちらのPBLが200万円、GIGAスクールサポーター委託事業につきましては300万円という形で予算要求をさせていただいているのですけれども、こちらに充てさせていただいて、寄附を頂いた部分につきましては、それに充当をしていくという形になります。
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○西岡委員 お金の使い方はよく分かりました。そうしたら、この事業そのものの内容なのですけど、先ほど伴走型だと、いろんな方に応援をいただくということなのですけれども、今現在でどんなサポートというかコラボができているのか、できそうなのか分かりますか。
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○教育指導課長 今、学校がやっているような内容をより外部団体とコラボレーションすることによって進化させるといいますか、現在も小坂小学校ですとか玉縄中学校では、SDGsをテーマとして、総合的な学習の時間に、課題解決型の学習を現在もしています。ただ、それをもっと外部の社会人ですとか大学関係者ですとか、そういった方から、専門的なお話を聞いたり、社会で実際に活躍されている方たちのそういったお話を聞きながら、一緒に自分たちは、どうしていったらいいのかという課題解決の学習を今までよりもより深めることができると考えております。
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○西岡委員 具体的に今、コラボできそうなところが分かるのですかと伺ったのですけど、まだ今のところは実際にやっている小坂小学校であるとかということであって、まだ広がっているわけではないという解釈でよろしいでしょうか。
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○教育指導課長 はい。実際まだ行っておりませんので、今は学校で独自にやっている総合的な学習の時間などを令和3年度には、そういった外部団体とコラボレーションをして、どんどん子供たちの興味や関心を深めていくような、学習が深まっていくような事業になっていければいいなと考えております。
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○西岡委員 すごく夢があって、子供たちも、また保護者の皆さんも楽しみにしていらっしゃるんじゃないかなと思うのですけれども、このSDGsをテーマにしながら、PBLですか、自分の課題として捉えてやっていくというのは本当に今、私たちが、一人一人が未来社会に向かって取り組まなければいけない、大人も子供も。特に子供たちは次の時代を担っていく、そういう人材ですので、ぜひこの事業を成功させていただきたいなと思うのですね。それだけに、今、スクールコラボでクラウドファンディングはやっていますけれども、そこに共鳴してくれている外部団体であったり、企業であったりというのが、今現在、あるのかないのかということを知りたかったのですけど、それは言えないことなのですかね。
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○教育指導課長 令和3年度、どちらの外部団体とコラボレーションをしていくかというのは、今後契約をしていくので、まだ今の段階では決まっていません。
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○西岡委員 クラウドファンディングをやっている段階で名のりを上げるというところが当然あると思いますので、その契約云々ではなくて、子供たちのために、何か一肌脱ぎたいよというところがあると思うのですね。そういったところが、じゃあ、あるのかないのかということは教えていただけますか。
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○佐々木教育部長 今の御質問でございますけれども、先ほど茂木次長からも450万円の寄附金を頂いているという状況の御説明をさせていただいたのですけれども、その中で、六十数名の支援をいただいて、その金額になっておりますので、こういった鎌倉のPBLをやって、SDGs×PBLであったりとか、ICTを活用した推進を図っていくという特化した事業に賛同をいただいて、その寄附金をしていただいているという状況がございますので、そこを私どもとしても大切にしながら、事業展開を図っていきたいと考えております。できましたら、さらに学校を横展開、取りあえず先ほど言いました、学校を絞った形でやっていきますけれども、できれば全校に横展開が広がりつつ、鎌倉市全体でこういった取組ができていくことによって、子供たちがこれからの社会を自分で課題を見つけ、解決できる子供たちに育てていけるというような教育環境をつくってまいりたいと考えているところでございます。
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○西岡委員 SDGsを学ぶその中で、現実の課題と世界に目を向けたときに、自分たちが生きているこの地球環境であるとか、同じ人間で同じ年の子供たちが、こんな思いをしている子供がいるんだとか、様々な気づきがまたその学びにつながっていく。そして自分の問題意識から、この将来に対しての考え方が変わってきたり、様々な影響があると思います。学校の教壇に先生が一生懸命立って教えてくださる、それにプラスして大きく目を見開くことになると思いますので、ぜひこの事業は成功させていただきたいなと思います。
それとともに、やはり皆様が御懸念されているように、健康的なこともまたマイナス的なところも目を向けてやっていかないと、子供たちの将来に影響がありますので、ぜひその両面、大変だとは思いますけど、お願いをいたします。
それとあと、362ページのさっきの「ROCKET」の件なのですけれども、この「ROCKET」は、鎌倉の、皆様の御説明を伺っていると、相談室事業にあるということもそうなのかもしれませんけれども、学校に行けなかったり、また、なじめなかったりという、ある意味普通ではないというか、みんなと一緒にいられないという、そういったくくり、不登校、いろんな言い方がありますけれども、そういう子供たちに対して、この「ROCKET」をやっていくんだという、ケアのイメージがとても強く聞こえたのですけど、それはそうなのですか。それだけではないですよね。
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○教育センター所長 対象ですが、不登校、それから学校に登校はしているんだけれども、学校であるところの集団的な学びというところに対して、なかなかうまく溶け込んでいけないと考えている子供たち、そういう子たちも対象にして、このプログラムだったら自分で、何か学んでみたいことがあるという、そういうものに手を挙げて登録をしてもらうというような形で、本当に学びの場をつくるということを考えております。学びは学校教育の中だけではなくて、社会のいろいろなところにつながっていくものでありますので、学ぶということの楽しさとか、学ぶってこういうことだったんだというのを味わいながら、子供たちが一つまた視野を広げて、自分の可能性を実感しながら、また自信を持って進めるような学びの場が提供できればと思っています。
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○西岡委員 ケアのイメージが強いと申し上げたのですけれども、それだけではなくて、要はもう一つこういう学びの場があるのだよという、場の提供。集団で学べない子供たちが、ここなら学べるよというようなところをもう一つつくってあげようよということなのですか。それが「ROCKET」ですか。
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○教育センター所長 学ぶ場というか、学ぶ機会と言ったほうが正しいのかもしれないのですけれども、年何回かのプログラムを行っていく中で、全部のプログラムに参加をしなければいけないとか、そういうことではないので、そのときのプログラムで、自分が参加したいもの、興味があるもの、もっとやってみたいなという気持ちでそこに来る子たちを精いっぱいアセスメントしたりサポートしたりしながら、子供たちが自分なりの学びができたという、実感というか、そういうものを持たせられるような、機会をつくるというようなイメージでいます。
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○西岡委員 場というのは常にあって、なかなか大変だけれども、そういう機会を作るということだということで理解をいたしました。今、深沢小学校の近くにふかふかがありますけれども、あそこはこの間、陳情も出されていましたけれども、学校に行けないけれども、ここなら来られるよというお子さんが実際にいらしていて、ここだったら子供のためにいいわって言って、わざわざ鎌倉に、そのために、そこに通うために越してこられた方もいらっしゃると伺いました。まさにそういうもう一つの学びの場がそこにあって、そこで我が意を得たりではないですけれども、自分の才能を開花させていかれているお子さんが実際にそういうふうにいらっしゃるので、そういう場や機会が設けられるということは非常に重要なことだなと思います。画一的な中で、自分らしく成長していかれる子供ならいいですけど、比較的今の子供たちって自由に育っているものですから、個性が豊かであるからなのか、なかなか集団生活の中になじめないで、一匹おおかみ的なお子さんが多かったり、それなりに個性が強い、また発揮をされている場面に出会うことがあります。そういう中で、非常に学校生活って難しいなって思うのですけれども、それだけに、この皆さんがリードしていってくださっているこの教育委員会の部署というのは、大きな使命を担っていただいているところだと思いますけど、最後にもう一つだけ伺いたいと思います。
あと、毎回この委員会に来たときに伺うのが、「かまくら子ども風土記」の件なのですけど、この間も、毎回予算等審査特別委員会でも話題に上げられて、同じ質問が繰り返されているように感じるのですけれど、この「かまくら子ども風土記」の収支ってどうなっているのですか。
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○教育センター所長 「かまくら子ども風土記」ですけれども、現在第14版を出しております。この14版が平成31年3月31日に発行されて、10年間で3,000部刊行いたしまして、そのうち執筆者とか学校関係者等、寄贈した580を除いた2,420部、これを10年間で全部販売をしていくというところで考えております。これにつきましては、印刷に要した経費をこの冊数で割った金額というところで金額が出てきておりますので、その10年間の中で全部売っていくというような見通しで立てているものです。出版、この作成に当たりましては、460万円ほどかかっております。これは印刷製本費、それからこれに係る調査研究員の謝礼、職員人件費、販売委託料等々全部込みの金額が今申し上げた金額になっております。
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○森委員長 収支ですから、販売の収入は出ているのですか。
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○教育センター所長 令和元年度ですけれども、全部で売れたのが246冊ということで、令和元年度分として37万8100円となっています。
それから、こちらにつきましては、販売を中央図書館でも行っておりますので、そちらでも3万400円分収入がありました。
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○西岡委員 10年間で3,000冊を販売するということですよね。これで収支はとんとんになるんですか。
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○教育センター所長 ちょうど、とんとんになるような形の金額設定になっております。
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○西岡委員 今、?橋委員から手数料というお話がございましたけれども、私もこの間、教育こどもみらい常任委員会を傍聴しておりまして、インターネットで中継を聞いておりまして、?橋委員が売れば売るほど赤字になるようなことをしちゃいけないという発言をされていたものですから、大変すばらしい「かまくら子ども風土記」の販売の結果がそういう状態でいいのかと前から思っていたものですから、これはちょっと聞かなければいけないなと思って今発言をさせていただいております。
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○教育センター所長 売れば売るほど赤字になるんじゃないかと、前回?橋委員からお話がありまして、確かに14版の前の版では、過去にそういう問題もあったようにも聞いているんですが、その反省を踏まえまして、14版については販売にかかる委託料もしっかり見込んで計算に入れた上での価格設定となっておりますので、全部売り切ってその中で赤字が出てくるというところではなく、また10年というのは見込みで、次の版まで大体10年スパンで改訂をするということを考えているというところで、それより早く売れてしまえば改訂を考えなければいけないし、売り終わったところで次の改訂を見込んでいくというようなことで、考えていきたいと思っています。
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○西岡委員 では、赤字にはなっていないと、ペイできているんだという状況と。その14版、一番新しい版からは、赤字にはなりませんよということなんですね。逆に言うと、これだけいいものを、今、1冊幾らで販売なさっているのですか。
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○教育センター所長 1,900円で販売しております。
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○西岡委員 ぼろもうけしろとは言いませんけれども、これだけいい、皆さんに読んでいただきたい御本ですけれども、1,900円で利益もない、プラス・マイナス・ゼロでやっていますよということだったんですけれども、それこそ100円プラスして2,000円で販売したって罰は当たりませんよね、これ。少しやはり自分たちで収入を確保するという方策としても、お考えになったほうがいいんじゃないでしょうか。決して悪いことだとは思いませんけれどもいかがですか。歳入の確保という点で。
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○教育センター所長 頒布につきましては公で作っている、税金で作っているというものからの金額設定というようなところの基準などもあるかと思いますので、そちらも併せて今後研究をしていきたいと思います。
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○西岡委員 そういう答弁はもう10年ぐらい前にもお聞きしているんですね。何をどう研究されたんでしょうか。全く変わっていないので伺っています。
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○佐々木教育部長 これまでも、先ほど御意見もございましたように、売れば売るほど赤字になると御指摘もいただいて、そこの部分については改善をさせていただいたところでございます。今、西岡委員から御提案がありましたように、今後さらに、取りあえず今赤字が出ないような形での取扱いをさせていただいたところでございますので、改めて西岡委員から御提案があった部分について、さらにもう少し検討をさせていただいて、私どもの「かまくら子ども風土記」だけにかかわらず、全庁的な頒布の価格の設定の在り方ということもあろうかと思いますので、市長部局とも調整しながら、そこら辺は検討を続けさせていただければと思います。
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○西岡委員 こういういいものを持っているところがほかにあるなら、全庁的にと納得ができるんですけれども、こういう「かまくら子ども風土記」のように、いいものをほかの部署で持っているかというとそうではないものですから、せっかく教育委員会がこういういいものをお持ちなので、お考えになったらいかがですかと申し上げたんです。
というのは、やはり今、自治体の経営ということがかなり問題にされていますよね。実際に努力をしているところと、そうでないところと随分差が出てきているのも事実でございます。
あるときに、私が何かを販売するという点では、同じなのかと思ってちょっとお話をさせていただくんですけれども、DVと子供の虐待を合わせたオレンジとそれからパープルのバッジ、リボンが二つ、2色のバッジをある自治体から私は購入したんですけれども、そこの自治体はそのバッジを男女共同参画のところで作ったんですね。それを販売しているんです。なぜ作ったかというと、それは市民の意識啓発のために作ったんです。それが販売、利益につながっているという。結果として、もうけるためにやったのではなくて、皆さんの意識啓発のために作成をしたと。しかもDVと密接不可分の関係にあるじゃないですか、虐待と。だから、そのリボンを二つ一緒にして自治体でやっているんですよ。そういう工夫をして、みんなにどうしたらこういう意識の啓発ができるだろうかと考えてやっていると。そういうことがあったものですから、せっかくこういういいものがあるんだから、皆さんにお読みいただく、その中で利益も得る。当たり前のことなので、本当にしっかりとお考えいただきたいと思います。
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○茂木教育部次長 先ほどの西岡委員の御質問で、ガバメントクラウドファンディングの実施期間について、3月15日というお話だったとお伺いしたんですけれども、3月17日まででございます。
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○森委員長 17日と言っていましたよ。
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○茂木教育部次長 その期間になっています。
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○中村副委員長 私もスクールコラボファンドのことをお伺いしようと思ったんですけれども、西岡委員がほとんど質問していただいたんですけれども、今回、割と周知期間が短くて、3か月というスパンの中で、それでも450万円余り集まっているという話なんですけれども、足りないときの処置は聞いたんですけれども、予定より多く余った場合というのは、これは教育委員会に予算として回ってくるものなのですか。それは財政課に聞かなきゃ分からないのかな。
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○茂木教育部次長 今回750万円という形で目標設定させていただいています。その750万円については一応教育部で活用するという形で令和4年度以降も、もし金額が余れば、そちらは当てていくという形で、今考えております。
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○中村副委員長 それで、60件ぐらいの方が450万円ということなので、1件当たり平均額とするとかなりの金額になるわけなんですけれども、やはり寄附していただいた方々に対するフォローというのをしていかなきゃいけないのかと思っているんですけれども、先ほど御答弁もありましたけれども、PBLとかそういった形での成果を、きちんと給付いただいた方々に返礼金がない寄附金ですから、そこをちょっとフォローしないといけないと思うんですけれども、その辺どういう考え方を持っているかお伺いしたいと思います。
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○茂木教育部次長 今回のガバメントクラウドファンディングにつきましては、当該する事業に対して賛同していただける方から寄附を頂いているような形になります。今回活用した事業につきましては、事業の成果とか途中経過につきましては、逐次ホームページとかそういうもので公表をさせていただければと考えております。
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○中村副委員長 これは来年度も、いわゆるクラウドファンディング的なお金の集め方というのは継続するのか、今年単発のものなのか、その辺の考え方をお聞かせいただければと思います。
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○茂木教育部次長 このガバメントクラウドファンディングにつきましては、一応スクールコラボ事業という形で実施しているような形でありますので、令和4年度以降も外部団体等とのコラボを実施していく考えがございますので、引き続きこのガバメントクラブファンディングは実施していきたいと考えております。
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○中村副委員長 今度は周知期間も十分あると思うので、しっかり子供たちのために、十分な告知をしていただければと思います。
それから、先ほど来からPBLというんですか、課題解決型学習、PBLと言ってぴんとくる人はまだ少ないと思うんです。ましてや保護者の方に御説明をしていかなきゃいけない事業だと思っていますけれども、PBLに関する保護者への理解度というか伝わり方とか、その辺の現状と、それからもし課題があるようでしたら、今後どうしていくのかお伺いしたいと思います。
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○教育指導課長 現在はまだ詳しい周知はしていませんけれども、令和3年度から始めていく事業ですので、年度が明けていろいろな学習の計画が出来上がりましたら、保護者の方へは丁寧な説明、例えば学年懇談会で説明するとか、学校通信ですとか学年通信ですとか、そういった通信で保護者の方に丁寧に説明していく、そういったことは必要だと考えております。
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○中村副委員長 先ほど西岡委員もおっしゃっていましたけれども、ぜひ、特にSDGsとか環境に関わることなんかは、保護者の方も巻き込んだ、巻き込むというと失礼かもしれませんけれども、含めた御協力が必要だと思うので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、外部との連携は分かったんですけれども、内部でも昨日、共創計画部でもSDGsつながりポイントとか、あるいは環境部ともいろいろ内部的な連携も取っていかないといけないと思うんですけれども、その辺はどんなふうにお考えなのかお伺いしたいと思います。
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○教育指導課長 いろいろと共創計画部とも連携しながら、例えばSDGs推進隊みたいなものをやられたときには、教育部とも連携をして学校へ周知したり、あるいは学校でこういった市役所のこういう仕事を知りたいというようなときに、SDGsに関してお話しいただけるような課の方に来ていただいたりとか、主にごみのことですとか、そういった環境問題なんかでお話しいただくときには、他課とも連携して学校に出前授業という形で来ていただいたりなどはしています。
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○森委員長 それでは質疑を打ち切ります。
御意見はありますか。
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○吉岡委員 三つあります。一つは、目の健康と目の検査について。二つめは、少人数学級の推進について。三つめは、小・中学校の特別教室の空調設置の推進について。
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○?橋委員 小学校特別支援学級の教室改修について。
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○安立委員 二つあります。一つめが、鎌倉版「ROCKET」について。二つめが、ICT教育環境の学校における健康管理についてです。
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○池田委員 ICT教育についてです。
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○西岡委員 二つお願いします。一つは、SDGs×PBL推進事業について。それからもう1点は、「かまくら子ども風土記」について。
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○森委員長 ほかに御意見はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、事務局から確認をお願いします。
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○事務局 意見を順に確認させていただきます。
まず、吉岡委員から意見で、三つございまして、一つめが、目の健康と目の検査について。二つめが、少人数学級の推進について。三つめが、小・中学校の特別教室の空調設置の推進について。
続きまして、?橋委員から御意見で、小学校特別支援学級教室改修について。
続きまして、安立委員から意見で、鎌倉版「ROCKET」について。二つめの御意見が、ICT教育環境の学校における健康管理について。
続きまして、池田委員から御意見で、ICT教育について。
続きまして、西岡委員から御意見が二つございまして、SDGs×PBL推進事業について。二つめが、「かまくら子ども風土記」について。
以上でよろしいか御確認をお願いいたします。
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○森委員長 確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたしました。
これで意見を打ち切り、この項を終わります。
職員入替えのため、暫時休憩いたします。
(13時57分休憩 14時10分再開)
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○森委員長 それでは再開いたします。
原局に申し上げます。発言は挙手して委員長と呼び、委員長の許可を受けてから簡潔明瞭に行ってください。なお、提案説明は座ったままで結構です。
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○森委員長 次に「議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明を願います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について説明をいたします。
議案集(その2)、52から53ページを御覧ください。
本市では、全ての児童が放課後等の時間を安全・安心に過ごすことができ、多様な体験・活動を通じて豊かな時間を過ごすことができる「放課後子ども総合プラン」の鎌倉版として「放課後かまくらっ子」を市内全16小学校区で実施しております。
現在、市内全16小学校区のうち、12小学校区で指定管理者制度を導入しており、令和4年4月から新たに小坂小学校区と植木小学校区の2小学校区を指定管理施設として運営するため、子どもの家条例に、おさか子どもの家「ひばり」及び、うえき子どもの家「さわがに」を、放課後子どもひろば条例に、放課後こどもひろばおさか及び、放課後こどもひろばうえき、放課後子どもひろばうえき分室を、それぞれ別表第2へ追加しようとするものです。
この条例の施行期日は、令和4年4月1日とします。
以上で説明を終わります。
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○森委員長 これより質疑に入ります。
御質疑はありますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
御意見はございますか。
(「なし」の声あり)
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○森委員長 ないようですので、これで意見を打ち切り、この議案を終わります。
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○森委員長 次に「議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定について」を議題といたします。原局から説明を願います。
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○こども相談課長 議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定について説明をいたします。
議案集(その2)、54ページ、55ページを併せて御覧ください。
遺児福祉基金は遺児の福祉の増進を図るための財源に充てることを目的に設置し、遺児が中学校を卒業する際の祝金等の支給事業の財源として活用しています。また、社会福祉基金は市民からの寄附を基に社会福祉事業の推進を図ることを目的に設置し、独り親家庭等の児童が大学等に進学する際の支度金等の支給事業の財源として活用しています。この二つの基金は類似した事業を実施していますが、遺児福祉基金は十分に基金残高がある一方で、社会福祉基金は事業実施のための取崩しにより基金残高が減少し、今後数年で事業を継続することが困難な状況となっています。そのため、基金を有効に活用し、既存の事業を継続的に実施していくことを目的として、遺児福祉基金と社会福祉基金とを統合するための条例改正を行うものです。
主な改正点について説明いたします。
資料1「鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例新旧対照表」を併せて御覧ください。
基金の趣旨及び設置については、第1条で基金の充当先を「遺児の福祉の増進を図るための財源」としていたものを「遺児、ひとり親家庭の児童その他の支援が必要と認められる子育て家庭の児童の福祉の増進を図るための財源」へ改めるとともに、基金の名称を親しみやすくするため、「鎌倉市遺児福祉基金」から、「鎌倉市こどもの夢応援基金」に変更します。
また、基金の積立てについては、第2条で基金の額を「100万円以上」としていたものを「毎年度一般会計歳入歳出予算の定めるところによる」へ改めます。
運用益金の処理及び繰替運用については、基金の運用から生ずる利息について、第4条に「遺児の福祉の増進を図るための経費に充当する」としていたものを「基金に編入する」へ改めるとともに、第5条に繰替運用の規定を追加します。
また、遺児福祉基金と社会福祉基金を統合することに伴い、鎌倉市社会福祉基金の設置及び管理に関する条例を廃止します。
なお、施行期日は、遺児福祉基金の趣旨、名称等の変更については、独り親家庭等児童の大学進学支度金の支払いが5月末に完了することから令和3年6月1日から、社会福祉基金の廃止については、社会福祉基金の廃止に伴う基金残高の移行手続に要する期間を考慮して同年7月1日からとします。
以上で説明を終わります。
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○森委員長 これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
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○志田委員 これは、この前条例の一部変更をしたものじゃないんですか。そこからまた名前を変えるということですか。
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○こども相談課長 こちらの基金は、名称等は昭和51年及び昭和59年から変更にはなっておりません。
あと、教育こどもみらい常任委員会でお諮りして新年度予算に関わるものということで、当委員会にお諮りさせていただいているものでございます。
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○志田委員 じゃあ、まだ3月定例会は通っていないですよね。分かりました。
今の御説明でもあったと思うんですけれども、類似事業と言っていますけれども、遺児と独り親家庭というのは類似しているという御認識なんでしょうか。
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○こども相談課長 遺児と言いますと、御両親のどちらかが死別された家庭の親御さん。独り親と言いますと、遺児の方も含みますけれども、あとは事情としては御離婚で独り親になった方、それですとか、例えば御両親のどちらかが失踪したというかいなくなられた方ですとか、そういった家庭ですので、親が片方しかいないということに関しては変わらないと考えてございます。
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○志田委員 基金の流用というか一緒にして使うよということなので、一般財源を使うことではないんですよね。そういう子供のために使う基金だから、一緒にしちゃうという条例という理解でよろしいのですか。
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○こども相談課長 先ほども御説明いたしましたとおり、社会福祉基金を充当している事業で、大学進学支度金というのがございまして、こちらは非常に独り親家庭の御家庭がお子さんを大学ですとか短期大学に進ませるときに、非常にありがたいというか役に立っている基金でございますので、こちらの事業も併せて継続していきたいということがありまして、改正に踏み切ろうとしているものでございます。
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○志田委員 私が聞いているところだと、社会福祉基金は条例上一つになったとしても、今までの用途として使用するということで、用途の拡大はないと聞いているんですけど、その辺はいかがですか。
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○こども相談課長 現在のところはこれまで基金を基に実施してきた事業をそのまま併せて実施をしていくということになります。
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○志田委員 今後用途の拡大というのはあるんですか。
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○こども相談課長 今後の基金の活用方法につきましては、現段階ではまだ検討はできていないんですけれども、今後子ども・子育て会議ですとか、そういった会議にお諮りして検討をしてまいりたいと考えております。
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○森委員長 ほかに御質疑はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは御質疑を打ち切ります。
御意見はございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで意見を打ち切り、この議案を終わります。
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○森委員長 次に、第15款民生費第5項社会福祉費のうち、こどもみらい部所管部分及び第10項児童福祉費のうち、こどもみらい部所管部分並びに第55款教育費第5項教育総務費第25目幼児教育奨励費及び第20項社会教育費第20目青少年育成費について、一括して説明を願います。
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○こども支援課担当課長 議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算のうち、こどもみらい部所管部分について、説明いたします。
令和3年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書の84ページから87ページを、令和3年度鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明の143ページから146ページを御覧ください。
第15款民生費、第5項社会福祉費、第15目障害者福祉費、発達支援事業に係る経費は1690万3000円で嘱託医などの報酬、特別支援保育運営費補助金などを、発達支援サポートシステム推進事業に係る経費は335万6000円で、かまくらっ子発達支援サポーター、幼稚園・保育園有償ボランティアに対する謝礼などを、地域における障害児支援体制整備事業に係る経費は7万4000円で、発達支援専門員の出張相談に係る費用弁償などを、第20目障害者施設費、障害者施設管理運営事業に係る経費は86万6000円で、障害児通所支援事業等施設の光熱水費を。
予算説明書は88ページから93ページ、内容説明は158ページから184ページにかけまして、第10項児童福祉費、第5目児童福祉総務費、児童福祉運営事業に係る経費は2858万7000円で、児童福祉審議会、子ども・子育て会議委員の報酬、子ども・子育て支援システムの保守業務に係る委託料、同システムのサーバー機器等の賃借料、遺児福祉基金への積立金などを、子育て支援事業に係る経費は1432万円で、保育コンシェルジュの謝礼や、冒険遊び場の負担金、在宅子育て家庭支援事業利用料補助金などを、地域子育て支援拠点事業に係る経費は3306万5000円で、鎌倉、深沢、大船及び玉縄子育て支援センターの指定管理料や、つどいの広場事業実施委託料などを、ファミリー・サポート・センター事業に係る経費は1175万8000円で、ファミリー・サポート・センターの運営委託料や電信料などを、養育支援訪問等事業に係る経費は606万5000円で、養育支援訪問事業委託料や支援対象児童見守り強化事業委託料などを、小児医療助成事業に係る経費は4億9703万9000円で、小児医療の医療費助成などの経費を、未熟児養育医療事業に係る経費は649万6000円で、未熟児養育医療の医療費助成などの経費を、放課後子ども総合プラン等管理運営事業に係る経費は6億10万円で、放課後かまくらっ子指定管理料、合同保育等準備業務委託料、子どもの家等の建物賃借料、民間放課後児童クラブへの補助金などを、放課後かまくらっ子推進事業に係る経費は228万9000円で、放課後かまくらっ子推進参与の報酬などを、職員給与費に係る経費は11億3337万5000円で、青少年課及び発達支援室の一部を除くこどもみらい部の職員155人の人件費を、会計年度任用職員給与費に係る経費は、5億4208万8000円で、会計年度任用職員335人の人件費を、第10目児童支援費、特定教育・保育施設支援事業に係る経費は35億3363万2000円で、特定教育・保育施設に対する施設型給付費などを、特定地域型保育支援事業に係る経費は2億3756万7000円で、特定地域型保育事業者に対する地域型保育給付費を、特別保育事業に係る経費は1億6942万2000円で、病児及び病後児保育委託料や、延長保育事業等補助金、一時預かり事業補助金、預かり保育等の利用に係る幼児教育無償化の扶助費などを、私立保育所等助成事業に係る経費は5億9814万1000円で、障害児保育推進特別対策事業費補助金、民間保育所等運営改善費補助金、保育士宿舎借り上げ事業に係る保育対策総合支援事業補助金、認可外保育施設の利用に係る幼児教育無償化の扶助費などを、児童手当支給事業に係る経費は22億2781万1000円で、15歳までの児童を養育している方に対する主に令和3年2月から令和4年1月分までの児童手当などを、入院助産等事業に係る経費は1282万6000円で、助産施設及び母子生活支援施設への入所に係る扶助費を、私立保育所等整備事業に係る経費は4億4832万4000円で、旧横浜地方法務局鎌倉出張所土地・建物賃借料、老朽化が進む保育所等の建替や改修に係る整備費補助金などを、拠点保育所(腰越)整備事業に係る経費は96万4000円で、拠点保育所運営事業者選定委員会委員報酬、仮設園舎の敷地の地質調査及び測量業務の委託料を、第15目母子福祉費、ひとり親家庭等生活支援事業に係る経費は2億9338万2000円で、独り親家庭等の家賃助成、児童扶養手当などを、独り親家庭等医療助成事業に係る経費は5842万円で、独り親家庭等の医療費助成などの経費を、第20目児童福祉施設費、公立保育所管理運営事業に係る経費は3億3801万9000円で、給食賄い材料費、給食調理業務委託料、保育士派遣業務委託料などを、あおぞら園管理運営事業に係る経費は6820万6000円で、あおぞら園の維持修繕料、指定管理料を、放課後子ども総合プラン施設整備事業に係る経費は1億1179万円で(仮称)おなり子どもの家等耐震改修及び増築工事請負費及び工事監理業務委託料などを計上いたしました。
以上で、第15款民生費の説明を終わります。
続きまして、予算説明書の144ページ、145ページ、内容説明の365ページをご覧ください。
第55款教育費、第5項教育総務費、第25目幼児教育奨励費、就園支援事業に係る経費は4億1418万3000円で、私立幼稚園預かり保育推進事業費補助金、新制度未移行幼稚園の保育料・入園料に係る幼児教育無償化の扶助費、新制度未移行幼稚園の預かり保育に係る幼児教育無償化の扶助費、幼稚園類似施設就園奨励費補助金などを。
予算説明書は152ページ、内容説明は397ページに移りまして、第20項社会教育費、第20目青少年育成費、育成事業に係る経費は549万9000円で、青少年指導員の報償費や成人のつどい事業委託料などを、青少年会館管理運営事業に係る経費は2547万5000円で、光熱水費、維持修繕料、清掃業務委託料などを計上いたしました。
以上で、こどもみらい部所管部分の説明を終わります。
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○森委員長 これより質疑に入ります。御質疑はありますか。
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○安立委員 166ページのところで、19節の放課後児童クラブ補助金ということで、こちらに関しましては、陳情も委員会に出されて、いろいろ審議はされていましたけれども、令和3年度は2100万円近くですか、上がっておりまして、昨年度は2222万円で、令和元年度は1879万円ということで、少しその辺の補助金に差がありますけど、ちょっとその辺りの差について伺います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 今御質問のありました民間学童補助金についてなんですけれども、令和2年度に国の補助単価の引上げがありましたので、それに伴う増額が1点ございます。
また、大きく分けて3本の柱で補助金は構成されていまして、1番大きなものが放課後児童健全育成事業費ということで、利用人数、学童保育を利用なさっているお子さんの人数によって補助単価が変わるんですけれども、こちらについて利用者の今の実績プラス若干多く見る形で、36人程度という形で母体になる運営費の基本額が上昇しているということ、この2点が大きく今までに比べて引き上がっているという、そういった形になります。
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○安立委員 すぐにではないですけれども、民間学童に対しての補助をちょっとなくしていくということで陳情が出されたわけですけれども、いろいろ質疑があった中では、2つの民間学童のそこに補助金が出ていたわけなんですけれども、ここは待機児童が多く、そういった意味でも待機児童対策ということで、そこは補助が出ていたということもお話も伺っております。
カットするに当たっても、急な話ではなく、昨年の秋ぐらいですよね。それはお話をしていったということで、急に補助をしないよというわけだということも伺っているという中で、今後はどういう形でサポートをしていくかというところでは、居場所ということをおっしゃっておりましたが、そのことについてもう一度確認させてください。
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○瀬谷こどもみらい部次長 先の教育こどもみらい常任委員会でも委員の皆さまからもいろいろ御意見いただきました。学童保育としての補助金ということについては、委員会でも御説明させていただきましたとおり、待機児童対策としての位置づけはちょっと違ってくるのかなということで、そこの目的はやはり見直しは必要だろうと思っております。
ただ、様々御意見をいただく中で、私どもとしても、そういったいろいろな御事情がおあり、お子様も非常に多様化している中で、居場所としては何らかの支援はしていきたいと考えております。それが今コロナ禍ということで景気も落ち込んでいる中で、令和3年度は今までと同じ計算方式で補助金は要求させていただいているところなんですけれども、5年先なのか6年先なのか、その辺は社会状況を見ながら、またもちろん民間事業者ともお話合いをしながら、また他方、他でも居場所を展開している事業者がございますので、そこも含めて、どういう形で考えていくのが一番よりよいのかということは、団体を含めてまた検討をしていきたいと思っております。
今の段階では、この間のような御意見もいただいておりますので、改めてどのような形で整理ができるのかというところからもう一度見直しは図っていきたいと考えております。
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○安立委員 今後、居場所ということを考えていくとなると、今おっしゃったとおり、民間の学童は市内に7か所あるということなので、やはりそこも子供たちの居場所としての役割を果たしている中で、その辺の公平性の問題というのもあるのかと思っているのと、今後鎌倉市として、居場所そのもの自体をどういうふうに定義して進めていくのかというのが、とても大事なのかと思っております。
確かに待機児童対策の居場所ではありますけれども、本当にこの数年で、急ピッチで放課後かまくらっ子の整備も進んで、本当に居場所ですよね。学童プラス、全児童・生徒の居場所として、本当に整備ができたというのはすごいスピードなのと、ちょっと今までの子供たちにとっては新しい場所を与えてもらったということでは、とても歓迎する声もある反面、どうしてもなじめない子が出てくるというのはしょうがないことではあるんですけど、やはりそこのところもきちっと公的な施設だったりとか、やはりその辺行政としては本当に進めていっていただきたいと思っているところです。
居場所という定義をどういうふうに定義して進めるのかということも言ったんですけれども、居場所と言っても民間学童になると、やはりサービスですよね。そこがただの居場所ではなくて、子供たちが楽しんでもらえるという意味ではかなり充実しているのと、個性的な学びもあるということで、その辺本当になじめない子が行っている場合と、あえてこの場所をやっぱり選んで行っているというお子様が現状いるわけで、これは今後もあると思いますので、今、補助の対象外になっている施設というものもある中で、その辺の市としてのサポートの在り方と、今後補助金をどういうふうにサポートしていくのかというのは、本当にきちんと見ていただきたいと思います。
その辺の考え方というのは、今、補助対象になっていない民間の学童は御存じなのかどうか分からないのですけど、その辺の何か補助対象外の民間の方から何か意見というかお声は上がっているんですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 全部で今、私どもで把握しているのが7か所あるうち2か所がふかふかと晴れ間、残り5か所のうち3か所についてはやり取りをしたことがあるところなんです。
特にAMIとか学び舎というところは、実際に鎌倉市にも学童保育として登録もいただいておりますので、やり取りはさせていただいております。
できればもちろん補助金が欲しいけれどもという中で、ただもともと対象外だったことと、あと人数的なところで国の補助金対象もなかなか1桁だとちょっと難しいんですね。国の補助金を使うのも。その辺の御事情もお話ししたりというところで、特に強く要望というのはいただいているところではないんですが、やはり何らかあるならもちろん欲しいですというような、そのぐらいのお話です。
あと実際にお金のお話はしたことはないんですけれども、浄明寺にあるマナビノキさんは、あそこにお勤めになっている方が認定資格研修を受けるのに、ちょっと証明書、鎌倉市で発行しなければならないので、そこでお話一度したことがあったんですけれども、そのぐらいです。特にお金の話は出なかったです。
あとKids Duo、こちらについてはどちらかというとオリジナルにお稽古事中心、英語教室に力を入れている団体なので、ここは接点等はございません。
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○安立委員 今もおっしゃっていましたけれども、やはり学童施設によって本当に個性があるというのと、学びというものが入ってくると、ワンランクアップした居場所になるということもありますので、あとはやはりこの陳情提出者の方たちとも、その辺はきちんと合意を得られるように、本当に市の居場所ということについて、きちんと双方の意見が食い違わないように、丁寧にここのところは進めていっていただきたいと思います。
それで次にまた伺いますけれども、放課後かまくらっ子のところで伺います。
先日、放課後かまくらっ子が文部科学大臣賞を受賞ということで、記者発表の記事も見させていただきました。受賞の理由のところで、多様な地域住民や多くの団体が関わっていることで、未来の地域人材の育成となる中高生の参画やコロナ禍でのオンラインプログラムということで、こういったところが高く評価されたということです。
最近本当に玉縄の整備も終わって市内全校の設置が終わったという中で、その辺はちょっと差があるとは思うんですけれども、一番初めに深沢が始まってという中では、始まる前からこの受賞の理由にあるように、地域住民だったりとか団体をどういうふうにプログラムに巻き込んでいって、これを行っていくかというのはすごい課題があると思っていたところでこういう賞をもらえたということは大変喜ばしいと思いますが、今、進めていく中で、やはりそれが同じ地域で同じようにそれが回っているのかというのはちょっと心配されて、地域の事情とかもありますよね。ちょっとその辺のあたりについて伺います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 まさしく同じように16校区で同程度同じように展開していかなければというのは、我々当初から課題でございました。令和元年10月に、放課後かまくらっ子推進参与を設置していただきまして、参与の下、様々な研修会、外部の講師も含めてそのときはもうまだ放課後かまくらっ子が始まってない玉縄についてもいずれ放課後かまくらっ子が始まるからという形で参加していただきながら、参加する前から地域人材ですとか、特に令和2年度は鎌倉女子大との連携を非常に進めさせていただきました、授業プログラムとして。
そういった形で先日もちょっとシンポジウムと銘打って、年度末の一区切りという会を催しさせていただいたのですが、やはり女子大の学生も非常に学びがあったという中で、非常に16施設が自分たちも同じように大学生だったり地域の人を入れていくと、こんなに斜めの関係が膨らんで、非常に豊かな時間が過ごせるという、ものすごくいい意味での共有ができましたので、そういったことを機会を捉えながらそれぞれやはりただ現場の支援も、やはりもともと地元にいたり、あるいは保護者だったりという方もいるので、こちらもびっくりするぐらいつてを持っている方も中にはいらっしゃいますので、そういった人と人とのネットワークをつなぎながら、進めていくのかなというところで、今は考えているところでございます。
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○安立委員 地域の大人だけではなくて、そういった鎌倉女子大という、ここの方たちにも協力していただけるということは、また子供たちにとっても新しい刺激だったり学びということで、私たちとは違った視点で大学生の方だといろいろ子育てに携わってくれて子供たちも喜んでプログラムを受けるのかなと思っていますけれども、以前聞いたときにはこのプログラムが週1回でかなり人気があって、学童の子とひろばの子と両方予約が混んでしまってという話もありますけれども、人気があるということはうれしいことなんですけれども、その辺はどうなっていますか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 令和元年度はそういう勢いで進めていたんですが、令和2年度になりましては、ちょっとコロナでなかなか外部の方を直接対面でお呼びする機会というのは、実は8月から学校の臨時休校ですとか分散登校とか1学期が無事に終わるまでは、ちょっとこちらは控えようということで、8月から対面は始めたところなんです。
ただ、その一方でオンラインであれば外の方とのつながりは築けるだろうということで、夏ぐらいから模索しながらスタートいたしました。密にならないようにという中でしたので、今まで以上にお子さんの人数制限というのもかけなければいけない、非常にもどかしいときではあったんですが、実際ふたを開けてみると保護者の働き方が大分変わられたようなところもございます。もちろん利用人数としてはどちらも施設によっては非常に多い日もあるんですけれども、回転数というか午前の部、1部、2部とか、そういう形でできる限り多くの方が参加できるように現場でも工夫はしていただいていますし、また広い場所で密にならないような形で工夫をしていただいているところもあるんですが、またちょっと、今、緊急事態宣言が1月から発令されてしまったので、現場支援員とあとオンラインを中心にということで、また限られた中での動きではありますけれども、工夫しながらお子さんができるだけ不公平にならないような形では、現場も含めて考えてもらっているところです。
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○安立委員 この間玉縄の施設見学に行ったときも、大きいテレビで、オンラインのプログラムもやっているということも伺ったんですけれども、本当にこういう時期なのでどうしても制限されてしまう中で、その辺はいろいろ知恵を出してやってくださっているということで、その辺はとてもありがたいと思って感謝をしております。
本当にこれからも、まだどうなるか分からない中で、どういったことを組み立てていくというのはかなり困難なのかと思うんですけれども、それも子供たちの意見を聞いたりとかいろいろしながら、幅広くそういった場の提供ができればいいかと思います。
次に、177ページの市立保育所等整備事業について伺います。
教育こどもみらい常任委員会で保育園整備について報告を受けましたが、ここに上がっている建て替えの費用、2億円というのは、梶原の森たんぽぽとアワーキッズ鎌倉でよろしかったでしょうか。
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○保育課長 19節の補助金の内訳を御説明いたします。
まず、補助金の改修となっている部分ですけれども、こちらがアワーキッズ鎌倉の保育園舎の改修になります。
続きまして、その下に建て替えが二つございますけれども、上が梶原の森たんぽぽ保育園、その下が、今のところオランジェを予定しております。
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○安立委員 アワーキッズですか、寺分にあったかと思うんですけれども、これは仮園舎がJRの跡地に行くということでよろしいんですか。
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○保育課長 はい。委員のおっしゃるとおりでございます。今、仮園舎の建設を進めておりまして、予定では3月20日に竣工し、その後4月までの間に幼稚園部分がそちらに引っ越すように聞いております。
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○安立委員 今それを聞こうと思ったので、先に答えていただいてありがとうございます。
建て替えた後なんですけれども、今、鎌倉市も待機児童が4月が59人で、この間見たニュースですと10月が82人ということで、かなり保育所整備も進めてきた中で、受皿を増やしても需要に追い付かないという中では、低年齢の子供たちの受入れの枠というのがまだまだ足りてないのかと思うんですけれども、実際ここの園舎を建て替えることによって、そういった受皿の確保というのはどうなるのでしょうか。
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○保育課長 3件ですね、改修と建て替えを行いまして、それぞれ1、2歳児で10名程度の定員増をお願いしていきたいと考えております。
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○安立委員 1、2歳児でそれぞれ10名ですか。
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○保育課長 失礼いたしました。合計で10名ずつということで、合わせて30名程度ということになります。
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○安立委員 30名ほどの受入れがここで可能になるということでよろしいですね。
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○保育課長 あくまでも民間の整備でございますけれども、待機児童が出ている状況ですので、建て替えに際しましては市からも補助金を出しておりますので、1、2歳児待機児が出ている状況では、1、2歳児の定員を増やしていただくようにお願いを、これからもしていきたいと思っておりまして、実際建て替えに当たってはその部分で増やしていただけるという声も出ておりますので、引き続き取り組んでいきたいと私は思っております。
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○安立委員 本当に待機児童の数、どうしても春に比べると秋のほうが人数が増えてしまうのかと思うところなんですけれども、やはりこの辺どうしても施設を建ててもニーズに合った人数の振り分けというか受入れというのがなかなか難しいのかと思うんですけれども、その辺の考え方は以前は聞いたんで、ちょっとここでは伺いません。
次のところにいきますけど、今度は178ページのところで、拠点保育所(腰越)整備事業について伺います。この拠点保育所については、大船と、この腰越を、この保育所として建て替えるということだと思うんですけど。バリアフリーの課題だったりとか、そういうことがあるということで、これは公私連携型の保育所ということでよろしいんですか。
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○永野こどもみらい部次長 安立委員がおっしゃるように、公私連携型保育所ということで整備をする方向で、今、行っているところです。
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○安立委員 これは実際、公設民営なのか、民設民営なのか、どういうことなんですか。
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○永野こどもみらい部次長 施設を民間事業者に整備をしていただいて、その整備をした事業者が、その後の運営もしていくという、いわゆる民設民営の形です。その中で主としては公私が連携した形で、その運営についても携わって、監督というか、そういう形で協定を締結して、いろんな条件について協議をしながら進めていくというところです。
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○安立委員 今度は、これは仮園舎ですよね。これなんですけど、場所はどこになるんですか。
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○永野こどもみらい部次長 この拠点保育所(腰越)と書いてありますので腰越地区を、園舎が築50年を越えて老朽化しているということもありまして、大船と腰越の、腰越を先にやるというようなことで進めているところなんですけれども、今、この腰越地区で一番困っているのが仮設の園舎の用地なんですね。実際にもう、今年度の令和2年度も含めて、ずっと探してきているところです。現在、地主さんと協議中、交渉中のところはございますが、今まだ交渉中ですので詳細まではお答えできないんですけれども、あてと言いますか、候補地というような形で、我々の中で交渉しているところは今1か所ございます。
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○安立委員 まだ今交渉中ということで、確認はしましたが、そこが一つですよね。そこが話がうまく進めばいいのかなと思って、そこは心配するところなんですけれども、これはまだ先の話になるんですけど、拠点保育として整備されていく中で、今、腰越については子育て支援センターがないという中で、行政センターで、つどいの広場という形で、月、火、水曜日でしたっけ、今開いているという中で、そういった子育て支援センターのような機能も求められているんですけど、そういった役割を果たすものが、この腰越の保育所の中にも可能になってくるんですか。今後のことについて、お尋ねしたいのですが。
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○永野こどもみらい部次長 子育て支援センターについてなんですけれども、確かにおっしゃるように、腰越地域には子育て支援センターが今ございません。市としても長年の懸案事項というか課題と捉えているところです。ちょうど1年前の当委員会でも、こういう御質問を受けたんですけれども、今仮設を造って、現用地に建て替えをしようということで検討というか進めているところなんですけど、今の敷地と言いますか、現園舎の敷地というのが約1300平米でございます。第2種風致地区というのがございまして、高さ制限、建てられる高さが8メートルということで、2階建てしか建たないだろうと。そうなりますと、大体おかもと保育園の建物と同じような形になっていきます。おかもと保育園の敷地というのが約1500平米ありまして、約1500平米くらいの敷地が確保できるのであれば、多分、子育て支援センターというものは間違いなく入れますよ、入りますよというお返事ができるんですけれども、1300平米ということで、今検討しているところでは、かなり工夫をして、実際にやる事業者なんかの工夫もあり、その中で入れていくことができるのかなというようなところです。ですから、我々としても、そこの子育て支援センターが今ありませんので、ぜひ、中に入れていきたいという考えはあるんですけれども、間違いなく今の時点で入りますとか、入れますというのは、なかなか申し上げにくいような状況です。
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○安立委員 面積の問題となって、あと場所の問題となると、早く造れということは到底言えないなという現状ではあるのは重々承知なんですけれども、子育て支援センターに行くような対象の子供たちというのは、やはりなるべく自宅の近くにあって子育てができるという中で、今、答弁もありましたけれども、その辺りは工夫がかなり必要だと思いますし、保育園ですと、どうしても面積によって幾らという子供の受入数とかも決まってきますし、定員なんかも変わってくるんですけど、その辺の子育てに関しては、この腰越地区の充実というのは、今、検討していてくれるということで確認はしたんですけど、その辺は本当に工夫をして進めていっていただきたいなということを申します。
もう1点伺いますが、次の179ページのところで、公正証書作成促進補助金というところが、34万円上がっておりますが、この公正証書の作成の促進というのは、どの程度サポートしていただけるのかなと思って見ていたのと、これは大体1件当たりの予算がどれぐらいで何件分ぐらいの予算なのかを伺います。
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○こども相談課長 こちらの公正証書作成促進補助金ということで、まず金額の範囲につきましては、公証人手数料を考えておりまして、その手数料例に従って、金額によって単価が決まっていますので、予算として考えているのは大体1万7000円の20人分ということで計上させていただいているところです。
あと対象経費といたしましては、手数料プラスあと収入印紙代ですとか、戸籍謄本等の取得費用、それから連絡用の郵便切手代、こういったものを補助の対象としていく予定でございます。
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○森委員長 安立委員に申し上げます。質疑の時間が30分を越えましたので、議会運営委員会の申合せに基づき、運営に御協力をお願いいたします。
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○安立委員 すみません。長くなってしまって。最後なんですけど、件数というのは、どういうふうに算定したんですか。
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○こども相談課長 こちらの件数なんですけれども、近隣市ですとか、先進市でやっているところの件数を鎌倉市に想定して、大体これ20件ぐらいでしょうということで、想定した件数でございます。
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○安立委員 最後で質問はしないんですけど、独り親家庭の、こういった支援ということでは、一歩進んだ取組かなということで、今後も見守っていきます。
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○吉岡委員 1つは、今179ページの独り親家庭の家賃助成なんですが、8000円から1000円上がって、前に既に上がっているんですけれども、今、どのくらいの方が利用されているんでしょうか。
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○こども相談課長 令和元年度の実績で、延べ190世帯の方が御利用なさってらっしゃいます。
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○吉岡委員 なかなか市営住宅も募集がかからないということもあって、この辺はもう少し、現状を見てやっていただきたいなと思っております。
それと今、腰越の子育て支援センターについてなんですけれども、先ほど腰越の保育園の仮設とか、いろいろ論議があったんですけれども、場所の確保等が一番問題だなと思っているんですけれども、今、仮設のところも同じくらいの広さなんですか。
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○永野こどもみらい部次長 仮設のところは本設と違いますので、そこまで大きくなくてもと考えております。というのも、それだけの大きさの用地といいますか、候補地を、腰越地域でくまなく当たっているんですけれども、なかなか出てきませんので、そういう本設と同じくらい、もしくは1500平米くらいの用地があるのであれば、そちらに整備をして引っ越してしまうというのも、仮設の費用がかかりませんので、そういう考え方もあるんですけれども、どうもその土地がもうないんじゃないかというようなところもありまして、本設を建てるのにはちょっと小さいんだけれども、仮設だったらというようなところで、整備ができればと考えております。
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○吉岡委員 いわゆる子ども会館をなくしてしまうというのは一番大きかったと私は思っていますけど、それはそれとして、早くこれをやっていただきたいのと、拠点保育園の関係なんですけど、やはり拠点を残すという点では、例えば民間ではなかなかできにくいことを拠点でやると言ってたわけなんですね。その点では例えば今、民間でいわゆる障害児保育なんかについても、まだまだ補助については不十分ですよね。その辺は、例えばこの拠点保育園に対しては、障害児を受け入れる場合には、今までと同じようなもっと手厚い補助が出るのか、やはり本来だったらそういうところも含めて拠点の意味が、確か拠点で残すというのは民間でできないところをやると言っていたんですよね。その辺は、どういうお考えですか。
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○永野こどもみらい部次長 拠点保育園が民間保育園でできないことをやるという意味で申し上げているのかが分からない部分があるんですけれども、障害児の補助につきましては、今、想定している中では、保育園と同じ補助の制度を活用していきたいと考えております。
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○吉岡委員 私の認識が違うというんでしょうか。たしか、なかなかできにくいところをやると言っていたと思います。ここは論議しませんけど。ということは、今、民間でかなり障害児保育をやっている場合に、やっぱり補助との関係では、かなり御苦労されているなと思います。その辺は改めて実態を踏まえてやっていただきたいなと思います。
それと今、保育所との関係ですけど、特に建て替えとか改修とかということで、その中で、特に3歳未満児を30人ぐらいは増やしたいということで、資料もいただいておりますが、来年度というか令和3年度は保育所の増設はないということで、今内定とかそういう状況では、もちろん4月1日で待機児ということがはっきりするわけですけど、今の現状で、予想はどのような状況でしょうか。
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○保育課長 資料をお出しした時点では、2次審査のもので申込数が未確定であったんですけれども、お出しした後に集計が取れましたので、今、御紹介いたします。令和3年度の新規申込者数なんですけど、2次審査終了時点で873人になっております。令和2年度の同じ時期、2次審査終了時点で917人になっておりますので、現時点では44人少なくなっているような状況でございます。入所内定者につきましても、令和2年度2次審査終了時点で629人で、令和3年度2次審査終了後、578人になりまして、こちら51人少なくなっているような状況です。今、委員がおっしゃったとおり、最終的に3次審査が終わりまして待機児童数とかが判明するんですけれども、今の時点では、1次審査時点では、令和3年度4月1日の申込者数は令和2年度4月1日の申込者数よりも多い傾向だったんですけれども、2次審査終了時点では逆に少なくなっているような状況になっておりますので、待機児童を増やさないように、3次審査に向けて、民間保育所に1、2歳児の枠の拡大をお願いしておりましたし、あと保育士の確保等も公立・民間含めて積極的に行っていきたいと考えておりますので、待機児童については今後減らしていきたいと考えております。
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○吉岡委員 そうすると、定数を増やしていただくということですか。今、建て替えのときとか、改修のときに増やすというのは、何となく全体として分かるんですけど、現状の中で、結構今は定員数以上に実際にはなかなか入っている状況かなと、私は思っているんですけど、そういう点でも増やしていけば何とか、さっき30人、特に3歳未満児が多いということで、待機者の大体8割ぐらいが3歳未満児なんですかね。待機者の状況なんですかね。その辺も踏まえて、今増設しなくても対応できると判断されているんですか。
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○保育課長 令和2年4月1日時点での待機児童につきましては、約8割ほどが1、2歳児で占められております。令和3年度予算で、改修と建て替えで30人程度、1、2歳児の枠を増やしたいというような話をさせていただいておりますけれども、保育士を確保することによりまして、各施設の最大受入れ、定員を超えた受入れというのが可能な施設も多いということですので、保育士を確保することによって、その利用定員を超えた受入れというのも可能になってきますので、宿舎借り上げ事業ですとか民間保育所と連携しまして、いろいろな催物を開きまして、潜在的な保育士の確保に努めていきたいと考えております。
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○吉岡委員 そうすると、今の建て替えとか改修は、来年度というか令和3年度にやるということですから、実際は次の年になってしまうと思うんですけど、今年の3年度の関係では、少し増やしていただければ待機者はあんまり出ないと踏んでいるんですか。
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○保育課長 令和2年4月1日と比べまして令和3年4月1日は、西鎌倉保育園の小規模保育事業所19人定員増になっております。施設整備としましては、この19人増なんですけれども、宿舎借り上げ事業ですとか、あと各保育所等に、1、2歳児の枠を増やしていたいとお願いしておりますので、待機児童の数は申込件数からしましても、令和2年4月1日並みか、それ以下になるのではないかと考えております。
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○吉岡委員 ということは、令和2年4月1日は59人が一応待機されていたということなんですけど、それぐらいの待機は出るかもしれないと、それ以下になるかもしれない、それも分からないと。今の、いわゆる3歳未満児が多分一番多いと思うんですけど、その辺では大丈夫だと、それ以下になるということで理解していいんですか。
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○保育課長 先ほども御答弁しましたとおり、今の時点では待機児童はどれくらいになるかというのはなかなか予想がつきにくいんですけれども、1、2歳児の枠の拡大ですとか、引き続き宿舎借り上げに伴う保育士の確保を支援しておりますので、令和2年4月1日の59人よりは少なくしていきたいと、今の時点では考えております。
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○吉岡委員 経過を見たいとは思いますけれども、その具合によっては、保育所にとっては定員数をオーバーして入れるというのはなかなかかなり大変なことですから、ですからそこは全体の状況を見ていただいた上で増設も必要だとすれば、その判断もしていただきたいなと思います。
もう1点、小児医療費の問題ですけれども、小学校からは所得制限がございますけれども、今何人くらい対象で、所得制限は何人ぐらいなのか、教えてください。
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○こども相談課長 所得制限の対象者数なんですが、数字がついていませんでした。ちょっとお時間をいただいてよろしいですか。
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○森委員長 では、暫時休憩をいたします。
(15時13分休憩 15時23分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
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○こども相談課長 吉岡委員の御質問なんですけれども、対象外の方の人数なんですが、令和元年度の実績ベースで申し上げますと5,419人になります。全体が2万833人でございますので、26%を占めるということになります。
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○吉岡委員 これは国の制度としてもきちんと位置づけていただくということが非常に大事だと思うんですが、今、国からと言うんですか、いわゆる公費、ほかのところからの公費は、どこまで出ているんでしょうか。それと今、前に独自にプラスアルファをしたところはペナルティをかけられているという話でしたが、これはペナルティはなくなったんでしょうか。
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○こども相談課長 公費は国から3分の1が支給されることになります。それとペナルティの件なんですけれども、若干、市独自で助成しております小学生以上の方の通院の分ですとか、あと所得制限を小学校1年生以上にしているというところがございますので、その分のペナルティが約360万円あるというところでございます。
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○吉岡委員 そうすると、国は小学校入学前が3分の1の補助という趣旨ですか。小学校以上は確かまだそういうふうにはなってなかったと認識していたんですけれども。小学校以上の入院は出ていて、通院の分がペナルティをかけられているということですか。
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○こども相談課長 入院の部分はかかってございません。
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○吉岡委員 ですから、要するに小学校入学前は公費が3分の1出て、それはペナルティがかからないで、小学校以上が通院の部分にペナルティがかかっているという認識でいいわけですね。
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○こども相談課長 はい。そのとおりでございます。
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○吉岡委員 大体、所得制限をなくしていくと、それなりにお金はかかるとは思うんですが、国に対してももっと拡大して、これは全国的に子供医療費というのは全自治体でやっているということですからね、その辺は拡大をしていただくように国にも求めていただくと同時に、年齢を少しずつでも所得制限をなくす方向でちょっと検討していただきたいと思うんですが、例えば1学年、例えば小学校1年生だけ、所得制限がなくなったらどのくらいになるのかとか、そういうのも含めてちょっと、今すぐ出るんならあれですけど、出ないのだったら、そういう検討もしていただきたいと思うのですが、いかがですか。
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○こども相談課長 所得制限を全てなくした場合のシミュレーションはしているところなんですけれども、1学年ごとになくした場合のシミュレーションというのはできておりませんので、これはまた今後試算はしてみたいとは思っております。
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○吉岡委員 ごめんなさいね、何度も。普通に聞けばよかったね。全学年というのは小学校から中学校まで所得制限をなくした場合には、幾らになるんですか。
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○こども相談課長 こちら試算した結果、1億5000万円、経費が上がるという試算をしております。
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○吉岡委員 その辺は具体的にどうするかは、国の公費の補助を求めるのと、ペナルティをなくしてくださいよというのと、ぜひ、両方要望していっていただきたいと思うんです。
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○こども相談課長 今1億5000万円と申し上げたのですけれども、それは扶助費のみでございまして、その他に手数料がかかったりしますので、その分を含めると1億6000万円を試算してございます。
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○吉岡委員 その辺は今、申し上げましたように、具体的な要望をしながら、併せて鎌倉市としての独自の検討をしていただければと思います。
次にいきます。先ほど出されました学童の関係なのですが、いわゆる公立でない民間学童に対してなんですけれども、先ほど待機児童対策でやったと。例えば、学童としてやっているようなところが7か所あるとおっしゃったのですけれども、例えば基準でいくと10名以上でないといけないとか、時間が何時間とか、多分そういう決めがあって、それで補助対象になるかならないかがあると思うんですけれども、認識としては10名以上とか、例えば年間1日に何時間以上とか、そういうのがあると思うのですけど、その場合は補助がどういう形で出ているのでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 まず、開所時間なのですけれども、いわゆる学校がある日は1日3時間以上で、学校休校日、夏休み等の時間については8時間以上になります。年間も250日を超えるか超えないかというのが、また1つの目安になりまして、今土曜日も開所すると大体292〜3日に、1年によって多少変わってきます。ふかふかにしても、晴れ間にしても、確かふかふかは全土曜日ではなかったかもしれないのですけれども、250日は超えているということで承っております。
利用人数についてなのですけれども、20人未満だと若干やはり補助単価が減額になります。さらに10人未満の単位になってしまいますと、国の補助金を受けられるのが、山間地、漁業集落、僻地及び離島で実施している場合というような形になりますので、この辺りで10人未満の学童保育所への国の補助金を得ることは難しいのかなと認識してございます。
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○吉岡委員 これは、さっき待機児童がいなければ補助をもらえないのか、その辺は要するにいろんな違う形で考えるとおっしゃるのですけれども、今ふかふかで学童保育としての対応もされていて、それ以外にいろいろな受入れをしてくださっているということでいけば、この基準にもちろん合っているわけですね。ですから今、国基準で出た場合には、国がどのくらいですか。3分の1、3分の1、3分の1ですか。補助基準はどうなっていますか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 基準としては、国の基準と県の基準と市の基準は、3分の1ずつになってございます。確かに国の補助金については待機児童対策という側面はないのですけれども、鎌倉市で民間学童保育所の補助金を設立していた当初に整理した中で、待機児童対策ということで、待機児童がある小学校区に設置した民間学童ということで整理をさせていただいています。
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○吉岡委員 そうすると、要綱とか鎌倉市としての基準をきちんとすれば、国は出さないと言っているわけじゃないですよね。私、ずっと見たら、待機児童対策と何も書いていないのでね。だからその辺は、やはり今の子供たちのいろいろな受入れについては、多様な受入れをするというのは非常に大事なことで、もちろんこれは放課後児童対策だということは確かなんですけれども、要綱を変えればできるということなのではないかと。どこに待機児童対策とあるのかなと思ってずっと見ていたのですけど、ないんですよ。ですから、やっぱりそこは実態も踏まえて改めて検討して、それできちんとした国や何かが出るわけですから、そこは検討していただきたいと改めて思ったのですけど、いかがですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 非常に子供の施設については、保育園の待機児童対策もございますし、いろいろと論議が当時もございました。平成28年のときにも、そういう整理をさせていただいて、平成30年、放課後かまくらっ子を実施するに当たり、既存の第一小学校区、深沢小学校区の2か所の民間学童をどうするのかといった中で、庁内で様々な議論がある中で、設置当初のところについては、今回は補助対象を継続しようと。ただ、それ以外は、待機児童対策ということはそぐわないので整理をさせていただいたところでございます。今後は、要綱を見直しすればということになった場合、市全体の予算、あるいは子供に係る経費をどこまでという中で、やはり私ども、放課後かまくらっ子を全16小学校区でやる中で、行政として放課後の子供たちの居場所というのは一定程度整理をさせていただいているので、そこを民間学童のところにも同じような形で申請があったら、全て受け入れていくのかということは、またなかなか厳しい部分もあるのかなと考えておりますが、いずれにいたしましても、前回の教育こどもみらい常任委員会でも委員の皆様から様々な御意見をいただいておりますので、またこういった社会情勢もございますので、団体さんとは時間をかけて、どういった形がいいのか、庁内含めて検討してまいりたいと考えております。
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○吉岡委員 さっき、教育の関係では鎌倉版「ROCKET」というお話があったんですけれども、多様な子供を受け入れていくというか、そのためにいろいろ鎌倉版でやろうとしているそうですよ。ですから、やはり本当に子育てという点では待ったなしですから、お子さんたちの成長にとってプラスになるように、しかも放課後の子供たちの受入れということも含めて、ぜひ検討していただきたいと改めて思います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 放課後の居場所の拡充というか、豊かな時間を提供するという考えに、もちろん異論はございません。そこを、どこまで広げられるかということについては、今後様々な観点から検討を進めてまいりたいと思います。
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○?橋委員 2つほど伺います。1つは、先ほど吉岡委員から質問がありました医療費助成の関係なのですけれども、もうちょっと細かくお伺いしておきたいと思います。
これは0歳から中学生の子供まで補助をしているわけなんですけれども、0歳から小学校に上がる前まで、それから小学校、中学校と3つの区分に分けまして、それぞれ対象者が何人で、金額が幾らずつなのかというのを伺いたいと思います。
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○こども相談課長 先ほどと同じように令和元年度の実績ベースで申し上げますと、まず0歳から5歳の対象者が7,959人、小学生が5,178人、中学生が2,277人で、合計で1万5414人です。対象外となる方なのですけれども、0歳から5歳については全て対象ですので0人。それから小学生につきましては3,243人、中学生が2,176人になります。それで金額なのですけれども、扶助費ですが、未就学の0歳から5歳のお子さんについて2億6312万6000円、小学生が1億5338万円、中学生が4151万5000円で、合計が4億5802万円になります。
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○?橋委員 令和元年度は4億5000万円で、令和3年度は4億7750万円なんですけれども、これは対象人数が増えたということでよろしいんですか。
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○こども相談課長 申し訳ございません。今申し上げたのは実績ベースですので、予算額ということで、少し多めに取らせていただいているものでございます。
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○?橋委員 そうですね。病気になる子とならない子もいますから、それは多めにとっておかないといけないというのは分かりました。
それで所得制限ということで、一定の所得のある方は対象としないということでお願いをしているのですが、これは金額が幾らなのかということと、あと全員から証明をいただいているのでしょうか。それとも対象としてほしいという方から、証明をいただいているのですか。
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○こども相談課長 所得は扶養人数が2人の場合、給与所得のみで計算しますと、616万円という基準で、所得制限を判定させていただいています。こちらの判定につきましては、システムで所得を既に情報をいただいておりますので、申請に基づいて、その情報を拝見させていただいて、判定してございます。
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○?橋委員 市にある税の情報に基づいて、やっているということですね。分かりました。この件につきましては結構です。
もう1点ですが、おなり子どもの家の改築の予算がやっとついてきたのですけれども、かなり細かい数字で出ているのですが、この辺はどういうあれなのでしょうか。まだこれから入札ということですよね。
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○永野こどもみらい部次長 令和3年度の予算ですので、入札は令和3年度となってやる予定なのですけれども、令和3年度と令和4年度の継続費になってございまして、それの3年度と4年度の工事の割合で案分しまして、工事費と工事監理費につきましては約35%、令和3年度の予算として上げさせていただいております。
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○?橋委員 ということは、どのぐらいになるのですか。大分安い金額で仕上がるんだなと思ったら、実は3倍近い金額になるという話ですね。
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○永野こどもみらい部次長 工事請負費、工事の費用ですけれども、2か年の合計で3億662万5000円、それから併せて工事監理費が2か年で976万8000円で、合わせて3億1639万3000円ということになります。
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○?橋委員 結構な金額になってしまうんですね。やっと設計も終わって、これから施工ということですけれども、施工をし始めてトラブルとなった案件ですから、またその業者選考とかでちょっと不安が残っているんですけれども、その辺は大丈夫なのでしょうか。
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○永野こどもみらい部次長 大丈夫ですかという御質問に対して、大丈夫ですという答弁がなかなか。確かに今までいろいろあった案件ですので、丁寧に入札の条件とか、そういうのを十分に精査して入札を迎えたいと思います。
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○?橋委員 永野こどもみらい部次長が異動にならないで、ちゃんと仕上がるまで、しっかりと見届けていただくようにお願いしておきたいと思います。
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○西岡委員 鎌倉市のホームページから財政の要求を見せていただいて、こども支援課の、令和2年度の当初予算が7億8521万5000円のところを、令和3年度の要求が6億5000万円と、1億3000万円くらい大きく違うのですけれども、これはどういうところから出てきているのでしょうか。こども支援課のレベルですね。
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○こども支援課担当課長 こども支援課の事業としまして大きく減額されているのが、就園支援事業が主でございます。この就園支援事業の中の幼児教育の無償化に当たる部分、私学助成の幼稚園の部分ですけれども、こちらにつきまして、これまで就園奨励費の時代から積算につきましては、過去数年間の実績を踏まえた中で積算をさせていただきたいというところでございますが、ここ数年、子供たち自体も少なくなってきているというところもあって、さらには新制度に移行していくような幼稚園が幾つも出てきております。新制度に移行した幼稚園というのは、就園支援事業での幼児教育の無償化から外れてまいりますので、今までどおりの積算の仕方をしますと、どんどん実態から乖離してしまうという、そういう現象が出てきてしまいましたので、令和3年度予算につきましては、幼児教育の無償化が始まった令和元年の10月から9月ぐらいまでの、一番直近の1年間をピンポイントで拾ってきて計上させていただいたために、令和2年度と大きな乖離が出ているというところが、まず大きなところでございます。
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○西岡委員 幼児教育の無償化でかなり違ってきて、来年度になると、これはもっとはっきり出てくるんでしょうか。
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○こども支援課担当課長 就園支援事業だけで申しますと、あくまでも私学助成の幼稚園に対する部分なので、当然、新制度に移行する園がなければ、余り大きく動きませんし、あとは子供の数も全体の私立幼稚園に通ってらっしゃるお子さんの数も若干ですが毎年減ってきてはいますけれども、大きな原因というのは、これまで就園支援事業の中で対象となっていた私立幼稚園が新制度に移行していくというところでございますので、そういったところがなければ、大きく令和3年度と令和4年度で変わっていくということはないと考えております。
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○西岡委員 これによって、市の支出がどれくらい変わったということは言えますか。
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○森委員長 では、暫時休憩をいたします。
(15時47分休憩 15時51分再開)
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○森委員長 それでは、再開いたします。
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○こども支援課担当課長 お時間をいただきまして申し訳ございません。令和3年度になりますと、私立幼稚園で1園、また新制度に移行する幼稚園が、今1つ予定をされております。一概に就園支援事業で出している幼児教育の無償化の金額と、実際に新制度スタートの給付費で払っていく金額というのはイコールにならないので、ちょっと比較ができないというところがあるのですけれども、就園支援事業の中では、この無償化に係る部分については、事業費としては大体約2400万円ぐらい減っていくというところで、そこで既に減らしておりますけれども、一方では保育課については、給付金が約5200万円増えるという形にはなるのですけれども、ただこちらについては、それぞれの国庫負担とか、そういったものを含めて、単純な比較ができないのですが、就園支援事業から2400万円減っていくというようなことになると思います。
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○西岡委員 またお時間があったら、保育と、きちんとした形で御報告をお願いしたいと思います。もし、単純に幾ら減ったというのが分かれば、その分がまた子供たちへの還元とか、両親への還元とかできるので、この子育ての分野で使っていただけるお金に代わっていくので、どういう運用ができるのか伺おうと思ったのですけれども、はっきり分からないということでしたので、またお願いをしたいと思います。
それと、先ほど小児医療費のペナルティの話が出ていたんですけれども、昨年の参議院の本会議だったか、うちの代表がペナルティの問題を挙げて、国でもそのペナルティはなくしますという答弁をしているので、それがまだできていないということなので、それはまた言っていきたいなと思いますけれども、市からもぜひ、そういう声を上げていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
それと、ここではないのですけれども、長谷の子ども会館の件は、今はもう教育から、こちらからは離れているんですか。離れているんですね。経過だけ伺っていいですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 旧長谷子ども会館についての、今の進捗というか状況ということで。令和2年12月に所管している公的不動産活用課とともに利用団体等との会議に青少年課としても出席いたしましたので、そのときの経緯について、簡単に御報告ということでさせていただきたいと思います。
今、公的不動産活用課では建物の修繕、それを民間事業者からの提案を受けながら進めていきたいということで、併せて利用者との話合いの会合の場を持っていただいていたところなのですけれども、やはり建物本来の修繕の手法というか、そういったものを国の補助金をもらいながら進めていくには、まだまだ時間がかかりそうなので、今回そういう話合いについては、まず建物の修繕についてを最優先させていただいて、その後の活用については、その後一定の方向性が出てから考えていきたいということで、12月22日にお話しさせていただいて、その陳情と請願とを上げていただいた利用者についても、そういった説明で御理解いただいたというところまでは承知しているところです。
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○西岡委員 非常にすばらしい建物で、子供たちのために使えていたものが使えなくなっているので、今、公的不動産活用課に移っていますから、今後の成り行きを見守っていきたいと思うのですけれども、ずっとこちらが所管をしていたわけですよね。そのときにお使いになっていて、あのギリシャ様式というか、非常にすばらしい外観、外壁等もぽろぽろ落ちていましたけれども、そういった保全・補修は、こちらの所管からどちらかにお願いをして、ずっとやって来られていたとは思うのですけれども、できるところと、できないところと、手を出せるところと、あると思うんですけれども、その辺で、あれは確か県の重要文化財か何かになっていましたよね。そういう文化財としての捉え方というのは、こちらではされていたんですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 台風で落壁を、私が2か年続けて経験して、今、パイプで落下防止などをさせていただいたのですが、当然所管する立場としては何とかしたいと考えていましたが、それが登録有形文化財で一番大事なしっくいの部分ですかね。なので、どのレベルで修繕をするべきなのかをきちんと判断しないと、偽物というか、かまぼこみたいなのを乗せるように、表札に付けるようにやることは、もちろんできなくはないのですけれども、そうするとせっかくの価値が失われてしまうであろうということで、当時も随分、都市景観部ですとか、歴史まちづくり推進担当ですとかに御相談させていただいたのですが、やはりどこまでどういった専門的な技術で修繕をするかというのが、ちょっと青少年課では判断できないまま来てしまったところです。やはり青少年課で思い切ってやれたのは、裏側の小屋の部分というか、あちらについては雨漏りだ何だと言ったら、青少年課で判断をして修繕ができたのですけれども、やはり国の登録有形文化財ということですので、専門的な知識もない中で、その修繕を課として判断をするというのは非常にできなかったというところの中、劣化が進み、最終的には耐震診断をして、強度がないというということで閉館とさせていただいたところです。
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○西岡委員 所管をしていたということで伺っているんですけれども、町全体が、鎌倉が今ミュージアムという、エコミュージアムでやっていこうとしているときに、やはりあそこにもこういう鎌倉のすばらしい建物があって、こちらにもあるよと、そういう歩きながら鎌倉のまちを巡れる、その1つの資産であるのですけれども、今まで一生懸命やって来られたけれども、こういう結果になっているというところから、何をどうすれば、その鎌倉の重要文化財であったり、大事な資産を守っていけるのか。やっぱり所管課としては、他に子供たちを守る事業があって、そこで子供たちが使っているところとしての見方というのはあったとしても、重要文化財という財産を守るという観点でというのは、なかなか大変だったと思うんですね。だから、今後こういったことがないように、どうしたらいいとお考えなのかだけ伺わせてください。
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○瀬谷こどもみらい部次長 本当に恐らくトータルで、文化財として大事にしなければいけない建物を、やはり課を越えて、それぞれプロジェクトみたいな形での管理というか、やはり専門的な知見というのがない所管課と、そういうのにたけている方、あるいはそういったものを専門でずっとなさっていた方とだと、私なんかも当時、目が毎日白黒する、修繕1つ取ってもそんなに大変なんだということで、毎日びっくりして。じゃあ、どういうことが青少年課としてできるのかといったときに、本当に途方に暮れてしまったというのが当時の私の心境だったので、そこがやはり垣根を越えて、市として、財産として、どう守っていくかというような、そういった仕組みというか、横のつながりがあればいいのかなと。申し訳ない、勝手な思いで言ってしまっていますけれども、当時の所管課としては、そのような感想を持ったところでございます。
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○西岡委員 部長、お伺いしてもよろしいですか。
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○平井こどもみらい部長 長谷子ども会館にいたしましても、今進めておりますおなり子どもの家につきましても、文化財を子供の施設として使っていくというところで、非常に担当課は苦労しているところでございます。そういった文化財的な施設について、それに触れることによって、子供たちの豊かな育ちというようなことが期待できる一方、子供が使うということで、強度ですとか、安全・安心というところの部分でも、気を使わないといけないというようなところもございます。瀬谷こどもみらい部次長も申し上げましたように、私どもだけではなくて担当課以外にも、専門的なセクションとも連携をしながら、やっていく必要があろうかと思っております。
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○志田委員 独り親家庭など、児童の大学進学支度金というのは、これは社会福祉基金から交付されているのですけれども、これは遺児の方も受け取られているということでいいんですか。
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○こども相談課長 遺児の方も大学進学支度金の要綱に該当すれば、受給できるようになっております。
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○志田委員 なんで聞いたのかというと、先ほどの条例にもあったのですけれども、遺児福祉基金を社会福祉基金に使えるようにするということだったので。ただ、こういったことに使うということは、そういった方々が大学にかなり多く進学しているから、基金は切り崩されているという認識でよろしいのでしょうか。
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○こども相談課長 以前ですと、40名ぐらいの方がお申込みになられていたのですけれども、近年増加してございまして、今現在55人分の予算を取らせていただいているところでございます。
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○志田委員 午前中の教育委員会のときに伺って、教育委員会では分からなかったんで、こども相談課で分かるかなと思って聞きたいんですけれども、児童手当を支給していて、お子さんの扶養手当とかありますけれども、お子さんの未就学児が幼児教育施設に通っていない人数というのは把握していますか。
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○こども支援課担当課長 今、こども相談課ということだったんですけど、こども支援課の立場でお話をさせていただきます。具体的な人数というのは、実は把握してございません。あくまでも参考値という形になってしまうかもしれないのですけれど、鎌倉市子ども・子育てきらきらプラン、子ども・子育て支援事業計画ですけれども、そちらの改定に先立ちまして、平成30年度にアンケート調査を行っております。その設問の1つに、「平日の定期的な教育保育事業の利用をしていますか」という設問がありまして、3歳から5歳の御家庭につきましては、利用している方が97.5%という数字が出ております。なので、その差引き2.5%が定期的な教育保育事業を利用していない方なのかなというところの参考値としてはございます。
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○志田委員 把握していないということなので、法律的に把握する必要はないのかなと思うのですけれども、小学校だったら何日以上とか、いろいろあるとは思うのですけど。現状ではいいです。ありがとうございました。
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○吉岡委員 ずっとお聞きしているのですけど、予算が減額、市県民税が減っているということで、どういう事業に対して、令和2年度と比べて削ったり先送りしたりというのがないかということで資料を出していただいたのですけれど、その中で、こども支援課とかそういうところに関わっているところが幾つか減額されているのですけれども、その理由というか、他のところで聞きますと、みんな大体コロナの関係でイベントとかができないので先送りしたというような状況だったみたいなんですが、その辺はどうなのか、ちょっと伺いたいと思います。
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○正木こども支援課担当課長 同様にコロナの関係と認識しております。
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○吉岡委員 全てそうですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 こどもみらい部では3本、資料としては出させていただいているかと思います。冒険遊び場と中学生作文コンクール、この2本はコロナということで整理をさせていただいておりますが、その次の2ページですが、19番の青少年会館の講師謝礼なのですけれども、青少年会館で小学生向けに講座をやっていた経過がございますが、特に玉縄青少年会館では小学生向け講座を多く実施していたのですが、放課後かまくらっ子移行に伴い、そちらは放課後かまくらっ子で予算を付け替えという形で、会館からは減額したといった経緯があります。
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○吉岡委員 分かりました。結構です。
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○池田委員 先ほど、もう既に各委員から質問があり、私がしようかなと思ったのは全部終わったのですけれども。ちょっと確認なんですが、待機児童の関係なんですけれども、代表質問の中でも、先ほど1、2歳児のことについて質問して、先ほど答弁いただいて理解はできたのですけれども、この保育士を増やして、1、2歳児に対して、その定員をプラスアルファ、これについては、これをやるというのは、要は令和3年度に入ってからやると。その辺が、要は待機児童がどの時点で出てくるのかなと。
それともう1つ、先ほどの新しく改修等をする3園については30名プラスということなのですが、それがいつの時点である程度クリアされていくのかなと。その時間的な流れが、ちょっと分からなかったもので教えていただきたいと思います。
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○保育課長 まず、宿舎借り上げ事業につきましては、平成30年度から実施しておりまして、令和2年度につきましては予算で90人分確保しております。令和3年度につきましては、11人増の101人ということで予算を確保しておりまして、平成30年度から継続して民間の保育所等に保育士を雇用するために助成をしているところでございます。
あと、施設整備の関係なんですけれども、確かに令和3年度に30人プラスしていきたいと考えているのですけれども、今の現状をお話ししますと、保育所が1、2歳児は待機児童が出ているのですけれども、他の年齢は待機児童がほぼいないような状況です。実際、4、5歳が余剰になってきておりますので、今までのように0から5歳のフルスペックの保育所を整備していきますと、どこかで民間保育所に非常に負担がかかるような事態が発生するということで、今、1、2歳に特化して、なおかつ既存の保育施設を利用した上で待機児童対策を進めていきたいと考えておりますので、先ほどお話ししました施設整備も、建て替えに合わせて、1、2歳児の定員を増やしていく。あと、保育士の確保も1、2歳の定員を増やすような形で、保育士を確保していただくように民間保育所にお願いしているところでございます。
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○池田委員 時代の流れで待機の数が変わってくる。4、5歳になると今度は余剰になってしまうということになると、やはり計画的に先を見ながらの整備といいますか、対応をしていかなければならないということが理解できました。よろしくお願いいたします。
もう1点、これも先ほど質疑があったのですけれども、放課後こども総合プランですが、私は子供の居場所というのは本当に大事だなと思っています。それは当然のことなのですけれども。それを短期間で整備されてきたというのは、本当にすばらしいなと思っているところなんですね。先ほど、吉岡議員の請求した資料からも、学童については特に待機児童はいないという状況が現在ということで、ただ一覧表の中では、定員があってゼロとなっていないものですから、実際どのくらい余裕があるのかというのが分からないのですけれども、これはかなり余裕があると見ていいのでしょうか。その状況が分からないものですから。
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○瀬谷こどもみらい部次長 学童保育につきましても、待機児童が発生する前からなんですけれども、毎日学童保育、子どもの家を利用する方というのは非常に少なくて、大体お稽古ごとと学童保育と半分ずつ使われるという方が大半でございます。ですので、利用定員に比べると多い人数を、私どもも基本的には受入れをしているのですけれども、特に一番子供が多い時間帯、校庭ですとか、あるいはプレイルーム、施設によっては広いプレイルームを新しく手に入れたところもございますので、いわゆる学童の専用室の部分というのは、その時間帯は非常に空いているという形で、私も何度か現場を幾つか回って施設をのぞくと、ごろごろとして職員に甘えている子供を見たりですとか、宿題をやっていたりと、賑やかに遊んでいる施設と静かに過ごす施設ということで、特に子どもの家という学童保育の部分については、そういった環境が今までよりは安定的に提供できるようになったのかなと認識してございます。ただ、もちろん施設によって大小があるので、中には課題のある施設も若干あるのですけれども、大半としてみれば、そういった形で静かに過ごす部屋をきちんと設置することが今回できたのかなと見ております。
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○池田委員 放課後、学校が終わると子供たちは家に帰る子がいて、学童の子がいて、さらにひろばでアフタースクールといいますか、そこで遊ぶ子がいて、さらには民間の7園ということで、それが市ができない部分についての、今、そういった子供たちが使っていると、これが今の状況ということなんですけれども、実際、学校を終えて家に帰らないでそこに残ってという、その使用率と言いますか、どの程度今、皆さんは使ってらっしゃるのでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 学童保育については、やはり申請者数の5割、6割ぐらいは、毎日使っているのかなと思います。特に低学年は、まだお稽古ごとをなさっていないので週4日ですとか、週5日というのはなかなか。4月、5月はあるのですけれども、後半になってきますと、ちょっとそこまではというところでございます。令和2年度はコロナ禍があったので、こどもひろば、アフタースクールの部分の利用者をやはりちょっと抑えめにしておりましたし、保護者によっては心配ということで、利用をお控えになっているというところもあるので、なかなか利用率とか、そういったところのお答えが難しい部分はあるのですけれども、施設によっては子供が保護者を説得して、こどもひろばに参加しているというようなことも幾つかの施設で見聞していますので。ただ、コロナの部分で保護者も悩ましいという中で、ちょっと足踏みしている部分もあるのかなと見ているところです。
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○池田委員 こういった居場所をある程度安定的に提供できるという、状況的に非常にいいことだなと思うんですね。これからはそれを利用して、どういうふうに子供たちに対して有益なものにしていくかということが大事なのかなと思っています。そういう意味で、今度ともぜひ注視して参りたいと思います。よろしくお願いいたします。
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○西岡委員 1点だけ。民間の学童の件ですけれども、鎌倉市の第3次総合計画の第4期基本計画の中では、これは令和2年度から始まった令和7年度までの青少年育成については、次世代を担う青少年一人一人の自立に向けた環境づくりを推進するということがテーマになっています。放課後かまくらっ子の推進事業については、青少年課では、地域や有識者と情報共有を行うとともに、放課後かまくらっ子事業に中高生及び大学生が参画できる仕組みを提供しますとなっていますけれども、これはどんな状態になっているか伺えますか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 大学生については、従前からかまくら寺子屋というNPO団体の大学生が関わっているのですが、令和2年度については鎌倉女子大学の学生が定期的に関わっていただく中で、オンラインですとかそういったことをかなり、この緊急事態宣言下においても対応していただいているので、大学生の関わりは非常に令和2年度は活発だったかなと思っております。ただ、中高生について、実は令和元年度は若干参加いただいて、令和2年度はさらに展開ということで思っていたので、部活動を中心に参加していただいていたので、やはりコロナ禍で部活動そのものも自粛という中で、なかなか実施が難しかったということで、令和2年度は残念ながら中高生の取り入れができなかったところです。ただ、この間シンポジウムという形で16施設の関係者とお話をした中で、かまくらっ子を卒業というか、今中学生の子が自分たちも支援者として関わりたいというボランティア的な手が挙がっているという施設が幾つかありましたので、令和3年度は学校さんの部活動ということになると、なかなか学校教育の部分とだと、授業中ということだと制限がかかって難しいのかなと思っておりますので、ボランティアみたいな形で、各施設、OB、OGを中心に声が上がっているところには積極的にこちらからも声をかけて、あるいはチラシを各施設で作って、そういった形で一緒に関わりたいというお子さんを受け入れていきたいなと思っております。
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○西岡委員 それともう一つ、青少年課ですけれども、「青少年が自立・参画・共生していく基礎を育むことができる居場所づくりを支援するとともに、地域で青少年を育成する風土を醸成し、発達段階に応じた社会参画の機会を創出する」ということも目標に上げられています。この育成事業についてはいかがでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 従来より、青少年指導員の方々にはお力添えをいただいているところではあるのですけれども、先般、青少年問題協議会の委員からも、いろいろと御意見をいただいたのですが、今企業の中でもそういったCSR社会貢献活動というのを積極的になさっているので、ぜひそういったところにも声をかけるなりして、そういう意味で地域で自立できるような体制をもっと強化したらどうだということで、御意見もいただいております。実際に、そういうお声掛けをいただいているところもありますので、コロナを言い訳にはあまりしたくはないのですが、なかなか令和2年度はそこの部分が進められなかったので、令和3年度は何らか、オンラインとかも今はございますので、そういう形でそういう関係性が取れればいいなということで、日の目はまだいつ出るか分からないのですが、少しずつ種をまいて連携を図り始めたところでございます。
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○西岡委員 様々な方とのステークホルダーというか、地域の方も含めて連携を取って、子供たちを育成していくという事業については、本当に期待をしたいなと思います。
それで、今、民間学童が鎌倉に7つとおっしゃってらっしゃいましたけれども、私は全部を把握しているわけではないので、合っているかどうか分からないのですけれども、私が存じ上げているところというのは、非常にすばらしい教育の場であって、それはフリースクールの役目も果たしている。ただ単に放課後学童ということではないので、それこそ多様な学びの場がそこにはあるということが明らかなんですね。ですので、一元的に捉えるのではなくて、それこそ多様な見方を行政側がしていかなければいけないんじゃないかと思います。ですので、一律にこれでカットとかということではなくて、逆に言えば、ベースを持って、そこからのこういうことをしたらいいよねという加算方式ではないですけれども、そのやっていることに対する評価をしていくような仕組みをつくれるように検討していただくことはできないかというか、これから必要なんじゃないかなと思っているのですけど、いかがでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 こちらの団体、いろんなところの団体があるんですけれども、本当に事業としては我々も否定するべきものではなく、本当に頑張っていただきたいと思っております。なので、そこの部分について、それが加算なのか、そこの部分なのか、補助金の目的というか、どういう形で支援ができるのかということは、これから本当に検討していかなければいけないとは思っております。ただ、そういった多様な場ということでの居場所ということでは、何らかの支援はしていきたいと、それは考えているところです。ただ、国・県の補助の関係等々もあるなかで、どこまで市単でも伸ばしていけるのかというのは、これは全体の中での調整になろうかと思いますので、いろいろ御意見も、教育こどもみらい常任委員会でもいただいておりますので、検討はこれからまた、全くゼロベースの振出しではないのですけれども、今までのそのまま推し進めるよりは、またちょっと、どういう形でやるのがいいのかなということで少し戻った形で、それでも多様なところの居場所という視点で、こちらとしてはできれば支援をしていきたいなとは思っています。
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○西岡委員 最後にします。他市がどうこうということではなくて、鎌倉の独自性として、本当にすばらしい子育てができる鎌倉だよという、そういう判断を皆さんにしていただけるような鎌倉でありたいなと思います。確かに立派な事業をされている、そういう民間の学童が現実に存在しているわけですから、そういうところをむしろ伸ばしていくような、応援をしていくような体制がとれないかと思います。そうすると、鎌倉ではいい教育ができるということで、他の民間も鎌倉に参入したいとか、そういう新たな動きも出てくると思うんですね。それはもちろん、公的なものと民間と、うまくコラボしながら子育てはやっていけたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
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○森委員長 私から、平井こどもみらい部長にお伺いしたいのですけれども、今月で御卒業と伺っております。御卒業に当たりまして、鎌倉の子供行政についての思いなど、もしありましたら、お聞かせいただけませんでしょうか。
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○平井こどもみらい部長 こどもみらい部ということで、子供の未来に関して、部長としては2年間、次長としては5年間、合計7年間仕事をしてまいりました。鎌倉は裕福な方もたくさんいらっしゃいますけれども、家庭状況、支援が必要な家庭の方もいらっしゃいます。そういった中で少子化、核家族、そういった課題もたくさんあろうかと思っております。先ほど来、瀬谷こどもみらい部次長も申し上げたように、放課後かまくらっ子を全16か所、小学校区に造りまして、小学生の放課後の安全・安心な居場所については一定の成果が出たのかなと思っております。また、あおぞら園につきましても、指定管理者制度を導入いたしまして、あおぞら園に勤務している保育士については発達支援室に一部異動しまして、障害のあるお子さん、発達に課題のあるお子さんについての保護者支援ですとか、そういったものについても充実をしていこうということで、来年度以降、考えているところでございます。待機児童については、先ほどお話があったように、なかなか解消には至りませんけれども、特に1、2歳児の待機児童対策ということで、来年度以降も進めていきたいと思っております。
鎌倉は海も山もあって、歴史的な部分も非常にすばらしい場所だと思っています。そういったところで、子供が伸び伸びと自分らしく生活ができるように条例も整備をいたしましたので、まずは子供の視点を大切にして、子供が一番というところで、これからも、子供の未来を創っていきたいなと思っております。
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○森委員長 ますますの御活躍をお祈り申し上げます。まだちょっとありますけど。
それでは、質疑を打ち切ります。
御意見はありますか。
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○吉岡委員 腰越地域子育て支援センター設置の推進について。2つ目は、民間学童の運営費補助の継続について。小児医療費の所得制限をなくすことについて。以上です。
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○安立委員 私は意見は1つです。放課後児童クラブの今後の補助金についてです。
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○西岡委員 民間学童について。
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○森委員長 ほかに御意見はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、事務局から確認をお願いします。
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○事務局 では、意見を確認させていただきます。
まず、吉岡委員から意見が3つございまして、1つ目が腰越地域子育て支援センター設置の推進について。2つ目が民間学童の運営費補助の継続について。3つ目が小児医療費の所得制限をなくすことについて。
続きまして、安立委員から意見で、放課後児童クラブの今後の補助金について。
続きまして、西岡委員から意見で、民間学童について。
以上でよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○森委員長 確認して、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたしました。
それでは、これで意見を打ち切り、この項を終わります。
ここで、資料の配信について、事務局から報告をお願いします。
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○事務局 資料の配信について御報告させていただきます。昨日3月8日の当委員会におきまして、追加資料として要求することを確認いただきました資料につきまして、執行部側から提出がございましたので、会議システムに、タイトルが令和3年度予算審査資料(その3)として配信していることを御報告させていただきます。御確認をお願いいたします。
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○森委員長 確認して、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○森委員長 はい、確認いたしました。
以上を持ちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
なお、明日の再開の日時は、明3月10日水曜日、午前9時30分でございますので、よろしくお願いいたします。
これで本日の一般会計予算等審査特別委員会を散会いたします。お疲れさまでした。
以上で本日は散会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和3年(2021年)3月9日
令和3年度鎌倉市一般会計
予算等審査特別委員長
委 員
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