令和 2年観光厚生常任委員会の視察に業者が同席をした事実関係解明に関する調査特別委員会
11月 6日
○議事日程  

観光厚生常任委員会の視察に業者が同席をした事実関係解明に関する調査特別委員会会議録
〇日時
令和2年(2020年)11月6日(金)13時10分開会15時56分閉会(会議時間1時間17分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
森委員長、中村副委員長、志田、保坂、高野、大石、山田、?橋の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
大隅局長、谷川議事調査課長、岩原議事調査課課長補佐兼議事調査担当担当係長、菊地担当書記
〇本日審査した案件
1 組合に所属する業者が視察に同席したことに対する事実関係について
2 その他
(1)次回特別委員会の開催について
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○森委員長  ただいまから観光厚生常任委員会の視察に業者が同席をした事実関係解明に関する調査特別委員会を開会いたします。
 本日の会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。志田一宏委員にお願いいたします。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
○森委員長  それでは次に、本日の審査日程の確認を行います。
 資料の確認についてです。事務局からお願いいたします。
 
○事務局  前回、10月9日開催の当委員会で、株式会社エコマスターの代表取締役の方に対しまして、文書をもって参考人質疑を実施することが確認されており、配信しております内容のとおり、郵送により依頼いたしました。なお、前回の当委員会においてお話もございましたが、このほかに宮本参考人に対する参考人質疑部分の速記録も郵送しております。その結果、同月28日に投函いただき、29日に事務局宛てに到達しており、御回答いただいた内容は会議システムに配信しております。また、任意で資料要求しておりました、令和元年10月12日付で同社社員の方が送ったメール文の写しでございますが、回答と併せて提出いただいており、さらに同年7月31日以降にやり取りしたメール文の写しの提供を求める質問項目も踏まえ、同じファイルでございますが、会議システムに配信したとおり御提出いただいております。なお、メール文の写しについては、これまでの資料と同様に、鎌倉市情報公開条例第6条第1号及び第2号の規定に基づきまして、一部非公開とした上で配信しておりますことをお伝えいたします。
 以上、御確認をお願いいたします。
 
○森委員長  ただいまの事務局の報告のとおり確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○森委員長  日程第1「組合に所属する業者が視察に同席したことに対する事実関係について」を議題といたします。
 本日は、ただいま御確認いただきました回答内容を基に、今後の進め方について御協議いただきたいと考えております。
 まず、本件は参考人質疑を文書をもって実施することが確認されているものですが、本来であれば、委員会の場において質疑を行うものでありますので、質問項目と回答内容につきまして、便宜、事務局に朗読させます。
 事務局、お願いします。
 
○事務局  では、回答内容につきまして、順次朗読させていただきます。
 1、御回答くださる方のお名前、役職を教えてください。
 株式会社エコマスター代表取締役、海田周治です。
 2、御社の業務内容について教えてください。
 平成29年、2017年より、香川県三豊市の一般廃棄物の燃やせるごみの処理委託業務を受託しております。日本で初めてのトンネルコンポスト方式でごみ処理を行っており、全国の自治体から焼却に代わるごみ処理として注目されています。このトンネルコンポスト方式のごみ処理施設を広めるための活動もしております。
 3、鎌倉廃棄物資源協同組合(以下、組合)との交流が始まったのはいつからでしょうか。また、どのようなお付き合いをされていたのでしょうか。
 令和元年、2019年5月29日に鎌倉廃棄物資源協同組合から弊社に見学申込みがありました。令和元年6月17日に組合の宮本様ら3名が見学に来場されました。組合の方とお会いしたのは、このときが初めてです。特に、見学に来られた他の自治体や同業他社と変わりなく、質問や確認したいことの文書を頂いて、回答したりしておりました。
 4、令和元年、2019年10月17日以前、議会事務局を通さずに、本市議会議員の誰かとやり取りはありましたでしょうか。
 ありました。
 やり取りのあった議員名と、やり取りした内容を教えてください。
 長嶋議員様より、電話で個別の視察のお問合せがあったことは記憶しておりますが、詳細については覚えておりません。令和元年10月16日に見学に来られるお話になっていましたが、この見学は行われませんでした。
 5、同年7月31日に鎌倉市で開催された組合主催の勉強会の折に、御社のセンター長から組合に対し、鎌倉市議会観光厚生常任委員会(以下、観光厚生常任委員会)の行政視察受入れの手伝いを依頼しましたか。
 令和元年7月31日に組合様主催の勉強会の後、議員の方と組合の方との食事会がありました。食事会で、私は全ての参加者の方に、ぜひトンネルコンポスト施設を見に来てくださいとお誘いさせていただいたところ、議員の方々から見学に行きたいとの発言がありました。その際、宮本様は「また行きたいし、手伝いでも何でもする。」と言われており、私は「お願いします。」と答えました。
 組合の方に、ぜひ再度見学に来ていただきたいと考え、また、食事会の場において議員の方々と組合の方々が非常に親しげにお話しされており、みんなで弊社に見学に行こうという雰囲気でしたので、私としては、弊社のトンネルコンポスト方式に大変興味を持っていただき、「お願いします。」と返答した次第です。
 なお、視察当日である10月17日、弊社として、組合の方に視察過程で何かの手伝いを依頼させていただいたということはありません。
 依頼はどのような方法でしましたか。
 私としては、組合の方より、「また行きたいし、手伝いでも何でもする。」と言われ、「お願いします。」と返答はしましたが、上記のとおり、弊社のトンネルコンポスト方式に興味を持っていただき、再度見学に来ていただきたいとの考えしかなく、具体的に何か手伝っていただきたい旨の依頼をしたことはありません。
 具体的にどのような手伝いを依頼されていたのでしょうか。
 上記のとおり、具体的に何か手伝っていただきたい旨の依頼をしたことはありません。
 同年7月31日以降、手伝いに関し、組合の方とメールか電話でやり取りはされましたでしょうか。やり取りされた日時、回数、内容等を分かる範囲で教えてください。もしメールでやり取りをされていた場合、メール文の写しを提供いただけますと幸いです。
 まず、電話に関してですが、電話は何度かあったと記憶しております。詳細までは記憶に残っておりませんが、議員の方々が見学に行く段取りが進んでおり、組合も同席するといった内容であったと記憶しております。
 次に、メールに関してですが、8月に7月31日の勉強会のお礼のメールのやり取りが2回ありましたが、弊社から組合の方へ何か手伝いを依頼するといった内容に関するやり取りはありません。
 その後、10月11日、宮本氏から、要旨、10月17日に議員の方が何時に見学に来ることになっているのか教えてほしい、議員に聞くより私に聞くほうが早いと思い連絡した旨のメールが届きました。私としては、上記のとおり、組合の方で議員の方々が見学に来ることを知っており、電話でも組合が同席する旨聞いていたので、見学時間を知らせるとともに当日よろしくお願いしますと記載した内容の返信をしました。当然のことながら、弊社として組合に何かお手伝いを依頼したことはありませんので、手伝いをお願いするような内容のメールはしておりません。
 同年8月1日以降、御社から組合に対し、観光厚生常任委員会の行政視察受入れの手伝いを依頼しましたか。
 上記5記載のとおり、7月31日、同日以後及び視察当日も依頼はしておりません。
 7、同年10月17日午前9時30分に、観光厚生常任委員会が御社に視察で伺った際、同委員会の委員が組合の方を現地で確認しておりますが、当日、同委員会の委員が到着する前に組合の方とお会いになりましたか。
 明確な先後については記憶にありませんが、私の記憶の限りでは議員の方々が到着される5分程度前に組合の方が来所されましたので、弊社1階事務室で挨拶を交わしております。
 参考人としてお越しいただいた組合員の元副理事長の宮本様からは、観光厚生常任委員会の視察前に御社と軽い打合せをされたと伺っていますが、その内容を具体的に教えてください。
 視察に関する打合せは行っておりません。弊社1階事務室にて挨拶を交わした程度であり、その最中に議員の方々が来所されましたので2階の部屋に御案内しました。その後、間を置かずに組合の方も同室へ御案内しました。
 8、同年10月17日の観光厚生常任委員会が御社を視察した際、同席した組合の方の座席や資料が用意されていなかったようですが、その理由をお聞かせください。
 これは、弊社センター長の伝達ミスです。宮本様ら組合の方が来られることをセンター長が知っていましたが、座席や資料を準備する者に伝え忘れておりました。準備する者は、見学申込用紙に記載されたとおりの議員の方の席数と資料を準備しておりましたので、結果として、組合の方の席が用意できておりませんでした。すぐに弊社のほうで座席を用意し、その後は、議員の方と組合の方が同席して視察を継続しましたが、特段異論が出ることもなく、活発な意見交換を行わさせていただきました。
 9、御社は多くの視察の受入れをされていると推察しますが、通常、本市議会議員が伺ったときと同規模、10人程度の視察対応をされる際、対応に当たる方の社員の方の人数等、受入れ態勢はどのようにしているのでしょうか。
 10名程度の視察でしたら、見学対応する1名から2名の社員、都合により役員が1名から2名程度同席する形で行います。通常、弊社に勤務する人員だけ(役員除く)で対応し、特別に人員の応援要請をすることはありません。
 質問事項は以上となりますが、回答をいただくに当たり、その他、補足することがありましたら自由に回答ください。
 弊社としては、広くトンネルコンポスト方式を周知、活用していただきたく、勉強会や視察を受け入れている中で、今回のような事態は初めてであり、大変困惑しております。弊社としては、今回問題となっている件につき、その真偽は不明ではありますが、一切の関わり合いはなく、純粋にごみ問題への技術を評価していただきたく存じます。
 以上、頂いた回答を読ませていただきました。
 
○森委員長  それでは、頂いた回答を踏まえまして、今後の進め方について、御協議をお願いいたします。御意見はございますか。
 今、回答をいただいた内容とは別にメール等のやり取りにつきましても、資料で配信されておりますので、併せて御確認いただければと思います。
 これまでの質疑を含めて話の矛盾点とか、そういう部分で何かお気づきの点とかありましたら、御意見いただければと思います。
 
○志田委員  確認なんですけど、みとよさんから頂いた社長からの回答だと、組合と委員会が来ることは知っていましたよということで、視察に組合も同席するというふうになっていたと思うんですけど、それは組合からの情報とか議員からの情報であったと思うんですけど、事務局は全く知らなかったということなんですよね、組合が行くというのは。改めて確認なんですけど。情報が多過ぎて整理させていただきたいなと思いまして。
 
○事務局  事務局としてエコマスターさんに連絡をさせていただきましたのは、先方からの回答にも一緒にメールの添付資料としてファイルがついておりますが、委員会の依頼、また有志議員で行く依頼、それは、それぞれ議会事務局のほうから依頼させていただいておりますが、今、御質疑がございました組合の方というのは、我々としては認識していなかったということでございます。
 
○森委員長  事務局では承知していなかったということです。委員、よろしいですか。
 
○志田委員  はい。
 
○保坂委員  この文書での参考人招致ということで、こうして正式に書面を頂いて分かったことの中で、今、重要だなと受け止めているのが何点かありますけれども、今回頂いたこの文書ですが、エコマスターさんで質問に答えている内容は、非常に自然な感じで受け止めております。
 一つ分かったことで押さえておかなければいけないと思うのは、7月31日の組合主催の学習会のときに、鎌倉で参加した側の組合もですし、議員の人たちも、非常にこのエコマスターの施設をすごく見てみたいねということで盛り上がったというか意気投合したという状況は確認できました。
 そして、もっと重要なことには、その組合の元副理事長の方の参考人招致のときの発言では、このエコマスターさんから、議員の視察を受け入れる際には協力をお願いしますといったようなことを言われているという趣旨だったと思うんですけれども、エコマスターさんの側は、この7月31日の学習会のときに非常に関心を持ってもらったということで、ぜひいらしてくださいという、社交辞令とまでまとめてしまっていいか分かりませんけれども、そういう自然な成り行きの中で、どうぞ皆さんいらしてくださいというものであったし、そこにおいて議員視察受入れのときの協力依頼をしたものでもない。そして、それ以降も特別に具体的に協力依頼をしたものではないということが、この中から明らかになったというのが2点目だと思います。
 今は読み上げてもらえませんでしたが、もう一つ気になったのが、7月31日が学習会だったわけですけれども、8月1日付のエコマスターさんから、組合の元副理事長へのメールの中にあるくだりなんですけれども、非常にこのトンネルコンポストに関心を持ってもらったということで、これを今後進めていく上では環境省の予算も取れますよといったような紹介もあり、そして、このことについては、黒く塗られていますけれども、コンサルタントも御紹介できます。さらには10月に議員に見てもらって鎌倉市の中で機運が高まればコンサルタントを同行して市役所に訪問し、といったようなことも書かれていて、ここのところは、ぜひいい施設だから、これからの鎌倉のごみ処理施策で参考に見に来てくださいというところはもちろんあるわけですけれども、本当に事業化に向けてというところでのお勧めまで踏み込んで書いてあって、組合の側もその文面を見ているんだなということが分かったというのが、今回出してもらった書面の中で、私たちがいろいろな状況を判断するときに押さえていかなければいけない点なのかなと思って読みました。
 これでどうだというところまではまだ申し上げられませんけれども、今、この資料を読んだところでは、この辺りが大事な点なのかなと思いました。
 
○森委員長  その分かった内容を踏まえて、今後どういうふうに委員会を進めていくというのは、何かお考えをお持ちですかね。
 ほかに御意見はございますでしょうか。
 
○高野委員  今、保坂委員から大分整理されて御発言がありましたが、私が重要だなと特に思うのは、保坂委員が言われた3点目についてであります。
 私は、10月9日の本委員会で宮本参考人に対して、委員会視察並びに4人の議員が任意で行政視察に行くことは、どなたから聞かれたのですかということを御質問させていただきました。
 結論としては、何回かやり取りがあったんですが、具体的には納所議員への10月11日のメールで、議員名が納所議員ではない議員名が出されて、その方から伺ったからメールしていますというような内容があったわけですけれども、その4人の任意で参加した行政視察を誰が仕切っているかというのを聞いたのは、メールにもあるけれども、前川議員から伺いましたと。
 私はそれに対して、前川議員からは、その4人の議員が固まっていたかどうかは知りませんが、委員会視察とは別な形で任意で具体的には行くんだということを聞いたからこそ、実際の行程を取り仕切っていた納所議員にメールを出したということで確認してよろしいですかと聞いたところ、はい、そのとおりでいいと思いますと。こういうやり取りをさせていただきました。
 それで、今日出した回答の中の今のメールです。令和元年8月1日のメールで、まさにそのことが裏づけられている内容が出てきたと私は認識をしております。具体的に申し上げれば、このエコマスターの社長と宮本参考人とのやり取りの中で、前川議員から宮本参考人宛てに、こういうメールが来ましたよという紹介がされています。その中身からすれば、きちんと御本人から、当該議員からきちんと確認する必要があるとは思っていますが、その中身を見ると、ああそういう打合せ的な、かなり中身についてやり取りがされているから、そういうメールが前川議員から宮本参考人のところにきて、その中身をエコマスターの社長さんに御紹介しているわけでしょう。それなりの御関係、密接な、親密な関係や、なかったらそんな人のメールなんて勝手には紹介なんかしないわけですから。具体的に、この任意の行政視察に行く議員の、前川議員と宮本参考人です、当時組合の副理事長ですか、名称が正確でなかったかな、代表者に準じる立場の方です。何らかのやり取りがそれなりにあって、それで実際に行かれているということが類推できます。したがって、私は少なくとも当該議員には、きちんとした確認が必要だと考えます。
 そのこととも関係があるんですが、今、保坂委員が言われたように、その令和元年8月1日のメールで私が気になったのは、これ全部読み上げますが、ここの宮本参考人宛てにエコマスターの社長さんが出されたメールの中で、こうあります。
 10月に議員様に見ていただいて、鎌倉市の中で機運が高まればコンサルタントと同行して市役所に訪問し、市の来年度予算にコンサルタント委託費を取ってもらって、補助金申請資料を作成委託しながら検討を進めていくというのが一つ筋道かもしれないと帰りの道中考えていましたと。
 別にこれは、エコマスターさんがそのように考えるのは自由なことであって、何ら問題はありません。別に民間企業として、仕事取りたいというのは別に自由です。ただ問題は、そういうことを考えていた人たちが委員会の視察に結果として同席してしまったということ。これは倫理基準の第1条に引っかかってくる問題だろうと私は思います。だから、そこに議員が関わっていたと。そういうふうになってしまった視察、同行をしてしまったような視察に、議員も、そこの経過の中で、やり取りの中で関わっているということであれば、これは看過できないことだろうと思いますので、そのことがこの資料からもある程度類推できますので、そのことはきちっとした確認が必要だと思いますので、私は今、名前を出しましたけれども、当該議員には当委員会としてきちんと確認しなきゃいけないと思います。
 
○森委員長  当該議員の方を呼んでお話を聞くという御発議ですけども、確認する内容とかは、どのようなものを考えていらっしゃいますか。
 
○山田委員  その辺はもうちょっと後でもいいんじゃないかと思うんですけれども、具体的にどうするかというのは。進め方を今、問われているので、その進め方について答えなきゃいけないんだけれども、まだ、その進め方に至るところまでの話というのは、今、高野委員が当該議員のとおっしゃった、その方にもう一度質問しなきゃいけないですねと、それは一つの流れとして確認いたしましたけれども。
 ほかの部分で、まだここの部分は不足しているんじゃないのという部分について、つけ足しがあるんだったら、まずそこからスタートさせてもらうわけにはいかんですかね。つまり全体としてどうするのということから決めていけばという話の切り口で、御提案とか、そういうものをさせていただくということはできますでしょうか。
 
○森委員長  では、その当該議員の方を呼ぶ呼ばないの御審議は後ほどとして、まずはその前に、この回答を受けた内容を踏まえて、今後の進め方について、もう一度委員の皆様にお諮りをさせていただければと思いますが、それでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 ほかの委員の方で、御意見、今後の進め方について、ございますか。
 
○山田委員  まだ意見の段階で恐縮ではございますけれども、今回の頂いた資料で確認しておかなきゃいけないなというような部分について、私なりに整理したいなと思っています。
 まず、視察受入れということで、協力依頼をしている、していないという話は、保坂委員のほうからもさっきありましたけれども、その中で社交辞令的なというような言葉もあったとおり、多分お話をして、せっかく来ていただいたんで何かお手伝いをしなきゃいけないんじゃないでしょうかというような、しましょうかというようなくだりの中で、その後もメールの中でやり取りして、17日よろしくお願いしますね、はい、分かりましたみたいなやり取りもございますので、そこを重要視して、依頼した、しないという話よりも、そういう話というのは形式的に進められたものかなというふうに思わざるを得ないところがありますので、もともとただ30分前に来たとか5分前に来たとかという話も含めて、結局はその組合の方々がどういうふうにして、その視察に対して、自分らなりの動きができるだろうかという中でのやり取りだったような気がしますので、これは議員の活動とか観光厚生常任委員会の活動とは別の話として、私はくくっていい話だとは思ってはいるんです。組合の話というのと議員の話というのは、また別な話。
 今、倫理基準云々かんぬんというお話がありましたので、そういったものについては、組合とは関係なく議員としてどうあるべきというところの問いかけですので、ここの部分については、まだ少し議論の余地があるかなというところを留保させていただいて。
 もう一点は、このエコマスターさんというのは、今、高野委員がおっしゃったように、民間会社として、このトンネルコンポストの普及といいましょうか拡販みたいなことを目指しているよというようなことについては、明らかにメールのほうでも御回答、2番で御回答いただいたように、質問事項の2に記載してございますけれども、このトンネルコンポスト方式のごみ処理施設を広めるための活動もしておりますと。これはもう明らかに、このエコマスターさんというのは、このトンネルコンポストをいいものとして広めていきたいという意思があります。
 ということは、ここは読み取れると思いますので、先ほど高野委員からも御紹介いただいたように、民間会社として、例えば、行政にいろんなPRをするということについては、一定の範囲のところでは許されることだと思いますし、そういったことを行政がしっかりして研究していくということが必要だろうと思いますので、そういったことについては、私は異を唱えるところではありません。
 ただ、観光厚生常任委員会というのは、このごみ処理に関して非常に議会の中でも専門的なところとして扱っている関係で、度々この場でも言っておりますけれども、常任委員会視察、行政視察として民間会社に行くということは、エコマスターさんは売りたい側、常任委員会は研究しに行くだけだと思っても、エコマスターからすれば、鎌倉市議会の観光厚生常任委員会が来てくれることによって、何かプラスアルファのものをおのずと考えてしまうのではなかろうかとは思ってはいるわけです。
 だから、常任委員会の民間会社への視察というものの是非については、この場では、この特別委員会のミッションではありませんので、これはもう少し外でやるとしても、それを契機に今回は少しボタンの掛け違いが起こってきているんではないかと私は思っているんです。
 というのは、長くなって恐縮ですけれども、今、名前が出てきた前川議員のほうは、組合さんのほうに、こういういいものを紹介してくれたから一緒に行きたいよねという話の中で、たまたま常任委員会と視察が接近すると。エコマスターさんから、ある意味、接近すると大変ですよね、向こうも受入れ態勢が大変ですよねということを配慮した上でというのは以前お聞きしましたので。それは何かというと、視察報告書というのが、今、議会で出すことになっていますので、同じ場所に何度も何度も日にちを近接して行くということを避けたい。そういうことで常任委員会と一緒になりましたという話は、それはそれとして、少しそういう想像力もひょっとしたら必要だったのかもしれないけれども、それもここでは除いておいて、少なくとも組合がぜひ見てください、見に行きましょうといって、任意の議員と行く、それが議会側の任意で行くはず、予定だったんだけど、常任委員会とたまたま日程、たまたまというか、日程を一緒にしちゃったと。その辺りがいろんな意味で、市民の皆さんから少しそういう疑惑的な話が出てきたんだと思いますけれども、組合からすれば、これはごみの収集しかやっていない。エコマスターさんは、そのトンネルコンポストを売り込みたい側、売り込みたい側にわざわざ行くということに対する一つの考え方と、業者として収集する側の人たちが、本当にトンネルコンポストそのものを引っ張ってこようなんていうことで様々手をまわしたところで、これが本当に実現できるんでしょうか。
 ここは僕自身もまだ完全に払拭できていないんです。本当にそんなことができるんだろうかと。ここの収集業を主にやっていらっしゃる業者が、そういうことを動いてできるんだろうか。お二人の、理事長と元副理事長のお話を聞いても、まずそこのところあんまり私として、強く彼らも意識していなかったものですから、本当にそうなのかなというのは、まだ拭い去れない疑問としては残っていると。
 そういったところ私自身もこのやり取り、最終的にこれから先どういうふうにして、いろんな方にまた質疑をしていくか。今は前川議員ということをお話しされましたけれども、今後、観光厚生常任委員長に対して、例えば、そういう民間会社に行くことに対して、あるいは議会事務局がそういうことに対して、どうなのこうなのというような話が本当に出たかどうか。議長から出たことに対して、議長がオーケーしたことに対して、本当にそうなんだろうかという話もひょっとしたら、こことは直接関係ないですよ。事実関係だけ究明すればいいんだから、ここではね。関係ないけれども、そういったことが下地になっているものだから、なかなか難しいというんでしょうか、いろんな意見が錯綜する危険もあるので、整理のためにも私自身はあえて、そういうことに対しても、しっかりウォッチすべきじゃないのということを申し上げたくて、今のところ、これからどうするということはまた入れられますけれども、現状のところ、お二人の委員の発言に対しては、私はこういうこともあり得るよねという意味でお話をまずさせていただきましたので、今後の議論の参考にしていただければと思います。
 
○森委員長  今のお話、確認したいんですが、みとよと組合は利害関係があるような形だけども、今回のこれについては関係ないということなんですか。
 
○山田委員  エコマスターさんは、あくまでもトンネルコンポストを推進していただく自治体、そこをお探しになっているんだろうと思います。
 今、鎌倉市の業者がというような話のときに、まず鎌倉市の業者がそういうトンネルコンポストを引っ張ってこられるのかという問題と、引っ張ってきたときの自分たちの仕事のやりやすさというのもあるから、ひょっとしたらそういう部分もあるかもしれないけれども、現実的な施設誘導というのができるかどうかということについては、お二人の参考人ともそこは否定されていましたので、そこは一つあるんじゃないかなと私は思ってはいるところなんです。
 エコマスターそのものに、いろんな意味で我々が勉強しに行く。これだったら、例えば業者の方と、こういうものがあるけれども、その後のハンドリングなんか問題ありませんかみたいな話で、研究をすることまで我々がシュリンクしちゃうと、今後先、視察ということはできなくなってしまうので、そこまでやめろということは言えないんじゃないかなと思っていますけれども、常任委員会として行くとなると、非常にそこの所管事務でもありますので、そういったところの行き違いが先方にとって同一視されちゃう可能性もあるものですから、その部分については下地として考えておかなきゃいけないし、もちろん陳情にも、観光厚生常任委員会が業者と同席したということを一つのポイントに置かれていたように記憶しておりますので、そういったことが、どこが本当に売り込み先として、どこだったんだろうかというところは、私は考えておくべきじゃないかなと思ったから発言をさせていただきました。
 
○森委員長  それを踏まえて、今後の進め方というのは何かお考えはまだ……。そうですか。
 ほかに御意見はよろしいでしょうか。
 
○?橋委員  宮本さんに来ていただいてお話を伺った内容と、それを確認するためにみとよさんのほうに文書で照会をして、御回答をいただいた内容が、ちょっとずれがあるんです。それを、ずれがあったということだけで捉え切れない部分があって、実際にその宮本さんに、こちらからこういう回答が来たんですけどというようなことをしないでいいのかなと。それはもうそれで、両方から回答があったから自分たちで判断してくださいよということなのか。再度、こういう回答でしたよということで、問合せといいますか、そういうことができるのかどうか。その辺は、自分としてはどう判断したらいいかなというのを迷ってはいますけれども、再度こういう回答でしたよということは聞いたほうがいいんじゃないかなとは考えています。
 それともう一つは、メールというのは、全てみとよさんから来たものなんでしょうか。
 
○事務局  全てみとよさん、エコマスターから送られてきたもので、頭紙も資料につけているとは思いますが、回答書類とメールの写しということで、これらをつけていたということで全て来たものということになります。
 
○?橋委員  宮本さんのほうからも出してほしいと、任意で出しますよみたいなことでお話あったんですけれども、そちらはまだ来ていないということですよね。
 
○事務局  まず、以前参考人で来ていただいた宮本さんからお出しいただいたメール文というのがありましたけれども、実は今回エコマスターから四つのメール文を出していただいておりますが、このうちの三つ目、10月11日というのが、御覧いただいたとおり、同じメール文になっております。前回の当委員会で確認されたメール文というのが、それに対するエコマスターさんからのメール文の返信ということで資料要求の確認がされていたかと思います。これが、このメールの写しの一番最後、10月12日という、一応このメールがもともと任意で要求しようということで当委員会で確認されたものでございます。
 ただ、先ほどもお伝えしたとおり、5番の質問項目に幾つか括弧でありますけれども、その中に同年7月31日以降、手伝いに関し組合の方とメールか電話でやり取りをされましたでしょうかということの質問の中で、もしメールでやり取りしていた場合、メール文の写しを提供いただきますと幸いですという質問項目がありますので、もともと要求していたものプラス、もう一回、やり取りされていたということですので、それでメールを提出いただいたということでございます。
 
○?橋委員  そういう形で宮本さんとみとよさん、エコマスターさんとやり取りした内容が片側から出てきているわけですから、そういうことも含めて宮本さんには、こういうメールのやり取りの資料も頂いていますけれども、宮本さんのほうで、例えばこれ以外のやり取りもあるかもしれないですし、ほかにあれば、もしあれだったら出してくださいみたいなことはお伝えしていいんじゃないかなと思います。そこはそういうふうに考えています。
 それともう一つ、10月9日に副市長と環境部長と環境施設の課長ですか、エコマスターさんのほうに訪問して施設見学をしていると。これも、その勉強会にもあれなのかな、現局の担当者とかが参加されて施設に興味を持ったのか、それとも別なルートで施設の情報をキャッチして行くことになったのか、この辺は分かりますか。
 
○事務局  この勉強会自体、事務局としては申し訳ございません、あまり詳細まで把握しておりませんので、出ていた、出ていないということも含めて、現時点では事務局では把握はしていないところでございます。
 
○?橋委員  行政側が、どういう立場でこの施設を見ているのか。議会で行く前から既に話が進んでいて、そういう前提があって議会として行くのか、全く白紙の状態で行っていたのかということ、これ全然、前提条件が違ってきてしまうので、この辺の確認もしておいたほうがいいんじゃないかなと。
 あと評価です、行政側の評価ですよね。実現可能性のあるシステムなのか、それとも鎌倉市としてはなかなか難しいよという結論になっているのか。そういうところも審査をしていく中ではポイントになるんじゃないかなと思います。確認ができればなと思います。
 
○山田委員  参考までですが、7月31日は環境部の職員の方もいらっしゃっていました。個人名は避けますけれども、来ていらっしゃいました。だから、そこからの情報というのもあるとは思います。
 
○森委員長  今、?橋委員から、このメールにあります副市長、環境部長、課長の視察について、調査を進めるべきではないかというような御発議がございましたが、私、委員会としては、委員会の調査事項の範疇ではないのかなと考えるんですけれども、委員の皆様の御意見をいただければと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○保坂委員  委員長が今おっしゃるように、この委員会の調査の範疇とはちょっと違うかなと思います。
 
○山田委員  私も同様なんですけれども、先ほど来から言っているように、あるべき論はどうだったのというところも寄せといて、よけといて、とにかく事実、ファクトだけを積み上げさせていただくということに、この委員会はミッションとして与えられたので、そこをしっかりやっていくこと。それ以外のところは次回、あるいは他の次の機会に、あるいは別の機会にやるということで整理をいただいたほうが私はいいかと思います。そういった意味で、先ほどの自らの発言も横に置いといてということを申し上げた次第です。
 
○森委員長  あくまでこの委員会に与えられた使命というのは、業者が同席をした事実関係を解明するという調査事項でございますので、そこにフォーカスして、今後、議論を深めていきたいと思っております。
 ただ、先ほど?橋委員のほうから、元副理事長へのメールの内容の確認について、一度確認いただいたほうがいいのではないかというような御発議がございましたけども、その部分について、今後の進め方の中で確認すべき事項かどうかという部分を、委員の皆様で御協議いただければと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○山田委員  事実関係を究明するという意味合いにおいて、そこにフォーカスとすると今委員長がおっしゃったように、その部分に関連することであれば私はいいかと思うんですが、先ほど申し上げたように、5分前とか10分前、30分前が、果たしてどれほどの意味があるのかというようなことは、意味のあるという委員もいらっしゃるから、そういったところは議論させていただければいいと思うんですが、そこの事実関係究明ということと、どういうことを誰がどういうふうにプロセスでこうなったということは、まずそこのミッションをしっかりと押さえるという意味合いで関連するメールのここについて、宮本さんに確認をさせていただきませんかと明確に言ってほしい。そこをずれていっちゃうと、どんどん広がっていっちゃう可能性がありますので。こことここはバッティングしている、こことここは言い分が違うから、ここの部分についての確認を再度させてほしい。明確にそう言ってほしい。
 
○森委員長  確認する箇所を明確にして確認を進めるということですね。
 
○保坂委員  私は一番最初の発言のときに、この回答を読んでの印象というのは自然な中身だなと思ったと言いましたのは、こちらの委員会として、確認し、知りたいと思ったことについてお答えいただいていて、特にここで述べられていることで、エコマスターから組合に協力要請があったから組合が同行したのかどうかということの確認については、ある程度これで取れたのかなと読み取っています。
 先ほども申し上げましたけれども、7月31日の学習会の折に、見てみたいねという機運が鎌倉側で非常に盛り上がったのを受けて、ぜひいらしてくださいという意味での社交辞令というか、そういう自然の流れの中で出た言葉ではありますけれども、その後に改まっての依頼はないわけですよね。なので、そう言っていますけれども、本当にそうだったんですかということを、また再び組合の元副理事長側に確認する必要はないのではないかなと思います。
 一つの証拠といいますか、それを裏づけるものとして、例えば10月11日の組合の副理事長からエコマスターさんへのメールの中でも、議会日程がばらばらで聞き出せないので、そちらに聞いちゃったほうが早いので教えてもらえますかみたいなことを聞いているわけです。もし依頼されていたら絶対そんなことは聞かないということも含めて、今回出てきた資料の中で、ある程度、この協力されたから行ったのかどうかという問題については明らかになっているんじゃないかなと読んでおります。
 
○高野委員  私、先ほどの発言で、今、提起されていることについて触れなかったのは意味があって、保坂委員も、今、言われましたけれども、確かに先日の宮本参考人の御発言と今回のエコマスターさんからの回答には食い違いがあるんです。ただ、今、保坂委員が言われていましたが、私はこの回答である程度明確になったと。
 一番私が問題だと思っていたのは、もし仮にエコマスターさんが鎌倉の組合に所属する業者に受入れを要請していたと、視察のです、観光厚生常任委員会の視察の。となれば、これはさっき山田委員が言われた問題意識の一つになりますが、観光厚生常任委員会の視察自体の是非に関わることに成りかねないと私は思ったんです。ここは重大で、ここが最大のポイントだったんですが、もう何重にわたって明確に否定されています。しかもその内容はきちっと道理を持った説明がされていて、どこにも不自然さはない。だから、そこは先方もそう感じておられるのか、回答しなくてもいいところにわざわざ強調して書いてあるでしょう、何重にもわたって、回答しなくてもいい設問に対しても。だから、私はそこをもって明確であろうと思います。それ以上の追求については、そこがこの本委員会の調査事項に深く関わっていれば、それは食い違いをただしたほうがいいと思うんですが、私はそこが払拭されたのであれば、観光厚生常任委員会がエコマスターさんに視察したことそのものは、私は特に問題はないと思っているんです。
 だから、あとは問題なのは、まさに本委員会の今、付議事件になっている鎌倉の組合に所属する業者が同席したこと。それがどういう意味を持つのか。市民から見て、どういうふうに見られて、見られかねないのか。そこに議会が、議員がどう関わっていたのか。ここについてきちんと明らかにして、今後の教訓にしていくということであろう、そういう問題意識で、さっき私はそこの部分に、言わば絞って発言したわけなんです。
 もっと言えば、これは当該議員に聞いてもらいたいところだけれども、私ははっきり言えば、ここまでの民主主義のコストをかけて何か月やっています、この特別委員会も。いや、いいんですよ、慎重にやればいいですよ。改選間際までやるのか知りませんが。ほんとは私はきちっと関わった人間が、議員がですよ、はっきり言えば、きちっと話しして、別に犯罪とか、そういう問題ではないと思いますよ。ただ、政治的、道義的な問題として、きちっと明らかにしてくれれば、こんなことにはならないんですよ。こんな委員会、こんなって、ごめんなさい、ばかにした意味じゃないですけど、こういう時間をかけて何度も開く必要はないんですよ。だから、私は早く決着を、そういう意味ではする必要があると思って、あんまり論点をあちこちに持っていかないで、絞った形で申し上げたというのは、そういう意味です。
 
○森委員長  1時間になりますので、換気のために暫時休憩いたします。
              (14時02分休憩   14時11分再開)
 
○森委員長  再開いたします。
 では、引き続き、今後の当委員会の進め方について御協議をお願いいたします。
 意見を頂いた上に、今後の進め方を言っていただければと思うんですけれども。
 
○大石委員  多くの委員の御意見がございましたけれども、先ほど私も言いましたけれども、組合の元副理事長の宮本さんの発言というものが具体的に違うと。「エコマスターさんからの依頼によって私たちは行くんだ」という御答弁は、それは向こうがこの回答文によって打ち消されているということはよく分かりました。
 一番最初の高野委員の発言。まさしくそのとおりだと思いますけれども、宮本さんは私も質疑させていただきましたけれども、一人の、前川議員ですね、前川議員と名前を出して、「前川さんはこの件に関しては一切関わっていません」という答弁を私にされています。エコマスターさんから送られたメール。納所議員へのメール。そういうことを考えると、いや関わっていないわけがないと。そういうふうに私は受け止めます。
 エコマスターさんから送られてきたメールでも、前川議員の言葉、これがちゃんとした、本当にこういうメールをみとよさんに送ったのかどうかは、私は分かりませんが、ばっちりだと思いますと。観光厚生常任委員会として視察ができるといいなと本気で考えていますと。この当時から行こうということは考えていた。私が気になるのは、その下段の「市議会議員も半数以上御出席を賜りましたので上々の滑り出しだと感じています」と。これ「上々の滑り出し」というのは一番初歩的なところで、じゃあ目標というのは何なのかと。どこにあるんでしょうかね。それが僕は、この上々の滑り出しの目標というのは、エコマスター方式の施設を鎌倉市に造ってもらうというところじゃないかなと気がしています。だから、鎌倉市へのこの施設の導入をあっせん、施設あっせんのための動きだったんではないのかなということが間違いないんじゃないのかなと思います。
 また、常任委員会と、例えば後から追っかける方とが一緒に行くということには、僕は全然問題はないと思います。それは問題ないと思います。それは議会の中でも、同じ施設に5回も6回も別日程で行くというのは、相手に迷惑がかかるので同じようにしましょうと、できれば同じ当日にお伺いしたほうがいいんじゃないですかという話はあったわけですから、それは一緒に行ったって構わないと思います。
 ただ、今回の問題というのは同席をしてしまった。鎌倉市の請負業者が同席をした。なおかつ、そこで同席をして視察の最中に「この施設をやらせてくださいよ」という言葉があった。宮本さんはそんな話はしていないと言われていますけれども。でも、複数の議員さんの発言の中に、鎌倉市への導入を、またその仕事をくださいよということを複数聞いているということの中で、関わっている議員がお一人しか私はいないと思うんです。ここで名前も出てきていますけれども。その議員のお話も聞かなきゃ駄目だろうなと。これ、今まで頂いたメールだとか回答だとか、参考人として発言していただいたことを全部加味しながら御本人にお話を聞くしかないかなと思っています。さっき高野委員が政治的、道義的、倫理的というような発言がありましたけれども、まさにそこになっていくのじゃないかなと思っています。だから、議会内に原因があった、議員に問題があったというところを、同席したことをその発言を受けて、そこに関わっちゃった議員にお話を聞かないといけないと私は思っています。
 
○森委員長  今後の進め方として、お名前の出た議員の方、お一人を呼んでお話を聞くということでよろしいですか。
 
○高野委員  さっき言い忘れたことがあるので。参考人として宮本参考人をお呼びして聞いた中身との食い違いがあるのは事実なので、そのことを確認するということは否定するものではないんですけれども、この2019年10月21日に視察報告書を当該組合に出されたんですか、これが資料に配信されていますよね。そこの最後にはこう書いてあります。今回の現地視察に対する全体評価で、今後も鎌倉市議会及び(株)エコマスターとの連携を密に図り新規事業の可能性を探っていくこととすると書いてあるわけです。それ実現可能性がどうであるとかというのはともかくとして、そういう意思があったということは、この間の御発言の言い回しはともかくとして、資料に書いてあります、出しているのに。だから、それは事実だろうと思います。としか見えない、この報告書が偽物でなければですよ。議会に出されているものですから、偽物じゃないでしょうから。
 問題は、それは組合として、その問題はある意味、処分をされているわけですよね、本年3月に。だからこそ処分されているわけです。であれば、私は社会的な責任は果たされていると思うんです。だから、そのことをもう一回、当委員会がそのことに触れるようなことをこれ以上やるかということについては、私は、発言に食い違いがあったのは事実だけれども慎重であるべきだろう。一定の組合としての対応がされているわけですから、特別委員会が開かれる前にやっているんですから。
 だから、大事なのは、そういうことをするような事態が、この議会側としてどうなのかということなんです。組合は処分されているんだから。処分を受けられた方のお一人である宮本さんに参考人でお越しいただいたわけでしょう。だから、問題はそういうことになってしまったような要因が議会側としてどうなのかということが、あとは詰めの段階として問われているだろうと。私さっきの発言の後段は少し荒っぽい言い方をしてしまいましたけれども、本音ではあるんですが。その辺のことをきちっとやって、今、大石委員も言われましたけれども、私は倫理基準にものっとった形で、問題はなかったのかあったのか。あるとすればどういう点だったのかというのを、この本委員会の付議事件の範疇の中で明らかにしていくということが求められている。私なりの整理です。いろんな観点あるんですけれども。
 
○保坂委員  さっき言ったことの繰り返しになりますけれども、この委員会として考えなければいけないのは何かということなんですが、今回出てきた資料、またこれまでの参考人から出てきた発言なども含めて、全部見てみると、エコマスター、そして組合、この両者というのは事業者ですから、この両者においては、鎌倉市における新規事業の可能性を探ろうという立場では一致しているわけです。それで今回出てきた、この8月1日のメールの文書、先ほども触れましたけれども、これを見ても、この新規事業の可能性を探ろうという方向性での情報の共有化というのは、この両者の間ではあると見ていいと思うんですよね、立場として。どれくらいのスピード感を持って考えているかは別として、将来的なそういった可能性を考えていきたいですねというところで、そのあたりでの共有化というのはできている関係であると。そこに、先ほど山田委員もおっしゃいましたけれども、議会としては、スタンスが違うと。鎌倉市にとってのあるべきごみ処理施策を考えるんだというのが純粋に議会の立場であって、実際に7月31日の学習会に出て、見に行きたいねというので機運が高まったのも、そういうところだと思うんですけれども。
 でも、その議会が結局、新規事業の可能性という部分で、先ほどの高野委員の言葉を借りると、こういうことを考えている人たちという言い方をされていたと思いますけれども、一緒に視察に行ってしまった。その視察先に行ってしまったということが問題なんじゃないかなと思うんです。そこのところでの認識というのを聞く必要があるのではないかと思います。ですので、その当該議員から、その認識を聞くということがポイントではないかと思います。
 
○山田委員  先ほど大石委員からおっしゃっていただきました「上々の滑り出し」という言葉なんですけれども、これは、そういうことが問題になるのであれば、私も出席いたしましたので、その「上々の滑り出し」に加担したことになりますから、それをもって、これはいかがなものかというようなことについては、逆に行かなかった人間まで問われる話にも成りかねないと思ってお聞きはしていました。結局、そういう議員が、理解してくれる議員が多ければ多いほどやりやすくなりますよねという、そういうようなことのお話の中で、私も出席いたしましたので、上々の滑り出しだと感じておりますという流れの中で問われれば私も出席はしていました。これは事実関係として申し上げておかなければいけないなと思ったものですから、お話をさせていただきました。
 先ほども話が出ましたけれども、このミッションというのはあくまでも事実関係をということは、特別委員会設置のときに付議事件として与えられたものですので、そこから外れるような話とか、あるいは社会的制裁を受けた業者に対して議員はどうなのというような話とか、そういうような話はまず置いておいて、まずどういうことだったんですかということになれば、もうある程度、私は確定しているところがあると思うんです。その中で、反省しているだの、していないだのという討論がありましたけれども、そういうようなことも、実はここの特別委員会のミッションからぜひ外していただいて、事実をあくまでこうしましょうと。その事実が確定した段階で、議員本人がどういうふうに処するか。これは議員にお任せすべきだと。それは、そういう意味合いで、この特別委員会というのは設置されているんだと思っていますので。質問の中身について私はとやかく、ほかの委員が質問することに対して、とやかくは申し上げませんけれども、あくまでもそういうスタンスでお聞きいただき、そういうミッションを解決するために必要なことだということでお聞きするんであれば、私は、そこで払拭できないということがあるんであれば、私はある程度分かるような気はしますけれども、今までの事実関係を積み上げれば分かるような気はしますけれども、あえてそこでお聞きしたいんであれば、ぜひそういうような、本来あるべき論をきっちりと踏まえた上でお聞きをするということについては了解するものであります。ただし、そこは拭い去れませんので、その部分についてはしっかりと委員長でもコントロールいただきたいし、質問する方についても、きっちりそういうふうにしていただきたいと思っています。その事実があくまでも明らかになって、市民に公表して、それでなおかつ、私はこういうことでしたということであれば、それはそれで受け止めなきゃいけないし、あなたを糾弾するためとか、犯人捜しをするための委員会じゃございませんので、あくまでも議員は処するところは自分できっちりと処していきたい。そういうところに任せるべきだろうと思いますので、まずは事実関係をきっちりと積み上げるというようなことでやり取りをしていけばいいかと思います。
 あと、もう一つは、依頼したか依頼してないかというような話。これは7月31日の日にお願いしますというような話、何でもしますよというような話に対して、返戻がきたという、そのやり取りの中で続いていったものですから、明確な依頼ということについては、確かにおっしゃるとおり明確な依頼はしていないと思います。ただ、業者が利害一致しているかということについても、ちょっと今は推定の域を出ないというところは、私は思っているところでありますけれども、その部分についても、まだあくまでも推定で、お互いに導入したいんだということで団結してやろうぜというような言葉というのは、メールの中で少し触れられているということで御紹介ありましたので、幾分そういうところもあったのかもしれませんけれども、あくまでもエコマスターさん側が売り込みをかけている。売り込みをかける主体であって、それに対して鎌倉の業者がどういうふうに関わってきたかというところが、ここが争点になっていると思っていますので、逆にそこのところが明確になるような話というのは、これまでの参考人からの質疑の積み上げできていると思いますので、そこはぜひ明確にしておいたほうがいいかなと思いますし、あとは最終的に特定の議員に聞くということであれば、ぜひその事実に基づいた上で、この部分についてはどうなんでしょうかというようなことでの確認作業をして、あなたがこうしたからどうだとか、ああだからこうだからというような話には、ぜひ委員会としてはしてほしくない。それは、その後の話としてやるべきだと。常任委員会のあるべき論についても、高野委員とは私は意見は違いますけれども、そういうようなことも後の話としてやればいいことだと思いますので、ぜひそういったところを除いて、この付議されたところをきっちりと解明すると。そのために必要ならば、多くの委員が必要だということでおっしゃっていますので、それについては、私は反対するものではございません。必要ならばやるべきだと。本人の名誉のためにということもありますし、我々がそういうことに加担しないようにということもありますので、ぜひそれはやるべきだろうと、やることについては、私は反対するものではありません。
 
○森委員長  今、委員の方のお話を聞く限り、当該議員、前川議員をお呼びして、事実関係の解明につなげる質問をして、事実関係を解明させるという流れできておりますけれども、そういう方向で今後の進め方よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 それでは、今後の進め方として、前川議員を委員外議員として呼ぶということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 では、今後、委員外議員としてお呼びするに当たって、総括質問的なものを考えないといけないと思うんですが、今までは正・副委員長一任という形でお任せいただきましたけれども、この部分につきましては委員会のほうで、まず一つか二つかは総括質問を確認した上で、今後、お呼びするときに個別の質問に移るというような、そういう形にしていきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 暫時休憩いたします。
              (14時30分休憩   15時49分再開)
 
○森委員長  再開いたします。
 ただいま休憩中に前川議員への質問項目について、皆様に御協議いただきましたので、三項目、質問項目を決定いたしましたので、それを確認させていただきます。
 まず一番目、これまでの当委員会に提出されたメール文の写し等を踏まえて伺います。鎌倉廃棄物資源協同組合の元副理事長の宮本様とどのような関係だったのでしょうか。
 二番目、令和元年、2019年7月31日開催の同組合の勉強会及び同年10月17日の株式会社エコマスターへの視察の前後の期間に宮本様とどのようなやり取りをされましたか。やり取りをされていれば、その内容を具体的に教えてください。
 三番目、トンネルコンポスト方式の新規事業に関心を持っている組合の方と一緒に常任委員会の視察に同席することについては問題を感じませんでしたか。
 以上、3点でございます。確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 それでは、今後の進め方について御協議をいただきありがとうございました。
 次回、前川議員をお呼びして、質問をさせていただくということで確認をいたしました。
 
○?橋委員  先ほども申し上げましたけれども、一方的に聞いて答えるということが前提ですけれども、最後何か御自身でお話ししたいことがあれば、していただくということを確認……、なければいいんですけれども、あればそういう時間も、ほかの議員をお呼びして聞いたときにも、そういう議員もおられたので、同じ条件ということで。
 
○森委員長  今、?橋委員のほうから、前川議員に意見を言う時間をということですけれども、それはそのとおりとすることでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をいたしました。
 事務局、お願いします。
 
○事務局  では、今のお話も踏まえまして、先ほど確認されました質問項目に基づいて委員長のほうから、まず総括質問ということで質問をされると。その後に各委員から、それに関連する質問があれば、また個別に質問する。それで、?橋委員からお話がありましたとおり、最後に前川議員から何か発言したいことがあればということでお話しいただくと。以上のような流れでよろしいか、改めて御確認をお願いいたします。
 また、その流れでいいかということと、あと、全体の時間の目安も改めて、こちらについても御確認いただければと思います。
 
○森委員長  ただいま事務局からお話があった流れでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○森委員長  確認いたしました。あわせて、質問時間についてはいかがいたしましょうか。
 
○大石委員  そう長々とやるということではないと思いますので、聞きたいことをちゃんと聞く時間は保障していただきたいと思います。
 
○森委員長  特に時間を定めずということですけれども、いかがでしょうか。
 
○?橋委員  同じ議員だからというのはありますけれども、参考人に呼ばれた方たちと同じぐらいの時間だと思いますけれども、あれは大体何分でやっているんですか。
 
○森委員長  参考人の方は、1時間20分ぐらいになりました。
 暫時休憩いたします。
              (15時53分休憩   15時54分再開)
 
○森委員長  再開いたします。
 ただいま休憩中に御協議いただきまして、時間につきましては1時間を目途にということで確認をさせていただきます。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
確認いたしました。
    ――――――――― 〇―――――――――――――――――― 〇―――――――――
 
○森委員長  日程第2その他(1)「次回特別委員会の開催について」を議題といたします。
 次回の委員会の開催日時については、休憩中に御協議をいただきまして、11月24日13時10分から、議会全員協議会室で開催することを確認させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
 
○?橋委員  御本人が都合が悪いと言った場合はあれですよね。だから、取りあえずで連絡してもらえば、言って、決まったら連絡という形でいいんじゃないかと。
 
○事務局  事務局から、この休憩中に前川議員に確認させていただきまして、その時間で大丈夫ということで伺っております。
 
○森委員長  改めて確認させていただきますが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 それでは本日の日程は以上でございます。
 これをもちまして、観光厚生常任委員会の視察に業者が同席をした事実関係解明に関する調査特別委員会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和2年(2020年)11月6日

   観光厚生常任委員会の視察に業者が同席を
   した事実関係解明に関する調査特別委員長

                   委 員