令和 2年全員協議会
8月 3日
○議事日程  

議会全員協議会会議録
〇日時
令和2年(2020年)8月3日(月)13時10分開会14時24分閉会(会議時間1時間14分)
〇場所
議場
〇出席議員
久坂議長、西岡副議長、千、くりはら、竹田、長嶋、安立、武野、池田、河村、志田、保坂、高野、納所、前川、中村、日向、吉岡、大石、山田、伊藤、?橋、松中の各議員(森議員は欠席)
〇理事者側出席者
松尾市長、小礒副市長、千田副市長、能條環境部長、藤林総務部次長兼総務課担当課長、谷川(克)環境部次長兼環境施設課長、不破ごみ減量対策課担当課長、鋤柄ごみ減量対策課担当課長
〇議会事務局出席者
大隅局長、茶木次長兼議会総務課長、谷川議事調査課長、岩原議事調査課課長補佐、田中担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1) 鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画について
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○久坂議長  定足数に達しましたので、議会全員協議会を開会いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から、鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画について、議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催した次第であります。なお、森議員から所用のため欠席する旨の届出がありましたので御報告いたします。
 鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画について、理事者から報告願います。
 
○松尾市長  本日は御多忙のところ、議会全員協議会を開催いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日報告いたしますのは、「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画について」でございます。
 鎌倉市・逗子市・葉山町では、平成28年5月に2市1町広域化検討協議会を設置し、同年7月にごみ処理の広域連携に関する覚書を締結し、これまでごみ処理広域化実施計画の策定に向けて協議を行ってまいりました。
 ごみ処理広域化実施計画は、ゼロ・ウェイストの実現を目指して、ごみの減量・資源化施策を進めることにより、現在、2市1町で約4万5000トンある可燃ごみを計画の最終年度である令和11年度に、2万トン以下とすることを目指す計画となっています。
 また、名越クリーンセンター稼働停止後の令和7年度以降は、本市の可燃ごみについては、逗子市既存焼却施設で焼却することとし、逗子市焼却施設の稼働期間を、おおむね令和16年度までとし、適切な維持・修繕を図ることとしています。逗子市焼却施設を有効に活用することにより、焼却処理単価は現在よりも廉価になると試算しております。
 逗子市焼却施設稼働停止後につきましては、今後の人口減少等によるごみ量の減少、さらなる広域化・集約化の国の考え方等を踏まえ、2市1町だけの焼却施設を造ることは非効率であると考え、さらなる広域化や他市町村との連携も視野に入れた処理を検討します。
 計画策定後も、2市1町で具体的な協議を行い、計画の実現に向けて進めていくことを確認しています。
 私からの説明は以上ですが、引き続き、担当部長から詳細な内容について説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 
○能條環境部長  鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画について説明します。
 ごみ処理の広域化については、平成9年に国から考え方が示され、国の施策を受けて神奈川県が県内市町村をブロックに分け、それぞれのブロックごとに進められてきたところです。その目的は、ダイオキシン類の規制強化により焼却施設の施設改修が必要となったことから、各自治体の負担を減らして対策を進めることを中心としたものとなっています。
 本市のごみ処理広域化の検討は、当初は神奈川県のブロック割りに従い、三浦半島4市1町で協議を始めましたが、様々な経過を経て、平成28年5月から逗子市・葉山町・鎌倉市の2市1町でごみ処理の広域化検討協議会を立ち上げ、ごみ処理広域化実施計画の策定に向けて協議を進めてきました。
 これまで、実施計画(素案)を令和元年11月28日に公表し、2市1町でそれぞれ令和元年12月に住民説明会を開催し、令和2年1月6日から2月5日までパブリックコメントを実施するとともに、審議会の意見を伺い、7月21日に開催した2市1町ごみ処理広域化検討協議会における協議及び庁内における協議を経て、本日、ごみ処理広域化実施計画を策定しました。
 計画の内容について説明します。計画は8章立てとなっています。1ページの計画策定の背景は、今、御説明したとおりです。
 2ページを御覧ください。
 計画の基本理念として「環境負荷の少ない循環型社会の形成に資するゼロ・ウェイストの実現を目指す」ことを掲げています。
 3ページを御覧ください。
 計画期間については、令和2年度から令和11年度までの10年間としています。
 4ページを御覧ください。
 第2章では、各市町の地域概要、地域特性を記載しています。2市1町とも人口が減少している状況、産業形態として卸売小売業、飲食店、サービス業が多い状況となっています。
 9ページを御覧ください。
 第3章では、各市町のごみ処理の現状等として、ごみ処理の概要、資源物とごみの総排出量の推移、発生原単位、資源化の状況、ごみ組成、ごみ処理経費、生ごみ処理容器等の助成状況を記載しています。2市1町のごみの分別方法はほぼ同じであること、ごみの排出量が減少しており、リサイクル率は県内トップ3を占めていることを掲げています。
 33ページを御覧ください。
 第4章では、人口及び資源物とごみの総排出量の推計として、人口推計、資源物とごみの総排出量の推計を記載しています。人口推計に基づく将来のごみ量は、令和11年度には平成29年度比で約5%減少すると予測しています。
 39ページを御覧ください。
 第5章では、広域化の基本方針として、課題と連携の方向性及びこれに基づく基本方針を記載しています。
 課題と連携の方向性では、ごみの減量・資源化の必要性や、環境面に配慮したごみ処理施設の在り方の検討の必要性を掲げるとともに、課題と連携の方向性に基づき、基本方針として「ゼロ・ウェイストの実現を目指してごみの減量を進めていくこと」「既存施設における共同処理の実現に取り組むこと」「広域連携における持続可能な廃棄物処理システムの構築を図ること」を掲げています。
 42ページを御覧ください。
 第6章では、ごみの減量・資源化施策を記載しております。
 具体的には、本市では平成31年3月に公表した将来のごみ処理体制についての新方針に基づく生ごみや紙おむつの資源化、事業系生ごみの資源化促進等による事業系燃やすごみの全量削減を行います。
 逗子市、葉山町においても家庭系生ごみの資源化や事業系ごみの分別の徹底等により、ごみの減量・資源化を進めます。
 46ページを御覧ください。
 これらの施策の実施により、令和11年度には本市の可燃ごみの量は、現在の約3万トンから約1万トンに減少し、表6.4のとおり、2市1町全体では約2万トンまで減少すると試算しています。
 47ページを御覧ください。
 第7章では、ごみ処理施設の整備方針として、名越クリーンセンター焼却施設稼働中の令和6年度までを第1期、それ以降を第2期として整理しています。
 48ページを御覧ください。
 第1期では、焼却施設については名越クリーンセンターと逗子市焼却施設における緊急時の相互連携、生ごみについては本市では5トン未満の施設を整備し、葉山町に逗子市と葉山町を合わせた施設を整備する計画としています。
 51ページを御覧ください。
 第2期では、焼却については逗子市焼却施設で2市1町の可燃ごみを焼却することとしますが、逗子市焼却施設の焼却可能量が2万トン程度であることから、新方針に基づく本市の資源化施策が完了する令和10年度までは、2万トンを超える部分については、本市で2市1町の圏域外のエネルギー回収施設等で適切に処理します。逗子市及び圏域外への可燃ごみの搬送を行うため、本市に中継施設を整備します。本市の生ごみについては、小規模施設を拡大し、全市の生ごみを処理する施設を整備する計画です。
 55ページを御覧ください。
 本計画期間満了後の2市1町における将来のごみ処理体制について記載しています。
 逗子市焼却施設の稼働期間についてはおおむね令和16年度までとし、適切な維持・修繕を図っていきます。
 その後の処理については(2)に考察を記載しています。令和11年度には2市1町の可燃ごみの量は年間2万トン程度となり、その後も人口減少により減少していくと試算し、新たに焼却施設を建設する場合は、エネルギー回収が必須となり、そのためには、最低でも日量100トン程度、年間約2万7000トンの規模の焼却施設の検討が必要となります。
 これまで資源化が難しかった混合ごみについても、乾式メタン発酵やバイオエタノール化といった新たな資源化技術が確立し始めており、これまで焼却処理するしかなかったごみの資源化が可能となってきています。
 国は、平成31年3月29日付で「持続可能な適正処理の確保に向けたごみ処理の広域化及びごみ処理施設の集約化について」通知を発出し、その中で「市町村が民間の廃棄物処理施設にごみ処理を委託し、施設の集約化を図る。」ことを、施設の集約化の一つの手法として掲げています。現在、本通知に基づき神奈川県が広域化・集約化計画を策定しているところです。
 以上の点を踏まえると、2市1町だけで新たな焼却施設を建設せずに、ごみの減量・資源化を進めていくのが最良と考え、今後は、広域化ブロックの拡大も視野に入れつつ、民間の新技術による資源化手法を活用するなど、ゼロ・ウェイストを目指し、ごみの資源化を進め、安定的なごみ処理を維持できるよう、引き続き情報収集、検討を重ねていくこととしています。
 第2期で整備した本市の中継施設は、逗子市焼却施設停止後については2市1町の施設として使用し、可燃ごみの処理を他市町村との連携、民間活用によって行います。
 57ページを御覧ください。
 逗子市焼却施設停止後の2市1町の連携の概念図を掲載しています。
 58ページを御覧ください。
 第8章では、計画の推進方策を記載しています。連携の体制は、地方自治法に基づく事務の委託とし、費用負担の方法は、公平性が担保されるよう留意し、搬入量に応じて各市町が負担するものとします。
 巻末には、資料編として、「用語の解説」「可燃ごみの将来予測」「可燃ごみ焼却経費試算」を添付しています。
 資料3「可燃ごみ焼却経費試算」を御覧ください。
 一番上の表「焼却処理概算経費」では、令和16年度までの各年度の処理経費とごみ1キログラム当たりの経費を記載しています。
 令和2年度から令和16年度までの平均単価は30.47円ですが、本市の可燃ごみを逗子市で焼却する令和7年度以降の平均単価は27.71円で、逗子市焼却施設までの運搬費用を含めると約32円となり、現在、名越クリーンセンターでの焼却処理に要している経費から算出した処理単価の約35円より廉価になるものと考えています。
 なお、本日の会議に先立ち、7月31日に配信した実施計画に文言の修正が生じたため、改めて配信したことを御報告いたします。
 修正箇所及び修正内容は、49ページ及び52ページの点線で囲んだ図のうち「候補地 今泉クリーンセンター(生ごみ資源化施設)」の表記を「生ごみ資源化施設」に、54ページの整備スケジュールの表のうち、「候補地 今泉クリーンセンター」の表記を「検討中」に改めたもので、生ごみ資源化施設の建設候補地として記載していた今泉クリーンセンターの表現を削除する目的で修正したものです。
 修正は、7月31日に今泉クリーンセンターの周辺3町内会の会長等との面談の結果、必要と判断したもので、同日、逗子市長及び葉山町長の了承を得た上で行ったものです。今泉クリーンセンター周辺3町内会長とは、今後も生ごみ資源化施設の整備について、十分な協議をお願いしてまいります。
 計画の説明は以上になりますが、平成28年7月29日に2市1町で締結したごみ処理の広域連携についての覚書につきましては、本実施計画の策定に伴い解除することとし、今後は実施計画に基づいて、2市1町で連携してごみ処理の広域化に取り組む各市町の姿勢を示すため、確認書を本日付で締結いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○久坂議長  ただいまの報告について、御質疑はございますか。
 
○長嶋議員  まず最初に私がやらないとあれなので、皆さん、待っている間、質問を考えておいてください。
 最初に植木剪定材の不正の処理については、今後、観光厚生常任委員会の所管事務調査のところで御報告いただけるということなので、私は今日はあえてその件については触れませんので、どなたか御興味のある方はしていただけたらと思います。
 それで、まず初めに今、御説明ありましたが、過去にも委員会等で御説明は頂いておりますが、今、訂正の部分だけは分かったんですけど、その他の部分で、まず過去に御説明いただいていた広域化、この実施計画、どこに変化があったのか、ちょっと読み取れないんですが、具体的に何が変わったんでしょうか。
 
○能條環境部長  素案からの主な変更点でございますが、まず本市の人口推計につきまして、素案の時点で最新のものを使用して人口推計をしておりましたが、今回の実施計画については、第4期の基本計画に合わせる形で見直しをしております。それから、審議会からの意見を踏まえまして、災害廃棄物の処理について、40ページになりますが、災害時の対応について、こちらを追記してございます。それから、もう1点、53ページに連携の概念図がございますが、ここに自区外処理というような表現がありましたが、これは審議会等の意見を踏まえまして、自区外処理という表現はあまり適切ではないということで他市町村との連携・民間活用による処理・資源化、このような表現に改めております。
 
○長嶋議員  つまり、政策的な中身のやり方については特に変わった点はないという理解でいいですか。
 
○能條環境部長  御質問のとおりでございます。
 
○長嶋議員  今、ページを急に言われたので、災害のところ、確認があれなんですけど、パブコメ、それでかけていますよね。私もまだ細かく、流し読みですけど。パブコメの意見というのは何か反映はされているんでしょうか。
 
○能條環境部長  パブリックコメントでは、様々御意見を頂きましたが、実施計画を変更するということではなく、計画を進める上での留意事項として捉えております。今後、計画を進めるに当たりましては、十分御説明を尽くしていきたいというふうに考えております。
 
○長嶋議員  それならパブコメをやる意味はあまりないですね。はっきり言って、市民の意見は聞かないということだと私は今、判断させていただきます。
 それで、基本理念で、まずこれは今さらあれなんですが、ゼロ・ウェイストを言っているわけですけれども、ゼロ・ウェイスト、基本理念の一番中心ですよと繰り返し、私も新人の頃からそれ言われているんですけれども、ゼロ・ウェイスト、葉山町は宣言されています。前もこれ、一般質問で言っているんですけど、鎌倉市は宣言をされていないんですね。その他の宣言って市長、いっぱいされています。ごみだけでも、プラごみゼロ宣言やっていますし、気候非常事態宣言、最近ではイクボス宣言とか、Fab City宣言でしたっけ。大本で言えば、平和都市宣言ってありましたけど、何でゼロ・ウェイストは宣言をしないんですかね。上勝町から始まって葉山町、それこそパートナーですけどやっていますけど、何でしないんですか、市長。
 
○松尾市長  ゼロ・ウェイストの取組というのは、従前から行っている、その目標に向けて行っているということで、改めてどこかの時期で宣言をするというものではないと。過去からの継続の中で行っているということが大きい理由だと考えています。
 
○長嶋議員  それはよく分からない、今の説明。じゃあ、何でプラごみはゼロ宣言するのかなと。まあ、別に私、宣言、どちらでもいいと思っていますけど。じゃあ、そのゼロ・ウェイストを柱にするんだったら、一番重要なのは、3Rでリデュースですね、これも何度も言っていますけど。今の施策の中で、処理をする方法ばかり言っていますけど、処理をする方法。リデュースの方法論というのはほとんど出てこないですよね。ゼロ・ウェイストは言っていて、3Rで一番重要なのは何ですかって、リデュースっていう。いつ聞いても職員の皆さん答えるし、市長だってそう答弁されていると思いますけど、これも何回も言っていますけど、なぜ、リデュースが出てこないのというところなんですが、いかがですか、市長。
 
○松尾市長  リデュースが一番重要であるということは間違いないことでありますけれども、この2市1町の連携の中で、そのリデュースでの連携というのは、いわゆる施設によるようなこととしては、この計画の中では、位置づけるものはなかったと思いますが、ただこの考え方として、いわゆるソフト面でのリデュースの取組というのは、今後2市1町でもできることというのはしっかりと連携して取り組んでいくということは姿勢としてあると考えております。
 
○長嶋議員  つまり一番大事なところが抜けちゃっているという計画なんですよ、もうこれ、最初から。プラごみゼロと言っているんだから、減らさなきゃいけないですよね。プラごみゼロ宣言しているんですよ。何やっているのって、何もやっていないじゃないのって。国がレジ袋有料化とか、先に始めていただいたので、これ、大きく変わってくるとは思うんですけど。それと、食品ロスだって、この間の議会でも言っていますけど、私、数字も挙げてね。じゃあ、何を真剣に取り組んでいるんですかと、広報に書いたぐらいでやっていますよと。そもそも大事なところが抜けているんじゃないですかと。コロナの影響でごみの出方というのも変わってきていて、家庭ごみは増えていますよ。その中で生ごみ、どうなんですかって。まだデータ的にはそんな蓄積がないから、今ここで数字を追っかけてもあれですけど。施策がなければ、だって何もできないわけですよね。昔は何で、キエーロとか生ごみ処理機、一生懸命、市長なんか動画まで作って説明していたけど、全然やっぱり、これも何度も言っているけど、だから話にならないんですよ、もう言っていることがね、言葉だけ。
 それから、今日一番言いたいことは、何度も委員会でも言っていますし、最初からできない実施計画ですよと申し上げています。大きなポイントも指摘しておりますが、そこ、全くスルーですよね。今なぜ今泉のところで訂正したかと言うと、住民の皆さん怒っていますよね。最初から今泉前提で話さないでくれと。だから削ったわけでしょ、今泉って言葉を、場所ね。まず、この実施計画を委員会でもさんざん言いました。陳情審査もやりました。それで、申し上げていることは理解できていませんか、市長は。そこをクリアできないんですよ、悪いんですけど。できない状態なのに、まだこれでやりますと言っているのは、その後、頓挫した後、時間のロスになるから先にもう諦めて新しいやり方を提案してくださいと私は申し上げています。これ大分前ですよ。6月定例会は質問していないから、2月定例会ですよ。委員会で相当言ったと思います。その前から言っていますけど、去年の9月くらいから。もうできないですよね、これ。陳情、全会一致で採択ですよ、今泉の件ね、ほかにもあるけど。まず、これ、オーケー出ていないのに何でこれ、こんな書くんですか、5トン未満だからいいという話じゃないですよ。これ、クリアできなきゃこの計画は駄目ですよね、2市1町で逗子市に持っていく話は別として。これ、やることできないですよね、どうなんですか。それなのに何でこれ、やれますと出しているんですか。
 
○松尾市長  御指摘のように今泉を含むこの3町内会からは、こうした今泉ありきでというようなことについての御意見というのはこれまでも頂いてきたところでございます。確かに、そうした意味での難しさということがあるのは十分承知をしているところでありますけれども、これまで今泉の皆さんと話をしてきた経過、そして今後この今泉クリーンセンターが閉鎖をした中で、今後継続して、ここはごみ処理の場所として活用させていただく中で、この生ごみ資源化施設、生ごみ処理施設というものを造っていただく。その必要性ということも、しっかりと地元の方々にも御説明を丁寧にさせていただきながら取り組んで、その実現に向けていきたいというふうに考えております。
 
○長嶋議員  だから、それが無理だと言っているんですよ。無理なんですよ。7月20日にその自治会の皆さんから白紙撤回の要望書が出ていますよね。議長も同席されたと伺っていますけど、出ていますよね。それ、市長、どう受け止めているんですか。
 
○松尾市長  要望は直接私が受け取らせていただきましたけれども、そのときもお話しさせていただきましたけれども、この要望というのは受け止めさせていただきますが、決して強行的に造るということは考えていないものの、やはりこの必要性ということは、今後十分御理解いただく上でしっかりと協議を継続させていただきたいという話をさせていただいております。
 
○長嶋議員  これ、皆さん、思い出してください。過去にも同じことありましたよね。山崎の焼却炉。あれ、どうだったんですか。私は議会の場でさんざん無理だから早く決断をして次のステップ、ほかの方法に進んでくださいって。そうしないと、先延ばしになって手後れになりますよと申し上げたはずですよね。皆さん、覚えていると思いますけど、今期の話ですよ。前期からかかっているのかな。そういうことがありましたよね。私、うそ言っていないですよ。あの時も自治会の会館に、私呼ばれて、11自治・町内会の皆さん、代表の方、会長、副会長ほとんど全員来ている中で、私、2時間もお話ししたんです。今泉についても同じです。観光厚生常任委員会の皆さんとも行っていますが、別個呼び出されて、行ってお話をさせていただいております。そのやり取りだけじゃないですけど、メールとか電話とか何度もしていますが、そこから受ける感覚では賛成は絶対あり得ませんからね。絶対無理ですからね、言っておきますけど。
 今お話あったとおり、名越の終わりは目の前に来ています。前の山崎のときよりは、もっと切羽詰まっているんですよ。ここでやめて、次のやり方を出さないと、もうそれでも間に合いません。焼却炉なんてもう前もさんざんやったけど、そんなすぐできないんですから。ほかの処理施設、もしくは場所の変更、それはあまり賛成できないけど、生ごみ処理施設の、減容化施設の。それを今言わないと、完全に手後れになって、ごみあふれますよ。それ、自区外処理でやりますと無責任なこと言っているから、全部受けてくれる事業者が鎌倉市外にあれば、それは何とかなります。一時的に、期間的に近隣の自治体のほうで受けてくれるかもしれません。焼却能力が余っているところなんか幾らでもあるんだから。それは、一時的な話であって、今切り替えないと駄目ですよと。同じことを失敗を繰り返すのですか、市長。絶対、私、断言しますよ。住民の皆さんが急に変わるといったら、何か大きな出来事がない限り変わりません。市長より何倍も私、話していますから分かります。それが、受け止められないんですかね、市長は。今これから説得なんかできる状況ですか、無理だと思いますけど。それ、もういいいかげん認めたらどうですか、もう無理なんですよ。どうですか。
 
○松尾市長  今、今泉の皆さんともお話をさせていただく中では、現時点のやはり積替え施設での臭気の課題ということは一番大きな課題ということになっております。こちらについては、しっかりと、この解決に向けて様々な手法ということを取り組んでいきながら、この解決ということに向けて取り組んでいくことがまず第一だというふうに思っております。そうしたしっかりと、ごみの処理についての臭いの問題などの課題を解決をしていく中で、地域の皆さんに御理解いただけるように努めてまいりたいというふうに考えております。
 
○長嶋議員  そう言っているんだったら、絶望的ね。絶望的。市長、最後責任を取ってくださいよ、できなかったら。といっても、まあ1年後どうなるのか。1年後まだこれ、進まないでそのまんまという状態だと、責任を取るも何もまだ分かりませんと言われちゃうからね。言っておきますけど、それに関しては議会、2月定例会で陳情第34号今泉クリーンセンターを候補地とする生ごみ資源化施設の整備を強行しないことを求めることについての陳情、これ、市長、賛成反対どういう具合だったか覚えていますか。いかがですか。
 
○松尾市長  全会一致で採択されたものと認識しています。
 
○長嶋議員  全会一致って臨時会でもありましたね、そう言えばね。市長が御推薦された与党の議員も全部賛成しているんですよ。クーポン券の削除もね、この間ありましたが。いいですか、議会全体で駄目ですよと、住民の皆さんも関連自治会の皆さんはもう駄目ですよと、やめてくださいと言っているんですよ。それ、理解できませんか。市長推薦の与党議員も駄目と言っているんですよ、この陳情。手を挙げているんですよ、いいですか。どういうことですか、これ。あり得ませんよ、この間の臨時会もあり得ないけど。それを聞けないと言うんですね。そしたら、そうだったら、それでいいですけど。市長、ちゃんとその責任を取ってください。今までごみ処理の責任を取る、取ると言って何を取ったんだか知らないけど。できなかったら、ごみがあふれるのよ。責任の取り方はちょっと分からないけどね。市長を辞めたからいいって、それで済む話じゃないよ。ごみがあふれるんですよ。だから、今切り替えてやめて、新しいこと考えてくださいよ。どうですか、もう一回。議会全部で反対している。住民も反対している。この事実はどう受け止めるんですか。
 
○松尾市長  陳情の採択というところでは全会一致でありますけれども、私の受け止め方としますと、何が何でも全ての方がこの今泉に生ごみ施設を造るということについて、反対をしているということではないというふうにも受け止める部分はございます。もちろん今なかなか難しさというところありますけれども、しっかりと、この御理解をいただくように私としては努力をしていく、説明を尽くしていくことであるというふうに考えております。
 
○長嶋議員  全ての人が反対していないと言うんだったら、じゃあ、何%の人が反対したらやらないんですかね。住民投票をやってくださいよ、それだったら。住民投票、やってくださいよ。何%の人が賛成で何%の人が反対だったらいいんですか。そんなもの、だって、この町で全ての人が反対していないからいいという理由が通るんだったら何でもできますよね。じゃあ、北鎌倉隧道を開削すればよかったじゃないですか。おなり子どもの家だって予算を通したんだから、何で壊さなかったんですか。何でも市長の考えで進めりゃいいじゃないですか、それだったら。止まっていること山ほどありますよね、ちょっと反対されたと。賛成の人が何%いたらいいんですか。
 
○松尾市長  何%ということ、この特に今泉の課題ではその何%というところまでが具体的にあるわけではありませんけれども、今この計画を進めていく中で御理解いただけるように、現時点では私の立場としては尽くしてまいりたいと考えているということです。
 
○長嶋議員  答えになっていないよ。市長ね、昔のこと、思い出していただきたいんですけど、市長が県会議員のときだったか、市議会議員のときだったか、私も記憶が定かじゃないですけど、そういう場合、何%が反対したらよくないと思いますかという話をしたことがあるんです、あなたと。じゃあ、難しいというようなことを言いました。私は、3割と言ったんです。覚えていますか。野球の3割バッターになるのは大変だという話をしましたよ。3割のそれだけの数が反対することは、半分と言ったらもう、それは分かりやすい話なんだけど、そうじゃない場合。そういう話をしたことあるんですよ。そういう御自身での明確なスタンスというか、考え方がないから、そういういいかげんな答えしかできないんですよ。私、そういうこと言ったことありますよ。思い出していただけましたかね。
 一般質問のようになっちゃうので、議会全員協議会だというのを忘れかけちゃっていましたが、もう一個大事なポイントがそのできない理由であるんですけれども、これは以前も本会議で小礒副市長に御答弁いただいているんですけれども、中継施設の件ね。この計画をやるには中継施設は必要不可欠です、今でも一部やっているあれですけど。これについても、名越でやるとか、いろいろあるとは思いますが、これも近隣住民の賛成がなければできないわけですよ。これ、仮に今泉が何か大きな展開があってひっくり返ってオーケーだとやるようになった。もしくは生ごみ減容化施設が違う場所でオーケーになった。進むといったときに次のハードルは中継施設ですね。これ、もっと高いですよ、ハードル。中継施設のほうがそこに全部来るんだから。それと、逗子市の焼却炉が閉まった後も鎌倉に持ち込みますよという話になっているわけですよね、この計画。そこのハードル、みんな、いないかもしれないけど、随分先だからね。そこの責任まで持って計画立てなきゃいけないわけですよ。逗子市の焼却炉が閉まった後、そういうことになるんですよと、その前段でもあるけれどもね。今、観光厚生常任委員会では、何だっけ、大磯町か、の中継施設が新しくていいものだから見に行きたいねという話をしていて、コロナの影響で今控えているところですけど。次のハードル、ここもあるんですよ。それはいかがなんですか。
 
○松尾市長  今この計画を進めていくに当たっては、この中継施設というのは必要不可欠なものでございます。現在、名越の地元にもお話をさせていただいている中で、この中継施設についても御理解をいただけるように進めていくということが肝要になるというふうに考えております。
 
○長嶋議員  それも疑問符しかつかないですよね。これだって、自治会の役員の人とかは知っているかもしれないけど、多くの住民の人たちは知らない話なんですよ。それを記事に、ぜひメディアの方は記事にしてもらいたいけど、この中身について。メディアで記事になったらたくさんいろんな意見が出てきますよね、当然。あそこのところ、土地買って移ったのにとかいろいろあると。私のアパートの親しくしていた人たちがあっちに移ったんだけどね。それも聞かれましたよ、焼却炉の話、どうなんですかと。私はちゃんと、うそをつかずにこういうことがある可能性がありますよということで話しましたけどね。みんな、考えるんですよ、そりゃ、若い御夫婦だから将来ずっと住まれるからね。ちゃんと言っておかなきゃいけない、まだ不確定ですけどって。可能性はあるので話しておきましたけど。そこだってもう先が見えないですよね。市長が断固として、住民が反対してもやりますよという立場を取られるんだったらいいですけどね。そういう立場を取らないんですよね、市長は、断固やると。さっきの答弁でありましたけど、反対されても断固やるんだと、鎌倉のごみ処理を安定的にするため断固やるんだと。そういう意思ありますか、今。
 
○松尾市長  名越のこの中継施設については、この計画を進めていく中で非常に重要なものでございまして、名越の地元の協議会の皆さんには説明を既に今開始をしているところであります。他市の事例等もお示しをしながら丁寧に説明をして、今後もそれを繰り返していくと。現段階できちんと話合い、協議をさせていただいているということでありますので、引き続き御理解をいただけるように努めてまいりたいと考えております。
 
○長嶋議員  もう無理だね。だって、市長がいる限り、いるんだったら何期やるんですかという話だよね。職員だっていつまでもいないしね。そこで、だから3割バッターの話が出てくるんですよ。住民投票をやればいいんですよ、市役所本庁舎もそうだけど。そうしたら決めてもらえるんだから。さっき市長はみんなが反対しているわけじゃないとおっしゃったんだったら、じゃあ賛成の人は何%いるのかと。そりゃ半分以上いたらやれるんだから、別にいいじゃないですか。やればいいんですよ。はっきり分かるからね。そりゃ鎌倉市のごみは全体で何とかしなきゃいけないから、それはもう聞いてもらおうよという人は圧倒的にほかの地域、多いかもしれないんだから。やってみないと分からないし、やればいいんですよ、条例つくって。簡単ですよね。だって議会が駄目だと言っているのに、議会だって全会一致で陳情採択しているんですよ。それでも、それで進めるというんだったら、もうあとあれするところがないじゃないですか。この計画は別に議案で出てくるわけでもないし。
 まだまだ言いたいことはあるんですが、あまり長くなるので、あとちょっと簡単に二つ。自区外処理、観光厚生常任委員会でも7者、話していて、あと追加で2者とか、そんな話がちらほら出ていましたが、これはいつまでにその自区外処理の相手先の事業者が、いつまでにそろって契約ができてスタートできるんですか。それ、前提ですよね。もしくは、逗子市とか、そういう今泉とかの持っていくことが頓挫した場合は二重三重の担保がありますのでそれで大丈夫ですと、副市長も御答弁されていますけど、今泉の計画が頓挫した場合、6千何百トンですよね。それも補完できるだけの自区外処理の事業者との契約はいつまでに何者とできるんですか。前に聞いてから半年たっていますので、そろそろその中身がはっきりしないと、もう間に合わないですよね。どうなんですか、それ。
 
○能條環境部長  バックアップの体制でございますけれども、これまでもバックアップ協定の締結に向けて複数者と協議をしてきたところでございますが、さらに幅を広げることとしまして、サウンディング調査を実施したところでございます。調査の状況ですけれども、3月末までに19者から応募がございました。新型コロナウイルスの影響によりまして、当初の予定よりも遅れましたが、7月に事業者へのヒアリングを実施いたしました。ヒアリングの結果、複数者と災害時のバックアップ体制の構築、また緊急時、それから名越稼働停止後の対応として受入れの可能性があるという事業者が複数いるということが確認できております。ただ、受入れにはいろいろ条件がございますので、その辺の条件整理をした上で協定の締結に向けて手続を進めていきたいというふうに考えております。
 
○長嶋議員  19者、すごいですね。私、前々から申し上げていますけれども、その町のごみ処理が適正にうまく処理できるようになるのは、その処理のいい事業者がそろっていればうまくいきますよと。これ、世間の当たり前の、専門家の見解ですよ。昔、松山市に行ったときもそういうこと、松山市の課長さんに言われましたけど、そうなんです。なので、そういう事業者といろんなやり取りができることは非常にいいことだと思いますよ。それと、鎌倉というか、神奈川県は全体的にちょっとごみ処理の処理側のパフォーマンスレベルが低いかなというのは見てとれますのでね。そこはいいことだとは思いますが、それだったら、もう今泉も逗子市も考えないで全部それでやっちゃえばいいんじゃないですかという話になりかねないので、その中身をぜひ早めに議会にお示しいただけたらと思います。
 最後、先ほどありましたが、災害時の処理ね。これ、災害廃棄物処理支援ネットワーク、D.Waste−Netということがあるから大丈夫だという御答弁しか今までないんですが、じゃあ首都圏で非常に大災害というか、東日本大震災レベルというか、ここの場合は相模トラフを想定できるんですけど、三浦半島の断層帯があったり、三連動地震なんていうのも想定できるわけですけれども、そういう都市部、鎌倉をはじめこの東京、横浜、首都圏でそういった大災害が起こったときに本当にこのネットワークが機能して、近隣みんなそういう被害になるわけですから、持っていけるのかということに大きな不安があります。この点については、どうなんでしょうか。
 
○能條環境部長  災害時の対応につきましては、D.Waste−Netでございますが、これにつきましては東日本大震災以降、発足したネットワークでございます。大規模災害時には県から地方環境事務所を通じて環境省に協力要請をして、環境省からの支援要請を受けてこのネットワークが発動するような仕組みになっております。これまでの活動実績としましては、熊本地震、それから九州北部豪雨などの支援、そういったものがございまして、現地に支援チームを派遣して、仮置場の確保、分別、それから実際にごみ収集車の派遣、こういったものも行っております。実際には、このネットワークの中には全国市長会等も入っておりますので、あと、業界団体等も入っておりますので、そうしたそれぞれのネットワークを使ってそれぞれの市町村なり、業界団体なりに支援要請が来るものというふうに認識しております。
 それから、大規模災害時には当然、近隣市町村、広域的に被害を受けますけれども、東日本大震災のときには県の処理ですね。これ、宮城県の事例でございますが、津波等で市町村がごみ処理をするといっても無理な状況であったということで県から国に対して市町村のごみ処理を代わってやるような方法はないかということでいろいろ相談した結果で、地方自治法に基づく事務の委託で処理をしたという実績もございますので、そうしたことを活用しながらきちんと処理ができるように取り組んでいきたいと考えております。
 
○長嶋議員  災害は想定外という言葉が言われていますけど、私はそれこそ陸前高田市の戸羽市長にその話をさんざん伺っていますからね。実際に起こってどういう環境になるかなんて誰も想像できなくて、そう計画どおりに右から左に簡単にいかないわけですよ。この間のつい7月豪雨でもごみを仮置場に持っていけないと、車で6時間並んだけど、降ろせなかったというレポートがネットに載っていましたけど。あと、例えば三連動地震が起こったらどうなるんですかという話ですよ。どこからどこまで被害に遭うんですか、沿岸部と。すごい瓦礫の量ですよね。それから、あまり言われていないけど、富士山噴火あったらどうなんですかと、車なんか動けないですよ。そしたら、どうなるんですかと。そういうことまであるわけですよ。
 最後に市長に聞きますけど、災害時のね。これは私、一般質問でも質問していて曖昧な答弁しかなかったので、あれなんですけど、相模トラフ、これも今取り沙汰されていますが、相模トラフのときに災害ごみの量ってどのくらい出るか、何万トン出るか、今覚えていますか。
 
○松尾市長  相模トラフのときには、ちょっと具体的な、すみません、何トンということではないんですけれども、鎌倉市の150年分の災害廃棄物が出るということになっています。
 
○長嶋議員  それ、私が前に言ったから覚えているんでしょ。464万トン。これ、出典、前も配っているんだけど、神奈川県の地震被害想定調査、平成27年3月、県が出している想定調査で464万トン。3万トン掛ける150年分といったら大体450万トンですから、そのぐらい出るよという話です、なんですよ。そういうことも、まあこれ、この想定が正しいかどうか分かりませんけど、頭に置いてやらなきゃいけないということなんですよ。だから、自前でリデュース、もちろん大事ですけど、災害ごみはリデュース関係なしに。災害時に出てくる普通の生活ごみというのがあって、それの処理が外に持っていく場合、ここが一番ポイントですよ。そこの持っていく先が全部D.Waste−Netで災害ごみをやりますと。じゃあ、どっち優先なんですかという話になったとき、パンクしかねない。私は、その災害時のごみを鎌倉市内の施設で処理、瓦礫とかするというのは難しい。ある程度はやってもいいけど、特に瓦礫の場合は塩漬けになるので、炉が傷みます。煙突内全部塩漬けになるそうですよ。ですので、あまり私、いいと思っていないので、こういうネットワークを使ったからいいと言って、外に持っていったら外の施設が駄目になっちゃうんだけどね。そういうこともあるので、ただ自前で持っていないと災害時に発災した後の皆さんの日々の生活のごみがきちっと処理できるかどうかが、これ、かなり不安になってくるんです、自前で処理施設ないと。なぜかって、外の、そういうネットワークの外のところがみんなそういう処理で山積みだから。そういうこともちゃんと考えた上でやらなきゃ駄目ですよという話です。自前の焼却炉だってちゃんと耐震とか、災害対応きちっと考えておかないと、それはパンクしかねないからそういうこともありますけど、もちろんね。そういうことまで含めてやっていただきたいと思いますが、これでもう1時間近くになっちゃったのでやめますが、私はこれ、聞きおくという以外にない。聞きおくというか、すぐ改めてくださいという計画でしかないと思っています。以上で終わります。
 
○高野議員  重なる部分がありますので、端的に行きます。
 報告を改めて見させていただきまして、要となるのは、名越クリーンセンターの焼却炉が2024年度に稼働停止となります。その後、2025年度からの広域化計画第2期において、鎌倉市の燃やすごみの重量ベースで約半分ということでありますが、生ごみを資源化し、鎌倉市における燃やすごみの量をほぼ半減化させながら、市内の燃やすごみを逗子市環境クリーンセンターで焼却処理していただきたいということだろうと思うんですね。逆に言うと、その枠組みに持っていけないのであれば、この2市1町の広域連携は実質的に意味をなさないのではないかとも理解できるわけでありますが、今回、これ正式に行政計画として従来の覚書等を破棄した形でつくるわけですよね。そうであれば、行政計画ですから、見通しは確実性が必要だと思いますよ。今の議論からも明らかなんですけれども、そういう見通しは鎌倉市は持っているということで行政計画をするということなんですか。長嶋議員の質疑で明らかになっているんだけれども、行政計画ですからね。ごみの問題のときに、私、前にも申し上げたことあるんです。ある意味、法律や条例に準じたものでしょ、これ、計画なんですから、行政としての。だから、はっきり言って、その3年後、5年後、このとおり行かないんじゃないかと推測できるようなものを行政計画にするということはあってはならないことなんです。その点で言うと、これ、別にごみに限りませんよ、どんな行政計画であれ。そういう見通し、これ、あると言えるのかどうか。重なっているんですけど、そこは明確にしておきたいと思います。
 
○松尾市長  御質問の施設で言いますと、生ごみの施設につきましては、今、地元のほうで、これで建設をしていいと、こういう状況ではないということは御説明しているところでございます。今後も引き続き御理解をいただくように説明をして御理解いただけるように努力してまいりたいと考えていると、こういう状況です。
 
○高野議員  私もこの計画を読ませていただいて、私の今、手元にあるのは素案なんですね。去年11月28日にたしか配布されました素案。どこが一番変わったのかなと思ったら、先ほど部長から一番最後に御説明があった、この52ページですね。この生ごみのところで、候補地と記載されていたものがなくなっちゃっていると。検討中ですよね、今の記載。ところが、文面はそのままになっていて、第1期においては5トン未満の施設での検証をするんだと。それで、その後に、これ、よく分からないんだけど、当該地にて全市の生ごみを処理する施設へ拡大と。でも、これ、行政計画上、当該地の記載がなくなりましたよね。これ、どこの場所で拡大するんですか、行政計画上。場所が定まらない検討中の、定まっていない場所において、5トン未満でやって、全市的に拡大すると。これ、行政計画のつくりとしておかしくありませんか。もちろん、さっきの質疑で分かっていますよ。今泉は諦めていないんだと言っているわけでしょ。諦めていないんなら、行政計画に書かなきゃおかしいでしょ。私は、別に今泉に造ってくれと言っているんじゃないんですよ。行政計画なんだから計画上削除するということは、事実上行政としては、今まで検討していたその場所について、行政計画上定めないということは、公式においては候補地から除外すると、こういうふうに理解せざるを得ないのですけど、その理解は間違っていますか。間違っているのであれば、なぜ、じゃあ行政計画、外したのか。引き続き、追求するなら行政計画で定めなければおかしいでしょ、よしあしは別にして。外すのであれば、それは外したという事実をもって、当該地は行政においては候補地とはもう見ないと。別の検討が必要になると。そうしないと、この計画は何なんですか。どこの場所かを外しておきながら、しかし、内々にはある場所があって、そこに合わせた記載として、5トン未満の検証だ、全市に拡大だ。こういうのは、行政計画として不備があるんじゃありませんか。いかがですか。
 
○松尾市長  今泉、この生ごみの施設につきましては、今泉というところを外したというところでございますけれども、先ほど御説明しましたように、今泉と今後継続して話合いをさせていただきたいというふうに思っております。現時点で、御理解いただけていないと、こういう状況があるというところにおいては、その名称というところについては、地元からも現時点ではこれを外してほしいと。こういうお話でございますので、今後継続して協議をしていくという中において、こういう判断をさせていただいたというものです。
 
○高野議員  全く分からない。何で、名越については書いてあるじゃないですか。理解を得たんですか。それを住民からの要望というのは私もよく承知しています。私も最初の議員の頃から今泉焼却施設が動いている頃から、清水元議員から受け継いだ面もあったものですから、その経過はよく聞いているんです。竹内市長時代に一回停止するとしたものを再開したという、3町内会の覚書も交わして再開して、そして、今また停止に至っているわけですから。行政として住民からそう言われたから行政計画から外したということは、行政としては候補地として見ないということじゃありませんか。今計画をつくるんでしょ、これ、今日付ですか、これ、議会に報告して。行政として候補地にする意思があるなら、行政計画に定めなければ行政としての意思は表れることにならないんじゃないですか。候補地じゃないんだったら何なんですか、今泉は、あそこのクリーンセンターは。準候補地ですか。行政でしょ、きちっとしてくださいよ。候補地じゃない、何なんですか。希望地なんですか。何なんですか。整理してください、よくちょっと。計画に定めるのを外したんでしょ、あえて素案から。であれば、候補地でなくなったと市民に説明しても何もおかしくないんですけど。そういう説明しないとすれば、候補地でなくて何なんですか、今泉の場所は。
 
○能條環境部長  今泉クリーンセンターの跡地が候補地、今後もその生ごみ処理施設の候補地であることには変わりはありませんが、町内会としては決議をして7月20日に要請書を市のほうに出しているという中で、市が、私どもも地元の合意を頂いて進めますという御説明はしておりますけれども、ただ、そうは言いながらも、市民の方はこの計画の文面しか御覧になりませんので、強行に進めると思われる、そういうおそれがあるということで地元の町内会のほうからはそのような御意見を頂いております。その中で今後の地元との関係を考えて、今回その候補地というところから表現を削除したという、そういうものでございます。候補地としての考えは変わりません。
 
○高野議員  全く理解が、申し訳ないんだけど。私は、行政計画というのは、まあ部長のお気持ちは分からなくはないですけど、地元と実際に交渉されているわけですから、いろいろ御苦労もあろうかと思うんですが、しかし、行政計画というのは、私そういうものじゃないと思います。定めた上で理解を得るべきでしょう、やるのであればですよ。それができないような力関係になっているということ、事実そのものが、候補地として見通しがあるかないかということについては、ある意味答えが出ちゃっているんですよ。行政計画にも表現として書けないようなぐらいにまで押し込まれているわけでしょう。言い方が適切か分かりませんが。それをまた行政計画に、じゃあ記載できるように持っていくんですか。いや、それは私は無理な話だと思います。そこに、残念ですけどね、この計画、よく弱点が表れてしまっていると思うんです。
 もう一つ聞きますけど、そうしますと、このさっき申し上げたように第2期において、生ごみをほぼ半減化に持っていくということをしながら、逗子市に焼却機能をお願いしたい。逗子市だけじゃない自区外処理もあるということですが、その逗子市以外の。もし、これ、生ごみのこの施設ができなかった場合、逗子市との協議はどうなりますか。そのままできますか。
 
○能條環境部長  逗子市での焼却は、逗子市の焼却施設の能力である2万トン以内ということで協議を進めてまいりましたので、その2万トンの部分については逗子市で焼却をお願いする。それを超える部分については、鎌倉市のほうで市域外の施設で適切に処理をするという考えでございます。
 
○高野議員  それから、長嶋議員も触れられましたが、私も材木座に住んでいるものですから、この今泉の問題もあるんですが、それだけじゃなくて、これはもう候補地が書いてあるんですけど。それは、住民が書かないでとは言っていないからということなんでしょうけど。2024年度末における名越クリーンセンターでの焼却中止後、この同名越クリーンセンターを鎌倉市内の燃やすごみの中継施設に位置づけるという話です。それで、2030年度ですか、ですね、第2期が終わってそれ以降については、逗子市と葉山町の燃やすごみについても自区外処理をする上において、この同名越クリーンセンターを中継施設として使用する方針であると。と考えると、あそこは今の名越クリーンセンターの場所はいずれは将来的には鎌倉市と逗子市と葉山町の燃やすごみがそこに全部一回来ると、取りあえず、という物すごい話だなと。そして、先ほどの長嶋議員からもありましたように、地元、地域周辺住民はほとんどまだよく知られていないと思います。その地域コミュニティー推進協議会の方はもう知っているでしょうけれども。
 先ほどの答弁からもちょっと私は、現時点で地域住民や関係協議会との協議状況がどうなっているのかということについて、また、これは所管の委員会でも御報告いただきたいとは思いますが、本格的な協議はこれからということですか。あくまでもこんなふうに市は考えていますよと、こんなふうに広域化の中で今協議していますよということを地元のこの推進協議会には報告をしたというレベルであって、その是非も含めて、それはこれからということですか。ここをもう一回確認したいと思います。
 
○能條環境部長  名越クリーンセンターの周辺自治・町内会で構成します名越クリーンセンター地域コミュニティー推進協議会というのがございます。その中で、新方針と、この2市1町の広域化の実施計画、それから中継施設の具体について、御説明をしているというところでございます。先日7月28日に協議会を開いていただきまして、その席で御説明をいたしました。中継施設につきましては、その方式というのは当然まだ決定しているものではございませんけれども、最近の他市の施設で取り入れられている臭気対策に優れた方式がございますので、その方式を中心として御説明を申し上げました。まだ、賛成反対というような、明確な反対というのもその協議会の中では特段ない状況で、協議のテーブルには着いていただけると認識しておりますが、まだ具体的な協議はやはりこれからということになります。
 
○高野議員  今泉においても、焼却施設等の関係性というのは非常に大きなものがあって、そういう背景があって今、生ごみの施設についてもそう単純に行っていないという面も私はあると思っています。歴史的経過があると思っています。名越も同じで、もう相当な長期間において市の廃棄物行政に協力して、最大の迷惑施設である焼却施設を受け入れ続けているわけですね。近くには人間のほうの火葬の民間の施設もあるような地域なんです。ですからね、それで、やっとというのかな、5年後に焼却が終わるんだと、ずっと協力してきたけれどもね、という段階なわけです。したがって、住民合意が必要なら当然のことながら、仮にこれまでの焼却施設よりもその中継施設が地域への負担や影響が大きくなるのであれば、一体何のために焼却施設を停止するのか。理由は成り立たないということにもなりかねません。焼却は中止すると思ったら、物すごい量の物がやってくる。中継施設ということは、そこで積み替えて一定期間保管して、積み替えて持っていくわけですから、ある意味そこで処理するよりも、さっき臭気という話が今泉のところで出ましたけど、まさしく燃やさないんだから、そこで。燃やさないことによるかえって負荷があるわけですよ。しかも、将来的には逗子市も葉山町も全部持ってくるというんだから、名越に。したがって、そうした優れた方式という話も先ほどある自治体でやっているという、県内でですね、話でしょうけれども、そこら辺を市の現時点で行政計画に正式に定めるということですから、名越を候補地として。今の焼却施設よりもそうしたリスク、負担や影響が小さいんだという、その担保はどこにありますか。それとも、大きくなるという可能性もあるということは、その可能性も認められるということですか。
 
○能條環境部長  中継施設の環境負荷につきましては、今まで見てきた中では焼却施設よりも大分施設の規模も小さくできるということと、環境負荷については燃やさないということで、あと、ごみをためて置いておくような施設ではなく、投入したらすぐにコンテナに積み替えて運搬できるような、そういう仕組みになっておりますので、施設本体の環境負荷というところでは焼却施設よりも軽減できるものと認識しております。ただ、施設を造る場合には、この本体だけではなくて、周辺環境、交通環境も含めて、よくよくこれは精査をしないといけないというふうに考えておりますので、今後、交通量調査なども実施をしまして、またごみの量の推計ももう少し詳細に見ながら実際に周りの環境がどうなるのかというのは十分精査をしてまいります。
 
○高野議員  後段のお話、とても大事だと思いました。まさに、交通問題はそういう面が出るわけですね。それで、したがって、これまで以上に慎重かつ丁寧な情報開示が必要であることと、協議が必要であるということです。したがって、合意の範囲について推進協議会は基本的に大町五丁目自治会と松葉町内会ですね。そこが中心だと認識しておりますが、私は、場合によってはその周辺地域である大町や材木座の自治連合会を含めた形で、長嶋議員がおっしゃるように、まさに交通問題はそうなるわけです。そこら辺も影響出てくるわけですから、もう少し広げた形で、合意形成を行っていただきたい。実は一部、そういう声もあったんです、以前の問題のときに。それについて、検討いかがですか。検討していただきたいと思いますけど、いかがですか。
 
○能條環境部長  今の名越の協議会につきましては、過去のその地元の経過の中で今の二つの自治・町内会になったというふうな話は聞いております。ただ、材木座の自治連合会に対しましても同様の説明は必要と考えておりまして、既に1月にも連合会を開いていただいて御説明をしておりますし、この近日中にもまた御説明をするような予定になっております。いずれにしましても、十分説明をしていきたいと思います。それ以外のその町内会への情報提供につきましては、協議会の席でも御相談させていただいて、その上で進めていきたいというふうに考えております。
 
○高野議員  終わりますけれども、ごみ問題は長い間の経過ですけれども、行政計画として定めるんであれば、その細部にわたっての様々な詰めとか、合意形成はもちろん、どんな計画でも必要なんでしょうけど、全体を見て、ああ基本的にこの方向で前に進んでいけるなというものでなければならないと思います。原局も苦労してつくったことは認識はしていますけれども、やはり先ほどの今泉のところでの52ページの議論で端的なように、正直なところ、候補地も行政計画から除いてしまって見通しがつかないような状態、しかもそれは地元から言われたからそうしたんだと、造らないでくれと言っている、地元から言われたからそうしているという行政計画を出して、それでこれで鎌倉市のごみ計画が前進できるとは正直申し訳ないんだけれども、なかなかそのようなちょっと判断はできない。私はやはり市長就任時の原点に返って、もっと言えば、石渡前市政のときの私はバイオマスを含めたごみ処理、生ごみの資源化施設計画、これが私は今でも最良だったと思っています。それ以上の答えが出せないからこういうことになっているということは指摘して、また取り組んでいきたいと思います。終わります。
 
○久坂議長  開始から1時間以上たっておりまして、換気などがちょっと必要なタイミングなんですけれども、ほかに御質問される方いらっしゃいますでしょうか。質問される方がいらっしゃる場合、換気をさせていただくための休憩を取りますけれども、御質疑、この後される方、できれば教えていただきたいと思いますが。いらっしゃらないですか。それでは、ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたことを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をさせていただきました。
 それでは、本日の議会全員協議会はこれをもって閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和2年(2020年)8月3日

             議 長