○議事日程
建設常任委員会会議録
〇日時
令和2年(2020年)6月17日(水) 9時30分開会 15時14分閉会(会議時間3時間25分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
池田委員長、大石副委員長、武野、中村、伊藤、松中の各委員
〇理事者側出席者
林まちづくり計画部長、永井まちづくり計画部次長兼都市計画課長、山戸深沢地域整備課担当課長、大江深沢地域整備課担当課長兼市街化整備課長、吉田(浩)都市景観部長、古賀都市景観部次長兼都市調整課長、杉浦都市景観部次長兼開発審査課長兼都市景観課長、奥山都市景観課長、樋田都市整備部長、保住都市整備部次長兼都市整備総務課長、森(明)都市整備部次長兼道路課担当課長兼公園課長兼都市景観課長、加藤(隆)都市整備部次長兼下水道河川課担当課長、田中(新)道水路管理課担当課長、西山道水路管理課担当課長、吉本道路課担当課長兼都市景観課長、野中下水道河川課担当課長、森田浄化センター所長
〇議会事務局出席者
谷川議事調査課長、岩原議事調査課課長補佐兼議事調査担当担当係長、片桐担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)深沢地域整備事業の現状について
(2)鎌倉都市計画高度地区の都市計画変更について
2 報告事項
(1)若宮大路・小町通り景観形成ガイドラインの策定について
3 議案第9号市道路線の廃止について
4 議案第10号市道路線の認定について
5 議案第21号鎌倉市下水道条例の一部を改正する条例の制定について
6 議案第22号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち都市整備部所管部分
7 報告事項
(1)令和元年台風19号による鎌倉海浜公園用地の被害復旧状況について
(2)公共下水道(汚水)改築工事西部圧送管について
(3)山崎下水道終末処理場の建設工事(第一期改築更新)委託の完了について
(4)鎌倉駅東口駅前広場整備工事について
(5)北鎌倉隧道安全対策について
8 陳情第4号北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を求める陳情
9 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○池田委員長 それでは、建設常任委員会を開会いたします。
まず、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。中村聡一郎委員にお願いいたします。
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○池田委員長 本日の審査日程の確認を行います。
まず、私からですが、新型コロナウイルス対策に係る対応方針について、2月25日開催の常任委員会正副委員長会議において、1、入室者の検温など体調管理を徹底すること、2、入室の際は、手のアルコール消毒に心がけること、3、マスクの着用に心がけること、4、マスクを着用したままの発言を認めること、5、全員協議会室は、休憩時間に随時換気することが確認されており、また、5月26日開催の議会運営委員会において、傍聴については、引き続き自粛をお願いすること、執行部の出席者は最小限となるように執行部へ依頼することが確認されております。
本日の当委員会も、このとおり実施することで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 次に、5月26日開催の議会運営委員会で、議場へのマイボトルでの飲物の持込みについて、認めることが確認されておりますが、当委員会においても同様の取扱いとすることといたします。確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 次に、一括議題についてですが、日程第7報告事項(5)「北鎌倉隧道安全対策について」及び日程第8陳情第4号「北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を求める陳情について」は、関連する議題であることから一括議題とし、報告事項の報告及び陳情の説明を原局から一括して受け、一括で質疑を行った後、まず報告事項については、了承かどうかの確認を、陳情については、委員間討議の確認、意見開陳、取扱い協議を行うことでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 次に、事務局からお願いいたします。
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○事務局 陳情提出者の陳述についてでございます。
日程第8陳情第4号北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を求める陳情につきましては、陳情提出者の代理者から陳述したい旨の申出があることを御報告いたします。
発言を認めることでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 発言を認めるということで、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、関係外職員の退室、まちづくり計画部職員入室のため、暫時休憩いたします。
(9時33分休憩 9時35分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
それでは、まちづくり計画部の審議に入りたいと思います。
まず、当委員会所管部局の職員の紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○池田委員長 日程第1報告事項(1)「深沢地域整備事業の現状について」を議題といたします。原局から報告を願います。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 日程第1報告事項(1)深沢地域整備事業の現状について報告いたします。
深沢地域のまちづくりにつきましては、これまでも当委員会に報告してきたところですが、鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会において、検討を重ねていただいてまいりました。令和2年2月3日開催の第6回委員会をもって全ての検討を終え、令和2年3月9日付にて、資料1のとおり、検討結果を取りまとめた答申書が提出され、これを受理いたしました。
その内容といたしましては、まちづくりの基本的な考え方、現状と課題を整理した上で、「まちづくりのコンセプトの具体化」「修正土地利用計画案の再点検」「実現化施策」としての具体的取組の例示、「まちづくり推進体制及び実現手法」「防災の拠点を支えるためのまちづくりの考え方や備えるべきまちの機能等」などに係る検討結果が取りまとめられています。
そして、本答申に示された修正土地利用計画(案)の再点検結果を基に作成いたしました「深沢地域整備事業の土地利用計画(案)」につきましては、市議会2月定例会において報告いたしましたとおり、パブリックコメントを経て、令和2年3月27日に、資料2のとおり確定いたしました。
この土地利用計画(案)は、平成28年10月に作成した修正土地利用計画(案)をベースといたしまして、本市を取り巻く社会環境の変化等に鑑み、主に、鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会における検討を通じて、必要な再点検を加えたものです。
その概要といたしましては、まちづくりのテーマである「ウェルネス」を具現化する第一歩といたしまして、「ウォーカブルなまち」を目指す考え方を示した上で、「こころとからだの健康を育むまち」「イノベーションを生み出すまち」「あらゆる人と環境にやさしいまち」というまちの将来像3つの視点を掲げ、これらの考え方を、施設や街区ごとの土地利用に反映し、具体的に示したものです。
現在、この土地利用計画(案)に沿って、令和3年度中の都市計画決定に向けて、交通管理者協議等を進めています。
また、この土地利用計画(案)に定めた考え方は、令和2年度から令和4年度にかけまして、まちづくり方針、建築物や町並みの景観ルール等について定める「まちづくりガイドライン」にも反映してまいります。
都市計画決定に向けたその他の取組につきましては、令和元年度に、藤沢市と共同で、藤沢市村岡地区と鎌倉市深沢地区を接続するシンボル道路や柏尾川を渡る新橋の構造、幅員等の検討を実施いたしました。このシンボル道路橋については、現在、河川管理者である神奈川県と設置に向けた協議を進めているところです。
また、大船駅・藤沢駅間の東海道本線新駅に係る概略設計につきましては、これまでも報告してまいりましたとおり、令和元年8月22日に、JR東日本と「東海道本線大船駅・藤沢駅間村岡新駅(仮称)及び自由通路設置に伴う概略設計等の実施に関する協定書」を取り交わし、実施しているところであり、この概略設計の成果を踏まえ、令和2年度中に新駅設置の見極めを行う予定です。
なお、令和2年度につきましては、引き続き、これらの取組を行うとともに、都市計画決定後、速やかに藤沢市村岡地区との両地区一体施行による土地区画整理事業に着手することができるよう、神奈川県、藤沢市と共に、施行者の検討など土地区画整理事業の実現に向けた取組を進めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に対し御質疑はございますか。
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○武野委員 今年度は設計費というのが予算化されて、さらに前に進む形になって、来年は都市計画決定という流れになっていると思いますけれども、その中で、コロナの問題も起きたり、いろんなことがあるので、改めていろんなものを振り返ってみたんです。
今回配られました令和2年3月の湘南地区整備連絡協議会のニュースというんですか、「村岡・深沢のまちづくり」というこのパンフレット、この中で、最後のページに、「4 まちづくりの主な取り組み」ということで、この経過、歴史がつづられております。
「昭和61年6月、村岡地区では村岡地区自治町内会連合会が市議会に対し、国鉄湘南貨物駅の用地等に関する請願の提出。全会一致で採択」とあります。
時間短縮の意味も込めて、一々それがそうですか、そうですかってやり取りすると大変なので、私がざっと言いますので、違っていたら言ってください。
この駅、もともとは、このときの請願の中身では、根岸線の延伸ということだったと思うんです。それに対して、JRのほうは現状では難しいということで、これは結局かなわなかったということで、私が、このことにあれっと思ったのは、駅を作る出発点はここじゃないよなっていうところなんですよね、村岡新駅ね。それで、これ見たときには、村岡、深沢まちづくりということの歴史。だから、こういうふうに載せているという、村岡地域の人たちがこういうことをやったということで載せたのだと思ったわけなんです。
それから、改めて、いろんなこれまでの資料をひっくり返していろいろ読んでみたんです。そうすると、神奈川県都市計画課との打合せ結果というのがあって、平成23年7月5日に神奈川県自治会館で行われたものです。そこの文章をざっと読んでいたときに、主な内容というところに、3、鎌倉市がこれまでの経過を説明したところがあります。そこでは、これまでの経緯として、平成18年10月に神奈川県がインベスト神奈川を活用して武田薬品新薬研究所の誘致に成功したことが契機となり、新駅構想が再び現実味を帯び、県の要請により、新駅設置に向け整備連絡協議会が拡充された結果、現在の体制が構築されたことを説明しているという部分なんです。古い資料なのでお手元にないかもしれません。
この中では、「県の要請によって」と。そのきっかけになったのはインベスト神奈川。80億円でしたっけ。大阪にするか、神奈川県にするかというやり取りの中で、県がインベスト神奈川ということで誘致したわけです。それがこの打合わせの冒頭に説明されています。そうなると、私はその新駅設置の出発点というのはどこにあったのかというのが分からなくなってきました。というのは、前回、令和元年9月20日の建設常任委員会で質問したことと矛盾しているなというふうに思ったからです。
当時の部長が私の質問に対して答えたことなんですけれども、つまり、武田薬品と神奈川県が交わしたインベスト神奈川の前に先立って、3か月前、新駅の設置が含まれているという確認書を交わしているという、それは御存じだと思うんだけれどもね。それは、今、その当時とは違っていて、そのとき2,000人来るとか、3,000人来るとか、いろいろあったんですけれども、武田薬品の従業員が3分の1に減るというニュースがあったり、いろんなことがあって、このインベスト神奈川で出した80億円というのも、丸々出していない状況です。だから、そういう意味では、この確認書はもう破棄されているものなのか、生きているのかという質問に対して、当時の部長が言っているのは、「今回、新駅も含めます両市一体のまちづくりということにつきましては、昨年12月に、新たな考え方として3県市で整理をして一定の合意をしまして、物事を進めていくという形になっているということでございますので、直接的に従前の武田薬品をそこに県が誘致をしてきたという内容とは関わりがないと思っておりますので」というふうにおっしゃっている。
そうすると、この平成23年に行われたことなどとの関わりでは、新駅を造るという出発点は違うというふうに言っていることとの矛盾ということを、説明してください。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 この新駅設置を伴う広域のまちづくりの議論の過去の経緯ということの御確認の御質問と拝察いたします。先ほど御紹介いただきました前部長の答弁でございますけれども、現時点で、鎌倉市が取り組んでいるこの新駅を伴う広域のまちづくりの取組につきましては、一体どこに立脚しているのかといった観点から、3県市、神奈川県、藤沢市、鎌倉市の合意に基づくものであるということで、12月の合意事項について御説明を申し上げた、そういった答弁の趣旨でございます。
それに対しまして、地域でこの新駅を必要とするような要望ですとか運動が、いつから存在していたのかということでの観点から申し上げますと、こちらのパンフレットに紹介しているとおり、昭和の時代からそういった要望のお声があったといったことも、またこれは一方、事実でございます。
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○武野委員 そことの比較の矛盾ではなく、平成23年に行われた神奈川県都市計画課との打合せ結果の冒頭で鎌倉市が述べた経緯との矛盾を言っています。それが契機となって、県から要請があって新駅設置に向けて話が進んだとなっているんですよ、インベスト神奈川の。平成18年ですね。
だから私は、その3か月前に交わした確認書が生きているのかという質問を去年したわけです。それに直接的には答えていないんです。これ、生きているんですか、確認書は。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 今、御指摘の確認書につきましては、鎌倉市は直接的に参画しておりませんので、ここではお答えできるものはございません。
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○武野委員 質問を避けたということになります。これは調べてくださいと、私はさんざん言っているんですね。しかも、平成23年に鎌倉市がそういうふうに報告をしているわけですよ。だから、生きているということなんじゃないですか。
それから、予算の話になりますけれども、1億円弱の基本計画が予算化されまして、これは新駅に関しては大きな出費ですけれども、これは最初の大きな出費になるわけですよね、新駅についての。
今回の新型コロナウイルスの問題が出てきて、この予算も大きく変わるのではなかろうかということで、今年度の2月と3月に行われた予算特別委員会では、第4期基本計画自体見直さなければならないのではないかということで、その部分を発言させてもらいました。
だから、これまでの市の答弁の中でも、重点事業といえども見直しの対象になるということは確認しているのですけれども、それでよろしいですか。これも重点事業ですよね。これも見直しの対象ということで確認してよろしいですか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 現在、重点事業も含めまして、市の事務事業について、どこまで計画どおり、予定どおり実行するのかといったところを洗い出しているという状況でございます。
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○武野委員 もう少し端的に答えてください。この新駅の事業というのも、重点事業だけれども見直しをするという、見直した結果はどうでもいいのですよ、この先だから。見直しをするのですね、重点事業ですから。遠回しな言い方ではなくて。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 現在、総務部を中心に、市の事務事業全体について精査をしている状況でございます。
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○武野委員 財政部局だけでやれるわけなくて、それぞれの部署の中でもやるわけではないですか。それで、これは聖域にしようとか、もしくはどうしようか、そういう議論というのが、当然あってしかるべきだと思うのです。各部署の中で、棚卸しをして。そういう議論は、部署では、部内ではやらないのですか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 当然、庁内全体の議論の前提といたしまして、部内で自分ごととして自分たちが所管している事務事業について、先送りできるものはないか、縮小できるものはないかといったところを、市の財政環境に鑑みまして、内部で検討は進めております。
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○武野委員 今、進めているということなので、新駅も重点事業としてもあるわけで、進めているということで確認してよろしいですか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 新駅設置を伴うまちづくりの事業について、縮小や見直しを進めていると申し上げた答弁ではなくて、市全体で事務事業の見直しに関して検討する中で、当然、各部におきましても、自らが所掌する事務事業について考えを深めていると申し上げた次第でございます。
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○武野委員 自ら所掌する事務事業というのは、新駅が入っていますよね。だから、遠回しに言わなくていいですよ。それともやっていないのですか、それは。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 先ほどの御答弁で、私どもが所掌している全ての事務事業について検討の対象としているというふうに申し上げました。当然、その中には、今、御指摘の今年度予算、新年度予算として計上しております負担金も含まれております。
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○武野委員 新駅設置についても、見直しの対象であるということを、首をかしげていらっしゃるけど、見直しというか、対象にしているのであろうと思います。そうでなければおかしいですからね。そんなに、これはいい、これはなしということじゃなく、聖域なく、重点事業といえども、見直しというのは、やめるとか、変えるとかじゃなくて、棚卸しとしてやるはずなんです。違っていたら、反論でも何でもしてください。
それで、次にJRとの関係で言います。この中でJRも乗客数というのは激減したはずですね。その辺の決算の状況とか、御存じでいらっしゃいますか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 現在、鉄道事業者につきましても、御指摘のとおり、乗客数の減少によりまして、経営状態に関しては、少なからず影響があるということは報道等でも私ども踏まえてございますけれども、具体的な内容について、JR東日本から確認した事実はございません。
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○武野委員 これから新駅設置の160億円のうち、JRにも負担してもらおうという相談をするわけですよね。JRのほうの決算って、すごく落ち込んでいるんですよ。去年の3月期と同月比では連結決算で23%落ち込んでいる。運輸関係だけでももっと落ち込んでいるんですね。
そういう中で、新駅設置でお金を出してくださいと持ちかけるわけですよね。そういうことになっていましたよね。そこをちょっと確認してください。
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○大江深沢地域整備課担当課長 新駅の負担につきましては、平成31年1月に、新駅の設置要望と併せまして戦略的新駅ということで、JRにも一部負担をしてくださいということは同時にお願いをしているところでございます。
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○武野委員 それは知っているんですけれどね。そういうことなんです。だけど、このコロナ禍において、どういうふうな反応があるのかなということなんです。JRの決算でいいますと、こういうふうに書かれているんです。書かれたとおり読みますけれども、「個別業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の収入動向等が極めて不透明であることから、現時点では、未定とさせていただきます。」、運輸事業の売上げですね。さっき、私、連結決算では23%と言ったけど、この分野では、26.7%経常利益が前年比よりも減っていると。そして、ほかの流通だとか不動産、ホテル、いろんな事業を展開していますけれども、こういうところでも、軒並み減少していると。
それで、次期の見通しとして、こういうふうに書かれているんです。「我が国の経済情勢は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、全国に緊急事態宣言が発動される等、当面の間は移動需要の大幅な減少など、当社グループにとって、かつてない厳しい環境となる」。もっと読めばいっぱいあるんですよ、そういうこと。
当面の間は移動需要の大幅な減少が起きるとか、電車に乗る人が少ない。だって、テレワークだって言っているわけですからね。このコロナの問題が、ワクチンができて穏やかな世の中になったとしても、これはちょっと、また満員電車に乗って会社へ行きましょうよではない、新しい働き方というのを模索しているわけですから。そういうことで新しいことを考えていかなければいけない時期なんですよ。
とにかく「収入が急激に減少していることから、経費全般にわたるコストダウンに努めていく」って言っているんですね。そういう中で新駅設置の、これ、まだ出てないんですよね、新駅の設計費。設計から幾らかかるかという、まだ出てないですよね。いつぐらいに分かるんですか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 今現在、JRのほうで新駅の概略設計を実施しておりまして、予定といたしましては、今年度12月もしくは1月頃に事業費のほうが算定されるということで予定をしているところでございます。
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○武野委員 そうすると、その時点ぐらいでJRにお金を少し出してくださいと。3県市で約3分の1ずつ分担して税金使って造りましょうというのに対して、JRに対しても負担を求めていくというふうになっていますよね。その負担を求めるのというのは、いつなんですか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 今、現在、概略設計につきましては、3県市で3分の1ずつ負担をしておりますが、将来的な新駅というところにつきましては、必ずしも神奈川県、鎌倉市、藤沢市、それぞれ3分の1ということではなくて、神奈川県のほうにつきましては、全体の30%というところは、今、平成30年12月の合意事項に含まれております。
新駅のJRの負担につきましても、先ほど申し上げたように、平成31年1月の段階で、戦略的新駅ということで事業費一部負担をしてください、ということをお願いしておりますので、概略設計の進捗と併せて、今後、JRと協議をしながら、その額については提示されてくるものだと考えているところでございます。
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○武野委員 12月、1月の設計を迎える前にそういった相談があるんですか、JRと。それとも、設計が済んでからなんですか、JRとの協議というのは。それまでJRとは一言も、一言もというか、話す場がないんですかね。今、大丈夫ですか、JRさん、というふうに聞かないんですかね。
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○大江深沢地域整備課担当課長 現在、概略設計を実施している段階でして、駅の概算事業費につきましても、算定をできていない状況ですので、今の段階でJRと負担というところについては、まだ話をしているところではございません。
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○武野委員 来年、都市計画決定をするという計画になっております。この事業の、区画整理事業なんですけれども、私、自治体施行だとばかり思っていたものですから、どうもそこははっきりまだ決まっていないんですかね。事前に説明を聞きましたら、自治体施行だけじゃなく組合施行にするか、URの施行にするかというのがあった。えっ、URの施行などというのがあるんだと。不勉強でごめんなさい。そういうことで報告をされているんです。これ、今、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 今現在、両地区一体施行ということで、藤沢市村岡地区、鎌倉市深沢地区、共に土地区画整理事業をやっていきましょうということで合意しているところでございまして、その両地区一体というところになりますと、土地区画整理事業の施行者につきましては、神奈川県、あとはUR、あとは一部事務組合ということで、ある程度施行者のほうは限られてくると考えております。
現段階で、どこが施行者ということでは決まっている状況ではございませんが、今後、都市計画決定後、速やかに事業認可に着手できるよう、今後は、3県市、県とも協力をしながら、相談しながら、そこの施行者については検討していきたいと考えているところでございます。
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○武野委員 そのURとも協議をしてきたということになるかと、話合いの中に加わってきたのかなというふうに思うんですけれども、議会の議事録を見る限りでは、平成27年度で支援委託業務をURリンケージというところにお願いをしているというふうに書かれていたので、ずっとURもこの協議に参加していたんだなということが分かりました。
私、この委員会にずっと所属して質疑している中では、あまりURのこと、出てこなかったので、登場人物は鎌倉市、藤沢市、神奈川県、武田、湘鎌、JRとかそういうところ、あと地権者。URの出番が、あまり私の参加した委員会の中ではなかったものですから、どういう位置づけになるんですかね、UR。今までどういうふうに関わってこられたか分かりますか。
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○林まちづくり計画部長 村岡、深沢の一体のまちづくりについて、平成19年度、湘南地区整備連絡協議会、神奈川県、鎌倉市、藤沢市とで、両市一体の地域の村岡、深沢のまちづくりの検討をしております。そのときからオブザーバーとしてUR都市機構、それから、JRにもオブザーバーとして参加を頂いていると。湘南地区整備連絡協議会については、現在までも続いているものでございますので、関係性としては、まちづくりについてのオブザーバーとして、広く必要なときに御見解を伺っているという経過がございます。
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○武野委員 URのホームページを見ましたら、確かにそういう事業をやっていて、どういうふうに自治体と関わっているのかというような図も書いてあるんですね。民間参画方式には三つの方式があるだとか、そういう中で出てきたのが、資料としては「土地区画整理事業実施の流れ」というのがありまして、それを見ますと、都市計画決定がされる前に、地方公共団体がURに対して事業協力協定を結んだりとか、法定施行要請を自治体がしたりだとか、そういうふうに書かれているんですけれども、今ここ、URとの関係ではこういうのがされているんですか。まだ、そうではない段階なんですか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 現段階では、今、委員おっしゃったような要請等は、一切していないところでございます。今後、土地区画整理事業の施行者ということで、先ほど申し上げたように、神奈川県もしくはUR、あとは一部事務組合というところの施行の可能性について、今後、検討していくというような状況になっております。
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○武野委員 来年早々、では、施行主が決められて、こういう協定とか結ばれながら、もしURなら、結ぶ。そういうふうにして、即、土地区画整理事業が決定されるという流れだというふうに思います。そういうふうに確認させていただきます。違いますか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 今の、都市計画決定の前にURと協定を結ぶというようなことをおっしゃられたかと思いますが、特にそういったことではなくて、今後、土地区画整理事業の事業認可に向けて、そういった検討をしていくということで考えております。
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○武野委員 だから、URに決定するふうになってきたら、今のような手続が必要になってくるんですか。
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○大江深沢地域整備課担当課長 仮にそのURということになれば、今、委員おっしゃったように、何かしらの要請というものは必要かと考えております。
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○武野委員 しつこいようですけれども、まだ続くんですけれども、先ほど言った平成23年度の県との協議のところで書かれているのが「民間業者へのヒアリング結果では、今の土地利用計画(案)の中で、共同住宅等については、駅がないと供給量が制限され、採算性が厳しいと言われている」というふうに書かれているんです。だから、住宅供給会社がここにいるのかなと。ヒアリングの発言者がURのことなのかどうか分かりませんけれども、これは調べれば分かることですよね。このときに参加した民間事業者というのは、この事業に今も関わっているんでしょうか。
今、すぐ答えられないですよね。ちょっと前の資料だし、調べないと。調べて後で教えてください。突然の質問なので。
私からは、以上です。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 今、御紹介の部分が少し過年度の打合せ記録になりますので、どこまで補足できるか分からないんですけれども、再度、議員の御疑問の点、確認をした上で、可能な範囲で調査をしてみたいと思います。
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○中村委員 今の質疑と重複するかもしれませんけれども、再三、都市計画決定のスケジュールは確認しているところなんですけれども、先日の一般質問でも御答弁あったかもしれませんが、改めて、今回コロナ禍で、いろいろなスケジュールについて、いろいろ皆さんの中でも議論されていると思うんですけれども、都市計画決定のスケジュールについて変更がないことは確認してよろしいでしょうか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 ただいま委員御指摘の本会議にて答弁申し上げておりますとおり、市の事務事業、こういった財政環境下でございますけれども、この深沢の事業につきましては、未来への投資であるというような位置づけで考えてございますので、現時点で、私ども令和3年度中の都市計画決定に向かって事務を鋭意進めているところでございます。
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○中村委員 今、武野委員からもいろいろ御質問あったので、また重複するかもしれませんけれども、いわゆる新駅のことも、本年度、見極めをすると。先ほど、12月から1月ということでございますけれども、この辺、コロナ禍の中で見直しの状況があるのか。このスケジュールに本年度を見極めるということに変更はないのかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。
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○大江深沢地域整備課担当課長 今のところ、特にスケジュールの変更ということはなく、予定どおり進んでいるところでございます。
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○中村委員 様々、いろんなコロナの状況下で、いろんな事業のスケジューリングがどうなのかなというのが、我々よりも市民の皆様も関心のあるところだと思いますので、いろいろ情報提供等も含めて今後、対応していただきたいと思います。
そんな中で、この湘南地区整備連絡協議会が3月に発行した村岡、深沢まちづくりということで、湘南地区整備協議会というのは、これを見ると、平成10年に湘南地区都市拠点総合整備事業推進協議会の名前を変えて発足しているわけなんですけれども、こういった資料を作るというのは、今回初めてと考えてよろしいんですかね。
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○大江深沢地域整備課担当課長 このような広報紙の作成は、これが初めてだと認識しております。
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○中村委員 そうすると、これを作った大きな趣旨、目的、それから、これをどこに周知していくか、この辺をちょっとお伺いしたいと思います。
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○大江深沢地域整備課担当課長 この広報紙につきましては、深沢の事業につきましては、これまでまちづくりニュースを発行するなど、権利者をはじめ事業の周知は図ってきておるところでございますが、権利者からは「藤沢の事業が見えない」とそういった声も頂いている中で、昨年度、両地区一体のまちづくりの広報紙ということで、神奈川県、鎌倉市、藤沢市で組織する湘南地区整備連絡協議会で作成をしたものになっております。
今後のこの広報紙の活用につきましては、現在、既にホームページ上では、この広報紙をアップさせていただいております。併せて、今後につきましては、本庁舎、支所、そういったところへの配架とか権利者への送付、あとは周辺企業への配布、そういったところを、今、広報活動ということで考えているところでございます。
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○中村委員 いろいろ感染拡大が、今後、どのような状況になるか分かりませんけれども、随時、いろんな情報をやはり関係者、市民に対して提供していただければと思います。
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○大石副委員長 先ほど新駅との絡みの話が出ていたものですから、先ほど、お二人の委員から話が出ましたけれども、今、JRにおいては概略設計をやっていただいて、具体的に概略設計が令和2年の12月ぐらいにはできてきて、そこでの新駅あり、なしの、どういう負担をするのか。やるならね。そういう形で概略設計をして、判断をその後するという形になると思うんですが、仮に、ないという形になったときに、この今、新駅の部分とまちづくりの部分で、一体なんだけど別のスケジュールで動いているじゃないですか。ここで、なしという形になったときに、このまちづくりのスケジュールに大きな影響を与えると思うんですが、この部分に関してはどのようにお考えですか。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 現時点では、行政間、県、藤沢市、鎌倉市との間で新駅設置を伴う広域のまちづくりをしていこうということで合意をいたしまして、この合意に基づいて手続を進めているところでございますので、お答えに十分になっているかどうか分かりませんけれども、この新駅を伴うまちづくりを実現するというつもりで、手続を進めているところでございます。
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○大石副委員長 分かるんですよ。手続き、新駅と一体のまちづくりをするわけだから、そういう動きで動いていることは分かるんですけれども、概略設計して、その後に、あり、なしの判断をするじゃないですか。仮にそれが駄目だということ。
例えば、私も一般質問でやりましたけれども、藤沢市の副市長が、そのときの経済状況やら何やら、社会状況やら全部含めて総合的に判断して、ないということもあり得るみたいな答弁をされている部分もありますよね。
3県市という中の一つが、藤沢市の考え方が、今、どういうふうになっているのか分からないけれども、新駅の最終判断をするときに、本当に、先ほどコロナの話も出て、経済状況に与える影響が大変大きくて、JRも含めて、今、すごく低迷していると。そこで、160億円からの新駅の分担金というか、そういうものが出せる状況になっているか、なっていないかという判断をしたときに、もしも、「いや、厳しいよ」と、それか「もう少しずらしてください」とかいう形になったときの、逆に、鎌倉側のまちづくりに関するスケジュールというのは変わっていかない。変わらないで、そのまま深沢のまちづくりはちゃんとやっていくんですね。
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○林まちづくり計画部長 現在、令和3年度都市計画決定というものについては、両市一体施行ということを考えた中での交通管理者協議も進めているところでございます。
今、委員から御懸念について示されたようなものが現実と、仮に、当然望みませんけど、なった場合については、基本的なフレームのところがずれてきてしまうと。さりとて、鎌倉市としては、未来への投資として深沢のまちづくりは位置づけているところでございますから、一刻も早く進めていきたいという気持ちは持ってございますけれども、大きなフレームが変わってしまうということになりますと、交通管理者協議であるとか、その他のまちづくり全般について、見直さざるを得ないという状況が考えられるだろうと思います。
基本的には、今のフレームで進めていきたいわけでございますけれども、その大きな変化の要因があった場合については、その時点で、将来を見据えて検討しなければならないのかなというふうに思います。そうならないことを願っておりますし、これまでも3県市、るる協議をしてきていますけれども、その中では、見通しについて変更はないという状況は、再度、私からも申し上げさせていただきます。
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○大石副委員長 新駅あり、なしの判断というのは、それは私も、正直言うと新駅一体のまちづくりをぜひ進めていただきたいなと思うんです。仮に本当に「なし」という判断になってしまったときには、深沢のまちづくりのほうは滞りなく進めていけるんですね、ということを確認したい。新駅あり、なし、また、それをもう少し後でとか、協議はそのままあるのかもしれないけれども、まちづくり自体は、この今の計画の形の中で進めていけるんですね。
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○林まちづくり計画部長 かつて駅なしの単独施行の事業フレームというものも作っておりますので、鎌倉深沢のまちづくりについては進めていきたいというふうに、我々としては考えているところでございます。
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○大石副委員長 視点は変わるんですけれども、永井次長、シビックプライドって何だか分かりますか。
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○永井まちづくり計画部次長 具体的に御説明を申し上げるほど存じておりません。
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○大石副委員長 ごめんなさいね、急に振ったので。具体的に土地利用計画(案)の中に含まれている横文字をちょろっと、今、聞いてみたんですよ。実際に、こううたわれている。多分シビックプライドというのは、ここでいうシビックプライドって何を言っているかというと、権利と義務を持った活動、市民の誇り、そういった部分も言いたくてシビックプライドという言葉を使われていのではないかなと思うんですけれども。簡単にイノベーションなどという言葉を、今、普通になっていますよね。技術革新というような、それとかスーパーシティ構想、これは保坂委員の質問でも出てきましたけれども、トランジットモールとか、ミクストユースとか、いろんな横文字が入っていて、例えば、権利者さんとかそういう方々が、これをベースにして判断をする中で、この言葉が分からないで読み込んでいかなければいけない。
前にも1回したことありますけれども、こういう言葉が、次長に聞いても、その言葉の意味が分からないという部分もありますので、もう少し、こういう言葉を使うんだったら、注釈をつけるとか、そういう形にしないと、せっかく土地計画利用(案)から、これからガイドラインを作成していく形の中で、理解できない方も結構出てくると思うんですよ。結構、多用にそういう横文字って使われているものですからね。ぜひ、こういうガイドラインを作るときには、作成をする形の中で配慮していただければと思います。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 御指摘のとおり、こちらの土地利用計画案につきましては、パブリックコメントを経た際にも、言葉遣いに関して理解しづらい部分があるといった御指摘がございました。これまでも、こういった部分については、注釈をつける、もしくは用語集をつけるなど心がけてきたつもりではございますけれども、今後は、より一層、市民目線に立って地域の方々の御理解と応援を頂けるようなまちづくりができるように取り組んでまいりたいと思います。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
この報告につきまして、了承かどうかの確認を行いたいと思いますが。
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○松中委員 私は、白紙撤回を、これからどんどん言っていきます。こんな程度じゃ話にならないというのをね。まず、コロナが来る、それから、水害が来る、地震が来る、何が起きるか分からない、こういう状況下において、こんな計画は、あなた、白紙にしなよ。はっきり言って。今、これだけ自信ないようなこと言っているんですよ、コロナのことで。これから地震だとか、あるいは水害が来る。これは徹底したことを考えておかなければいけない。
だから、今日は、聞きおく程度。それで、私は、白紙撤回を声を大にして、私はこれから行動を取っていくつもりです。
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○池田委員長 それでは、一部聞きおくということで、多数了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 日程第1報告事項(2)「鎌倉都市計画高度地区の都市計画変更について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○永井まちづくり計画部次長 日程第1報告事項(2)鎌倉都市計画高度地区の都市計画変更について、報告いたします。
本件については、平成30年市議会12月定例会の当委員会において、「鎌倉都市計画高度地区の指定拡大方針」を確定した旨の報告を行いました。今回、その方針に従い、都市計画手続が終了し、都市計画変更の告示を行ったため、最終報告を行うものです。
資料1を御覧ください。
こちらは、都市計画変更前の市内の建築物の高さ制限の状況を表したもので、水色を赤で縁取りした部分が従前の高度地区、白抜き部分は建築物の高さの最高限度を定めていない区域を示しており、今回、この白抜き部分に高度地区の指定区域を拡大する都市計画変更を行いました。
資料2、左側の「高度地区指定区域図」を御覧ください。
こちらは今回拡大した高度地区の区域を示したもので、建築物の高さの最高限度に応じて、第1種から第4種の高度地区を指定しました。
緑色で着色した第1種高度地区は、従前の高度地区指定区域に加え、鎌倉市都市計画審議会諮問等基準により、建築物の高さが15メートルを超えるものを諮問対象としていた区域を指定し、建築物の高さの最高限度を15メートルとしました。
黄色で着色した第2種高度地区は、都市計画審議会諮問等基準により、建築物の高さが20メートルを超えるものを諮問対象としていた区域を指定し、建築物の高さの最高限度を20メートルとしました。
オレンジ色で着色した第3種高度地区は、準工業地域及び柏尾川以南の工業地域を対象とし、工業系土地利用の維持を図るべく、工業系建築物の高さの最高限度を31メートル、その他の建築物を20メートルとしました。
赤色で着色した第4種高度地区は、商業地域、工業専用地域及び柏尾川以北の工業地域を対象とし、建築物の高さの最高限度を31メートルとしました。
次に、資料2の右側の「制限の緩和及び適用除外」を御覧ください。
緩和については、(1)建築基準法による総合設計制度・一団地認定制度による緩和、(2)既存不適格建築物の建て替えの緩和を設けました。
適用除外については、(3)地区計画等の区域内における建築等の適用除外、(4)既存不適格建築物の増築の適用除外、(5)都市計画審議会の諮問を経て市長が認めたものの適用除外、(6)高度地区内における建築等の適用除外を設けました。
最後に、これまでの都市計画手続の経過について説明いたします。
令和元年12月に、都市計画法第19条第3項の規定に基づく神奈川県との協議を終了し、
県から、変更については異存なしの回答を受けました。その後、同年12月に、同法に基づく2週間の縦覧を行いましたが、縦覧者及び意見書の提出はございませんでした。
このため、令和2年2月4日に開催した鎌倉市都市計画審議会の了承を得たことから、市長決裁を経て3月30日付で都市計画変更の告示を行いました。
以上で報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○松中委員 こういうことをやっても、これから通用しないんですよ。要するに、現在、東京の一極集中で大きな問題になって、コロナみたいなの、やっぱり一極集中、あるいは高層化、そして、神奈川県でも武蔵小杉みたいに、水害時、あるいはこれから地震とかそういうものが出てくるから、こういうあれをしたって何の意味もないんですよ。そうすると、そういうことが徹底的に言われるようになるから。そうすると、需要と供給で、そこは建ちますよというので、先行的に高いもの建てて、後から、不動産業者、これを造ったのは、売ったら責任を取らないんですよ、はっきり言って。
だから、こういうことをやったからといって土地の値段が上がって、それでそういうところにマンションとか何か造っても、まして柏尾川のそばじゃ、何が起きるか分からない。
高さのことばっかり考えて、利用ができる、そういう意味でやっていると思うんですけれども、需要と供給で、これは何が起こるか分からない。今、そういう意味では、こういう考え方は、高くしたところで、神奈川県がいいと言ったなんて言ったって、ふざけるなって。いいと言ったところが大問題になっているんですよ、今。はっきり言ってね。水害とか。これから何が起きるか分からないですよ。
だから、これを利用するに当たって、十分、これは需要と供給できますからね。だけど、だまされたという人が多いんですよ。はっきり説明しなければいけないんですよ。水が出るとか、あるいは地震で危ないとか、あるいは高くしたためにコロナが、あるいは交通渋滞とか、そういうことを考えないで、高さだけで了解しましたというのでは、これははっきり言って、こんな程度では、これからおかしくなってくるんです。
都市計画というのは、今、じゃあ、都市計画を進めたって、都市計画道路、どれだけ鎌倉でできているんですか。大渋滞、常に起きている。きちんとインフラの整備をしてから行政、こういう考え方を、要するに、取らなければいけない。まして、ここは準工業あるいは工業専用地域で、そこをうまく活用しようとしたって、需要と供給がある。それはあるから、それじゃあ、住んじゃった後、相当インフラの需要というのが、必要性が出てくるんですよ。だから、これを扱うにしたって、慎重に扱ってもらいたい。それだけ言っておきますよ。
部長どうだろう。はっきり言って、今、神奈川県はとんでもないんだよ。我々業界でもいろいろ聞いているんだよ。水害やそういうことをきちんと説明しろと。それで行政だって、ここのところを開発する上で、水害、あるいはこれから地震が来るかもしれない。本当に今、地震の回数が多いんですよ。三浦半島のほうでは異臭が出てきた。どうも、マグマじゃないかとかいろいろ出てきているけど、これははっきり言って、これだけは覚悟しておいたほうがいい。
需要と供給であんまり積極的に売らないように。インフラだけは、はっきり説明したほうがいいということを、部長、そのことだけは心得ておいたほうがいいと思う。どうぞ感想を言ってください。
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○林まちづくり計画部長 今、委員おっしゃられている昨年の台風、その前からもそうですが、台風の非常な豪雨、被害をもたらした豪雨もありましたし、そして今、新型コロナウイルスと、これからアフターコロナとかニューノーマルとかいろいろ言われていまして、大きな社会環境の変化が起きているさなかにあって、今、高度地区、これ緩和していくわけですけれども、そういう中でインフラの整備の状況と合わせてというところについては、当然、まちづくり全般の中で見渡していかなければいけない部分かなということは、認識はしているところではございます。
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○松中委員 武田薬品、あの一帯が、アイパークになって、それであの裏に、あれ鎌倉市の土地だろうと思うんですけれども、あそこに、要するに、コロナの隔離というか、初期的な収容施設、そういう患者の、感染者の。そういうことで急な変化が起きるんですけれども、あの武田薬品の面積はどのぐらいあるんですか。全体の。JRは32ヘクタールかな。
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○林まちづくり計画部長 JRの用地も含めまして、深沢の事業用地全体として約31ヘクタールでございます。
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○松中委員 そのぐらいだよね。それで、武田はどのぐらいあるか分からないけど。武田薬品の研究所のあの開発のときに、水が出るということで、あそこには大調整池を造らされていますよね。造っているでしょう。それは今回、要するに、それ以上なのか、あるいは、地下などというような問題じゃなくて、地下なんかやっていたら崩れちゃうから、ああいう大々的な調整池が造られているんですよ、あの当時。私も、造る意味では武田製薬の研究所の会社は協力した。だけど、あそこにすごい調整池、それを考えると、非常にそういうものを想定してやっているということはあるし、あるいは、あそこだって高いところを建てたっていいけど、あれは四、五階なのかな、武田は。そんな高くないね。あの高さは、8階建てなんかないでしょう。場所によってはあるかもしれないけど。徳洲会のところはかなり高いけどね。あの調整池は、見に行ったことありますか、課長。
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○山戸深沢地域整備課担当課長 現地視察したことはございます。
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○松中委員 あるだろう。あれだけ広いと相当な広さだよね。要するに、建物を建てるに、これに伴う調整池というのは、その建物に関する、だけど、広域的に考えた場合には、大きい遊水池を造らなければいけないはずなんだよ。この議論はここで今やってもしょうがないけれども、たまたまこの説明を受けたから、武田薬品が自主的にあれだけの大きい調整池を造ったんだろうと思うんですけれどもね。また別の機会でこの件についてはやり取りさせてもらいますので、以上です。
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○大石副委員長 制限の緩和及び適用除外というところで、ちょっとお伺いをしたいんですけれども、建築基準法上による特例だと思うんですけれども、総合設計制度というのは、具体的に公開空地なんかを設計上設けた形の中で、今まで、例えば、20メートルしか駄目よというのを、公開空地を設けた分だけちょっと緩和してあげようと。例えば、31メートルまで、公開空地を設けるのだったらいいですよというような緩和をしてあげようよというような考え方だという捉え方をしているんですが。
一団地認定制度に関わる緩和というのは、都市計画法上、一団地指定というのは大変厳しい制限を設けているところで、これというのは、法改正だとか何かそういうものがあって緩和というものが具体的にここへ出されてきているんですかね。
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○永井まちづくり計画部次長 特段、直近で法改正があったとかというものではなくて、従前からある制度でございます。鎌倉市内ですと、ロジュマンのところが適用されているというような状況でございます。
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○大石副委員長 私も、一団地認定というのは、鎌倉市内でも数か所しかないようなことを前、教えていただいておりますけれども、具体的に、例えば、ロジュマンのところしかないというような、今、お話でしたけれども、一団地認定の指定をされた団地が具体的に何か建て替えだとかそういう計画がある形の中で、例えば、今、30メートルなんだけれども、45メートルまでの要請を今受けているとか、そういうことというのはあるんですか、今。それか、何かこの一団地認定に関わっているから、こういうことができないのでちょっと検討してもらえないかとか、そういうことが具体的にあるんですか。
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○永井まちづくり計画部次長 現在、特にそのようなものはございません。
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○大石副委員長 これをこういう緩和策を議会のほうで報告しようというふうになった経過というのは。別に要請がない。今の一団地認定がかかっている形の中で、別に不便はしていないという状況はあると。だけれども、行政側のほうで制限緩和の適用除外という中でこれをうたいましょうというふうになった経過というのは、例えば、15メートル、20メートル、31メートル、こういう高さ制限の緩和をしていこうというふうになった経過というのは。
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○永井まちづくり計画部次長 この一団地認定あるいは総合設計制度の緩和なんですけれども、平成20年にこの高度地区のもともとの指定をしたときからある項目でございまして、今回の見直しによって新しく出てきたものではないというのが、この事実でございます。
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○大石副委員長 ごめんなさい、いま一つ分からないんだけれども、説明の頭で、今、白抜きになっている、高さ制限の指定されていない地域が白抜きになってあったので、具体的に高さ制限というものをきちっと入れたいよというような話の中で、プラスしてこういう部分が出てきているものですから、それが何で、総合設計制度のことはある程度分かるんですよ。この敷地の中に、500平米以上ですか、こういう建物、建蔽率、容積率いっぱいで建てるんじゃなくて、公開空地のようなものを設けるのであれば、その分、高さを緩和してあげようかなという考え方は分かるんです。
一団地認定がかかっているような、これ、私が言うことなく、結構厳しい指定で、用途の変更やら何やら、今、結構厳しい指定がかかっている所なのですけれども、ここを緩和していこうというふうになった理由……。
(「それは人口増だよ。」の声あり)
だって、建て替えの計画も何もないわけでしょう。
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○永井まちづくり計画部次長 なかなか話としては難しいんですけれども、今回、もともと白抜きだったところに新しく高度地区を指定している。その中で、この今、副委員長御指摘の(1)の総合設計制度・一団地認定による緩和というものを書いているわけなんですけれども、先ほどの私の説明が上手じゃなかったんですけれども、もともと指定されていた高度地区の中にもこのような項目がございまして、高度地区の中で総合設計制度・一団地認定ということで、周辺環境に貢献するような建築物については緩和をしようということはございました。
今まで指定をされていなかった区域でこのようなものがあった場合というのは、本来、高さの制限、15メートル、20メートルというものが区域によって違いましたけれども、その違ったものを都市計画審議会に諮問をして、それで都市計画審議会からの答申を頂いて、行政指導によって高さを抑えてもらうということをしてまいりました。
ただ、その中でも、総合設計制度・一団地認定というものについては、都市計画審議会への諮問の対象にしないということをしてきておりましたので、それをそのまま今回、新たに制度に載せていると、そんなことになります。
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○大石副委員長 流れは分かりました。例えば、第1種、第2種、第3種、第4種とこうありまして、だんだん高さも高くなる、緩和策がある。こういう中で、例えば、45メートルというのがありますけれども、それは、ないわけではないですけれども、鎌倉の中に。例えば、消防、例えば、はしご車なんか40メートルを超えるようなはしご車なんてないわけですよ。だから、こういう45メートルなどというものが建ったときの避難経路だとかそういうものを考えながら、設計の段階でいろんなことを考えなければいけないんでしょうけど、消防の対応だって、こういう45メートルに対応できるようなはしご車を鎌倉は持っていないですよね。そういうところというのはどういうふうに、例えば、消防と調整をしているとか、消防の意見を聞いてこうなっているんだよとか、そういうこともあるのかなというふうに思っていたんですけれども。
(「ヘリポートを造るなら基礎をがっちり造らせないと」の声あり)
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○永井まちづくり計画部次長 今、御発言もございましたけれども、条例でもってヘリポートを設けるということになってございます。
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○大石副委員長 ヘリポートで火事のときには助けるんですね。いいですか、その答弁でよろしいですか。
次の質問にいきます。その後に、既存不適格とか適用除外の関係、結構あるんですけれども、建て替えの緩和だとか、増築の緩和だとか、それもみんな建築審査会の答申をもらった上で、都市計画審議会の判断を仰いだ上で市長が判断を、認めるんですよというようなことを書いてあるんですけれども、これも、具体的に、例えば、資料2の(5)の(ア)のところというのは、工業地域、準工業地域、研究所や業務機能を有する建築物の建築ということであったり、ここらでいうと学校だとか、病院だとか。何かこの文章を読んでいると、何か言い方よくないかもしれませんが、市長の胸三寸で緩和ができちゃうよみたいな。
例えば、ちょっと相談をされました。ああ、じゃあ、ちょっと建築審査会にかけて、都市計画審議会にかけて、緩和してもらうように話をしてもらおうか、と。何かこの緩和策とか適用除外という話というのは。
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○永井まちづくり計画部次長 この適用除外の項目ですけれども、これまでも都市計画審議会に聞いて、高さの制限を超えるものというのは、認めるものは認めるというふうにしてきました。
特に今、御指摘のあった準工業地域、あるいは工業地域、工業専用地域での工業系の建築物ということになりますと、高さを超える必要があるかどうかというところで、市長が認めたものについて都市計画審議会に諮問をして、答申をいただいて、第三者機関の都市計画審議会からの答申を頂いて、それで認めていくという立てつけに、今回、させていただきましたので、御指摘の御心配というところは、都市計画審議会で適切に御判断いただけるというふうに考えてございます。
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○大石副委員長 工業系でいえば、三菱が今度建てた新しい建物なんかは都市計画審議会にかかって、了承を頂きながらできてきているのだと思いますけれども、ここに既存不適格建物の増幅、建て替えだとか増築だとかの適用除外というのがあるじゃないですか。これが少し意味が分からない。建て替えで周辺の地域環境に大きな影響を及ぼさない場合は、などという前置きはありますけれども、既存不適格建築物でしょう。そこにもう建っていること自体がおかしい建物のところの建て替えを認めちゃう。えっ、大丈夫なのという感じがするんですけど。
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○永井まちづくり計画部次長 この部分につきましては、増築なんかは認めていかない一方で、今、既に高さを超えて建ってしまっているマンションなんかが多くございますので、その辺の救済措置ということで、この項目を設けさせていただいているということです。
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○大石副委員長 じゃあ、今現在、既存不適格建築物があって、指導もしていて、だけど、周りにあまり大きな影響を及ぼさないのであれば、許しちゃおうかなと。もちろん手続はありますよ、建築審査会とか。そういうことですか。
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○永井まちづくり計画部次長 今建っている既存不適格な建築物というのは、都市計画審議会でこれまで諮問基準がございましたので、都市計画審議会に諮問をして、答申を頂いて認めてきたという経過がございますので、それらについては、今後も認めていこうということでございます。
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○大石副委員長 それは都市計画審議会で諮問を受けて、答申をして、高さ制限を超えたものの建物ができたわけですよね。だけど、それが既存不適格の建築物になっちゃっているんですか。そうじゃなくて、この文字面を読むのであれば、高さ制限を超えているけれども、この高さ制限の緩和策があるので、そこを上限に許してあげようかなということを言っているんじゃないの。
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○永井まちづくり計画部次長 この高度地区の法律を後から当てはめようということですので、今現在をもって高さを超えてしまっている建築物というのがあるのは、どうしても事実としてございますので、それらについては、都市計画審議会の諮問、答申も経ているということで、認めてまいりたいという考えでこのような項目を設けておるということでございます。
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○林まちづくり計画部長 申し訳ありません。しばし御時間を頂いてもよろしいでしょうか。
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○池田委員長 暫時休憩いたします。
(10時52分休憩 10時57分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○林まちづくり計画部長 お時間頂いて申し訳ありませんでした。
改めて都市計画課長から答弁させます。
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○永井まちづくり計画部次長 大変失礼いたしました。既存不適格建築物につきましては、この都市計画を定める前に、既に合法で建築をしたというものですので、それにつきましては、この都市計画が定まった後、既に3月30日に告示をしておるわけですけれども、定まった後は、既存不適格建築物としてずっと残っていくことになります。ですから、それらの大規模な模様替え、あるいは建て替えというところについては、当時、合法で建築されたものでありますので、今後も、引き続き認めてまいろうということでございます。
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○大石副委員長 自宅に帰りまして読み込んでいったら、あれというような部分がございましたので、今日は、報告事項ですけれども、聞かせていただきました。
高さ、先ほど消防の話もしましたけれども、こういう緩和策があると、やっぱりそれに伴う問題も多く出てくると思いますので、しっかりと取り組んでいただければというふうに思います。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告に対しまして了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
それでは、委員長から申し上げますが、1時間半を過ぎておりますので、ここで換気も含めて休憩を取りたいと思います。
暫時休憩いたします。
(10時58分休憩 11時07分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
続きまして、都市景観部の審議に入りたいと思います。
まず、担当職員の紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○池田委員長 日程第2報告事項(1)「若宮大路・小町通り景観形成ガイドラインの策定」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○都市景観課長 日程第2報告事項(1)若宮大路・小町通り景観形成ガイドラインの策定について、報告いたします。
はじめに、このガイドラインを策定するに至った経緯について説明いたします。
若宮大路と小町通りの周辺は、平成20年3月に鎌倉景観地区に指定し、建築物の高さと形態意匠の制限を定め運用しているところです。若宮大路と小町通りにおいては、高さについては、周辺の風致景観との整合が図られているものの、建築物の外観は、木造の和風建築から鉄筋コンクリート造の建築まで様々であり、八幡宮の参道・商店街としてのまとまりがないのが現状です。また、近年、共同住宅やホテルの建設など、従前からの土地利用に変化が見られているところです。今後、よりきめ細かな景観形成を誘導する上で、今まで明確な基準がなかった形態意匠の制限に係る指針となるガイドラインを策定したものです。
ガイドラインの策定には、平成30年度及び令和元年度の2か年をかけ、地元商店会や住民との調整等を慎重に行いました。
初年度である平成30年度は、ガイドラインを策定するための現状調査・分析を行い、令和元年度は、地元商店会等に意見を伺うとともに、景観法に基づき景観整備機構に指定した、一般社団法人ひと・まち・鎌倉ネットワークの支援を受けながら、若宮大路、小町通り、それぞれの特徴を踏まえたガイドラインの策定を行いました。
なお、令和元年度は、集約促進景観・歴史的風致形成推進事業として、国からガイドライン策定の検討に係る経費の3分の1について国庫補助を受けました。
次に、ガイドラインの内容について説明いたします。
資料の右側が表紙となり、このガイドラインの目的である、「まち並みの作法」を提示することによって、「みんなで知恵を出し合いながら、より良い景観を創造していきたい」というメッセージを記載しました。左側には、聞き取り調査でのまちの人の声や景観への取組を記載しています。裏面では、設計者等にまちの特色をつかんでもらうために、「まちの特色をつかむ」として通りの周辺マップを載せています。また、「まち並みの作法を知る」では、基準の内容をイラストで分かりやすく示しました。
このガイドラインは、規制ではなく、景観づくりの方向性とまち並みの作法を提示することで、市民、商業者、事業者及び行政が協力し、まちをより良くすることができるよう、地元商店会等の意見を伺いながら策定したものです。
当ガイドラインの運用は令和2年度から開始していますが、運用に当たっては、都市景観条例に基づく景観配慮協議や景観法に基づく認定申請手続において、景観整備機構による専門的見地からの助言を得ることによって、ガイドラインを実効性のあるものにしてまいります。
以上で、報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に御質疑ございますでしょうか。
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○伊藤委員 今、景観の新しい指針と言いましょうか、そういうのがここに示されてまいりました。御存じのように、段葛の桜並木が非常に、今、生育もよく、町並みが、何と言いましょうか、昔の鎌倉のイメージに戻りつつあるという、段葛が非常に目立ってきたということになりますと、両サイドにある商店等々の建物なのですが、ここでお示しいただいている、いろいろと強制はできないけれどもお願いをしていくんだという話を今お伺いしましたけれども、どうしても建てる方が、敷地面積、基準法にのっとったものでしょうけれども、ぎりぎりに建てたい、高さもぎりぎりに建てたいということでRC等々で建てる可能性が出てまいりますよね。これについて、町並みを鎌倉らしいというのは、意味が別なんですが、武家の鎌倉と言いましょうか、歴史ある鎌倉と言いましょうか、そういうものに対して調和の取れた建物にお願いする以外に手がないということだろうけれども、RCで真四角に建てて、色はそれにしましたよと言っても非常に違和感がある。ということで、そういうお願いだけで、これが進んでいけるのかどうか。屋上のパラペットの周りの環境だとか、そういうものもあるでしょう。それから、屋根がかりを作って瓦を載せることもあるでしょう。その辺は、皆さん考えてらっしゃることをどういうふうにしてこれから進めていくかということをお尋ねしたいと思います。
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○都市景観課長 景観地区の制限につきましては、色彩や高さの採用限度があるのは現状となっております。例えば、同じように高さ15メートルの規制があるんですけども、委員おっしゃるように真四角の建物である15メートル建つので、そういったものなんですけども、例えば、委員おっしゃるようにパラペットの協議をするときに少し勾配をつけるだとか、段葛からの見え方の話もございましたが、段葛からそういった屋上設備とか、そういったものが道路から見えない位置に配置されるであるとか、目隠しを設置して景観上配慮するようなことを協議していくことによって、同じ15メートルであっても景観上周辺の町並みに調和するような建物をできるように協議をしてまいりたいと考えております。
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○伊藤委員 それは、よく分かるんですね。ただ、行政としてせっかく景観に対して非常に前向きになっているわけですから、何かモデルのパターンと言いましょうか。モデルのスタイルですね。そういうものをあらかじめ四、五点分かりませんが、そういうものを大体自分たちで構想を練って、このような方法で御協力いただけませんかという、何かものを示して設計さん等々にお願いをするという方法もあるんじゃないかと思うんですが、そういう点はいかがでしょうか。
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○都市景観課長 今、委員御指摘のモデル的なものということなんですけども、御存じのように若宮大路について、古い和風の建物から現代の建物まで幾つかございまして、必ずしもこれがという指標になるものというのは一つではございません。ただ、今例えば、景観重要建築物等に指定している三河屋本店であるとか、湯浅物産館とかそういったものは一つの指標になると思っております。また、新しい建物につきましても、ここで個別のことはなかなか申し上げにくいんですけれども、建て替えるときに、昔の建物を参考にしながら建て替えてあったりとか、今、建て替えている物件でかなり鎌倉を意識して少し木材だとか、ルーバーだとか使いながら景観に配慮した事例等ございますので、そういったことが協議によってでき上がることによって、そういったものを蓄積していくことによって、このようなものというか、幾つか事例をお示ししながら参考になるようなものを作り上げていきたいというふうに思っております。
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○伊藤委員 それは非常にいいことで、色もこれを見ますと、かなりの色の数があるんですよね。ということで、その中で選べばいいんだろうということも設計は言われてしまうと思うんですが、せめてこの通りは何色で決める、していただけませんかという、何かそういうふうな強制じゃないけれども、隣の建物が色の一番濃い、こちらが白黒だったとすると全然景観が違ってくるんです。ただ景観と言って、それを今じゃなくて5年後、10年後、30年後、長期にわたってそれを使っていくわけですから、それがずっと建築物として残るということになれば、昔の建物がなぜいいかというと、そういうものの配慮をしながら、そのとき考えたか分かりませんよ。しかしながら、今でもそれがマッチしているということで、景観に指定しているとかいろいろあるでしょう。ですから、せめてこれから古い建物と言いますか、建て替えることになったときに、ぜひそういうものを前向きに取り組んでいただいて、強制はできないのかなとは思いますけど、ぜひ前向きに若宮大路だけではございませんけれども、ぜひ、そういう景観でものが出てくるのであれば、ぜひ強力に前向きにやっていただきたいと思いますけど、もう一度お伺いします。
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○都市景観課長 今、委員のほうから色彩の話もございましたが、委員がおっしゃるその景観地区の色彩の指定の範囲については、ある程度、色彩が景観上派手にならないように絞られているものの選択肢があるように認識しております。ただ、その色彩の中であれば、必ずしも町並みに調和するというものではなくて、考える上で周辺の町並みとの調和ということが大事ですので、よく言われる向こう3軒両隣のような考え方で、3軒ほどその場所に立ったときにどういうふうなものが調和するかということも考えながら、周辺の建物とか、町並みを調査をしていただいた上で、色彩とかを選んでいただきますように協議を進めてまいりたいと思っております。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告に対しまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
承認と確認いたしました。
職員入退室のため暫時休憩いたします。
(11時20分休憩 11時27分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
続きまして、都市整備部につきまして審議に入ります。
まず、職員の紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○池田委員長 日程第3「議案第9号市道路線の廃止について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○西山道水路管理課担当課長 日程第3議案第9号市道路線の廃止について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)、5ページを御覧ください。
枝番1、図面番号1の路線は、玉縄二丁目38番13地先から、玉縄二丁目32番2地先の終点に至る幅員1.75メートルから2.28メートル、延長61.46メートルの道路敷です。
6ページの案内図を御覧ください。当該地は、玉縄二丁目谷戸池の北側に位置します。
7ページの公図写を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
参考図を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。
この路線は、現在、一部一般交通の用に供していないため、道路法の規定に基づき廃止しようとするものです。
なお、このうち、一般交通の用に供している部分については、議案第10号枝番1により道路法の規定に基づき、再認定しようとするものです。
以上で説明を終わります。
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○池田委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の確認ですが、御発議なしということでよろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第9号市道路線の廃止について、原案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員挙手により議案第9号は原案のとおり可決されました。
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○池田委員長 日程第4「議案第10号市道路線の認定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○西山道水路管理課担当課長 日程第4議案第10号市道路線の認定について、その内容を説明いたします。
議案集(その1)、8ページを御覧ください。
枝番1図面番号1の路線は、玉縄二丁目38番13地先から、玉縄二丁目35番1地先に至る幅員1.80メートルから2.28メートル、延長48.63メートルの道路敷です。
9ページの案内図を御覧ください。当該地は、玉縄二丁目、谷戸池の北側に位置します。
10ページの公図写を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
参考図を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。この路線は、議案第9号枝番1により廃止しようとする路線のうち、現在一般交通の用に供している部分を、道路法の規定に基づき認定しようとするものです。
枝番2図面番号2の路線は、大町二丁目2344番9地先から、大町二丁目2344番15地先の終点に至る幅員5メートルから9.27メートル、延長36.72メートルの道路敷です。
11ページの案内図を御覧ください。当該地は、安養院の南東側に位置します。
12ページの公図写を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
参考図を御覧ください。太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。
この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い、築造された道路であり、一般交通の用に供するため、道路法の規定に基づき、認定しようとするものです。
以上で説明を終わります。
引き続き、認定路線の現況について映像を御覧ください。
お手元の参考図も御覧ください。
(映像による現況説明)
以上で映像による現況説明を終わります。
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○池田委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の確認ですが、御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございますか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
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○松中委員 枝番二つに分けて採決を採ってください。
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○池田委員長 ただいま松中委員から、二つの枝番を別々に採決ということでお話がございましたが、そのとおり採決することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、1件ずつ採決に入りたいと思います。
まず、枝番1玉縄二丁目38番13について原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員挙手により枝番1は原案のとおり可決されました。
続きまして、枝番2大町二丁目2344番9について原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数挙手により枝番2は原案のとおり可決されました。
暫時休憩いたします。
(11時40分休憩 13時10分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第5「議案第21号鎌倉市下水道条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○下水道河川課担当課長 日程5議案第21号鎌倉市下水道条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。
議案集(その1)、29ページをお開きください。
本市では、独自の市民サービスとして、鎌倉市下水道条例第15条第1項第2号に基づき、生活保護受給者における下水道使用料を全額免除してまいりましたが、生活保護費の光熱水費相当額には下水道使用料が含まれていることから、当該免除規定を廃止しようとするものです。
条例改正の概要は、使用料の免除事由を規定している第15条第1項について、第2号の事由を削除するとともに、他の事由を各号に列記する形式から同項本文に規定するよう改めます。
条例改正後、改正内容を免除対象者に周知し、令和3年4月1日から施行します。
以上で説明を終わります。
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○池田委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
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○武野委員 前回の建設常任委員会及び予算特別委員会でも質疑をさせていただきました。それで、11月14日に行われた鎌倉市下水道事業運営審議会、この議事録を読ませていただきました。この中には、こういう制度を廃止するということが制度利用者にとってどうなのかということで、これからどのような意見があるのかということについて、意見はこれからだと、制度ができてからということで、公表していないからまだ分からない。もめるんじゃないかという話も出ていますよね。次のページでは、市議会の御意見が重要になってくるということでしょうかと委員の方もそうおっしゃっていて。それの後に私はその質疑をしたわけなんですけども。予算特別委員会の中でも。実際この条例を作るに当たって、今の生活保護世帯に対して国が生活保護基準を引き下げていくということについて、委員会が終わってからですけども御存じなかったということが分かったんですね。原局のほうでそういうふうにおっしゃっていました。だから、この今年も含めて3年間生活保護基準が引き下げられるということ、寝耳に水だというふうにおっしゃったんです。だけどもこの話、この条例案はとっとこ進んで、今日に至っているというところでとても議会の意見を聞いたというふうには思えない状況があると私は思っております。
そして、その後にあった3月26日の審議会にぜひ報告してくださいということをお伝えしましたら、報告しましたということで後で聞きました。これ自体が議題ではなかったので委員の中でそれについての議論はなかったとは思うんですけど、このコロナの状況を踏まえていることを考えたら、一度出したからということで、もうこれは変えることができないものなんですか。こういう状況が変わったということで新たに答申が出たけれども、この事態を受けてもう一度考え直すということはあり得ないことなんでしょうか。
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○下水道河川課担当課長 今回のこの議案に至るまでの間、そもそも平成27年頃、県の水道料のほうの生活保護受給者に対する減免の制度がなくなったということから、下水道についても同様の動きが県内各地のほうで制度を廃止していくということが順次進めてこられたという状況がございます。本市においても、そういった状況を情報収集し、検討を行いながら、この時期に至ったということで、コロナというこういった時期で確かにあるんですけれども、ただ、そもそも生活保護費の中に下水道使用料が含まれているということは、そういったことが確認されている中で、やはりそれと同じような形でまた市のほうで使用料のほうを免除していくというのは、他の下水道使用料をお支払いいただいている方との公平性等を鑑みても、制度のほうを廃止していくべきだということで今回の議案として上げさせていただいております。
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○武野委員 前回と同じ答弁です。この審議会の中でも言っていますけども、市は県内の動向を注視するというふうに、今も同じ答弁ですけどね。つまり生活保護世帯の暮らしぶりではなく、ほかの自治体がこの制度をやめたか、やめてないか、いつやめたか、どういう理由でやめたか、中身知りませんけども、県内の動向というのは、県内の生活保護世帯の暮らしぶりの動向を注視したわけではなく、自治体がこの制度をどういうふうに取り扱ったかということだったんじゃないでしょうか。生活保護世帯については、これまでもるる言ってきました。2013年から3年にわたって基準が引き下げられたんです。それから、また2018年から今年の10月までの3年でまた引き下げられる。そもそも、その2004年からの生活保護世帯の高齢加算、母子加算、これも引き下げられてこの16年間も続けて生活保護基準が引き下げられているんです。2018年から3年間続けて引き下げの2018年当初、例えば、1人世帯50代の男性でいえば、8万円から7万3000円に引き下げられているんです。それで、今度、この1人当たり下水道料金どれぐらい請求になるのか、私も計算して前回のその話もしましたけど、今回改めて担当にも確認しましたら、その世帯で言うと1,200円だと言うんですね。つまり、この3年間3,000円減らしただけじゃなくて1,200円、だから4,200円減るということなんですよ。4,200円支払わなきゃいけなくなるわけですから。だから、6万5000円で生活しなさいよというそういうことですよね。これね、やっぱり今の答弁で分かるように県内の動向とか言って、結局、木を見て森を見ずの議論じゃないですか。誰に対してその制度を適用するかしないか、その相手の生活状況を果たして本気で見ている結果なんでしょうか。その辺改めて生活保護世帯の暮らしぶりについて、教えてください。
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○下水道河川課担当課長 生活保護の下水道使用料の金額について、そもそも厚生労働省のほうで生活補助費の検証に用いた全国消費実態調査結果によりますと、これ3人世帯の金額ではありますけども、1か月当たりの光熱水費が1万5528円、上下水道料金については3,820円ということになっております。神奈川県のほうの水道料金については、この金額に対しておおむね2,000円を考えているということですので、下水道使用料については1,820円が1か月当たりの3人世帯の使用料として生活保護から受給されているというふうに考えております。これを市の下水道料金と照らし合わせますと、大体1か月当たりに換算しますと1,820円となると、大体1か月当たり16立米相当に該当してくるということになります。
また一方で、1人世帯の場合、大体5、6立米が1か月当たりの平均の使用ではないかというふうに考えておりますので、そういったことから3人世帯で32立米相当の金額が支払われているということであれば、特段その中から支払っていただいても過度な負担であるというふうには考えていないということでございます。
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○武野委員 3人世帯や1人世帯いろいろの計算方法あると思うけども、3人世帯で1,820円というのが過度な負担ではないというふうにおっしゃったんですね。本当に生活保護基準がどんどん切り下げられている中で、さらに、これが負担になってくるわけで過度ではないという。だから、これだけということではないんですよ。ずっと引き下げられているんですね。だから、木を見て森を見ずだと言っているんです。
今、水の話とか出ましたけど、今度コロナ禍において、水道料金が全体世帯4カ月間10パーセント減額になるというふうになっていますよね。その理由は御存じですか。
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○下水道河川課担当課長 県の水道のほうで4カ月間の減免があるということは、コロナにこの期間にやはり手洗いとかそういったものを行っていくということも踏まえて、減額をしていくというそういったふうに確認しております。
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○武野委員 1日1人5リットル分免除ということで手をよく洗ってくださいよという。生活保護世帯は手を洗わなくていいわけじゃないですよね。だから、生活保護世帯もさらにお水を使う。使えば下水道料金も上がる。そういうことですよね。よろしいですか、それで。
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○下水道河川課担当課長 当然、使用水量が増えれば、比例して下水道使用料も上がるということにはなります。
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○武野委員 事は水なんですよ。下水道というのは、下水道かもしれないけど、水道料金に連動しているわけで、そうすると、この間も発言しましたけども高齢者はやっぱり水を使うと下水道料金が高くなるとなれば、水を飲むのをやめようとか、控えようとか、ただでさえのどの渇きを訴えにくい高齢者が水を飲まない。お風呂に入らない。そんなことあっちゃいけませんよね。これ命に係わる問題です。
国連で、人権専門家の話が見つかったので紹介したいと思います。この2018年度の資料なんですけどね。2018年10月から実施予定の生活扶助費の段階的な引き下げについて、国連が日本の政府に対して言っているんです。このように。日本のような豊かな先進国におけるこのような措置は、貧困層が尊厳をもって生きる権利を踏みにじる意図的な政治的決定を反映していると。すごい決定をしちゃったわけです。政府がね。それと、続いて貧困層への人権への侵害を慎重に考慮せずに、採択されたこのような緊縮政策は、日本の負っている国際義務に違反しているとまで言っているんです。その後、この基準に基づいて決定される最低生活水準は、国際人権法で要求される適切な生活水準と合致しない。このような結果になる方式に基づく受給額減額によって、日本はますます多くの人々を貧困に落とし入れることになる。生活保護基準が、日本の政府がどんどん削っていくことに国連は警鐘を鳴らしているんです。このように人権という角度からも。それで、そういうことがまさに今削減されようとしているときに、この下水道の免除をやめるということ、本当にするんですか。それで、コロナは来年の4月にはやむんでしょうかね。第2波、第3波とか言っているときに来年の4月から、これ条例施行ですよね。そのときまでにコロナは収まるということをここで決めちゃうんですか。決められませんよね。どうですか。
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○下水道河川課担当課長 コロナは終息するかどうかは私からはお答えはできません。ただ、下水道使用料と生活保護費の中の生活扶助費の中に、そもそもそういった下水道使用料が含まれているということで、二重となるような状況をそのままにしておくということは好ましくないというふうに考えてございます。
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○武野委員 結局何度も同じことしか言わないんですよね。一見二重払いというのはすごく正しく聞こえるんですね。そこを是正するということでは正しく聞こえるんだけれども、免除制度の撤廃を、なぜこのときにするのかという説明がないんです。それで、予算特別委員会で質問しましたけど、これは予算化されているんですか。つまりこれまでこの世帯に対しての支出という形で予算されているんですかと聞いたら、されていないとおっしゃっていました。それはそうですか。もう一度確認します。
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○下水道河川課担当課長 今回のこの条例改正に伴って、令和2年度の予算というのは、特に取り扱っておりません。
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○武野委員 別に今年に限らずずっとこれまでずっと続けてきた制度で、生活保護世帯を免除するということが支出として予算化されてきたわけではないわけですよね。そうですよね。何か数字で何百人かの分ということで支出何ていう項目があるわけじゃないんですよね。
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○下水道河川課担当課長 実態としましては、この減免に伴って一般会計からの繰入れで補填をしているという状況にございます。
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○武野委員 今度は、来年からはその分が収入になっていくわけですね。来年から、要するに徴収していくわけですから。そんなに下水道急いで、その方たちからお金が欲しい状況なんですか。
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○下水道河川課担当課長 収入については、当然入ってくる形になりますけども、繰上金が当然なくなるということで実態として予算上に何か極端に増えていくということではございません。
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○武野委員 そうですね。そんなにたくさんの人数ではない。全体からしてみたら大きな差ではないでしょう。コロナでお水をいっぱい使ってその分という形で紛れてくるのかもしれませんけども、いずれにしてもこのコロナがいつ終息するか分からない事態で、このときに本当に急いで今これを通さなきゃいけないのか。来年4月から行わなきゃいけないのか。しかも先ほどるる述べているように生活保護世帯の実態は述べました。附帯意見がついていますよね。審議会でね。附帯意見が述べられています。その中で、制度廃止後も丁寧な対応を求めるとなっていますけど、その丁寧な対応という点では、今お話ししたから、生活保護の方は大変な生活を強いられているということは、もう重々お分かりだと思うんですけども、これを通して後は生活福祉課のほうでよろしくというスタンスなんでしょうか。生活福祉課のほうでは、どのような対応をするというふうに言っているんでしょうか。
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○下水道河川課担当課長 条例自体が今回の議会で議決を頂いた後、令和2年7月、今年の7月からケースワーカーが生活福祉課の関係で各戸回っているということがございますので、そういったケースワーカーにそういったお知らせを持っていっていただくとか、あと、また9月には生活福祉課のほうから生活保護受給対象世帯に通知を送るということがございますので、その通知の中にこの下水道使用料の関係もお知らせを入れていただくとか、あとは福祉だよりの中に下水道使用料のこの制度の廃止について記載いただくとか、そういったことも含めて生活福祉課のほうと連携しながら、調整をしてお知らせをしていくということ。また、一方でこの使用料の生活保護受給世帯に対する免除というのは、廃止をするということではございますけども、それ以外の減免というものがまだ当然ありますので、そういったものに該当するようなお宅があれば、そういった対象者には、また別途お知らせをしていくということも含めて、丁寧な対応を行っていきたいと考えてございます。
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○武野委員 ケースワーカーや、いろんな形でお知らせを徹底するという話ですよ、それは。こういうふうになりましたのでと徹底して分かってもらうというだけの話でしょう。今、言った漏れをほかの制度でつなげる。やっぱり、漏れがあるんですよ。ほかの制度といっても障害者福祉のほうとかですよね。全員がそれで救われるわけではないんです。ですから、そこはちゃんと見届けて、これで大丈夫というふうになってからだって遅くはないんじゃないですか。こういうふうにやって生活が立て直せるとか、また国も反省して生活保護受給基準引下げをやめようとか、別の事態が起きるとかあるかもしれません。ないかもしれません。そういうのを見届けてからだって、全然遅くはないんじゃないですか。今、やるというところに到底納得できません。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議についてですが、御発議はございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございますか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議案第21号鎌倉市下水道条例の一部を改正する条例の制定について、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議案第21号は原案可決されました。
職員入退室のため暫時休憩いたします。
(13時34分休憩 13時35分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第6「議案第22号令和2年度鎌倉一般会計補正予算(第2号)のうち都市整備部所管部分について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○保住都市整備部次長 日程第6議案第22号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち、都市整備部所管部分について説明いたします。
議案集(その1)、31ページを御覧ください。
第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、「令和2年度鎌倉市補正予算に関する説明書」に基づき説明いたします。説明書の16ページから17ページを御覧ください。
第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費、緑地維持管理事業は321万4000円の増額で、令和元年9月9日に本市に接近した台風第15号及び令和元年10月12日に本市に接近した台風第19号により市有緑地の樹木が倒れ、境界フェンス、車両及び住宅の一部を破損した事故について、相手方に賠償金の支払いを行おうとするものです。
第45款土木費、第20項都市計画費、第20目公園費、公園整備事業は47万円の増額で、令和元年9月9日に本市に接近した台風第15号により(仮称)山崎・台峯緑地の樹木が倒れ、車両及び住宅の一部を破損した事故について、相手方に賠償金の支払いを行おうとするものです。
以上で説明を終わります。
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○池田委員長 ただいまの説明に、御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
総務常任委員会の送付意見はございますか。
(「なし」の声あり)
なしということで確認いたしました。
職員入退室のため、暫時休憩いたします。
(13時37分休憩 13時38分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第7報告事項(1)「令和元年台風19号による鎌倉海浜公園用地の被害復旧状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○森(明)都市整備部次長 日程第7報告事項(1)令和元年台風19号による鎌倉海浜公園用地の被害復旧状況について報告いたします。
本日は令和元年(2019年)10月12日に本市に接近した台風19号の影響により、国道134号沿いの公園用地が崩落し、応急措置として崩落部への大型土のうの設置と西田幾多郎博士記念歌碑の稲村ガ崎公園への移設を実施し、令和2年(2020年)3月27日に完了したため報告するものです。
当該地は、国道134号の鎌倉プリンスホテル七里ガ浜駐車場から東側の延長約237メートル、幅0.8メートルから3.1メートルにわたる公園用地で、国道の歩道と一体的な植栽帯となっており、自然法面が海岸へとつながっていました。しかし、平成29年(2017年)10月22日から23日にかけて台風21号の高波による影響により、海岸の自然法面が約200メートルにわたり浸食を受け約20メートルが崩落しました。
崩落した範囲は、国道134号の歩道下まで達していたため、国道の管理者である神奈川県藤沢土木事務所と協議し、同土木事務所が恒久的な整備を行うこととし、同年10月24日から11月29日にかけ市が大型土のうを設置し応急措置を行いましたが、平成30年(2018年)3月9日の暴風により、他の箇所で海岸の自然法面が侵食を受け崩落したことから、大型土のうの設置を行いました。
その後、令和元年(2019年)9月9日に接近した台風15号により、設置していた大型土のうが流されたため、応急措置の準備をしていたところ、同年10月12日の台風19号の高波により、さらに浸食が進行し、国道の歩道が崩落し、西田幾多郎博士記念歌碑が落下してもおかしくない状況となりました。
このことから、大型土のうの設置範囲を拡大するとともに、西田幾多郎博士記念歌碑の移設をすることとしました。施工範囲が広範囲に及ぶことから、応急措置に着手し、令和2年3月27日に完了いたしました。
なお、西田幾多郎博士記念歌碑については、現在、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区内へ移設していますが、記念歌碑の安全な維持管理を行うため恒久的に当該地区へ設置することとし、文化庁との協議が調った後に整備を行うこととしています。
また、藤沢土木事務所では平成29年の台風21号を契機に、令和元年度に護岸整備の詳細設計を実施しており、令和2年度から整備を予定しています。しかし、令和元年(2019年)8月13日に国道134号線、稲村ガ崎三丁目付近の道路擁壁が高波により破損して歩道が沈下したことにより、一刻も早く国道の通行の安全確保を図るための応急措置を行うこととなり、整備の着手時期はまだ決定していないと聞いております。
以上で報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○大石副委員長 一つ、要望をいただいていまして、約200メートルの間、こういう土のうを積んで応急的な対応をされているようですけれども、これから、また台風シーズンを迎えるに当たって、実は、高波がこの土のうの辺りに当たって、134号線を超えて向こうにある民家だとかお店にその高波が当たってしまうと。そういう現象が今でも、前からもあって。その対応策として消波ブロック、テトラポットのようなそういうものを、具体的に恒久工事前なのか、後になるのか分かりませんが、設置していただけるようなことを要請していただけないかというようなお話が実はあるんです。これって、どうですか、具体的に。通常時は大丈夫なんですけども台風などの高波が発生するようなときに、国道を乗り越えて個人宅や、商店のほうへ高波が来てしまう。それを避けるためにこういう工事がちょうど合わせて消波ブロックなどの設置などの対策も一緒にやっていただけないかというような御要望なんですけど、いかがですか。
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○森(明)都市整備部次長 要望としてお伝えすることは可能とは思いますが、現在、もう少し東側で私どもの下水の関係で消波ブロックを仮に置いてあるところですが、やはり同様地元から早くどけてくれというような声も県では受けていると伺っております。現在、仮で消波ブロックが既に置いてあるところなんですけれども、少し今回の場所よりも東側に。やはり早くどけるようにというような要望も一方では入っているということは伺っております。
また、今回当該地におきましては、詳細設計が終わっておりますが、やはりパラペット、波受けのようなものを高く上げるとか、そういった形ででも違う方法も要望も合わせて藤沢土木事務所とは協議して要望していきたいと考えています。
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○大石副委員長 パラペット、波よけですよね。地元の方の要請なのでできれば伝えていただきたいのですけれども、先ほど前にお話をしておりました、早く消波ブロックをどけろというお話というのは、その理由は。
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○森(明)都市整備部次長 もともとないものでございます。そして、あの辺は昔から砂浜が非常にあったところでございますので、あの場所にそういう消波ブロック等の人工的なものは似つかわないということだというようなことは聞いております。
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○大石副委員長 高波なんかの影響って、さっき私が、一例そしてお話ししたようなことは、あそこはないんですかね。やっぱり砂浜の浸食作用と言うんですか。それも一応食い止める役目もあると思うんですけども、景観的に見た目に邪魔であるというような意見のほうが多いということですかね。
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○森(明)都市整備部次長 もともと自然面であったところでございます。それに、今回やはり砂とかもあそこの砂以外はなかなか使ってくれるなと。ほかの場所から砂を持ってこないでくれというような、当初お話もあった箇所でございますので、やはりもともとあったものでないものは、あまり望ましくないということをずっと言われているところです。
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○大石副委員長 そういう御意見のある部分もあるんでしょうけれども、具体的に今回の私の要望というのは、134号線にお住まいの個人宅だとか店舗の方々からの要請なので、先ほど言われたように、詳細、そのほか現状をお知らせをしてこの地域の方は消波ブロックのようなものを設けていただきたいと、高波対応のためにというような御要望がありますということは県のほうにも伝えていただければありがたいと思います。
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○森(明)都市整備部次長 工事をやる部局、今回は藤沢土木事務所の道路維持課というところと話をしておりますが、やはり砂浜を守るというようなことになれば、なぎさ事務所と言うところもございますので、そちらとも合わせて今のお話というのは伝えて協議をしていきたいと考えております。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
職員入れ替えのため暫時休憩いたします。
(13時48分休憩 13時50分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第7報告事項(2)「公共下水道(汚水)改築工事 西部圧送管について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○加藤(隆)都市整備部次長 日程第7報告事項(2)公共下水道(汚水)改築工事西部圧送管について、報告いたします。
本件については、令和2年市議会2月定例会の当委員会において国道134号線歩道下にある下水道幹線管渠が道路擁壁の復旧工事に支障を来すため、車道内への移設を要請されたことから設計等の検討、並びに契約事務手続を進めていることについて報告いたしました。
本日はその後の状況と工事スケジュールについて報告いたします。
平面図を御覧ください。青色の破線で示しているのが、現在敷設しています既存下水道幹線管渠の位置となっており、稲村ガ崎から音無川までの間が歩道下、音無川部分は海岸に敷設されています。
この管渠は内径800ミリメートルのコンクリート管でしたが、本工事において音無川までの間は、車道側地中に新たに赤色で示した内径500ミリメートルのダクタイル鋳鉄管2条を敷設するとともに、音無川部分については歩道の上部に敷設し、新たに設置する接続ますへ接続するもので、2条合わせて289メートルとなります。
歩道が沈下した箇所の東側歩道部には新たに接続ますを設置し、資料右下の横断図面の地中配管図?のとおり車道内に管渠を2条敷設します。
また、音無川部分は、地上配管図のとおり河川手前から歩道上に管渠を2条敷設します。
音無川西側に新たに設置する接続ますには、地中配管図?のとおり歩道上から地中へ埋設して資料左下の接続ます概略図のとおり既設管上部で接続します。
工事は、既存の下水道幹線管渠を生かしたまま行わなければならないことから、切替工事作業時間中に流れ込む汚水を鎌倉海浜公園坂ノ下地区内の西部ポンプ場南側に仮設タンクを3基設置して貯留した上で、既設管からの切替えを汚水の流量が少なくなる深夜に実施します。
併せて、既設管内に滞留している残留汚水は、音無川西側の歩道上に仮設水槽を設置して貯留しながら作業を行います。
次に工事の契約ですが、一般競争入札により三和工業株式会社が落札し、令和2年(2020年)5月15日に契約を締結し、これまで工事準備を行っており、6月15日に工事に着手し、10月19日の完成を予定しています。
この下水道幹線管渠移設後は、神奈川県が道路擁壁復旧工事を実施し、完成後の令和3年度に音無川横断箇所について河川の下越し工事を実施後、地上配管を撤去して全体工事を完了することとしています。
工事に当たっては、国道134号線の一部区間において夜間片側通行となりますが、神奈川県と連携し、周辺町内会等や通行車両への周知、案内等について努めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
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○池田委員長 日程第7報告事項(3)「山崎下水道終末処理場の建設工事(第一期改築更新)委託の完了について」を議題といたします。原局から報告をお願いします。
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○浄化センター所長 日程第7報告事項(3)山崎下水道終末処理場の建設工事(第一期改築更新)委託の完了について報告します。
資料を御覧ください。
山崎浄化センターは、大船処理区の汚水処理を行っている施設で、平成5年度に稼働開始後、平成27年度までに20年以上経過したことから、設備の老朽化が進み、平成27年6月定例会において議決を頂き、平成27年度から令和元年度までの5年をかけて、特に老朽化の著しい汚泥焼却設備及び汚泥処理設備に係る改築更新工事を地方共同法人日本下水道事業団と基本協定を締結し、委託実施したものです。
基本協定の金額は、32億1600万円で、その金額の範囲内で委託実施協定を締結し、工事を実施してきました。
次に委託事業費についてですが、まず、平成27年度から平成29年度にかけて行いました汚泥焼却設備の事業費は、23億2690万円となっており、平成29年度から令和元年度にかけて行いました汚泥処理設備の事業費が、8億3500万円となっております。
合計委託事業費は、31億6190万円となっています。
このうち、17億3794万4000円が社会資本整備総合交付金で賄われています。
これは、山崎浄化センターの平面図です。
図の赤色で示した部分が工事範囲となります。
続いて完成後の主な設備について説明いたします。
これは、汚泥焼却炉です。焼却炉本体の老朽化に伴い、ケーシングの一部取替や既存部分の耐火物の交換を行いました。
これは、電気集じん機です。こちらは、主に制御盤の更新や高電圧発生装置の更新を行いました。
これは、空気予熱器です。こちらは、本体の熱交換部分の更新を行いました。
これは、汚泥脱水機です。汚泥脱水機は、脱水方式の見直しを行い、工事前に4台あったものを3台撤去し、新たに高性能のものを2台設置することで総台数を1台削減し、使用電力量の削減を図りました。
併せて汚泥供給ポンプやこれらの設備に伴う電気設備の更新も行いました。
なお、省エネルギー化については、汚泥脱水機の台数削減や省エネルギー機器等の採用により電力の削減が図られています。
今後も引き続き、施設の耐震化や設備更新を計画的に行い、適正な維持管理に努めてまいります。
以上で、報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に、御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります
本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
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○池田委員長 ここで下水道河川課担当課長から答弁の訂正について発言があります。
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○下水道河川課担当課長 すみません。お時間頂きありがとうございます。
先ほど、日程第5、議案第21号鎌倉市下水道条例の一部を改正する条例の制定について、御審議いただきましたが、その中の武野委員からの質問の中で、条例改正後の下水道使用料の収入についての御質問がありまして、その御質問に対しての答弁で生活保護受給世帯への下水道使用料の免除の金額については、一般会計の繰入れはしていないということが分かりましたので、先ほどの答弁は訂正させていただきまして、繰入れをしていないということでしたので、その分は収入からもともと収入に入っていなかったということになります。条例改正後については、その分が収益として入ってくるという形になりますので、誠に申し訳ございませんでしたけども、答弁を訂正させてください。よろしくお願いいたします。
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○池田委員長 武野委員、よろしいですか。
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○武野委員 はい。
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○池田委員長 それでは、職員入れ替えのため暫時休憩いたします。
(14時00分休憩 14時02分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第7報告事項(4)「鎌倉駅東口駅前広場整備工事について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○道路課担当課長 日程第7報告事項(4)鎌倉駅東口駅前広場整備工事について報告いたします。
本日は、鎌倉駅東口駅前広場整備工事につきまして、進捗状況と今後のスケジュールについて報告いたします。
鎌倉駅東口駅前広場整備工事につきましては、平成30年12月21日に本契約を締結した後、交通事業者やJR東日本との協議など工事着手の準備を進め、令和元年5月7日に工事着手いたしました。
資料の「計画平面図」を御覧ください。
工事は、左下の工事起点から着手し、反時計回りに歩道の拡幅及びシェルターの整備を進めてきております。
現在までのところ、バス停?、バス停?及びバス停?のバスシェルターとタクシー乗り場、タクシー降り場及び障害者用乗降場の各シェルターの設置と、シェルター付近の拡幅整備が完了しており、工事の進捗率は約65パーセントとなっています。
今後は、バス停?、バス停?、中央島のバス停?及び?の順に施工を予定しており、シェルターの整備と歩道の拡幅が完了した後に車道の整備を行うこととしています。
工事のスケジュールとしては、これまで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中は工事を中断する予定としていましたが、オリパラの延期に伴い工事を中断することなく行えることとなりました。しかし、地下埋設物の移設に時間を要したことなどから、当初の工事期間よりも工期が必要となり、完了は当初の令和2年11月16日を予定しています。今後も、安全第一に工事の完了を目指してまいります。
以上で、報告を終わります。
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○池田委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○武野委員 御報告ありがとうございます。現在一般車両はどのように入って、そこで駅に送り届けるような車ですね、乗るほうもあるかもしれないけど。どのように入って、出て行って、この工事が終わったら、その一般車両、乗用車はどこに止まって、どうやって出ていくのでしょうか。
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○道路課担当課長 今現状で、一般車両の乗り入れに関しましては、空いているスペースで乗り降りしていただいているという状況になっております。こちらのほう、工事が完了した後も、同じような状況で空いたスペースで乗り降りしていただくという形を予定しております。
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○武野委員 いつもその空いているスペースがあるんですか。がらがらでいつも空いているスペースが常に24時間見ていた結果、常に空いているスペースが存在しているということで今後もそうなるわけですか。
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○道路課担当課長 24時間を確認してはいないんですが、空いているスペースは今までと運用としては変わらないというような状況になっておりますので、朝、夕方混んでいるときもあるとは思いますけども、その中で運用させていただいています。
今の交通規制という、進入できる時間というのがございますので、その時間外の中で空いているスペースで御利用いただくという形のところは、計画前も計画後も変わらないという形になると思います。
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○武野委員 その時間帯はほぼどこかしら空いているスペースがあるということでの計画なんですね。そうすると、ここ例えば車椅子の方というのはそんなに多くはなかったりすると、ここに止めればいいとか、タクシー乗り場とか、この辺に止めればいいと、警察の前に止めればいいということになるんですかね。路上に止めてぱっと乗り降りしてみたいなことはないんですか。必ず横に止めて。聞くところによるとそういうど真ん中と言いますか路上の真ん中に、つまり周りがぐるっと空いているところがなくて、そして路上に止めて乗り降りするという光景もあるということを聞いているんですけども、そういうことでよろしいんですか。
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○道路課担当課長 路上に止まってというところは、大変危なくはなるとは思いますので、また、乱横断というのは懸念されているところはありまして、横断防止柵というのも設置しておりますので、そちらのほうは実際運用してみて状況のほうを確認していきたいとは思います。
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○武野委員 そうだと、あらかじめこれまでも私たちのそういう危険性のことを述べてきましたし、あらかじめ分からないものなんですか。運行やってみないとそういう人がいて危ない状況って。そうじゃないと思うんですけど。検討した結果、こういうふうになったんですよね。これまでもその話は各方面から降りるところがないじゃないかということはほかの委員もおっしゃっていて、それは検討されたんでしょうか。
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○道路課担当課長 どうしても限られたスペースの中での、今回改修となっております。その中で、前回も一般車のスペースというのは検討はしたんですけれども、なかなか置けるスペースというか、スペースがなかったということもありましたので、運用としては、今と変わらないような形でやっていくという形で今考えております。
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○武野委員 乱横断が懸念されるというふうにおっしゃって、懸念されるわけですよ。これから事故が起きないとも限らない。それで、前も陳情か何かが出ましたよね。バスから降りた人のとか、それはバスだったのかもしれないけどね。ここの広場内でやっぱりこの工事をやったにもかかわらず、事故が起きたなんてことは絶対あってはならないことだと思うんですよ。それを想定していろいろやっていかなきゃいけないと思うんです。それは、もうずっと述べてきたことでしたよね。
あと、バスの滞留のところ、バスの停車場が三つになって相変わらずタクシーはこのまま広いスペースをとっているというのは、どうしても変えることはできなかったんですか。そのタクシーがたくさんいない時間帯をバスが利用するという相互乗り入れ的な形ができなかった理由を教えてください。タクシー乗り場のところにバスの停車場を置くことができなかった理由というのは何ですか。
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○道路課担当課長 委員、今お話しされました、バスプール、タクシープールの部分につきましては、計画の段階で各交通事業者のほうと調整させていただいておりまして、その中でこういった形の運用になっているというところになっております。
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○武野委員 お互い、バス会社もタクシー会社もこれでいいよとなったからこうだということの御返事ですよね。とにかく、狭いスペースの中で、いかにこれを確保するかというのは御苦労されているとは思うんですけども、本当に事故が起きないようにしていくということは、この形工事をしたから、おしまいとならないように、その後にどういうことが起きているか調査も必要であれば、それでまた変えていくということもあり得るというふうにしていただきたいと思います。
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○道路課担当課長 今回、先ほども御答弁させていただいたように、限りあるスペースの中での改修という形になっておりますので、今後出来上がった後、どういった形の課題が出てくるのかというのは見て、検討していきたいと思っております。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
一部聞きおくということで、多数了承と確認いたしました。
暫時休憩いたします。
(14時12分休憩 14時20分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第7報告事項(5)「北鎌倉隧道安全対策について」、日程第8「陳情第4号北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を求める陳情」を一括して議題といたします。
陳情提出者の陳述のため暫時休憩いたします。
(14時21分休憩 14時31分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
原局から2件一括して説明をお願いいたします。
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○道路課担当課長 日程第7報告事項(5)北鎌倉隧道安全対策について報告いたします。
令和2年2月定例議会の当委員会では、「関係地権者等意見交換会」の開催に向け準備を行っていること、及び鎌倉市長を被告とする「令和元年(行ウ)第62号損害賠償請求事件(住民訴訟)」について報告いたしました。
本日は、その後の経過として「安全対策の取り組み状況」と県道に配置している交通誘導員について、そして住民訴訟の3点について報告いたします。
まず、「安全対策の取り組み状況」についてですが、「関係地権者等意見交換会」の開催に向け関係地権者の方々と個別で調整をしてきましたが、その中で「第1回の意見交換会で課題となった車両の通行について整理をしないと意見交換会を開催する意味がないのでは。」との御意見を頂いたことから、意見交換会に先立ち、現在調整を行っております。
また、隧道鎌倉側の私有地につきましても、市が道路として一元管理するために用地を利用したい旨正式に依頼いたしました。
今後、調整がつき次第、意見交換会を開催し、安全対策工法の絞り込みに向けて取り組んでまいります。
次に、県道に配置している交通誘導員の配置変更についてですが、令和2年2月定例会後に保護者の方から要望を頂き、改めて児童の通学状況を調査し、小学校や保護者の方々と調整を図る予定をしておりましたが、新型コロナウイルスの影響による休校が続いていたため、調査・調整を図れない状況でしたが、緊急事態宣言解除後に学校等と調整を行い、平常登校となる6月29日以降に児童の通学状況を確認し、その後小学校や保護者の方々と調整することとなっています。
最後に、鎌倉市長を被告とします、「令和元年(行ウ)第62号損害賠償請求事件(住民訴訟)」について報告いたします。
本件については、令和2年4月22日が判決言渡し期日となっておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため延期となり、去る6月10日に横浜地方裁判所において、「本件各訴えをいずれも却下する。訴訟費用は原告らの負担とする。」との判決の言渡しがあったところです。
この判決に対する控訴期間は令和2年6月下旬となっており、現在状況を注視しているところです。
なお、令和2年5月7日に原告らから横浜地方裁判所へ取下げ書が提出されましたが、事件の結論を受けることが望ましいと判断したため、令和2年5月21日に横浜地方裁判所に取下げに対する不同意書を提出しています。
本件については、今後も当委員会に適宜報告してまいります。
以上で、報告を終わります。
続きまして、日程第8陳情第4号北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を求める陳情につきまして、説明いたします。
本陳情の要旨ですが、仮設工事の着工は市長が言明してきたことであり、本設工事の調整は、極めて困難であり、市における調整を待っていては着工の見通しが立たないことは明白である。平成28年(2016年)7月25日開催の鎌倉市議会全員協議会での発言のとおり、仮設工事の早期着工を実行すべく市議会が市長に対し、働きかけるよう求めるというものです。
次に陳情の理由を説明します。
平成28年(2016年)7月25日に全員協議会が開催され、市長は「現在の工法を見直し、できる限り尾根筋を残す形での安全対策工事につき検討するが時間を要するため、当面の間、仮設により隧道の通行を確保したい。」と述べている。
地域住民はもちろんのこと、市議会においても、当局による仮設工事の着手は、当然のことと受け止められていたが、仮設工事先行の方針は、当局によって棚ざらしにされ、現在に至っている。
現在、都市整備部は関係地権者と調整中とのことであるが、地権者の承諾が確定的には見込めず、仮設工事の実現が現実的であることから、市議会において市長に対して北鎌倉隧道仮設工事の早期着工を働きかけていただきたいとするものです。
続いて、陳情に対する市の考え方を説明します。
北鎌倉隧道については、開削工事からの方針転換直後、将来の史跡の指定・拡大を見据えて、専門的かつ客観的な見地から隧道が存する尾根の文化財的価値の確認と保全方針等の検討に相当な時間を要し、本設工事を実施するまで時間を要すると想定していたことから、平成28年度の北鎌倉隧道安全対策検討業務委託において、隧道の原型を極力変更せず、安全かつ早期の歩行者の通行路を確保する目的で仮設工法の検討を行いました。
しかし、平成28年度の安全対策検討業務において設置された安全対策検討委員会において、文化財的価値の保存方法が整理されたため、本設工法3案が提案され、安全対策の実現性が見えてきたこと、仮設工事完了後すぐに本設工事を実現した場合、整備費用が二重に必要になること、また、本設工事中には通行止めが必要なことなどのほかに、平成29年度業務において実施した地質調査等により岩盤の風化や亀裂等が確認されたため、仮設工事の詳細設計の見直しが必要となります。
さらに、仮設・本設工事のいずれにおいても、土地の所有者の承諾がなければ、工事に着手することができないことから、本市としましては、本設工事の詳細設計を進めることが一日も早い通行再開になるため、仮設工事を行わず本設工事に向け取り組んでまいります。
以上で説明を終わります。
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○池田委員長 それでは、2件一括して御質疑の有無を確認いたします。御質疑はございますか。
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○武野委員 陳情の説明がありましたけど、事実関係を整理させていただきたいんですけど、図がないから口で説明するのも何ですが、鎌倉駅寄りの地権者は住民のところで、トンネルにはかかっていない地権者、そしてお寺さんは大船寄りのところに、坑口一部かかっているということですよね。下の道路は鎌倉市、駅側がJRが持っているということで、トンネルそのものにかかっている地権者はお寺さんということでよろしいですか。JRとお寺さん。
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○道路課担当課長 トンネルにかかっている地権者は、2名いらっしゃいます。トンネルが絡む所有者は、3者になります。
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○武野委員 3者というのは、JRとお寺さん2件ということですよね。トンネルそのものにかかっている地権者。
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○道路課担当課長 3者というのは、一つが市です。二つが民有地になります。私有地になります。
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○武野委員 つまり、理解が得られない、理解を求めるべき相手というのは、お二人いらして、トンネルにかかっていない鎌倉側の方と、トンネルの一部かかっている円覚寺のお寺さんだったと思うんですけども、そこで、仮設工事への協力が得られないということで、どちらも仮設工事を協力しないと言っているわけじゃないですよね。遠回しの言い方をしちゃったね。仮設工事の協力をすると言っているのは、鎌倉側の地権者、この方は、仮設工事の協力をすると言っていますよね。それで、それに必要な工事でその土地に土のうを置いたりとかすることで協力を市が求めていたと思うんです。それには、協力するというつもりでいたけども、何か頓挫していますよね。反対側の地権者が仮設工事においても協力が得られないということでずっと来ているわけですね。先ほどそちらのほうに土のうを置くという話も、実際には、工事も土のうを置くのかもしれないけども、土のうを置きたいということで協力を求めて、協力しますと言っている地権者は、鎌倉側の地権者ですよね。協力をすると言っているのは。確認します。
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○道路課担当課長 平成28年8月11日に大きな崩落があったときにも土のうを置かせていただくという承諾を頂いたりとか、工事の着手に対しての協力は頂いているところでございます。
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○武野委員 何か要請でこの文章を取り交わして協力をしてほしいということでやったと思うんですけども、それがそのままうんともすんとも言わずに今きているということを聞いているんですけどね。そういう意味では、別にお寺さんのほうの協力が得られないということですよね。そちらのほうにも土のうを置くということだったのか。その土のうという言葉に引っかかっちゃって、まるで鎌倉側の地権者も仮設工事の土のうを置くということの協力が得られてないようにも取れちゃったもので、そうではなく、大船側の地権者、お寺さんの協力を得られないということだと思います。違っていたら後で言ってください。
それで、地権者同士の話合いが一回持たれ、その道路のことで整理しないといけないと。それがあるので、それに先立って調整していると。調整の中身と言ったら、市が一元管理したいということだと。ここもうちょっと詳しく言っていただけないですか。
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○道路課担当課長 今、私有地の部分です。鎌倉側の道路が私有地になっている部分に関して、こちらのほう、今まで正式に要請を頂いてないというお話もありました。そちらのほうをまず道路管理者として、管理をしていきたいということもございますので、一元管理に向けて土地の利用について今協議をさせていただいているところでございます。
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○武野委員 もうちょっと前からの話。順番に説明しますね。第一回の地権者同士の意見交換会はいつでしょうか。
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○道路課担当課長 第1回の北鎌倉隧道関係地権者等意見交換会は平成30年8月29日になります。
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○武野委員 今から約2年前、第2回を開こうと思ったけれども、その2年前に言われたことがまだ解決していないからそれを整理してからでないと第2回が開けないんじゃないかということで、整理するに当たって一元管理をするという話ですね。それで、第1回の道路の話は、具体的にどういう話ですか。誰がそういう話をしてどういうことだったんですか。それが、今持ち出されているということですよね。一元管理というようなことをしようと、2年前のことを今やり始めるとしている。これ中身をもう少し詳しく言ってください。整理しないといけないという。
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○道路課担当課長 その第1回の関係地権者等意見交換会の中で、幾つか課題が出てきている中で、隧道の隣接する私有地に関しては、地目としては畑で道路ではないというところがございまして、今現状としては、好意で通っているのを認めているだけで車の通行を認めてないというふうな話がありましたので、そちらのほうは課題というところで今考えております。
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○武野委員 それを整理しないといけないというふうに言っているのは市なんですか。それとも地権者なんですか。
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○道路課担当課長 こちらのほう、過去から私の記憶であれなんですけども、過去のほうからこちらのほう私有地になっているというところでもございますので、市のほうで道路前後ありますので、管理者として一元的に管理すべきだろうというふうに考えておりましたので、市のほうでの課題というふうに考えております。
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○武野委員 市のほうの課題でしょうけど、誰がそんなことを言っているんですか、と聞いたんですよ。2年前の話で、もっと遡れば、開削という話がありましたよね。そのときだってやっぱり畑のところ、今は人々が通っていますけども、私道のように一見見えるけれども、これは地目がはっきりと畑なわけですよね。そこを善意で通していただいていて子供たちの安全のためにも通していただいていた。だけど開削となったら、もうこの時点で市がやるとなるんだったら、そこでの道路としての一元管理をそのときには申し出なかったんですか。
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○道路課担当課長 いつぐらい前というのは、申し訳ございません。今手元に書類がないのでお答えはできないんですけれども、以前から譲渡なり管理をさせていただきたいとお話はしているというふうには聞いております。(※この発言内容については、9月10日開催の当委員会で、誤りに対する説明が原局からあった。)
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○武野委員 そして2年前にあった第1回の地権者の話というのが、なぜ今それを持ち出してきているのかというのが非常に不可解です。何とか解決しようということで市が苦肉の策で考えたとしても、その一元管理の中身もうちょっと教えてほしいんです。市が一元管理をするというのは、一元管理、つまり道路全体トンネルからお寺さんの土地から全体なのですか。何を管理というのはどういう意味合いを持つのですか。
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○道路課担当課長 道路の管理というのは一般的には穴が開いては補修だとか、どういった形で何か支障があったときに市のほうで対応すると、その前後は市道になっている部分がありますので、それと合わせて市のほうで一括でというか一元的に管理していきたいと。道路管理者として管理していきたいということでございます。
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○武野委員 持ち主はそのままでということですね。
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○道路課担当課長 その辺も含めてこれから協議というか利用させていただきたいというお願いをしてきたいと思っております。
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○武野委員 大変含んだ言い方ですよね。つまりその土地を購入するということも考えていらっしゃるような話を聞いていますけども、そういうことなんですか。そういうことも含めてですか。
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○道路課担当課長 購入も含めて考えていきたいと思っております。
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○武野委員 関係地権者が3人いらっしゃる。3人に土地を買いたいという交渉を今されているということですか。
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○道路課担当課長 今、一元管理をさせていただいた、先ほどの令和2年3月31日に一元管理のお願いをさせていただいたのは1名です。
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○武野委員 想像するに、鎌倉寄りの地権者のほうにお話をされているということで想像していますけど、それはそういうふうに聞いていいですか。どっちの地権者ですかと聞いていいですか。
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○道路課担当課長 先ほど説明をさせていただいた中の隧道鎌倉側の私有地という形になっております。
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○武野委員 そこは何でそこに話がいくのかなと。今、陳情が出されていますけども陳情の中身をずっとるる書いてある。これは、これまでも何度も市の主催の説明会やら住民の説明会、その中で住民がお互いに意見も交換し合いながら今に至っている。その到達点は何かと言ったら、皆さんの共通認識として今持っているのは、お寺さん側が工事を協力が得られないと、工事の協力が得られないというところが引っかかっていると。何でなんだというところなんですよ。どうしてそこに向かわずに、鎌倉駅側の地権者のほうの土地を購入しようとするのか。もっと手っ取り早くやる方法は、お寺さん側の土地、お寺さんにそこの土地を買わせてください。これで一発で解決するじゃないですか。そのちょうど引っかかっている部分だけでいいですから、そこだけ買わせてくださいと、管理させてくださいと。住民同士の現在の到達点は、仮設を通してほしい。そのために協力をしてほしい。協力が得られないお寺さんの協力を得てほしい。これでしょう。それが何で仮設工事の協力をしようとしている地権者のほうに話が向いちゃうのか、全然納得ができませんけど。お寺さんのほうには言わないんですか。土地を買わせてください。一括管理したいですということを言わないんですか。
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○道路課担当課長 今、一元管理するべきところというのは、当然道路が管理しなければいけない、例えばトンネルの中も含めて管理していくというのは、非常に重要だとは思っておりますので、そういった形の要望という形のものは今後やっていきたいと思っております。
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○武野委員 今の答弁は、お寺さんにも土地を管理するために買わせてくださいということを考えているという答弁ですか。ちょっと分かりづらかった。
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○道路課担当課長 買うだけでなく、道路管理者として管理していきたいというお願いをしていくような形になると思います。
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○武野委員 だけでなくということは、それも含めてということで。買わせてくださいということも言うんでしょうね。やっぱり2年前に始まったことが何で今そういう形で仮設工事に協力するというところ、まるであそこが通れないのは、鎌倉側の地権者が通させないからだというふうな印象づいてしまいますよ。その地権者はそこを通るなと言って、バリケードを張ったわけじゃないでしょう。ロープを張っていたという話を聞きましたけども、通れなくなってからロープを張っているわけですからね。人を通させないということで、仮設工事は許さないぞということでロープを張ったわけじゃないでしょう。だから、何か違うんですよ、解決の方策が。住民は、お寺さんに協力してほしいということに全体としては大きく一致しているんです。それが違う方向に言っているような気がするんですけど。どういう知恵が働いてそういうふうになったのか。分かりません。2年たっているのは何で2年たっているんですか。
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○道路課担当課長 今、2年たっているところというのは、今、関係地権者等意見交換会も含めて、課題を整理させていただいて、その後、第2回が令和元年7月31日に関係地権者等意見交換会をやっております。その中で安全対策工法の説明をさせていただいて、その後に地元説明会をさせていただきながら、一案に絞るための皆さんからの御意見を頂いているというところになっています。これから、一案に絞るために第3回の関係地権者等意見交換会を開催して、御意見を頂いて今後市のほうで一案に絞るという形のところをやっていますので2年間その間にかかっているというところでございます。
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○武野委員 陳情採択することも考慮して考えるならば、仮設工事に協力が得られないのは、協力をしてもらえないのはどちらか、今もう一回はっきりしてください。
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○森(明)都市整備部次長 仮設工事に反対している方はいらっしゃいません。私たちが仮設工事を当初やろうとしたものにつきましては、トンネルの中には3者の地権者がおります。JRと鎌倉市と民間の方でございます。仮設工事にしろ仮設のライナープレートにしろ、本設にしろ、それらを設置するには、民地にライナープレートを置いて、なおかつライナープレートと地山の間には、コンクリートなどによるモルタルを詰めなければいけませんので、必ず、私有地の土地を使わなければ仮設も本設もできません。ただ、土地の所有者からは、我々、市の土地を使って仮設工事をすれば全然問題ないんじゃないかと、反対しているわけじゃないということをおっしゃられています。
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○武野委員 反対じゃなくて、協力が得られないというところですよね。協力が得られないのは、これまでも市の答弁でもそうおっしゃっていたから、協力が得られないんですよね。そこが住民が一番引っかかっているところですよ。お寺さんの協力が得られない。そうですよね。それで、そういうことですよ。だから、協力を得られるようにぜひお寺さんに。もうこれね、来年市長選挙がありますよね。市長選挙までにいろんな積み残しがあるじゃないですか。岡本二丁目だって、ごみ問題だって。本庁舎の移転だって、住民投票なんかもあったりして、条例制定の署名運動があったりして、この住民との合意を得るのに本当にトラブルがあちこちにある状態のままでいいんですかね。早くこれ解決しないと、せめてここは仮設では住民の中ではほぼ一致しているんですから、仮設で協力していただけない地権者に、協力してもらえるように働きかけるということでお願いします。
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○森(明)都市整備部次長 先ほど道路課担当課長からも答弁ありまして説明がありましたが、我々としては、既に本設3案できて、1案に絞る段階となっております。繰り返しになりますが、仮設にしろ本設にしろ土地の利用という状況は変わりませんので、私たちとしては、本設に向けて進んでいきたいというのが一番早い取組みと考えております。
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○中村委員 本当に長い間この問題やっているんですけども、今日、文化財部は来てない。都市整備部の見解でいいんですけど、ここにも書いてあるんですけど要するに文化庁から今回そもそも論がそこから始まって、専門委員会ができて、今回の陳情にも書いてあるんだけれども、トンネルを含む尾根筋の史跡指定追加保存を提言したと書いてあるんですけども、都市整備部の中の情報でいいんですけど、これは文化庁に対してアプローチをかけているのかどうかその辺情報ありますか。なければ、あれですけど。
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○道路課担当課長 文化庁とは平成29年3月31日に平成28年度の安全対策検討業務で3案と及び仮設工事についてまとまりましたので、そちらのほう説明させていただいております。
また、平成31年1月31日にまとまりました安全対策検討業務の内容、基本設計の内容ですね。内容について文化庁のほうに説明させていただいておりましておおむね了解いただいているという状況でございます。
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○中村委員 先ほどの報告で、西田幾多郎さんの碑も文化庁の許可がいるという話も聞いたので、当然ここもその方法については、文化庁の了承が得ているとは思ってはいるんだけれども、そのそもそも文化庁の中でよく大石副委員長が質問しているだけれども、要するに国指定するのかしないのか、ここがやっぱりまだ見えてきていない部分というのがあるんだけれども、これはどうするんですか。国指定されようがされまいが、今回の3案については問題ないという認識でよろしいんですか。
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○道路課担当課長 今回、文化財専門委員会のほうで、尾根は文化財価値がある場所であり、国指定史跡の指定を図っていくべきという結論がある中で、安全対策と文化財を守るというところが現状保存という部分と、意見が示されていますので、道路管理者として、その尾根を守りながら安全対策を検討していくというふうに決めておりますので、今のままの形でやっていきたいというふうに考えております。
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○中村委員 最後にしますけど、文化財部とその辺の情報共有というのはどういう形でやっているのか説明していただければと思います。
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○道路課担当課長 文化財部とは、今回の近々でありますと、1月31日に取りまとまった部分の3案について文化財部に説明をして、その中で文化庁の説明に対しても文化財部と同行して行っておりますので、そういった連携をしております。引き続き、文化財部とも連携しながら進めていきたいと考えております。
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○池田委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
まず、報告事項について了承と確認してよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
多数了承と確認いたしました。
続きまして、陳情第4号の委員間討議の実施について、御発議ございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認しました。
続きまして、陳情第4号につきまして、意見開陳と取扱いの協議をお願いいたします。
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○松中委員 僕は開削派ですから、これは結論を出すという格好でお願いします。
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○中村委員 これは粘り強く、とにかくいろいろな形で御協力いただく人に交渉していくしかないと思っていますけども、同趣旨の陳情も閉会中継続審査要求もあります。もちろん採択した請願なんかもこの期間あったんですけれども、とにかく早く通行ができることが目的ですから、その辺は頑張っていただきたいと思いますけれども、今陳情については、継続を主張いたします。
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○伊藤委員 私も、これが仮設工事の早期着工ということでございまして、大変皆さん努力されていまして、今答弁にもありましたようにやはり本設という形になろうかと思いますので、私は継続ということでお願いしたいと思います。
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○武野委員 先ほど説明したとおり、今の到達点は皆さん早く仮設で通すことが最良の方法だということを住民の立場からも言っておりますので、陳情は、これは結論を出すほうがよいと思っております。
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○大石副委員長 この北鎌倉隧道の関係は、最初開削から始まって、先ほどお話がありましたけど、市長が仮設という話を地元にしてきてしまって、じゃあやるんですかと言ったらやれない。で、また3案の本設工事の案を生み出してほぼ決まりかけているというところまで来ています。ころころ方向性が変わったわけですけれども、私たちは、その皆さんから3案を提示されてこの中から一つ選んで進めたいというようなお話の中で、仮設という戻す話というのはないというふうに私は思っています。
お気持ちは分かりますので、私は、これ置くなら置いといて結論を出すべきではないと思っています。
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○池田委員長 3名の方が継続、結論を出す2名ということで陳情第4号につきましては、継続審査といたします。
職員退室のため暫時休憩いたします。
(15時10分休憩 15時12分再開)
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○池田委員長 再開いたします。
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○池田委員長 日程第9その他(1)「継続審査案件について」についてを議題といたします。事務局からお願いします。
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○事務局 まず、先の2月定例会におきまして閉会中継続審査となっている案件が32件ございます。こちらの取扱いについて御協議をお願いいたします。
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○池田委員長 引き続き継続とすることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○事務局 ただいま継続審査とすることを確認いただきました32件と、本日新たに継続審査と確認された陳情1件の計33件について最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことについて御協議、御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 要求を行うということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○池田委員長 日程第9その他(2)「次回委員会の開催について」お願いします。
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○事務局 次回の当委員会につきましては、6月24日(水)、午前10時、議会第2委員会室でよろしいか御確認をお願いいたします。
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○池田委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、建設常任委員会をこれにて閉会といたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和2年(2020年)6月17日
建設常任委員長
委 員
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