○議事日程
令和 2年 4月臨時会
鎌倉市議会4月臨時会会議録(2)
令和2年(2020年)4月30日(木曜日)
〇出席議員 24名
1番 千 一 議員
2番 くりはらえりこ 議員
3番 池 田 実 議員
4番 久 坂 くにえ 議員
5番 志 田 一 宏 議員
6番 長 嶋 竜 弘 議員
7番 武 野 裕 子 議員
8番 安 立 奈 穂 議員
9番 竹 田 ゆかり 議員
10番 西 岡 幸 子 議員
11番 前 川 綾 子 議員
12番 河 村 琢 磨 議員
13番 森 功 一 議員
14番 日 向 慎 吾 議員
15番 高 野 洋 一 議員
16番 保 坂 令 子 議員
18番 大 石 和 久 議員
19番 納 所 輝 次 議員
20番 山 田 直 人 議員
21番 中 村 聡一郎 議員
22番 伊 藤 倫 邦 議員
23番 高 橋 浩 司 議員
24番 吉 岡 和 江 議員
25番 松 中 健 治 議員
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〇欠席議員 なし
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〇議会事務局出席者
事務局長 大 隅 啓 一
議事調査課長 谷 川 宏
議事調査課課長補佐 岩 原 徹
議事調査担当担当係長 田 中 公 人
書記 菊 地 淳
書記 鈴 木 麻裕子
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〇説明のため出席した者
番外 1 番 松 尾 崇 市長
番外 2 番 小 礒 一 彦 副市長
番外 3 番 千 田 勝一郎 副市長
番外 5 番 比留間 彰 共創計画部長
番外 7 番 奈 須 菊 夫 行政経営部長
番外 8 番 内 海 正 彦 総務部長
番外 9 番 服 部 計 利 防災安全部長
番外 10 番 齋 藤 和 徳 市民生活部長
番外 11 番 平 井 あかね こどもみらい部長
番外 12 番 田 中 良 一 健康福祉部長
番外 19 番 安良岡 靖 史 教育長
番外 20 番 佐々木 聡 教育部長
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〇議事日程
鎌倉市議会4月臨時会議事日程(2)
令和2年(2020年)4月30日 午後2時開議
1 諸般の報告
2 議案第2号 業務委託契約の変更について 教育こどもみらい
常任委員長報告
3 議案第3号 鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基 総務常任委員長
金条例の制定について 報 告
4 議案第4号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につい ┐観 光 厚 生
て │常任委員長報告
議案第5号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について ┘
5 議案第6号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号) 総務常任委員長
報 告
6 議案第7号 令和2年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1 観 光 厚 生
号) 常任委員長報告
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〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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鎌倉市議会4月臨時会諸般の報告 (2)
令和2年(2020年)4月30日
1 4 月 28 日 教育こどもみらい常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、
本会議に報告したい旨の届け出があった。
議 案 第 2 号 業務委託契約の変更について
2 4 月 28 日 観光厚生常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に
報告したい旨の届け出があった。
議 案 第 4 号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
議 案 第 5 号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
議 案 第 7 号 令和2年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
3 4 月 28 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
したい旨の届け出があった。
議 案 第 3 号 鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定について
議 案 第 6 号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)
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(出席議員 24名)
(14時00分 開議)
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○議長(久坂くにえ議員) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。14番 日向慎吾議員、15番 高野洋一議員、16番 保坂令子議員にお願いいたします。
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
内容は配付いたしましたとおりであります。
ただいまの報告に御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第2「議案第2号業務委託契約の変更について」を議題といたします。
教育こどもみらい常任委員長の報告を願います。
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○教育こどもみらい常任委員長(高橋浩司議員) (登壇)ただいま議題となりました、議案第2号業務委託契約の変更について、教育こどもみらい常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第2号は、去る4月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本件は、平成27年12月18日付でハーベスト株式会社と締結した鎌倉市立中学校給食調理等業務委託契約について、その内容を変更しようとするものであります。
変更の内容は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、本年3月3日から3月25日まで、市立小・中学校を全校一斉臨時休業し、3月分全ての中学校給食の提供を中止したことにより、委託料の算出に必要な喫食率や合計食数が生じず、3月分の委託料の算出が行えないことから、受注者による委託料相当額の請求及び金額の算出方法に係る規定を追加しようとするものであります。
当委員会では、以上申し述べました変更内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第2号業務委託契約の変更についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第2号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第3「議案第3号鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定について」を議題といたします。
総務常任委員長の報告を願います。
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○総務常任委員長(山田直人議員) (登壇)ただいま議題となりました、議案第3号鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第3号は、去る4月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本制定条例は、新型コロナウイルス感染症の急速な蔓延により、地域経済及び市民生活に甚大な影響を及ぼしている状況に鑑み、みんなで支え合いながら困難を克服するべく、地域経済対策、感染症予防対策等に要する財源に充てるため、鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金を設置し、その管理に関し必要な事項を定めようとするものであります。
その主な内容は、第1条では、本条例の趣旨及び設置についての規定を、第2条では、基金として積み立てる額についての規定を、第3条では、基金に属する現金の管理についての規定を、第4条では、基金の運用益金の処理についての規定を、第5条では、基金に属する現金の繰替え運用についての規定を、第6条では、本条例の施行に関し必要な事項は市長が別に定める旨の規定をそれぞれ定めようとするもので、公布の日から施行しようとするものであります。
当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第3号鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第3号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第4「議案第4号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第5号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について」以上2件を一括議題といたします。
観光厚生常任委員長の報告を願います。
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○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員) (登壇)ただいま議題となりました、議案第4号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について外1件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第4号外1件は、去る4月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
初めに、議案第4号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本改正条例は、国が取りまとめた新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策において、国民健康保険の被保険者であって、給与等の支払いを受けている者に対し、新型コロナウイルス感染症に感染するなどした場合の傷病手当金の支給が盛り込まれたことから、任意給付の一つである傷病手当金の支給を実施するため、所要の改正を行おうとするものであります。
その主な内容は、国民健康保険の被保険者であって給与等の支払いを受けている者が、新型コロナウイルスに感染した場合または感染が疑われる場合において、療養のため労務に服することができないときは、労務に服することができなくなった日から起算して3日を経過した日を基準日とし、基準日から労務に服することができない期間のうち、労務に服することを予定していた日について、1日につき、直近の継続した3カ月間の給与等の収入額の合計額を当該3カ月間の就労日数で除して得た額の3分の2に相当する額を傷病手当金として支給しようとするもので、併せてその支給期間については、1年6カ月を超えないものとする旨規定しようとするものであります。
なお、附則において公布の日から施行しようとするものでありますが、傷病手当金に係る規定は、基準日が令和2年1月1日から規則で定める日までの間に属する場合に適用しようとするものであります。
当委員会では慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
次に、議案第5号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本改正条例は介護保険法施行令の一部改正に伴い、所得状況により16段階に分けている本市介護保険料のうち、第1段階から第3段階の介護保険料を軽減するため、必要な規定の整備を行おうとするものであります。
その主な内容は、介護保険法施行令に定める低所得者の介護保険料の軽減について、令和元年10月の消費税率10%への引き上げを受け、その財源を基に保険料軽減を強化する介護保険法施行令の改正が4月1日付で施行されたことに伴い、非課税世帯に当たる第1段階から第3段階に該当する被保険者の保険料率を政令で定める最大幅で引き下げようとするもので、保険料の年額を第1段階は現行の2万1312円から1万6392円に、第2段階は現行の3万2784円から2万4588円に、第3段階は現行の4万980円から3万9348円に、それぞれ減額しようとするものであります。
なお、附則において公布の日から施行しようとするものでありますが、経過措置として、改正後の介護保険料に係る規定は令和2年度分の保険料から適用し、令和元年度分までの保険料については従前の例によることとするものであります。
当委員会では慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
まず、議案第4号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第4号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第5号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第5号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第5「議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)」を議題といたします。
総務常任委員長の報告を願います。
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○総務常任委員長(山田直人議員) (登壇)ただいま議題となりました、議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第6号は、去る4月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本補正予算は、歳入歳出いずれも194億8428万2000円を増額するもので、これにより補正後の総額は836億9298万2000円となります。
補正の主な内容は、新型コロナウイルス感染拡大に伴うものとして、まず歳出において、第10款総務費では、鎌倉市みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金への積立金、鎌倉芸術館等の休館に伴う損失補填負担金、国の取り組みの一つとして実施する(仮称)特別定額給付金支給に係る経費などの追加を、第15款民生費では、国の取り組みの一つとして実施する子育て世帯への臨時特別給付金支給に係る経費の追加を、第35款商工費では、市内中小企業等に対する家賃支援補助金に係る経費の追加を、第55款教育費では、オンラインによる生活学習支援整備に係る賃借料などの追加をしようとするもので、一方、これらに対し、歳入において、国庫支出金、寄附金及び繰入金を追加しようとするものです。
当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして慎重に審査いたしました結果、一部委員から、中小企業等に対する家賃支援補助金事業については、市内事業者の現状を踏まえた地域経済対策として評価できる事業であることから、少しでも早く給付金を届けるために、市民、事業者にわかりやすく周知し、速やかな事業実施を求めるとの意見が、また、法人及び個人事業主への最低給付額の基準の引き上げを行うことや市外在住の個人事業主に対する新たな支援策についても、国からの交付金を活用するなど、今回の対象に限定せず、継続した検討を求めるとの意見が、さらにオンラインによる児童・生徒への適切な生活学習支援の環境の速やかな構築を求めるとの意見が出され、その後採決を行った結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
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○11番(前川綾子議員) ただいま議題となりました、議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)について、鎌倉みらいを代表して、賛成の立場で意見を申し上げます。
大変厳しい財政事情にありながら、国における議論が緒に就いたばかりの家賃支援を市長の大英断で先行実施することを評価するとともに、補正予算案に対し、地域経済対策として、速やかな事業実施を求めることが総員の賛成で可決された議案の意見として、総務常任委員長より報告がありました。まずこの内容に賛成の意を表したいと思います。
そしてまた、子供たちの教育については、オンラインによる生活学習支援整備に係る賃借料が追加されています。3月3日から市内、市立全小・中学校が休校となってから、はや2カ月がたっております。これまでの間の先生と児童・生徒、保護者との交信が断たれ、大変不安になっている声が届いておりますので、5月下旬に本格的な運用を始めるということですが、できるだけ早い事業の開始を強くお願いいたしたいと思います。
一方、第4期基本計画実施計画によれば、財政調整基金は令和元年度末残高見込みが約43.7億円、令和2年度予算により、今年度、市で約16.3億円を見込んでいます。本補正予算により、財政調整基金から約14.7億円の繰入れとなり、市の貯蓄残高はわずか約1.6億円の水準となります。したがって、今後の財政運営上の鍵は、令和2年度に予定されている事業のうち、不急事業の選択と、後倒しで財政調整基金の増を図り、新たな災害事象などに備える実施事業の徹底した見直しによる剰余金の増、令和2年度の計画では、未計上の行財政改革の取組効果の先行取得など、あらゆる面でこれまで経験したことがない取組が求められます。
また、先ほど言及しましたが、家賃支援について、緊急経済対策にある無利子、無担保融資のうちの家賃などに充てた分を国が助成する、2割以上の減収となった事業者を対象に賃料を肩代わりし、支払いを猶予するなどの案が国会において与野党から出されています。この補正予算に係る家賃支援は、国の案に劣らない内容を含みます。それゆえに、これから国が実施するであろう家賃支援の内容を十分注視し、先行した地方自治体が評価され、むしろ国の補助が厚くなるよう、しっかり対応していただきたいと考えます。
最後になりますが、中小事業者の皆様には大変な御苦労が強いられていることは承知しておりますが、ぜひこれを機に皆様の事業を継続していただき、かつ雇用をしっかり確保し、これからも鎌倉市の地域経済の発展に御尽力いただきますようお願いいたします。市としても同様に、この機に家賃支援の政策効果が一層高まるよう、中小事業者の皆様に寄り添い続けていいただくことを切に切望し、意見とさせていただきます。
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○18番(大石和久議員) ただいま議題となりました、議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)について、公明党鎌倉市議会議員団を代表し、賛成の立場で討論に参加いたします。
まず、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々に、心からお悔やみを申し上げるとともに、感染され闘病中の方々にお見舞いを申し上げたいと思います。また、医療現場で必死に戦っておられる医療従事者や、消防本部の救急隊員の皆様、介護現場での高齢者を感染から守ろうとしておられる方々、さらには保育の現場で子供たちを守ってくださっている方々など、人の命を守るために命がけで取り組んでおられる方々に、心から感謝を申し上げます。
今回の補正予算の大きな柱は、何といっても新型コロナウイルスの対応に係る経費において、全ての市民に一律10万円を支給する特別定額給付金事業です。当初収入が減少した家庭への1世帯30万円を現金支給するとしていたものを、公明党山口代表の申し入れなどを受けて、4月20日、補正予算を組み替えて、国民全員に一律10万円を給付する特別定額給付金事業を実施するという新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が閣議決定され、まさに本日、国会において、この特別定額給付金を盛り込んだ補正予算が成立しようとしております。
この給付金事業は、各市区町村が実施主体となって支給するものであり、鎌倉市においても、感染拡大防止に留意しつつ、社会的弱者への配慮を怠りなく、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援が行えるよう、全力で取り組んでいただきたいと要望いたします。
財産管理事務として寄附を受け付けて、それを今後の地域経済対策や感染症予防対策などの緊急対策に要する経費に充てるための基金を設立するとして、新型コロナウイルス感染症対策基金積立金の追加が図られました。対策基金が設置されるからには、各種対策を迅速に実施できるよう、行政にありがちな無駄な手順、無駄な時間を廃して運用するべきです。情報化推進事業として、モバイルパソコンに係る電信料の追加や、オンライン会議に係る経費の追加が盛り込まれております。テレワークの推進を図ろうとしていた矢先に、新型コロナウイルスの対応のため、いや応なくテレワークを実施せざるを得なくなる事態となり、データ通信料の増加に追われる実態です。これを教訓として、鎌倉市役所としてテレワーク体制を確立すべく、オンライン会議の環境の整備だけではなく、通信インフラ全体の整備を急ぐべきです。川喜多映画記念館や鎌倉芸術館など、鎌倉市の文化事業を推進する各施設が休館を余儀なくされております。指定管理において、利用料などの収入がなくなることは施設存続の危機であり、今後の文化事業、文化政策の拠点を失うことになります。1933年及びその後に採用された、フランクリン・ルーズベルト大統領による世界恐慌からの脱却を目指すアメリカ合衆国の経済政策を総称してニューディール政策と言いますが、ニューディール政策とは新規まき直しの意味で、救済、リリーフ、回復、リカバリー、改革、リフォームの3Rを政策の柱とし、不況期の財政政策として社会資本整備の公共投資だけではなく、文化資本整備とも言うべき芸術文化政策が存在しており、美術、音楽、演劇などの展示、上映活動の支援を復興の象徴としていました。この歴史は、今後の鎌倉の芸術文化政策、景気対策への大きなヒントだと考えます。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に対するリリーフも重要だと思います。それと同時に、まだ先になることだとは思いますが、収束宣言後の回復に対する施策についても検討しておくことを要望しておきたいと思います。
子育て世帯への臨時特別給付金支給事業では、3月31日までに生まれたゼロ歳から高校1年生になった学年のいる受給世帯に対し、対象児童1人につき通常の児童手当と別建てで1万円を給付するもので、鎌倉市の場合はおよそ1万6000人が支給対象となるということです。国では準備が整った市町村からできるだけ速やかに開始することを求めております。鎌倉市では6月中の支給を目指すとしておりますが、できるだけ速やかに、かつ事故なく支給事務を進めていただきたいことを要望しておきます。
市の単独事業として補正予算に盛り込まれたのが、小・中学生の生活学習支援のためのオンラインホームルームを実践するために、利用環境の整っていない児童・生徒にタブレット端末を貸し出すためのオンラインによる生活学習支援整備に係る賃借料の追加です。通信環境の違いが情報格差を生み、学習格差を生むようなことはぜひ避けなければなりません。今後はオンラインホームルームにとどまらず、オンライン学習指導につながるよう環境を整備し、さらにはGIGAスクール構想の前倒しをし、実施を推進していただきたいと考えます。
そして、最も話題になったのが中小企業家賃支援給付金の追加です。これは新型コロナウイルス感染防止の外出支援等により、売上げが減少し、事業運営に支障が生じている市内の個人事業主を含む中小企業者に対し、家賃相当額を補助することで、事業継続を支援するものです。想定対象者数は法人が1,985件、個人事業主が975人としております。支給額は、賃借している事業所の月額家賃の2カ月分相当額で、売上げの減少率に応じた金額を支給限度額としており、法人は10万円から100万円、個人事業主は5万円から50万円を支給しようとするものです。これは松尾市長が、4月16日臨時記者会見で打ち出した市内事業者を全力支援し、経済を守るための施策ですが、近隣自治体からは市独自の施策としては大胆なものであると驚きの声が聞かれました。鎌倉市への来訪自粛を呼びかける中、鎌倉市の来訪者の減少は市内事業者へ大きな影響を及ぼしております。松尾市長は記者会見で、この給付金の財源は約2億円を予定しており、行財政改革の前倒し、ふるさと寄附金の活用などを考えていますと述べられておりましたが、補正予算に計上された事業費は2億円ではなく12億7500万円です。事業費と財源にどういう見通しを持っていたのか、大変疑問であります。
この記者会見の内容が報道されると、多くの問い合わせが市役所のみならず、我々議員にも寄せられました。担当原局に聞いてみると、その段階で担当者が詳細を何も聞いておらず、問い合わせにどう答えるべきか戸惑っている様子でした。これではせっかくの大事な中小企業支援事業に、市民の不信や不安感が増すばかりではないでしょうか。ある程度のスキームや手順が構築されてから発表するべきではなかったのではないでしょうか。案の定、事業費は2億円から12億7500万円に増え、財政調整基金が大変に心もとない状況になってしまいました。事業を実施する以上は、今後、給付事業をスムーズに行うとともに、それがなくても負担のかかっている現場をこれ以上混乱させることのないよう進めることを、強く要望いたします。
新型コロナウイルスと戦う現場は、市役所の中だけではありません。テレワークのできない消防本部の救急隊員は、感染防止のN95マスクや消毒液が不足する中、新型コロナウイルスの恐怖や不安と毎日戦っていただいております。新型コロナウイルス感染の疑いのある患者は保健所対応とプロトコルでも決まっていますが、保健所はパンク状態であり、全て救急隊員任せになっております。救急隊員が感染した場合、感染原因がわからず、公務災害になりにくく、救急出動しても危険手当が付与されません。それでも必死に戦っている現場があることを、市役所全体で認識するべきです。新型コロナウイルス感染症の拡大を阻止し、収束させるためには、鎌倉市と市民、企業などが全力で取り組んでいかなければなりません。
とにかく、今回の補正予算が市民の皆さんの命、暮らしを守る市内事業者を全力で支援し経済を守る、鎌倉の未来、子供たちを守るための予算なのであれば、事務執行に遅れや滞りのないよう、速やかに実施することを求め、賛成討論を終わります。
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○13番(森功一議員) ただいま議題となりました、議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)について、自民党鎌倉市議団を代表し、賛成の立場で討論に参加いたします。
冒頭、このたびのコロナウイルス感染症でお亡くなりになりました方々に、心からお悔やみを申し上げます。また、感染拡大防止のため、医療の最前線で奮闘されている医療関係者の皆様に敬意を表しますとともに、外出や営業自粛に御協力いただいている市民の皆様、事業者の皆様に感謝申し上げます。
さて、本補正予算では、この危機を乗り越えるべく、一律10万円の生活給付金が支給されます。子育て世帯特別給付金と併せて、市民の皆様の元へ迅速な給付手続を求めます。また、今回、鎌倉市では財政調整基金を12億8000万円切り崩し、中小企業等家賃支援給付を行います。厳しい事業環境の中、少しでも事業継続、雇用の維持に役立てるよう、早急に事業者の皆様に行き渡るよう求めます。
現在の感染拡大状況を見る限り、今回のコロナウイルスの影響は長期にわたる懸念があります。経済的影響が長期にわたる場合でも、市民の皆様が安心いただけるよう、さらなる支援策を効率的かつスピード感を持って実行することを求めて、討論を終わります。
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○9番(竹田ゆかり議員) 議案第6号令和2年鎌倉市一般会計補正予算(第1号)に賛成の立場で討論に参加いたします。
冒頭、新型コロナウイルスに感染し、お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、感染症により、今なお闘病生活を送られていらっしゃる方々にお見舞いを申し上げます。また、日々感染症対応に追われていらっしゃる医療従事者の方々の御尽力に、心より感謝を申し上げます。
では、討論に入らせていただきます。
新型コロナウイルス感染症対策として、2月27日、安倍総理による突然の全国小・中学校、高校、特別支援学校への臨時休校要請があり、県の要請を受ける形で、鎌倉市教育委員会は小・中学校25校を3月3日から25日まで休校とし、これまでさらに休校期間が2回延長され、現在、5月6日まで2カ月余りの休校を余儀なくされています。
新型コロナウイルス感染症対策として、休校措置はやむを得ない事態ではありますが、一方で、子供たちの学ぶ権利と遊ぶ権利が奪われているという事実にも目を向けなければなりません。この間、学校から子供たちの手元に3回にわたって課題が届けられています。しかしながら、家庭でのサポートのあり方は一様ではありません。その結果、学習格差が生じるのではないかと懸念されます。
また、問題は学習面だけではありません。長期に及ぶ休校により少なからず子供たちの生活のリズムや学習のリズムが崩れます。40日間の夏休み明けでさえ、2学期初めはまず学校生活のリズムを取り戻し、友達関係を取り戻し、学び合う関係を取り戻して初めてクラスという学びの集団が出来上がり、充実した学習が進められます。今回の休校措置で、4月6日の入学式、始業式で出会った新しい担任、新しいクラスメイトとの人間関係づくりは、今、閉ざされたままです。子供たちは、学習以上にこのことに不安を感じているのではないでしょうか。
そのような状況の中、オンラインによる朝の会を行ったり、e−ライブラリーの活用が全ての子供たちに保障されるよう、タブレット端末等の賃借料として1億6126万円が補正予算として計上されたことは、大いに評価するところです。オンラインによる朝の会で、担任からの声かけやクラスメイトの話を聞くことで、途切れたままの担任やクラスメイトとの関係づくりが少しでも進むこと、また生活のリズムが取り戻されることが期待されます。
しかし一方で、オンライン朝の会という、学校にとっても、子供たちにとっても未経験な取組であるにもかかわらず、実施主体である学校現場に丁寧な説明や意見聴取のないまま、実施ありきで4月16日に記者発表がなされ、計画が進められていったことは、大いに反省されるべきことではないでしょうか。
最後に、5月18日の本格運用までの間、様々な場面を想定し、予想外のトラブルが生じないよう、また、プライバシー保護の観点からも学校と教育委員会との間で十分な検討が重ねられ、徹底したリスク管理に努めていただくことを強くお願いして、賛成討論を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第6号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第6号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員) 日程第6「議案第7号令和2年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」を議題といたします。
観光厚生常任委員長の報告を願います。
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○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員) (登壇)ただいま議題となりました、議案第7号令和2年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
議案第7号は、去る4月28日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後直ちに委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
本補正予算は、歳入歳出いずれも160万円を追加しようとするもので、これにより補正後の総額は166億7060万円となります。補正の内容は、まず歳出において、第10款保険給付費では新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に対し、傷病手当金を支給するための経費を追加しようとするもので、一方、歳入において、県支出金を追加しようとするものであります。
当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
以上で報告を終わります。
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○議長(久坂くにえ議員) 本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑及び討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第7号令和2年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第7号は原案のとおり可決されました。
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○議長(久坂くにえ議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
令和2年4月鎌倉市議会臨時会は、これをもって閉会いたします。
(14時42分 閉会)
令和2年(2020年)4月30日(木曜日)
鎌倉市議会議長 久 坂 くにえ
会議録署名議員 日 向 慎 吾
同 高 野 洋 一
同 保 坂 令 子
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