○議事日程
教育こどもみらい常任委員会協議会会議録
〇日時
令和2年(2020年)3月27日(金) 9時30分開会 15時54分閉会(会議時間4時間22分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
?橋委員長、前川副委員長、千、安立、竹田、納所の各委員
〇理事者側出席者
平井こどもみらい部長、内海(春)こどもみらい部次長福祉事務所長兼こども相談課長、瀬谷こどもみらい部次長兼青少年課長、松本保育課長、田中(香)発達支援室長、佐々木教育部長、茂木教育部次長兼教育総務課担当課長、露木教育部次長、小澤教育総務課担当課長兼生涯学習センター所長、下澤学校施設課長、中尾学務課担当課長、池田学務課担当課長、石川(眞)教育指導課長、泉教育センター所長、青木中央図書館長、桝渕文化財部長兼歴史まちづくり推進担当担当部長、?木(明)歴史まちづくり推進担当担当次長兼文化財部次長兼歴史まちづくり推進担当担当課長、鈴木(庸)文化財課長兼歴史まちづくり推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
木村次長兼議事調査課長、岩原担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)待機児童対策について
(2)発達支援サポートシステム推進事業について
(3)鎌倉市児童発達支援センターあおぞら園の指定管理者公募状況について
〇新型コロナウイルス感染症に関する放課後かまくらっ子の対応について
2 報告事項
(1)GIGAスクール構想について
(2)新型コロナウイルスに係る教育委員会の対応状況について
3 報告事項
(1)令和元年度鎌倉市指定文化財の指定について
(2)鎌倉市にふさわしい博物館基本構想の素案について
4 その他
(1)議会報告会における委員長報告の内容について
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○?橋委員長 ただいまから教育こどもみらい常任委員会協議会を開催したいと思います。
まず初めに、会議録署名委員の指名を行います。
委員会条例第24条第1項の規定に基づき、本日の会議録署名委員を指名いたします。前川綾子副委員長にお願いいたします。
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○?橋委員長 審査に入る前に、一言、申し上げておきたいと思います。
2月定例会が終わったばかりでありますけれども、委員の皆様におかれましては、お忙しい中を御参集いただきましてありがとうございます。
新年度に変わりますと、人事異動もありましたり、引き継ぎ等あって、大分、先に行かないとできないような状況も想定ができましたので、できるだけ現体制の中で御報告をいただきたいと。そうは言っても、コロナの状況が終息が見えない、そういう中での開会になりますので、従前、確認をさせていただきましたとおり、できるだけ少ない人数で対応をお願いしていくということになっております。
そういう部分もございますので、委員の皆様には、審査の過程におきまして、できるだけコンパクトな形で御協力をいただけるように、まず、お願いをしておきたいと思います。
それから、前回、報告事項は全部協議会でということで確認をさせていただきましたが、その際は、そんなに具体的な社会現象といいますか、政府の動きも見えてこない状況でありましたので、その後、学校が全校休業というふうな要請を受けたり、子供たちがお休みをしているような状況もございましたので、そこの部分は報告にはなかったんですけれども、今、どういう状況か改めて報告をしていただくようになりましたので、そこの部分につきまして、追加の報告があるということで日程を確認いただければと思います。
日程を配信をさせていただきましたとおりなんですけれども、こういう日程でやらせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
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○納所委員 こどもみらい部で、今、委員長からございましたように、新型コロナウイルス感染症の対策に関する対応として、放課後かまくらっ子の対応状況、この報告を青少年課に求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○?橋委員長 学校の対応ということで、教育委員会から報告をいただくことになっているので、かまくらっ子の青少年課でということですね。
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○納所委員 「新型コロナウイルス感染症に関する放課後かまくらっ子の対応について」、青少年課に伺いたいと思いますので、お取り計らいをお願いいたします。
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○?橋委員長 委員の方から追加日程ということで御提案がありましたけれども、追加することでよろしいですか。
(「はい」の声あり)
では、日程追加をしてお伺いしたいと思います。
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○事務局 それでは、ただいま確認されました「新型コロナウイルス感染症に関する放課後かまくらっ子の対応について」につきましては、こどもみらい部の日程第1報告事項(3)の後に日程を追加して報告を受けるということでよろしいか、御確認をお願いいたします。
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○?橋委員長 ただいまのとおり確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認をさせていただきます。
ほかにございますか。
(「なし」の声あり)
確認いたしました。
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○?橋委員長 日程第1報告事項(1)「待機児童対策について」を議題といたします。原局の報告をお願いいたします。
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○保育課長 日程第1報告事項(1)待機児童対策について報告いたします。
本市の待機児童対策につきましては、現在の取り組み状況についての御報告になります。
まず、(仮称)鎌倉浄明寺雲母保育園の整備状況についてです。
資料1をごらんください。
当該保育園につきましては、鎌倉地域における待機児童対策の一環として、神奈川県から購入した土地において、定員40名以上などを条件に、本市が選定した民間事業者が整備運営を行うものです。
本件については、平成30年度に外部の有識者などから成る選定委員会を開催し、審査を行った結果、全国47カ所で保育所を運営している株式会社モード・プランニング・ジャパンを平成31年2月28日付で整備運営事業者として決定しております。
保育所の整備については、平成31年4月に、近隣住民に対し、事業者とともに説明会を開催するなどし、整備内容の調整を行った上、同年10月21日から整備工事を行っております。整備工事は、3月26日に完了し、現在、開園に向けた準備を行っており、今後、3月末までに、定員40名で神奈川県の認可を受けた上、令和2年4月1日に開園できる見込みです。
次に、山崎保育園の建てかえに係る整備状況についてです。
資料2をごらんください。
本件については、園舎建設後46年が経過し、老朽化が著しいことから、令和元年7月22日から新保育園舎の建てかえに着手しております。
令和2年3月20日に工事を完了し、現在、開園に向けた準備を行っており、令和2年4月1日に新園舎での保育が実施できる見込みです。
なお、定員については、建てかえに合わせ10人の定員増を図り、100人を予定しております。その内訳については、ゼロ歳児が3人増の9人、1歳児が3人増の13人、2歳児が4人増の16人となり、3歳児以上は変更がなく、計100名を設定しております。
次に、(仮称)まんまる保育園の整備状況についてです。
資料3をごらんください。
本件については、現在、小規模保育施設として運営しているまんまる保育室が、現在の湘南モノレール深沢駅近くから、西鎌倉小学校付近に移転の上、令和2年4月1日から、認可保育所として開園するものです。
令和元年12月9日から整備工事に着手しており、令和2年3月16日に工事は完了いたしました。
現在、開所に向けた準備を行っており、3月末までに定員60名で、神奈川県の認可を受け、令和2年4月1日に開園できる見込みです。
次に、(仮称)北鎌倉保育園さとの森の整備状況についてです。
資料4をごらんください。
本件については、令和元年市議会6月定例会において、補正予算を議決後、令和元年9月1日から保育園舎の整備に着手し、令和2年3月28日に完了する予定です。
現在、開園に向けた準備を行っており、3月末までに神奈川県の認可を受けた上、令和2年4月1日に開園できる見込みです。
なお、定員については69人を予定しており、その内訳については、ゼロ歳児が6人、1歳児から2歳児まではそれぞれ10人ずつ、3歳児から5歳児まではそれぞれ13人ずつの計69人を設定しております。
次に(仮称)グローバル・キッズ大船園の整備状況についてです。
資料5をごらんください。
本件については、マンション開発に伴う需要の受け皿として保育所の併設を求めていたもので、保育園舎の整備は令和2年2月5日に完了しております。現在、開園に向けた準備を行っており、3月末までに神奈川県の認可を受け、令和2年4月1日に開園できる見込みです。
なお、定員については48人を予定しており、その内訳については、ゼロ歳児が3名、1歳児から2歳児まではそれぞれ6名ずつ、3歳児から5歳児まではそれぞれ11名ずつの計48人を設定しております。
次に、(仮称)キンダークリッペ西鎌倉の整備状況です。
資料6をごらんください。
令和元年6月の本委員会で、西鎌倉幼稚園に併設する小規模保育施設として報告いたしましたが、その後の状況について報告いたします。
当該保育園については、令和2年4月1日に開園することを目指し、事業を進めてまいりました。しかしながら、設計段階で可能としていた既存電柱からの電源供給が、東京電力との協議の結果、困難であることが判明し、さらに台風19号の影響により、新設電柱の設置が大幅に遅れたため、令和元年12月1日から保育園舎の整備に着手し、令和2年7月31日に完了する見込みとなっております。工事完了後、開園に向けた準備を行い、本市の認可手続を経て、令和2年8月以降に開園できる見込みです。
小規模保育事業の類型としましては、全ての保育従事者に保育士資格が必要となる小規模保育事業A型であり、施設管理者を含め、有資格者による保育を行う予定です。
なお、定員については19人を予定しており、その内訳については、1歳児が8人、2歳児が11人の計19人を設定しております。
以上が現在の取り組み状況です。
最後になりますが、これまで説明いたしましたとおり、令和元年度に保育所等の整備を進めた結果、令和2年4月の入所定員については、平成31年4月と比べ、合計で217人増加する見込みです。
今後の受入れ枠の整備については、老朽化の進む保育所等が建てかえを実施する際に定員の増を図るなどにより、早期の待機児童の解消に取り組んでまいります。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告に、御質疑はございますか。
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○納所委員 合計で217人の定員増ということでございますけれども、これによって、令和2年4月スタート当初の待機児童の数はどれぐらいになるか、見込みはわかりますでしょうか。
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○保育課長 待機児童の数につきましては、追跡調査などによりましてカウントするもので、今段階で何人というのはなかなか申し上げにくいものですが、保留児童の数としましては、三次審査がもう終了しておりますので、お話しできます。
平成31年度ですけれども、申し込みの件数が865で、令和2年度の申し込みが916と、先に一次審査のときは余り変わらない申し込み状況ということで以前報告いたしましたけれども、三次審査まで進みますと、申し込みとしましては50件強ふえております。これは国の幼児教育無償化などの影響によるものと思われます。
実は、申込件数がふえまして、217件に入所の定員がふえているんですけれども、主に待機児童が発生している1歳児、2歳児に限りますと、利用定員については55件ふえる結果になっております。申し込みも51件ふえまして、利用定員が55件ということで、保留児童の数としましては、昨年が157人だったのですが、今のところ同じような数が保留児童として出ると見ております。
分析が必要なんですけれども、6月定例会までに分析を済ませまして、また御報告させていただきますが、今のところ保留児童としましたら、昨年度と同じような数字になっておりますので、待機児童も同じか、若干減るぐらいかなと見ております。
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○納所委員 1件は8月以降ということですけれども、小規模の方が、それ以外が新年度開始が可能という中で、これだけ定員がふえても待機が変わらないというようなところの状況はわかりました。ただ、その一方で、例えば山崎保育園等、かなり受け入れの人数がふえていると思っております。
各保育園等で保育士の確保が課題になってくるかと思います。委託でやっているところもございますけれども、その保育士の確保状況、これは保育環境に大きく影響してくるところでございますけれども、その辺についての課題は、今、どのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
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○保育課長 委員がおっしゃるとおり、保育士の確保は非常に重要な問題だと思っております。各園見ますと、やはり保育士がいれば、もう少し入所の可能人数がふえたのではないかと考えております。
令和2年度の予算では、その点を考えまして、宿舎借り上げの予算につきましては、令和元年度、平成31年度が2822万4000円だったんですけれども、今年度につきましては6497万円ということで倍増している。それによって各園では保育士を確保していただいて、令和3年度待機児童を解消したいという考えで予算を組ませていただきましたので、それとともに、今までも就職支援講座ですとか、あと民間の各園と協力してブースを出して、潜在保育士の獲得に努めてまいりましたが、令和2年度につきましても、引き続き、そういった取り組みをして保育士を確保していきたいと考えております。
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○安立委員 私からは、浄明寺のところの保育園でお伺いしますが、ここの保育所は鎌倉駅からも離れている場所になりますが、実際、どのあたりの待機児童が、エリアでいうとカバーできたのか伺います。
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○保育課長 委員がおっしゃるとおり、駅から離れている場所にありまして、あそこの近辺ですと、もともと、かまくら幼稚園と鶴岡幼稚園の幼稚園はございましたけれども、保育所がなかったということです。
十二所ですから、浄明寺、二階堂、あと雪ノ下、そのあたり、今まで保育園がなかったということで、駅近の、鎌倉駅の近くの保育所に通われた方もおりまして、その方の転園ですとか、あと浄明寺の雲母保育園ができたことによりまして、今まで駅近の保育所にお申し込みいただいた方も、そちらにお申し込みいただいたような状況ですので、空白地帯の方で利便性が高くなって、そういったことで雲母保育園を利用していただいているんじゃないかと考えております。
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○安立委員 就労しているということで、保育園に、保育所にお子さんを預けて勤務に向かうわけですけど、自宅から保育園に預けて、その流れでスムーズな感じで駅のほうに向かって出勤できるのか、それとも、ちょっと遠回りするような感じになるのかをお聞きしたかったんですけど。
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○保育課長 入所の決定者の住まいがどちらにあるかという表は持っていないんですけれども、もちろん十二所の地区ですとか、浄明寺の地区で、近くの方はそのまま行って、そのまま駅のほうに通勤は可能なエリアだと思います。
あと、少ないんですけど駐車場も完備しておりまして、近くにコインパーキングもございますので、そちらにとめていただいて、一旦、戻るような形になるかもしれませんけれども、そちらからお預けになって、また通勤するようなこと。ほかの園でもそういったことは起きていますので、空白地帯にできたということで利便性が高まっているんではないかとは考えております。
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○安立委員 駐車場もあるということですけど、何台とめられるんですか。
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○保育課長 今、図を持ってきていませんが、たしか5台だったと記憶しております。
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○安立委員 通勤途中に保育園があって寄れるような感じであればいいんですけど、天候によっては、一度、車で送っていった後に、また出直してという感じもあるので、駐車場の確保、今、5台ということで、コインパーキングもあるということで、その辺はこういった朝の忙しいときとか、帰りの忙しいときにはそういった確保ができているということで確認はできたんですけど、あと、ここの保育園は滑川があるということで、橋を渡らなくてはいけないんですけど、昨年もああいった集中豪雨、台風の影響というのも受けましたけど、こういった予測が不可能なような集中豪雨だったりとか、川の増水なんかも予測されるわけですけど、こういった対策というのはどのようになっているんでしょうか。
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○保育課長 そういった集中豪雨ですとか、自然災害の関係というのは各園でマニュアルを設けて対応していきます。それにつきましては、認可の際にも提出が必要になりますので、県も確認しますし、その前に市にも相談がありますので、市もそちらには目を通している状況です。
今後、このところ集中豪雨もふえておりますので、そういった内容で整備はしているんですけれども、各園、雲母保育園にかかわらず、民間園長会などでその辺も各園と協議し、よりよいマニュアル等を作成できればと考えております。
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○安立委員 今回のコロナウイルスもそうなんですけど、今、本当に予測が不可能なことが起きているという中で、ここの滑川でしか想定できない、そういった水位が上がったりとか、安全対策という意味では、命を一番に考えていただきたいので、その辺の確認をさせていただきました。
あと、ここの幼稚園の広場がありますよね。ここの広場というのは用途はどうなるんですか。
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○保育課長 こちらの広場は公園課の管理の広場になりまして、認可の際、こちらを代替園庭として設定している。ですので、敷地面積がちょっと狭いので、敷地の中にも多少園庭部分はあるんですけれども、隣に広場がありますので、設定上、認可上も認められているんですが、代替園庭ということで設定をして利用させていただくということです。
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○竹田委員 私は、特にここの保育園ということでの質問ではないんですけども、全体的なところでお伺いしたいんですけども、保育園開設に当たっては、地域の方々への説明会等々、地域住民とよい関係で開設できるようにということで取り組まれてきたとは思うんですけれども、この間、この六つの保育園に関して、どうでしょうか、地域住民との何か問題、トラブル、そういうことは生じていないかどうか、そこのあたりの確認をしたいと思います。
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○保育課長 新規で開園する保育園につきましては、必ず近隣住民の御意見等を伺って、必要であれば市も一緒に参加させていただくような形で、地域住民のいろいろなニーズ、こういったものをやってほしいというようなことの吸い上げをしております。
開園後の園につきましても、何か、保護者の方と、あと園でトラブルがあった場合、基本的に民間園の場合は民民ですので解決いただくんですけれども、場合によっては市が入りまして仲裁をさせていただく、そういった状況になっております。
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○竹田委員 見ますと、今の御報告を伺うと、工事完成がかなり3月26日、28日と、開設が4月1日なのに随分ばたばたの開設だなという感じがするんです。
そういう状況になっているということはいろいろな要因があると思うんですが、ちょっと聞くところによると、名前、保育園は申し上げませんけれども、工事に当たって、住民との約束である、例えば工事の時間、何時以降しない、あるいは休日はしないというような、そういうところがちょっと約束が守られていない状況が生まれて、かなり住民と、トラブルとまではいかないんですけども、そういう余りよくない関係が一時生まれたというようなことも聞きましたけれども、そういうことは市は把握されていますか。
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○保育課長 個別に、園からも、地域住民の方からも御意見をいただくこともあります。今回も一部の園で実際そういったことがございまして、説明をよくしてほしいということをお願いしまして、それに伴って説明会等も開いていただいて対応はしていただいているのかなと考えております。
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○竹田委員 確認ですけれども、私のほうにもそういう苦情の御連絡をいただいたものですから、市がどのような形で間に入って、双方の話し合いを十分聞いて問題解決、これから長い期間、地域の中での開設ですから、そこのところのトラブルの解決ができたということで確認してよろしいですか。
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○保育課長 実際、説明会を開催していただきまして、市も参加した経緯もございます。その後、特に地域の方から市に御意見等は寄せられていませんので、解決したと市は考えております。公立も含めて、保育施設ですが、地域の方の御理解があってその存続が成り立つと考えておりますので、開設後も御意見等がありましたら園にお話しいただく、場合によっては市にも御相談いただくという体制をとらせていただきたいと考えておりますので、今後も市も積極的にかかわるようなことで対応していきたいと思います。
あと、先ほど3月の下旬近くまで工期というお話だったんですけども、3月の半ばから下旬にかけて県の完了検査が行われまして、その検査に伴いまして、大体が指摘事項がありましてその修正等にぎりぎりまでかかっている状況、これは今回に限らず、以前もそういった対応をしている園もありますので、今回、特別遅くなったということではございませんので、それだけは申し上げます。
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○?橋委員長 千委員が質疑しますので、暫時休憩いたします。
(10時00分休憩 10時08分再開)
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○?橋委員長 再開いたします。
千委員の質問をお願いいたします。事務局からお願いいたします。
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○千委員 (代読) それぞれの園の保育士さんの人数とか、待遇、保育時間についてはどうなっていますか。障害のある乳幼児や医療的ケアが必要な乳幼児に対しては、どのような保育をしていますか。
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○保育課長 それぞれの園に配置されている保育士の人数は、資料を持ち合わせていないんですけれども、基準を満たさなければ県の認可もおりませんので、国の配置基準に基づいた配置がされております。
それとともに、開所時間が通常、朝の7時から夜の6時ということで、8時間を超えますので、勤務時間というのが8時間を超えない形で、その分も保育士を確保しておりますので、配置基準プラスその交代要員も入れた形で各園に配置しております。あと、配慮が必要なお子さんには、各園で加配という形でさらに人数をつけるような形になっております。
障害手帳をお持ちの方ですとか、そちらは保育課で補助金等をお出ししておりまして、その手帳をお持ちでない方も、発達支援委員会にかけていただきまして、その委員会で認められれば、障害手帳がなくても加配分の補助金が認められる、そういった仕組みになっております。
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○前川副委員長 1点だけなんですけれども、質問、先ほどもありましたけれど、浄明寺の雲母保育園についてなんですが、この東部地区で初めてに近く、このところ長いこと要望があって、やっとできたところでありますので、先ほど、どの地域から通っていらっしゃるのかという質問があったと思うんですが、そこのところを少し分析していただいて、資料をお持ちでないのかもしれないんですけれど、教えていただきたいと思います。
あそこにできることで東部地区はかなりほっとしている部分もあって、ですから、ほかの地域からいらっしゃるのはもちろんいいんですけれども、東部地区の方がどれぐらい解消されたかということは、地域としても、町内会長さんたちも皆さん陳情されたぐらいですから、知りたいと思いますので教えていただきたいと思います。
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○保育課長 資料が届きましたので、どこの地区から通われているかという、先ほど御質問にお答えできなかったので、その分も含めてお答えします。四、五歳児に関しましては、新園という形でなかなか入所が難しいということで、今、手元の資料ですと27名の方が入所が決定しております。
その内訳なんですけども、23名の方が十二所、二階堂、浄明寺、雪ノ下ということで、空白地帯であった地域の方が通うことになるということで、新しく保育園ができた意味は大きいと思っております。
そのほかの4名なんですけれども、市外から通われる。今、分析がないんですけれども、通勤途中に寄られるか、もしくは転園していらっしゃるということもあり得ますので、大部分が通勤途中に寄っていただけるのかなということで把握しております。
あと、先ほど駐車場の件数なんですけれども、これは手元に資料が届きまして、当初5台だったと思うんですが、最終的には4台ということになっております。あわせてお答えさせていただきます。
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○前川副委員長 27名という、定員に満たないというか、40名はいないということで、1、2、3が要望が高いということで27名、そのうちの23名が地域の方たちだったということだと思います。
これはいろいろの点数で決まることなので、必ずしもこの地域でということで要望されてもなかなか入れないかもしれないということはよく承知しているんですけれども、これだけ満たしてくだされば、本当にありがたいかなと思います。
今の車の出入りのことはさんざん地域の中でも話があったと思いますけど、改めてこの指定管理の方にこの車の出入りについての注意というか、あそこは道が狭いですから、そこは大丈夫でしょうか。よくおっしゃっていただいているでしょうか。
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○保育課長 雲母保育園の入り口につきましては、委員がおっしゃるとおり、大変狭い状況になっていまして、事あるごとに設置者であるモード・プランニング・ジャパンにもお話をさせていただいて、その際はいろいろな配慮をしていただけるお答えをいただいております。
4月1日開所になりますので、改めて副委員長からのお話も伝えて、交通渋滞というような、狭いですので、事故等も、なかなか死角の部分もある道ですので、その辺は改めて注意するように申し渡したいと思っております。
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○前川副委員長 浄明寺の保育園に限って御質問をさせていただきましたけれども、こうやって分析することで、今度、次、どこが必要なのかということがわかっていくんじゃないかと思います。
今回、6件ということで整備がされますけれども、ぜひまた今後ともよろしくお願いいたします。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
了承ということで確認をさせていただきます。
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○?橋委員長 日程第1報告事項(2)「発達支援サポートシステム推進事業について」を議題といたします。
原局から御報告をお願いいたします。
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○発達支援室長 日程第1報告事項(2)発達支援サポートシステム推進事業について報告いたします。
本事業は本市の基本計画の実施計画重点事業として位置づけております。
本市において、幼稚園、保育園及び学校の通常級に、発達に課題があり、特別な支援を必要とするお子さんがふえております。このようなお子さんへの支援は、専門家の支援だけではなく、生活する地域において、周囲の人が発達障害を正しく理解し、サポートをしていくことが大切です。そのため、発達障害への理解の促進と支援者の育成のための講座を開催するとともに、育成した人材が地域で活躍できる仕組みをつくることに取り組んでまいりました。
平成29年度は事業を開始するに当たり、事業への御理解、御協力を得るための周知を図ることが必要であると考え、シンポジウムを開催するとともに、サポーター養成のためのかまくらっ子発達支援サポーター養成講座を、まず支援者向けに、基礎講座全7回、1クール実施しました。
平成30年度は、一般市民の方にも受講対象を広げ、全7回の基礎講座を2クール実施いたしました。さらに基礎講座全7回修了者を対象として、フォローアップ講座を1回開催しました。
平成29年度から令和元年度までの3年間で基礎講座受講修了人数は190人であり、フォローアップ講座修了者は140名となっております。
続きまして、講座受講者の活躍の場としまして、平成31年4月より実施しておりますかまくらっ子発達支援サポーター、通称かまサポについて報告いたします。
これはフォローアップ講座を修了された方をサポーターとして市内の小・中学校モデル校に派遣して、授業中の見守り、校外活動の付き添いなどを行っていただくものです。
モデル校は、御成小学校、深沢小学校、小坂小学校、玉縄小学校、植木小学校、関谷小学校、今泉小学校、第一中学校、第二中学校、大船中学校の10校であり、かまサポ登録者は平成30年度中にフォローアップ講座を修了した53名のうち28名で、令和元年12月1日現在で12名の方にサポーターとして実際に小・中学校の中で活動していただいています。
サポーターの活用につきましては、幼稚園等での活用の御希望があることも踏まえ、令和2年度以降につきましては、幼稚園、保育園、認定こども園にも対象を広げ、就学前から地域で身近なサポートが受けられるよう取り組んでまいります。
具体的には、令和2年度はモデル園を選定し、各園と協議しながら進めていくことを予定しております。また、小・中学校についても、対象を市内の小・中学校全校に広げて実施することといたします。引き続き、支援を必要とする子供とその家族が地域で生き生きと安心して生活していくことができるよう取り組んでまいります。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○竹田委員 この発達支援サポートシステム推進事業ですけれども、2017年からスタートして、目的は今もおっしゃってくださいましたけれども、発達障害の理解、啓発、そしてそういう対応スキルを持った支援者の育成を行って、有効的にこの方々に活動していただくと、その仕組みもつくっていくということでスタートしたと思います。
2018年フォローアップ講座で、2019年、小・中学校、今、10校ということで、フォローアップ講座修了者を実際に学校に派遣して、見守り、あるいは校外学習というお話がありました。
大変、学校現場としても、学級介助員もいらっしゃるというような中で、そこの、どうなんでしょうか、学級介助員とはまた違う立場で補助に入るという形なのか、そのあたりの学校での入り方について少し伺いたいと思います。
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○発達支援室長 今、委員からお話がありましたとおり、令和元年度につきましては、実施初年度ということもございまして、また、制度といたしまして、教育委員会で派遣しております学級支援員ですね、そちらと準ずる形ということで活動していただいておりました。
実際にやっていただいた方たちの御意見としまして、その辺の仕事のすみ分けというかがわかりにくいということでありましたり、実際に誰の指示に基づいて活動すればいいのかというようなことの御意見も出ておりました。
令和2年度につきましては、教育委員会の学級支援員が学級介助員に一本化されまして会計年度任用職員に移行するということがございますので、こちらのかまサポにつきましては、地域のボランティアという位置づけを明確にいたしまして、学校の職員がいるところでの活動をしていただくということを明確にして、あくまでも地域で、地域の活動に支援をしていただくボランティアというところで活動していただくということで考えております。
具体的なやっていただく内容のすみ分け等につきましても教育委員会とは協議をしておりまして、実際の介助等につきましても、食事や排せつのようなかなり直接的な支援につきましては職員の方にしていただくというところで、見守りであったりとか、付き添いであったりというところを主体に行っていただくということで、少し令和元年度とは中身も見直しをして進めていきたいと考えております。
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○竹田委員 次に、そこのあたりを伺いたいなと思っていたのをお答えいただきまして、ありがとうございました。
この表を見ますと、発達支援サポート養成講座受講者、延べ2年半で1,940人、それから受講人数は、実人数は400人と、修了証書をいただいた人は192人ということなんですけれども、どうなんでしょうか、スタートして間もないこの間、3年間ということですけども、受講した数の多さの割には、実際は通しての受講はなかなか難しい部分があったり、それから修了書を発行するまでに至らないという状況も生まれているようですけども、そのあたりはどのような認識というか、分析されるんでしょうか、伺います。
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○発達支援室長 実際にこの講座そのものを受けていただいている方たちは、全てがこの活動をするということが前提というよりは、御自分の理解であったりというところで受講していただいている方も含まれているというところがございます。
実際にはほかのお仕事をされているような、例えば子どもの家等の職員であったり、幼稚園や保育園の先生方であったり、また、福祉サービスを提供している事業所の職員にも受けていただいているというところがございますので、ただ、実際にこちらの目的としています地域の市民の方に受講していただいて地域のサポーターになっていただくというところでは、平成30年度は保護者や市民の方の参加が全体の参加の、フォローアップまで受けていただいた方の中の2割程度だったんですが、平成31年度、令和元年度につきましては4割強ぐらいの方が、保護者であったり、一般市民の方が受けていただいておりますので、そういった意味では少し制度の理解も広がって、市民の方に受けていただいているというところがありますので、引き続き取り組んでいければと考えております。
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○瀬谷こどもみらい部次長 今の室長の御答弁に補足させていただきますと、私ども、子どもの家では、新学期になりますと、なかなかどう対応していっていいのかという、そういったお子さんをお預かりするに当たって、当初、本当に苦労しておりました。
ですが、このフォローアップ講座を、うちの子どもの家の職員が多く受講させていただいたことにより、本当に4月当初のばたつきというんですかね、現場がしっかりとお子さんの特性を受けとめて受け入れをしているということで、地域とは、本来の事業とはちょっとかけ離れるのかもしれませんが、お子さんにとっては非常にいい効果があるのかなと私どもも捉えておりますので、お伝えしたいと思いましてつけ加えさせていただきました。
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○竹田委員 それはすごく大事で、まず障害のある子供に対する理解、そこが一番で、理解した上でどう対応したらいいのかということを知っているか知っていないかで全然違いますので、今、瀬谷次長がおっしゃってくださったこと本当によくわかります。
今後も、引き続きこの事業がますます進んでいっていただきたいなと思うところですけども、今、伺って、対象者が先ほど市民が2割から4割になったという話でちょっと伺いたいんですけどね、この間、全部トータルしてなんですけど、幼稚園の職員、保育園の職員、あるいは学校教職員も入っているのかなと思うんですよ。
ただ、子どもの家の職員、保護者、地域の方の内訳、大体こんな感じというのが出ていましたら教えていただけますか。
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○発達支援室長 平成31年度、令和元年度の実績で申し上げますと、フォローアップの修了者に関しましてですと、全部で修了者が87名なんですが、保護者や市民の方が39人、子どもの家関係の職員の方が17名、それから学校関係の方が、学級介助員、支援員、それから学校の先生を含めて11人、幼稚園、保育園の先生方が11人、それ以外がその他の福祉サービスの方であったり、あとファミリーサポートセンターの方等に受講いただいているという実績となります。
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○竹田委員 障害のあるお子さん、いろんな場面で地域の方や、それから支援者の方とかかわっていくので、さまざまな立場の方にぜひとも受けていただきたいなと思ったところです。ありがとうございました。
2020年度発達支援サポートシステム推進事業、336万円予算がついていますけども、今、少しお話も触れられたと思うんですけど、この2020年、新たに予算をこういうところに、今までやっていなかったけれども、こういうことも膨らませていきたいということ、先ほど少しお話があったのかなと思いますけども、もう一回お願いします。
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○発達支援室長 先ほども少しお話しさせていただきましたが、この事業を導入したところで、やはり就学前のお子さんの地域、幼稚園、保育園等でも活用ができないかという御意見もいただきまして、令和2年度につきましては幼稚園や保育園に同じような形でサポーターに活動していただくというところで、予算をそちらに計上させていただいています。
それから、実際にサポーターになっていただいた方たちが活動していく中で、いろいろ悩みがあったりとか、情報共有できる場があるといいということで、今年は実は本当に特に令和元年度につきましては予算建てをしないで、事業の中でそういう場を設けさせていただいたんですが、令和2年度につきましては、そちらでスーパーバイズというか、講師の方にきちんとアドバイスもしてもらえるような場をもてるという形にするために、その分の講師のお金についても予算に計上させていただいております。
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○?橋委員長 千委員が質問しますので、暫時休憩いたします。
(10時31分休憩 10時42分再開)
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○?橋委員長 再開いたします。
千委員の質疑をお願いいたします。便宜、事務局からお願いします。
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○千委員 (代読) 子供を対象にする講座ではなく、子供同士の関係で、障害のある子もない子も、お互いの個性を尊重し合っていくのが当たり前なんだという話し合いができる場こそいいことだと思いますが、いかがですか。
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○発達支援室長 今、千委員からありましたとおり、本当にそういう意味では、障害があるお子さんもないお子さんも、お互いを認め合うというところのお話ができるということは大変重要であると思っています。
たしか千委員にも事業の開始当初の頃、講座に一度御参加いただいたことがあったのではないかなと思いますが、この講座そのものも、一方的に講師のお話を聞くというよりは、テーマに沿ってグループワークをしたり、お互いにいろいろな意見を出し合ったりというような形で行っているものでございます。
本当に座学で学んだことが、それだけではなくて、実際にはやはり本当に日々の支援や生活の中でどのように生かされていくかということがとても大事ではありますが、やはりお子さん同士の理解を進めるには、そこにいる大人がきちんとそういったことを理解しているということはとても重要で、大人がどのようにそういったお子さんたちにかかわっていくかというところが重要であると思いますので、ここで学んだ方たちが、学校や幼稚園というところだけではなくて、本当に地域での子供同士の関係づくりであったり、見守りであったりというところで力を発揮していただけるようにということが授業の最終的な目標と考えております。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認をさせていただきます。
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○?橋委員長 日程第1報告事項(3)「鎌倉市児童発達支援センターあおぞら園の指定管理者公募状況について」を議題といたします。
原局から報告をお願いいたします。
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○発達支援室長 日程第1報告事項(3)鎌倉市児童発達支援センターあおぞら園の指定管理者公募状況について、報告いたします。
鎌倉市児童発達支援センターあおぞら園につきましては、指定管理者制度を導入し管理運営を行うため、条例の一部を改正する議案を令和元年市議会9月定例会において提案し、原案可決されました。これを受けまして、指定管理者選定委員会による募集要項、仕様書等の内容審議を経て、公開型プロポーザル方式による指定管理者の公募を実施いたしました。
この公募に係るスケジュールにつきましては、令和元年11月11日から11月29日の間を募集要項、仕様書等の配布期間とし、その間、現地説明会を11月18日に開催いたしました。
その後、11月29日から12月6日までを応募受付期間とし、指定管理者を公募し、現地説明会に1法人の参加がありましたが、応募はございませんでした。
事前に複数の法人から応募に前向きな手応えを得ておりましたが、結果として応募に至らなかったため、公募期間終了後、それら法人に対して応募に至らなかった理由等について尋ねたところ、ある法人は、法人としての独自性や専門性といったものが指定管理者制度の中では達成できないと判断したとの御意見でした。
また、他の法人からは、新規事業の立ち上げ時期と重なってしまったこと、あわせて現状の施設運営においても人材確保が難しい中、新規に人材体制を整えることが厳しいと判断したとの御意見もいただきました。
さらに、ほかのもう一つの法人からは、運営本部施設が所在する地域からすると、同じ神奈川県内とはいえ、鎌倉市は遠隔地と言わざるを得ず、その中で双方の施設において一貫性のある運営ができるのかという疑義や、新規事業における人材確保の困難さということから応募に至らなかったとの御意見もいただきました。
令和元年12月24日に開催した第2回指定管理者選定委員会において、公募の状況とそれら法人からの聞き取り内容の報告を行い、今後の方針についての御審議をいただきました。
委員からは「指定管理料を積算しやすいように募集要項を修正した方がよい」「応募者が人材確保できるような手だてを検討すること」「公募ではなく随意契約の手法も検討してはどうか」「運営に関する市の考え方はぶれないように」等の御意見をいただきました。
今後は令和3年4月1日からの指定管理者による運営の移行のために、令和2年9月定例会での指定管理者の指定議案提案に向け、募集要項等の見直しを行うとともに、再公募に向けた今後の日程について調整を行ってまいります。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 それでは、ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○納所委員 新年度、4月以降、もう一回、再募集をしていくということでございますけど、その条件ですね、募集条件もしくは要件は大体めどがついているんでしょうか。
新たにつけ加えたりであるとか、緩和したりということが必要になってくるかと思いますが、いかがでしょうか。
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○発達支援室長 要件につきましては、大きく変更するということは考えてはおりませんで、一定の運営実績があるところとは考えてはおります。
ただ、現在、運営実績の年数の縛りであったりを設けていますので、その辺についてどこまで求めるかというところについては検討をしているところでございます。
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○納所委員 そうしますと、いろんな法人の形態があるかと思うんですけれど、例えば株式会社であるとか、純然たる民間資本であるとかということもその範囲の中には含まれるということでしょうか。
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○発達支援室長 基本的には児童発達支援センターの運営実績があるところということを求めておりますので、実際には児童発達支援事業を株式会社さんとはやっているところはあるんですが、センターにつきましては社会福祉法人、それからNPO法人、また公益法人の運営実績がございますので、実際には株式会社の参入はないとは考えております。
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○安立委員 今、いろいろ御説明いただきましたが、応募に至らなかったというこの一番の理由というのが人材確保ということになりますか。
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○発達支援室長 法人に共通したところでは、人材確保、これは、昨今、特に保育士等の確保のところの難しさというところもありますし、それにあわせてというか、ちょうどほかの事業との立ち上げと重なってしまって、時期が違えばというようなところの御意見も実際にはあったところでございます。
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○安立委員 タイミング的なことと時期的なことということで、一度は前向きなお答えをいただいたということだったんですけど、今回はこういった状況で応募には至らなかったということで、今後もこの見込みがある法人に働きかけを行えば、そういった多忙な時期というかそういったものも解消されて手を挙げていただけるという可能性もあるのかなと考えているところではあるんですけど、公募ではない手法の検討とかというのはされているんですか。
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○発達支援室長 先ほども御報告で申し上げましたとおり、選定委員の中でもそういったことも検討の材料としてはあるのではないかという御意見はいただいております。
実際にその辺は本当に応募していただける法人がありそうかどうかというところにも係ってくるかなとは思っておりますが、今の時点では公募をすることを前提に進めてはおりますけれども、手法につきましても検討が必要となってくれば、そこもあわせて検討していかなければいけないとは考えております。
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○竹田委員 初めは前向きだったところが、実は、結局は応募に応じてくれなかったということなわけですけれども、それぞれの理由についても伺いましたけどね。
一つは、先ほどのお話の中で、指定管理者制度の中では独自性が出せないというのですか、そういうようなところ。残りの二つについては、ネックとなっているのは人材確保の難しさというのが共通な、人材確保がネックになっているというのは、時期的なこともあるけれども、そもそも人材確保は難しいという状況が、今回、明確になってきたなと思って心配するところなんですね。
9月定例会のときの御説明の中で、安定的な人の確保は大丈夫なのかという部分についての話の中で、社会福祉法人等にお願いすると、法人の中で一体的な確保ができると考えられると、そういう答弁をされているんですよ。
でも、実際は法人の中での一体的な確保という部分が、法人の側の御都合があって確保が難しいということが今回の指定管理に至らなかった原因になっているわけですけれども、どうなんでしょうか。要は、人材確保ということが、すごく私たちが指定管理をしていく上での懸念材料としていたことが、結果、こういう形になったということについてはどう考えていらっしゃいますか。
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○発達支援室長 委員御指摘のとおり、事前に各法人に聞き取りというか、照会をかけた時点では積極的な御意見をいただいた法人がございましたところから、こちらとしては応募していただけるという判断をしていたところでございまして、その辺が不十分だったのではないかと言われれば、そういったところは否めないところもあるかなとは思っております。なかなか相手方のあることでして、こちら側もその辺の見込みが難しいところは正直ございました。
また、この辺も事前にお話をしたときに、令和元年度につきましては、国の働き方改革の関係であったりというところで、その辺の制度変更等も踏まえて、少し先の見通しが持ちにくいといったような御意見もいただいたところでございます。
本当に、改めてこれで募集して必ずそういった確保ができるのかというところにつきましては、今、また改めて範囲も広げまして、法人に聞き取り等をさせていただいているところでございます。
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○竹田委員 たしか9月のここでの審査のときに、番外からの御質問で、要は確保ができないと、こういうような応札してくださるところがなかなか厳しい、ないという状況になってくるとどういうことが起きてくるかというと、市としての妥協というかな、やってくれるところがあればやっていただくという、こちら側の弱い立場に立って妥協が起きてくるんじゃないんですかという、そんな質問があったんですけども、市が定めている指定管理者選定基準というのですか、今回、この選定に当たって、私たちに御説明をしていただいた継続性の問題だとか、あるいは質の継続の問題だとか、安定的な人の確保ができるのかとかということ、るる私たち説明を伺ったわけですけれども、そういうところの、市の守っていくとこの場で述べられたことについては、しっかり最後の最後まで守っていただくということでよろしいですか。
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○発達支援室長 募集がなかなか至らないというところで、委員からもお話がありましたように、じゃあ、やってもらえるところであればどこでもいいというようなことは考えておりません。
基本的には、この指定管理を導入するに当たっては、あおぞら園の機能の充実と発達支援室の機能の充実の双方を図るということを前提としておりますので、そこにつきましては、少なくともそこはぶれないようにというところで維持をしていくようにと考えております。
ただ、実際の人員配置の基準等が、かなり手厚く募集要項等でも、今、設定をしておりますので、その中で事業所のほうでも、配置の仕方等も、もう少し事業所のほうで少し裁量でできるような部分が読み込めないかというところも含めて検討、見直しをしていきたいとは考えております。
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○竹田委員 今おっしゃってくださったことの意味がよくわからないんですね。人員配置の部分で、その事業所の裁量で何とかできないかということの意味はどういう意味なんでしょうか。もう一回、お願いします。
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○発達支援室長 募集要項の記載の仕方のところでかなり職種ごとに細かく指定をしていたりというところがありますので、必要な職種であったり、人数というのは配置はしていただくということは前提ではあるんですけれども、その辺で、例えばこの児童発達センターの職員の配置の基準というのがございまして、例えばそれに基づきますと、専門職の配置が、今回、現行のあおぞら園にない、プラスして配置を求めているところでございますけれども、そういった専門職の数の一部を保育の現場に入っていただく職員の人数として換算できるというような規定もございますので、そういったところで柔軟な運用ができる部分というのはもう少し検討ができるのではないかなとは考えております。
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○竹田委員 すごく大事にしてきたことは、指定管理でいいのかと、是非論の中で大事にしてきたことは、一つには事業の継続性というのですか、それについて半年間、引き継ぎ期間を設けますよとか、あるいは選定基準の中で、障害のお子さんについての問題のこととか、それから質の確保という部分では、今、市が行っている支援方針を受け継いでいくとか、専門性を持った事業者にお願いする、これはいいとしても、今まで発達支援室が大切にしてきたこと、大事にしてきたことをしっかりとやっていくんだと、引き継いでいくんだと、新規の中にあっても、新たな事業提案もしてもらいつつも、市が行ってきたことはしっかりと引き継ぐというのは、そういう力強い御説明があって指定管理者制度導入ということに私も最終的に賛成させていただいたんですよ。
そういうところからすると、何か、この職員の人数の数え方、換算のあり方、専門職も職員としての配置に入れてくるんだとかと、そういう微妙な変化が起きてくると、実際、それじゃあ、こちらが予定していたとおりにできるのかというところで、何か、やりくりしていて、何とかつじつまが合うというか、帳尻が合うようにしていくという、そういう、それも一つの妥協ですからね、そこのところはしっかりと選定委員の方々の中でも、これまで議会に説明してきたことをちゃんとやっていけるように選定委員との情報共有していただきたいと思うんですけど、いかがですか。
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○発達支援室長 今、委員からお話がありましたように、今、実際に市でやっているものをきちんと事業所に引き継いでいただくという方針については変わりはございません。
そういった意味では、今、募集要項や仕様書でその辺も記載しておりますが、今やっているものはきちんと継続しているということは、もちろん大前提と考えております
今回、この指定管理を導入するに当たって、そこにプラスして専門職の支援の充実というところで、専門職種、セラピストの配置をプラスしておりますので、そこの部分について、事業所でもあわせて配置ができるようにというところでの可能な範囲での見直しをということを申し上げてはおりますけれども、事業そのものをそれで縮小するとか、もともと想定していたものをやらなくなるということではございませんので、そこにつきましては、今やっているあおぞら園の事業を継続しながら、さらにそこで保護者や利用時に専門職の支援が充実して行えるようにということは、引き続きこの条件の中ではきちんと継続して提示をして募集をしていきたいと考えております。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
多数了承ということで確認いたしました。
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○?橋委員長 追加日程「新型コロナウイルス感染症に関する放課後かまくらっ子の対応について」を議題といたします。
原局から報告をお願いいたします。
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○瀬谷こどもみらい部次長 追加日程新型コロナウイルス感染症に関する放課後かまくらっ子の対応について御報告いたします。
放課後かまくらっ子は、子どもの家、子どもひろばを一体的に運営して実施しております。
今回、新型コロナウイルス感染防止対策として、3月3日から学校が臨時休校になったことを受け、子どもひろばは休所、子どもの家については、子どもの家の臨時利用を含め、運営することといたしました。
春休みの利用については2月末で申請を終えているところでしたが、今回のことを受け、継続して、随時で春休み利用についての受付を行うことといたしました。
児童の受け入れに当たっては、密接、密集を避けることを重きに置き、1人当たり、通常ですと1.65平米を目安としておりましたが、4平米程度を目安として運営することといたしました。
また、子供同士の距離が十分とれるよう、複数の部屋を活用するなど行うとともに、密閉にならないよう、1時間半を目安に換気を行うなど、また、子供、職員ともに手洗い、うがい、検温を定期的に実施することなどを留意事項として運営をしてきました。
利用状況については、日によって波はあるところでございますが、3月3日から、当初の2週間は、子どもの家の登録児童当たり約32〜33%、16施設において450人前後が御利用いただいているところでしたが、3月16日以降は、徐々にふえ、現在、目安ではございますが、4割程度、520人前後、日々、利用しているような状況でございます。
現場の状況を把握するために、青少年課職員が、指定管理施設も含め、巡回を行い、マスク、手指消毒の備蓄の確認、あるいは職員が困っていることはないかなど、丁寧な対応に努めてきたところです。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告につきまして、御質疑はございますか。
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○納所委員 急な対応をありがとうございます。学校の突然の休業に関するその対応をやっていただいていると思っております。かなり急な話で、人材の確保であるとか、対応も大変だったと思いますけれども、開設時間はどのように、休業以降、変わりましたでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 通常の長期休み期間と同様に、月曜日から金曜日は8時15分、早朝利用の申請がある場合は1時間前の7時15分から、夜間についても、延長利用も可としておりましたので、長いお子さんですと19時まで御利用いただいております。
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○納所委員 それに対して対応する職員の手配が当然必要になると思いますけれども、民間にやっていただいているところも含めて、その対応状況、人材の確保ですね、いかがでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 一番の問題がそこだということで苦慮したところなんですが、市直営につきましては、まず朝晩の施設の鍵の開閉、大体2人配置するんですけれども、その1人をシルバー人材センターの方に、鍵の維持管理ということで、あと、お部屋の換気ですとか、子供には直接かかわらないんですけれども、そういった対応。あと、支援員が、その分、しっかりお子さんに対応できるようにという体制をとりました。
あと、4月から新たに会計年度で応募してくれた職員の方々にも声掛けをして、その方々にも、アルバイトという形にはなってしまうんですけれども、応援をお願いしたり、また、教育委員会からも、学級介助員ですとか、スクールアシスタント、手を挙げていただいた方に応援をいただいて運営をしてまいりました。
指定管理施設についても、施設によってなんですけれども、主任の勤務日数をふやす、あるいはアルバイトを増加するなど、各施設、人員の工夫はしてまいりました。割と、ほかの業務、例えば子育て支援センターみたいなところを運営している会社については、そこが休所になってしまったので、そこから応援をもらったりですとか、その指定管理者の方も、全ての事業が通常ではなく、お休みになった事業もある中で、資格のある方等、応援で回すことで対応していると聞いております。
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○納所委員 そうなりますと、人件費を含めてかなりの費用の増が見込まれると思います。例えば3月末までの段階だと思うんですけれども、人件費に関してはどれぐらいの増が見込まれているかというのは、ある程度の集計、目安は出ておりますでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 今、まさに国からも補助金申請等々でのお話はいただいているところなんですが、細かい数字は持ち合わせてはいないところですが、そうですね、大体3時間分ぐらいが1日当たり長くなっております、通常期に比べて。そうしますと、ざっと1日当たりでいうと1万円ぐらいはどうしても追加になっているとは、それが最低限という形にはなろうかと思います。
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○納所委員 従前の午後から午前になったの、これは全てでしょうか。例えば公設16施設、それから民間も2施設あるかと思います。これが全て午前中からの開所に対応できたということでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 民間も含めて、全て市内の施設が午前中から開所しております。
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○納所委員 そこで、今、お話がございましたように、国から10分の10で追加財政支援があるということで、これが年度内に交付されるという財政支援があるかと思うんですけれども、ただ、かなりこれはばたばたしておりまして、今月も中旬に申請をしてというような、民間も含めて申請しなければいけないということだと思うんですけど、その手続は済みましたでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 特に国から、民間学童の体制を整えるためにということでお話しいただいております。こちらについては申請を終えております。
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○納所委員 いつ交付されるか、もしくは交付されたのかというのは、まだですか。もう月末になりますけれども、これからでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 今朝の段階では、まだ通知は届いていないと聞いております。
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○納所委員 その補助概要なんですけれども、例えば小学校の臨時休業に伴い、午前中から運営する場合に補助であるとか、それが1支援当たりという、その単位がちょっとわからなかったんですけど、この支援単位というのはどのようになっておりますでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 支援の単位というのは、省令、条例等で定められているものでして、1単位を40人としております。ただ、これは追加で、先ほど申し上げたように、ふえた場合なんですね、利用者が。なのですが、民間も含めて、鎌倉市の場合は非常に利用者が多くなったということではないので、単位としてはふえずに、今回、申請させていただきましたのは、午前中開所に係る人件費分と、あと消毒マスク購入できた分についての経費を申請いたしました。
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○納所委員 あと、場所によっては乳幼児親子が利用するというケースがあるかと思うんですけれど、それはどういうふうになっていますでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 市の施設として、子育て支援センター、子ども会館を含めて、乳幼児の施設については全て休所ということでさせていただいております。
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○納所委員 そうしますと、年内に関しては国の交付があれば何とかということなんですけど、新年度ですね、年度明けの対応については、これは国の財政支援はないのかなと思うんですけれども、そうなると、ある程度、この費用の増を図っていかなきゃいけないと思うんですけど、新年度対応はどのように組み立てていらっしゃいますでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 学校が4月6日からは今のところ通常どおりに行うということで聞いておりますので、そうであれば、今まで、通常どおりなんですけれど、ここ昨今の様子は、ここは留意し、情報、アンテナを高くして、対応はどうなるのかというのは検討していかなければならないのかなと認識しております。
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○納所委員 どういう状況になっても、結局、人材を確保するということ、それから財政的な費用を確保しておくということが大事だと思いますので、大変でしょうけれども、怠らずお願いしたいと思います。
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○安立委員 こういう緊急事態ということで、指導員の人材の確保ということでいろいろ御質疑がありましたけど、心配なのは、この子供たちの日々の状態も気になるところで、大分、休みも長くなってきている中で、休みが楽しめている子供たちと、逆にそうではない、かなりストレスがたまっているお子さんというのもいらっしゃるかと思うんですけど、今だと520人で4割程度の利用になるかと思うんですけれども、そういった意味では、先ほどもありましたけど、1人当たり4平米の間隔というか、確保をしているという面では、そういった場所の空間的なストレスというのは、そんなに子供たちはかかっていないんでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 私も、幾つかの施設、巡回はしております。その中で、空間的には十分だなとは思うんですけれども、あとは、幸いなことに、子供たちの声を聞いても、校庭の利用を学校がお願いできているので、子供たちは校庭に出ることができるので、そこの部分では非常にストレスは低いようなことは確認しております。
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○安立委員 健康管理というか、この子供たちの健康状態に関してなんですけど、来所するときに家で検温したりとかして、そういった通知を持たせている、もしくは来所してからその辺の健康状態を確認しているのか、どのような体制をとっているんでしょうか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 保護者の方には毎朝の検温はお願いしております。また、手洗いについては、子どもの家に入ってきたときにまず手洗いをすること。あとは外遊びに行ったら帰ってきてから手洗いをすること。お食事の前に手洗いと、そのときは手指消毒もやること。あとは外遊び、また午後もある場合は、そこでという形で、大体1日5回ぐらいは手洗いと手指消毒をやることと。あと、検温についてはも1日3回、子どもの家では、無事、健康に過ごしたということを保護者にもお伝えしなければならないだろうということで、定期的な検温も施設に行うようにということで周知しているところでございます。
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○安立委員 かなりきめ細やかに対応してくださっているということで確認しましたが、あと、もちろんこのマスクをするのは必須だと思うんですけど、今、マスクも足りていない状況なんですけど、そのあたりはどうなんでしょうか。来所するに当たって、子供たちもマスクをつけるというのを徹底してるのか、お聞きしていいですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 職員はマスクの徹底はしているんですが、やはりお子さんはしゃべるとき、このときはマスクを必ずしなさいねという形で職員が指導しているんですが、外遊び等のときには、逆にマスクをしていると息苦しくなるということで、実際はしていない場面はあるのかなというところです。
ただ、幸い、マスクについても、危機管理課等からもいろいろいただくことができているので、一定程度の備蓄はありますので、必要に応じて子供たちにマスクの着用ということもできる体制はとっております。
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○竹田委員 本当に、いろいろと御配慮ありがとうございました。私も近くの子どもの家に行かせていただきました。割と休校に入ってからすぐだったので、本当に子供たちは非常に少なくて、ちょうど三十二、三%の中に入っていたんだろうと思うんですが、食事をするときの座り方とか、そういうことについて大変配慮してくださっていて、窓、換気も十分やってくださっているということも見ることができました。ただ、これは非常に子供だから難しいと思うんですよ。4メートル確保といっても、そこで接近しないで遊べるかというと難しいんですよね。
私も見ていて、そういう難しい、例えば、昨日、卒業式の様子も、私、ビデオで撮った人のを見せていただいたら、ちゃんとしっかりと距離をとっている。そういうことはできても、実際に子どもの家で子供に大きな声で唾を飛ばさないとか、余り近寄らないとか、大変難しいことを求められていると思うんですけど、今後とも、また学校が休校解除しても、そういうことをやっていかざるを得ないんで、そこのあたりの指導というのですか、どうされているんでしょうかと、ちょっと伺いたい。
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○瀬谷こどもみらい部次長 委員御指摘のとおり、我々もちゃんと間隔を空けてということで職員も指導はしているんですが、人恋しくなるのか、人肌寂しくなるのか、気がつくと子供たちが寄っていっているというのは現場からも話を聞いております。
実際、子供たち、外遊びをしていてもそうだなというのは見ているので、なかなか、できるだけ、その時間が短くなるように職員が声を掛けるなどして、本当に離れたままというのは難しいとは思うんですけれども、その時間が長時間にならないような形での声掛け、そういったことと、できるだけお部屋を分散させていただく、校庭を貸していただくとか、そういった形で学校の協力もいただきながら、密閉、密集、密接にならないように努めていかなければとは思っております。
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○竹田委員 その学校を再開された後のことについては文部科学省からガイドラインが出ていますね、10項目、チェックリストというのですか、出ていますよね。このチェックリストが、学校もこれを守っていくのは、後でまた伺おうと思っているんですけど、大変厳しいなと思うんですが、子供を、かまくらっ子のほうでもこの文部科学省のやっているガイドラインに沿った形で徹底していくというか、ある程度、配慮していくというスタンスでいるのか、伺います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 そのとおりです。
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○竹田委員 今回、体育館開放ということで、小学校10校だったという話を聞きましたんですけれども、校庭に関しては、中学校の登校日に下の子を見られないということで、3日間ぐらいかな、開放したと、校庭、体育館を開放したという話は聞きましたけども、要はどういうときにどんな基準で、学校に例えば教室開放をお願いしたい、あるいは体育館を開放してほしいというような要請を、教育委員会に、あるいはシルバー人材センターにお願いしたと思うんですけれども、青少年課としての判断基準はどのようなものだったのか伺います。
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○瀬谷こどもみらい部次長 雨天のときが一番、結局、校庭に出られませんので、施設によっては非常にそこが厳しいなということで、体育館の利用をお願いしたいということで要請はしてきたところです。
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○竹田委員 雨天のときだけだったということですか。
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○瀬谷こどもみらい部次長 基本的には校庭が利用できる場合については校庭を使わせていただくんですけれども、校庭が何かしらの理由で使えないですとか、あと施設によっては、ちょっとお部屋が狭い場合は、常時、体育館も一つのお部屋的な形でという施設も確かに二、三ありますが、基本的には雨天時はどうしても校庭にも行かれないので、そこはぜひお願いしたいということでお願いしていきます。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
了承ということでよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
職員の方が交代しますので、暫時休憩いたします。
(11時26分休憩 11時31分再開)
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○?橋委員長 再開いたします。
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○?橋委員長 日程第2報告事項(1)「GIGAスクール構想について」を議題といたします。
原局から報告をお願いいたします。
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○教育指導課長 日程第2報告事項(1)GIGAスクール構想について説明いたします。
小・中学校におけるICT環境整備については、パソコンを活用した学習が取り入れられる時期に合わせ、その都度、児童・生徒の学習環境改善に取り組んできました。
具体的には、小学校では平成24年度から構築してきたネットワーク環境に簡易無線アンテナを活用するなどの工夫を講じたり、また、中学校ではPC教室の整備を行ってきたりしたところです。
しかしながら、情報技術等の急速な進展に伴い、現在、学校が活用しているネットワーク環境では、小学校では動画を活用する場合、5台程度で端末接続が限界となってしまうことや、中学校では、PC教室以外の各教室でPC端末を活用した様々な授業展開が行えないこと、近年の大容量データ通信は行えないなど、様々な課題が生じてきております。
文部科学省では、新学習指導要領の実施を見据え、平成30年度から令和4年度までの「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」が示され、この計画において、整備方針の目標水準とされる3クラスに1クラス分程度の端末整備や、超高速インターネットワーク及び無線LAN整備などを進めることとしています。
令和2年度から全面実施となる小学校学習指導要領においては、プログラミング教育の導入や、教科書によっては補助教材を提示するQRコードが示されているものがあり、児童がタブレット端末を活用し、学習を進めるようになるなど、授業においてICTを活用する機会が多くなると考えられます
そのような状況から、子供たちの情報活用能力を育成し、学習活動の充実を図るため、このたび第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画実施計画において各学校における情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するための必要な環境整備に取り組むこととしました。
そのような折、文部科学省からGIGAスクール構想の実現についてとして、児童・生徒向け端末と高速大容量通信ネットワークの一体的整備が示され、その経費が令和元年度補正予算にて、希望する市町村に補助金として措置されることとなりました。
そこで、学校におけるICT環境を整備し、鎌倉の子供たちが新しい情報社会において持っている力を十分発揮できる資質・能力を育成するため、この補助制度を活用するための補正予算案を2月定例会に提出し、議決を得たところです。
次に、文部科学省のGIGAスクール構想と鎌倉市が目指す取り組みについて説明いたします。
1ページをごらんください。
まず、文部科学省がGIGAスクール構想を示した背景を説明いたします。
これから人工知能AIが様々な判断を行ったり、身近なものの働きがインターネット経由で最適化されたりする時代が社会や生活を大きく変えるとの予測から、Society5.0と呼ばれる人類史上5番目の新しい社会の到来が予想されています。
そのような社会において、日本が世界のリーダーとして生き抜くことができるかどうかという第4次産業革命に向けての分岐点が今であると言われています。
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そこで、今回、GIGAスクール構想の実現として、文部科学省が示したものが、ハード面として、児童・生徒1人1台のコンピュータ端末と高速大容量通信ネットワークの構築、ソフト面として、デジタル教科書など、良質なデジタルコンテンツの活用の促進やICTを効果的に活用した学習活動の提示、そして指導体制として、日常的にICTを活用できる研修の実施等となります。
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新しい学習指導要領では、情報活用能力を言語能力と同様に、「学習の基盤となる資質・能力」として位置づけ、プログラミング教育の必修化や、ICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実が明記されました。
鎌倉市では、令和2年度から、次の二つの柱を中心に取り組みを進める計画です。
一つは、高速大容量通信ネットワークの整備です。全小・中学校に高速大容量の校内LANを整備することに加えて、各普通教室にタブレット端末用電源キャビネットを整備していきます。
もう一つは、児童・生徒1人1台のタブレット端末の整備です。令和2年度には、市内の小学校第5、第6学年、中学校第1学年の児童・生徒用として、タブレット端末を整備していきます。
令和3年度以降は、4ページのロードマップにあるよう、該当学年のタブレット端末の整備を、順次、進めてまいります。
なお、学校での学習活動において、コンピュータ等の情報手段を適切に用いて情報を得る、情報を整理整頓し、わかりやすく発信する力や、プログラミング的思考や情報モラルに関する資質・能力等も含む情報活用能力を育成していくことを目指しています。
次に、山崎小学校が情報教育パイロット校として2年間の実践に取り組んできましたので、その取り組みを報告します。
山崎小学校では、企業の協力も得て、タブレット端末を追加で40台整備し、三つの教室にそのタブレット端末が十分稼働するWi−Fi環境を構築しました。
山崎小学校では、授業におけるICT機器の活用と、授業実践に基づいた研修として、情報通信総合研究所の平井聡一郎氏や放送大学教授、中川一史氏らを講師に招き、自分の考えを発表するための資料の収集や提示をする活動、発表のまとめとしての動画編集、図形など幾何学模様を描くためのプログラミング学習などに取り組んできました。
7ページから指導案を資料として示しておりますが、今後はこれらの事例をまとめ、鎌倉市内の全小学校が事例として学習に活用していくよう周知を行います。
この2年間の取り組みで、山崎小学校の児童たちは、タブレット端末を学習の道具の一つとして捉え、活用し、主体的に学習に取り組む姿が定着しつつあります。
新時代の学びを支える先端技術を整備することで、子供たちの新たな学びにつなげ、子供たちの力を引き出す効果的な活用に取り組んでまいります。
最後に、令和元年度鎌倉市一般会計補正予算第12号で措置した国庫補助金について、本事業のネットワーク環境施設整備事業の国からの内示額が想定よりも大幅に減額になったことから、本日に至るまで、都道府県教育長協議会、神奈川県教育委員会から、文部科学省に対し、補助金交付額を圧縮等することなく、至急、財政措置を講じるよう緊急要望等を行うとともに、当教育委員会においては、事業費の見直し等もあわせ、精査を行ってきたところです。
なお、現状における本事業の推進に向けては、その財源不足を補うための専決処分に向けた準備をさせていただいているところです。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告につきまして、御質疑はございますか。
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○納所委員 国の説明と、ただいまの御説明でもわからないところがございまして、端末の考え方ですよね。現行の「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」というものがございまして、それに基づく地方財政措置を活用した端末、3クラスに1クラス分の配備計画、この端末の考え方と、あと、1人に1台端末というようなGIGAスクールのこれが頭の中でつながらないので、この端末3クラスに1クラス分の配備というのはどういう意味なのか、御説明いただけますか。
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○教育指導課長 3クラス分に1クラス分程度というのは、本市としましては、解釈的には3人に1台はという形で今まで進めてまいりましたが、3クラスに1クラス分程度というのは、何クラスかが同時にそういったものを活用した授業をしてもちゃんとやっていけるようなという形で3クラスに1クラス分程度という形で計画には出ていました。議員のおっしゃるとおり、今まで国はそういったことを地方財政措置で既にやってきたという解釈で、要は3クラスに1クラス分程度ということは、すなわち3分の1の人数分の端末はもう整備済みであるという国の認識です。
ですので、国からの端末への補助は、今回、人数の3分の2となることから、3分の1の端末整備費については市の財政から補填しつつ、ロードマップに沿って各学年の整備を進めていき、令和5年度には1人1台整備が完了する予定となっております。
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○納所委員 そうしますと、現状、国は最終的には子供たち1人1台のコンピュータ端末の整備を目指しているということなんですけれども、鎌倉市では、現在、どの程度、整備されているのか、1台当たり何人かというのはわかりますか。
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○教育指導課長 教育用コンピュータ端末として、令和2年3月1日現在で合計1,359台配備しておりますので、今年度の児童・生徒数で割りますと、1台につき約8.3人ということになります。
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○納所委員 昨年の3月時点で全国平均が5.4人に1台という数を伺っている中で、鎌倉市は既に遅れをとっておりまして、一刻も早くその挽回に向けて動き出す必要があるということでございます。この令和元年度の国の補正予算案で、国としては約2300億円の経費が計上されました。これは地方財政措置での対応とされておりまして、予算化をそれぞれ自治体の一般財源に委ねられているのと比べると、画期的な政策転換とは言えるんではないかと思うんですけれども、それが大幅に減額、つまり見積もっていた費用と、それから国から内示された予算はどれぐらいの規模、幾らぐらいになるのでしょうか。
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○教育指導課長 国から、現在、内示されている額は、Wi−Fiの環境整備のほうだけなんですけれども、約1億4000万円ぐらいを内示されております。
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○納所委員 Wi−Fiの環境といっても、ただ配線を張り巡らせばいいというだけじゃなくて、その配線をするのにもかなり大変な状況というふうには、というのは校舎が老朽化しているので、その配線に対応できないところもあるんじゃないかと思うんですね。例えばWi−Fi環境だと、全部で25校ですか、行うとするとどれぐらいの予算がかかるものなのかという、ある程度、見積もりといいますか。それは概略は集計できておりますでしょうか。
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○教育指導課長 キャビネットの設置等も含めまして6億5000万円程度と考えております。
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○納所委員 そのうち令和元年度の補正では1億4000万円ということですよね。この電源キャビネットも含めてということですよね。それは、例えば継続して国からの補助というのは見込めるものなのか、それとも令和元年度の補正のみで完結してしまうものなのか、その辺はいかがでしょうか。
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○教育指導課長 現在のところ、令和2年度のみと聞いております。
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○納所委員 そうしますと、その1億4000万円を利用したとしても、残り5億円というものをこの計画期間内で市の負担という形でやっていかなければいけないというのが現状になるわけですよね。当然、国や県の支援は必要になってくると思うんですが、例えば県からの補助であるとか、そういったものは全くないんですか。
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○教育指導課長 県からの補助といったものはありません。
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○納所委員 そうなりますと、例えば工事のあり方であるとかということちょっと考え直さなければ、組み立て直さなければいけないこともあるんじゃないかと思うんですけれども、工事に関しては、例えば配線を、例えば1階から2階、2階から3階というように、階を超えて配線を巡らさなければいけないとなると、かなり工事のあり方も大変になってくるんじゃないかと思うんですけど、その辺は見直す必要が出てくるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
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○教育指導課長 キャビネットの設置ですとか、電源工事は、現在、精査中で、見直していこうと考えております。
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○納所委員 そうなりますと、市の財政も、毎年、厳しい中で、市債等を発行していかなきゃいけないんじゃないかというような、市債であるとか、教育債であるとかね、いうような将来にわたる費用負担に係ってきてしまうんですけど、その市債等に係ってくるようなというのは、これは財政の判断になってくるんでしょうか、教育委員会の判断になってくるんでしょうか。その財政措置のあり方についてなんですけれども。
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○佐々木教育部長 基本的には、市債を活用した中でお願いをしていきたいと。今回のGIGAスクール構想については、補助金以外のものについては10分の10起債が打てるというような対応もしていますので、そういったことを財政当局にお願いをして、専決の準備をしているところでございます。
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○?橋委員長 時間になりましたので、納所委員の質問の途中でありますけれども、残りは午後に再開したいと思います。
13時20分から再開したいと思いますので、暫時休憩いたします。
(11時49分休憩 13時20分再開)
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○?橋委員長 再開いたします。
午前中に引き続きまして、GIGAスクール構想について質疑を続けたいと思います。
午前中に続いて、納所委員からお願いします。
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○納所委員 引き続き、よろしくお願いいたします。
GIGAスクール構想でございますけれども、教師や子供たちがコンピュータを効果的に使うためには十分な通信ネットワーク環境が不可欠であるということから、通信ネットワークのこの整備ということが令和元年度の国の補正予算において全国全ての学校での所要額が計上されているといいつつも、鎌倉市の場合、1億4000万円ということで、かなり市の負担が大きくなってしまうなと思うんですね。
この内定額のうち、事務費というのが鎌倉市は計上されておりません。横浜市だったら3000万円であるとか、川崎市だったら1150万円であるとかということで計上されてはいるんですが、鎌倉市や茅ヶ崎市等が事務費がゼロになっているんですけど、これはどういうことなのか、御説明いただけますか。
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○佐々木教育部長 今の御質問でございますけれども、当初、事務費につきましては、事業費の1%ということで自動計算というような形でございました。その後、何か、取り扱いが変わりまして、申請をしないともらえないような状況になりましたので、先ほど担当の課長から御報告をさせた際に、都道府県教育長協議会と神奈川県教育委員会から文部科学省に対して要望したということで、その事務費の取り扱い、鎌倉、茅ケ崎等々についてはいただいていないものですから、その部分について1%の事務費を何とかしてもらいたいという申し入れを神奈川県の教育委員会を通じて文部科学省に要望したところでございます。
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○納所委員 県内の自治体でも横浜市、川崎市等は大体10%程度の事務費は計上しているんですけれども、茅ケ崎、逗子、それから海老名市、あと中井町といったところは事務費が計上されていないというのは申請しなかったということで、このぎりぎりで申請方法を変えるのはどうなのかなという、ちょっとアンフェアかなとは思うんですけれども、この辺は声を上げていかなければいけないのかなと思っております。
この政府の令和元年度補正予算においての補助と、今回限りと聞いております。今回の補助を活用しないと、今後、鎌倉市は全額負担しなきゃいけない、その整備に市債を発行してでも負担しなきゃいけない、これは大事な環境整備であるにもかかわらず、財政に関する負担というのは非常に大きいものであると認識しております。
それをどのように市債等を発行しながら活用していくのか、計画期間内、年度内において教育費にしわ寄せがくるんじゃないかという心配があるんですけれども、どのように通信ネットワーク環境を整備していくのか、財政的な計画をもう一度お聞かせいただけますか。
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○教育指導課長 市で、先ほど部長からも話しさせていただきましたけれども、今、準備をしているところで、市で出していただけるような形でやっているんですけれども、来年度、その環境整備に約6億5000万円必要だということなんですが、残りの部分は市で出していただく形にはしておりますが、電源の工事等、もう一度、見直しながら精査はしていきたいと考えております。
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○納所委員 このハードの整備に予算がとられてしまってということではいけないと思いますけれども、このハードを整備するということはあくまでも手段で、これをいかに効果的に使って、子供たちの学びを豊かにしていくのかということが重要ではないかと考え、また、期待しているわけでございます。
ところが、OECDの昨年12月に結果が公表されました、OECDが実施した生徒の学習到達度調査2018年調査では、日本の子供たちの読解力の低下が非常に話題になっております。そういった中で、日本の学校の授業でのICTの利用時間、OECDの中でも最下位であると伺いました。
ハードが整備されても、それが使われなければ意味がないということ、それから、教師がICTを活用して指導する力をまた持っていかなきゃいけないと思っております。ですので、環境が整備された、でも宝の持ち腐れであってはいけないと思います。その教師がICTを効果的に活用できるために、どのように取り組んでいくか、その取り組み方を教えていただきたいと思います。
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○教育センター所長 おっしゃるとおり、子供たちが1人1台の端末を持ち、十分に活用できる力を身につけるということについては、教員がこれからの時代にICTを活用して指導することの必要性というのをしっかり認識をして、このタブレットを日常的に教育活動に生かす方法を身につけることが必要であると考えています。
教育センターでは、教育指導課と連携をしてGIGAスクール構想に対応した研修会及び研究会を行っていきます。令和2年度は、コンピュータ研修会の回数をふやして、悉皆研修にするとともに、まずは中学校に出向いていきまして学校全体でこのことについて研修をするという機会を設けていきたいと考えています。また、情報教育の研究会のほうでこのICTを活用した学習活動の研究に取り組みます。こちらの成果とともに、今後も文部科学省から出されるデジタルコンテンツの活用や各教科ごとのICT活用事例など、いろいろと収集した情報について、教育センターだよりに掲載をし、活用に向けた周知もしっかり図っていきたいと考えております。
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○納所委員 先ほどの御説明にもございましたけれども、4月から子供たちが手にとる教科書にはQRコードが載っているという話を伺いました。これからの授業や学習において、?CTの活用が前提となっているという一つの事例と考えますけれども、まずQRコードを読み取って活用するといったところからでもいいと思うんですけれども、積極的に活用を進めていただきたいと。
一方、先生たちは非常に多忙であるということは、これは永遠のテーマになっているわけでございます。ですので、?CT機器が新たに加わることによって、とまどいや不安を持っている人もいるかもしれません。どっちかというと黒板、チョークを手にした授業というのになれている先生方ですけれども、アクティブラーニング等を進める上においては、こういったツールを効果的に活用するということは、非常に重要だと思いますし、使い方によっては教材研究、教材の作成なんかも非常に効率よく進められるんじゃないかなと思っております。一時的に、先生方に負担が生じるかもしれませんけれども、学校の働き方改革につなげていただきたいなと思っております。
そういった意味では、それを支援する人が必要なんじゃないかなと。ICT支援の配置も有効な手だてと考えていくわけでございますけれども、この?CTの効果的な活用によって必要なのは、先生と生徒が向き合う時間、これを確保するということだろうと思っております。その本来の業務に教育という本来業務に専門性を発揮できる機会をふやすということが教育の質的な向上につながるんじゃないかなと思っております。
ですので、学校や先生方に対する手厚い支援、これは教育委員会だけではなく市全体としてしっかりと支えていかなくてはいけないと思うのですけれども、学校の?CT化と働き方改革、これは両立が当然必要になってまいります。教育委員会だけではなく、市全体として取り組まなければいけないと思っておりますけれども、この?CT化と働き方改革にどのように取り組んでいくのか、その取り組み方針を伺いたいと思います。
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○教育指導課長 今、委員がおっしゃっていました?CT支援員、これは来年度から1名配置することを予定しております。これで、学校のほうに定期的に学校訪問してもらって、学校でのそういった活用を進めてもらえるようにしていきたいと思っております。また、GIGAスクールとはまた別個になのですけれども、先ほど御報告いたしました情報教育のパイロット校としてやっていただいた山崎小学校には、校務支援システムについてもテスト的に2年間活用に取り組んでいただきました。そのときに、出席簿の処理などやはり大幅に時間短縮ができまして、そうしてできた時間を子供たちに向き合うことにつながってきているという声を山崎小学校からもいただいておりますので、そういったことも参考にしながら、今後取り組んでいきたいと考えております。
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○納所委員 子供たち一人一人がどう変わっていくのか、成長していくのかと見守りながら、一方で最適な学びを確保しなければいけないということでございますけれども、それにはやっぱり先生の数は必要だと思うんですよ。新年度の加配状況というのは、今年度と変わらないんでしょうか。ある程度、加配が増した、充実したのかどうか、新年度の加配状況はいかがでしょうか。
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○中尾学務課担当課長 新年度の加配状況なのですけれども、ほぼ平年並みプラスアルファちょっと、少しという形でございます。
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○納所委員 相変わらずですから、職員室の負担は重くなってしまうのかなと思いますので、ただ一方でこういった環境が整ってくるということは、子供たちが?CTを使う、これが有害情報にふれてしまうという、そのリスクも当然あるわけでございます。SNSを通じた被害に遭わないか、ネットいじめだとか、ネット依存につながるんじゃないかというその懸念の声も聞こえてくるわけでございます。そういった意味では、情報モラル教育、もしくは有害情報対策、これへの取り組みというのが今以上に重視していかなくてはいけないと思っております。ですので、こういった情報モラル教育の充実や有害情報対策、どのように取り組んでいくのか伺いたいと思います。
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○教育指導課長 既存の端末やまたこれから新たに導入してく児童・生徒用の端末は全てにフィルタリングをかけておりまして、有害な情報にふれることができないようになっております。また、あわせまして、情報モラル教育についても道徳科を中心に教育活動全体で取り組んでいるところですが、道徳では教科書にもそういった教材が掲載されておりますので、考え議論する道徳ということで、みんなと話し合い、新しい考え方に出会ったり考えを深めたりしながら、学んでいるところです。ほかには、企業や警察の協力を得まして、出前事業をしてもらったり、そういった情報機器の適切な使い方について学んだり、また保護者への注意喚起などもそういった他機関と連携しながらやっているところです。また、先ほど依存ということもありましたけれども、来年度も引き続き、中学校1年生を対象に依存症予防教室を開催していきたいと考えております。これらに、この教室でインターネットやゲームなどの依存症の要因や対策、またそういった物質上も含めたそういう危険性なども子供たちと一緒に学んでいきたいと思っております。また、さらに市のPTA連絡協議会がスマートフォンの使い方に関するルールブックというのを作成してくださいまして、それらを配布する予定になっております。今後もそういったことを保護者と連携しながら適切な使い方の指導を進めていきたいと考えております。
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○納所委員 この?CT機器というのは、一方で障害のある子供たちにとっても一人一人に応じた最適な効果的な学びを提供するのに役立てられるということですし、また情報を保証する、通常児にはたくさんの情報がいって、障害児には情報が限られてしまうということがあってはいけないのですけれども、それは情報を保証したりとか、あとコミュニケーションをするツールとしても最適であるということですし、またはこういった例えば学校が休業しなければいけないであるとかというときに、遠隔教育ですね、病気療養中の子供たちの学習の機会の確保、もしくは休業中の学習機会の確保にも使えるということでございます。
特に、その特別支援教育の充実に際しては、?CTというのは欠かせないと思っております。この特別支援教育における?CTの活用について、どのように取り組んでいくのか伺いたいと思います。
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○教育指導課長 特別支援級の子供たちにとっても、この?CTを活用するということは、非常に重要な効果のあることだと考えております。令和2年度は、5年生、6年生と中学校1年生の端末を用意することになっておりますけれども、特別支援級の子供たちにも令和2年度に配置できるように考えております。今までも大船小学校の、例えば難聴級にはタブレット端末を2台配備しまして、タブレット端末の持つそういった視覚的効果を利用して学習に役立てておりますし、また小学校の特別支援級のほうではタブレット端末をかなり随時学習に活用しているというのがありまして、そういったことを特別支援学級担任者会などで有効な学習アプリケーションの紹介を行いましたり、各校のそういった?CT活用についての情報交換をしたりしておりますので、今後もそういったことを活用しながら、しっかり取り入れていきたいなと考えております。
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○納所委員 最後の質問にしたいとも思いますけれども、情報活用能力、これが4月から小学校から順次、全面実施してもらう新しい学習指導要領でも情報活用能力、学習の基盤となる資質や能力の一つとされておりますけれども、読み書きそろばんと同じように?CTを使いこなす能力というものも育てていかなくてはいけないということで、こういったGIGAスクール構想、これを機会に本当に全面的に取り組んでいかなくてはいけないという、既に子供たちは?CTに囲まれて育っているということでございます。
ですので、学校は子供たちが生きていく上で必要となるものを学ぶことができるという場所で、その?CTについても学ばなくてはいけない。ところがその?CTに関しては、日本は残念ながらどっちかというと取り残されてしまっている部分、ちょっとおくれているじゃないかなというのを思います。鎌倉市としても、学校の?CT環境との飛躍的な充実、もしくは効果的に活用した豊かな学びというのを鎌倉市としても実現していただきたいと思っております。そういった教育委員会としての大きな方針転換の機会になってくるかと思いますけれども、教育委員会としてGIGAスクール構想の実現にどう取り組んでいくのか、教育委員会全体の思いというのを伺いたいのですけれども、部長いかがでしょうか。
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○佐々木教育部長 まさに納所委員がおっしゃられるように、これから鎌倉市の教育委員会として全面的に取り組んでいかなければいけないと思っております。ただ、この?CTだけに限らずやはり子供たちに、第4期の基本計画の中でも掲げておりますけれども、質の高い教育を提供して、持続可能な社会の担い手となる子供たちの生きる力を育んでいきたいというようなことで、さまざまな取り組みを進めていきたいと思っております。
私の個人的な見解で恐縮でございますけれども、鎌倉で教育を受けてよかった、または鎌倉の教育を受けたいと言っていただけるような教育の提供であったり、良好な教育環境をつくっていくということが、この鎌倉の教育委員会に与えられた使命ではないかと思っておりますので、着実にそういったことが実現できるように取り組みを進めてまいりたいと考えております。
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○安立委員 このGIGAスクールについては、会派のほうでもかなりいろいろ質疑のほうをさせてもらったところです。やっぱり、この市の負担というのが、国の補助など当初は3億9000万円ということだったのですけれども、今の午前中からの御質疑を聞いていると、このWi-Fiの整備などで新たな負担がかかるということで、ちょっと驚いて午前中聞いていたところです。本当に、この1人1台の環境をハード面の整備というのがとても大事なのかなと思いながらも、財政負担ということを考えると、賛成と大きくはちょっと言えないのかなという感じで、心配するところがあるところです。資料も見させていただいたのですけれども、個別最適化されたこの学びの実りなどそういったことも書かれているのですけれども、これを理想とした教育というものを現実にするには、なかなか課題も多いんじゃないかと感じているところであります。端末がそろっていたとしても、使いこなす知恵だったり手法がきちんとしていなければいけないということで、その宝の持ち腐れと納所委員のほうからもおっしゃっていましたけれども、私も本当にそのように感じておりますし、この場合によっては、これを使うことによって逆に子供たちの負担になってしまうということも考えられるのです。うまく使える子供たちはいいのですけれども、その辺のこともいろいろ考えると、今後この1人1台使えていく中でうまく活用できることと、端末任せにならない教育ということで、それも大事なのかと思います。
全国平均だと1台につき5.4人でした。鎌倉は8.3人ということで、全国的に見てもこの辺はかなり平均とも違う数になっているというか、台数が少ないのかと感じているところで、そこで1人1台というと、本当にかなり大胆な取組だと思うのですけれども、この1人1台持つこの目的と、あとこれによってこの鎌倉で学ぶ子供たちの学びのこの幅というのがどのように広がっていくんでしょうか。
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○教育指導課長 1人1台の端末が用意されましても、全くそれだけを使って教育するというわけではなくて、今やっている教育にその一つのツールとしてこのテクノロジーが加わるというイメージで、今やっている教育が全てこれに取ってかわるというわけではないと考えております。
ただ、これからの時代、情報ですとか、それから情報機器、それを学習やまたはその一般の生活に本当に自由自在に活用できる、そういった情報活用能力はこれからの子供たちには必要であると考えておりますので、一つのツールとして教育の中に取り込んでいく、そしてそれを自由自在に使える子供たちを育てていくという形で、今後取り組んでいきたいと考えております。
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○安立委員 それで、先ほどこの資料の中にもあったのですけれども、山崎小学校のほうがモデル、パイロット校になって行っていたわけなのですけれども、実際、この山崎小学校で行っていて見えてきた課題などがあったら教えてください。
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○教育指導課長 山崎小学校の実践のほうは、何度か教育委員会からもいろいろ見に行ったりして、いろいろと支援をしてきたのですけれども、本当に使い始めると非常に子供たちは覚えるのが早いのだなというのは非常に実感しております。
いろいろな学習のツールとして、子供たちが授業の中で活用できていて、大変これはやはやはり有効なツールの一つであるなと感じましたけれども、課題としましては、これを全学校に広めていくとなりますと、教員側のスキルアップが課題となるのかなと考えております。また、山崎小学校の実践でも先ほど報告いたしましたけれども、しっかり通信ができる教室は、三つしかやっていなかったので、そういった環境も重要になってくるので、これは今後そこを、しっかり環境を整えていって、山崎小学校の実践を市内で広めていければなと考えております。
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○安立委員 環境の整備ということで、これから進めていくわけなんですけれども、私たちも使っていてもどうしてもふぐあいというのが生まれてしまって、教科書と黒板の授業がそういったことはないのですけれども、何らかの端末のふぐあいとかがあると授業がストップしてしまったりとか、なかなかそういったのも先生たちが対応に当たるのも難しかったりするんですけれども、そういったトラブルとかというのは、どうなのですか。
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○教育指導課長 教育委員会としましては、そういったふぐあいが出ないような端末整備を心がけていかなくてはいけないかなと思っていますけれども、先ほどもお話しましたけれども、?CT支援員を来年度から配置しようと考えておりますので、そういったトラブルにちょっと教員のほうではなかなかできない部分を、そういったICT支援員の手をかりながらやっていければなと考えております。
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○安立委員 ?CT支援員を各学校に1名ということですか。
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○教育指導課長 各学校ではなく、初めは市内で1名、ただ定期的に学校を回ってもらうということを考えています。また、来年度から?CT関係の教員の担当者の担当者会といいますか、連絡会みたいなものを立ち上げて、しっかりそういったGIGAスクールの端末がふえていったり、環境が整っていったりということに、情報をしっかり学校にも流して先生方でもいろいろなことに対応できるような、そういった研修、担当への情報提供、そういったことはしっかり進めていきたいと思っております。
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○安立委員 市内で1名ということで、ただ1名といってもこれだけ学校もあってかなり忙しく、果たしてそれで足りるのかなと感じているところなのですけれども、この文部科学省の資料の指導体制のところを見ると、令和4年度までに?CTの支援員は4校に1名程度配置というふうに書いてありますけれども、これもこれから先のことになるのですけれども、この4校に1名程度この配置したときのこの人件費というのはどこが負担するのですか。
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○教育指導課長 来年度支援員1名がつくのですけれども、年間で約500万円ちょっとかかりますので、なかなかどんどんふやしていくというのは、難しいかなとは考えていますけれども、来年度以降、とにかく1名の支援員ではありますけれども、効果的な活用方法を考えながら、そこでまた課題も見えてくると思いますけれども、今後のことは考えていきたいと思っております。
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○安立委員 これから始まるということなので、進めていかないとその辺の課題というのが見えてこないところではあるのですけれども、こういったものを使用するに当たっては、本当に支援員の人材の活用をどのように進めていくのかなというので、教職員のサポートだったりとか、その児童生徒の学習に関して本当に支援の機能というのが大事だと思います。もちろん、この児童・生徒たちのこの授業中に使う操作だったりとか、もちろん授業中もそうなんですけれども、教職員のこの研修ですよね。あとは、公務的ないろいろその端末の使用に当たっての設定だったりとかというように、本当にかなり準備というものも必要ですし、それなりに時間を別に割かなくてはいけないのかなと思うところで、今、質問をしているところなのですけれども。
あともう1点、今後のことになってくるんですけれども、今までこのパソコンも使ってはいたんですけれども、また今後この1人1台ということで、端末の数もふえるとそれを維持するためのこのメンテナンスの費用だったりとか、維持費というのもかなりかかっているのですけれども、その辺の試算はされているのですか。
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○教育指導課長 現時点でランニングコストも考えて計画はしております。
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○安立委員 そのあたりを具体的に、今、伺うことはできるんですか。
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○教育指導課長 令和2年度に関しては約8400万円ぐらいを計画しております。
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○安立委員 先ほども質疑でもありましたけれども、このスマホのルールブックですよね、PTAのほうで作成したものができ上がったということで、私もこの中を見せてもらったのですけれども、コンパクトな感じでかなり内容がつまったもので、これをつくるにはとても苦労があったのかなと思って見させていただいたんですけれども、配るだけではなく、今後もこういったルールブックをどのように活用していくかというのも、学校のほうの協力もあった上でこういった取り組みを進めていただきたいのですけれども、今後そのルールブックが配られた後、どういうふうにこの学校現場でも生かした活用というのをしていくんですか。
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○中尾学務課担当課長 ルールブックのほうは、市P連のほうが担当しているところなんですけれども、まずルールブック自体が御家庭で子供と話すときに参考にしてくださいという趣旨でつくっているものですので、この後、学校で活用というところは想定していないところでございます。
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○安立委員 学校での活用はしないということなんですけれども、そういうものを保護者が中心に作成したので、それをいい読み物として学校のほうからも呼びかけというのは必要なんですけれども、そういったことは行うのでしょうか。
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○中尾学務課担当課長 とてもすばらしいものができましたので、例えば学校でもいろいろな依存症ですとか、スマホに対しての指導とかもしているところでございますので、こういうのも家庭で見てくださいねとですとか、教員のほうからいろいろ投げかけてもらうことは可能かと思っております。
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○安立委員 気になるところが、長時間の使用による子供たちの体の健康被害ということで、とても懸念するところはあるので、その辺は体、健康を害さないように、うまく使うということをきちんとした資料だったりとか、呼びかけというのは行っていってもらいたいと思います。夢中になってしまうと、子供たちもじっと固まってしまって、時間の合間合間で何かしらの工夫をしていただきたいと思っております。
あと、もう一つ依存症の予防教室のほうは、中学校1年生に対象に現在も行っていると思いますけれども、この辺、今後もう少し拡大するというか、一度ではなくて何度も何度もこういった教育だったり、子供たちが知恵というか、使うマナーとして大人たちから指導を受ける、改めて振り返る機会も大事だと思うのですけれども、その辺は検討などはされているでしょうか。
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○教育指導課長 依存症のほうは、先ほど申し上げましたとおり令和2年度も行う予定でおりますが、中学校1年生で行うというのが効果があると考えております。その後は、中学校1年生での振り返りなどをちょっと見せていただくと、自分の生活のことを振り返ったり、自分の使い方を自分なりに考えたりするいい機会になっているように思います。
ですから、そこを受けた上で、それだけで終わるわけではなく、先ほども申し上げましたけれども情報モラル教育ですとか、?CTを上手に使う、上手に?CTとつき合う、そういった指導が、道徳科を中心にしながら教育活動全体で、中学校1年生の依存症だけで終わるわけではなく継続して、そういった形で取り組んでおりますので、依存症の予防教室を生かしながら、それを継続的に学校のほうでも指導していくという形を今はとっております。
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○安立委員 最後なんですけれども、小学校のほうの取り組みとしては、具体的にやはり何らかしていかなければいけないと思うのですけれども、最後にそれを伺います。
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○教育指導課長 おっしゃるとおり、令和2年度から学習指導要領が全面実施となりまして、情報活用能力の育成の大切さですとか、あとプログラミング教育の導入などが小学校では予定されているわけなのですけれども、教員がしっかりスキルアップしていくことというのが大事だと思いますので、教育センターと連携しながら研修を充実させていったり、先ほども申し上げましたように、山崎小学校で2年間取り組んでいただいた実践報告をしっかり市内で周知することで活用してもらう、そういったことで小学校の?CTを取り入れた教育の充実を図ってまいりたいと考えております。
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○?橋委員長 質疑の中で出たPTAの資料というのは、データであるのですか。
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○教育指導課長 鎌倉市のホームページの中で教育指導課のところを見ていただきますとPTAの連絡協議会に飛ぶようになっておりまして、そこのところからどなたでも見ることができるというように聞いております。
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○竹田委員 大分、お二人の委員に聞いていただいたので、私が伺うのはそんなに多くはないのですけれども、質問させていただきます。
そもそも、このGIGAスクール構想は、突然本当に昨年の12月、閣議決定して19日に文部科学大臣がそのメッセージを発信したということで、まさにトップダウンという形でおりてきたもので。
しかしながら、この件は自治体は100%の自前でやってくださいねということになるわけですから、補正を組んでこの計画にのっとって手を挙げていかざるを得ないというと変ですけれども、行く流れに、ある意味乗っていかなくてはいけないというそこのところは理解するところですけれども、当初予定していた文部科学省が出すと言っていた交付金の額が、この計画ができたときからこれを5年間計画どおりに出してもらえるのだろうか、いやいやそうでないならば自治体が出さなければならないということは、非常に危惧されていたことであって、既に私も、県内で小さな自治体は文部科学省が求めるところまで到底やっていけないというような状況に陥っているという話も伺っています。
じゃあ、鎌倉市の場合はどうなのであろうかと、心配するところです。私は情報教育というか、GIGAスクール構想について否定する立場ではありません。情報活用能力、プログラミング教育を進めていくということが当然必要なことですし、特にこの?CTを活用した学習活動の充実、これは本当に働き方改革にもつながることなので、非常に大事な取り組みだと思っているんですけれども、そうはいっても幾つかの懸念するところがあるので、その点について伺わせていただきます。
先ほど、メンテナンスの話が出ていたので省略したいと思うのですけれども、実際に子供たちがタブレットを手にしたと、40人なら40人が手にしたときに、それを?CTを例えば活用能力も、それから?CTを活用した学習活動をするに当たっても、タブレットに各子供たちが書き込んだものをモニターに映し出すというような作業が起きてくると思うのです。それぞれの個々のものがどう全体化できるかと、?CTの大きな目的は技術として学ぶと同時にそれを授業の中で生かしていくときには、それをそれぞれの考えということを全体としていくということが必要になってくるのです。そうしたときに、大事になってくるのが、大型テレビというのが必要になってくると。今、各校3台ぐらい配置されているのでしょうか。小学校は教室にテレビがある、中学校には一切テレビが教室にないという状況の中で、前に取り上げさせていただいたこともありますけれども、大型テレビが各校3台、キャスターつきというので、これで何とかこれから情報教育、?CTを活用した授業というのが展開できていくのか、そのあたりの見通しについて伺います。
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○教育指導課長 タブレットを使いましても、そういった全体でみんなで共有していく際に、大型モニターは必要だなと考えております。計画としては、来年度ふやしまして主に教室には1台ずつ配備できるように計画しております。
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○竹田委員 そういうところも見越して計画を進めていくということを確認させていただきました。それから、タブレットの話が出ました。保管庫についても予算化していく中に入っていると思ったのですが、でも実際、私はここのところ教室の様子を各全校見ていないのですけれども、このタブレット保管庫というのは、実際にどこに置くのかなと心配になってしまって、そのあたりはどうなっているのでしょうか。
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○教育指導課長 学校によっても教室の環境といいますか、広さが微妙に違ったりするのですけれども、来年度のWi-Fiを整える中に、キャビネットも各教室に設置する計画で予算化されております。各教室にキャビネットを置いて、タブレットを保管できる形にしていこうと考えております。
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○竹田委員 キャビネットの大きさはどれぐらいかよくわからないんですけれども、冷風機を設置するときだって、場所がとれなくてといって昨年の6月、7月、1カ月間冷風機を置く場所さえもとれないという話で2台が1台になったという経緯があったものですから、そのキャビネットの大きさがよくわからないのですけれども、そういうものを置けるような空間をとれるのでしょうか。そのあたり気になっています。
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○教育指導課長 微妙に広さが違う教室もあったりはしますけれども、そもそも国の補助条件の中に各教室にキャビネットをというのが、条件として入っております。今一応考えておりますのが、あそこにあるキャビネット、あのぐらいの大きさのもの40台が入る物を考えております。
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○竹田委員 なかなか本当にタブレットという精密機器を教室の子供たちが結構動きが激しい中で、あれが置かれるとそうせざるを得ないのですけれども、現状については把握させていただきました。
次に、先ほどちらっと言いましたけれども、?CTを活用した学習の展開というのは私は非常に期待するところなのです。具体的に例えば国語の場合、感想をみんなで共有するだとか、あるいは数学の中で小数の割り算、解き方についてそれぞれがどう考えたのかというのを全体化するというか、本当に現場にいたら夢が広がるなと思うような、そういうような活用の仕方といろいろあるのですが、しかしながらここでやっぱり大事なことは、先ほど来話が出ている、やり過ぎというところなのですよね。タブレットはやはり便利ですから、調べ学習にももちろん使える、プログラミングももちろんやる、そして授業の中でいろいろな場面で?CT、そのタブレットを活用するとある意味個別的なことを全体的にみんなで議論するとか、いろいろなところに使えるのだけれども、実は先日、新聞にも出ていたのですけれども、本を物語とかそういうものですよね、タブレットで読む人と実物の本を読む人では、読解力に差が出たという研究結果が出ていたのですよ。
だから、タブレットを使って学習していくという場面というのは、これは実物にふれさせるべきだろう、これはタブレットでいいだろうというところの見分けが非常に大事になってくると思うのです。今、ただでさえ子供たちの実地体験というのが少ないと。実物や人とのかかわり合いが非常に希薄になってきて、少なくなっているということが問題視されている中で?CTを活用した事業を入れていくということ、それはもろ刃の剣みたいなところがあって、そこのところを十分見きわめていかなければならないと思うんですけれども、そのあたりはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
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○教育指導課長 おっしゃるとおり、あくまでも?CT機器というのが本当に学習道具の一つという考え方でやはり各教科、教科で、どういった資質や能力を子供たちにつけていくのかというのが一番大事なことで、その資質・能力をつけるための授業展開の中で、どこで使えば大変効果的なのか、そういったことを教師が学んでいきながら授業力をスキルアップしていく、あくまでも?CTを使うことを目的、それだけの目的なのではなくて、子供たちでこういう力をつけるために効果的な授業を計画するために、どこに?CT機器を使うのかというあたりをきちんと先生方には考えていただきながら、授業を展開していってもらう、そういった研修を今後は考えていかなくてはいけないなと思っております。
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○竹田委員 何とかそこら辺の集約の仕方というのでしょうか、タブレットを使えば校庭に出なくても学べることが出てきてしまうとか、物にふれなくても理解が進んでしまったりとか、そういう懸念もあるので、ぜひそこのところは研修の中でも取り上げていっていただきたいなと思います。よろしくお願いします。
最後になります。今、子供の視力というのが、この間、小学生の視力が1.0以下の児童が過去最高になったということが出ていました。そういうようなタブレットで?CT学習をしていく中で、そういう体に与える影響というものを十分考慮してかなければならないと思うのですけれども、そういう電子機器の子供たちに与える発達段階、それぞれの子供たちの発達段階に与える影響については、どのように把握されているでしょうか。
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○教育指導課長 そういった機器を使用することによる、例えば健康被害とまではいかないかもしれませんけれども、健康に影響を及ぼすようなということが、科学的な根拠に基づいたそういったデータは持ち合わせてはいないのですが、今後こうやって密に使う、使用していくようになるわけですので、子供たちへの健康チェックといいますか、子供たちの様子をよく観察するということは、今後しっかりやっていかなくてはいけないかなと考えております。
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○竹田委員 本当に私も驚きましたが、過去最高の1.0以下の児童数であるということ、これは日常生活の中でスマホを使ったり、いろいろなところで間近にものを見るということは、非常に生活の中に入り込んできている。さらに学校でそれが行われるというか、もちろんそのことの問題は、?CT教育、プログラミング教育、授業での有効的な活用ということを否定するわけじゃないんですけれども、そこのところをしっかりと目配りしながら使用していっていただきたいと思います。
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○?橋委員長 皆さん質疑したのですけれども、1点だけ私のほうから確認だけしたいのですけれども、庁舎内LANというのは、今回の予算の中に入っていると思うんですけれども、庁舎の中まで引っ張ってくる、要するに大容量の線を引っ張ってこないといけない、そこは多分これは入っていないと思うんですね、補助金の中に。その辺は、どういうふうになっているのですか。
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○教育指導課長 確かに補助対象ではないんですけれども、そこを計画しておりまして、予算にも入っております。
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○?橋委員長 文部科学省の補助じゃないんですけれども、総務省の補助で自治体のそういう?T促進ということで、別の予算があって、その庁舎まで引っ張る予算も自治体のほうから上げてくれば補助の対象にしますと総務省の方が言っていましたので、そういうところもちゃんと確認していただいて、少しでも市単の費用を抑えてもらえればなと、情報提供として言っておきます。
ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告は了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承ということで確認をしました。
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○?橋委員長 日程第2報告事項(2)「新型コロナウイルスに係る教育委員会の対応状況について」報告をお願いいたします。
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○茂木教育部次長 日程第2報告事項(2)新型コロナウイルスに係る教育委員会の対応状況について報告いたします。
それでは、お手元の資料をごらんください。
これまでの取り組みの経過を踏まえながら、報告いたします。
初めに、教育委員会、学校の対応でございますが、1月及び2月上旬までは感染症予防対策や注意喚起とともに、指定感染症の指定を受けた場合の学校保健安全法上の対応について、各学校長に対し通知するなど、感染拡大防止に向けた注意喚起や発症した場合の連絡体制整備、取り扱いなどの取り組みを行ってまいりました。
次に、施設休館等について説明いたします
国内での感染拡大状況とともに、国において感染拡大防止のため、不特定多数の人が集まるスポーツ、文化イベントの中止、延期等の要請があったこと等を参考に、市では、市主催のイベントを中止することとしたため、教育委員会においても4月から予定しておりました不特定多数の人が集まる吉屋信子記念館一般公開を2月14日に中止を決定をし、また生涯学習施設の利用者団体には、市主催のイベント中止の旨、趣旨を説明した上で利用確認を行い、利用する場合に当たっては、感染拡大防止対策を講じた上で利用するようお願いをしてまいりました。
2月27日には、国からこの一、二週間が感染拡大防止に極めて重要な時期であるとの見解が示されたことを踏まえ、3月15日まで中央図書館及び地域図書館の臨時休館、生涯学習センターが所管する学校開放施設の利用の停止をするとともに、生涯学習センター集会室等の利用については、自粛を強く要請することといたしました。
さらに、国から「屋内の閉鎖的な空間で人と人とが至近距離で一定時間以上交わることによって、患者集団が発生する可能性がある」との見解が示されるなど、感染拡大防止に努めていく必要があることから、3月13日に休館等の取り扱いについて3月31日まで延長をしたところでございます。
次に、学校関係について説明いたします。
まず、2月28日には、国において小学校、中学校、高等学校等について、3月2日からの一斉臨時休業を要請する方針が示されたことを踏まえ、子供たちの健康、安全を第一に考え、また多くの子供たちや教職員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から、市立小・中学校全校の臨時休校を決定いたしました。
この臨時休校の決定に当たっては、臨時校長会で協議された意見等を考慮し、休校中における過ごし方や学習プリントの配付等のため、3月2日は1時間の学活を行い、3日から25日まで休校とする連絡を保護者等へ通知したところです。
3月2日には臨時休校に伴い、保護者の就労等による子供の受け皿となる子どもの家の子供たちの感染拡大防止対策のため、体育館、グラウンド利用について調査を行い、施設利用できることといたしました。
また、感染拡大防止に伴う教職員の勤務の取り扱い等、服務関係についても3月4日に教職員に対し周知を図ったところございます。
2ページに移りまして、3月6日に学校が臨時休校から1週間を経過することから、翌週からの学校からの取り組みを協議し、各学校では、子供たちの家庭での状況や健康観察、学習面での相談等に応じるため、家庭への連絡や地域訪問、家庭訪問を行うとともに、子どもの家に来ている子供たちへの支援方策などに取り組むことといたしました。
また、休校中における家庭学習のための学習支援コンテンツの紹介をし、ホームページに掲載し、保護者宛てに通知をいたしました。
次に、臨時休校の2週間目を迎えた3月12日から3月25日までの間、鎌倉エフエムの協力により、小・中学校全校25校の教職員から自校の子供たちに向けたさまざまな応援メッセージを放送いたしました。なお、この放送については、各学校から放送日等について保護者宛にメール等により周知等を図り、多くの子供たちに届けられるようにも取り組んだところでございます。
次に、3月12日には、臨時休校から3週間目に入る3月16日以降の対応といたしまして、子供たちの健康観察、学習状況の確認などのため、小学校は3月16日(月)と23日(月)、中学校1年生は17日(火)、2年生は18日(水)、3年生は24日(火)に登校日を設定するとともに、子供たちの健康維持のために屋外で適度な運動等が行えるよう、学校校庭の利用が可能日時を設定し、各学校から保護者へお知らせを行ってきたところでございます。
さらに、3月13日には、教育長から子供たちに向け、家庭での過ごし方、卒業式、修了式の案内、感染拡大防止や自身の感染予防などについて動画メッセージにより呼びかけをいたしました。
3月17日開催の教育委員会において、鎌倉市立小・中学校における一斉臨時休校の取り組みについて報告するとともに、卒業式を小学校は3月26日木曜日の午前に、中学校は同日の午後に実施することとし、また市立小・中学校の子供たち及びその保護者等に感染確認がされていない状況から、感染拡大防止対策を講じた上で、保護者1名の出席を認めていくことを報告し、翌日3月18日に保護者宛て通知をしたところでございます。
そして、昨日3月26日の卒業式は、会場の椅子の間隔もあけて、スペースを確保する、手洗い、咳エチケットの推奨、換気、内容の精選を行い、式典の時間短縮するなど、各学校においてさまざまな工夫を行いながら実施をいたしました。
また、本日27日金曜日は、修了式を実施しております。
なお、今回の休校に伴う学校給食休止による給食費等の取り扱いについて、保護者の負担軽減などの検討を行い、その対応も図っているところでございます。
続きまして、今後の対応でございますが、4月6日月曜日から学校を再開する予定としております。
今後とも、感染状況等の事態の変化を踏まえ、国や県からの通知や動向を注視し、引き続き学校長とも協議、連携を図りながら子供たちの安全・安心を確保する観点から、万全の感染症対策を講じた上で、学校における教育活動の再開に向けた必要な検討・準備を行ってまいります。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告につきまして、御質疑はございますか。
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○納所委員 急な対応、本当に大変だと思います。ありがとうございます。
心配なのが、3学期のあり方なんですけれども、3学期の評価ですね。これは小・中学校ともにどういう対応を図ったか伺いたいと思います。
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○教育指導課長 評価につきましては、そこまでの子供たちの様子をよく見取った上で、評価はしているところです。
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○納所委員 ただ、不足授業単位があるかと思いますけれども、それは今後どのように補充していくのでしょうか。
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○教育指導課長 来年度の中で、今年度の未指導分は、弾力的に学校で子供たちの著しい遅れがないように指導を行っていくというところで学校とも連携しております。
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○納所委員 状況によっては、中学校ですと学年末のテスト等で評価というのも年度またいで必要になってくるかと思います。ちょっと大変だと思います。それによって、年間カリキュラムですね、令和2年度の年間カリュキュラムの見直しが必要になってくるんじゃないと思いますが、その取り組みはどのように準備なさっていますでしょうか。
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○教育指導課長 各学校で未指導分をきちんと整理していただいていまして、それをしっかり学校間で共有して、来年度のカリキュラムの中に子供たちの負担のないような形で関連単元のところで一緒に指導するとか、そういった形でやっていただくことになっております。
また、卒業生につきましては、そういった未指導分の情報共有を進学先の学校とも綿密に行いまして、進学先の学校でもそういった対応をしていただくことになっております。
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○納所委員 あとは、新年度の入学式はどのような予定になっていらっしゃいますでしょうか。
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○露木教育部次長 入学式におきましては、通常どおり行うことと予定しております。
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○納所委員 新学期が始まって、少したったら給食が始まるのが常ですけれども、新年度の給食の準備状況というのは、今、対策を立てていらっしゃいますでしょうか。
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○池田学務課担当課長 給食を、学校再開に伴って、現在のところは、年間計画のとおり行う予定でおります。給食につきましては、日ごろから衛生、食べる前に手を洗っていただくとか、指導もお願いしているところですけれども、この新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、学校間で、例えば今回に限って今までグループのような形でまとまって食べていたのをやめて皆さん前のほうを見ていただくとか、それは学校間によっていろいろと工夫をしていただくことによって、感染症の拡大防止対策に努めるような形でやっていこうと思っております。
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○安立委員 先ほども学童のほうで伺ったのですけれども、子供たちの、マスクをつけていくというのは、必須になっているのでしょうか。もし、マスクがなかったとき、今、本当に品切れなのですけれども、その辺の備蓄だったりとかというのはあるのですか。
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○露木教育部次長 マスクにつきましては、品薄は学校も同じでございます。ただ、多少の物しかございませんので、子供たちにはできるだけとさせていただきたいと思っております。絶対つけろというのは、なかなか物がない場合もありますので、そのような形で考えております。
あわせて、文部科学省からも手づくりをということでございますので、そのような授業の中で、技術や家庭科の授業の中、または、場合によってはPTAに協力をいただくとか、そのような策を少しは考えていきたいと考えております。
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○安立委員 先が見えない中で、その辺は柔軟な対応というか、いろいろ工夫を凝らして感染拡大しないようにしていただきたいと思います。
今回のようなこういった異例な状況が続いている中で、かなり学校の判断も難しかったと思うんですけれども、今、保護者は各学校で保護者がメール登録をしていて、緊急時の連絡を何かそういったものを保護者にメールで送っていて、今回もメールで通知をしたことというのもあったと思うんですけれども、そういったメールでの通知が何らかの携帯のふぐあいだったりとか、うまく届いていないという可能性もあると思うんですけれども、その辺はきちんと全部の家庭にそういった連絡事項というのがきちんと渡っているかと、その辺の確認というのは、学校でできるのですか。
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○露木教育部次長 まず、基本的にはメール配信をさせていただいている、メール配信に登録していないところもございますので、そういう場合には電話連絡はさせていただきます。学校で、例えば届いてないとか、信号がわかりますので、例えば通信ができていない、そういうのもチェックはすることはできますので、場合によってはそれで判断させていただくということがあります。
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○安立委員 全家庭に対してきちんとそういった情報をというか、日程がきちんと行き渡っているということで確認いたしました。
最後に1点伺いますけれども、先ほど入学式のことについてありましたが、私はこの始業式のことについてお聞きしたくて、始業式というか、新学期になってからなのですけれども、こういった形で突然3学期がもう終了してしまって、次に登校するときというのは、新1年生は新しい環境ですし、またほかの児童・生徒というのは、新しい学年に上がって、そして担任の先生もかわるという中で、かなり不安も抱きながら登校する生徒も予測されます。夏休み明けですよね、9月1日は本当に学校に行きたくない子供たちだったりとか、みずから命を絶ってしまう子供たちもいるという中で、今度この新学期をどのように子供たちが学校をスタートさせるかというのは、本当にとても心配するところなんですけれども、ちょっとその辺の対応について、手厚くというか、もちろんそれはしていただけると思うんですけれども、そのことについて確認させていただきたいです。
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○露木教育部次長 新学期という今までも同じようなことなんですけれども、特に新1年生は何もわからない部分も多々ありますので、複数対応したりとか、今回の場合は特に新型コロナの部分で、子供たちの、先ほど委員もおっしゃっていただきましたけれども、不安があるというのはあろうかと思います。
一つは、休校中でも先生方からお電話をさせていただいたり、先ほど報告もしていただきましたけれども、地域訪問とか、または家庭訪問とか、そういうのもさせていただきながら、子供たちの状況を把握して、また同じように、今、登校日、きょうも最後の修了式ということで、常に子供たちの把握はさせていただきました。新年度につきましても特に授業等でもまたは学校生活におきましても、その辺を十分考慮して、支援できるような形で考えております。
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○安立委員 新学期が始まるころには、先生たちの異動もあったりとかして、本当にいろいろな変化があると思うので、そのあたりはやはりきちんと情報共有していただいて、対応に当たっていただきたいと思います。
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○竹田委員 3月2日からの休校ということ、2月27日、安倍総理から突然の休校要請ということで、次の日には、とは言いながら、各学校は地域で柔軟に御判断していただきたいというようなことが、予算委員会の中での発言がありました。休校要請ということで、最終的な判断は各自治体の教育委員会ですよということでしたね。そこで、伺うのですけれども、鎌倉市の場合は鎌倉市教育委員会として3月2日から休校をするという判断を主体的に判断をされたということで、確認ですけれども、よろしいでしょうか。
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○池田学務課担当課長 学校保健安全法に基づきまして、鎌倉市は3月3日からという形になります。3日から25日までの休校という形で教育長の専決によりまして、決定いたしました。
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○竹田委員 3月2日はそうですね、学級指導がありましたので、正式には3日でした。失礼しました。
実は、この2月28日は個人的ですけれども、卒業生のいる御家庭から、夜、電話がありまして、これは何とかならないかということの電話の向こうで卒業生のその女の子は非常に泣いていましたけれども、卒業を迎える子供たちにとって、残りの1カ月弱の時間を友達とともに最後の時間を過ごしたいと思っていた子供たちの切実なる声なんだなと思って、私はただただ声を聞くだけしかできなかったんですけれども、およそ1カ月の自宅学習の準備を各担任がこれは準備するということも正直言って私は厳しかったんじゃないかなと察するのです。突然の休校ですよ。2月28日があって、その段階で準備する、およそ1カ月分の自宅学習の内容を準備するということは、厳しい時間には当然のことが土曜日、日曜日を返上しての準備だったと思うんですけれども、そこで伺うのですけれども、県内でも準備期間をしっかりやっぱりとるべきだという判断をされたと思うんです。
川崎市、厚木市は3月4日からと1日伸ばしているのです。そこのところの判断、つまりその3月2日に1校時だけやってさよならと。3日からというのと、もう一日子供たちに学校に来てもらおうという、その時間をとって4日から休校に入ったという自治体があったという中で、そこのところの判断というのは、先ほど臨時校長会の中での意見を踏まえてということだったので、そのことを踏まえて校長会の中ではどのような意見が出て、そして、いやこれはもう3月3日からにすべきだという決断が下されたのか、その辺のいきさつについて伺いたいと思います。
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○露木教育部次長 校長会からもこちらからこの日はどうかというのは、話をする中で確かに学校としては延ばしてほしいというのはあるのですけれども、感染防止という観点で、ただ3月2日からというのも一つの考えは確かにあるんですけれども、学校としても学活をやりたいと、子供たちに例えば宿題も出したいというようなことを含めて、最終的に3日からとさせていただきました。
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○竹田委員 実際に全国で3月2日、鎌倉市の場合は学活をしたいので3月3日になったわけですけれども、その効果が果たしてあったのかということは、これから出てくることだと思いますので、それについてはここで述べるつもりはありませんけれども、でもこの間のこの休みの中で、私は大変子供たちはもちろんのこと、保護者の方々、そして何よりも教育委員会と、そして各学校の教職員の皆さん大変御苦労されたなということをつくづく察するところなのですけれども、特に家庭訪問、地域訪問、電話を入れ、それとともにFM放送で各学校教職員からメッセージを送った、これは非常によかったなと思っておりまして、保護者の方々や子供たちが涙を流してFM放送を聞いたという話を私は聞きました。その気持ちを学校に伝えたくて、学校に赴いて、先生方ありがとうございましたとわざわざおいでになったという方もいらしたと。それほど、子供たちは学校の教職員の皆さんのそういう子供たちに寄せる思いというものがしっかりと伝わったのだなということを感じまして、本当に感謝したい、この取り組みにも感謝したいと思います。
あと体育館、校庭開放もあったと聞きました。10校でしたか、10校ぐらいが体育館校庭の開放ということで、お忙しい中、教職員の皆さんが交代で子供たちの対応をしたということも聞きました。大変な中にあって、学校が発信し続けたこと。そして、ちゃんと見守ってくださったことと、本当にこの場をかりて感謝したいと思います。
あと、新学期のことについてなんですね。新学期、文部科学省が10項目ガイドラインというんですか、リストというのを出してきましたよね。あれ、果たしてできるのかなってちょっと思ってしまって。例えば、体温チェックだとか手洗いをしますよとか、そういうことはできるかもしれないけれども、換気もできるけれども、先ほどお話しした学校給食の実施に当たる感染防止をしてくださいという。とはいえ、緊急時での会話とか、それから発声等々これはどうしても狭いところで、換気をするというのは40人近くの子供たちがいる中で授業をすれば、当然子供は発言したり対話的な学習をしていく上では、会話も非常に重要になってくる。それから、音楽では歌を歌う。さまざまなことが起きてくるわけですけれども、そのあたりのこの文部科学省が出してきた10項目のチェックリスト、これについて鎌倉市の教育委員会としてはどう対応していくか。今の段階で、例えばこういうことについてはこうやっていきますよとかってありましたら教えてください。
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○露木教育部次長 まず、例えば検温につきましても、まず朝、各御家庭でして、それで記入して学校へ持ってきてもらうというようなことも考えております。それとあと、同じように授業を全て換気するとか、机の間を開けるとかいう措置を同じように考えております。
それとあと、授業につきましても、先ほど委員おっしゃった部分で、授業で会話をしないとかという部分なんですけれども、なるべく集団にならないような活動、どちらかというと講義的になりがちではあるんですけれども、極力、集団にならないような活動をしていきたいと考えております。
密接の場面をつくらないような授業形態を各学校で工夫していただくということを考えております。できましたら、例えばTTを少人数にするとか、そういうようなことができればお願いしたいと思っています。ただ、人と場所等のこともありますので、一概にできるとは考えておりませんけれども、もしできるのであればと考えております。
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○竹田委員 なかなか厳しいガイドラインだななんて思いましたけれども、ただ、そういう可能な限りというところで、しっかりとチェックリストに合うようにやっていくということが非常に大事なことだと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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○前川副委員長 1点だけ伺いたいんですが、このコロナウイルスというのは、天災と違っていろいろな現象が見えているわけじゃないので、そして子供たちも発症しているわけではなくて、その中で先生方は本当に急に対応しなきゃならないということは本当に大変だったとつくづく思います。ありがたいと思います。そこで一つ伺いたいのは、この宿題についてなんですけれども、宿題は復習の内容なんですか。それとも予習の内容なんですか。
それと、どんな科目をどれぐらい用意するとかって、急遽という話もさっきありましたけれども、そこをずっとテレビを見ていても、自分の地元の子供たちについてつらつら考えていたんですが、どのようにお出しになるという、初めての経験ではおありになるんだと思うんですけれども、何日分、子供によっては早くできてしまう子もいたりもするでしょうけれども、何を補うための宿題なのかなというのを考えておりまして、それをぜひ教えていただければと思います。
それと、まとめて申し上げますと。例えば学級間で2クラスあれば、2クラスの先生で相談してつくるのか。それとも、それぞれ個々の教室でつくられるのか。その辺のところ教えていただけると、と思っているんですけれども。
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○教育指導課長 これは各学校全てを把握しているわけではございません。学校の先生方に御尽力いただいて、課題は用意していただいております。主に未指導分はきちんと整理して、来年度弾力的に扱うということになっておりますので、家庭学習は可能な範囲で適切な復習などが主だったのではないかと考えます。
また、委員会のほうでは、そういった学校や子供たちの支援をするためにホームページを使いまして、学習支援のサイトを結構ホームページに載せて、それもまた保護者にもメールでお知らせしまして、こういった形でホームページに載っていますので、どうぞ活用してくださいと。リクルートなどからも協力を得まして、スタディサプリという学習支援ソフトを使えるような、4月までですけれども、そういったことも教育委員会のほうでは支援いたしました。そちらもかなりの子供たちが活用しているということを聞いております。
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○前川副委員長 先ほどのどなたかの質問の中でお答えになっていた未指導分は、新学期にということは私もわかっているんですけど、そうしますと、その学習支援についてもサイトを使ってということも話が聞こえて来ているんですけれども、今リクルートっておっしゃいました。ほかにもあるんですか。ほかのサイトも使ったりはされているんですか。
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○教育指導課長 本市の教育委員会のホームページで御紹介しているのは、スタディサプリ、それからもともと鎌倉市のほうで取り入れていますラインズのeライブラリーアドバンスという学習支援のものがあります。それから、文部科学省のほうで出しています学習支援コンテンツポータルサイト「子供の学び応援サイト」というものがありますので、それの御紹介。それから、県の教育委員会が出しています「課題解決教材をやってみよう!」というサイトもありますので、そういったものもこのホームページでは紹介しております。
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○前川副委員長 それでは、このサイトを使うということは、御家庭で親御さんが選ぶということなんでしょうけれども、今はお忙しいと思いますので、今後どんなサイトを活用されたのかということは、1回まとめられるといいかなとちょっと思ったんですけど、またこういうことがあったりとか、今、オンラインという授業も大学なども使っていますし、こういう状況になるとなお活用されると思うので、ぜひその検証も少しゆっくりされたときに調べておいていただければなと思いますので、よろしくお願いします。
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○教育指導課長 eラインズなどは、どの程度子供たちが活用したのかなどはわかりますので、そういったことをちょっと情報収集しまして、今後に生かしていきたいと思います。
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○前川副委員長 これは、今回のウイルス感染に関することだけでなくて、不登校になってしまってしばらく学校に行けなくなってしまったお子さんとか、病気で長く休まなければいけなくなったお子さんなどにも活用できると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
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○?橋委員長 ちょっと皆さん終わったんですけれども、一つだけ字の確認なんですけれども、臨時休校というのと臨時休業というのがこの同じ報告書の中で出てくるので、どういう使い分けなんですか。
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○池田学務担当課長 学校保健安全法の第20条の規定に基づいて行っておりますので、法律上の名称は休業という形になります。ただ、一般的に休業という言葉よりも休校のほうが保護者や子供たちにとってはわかりやすいのではないかということで、御案内は休業よりも休校のほうが受け入れやすいということではないかと考えております。
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○?橋委員長 この報告書の中では特に使い分けたわけではないんですね。特にとりあえず、最後のほうは休業になっているんですけど、1ページ目のほうは休校というふうに。別にそれは何か意図して使い分けたわけではないのですか。
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○露木教育部次長 特に使い分けたということではなくて、教育委員会の定例会のほうに諮っている部分なので、正式に休業という形で入れさせていただきました。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承ということで確認したいと思いますが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
職員の方が交代しますので、暫時休憩いたします。
(14時47分休憩 14時53分再開)
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○?橋委員長 再開いたします。
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○?橋委員長 日程第3報告事項(1)「令和元年度鎌倉市指定文化財の指定について」を議題といたします。
原局から報告をお願いいたします。
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○文化財課長 日程第3報告事項(1)令和元年度鎌倉市指定文化財の指定について、報告いたします。
今回報告いたします案件は、令和元年11月5日開催の鎌倉市文化財専門委員会において諮問し、12月24日開催の同委員会の答申を得た後、令和2年2月3日開催の鎌倉市教育委員会で議決され、2月18日に告示いたしました。資料を同期します。
資料の令和元年度鎌倉市指定文化財指定物件一覧と指定理由書を御参照ください。今回の指定物件は4件あり、うち3件は新たな指定で、1件は追加指定したものです。
各指定物件の概要について説明いたします。
1件目は、絵画、紙本著色善光寺縁起絵巻五巻、所有者は英勝寺です。製作年代は江戸時代の17世紀です。善光寺は、長野県にある皇極3年、644年創建と伝わる阿弥陀三尊像を本尊とする寺院です。善光寺と本尊の由来を語る縁起は、鎌倉時代末期から各地で盛んに制作されましたが、巻物の形式で現存する作例は、本作が唯一です。
本作は、5巻で一組となっており、釈迦の前生から阿弥陀如来の利益、善光寺の建立までを描いています。本作を伝える扇ガ谷の英勝寺は、太田道灌の子孫で、徳川家康の側室の英勝院の願いで開かれた浄土宗の尼寺で、明和5年、1768年の英勝寺宝物帳には、徳川家康の孫で水戸光圀の兄に当たる?松藩士の松平頼重の奉納とする善行寺阿弥陀縁起五巻が記録されており、これが本作に当たります。本作は、近世における善光寺縁起絵のすぐれた作品として、また制作年代が明らかな絵巻として重要です。
2件目は、古文書、八坂大神文書一括、所有者は八坂大神です。制作年代は、天和元年、1681年から昭和19年、1944年です。八坂大神文書は、扇ガ谷の八坂大神に伝わる江戸時代から昭和にかけての古文書群です。明治2年、1869年に改名する以前の八坂大神は、相馬天王といい、鎌倉幕府御家人の相馬師常によって勧請されたと伝わります。最も古い資料を含む天王当番帳には、天和元年、1681年から昭和18年、1943年まで263年間に及ぶ祭礼当番が連綿と書き継がれており、神社の祭礼の変遷を知る上で重要です。
また、本資料のうち、弘化5年、1848年付の若者取締議定帳などでは、祭礼の実行に欠かせない若者仲間についての取り決めを定めており、江戸時代の若者仲間から青年会を経て青年団へと改編されていく過程を見ることができる点からも、青年団活動が盛んであった鎌倉で指定するにふさわしい資料と言えます。
3件目は、歴史資料、慈恩寺詩板一枚、所有者は伝宗庵、制作年代は江戸時代、大きさは縦に28.7センチ、横308.5センチ、厚さは1.7センチです。室町時代に京都とその周辺の18人の禅僧が慈恩寺を讃えて詩を詠み、当時の僧侶が板に刻ませたもので、本詩板は江戸時代にそれを転写したものと推定されます。刻まれた詩などから、慈恩寺は相模湾や富士山を望む場所にあり、境内にさまざまな草花が植えられ、七層の塔がある禅宗寺院であったことを知ることができます。慈恩寺は、現在の大町のあたりにあったと伝わりますが、室町時代の後期には、塔は既に失われ、戦国時代には寺院は廃絶していたとみられます。本詩板は、慈恩寺のかつての姿を知ることができる貴重な資料と言えます。
4件目は、追加指定で彫刻、木造阿弥陀如来立像及び両脇侍のうち右脇侍立像、所有者は蓮乗院で、制作年代は鎌倉時代の正安元年、1299年、形状は割矧ぎ造り、金泥塗、漆箔、玉眼、像高は、既に指定している中尊が81.8センチ、追加指定した右脇侍が62.4センチです。材木座、蓮乗院の本堂に安置される阿弥陀三尊像について、昭和49年、1974年に既に鎌倉市指定有形文化財に指定している木造阿弥陀如来立像に、今回、両脇侍のうち、右脇侍立像である勢至菩薩像を追加したものです。
中尊の阿弥陀如来像は、像内の墨書から、鎌倉時代末期の正安元年、1299年に主に関西圏で活動をしていたと考えられる仏師、宗円によってつくられたことが確認できます。両脇侍像は、後の作とみなされ、これまで指定されていませんでしたが、右脇侍像は細部の形状の比較によって、阿弥陀如来像の銘にある両脇侍像の一つであることが明らかとなったことから、追加指定したものです。
本作は、現存数の少ない仏師、宗円の作例として貴重であるとともに、関西圏ゆかりの仏師の作が鎌倉の地に伝来したという事実は、当時の宗教的な交流を考える上で参考になるものでございます。
以上、新たに3件を指定し、鎌倉市指定文化財は328件となりました。国宝の15件、国の重要文化財等201件、県の重要文化財66件と合わせ、市内の指定文化財は合計610件となりました。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 ただいまの報告につきまして、御質疑はございますか。
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○納所委員 文化財の内容は、今御説明いただいたとおりで了解いたしましたけど、保存状況でございます。例えば、英勝寺のものとか、国宝館に寄託されているというものはいいんですけれども、例えば、八坂大神の結構多くの文書がございます。これについて、その保存管理状況というのが、心配されるところであるので、合計85点が文化財になるということでございますけれども、これはどのような状態で保存されていらっしゃいますでしょうか。
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○文化財課長 こちらの天王当番帳を初めとしますこの文書群は、今まで八坂大神の倉庫に保管されていたんですけれども、今回の調査結果を得まして、鎌倉国宝館に寄託するということで、今、手続を進めているところでございます。
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○竹田委員 少し伺います。今、八坂大神の文書というのは保存状況、倉庫にあったものを国宝館へということがわかりました。ほかの絵画、それから歴史資料については、どこに保管されることになっているのか伺います。
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○文化財課長 1件目の善光寺縁起と3件目の慈恩寺詩板につきましては、もとから鎌倉国宝館に寄託されておりますので、引き続きそちらで保管していく予定でございます。蓮乗院の追加指定になった右脇侍像は、蓮乗院の本尊として、蓮乗院に安置されているものでございます。
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○竹田委員 後半ちょっと聞きそびれちゃいました。彫刻のほうは、国宝館ではないということですか。
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○文化財課長 追加指定となった彫刻は3体、指定物件は中尊と今回右脇侍ですけれども、指定物件でない左協侍も合わせまして、蓮乗院で安置されております。
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○竹田委員 保存場所って、非常にやっぱり古文書というのは非常にやっぱり傷みやすい。彫刻についてはそれほどでもないと、そういうふうな保存管理上の必要性から、国宝館、あるいは蓮乗院というふうに分けているのか、そもそも保管場所、どこに置くのかというのはどういうふうな観点で決めているのか伺います。
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○文化財課長 文化財につきましては、基本的に今の所有者ですとか、今そこにあるという歴史的な経緯そのものも含めて文化財という指定もございますので、基本的には今あるところ、今に伝わっているところというところで保管していくというのが望ましいということは考えておりますけれども、やはり所有者の状況ですとか、現状で今ある状況というのが、今後のその保存について必ずしも十分でないという環境がございますので、そういうときには、例えば今回の八坂大神の文書のように、鎌倉国宝館への寄託を進めていくとか、そういったお願いをしていくというようなことで、より万全の保存を図っていくということを考えております。
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○竹田委員 何よりも保存管理が重要であるということにおいては、そのような判断で国宝館にということは、ぜひとも保存管理をしっかりやっていきたいのでということで申し出て、御了解いただいてということはわかるところなんですが、これから鎌倉にふさわしい歴史博物館のエコミュージアムの観点からすると、現地で展示、現地保存という考え方があるわけだけれども、可能ならばの話ですけれども、現地にあるのが一番いいかなと私は思うのですね。何でそんなことを言うかというと、これは私の経験なのですけれども、山?小学校で教員をしていたときに、地域にある文化財を訪ねてみようといって、失礼なんですけれどもお寺の名前を忘れちゃったんですけれども、知り合いの方に紹介していただいて、上がらせていただいて、1クラスの子供たちが安置されていたあれ、彫刻だったと思いますけれども、それを何体か見せていただいたんですよ。そのときの子供たちの学びというのが、衝撃を受けたんですね。自分の住んでいるこの学区に、お寺はいつも前を通っているけれども、こんなものがあったんだって、すごい子供は感動を覚えちゃっている。あれを国宝館で見ていたら感動を覚えないんですよ。地域の中にある歴史的な文化財を見たからこそ、感動しているのは私、非常に記憶に鮮明なんですよね。やっぱりさらにこれからエコミュージアムという考え方をしっかりと導入していくんであれば、保存状態がよければ、やっぱりそのお寺に所有者のところにあるというのが、一番、歴史を学ぶ上でも大事なのかなと思うんですが、その考えはいかがでしょうか。
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○文化財課長 今、委員がおっしゃられたような例につきましては、先ほど申し上げたとおりそこにある経緯も含めて、文化的な背景があるというふうに思いますので、そういうふうにできるものはそうしていくのが基本かと考えております。
しかしながら、繰り返しになりますが、所有者の状況によっては、現状で十全な保存が図れないという場合もあると思いますので、その場合は、見ていただくにしてもまずそのものが残っていなければ、皆さんに知っていただくということもできなくなってまいりますので、まず万全な保存ということで国宝館への寄託ですとか、より万全なそういった環境での保管というのをお願いしていくということは、引き続きやっていきたいというふうに考えております。
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○竹田委員 そこのところは本当に肝として外せないところだなと思いますので、了解するところですが、今後、エコミュージアムという考え方を導入したときに、問題は私も見せていただいたときに、たまたま知り合いということで、お寺さんに御了解いただいて、どうぞと行くことができたんだけど、今後、サテライトというか、それぞれのお寺さんにあるものを、より公開されるというか、見ることができるようなそういう現地保存、現地展示という部分で、そういう御理解をいただく。見たいときにいつもというわけではないんだけれども見させていただく。特に、学校教育に関係して、やっぱりそこのところは望みたいところなんですが、その辺の働きかけというのは、今後なされるんでしょうか。伺います。
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○桝渕文化財部長 ただいま竹田委員からの御指摘、まさに我々行政のサイドからしますと、あるいは教育を展開していこうというサイドからしますと、文化財というものは教材であったり、あるいは地域の資源として市民の方々、あるいは地域の方々、あるいは子供たちが活用してそのよさというものから学びであったり、あるいは地域の財産として、生きがいとして接していくというような、我々の立場というのはあるんですけれども、一方では信仰の対象という、特に仏像であったり、神像であったりその宗教関係の施設にある文化財というのは、そういう一面がございます。常に我々、そこの部分とのバランスといいますか、当然ながら拝見させていただきたい。子供たちに見させていただきたい。こういうことは、働きかけというか要望をしながら、お伝えしながら、じゃあ、わかりましたということでお見せいただいて、活用させていただくという。そこのバランスというものをやっぱり大事にしながらいくということが、鎌倉、たくさんお寺、神社がございますので、そこで、また一緒になって理解を得て御協力をいただくという、そういうところでやっていく必要があると考えるところでございます。
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○竹田委員 バランスと、宗教、信仰の象徴であるというこの考え方からすれば、そうめったやたらに、いつでもどうぞというわけにはいかないという心情、宗教家としての心情もよくわかるところですが、しかしながらそういう理解を地域の中で開かれたといった言い方は失礼かもしれないけれども、やっぱり市民、子供たちの学びとさせていただけるようなそういうような御理解をいただくような取り組みを、ぜひこれからもできる範囲で結構ですので、進めていただきたいので、よろしくお願いします。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承ということで確認をさせていただきます。
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○?橋委員長 日程第3報告事項(2)「鎌倉市にふさわしい博物館基本構想の素案について」を議題といたします。
原局から報告をお願いいたします。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 日程第3報告事項(2)鎌倉市にふさわしい博物館基本構想の素案について報告いたします。
平成31年3月の第1回鎌倉市にふさわしい博物館基本構想検討委員会を開催後、令和元年10月までに3回の検討委員会を実施し、鎌倉市にふさわしい博物館基本構想(素案)を作成いたしました。その内容につきまして、説明いたします。
資料2「鎌倉市にふさわしい博物館基本構想(素案)」の概要をごらんください。
構成としまして「第1章 基本構想策定に向けて」から、「第5章 今後の事業推進に向けて」までの五つの章となっております。
「第1章 基本構想策定に向けて」では、「1 鎌倉市を取り巻く現況」、「2 これまでの博物館計画と既存施設」、「3 本構想策定の必要性と目的」について。
「第2章 基本的な考え方」では、「1「鎌倉市にふさわしい博物館」の基本理念」、「2「鎌倉市にふさわしい博物館」の使命」、「3「鎌倉市にふさわしい博物館」の機能とめざす姿」、「4「鎌倉市にふさわしい博物館」の事業活動の重点」について記載しております。
この中で、「2「鎌倉市にふさわしい博物館」の使命」の「(3)「歴史的遺産と共生するまちづくり」を推進するためエコミュージアムの考え方を導入する」こと。「3「鎌倉市にふさわしい博物館」の機能とめざす姿」のうち「(2)エコミュージアムを構築し、行政と市民の協力関係による運営を行う」との記述が第2章の重要な点でございます。
次に「第3章「鎌倉市にふさわしい博物館」の具体的なあり方」では、「1「鎌倉市にふさわしい博物館」の組織と機能」、「2 施設整備」、「3 エコミュージアムの考え方の導入」、「4 管理運営体制」についてを記載しています。
この中で、「1 鎌倉市にふさわしい博物館」の組織と機能」の「(1)組織」の「将来的な総合博物館建物の建設は望まれるが、当面は新たな博物館用の大規模な建物を建設せず、既存施設の強化と市内に点在する遺産の現地での効果的な活用・保存を目指す」。「2 施設整備」「(1)博物館の調査研究機能及び保管機能の充足、エコミュージアムのガイダンス施設とすること等を目的として、扇ガ谷一丁目用地に必要最小限の建物を建築することについて、鎌倉市公共施設再編計画との整合を図りながら検討する」との記述が第3章の重要な点でございます。
「第4章 事業活動」では、「1 収集機能」、「2 保管機能」、「3 調査研究機能」、「4 教育普及機能」、「5 ガイダンス機能」についてを。
「第5章 今後の事業推進に向けて」では、「1 今後の課題」、「2 事業スケジュール」について記載しています。
以上が、基本構想の主な内容です。
なお、令和2年1月15日から2月13日までパブリックコメントを実施し、現在集約作業と市の見解、考え方の取りまとめを行っているところでございます。パブリックコメントの結果の概要についてですが、22名の方から60件余りの意見が寄せられました。主な意見としては、基本構想にはおおむね賛成という御意見、市民参画を着実に行うべきという御意見や、中央図書館の近世近代資料の移管に反対というような御意見でした。
今後は、第4回鎌倉市にふさわしい博物館基本構想検討委員会を開催し、パブリックコメントの意見も考慮して検討していただきまして、最終には教育長の決裁を経て、鎌倉市にふさわしい博物館基本構想を確定してまいりたいと考えています。
以上で報告を終わります。
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○?橋委員長 これから質疑するんですけれども、パブコメの整理というのはもう終わっているんですか。まだ終わっていないんですか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 集計は、今御報告したとおり、22名の方が60件余りということで集計していまして、今、市の考え方の取りまとめも大体できているところで、今後、本来でしたら3月には委員会を開いて、それをお示ししてというところで考えていたところなんですが、今はコロナの関係で、まだ委員の方にも意見をいただけていないところで、今後そういった中で、またその意見等も反映させて修正しながら最終的な案を決めていくというような予定でおります。
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○?橋委員長 担当の常任委員会としてそういったものは随時報告をいただいて、手続を踏みながら、ステップを進めていただきたいなと。ですから、6月定例会には間に合うのかな。その辺は、しっかりとお願いしたい。本来であれば、きょう一緒にやっていただければよかったんですけれども。
それでは、質疑に入りたいと思います。
ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○納所委員 まず、エコミュージアムの考え方を導入すると。このエコミュージアムが現地で保存と展示を行うというそのミュージアム構想というふうに受け取っておりますけれども、現地に赴かないと触れることができないというのも一つに物理的な制約がかかるのかなという印象を持ってしまうんですね。
そこで、例えば、総合的なインデックスを行う施設というのは、歴史文化交流館に新たにこれから整備しようとする施設になるのかどうなのかということなんですけれども、その点はいかがでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 この構想の中ではコア施設として交流館と国宝館の2館を据えてということで考えておりますので、そちらはガイダンスの機能的な整備をそこの中に持たせまして、市内のいろいろ点在するサテライトと呼んでいますけれども、そういったいろいろな市内にある文化的な遺産というか、そういったものを御紹介しながら、その中でまたルート、ディスカバリートレイル発見の小径と言っていますけれども、そういったルートなども紹介しながらそういったガイダンス的な機能の整備ということで、そのコア施設の2館でそういったところを担っていきたいというふうに考えているところです。
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○納所委員 その2館で担い切れればいいんですけれども、例えば総合的な大きな建物があって、ほかの国立博物館のような、順次巡回しながら通史的なものがわかったりであるとか、特に鎌倉の場合、中世というものと、それから近世近代というのが一つの柱になってくるかと思うんですけれども、そういったものを集中的に展示ができたりという場所があればいいんですけど、ない中でエコミュージアム構想というのは、これはあるべき姿かなとは思うんですが、もう一つ総合的なインデックスとして、例えば以前あったバーチャルミュージアム構想、こういったものを整備する考えはないのか。
例えば、インターネット上のサイトを見ながら、鎌倉の博物的なものを見ながら。そして、じゃあコア施設に行きましょうであるとか、サテライトもエコミュージアムとして現地に行きましょうということのその誘因になるかと思うんですけれども、こういったバーチャルミュージアム構想というのが、ちょっとこの中に見えないんですけど、その点はいかがでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 まずは、当然、今こういうほかにも鎌倉以外、日本国内にそういった考えもありますので、そういったものは当然、今後、鎌倉でも取り入れていく必要があると思っております。
ただ、今、その取りかかりじゃないですけれども、その中で今、国宝館などでは資料の電子化、デジタル化というところに手をつけ始めましたので、そういったところを取っかかりに、今後、またこの中ではMLA連携ということで、図書館の資料ですとか、国宝館、交流館そういったところの資料をデジタル化しまして、お互いに共有しながらそういったものが今後発展していければいいかなというふうに思っております。
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○納所委員 鎌倉にふさわしい博物館という、そのふさわしいという言葉にどうしてもひっかかってしまうといいますか、その定義はいかなるものなのかということは、どうしても考えてしまうんですけれども、鎌倉にふさわしいということは、じゃあ中世に特化したものなのか。それとも鎌倉はそれ以前からの当然歴史もあるわけですから、通史的なものとして考えていくのか。
または、中世に特化しないで、近代近世と融合を図っていくのかということがあるんですけれども、鎌倉にふさわしい博物館の具体的なあり方として、その歴史の流れをどう捉えるのか。中世に特化した、もしくは中世に重点を置いたものになっていくのか。今の段階でのお考えは、いかがでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 鎌倉には、今、委員御指摘のとおり中世以来の国・県・市指定の文化財、今もう600件以上、今回も3件指定ということで、600件以上所在しております。それらに加えまして、近代以降の洋風、和風な建築物等歴史的な遺産、その他、自然豊かな市内各所に所在していると。
それと、中世以来と私今、冒頭申しましたけれども、それ以前の部分も鎌倉には当然歴史、交流館でも今、触れさせていただいていますけれども、そういったところで通史的に何も中世だけにこだわるということではなくて、古代から近現代までの洋風建築物とか、そういったところまで含んで、あと市内も旧鎌倉だけと思われて、予算特別委員会のときでもお話がありましたけれども、市内全域を地域と区域と考えているところでございます。
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○納所委員 今お話ありましたように、市内全域、発掘すれば何か出てくる、3分の2以上に埋蔵文化財が保存されているぞというのが鎌倉市であるということだと思うんですけれども、そうなると埋蔵文化財センター機能というのは、今のままでいいんだろうかということが非常に大きな課題になってくるのではないかと思うんですね。埋蔵文化財センター機能を検討するとありますけれども、具体的にどうするのか。今のような仮設の施設のままでいくのか。それとも、歴史文化交流館の敷地内に新たに整備するのか。埋蔵文化財センター機能のあり方については、現段階ではどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 この構想の中で、今、御案内ありました台の分室、そちらのほうで資料の整理とか、そういったものを行っているところでございます。そういった部分も含めて、この構想の中では扇ガ谷一丁目用地も今年再編そういった計画もありますので、そういったところの整合を取りながら、それも一つあそこの活用というところも視野に入れて、今後、これが確定して次の令和2年度以降、基本計画、その次のそういったところの中で具体に検討させていただければいいなと思っております。
あと、文化財では発掘のほう、文化財課で今、担っておりますので、それと台の分室の資料整理、そういったところも全て含めて、視野に入れて機能強化、何というんですかね、組織の改編じゃないですけれども、まとめるというか、そういったところも視野に入れながら次の段階で検討してまいりたいと考えています。
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○納所委員 こういった構想を市単独で行うには、時間もかかるし、費用もかかるし、人も足りないというような状況、これはもう目に見えてわかるわけでございます。となると、例えば国や県、もしくは学術機関とのコラボレーションといいますか、そういったものもこういった構想には取り入れていいんじゃないかと思うんですね。国の中世に特化した博物機関としての位置づけであるとか共同でやると。
例えば、長崎の博物館というのは県と市の博物館が共同で行っているという例も聞いたことがございますけれども、鎌倉市単独で行うというより、これやはり中世に考えれば、国全体の一つの歴史の核になるのが、この鎌倉の歴史文化だと思いますので、こういった国や県、もしくは各学術機関、大学、教育機関等とのコラボレーションというのは、構想の中には考えられるのかどうなのか、伺いたいと思います。
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○桝渕文化財部長 ただいま納所委員御指摘の点でございます。かつて、そういうような例えば大学の研究機関とコラボしてこの鎌倉に中世博物館がつくれないかとか、あるいは国立の博物館を誘致できないかというようなそんなお話というか、そんなことも何というんでしょうね、検討といいますか、そういうようなことがあったということは聞いております。
ただ、なかなか費用の面であるとか、立地条件の面であるとか、じゃあ役割分担どうするんだというようなことは、なかなか折り合いがつかないというか、そういうところで実現してこなかったというようなことも聞いておりますので、ただ、この構想の中でそれを具体的にもう一度復活させてというようなところまでは、まだ踏み込んではおりません。今後のそのエコミュージアムという考え方を導入して、この先ほど次長から御説明申し上げたこの鎌倉市にふさわしい博物館を構築していく過程の中で、再び共同研究であるとか、そういうようなところから機運が醸成してくるような局面というものがありますれば、そういったこともまた追及する余地はあるのかなと考えます。そういう視野を持ちながらというようなところで、まずは歩みを進めたいと思います。
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○安立委員 私から2点お聞きしたいと思います。本構想策定のこの必要性と目的というところを見ますと、本市が推進する、歴史的遺産と共生するまちづくりに関連した諸施策を総合化することにより、鎌倉市にふさわしい博物館を構築していく必要がありますと示されていますが、このまちの資源を、地域の魅力として伝えていくためには、いろいろな手法だったりとか、見せ方というのも考えられると思うんですけど、例えばなんですけど、都市景観部だったりとか、この見せ方とかを考えると、連携して進めるとかという考え方もあるんですけど、そのあたりについて伺います。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 この歴史的遺産と共生するまちづくり、こちらは今まで私どもというか、文化財部でなくて歴史まちづくり推進担当、そちらのほうで担っていましたので、それが今度は4月から都市景観部のほうに事務の移管はされるところなんですけど、その中に文化財部の課長もその検討部会に一緒に入っていますので、文化財施設課長も入るようになっていますので、そういった中で一緒に歴史的遺産と共生するまちづくり、そういったものを進めていく上で、庁内一体となってそういった考えのもと、進めてまいりたいというふうに考えているところです。
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○安立委員 以前からいろいろ御説明はいただいているんですけど、ちょっと何となく私としてはイメージがつきにくいというか、やっぱりどんなものを目指しているのかなというのがちょっと自分的にまだまだ理解ができないというか、今そういった意味でお聞きいたしました。
もう1点お聞きしたいのが、史跡のところについてなんですけど、史跡の整備のところにも、ここのところにも積極的に活用するための整備を着実に実施しということで、地域の歴史文化の学びや発見に資することを目指しますということなんですけれども、この史跡の具体的な活用というのは、どう考えているのかお聞きしたいのと、あと、今現在この史跡ってどのように活用というか、使われているのか伺ってよろしいですか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 一番代表的なのは、永福寺跡の整備を行って、永福寺跡は今、公開しているというのが一番大きな市の史跡の整備の大物でございます。そのほか、公開、活用、実際にはなかなかできていないというのが事実でございまして、史跡いろいろ三十幾つありますけれども、生きた史跡としてはお寺管理の、お寺の境内はお寺の史跡で、それはそれと別として、市のそのほかの史跡で言えば、切り通しとかそういったところにもなるんですけれども、そういった部分、なかなか整備というんですか、そういったものができていないというところもありまして、今、文化財課のほうで史跡アドバイザー会議というものを設けておりまして、その中で史跡の公開に向けた暫定的な整備、そういったものについて先生方に御相談していただきながら進めていこうということで、もう2年ぐらいになりますか、そういったところで順次、進めさせていただいているところでございます。
具体的なその利用の仕方、活用の仕方というのは、この基本構想の中では市民参画というんですか、市民と一緒にということをうたっていますので、その地域の住民の方、そういった方が自分たちのすぐそばにある、地域にある史跡や文化財、こんなところにこういったものがあったんだということで、その住民の方たちがそこで積極的に活用、例えばそこで何か地域の催しをやるとか、そういったようなこともどんどんこれから文化財のほうでも公開して、それにはまず安全にということもありますので、そういった安全に使えるような整備を行っていきたいということで、今、順次取り組んでいるところでございます。
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○安立委員 私の言葉が足りなかったんです。具体的に聞きたかったのが、御谷だったりとか、あと常盤の史跡について聞きたかったので、御説明いただいてもよいですか。
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○文化財課長 今、御質問ありました御谷地区、史跡鶴岡八幡宮境内になるんですが、今、八幡宮の現境内になっているところは当然、八幡宮の管理の中で公開されているというところでございます。今、御指摘があった御谷地区は順次公有地化を進めておりまして、具体的なその公開、活用というのは今できていないという状況でございます。
こういったところにつきましては、今、次長からも説明がありましたとおり、例えば永福寺跡のように大規模に発掘調査を全面的にして、その成果に基づいて整備をしていくとなると、数十年という単位の時間もかかるので、何とか現況で立ち入っていただいても大丈夫なような最低限の危険を取り除いて、例えばこういうところにはこういうものがありましたというような看板をつけるとか、そういった形の暫定的な整備をしていければなということで、有識者の御意見を聞くアドバイザー会議というものを設けまして、その中で意見を聞きながら今後、そういう形で進めていきたいと考えているところでございます。
あと、御質問のありました常盤亭跡につきましては、そういった整備はしてはいないんですけれども、現状で人が入れるかなり広大な土地でございますので、特段立入禁止の柵等は設けておりませんで、人が入れるような状況になっております。放っておくと草だらけになってしまいますので、そういったところはNPOの緑のレンジャーとの協働ですとか、我々の委託事業の中で人の立ち入りに支障がないように草刈り等、日常的な管理をいたしまして、現況で公開をしているという状況でございます。
常盤亭跡につきましては、非常に数は少ないんですが、看板、説明板等も設置しておりますので、そういったところを問い合わせ等があれば御案内して、御存じの方は当然、地域の方はそういったところで散歩していただいたりとか、子供たちを遊ばせたりという形で現況、活用しているという状態になっております。
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○竹田委員 一般質問でも質問させていただきましたので、3点のみ質問させていただきます。一つは、エコミュージアムというのは、私もいろいろ調べていくうちに、形は一つではないと。いろんな形があるんだということが私もわかって、聞いたところです。ただ、ここは欠かせないというか、エコミュージアムたらんところのは何なのかと考えたときに、やっぱり従来の博物館との違いという意味から言えば、従来の博物館は、以前部長もおっしゃっていたとおり、歴史文化交流館や、学芸員の研究、発表の場ですと、この常任委員会の中でもお話しされたように、主体も学芸員、専門性を持った学芸員というものであるのが、従来の博物館であり、エコミュージアムというのは、主体がむしろ地域住民が主役であって、そういうようなことがエコミュージアムのところを調べていくと、そこが肝であるという書き方が随所に出てくる。そういう意味からすると、ただ鎌倉市においてそこをどこまで踏襲できるのかということは、また今後委ねられるところだと思うんですけれども、そういうところを押さえつつ、質問を三つさせていただきます。
まず、私が一般質問の中でエコミュージアムの運営組織の中に市民が入ることは当然ではないかとの問いに、部長はこう答えていらっしゃるんです。エコミュージアムを効率的に運営していくためには、市民の積極的な参加は必要不可欠って。私、このエコミュージアムの効率的な運営していくために市民参画が必要だという捉え方については、どういうことを意味しているのか。この効率的というのは、どういう意味合いなのか、きょう改めてお伺いさせていただきます。
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○桝渕文化財部長 効率的というのは、ややもすると、この省力的とか、ちょっとした労力で非常にすばらしい成果が上げられるというような、そんな意味合いにも使われてしまうところではあるんですが、やっぱりそのエコミュージアムというものの目的を非常に効果的に、かつ端的に追求できるそういったような意味合い。やはり、市民参画というのが今、委員に御紹介いただいたように肝になってくるというのがエコミュージアムのあり方ですから、その成果といいますか、そういったものを最大限に引き出すといった意味合いで、効率的という言葉を使わせていただきました。
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○竹田委員 今の御説明を御答弁の中でいただいていたんだったら、私も非常に納得したところでございますけど、やはり効率的に運営と言われて、正直これはそういう捉え方は果たしてどうなんだろうかと思ったので、きょう伺わせていただきました。
二つ目。運営組織の構成員との具体的な形については、今後新たな委員会を設置して、基本計画及び実施計画を策定する中で検討していきたいという御答弁をいただいた。この新たな委員会というのは、いつから動き出すのでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 令和2年度、そういった予算もお認めいただいておりますので、令和2年度から、当然条例設置の委員会になりますので、早ければ6月議会でということもありますけれども、いずれにしましても、現在のこの構想案になっておりますので、構想として確定して、これが最終的な構想ですということで全て御周知できてから、それから条例のほう、議会のほうに提案させていただいて、ということで考えているところでございます。
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○竹田委員 あれ、ちょっと待ってください。私、御答弁いただいたときに、計画とか実施計画を策定するのは新たな委員会を立ち上げると私は受けとめたんです。ところが、2020年度予算の事項別明細には、新たな委員会名称は入っていないんですよ。報酬が計上されていない。じゃあ、あるのは鎌倉市にふさわしい博物館検討委員会、報酬51万円と書いてある、これ新たな委員会なんですか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 こちらの委員報酬が、その新たな委員会の報酬でございます。
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○竹田委員 じゃあ私が読み間違えたのか。検討委員会と同じ名前ですか。違いますか。少し何かどこか違うのかしら。新たな委員会だから新たな名前がついていると私は思ったんですけれども。これまでお寺だとか、自治会、町内会、連合会代表の人とかって今までメンバーが10人決まっていましたよね。あの方たちではない新たな委員会を設立するんだと私は答弁からそう聞き取ったんですが。引き続き、この条例に基づいて鎌倉市にふさわしい博物館検討委員会の方が、引き続き計画を策定していくということなんでしょうか。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 こちら、今の委員会は、所掌事務がこの構想を策定するまでということの委員会でございますので、こちら確定して策定が終われば、今の委員会は解散というか、所掌事務終了で終わると認識しています。次に、この基本計画、こちら策定するときには、基本計画策定、ここ事項別明細、仮称ということでつけさせていただいていますので、正式名称はふさわしい博物館基本計画策定委員会とか、違った名称になると思うんですけれども、そういったところで新しく委員会を設置する。委員会の設置ですから、当然条例設置の委員会になりますので、新たな条例をお願いして設置させていただいて、それに基づいてまた委員選任させていただいて、条例に基づいた委員の委嘱をお願いして、ということで考えているところでございます。
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○竹田委員 同じ名前が書いてあるから、引き続きこれは新たな委員会になっていくのかと思いましたけれども、メンバーも新たにして今度は計画をつくる委員会に変わっていくということですね。そういう御答弁だったと思います。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 メンバーについては、また一旦廃止で、所掌事務が終わって今の委員さんたちは一旦そこで終わるわけですから、この条例に基づいてまた新たな、新たなというのは全く100%人が変わるとか、変わらないとかということ、やっぱり引き続き、この経過も知っている方も我々やっぱり必要じゃないかなと思っておりますので、そういった部分で、新しい条例に基づいて、新たにまた委嘱し直す、お願いし直すというところでございます。
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○竹田委員 つまり、新たな条例をつくるんですね。新たな委員会をつくるために、新たな条例をつくるということでよろしいですね。
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○?木(明)歴史まちづくり推進担当次長 そのとおりでございます。
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○前川副委員長 一つだけ伺いたいと思います。この中で、第5章の今のお話にもつながるかもしれませんけれども、今後の課題というところで市民関連団体の積極的参画というところでちょっと伺いたいんですけど、市民の方たちが協働で行うということは私も賛成なんですが、今、市として、この市民とか関連団体のメンバーというか、そう思い浮かぶものってあるんですか。何かもう実際に何となくこの方たちかなみたいなのというのはあるんですか。
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○桝渕文化財部長 思い浮かぶ団体はということですけれども、市内にはたくさんいろんな市民活動の団体の方々がいらっしゃいますので、挙げていけばたくさん名前が挙がってしまうんですけれども、そういった方々を一つの候補としながら、またじゃあ果たして皆さんにお声がけして、皆さんどうぞというのがいいのかどうかというあたりも少し、世界遺産登録推進協議会というのがございましたけれども、そのあり方なんかももう一度振り返って考えていく必要があろうかなと思っておりますので、令和2年度、令和3年度で基本計画、実施計画というものを策定していく、この2年かけるというあたりも、やっぱりそこら辺のところを慎重に考えていくということも含めて期間設定しておりますので、慎重かつ、じっくり検討したいなというふうには考えます。
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○前川副委員長 本当にたくさんの団体がおありになると思いますし、どうやってまとめていらっしゃるのか想像ができないというか、想像しているというか、それで伺ったんです。日ごろすごく歴史についてたけている皆さん、たくさんの方がいらっしゃるし、それから場所についてもいろいろと御存じの方もたくさんあるし、それを今、部長が答弁していただきましたから、ですけれども基本計画の中でどうやってこれをまとめるのかなというのを想像させていただいた。
実は役割分担というところがありまして、どんな役割分担がされていくんだろうというところもすごく興味深いところでして、どんな役割を市民の方たちはされるんでしょうか、というのを部として考えていらっしゃることでいいんですけれども、またやっていくうちに変わっていくこともあるんでしょうけれども、役割分担ってどんなことなのかなって。
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○桝渕文化財部長 この構想案の中でも申し述べているところですけど、市の役割としてはやはりコーディネーターとしても責任を果たしていくということなのかなと思っています。そのコーディネーターというのは、市民参画の形、仕組み、これをしっかりとコーディネートして運営していくような部分が、やっぱり市としての役割だろうと思いますし、それから市民の方々の役割、これはいろんな形があろうかと思うんですね。それこそ、その地域のサテライトのありよう、性質、それによってもかかわり方というのは違ってくるでしょうし、ただ、今の段階でこれを目指すんだということが言えるとすれば、やはりそこにお住まいの方々が自分たちのそのお住まいのところにある資産というものを十分に楽しみながら、利用しながら学びであったり、あるいはその楽しみであったり、そういったようなことで味わっていっていただくということ。それがまず第一段、それが役割ということなのかなというところです。
ただ、それはなかなか一朝一夕にでき上がるものではないので、試行錯誤を繰り返しながら組み立てていくということになろうと考えております。
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○前川副委員長 昔、歴史的風致維持管理だったと思いますけれども、太宰府のほうに伺ったときに、地域である道祖神だかお地蔵さんを一生懸命守っているおばあちゃまとか、おじいちゃまがいらして、そしてその掃除をちゃんとしてお花を生けて、お水をあげてという、それが歴史的風致維持管理の中の対象物になったというようなお話を聞いたことがあって、そういうようなイメージもあるということでいいんでしょうか。いいんですね。
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○桝渕文化財部長 先ほど地域のありようによって、さまざまということを申し上げましたけど、まさに今、前川副委員長おっしゃられた地域で守っていくということ、お世話をしながら守っていくということも一つの形だろうと。私が先ほど申し上げた、それを使って楽しんでいくと。例えば永福寺跡なんかの場合、あの場所を使って何か地域の方々がイベントを催す、具体的には今、七夕飾りなんというのをおやりになったりしていますので、そういったことも一つの地域としての役割だなと思っております。それを一つに固めちゃうんじゃなくて、その時々でいろいろと変化させながら試行錯誤していこうというのが、今言えることかなと先ほど申し上げたところです。
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○前川副委員長 もう1点だけ、それでは。しつこいようですけれども、地域の方はガイドもしたりとか、それからじゃあ守ったりもするとか、そして選ばれた方たちはその運営のほうにそういう形で参加していくというイメージでいいんですよね。
それから観光にこれはつながっていくこともあるんでしょうか。つながるんじゃないかなと私も思っているんですけれども、観光課と協力するということもあり得るのでしょうか。
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○桝渕文化財部長 前段の部分、まさにそのとおりでございます。それを目指すべきだと思いますし、それから後段の部分で観光との連携ということ、これは必要なことかなと思うんですね。どこに何があるということを発信するツールとしては観光のセクションというのは有力なものを持っていますし、ただ、気をつけなきゃいけないのは、我々はこのエコミュージアムを観光に結びつけて盛んにやろうということでは決してなく、やっぱりこの鎌倉の特質を生かしてということが第一でございまして、観光分野で寄与できるとすれば、これは2月定例会でも答弁申し上げましたけれども、これ代表質問でしたかね、観光としてのメリットは、これは分散化ということに寄与できるんじゃないかというようなことですね。
それから、あるいい意味での私がずっと申し上げてきているその地域、地域の特色を生かしたということの意味合いでの地域振興、これに寄与できるということで、そういった考え方で市としては各セクションが連携してやっていけるんじゃないかなと思っております。
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○?橋委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承ということで確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは了承ということで、確認をしました。
これで文化財部所管部分につきましての報告を終了いたします。職員の方が退室しますので、暫時休憩いたします。
(15時52分休憩 15時53分再開)
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○高橋委員長 再開いたします。
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○?橋委員長 日程第4その他(1)「議会報告会もおける委員長報告の内容について」を議題といたします。
一点ありまして、議会報告会に報告をする内容を前回の委員会の中で報告事項も全部終わった段階で、皆さんで協議させていただきましょうと、こういうことであったんですけれども、過日の2月議会終了後に行われました議会広報委員会の中で、5月23日、24日に予定をしておりました議会報告会については、期限未定のまま延期をすると。ちょっとコロナの状況の収束状況を見てからということで確認がされましたので、6月定例会、もしくはそれ以降ということの確認で大丈夫ということになりましたので、いろんなことも状況も進んでいったりする部分がありますから、タイムリーな報告をさせていただくという意味合いにおいては、今回は確認をしないで、次回以降に協議をさせていただくということで、きょうはその協議を行わないとしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そういうことで確認をさせていただきます。
これをもちまして、教育こどもみらい常任委員会協議会を閉会いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和2年(2020年)3月27日
教育こどもみらい常任委員長
委 員
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