令和元年12月定例会
第5号12月20日
○議事日程  
令和 元年12月定例会

          鎌倉市議会12月定例会会議録(5)
                              令和元年(2019年)12月20日(金曜日)
〇出席議員 24名
 1番  千   一   議員
 2番  くりはらえりこ 議員
 3番  池 田   実 議員
 4番  久 坂 くにえ 議員
 5番  志 田 一 宏 議員
 6番  長 嶋 竜 弘 議員
 7番  武 野 裕 子 議員
 8番  安 立 奈 穂 議員
 9番  竹 田 ゆかり 議員
 10番  西 岡 幸 子 議員
 11番  前 川 綾 子 議員
 12番  河 村 琢 磨 議員
 13番  森   功 一 議員
 14番  日 向 慎 吾 議員
 15番  高 野 洋 一 議員
 16番  保 坂 令 子 議員
 18番  大 石 和 久 議員
 19番  納 所 輝 次 議員
 20番  山 田 直 人 議員
 21番  中 村 聡一郎 議員
 22番  伊 藤 倫 邦 議員
 23番  高 橋 浩 司 議員
 24番  吉 岡 和 江 議員
 25番  松 中 健 治 議員
     ───────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
     ───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長        大 隅 啓 一
 次長兼議事調査課長   木 村 雅 行
 議事調査課課長補佐   笛 田 貴 良
 議事調査課課長補佐   岩 原   徹
 書記          片 桐 雅 美
 書記          菊 地   淳
     ───────────────────────────────────────
〇説明のため出席した者
 番外 1 番  松 尾   崇  市長
 番外 2 番  小 礒 一 彦  副市長
 番外 3 番  千 田 勝一郎  副市長
 番外 5 番  比留間   彰  共創計画部長
 番外 21 番           文化財部長
         桝 渕 規 彰
 番外 6 番           歴史まちづくり推進担当担当部長
 番外 7 番  奈 須 菊 夫  行政経営部長
 番外 8 番  松 永 健 一  総務部長
 番外 9 番  長 崎 聡 之  防災安全部長
 番外 10 番  齋 藤 和 徳  市民生活部長
 番外 11 番  平 井 あかね  こどもみらい部長
 番外 12 番  内 海 正 彦  健康福祉部長
 番外 13 番  能 條 裕 子  環境部長
 番外 14 番  前 田 信 義  まちづくり計画部長
 番外 15 番  服 部 計 利  都市景観部長
 番外 16 番  樋 田 浩 一  都市整備部長
 番外 17 番  廣 川 智 久  会計管理者
 番外 18 番  芥 川   忠  消防長
 番外 19 番  安良岡 靖 史  教育長
 番外 20 番  佐々木   聡  教育部長
     ───────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会12月定例会議事日程(5)

                           令和元年(2019年)12月20日  午後2時開議

 1 諸般の報告
 2 陳情の取り下げについて
 3 陳情第29号 「商工業『元気アップ』事業」の補助金の交付に関して職員  観光厚生
         のコンプライアンスをただすよう求める陳情         常任委員長報告
 4 陳情第30号 不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の  同     上
         助成についての陳情
 5 議案第63号 不動産の取得について                  ┐総務常任委員長
   議案第64号 不動産の取得について                  ┘報     告
 6 議案第60号 第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について     ┐同     上
   議案第61号 第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について    ┘
 7 議案第65号 指定管理者の指定について                 同     上
 8 議案第62号 財産の無償貸付について                  観 光 厚 生
                                      常任委員長報告
 9 議案第67号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について     総務常任委員長
                                      報     告
 10 議案第70号 鎌倉市文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について  教育こどもみらい
                                      常任委員長報告
 11 議案第68号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について   ┐観 光 厚 生
   議案第69号 鎌倉市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条 │常任委員長報告
         例の制定について                    ┘
 12 議案第71号 令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)        総務常任委員長
                                      報     告
 13 議案第72号 令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)     建設常任委員長
                                      報     告
 14 「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」の中間報告について 観 光 厚 生
                                      常任委員長報告
 15 議案第73号 令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第11号)        市 長 提 出
 16 議案第74号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について    ┐
   議案第75号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について    │同     上
   議案第76号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について    ┘
 17 閉会中継続審査要求について
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〇本日の会議に付した事件
 議事日程に同じ
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                鎌倉市議会12月定例会諸般の報告 (4)

                   令和元年(2019年)12月20日

1 12 月 10 日 教育こどもみらい常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、
          本会議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 70 号 鎌倉市文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について
2 12 月 11 日 観光厚生常任委員長から、次の議案及び陳情について委員会の審査を終了したので、
          本会議に報告したい旨の届け出があった。
  議 案 第 62 号 財産の無償貸付について
  議 案 第 68 号 鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 69 号 鎌倉市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  陳 情 第 29 号 「商工業『元気アップ』事業」の補助金の交付に関して職員のコンプライアンスをた
          だすよう求める陳情
3 12 月 12 日 建設常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 72 号 令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)
4 12 月 13 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 60 号 第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について
  議 案 第 61 号 第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について
  議 案 第 63 号 不動産の取得について
  議 案 第 64 号 不動産の取得について
  議 案 第 65 号 指定管理者の指定について
  議 案 第 67 号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 71 号 令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)
5 12 月 16 日 観光厚生常任委員長から、次の陳情について委員会の審査を終了したので、本会議に
          報告したい旨の届け出があった。
  陳 情 第 30 号 不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情
6 12 月 10 日 教育こどもみらい常任委員長から、次の陳情については、教員が職務上取得した個人
          情報については、教員個人では管理せず、学校及び教育委員会がしっかりと管理し、
          政治活動や選挙活動への利用も禁止されており、元教員が職務上取得した個人情報を
          持ち出して選挙に使用したという事実は確認できなかったことから、これ以上議会で
          審査することができないため、鎌倉市議会会議規則第111条第1項の規定により、議会
          の会議に付するを要しない旨の届け出があった。
  陳 情 第 27 号 教員が取得した児童・生徒の個人情報の適正管理と政治利用の阻止するための具体的
          な措置を求めることについての陳情
7 12 月 19 日 観光厚生常任委員長から、次の事件について調査の経過を本会議に報告したい旨の届
          け出があった。
  将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について
8 12 月 19 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
  議 案 第 73 号 令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第11号)
  議 案 第 74 号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について
  議 案 第 75 号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について
  議 案 第 76 号 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について
9 監査委員から、次の監査結果報告書の送付を受けた。
  12 月 12 日 令和元年度令和元年9月分例月現金出納検査結果報告書
     〃    令和元年度令和元年9月分鎌倉市下水道事業会計例月現金出納検査結果報告書
10 12 月 20 日 各委員長から、要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。
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                   (出席議員  24名)
                   (14時00分  開議)
 
○議長(久坂くにえ議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。9番 竹田ゆかり議員、10番 西岡幸子議員、11番 前川綾子議員にお願いいたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 内容は配付いたしましたとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第2「陳情の取り下げについて」を議題といたします。
 目下、教育こどもみらい常任委員会に付託審査中の平成30年度陳情第15号特定非営利活動法人まんまるが新設を計画している認可保育施設についての陳情につきましては、提出者から取り下げたい旨の届け出があります。
 お諮りいたします。平成30年度陳情第15号の取り下げについては、提出者からの届け出のとおり、これを承認することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、平成30年度陳情第15号の取り下げについては、これを承認することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第3「陳情第29号「商工業『元気アップ』事業」の補助金の交付に関して職員のコンプライアンスをただすよう求める陳情」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第29号「商工業『元気アップ』事業」の補助金の交付に関して職員のコンプライアンスをただすよう求める陳情につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 陳情第29号は、去る12月6日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後11日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、本市が実施している商工業元気アップ事業において、民泊事業に係る提案が選定され、本年10月10日に補助金の交付決定がされているが、当該事業の計画で対象となる古家がある自治会においては、「民泊施設は認めない」旨の住民協定を定めており、市はこの住民協定の件は全くあずかり知らない形で審査を行ったことから、市役所内の情報共有がされていない事実が露呈し、これは職員のコンプライアンスが問われる事例であると考えるため、このような事態になった事実関係を調査し、職員のコンプライアンス意識を高めるよう勧告することを求めるものであります。
 理事者の説明によれば、本年度の鎌倉市商工業元気アップ事業において、当該事業者から民泊事業の応募があったため、事前に保健所の許可を得ている旨の確認を行い、これを受理し、その後、選定委員会の審査を経て当該事業を認定し、補助金交付決定をしたとのことであります。補助金交付決定の際には、当該予定地を含む地域における住民協定があったとの認識がなかったものの、事業の内容が民泊事業であり、近隣住民への配慮が必要な事業であることから、「近隣住民に配慮して実施すること」を交付条件としたとのことであります。
 その後、住民協定の存在を確認したため、速やかに住民協定の内容の確認、事業者に対するヒアリングを行い、事業者に対し、自治会の合意を得たことを確認できる書類の提出を求め、期日までに合意書が提出できない場合には、補助金交付を辞退する旨を書面で市に提出するよう求めたとのことであります。
 また、今後の事業実施に当たっては、細心の注意を払い、関係法令や諸事情を確認することを徹底していきたいとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨及び本件の認定に係る経緯を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、質疑を通じて、事務手続を含め法的には問題がなかったことは確認できたものの、今回の選定の際に住民協定に関する市の確認が漏れていたことや、民泊に対する本市の考え方の認識不足については問題があり、これは今後精査した上で、全庁的な連携体制をつくり防止していくべきものである。また、当該事業で認定された事業については、古民家を使用するなど、近隣住民に影響を及ぼす可能性のある案件が多くあるため、トラブルにならないように、コンプライアンス意識を高めた上でしっかりとチェックを行い、よりよい事業にしていってほしいことから、本陳情については全会一致をもって採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第29号「商工業『元気アップ』事業」の補助金の交付に関して職員のコンプライアンスをただすよう求める陳情を採決いたします。陳情第29号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、陳情第29号は採択し、市長宛て送付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第4「陳情第30号不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員)  (登壇)ただいま議題となりました陳情第30号不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 陳情第30号は、去る12月6日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後16日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、本陳情の要旨でありますが、不活化ポリオワクチンについては、4回目の接種後に上昇した抗体価は経時的に減衰していくため、ポリオの発症を予防するためには、5歳から7歳未満で5回目の接種が必要であること、また、就学前追加接種については、先進国の多くで行われており、日本小児科学会でも推奨していることから、同ワクチンの就学前追加接種に対して、本市が費用の助成を行うよう、議会として市に働きかけることを求めるものであります。
 理事者の説明によれば、本市の予防接種は、予防接種法に定められた定期予防接種について実施しており、同ワクチンは、この定期予防接種に含まれていることから、生後3カ月から7歳半に至るまでの間に合計4回接種しているとのことであります。また、5回目の接種については、予防接種法には規定されておらず、こうした希望者が各自で接種する任意予防接種については、本市では実施していないとのことであります。なお、同ワクチンの5回目接種の定期予防接種化については、現在、厚生労働省の小委員会において、論点の確認、整理が行われているところであり、本市としてもその動向を注視するとともに、国・県に対して定期予防接種化に向けて働きかけていきたいとのことであります。
 当委員会では、以上申し述べました陳情の要旨及び本市の考え方を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、次のような相違する意見に分かれたのであります。
 一つは、ポリオについては長年発症していないこと、また、子供に対して追加接種することのリスクを踏まえた上で、さまざまな検証が必要であり、今後の国の動向を注視していきたいことから、継続審査とすべきという意見であります。
 もう一つは、オリンピックの開催により、今後さまざまな方と接する機会が多くなる中、子供たちの安全や健康を考えることは有益なことであり、また、こうした施策は国の方針を待つのではなく、地方自治体から積極的に声を上げていくことが重要であることから、結論を出すべきという意見であります。
 以上のような異なる意見に分かれましたが、多数により結論を出すこととし、その後、継続審査を主張した委員も加わり、採決を行った結果、多数の賛成により採択すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または本陳情に対する御意見はありませんか。
 
○16番(保坂令子議員)  陳情第30号につき、神奈川ネット鎌倉を代表し、反対の立場で討論に参加します。
 日本では、1980年を最後に30年間、自然感染によるポリオ患者は発生していません。一方、ポリオのワクチンが経口生ワクチンであったため、生きたポリオウイルスが腸内で増殖するうちに毒性を持ってしまって、病気を発症したり、接種者から二次感染するというケースがありました。そのため、ポリオの定期接種は2012年9月に不活化ワクチンに切りかえられ、その年からジフテリア、百日ぜき、破傷風とあわせた4種混合ワクチンとして計4回の定期接種が行われるようになりました。本件陳情は、不活化ポリオワクチン単独での5回目の接種の公費助成を求めるものです。
 観光厚生常任委員会では、この5回目の接種に対して全額を公費助成しているのは全国で千葉県いすみ市と青森県藤崎町で、ほかに1市1町で一部助成が行われているのみであるとの答弁がありました。また、2012年以降、厚生労働省厚生科学審議会のワクチン評価に関する小委員会において、不活化ポリオワクチンの5回目接種の必要性及び必要な場合における接種時期の検討がされており、現在も課題の整理などが継続しているとのことです。
 この現状を踏まえれば、鎌倉市が不活化ポリオワクチンの公費助成に踏み切るのは時期尚早です。厚生労働省の小委員会の検討において、接種後の抗体保有率の経年変化と、4回接種と5回接種の有意な差、さらには費用対効果、5回目接種の安全性等がはっきりと示されていない段階で、試算によれば年間1400万円もの経費が見込まれる公費助成に踏み切るべきであるとは思えません。ワクチンの安全性や有効性の立証は自治体レベルでできることではありませんから、国が踏み切らないから自治体から始めるのが地方自治だなどというのは余りにも無責任です。
 日本において既に30年にわたってポリオの自然感染が起きていないということは大前提として押さえるべきです。予防接種には多くの人が接種を受けることにより感染症の蔓延を防止する集団免疫という社会的な側面があるのは承知しています。厚生労働省の小委員会でも集団免疫について論じられているようです。現在、集団免疫は維持されているところ、不活化ワクチンの4回接種でこの集団免疫が今後もずっと維持されるのか、追加の接種がないと維持できないのかということについては、他の先進国が導入しているという理由ではなく、科学的な根拠に基づく判断がなされるべきです。
 また、単純に訪日客の増加ということを理由に5回目の接種の必要性を説くことには、ポリオの感染経路からして大きな疑義があります。観光厚生常任委員会で安立議員が番外からの質疑で述べましたが、ポリオウイルスは空気感染しません。ウイルスは感染者の腸内で増殖するので、排せつ物にさわったり、排せつ物にとまったハエやゴキブリが直接触れた食べ物を口にすることでうつります。訪日客がふえて、その中にポリオ患者が発生している国からの渡航者がいたとしても、それによってポリオの感染が広がることは感染経路からして考えられません。
 ポリオ患者が発生している国について少しつけ足します。委員会での課長答弁では、恐らく外務省の海外渡航・滞在のページからリンクしている厚生労働省検疫所のホームページが引用されたのだと思いますが、そこに書かれているのは、野生株ポリオが流行しているアフガニスタン、パキスタンのほか、ワクチン由来ポリオが発生している国に渡航する人は追加接種を検討してくださいということです。ワクチン由来ポリオが発生している国としては、インドネシア、パプアニューギニア、ミャンマー、中国、そしてアフリカ諸国の名前が上がっていますが、野生株ポリオが流行しているのはアフガニスタン、パキスタンの2国です。そして、両方を通して言えるのは、戦争、内戦、貧困で衛生状態と栄養状態が悪いことがポリオの蔓延及び根絶が困難な状況を生んでいるということです。日本の国情とは大きく異なります。この点からも、訪日客の増加が感染リスクの拡大につながるというのは偏った見方だと言わざるを得ません。鎌倉の子供たちの健康が脅かされるリスクへの対応だとは言えない5回目の接種に年間1400万円の経費の支出をすることが適切であるか見きわめるべきです。
 以上で討論を終わります。
 
○12番(河村琢磨議員)  ただいま議題となりました陳情第30号不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情について、鎌倉のヴィジョンを考える会を代表し、反対の立場から討論に参加いたします。
 本陳情の要旨でありますが、ただいまの委員長報告にございましたとおり、予防接種法に定められた不活化ポリオワクチン4回目の定期予防接種後、その抗体価が経時的に減衰していくことから、5回目の就学前追加接種の費用助成を鎌倉市が行うよう、議会として市に働きかけを求めるものであります。
 この就学前の定期予防接種のありようについては、同ポリオワクチンの単独追加接種のみならず、同様に5回目の追加接種が推奨される百日ぜきについても、まさに現在、厚生労働省の委員会において包括的な議論がなされているさなかであります。つまり、いわゆるジフテリア、百日ぜき、破傷風の3種混合ワクチンと、この不活化ポリオワクチンをあわせた4種混合ワクチンとしての追加接種承認までをも見据えた議論が行われているわけでありますが、そのような中で、この不活化ポリオワクチンの単独接種のみを助成するという姿勢については、ポリオ発症のリスクや緊急性、子供への身体的負担などを鑑みた大局的な考察が必要であると捉えることから、本市としても国の動向を注視すべきであると判断し、今回は反対の立場をとるものであります。
 なお、念のため申し添えておきますが、決してワクチン接種の必要性を否定するものではないことを申し上げ、討論を終わります。
 
○6番(長嶋竜弘議員)  ただいま議題となりました陳情第30号不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情について、反対の立場で討論に参加いたします。
 ポリオについては、昭和55年から日本国内で発症していない中、幼児にワクチンの5回目の追加接種をすることの必要性やリスクなどさまざまな検証が必要でありますが、現在、国が検証しているところであるので、市としても国の動向を注視しながら、国、県に定期予防接種化に向けて働きかけをしていきたいとのことでしたので、拙速な判断は避け、見守るべきだと考えます。
 また、不活化ポリオワクチンの5回目の接種を市が単独で任意接種を実施するとなると、1400万円の予算が必要になってきますが、任意接種は鎌倉市では現在行っていないので、ポリオワクチンの任意接種を認めるとなると、他の多数の任意接種も認めないと整合性がとれなくなってきます。さらに、任意接種の場合、副反応が出たときの公的な救済措置もないので、この点も懸念事項である。
 並びに、陳情の理由に東京オリンピック・パラリンピックの開催が懸念事項として記載されていましたが、感染経路などを考えると、理由としては誤認があり、仮にオリンピック・パラリンピックによる感染症の拡大を心配されているのでしたら、感染症の全体的な制御のために、違うやり方での予算措置をするべきではないかと考えます。医学的に専門的な知識を有していない議員が判断して、果たして責任がとれるのでしょうか。非常に疑問を持ちます。ですので、鎌倉市の考え方と歩調を合わせて、国の動向を注視するために、継続して考えていく必要性を主張しましたが、採決をするとの判断になったので、反対とさせていただきました。
 今後は、こういった医学的に専門知識を求められるような判断を、陳情書を提出するだけで説明のための陳述にも来られないといったような乱暴なやり方は避けていただくようお願いして、討論を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。陳情第30号不活化ポリオワクチンの小学校就学前接種に対しての費用の助成についての陳情を採決いたします。陳情第30号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、陳情第30号は採択し、市長宛て送付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第5「議案第63号不動産の取得について」「議案第64号不動産の取得について」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(山田直人議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第63号不動産の取得について外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第63号外1件は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第63号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、鎌倉近郊緑地特別保全地区内の土地を取得しようとするもので、土地の所在は、鎌倉市十二所字七曲644番1で、地目は山林、取得面積は1万4664.06平方メートル、取得価格は6745万4676円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第64号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、鎌倉中央公園拡大区域(台峯)用地を取得しようとするもので、土地の所在は、鎌倉市山崎字谷脇1848番ほか1筆で、地目は山林、取得面積の合計は1,156平方メートル、取得価格は1936万8300円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、鎌倉中央公園の利活用についてはより積極的な検討を望むとの意見が出され、その後、採決を行った結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第63号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第63号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第64号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第64号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第6「議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について」「議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(山田直人議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第60号外1件は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について申し上げます。
 本構想は、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定に当たり実施した人口推計及び第3期基本計画策定後の人口推移の現状を踏まえ、所要の修正を行おうとするものであります。
 その主な内容は、「第3章 基本構想の基礎的な指標」の「1 人口」において、鎌倉市の人口は「平成26(2014)年をピークに減少傾向に転じ、目標年次の平成37(2025)年には17万人を下回るものと予測」しているとの記述が、現状の人口推移とは異なることから、「平成17年(2005年)以降、17万人台を維持してきましたが、今後は減少傾向が強まり、目標年次の令和7年(2025年)には17万人を下回るものと推計」しているとの記述に改めようとするもので、あわせて、元号改正に伴う記述など、文言の整理を行おうとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について申し上げます。
 本計画は、令和元年度までを計画期間とする第3期基本計画が本年度をもって目標年次を迎えることから、第3次鎌倉市総合計画の最後の基本計画として、令和2年度から令和7年度までの6年間を計画期間とする第4期基本計画を策定しようとするものであります。
 本基本計画の主な内容は、まず、「第4期基本計画の概要」として、第1章「基礎条件」では、人口・土地利用・環境について、現状と課題及び基本方針を、第2章「計画の推進に向けた考え方」では、第3期基本計画と同様に、全ての施策に横串を通す四つの柱として「市民自治」「行財政運営」「防災・減災」及び「歴史的遺産と共生するまちづくり」を位置づけ、それぞれの現状と課題を踏まえ、SDGsの推進、共生社会の実現、共創によるまちづくりの視点に配慮するとともに、新たなテクノロジーや手法の積極的な導入により政策効果を高めること、受援力を高めることを初め、災害に強い、強靭なまちづくりの推進など、計画の推進に向けた考え方について記述したとのことであります。
 次に、「第4期基本計画 施策の方針」として、基本構想に掲げる「人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち」「歴史を継承し、文化を創造するまち」「都市環境を保全・創造するまち」「健やかで心豊かに暮らせるまち」「安全で快適な生活が送れるまち」「活力ある暮らしやすいまち」の六つの将来目標に合わせ、6章立てとしており、現行の第3期基本計画の施策体系をよりわかりやすく整理し、24の分野と37の施策の方針に整理したとのことで、各施策の方針としては、「施策を取り巻く状況」として「現状」と「課題」を記述し、それらを踏まえた6年後の「目標とするまちの姿」と、それを実現するための「主な取組」で構成しており、特に、本計画ではSDGsの視点に配慮した計画とするため、各施策の方針において「目標とするまちの姿」を実現するために関連するSDGsのゴール・ターゲットを列挙し、「SDGsのゴール・ターゲットの達成に向けた取組の方向性」において、市としての取り組みの方向性を記載したとのことであります。
 なお、各施策の方針に「成果指標」を設けることで、「目標とするまちの姿」の実現性を客観的な数値で把握していくとのことでありますが、この成果目標は、今後の社会・経済状況の変化や新たなデータ取得などにより、必要に応じてよりよいものに修正することを想定していることから、基本計画には登載するものの、議決事項の対象外としたとのことであります。
 また、理事者の説明によれば、計画の策定に当たっては、公共施設や社会インフラの老朽化、少子高齢化の進行などによる、いわゆる固定的経費の高どまりによる財政の硬直化に加え、法人市民税の引き下げ、幼児教育・保育の無償化などの国策による市の財政負担増など、本市を取り巻く厳しい財政状況を踏まえ、施策の選択と集中に取り組んできたとのことであります。
 本計画の審査に当たっては、各常任委員会で予備審査が行われた後、当委員会での審査に当たっては、観光厚生常任委員会から送付された「福祉、暮らし、健康づくりの充実という観点からの審査、地域、地域福祉を捉えた審査、SDGsのゴール・ターゲットを具体化し、推進していくという観点から審査を求める」との意見を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、計画の実施に当たり、本市の今後の行財政運営に大きな影響を及ぼす藤沢市村岡地区における新駅整備、市役所本庁舎の移転整備事業については、広範な市民意見を聴取して、その進め方には大幅な見直しを含めた検討が必要であり、実施計画策定の際には慎重に考慮すべきであるとの意見が、また、一部委員から、基本計画については、実施計画の計画期間中に実現可能な諸事業との確かなひもづけをする計画であるべきこと、将来的な投資を踏まえつつ、確実な都市経営を可能とすること、基本構想の理念にのっとり、市民が主役のまちづくりを進め、気候変動や急激な環境変化、社会変化などに対応できる方策を実現していく計画であるべきこと、選択と集中を加速させ、スピード感を持って計画を推進すべきとの意見が出されましたが、採決を行った結果、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○15番(高野洋一議員)  ただいま議題とされたもののうち、議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について、日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して意見を申し上げます。
 第4期基本計画は、基本理念として、市民自治の確立、人間性豊かな地域づくり及び環境共生都市の創造を掲げており、将来都市像として「古都としての風格を保ちながら、生きる喜びと新しい魅力を創造するまち」を掲げております。そのもとで6章から成る将来目標と24の分野、37の施策の方針を策定しようとするものであります。
 計画の内容については、一定の市民意見や審議会での意見も踏まえて大きな方針としてまとめられたものでありますので、大部分については賛成でありますが、問題は計画の推進に向けた考え方の行財政運営についてであります。本計画の第2編、計画の概要、第1章、基礎条件の2、土地利用において、深沢地域整備事業は、国の戦略を受け、新たな時代を見据えた社会インフラや多様な機能の導入によりその実現を目指しますなどと記載されています。また、第3編、施策の方針、第5章(2)市街地整備において、深沢地域整備事業においては、JR東日本の新駅を含めた藤沢市村岡地区との一体整備により地域の利便性の向上を図るなどと記載されております。その上で、第2編第2章、計画の推進に向けた考え方の2、行財政運営において、深沢地域整備事業や市役所本庁舎の移転整備など、将来に向けて必要な投資も一定の財政負担が必要であり、そのため、行財政運営の最適化や公共施設再編などもろもろの経費圧縮を図るなどと記載されておりますが、このことが何を意味しているのでしょうか。
 深沢地域整備事業や新駅建設、本庁舎などの移転整備により、我が会派としては、一般会計の年額に匹敵する総事業費となるのではないかと考えております。具体的な財政見通しは今後の実施計画の中で示されるとのことでありますが、一定の財政負担という表現でおさまる負担規模であるとはとても考えられません。そうした大規模事業の推進を前提にして、施策の選択と集中、公共施設マネジメントの推進などによって経費の圧縮を図るというのであれば、結局、地域福祉や健康づくりの充実など、日々の暮らしに身近な施策が結果的に削減・抑制されてしまうのではないでしょうか。
 当市議会議員団は、特に新駅建設には鎌倉市として参加せず、財政的にも身の丈に合った開発計画にすること、また、市役所本庁舎の移転を含む公共施設再編についても、本格的な市民参加の上で現実的な見直しを行うよう強く求めております。しかし、大規模開発と巨額の財政負担になりかねない方針を推進し、一方で市民合意が全く不十分な公共施設再編などにより市民生活に我慢を強いるような鎌倉市政のあり方が本当によいのか、そのことが今、根本から問われているのではないでしょうか。
 本計画にはそうした市政のあり方や方向性が反映されており、特に行財政運営の基本的な考え方に大きな問題が認められることから、本議案に反対せざるを得ないことを表明し、討論といたします。
 
○12番(河村琢磨議員)  ただいま議題となりました議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について、鎌倉のヴィジョンを考える会を代表し、賛成の立場から討論に参加いたします。
 第4期基本計画は、令和2年をスタート年次とし、6年間を計画期間とするものです。産業構造の変化、人口構造の変化を迎える中、経済、イノベーションはこれまで以上に流動的かつ想像を超えたダイナミズムをもって変化していくことが予測され、行政には時流に合わせた的確な運営を行っていただくよう求めたいと思います。
 今回の基本計画では、各施策についての現状に付し、新たに課題が明示され、かつその課題解決に対応した成果指標が設定されました。より現実的に計画が推進されようとしていることを評価するものです。
 また、今般の基本計画の大きな柱の一つである共創については、かけ声だけではなく、まさしく行政と市民がともにこれからのまちを語り、つくることを可能とする環境構築を求めます。
 さて、観光厚生常任委員会で送付意見として上げられたSDGs、地域福祉について申し上げます。
 地域福祉は、第3期基本計画では市民自治、計画の推進に向けた考え方の柱の一つであったものの、第4期基本計画において、その表現は共生社会の中に収れんされていたことが委員会質疑の中で明らかになりました。しかし、一読してその傾向は読み取れず、地域福祉を初めとする計画推進の根底に置くべきさまざまな考え方の記載については、今後、留意を要望したいと思います。
 また、SDGs未来都市に選定されたことも相まって、その理念が根底に置かれた計画編成という説明がなされましたが、施策のそれぞれにSDGsのターゲットが当てはめられているのみといった感が拭えません。「SDGs未来都市かまくら」とは一体どういったまちなのか、それを達成すべく実行される施策・事業はどういったものであるのか、実施計画ではさらに明らかにされることを要望いたします。
 また、この第4期基本計画は、平成27年度に策定されたまち・ひと・しごと創生総合戦略の後継プランたる性質をあわせ持つとのことですが、「働くまち鎌倉」「住みたい・住み続けたいまち鎌倉」を目標とする同プランに掲載された各施策が確実に第4期基本計画に継承されたとは言いがたく、例えば若年層の移住促進などは、取り組みそのものの記載が第4期基本計画からはなくなり、後退した感があります。委員会質疑において、成果指標において総合計画プランの推進を担保する方向性を確認したので、今後注視いたします。
 今後、基本計画に基づいた綿密な実施計画が編成され、着実な実施がなされることを要望し、討論を終わります。
 
○6番(長嶋竜弘議員)  ただいま議題となりました議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について、反対の立場で討論に参加いたします。
 この基本計画の内容についての詳細については、ただいま高野議員が討論されました内容については、私も全く同感でございますので、私は、この内容というよりは、考え方というか、市民の立場に立った気持ちの部分を意見として残させていただきたいと思います。
 この基本計画を将来を担う鎌倉の若者たちが読んでわくわくするとか、とてもすてきな魅力ある未来の鎌倉のまちの姿が想像できると思ってもらえるでしょうか。残念ながら、そう思ってもらえるような中身になっているようには私には全く思えません。では、なぜそうなってしまっているのか。答えは簡単です。松尾市長には、鎌倉のまちをよくしたいとか、鎌倉に住んでいる人たちを幸せにしたいとか、そういった思いはもはやないのではないか。つまり鎌倉愛がなく、自分が政治家として、市長として延命することが目的だから、こういった中身が出てくるのではないでしょうか。ですので、市民不在のまま、役人とコンサルタントが次世代が夢も希望も持てない無機質な基本計画を出してきても何とも思わず、こうして議会に提案できるのではないでしょうか。
 特にごみの件でおわかりのとおりですが、皆さんおわかりと思いますが、基本計画では新ごみ焼却施設を整備すると言っておいて、広域化実施計画ではごみ焼却施設は整備しないと変えてしまっても、後から修正するからよいんだと言ってしまっております。これでは何のために基本計画を策定するのか全くわからず、これは極めていいかげんで場当たり的な行政運営を行っているとしか思えません。鎌倉市は非常事態であると何度も申し上げておりますが、この現状を変えるためには、今、ノーと言える議会になることが必要です。そして、PDCA、支配型リーダーシップからの脱却、対話によるまちづくりが必要です。この無機質な基本計画でもよいと皆さんは心から言えるでしょうか。私は到底言えません。ですので、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画に対してノーと言える議会になるべきだと思い、反対とさせていただきます。
 
○議長(久坂くにえ議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第60号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第61号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第7「議案第65号指定管理者の指定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(山田直人議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第65号指定管理者の指定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第65号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、鎌倉市川喜多映画記念館条例に定める鎌倉市川喜多映画記念館の指定管理者を、東京都千代田区一番町18番地川喜多メモリアルビル、川喜多・KBSグループ共同事業体代表者、公益財団法人川喜多記念映画文化財団とするため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、議会の議決を得ようとするものであります。
 理事者の説明によれば、指定管理者の選定に当たっては、1団体のみの応募でありましたが、選定を公正かつ適正に審査するため、選定委員会を設置し、書類審査、プレゼンテーション及びヒアリングを行った上で、次期指定管理者としての妥当性について審査を行った結果、当該団体が指定管理者として適格であると判断したとのことであります。
 なお、指定期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間を予定しているとのことであります。
 当委員会では、当該財団の運営状況、選定の経過などを踏まえ、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、公募型のプロポーザル方式で実施したものの、提案が1者からしか出されていないのは、今後の課題として受けとめるべきであるとの意見が、また、今後、施設利用者の幅を広げる努力をするとともに、地域コミュニティーに開かれた施設としての方向性も追求すべきとの意見が出され、その後、採決を行った結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○23番(高橋浩司議員)  ただいま議題となりました議案第65号指定管理者の指定について反対の立場から、鎌倉夢プロジェクトの会を代表し、討論に参加いたします。
 本議案は、鎌倉市川喜多映画記念館の指定管理者を指定する議案であります。鎌倉の文化の中で、川喜多長政・かしこ御夫妻や松竹撮影所が果たしてきた映画文化の取り組みは、市民はもとより、全国の映画ファンにとってとても大切なものであると認識するものであり、川喜多映画記念館が鎌倉にあることも大変誇らしいことでもあります。だからこそ、本市がその施設を運営するのであれば、公明・公正に行っていただきたいと切に願うものであります。
 当施設の用地は川喜多御夫妻がお住まいであった土地を御寄附いただいたのですが、当時の評価で約13億円以上でありました。相続税を払うとなればかなりの金額になります。そして、寄附をいただいた土地に鎌倉市が5億5000万円以上の費用をかけて記念館を建設し、毎年3500万円の指定管理料を支払い、運営を行っているわけであります。言ってみれば、川喜多御夫妻が逝去された後、公共機関に土地を寄附することで相続税の減免を受け、その土地に公金で川喜多映画記念館を建て、毎年3500万円の公金を費やしながら川喜多財団が運営を行うということでありまして、手続に問題があるとは申しませんが、そのような流れは決して美しいものではなく、行政が行うべきやり方でもないと思います。せめて指定管理者は川喜多関係者でない方が行うのが望ましいと考えます。
 館内に展示している御夫妻の遺品は、何ひとつ御寄附をいただいておらず、その全リストが公開されているわけでもありません。そのような状況で、他団体が競争しようにも、競争しようのない環境となっているのです。手続だけ問題がなければよいとするのではなく、その見え方こそ行政としてふさわしくすべきと考えます。そろそろ全体的な見直しをすべきではないでしょうか。備品のリストをいただきながら、その寄附について話し合いを行うべきです。場合によっては土地・建物を川喜多財団に払い下げ、全ての運営を財団に委ねることも一考に値すると考えます。川喜多御夫妻の偉業に恥じないような顕彰事業が持続的に行われることを願うものであります。
 ちなみに、補正予算につきましては、指定管理者以外の予算もあることから、賛成するものであることを申し添え、討論を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第65号指定管理者の指定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第65号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第8「議案第62号財産の無償貸付について」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第62号財産の無償貸付について、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第62号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後11日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、こもれび山崎温水プール公募提案型条件付貸付事業用地・建物の無償貸し付けを行うため、地方自治法第96条第1項第6号の規定に基づき、議会の議決を得ようとするものであります。
 その主な内容は、貸し付けを行う土地の所在は鎌倉市山崎字前田1330番39ほか2筆、地目は宅地、面積の合計は2441.64平方メートル、貸し付けを行う建物の所在は鎌倉市山崎字打越1390番50及び山崎字前田1330番39、種類は屋内プール及び駐車場であり、貸付期間は令和2年2月1日から令和12年3月31日までとするもので、貸し付けの相手方は、神奈川県茅ヶ崎市若松町12番1号、株式会社林水泳教室であります。
 理事者の説明によれば、公募に当たっては4者から応募があり、事業者の独立採算により管理運営を行うこと、市民の一般利用や小学校の授業等は現状に倣い継続することなどの視点から、選定委員会を開催し、温水プールを管理運営する事業者として、市の健康増進やスポーツ振興施設に寄与し、市民に寄り添った運営が期待できるか、また、安定して施設を管理運営できるかなどについて、書類審査及びヒアリングを行った上で、評価項目による採点を行った結果、同者を最優秀提案者として選定したとのことであります。
 なお、選定の過程において、同者の提案については、トレーニングルームの改修や送迎バスの運行など利用者の利便性の向上につながっていること、また、未病センターの開設や災害時の防災拠点としての機能を持たせることなどを評価したとのことであります。
 また、選定後に行った同者との協議において、利用料金は現在の価格を据え置くこと、開場時間及び定休日は変更しないことといったこれまでの運営を踏襲することを確認するとともに、スイミングやフィットネスについては、基本的には現状と同様のプログラム内容で実施すること、インストラクター等のスタッフについては、可能な限り、現在就業している者を採用していく方針であることを確認したとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、PFI事業や指定管理事業については、業者との契約が満了するときには、人員の入れかわり等、常に継続性、持続性という課題があるということを認識すべきとの意見が出され、その後、採決を行った結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第62号財産の無償貸付についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第62号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第9「議案第67号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(山田直人議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第67号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第67号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例は、地方税法の一部改正に伴い、グリーン化特例による軽自動車税の種別割の軽減措置に関する適用期限の延長等、必要な規定の整備を行おうとするものであります。
 その主な内容は、平成31年度地方税法の一部改正に伴い、軽自動車税の種別割の軽減措置である現行のグリーン化特例を2年間延長し、適用期限を令和3年度課税までとするとともに、対象車種を電気自動車等のみとするグリーン化特例を令和4年度課税及び令和5年度課税に適用しようとするほか、引用条項等の整理をしようとするものです。
 また、本条例は公布の日から施行しようとするものでありますが、電気自動車等のみを対象とするグリーン化特例に係る規定は令和3年4月1日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第67号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第67号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第10「議案第70号鎌倉市文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 教育こどもみらい常任委員長の報告を願います。
 
○教育こどもみらい常任委員長(高橋浩司議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第70号鎌倉市文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について、教育こどもみらい常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第70号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後10日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本改正条例は、文化財保護法等の一部改正にあわせ、市指定有形文化財等の損壊等に係る罰金規定等を改めようとするものであります。
 その主な内容は、文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が本年4月1日に施行されたことに伴い、本市においても文化財に対する損壊等の防止を図るため、市指定有形文化財等に係る損壊等の防止を目的として、市指定有形文化財を損壊、毀棄または隠匿した者並びに市指定史跡名勝天然記念物を滅失、毀損または衰亡させた者に対する罰金または科料の額をそれぞれ5万円以下から30万円以下に引き上げるほか、当該罰則の対象となる行為を行った者が当該市指定有形文化財等の所有者であるときは15万円以下の罰金または科料に処する旨を新たに規定し、また、市指定有形文化財等について、許可を受けずに形状変更や、保存に影響を及ぼす行為等を行った者に対する罰金または科料の額を3万円以下から15万円以下に引き上げようとするもので、あわせて文言の整理をしようとするものであります。
 なお、附則において、本改正条例は公布の日から施行しようとするものでありますが、罰則の強化の部分については、周知期間が必要であることから、令和2年4月1日から施行しようとするものであります。あわせて、経過措置として、本改正条例の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による旨を規定しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第70号鎌倉市文化財保護条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第70号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第11「議案第68号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第69号鎌倉市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」以上2件を一括議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第68号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について外1件につきまして、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第68号外1件は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後11日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第68号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例は、国の個人番号カード交付事業制度の変更に伴い、国庫補助を受けられる個人番号カードの交付または再交付に係る事業費の範囲が拡大されたことにあわせ、手数料の徴収の対象とする交付等について、規定の整備を行おうとするものであります。
 その主な内容は、個人番号カードの有効期間の満了後または有効期間が満了する日までの期間が3カ月未満となった日から行う交付及び特別な事情により性別または氏名が変更された際の交付が国庫補助対象として追加されたことから、この対象となる個人番号カードの交付または再交付手数料を無料にするもので、今後の国の政策変更等に対して迅速に対応できるよう、条例の規定内容を改めるとともに、あわせて文言の整理を行おうとするものであります。
 なお、附則において、個人番号カードの交付または再交付手数料の改正規定については公布の日から、文言の整理を行う規定については、情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るための行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律等の一部を改正する法律附則第1条第6号に掲げる規定の施行日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、個人番号カードはさまざまな個人情報にひもづけされており、非常に懸念される制度であることから、これを促進するための条例改正という点では意見があるとの意見が出されましたが、採決を行った結果、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第69号鎌倉市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例は、災害弔慰金の支給等に関する法律等の一部改正に伴い、災害援護資金の償還金に係る規定の整備を行うとともに、災害弔慰金等の支給に関する事項の審査を行う鎌倉市災害弔慰金及び災害障害見舞金支給審査委員会を地方自治法第138条の4第3項の規定に基づく附属機関として設置し、必要な事項を定めようとするものであります。
 その主な内容は、当該附属機関を定めることで、災害弔慰金及び災害障害見舞金の支給決定に当たり、自然災害による死亡であるか否かの判定が困難な場合等においては、学識経験や知識経験を有する者や、福祉に関係を有する団体または関係行政機関の職員等で構成する当該委員会の審査を経て判定するようにし、あわせて、災害援護資金に関する償還金の支払い猶予、償還免除、その他償還に関する事項について引用条項の改正を行おうとするもので、公布の日から施行しようとするものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第68号鎌倉市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第68号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第69号鎌倉市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第69号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第12「議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(山田直人議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第71号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後13日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも2億9182万1000円を増額するもので、これにより補正後の総額は637億8914万4000円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第10款総務費では、玉縄三丁目3番先仮復旧工事に係る警備業務、倒木処理等業務に係る経費及び災害備蓄品消耗品費等の追加を、第15款民生費では、台風災害見舞金等支援事業に係る経費等の追加を、第20款衛生費では、母子保健情報連携システム改修に係る経費の追加を、第40款観光費では、ハイキングコース復旧業務に係る経費の追加を、第45款土木費では、崩落土処分等業務に係る経費等の追加を、第55款教育費では、史跡永福寺跡崩落防止対策業務、史跡朝夷奈切通復旧業務に係る経費等の追加をしようとするもので、一方、これらに対し、歳入において、国庫支出金、繰越金、諸収入及び市債を追加しようとするものであります。
 なお、このほかに、ハイキングコース復旧事業ほか7事業に係る繰越明許費の設定、川喜多映画記念館等管理運営事業費ほか5事業費に係る債務負担行為の追加及び地方債について所要の補正を行おうとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、観光厚生常任委員会から送付された「ハイキングコースの道路啓開と今後の安全管理について留意して審査するよう求める」との意見を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、一部委員から、ハイキングコースにおいて事故があった場合、土地所有者に一定の責任があると考えられる中、市は地権者の同意を得ていくことの重要性を認識すべきであるとの意見が出されましたが、その後、採決を行った結果、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○2番(くりはらえりこ議員)  ただいま議題となりました議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)について、反対の立場で討論に参加いたします。
 令和元年9月以降、台風15号、19号、連続した風雨により、鎌倉市内でも広範囲にわたり被災しており、崖崩れ、倒木、建物被害などが出ております。本補正予算では数多くの復旧のための予算が出されており、被災からの早い復旧を願うところではありますが、その中の第40款観光費、第5項観光費、第10目観光振興費、第13節委託料、安全で快適な観光空間の整備、観光施設整備事業に係る経費999万9000円に関しては、以下の三つの理由により削除すべきと考えます。
 まず第1に、平成31年3月25日公布、4月1日施行の鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例に関して質疑が行われた際にも指摘を受けていたところでありますが、復旧以前の問題として、鎌倉市がハイキングコースと認識している場所が民有地と鎌倉市有地が複雑に入り組んでいる場所であり、民有地地権者と市との間でハイキングコースとして紹介して利用することに対する合意を得ておらず、境界確定がされてないままに、長年にわたり鎌倉市がハイキングコースとして紹介してきたことは、行政の不作為と言われてもしようがない状況です。復旧の前に地権者の同意を得ることが重要と考えます。
 第2に、財政課、観光課によると、本議案の補正予算の見積もりは倒木処理に係るものとの御説明でしたが、安全で快適な観光空間の整備という観点で申しますと、倒木処理だけでは安全な通行が担保されないと考えます。さらに、民地で事故などが起こった際に、長年鎌倉市がハイキングコースとして紹介してきた立場から、裁判が起こった際には一定の責任があるものと認識しているとのことでしたが、本当にそのようなお考えになっているのであれば、少々恐ろしくも感じており、事故が起こらないように安全対策をしっかりと講じたハイキングコースの全体整備計画を立ててから予算要求をするべきと考えます。
 第3に、今回、鎌倉市行政として道路啓開の考えを当てはめて民地内の倒木の処理をするということですが、本来の道路啓開とは、災害発災時に道路を塞ぐ瓦れきや倒木などの処理や簡易な段差修繕などにより、緊急車両等の通行のために早急に最低限の処理を行い、救援ルートを確保するということであり、ハイキングコースに道路啓開の考えを引用することはなじまないと考えます。ただし、今後、とりあえずの予算ということではなく、鎌倉市の観光資源としてだけでなく、ハイキングコースを被災時の避難ルートとして整備することも含め、安全に御通行いただけるように、そして防災まちづくりの全体計画を早急に立てることが重要だと考えます。
 以上、原案に賛成できない理由と問題点について申し述べさせていただきました。公としての安全性に対する市長と行政の姿勢が問われています。途中で立ちどまったり問題点を改めたりすることも大事だと考えます。多くの命を預かる行政として、今後は正しく安全な整備をお願いいたします。
 以上の理由から、議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)についての反対討論といたします。
 以上で討論を終わります。
 
○6番(長嶋竜弘議員)  ただいま議題となりました議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)について、賛成の立場で討論に参加いたします。
 今回は台風被害に対する予算が多数計上されていますので、賛成とさせていただきますが、ハイキングコース復旧業務委託料999万9000円、史跡朝夷奈切通復旧業務委託料1625万8000円の予算措置の考え方が間違っていると考えますので、意見を述べさせていただきます。
 ハイキングコースと朝夷奈切通についての復旧業務委託料の本会議での私の質問に、道路啓開という形で市として手をつけるということをやっていきますと市長は御答弁されています。この道路啓開とは、国土交通省のホームページに、緊急車両等の通行のため、早急に最低限の瓦れき処理を行い、簡易な段差修正等により救援ルートをあけることをいう、と記載されています。ハイキングコースと朝夷奈切通は生活道路でもないですので、この道路啓開のこの考え方には当てはまらないと考えます。今回の予算措置は、ハイキングコースは観光振興のために通行を再開させることが観光都市鎌倉市として必須である。また、朝夷奈切通は同じく観光振興及び文化財の保全の観点で必須であるというお答えになるのが正しかったのではないでしょうか。民有地で地方税法第348条第2項第5号に規定されている公共の用に供する道路及び朝夷奈切通のように道路は公道で隣接する土地が民有地の場合に、今回のような災害などにより土砂崩れ、倒木等で通行が困難な事態が発生した場合及び明らかに危険な状態の場合などの対応についての考え方をいま一度きちんと整理して、位置づけをしていただきたいと思います。
 委員会での小礒副市長の御答弁では、最終的には市長の判断とのことですので、例えば材木座六丁目の第一中学校の通学路のように、道は公道、崖は民有地で危険な状態になっているケースも、子供たちの命と安全を守るという大義名分があるのですから、ぜひ市長に御判断いただき、早急な対応を図るべきだと思っております。
 以上で討論を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第71号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第13「議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)」を議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(森功一議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第72号は、去る12月9日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後12日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、台風による災害対応等により、雨水管渠施設の維持修繕及び倒木処理等に係る経費について、当初予算で措置したほぼ全額を執行し、年度末までに不足が生じることが明らかであることから、不足分を追加しようとするもので、収益的収入及び支出はいずれも513万円を追加し、これにより補正後の総額は、収益的収入が73億1769万6000円、収益的支出が67億5018万5000円となります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第72号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第14「「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」の中間報告について」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長から、目下、観光厚生常任委員会において所管事務調査を実施している「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」中間報告をしたいとの申し出があります。
 お諮りいたします。本件は、申し出のとおり報告を受けることに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって観光厚生常任委員会の中間報告を受けることに決定いたしました。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(日向慎吾議員)  (登壇)ただいま議題となりました、「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」、観光厚生常任委員会における所管事務調査の中間報告をいたします。
 初めに、調査の経過ですが、令和元年6月定例会における当委員会において、一部委員から、本市の広域連携によるごみ処理計画やごみ処理方策については、不透明な部分があることから、それを調査・研究し、今後の安定したごみ処理体制の構築に寄与することを目的に、委員会として調査していくべきとの意見があり、協議した結果、調査事項を「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」として、所管事務調査を行うこととし、以後、2回にわたり委員会を開催し、「現状分析と整理について」「ごみ処理広域化実施計画について」「広域化において本市が担うべき役割について」「ごみ処理経費について」「ごみ処理施策について」との観点から協議を行いました。
 7月9日開催の委員会においては、各委員から調査項目が上げられ、調査方法、優先順位などを決め、まずは「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画(たたき台)」に記載のある施設や本市のごみ処理施設の現状を把握すべきとのことから、本市、逗子市、葉山町の各ごみ処理施設の視察を実施したのであります。
 その後、8月29日に委員会を開き、本市、逗子市、葉山町の視察の所感及び「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画(たたき台)」をもとに委員間で協議した結果、「今後、行政の信頼を得るためにも、市民には丁寧な対応を求める。」「広域で鎌倉市のごみが完結できないのが一番の問題である。」「広域で鎌倉市は何をするのか、見合うことをしなければいけない。」「各施設の現状を見ると、たたき台の計画については、破綻した計画である。」「現実味がない計画であり、2市1町の広域化のあり方を考えていかなければならない。」との見解が述べられたのであります。
 また、10月には、当委員会の行政視察として、民間施設における、多様化するごみ質に対応できる全連続高温溶融処理方式、バイオトンネルにて生ごみを発酵・乾燥させ、固形燃料の原料にするトンネルコンポスト方式、縦型乾式メタン発酵施設によるバイオガス化・エネルギー変換設備など、民間の技術力について知見を深めるとともに、さまざまな角度から、新たな資源化技術によるごみ処理方式の視察を行い、11月には、本市地域住民に対して広域化実施計画に係る意見聴取を行うなど、状況把握を行ったのであります。
 一方、担当原局に対しては、令和元年9月定例会において、「将来のごみ処理体制についての方針に基づく取組状況」の報告の際に、調査項目に基づく質疑を行うなど、精力的に議論を重ねてまいりました。
 その中で、今12月定例会において、「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画(素案)」の内容が報告されましたが、この実施計画(素案)に対して、各委員からさまざまな意見が述べられましたので、これを報告いたします。
 まず、平成28年に2市1町で締結したごみ処理の広域化に係る覚書では、「可燃ごみの焼却処理は鎌倉市の新施設及び逗子市の既存施設の2施設で処理を行っていきます。」となっているものの、実施計画(素案)では、鎌倉市は新たな焼却施設は建設しないこととしており、2市1町での広域化の前提が崩れているとの意見がありました。
 また、「第3次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画」の基本方針である「将来にわたる安定的な処理に向けたごみ処理施設の整備」の取り組みから逸脱しており、平成28年度から10年間の長期的・総合的な視点で定めた基本計画と整合性がとれていないとの意見がありました。
 そして、何よりごみ処理施策は市民との信頼関係が重要であり、市民合意をしっかりととった上で、実施計画(素案)を検討していくよう求めるとの意見がありました。
 市は、将来にわたる安定したごみ処理体制が構築できるよう、これら意見を十分留意した上で課題を解決し、現実的で実効性のある実施計画となるよう、慎重な対応を求めるものであります。
 以上が本日までの調査の経過及び中間報告となりますが、当委員会では、引き続き「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」調査を進めてまいります。
 以上で中間報告を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 以上で報告を終わります。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第15「議案第73号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第11号)」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○松尾崇 市長  (登壇)議案第73号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第11号)の提案理由の説明をいたします。
 今回の補正は、繰越明許費1件の追加をしようとするものです。
 議案集その2、5ページをごらんください。
 第1条繰越明許費の補正につきましては、6ページ第1表のとおり、玉縄三丁目3番先災害本復旧に係る地質調査・設計事業の追加をしようとするものです。
 以上で一般会計補正予算の内容説明を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第73号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第73号については委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第73号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第11号)を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第73号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第16「議案第74号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について」から「議案第76号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について」まで、以上3件を一括議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○松尾崇 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第74号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について、提案理由の説明をいたします。
 議案集その2、7ページをごらんください。
 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員のうち、山口吉一委員の任期が令和2年2月6日をもって満了となります。つきましては、その後任者について検討いたしました結果、山口吉一さんを引き続き委員として選任することが最も適当であると考え、ここに提案する次第です。
 なお、山口吉一さんの御略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。
 御審議の上、御同意くださいますようお願いいたします。
 引き続きまして、議案第75号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について、提案理由の説明をいたします。
 議案集その2、9ページをごらんください。
 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員のうち、齋藤秀樹委員の任期が令和2年2月6日をもって満了となります。つきましては、その後任者について検討いたしました結果、齋藤秀樹さんを引き続き委員として選任することが最も適当であると考え、ここに提案する次第です。
 なお、齋藤秀樹さんの御略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。
 御審議の上、御同意くださいますようお願いいたします。
 引き続きまして、議案第76号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任について、提案理由の説明をいたします。
 議案集その2、11ページをごらんください。
 鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員のうち、久壽米木惠美子委員の任期が令和2年2月6日をもって満了となります。つきましては、その後任者について検討いたしました結果、久壽米木惠美子さんを引き続き委員として選任することが最も適当であると考え、ここに提案する次第です。
 なお、久壽米木惠美子さんの御略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。
 御審議の上、御同意くださいますようお願いいたします。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第74号外2件については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第74号外2件については委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第74号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第74号は原案に同意することに決定いたしました。
 次に、議案第75号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第75号は原案に同意することに決定いたしました。
 次に、議案第76号鎌倉市固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                    (多 数 挙 手)
 多数の賛成によりまして、議案第76号は原案に同意することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  日程第17「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
 配付いたしました要求書のとおり、各委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
 お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、各委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(久坂くにえ議員)  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 令和元年12月鎌倉市議会定例会は、これをもって閉会いたします。
                   (15時36分  閉会)

令和元年(2019年)12月20日(金曜日)

                          鎌倉市議会議長    久 坂 くにえ

                          会議録署名議員    竹 田 ゆかり

                          同          西 岡 幸 子

                          同          前 川 綾 子