令和元年建設常任委員会
12月12日
○議事日程  
令和 元年12月12日建設常任委員会

建設常任委員会会議録
〇日時
令和元年(2019年)12月12日(木) 9時30分開会 14時06分閉会(会議時間3時間00分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
森委員長、大石副委員長、池田、武野、中村の各委員及び保坂議員(松中委員は欠席)
〇理事者側出席者
比留間共創計画部長、持田共創計画部次長兼企画計画課長、竹之内政策創造課長、前田まちづくり計画部長、林まちづくり計画部次長兼駅周辺整備課長、川村まちづくり計画部次長兼土地利用政策課長、山戸深沢地域整備課担当課長、杉浦深沢地域整備課担当課長、永井都市計画課長、服部(計)都市景観部長、古賀都市景観部次長兼都市調整課長、吉田(浩)都市景観部次長兼開発審査課長、奥山都市景観課長、都筑建築指導課担当課長、秋山みどり課長、樋田都市整備部長、関都市整備部次長兼都市整備総務課長、森(明)都市整備部次長兼道路課担当課長、芳賀道水路管理課担当課長、西山道水路管理課担当課長、斎藤(政)道路課担当課長、近藤住宅課長、野中下水道河川課担当課長、加藤(隆)下水道河川課担当課長、田邉(由)公園課長、二階堂作業センター所長、永田浄化センター所長
〇議会事務局出席者
木村次長兼議事調査課長、笛田議事調査課課長補佐兼議事調査担当担当係長、菊地担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について
2 議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について
3 報告事項
(1)深沢地域整備事業の現状について
4 議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)のうち都市整備部所管部分
5 議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)
6 報告事項
(1)鎌倉市下水道事業にかかる経営戦略の策定について
(2)北鎌倉隧道安全対策について
(3)市営住宅入居者募集の結果について
7 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○森 委員長  ただいまから建設常任委員会を開会いたします。
 本日の会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。大石和久副委員長にお願いいたします。
 なお、先ほど、松中健治委員から、病気のため欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。
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○森 委員長  本日の審査日程の確認をいたします。
 まずll月27日開催の議会運営委員会で確認されましたとおり、議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について及び議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定については、議案の付託先は総務常任委員会ですが、送付意見の確認審査として各常任委員会で予備審査を実施することになりました。
 審査については、議案第60号及び議案第61号は関連する議題であることから一括議題とすること、所管である共創計画部職員に出席していただき、一括で説明を聴取すること、その後、当常任委員会所管部分について一括して質疑を行い、1件ごとに総務常任委員会への送付意見の有無を確認することでよろしいか、御協議・御確認をお願いいたします。
 よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○武野 委員  日程の追加をお願いします。岡本二丁目用地についてということで、道水路管理課から2月定例会で報告があった筆界特定以降の状況についての報告をお願いしたいと思っております。
 
○森 委員長  ただいま武野委員より、岡本二丁目用地についての日程追加の発議がございました。何かほかにつけ加えて御説明いただけることはありますか。
 
○武野 委員  昨今いろいろ公共施設の問題が取り沙汰されている中で、やはりあの用地をそのまま置いておくということがどういうことかということで、つまりその後のこどもみらい部のほうで予定されていた施設が頓挫している状況にあるという点で、この建設常任委員会ではこの用地について、やっぱりもうちょっと後押しするような議論がここでできたらと。そして前に進むことができる、そういう議論をしたいということでお願いしたいと思っています。
 同時にそれに関連する資料も、私がつくった資料を2枚くらい提出したいと思っております。1枚は、平成14年に測量した地積測量図、東洋エンジニアリングが市に提出した資料と思われるもの。それとその測量図に書かれている座標から求めた私の面積の計算式、計算表があります。その2枚を提出したいと思います。
 
○森 委員長  特に原局のほうに資料を要求するということではなくということですね。
 
○武野 委員  原局から2月に出された筆界特定の結果というのですか、2月に出された資料そのものをもう一度見ながら皆さんと議論したいと思っております。これはあのときに出された資料の後に、議論になったときに、松中委員からやっぱり現地を見ないと何とも言えないということの発言がありまして、それで5月に現地視察に行った経過があります。その上でやはり建設常任委員会としても一定の議論をしていく必要があるというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
 
○森 委員長  ほかの委員の方はいかがでしょうか、ただいまの御発議に対しまして。
 
○中村 委員  武野委員がおっしゃられていた、御自身の資料の取り扱いというのはどうすればいいんですか。みんなでとりあえず共有するのか。議員側から出す資料の取り扱いというのはどうすればいいのか。
 
○事務局  資料につきましては、皆様でお諮りいただきまして、全会一致で配付するということが確認されましたら、委員会資料として取り扱うことになりますので、ほかの資料と同じように配付、もしくは会議システムに配信するという取り扱いにはなります。
 
○中村 委員  ほかの方が一致するなら取り扱ってもいいのかなとは思いますけれども。
 
○森 委員長  日程追加の件につきましては全会一致が基本でございますので、委員それぞれの御意見を伺いたいと思うのですが。
 
○池田 委員  今、資料のお話が出ましたけれども、一度資料を見る必要があるのかどうか、そういう意味では、すぐ配信できればすぐ確認したいと思ったのですが。
 
○森 委員長  暫時休憩いたします。
               (9時37分休憩   9時49分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
 ただいまの武野委員の日程追加の発議についてですけれども、2月に報告いただいた岡本二丁目用地についての同様の件を報告いただきたいという旨の御発議、改めて……。
 暫時休憩いたします。
               (9時50分休憩   9時51分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
 ただいまの武野委員の御発議に対して、日程追加の場合は全会一致をもってということになっておりますので、委員それぞれの御意見を伺いたいと思います。
 
○池田 委員  もう一度確認なんですけれども、今、武野委員から岡本二丁目の関係で2月に報告があって、それは既に委員会としては了承したということですけれども、それ以降、大きな変化があって報告するに値するようなことがあったかどうかということを、原局のほうに確認させていただいてよろしいでしょうか。
 
○樋田 都市整備部長  先般、一般質問でも御答弁させていただきましたが、2月以降の報告の中で、一つは横浜地方法務局から筆界特定の結果が出たということの事実がございます。それを踏まえまして、隣接土地所有者と市長が8月に面談をしたということでございます。その中では当然市としましても今の用地の関係、筆界特定の結果はありますけれども、市として地権者の方とそれぞれの考えを述べるとともに、状況についてはお伺いしているということでございます。
 その後は、これまでも申しておりますとおり、横浜地方法務局での筆界特定の結果が、本市が主張しているものと異なるという状況がございますので、現在、顧問弁護士とも相談して、今後の取り扱いについて検討をしているという状況がございますので、今現在御報告できるのは、繰り返しになってしまいますけれども、この状況ということになろうかと思います。
 
○池田 委員  そうしますと、相手があることですので、その中には踏み込めない状況があると。今は交渉中ですから、非常に慎重に扱うべきかなと私は思っています。
 
○武野 委員  筆界特定が出されて、地積測量図とか出された資料を見て、その意味がすぐ理解できなかったんです。だからその場で質問できませんでした。だから、それをこの数カ月かけてある程度理解しましたので、それについて質問したいと思っておりますのでお願いします。
 
○森 委員長  武野委員に申し上げます。質疑になりますので、まず日程追加するかどうかを決めた上でしていただいてもいいですか。
 
○武野 委員  でも経過としては筆界特定が出た。しかし現地を見なければわからないと言って……。
 
○森 委員長  わかるんですが、委員会として日程に追加するかどうかを今協議しておりますので、それまで御質疑はお控えください。
 
○中村 委員  私は先ほど言ったように、皆さんが一致するならいいのではないですかということをお話しさせていただきました。
 
○大石 副委員長  先ほど部長の御答弁もありましたけれども、高橋議員が一般質問で若干触れられていて、あれ以上の答弁はできないよというようなこと、また、それ以上の答弁がこの場で出たらまた別な問題が出てしまうし、市長の面談のことも池田委員も確認していましたけれども、今の段階で公にすることができないというような状況もあるようです。今後、一般質問とかそういう質問の場で確認をするということはあるかもしれませんが、今回の日程追加という部分に関してはよろしいのではないかと。
 
○森 委員長  では、今特に新しい報告が受けられない状況の中で、またさらに本件については慎重に扱うべきという御意見もありましたので、今回の日程追加についてはなしということを確認させていただきます。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (9時56分休憩   9時58分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
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○森 委員長  日程第1「議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について」、日程第2「議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について」を2件一括して議題といたします。原局から一括して説明をお願いいたします。
 
○持田 共創計画部次長  日程第1議案第60号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、46ページをごらんください。本件は、平成8年度から令和7年度の30年間を構想期間とする、第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部を修正するものです。
 基本構想につきましては、まちづくりの基本理念等を定めたものであるため、今回、改定は予定していませんでしたが、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定に当たり実施した人口推計及び第3期基本計画策定後の人口推移の現状を踏まえ、記述内容の一部を修正いたします。
 内容につきましては、議案集その1、47ページとなりますが、本日は、議案集とは別に、参考資料として、資料1「第3次鎌倉市総合計画基本構想新旧対照表」を用意しましたので、新旧対照表にて御説明させていただきます。
 修正する内容は、「基本構想の基礎的な指標」のうち、人口に係る記述の部分で、現行の基本構想の「平成14(2002)年以降、増加傾向で推移してきましたが、推計では、平成26(2014)年をピークに減少傾向に転じ、目標年次の平成37(2025)年には、17万人を下回るものと予測しています。」という部分を、現時点においても人口17万人台を維持しており、記述にある「平成26(2014)年をピークに減少傾向に転じ、」という記述が現状と異なることから、「平成17年(2005年)以降、17万人台を維持してきましたが、今後は減少傾向が強まり、目標年次の令和7年(2025年)には17万人を下回るものと推計しています。」と改めるものです。また、「少子高齢社会がさらに進展」という記述を「少子高齢社会がさらに進行」に改めるほか、元号改正に伴う記述など、文言の一部修正を行います。
 修正は以上です。以上で、日程第1議案第60号の説明を終わります。
 続きまして、日程第2議案第61号第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画の策定について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、48ページをごらんください。本件は、令和元年度までを計画期間とする、第3期基本計画が本年度をもって目標年次を迎えることから、令和2年度から令和7年度までの6年間を計画期間とする、新たな基本計画を策定するものです。
 本議案は、議案集その1、49ページから139ページに記載しております。
 本議案につきましても、計画書をイメージしたものを参考資料として用意いたしましたので、内容につきましては、資料2「第3次鎌倉市総合計画基本構想第4期基本計画(案)」により、説明いたします。
 資料2の1ページから7ページまでは、基本構想になりますので、8ページ以降を御参照ください。
 まず、8ページから24ページまでは、「第4期基本計画の概要」としまして、第1章「基礎条件」及び第2章「計画の推進に向けた考え方」について記述しています。
 第1章、基礎条件では、「基本構想の基礎的な指標」である人口・土地利用・環境について、それぞれ「現状と課題」と課題を克服するための「基本方針」を、9ページから13ページにかけて記述しています。
 第2章「計画の推進に向けた考え方」では、第3期基本計画と同様に、全ての施策に横串を刺す四つの柱として、引き続き、市民自治、行財政運営、防災・減災、歴史的遺産と共生するまちづくりを位置づけ、14ページの中段から24ページに記述しています。
 四つの柱においては、第4期基本計画策定に当たって特に配慮することとしていたSDGsの推進、共生社会の実現、共創によるまちづくりとともに、新たなテクノロジーや手法の積極的な導入による政策効果を高めること、受援力を高めることを初め、災害に強い、強靭なまちづくりの推進などについて記述しています。
 特に、行財政運営におきましては、高齢化や将来の人口減少に伴い、歳入の根幹をなす市税収入が減収となり、さらに少子高齢化を初め社会環境の変化が福祉・子育て施策などの扶助費の増加に拍車をかけ、経常的に支出される義務的経費の増加による財政の硬直化がますます進むことが見込まれます。今後、ますます厳しい財政状況下での市政運営が求められることから、これまで以上に、施策の選択と集中により行財政運営を徹底し、持続可能な都市経営を進めるものとします。
 また、SDGsのゴール・ターゲットの達成に向けた取り組みの方向性を記述し、本市がこの6年間で取り組む方向性を明らかにしています。
 次に、資料2の27ページから118ページにおきましては、「第4期基本計画 施策の方針」について、基本構想に掲げる六つの将来目標にあわせ6章立てとしており、現行の第3期基本計画と同様の体系になっています。
 第4期基本計画における施策の方針につきましては、現行の第3期基本計画の施策体系をよりわかりやすく整理し、六つの将来目標、24の分野、37の施策の方針としたものです。
 続きまして、第4期基本計画の施策体系につきましては、資料2の26ページにございます「第4期基本計画 施策体系図」をごらんください。
 本常任委員会におきましては、施策体系図内、第3章の(1)みどり、(2)都市景観第5章の(2)市街地整備、(4)道路整備、(5)住宅・住環境、(6)下水道・河川が主に所管する分野となります。
 それでは、具体的に施策の方針について説明いたします。
 六つある各章の構成は同じものとなりますので、本常任委員会の所管となります分野が含まれている将来目標を参考に説明いたします。
 資料2の41ページをごらんください。
 各章の将来目標の次に位置づけられているのが、括弧書き数字で示されている政策分野となり、ここでは、「第3章 都市環境を保全・創造するまち」の「(1)みどり」となります。
 さらに、丸数字で示されている部分が施策の方針となり、ここでは、「?緑の保全等」となります。
 各施策の方針につきましては、「施策を取り巻く状況」として「現状」と「課題」を記述し、それらを踏まえた6年後の「目標とするまちの姿」を描き、それを実現するための「主な取組」で構成しています。
 また、第4期基本計画では、SDGsの視点に配慮した計画とするため、「目標とするまちの姿」を実現するために関連するSDGsのゴール・ターゲットを関連づけ、「SDGsのゴール・ターゲットの達成に向けた取組の方向性」を明らかにしています。
 加えて、各施策の方針に成果指標を設けます。
 成果指標は、施策の方針に掲げる取り組みを進めることで、「目標とするまちの姿」の実現にどの程度近づくことができているのかを客観的な数値で把握することを目的に設定するものです。今回、成果指標は議決事項からは除外しているため、議案集には記述がございません。これは、成果指標を今後の社会・経済状況の変化や新たなデータ取得などにより、必要に応じてよりよい成果指標に修正することを想定しているためです。今後、初期値と目標値を設定し、基本計画の進行管理に生かしてまいりたいと考えています。
 この第4期基本計画策定に当たっては、公共施設や社会インフラの老朽化、少子高齢化の進展などによる、いわゆる固定的経費の高どまりによる財政の硬直化に加え、法人市民税の引き下げ、幼児教育・保育の無償化など国策による市の財政負担増など、本市を取り巻く厳しい財政状況を踏まえ、施策の選択と集中に取り組んできたところです。
 さらにこれらに加え、このたびの台風15号及び19号の被害による財政負担は、これに拍車をかけることとなりました。
 第4期基本計画は、第3次鎌倉市総合計画における最後の基本計画であることから、基本構想に掲げた将来都市像を実現するため、これまで以上に、施策の選択と集中、公共施設等マネジメントの推進などの行財政運営にも注力してまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  これを読ませていただきました。「災害に強い」という言葉が相当出ておりまして、勘定したわけではないのだけれども、検索して勝手にヒットしたわけだけれども、「災害に強い」というのが17個ヒットしました。「災害」という言葉だけだと122個、「災」という漢字一つだと223個も出てきました。防災とか、そういうことも含めて。そういうことで、やはり今回の台風ということも考慮するならば、当然これからの気候変動のことも予想されますし、それは結構なことだと思いました。
 その中に各課の課題が箇条書きに出されていまして、読ませていただきました。基本計画をつくる上で、各課、各分野、問題意識が議論されてきたと思うのですけれども、三つの部を所管していて、きょう来られていると思うのですけれども、緑とか都市景観、市街地整備、道路整備、住宅、下水道などがあると思うのですけれども、各分野でどんな議論がされてきたか教えてください。
 
○川村 まちづくり計画部次長  部門というのでしょうか、そういうような御質問ですので、私どものほうで、この中で議論したことといたしましては、都市計画提案制度などの積極的な活用を、市民の自主的なまちづくり活動の支援をしながらということでの市民活動ということをここには書いておるのですけれども、私どもの中で今そういうことも含めた土地利用調整制度全体の見直しということもしております。その中の一つといたしまして、やはり災害に強いまちをつくっていくというところも、市民の声を聞くということ、それからルールの中に入れ込むということ、そういうことを想定しているということでございます。
 
○林 まちづくり計画部次長  今、川村次長のほうから災害についてもお話をさせていただいているところですけれども、これは都市計画課が所管になりますけれども、立地適正化計画の策定を目指して今進めているところです。これにつきましては93ページのところに書かせていただいていますけれども、多発する自然災害への備えを強化、都市機能などの適正な立地と諸機能の連携ということが一つ大きなところかなと、今、武野委員の災害、災いということについてはそこが一つ係ってくるのかなと思います。
 また全市的なまちづくりという観点では、やはり旧鎌倉地区を中心とする古都中心の市街地と、それから大船周辺の商業拠点、そして新しいまちづくりを進める深沢地域整備事業というところがございますけれども、社会環境の変化、地域ニーズに対応したまちづくりということについては、基本は深沢をフィールドとしてそれを全市的に大船、鎌倉、また玉縄であるとか腰越であるとか、そういった地域にも広めていくと。そういった全市的なまちづくりを支える基盤となるようなことを、深沢のところで新しいまちづくりを進めながら、全市的に広めていきたいというようなことを考えているところでございます。
 
○森[明] 都市整備部次長  インフラを所管しております都市整備部といたしましては、やはり将来的に向かいましてのインフラの維持管理、補修更新ということを中心に考えております。その中で下水道、緑、道路につきましては、いかに平準化しながらの適正な維持管理ができるかということを議論してまいりました。
 
○関 都市整備部次長  私の所管のほうでは市営住宅がございますので、市営住宅としましては、これからの住宅環境を整えるとともに、セーフティーネットの役割をしっかりと果たすということで、一番の課題は市営住宅の集約化ということに尽きますので、これについてどういったような計画を立てていくかと。今は実際に取りかかっているところですが、令和2年以降の分についてもしっかりやっていくというところが議論の中心になりました。
 
○みどり課長  都市景観部の課題の議論としましては、これまでどおり民有地の支援に係ります施策を取り巻く状況としまして、土地所有者の管理負担が増しているだとか、縁辺部において、今、委員の御指摘がありました台風の災害等で維持管理の重要性というところが、以前にも増して浮き彫りになったということもありまして、災害としましては維持管理の重要性ということで、担い手の育成の充実などといった取り組みというところのあたりの議論、あとは災害に強いというところでいきますとSDGs、緑の機能ということで災害に寄与するというところもありますので、そういったところでSDGsにひもづけたりといった議論を行ってまいりました。
 
○都市景観課長  都市景観課といたしましては、歴史的風土の保存の部分に関して、課題といたしまして歴史的遺産と一体的に構成される山稜部の保存管理が挙げられます。先ほど委員が御指摘のように、今回の台風によりまして、歴史的風土特別保存地区などの多くの緑地が倒木によって被害が発生しました。この原因として、やはりこれまで樹木の手入れが十分に行われず、大きく成長した樹木が危険な状態にあったものと思われて、改めて緑地の維持管理の重要性を認識したところでございます。
 このように防災面の観点から、危険な樹木の維持管理について安全性の確保と歴史的風土の保存を両立させた対策が、古都の景観を保全するために必要であると考えております。
 
○武野 委員  こんなに樹木の倒壊が多いと、どうしても緑が大切か命が大切かという二者択一のような議論にも傾きかねないものですから、大切な緑を守ってきた鎌倉としては両方守るというスタンスが大切と思って、最後の都市景観課長の話を聞きました。
 立地適正化計画は93ページ、94ページで書かれているということで、この計画を柱に立地適正化計画をつくるというお話だったわけですよね。じゃあ、この質問はオーケーです。
 三つ目です。防災と生活しやすいまちづくりと書かれているわけで、今、大づかみには書かれているんですけれども、さらに地域に当てはめて計画がつくられていくことが必要だと思います。先ほど林次長のほうからも、全市的に旧鎌倉、大船、深沢、さらには玉縄だとか、5地域のお話をされました。その5地域を単位として、その次の大くくりといいますか、それを単位として今度は何がこういうところでは必要なのかとか、そういう具体的な方向に進む必要があると思うんですけれども、そういうふうになるのですか、この計画としては。次のこれの段階としては。ちょっとわかりにくかった、ごめんなさい。例えば5地域とおっしゃる。5地域といっても、公共施設再編計画において、玉縄地域では支所の窓口機能がなくなるとかというのがありますし、大船地域といってもこれも広くございまして、岩瀬、今泉もあれば大船もある。それから線路と川を挟んで台の地域がある。そういうことになりますと、例えば防災と考えたときに単純に5地域というだけではなく、さらにまたその地域で必要なものというのが出てくるんではなかろうか。台の地域では避難するのに山崎地域まで狭いですよね、あの地域は道路が。それを山を上がって山崎小学校に避難するということが果たしていいのだろうかとか、そういう話し合いがこれからも進むのでしょうかということです。
 
○林 まちづくり計画部次長  先ほど立地適正化計画のお話をさせていただいて、まさに今御質問の具体的に台から山崎とかということを挙げていただきましたけれども、そういったこと、居住誘導区域であるとか、そもそも立地適正化ということですので、それをこれからつくり上げていく、まさに今やっているところですので、それは全市的に各地区、それぞれ見ながらやっていくというのがベースになってくる、それが立地適正化計画になってくるということです。
 
○武野 委員  立地適正化計画については質疑を深めるつもりはありませんけれども、やっぱり民有地、地権者との協力がこれからもどんどん必要になっていくのだなと思います。よその人の土地をあれこれ言うわけですからね。ここら辺を今後の課題として、民有地をどのように適正化を進めていくのかということが課題になるんではなかろうかと思いました。
 次に、この地域ごとに考えていくとなっていくと、やはり公共施設再編計画とずれてくるということにもなってくるのではなかろうかと。立地適正化計画と公共施設再編計画と、今回この上位計画なので第4期基本計画との関連で、前回私も決算特別委員会でも質疑しましたけれども、公共施設再編計画、これを見直していくということが書かれているわけです。公共施設再編計画の中に。現状と合わないところは。平たく言えば。そういうこともあるので、そういうことも必要になってくると思うのですけれども。答弁はいいです。
 最後の質問です。これは6年の計画になっていると思います。2020年から2025年までの6年間の計画ということになっております。その中の92ページの真ん中より下のところで、一方、新しい拠点の創造を目指す深沢地域整備事業においては、JR東日本の新駅を含めた藤沢市村岡地区との一体整備により、地域の利便性の向上を図るとともに、という文言があります。それで6年間の拘束といいますか、6年間の計画にこの言葉を入れてよいものかなということで、改めて今回の委員会でも報告があります今後の深沢地域の事業スケジュールというのを前にいただきましたよね。委員会にもね。それによりますと、新駅の見きわめは、2020年度末までにつくるかどうか見きわめるんだと。藤沢市ではこの言葉を最終判断という言葉で言っています。ほかの文言は全て同じなのに、どうしてここだけ鎌倉市は見きわめで、藤沢市は最終判断なのか、これ自身、いまだに疑問なんですけれども。藤沢市がやらないとなったらやれないわけですよ。藤沢市は2020年度末に新駅設置の最終判断をすると。また後で議論もしますけれども、いろんな財政的な事情とか何かあれば、簡単に言うとやめるということですよ、藤沢市は。そういうことを言っていると思います。そうなってくると、ひょっとしたら2020年度に見きわめた結果、とてもじゃないけれども、これはできないねみたいな結果が出たら、この第4期基本計画と矛盾する話になるわけですよ。
 私、これを賛成だ反対だということを言いたいわけじゃないんです。計画としてこういう整合性のとれない計画というのはありなのかということなのです。いろんな計画の中には賛否があるものもあるでしょうし、だから賛成だ反対だということを盛り込むのはどうするかといったらとても難しい話になるわけで、ただ計画として、整合性のとれない計画というのが、私は新駅が目についたから新駅について言いました。ほかにも何とかの計画とあると思うんです。そういうことでは整合性がとれない計画ではなかろうかと思いますけれども、これはどう思いますか。
 
○比留間 共創計画部長  計画を策定している立場からお答えさせていただきますと、今、委員に御指摘いただいた92ページの記述というのは、これは施策を取り巻く状況ということで、現状を記載しているものでありまして、これがどうだこうだということを記載しているところではなくて、今現在の状況を記しているということで御理解いただければと思います。
 
○武野 委員  そうすると、1年間はもしかしたらいいけれども、2021年以降は当てはまらない文章になるかもしれないということですよね。現状ということなのでわかりました。ほかに現状ではなく、計画として整合性がとれないというところは一つもないということでよろしいでしょうか。
 
○比留間 共創計画部長  整合性がとれないというところはないというか、これが鎌倉市の最上位計画になりますので、基本的にこの計画の方向性に沿って各個別計画が構成されてくるという形になってくるものと御理解いただければと思います。
 
○武野 委員  何でそんなことを言うかといいましたら、この間ずっと問題になっている公共施設再編計画と、若者育成プランでしたか、ちょっと名前が正確ではありませんが、玉縄青少年会館がなくなるときの議論というのをまた思い起こしていただきたいと思うのですけれども、そのプランでは引き続きやると言っておきながら、公共施設再編計画では2020年度末になくなるということの矛盾が起きているということを、再三ほかの同僚議員も指摘しているところなんです。ですから、そういう矛盾が起きやしないかという懸念がありまして、質問させていただきました。
 
○池田 委員  1点だけお伺いします。さっき武野委員からもありましたけれども、民有地の緑の管理等、それに対して今後どう手当てを打っていくかというのはすごく、今回の災害を見ても印象的だったのですけれども、それは今個別のお話はお聞きしましたので、もう少し全体的なお話の中で、例えば一番先ほどから耳に残るのは義務的経費が増加して、財政が硬直化するということが耳に何回か入ってきて、そうするとこれから実施計画を組んでいく上では、行財政改革をとにかく選択と集中をきちんとやっていかないと成り立たないよということがすごく理解できるんですけれども、そういう中で例えば選択と集中をするためにはEBPM、証拠に基づく政策立案をしようよとか、あとナッジ理論とかいうことで書いてあるのですけれども、実際この基本計画の中では歳入に関する、これは要は行財政改革によってより効率化を進めていくと。歳入面での話というのは計画の中では出てこないということなんですか。
 
○持田 共創計画部次長  今回の基本計画の中で歳入部分を、税収を高めるという部分での記述というのは特にないんですけれども、ただ人口がこれから減っていくという中で、どうやって人口減少を少なくしていくか、そういったところがこの計画の基本となる部分なのかなと思っています。その収入を減らさないといいますか、人口をできるだけ緩やかに減らすことによって収入をできるだけ確保する、それと行財政改革などによっていろいろな経費を軽減することによって財源を生み出していく、そういった考え方になっております。
 
○池田 委員  役所で商売やるわけにはいかないので、税収をいかに効率的に使っていくかということだと思うのですけれども。あとは投資的な考え方とか、そういったことが今後必要になってくるのかなとは思うんですけれども、要は選択と集中してどこに投資をして、最後どこに最終的な財政、人口が減ってくるわけですから税収はどんどん減ってきて、そうすると何かやっぱり、深沢のまちづくりもそうですが新しいことをやっていかないと成り立たないというのがすごく、今後目に見えてくるんですけれども。そういったことは計画の中では表面には出てこないんですね。要は歳入について今の最終的な各施策の中でどういうふうに考えていけばいいのかなというのが。
 
○比留間 共創計画部長  先ほどの次長の答弁に少し補足をさせていただきますと、今回、人口が減っていて税収が少し減っていくだろうということ。これに対して将来の投資も含めて、継続的な行政サービスをしっかりとしていくためには、やはり行財政改革が必須だろうということで、行財政改革というのを一つ、位置づけをしています。
 もう一つは行財政改革をしたところによって、安定的な市民サービスを提供していくのとともに、持続可能なまちをつくるために将来への投資というのにも回していくことが必要だというふうに考えております。これが深沢の新しいまちづくりであったりとか、そういうところにもしっかりと検討を進めていかれるような、そういう記述をしております。
 やはり現在人口が減少している構造を、総合戦略を策定したときに見ていきますと、やはり若年層の人たちの流出というのが少し顕著になっていて、結婚ですとか出産、就職、そういうことを契機に出ていかれる人たちがかなり多いということで、やはり働く環境をつくる、雇用を生むということも一つの政策としてこの中にしっかりと位置づけております。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 まず議案第60号について、総務常任委員会への送付意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 送付意見なしを確認いたしました。
 続きまして、議案第61号について、総務常任委員会への送付意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 送付意見なしを確認いたしました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (10時32分休憩   10時35分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第3報告事項(1)「深沢地域整備事業の現状について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  日程第3報告事項(1)深沢地域整備事業の現状について、報告いたします。
 深沢地域のまちづくりにつきましては、鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会におきまして検討を重ねておりますが、諮問を行った検討項目のうち、「実現性の高いまちづくりのコンセプト」と「それらを踏まえた土地利用計画の再点検」等につきまして、11月14日付で先行答申を受け、これをもとに「深沢地域整備事業の土地利用計画(素案)」を作成いたしましたので、その概要について報告いたします。
 「深沢地域整備事業の土地利用計画(素案)」をごらんください。
 なお、本件説明におきまして、ページ番号は、各ページ下部中央に印字した数字にて御案内いたします。
 資料1ページをごらんください。
 この土地利用計画(素案)は、平成28年10月策定の修正土地利用計画(案)をベースといたしまして、本市を取り巻く社会環境の変化等に鑑み、主に、鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会における検討を通じて、必要な再点検を加えたものでございます。
 資料2ページには、まちづくりの理念とテーマについて記述しています。
 いずれも基本的には平成28年の修正土地利用計画(案)を踏襲したものでございますが、まちづくりの理念には、SDGs未来都市としての責務などを追記いたしました。
 また、まちづくりのテーマでございます「ウエルネス」を具現化する第一歩としまして、「歩く」ということに着目し、「ウオーカブルなまち」を目指す考え方を、まちづくりのコンセプトの中心に位置づけました。
 資料3ページでは、土地利用計画の再点検の考え方の根拠といたしました、ウエルネスのテーマの具体的な方向性である、まちの将来像三つの視点について説明していますが、この内容につきましては、9月定例会の当委員会におきまして、中間答申の報告中で申し上げた次第でございます。
 資料4ページ以降が、施設や街区ごとに整理いたしました、土地利用に係る具体的な考え方となりますので、抜粋して説明いたします。
 まず、行政施設におきましては、本庁舎、消防本部等が連携しながら、複合的な行政サービス、市民活動の場を確保することにより、市民の利便性の向上等を図るとともに、防災拠点としての機能強化を図ります。
 次に、住宅系土地利用の方針といたしましては、幅広い年齢層や多様化するライフスタイルを受けとめ、誰もが安全・安心に暮らせる、都市型住宅や戸建住宅など、多様な住宅の導入を図ります。
 業務系の土地につきましては、まちづくりのテーマでありますウエルネスの実現を図るため、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策との連携を図り、医療、福祉、介護、子育て、健康増進機能などの導入を図ります。
 商業施設につきましては、鎌倉の特性を生かした商業施設の導入を図ります。
 公園、緑地、調整池など、いわゆるグリーンインフラにつきましては、街区内及び街区間における連続性を考慮し、ウオーカブルな空間を形づくることにより、憩いの場や交流の創出を図ります。
 事業区域の中央を東西に横切るシンボル道路につきましては、将来的な計画ではございますが、その東側をトランジットモール化することにより、歩行者優先のウオーカブルな町並みの実現を図ります。
 以上、これらの考え方を土地利用計画図に落とし込んだものが、最後のページの土地利用計画(案)でございます。
 平成28年度の修正土地利用計画(案)からの主な変更点といたしましては、まず、モノレール湘南深沢駅前の公園から、北側の行政施設街区、公園・行政施設街区を西方向に抜けて、その南側に縦方向に伸びる緑道状の公園を通り、調整池機能を活用した親水空間に連なるウオーカブルな空間を組み込みました。
 その際、中央のシンボル道路を二度横断することとなりますが、緑色と灰色のしま模様で示しましたエリアにつきましては、将来的なトランジットモール化を検討しており、歩行者優先のウオーカブルな動線確保を目指します。
 次に、青色で示しました業務施設街区を充実することにより、ヘルスケア産業の集積地を目指すとともに、「働くまち鎌倉」の実現に向けて、研究所やオフィス機能の誘致につなげていきたいと考えています。
 あわせて、土地利用の柔軟性を増すために、複合用途の「ミクストユース」の考え方を織り込み、青色の業務機能とピンク色の商業施設の複合化による街区の魅力向上や、トランジットモール化を予定しているエリアの沿道部分に商業機能を追加することによるにぎわいの創出などを図るものです。
 以上で、土地利用計画(素案)の内容に関する説明を終わります。
 なお、本件計画につきましては、今月26日までの間、パブリックコメントを実施しており、この結果等を受け、今年度中に行政計画化することを予定しています。
 以上で報告を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  この開発は大きな開発なだけに、周りの土地だとか交通だとかの影響も大きいと思うんです。特に周りの水害の問題ですよね。これはもう一般質問でも吉岡議員から再三話をされているのでいいとして、交通でいえばやはりここに集中するとか、ここに行くまでの問題ということでは、特に旧鎌倉地域の方のアクセスというのは結構大事なことだと思うんです。
 報告ではいつもきれいな色の四角の図が出てくるわけですけれども、周辺との関係という計画がいまいちちょっと鮮明ではない気がして、こういうふうにしたい、ああしたいというのはわかるのですけれども、そこの交通計画などがなかなか見えてこないところがあるのですけれども、実際のところどうなのでしょうか、交通計画としては。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  御質問のこの周辺地域も含めた交通事情に関する検討という部分でございますけれども、今回この土地利用計画(案)について先行して答申を受けた理由は、まさに交通管理者でございます警察との協議を進めるためという理由もございまして、この道路づけの計画をもちまして、深沢地域及びその周辺の交通シミュレーションを行っていきたい。これによりまして周囲に与える影響というものを把握して、課題が抽出されるようなことがあれば、今後の施策展開に生かしていきたいと考えているところでございます。
 また、この旧鎌倉地域からのアクセスという面につきましては、この深沢の広域のまちづくりを行う中では、この地域のバス網の再編というものが必須であると考えております。地域の交通負荷を下げるためにも、公共交通の利便性の向上に取り組むということは避けては通れない道だというふうに考えてございますので、こういった部分につきましても、交通事業者と連携して今後取り組んでいかなければならない課題だと、我々は既に捉えているところでございます。
 
○武野 委員  私は今後を聞いているんじゃなくて、これまで交通事業者も含めて、また警察とも、これまでどんな議論をしてこられましたかということです。今後というのはよく聞くんですけれども。何か形になった報告書だとなかなか見られないものですから、活字で。その辺がちょっと曖昧にというよりは、こちらばかり先行しているような気がして、実際のところどういうことをやられてきましたかということです。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  交通管理者の警察との協議につきましては、今回土地利用計画に一定の見直しがかかったことにより再度行うこととはなりますけれども、平成28年度に修正土地利用計画(案)を策定いたしましたとき、平成28年度以降に交通管理者との協議を行いまして、このまちづくりによって周辺の交通、特に交差点需要率、これに関する影響度というものを調査、確認をし、このまちづくりによっても交差点が回っていくという確認はしているところでございます。
 また、もう少し広域に見たときの道路計画でございますけれども、過去に柏尾川沿いの南北道路、それからモノレール沿いの道路、これらの縦方向の道路を横軸で結ぶラダー状道路の整備というものが交通環境の改善には必要であろうといったところを計画に位置づけておりまして、今回のこの深沢地域のまちづくりの中でも、この区域の南側にございます梶原川沿いの道路に関しては、充実を計画しております。
 また、これ以外にも引き込み線の用地の活用も含めまして、三菱電機鎌倉工場南側沿いの道路の整備に向けましても、具体的な検討に着手しているところでございまして、このあたりが、現状我々が着手、進行している取り組みでございます。
 
○武野 委員  進行表としましては、例えば先ほども紹介しました新駅のスケジュールというのが、いつまでに何をするというのが都市計画決定までのが出ているわけです。交通については、いつまでにそれを実現するのかというのは出ているんですか。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  そこはまず深沢のまちづくりを先行して進めて、それと同時に先ほど言ったラダー状の道路を実現できるように目指しているところでありまして、まだスケジュール等は示しておりません。
 
○武野 委員  下手すると、ここを全部整備し終わって建物が建った後に、渋滞がひどくてとんでもないとなってから、じゃあ皆さんがそういう認識に立ってから、みんなの協力を得てやるみたいな感じになりかねないということもあるんですけど。やっぱりそこら辺はちゃんと計画を立てたり、手順といいますか、せめてバスをこうするとか。道路の拡幅というのはなかなか時間もかかるとは思うんですよ。でもバス路線だとか、できるところから実現していくというところではスケジュールがあってもよいのじゃないかとは思うのですけどね。
 あとJRの引き込み線だって、別に難関はないですよ、全然。どこに問題があるのか。目違いのところですか。その話ですか、JRの引き込み線の話は。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  引き込み線用地の活用につきましては、先ほど申し上げました三菱電機鎌倉工場南側沿いの道路、これを整備しようといったときに、この工場の用地それから引き込み線の用地、それから道幅は十分ではございませんけれども、既存の道路用地、こういったものをそれぞれうまく活用し合いまして、道路を整備していくといった場合に、この引き込み線の用地というものが重要な一つの要素になってくるということで申し上げたところでございます。
 前段委員が御指摘のとおり、まちづくりだけを先行させて周囲の交通に配慮しないということは、これはまちづくりのやり方としてもふさわしくはないと思っておりますので、繰り返しの答弁にはなりますけれども、今回のこの土地利用計画の素案をもちまして、交通管理者との協議を行い、周辺の道路に対して交差点がきちんと回っていくのかどうかといったシミュレーションを経て、このまちづくりには踏み切っていくという段取りを予定してございますので、その中でさらに交通環境を良化するためのラダー状道路の整備、それから歩行空間の確保といったところも、できるところから取り組んでいきたいというのが私どもの計画でございます。
 
○武野 委員  スケジュールがわかった順からどんどんと先行していっていただきたいと思います。この土地利用計画は当然、村岡新駅を前提としてつくられたものということでよろしいですか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  そのとおりでございます。
 
○武野 委員  平成16年の計画には村岡新駅の建設は入ってなかった、そういう計画だったんでしたよね。確認します。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  平成16年当時は村岡のほうが進んでいないということで、土地を4分の3取得していましたので、一応まだ未整備ですけれども、深沢の事業を先行して進めるというときにつくったものでございます。今は平成19年の3県市でやった全体整備構想というものに基づいて、やっている事業でございます。
 
○武野 委員  新駅をつくるかつくらないかの最終判断は2020年だというふうになっています。もしやめるというふうになったら、この土地利用計画はまた変更になるということでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  現在、御存じのとおりJR東日本において私どもの委託を受け、新駅整備の概略設計が行われております。この概略設計が終わった時点で総費用と工事の工程が明らかになってまいりますので、ここで最終的な見きわめを行うということは委員御指摘のとおりでございます。ただ、神奈川県、鎌倉市、藤沢市の3者間におきまして、この新駅設置を伴う広域のまちづくりをしていこうということに対する基本合意をしてございますので、当然最終的には費用面を見ての見きわめというものはございますけれども、この3者合意に基づいて、このまちづくりが今私どもがこれから策定しようといたします土地利用計画に基づいて進めていけるという考え方に立って、現在、事業を進めているところでございます。
 
○武野 委員  じゃあ、もしもということは考えていないという答弁だったと思います。実際にスケジュールでは最終判断というのは2020年、今おっしゃったように費用を見てからの見きわめだとおっしゃいました。これは、可能性としてはやめるということは残されているわけで、変更になるのですねという質問に対しては答えていただけませんでした。そこの権利者の方はどれほど待たされているのかということになりますからね。本当に大変な事業をこれから多額の費用をかけてやろうとしているので、慎重にしていただきたいと思います。
 次の質問です。決算特別委員会のときに、幾つか質問させていただきました。なかなか雲をつかむような答弁だったところが幾つかあったので、もう一回確認させていただきたいと思います。
 武田薬品はこの新しい駅をつくるということを公の場所で言っているのかというのに対して、武田薬品という企業の意思表明ということであれば把握していないという答弁がありました。そしてあえていえば、あのとき湘南アイパークを開放して、私たちが招待されて行ったときに担当の、武田薬品の方が、新駅の事業と一体に連携して進めていくという考え方が出ているので、いろいろやっていきたいと。これってすごく武田薬品としての言葉としては慎重な表現だなと思いました。自分はそうは言っていないかのような表現で、周りがそんなふうに新駅の事業と一体に連携して進めていくという考えが出ているので、というふうに人ごとのような表現をしていて、なかなか武田薬品は新駅をつくろうと、一緒になってやりますという言葉を言わないんですよね。それはそれとして。
 ウエルネスの実現ということでも質問しました。このときに鎌倉市の保健医療福祉センターの計画が消えちゃったのはいつかというふうに聞きましたら、正確な時期については把握していないという答弁でした。調べていただけましたでしょうか。
 
○林 まちづくり計画部次長  現時点で把握はできてございません。申しわけございません。
 
○武野 委員  よほどお忙しいんですね。議会で質問したことがわからなかったら、その後調べてこうでしたということを準備していくものかと思っておりました。知りたいから、必要だから聞いたんですよ。
 そして、つくらないのですかと聞いたら、保健医療福祉センターは行政計画上は計画がない、しかしつくらないとは決めていないというふうにおっしゃいました。この辺、やっぱり今、地域福祉計画なんかもつくられていますけれども、健康福祉部とはどんな話し合いをされているのでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  前回答弁の内容の趣旨確認からお話をいたしますが、保健医療福祉センターという箱物を独立して、一つ単体のものとしてこの地区に設置をするということは、今この深沢地域整備事業の計画の中には盛り込まれていないということを申し上げたということは御確認いただけると思います。この保健医療福祉センターという箱物の話題ではなく、保健医療福祉センターに期待する機能というものに関して、どれだけこのシビックエリアに盛り込んでいくのかということは、これは検討の範疇であるというふうに健康福祉部のほうでは考えるというふうに私どもは共通認識をとっているところでございます。
 
○武野 委員  質問に答えていただけていないようですが、健康福祉部がどういうふうに思っているかということじゃなくて、どんな話し合いをされているのかと。機能として。当然私たち答弁で健康福祉部がどういう答弁をしているか、深沢地区に何を求めているのかというのは議事録なんかもひっくり返せばそれはわかります。機能なんだなと。スポーツ施設や何かそういうことで機能を確保していくようなことを言っております。
 やっぱり企業任せなんですかということを再三私は言っているのですけれども、どんな話し合いをされているんですかということです。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  健康福祉部と協議をしている具体的な内容といたしましては、この地域の中に総合体育館、それからグラウンドの整備をするということは計画上織り込んでいるところでございますので、これらの施設について、その後の管理も含めて協議をしている部分はございます。ただし、今、御質問の焦点でございます保健医療福祉センター機能、そのソフトの部分に関して、どのようなものをシビックエリアに落とし込むかといった具体の議論は現在しておりません。
 
○武野 委員  していないと。この事業はやはりいろんな部局と、部署と話し合いを詰めていかなきゃいけないと。さっきの交通もそうなのだけれども、防災面もそうだし。そういうところでの話し合いが持たれて積み上げていくものかなと思っておりますので、機能ということをさんざんおっしゃっていますので、そこは充実して、本当にほかの市にあるような健康医療福祉センター、見劣りのないものができ上がるというものが話し合われていかなければいけないと思いますけれども、そこはよろしくお願いします。
 あと藤沢市のほうでは、財政的な問題が大きいということもあって、中期財政フレームで5年間の計画、その中でも584億円の財源不足が見込まれているというふうに言っておりまして、私も決算特別委員会の中でこの話を出しまして、鎌倉市にも藤沢市のような財政見通しの計画があるのかといったら、全体のバランスに配慮して進めているというふうに数字が出てこないのですよね。その後どうなんですか、私の質問に対して。今後もそうした財政的な裏づけ、バランスなどは報告には出てこないのでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  今御質問の件につきましては、この前の項で議論がございました基本計画にのっとった実施計画、こちらを策定していく中で全体の財政運営の一部としてお示ししていくことになります。
 
○武野 委員  今年度末にわかるということですね。
 
○森 委員長  暫時休憩いたします。
               (11時00分休憩   11時01分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
 
○武野 委員  前回もこれは財政分野だから答えられないと言って、藤沢市は建設経済常任委員会で言っているんですよ。そういうものが出ていると。ここではあるのなら答えるわけでしょう。部局が違うものは答えないというスタンスなら、こういった深沢地域というのはあらゆる部局に絡んでくるのだから、そういうところを全部ここに出席してもらわないと困るわけですよ。それでいつもほかの同僚議員も言っているように、きのうの議論も聞きましたけれども、財政的には大変だということばかり言っていて、この第4期基本計画にもそういうことが述べられていて、お金がないないと言われて、地域の市民の皆さんは鎌倉市はお金がないんですよねということを言われている。でも広報にはそうじゃなくて安定しているんですよ。財政力指数も上のほうだしね。こういうことではやはり一体どうなっているのというのが示されないと、この中ではいつだったかのまちづくり計画の中では保留地処分がどのくらいでとか、国からどれくらいでとか、何分の1とかそういう表も出ました。あれ以来、そういった財政の見通しというのは出てきていないと思うんです。これから防災だ減災だで、うんとお金がかかる。そうなるとこっちに回せるお金が一体幾らなのかというのが心配にならないんですか。
 
○林 まちづくり計画部次長  この前の項で、第4期基本計画の中で共創計画部からも行財政運営についての答弁がありました。その項の中でも記述がされておりますけれども、やはり「働くまち鎌倉」ということで、「住み続けたいまち鎌倉」をつくっていく中で、やはり深沢地域整備事業については、今後の鎌倉を、将来の鎌倉を保っていくために一定程度の財政投資、負担が必要であるという認識は第4期基本計画の案の中でも認められているところではございます。確かに台風のお話もありました。台風15号、19号の話もありましたけれども、先ほどの深沢地域整備課担当課長の答弁の繰り返しにはなりますけれども、やはり財政の全体的なバランスを見た中で、財政等については判断していくということが今お答えできる状況でございます。
 
○武野 委員  そんな状況の中で莫大なお金がここで投入されるというのは、市民の安全のことを考えたら、立ちどまるべきかなと思うんです。特にこの深沢地域というこの広大な地域が、市民や地権者のためにこれまで積み重ねてきた議論があって、こういうまちにしていこうという議論があって、そこに突然新駅の話、莫大な160億円ですよね、全額出すわけじゃないとおっしゃるかもしれないけれども。そういうことがここで使われるということに、市民の納得が得られるのかということですよ。駅とは区別して、深沢地域というのは鎌倉らしいまちづくりをしようということで市民の合意を図っていく、新駅とは切り離してやっていくべきではなかろうかと私は思います。
 
○前田 まちづくり計画部長  前の項で議論をされましたけれども、策定中の第4期基本計画の中でも鎌倉、大船に加えまして、都市機能の強化をしていくというようなこと、深沢でまちづくりをしていくというようなことを加えて、都市機能の強化をしていくということ、それぞれの地域の個性を引き出すことを基調に三つの拠点の特性を生かして、それぞれが互いに影響し合うことで、本市全体の活力や魅力の向上につながる土地利用の実現を図るというようなところを前段で、基本方針で掲げているというようなことでありまして、この考え方に基づきまして、本市でも持続的なまちづくり、都市経営というものを展開していくということが第4期基本計画の中の土地利用での骨格だと考えています。
 深沢のまちづくりにつきましては、ただいま申しましたように、これまでの都市拠点でありました鎌倉、大船に加えて、新しい機能をそこに集積、新たにつくり上げていくということで、「働くまち」あるいは「住み続けられるまち」というものを展開することで、鎌倉というものを持続的に都市経営していけるものにしていくという意味では必要不可欠なものだということですので、当然今いろんな課題があって、それに対してしっかり投資をしていくということも必要ですが、未来のまちへの投資という意味合いでは、一定の額の投資は必要だろうというふうに考えておりまして、先ほど次長が答弁しましたように、基本計画策定、あるいは実施計画の中で全体の市政の課題の解決と投資のバランスというものを考慮した中で、深沢については一定額を投資をするということについて検討、議論してきたものというふうに今考えています。
 駅ということにつきましても、このまちづくりをきちんと進めていくためには必要であるというようなことで、3県市で全体の実現性というようなことも踏まえて、合意をしてきたところでありますので、その額の部分につきましては、できる限りコンパクトにするというようなことで、現在、概略設計を進めているということでございますので、今後ともさまざまな方策を取り入れる中で、できる限り市の負担を少なくしていくというようなことを努力した中で市民の方の御理解を得ていくというようなことだと考えております。
 
○武野 委員  私は三つの拠点について反対と表明したことは一度もないですよ。深沢の拠点というのは大事な拠点で、住民とずっとここを話し合われてきたんじゃなかったんですか。大事な拠点だと思いますよ。だからこの三つを鎌倉市として、拠点として発展させていくというのはよいことだと思います。
 そのためにも市内でどういう交通網が必要かということで、前段に私はちょっと交通の話をさせていただきました。この第4期基本計画でも、そういうこともるる述べられているんですよ、95ページに。だけれども、こんなに大きな村岡新駅のことが、ここには書かれていないでしょう。ちょっと見てください。村岡新駅と載っていますか。95ページと96ページ。
 この大事な交通の計画に、莫大な費用をかける村岡新駅のことが載っていないということ。載せろと言っているんじゃないんですよ、反対だから。ここですごく渋滞があるだとか、混雑があるだとか、緊急車両のおくれだとか、市民生活に大きく支障を来しています。それでここに例えば村岡新駅を書くとしますよ。そのために村岡新駅をつくります。そうしますと緊急車両がおくれない、幹線道路の渋滞がない、そういうことが、市民生活に支障を来していたものが、村岡新駅によって解決すると、書かないまでもそういうことなんですか、この95ページは。所管じゃないと言うかもしれないけれども。ちょっとそこら辺、教えてください。
 
○前田 まちづくり計画部長  村岡新駅ということですけれども、これまで駅の必要性について議論してきた中で、やはり藤沢駅とか大船駅、既存駅の混雑というようなことがありますので、今回新たにその中間駅をつくるということで、その両方の駅の混雑緩和につながるといったようなことも一つの理由になっているというようなことです。
 また今回両市で新しい未来への都市計画をつくっているというようなことで取り組んでおりますので、そのポテンシャルの向上にも寄与するというようなことがやはり非常に大きなウエートを占めているということですので、それをやることによって全体のまちづくりというものが実現性を持って実現できるというようなことだというふうに考えています。
 先ほどちょっと御指摘のありました周辺のバス網の整理といったようなことについても、今後検討していかなければいけないということがありますが、平成28年に地域交通戦略といったような計画を藤沢市、鎌倉市でつくっておりまして、その中では国の関与も得ながら全体の考え方の整理をしているということがあります。今後、新駅の設置時期が決まったという時点で前5年間と後ろ5年間ということで、新駅を中心としたバス網、公共交通の再編についてどのような形で進めていくかということについては、具体のバス事業者を加えて再編を計画していくというようなことになっておりますので、そういう部分についての大きな枠組みというのはでき上がっているというふうに認識をしております。
 
○武野 委員  そうしますと、この第4期基本計画がありながらも、それと違うことを実行していくということなのですね。
 
○前田 まちづくり計画部長  質問の御趣旨がわかりませんけれども、基本的には現況を踏まえまして、深沢を初めとした市街地整備というものにこういうふうに取り組んでいくということを、この中で具体的に方針や考え方を基本計画で示しているということだと思いますので、違うとは認識しておりません。
 
○武野 委員  もう一回説明してほしいのですけれども、95ページ、ここに現状が書いてある。これは自分の部署とは関係ないから私の書いたものではありませんとなるんですか。こういう交通の問題がありますと。ここに村岡新駅というのはどうなるかわからないから書く必要がないと私は思っています。それは先ほど前の議論のときにも言いました。私はここに書く必要はないとは思っていますよ。でもそのためにどうなのかという、口頭でいいから、村岡新駅ができると緊急車両がおくれなく行くのか。ここは歴史的遺産・自然環境の保全と道路整備の両立が難しいと言っているけれども、村岡新駅ができると難しくなくなるのか。パークアンドライドをやっても、現在、慢性的な交通渋滞が発生しているけれども、村岡新駅ができればこれはなくなるのか。これから調査するのかもしれないけれども。緊急車両のおくれ、路線バスの定時性の低下、幹線道路の混雑により生活道路が抜け道となっている。これは口頭でいいですよ。ここに書く必要がないから。村岡新駅ができたら、これが緩和されるなり、うまいこといくという説明を口頭で結構ですから、教えてください。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  藤沢市と鎌倉市で村岡・深沢地区交通戦略というものをつくっております。それは交通事業者、あと道路管理者も含めています。それで市の交通計画の担当のほうも入っておりまして、深沢ではパークアンドライドというものが、この95ページの中には入っています。ですから、そういうものを目指しながら、マスタープランは鎌倉市域だけですけれども、交通戦略は市域を越えて駅を中心としたまちづくりとなるように、そこだけ藤沢市と一緒になって、鎌倉市でいう第三の拠点を目指すところでございますので、そういった形で駅ができれば公共交通が転換するということもありますし、今3県市でやっているものは、平成19年に全体整備構想でやったときは鉄道利用型ライフスタイルという形でやっていますので、あくまでも自動車を抑制するという形でまちづくりを考えてやっておりますので、交通戦略で交通政策課等も入って95ページの事業を展開していくことで話をしておりますので、また交通戦略の見直しをすると思いますので、そのときにも、この95ページの事業が達成されるように連携して対応していきたいと考えております。
 
○武野 委員  何を言っているかわからないですよ。パークアンドライドは深沢のことだとおっしゃった。それでパークアンドライドと村岡新駅、どういう絡みがあるのか説明してください。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  もともと、交通計画の中で深沢のところにパークアンドライドを設置するというものがあります。それで、交通戦略は藤沢市と鎌倉市で連携して戦略を立てているんですけれども、それを合わせて、今の交通マスタープランに入っている湘南モノレールの前のところにパークアンドライドを設けるというのがありますので、それをうまくミックスさせて公共交通、自動車を抑制するという意味で、自動車交通を抑制するという計画は一致しているということで、それがだから新駅ともつながるということです。直接ということではないかもしれないのですけれども。
 
○武野 委員  今、くしくも直接ではないとおっしゃった。だって電車で村岡新駅に来た人、それがパークアンドライドを利用するんですか。その逆はあるのでしょうね。ここまでずっと鎌倉から藤沢、横浜へ行きたい人がずっと車で行かないで、車をとめて村岡新駅を利用する。そっちならある。でもそれは鎌倉市内の渋滞解消にはならない。
 直接関係ないとおっしゃったけど、関係ないんじゃないですか。
 
○前田 まちづくり計画部長  こちらの基本計画の中の交通環境の整備というところで課題を掲げている部分、あるいは市の取り組みということで交通需要マネジメント等を出しているというようなところがありますけれども、そこは市域全体の取り組みをどういうふうに進めていくかということでありまして、基本的には交通については、鎌倉市の場合については交通需要マネジメントというソフト施策と、その後の項目にあります都市計画道路の整備とセットで進めていくということだと考えています。
 交通については交通マスタープランというのが上位計画としてありますけれども、それを補完するものとして深沢と村岡地区をまたがった形での地域交通戦略というような計画をつくっておりまして、その地域交通戦略の中では新駅を前提として、この地域の交通をどういうふうに変えていくかというようなことがきちんと明記されているということです。その全体の、鎌倉市の交通マスタープランという全市的な計画と、地域交通戦略というのはバッティングするものではなくて、あくまでもそれぞれ親子、補完し合う関係という形になっておりますので、今、課長が答弁させていただいたものについては、今後バス事業者等と協議をしたりという部分がありますけれども、基本的には整合、調整を図りながら全市的な交通の課題というものを解決していくというような形になっているということです。
 その中で深沢につきましても、交通マネジメントの柱となっていますパークアンドライドの一部機能を担うことを検討していくということを、逆に地域交通戦略でも位置づけているというようなことを述べさせていただいたと認識をしております。
 
○武野 委員  何かさらさら答弁されますけれども、説明していないですよ、ちゃんと。この交通網と、ここで取り巻く状況と課題が書かれています。ここに書く必要はないですよ、村岡新駅をつくればこうなりますということを説明してくださいというのだけれども、説明がありませんでした。もう結構でございます。
 
○池田 委員  今回、提示された土地利用計画の素案ということですけれども、これはまず最初にお伺いしたいのは平成28年に策定した修正土地利用計画(案)、それがどのように変わったのか。そのポイントを幾つか教えていただければと思います。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  今回の土地利用計画の素案でございますけれども、お見込みのとおりでございまして、平成28年度に策定をいたしました修正土地利用計画(案)をベースとしております。これに対して、市の内外における昨今の潮流を反映させる形でアップデートをかけたというふうに御理解いただければ幸いでございます。
 具体的にはSDGs未来都市としてのまちづくりに臨む姿勢ですとか、ヘルスケア産業の集積地を目指すといった方向性などのコンセプト等を土地利用計画に反映したものでございます。
 
○池田 委員  計画をつくる間にかなり外部の環境も変化してきたということも含めての修正だと思うのですけれども、そういう中で先ほど交通の話もありましたけれども、例えばこのトランジットモールというのができて、これは賛否両論あるんですけれども、実はここを通すことによって周辺交通がスムーズに進むという観点と、先ほどから武野委員の質疑にもあったようにラダー状の道路、これが同時並行として進められれば、この辺の将来的なトランジットモールというのもありなのかなと思うのですけれども。このトランジットモールの意味合いについても、教えていただけますでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  トランジットモールでございますが、道路運用上は通行を公共交通に限定することによりまして、交通量を大幅に減らし、歩行者優先の道路環境を確保しようというものでございますので、私どものまちづくりのコンセプトでございます、歩くことから健康になるウオーカブルな町並みの実現という方向性からすれば、非常に重要な要素になると考えてございます。ただし委員が御指摘のとおり、周辺の道路環境の改善といったものと、このウオーカブルな環境の実現といったものを同時に目指すということは極めて難しい課題であることは我々も同じく認識しているところでございますので、同時並行してラダー状道路の充実、それから周辺の交差点、歩行者環境の充実といったものに継続的に取り組んでいかないとこの目的は果たせないと考えてございますので、この土地区画整理事業区域内だけの問題ではなく、地域全体として改善を図っていかなければ、なかなかウオーカブルな環境というのは実現できないといった課題は我々も頭に刻んでいるところでございます。
 
○池田 委員  それで、トランジットモールは将来的な話ということと、将来的な話としては自動車、これから先日の読売新聞でもノーベル賞をとった吉野さんと、その前に青色のLEDでとった天野さんとの対談が載っていましたけれども、これから本当にこの辺のAI技術が進むとEV革命ですか、電気自動車が進んで将来的には車がもうシェアカーがほとんどで、自分で持つ方がかなり激減してくると、そういう将来的な展望を語っていますけれども、多分これから人口が減る中で車に乗る人も減る、そういう中ではかなり環境が変わってくるのかなというふうには思うんですね。そういうものでは、これからちょっと先どうなっていくのかなというのが少し見ていかなければいけないんですけれども。
 あと、この駅前広場ですね。例えば鎌倉からの道でいろんな交通環境を考えなきゃいけないのですけれども、以前私なんかはハブ化ということで、かなり交通の拠点としてここからバスが鎌倉に行ったり、ここに来ればいろんな方面に移動できるというようなイメージを描いていたんですけれども、この交通広場、例えばバスが来てここの交通広場で転回してまた鎌倉へ戻るとか、この辺の交通環境というのはどういう状況なのか、ちょっと教えていただければと思うのですが。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  再三御指摘のとおりこの深沢地域、新しい拠点と旧鎌倉地域の接続という問題は大切な、重要な課題であるということは我々も深く認識しております。これをつなぐバス網でございますが、現在この土地利用計画の中に落とし込んでいる交通プール、湘南モノレールの駅の足元の部分でございますけれども、こちらは一般車両とタクシーのみの想定のエリアでございます。バスにつきましては、いわゆるバスベイと申します、道路脇が少しバス1台分膨らんでバス停が設置されている、こういった形状のさばきを今のところは検討しているところでございます。
 具体的にここがバス網のハブとして、どの程度の重きを持つのかといったところに関しましては、まだ具体的な事業者との検討は進んでおりませんので、今現在明確に申し上げることはできないのですけれども、土地の利用的にはバスベイの中のさばきでこの周辺を機能させていこうというのが、今の土地利用計画の状況でございます。
 いずれにいたしましても、このウオーカブルな環境を実現して、かつ周辺の道路環境に悪影響を及ぼさないためには、公共交通の割合をいかにふやしていくかというところが鍵になると思ってございますので、御指摘も踏まえてしっかりと検討してまいりたいと思います。
 
○池田 委員  鎌倉から例えば来て、ここで回転して大船に向かわないで戻らなきゃいけない、戻るバスもあるかと思うんですが、この場合というのは例えばトランジットモール、公共交通を通ってぐるっと一周回って帰るとか、要は駅前というのはある程度回転広場があって、バスがいろんな方向に回転してまた向かっていくというイメージがあったんですけれども、その辺は今言ったように双方向のバスベイをつくるということなのでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  このモノレールの駅前の風景という切り口から申し上げますと、駅をおりてバスターミナルが展開しているというような形状はなくて、バスはあくまでバスベイのさばきでございまして、この湘南モノレールの駅をおりると、まず広場状の駅前広場、公園が広がっていて、そこから歩行環境が接続していくというようなコンセプトに従って、こちらの土地利用計画についてはアイデアを出したところでございます。そういった駅前のイメージを我々想定しております。
 
○池田 委員  いずれにしても、例えば本庁舎が移転した場合においては、交通の利便性をより向上させなきゃいけない。そうすると、来た車が例えばそのまま大船へ抜けていくのか。もし反対側に向かうのであれば、道路の反対側にバスベイをつくらなきゃいけないということになりますよね。ですから、ちょっとイメージが湧かなかったものですから、例えば行政施設の中で回転してまた戻っていくとか、何かその辺が、単純に一番交通量が多いところは常に行ったり来たりするような形にはなると思うのですけれども、その辺イメージが湧かなかったのでお伺いしました。
 次に、この間の一般質問の中でも、要は以前から問題になっている河川の氾濫のお話ですけれども、柏尾川の。その場合の浸水云々という話で、このまちづくりの中で聞きたいのですけれども、まず一体的なまちづくりを行った場合、今、土になっている部分に浸透していくんですけれども、それが今回、ハードが敷かれてしまうと、それが中に浸透しない。その貯留地をつくるという話なのですけれども、全体の、例えばまずこの面積の中でどのくらい浸水していくのか、貯留すれば賄えるのか、その辺を教えていただけますでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  この土地区画整理事業の実施に伴いまして、まず土地区画整理事業といたしまして、約1万2000立方メートルの雨水調整池を整備いたします。加えてこの区画整理後の各建築行為にあわせまして、整備を求めていく雨水貯留機能と合わせまして、全体で約2万4800トンの雨水貯留機能を確保するという計画になっております。この雨水貯留量によりまして、いわゆる年超過確率100分の1の降雨を念頭に置いた対応が可能になるというふうに計算をしているところでございます。
 この規模感でございますが、特定都市河川の沿岸地域の開発に対して求められている必要な量、約8,400トンに対しまして、このおよそ3倍の容量を確保するという計画になっていることからも、周辺地域を含めた内水氾濫の危険性が増すものではないというふうに考えているところでございます。
 
○池田 委員  そうしますと、本来その8,400トンがこの中に雨が降った場合の貯まる量と考えると、それに対して2万4800トン、3倍くらいの水がここに貯留機能を持つということになると、その差の分というのは周辺地域の防災対策として、さらに現状よりもよくなるといいますか、浸水の可能性が低くなる、貯留機能があれば一遍に流さないので内水氾濫が起きなくなるというふうに考えれば、やはりこの計画が進むことによって、地域の防災計画まで、防災の向上が図れるということで、考えていいということなのでしょうか。同じ質問になってしまうんですけれども。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  先ほど申し上げました特定都市河川の沿岸地域に求められている必要量の約8,400トン、これは一つの基準でございます。じゃあ、この8,400トンがあれば絶対に大丈夫なのかと問われると、当然昨今の降雨の状況などを見ますと、安易に想定量を決めるということは避けなければならないということは我々も捉えているところでございますので、これの3倍の容量を確保するといったところまでの余裕幅を持って、今回新たなまちづくりですので、十二分な対応をとりたいという計画になっているというところを申し伝えたいというのが答弁の趣旨でございます。
 
○池田 委員  私の聞き方がまずかったんですね。現計画だと8,400トンですけれども、実際さらに上回る防災機能ということで、その辺の確認はできました。
 あと、この中で気になるのは、先ほどの一般質問の中でも国が社会資本整備審議会ですか、その河川分科会の中で、気候変動を踏まえた水害対策のあり方の検討を進めるというような動きがあるというふうに聞いていましたけれども、こういう新たな動き、昨今の状況を踏まえて動きがあると思うのですけれども、深沢のまちづくり、それに対しての考え方というのは変わってくるのか、その辺ちょっとお伺いしたいのですが。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  これまでこの地域の安全性、ポテンシャルにつきましては、専門家委員会の中に特に防災の専門家の先生方による検討組織を設けまして検討してきた中で、ハード、ソフト両面からの対応をバランスよく講ずることによって、この地域が新しいまちづくりの地として十分な安全性とポテンシャルを有するといった御回答をいただいているところでございます。当然、今御指摘のございました国の動向につきましては、私どもも真摯に受けとめ、動向を注視しているところではございますけれども、昨今の気候変動を加味したといたしましても、先ほど申し上げたハード、ソフト両面からバランスよく対応していくという基本的な考え方に変わりはございませんので、今後も基盤整備による安全対策に加えまして、想定を超える雨量に対しましては、早期の避難行動を促す取り組みや、被災後の早期回復を可能とする建物の整備など、組み合わせによって災害に強いまちづくりを実現したいという考え方、この考え方に変わりはございません。
 
○池田 委員  いずれにしても川ですので、上流から下流に来れば流れてきて、こちらで降らなくても増水していくということになると思うんです。ですから横浜でも今かなり、新たなものを検討している、遊水池を検討しているということですけれども、そういったことで少なくともここでの内水氾濫を防げるレベルのハード対策を行っていくということですので、その辺の確認ができました。
 あと一つ、この開発に伴う近隣の状況なのですけれども、昨今、中外製薬の研究所が令和5年、戸塚の日立製作所の跡地ですか、そちらのほうに移転するということで報道がありますけれども、市としてはこの計画と、例えば資生堂の跡地なんかでも市の考えとは少し、なかなかずれがあったと。結果的にはマンションができて、一部工場ができるということですけれども。こういった大規模な土地があくことに対して、市としてはどういうふうにその辺は現状を考えているのか、あるいは何か土地誘導を今後行っていく必要があるのかなとは思うのですけれども、その辺の考えが今時点であれば、お願いいたします。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  委員御指摘の用地につきましては、深沢地域整備事業区域、この土地区画整理事業の区域と連担している、関係が非常に深い土地でございますので、私どもも中外製薬鎌倉研究所の閉鎖と移転といった報道に触れまして、すぐさま先方とは対話をしているところでございます。この対話の中で私どもからは、引き続き現在の研究所用地を産業系の土地利用をしていただきたい、また土地区画整理事業と一体性、関連性、連携のある土地利用を望んでいる、それからここからは県道に抜ける道路交通基盤、こちらについても、もし再整備が行われるのであれば配慮していただきたいといった点について要望しているところでございます。このような対話は引き続き続けながら、鎌倉市にとってふさわしい土地利用になるように、私どもも注力をしていきたいと考えているところでございます。
 
○池田 委員  先ほどの財政の、基本計画の話の中でも、歳入を確保しなければいけないという意味では、部長の答弁でもありましたように「働くまち」としての、よりそれに向けた取り組みが必要かなと思うんです。そういう意味では、ぜひこことの一体的な利用が図れるような形で、今後も働きかけをしていただければと思います。
 
○中村 委員  検討委員会でいろいろ御議論があったと思うのですけれども。9月定例会で中間答申の御報告がありましたけれども、御説明にもあったのかもしれませんけれども、9月の中間答申から今回の素案になったところの経緯の中で、どのような確認とか議論があったのか、そこだけポイントを絞ってちょっと教えていただきたいと思います。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  今回、土地利用計画案というところが報告の中心でございますので、その土地利用計画図の部分で申し上げますと、中間答申の際に若干明確に方向性が定まっていなかった部分が幾つかございました。その1点が商業施設と業務施設の配置でございました。商業施設、今回の土地利用計画図では柏尾川沿いに置いておりますけれども、中間答申の際にはこの図に倣った案ともう一つ商業施設を中央に配置して、逆に柏尾川沿いには業務施設を配置しようという2案並立という状態でございました。これを1本化したというところが今回の見直し点でございますけれども、この見直しを行うに当たりましては、商業事業者等に対するサウンディング、ヒアリングを重ねまして、商業施設については視認性、目で存在が確認できるといった要素が非常に強いですとか、現状でも道路づけが最もよい柏尾川沿い、こちら側に配置することが商業施設にとっても、町並みにとってもふさわしいのではないかといった御意見などを踏まえまして、今回お示ししたような案に1本化したというところでございます。
 また、先ほど池田委員からの御質問の中でも取り上げられましたけれども、モノレールの駅前、こちらも広場状の公園を設置するというところまで、まだ中間答申の段階では明確には打ち出すことができていなかったのですが、駅前に広場空間を整備して、ここから行政施設街区、公園、グラウンドといったところまでつながる歩行者動線を確保しようという考え方を明確に示したといったあたりが、中間答申から進捗のあった部分でございます。
 
○中村 委員  今お話にもありましたサウンディング調査研究、これ9月定例会中くらいに実施していたと思いますけれども、そのサウンディング調査の概要、ポイントを絞って教えていただければと思います。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  サウンディング調査につきましては、各業種から合計21の事業者に御協力を賜りまして、それぞれ私どもの土地利用計画案の内容について御意見、評価等をいただいたところでございます。先ほど話題に出ました商業系の事業者からでは、こういったシビックエリアと連担した土地においては、防災協定といったものが一般的になりつつあるので、そういったところでの協力もできるという御意見ですとか、ただ商品を売るだけの商業施設ではなくて、地域の情報発信の拠点となるというような考え方も持っているなどという御意見をいただいているところでございます。
 また住宅メーカーからは、これは多種多様な御意見をいただいておりまして、集合住宅いわゆるマンションに対するニーズですとか、戸建て住宅に対するニーズ、こういったものに対して、それぞれの事業者の視点から御意見をいただいたところでございます。
 
○中村 委員  何か課題とか、そういうところの情報はあったのでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  現在、空地となっているところに新しいまちを立ち上げるということになりますので、今後、まちをつくって終わりではなくて、この中でコミュニティー活動がどう芽生えて、どう展開していくのかといったところが重要になってくるというような御意見をいただきまして、今後この中では行政が背中を押しながら、エリアマネジメントといった取り組み、これが自発的な住民の地域に対する貢献活動、もしくは企業の地域にコミットする活動を引き出すような、そういった種まきになると。こういったところにも注力をしていく必要があるといったところを御助言としていただいたところでございます。
 
○中村 委員  逆に新しいアイデアというか、そういうのもいただいたと思うのですけれども、そのアイデアに対する取り組み方の姿勢というか、その辺を教えていただけますか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  新しいアイデアという部分につきましては、特に私どもこのSDGs未来都市としての責務を果たしていく、それから低炭素社会をここで率先して規範を見せていくといったところに関して事業者と意見交換をしたところ、民間事業者もこのSDGsといった視点は強く持っていらっしゃる事業者が多くいらっしゃいますので、行政と一緒に新しいまちづくりの基盤整備からさまざま、この地球環境経済について貢献できるような取り組みができるといったアイデアをいただいておりますので、今後しっかりとスクラムを組んで、新しいまちが、今後日本が歩んでいくまちづくりの最先端を体現できるようなものになるよう、この深沢地域、すばらしいまちにしていきたいと考えているところでございます。
 
○中村 委員  積極的に取り組んでいただければと思います。
 あと藤沢市とか神奈川県の状況をお伺いしますけれども、各定例会等で何か情報があれば教えていただければと思います。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  新駅の概略設計を3県市で取り組んでいます。それからあと藤沢市とは村岡地区側のシンボル道路と新橋について広域連携調査をして、その辺の対応をしております。あと湘南地区整備連絡協議会の担当者会議では、やはり周知を両市でやろうということでやっていまして、今、広報紙の作成をしているというところで、いろいろ合意の課題を達成するために取り組んでいます。
 あと藤沢市議会におきましても、村岡地区全体におけるまちづくりの考えの質問がありまして、藤沢市としては村岡地区ではさまざまなプロジェクトが動いている、本市の拠点のみならず、鎌倉市との連携による広域拠点として役割を果たすことが市全体のさらなる発展に寄与していくという答弁もされています。
 それから県議会のほうでは新駅と両地区、まちづくりについての県の取り組み姿勢について質問がありまして、県が調整役として技術的な支援などを積極的に取り組んでいく旨の答弁をしております。
 
○中村 委員  3県市あるいは藤沢市との協議というのはどんな頻度で行われているのか、ちょっとお伺いします。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  先ほど答弁させていただきました、いろんなことで調整をしていますけれども、月1回以上の頻度にはなっていると思います。ちょっと回数はそれぞれ出してはいないのですけれども。
 
○中村 委員  きちんと情報共有をしていただければと思います。
 最後に、いろいろ今、新駅の見きわめとかも先ほど来、話題になっていましたけれども、改めての確認になりますけれども、都市計画決定は2021年度にするということで確認させていただいてよろしいでしょうか。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  今、3県市でそれに向けて取り組んでいます。
 
○大石 副委員長  古館橋のほうへ行く、柏尾川に行く道路ですね。一部警戒看板も出ていますけれども、浸水するようなところもあるじゃないですか。ここの道路に関しては、ちょっと拡幅していくような幅があるのかなと思っているのですけれども、拡幅とか、今起きている浸水対策も含めた考え方は何かあるんですか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  御指摘の道路につきましては、今、開渠になっております道路沿いの川を暗渠化いたしまして、このスペースも含めて道路幅を拡幅しようという計画になってございます。あと水があふれ出るという御心配の部分につきましては、当然この川の流域に対して上流も含めて、川に対して許容量以上の負荷がかかると、そういった水があふれ出る状況になりますので、この川に対して、またはこの川の上流に対して必要以上の負荷をまちづくりがかけないよう、先ほどの答弁にもございましたような雨水貯留機能を充実することによりましてカバーしていきたいというのが計画全体の考え方でございます。
 
○大石 副委員長  貯水槽をつくるといっても、ここにまちづくりができるための貯水槽ですから、今ない形の中でもう浸水したりするわけですから、それがどういう効力を発するかどうかは私も疑問に思っていますけれども、いいです、次に行きます。
 あと神綱橋の関係、これはこのまちづくり、新駅とを結ぶ橋の関係になっちゃうのですが、橋の向こうの土地所有者というのは、ある程度この鎌倉市が中心となって橋をかけようという形の中でどうしても必要になってしまいますよね、理解が。そういうことというのは了解がとれているような状態ですか。
 
○杉浦 深沢地域整備課担当課長  橋の新設はまだ設計段階なのであれなのですけれども、基本的には橋の藤沢市側のほうは、まだ河川の区域が含まれていますので、民地に及ぶということがあれば藤沢市と調整をしてやらなきゃいけないのですけれども、基本的に村岡地区の対応については藤沢市のほうで対応しています。
 
○大石 副委員長  あとシンボル道路の関係、先ほど池田委員からも質問がありましたけれども、トランジットモールの検討区間というのがありますよね。自家用車を制限して公共交通機関を優先にという基本的な考え方があるのだけれども、一般車両なんかが来る制限の考え方、これがちょっとよくわからないんですよ。せっかく東西にわたってこのまちづくりを貫く20メートル幅以上の道路に一般の方が入ってこられない、どのくらいの制限の考え方かわからないとさっき言いましたけれども、そういう制限をここへかけちゃうわけですから。それがどんな考え方なのかなということを1点お伺いしたいと思います。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  私どももこのまちづくりの中で道路づけを考えるに当たりましては、交通、これはマイカーなども含めてですけれども、交通の利便性向上と町なかの魅力の向上という二つの目的を果たすために、どういった必要十分なまちづくりが望ましいのだろうといったところは常に葛藤がございます。今回この中央部分をトランジットモール化していこうという、この部分だけを捉まえて言えば、この中での歩行空間の充実、町なかのにぎわいというものを優先していこうという考え方でございます。ただし、これで公共交通、それからマイカー等の通行が困難になってはいけませんので、シビック街区北側の道路、それから先ほど御質問のございました梶原川沿いの道路、こういったところの道路を充実させるということと、公共交通の利便性の向上によって、この公共交通、公的な交通機関に対する依存度を高めていくという施策がどのくらい進められるのかといったところに、このトランジットモール化が果たしてかなうのかどうかというところの実現性がかかってくると思っておりますので、トランジットモール化、単体でありきではなくて、これが地域のにぎわいと地域の交通事情、両者に対してプラスの効果をもたらすのだといったところをしっかりと見きわめて施策の選択を行っていきたいと考えております。
 
○大石 副委員長  今、検討区間ということなのであれですけれども、ここの絵面を見るだけでも商業施設やら業務施設やら、またシビックエリアには公的な体育館があったりグラウンドがあったり、ましてや多分延べの人数では大変な数の人がいらっしゃる市役所ができるわけですよね。そこをトランジットモール化でどんな制限をかけるかわからないけれども、例えば先ほど言ったようなモノレール沿いの道から市役所に入ってくるような入り口を設けるのか、体育館またはグラウンドに入ってくる、これを北側の道から入り口をつくってトランジットモール化するほうからは入れないような形にするのか。市役所一つとっても大変な方々が、ここの市役所の駐車場を見てもわかりますけれども、ほぼ満車で入れないようなときもあるわけですから、そういうことを考えると、どうなのかなと。トランジットモール化するためにそういうことも考えているとか、そういうことがあるのかどうなのか、いかがでしょう。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  一旦、細論をおきまして、このまち全体での構想レベルで申し上げますと、車両の交通は真ん中からではなくて、この土地区画整理事業区域の外側から交通のアクセス網を整備していこうという考え方を持っております。例えば行政施設につきましては、北側からの車両の動線を確保することによりまして、車両利用者の御不便も解消していきたいと考えてございます。また南側の都市型住宅、それから業務エリアといったところにつきましても基本的な車の動線は南側、この外周側からの動線を確保するといったところによりまして、中央部分に関しては歩行者優先の道路環境をつくっても支障がないような、そういったネットワークをつくっていきたいと考えてございます。
 また、例えば商業施設などにつきましては、商品の搬入等の車両の通行も想定されます。こういった部分は、例えばトランジットモール化というものは昼間だけに限って、夜間、早朝の搬入についてはこのトランジットモール化区間も含めて商業利用者の車両の通行を認めるですとか、こういった時間帯による差別化というものも検討の中に含めながら、両者の両立を図っていきたいというふうに考えております。
 
○大石 副委員長  先ほど池田委員からの質問で、駅前広場が出ましたけれども、具体的に新駅がもしもできたとするならば、具体的にここ、新駅から神綱橋を通ってここのメーン通りを、シンボル道路を走ってくる形で、どこで戻ってくるのかなといったら、私たちの想像というのは湘南深沢駅の駅前広場でぐるんと回って、例えば新駅へ戻るとか、ほかのところに行くとか、そういうふうなことを考えるんですけれども、基本的に今バスというのは、運転手は1人です。バックをするとかというのは、ガイドがいなきゃできないような形になっていると思うんですけれども、そういうところは考えた形の中で、例えば行政施設やグラウンド、体育館のほうにぐるんと回れるような車返しのようなものを考えながら検討をしているのですか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  御指摘のバス網につきましては、このモノレールの駅前を通過していくのか、それともターンをするのかといったところまで明確に決めているものではございませんけれども、仮にターンをするといった場合には当然それなりの敷地が必要になってまいります。この点につきまして、実はこの駅前の公園広場の検討の中で一番悩んだ部分でございます。バス網のネットワークをどうつくっていいのかといったところもまだ明確に確定をしていない、さらに約10年後のまち開きのときに、じゃあここを走るバスが今と同じようなバスなのかどうなのかといったところも断言しづらい部分がございます。車両のサイズ、運転手、人間がいるのかいないのかといったところも含めまして、どういった最新鋭の交通手段がそのときに採用できるのかといったところも、まだ見きわめがつかないところではございますので、今後、柔軟な構想が可能となるように、この部分については公園であり、また行政施設につきましては我々が本庁舎のつくり込みについては今後しっかりと検討していくところではございますので、このあたりの行政がある程度コントロールできるエリアも含めて、10年後ベストなものを引き込むために必要な土地のしつらえをつくっていきたいというふうに考えております。
 
○大石 副委員長  新駅から来てモノレールに乗って江の島方向にという方々のアクセスの場所になると思いますし、またここへ市役所が本当に移転するというのだったら、使う市民にとって最善な交通体系をつくってあげなければいけないわけだし、その辺をしっかり考えていただいて、検討していただきたいと。素案になっちゃってきて、次は計画になっちゃうのでしょうから、しっかりとその辺、検討していただきたいというふうに思います。
 最後1点、3県市でまちづくりに取り組んでいくという形になったときに、市長から報道にもありましたけれども、ヘルスイノベーションのまちづくりという言葉があったと思うのですけれども、この絵面では、どこに具体的に市長の言うヘルスイノベーションのまちづくりというものが組み込まれているのかというのがわかりにくい。どんな考え方なのですか。どういうふうに市長に指示をされているかと言ったほうがいいのかもしれませんが。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  今回、中間答申の時点でそういった色合いは既に出していたのですけれども、ヘルスケア産業の集積地をつくるという大きな目標に向かいまして、これまで若干弱気に見ておりました業務施設街区、研究所やオフィスの街区に関しては、面積も若干拡大をしているところでございます。また業務施設街区の周りに青とピンク色のしま模様で示しましたミクストユースのエリアを設けることによりまして、例えば道路沿いの部分についてはショップが並んでいるけれども、奥側がオフィスである、もしくは1階は商業施設、2階より上が研究施設であるといったような町なかになじむような業務街区の魅力のアップも含めまして、この街区の中で研究拠点、ヘルスケア産業の育成拠点が展開できるような受け皿を充実させようということを検討したところでございます。
 また、ここに入ってくる事業者だけにヘルスケアの拠点整備を任せるという考えではございませんで、それに隣接するスポーツ施設の街区、それから行政施設街区、こういったところも含めて健康、スポーツのまちづくりに資するような、コンセプトに沿った施設整備、それからソフト事業を展開していくといったところも考えまして、街区全体で健康、長寿のまちといったものを実現していきたいというものが、このまちづくり全体の考え方の方向性でございます。
 
○大石 副委員長  お昼になったので締めたいと思いますけれども、今後の企業誘致というのは市が中心でやるんですよね。ちょっと私もその辺がわからないのですけれども、先ほど武野委員からも健康医療福祉センター、そういった部分が来ていただける方々を中心とした視点で任せられないかとか、そういうことも含めて健康福祉部のほうとも調整をしていただけないか。市がその施設を持つことはなく、こういう方々がもしも協力をいただけるのであれば、可能性が高いと私は思っているのですけれども。その機能を持つ。せっかくヘルスイノベーションのまちづくりと市長が言っているのですから。そもそも計画をしていた保健医療福祉センターをとりあえず計画の中から外しちゃったわけじゃないですけれども、検討候補としては残っているのですけれども、このまちづくりの中で組み込んでいけるかという検討も含めてしていっていただければというふうに思います。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ただいま番外から発言を求められておりますが、発言を許可するということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、保坂議員からの発言を許可いたします。
 
○保坂 議員  先ほど、今回の中心になっているのは土地利用計画図であるということで答弁があったのですけれども、これまで聞いていない部分ということで伺いたいのですけれども、平成28年の修正土地利用計画(案)のときには行政施設は約2.6ヘクタール、公園・行政施設は3ヘクタールだったのですけれども、今回示されている中ではそれぞれどのようになっているのでしょうか。想定している面積を伺いたいのですが。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  まず行政施設街区から申し上げます。旧計画では約2.6ヘクタールという面積、これに関しては新計画も変更はございません。それからその横のスポーツ施設、グラウンドや広場の部分でございますけれども、旧計画でスポーツ施設を中心とした行政施設街区と区分していた面積は約2.3ヘクタール、今回計画の中で公園・行政施設というふうに表示してございますところも2.3ヘクタールでございます。ただし旧計画の場合にはスポーツ施設街区の西隣に公園というふうにちょっと1本線を引いて区分しておりました。こちらが約0.9ヘクタールございましたので、その点がシビックエリアと称する部分については若干変更がある部分でございます。
 
○保坂 議員  公園については今回示されているところではトランジットモール、シンボル道路の南側のところの都市住宅帯の両側のところに線状のところがあって、結局こちらを合わせると公園の面積というのは余り変わらないと考えてよろしいのですか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  御認識のとおりでございます。
 
○保坂 議員  それで、形としては分かれた形になっておりまして、ウエルネスというコンセプトを具体化する中で、ウオーカブルなまちづくりということが説明されていたのですけれども、ちょっとそのあたりのウオーカブルというのがこじつけとまでは言いませんが、すんなり、はい、そうですかというようには思えない部分があって、こういう形でウオーカブルというのを打ち出して公園のところをある意味分散化させたというのは、新駅をつくるということが前提となって、商業、業務系をなるべく駅に寄せていくという、そういった方向性との兼ね合いというのも感じられるのですけれども、いかがなのでしょうか。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  この公園の配置につきましては、このエリア内のポイント、ポイントをつなげるという考え方によって、この配置の見直しを行いました。もともと調整池はあくまで水をためるだけの池という感覚だったものを、もう少し親水空間としてクオリティーを上げていこうという考え方を盛り込みました。その際にこの調整池がぽつんと離れていて、そこにアクセスするルートがなければなかなか生きてきませんので、ここに対して湘南モノレールの駅からぐるっとつながるような回遊性を持たせようという発想がこの公園の部分にはございます。
 また街区内のウオーカブルというコンセプトの実現につきましては、現在、公園・行政施設というふうに区分しております地域も、これグラウンドだけでは恐らく全面は埋まりませんので、グラウンドとその脇の広場的空間も含めたエリアとして、一体的な公園が南側の緑道状の公園と連なるような形での緑のネットワークが、こちらにも敷設できると考えております。
 また、この絵面の中に示している道というものは、道路法上の道路だけでございます。今後この中に施設を整備する事業者とのキャッチボールにはなりますけれども、例えば黄色でべた塗りをしている都市型住宅エリアの中にも歩行者空間の整備をオーダーしていくというようなことも含めて、網の目のネットワーク、歩行者動線のネットワークをこのまちの中に張りめぐらせたい、これが我々のウオーカブルの考え方でございます。
 
○保坂 議員  もともと、こちら深沢のまちづくりの中に公園用地、スポーツ公園的なものも含めて、これを位置づけるということが防災上の意味合いというのがすごくあるなというふうに思っていたところなんです。そういう意味では、やはり建物のないオープンスペースを一体的な面積、ある程度の面積で確保することが防災面においては非常に大きいと思っていたのですけれども、それが一部ではありますけれども、そういったもともと公園というところで言われていたのが、分散する形になってしまったということが防災、本当に災害が起きたときの対応を考えたという意味において、一部後退するような印象も受けるのですけれども、そのあたりについて、防災ということについてはどのようにお考えなのでしょうか。オープンスペースということです。
 
○山戸 深沢地域整備課担当課長  御指摘のとおり空地が果たす被災時の役割というものは我々も認識してございます。こちらを広く中央にとるという思想もその一つでございます。今申し上げた緑道上の公園というものは、それとは若干違った思想での配置ではございますけれども、グラウンドを整備しようというエリアの公園・行政施設街区につきましては、グラウンドも含めてそういった空地としての一定量の広いエリアの確保が可能だと思ってございますので、議員御指摘のような空地の配置による機能の向上という考え方は、決して失ってはございません。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                 (「聞きおく」の声あり)
 多数了承と確認させていただきます。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (12時10分休憩   13時20分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第4「議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)のうち都市整備部所管部分」について、原局から説明をお願いいたします。
 
○関 都市整備部次長  日程第4議案第71号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第10号)のうち、都市整備部所管部分について説明いたします。
 議案集その1、158ページをごらんください。
 第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、令和元年度鎌倉市補正予算に関する説明書に基づき説明をいたします。
 説明書の18ページをごらんください。
 第45款土木費、第5項土木管理費、第5目土木総務費は200万円の増額で、台風等の災害対応により不足が生じたバリケード等の災害対応消耗品の追加補充を行うため経費を増額しようとするものです。
 第45款土木費、第10項道路橋りょう費、第10目道路維持費は2611万4000円の増額で、台風第15号の影響により、十二所において倒木等の災害が発生したため、その対応に係る経費を増額しようとするものでございます。
 第45款土木費、第20項都市計画費、第15目公共下水道費は513万円の増額で、下水道事業会計における雨水管渠施設の維持管理等に係る経費の増額分につきまして、下水道事業会計への繰出金を、追加しようとするものでございます。
 第2条、繰越明許費の補正につきましては、議案集その1、161ページ、第2表のとおり、3件の道路橋りょう費を追加しようとするもので、トンネル修繕設計事業は、台亀井隧道及び山ノ内宮下小路におけるトンネル修繕設計等業務におきまして、台風対応等に時間を要し、令和元年度内での事業完了が困難となったため、繰越明許費を設定しようとするものでございます。
 また、道路維持修繕事業につきましては、市道015-000号線の七里ガ浜二丁目20番先外及び市道050-018号線の岡本1500番地先外で地元調整に時間を要し、令和元年度内での事業完了が困難となったため、繰越明許費を設定しようとするものでございます。
 第3条、債務負担行為の補正につきましては、162ページ、第3表のとおり、道路新設改良事業費は、今泉三丁目3番先の砂押川沿いの歩道整備及び路面の舗装工事につきまして、本年10月に入札を行ったものの不調となったことに伴い早期に着手するため、改めて2カ年にわたる事業とします。また2件の道路維持修繕事業費については、施行時期の平準化を図るため債務負担行為を追加しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 送付意見なしを確認いたしました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (13時24分休憩   13時25分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第5「議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)」を議題といたします。原局から説明をお願いします。
 
○関 都市整備部次長  日程第5議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)の提案理由について説明いたします。
 議案集その1、164ページを、令和元年度鎌倉市補正予算に関する説明書は、27ページからとなります。
 まず歳出になります。
 支出は、補正予算に関する説明書の30ページを御参照ください。
 第1款下水道事業費用、第1項営業費用、第2目雨水管渠費は513万円の増額で、台風による災害対応等により、雨水管渠施設の維持修繕及び倒木処理等に係る経費を当初予算で対応し、ほぼ全額を執行したため、年度末に不足が生じることが明らかなことから、不足分について追加をしようとするものでございます。
 次に収入ですが、補正予算に関する説明書は28ページに戻りまして、第1款下水道事業収益、第1項営業収益、第2目雨水処理負担金は513万円の増額で、一般会計繰入金の追加をしようとするものでございます。
 収入支出の総額につきましては、議案集その1、164ページを御参照ください。
 第1条は、令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)の総則で、第2条は、予算第3条に定めた収益的収入及び支出の補正予定額はそれぞれ513万円の増額となり、収入の総額は73億1769万6000円、支出の総額は67億5018万5000円となります。
 以上で説明を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 委員間討議の実施について御協議願います。御発議はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 委員会討議は実施しないことを確認しました。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第72号令和元年度鎌倉市下水道事業会計補正予算(第6号)について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手により、議案第72号は原案のとおり可決されました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (13時28分休憩   13時29分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第6報告事項(1)「鎌倉市下水道事業にかかる経営戦略の策定について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○関 都市整備部次長  日程第6報告事項(1)鎌倉市下水道事業にかかる経営戦略の策定につきまして、御報告いたします。
 本市の下水道事業は、総務省の通知に基づき、令和元年4月から地方公営企業法の一部、財務規定を適用し、公営企業会計に移行しました。
 総務省は、地方自治体に対し、地方公営企業法の適用とともに、経営戦略を令和2年度までに策定することを要請しており、地方自治体が経営戦略を策定する際の実務上の指針として、経営戦略策定ガイドラインの中で基本的な考え方、投資試算及び財源試算等、策定に当たっての留意点を示しています。
 これを受けて、本市におきましても令和2年度末までに、総務省のガイドラインに基づき策定を行うための取り組みを進めているところでございます。
 本日は、経営戦略の策定に向けての内容を御説明させていただきます。
 図1、経営戦略の内容(1)を御参照ください。
 経営戦略は、下水道事業が、将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画で、計画の中心は、投資・財政計画となっております。
 計画的な点検、調査、改築に係る費用を初め、浸水、地震に備えるハード・ソフト対策費用、汚水処理区の統合に係る費用などの見通しを試算した投資試算と、下水道使用料や広域化・民間ノウハウの活用、経費・組織の効率化を行った上で、財源の見通しを試算した財源試算との均衡を図り、バランスをとった計画を策定していきます。
 これらの試算は、可能な限り長期間で、原則として30年から50年、かつ複数の推計パターンで行うこととされており、経営戦略に記載する投資・財政計画の期間は10年以上とすることが基本となります。
 次のページに移ります。図2、経営戦略の内容(2)を御参照ください。
 投資及び財政計画につきましては、これらの視点のもと検討し、下水道事業及び地域の現状と課題、将来の見通しを踏まえ、さらに人口推計や鎌倉市の実施計画、下水道マスタープラン等の各計画との整合を図りながら、必要な検討、取り組み方針を決定していきます。
 計画策定後は、経営戦略を実践した結果を踏まえ、定期的な見直しを行うなど、適切な事後検証と更新を行っていくことといたします。
 これらの取り組みを推進することで、下水道に求める機能、いわゆるサービス、コスト、リスクを「見える化」して把握、分析、公表することより、下水道に求められる説明責任の向上を図り、市民の皆様の理解を得ながら、下水道事業の安定した持続的経営の確保に取り組むものでございます。
 経営戦略の策定につきましては鎌倉市下水道事業運営審議会において審議するため、令和元年11月から令和3年10月までの2年間の任期で学識経験者を初め、公募による市民2名を含む8名の委員を委嘱し、令和元年11月14日に第1回目を開催いたしました。今後は、令和元年度に2回、令和2年度に4回程度審議会を開催し、令和2年12月には、答申を得ることを目標として取り組んでまいります。
 なお、本件の取り組み状況等につきましては、今後も本常任委員会におきまして進捗状況を報告してまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの報告に御質疑はございませんか。
 
○中村 委員  けさほど、総合計画の第4期基本計画のお話がありましたけれども、基本計画を読みますと、主な取り組みとして下水道ストックマネジメント計画というのがあるのですけれども、この基本計画との関連性というのか、その辺はどう考えておられるのか、お伺いいたします。
 
○加藤[隆] 下水道河川課担当課長  下水道ストックマネジメント計画は、現在マンホールの長寿命化等を計画しておりまして、長期間にわたって継続的に維持管理、更新を図っていくものと考えておりまして、その内容について基本計画の中でも長期間にわたる整備、維持管理をうたっておりますので、その内容に即した形で今後も進めてまいります。今後は管渠の改築更新についてもストックマネジメント計画をつくりまして、進めていこうと考えております。
 
○中村 委員  今回、経営戦略の策定をするのだけれども、そことの何か違いみたいなのがあるのですか。
 
○関 都市整備部次長  経営戦略を策定するのに当たりまして、最も注意しなければいけないところというのが、いわゆる財源と、あと投資のバランスということになると思います。当然計画を進めていく上では、どうしても歳出のベースというのが中心になりますので、それについて必要な財源となる、この歳入の部分を見通してバランスをとっていくと。計画でストックマネジメントも含めて進めていくわけですから、それに見合った財源の確保というのも経営戦略の中でしっかり見ていくというふうな形になります。
 
○中村 委員  あと下水道BCPというのも書いてあるのだけれども、いわゆる基本計画の中には。災害の対策というのも、やはり今回の経営戦略の中には少し考え方として盛り込むという考え方でよろしいでしょうか。
 
○関 都市整備部次長  市民の方に対するサービス、機能の整備ということになると思うのですが、当然10年の中でそういうものを進めていくというような計画になれば、それは見ていくような形になると思います。
 
○中村 委員  最後にしますけれども、基本計画の中に、終末処理場などの下水道施設上部を市民に開放するなどの有効活用を進めますということが書いてあるんですね。そこは少し、市民開放だからお金は取らないのだろうけれども、上部の有効活用というのもこっちの経営戦略にはやっぱりかかわってくるのかどうか、そこだけ確認したいと思います。
 
○関 都市整備部次長  歳入という面では、そこのところもちゃんと見ていかなければいけないと思うのですが、やはり下水道事業の歳入の根幹をなすものというのは、使用料とあと一般会計からの繰入金、それと事業を行うときの起債、いわゆる借入金になりますので、確かに重要な歳入になりますから、しっかりとその辺も見ていくのですけれども、上部利用で得られる金額というのは、恐らくわずかなのかなというふうには思っております。
 
○武野 委員  ここで質問するものじゃないのかもしれないのですけれども、ちょっと教えてほしいんですけれども、この経営戦略の中の維持管理ということなのでしょうけれども、その中には民地に入っている下水道については、この中には計画外の話であるということでしょうか。
 
○加藤[隆] 下水道河川課担当課長  民地でありましても、公道と公道を結んだような公に一般の方が通るような道がございまして、そこに入っている下水道管については市で維持管理を進めておりますので、この経営戦略の中の維持管理費の中にも含まれてまいります。
 
○武野 委員  いわゆる公衆……。
 
○加藤[隆] 下水道河川課担当課長  公道に準じた扱いの私道ということになります。
 
○武野 委員  公衆用道路ということではないということですね。
 
○加藤[隆] 下水道河川課担当課長  道路自体は私道ではありますけれども、公道と公道をつないでいる私道である場合、一般の方も通行することがありますので、そこの中に入っている下水道については、私どもで維持管理を行っております。
 
○武野 委員  それ以外のところでは、ここの計画にはないということで、別の計画といいますか、つまり50年たっているとか、そういう。ここの計画の話じゃないから、ここで質問してもあれなのですけれども。古い下水道管が入っているところへの周知とか、そういうのが心配なものですから、そういうところから陥没が起きるということもありまして、そこが心配だったもので。別の機会で質問させていただきます。
 
○加藤[隆] 下水道河川課担当課長  言い忘れましたけれども、私道の中に入っているものも公共下水道として取り扱っておりますので、市で維持管理をしているというものでございます。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (13時40分休憩   13時42分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第6報告事項(2)「北鎌倉隧道安全対策について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○道路課担当課長  日程第6報告事項(2)北鎌倉隧道安全対策について、報告いたします。
 北鎌倉隧道の安全対策につきましては、令和元年9月定例会の当委員会におきまして進捗状況等を報告しましたが、本日は、その後に開催しました北鎌倉隧道の安全対策工法3案の基本設計に係る説明会の状況等について報告いたします。
 市民の方を対象としました説明会は、令和元年9月22日に「北鎌倉隧道安全対策工法の基本設計に係る説明会」として午前と午後の2回開催しました。
 また、10月26日に山ノ内8町内会で構成する山ノ内地区協議会からの要望により、同協議会主催の「駅裏トンネルの工法変更に伴う説明会」に出席し、安全対策工法3案の基本設計を説明しました。
 両説明会では、平成28年度にまとめた安全対策工法3案について、地質調査や現況測量の結果をもとに基本設計を行ったところ、隧道の鎌倉側斜面に新たな亀裂等が確認されたことなどから、トンネルの工法をライナープレート工法からコンクリート覆工工法に変更したこと、また同斜面については、崩落の危険がある斜面を整形し、ロックボルト工の斜面安全対策を講じることとしたことなどを説明しました。
 また、安全対策工法3案について、施工性、安全性等の観点から比較検討を行ったところ、「小型自動車通行案」と「歩行者のみ通行案」は同等の評価でしたが、「救急車通行案」については、新たに大船側民地の一部を道路用地として拡幅しなければならないことから低い評価となった旨、説明いたしました。
 市民等からは「4年半も延々と生活道路が封鎖され続けている。もっと早く通れるようにする方法があったはずだがなぜできないのか」「1案に絞るとは、どういったプロセスか」「地質調査の結果、崩れていく一方で危ないということであるが、JR線路に土砂等が流込しないためのセーフティーネットが必要ではないか」「パース図におけるトンネルや植生のイメージが設計と違う。岩に対して植生マットは適さない」等の意見をいただきました。
 市からは、「平成28年度に工法の検討を行い、開削工法を取りやめ、文化財的価値と安全な通行を確保する方法に変更し安全対策工法3案を取りまとめた。その後、対策工法3案について、地質調査と現況測量を行い基本設計をまとめるといった手順を踏んだため時間を要している」「安全対策工法の決定プロセスとしては、基本設計の比較検討結果を初め、地権者の方や説明会の意見を総合的に勘案して1案に絞り込むこととしている」「JR線路に土砂等が流入しないようにするためのセーフティーネットについては、再度、現場を確認し、必要であれば大型土のうをさらに積むなどの手段を講じていきたい」「パース図におけるトンネルや植生のイメージについては、詳細設計の際に、修正等したいと考えている。また、植生マットについては、業者に確認したところ、植生マットを岩盤に張ることは可能であり、将来的に植物が根を張ることはできるとの回答をもらっている」と回答いたしました。
 現在、安全対策工法の比較検討結果や説明会等でいただいた意見等を参考に、関係機関等と協議・調整を図りながら対策工法の絞り込みを行っています。
 この絞り込みが完了し安全対策工法が決定後、令和2年1月末を目途に関係地権者の了解が得られれば、詳細設計を実施し、早期の工事着手を図りたいと考えています。
 なお、関係地権者の了承が得られ、詳細設計や工事着手の目途が立った際には、直近の市議会で報告いたします。
 以上で報告を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  相変わらずトンネルの工法の話ばかりで、文化財のことが触れられないんですけれども、きょうは見えていないのですよね、文化財課は。
 今の工法で理解が得られたら、この間も同じことを聞きましたけれども、いつ市民が通行できるのでしょうか。
 
○道路課担当課長  報告をさせていただきましたとおり、地権者の了解が得られた後に詳細設計、最短でも6カ月かかるということで我々は考えておりまして、その後、工事発注ということになりますので、少なくても工事発注をして工事が完了するまでは1年以上かかるのではないかというふうに今考えているところでございます。
 
○武野 委員  前回も同じ質問をして、また1年以上。結局ネックとなっているのは地権者の理解が得られるかどうかというところになっていると思うんですけれども、そうですか。
 
○道路課担当課長  そのとおりでございます。
 
○武野 委員  文化財の問題が大きいと思うのですよ。だから教育こどもみらい常任委員会のほうに、隧道のことについて、文化財課としての報告というのは、進展がないということで報告がないのですか。どうですか。
 
○道路課担当課長  文化財の関係につきましては私どもも把握はしておりませんので、今、委員がおっしゃられている、特に委員会に報告するような内容はないことだと私どもは認識しております。
 
○武野 委員  部をまたいでいる話なので、認識がないとか言わないで、ちゃんと聞いて、そこまで進んでいるのですかとか、もしくは進んでいないのですねとか言うくらいの意見交換というか、そういうのがあってしかるべきで、これやっぱり地権者はあそこの文化財的価値のところでひっかかっているのではないですか、どうなんですか。
 
○道路課担当課長  文化財の関係につきましては今委員が御指摘のとおり、文化財の価値について地権者の方はないというふうにお考えになっている部分がありますので、そこは今年の2月くらいにでしたか、文化庁が来られて説明をしているというふうに聞いておりますので、私どもについては文化財課の地権者の方々に対する説明の経緯を注視していきたいというふうに思っておりますが、さきの委員会でもお答えさせていただきましたとおり、文化財とは切り離していただいて、このトンネルの通行を確保できる安全対策工法を御理解いただくのが都市整備部の仕事だというふうに認識しておりますので、今後、地権者の交渉に当たる際には、そういうところはお願いしていくことになると思っております。
 
○武野 委員  理解を得られるということが大事で、そういう意味では市長の役割は絶大なんですよ。いつ、何回、市長と地権者との話し合い、面談、電話や文書も含めて、時系列でお答えいただけたらと思います。
 
○道路課担当課長  きょうは過去に市長、副市長がどの程度お会いしたかという資料をお持ちしていませんけれども、昨年の8月に第1回の関係地権者との意見交換会、これは関係地権者全ての方に出席いただいて、一堂に会して北鎌倉のトンネルについて議論をする場を設けたということがございますので、市長といたしましても、その場の中でトンネルの工事を進めていくための課題等を整理して前に進めようと考えておりまして、そのままそういう状況の中で進めてきたという経過がございまして、今年の7月に2回目をやられているということでございます。
 それで今年の1月に基本設計3案がまとまって、その後、地権者の方以外の市民の方の御意見を聞きましたので、この意見を参考にして、まず市のほうが1案に決めて、地権者に当たらないと、どのようにするかわからないのに協力してくれというのもなかなか難しいでしょうから、市でまずはこの工法3案の中から1案に絞り込んだ中で、地権者に御理解をいただくという流れだと思っております。
 
○武野 委員  昔から3案というのは出ているんですよ。その辺がちょっと平成27年と平成29年の成果物はちょっと違うのが出ているということはありますけれども、3案というのは昔から出ていて、その中で絞らないと地権者と話ができないという問題じゃないと思うんです。それはもっと違うところに地権者の方はひっかかっているわけですから。どれかになったらいいとかいうような感じなのですかね。いいです、別に。こんなことで長くやってもしようがない。後で市長がどれくらい努力されているのかというのを聞きますので。今持ち合わせていないとおっしゃったので。やっぱり市長が膝を突き合わせて市民のためにどうかよろしくということを、頭を下げに行かなきゃいけないと思いますよ、何度も。これ市長の役割だと思います。だから原局がいろいろ頑張って、いろんな計画を立てていても、上滑りになっちゃうんですよ。市長がどれだけ誠意を持って市民の声を酌んで、地権者に働きかけるか、お願いするかということにかかっていると思いますので、市長に伝えてください。
 
○道路課担当課長  今、委員御指摘の件につきましては、市長からも当然そういう話で都市整備部に指示が来てございますので、市長といたしましても1案に決まりましたら、まずは地権者に御自身で会いに行くというふうにおっしゃっていますので、我々としても市長と一緒に一丸となって安全対策工法を絞り込んで、早期に通行を再開できるように努めてまいりたいと考えております。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員入退室のため、暫時休憩いたします。
               (13時54分休憩   13時56分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第6報告事項(3)「市営住宅入居者募集の結果について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○住宅課長  日程第6報告事項(3)市営住宅入居者募集の結果について、報告いたします。
 令和元年度の市営住宅の入居者募集につきましては、令和元年10月2日から4日までの3日間、申し込みの受け付けを行いました。その結果、募集戸数20戸に対し、110世帯の応募がありました。
 令和元年度の募集では、団地単位のほか、エレベーターが設置されていない住宅については1階の部屋と2階以上の部屋で申込区分を分け、一般世帯向け住宅では13戸、子育て世帯向け住宅では2戸、身体障害者単身世帯向け住宅では1戸、高齢者単身世帯向け住宅では2戸、高齢者二人世帯向け住宅では2戸と、8団地14区分で計20戸を募集いたしました。
 応募者数及び応募倍率は資料のとおりですが、高齢者単身世帯向けのベネッセレ湘南深沢や高齢者二人世帯向けのレーベンスガルテン山崎が20倍以上の高倍率となった一方で、子育て世帯向けの梶原東住宅1戸と身体障害者単身世帯向けの諏訪ケ谷ハイツ1戸への応募はありませんでした。
 例年15戸前後の募集に対して平均応募倍率は10倍前後で推移してきましたが、令和元年度は20戸の募集を行ったことから、全体では5.5倍と倍率が下がりました。
 また、11月22日に公開による抽せん会を開催し、入居予定者及び補欠者を決定しました。
 この抽せん結果につきましては、本庁舎1階ロビー掲示板、住宅課前に掲示するとともに、本市のホームページに掲載し、入居予定者及び補欠者には郵送にて通知をしています。
 なお、今回の募集で応募がなかった子育て世帯向けの梶原東住宅と身体障害者単身世帯向けの諏訪ケ谷ハイツにつきましては、追加募集を令和2年1月に行うこととしています。
 以上で報告を終わります。
 
○森 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  前回同じ質問をしたものなのですけれども、内装整備をきちんとすれば入れる戸数が、前回22戸とかそういうのがありましたけれども、今どうなっているのですか。
 
○住宅課長  20戸となっております。
 
○武野 委員  この20戸ではなく、それプラスですよね。別に予算があればというのが20戸なんですね。
 
○住宅課長  今年度の20戸とは別に、新たに20戸ということになります。
 
○池田 委員  今回深沢、要は中高層の募集ということで、今後は集約化する、例えば笛田とか深沢の簡易、これは全然入っていないということなのですか、今回の。
 
○住宅課長  簡易2階建ての住宅につきましては、現在、入居保留という形で新たな募集は行っておりません。
 
○池田 委員  そうすると、管理戸数自体が今集約化のために入居を控えている住宅、戸数でいうとどのくらい、もともと簡易も含めた戸数だと、現状戸数はどのくらい違うのでしたか。戸数的には。
 
○住宅課長  もともとの管理戸数が、植木を廃止してしまったのですけれども、植木を廃止した段階で全体で630戸ございます。そのうち、保留をしている住宅が47戸ございます。
 
○池田 委員  簡易もかなり、当然保留しているから、空き家があっても入れないということで、要はその割には倍率も少なかったということを考えると、応募者が減ってきているということなのですか、全体的には。何かその辺はどうなのでしょうか。
 
○住宅課長  委員おっしゃるとおり、相対的に応募者の数というのは減ってきております。
 
○池田 委員  恐らく、例えば3階じゃ住めないよとか、1階しかだめだよという人はなかなかこれには応募してこないのかもしれないですね。ですから今後、高齢者とかに配慮した住宅ができれば、まだ潜在的には多分多いんじゃないかなと思うのですけれども。わかりました、その辺だけ確認したかったので。
 
○森 委員長  ほかに御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員退室のため、暫時休憩いたします。
               (14時03分休憩   14時04分再開)
 
○森 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第7その他(1)「継続審査案件について」を議題といたします。事務局からお願いします。
 
○事務局  さきの9月定例会におきまして閉会中継続審査となっている案件が32件ございます。このうち、立地適正化計画につきましては、10月15日及び16日に行政視察を実施し、議長に報告及び市議会ホームページに報告書を掲載し、調査を終了しております。このため、この1件を削除した31件の取り扱いにつきまして、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○森 委員長  ただいまのとおり、これまで継続扱いになっているものを、引き続き継続扱いにするということで確認させていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○事務局  ただいま確認されました31件につきまして、最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことにつきまして、御確認をお願いいたします。
 
○森 委員長  本会議最終日に閉会中継続審査要求を行うということで、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○森 委員長  日程第7その他(2)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局からお願いします。
 
○事務局  次回の当委員会の開催についてでございますが、12月20日(金)午前10時から、議会第2委員会室で開催することでよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○森 委員長  12月20日(金)午前10時、議会第2委員会室で開催ということで、確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 これで、本日の日程は全て終了いたしました。
 これをもちまして、建設常任委員会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   令和元年(2019年)12月12日

             建設常任委員長

                 委 員