○議事日程
令和 元年 6月14日建設常任委員会
建設常任委員会会議録
〇日時
令和元年(2019年)6月14日(金) 9時30分開会 18時47分閉会(会議時間6時間07分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
森委員長、池田、武野、中村、松中の各委員及び長嶋議員、竹田議員、保坂議員(大石副委員長は欠席)
〇理事者側出席者
栗原市民相談課長、前田まちづくり計画部長、林まちづくり計画部次長兼駅周辺整備課長、川村まちづくり計画部次長兼土地利用政策課長、山戸深沢地域整備課担当課長、杉浦深沢地域整備課担当課長、永井都市計画課長、服部(計)都市景観部長、古賀都市景観部次長兼都市調整課長、吉田(浩)都市景観部次長兼開発審査課長、奥山都市景観課長、都筑建築指導課担当課長、渡辺(誉)建築指導課担当課長、秋山みどり課長、樋田都市整備部長、関都市整備部次長兼都市整備総務課長、森(明)都市整備部次長兼道路課担当課長、芳賀道水路管理課担当課長、西山道水路管理課担当課長、斎藤(政)道路課担当課長、野中下水道河川課担当課長、加藤(隆)下水道河川課担当課長、永田浄化センター所長
〇議会事務局出席者
木村次長兼議事調査課長、笛田議事調査課課長補佐兼議事調査担当担当係長、菊地担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第22号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうちまちづくり計画部所管部分
2 報告事項
(1)深沢地域整備事業の現状について
(2)特定生産緑地制度の運用に向けた取組みについて
3 陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情
4 陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情
5 陳情の取り下げについて
6 陳情第11号大規模開発事業 台三丁目・共同住宅の計画変更を求める陳情
7 議案第19号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
8 報告事項
(1)旧村上邸の保存活用について
(2)平成30年(行ウ)第61号開発許可処分取消請求事件(鎌倉山二丁目1585番1の一部)について
9 陳情の取り下げについて
10 陳情第9号材木座五丁目中規模開発に伴う鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例第10条の適用に関する陳情
11 陳情第10号玉縄四丁目に建設予定の有料老人ホームによる日影の影響の緩和を求める陳情
12 陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳 情
13 議案第5号市道路線の廃止について
14 議案第6号市道路線の認定について
15 報告事項
(1)公共下水道汚水の流出について
(2)北鎌倉隧道安全対策について
(3)鎌倉駅東口駅前広場整備工事について
16 請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書
17 その他
(1)継続審査案件について
(2)当委員会の行政視察について
(3)次回委員会の開催について
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○森 委員長 ただいまから建設常任委員会を開会いたします。
会議録署名委員を指名いたします。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。中村聡一郎委員にお願いいたします。
なお、先ほど、大石和久副委員長から、所用のため欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。
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○森 委員長 次に、本日の審査日程の確認です。配付した審査日程のとおりとすることでよろしいでしょうか。
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○武野 委員 資料をお願いしたいと思っておりますが、よろしいですか。ことしの2月の当委員会で話のあった北鎌倉隧道の件で、平成30年8月に行われた地権者同士の意見交換会のことがそのとき話題になったんですけれども、その第一回関係地権者等意見交換会の議事録を資料としてお願いしたいと思っています。
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○森 委員長 ただいま武野委員から御発議がありました日程第15報告事項(2)の北鎌倉隧道安全対策について、議事録の提出をということですが、いかがでしょうか。資料要求ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○事務局 ただいま武野委員から御発議ございました平成30年8月に開催された第1回関係地権者等意見交換会議事録ということで、こちらを任意で資料提出を求めるということでよろしいか、改めて御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
次に、請願紹介議員の出席についてお諮りいたします。日程第16請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書について、紹介議員である長嶋議員に説明を求めるために出席いただくかどうかについて、御協議をお願いいたします。出席し説明を求めることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
請願の紹介議員である長嶋議員に御出席いただくことを確認いたしました。
次に、一括議題についてお諮りいたします。
日程第3陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情及び日程第4陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情については、関連する議題であることから、一括議題とし、陳情の説明を一括して受け、一括で質疑を行った後、1件ごとに意見開陳、取り扱い協議を行うことでよろしいでしょうか。
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○松中 委員 この前、市長が、JRの跡地と村岡駅は関係ありますかという質問があったときに、関係ないという答弁をしていると思うんだけれども、確認してもらいたいんです。吉岡議員だったかな。関係ないという答弁をしていると思うんだよ。確認して、議事録を。
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○森 委員長 ただいま松中委員から御発言がありました関連についての確認については、確認する方向でよろしいでしょうか。
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○松中 委員 それじゃないと扱えないでしょう。
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○森 委員長 暫時休憩いたします。
(9時31分休憩 9時33分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
休憩中の協議によりまして、ただいまの件につきましては、改めて確認するということで、次に移ります。事務局からお願いいたします。
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○事務局 請願・陳情提出者の陳述についてでございます。日程第4陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情、日程第11陳情第10号玉縄四丁目に建設予定の有料老人ホームによる日影の影響の緩和を求める陳情、日程第12陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳情書、日程第16請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書につきましては、請願・陳情提出者から陳述したい旨の申し出が、また、日程第6陳情第11号大規模開発事業台三丁目・共同住宅の計画変更を求める陳情、日程第10陳情第9号材木座五丁目中規模開発に伴う鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例第10条の適用に関する陳情につきましては、委任状が提出されており、陳情提出者の代理者からそれぞれ陳述したい旨の申し出があることを報告いたします。発言をそれぞれ認めることでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいま事務局から説明のありましたとおり、陳述者の発言を認めるということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
発言を認めるということで確認いたしました。
続きまして、事務局からお願いします。
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○事務局 陳情に係る資料についてでございます。日程第6陳情第11号大規模開発事業台三丁目共同住宅の計画変更を求める陳情、日程第10陳情第9号材木座五丁目中規模開発に伴う鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例第10条の適用に関する陳情、日程第11陳情第10号玉縄四丁目に建設予定の有料老人ホームによる日影の影響の緩和を求める陳情、日程第12陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳情書につきまして、陳情提出者から資料の提出があり、事前に会議システムに配信していることを報告いたします。御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 会議システムに配信されていることを御確認いただいてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
続きまして、事務局からお願いします。
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○事務局 関係課職員の出席についてでございます。日程第7議案第19号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてにつきまして、関係課として都市計画課が、日程第12陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳情書について、関係課として道水路管理課が、それぞれ出席することでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 それぞれ関係課の出席を認めるということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○中村 委員 所管外職員の出席なんですけれども、日程第10陳情第9号及び日程第11陳情第10号について、紛争予防条例の所管の市民相談課の職員の出席を求めたいと思いますので、お諮りいただけたらと思います。
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○森 委員長 ただいま中村委員から、日程第10及び日程第11について、市民相談課職員の出席の御発議がございましたが、出席を求めることを確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
出席を求めるということで確認いたしました。
職員入退室のため、暫時休憩いたします。
(9時41分休憩 9時43分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
まず、まちづくり計画部の職員紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○森 委員長 日程第1「議案第22号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうちまちづくり計画部所管部分」についてを議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○林 まちづくり計画部次長 日程第1議案第22号令和元年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)のうち、まちづくり計画部所管分について、その内容を説明いたします。
議案集その1、65ページを、令和元年度鎌倉市補正予算に関する説明書は18ページをごらんください。
第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費の補正額は120万円の追加で、深沢地域整備事業の推進に係る参与を新規雇用するために要する報酬を追加するものです。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
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○武野 委員 参与の方がかなり安い金額でということで、この方の立場という点では、市の職員扱い、職員ということでよろしいんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今、お尋ねの事項につきましては、委員おっしゃったとおりでございます。
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○武野 委員 私たちも市の職員には気軽にお話ししたりするんですけれども、気軽にお話しできる方なんでしょうか。アポをとったりとか、何かややこしいことがあったりとか。つまり気軽に話ができる関係の方なんでしょうか。性格とかじゃなくて、立場ということで。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 非常勤特別職の市の職員でございますので、私どもと勤務形態が若干異なる部分がございます。1日単価で、必要に応じてお呼びをして、市のほうに来ていただくというような勤務形態になりますので、常勤している我々ほど時間の融通というものがない分、若干難しい面もございますけれども、もちろんお話ができないというような制約はございませんので、もし必要性があれば私どものほうで調整も可能な範囲内だと思っております。
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○池田 委員 この参与についてですけれども、かねてから私の質問の中でも、今の市の体制だけで大丈夫なのかということはずっといろんな場面でお話はしてきたと思うんですけれども、そういう中で、今回、民間の力をおかりしながら進めていくということですけれども、これから新しい将来を見据えたまちをつくっていくという中では、非常にそれにたけた方でないと、いろんな知識を持った方でないと、まさに市の力になっていけるのかどうかということがすごく疑問なんですけれども、そういう意味で、今回の参与の市に対する役割、そういったものはどのような役割を持っているのか、もう一度ここで明確にしておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今回お招きいたします参与につきましては、私どもと一緒にまちづくりに係る企画ですとか地域のブランディング、マーケティング、こういった面で助言、指導いただきたいというふうに考えてございます。その意味におきましては、委員御指摘のとおり、民間企業での御経験ですとか、それからまちづくりの実践の御経験をお持ちの方、こういった方が必要であるというふうに考えての登用でございます。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
総務常任委員会への送付意見はございますか。
(「なし」の声あり)
総務常任委員会への送付意見はないことを確認いたしました。
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○森 委員長 日程第2報告事項(1)「深沢地域整備事業の現状について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 日程第2報告事項(1)深沢地域整備事業の現状について、報告いたします。
深沢地域のまちづくりにつきましては、鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会におきまして検討を重ねておりますが、現在、諮問を行った検討項目のうち、実現性の高いまちづくりのコンセプト及び施策の検討と、それを踏まえた土地利用計画の再点検について、6月中を目途に中間答申を取りまとめることとしております。
5月27日に第3回の委員会を開催し、中間答申(案)に係る議論を行ったところですが、各委員から、コンセプトの詳細部分についてわかりにくい部分が多い、この地でやるべきまちづくり、鎌倉らしさというものの押し出しが弱いなどといった御意見が提示され、現在、これらの指摘事項を反映した修正案の内容について委員長調整を行っている段階でございます。
修正作業の方向性といたしましては、深沢地域整備事業において、目指すべきまちの姿をよりわかりやすく市民等にお伝えできるコンセプト、土地利用計画図の取りまとめを目指しているところでございます。
また、平成30年市議会9月定例会の本常任委員会におきましても御指摘をいただいております事業区域の防災面における課題につきましては、この実現化検討委員会のもとに防災部会を設置し、4名の防災の専門家による検討を進めてまいりました。
部会におきましては、区画整理事業区域に想定される災害因子の確認と、防災拠点となる本庁舎を含む深沢地区のまちづくりの考え方、必要となる機能の検討などを重ね、配付資料のとおり5月27日に最終報告書の提出がありました。
資料「鎌倉市深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会防災部会報告書」の目次をごらんください。
下段に、本件に係る報告者となります部会の構成員を記載してございます。まず、この部会の上位組織に相当する実現化検討委員会の委員から、河川工学等を専門とする早稲田大学関根教授と、地震学、災害教育等を専門とする慶應義塾大学大木准教授のお二方を部会員として選任したほか、庁内関係部署に横串を刺した全庁的、横断的な議論を行うため、鎌倉市防災・危機管理アドバイザーであり、地盤工学、液状化対策等を専門とする関東学院大学の規矩学長と、以前鎌倉市本庁舎整備方針策定委員会において委員をお務めいただいた都市震災軽減工学等を専門とする東京大学生産技術研究所の目黒教授のお二方を関係者として招致いたしました。
報告書の全体構成は目次に記載のとおりで、深沢地域整備事業区域における災害想定を明らかにした上で、「災害想定の考え方とその対応について」「災害発生時及び被災後の対応について」「防災拠点としての機能強化について」、そして「まちの魅力を高める防災面での工夫について」取りまとめております。
それでは、報告書の具体的な内容について、特筆すべき事項を御説明いたします。
資料の2ページから16ページはこの地域の災害想定に関する資料集であり、資料の出典、作成時期、想定値として設定した災害規模の大小など、さまざまなものをあわせて委員と共有し、偏りのない、フラットな状態での検討ができるよう努めました。
資料17ページをごらんください。3の(2)「各種災害因子に対する捉え方とその対応」のうち、?「津波」につきましては、現在想定されている地震モデル以上の地震の発生は考えにくく、河川遡上も含め事業区域の危険性は非常に低いと判断できるとの評価をいただいております。
続いて、?「洪水浸水」につきましては、資料18ページにかけまして、計画規模の降雨である年超過確率100分の1の降雨に対しては、これに対応可能なハード対策を施すことが望ましいとする一方で、最大想定規模の浸水域というものは、発災時にどのような被害が生じる可能性があるのかということを正しく認識し、災害発生時の避難や事後対応のあり方を考えるためのものであると、それぞれの基準の取り扱いを明確に区別しています。
この考え方に従いまして、深沢地区の土地区画整理事業における造成の考え方は、計画規模の降雨を一つの基準とし、年超過確率1000分の1の想定最大規模の降雨など、それを超える降雨に対しては、想定される浸水を充分に周知した上でソフト対策を講ずるべきであるとの御見解をいただいております。
なお、洪水浸水で被害が最も甚大化する最大の原因は堤防の決壊であると指摘した上で、事業区域に隣接する柏尾川につきましては、河川構造が掘り込み河道であり、鬼怒川や昨年の岡山県において発生した堤防決壊のような速度の速い浸水にはならないとしています。
このことを踏まえた、洪水浸水は事前の猶予時間が長く、事前の情報入手が可能であることから、これらの情報をどう生かすかを考えておくことがより本質的であるという御指摘につきましては、今後の安全・安心なまちづくりの検討の中で留意すべき観点であると捉えております。
そして、?「液状化」につきましては、土木建設技術の進展により、液状化の発生を過度に恐れる必要はないが、ライフラインと緊急車両が通る道路については対策を考える必要があるとの御指摘をいただいております。
続きまして、資料20ページ、4「災害発生時及び被災後の対応」につきましては、避難所運営等は経験豊富なボランティアや被災者による自主運営に任せ、行政は行政固有の業務に集中し、災害対応業務の迅速化と効率化を図る必要があるとの御意見をいただきました。
続きまして、資料21ページ、5「防災拠点としての機能強化」といたしましては、本庁舎には高い受援力が求められ、平時には市民向けのスペースや執務室として利用しているスペースの一部を、被災後に集まる他自治体の職員、自衛隊、ボランティア、報道関係者等の活動空間として提供するなど、柔軟な空間設計を計画の段階から組み込んでおく必要がある、民間街区の一部を災害時に活用するような協定も視野に入れ、事業区域全体としての防災性を高めていくことが必要であるなどの御助言をいただいております。
最後に、資料23ページ、6「まちの魅力を高める防災面での工夫」につきましては、まちづくりにおいて防災力を高める取り組みが、省電力化や雨水の有効活用など、平時においてもまちの魅力、まちの機能を高めるという御指摘をいただきました。
これらの報告内容から、ハード、ソフト両面からの対応をバランスよく講ずることにより、深沢地域整備事業用地が新しいまちづくりの地として十分な安全性とポテンシャルを有するということが確認できたとともに、防災拠点を含むまちに必要な機能と考え方について、貴重な御指摘を得ることができたと考えております。
本件報告につきましては、5月27日に開催した実現化検討委員会において部会からの報告を受理したところでございますが、あわせて、深沢地域における新たな本庁舎整備について検討を行っている鎌倉市本庁舎等整備委員会とも情報を共有し、今後の施設整備の検討に生かしていきたいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○松中 委員 私はこれは絶対反対なのであれなんですけれども、ただ、市長が答弁したのか、部長が答弁したのか、この前のイノベーションパークとの関係で、このJRの跡地も何か考えられるようなことがあるみたいなことをたしか答弁していると思うんですけれども、その辺はいかがですかね。イノベーションパークとの関係で。ウェルネスとか、何とかというようなこともあったかもしれないけれども、イノベーションパークとの関係。だめだったら議事録もらうけれどもね。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 先日の本会議でも取り上げられました5者協定につきましては、今後のまちづくりに関するビジョンを我々自治体と地元の企業が共有できたという意味合いで非常に意義あるものだということを答弁の中で申し上げたかと記憶してございます。その意味では、現存している湘南アイパーク、それから湘南鎌倉総合病院、こういったところでのヘルスケアに関する活動と、深沢のウェルネスのまちづくりの方向性が、方向を一にして取り組める事項があれば非常に有用であると私どもも考えているところでございます。
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○松中 委員 たしかそう言ったと思うんだよ。そこで部長が、そのときの取り決めの中で駅との関係は関係ないというふうに答弁しているわけでしょう。これ後でも言いますけれども、さっきの答弁はそうでしょう。
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○前田 まちづくり計画部長 本会議のほうで吉岡議員の御質問に対して、この5者の覚書と新駅整備の関係性はどうなっているかというような御質問をいただいたというふうに記憶してございます。その際、今回の覚書につきましては、深沢・村岡地区におきますまちづくりや健康寿命の延伸、ヘルスケア分野の産業創出にかかわる研究を官民連携して進めていこうとするものでありまして、新駅整備との直接的な関係はないというふうに御答弁申し上げ、あくまでも5者の覚書ということについてお答えしたということでございます。
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○池田 委員 私も今の関連でお伺いしたいんですが、この覚書締結、建設常任委員会の委員で少しアイパークを見せていただいて、中の状態というのは今まで知らなかったんですが、外から見ただけで、非常にすばらしい施設だなというのですごく感激したんですけれども、そういう中で、今、松中委員からも御質問がありましたけれども、覚書について、もう少しその内容も知りたいと思うんですけれども、このヘルスイノベーションの最先端技術の形成を研究するというふうになっておりますけれども、これはどのような、私はイメージがぱっと湧かないんですけれども、その辺を御説明いただきたいと思います。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 委員御指摘のとおり、この覚書の中で、今後連携していく、協力をしていくという内容の1点目として、ヘルスイノベーションの最先端拠点の形成について調査研究をしていこうという項目がございます。既に研究機関、医療機関としてこの5者協定の中に参画している湘南アイパーク、湘南鎌倉総合病院におきましては、こういった最先端の取り組みがなされているというところでございますので、それを村岡・深沢の新しいまちづくりの中にどのようにつなげていくことができるだろうか、一体としてどのようにこの地域のポテンシャルを上げていくことができるだろうかということを、今後研究していこうということがこの覚書の趣旨でございます。
具体的な取り組みにつきましては、今後5者で検討していこうということになっております。
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○池田 委員 影響は必ずあると思うんですけれども、この研究機関があって、村岡と一体整備ということで今進めているわけなんですが、そういう意味では、働く場所として、関連企業とか、非常にその辺の広がりが出てくる、そういうものを牽引していくんじゃないかなというふうに思うんですけれども、それによって土地のポテンシャルも上がってきて、事業性というのもかなり高くなってくるのかなというふうに思っているところですが、その辺についてどのように思っているか。これから先の話ですけれども、お考えをお聞きしたいと思うんですが、お願いいたします。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 従前より、こういった研究拠点、施設一つではなくて、複数の企業ですとか研究機関が集まってエコシステムと呼ばれる組織をつくる研究拠点には、重要なアンカーと呼ばれる中心企業が必要であるというふうに言われております。
そういった意味で、既に私どもはこの地に中心のアンカーとなり得る企業、研究所、医療機関といったものを有している状況でございますので、ここを核として、私ども、深沢には貴重な31ヘクタールを超えるフィールドを持ってございますので、この中でさらなる研究拠点という地域が広がっていって、住まう場に加えて働くまちを深沢に展開していくといった波及効果が生まれればと。そのために我々は努めなければならないと考えているところでございます。
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○前田 まちづくり計画部長 少し補足させていただきます。先ほど課長のほうから説明しましたこういったような拠点の形成ということが深沢でできるということであれば、深沢のまちづくりのコンセプトでありますウェルネスというものの実現に資するというふうに考えておりまして、健康生活拠点の整備を後押ししていくものであるというふうに考えております。
加えて、本市が目指します御指摘のありました「働くまち鎌倉」といったものの実現のためにも、この深沢地区におきます深沢の産業振興の機運を高めるものとして非常に期待されるというふうに考えているものです。
あとポテンシャルということに関しましては、ひいては土地区画整理事業の安定的かつ確実な事業の推進ということにもつながってくるものというふうに確信しているところでございます。
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○池田 委員 まさに今回一体整備ということで、その周辺の中にこういったすばらしい施設があるわけですけれども、そういった意味では、今後これをしっかり進めることによって、全体の一体施行がいい方向に進んでいくのかなと私は思っているんですけれども、そういう中で、駅というのは一体整備の中の本当に基軸になる部分だと思うんですけれども、そういった意味で、今年度の予算の中で駅の概略設計を行っていると思うんですけれども、その辺の現実的なめどですか、今どういう状況かというのをお聞きしたいんですが。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 村岡新駅設置協議会では、平成31年3月にJR東日本横浜支社に対しまして概略設計の着手を依頼しまして、概略設計着手の了承をいただいております。今現在、JRと概略設計の実施協定に向けて今月中を目途に調整をしているところでございます。
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○武野 委員 この報告書を読ませていただきました。こういう災害に関してのことがテーマなわけですけれども、道路のことが心配なんですよね。ここが災害に遭ったときに、周りの道路、周りの地域はどうなるのかというのがどうなのかなということです。あわせて、ここの災害のときには緊急車両が通ることが想定され、道路には、ちゃんとしなさいよとか、アクセスルートに土砂の災害の危険性がある場所は安全性の確保が必要だよとか書いてあります。
これ自身は災害が切り口だからこういうふうになるんですけれども、ふだんも、ここまで大きな災害でなくても、そこに来るまでの道路の心配があるんですけれども、周りの道路についてはどんなことが言われているんですか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 防災部会での検討の中でも、委員御指摘のとおり、この地域だけが孤立して鎌倉市全域の防災拠点として活動するということには無理であるということは当然認識してございまして、周辺地域との接続性というものは非常に重要である、道路の状況については非常に重要であるという指摘をいただいております。
今話題にも出ました緊急輸送道路の関係でございますけれども、基準が、県庁所在地ですとか、市町村役場、市役所、そういったものの存在によって位置づけが変わってまいりますので、今後もし本庁舎の位置が変われば、こういった道路の扱いについても、深沢地域の道路については扱いが上がってくるようなものというふうに認識してございます。
また、この防災部会の中でも、当然道路には、市道だけではなくて、国道、県道との接続性というものがございますので、市だけではなし得ない部分については、必要な要望、それから協力、連携を国、県ともしていくことが大事だという指摘を受けてございますので、その認識に立って私ども防災拠点の形成には努めていく必要があるのかなというふうに認識しているところでございます。
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○前田 まちづくり計画部長 周辺の道路状況が少し劇的に変わっていく状況がありますので、補足をさせていただきたいと思います。
圏央道でございますけれども、横浜湘南道路という道路と、横浜環状南線という道路が現在工事中でございまして、一つのめどとしては、令和2年ないしは3年ぐらいのところでそれができ上がってくるというようなことだろうというふうに思っております。
朝比奈のところで高速道路にもつながるというようなことでございますので、東京圏、あるいは東名高速とか中央高速というものとも非常に連係がよくなってきて、周辺に対する支援力ということもありますけれども、受援力という意味合いでは、道路の骨格とつながることで、この場所は、横浜藤沢線という道路がちょうど手広まで来ていますけれども、それをインターから延長される形で、非常に道路の交通利便性が高まる期待があるというふうなことをつけ加えさせていただきます。
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○武野 委員 緊急輸送道路は、今大きいのが2本ぐらいどんどんとありますよね。決まっているんですよね。それがかけかえられる、違うところをそういうふうに指定していくということになるんでしょうけれども、わかりました。
それで、今度は浸水の話になりますが、この地域の周りがどうなるのか、浸水したときにはどんなふうになるのかというところを教えてください。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 この地域周辺、深沢地域の区画整理事業及びその周辺という御質問と捉えますけれども、その状況につきましては、今回御提出申し上げております資料の8ページに想定図を、若干小さいもので大変恐縮でございますけれども、載せてございます。この周囲につきましては、柏尾川を中心に一定の浸水が想定されるというシミュレーションがなされているところでございます。
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○武野 委員 ここの開発があろうがなかろうが浸水する、現在こうだということですよね。こういう状況だということですよね。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 資料にお示ししておりますシミュレーションは、深沢地域のまちづくりの開発がなされる前の段階での想定のものでございます。
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○武野 委員 そうすると、なされたらどうなるかというのはあるんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 ごくシンプルに申し上げますと、当然、今、土が露出しているところを舗装整備するということになると、浸水性が弱まりますので、単純に舗装だけをすれば水はけが悪くなるということになります。ですので、私ども区画整理事業を行う際には、その中で一定の貯水機能を同時に整備することによりまして状況の悪化は免れるような、そういった基盤整備を計画しているところでございます。
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○武野 委員 このまちづくりの報告書に限らず、駅のことも含めて質問してもよろしいんでしょうか。一体まちづくりということだから、イノベーションパークのこともそうですし、駅についても質問してよろしいですかね。どこで質問しようかと悩んだんだけれども、いらっしゃるからいいですよね。
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○森 委員長 報告内容に関連する事項ですか。
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○武野 委員 報告に関連する事項。ヘルスイノベーションの話も出たし、駅の話も出たから、じゃ、私もと思ったんです。
藤沢のほうの情報を得まして、そこでも、新駅から1.2キロメートル圏内にお住まいの方々の固定資産税が1.7倍になるという試算が出たのを拝見しまして、そういうふうになると、今までの「深沢まちづくりニュース」の中にも収益という形で出ていたと思うんですけれども、固定資産税、住まわれている方には酷な話なんですけれども、何キロ圏内で幾らぐらい上がるという試算はあるんでしょうか。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 平成29年に調査した結果、鎌倉市は、駅勢圏1.2キロメートルでは年間5.6億円増加するという結果になっております。1人当たり何倍になるかというものは試算しておりませんので、今申し上げたのは、地価上昇による固定資産税と都市計画税の増加が駅勢圏1.2キロメートル内で年間5.6億円増加するということですので、試算しておりません。
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○武野 委員 御家庭への負担というのは本当に極力少なくしていきたいけれども、収益という形で試算していると思います。いずれ明らかになっていくと思うんですけれども、次に、駅から歩いてくる方がいらっしゃるという試算を出されていますよね。それで、私もじっくり地図を眺めながらやったわけではないので、教えていただきたいんですけれども、この資料によれば、一番遠いところは、新駅から何キロメートルのところで、何人が歩いて新駅を使うかというふうになっていますか。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 例えばにはなるんですけれども、重力モデルというやり方で推計をしておりまして、パーソントリップ調査の小ゾーンというのがあって、そこが2キロ圏内に入ってしまうと、小ゾーンの方も拾ってしまうということになります。それで、例えば関谷とかは1.5キロメートルから2キロメートル内になるんですけれども、そのほうが新駅、470人中徒歩圏が270人とか、そういったような数字で集計していくので、個々に、今、集計表を持っていないので示せないんですけれども、そういった形で、小ゾーンの中で徒歩圏内という16モデルを使って拾っております。
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○武野 委員 その方法を聞いているんじゃなくて、表がずらっとあったと思います。全部鎌倉と藤沢ですか。
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○前田 まちづくり計画部長 今、課長が御答弁しましたように、税収効果の算定ということに関していえば、駅勢圏の2キロメートルということと、徒歩圏の1.2キロメートルというのを算定をしているということでございまして、利用の人数等を算定するに当たって、国土交通省の交通政策審議会も使用しているような16モデルというような推計の方法を使っているというふうなことが前提にございます。
そういった中で、2キロメートルないしは1.2キロメートルというところに入っているところを鎌倉市の部分につきましても取り出しをして算定をしているということがありまして、御質問の例えば徒歩圏の1.2キロメートルということであれば、植木、岡本、山崎、上町屋、寺分、梶原、常盤、笛田、笛田一丁目、手広などがその中に含まれているというような状況ということでございます。
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○武野 委員 よくわからないんですけれども、1.2キロメートル以上のところは、駅利用者としては含まれていないというふうに考えていいんですか。駅利用者の人数って想定人数を出したと思うんですけども、1.2キロメートル以内しか入っていないんですか。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 駅勢圏は半径2キロメートルの中で捉えております。その中で、パーソントリップ調査の小ゾーンというエリアがあるんですけれども、そこで全部拾っていくという形になります。
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○武野 委員 じゃあ、半径2キロメートル以内に住まわれている方の人数しか徒歩というところは入っていないということですね。それを駅利用者としてカウントしているということでしょうか。そういうふうにおっしゃっているんですね。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 そのとおりでございます。
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○武野 委員 関谷から相当な人数歩いてくる形になっていますよね。城廻から850人が歩いてきて、関谷からも270人。この表はそうですよね。これは1年間ということですか、1日ですか。そんなわけはないと思いますけれども、どういう単位なんでしょうか。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 1日でございます。
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○武野 委員 そうしますと、1日城廻から850人歩いて、また帰ってくる。掛ける2というか往復。関谷から270人。この地域、小袋谷も含めて1日、空白なのは合計なのかな。1,130人とか、一番多いところでそんなところでしょうかね。常盤から270人、1日歩いていくということですね。240人というところは台五丁目。台四丁目からも290人。1日、皆さん新駅まで歩いていかれる想定でよろしいですね。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 乗降ですので、往復になりますので、行って帰ってくる数がその数になります。
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○前田 まちづくり計画部長 駅の利用客の算定をするときに、推計モデルというのをつくってやります。それが重力式というような方法があって、それがこういったような駅をつくるときに一般的な方法として国等も使っているということです。
その方法としては、各駅の輸送力と利用者の発着間の距離を関係式のモデルに入れて推計、算定をするということでございますので、その中では、バス便ですとか、バスのルートですとか、あるいは徒歩圏に関しては徒歩で歩いてくるというようなことも想定した中で、例えば大船に行かれる方は大船に行く、選択する、あるいは新しい駅のほうに行かれる方は選択をするというようなことを算定して、新しく駅が藤沢と大船の間に割り込んだときの駅勢圏、利用される方ということを推計をするというような方法をとっているというようなことです。
その中に、今、御指摘のありました駅勢圏は2キロというふうに考えておりますので、一部、城廻自治会とか、そういったようなところもその中に含まれているというようなところで、そこは徒歩だけではなくて、バスといったようなものも含めてルートを設定した中で、時間、距離の中でどちらに行ったほうが優位性があるのかというようなこと、あるいは乗りかえをしなければいけなくなるか、それを時間距離に置きかえて算定をするモデルというふうになっていますので、その中で対応しているというようなことです。
その中で全体として乗降客が6万5800人と推計をされていて、鎌倉市側が3万5210人ということになっているということでございまして、その中には、今、御指摘のあった既存の2キロメートル圏内の利用者という方と、あと新たに深沢地域で開発をすることに伴って、そこに居住されたりとか、あるいは来訪される方の部分につきましても、それをオンした形で6万5800人という形で算定されているということでございます。
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○武野 委員 この徒歩のところの資料の左のほう、皆さん持っていないから申しわけないんだけれども、路線バスというところは全部ゼロになっている。これ、バス路線がないからゼロになっているということですよね。そこのバス路線もつくっていくということも今後考えるということでないとおかしいですよね。みんなこれ歩いていくということで、バス路線がないから。そうすると、みんな大船駅へ行っちゃう。そうしたら全然乗降客の数字が狂ってきちゃう。バス路線をつくっていくということは検討していらっしゃるんでしょうか。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 バス路線も、新規だったり、再編されれば、当然、乗降客数もふえるというふうに考えております。今はそれは見込んでおりません。
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○武野 委員 相当な地域のところからのバスの路線をつくらなきゃいけない状況だと思います。
そして次に覚書についてお尋ねします。いろんな覚書がこれまでされてきました。確認書という形などもありました。県と武田薬品が交わした昨年4月6日の覚書、これには新駅については書かれているんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 ただいま委員御指摘の覚書の中には、具体的に新駅という言葉は見当たりません。
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○武野 委員 それから、さかのぼりまして、平成19年、西暦で言いますと2007年1月31日、神奈川県と武田薬品が交わした確認書。県側の取り組みと武田薬品側の取り組みということで、それぞれ分けて確認されています。その中で双方とも新駅について触れています。そして、その3カ月後にインベスト神奈川の事業として武田薬品に約80億円の補助金が出ました。
しかし、研究所としての約束だったわけです。当初の事業からの変更もあって、恐らくこれ半分返してもらったという話も聞いたんです。この辺の関係ってわかりますでしょうか。わからなかったら調べていただきたいんですけどね。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 ただいま御指摘の点については、詳細は現在把握しておりません。
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○武野 委員 わからない部分は、半分返してくれたとか、用途が変わったりして、このときの確認書というのが本当に今も生きているのかというのが気になっているんです。お金を返したのであれば、このときの確認書というのは違うんじゃないかと思ったものですからね。まあ、いいです。
それから、5月15日に交わされた5者の覚書についてお尋ねします。このときは、覚書が交わされたその日に私は知りました。きょうの委員会には報告事項としては上がっていないんですけれども、なぜなんでしょう。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 御指摘の覚書につきましては、現段階で、ヘルスイノベーションの最先端拠点の形成について研究をしていこうといった事項などについて合意をした段階でございまして、具体的な取り組みですとか、予算を通して行うような事業といったものを列挙した次元ではございませんので、今回はこの覚書を締結した後に、速やかにメディア、それから議会に情報提供を差し上げるということをなすことによって、私どもの情報周知と考えたところでございます。
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○武野 委員 予算を使われない、交通費とかガソリン代はかかったでしょうけれどもね。この5者の覚書の中には、いろいろ協力し合う、人的、知的、物的資源を相互に出し合う内容だとなっているんですけれども、出し合うというのは知恵を出し合う、物的となるわけで、税金は本当に使われないんでしょうか、今後。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 現時点で具体的な取り組み内容、事業展開がまだ決まっているわけではございませんので、使う、使わないについて現在明言はできないんですけれども、当然、私どもがその取り組みに参画するわけですので、内容によっては、事業費を投じて取り組みを行うことも視野に入れて、今後協議していく考えでございます。
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○武野 委員 こういうことが知らされないで進んでいくものなのかなということが大変気になっています。いつの間にかということがしょっちゅうありまして、今回なんか特に当日に、イノベーションパークを見学に行って、その日に今からありますと言われて、私も戸惑いましたよ。こういう内容はいつから相談を始めてきたんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 具体的な覚書を締結するということにつきましては、一月程度、打診を受けてからそれぞれが協議してきたところではございますけれども、事実、この地域において官民連携してこういったまちづくりをしていこうという考え方については、以前より共有して市としても持っていた考えではございます。
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○武野 委員 打診というのは、どこからどこに打診があったんですか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今回の5者の覚書につきましては、湘南アイパーク、武田薬品からの発意で協議が進んだところでございます。
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○武野 委員 それを進めるに当たって、どこの部署が担当されましたか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 直接の窓口は、深沢・村岡地域のまちづくりに密接に関連するということで、私どもまちづくり計画部が窓口となりましたけれども、この覚書を進めていく中では、健康のまちづくり、働くまちづくりといった要素がございますので、庁内横断的に情報共有をしながら覚書締結まで進んでいったという経緯がございます。
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○武野 委員 そうした大きな流れの中にこういった覚書もやりますよと、そういうことはもう少しオープンにできないものなんでしょうかね。将来こことここをやります、市民に対してね。知らない間に進んでいるとなったら、後から陳情を出そうが何しようが、もうここまで進んでいると。周りにそういった形をどんどん固められていくと、予算が出たときにもう身動きとれないようになってしまう。もっとオープンに、そういうことをやり始めているということとか、できないものなんでしょうか。覚書の中身はさっき聞いたんですものね。とにかく私は、当日に突然、覚書がありますと言われて、やりますと言われて、とても不愉快な思いをしました。
ヘルスイノベーションパークについて伺います。地域の健康増進と生活の質の向上が連携内容となっていますが、あたかも住民も使えるような施設なのかなというふうに私も錯覚しました。パークとついていますから、公園なんだなと。行ってみましたら、外の芝生のところが開放されているとか、あと中も、エントランスなんでしょうか、入り口のほうのところを開放するような話もあったりして。でも、見学させていただいた全部が、市民が通って健康の器具があって、健康な食事の提供があってとか、行って、パークと言われるような市民がそれなりに充実する施設なのかなと思ったら、どうも違っていましたよね。
そこら辺、地域への開放、写真というか、絵柄がパンフレットにありましたけれども、外の道路をランニングしている人の絵だとかもありましたけれども、どの程度、ここが一般市民が使える形になるんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 湘南アイパークからは、地域の住民となじんだ施設にしていきたいという方向性についてのお話は伺ったことがございますけれども、どこまで具体的に施設開放をするのかということについては、私どもも把握してございませんし、この場で責任を持った御説明をできる状況ではございません。
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○武野 委員 5者で協力し合いましょうというなら、市民はそこで初めて、ああ、鎌倉市が、5者、病院も含めて何か健康的なことをやってくれるんだなと思うわけです。そうならば、ここは市民に対して、どういうことをやってくれるのかというのをもっとお願いというのかな、したらどうなんでしょうかと思いますけれども。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今回のこの5者協定でございますけれども、鎌倉市、藤沢市、神奈川県はここを所掌している自治体でございますので、この3者が力を合わせてまちづくりを行っていくということは当然でございまして、また、地元の企業も巻き込んで官民連携でまちづくりをしていくといったことも、これまで議会でも、また地域住民の方々、地権者の方々に対しましても、繰り返し、我々の基本的な考えとして御説明申し上げてきたことでございますので、今回の5者協定も、その考え方に沿った、これまで皆様に表明してきた考え方に沿った取り組みであると我々としては認識してございます。
そして、既にこの5者協定に加わった民間の事業者の方々におかれましては、地域住民に対する貢献といったことも企業活動としてなさっているところでございますので、この5者協定を発端といたしまして、私ども当然、官民連携のまちづくりの機運醸成というものも目指しているところでございますが、あわせて、まちづくりの方向性ですとか、ウェルネスのまちづくりの恩恵を市民の方々に広めていく、そういう活動につなげていくのが我々自治体の責務であろうというふうに考えているところでございます。
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○林 まちづくり計画部次長 今、5者協定についてということで御質問をいろいろいただいているところなんですけれども、そもそもが、担当課長がずっと答弁させていただいていますけれども、深沢のまちづくりのコンセプトとしてウェルネス、健康増進というものがあって、それを我々はずっと進めてきたと。それは平成16年から深沢の新しいまちづくり基本計画があって、それをずっと進めてきている。
今回の5者の協定については、これまで進めてきたまちづくりと方向性を一にするという中で、プレーヤーとして、武田薬品と湘南鎌倉総合病院が入ってきているという状況でございます。先ほど、この協定について、合意事項を進めていくということについて税金の投入はあるんですかということなんですけれども、それにつきましても、深沢のまちづくりを進めていく、その中で、協定の中に書いてあるものも並行して実現をしていくということになっていくんだろうなというふうに思っています。
それから、地域住民と、具体的にはアイパークのお話が今ありましたけれども、かかわりについてなんですけれども、研究所という性格がもともとありまして、今アイパークというふうになっていますけれども、そうは言っても、中で、新薬、創薬の研究をしているところですので、セキュリティーが非常に厳しいというのが、実際に武野委員も1周年のときにごらんいただいてわかっていただけたと思うんですが、一方で、アイパークの敷地の一部のところについては、開放できるものについては、週末開放していただいている。そこは藤沢市民に限らず鎌倉市民も使えるということがありますし、もう一つ、なかなか入りづらいんじゃないかということにつきましては、アイパークにおきましては、昨年の7月、藤沢、鎌倉の小学生を対象とした教室も開催しているということも聞いております。かなり多くの方が参加をされたと。
そういった取り組み、また、湘南鎌倉総合病院におきましてもそういったプログラムがあるということも聞いておりますので、企業からの地域貢献、地域との交流ということも実際に図られていますし、今後もそれは取り組まれていくんだろうというふうに考えております。
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○武野 委員 企業活動を、どうぞ大いになさってください、なんですよ。それを自治体がどこまで応援するかということ。企業はいろいろあります。中小企業とかもありますし、そういうところも、今、消費税なんかで大変苦労していらっしゃる。そこをどうしようか。今度あれを出しますよね。プレミアム付商品券とかで地域活性化とかね。どういうふうに企業活動を応援するのかということだと思うんです。今回のこれについて、どういうふうに企業活動を応援しているのかというのが見えてこないんですよ。その企業の中身が、会社、研究の中身で、パークというふうに言っているけれども、それをどういうふうに応援していくのか。
それで、ウェルネスの話が、今、出されました。このウェルネスの話は後にしますけれども、ベンチャー企業が中で育って、何年か契約ですよね。5年、10年でしたっけ、契約で研究室を借りて、ベンチャー企業が育ったら、深沢の地域で企業活動してもらおうじゃないかというような流れがありますよね。そういうことを考えていらしていると思う。
藤沢のほうではどうかというと、藤沢のほうでは、武田薬品を使ってどうしよう、あの町に対してどういうふうになるのかというのが余り見えてきていないんですけれども、どんな受けとめなんですか。今回、藤沢も5者の中に入っているわけですけれども、武田薬品からの恩恵というか、出たものを地域にどうやって反映させていこうと議論をされているんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今回の5者での覚書という切り口から申し上げますと、藤沢市も、私ども鎌倉市と同じ視点でこの覚書については賛同しているところでございまして、それは今回この覚書に参加した企業の企業活動を応援するという切り口ではなくて、私の説明が悪かったら申しわけないんですけれども、そうではなくて、5者が連携をして、この地域のまちづくりを進めていこう、まちづくりの機運を高めていこう、そしてその恩恵を周辺にお住まいの方々、住民にも広めていこうという研究をしていくというものでございますので、これは、鎌倉、藤沢、足並みをそろえてこのまちづくりについて鋭意官民連携で取り組んでいこうというものが、この覚書の趣旨でございます。
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○武野 委員 覚書の趣旨を聞いているんじゃなくて、村岡地域、あちらの地域も、まちづくり協議会のようなものを今度つくっていくということですよね。
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○前田 まちづくり計画部長 藤沢、鎌倉、あるいは神奈川県というところにつきましては、湘南地区整備連絡協議会というような協議会をかねてからつくっておりまして、全体の広域的なまちづくりというものを新駅も含めて進めていこうということでしっかり協議をしているというようなところです。
12月27日の県と鎌倉市、藤沢市の合意の中でも、現在ありますアイパークといったようなものを起点に、今後ヘルスイノベーションの最先端拠点というものをつくっていくというようなことも県知事のほうから期待感が示されているというようなことがありますので、そういうようなことも受けた中で、村岡・深沢地区につきましては、生産的な研究開発、あるいは生産、業務開発の集積を目指すというようなことを進めていくというようなことで取り組んでいこうとしているところです。
この5者の覚書につきましては、鎌倉市のウェルネスといったようなものにも非常にマッチしておりますし、今、県が進めているある意味では未病の改善といったところについても非常に整合しているというようなことがございますので、将来のそういったような先端技術というものを使った地区形成ということの期待も含めて、この覚書というものを起点に、行政だけではまちづくりはできませんので、官民連携の機運を高めながら、本市が目指す、あるいは地域が目指すまちづくりの形をきちっとつくっていくためのスタート地点というようなことだというふうに認識をしております。
市民との関係につきましては、そういったような、この覚書にもありますような部分の具体化というのは今後研究をしていくということですけれども、しっかりと議論をした中できちっと情報提供をしていくということの中で、事業ないしは取り組みへの理解をしっかり得ていくというようなことが今後の課題だというふうに認識をしております。
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○武野 委員 質問の仕方が余り私もよくなかったと思います。ごめんなさい。平たく言うと、藤沢のほうの村岡地域の住民の方々はどんな思いをしているのかなということで、村岡地域も協議会をつくっていくということで、今、5者とか、官民一体とか、みんな自治体と企業のことを言っているだけなんです。鎌倉の場合は、深沢地域をどういうふうにしていこうかというのをずっと話し合ってこられた。村岡地域の方たちはどうなのか。深沢は、今言ったように、イノベーションパークの卒業生といいますか、ベンチャー企業をやった方に深沢地域で活躍してもらおうじゃないかということを考えている。じゃ、村岡地域は、そのイノベーションパークがあることによってどういうふうにしているのか。情報をお互い共有していきましょうということだと思うんです。
向こうは向こうでやっているから知りませんよということにはなっていないと思うんですよね。向こうの情報もちゃんと知り得て、一体となったまちづくりというふうになっていると思いましたので、お尋ねしているんですが、あそこの地域は、イノベーションパークとのかかわりでどういうことを考えているかわかりますか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 どうしても5者の覚書にも言及した答弁にならざるを得ないところではございますけれども、この5者の覚書というものは、鎌倉市と藤沢市を含めた5者が思いを一にして認識を合わせたものでございますので、藤沢市も鎌倉市と同じように、地域の企業それから地域住民と連携をしてまちづくりをしていこうという考え方に私どもと変わりはないというふうに認識しております。
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○武野 委員 だから、企業とか自治体がどう思っているかということを聞いているんじゃなくて、村岡地域の住民たちなど、またここは、村岡だけではなく市全体の発展を考えているということも議会の中でも答弁されていて、そういう点では、ここをどういうふうに、武田薬品を使ってどういうまちづくりをしようと検討しているのかが私には見えてこなかったもので、一体と言っている割には鎌倉ばっかりが一生懸命になっていて、あっちの地域というのは、どういうふうに住まわれている方たちは捉えているのか。そういう下地があってこそ、そういった5者の連携が生きてくるんだと思うんです。向こうの情報がなかなか、市民感情も含めて捉え切れていないんじゃないかなと思って質問しています。
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○前田 まちづくり計画部長 藤沢市側のお話ですので、なかなか答弁がしにくいというところがあると思うんですけれども、鎌倉市の例をいえば、事業を進めていくに当たっては地権者の方の事業に対する理解とか協力というのが不可欠なものだというようなことだと認識をしております。
藤沢市のほうにつきましては、そういう意味では、多くが藤沢市の公社の用地とか、あるいはJR貨物の用地とか、あるいは企業の用地というようなことでございますけれども、当然のことながら地権者の方の土地もございますので、事業を実施するに当たっては、当然一般的にその方たちの理解を得ていく必要がある、ないしはその周辺の方たちの御理解も得ていく必要があるということで、せんだって情報提供もさせていただいておりますけれども、藤沢市のほうにつきましても、村岡地区周辺地区のまちづくりニュースといったようなものを今年度の3月に発行する中で、地域の方にもきちっと情報発信をする中で、事業への御理解を得ていくというようなことをしっかり進めているというようなことが一つあるというふうに認識をしています。
あと村岡の拠点ですけれども、藤沢市の都市マスタープランの中では、幾つかある部分の都市拠点というようなことの位置づけをして進めているというようなこともありますので、その方向性について、今、手元に資料がないので具体的に申し上げられないんですが、そういう意味では、その中の一つのものをしっかり今回進めていくということが、昨年12月27日の3県市の合意の中で確認をされたというふうに認識をしておりますので、今後とも、神奈川県のリーダーシップのもとに鎌倉市、藤沢市しっかり連携をして、まちづくりのコンセプトも含めて、できる限り共有ができる形で共有していくというようなことを考えてございます。
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○武野 委員 わからないことが多過ぎて、もう少し私もいろいろ調べていきたいと思います。
ウェルネスについて伺います。当時、ここのJR跡地が、広大な土地ができて、ウェルネスという方向で市民合意が進められてきたと思うんですけれども、当時、イノベーションパークなんというのはなかったわけですね。なかったんですよ。そういう中でウェルネスをこうしようと。すごく変節が、看護学校が誘致できなかったりとか、いろんなことが起きました。
それで、このヘルスイノベーションパークですけれども、ウェルネスをウィキペディアで見ましたら、より平易な言葉で言うならば、生活科学として運動を適宜日常生活に取り入れながら、健康的に日々の暮らしを送ろうという趣旨で提唱された概念だというふうになっています。ヘルスイノベーションパークを使って、これに即して話してもらえませんか。ウェルネスを後押しするものだというふうにおっしゃった、早い段階でね。この概念、ヘルスイノベーションパークを使ってどういうふうにするのかというのをもっと詳しく、どういうウェルネスなのかというのを、もう少し見えるようにお話し願えますか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 委員御指摘のとおり、ウェルネスのコンセプト、私ども日本語では「健康生活拠点の整備」というような言い方をしてございますけれども、まちづくりのコンセプト、健康のまちづくり、それからスポーツのまちづくり、これは、くしくも今委員がおっしゃった運動というところと一致するところでございますけれども、健康のまちづくり、スポーツのまちづくりという考え方でこれまで検討を進めてきたところでございます。
これに対しまして、湘南アイパークの活動、それから私どもがヘルスイノベーションの拠点を整備していこうという考え方、こちらにつきましては非常に親和性のあるものであるというふうに考えております。ウェルネスのまちづくりを行う中で、実際に市民の健康ですとか交流者の健康、まちの健康づくりといったものに対して、実際に実装していくプレーヤーとして、医薬ですとか創薬、こういった企業がまちづくりの中で同じ方向性を持って官民連携していくということは、ウェルネスのまちづくりのコンセプトに、より実現性が近づくものであるというふうに考えているところでございます。
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○武野 委員 なかなか見える具体的なイメージがしにくいものですから、そういう意味ではこれからだと思うので、もっと具体的に市民に見える形で示して、それで市民の意見を聞いていくというふうなことが必要だと思います。イノベーションパークがなかったときに市民合意でどんどんつくってきたわけですから、これからはこういうふうに進めるのは、もう少し市民にも見える形にしていかないといけないと思いますので、よろしくお願いします。
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○中村 委員 今もいろいろ出てきたんですけれども、拠点整備部がなくなって、まちづくり計画部になって、今もお話に出ていたいろいろ健康福祉部にかかわるようなヘルスイノベーションとかスポーツ施設とか、あるいはきょう防災の報告もありましたけれども、防災安全部のところ、それから市役所の移転にかかわる行政経営部にかかわるところ、あるいは交通政策にかかわるところ。この深沢地域整備事業というのはさまざまな部にまたがっているところの窓口としてやっていただいているわけだけれども、各部をまたがる部分についての情報共有の仕方、あるいはこれからどういう連携をとっていくのか、その辺の立ち位置みたいなものを教えていただきたいと思います。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 これまでの議会報告の中におきまして、私ども、市長の諮問機関として立ち上げた専門家委員会にて検討を行っているということは申し上げてきたところでございますが、これと並行いたしまして、庁内の部長級の全職員を集めた検討組織も設けてございます。これも新たに設けまして、副市長がそこの委員長となりまして、深沢地域整備事業の進捗を共有するとともに、それに対する各部からの必要なオーダーというものも集めながら、この深沢地域整備事業を全庁的な課題として推し進めていこうという庁内の体制も整えたところでございます。
事実、私ども、防災から健康、スポーツ、企業誘致と、かなり幅広いところにアンテナを張らなければならない事業でございますけれども、逆に申し上げれば、さまざまな課題をこの事業を貫徹することによって解決することができるんだ、そういった責任感を持って今後努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
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○中村 委員 一つ一つの形が見え始めたときに、どういうふうに部に渡していくのか、そういう見きわめ方というのは何か協議したことがあるんですか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 深沢地域整備課が検討を先行して各所管課に渡すというよりは、現在の検討の段階から所管課と連携をして取り組んでいくという考え方が私どもの基本でございます。事実、例えばスポーツ施設につきましては、スポーツ課と一体となってこれまで議論を進めてございますし、健康分野に関して何か地元の民間企業との連携といった可能性があれば、常に福祉部門と情報共有してございますし、そういったところは先回りをして庁内連携の体制をとって、互いが自分ごととして捉えられる事業展開が必要だというふうに考えております。
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○中村 委員 ぜひリーダーシップをとって各部をうまく巻き込みながら、それぞれの事業をまとめていただければと思います。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
ただいま番外から発言を求められておりますが、許可することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、番外の保坂議員から発言を求められていますので、これを許可いたします。
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○保坂 議員 発言を許可していただきまして、ありがとうございます。番外からの質問ですので、手短に二、三問伺いたいと思います。建設常任委員会の委員ではないので、詳細にこれまで追ってきているわけではないので、基本的な部分も伺うことになると思いますが、よろしくお願いします。
きょうの報告ということは、実現化検討委員会、特に防災部会については、これまでの経緯も含めて資料を出していただいて、確認することができたんですけれども、最初のところで、実現化検討委員会は中間答申を出すということで、最初に報告があった三つの点、コンセプト、施策の検討、あと最後の3点目は何だったのかということを最初に確認させてください。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 3点目の諮問事項でございますけれども、これらのコンセプトを実現していくためのまちづくり推進体制の整備、今後の推進体制をどのように設けていくべきなのかといったところに関する議論でございます。
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○保坂 議員 その二つ目の施策の検討のところに関連して、中身のところを見ていくと、先ほど委員の方たちから出てきましたヘルスイノベーションパークとの関係というのが、中身の部分で出てくるというふうに思うわけですね。方向性を一にするということでというお話が出てきましたけれども、ヘルスイノベーションの最先端拠点を、県、藤沢市、そして民間と一緒に鎌倉市がこの場において実現を図っていくという中にあって、先ほど山戸課長からは、この場所にはアンカーもありますというふうに発言があって、そのアンカーというのが、言ってしまえば湘南アイパークというのが既にあってということなのかなと思うんですけれども、ヘルスイノベーションパークについての発表があったときに、じゃ、それは深沢地域整備事業用地ではどういう展開になるんだろうということが大変気になったところなんです。
すごく素人的に考えれば、既に村岡地区には湘南アイパークがあって、そこがさっき言ったところのアンカーになって、村岡地区においてそういった企業集積も図る。じゃあ、深沢側においてはどうなんだろうということですと、都市計画決定も先延ばしになっている中で、既にできている修正土地利用計画(案)が、どの程度こういったことの中で変更になっていくんだろうか。例えば言ってしまえば、業務施設と言われているようなエリアにおいて、こういった医療関係の、例えばテレワーク的な遠隔医療のオフィスが入るとか、そういうイメージで考えているのかというあたりについて、確認をしたいと思いますが、いかがなんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 私ども、修正土地利用計画(案)、平成28年度に策定したものでございますけれども、こちらを基本として、現在まちづくりの姿勢について、基本方針、考え方について再整理をしているところでございます。
その中で、当然、これまで守ってきて、これからも守っていくウェルネスという軸になるまちづくりのコンセプト、これを守っていくことはもちろんなんですけれども、その後の周辺もしくは市内で起きている動向についても、一つ一つ受けとめていって、このウェルネスの中で、これをさらに生かし膨らませていくということが、今、考えている作業でございます。当然、そのうちの一つがヘルスケア産業の集積地をこの地につくっていこうというものが要素となってきているところでございます。
この要素を考える中では、当然、先ほど申し上げたアンカーというものが、5者覚書の中では湘南アイパークであり、湘南鎌倉総合病院でありというところではございますけれども、産業の集積地をつくるという意味ではフィールドが必要です。このフィールドを潤沢に持っているのは鎌倉の深沢地域でございますので、物理的なフィールドを広げていくとなれば、深沢地域というものが重要なプレーヤーの受入先になるという認識に立っております。
ここで展開するものにつきましては、現在、想定している企業や業種があるわけではございませんので、具体的にここで申し上げることはできないんですけれども、働く場所をつくる、雇用を生むということは一つでございますが、その雇用の形態が深沢というまちの中、これは複合的なまちです。住居もあり、商業施設もあり、業務施設もありという複合的なまちですので、閉ざされただけの業務よりは、その地域にお住まいの方々、地域を訪れる方々に対して、何らかの健康、スポーツ、ウェルネスのサービスが提供できるような、そういった事業者の参入があれば最も望ましいのではないかなというふうに考えているところではございます。
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○保坂 議員 最後の質問ですけれども、今の説明というのは、今考えている方向性という部分についてはそういうふうに考えているんだなということはわかったわけなんですけれども、今の6月の時点、中間答申が出されるという中にあって、例えば先端医療産業クラスターといったような言葉とかも出てくるわけなんですけれども、施策の検討の中で、そういうことは次元的には、段階的には、例えばというイメージなんでしょうか。
それとも、今の中間答申の中などである程度、どの程度の触れ方なのかわかりませんけれども、することによって、例えば次の段階で、そういった先端医療産業クラスターに当たるような企業への参入の呼びかけというところを具体的に検討するような、そういう位置づけなんでしょうか。現在での実現化検討の位置づけというのがどの段階なのかということを最後に伺います。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 今回の中間答申につきましては、まちづくりの手段を決めるものではございません。あくまでここで目指すまちづくりというものはどういったものなのか、どんなまちをつくりたいのかというところを市民の方々にお示ししたいというところが最も軸にある部分でございますので、恐らく産業クラスターを構築するというようなことになると、それは一つの手段になると思うんです。ですので、その手段を明示するのではなくて、さまざまな手段を講じて、最終的にどこを目指したいのか、どんなものを市民に提供していきたいのかといったところをわかりやすくお示しするということが我々の中間答申の使命であるというふうに考えています。
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○森 委員長 委員長から1点だけお伺いしてもよろしいでしょうか。報告書の20ページ、4の(2)「被災後の対応について」というところの?「支援・受援」のところの3行目ですけれども、「専門性が高いわけでも、経験が豊富なわけでもない業務は、専門性の高い外部組織にアウトソーシングすべきです」とありますが、これは具体的にどのような業務になるんでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 災害の種類にもよりますけれども、たしかこういった御発言が委員からあったときには、熊本ですとか北海道の大規模な地震災害の現場について議論していたときにこういった御発言が出たかと記憶してございます。こういった大規模災害になりますと、まちの復旧の段階で、建築土木関係のかなり高度な技術ですとか大規模な作業というものが発生いたします。こういったものについては、全てを手がけるというよりは、住民サービスの中で行政が携わる欠かせないもの、こちらのほうにできる限り職員は注力するべきだといった御指摘であったというふうに私は認識しております。
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○森 委員長 万が一の被災時のときには、ここの深沢が市内の防災の拠点となるわけですので、その部分についてアウトソーシングすべきですとなると、実際の被災時の対応がどうなのかなというふうに感じたので、具体的にどういうということはないのかもしれないんですけれども、ぜひ被災時のときには、行政のほうが主体となって対策をとってもらえるようにお願いしたいんですが、その点についてはいかがでしょうか。
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○山戸 深沢地域整備課担当課長 当然、行政がリーダーシップをとって全体を率いていかなければならないということは、委員長御指摘のとおりだと思います。ただ、そういった中で、先ほど報告書の中にもありました、地域として民間事業者との協定などを踏まえた力をかりていく、地域全体、区域全体で災害拠点を形成していくといった考え方も大切だと思いますし、また、実際、民間事業者とも災害時の協定といったものも個別の課題で結んでいる事例もございます。こういったところの備えもあわせて持っていくことで、鎌倉市全体としての防災力、それから災害復旧力を高めていくのかなというふうに考えているところでございます。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承でよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
聞き置く2人、了承2人となりました。委員長の判断としては了承ということになりますので、多数了承ということで確認いたします。
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○森 委員長 日程第2報告事項(2)「特定生産緑地制度の運用に向けた取組みについて」を議題といたします。原局から報告を願います。
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○都市計画課長 日程第2報告事項(2)特定生産緑地制度の運用に向けた取組みについて、報告いたします。
平成27年4月に都市農業振興基本法が制定され、これに基づいて国が決定した都市農業振興基本計画において、市街化区域内の農地を宅地化すべきものから都市にあるべきものに位置づけを転換し、計画的に保全する方向性が示されました。
一方で、令和4年には全国で生産緑地地区が当初指定から30年を迎え、生産緑地地区の所有者は、市町村長に対し、所有する生産緑地地区の買い取り申し出がいつでも可能となることから、引き続き都市農地の保全を図るため、生産緑地法が改正され、特定生産緑地制度が創設されました。
これにより、本市内の生産緑地地区の都市計画決定の当初告示日である平成4年11月13日から間もなく30年を迎える生産緑地地区については、所有者等の意向をもとに、市が特定生産緑地の指定を行うことが可能となりました。
特定生産緑地制度は、さらに10年の営農が義務づけられ、買い取り申し出が可能となる時期も10年延長されますが、現在適用されている税の優遇は引き続き受けられ、10年経過後には繰り返し10年の延長ができる制度です。
特定生産緑地の指定には、都市計画決定から30年経過前までに行う必要があり、農地等利害関係人の同意の取得や都市計画審議会の意見聴取など、手続に時間を要することが想定されます。
平成31年1月から3月にかけて、生産緑地地区の所有者を対象に特定生産緑地の指定に向けた意向調査を実施したところ、回答者の約63%が、所有する全てまたは一部を特定生産緑地に指定を希望していることが確認できました。
意向調査の結果から、少なくとも回答者の63%である43件の指定申し出が見込まれており、特定生産緑地制度の円滑な運用に向けた取り組みを進めていく考えです。
今後の予定は、令和元年9月から10月にかけて生産緑地地区の所有者等を対象とした説明会を4回開催し、令和2年3月初旬から、生産緑地地区の所有者へ特定生産緑地指定申出書を個別郵送する予定でおります。
平成4年の当初に指定した生産緑地地区のうち、特定生産緑地に指定するものについては、令和4年11月13日までに公示する必要があるため、令和2年4月に指定申し出の受け付けを開始し、2年間かけて順次指定公示をしていく予定です。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
暫時休憩をいたします。
(11時15分休憩 11時21分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
まず事務局からお願いします。
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○事務局 本日の冒頭、武野委員から資料要求のありました北鎌倉隧道に関する関係地権者等意見交換会の議事録でございますが、こちら原局から任意の資料提出がございまして、ただいま会議システムに配信しておりますので、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの説明のとおり配信されていることを確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
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○事務局 続きまして、陳情第11号につきまして陳情提出者から追加の資料がございました。あわせて会議システムに配信しておりますので、こちらにつきましても御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの説明のとおり配信されていることを確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
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○事務局 冒頭の日程確認のときに松中委員からございました吉岡議員の一般質問における速記録を事務局で確認させていただきました。先ほどの休憩中にまちづくり計画部長のほうからも少しございましたけれども、短い文章でございますので、事務局のほうから口頭で朗読させていただきます。
吉岡和江議員の一般質問において、「覚書と新駅との整備との関係はどうなんでしょうか」という質問に対しまして、まちづくり計画部長のほうから「今回の覚書は、深沢・村岡地区におけるまちづくりや健康寿命の延伸、ヘルスケア分野の産業創出に係る研究を官民連携して進めていこうとするものでありますので、新駅整備との直接的な関係はございません。」
以上の内容があったことを確認させていただいておりますので、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの事務局の発言について確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
それでは、冒頭、日程第3と4を一括議題とするということについて、まだ了承を得ていないんですけれども、一括議題とすることででよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
では、日程第3及び日程第4を一括議題とさせていただきます。
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○森 委員長 日程第3「陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情」、日程第4「陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情」についてを一括議題といたします。
ここで、陳情提出者の陳述のため、暫時休憩いたします。
(11時24分休憩 11時31分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
原局から2件一括して説明をお願いいたします。
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○杉浦 深沢地域整備課担当課長 日程第3陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情、日程第4陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情、2件を一括して説明します。
まず、陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情の要旨でありますが、深沢地域の新しいまちづくりは、深沢地域の活性化だけでなく、市全体の持続的発展や地域防災力向上に寄与する事業であり、当初計画よりも大幅に遅延しているまちづくり事業及び関連する村岡新駅整備の早期実施に向け、一層の支援・協力を強く希望するというものです。
陳情の理由は次の2点です。
1点目は、JR大船工場廃止から13年以上経過し、広大な敷地が更地のままであることは、地域の防犯面において大きな不安要素となっていること、さらに、JR社宅の廃止により居住人口が減少したことで、地域の商店会を初め地域のにぎわいに大きな影響を受けていること、また、新しいまちづくりには、本庁舎、消防本部の移転に加え、広い公園が隣接し、防災の拠点として地域防災力の向上に大きく寄与することから、これ以上遅延することなく早期の事業実施を強く希望するとのことです。
2点目は、この新しいまちづくりと一体で進めている村岡新駅は、新駅の利用者便益や税収効果などを見ても、深沢地域だけでなく市全体の発展に寄与することから、まちづくりに関連する施設として、神奈川県及び藤沢市と連携・協力のもとに着実に整備を進めることを強く希望するとのことです。
以上のことを陳情理由として、深沢地域の新しいまちづくりの早期実施を強く希望するというものです。
次に、この陳情に対する市の考え方及び現状について説明します。
まず、1点目の遅延させることなく早期に事業を実施することにつきましては、JR大船工場跡地を中心とした深沢地域のまちづくりの基盤となる土地区画整理事業については、令和3年度の都市計画決定を目指し、準備を進めているところです。
また、まちづくりのテーマをウェルネスとし、鎌倉の未来を支える新しいまちづくりを具体化するため、市長の諮問機関として、深沢地区まちづくり方針実現化検討委員会を設置し、検討を進めているところです。現在、まちづくりのコンセプトの掘り下げや、これを踏まえた土地利用計画の再点検などについて検討を行っており、この委員会からの答申を得て、地域のにぎわいに寄与するまちづくりの実現を図ってまいります。
なお、防災における取り組みにつきましては、同委員会に防災の専門家で組織する防災部会を設置し、深沢地域の災害リスクの確認及び評価、さらに防災拠点としてのまちづくりに必要な機能などの考え方などについて報告書を取りまとめていただいております。
この報告書の内容については、鎌倉市本庁舎等整備委員会とも共有しながら、地区のまちづくりに反映し、地域の防災力の向上を図ってまいります。
次に、2点目の新駅整備の促進についてですが、村岡新駅整備については、平成30年12月27日に、藤沢市村岡地区と鎌倉市深沢地区の両地区一体のまちづくりと新駅の実現に向け、神奈川県、鎌倉市、藤沢市の3県市で基本事項に合意し、平成31年1月18日には、JR東日本に村岡新駅設置の要望と、戦略的新駅としてJR東日本の負担を求め、令和元年度の新駅概略設計の実施要望を行い、JR東日本からは前向きな回答をいただいたところです。
深沢地域整備事業は、鎌倉、大船に続く本市の第3の拠点を形成し、「安全・安心なまち」「健康に暮らせるまち」「働くまち」などを実現するとともに、多様な都市機能を導入することで本市の持続的な都市経営を支えるまちづくりを行おうとするものです。
昨年12月の合意により、両地区一体の土地区画整理事業の優位性と実現性は十分に確認できているところであり、3県市の連携・協力のもと、新駅を前提とした広域的なまちづくりの着実な実現に取り組んでまいります。
続きまして、陳情第8号村岡新駅建設見直しの陳情について説明します。
本陳情の要旨でありますが、JR村岡新駅計画は鎌倉市民にとって必要ないものであるため、新駅の利用見込みと経費を再検討し、市議会として慎重に議論し、計画の見直しを市に働きかけることを求めているものです。
陳情の理由は次の4点です。
1点目は、新駅予定地は藤沢市にあり、徒歩圏の鎌倉市民は数千人であることから、市民の建設要望が強いとは言いがたい。武田薬品工業や徳洲会が要望しているからといって、市民の血税を160億円余も投入するのは税金の無駄遣いであること。
2点目は、10年前のパーソントリップ調査などに基づき、1日に6万6000人の乗降客を見込んでいるが、見込みの半分は駅勢圏として広範な地域を想定したものであり、非現実的である。また、残りの半分についても、開発をすれば乗客がふえるはずと見込んだものであり、駅をつくるための恣意的な数字であること。
3点目は、深沢再開発を単独で行うより新駅を含む再開発のほうが安くなると市は説明しているが、人口減の時代に、開発による地価上昇を過剰評価しており、危険であること。
4点目は、深沢再開発の課題に加え、新駅をつくり、新駅に至る橋や周辺開発にまでかかわれば市の財政は破綻するおそれがあること。
以上を陳情の理由として、無謀な開発事業に浪費することのないよう、村岡新駅建設の見直しを市議会として市に働きかけるよう求めているものです。
次に、陳情に対する市の考え方や現状について説明します。
まず、村岡新駅に関しては、平成30年12月27日に、神奈川県、藤沢市、鎌倉市の3県市で、両地区の土地区画整理事業を一体で施行することとあわせ、JR東日本へ新駅設置を要望していくことについて基本事項に合意しました。
さらに、平成31年1月18日には、神奈川県知事及び藤沢市長、鎌倉市長が共同でJR東日本に対し、東海道本線の新駅設置、新駅整備費用の一部負担、新駅の概略設計の着手について要望を行っています。現在、3県市では、この合意に基づき新駅の概略設計着手に向けた協議を進めているところです。
陳情理由の1点目について、過年度に実施した調査では、新駅利用者数は約6万5800人と想定していますが、うち約5割の約3万5210人は鎌倉市民が利用するとの結果があり、また、平成29年度に藤沢市と共同で実施した広域連携調査では、藤沢市と鎌倉市の便益比は47対53であり、市外に位置する駅ではありますが、鎌倉市民にとっても十分な便益が見込める施設だと考えています。
また、新駅設置費については、駅及び駅をつなぐ自由通路の設置費を合わせ約160億円と想定していますが、自由通路の設置費は藤沢市が負担するため、また、自由通路を除く駅設置費については、神奈川県が全体の3割を負担し、残りを藤沢市と鎌倉市が半分ずつ負担することを基本としているため、160億円全てを鎌倉市が負担するとの記述は誤りです。
加えて、3県市では、JR東日本の費用の一部負担や国の支援など、設置費の圧縮・平準化を進めていくこととしています。
さらに、鎌倉市の負担分については、全てを税金から負担するのではなく、深沢地区で予定する土地区画整理事業から、土地利用が増進する関連施設整備事業として、新駅設置費に一定額を負担する枠組みを考えています。
なお、現在の新駅設置費は概算額であり、精度の高い設置費は、令和元年度から令和2年度にかけて実施予定の新駅の概略設計の中で明らかになると考えています。
陳情理由の2点目について、パーソントリップ調査は、人の動きを調べ、交通機関の実態を把握するための調査であり、国土交通省が主体となり10年に1度実施されています。現時点で公表されている一番新しい調査結果は、平成20年に実施をしたパーソントリップ調査となります。
新駅の乗降客約6万5800人のうち、新駅を中心に半径2キロメートルを駅勢圏と捉え、ほかの駅から転移転換する駅利用者については、国土交通省の交通政策審議会も採用している重力モデルという手法を使い推計しています。
この手法は、駅までの距離と鉄道の輸送力により駅勢圏が重複する場合、鉄道利用者がどの駅を選択するのかを予測するものであり、その結果、既存の駅利用者から約3万5200人が新駅利用に転換するとの結果を得ています。
また、拠点形成エリア及び周辺開発からは約3万600人を想定していますが、これも国土交通省の大規模開発地区関連交通計画マニュアルなどから算定したものであり、新駅を含む両地区一体のまちづくりを実現していくことで十分達成できるものと考えています。
陳情理由の3点目については、平成29年度に藤沢市と共同で実施した広域連携調査において、土地区画整理事業を深沢地区単独で施行する場合に比べ、両地区一体施行の方が市の負担額が約12億円抑制でき、約37億円を新駅設置費に充てることが可能となるとの試算結果を得ています。
土地区画整理事業の事業費の一部は保留地処分金を充てることとなりますが、現在想定している将来の土地の価格については不動産鑑定士が算定したものであり、適正な価格であると考えています。
最後に、陳情理由の4点目について、新駅設置費については、令和元年度から令和2年度にかけて実施する新駅の概略設計の中で精度の高い設置費が明らかになり、新駅に至る橋の設置費については、令和元年度に藤沢市と共同で実施する調査委託の中で明らかになる予定です。
なお、市は、深沢地域整備事業、新駅設置費、新駅に至る橋の整備に係る費用を負担していく予定ですが、新駅設置については、概略設計後、精度の高い新駅設置費用をもって財政上負担が可能な額なのか見きわめを行います。
今後も、地域の皆さんや市民の皆さん、さらには周辺企業などへの情報提供に努め、事業に対する理解を深める中で、3県市で連携し、新駅を含めた両地区一体の土地区画整理事業の早期実現にしっかり取り組んでまいります。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの原局からの説明に対し、2件一括して御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
まず、陳情第3号について、委員間討議の御発議はございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は行わないことを確認いたしました。
次に、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
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○松中 委員 私は、ここは防災広場とごみの清掃工場を当初から主張していますので、一時、市のほうでも清掃工場の候補に挙げたくらいで、それから松尾市長は当てにならない。都市計画決定直前に破棄する、取りやめにする。幾ら進めたって本気度がよくわからない。だから私は、これは結論を出すべきだと思います。
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○武野 委員 この方は二つのことを同時に一つの陳情にさせているので、とてもやりにくいんですよ。まちづくり、これまで長年かけて市民と一緒にやってきたということでは、駅をつくるということで、都市計画決定が延びているということではどうなのとあります。一方で、駅を早期に向けてとなりますと、賛否がまた分かれている状態で、市民の中でも、今も陳情が出ているように賛否の分かれている問題でもありますので、これは私としては……。(私語あり)ということなので、ここは私は継続にしたいと思います。
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○池田 委員 私は、この地域のにぎわいとか、平成18年にJRが廃止となるんですが、その前に、平成16年に新しいまちづくりの基本計画ができて、さらにさかのぼれば昭和62年の国鉄改革、ここからずっと来て、この期間非常にここが安定しない状況にあるわけなんですけれども、その後、平成22年に計画ができて、平成25年から都市計画決定寸前までいって、またそれも延ばされたということで、地域にとっては非常ににぎわいがない、あるいは、さまざまな昨今の状況からも防犯面で非常に大きな不安があるということも含めて、早期実現については結論を出していくべきかなというふうに考えております。
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○中村 委員 上町屋の町内会長を初めとして、多くの方の御署名もいただいた上での陳情ということで、重く受けとめております。とにかく令和3年度の都市計画決定を目指すということでございますので、これについては、後押しする意味で結論を出してもいいのかなというふうに思います。
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○森 委員長 結論を出すという方が3名となりました。武野委員は継続を主張されましたけれども、いかがいたしますか。
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○武野 委員 結論を出します。
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○森 委員長 それでは、これより採決を行います。陳情第3号深沢地域の新しいまちづくりの早期実施についての陳情につきまして、採択することに御賛成の方の挙手をお願いします。
(可 否 同 数)
可否同数でございますので、委員会条例第16条第1項の規定により、委員長において裁決いたします。委員長は陳情第3号について賛成ですので、陳情第3号については採択といたします。
続きまして、陳情第8号について、委員間討議の有無を確認いたします。委員間討議の御発議はございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は行わないことを確認いたしました。
次に、陳情第8号について、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
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○松中 委員 駅に関しては、具体的なものをどんなものが協議されて出るか、それを待ちたいということで継続にします。
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○武野 委員 これは、さっきも申しましたように、駅については本当に賛否がまだまだ分かれているというところでは、もっと市民の声を聞くのが弱いということなんですよ。それで幾つか市民の中でもいろいろ資料を取り寄せて、一生懸命調べて、それでここまで調べた結果、どうなんですかというふうに訴えているわけですから、市民が訴えている問題についてもう一回見直していただくべきだと私は思っておりますので、結論を出してください。
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○池田 委員 ここの陳情の要旨であります審議会として慎重に議論して欲しいということ、これについては、大規模事業ですので、慎重な議論が必要かなというふうには思っています。しかし、この駅につきましては、先ほど執行部からの説明もありましたとおり、令和元年度に調査等によってこれが実現可能かどうかということの決定をしていくということで、新駅の見きわめが2020年度、来年度予定されているということもありますので、これについてはその経過を見守るということで、継続としたいと思います。
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○中村 委員 私も、今まさに概略設計の最中ということで、それをもとに新駅設置の見きわめをするというのが来年度予定されておりますので、継続としてよろしいのかなと思います。
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○森 委員長 継続審査が多数となりましたので、陳情第8号については継続審査といたします。
暫時休憩いたします。
(11時51分休憩 13時10分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第5「陳情の取り下げについて」を議題といたします。事務局からお願いします。
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○事務局 当委員会に付託されております、平成30年度陳情第43号大規模開発事業台三丁目・共同住宅の計画変更を求める陳情につきましては、陳情提出者の方から取り下げの申出書が6月4日付で提出されたため、本陳情の取り下げを承認することでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの説明のとおり、本陳情の取り下げを承認することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○森 委員長 日程第6「陳情第11号大規模開発事業 台三丁目・共同住宅の計画変更を求める陳情」を議題といたします。
陳情提出者から発言の申し出がありますので、暫時休憩いたします。
(13時11分休憩 13時27分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、原局から説明をお願いします。
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○川村 まちづくり計画部次長 日程第6陳情第11号大規模開発事業台三丁目・共同住宅の計画変更を求める陳情について、説明いたします。
なお、説明において、「鎌倉市まちづくり条例」を「まちづくり条例」と、「鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例」を「開発事業条例」と、当該大規模開発事業の事業者である「株式会社ゴールドクレスト代表取締役安川秀俊」を「事業者」と、「鎌倉市まちづくり審議会」を「まちづくり審議会」として説明いたします。
まず初めに、本陳情の要旨について説明いたします。
鎌倉市台三丁目で計画される大規模開発事業が、「持続可能な開発目標・住み続けられるまちづくり」にふさわしい計画か、規則や条例にとらわれず、安全・安心の地域をめざす観点から、住民の声を受けとめ、事業計画の見直し・再検討を求めるとするものです。
次に、陳情の理由といたしましては3点あり、まず1点目は、周囲の道路幅員が狭いこととして、南東側から出た車両のほとんどが南西側市道に出ることになるが、この南西側道路は、車のすれ違いができず、児童の通学路、緊急時の避難路になっていることから、7.5メートルの市道にする必要があるとしています。
2点目は、風害、日照、プライバイシー、住環境についてとして、山側の戸建住宅の目の前に、7階建てで延長156メートルのマンションが壁のように建設されることにより生じる戸建住宅への圧迫感、マンション・戸建住宅双方のプライバシーが守られるのか、風害が生じないのかなどの諸問題を解決するためには、大幅な設計変更が不可欠で、計画を白紙に戻し、再設計し、建物のベランダ側を東南向きになるようにすべきであるとしています。
3点目は、至る道路の幅員とその重要性についてとして、条例は市民の安全を守るために道路の幅員を決めているのだから、今回の開発事業において、計画地から主要幹線道路への至る道路は、事業開発地から出入りする車や人などの一番通行量の多い道路とするべきであり、それは南西側市道を通ってモノレールの下に出る道路であり、南西側道路の拡幅整備なくして今回の開発事業はあり得ず、市の責任において実行すべきであるとしています。
続きまして、当該開発事業のこれまでの経過について説明いたします。
資料1「案内図」をごらんください。
当該開発事業は、鎌倉市台三丁目666番1の一部ほか1筆、事業区域の面積9,197.41平方メートル、湘南モノレールの富士見町駅の南東約200メートルの位置において、共同住宅215戸の建築が計画されているもので、当初、平成29年9月29日に大規模開発事業基本事項届出書の提出がありました。しかしながら、事業者は、社内で改めて検討を行い、計画を精査することとなったとの理由により、現地に標識設置を行わず、その後のまちづくり条例の規定に基づく手続を行おうとしませんでしたが、平成30年7月23日に、資料2「大規模開発事業基本事項変更届出書」を提出し、同日現地に標識を設置したことを受け、市は公告・縦覧を行いました。
当該開発事業の概要については、資料3「土地利用方針図」をごらんください。
当該地は、平成25年まで自動車教習所である湘南センチュリーモータースクールとして利用されていた土地で、敷地の東西を斜めに横断する横須賀市所有の水道用地を含む一団の土地、約2.6ヘクタールのうち、本件開発事業では、南西部分の9,197.41平方メートルを事業区域とし、南西側市道沿いに3棟の合計延長が約160メートル、7階建て、高さ19.99メートル、215戸の共同住宅の新築が計画されています。なお、計画建築物の外観については、資料4「立面図」のとおりです。
資料3「土地利用方針図」に戻りまして、当該開発事業により整備する公共施設としましては、事業区域北東の位置に約550平方メートルの公園設置と、主要な出入口が設けられる南東側市道を幅員7.5メートルに拡幅することが計画されています。南西側市道については、一部、幅員が4メートル未満となっている区間について、道路中心線から事業区域側に2メートル拡幅した上で、市に帰属し、自主管理となる幅員約3.5メートルの一般の歩行者用空き地の設置を、また、南東側市道沿いについて、既に7.5メートル以上の幅員のある区間において、同じく自主管理となる幅員約2メートルの歩行者用空き地の設置を計画しています。
続きまして、これまでのまちづくり条例の規定に基づく手続の状況については、資料5をごらんください。
平成30年7月29日に開催された説明会は末広公会堂で行われ、72名の出席がありました。その後、市民からの意見書は17通が提出され、それら意見書に対する事業者の見解書は10月24日に提出されました。
開発事業公聴会は、市民の意見と事業者の意見等を整理することを目的に、まちづくり審議会委員の中から学識を有する者3名が公聴会委員として出席して開催するものですが、市民からの開催請求を受け、規定による手続を経て12月27日に開催しました。
開発事業公聴会における公述の申し出は、事業者を含む6名からあり、当日は申出者全員が公述を行い、その後、市で報告書を作成し、公告・縦覧を行いました。
その後、助言・指導の市原案をまちづくり審議会に諮問し、同審議会からの答申を得て、令和元年5月15日付で市長は助言及び指導を行っております。
なお、事業者は、この助言及び指導を受けたときは、まちづくり条例の規定により、当該助言及び指導に対する方針等を記載した書面を提出しなければならないこととなっており、今後提出される当該方針書を公告した場合、縦覧期間を経た後に大規模開発事業の手続を完了したと認め、事業者に対し手続終了通知を交付し、まちづくり条例の手続を終えることになります。
続きまして、当該開発事業に係るまちづくり審議会への諮問状況について説明いたします。
平成30年10月31日に委員による現地視察を実施いたしました。11月28日には当該開発事業に係る計画概要やそれまでの手続状況について説明を行い、委員からは今後の同審議会における議論に必要となる資料の提出等の求めがありました。また、12月27日に公聴会を開催したことを受け、平成31年1月24日には公聴会の議事概要について説明を行うとともに、公聴会に出席した3名の委員から、当日の公述人への質疑応答等の報告をしていただきました。
その後、3月28日に開催した同審議会では、これまでに市民から得た意見や公聴会における公述内容、関係各課からの意見、それまでの同審議会での審議状況を踏まえ、庁内での議論を経てまとめた助言及び指導の市原案を提示してご意見をいただいた後、4月22日付でまちづくり審議会からの答申を得ております。
最後に、市の考え方について説明いたします。
まず、陳情の理由の1点目の「南西側市道を7.5メートルの幅員とし、市道とする必要がある」としていることにつきましては、事業区域南西側市道は、幅員がおおむね4メートルで、一部幅員が約3メートルに満たない箇所もある現況ですが、事業者が計画する自主管理予定の歩行者空間の設置により、歩行者の安全確保は一定の効果が得られるものと考えております。
しかしながら、この計画について安全でないとする周辺住民の声を受け、その理由を市内部で検証した結果、当該市道に建ち並ぶ住宅から道路に出る際に、必ずしも安全が確保されない場合があることに鑑み、道路管理者から得た意見により、根拠を道路構造令に求め、資料6「助言及び指導」の5の(1)に記載のとおり、1メートルの路側帯を含む幅員5.5メートルの道路として市に帰属を求め、自主的に管理する歩行者空間を含む7.5メートル以上の幅員に整備するよう指導を行っております。
なお、陳情では、事業者が出入口として計画している南東側市道から出庫した車両のほとんどが山側の道路を通って南西側市道に出ることになるとしておりますが、事業者が計画建築物の完成を予定している令和3年12月の時点では供用が開始されている予定の大船立体の側道などを考慮いたしますと、藤沢方面や大船駅方面に向かう場合、事業区域から出庫した車両は、大船立体を介してそれぞれの目的地に向かうものと想定されることから、必ずしもほとんどが山側の道路を通って南西側市道に出るということはないものと考えます。
次に、2点目の「計画建築物により、戸建住宅への圧迫感が生じる」としていることにつきましては、市としても、一定規模の建築物が建築される場合、周辺の住環境との調和に配慮する必要があると考えており、特に当該計画建築物については、大規模であることから、その意匠が周囲に対し圧迫感を生じさせるものと考えられるため、資料6「助言・指導」の2の(1)において、セットバックをさらに行い、よりゆとりのある空間を確保すること、また2の(2)において、分節化や設計やデザインを工夫することにより、長大な壁面が連続する印象を緩和し、穏やかなファサードを形成すること、さらには2の(3)において、特に南西側住宅地に面する箇所には十分な緑化空間を確保し、圧迫感のある意匠の露出を避けるようとの記載により指導を行いました。
なお、プライバシーや風害の問題につきましては、日照の問題や日常生活を営むことにより生じる騒音の問題と同様に、行政として法令の規制を超えた指導を行うことは困難であるため、資料6「助言・指導」の1の(2)において、「第三者機関による客観的な評価を受けた販売事例や調査結果等を用い、丁寧でわかりやすい説明を行うことにより、周辺住民等の信頼と理解を得るよう努めください。」との記載により助言を行いました。
最後に3点目の「計画地から主要幹線道路への至る道路は、事業開発地から出入りする車や人などの一番通行量の多い道路とするべきであることから、南西側道路の拡幅整備をすべき」としていることについてですが、開発事業条例の規定では、いわゆる至る道路は、車両が2方向以上に分散、退避・迂回できる幅員4メートル以上の道路である所定の道路から開発事業区域に至るまでの間の道路としております。
また、事業敷地が接する道路であって、事業計画において車両の出入口などが設けられる場合、その道路は前面道路という扱いとなり、開発事業条例において、対象となる開発事業の規模・目的に応じ、それぞれの幅員等を規定しています。
まちづくり条例は、事業者が開発行為を行うに当たり、法令に定める基準等を審査するための手続を定めたものではなく、その後に行われる開発事業条例に基づく手続において、事業者が計画とともに設定する「所定の道路」や「至る道路」の位置・経路・幅員、また前面道路の幅員等について、基準に適合しているかどうかを判断することになります。
そのため、本陳情において、事業区域南西側市道が、事業者が設定する事業区域に至るための道路であるとしていることについて、現時点では詳細は不明な状況ですが、先ほど説明しました資料6「助言及び指導」の5の(1)による指導とともに、5の(2)として、周辺区域の交通量の増加が見込まれることに対し、駐車場からの出入りに係る運用面等について、周辺道路における交通への影響や安全確保に配慮するよう記載し、指導を行っております。
以上で説明を終了いたします。
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○森 委員長 ただいまの原局からの説明に対し、御質疑はございますか。
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○松中 委員 今、まちづくり条例に基づいて助言・指導していると。この幾つかの点についての返事はいずれ来るということですね。
それで聞きたいことは、この土地が特定都市河川浸水被害対策法の境川、柏尾川流域内に位置する。ここのところはすごく厳しく、同法は近年全国で多発する集中豪雨に対する対策を定めたものであり、流域内における開発事業者は、雨水を浸透させる努力をするように、新たに雨水浸透阻害行為を行う場合には、神奈川県藤沢土木事務所の許可を受ける必要がある。計画地は、雨水排水の流末である柏尾川に近く、集中豪雨が発生した際に柏尾川が増水した場合、雨水排水の流れが阻害される可能性もある、軽減対策が必要となる。したがって、開発における手続及び基準等に関する条例で、大きい雨水調整池を設置すること、つまり基準以上のものをしなさいと。また、設置後は機能を継続して維持できるように管理する。
ここがそういう場所だと指導しているのはわかるんですけれども、柏尾川から例えばJRの跡地のほうが近いわけですよね。柏尾川から本当に近いよね。ここはそんなに柏尾川から近いと思わないんだけれども、要するに、基準より大きい雨水調整池を設置することと書いてあるのは、どんなものが想定されるんですかね。
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○川村 まちづくり計画部次長 この部分につきましては、関係課である下水道河川課のほうから、こういう指導をしたいというところを受けまして記載しているところでございます。具体的には、この後に行われる開発事業条例の手続の中で必要な雨水調整のほうを求めるわけですけれども、その際に、この周辺の流域のことを踏まえまして、ここに記載しておりますとおり、基準以上の調整池の設置ということを指導していきたいということを前もって表明しているということでございます。
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○松中 委員 そうすると、これ、どの辺につくられる可能性があるんですか。さっき公園用地というのがありましたよね。
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○川村 まちづくり計画部次長 現在、提出されている図面の中に具体に表示はないんですけれども、この配置図の様子、あるいはほかの案件等を鑑みますと、建築物の地下の部分かなというふうに想像はしております。
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○松中 委員 さっき、戸建てが前に幾つか建つということでしたが、これ一体の開発計画なんですか。あるいは分離、どういうことなんですか、さっきの話は。
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○川村 まちづくり計画部次長 本事業計画は共同住宅の建築ということになっておりまして、陳情者がおっしゃっていたのは、この共同住宅の向かい側の既存の住宅ということかというふうに考えております。
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○松中 委員 液状化現象とか、そういうものに影響する可能性はないのかな、ここは。要するに浸水対策地域として、これは藤沢土木事務所のほうの考え方も、許可を受けなきゃいけないと書いてあるから、そういうことなんだろうけれども、JRのところなんかを見ると大したことないという。だけど、ここは物すごく大したことのあるような印象を受けるんですけれども、その辺は担当じゃないからわからないか。なんだけど、その返事はきちんともらわないと、液状化現象もあそこはあるような。それを建てることによって、自分のところはいいけれども、何か影響が出るんじゃないかなと思うんですよね。ここは横須賀水道かなんかが通っていたような場所とは全然関係ないんですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 説明の途中でも説明しましたけれども、資料3の図面でいきますと、この事業計画地の北側にもともと横須賀水道用地がございます。
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○松中 委員 僕はあそこ、山崎小学校の学校用地にしたほうがいいから買収しろと教育委員会のほうにも話をしていたんだけれども、こういう計画が出てくるとは全然思わなかったので。ただ、まちづくり条例に基づくものと、それから雨水浸透の阻害行為を行うということであれば、藤沢土木事務所とかJRの跡地の絡みで、こっちのほうがこれだけ厳しいなら、向こうはもっと厳しいことになっちゃうなというふうな考えも持つので、まだこれをもらっていないと。
ただ、あそこにあれだけの集合住宅ができると、もう既に集合住宅が幾つかあるので、交通問題は当然起きるだろうと思うし、あそこは斎場もスーパーもあるので、松尾工業所に私もよく行ったから、あの辺のことはわかっているんですけれども、ただ、こういうものができるとは思わなかったというのはショックなので。この助言・指導の様子を見て、今後どういうふうにするか考えたいと思います。
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○武野 委員 まちづくり条例の段階になっていると思うんですけれども、市長が出した資料6「助言・指導」、これについてお尋ねします。
冒頭の導入のところの5行目「市が実施する施策に協力しなければならない」。「市の条例に従わなければならない」ではなく、施策に協力しなければならない。ここで言う「この地域」のここは、市がどういうことをしようとしている、それに協力しなければならないと具体的な形でありますでしょうか。
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○川村 まちづくり計画部次長 その部分につきましては、まちづくり条例の条文を引っ張り出して記載しているということでございます。具体的に何がということでは記載しておりませんで、市が実施する施策ということでして、代表的には、鎌倉市の総合計画であったり、都市マスタープランであったりというようなところというふうに考えております。
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○武野 委員 マスタープランですね。この地域で具体的にここはこういう地域にするべきであるみたいなものは、マスタープランにはまだ載っていないわけですよね。
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○川村 まちづくり計画部次長 住工混在ということで、産業複合地というような形にしております。
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○武野 委員 地域の状態ではなく、今後こうするべき地域であるというのはあるのかなと思ってお尋ねしました。ないということですよね。
それと、次の「1 まちづくりの基本理念について」の(1)の4行目に、数回にわたり貴社に対し任意に説明会を開催、この文面を見ますと、言ってもなかなか開いてくれなかったというふうに読めますが、そういうことでよろしいですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 当初、まちづくり条例に基づく説明会は7月29日にあったわけですけれども、その中で私どものほうに意見書がその後に出てきているわけなんですけれども、意見書の中で、説明会の内容が少し不十分なのではないかというようなことがありましたので、その際に口頭で、もう少しできないかということを話をしたということでございます。
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○武野 委員 はい、やりましょうということではなく、やられたのが今回初めてということですね、5月。
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○川村 まちづくり計画部次長 今回につきましては、実は資料6「助言・指導」の1の(1)、今、委員おっしゃった部分の次の段落のところなんですけれども、今回の助言・指導の中で、この助言・指導に対する方針書を今後出すことになる。それは先ほども説明の中で言いましたけれども、その方針書を出すに当たりまして、十分な周知期間を経た上で周辺住民等への説明会を開催して、その内容も踏まえた上で、その意見をできるだけ反映した方針書を提出するようにという形で助言・指導をしました。それを受けて事業者のほうが開催したというふうに認識しております。
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○武野 委員 深沢地域に次ぐ広大な土地なんではないかと思います、平らなね。ほかにあったかしら。あそこがあったか、資生堂。なかなか広大な平らなところというのがない中で、ここは大変貴重な場所であったと思っています。先ほどまちづくり条例の話をしました。マスタープランがある。その続きというか流れでいきますと、まちづくり条例というのが次の開発条例の単なるステップであってはいけないと思っているんです。
今、私とてもびっくりしているのは、至る道路のことなんです。これまで至る道路というのは、どこを至る道路にしようとしているのか。そういう至る道路は業者は必要だということはわかっている。しかし、どう見ても、こっちも狭いし、ここも狭いし、どこをやるつもりなんだろうと。知らないわけはない。そう思ったら、とんでもないところを迂回するような、あれ五丁目公園のほうに回るわけですよね。そうなると、あそこ本当に私もよく行きますけれども、歩いても行きますけれども、人通り少ないです。場合によっては、外で子供たちが道で遊んでいます。道で遊んでいけないとか、いろいろあるかもしれませんけれども、五丁目公園には、あそこは幼稚園のバスなんかが発着して、子供たちがいっぱい来ます。そういうところを通過するような形をとっているというのは現実的ではないと思うんです。しかし、開発条例にかかると至る道路になっています、6メートル以上ありますみたいになっていってしまうんではないか。大変心配です。
であるならば、拘束力だ何だということではなく、このまちづくり条例そのものにもっと命を吹き込むというか、命をかけてほしいんですよ。条例だから、条例に従ってとあるかもしれないけれども。だけれども、「まちづくり」という名前を子供にも読める平仮名で書いているわけですよ。であるならば、むしろ開発条例で規定に合っているかどうかという前のところが物すごく大事なんだと思うんです。物すごく。
しかも、ここは平らなところで、ここの地域に足りないものは何かなということを市としてはもうとっくに、マスタープランの次の段階といいますか、この地域に欠けているものを、市としては市民の大事なものをここにつくらなきゃという視点が必要だったんじゃないか。そうこうしているうちに、ここの土地が買われてマンションが建ったと、こういうことなんじゃないでしょうか。どうですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 確かにこの場所についてのマスタープランというんでしょうか、この場所についての具体の施策というのを市のほうでは準備していなかったということは、そのとおりだと思います。そのような中ですけれども、本件の開発事業につきまして、助言・指導の中では、我々、助言・指導を行う側の事務を行う担当としましても、相当突っ込んだといいましょうか、内容になっているというふうに考えているところです。
今回、周辺の住民の方々からの意見も多かったということもありますし、公聴会もありました。そのほかに市長のほうにも直接的にお手紙をいただいたりとか、さまざまな形で意見が出てきているという中で、我々も、この後に行われる開発事業条例の担当部局のほうに引き継ぐということの意味合いも込めまして、先ほど言いましたけれども、2のところでは建物の配置の内容、あるいは5のところでは道路の考え方、こういうのを、今、突っ込んだと言いましたけれども、少し具体に明示をする形で書いているということ。
それから、当初説明した1の(1)のところでも、説明会というのを、通常、今の条例の手続であれば、言ってしまえば、助言・指導に対する方針書が出てくれば、それでその手続が終わるというふうにも読めるわけですけれども、そこのところにもう一度周りの方々への説明会を実施するようにというふうに書いたということです。事業者につきましては、それを受けて対応しているというふうに認識しております。
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○武野 委員 整理しますと、市長からの助言がありました。それから、期日は特に設けないけれども、方針書が出てくるんですよね。方針書が出てきたら、もう開発事業手続のほうに回ってしまうけれども、そこでストップでもないけれども、ちょっと待って、説明会やってよということができるわけですね。方針書というのが出た後に住民への説明ということで、2週間ですか、本来は。そこは足踏みできるわけですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 済みません、言葉が足りなかったので申しわけないですけれども、その説明会というのは、方針書を出す前に、今回、6月2日と5日ですか、行ったと言われているものがそれに当たるというふうに考えております。
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○武野 委員 聞き間違えたようです、ごめんなさい。であるならば、今、陳述者がるる述べたように、市長の助言及び指導の中身を全く無視した中身が説明されたというふうになりますと、そういう方針書が出てくる可能性はあるわけですね。可能性の話を聞いても答えられませんね。だけど、そうですよね、誰が考えても。助言・指導があって、それを知っていて無視した説明会を開いた。無視というか、それを何も具体化してくれなかった中身を説明したということですね。
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○川村 まちづくり計画部次長 今の時点では、まだその報告も、また話に出ています方針書も出てきていないものですから、それの事情というのは私のほうではまだわかりかねるところです。
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○武野 委員 政府の答弁と同じような。そういうふうに言わないでくださいよ。今、陳述者がしゃべったんだから。それは、当の事業者から聞いていないから知りませんとはならないと思います。陳述者がこの説明会を聞いて、とてもこの助言及び指導に従ったと思えないと言っています。どうされますか。
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○川村 まちづくり計画部次長 大変申しわけないんですけれども、出てくるものがないと、それを見て判断するしかないというふうに思います。
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○武野 委員 行政としては正式にはそうだと思います。正式には。今、ここは正式に開いている場所です。そこで陳情が出されました。それは本当かどうかわかりませんと言っているようなものなんですよ、陳述者が言っていることが。証明できないですよ。何か録音でもここでして、それをこういうふうに出せば証明できるのかもしれないけれども。だから、ここは市民を信じて、そういうふうに助言・指導に従った中身を説明されなかったと言っています。
仮にでもいいです、仮にというのは言えないんだね、どうしよう。これはだから、住民としてはそれを受けたら、もう次の段階ということにしか、つまり泣き寝入りをするしかないということになりますね。
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○川村 まちづくり計画部次長 助言・指導した中で次の説明会も行っているというところについては、少なくとも助言・指導の内容には沿っているということにもなりますし、その内容が市民の方々が一つも満たされていないというふうにおっしゃったとしても、我々が見て、どの程度の助言・指導に対する応答なのかというところも判断をしなければいけないでしょうし、仮に次の方針書が出てきて、その内容を我々がお認めしたとしても、この今やりとりしている内容を踏まえて、開発事業条例のほうの各担当部署のほうはこの助言・指導も全部承知しておりますし、また引き続き、具体の道路、あるいは公園、先ほど言った雨水調整池、そういったようなおのおのの公共施設その他についての指導につなげていくというところでは、まちづくり条例の目的である事前の周知、開発事業条例の手続が進んでいく前にそういう課題というのが整理されて、意見というのが整理されて、開発事業条例の手続を行う各部署が協議をしていく際の参考になるというところについての目的というのは、ある意味達成しているのかなというふうには考えております。
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○武野 委員 私は達成していないと思います。まちづくり条例、私、原文が手元にないけれども、この助言・指導の冒頭に書いてあるのがそうなんでしょう。「事業者が開発事業を行うに当たっては、良好な環境が確保されるよう必要な措置を講ずるとともに」と書いてある。それができないまま次の段階に引き継ぎますとおっしゃっているわけですね。
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○川村 まちづくり計画部次長 その辺のところにつきましては、繰り返しになりますけれども、方針書の内容を見ながら再度考えるということになろうかと思います。
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○森 委員長 これから方針書が出るということですよね。それを確認しないと。
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○武野 委員 その引き継ぎをしたときに、引き継ぎをするということで、まちづくりということではお仕事はおしまいということになるんですかね。引き継いで、ただバトンタッチではなくて、一緒にそこら辺はまた考えるというような、部を超えて相談し合ったりとかはするんですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 手続上は、そういう戻ってくるような話というのはないわけですけれども、今後、開発事業条例の手続に仮に入って進んでいく過程で、各部局のほうから、この時点この時点の状況はどうだったのかというような、そういうような場面があれば、そういったところについてはお伝えしながらということになろうかと思います。
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○武野 委員 ぜひ一緒にやっていただきたいと思います。どうも納得しないのは至る道路なんですよ。私があそこのマンションに住むならば、出たらすぐに、県道のほうか、あの裏の細いところ、南西の道へ行っちゃいます。鎌倉に行く場合、鎌倉大仏方面と言ったらいいのかな、だったら細いほうの富士見町駅のほうへ行っちゃいます。ここ行っちゃだめとか何かしない限りは行っちゃいます。特に大船駅のほうだったら、あんなふうにぐるっと回りますかしら。そこら辺が、どういうふうな、あっちに回りなさいというところの規制はできるんですか。至る道路が五丁目のほうに回りなさいっていうふうにできるんですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 その辺、私が答える内容かどうか、難しいですけれども、交通規制のようなところであれば警察との協議はあるでしょうし、仮にですけれども、周りの方々も含めて、周囲の、今、お住まいの方々も含めて、マンション事業者のほうと、マンションから出る車はこちらのほうに行くようにという、そういうルールをつくるとか、そういうようなことができれば、今、委員がおっしゃったようなことというのもあり得るかなというふうには考えます。
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○武野 委員 そうなると、今度は五丁目のほうの住民の方々の意見を聞かなきゃいけなくなる。そういうところまで全部面倒見ますか。部署が違うからとか、答える立場じゃない。確かにそうかもしれないけれども、まちづくりですから、ぜひ答えていただきたい。
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○川村 まちづくり計画部次長 今の意見につきましては、事業者のほうに伝えることはできるというふうに考えております。
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○武野 委員 多くの方が見ている事業なので、これは後で、鎌倉市がまたやっちまったよというふうにならないように。確かに何でも市政の失敗は松尾市長のせいにしちゃうというのではなく、現場でやっている方々が、本当にこのまちづくりということに命を吹き込むということを真剣にやっていただきたいと思っております。引き続き、こういった公式の場で話すことばかりではなく、非公式も含めて、業者とも非公式でも話し合いができるのならば、できるのならばというか、やっていただきたいと思います。
そして、ここは本当に市民がこういうふうに思っているということがちゃんと伝わるように、公式の場だけを待っているのではなく、非公式も含めて頑張っていただきたいと思っておりますが、いかがですか。
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○川村 まちづくり計画部次長 私もこれまで周辺の方々とは何回もお会いしてお話しさせていただいていますし、非公式というのをこの公式の場でお話しするのはなかなか難しいわけですけれども、その声を十分に伝えていくという役目はしたいというふうに考えております。
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○池田 委員 1点だけ。住民の方が先ほど陳述されて、1年間の間、全く変わっていないというのは気になったんですけれども、今、方針書を、その回答を待つ段階なんですけれども、実際7月29日に説明会を開催して、その後かなり丁寧に審議会も4回重ねてきたということで、それを集約して今回方針書ということですけれども、この間意見書が9月5日に出されて、さらに11月5日には連署で市民からまた意見も出されたということで、この辺は市としては十分に意見は吸い取ったといいますか、住民の意見を、4回も審議会をやっているわけですから、十分その辺は配慮したというふうに考えているということでよろしいでしょうか。
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○川村 まちづくり計画部次長 意見書の内容及び公聴会の口述記録、こういったようなものはまちづくり審議会のほうにも全てそのままお伝えして、そういう機会は経ているというふうに考えております。
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○池田 委員 そういう意味で、事業者側が寄り添う姿勢というのがもう少し見られてもいいのかなと、これを見た中ではそういう印象を受けたわけです。そこだけお伝えしたかったということで、以上です。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
ここで番外から発言を求められておりますが、許可することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、竹田議員の発言を許可いたします。
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○竹田 議員 お時間いただきまして、ありがとうございます。簡潔に質問させていただきます。
私、この陳情が上がったという経緯、どんなところから上がってきたのかなというところで知りたくて、公聴会の報告書等も読ませていただきました。本当に公述人の、おっしゃっている方々の切実なる思いが伝わってくるもので、これは市としてしっかりと受けとめるべき内容だなということを痛切に感じました。
その後、意見書が出されて、それに対する事業者のお答えが余りにも冷たいというふうに感じました。例えば、これは資料はないわけですけれども、設計変更について、圧迫感がある、住民のこれまでの住んできた暮らしが一変してしまうということに対して訴えているわけですよ。それに対して事業者は何と答えているかというと、関連法令に沿うとともに、事業性も鑑みて検討していますと、まず初めにそういう答えなんですよ。ただ、その後には引き続き検討を重ねますとおっしゃっているけれども、どれだけこの事業者に住民の思いは伝わっているのか、非常に私は意見書に対する事業者の意見を読んで思いました。
その中にあって、市として助言及び指導、これは先ほど次長もおっしゃったように、かなり踏み込んで、市でありながら、中立な立場でうまくやりなさいよではなく、市民の訴えを非常によく理解されていて、踏み込んだ指導をされているなということも随所に感じられました。
で、その後が心配なんですけれども、先ほど次長から、次の開発事業条例の手続に当たって引き継ぐという話があったんですが、これ具体的に担当がそれぞれ指導していく上で、こういうような事前にやりとりがあったということをつなげていくということなんですが、例えば法令を遵守しているから、最終的に事業者が、万が一の話ですけれども、これから出てくる方針書の中で、最終的に住民が本当に納得できるようなものが出てこない場合のことなんですよ。出てこない。その上での開発事業条例になったとき、それをどこまで変更してこられるのかということが非常に心配になる。そうすると、市として、万が一の場合、それでも事業が進んでいくというふうに受けとめざるを得ないんでしょうか。
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○川村 まちづくり計画部次長 最初に言ってしまうのは何ですけれども、開発の許認可の基準に合っている、あるいは開発事業条例の基準に合っているということであれば、この先ですけれども、許可しなければならないという立場は市にはあるとは思います。
そのような中で、まちづくり条例のこの助言・指導で指導しているという内容ですけれども、これについては、私どもの土地利用政策課が勝手に書いているわけではなくて、事前に、先ほども言いましたけれども、開発事業条例の手続を行う各課のほうに求めまして、それで協議をしながらつくっているものですから、ここで助言する内容はこういう内容ということも承知してもらっているし、今後方針書が出てきて、その後、事業者と協議を重ねる課がその経緯がわかる中でつないでいくというふうに話させていただいて、この助言・指導も、言ってしまえば拘束力のあるものではなく、助言であり指導という性質のものですから、あとここから先につきましては、また各部署の担当者が一つ一つ協議の中で、この助言・指導の内容になる、あるいは近づくというような形での協議を進めていくことになるということでございます。
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○竹田 議員 その意味からすると、本当にここで陳情が上がってきたということは非常に重いことだと思います。今ここで陳情が上がっていなかったら、今後、議会としてこれをどう受けとめるかということを表明できなかったわけですから、この陳情が上がってきたということについては、議会として責任ある結果を出すべきだと思いました。以上です。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は実施しないことを確認いたしました。
次に、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
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○武野 委員 結論を出します。
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○中村 委員 さまざま御質疑を伺っていて、まちづくり審議会を重ねられて、この助言・指導というのはかなり踏み込まれていたと思います。私も、特に7.5メートルという南西側の道路については実現をしてもらいたいし、そのほかの項目についても市民の意見が盛り込まれているものだと思っています。
先ほどの質疑でも行われたように、今後どういう展開になるかというのは、この前行われた住民説明会の様子を伺うと大変不安なところではございますけれども、今後、開発のほうになるにしても、いろいろそうした今回の議論を踏まえて、しっかりと指導を継続していただきたいというふうに思っております。
今回、まだ方針書が出ていないということで、なかなか難しいんですけれども、継続とさせていただきたいと思います。
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○池田 委員 この計画というのは、かなり大規模な計画であるということで、こういう大規模な計画というのは、いろんな生活上に支障が出てくるということも確かに理解できます。そういう意味では、交通環境というのはすぐにでも問題となってくることなのかなというふうに思っております。
そういう意味で、今回、市の助言・指導は、かなり内容としては踏み込んでいるものでありますし、これに対してどういう方針を示すかということが、それに対してどう応えていくか、あるいは今後どういうふうにさらに指導を深めていくかということが重要かなというふうに思っております。そういう意味で、この件については継続としてもう少し見守っていきたい、そういうふうに思います。
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○松中 委員 継続で結構ですけれども、駐車場をよく見ると、215台というのは、こういうところで、ある意味じゃ異常だと思うね、これ。もともと、これどういうふうに見たらいいのか、準工業地域だったところと第一種中高層住居専用地域と……。この辺は後で聞きますけれども、継続でとりあえずはいいです。
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○森 委員長 継続審査が多数となりましたので、陳情第11号は継続審査といたします。
職員入退室のため、暫時休憩いたします。
(14時21分休憩 14時25分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
まず初めに、都市景観部担当職員の紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○森 委員長 日程第7「議案第19号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○渡辺[誉] 建築指導課担当課長 日程第7議案第19号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、説明いたします。
議案集その1、56ページ、57ページをごらんください。
鎌倉市寺分の大平山丸山住宅地は、平成29年に都市計画法に基づき大平山地区地区計画を都市計画決定しましたが、平成31年2月6日に区域を拡大し、名称を大平山丸山地区地区計画に改める都市計画変更を行ったことから、条例に規定する名称を改めるものでございます。
なお、今回の改正では、制限事項の内容については変更はございません。
改正の内容は、別表第1の大平山地区地区整備計画区域を大平山丸山地区地区整備計画区域に、大平山地区地区計画を大平山丸山地区地区計画に改めます。
また、別表第2の大平山地区地区整備計画区域を大平山丸山地区地区整備計画区域に改めます。
なお、施行は公布の日からとします。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の確認ですが、委員長としては、この議案について委員間討議を要しないと考えますが、委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第19号鎌倉市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により、議案第19号は原案のとおり可決されました。
職員退室のため、暫時休憩いたします。
(14時29分休憩 14時31分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第8報告事項(1)「旧村上邸の保存活用について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
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○都市景観課長 日程第8報告事項(1)旧村上邸の保存活用について、報告いたします。
旧村上邸の保存活用について、平成31年市議会2月定例会の当委員会以降の状況につきまして報告いたします。
資料に沿って説明します。
旧村上邸の保存活用につきましては、平成31年4月26日に、プロポーザルで選定した保存活用事業主体である株式会社エンジョイワークスと、令和元年5月1日から令和11年3月31日まで約10年間の定期建物賃貸借契約を締結し、企業を対象とした研修所や、市民の文化活動の場としての利用を開始しています。
現在の旧村上邸の状況は、資料の写真のとおりです。
旧村上邸の利用開始に当たっては、令和元年5月20日に旧村上邸お披露目会を開催したところです。当日は、故村上梅子氏の御親族など、旧村上邸にゆかりのある方々や保存活用事業主体である株式会社エンジョイワークス代表取締役の福田氏などに御出席いただきました。
今後は、事業運営を適切に実施するために設立した、近隣住民、株式会社エンジョイワークス、市などで構成する保存活用協議会で、周辺住民の方を初めとする皆様の理解を得ながら事業を進めていきたいと考えています。
今後も、この保存活用事業によって、建物や庭園を大切に保存しながら、地域のコミュニティーの醸成等を通じて、本市のSDGsの目標達成に向けた取り組みに寄与する施設として、保存活用事業主体である株式会社エンジョイワークスとともに有効に活用していきます。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○武野 委員 この資料の5行目、2段落目の真ん中ですね。市民の文化活動の場というのが書かれております。具体的にはどういうふうに、例えば予約方法だとか。何でこんなことを申しますかというと、市民の活動の場が極端に少なくなっております。制限された決まった範囲の市民を指しているのか、これまで、きらら鎌倉だとか、いろいろ使っていた方々も使えるのか、使えるのならばその予約方法はどんなふうになりますでしょうか。
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○都市景観課長 旧村上邸につきましては、基本的には保存活用事業者によって、一連の予約制によって活用ということになっております。生涯学習センターのような使い方ということではございません。
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○武野 委員 具体的にはまだわからないんですね。そこが決めるということでわからないと。特にこういう人でないとだめだとか、そういうところも含めてまだこれから。わからないですね。予約方法はともかくとして、利用できる市民という範囲が、そこの保存活用協議会が決めることであって、わからないということでしょうか。
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○都市景観課長 用途許可をとっておりまして、用途許可の活用内容につきましては、企業研修の場であるとか、市民活動の場ということになっておりますので、その用途の範囲内で事前の予約を保存活用事業者にとっていただいて活用していただくということになります。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
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○森 委員長 日程第8報告事項(2)「平成30年(行ウ)第61号開発許可処分取消請求事件(鎌倉山二丁目1585番1の一部)について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 日程第8報告事項(2)平成30年(行ウ)第61号開発許可処分取消請求事件(鎌倉山二丁目1585番1の一部)について、報告いたします。
資料1「開発区域位置図」、資料2「開発登録簿」をごらんください。
本日は、平成30年市議会9月定例会建設常任委員会以降の状況を説明いたします。
当該事件につきましては、平成31年4月24日に横浜地方裁判所から判決言い渡しが行われたため、その内容について報告するものです。
それでは、資料3「経過書」、資料4「判決」をごらんください。
本件訴訟については、平成30年7月27日の提訴後、平成30年10月22日に第1回、平成30年12月10日に第2回、平成31年2月4日に第3回の口頭弁論が行われ、平成31年4月24日に横浜地方裁判所第502号法廷において判決が言い渡されました。
主文は、「1 原告の請求を棄却する。」、「2 訴訟費用は原告の負担とする。」との判決でした。
その理由としては、原告に本件許可処分の取り消しを求める原告適格が認められるのは、都市計画法第33条第1項第7号、崖崩れ等による災害を防止するため、開発区域内の土地について安全上必要な措置が講ぜられる設計が定められていること等を要件として定める規定」に基づくものに限られます。
しかし、原告が主張する本件許可処分の違法事由は、都市計画法第34条第12号及び第14号であり、都市計画法第34条第12号は、開発区域の周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ、かつ、市街化区域内において行うことが困難または著しく不適当と認められる開発行為として、政令で定める基準に従い、都道府県の条例で区域、目的または予定建築物等の用途を限り定めたものを要件として定めている条文であり、都市計画法第34条第14号は、同条1号から13号に掲げるもののほか、都道府県知事が開発審査会の議を経て、開発区域の周辺における市街化を促進するおそれがなく、かつ、市街化区域内において行うことが困難または著しく不適当と認める開発行為を要件として定めている条文です。
したがって、この都市計画法第34条12号及び14号を違法事由として主張することは、行政事件訴訟法第10条1項に違反し、主張自体失当であることから、本件許可処分の違法性に関する原告の主張はいずれも理由がなく、採用することができないため、原告の請求は、判断するまでもなく主文のとおり棄却とするとの結論でした。
なお、本件訴訟については、令和元年5月22日の控訴期限までに申し出がなかったことから、これをもって終結しました。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
暫時休憩いたします。
(14時41分休憩 14時42分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第9「陳情の取り下げについて」を議題といたします。事務局から説明をお願いいたします。
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○事務局 現在、当委員会で閉会中継続審査としております平成30年度陳情第34号材木座5丁目中規模開発に伴い近隣住民の生活が覗き見られる状況を不安に思うことについての陳情につきましては、陳情提出者の方から取り下げの申出書が6月4日付で提出されたため、本陳情の取り下げを承認することでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの事務局の説明のとおり、本陳情の取り下げを承認することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
取り下げを承認することを確認いたしました。
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○森 委員長 日程第10「陳情第9号材木座五丁目中規模開発に伴う鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例第10条の適用に関する陳情」を議題といたします。
ここで陳情提出者から発言の申し出がありますので、暫時休憩いたします。
(14時43分休憩 14時59分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、原局から説明をお願いいたします。
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○古賀 都市景観部次長 日程第10陳情第9号材木座五丁目中規模開発に伴う鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例第10条の適用に関する陳情について、説明いたします。
なお、この説明に係る条例の名称となる「鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例」を「開発事業条例」と略称で説明いたします。
資料1として「案内図」を、資料2として「土地利用計画図」を、資料3として「立面図」を、資料4として「緑化計画図」を用意しましたので、御参照ください。
本陳情は、資料1「案内図」の斜線部分、材木座五丁目信号交差点の南東側に位置する面積2,174.31平方メートルの土地で計画される共同住宅の建築を目的とする開発事業に関するものです。
当該共同住宅の計画概要は、ファミリータイプ29戸、ワンルームタイプ2戸、合計計画戸数31戸、地上3階、高さ8.93メートルとなっています。
手続の状況といたしましては、令和元年5月24日付で、開発事業条例に基づく開発基準適合確認通知書の交付、開発事業に関する協定書の締結及び同日付で都市計画法に基づく開発行為許可申請がなされた後、現在審査中の状況です。
それでは、陳情の内容について説明いたします。
まず要旨としては、当開発事業計画において、行政が、開発事業条例第10条に基づいた正しい判断を下し、近隣住民のプライバシーを侵さない対策を、また、室外機等による騒音・熱風対策を事業者に講じさせることを求めるとともに、議会として行政への後押しをお願いしたいというものです。
陳情の理由といたしましては、建設予定マンションのバルコニーは、南側に隣接する家々のほうに向く計画らしく、近距離であるため、特に3階からはあらゆる生活がのぞき見られる。また、騒音、熱風に関しても、マンション南側のバルコニーに各戸数個ずつ室外機が設置される予定らしいが、隣接住民は室外機の発する熱風と騒音を受け苦しい思いを強いられる。これらの状況が今後永久に毎日続くのは大変な肉体的、精神的な苦痛を伴う。
これらの住環境の悪化が最低限に抑えられるよう対策を求めているが、当開発において設計上の考慮が全くなく、対策もとられていないと述べた上で、開発事業条例第10条2号ではプライバシーに関して、また同条3号では熱風と騒音に関して、対策の必要性が明記されているが、現事業においてはそれらを満たしていないにもかかわらず、行政と事業者との間で協定が結ばれたというのはどういうことであろうか。
市民の基本の権利を守るために、この条文は正しく解釈され、厳しく守られるべきである。開発事業者が実際に有効なプライバシー、騒音・熱風対策を講じ、それを行政が確認するまで協定の撤回を求めるとしています。
次に、市の考え方について説明します。
開発事業条例第10条は、地階を除く階数が3以上の中高層建築物の建築を目的とする開発事業について、「各号に掲げる措置を講じるよう努めなければならない」と規定したものであり、同条第2号では「中高層建築物の窓等への近隣住民のプライバシーを侵さないための措置」、同条第3号では「事業区域の周辺地域における通風等を妨げないための措置」としています。
市は、開発事業条例による手続において、一貫して同条例第10条の規定の遵守を事業者に対し求めてきました。その結果として、各課協議終了時点においては、事業敷地南側の隣接市道への連続した高中木の植栽帯設置や屋上利用の禁止、各部屋へのカーテンレール設置と入居者へのカーテン設置依頼の説明をする等の対応を講じる旨、事業者からの報告を受けるに至りました。これらの対応措置が開発事業条例第10条の規定を満たすとするも支障ないものと判断し、協定を締結したものです。
市といたしましては、今後も、プライバシー保護や室外機設置の影響軽減に対し有効な措置を講じること等、隣接・周辺住民の皆様の御意見、御要望を可能な限り計画に反映させることができるよう、事業者に対し、引き続き周辺住民の皆様と協議・調整をするよう指導・要請してまいります。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
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○中村 委員 プライバシーの侵害に対してなんですけれども、事業者の方々と近隣住民の見解の相違というか、かなりあると思うんですけれども、何か客観的な基準というのはあるんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 法令に定めるもの以外は、客観的な明確な基準というのは実はございません。最終的には当事者同士が解決を図るということになるとの認識でおります。
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○中村 委員 基準がない中でいろいろ御指導いただいているのは、今、説明を受けたんですけれども、材木座の陳情は前からもあったんだけれども、議会での陳情審査の様子というのは、さっきの陳情第11号でもそうですけれども、そうした様子とか議論を事業者に伝えるようなことというのはあるんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 一般的には積極的に伝えるということはございませんで、議会の公開の原則から、事業者側から問い合わせがあった場合は、傍聴ですとか中継の案内をしております。ただ、陳情の内容につきましては、当然要望などが含まれておりますので、内容については正確に、かつ確実に事業者のほうに伝えておるところでございます。
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○中村 委員 先ほど、紛争予防条例というのかな、そこら辺も御説明が陳情者の方からございましたけれども、近隣住民としては少しでも住環境の改善に望みをつなげたいと思うと思うんですけれども、改めて紛争予防条例の趣旨を御説明いただければと思います。
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○市民相談課長 鎌倉市建築等に係る紛争の予防及び調整に関する条例につきましては、建築及び開発行為に係る紛争の予防及び調整に関して必要な事項を定めることにより、良好な近隣関係の保持を図り、もって安全で快適な住環境の保全及び形成に寄与することを目的としております。
事業主と近隣にお住まいの方との問題につきましては、民事上の問題となりますので、当事者間でのお互いの立場をそれぞれが尊重した話し合いによる解決方法を目指すものとなります。
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○中村 委員 陳情者の方からも資料が御提出されたんですけれども、開発事業条例第10条でプライバシーの侵害などに関しての措置に努める規定があって、紛争予防条例第7条にも、事業者の配慮事項として同様なことが記載されています。この二つの条文の相違点があれば教えてください。なければないでも結構ですけれども。
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○市民相談課長 いずれの条例におきましても、計画時の近隣への配慮事項について措置を講ずるよう努めるものとし、未然防止を目的としているものでございますが、紛争予防条例は、未然防止とともに、紛争になった場合の解決を図るための条例でもあると考えております。
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○中村 委員 紛争予防条例の過去の成果みたいなものがあれば、御紹介いただければと思います。
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○市民相談課長 紛争予防条例の過去の成果でございますが、事例といたしましては、日影などにつきましては、建物の高さを下げる、建物配置の一部変更による改善を図る、プライバシーなどにおきましては、窓をすりガラスにする、目隠し板を設置する、カーテンの工夫などによる改善、またエアコンの室外機の位置の変更、方向の変更などのさまざまな成果がございます。
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○中村 委員 我々は陳情の審査もしているんですけれども、それとは並行的に、例えば本件の状況なんかは、近隣住民の方々がこの紛争予防条例を活用するステージになっているというふうに考えるかどうか、お伺いしたいと思います。
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○市民相談課長 そのステージかどうかという判断は難しいところでございますが、こちらから皆様にお伝えしていますのが、御利用になるのであれば、早め早めに御相談、御利用いただきたいというふうにお伝えしているところでございます。
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○中村 委員 最後に、これはここの部で答えられるのかわからないですけれども、試掘の結果、先ほど陳情者の方が、何も出なかったという報告を受けた後に、違うような報告があったと。その辺の事実関係がわかれば、教えていただければと思います。
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○古賀 都市景観部次長 試掘の内容、結果と問い合わせに対する答えについては確認できておりませんが、少なくとも試掘の後に、県に照会をした後に本掘調査が必要だという結論になったということは文化財課のほうから聞いております。
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○池田 委員 5月24日に協定が締結されたということですが、今、段階的には、これからの予定というのはどういうふうに進んでいくんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 24日の協定の締結の後に、都市計画法に基づきます開発行為許可申請書が事業者から提出されております。現在、その内容については審査中でございますが、仮に許可になった場合は、その後に、風致地区条例に基づく許可申請及び許可処分、建築基準法に基づきます建築確認などの許認可が必要になってくるかと思います。
実際的な工事には、先ほどの発掘調査のほうがこれから入る予定になっているものと事業者から聞いております。
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○池田 委員 そうしますと、これから事業者としては、先ほどの説明の中でも、プライバシーの侵害についてはカーテンレールをつけたり、あるいは植栽をしたり、この植栽についてもこの間伺ったんですが、植栽率20%のところを25%までつけた、入れたと。それとあと屋上は使わない。こういった対応はとってきているんですけれども、こういったプライバシーの侵害に対して、今後、例えば事業者が引き続き調整するように求めていく、市の役目として助言・指導を続けていくということなんですけれども、こういった可能性というのはどういうふうに今後変わっていくのか伺います。
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○古賀 都市景観部次長 改めて陳情者から具体的にお話がありました木の種類ですとか塀の高さなどについては、まだまだ検討、検証の余地があるものという認識でおります。まずはそのあたりの内容を事業者に伝えるとともに、改めて検討、検証ができないかどうかということを指導するとともに、当事者間の話し合い、説明を試みるように促していきたいと、このように考えております。
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○池田 委員 あとエアコンですか、熱風とか音の問題。最近機械の性能自体はかなりよくなってきていると思うんですけれども、この辺の改善の余地というのはまだ可能性としてはあるんでしょうか。これは非常に難しい話ですか。
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○古賀 都市景観部次長 大変難しい問題であると思います。南側に、少なくとも2部屋分のエアコンの室外機が設置できるような台座を設けるような計画になっておりますので、少なくとも各部屋2基は室外機ができるというようなしつらえになっております。その辺のあたりで、室外機の向きですとか、そういったところで検討の余地があるかどうかというのも含めて、改めて事業者のほうには要請、指導していきたい、そのように考えております。
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○服部[計] 都市景観部長 補足させていただきますと、私も何かないのかなと思って調べたんですけれども、防振シートというのが台座の下に敷くというもので、かなり振動ですとかそういうものに対しては有効だということなので、こういうものの検討も事業者には伝えていきたいというふうに考えています。
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○武野 委員 大きな松の木が今もまだあると思うんですけれども、結局、今あるのも全部切ってしまうということなんですよね。
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○古賀 都市景観部次長 計画ですとそのようになっております。
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○武野 委員 植栽とか、あと室外機だとか、簡単に言いますと、今あるこの建物の形を変えるということはもうできない段階に当然なっている。そうなると、周りをどうしようかという段階に今なっている。そこは最大限できる話だと思うんです、頑張って。建物を変えろとか、向きを変えろとかいう段階ではない段階になっているんだろうと思っているのでね。ですので、方法論しかないのかもしれないけれども、ぜひそこは頑張っていただきたい。
事業者というのは、10条にしろ何にしろわかっているわけですよね。知っていて、プライバシーを、こういうふうに要求する前は確保しないで進んでいたかもしれないし、陳情なり住民がこういうふうに意見を言わなかったら、もうそういうプライバシー丸見えのまま進んでいきかねないわけで、事業者のそういった、そもそもここに人が住むという視点での配慮が最初からどうだったのとすごく疑問に思いますね。今さらといえば今さらになるわけですけれども。
もう一つは、ここも担当部局じゃないから、私がまたほえたところで、何だとなるんですけれども、やっぱりまちづくりなんですよ、どう見ても。この時点でまちづくり条例だなんだではない。もうここまでになってからというところでは、もう後の祭りになっていて、もっと前からまちづくりの視点でこういう相談が、ここの大きな土地はどうなるのかとか、そういう意味ではいろんな個人情報の問題もあるんでしょうけれども、部局間で、こういう土地ができる、それで業者が買おうとしているかどうか、何かその辺もう少し、こういうふうに計画が出る前の段階で何とかならなかったんだろうか。
これ、答えようもないから、答えなくてもいいですよ。答えようがないですよね。ということで、質問しないといけないんですよね。質問のしようがない。プライバシーは最低限さらに努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょう。
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○古賀 都市景観部次長 繰り返しの答弁になってしまいますが、本日の情報ですとか、陳情者から改めての具体的な提案があった内容などにつきまして、再度事業者のほうに伝えるとともに、改めてそういった努力を尽くすように促していきたいというふうに考えております。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は実施しないことを確認いたしました。
次に、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
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○松中 委員 こういう陳情が出てくるのは当然で、これは徹底した陳情の内容の指導というのはこれからもやるべきだと思うんですよ。なぜかというと、最近、このぐらいのケースが何カ所か出てきて、トラブルが起きて、またこの近くに集合住宅のアパートでしょう。そこの問題も反対というか、動きが出て、それこそ路地に入ったら、地元の言うことを聞くべきだというビラが一斉に張られていますから、こういうケースは当然こういう問題が起きてくる。
あの一帯を見るとわかると思うんですけれども、これからはもっとこういうケースがこういうところで起きてくるので、そういう意味では、行政指導というか、それはもう法律があるとかいって済まされるというわけにもいかない。コミュニティーが壊れていっちゃうような状況になっているくらい、小さいケースでも鎌倉の中で、アパートなんかでも一斉に住民が立ち上がってきていますので、特にこのぐらいの規模だったら、当然徹底した指導をすべきだと私は思います。
そういう意味では、それは採択して当然だとは思うけれども、一応指導していくという、つらいところもあるかもしれないけれども、それはやらざるを得ないような、今、材木座方面では起きているということでは言わなきゃならないので、継続でもそれは構わないんですけれども、これやってもらいたいということで、私は、継続でとりあえず様子を見ると。そうでなければ、ほかの人たちも立ち上がってくるケースが幾つかありますので、それだけは言っておきたいと思います。
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○武野 委員 議会の意思をちゃんと示さなきゃいけないと思うんですよ。こういうことがちゃんと議決されて、問題が起きているということが公にならなかったら続きますよ。なので、結論を出すべきだと思います。
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○池田 委員 私は、先ほどの質疑の中でも伺いましたけれども、これからまだまだ事業者に対して助言・指導というのは継続してしていくべきかなというふうに思っていますので、この件については継続ということでお願いいたします。
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○中村 委員 本件の表題が「開発事業条例第10条の適用に関する陳情」と書いてありますので、この第10条を読むと、努めなければならないと書いてあって、それが今いろいろお話を伺っていくと、さっきの陳情第11号もそうですし、この後もそうですけれども、結局これが有名無実化というか、実効性が伴っているかどうかというところの議論をさせていただいているのかなと思います。
ですから、これは第10条をきっちり、まさに武野委員がおっしゃるとおり、しっかりまちづくりのために機能するようなことは死守していかなきゃいけないのかなと思うので、結論を出してもいいのかなと思っております。
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○森 委員長 結論を出すと継続が同数であります。委員会条例第16条第1項の規定により委員長裁決といたします。
委員長としましては、陳情第9号については継続といたしますので、陳情第9号は継続審査といたします。
暫時休憩いたします。
(15時22分休憩 15時23分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第11「陳情第10号玉縄四丁目に建設予定の有料老人ホームによる日影の影響の緩和を求める陳情」についてを議題といたします。まず、事務局から説明をお願いします。
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○事務局 陳情第10号につきまして、6月10日付で77名、13日付で44名の追加署名簿の提出がありましたことを報告いたします。御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまの事務局の説明について、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
陳情提出者から発言の申し出がありますので、暫時休憩いたします。
(15時24分休憩 15時34分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、原局から説明を願います。
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○古賀 都市景観部次長 日程第11陳情第10号玉縄四丁目に建設予定の有料老人ホームによる日影の影響の緩和を求める陳情について、説明いたします。
なお、この説明に係る条例の名称となる「鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例」を「開発事業条例」と略称で説明いたします。
資料1として「案内図」を、資料2として「土地利用計画図」を、資料3として「立面図」を、資料4として「日影図」を、資料5として「現況写真」を用意いたしましたので、御参照ください。
本陳情は、資料1、案内図の斜線部分、玉縄台交差点の南側に位置する面積2,607.34平方メートルの土地で計画される居室100室、地上4階、高さ約13.7メートルの有料老人ホームの建築を目的とする開発事業に関するものです。
なお、当該事業区域は、第一種中高層住居専用地域、建蔽率60%、容積率150%、高度地区のため建築物の最高高さは15メートルとなっています。
手続の状況といたしましては、鎌倉市まちづくり条例に基づく中規模開発事業の手続が平成31年4月12日に終了した後、令和元年5月17日付で開発事業条例に基づく事前相談に入っているところです。
なお、ごらんいただいている図面の内容につきましては、現時点において協議・審査を経ていないことから、今後、計画が変更される場合があることを御承知おきください。
それでは、陳情の要旨について説明いたします。
玉縄四丁目2番1に建築予定の有料老人ホームは、4階建て、高さは約13.7メートルであり、低層の住宅地になじまない巨大な建物である。また、当該事業区域の東側に位置する第一種低層住居専用地域の住宅地に対し4メートル程度の高低差があるため、冬至の時点では13時以降の日照を遮ることとなり、住環境に大きなマイナスの影響を与える。予定建築物の影が近隣住民に及ぼす影響を緩和するよう、鎌倉市が事業主に働きかけることをお願いしたいというものです。
陳情の理由といたしましては、玉縄地区は造成以来、低層の住居専用地域として約半世紀にわたり緑の多い良好な住環境を維持してきた。近隣に建つ高層の建物は、環境に配慮し奥まった場所に建設されており、また、高さを低くすることや、地域住民からの要望を受け、地盤の高さや階層を下げることで地域との共生が図られてきた。
当該事業区域の東側に位置する住宅地は、当該建設予定の地盤との高低差が大きいため、当該計画建築物は、実質、法律上の制限値である15メートルを超える影響を与えることになる。さらに、今回建設予定の建物に隣接している修道院に対し、当該建物の外壁が非常に近い場所に建てられることで圧迫感が大きいものになるとともに、冬季の午前中には日光が当たらない状況で、昼時の日光による恩恵が得られなくなると述べた上で、事業主に対し、建設予定の有料老人ホームの日影の影響を緩和する対策を講じるよう市が求めることを鎌倉市議会に尽力いただきたいとしています。
次に、市の考え方について説明いたします。
市といたしましては、事業主に対し、建築基準法による日影規制の遵守はもとより、建築予定地盤高さを踏まえた日影のシミュレーションなどを用い丁寧でわかりやすい説明を行うことや、周辺への日影による影響の軽減に有効な措置を講じることなどによって、隣接・周辺住民の皆様の信頼と理解を得るよう指導・要請してまいります。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの原局の説明に御質疑はございますか。
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○武野 委員 この有料老人ホーム、今、高齢化社会を迎えて、鎌倉市もこうした施設が足りなくて大変なので、必要だと思います。そういう点では、答えられなかったら答えなくて結構ですけれども、高齢者いきいき課などが、建てるに当たっての相談とかが先にあったかどうかというのはわかりませんか。
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○古賀 都市景観部次長 事前の情報としましては、許可ですとか認可が必要な施設ということではないというふうに話を聞いております。
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○武野 委員 高齢者いきいき課も御存じないということなんですよね。5月26日に話し合いが行われたわけですよね。そのとき、話し合いの中身はどうだったんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 5月26日に開催されました説明会というのが、先ほど陳情者の方からもお話がありましたように、本来、まちづくり条例の手続でするような説明会がなされていなかったことの、いわば埋め合わせのような形で開催されたというふうに聞いております。その中で改めて、近隣住民の方からはいろいろな問題についての要望が出されたというふうに聞いております。結果については、土地利用政策課のほうに反映されるということを聞いておりますので、その内容の報告を待っているような状況です。
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○武野 委員 まちづくり部局の担当者の配慮で行われたというけれども、それでもまちづくり条例ではなく開発条例の事前審査の段階に来ているということでしょうから、このときの要望の取り扱いはどんなふうになっていくんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 通常のパターンですと、まちづくり条例で出された地域からの要望、要請などをそのまま引き継ぐ形で、開発事業条例のほうの手続に入っていくというような形をとっております。具体的には、出された要望ですとか意見書の内容などを踏まえて、その後の事前相談、各課協議に反映させていくというような手法をとっております。
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○武野 委員 特例もあったので、特別な配慮がこれから先のところでは、要望を受けて具体化して前に進めていくのには、特別な市としても配慮をしていきながら進めていくべきだと思いますが、市は特別な扱いはできないとかあるのかもしれないけれども、こういう事態が起きたという点では、どちらの立場に立つのかということではなく、公平性も含めて、このときに開けなかった説明会、それへの後追い的にでもきちんとやる配慮をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょう。
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○古賀 都市景観部次長 その辺の状況ですとか事情につきましては、土地利用政策課のほうから話が来ておりまして、その辺のところも最大限に配慮、考慮しながら、今後、近隣の方からの要望などを正確に把握していきたい、そのように考えております。
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○武野 委員 設計もできているんでしょうけれども、これもっと掘り下げるみたいなこととかもできるのか、できないのか。それともう一つは、建物の図面の右下のところ、傾斜があるところをもっと、残地と言われているところを後ろに下げていくとか、もっと右下のほうに斜めに下げてもらったら少し違うかなとか、そういうふうになったら日影がどこまでというのは私もわかりませんけれども、そういうことも計算していただきながら指導していくということなんかはできますでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 具体的な手法につきましては、事業者のほうが検討、検証していくようなことになろうかと思いますが、まずは近隣の住民の方からの要望、要請を市のほうでしっかり把握した中で、事業者のほうにそれらに対する対処を的確に講じるように指導・要請をしてまいりたいと、そのように考えております。
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○松中 委員 有料老人ホームの性格というか、介護施設だとか特養だとかいうじゃないですか。その辺のことは、これはどういう扱いになっているんですか。それ聞いていないの。有料老人ホーム、これは一切、高齢者いきいき課のかかわっていない施設なんですか。その辺のことを確認してもらいたいんだよ。
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○古賀 都市景観部次長 済みません、開発事業条例の事前相談が始まったところでございまして、各課への照会ですとか相談はこれからになっております。その中でしっかり確認していきたいというふうに考えております。
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○松中 委員 有料老人ホーム、そういう老人施設でかかわっていた場合に補助金が絡んでくるんだろうと思うんですよね。市なり、県なり、国なり、かかわってきますので、事前相談の段階じゃそれは何とも言えないから、それはわかり次第教えてください。
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○池田 委員 先ほど陳情者の説明の中で、まちづくり条例の中での説明会の開催はおくれて、今、実際実施したということですが、その辺の取り扱いについては原課としてはどういうふうに考えているか。要は、個人的な説明会の開催で、全体的なきちっとした意思表示はなかったという判断なんでしょうけれども、それは指導としては、扱いとしてはどういうふうに捉えているんでしょうか。
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○古賀 都市景観部次長 まず、地元の方々の要望を表明するという場であったというふうに認識をしております。今後、その内容をいち早く事業者に伝えるという意味では、当然有効な説明会であったというふうに考えておりますので、この後の開発事業条例におきましても住民説明の義務づけがありますので、その中でそういった機会を最大限生かしていきたい、そのように考えております。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議についてですが、委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は行わないことを確認いたしました。
次に、取り扱いを含め、御意見をお願いいたします。
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○武野 委員 ごもっともな要望、陳情だと思いますので、結論を出してください。
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○松中 委員 継続でお願いします。具体性がないから。
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○池田 委員 私も継続です。これからの助言・指導をまだやっていかなければならないと思いますので、継続として。
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○中村 委員 これも先ほど来の陳情と一緒ですけれども、要は、努めなければならないような事項について、きちんと指導をお願いしたいと思います。結論から言うと継続。
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○森 委員長 継続審査が多数となりましたので、陳情第10号は継続審査といたします。
職員入退室のため、暫時休憩いたします。
(15時48分休憩 15時58分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第12「陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳情書」を議題といたします。
陳情提出者の陳述のため、暫時休憩いたします。
(15時59分休憩 16時09分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、原局から説明をお願いいたします。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 日程第12陳情第1号防災・防犯に強い安心・安全な町づくり、住み易いまちづくりに対する陳情について、説明いたします。
本陳情は、内容が開発審査課、都市調整課、道路課、道水路管理課及び土地利用政策課にかかわりますが、開発審査課から説明をいたします。
なお、この説明において、「鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例」を「開発事業条例」と略称で説明いたします。
資料1として「開発区域位置図」、資料2として「土地利用計画図」を用意しましたので、御参照ください。
この陳情は、資料1、開発区域位置図の赤枠の部分、近接には安養院が位置し、県道311号鎌倉葉山線より南側の大町二丁目に位置する面積2,079.3平方メートルの土地で計画されている専用住宅10戸の建築を目的とする開発事業に関するものです。
当該開発事業用地の都市計画制限としては、用途地域は、事業地北側が第一種住居地域、建蔽率60%、容積率200%、事業地南側が第一種中高層住居専用地域、建蔽率60%、容積率150%となっています。
次に、本件開発事業に係る土地利用の手続の経過について説明いたします。
平成30年8月2日付で鎌倉市まちづくり条例に基づく手続が終了し、平成30年8月3日付で開発事業条例に基づく事前相談申出書が提出された後、平成31年3月13日付で開発基準適合確認通知書の交付、開発事業に関する協定書の締結及び都市計画法第32条に基づく公共施設管理に関する同意及び協議が終了しました。その後、平成31年3月13日付で都市計画法に基づく開発行為許可申請がなされ、平成31年3月18日付で許可処分を行いました。
それでは、陳情の要旨について説明いたします。
現在手続が進められている本件開発事業に対し、?開発道路を通り抜け道路とし、逆川に向けたL字型道路を設ける。?通り抜け道路に沿って雨水溝を設ける。?開発地の逆川側に土盛り高さを30センチメートル程度にする。この内容を反映させた開発とするよう、市議会として市に働きかけてほしいというものです。
陳情の理由といたしましては、?として、本開発計画の開発道路が通り抜けできる環境にもかかわらず、袋路道路37.6メートルをつくるため、開発宅地10宅の消火活動、避難が2方向になく、安全上の問題があり、犯罪のリスクも高まり、住みにくい町になる。
?として、鎌倉市の開発条例の道路設置に関する規定では、袋路状となる道路の配置はしないものとするとあるが、ただし書きがあり、袋路状道路に自動車の回転広場を設ければよいことになっている。開発業者は売る宅地面積の多いほうを選び、袋路状となる道路がつくられ、安全がおろそかになる。通り抜け道路ができる環境にもかかわらず、さきに述べた袋路状となる道路の配置はしない主目的が達成できない。
藤沢市の開発条例では、「開発区域内の道路の形態を袋路状としてはならない。ただし、開発区域の形状又は開発区域の周辺の状況により、やむを得ず通り抜けすることができない場合で、次に該当する場合は、この限りでない。」と記載され、厳しく制限されている。
?として、隔離された住宅地がつくられ、周辺の住民と交流が難しい。また、逆川沿いの道路のごみ拾い・雑草取りが行われない懸念が高い。
?として、袋路道路の雨水を流すのに高低差をつけるため、土盛り0.97メートル、擁壁1メートルをして雨水を流す計画である。これは、今まで平らに接していた西側住宅が築かれた擁壁で日当たりが悪くなり、圧迫感のある環境に悪化する。逆川沿いの道路は行き交う子供の背丈もある無機質な擁壁のために、逆川の自然と緑の町であった環境が悪化して楽しさが失われる。
?として、自主まちづくり計画の目標である、地域の生い立ちや歴史、現在の地域の姿や環境が変わり、地域にふさわしい良好で快適かつ安全なまちが保たれない。
事業者が誠意のない回答を続けているため、陳情書を提出するというものです。
次に、市の考え方について説明いたします。
陳情の理由?、?の袋路状の道路の件については、開発事業条例第46条第2項第1号の規定で、袋路状となる道路は設置しないものとする、ただし、規則で定めた基準に基づき配置する場合はこの限りではないとしており、今回の開発事業においては、自動車の転回広場を設ける計画であることから、この条文のただし書き基準が適用され、開発事業条例に適合していると判断しました。
また、陳情書に記載されている袋路状となる道路に対する藤沢市の対応を確認したところ、書き方は異なるが、鎌倉市と同様の運用をしているとのことでした。
?、?の周辺住民との交流、美化活動、自主まちづくり計画の目標の件については、宅地の売買の際には自主まちづくり計画があることを購入者に申し伝えるよう事業者に対し要請してまいります。
最後に、?の盛土の件についてです。今回の道路計画は、事業地東側へ排水勾配をとる計画となっています。当該道路計画は、東側既存道路のレベル10.05メートルから、新設道路長約37メートルに対して、必要最低限の縦断道路勾配約0.5%を確保するため、新設道路の西側の端部で、東側既存道路レベルより20センチメートル高い宅地レベル10.25メートルとする計画となっています。その結果、事業地西側の宅盤の高さはこの10.25メートルとするためは、既存の地盤面から盛土により約50センチメートルかさ上げされる計画となっており、必要な造成行為と判断しています。
市の考え方は以上となりますが、本開発事業につきましては、平成31年3月18日付で都市計画法第29条の開発許可をしていますが、現在埋蔵文化財の発掘調査中であるため、今回の陳情内容については事業者の方へ伝えていきたいと考えております。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの原局からの説明に対し、御質疑はございますか。
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○松中 委員 道路というのは、市街地の場合、防災的な意味があって、防災空間、そういう意味で、42条の2項道路を4メートルに広げる。そういう考え方があって、こういう開発の場合も、ある意味じゃ4メートル以上の道路をつくれと。
そういう意味で、L字型でつくることが可能であるというならば、私はそっちのほうがベターだ、当然そういうのがいいと。そういうような考え方の中で、鎌倉市では、袋小路の道路じゃなくして、大塔宮の通りの二階堂のところに平面開発の場所があって、これは道路と道路の間を抜いて、要するに袋小路の道路じゃなくてつないだ。これは、そちらの強い指導でそのように実現しているかどうか。
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○古賀 都市景観部次長 今、委員のお話にありました開発は、大塔宮の近くの二階堂の宅地開発のことかと思いますが、当初、事前相談の段階におきましても、既に通り抜けの道路の形状の計画になっていたというふうに記憶しておりますので、特段、あの開発において強い指導のもとでああいうふうに変更したという事実はないかと思いますが、もともと通り抜けの道路が原則ということになっておりますので、こちらの基準にかなったものということで、そのまま協議に入ったというふうに記憶しております。
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○松中 委員 そうすると、そちらが指導しなくても、そういう形で心得て、要するに原則的な形で通り抜けと。そういうことで考えれば、防災とか地域のことを考えたら、地域で道路の形態というのは基本的に決めるべきだと思います。L字型ができなければ、それは袋小路というただし書きで開発が可能であるかもしれないし、それから、道路というのが、安全の意味でそういう形でL字型にするべきだと。
特に近隣の声というのは優先的に大事にしなきゃいけない。これは何を言っているかというと、かつて隣にマンションがあるんですね。その入り口の道路を建設されてから認定を出してきたんですけれども、当時、反対の声が。その辺がまちづくりになるような背景もあるんですけれども、入り口のところが認定されていないというのは事実ですね。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 認定されていないことは事実でございます。
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○松中 委員 そうすると、認定されていないと、私道扱いという形になって、固定資産税とか管理は全て所有者の負担でやるということですね。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 税金上の扱いがどうなっているか確認していませんけれども、通常は個人の負担になりますが、多分、公衆用道路という税の対応になると思います。宅地じゃなく公衆用道路という扱いになる。確認していないんですが、一般的にはそういうものになると思います。
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○松中 委員 そういうことで、議会として、そのときの議論で、開発を認める前に道路認定を議会で諮れという声もあったんですけれども、要するに開発そのものを、マンション計画そのものは違法でないから許可はおりる。今回も違法でなければ許可はおりるんですけれども、しかし、認定ということが後に来る。しかし、本来、道路の形態というものは近隣との一つの共同体、そういう意味の存在でありますから、私は、これは認定の段階では反対するつもりですけれども、ただ、その前にまだまだ交渉する可能性もある。
許可は許可としておりているかもしれないけれども、一番大事なのは近隣なんですね。大きい開発だったら、総合的な意味で、広い意味で諮る必要があるかもしれないけれども、基本的には、一つのブロックで考えていく必要があると考えた場合には近隣を優先すべきだと私は考えていますので、私は、認定というところは議会として、これは開発という形では行政のほうができるかもしれないけれども、道路認定というところは要するに議会が権限を持っているということだけは言っておきます。
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○武野 委員 ここの開発地は、半分が3階建てもつくれるところだと思いますけれども、この辺でそうならないようにしようだとか、それでも構わないとか、どういうふうな形になりますか。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 先ほど陳情者の方からもありましたとおり、ここの地域は自主まちづくり計画の地域になっております。自主まちづくり計画の中では、委員お話のとおり、第一種住居地域の場合は10メートルという可能性もあるんですが、その場合は6メートル以上に接道しないと10メートルはできないので、今回につきましては、新しくつくる道路についても6メートル以下の道路でありますので、基本的には8メートル以下の建物。自主まちづくり計画では結構細かい制限がありまして、3階部分は建築面積が半分以下だったら10メートルまでいいよとか、細かい規制があるんですけれども、自主まちづくり計画の中で基本は原則2階建てという形になりますので、事業者のほうに宅地を売買する場合に、自主まちづくり計画があるので、そういうものに十分留意して建築していただきたいということを申し伝えていくような形を考えております。
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○武野 委員 ただいま確認しました。それで、袋路の道路というのを、なぜそういうものをつくらないというのを基本にしているのかなと。結局、開発業者としては最大限にこの土地を利用したいということがありますから、そうなると、ただし書きのほうに目が行ってしまうというのはあるんじゃないかと思うんですよ。その前に、そもそもだめな理由。
何でそういうことを言うかというと、この道路は途中でUターンして戻ってくる道路にしなさいよというのではなく、袋路がだめだと、最初に。それでただし書きがある。何で袋路の道路がだめなのかというところが中心だと思うんですよね。そこを教えてください。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 先ほど松中委員からもお話がありましたとおり、当然、防災といいますか、二方向避難とか、そういう面でいえば通り抜け道路のほうがよろしいかと思います。
ただし、この条文につきましては、都市計画法も含めまして国土交通省の省令第24条第1項第5号、ここから来ているんですが、ここのただし書きができた理由について、国のほうは、土地利用の現状を鑑みると、我が国の場合は全面的に禁止することは現実的には厳しいので、避難上、車両の通行上、双方の観点から勘案して支障がないと認められる場合はそういうことを認めるというただし書きをつくっているという解釈になっています。ですから、鎌倉市の条例においても、一定の車返しですとか、そういうものができたもので規模が小さいものについては認めていく。安全が確保されたということで、今回認めたということでございます。
それと、陳情書にある藤沢市の条例ですけれども、藤沢市の条例の中では、1ヘクタール以上の開発行為に関しては、2メートルの、車道ではないんですけれども、避難通路みたいな2方向は設けなければいけないという規定がありまして、逆読みをすれば、1ヘクタール以下では、藤沢市はそこまでは求めていないということですので、今回の規模からいって、ただし書きの適用ということで安全性が確保されているというふうに判断しております。
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○武野 委員 不可解なのは、防犯上、防災上必要だけれども、車返し、転回場があればいいと。車のためなのか、防犯のためなのかというのが何かすりかえられちゃっている。だからこれは、先ほど、防犯のためだとおっしゃったでしょう。防犯・防災のためだが一義的にあるんじゃないでしょうかね。それがどういうわけか、車が戻ってこれるようにしてあればいいよと。その関連性がわかりませんね。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 先ほど、避難上、車両の通行上というお話をさせていただいたと思うんですが、1ヘクタールとか大規模なものですと片方に避難するのは厳しいですけれども、小規模のものですと両方向でなくてもという、そういう解釈だと思います。
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○武野 委員 車って、救急車両とか、そういうことじゃないんでしょう、この転回場というのは。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 この車返しは車です。あとは、例えば火災があった場合とか、そういうところの避難もありますから、そういうものを含めて小規模のものについては2方向までは求めないということです。
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○武野 委員 それだけでいいはずですよね。だけども、ただし書きがある。それは、車が入っても戻ってこれるようにというのとの関連がどうもよくわからない。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 申しわけないですが、私が説明しているのは、ただし書きの部分でそういうところが認められているということで、ただし書きの説明をさせていただいております。
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○武野 委員 袋路の道路がなぜいけないのかというところが基本、原点ですよ。そこを聞いたんです。なぜそういうのをつくらないようにしようとわざわざ言っているのかというところを教えてください。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 繰り返しの答弁になりますけれども、車の出入りとか含めて、通り抜け道路であったほうが好ましい。これは武野委員、松中委員が言われるとおりだと思います。ただ、小規模のものに対してそこまで求めることは過大な要求で、車返しを設けたものをつくることによって、一定の安全性ですとか通行上の安全性、そういうものは確保されるということで認められていると。
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○武野 委員 車のためには通り抜けるほうがいいと。だけど、そういうふうにできなかったなら途中で車返しがあればいい。最初に聞いたときの答弁は、防犯上とか防災とかおっしゃったからなんですよ。それもそういうことだというふうに認めていらっしゃるわけだから、そういう点では、ここは最大限に土地を利用したいという思惑からただし書きのほうに目が行って、じゃ、水はどうするのとなったら、高さを設けてこういうふうに流せばいいというふうに業者の思考が働いたんだろうと。
ここは通り抜けできる道にというところの指導をもっと徹底すべきだったんじゃないかと。そうすれば、水の逃げ道もこちらの川のほうにということだってあるでしょうしね。と思ったんです。ここが一番近いし、水路としては当たり前の場所かなと誰が見ても思うわけで、と思いますけれども。こういうふうな形になる前の袋路道路についての省令についての説明を十分に行っていたのでしょうか。
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○吉田[浩] 都市景観部次長 まず、事業者が相談に来ますと、通り抜け道路について条例の趣旨を説明し、協力を求める、そういう形で対応しております。その後、事業者のほうで検討していただき、どうしてもやむを得ないという形になれば、ただし書きの基準に合ったものと、そういう順番になります。
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○武野 委員 これからも袋路道路は、小さい土地なり、これぐらいの規模の土地だと、あちこちにできてくるんだろうなと思います。ただし書きを見て、土地を最大限に利用しようとして、そういうことは起きるんだろうなと容易に想像できるわけで、そういうことに一石を投じる陳情であるのかなと思います。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議についてですが、委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は実施しないことを確認いたしました。
では、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
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○松中 委員 これは横に抜けられるので、袋小路の道路からL字型にすべきだと私は考えていますけれども、まだ話す余地があるみたいなことがあるので、私は、道路認定という権限を持っている議会としては、これはそれを指導するように、継続でお願いいたします。
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○武野 委員 さっきから同じことの繰り返しになって、議会として議会がちゃんと姿勢を示すというふうに、先ほどもこういう規模の開発に一石を投じるということをちゃんと、ここを機会にやるべきだと思いますので、結論を出す。
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○池田 委員 もう既に許可処分まで、ことしの3月に出ているということで、現在もう発掘調査に入っているんでしょうか。そういう段階ですよね。そうしますと、これからこの事業者に対してどういう指導ができるかということが、市の立場で。これだけ住民としてもいろいろ課題があるというふうに思っているということもありますので、そういう意味で、これから何ができるかわからないですけれども、そういった立場での指導を継続していただければと思っております。ということで、継続でお願いいたします。
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○中村 委員 袋状のところの議論は質疑を聞いて、よくわかりました。先ほど来言っているように、手続基準条例がきちんと機能するためには、そもそも袋状となる道路の配置はしないものとするということを前提に指導するのが本来であるのかなというふうには思っております。
松中委員のように、陳情の結論というのは余り法的拘束力はないんでしょうけれども、ただ、我々道路認定という権限は持っているわけですから、その辺も事業者の方にきちんとお伝えをして、今後とも指導を継続していただければなというふうに思っておりますので、これは継続とさせていただきたいと思います。
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○森 委員長 継続が多数ということですので、陳情第1号は継続審査といたします。
ここで、職員入退室のため、暫時休憩いたします。
(16時36分休憩 16時38分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
まず、都市整備部職員紹介をお願いいたします。
(職 員 紹 介)
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○森 委員長 日程第13「議案第5号市道路線の廃止について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○西山 道水路管理課担当課長 日程第13議案第5号市道路線の廃止について、その内容を説明いたします。
議案集その1、5ページをごらんください。
枝番1、図面番号1の路線は、岡本二丁目994番3地先から岡本二丁目999番7地先の終点に至る幅員2.98メートルから4メートル、延長34.91メートルの道路敷です。
6ページの案内図をごらんください。当該地は玉縄行政センターの南側に位置します。
7ページの公図写しをごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の位置になります。
参考図をごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の道路区域になります。この路線は現在一般交通の用に供している路線ですが、路線の整理をするため、議案第5号枝番2により廃止しようとする路線とあわせて、道路法の規定により廃止しようとするものです。
なお、当該廃止2路線は、議案第6号枝番1により、一括して一路線として認定しようとするものです。
枝番2、図面番号2の路線は、岡本二丁目782番1地先から岡本二丁目987番12地先の終点に至る幅員1.82メートルから2.95メートル、延長63.26メートルの道路敷です。
8ページの案内図をごらんください。当該地は、玉縄行政センターの南側に位置します。
9ページの公図写しをごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の位置になります。
参考図をごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の道路区域になります。この路線は現在一般交通の用に供している路線ですが、路線の整理をするため、議案第5号枝番1により廃止しようとする路線とあわせて、道路法の規定に基づき廃止しようとするものです。
なお、当該廃止2路線は、議案第6号枝番1により一括して一路線として認定しようとするものです。
枝番3、図面番号3の路線は、山崎字宮廻758番地先から山崎字宮廻760番地先の終点に至る幅員2.75メートルから2.96メートル、延長14.26メートルの道路敷です。
10ページの案内図をごらんください。当該地は、モノレール沿いの山崎の交差点を大船に向かって左側に入った場所に位置します。
11ページの公図写しをごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の位置になります。
参考図をごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の道路区域になります。この路線は現在一般交通の用に供していないため、道路法の規定に基づき廃止しようとするものです。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
次に、委員間討議の御発議はございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第5号市道路線の廃止について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により、議案第5号は原案のとおり可決されました。
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○森 委員長 日程第14「議案第6号市道路線の認定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○西山 道水路管理課担当課長 日程第14議案第6号市道路線の認定について、その内容を説明いたします。
枝番1、図面番号1の路線は、岡本二丁目994番3地先から、岡本二丁目782番1地先の終点に至る幅員1.82メートルから4.01メートル、延長123.79メートルの道路敷です。
13ページの案内図をごらんください。当該地は玉縄行政センターの南側に位置します。
14ページの公図写しをごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の位置になります。
参考図をごらんください。太線で囲んだ部分が当該路線の道路区域になります。
この路線は現在一般交通の用に供しており、議案第5号枝番1及び枝番2で廃止しようとする既存の路線と新たに寄附により受納した土地を一括して一路線として整理するため、道路法の規定に基づき認定しようとするものです。
以上で説明を終わります。
引き続き、認定路線の現況について映像をごらんください。
お手元の参考図もごらんください。
(映像による現況説明)
以上で映像による現況説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の御発議はございますか。
(「なし」の声あり)
委員間討議を実施しないことを確認いたしました。
御意見はございませんか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第6号市道路線の認定について、原案に御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手により、議案第6号は原案のとおり可決されました。
職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
(16時49分休憩 16時50分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第15報告事項(1)「公共下水道汚水の流出について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○加藤[隆] 下水道河川課担当課長 日程第15報告事項(1)公共下水道汚水の流出について、報告いたします。
令和元年6月11日(火)午前9時ごろ、鎌倉市坂ノ下の鎌倉海浜公園坂ノ下地区付近で海に汚水が流出していると通報があり、直ちに現場を調査したところ、汚水の流出を確認したものです。
資料1の案内図をごらんください。
この汚水流出は、鎌倉海浜公園坂ノ下地区の南側、国道134号を横断し相模湾へ流れる雨水管から流出しており、この雨水管へ汚水が流入しないように設置していた止水栓が、前日の雨による影響などで外れたことが原因と考えられます。
同日14時ごろ、汚水管内の流量が低下したため、海への流出はなくなったことから、同日に止水栓の設置を行いました。
なお、汚水流出に関する情報については、市議会議員の皆様はもちろんのこと、国及び県にも報告しております。
また、海水調査については6月13日(木)から実施しており、調査結果が出次第、適宜ホームページ等で公表してまいります。
今後このようなことのないよう、公共下水道の維持管理に努めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
(16時53分休憩 16時54分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第15報告事項(2)「北鎌倉隧道安全対策について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○道路課担当課長 日程第15報告事項(2)北鎌倉隧道安全対策について、報告いたします。
本日は、鎌倉市長を被控訴人とする平成31年(行コ)第53号差止請求控訴事件の状況と、北鎌倉隧道安全対策の進捗状況の2点について、その後の状況について報告いたします。
まず、市長を被告とした平成31年(行コ)第53号差止請求控訴事件についてですが、本件は、平成30年(行ウ)第21号差止請求事件について、原告らの請求は理由がないことから、これを棄却するとの判決が、去る平成31年2月13日に横浜地方裁判所であったことを原告らが不服として、平成31年2月21日付で市長を被控訴人として東京高等裁判所へ控訴したものです。
その後、控訴人らから控訴理由書が提出されたため、控訴答弁書を東京高等裁判所に提出するとともに、5月20日に行われた控訴審第1回口頭弁論期日において弁論手続を行いました。
同期日では、弁論について同日をもって終結するとともに、判決言い渡し期日が令和元年6月26日に指定されたことから、その後の状況については、今後、当委員会に報告いたします。
次に、2点目の北鎌倉隧道安全対策の進捗状況についてですが、安全対策の実現には関係地権者の理解が不可欠なことから、関係地権者等で構成する関係地権者等意見交換会を開催し、安全対策の実現に係る課題の抽出・整理を行ってきました。
その後、安全対策工法3案の基本設計が本年1月にまとまったことから、その内容を関係地権者に説明するため、2回目の意見交換会の開催に向け調整を行ってきておりますが、日程等が整わず開催に至っていないところです。
現在6月中の開催に向け調整を行っており、意見交換会開催の概要については、今後当委員会へ報告してまいります。
今後の予定としましては、意見交換会開催後、市民等を対象とした住民説明会等を開催した上で安全対策工法を決定してまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○武野 委員 議事録を資料としていただきました。黒塗りだらけで、この黒塗りを透かして見たら何か見えるかと一生懸命やらなきゃ、それでもなかなか見えにくい。最後のほうなんか真っ黒ですよね。
主には、ざっと読みましたけれども、文化庁を呼んでほしいということでずっと進めているのかなと思いました。地権者同士での話し合いというところでは、文化財としての指定のところまで、文化庁が来た平成28年5月24日からさかのぼっての話を、去年また始めているわけですよね。だから、地権者同士の話し合いの議事録ですけれども、そもそも最初のところから納得がまだ得られていないということになるんだなと思いました。お寺はまだまだこれでは納得していないというのが現状なんでしょうかね。いまだに納得していないということでしょうか。
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○道路課担当課長 ただいまの件につきましては、文化財の指定に関係することでございまして、各地権者の方々が文化財に対してどういうふうにお考えになっているかというところでございまして、北鎌倉隧道の安全対策について理解をしていないということはなくて、あくまでも文化財についての指定のあり方といいますか、そこについて御意見を言っているということで、それイコール安全対策について否定をしているというふうに考えているとはとってございません。
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○武野 委員 円覚寺の保存管理計画、これをもう一度立て直しというのはどういうことですかというのが入っているからね。かなり文化財との関係を話されている。それはそれとして、いつでも時間をかけて調査してやればいい話で、その間、安全に通すように協力を求めるということがなぜできないのかなと。協力を求めるというところで、一番そこがボタンのかけ違いがあったところで、そういうことを抜きに開削だの何だのということを始めちゃったものだから、お寺としては、自分の頭を飛び越えてやられたんじゃ、それは怒りますよね。市長がああいう謝罪文を出す羽目になったんじゃないかと思うんですよ。なので、地権者同士の納得というのは非常に重要だと思います。
この間、この1回目と、その先はどんな形で開かれていますか。
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○道路課担当課長 先ほども御報告させていただきましたように、2回目の開催に向けてただいま日程調整をしているところでございます。
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○武野 委員 2月に行われたのは第2回かと私は思っていたんですけれども、第2回ではなく、文化庁が突然来られて、2月の議会で初めて知ったというような奇妙な流れになっているんですけれども、これは、2月の集まりはどういう話し合いで、どういうことが行われたんでしょうか。
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○道路課担当課長 今、武野委員がおっしゃられているのは、文化財のほうで文化庁が来られて、地権者に説明されたということをおっしゃっていると思うんですけれども、私どもはその会議には参加してございませんので、どういう趣旨でそういう会議が開かれたかということについては関知していないところでございます。
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○武野 委員 地権者の方々、まあ関知していないから聞いてもしようがないね。行かれたんじゃないかと思うんですけれども、地権者の同意というのが図られなきゃいけない。これは今後6月中に、同僚議員の一般質問の中で答えていますよね、まず地権者にもう一回3案の説明をして、それから6月中に説明会を開く。この段取りは今どういうふうになっていますでしょうか。
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○道路課担当課長 先ほど報告させていただいた内容では、6月中の開催を目指して、今、日程調整をさせていただいているところでございますので、関係地権者の方々の第2回の意見交換会を開催した後に、市民等のほうの説明会を開催するということになりますので、まだいつになるかというところは決まっていない状況でございます。
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○武野 委員 ということは、どちらも今月中に3案を地権者に説明して、理解を求めて、それで6月に説明会。それで、地権者が3案とかいう前に、この8月に行われたみたいに文化財の件を納得しないみたいとか、何かあったりしたら延びるということにもなるんでしょうか。
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○道路課担当課長 繰り返しになりますけれども、地権者等の意見交換会の第2回を開催して、基本設計の内容を御説明して、第1回の意見交換会の中で整理された課題についての対応策、そういうところを議論したいというふうに思っていますので、意見交換会が終わった後の市民説明会というのは、いつになるかというところは、はっきり決まっていない状況です。ですので、そこのところをまず御理解いただきたいというふうに思っているところでございます。
文化財のほうの関係につきましては、文化財部と連携をして、文化財は文化財、安全対策は安全対策の中で切り分けて対応していければなというふうに我々は考えているところでございます。
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○武野 委員 それは構わないんですけれども、その地権者が、その3案についてまとまらなかったり了解がなかったら、次の説明会というのは開催が延びるというか、地権者の了解が得られて初めて説明会が開かれるんでしょうか。
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○道路課担当課長 地権者の方々の了解というのが大前提でございますけれども、第2回を開催いたしまして、地権者の方々から御了解をいただけないからといって市民説明会を開催しないというふうに我々は考えておりませんので、ある一定の時期が来ましたら、市民を対象にした説明会を当然開きたいというふうに考えております。
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○武野 委員 極端に言いまして、了解が得られなくても説明会はやるということですね。
次の質問をします。地権者の了解を得られて、3案の中でどれかでもいいよとかなんかがありまして、そうしたら、関係部局なりでそれを精査して、3案のどれかに例えば決まったとします。決まった時点から、どれぐらいしたら、市民は、住民はあそこが通れるんですか。工事のスケジュールにかかわることですけれども、決まったといった時点から。決まっても、補正予算を組まなきゃいけないから、そういう起点が9月とか12月とかになるかなとは思うんですけれども、例えばということでいいです。9月に補正を組めるような状態になった場合は、それからどれぐらいの流れになるんですか。
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○道路課担当課長 工法を1案に絞った後に詳細設計に取りかかりますので、今年度詳細設計の予算を承認いただいていますので、その詳細設計のほうに約半年かかりますので、その半年が過ぎた後に工事のほうの発注というスケジュールを考えていますので、先ほど武野委員がおっしゃられたように、どのタイミングで補正になるかというのはわかりませんけれども、そういうスケジュール感で考えているところでございます。
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○武野 委員 もう少しはっきりわかりませんか、半年とか。9月の議会が終わって、9月末から作業を始めたら、いつ住民があそこを通ることができるのか。
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○道路課担当課長 先ほど御説明しましたように、詳細設計に最低でも半年かかります。その準備等にかかりましたら七、八カ月はかかりますので、今、6月の段階ですが、9月補正は間に合わないと思います。早くても年明けの2月ぐらいがスケジュールかと思いますけれども、まだその辺のところのスケジュールについては決定したところではございませんので、詳細設計がまとまる前に1案に決めなきゃいけませんので、まず1案に絞り込むことが肝要かと、このように考えております。
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○武野 委員 いつの委員会だったか、話をしたと思うんですけれども、幼稚園の説明会をやりましたね。ずっと前、北鎌倉幼稚園の。そのときに、仮設をつくっても、1カ月か2カ月後にすぐ本設工事に移ってしまうので、それだと非常に無駄があるから、すぐ本設をやりたいということを、まだ何も決まっていないのにそういうことを言っちゃった説明会がありましたよね。あれをもってみても、こんなにかからないんですよ。
だから、あのときの説明はたしか年明けで通れるようなことを言ったんですよ。違いましたかね。そういう意味では、よくよく考えてみたら、あのとき説明された方が口を滑らせて間違ったことを言っちゃったのか、何なんでしょうかね、その辺は。
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○道路課担当課長 私はそれに参加していますけれども、特に間違ったことは言っている認識はございませんで、あのとき御説明差し上げたのは、安全対策工法がまとまりつつあるという状況の中で、仮設工事を先行するよりも本設工事を先行したほうが期間的にも予算的にもいいだろうということで、そういう話をさせていただいたということでございます。
今回も、仮設につきましては、基本設計をやった段階で、大分平成28年度の調査結果よりも岩盤の状況がよくないということが判明しましたので、それについては、仮設をやる場合には再度設計をしなきゃいけないという事実がわかってきましたので、今回におきましても、仮設工事を先行するよりは本設工事を早く決めて着工したほうが得策だというふうに我々は考えているところでございます。
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○武野 委員 ちゃんと私も調べてからきょうに臨めばよかったんですけれども、幼稚園の説明会のときには、そのときの夏にはと市長が説明したかな、通れるようになるみたいなことを言った気がするんです。とにかくその後に地質調査や何かやったら、新たなことがあったので、そういうスケジュール感ではなく、今のが正しいということですよね。
それから次の質問ですけれども、住民説明会について質問いたします。これ、どういうやり方でやるんでしょうか。広報に載せるのか、ポスティングをしていくのか、どんな形でお知らせして、誰が主催で。市が主催だということを言っていましたね、それは。どんな形で呼びかけるんでしょうか。
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○道路課担当課長 今おっしゃられたように、市が主催で説明会を開催したいと考えておりまして、まずは当然広報等に載せまして募集をするということで、ただ、会場の関係もございますので、今の段階でどういう形になるかというところまでは練っておりませんけれども、基本的には市民を対象にした説明会を開催したいというふうに考えているところでございます。
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○武野 委員 これまで山ノ内公会堂などでやってこられた。これ、多分すごい詰めかけて大変だと思いますよ。場所もそうですし、回数を分けてやるということもありかなと思ったりしているんです。それとか町内会の方々の御協力というのも必要かなと。町内会へ呼びかけて。以前、町内会長が入った協議会というのもありましたよね。でも、メンバーがかわっちゃっているから、あの協議会はもうないんだと思うんですけれども。だから、そういう協議会をもう一回新しいメンバーで集めてやるということになるのか、ここはよくわかりませんけれども、町内会の協力はどうなんでしょうかね。
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○道路課担当課長 先ほど武野委員がおっしゃられていましたように、駅裏のトンネルの安全対策協議会がまだ存続しています。今回、地権者の方々に御説明をした後に駅裏をやって、その後に市民説明会というふうに考えていますので、流れ的にはそういうステップを踏みたいというふうに思っています。
ただ、今おっしゃられたように、いろんな場面で説明を求められるというときがあれば、市の職員が出向きまして説明をすることはやぶさかではございませんので、説明会で大きく集めてやるということになれば、そういう流れというふうに考えているところでございます。
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○武野 委員 何か私、どういう質問していいのかわからなくなっちゃった。今まで説明してきたのは、地権者にその3案を説明していく。その後、その結果がどうであれ、住民を集めて説明会という話。きょう初めて聞いたんですけれども、駅裏がまだあるということで、その人たちを集めて会議をやるということなんですか。
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○道路課担当課長 駅裏トンネルの安全対策協議会につきましては、市が主体でつくっている会議でございますので、開削を報告した後に、特にその後の状況についての報告はしていませんので、今回の基本設計の内容等を当然報告しなきゃいけないというふうに考えていますので、そういうステップを踏みたいというふうに考えているところでございます。
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○武野 委員 これまでどういうテンポでこの会議をされていました、駅裏の会議。
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○道路課担当課長 回数のことをおっしゃられているのかと思うんですけれども、資料がございませんけれども、平成25年ぐらいから開削に向けた協議をやっていますので、数回開いているというふうに記憶してございます。
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○武野 委員 直近ではいつでしょう。
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○道路課担当課長 開削工法を取りやめた平成28年4月だと思うんですけれども、そのときには駅裏のほうの、先ほどの協議会を開催いたしまして、報告はしておるというふうに記憶しております。
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○武野 委員 当然、町内会長を集めているんだから、メンバーは新しくなっているわけですよね。
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○道路課担当課長 そのとおりでございます。
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○武野 委員 思いもよらない話になったので、質問が組み立てられません。ごめんなさい。じゃあ、そういうスケジュールだということ、それの話し合った結論とか何かが反映することがあるんですかね。
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○道路課担当課長 地権者の方々から聞く意見、それから市民の方々から聞く意見、それから先ほどの安全対策協議会のほうに御報告した際に聞く意見、それを総合的に勘案して1案に絞り込むということですので、どの意見をとるということは今の段階ではわかりませんけれども、そういったプロセスを踏んで1案に決めていくと考えております。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
ただいま番外から発言を求められておりますが、許可することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、保坂議員の発言を許可いたします。
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○保坂 議員 お時間をとっていただいて、ありがとうございます。番外から手短に伺いたいと思います。
今、流れの中でいろいろ新しいこともわかったところなんですけれども、今回要求の資料ということで出てきました昨年8月29日の地権者等意見交換会、非常に墨塗りの部分は多いですけれども、これを見られたことで、大まかなところはわかった部分もあって、よかったなというふうに思っているところです。
この資料を見ますと、市長が最初に、何が課題となっているのか、歩み寄れるところはないかということで、お話ししていただきたいというふうに発題をされて、こういう関係地権者で意見交換会が持てたということですけれども、当初、文化財的価値のことで終始してしていたのかなというふうに思いました。確かに、前半部分というか、文化財的価値についての議論というのが多かったのかなというふうには思っています。
その中で文化財部長が、洞門がある尾根の文化財的価値については、最終的には市の専門機関が出した結論なんだといったようなことを明言されていたりしたのも確認できて、それはよかったなというふうに思っているところなんですけれども、あとは読んでいく中で、9ページのあたりですけれども、市長なのか、市側の発言の中で、安全対策と文化財的価値ということで議論していただきたいというふうに言っていて、安全対策ということについて議論できるようにしていきたいというような意思というのか、示されているのかなというふうにも思いました。
先ほど次長が、文化財は文化財、安全対策は安全対策で考えていきたいというふうに発言をされていたので、それが確認できたのもよかったなと思うんですけれども、何といっても心配なのは、まずは第1回ではありますけれども、関係地権者等との意見交換会ができたと。その後で三つの工法案もまとまったけれども、ここに至るまで第2回目が開けないという、ここのところなんですよね、心配なのというか、今の現状がどうなんだというふうに思ってしまうところは。
これは文化財的な価値のところということで、文化庁なりの、桝渕部長は市の専門機関が結論を出したのですというふうにお答えになっていますけれども、そのあたりで、文化財的価値についての合意というんでしょうか、御理解、この経緯について、地権者の方の納得が得られないということが一番大きいということなんでしょうか。
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○道路課担当課長 今、保坂議員がおっしゃられたとおり、文化財的価値についての地権者の方々の了解というのは、確かに大きい課題だというふうに我々も認識しております。ただ、先ほど私も分けてやりたいというふうにお答えさせていただいたのは、安全対策は待ったなしだというふうに我々は思っていますので、安全対策に御理解いただきたい。文化財的価値につきましては文化財部のほうで中心にやっていただきたいというふうに思っていますので、ある程度切り分けしていただかないと安全対策が前へ進めませんので、そういうところを道路課としてはお願いをしていきたいという意味で、分けて言ったということでございます。
文化財的価値についても大きな課題なんですけれども、その他、道路問題とか、そういった課題については、課題だということで地権者の方々の中で認識は共有されていますので、それについて道路行政をどういうふうにやっていくのかということについては我々のほうの宿題になりますので、課題の解決方法を練っているところということでございます。
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○保坂 議員 この北鎌倉隧道、洞門の問題については、文化財的価値、そして安全対策、安全の確保ということと景観、この三つの視点で見ていくことが大切で、地権者の方にとっては、文化財的価値の部分については非常に譲れないというところもある一方、地元の方たちからは安全対策、安全な通行の確保ということで声が上がっているということについても、非常に受けとめていらっしゃるのかなというふうに思っているところなんですね。
だから、市としての進め方としては、そのあたりも踏まえてやっていただきたいと思っているところなんですけれども、最終的に工法の決定に向けてということで一つ一つ進めていかなければいけない中で、最後のところで気になったのが、まずは第2回を持つということで、今、調整中ということではありますが、関係地権者の方との意見交換、そして住民説明会ということが言われていて、住民説明会をするんだったら、なるべく広い範囲の住民、市民の方の意見を酌み取る中でというふうに思っていたんですが、その間にもう一つ、駅裏安全対策協議会、こちらに集まっていた方たちへの説明ということが、今初めて伺ったので、そこについてもう1点伺いたいんですけれども、これは、会議録とかが載っているのは平成27年8月の第9回が最後になっていると思いますが、もともと駅裏の安全対策協議会というのは、開削に向けた安全対策ということで集っていたという部分と、あとはこちらはメンバーは幾つかの団体を代表した方たち、支援団体の方たちが多いですけれども、そういう方たちが集っていたということで、先ほど武野委員も指摘されていましたけれども、そういう意味では、肩書き的には、肩書きとそのとき集っていた人が一致しない状況に今なっているわけですよね。
そのあたりがどうなのかということと、あとは、今、市として安全対策協議会の方たちに、市民・住民説明会の前に意見交換会というか、説明をしたいというのは、開削ということで進めてきた協議会の方たちに、開削ではない3工法ということで、そのうちのどれか一つを決めていくという過程の中で、改めて説明が必要だという、そういう趣旨なんでしょうか。
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○道路課担当課長 先ほど武野委員の御質問にもお答えさせていただいたんですけれども、駅裏のほうの協議会については、保坂議員がおっしゃられたように、開削を安全対策の工法として決めた際に市のほうがつくった協議会だということがございますので、そこから開削工事をやめてから、特に市のほうからはアクションを起こしていませんので、開削工事から今の対策工法3案の作成まで至った経過、それから3案の工法の基本設計の内容については、説明しておかないといけないだろうというふうに考えているということで、そういった説明会というよりも報告をするという状況の意味合いで考えているということでございます。
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○森[明] 都市整備部次長 先ほど道路課長が話をしたんですが、北鎌倉の駅裏トンネル安全協議会なんですが、開削を決めるための協議会ではございません。結果的に安全対策をする上で、こちらの協議会のほうで開削工法ということを市に提案したという形で一度閉じています。しかしながら、今後市の方針が変わるとか、そういったことがあれば、その都度報告をしてほしいということで解散をせずに、開削を取りやめとか、そういった方針が変わったときには、その都度報告をするということで、存続をしているものでございます。
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○保坂 議員 もう1点伺ったところですけれども、もとのメンバーの方の個々の方と肩書きが今は一致していない部分があると思いますけれども、それはどうなるんでしょうか。
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○道路課担当課長 私の言葉が足りなくて申しわけございません。次長から説明したとおりでございまして、委員につきましては、先ほど武野委員からも御質問があったとおり、今、役職の方々はみんなかわっていますので、そういった町内会の会長、副会長をお願いしている関係がございますので、今の会長、副会長のほうに出席をしていただくことになるのかなというふうには考えているところでございます。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
暫時休憩いたします。
(17時25分休憩 17時32分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
申し合わせにあります、終了時間が午後6時を回りそうな見込みでございますが、このまま議事を進めてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
最後まで続けるということで確認いたしました。
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○森 委員長 日程第15報告事項(3)「鎌倉駅東口駅前広場整備工事について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○道路課担当課長 日程第15報告事項(3)鎌倉駅東口駅前広場整備工事について、報告いたします。
鎌倉駅東口駅前広場整備工事につきましては、平成30年市議会12月定例会以降の状況や今後の進め方について報告いたします。
鎌倉駅東口駅前広場整備工事につきましては、平成30年12月21日に本契約を締結した後、交通事業者やJR東日本との協議など工事着手の準備を進め、令和元年5月7日に工事着手しました。
資料1の「バス・タクシー乗場付近の工事の進め方」をごらんください。工事は、左下の?工事起点から着手し、現在は?の工事エリアの歩道拡幅整備工事もあわせて施工しています。
資料2をごらんください。?の工事エリアは、現在、排水設備の整備工事が完了しています。
戻りまして、資料1をごらんください。?の工事エリアに引き続き、反時計回りで番号順に?の工事エリアまで施工し、その中でバス・タクシーのシェルター設置及び歩道の平板舗装を行うこととしており、おおむね令和2年7月には完了することとしています。
しかし、車道の舗装工事がオリンピック・パラリンピック競技大会開催までに間に合わないことから、仮舗装で開放し、大会終了後に改めて舗装工事を行う予定です。
資料3、バス停?移転先の写真をごらんください。工事施工に当たっては、バス・タクシー乗り場の移動が必要なことから、まずは、?の工事エリアにありました三菱UFJ銀行前のバス停?について、令和元年6月10日に県道21号横浜鎌倉のスルガ銀行前に移動し、運用を開始しました。
今後、バス停?を除くバス停の移動については、その都度、現場に設置するバス停移動案内看板や、市のホームページ、ツイッター及びバス事業者のホームページなどを通じ、周知してまいります。
なお、バス停?は、?までの工事及び車道の仮舗装の工事が終了するまで県道にて運用を継続してまいります。
鎌倉駅東口駅前広場整備工事の完了は令和2年11月を予定しています。完了におくれが生じないよう工程管理に留意するとともに、事故等が発生しないように安全管理に努めてまいります。
以上で報告を終わります。
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○森 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
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○松中 委員 この2番目の説明の?、今、直しているでしょう、あの歩道のところね。この電柱は移設しないの。せっかくやるのに、電柱がこのまま残っちゃうのかね。
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○道路課担当課長 電柱は、申しわけありませんけれども、この場所に残ることになってございます。
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○松中 委員 何か見にくいね。話して、何か考えたほうがいいと思います。
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○武野 委員 ふだん、私が昼間見ていると、タクシー乗り場がすごく広々とあいているという状況。ここは、いっぱいになる時間帯というのはどういう時間帯なんでしょう。
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○道路課担当課長 タクシーが満杯の時間は把握してございません。
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○武野 委員 バスプールが一つ減るというふうになると、タクシーなんかよりはるかに大きいものがさらに一つ減るというのは、すごく大変なんじゃないかと思うんですよ。だから、そういう点では、私は、バスとタクシーを入れかえたらいいんじゃないかなと思うけれども。これ何か、利権とは言わない、約束事とか何かがあって、この場所でなきゃだめなのか。もちろん、バスがタクシーのところになると、またぐるっと回らなきゃいけないとか、いろいろ起きるのか、よくわかりませんが、何かこの位置でないといけない事情というのはあるんでしょうか。
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○道路課担当課長 現在のタクシー乗り場とバスの配置というのを前提に今回は改修することになっていますので、特に約束事があるというよりも、今の広場の改修をするというふうに考えておりますので、そのようにお考えいただければと思います。
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○武野 委員 何か契約でね。ここはJRの土地ですよね。それを借りている関係で契約上の何かがあるのかなと思ったんですけれども、それはないんですか、それともわからないんですか。
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○道路課担当課長 契約の関係はJRのほうに聞かないとわかりませんけれども、当然、そういった中で協議をしているというふうに認識をしております。
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○武野 委員 それはちゃんとしっかりつかんだ上で、今、ここががらがらあいている。でも時間をつかんでいないというからどうしようもないんだけれども、私なんかが考えると、これ入れかえるか、もしくはタクシーのところの一番左、1番、2番のあたりを1個だけバスにするとか、タクシーのところにもバスを昼間とめられるようにしたらいいんじゃないのと思ったりするんですけれども、最初からそういうことは考えなかったということですかね。それとも事情があってこうせざるを得なかったのか。
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○道路課担当課長 今の御質問というのは、次の請願のほうのお答えになるかと思うんですけれども、私どものほうは、バスの乗車場についても、タクシーの乗車場についても、当然交通事業者のほうと協議をしてこの場所になっているというふうに経過を把握してございますので、その中で、例えばタクシープールにバスを入れられないかどうかということについても、当然、タクシー会社のほうと、もろもろ協議をした中で今の形状になっているというふうに認識しておりますので、その中でバスとかえるということは今の段階ではできないというふうに認識しております。
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○武野 委員 経過がわからないけれども、そういうふうになっているからという説明になっていると思うので、あとは請願のほうとダブりますので、この辺にしておきます。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
了承と聞き置くが同数になりましたので、私としては了承ということですので、多数了承と確認させていただきます。
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○森 委員長 日程第16「請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書」を議題といたします。
請願提出者の陳述のため、暫時休憩いたします。
(17時42分休憩 17時48分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、請願紹介議員の長嶋議員より説明を聴取し、質疑を行います。請願紹介議員から説明をお願いいたします。
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○長嶋 議員 無所属の長嶋でございます。着座にて失礼ながら説明をさせていただきます。
今、提出者の方からの陳述がございました。補足で細かい点を申し上げたいと思います。
その前に、まず初めにこの案件は、レイアウト図面を作成したのは、皆さん御承知のとおり旧交通計画課ですので、道路課は関係各位との面談は行っておりません。ですから、先ほど武野委員からの御質問にもなかなか答えにくいんだろうと思います。ここに至るまでのそれらの作業をされておりませんので、大きな責任があるのは交通政策課だと思っておりますので、その点最初に申し上げておきます。
担当の交通政策課には、再三、問題点について現場目線で忠告していたんですが、それにもかかわらず聞く耳を持たなかったので、現在の図面の内容で予算提案がされて、可決をされています。予算審議の中でも、私も総務常任委員会の委員として問題点を指摘しましたが、可決してしまったという状況でございます。
関係各位に面談をかなりされていまして、こちらにこれだけ面談の中身があります。神奈川県警、各交通事業者、それから商店会、自治会、それなりのボリュームで、回数もそれなりに何度もやっております。さまざま重要なことが書いてあります。私だけが問題点を指摘しているのかなと思っていましたら、面談書を全部読むと、私、3回ほど熟読しましたが、ほとんど大半の方々が、私が今まで指摘してきたことと同じようなことを言われています。特に神奈川県警の指摘、これは私とほぼ同じことをされていますが、総務常任委員会でも答弁があったとおり、その指摘は無視されています。
特に中央の横断歩道については、商店会や自治会の方々、私、反対されているのかと思っていました。しかし、この面談書を読むと、一部の方は反対されております。警察のほうも容認は余りしていなかったんですが、大半が道路横断を廃止するべきだとおっしゃっています。その内容がここに書かれております。委員会等々では、答弁は交通事業者が納得の上というお話でしたが、到底そういう状況ではないと、これを読めばわかります。
鎌倉市側も、平成28年12月までは、中央の横断はできないようにするとずっと説明をされていました。それが、年が明けて1カ月後の1月になったら突然話が裏返っており、それは今のままのとおりでやりますと、突然1カ月です、わずか。裏返っています。何か強い力が働いたとしか思えないような状況でございます。
それで細かい点を申し上げたいと思います。駅前の広場は道路認定されておりません。これ、警察との面談で記録が残っております。その中で一番問題があるのは、タクシー乗り場は路外ということで、何か起きても警察は関与できない、駐車違反があっても取り締まりもできないということを警察のほうに言われております。
それから、朝夕の交通規制は解除する予定で今考えているということになります。そうなるとどうなるかというと、一般の車が入ってきますので、乗降スペースがないと混乱すると思います。今は朝夕2時間ずつ、交通規制ですね。
それから、中央の横断歩道があるのは問題であるということで、バス事業者は相当猛反対をされております。それとKGグループのほうで、代表と社長との面談の中で言われていたのが、ロータリー内を横断できるのは日本でも鎌倉駅ぐらいと言っておられます。地下で横断できるのが望ましいと提案してきたが、受け入れてもらえなかったと言われております。それから鎌倉表駅商友会、地下道にしてほしい。それから小町元町町内会、横断歩道を1カ所なくした案でもよいと思うと言われております。八幡宮前振興会、横断歩道をなくしたい考えは理解できると言われております。八幡宮商店会、横断できない案として進めていることに賛成である、そういうふうに言われております。
中央が横断できると何が問題かというと、列車の到着時にはひっきりなしに人が渡るので、歩行者と車両の接触が非常にあるということですね。それと車両の通行が困難になります。渡っている間は車は通れません。バス、タクシーのおくれの大きな原因になっております。
バスプールの削減、先ほど御質問もありましたが、今でもパンク状態です。とめるところがなくなります。よく夕方にあそこの2階のカフェに行くんですが、あそこから眺めるとよくわかるんですが、大体4時から5時ぐらいには駅前には十五、六台、十七、八台のバスがあそこにプールの中にいる状態があります。あの狭い中にです。その状態のときにはタクシープールはからっぽです。そういう状態です。バスが、プールが減ると待つ場所がなくなってくるので、とまれない状況になるとどうなるかということですね。バスの路上駐車が増加しますし、事故や混雑の原因になってきます。
それと、5番乗り場と、今、その前に横断歩道がありまして、5番乗り場との間に地図板があります。これを横断歩道側に寄せて、横断歩道のすぐ横に地図板が来て、その横に5番乗り場が来るというレイアウトになっております。
これをするとどうなるかというと、今、緊急車両をあいている部分にとめています。救急車ですね。私もあそこでガイドをやっているのでいつも拝見しますが、そうすると、救急車をとめるところがなくなります。仮にとめるとしたら、横断歩道を塞いでとめることになりますが、後ろからストレッチャーをおろして運ぶと通行が困難になってきます。乗せるときも同様です。横断歩道を渡る歩行者の、車両からの視認性が悪くなります。当然真っすぐ進んでいきますと、そこの左側、横断歩道の横には大きな地図板が塞ぐことになりますので、左を見て歩行者が渡ってくることを確認しようと思っても見えません。この状態は大変危険だと思います。電車が着いたときは相当の人が勢いよく出てきますので、これは接触事故のもとになります。視認性が非常に悪くなるということになります。
あといろいろ総務常任委員会でも言わせていただきましたけれども、駅前の広場の待ちスペースが非常に狭くなるのではないかと思っております、逆に。レイアウトだと出る問題は、緊急車両をとめるところがない、それから一般車をとめるところもない、納品車というのも数はかなり来ます。駅前の納品等々ですね。例えば図書館の本を集める方なんかも来ます。これはとめるところがなくなります。なのにタクシーのおり場だけは設置しているというよくわからない状況です。
それから、これは今でも問題があるんですが、タクシーの乗車待ちの列は真っすぐ来ると横断歩道を塞ぎます。これ完全にとまる状態になるんですが、そこに人がばっと渡っていくんですね。横断歩道の横に地図板が来ますので、横は塞がれます、今度はね。そうすると、渡る、進んでいくスペースがなくなります。そういう問題もあります。
そうなってくると、バス停や障害者のプール、それからタクシーの降車場等々に一般車をとめるようになってきます。そうすると、今でもトラブルが多々あります。けんかになっているのも何度も見ておりますが、そういう状況がさらにふえるということです。
それから、バス降車場がなくなるので、いろんなところにとめるようになります。一般車もそうですが。そうすると、ロータリーを五月雨式にいろんなところから渡るようになり、大変危険ですね。
それから、今でも朝の特に通勤通学の時間帯なんですが、時計台のほうに向かって左サイドに人が集中しております。こちら側でみんなおりて、電車の人たちもこちら側に向かっていきます。なので固まっているんですが、反対側に降車場を設ければそういうことはなくなるんですが、左サイドに集中してしまいます。
それから、御代川前だけが降車が集中することになります。絶対に場所は足りません。バスや一般車があそこだけしかおろすところがなくなるということになります。それから、おりるところが、反対側があいていることころになるので、御代川前等々は、遠くなりまして、非常に乗客からのクレームになるという心配を運転手たちはされていました。それとロータリーを人が渡るので危ないです。
それから、バスの運転手が懸念されていたのは、御代川前のところのカーブですけれども、今ちょうど御説明がありましたが、歩道は広がって車道の幅が狭くなるので、それから4番乗り場も若干位置がずれてくるので、大型のリムジン型、12メーターのバスが来ると、あそこのカーブが曲がれないんじゃないかということもおっしゃっていました。
あとはさまざまございますが、このゴールデンウイークにあそこの中央の横断歩道を渡るのに警備員を、防災安全部市民安全課のほうで予算を出していただいてつけていただきました。どうだったかというと、ゴールデンウイークは、非常に、駅前が渋滞することもなく、スムーズに歩行者も安全に渡ることができました、おかげさまで。これ、この状態ならいいんです。
運転手さんに言われたのは、非常に喜んで皆さんおられましたが、バスが出ていくのと到着するのが5分から10分違いますと。タクシーなんかも、あそこにずっと並んでいるとメーターが上がっちゃうわけですね、時間で。ですので、こういうところも中央の横断歩道がなければスムーズに回れるので、そういうこともなくなるということを運転手の皆さんから伺っております。
まだ細かいことを言うとたくさんあるんですが、歩道が広がると、自転車も、あそこの歩道というか、駅前の広場のところをどんどん走っていきます、車道じゃなくてね。そういうことも危ないです。あそこレンタサイクルがありますので、皆さん御承知だと思いますが、そういう細かい点もいっぱい懸念事項がありますが、このまま進めると非常に、請願書に書いてある点が、1、2、3と書いてありますが、これが一番大きな問題だと思っております。
説明はそんなところで、以上でございます。
あとさっき武野委員の御疑問の点なんですが、今、夜の時間というのがあるんですが、昼でもし混むとしたら、タクシーの運転手さんはお昼で入れかえになります。午後1時ごろですかね。その瞬間だけはたくさん入れかえで、ばっと一遍に来るんです。そのときだけ並んでいますけれども、大体電車が来るとお客さんが来るので、すぐぱっといなくなります。昔はその時間が長かったですけれども、最近はタクシーの利用が多いのか、非常にそういうたくさんたまっている状態というのはほとんど見受けられません。夜は確かに電車と電車の間隔があいておりますので、たまります。それで、電車が来た瞬間に一気にいなくなる、そういう感じであります。
説明は以上です。
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○森 委員長 ただいまの請願紹介議員の説明に対して、御質疑はございますか。
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○中村 委員 1点だけ御質問させていただきます。今、現場のバスの運転手さんのお話と、それからこれは後から聞けばいいのかもしれないですけれども、交通事業者としてのバス会社の立場と、若干意見が違うのかなという感じを受けているんですけれども、長嶋議員はその辺どうお感じなのか。
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○長嶋 議員 それは、今、中村委員御指摘のとおり、私も前はそういうふうに思っていたんです。行政側の説明を聞いていて。私は、運転手さんたちとか親しいので、いつも何度も話聞いていますが、営業所の所長さんとかが納得しているからという説明が交通政策課だったんですね。会社側もそれを承認している。
しかし、私も面談書を読んだら、とんでもないです。物すごく反対しています。営業所の方のほうが逆に運転手さんより厳しいことをおっしゃっています。それは、これを見れば一目瞭然なので。この間改めて、二、三日前に、夜あそこで整理している係の人がいるんですけれども、聞いたらば、絶対営業所のほうも言っているはずだと言われていたので、意識的には同じと。
あと組合の委員長からもお話は上がっておりますが、同じようにおっしゃっているというふうに聞いていますので、江ノ電と京急で若干温度差があるかもしれませんけれども、バスの数が違いますから、ほとんど会社側と運転手さんのおっしゃっていることは同じだと思っていいと思います。この面談を見るとわかります。
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○池田 委員 このバスの6番、7番乗り場、これはバスの数からいって、この場所というのは残さなきゃいけないと思うんですけれども、そうすると、例えばこの横断歩道がなくなった場合というのは、ここで乗りおりする人たちの安全性というのはどういうふうに確保していくのかなと。
抜本的には、地下化とか、そういうことが本当に安全を確保できるのかなと思っているんですけれども、実際、現実的にこのレイアウトの中で考えたときに、その辺のことはどういうふうに考えていらっしゃるのかなというところですね。
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○長嶋 議員 それは現状のレイアウトのままいった場合という意味ですか。6番、7番乗り場というのは非常に乗降客数が多くて、6番は特に大仏なので、午後になると非常にふえて列が並ぶんですね。あと7番は、例えばリビエラ行きがとまりますので、結婚式がある日とない日で大分違うんですが、土日は1時間に4本なんですけれども、結婚式がある瞬間、何時から始まりますと言った瞬間の1時間ぐらい手前ですね、そういう時間になると非常にふえるんですね、人の数が。
要は、鎌倉全体的ですけれども、集中する時間、曜日、日にちというのがありまして、そういうときじゃないときはスムーズなんですけれども、特に結婚式は土日ですから、大仏に行かれるのもふえるのは土日ですから、そうするとどうなるかというと、渡るところのプラスチックのガードがありますけれども、あそこは人が物すごい数になるんですね。そうすると、さらに多い日は、当然ですけれども、電車から渡っていく人がふえますので、ぐしゃぐしゃな状態なんです。だから、そこは、乗りおりと通行の人を分けないと、私は安全確保というのは厳しいと思っています。
あと、人が固まっているところからぱっと飛び出すと、視認性が悪いので、バスがひくということもありますし、あとはバスプールの手前の7番乗り場の頭の横のところにバスがとまるんですね。プールと垂直にね。とまるとどうなるかというと、この間も私、目の前で見たんですけれども、鎌倉まつりの日に、7番乗り場にバスがとまっていて、こっちのバスがバックをしてばんとぶつかったんです。そういうことが起こるので、ある程度、乗るところとおりるところと人の通行というのは分けないと事故が起こるかなと。
混雑していないときはいいですけれども、鎌倉の場合、時間帯が集中するので、そういう難しさがあるので、分けないと安全の確保というのは私は厳しいと思います。
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○武野 委員 この陳情者の請願を実現するには、レイアウトの見直しというのがありますけれども、レイアウトというのは位置を変えるということなんでしょうけれども、白線の引き方を変えることでレイアウトが変わっていくということもあるんだろうなと思うのと、だけれども、そうでなく、そもそも横断歩道とかもありましたし、建造物というか、そういうものも、とにかく変えるということを意味しているんですか、レイアウトというのは。
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○長嶋 議員 レイアウトというのはたくさんの内容が含まれます。例えば地図板をここに置くと視認性が悪くなるので、飛び出す人が全く見えなくなるというのを変えることもレイアウトの変更ですし、中央の通路、これは交通事業者が皆さん口をそろえて言っているのが、これが危ないからなくしてくれというのが一番言われていますが、現状でそれができるかといったら、多分厳しいと思います。線を変えるのでは、なかなか安全確保は難しいと思いますが、今現状でできることを役所のほうでもう一回練っていただいて考え直してくださいねということの意味でございます。
陳情書に書いてあることは全て網羅していますが、これ全てできればやっていただきたいですけれども、なかなか厳しいと思いますので、できる努力をしてほしいということです。特に先ほどの陳述であったとおり、おりるところですね、バスの、これが非常に厳しい。あと一般車ももちろん乗降の場所がない、この点は、ちょっとしたレイアウトの変更で可能ではないかなと思っております。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。これで請願紹介議員に対する質疑を終了いたします。
紹介議員退室のため、暫時休憩いたします。
(18時09分休憩 18時10分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
次に、原局からの説明をお願いいたします。
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○道路課担当課長 日程第16請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書について、説明いたします。
まず本請願の趣旨ですが、鎌倉駅東口駅前広場整備工事が令和2年度にかけて行われているが、計画しているレイアウトどおりで整備を行うと、さまざまな問題が出ることが懸念されるため、レイアウトの見直しを求めるものです。
次に、請願の理由について説明します。
本請願では、このまま現計画どおりのレイアウトで広場整備工事を行うと、?広場内の横断歩道の設置は、歩行者の安全面、車両の通行面から問題がある、?バスプールは現状でも狭くパンク状態、さらに削減したら対応が困難になる、?バス停?と地図板の移動、タクシーおり場、障害者乗降場の設置によってさまざまな問題が生じるの3点の問題があるとしています。
まず1点目の広場内の横断歩道の設置は、歩行者の安全面、車両の通行面から問題があるについてですが、列車到着時には歩行者がひっきりなしに横断歩道を渡るため、歩行者と車両の接触の危険があるとともに、歩行者の横断によって車両の通行が困難になり、バス、タクシーの運行におくれが生じるとしています。
2点目のバスプールは現状でも狭くパンク状態、さらに削減したら対応が困難になる、についてですが、バスプールの削減によりバス待ちする場所が減り、バスの路上駐車が増加するため、事故や混雑の要因になるとともに、バスの乗客の降車場所が少なくなり、バス利用者に迷惑をかけるとしています。
3点目のバス停?と地図板の移動、タクシーおり場、障害者乗降場設置によってさまざまな問題が生じる、についてですが、この広場レイアウトでは、バスの降車がバス停?付近と御代川前に集中し、降車が順番待ちとなり、バス利用者に迷惑をかけるとともに、一般車の乗降も集中することになり混雑の原因になる。加えて御代川前で降車する利用者が改札口に向かうため、広場内を乱横断することになる。
その他、バス停に一般車の乗降や駐車が増加して事故やトラブルの原因になること、若宮大路を含め違法駐車が増加して車両の通行等に問題が発生すること、駅ビルへの出入り、待ち合わせ場所のスペースの問題、通学の子どもたちと通勤客との往来の際の混乱、横断歩道を渡る歩行者に対する車両の視認性の悪化、緊急車両、納品車の駐車スペースがないといったことが問題であるとしています。
このように多くの課題を抱えているにもかかわらず、このまま広場整備を進めれば、この先何十年も問題のあるレイアウトの東口広場を市民や観光客が利用しなければならなくなることから、広場レイアウトの見直しを求めるものです。
続きまして、市の考え方を説明します。
資料1が計画平面図、資料2が現況平面図です。
鎌倉駅東口駅前広場については、平成11年度の工事を最後に大きな整備等を行っていないため、車道や歩道の経年劣化が著しいことに加え、歩道も狭いため、近年の観光客の増加等に対応できず、混雑時には歩行者が車道へはみ出ている状況となっていることから、その改善を図るため、車道の舗装整備と歩道の拡幅整備のほか、新たに障害者用乗降場を設けるなど、広場機能の拡充整備を目的に計画したものです。
計画策定に当たっては、平成28年度に歩行者の通行量調査を実施し、歩行者の通行現状を把握するとともに、駅前広場の課題を抽出・整理した上で、基本設計、実施設計を行いました。
これらの設計では、歩行者通行量調査結果をもとに、歩道の拡幅や移動の円滑化に資する視覚障害者誘導用ブロックや案内サインの統一のほか、新たに障害者用乗降場及びタクシー降車場を設け、車両動線の円滑化を目指しました。
また、車両の円滑な交通動線を確保するため、施設規模の検討を行った結果、バスプールは現行の4台を確保し、7カ所あるバス停を6カ所に減じる計画としてバス事業者と協議したところ、バス停を減少すると現行のバス運行台数が確保できないとの理由から、バス停を7カ所にしてもらいたいとの要望があり、改めて7カ所を確保した際のバス動線について検討を行いました。
その結果、バス停を7カ所にするためにはバスプールを1台減らさなければならず、改めてバス事業者と協議した結果、理解が得られたことから、資料1の計画平面図のとおり、バス停7カ所、バスプール3台の計画とし、交通管理者と協議し了承を得ました。
また、広場中央部の2カ所の横断歩道に係る交通管理者協議については、広場施設規模に係る交通管理者協議の前に行っており、その際、広場中央部にあるバス利用者の安全確保のため、改札口側の横断歩道と反対側の横断歩道についても設置すべきとの意見があったことから、設置する計画としたものです。
以上から、請願にあります広場内の横断歩道の撤去やバスプール4台の確保は限られた空間の中では困難な状況から、資料1の計画としたものです。
再度資料1の計画平面図をごらんください。請願では、その他の課題として、鎌倉駅東口改札口前にバス停?を設置することによる降車バスや一般車の集中と、タクシー降車場、障害者乗降場設置による交通混雑、御代川前に駐停車する一般車利用者の乱横断といった問題の御指摘を受けていますが、これらの御指摘の点については、バス停やタクシー乗降場等の設置工事にあわせ、その利用に係る市民への周知徹底を図り、運用上の混乱が生じないよう努めてまいります。
一方、利用者の乱横断等については、広場整備後の歩行者の動線状況やバス、タクシーの運行状況等に応じ対策を講じることが重要であることから、それらの状況を確認した上で、交通事業者や交通管理者と連携し対策を講じていきたいと考えています。
以上で説明を終わります。
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○森 委員長 ただいまの説明に御質疑はございますか。
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○松中 委員 バスの乗降場というのはこのとおりじゃないんだけれども、我々バスによく乗るんだけれども、バスがとまるところでおろしているんですよ、現実は。実際にバスのおりるところというのは、バス停のところでおろさなきゃいけないの。
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○道路課担当課長 基本的には、降車場を設けてはございませんので、バス停にとめるのが原則だというふうに考えております。
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○松中 委員 そうすると、今後もここのバスプールでおろしちゃうというのは、どんどんバスプールでおりているよ。バス停でおりたことって余りないな。
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○道路課担当課長 今回の計画策定に当たりまして改めてバス事業者のほうに確認いたしましたところ、バス事業者、特に京急バスのほうにつきましては、バスプールの中ではお客様をおろさないように乗務員には指導しているということでしたので、今おっしゃられている点につきましては、私のほうもバス事業者のほうに徹底するように伝えたいというふうに考えております。
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○松中 委員 それをやっちゃうと大混乱になるよ。次々入ったとき、ずっと待たされるようになっちゃいますよ、実際問題として。だからバスプールでみんなおろしていますよ。普通のバス停だったら、乗るところ、おりるところがあるでしょう。ところが、駅はバスプールでおろしていますよ。だから、バスプールでおりると、こうやって見ながらここを渡ったり、こっちへ行ったり、気をつけなきゃいけないんだけれども、バスの乗降がスムーズにいくんだったら、本当にかなり考え直さないと。
ましてここへ別のバスも入ってくるんですよ、最近。見かけないような大型バスが入ってくるんですよ。それで、喫茶店から見て、大きいバスだなといってね。リムジンじゃなくて、観光客のバスだね。あれが入ってきちゃうんですよ。おろすのは若宮大路でおろしているんですよ。回転するために駅へ入ってきて、大きいのがあるね、あれ。だからこれかなり混乱するね、よく考えないと、正直言って。本当に僕ら、材木座のすぐそばであるときぽんと乗ったら、すっと来るまではいいんだけれども、おりるときはバスプールですよ、実際問題。7番のところでおりるということはないな。確かにこれどうしたらいいんでしょうね。
いろんな問題点がここに書かれているんですけれども、一つ一つ、これは議会のほうとして聞こうじゃないかといって、警察呼んだり、バス会社呼んだりというわけにもいかないだろうし、ここの計画の交渉の権限者というか、担当者というのはそちらになるの。誰が交渉しているんですか、バス会社とか、タクシー会社とか、警察とか、JRとか。
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○道路課担当課長 私どものほうはあくまでも工事を担当するところでございますので、従前の計画については、先ほど長嶋議員がおっしゃられていたように、交通政策課のほうでやっていましたので。ただ、今後我々が計画を見直すというふうになれば、当然私どものほうが関係機関と協議、調整をすることが必要になってくると思います。
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○松中 委員 だから、交通問題は入り口のところの交通担当のところへ一回やってください。建設常任委員会でやるのがおかしいと前から言っているんですよ、交通問題は。まず総務常任委員会のところなら総務常任委員会のところでやってくださいよ。工事担当だと言われちゃ、ここで扱ったものの意味が全然わからない。交通担当に聞いてみますとか、交通担当にやってもらいますというふうになっちゃうわけですよ。だから、提案して、議会のほうで扱っている委員会が違うんですよ。
工事担当に聞いたってしようがないんですよ。工事担当のほうからここのレイアウトを変えてくださいという考え方が来なかったら、工事のことはもう話がついているから、工事のことはやります。それはそうでしょう。工事やっていいよと言えば工事にかかっちゃいますよ。だけど、どういうふうに交通対応しているかというところはここじゃないんだから、話にならないじゃないですか。
だから私は提案しておきたいんですけれども、この請願に関しての内容に関しては、交渉する担当のところで、この内容のことの結果を、話し合った結果を出して、この委員会で報告してもらうという形しか方法はないという意味で、私は後で継続を主張するんだけれども、そうなんですよ。これ扱いがおかしいんですよ。ここじゃないんですよ。交通担当のある総務常任委員会でやらなきゃいけないんですよ。それこそ真剣にやらなきゃいけないんですよ、これ。
だから、はっきり言って、まだできてもいないJRのところに専門家を置くなんていうよりも、できるところに専門家を置いてこのことを考えないと、交通体系というのはわからないんですよ。それは、ロードプライシングだって何だってそこのセクションがあるんだから。そういう大きい問題で考えるんだったら、そこのところに専門家を置かなきゃだめでしょう。まだJRなんて先の先の先ですよ、跡地は。何年先かわからないですよ。だけど、今現実、我々が扱っているところで問題が起きるんですよ。事故が起きるかもしれないんですよ。混乱が起きるかもしれないんですよ。
多分ここで選挙カーとか街宣やろうと、政党宣伝カーのでかいのなんて、できないよね、完全にこのスペースじゃ。はっきり言って、できないね。絶対できないよ、ここじゃ。そうすると、私の兄弟の事務所の前のスルガ銀行の前でがんがんでかい宣伝カーで、あそこは広いんですよ。広場になって、今度はバス停3番になったんです。あそこでがんがんほえるんですよ。私もほえたけれどもね。だけど本当なんですよ。
だから、あなたのほうに幾ら質問してもしようがないよね。交通担当きょう呼んでいるわけじゃないからさ。扱いを考えてくださいよ。これ以上聞いたってしようがないでしょう、わからないんだから。さっき聞いたら、工事担当ですと言っておしまいなんだもの。そうでしょう。工事担当でおしまいですと言われたら、交通担当に聞いてみますと言ったんじゃどうにもならないじゃないですか。そうでしょう。扱い考えてください。
こういう項目を、こういうことが請願でありましたから、交通担当のほうで、一個一個の交渉した結果を出してくださいと。これは問題あったと。運用に関しては、最終的にできるのは2年後なんでしょう、それまで考えてください。そういうことじゃないですか。これでいいですから。
はっきり言っておきます。私、過去、この件にかかわったことがあるんですよ、表駅商友会の関係とかなんかで、夜中じゅうそれこそすごいですよ、これを扱うのは、ここまでまとめるのは、実際は。警察も来てやったんですよ。それはそうなんですよ。ここのところの真っすぐ来る道の、こっちにするだけで人の流れが変わっちゃうから大変なんですよ。それから西口。真ん中にロータリーをつくったときに、市役所から真っすぐ駅に行けたんですよ。ロータリーをつくったためにこう回ったから、これでおどかされたのを私助けたことがあるんですよ、ある青年を。いいかげんなことを力でやったから。それで僕が中に入っておさめたことがあるんです。すごいですよ、最後になると、これ。
はっきり言って、工事担当に聞いてもしようがない。実際問題として、けがが起きたとかいろんな何かあったら、交通上の問題になるでしょう。ここわかっているんですよ、私。県道が入り込んでいるとか、JRの土地だとか、ここは市の土地だとか、入り組んでいるんですよ。はっきりしていないんです、ここ。
うちのおやじなんかが商店街を扱ったとき、地下道にすると言ったら、地下道を東京に視察、商店会で行ったんだけど。結果的になぜできていないかというと、水が出るということで地下道ができていないんですよ、あそこ。水が出るんです。鎌倉駅のあそこは出やすいんです。だから、前の商工会議所の久保田さんが私に言ったのは、屋上駅のほうがよかったと言っていたんですよ。だけど、市民運動が、あのとんがり帽子を残せ残せと言って、4年間おくれているんですよ、あの駅舎。それで松中助けてくれと商店会長が言うから、じゃあ、とんがり帽子とスレートを残して、それで話をつけたんです。だから、あのとんがり帽子は残っているんです。時計塔がね。大変なんですよ。だけど、工事やる人に聞いてもしようがないね、これ、はっきり言って。窓口が違う。
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○池田 委員 私は工事の面でお聞きしたいんです。私、ここの駅前を車で通らなきゃいけないことがあって、よく通るんですけれども、非常に今、路面がひどくて、これだけでも本当に危ないなと私はいつも思いながら。でこぼこしちゃっていますのでね。
今回、限られた空間の中で整備するというのは非常に難しい問題。しかも、いろんな関係が入っているとなると、本当に難しいなと改めて思ったんですけれども、そういう中で、今回は駅前を広げて、小町通りの入り口部分を広げるということで、これも一つの当初からの懸案事項であったということで、人が非常に多くここで出入りするということでの一つの解決にはなるのかなと思うんですけれども、以前、横断歩道の危険性について、建設常任委員会の中でも議論になったこともあったかと思うんですけれども、ここに例えばソフト的に人を配置するとか、その辺はどうなったんでしたっけ。それを確認したいなと思ったんですが。
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○道路課担当課長 先ほど長嶋議員がおっしゃられていたように、市民安全課のほうで交通誘導員を配置して、ゴールデンウイークとか混雑するときに交通整理員を配置しているというふうに聞いております。
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○池田 委員 そうすると、常時ではなくて、非常に混雑時にはそのような対応を図っていると、もう既にそれが図られているということなんですね。わかりました。
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○武野 委員 工事の工程、例えばこの請願にあるようなことをまた考え直していろいろやると、工程と予算とかが変わってくるのかなと思うんですけれども、そうですか。
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○道路課担当課長 当然、計画を見直すということになりますと、工事は中断することになると思いますし、期間的にもかなり遅くなるというふうに考えております。
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○武野 委員 予算という話だったんだけれども。
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○道路課担当課長 予算も当然変更になりますから。レイアウトとかを変更すれば、増額になるのか、減額になるのかわかりませんけれども、予算についても変更しなきゃいけなるというふうに考えております。
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○武野 委員 中断というのがどの程度かということで、予算をまたつけなきゃいけないとなると、またえらいこっちゃなと思うのと同時に、工程でいえば間に合わすことはできるんですか。
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○道路課担当課長 間に合うという意味は、今考えている令和2年11月ということであれば間に合わないです。
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○中村 委員 さっきバス事業者の話をしたんですけれども、先ほどの御説明では、バス事業者と協議をして七つバス停をつくってほしい。それは、バス事業者としてはバス停が多いほうがいいんだろうけれども、先ほどの長嶋議員のお話だと、運転手さんの現場で運転するところと若干雰囲気が違うのかなという感じがするんだけれども、その辺は交通政策課が協議したのか、それとも道路課のほうで協議をしたのか。
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○道路課担当課長 今回、バスバースの数を7カ所に戻すときには、平成29年に京急バス会社のほうから見直しの要求が来ているという文書が残っていますので、当時、交通計画課のほうがバス会社のほうと協議をして6から7に変更したということだというふうに認識しています。
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○中村 委員 それを交通政策課が受け取って、今は道路課が窓口になって、ソフトの面とかいろいろ。今後の協議は、さっきも言っていたけれども、道路課が窓口となってということでよろしいですね。
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○道路課担当課長 当然、ソフト対策等々は道路課も主体的にやっていかなきゃいけないと思うんですけれども、当然管理がかかわりますので、管理部局と連携をしていくというふうになるというふうに思っております。
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○中村 委員 交通政策課の立場というのはまるっきり関係ないの。それとも、多少、今後一緒に協議の輪の中に入れていかないといけないと思うんですけれども、その辺どうですか。
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○道路課担当課長 当然、交通事業者との交渉につきましては、交通政策課のほうと連携していかなきゃいけないというふうに思っておりますので、全く関係ないというふうには捉えておりません。
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○森 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
委員間討議の御発議はございませんか。
(「なし」の声あり)
委員間討議は行わないことを確認いたしました。
それでは、取り扱いを含め、御意見をお願いいたします。
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○松中 委員 提案された箇条書きの内容を交通担当のほうに持っていって、協議した結果を報告してもらいたい。そのために継続。
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○武野 委員 この予算上からも、工程上からも、この請願をやろうとするといろいろ限界があるんだなということもわかりました。なので、私、継続にしようかと思っています。白線の引き方とか、またはバス停の位置だとかは、乗る時間帯の話が、先ほど混雑とかもありましたので、そういう入れかえだとか、もっと調査して、その場所を入れかえるだけで済むようなものというのはなかろうかということも検討していただきながら、どうしても不可解なのはタクシー乗り場のがらんとした広場。広場と言っちゃったけれども、プールですね。そういうところも工夫していただいて、線を引くというだけであれば変更ができるんじゃないかなと私は思っておりますので、最大限できるところをやっていただきたいと思っております。
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○池田 委員 私は、この陳情者の言われる安全対策というのは本当にこれからずっと永久的に考えていかなきゃいけない課題だと思っています。
そういう中で、既に予算を私たちは議決して承認しているということ、それから、今の劣化状況から見たら、早期の工事というのは私は望んでいるところです。すべきだというふうに思っています。そういう意味で、今後できるソフト施策というものを、ぜひその辺を柔軟性を持って、できることは考えていっていただきたいという考えは残しつつ、一応これは結論を出していくべきだと考えています。
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○中村 委員 既にもう工事が始まっている段階で、この請願について継続というわけにもいかないと思っています。ただ、陳述者並びに紹介議員の御指摘が多数ある中で、池田委員もおっしゃっていたソフトの活用で対応できる可能性があるものはぜひ検討していただいて、安全対策に努めていただければと思います。結論を出す。
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○森 委員長 結論を出す、継続が同数であります。委員会条例第16条第1項の規定により委員長裁決といたします。
委員長ととしては、請願第1号については結論を出すこととします。継続を主張された委員におかれましては、いかがいたしますか。
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○松中 委員 賛成でいいです。だって、おかしいと言われているなら、検討しなきゃいけないでしょう。検討してくれということを請願してきたんだから。継続と同じですよ。
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○森 委員長 武野委員も採決に参加することでよろしいですね。
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○武野 委員 はい。
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○森 委員長 それでは採決に入ります。
請願第1号鎌倉駅東口駅前広場整備工事のレイアウト見直しを求める請願書について、採決いたします。採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
(可 否 同 数)
可否同数ですので、委員会条例第16条第1項の規定により委員長裁決となりまして、私は不採択をとりますので、少数挙手ということで、請願第1号は不採択となりました。
職員退室のため、暫時休憩いたします。
(18時39分休憩 18時42分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
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○森 委員長 日程第17その他(1)「継続審査案件について」を議題といたします。事務局からお願いします。
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○事務局 さきの2月定例会におきまして閉会中継続審査と確認されております25件のうち、先ほど陳情の取り下げが承認されました陳情第34号の1件を除いた24件の取り扱いにつきまして、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 今の事務局からの発言のとおり、引き続き、継続とすることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○事務局 ただいま閉会中継続審査とすることを確認いただきました24件に、本日、新たに継続審査とすることが確認されました5件を加えました29件につきまして、最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 ただいまのとおり確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○森 委員長 日程第17その他(2)「当委員会の行政視察について」を議題といたします。
スケジュール確認のため、暫時休憩いたします。
(18時43分休憩 18時46分再開)
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○森 委員長 再開いたします。
当委員会の行政視察スケジュールについて、ただいま休憩時間中に確認しましたところ、10月15日から17日までと11月21日から22日までを候補日としてさせていただきました。その他、各調整については正・副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○森 委員長 日程第17その他(3)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局からお願いします。
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○事務局 次回の当委員会の開催でございますが、6月21日(金)午前10時から、議会第2委員会室で開催することでよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
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○森 委員長 6月21日10時から議会第2委員会室で開催することでよろしいしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
以上をもちまして、建設常任委員会を閉会いたします。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
令和元年(2019年)6月14日
建設常任委員長
委 員
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