○議事日程
平成30年 6月定例会
鎌倉市議会6月定例会会議録(6)
平成30年6月20日(水曜日)
〇出席議員 26名
1番 千 一 議員
2番 くりはらえりこ 議員
3番 竹 田 ゆかり 議員
4番 中 村 聡一郎 議員
5番 志 田 一 宏 議員
6番 長 嶋 竜 弘 議員
7番 武 野 裕 子 議員
8番 西 岡 幸 子 議員
9番 日 向 慎 吾 議員
10番 飯 野 眞 毅 議員
11番 池 田 実 議員
12番 久 坂 くにえ 議員
13番 森 功 一 議員
14番 安 立 奈 穂 議員
15番 高 野 洋 一 議員
16番 納 所 輝 次 議員
17番 永 田 磨梨奈 議員
18番 高 橋 浩 司 議員
19番 山 田 直 人 議員
20番 前 川 綾 子 議員
21番 河 村 琢 磨 議員
22番 伊 藤 倫 邦 議員
23番 保 坂 令 子 議員
24番 吉 岡 和 江 議員
25番 大 石 和 久 議員
26番 松 中 健 治 議員
───────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
事務局長 大 隅 啓 一
次長兼議事調査課長 木 村 雅 行
議事調査課課長補佐 笛 田 貴 良
議事調査担当担当係長 窪 田 敬 司
書記 片 桐 雅 美
書記 菊 地 淳
書記 鈴 木 麻裕子
───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
番外 1 番 松 尾 崇 市長
番外 5 番 比留間 彰 共創計画部長
番外 21 番 文化財部長
桝 渕 規 彰
番外 6 番 歴史まちづくり推進担当担当部長
番外 7 番 齋 藤 和 徳 行政経営部長
番外 8 番 松 永 健 一 総務部長
番外 9 番 柿 崎 雅 之 防災安全部長
番外 11 番 進 藤 勝 こどもみらい部長
番外 12 番 内 海 正 彦 健康福祉部長
番外 14 番 前 田 信 義 まちづくり計画部長
番外 16 番 樋 田 浩 一 都市整備部長
番外 18 番 斎 藤 務 消防長
───────────────────────────────────────
〇議事日程
鎌倉市議会6月定例会議事日程(6)
平成30年6月20日 午前9時30分開議
1 諸般の報告
2 一般質問
3 報告第1号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る ┐
専決処分の報告について │
報告第2号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る │
専決処分の報告について │
報告第3号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る │
専決処分の報告について │
報告第4号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る │
専決処分の報告について │
報告第5号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の │市 長 提 出
額の決定に係る専決処分の報告について │
報告第6号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の │
額の決定に係る専決処分の報告について │
報告第7号 継続費の逓次繰越しについて │
報告第8号 繰越明許費について │
報告第9号 繰越明許費について │
報告第10号 事故繰越しについて │
報告第11号 事故繰越しについて ┘
4 議案第1号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処 ┐
分の承認について │
議案第2号 鎌倉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料 │
等に関する条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処 │
分の承認について │同 上
議案第3号 鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営 │
に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定に │
関する専決処分の承認について │
議案第21号 平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)に係る専決処 │
分の承認について │
議案第25号 工事請負契約の締結に関する専決処分の承認について ┘
5 議案第4号 市道路線の廃止について ┐同 上
議案第5号 市道路線の認定について ┘
6 議案第6号 工事請負契約の変更について 同 上
7 議案第7号 物件供給契約の締結について 同 上
8 議案第8号 施設管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の 同 上
額の決定について
9 議案第10号 不当労働行為救済申立事件の和解について 同 上
10 議案第9号 緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の 同 上
額の決定について
11 議案第12号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について 同 上
12 議案第13号 鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について ┐
議案第14号 鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について │
議案第15号 鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定 │
について │同 上
議案第16号 鎌倉市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 │
を定める条例の一部を改正する条例の制定について │
議案第19号 鎌倉市パチンコ店等の建築等の規制に関する条例及び鎌倉市 │
災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例の │
制定について ┘
13 議案第17号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について ┐
議案第18号 鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の │同 上
制定について ┘
14 議案第11号 鎌倉市生産緑地地区の区域の規模に関する条件を定める条例 同 上
の制定について
15 議案第20号 平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号) ┐同 上
議案第26号 平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第3号) ┘
16 議案第22号 鎌倉市教育委員会の委員の任命について 同 上
17 議案第23号 鎌倉市公平委員会の委員の選任について 同 上
───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
───────────────────────────────────────
鎌倉市議会6月定例会諸般の報告 (5)
平成30年6月20日
1 6 月 19 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
議 案 第 26 号 平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第3号)
2 次の陳情については、提出者から取り下げたい旨の届け出を受けた。
6 月 19 日 平成29年度陳情第47号鎌倉山一丁目「鎌倉山動物病院」の増築反対の陳情書
───────────────────────────────────────
(出席議員 26名)
(9時30分 開議)
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。20番 前川綾子議員、21番 河村琢磨議員、22番 伊藤倫邦議員にお願いいたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
内容は配付いたしましたとおりであります。ただいまの報告に御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第2「一般質問」を昨日に引き続き行います。
武野裕子議員の一般質問を続行いたします。
|
|
○7番(武野裕子議員) 昨日に続き、二つ目の項目の質問に入らせていただきます。
質問に入る前に、岩瀬隧道の崩落について一言申し上げたいと思います。
生活道路として今までここを使っていた方々の安全がまず第一だということは言うまでもありません。しかし、工期が場合によっては今年度末というような日程になっているそうで、それは余りにも長いと私は驚いています。10カ月近く通行できなくなるわけですから、市民生活への弊害を思うと、できれば頑張って早く通行できるようにしていただきたいと思っています。あわせて、ライフラインの点検の重要性を実感しました。大きな地震も続いています。そうした点からもよろしくお願いいたします。
さて、私道の安全対策について質問いたします。
4月21日の朝、岩瀬1709番地付近で人が入るほどの穴が開き、肉眼で見た限りではまるでそのアスファルトの下に鍾乳洞が広がっているような、そんな恐ろしい光景を私は目にしました。会議システムに配信した写真がその現場なんですけれども、正面の山、その向こう側が横浜の公田団地になっております。そこから正面に突きあたり、行きどまりになっていて前に三つ、二つ階段があって、この事故現場の下にもう一つ階段がある。その下に公道が丁字路、十字路という形で広がっている、そういった山なのです。そこの右にあ
るような陥没がちょうど私の体が、ちょっとおなかがひっかかるかもしれないのですけれども、入るような、ずぼんと、そういう大きさの穴が開いたのです。のぞいてみますと本当にアスファルトの下に鍾乳洞が、この山裾、山がありまして、山の続きがそのまま続いているのです。そういう穴でした。びっくりしました。
この下の写真は、工事の人が入って上からアスファルトを剥がしたところ、上の土が下に落ちたためにちょっと埋まっていますけれども、相当広がっていました。ここの山はここのお宅に限らず、ここの地域は、2ページ目の左の写真、ここのお宅の斜め下ですけれども、左の写真はそのお宅のガレージの前にある側溝です。ビデオで撮ったのですけれども。勢いよく側溝に水が流れていまして、それからガレージのふたがありまして、その下を見ましたら、矢印の下です。乾いている。何も流れていないのです。それでこの右の写真、これはその方のガレージの写真ですけれども、このガレージの前の側溝のふたをとって、手が入るぐらいの大きさでしたけれども、手を入れましたら何も手が触れないんです、ガレージの下。水がどこかいっているんです。こういう現場でした。
そのほかにも、この山の一番上のお宅の庭には、頭の大きさの石がごろごろと落ちていて、随分前に山から落ちたらしいのですけれども、証拠としてそこにとっていると言っていました。大変危険な場所です。
ほかにもこの下から水が噴き出しているとか、いろんな状況を既に資料として、そちらのほうに届いていると思うんですけれども、こういう危険な箇所、いきなりずぼんと穴が開きました。ここは土砂災害警戒区域でもあるので、今回の陥没は山からの水が起こした自然災害だと見るのが住民の一致した意見でした。
ここはごみ収集車や郵便配達、宅配便や新聞配達、また小さいお子さんも住んでいらっしゃるということで、本当にタイミングが悪かったら大きな事故、人身事故になりかねない、そういう事態になっております。
地盤調査会社に住民の方がお金を出し合って調査を依頼しました。そこにもこんなことが書かれています。特に陥没地点付近より上流方向では、空洞が汚水管や道路舗装の下に達しているところも見られ非常に危険な状態となっている。こういう調査報告書でした。つまり、見えている穴、このときはこんなに工事が入っている前でしたから、体の大きさからそこからのぞいた上の部分が、アスファルトの下が空洞です。さらに汚水管の上下、周りが土がない状態、宙に浮いている状態だという報告書です。大変危険だと言っております。
私もアスファルト、5センチメートルぐらいでしたけども、その5センチメートルの下が、まさか空洞になっているとは誰が想像したでしょうか。陥没して初めて深刻な状態が進行しているということを住民は知ったんです。
今回の陥没で住民の方々が、やっぱりこれは住民の安全のために市に何とかしてもらおうということで、道水路管理課、下水道河川課、総合防災課、さまざまなところに連絡してお願いして皆様見に来てくださいました。しかし、皆さん、市のそれぞれの担当の方は、ここは私道だからとか、固定資産税をかけていないからとか、これは私有財産ですからとか、そういうことで結局、一言で言うと取り合ってくれなかったという、もう少し住民の気持ちに寄り添った対応ができなかったものかと寂しい気持ちになりました。
市長に質問します。
市長は、現場を確認しに行かれたそうですが、率直にこの現場を見てどのように受けとめられましたでしょうか。
|
|
○松尾崇 市長 現場を訪問しまして、近隣の方々から説明をいただきました。陥没箇所については既に応急復旧をされている状況でございましたけれども、その他のところにも亀裂が入っていたりという状況の説明を受けて、住民の方々も非常に不安だとそういう気持ちということを受けとめさせていただきました。
この陥没箇所は私道でございまして、公道と同様に市が直接的な対応を行うということは不可能であるということについては、担当からもこの間の説明をさせていただいていて、御理解をいただいているものと感じましたけれども、しかしながら現行制度の枠組みの中で、市の支援として実施可能なことにつきましては、相談に乗ってまいりたいと感じたところでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 今回の陥没、市長にもう一度伺います。事故かどうかの認識を伺いたいんですけど。
|
|
○松尾崇 市長 詳細の原因というところまでは、行政としてこうだと、今こういう結論には至ってないところでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 事故かどうかわからないというお答えでよろしいですか。
|
|
○松尾崇 市長 はっきりとしたその原因というところまでは、市として状況としては判断をしていないということでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 原因がわからないと見た目で事故かどうかが判断できないという御返事をされたということでよろしいですか。
|
|
○松尾崇 市長 さまざまな状況ということは想定できると思っておりますけれども、現時点で状況というところについて、見た目だけでの判断というところはできていないというところです。
|
|
○7番(武野裕子議員) 住民の方は、資料を市長にお届けしたと思うんです。今回私が写した写真ですけど、それだけでなく幾つか写真、今回の私の写真も見ても、これは原因がわからず見た目ではわからないから事故かどうか判断できない。今見ているんですね。行ったときは穴は塞がっていました。今、この写真がうそだと言われたらちょっとしようがないんだけれども。これを見てまして、見方によっては、原因によっては、事故ではないということもどっちともとれるということなんですね。
|
|
○松尾崇 市長 事故という言葉の定義なんですけれども、何をもって、どういう意味での事故とおっしゃっているのかがちょっとわからないのでお尋ねをさせていただきたいんですが。
|
|
○7番(武野裕子議員) 市長の感性で話をしてほしいのですよ。定義だとか、何とかではなくて。見てびっくりしてないのですか。陥没を私が見たような鍾乳洞のようなこんな。この調査結果は、真下で3.5メートルと言っていましたけど、私はこういうのを見たのです。もう落ちたらずどんと落っこちていきます。そういう言葉を信じなければもちろん何とも判断できないというのがあるかもしれませんけど、私、うそは言っていませんから、こういう実態の定義を持ち出さないと市長の言葉は出てこないんですね。いいです、そこはもう。
ここにお住まいの方々というのは、本当に公田団地ができる前から、こちらが造成されて、古くから住まわれていて、ここが私道だというのは重々承知です。そこに市が関与できない、そういうことも何度も、ここまで砂利道だった時代からいろんな議員にいろんな相談を持ちかけて、私道は自分たちでやるしかないんだということはもう重々承知なんです。
しかし、もう今や年金暮らしになったり、介護が必要な方もおられるし、本当に自分たちの生活だけで精いっぱいな方たち、そういう方たちが住まわれていて、そしてもしここで陥没の、ここは階段の上ですけれども、階段の下も危ない状況があって、そこにごみ収集車も来るんですよ。そこでまたその車が落ちたり、もしくはお子さんがいる人が落ちて人身事故が起きたりしたら、どうなるんですかね。私道の場合と公道の場合、一生責任を負わなければならないという私道と公道の場合の事故、これについての対応の違いといいますか、公道の場合の事故と私道の場合の事故についての対応をお答えください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 公道で陥没が起こり物損事故や死傷者が出た場合、個々の事案ごとに判断されますが、道路の設置及び管理に瑕疵が認められれば、国家賠償法に基づき、道路管理者が賠償責任を負うことになります。
私道におきましても、個々の事案ごとに判断されることになりますけれども、私道に管理上の瑕疵があると認められれば、私道の所有者が賠償責任を負うことになります。
|
|
○7番(武野裕子議員) 瑕疵があるということ、それと管理者という言葉が出てきましたけれども、これは同じだということですね。私道の管理に、私道の持ち主、管理者に瑕疵があるかどうかということで、それは市の公道も私道も同じことだと思います。そうなるとこれは、質問通告していませんけれども、これは私道の管理者に瑕疵があったということでしょうかね。答えられないかもしれないけど、ちょっと教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 その道路の管理者の方がどのようにふだん管理されているのか、点検されているのか、その状況にもよると思います。
|
|
○7番(武野裕子議員) 今のお答えはちょっと驚きです。どのように管理しているかということですね。ちょっと後でそれはやります。
とにかく、そこでは一生責任を負うような事故が起きてしまいかねない、そうなってしまうと本当にもうここ財産なげうって、一生償うようなことも起きるわけですよ。そしたらその人の生活どうなるんですか。生活保護制度を利用するんですか。そんなことは市は本意じゃないでしょ。陥没の瑕疵があった、あんたに責任がある。もう本当に償うために家を売って、家を売るは極端過ぎですが、財産なげうってもう生活できません。生活保護を受けます。そんなのちょっとおかしいですよね。
次に行きます。角度を変えて質問します。
市が管理している道路について伺います。
市道は約4,200路線、624キロメートル、数字に進展があるかもしれませんけど。では、同様にして私道に関しては、どのくらいあるのでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 私道に関しましては、把握してございません。
|
|
○7番(武野裕子議員) 公道ではインフラ維持管理に対してどのような基本計画がありますか。同様に、私道の維持管理についてはどのような計画がありますか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 鎌倉市では鎌倉市道を含めた市が管理する社会基盤施設、いわゆるインフラについて平成28年3月に鎌倉市社会基盤施設マネジメント計画を策定し、将来にわたって市民の安全・安心を守り、市民生活を支え続けることを目指し、取り組みを行っております。
私道に関する維持管理計画につきましてはございません。
|
|
○7番(武野裕子議員) これだけでも大体問題は見えてきていますよね。
今、御紹介いただいたマネジメント計画、ここは市が管理者になっているわけですから、当然私道につきましてはマネジメント計画には書いてないわけです。
でもこのマネジメント計画の中には、こういうことが書いてありますよ。安全・安心を守り市民生活を支え続けると書いてありますよ。これは私道についてもこういう立場で臨まなければいけないものだと思いますけれども、これ市長に伺います。そうではないのですか。この安全・安心を守り、市民生活を支え続けるものは公道だけでいいのですか。
|
|
○松尾崇 市長 広い意味で市民の安全・安心ということで言えば、市全体のことでございますけれども、このマネジメント計画の中でうたっているものにつきましては、これは公道についてうたっているものでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 私の質問をちゃんと聞いてくださいよ。ここにマネジメント計画、部長の答弁で、これは公道だけだということはわかっています。私道については書かれていないということはわかっています。
でもここに書かれている、安全・安心を守り市民生活を支え続けるというこの言葉、この言葉は公道だけのことなのですかという、ここに書かれているというのは、マネジメント計画の計画だと主語ではなく、安全・安心を守り市民生活を支え続けるというのは、私道についてはそんなつもりは毛頭ございませんということを言っちゃいますか。今、答えてください。
|
|
○松尾崇 市長 市全体の意味で言えば、市民の安全・安心を守るということについては、これは市全体のことで、当然そういうことになりますけれども、今回、インフラ、マネジメント計画の中でうたっていることについては、市が管理する社会基盤施設において、市民の安全・安心を守り市民生活を支え続けることを目指してつくっている計画ということでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 大枠としては、市としては、こういう立場にあるけれども、これ自身には、ここに書かれているのは、あくまでもマネジメント計画においてのことだという、私はこの精神がどうなのですかと言ったのですよ。いいです。ここは。
私道は老朽化しないのでしょうか。なぜ私道の計画はないのでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 私道につきましては、管理者が土地所有者と、その道路をお持ちの方ということになりますので、先ほど来、市長も申しておりますように、マネジメント計画では市が管理するインフラに特定しておりますので、計画はないということでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) マネジメント計画から離れて話を聞きたかったのですけれど、何かそこにこだわるもので、これ以上紹介しません。
今、会議システムに配信されている4月25日、鎌倉市社会基盤マネジメント計画の取り組みというのがこういう形で配信されています。その後ということで紹介されているのですけれども、2ページ目のところに、路面下空洞調査の実施というのがありまして、「道路設備の下にできた空洞はある日突然道路に穴を開け、陥没事故につながる原因となり、市民の生命及び財産を脅かすおそれがあります。道路内に空洞があると日常生活にも影響を及ぼすとともに災害時にも道路が陥没することが考えられる」と書いてあります。「ある日突然穴を開け、陥没事故」って言っています。これは別に事と状態によってとは書いてない。原因がはっきりしないから陥没かどうかわからないみたいな答弁がありましたけど、ここに陥没事故という言葉があって、ある日突然穴が開くってこんな危険なこと、これってこういうことは私道には起きないのでしょうか。私はこれを紹介していますけど、これはマネジメント計画だから書いたとか、そんなこと言わないで、ぜひここを答えてください。私道は陥没、しかも事故かどうかわからない陥没が起きる危険性はあるんですよね。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 可能性はあると思います。
|
|
○7番(武野裕子議員) そうしたら、やっぱり問題意識をここにもっていただいて、私道についてはどれだけの長さ、件数あるか把握していない、それとか私道の管理についてはそういう計画はないとか、今はそうかもしれないけど、これから問題意識を持っていただきたいと思います。
その市民の財産を脅かすという点では、まざまざとこの大阪の地震で大きな陥没、あれは陥没事故って言ったらいけないんでしょうかね。報道でどういうふうにしているかわかりませんけど、陥没しただけというふうに市長の認識はそうなのかもしれませんけど、ああいうことが起きています。
そして、今、写真にあるようにずっと私道です。その下、そこが相当な土砂が運ばれて行って、ここから公道なんです。そこの境目から下の公道、もしかしたらここ何かなってやしないでしょうかね。今、上でこんな大きな陥没事故が起きていて、その境目から、山から来た水が、ここからは鎌倉市の管理のもとだからここからは行ってはいけないなんて水は思うわけないと思うんですけど、ここのすぐ下にある鎌倉市の道、ここの点検を早急にしてもらえないでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 空洞化調査につきましては、これまでも緊急輸送路や幹線について行ってきておりまして、特段今御指摘のあったようなところについては実施してきておりませんけれども、可能な範囲で検討してまいりたいと思います。
|
|
○7番(武野裕子議員) これは可能な範囲というよりも事故が上で起きている、事故という認識がないかもしれないけど、起きているのですから可能な限り、即刻やっていただきたいと思います。
埋設物について伺います。
ここの私道には、水道管、ガス管、下水道管などが敷設されています。道路管理者がこれらの補修のタイミングを管理しているわけではなく、水道管でいえば、水道メーターの点検時に異常があれば道路管理者に知らせる。また、ガス管でいえば、道路管理者がガス臭いからといってガス会社に電話して変えてくださいというものではなくて、これは危険を伴いますからね、計画的にガス会社は新しいものと取りかえているそうです。経年劣化をあらかじめ防ぐために3年から4年に1回、点検して問題があれば道路管理者の同意のもとで穴を掘って、かえる。これは無料だそうです。これどちらも記録は永年保存だというのがわかりました。いつぐらいに交換したか、いつ新しいのにかえたか、こういうのを全部記録がずっと残っているそうです。ずっと残っていいなかったらいつ取りかえたらいかというタイミングがわかりませんからね。
下水道管について伺います。共同私設下水道の数を伺います。5年前の議事録によりますと320カ所でした。現在は何カ所になってますでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 私道に補助を受け、共同私設下水道として整備された箇所は583カ所ございます。整備後25年経過しました施設が平成25年当時、今、御指摘ありましたように約320カ所でございますけれども、平成30年5月末現在26カ所増加し346カ所となっております。
|
|
○7番(武野裕子議員) 私が言った数字は25年もたったという数字ですね。それで箇所としては583カ所、少なくとも私道は583カ所あるということでしょう。
公道に敷設している下水道というのは50年を経た管を順次交換しているということを聞いています。私道に敷設している共同私設下水道で50年を経た管はどれぐらいありますか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 昭和47年度から共同私設下水道の補助制度を実施しております。それ以前の記録がございません。
|
|
○7番(武野裕子議員) どれくらいあるかということだったので、まだ50年たっていないので、ありませんというふうに答えてくれるのかなと思ったんですけれども、違いましたね。
共同私設下水道の交換には25年を経過したものには補助が出るということになっています。この50年ではなくて何で25年なのでしょうか。老朽化なのですか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 以前御質問いただいた際に、25年経過した私設が何件かということで御答弁させていただいたのが、平成25年当時で320カ所だったということでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 鎌倉市の道路に敷設しているのは50年たったものを順次交換しているということです。だけれども、私道に補助を出しているのは25年経過したものについて補助を出しているというふうになっていて、この違いは何かなと思ったのです。50年ではなくて25年にしているのは、何か老朽化、50年じゃひどくなるから、何かそういうことでしょうかと思ったのですけど、結構です。
これまで下水道管の損傷による道路の陥没は公道では何件ありましたか、私道では何件ありましたか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 市が管理しております公道では、直近の5年間におきまして平成26年度に梶原で1件、平成28年度に西鎌倉で1件の下水道管の破損による道路陥没が発生しております。いずれも宅地内からの取りつけ管の老朽化が原因となっております。
私道での下水道管の破損による道路陥没は把握してございません。
|
|
○7番(武野裕子議員) 岩瀬はあれは陥没ではないのですね。下水道管ではないからなんですけれども、住民から原因はわからないけれども、陥没したという連絡、相談件数というのは、今まで何件ありましたか。原因は下水道管に限らず、住民は何が原因かわからないわけですから相談しますよね。その相談件数を教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 申しわけございません。把握しておりません。
|
|
○7番(武野裕子議員) あるんですよ、岩瀬もそうでしょ。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 岩瀬につきましては、御指摘のように通報がございまして、確認に行ったと、岩瀬は1件ございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) この鎌倉市政始まって以来、岩瀬しかない。ちょっともう嫌みを言うのをやめましょう。
下水道管が壊れたらどんなことが起きますか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 下水道管が壊れますと排水ができないため、トイレが使用できなくなります。また、壊れた下水道管や土が流れ込むことによりまして道路陥没が発生することも想定できます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 道路の持ち主は、自分のところの下水道管が何年たっているかわからないですよ。今回、聞きました。下水道管の工事の記録。詳細な記録というのはもう10年しか保管していなくて持っていないって言うんですよね。台帳は別にあるようなんですけど。10年で破棄しちゃう。そういう詳細な工事記録。そういうふうに聞きました。自分ところの下水道管が何年たっているかというのが、聞きに行けばわかるのでしょうけれどね、その台帳で。
陥没の原因となる古い共同私設下水道管について、過去の議事録をめくってみましたら、平成25年の予算特別委員会の中で台帳管理とともに古いものという部分において、お知らせ等で対応していくという形も考えている。当時の下水道河川課長が答弁されておられます。これ今どんな形で進められていますか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 この補助制度につきましては、市のホームページに掲載しますとともに改築修繕工事の要望があれば補助制度を紹介するためのお知らせを渡し、説明しているところでございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) つまり、聞いてきたら答えますよというスタンスですよね。水道管もガス管も聞いてきたら答えるけど、聞かなくても古いということを一番よくわかっているところなのです。そこがちゃんと台帳に基づいて新しいものとかえる。
下水道管は聞いてきたらかえます。しかし、さっき言ったように私道をふだん管理しろと言われても年金生活やこのごろは不景気だったりしてね、なかなか庶民の生活は楽になりませんよね。そういう中で、まさか下が空洞になっている。しかし、もし陥没なり、何か亀裂があった兆候が見られた、ここに水が流れていないとわかっても自分のお金でやらなければいけないとなったら、市に相談してもやってくれないとわかったら、そしたらそちらに取りかえるために相談に行くなんてことしませんよね。でも危険なんですよ。今回みたいに陥没事故が起きるんです。
この制度ができてから50年まだたっていないはずなんですね。そうすると制度はできていないけれども、その前に自分のお金で敷設した下水道管も存在しているんじゃないでしょうか。そういうところや、あとこの共同私設下水道補助制度は3世帯ですか、例えば、山の上のほうに1軒2軒しかないところに下水道管が通っているところというのは、掌握していないわけですよ、そうでしょ。そうすると古いけれども、市は何も掌握していない。そのうちこういう事故が起きるということになりかねないんじゃないでしょうか。
この制度ができる前に個人で敷設した下水道管は幾つあるかわかりますでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 繰り返しの御答弁になりますけれども、昭和47年からこの補助制度を実施しておりまして、それ以前の記録についてはございませんので把握できておりません。
|
|
○7番(武野裕子議員) 当然でしょうね、今までの経過で言うと。
それから1軒2軒、共同私設下水道の補助を出す対象にならないような私道への下水道管を入れた件数というのはわかっていますでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 把握はできておりません。
|
|
○7番(武野裕子議員) ことごとさように下水道管の事故については非常に軽視されているのではないかと私は思いました。陥没というのが事故かどうかも原因がわからないと事故だというふうには明言できないということとかね。誰が見ても事故でしょ。人身事故や物損事故が起きないと事故って言わないのですかね。
こういう台帳を管理されていると思うので、せめて共同私設下水道について、エクセルか何かに入れてもらって、ちょっとこう25年、50年古い順に並べてもらって、ここのお宅は下水道管は、古いですよという案内を出していただきたいと思っています。
一口に私道といっても生活道路だけではなく観光客も通るような私道もあります。不特定多数の往来がある公衆用道路、地権者に断らなくても誰もが行き来できる道路なのですから、まず下水道の立場からでもできることはやっていただきたいと思っています。
岩瀬の陥没にまた戻りますけれども、これは下水道の原因、もしかしたらどこかにあるかもしれないけれども、今のところ山の水の作用によって、アスファルトの下を削りとっていったということでは、原理としては同じだと思います。
市民はふだん何も知らないで歩いています。管理者という言葉が冒頭からずっとありますけれども、その道路を持っている管理者は、ふだんどんな管理をすればいいのかということを市のほうは伝えていますでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 特段お伝えしておりません。
|
|
○7番(武野裕子議員) もう大体問題は見えてきましたよね。今、問題意識を共有できているんじゃないかなと思うのですけれども、私道に関しての安全対策。
地震で家屋が倒壊しないようにということで耐震補強してくださいと言っていますよね。危険ブロックも今回みたいなことが起きる注意喚起をしていると思うのです。これと同じように道路責任者、責任をやはり、皆さん道路を持っている方はわかるのですけれども、どんな管理をするのか、最初何か言っていましたね。どのように管理をするのか、言っていないのに、道路の管理者の責任だと言っているわけですから、やはりどういう管理をしたらいいのかというのを、日ごろここに気をつけてくださいよ。あなたのところの下水道管がもう古いから気をつけてくださいよと、ここは山が迫っているから過去にもそこの下に水の作用で、下の土を削っていって空洞ができたことがありますから、ここの道は古い道なので気をつけてくださいよということをふだんからぜひ言って、私も管理方法はわからないですけどね、いつもこうやって亀裂が起きているかという、こういうふうに体を揺らしたらぺこぺこするかとか、そういうことを言うのかどうか知りませんけれども、管理について案内をしていただきたいと思うのですけど、いかがでしょうか。
|
|
○柿崎雅之 防災安全部長 私のほうから、広義的な形で御答弁をさせていただきたいと思います。
私道に限らず、私有地の安全対策におきましては、議員がおっしゃるように日常的な管理、あるいは点検を行っていくことによりさまざまなトラブルを未然に防ぐことができるものと考えてございます。
私有地の管理方法の案内や注意喚起でございますが、これまでも崖崩れの危険性のある斜面地や倒木の危険性のある土地の所有者等、いわゆる第三者への被害を防ぐ観点からホームページや広報等を通じて注意喚起を行ってきたところでございます。
今、御指摘ございましたけれども、今後この御指摘の点も踏まえまして、いわゆる自衛、自助という観点も含めまして、私有地の安全対策の重要性については、関連部局とも協議・調整の上、できることについては周知・啓発を図ってまいりたいと考えてございます。
|
|
○7番(武野裕子議員) 一歩前進ですよね。何も知らされていなかったお宅に知らされていくということに注意を喚起してくださるということ、ありがとうございます。
私道における陥没ですけれども、下水道管では陥没とは関係ないとか、老朽化したら25年経過したものはかえて、補助が出るわけですけども、そのほか崖地対策や家屋の耐震補強、ブロック塀の除去か何かにも財政的な支援がありますよね。この財政的な支援というところになっていくと各部局の範疇では答えられないものだと思います。包括予算ですから。こっちのお金を使おうと思ったらこっちを削らないとできないという何とも使い勝手の悪い包括予算制度。そういう中でやっぱり市長の決断が大事だと思います。この私道への財政的な支援は必要だと思いますけども、いかがでしょうか。
|
|
○松尾崇 市長 崖崩れ対策につきましては、神奈川県が急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律に基づきまして、例えば、急傾斜地崩壊危険区域を指定して工事を施工しているということもございます。
しかしながら神奈川県からは急傾斜地崩壊危険区域の指定を受けられないような規模の崖地については、災害予防の観点からそれを補完する形で、本市が独自に既成宅地等の防災工事資金助成制度を設けているというものございます。
私道の維持管理についてでございますけれども、私道は個人の財産でありまして、民法におきまして所有者の管理責任が規定されていることから個人による対応が原則になるとここは考えておるところでございます。
本市における私道に係る公的な支援制度についてですけれども、当該私道が公道に準じた状況で公共性の高い場合につきましては、道路部局において、道路面の舗装等に対応するものというものはやっておりますけれども、今回の事案のような私道、また陥没に対する支援制度というのは、現時点ではないということになっております。こうした点につきましても市民の皆様が安全な生活を送っていただくために行政として支援可能なことということについては引き続き模索していく必要があると考えています。
|
|
○7番(武野裕子議員) ぜひ考えてください。道路面についてもあるけれど、砂利道の私道については、材料費を出してもらえれば、市民が出せば舗装するというもので、壊れたときには舗装するというふうにはなってないのではないですかね。
私もどうしたらその陥没でこんな大きな事故の前に、こんなふうになってからじゃなくて、もっと前の段階でちゃんと安全対策をとられた場合によっては、そこに補助を出して直すということができないものかといろいろ探しているんですよ。そしたらやっぱりこの小平市は、申請者が工事の1割を負担して、市が9割を負担する。現在舗装されている道路で陥没やひび割れなど、道路が悪い状態にアスファルトを打ちかえる工事があるんですね。ほかにも横須賀市もそうだったかな、幾つかもともとアスファルトが壊れているものでも補助が出るというところがありました。横浜、厚木、横須賀、奈良、高松、たくさんありました。
それでもう一つ私が見つけたんですけどね、国では、今回この6月かな、共有私道の保存・管理等に関する事例研究会というのが発足されて最終取りまとめというのが行われています。管理者がわからない持ち主不在のものも含めて、私道というのは数多くあります。そこの原因についてどうしていくかという研究の最終報告の中にこういう文があるんですね。「私道は道路として一般の通行の用に供され、公共性を有していることから路面が陥没するなど、通行に著しい支障が生じた場合には私道所有者全員の同意が得られないときであっても私道の安全確保のため、地方公共団体の負担で簡易な工事を施したり、陥没部分に鉄板を乗せたりするなどの応急補強を行うこともある」というふうにあって、やっぱり全国ではこんなこと当たり前なんですね。道が、私道であったって、陥没したり危険だったりしたらすぐに応急処置をするということで、ところがやらなかったんですよ、岩瀬は。業者を教えてくださいと言ったら一覧表をいただきました。
しかし、そこの業者じゃないところを使ってやりました、このお宅は。ところがこの水をどこに穴を掘って、水が下からちょろちょろ出ているんです、私も見ました。その水をどこに追いやったか、そこにますをつけたらいい、ますをつけてちゃんとやっていったほうがいいということが地盤調査報告書にはあるのだけれども、何かますもつけずに、そして下水道を汚水管につなげるということを話をしていたので、ちょっと待ってほしいということで、すぐにそれはやめてほしいということで、問題があることですからね、やめました。だから業者が私道にどんな工事をしているのかというのがつかめていないんですよ。私がそのときにたまたまこの工事現場にいて、汚水管に、下水道管につなげるということをしますと、たまたま私がいたからそれは防げたけれども、いなかったらこういうことがもしかしたら頻繁に行われているのか、頻繁と言ったら失礼かもしれないけど、苦肉の策でやられているのかもしれない。そういうことをぜひつかんでいただきたいと思うんですね。
2枚目の資料の下の部分は由比ガ浜三丁目付近です。陥没の高さは約18センチメートル、ちょっとはかり方にもよりますけれどね、18センチメートル。そこに穴が開いているんです。そこにどれぐらいかと突っ込むものが手元になかったからボールペンを入れてみたら、どこまでも入っていくんですね。こういうところって鎌倉に随所あるのではないでしょうかね、幾つも。こういうことがもう早い段階で調査しなければ岩瀬の二の舞になってしまうのではないでしょうか。
もう一度市長に伺います。公衆用道路において私道の管理は自分でしなさいというのでは済まされないと思います。
私道の老朽化、そしてその安全対策というのは新しい取り組みになるのではないでしょうか。市が責任を持つべきは市民の安全・安心でなければなりません。地方自治法では、地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本として地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うもの。こううたっています。住民の福祉にかかわる問題ではないでしょうか。私道の安全確保のために何か財政的な支援は必要なのではないでしょうか。市長、答弁を求めます。
|
|
○松尾崇 市長 市民の皆さんにも安全な生活を送っていただくためには、私道の安全確保につきましては、行政としても支援可能なことを引き続き模索していく必要があると考えております。
したがいまして、私有地の維持管理についての方法、重要性について周知の啓発を行うことですとか、万が一の場合の避難などについての対応ということも考えていくこと、現行制度の枠組みの中で市の支援として実施可能なことについても御相談に乗ってまいりたいと考えております。
財政的な支援については、今、現時点で御指摘のようなところというのは、まだまだ制度としてはありませんけれども、こういう枠組みの中で支援可能なことを引き続き検討してまいりたいと考えております。
|
|
○7番(武野裕子議員) 財政的な支援はしないとも聞こえたけれども、枠組みの中でとおっしゃっているからね。でもその制度を何とかつくっていただきたいと思います。
今、危険ブロックも問題にされていますね。その箇所、きょうの朝日新聞に載っていましたよね。制度の拡充をしたということで、今、通学路だけでも4,000カ所あるというふうに書いてありましたけど、前回まで使い勝手が悪くて制度を拡充したという、でもそれでも35件しかまだ利用していないということもありますしね。実際制度をつくるとそれを広げられると財政的にも困ってしまうということもあるのでしょうけれども、これは人の安全・安心にかかわる問題ですから、ぜひ最初は小規模でもとにかく制度をつくっていただきたいと願ってやみません。ということで私の質問を終わらせていただきます。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 次にくりはらえりこ議員の発言を許可いたします。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 無所属、くりはらえりこでございます。
一昨日、大阪府北部を震源とした震度6弱の地震がありました。被害の状況を見ますといても立ってもいられません。6月定例会中でなかったらすぐにでも被災地に飛んでいきたい、そんな気持ちでした。
お亡くなりになりました方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。さらに続く余震にお気をつけていただき、梅雨の雨による土砂災害などへの警戒も続けて、どうぞ御無事に過ごしていただきたいと思います。
一級建築士として思うのは、建築構造物やブロック塀などの工作物の倒壊や急傾斜危険地区、そして地盤の変動を見るにつけて、我が町鎌倉でも、人命第一の考えでまちづくり、家づくり、ものづくりをしなくてはならないと思います。早急に地震や災害に強いまちづくりをすることが鎌倉行政に求められていると考えております。
さて、早いもので本日私、鎌倉市議会議員になって402日目を迎えました。
6月15日、鎌倉市がSDGs未来都市に選定されたということで、一般質問に入らせていただくに当たり、SDGsについて少し触れていきたいと思います。
SDGsは、2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択され、誰一人取り残さない、持続可能で多様性と公設性のある社会の実現のため2030年までを期限とする169のターゲットを設定した17の国際目標でございます。
私としましては、SDGsの理念はごく当たり前のことを言っていると思うのですけれども、実はその当たり前のことが今までいかにできていなかったか、とも思っておりまして、鎌倉市が今までSDGs未来都市からかけ離れた都市だったから選ばれたのかもしれないと思うと大変だな、なんて思います。ポジティブな言い方をすれば、鎌倉市には伸びしろがあるとそのように思います。
1、貧困をなくそう。2、飢餓をゼロに。3、全ての人に健康と福祉を。4、質の高い教育をみんなに。5、ジェンダー平等を実現しよう。6、安全な水とトイレを世界に。7、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに。8、働きがいも経済成長も。9、産業と技術革新の基盤をつくろう。10、人や国の不平等をなくそう。11、住み続けられるまちづくりを。12、つくる責任、つかう責任。13、気候変動に具体的な対策を。14、海の豊かさを守ろう。15、陸の豊かさも守ろう。16、平和と公正をすべての人に。17、パートナーシップで目標を達成しよう。この17の目標を目指していきます。
今回SDGs未来都市に選定されたということにより、今までのことを反省するよい機会になるのではないかということと、お題目だけではない鎌倉市政のこれからの実行力にかかっているということで、2030年までを期限とする17の国際目標ですから、えとが一回りしたときには達成していなくてはならないというスピード感でやっていかなくてはなりません。
ちょうど1年前の6月定例会のときは、「議会議案第1号 SDGs目標14“海の豊かさを守ろう”の達成のため、使い捨てプラスチック製品を使わないことで、リフューズを推奨するよう国に求める意見書の提出について」提案理由を登壇して読ませていただきました。
もともと私は、外出の際にマイボトルにお茶を入れて持ち歩く習慣がありましたが、この1年は特にどんなに喉がからからでも、意地でも自分でペットボトル飲料を買いませんでした。そして意識して喫茶店などで出てくる使い捨てプラスチックストローを使わないよう、マイ箸とともにステンレス製マイストローを持ち歩いたり、忘れたときはコップから直接ジュースを飲んだり、飲み物にストローが刺さっていたときはそのストローを持ち帰り、アクセサリー制作の材料にしたりしています。
私もいろいろ御縁がありまして、この6月環境月間におきましては、海とともにあった鎌倉の人々の暮らしをテーマにしながら、どのように人を守り、暮らしを守り、環境を守っていくかということを学ぶイベントに参加して、海で拾った物を利用してアクセサリーにするワークショップをさせていただき、楽しみながら考えて学ばせていただいております。
先日も、海の家が建ち始めた由比ガ浜でビーチクリーニングをしまして、実はきょうしているネックレスも由比ガ浜で拾った角貝でつくったものでございます。
鎌倉の海に漂着するもの、川から流れてくるものを見ますと、ありとあらゆる種類の人間の消費活動、経済活動から生まれたものがあることに気づかされます。鎌倉の浜辺にあるごみを拾い、眺めて思うのは、つくる人、使う人があり、捨てる人があるからごみがあると感じます。人間が捨てなかったら存在しないごみが、切りがないほどたくさん由比ガ浜にあります。
先日イベントで出会いました漁師さんからお話を聞きまして、鎌倉の花火大会、水中花火がとても有名ですけれども、その漁師さんによりますと花火大会の花火は水中に大量のごみをまき散らすそうです。火薬も使いますから海中のお魚も随分死んでしまうそうです。そう聞くと花火大会を楽しむことがなかなかできなくなってしまうかなとも思うのですが、せめて次の日の朝7時から浜辺のごみを拾いたい、そのように思いました。
人間そのものの傲慢さ、醜さを感じ、つくらず、使わず、捨てずが基本になければ、燃やして埋めるごみ処理からごみの発生自体を減らす政策への転換を目指す「ゼロ・ウェイストかまくら」にならないなとも思います。現代人の消費するばかりの歯車の中に暮らしている、それをしっかりと認識してごみを出さない、つくらず、使わず、捨てず、これを進めていかねばならないと私自身思っております。
鎌倉の海や山に親しめば親しむほど心地よく、美しくしたい、生き物に優しくしなくちゃという思いが湧いてきます。そのシンプルな心、これがSustainable Development Goals、SDGsに向かうための必要な心ではないかなと思い始めました。
SDGsの17の目標の中の目標12には、つくる責任、使う責任も問われています。例えば、今後は鎌倉にある事業者や市民の皆様の御協力も得て、例えばもう10年も前から杉並区で導入されていたレジ袋有料化等の取り組みの推進に関する条例などを参考にしてレジ袋を有料化し、鎌倉市も事業者と一体となってマイバック推進、レジ袋削減の取り組みを進めることも使い捨てプラスチックごみを減らすことにつながると思います。そう考えてきますと、今ここで迷える鎌倉市がSDGsというはっきりとした目標を得て大きく転換することができるきっかけをいただいたのかもしれないと思い、大変大きな希望を抱いたところでもございます。今回はそのSDGsを意識することが、このSDGs未来都市に選定された鎌倉市の使命だと考えています。
ということで前置きが長くなりましたけれども、一般質問に入ってまいりたいと思います。
まずは、頭出しのような質問ですけれども、一つ目の1、鎌倉市に山積する問題についてでございます。
鎌倉市には今多くのプロジェクトがあり、問題が山積していると思いますが、比較したいこともありまして大きく三つのプロジェクトについてお答えいただきたいと思います。
まず、都市整備部長にお伺いします。
北鎌倉隧道の安全対策と史跡指定の現在の取り組み状況についてお伺いさせてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 北鎌倉隧道の安全対策について、現在の状況について御答弁させていただきます。
北鎌倉隧道につきましては、現在、平成28年度に取りまとめました3案の対策工法について地形測量や地質調査等を実施しており、その成果をもとに基本設計レベルまで検討を行うこととしております。合わせて地権者の方の御理解が得られるよう働きかけをしているところでございます。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 史跡指定の取り組みに関しましては、文化財部が所管しておりますので、私からお答えさせていただきます。
北鎌倉隧道の所在する尾根の史跡の追加指定につきましては、平成28年7月8日に開催いたしました鎌倉市文化財専門委員会におきまして、当該地は円覚寺境内絵図に描かれた境界として文化財的価値を有する場所であり、国指定史跡の追加を図っていくべきであるという結論を受けました。それを受けまして、教育委員会といたしまして指定に向けた取り組みを進めているところでございます。
史跡の追加指定を進めていくに当たりましては、まずは指定すべき範囲について地番及び所有者、地権者の方の割り出しを行った上で、現地の地形や本来の地形の残存状況など、こういったものを確認するための詳細な調査が必要となります。そのため、現在はその実施に向け、所有者の方と調整を行っているところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) この北鎌倉隧道の件で言えば、都市整備部と文化財部がかかわってきておりまして、行政側からすると道路の安全性の件、そして文化財的価値や史跡指定についての側面があるということがわかります。
そもそも地権者にとって、そして市民にとっても単純に北鎌倉隧道は今後どうなるんだろうと、この3年間思ってきたところです。当初、開削派、保存派と言われていた地権者も住民も、今や早く通れるようにしてほしいという点においては、ぴったりと意見が一致しております。
この質問の答弁調整をするときもどちらかが頭になってますよねというお話をさせていただきまして、どちらかが頭になってプロジェクトを進めている、こういう形でやっていかないと、都市整備部がとか、文化財部が、ということで分かれてそれぞれ話が進んでいってしまうのかなと。そのすり合わせというのがなかなかうまくいっていなかったのかなというふうにも思うところです。
いわゆる行政、縦割りだからしようがないのですけれども、どちらかが頭になってしっかりとプロジェクトを進めていくというようなことをするともう少しスムーズな感じになってくるのかなというのは思うところです。
事をこれから少しずつ進めていかなくてはなりませんので、しっかりとネックとなっている部分を解消するということを進めていかなくてはなりません。このネックとなっているだろうところは、また後ほど触れていきたいと思います。
そして、続きまして、行政経営部長にお伺いいたします。
本庁舎の移転について現在の取り組み状況について教えてください。
|
|
○齋藤和徳 行政経営部長 平成30年3月に策定をいたしました鎌倉市公的不動産利活用推進方針に基づきまして、現在、新たな本庁舎の基本的な理念や全体的なイメージを示す本庁舎等整備基本構想の策定に取り組んでいるところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 本庁舎移転問題は、50年に一度の大きなプロジェクトでありまして、土地区画整理事業にかかわる多くの地権者がいらっしゃり、利害関係も多く生じるような案件でございます。鎌倉市市民全体にもかかわる案件でございますので、これから地権者の意向、こういったものやら市民への説明ももちろんのこと、それとあと議員にももちろん説明していただいて、議会を無視しない形で手順をしっかり丁寧に踏んでいっていただきたいと思います。
私この1年思っておりますのは、理事者の皆様の中に議員の仕事を無視しておられる方もおられるように感じるのが、大変この先危険なのではないかと思っておりまして、同僚議員も指摘しておりましたけれども、「広報かまくら」5月1日号、本庁舎は深沢地域整備事業用地に移転しますと出てからは、私のほうにも市民の方々からいろんなお話がきますけれども、急だねとか、もう決まっちゃったのとか、そんな不便なところは困るんだけど、というようなお声が随分きております。反対の方のお声が大きくなる傾向があるのかなというのも思うところなのですけれども、私が伺っている市民の皆さんの中で、今のところ深沢になってよかったねなんていう方、実はお声が聞こえてこないのが大変気になっているところでございます。
鎌倉市の行政職員の皆様とお話しする中で、よく出る言葉として、きちんと説明してきたつもりですというようなお話を聞きます。多分本当にきちんと説明してこられたのだと思います。ただ、こういったことは、受け手の捉え方というものが大変重要でございまして、その受け手側の市民とか地権者とか、そういった方々は自分のこととして、自分のある意味ああそうなんだという自分のいいところを聞いてしまう部分もあるかと思います。ですのできちんと説明したつもりでも、本当のところがうまく伝わっていないというところがネックになってくる。そんなこともあるように思いますので、今後、相手がどのように感じているのか、どのように聞き取っているのか、そういったところを察しながらお話をしていっていただきたいなと思います。
この本庁舎移転問題は、今、移転賛成、反対というような住民投票を呼びかける市民も出てきてしまっておりまして、私は直接民主主義を否定するものではございません。ただ、メリット、デメリット、この両面があることだけは申し上げておきたいと思います。
そして、私、関西で政治活動をしていた時代に、大阪都構想住民投票というのを経験いたしました。これ本当に私としてはすごい経験をさせていただいたなと思います。命の危険もあるようなそんな活動でございました。
メリットとしては、議員選挙よりもよりシンプルなことでございます。賛成か反対かという制度ですので、意思表示がしやすいために、住民の方々にも大変浸透しやすい、わかりやすいというような投票になります。投票率が上がりやすくなっておりまして、今まで政治や行政に全く関心を持っていなかったという方が初めて投票所に行ったよみたいな方もたくさん出てこられるようなことがありました。
しかし、私としてはですね、確実に住民を二分するというそういったことにつながります。住民同士が直接顔を合わせて賛成なんだ、反対なんだと言い合います。そして賛成か反対かとやり合うことがだんだん集団心理のようなもので、最悪の場合はもう本当にけんかが暴力になるというような、そういう住民の方もありました。そして、最悪の場合、地域コミュニティーが崩壊することにもなりかねません。本当におまえどっち何やとどっち派やと、大変な言い合い、ののしり合い、そして、何でそっちやねんというようなことで大変私も悲しい思いをいたしました。そういう意味で、直接民主主義に反対するものではないのですけれども、それがもういまだに、何年たってもののしり合いというような状況も起こってきておりまして、だめとは言いませんが悲しいのです。そういったこともデメリットの中にあるということを頭に入れていただきまして、そうならないといいな、そうならないようにしてほしいなと行政に求めるものでございます。
そういう意味で個人的には、住民投票の制度は最後の手段にしたいなという思いがあります。住民の方の動きを私はとめる気は全く一切ございません。ただ、賛成か反対かでしかないので、細かい条件づけや詳細決定をしたい案件には全くなじんでまいりません。ただ、一つ希望があるとすれば、今の決められない政治、その鎌倉市政の停滞から脱するには確実に一票でも差がつけば決定していくというよさはございます。そして、裏を返せば、一票差でも決まってしまうとそういったものでございます。
私の心配は今申し上げたところですが、それではもう一つプロジェクトについて、こどもみらい部長にお伺いします。
長谷子ども会館の閉鎖について、現在の取り組み状況について教えてください。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 長谷子ども会館につきましては、バルコニーや外壁の一部につきまして、劣化、剥落が著しく、耐震診断の結果、大地震による倒壊の危険性が高いことから、子供の施設であることを勘案しまして平成30年4月28日をもって閉館いたしました。公の施設として利用に供することができないため子ども会館条例から廃止していく予定でございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 長谷子ども会館が耐震上の問題から閉鎖となったことは、非常に正しい判断だったと思います。しかし、利用者様にとって余りに突然だったその閉鎖と、子供たちを取り巻く環境の急激な変化、こういったものに戸惑われたというところだと思います。
そして、代替案の施設が離れた場所にあるということと利用条件があるということ、その年齢制限ですね、小学生だけというようなそんな利用条件があるために、これまでのような兄弟そろって小さなお子さんから中学、高校のお兄ちゃんまで一緒に遊べていたというような環境がなくなってしまった。これは、これまでのような利用法ができるといいのにということで請願という形につながったかと思います。
景観重要建築物に指定されていますので、こういった観点からしますと建物自体の保存については、保存方法など検討が行われて今後いくのかなというところですね。
また今後、公的不動産利活用の観点から、活用方針、方法が決定されていくということになってくると思いますが、私一つ、やっぱり職員とお話ししていて思うところがありまして、最近の公的不動産利活用の観点、どうしても鎌倉市の財政というものを少しでも楽にしようというところの観点から、公的不動産をお金を生む施設に変えようという、そういう発想が強く出てきているなということ、これ悪くはないのですが、それに偏り過ぎてきますと、お金を生まない施設は、鎌倉市からなくなっちゃうのかしらというぐらいになってしまいますので、本来、公のやるべきところというのは、スケールメリットを利用してどうしても手の届かなかった、でもスケールメリットを利用した、そういったところに公の不動産が使われるといいなというのが私の思いとしてはございます。
今お答えいただきました北鎌倉隧道、本庁舎移転、長谷子ども会館、この三つについて、私として共通の問題を持っているな、抱えているなと思ったことがございます。この三つのプロジェクトに共通してくるのは、住民がそれぞれプロジェクトを問題視している、そして住民を大いに巻き込んで住民を二分したり、そして多くの陳情や請願が出ている。これがこの三つのプロジェクトに大きくかかわっている共通項だと思います。
そして、また一つの課だけではおさまらない、そんな状況の中、縦割り行政の中での弊害が出ないとも限らないという心配がございます。
鎌倉市政が私この1年見ていますと、一事が万事、ちょっと似たような失敗パターンに陥っているのではないかなとそのように感じておりまして、それを失敗と言ってはいけないのかもしれませんが、住民の側からすればとにかくひたすら待っていますという状況、これは住民にとっては大変つらいというか地獄のようなことでございますので、このほかにも鎌倉には本当にたくさんの問題があったのだなと私自身、一市民だったときには全く気づかなかった部分だったんですが、いろいろこう見てきますと、生活の根本であるごみ問題、このごみ処理に関しては焼却場の候補地選定に時間をかけたことは間に合えばとてもいいですし、つくれれば時間をかけたことも許されるというか、いいのですけれども、いざ決定かという場面で住民反対があるとか、迷惑施設というくくりで住民の方々が捉えられていらっしゃるのかもしれません。それでその迷惑施設にならないようにうまく、むしろごみ焼却場に来てよというぐらいのことって政策で私は打てると思うのですが、そういったことも考え合わせていただいて、今年度中に決めるとおっしゃっておられましたから、ぜひ今年度中に決めていっていただきたいと思います。
そして、いかにごみを減らすかというところ、そのごみ発生抑制も含めてごみ焼却炉をどこにつくるか具体的な対策に乗り出していただきたいと思います。
それから、本当にいろいろあります。岡本二丁目マンション、これも土地境界確定をしないまま引き受けてしまった案件と。こういった土地の境界線の問題で、大変今後も鎌倉はそういう境界がはっきりしないというものがたくさん残っている地域でございますので、こういったことも今後また気をつけていただいてと思います。
また、急速な少子化、高齢化に伴う、少子化、超高齢化問題、これもきのう高齢者の方の外出支援のお話が出ていましたけれども、こういったことも進めていくと健康長寿に向かうのかなと思います。
あと耐震診断で耐震に難があることが判明しているもの、そしてシロアリの診断がちゃんといかなかったのでしょうか、シロアリの被害が非常にひどかった旧図書館ですね。こういったこともこれから鎌倉の公的不動産は老朽化を迎えます。こういったものを例えば、外観がすてきだから景観上残していくとか、要するに新築でも復元していくとか、何かちょっと発想を変えていかないと大変難しい問題になってくるのではないかなと。これに関しては、地域のニーズ、子育てのニーズを含めた地域社会の支援のあり方、こういったものが問われてくると思います。
また、鎌倉全体のまちづくりや2020年オリンピックに向けて整備される大船駅、鎌倉駅、北鎌倉駅、村岡新駅などの交通インフラ、この整備の問題。駅前再開発も含めてなのですが、大船の再開発事業がストップして、今まで投入されてきた約80億円を超える支出が水の泡にならないように、ぜひともしっかり横浜を見習って進めていただきたいなと思います。
そして、市役所移転先として行政内で決定したとされているその深沢地域の区画整理問題も本当に複雑な要素が絡んでおりますので、住民の皆さんの説明ももちろんですが、地権者を怒らせないようにぜひとも進めていただきたいと思います。
ほかの自治体にはない魅力の一つ、緑地に関しまして、この緑地保存管理問題、これ私自身、緑地が多くてとてもいいと思うのですが、管理しないと緑は死ぬと環境に詳しい方、あとは林業に詳しい方なんかもおっしゃいます。
これは国策として杉林がわっとふえた時期があったようですけれども、国策でつくったものが今負の財産みたいになっているというような状況も聞き及びますが、これも行政の責任ではないというところなのかもしれませんが、鎌倉のですね。ですが、やはり鎌倉の緑として自然のものではないですけれども、少し手を入れるというようなことに手を出してもいいのかなと思います。
そして、これもまたほかの自治体にはない魅力の一つ、世界中の方にも見ていただきたい歴史的文化財の保護問題。これはもう鎌倉を掘れば何か出てくると言われて、私の自宅の地下からも出てきましたけれども、
本当に歴史を大事にして、鎌倉には幕府があったあかしがたくさんあちらこちらに、要するに関東管領もいましたというようなことで、残すべき文化財というものがございます。大倉幕府跡のこと、そして由比ガ浜海浜ホテル跡のこと、こういったことも本当に鎌倉、これが初めて興ったところ、そして鎌倉で初めてサナトリウムがつくられたところ、これをやはり記憶の遺産としてでも残していかなくてはならないと思います。
いっぱい、耐震補強のことやら、交通渋滞のことやら、バリアフリーのことやら、観光のことやら、いろいろありますが、その個別の案件に関してはまたさらに多くを深く掘り進めていかなくてはなりませんので、今後も私いろいろと注視してまいりたいと思います。
今、私の仮説では、一言で言うなれば、鎌倉市の問題というのは鎌倉市の中にあるのかなと思っておりまして、例えば、職員の皆様とお話ししているとできない理由というのをおっしゃる方がおられます。それでそれはできない理由を言っていただくのはいいのですけれども、例えば市民の側からすると非常に言いわけがましく聞こえると。上から目線で言われたんだと感じるんだというふうに訴えていらっしゃる方々があります。そして、それがもとで市民と行政がもめるというような状況、もうなぜか何か私はそういうお話をいっぱいいただくものですから、そういったものを少しでも気にとめて、相手、市民の側がどういうふうに思っているのか、どういうふうに感じるのか、そこを頭の隅にとめといていただきたいと思います。
そして二つ目で言いますと、職員が一生懸命やっているのだけれども評価されない、モチベーションが上がらないということが、鎌倉市役所の全体の士気にかかわっているのではないかと思います。お顔つきが大変暗くて言葉に覇気がない、元気のない方がいらっしゃって、私としても心配な方がいらっしゃる。そういう方々の職員自体の満足度というのが低いのかもしれないなと、幸福の話をされていらっしゃる同僚議員もいらっしゃいましたけれども、これは個人個人の問題と捉えるよりは、組織の中での問題として捉えていっていただきたいなと思います。
それから、ちょっと鎌倉で変わった傾向があると伺いました。情報公開請求の数が近隣市町村に比べて多いということ。これは大変特徴的だそうです。職員によっては行政の信頼性がないから行政のやることを信じてもらえないんですよねと非常に自虐的な言葉をおっしゃる方もありまして、私としてはそういうふうにモチベーションが下がらないように、もうちょっと何か、せっかくやってくださっているので、楽しくと言うとちょっと語弊があるのですけれども、でも楽しんでいただける仕事ぶりであるといいなと思います。
そして人材不足、技能不足、仕事に対して人の数が足りていない部分があるのではないかと、いわゆるキャパオーバーですね。皆さんが仕事に追われている状況、そのプロフェッショナルがいないということ。例えば、障害者福祉に強いプロフェッショナルとか、プロフェッショナルがいないということも問題です。
あとはスピード感を市民は求めております。行政のスピードと民間のスピード感にずれがあるというのは、私もこの1年で感じているところで、行政スピードというのは丁寧にやっていくということ、それから17万人の声を聞きながらというと、確かにそのスピード感が違うのかもしれないということも察してきた1年ではありますが、少し間をとっていただくスピード感、少しでも早くという、例えば、質問されたことに対してさっと答えられるようにというようなことをやっていただけたらなと思います。
あと、自分の立場のことで考えてしまいがちなのですが、たらい回しの縦割り行政についておっしゃる市民の方がおられます。
それから要らない仕事をふやしているのではないかなという部分も私心配しておりまして、キャパオーバーなのか、それともやらなくていいことをさらにふやしている、仕事のための仕事をふやしているという状況からぜひ脱していただきたいと思います。
続きまして、2番目の大項目に入ってまいります。
市民からの意見の取り入れ方と取り扱い方についてお伺いしてまいります。
まず、共創計画部長にお伺いいたします。
市民からの意見をどのように取り入れ、それをどのようにして市政運営に生かしているのか。基本的な考え方についてお伺いします。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 市民の方々の声を聞き、市政運営に生かしていくには、まず広報、広聴が重要だと考えております。このため市政などに関する情報をわかりやすく的確に伝えるとともに、また「わたしの提案」やふれあい地域懇談会、市政モニターなど、さまざまなチャンネルを通じまして市民の方々の意見聴取に努めているところです。
また、近年ではワールドカフェなどの市民対話のほかに、リビング・ラボやEBPMなどにより市民ニーズを把握し、政策立案につなげる手法の施行を行っているところです。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今おっしゃっていただいた以外に、例えば、お一人お一人の意見を聞くということで、「わたしの提案」という制度があるかと思いますが、それはどのような制度か教えていただけますでしょうか。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 市民の方々が日ごろ思っている市の業務に対する意見や提案などを伺いまして、市政運営や施策立案に生かすための提案、提言型の制度でございます。
いただいた意見や提案は市長が必ず読んでおりまして、回答が必要なものにつきましては市長決裁を経て回答しております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 「わたしの提案」はどれぐらいの利用が年間ありますでしょうか。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 平成28年度は280件、平成29年度は254件、平成30年度は5月31日までで59件となっております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 平成28年から少しずつ減ってきている感じなのかもしれません。最終的には市長も読まれているということのようですので、市民の方にとってはとてもいい制度だなと思うところです。
それでは「わたしの提案」はどのように受け付けているのか、また受け付けた後の取り扱いのフローはどのようになっているか教えてください。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 特に様式を定めているものではございませんが、専用の封筒と用紙が市民相談課、各支所、その他の公共施設に用意しておりますので、それを使用していただくことができるようになっております。郵送料は市が負担する受取人払いとなっているため、切手を張らずに出すことができます。また、インターネットを活用しても提出することができるような制度になっております。
いただいた意見、提案等につきましては、市民相談課で受け付けた後に担当部署で事実関係や現状確認をいたしまして、市長までの決裁を受け回答しております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 17万人全員が出したら市役所もパニックになってしまうのかなと思いますが、私のところに個別で相談に来られた方というのがありまして、その方が「わたしの提案」を使って市長からお返事が来たということで喜んでいらっしゃいました。
また、別の方は、何度かやりとりするうちに担当課とのやりとりとなって、その方はお勤めの方で、昼休みに電話しても市役所も昼休みで土日の対応もしてもらえないですよねと。担当者名もなくて、連絡するたびに違う人が出て、事情説明からしなくてはいけなくてハードルが高かったというふうにおっしゃっている方もありました。何かの形で対応していかなくてはいけないのですけれども、「わたしの提案」だけのことではなくて全庁的な業務態勢、これを例えばどのように市民目線にしていったらいいのかなということも今後考え合わせていっていただければなと要望しておきます。
現在、「わたしの提案」をどのように市政に反映しているのかをお聞かせください。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 いただきました御意見、御提案は、日々の業務改善や施策立案にそれぞれ活用するということになっております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今の「わたしの提案」は一人一人の声を聞くという市の姿勢があらわれた制度であると思います。
続きまして、町内会組織など市民の集まりから市民の声を酌み取る制度というものがないかお伺いしていきたいのですが、ふれあい地域懇談会は、どのような体制で、どの程度の頻度で、行われているのかを教えてください。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 年に1回、例年ですと7月に市内8地域におきまして、各自治会、町内会会長や地域で活動している団体の代表者の方々と市長が懇談を行っているものです。
懇談会では市長から市政における課題を説明させていただきまして、その後意見交換を行うとともに、参加者の方々から地域の抱える課題の説明を受け、その対応について議論を行っております。
また懇談会では過年度に議論した課題に対する対応の進捗状況について市から説明を行う、こういったこともしております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) またその市長がいらっしゃるということのよさがあるのかなと思いますね。ふれあい地域懇談会で寄せられた意見は、どのようにして市政に反映されているのか教えてください。
|
|
○比留間彰 共創計画部長 懇談会には市長のほか関連部長も出席しておりまして、いただいた御意見や議論の内容は市の進める施策や事業に反映させることとしております。
また懇談会の内容につきましては、後日報告書として取りまとめまして全庁的に共有しております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今ある問題がたくさんありますので、こういった市民の声を聞く機会をさらにふやしていただけないかなと。個人的に対応するよりは町内会組織などを、しっかり組織がありますから、もっと住民を巻き込んで、町内会長だけではない会というものを開いていただけたらもっといいのかなと。収拾がつかなくなるという発想もあるかもしれませんが、でも直接市長と話せる機会というのは大変重要なのではないかなと思います。
続きまして、市民合意の取り方について質問させていただきます。
都市整備部長にお伺いします。
北鎌倉隧道の安全対策について、今後どのように市民合意をとっていかれるでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 北鎌倉隧道の安全対策につきましては、今後工法を決定する上で、現在検討中の成果をもとに、市民の方々の意見などを聞く場を設けるなど合意形成に努めてまいりたいと考えております。合わせて関係地権者とは、引き続き理解が得られるよう働きかけてまいります。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 続きまして、本庁舎移転について今後どのように合意形成されていかれるでしょうか。
|
|
○齋藤和徳 行政経営部長 平成28年度から市民の方々との対話を積み重ねてきた経験を生かしまして、市民対話の参加人数を倍増して、より丁寧に市民の方々の意見を聞くとともに、本庁舎等整備委員会での議論を踏まえて取り組みを進めていく考えでございます。
また、さらに多くの市民の方々の意見を伺うために、公募の市民を交えた拡張ワークショップを経て、新たな本庁舎について市民が考える建物のコンセプトを生かし、基本構想を策定したいと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 続きまして、長谷子ども会館について、今後どのように市民合意をとっていかれるのでしょうか。
|
|
○齋藤和徳 行政経営部長 長谷子ども会館の今後の利活用につきましては、現時点では決まっておりませんが、民間事業者の参入意欲や地域住民の方々の御意見を聞きながら利活用の方向性を決めてまいりたいと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) この3プロジェクトは、本当に市民合意の取り方というのが非常に重要になってくるのではないかなと私は思っております。全て市の思いとか、市の考えていることを伝えるのは大変なことですけれども、先ほどの町内会を利用してとか、あとは市民の皆様に直接会うような形というもので、少しでも皆さんの意見を聞いていただく場があるといいなと思います。
そしてプロジェクトによってですが、まずは、そもそも地権者を無視してはいけないのだというところだと思います。こういった説明の仕方、市民合意の取り方、こういったところ、一番重要なところですので、今後プロジェクトを進めるに当たっては気をつけていただきたいと思います。
続きまして、政策形成、政策実施、政策評価と行政の説明責任について伺ってまいります。
都市整備部長にお伺いします。
北鎌倉隧道の安全対策についてこれまで地権者や住民に対して丁寧に説明をしてきたのか、お聞かせください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 地権者や住民の方々へは、開削工法を決定した際や開削工法から隧道の安全な通行確保と尾根の保存の両立を図る工法に方針転換した際にも、場面場面で説明を行ってきているところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今のは説明してきたつもりということでよろしいでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 説明させていただいたということでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) きのう説明していないという御発言もあったかと思うのですが、場面場面において説明をしてこられたというその場面が本来するべき場面ではなかったのじゃないかという気もいたしますが、いかがでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 昨日の御質問等も含めまして、説明会という形で実施はしてこなかったということでございますが、場面場面で個別といいますか、御説明はさせていただいたと認識しております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 都市整備部長は、場面場面において説明してきたつもりということで理解させていただきます。
地権者や住民は納得していると思うか、お聞かせください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 地権者の方々につきましては、開削工法で工事を実施する際、承諾をいただいておりますが、方針転換後は一部の地権者から理解が得られていないという状況でございます。
また、住民の方々につきましても、安全対策工法の方針転換後の説明会などにおきましても、本設工事の工法が決定していないためさまざまな御意見をお持ちであると認識しております。今後地権者も含め、丁寧な対応を図り、理解が得られるよう働きかけてまいります。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 済みません。多分そこのところの認識がどうも私と違っているかなと。もちろん地権者とも違っているのかなと。私の知っている範囲で違っているのかなと感じております。
私も議員になる少し前から地権者、そして地元の皆様といろんな、北鎌倉隧道に関してですが話をしてまいりました。地権者の一部、それこそJRは、私はお話ししたことないですけれども、それ以外の方々とお話をする中で、市の対応が後手後手に回っていたかなという感覚を私持っておりまして、後手後手でもちゃんと進めるところを進んでいればいいのですけれども、なかなか御要望があることにすぐお答えになってないのかなという部分を多々感じております。
例えば、お答えいただきたいという意味ではないのですが、ちょっと事実が間違っているといけませんので、私自身が伺っている話をここでさせていただきたいと思います。
私自身、地権者、住民の皆さん、そして行政、国、議会、利害関係者として整理した紙がございまして、それぞれの立場で物の捉え方が違ってきているのかもしれないと思います。ただこれは一応私が聞いた範囲でのお話ですので、これは本来行政の皆さんがやっていただきたい部分でもあります。
地権者というのは、そもそも地権者の権利がございます。それから今回ずっと1年半近くおっしゃってこられたこと、地権者がおっしゃってこられたことは、公の場で記録を残す形で発言をさせてほしいと言ってらっしゃいました。そして開削と決まっていたのに突然、文化庁の話が出てきたということですので文化庁の方、担当の方のお話を聞かせてほしいとずっと言ってらっしゃいます。
そして、北鎌倉隧道の真下に横須賀水道がどんと通っておりまして、大きな本管が横須賀に水を運んでおります。これが下を通っておりますので、これがメンテナンスの時期を迎えたらどうだ、トンネルのようなものをがっつりとつくってどうなんだというお話もされていましたが、これに関しては6月8日に横須賀水道のほうであと30年はもつだろうというお話で解決、解決したのか、その30年後に考えればいいということになっているそうです。
そして地権者が何人かおられますが、それぞれの方が御心配なさっているのは、これトンネルそのまま置いておけないのかという方もあるようですが、開削できないかという方もおられる。そして、間をとれないのかという方もおられるといった状態です。そして議会に委ねるとおっしゃっている地権者もおられ、そして住民の側でいいますと、当初住民同士が二分しておりました開削派、保存派、そして早く道路を通してほしいということに関しては皆さん一致しております。仮設で通してほしい、本設で通してほしい、ここが分かれ目でございます。
そして住民の御指摘、二重投資はだめ。そして皆さん真実を知りたいとおっしゃっている。情報公開請求をしても情報公開されない部分がある、黒塗りの部分がある、本当のことを知りたいという方が、そして住民説明してほしいという方が。
あと大きな問題としては、生活道として使っておりました、スクールゾーンとして使っておりました、その道路が今奪われている状況の中、例えば、一昨日のような地震が今起こったときに逃げる場所が一方向しか、山ノ内の、下側はなくなってしまうのです。明月院の側にしか逃げられない。踏切が閉まると孤立してしまう地域になるかもしれません。二方向避難が確保されておりません。
そして国の側は文化的価値の検討をしなさいと言った。そして国家権力の圧力じゃないかという方もある。
そして議会はそもそも開削で決定したままであります。議員も真実を知らない部分があるのかもしれない。そして議会軽視をされているのかもしれないという声もあります。
そして行政の側は、地権者に説明をするタイミングで説明をしていない部分があった。そして尾根に価値があるということを文化財に関して言っております。そして隧道自体には価値がないと。そして安全性確保が求められているので、今封鎖されておりますが、ここでもし事故があったら地権者には事故の責任は市のほうでという話をどうもされているようなのですが、事故の際の責任は地権者にあるという御答弁を過去にされております。どちらが本当かわかりません。
そして案の決定がされない。行政の信頼性が今揺らいでいる、そんな状況です。説明の責任とか、決定のプロセスが不透明なことについて市は今後どのようにされていくのかなというところです。
そもそも地権者を無視したような状況をつくってしまってきた期間が多分あります。こういった地権者への報告・連絡・相談、とにかく確認して連絡して報告するということ、これは今からでもできることですのでぜひ進めていただきたいと思います。
そして、質問に戻りますが、北鎌倉隧道の安全対策が決定していないため、住民を二分する話になってしまっていることについて、行政はどのように対応してくださるのか、お聞かせください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 北鎌倉隧道の安全対策につきましては、現在実施しております地形測量及び地質調査の後、意見を聞く場や地元町内会等を対象といたしました説明会を開催する中で、意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。また、あわせて関係地権者とは引き続き、御理解いただけるよう働きかけていきたいと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 北鎌倉隧道が封鎖されて3年ちょっととなりますけれども、生活道として使っていた住民が困っていること、そして同じくスクールゾーンとして使っていた子供たちが困っていること、これは御存じですよね。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 平成27年4月28日に通行禁止を行って以降、これまで北鎌倉隧道を利用されていた住民の方、児童の方及び生徒の方々が県道やそのほかの迂回路を使うことになり、御不便をおかけしているということを認識しております。大変申しわけないと思っております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 市長にお伺いします。
北鎌倉隧道の安全対策については、政策形成、政策実施における行政の役割が大きいと思いますけれども、今までこの問題についてどのように政策評価をしているか教えてください。
|
|
○松尾崇 市長 北鎌倉隧道の安全対策につきましては、平成25年12月に地元12自治・町内会、地権者、学校関係者で構成します北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会を設置し検討を進め、開削工法を決定した上で議会でも予算を認められたことから、工事に向け準備に入ったところでございます。その後、平成28年7月に鎌倉市文化財専門委員会から、隧道が所在する尾根には文化財的価値があるとの意見をいただいたため方針を転換し、平成28年11月から現在、隧道の安全な通行と尾根の文化財的価値の保全の両立を図る工法の検討を進めているところでございます。
この間、通行の再開ができずに御不便をおかけしていることに対して、大変申しわけなく思っているところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今は通行できない市民に対しての謝罪のお言葉と捉えてよろしいでしょうか。
|
|
○松尾崇 市長 はい、そうです。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) ついでと言ってはなんですが、地権者にも謝罪いただけたらいいなと、そのように小さな声で申し上げます。
次に、行政文書の請求と情報公開請求の情報の出し方についてお伺いしてまいります。
鎌倉市における行政文書の作成の基準と情報公開基準、これについて教えてください。
|
|
○松永健一 総務部長 行政文書とは、職員が職務上作成または取得し、組織的に用いている文書、図画及び電磁的記録ということになりますけれども、鎌倉市行政文書管理規則におきまして、その行政文書作成の原則を定めております。
また、事務処理に当たって作成すべき行政文書につきましては、行政文書の作成に関する指針を別途設けており、その中で例示を示しております。例えば審議会等、行政の意思決定に関する審議等を行う会議ですとか、市民等の権利や義務に影響を及ぼす給付事務や行政指導に関する苦情対応や相談経過等については、記録するよう求めているところでございます。
次に、行政文書の公開についてでございますけれども、原則は公開ということになります。ただし、個人に関する情報や未成熟な情報であって、公開することにより誤解や混乱を招くおそれのあるものなど、一部の情報については非公開情報として扱っているところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 基本、公開ということと、時と場合によって個人情報、そして未確認のものなんかが出回りますと誤解を生じるような内容というのは出てこないということで。
鎌倉は本当に情報公開請求される方の人数が多いそうで、調べたいという方、本当のことを知りたいという方が多いんだなということのあらわれでもあると思います。
本当に出し惜しみしているわけでないのであればそれでいいんですが、混乱を招かない情報の出し方、そして疑義を生じない情報公開であってほしいと思いますし、それを目指していただければと思います。
文化財部長にお伺いします。
北鎌倉隧道の場合、文化財専門委員会が非公開で行われ、情報公開請求を行っても黒塗りでしか出せませんというお話がありました。情報公開請求の運用基準をもとに、どのように北鎌倉隧道に関して判断されたのか教えてください。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 議員御指摘の非公開で実施しました文化財専門委員会でございますけれども、その目的は北鎌倉隧道が所在する尾根の史跡への追加指定に向けた調査の一環として、地権者から御意見を伺うというものでございました。文化財専門委員会で文化財の指定に係る案件を協議する場合、公開することにより率直な意見の交換もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあるため、これまでも全て非公開で実施してきたところでございます。
その根拠につきましては、鎌倉市情報公開条例第6条第3項の、公開することにより、率直な意見の交換もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある情報が記録されている場合という除外規定、並びに鎌倉市審議会等に関する指針第3条第3項ア(イ)で、ただいま申し上げましたけれども、鎌倉市情報公開条例第6条に規定する情報に該当する場合という除外規定を適用してございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 私、一つ心配していたのは、それこそ市民の皆さんが隠蔽しているんじゃないのと、そのようなことでそうだったらどうしようと思っておりました。そして、そういうことでないということを今確認させていただきましたが、本当に鎌倉の市民の皆さん、非常にいろんなプロジェクトに関して興味を持ってらっしゃるものですから、出せるものは出していかないと、透明性というところで透明性はあるつもりなんだと思いますし、これからもそのようにしていただけると思っております。ですので、ちゃんと理由を聞けば皆さん御納得いただけるところだと思いますので、理由を聞かせていただいてありがとうございます。
続きまして、道路、文化財、資源としての隧道についてお伺いしてまいります。
北鎌倉隧道の文化的価値があると判断した根拠、これは何でしょうか。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 文化庁の、北鎌倉隧道の所在する尾根が文化財的価値ありという指摘、それから平成28年7月8日に開催しました文化財専門委員会での議論、これを総合しまして考えておるところでございますけれども、まず、14世紀前半に描かれました円覚寺の一番盛んであったころの様子を描いたとされ重要文化財に指定されている境内絵図、これと当該尾根の現況の地形が一部一致するということ、これが根拠でございますが、この境内絵図でございますけれども、その特徴は当時の境内全体とそれを囲む尾根、山稜、これが円覚寺の境界となっておりますが、その境界を示す尾根のところに朱線が描かれておりまして、それを認めるという意味合いで当時の足利直義の執事である上杉重能の花押、これが数カ所付されているという、そういう特徴がございます。こうしたことから、この絵図は創建間もないころの円覚寺の様子を、その状況というものを体制側が保証するという、そういったことを示す資料として歴史的、学術的価値が非常に高く、そういった価値をもとに重要文化財に指定されています。
また、円覚寺境内の史跡につきましては、この絵図をもとに範囲を決めているということでございます。
一方、北鎌倉隧道が所在します尾根、これは中世以来の自然地形が一部残り、非常に高い歴史的学術的価値を有する先ほど御説明しました絵図、すなわちこれ文献資料ということになりますけれども、この文献資料と現地の状況が一致すると考えられることから、削られた部分があるとしても、残った尾根に文化財的価値があると判断されるというものであると考えられます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 尾根に価値があるとのことです。その現状の今の隧道の形、こういったものには全く価値がないという御判断なのでしょうか。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 平成22年3月31日に策定いたしました史跡円覚寺境内・名勝及史跡円覚寺庭園保存管理計画におきまして、この史跡を構成する文化財的な価値というものを三つに分類しております。第1に本質的価値を構成する要素、第2に本質的価値と密接にかかわる諸要素、第3にその他の要素と分類してございます。
北鎌倉隧道が所在する尾根に保存管理計画の考え方を当てはめた場合、尾根は中世以来保持されてきた人工地形及び自然地形ということになりまして、史跡の本質的価値を構成する要素に含まれてきます。これに対しまして、隧道部分、この隧道自体が昭和初年に掘削されたと考えておりますけれども、人員以外の建築物、構造物等としてその他の要素ということに相当いたします。
したがいまして、隧道そのものは史跡を構成する価値を有しないということで整理してございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) もう一回確認したいのは、その隧道の形には価値がない、尾根に価値があるということでよろしいですね。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 史跡の追加指定をすべきであるという文化財専門委員会の結論からしますと、やがて史跡になった場合にはやはりその価値というものは、その保存管理計画で定められたものの中で判断していくべきと考えますので、その隧道の形であるとかありようというものが、価値判断の基準にはならないと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 済みません、通告してないのですが、その形のところでお伺いしたいのは、これからつくるものも形には全くこだわらないというか、要するに今ある形のことで言えば、判断としては今ある形は価値を問わないというところだと思いますが、これから構造物として何かつくるといったときの、それの価値判断というのはどうなっていくのか教えてください。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 これからつくるというのは、安全対策を施す際ということでお答えしたいと思いますけれども、安全対策を施す場合、やはり保存管理計画に定めがございまして、景観的な配慮というもの、やはり全体的に見て著しく景観を損なうというようなものではなくて、景観的に配慮して安全対策を施すことについては可であるということがございますので、トンネルの形を大幅にいじって、今ある形ではなく完全な近代的なものとか、そういうようなものにしていくということと、それと安全とのバランスというものを今後考えていくということになります。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) またこれからその保存管理計画に入れていくとかというような計画を進めていくべく、多分文化財課のほうは進んでいくのかなと思います。そして、そのときに変な形で新たにトンネルとつくるということはないんだろうと、文化財の見方からすると、これからつくる景観のものというのは検討されていくんだろうなということを期待しております。
そして、現在手を入れなくては崩れていってしまうような砂質土ですから、手を入れていくということを早くしないと尾根の価値すらなくなってしまうような、溶け出してしまうようなことにつながりかねませんので、本当に早急に進めていかなくてはいけないのかなと思っております。
現在、ボーリング調査が終わって、今そのサンプルを調査しているところだと聞いていますが、その調査結果によっては工法自体を変更することがあり得ますでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 今、御指摘のボーリング調査、地質調査でございますけれども、これは平成28年度に北鎌倉隧道安全対策検討委員会において提案されたものとなっておりまして、工法の実現性を確認するために実施しており、工法に影響するものではなく、部材等の検討に必要となるものと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) ということは、ボーリング調査をしている調査結果を待たなくても、ある程度の設計はできるというようなことで、その実現性、部材の厚みとか、例えば、こんなパーツを使うんだとかいうところに影響してくるというところ、お伺いできてよかったです。
本設なのか仮設なのかと、今住民の側もなるべく早くというところで、どっちでもいいから早くしてよという人もあれば、しっかり仮設、本設、どういったものをどのぐらいの期間をかけてやるんだということを知ってから判断するべきだという方もあります。
仮設をするとしていた、できれば仮設を進めたいというようなことで、市長は言ってらしたかなと思いますが、仮設工事が今されていない理由がありましたら教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 理由でございますが、地権者の理解が得られてないということでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) シンプルに言うと地権者の同意が得られてないとおっしゃるんだと思うんですが、なぜ地権者の同意が得られてないとお考えですか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 これまで、議員のほうからるる御指摘いただきましたけれども、指針の方針変更をしたときの対応ですとか、その後の説明の不十分さ、そういったところについてなかなか市のほうから、また市の対応がよろしくなかったということと認識しております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 部長、済みません。言わせてしまいました。そういうふうにわかってらっしゃるんだったら、事は早いと思います。
続きまして、仮設工事の工程、そして工法、予算、これを教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 まず、仮設工事の工程、期間でございますけれども、工事積算から完了まで約6カ月を想定しております。工法につきましては、隧道内部、外部ともライナープレート工法を考えておりまして、隧道の内部は歩行者の安全な通行確保と隧道内部の剥落を防止するため、隧道とライナープレートのすき間に発泡ウレタンの充填を、また隧道の外側は大型と小型の土のうをライナープレートの周囲と坑口付近に設置することとしております。
この仮設工事につきましては、予算で1億円を計上しているところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 仮設工事に1億円。本設工事の工程と工法と予算、これを教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 現在、北鎌倉隧道安全対策検討業務を行っておりまして、本設工事に係る基本設計レベルの検討を行っているところでございます。
今後、決定しました一案について詳細設計を行う中で、工事期間、工法及び予算額が把握できると考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) そうしますと、概算もないんでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 繰り返しになりますが、今後の検討を踏まえて、額を算出していくというところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 今おっしゃった言葉の中に、基本設計をもう今、3案してるというようなことをお答えありましたか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 現在行っている地質調査、地形測量、そういったものを踏まえまして、先ほど御答弁させていただいたような検討をして、基本設計レベルの検討を行っていくということでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 予算をとっていますね。今年度予算でとっているのは、本設工事の分ではなかったでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 平成30年度予算要求時は本設隧道に係る基本設計、詳細設計を平成29年度内の着手が見通せる状況になかったことから、既に設計等が完了している仮設工事費の予算を計上したものでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 繰越明許費と、あと予算を別に平成30年度とってなかったでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 平成29年度につきましては、工法の3案がまとまって詳細設計まで実施するという状況でございました。しかし、地権者の了承がいただけなかったことと、事業の着手の見通しがなかったということで繰越明許の設定はさせていただいたというところでございます。
平成30年度の予算要求時は本設隧道に係る、繰り返しになりますけれども、詳細設計を平成29年度内の着手で見通せる状況になかったということで、既に設計が完了している仮設工事の予算を計上しているというところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 仮設は設計が終わっていて、今、本設の設計はどこまで終わってますか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 繰り返しになりますが、現在、地質調査と地形測量を行っておりまして、それを踏まえて今後、基本設計を行っていくという状況でございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) ではもう一つ。仮設工事の耐用年数、これを教えてください。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 一般的に土木構造物の耐用年数は適正な維持管理を行うことで50年から100年と言われております。現在計画しております仮設工事で使用するライナープレートも耐用年数は50年以上と考えておりますが、適切な維持管理を行うことでさらに耐用年数は延びるものと考えております。
一方、トンネル全体に設置します大型、小型の土のうの耐用年数でございますが、こちらは3年から5年程度であるため、仮設隧道としての耐用年数もこの3年から5年の中で維持管理をしていくという形になります。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 私は建築の世界が得意ですから、土木と違うのかもしれませんが、仮設構造物の考え方というのは余り長期に考えないものでございまして、使う部材にもよるんですけれども、3年から5年もつと、それはもう確証があるのでしょうか。
建築の分野ですと、通常6カ月から1年ぐらいというのが仮設構造物の考え方なのですが、いかがでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 仮設工事であってもやはり安全を確保するという点では、ライナープレートがその役割を果たすということで、先ほども御答弁しましたように、そのライナープレートの耐用年数は50年以上あるということでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) そうしましたら、私としてひっかかりますのは、耐用年数があるからといって仮設のまま、例えばその周りの土のうさえ3年から5年の間にかえていけば、仮設でずっとそのままというようなことも生じ得るのでしょうかという心配をしておりますが、いかがでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 あくまでも仮設は本設までの間の仮設ということでございますので、基本的には御了承いただければ本設を行っていくということになりますので、先ほど耐用年数はということでございましたので、構造物の一般的な耐用年数でお答えさせていただいたところでございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 本設ありきの仮設なら安心できるかなと思うんです。
しかし、例えばおとといの地震とか3・11のような地震が来たときに、先ほどもお話しましたけど、住民が心配しているのはこの地域、踏切が閉まってしまうと、実際3・11のときは閉まりっ放しになりまして、明月院の側と小坂の側に抜けるしかなかった。そして小坂の側が今、封鎖されておりますから、小坂小学校に逃げられないみたいなことが起こり得るということです。閉じ込められてしまうんです、町の中に。仮設のまま何年も置かれてしまっては、本当に大丈夫かなという皆さん、地元の声もあります。
そして、本設ありきなら仮設もありだねという声が随分上がっておりますので、本設の工事工程、概算でも予算がわかるような、というようなある程度スピードアップするような形で本設の案を決めようという意気込みで、それも本設と私申し上げていますけれども、本当にボーリング調査のデータが影響しないのかなというところ、風化実験のようなものを行ってらっしゃると聞いていますけれども、平成28年の時点で行ったボーリング調査のデータで、そうそう変わるものではないという予測が立っているのであればいいんですけれども、例えば非常にもろかったというようなことになったときに、可能性として守りたい尾根が守れないというようなことにつながりかねないんじゃないかなということを心配しております。技術屋にお任せする部分ですから、これは設計を進めていかなければ見えてこない部分もあるかもしれません。
私、もう一つ心配しておりますのは、文化財の価値の保全の観点から考えまして、仮設工事そして本設工事の工法、これにその文化財的価値のある尾根が守られるということ、これは工法に反映されているか、お伺いします。
|
|
○桝渕規彰 文化財部長 仮設及び本設の工法を検討いたしました北鎌倉隧道安全対策検討委員会には、文化財専門委員会の会長が委員として参画しております。この会長を通じて、文化財専門委員会から意見聴取を行うなどしまして、文化財的観点からの検討も随時なされていると考えてございます。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 担当課が今回、北鎌倉隧道に関しては道路課と文化財課にまたがっていました。そして、地権者の説明とか市民への説明というときに、例えば説明会のときに道路課しかいなかった、そして次に文化財課を呼んできたというような形になったりしています。こういった、二つの課にまたがっているものには、横串が必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 道路事業におきましては、文化財部に限らず関係各部との連携は重要と考えております。北鎌倉隧道の安全対策では、これまでも必要に応じて説明会などに文化財部にも出席をお願いしており、今後も両部で連携して対応してまいりたいと考えております。
|
|
○2番(くりはらえりこ議員) 本当に滞っているプロジェクトの数々、縦割り行政のその統括部分、横串というものがもっと刺さっているといいなという部分を感じるところです。
今後、今まで北鎌倉隧道は特に3年も待っています。住民たちが待っています。これを、さあもうこれから動かそうといったときに、先ほど部長の御答弁であったように、まず今までのひっかかっていた、ネックになっていたところをしっかりと御認識いただくと、また次に進みやすいのかなと思います。私は、相手が人間ですので、心のある方たちですので、心からお話しすれば伝わると思っております。そこが最初のさの字だと思います。
今、北鎌倉隧道に関して最後の最後に私の思うところもありますので、そのお話をさせていただきますが、例えばもう鎌倉には多くのやぐらがありまして、また国指定史跡の釈迦堂切通なんかにも、私が子供のころよく遊びにいったものですから、ほったらかしになってどんどん風化していく感じというのを、私の生きてきた49年の間でも感じているところですけれども、鎌倉のもしかしたらこれは一つの文化じゃないのかなと、暮らしを含めた文化じゃないかなと思うことの一つに、砂質土、砂の質を持った土を利用して山を掘り進めてトンネルを掘っていくというような行為、これは非常に住民の生活に密着した必要な一つの遺産じゃないかななんて思っております。
そして、東京方面から北鎌倉に電車で来ますと、観光客の方もわっと言ってくださったりして、私も東京に通って勤めているときがありましたから、ああ帰ってきたという感じになるのはやっぱり北鎌倉の緑を見たときなんです。そういったところにある北鎌倉隧道の味わいのある感じというのは、やっぱり地元の住民にとっては非常にノスタルジックな気分で残したいなと思う景色なんです。この残したいなと思うものが、今の状態で本当に残せるならいいんですけれども、それが残せないという判断ももしかしたらあるかもしれない、価値はあるけど残せるのか残せないのかという判断をしなくてはいけないときがあると思うんです。それは、鎌倉の市民の皆さんの税金を使って直すということであれば、なるべく無駄遣いのないように、なるべく長もちするように、なるべくじゃなく、とんでもなくいい景観でつくっていただきたい。景観というのはただでつくれるんです。そういう意味で言うと。デザイン次第なので、プライスレスなところで付加価値を上げていくというようなところを、ぜひ鎌倉はやっていっていただきたい。鎌倉の人だったらわかるはず、鎌倉だったら、鎌倉に生きてきたらこの意味がおわかりになると思います。
そして、どうぞこれから先、広い視野で俯瞰で鎌倉を眺めて、今つくったものが100年後に、そして1000年後にも、ああ、よくぞ鎌倉の人やったなと言われるような、おお、さすが鎌倉と言われるようなものを、ぜひ今後SDGsの観点も頭に入れ、まちづくりをぜひ一緒にやらせていただきたいということをお願いいたしまして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) ただいま一般質問中でありますが、議事の都合により、暫時休憩いたします。
(12時07分 休憩)
(13時55分 再開)
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、一般質問の答弁に対する関連質問を行います。
伊藤倫邦議員の発言を許可いたします。
|
|
○22番(伊藤倫邦議員) 私は自民党の伊藤倫邦です。今回、関連質問の時間をいただきましたこと、大変感謝申し上げます。
森議員及び松中議員の一般質問の内容で岩瀬トンネル内部崩落事故についての質問に関連します質問をさせていただきます。また、御答弁は質問をさせていただきました後で、関係部署よりお願いいたします。
5月29日午前4時30分ごろ発生しましたトンネル内部崩落事故については、早朝であったため幸いけが人等なかったのは奇跡に近いと思われます。このトンネルは昭和初期に掘られており、岩瀬中学校が開校したとき、トンネル内部に歩道を設置し、信号にて車両の走行を交互通行しております。
昨年6月定例会の一般質問をさせていただいたとき、もう1本掘っていただきたいと質問いたしました。こともあろうに1年がたとうとしているさなか、このような崩落事故が発生いたしました。
当日、29日早朝に現場に赴き確認をいたしました。崩落現場の状況ですが、岩盤とは言えないくらい軟弱な地層であり、一部崩落いたしましたが、岩盤の塊など多少ありましたが、さらさらした山砂でありました。また、発表されておりますように、土砂は1.5立米ほどでした。トンネルの上は樹木が生えて大木になっている関係から、今の状態は根が頑張っている感じです。また、当日は岩瀬中学校3年生の修学旅行と重なり、混乱したそうです。そして、通学している生徒のうち1名が、道に迷い学校におくれて到着したとお伺いしております。また当日より、通学路ルート等確保に対して行政並びに教育委員会が迅速な対応をしていることは、大変生徒の安全・安心なことであります。
そこで、臨時通学ルートですが、これから日没が日一日と短くなり、山道ですから照明も必要になると思います。また、道の整備、樹木の枝払い等、どのような対策を考えられて実行されておりますでしょうか。
当日、周辺道路は大変な混雑になり、通勤、通学時間とも重なり、路線バスなどは20分から30分延着したそうです。今泉、今泉台の方たちの生活道路であり、工事完了するまで御不便をおかけすることになります。
このトンネル内部の補強工事につきましては、仮設ではなくライナープレートによる本工事と伺っております。この工法は時間的にも工程的にもかなり早くでき、作業される方も組みながら進めて行けるのが大変よい工法だと思います。ライナープレートの鋼板の厚みも4.5ミリメートルを使用し、亜鉛メッキによる加工だそうで、耐用年数も大幅に延びます。また、通行されている方にとっては大変安心して通行ができますので、一日も早い開通をお願いいたします。
工事を先行する部分は、トンネル中央の図、素掘りの約50メートルぐらいです。その後、工事を行いながら約40メートルぐらいのところのブロックにて補強をしているところも、剥がしながらプレートによる工法にて行うと伺っています。
坑口の大きさは変わらないと思ってよろしいでしょうか。
工事期間としておおよその開通時期を教えていただきたいと思いますので、御答弁をお願いいたします。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 1点目でございますけれども、迂回ルートの対応でございます。現在通行どめに伴います通学路の迂回ルートにつきましては、教育委員会と調整した上で道路課と作業センターで調査を実施いたしまして、迂回路の整備や樹木の枝払いなど、必要な措置を平成30年6月7日から開始しておりまして、6月中の完了を目指しているところでございます。
また、御指摘の照明についてでございますが、専門業者と相談を進めておりまして、準備が整い次第、設置してまいります。
2点目でございますが、まずコンクリートブロックの部分につきましては、現在調査を実施しているとのことでございます。その実施結果を受けて、工法については決定してまいりたいと考えておりますが、できればライナープレートということで考えております。
また、通行再開でございますけれども、平成30年度内の通行再開に向けて6月6日に対策工法の検討のための業務、さらに6月12日に復旧工事について契約をしたところでございます。
一日も早い通行再開を目指し、取り組んでまいります。
|
|
○22番(伊藤倫邦議員) 大変ありがとうございます。
これで私の関連質問は終わらせていただきます。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 以上で一般質問を終わります。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第3「報告第1号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第2号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第3号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第4号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第5号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第6号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第7号継続費の逓次繰越しについて」「報告第8号繰越明許費について」「報告第9号繰越明許費について」「報告第10号事故繰越しについて」「報告第11号事故繰越しについて」以上11件を一括議題といたします。
理事者から報告を願います。
|
|
○齋藤和徳 行政経営部長 報告第1号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告いたします。
議案集その1、58ページをごらんください。
本件は、平成28年12月15日、鎌倉市岡本二丁目16番27号先路上で発生した、健康福祉部市民健康課所属の軽貨物自動車による、交通事故の相手方に対する損害賠償です。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故の概要は、市民健康課用務で軽貨物自動車を運転し、同所で右折しようとした際、右側から走行してきた相手方自転車と接触して双方が損傷し、相手方が負傷したものです。
その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、物的・人的損害賠償の額の提示内容で協議が調いました。
損害賠償の額の内容は、物的損害額は、衣服代1万500円、自転車修理費2万7854円の合計3万8354円、人的損害額は、治療費73万6325円、交通費468円、休業損害27万750円、慰謝料50万円、後遺障害による損害75万円の合計225万7543円、総額は229万5897円で、処分の日は平成30年4月18日です。
続きまして、報告第2号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告いたします。
議案集その1、59ページをごらんください。
本件は、平成29年6月27日、鎌倉市浄明寺一丁目10番26号敷地内で発生した、防災安全部総合防災課所属の軽貨物自動車による、交通事故の相手方に対する損害賠償です。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故の概要は、総合防災課用務で軽貨物自動車を運転し、同所敷地内駐車場にて方向転回する際、民家の金網フェンスに当方車両左後部ドアが接触して損傷させたものです。
その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、金網フェンス補修費を支払うことで協議が調いました。
損害賠償額は6万5502円で、処分の日は平成30年4月18日です。
続きまして、報告第3号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告いたします。
議案集その1、60ページをごらんください。
本件は、平成29年9月19日、鎌倉市腰越五丁目12番14号先路上で発生した、鎌倉消防署警備課所属の救急自動車による、交通事故の相手方に対する損害賠償です。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故の概要は、救急出動で救急自動車を運転し、同所にて右折する際、右前方から来たミニバイクが当方車両に道を譲るため右側に停止したので、右折を開始したところ当方車両右後部側面を、相手方ミニバイク右側に装着しているサーフボードキャリアに接触して損傷させたものです。
その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、サーフボードキャリア代を支払うことで協議が調いました。
損害賠償額は1万1880円で、処分の日は平成30年4月18日です。
続きまして、報告第4号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告いたします。
議案集その1、61ページをごらんください。
本件は、平成29年12月6日、鎌倉市大船五丁目2番5号で発生した、大船消防署警備課所属の消防自動車による、交通事故の相手方に対する損害賠償です。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故の概要は、警備課用務の現地確認で消防自動車を運転し同所到着後、当方車両を方向転回して左に出る際、車両後方右側下部を右側の民家ブロック塀に接触し損傷させたものです。
その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、ブロック塀修繕費を支払うことで協議が調いました。
損害賠償額は7万7760円で、処分の日は平成30年4月18日です。
以上で報告を終わります。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 報告第5号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、報告いたします。
議案集その1、62ページをごらんください。
本件は、平成28年3月30日に被害者が、鎌倉市が表面管理する新川沿い通路を歩行中、作業センターが排水設備設置作業を行うため、養生していた箇所にあったコンクリートパネルにつまずき、左肩から転倒したもので、この事故について相手方に損害賠償をしたものです。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故後、相手方と協議した結果、事故の原因を道路管理瑕疵と認め、市が治療費などとして51万5857円を支払うことで協議が調ったため、その額を執行いたしました。
なお、処分の日は平成30年3月19日です。
続きまして、報告第6号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告いたします。
議案集その1、63ページをごらんください。
本件は、平成30年3月24日に鎌倉市道上を走行中の車両が、道路側溝の不安定なグレーチングぶたの上に乗り、グレーチングぶたがはね上がり自動車を損傷したもので、この事故について相手方に損害賠償をしたものです。
相手方は、議案集に記載のとおりです。
事故後、相手方と協議した結果、事故の原因を道路管理瑕疵と認め、市が修理費などとして7万2000円を支払うことで協議が調ったため、その額を執行いたしました。
なお、処分の日は平成30年4月18日です。
以上で報告を終わります。
|
|
○松永健一 総務部長 報告第7号継続費の逓次繰越しについて報告いたします。
議案集その1、64ページをごらんください。
平成29年度一般会計予算中、御成小学校学童保育施設整備事業外1件につきましては、継続費の支払い残額を、別紙計算書のとおり平成30年度に繰り越しをいたしました。
続きまして、報告第8号繰越明許費について報告いたします。
議案集その1、66ページをごらんください。
平成29年度一般会計予算中、JR引込線跡地購入事業外27件につきましては、別紙計算書のとおり、
平成30年度に繰越明許による繰り越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 報告第9号繰越明許費について報告いたします。
議案集その1、71ページをごらんください。
平成29年度鎌倉市下水道事業特別会計予算中、西部圧送管路面復旧等事業外7件につきましては、別紙計算書のとおり、平成30年度に繰越明許による繰り越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
|
|
○松永健一 総務部長 報告第10号事故繰越しについて報告いたします。
議案集その1、73ページをごらんください。
平成29年度一般会計予算中、大船中学校校庭整備事業につきましては、別紙計算書のとおり、平成30年度に繰り越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 報告第11号事故繰越しについて報告いたします。
議案集その1、75ページをごらんください。
平成29年度鎌倉市下水道事業特別会計予算中、公共下水道汚水改築事業小町枝線外1件につきましては、別紙計算書のとおり、平成30年度に繰り越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) ただいまの報告に対し、御質疑または御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
以上で報告を終わります。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第4「議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第2号鎌倉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料等に関する条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第3号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第21号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)に係る専決処分の承認について」「議案第25号工事請負契約の締結に関する専決処分の承認について」以上5件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、5ページをごらんください。
地方税法等の一部を改正する法律が平成30年3月28日に通常国会において可決成立し、4月1日付で施行されましたが、市議会を招集する時間的余裕がなかったため、専決処分により固定資産税に係る部分の鎌倉市市税条例の一部を改正したものです。
改正内容の第1は、地方税法において、平成30年度の評価がえに当たり土地の固定資産税等の決定において従前どおりの算定方法を選択できる旨の経過措置が設けられたため、条例改正を行ったものです。
第2は、バリアフリー改修が行われた劇場や音楽堂にかかる減額措置が新設され、条例で定めるところにより申告書の提出がされた場合に限り適用するため、申告書の提出について規定しました。
最後に、旧地方税法附則第15条第2項第3号の削除等による、市税条例の条ずれ等を解消するための改正です。
この条例の施行期日は平成30年4月1日です。ただし、第31条の改正規定は、公布の日から施行し、同年1月1日から適用いたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 議案第2号鎌倉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料等に関する条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、8ページをごらんください。
子ども・子育て支援法による確認を受けた幼稚園、保育所及び地域型保育事業の保育料については、子ども・子育て支援法施行令で定める額を限度として市町村が定めることとされており、本市においては、鎌倉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料等に関する条例で保育料を定めています。
平成30年3月31日に保育料の軽減措置の拡充を内容とした、子ども・子育て支援法施行令の一部を改正する政令が公布され、4月1日に施行されました。
平成30年度の保育料を算定するためには、当該政令の内容に合わせて、条例改正を速やかに行う必要がありましたが、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、専決処分を行ったものです。
次に条例の内容について説明します。9ページをごらんください。
改正の主な内容は、年収約360万円未満相当の子ども・子育て支援法による確認を受けた幼稚園等に通う教育認定子どもの保育料を軽減するものです。
本条例の施行期日につきましては、平成30年4月1日としています。
以上で提案理由の説明を終わります。
|
|
○内海正彦 健康福祉部長 議案第3号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、10ページをごらんください。
地域密着型サービスの事業に関する基準等は、厚生労働省令に従って市町村が条例で定めることとされています。当該基準等を定める厚生労働省令が平成30年3月22日に公布され、4月1日に施行されましたが、議会を招集する時間的余裕がないため、専決処分により鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例を3月30日に公布、4月1日から施行したことを、報告するものでございます。
改正の内容は、まず、地域密着型サービス事業者の申請者の要件について、法人であることと定めていますが、これに加えて、看護小規模多機能型居宅介護の事業に係る申請について、病床を有する診療所を開設している者からも申請ができる旨を規定しました。
また、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の訪問介護員について、政令で定める者のうち、介護職員初任者研修課程修了者に限る旨を規定しました。
これは、介護保険法施行規則の改正により、訪問介護員の研修が今までの介護職員初任者研修のほか、生活援助従事者研修が追加されましたが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業に係る訪問介護員については、今までと同様の資格とするため、厚生労働省令が改正されたことに基づき、該当する条項を改正したものでございます。
以上で説明を終わります。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第21号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)に係る専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。
議案集その2、5ページをごらんください。
本処分は、岩瀬隧道における剥落剥落の対応に伴う岩瀬隧道復旧に係る経費を追加措置したものでございます。
去る平成30年5月29日に発生した、岩瀬隧道内における土砂剥落により、頻繁に近隣住民から利用され、通学路でもある隧道の通行どめを行う事態となりました。
岩瀬隧道復旧に係る経費の補正予算措置につきましては、特に緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成30年5月31日付をもって専決処分いたしました。
処分の内容は、岩瀬隧道復旧に係る経費の追加と、その財源として、財政調整基金繰入金及び道路整備事業債の増額となります。
続きまして、議案第25号工事請負契約の締結に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。
議案集その4、5ページをごらんください。
本処分は、岩瀬隧道復旧工事に係る工事請負契約の締結を行ったものです。
去る平成30年5月29日に発生した、岩瀬隧道内における土砂剥落により、頻繁に近隣住民から利用され、通学路でもある隧道の通行どめを行う事態となりました。
この事態への緊急対応として、岩瀬隧道復旧工事を実施する必要があり、特に緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成30年6月12日付をもって専決処分いたしました。
処分の内容は、岩瀬隧道復旧工事についての請負契約を高岸建設株式会社と随意契約の方法により締結したものです。
消費税額及び地方消費税額を含む契約金額は1億6154万6400円です。
なお、工事の竣工は、平成30年11月の予定です。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第1号外4件については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第1号外4件については委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
まず、議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は、原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第1号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第2号鎌倉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料等に関する条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は、原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第2号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第3号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は、原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第3号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第21号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)に係る専決処分の承認についてを採決いたします。本件は、原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第21号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第25号工事請負契約の締結に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は、原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第25号は原案のとおり承認されました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第5「議案第4号市道路線の廃止について」「議案第5号市道路線の認定について」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 議案第4号市道路線の廃止について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、12ページをごらんください。また、13ページから14ページの案内図、公図写しを御参照願います。
枝番1の路線は、山崎字冨士塚807番2地先から、山崎字冨士塚805番2地先の終点に至る幅員1.36メートルから3.57メートル、延長81.58メートルの道路敷です。この路線は、都市計画法に基づく開発に伴い、拡幅整備された道路用地と、現在一般交通の用に供していない当該路線とを相互帰属したため、道路法の規定に基づき廃止しようとするものです。
なお、このうち、一般交通の用に供している部分については、議案第5号枝番1により道路法の規定に基づき、再認定しようとするものです。
引き続きまして、議案第5号市道路線の認定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、15ページをごらんください。また、16ページから17ページの案内図、公図写しを御参照ください。
枝番1の路線は、山崎字冨士塚807番2地先から、山崎字冨士塚803番1地先の終点に至る幅員1.36メートルから3.57メートル、延長20.01メートルの道路敷です。この路線は、議案第4号で廃止しようとする路線のうち、一般交通の用に供している部分を道路法の規定に基づき、再認定しようとするものです。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第4号外1件については、運営委員会の協議もあり、建設常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第6「議案第6号工事請負契約の変更について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第6号工事請負契約の変更について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、18ページをごらんください。
本件は、(仮称)おなり子どもの家等耐震改修及び増築工事の契約金額を変更しようとするものであります。
本件工事につきましては、平成30年3月2日付でアイグステック株式会社と契約したものでございますが、公共工事設計労務単価の改定に伴う請負代金額の増額をしようとするものでございます。
この契約変更による増額は96万1200円で、消費税額及び地方消費税額を含む契約金額の総額は2億3834万5200円となります。
なお、今回の契約変更に伴う工期の変更はありません。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第7「議案第7号物件供給契約の締結について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○斎藤務 消防長 議案第7号物件供給契約の締結について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、25ページをごらんください。
本件は、鎌倉消防署七里ガ浜出張所に配置予定の高規格救急自動車の購入についての供給契約を、一般競争入札で行い、その結果、横浜市神奈川区栄町7番地1、神奈川トヨタ自動車株式会社直販部部長鈴木穣と締結しようとするものです。
この物件の消費税及び地方消費税を含む契約金額は1868万4000円です。
なお、納入期限は平成31年2月15日を予定しています。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第8「議案第8号施設管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○柿崎雅之 防災安全部長 議案第8号施設管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、29ページをごらんください。
本件は、平成29年11月6日、富士見町駅自転車等駐車場に隣接する鎌倉市台三丁目9番28号において発生した相手方所有物件への物損事故に対する損害賠償であります。
相手方は、議案集に記載のとおりであります。
事故の状況は、富士見町駅自転車等駐車場において、隣接する相手方所有のアルミフェンスを損傷させたものです。
その後、相手方と協議した結果、市がアルミフェンスの修理費用として、総額4万5036円を支払うことで協議が調ったため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額の決定について提案するものであります。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第8号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第8号については委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。これより採決に入ります。議案第8号施設管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第8号は原案のとおり可決されました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第9「議案第10号不当労働行為救済申立事件の和解について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第10号不当労働行為救済申立事件の和解について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、31ページをごらんください。
本件は、特殊勤務手当の見直しに係る不当労働行為救済申立事件について、平成29年7月26日付の神奈川県労働委員会の命令を不服とし、鎌倉市職員労働組合現業職員評議会が中央労働委員会に対し再審査を申し立てていたもので、調査を経て、平成30年5月8日付で同労働委員会から和解の勧告があったため、これを妥当であると判断し受け入れようとするものです。
和解の内容は、1、市と組合の労使双方は本件紛争が円満に解決したことを確認し、ともに鎌倉市民のために働く公務員として自覚の上、正常な労使関係を構築する。2、市と組合は労使対等の原則に基づき、今後の団体交渉において誠意をもって十分に交渉を尽くし、労使が合意した事項についてはその実現に向けて最大限努力する。3、組合は本件再審査申し立て及び神奈川県労委平成27年(不)第9号事件の救済申し立てを取り下げる。4、市と組合は本件及び神奈川県労委平成27年(不)第9号事件に関し、本和解条項に定めるほか、何らの債権債務が存在しないことを相互に確認する。というものでございます。
当和解勧告を受諾するに当たり、地方自治法第96条第1項第12号の規定に基づき、市議会の議決を求めるものです。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第10「議案第9号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○樋田浩一 都市整備部長 議案第9号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、30ページをごらんください。
本件は、平成29年9月18日、鎌倉市津西一丁目10番26号におきまして、鎌倉市が管理する(仮称)津西3号緑地からの倒木によりフェンスを破損した事故について、相手方に損害賠償をするもので、相手方は議案集に記載のとおりです。
事故後、相手方と協議した結果、事故の原因を緑地の管理瑕疵と認め、市が修繕費として11万9235円を支払うことで協議が調ったため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額の決定について提案するものです。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第9号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第9号については委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第9号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第9号は原案のとおり可決されました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第11「議案第12号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第12号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、37ページをごらんください。
鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について説明いたします。
内容は、地域決定型地方税制特例措置、いわゆる、「わがまち特例」に追加改正された、4項目の固定資産税の償却資産に係る課税標準の特例割合を定めるものです。
第1は、水質汚濁防止法による汚水または廃液の処理施設、第2は、特定都市河川浸水被害対策法による雨水貯留浸透施設で、標準的な特例割合である参酌基準を採用いたします。第3は、特定再生可能エネルギー発電設備で、再生可能エネルギーの普及に資するため、最大の税額の軽減となる特例割合を採用いたします。第4は、生産性向上特別措置法に基づく中小企業の設備投資に係る償却資産で、中小企業振興に資するため、最大の税額の軽減となる特例割合を採用いたします。
また、地方税法附則第15条の改正により条例に引用している項番号が変更になったため、所要の改正を行います。
施行日は、第4の生産性向上特別措置法に基づく中小企業の設備投資に係る償却資産は、国会で6月施行予定の生産性向上特別措置法の施行日と本条例の公布の日のいずれか遅い日から、他の償却資産の特例割合は公布の日から、項番号の変更に伴う部分は、改正法の施行日と同じ平成31年4月1日から施行いたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第12「議案第13号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第14号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第15号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第16号鎌倉市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第19号鎌倉市パチンコ店等の建築等の規制に関する条例及び鎌倉市災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について」以上5件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 議案第13号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、39ページをごらんください。
国の放課後子ども総合プランの鎌倉市版として、放課後かまくらっ子を、順次、各小学校区で実施しています。平成31年10月から七里ガ浜小学校区ほか二つの小学校区で、放課後かまくらっ子を実施するに当たり、既存の子ども会館を放課後子どもひろばとして活用することから、放課後かまくらっ子を実施する小学校区の子ども会館を廃止し、さらに、外壁崩落等により、閉館する長谷子ども会館もあわせて廃止するため、所要の規定の整備を行おうとするものです。
この条例の施行期日は、平成31年10月1日からとしますが、長谷子ども会館の廃止については公布の日から、鎌倉市七里ガ浜子ども会館の住所の改正規定は平成31年4月1日から施行いたします。
続きまして、議案第14号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、41ページをごらんください。
国の放課後子ども総合プランの鎌倉市版として、放課後かまくらっ子を、順次、各小学校区で実施しています。平成31年10月から七里ガ浜小学校区ほか二つの小学校区で、放課後かまくらっ子を実施することに伴い、それぞれの子どもの家の利用定員を改めるとともに、指定管理施設と定めようとするものです。
この条例の施行期日は、平成31年10月1日からとします。
引き続きまして、議案第15号鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、43ページをごらんください。
国の放課後子ども総合プランの鎌倉市版として、放課後かまくらっ子を、順次、各小学校区で実施しています。平成31年10月から七里ガ浜小学校区ほか二つの小学校区で、放課後かまくらっ子を実施することに伴い、それぞれの小学校区に放課後子どもひろばを追加し、指定管理者により運営しようとするものです。
この条例の施行期日は、平成31年10月1日からとします。
続きまして、議案第16号鎌倉市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、45ページをごらんください。
厚生労働省令である放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、放課後児童支援員の基礎資格について、「学校教育法の規定により、教諭となる資格を有する者」を「教育職員免許法第四条に規定する免許状を有する者」に改めるとともに、「5年以上の実務経験があり、かつ、市長が適当と認めた者」を新設し、放課後児童支援員の基礎資格を拡充しようとするものです。
この条例の施行期日は、公布の日からとします。
続きまして、議案第19号鎌倉市パチンコ店等の建築等の規制に関する条例及び鎌倉市災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、51ページをごらんください。
旅館業法の一部改正により、同法第2条第2項の「ホテル営業」に関する規定及び同条第3項「旅館営業」に関する規定が、新たに同法第2条第2項に「旅館・ホテル営業」と統合されたため、鎌倉市パチンコ店等の建築等の規制に関する条例及び鎌倉市災害派遣手当等の支給に関する条例で引用している条項等の整備を行おうとするものです。
この条例の施行期日は、公布の日からといたします。
以上で提案理由の説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) それでは、議案第13号の鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定についての質問をさせていただきます。
まず、長谷子ども会館、既に閉館しておりますが、この閉館の理由についていま一度教えていただけますでしょうか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 長谷子ども会館につきましては、平成27年8月に外壁の剥落劣化、これが顕著となりまして、会館の入り口部分に単管パイプ、これを組んで防護ネットを外周に設置して利用してきたところでございますが、平成29年10月の台風21号、これによりまして外壁の剥離が一層進行しましたことから、施設の安全性を確認するため耐震診断を行いました。その結果、上部構造評点基準、これが1で、子供施設の場合は1.25必要だということなんですが、これに対して0.16と大きく基準を下回った結果となっております。この結果は、建築基準法で想定している地震の震動、衝撃に対して倒壊または崩壊する危険性が非常に高いというものでございまして、子どもの施設であることを勘案しまして、4月10日付で長谷子ども会館を閉館することを関係者に周知いたしまして、4月28日をもって閉館したという経過でございます。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) ということは、この議案第13号に書いてある他の子ども会館、七里ガ浜、富士塚、大船、この三つの閉館と、理由は全く違うという捉え方でよろしいでしょうか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 そのとおりでございます。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) ということは、今言った耐震の問題ということになると思うんですが、この調査、今お話があったとおり、以前からずっと前からもわかっていた、数値をはかってみないとというところもありましたけれども、はかったら確実にそういうことがあるのではないかということの予測はできたことで、私、前の課長、今の課長じゃなくて、前の課長のときからそのことは早くやらないと、子供たちが使っているんでということで再三申し上げておりましたが、それを行政側は放置していて、人の忠告を無視して、それで今回唐突に、突然またそういうことで出したわけです。なので、私はもうこれはほかの本庁舎の移転もそうですけど、突然そういう市民をだまし討ちにして突然出すと、こんなのは事前からわかっていれば当然ですけど、今年度の予算で入れておいて、市民の皆さんにもそういうことですよという周知をきちっと事前に話し込んでしっかり説明していれば、急に閉めちゃって、皆さん驚いて、それで請願に結びついているわけですけれども、そういうことはなかったんではないかと。これは全く、一般質問でもあったとおり、同じ手法でちゃんと市民の皆さんのほうに向き合って丁寧に説明等々しないで、突然にこういうことをやる、だからそういう事態になっているんだと私は思っております。
それで、耐震の問題があったから閉めたということですけれども、もし仮に、仮定の話ですけれども、耐震の問題がなければこちらの長谷子ども会館はどのような活用、長谷子どもひろば、例えばそういうことで、そういう活用をしていったのかどうか、それはいかがですか。耐震の問題がなかったとしたら、この建物はどうしましたか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 子どもひろばの移行につきましては、子どもの家と子ども会館、閉館の部分については移行していきますけれども、子ども会館単独館については、順次、閉鎖していくという考え方を持っていますので、これについては、耐震基準で基準値がこれほどひどくなければ、直ちに閉館するということはございませんが、将来的には子ども会館単独館については閉館していく方針はございます。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) つまり、今のお話だと耐震の問題はなくても閉館する予定だったと、16校区にはここは入ってない、要はかまくらっ子を実施していく上でここはそこに入っていないから、耐震は関係なくやめるつもりだったという理解でよろしいですか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 利用状況を見ながら順次判断していくということにはなりますが、放課後かまくらっ子に伴って存続していくような施設にはなっておりません。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) 利用状況、請願のところでも後で出てくると思いますけど、年間1万人程度使っていたと、非常に利用率は高かったということ。
ただ、この間のところです、稲村と第一と御成とちょうど中間ぐらいなところで、子供たちにとっては例えば、長谷でいうと四丁目の大仏坂のトンネルの近辺の子どもたちが、じゃあここ長谷子ども会館がなくなったらどこへ行けばいいのと。相当距離を歩いて第一に行くか御成に行くか、そういうことになると思いますけれども、混雑している車も人もめちゃくちゃに多い、そういう中を子供たちが危ないところを歩いて、そういうところに行かなければ利用できないという状況になっていて、現状では路頭に迷っている子供たちもいるという現状だと思いますが、そういうことへの考慮が抜けている今のお話ではないかなと思っていまして、今、代替として行政側でいろいろ言われているみたいですけれども、それはいかがでしょう。
いま一度、長谷子ども会館の利用者の子供たちが、今はどういうふうにどこを代替として使ってくれと、行政として言っているかと、そこをお伺いします。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 就学前のお子さんにつきましては、昨年11月にできた由比ガ浜こどもセンター、この中に子育て支援センターがございますので、そちらの利用をお願いしているところでございます。
それと、小学生につきましては、これから進めていく放課後かまくらっ子の中で実施する放課後子どもひろば、これは御成小学校区では旧図書館を使って、来年度からうまくいけば実施予定でございますが、それと第一小学校区については、第一小学校の会館部分、来年度からひろばになりますけれども、その部分を使って子供たちの居場所として使っていただきたいという御案内をしているところです。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) 今、旧図書館とおっしゃいましたけど、これは今、休工していますよね、シロアリの被害で。これはめどがつかないと、どうなるんですか。しばらくこれ工事、めどがつくかどうかという話はこれから委員会でやられるんでしょうけど、当面私から見ると使えない状況だと。今、おっしゃったことは、子供たち行けないんじゃないですか。いかがでしょうか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 長谷子ども会館の小学校区とすると第一小学校区の場所に立地しているところでございまして、第一義的には第一小学校を御案内しているところでございますが、近くに御成小学校もございますので、そこができた暁にはそこも利用していただきたいということでございます。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) 第一子ども会館、今、何て行政が言っているかというと、あそこも非常に混んでいて利用者の少ない平日午前中か土曜日に利用をお願いしますということで言われているんですが、そしたらば平日の子供たちは午前中は学校に行っているわけで、それはどうしたらいいんですか。平日の学校が終わった後は、行くところがないのではないですか。
|
|
○進藤勝 こどもみらい部長 長谷子ども会館については、小さいお子さんから小学生、中学生まで利用していただいている現状がございますが、現状といたしましては、乳幼児については支援センター、小学生の放課後についてはひろばを利用していただくということで、ある程度すみ分けをした中で御利用していただけるように御協力いただいているところでございます。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) 年間1万人もの利用があって、利用がいまいち不明な第一とか、由比ガ浜こどもセンターは小学生は行けませんから、それから旧図書館も言われたって今どうなるかわからない状況で、子供たちどうするのかなと。これ、それこそSDGsのターゲットからいうと女性、子供、高齢者及び障害者を含め、人々に安全でかつ包括的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供すると書いてあるんです。SDGs、10の都市に選ばれたんだったら、こういう記述はきちんと読んでから施策を打っていただきたいと思いますが、それで一つ最後に伺いたいところは、今、そのような状況だと子供たちの利用がなかなかうまくいかない状況に追い込まれているというのは実態を、私も親御さんたちからこのたび請願のいろいろお話をする中でいっぱい聞いております。それと、子供たちの利用だけではなく、地域の親御さんたちも子育てで悩んだとき、あそこに行けばいろんな親御さんたちの話ができるとか、近所の公園も隣にありますから、近所の方々とお話しできるとか、そういう地域のコミュニティーの場というか、多世代ですよね。近所のお年寄りがいろいろ教えてくれるとか、まさに非常にすばらしいそういうコミュニティーの場であるということの場所なんです。ですから、そういう意味も含めて私は耐震化をきちっとやって、当然ですけれども、それで残していただきたいと思っているんですが、別に子ども会館とか放課後かまくらっ子とか子どもひろばという名称でやる必要はないし、こどもみらい部として別にやらなくても、行政としてそういうこれからSDGsでそういうところを残していって、そういう場所をつくろうというのが、まさにこの今回の認定だと思うので、そういう考え方をもって残して、この長谷子ども会館と、名前はそうですけど違う名称でもいいです、旧諸戸邸でもいいですけど、そういうものとして残していただけるのでしたら、私はこの今提案されている議案は賛成できますけれども、名前をただこの会館をなくすというだけのことですから。その場として名前を変えてもいいし、やり方を変えてもいいし、市民の皆さんはこれだけ大きな動きがあって、コミュニティーの場として必要だとおっしゃっているんだったら、行政としてこどもみらい部ではないかもしれませんけど、残すべきだと私は思っておりますが、その点は。これは市長に聞いたほうがいいんですかね。いかがでしょうか。
|
|
○松尾崇 市長 今まで長谷子ども会館として使っておりましたこの建物におきましては、市としても保存をしていくという考えでございます。耐震工事を今後していくということで、その後の活用については地域の皆さんのお声ということにもしっかりと寄り添いながら、その方針について今後決定してまいりたいと考えております。
|
|
○6番(長嶋竜弘議員) 質問は終わりますけれども、ここは諸戸侯爵が、諸戸家が寄附していただいたところでございます。現在は諸戸ホールディングスという会社ですけれども、ここの会社の方々、部長クラスの方からメールをいただきまして、今の社長の祖先が寄贈したもので、我々としてもこの建物については非常に注目しておりまして、活用がきちっと、子供たちが使っていることというのは非常にすばらしいことだとおっしゃっていましたけど、活用については現役でここが使えることに意味があるんですよということを、諸戸ホールディングスの部長職の人ですけどおっしゃっていましたので、大変注視しておりますし、協力できることはしたいと思いますというようなお言葉もいただいております。ですので、今後については子ども会館ということではなくてもいいと思いますが、ぜひそういうことでお願いしたいと思います。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第13号外4件については、運営委員会の協議もあり、教育こどもみらい常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第13「議案第17号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第18号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○内海正彦 健康福祉部長 議案第17号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、47ページをごらんください。
本件は、介護保険法施行令の一部改正に伴い、保険料率等の基準額について、根拠条項の整備を行うものです。
なお、施行期日につきましては、条例の公布の日からとします。
次に、議案第18号鎌倉市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について、説明いたします。
議案集その1、49ページをごらんください。
平成30年4月1日に持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律が施行されたことにより、高齢者の医療の確保に関する法律の一部が改正されました。
これにより、国民健康保険の住所地特例の適用を受けて、従前住所地の国民健康保険の被保険者として施設等に入所されている方が、後期高齢者医療制度に加入した場合には、従前住所地の後期高齢者医療広域連合の被保険者となることになったことから、本条例について所要の改正を行おうとするものです。
施行期日等につきましては、公布の日からといたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第17号外1件については、運営委員会の協議もあり、観光厚生常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第14「議案第11号鎌倉市生産緑地地区の区域の規模に関する条件を定める条例の制定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○前田信義 まちづくり計画部長 議案第11号鎌倉市生産緑地地区の区域の規模に関する条件を定める条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その1、35ページをごらんください。
平成29年5月に生産緑地法が改正され、従来生産緑地地区の指定面積要件が500平方メートルであったものを、地域の実情に応じて、条例で定めることにより300平方メートル以上まで引き下げることが可能となりました。500平方メートルを下回る小規模な農地においても災害時の延焼防止帯等として緑地機能が発揮できると考えられるため、現在、市街化区域に残されている農地の維持・保全を図っていくことを目的として、条例を制定しようとするものです。
施行期日につきましては、公布の日といたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、建設常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第15「議案第20号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)」「議案第26号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第3号)」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松尾崇 市長 (登壇)議案第20号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)の提案の理由を説明いたします。
今回の補正は、私立保育所等整備事業、道路維持補修事業、財産管理事務などを計上いたしました。
そして、これらの財源といたしまして、国庫支出金、繰入金、市債などを計上いたしました。
また、鎌倉駅東口駅前広場整備事業に係る継続費の期間の変更及び道路維持補修事業に係る地方債の変更をしようとするものです。
詳細につきましては、担当職員に説明させますので、御審議をお願いいたします。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第20号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第2号)について、その内容を説明いたします。
議案集その1、53ページをごらんください。
第1条歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ1億6112万4000円の増額で、補正後の総額は、歳入歳出とも600億6501万8000円となります。
款項の金額は、第1表のとおりです。
まず歳出ですが、第10款総務費は756万6000円の増額で、野村総合研究所跡敷地内橋りょう調査に係る経費及びコミュニティ助成事業に係る経費の追加を。第15款民生費は1億1210万6000円の増額で、(仮称)七里が浜楓幼稚園の整備に係る経費及び生活保護システムの改修に係る経費などの追加を。第45款土木費は4145万2000円の増額で、西鎌倉歩道橋修繕工事に係る経費の追加をしようとするものです。
次に、歳入について申し上げます。第55款国庫支出金は6967万6000円の増額で、保育所等整備交付金の追加などを。第75款繰入金は5154万8000円の増額で、財政調整基金繰入金の増額を。第85款諸収入は250万円の増額で、コミュニティ助成事業助成金の追加を。第90款市債は3740万円の増額で、道路整備事業債の増額をしようとするものです。
次に、第2条継続費の補正は、56ページ、第2表のとおり、鎌倉駅東口駅前広場整備事業の期間の変更をしようとするものです。
次に、第3条地方債の補正は、57ページ、第3表のとおり、西鎌倉歩道橋修繕工事に係る地方債の追加をしようとするものです。
以上で一般会計補正予算(第2号)の内容説明を終わります。
|
|
○松尾崇 市長 (登壇)議案第26号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第3号)の提案の理由を説明いたします。
今回の補正は、企画総合計画事業費を計上いたしました。そして、この財源といたしまして、国庫支出金を計上いたしました。
また、歳出予算で計上した事業費に係る債務負担行為の追加をしようとするものです。
詳細につきましては、担当職員に説明させますので、御審議をお願いいたします。
|
|
○松永健一 総務部長 議案第26号平成30年度鎌倉市一般会計補正予算(第3号)について、その内容を説明いたします。
議案集その5、5ページをごらんください。
第1条歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ2000万円の増額で、補正後の総額は、歳入歳出とも600億8501万8000円となります。
款項の金額は、第1表のとおりです。
まず歳出ですが、第10款総務費は2000万円の増額で、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画等策定に係る経費の追加をしようとするものです。
次に、歳入について申し上げます。第55款国庫支出金は2000万円の増額で、地方創生支援事業費補助金の追加をしようとするものです。
次に、第2条債務負担行為の補正は、8ページ、第2表のとおり、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画等策定支援業務委託事業費の追加をしようとするものです。
以上で一般会計補正予算(第3号)の内容説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第20号外1件については、総務常任委員会に付託いたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第16「議案第22号鎌倉市教育委員会の委員の任命について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松尾崇 市長 (登壇)ただいま議題となりました議案第22号鎌倉市教育委員会の委員の任命について、提案の理由を説明いたします。
議案集その2、19ページをごらんください。
鎌倉市教育委員会の委員のうち、朝比奈惠温委員の任期が、平成30年6月24日をもって満了となります。
つきましては、その後任者について検討いたしました結果、朝比奈惠温さんを引き続き委員として任命することが、最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。
なお、 朝比奈惠温さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。
御審議の上、御同意くださいますようお願いいたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第22号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第22号については委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第22号鎌倉市教育委員会の委員の任命についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の賛成によりまして、議案第22号は原案に同意することに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 日程第17「議案第23号鎌倉市公平委員会の委員の選任について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松尾崇 市長 (登壇)ただいま議題となりました、議案第23号鎌倉市公平委員会の委員の選任について、提案理由の説明をいたします。
議案集その2、21ページをごらんください。
鎌倉市公平委員会の委員のうち、沼野輝彦委員の任期が、平成30年6月26日をもって満了となります。
つきましては、その後任者について、検討いたしました結果、沼野輝彦さんを引き続き委員として選任することが最も適当であろうと考え、ここに提案する次第です。
なお、 沼野輝彦さんの略歴につきましては、お手元の資料により御了解を願いたいと思います。
御審議の上、御同意くださいますようお願いいたします。
以上で説明を終わります。
|
|
○議長(中村聡一郎議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第23号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第23号については委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第23号鎌倉市公平委員会の委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の賛成によりまして、議案第23号は原案に同意することに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(中村聡一郎議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
再開の日時は来る6月29日午後2時であります。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
本日はこれをもって散会いたします。
(15時05分 散会)
平成30年6月20日(水曜日)
鎌倉市議会議長 中 村 聡一郎
会議録署名議員 前 川 綾 子
同 河 村 琢 磨
同 伊 藤 倫 邦
|
|