平成29年建設常任委員会
12月15日
○議事日程  
平成29年12月15日建設常任委員会

建設常任委員会会議録
〇日時
平成29年12月15日(金) 9時34分開会 17時12分閉会(会議時間 5時間20分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
伊藤委員長、池田副委員長、くりはら、武野、中村、大石、松中の各委員
〇理事者側出席者
服部(基)行革推進課長、齋藤(和)まちづくり景観部長、吉田(浩)まちづくり景観部次長兼土地利用調整課長、塚本まちづくり景観部次長、川村まちづくり政策課長、舘下都市計画課長、若林交通計画課担当課長、野中交通計画課担当課長、永井みどり課長、服部(計)都市調整部長、石山都市調整部次長兼開発審査課長、古賀都市調整課長、都筑建築指導課担当課長、渡辺(誉)建築指導課担当課長、樋田都市整備部長、関都市整備部次長兼都市整備総務課長、森(明)都市整備部次長兼道路課担当課長、芳賀道水路管理課担当課長、谷川(宏)道水路管理課担当課長、斎藤(政)道路課担当課長、近藤建築住宅課担当課長、加藤(隆)下水道河川課担当課長、杉田下水道河川課担当課長、田沼公園課長、永田浄化センター所長、前田拠点整備部長兼大船駅周辺整備事務所長、宇高拠点整備部次長兼再開発課担当課長、茶木再開発課担当課長、杉浦深沢地域整備課長、西山文化財課担当課長
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、笛田次長補佐兼議事調査担当担当係長、片桐担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)鎌倉駅西口駅前広場整備の現状について
(2)深沢地域整備事業の現状について
2 議案第79号 平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち、まちづくり景観部所管分
3 報告事項
(1)鎌倉駅東口駅前広場整備事業の進捗状況等について
4 報告事項
(1)平成29年(行ツ)第251号・平成29年(行ヒ)第295号開発許可処分取消請求控訴事件について
(2)平成29年度陳情第6号「鎌倉山二丁目を事業地としたさくら地所(株)による開発計画に対し、審査手続き状況の聴取、ならびに厳正な処置が行われるよう注視いただくことを要望する陳情」のその後の状況について
5 陳情第41号鎌倉幕府跡(桜道西側)のマンション建設認可を見直しして頂きたい旨の陳情書
6 議案第64号市道路線の廃止について
7 議案第65号市道路線の認定について
8 議案第72号建設工事委託に関する基本協定の一部変更について
9 議案第78号鎌倉市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について
10 議案第79号平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち、都市整備部所管分について
11 報告事項
(1)市営住宅入居者の選定について
(2)稲村ガ崎における下水管損傷の対応状況について
(3)台風21号の影響による二階堂川歌の橋付近の被害状況について
(4)台風21号の影響による鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の被害状況について
(5)北鎌倉隧道安全対策について
12 請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書
13 陳情第40号「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の陳情
14 報告事項
(1)組織の見直しについて(建設常任委員会所管分)
15 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○伊藤 委員長  これより、建設常任委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。松中健治委員にお願いいたします。
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○伊藤 委員長  本日の審査日程を確認いたします。お手元に配付したとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 所管外の報告について申し上げます。
 日程第14報告事項(1)「組織の見直しについて(建設常任委員会所管分)」については、関連する議案が総務常任委員会で審査予定でありますが、当委員会の所管事項にかかわる案件であることから、所管外の部署である経営企画部行革推進課から報告を受けることでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 事務局から請願・陳情提出者の陳述について報告がございます。
 
○事務局  日程第5陳情第41号及び日程第12請願第2号は、請願及び陳情提出者から陳述したい旨の申し出があることを御報告いたします。御協議、御確認をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 請願紹介議員に対する質疑に対して申し上げます。
 日程第12請願第2号について、紹介議員に出席を求め、質疑を行うか御協議をお願いいたします。紹介議員に出席を求めないことでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 出席を求めないことを確認いたしました。
 次に、一括議題について申し上げます。
 日程第11報告事項(5)北鎌倉隧道安全対策について、日程第12請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書、及び日程第13陳情第40号「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の陳情は、関連する議題であることから、一括議題として具体的な進め方といたしましては、請願提出者の陳述後、原局から報告事項の報告、請願及び陳情の説明を一括で受け、これらについて質疑を一括で行った後、報告事項については了承かどうかの確認を、請願及び陳情については1件ごとに意見開陳、取り扱い協議を行うこととしてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 事務局から関係課職員の出席について報告がございます。
 
○事務局  関係課職員の出席について申し上げます。
 日程第5陳情第41号鎌倉幕府跡(桜道西側)のマンション建設認可を見直しして頂きたい旨の陳情書は、歴史まちづくり推進担当、都市景観課、道水路管理課、文化財課職員が、日程第11報告事項(5)北鎌倉隧道安全対策について、日程第12請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書及び日程第13陳情第40号「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の陳情は、文化財課職員が、それぞれ入室することについて報告いたします。御確認をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 事務局から請願に係る資料について御報告がございます。
 
○事務局  日程第12請願第2号については、請願提出者から資料の提出があり、事前に各議員に配付していることを報告いたします。御確認をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (9時40分休憩   9時41分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
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○伊藤 委員長  日程第1報告事項(1)「鎌倉駅西口駅前広場整備の現状について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○宇高 拠点整備部次長  日程第1報告事項(1)鎌倉駅西口駅前広場整備の現状について、報告いたします。
 平成29年6月定例会及び9月定例会の当委員会におきまして、当該広場の現状・課題、取り組み状況等について、報告してまいりました。
 鎌倉駅西口駅前時計台広場の再整備に当たっては、限られたスペースの中で広場のレイアウト等を変更し、どのような機能を配置し整備するかを決定する必要があります。
 整備方針の策定に当たっては、行政の意見のみで決めるのではなく、現地でのアンケートを実施するなど、利用者、地域の市民、商業者等に意見を伺うとともに、土木、景観、造園の各分野の専門家であるアドバイザーからの助言・指導を受けることにより、策定していくこととし、これまで取り組んでまいりました。
 本日は、これまでの取り組みを踏まえまして、鎌倉駅西口駅前時計台広場の再整備に関する整備方針(素案)がまとまりましたので、その概要を報告いたします。
 鎌倉駅西口駅前時計台広場の整備に向けては、資料に記載した「鎌倉駅西口駅前時計台広場の整備に向けた5つの方針」をもって整備することといたしました。
 一つ目は、歩行者(利用者)空間の確保です。
 現在の広場スペースが十分でないことから、休日などの混雑時には、待ち合わせと通り抜けの利用者が交錯し、安全な歩行に支障を来す状況となっております。快適な空間の確保には、用地取得により広場範囲の拡大が有効ですが、駅直近の用地の取得は容易でないことから、現在、市が所有する土地を有効に活用して対応することとなります。
 そこで、現在、市が所有する隣接する未利用地について、占有物の撤去・移設等を行うことにより、広場として整備をいたします。
 また、現在、広場内において大きな面積を占めている植栽帯を縮小するとともに、占有物を積極的に移設・廃止等を進めることにより、空間を確保をしてまいります。
 二つ目は、適切な機能(施設・設備等)の設置です。
 広場内の占有物や機能のうち、地域の方々に親しまれ、鎌倉駅西口のシンボル的な存在となっている時計台、クスノキ及び桜につきましては、現地に残すことといたします。
 また、当初、広場隣接地を用地買収し、広場用地を広げ、観光基盤施設の導入も検討はいたしましたが、現時点では用地買収は困難な状況であることから、観光基盤施設は基本的に導入しないことといたします。
 三つ目は、快適な空間の創出です。
 現在の広場内には段差があり、車椅子利用者が時計台近くまで行けない状況です。また、現在設置するベンチについては、着座点が低く、コンクリート製であり、決して快適なものでないことから、広場内はもとより歩道との高低差の解消などバリアフリー化を図るとともに、ベンチについては、高齢者にも使いやすいものとし、広場の配置を考慮した中で一定程度確保してまいります。
 また、広場内には、鎌倉駅周辺で唯一の喫煙所がありますが、休日の午後には常時10人程度、多いときには30人を超える喫煙者が利用しております。この広場は、小学生・中学生の遠足やハイカーなどの集合場所としても利用されており、たばこを吸わない人にとっては、快適とはなっておりません。
 今回、利用者及び市民に対するアンケートや聞き取りを実施する中で、喫煙所については、撤去や屋内型の喫煙所とするべきとの意見が多くありました。
 市といたしましては、これを重く受けとめ、喫煙所の取り扱いについて検討いたしましたところ、現在の開放型の喫煙所を継続するべきではないとの結論に至りました。また、屋内型の喫煙所を整備する場合、多額の設置費用及び維持管理費用を要することから、当該広場の喫煙所は、撤去することといたしました。
 四つ目は、観光客及び市民に親しまれる広場です。
 休日などの混雑時には、観光客が広場からはみ出し、市民の安全快適な歩行に支障を来す状況であることや鎌倉駅西口付近では休憩スペースが不足していることからも、人だまりスペースやベンチなどの基本的な機能を一定程度確保することにより、混雑の緩和を図り、観光客だけではなく近隣に居住している市民にも親しまれ、観光客と市民が共存できる快適な広場の整備を進めます。
 鎌倉駅西口のシンボル的な存在となっている時計台、クスノキ、桜を存続させるに当たっては、これらの占有物の特徴を際立たせるなど、時計台を中心に、鎌倉駅西口におり立った人にとって存在感が感じられるとともに、地元の住民にとっても象徴的で親しみの持てる広場といたします。
 五つ目は、景観に配慮し存在感のある広場です。
 当該広場は、景観地区内に所在していることから、鎌倉市景観計画に配慮した整備を行うこととし、無表情な外観にならないよう、単調な壁面や設備類の露出を避けることとします。
 公共サインについては、色彩、デザインなど、周辺の景観と調和し落ちついたものといたします。特に看板類については、廃止・移設・統合を積極的に進めることとし、具体的な配置につきましては、景観に配慮するとともに、機能を勘案し人だまりや通り抜けのスペースに影響を及ぼさないよう配置いたします。
 以上が「整備に向けた5つの方針」でございますが、これらの方針をもとに広場の配置について検討を行ったものでございます。
 現在の広場は、人だまりスペース及び通り抜けのための通路としての大きく二つの機能があります。
 図1の現況動線図をごらんください。現在、広場の北西部分に地下道へ向かう通路に面した出入り口があり、そこを利用し、広場内が駅と地下道を結ぶ通路にもなっております。
 これにより広場の中心に近い部分を多くの人が通過することにより、人だまりが減少するとともに、人だまりが分断され、休憩をとる人にとって利用しにくい状況になっております。
 図2が整備方針動線図ですが、今回の整備方針では、北西部分の出入り口を設けず、駅と地下道を行き来する人には、広場の外側を通ってもらうこととし、休憩や待ち合わせに利用する人にとって快適となるよう動線の変更を行いました。地下道への歩行者動線と人だまりスペースを分離することにより、本来の広場としての機能の確保に努めます。
 このことにより、広場の外側をこれまでより多くの人が通るようになることから、広場敷地の南側に通路としての空間を確保いたします。
 次に、図3の現況図と図4の整備方針図をごらんください。広場の全体スペースについては、現在の広場に隣接する市が所有する用地を広場用地と編入するとともに、植栽帯の縮小や喫煙所の撤去により、人だまりスペースの拡大を図ります。
 人だまりスペースにつきましては、図2の動線図のとおり、?の人だまりは、遠足の子供たちやハイカーの集合場所及び待ち合わせなどのスペース、?の人だまりは、ゆっくり休む人のためのスペースを想定しております。
 次の図5は、図4を拡大したもので、鎌倉駅西口駅前時計台広場整備方針図でございます。
 大型の占有物である時計台、クスノキ、桜を現在地に残すことにしたことから、これらを意識した配置といたしました。特に時計台は、広場の中心的存在であり、際立たせるために、現在大きくなり過ぎているクスノキを剪定し適正な規模に整えるなど、整備、管理を行ってまいります。
 人だまりスペースの確保のために植栽帯を縮小したことにより、クスノキと桜については、現在より目立つ存在になるものと考えており、適正な管理に努めることといたします。また、潤いを持たせるために、現在の桜の後継として新たな桜を植樹いたします。また、常緑樹を人だまりスペース奥に植樹をいたします。
 現在の広場は、周りの歩道と人だまりスペースとの間に25センチ程度の高低差があり、2カ所の出入り口付近はスロープとなっていますが、整備により高低差を解消し、広場と歩道を平面でつなぐことといたします。
 また、現在の広場内の人だまりスペースと時計台や喫煙所との間にも段差があり、バリアフリーとなっていませんが、高低差の解消により、人だまりスペース全体をバリアフリーとし、一団の平面スペースを確保いたします。一団の平面スペースは、バリアフリーが図れる一方、単調で変化のない空間となるおそれがあることから、路面タイルの色彩、模様の工夫や占有物の適正な配置により、広場をデザインしていくことといたします。
 ベンチの設置については、レイアウトが確定した段階で、可能な限り設置するとともに、パーゴラや観光客に向けた観光案内板及び方向サインを設置してまいります。
 利用者や市民の方々などからさまざまなご意見をいただいていた喫煙所につきましては、撤去することによりたばこを吸わない方や子供たちにとって快適な空間とするとともに、人だまりスペースの拡大が図れます。
 ベンチやパーゴラ等の占有物については、再生木材等の温かみのある素材とし、植栽帯は曲線を基調とした形状にいたします。
 広場整備に当たって、路面のタイル、公共サイン等の色彩やデザインについては、鎌倉市景観計画に配慮して進め、看板類については、廃止・移設・統合を積極的に進めることとし、人だまりや通り抜けスペースに影響を及ぼさないように、今後、配置位置を決定してまいります。
 また、広場を構成する路面、ベンチなどの材質や色彩などについても、今後、配置や維持管理費用を考慮する中で決定していく予定でございます。
 以上、整備方針図について説明をさせていただきましたが、当該方針図に基づいた整備イメージ図が図6となっております。
 以上が、今回取りまとめを行った鎌倉駅西口駅前時計台広場の再整備に関する整備方針(素案)の概要でございますが、この素案の内容をもって、12月5日からパブリックコメントを実施しており、年明けの1月5日までの間、市民の皆さんからご意見をいただくこととしております。
 今後は、パブリックコメントでのご意見を踏まえ、素案の修正等を行った後、当該整備方針を確定させ、それに基づき平成29年度中に基本設計を完成する予定でございます。
 以上で、報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○松中 委員  この時計塔は、私の提唱で青年会議所と市でつくったんですけれども、ここに石碑というかそこの記念の碑があるんですけれど、それはどういうことになりますか。
 
○宇高 拠点整備部次長  脇に記念碑がございます。それについても時計台とセットと考えておりますので、引き続き広場内に残してまいりたいと考えております。
 
○松中 委員  それとウォーナー博士の碑はどうするんですか。これも私、携わったんです、鎌倉同人会で。
 
○宇高 拠点整備部次長  ウォーナー博士の碑につきましては、ウォーナー博士の記念碑を建てる会が設置して、62年に市に寄贈を受けたと聞いています。現在、その会自体はございませんが、母体となっている団体と今お話をしておりまして、御要望としては、広場内にというお話がございます。
 私どもとしては、そんなに場所をとるものでもないということで、多くの方に見ていただきたいという御要望があるということで、基本的には広場内に移設ということができればなということでお話をしております。
 基本的に別の場所でというお話もさせていただきましたし、広場内でということでもお話をさせていただいて、今、お話を継続しているところで、基本的に広場内でどこかの場所に移設という方針になるかと考えております。
 
○松中 委員  それと、ここで鎌倉の観光案内をしている、そういう意味では非常に便利なんですけれども、そういう場所の中にそういうものが存在するならば、どこかにちょっとした観光案内所をつくるとかしないと、民間の案内ガイドの件、これは長嶋議員なんかがやっているんだろうと思うんですけれども、そういうものに対してはどうするんですか。
 
○宇高 拠点整備部次長  この整備に当たりまして、今現在、基本設計ということで、大きな配置を決めたということでございます。手狭だということで、何を入れて何を出すかということで、これまで多くの時間を割いてきたということでございます。
 今現在、先ほど申し上げましたように、時計台、クスノキ、桜を基本とした配置を決定させていただいて、地元の方からも観光案内所とは言わないですけれども、いろんなことで道を聞かれるので何とかならないかというお話は頂戴をしているところで、詳細についてはまだ決定しておりませんが、引き継き、同じの形になるかと思います。
 
○松中 委員  そうすると、現在のガイドのボランティアの扱いはどういうふうになるんですか。
 
○宇高 拠点整備部次長  広場整備の後の管理をどのようにしていくかということになるかと思うんですけれども、今現在、道路管理地ということで管理をさせていただいて、いろんな占用の関係であると手続をしていると聞いております。
 ですから、当面今の状態が続くということであれば、現在と同じような形で利用がしていただけるのではないかと考えています。
 
○松中 委員  その辺もよく全体の中で考えて、そこへ、ぼんと同じようなことを考えるようなことを、今そんなことを本当に言えるんですか。
 そのことは、何か特別に許可を与えているんですか。そうでないと、整備して、ぼんと真ん中に臨時的にガイド案内のあれが出るというのは、それは既得権か何かみたいなのがあるんですか。どういうことなんですか。現在、認可はどうなっているんですか。
 
○宇高 拠点整備部次長  許可をとられているのか、ボランティアをされているということで利用いただいているのかということは、申しわけないんですが、確認をさせていただきたいと思います。
 
○松中 委員  確認してください。そうじゃないとおかしいでしょう。把握していないというのは。
 
○伊藤 委員長  確認をお願いいたします。
 暫時休憩いたします。
              (9時59分休憩   10時06分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
 
○前田 拠点整備部長  調べるためにお時間をいただきまして恐縮です。次長のほうから答弁いたします。よろしくお願いいたします。
 
○宇高 拠点整備部次長  ただいま道水路管理課等に確認してまいりました。
 先ほど申し上げましたように、道路管理地ということで、道路法に準じて管理をしているということで、道路占用条例に基づいて、占用の場合は手続をするということでございます。
 これについては、固定物ではないということで、ボランティアさんがそこで活動しているということで、占用許可には該当しないということで聞いております。
 
○松中 委員  その説明おかしいよね。だったら、小町通りでみんな看板を出している。建造物じゃないけれど、みんな看板をどかしてもらいましょうと。この道路のところ、これは道路の扱いだったら、そういうことで看板をここへぼんぼん出してもいいということになるんですよ、道路の扱いなら。それをみんな小町通りなんか、そういう道路に置いている看板を撤去しようじゃないかと言って声上げて、いろんな騒動があったんだけれど、そういうこととは同じ扱いになるのですか。現在そういう活動をしている、今後そういう整備をするに当たって、それは整理したほうがいいですよ。
 だって、あなた方の答弁でしょう、できないということだから。道路課の答弁になるということだから。そっちのほうから道路課とよく協議したほうがいいと思いますよ。どうですか、部長は。
 
○前田 拠点整備部長  御指摘いただきましたので、今後、都市整備部と調整をさせていただきまして、適正な形をとっていきたいと考えてございます。
 今、次長から答弁いたしましたように、現在の取り扱いといたしましては、固定物でないということと、一時的な利用ということで、占用という御相談もないということで、許可はしていないと聞いております。よろしくお願いいたします。
 
○松中 委員  そうしてください。
 それと、非常に景観的な取り扱いで、このすばらしい木がこういうふうにしまして、ところが、現在、時計塔の前で撮影すると、後ろの赤い看板が非常に目ざわりだね、はっきり言って。必ずそこですると、後ろに赤い、若き何とか、サムライ、何とかと。それは、協力してもらったほうがいいですよ。そういう意味で、ここに幾らやったって、これ書いていないけれど、この後ろに赤で入れてごらんなさい。全部ぶっ壊れてしまいますよ。
 それは絶対協力をしてもらって、そこの環境なり景観なり、これだけのことをするんだったら、それだけのことをしてもらわないと。きれいごとで言っているけれど、そこにぼんと行ったら、非常に目ざわりです。
 かつて、隣のほうにビルがあるんですよ。あの上に文春の広告がでかく出て、それは週刊誌、新聞、大騒ぎしたんですよ。だからあっちはない。
 だから、このケースの場合には、このようになるんだから、御協力をしていただけないでしょうかという交渉はやるべきですよ。だめだったら市長にやれと僕は言います。市長、幾らきれいごと言ったって、そういうことからしないと、これだけの相当なお金かけて、これだけの植栽とかスタイルが変わっていくんだから、それはやってほしいです。いかがですか、部長。
 
○前田 拠点整備部長  御指摘いただきましたとおり、駅前で非常に多くの人が集まるところでございます。今回、オリンピック・パラリンピックというようなことを目指しまして整備をしていくということでございますので、周辺の景観との調和も重視したいと考えてございます。
 鎌倉の旧市内におきましては、まちづくり景観部が景観法に基づきまして取り組みをしっかりやっているところでありますので、そういったような取り組みとも連携をしながら対応してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
 
○松中 委員  お願いします。そうでないと、全然生きてこないですよ、はっきり言って。そこで記念撮影すると、必ず後ろに出るんです。そういうことでお願いします。
 
○武野 委員  アンケートをとられたりとかさまざまな御苦労をされて、ここまでこぎつけられたと思います。お疲れさまでした。
 それで、アンケートの中には、トイレの話は出てこなかったんでしょうか。本会議でもさんざんトイレの話も出て、長嶋議員からも質問が出て、最低20平米が必要だということに対して、10平米でもできるはずではないかと質問されていると思うんです。この辺の検討とあとトイレが必要だという声が、アンケートの中には出てこなかったんでしょうかということです。
 
○宇高 拠点整備部次長  アンケートの中で自由記述の部分で、トイレというお話はございました。駅前でございますので、多くの方がいらっしゃるということで、観光案内所ですとか荷物預かり所ですとかトイレだとかというのは、当然あったほうがいいと考えております。
 ただ、今の広場の状況を勘案しますと、大変混雑しているということで、広場スペースをできるだけ多くとりたいということで、今回このような広場を優先、人だまりスペースを優先させていただいた案を作成いたしたものでございます。
 
○武野 委員  アンケートの中で喫煙所の撤去のほうが多かったのかもしれませんが、トイレについて何もなく、地権者の周りの方たち等の意見はどうだったんでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  近隣の全ての方をお聞きしたんではないんですけれど、飲食をやっている方々にとって、喫煙所もそうなんですけれども、自分のお店の周りでトイレだとか喫煙所は避けてもらいたいという御意見は、何件か頂戴をしております。
 
○武野 委員  10平米でもできるはずだということに対してはどうでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  繰り返しになりますけれども、今回限られたスペースということで、やっとつくり出したスペースをトイレに使うのかというところが、でも、つくればつくったほうがいいという御意見もいろいろあろうかと思いますけれども、今は最大の課題について、スペースを優先させていただいたということでございます。
 それとあと、トイレが小さいとそれを利用する方々の列ができるということで、広場内にもそういったトイレを利用する方の人が滞留するということになるのではないかということもありまして、この間、素案をつくらせていただいたということでございます。
 
○前田 拠点整備部長  素案をまとめまして、パブリックコメント実施しているというようなところでございますけれども、当該広場につきましては、駅前に位置しておりまして、多くの観光客の利用がある場所というようなことでございます。
 ただ、現状、非常に狭隘で限られたスペースということで、これを今回どういう形で有効に使っていくかというようなことを、アンケートあるいはe−モニター、あるいは近隣の商店会とか周辺の商業者の方等にも御意見を伺いながら、結果として、今、狭隘なスペースを利用する中では、広場機能を最優先して、今回再整備をしていこうというようなことを決めたということでございます。
 御指摘のとおり、アンケートの中でも、ぜひ観光案内機能あるいはトイレといったようなものがほしいといったものはございますけれども、そういった観光基盤施設の整備につきましては、将来の課題という形としまして、現在の広場外での整備の可能性を引き続き探っていきたいという形で考えているということでございます。
 駅前の場所にこういった施設ができれば、もちろん観光客の方あるいは市民の方の利便性・快適性の向上につながるということは認識しておりますので、今後とも関係部局と連携をしまして、周辺の用地の取得等について努力を継続してまいりたいと考えているところでございます。
 
○武野 委員  あそこで、平日も含めてお年寄りの団体、旗を持って集まっているのは、しょっちゅう見かける光景だと思います。出発前にまずトイレに行っておこうということが、普通、歩き始める前にトイレにまず行っておこうと皆さん考えるわけで、そのときにここにすぐに、集合場所の近くにトイレがあるということは、大切なことだと思うんです。
 だから、観光案内所とトイレというのは、将来とおっしゃいましたけれど、近い将来でぜひ強く検討をお願いしたいと思っております。
 
○中村 委員  今、パブリックコメント中ということで、いろんな意見が出るかもしれませんけれど、時計塔を中心に渦巻き状のラインみたいなのがあるんですけれど、このデザインというのは、何かの効果があるんですか。
 
○宇高 拠点整備部次長  報告の中でも若干ふれさせていただきましたけれども、ここをバリアフリーにしたので、一団のスペースになってしまうということで、変化のない無表情な広場にならないようにということで、アクセントをつけたいというところで、これで決定したものではございませんで、ちょっと変化を持たせるということで、一例とお考えいただければと思います。
 
○中村 委員  それから、時計塔の右側というのか、図で言うと、桜との木の間に1本、これは新しい植栽ということなのか、狭隘なスペースの中で少しでもそういうスペースをつくったほうがいいような気もするんですけれど、この植栽は何か意図するところがあるのかどうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  こちらも若干、先ほどの報告の中でふれさせていただきましたけれど、奥がゆっくり休む方のスペースということで、ベンチなんかも配置するような形になるんだろうと思うんですけれども、そこで潤いを持たせるというか、変化を持たせるということで、ここが多くの方が出入りするということではないので、植栽帯が減ったということで、場所をとらない緑という観点からも、こちらにとりあえず今のところはこういった案で示させていただいております。
 
○中村 委員  その辺は、いろいろまた検討していただければと思いますけれど、これは平成29年度設計で、完成というのはどれぐらいを目途にしていますか。
 
○宇高 拠点整備部次長  平成29年度に基本設計を完成をさせたいと考えております。平成30年度につきましては、実施設計ですとか埋設物の試掘を行いまして、平成31年度に工事をして供用開始をしたいと考えております。
 
○中村 委員  そうすると、基本的にはオリンピック・パラリンピックには間に合わせようというのはわかりました。
 それで、拠点整備部がなくなって、次は駅周辺、整備課になるかもしれませんけれど、この西口の広場整備はまだ今後も検討していくのか、一応これで一区切りをつけるのか、その辺の考え方を教えていただくけますか。
 
○宇高 拠点整備部次長  おっしゃっているのは、恐らく鎌倉駅西口周辺のまちづくりの基本計画のことをおっしゃっているんだと思います。
 こちらについては計画があって、地元の方々とお話し合いは引き続き継続をさせていただいておりますが、一部経営者の方々から同意をいただいていないということで、今、事業に着手できていない状態でございます。
 鎌倉駅の状態を、この基本計画を作成したときと状況が変わってきていると、本庁舎も移転というようなことがございますので、今後、現時点で継続ということでございますが、そのあたりは、地権者の方ともよく話し合っていきたいと考えております。
 
○中村 委員  先ほどもお話ありましたけれど、トイレの問題とかいろいろ用地買収で困難されているのは理解いたしますので、引き続きトイレはもしかしたら観光課とかあるいは環境部も多いときは喫煙所の問題もあったので、その辺ほかの部署とも連携して今後も取り組んでいただければと思います。
 
○くりはら 委員  そもそも鎌倉駅西口と東口というのを、それを将来的にどうしていくのかというところ、この大きな視点というのは、今回の計画の中に入ったんでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  今回の計画の中というか機能分離、分担のお話だと思うんですけれども、東口につきましては、バス、交通機関を集中させる。西口については、ずっと深沢へ続く道ということで、これまでも西口の駅周辺というのは、環境が余りよくないということで進めてきたというところです。
 先ほど中村委員よりお話がありましたけれど、全体計画、ロータリーを含めた共同ビルを使って駅前を整備していくという計画が現在進められないということで、今回オリンピック・パラリンピックに向けて、せめて時計台広場をということで、整備させていただいたということです。
 東口についても、現在整備が進められております。平成31年、工事の時期が重なる時期がございますので、そのあたりは工事工程等を調整するとともに、サインだとかそういった統一だとか、調整はしていきたいと考えています。
 
○くりはら 委員  そうしますと、私としては、2020年のオリンピックに向けて、何とかその時期に間に合わせなくてはというような発想で、きれいに取り外していこうと、とりあえずという雰囲気にしか実は見えないんですね。
 鎌倉のまちづくりとして、例えば大船駅のあり方とか、鎌倉駅のあり方とか、北鎌倉駅のあり方とか、その他江ノ電の駅のあり方とか、そういう大きな視点で考えて、まちづくりの中の西口だったり東口だったりという発想がないと、とりあえずきれいになりましたというものしかでき上がらないんじゃないかと思いまして、御質問させていただいたんですけれども。
 西口に将来的にトイレがほしいとか、あと将来的に自転車置き場をどうするのかとは、先送りされているように感じるんですが、その辺のところ、そういうお考えはないですか。要するに今やろう、2020年までにやろうという発想は全然ないんでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  鎌倉駅周辺につきましては、古都中心市街地まちづくり構想というのを平成12年度に策定をいたしました。これに基づいて、それぞれ西口、東口も含めて、どんな町にしていこうということで定めております。
 ただ、今回その中でゾーン分けをしたりだとかそんなのを目標を定めております。ただ、今回につきましては、西口についてはできる、そこの交差点の前の空地の確保ですとか交番から御成小学校に行く歩道の確保とか、そういったものをできることからやってきたんですけれども、今回全体計画については、広場整備については、先ほど申し上げたような理由で着手できないということでございます。
 ですから、全体計画ができるときには、必要な施設については、当然入れていきたいということでございます。とりあえず全体計画ができない中で、暫定整備ということで今回時計台広場だけ着手させていただいたということでございます。
 
○くりはら 委員  例えばこういう広場をつくってしまうと、人が集まってくると。人が集まってくると、どのように使っていただくかというのは、本当に人が勝手に使うような状況を許されてしまうのかなという気はするんです、固定物を置かなければというような発想とかでいいますと。
 人が使い出すと、広いところがあると、例えばですけれども大道芸をやってしまうとか歌を歌ってしまうとかそういうのまで、じゃあどうやっていくんですかというようなことは、イメージされていますでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  これ、完成後の広場管理をどうするかということになっていくんだと思うんですけれども、アドバイザーから御意見いただく中には、例えばマルシェだとかそういったものをやってもいいんじゃないかというような御意見もありました。ただ、限られたスペースの中で、これがどの程度できるのかということはあろうかと思います。
 ただ、せっかく広がった広場ですので、例えば日曜日だとかというとすごく混んでいて難しいとは思いますけれども、そのほかできるものは最大限利用していただけたらと思っておりますが、先ほど申し上げたように、管理をどうやっていくか、今までどおり道路法に基づいて管理をしていくのか、別の条例をつくって管理していくかというのは、これから決めていかなければいけないことじゃないかというように考えています。
 
○くりはら 委員  その辺のところもちゃんと詰めていただきたいなというところと、あと、土地は今、平らな、要するにバリアフリーなイメージでつくっていかれるというのはわかりました。
 それを例えば立体的に、土地がないんだったらば、上下関係で立体的につくるという方法もあるかと思うんですが、そういった発想は全然なかったでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  景観的なこととか費用的なことがございますので、2階建てという、検討する前、雑談風の中ではそういった話は出ておりました。この中で、当初幾つか案を検討する中で、最終的にはこの案になったということで、テラスデッキをつけたらどうかというような御意見はありました。
 ただ、そうすると、段差をつけることによってバリアフリーのスペースを設けることになるということで、その分、手狭な空間が最大限に活用できないということがあるので、こういう一体、一団の平面がいいだろうということで、この案になったものでございます。
 
○くりはら 委員  今、費用の問題というのが出てきたかと思うんですが、例えばここは、何か国の補助金を使ってオリンピック・パラリンピックに向けて整備していくんだとかというようなものは、される予定はないでしょうか。
 
○宇高 拠点整備部次長  以前、補助金について探してみたんですけれど、今のところ見つかっていない状況です。
 
○くりはら 委員  使えるかどうかわからないんですが、中心市街地の活性化法から来る補助金というのを私は聞いたことがあるんですが、そういったものはお調べになっていないでしょうか。
 廃れ始めた場所を小ぎれいにするといったときに、中心市街地の捉え方はいろいろあると思うんですが、鎌倉の場合の中心はどこなのよといったときに、いろんな中心があるとは思います。駅周辺という発想もあると思うので、そういったものもぜひ使っていただけないかなというところで、御提案を含めです。
 
○前田 拠点整備部長  鎌倉の駅周辺も含めて全体的にきちっと取り組んでいくということが非常に重要だと、あるいは将来も見据えた形で物事を進めていくことが重要だというような御指摘をいただいたと認識をしています。
 先ほど次長から答弁しましたように、平成12年度に古都中心市街地のまちづくりの構想というものをつくって、その後、実はまちづくり交付金というようなものを得て全体計画をつくって事業を進めてきたというような経緯があります。5年間、10年間という形で更新をしてやってきたところがありまして、先ほど次長から御紹介しました今小路通りのところの歩道の整備ですとか、あるいは市役所に至るところの交差点のところの整備といったようなもの等々、そういったような国の補助を得ながらやってきたというようなことがあります。
 ただ、そういった計画というのは、御指摘のとおり、ある程度全体的な視野、あるいは長期的な視野を持って面的な計画をつくって、その全体のものを実現するというような形の中で、補助金を国から支援を得ていくというようなことが必要でございますので、今回につきましては、ある意味では、古都の中心市街地の構想の中で全体のビジョンというのは書かれていますけれども、それがなかなか個々に東口、西口、実現できないといったようなことの中で、オリパラというようなことを備えた中で、できることをやっていこうというようなことで取り組んできたということがありまして、とにかく人がたくさん集まって、大勢の方がいらっしゃる場所ですので、暫定的とは言いながら、きちっとした広場を整備をしていくということが東、西相当も必要でございますので、現時点では、そういうことにしっかり対応していくという意味合いで総合計画の中に位置づけて、基本計画の中に位置づけて、今回予算化をして実施をしていこうというようなものでございます。
 御指摘のとおり、全体のまちづくりということに関しては、少し、中期、長期といったようなことも踏まえて、今後も検討していく必要があると考えていまして、あとは、平成12年度に構想を策定したというようなことでございますので、メンバー、市民参加でつくりましたけれども、そういうものも変わってきている、あるいは状況も変わってきているというようなことがありますので、今後、そういった状況の変化なども踏まえまして、どういう形であれば国の支援等も得る中で自主的にできるかというようなことを検討をしていきたいと考えております。
 
○大石 委員  大変な御苦労をされていると思うんですけれども、気になったのが、喫煙所の撤去なんですね。先ほど言われていましたけれども、多いときには30名を超えるような方々が御利用されているということで、確かに受動喫煙だとか嫌煙権というものがクローズアップされている形の中で、喫煙権というのもあるわけですよね。
 鎌倉市の財政なんかも見てみれば、たばこが売れた形の中でのたばこ税が年間8億円も鎌倉市に入っているということも考えれば、そういう方々のための何かを考えないといけないと思うんです。広場の中に喫煙所を入れろと言っているんじゃないですよ。
 駅前というのは、迷惑防止条例の形の中で、歩行喫煙禁止区域に入っていて、パトロールもしていて、場合によっては過料もとるという場所になっているわけじゃないですか。
 鎌倉市近郊から2時間とか、東京からだと1時間ちょっとかけてきた形で、たばこを吸うような方がどこかへ行くのに、こちら側で言えば、銭洗弁天へ行く前に駅前で1本吸わせてもらって、じゃあ行こうかなというときに、どこにもないと。その区域内で、また銭洗弁天の中に行く途中で歩行喫煙をしてしまったり、隠れて吸ってしまう、そういうことだってあり得るかもしれない。
 年間2000万人の観光客をもてなすという意味でも、何かを私は考えていただきたい。先ほどのトイレの話もそうですけれども、将来的には考えますよという、トイレではそういうお話でしたけれども、喫煙の関係もここの部署だけではだめだと思うんですね。環境部だとか景観、観光課も含めた形の中で検討もしないと、逆に目的地まで行く方々の周辺の方々に御迷惑をかける可能性があるということもよく熟慮して、検討をしていただければなと。
 この広場をこういう形にしていくことは、私はやぶさかではありませんし、賛成です。だけど、そこに伴う問題というのは、ここだけではなくて他部署とも連携する形の中で対応していかなきゃいけないことは多々あるよということは、ぜひ御理解いただいて、ぜひ取り組んでいただきたいなという要望をさせていただきます。
 答弁は結構です。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第1報告事項(2)「深沢地域整備事業の現状について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○深沢 地域整備課長  日程第1報告事項(2)深沢地域整備事業の現状について報告いたします。
 平成29年9月の当委員会では、深沢地域整備事業の現状といたしまして、権利者及び地元商店会への対応状況、土地区画整理事業の課題への対応状況、交通管理者協議の状況について報告いたしました。
 本日は、深沢地域整備事業の現状といたしまして、平成29年9月と同様の項目について報告いたします。
 まず、権利者の方々への対応状況につきましては、権利者全体会が開催できない状況であることから、権利者を個別訪問するとともに、権利者個別相談会を6月29日から8月31日までの間、事業区域内の鎌倉青果地方卸売市場において、毎週木曜日に開催してきましたが、その際、土曜日・日曜日にも開催してほしいとの御要望を受けたため、これに加え10月29日の日曜日、11月25日の土曜日の2回、追加の権利者個別相談会を開催しました。この相談会には、3名の来場者があり、事業スケジュールの確認や借家人に対する補償内容などについての相談を受けました。
 なお、事業が延伸となっていることから、権利者の方々への不安をできる限り払拭するため、今後も権利者の個別訪問と合わせ、専門家による電話相談、個別面談を随時受け付けるなど、丁寧な対応に努めてまいりたいと考えています。
 次に、地元商店会の対応状況としましては、将来を見据え勉強会を行っていますが、その一環で11月7日、深沢中央商店会の役員を対象に、商業事業者と連携・共生を図っている商店会の事例として、横須賀市の久里浜商店会の視察を行いました。
 久里浜商店会の理事長からは、商店会と商業事業者との取り組みとして、商業事業者が発行するICカードや巡回バスの活用事例のほか、商店会のにぎわいを創出するための独自の取り組みとして、空き店舗を有効利用した久里浜コミュニティスポットや子供インターンシップの実施などについて説明を受けました。
 なお、視察には商店街支援の担当課である観光商工課の職員も同行しています。深沢中央商店会との勉強会は、今後も継続していくこととなっており、現在、次回の開催日程の調整を進めているところです。
 次に、土地区画整理事業の課題への対応状況ですが、平成29年6月30日に、藤沢市との共同調査である「平成29年度村岡・深沢地区まちづくり実現化方策検討調査業務」の契約を締結し、両地区一体施行、単独施行の事業計画など事業スキームの検討のほか、新駅設置に伴う便益と税収効果の検討を行っており、現在、平成29年度内の取りまとめに向けて、基礎データの検証や事業計画の検討、精査を進めているところです。
 なお、この検討調査の結果を踏まえ、神奈川県、藤沢市と新駅設置費用の圧縮を含め、適正な負担のあり方の協議を行ってまいります。
 さらに、深沢地区のポテンシャルアップを図り、まちづくりのテーマ「ウェルネス」の実現化を推進するための業務の実施準備を行っております。
 この業務では、深沢地域のまちづくりのテーマである「ウェルネス」を実現するために、公民連携も視野に入れた持続発展型のまちづくり方策や、方策に沿った導入機能・建物などのイメージを検討するとともに、民間事業者にヒアリングを実施し、その実現性についての検討を予定しています。この検討も踏まえ、将来の施設や各街区への導入機能の可能性を整理し、深沢のまちづくり全体の具現化につなげていきたいと考えています。
 最後に、都市計画決定に向けた交通管理者協議の状況ですが、神奈川県警察本部との第2回の本協議を平成29年10月26日に行い、協議内容について了承いただけたことから、平成28年10月から実施してきました協議が終了しました。
 以上で報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございませんか。
 
○武野 委員  先日、朝日新聞にベルマーレの記事が出ていました。ベルマーレの敷地としては、10ヘクタールは必要だということなんでしょうけれど、記事によるとまだ地権者とかにはお話は行っていないとなっていましたけれど、もしそれが来たら、どうされるんでしょうか。
 
○深沢 地域整備課長  まだ検討していませんので、コメントできません。
 
○前田 拠点整備部長  本会議でも話題になっている内容でございますけれども、ベルマーレの新スタジアムということに関しましては、新聞報道で私ども知っただけということで、全く相手方とはその件で話はしていないというようなことを関係部局とも確認をしているというようなことでございます。
 今回、新聞の記事がきのうですか、載っていて、5カ所に今絞られたと記事に載っていましたけれども、その記事の読む限りでは、鎌倉がそこに残っているかどうかと全くわかりません。というようなことで、今ちょっと課長から答弁ありましたように、そういう話が今後万が一あれば、その時点で対応を考慮するということでしかないかなと考えてございます。
 
○武野 委員  検討するという、正式に要望が来ればお断りしますと即答するのか、検討しますかというのでは、大分先方様の受け取り方が違うと思うんですよね。ここまで噂が流れているんですから、これまで積み上げてきた計画との整合性とかそういうことを考慮して、もし来たらこうするというくらいなことは、ちょっと考えておいたほうがいいんじゃなかろうかと思います。
 それと、あと新駅との絡みなんですけれども、決算特別委員会のときに、市長が単純に考えると55億円となりますが、それがもっと圧縮しなければいけないと思っている的なことを言った後に、上限が55億円だという、上限がそこだという言い方もされたんですね。
 一方で、周辺の開発を含めて300億円か400億円かかるということにおいては、それは鎌倉市は負担するつもりはないということに今なっていますよね。
 藤沢としては、そういうことでもなさそうなんですけれども、ここをもう一回決着つけたいんですけれども、さっき圧縮という話がありましたけれども、圧縮というのは、周辺の整備というのは、負担するつもりはないということと、55億円からの圧縮だということ、こういうことでよろしいんでしょうか。
 
○深沢 地域整備課長  圧縮についてでございますが、新駅の今160億円と言われているものを圧縮するということの圧縮だと思います。
 それから、55億円というのは、3分の1を負担するということではないということで、費用対効果として出してもいい、応分の負担というもので一定の負担をしていく協議をしていくと考えているものでございます。
 それから、関連公共施設については、やはり鎌倉市でない公共施設ですので、そこら辺は負担はできませんということで、協議をしているところでございます。
 
○前田 拠点整備部長  補足と確認をさせていただきたいと思います。
 市長のほうで、決算特別委員会のときに、吉岡委員の御質問に答えさせていただいたのですが、仮に今3者で負担するということだとすると、3分の1ですから160億円と仮にしますと、三つで割ると55億円というようなことが上限だと答弁をいたしまして、ただ、鎌倉の市外の駅だというようなことでございますので、それを55億円というものを税金で負担するということは、とてもないと、できないと、それは市民の理解が得られないと考えていますよと。そういう意味で協議を重ねて進めていくんですよと。
 ただ、こういったような費用の負担ということに関しては、将来にわたっての深沢のまちづくりを進めていく上での投資という意味もあるので、そういう意味では、効果に見合ったものというものを慎重に検討をしながら負担をしていくというようなことを御答弁させていただいたということで、55億円というような価格がベースになっているものではないというようなことが一つです。
 あと、よく300億円から400億円といったようなお金、藤沢市の議会で話されたようなものが出ておりますが、その中には、新駅の今現在の160億円というようなものも重なっていますので、鎌倉につきましては、区画整理ということで、今現在、過去の検討ですと138億円、それが1割程度ということで150億円ぐらいになる可能性があるといったようなことを御答弁申し上げているということで、鎌倉の整備としてはそういったようなものと考えてございます。
 負担ということにつきましては、駅の本体と関連施設というようなことがありますけれども、基本的には道路ですとか駅前広場といったようなものにつきましては、市外の公共施設ということでございますので、原則的にそこに鎌倉市が負担をすることができないというようなことからも、その部分についての負担はしませんと相手方にもお伝えしていると御答弁させていただいているところでございます。
 
○武野 委員  その話し合いの中で、神奈川県や藤沢市は、鎌倉市の意向を伝えたらどのように返事をされているんでしょうか。「3分の1、いや、やっぱり3者だから3分の1は出してもらわなきゃ困るよ」という、そのつもりなのか、「いや、その気持ちはわかります、鎌倉市の駅ではないので、もう少しこちらも何とかしようと思います」という関係なんでしょうか。
 それと、また新駅以外の周辺の整備については、「新駅との一体のもののはずだから、やはりこれは鎌倉市だって負担すべきでしょう」という意見とかも出ているんでしょうか。
 
○深沢 地域整備課長  今、その辺は協議をしているところでして、内容については御報告はできないんですけれども、今、共同調査で、新駅の効果の便益と税収効果という結果が出ていますので、それをまたベースに協議が進むんではないなかと考えておりますので、今はまだ途中経過ですので、見守っていただくというか、その辺も差し控えさせていただきたいです。
 
○中村 委員  先ほど、ポテンシャルアップのために公民連携という話もありました。まだ具体的な検討は始めたばかりかもしれないんですけれども、公民連携の場合の公の役割と民の役割というかそれぞれの役割分担みたいなものが、何か整理されていたら、ちょっと今の段階で結構なんですけれども、教えてほしいんですけれども。
 
○深沢 地域整備課長  まだ具体的に公民連携を目指していくということで、深沢は第3の拠点ですので、まちづくりの建物とかそういう、あと産業を誘致したりとか、あとは実際に人が歩けたり健康とかスポーツができるようなまちづくりのイメージをつくっていかなきゃいけませんので、まずは民が入るように、ヒアリングとかして民間の意見を聞かないと、なかなか社会ニーズとか時代についていけないというものがありますので、まずはその考え方ですね。そういうものをまちづくり方策としてつくっていって、それからまたそれぞれの街区で、プレーヤーさんみたいなものが出てくるので、そこでまたという積み重ねをしながら、今、基盤整備ともう同時にやっていったほうが効果があると考えている時期ですので、そういう形で、公民連携についてもその辺のヒアリングを重ねることで、ある程度御説明ができるようになっていくと思います。
 
○中村 委員  今はだからそれでいいと思うんですけれども、メリットとしては、この事業が割とスピード感が出るとか、あるいは財政的な効果が出るとか出てくると思うので、その辺をうまく整理をしながら、スピーディーに進むんだったら、そういうやり方もいいのかなと思いますので、ぜひ今後も検討を進めていただければと思います。
 
○池田 副委員長  一般質問でもやりましたので、それ以外の部分でお聞きしたいと思います。
 今回、権利者の対応、それから地元商店街との対応状況を説明いただいたんですけれども、権利者のほうは、全体会がここのところ開いていない中で、個々の対応を丁寧にやっていただいているということで、非常に感謝していますけれども、先ほど何点か相談に来られた方の意見というのはあったんですけれども、全体的に平成31年度の都市計画決定を目指してやっているということが、地権者の中では認識されていて、今さまざまな取り組みをされているんですけれども、そのところはある程度理解されていると考えていいんでしょうか。
 
○深沢 地域整備課長  31年都決についてはまだ確定していないので、その先のスケジュールは、何年度とかいうことは御説明はしていないんですけれども、実際権利者さんの一番のやっぱり移転ができる時期というのが、都市計画決定をして、事業認可をとって、仮換地をして、それから移転できるんですよというような流れを御説明して、都決のめどが立った時点で、その時点であればある程度スケジュールが公表できるんだなという認識で、相談会に来られた方とかお問い合わせがあった方には、そういう説明をしておりますので、ということを周知をしています。
 
○前田 拠点整備部長  今、御指摘いただきましたように、今、全体会がまだスケジュールが確定しませんので、開催ができないような状況でございます。御説明する事項がなかなかないというようなことで開催できない状況でございまして、個々に地権者を丁寧に回る形で、地権者の方の御要望とかお気持ちをお聞きするというような形でやらせていただいているような状況です。便りみたいなものを地権者向けのニュースを別途つくりまして、近況をなるべく丁寧に御報告するというようなことも、重ねてやらせていただいているというようなことになっております。
 私も実は、せんだってこの秋口に、できる限りということで、回っている担当と一緒に一軒一軒回って地権者の方にお会いして御挨拶をさせていただいて、私の立場でも今の状況を御説明させていただくという形をさせていただいたところです。
 皆さん、やはり大分年月がたっていて、高齢化が進んでいるということもありまして、資産の活用ということ、あるいは生活再建というようなことで、とにかく早くこの事業を進めてくれというようなお気持ちが非常に強いです。私どもとしても、まさに待ったなしの状況だと、これはしっかり取り組んでいかなきゃいけないというような認識を新たにしたというようなところでございます。
 そういったような地権者の方のお気持ちも踏まえまして、とにかくしっかりと実施していく時期だと思っておりますので、取り組みを進めていきたいと考えているところでございます。
 
○池田 副委員長  その辺の拠点整備部としての行動が、地権者の方がある程度理解されているのかなと思うんですね。非常に丁寧にやっていただいているので、その辺は安心なんですけれども。
 あとは、やはり今部長が言われたように、市長にも決意ということでお聞きはしたんですけれども、やはり時間的な流れの中でも、随分時間がたっているということ、プラス今社会情勢も含めて、非常に今きちっとやっていくべき時期なのかなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それと、もう一点、この商店街の方に対しても、視察へ行ったり話し合いを進めていただいているということで、これ、非常に本当にありがたいと思っています。
 それで、この地権者の方たちのこういった視察に行ったり、話し合いを進めていく中で、何か御意見といいますか感想といいますか、そういうものがもしあったら教えていただければなと思ったんですが。
 
○深沢 地域整備課長  視察に行ったときに、商店会の方は、行った目的はICカードをうまく商業事業者とどういうふうに共存するためにやっていくかというところを見てもらったんですね。
 それで、特に感想は述べてはいないと思いますけれども、久里浜の商店会の理事長さんが、ぜひICカードを私たちも電車とかバスで一般的に使われているものなので、普及が早いと。あと、例えば八百屋さんだとかだと小銭を使うので、いろんな方が使えるとかそういう形で、あとは商店会と事業者、商業施設が遠いんですけれど、中継所にチャージ機を金融機関の協力をもってやってチャージができたりとか、あと巡回バスがICカードを持っていれば乗れて、帰りはレシートがあれば乗れるとかいうような形で対応しているのを見て、うちの地元の深沢商店街にも取り入れられるところは取り入れてもらうという形で考えていただけると思いますので、次回、その辺も踏まえてまた勉強会を開催して御意見を聞きたいと思っております。
 
○池田 副委員長  何よりも恐らく商店街の方たちは、直接話をする拠点とそれが非常にいいんじゃないかと思うんですね。要はお互いの相互理解が進んでいくということと、そういう視察に一緒に行くということも非常に有効だと思いますので、今後ともぜひその辺を取り組みを続けていただければと思います。
 
○大石 委員  この深沢のまちづくりの関係ですけれども、負担のあり方とかいろいろお話がありましたけれど、新駅の関係の質問とか。私は、平成13年からずっと建設常任委員会にいまして、新駅ありきでの計画でずっと説明をこの間受けてきたんだよというのを前回も言いましたけれども、その新駅、できる、できないという形で、2通り考えているんですか。
 
○前田 拠点整備部長  これまでこの事業につきましては、長い経過があって、なかなか実施の機会というものを得られないできたというようなことでございます。もともと昭和62年に国鉄の改革に伴いまして、清算事業代用地が藤沢と鎌倉に生じたというようなことで、広域的にまちづくりを進めようということで始めたもので、今御指摘ありましたように、新駅を前提にまちづくりの計画を練ってきたというようなことでございます。
 そうした経過等からも、現時点では新駅というものをつくった場合にと、つくれた場合にというようなことを前提に、今協議を進めているというようなことでございまして、そういうことからしますと、場合によっては、藤沢側と鎌倉側の事業の実施については、少しずれが生じるというようなこともあるかもしれませんけれども、将来的には駅ができて、地区のポテンシャルが非常に向上する形で物事を進めていきたいというようなことを目指して、今、協議を鋭意進めているところでございます。
 
○大石 委員  ということは、新駅ありきでとりあえずの計画をしていくと。協議によっては違うけれど、変わる、変わってしまう要素がある、いや、どっちなんだと。鎌倉市というのはありきで、まずは計画を組んでおいて、というか、もっと言ってしまえば、その判断というのはいつできるのよと。
 もう正直言って、平成27年にもう都市計画決定を打つ予定だったじゃないですか。焼却炉の候補地になって、その都市計画決定を打つ手続が途中でとまりましたよね。焼却炉がJR跡地に行ったら大きく変わってしまうから。
 それまで、例えば西側の権利者の方々というのは、ほぼ100%近い形で、今まで市の提示したゾーニングやらそういうものに全部賛成していただいていた。候補地になって、31年まで延ばされた形の中で、ほとんどの方がひっくり返っちゃったわけですよ。ずっと待っているから。これが平成31年都決、打てる、打てないというのが、すごく微妙なニュアンスに答弁なってきているけれども、これ、打てなかったら、また大変ですよ。
 それで、160億円のうちの3分の1、55億円が上限だろうなんていう話ありますけれど、もしも深沢のJR跡地から新駅まで行く道路、真ん中に20メートル幅の道路を新駅のほうに向かってつくっているわけですよね、計画では。そこにかかわる、それはほとんどこの町から新駅へ行くメーン通りになるわけで、そこへの負担が何もないということもないんじゃないのかなと私は思うんです。55億円が上限だなんて言うけれど。
 だから、もう一つは、市長が具体的にこの市長選を迎えるに当たって、新しい鎌倉を創造する「深沢プロジェクト」なんていう形で、自分のマニフェストの中にまちづくりのパース絵を入れて、そのパース絵には、新駅のほうへ行く20メートルの道路というのは、完璧になくなっている。
 だから、本当にまず早い判断をするためにどうするんだ。どっちへ転んでも大丈夫なように、31年度に都決が打てるような形で動いているのか。権利者のことも考えてやってくださいよ。早くやってくれ、早くやってくれと要望して、亡くなっちゃった方もいるんですよ。これが移転するにも、移転する前に私死んじゃうよという方もいたじゃないですか。
 32ヘクタールという大きな敷地ですから、そのまちづくりプロジェクトですから、しかも市の土地だけじゃない、32ヘクタールの中の市が持っている土地というのは、8.1ヘクタールしかない。あとJRさんとか地権者の方々も巻き込んだ形の整備事業ですから、難しいこともよくわかる。
 だけど、いろいろ振り回されちゃっているんですよね、ここの土地は。深沢が第3の拠点というのもよくわかりますけれども。
 やはりメーン通りの話に戻しますけれども、先ほどの報告の中で、交通管理者、警察関係との協議は終了したと言っていますけれども、その協議というのは、この20メートル道路が新駅に行くような形での協議で終了したと捉えていいんですか。
 
○深沢 地域整備課長  そのとおりでございます。都決をするに当たって、周辺の道路に影響はないということで、新駅を前提に交通計画を立てまして、了承してございます。
 それから、26年の11月から都決の手続をしたときも、当時シンボル道路は曲がっていたんですけれども、それは村岡地区のまちづくりの状況がまだ確立していないので、曲がったままで協議を終わらせて、うちが都決に入った後に、村岡地区の、藤沢市のほうでやるという計画で動いていまして、その辺は、湘南地区整備連絡協議会、神奈川県、藤沢市、鎌倉市で構成する協議会で、広域的なまちづくりということで進めていますので、19年の全体整備構想ができてから、ずっと新駅を前提に両市のまちづくりは進んでおりますので、新駅がなくなったらというところは現時点では考えずに、いずれにしても新駅前提で深沢のまちづくりを進めていくと考えています。
 
○大石 委員  そういう答弁ですけれども、市長の市長選のマニフェストの中に入っているパース絵には、メーン通りがなくなっている形で計画をしています。パース絵ですからというのかもしれませんけれど、市長の新駅に対する意思が見え隠れするようなパース絵だと私は思っています。
 それともう一つ、第3の拠点ということで、費用対効果という話もありますけれども、ここへ3,000世帯ぐらいの方が誘致したいという形の中で、具体的に市長もショッピングモールなんていうのも入っています。そこから来る、住んでいただく方々の市民税、それから固定資産税、またこのショッピングセンターの法人税、そういう方がどのぐらい予測されていて、市がどれだけお金を突っ込んだ分がどれだけで返還できる、そういうことも含めた形の中での資金計画というのを、前の、僕は一般質問の中でもさせていただきましたけれど、そういうものを早く出してもらえと、出さなきゃだめだと。
 じゃないと、よく考えてみれば、面的整備だけでも、道路と駅前整備だけの平面の整備だけでも138億円かかるんですよ。全額鎌倉市が負担するんじゃないにしたって。庁舎移転は180億円かかるんでしょう。消防部署、何十億円かかるんですか、20億円、30億円かかるんでしょう。グラウンドだって体育館だって10億円からのお金かかる。新駅のほうにもしも負担するんだったら55億円以上はかかる。
 そういう財政的な将来的にかかる負担額、財政的負担がかかるものが目に見えてわかっている形の中で、本当に財政的な部分を心配するとすれば、ここの部分だけでも全体的計画の中での資金計画、返還計画は、ああこんなふうにやっていけるんだなというようなものを提示して出していかなきゃ、私はもういけない時期に来ちゃっているのかなと思っています。いかがでしょう。
 
○深沢 地域整備課長  今、共同調査の中で事業計画の資金計画を立てておりまして、いずれにしても事業計画認可、都決後の事業計画認可で、その事業計画が認められないと次に進めませんので、今、その作業をしておりますので、基盤整備の部分の資金計画というのは出ます。ですので、あとは上物の部分と照らし合わせて、どういうふうに山が来るとかそういうのは全体、鎌倉市の予算の中で考えていかなきゃいけないということだと思いますけれども、資金計画自体は、基盤整備につきましては、今の調査でやっております。
 あと、先ほど都決が26年と言ったんですけれど、25年の11月の誤りです。
 あと、もう一点、先ほどの市長のパース絵の件なんですけれども、うちの修正土地利用計画案の中にも、パース絵で全然違うようなイメージもあるので、そういうものだと認識しております。
 
○大石 委員  市長は、これだけ大きな事業なので、こういうプロジェクトもマニフェストの中でうたっているんで、なおかつ自分の部下である拠点整備部がここをやっている土地利用計画ゾーニング、そういうものが頭に入っている形の中で、じゃあつくらなきゃいけないんじゃないですか、パース絵なんて。
 私らも聞いていないような、武田薬品のIPS創薬研究所の拠点になるとか、東レの基礎研究所がここに入りますなんて、私ら何もこんなの聞いたこともないですよ。自分勝手にやっているとしか思えないですよね。メーン通りはなくなっちゃっているし。
 だから、市長は、こういう皆さんがつくったそういうベースをもとに、まちづくりはこんなふうにイメージしているんだというパース絵では、明らかにないんですよ。その答弁は、私は受け入れられないですね。
 
○前田 拠点整備部長  失礼いたしました。本会議の場でも市長が直接その件については、御答弁させていただいていまして、ある意味で、修正土地利用計画案というものを市民参加でつくってきているところでございますけれども、パース絵の下地になっている絵につきましては、それと一致していないということは認識をしているというようなところです。
 ただ、これについては、これまでの取り組みとかこれまでの修正土地利用計画案というものを否定するというようなことではなくて、深沢で新しく鎌倉の未来を支えるようなまちづくりを進めていくということの中で、ある意味では、決まってしまった固定概念というのに、既成概念にとらわれずに、今、さまざまな周辺でどうこう、武田薬品の動きなんかもありますけれども、そういったような今後の社会環境の変化とか、市民ニーズというものをしっかり捉えて鎌倉を支えていくための町というふうな形にするために、今、技術革新といったことも取り入れながらやっていこうというようなことの、市長がお考えになったイメージというものを先取りして、落とし込まれたものというふうに考えております。ですから、今後、導入機能とか、施設とか、そういった上物につきましても、検討していく必要があるというふうに認識をしておりますが、その中でこういったような要素につきましても、取り入れた中で、現実的な計画ということの中に折り込んでいくというようなことで認識しているところでございます。
 
○大石 委員  市長へのそんたくはしなくていいですから、本当にこの深沢のまちづくり、もっとこれから発展していくまちづくりのことをまた周辺に住む方、そこへ住む方を中心とした考え方で進めていただきたいというふうに思います。
 
○くりはら 委員  今、大石委員とのやりとりの中の最初の部長御答弁の中で、新駅をつくれた場合にというところにすごく力が入っていたように感じたのですが、新駅をつくれなかったら、この計画は御破算というイメージに捉えてしまったのですが、それは違うでしょうか。
 
○前田 拠点整備部長  強調したつもりはなかったんですけれども、今、まさに、本当に協議中でありまして、精力的に関係者の間で協議をしているような状況でございますので、ある意味では、もう物事が全部決まってこれで進んでいるという状況をお示しできない状況ということで、そういうふうに申し上げてしまったというようなことがあるかと思いますけれども、先ほどから申していますように、もともとこのまちづくりにつきましては、広域的なまちづくりということを一つの目標として、進めてきたものでございまして、藤沢側につきましても、ある意味では、新駅を前提とした面整備を進めていくということで、取り組みが進められているものということでございますので、これと連携をして、進めていくというようなことを考えているというところでございます。まさに、負担とか、スケジュールというようなことは、それぞれ行政ごとに事情があったり、事業を抱えていたりということがありまして、非常に難しい調整です。
 二つの市をまたがるようなまちづくり、難しいプロジェクトということなんですけれども、周辺の環境からしますと、これを実施していく時期をまさに迎えている、ないしは、もう今しかないというような状況だと思いますので、関係者の理解をきちんととって、連携して物事が進めていかれるような形で、今、進めているところでございます。
 よろしくお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑ございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員の入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (11時16分休憩   11時24分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第2「議案第79号平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちまちづくり景観部所管分」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○まちづくり政策課長  日程第2議案第79号平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち、まちづくり景観部所管部分の内容について説明いたします。
 議案集その1は41ページ及び43ページ第1表歳出をごらんください。
 補正予算に関する説明書は、14ページ及び15ページをごらんください。
 第1条、歳入歳出予算の補正は、第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費、緑の保全等、緑地保全事業の経費は31万3000円の追加で、本市が設置した保存樹林標柱の倒壊による車両損傷について、損害賠償額が決定したため、賠償金の支払いを行おうとするものでございます。なお、賠償金の支払いにつきましては、保険に加入しており、市が支払う賠償金と同額が保険により補填される予定でございます。
 次に、議案集その1、44ページ、第2表繰越明許費をごらんください。
 第45款土木費、第20項都市計画費、富士見町駅舎エレベーター設置事業は、湘南モノレール株式会社が富士見町駅下り線において実施する、エレベーター設置工事に係る事業費に対し補助金を交付するものですが、この工事の実施に必要となる用地の取得に時間を要し、平成29年度内の竣工が困難になったことから、第2表のとおり、翌年度に繰り越しをしようとするものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第3報告事項(1)「鎌倉駅東口駅前広場整備事業の進捗状況等について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○野中 交通計画課担当課長  日程第3報告事項(1)鎌倉駅東口駅前広場整備事業の進捗状況等について、報告いたします。
 鎌倉駅東口駅前広場は、平成11年に整備を行い、現在の形態となっています。整備後、18年が経過し、路面状況の悪化や、ゴールデンウィークなどの混雑時には、歩行者が歩道からあふれて車道を乱横断している状況が多く見受けられます。近年、鎌倉市への入り込み観光客数は2000万人を超えており、その中でも、外国人観光客は増加傾向にあります。また、平成32年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、さらに観光客の増加が見込まれています。このような状況の中、老朽化した舗装の整備と合わせて、歩道の拡幅を行い、車両と歩行者の安全確保や利便性及び機能性の向上を目的に整備を行います。また、現在、駅前広場に設置してある、案内看板等についても、統一性が無いことや、点在していてわかりづらいとの指摘があるため、今回の整備に合わせて、案内看板やサインの統一化も図ります。
 次に計画内容について説明いたします。
 資料1は、現在の駅前広場の現況平面図です。現状は、高速バス及び路線バスの乗降場が1台、路線バスの乗降場が6台、タクシーの乗車場が2台、バスプールが4台、タクシープールが29台となっています。
 資料2は、駅前広場の計画平面図案です。計画では、高速バス及び路線バスの乗降場、タクシーの乗車場については、現状と同じ台数を確保していますが、バスプールは現在の4台から3台、タクシープールは、現況の29台から28台にそれぞれ1台減らすと同時に、新たに身障者用の乗降場を1台、タクシー降車場を1台設けています。また、バス・タクシーなどの乗降場にはシェルターを設置します。
 今回、現況から大きく変えるところは、歩道を赤で網掛けしてある部分で、現況の歩道を車道側に拡幅します。
 歩道の拡幅については、平成28年7月に実施した交通量調査において、駅をおりてから小町通り方向に行く人が大多数を占めていることから、図面右側の横浜銀行前から小町通り入り口までの歩道を、現況の5.2メートルから2.8メートル拡幅し8メートルとします。
 また、案内看板については、バスの乗降場所や経路図など案内看板の統一化を図るとともに、インバウンド対応も含めて、多言語化に対応していきます。
 次に、業務の進捗状況としては、平成28年度実施した基本設計を基に、現在、実施設計を進めており、引き続き関係機関との協議・調整を図ってまいります。また、実施設計と合わせて、地下埋設物調査及び地質・土質調査を予定しております。この調査結果等によっては、当計画案の細部を変更する可能性はありますが、これまで神奈川県警察等の関係機関との協議を経て基本レイアウトを作成していることから、大幅な変更はありません。今後のスケジュールとしましては、平成29年度は引き続き実施設計を行い、平成30〜31年度の2カ年で工事を行い、平成32年に供用開始の予定です。引き続き、平成31年度の工事完了に向けて、取り組んでまいります。
 以上で、報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○松中 委員  駅前がこの状態になるまで、随分かかってきたんですけども、まず確認しておきたいのは、以前こういう状態になるまでに非常にもめたのが、タクシーの発車ができるのは3台、それで原則的には車庫発進という考え方だったんですけども、それを工事したときに、市民のほうからすごい要望があって、構内にこのようにたくさんのタクシーをとめるようにしてほしいということで、こういう状態になったんですけど、原則的には構内発車は3台で、ほかのものは車庫発進で、それは現在も変わってないんですか。
 
○野中 交通計画課担当課長  現在の計画が、現状と同じ駅広場から2台の乗車ということと、あと降車場を1台設けるという計画となっております。
 
○松中 委員  タクシーが構内に、要するに駐車していることはできないで、本来は車庫発進だという考え方なんですよ。その辺はいかがですか。
 
○交通計画課担当課長  タクシーが構内にとめることにつきましては、これまでと同様な形で構内にとめてそれで発車するという形になりますので、計画では28台ということになっております。
 
○松中 委員  基本的には、市民の要望で当時なっているんですけれども、構内にタクシーが駐車ができないと。するとしたら3台駐車して、ここの発車のところに回っていくという考え方ですよ。だから、工事やったとき、教会のところにずっと並んだんですよ。だけど、それが警察のほうは、本来はそういう姿なんだと。だけど市民のほうにしたら、タクシー待たされてたまらないから。要するに、ここで駐車できるのは3台かということです。
 
○野中 交通計画課担当課長  御指摘のありました部分、タクシープールにつきましては、28台ということで、警察との協議も終えておりまして、3台ということではなくて28台駐車できるような形となっております。
 
○松中 委員  協議の結果でしょう。だから、原則的には車庫発進でしょう。車庫発進が原則なんだけれども、市民の要望でこうなっているということでいいわけでしょう。それが、警察と協議が整ったということでしょう。
 
○野中 交通計画課担当課長  申しわけございません。原則的なその3台というところを、私、把握しておりませんので、これまでの経過を踏まえて、現状と同じような形を台数ということで、協議をしてまいりましたので、このような計画となっております。
 
○松中 委員  つまり、一番問題なのは、民間の駐車というか乗降スペースがないと、それで僕らのところにも相当クレームがついたんですよ。今回、身障者用乗降場がありますけれども、一般車の場合はどこでどういうふうになるかということが、当然出てくるのではないかと思うんです。今、これでいくと、入ってきてすぐ左側、よくバスがとまっちゃったり、我々は、選挙カーでここで立ちますけれども、どこで、あるいは、一般車を出入り禁止にするのかどうか、あるいはトラックは奥に荷物を出し入れするところもありますけれども、その辺はどういうふうになっていくんですか。
 
○野中 交通計画課担当課長  一般車の駐車につきましては、この計画の協議の段階で警察とも協議をいたしまして、やはり一般車が駐車できるスペースを設けるべきではないかということで、警察からも意見はあったのですけれども、今回駅前広場自体を車道側に歩道を広げているということもございまして、現況からさらに一般車の駐車スペースを設けるということが結果としてできませんでしたので、現在と同じような形で一般車を入れないということではないんですけれども、一般車の駐車スペースまでは設けておりませんので、一時的にあいているスペースを活用していただいて、停車をして乗りおりをするというような形で御利用いただければと考えております。
 
○松中 委員  そうなると、多分また猛烈な反発というか意見が出てくると思うんですけれども、それは、よく説明してもらいたいんですよ。そうしないと、一般車の乗降の場所を確保しろという意見が相当当時もあったんですよ。それで、今、時間制限はしていますよね、実際問題として。タクシーがこれだけとまっているのも、タクシーの利用率が高いからだろうと思うし、要望も高いんですけれども、今度は一般の人たちの出入りが非常に不便になると、我々には、猛烈な声が出てきた当時のことはあるので、その辺はよく一般車が出入れして乗降したらいけないというわけではないけれども、それなりの対応の中で、だけど場合によっては、交番から出てきて、がんがんやっている例なんかもあるんです。警察にもかなり噛みついていますよ、警官に。ですから、その辺はうまく情報提供というか、どのように周知させるかというのは、きちんとやってもらいたいと、それだけ言っておきます。
 
○くりはら 委員  このタクシープールというんでしょうか。この部分は、例えば、本来、営利目的でここへいらっしゃる方たちなんですけれども、こういった方たちから賃料ではないですけれども、そういったものを取っているというような前例はないでしょうか。
 
○野中 交通計画課担当課長  鎌倉駅の東口の駅前広場につきましては、JRが土地を所有しております。ですので、JRとそういったタクシー事業者との間で、どういった形で賃料を発生しているかどうかは、こちらでは確認しておりません。
 
○齋藤[和] まちづくり景観部長  今、課長のほうから、JRとの具体的な契約の内容は承知していないというふうに答弁いたしましたけれども、タクシーの事業者が、JRのほうに賃料を払って、このタクシープールについては相応の賃料を払っているということは聞いてございます。
 
○くりはら 委員  そうしましたら、例えばですが、市がここに賃料を払って、一般車が横断歩道のすぐそばに横づけするとか、真ん中を使った計画とかいうのは、なかなか立てづらいものでしょうか。要するに、一般車が市民が使えるそういった場所をここにつくっていただくというのは、なかなか難しいでしょうか。
 
○野中 交通計画課担当課長  現在のこの計画の中で、この島に一般車両をとめるという、もしそういう御質問であるということでありましたら、そこから一般の方だとどうしても乗りおりしますので、そこから駅側に歩くとかということで、乱横断の温床になりかねないということもありますので、そういった形での利用は難しいと。やはり駅の歩道に面したところで、本来乗降するべきだと考えております。
 
○くりはら 委員  そうしましたら、今、ぐるっとロータリーという計画になっていますが、これは、都会ほど幅がない、幅員がないという状況の中難しいのかもしれませんが、通路を二手に分けるみたいな、そこで乗降場をつくっていくとかいうようなシミュレーションというのはなさったのでしょうか。
 
○野中 交通計画課担当課長  おっしゃるような案も幾つか検討はしております。仮に右側をバスにして左側をタクシーにするとか、そういったこともさまざま基本設計の中では、検討いたしました。結果、かえって分けることによって通路がふえてしまったりして、とめる台数がさらに減ってしまうという状況が確認できましたので、結果として、現況のような形に落ちついたという経過がございます。
 
○くりはら 委員  先ほども乱横断のお話されていました。それから、私の思うのは、安全に市民の方が歩けるというのをまず第一に掲げたいなと思うので、一般車両が入れる、入れないというのはすごく大きな問題ですし、それから市民が通る道と、あと観光客が通る道と、もしかしたら違うのではないかな、分けることもできるのかな。例えば、小町通りに行かれる方たちが、観光客が多いだろうと予測がつくわけですけれども、じゃあ、市民はそれと違うルートでうまく駅のほうへアクセスすることができないのかとか、あとは、今回東口に駅前の件ですけれども、西口と東口のすみ分けとか、そういったところでうまく企画計画できないのかなというところなんですけれども、そういうのも御検討なさったのでしょうか。
 
○野中 交通計画課担当課長  今回の駅前広場の整備につきましては、整備後年数がたっているということもございまして、舗装がかなり老朽化しておりまして、がたがたになっている状況があるということと、また歩道が狭くて、人があふれるような状況がございますので、まずは、歩行空間の確保を主体に考えておりますので、御質問の趣旨であります西口との連携とにつきましては、今回のこの計画の中では、そこまでの検討はいたしておりません。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員の入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (11時45分休憩   11時47分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第4報告事項(1)「平成29年(行ツ)第251号・平成29年(行ヒ)第295号開発許可処分取消請求控訴事件について」を議題といたします。
 原局から報告を願います。
 
○石山 都市調整部次長  日程第4報告事項(1)平成29年(行ツ)第251号・平成29年(行ヒ)第295号開発許可処分取消請求控訴事件について報告をいたします。
 資料1「開発区域位置図」をごらんください。
 本件訴訟に係る開発行為は、市街化調整区域である鎌倉山二丁目1585番1及び同番8の土地、3,374.58平方メートルを開発区域としております。
 続きまして、資料2「経過書」をごらんください。
 本件訴訟は、開発区域の周辺に居住する住民の方々が平成24年12月28日付で鎌倉市が行った、都市計画法29条1項の規定に基づく開発許可を取り消すことを求めて提訴したものです。
 東京高等裁判所から、これは差し戻し後の控訴審となりますが、「控訴人らの請求はいずれも理由がなく、これらを棄却した差し戻し後の第1審判決は相当であり、本件控訴はいずれも理由がないから、これらを棄却する。」という判断が示され、その後、控訴人らはこの判決を不服として、最高裁判所に上告提起及び上告受理申し立てをしたことを、平成29年市議会6月定例会建設常任委員会におきまして報告いたしました。
 本件は、平成29年10月10日に上告提起及び上告受理申し立てについて、最高裁判所の決定がなされ、調書が送達されたことから、その内容について報告をするものでございます。
 それでは、資料3「調書(決定)」をごらんください。
 最高裁判所第三小法廷におきまして、裁判官全員一致の意見で決定しており、内容は別紙をごらんください。
 主文「1、本件上告を棄却する。」、「2、本件を上告審として受理しない。」、「3、上告費用及び申立費用は上告人兼申立人らの負担とする。」その理由は、「1、上告について 民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは、民事法312条1項または2項所定の場合に限られるところ、本件上告の理由は、違憲をいうが、その実質は単なる法令違反を主張するものであって、明らかに上記各項に規定する事由に該当しない。」、「2、上告受理申立てについて 本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法318条1項により受理すべきものとは認められない。」というものです。
 この内容は、上告提起については、書面審査による口頭弁論を経ない上告棄却決定、上告受理申立てにつきましては、上告不受理決定がされ、これをもって本件訴訟は終結いたしました。
 以上で報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第4報告事項(2)「平成29年度陳情第6号「鎌倉山二丁目を事業地としたさくら地所(株)による開発計画に対し、審査手続き状況の聴取、ならびに厳正な処置が行われるよう注視いただくことを要望する陳情」のその後の状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○石山 都市調整部次長  日程第4報告事項(2)平成29年度陳情第6号「鎌倉山二丁目を事業地としたさくら地所(株)による開発計画に対し、審査手続き状況の聴取、ならびに厳正な処置が行われるよう注視いただくことを要望する陳情」のその後の状況について報告をいたします。
 本陳情につきましては、平成29年6月13日付で市議会議長宛てに提出されたもので、平成29年6月23日開催の建設常任委員会において、継続審査の扱いとなっているものでございます。
 資料1「開発区域位置図」をごらんください。
 本陳情に係る開発行為は、資料1の斜線で囲んだ範囲において、3区画の宅地造成を目的とした計画で、平成29年6月13日付で、都市計画法29条に基づく開発行為許可申請がなされたものであり、平成29年6月28日付で、開発行為許可書を交付したものです。
 その後、開発工事が行われ、平成29年12月4日付で、工事完了届出書が提出されております。
 なお、本件開発許可処分に対しましては、平成29年9月27日付で、神奈川県開発審査会に対して、開発許可の取り消しを求める審査請求書が提出され、現在、弁明書、反論書等の書類による手続中であり、今後、口頭審理が行われる予定となっております。
 以上で報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  鎌倉山二丁目の件、前回に引き続き陳情の報告ということですけれども、あのときの委員会の中でも陳情のとき出されたときも、陳情の趣旨という点では、大きな土地を開発するのに最初の申請で、個人のお宅を建てるということで許可もおりて進んで、その先いろんな区画変更されて10区画だとか、そういう申請も出され、どんどん結局自宅を建てるどころではない、目に見えているような開発だったんじゃないかというふうに指摘させていただいたんですけども、今も造成地を見ると、しっかり階段式にきれいになって、あそこに一件の戸建てを建てる造成とは、かけ離れた造成が、今、行われているという点では、やはりこういった先々を懸念されるような大きな造成に対して、市がどういうふうな仕組みの範囲内かどうかというにとどまらない、先のことも懸念される陳情も出されていたわけですから、そういう点では、今後こういった大きな開発区域を開発するにあたって、条例だけを基準にして、もちろん条例を基準にすることは大事なんですけれども、予想されることをどのようにして市民の不安を取り除こうとしていらっしゃるでしょうか。
 
○石山 都市調整部次長  これまでも、理事者が議会等で答弁をさせていただいておりますけれども、鎌倉山二丁目におきます一連の開発手続につきましては、市街化調整区域を多く含む鎌倉山地区のまちづくり全体にかかわる重要な課題として、重く受け止めております。
 一方で、申請を受けた開発計画の内容が、基準に適合している場合、行政としては、法令上、最終的には許可をせざるを得ない立場にございます。今後も、法や条例に基づき厳正な審査を行うことで、慎重かつ適切な許認可事務の遂行に努めてまいりたいとこのように考えております。
 
○武野 委員  今回の裁判も含めてですけれども、陳情者には、どのように説明されているのでしょうか。経過を踏まえてとか、何か接触はといいますか。
 
○石山 都市調整部次長  裁判等で係争中の部分もございましたし、また審査請求も提起されておりますので、市のほうにお見えになられてお話をさせていただいた機会はございますけれども、私どものほうから内容について、こちらのほうから御説明ということは、特に今の段階ではしておりません。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員の入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (12時00分休憩   13時20分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第5陳情第41号「鎌倉幕府跡(桜道西側)のマンション建設認可を見直ししていただきたい旨の陳情書」を議題といたします。陳情提出者から、発言の申し出がありますので、休憩いたします。
              (13時21分休憩   13時28分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
 原局から説明を願います。
 
○都市調整課長  日程第5陳情第41号鎌倉幕府跡(桜道西側)のマンション建設認可を見直ししていただきたい旨の陳情書について説明いたします。
 なお、この説明に係る条例の名称となります、「鎌倉市まちづくり条例」は「まちづくり条例」と、「鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例」につきましては、「開発事業条例」と略称で説明いたしますので御了承ください。
 資料1といたしまして「案内図」を、資料2といたしまして「土地利用計画図」を、資料3といたしまして「立面図」を、資料4といたしまして「断面図」を用意いたしましたので、御参照ください。
 本陳情は、資料1案内図の斜線部分、鎌倉市雪ノ下三丁目の、横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校の東側に位置します、面積1,951.58平方メートルの土地におきまして、計画戸数33戸、地上4階、地下駐車場33台、高さ13.635メートルのマンションの建設を目的とした開発事業に関するものとなります。
 当該開発事業は、平成29年10月16日付で「まちづくり条例」に基づく中規模開発事業の手続が終了し、現在は、「開発事業条例」に基づく関係各課と事前相談の手続がなされているところでございます。
 それでは、陳情の要旨について説明いたします。
 当該マンションの建設によって、鎌倉らしい町並み・桜並木の美しい景観が失われること、通学路であり狭い道路に隣接して建ち、工事車両や完成後の車の出入りによる近隣住民の困惑はもちろん、観光客等の交通事故につながりかねないこと、また、世界遺産の認証復活を図る鎌倉市の方針とも相入れないと考えざるを得ないことから、当該マンション建設の建設認可の見直しをお願いするというものです。
 次に市の考え方について説明いたします。
 開発事業における工事の施工につきましては、地域の実情等に配慮して実施されるべきであることから、事業者に対しましては、着手前までに工事協定の締結に向け周辺住民の皆様と協議するよう指導してまいります。
 また、建物の外観等につきましては、周辺住民の皆様の御意見を可能な限り計画に反映させることができるよう、事業者に対しまして、周辺住民の皆様と協議・調整を図るよう指導してまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございませんか。
 
○武野 委員  報告ありがとうございました。ここのマンションの敷地に対して、いわゆる鎌倉幕府跡地と言われているところの面積とマンション建設の土地の面積、それぞれの大きさ、先ほどマンションは言いましたけれども、その比率でもいいですから教えてください。
 
○文化財課担当課長  ただいまの御質問で、大倉幕府跡として、埋蔵文化財包蔵地として指定されております土地の広さということで、お尋ねありましたけれども、ただいま推定されている大倉幕府跡地なんですけれども、具体的な正確な広さというところは、判明しておりませんので、何平米というような形ではお答えできかねるところです。
 
○武野 委員  神奈川県の文化財関係のほうからの資料でもないですか。
 
○文化財課担当課長  ただいまのお尋ねの神奈川県の埋蔵文化財包蔵地遺跡台帳のことかと思いますけれども、範囲はそこのほうで明記されているんですけれども、具体的な面積というところは、把握しておりません。
 
○武野 委員  目視といいますか、大体の大きさ何割ぐらいということは、見てわかるとは思うんですよ。そういう点でほんの1割なのか、1%なのか、半分ぐらいあるのか、腰だめの数字で結構ですから。
 
○文化財課担当課長  正確にはっきりはかったわけではございませんので、何分の一とかということはお答えできないところでございます。
 
○武野 委員  正確でなくてもいいというふうにお願いしたんですけども、正確にわからないというお返事でした。この案件というのは、やっぱり文化財にかかわる問題で、建設常任委員会で話を進めていくというのは、一部無理がある部分もあると思うんです。私この件、議員になって初めて扱うわけですけれども、前期とかその前にこの地域での開発についての報告があったのでしょうか。
 
○都市調整課長  本件の開発事業につきましては、きょう初めてでございます。
 
○武野 委員  また、報告あるんですか。これはこれとして、別に委員会へ。
 
○都市調整課長  陳情につきましては、報告事項は特段ございません。
 
○武野 委員  陳情に対してではなく、ここをこういうふうな開発が出ているというのは、特に委員会への報告義務はないということなんですね。
 
○都市調整課長  そのとおりでございます。
 
○武野 委員  ちょっと触れましたけれども、鎌倉の開発というのは、ちょっと掘れば何か出てくるという点では、建設常任委員会だけでこの報告を受けて、どうこうというよりは、教育委員会ないし教育こどもみらい常任委員会とか、そういうところでの跡地だという史跡があるであろうという観点から、文化財の保存という観点からの報告があってしかるべきかなと思うんですけれども、これは、案件がかぶるというふうになると、ほかの教育こどもみらい常任委員会への報告義務はないということなんでしょうか。
 
○文化財課担当課長  当該地はまだ発掘調査を行っておりませんので、発掘調査の結果で、どういったものが出てくるか、まだ不明ですけれども、例えば、大倉幕府跡を証明するような重要な遺構ですとかそういったものが出てきた場合には、また当該所管の常任委員会のほうで御報告をさせていただくということになるかと思います。
 
○武野 委員  そうしたら、もう一回お手間でしょうけれども、その流れをお話ししていただけますか。開発許可がおりて、こういうふうにしてその後この間説明していただいたような、その後に出てきたら、どういうふうにするとか、そこの流れを説明してください。
 
○都市調整課長  開発事業の手続の流れになってまいりますが、現在事前相談が始まったところでございます。この後、文化財課も含めまして、関係各課と協議が始まりまして、その協議の中で包蔵地に対する例えば、試験掘りですとか、その結果に対して、本掘りが必要なのかどうかというような判断がなされた後に、協議を締結。その後に都市計画法の開発許可がなされた後に、実際には、現場着手になりますが、現場着手とほぼ同時期で、もし本掘が必要ということになれば、発掘調査が開始されるとそのような流れになっております。ですので、実際に、発掘調査がもし行われるということになりますと、開発の許認可が全て終わって、着手ができる状態になった後ということになってまいります。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 陳情第41号鎌倉幕府跡(桜道西側)のマンション建設認可を見直ししていただきたい旨の陳情書について、意見開陳、取り扱いの協議をお願いいたします。
 
○中村 委員  発掘調査もこれからということでございますので、その推移がどうなるかということと、それから、十分工事協定などをして、住民の皆様と協議するよう指導していくということでございますので、この件に関しては、その推移を見守るということで継続とさせていただきたいと思います。
 
○くりはら 委員  ちゃんとまちづくり条例にのっとって、それから開発事業条例にのっとって、市のほうで注視しながらやっていっていただいて、大倉幕府跡地であろうというところですから、しっかりその文化財の調査もするはずです。事業者のほうにもちゃんとしていただかなくてはいけないという指導を市のほうはしていただくということで、しっかりと法にのっとって、そして、注視してこの先やっていっていただきたいなということで、お願いしたいと思っておりますので、私も注視してまいります。継続で注視してまいります。
 
○大石 委員  先ほど、原局からの説明もございましたけれども、鎌倉幕府、大倉幕府の跡地であるというそこの包蔵地ということで、都市計画のほうに基づく手続、まちづくり条例を済まされたようですけれども、開発基準条例の手続上の事前相談のところと、開発許可が出た段階で、多分ここは発掘調査という形に当然なると思いますけれども、そこでの遺構、遺跡、そういうものが出て、それが文化財的に大変重要なものであるという判断をされた場合には、文化財を中心として、市全体で考えていくようなところではないかなというふうに思います。その途中ですから、この計画が出たということを機に、どういうふうになるのかということを私、この経過を見ていきたいというふうに思っております。よって、継続を主張させていただきます。
 
○松中 委員  ここのところに4階建てという計画が出てくる前に、かつて清泉のほうに出たところに4階建てのマンションができて、あれは猛烈な反対運動があったんですけれども、押し切られて建設されたんですけれども、建設途中に世界遺産の調査が入って、中国人ですけれども、その調査官、一体あれは何だと、それでそこの調査のときに、中国語で抗議文をユネスコ本部に送っていた我々の仲間がいるんですけれども、それで、あそこで車でおりて、ここは一体何だと、そういうことで、要するに鎌倉の世界遺産の認定というのは最下位なんです。最下位というのは、認定されてない。つまり鎌倉市民にその努力がないと、ああいうところで、あの周辺一帯が大倉幕府の関連の土地であるということがわかっているわけなんですけれども、それで、否定されたと。それで私どもは、せめて日本遺産をということで、文化庁に直接話に行って、日本遺産ということで認定されています。
 そういった中で、こういう計画がこの地に出てくること自体が、私としては、非常にある意味怒りをもっているんです。もう世界遺産が否定されたときは、鎌倉、世界遺産で踊っているんですよ。一番踊ったのが市長なんです。和服を着てユネスコ本部まで行ってそれで認めてもらうと、そんなことで踊っていて、裏であの地に4階建てのマンション計画を。それで調査のときにまだ建設中だったんです。それでその調査官がこれは一体何だと、鎌倉市民としての努力というのが本当にないんですよ。あきれたんだと思います。それで、その世界遺産のランクは最下位です。だからそういう意味でまたここへきて、こういうことの案件が出てくるということは、本当ならば、これは、即採択したいんですけれども、しかし、その意味の裏づけとなる発掘調査というのは、これは大前提にありますから、あえて継続ということで様子を見ますけれども、本来なら、これは当然市みずからがその条例とか、そういうのを変えても、だから学習してないんですよ。市は。あそこに4階建てのマンションができることによって、あきれ返っているんですから、ユネスコの調査官は。それで、その先は、今度は分譲ですよ、相当広いところですけれども、戸建て。だから、そういう努力をしている、みんながし出しているんです。そこに重要な箇所にこういうことが経過するというのは僕は、怒りをもっているんです。
 私自身、あそこの道路もああいう形の、一つのブロックを積み重ねた舗装ではないんですけども、やったし、それから、漫画家の二階堂さんにも武家の象徴を書いてもらって、そういうことで、あの辺は努力して、そういうふうにしてきたんだけれども、また出てきたのかと。清泉の問題がある、清泉も3階建てですよ。それから附属も3階建てですよ。しかし確かに大通りのほうは、4階建てで建っているんですけれども、その裏の桜並木のかいわい、あの辺は完全に大倉幕府の跡地のかいわいであるということがは誰でもわかっているわけですよ。すぐそばに、あの先にちゃんと石碑もたっているし、清泉の角に。そういう意味でも本当なら採択したい。
 だけども、裏づけとなる発掘、これは、当然しなきゃいけない。それをもって、いなくてもそのかいわいとしてのある意味では、美観地区とか景観地区とか、もっとこういうところは厳しくしなきゃ私はいけないだろうとは思っているんですけれども、様子を見るという意味で継続します。
 
○武野 委員  松中委員から大変説得力のあるお話をいただきました。そういう場合は、ぜひ、結論を出していただけると思います。私は、結論を出すべきだと思います。
 
○池田 副委員長  今回結論からいけば、継続でお願いしたいのですが、現在法令に従って、進められていると、そういう段階だと思うんですけれども、今後は必ず発掘というのは、行われると思うんです。そういう段階の中で、やはり重要な文化財ということになれば、今後先ほど大石委員が言われたとおり、市全体で考えていかなければならない問題であるというふうに思いますので、今回については、推移を見守るということで継続とお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  結論を出すとされた委員が1名、継続審査を主張された委員が5名、多数によりまして、陳情第41号については、継続審査とすることに決しました。
 職員の入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (13時49分休憩   13時51分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第6議案第64号「市道路線の廃止について」を議題といたします。
 原局から説明を願います。
 
○道水路管理課担当課長  日程第6議案第64号市道路線の廃止について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、5ページをごらんください。
 枝番号1、図面番号3の路線は、植木字峯ノ下829番2地先から、植木字峯ノ下853番1地先の終点に至る幅員1.82メートルから3.95メートル、延長41.01メートルの道路敷です。
 6ページの案内図をごらんください。
 当該地は、武田薬品工業株式会社湘南研究所の西側に位置します。
 7ページの公図写をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
 参考図をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。
 この路線は、現在、一部、一般交通の用に供してないため、道路法の規定に基づき、廃止しようとするものです。
 なお、このうち一般交通の用に供している部分については、議案第65号、枝番号1により、道路法の規定に基づき、再認定しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 次に、委員間討議の実施の有無を確認したいと思いますけれども、特にございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 委員間討議を行わないことを確認いたしました。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第64号市道路線の廃止についてを採決いたします。
 本件は原案のとおり可決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第64号は原案可決されました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第7議案第65号「市道路線の認定について」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○道水路管理課担当課長  日程第7議案第65号市道路線の認定について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、8ページをごらんください。
 枝番号1、図面番号6の路線は、植木字峯ノ下829番2地先から、植木字峯ノ下853番4地先の終点に至る幅員1.79メートルから3.95メートル、延長24.31メートルの道路敷です。
 9ページの案内図をごらんください。
 当該地は、武田薬品工業株式会社湘南研究所の西側に位置します。
 10ページの公図写をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
 参考図をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。
 この路線は、議案第64号、枝番号1により廃止しようとする路線のうち、現在一般交通の用に供している部分を、道路法の規定に基づき再認定しようとするものです。
 8ページをごらんください。
 続きまして、枝番号2、図面番号7の路線は、西御門一丁目68番95地先から、西御門一丁目68番99地先の終点に至る幅員4.5メートルから4.51メートル、延長34.67メートルの道路敷です。
 11ページの案内図をごらんください。
 当該地は、第二中学校の北東側に位置します。
 12ページの公図写をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の位置になります。
 参考図をごらんください。
 太線で囲んだ部分が、当該路線の道路区域になります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 引き続き、認定路線の現況について映像をごらんください。お手元の参考図もごらんください。
 (映像による現況説明)
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
 
○大石 委員  位置図のほうの植木のほうの市道050−027号線の始点ですけれども、今、見させていただいたところ、両側が隅切りがあったんですね。今回、認定の始点のところはほぼ直角に認定をかけるわけですけれども、これは、例えば民地で隅切りに協力いただいてて、その方がそのまま持っているというような形になっているということですか。
 
○谷川 道水路管理課担当課長  そのとおりでございます。隅切り部分は民地でございます。
 
○大石 委員  この認定をするにあたり、廃止して再認定かけるわけですが、この認定に当たり、この隅切り部分の寄付をお願いしたとか、そういうことはあったのですか。
 
○谷川 道水路管理課担当課長  特段、ここを寄付したい、あるいは寄付をさせていただきたいと、していただきたいという協議はしてございません。
 
○大石 委員  せっかく、御意思で両方のお宅になるんだと思うけれども、御意思でこうやって隅切り協力していただいてて、今、映像を見る限りでは、そこの隅切りのところが随分傷んできているし、側溝にも近接しているところなので、この隅切りの部分も含めていただけるのならいただいて、市道としての管理ということで進めるのに、何か支障があるんですか。
 
○谷川 道水路管理課担当課長  支障はないと考えられますので、改めて地権者の方に打診をしてみたいと考えております。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 次に、委員間討議の実施の有無を確認したいと思いますけれども、特にございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 委員間討議を行わないことを確認いたしました。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第65号市道路線の認定についてを採決いたします。
 本件は、原案どおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第65号は原案可決されました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第8議案第72号「建設工事委託に関する基本協定の一部変更について」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○浄化センター所長  日程第8議案第72号建設工事委託に関する基本協定の一部変更について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、21ページをごらんください。
 本件は、平成27年7月1日付で、日本下水道事業団と締結した、鎌倉市公共下水道山崎下水道終末処理場の建設工事委託について、協定金額の変更を行うものです。
 現在、山崎浄化センターの汚泥焼却設備及び汚泥処理設備の機械設備、電気設備の改築工事を、平成27年度から平成31年度までの5カ年計画で実施しています。
 汚泥焼却設備は、平成27年度から平成29年度までの期間で、汚泥焼却炉、電気集塵機、空気予熱器等の機械設備と、受変電設備、監視制御設備、計装設備等の電気設備について、長寿命化を含めた改築更新工事を行っております。
 汚泥処理設備は、汚泥脱水機などの主要な機械設備と、これに伴う電気設備の改築更新工事を、平成29年度から平成31年度までの期間で行うものです。
 現在、山崎浄化センターには、資料2の上段のベルトプレス型汚泥脱水機を4台設置しております。
 このベルトプレス型汚泥脱水機は、2枚のろ布の間に汚泥を供給し、ろ布の圧搾により脱水する構造となっていますが、今回導入しようとする予定のスクリュープレス型汚泥脱水機は、資料2下段の円筒型のスクリーンをスクリュー羽根で押し出すことで脱水する構造となっており、ベルトプレス型汚泥脱水機に比べ、機器が小型・省エネ構造で、かつ、ろ布など定期的に交換を要する消耗部品が少なく、運転管理費や維持管理経費の低減が図れるものとなっております。
 今回、4台のベルトプレス型汚泥脱水機のうち、平成5年度と平成7年度に設置した、老朽化の著しい汚泥脱水機3台を、スクリュープレス型汚泥脱水機2台に更新するもので、更新後は3台で運転してまいります。
 平成27年度の当初基本協定締結後、スクリュープレス型汚泥脱水機の改良型として、より高い脱水能力が確保でき、維持管理費の削減が図れる汚泥脱水機が開発・実用化されました。
 今回、この改良型機種への変更を行おうとするもので、イニシャルコストでは増額となりますが、その後の運転管理や維持管理での経費削減が見込めるなど費用対効果が十分あることから、日本下水道事業団と汚泥脱水機の機種変更に関する協議が整ったものでございます。
 この協定変更による事業費の増額は7000万円で、消費税額及び地方消費税額を含む協定金額の総額は、32億1600万円となります。
 なお、変更協定の締結について議決をいただいた後、平成29年度建設工事委託に関する年度実施協定を締結し、汚泥処理設備改築工事に着手する予定です。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
 
○松中 委員  下水道事業団に委託しているわけですけれども、メーカーはどこですか。
 
○浄化センター所長  メーカーにつきましては、特定したメーカーを定めておりませんで、仕様による発注を考えております。
 
○松中 委員  メーカーはどういうところに、どういう企業に頼むのですか。前はどこでしたか。
 
○浄化センター所長  更新前のベルトプレス型汚泥脱水機につきましては、株式会社石垣というところのメーカーの製品でございます。更新後につきましては、事業団に委託しますけれども、事業団のほうからスクリュープレス型脱水機として発注を見込むということになっております。
 
○松中 委員  メーカーぐらい知ってないとおかしいでしょう。どこでどういう機械を入れるとか、昨今、企業の不振というのは非常に多いから、そういう意味では、まるっきり丸投げみたいでメーカーも知らないようなところに発注されて、それ責任とってくれるかもしれないけれども、メーカーぐらいそのぐらいあれしないとおかしいでしょう。部長はどうですか。
 
○樋田 都市整備部長  御指摘のとおり、当然、このスクリュープレス型汚泥脱水機というのが、どこのメーカーでつくられていて、今回導入するにあたって、どこのメーカーから調達できるかというようなことを事前に把握しておくべきというふうに考えておりますが、今現在、そこの仕様の部分でこの機能を満たすものということで、事業団のほうと調整をしてきたところでございます。
 今後、事業団のほうとも、具体にどこのメーカーで、というようなものについても、調整をさせていただきたいと考えております。
 
○松中 委員  やりとりを聞いていると、こんなものどこのメーカーとか、そんなのはわかった上で報告を受けているんだと思うじゃないですか。だけど、どういうところへ注文するか、あるいは仕様によっては、受けてくれるか、考え方だけ我々に説明されても。だけど実際問題として、これを扱う企業とかそういうところまでしっかりつかんでないと、丸投げに近いような形の委託の方式というのは問題があるね。とにかくそういうことだったら、それで、そういうことができるんだと。だけど、基本協定はそうだけれども、それで出てくるときには、値段がどのようになってくるとか、下水道事業団で丸抱えになって、全く丸投げみたいな、疑問をもたざるを得ないけれども、考え方の基本協定の一部の変更だね。これ。
 
○浄化センター所長  基本協定を7000万円増額をさせていただきまして、スクリュープレス型の改良型の機種に変えていこうというものでございます。
 
○松中 委員  7000万円というから、7000万円のものが、もうあるからと思ってしまうではないですか、それだったら。そうではないですか。7000万円の根拠は、一体どこから出てくるのですか。
 
○浄化センター所長  大変失礼いたしました。当初、基本協定を結びました、平成27年度のときには、今、改良型の出る前の機種で、計画をしておりました。その機種以降に改良型の機械が実用化されたということから、その機種に変更していくことは可能かどうかを事業団と調整しまして、7000万円ふえることになりますけれども、それは可能だということで、本議案を上程させていただいた次第でございます。
 
○松中 委員  そうだったら、メーカーはわかっているわけじゃない。7000万円とそこまで話をして、それでこれがいいものだというその前提で、7000万円だと、メーカーはわかっているわけじゃない。それもわからないのですか。
 
○浄化センター所長  スクリュープレス型の汚泥脱水機につきまして、見積もりを徴収しているところは聞いております。そこは、今現在ベルトプレス型の汚泥脱水機と同じ株式会社石垣です。
 
○くりはら 委員  もうちょっと今のを進んで聞かせていただきたいんですけれども、例えば、業者さんの言い値なんでしょうか、というところが気になります。
 
○浄化センター所長  下水道事業団に委託しておりまして、そこが、日本全国でも相当数この機種を導入しております。それを踏まえた価格を査定はしているということは聞いております。
 
○くりはら 委員  例えば、何でも見積もりをとるときは、私なんかは、ゼネコン出身なので、三者見積もりみたいな、要するに比較してここの業者さん安いから、こっちにしようかなとか、こっちのほうが同じ額で、性能がいいからこっちにしようかとかいう検討をしているわけですけれども、その会社しかつくってない、要するに独占企業なのでしょうか。
 
○浄化センター所長  汚泥脱水機は、各社が製品を出しております。このスクリュープレス型について、事業団が見積もり徴収したのは、石垣がメーンだということは聞いております。
 
○くりはら 委員  そうしますと、そういったところの検証はやっていただかないと、ここに予算をつけていくということをするときに、エビデンスがないのという話になってしまうので、それはぜひともしっかりそういうところ、特に予算をつけるところなので、お願いいたします。
 
○浄化センター所長  当然、公金を使って事業を進めてまいります。1円でも多いことのないよう、適正に管理していきたいと思っております。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 次に、委員間討議の実施の有無を確認したいと思いますけれども、特にございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 委員会討議を行わないことを確認いたしました。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第72号建設工事委託に関する基本協定の一部変更についてを採決いたします。
 本件は原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                  (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第72号は原案可決されました。
 職員の入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (14時18分休憩   14時20分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第9議案第78号「鎌倉市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○公園課長  日程第9議案第78号鎌倉市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について、説明いたします。
 議案集その1、39ページをごらんください。
 都市公園法の一部が改正され、平成29年6月15日に施行されました。
 本件は、この法改正に伴い、鎌倉市都市公園条例の一部を改正しようとするものです。
 これまで、都市公園法では、公園施設の建蔽率は原則2%としており、建蔽率の特例が認められる対象施設は政令で定められていますが、今回の改正で政令を参酌して地方公共団体が、都市公園施設の建蔽率を条例で定めるとされています。
 改正では特例の対象に飲食店、売店等の公園施設である「公募対象公園施設」が追加されたため、国の示す基準を参酌して、条例において「公募対象公園施設」について、休養施設、運動施設などと同様に10%の建蔽率を上乗せするものです。
 また、地域の実情に応じた運動施設整備を可能とするため、これまで都市公園の敷地面積の当該公園に設ける運動施設の敷地面積の総計を割合で示した、いわゆる運動施設率の上限は、政令で定められていましたが、今回の政令改正により、政令に定める基準を参酌して各地方公共団体が条例で定めることとされたため、国の示す基準の50%を参酌して、条例において運動施設率50%を定めようとするものです。
 なお、施行期日は、公布の日から施行します。
 以上で説明を終わります。
 
○松中 委員  けさ、午前中に鎌倉駅の西口、あそこが拠点整備部のほうで説明があったんですけれども、管理は道路課というふうに言っているんですけれども、僕らは、あそこは公園だとてっきり思っていたんだけれども、管理は道路課なんだけれども、この公園というのは、基本的に小さいものでも公園というケースはあるんですか。
 というのは、例えばいろんな青少年公園とか、広場とか、ただ単なる広場とか、あそこは道路という扱いで、そうすると道路上のこの何かものが建っているとか、何とかというと、あれと思うんだけれども、これは、要するに公園の中に建築物とかというような、考えなんですけれども、まず西口は、公園にならない理由というのは、どういうことなんですか。西口広場が。
 
○公園課長  公園課としましては、あそこの街路樹としての部分は管理しているところはあるんですけれども、木としてですね。ただ、広場自体は、道路区域ということになっていますので、公園として、今、あそこは管理はしていません。
 
○松中 委員  管理はしてないけれども、じゃあ、地べたは、道路の行政財産になっているのですか。
 
○森 都市整備部次長  道路管理用地としまして、道路水路管理課が道路の一部と管理をしております。樹木等は、道水路管理課で実際木の管理は難しいものですから、公園課で樹木の管理をお願いしているところです。そこ自体は、道水路管理課が管理をしております。
 
○松中 委員  そうすると、普通財産かあるいは行政財産かと言ったら、行政財産なんですよね。そうすると、何のための目的で行政目的があるのか。管理はわかりました。公園課が木を管理している。だけど土地そのものの行政目的は、基本的に行政目的に沿った形の行政財産なのか、その辺はどういうふうになるんですか。便宜そういうことができるということなら、それはそれだけれども、基本的なところはどうなっているのですか。行政財産としての登録は。
 
○森 都市整備部次長  道路としての財産として、管理をしております。
 
○松中 委員  それで、樹木は公園課で管理して、珍しい。何か難しい話ありますか。要するに道路としての行政財産だけど、道路上、そういうこともできるということですね、そうすると。道路上にああいうことができるということはそういうことですね。
 
○森 都市整備部次長  木のそのものの管理を公園でやっている状況です。道路法の道路というわけではなく、道路を管理施設として設置しております。
 
○松中 委員  建築物のと書いてあるから、そういう公園の場合には建築物という議論なんだけれども、道路だから、道路の上にああいう時計塔、僕らがつくっちゃったんだけれども、そういうものを建ててもいいということだよね。だけど、これは公園でいくんだけれども、公園じゃない。だけど、木は公園で扱っていると。だけど、あれ全体は道路なんですね。
 
○森 都市整備部次長  道路管理地という扱いです。一部を認定道路として扱っております。時計台等は、管理地の中に入っております。行政財産として扱っております。
 
○松中 委員  何でこんな質問をするかというと、道路と公園なんだけれども、例えば、公園的要素が道路のところにできると、例えば、妙本寺のところは、講堂になっているんだよね。そうすると、ああいう山門が立っているというのは、あそこだけは民有地なんですか。あるいは二の鳥居ありますよね。あれは県道か。ああいうケースの場合、それは占用許可をとってやるわけですか。難しいことはやめておきます。
 
○武野 委員  公園にはいろんな公園があると思うんです。いろいろ種類分けがあったりとかしていると思うんです。都市公園と呼ばれているのは、例えば、面積だとか、どういうところが。何かそういう都市公園のまず規定を伺いたいと思います。
 
○公園課長  まず、都市公園法がありまして、その中でいろいろ総合公園だとか、風致公園、それから街区公園だとかという、その規模とか面積に応じて大体どういう目的でつくるものかによって決まっています。一般に、鎌倉で言いますと、鎌倉海浜公園、海岸沿いにあるところが総合公園という位置づけで、いろんな施設も含めて多くの方に利用してもらうという前提でつくられているものです。
 一方で、街中にある小さな公園、これはいわゆる街区公園と言いまして、これは、約250メートル、徒歩圏ですね。歩いて大体250メートルをめどにして設置されるというような条件の中のものを街区公園で、法律上で言うと0.25ヘクタール未満というような位置づけにはなっているのですけれども、そういったような法で決められた位置づけがあります。それに基づいて、公園法の公園ができたときに、そこを都市公園法の網を公告をします。そうした場合、それは都市公園法の公園という言い方になります。
 一方で、子どもの広場とか、昔、教育関係のほうで扱っていたものを、広場を管理するという部分の中で、一元管理するという部分の中で、公園課のほうでそういった施設を引き続き受けているようなところがありますので、そういったものに関しましては、そのまま都市公園法の網をかけずに、広場として運用していますが、それは、都市公園法の網がかかってないので、法そのものが適用されるということではありません。
 先ほど、街区公園のほうに関しましては、0.25ヘクタールというのが標準ということです。さっき未満と言ってましたが、標準です。済みません。
 
○武野 委員  5月に法律ができて、6月に施行、国の法律ができ、整備されたのに伴う条例の改正という提案だと思うのですけれども、国会の議論の中で、何が問題にされましたか。
 
○公園課長  今回の法改正そのものに関しましては、一つはいろいろ公園のオープンスペースを有効活用していくような部分の中で、今まで特区で定めていたような施設、保育園だとか、そういったような社会福祉施設みたいなものを市街地にあるところでは、なかなか用地が確保できないというような部分の中で、特例的にやっていた部分に関しまして、それを法で新たに定めたことによって、そういったものも含まれるよとか、あとは公募対象施設、いわゆる民間の力を利用していろいろなものを維持管理とかに費用が回せるのではないかというような部分の民間活力の導入、いわゆる規制緩和的な部分というようなところが論議されたと認識しております。
 
○武野 委員  今のは、こういうことでいいことがあるよということで、紹介されたと思うんですけれども、民間活力で整備をするというのは、公園PFIのことかなと思うんですけれども、問題にされている部分がありましたよね。そこをお尋ねしたいんです。
 
○公園課長  国会論議の具体的なそういった部分を、私が今、この場でどういったところがというのは、正直詳しく確認はしていなくて、私ども、あくまでも法に基づいた条例改正を今回提案させていただいていますので、その辺は私の勉強不足です。
 
○武野 委員  各自治体が、今、条例の改正、この間は平塚が6月定例会で改正されたというニュースはインターネットでも出てきました。ほかの自治体などで、この都市公園の問題で、問題が起きている自治体がありますよね。そこを教えてください。
 
○公園課長  今、言っている問題が起きているという趣旨がわからなくて、具体的にはそういう趣旨で、今、私はわからないです。
 
○武野 委員  一つ御紹介します。奈良県の例なんですけれども、奈良県は、この法ができる前からの問題にされていたけれども、今、それが問題視されて、何かというと奈良公園ですよね。ここは、市街化調整区域で古都保存法の網にもかかっているようなところ、そこの隣にある裁判所の跡地を、先に公園として編入された後に、ここにホテルを建てるということで、大問題になっているんですよ。だから、こういった奈良市長の答弁では、編入される前なら、それは問題になるけれども、編入されてしまってからは、問題ないというように答弁しているわけです。
 そこで、法律が公布になったから、それに伴う条例改正という項目がずれて、番号が変わってという程度のものではないというのは思っていたし、ましてや、建蔽率が大きくなるということ。そうなると、この先将来何かあったときに、この条例があるために、緑が破壊されたりとか、何かつくられたりするのをとめられないということが起きやしないかなと、そこが私、心配だったんです。
 そういうことで言うと、今、小さいところは都市公園と指定していないと思うんですけれども、鎌倉だったら、今、最初の御紹介あった海浜公園とか、あと、源氏山公園とか広町緑地公園なんかもそういう都市公園と言われるところなんじゃないですか。笛田もそうでしたよね。その辺どうでしょうか。
 
○公園課長  今、武野委員の御質問なんですけど、源氏山公園、それから広町緑地、それから笛田公園、いずれも、皆、都市公園法の公園です。
 あくまでも、これが仮に保育園とか、社会福祉施設をつくるにしても、公園の施設に影響のない範囲というような部分も当然そういう縛りはありますので、相談があったからすぐ必ずできます、ということではなくて、そういったものを配慮した中で、影響のない範囲の中でつくられるという部分になりますので、相談があったからもともと緑を残していこうという目的でつくっている公園の中に、むやみやたらに、じゃあ、条例改正したから、そこにものをつくれるかと言ったら、100%無条件でつくれますというお話にはならないので、そこは当然そういった、まず、それぞれの公園のコンセプトの中でその必要性について、十分論議して最終的に判断していく形になるのかなとは思っております。
 
○武野 委員  その法的の根拠にされてしまうわけですから、今回の条例がね。何かあったときに、だからそのときに市はどういう対応するのかというところで、また一つ、何か担保がないと、今、おっしゃった言葉が、議事録にも載りますけれども、しっかりした担保がされるのなら賛成できるかなとは思ってもいるんですが、その辺、市民の財産ですから、そのときの手続というのは、とても大事になってくるわけだと思います。それがなにも担保されずにいくと、この条例があるからと、私たちの世代ではないかもしれないですよ。先々の世代で、こういう議事録を掘り返してみたら、みんなこういうことで賛成してしまっているものなんだというふうにならないために、例えば、今、ほかで問題があるところでいっているところでは、住民との協議会を設置できる制度をつくってほしいということとかあるんです。さっきの奈良のところでの教訓です。
 あと、冒頭で国会で何が問題視されたかというのは、そこが一つあるし、もう一つは、建蔽率がふえて避難所としての機能が失われやしないかとか、そういう問題もあったりして、そういった面が、例えば、協議会をつくって住民と協議していくとかいうことを、そういうことも検討するというふうにおっしゃっていただけたら、それは担保できるかなと思いますので、事が起きたら、条例に基づいてということしか基準がなくなってしまうので、そこはちゃんとしていただきたいと思っていますが、いかがでしょうか。
 
○公園課長  繰り返しの答弁になるかもしれないんですけれども、先ほど言いました、まず、この話というのは、都市公園の法の中の公園施設、まず、そこで公園として守られているという前提条件があります。公園の目的に応じてやっていますから、そこの公園のコンセプトに合った中で、その中に用地的に余っている余裕のあるようなケースに関して、例えば行政の内部なのか、あるいは事業者になるのかわかりませんけれども、その方たちがこういった施設をつくりたいといったときに、まず、検討していく形になりますので、委員おっしゃるように協議会の設置などに関しましても、当然そういった部分の中で、論議されていけば、そういったものを含めて検討していかなければいけないかなと思っていますので、当然近隣住民の御意見も聞いていかなければいけないでしょうし、それは、公園課だけが決めるだとか、申請があったから、すぐここに書いてあるんだからと言って、これはあくまでも建物の面積、今回条例改正自体は建物の面積の上限を定めているだけであって、そこの設置するしないというのは、また別なところの中で、論議をしていかなければいけないとは思っていますので、この条例があったから、何でもかんでもオーケーですよというふうに、私ども理解はしておりません。
 
○武野 委員  昨今、開発やその他のことで、住民たちがいろいろなものがどんどん建っていくということに懸念も出されておりますので、何かそういうものができるというときには、ぜひ住民との協議というのを大事にしていただきたいと思います。ぜひ、そのときには、ちゃんとした協議会をつくっていただきたいと思っております。
 よろしくお願いします。
 
○松中 委員  ちょっと聞きたいんですけれども、海岸の海浜公園、坂ノ下のずっと稲村のところまで、海浜公園なのですか。あそこは公園地区ですか。
 
○公園課長  鎌倉海浜公園の都市計画決定ということに関しまして言うと、材木座海岸から、稲村ヶ崎から、七里ヶ浜ですね。この行合橋のところまでが、都市計画決定上、鎌倉海浜公園の位置づけになっております。実際に供用開始している場所としましては、由比ガ浜地区、それから坂ノ下地区の一部、いわゆる三角公園というちょうど大きく90度に曲がっている部分の歩道上にあるところと、それからプールの前です。それから、あと稲村ガ崎の岬の部分が供用開始をかけています。
 
○松中 委員  坂ノ下にあるホテルありますよね、あれは、公園内なんですか。そうすると、ああいうものを建てる一つの既得権があるから建ってもいいし、もっと高くたってもいいんだけれども、ああいうのはこの都市公園の要するに法律に基づいた流れの中で存在しているわけですね。都市計画はあそこにされているけれども、だけどあそこも都市公園なんですか。要するに公園ですか、ホテルのところも。
 
○公園課長  今の、委員の御質問なんですけれども、あそこはパークホテルと言われているところだと思うのですけれども、パークホテルは、建物の設置許可と使用許可を与えています。ですからあれは、都市公園法の中の用地で、使用料をいただいている形で土地を貸している形で営業をしてもらっています。それは、宿泊施設という都市公園の中につくっていい施設は、いわゆる遊具だとか、便益施設、休憩施設だとか、幾つかあるのですけれども、その中の一つの宿泊施設という位置づけの中で、ホテルとして営業をしています。
 
○松中 委員  あそこは、市の土地なんですね。
 
○公園課長  市有地です。公園が管理している土地です。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 次に、委員間討議の実施の有無を確認したいと思いますけれども、特にございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 委員間討議を行わないことを確認いたしました。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これより採決に入ります。
 議案第78号鎌倉市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第78号は原案可決されました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第10議案第79号「平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち都市整備部所管部分」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○関 都市整備部次長  日程第10議案第79号平成29年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち、都市整備部所管部分について説明いたします。
 議案集その1、43ページ及び平成29年度鎌倉市補正予算に関する説明書、一般会計補正予算(第5号)の14ページを御参照ください。
 第45款土木費、第10項道路橋りょう費、第5目道路橋りょう総務費は366万4000円の増額を、第25項住宅費、第5目住宅管理費は27万円の増額で、2件とも、平成30年4月1日付で実施を予定しております機構改革におけるレイアウト変更に伴い、道路課で使用しております土木積算総合システム及び建築住宅課で使用しております公営住宅管理システムの移設等に係る経費を追加をしようとするものでございます。
 次に、第2条繰越明許費につきましては、議案集その1の44ページ、第2表のとおりになります。45款土木費、20項都市計画費、源氏山公園第一公衆トイレ改築設計事業及び(仮称)山崎・台峯緑地(公園)整備事業の2件につきましては、本年度内に事業の完了が見込めないことから、翌年度に繰越して、執行しようとするものでございます。
 続きまして、第3条債務負担行為の補正につきましては、議案集その1、45ページ、第3表のとおりになります。
 本件につきましては、平成30年度開始早々に工事の着工ができるよう施工時期等の平準化に努めるもので、道路維持修繕事業費3件につきまして債務負担行為の追加を行おうとするものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  確認するまでもないと思いますけれども、北鎌倉のドームの仮設の工事費は入っていないということですね。
 
○関 都市整備部次長  繰越明許費という設定というふうに理解しましたが、その設定はされておりません。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第11報告事項(1)「市営住宅入居者の選定について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○建築住宅課担当課長  日程第11報告事項(1)市営住宅入所者の選定について御説明させていただきます。
 資料1、平成29年度市営住宅応募状況の表をごらんください。こちらの表は過去5年分の募集住宅ごとの応募状況を含めまして掲載しております。表の一番上段が平成29年度の募集状況です。
 平成29年度の市営住宅の入居者募集は平成29年10月24日から26日までの3日間で行い、全体募集戸数12戸に対し、120名の応募がありました。
 募集住宅の内訳は、一般世帯向け住宅、高齢者単身世帯向け住宅、高齢者2人世帯向け住宅で、募集住宅ごとの応募状況と応募倍率は、一般世帯向け住宅は8戸の募集に対し、60名の応募があり、倍率は7.5倍でした。
 高齢者単身世帯向け住宅は3戸の募集に対し53名の応募があり、倍率は17.7倍、高齢者2人世帯向け住宅は1戸の募集に対して7名の応募があり、倍率は7倍という状況でした。全体の傾向として募集者は減少傾向となっております。
 平成29年度も募集戸数に対して応募者が多数であったことから、11月20日に学識経験者、民生委員で構成する鎌倉市営住宅入居者選考委員会を開催し、優先入居者の選考及び抽せん優遇者の選考について諮問し、審議が行われました。
 審議にあたりましては、資料2にあります住宅困窮度評価算定表をもとに住宅困窮度を算定し、住宅困窮度を点数化して一定の点数以上の方等に対する優遇措置について御審議いただき、同日付で答申をいただき次のとおり選考することとしました。
 資料3をごらんください。
 今回の応募者に対する優先入居者の選考につきましては、それぞれの住宅の募集戸数が優先入居選考基準の10戸に満たないため、今回優先入居は行わないこととしました。
 また、抽せん優遇者の選考につきましては、住宅困窮度評価点が250点以上300点未満の方及び一人親世帯の方が2倍優遇、300点以上の方が3倍優遇とし、通常抽せん玉1人1個を抽せん機に入れるところを、2倍は2個、3倍は3個を入れて当選確率を上げることとしました。
 なお、その他の優遇として過去の応募で5回から7回落選した方を多数回落選者とし、募集戸数に応じて落選者だけで別枠抽せんする方法を行ってきましたが、困窮度評価点に落選回数が加算されていることから、住宅困窮度評価による公平性に配慮し、落選回数のみによる優遇の抽せんについては、今年度以降は行わないことといたしました。
 この選考結果に基づき11月29日に公開による抽せん会を、市営住宅入居者選考委員会の委員と一般世帯向け住宅及び高齢者世帯向け住宅に応募されたそれぞれ1名の方を立会人として開催し、抽せんを行いました。
 抽せん会の会場には、応募された方35名が来場され、来場者に抽せん方法、優遇措置について説明を行った後に、立会人に抽せん玉の番号及び優遇の数を確認いただき、募集住宅の種別ごとに抽せん機に抽せん玉を入れ、出てきた玉の番号の方が当選者となり、さらに当選した入居予定者が辞退した場合に入居できる補欠者を決定しました。
 この抽せん結果につきましては、本庁舎1階ロビー掲示板、受付及び建築住宅課前に掲示するとともに、本市のホームページに掲載しております。
 なお、当選者には郵送にて通知をしております。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○武野 委員  教えていただきたいんですけれども、この公共施設再編で残るのは、諏訪ヶ谷、そこに入らないと、ここに今、募集かけているところというのは諏訪ヶ谷だけなのでしょうか。岡本住宅に入居されている方が、この間の話をされていたのは、あいているところをすごくきれいにしていて、次に入る人、また誰か来るんだなと思っていたという話を聞きました。だから、きれいにしている理由が違うところにあるのなら、また別ですけれども。もちろん2階建て住宅のところに入れないのは当然だと思うんですけれども、この募集戸数のところというのは、全部諏訪ヶ谷なんでしょうか。
 
○建築住宅課担当課長  今回の募集ですけれども、一般世帯向け住宅8戸につきましては、深沢住宅が1戸、梶原住宅が1戸、梶原東住宅が2戸、岡本住宅が3戸、諏訪ヶ谷ハイツが1戸になります。
 それと、あと特定目的住宅といたしまして、高齢者単身世帯向け住宅3戸募集しておりますけれども、この中で諏訪ヶ谷が1戸、深沢セントラルハイツが2戸、それと高齢者2人向け住宅1戸につきましては、諏訪ヶ谷ハイツの1戸となっております。
 
○武野 委員  そうすると、今度、建てかえを行う予定になっているので、いずれ引っ越してくださいよというお話をされているということですか。
 
○建築住宅課担当課長  引っ越しの話というのは、集約化に伴う引っ越しの話ということになりますけれども、今回説明をさせていただいたのは、2階建ての住宅、主に老朽化が進んでいる住宅の方に対して、そういうお話をしてきた経過がございまして、その他の全体につきましては、そういった説明は、まだこれからという形になります。
 
○武野 委員  ちょっとそれはひどいんじゃないかと思うんですよ。公共施設再編計画で、市営住宅の計画がありますよね、深沢の計画にしても、深沢のJR跡地のあれも市営住宅も入っていたけれども、その建てかえ、先行しなければいけないということで、外したのではないですか。それぐらい老朽化や建てかえの問題では、別枠で動いていたものだという気はしているのですけれども、そういう点では、平成23年には市営住宅の問題は、そこを目標にしているんじゃないかと思うと、諏訪ヶ谷以外の方に、その先の計画を説明していないというのは、不親切に思いますけれども、いかがでしょう。
 
○建築住宅課担当課長  今回の説明会につきましては、あくまでも老朽化対策の説明ということの中で関連して、市営住宅の集約化を行うという説明を行ったものでございます。
 
○武野 委員  当選された方は、心得ていると考えてよろしいんですか。
 
○建築住宅課担当課長  集約化の計画につきましては、現在基本計画を策定中でありますので、この基本計画の策定後にお住まいの方には、ちゃんとした説明会をする予定でございます。
 
○武野 委員  いつでしょうか。
 
○建築住宅課担当課長  失礼しました。今回の募集に際しまして、今の説明というのは、あくまでも入居している方に対しての説明でございまして、募集に対しての説明は特に行っておりません。
 
○武野 委員  そうすると、今入居されている方あわせて、それから、これから当選されて入居される方、それを一体にして、入居している方へという形で今度説明されるということなんですね。
 
○建築住宅課担当課長  入居されている方に対しての説明を行います。
 
○武野 委員  この間、一般質問でも話しましたけれども、知らされていないで、私も話を知っていますから、風のうわさで知ってというようになると、市に対しての不信感も広がっていくと思うんです。そういう点では、こういうことを予定しているということを、ちゃんと自治会任せとかでもなく、きっちり説明会をして、まだ大枠しか決まっていないけどとか、決まっていないという日時や何やらも詳しくなっていないけれどもという前提であっても、人が住んでいるところが移動するというのは物すごいことなんですよ。だから、きっちり説明をするという機会を早目に、詳細まででなくとも、そういう計画があるということをしっかり説明してほしいと思っています。そういうふうにしていただきたいのですが、いかがですか。
 
○建築住宅課担当課長  先ほども説明いたしましたけれども、現在基本計画の策定中でありますので、基本計画策定後には、正式に説明をする予定でございますけれども、地域の方には、来週、それとあと年明けに説明をする予定でおります。
 
○武野 委員  ぜひよろしくお願いします。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第11報告事項(2)「稲村ガ崎における下水管損傷の対応状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○杉田 下水道河川課担当課長  日程第11報告事項(2)稲村ガ崎における下水管損傷への対応状況について報告します。
 本件につきましては、平成29年市議会9月定例会、当委員会にて契約金額の変更について報告し、御承認をいただきましたが、本日はその後の状況等について報告します。
 本工事につきましては、平成29年10月に管更生工事や管の布設かえ工事等が完了したことから、10月30日から31日にかけて、仮設圧送管から本設圧送管へ通水の切り替え工事を行いました。その後、安定した送水を行っており、12月5日に当該工事は完了しました。現在は歩道上にある仮設管の撤去にかかる工事の契約準備を行っております。
 今後は、歩道の開放に向けてこれら仮設管の撤去や道路施設の復旧工事等を行う予定でございます。
 なお、道路施設の復旧工事は、10月23日に接近した台風21号による高潮の影響により、国道134号の歩道の一部や転落防止柵などが損傷を受け、道路施設の復旧範囲が広範囲に及ぶことになり、管理者である藤沢土木事務所との調整等に時間を要するため、今年度内の完了が難しい状況でございます。
 今後、一日も早く道路施設の復旧工事を完了し歩道の通行再開を目指してまいります。
 以上で報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第11報告事項(3)「台風21号の影響による二階堂川歌の橋付近の被害状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○杉田 下水道河川課担当課長  日程第11報告事項(3)台風21号の影響による二階堂川歌の橋付近の被害状況について、報告させていただきます。
 初めに、当該箇所付近の護岸崩落の経過について、説明いたします。
 資料1の案内図をごらんください。
 被害箇所は、県道204号金沢鎌倉沿いの二階堂4番地先です。台風21号の影響により10月22日から断続的に雨が降り続いた状況の中、同日14時ごろ、付近の住民から二階堂川歌の橋の下流側右岸の護岸が崩落しているとの通報がありました。同日15時ごろ、下水道河川課職員が現場を確認したところ、護岸が崩落し、隣接する宅地内の土砂が二階堂川内に流出していました。
 資料2の上段は、このときの崩落状況です。
 崩落に対する応急措置などの作業は、二階堂川の水位が下がるまで困難であったことから、護岸の状況観察に努めることとし、居住者の方には念のため避難をお願いいたしました。
 同日の夜から翌10月23日の朝にかけて定期的に護岸のパトロールを行い、状態に変化がないことが確認できたため、崩落した護岸の土砂、倒木の除去を行った後、モルタルを吹きつけ、崩落の進行をとめる応急対応を実施する作業に10月24日から着手し、11月1日に完了しました。
 資料2の下段の写真は、完了後の状況です。
 なお、当該箇所の本復旧につきましては、11月22日付で契約依頼を行い、平成30年3月末の工事完了を予定しています。
 以上で報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認をいたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第11報告事項(4)「台風21号の影響による鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の被害状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
 
○公園課長  日程第11報告事項(4)台風21号の影響による鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の被害状況について、報告いたします。
 10月23日に接近した台風21号では、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の西田幾多郎博士記念歌碑付近の護岸と広場を支える石積み擁壁の2箇所で被害を受けたものです。
 はじめに、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区西田幾多郎博士記念歌碑付近の護岸崩落の経過についてですが、資料1−1の案内図をごらんください。
 被害箇所は、国道134号線沿いの稲村ガ崎三丁目561番11地内となっており、10月23日に接近した台風21号の影響により、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区にある西田幾多郎博士記念歌碑付近で、海岸側の公園用地を含む護岸が高波による侵食を受けて、幅約20メートルにわたり崩落しました。資料1−2の上段の写真は、崩落の状況です。このため、道路管理者である神奈川県が、国道134号の海側の歩道下部に影響を及ぼすおそれがあると判断し、同日に、歩道を通行禁止にいたしました。歩道に隣接している公園用地が崩落したことから、早急に対応するため、神奈川県藤沢土木事務所道路維持課と協議を行い、崩落防止措置として大型土のうを積み上げました。
 この対応は、平成29年10月23日の夜から作業を開始し、10月26日に土のうの設置が完了し、歩道の安全を確認した神奈川県が、同日午後に、歩道の通行禁止を解除いたしました。なお、作業終了後の状況は、資料1−2の下段の写真のとおりでございます。
 次に、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区広場で、その広場を支える石積み擁壁の基礎が侵食された件ですが、資料2−1の案内図をごらんください。本件も、台風21号の高波の影響により、資料2−2の上段の写真にありますように、石積み擁壁基礎の一部が侵食され削られました。石積みが崩れるおそれがあるため、公園内の立ち入りを全面的に禁止し、緊急対応として、侵食された箇所の応急措置を行っています。石積み擁壁の崩落を防止するための措置として、平成29年10月28日に、コンクリート基礎を支えるジャッキを設置し、現場周辺の安全対策を施し、同日に公園内に立ち入っても影響のない一部の範囲で立入禁止を解除しました。
 その後、海岸管理者の神奈川県藤沢土木事務所のなぎさ港湾課に現場の修復作業の内容を説明し、擁壁下部にコンクリートを打設し、石積み基礎の補強が完了しました。現在は、擁壁下部の空隙を塞ぐために、発砲モルタルを注入する作業の準備を行っており、12月中に作業を完了し、公園内の立入禁止を全面的に解除する予定です。
 作業状況は、資料2−2の下段の写真のとおりでございます。なお、2カ所の被害箇所の本復旧については、国道と海岸を管理している神奈川県と協議を行い、今後の対応を検討していきます。
 以上で、報告を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に、御質疑はございますか。
 
○松中 委員  現場を見たんですけども、本格的復旧は、国・県ともにするでしょうけども、想定、どのぐらいかかるんですか。
 
○公園課長  いずれにしましても、かなり大がかりな工事が、波の影響が、やはり相当強いということが確認できていますので、かなり大がかりな工事になると思います。ちょっと、総額に関しましては、まだ、つかんではおりません。
 
○松中 委員  いや、金額じゃなくて、工期的な意味ね。なぜかというと、鎌倉高校の、あそこも複合的な意味もあるんですけども、車線変更を広げるということで、非常にもう、何年にわたってかかっていますが、今回この例を見ると、やっぱり、二、三年はかかるのかなと。いや、その前にできるのか。暫定的には、こういうふうにしているんですけども、あそこは鎌倉市の公園だとは、ちょっと知らなかったんで申しわけないんだけど、その工期ですね、要するに、完全復旧はどのぐらいかかるかという。
 
○公園課長  現在、神奈川県と相談をさせていただいていまして、まだ実際、いつ、工法も含めて検討する時間とか含めまして、かなりちょっと、時間がかかるという認識はあるんですけど、具体的にいつまでということに関しましては、まだ、決まっておりません。
 
○松中 委員  134号線、将来、この工事が始まるようなことになると、周辺の影響というのは、相当渋滞で、今、話題になっているショッピングセンターなんか建設したら、もう、大変なことになっちゃう。そういう意味で、非常に私も注目しておりますが。
 もう1カ所、坂ノ下の漁港というか、あそこのカーブしたところのちょっとした公園のところが、歩道側のほうが通行禁止になっているし、何か水が湧くというような話を聞いたんですけども、あの辺はどうなっているんですか。
 
○森 都市整備部次長  坂ノ下で今現在やられているのは、状況を把握しておりませんが、今、現在一部、ガードレール等のやり直しを行いながら、歩道の一部を今、掘削しているというのは、状況は確認しておりますが、内容等については、土木事務所とは打ち合わせはしておりません。
 
○松中 委員  津波じゃなくて、高潮であれだけの被害が出るということが今回よくわかったんで、道路側の片方のほうには浸水して被害があったと。これから多分、134号線、私はもう、欠陥道路と常に言っているんですけども、津波じゃなくても、高潮でああいう事態になるという恐ろしいことがよくわかったし、これから、まあ、よく注意していきますので、よろしくお願いします。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (15時18分休憩   15時30分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第11報告事項(5)「北鎌倉隧道安全対策について」、日程第12請願第2号「北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書」、日程第13陳情第40号「「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の陳情」を一括して議題といたします。
 請願提出者から発言の申し出がありますので、休憩します。
              (15時31分休憩   15時41分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
 原局から一括して説明を願います。
 
○道路課担当課長  日程第11報告事項(5)「北鎌倉隧道安全対策について」報告いたします。
 平成29年9月の当委員会では、平成29年9月5日付けで一般社団法人日本トンネル技術協会と締結した「平成29年度北鎌倉隧道安全対策検討業務」の内容と、仮設隧道の設置に向けた関係地権者との調整、鎌倉市長を被控訴人とする「平成29年(行コ)第237号北鎌倉隧道開削工事公金支出等差止請求控訴事件」の状況の3点について報告いたしました。
 本日は、その後の状況として「平成29年度北鎌倉隧道安全対策検討業務について」、「隧道尾根の維持管理に悪影響を及ぼす樹木の伐採について」、「仮設隧道の設置に向けた関係地権者との調整について」、「鎌倉市長を被告とする「平成29年(行コ)第237号 北鎌倉隧道開削工事公金支出等差止請求控訴事件」について」の4点を報告いたします。
 まず、「平成29年度北鎌倉隧道安全対策検討業務」についてですが、平成28年度に取りまとめた3案の安全対策工法について、地形測量・地質調査を実施し、その結果等を踏まえ基本設計レベルの検討を行うため、受託者である一般社団法人日本トンネル技術協会が設置した「北鎌倉隧道安全対策検討委員会」において検討を進めることとしており、来る12月16日に第1回の安全対策検討委員会を開催することとしています。
 第1回の安全対策検討委員会では、今年度の検討事項の確認のほか、検討に係る前提条件や地形測量の範囲、地質調査の箇所、及び対策工法に係る解析方法について意見をいただくとともに、隧道尾根の維持管理に悪影響を及ぼすと考えられる樹木を、市が先行伐採することについて報告することとしています。
 次に、隧道尾根の維持管理に悪影響を及ぼすと考えられる樹木の伐採についてですが、平成28年度に実施しました安全対策検討業務における植生調査及びDNA調査結果では、剥落箇所への根茎の侵入が確認された桜類、フジ類、ウツギ類は優先的に伐採等を行う必要があるとの結論がまとめられていること、また、竹等が伸長し強風や台風により揺らされ、それが原因で剥落する恐れがあるため、再度、平成29年11月2日に現場調査等を行いました。
 その結果、中・高木の伐採については、隧道尾根に与える影響を慎重に検討し対処する必要があることから、同業務において実施する伐採計画及び伐採後の対応策について検討することとし、それ以外のフジ、アカメガシワ、ウツギ、竹等は伐採するとともに下草の除草を行うこととしました。
 なお、伐採の時期については、現在、関係地権者と調整を進めており、了解が得られた後、実施したいと考えています。
 続いて、仮設隧道の設置に向けた関係地権者との調整についてですが、9月の当委員会で報告しましたとおり、去る9月1日に関係地権者と面談を行い、早期の通行再開に向けた安全対策や仮設隧道設置への協力をお願いしましたが、理解が得られていないことから、今後も、安全な通行の確保と尾根の文化財的価値の保全の両立を図る対策工法を検討する中で意見を伺いながら、理解が得られるよう働きかけてまいります。
 最後に、鎌倉市長を被控訴人として、東京高等裁判所に控訴された「平成29年(行コ)第237号北鎌倉隧道開削工事公金支出等差止請求控訴事件」のその後について報告いたします。
 平成29年7月5日付で被告である鎌倉市長に対し、平成29年6月21日に横浜地方裁判所において言い渡された「平成28年(行ウ)第2号北鎌倉隧道開削工事公金支出等差止請求事件」に係る判決について「全部不服であるから控訴する。」との控訴状が東京高等裁判所に「平成29年(行コ)第237号 北鎌倉隧道開削工事公金支出等差止請求控訴事件」として控訴されたことから、本市は応訴し、平成29年10月4日に第1回口頭弁論を行いました。
 その審議において、裁判長から、控訴人が「契約が違法に締結されたものであれば、支出命令も違法になるのではないか。」と主張していることについて、主張立証が求められたことから準備書面を作成し、去る12月1日付けで東京高等裁判所に提出したところです。
 続きまして、日程第12請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書について説明いたします。
 まず、本請願の要旨についてですが、平成28年9月定例会に提出した請願を鎌倉市議会として採択したにもかかわらず、いまだに安全対策工事が始まる気配すら感じられない。北鎌倉隧道の通行止めの措置によって、生徒及び児童が自動車の通行の多い鎌倉街道を通らなくてはならない状況が続き新たな危険が継続しているため、その状況を再度鎌倉市に認識させるとともに、生徒及び児童の生命の安全を確保するために北鎌倉に住む子供を持つ親として、北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことについて要望するものです。
 次に請願の理由について説明します。
 現在、請願者は、鎌倉市大船五丁目の幼稚園の通園に自転車で送り迎えをしていますが、平成27年4月28日に通行止めになったため、約2年7カ月以上にわたり、道幅の狭い鎌倉街道の通行と見通しが悪くかつ信号の無いグランフォート鎌倉山ノ内マンション近くの横断歩道の使用を余儀なくされています。
 また、平成28年8月11日の北鎌倉隧道の鎌倉駅側坑口での岩塊剥落以降、隧道周辺の交通事故について大船警察署に確認したところ、人身事故が11件、物件交通事故が17件の計28件が15カ月の間に発生しています。これは、北鎌倉駅周辺の鎌倉街道が、山ノ内公衆トイレから第三鎌倉道踏切までの鎌倉方面を除き、車道と歩道を区別する段差や自転車専用レーンも設置されておらず交通量も歩行者も極めて多いことが原因であり、このまま放置しておくと、平成28年10月28日に横浜市港南区の市道で発生した集団登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み1年生の男児が死亡した痛ましい事故が発生してもおかしくない状況です。
 このような中、平成28年9月定例会において、北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを求める請願が採択されたことを受け、同年11月に安全対策を検討する委員会が設置され、仮設隧道の整備や隧道が存する道路の安全な通行と文化財的価値の保全の両立を図った方策などの議論が進められるなど一定の進捗が図られたこと、また、11月28日には、市長の定例記者会見において「仮設工事を始める事ができれば、平成29年の夏頃には完了し、通行できるのではないか。」との発言が新聞報道されるなど、通行再開の期待感が高まりました。
 しかし、平成29年6月定例会において仮設隧道整備に係る補正予算が計上されなかったこと、さらに、請願が採択されてから地権者に会えるまでに一年も掛かっている等の状況から、通行再開がまた延びるのかと愕然とるすとともに、進捗の遅さに大変失望しています。
 このようなことから、迂回路である鎌倉街道の危険性を認識し、子供達が安全で安心して通学、通園できるよう、隧道の早期の通行再開を求めるものです。
 続きまして、請願に対する市の考え方について説明します。
 北鎌倉隧道の尾根の文化財的価値については、平成28年7月の鎌倉市文化財専門委員会の結論を受け、隧道の安全な通行の確保と尾根の文化財的価値の保全との両立を図る工法の検討を一般社団法人日本トンネル技術協会に北鎌倉隧道安全対策検討業務を委託し、3案の安全対策工法をまとめました。
 平成29年度も、引き続き安全対策検討委員会において、北鎌倉隧道安全対策に係る3案の対策工法について基本設計レベルの検討を行うこととしており、来る12月16日に第1回北鎌倉隧道安全対策検討委員会を開催します。
 今後も、隧道の安全な通行確保と尾根の文化財的価値の保全との両立を図る工法を検討する中で、関係地権者の理解を求め、早期に通行再開ができるよう努めてまいります。
 続きまして、日程第13「陳情第40号「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の情陳」につきまして、説明いたします。
 初めに、本隧道の表現につきまして、陳情者は「北鎌倉隧道緑の洞門」としていますが、本市の事業では「北鎌倉隧道」としていますので、説明におきましては、そのように表現させていただきます。
 本陳情の要旨は、「北鎌倉隧道」が日本国民の文化財遺産として、後世に受け継がなければならない大切な日本の財産であることから、本設工事に当たっては、形状を変える事なく、原状を維持しながら安全性に基づいた補強工事をお願いするというものです。
 次に、陳情の理由を説明します。
 陳情者は、平成29年8月21日付で鎌倉市長及び鎌倉市議会議長宛に、「鎌倉市は、観光都市としてどうして行くべきか。」と題する要望書を通し、「観光都市のあり方を市民全体で考える時が来ているのはないか。」、また、「観光都市として求められるのは、古き良き鎌倉を維持していくことではないか。」と述べています。
 このようなお考えの中で、今回、北鎌倉隧道の安全対策について、歴史的、文化的、学術的に貴重なものにもかかわらず、隧道の形状が変わる提案がされていることを危惧しています。
 陳情者は、歴史的価値のあるものを維持し、後世へ伝えていくことが、鎌倉市の未来に向けて大きな使命であることからも「北鎌倉隧道」の形状の維持を望んでいるものです。
 続いて、陳情に対する市の考え方を説明します。
 平成27年5月に北鎌倉隧道の安全性の検証をするため、一般社団法人日本トンネル技術協会に北鎌倉隧道安全性検証等業務を委託しました。
 その結果、「現状のままでは、大地震等の外圧があれば大きく崩落する可能性があり、トンネル道路の通行再開のためには、最低限、両坑口をコンクリート等で固める対応」と「JR側の側壁の補強、トンネルの上部の山を伐採し、表土を落とした上で、亀裂や地山状況を確認し補強対策を施すことが必須と考える。」との検証がなされたことから、平成27年8月に安全対策工法として開削工事を決定したものです。
 その後、開削工法を見直し隧道の安全な通行の確保と尾根の文化財的価値の保全の両立を図る対策工法として3案の安全対策工法を取りまとめ、平成29年3月に文化庁にそれらの案を説明し了解を得ているところです。
 道路の通行は安全が第一であることから、これまでも様々な検討を行ってまいりましたが、隧道の形状を変えずに安全対策を講じることは困難であるため、今後は、隧道の安全な通行の確保と尾根の文化財的価値の保全の両立が図れる3案の対策工法に係る検討結果等をもとに1案へ決定してまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○伊藤 委員長  ただいまの説明に、一括して質疑を行います。御質疑はございますか。
 
○武野 委員  幾つか、質問させていただきます。
 次の安全対策検討委員会、聞きそびれてしまったんで、1月16日とおっしゃいましたか。
 
○道路課担当課長  12月16日でございます。
 
○武野 委員  12月16日というと、あしたになります。地権者の方が出席できるということで、この日にしたということでしょうか。案内されて了解がとられて、この日にできるということでしょうか。
 
○道路課担当課長  今回の第1回の安全対策検討委員会を開催するに当たりまして、地権者に9月1日に面談をさせていただいたということは、前回、御報告させていただきまして、その中で、委員会に出ていって御主張をされたという背景がございまして、その旨、お伝えをして、1回、安全対策検討委員会に御出席をお願いしたところでございますけれども、先般、本業務について委託内容を御説明に上がったところ、本年度の検討の内容が、ほぼ技術的な内容に特化しているということがございまして、地権者といたしますと、技術的なところについて意見を述べるという立場にないということで、今回は欠席をするという御連絡が入ってございます。
 
○武野 委員  9月1日に会われたのは、地権者A、B。すなわち大船側の地権者、それと、鎌倉寄りの方の地権者の両方の方にお会いできたということでしょうか。それで、そこで、明日の日程の話で、双方とも技術的な問題だからということで、出席しないということになったということでしょうか。
 
○道路課担当課長  そのとおりでございます。
 
○武野 委員  9月1日に会われたのは、市の側ではどなたでしょうか。
 
○道路課担当課長  小礒副市長、樋田都市整備部長、桝渕文化財部長、松永総務部長、あと、森都市整備部次長も参加してございます。
 
○武野 委員  その方たちが、地権者のAの方、Bの方と9月1日に会ったということですね。それで、そのときに、安全対策検討委員会が、次が12月16日に行われるというお話をされたということで確認してよろしいですか。
 
○道路課担当課長  まず、面談をしたのは権利者の中の1人でございます。それで、その中で、12月16日の開催まではまだ日程が決まっていませんでしたので、そういった場を設けてほしいという要望をいただきましたから、それを踏まえて調整をした結果、16日になったということでございます。
 
○武野 委員  二つの質問があったので、ちゃんと分けますと、地権者さんと会ったというのは、先ほど2人と言ったのは、どういう意味でしょうかね。
 
○道路課担当課長  2人とお会いしたということは、今回の安全対策検討委員会に先立ち、御説明に上がったということでございまして、9月1日は、1人の権利者に会ったということで、9月1日は、1人の権利者にお会いをしているということでございます。それで、2人お会いしたと報告したのは、今度12月16日に開催をする安全対策検討委員会に係る御説明をするために、お二人の権利者とお会いをしたということでございます。
 
○武野 委員  じゃあ、別の日にちということですか。9月1日には、どちらの地権者かわかりませんが、その方と会って、それから、もう一回、日にちを設けてということですか。
 
○道路課担当課長  面談ということではございませんで、12月16日の今度の第1回の安全対策検討委員会の開催に先立ち、今年度の業務内容について御説明に伺ったということでございます。
 
○武野 委員  日にちはともかく、次の安全対策委員会の中身を伝えに行ったという日にちはいつでしょうか。
 
○道路課担当課長  12月13日でございます。
 
○武野 委員  12月13日に、2人の地権者に第1回の検討委員会の中身を説明しに行った、訪問されたということでよろしいですね。
 
○道路課担当課長  繰り返しになりますけども、本年度の業務委託の内容を御説明に上がったということでございまして、その中で、こういう技術的な検討がされているというところであれば、私としては、意見を述べる立場にないというお話だったものですから、欠席ということになったということでございます。
 
○武野 委員  あと、裁判のことですけども、異例の宿題が二つ出されたということで、今、説明は、主張の公金支出に当たらないということを立証しなさいということを一つは説明されました。二つあったと思うんですよ。今、報告では、一つしか言わなかったような気がしましたけど。
 
○道路課担当課長  先ほど御説明を差し上げたのは、相手方が、契約が違法に締結されたものであれば、支出命令も違法になるのではないかという主張をされているということでございます。それに対して、主張立証を求められたということで、裁判用語だと思いますけれども、そういうことを言われたということで、二つ要求されたということじゃなくて、これについて主張立証をしなさいということでございます。
 
○武野 委員  文化財関係については、何も質問されていないですか。
 
○道路課担当課長  文化財の関係ではなくて、あくまでも公金支出に関する裁判でございます。
 
○武野 委員  裁判は、その中身なんですけどね。いいです。文書がありますからね、その裁判の。
 それと、私が6月の一般質問で述べた北鎌倉幼稚園に対する説明、その説明は5月17日にされたと思うんです。その前のお正月の市長の会見では、夏ぐらいにはというふうに言われていたのに、それが5月17日の幼稚園の説明会の中では、そうではなくて、また延びると。市側の説明では仮設をやらずに本設をやったほうが合理的だということで、しかし、幼稚園の中では、保護者の中では、大変がっかり感が広がったという、こんなお話をさせていただいたんですけども。
 ここで、5月17日の幼稚園で説明したことにもなっていない今の現状を、幼稚園には説明に行かれているんでしょうか。
 
○道路課担当課長  今の御質問の趣旨とすると、その後、この状況を幼稚園に御説明しているかということでございますでしょうか。そういうことであれば、まだ御説明には伺っておりません。
 
○武野 委員  それは大変無責任なんじゃないでしょうか。今の陳情にもあったように、大変危険が伴う、子供たちにとって命がけであそこを歩いているわけです。交通整理の方も配置したりするぐらいにね。交通整理の人が配置されているにもかかわらず、そこの現場で骨折をするような事故も起きていますしね。なので、そういう点から言ったら、とても無責任な対応をしているということにならないですか。
 
○道路課担当課長  6月定例会でもお答えさせていただきましたけども、6月定例会のときには、安全対策検討委員会が3案まとまったということで、大分、対策が進んできたという報告をさせていただいています。
 また一方、仮設隧道については、本設が決まってしまえば仮設隧道をやっても二重投資になってしまうということと、通行できない期間が長くなってしまうということがあったものですから、市とすれば、その辺のところは慎重に判断をし、やはり早く本設工事をやったほうが皆様のためになるということで、そういう説明をさせていただいたということでございます。
 あと、もう一方、今後の状況について御説明するタイミングというのは、我々も図っておりますが、その中で、私どもとすると、ある程度、今の状況でまた説明をしても、結局、今の武野委員からの御質問にあるとおり、無責任な対応になってしまうということがございますので、ある程度、方向性がまとまった段階で御報告したほうが、こういったことにはならないというふうに私どもは考えておりますので、しかるべき結論が出て、方向性が見えた段階に対応するべきかなと、個人的には考えております。
 
○武野 委員  つまり、まだ見通しが立っていないということですよね。あのときの説明は、それこそ、来年度には通るという説明をしていると思うんですよ。平成30年度と言ったかどうか、そこは私も定かではありませんが、それすらまだ、ままならない状況に、今あるんじゃないでしょうか。そういう状況をつくり出しているという認識はありますでしょうか。
 
○道路課担当課長  これは繰り返しになりますけども、9月定例会だと記憶していますけれども、私どもから、地権者の理解が得られていないという御報告をさせていただいていると思います。私どもも、一刻も早く対策工事をまとめたいということで励んでいるところでございますけれども、地権者の理解が得られないということが最大のポイントでございますので、そこを押し通してまでできるような状況にございませんので、先ほどおっしゃられたように、無責任だということではなくて、ある程度、しかるべき、そういったところのまとまった状況になれば、報告ができるのかなと思っているところでございます。
 
○武野 委員  議会に対しては、地権者の理解が得られていないと、議会には説明されているけども、皆さん、この議会を見ていたんでしょうか。そういうことじゃないでしょう。だから、地権者の理解が得られていないということの説明とか、つまり、こんなに大変な状況、だって、本当に信頼関係にかかわる話ですよ。説明されたのに、何も説明に来ないとか、そういうふうになっていくと、どんどん市民と市とは乖離していってしまって、そういう丁寧な説明をするというのは、事態が少し変わってきたりとか、そういうことにしっかり説明していくと。理解を求めていくという努力がされないとおかしいと思います。
 だから、9月のときに、既に地権者から理解が得られていないとわかっているわけだから、それは幼稚園から求められて説明会に行って、求められていないから行かないということではないと思うんですけど、また変わった事態になれば、それは説明させてくださいということでいくのが筋ではなかろうかと、私は思いました。
 それと、あそこの尾根、トンネルを含む尾根というところで、この市民の中で分断が起きてしまうという悲しい事態に今なっていますよね。それが、いろいろ意見の違い、開削をしたほうがいいとか、残すべきだって、ちょっとした違いはあると思うんです。でも、総体としては、文化財としての指定をしていくというのは、市としては変わらないわけだし、それは陳情も出ているぐらいに文化財指定という、あそこの地域を指定するという努力はされているとは思うんですけど、そういうことと、もう一つ安全に通すという、この二つは、ある意味大半の方は一致していることだと思うんですよ。文化財として指定していこう、残していこう。それで、安全に通れる、通してほしい。せめて人だけでもね。せめてというか、そもそもあそこは車が通るような形状になっていないところを無理やり通ってきたという歴史もありますけども、安全に通れるという、この二つは一致しているねというところを確認して、議会も含めて。いろんな違いがあっても、この部分では、前に向いて行こうよというところで進んでほしいと思うんです。
 そういう意味では、円覚寺にとっても、総体としてあの風情を残すとなったら、これはまた新たな新しい財産ができるという、あそこのトンネル自身がいつできたかという議論よりも、あそこが風情があると、多くの人が思っている。そういう点では、円覚寺を含めて、新しい財産があそこにできるという観点で、良好な状態で残すということで、文化財課が頑張ってほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 
○文化財課担当課長  ただいまの御指摘で、北鎌倉隧道の尾根の部分については、文化財的な価値があるということで、史跡指定を図るべきということで、これは文化財専門委員会で御指摘いただきましたので、今後、その形で進めていきたいと考えております。
 それから、トンネルにつきましては、文化財専門委員会の中で、平成29年1月に開かれました文化財専門委員会の中で、各委員に意見をいただいたところ、尾根の形が一番重要であり、交通の安全のために必要であれば、必要最低限削ることや構造物をつくることはやむを得ないということで御意見をいただいておりますので、安全の確保、それから、できるだけ現状の形を残すというような形で、トンネルについては、これから事務を進めていきたいと考えております。
 
○武野 委員  私も、文化財の指定がどういうふうに行われていくのか、知りたいんですけど、文化財の、地図を見てこうやって、こういうふうになるかと思ったけども、文化財というのが、上の部分だけみたいなこんな、トンネル以外の文化財の指定という仕方があるんですか。
 
○文化財課担当課長  この当該地の尾根の部分につきましては、平成28年度から文化財専門委員会に、さまざまな資料をお示ししまして、それで検討、御審議いただいたところですけれども、その中で、各資料を判断していただきまして、尾根には文化財的な価値があるので、指定に向けて事業を進めるように、そういう御意見をいただいたところでして、その結論に従いまして文化財課としては事務を進めているところでございます。
 
○武野 委員  まだよくわからないんですけども、断面で指定もするということはあり得るわけなんですね。地図を見て、上からこういうふうに見る、ここからここまでという境界がこうというのは、よく見るパターンですけども、文化財というのが、例えば、山にあったら、その真ん中は文化財じゃないという、表面が文化財、中身は文化財じゃないという指定の仕方ってあるんですか。
 
○文化財課担当課長  指定としましては、尾根全体を指定するという形でございます。
 
○武野 委員  文化庁が行っているように、トンネルを含む尾根ということになりますね。文化庁がそんなふうに言っていましたけど。
 それで、こういう問題は、文化財の指定がどういう、進捗がどうなっているのかというのは、この建設常任委員会ではなく、教育こどもみらい常任委員会とか、教育委員会にはどのように報告されているかはわかりませんが、こんなに大きな問題になっていることだけに、文化財の側面からの現況、どこまでどう、今、議論が進んでいるのかというのは、報告されるべきではなかろうかと私は思いますが、いかがですか。
 
○文化財課担当課長  ただいまの御質問、尾根の史跡指定に向けての御質問かと思いますけれども、これからの史跡指定に向けて調査等、必要な手続を進めていきますので、その中で、その都度、必要に応じて、所管の委員会には御報告していきたいと考えております。
 
○武野 委員  次に、安全に通れるという点では、安全に通れる方法って幾つもあるというか、最低限、安全に通す方法として、後で文化財を削ってしまったり何かして、後悔の残らないようにという点では、まず、とにかく人が安全に通れる、内側だけにこう、ライナープレートを施すということで、仮設工事をまずすれば、多くの方の理解が得られるんじゃないでしょうか。
 市としては、安全性がどうこう言っていますけども、そもそも、去年のところから仮設工事をし、それから、本設工事をしと言っていたわけで、それがいつの間にか、仮設工事は安全ではないからという言葉も飛び出してきたりして、本設を何が何でも通すという方向が見え見えだったんですよ。だから、何で去年、仮設なんていう話をしたのかという、危険な仮設をしたのかという議論になってしまいますからね。だから、最低限、人が通れる形で、早急に仮設工事をすれば、まずは幼稚園のお別れ遠足も実現できるし、市民からもいろいろ提案されていて、そこのところに監視カメラなどを置いて、崩落の状況などもちゃんと監視できるようにというような提案もされているはずです。そういうことも含めて、多くの人が、まずは仮設で通れるようにするというところでは、多くの人が理解、一致するところではなかろうかと思います。
 ですので、地権者への説得、理解というのは、本当に引き続きしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 
○中村 委員  今、大体、質疑を聞いていたんですけど、6月の陳情審査のときは、たしか、地権者の理解が得られないということで、似たような市の陳情が出てきまして継続になっているんだけども、要は、幾ら3案つくったって、地権者の理解が得られないとだめじゃないのという話になって、そのときの議論の中で、今出てきた、国の指定が云々という話が出てきているんですけど、その辺の話は、地権者とどういう形で、しっかり会えていないのかもしれませんけども、そこをやらないと進まないんじゃないのというのが、6月の議論のときのようだった記憶があるんだけども、その辺は地権者とどういう、安全対策ということじゃなくて、国の指定という部分で、どういう御理解をいただいているのか。逆に理解を得られていないのかというのは、わかりますか。
 
○森 都市整備部次長  地権者の方からは、当然、尾根自体も、指定に向けていくためには、当然、土地の所有者の方の承諾も必要になっております。ただ、現在、その尾根に対して市の考え方自体を正確に御説明できているわけではございませんので、今、委員おっしゃったような形での説明、または地権者の意見というのは、正式には伺っていないところでございます。
 
○中村 委員  6月から余り状況は変わっていないような印象を受けるんだけども、だから、そうなると、文化財課も頑張ってはくれていると思うんだけども、そこら辺の動きもスピーディーにしていかないと、結局、膠着状態って請願者の方も言っていましたけど、結局はそこになっちゃうような気がするので、いろんな方面から地権者の御理解を得られるような工夫をしていかないといけないんじゃないかなと思いますので、その辺は。ただ3案示して、決着がつくんだったらいいけど、交渉の仕方を考えていかなきゃいけないのかなと思います。
 あと、請願者の方が本当に御苦労されて、警察の御協力もいただいて、交通事故一覧表というのがありましたけれども、これは、明らかにふえているのか何かそんな、周りの年度とか、何年か調査というのは、もし、その傾向がわかるんだったら、ちょっと、教えていただきたいんですけども。
 
○道路課担当課長  本請願を受けまして、私どもも大船警察と確認してまいりました。平成27年4月28日に通行どめ、以前は人身事故自体が、平成25年から追ってみたんですけど、平成25年は4件、平成26年度は6件、平成27年度は7件、平成28年度に通行どめになっていますから、平成28年11月11日から12月31日までは5件と。それから、平成29年については13件ということで、平成29年は伸びていると。ただ、その中で、請願の中でも歩行者の安全という視点でございましたので、歩行者が絡む事故については、調査をしたところ、平成25年は歩行者の絡む事故は2件、平成26年度も2件です。平成27年は3件、平成28年も3件、平成29年も3件ということで、歩行者が例えば自転車とぶつかるとか、車とぶつかるという事件は3件ということで、それは余りふえていないという実態が把握できました。ただ、人身ということになると13件ということで、大船警察は、私どもに教えていただいたということでございます。
 
○くりはら 委員  私の地元なんです。それで、私はどちらの地権者さんもお会いしてお話ししているんですが、そもそも本当に地権者さん同士とかの打ち合わせという機会はつくっていただけなかったんでしょうか。
 
○道路課担当課長  開削工事を決定する以前、決定するときに、駅裏の安全対策検討委員会というものがありまして、そのときには、町内会と、それから関係地権者が出席していたと記憶してございまして、その中に、くりはら委員がおっしゃられた方が入っていたとは記憶はしているんですけれども、全員かどうかというところは、はっきりわからないんですけれども、そういう意味では、地元の町内会さんと地権者さんが共同でそういった経過を検討して、最終的に開削を決めてきたという経過がございます。
 
○くりはら 委員  私も議員になってからずっとかかわってきて、6月からずっと半年以上たっていますが、その間に、これほどこじれさせちゃった理由というのが、私には見えたような気がするんですが、市として感じとるところはないでしょうか。
 
○道路課担当課長  地権者さんとの面談の結果を、拝見させていただいたところ、開削工事に決定したということについての、開削工事から、今回尾根を守るということの対策工法に変わったというところの説明が一つ足りなかったということと、それから先ほども議論がありましたけれども、その文化財的価値の説明について、市の説明が足りないというところは、私は強く感じているところでございます。
 
○くりはら 委員  それに気づけば、やれることがあると私は思うんです。例えば、地権者同士を会わせる機会を何とかつくろうと努力するとか、そこには、例えば文化財課とか、あと道路課とか、要するに縦軸で違うところがかかわっている。これをまとめる方が一緒になってやらなきゃいけないと思うんですね。それで、私は、じゃあどっちに決めたいんだ、決めていきたいんだという、そういう方針も見えてこないんです、この半年以上の間に。
 その間に困っている住民がいっぱいいます。お子さんたち、冷や冷やですよね。それに対して文句が出ないようにという配慮だとは思うんですが、ガードマンさんに立っていただいている。でも、本当にガードマンさん、役に立っていますかねとか、そういうこともありますし、それから、例えば、もっと安全を確保した道を仮にでもつくるという努力をしないと、例えば、今、JRに入れるパスを持って、通過だけなさっている方たちがいる。でも、この通過なさっている方たちの時間帯が決まっているとか、結局、安全確保されていないじゃないかと、ある時間帯はとか、住民の困りかげんをどれだけわかってくださっているのかなと。
 あとは、今、鎌倉街道だけのことをおっしゃっているんじゃないんだと思うんですよ。住民は、あの近辺も本当にいろんなルートを探して一生懸命生活しているわけです。そのときに権兵衛踏切付近の道路が悪過ぎて、あそこ、すごく通る人もふえてきたとか、いろいろ関連することがたくさんある。その現状把握はされていますか。
 
○道路課担当課長  今回の件がございまして、私どもも、周辺の道路については確認をさせていただいておりまして、当然、権兵衛踏切のところについても、できれば、反対側の県道が拡幅されてこちらが狭いという状況がありますので、そういったところも拡幅できないかという目では見ているところでございますけども、横須賀線という大鉄道が走っているという中ですので、そういったものも今後検討していかなきゃいけないとは認識しているところでございますけれども、今の段階ですぐあそこができるということではございませんので、今後も少し違う方法がないかということは、検討していきたいとは考えております。
 
○くりはら 委員  命かかっているんです。次の段階に進める方策というのは、今考えていらっしゃるんですか。
 
○道路課担当課長  とりあえず、先ほど御説明させていただいたとおり、地権者の方々は、今回の安全対策検討委員会の技術論に特化しているというところもございますので、文化財の方のことを主張されたいということをおっしゃっている部分もありますので、そこは、先ほど御指摘ありましたように、文化財部と連携をさせていただいて、説得できないかということで連携を強めようと考えておりますので、今、文化財部と、そういう形でできないかということを、今、両部では考えているところでございます。
 
○くりはら 委員  ちなみに、市長は地権者に会い行ったりというのはなさっていますか。
 
○道路課担当課長  何度か御連絡をとっていただいている事実を把握しております。ただ、面談には至っていないと把握しております。
 
○くりはら 委員  ちょっと時間がかかり過ぎですね。このまま行きますと、例えば、地権者さんの所有されている土地が、地震なり、それから雨が非常に強く降って水が入ってとか、冬、凍って地割れがしてとか、それの山の尾根が崩落したとか、崩れてきている状況が、それこそJRに影響を及ぼしたときの補償問題みたいな、これは誰が責任とるんでしょうか。
 
○道路課担当課長  基本的には、土地の所有者にと認識しております。
 
○くりはら 委員  非常に、今、危険じゃないかなと思うんですね。どんどん割れてくる砂質土で、ああいったものを、例えば上の植木の手入れを早く、とにかく早くしてくれという話もありました。それで早くすれば、安全が少しは保てるんじゃないかというところであれば、本当に早くやらなくちゃいけないですし、そして、こういう対応をしたら幾らかかるんだという、お金の比較とかをどんどんやって、それは地権者も巻き込んでというか、お願いして、やらなきゃいけないことだと思うんですね。
 私も地元の議員ですから、ぜひ、一緒に誘ってください。お会いします。お会いさせていただきます。市長も一緒にというのをお願いしたいんですが、よろしいでしょうか。
 
○伊藤 委員長  今委員会での審査中ですので、個人的なお話は控えていただくよう御理解をいただきたいと思います。
 ほかに御質疑はございませんか。
 
○武野 委員  先ほど私、円覚寺として、もう一つの新しい財産ができるんじゃないかという話をさせていただきましたけど、円覚寺への道路課からの働きかけ、もう一つは、文化財部からの働きかけ、地権者さんとの関係についても含めて、何かやっていますでしょうか。
 
○道路課担当課長  道路課といたしましては、当然、今回の安全対策検討委員会の関係地権者の1人ですので、事業についての御協力を求めて御説明をさせていただいているところでございまして、まだ、最終的に御了解いただいたわけじゃございませんけども、そういう働きかけはさせていただいているところでございます。まだ、了解をいただけるような状況ではございませんので、今後、こういうものをやっていくということでございます。
 
○大石 委員  2名の反対の権利者の方々というのは、反対、以前は協議しても乗っていただけないような状況だったということで、今、反対と言われていますけど、何について反対して、何が協力ができない状態ということを言われているんですか、具体的に。
 
○道路課担当課長  今、大石委員の質問に関しては、一番、基本的なのは、先ほど言いましたように、開削工事でこれまで決めてきたということがございまして、この開削工事が、地権者の方々と周辺住民の方々が納得して決めたものだというのが一つございます。
 それから、あと、繰り返しになりますけど、文化財の関係については、御納得はされていないということがあります。先ほどの言ったような内容が、一番大きな理由かなというふうには、私は感じているところでございます。
 
○大石 委員  一つは、いまだに開削工法に固執している。二つ目は、文化財的価値の件ですか。
 
○道路課担当課長  文化財的価値についてというところにつきましては、その中で言われているのは、平成22年、円覚寺の保存管理計画の中で、尾根の指定がされていないにもかかわらず、突然文化庁から尾根に価値があると言われたと。そういったところの経過が、文化庁からも、文化財課からも説明がないと。市長からもないということなんですけども、そういったところについて不服に思っていると聞いております。
 
○大石 委員  私はちょっと違うなと、それをベースにして反対だとかと言っているんじゃないと。もっと柔軟な気持ちをお持ちになっといるんではないかなと思っています。お二人いらっしゃるんですけど、お二人ともそれが原因ですか。
 
○道路課担当課長  文化財の関係につきましては、私が聞き及んでいるのは、1名の地権者の方でございます。
 
○大石 委員  2人いて、どっちだかわからなくなっちゃうんですけど。これは、私は、ちゃんとした原因、何だからこうだということをしっかりと押さえないと、協議するにしたって、ちぐはぐになってかみ合わないですよ、最後まで。私、そこが原因じゃないのかなと。私は、片方の方に会っていますけど、そういう感じじゃないんですよ。多分、そういうふうに思って、これは市長まで話が行っているとすれば、ずっとかみ合わないですよ、このまま。
 
○樋田 都市整備部長  課長から、るる御説明させていただきましたが、先ほどの説明の中でも、これまでの市の進め方、開削については御了承いただいて進めてきたにもかかわらず、過去の経過の中で、急遽尾根を残すという形。それについても、当然、説明をきちっとした上で、御了承いただいて、それを外に向けて発信していくというようなことをすべきであったのではないかということは、おっしゃっている一つでもございます。それは、市のそこの開削から、今度、隧道の尾根を残すという方向転換した際の進め方については、きちっと説明、そこの部分の理解を得られていなかったというものも、大きな一つの原因ではないかと認識しております。
 あとは、今、課長からも御説明しましたけれども、文化財的価値ということについての説明が、何を根拠に価値を言われているのかというところについて、文化庁から、今度、文化財専門委員会で議論をされた中で、現状とそぐわないというようなところも見受けられるんではないかというような御意向もお持ちでございます。そういったところについては、明確に、そこをきちっと理解をしていただくということをしていかないといけないのかなと思っておりますので、先ほど課長からも、今後、文化財部とも連携を図ってという御答弁をさせていただきましたけれども、その中で、そういった部分についても、御理解をいただけるように努めていきたいと考えております。
 
○大石 委員  いや、そこまでの話はわかるんですよ。でも、もう2年7カ月たっていますからね。文化庁との絡みというのもあるでしょうけども、それでは、そこがクリアできなければ、例えば、鎌倉市の報告の中にもありましたけど、1案、2案、3案という案を持っていると。そういうことも提示できない。それさえいいも悪いもないという状況だということですか。そこまで話はできない。そこがクリアできなければ、1案、2案、3案もないんだと、そういう状況ですか。
 
○道路課担当課長  冒頭、第1回の安定対策検討委員会の中で御出席いただけることで、調整を進めておりましたので、全く、私どもの説明を聞かないということではないとは感じておりますので、今後、安全対策検討委員会を進めていく中で、改めて説明をしていきたいなと思っているところでございます。
 
○大石 委員  2年7カ月たっているんですよ。その中では、剥落したりしている形の中で、これだけとめて、これだけ陳情出て、請願が出て、本当に困っている、事故もある、そう訴えられているんですよ。そこを本当に悩んでいるのかって、トップが、人の命にもかかわる問題だという認識になっているのか。早くクリアしよう、早くその方の了解を得よう、理解を得よう、そういう動きが、何に出ているんですかと。私はトップの考え方、行動だと思いますよ。
 その1案、2案、3案というのは、報告の中で、私が聞き漏らしたんだけども、文化庁も絡んだ形の中で了承が得られている案なんですね。
 
○道路課担当課長  先ほど御報告させていただきましたとおり、文化庁に御説明させていただいて了解をいただいております。
 
○大石 委員  ということは、その1案、2案、3案において、どれを選択しても、今の国指定史跡の拡大区域の枠の中から、拡大、そこの部分をいじらない尾根の部分というんですかね、そういうところは国指定史跡の拡大区域として指定をしてくれるということを前提に、1・2・3案を了承してくれているんですね。
 
○文化財課担当課長  文化庁に、その1・2・3案を、こういう形で案を考えているところで御説明に行きまして、その中で、この案であれば、尾根に影響がないだろうということでお答えいただいていますので、その3案の中で工事を進めていくんであれば、国指定史跡に追加指定されるということは問題ないと考えております。
 
○大石 委員  課長、問題ないと考えていると。考えているという予想もあるんで、本当に大丈夫ですか。その協議を疑うわけじゃありませんけれど。本質の問題がはっきりしないんですよ、結局。今、問題は地権者になっていると思いますけど、二つ目の陳情は、形はそのまま残してくださいというのが趣旨ですからね。そういうところとの調整も、今度出てくるわけじゃないですか。難しいですよ、これ。
 片や、今、現況の形のまま残してくださいで、1・2・3案は、工作物を設けて、中もしっかりと、この大きさの差はありますけどね。ライナープレートで固めてという形。そこの調整も、今度入るわけですから。請願を出していただいた方は早急にという、そこが趣旨です。安全に走行させてくれと。この調整といったら、もう1カ月、2カ月、3カ月、今年度なんていうレベルの話じゃないんじゃないですか。
 だから、どこに問題があるかと言ったら、皆さんじゃないんですよ。市長なんです。市長がどう考えて、いつまでこういう形でこうやっていこう、私が先陣切ってその方に会います、そういう姿勢がないからこんなことになってしまうんですよ。2年7カ月なんて話になってしまうんです。
 この問題の発端となった陳情を覚えていますよね。あそこのトンネル、危険だ、ひびが入っている、危ない。ましてや、狭くて緊急自動車も入れない。その当時、前期になりますけれども、せめて緊急自動車ぐらい、消防車は無理かもしれないけども、救急車ぐらいは通れるような形にしてあげようよという趣旨で、あの陳情を採択しているんですよ。そういうこともあるんですよ。そういうしがらみを全部整理をして、皆さんにその案をぶつけて、了承を得てやらなきゃいけないんです。2年7カ月たってから、それが整理できるようじゃだめじゃないですか。あなた方が悪いんじゃないですよ。悪いんじゃないんです。僕は、トップの思いだと思います。
 
○樋田 都市整備部長  今の御指摘の市長の姿勢ということでございますけれども、先ほど課長からも御説明させていただきましたが、権利者の方にお会いするということで、そういった試みといいますか、御連絡をさせていただいているところで、相手の方の御都合等もつかないということで、まだお会いできていない状況でございますけれども、今、御指摘いただいたように、市長もその認識のもとに御連絡をさせていただいておりますので、お会いできる機会を設けられるように努めていくというお考えをお持ちだと、私は認識しております。
 
○大石 委員  いや、だから、部長がそういう答弁するけど、そこが一番ネックになっている一つだろうと思っているから、多分、くりはら委員の先ほどの言葉になってしまったんじゃないのかなと。ある程度どちらかの権利者の方と面識があって、こういう口添えをしてあげようかというような思いだったんじゃないのかなと思うんです。
 市長は、一つずつクリアしていかないといけない問題が物すごくあるんですよ、この2期8年で。この間、私、ごみの質問しましたけど、あれは本当に緊急ですよ。これも緊急だけど。そういうものが8年かけてたまっちゃったんです。どこから手をつけていいかわからないような状態じゃないでいすか。自分でつくったんですよ、決断しないから。これ以上やりませんけれど、その辺の趣旨は伝えてください。よろしくお願いします。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 まず、報告事項について、了承かどうか確認いたします。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                 (「聞きおく」の声あり)
 多数了承と確認いたしました。
 次に、請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書について、意見開陳、取り扱いの協議をお願いいたします。
 
○中村 委員  私ども、これ、平成28年9月に請願を採択した立場は変わるものではありませんので、結論を出していいと思います。
 
○大石 委員  同じく結論を出す方向でお願いします。
 
○松中 委員  前回と同じで結論を出します。
 
○くりはら 委員  結論を出すでお願いします。
 
○武野 委員  同じく結論を出す。
 
○池田 副委員長  結論を出すでお願いします。
 
○伊藤 委員長  全ての委員が結論を出すとの御意見でしたので、委員会として結論を出すことにいたします。
 これより採決に入ります。請願第2号北鎌倉に住む子供を持つ親として北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを再度求める請願書を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、請願第2号は採択とすることに決しました。
 次に、陳情第40号「北鎌倉隧道緑の洞門」の形状を維持して頂く為の陳情」について、意見開陳、取り扱いの協議をお願いいたします。
 
○中村 委員  この陳情に関しては、6月の陳情と割と趣旨は似ていると思うんですが、今、3案を出している状況の中で、まだ、結論を出すべきではないと思いますので、継続して審査をということです。
 
○くりはら 委員  私も継続でお願いいたします。
 
○松中 委員  私、開削派でありますけども、国家権力、要するに、国会議員の山本朋広氏が動いてこういう結果になって、それに揺れた市長が、もう、それ以来、変わっているんで、その国家権力の介入した国会議員は、この結末をきちんと整理してもらいたいと。ちゃんと、もしそれだったら、地権者にも話に行くとかね。我々が関知しないところで大きな力が働いて、それに揺れた市長がはっきりしないから、こういう状態なんですよ。だから、こういう陳情を出されても扱えないから、継続です。
 
○武野 委員  結論を出す。
 
○大石 委員  継続を主張させてもらいます。
 
○池田 副委員長  私も継続でお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  結論を出すと主張された委員が1名、継続審議を主張した委員が5名です。多数によりまして、陳情第40号については、継続審査とすることに決しました。
 職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
              (16時54分休憩   17時00分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第14報告事項(1)「組織の見直しについて(建設常任委員会所管分)」を議題といたします。
 原局から報告を願います。
 
○行革推進課長  日程第14報告事項(1)組織の見直しについて(建設常任委員会所管分)の報告をさせていただきます。
 限られた職員数や財源の中で、組織の合理化を図りつつ生産性の向上に取り組むこと、部局間の連携を強化し、関連性の深い事業の実施に当たり、相乗効果を高めること、これらの取り組みを通じて、職員の意識改革の強化を図ること等を目的として、平成30年4月1日に機構改革を予定しているところですが、本日は、建設常任委員会所管分における組織の見直しについて、その概要を報告します。
 資料「鎌倉市行政組織図(平成30年4月1日)案(建設常任委員会所管分)」及び、「平成30年4月1日付機構改革に関する組織の見直しの概要(建設常任委員会所管分)」のうち、組織図案をごらんください。
 初めに、まちづくり計画部については、関連性の高い事業を所管する課同士の連携強化及び組織の合理化による事務効率の向上を図ることにより、事業間の相乗効果を高め、本市が直面している喫緊の課題について、より効果的な対応を図るため、現在のまちづくり景観部と拠点整備部を統合し、名称を改めます。
 これに併せて、現在の再開発課及び深沢地域整備課をまちづくり計画部に移管し、再開発課については、鎌倉駅西口整備事業と再開発区域を除く大船駅周辺の整備を担当していることから、課の名称を駅周辺整備課に改めます。
 土地利用政策課については、現在のまちづくり政策課空き家対策担当を都市整備部に新設する住宅課に移管することから、課としての適正な業務量等を踏まえ、現在のまちづくり政策課、土地利用調整課及び再開発課拠点整備総務担当を統合し、課の名称を土地利用政策課に改め、また、担当ごとの所掌事務の違いを明確にするため、まちづくり政策担当と土地利用調整担当を設置します。
 次に、都市景観部については、許認可等の諸手続を所管する上で、地域の特性を活かした都市景観の形成が重要であることをより積極的に伝えていくため、現在の都市調整部の名称を改めます。
 都市調整課については、現在の交通計画課が所管している「路外駐車場の設置及び変更に関する届出並びに検査等についての事項」等を受け入れ、都市景観課については、その所掌事務に、開発事業等に関わる許認可業務が含まれるため、現在のまちづくり景観部から移管します。
 なお、これまで都市調整課に配置していた風致担当は、景観行政と密接な関わりがあることから、都市景観課に移管します。
 また、みどり課については、本市におけるみどり行政が、良好な都市景観を形成するための重要な要素であることから、許認可業務との連携をより強めるため、現在のまちづくり景観部から移管します。
 次に、都市整備部については、現在の建築住宅課建築担当ほか2担当を行政経営部に移管し、また、現在のまちづくり政策課空き家対策担当において所管している空家対策関連業務が、建築住宅課住宅担当において所管する住宅マスタープランに含まれ、今後、業務量の増加等が想定されることから、新たに住宅課を設置します。
 次に、現拠点整備部については、再開発課と深沢地域整備課がまちづくり計画部に移管することから、廃止することとします。
 以上で報告を終わります
 
○伊藤 委員長  ただいまの報告に御質疑はございますか。
 
○池田 副委員長  気になったのが、建築住宅課の、一つは住宅課ができることによって、これは空き家対策の関係が来るということで、そうすると、住宅課としては、今までの住宅担当よりも増員されるということなんでしょうか。
 
○行革推進課長  今現在、建築住宅課の住宅担当で担っている業務に加えて、空き家の関係の業務も参りますので、それに見合った体制の強化ということは、現在検討しているところでございます。
 
○池田 副委員長  あと、実際、建築住宅課で昔でいう、営繕とか設備部門が都市整備部にあったんですけど、それが企画に行くというのは、ファシリティーマネジメントは企画というのはよくわかるんですけれども、今まで、例えば、いろいろの建物の修繕、あるいは新たな設置のときには、建築にこう、設計等を依頼して、今までどおりで、やることは今までどおりだと思うんですけれども、実質的な実務というのは、むしろ、昔の都市整備部的な業務が多いのかなと私は思って、管理部門の中では、確かにそのままそっくり行ってしまうというのは、イメージがまだつかめないんですけれども、その辺の役割分担というのはどうなっているのか。
 
○行革推進課長  ただいま池田副委員長からお話ございました建築住宅課の住宅担当を除く者が、今度、行政経営部に行くというところで、まさに御意見いただいたとおり、今までの事業はそのままやると。ただ、ほかの課から依頼されたものだけをやるということではなくて、全体のファシリティーマネジメントという観点で、技術者それぞれが、いろいろ考えながら、そういったものを検討していかなければならないだろうというところも込みで、今回こういう形にしたというところでございます。
 
○池田 副委員長  建築担当は設計等多いんですが、設備は割と現場に行くことも多いのかなと思うんですけど、建築も同じですね。設計が主だと思うんですけれども。わかりました。その辺のところが、うまくなじんでいけばいいのと、あと、フロア的には、そうすると、2階の中に、企画の中に入っているということなんですか。それが、ちょっと大変だと思うんですけれども。
 
○行革推進課長  御承知のとおり、手狭な本庁舎の中でやりくりするのは大変なんですけれども、今のところ、行政経営部は2階ですね。基本的にはそちらのほうで固めて、部長以下、部長のもとでマネジメントをしていくということで考えております。
 
○伊藤 委員長  ほかに御質疑ございませんでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承と確認してよろしいでしょうか。
                 (「聞きおく」の声あり)
 多数了承と確認いたしました。
 職員退室のため、暫時休憩いたします。
              (17時09分休憩   17時10分再開)
 
○伊藤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第15その他(1)「継続審議案件について」を議題といたします。事務局からお願いします。
 
○事務局  さきの定例会で、閉会中継続審査となっております9件についてですが、このうち、矢幅駅前地区土地区画整理事業について、及び新地駅前周辺被災市街地復興土地区画整理事業については、10月31日、11月1日に当委員会にて視察を行い、その後、議長に報告を行っております。このため、この2件は削除し、その他7件について取り扱いの御協議をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  継続審査と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○事務局  ただいま確認された7件に、本日、新たに継続審査と確認された陳情2件を加えた計9件につきまして、最終本会議において、閉会中継続審査要求を行うことについて、確認をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  継続審査要求をすることで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○伊藤 委員長  日程第15その他(2)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局からお願いいたします。
 
○事務局  委員長報告の読み合わせを12月22日(金)午前10時、議会第2委員会室で開催することでよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○伊藤 委員長  ただいまの事務局からの説明のとおり確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 以上で、建設常任委員会を閉会いたします。



 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成29年12月15日

              建設常任委員長

                  委 員