平成29年全員協議会
5月12日
○議事日程  
平成29年 5月12日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成29年5月12日(金) 14時00分開会 15時35分閉会(会議時間 1時間04分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
中澤議長、久坂副議長、千、竹田、河村、池田、保坂、岡田、西岡、日向、永田、長嶋、前川、三宅、渡邊、納所、小野田、高橋、中村、上畠、山田、吉岡、赤松、松中の各議員
〇理事者側出席者
松尾市長、小礒副市長、松永総務部長、大隅総務部次長兼総務課担当課長、持田総務部次長兼財政課長、能條総務部次長兼職員課担当課長、小林(昭)総務課担当課長、北嶋総務課担当課長、寺山総務課担当課長、保住職員課担当課長、奈須市民活動部長、熊澤市民活動部次長兼地域のつながり推進課長、内海(正)健康福祉部長、田中(良)健康福祉部次長兼福祉事務所長兼障害者福祉課長、鷲尾生活福祉課長、中野会計管理者兼会計課長
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、藤田次長補佐兼議事調査担当担当係長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)不適切な事務処理の最終報告について
    ───────────────────────────────────────
 
○中澤 議長  ただいまから、議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から、不適切な事務処理の最終報告について議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催をいたしました。
 なお、本件については、特にインターネット中継を実施しておりますので、その旨御報告いたします。
 まず、報道機関の取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告を願います。
 
○三留 議会事務局長  本日の議会全員協議会に、NHK、神奈川新聞社、東京新聞社、朝日新聞社、読売新聞社から取材並びに写真撮影の申し出がございます。また、6名の傍聴希望の申し込みがございます。本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○中澤 議長  ただいまの事務局からの報告について、許可でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 報道機関及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。
              (14時01分休憩   14時02分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 議長  「不適切な事務処理の最終報告について」、理事者から報告を願います。
 
○松尾 市長  本日は御多忙の中、議会議員全員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。
 本日は、平成29年3月30日に開催された全員協議会において報告した「不適切な事務処理に関する調査委員会の取り組み状況」のその後について最終報告をさせていただきます。
 生活保護費支給事務につきましては、既に報告いたしましたとおり、内部調査及び鎌倉市不適切な事務処理に関する検証専門員による検証結果を踏まえ、再発防止策を策定し、実践するとともに、関係職員の処分を行いました。しかしながら、現在におきましても、生活保護費の盗難事件につきましては解決していないことから、引き続き、警察の捜査に協力してまいることになります。
 また、亡失した生活保護費の賠償責任につきましては、3月27日付で監査委員から監査結果が通知され、その結果を受けまして、市としては損害を回復するため、資金前渡を受けた職員を含めた関係職員らに対して、行政処分ではない通常の損害賠償請求を4月25日付で対象者11名に行い、4月28日付で全額納付されました。
 また、収納事務・管理等調査については、新たに観光商工課等執務室から現金等が発見された事案が発生したことから、検証専門員の助言をいただきながら調査を行い、発見された金品類の精算処理を行い、関係職員に関しては一定の責任があるものと判断し、行政措置処分を行いました。
 本日は、これらの事案につきまして、最終報告として報告をいたします。
 詳細につきましては、担当部長に説明をさせますので、よろしくお願いいたします。
 
○松永 総務部長  まず、初めに、生活保護費支給事務調査結果について報告し、その後に収納事務・管理等調査結果について最終報告いたします。
 資料1−1をごらんください。
 平成29年3月30日開催の議会全員協議会では「生活保護費支給事務調査結果書(中間報告4)」としてまとめ、賠償責任に係る監査結果と、これを受けた市の今後の対応について御報告させていただきました。
 このたび亡失した生活保護費の賠償請求を行った結果、被害額計266万5,937円の全額が納付されたことから、経過を説明するとともに本調査を終了することを報告いたします。
 賠償責任に関しましては、市長の監査請求に対し、監査委員より合議の成立に至らなかった旨の通知がなされたことから、市の損害回復のため、資金前渡を受けた職員に対し、地方自治法第243条の2第1項に基づく賠償請求を行うとともに、資金前渡者以外の関係職員らに対しても損害との因果関係に応じて民法上の賠償請求を行いました。
 賠償請求の相手方及び請求額は亡失した生活保護費に関係したケースワーカー及びその管理監督者を対象とし、監督責任に係る賠償請求については管理監督を実効的に行うことができる課長職までを範囲とすることが合理的であるとの櫻井、田沢両検証専門員の意見を踏まえ、平成22年度から26年度の支給対象者5人分の被害額合計266万5,937円について、各年度を担当した生活福祉課ケースワーカーA、Bの2名、スーパーバイザーC、Dの2名、課長Eと福祉総務課資金前渡者F、G、Hの3名、課長I、J、Kの3名、合わせて11名に請求いたしました。
 担当者別の請求金額については、資料1−2の表のとおりでございます。なお、請求は4月25日付で請求相手方11名に送付し、4月28日付で11名の連名で納付されました。
 以上の内容につきましては、資料1−2の53ページに追記しており、該当箇所には下線を引いてございます。
 その他、前回の報告以降に開催した本調査委員会や検証専門員による検証実績を追記し、同じく下線を引いております。
 以上で、生活保護費支給事務調査に関する最終報告についての説明を終わります。
 なお、生活保護費の盗難事件に関連し、亡失した生活保護費の一部の58万9,810円について、さきに盗難として被害届を提出した案件と類似していることから、鎌倉警察署と協議の上、5月2日付で事実てんまつ書として同警察署に提出し、受理されています。同警察署では、引き続き、捜査を継続していくとのことでございます。
 続きまして、収納事務・管理等調査結果について説明いたします。
 資料2−1をごらんください。
 平成29年3月30日開催の議会全員協議会で、海水浴場の運営に関する現金や通帳等及び再調査で9課等から発見された金品類について、「収納事務・管理等調査結果書(別冊)」として報告いたしました。
 本日は、今回の事案に対する職員の処分が決定いたしましたので、その内容を報告するとともに、昨年の12月22日開催の議会全員協議会で報告いたしました「収納事務・管理等調査結果書(中間報告3)」と合わせて、最終報告書といたします。
 それでは、職員の処分について説明いたします。
 観光商工課及び9課等から新たに金品類が発見された事実をもとに、公金等の保管にかかわる不適切な事務処理に関係した職員に対する措置について、鎌倉市職員考査委員会に対して、4月20日に諮問し、4月26日に同委員会を開催し審議を行い、5月2日に答申を得ました。
 答申の概要は、資料2−3、「最終報告書」の23ページの記載のとおりでございます。
 答申においては、今回の諮問対象者については、公金等の不適切な取り扱いの再発防止に向けて全庁を挙げて取り組む中で、執務室等に存在していた金品類を発見できなかったことについては調査不十分のそしりは免れないものの、これらの取り扱いのルール形成途上にあった状況においては、職務上の明確なルールに違反したとは言えないなどの理由により、いずれも懲戒処分に相当するとは言えないと判断されたところでございますが、不適切な事務処理について全庁挙げて問題解決を図っている中、今回の事案は適切さに欠く行為を続けていたものであり、本事実を重く受けとめ、公金等の保管にかかわる不適切な事務処理を行った現市長部局の職員6名、次長級1名、課長級4名、事務職員1名になりますが、それらに対して、5月12日付で行政措置処分である口頭訓告を行いました。
 以上で説明を終わります。
 
○中澤 議長  資料の1−1なのですが、請求金額が266万5,937円となっているのですが、賠償責任で11名に対しての合計金額とこの差というのは、もう一回説明してもらえますか。
 
○内海[正] 健康福祉部長  金額は、その担当者が該当した、例えばAの職員で232万8,717円となっているのですが、この職員が担当していた年度が平成26年度、25年度ということで、この職員に対して行ったマックスの金額ということでございます。
 それぞれの職員が自分で担当していた年度で、一番責任が重かったらこの金額ですというのが請求額になっていまして、そのそれぞれの職員のマックスの金額、関与した金額ということです。
 ただし、請求をしたのはこの11名の連名で、納付書としては265万なにがしで、なくなった金額について請求しているということです。
 
○中澤 議長  暫時休憩します。
              (14時09分休憩   14時23分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
 ただいまの報告について、御質疑、御意見等がありましたら、お願いいたします。
 
○長嶋 議員  私はまだ監査委員の任、明後日まで監査委員をしていますので、内容については監査をやったので、私はこの場では述べません。それは内容を知っているだけに述べてはいけないと思いますので。
 それで、私が伺いたいことは、その後もこの調査委員会、例えば昨日の報道でも、学童の誤納付というのが出ています。これも言ってみれば不適切な事務です。出続けているわけです。止まらないわけです。
 これは反省がないからそうやって出てくるわけで、まず、最大の原因ということをきちんと突きとめてそれを改善しないと、まだまだそうやって出ているわけで、出続けるわけです。
 市長は、これの最大の原因は何だと思っていらっしゃるのですか。一番の出続ける問題の大もと。1点とは言わないが、最大の問題。そこを変えないと変わらないわけです。その後もいろいろ出ているのだから。それはいかがですか。
 
○松尾 市長  それは、私を含めてですが、職員一人一人の意識の問題だと考えています。
 
○長嶋 議員  そう思っていたら永久に変わらないと私は思います。意識が変わって変わるのだったら、もうとっくに変わっています。
 どうやったら、では、市長は意識を変えられるのですか。市長が変われば変わるのですか。では、皆さん、どうやって意識を変えるのですか。どうやったら変えられるのですか。
 全然わからないし、見えないし、そう言われたって、では、市民に意識を変える方法を具体的に言ってみてください。
 
○松尾 市長  こういう一連の不祥事を受けまして、我々も、部長級を含めて、こうした問題、再発防止についてどのようにしていくかという話をしてまいりました。もちろん一朝一夕に変わるというものではありませんが、こうした一つ一つの事案を全ての職員が自分事と捉えて、どうしたらこうしたことが二度と起きないかということを、日々の仕事の中で見直しをしていかなければいけないと考えています。
 そういう中において、変えていくべき点をそれぞれお互い意識を持ち、指摘をし合いながら、組織として立て直しをやっていくということを、一丸となってやっていくことだと考えています。
 
○長嶋 議員  それは、残念ながら具体性が全くないのです。浪花節を言っていたって変わりません。これは、申しわけないが、市長がそうやって言っていたって変わりません。
 私も、ずっといろんなことで言っています。監査委員としても、今、前期監査をちょうどやっているところですが、そこでも各部長に、市民活動部長、健康福祉部長のところをやっているから、あの二人は聞かれていると思いますが、私は、もう少し具体的なことを言っているのです。これは松尾市長にも、ずっと言ってきたことですが、一個一個の職員の引き締めのためには、本当に細かい、小じゅうとではないが、うるさいことを言っていかないとだめなんです。
 例えば私がまず最初に言ったのは、松尾市長、覚えていると思いますが、あなたが市議会議員のとき、私が最初に駅頭のお手伝いに行ったとき、鎌倉駅西口の駅前で、職員があそこのロータリーを五月雨式にみんな渡っていたわけです。そういうことがありました。私はそれの写真を撮って、職員課にこういうことではいけませんねというのを送って、皆が歩道を歩くようになった、そういうことがありました。覚えていると思います。
 それから、私が議員になって言っていたのは、例えば職員課の人は耳にたこができるほど聞いていると思いますが、電話をとったらきちんと名乗りなさい。それからIDカードをやったこともそうです。きちんと出勤、退勤をしなさい。あと、朝夕礼はきちんとしなさい。そういうことです。あと、机の上をきれいにしなさい。これも最近、その辺はやっていただいています。
 それから残業とか、そういう休日出勤もきちんと手続を、事前申請を出して、きちんとルールどおりにやりなさい。そういう細かいことを一個一個具体的に詰めていかないと、この役所は変わらないのです。そんな抽象的なことを言っていてもだめなんです。
 この間も、朝夕礼をやっていますかと監査でずっと聞いていました。朝礼はおおむねやっていますと言われました。なぜ夕礼をやらないのですか、そういうのも言っていました。そういうことを一個一個、ほかの会社で当たり前にやっている労務管理、勤務管理、職員の教育を一個一個きちんとやらないからだめなのです。わかりますか。
 ここの役所はそういうことがみんないいかげんで、適当で、ずっと来たんです。組合の元委員長の44回の遅刻の件もありました。そういうことがみんないいかげんだった。それだって勤務管理です。そんなの、毎朝、課長が見ていて知っているはずなんです。それを誰も言わないから。一個一個そうやって、細かいことを一つ一つやっていかないと、そんな抽象的なことを言っていたって、何も変わりません。幹部職員で話しています。そうしたら、それが下におりてもいないのだから。
 市長、いかがですか。こういうことを、私、8年間ずっと言っています。挨拶をきちんとしなさいとか、当たり前のことですが、道路交通法、通勤のとき一歩出たら、職員は仕事なんだからきちんと守りなさい。バイク、自転車だって、市民のところにみんなとめてしまうのを私が全部証拠写真を撮って変えさせた。そういうことだって一個一個やっていなかったわけです。それがずっと積み重なって、何でもいいかげんになるわけ。お金のレジの管理もそうですが。
 そういうことを一つ一つ、もう一度、プロの方にも入ってもらってコンプライアンスをやっているわけです。労務管理とか、勤務管理とかやらないとだめだと思います。
 私が言っていることは、今の体制になって少しずつやっていただいていて、少し変わりつつあるかと思っていますが、市長がそれを指示してやらないとだめなんじゃないですか。いかがですか。
 
○松尾 市長  議会の皆さんからも御指摘いただくような、今、長嶋議員からも御指摘いただいた点というのは、確かに市役所として甘いと言われるところがあったと思っています。御指摘いただいた点につきましては、一つ一つ正しく守るということで改善をしてきていると考えております。
 まだまだそのほかにも細かい点を含めてあるだろうということでございます。そうした点につきましては、一つ一つ守っていくように、それは徹底してやってまいりたいと考えています。
 
○長嶋 議員  私も今後、また来期も直すためにそういうところはずっと言っていきますが、それをやらないと変わりません。私はわかりやすくいつもいろんな人に説明するには、壁のパネルがあります。それはねじでとめるパネルです。1本の太いしっかりしたねじが、ばんと真ん中にあれば、それをギュッと締めれば、その壁はとまります。
 でも、真ん中が緩んでいるのだったら、周りの小さいポイントの、例えば四隅とそのほかの小さい間を押さえるねじが全部締まっていれば、パネルは落ちません。ここはつまり全部が緩んでいるのです。だから、パネルがバンと落ちてきてしまう。
 ねじを一個ずつ細かいのをきちんと締めていけばパネルは落ちないのです。そういうことを申し上げているんです。だから、具体的にそういう細かいことを積み上げて、一個一個やってください。
 それと、もう1点。私はここの役所の最大の問題はコミュニケーションロスだと思っております。上司、部下、横の仲間、コミュニケーションがとれないことが最大の問題だと思っています。
 最近、少しずつよくなってはきているとは思っていますが、それも例えば朝夕礼をやりなさいというところから、経営企画部は、今、ランチミーティングを月一回やっていただいていますが、ああいうことが大事ですよとずっと言っています。
 お昼に、上司、特に幹部の職員の人は、一人で行ったり、幹部の職員同士でお昼を食べに行っていますが、そういうのは横の部署の部下の人にたまには声をかけてあげて、ご飯ぐらい行きなさいよとずっと言っているが、誰もやってくれません。
 環境部長、教育部長にはいつも言っていますが、相変わらず二人でご飯に行っていますが、たまにはそういうことをしてください。それは大事なのですよ。これは私の経験則で言っているんです。何かあったらランチのときに言えるわけです。そういうことをやってください。
 私はいつも監査のときは、八木代表監査委員とランチミーティングを、大事なときはいつもしています。夜に飲みに行くという話だとハードルが高いですが、昼ご飯はみんな食べるから、ランチミーティングだったらいいでしょう。経営企画部はここのところずっとやっています。雰囲気が、随分前と違います。よくなってきたと思います。
 それは私はぱっと部屋に入るとよくわかるんです。昔は入ると重い空気で、目線が嫌な感じだったんです。でも、今は、入っていくとそういう雰囲気ではなくなりました。部屋に入ると雰囲気でわかります。そういうことをやってくださいということです。
 あと、もう1点だけ。これは議員の皆さん思っていることだと思います。処分の中身について、甘過ぎます。毎回、どなたからかこれは出ていると思いますが、行政措置処分、一体何ですか。市民の皆さんにとっては、そんなの「それはだめですよ」と言っただけにすぎないでしょうと。そんなの処分と言わないですよという方も大半です。
 生活保護費の犯人も捕まらない。この考査委員会にかけたから、それの答えが出てきました、このとおりです。それで済む話を今やっているわけではないのです。
 弁護士が何か言ったからとか、専門員がそう言ったからとか、みんなそういうことで全部片づけますが、それはずるいです。逃げているだけ。市民の皆さんが見て、納得できる処分なりがない限りはだめだと思います。
 それと、そういう軽い処分だと、これだけのことが起こっているのにこの程度の処分、どうせ首にもならないし、大した処分にもならないから、別に多少問題を起こしてしまったっていいやとなります。こんなの当たり前のように、民間企業だったら、首になっている人が何人もいます、残念ながら。民間企業だったら当たり前です。とっくに社長がやめています。これだけ出ていれば、社長、副社長はいられないです。役員も総退陣、そういうレベルの話です。それでも、ここの役所は全くそういうことがないんです。それは、はっきり言って世間には通りません。私もそういう大企業にいましたから、業績が下がっただけで、赤字を出しただけで社長は首が飛ぶのです。皆さん、いろんなテレビで見ると思います。最近は電機会社ではよくあります。どうなりましたかという話です。
 それが改善されない限りは、本当に甘いんです。市長の判断で処分を重くできますよね。市民の皆さんから見てどうかが大事なんです。組織の中から見てこうでしたでしょう。皆さん、出している結論は市民の皆さんから見てどうなんですか。市長、いろんなところで、不祥事が多過ぎるって相当言われているでしょう。処分が甘いんです。
 そこを、ふだんぱらぱらと出てくることは別ですが、これだけまとまってこれだけやっている中で、市民の方々はこれでは納得ができないと思います。市長、そこはいかがですか。
 
○松尾 市長  さまざまな不祥事ということが起きているということについての御指摘としては、そのとおりだと受けとめております。
 処分の軽重につきましては、さまざまな事案ということを比較する中で判断を相対的にしているところでございますので、さまざまな御意見をいただいているところですが、私としては適切な判断であると考えて処分しております。
 
○長嶋 議員  だから、だめなんです。永久にそう言っていればいいです。市民はどんどん離れていきます。市長、自分で実感していないでしょう。どんどん市民はあなたから離れています。昔、応援した方。わかっていますか。わかっていないでしょう。自分がみじめになりますよ。
 これは瀧澤前副市長が一番かかわっていたわけですが、何もないでしょう。ここのAとか、Bとかだからわからないが。関係ないのですか。さっき議長からも少しありましたが、瀧澤前副市長は一番責任があります。元副市長。そういうことも全部どこかへ飛んでしまって、うやむや、曖昧で終わるんですか。
 私は終わらせません。ずっとやりますが、あと4年間はやる義務があるので、過去のやつも全部ほじくり出して、またやります。このままでは、はっきり言って、改善されません。なので、改めて市長、副市長以下、幹部の皆さんは考え直してください。これで終わりには絶対させません。報告は最後で結構です。でも、このままでは終わらないです。この話はまた出ます。市長が考え方を改めない限り、また次から次へと出てきます。
 今だって、表に出ていませんが、また人権問題が出ています。私は告発文をもらっています。これについて、選挙の少し前にあった話ですが、また一般質問でやりますが、私のところには何の報告もないです。この間の学童の問題だって、その後どうなっているのか全然わからない。父母会の方は本当に何もないと言って、皆さんに不安がいっぱい広がっています。次から次へとそういうことを、いつまでやり続けるのですかということです。改めてもらわないと困ります。
 
○上畠 議員  まだこの場で質問すると思いませんでしたが、市長の責任の取り方として、やめられることはないと思いますが、これまで減給されてきましたが、今回、これで最終報告になるのですか。減給、またされるのですか。何らかの特別職、市長、副市長になると思うのですが、いかがですか。
 
○松尾 市長  この最終報告をした後に減給ということは現時点では考えておりません。
 
○上畠 議員  そうなんですか。これは包括して、今回の不祥事、もろもろの件、この件では減給していましたか。では、これで、新たにというのはもう減給されないということですか。
 では、これであとは、去年、瀧澤さんがまだいらっしゃったときで、最後の全員協議会のときに、「退職金はあなたどうするのですか」と言って、結局、全額受け取っていらっしゃるのですかね。
 そういったところの過去の経緯等を含めて、そういうものに関して、元職員、このあたりの、副市長を初め、そういったあたりは課長までにしてしまっていますが、部長、副市長のマネジメントとかもあったと思うので、責任として。そのあたり、瀧澤前副市長等に対する責任の追求というのはもうされないということでしょうか。
 
○松尾 市長  瀧澤前副市長に対しての何らかの処分ということは、これ以上考えているものはございません。今回、職員がこういう形で全額連名で支払いをしたということに関しましては、瀧澤前副市長としては、何らかの形で自分もその責任があるというお話はいただいておりまして、しかるべき対応はとられているものだろうと考えています。
 
○上畠 議員  要は、行政としての関知ではないが、その中で何らかの責任を果たしているということなのですね。
 さっきも言いましたが、この266万円の中には、私が心配しているのは、休憩中の話ですが、要は、部下一人に押しつけられているとか、いびつな状況とか、そんなこともなく、行政として関知していないのにどうなのかと市長に聞くのもどうですが、妥当なところで、瀧澤さんもそこに対してはそれなりのことを果たしたということですか。
 
○松尾 市長  今おっしゃっていただいたように、その中身に関知はしておりませんが、何らかの責務を果たしていると聞いております。
 
○上畠 議員  要は、お金を払っていらっしゃるということなんです。直接的に支払うことはできないけど、間接的にはそういう援助はできると思うんです。だったら、市長もやるべきこととしてやったんですか。市長はしていない。不法行為になるから、これは市長はできなかったということですか。市長も、上司としてしたのですか。
 
○松尾 市長  私は、直接はしておりません。
 
○上畠 議員  間接的なところでは、部下が納得されるような行為は上司としてはされたということですか。
 
○松尾 市長  そこの点については、私としては直接的には支援をしていないということで、御理解いただければと思っています。
 
○上畠 議員  市長の責任の果たし方として、それなりに、後々、何か紛失しないような、そういったところで納得感とか腹落ちさせているようなことはいろいろされていらっしゃるのは聞き及んでおりますが、それはマネジメントのあり方としては、少し格好よくないです。不細工です。直接的支援はしていないが、では、どういう支援をしたのですかというところで、気になるところです。どう支援されたのですか。
 直接的な支援ではなかったら、間接的な支援がありますよね。それに当たって、何らかの市長としての御発言があったはずですが、その発言はどういった発言をされて、どのようなサポートをこの6名の方々にされたのですか。
 
○松尾 市長  先ほど事例を出しました瀧澤前副市長のように、自分が何らか今回の件について援助していきたいというお話があれば、そういうことがどう実現できるかということでの話をつなぐといいますか、そういう話を受けるということについては、私としてやらせていただいたということです。
 
○上畠 議員  それがいけないのです。わかりますか。民間企業なら元専務に、あなたの責任もあったのだから部下の補填をしてやってくれよと、それはわかります。しかし、鎌倉市という自治体において、そういう不透明なやりとりはよくないです。
 私はいなくなるから、次の期においての追求はどうなるかわかりませんが、そこだったら、副市長には副市長としてどういった責任があったのかという客観的なものを示した上でどうこうしてくれとしないと、行政なのだから、そこは義理と人情でやってはだめです。明らかに、瀧澤前副市長に補填させてお金を払わせているということは、ここにいる人みんな、わかっています。
 しかも、それは別に行政としてのきちんとした透明性のある手続ではなく、まさにそれは、あなたも籠池さんの関係と一緒ですよ。いろいろ知っているでしょう、市長として、副市長時代のことをよく知っているんじゃないですか。瀧澤前副市長が副市長であったことの仕事ぶり、いろんなことも知っている上でサポートするならサポートしてくれと、何かすごい美談のように聞こえますが、これは美談ではありません。マネジメントのやり方としては、地方自治法において、そんな想定されていないことを市長はされたのです。言いたいことはわかりますか。本来なら、こんな問題は市の中で判断するのではなくて、そういった行為も含めた上で、副市長として責任あるんだなと市長の中でも思っているから、そういうことをされるわけです。別に積極的な瀧澤さんの思いとかそんなのではなくて、そこはここでどうするかといったら、司法に委ねるしかなかったわけです。それで副市長に負担させるのを間接的にあっせんしたって、これはあっせんすること自体がいかがなものかと思います。
 これに関しての行為は、これは市長の単独の判断ですか。弁護士の仲介があった判断ですか。それとも法制担当の北嶋課長の判断も含まれるのですか。
 どうですか、いかがですか、市長。
 
○松尾 市長  それは私の単独の判断です。
 
○上畠 議員  調査委員会なんですか。何のために専門家を呼んだわけなんですか。そこで単独の判断を入れるからだめなんですよ。わかりますか。あなたは、今、現職の市長で、元部下の副市長といろいろなことを知っているのであれば、そういった行為自体が不透明だと言われ、また、副市長だって、元副市長という立場であってもいろいろな思いを感じるわけです。「ああ、松尾市長がおっしゃっているのなら、そうしましょう。はい、そうです」なんて思うわけないでしょう。そこは明らかにおかしいやりとりです。これはみんな思っています。口には出さないかもしれないが。そこでなぜ瀧澤さんに負担させるのか。あっせんした。瀧澤さん以外、ほかには誰に言ったのですか。
 
○松尾 市長  特に、ほかに私の方から働きかけをしているということはございません。
 
○上畠 議員  瀧澤さんだけですね。
 
○松尾 市長  はい。瀧澤さんにも、別に私の方から働きかけをしたということではございません。
 
○上畠 議員  瀧澤さんから積極的に連絡があったということですか。
 
○松尾 市長  従前から瀧澤さんからそういう話をいただいていたということでございます。
 
○上畠 議員  さっき言った6人に対するサポートというのは何なのですか。市長自身はお金は出していないですよね。別に6人が市民でなかったら公職選挙法上問題ないのだから。市長はお金を出していないのですか。
 
○松尾 市長  はい、出しておりません。
 
○上畠 議員  瀧澤さんに対しては、サポートって何なのかというところなのです。さっきもひっかかるところが。
 6人に対するサポートとして、市長は、結局、行政では関知していないが、瀧澤さんからのこういう声もある。あなたは鎌倉市長なのだから、それは行政として関知しているに決まっているではないですか。だから、そういう不透明なやり方をやめないと、透明性のある市政なんて実現できないでしょう。
 瀧澤さんのキャラ的に、そうやって部下に対して「いいよ」と言ったのかもしれませんが、そうは言っても、市長がそこに関与すべきではなかったでしょうということなのです。市長の関与というのは、一体、何なのですか。この瀧澤さんとこの6人の間に対する、さっきサポートとおっしゃったのだから。いかがですか。
 
○松尾 市長  そういうお話があったということについて受けとめさせていただいて、どういうことがあるかということについてお話をさせていただいたということです。
 
○上畠 議員  あっせんしたのですか。6人で補填するのではないよ。こういう声もあるからと、あっせんという行為において、市長は関与したということです。もしくは市長の命を受けて、副市長、総務部長、何らかの職員は補佐職として動いたわけですね。あっせんした行為はあるわけですね。仲介でも、あっせんでも、言葉は何でもいいです。
 
○松尾 市長  そういう話を私としては受けたということでございます。
 
○上畠 議員  副市長から受けて、その後、どうしたのですか。6人に、こういう話があるよと言ったんですか。片道だけではわからないではないですか、コミュニケーションなんて。だから、受けてどうしたのですか。その6人に言ったわけでしょう。伝えたんですか。
 
○松尾 市長  6人に伝えたというわけではございませんで、どういう方法があるかということについて話を聞いてくれということで、お話をしたということでございます。
 
○上畠 議員  今の市長の答弁は、何か隠してそうな感じが見え見えです。きちんと言ってください。瀧澤さんからそういうお話があって、どういうことがあるか。何を言いたいのかわからないです。きちんと説明してください。
 副市長、総務部長が関与しているのですか。余りよくないですよ。松尾市長がきちんと説明した方がいいですよ。だって、行政として関知していないのだったら、そのことは言うことではないです。
 市長としての、市長は政治家だからきちんとそれは答弁できるが、副市長も総務部長も行政としてではないのでしょう。あくまでも私人として知っているのか、そのほかはもう置いておいて、市長としてそれを受けてどうしたのですか。
 小礒副市長が関与しているとか、総務部長が関与しているということで責任逃れはやめてください。市長が判断しているのだから、小礒副市長に判断させないでください。
 
○松尾 市長  職員の中で今回の負担ということを援助したいという話があるということを聞いておりましたので、そこの窓口につなげようということで話を回したということでございます。
 
○上畠 議員  窓口というのは小礒副市長、総務部長あたりになったのですか。
 
○中澤 議長  暫時休憩します。
              (14時53分休憩   14時59分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
 市長から説明願います。
 
○松尾 市長  議長、いろいろと済みません。そういう意味では、今回の11人に対しての請求ということにつきましては、これは行政としてこのように手続としてやらせていただいたということでございます。
 今、瀧澤さん、もしくは幹部会の話というのをさせていただきましたが、これはそれとは全く、その後の話としてでございますので、私がそういう意味ではこの場でお話をするという中においては、この問題と混合させてしまったというところについては不適切だったと思います。
 
○中澤 議長  今、瀧澤前副市長に対してお話をしたということについて、時期と内容と幹部会の内容について、その時系列はどうなっているのか。御自身での発言ですから、御自身で説明、そこは時系列をきちんと説明してください。
 瀧澤さんに対して働きかけをして、瀧澤さんから入金があって、それをもって充当させたのか。さっきまでだと、そこのところをさせたという話になっているのだから、そこの時系列がごちゃごちゃになっているので、お願いします。
 
○松尾 市長  この11人に対しての請求、それからその納付につきましては、今お話ししたとおりの形で行われたと。今のお話につきましては、その後のことということになります。
 それぞれ職員が自発的にという話の中で行っているところでございまして、瀧澤前副市長からも従前からそういうお話をいただいていたことでございますので、私としては、そういう話が、職員から自発的にという話があったものですから、そちらにその話をしたということでございますので、その後についての関与等は私はしておりません。
 
○上畠 議員  今、休憩中に、幹部会等で負担しようという、それはあくまでもカンパと。サポートというよりも、みずからにも責任があるという連帯責任という意味合いでの負担だったということなのですよね、ニュアンスとしては。答弁は求めませんが、そういうことで言っているのでしょう。
 市長はそれを知っていたことは事実で、今、関与はしていないと言った。ぐちゃぐちゃです。もうそんな話はありませんと言っておけばよかったのに、言ってしまっていますから。勝手に答弁されたのです。私は質問するだけですから。
 市長、あり方として、美談にも聞こえるような感じはしますが、だったら、さっき誰か議員から御指摘があったが、その処分ってそもそも何だったのとか、請求って何だったのかと。でも、行政として、鎌倉市役所における幹部会は、幹部はみんな入っているのです。副市長、部長。幹部の方々は、内心においては、自分たちにも責任があると思っているわけでしょう。では、そもそも懲戒処分って何ぞやと。そういった問題もいろいろあるわけです。それはどういうことなのか。
 だったら、監査委員の存在とか、これポーズだけだったのとか、やり方として、これは表向きのこと、これは裏のことで、それはいろいろとあるでしょう。しかしながら、表に出て耳に入るということは、何らかの不満もある人がいるのです。幹部会の中のサークルのこととはいえ。本当はみんな口をつぐんで言わなければ、議員の耳に入ってくるわけがないではないですか。それでもそういうことが入ってくるということは、腹落ちしていない人たちもいるわけです。納得していないが。そういう連帯責任って、旧日本陸軍の考え方みたいです。怒られますよ、本当に。そういう責任という男気のある職員もいたけれども、でも、周りがみんな負担しているから俺も負担せざるを得ないなと、納得感を持っていない人だっているということです。
 そういった中で、その懲戒処分は、結局、考査委員会にかけて、注意とか、停職とかいろいろあったが、結局、懲戒制度って何なのかとか、いろいろな問題が起こる、これは結末です。だから、市長としてどうすべきだったかということがいろいろ言われるわけです。すごくもう気持ちの悪いやり方です。みんな納得していたら、議員に対してもそんな話が来るわけないのだし、「実は負担させられましてね」みたいなことがあるわけないじゃないですか。市長は一切お金を出していないのですね。でも、副市長に関してあっせんはしたと。それで、このやり方はいいのかということです。
 懲戒制度の問題、損害賠償、いろいろ問題が出てくると思います。こういったところも含めた上で、せっかく法制担当で北嶋課長が来ているのだったら、仕事もしてください。2年しか時間がないのだったら、2年でできると思いますし。
 コンプライアンスの強化もしているのだったら、大久保参与とかいろいろいらっしゃるわけで、こういったことは大久保参与とか調査委員会の人たちは知る由もないことです。知らないことですよね。どうですか、市長。
 
○松尾 市長  そうだと思います。
 
○上畠 議員  肝心な解決の方法をそうして、結局、参与とか、調査委員会の専門家の弁護士先生方に何も言わず、顧問弁護士にも言ってないのでしょう。北嶋課長の名前を言いましたが、法制等にも相談していないでしょう。だから、そういうところにきちんとチェックを入れないといけないというのが、この4年間だったと思うんです。
 私も任期があと三日ですから、改善していただきたいからこそ、その透明性と解決方法については、本当にこれでいいですかと。はっきり言って、美談のようには聞こえないです。だからこそ、どうすべきかというのは、これこそ参与とかにも、市長は把握していたのだったら聞くべきだったんです。そのあたりは反省してください。私からはこれ以上できることはありませんから。いかがですか、市長。
 
○松尾 市長  御指摘の点は受けとめて、反省していきたいと思います。
 
○納所 議員  生活保護費支給の事務のその後についてなのですが、根本的な原因は資金前渡の精算というものが曖昧であった、いいかげんであったというところで、キャビネットに放置されるような現金が発生したということだと思うんです。今後、資金前渡の精算のあり方はどのように改善していくのか。まず、それを伺いたいと思います。
 
○内海[正] 健康福祉部長  これまでの資金前渡のやり方が、システム上の問題もあるということもありまして、資金前渡を受けて、その月の最後のお金が入ってくるのを待たずに先に精算して、後からまた手処理でそれを戻していたということをやっておりました。
 ですから、それをもう全部が終わった段階で、最後のお金の確認までを、これまでに増して、福祉総務課の職員が資金前渡を受けていますので、この職員が全てのお金に対して、受給者にお金を渡すときも同行します。病院に持って行くときも福祉総務課の職員が同行して、そこで最後までそのお金を福祉総務課の職員が絡んで最後に精算するということを、その後はそういう対処をしているところでございます。
 
○納所 議員  例えばこれまで監査の方に提出していた例月現金出納検査報告というのがございますが、そういったものに反映するものなのでしょうか。
 現金の取り扱いについて、毎月、報告が会計課の方からありますが、それに反映されないから、資金前渡した段階でもう精算済みと扱っていたからこれが見えなくなったわけで、今後はそういったものは、表に数字としてあらわれるようになるのかどうか、それを確認したいと思います。
 
○内海[正] 健康福祉部長  今、納所議員が御指摘のとおりでございまして、最初に資金前渡を完全な精算を終わったことでやってしまっていましたので、そういう出納簿には出なくなっていたというのが現状、これまでのやり方でした。それを最後の段階で全部が入ってきたという、入ってきていないものは入ってきていないという処理をしますので、そこで例月の出納検査の中でもわかるような処理の仕方にしたということでございます。
 
○中澤 議長  私から何点か確認していきます。僕も任期があとわずかなのでこの流れについてはきちんと文書で残しておきますが、まず、これは一昨年の8月の頭、お盆前に、当時の部長、次長に、まずこの現金について、キャビネットを、僕は引き出しと聞いたのですが、引き出しの中にありませんかと言ったら、そういうことはありませんという話だったのです。同時に、白紙の請求書についてもありませんと、期限切れワクチンについてもありませんということが一昨年8月の頭です。
 その前に、前会計管理者には、ある場で、現金の取り扱いについて、鎌倉市は必ず毎日閉めた後に会計課の金庫にお金を持ってきていますよという話は聞いていたんです。ある職員から、「いや、生活福祉課のところに現金が置いてありますよ」という話だったんです。それは当時の部長はありませんという話だったのです。
 お盆が明けてから、白紙の請求書、期限切れワクチンと同時に、「いや、あるでしょう」と別の職員から、「鍵がかかっていない。そのままで現金をいつでも見れますよ」という話だったのです。
 それを今度ぶつけましたら、瀧澤前副市長も含めて、鍵はかけていますと、確かにお金はありましたと、でも、鍵をかけていますと。ところが鍵はかかっていないということもばれたわけです。
 8月終わりになって、僕が一般質問するという段階で、準備の中で、この3点セットについては、生活保護費については、これは警察の方に被害届を出しますから、質問を何とかやめてくださいという話で瀧澤さんが僕のところに来たのです。それで、期限切れワクチンと白紙の請求書だけをやったんです。
 議員の皆さんに協力いただいて1カ月ぐらい調査をいただきましたが、そのときにも瀧澤さんが来たのです。そのときはまだ市長があれでしたが、何度も来て話をしていく中で、もうこれはこれ以上、額が確定しましたので、それで被害届を出しましたと。これ以上、あとは全部警察の方ですという話だったのです。ところが、12月になって、また追加になっているのです。その後もまたあったんです。幾らか、何万円ですが。
 3月になったときに、当時の瀧澤前副市長が僕のところに電話をしてきて、もう半年たって犯人も捕まりませんと。発表してそれで終わりにしたいと。終わりにしたいと言ってきたのです。新聞で記事になった。その記事になるその日に発表します。だから、前の日に僕のところに電話をしてきて、それが記事になりました。朝日新聞だったと思います。
 その後も、去年の夏には、顧問弁護士には相談していますと言いながら、外部には一切相談もしないで、去年の7月、8月だったかな、そのころに、これで調査を終わりにして最終報告をしたいと持ってきました。総務部長も。常にふたをして、ふたをしてきたのがこの事例なんです。
 その捜査方法も聞きました。それから紛失した手口も幾つもあると、だから犯人は一人ではないと思っていますと、これも瀧澤前副市長に言いました。ですが、結果的に犯人が捕まらない。捕まらないから、瀧澤さんが、そのときに、「では、この責任はどうするのですか」と言ったら、「市長は政治家ですから寄附はできません」と僕に言ってきたのです。「では、瀧澤さん、自分で払うのですか」と言ったら、そうしたら、そのときには言葉を濁したんです。
 去年の夏に絶対外部を入れなければだめだといって、弁護士、それから元鎌倉署長を入れて調査をするようになって、今日に至って。でも、先ほど話があったとおり、連帯債務だからといって職員に押しつけたわけです。もう一回、法制担当がいるので、ここで一個質問しておきますが、先ほどの休憩中に法制担当から連帯債務についての考え方の説明があったと思いますが、今、記録を残しますから、先ほどと同じ説明をしていただけますか。
 
○北嶋 総務課担当課長  連帯債務の説明ですが、今回、被害総額266万円余りということですが、この債務につきましては各担当者の連帯責任ということになりますので、市からの請求につきましては、その請求額の総計は被害額の合計を超えることもあり得ると理解していただければと思います。
 
○中澤 議長  その連帯債務によって被害額を回復させる目的というのは何でしょう。
 
○北嶋 総務課担当課長  連帯債務によって被害を回復させる目的につきましては、市としては速やかに損害の回復を図るために連帯債務として請求できる限りの請求をすべきであると、そういう考え方に基づいております。
 
○中澤 議長  それは、明らかに連帯債務者たちに対して、非があるから鎌倉市は求めているということの判断でよろしいですか。
 
○北嶋 総務課担当課長  連帯債務者に対しましては、損害賠償請求ということですので、損害賠償の要件を満たすものと考えております。
 
○中澤 議長  総務部長に聞きますが、ということは、これはある意味の罰則的な側面も兼ね備えているということの判断でよろしいです。
 
○松永 総務部長  いわゆる職員に対する処分ということは12月にやりました懲戒処分ですとか行政処分で、それで、これはあくまでも市に公金の、不法行為云々ということではなくて、それとは別に市に対して不注意ですとか、そういったようなことで公金の損失を与えた、そこに対して今回の民法の不法行為責任で民事請求をしておりますが、そこに対して不法行為があるということで、これは金銭的な債権の請求になるということで、処分性があるかというと、行政上はないと判断しております。
 
○中澤 議長  処分についてはわかるのですが、だから、そもそものお金を返させたということについては、先ほどもありましたが、非がなければ返さなくたっていいわけです。非があるから返させたわけです。ということは非があったということです。その判断で間違いないですか。
 
○松永 総務部長  この11人に関しては、全て12月22日に、非があるということで全て懲戒処分の対象になっています。やめている方は別ですが、今、在職している職員については、量定の差はありますが、懲戒処分の対象者になったと。それで、それと民事的に不法行為を問う人間も同じようなところで、責任性があるということで、今回、民事に入っているという整理の仕方でございます。
 
○中澤 議長  そうすると、幹部会を開いて募金を募ったという話が先ほどありましたが、その幹部会で募金を募った、その目的というのは何なのでしょうか。
 
○松永 総務部長  目的はいろいろあると。目的というか、捉え方です。私は、責任というよりも、同じ職員同士ですので、何十万円というお金なので、少しでもその方のお金を補填したいという思いからやりましたし、それはいろいろ、これは強制ではないですので、それに対して、職員同士で助け合いたいという方々が、自発的にそこにお金を持って、今後、集まったときに11名の方に渡してくれという趣旨で集めているような状態でございます。
 
○中澤 議長  一回、僕やったことがあるのですが、モンゴルに消防車を持っていったときに、消防の職員みんなでカンパを集めたんです。そのカンパを渡した職員が、僕、何人か複数から聞いたのです。「金なんか払いたくないのに、無理やり取られた」と言っているんです。証言しているんです。それを質問でやりました。それを幹部会でやる意味というのは何なのですか。幹部会ってそんなに暇なんですか。これだけ不祥事、これだけではないです。金銭的には266万円。それ以外に不祥事がだらだら続いています。
 それで、そこになぜ、幹部会の中に瀧澤さんがまたお金を集めて加わるということなんですか。そのお金の流れはどうなっているんですか。瀧澤さんが出すと言ったんです。だったら、そのお金は誰が窓口になって、取りに行ったのか、行くのかわからないですが、これは誰が窓口になっているのですか。その幹部会のお金の取りまとめを誰がやっているんですか。教えてください。
 
○松永 総務部長  幹部会の幹事というのがいますので、それはこどもみらい部次長と、あと環境部次長といますが、その幹事が窓口になっていただいて、それで、繰り返しになりますが、強制ではないので、そこで例えば過去に一緒の職場に、現金の損害賠償をした方と会ったような方がいて、少しでも助けたいという人はということでやりました。それで、そういった動きがあるよということで、私のところにも瀧澤前副市長から、私と違ったところで何かそういうことをやっているのかという話はもらって、ただ、組織的にやっているというよりも、そういう流れの中で、それが瀧澤前副市長の方のお耳に入って、もしそういうことであればという話が今来ているのかと思っています。
 ただ、瀧澤前副市長から、実際問題、お金が来ているか、逆にいただいているかどうかというところは知らないと。関知していません。
 
○中澤 議長  関知していない。では、今、幾ら入っているか、幾ら集まっているか、そのことも総務部長は関知していないのですか。
 では、次長に聞いてきてください、幾ら集まっているのか。確認してください。どうなっているんですか。
 暫時休憩します。
              (15時20分休憩   15時30分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
 総務部長、答えてください。
 
○松永 総務部長  時間をかけて申しわけございません。失礼しました。
 5月10日時点で54万5,000円というお金が、今、集まっているという連絡を受けたところでございます。
 
○中澤 議長  これはいつから集め始めて、5月10日までですか。
 
○松永 総務部長  公的なあれではないので、具体的な日にちはあれですが、4月末ぐらいから連休の前だとは思います。それから今までの大体10日から2週間ぐらいのところでございます。
 
○中澤 議長  これは、瀧澤さんからは入金はまだないということなのでしょうか。
 
○松永 総務部長  今現在はまだないと確認しています。
 
○中澤 議長  この集まったお金を、連帯債務者に渡して、そこの分配についての話はどうなっているんですか。連帯債務者の中でも当然窓口がいるわけです。その人に全部任せて、どういう比率で分配していくのですか。そこまでは当然関与していますか。してないですか。
 
○松永 総務部長  今、連帯債務ということで、当時の生活福祉課長ほか10名という形で今いただいていますので、今、代表の名前をいただいているその方に、まず、それからは、そういった必要な調整をしていただくようになるのかと思っております。
 
○中澤 議長  結局、不適切な事務処理は、これで終わっていないです。最終といっても、結局、残務処理が全部報告されてこないから、今季、任期も終わりなのでいいのですが、これは次の期の議員さんたちに任せてお願いしていくしかないのですが、責任のとり方というのは、僕自身はすごく違っていると思っていて、僕はずっと常に言い続けているのは、市長にもはっきり言いましたが、責任をとるのはトップだと僕ずっと言い続けてきていて、そのトップが減給で「はい、これで」とやっているから不祥事は絶対なくならない。
 松尾崇さんが市長でいる限りは、職員が、僕、いろんな職員から聞いているんです。部長級以下、次長級、課長級、みんな僕のところに来ていろんな話をしている中では、それは無理だと思います。トップが変わって刷新していかないと、その後に、もう一回、松尾崇さんが市長になって、また、今度新しくしますというのだったらわかるが、今のままずるずるまた秋にもやっていきますと言ったら、あと4年間、また地獄になっていくだけで、僕はそれははっきり言っておきます。
 それから、小礒副市長もサポートして、この1年間でもうどういう状態かわかると思いますが、小礒副市長が1年前になられて、それから何度もいろんな話をしてきましたが、不祥事についても何度も厳しく言っていますという話を聞きました。二度とこのようなことがないようにと僕は何回も聞きました。
 ですが、なくなっていないのだから、それは何が根本的な原因かというのも、もうトップが全部変わらなければ、そんな部長たちがカンパしてそれで終わりなのではなくて、自分たちもやめざるを得ないと思います。それがトップの本当の責任のとり方だと思います。そんなカンパしてお金を渡したから、「はい、それで責任をとりました」と、そんなものではないですし。
 瀧澤さんだって、もっとほかのことだっていっぱいあったんです。1対1で話をする中で、白紙の請求書自体だって、あんなに年間2,000万使って、それだけだって処分ものだし、まして子供たちのワクチンを5倍の量を打ったって、それで事故ではありませんなんて、それだって大問題になってくる話で、ほかにも同僚議員が求めたもの、いっぱい明らかにしてきたものってあって、それぞれでみんな首が飛ばなければいけないものが、みんなそこにだらだらと続けてしまっているからだめなんです。
 だから、今回だって連帯債務で、それは処分と言わない。ですが、求めて金銭の回復をさせた。それを処分としていかないからこんなことになっていて、また同じことです。金銭で片がつくのだったらそれはそれでいいのですが、そんなことをやっていると、金の使い方について、ほかのことであっても、今後、次期の議員さんたちが追求してくるネタだって次に上がってきているのだから、そこは厳しく考えていただいて、そのトップの責任のとり方というのは、僕は議長としてはトップの責任のとり方というのは事務局には常に示していましたから、だから僕はこの場で言えるだけなのですから、そこは少し、考えとかではなくて、今ここにいる、座っている部長たち自身が、本当にこれでいいのかどうか考えていただきたいということだけは申し上げておきます。
 ほかに御意見、御質疑等がないようでしたら、質疑及び討論を打ち切りたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、本件については、報告を受けたということのみ確認させていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 本日の議会全員協議会はこれをもって閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成29年5月12日

             議 長  山 田 直 人