平成29年全員協議会
1月27日
○議事日程  
平成29年 1月27日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成29年1月27日(水) 9時30分開会 10時59分閉会(会議時間 1時間29分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
中澤議長、久坂副議長、千、竹田、河村、池田、保坂、岡田、西岡、日向、永田、長嶋、前川、三宅、渡邊、納所、小野田、高橋、中村、上畠、山田、吉岡、赤松、大石、松中の各議員
〇理事者側出席者
松尾市長、小礒副市長、小林副市長、比留間経営企画部長、松永総務部長、大隅経営企画部次長兼経営企画担当課長、服部総務部次長兼財政課長、三上総務部次長兼総務課担当課長
〇議会事務局出席者
三留局長、鈴木次長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画(案)について
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○中澤 議長  ただいまから、議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から「第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画(案)について」、議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催をいたしました。
 なお、本件については、特に、インターネット中継を実施しておりますので、その旨報告いたします。
 まず、報道機関の取材及び傍聴の申し入れについて、事務局から報告を願います。
 
○三留 議会事務局長  本日の議会全員協議会に、神奈川新聞社から取材及び写真撮影の申し出がございます。また、3名の方から傍聴希望の申し込みがございます。本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○中澤 議長  ただいまの事務局からの報告について、許可をすることでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 報道機関及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。
               (9時31分休憩   9時32分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 議長  「第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画(案)について」を議題といたします。理事者から報告願います。
 
○松尾 市長  おはようございます。本日は、2月定例会前の大変お忙しい中、議会全員協議会を開催していただき、まことにありがとうございます。
 本日、開催をお願いしましたのは、第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画(案)について、その内容を報告させていただくためです。
 今回の実施計画は、基本構想における考え方である「歳入・歳出バランスを堅持し、財政基盤の健全化に努め、持続可能な都市経営を確立し、重要性・緊急性を踏まえた施策の選択と集中を基本に、真に市民に必要な施策を進める」ことを基本に据えつつ、特に、後期実施計画期間である平成29年度から31年度までの3年間は、「安全・安心なまち」「働くまち」「子どもが育つまち」「健康に暮らせるまち」の実現につながる事業を中心に重点事業と位置づけました。
 議会の皆様におかれましても、後期実施計画の推進に向けて引き続き御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、実施計画の内容につきましては多岐にわたっておりますので、詳細は担当職員から説明をさせますので、よろしくお願いいたします。
 
○比留間 経営企画部長  第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画(案)について御説明させていただきます。
 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画は、平成25年12月定例会において議決を得た第3期基本計画に基づき、平成29年度から31年度までの3年間を計画期間として策定したものです。
 それでは、計画の内容について説明させていただきます。資料の目次をごらんください。
 この計画は、「序章 はじめに」「第1章 後期実施計画の概要」「第2章 財政収支の見通し」「第3章 実施計画書の内容」で構成しております。
 序章については総論となっておりますので説明は省略させていただき、第1章から説明させていただきます。
 2ページをごらんください。「第1章 後期実施計画の概要」は、平成28年市議会6月定例会の総務常任委員会において報告いたしました、第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画後期実施計画策定方針に基づいて策定しており、最初に、「1 計画策定の趣旨」と「2 計画期間」を掲げております。
 そして、「3 第3期基本計画後期実施計画の考え方」ですが、第3期基本計画前期実施計画において、「安全な生活の基盤づくり」につながる事業を重点事業に位置づけ、工程に沿って着実に事業を推進することで一定の成果を上げてきた一方、人口減少・少子高齢の進行が、健全なコミュニティーや地域活力の低下、ひいては市民の安全な暮らしを守る上で支障を来すことになるといった問題提起をしております。
 そこで、3ページに移りまして、後期実施計画においては、「安全な生活の基盤づくり」につながる施策とともに、これを支える人口減少・少子高齢に対応する施策として、「安全・安心なまち」「働くまち」「子どもが育つまち」「健康に暮らせるまち」の実現を目指すともに、次の世代に過大な負担を残さないマネジメントを行うことといたしました。
 「4 第3期基本計画後期実施計画の概要」ですが、実施計画を「実施事業」と「重点事業」の二つで構成することとし、「実施事業」については、基本計画を推進するための市の全ての事業とし、「重点事業」については、「実施事業」のうち、先ほど御説明しました四つの町の実現につながる事業に加え、各施策において実施計画期間内に重点的に推進すべき事業としました。
 事業数ですが、実施事業、重点事業ともに、予算体系の小事業に基づき整理しておりまして、今回の実施計画におきましては、実施事業が329事業、そのうち重点事業に位置づけました事業が59事業となっております。
 次に、「第2章 財政収支の見通し」について説明させていただきます。4ページをごらんください。
 一般会計の歳入・歳出の推計を掲載しています。歳入につきましては、米国の追加利上げに伴う金融市場の混乱や中国の景気減速などのリスクがあるものの、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催までは経済成長が見込めるものとし、市税収入全体について、若干ではありますが増収を見込むとともに、財政調整基金や市債、財産収入等を活用することとしております。
 一方の歳出については、扶助費や各特別会計への繰出金が年々増加していきますが、事業費の削減に努めていくことで、全体としては、歳入・歳出のバランスが図れる計画となっております。
 続きまして、5ページ、6ページの「第3章 実施計画書の内容」では、「後期実施計画の特徴」と後期実施計画書の「記載例」を掲載しており、7ページ、8ページでは、第3期基本計画の政策・施策体系図を掲載しております。
 9ページでは、第3期基本計画の施策の方針ごとに、後期実施計画期間の3年間の推計事業費を明らかにしており、この3年間の総事業費として、一般会計、特別会計をあわせて、国が約3,400億円になると推計しています。
 次に、10ページからは、後期実施計画の重点事業について示しております。
 それでは、四つの町に沿って、重点事業で実施する内容について、その概要を説明させていただきます。
 まず、「安全・安心なまち」の実現に向けた事業です。
 津波避難対策、地震対策として、津波避難路にあるブロック塀の撤去や改修に集中的に取り組むとともに、津波避難の避難路面シート等の誘導標識を充実することにより、避難路の安全性を確保いたします。また、避難行動要支援者支援制度の充実や備蓄品の整備、指定避難所の選定等を行います。さらに、住宅等の耐震化に向け、耐震に関する相談や補助等を行ってまいります。
 消防機能の充実等による救命率の向上に向けては、救急隊員の研修への参加等を通じまして救急技術の向上を図るとともに、市内コンビニエンスストアへのAED設置を進めてまいります。また、消防団員の装備の充実等を図ってまいります。
 公共建築物の耐震化等に向けては、まず、公共建築物耐震対策の実施方針に沿った耐震対策等を行ってまいります。また、次世代に向けた市民生活の拠点であり、かつ災害時の拠点となる市役所本庁舎を目指した再整備に向けまして、準備を進めてまいります。さらに、公共施設再編計画に基づく事業の推進を図り、特に、市営住宅については、施設の集約化に向けた手法の検討を行ってまいります。
 インフラの維持・管理については、社会基盤施設マネジメント計画に基づき、事後保全型から予防保全型の管理に移行するための長寿命化計画を策定するとともに、引き続き、各種インフラの維持・管理を進めてまいります。
 また、11ページに移りまして、積年の課題であります鎌倉駅東口駅前広場の整備や(仮称)鎌倉高校坂前交差点の改良工事を行うことで安全な交通環境を整えます。
 その他、崖地対策の促進や地域防犯力の向上を図ることで、市民が安全で安心して暮らすことができるまちづくりを推進します。これら「安全・安心なまち」の実現につながる事業は21事業で、人件費を含めた事業費は150億265万円となっております。
 次に、12ページに移りまして、「働くまち」の実現に向けた事業です。商工業の持続的な発展と活力ある町の創出に向けて、創業希望者や新規に立地する企業、既存企業の設備投資等に対する支援を行ってまいります。就労支援や就労環境の整備に向けては、市内企業のニーズ調査や就職対策、女性就職応援セミナー、雇用マッチング面接会を実施いたします。また、特に高齢者を対象とした就労相談等を生涯現役促進地域連携鎌倉協議会と連携して実施してまいります。
 これら「働くまち」の実現につながる事業は3事業で、人件費を含めた事業費は4億720万円となります。
 続きまして、「子どもが育つまち」の実現に向けてです。まず、保育所などの待機児童の解消に向けて、子育て関連の複合施設となる(仮称)由比ガ浜こどもセンターの開設や駅近の利便性の高い場所における新園施設整備への支援、御成子ども会館・子どもの家等の整備を行ってまいります。また、全ての就学児童が放課後等に多様な体験・活動を行うことができるよう、放課後子ども総合プランの導入を進めてまいります。
 出産・子育ての不安や負担の軽減に向けては小児医療費の助成を、中学生の通院に係る医療費まで拡大するとともに、第2子に係る幼稚園の就園奨励費の増額や民間保育所、認定こども園等の保育料の無償化を行います。また、鎌倉地域において病児保育を開始いたします。
 13ページに移りまして、児童・生徒を取り巻く環境の整備に向けては、小・中学校全体への冷房設備設置に向けた小学校12校での工事や小・中学校各2校におけますトイレ改修工事、小・中学校全校への特別支援学級教室設置に向けた小・中学校各1校での工事を行うともに、中学校給食を開始いたします。
 これら「子どもが育つまち」の実現につながる事業は11事業で、人件費を含めた事業費は、147億5,120万円となります。
 そして、「健康に暮らせるまち」の実現に向けてです。まず、発達に課題のある子どもたちを地域で支えるため、発達支援に関する情報共有と支援技術の向上を目指すサポーターを養成してまいります。また、妊娠期から子育て期にわたる支援として、妊産婦健康診査費用の補助拡充や産後ケア事業の創設、不妊・不育に悩む方々に対する特定不妊、不育症治療費の助成を行ってまいります。
 14ページに移りまして、救急医療サービスについては、休日夜間急患診療所について、ゴールデンウィーク、年末年始に加え、インフルエンザ等が蔓延する時期の日曜日においても、小児科医を含む二科体制による診療に拡充するほか、休日急患歯科診療所において、急患患者への対応とあわせまして、障害者の方々への歯科診療、高齢者の方々等への在宅訪問歯科診療などを実施してまいります。
 市民の健康づくりに向けては、健康づくりに関するアプリや専用サイトの作成のほか、市内の企業とともに健康経営を進めてまいります。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、各種スポーツ教室等を実施してまいります。
 これら「健康に暮らせるまち」の実現につながる事業は5事業で、人件費を含めた事業費は14億3,480万円となっております。
 最後に、その他重点的に推進すべき事業として、まず、行財政改革の推進により、効果的・効率的な業務体制の確立や、選択と集中によるサービスの見直しを図ってまいります。
 鎌倉市の魅力に磨きをかける施策としましては、歴史的風致維持向上計画の推進、史跡大町釈迦堂口や仮粧坂、和賀江嶋の整備を行うことにより、本市のまちづくりの土台となる歴史環境を保存し、活用してまいります。
 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けまして、多言語パンフレット等の作成や外国語ガイドの活動支援、公衆トイレのユニバーサルデザイン化など、日本人だけではなく、外国人観光客も快適に鎌倉を観光できる環境を整えてまいります。
 その他、文化活動の拠点である鎌倉芸術館の修繕や、15ページに移りまして、観光客増加に伴い予想されます交通渋滞の抑制につながる新たな施策の検討を行ってまいります。
 深沢地域の整備については、土地区画整理事業着手に向けた準備を進めることで、本市の課題解決につなげてまいります。
 ごみ処理施策については、引き続き、ごみ焼却量の削減を目指すほか、新ごみ焼却施設の平成37年度稼働に向けた準備、廃棄物処理施設の再編整備に向けた個別施設計画を策定してまいります。
 その他、緑地の維持・保全として、(仮称)山崎・台峯緑地の開園に向けた用地取得、施設整備を行うほか、鎌倉地域における漁業支援施策の推進、市民力・地域力の向上に向けた市民自治の確立を目指してまいります。
 これら「その他重点的に推進すべき事業」は19事業で、人件費を含めました事業費は121億8,370万円となります。
 そして、重点事業の3年間の総事業費ですが、10ページに戻りまして、人件費を含めまして438億340万円になると推計しております。
 以上が、重点事業となります。
 なお、各事業の具体的な工程は、17ページ以降に、基本計画の政策・施策体系に沿って掲載しておりますので、後ほどごらんください。
 今後、重点事業につきましては、計画期間の3年間において、事業工程が着実に推進されるよう進行管理をしてまいります。
 最後に、今後の予定ですが、平成29年度予算確定後に、後期実施計画として確定させるとともに、市ホームページに掲載する「実施計画・WEB版」の策定にも取り組んでまいります。
 以上、大変長くなりましたが、説明を終わります。
 
○中澤 議長  ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたらお願いいたします。
 
○長嶋 議員  まず、お聞きしたいのは、ここ表紙のタイトルに、「古都としての風格を保ちながら、生きる喜びと新しい魅力を創造するまち」と。特に、「生きる喜びと新しい魅力を創造するまち」、こういう表現がされています。この表現だけ聞くと、鎌倉どうなるのかな。地域もあるし、わくわくするというタイトルなのですけど、そこで、市長に端的に伺いたいのですけど、中身を見てわくわくしますか。
 
○松尾 市長  わくわくするかということですけれども、私はこの3年間、こうした事業を皆さんと実施するというところの計画として、わくわくすると考えています。
 
○長嶋 議員  そのわくわく、どの部分が具体的にわくわくするのですか。
 
○松尾 市長  今回この実施計画のポイントとしましては、これまで安全・安心というところに重点事業ということで据えてきたことにプラスをして、働く町、それから子育て、それから健康に暮らせる町ということで新たな事業ということをこれに沿って盛り込んでいるところでございます。これらは、この間、議会からもしくは市民の方々から御要望いただいた点ということを反映できているものだと考えておりまして、これらが鎌倉市政を前に進めていくということに必要なものとして位置づけをしたというところでございます。
 
○長嶋 議員  官僚的答弁という感じでならないけど、市長のわくわく感の気持ちというのをお聞きしたかったんです。どうもそういう感じがないのね。例えば、昔、皆さん、若いころ思い出していただいて、気になるあの子とデートに行きます。そうしたら、わくわくしながらいろんな計画を考えますよね。見て歩こうとか、おいしいお店があったから連れて行こうとか、その中で予算が自分のポケット、若いからお金ないけどこの中でどうやってやろうかということをわくわくしながら、みんな考えた記憶があると思いますけど、そういうわくわくが何か伝わってこないです。残念ながら中身を見るだけではね。そういうわくわく感が市民の人たちに、私はここをもうちょっと伝えられるような中身にしてもらいたいと思っているのですけど、それは中学校の給食でもいいですけど、例えば、点数をつけたら何点ぐらいつけられますか。
 
○松尾 市長  自分自身で評価をするというところであれば、この実施計画に向けて全力で取り組んできましたので、私ができるこれは100点のものであると考えてございます。
 
○長嶋 議員  市長は100点。副市長2人はいかがですか。
 
○小礒 副市長  我々は、市長の思いを施策にするということで考えておりますので、市長御自身が100点とおっしゃっていまして100点ということで感じています。
 
○小林 副市長  あえて点数ということはつける立場にないということでありますが、限られた制約の中で、最大限の効果をということで取り組んできた結果というようなことで御説明をさせていただいていると考えております。
 
○長嶋 議員  今、小礒副市長は市長の思いと言ったけど、私は思いがもっとあったんじゃないのと思いますけどね。市長を10年以上前から知っている。市議会議員のときから市長を知っている私としては何だったの、オリンピック・パラリンピックあるという中で、重点事業59と言われましたけど、これ聞いてもわくわくしません。私、観光専門だから観光を見たって全然わくわくする中身ないなというのが私の感想です。でも議員の皆さん、市長は100点だそうなので、そういう評価をされているので、そういった中で皆さん、後で御質問してもらえたらと思います。
 それで、1点一番大事なポイントで、つくりましたと、計画ができましたという中で、私はこれをどうやって、進め方ですね。ここに今までいろいろな思いを詰め込んだと思っているのですけれども、この後期実施計画ですね。PDCAサイクルで回すということで、基本的にそういう形でよろしいのですか。
 
○比留間 経営企画部長  進行管理、評価につきましては、基本的にPDCAサイクルを回しながら行政評価をしてやっていきたいと考えておりますが、やはり時代がかなり速いスピードで動いていますし、市民の方々のニーズも速いスピードで変わっていくというところで、計画期間内に動きに合わせた必要な見直しというのは図っていくことが必要だとは考えております。ただ、その計画として策定して皆さんに御承認いただいたものということになりますので、計画に沿ってまずは進めていくということを第一に優先していきたいと思っております。
 
○長嶋 議員  今、経営企画部長にお答えいただいたのは、私が何を言いたいか大体想像はつくと思いますけど、私はこのPDCAサイクルという考え方がもうだめだと思っているのですね、この計画を回す回し方ね。これPDCAサイクルだったら超高速で、ぐるぐるすごいスピードで回さないと追いつかないんですよね、時代の流れが。それがだめなんです。今の鎌倉市役所は、のろまなカメがゆっくりゆっくり歩いて途中でどこか寄り道しているような、簡単に表現すると、そういうふうに見てとれます、残念ながら。この業務の回し方、別にPDCAでもいいかもしれないんですけど、私は、もう時代にそぐわない考え方、ごみ処理のところにも書いてあって、この表みたいなもので皆さん見たと思いますけど、行政が一番、これ議員の皆さんも感じていると思いますけど、PとDまでは行くんですけど、その後のCとAが欠如している、抜けちゃっているのですよね、最も抜けているのは。これは、PDCAサイクルの一番悪いところで、欠落しちゃうというのは、いろんなことがとん挫しちゃう最大の理由です。さっきわくわくしますかと言ったけど、期待とその計画との乖離が、結果があるからそういう状態になっていって、それはどうしたらいいかというと、その差を埋めるために何かを考えて、分析して適切な行動をとっていかなきゃいけないんだけど、残念ながらここのアクションというか、ここがないというか。公務員の皆さんは、特に、鎌倉市役所は典型なのかもしれないですけど、どうも苦手、できない、苦手なんです。それが、現状だと私は思っています。これは、PDCAサイクルは計画の過剰もあると思うのです、私は。それが、これやりますと言っている中でできないとなると、うそつきと言われるわけです。あれもやります、これもやります。お金もこうやって予算でつけました、出てきます。でも、できなかったらうそつきと言われますよね。戸別収集が典型ですね。やります、やりますとずっと言ってきてやれなかったと。だからこういうことなんですよ。それから、これPDCAサイクルをやるというやり方は、マニュアル至高主義というか、受け身の体質にどうしても組織になってしまいます。それから情報をいろいろ調べますね、皆さん、調べましたと、すぐデータ分析しますとか言いますけど、情報中毒になり過ぎることがあるんです。それで情報は得たけれども、それを実際の業務への生かし方がわかってないというか、生のデータの必要な部分は欠如しているんだけど、データが膨大過ぎちゃって抽出の仕方がわからなかった。交通計画で渋滞の状況とかの把握とか、それに対して、今まだロードプライシングと言っていますけど、そういう典型ですよ、ここは。圏央道ができてもそのデータをどうやって解析するのかとか、全然。だから、プランありきのやり方、頭でっかちで、P、Dまで行くんだけどC、Aがなくなっちゃっているからだめ、頓挫していくという、そういうサイクルに陥っているなと私は思っています。このPDCAサイクルをやり過ぎると、マニュアル人間ができてしまって他人事意識になっていって、速いスピードに変化する時代に生き残っていけないと。それで問題がいろいろそういう中で出てきちゃうというのは、私はその今のPDCAサイクル、いまだにもう言っている、この方式がだめだと思っているんです。比留間部長は勉強されていると聞いているので、お話もさせていただいていますけど、今はOODAループという考え方が進んだ組織、企業だけではないです。組織の中では主流の考え方なんです。これを特に、私は、地方自治体のようなこの過去からずっと継続して、継続的に安定的に時代の変化に合わせながら変えていくという、窓口業務というと言い方があれなのか、ずっと過去からやってそれをずっと今後もやらなきゃいけないようなことを持続可能にしていくにはOODAループというやり方が特にいいとは思うんです。ただ、全く何もプランがないものは、これ当てはまらないんですけど、比留間部長、これおわかりだと思いますけど、いかがですか、このOODAループという、もう新しくもないかもしれない考え方。勉強されているからわかりますよね。
 
○比留間 経営企画部長  今、御紹介いただきましたOODAループの関係でございますが、総合計画等にどう活用していくかということだと思います。私の考えといたしましては、やはり今、総合計画は三層構造になっておりまして、基本構想、基本計画については、議会の議決をいただいて策定してきているものですので、やはりこの部分はしっかりと堅持していくべきものと、それに基づいてつくっていった実施計画、これもある程度PDCAサイクルを速いスピードで回していくということが重要かと思っています。ただ、その下の事業を推進するに当たっては、今御指摘いただいたようなOODAループのような考え方を使って、その目的を達成するためにどのような形でやるのが一番効果が最大になるのか。これを職場で考えられるような組織をつくっていくことが計画実現の近道になるのではないかと考えております。まだ、その体制というのは市役所の中では整っておりませんが、そういうものを整えていく必要性というのは、私個人的には感じているところでございます。
 
○長嶋 議員  今、皆さん、何の話だと思っている人が多いと思うので、ちょっとだけ言っておきますと、OODAループというのは、OODAという頭文字ですけど、Observe、監視、Orient、状況判断、Decide、意思決定、それからAct、行動、こういうサイクルなんです。ただ、今、部長からあったように、行政がなかなか当てはめるというのは難しいところもあるんです。PDCAのように計画重視ではなく、臨機応変という考え方が基本のスタイルなので、Pがないわけじゃないんです。ただし、重視しないでいくという、そういうあれなんですけれども、計画は立てなければできませんから立てるけど、それにこだわってはいけないというところが大事で、一番大事なところは、その場にマッチした選択ができる反射神経を磨くということなんですね。一番の違いは最初がP、PlanではなくO、Observe、観察。ここが最初に、相手を知る、観察する、どうしていったらいいかというのをまず観察するということが大事だということになります。それで、例えば、さっきデートの話をしましたけれども、例えば言うと、計画してこんなふうに考える。でも、彼女に会って話していたら、いや、夜はイタリアンの自分の好きなおいしいところに連れていくつもりでいても、きょう仕事でお昼はランチでイタリアンを食べてきたのと言われたら、そこに連れていっても同じピザとパスタとそういうのを食べさせても喜ばれない。だったら和食の2番目に考えていたおいしいところ行こうみたいな考え方。事例というとね。それで、地方自治体はこのオペレーションはOODAというのは、私は難しいと思っているので、今言った中で最初に調べることは大事なので、私は、OODAにプラスしてRとPというのは、RはResearch、最初に調査をして、PはPlanでOODAともっていくと、割とそのサイクルとしてはいいかなと。これは早く回さなきゃいけないですけど、頭文字をとるとRとPがOODAループにつくからね、ループじゃないのかな。そんな考え方、リサーチをして計画を立てる。その計画は頭でっかちにならない中でやっていって、まず監視、それから状況判断、意思決定で次の行動。これは私の考え方で、このままではないですよ。そういう考え方を持ってこういうのをつくったならば、進めていく。特に、現場主義と言わせていただいていますけど、現場の状況の変化は物すごいですよ。交通なんか一番わかるし、観光なんかはオリンピックに向けて物すごい外国人の来方だって変化していく。今は、中国人とか、アジアの方が多いですけれども、前は韓国人が多かったのですけど、今、全然いませんからね。変わってくるわけですよ、中身によってね。そういうところの情報もきちんと捉えながら変化していかないとだめだと思うんです。英語の地図ばかりいっぱいつくって計画でつくりましたと言ったって、中国語圏の人とか、今、スペイン語圏の人は結構多いんです。そういう人たちが急激にふえて、そちらのほうが多かったら、そっち全然つくってなかったけど配れないというような状況というのはわかると思うんですけど、そういう中で状況を捉えた変化が非常にあるんです。私はこの計画の中で、最近こういう考え方を持ってきちんとできたものがあると思っているんです。比留間部長、何だと思いますか。気がつきませんか。
 
○比留間 経営企画部長  はっきりとはわからないんですけれども、いろいろリサーチをしながらプランをつくっているというのは、最近そういうことに気をつけて我々としてもつくっていまして、私が所管したものであれば人口ビジョンですとか、あと、本庁舎の計画などについては少しリサーチをしっかりしながらつくっているような気持ちでおります。
 
○長嶋 議員  まさに今、比留間部長はある程度おわかりなんだと思います。私が言おうと思ったのは、鎌倉市本庁舎整備方針が今出てきました。今のでいうRPOODAという、ここのまだ途中だと思います。途中のところで意思決定があったと言っていいのかどうかわからないけど、まずその辺ですよね。OとDの間ぐらいですね。まさに、これできちんとやって、担当課長のところでやっていただいている事例なんですよ。こういうやり方であの中身を私も実は拝見しましたけど、とてもわかりやすくて市民の皆さんにも御提示して、それでも量が多いということかもしれないけど、その要約版があるともっとわかりやすいと思いますけど、中身は非常によくできているんです。だから、そういうオペレーションは、別にそういうことでやって、考え方が合ってやったのではなくてできている。だから、それはいいことだと思うんですけど、完成品がそうやってきちんとできているということはいいことで、今後、本庁舎を本当にどうしてくかというところで、最後、行動、Actになるんだと思うんですけど、そういう考え方のオペレーションがきちんとできていれば、その途中でまた何か出てくると、また、そこで変化していかなきゃいけないというサイクルの中でやる。だからそういう考え方をぜひ、今後いろんなPDCAに単純に当てはめるものというのもあると思いますけど、そういうことを考えて、ぜひやっていただかないと、せっかくこうやってつくってもコピーして張っただけの計画では意味がないので、ちゃんと落とし込むためには、私たちは必要だと思っています。
 市長、いかがですか。今後の回し方をちゃんとやらないと絵に描いた餅になりますよということを私は申し上げて、それも思いも入ってないのはだめですけど、言ってもしようがない。つくったものなんだから、これどうしていくかというのは、別にいいですよ、私が今申し上げたようなやり方でなくても結構ですけど、単純なPDCAだと失敗しますよ。
 
○松尾 市長  るる部長も答弁させていただきましたが、今のこの時代の変化の早さということにきちんと対応していくということも必要ですし、また、この計画に位置づけたということについては、これは市民に対してのお約束ということにもなってまいりますから、それを的確に実現していくということが大変重要だと思っています。そうした現場の判断ということも生かしながら、この計画実現に向けてはより実現性が高めるようにこれから取り組んでまいりたいと思います。
 
○長嶋 議員  言葉だけで言わないでください。私が一番言っている現場主義という中でこのOODAループという、特にOとOね、監視と状況判断、ObserveとOrient、これが全く欠落しているんですよ、残念ながら今の市役所は。だから問題が、不祥事が起きても対応できないんです、状況判断ね。そうどういう状況なのかと判断してから意思決定をしていくということがもう大きく欠落しているんです。だから変化が起きても何も崖崩れいっぱい起きました、ことしは。それに対する対応はとれているのかと。とれていないですよね。相変わらず緑を買うことに6億2,000万円も使って、市債をいっぱい発行してやっているけど、そこはそういう状況が起きた、変化を察してそういうことへの対応にお金を同じように使うんだったらやるということですよ。問題が起きたときに対応というのは、それができてないので、ぜひ計画だけに、絵に描いた餅にしないためには、そういう考え方も持っていただきたいと思います。
 
○上畠 議員  30ページで、重点事業に世界遺産を入れていらっしゃいます。市長、まだ、世界遺産を目指すんですね。私はもうやめたほうがいいと思います。世界遺産になれないと思うから。でも、これできないことをできるできるといって目指すのは、これはただ血税を垂れ流すだけだと思います。3年間の計画を見ますと、再推薦に向けた準備というのは平成31年度までされます。ただ、いつまでにできなければ諦めるということも必要だと思います。いつまでに絶対、世界遺産を目指したいというところのビジョンを持ってこなければいけないと思うんですけれども、市長としては世界遺産、いつまでにやりたいと。この3カ年の年数を見ても、全体的にこれ再推薦に向けた準備だけでいつやるかというのはわからないので、世界遺産は無理だと思いますし、諦めるのも重要だと思います。期待を持たせる。市長はいつまでやりたいとか、そんなところを持っていらっしゃるのですか。市長御自身は、もともと後ろ向きだったというところもありますけど。いかがですか。
 
○松尾 市長  世界遺産につきましては、前回、不記載という結果が出た後に、引き続きその旗をおろさないと、そういうところで臨んでまいりました。しかしながら、現状認識として、市民の皆さんの盛り上がりですとか、寺社、仏閣の御理解ということは必要不可欠だと考えております。そうした意味で、今すぐにこの取り組み、実現ができるというものではないと思っています。そうした機運の醸成を見きわめながら、この取り組みについては進めてまいりたいと考えています。
 
○上畠 議員  重点事業にするからには世界遺産の登録がしたいわけですよね。盛り上がりとか機運とかは世界遺産の登録云々は関係ないでしょ、大体は物証ですから。市民の盛り上がりというんだったらね。何で北朝鮮に世界遺産があるんですか。北朝鮮に市民の盛り上がりというのがあると思いますか。関係ないんですよ。物証とどういうまちづくりになっているかという状況だけで市民の盛り上がりというのは全く関係ありません。啓発事業というのをやりたいのはわかりますけど、上の準備というところが大事です。いつまでにやらなきゃいけないというのを持っておかないと、諦めることも大事ですよ。これまで確かに血税を投じた。投じてこれからも投じ続けるというのはもう愚の骨頂です。そのあたりのそのビジョン、何年までにやりたいか、市長御自身本当にやりたいのであれば、いつまでにできるできないという判断もしなければならないと思います。この時期というのは、今はないんですか。御自身の頭の中で重点事業にするんですから、わざわざ。重点事業にするんだったら、大体これぐらいまでには形をつくっておきたいというものもあってしかるべきだと思いますが、改めていかがですか。
 
○松尾 市長  この世界遺産登録の再推薦に向けた準備につきましては、鎌倉市単独でできること、4県市という枠組みの中、もしくは国を含めて進めていく手続が当然出てまいりますので、いつまでということよりも、今まず立ち位置としては、取り巻くお寺、神社の関係者の方々の御理解ということが必要だと考えておりますので、そのことを私は進めていきたいと考えております。
 
○上畠 議員  前回は理解もされてないのに、先走ったんですね。一番責任あるのは、鎌倉市というよりも推薦すると決めた文化庁だと思うんですよ。発表したときは文化庁がずらっと並んで、落選したときは市長1人で、文化庁も無責任ですよね。文化庁自身が今どうしているかというと、何か文化庁とのやりとりあるんですか、世界遺産に関しては、具体的に。どうですか、進捗ありますか。期待できないんだったらもうやめたほうがいいと思うというのは何度も言いますけど、そのあたりの動きも文化庁とかの関係を鑑みたときに、それは期待できるんでしょうか。市長御自身リーダーシップとって4県市でもイニシアチブとってくださるんだと思いますけれども、イニシアチブをとるのは市もとらなければいけないけれども、文化庁もとらなければいけない。文化庁はそれに対してそこまで重要視して動いてくれているのかというと、動いていないと思います。市長御自身そのあたりはどうお考えでこれから進めていくのか。やるならやるでいいんですよ。でも、やらないならやらないと決めてほしいから、いかがですか。鎌倉市以外のその関係自治体、国はどういう動きをしていますか。鎌倉市だけですか、これ。神奈川県もほかの市もちゃんと重点事業にしてもらっているんですかね。鎌倉市だけ重点事業にしたってしようがないでしょ。でも、鎌倉市が重点事業にするんだったら、市長が、いや、いつまでにこうやりますとリーダーシップをとらなければ黒岩知事だって動かせるでしょ。いかがですか、時期を、重点事業にするんだったら。市長が把握されている中では、ほかの自治体とか国の動きはいかがですか。
 
○松尾 市長  文化庁とは連携をとりながら進めているところではございます。さまざまここ最近でも文化庁を通じてのアップストリームプロセッシングという取り組みを連携してやっているところでございますけれども、こうした取り組みを継続しながら、まさにこの啓発といいますか、御理解ということを深めていきたいと考えています。
 
○上畠 議員  アップストリームプロセッシングに関しては、啓発ですよね。世界遺産にも役立つんですか。啓発だけじゃないですか、それは。要は、世界遺産に関して足りないところはいっぱい指摘されたじゃないですか。そういったところも含めて包括できるすばらしいものと考えていくんですよね。副市長、いかがですか。どうしたら世界遺産になれるかというプロセスを含めて重点事業にしていると思うので、教えてください。
 
○小林 副市長  御指摘のとおり世界遺産の不記載勧告のときには、その世界遺産としてのそのコンセプトについていろいろな議論がありました。それと、先ほどからお話が出ております物証ですね。そういうものを踏まえて新たな世界遺産に向けてのコンセプトをどうするかというような議論を、まさに文化庁も含めて4県市でこれまでやってきたところでございまして、その延長線上で先ほどの市長のお話もあると理解をしております。
 
○上畠 議員  市として重点事業にするならば、しっかりとやらなくては、ただ、血税を垂れ流すだけになってしまいます。
 次に、111ページの交通ですけど、平成31年までいろいろと検討すると書いていますけど、平成31年までは特段の渋滞対策というのは画期的なことはもうできないと考えていいんですか。平成31年までは市民は我慢しなければいけないんでしょうか。
 
○松尾 市長  今、画期的という意味では、その根本からこの渋滞対策ということを解消していく取り組みの方法として、私自身はロードプライシングという方法を今さまざまな方面から検討しているところでございます。ですので、そういう意味では、そこが今検討している中での実現については少し時間がかかっているというところはございますけれども、かと言ってそのほかのことを何もやらないということではなくて、渋滞解消に資する取り組みということは、随時その効果的なものというのは実施をしてまいりたいと考えています。
 
○上畠 議員  ぜひやってください。平成32年になってしまうと、確実にたくさんの車も来るだろうし、欠陥道路はほったらかしにしているままなんですから、そこをやらないと不安はあります。ロードプライシングというのは、これ鎌倉市だけやりたいと言ったっていろんな許認可とかもあるし、法規制だってあるんだから、かなりハードルが高いのはわかっていますよね。だから鎌倉市の行政の裁量だけでできるものは何なのかというのを考えてくださいよ。私は、何度も議会で提案していますけれども、駐車場税であれば一定の効果はあると思います、駐車場に課税すること。車は減らなくても課税して税金とれば少なくとも市民に対して還元できますよね。今、観光客というのが迷惑施設と同じような部類になってしまっているんですよ、市民にとっては生活に支障が出ているから。そういった国とかほかに掛け合わないとできないこと。特区とかにしなければできないことだけじゃなく、できる現実的なものもぜひ考えてください。そこを明らかにしてもらわないと不安は解消できないです。ぜひ、これについて、重点事業の中ではロードプライシングがもう主たるものとして書かれていますけれども、来年度予算のところでもいいですから、もうとにかくね、具体的に市でできることは何なのかというので、ほかにも先進事例もあるでしょうから、具体的なものを示してください。いかがですか。
 
○松尾 市長  今回、実施計画の中ではこういう書き方をさせていただいております。具体的な方法としてはロードプライシングという方法ですけれども、今、御指摘いただいたようなそれ以外でできる方法ということも、当然この交通検討委員会の中でも話し合いをしてきているところでございますから、実施できる方法ということがそれは随時実施をできるものはしていきたいと考えています。
 
○上畠 議員  最後、子育て支援の拡充に関しては、過日、記事にもなっていましたけれども、その点はすごい評価するところでございます。ただ、それに当たって予算は当然ふえていきますよね、医療であったりとか、産前の健診。まさに、これふやしていただきたいというところですけれども、それが特定の例えば、ティアラかまくらに垂れ流すだけの結果にはならないでくださいね。本当に市民全体に利益が浸透するようにやってもらいたい。ティアラかまくらの状況を改善させなきゃいけないというのは改善させると重点事業には入れてないけど書いていますけれども、今までティアラかまくらの状況とか考えていたら、ただ、ティアラかまくらに対してまた予算もつけていくんじゃないかなとか思ってしまいます。重点事業に入れてなくても、ティアラかまくらは今後も3年間支援していくんですよね。支援していくということは今後も血税を投じていくということですよね。そういうことだったら違うので、本当に子育て世代にとってありがたい、子供を持ちたい世代にとってありがたい施策を展開してもらいたいと思います。どうでしょう、ティアラかまくらがさらっと入っていたから指摘させていただきましたけど、このあたりの不安を解消してください。いかがですか。
 
○松尾 市長  ティアラかまくらにつきましては、これまで市の中で産科診療所が非常に少なくなったという中において、重要な役割を担ってきているものでございます。しかしながら、ここ数年の状況からしますと、非常に分娩数が減ってきているという中においては、市の負担もかなりふえてきているという現実ございますので、そこについては、このままでいいのかどうかというところも含めての見直しも必要だと考えています。
 
○上畠 議員  支援と書いているからこの支援の二文字の中には結局赤字になったら補填してあげるんだということを感じるわけです。支援というのは、そういう意味ではないということですよね。この計画の中に支援と書いてあります。補填だけしていくのが能じゃないですよね。自立させなければいけないわけで、いつまでも自立できなかったらそれはだめでしょうと。ほかにも産科医院はふえているわけですから、民業圧迫にもなっているわけです。だったらティアラかまくらに小児医療救急でもやれよと。それぐらいやってくれないと意味がないわけですよね。このままだと本当にその少子化対策という意味では、ティアラかまくらというのは、その果たしてきた役割は大きいとは思います。思いますが、これに投じている税金、何億円という額を毎年生まれてくる新生児を頭で割って、その分、出産のときの補助にもうお金でいいから拡充して渡したほうがよほど役に立ちますよ。そういうことを考えてください。あくまでもティアラかまくらを支援するため、医師会にお金を流すためじゃないということを本当に肝に銘じてください。子育て支援が、少子化対策が一番の目的であるわけですから、そのあたりをきっちりとやっていただきたいと思います。これ以上、恥ずかしいことしないでください。利権屋市長じゃないんでしょう、行革市長なんだから。しっかり頑張ってください。お願いします。まだ任期あるんですし、よろしくお願いします。
 
○渡邊 議員  先ほど長嶋議員から、全体の計画の中にわくわく感がないという御指摘があったのですが、私も同感なんです。なぜ、わくわく感がないかというと、本来すべきことがここに書いてあるんです。細かいことも、もう少し大きいことも書いてあるのですが、そこには大きな何かビジョンみたいなのが見えてこないんです。特に、私が申し上げたいのは、この期間中にオリンピックがあるわけですが、14ページに書いてあるように、オリンピックの件はその他重点的に推進すべき事業というところで下のほうに四、五行ですね。東京2020オリンピック・パラリンピック云々と書いてあるんですが、この内容については、多言語対応パンフレットとか、外国語の活動支援とか、公衆トイレのユニバーサルデザインだとか云々と書いてあるんですが、鎌倉市は観光地ですから、これは当然ベースとしてやらなければいけないことなんですよ。これにプラスアルファ、オリンピックに向けて何かを、鎌倉らしい何かを発信しないと鎌倉の観光のよさというのはそこにあらわれない。そのわくわく感がないというのは、そういうこのプラスアルファの施策がここに出てないからなんです。これは観光地として、こんなの当たり前にやることです。今さらこんなところに、ここにこう打つこと自体がおかしいことなんですよ。それに気がついてないということ自体がまたおかしい。オリンピックがせっかく来るのだから、それに向けてヘリテージを残そうとか、役所がやっているし、私も当然申し上げているんだけれども、そういう視点がこれにないんですよ。わくわく感がないというのはまさにここです。それに今、長嶋議員が質問しても、私が質問しても何かピンと来てないし、気づいてないのね。それが問題なんですよ。だからいろんなところに気がついてないということが表に出てきてしまっている。市民が期待しているのは、プラスアルファ、当然やるべきことじゃなくて、何か鎌倉らしいものを市長が考えてアイデアを出して市民に発信するのが市長の仕事なわけですよね。それがないからわくわく感がない。
 私が海上交通はどうですかと何度も何度も一般質問で言っているけれども、何の興味も持たない。民間では、海上交通やってくれと海の関係者が言ってきているわけですよ、私に。でも、全然、興味を持ってもらえない。だから正直な話議員だってどんどんやる気がなくなってしまうんです。いろんなアイデアをそちらに提示しても見向きもしてくれないから。それが現状なんですよ。何か提案したら本会議が終わったらどうでしょうかということも聞きに来てくださいと何度も申し上げているのですが、それもない。だから我々もわくわくしないんです。市民も当然わくわくしないでしょう。例えば、このオリンピック、今話をしましたけれども、どういうヘリテージを鎌倉市に残すんですか。
 
○比留間 経営企画部長  ただいま議員が御指摘いただきましたように、オリンピックに対して施策がというお話でしたが、計画の構成上、四つの町を中心に重点事業に捉えるということで、整理の仕方をそういう形にしていますので、オリンピックということでどういうものをやるのかというのが見えにくいというのは、この文書のまとめ方として我々、反省しなければいけないところかなと感じているところでございます。それで、実際に具体的にどういうヘリテージを残していくのか。レガシーを残していくかというところですけれども、まだまだオリンピックの負担等がわからない中で、今この計画の中に盛り込んでいるところといたしましては、市民の方々のそのスポーツに対する意識を図っていくとか、後は、その文化を発信していく土壌をつくっていくとか、そういったところをまずつくっていこうということでこの計画書の中には盛り込んでいるところでございます。
 
○渡邊 議員  今、比留間部長からそういうお答えをいただきましたけれども、それは非常に抽象的な話だったんです。市民には非常にわかりづらいんです。今お伺いしたことというのは、当然鎌倉市はやるべきベースのベースの部分なんですよ、何回も申し上げているのですが。鎌倉らしい観光地としての何かアイデアとか、そういうのを行政で出すべきだと思うんです。我々が出しても余り聞き入れてくれないわけです。市役所側の施策もあるでしょうけれども、とりあえず聞いて研究するとか、検討するぐらいのことはしてほしいんです。私は、海上交通の件で、例えば、逗子マリーナから船で江の島へ出して腰越へ出してぐるっと回すとか、いろんなニーズが現場にはあるわけです。民間人からも企業からも言われているわけです。企業は直接市役所に言ってもしようがないからと半分諦めているんですよ。だから議員に言ってくるわけです。それでも見向きもしない。だから施策が前に進まないんです。もっといろいろ研究してほしいと思います。
 ヘリテージを残すのに、オリンピックというものはチャンスを逃すともう先がもうないんです。ですから、待っているのではなくて鎌倉市としての意思をきちんと出す。アイデアを出す。そうすると、それにオリンピック委員会も県も飛びついてくるわけです。現場でそういう声が上がっているんだから。県も国も、地方創生で現場重視なんです。特区だって、いろいろなところで考えたっていいんです。そういうアイデアがないから特区にしようという気持ちも起こらないわけです。それは、市長がリーダーシップをとらなきゃいけないんですよ。オリンピックがもう腰越の目の前でやるので非常に地元も熱が入っているし、私も熱が入っているのですが、全然その温度差が解消できない。ヘリテージについては、漁港のヨットの格納庫の話とかいろいろ出ています。ぜひ、前向きに考えていただきたいと思います。その辺、どうでしょうか、締めくくりで、総括的にヘリテージの話を市長にお伺いしたいと思うのですが、お答えいただけませんでしょうか。よろしくお願いします。
 
○松尾 市長  腰越漁港の活用等々は、これは県とも協議をしているところでございます。まだ、具体的な形というところにお示しをできる段階にはございませんけれども、引き続きオリンピックに向けてそうした何ができるかというところについては前向きに進めてまいりたいと考えています。
 
○納所 議員  まず、人事管理事務職員研修事務等のそのあり方なんですけれども、根本には、今、この後期実施計画の中で市としてやるべきことというのは、多発した不祥事を踏まえて市役所から不祥事を一掃して意欲あふれる職員の育成もしくは市役所体制、市民に寄り添った事務のあり方というものを追及しなければいけない時期にとっくに来ていると思うんですけれども、これだけ不祥事が多発した中で、それがこの3年間の実施計画の中で余り表に出すべきことではないのかなというような発想もあるんですけれども、もっと、それを前面に出した本当にコンプライアンスのあり方、法令遵守のあり方を前面に出した、もしくは意欲あふれる職員の育成というものがもっと前面に出てなければいけないと思うのですが、何か今までの人事管理にしろ、職員研修事務にしろ、通り一遍のあり方としか見えないんですけれども、この辺の取り組みの根底にそういった思想があるのかどうか。それを、まず伺いたいと思います。
 
○比留間 経営企画部長  御指摘、もっともだと認識しておりますが、実施計画という性格上、基本構想、基本計画に基づいた形の事業体系をお示ししていくという形で今回まとめておりまして、その部分の色が出てきていないというのは、計画の構成の性質上、このようになってしまったというところでございます。
 
○納所 議員  計画の性質上、余りそういった側面で前面に出すべきものではないとは思いますが、その人が感じられないというところ、余り意識がないのかなというようなところ、これは実際に実施計画をしていく上では、当然当たり前のことなんですよね。法令遵守、コンプライアンスあり、そして意欲あふれる職員がいて市役所が構成されるというのは当然だと思うのですけど、その当然のことが今崩れかかっているという危機意識が今回の後期実施計画では、より前面に押し出すべきであったと思っております。
 2点目の質問でございますが、例えば、関係機関の協力をいただかなければいけない事業です。12ページの一番下のところ、子育て関係、子どもが育つ町の中で、新たに鎌倉地域における病児保育事業を開始するといった事業に関しては、例えば、医師会の協力をいただかなくてはいけないというようなことなんですけれども、この計画とそれからその関係機関の連携、打ち合わせというのは事前に済んでいるのかどうなのか。それともこれから協力を得ようとしているのか。その辺が心配なんですね。というのは、割合、医師会というのは余り病児保育には乗り気でないような印象を持っているもので、これが計画どおりにいかないんじゃないかという危惧を持ってしまうわけで、この辺のその取り組みはいかがなんでしょうか。
 
○比留間 経営企画部長  ただいま病児保育のという御指摘でございましたが、これを含めまして担当部署で計画を策定するに当たりましては、事前の準備、事前の調整等をしながら計画期間中に確実に着工なり、実施できるような工程を組んできていると、今、我々としては認識しておりまして、そういう前提、そういう協議を確認した上で計画に位置づけているところでございます。
 
○納所 議員  そのとおりに行くと本当はいいんですけれども、市民ニーズの高い事業でありながら関係機関は乗り気でないというものは、ほかにもいっぱいあるかと思うんです。それが、現段階の調整で見切り発車で乗せた事業だとしたら、この実施計画が3年間の中で成就しないという可能性があるわけで、この点については、また、これからも市民や議会のチェックを受けていかなくてはいけないと思っております。
 
○松中 議員  深沢地域整備事業の件に関して、駅ですね。藤沢側につくる村岡新駅、この点を重点的にやらない限り、現計画あるいはこの計画というのは成り立たないと思うんですが、駅に関して決意は市長、どういうふうに持っているか、それだけ聞かせてください。
 
○松尾 市長  新駅につきましては、これまで駅ありきという計画で進めてきているところでございます。これを決して否定するものではございませんけれども、今現在、さまざま駅の費用負担というところも含めてなかなか実現できると、すぐに市としてその費用を負担できるという、そういう合意がとれる環境にはないと思っています。そういう意味においては、この深沢の事業ということについては、着実に進めていかなければならないというところでございますが、駅については将来的にそうした可能性ということも含めてこの深沢の事業は進めていくと、そういう考え方で私は進めていく必要があると考えています。
 
○松中 議員  この駅のこと、きちんと決意というものがないと分離計画になっちゃうわけですよ。だから手続論からいって、駅は駅、駅を外した計画を鎌倉で今後検討していくのか。駅を含めて検討していくのかというのは全然違うんですよ。鎌倉市は鎌倉市だけで進めていくと言ったって、それで成り立つのかどうか、そういう意味では、その駅のことの今の決意は全然わからない。何を言っているんだかわからない。駅をやるんですか。絶対やるというなら費用の問題は後で検討すればいいけど、自分があそこは駅をやるんだという考えを持っているかどうかということを聞いているんです。費用のことなんか聞いてないですよ。駅をつくらないと、この計画は成り立たないものかどうかということですよ。その点いかがですか。
 
○松尾 市長  この駅の議論につきましては、経過が当然ございます。そういう中においては、この駅が先にできてないとこの事業は成り立たないと私は考えておりませんで、この事業を先に進めていく。駅は将来その可能性は、まだ引き続き協議をしていくという立ち位置でございます。
 
○松中 議員  駅がまとまらなくてもできるという計画であるならば、それでは4者の計画とか何とか関係ないでしょう。駅ができるかどうかを考えるのは向こう側の話だと、鎌倉市でそのことをイニシアチブとってリードするということはない、総合的にその中に参加していくということはないとはっきり言わないと、分離発注あるいは分離計画を立てていくと。駅はそっちのほうだけで考えてくださいよと、そういうことですか。
 
○松尾 市長  駅の費用負担というところにつきましては、これまで藤沢市、神奈川県と協議をしていく中では、非常に難しい協議になっていることは事実でございます。そうした中において駅があったほうがそれはいいという考え方でございますけれども、現実的に本当に鎌倉市として負担できる、そういう範囲で話がおさまるのかどうか。このあたりは、まだ協議をしている段階でございますから、そこにこの深沢の計画自体が全て引っ張られるということも私としては避けなければならないと考えています。その中においては、この事業を確実に進めていける方法ということをこの新駅も含めて、ここは協議をして進めてまいりたいと考えています。
 
○松中 議員  だから今言っていることは、本当に理論として成り立たないんですよ。つまり市長は単独事業計画で進めていくかどうか。駅は向こう側、県なり藤沢市なりが検討していくというなら、それは駅は駅として参加していくと。つまり分離、要するに単独、事業計画として今後進めていくということでないと、同時に進行している中で参加していると、それは絶対自分自身が、あるいは鎌倉市自身だって追い詰められますよ。だけど、今までやってきたことは駅が前提である。費用の負担が鎌倉市としては困るんだという議論は、また別なんですよ。駅がなければこの計画は成り立たないかどうかというところなんです。駅がなくても単独計画は成り立つんだったら、自分たちは単独計画で進めますということで、だけれども、駅のことに対しては、全体計画の中で都市計画を国が決めていくんです。それは、希望的には単独的にできるかもしれないけれども、総合的な都市計画を決めるという前提のもとに進んでいるこの計画じゃないんですか。単独計画でやるならば、これは、私どもは単独の都市計画でやる、まちづくりをしますということをはっきり宣言しないと、これは全体の、要するに鎌倉市と藤沢市という、あるいは国・県とかそういう都市計画の形になっているんです。そうでないとおかしいじゃないですか。それはもうやめましたということを宣言しなきゃいけないんです。鎌倉市は単独で考えますと。そして皆様方のことは皆様で考えてくださいと。協力できるときが来たら協力はするかもしれないけれども、単独でやっていきますということを宣言しない限り、これは成り立たないです。その点いかがですか。
 
○松尾 市長  御指摘の点につきましては、今この深沢の事業については、担当レベルで、もしくは私も含めてさまざま関係機関と協議をしているところでございます。これまでの過去の経過というところの中でのこれから進めていく上での判断というところはございますので、このあたりを現在、協議をしている中でどのように進めていくかということを、今後調整をしてまいりたいと考えています。
 
○松中 議員  今回このようなものを出しても100%だって言っているかもしれないけれども、各論に入っていくと100%じゃないんですよ。だから軽々しく100%なんて言っちゃいけないんだよ。単独になったら要するに個別の問題が出てくるわけですよ。みんな各論持っているんだから、各議員は。あるいは市民だって各論を持っているんだから。だから100%の中で絶対でき得るというような内容のもの、自信を持った形でこれを出しているならいいけれども、この駅一つとったって見通しが暗い。だからそういうものは今後行き詰まる可能性があるということも私は申しておきます。
 
○岡田 議員  古都鎌倉は、観光を中心にした歴史的なものがございますから観光を中心にした、できれば歩く町にしたいみたいなものがありましたよね。それからあと端的に言いますと、横須賀線はその先は海ですから、かなりきついなというのがあって、東海道線沿線を発展させていこうと。戸塚、大船、新駅、それから藤沢と、ここら辺が今後の都市経営を考えた場合に収益を上げていくところになるんじゃないかと。活力が要るんじゃないかと、そういうまちづくりを多分過去からやってきたんじゃないかと私は思っています。そういう意味で今後30年、50年、70年、私らは死んでいますけれども、都市は生き続けるわけですから、財政的なことをきちんと考えてもらわないと、いや、こうだねというのは気分でやっているわけじゃないので、しっかりしてもらいたい、そういうふうに思います。そういう意味で新駅も含めてあると思うんですよね。それが皆さんとの考えの中でと言われては、それはもちろん当然周辺の利害関係者がいますから、それはもちろん耳を貸さなきゃいけないし、できることは一生懸命やらなければいけないんですけど、大きな骨格みたいなことはしっかり持っておいてもらいたいと思うんですけど、そこら辺はもっと持ってられると私は思っているんですけど、持っているということでよろしいでしょうか。
 
○松尾 市長  今、御指摘ありましたように、そういうところをきちんとお伝えできてないということについて反省するところはございます。今、深沢の例が出されましたけれども、これまで答弁させていただきましたとおり、この深沢を第三の鎌倉の拠点としての発展、鎌倉市のこれからのまちづくりの発展、大変重要な拠点でございますから、進めていかなければいけないと、そういう決意を持って取り組みを今進めているというところでございます。
 
○岡田 議員  ぜひ進めてください。鉄道の沿線をどうするのかというのは。今回。しっかり町全体を見ながらこうするという、大きなことだけは押さえておいてください。後はいろいろ調整していただければありがたいと思います。やるというのですから、そういうふうに頑張ってください。
 
○保坂 議員  大きく1点伺います。この後期実施計画ですけれども、ポイントとしては概要のところに引き続き安全な生活の基盤づくりにつながる施策とともに、その後、これを支える人口減少・少子高齢に対応する施策に注力しますということで、ここがポイントだと読んでいるところなんですけれども、ここがポイントにしては、この人口減少・少子化対策、そして、高齢化社会への対応ということでこの高齢化社会に対する対応という部分がなかなか見てとれないというのが全体的に大きな問題ではないかなと思うんです。この高齢化社会の対応というところで、大切なところは、60ページのあたりですけれども、地域生活の支援サービス、いわゆる地域包括ケアシステム、保健・医療・福祉の連携をもとに身近な地域で住み続けられるような体制を大きくつくっていくと、ここが非常に大切なところだと思うんですけれども、残念なことに重点事業でこれに関連するところが見当たらないというのは、そもそものところで大変大切であると言っているのに、対応していないのではないかと思うのですが、いかがなのでしょうか。
 
○比留間 経営企画部長  重点事業につきましては、冒頭、御説明申し上げましたように、四つのまちに直接つながる事業を一つ重点事業と位置づけております。また、計画期間中に実施まで行くような基幹的に実施するようなもの、これも重点事業に位置づけております。今、御指摘ございました包括ケアですとか、高齢者に係る施策、これまでも継続的にやっているものについては、実施事業としてしっかりと事業の枠の中でやっていくと考えているところでございます。
 
○保坂 議員  今の御答弁ですと、継続してやっているものをしっかり取り組んでいくんだから重点事業としてのものでは上げていないという意味だったのかなと思うんですけれども、例えば、介護予防、日常生活支援の総合事業というのは、まさにこの2017年の4月から市の事業として始まるわけですよね。そういうことも含めて、やはりこの3年間において力を注いでいかなければいけない事業というのは位置づけておく必要があると思うのですけれども、いかがでしょうか。
 
○比留間 経営企画部長  繰り返しの御答弁になりますが、当初、策定いたしました後期実施計画策定方針の中で重点事業にしていくための要件というのを定めておりまして、これに該当しているものを重点事業としてピックアップしてこういう形を構成してきたものでございます。予算の配分等につきましては、包括予算制度の中でやるものだけではなくて、別枠に新規の事業として枠配分しているもの等もございまして、それらについては、実施計画上、重点事業にはなっていなくてもしっかりと取り組んでいく事業という位置づけです。
 
○保坂 議員  繰り返しになりますけど、最初に申し上げましたように、この後期実施計画のポイントが、人口減少・少子高齢に対応する施策であると。これをこれまで以上に頑張るのがこの3年間の後期実施計画の期間中のポイントだと言っているのと、中身が対応していないと思わざるを得ません。先ほど、オリンピックのことも出ました。東京2020オリンピックに向けてということで、一つ一つの事業としては大きいものではないかもしれないですけれども、随分いろいろなことがオリンピックに向けてというのがありました。オリンピックに向けてというのがどういう意味なのかと思ってしまうのですけれども、オリンピック・パラリンピックの開催期間というのは本当に1カ月前後の短いものなんです。それに向けて、市の持っているお金もそうですし、人もそうですけれども、そういったものを割り振っていくということで、それが、ただ機運を高めるだけのものなのか。だとしたら、本当に市民の声を聞くと、そういうオリンピックとかにお金や人をつけていくのではなくて、福祉、そして子育て、教育環境の整備といったことにしっかりお金をつけていくべきだという声も本当にたくさん聞こえてくるところなんです。そのあたりも含めて、この後期実施計画を考えていってほしいと思います。
 
○吉岡 議員  いろいろ言いたいことはありますけれども、やはり今大事なのは、市民の生活、今、大変財政的にも厳しくなっている中で、福祉や暮らし、それからいろんな環境を守る、そこがすごく大事じゃないかと。その上で私は前から言っているのですけど、深沢のまちづくりは、もっと地に根差したものにするためにも新駅は要らないと私は思っているんですけど、それはそれとして、今、議論はいろいろありましたので意見は申し上げておきたいと思います。
 子育て支援で、小児医療費無料化が実現できたのは長い間の私たちずっと言ってきたことなのでそれはよかったと思うんですが、今保坂議員からもお話がありましたけれども、元気で暮らし続けられる町、それは生まれてから亡くなるまで皆さんが暮らし続けられる町という点で、今いろんな議論がされておりますけれども、健康づくりをもっと重点的にやるべきだと私はずっと思っているんです。そういう点でいろんな角度からの取り組みがやはり非常に弱いなということを思います。今、高齢者の問題も、前に高齢者の重点が本当にないじゃないかと。そのときに腰越の老人センター、そこにお金を使っているからということなんですけど、それも今もうなくなってくると、何が重点なのかと。例えば、高齢者がもっと元気に、この間も高齢者の事故の問題があって、いわゆる運転免許証の返上の問題もありましたけれども、もっと交通政策、自由に出られるような環境づくりというのは必要だと思うんですけれども、それが本当にない。この間聞きましたら、担当としてはそういう高齢者の選べるものというんですか。例えばバスの交通優待とかいろんなものを選べる施策をもっとやりたかったのだけれども、それがないと。その辺はどう考えているのかと感じるんですと、例えば4月から今度、総合計画になりますね、要支援1になる。それについては、市民参画とかもっとつくらなければいけないのに、それも育ってないから実際はやらないんですよね、ほとんど。そういう点が本当におくれていると思うんです。その辺どのように考えて、今度のところで高齢者施策というんですか、健康づくりというんですか、そこがどういうふうに、いろんな市民が活動しやすい環境をどのようにつくろうとしていたのかというところが見えてこないもので、その辺を伺いたいと思います。
 
○比留間 経営企画部長  高齢者の健康づくりという枠組みの中でそれを重点事業としてまとめた施策というのはございませんが、例えば、69ページにありますようなICT活用健康づくり事業ですとか、あと市民活動の推進ですとか、例えば、先ほどお話に出ていましたスポーツに親しんでいくようなことですとか、そういうさまざまな事業をしていく中で、高齢者を含めた市民の健康というのを健診の充実も含めて取り組んでいきたいと考えております。さまざまなニーズがある中で全てのニーズを満たしていくような計画づくりというのをしていきたいところではございますが、限りある財政の中で優先順位をつけてこのような計画をまとめてきたというところでございます。
 
○吉岡 議員  先日も、いろんな関係団体が私たちがやれることは何かないでしょうかと。例えば、そういう健康づくりか何かで。そういうことをもっと市民がやりたいよと言っていることに対して、例えば、場所の提供やいろんな問題を真剣に受けとめて、市民がやりたいと言っているのに、今、場所がないわけですよ。例えば、今、NPOセンターだって狭いし、なるべくならみんなが寄り添ってやるような、余りお金もかからないでやれるような場所をもっと提供するとか、そういうことの受けとめがないんですよ。そこを言っているんです。お金がないとか、あるとかの問題じゃないんです。結果として市民が頑張って健康づくりやろうというところに、どう寄り添って市がやろうか、そこがないんですよ。だからいろんなあらわれ方で、しかも具体的には高齢者のお金というんですか、そういうバスの優待施策なんかも先送りされて何もない。そこは、もうちょっとお金がないなんてものじゃなくて、どうやって健康づくりやることによって結果として財政的にもいいし、市民が喜ぶような施策をもっと寄り添ってやってもらいたいというのが一つです。
 それともう一つ、平成30年3月ですか。ごみは、今、3万3,000トンまで市民の方受け入れてくださっていますけれども、それ以降どうなるのかというところが、これでは見えてこないのですよ。製品プラスチックをもっと広げるというけど、製品プラスチックは幾ら広げたってたしか最初500トンでしたっけ。そんなにたくさんは減らないんですよ、それだけやったとしても。じゃあ、どうやってごみを減らすのかというのがなくてね。それで今の新焼却施設の問題も市民の皆さんとの関係でいろいろあるわけですよね。一体、鎌倉市のごみはどうなってしまうのかというところが本当に見えてこないというのが率直なところです。これで本当に減るんでしょうか。だってそれまでに名越のところは、3万3,000トン、そこまででしょう。それ以降は減るんでしょうか。これだけでは全然見えてこないというのは、私はすごく心配な率直なところです。いろいろありますけれども、これに対してはどのように考えていらっしゃるのですか。
 
○松尾 市長  先ほどの質問も少しまとめてお話させていただきたいと思いますけど、市民の健康づくりに対する取り組みで市で受けとめてないんじゃないかというお声がきっとあっての御質問だと思います。担当では今、例えば健康づくり、健康体操みたいなものを活動している団体と連携した取り組みと。その場所がないということについては、各自治会、町内会館等を活用できないかということで、御相談も地元にはさせていただいているというところでございます。その辺はきちんと受けとめて市としては、私はやっていると受けとめますが、まだまだ十分でないというところにつきましては、きちんと受けとめができるように取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 ごみの問題ですけれども、これもごみ処理基本計画で基本的なごみの今後の見通しということをお示しをさせていただきました。3万トンを下回るような取り組みということで、今、プラスチックの新たな分別ということも初めといたします取り組みを進めて実現をしていくという計画とさせていただいております。
 
○中澤 議長  ほかに御質疑、御意見はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 御質疑、御意見がないようでしたら質疑及び意見を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたということの確認でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。本日の議会全員協議会はこれをもって閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成29年1月27日