平成28年全員協議会
12月22日
○議事日程  
平成28年12月22日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成28年12月22日(木) 13時30分開会 15時29分閉会(会議時間 1時間55分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
中澤議長、久坂副議長、千、竹田、河村、池田、保坂、岡田、西岡、日向、永田、長嶋、前川、三宅、渡邊、納所、高橋、中村、上畠、山田、吉岡、赤松、大石、松中の各議員
〇理事者側出席者
松尾市長、小礒副市長、小林副市長、松永総務部長、内海健康福祉部長、小池市民活動部長、服部総務部次長兼財政課長、能條総務部次長兼職員課担当課長、三上総務部次長兼総務課担当課長、樋口職員課担当課長、保住職員課担当課長、小林総務課担当課長、加藤納税課長、大澤健康福祉部次長兼福祉総務課長、田中健康福祉部次長兼生活福祉課長、奈須市民活動部次長兼地域のつながり推進課長、鶴見深沢支所長兼地域のつながり推進課長、宇高大船支所長兼地域のつながり推進課長、木村玉縄支所長兼地域のつながり推進課長、菅原市民課長、中野会計管理者兼会計課長
〇議会事務局出席者
三留局長、鈴木次長、藤田次長補佐兼議事調査担当担当係長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)不適切な事務処理及び関係職員の処分について
(2)職員の処分について
    ───────────────────────────────────────
 
○中澤 議長  ただいまから、議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から「不適切な事務処理及び関係職員の処分について」及び「職員の処分について」、議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催いたしました。
 なお、本件については、特にインターネット中継を実施しておりますので、報告いたします。
 まず、報道機関の取材及び傍聴の申し入れについて、事務局から報告させます。
 
○三留 議会事務局長  本日の議会全員協議会に、NHK、テレビ神奈川、神奈川新聞社、タウンニュース、朝日新聞社、ジェイコム鎌倉から取材並びに写真撮影及びビデオ撮影の申し出がございます。また、2名の方から傍聴希望の申し込みがございます。本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○中澤 議長  ただいまの事務局からの報告について、許可することでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 報道機関及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。
              (13時31分休憩   13時32分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 議長  まず、「不適切な事務処理及び関係職員の処分について」、理事者から報告願います。
 
○松尾 市長  本日は、市議会全員協議会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。
 不適切な事務処理に関する調査委員会の取り組み状況について報告をいたします。
 昨年の市議会9月定例会における一般質問において、有効期限切れワクチンを使用した予防接種や白紙請求書を使用した不適切な事務処理が行われていたことが明らかになりました。さらに、生活保護費支給事務において、保護費として用意していた現金が市役所内で盗難に遭うという事件が発生し、その背景には生活保護費支給事務の怠慢な事務処理やずさんな公金管理など、複数の不適切な事務処理が行われていたことが明らかになりました。
 これらの調査の過程におきまして、窓口等における収納金等の取り扱いについても、収納金の不足分を職員みずからが補填するなどの公金管理に対する不適切な事務処理が行われていたことも明らかになりました。これらの事案は、市民の皆様の市に対する信頼を失墜させるものであり、市政の責任者として深く責任を痛感しており、大変申しわけございませんでした。
 これらの事案につきましては、私を委員長とする「不適切な事務処理に関する調査委員会」において事実関係及び原因の究明と改善策の検討を進めてまいりました。さらに、内部調査に対する信頼性を確保する必要があることから、第三者による「不適切な事務処理に関する検証専門員」を設置し、市が行った内部調査を検証していただいた上で、追加調査の助言と支援及び再発防止に向けた御意見をいただきました。これまでの内部調査及び検証専門員による検証結果を踏まえ、不適切な事務処理の実態が明らかになったことから、このたび、関係職員の処分を行いました。
 しかしながら、生活保護費の盗難事件については解決しておらず、引き続き警察の捜査に協力してまいります。また、亡失した生活保護費の賠償責任については、責任の所在を明らかにし、公金の回復に向けて、現在、求償の手続を進めている状況です。本日はこれらの事案につきまして、現在までの調査状況を中間報告として報告をいたします。今後、このような事案が起こらないよう再発防止に向けて市民の皆様の信頼と信用の回復に、職員一丸となって全力で取り組んでまいる所存でございます。
 最後に、市政運営の総括責任者として、私の責任について報告をいたします。
 これまでの一連の不適切な事務処理等につきまして、市民の皆様及び関係者の皆様に多大な御迷惑をかけ、また、市に対する信頼を失墜させるものであり、深くおわび申し上げます。今回の件を重く受けとめ、私、小林副市長及び教育長の給与を減額するため、「鎌倉市常勤特別職職員の給与の臨時特例に関する条例」及び「鎌倉市教育長の給与の臨時特例に関する条例」を今12月定例会最終日に上程をいたしたいと考えております。今後は、コンプライアンスの徹底と再発防止の仕組みを強化し、市民の皆様の信用と信頼の回復に向けて全力で取り組んでまいります。
 このたびの一連の不適切な事務処理に関し、市民の皆様の行政に対する信頼を著しく損ねたことにつきまして、深くおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。
 詳細につきましては、担当部長に説明をさせますので、よろしくお願いいたします。
 
○松永 総務部長  説明に入る前に、先ほど各派代表者会議でお配りいたしました資料2「処分対象者一覧」のうち、?の14番の職員の現職場について誤りがありましたので、訂正しておわびさせていただきます。
 先ほどの資料では「環境部次長兼環境政策課長」とありましたけれども、「環境部次長兼ごみ減量対策課担当課長」が今の職場でございます。これについては、今の資料では新しいものに差しかわっております。申しわけございませんでした。
 「不適切な事務処理について」御報告させていただきます。説明が長くなりますが御了承ください。
 「不適切な事務処理について」と「窓口等における収納金等の不適切な取り扱いについて」は、市議会9月定例会の総務常任委員会及び観光厚生常任委員会において、それぞれ報告したところでございますが、その後、外部の検証専門員を設置し、検証等を行ったことから、本日は一括して報告いたします。外部の検証専門員の委嘱後は、検証専門員の助言等をいただきながら、調査に取り組んでまいりました。なお、外部の検証専門員の概要については、後ほど詳細に説明させていただきます。
 資料1「不適切な事務処理に関する検証結果〜検証専門員による検証及びその後の取組〜」は、その内容をまとめたものであり、平成28年9月以降の内容を記載したものでございます。また、本日はこれに加えて資料2「生活保護費支給事務調査結果書(中間報告3)」と、資料3「収納事務・管理等調査結果書(中間報告3)」を配付しております。これらの資料2と3は、事案の発覚から再発防止に向けた改善策に至るまでの全体を通しての内容を記載しており、資料1の内容を含んだものとなっております。
 まず、資料1をごらんください。
 1ページ、検証専門員設置の背景及び経過についてです。不適切な事務処理については、関係職員への聞き取りを中心とした内部調査を進めてまいりましたが、生活保護費亡失の原因究明には至らなかったこと、また、調査の信憑性、信頼性を確保する必要があることから、第三者にこれまでの内部調査の検証を依頼することとしたものでございます。検証専門員は専門的な知見が必要であり、複数の目で幅広い検証をいただくことを目的として記載のとおり3名の方々に委嘱いたしました。
 続いて2ページ、検証専門員による検証作業の経過をごらんください。検証専門員にはそれぞれの方々に事案の関連資料を提供し、事案概要を説明した上で資料をお読みいただき、事案に関する基礎的な用語等を含めた疑問点の洗い出しや調査結果書、中間報告2になります、その内容について整理をしていただきました。
 さらに、生活保護費支給事務に関する調査については、関係課として、福祉総務課及び生活福祉課職員に対し、検証専門員が直接ヒアリングを行い、事務の流れや実態を確認していただきました。また、収納事務・管理等に関する調査についても調査をお願いいたしました。その際の主な所見及び、その際の質問事項は2ページから5ページに記載のとおりでございます。
 続きまして、9ページをごらんください。生活保護費支給事務について、内部による職員への聞き取り調査において、一部の職員の供述に矛盾点や曖昧な部分があることから、事実確認を含めた追加の聞き取り調査を行うべきとの意見が検証専門員からあったため、平成22年度から平成27年度までの間に、福祉総務課及び生活福祉課に在籍した職員12名に対して、追加の聞き取り調査を実施いたしました。
 この調査の実施に当たっては、検証専門員の指摘事項を踏まえて聞き取り項目を整理し、聴取方法についての助言を得ながら検証専門員も同席のもとで行いました。その内容については、9ページから11ページに記載のとおりでございます。
 追加の聞き取り調査結果のまとめは、12ページに記載しております。
 同席していただいた検証専門員からは、追加の聞き取り調査を通して新たな事実が判明することはなく、また、公金の亡失は職員による犯行であることを裏づける証拠も見当たらず、あくまでずさんな管理の積み重ねや管理マネジメント不足に起因するものであることが推定されるとの意見でございました。今後調査を実施したとしても、確固たる証拠が出てきたり、あるいは本人の新たな供述が得られない限りは、市の聞き取り調査には強制力がないため、これ以上の成果は期待できないとの見解もいただいております。
 続いて、13ページをごらんください。いま御説明いたしました追加の聞き取り調査以外に実施した追加調査について説明いたします。
 まず、生活保護費支給事務に関する追加調査について説明いたします。この調査は、生活保護費が受給者に間違いなく支給されていたかを確認するため、元受給者を含め、受給者に対する家庭訪問等を行ったもので、記載にありますように平成28年9月に実施いたしました先行調査に続く追加調査で、10月19日から11月18日まで実施したものでございます。
 追加調査の対象世帯は、平成22年度から平成26年度までの間において現金で保護費の支給を受けた世帯668世帯のうち、死亡や失踪等による廃止、保護廃止後に転居などで居所不明となった288世帯を除いた380世帯について追加調査を行い、そのうち354世帯において確実に保護費を受給できていることを確認いたしました。先行調査と追加調査を合わせて確認がとれていない29世帯については、今後も引き続き確認を行っていきます。なお、この調査結果について、調査方法を含めて検証専門員に報告し、受給確認のとれた生活保護費については、亡失等の不明な保護費はないことを確認していただきました。
 また、死亡や失踪等による保護廃止世帯や保護廃止後に転居などで居所不明となった世帯など、訪問や電話等での受給調査による確認ができない世帯については、保護の受給資格がなくなったにもかかわらず廃止の処理がおくれ、支出すべきでない保護費が支出されてしまっているという事態が生じていないか、保護廃止の決定が適切に行われているかの視点に立ち、保護廃止の事由が生じた年月日と保護廃止処理を行った年月日に乖離がないか、保護廃止に伴い保護費の返還が生じた場合は、返還決定が適切に行われているか等について、保護費受給調査と同様に、平成22年4月から平成27年8月までの間に保護廃止となった261世帯を対象として、現存するケース記録及び生活保護システムの入力状況による確認を行いました。
 その結果、今回発覚した職員の事務の懈怠による不適切事務を除き、保護廃止の事務処理においては、保護廃止事由が生じた日から廃止の処理を行った日までの間に理由がなく乖離があった事例はなく、また、過支給となった保護費については、廃止処理日から換算した保護費の返還対象月数などの返還決定も適切に行われていることを確認いたしました。
 15ページをごらんください。収納事務・管理等に関する調査について説明します。
 平成27年9月に会計課が行った調査において、職員の親睦会やサークル活動等で使用されている口座の中に、口座名義に「鎌倉市」とつく、市の公金口座と誤解されかねない口座が65口座あることが判明したため、この口座の管理者に対して、口座名義から「鎌倉市」を削除するなど名義変更や不要な口座の解約などを行うよう通知するとともに、その後の手続の進捗状況を確認してまいりました。
 その結果、65口座のうち58口座については既に対応済みで、残りの7口座についても手続を進めており、平成28年12月末までに解消される見込みでございます。この調査結果を検証専門員に報告し、了承を得たところでございます。
 この調査とは別に、平成28年12月になりまして、江崎検証専門員から、これまでの一連の調査の中で、過去に市議会でも話題になった海水浴場に関するものが漏れているのではないかとの指摘がありました。平成18年の市議会で議論された鎌倉市海水浴場運営委員会の会計は、平成19年4月に精算済みであることを伝えたところ、精算を確認するように要請があり、調査いたしましたところ、観光商工課執務室内のリーフレットや帳票等を保管する2課共有のキャビネットから、紙袋に入った現金、通帳等が発見されました。このため、他の検証専門員にも相談し、再度、現金・通帳等の保管状況について、今後、調査を行うことといたしております。
 続いて、17ページをごらんください。検証専門員から、生活保護費支給事務及び収納事務・管理等調査に対して、それぞれ総括の上、再発防止に向けた意見をいただいております。再発防止に向けた主な意見としては、実務上の処理と規則やマニュアルとの間に乖離があり、実務上の支障が生じるのであれば、実態に適した運用ができるよう見直しを図るべきである。実情を考慮せずに規則等の遵守を求めることは、問題の発生要因を作ることになる、などの意見をいただきました。
 続きまして18ページからをごらんください。再発防止に向けた取り組みについてです。
 不適切な事務処理の発覚以後、既に再発防止に向けた取り組みに着手しているところでございますが、本市において今後このような事案が二度と起こらないよう、一連の検証作業を終えた検証専門員による意見や提言を踏まえた上で、さらなる取り組みを記載のとおりまとめております。
 主なものとしては、現金出納員や資金前渡者の役割や責任について周知徹底するとともに、会計管理者と現金出納員等が意見交換できる機会を設けるなど情報共有や意思の疎通を図っていくこと、会計課の貸金庫を増設するとともに、時間外や臨時的な需要に対応する金庫を設置するなど公金の保管方法の徹底を行うことなどの取り組みを進めるとともに、公金の保管状況を定期的に検査するために「公金の保管状況等検査計画」を策定し、定期的な検査を実施することとし、これにつきましては、11月に第1回目の定期検査を実施しており、つり銭などの現金が適切に金庫に保管されていることを確認しております。
 次に、「公金取扱い基本マニュアル」を策定し、現金出納員や経理担当者を対象にした説明会を10月6日と14日に開催し周知徹底を図りました。また、公金を取り扱う職責を全職員が自覚するべきとの検証専門員からの意見を踏まえ、今後も定期的に説明会等を実施することとし、公金の取り扱い意識の徹底を図っていきます。
 次に、納税課、市民課、4支所の6課については、日々の公金の取り扱い件数が多いことから、今後も公金として適切に収納・保管されていることを確認するために、毎月過不足を記載した「月別現金収支一覧表」を会計管理者に提出することを平成28年7月分から先行して始めたところでございますが、さらにこの6課以外でつり銭を交付している課についても平成28年10月分から開始しております。
 また、窓口における事務改善として、いかにミスを防ぐかが肝要であることから、窓口の作業手順の見直しを行いました。さらに取り扱い件数の多い市民課に平成28年10月20日に高機能レジスターを導入しております。また、全体的な組織体制の見直しとして、コンプライアンスの推進が上げられます。今回明らかになった一連の不適切な事務処理の再発防止策は、形式的なものではなく、実効性がある取り組みが必要となります。市長以下全職員がコンプライアンスの取り組みを進めていくために、19ページから記載のとおり組織体制の構築と見直しを図っております。
 コンプライアンス推進参与の大久保氏から、組織風土を変えていくには、まず、幹部職員の価値観、ビジョンの共有が必要との助言を得て、平成28年10月17日にコンプライアンス推進委員会を設置し、部長級職員による対話を始めております。また、これまでの不祥事等を自分ごととして捉えるため、次長、課長級職員を対象に、不祥事案に対する組織としての課題の抽出、原因や再発防止、自分が何をすべきかなどのグループディスカッションを行うとともに、担当職員を対象とした研修も実施しているところでございます。
 今後は、全職員を対象としたコンプライアンスに関する意識調査を実施し、その結果等を踏まえ、本市のコンプライアンスの方向性を示す行動指針や、具体的な行動計画を策定していきます。なお、後ほど説明いたしますが、生活保護費支給事務調査、収納事務・管理等調査ともに、検証専門員からの意見を踏まえた調査を行い、職員に対する処分を行ったことから、一定の結論に達したと考えておりますが、生活保護費支給事務調査については、亡失した生活保護費の賠償責任について、責任の所在を明らかにし、公金の回復に向けて、現在、求償の手続中であることから、また、収納事務・管理等調査については、先ほど説明いたしましたが、観光商工課執務室から現金等が発見された事案について、検証専門員の助言を得ながら、今後、調査を行うこととしたため、それぞれ、中間報告3といたしました。
 また、検証専門員から全体を通していただいた意見といたしまして、これ以上のさらなる検証を行うためには、例えば第三者委員会等を設置したとしても、これまで以上の調査は困難であると推測される。ただし、生活保護費の盗難については、警察の捜査も継続しており、今後新たな事実が判明した場合に、速やかに警察に情報提供を行うなど連携を図っていくことが重要である。また、必要に応じて直ちに追加調査に着手できるよう、必要な体制のあり方について検討するべきであるとの意見をいただいていることから、今後、新たな事実が判明した際には、追加の調査を実施できる体制を整えるため、「不適切な事務処理に関する調査委員会」及び「検証専門員」の体制は維持することとしております。
 次に、資料2及び資料3について、それぞれ御説明いたします。
 
○内海 健康福祉部長  引き続きまして、資料2「生活保護費支給事務調査報告書(中間報告3)」について、「中間報告書2」からの主な変更点について御説明をいたします。
 表紙の次のページ「はじめに」をごらんください。この報告書について、検証専門員からの誰に向けた報告書なのか曖昧であるとの指摘を踏まえ、「はじめに」として市長の言葉を掲載いたしました。
 1ページの事案の概要と経過では、記載内容を精査し必要な修正を行うとともに、2ページ中段からの具体的な経過の記載では、前回報告以降の経過を追加記載いたしました。また、2ページ上から11行目の「亡失した38万9,810円」につきましては、前回までの報告では「37万6,270円」としておりましたが、最終確認を進める中で判明した金額、1万3,540円をプラスして記載のとおり訂正しております。これに伴いまして、報告書の関係する金額をそれぞれ訂正いたしました。
 8ページから26ページまでに記載している「内部調査について」の項では、大きな変更点はございませんが、20ページのケ「職員が受給者から預かった現金を自宅に持ち帰っていたことについて」の項では、受給者fさんからの聞き取り内容を新たに記載するとともに、21ページのコ「事業者の請求に対し自費で支払いを行ったことについて」の項で、10月4日の事業者からの問い合わせで発覚した事案について新たに記載いたしました。
 30ページから41ページにかけての4「検証専門員による検証結果について」は、今回の報告書で新たに設けた項ですが、先ほど総務部長が説明いたしました資料1と同じ内容となりますので説明は省略いたします。
 54ページ以降の再発防止に向けた改善策では、それぞれの項について分かりやすい記載となるよう修正を行いました。新たな内容としては、54ページのエで領収書の書式を変更したこと、55ページの(イ)保護費の支給の項では、次回支給日のおおむね1週間前までには全ての保護費を支給し精算を済ませていること、56ページのエその他の改善の項では、(イ)として、より適正な保護費の支給に向けて必要となるシステム改修を検討していること、(ウ)として、生活福祉課のキャビネットに保護費がとどまってしまった原因の一つである分割戻入の預かり金があったことを反省し、ケースワーカーが預からなくとも分割戻入できる方法を早期に実施していくこと、(オ)として、遺留金品の処理については、既に定めた取り扱い基準のほか、具体的な事務処理手順のマニュアルを整備してできるだけ早期に処理をしていくこと、(カ)として業務改善グループでの検討内容をマニュアル化しケースワーカーの能力向上に役立てていくこと、(キ)として職員がお互いに議論しやすい職場づくりの推進などを記載いたしました。
 57ページ(3)生活保護費支給事務に関する改善策の項につきましては、先ほど総務部長が説明しました資料1と同じ内容となりますので説明は省略いたします。
 最後に、62ページから65ページにかけまして、新たに資料編を設け、不適切な事務処理に関する調査委員会の概要、検証専門員の検証実績など、ここに記載の事項を追加いたしました。
 以上で、説明を終わります。
 
○小池 市民活動部長  資料3「収納事務・管理等調査結果報告書(中間報告3)」について、「中間報告2」からの主な変更点について説明いたします。
 表紙の次のページ「はじめに」をごらんください。他の報告書と同様に、検証専門員からの指摘を受けて、市民向けにメッセージとして「はじめに」として、市長の言葉を掲載いたしました。
 次に、8ページをお開きください。問題解決に向けた取り組みについて、前回報告以降の取り組みを記載しており、保管場所等の整備では、会計課貸金庫の増設、会計課執務室内に時間外や臨時用の金庫の新設、さらに本庁以外の施設で鍵付キャビネットに保管していたところについては、全て据え置き型の金庫を設置いたしました。公金を取り扱っているという意識の徹底では、8月に研修を実施後、9月30日に「公金取扱い基本マニュアル」を確定し、各課に配布するとともに、10月6日、14日にそれぞれ説明会を開催し、周知を図りました。
 9ページに移りまして、公金の保管状況等に関する検査の充実では、9月26日に定期的に検査を行うための「公金の保管状況等検査計画」を策定し、10月27日から11月29日にかけて第1回の定期検査を実施しました。
 10ページに移りまして、公金以外の保管等のその他として、公金口座と紛らわしい口座について、不要口座の廃止や名義変更などの手続をとること、及び観光商工課執務室内から発見された鎌倉市海水浴場運営委員会の現金等については、先ほど総務部長が説明した内容と同じになりますので、説明は省略いたします。
 第2編に移りまして、14ページの不適切な取り扱いの要因については、2段落目に、聞き取り対象89名のうち、預かり金の存在を知っていたのは76.4%に当たる68名であったとする調査結果を追加しました。
 以上で、説明を終わります。
 
○松永 総務部長  続きまして、不適切な事務処理に関する職員の処分等について、報告いたします。生活保護事務及び窓口における収納金等の取り扱いに関する職員の処分につきましては、昨日12月21日に実施いたしました。
 まず、生活保護費支給事務については、調査結果書43ページをごらんください。職員考査委員会に対しては8月25日に諮問し、8月26日及び12月2日に審議し、12月19日に答申を得ております。答申の概要は、ウに記載のとおりです。
 続いて、48ページ、エ職員の処分をごらんください。この答申に基づき、市として処分決定をし、12月21日に職員に対する処分を行いました。被処分者25名の処分量定は49ページに記載しております。
 まず、(ア)歴代健康福祉部長3名につきましては、今回の事案の直接的な管理監督責任は福祉総務課及び生活福祉課の課長職にあるが、部長職に対しても行政措置処分が必要との答申を受け、文書訓告といたしました。
 (イ)健康福祉部次長兼福祉総務課長につきましては、次長として、また福祉事務所長として生活福祉課職員の管理監督責任があり、また、資金前渡者である福祉総務課職員の管理監督責任がありながら、職員の指導監督に適正を欠いていたことから、減給10分の1、1月としました。
 (ウ)福祉総務課資金前渡者3名につきましては、亡失した生活保護費の資金前渡者であり、生活保護費の管理を生活福祉課に委ね、実質的な管理をしていなかったことから、今後の賠償責任も勘案して、戒告といたしました。
 (エ)元生活福祉課長につきましては、6年間の在籍期間の間、不適切な公金管理等を改善せず、生活保護費の亡失を防げなかったことから、減給10分の1、3月といたしました。
 (オ)前生活福祉課長につきましては、着任前から生活保護費の一部不存在が判明し、着任後に問題が顕在化したものですが、保護費の不適切な管理を発覚まで改善せず、保護費を亡失した時期が不明であることから、亡失の責任の一端はあるものと判断し、減給10分の1、15日といたしました。
 (カ)前健康福祉部生活福祉課保護担当担当係長につきましては、生活保護廃止等の事務処理の懈怠を原因とする公金の紛失、盗難、公金の不適正な管理が懲戒処分の事由に該当し、また、受給者名義の領収書の作成は有印私文書の偽造に該当すると思料し、横領を疑われかねない事務処理をしていたことは、本市の生活保護行政に対する市民の信頼を著しく失墜する行為であることから、停職6カ月としました。
 (キ)元生活福祉課保護担当職員につきましては、生活保護費の未支給、戻入処理の懈怠等を原因とする公金の紛失、盗難、公金の不適正な管理が懲戒処分の事由に該当し、横領を疑われかねない事務処理をしていたことは、本市の生活保護行政に対する市民の信頼を著しく失墜する行為であることから、停職1月としました。
 (ク)介護タクシー代を自費で支払った前生活福祉課保護担当職員につきましては、不適切な事務処理をしたとして、訓戒といたしました。
 (ケ)歴代生活福祉課ケースワーカー13名に対しては、全体として事務処理が不適切であったことから、口頭注意といたしました。
 続きまして、窓口における収納金等の取り扱いにつきましては、資料3の調査結果書22ページをごらんください。12月2日に職員考査委員会において審議したところ、違法性の有無について弁護士に確認いたしましたが、違法性は認められないこと、関係職員の供述ではあるが、現金の亡失や他への流用は確認されていないことから、行政措置処分が妥当であるとの答申を12月19日に得ました。
 続いて、23ページをごらんください。この結果を受けまして、収納金等の不適切な取り扱いをしていた納税課、市民課及び4支所の歴代現金出納員15名及び現金出納員の出納事務を検査する立場にあった歴代会計管理者に対し、12月21日付で口頭訓告を行いました。
 以上で、説明を終わります。
 
○中澤 議長  ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたらお願いいたします。
 
○長嶋 議員  最初に、今、資料をざっと説明していただいたんですけど、これだけ大量の資料を読み込まないで、今ざっと説明を聞いただけで質疑なんか、普通はできません、部分的に聞いていることしか。何で事前に配付して、その上で臨むということはできないんですか。さっき議会運営委員会でも、傍聴者の資料の件でという話を1時間ぐらい皆さんで議論しました。それと同じで、傍聴者に出す前に、議員にこれだけ大事なことが起こっていて、議会全員協議会をやりますと。こんなに大量、何ページ、これ読むだけでも物すごい時間がかかりますよね。複雑な話で、今出されて、皆さんわかるわけないんですよ。それはいかがですか。
 
○松永 総務部長  まことに申しわけありませんというしか言いようがないんですけれども、資料の作成等に最後まで手間取っていたということ、これは言いわけにはなりませんけれども、本来、必要な十分な審議をしていただくには、お時間をとるというような配慮は必要だと思いますので、まことに申しわけございませんでした。
 
○長嶋 議員  これは謝って済む話じゃないんです。さっき皆さんでおわび、おじぎしたって、だめですよ。こういうやり方自体が、もし間に合わないんだったら、議長にお願いして日程を変えればいいだけのことでしょう。それだってできないんですか。おわびしたって、おわびの気持ちなんか伝わってこないんですよ、こういう隠蔽体質で。だって読み込めないでしょ、こんなの。おかしいですよ。そういう体質自体をおわびする前に改善してください。最初に申し上げておきます。
 先ほど各派代表者会議でもあったのですが、ざっと聞いても、処分者が何人出たのか、皆さん、今の説明を聞いたってわからないと思いますよ。先ほど次長とも話していたんですけど、松尾市長の8年間の処分者は何人出たんですかと。今回何人なんですか。調査委員会での枠は、白紙請求書でも出ているし、全然わからないんですね。先ほど聞いたらば、8年間の累計は出るような話だったんですけど、今の間に出ていますか。
 
○松永 総務部長  懲戒の件数になりますけれども、平成15年から平成21年10月、これは前市長の時代ですけれども、そのときには、懲戒処分は7件、行政措置処分も7件、合計の14件でございました。それで松尾市長、平成21年11月から平成27年までですけれども、懲戒処分は7件、行政措置処分は4件となっています。ただ、今年度は、きょうだけでも懲戒処分が11人と、行政措置が36人おります。それで、今年度は、行政措置を今まで不適正な定期代の支給で16人の行政措置、それで、あと白紙請求書の使用ということで45人の行政措置を行ってきたというのが、今年度の経過でございます。
 
○長嶋 議員  きょうの発表は入っていないですよね、今の。今16名と言ったのは定期代、45名というのは白紙請求書、きょうの分は何人ですか。
 
○松永 総務部長  申し上げたつもりなんですけども、きょうは、これからまた処分、不適正なものが日程2でありますけれども、それを入れて、12月21日付で処分を行ってきたのが、懲戒11人、それと行政措置が36人という数でございます。
 
○長嶋 議員  つまり今47人ということですよね。それと45人と16人ですから、108人。そのほか7人、4人で129人。合っているかどうか、正確かどうかわからないけど、そういうことですよね。今答弁するんだって、ごまかそうとしてしゃべるわけですよ。そういうことじゃだめですよ。反省なんて全然見えない。悪いけどね。最初に言っておきます。
 私もいろいろ指摘事項は書いてあるんですが、皆さん、この後あると思いますので、私が質問している間に、ぜひ考えていただきたいと思いますけど。今、海水浴場の話がありました。ここの文章を読んでも、幾らあったのか、どういう中身なのか全然わかりません。何で出さないんでしょうか。金額だってあるわけですよね。通帳とお金が出てきたんでしょう。何で書かないの、ここに。わかっているでしょう。どういう中身なんですか。お金だって、金額はわからないの。どういうことですか。
 
○小池 市民活動部長  今回、新たに見つかったという内容でございますけれども、袋に入っておりまして、図書券の500円券が3枚、これはどの金かというのはわからないんですけれども、ただ、図書券、ビール券、現金は2万4,482円でございました。そのほかに通帳等がございまして、通帳等に記載の名目が鎌倉市海水浴場運営委員会というような名義のものが残っていたということでございまして、そういった件で海水浴場の関係だろうということで御報告させていただいたということでございます。
 
○長嶋 議員  今のじゃわからない。通帳の名義、幾らあったの。
 
○小池 市民活動部長  通帳は、解約済みと未解約と思われるものがございまして、解約済みのは46冊ございました。それは海水浴場運営委員会名義でございまして、あと未解約と思われるもの、そちらが海水浴場運営委員会となっていまして、残高が4万8,342円というのが一つ。それとあと、鎌倉市海水浴場運営委員会イベント会計という名目のものがありまして、残高が15円。それともう一つは、海水浴場運営委員会120周年記念特別会計と書いてございまして、こちらの残高が3円というような内容でございます。そのほかにゴム印、角印、代表者印、海水浴場運営委員会関係のものとかがあったというところでございます。
 
○長嶋 議員  あいた口が塞がらないんですけど、何で今の報告の中で資料を出さないんですか。また隠蔽するの。小礒副市長は部長をやっていたんだから、これ、何で今出せないんですか。
 
○小礒 副市長  この件については、検証専門員に御相談をいたしまして、これから調査をする。先ほど通帳が生きていると思われるというお話をいたしましたけれども、それについては、全て現状のまま保全しなさいということでございましたので、まだ全体が解明されていないということで、この中には数字は入れてございません。
 
○長嶋 議員  今それ、答弁できるんだから書いておけばいいじゃないですか。何で隠すの、そうやって。だから不信感どんどんつくんですよ。わかっていますか、皆さん。そうやって隠すから。私、監査でも言いましたけど、現金がキャビネットにあったり、そういうものは絶対一切ないんですねと。調べましたねと、片っ端からあけて。やっていないんだったら、私、監査としてやりますよと申し上げたんですけど、うそを言っているわけですよ。ありませんという答えですよ。そうやって、うその上にうそを塗っていって、そうやって隠蔽して、隠蔽体質、そういうことで市民への信頼なんか回復できるわけないですよ。最初だけでこれですからね。中身にまだ入っていないんだけど。もう問題があり過ぎ。反省の色がなし。
 きょうの報告の中から、聞きますけれど、どこから聞いていいかわからないぐらいのあれがあるんですけれど。私は随時監査でやりまして、もう公表もされています、中身がね。皆さん、それでお配りもさせていただいているので、お読みいただいていると思います、その中身について。市長は、この監査の講評について読んでいただいていますでしょうか。
 
○松尾 市長  はい。読んでおります。
 
○長嶋 議員  指摘事項、それから意見等々書いてありますけど、ポイントとして大事なことはどういうことが書いてありますか。
 
○松尾 市長  指摘事項、具体的には、今回の具体的な抽出をしていただいて、事務処理に対しての細かい御指摘を幾つかいただきました。そこの点については、至急、この内部でも改めて、その手続について改めるという対応をとっているところでございます。
 そのほか、委員から御指摘のあった部分につきましては、そもそもこの人事の問題というところも御指摘をいただきました。若手の職員がこの生活保護の課に配属をされるという状況がずっと継続しているということについても、一つの原因ではないかというところがございました。また、職員自体のこうした体質、前例踏襲というところについての御指摘もいただいたと考えております。
 
○長嶋 議員  それだけですか、大事なことって。いっぱい書いてあるんですけど。私は、今の職員の若手、新規採用が行っているという話は市長から出てくると思っていましたけど、そのほかの中身。いろいろ指摘させていただいているんです。頭に入っていないでしょう。ちゃんと読んでいるんですか、何回読んだんですか。入っていないでしょう。そんなことで反省なんか伝わってきません。副市長お二人から補足ありますか。
 
○小林 副市長  まず、マニュアルを作成して手続を明確化するという、あるいは、風通しのいい職場というような御指摘をいただいたと思います。あるいは、先ほどのお話の中でのケースワーカーの適正な配置ということで、基準値、80名というところを超えている実態というのも御指摘をいただいているところだと理解しております。
 
○小礒 副市長  私、今、市長と小林副市長の答弁をいたしました範囲でしか記憶はしておりません。
 
○長嶋 議員  だから監査でやっているんですよ。私だって相当時間を使ってやりました。八木代表は物すごくこだわって、最後の文章の文言まで、長嶋さん、納得できないんで、あしたの朝、決裁しないで、公表前にとめる可能性がありますとメールが夜中の3時に来ていました。私は朝6時にそれを拝見しました。そのぐらいこだわって、八木代表は物すごいこの件を怒っているんですけど、そのくらいやっているんです。真剣味が足りないです、悪いけど。中澤議長から促されて、小礒副市長、私のところに話を聞きに行ったほうがいいですよという話がありました。中身は言いませんけど。あとケースワーカーの記録、生活保護のね。これについて調べていかなったですよね、調査委員会で。どうですか。調べていなかったでしょ。その後、調べるように議長から促されたと思いますけど、調べたんですか。
 
○内海 健康福祉部長  記録につきましては、該当している職員についてはやっていましたけれども、調査の中では現金がとったのかとっていないかということを少し中心にやっていましたので、記録は必要となった職員自体やっていましたけど、全ケースワーカーについてはやっていなかったというのが実情でございます。
 
○長嶋 議員  だから、そこが甘いんですよ。その後やったんですか。今やったんですか、やっていないんですかと聞いたの。
 
○内海 健康福祉部長  申しわけございません。その後、御指摘をいただいた後、全ケースワーカーについての台帳のチェックはいたしました。
 
○長嶋 議員  だから、ここが一番大事な問題なんですよ。監査の講評の中に、ケースA、B、C、Dと書いてあるんですよ。あれを見るとよくわかるんです。どうしてこういうお金が出てくるのかと。それは調査委員会の報告書を見ても、そんなの一切書いていないんです。監査は短い時間ですよ、なのにもかかわらず職員が全部そういうことをやって、調査してやっているんです。徹底的にやりますと言った市長のお言葉は全然違うんですよ。何人で一体やっているんですか。監査なんか、職員は2人しかいないんですよ。それで出てくるんです、中身は。よくわかりますよ、あれを読むと。皆さんも読んでいなかったら読んでもらいたいけど、そのことですら頭に入っていないでしょう、皆さん。そういうことじゃだめですよ。
 先に生活保護費の話になっているんで、そっちからいきますけれど。私、ある調査委員会の日に傍聴しようと思って総務部の次長に、きょう、ありますよね、何時からでしたっけという話で伺ったら、きょうは非公開なので傍聴できませんと言われました。これは全部公開でやるという話だったはずなんですけど、何でこの調査委員会を非公開でやられたんですか。
 
○松永 総務部長  確かにそのとき1回、非公開にしたときというのは、処分が中心となったテーマでございましたので、当然、個人名も出るというようなことで、非公開にしたというような経過がございます。
 
○長嶋 議員  この件は当時、最初の話が出たときに、議会がとまっているときに、当時、中澤議員の質問中でした。そのときに調査委員会は全部公開でやるという約束をされていますよね、市長。違いますか。
 
○松尾 市長  約束しております。
 
○長嶋 議員  何で公開しなかったんですか。非公開のことだったら、それはそこでやらないでやればいいじゃないですか。約束破りでしょう。認めますか、約束を破ったと。
 
○松尾 市長  基本的にもちろん公開でやっていくというところでございましたけど、その会の性質上、個人名が議論として出てくるというところでありましたので、そういう事案でありますから非公開という形にさせていただきました。これは、公開でやるわけにはいきませんでしたので、そこをもって私は約束を破ったとは捉えていないところではございます。
 
○長嶋 議員  それだったら、中澤議員にそういう話をしておくべきでしたね。私は、悪いんだけど、その中身について、監査委員だから当然随時監査をやることは皆さんわかっていて、持っているんですよ。後でもらっていますからね。全部わかるんです。中身は言えないけどね、全部。当然ですけど。そういう立場ですよね。監査委員も関係ないですか、そういうことは。
 
○松永 総務部長  申しわけございません。私、後から聞いたんですけども、きょう、長嶋議員がお見えになって、きょうは非公開ということで聞かれて、通常の会議はそのとき非公開でしたので、非公開だというような。ただ、監査という立場の中で対応をということであれば、それの検討はしてございませんでした。
 
○長嶋 議員  どうも監査の講評のときも、私、部長にも申し上げましたけど、市長、副市長が何で来ないのと。委員長でしょうと。これ、ほかのものと違うんですよ。講評を聞かないで、私は言いたいことはいっぱいあったけど、部長に伝えてくださいと言ったけど、きちんと伝わっているかどうかわかりませんけど、そういうことも申し上げました。今聞いても、頭に入っていないじゃないですか、講評した中身。文字になっているのに。それは真剣味が伝わらないんですよ、市民に。信頼回復なんかできるわけないですよ、ここはね。
 いろいろ細かいことを言えばたくさんあるんですけれど、時間もあれですし、皆さん聞きたいと思いますので、私が、この生活保護費の問題、特に、中で言いたいことは、皆さんがまだ本当に反省して、真剣に取り組もうという姿勢が全く伝わってこないということは申し上げておきます。市民には絶対伝わりません。議員の皆さんも、多分そういうふうには受け取っていないと思います。ですので、それは指摘しておきます。それが改まらない限り、この問題は解決しません。
 つり銭の話に行きます。これは私が総務常任委員会で番外から発言したことで中身が発覚したということで、調査をしていたんでしょうけれど、そこの議会の場で出てきたのはそのときでした。私は最初に、多分2年か3年前ですけど、レジの違算金について質問したことがあったんですけど、当時の会計管理者の方は、私は経験上、スーパーに長年勤めていましたので絶対出るんですね、レジの違算金は。出ないなんていうことはあり得ない、考えられないんですけど、一切ありませんと答えられました。そのとき、私が指摘したんで対応してくれていれば、真摯に聞いて、私は経験上、申し上げている。あり得ないですよ、そんなことだって申し上げたんですけどね、そのときしないから、こうやってずるずると来て、処分者が出てしまったわけですよ。定期代の件もそうですけど、きょうまたびっくりしましたけどね、また出たと。最初に指摘しているときにやらないから、処分者が出ちゃうんですね。
 このつり銭の問題について、市長はどのように向き合われて、どういう対応をされましたか。
 
○松尾 市長  つり銭の実態を調査する中においては、いわゆる慣例的に職員が足りない分をポケットマネーから補填をしているということが常態化しているということが明らかになりました。ここ、すぐにマニュアルを徹底して、そのような処理ということではなくて、きちんと法的に基づいた、足りない分については不納欠損していく、また余った分につきましては、その余った状況を共有して、今後、一定期間保存しておくということの取り扱いを徹底したところでございます。
 また、どうしても人の手によるミスということがあるということで、レジスターを至急導入するということでの対応を指示したところでございます。
 
○長嶋 議員  指示したと言うけど、指摘されたからそういうふうにしたんでしょ。レジの話だって私がしたんですよ、悪いけど。私が聞きたいのは、指示はもちろん、そういう流れの中で、いろいろ皆さんで話して、こういうふうにしようと決めていくわけですけど、そうじゃなくて、そういう事態があったと。市長は何を動かれて対応したかということなの。現場を見ましたか、現場。
 
○松尾 市長  各支所の現場というのは見ておりません。
 
○長嶋 議員  何で見ないんですか。私、全部行きましたよ。ヒアリング全部しました。それから、市民課のところも見させていただきました。あんな古臭いレジでやっていたら、それは間違いもしますよと。今、これこれこういうことでこうだから、変えるべきだという話で、もちろん担当課長もいれば、財政でもお金を出さなきゃいけないから、財政課長にもお願いに行きました、私。これをやらないと最終的にはだめですと。私、支所も全部行って、それから現場の状況を全部チェックしました。それから会計課の金庫も見させていただきました。中澤議長も、支所全部行かれているんですよ。我々はやっているんです。私が支所へ行ったのは監査委員として行っているわけじゃないですよ。個人的に行っているんですよ。監査では別に随時監査していませんから、例月現金出納検査の場で、そういう話はしていますけど。
 私、ここに市長の公約を持ってきたんですよ。ここ、一番上に何が書いてありますか、市長。常に現場主義ですよ。現場の状況を見ないで何がわかるんですか。どういう現金管理していたとか、何でやらないんですか、自分で言っておいて。そんな市長室に座っていたってわからないんですよ、物事。何でやらないのか。
 
○松尾 市長  この公金の管理につきましては、私としては、各担当からの報告を受けてのその改善策ということを協議する中で、その現場を見るということについては、そこに思いが至らなかったということでございます。
 
○長嶋 議員  でも公約で言っているのにやらないということでしょう。ほかのことはともかく、これだけ問題がいろいろ出ているところで、何で見ないんですか。随時監査をやるときだって、監査委員みんなでちゃんと、生活保護費を渡す窓口でどうのとか、そういうのも全部チェックして、全部やるんですよ。そんなの当たり前ですよ、どこへ行ったって、やるんですよ。市長が動いてやらなきゃ、そんなものわかるわけないじゃないですか。何でもそうだけど、現場主義だと自分で言っているんでしょう。もう忘れちゃいましたか。7年ちょっと前、御自分で書いたことでしょう。忘れているんですよ、あらゆることが。これチェックしないとレジがどうであるかなんてわからないよ。市民課なんてすぐそこじゃないですか。5分もあれば見られますよ。私は課長等、全部話を聞きました。そういうこともしないで市長室に座っていて、上がってくる話だけでできるわけないですよ、改善なんて。それではだめです。
 私はこうやってヒアリングもして、いろいろ全部見て、こういうことが必要だということで申し上げました。大体そのとおりにやっていただいております。それから、監査としては例月現金出納検査で報告してくださいということで、毎回報告が上がってきております。公開文書なんかは皆さんも見られると思いますけど、議長にはきちんと目を通していただいています。劇的に減っています。そのことですら知らないでしょう、幹部の人たち。部長さんたちだってかかわっていなくたって、そのくらいのことは自分で見てこなきゃだめですよ。これだって、私が全部つくってくださいと言って出してもらうようにしているわけですよ。市長の指示じゃないですよ。全然やる気が見えないんですよ、頭を下げられたって。
 だから、さっき各派代表者会議でも言いましたけど、結果を出してください。自分で動いて結果を出してください。自分で考えて自分で指示を出してください。それが理事者の皆さんのやるところ、まず経営者が。私は何度も言っていますけど、過去、傾いた会社の経営者の人たちは、みんな自分で現場に行って、市長にも副市長にも話していますけど、現場に行ってチェックするんですよ。カルロス・ゴーンさんだって現場の営業所へ行って、若い営業マンに何が今問題があるかと聞きまくるんですよ。それは当たり前だから。そうしないとわからないんですよ。お話、何度もしていますよね、市長に。御自分で何で動かないんですか。そういう姿がない。
 それから、報告を市民の皆さんにする。これをしないと信頼なんて回復しません。ここで頭を下げて謝ったって、メディアの人が画像を撮っていて、それを流されたって、全然何も伝わりませんよ。中身だって何もわからないんだから。今のとおり、隠蔽ばかりしている、こういう状況でしょう。何でも隠すんだから。そんなものだめですよ。こんな委員会を開いたって、最初の資料の話でもそうだけど、最初から、何とか乗り切るために考えているだけ。本当に改善しようとか、この問題がいずれ起こった、こんなに処分を出した、3桁なんて考えられませんけどね。そういうことが起こっちゃった。その後にしっかりと改善されて、鎌倉市役所はあの年から変わったね、よくなったね、町がみんなよくなったね、そう言われるために進まなきゃいけないんじゃないですか。そういう姿は全くありません、ここの前に並んでいる方々。議長は別ですよ。伝わらないの。だから、そこを改めてもらいたいと思います。
 市長、最後に一言。私は聞きたいことがいっぱいあるけど、皆さんいらっしゃるからやめますけど、そこがわからなければ、表向きに賠償だけ終わって処分だけやって、それで終わりですか。それでは済みませんよ。一番大事なことは、犯人が検挙されるとかそういうこともありますけど、一番大事なことは、市民の皆さんとの信頼回復でしょう。このままじゃ全くできませんよ。わかりますか、市長。最後に一言。わからないと思うけどね。
 
○松尾 市長  御指摘いただいた点、私としましても、これまでさまざま不祥事がなぜ起きてきたか、そして、その再発防止についてどうかということを、この間、議論をしてまいりました。その中で、この鎌倉市役所の培われてきた、こうしたあしき前例踏襲というような習慣、これは、ただ単にそれを見直すということでは変わるものではないと。ですので、外部の力も今回おかりしながら、コンプライアンス推進参与と、こういう方に入っていただき、職員一人一人の意識に踏み込んでいかなければいけないと。その改革をしなければいけないと考えています。
 そうした意味におきましては、私自身がそうした行動を見せていくというのは、それは再三、御指摘いただいているところですけれども、それがまだまだ不十分だという御指摘でございます。私としては、市民の皆さんにそのことを説明する責任が当然ございますし、職員にも自分の背中を見せていくということが必要だという認識でございます。結果でそこは示すということで、これから全庁を挙げてしっかりと、この市役所の改革について取り組んでまいりたいと考えています。
 
○長嶋 議員  言葉だけに終わらないで、不十分なんじゃないですよ。やっていないんですよ。わかりますか。不十分なんじゃないですよ、やっていないんですよ。言葉だけで終わらないようにしていただきたいと思います。
 多くの市民の皆様は、監視しています。議員だけじゃありません。私は、町中で人に出会うと、生活保護費の問題はどうなった、こればかりです、質問が。皆さん、そういうことを言われると思います。ほかの問題もいっぱいあるけど、この問題が一番なんです。説明責任も全然です。私は新聞を相当まいているけど、それでもどうなったと聞かれるんですから。全くわかりません。伝わっていません。反省の色なんか全然見えません。犯人が捕まれば報道されるから、それである程度おさまるかもしれませんけど、それすらないんだから。私は、これ組織的な犯罪だと思っていますから、状況証拠から。それはいいんですけど。なので、言葉だけで終わらせないで、ちゃんとやっていただきたいと思います。期待はしていませんけどね。
 
○上畠 議員  海水浴場の話が出てきたんですが、お金の出所も何かわからないんですか。何で集めていたということもわからないんですか。
 
○小池 市民活動部長  出てきた中身については、わからないところがございますけど、ただ、かつて鎌倉市海水浴場運営委員会のときには、市から補助金や負担金を出して海水浴場の運営をやっていたという経過はございます。ただ、この海水浴場運営委員会につきましては、平成19年4月30日で解散しておりまして、その後、連合会という形で、今、組織が変わっているという状況ではございます。
 
○上畠 議員  これは税金ということですか。
 
○小池 市民活動部長  それがどういうものなのかというのが、私は今ここではっきり申し上げられないんですけれども、いずれにいたしましても、これから検証員がその中身の検証をしていくということになろうかと思いますので、どういうものかというのは、確かに今の段階では、私からは申し上げられません。
 
○上畠 議員  中間報告ということですけど、結論を出したいというめどはいつですか。そもそも全体として。中間報告は結構なんですけども、総括して、いずれ結論を出さなきゃいけないわけじゃないですか。そのめどって出ていますか。我々も5月でもう任期が切れちゃいますからね。
 
○小礒 副市長  これは初めからお約束しておりますけれど、まず、12月を目標にということでやってきました。ただ、きょうお話ししたとおりで、幾つかのまだ課題がございますので、年度末までには必ず結論を出したいと考えております。
 
○上畠 議員  それだと予算特別委員会に間に合わないのかなというのもありますし、2月定例会で最後ですから。結局、不明なことばかりで、あと5カ月の任期はあるから、100条委員会をつくって5月までたっぷりやってもいいんですけど、そういったことも考えなきゃいけないと思います。
 結論として、いろいろ処分というのは一定の結論だと思うんですけど、甘いですね。有印私文書偽造した者、これが濃厚として、盗難の疑惑とかもいろいろ出て、この者が、A職員ですね、出ているわけですけども、6カ月の停職なんですね。今の時点では有罪にもなっていないし、告発した段階だから、この者についてどうこうできないという言いわけを立てると思うんですけども、それはあくまでも刑事的な責任の追及であって、職員としての責任は、例えば、有印私文書偽造については認めているんですよね。したことも認めているの、本人は。
 
○松永 総務部長  本人は認めてございます。
 
○上畠 議員  有印私文書偽造を認めているのであれば、有罪判決とは別な話として、鎌倉市としての処分は可能ですよね。推定無罪の原則とかいろいろ働くと思いますけど、それはあくまでも刑事責任の追及であって、鎌倉市としてヒアリングすべきは、有印私文書偽造したのか否か、その1点なんですよ。したということを認めているのであれば、それをもって、それは処分するとしても、6カ月程度のものにしかならないんですか、今だと。
 
○松永 総務部長  有印私文書の偽造、あと同行使については、指針の中では免職、または停職ということになっております。それで、処分の量定に当たりましては、考査委員会の意見を聞くだけではなくて、他市で同様の事例も見ながら決めていきます。そのときに、一般的には、有印私文書を偽造して、例えば横領等があった場合は免職というようなケースもあります。
 
○上畠 議員  ほかの市なんか参考にしてどうするんですか。ほかの市だって大した市長はいませんよ。そうやって適当にやっているような市ばかりですよ。だからといって鎌倉市がそこをまねてどうするんですか。このような人間が、有印私文書偽造したのであれば、当然ながら、これで横領の疑いも出てくるし、いろいろな疑惑が出てくるわけですよね。だったら公務員として、それは既にあるまじき行為なんですよ。
 指針においては免職だってできるようになっているわけでしょう。だったら、免職にすればいいんですよ。それで、例えばそのAが、やめさせられた、不当解雇だと訴えられても、堂々と闘えばいいんですよ。これを誰が、いや、市長はおかしい、鎌倉市はおかしいなんて言うと思いますか。そういうふうに甘い顔をしているからなめられちゃうんですよ。市長には行革してもらいたいけども、そうやって怖がっちゃだめですよ。敵もそれはできます。私なんかも敵だらけですよ、周り。それでもやらなきゃ、何もできないです。それで裁判になって、確かにそれで裁判費用はかかるかもしれない。かかるかもしれないけど、有印私文書偽造した人間がいる。それを6カ月停職よりも免職したほうが、よほど市民からの理解を得られますよ。考査委員会云々、労務リスクを抑える。それで指針を受ける。他市との比例原則にのっとってやりました。それは安全ですよね。安全ですけど、それじゃ何も変わらないですよ。本来なら免職できるという指針もあるんだから、これをもとに、根拠に解釈して、これはもう免職に値すべきですと。そして、これだけ世間を騒がせたんだから、社会的なその責任も重大だということはわかりますから、これは市長が最終的には決定するんです。免職にすればいいんです。甘い言葉とか何かリスク、リスクと周りは言うと思いますよ、公務員ですから。でも、市長だけは唯一、こうしなきゃいけないと決められるんだから。本来ならこれは免職すべきだと思いますけど、市長、これ本当に免職しなくていいと思っていますか。できるんですよ。これはすべきですよ。これ決定しちゃったの。もう6カ月の停職を出したの。出しちゃったら、もう二重罰則できないですよ。これ、納得した上でやっちゃったんですか。闘う姿勢を出しておかないと、また出ますよ。怖くないんですよ、市長は。瀧澤副市長だったら怖かったから一定のそんなのはあったかもしれないけど、今2人とも怖くないもん。市長も怖くないもん。職員はばかにしていますよ。そういう姿勢を出さないから、またやってもいいんだとか、そういうのも必要だと思います。
 今の話というのは検討されましたか。総務部長とか、副市長とかに聞いても公務員としてのリスクを考える、そういう発言もされますよ。それは人事の観点、労務の観点で言わなきゃしようがないですからね。でも、市長は御自身のお考えで判断できる。市民の代表ですから。それをしっかりやらなきゃ。免職すべきだったと思います。これ、納得していますか。おかしいですよ、本当に。これが前例になって、もう二度とこういうことが起こっても免職できなくなるんですよ、鎌倉市では。これ、重大ですよ。
 
○松尾 市長  今回、処分に当たりましては、もちろん考査委員会のこともございますけれども、事前に我々としても議論を重ねたところでございます。その中においては、確かに他市の事例ということを鑑みますと、停職の1カ月から3カ月というような事例というのがございました。私としては、それは軽かろうということがございました。そうした意味で停職6カ月というところを、これは免職に次ぐ重さでありますから、今回のこの事案を総合的に勘案する中においては、ここが最も適当であろうと考えて判断したところでございます。
 
○上畠 議員  もう少し市役所外の話も聞いているんだとは思うんですけど、どうやったらいいのかという話を聞いてください。市長はどうあるべきか、何をやりたいか、その上での方法を聞くのがいいんです。リスクをとらなければ何もできないですよ。こんなの免職すべきのような人間なんだから、鎌倉市役所にいてはならない存在ですからね。
 市長の責任は、今後、12月定例会で発表するということですけど、まだ言えないんですか。
 
○小礒 副市長  それにつきましては、先日、議長に申し入れをしておりまして、議案送付はまだでございますけど、近日中に議案送付いたします。内容については、市長、それから6月15日に在職した小林副市長、それと教育長ですが、市長は10%削減の3カ月、小林副市長と教育長は10%削減を1カ月というような状況でございます。
 
○上畠 議員  その程度なんですね、結局。暫定の削減を含めて、もっと減るということですよね。減るのは減るんだろうけど、そんな程度の責任ではだめですよ。のうのうとやった職員もいる。本当にだめですよ。
 いろいろ責任の所在とか、各課長、次長とかもいろいろ処分されていますよね。要は、管理責任がなかったという理由で処分されている職員もいますよね。要は、マネジメント能力が欠如していたと。前回も観光厚生常任委員会かどこかで言いましたけども、この問題が発覚してからですよ、一連の生活保護費とかの問題が発覚してから、その責任を負うべき者で、特に管理者でさらに昇進している者がいますよね、腰越支所長とか。ほかには何人かいますか。腰越支所長なんて、課長だったのが次長になっているんですよ。ほかにいますか、誰か出世している人間。本来なら出世するべき人間じゃないですよ、こんな者たちは、みずからが課長のときに何も改善できなかったし、放ったらかしにしたような人間ですよ。どうですか、把握していますか。
 
○松永 総務部長  この間で、きょう、懲戒処分になった中で昇格というのは、今お話が出ました職員だと思いますけど、これは平成27年4月1日に昇格しております。この事件が発覚する前の昇格というようなことになっております。
 
○上畠 議員  生活保護の問題は平成27年のときから、昇格しちゃったんですよね、結局。降格できないですか。昇格に値しない人間ですよね。次長ですよ。課長よりも責任が重くなっているんですよ。しかも、腰越一帯の腰越支所という立場でしょう、腰越地区の。そういう人が行政を担っていいんですかね。さらには、腰越支所でもいろんな問題、また起こりますよね、現金の関係だと。いろんな問題というか、ずさんさもあったんじゃないですか。そういったことをもろもろ含めたら、昇格すべき人間じゃなかったわけですよ。だから、そういったことも何か全部つながっているのに、断絶して考えているのはだめです。そのあたりもマネジメントとしてはおかしかったことと思いますけども、この昇進とか、これについても反省すべき点があったんじゃないですか。
 
○松尾 市長  昇進につきましては、当然、さまざまな観点から判断をしていくということになります。今回、御指摘のように、この問題が発覚してから昇進をさせたという者はいません。過去、昇進をした者で、今回、懲戒処分を受ける者は当然おります。その職責を十分に認識し、そして今後、その改善のために全力を尽くすということが必要だと、私としては考えております。
 
○上畠 議員  次長職でチャンスを与えなくてもいいですよ。課長職か、もう一回係長からやり直して、それで頑張ったなといったら再チャレンジさせればいいんですよ。後から発覚していますけど、こんな人間は昇格すべき人間じゃなかったと思います。Aについては、今後は起訴されて送検されていますから、今後起訴される可能性もありますよね。これ、有罪になれば免職させることは可能になるんですか。禁錮以上、執行猶予は関係ないですよね。
 
○松永 総務部長  禁錮以上になりましたら失職、我々の懲戒免職という形ではなく、自動的に公務員の身分が外れますので、それで禁錮以上の場合というのは、通常、退職手当等も出ないような状況です。
 
○上畠 議員  本来なら刑事責任等々でやめさせるというよりも、自浄作用を働かせるというなら、懲戒処分において免職すべき人間だったんですよ。いろいろまだ中間報告で、今年度中と言いますけど、それでは間に合わないから、いろいろな対応を、もうしなきゃいけないなということですね。緊急で12月の最終日に何か出そうかとも思います。
 
○渡邊 議員  いろいろと聞いていると、長嶋議員の質問も、上畠議員の質問も、もっともだなと思うんですが、私が思うには市長を初め管理職の意識というか、事務処理もそうなんですけども、根本的にずれているんですよ。恐らく、ここで長嶋議員や上畠議員が言っても、余りぴんと来ていないんじゃないかと思う。顔色を見てもそうだし、反省の色というのは全然顔にあらわれていないんですよ。こんなにみんな、我々民間を経験した人間がこれだけうるさく言っているわけだから、そういう民間の知恵を、いいところを入れようという気持ちが全く感じられないんですよ。我々は議員だから、わあわあ言っているのが仕事だから、その程度にしか思っているとしか思えないんですよ。我々がこれだけ言っているのは本当に鎌倉を愛して、鎌倉を何とかしたいから言っているんですよ。議員だから言っているというんじゃないんだ。我々は市民に選ばれて、鎌倉を何とかしたいという気持ちで、サラリーマンをやめてリスクを負いながらやっているわけですよ。なぜそういった我々の真摯な気持ちを受け取っていただけないかというのが非常に私は辛いんですよ。4年に1回、我々はリスクを負わなきゃいけないの。何度も何度も同じことを言っても、皆さんに聞き入れられないというのは本当に寂しいんですよ。家族もリスクを負っているわけ。だから、あしたからでも変えてほしいんだ、皆さんの意識を。民間に、あなたたちの友達もいるだろうから聞きに行って、鎌倉市は今どうなっているか、皆さんはどう思うかと、この事務処理は正しいのかどうかというのを聞いてください。全てが間違っているんだよ。その意識に欠けている。根本的にそこを直さないと、鎌倉はよくならない。一つずつのアイテムを言っても、それは効果があるかもしれないけども、皆さんの意識を変えない限りよくならない。特に市長だよ。あなたの意識が変わらない限りは、下はついてこない。一番勉強しなきゃいけないのはあなた。何度も何度もみんな言っていた、同じことを。事務処理が一向に変わりましたとみずから言ってこない。変わらない、そんなことを言ったら。市民も相当怒っているんだ。さっき長嶋議員もおっしゃったけども、会うたびにどうなったと聞かれるの。回答もあやふやで来ないし、何をやっているかという感じだね。恥ずかしいよ、一緒に仕事していて。何度も何度も同じことを言って、全く変わらないし。我々の税金を払ってやっているんだよ。民間と違って、民間人は自分たちで営業をかけてサラリーをもらっているわけ。皆さんは、我々も含めてだけども、税金でいただいているんだ、市民の。だから、もっともっとナーバスになってきちんとやらなくちゃいけないんだ。その良心に欠けているよ。
 本当に心からやる気が見えない。大久保さんだって、何にもプラスになっていないんじゃないの。議員が言っていることだって、大久保さんに聞いたっていいじゃないですか。僕、この前、定例会で言ったけども。その反応さえないんだよ。ここへ持ってきて、また市長が来年選挙に出るなんて、それはないだろうと思った、私は。こんなお騒がせしているのに。本当に市民はどういうふうに思っているか、よく考えてほしい。
 あしたからでいいから、皆さんのお友達、多分いい大学、皆さん出ていらっしゃるから、民間にたくさん勤めていると思うんだ。聞いてみてください、本音のところで。この事務処理の問題とか、管理職としての意識の問題ね。この井の中の蛙でやっていても、全部だめ。コンプライアンス、大久保さん一人じゃだめだよ。毎日来てもらわないと、二、三人の人にね。民間だったらすぐ飛んでくるよ、監査が。もっと人数が多いけどもね。
 そんな、私の気持ちをぶつけましたけども、本当に心を引き締めてやってください。税金を預かっているんだ。
 
○納所 議員  前職、監査をやっているときにも指摘をさせていただきましたけども、前例踏襲、それから漫然とした事務処理の執行、緊張感のない事務執行という点については指摘をさせていただいたところでございますけれども、先月ですか、次長、課長級職員を対象としたコンプライアンス研修を3回に分けて実施したということでございますが、どのような研修をなさったのか、かいつまんで御紹介いただきたいと思います。
 
○松永 総務部長  次長、課長の研修につきましては、単なる座学というような今までの研修ではなくて、鎌倉市で起きた、そういう一連の不祥事について、自分事としてどういうふうに捉えていくのか、あるいは自分の身の回りも含めて観察しながら、どういうところに問題があるのか、それと、課題を抽出しながら、どうやっていけばそれが改善に向かうのか。なかなか容易に解決が出るテーマではないですけど、まずはそういったようなグループディスカッションをすることによって、今取り組んでいるコンプライアンスが他人事ではなくて自分の職務の範疇の中にもあるというようなことの、まずは意識づけをしてきたところでございます。
 
○納所 議員  まず意識づけというのは大事だろうと思うんですけれども、今この瞬間でも、例えば現金を取り扱う窓口の業務であるとか、生活保護費の支給であるとかということで、大切な公金というものの扱いが行われているわけでございます。それを受けて、具体的な行動計画、大きなものは今後、構築していくでしょうけれども、実際に現場でどのように改善、もしくは注意をしたのか。それが次長、課長級の管理職の職員が実際にその研修等を受けて組み立てて、実行しているのかどうか。今現在の取り組みを伺いたいと思います。
 
○小池 市民活動部長  公金を取り扱っているところでございますけれども、公金取り扱いマニュアルを9月30日に策定いたしまして、全庁的に配付するとともに、それに関係した説明会を開催したりしてきてございます。
 いずれにいたしましても、公金を扱う以上、しっかりとした意識を持って事務に当たらなければいけないと思っておりますので、このマニュアル以外にも会計管理者による検査を実施したり、こういったことがないような形を取り組んでいきたいということで、取り組んでいるところでございます。
 
○納所 議員  具体的に、もう3カ月近くたっているわけでございますけれども、その公金の取り扱いの事務の中で、改善点が見えたのか、もしくは、さらに課題が出てきて、それをどう処理したのかという具体的な公金の取り扱いで課題となる事例はあったのか、それに対して対処した事例があるのか、伺いたいと思います。
 
○小池 市民活動部長  まず一つは、これまで行っていた、例えばレジ担当の作業の見直しをやったり、あるいは市民課で言いますと、レジスターを採用したということ。幸いでございますけども、レジスターの導入に伴いまして、過小過大のものはなくなったと。市民課の窓口でなくなっております。ですから、そういったことも、今後導入も全庁的に取り組んでいく必要もあるのかなと考えているところでございます。
 
○高橋 議員  2点ほどお伺いをしたいと思います。
 最初に、かなり件数ありまして、考査委員会をつくって調べた結果、いろいろ芋づる式に出てきたというものもあって、この際、うみを出し切っていただけたのかなと。そういう意味では、かなり件数が多くなっているということも理解はします。ただ、具体的な再発防止策については、まだまだやっていただかないといけないと思いますので、そこは3月までにまとめていただけるということですから、お待ちをしたいと思います。その上で、2点ほど確認をしたいと思います。
 教育委員会関連の部分につきましては、教育長から調査委員会に出していただいて、出た結果を教育委員会として処分をした者を一緒に、同列に並べたということでよろしいですか。
 
○松永 総務部長  職員の処分につきましては、教育委員会というか市長から、全ての非違行為等を合わせまして考査委員会に諮問をすると。それで、考査委員会からいただいた答申を、これは任命権者がそれぞれどう判断するかという問題になりますので、教育委員会にもお示しをして、教育委員会を開いていただいて、その答申を参考にしながら、教育委員会で処分内容を決定していただくというような事務の流れになっております。
 
○高橋 議員  教育委員会としても、処分はもう済んでいるということでよろしいですね。
 
○松永 総務部長  同日付で処分は済んでいると聞いております。
 
○高橋 議員  あと一つ確認をしたいんですけれども、教育委員会関連の方で、資料2の表なんですが、一番上の段の9番目の方なんですけれども、処分の量定ということで、15日間という処分になっているんですけども、これ、月に1回しか給料がない、要するに20分の1、1カ月と同じなのかと思うんですけれども、それはそういうふうにはしないものなんですか。
 
○松永 総務部長  何日かというのはあれですけど、日額で給料を計算いたしまして、その中で15日間というような計算で減額をしていくというようなものです。
 
○中澤 議長  確認のため、暫時休憩します。
              (14時58分休憩   14時59分再開)
 
○中澤 議長  再開します。
 
○保住 職員課担当課長  ただいまの減給15日の御質問ですけれども、12月22日、本日付から効力が出まして、12月22日から12月31日までの分を、後日には返還させる。さらに1月1日の分からにつきましては、1月の給与から減額するということになります。12月分につきましては、既に支給済みでございます。それについては返還させることになっております。
 また、10分の1という数字につきましては、これはもう条例で規定しておりまして、10分の1以上の減給というのはできないとなっております。
 
○中澤 議長  暫時休憩します。
              (15時01分休憩   15時02分再開)
 
○中澤 議長  再開します。
 
○松永 総務部長  まず、給料月額を日額に置きかえます。それで、その日額を10分の1が減給になりますので、それを15日間続けるというような計算になります。いわゆる15日間分で計算します。
 
○高橋 議員  毎日毎日、それをもらうんですか。
 
○松永 総務部長  そういう計算をして、給料から差し引くというような形で処理をするということです。
 
○高橋 議員  金額としては20分の1、1カ月と同じ金額になるのかなと思ったものですから、わかりにくい。ただ、そういう懲戒の仕方がそういう制度になっていれば、それはわかりました。
 
○吉岡 議員  同じように、市民からどうなっているのかということは、私も何度も聞かれておりますけれども、根本的に、なぜこういうことが起こってしまうのかというところの問題がきちんとしないと、いつまでも同じことを繰り返すのかなと思うわけなんです。
 先ほどからお話がありました、コンプライアンスと言いますけれども、そもそも私たちも公務員も、税金で出ている。その辺の基本的なところが、すごく大事な問題を持っているなと常々感じておりますので、今度の交通費の問題も、また新たにびっくりしたんですけれども。定期券のそういう問題も何で起こっちゃうのかと本当にびっくりしちゃったんですけど、そこはわからなければいいやじゃなく、そこら辺はきちんとすべきだというところは、もちろん社会人として誰でも同じなんですけど、でも公務員だという点では、私たちは市民の税金で、やはり市民のためにやっているわけですから、その辺の自覚はきちんとしていただきたいということを改めて思いますし、なぜなのかというところは、深くえぐっていただきたいということは一つございます。
 それと、具体的に伺いますけれども、生活保護の不適切な事務に対する検証結果の資料1の14ページ、結局、いろんな事務が、例えば過払いになっているということを、きちんと事務がその後、適切に行われているとおっしゃっているんですけど、本当にそうなのかということと、例えば、交通事故なんかで、特別にお金が入ったというケースがありますよね。そういうのは申告しないとわからないですよね、例えばの話。そういうことを申告したのに、きちんとその事務が、いつまでに申告したらいつまでにその返還を求めていくのかとか。例えば、生活保護の基準がもう超えているのに過払いしていたというケースと、いろいろあると思うんですけれども、その辺は適切に事務が本当に行われているのかというところは、適切に行われていますと書いてあったので、どうなんだろうと。
 
○内海 健康福祉部長  申告の件につきましては、基本的には1年に1回に税務署から、税務署に申告している書類で、1年に1回の確認作業を行っているというところでございます。途中で申告があった場合には、当然ながら、その申告に基づいて生活保護の支給の金額を再計算して、その分、多ければ返していただくという作業を行っています。今回、そういうことで確実にまずお金が渡っていますねというようなことは直接御本人様にお会いして、そういう確認を係長以上の職員がついて、2人の職員で全ての作業をさせていただきました。また、支給台帳をもとに、そういったものがあるのに、申告されているのに、払われていないかという確認もさせていただいたので、基本的には、全部きちんとされていると、調査の中ではそういう結果になったということでございます。
 
○吉岡 議員  私が聞いているのでは、例えば去年の11月に申告したと。そういう場合に、その事務が遅滞なくと言っていらっしゃいますけど、どういうことで遅滞なくになるのか。いつまでにやるのかとか、そういうところが、私はおくれているなと。本当に適切なのかというところでは、もう一回見直してほしいと思いました。自主的に申告して、お金が入りましたよと言っていながら、事務が非常におくれているというのは、ほかの人から聞いたものですから、ここには適切に行われているというんですけれども、いろんなケースがありますよね。要するに、生活保護で、本来なら過払いというか、生活保護基準以上になっているから事務がおくれたというケース、いろいろあるんですけども、その原因は何なのか、これで適切に行われていると言うけれど、本当にそうなのかなという点では、もう一回見ないと、また同じことを繰り返すのかなと。この方は真面目に受け取ったから返したいと言っているのに、その手続がきちんとされていないとまずいよねと思うものですから。ここでは適切に行われていると書いてあるので、そういうところまできちんと調べていただかないとだめだよね。その原因が何なのかは、生活保護の1人の基準が80人を超えていると。それに対してはどうなのかという指摘がありますけれども、手続上、事務的に過重負担でできないのか、その辺の原因は探らないと、1人をただ責めてもうまくかない。だけど、きちんとやらなきゃいけない。それは当然なんですけど。そこら辺はきちんとやっていただきたいというのがありましたもので、正確にやられていると記述があるんで、そこはもう少し調べていただいたほうがいいかなと思ったものですから、改めてそこは調査していただければなとは思います。
 
○内海 健康福祉部長  今議員、御指摘いただきましたように、生活保護費2カ月までさかのぼれますので、その範囲でやっているんですと、そういうことではいけないとは思うんですね。さかのぼらないような事務をするとか、速やかに受給者の方にお支払いするものは速やかに払うというところで、いろいろとまだうまくできていないところもあると思っております。来年度から、今、御指摘いただきました1人当たり80人ということでございますので、職員も増員をする予定でいます。また細々と事務がございますので、嘱託員についても配置をする予定で事務を進めていまして、また現時点では業務改善グループというのを担当職員で立ち上げて、いろんな問題点を風通しのいい職場ということで進めていますので、その中できちんとした対応ができるように、事務の改善を図ってまいりたいと考えております。
 
○三宅 議員  最初に、長嶋議員から指摘がありましたように、この資料の配付なんですけれど、きょうの全員協議会に対して、きょう配信をされたということについては、私も同じようにおかしいと思います。そもそも、各委員会でこの不適切な事務処理について報告をするということになっていたはずですよね。そうすると委員会の時点でこれはあったはずですから、全員協議会は改めて機会を設けていたわけで、なので、もうあったはずの資料をきょう、配信をされているということについては、本当に議会を軽んじられているんじゃないかと思って、私はとても腹立たしく思っております。それは、まずは申し上げておきたいと思います。
 それから、一つだけ伺いたいんですけれども、これでうみは出し切ったのかということなんですが、キャビネットとか、机の引き出しかわかりませんけれども、本来しまっておかなければならないところに、通帳とか現金とか、そういったものがたびたび出てきますよね。庁内会費とか、親睦会費とか、そして、きょうもまた海水浴場のお金というのがありましたが、これで全部、こういったものは出切ったとお考えなんでしょうか。
 
○小池 市民活動部長  今回、観光商工課のこういった調査漏れが出てきたということでございまして、検証専門員からも再度、全庁的に調査をする必要があるのではないかというような御指摘がございました。今回、再度そういった中で、引き続き年明けぐらいになろうかと思いますけれども、全庁的にもう一度そういったところを確認して、今度は、各部の部長の責任において報告してもらうということを考えているところでございます。
 
○三宅 議員  まだうみは出切っていないということなんですね。市長に伺ったほうがよろしいですか。
 
○松尾 市長  こうして新たに海水浴場にかかわるそうしたものが発見されたという意味においては、まだこれで出切ったと言えない状況であると考えております。そうした意味で、再度やり方を徹底して、この市役所内、調査をさせていただきたいと考えております。
 
○三宅 議員  たびたび御報告もいただいて、中間報告ということで、きょうは承りたいと思っておりますけれども、松尾市長になってからではなくて、その前からこうやっていろいろな、普通から考えればあってはならないようなことが行われてきたわけですよ。それがここに来て、いろいろとうみが出てきたというのが現状だと思います。ですから、この際、これはいいきっかけですから、全てわかるように透明度を上げて行政運営にぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 
○中澤 議長  ほかに御質疑、御意見はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑及び意見を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたということを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 関係外職員退出のため、暫時休憩いたします。
              (15時17分休憩   15時18分再開)
 
○中澤 議長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 議長  次に、「職員の処分について」理事者から報告を願います。
 
○松尾 市長  続きまして、職員の処分について報告をさせていただきます。先ほど説明しました、生活保護事務における不適切な事務処理及び窓口における収納金等の不適切な取り扱いに係る職員の処分とは別に、昨日21日付で職員の処分を実施しました事案がありますので、報告いたします。
 処分を行いましたのは、通勤手当の不適正受給及び通勤時間中に公用車を私的利用したことの二つの事案でございます。このように多くの処分を実施したことを報告しなければならず、まことに申しわけございません。
 まず、通勤手当の不適正受給に係る職員の処分について報告いたします。
 本事案は、実際に要する費用よりも多く通勤手当を受給していた職員に対する処分を実施したものです。昨年12月の市議会における一般質問等もあり、通勤届と通勤実態との一致を確認する調査を行うとともに、職員に対しては、通勤経路及び方法をみずからが明らかにできるようにし、通勤届と実際の通勤方法等に相違があった場合は、通勤手当の過支給分の返還が生じるだけでなく、地方公務員法による処分もあり得ることを複数回にわたって周知してまいりました。
 このような中で、平成28年9月1日付で管理職を通じて通勤の現況確認を行ったところ、7名の職員について通勤手当の受給に疑義があることが明らかになりました。この7名に対し、職員課で再度聞き取りを行い、現況等を確認したところ、2名については悪質性があると認められたことから、このたび懲戒処分を実施したものです。
 1人目のこどもみらい部こどもみらい課担当職員は、バス利用と届け出ていながら、ICカードのバス利用履歴を明確に示すことができず、バスの利用を証明することができませんでした。過支給分として平成28年7月分から2万1,150円を遡及して返還しています。
 この職員は、昨年12月の調査時にもバス利用について同様の状況であり、それ以降もバス利用の場合には現金払いを避けるよう職員課が徹底していたことを十分に把握しておきながら、現金払いを続けており、悪質性があると認めざるを得ませんでした。このため、通勤手当の受給について不適正な事実があったものと認定し、懲戒処分である減給10分の1、1カ月の処分を実施しました。
 二人目の都市調整部都市調整課担当職員は、実際の居住地を移していたにもかかわらず、届け出を提出せず、利用していない交通機関の通勤手当を受給していました。過支給分として平成28年7月分から6万470円を遡及して返還しています。当該職員については、通勤手当の不適正受給だけでなく、居住地を変更した場合の届け出を怠り、所属長にも報告していなかったため、緊急・非常時の対応にも支障を生じかねない服務上の問題もありました。このため、当該職員についても通勤手当の受給について不適正な事実があったものと認定し、懲戒処分である減給10分の1、1カ月の処分を実施しました。
 次に、総務部管財課担当職員は、利便性と健康上の理由から届け出と違う経路で通勤していましたが、再任用職員のため昨年12月の調査対象外であり、その後の全庁的な周知についても十分な把握ができていませんでした。前回調査で行政措置処分を受けた職員との類似性や本人の聞き取りから、悪質性までは認められなかったため、懲戒処分には至らないと判断し、行政措置処分として訓告を実施しました。なお、職員課での調査の結果、再任用を開始した平成24年4月から過支給分が生じたことが判明したため、32万1,636円を遡及して返還しています。
 なお、残りの4名については、他団体への長期派遣職員や新規採用職員のため、平成27年12月以降の一連の調査を受けておらず、周知の機会が他の職員よりも少なかった事情を勘案し、行政措置処分は行わず、各所属長から注意喚起を行っております。過支給分があったのは、うち1名の新採職員で、バス利用と届け出ていたところ、体調面の問題で、車で送迎をしてもらっていたことから、平成28年7月分から2万3,616円を遡及して返還しています。
 その他の3名については、ふだん、届け出どおりバス利用をしているものの、ICカードの履歴の掲載期間について過半利用が示せなかったケースで返還金はありませんでした。
 引き続き、通勤時間中に公用車を私的利用した職員に係る処分について説明します。
 本事案は、平成28年10月12日に環境部環境センター担当職員が勤務時間中に私的目的のため横浜駅西口近くまで公用車で出かけたものです。当該職員及び所属への聞き取り調査から、勤務時間中に公用車を私的利用したことに加え、供述を二転三転させるとともに、運転日誌の走行距離を改ざんするなど悪質な点がありました。
 一方で、当該職員のふだんの勤務態度は、いずれの上司の聞き取りからも良好であることが確認されており、以上の事実を総合的に判断した結果、当該職員に対しては、懲戒処分である減給10分の1、1カ月の処分を実施しました。
 以上、事案の概要と処分内容についての報告を終わります。大変申しわけございませんでした。
 
○中澤 議長  ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたらお願いいたします。
 
○長嶋 議員  さっき、各派代表者会議である程度やったんで、あんまりは言いませんけれど、まず、さっきと同じで、説明するにも資料を今ばっと読まれても、わかりません。中身、どういう事例だったか、金額も幾らと今言われたって、わからないんですよ。前回の16名の処分のことも、さっきも各派代表者会議で言いましたけど、小礒副市長に総務常任委員会で報告してくださいねというのに、やっていません。なので、きちんと資料を出して、次回になるのかあれですけれど、総務常任委員会なりで報告するべきだと思いますが、やっていただけますか。
 
○小礒 副市長  これについては、先ほどお話ししましたように、議員からお話を承った前回の処分につきましては、そういうお話がありましたときに、これからこういうことがあったら報告せよと私は受けとめましたので、前回のものについてはやっておりません。今回につきましては、お話を承っておりますので、今、議員からお話があったような内容で報告をしていきたいと考えております。
 
○長嶋 議員  そういうごまかしは言わないでください。私が次回、今回こういうことがあったらと言ったのは、懲戒処分にまたなるでしょうということで、そういう言い方をしたんです。16名分をちゃんと中身を報告してくださいと申し上げました。あのとき小礒副市長、名前まで、職員課から公表しろと言われたと聞いていますから、それはできないからやりませんということだと思っていましたと言ったでしょうが。そういううそを言ってもらっては困ります。職員課にも言っているんですよ、これは。だめですよ、そういうことを言っては。言われないとやらないんですか、あなたたちは。言われないとやらないんですか。中身がわからないでしょう。皆さんわかるんですか。私はわかっていますけど、ある程度ね。でも追加の分はわからないですよ、全然。きょう初めて聞いたからね。あるかどうかもわからなかったんだから。ちゃんとやってください。委員会で報告をしてください。私からはそういう要望をしておきます。あと総務常任委員会の皆さんがどうおっしゃるかわかりませんけど、そうするべきだと思います。
 防止策が何かよくわかりませんけれど、何もお話がないですけど、今後出ないようにすると、さっき各派代表者会議で言われましたけれど、どうやったら出ないんですか。防止策を言ってみてください。
 
○松永 総務部長  今回の懲戒まで至ったということに関しては、庁内でも重く受けとめる問題だということで、これを周知していって、今後もこのようなことがあった場合は、さらに懲戒になるということは、全職員に徹底していきたいと思います。
 それで、なおかつ、先ほどもお話に出ましたけれども、今の事務コストですとかその辺の関係で、今は定期支給というものはやっておりませんけれども、それでも、今後、再発防止等で検証等を含めて、それでもさらに、またこういったような事態が出るようなことであれば、今の定期の支給方法も見直していく必要もあるのかなと考えております。
 
○長嶋 議員  私だって、こんなことやりたくないんです。もう3回調査やっているんだからね。それでまた処分が出たと思って、また出ているんですからね。私、職員の皆さんに、真面目にやっている人たちに申しわけないと思いますよ、こんなことを言ってね。私が言ったからこうなっているんで、最初のときにちゃんとやってくれていれば、そんなに出ていないわけですよ。多少はあるかもしれないけれど。それを放置したことが問題なんですよ。だから、きちんともうこれからしてください。本当に多くの真面目にやっている職員の方、私に履歴まで見せてくれた職員、課長でいましたよ。Suicaの履歴。自分で駅に行って出してきましたと。長嶋議員、こうなんですって見せてくれましたよ。そういう職員までいるんですよ。わざわざ私の顔を見て。本当に申しわけないと思いますよ、そういう職員に。思いませんか、皆さん。市長、副市長、部長。私は申しわけないと思いますよ。私のせいでそんなことまでさせちゃって。真面目な職員の皆さんのほうが多いんだから。同じ人がやっているわけですよ。それは上司が悪い。だから、総務部職員課が悪い。市長、副市長はもっと悪い。そういうことだと思います。多くの職員の皆さんが疲弊しています。そうならないように、ちゃんとやっていただきたいと思います。
 
○中澤 議長  ほかに御質疑、御意見はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑及び意見を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたということを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 本日の議会全員協議会は、これをもって閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成28年12月22日