平成28年全員協議会
1月27日
○議事日程  
平成28年 1月27日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成28年1月27日(水) 10時00分開会 11時08分閉会(会議時間 1時間07分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席議員
前川議長、吉岡副議長、千、竹田、長嶋、保坂、上畠、日向、池田、三宅、納所、小野田、高橋、久坂、中村、山田、赤松、大石、松中の各議員
〇理事者側出席者
松尾市長、瀧澤副市長、小林副市長、佐藤(尚)総務部長、三上総務部次長兼総務課担当課長、石井環境部長、小池環境部次長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、遠藤環境部次長兼環境施設課担当課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、内海(春)資源循環課担当課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、谷川(克)資源循環課担当課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
三留局長、鈴木次長、藤田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)今後のごみ処理体制について
    ───────────────────────────────────────
 
○前川 議長  ただいまから、議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から「今後のごみ処理体制について」、議会に報告する必要があるので開催してほしい旨、依頼がありましたので開催した次第であります。
 まず、報道機関の取材の申し入れについて、事務局から報告願います。
 
○三留 議会事務局長  本日の議会全員協議会に、NHK、神奈川新聞社、タウンニュース、毎日新聞社、読売新聞社、ジェイコム鎌倉から、取材並びに写真撮影及びビデオ撮影の申し出がございます。
 本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○前川 議長  ただいまの報告について許可することでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 報道機関の入室のため、暫時休憩いたします。
              (10時01分休憩   10時02分再開)
 
○前川 議長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 議長  「今後のごみ処理体制について」、理事者から報告を願います。
 
○松尾 市長  本日は、御多忙のところ、議会全員協議会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。
 本日報告させていただきます事項は、今後のごみ処理体制についてです。
 昨年10月29日に開催しました議会全員協議会では、第2次鎌倉市ごみ処理基本計画の目標である3万トン以下のごみ焼却量の達成が困難になったことを初め、戸別収集については、収集経費の増加や住民の理解などの課題はあるものの、減量効果だけではなく、高齢者やクリーンステーション周辺の住民の負担軽減や収集環境の向上などの効果もあることから、まずは燃やすごみ1品目について、平成28年度から戸別収集モデル地区で先行実施をし、その他の地域は平成29年度から段階的に導入し、平成30年10月までに全市戸別収集を実施する予定であることを申し上げました。
 また、今後の対応として、家庭系ごみの有料化と今後実施する戸別収集を円滑に進め、さらに事業系ごみの減量を図るとともに、計画どおり新ごみ焼却施設を整理することが重要であり、平成28年度から10年間を計画期間とする第3次ごみ処理基本計画において、その方向性を明確にすることで、将来にわたって、安心・安全で持続可能なごみ処理行政を推進していくとしておりました。
 しかしながら、平成27年12月定例会におきまして、平成28年4月から戸別収集モデル地区における先行実施を円滑に行うため、平成28年1月から3月までの収集を、従前どおり戸別収集3品目とする補正予算を提案いたしましたが、3月よりクリーンステーション収集に戻すとした修正案が可決されたため、予定どおり戸別収集を実施することが困難になったものと認識をしています。
 本日は、この点を踏まえ、戸別収集についての考え方や、平成28年度以降の減量政策など、今後のごみ処理体制について報告させていただきたいと考えます。
 平成28年度予算には、戸別収集関連経費を計上しないこととし、平成28年度の戸別収集モデル地区の先行実施と、平成29年度からの段階的な全市実施について、見直しを行うこととします。戸別収集の実施については、今後収集費用の削減や市民の一層の理解を得る必要があると考えます。また、戸別収集モデル地区については、平成28年4月以降も、クリーンステーション収集となるため、住民の皆様に対して丁寧な説明を行ってまいります。
 平成28年度のごみ減量施策につきましては、戸別収集による減量効果を見込んでいないため、家庭系ごみの有料化を継続するとともに、積極的に事業系ごみの削減を図っていくこととし、これらの施策を推進する必要経費については、平成28年度予算に計上していく考えです。
 また、現在策定中の第3次一般廃棄物処理基本計画については、戸別収集の減量効果を見込んで平成30年度にごみ焼却量を3万トン以下に削減する計画としていましたが、計画どおり戸別収集の減量効果を見込むことが困難であることから、戸別収集にかわる減量施策や補完策についても検討する必要があると考えており、策定スケジュールについても見直しをせざるを得ないと考えています。
 私からの説明は以上ですが、引き続き、担当部長から詳細の内容について説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 
○石井 環境部長  お手元の資料をごらんください。今後のごみ処理体制として、報告する内容につきましては、1、平成27年12月議会を踏まえた平成28年度のごみ減量政策について、2、第3次一般廃棄物処理基本計画(策定中)の見直しについて、3、平成27年度自区外処理の対応について、4、新焼却施設の整備状況についての4項目となってございます。
 資料の1ページをごらんください。
 初めに、「1、平成27年12月議会を踏まえた平成28年度のごみ減量施策について」のうち、「(1)戸別収集についての考え方」ですが、戸別収集につきましては、市長の説明にもございましたように、昨年12月定例会において費用対効果が低いことや住民の理解が得られていないことなどから、修正案が可決されたため、平成28年度予算には戸別収集の関連経費については計上しないこととし、平成28年度の戸別収集モデル地区の先行実施と平成29年度からの段階的な全市実施について見直しを行うことといたします。戸別収集の実施につきましては、今後、収集費用の削減の検討や市民の一層の理解を得る必要があると考えております。また、戸別収集モデル地区については平成28年度4月以降もクリーンステーション収集となるため、住民に対し丁寧な説明を行ってまいります。
 具体的には、モデル地区の町内会長にクリーンステーション収集への移行に向けた対応について、既に協議を行っておりまして、住民への周知といたしまして、文書で3月からクリーンステーション収集へ移行する旨の全戸配布や掲示板への掲示、クリーンステーションへの周知看板の設置等を行うとともに、2月6日、7日にモデル地区の方々に説明会を開催し、円滑に3月からクリーンステーション収集へ移行できるよう、さまざまな機会を通じて周知をしていきたいと考えております。また、クリーンステーションへの移行を確実に行うために、まず市がクリーンステーションの状況を把握した上で、今後、個別にそれぞれのクリーンステーションと協議を行ってまいりたいと考えております。
 次に「(2)平成28年度のごみ減量施策について」ですが、戸別収集の減量効果は第3次一般廃棄物処理基本計画の策定作業の中では、平成28年度を戸別収集全市実施に向けた市民への周知や説明を図る期間としていたため、平成28年度に減量効果を見込んではおりませんでした。
 このため、平成28年度のごみ減量施策につきましては、家庭系ごみの有料化を継続するとともに、積極的に事業系ごみの削減を図ろうとするもので、具体的には紙やプラスチック類に特化した分別の徹底を図るために、専任の職員による事業者訪問等による指導強化、事業系生ごみ処理機補助制度の普及促進、多量排出事業者を中心に食品リサイクルに基づき、生ごみの資源化の促進を考えているところでございます。
 家庭系ごみにつきましては、引き続き生ごみ処理機の普及や資源物混入率の高い地域を中心とした分別設定の周知を行っていきたいと考えております。
 なお、各施策を推進する必要経費につきましては、平成28年度予算に計上する考えでございます。
 2ページをごらんください。「2、第3次一般廃棄物処理基本計画(策定中)の見直しについて」ですが、まず「(1)ごみ焼却量の推移」では、本市のごみ焼却量は平成22年度まで、約4万トンで推移をしておりましたが、平成23年度以降、第2次一般廃棄物処理基本計画の各施策により、毎年度減少してきております。平成26年度は、有料化実施前の駆け込み排出の影響により家庭系ごみが増加したため、前年度を超える焼却量となりました。平成27年度は、有料化による減量効果が目標を超える見通しですが、新たな減量資源化方策や事業系ごみの削減施策が当初見込んだ削減効果を達成することができなかったため、ごみ焼却量は、3万4,397トンと見込んでおります。
 ただし、3万4,397トンの焼却量には、本年度前半に有料化実施前の駆け込み排出分の焼却量を含んでいることから、家庭系・事業系ごみの収集量と持ち込みごみ等で試算をいたしますと、表の中で斜字で示した3万2,618トンと推計をされるところでございます。
 第3次一般廃棄物処理基本計画では、平成28年度以降のごみ焼却量の推計に当たりましては、平成27年度のごみ焼却量を3万2,618トンとして、各年度の焼却量を見込んでいく予定でございます。
 次に「(2)ごみ減量施策及び補完策について」ですが、第3次一般廃棄物処理基本計画の策定作業の中では、戸別収集の減量効果を見込んで、平成30年度にごみ焼却量を3万トン以下に削減する計画としておりました。
 しかし、策定中の計画どおり戸別収集の減量効果を見込むことは困難であることから、戸別収集にかわる減量施策や補完策についても、検討が必要と考えております。
 減量施策につきましては、第2次一般廃棄物処理基本計画で事業系ごみの削減が大きな課題となっており、策定中の計画においても分別の徹底を図るなど、さまざまな施策を考えていきましたが、さらに多量排出事業者などのごみ発生抑制策として、ごみ処理手数料の見直しや生ごみ資源化促進の支援策等についても、改めて減量審で検討していただき、全体の削減策について、もう一度見直しを図っていこうと考えております。
 また、補完策については、戸別収集の効果として、減量効果のほかに高齢者の負担の軽減や小規模事業者の排出の適正化を上げております。このため、高齢者の負担軽減については、現行の声かけふれあい収集の対象者や収集方法の見直しについて、コストにも配慮しながら検討を進めていこうと考えております。
 小規模事業者の排出の適正化については、小規模事業者の多くがクリーンステーションに排出していると思われることから、排出の適正化に向けて、小規模事業者に対する新たな費用負担や収集のあり方について検討を進めていこうと考えております。
 いずれの施策についても計画の中に位置づけ、今後、詳細な制度の検討を進めていきたいと考えております。
 3ページをごらんください。次に「(3)資源物等の収集体制について」ですが、本市のごみ処理経費につきましては、他市に比べて高額になっていることから、戸別収集の導入とあわせて資源物を含めた収集体制の見直しを提案いたしましたが、従前からの大きな課題であることから戸別収集の導入にかかわらず、引き続き検討していく必要があると考えております。
 提案した内容は3点で、一つ目は「カン・ビンについては、現在コンテナ収集を実施し、2日かけて収集しているが、これを1日収集に変更する」というもの。二つ目は、「資源物のうちカン、植木剪定材、紙類・布類を月2回に変更する」というもの。三つ目は、「カン、紙類・布類について集団回収を実施する」というものです。
 平成28年度につきましては、これらの内容について、市民の意向を把握するため、アンケート調査を実施し、その結果を踏まえながら実証実験等、実施に向けた検討を行うことといたします。
 次に「(4)策定スケジュールについて」ですが、第3次一般廃棄物処理基本計画の策定スケジュールは、平成28年1月に開催される減量審議会で素案を確定した後、パブリックコメントを実施し、その結果を踏まえて減量審議会から答申をいただき、3月末には行政計画に位置づける予定でした。
 しかし、戸別収集の実施について見直しが必要となったため、改めて減量施策の検討を行う必要があることから、スケジュールについても見直しをせざるを得ないものと考えております。
 現時点では、平成28年6月までに減量施策の協議を行った上で、素案を作成し、パブリックコメントを実施した後、9月には減量審議会から答申をいただき、9月末に行政計画に位置づけようと考えております。
 このため、毎年度策定しております一般廃棄物処理実施計画については、一般廃棄物処理基本計画に基づき策定する必要があることから、第2次一般廃棄物処理基本計画の方針を延長した「平成28年度暫定版一般廃棄物処理基本計画」を作成した上で、平成28年度一般廃棄物処理実施計画を策定することといたします。
 次に、「3、平成27年度自区外処理の対応について」ですが、平成27年度の焼却量は、4月に自区外処理をした153トンを含めて、3万4,397トンと推計しております。今年度の焼却可能量は、上限3万3,000トンであることから、平成28年1月18日から1日約28トンずつ大和市、高座清掃組合、民間2者に対して順次自区外搬送を行っています。自区外搬送量については、おおむね1,300トン程度を予定しています。
 4ページをごらんください。最後に「4、新焼却施設の整備状況について」ですが、新焼却施設の整備については、現在、地元住民で結成された「新ごみ焼却施設建設に反対する会」と協議を行っています。具体的には、同会から最終候補地として決定した市の考え方に対する質問事項等が提出され、さまざまな課題に対して協議・検討を行っております。
 また、本年度の委託料で交通量の調査及び大気の影響調査、さらに下水道事業団に委託を行い、山崎浄化センターの将来の建てかえ計画を踏まえ、両施設の併設による効率的な配置や相乗効果について検討を行うとともに、ごみ焼却施設の配置計画についても検討を行っているところでございます。
 平成28年度には、それぞれの検討結果が示されることから、これらの内容を踏まえ、引き続き、地元住民と協議を進めていくことになるとしております。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 議長  ただいまの報告について、御質疑、御意見はございますか。
 
○長嶋 議員  まず市長に最初に伺いたいのですが、市長の今任期中に戸別収集実施、段階的でもいいですけれど、もう諦めたということでよろしいですか。
 
○松尾 市長  事前の周知、準備等を考えますと、任期中に全戸戸別収集を実施するというのは、難しいという見通しです。
 
○長嶋 議員  難しいではなくて、もう諦めたと。難しいのは難しいんですよ。前期の市長の最初の選挙で、それから次の選挙で、戸別収集をやるということで市民の皆さんにマニフェストで政策として、2回目の選挙で一番、有料化も含めて、それでお約束したことです。我々もそれで何回も手伝ったんです。それを本任期中にできないということは、その約束をなしにしたことになるんですよね、政治家として。二分した選挙だったわけです、それなりに票も分かれました。それをやれなくなったということですので、諦めざるを得ない。最後の最後まで、議員のいろいろな御意見がある中で、説得を一生懸命して、賛成の人は賛成でいいんですけど、反対の人たちを市長が何とかこういうことでやりますからと、いろんな代替案とか、いろんな策を講じて、御理解いただけませんかという説得をしたとは全く見えません、申しわけないけど。しょっちゅう話しているけれど。そういう努力を最後までしない中で、投げ捨てたとしか見えないです。そういうことでよろしいですか。
 説得をするために、皆さんにきちんとお話をどれだけの時間を使って、政治家としてやったんですか。全く見えない。我々に何の説明もないし、賛同して協力してきたんです。裏切り行為ですね、市民の皆さんにもそうですし、その努力をどれだけしたのですか。
 
○松尾 市長  その努力が見えないという指摘については、そのように受けとめてさせていただきますけれども、私としては、戸別収集を実施するために、これまで努力をしてまいりました。その結果、できなくなったという見通しがあって、今回報告をさせていただいています。
 
○長嶋 議員  だからこの間、再議もやらない、やろうと思えばできたわけですよ。今回だって出していろんなお話をして、皆さんに理解をいただく。そういった中で議案として出して、それで否決になったらしようがないですよ。努力どれだけしたんですかと。ほかの議員の皆さんに市長がオファーをして、そういう話があったかどうか聞いてみればわかる話ですけど、多分ないでしょう、全然。環境部の部長なりがしたのか。ないでしょう、多分。我々だって、どういうことになっていたのか今初めて聞いて、紙をもらって、それは議会全員協議会で報告するのも結構ですけれど、それ以前に皆さんにきちんとした理解をしていただくように、それなりの時間を使って、たかだか1時間、2時間で報告して終わりという話ではないですよね。5年も6年も、私も協力してやってきましたけれど、それで済む話ではありません。市長選挙でこれを掲げて、市民の皆さんにお約束したことです。それを簡単にこのまま放り投げるんですか。それが私は理解できない。
 放り投げない、きちんとまだ今後やりますというんだったら、平成29年度の段階的実施ができない。市長選挙が来年あるわけです、市議会選挙もあって。そこに向けて、市長はもう1期やって、これを何とか次の1期、4年間のうちに実施するんだという意気込みがあるのですか。
 
○松尾 市長  今後のことにつきましては、私としては戸別収集を放り出したわけでもないし、私の政策として諦めているというわけではありませんから、私なりの努力ということは今後も続けていきたいと考えています。
 
○長嶋 議員  任期が来年で終わるわけです。来年度実施できないのだったら、もう一回選挙に出て、もう一回それを訴えて、議会の構成だってどう変わるかわかりませんけど、選挙があるから。それを踏まえた上でやる気があるのか、ないのかをお聞きしているんです。
 市民の皆さんに約束して、これで議案も出さない中、議会判断も、この間のは補正予算ですよね、本予算を出したわけではないですよね。その中で、何で引っ込めますと。職員の皆さんだって、これでやりますと、市長の方針ですからと、ずっと石井部長だって、相澤前部長もそうですけれど、説明してこられて、議会の場で散々いろいろ言われて、大変苦しい答弁をして、ずっと5年も6年も付き合ってきたわけです、市長の方針だから。
 私は相澤前部長が最初に言われた、大変長い時間質疑をした中でのコメントを忘れません。松尾市長の出された減量化策の方針は、私はやる価値があると思っています、だから皆さんにこうして御説明していますと、苦しみながらも相澤前部長がとうとうと語っていたのを今でも、そのときのお顔は覚えています。そのときいらっしゃった観光厚生常任委員会の委員の皆さんはみんな聞いてると思いますけれど、そこまで言わせているわけです。その後、石井部長のほうが長く苦労されているけれど、職員だって、市長が簡単にひっくり返したら、今後市長についていって、やるかと言ったら、そんなに簡単ではないですよ、人の心は。このままでやってくださいと言ってきたんだから、副市長はかわられているけど。小林副市長は3人目ですから、積み上げてきて、進んできたところで小林副市長は来られている。小林副市長の責任が全くないとは言わないけれど、市長の責任です。政治家としてそれでいいんですかということです。私は市民の皆さんに説明して、選挙を戦ったことに対する裏切り行為。それから、それに協力してきた職員の皆さん、議員、いろんな方々がいらっしゃいますけれど、それに対する裏切り行為じゃないですか。それが裏切りではないと言うなら、とことん落とし込むまで、最終的に議会の判断でだめになったらしようがないと思います、私は。それを出さないまで、努力をどれだけしたのですか。してないのに引っ込めるというのは私は認められないです。どうですか、政治家として答えてください。
 
○松尾 市長  指摘は指摘として重く受けとめますけれども、議員から見て、そういうことだということで受けとめます。私としては、この間戸別収集を実施するために努力をしてまいりました。確かにそれを裏切り行為だと受けとめられる側面があれば、それはもうそのように受けとめるしかありませんし、ただ、私としては決して今まで協力をしていただいた方々のそういう気持ちも含めて今回、ここではこうした判断をさせていただいて、そういうリスクももちろん理解をする中で、答えを今の時点で出させていただいているところでありますから、私としては今後、この任期のときに、もちろんお約束したことについては自分の中でできる限りの努力を、引き続き続けてまいりたいと考えています。
 
○長嶋 議員  努力を続けると言ったって、見えないです、申しわけないけど。報・連・相がゼロなんです、議会に対しても。私は言っておきますけれど、戸別収集は別に、有料化はやるべきだ、減量効果が見込めるから。そのとおりになっていますけど、戸別収集は別に最初から賛成でもないし、反対でもなかったんですけれど、市長がやると言うから、一生懸命その向きで市民の皆さんに説明してきたし、そのほうがいいんじゃないですかという観点を持って、反対しようと思えば反対する観点だっていっぱいあるんです、戸別収集は。でも、そう言うから、行政側もそういうことで位置づけてやるというから、それで協力してきたんです。だから、おかしいですよ。
 それと部長に具体的なことを聞きますけれど、3万2,618トン、これを3万トン以下にすると進めてきて、私は戸別収集でそんなに具体的に減ると思っていないですけれども、それ以外の方策を具体的にきょう出してもらえるのかなと、前からいろいろ説明していますよね、RPFだ、RDFだ、炭化だなんだと。私は以前、2年ぐらい前から、戸別収集も含めてやったとしても、恐らく3万トン以下にならないだろうと。部長には何度も話しましたけれど、三万二、三千トン、せいぜい大きく3,000トンぐらいじゃないですか、オーバーするのはと言った。そのとおりになっているんですけれど、それは何か二つ、日量5トン未満のアセスでひっかからないところで、二つ何か方策をすればこんなのは解決しますよね、平成28年度の予算提案のときにこれとこれをやりますから、この二つで3万トン以下になりますという方策を議会の皆さんに示して、それで3万トン以下になれば、戸別収集の予算案が通るのではないんですかと、そういう具体的なことをきちんと盛り込んだ上で出せば、ある程度皆さんに納得いただけるんじゃないですかと、ずっと2年近くなりますよ、その話をしてから。部長は覚えていると思いますけれど。それで具体的なRPFとエコフィード。これについても、こういうふうにやったらいいよということを説明して御紹介もしました。現地の話とかこういうのもありますよと。何で今の段階について、RPFは検討もある程度していたようですけど、何で示せないんですか。その中でどうするんですか。具体性が全くゼロ。事業系のごみを減らすというのも、最初からずっと私は前期、飯野前議員といろいろやりましたけれど、御提案もしました、相澤前部長のころから。何で5年も6年もやっているのに出せないんですか。検討しています、検討しています。やらない限りはごみは減らないんです。いっぱいあるんだから、方法なんて。何でチャレンジできないのですか。エコフィードなんてお金はかからないんですよ。日量5トン未満で年間1,500トン。これはプラントは1,000万円しかかかりません。収益が上がります。その話もしています。でも全然何も調べようともしないし、やろうともしないですけれど、そんなことでどうして3万トン以内にできるんですか。今、説明したって何も具体性ないし、議員の皆さんが減るようなイメージが何も湧かないと思います。何でやれないんですか、何か一つでも二つでもやってみるということはないですか。私は炭化は反対ですけれど、皆さんも反対でしょうけど。具体的にあるんだから、どうしてできないのですか。
 
○石井 環境部長  ごみの減量については、家庭系、事業系のそれぞれの施策を第2次の一般廃棄物処理基本計画ごみ処理計画の中で策定をし、それを進めてきたと思っています。その結果を踏まえて考えていきますと、家庭系というのはほぼ計画どおりにいっている部分があります。ただ、事業系については、その部分が非常にまだまだ計画どおりいっていない部分がありますし、いろいろ検証すると、中にまだまだ混入物というものがあるので、そこをどう解決していくのか。それをすることによって、かなりの減量効果ができるということがあります。
 今、第3次の中で、平成28年度以降どのようなごみの減量策というものを上げていくのかという検討をしている最中でございますけれども、その中では、事業系ごみをいろいろアドバイスをいただく中でもありますけれども、きちんと分別の徹底を図る中で対応していく。あるいは多量排出事業者自身での資源化という促進も、かなり減量効果があるだろうと。これに対してどういう対応をしていこうかということで、今、第3次の中で検討をしていく。そういう総合的な部分の中で、何とか減量、3万トン以下を達成していきたいと、今考えているところでございます。
 
○長嶋 議員  石井部長、説明をいつもしていただくのだけれど、私も5年も6年もやって、相澤前部長のころからですけど、何も中身が、説明の仕方が変わってないんです。5年、6年、私は3年検討してできないと、何でも仕事ってできないと思っているんです。2年も3年も5年もやっていて、同じことしか言ってないのにできるわけないでしょう、申しわけないけど、進めなきゃ。説明はわかっていますよ、何度も同じことを聞いています。皆さんももう聞き飽きていると思いますけれども、具体的に本当に減るという姿が見えないんです。数字も出てこないし、数字が出たって数字どおりにいくかどうかなんてわからない。これをやりますというのが、方策はいっぱいあるでしょう、世の中に。新しいことなんてそんなにないんです。バイオもあり、RPF、RDF、それからエコフィード、いろいろあるので、事業者はとり合いになっているんですから、資源はお金になるから。震災以降、そういう時代になっているんです。何で同じことの繰り返し、今、説明したって、そういうことしか言わないの。具体性がないんです。進めなきゃ一歩。これをやります、費用はこれだけかかります、皆さんぜひ御賛同くださいっていう具体的な数字もあわせて持って出さないと、何で来年度予算に出せないのかがわからないけど、これだけ検討、検討と言っていたって、いつまで検討するんですか、何年検討するんですか。何年からスタートできるんですか、どれをやるんですか。
 私は2期目ですけれど、前期からですから、2期目ずっといられる議員たちは何も見えない。事業系のごみは進んでない、わかっていますよ、そんなこと言われなくたって。何をやるんですかと。私は提案もしていますけれど、全然それを聞こうという気もないのか知らないけれど、RPFもエコフィードも提案しています、こういうこともできますと、具体例の事業者、こういうところもありますから見に行ってください。別にそこをやれと言っているわけではなくて、そういうのもありますというので、皆さんと検討していて、何でできない。これだって決めてスタートしなければ、何もできないです。説明だけ、検討だけ、いつまでしているんですか。そんなのお金かかって無駄だからやめたほうがいいです、やらないんだったら。どうですか。具体性を持って提案してください。
 
○石井 環境部長  確かに具体性を持ってきちんと説明をするということが、これは当然必要なことだと思っております。そういう面でも、今、第3次の基本計画の中で、具体的にどういうような対応をしていくのが一番いいのかということも検討してございます。
 第2次の基本計画の中での我々の反省としてみると、事業系のごみに対して、いろいろアプローチをしていましたけれども、先進的なアプローチということをもっともっと考えていく必要性があるだろうと思ってございます。それにはある程度、人を使った中で、きめ細かなアプローチというのが十分足りなかったのではないかなと、こういう思いも実はあります。そういうこともあって、先ほども御説明させていただきましたように、来年度からは特化するチームというものもつくりながら、きめ細かくそれぞれ事業者に入っていく。今の反省では、事業者がなかなか分別がわからないということがあるものですから、そういう中で、きちんとそれを対応していくということが、まず必要なのかなと思ってございます。さらには、製品プラスチックのような資源化というものを広げていくということも必要になってくると思っておりますし、いずれにしても、そういった総合的な対応の中で、きちんと今回は対応していきたいと思ってございます。
 
○長嶋 議員  これで終わりにしますけど、後からほかの議員の皆さんに、今の部長の説明で、具体的に3万3,000トン以下になるイメージが湧いたか聞いてみてください。全く湧かない、申しわけないけど。具体性がない。具体的な検討をいっぱいしているんでしょう、お金かけて、人件費かけて、経費かけて。いっぱい言えるでしょう、これがあります、あれがあります。なのに、今の説明で、ほかの議員に言ってみてください。何も具体性がない。2万9,999トンになる具体性が見えましたかと、皆さんに聞いてみてくださいよ、全員協議会の後でもいいけれど。全く誰も、見えましたという人は一人もいないと思います。それでは困るので、それが具体的に提案できる予算案に、今から全員協議会が終わった後、皆さんの意見を聞いて、提案をつくり直してやってください。
 
○上畠 議員  今後も戸別収集の周知、頑張っていくとおっしゃいましたけれども、まだ戸別収集は諦めずに、お金をかけていく。そういうことでよろしいですか。
 
○松尾 市長  お金をかけていくというところについては、今回、戸別収集に関連する予算の中では、そういう経費は盛り込まない予定と説明させていただきましたけれども、そういう意味では具体的に何か経費をかけてということよりも、今後、これまで説明をする中で、課題になってきたところの課題の解決に向けた検討を引き続きやっていくと考えます。
 
○上畠 議員  その中には、市民理解をいただくために周知するということは、含まれていますか。含まれていないですよね。戸別収集はさっき諦めないとおっしゃいましたよね。市民理解に関して高めていく、世論は醸成していくという、そういったところは、別に戸別収集に予算を計上しなくたって人件費はかかってくるんだから、それはいろいろな方策で説明会だって、何だってできますよね。そういった施策はとっていくのか否かはいかがですか。
 
○松尾 市長  今後検討していく中で、住民の方々の御理解をいただいていくということが非常に重要だと考えておりますので、それがどういう形でできるかというのは、今後検討してまいりたいと考えています。
 
○上畠 議員  あくまでも実現に向けて検討していくということですか。それは諦めるということも視野に入れて、検討してくということですか、いかがですか。
 
○松尾 市長  私の中で諦めるというつもりは全くありません。実現に向けて取り組みをしていくことになります。
 
○上畠 議員  議会の構成もいろいろ、来年どうなるかわかりませんけれども、市長も努力されて、今回の2月定例会だっていろいろされればいいじゃないかなと私は思いました、先ほど長嶋議員がおっしゃるように。有料化のときだって反対していた会派は、転向して有料化を実現させました。戸別収集だって、そういった努力をされていくべきではないですか。松尾市長、そういったところの努力は、今後されていくつもりはあるのか、いかがでしょうか。
 
○松尾 市長  当然のことながら、そこの点も含めて、引き続き努力をしていきたいと考えています。
 
○上畠 議員  市民からしたら、全くわけがわからないと思います。戸別収集と有料化はセットだったはずで、有料化して金を余分に払わせるなら、それはサービスだって向上してもらわなければいけないというのに、負担だけ押しつける。こんな愚策は絶対許されません。有料化をしたならば、やはり戸別収集をすべきだし。戸別収集をまだ諦めないというなら、これからも続いて、戸別収集は実現されないけれども、その期間もずっと市民の方々には、有料化という負担を押しつける、そういうことですね。
 
○松尾 市長  そういうことになります。
 
○上畠 議員  そういったことが許されるのかと言えば許されないと思いますが、それは、二元代表制ですからあります、議会側の責任も。しかし、市長として戸別収集を諦めないというならば、いつまでに判断を出すのかという、その判断時期というのは明確にしていただかないと、市民の方々も期待されていますから。いつかは戸別収集してもらえるだろうとそう思っていたら、戸別収集を議会が修正してなくなってしまいましたけれど。
 その判断の時期、これはいつを目途に戸別収集をどうするか。明確に、もうやめるのか、やめないのか、実現させるのか、させないのか。こういった時期はいつにするとお考えですか、市長として。この判断の時期はいかがですか。
 
○松尾 市長  今、明確にいつまでにというお答えはできません。と言いますのも今回、これまで実施をしていくと、そういう方向性の中で検討を進めてきた結果、本日御報告をさせていただいたような結果というところになります。今後実施ができるように、私としては最大限の努力をしていくという中で、御理解を得て、何とかそこを実施に向けて、取り組めるようにしていきたいというところです。
 
○上畠 議員  市長の任期だって、あと1年半ちょっと、それぐらいしかない中で、時期を明確にしないって、4年しかない任期を分けて、どれぐらいの段階で判断して、この時期においては計画を履行していくと。そういうのが当然あるべきですよね。でも、もう残り1年半で、時期は明確にできない。いつ判断するのかどうかも、それは明言できないのですか。市長の頭の中で、大体このあたりまでには判断したいと、そういった心がないと市長の任期は残りちょっとで、次の市長選挙に立候補されるかどうかも明言されていない中で、どうするのかなというところはやはりあると思います。別に次は出ないならいいですけれども、出るなら出るで、こういうふうにしていくから、信託くださいよと市民に訴えることだってできるし、逆に議会を悪者にして、議会が反対したからできないんだということだって、いろんな手法はとれるじゃないですか。市民から信託を今期受けているのだから、どういうふうにしていくのかという目安さえも示せないというのはおかしいと思いますが、その目安は示せないですか。自分の市長御自身の頭の中にないですか。いつまでに判断してやっていきたいと、そのときにはまた補正予算を出してでも、議会に判断をもらいたいと。そういったところはないですか、いかがですか。
 戸別収集と有料化は支持されて市長は当選したと、市長が2期目に当選された後、与党議員の会派の方も言っていましたよね。だから、そういったところはいかがですか。目安は御自身の頭の中でないんですか、1年半後ですよ、次の市長を選ばないといけないのは。どうするのか、いかがでしょうか。
 
○松尾 市長  私としては、これは実施を諦めてないと何度も申し上げておりますけれども、その中でどのような形で実現できるか。これは議会の皆さんとの関係ということもございますから、私としては御理解をいただけるように、そこは最大限努力をしていくということを続けていくことだと思っております。
 
○上畠 議員  議会の皆様との関係とおっしゃいましたけれど、そうなんですね。半分は議会の責任なので、市長がそれで諦めないでやって、潰したのは議会になると思うんです。それでいいんですよ、それが二元代表制ですから。そのかわりに我々だって、また審判を受けますし、市長だって審判を受ける。市民の方々がどう考えるかというのは4年に1回の選挙で決まるわけですよね。それを訴えるのが政治家の仕事ですけれども、今期において市長は選挙公報では一切、戸別収集・有料化について言わなかったのにもかかわらず、当選した後、まるで支持されましたと言ったならば実現すべきだろうと思いますけれども、それは曖昧なまま、議会が確かにそれは修正しました。私も戸別収集できないなら有料化もやめてほしいと、そういう思いでございますけれども、そういったところもできない。そういった曖昧なままでよいのかということは、偽善、欺瞞の典型だと思いますので、ぜひ、そこをただしていただきたいと思いますが、今後も追及、2月定例会でもしっかりやらせていただきます。
 自区外処理の対応についてでございますけれども、3万3,000トンまで名越の皆様に負担させるということですけれども、改めてこの問題は今泉のクリーンセンターを住民の方々と協定を結んで、燃やしませんと言ったことが、そもそも発端だと思うんです。私は今泉クリーンセンター、基本的にまだ十分動くんですよね、燃やせるんですよね。部長いかがですか、どうなんですか、無理ですか。
 
○石井 環境部長  今、焼却を停止していますから、かなり大きな修繕をしないと、なかなか燃やすということは難しいだろうなと思ってございます。今は解体するということの中で動いているというのが当然ございます。
 
○上畠 議員  大きな修繕をしないと、というのは、どの程度かわからないですけれど、何か不足があれば言っていただきたいんですけれども、解体に向けてというのもいろいろなお約束も含めて、解体に向ける方向になったと思うんですけれど、こうやって超えてきたんだったら、名越だけに負担させずに、今泉は道も広くなりましたし、私も今泉に住んでいますけれども、便利になっています。今泉さわやかセンターだってあるし、消防の出張所もあるし、道も広いんだからパッカー車が通ったって、これからは安全になります。だったら、今泉クリーンセンターでもう一回燃やせばいいじゃないですか。今泉に住んでいるから言いますよ。今泉クリーンセンターで燃やしたらいいんですよ、自区外処理なんて恥ずかしいことですから。何で鎌倉市で出したごみを大和市とか、ほかの方々に迷惑をかけなくてはいけないのか。そういったところも考えて、協定は確かに協定であるかもしれない。その今泉町内会、今泉台町内会との協定がイコール住民の意思なのかと言ったら、それは違います。住民の意思が最も反映されるのは選挙ですし、それこそ今泉の方々の住民の中には、別に今、粗大ごみの戸別収集してくれていますよね、今泉において。そういうことが継続して、サービスを、別に負担している分、サービスをきちんとやってくれれば、別に今泉クリーンセンターで燃やしてもいいよという声だってあるんです。何かもう協定ありきになってしまっている。住民の意見を町内会が全てを代表しているかのような風潮がございますけれども、そういった声だってある。今、今泉クリーンセンターはもう燃やさないと言っているのに、いまだに粗大ごみの戸別収集をやっていますよね、今泉と岩瀬と今泉台。おかしいじゃないですか。今も戸別収集をそうやって、粗大ごみをわざわざクリーンセンターの方が家の前までとりに来てくれて回収してくれるという、もう破格のサービス、しかも無料でやってくれているんだったら、それこそ今泉の方々に、それもあるんだったら、もう少し御負担をお願いできませんかということも一つの判断だと思いますけれども、そういった判断はしなかったんですか、市長いかがですか。
 
○松尾 市長  今泉の方々には、今、焼却が終わったということですから、これまで、御指摘いただいたような住民の方々に対するサービスについての見直しということの協議を進めているところです。
 
○上畠 議員  その分、道も広くなったし、さわやかセンター、消防出張所、いろいろできた分も、サービスとしてインフラだって整備して、ほかのところに比べてすごい道もきれいになったんだったら、その分御負担をお願いするということも必要だと思います。当然、それぞれの各地域で迷惑施設というのはあるんです。下水道の処理だってあるし、それこそ名越なんてずっとあるし、今泉クリーンセンターより後にできた今泉台町内会、今泉台って何なんですか。今泉は確かに昔からありましたけれど、今泉台なんてクリーンセンターより後から開発されたところもいっぱいありますよね。そういったことを考えれば、今泉クリーンセンターだってまだまだ動かして、逆に山崎に新たに建てるよりも、今泉を修繕してでもいいから燃やすようにすればいいのではないかと私は思いますけれど。市長、自区外処理自体が、首長としてはあってはならないことだと、恥ずかしいことだということを認識されているんですか、これだって市内の事情じゃないですか。3万3,000トンだろうと。名越にばっかりやって、世界遺産だってパーになり、恥ずかしい、あんな海から見える景色が台なしで。そういったところも含めて、戸別収集ができなくなったんだから、戸別収集ができたらもう少し何かあったかもしれませんけれども、今の時点では議会でも修正は通っていて、予算案に入れないということだったら、そのあたりも含めて、きちんと今泉の関係も抜本的に見直して、どうやったら減らせるか、どうやったら自区内できちんと完結できるかということも含めて検討していただきたいと思いますが、いかがですか。
 
○松尾 市長  自区内でごみを安定的に処理するということを目指して、今後も引き続き取り組んでまいります。
 
○松中 議員  このごみ問題は基本的に考え方が間違っていると思うんです。私はJRの跡地に巨大な清掃工場、例えば、名越クリーンセンターが3万トンで、僕は4万トンでも5万トンでもいいと思います。当然、どちらかを休炉してかかっていかなければいけないんですけれども、常に3万トンだという数字を一つの制限の数値としてやっていると、常にこういう議論が生まれてしまうんです。余裕を持った清掃工場をつくるべきなんです。そのためにはJRの跡地を本当に考え直して、あそこに大きな清掃工場を建てるということを考えないと、この議論はずっと続きます。余裕はあるものがあったら、他市から受け入れたっていいじゃないですか。鎌倉市のものが困ったら、他市に持って行っているんですから。他市だって困ったら、鎌倉市で受けてあげたっていいということでしょう、自区外処理を考えていると。何も3万トンではなくたっていいんですよ、4万トンだっていいんですよ、5万トンだっていいんですよ。これは大船に、これから中高層マンションがどんどん建っていくと思いますよ。例えば、資生堂の工場跡地。私はここだってマンション群になるだろうと思います。ごみもふえます。これは当然ですよ。また、経済的な数値を上げるためには消費活動というものも上がるだろうと思うんですけれども、この議論はやめたほうがいい。4万トン、5万トンの清掃工場をつくるから我慢してください、その間は自区外でも処理しています。3万トンを3,000トン伸ばして、3万3,000トンで忍ぶというような議論をやめたほうがいいと私は思うんです。これは考え方が間違っています。何もごみを減らすだけが、3万トンにあわせること自体が正義ではないんです。全体に考えた場合には、公益的に考えた場合は、鎌倉市みたいな立地条件がないところなら考えられますけれど、JR跡地というところがあるんです。そういうところに大きい清掃工場、余裕のある清掃工場をつくって、ごみ問題を考えたらいいんです。3万トンで考えるから戸別収集だ、あるいは有料化だという議論が起きるんです。あるいは今泉クリーンセンターを再開したらどうかと、あるいは3万トンの名越クリーンセンターを3,000トン上乗せしたら何とか、数字的に余裕を持って考えるような政策を市長ではなくても、我々ははっきりここで4万トン、5万トンの清掃工場を鎌倉市に建てる。そうでなければ他市に堂々とお願いして、ごみ処理を広域的に考える。横浜市、川崎市だって、ごみっていうのは足らないんだろうと思います。これからごみというのは燃やすことによってエネルギーに変えていくというような方向になっている。そういった中で、戸別収集だ、あるいは有料化だなんて言っている議論を年がら年中やること自体が間違っていると思うんです。私は二十数年前から、JR跡地に大きな清掃工場をつくるべきだと。あそこはもともと工場なんですから、工場専用地域なんですから。そこを夢物語みたいなことを言っていること自体の政策が間違っている。まちづくりが間違っている。私ははっきり言っておきます。
 
○久坂 議員  3ページの資源物の収集体制ですが、前回説明を受けたときには、戸別収集を導入するか、現行より4億円かかるかわりに、経費を削減するかわりに、?〜?の内容が提案されたわけなんですけれども、戸別収集が現在のところ導入が先延ばしされたにもかかわらず、この3点の導入が検討されているということの整合性が、戸別収集は4億円かかっても、いってみれば市民生活の利便性の向上のためにやるよという御説明だったんですけれども、?と?を実施すると、それに逆行するのではないかと考えていますので、整合性をお伺いしたいと思います。
 
○石井 環境部長  戸別収集という新たな収集体制をつくる中で、やはり本市の課題というのは、戸別収集の費用ということもありますけれども、全体的にごみ処理の費用が非常に高くなっていると。これが随分前から言われてきて、その対応をどうしようかということも大きな検討課題として残っております。こういうことの中で、戸別収集と新たな導入制度をあわせるということで、この削減策というのもあわせて実施をしながら対応するということで、御提案をさせていただいたということでございます。
 ですから、もともと他市に比べて非常に高額な費用を削減していくということは、引き続き検討する必要性があると思っています。ただ、この三つの提案については、市民の方の御意向というのも十分考えた上で対応しなければならないと思っておりますので、平成28年度については、こういった提案を市民の皆さんはどう思われるか。特に月に2回ですとか、集団回収というのは市民の方の御意向を十分確認、反映をしなければ、施策として取り入れることができないと思っておりますので、こういうものをきちんと把握しながら、対応できるのかどうか、そういうことも見きわめていきたいと考えております。
 
○久坂 議員  ぜひ、よろしくお願いいたします。本当にこの3点につきましては、先般の12月定例会でほかの議員の方からも、本当に市民生活の利便性が低下するのではないかですとか、集団回収につきましても、実施の可能性について本当に丁寧な説明ですとか、可能性が本当にあるのかという指摘がございました中で、これを再度掲載されておりますので、そこら辺につきましてはしっかり検討をお願いしたいと思います。
 
○保坂 議員  ごみ処理施策について、一貫性というのはもちろん大切だと思います。市長として、そして市としての施策の一貫性というのはあると思うんですけれども、それとは別に、やはり状況を踏まえて、その都度ベストな判断をしていくということは、すごく大事だと思うんです。市長という大変なポストでありますけれども、現場の最前線に立って、その時々、市民生活にとって、どういう判断を下していくことが一番いいのかということを考えていっていただきたいと思うわけです。
 今回、戸別収集を段階的に導入していって、全市展開を見直すという判断は、そういう流れの中で、私としては受けとめております。戸別収集と有料化をセットでということをこれまで公約等で掲げていらっしゃいますけれども、そのセットでということを考えると、4月からの有料化の状況を見て、戸別収集をどうするのかということを考えた場合、有料化で予想以上に削減も進んでいるわけですよね。その上でなぜ、ここで戸別収集をしなければいけないのか。しかも、7割以上の市民の方が必要ないと言っているのに進めなければいけないのかという、そういったところを踏まえて、状況的な判断が求められたと思うんです。具体的には議会が修正案を出したということが、きっかけになっておりますけれども、その状況を見て、今回、戸別収集、全市に向けて進めていくというのは一旦見直すということは、市民生活ということを第一に考えるという市長としての市政の進め方ということを考えると、非常に妥当ではないかと思います。
 本当に大事なことは、市民生活にとって、どんなごみ処理施策が一番よいのかということを常に見ながら進めていっていただくということだと思うんです。ですので、例えば、自区外処理についても、本来でしたら鎌倉市内で処理すべきではありますけれども、減量を追求した上で、どうしても燃やせなかったら自区外、費用対効果のことを考えて、市民負担ということ考えて、それがよいと思ったら自区外処理でもよいでしょうし、そしてまた、先ほど久坂議員からも確認がありましたけれども、資源物の収集体制です。これについては、ごみ処理経費の全体的なものを抑える、その上でこういったことも検討していくということですけれども、それが将来的な戸別収集の費用を捻出するためということだったらどうなのかなと思いますし、またそれが市民生活にとっても資源物の収集回数を減らすといったことも含めて、集団回収を導入するといったことも含めて、負担になるのであったらどうなのかなとも思います。
 今回、全体的に、今後のごみ処理体制についてということで、示していただいたわけですけれども、一番のポイントというのは、市民にとって何が一番メリットのある、市民にとってよい処理体制なのかということを考えて、進めていくということでよろしいでしょうか。そのことを確認させていただきたいと思います。過去に公約として、政治家として掲げられたことで一貫性を持たせるということは、もちろん、それは求められていることだとは思いますけれども、市長として責任を果たすというのは、市民にとって何が一番大切なごみ処理であるかということではないでしょうか。そのことについて、市長のお考えを聞かせていただきたいと思います。
 
○松尾 市長  ごみ処理施策全体で言えば、安定的に鎌倉市のごみを処理していくということ、その体制をつくっていくということが一番重要であると考えています。私としてはその方策として、選挙公約で掲げたようなこと、戸別収集・有料化が有効な方法であろうと考えて、それを施策として掲げさせていただいているところでございますから、その実現に向けて取り組んでいくということには変わりはないわけなんですけれども、そういう意味では、現在の置かれている状況において、本日、御報告をさせていただいたような方針の時期の変更というか、そういうことをさせていただいたところでございますから、そういう意味では今後も何を一番大事にというところでは、私としては掲げた公約を変えるということではなく、進めていくんですけれども、鎌倉市の全体のごみを安定的に処理をしていくということは、私は市長という立場で、これは確実に進めていかなければならないことでありますから、そのことに重きを置いて、進めていくというように考えています。
 
○保坂 議員  わかりました。状況をしっかりと見据えて、判断をしていただきたい。その判断は、市民生活にとって何がよいのかということに基づいてやっていただきたいということを申し上げました。
 
○吉岡 議員  今回の戸別収集の関係については、いろいろ公約はありますけれども、そのときの判断というのは、市長として、いろんな意見を踏まえて判断するというのは当然のことだと思いますので、戸別収集については今後もまだやっていくという方向ですけれど、そこについてはいかがなものかだけは意見を言っておきます。
 ただ、基本的なところを踏まえた上で、ごみ行政をやっていただきたいということを一言申し上げたいと思います。
 今も保坂議員からもお話がありました、いわゆる資源物の収集体制のところ、今度また戸別収集の費用負担をやるためにやるんだと言いますけれども、特に資源物の収集体制というのは、いかに燃えるごみを減らして、資源物をふやして分別していくかということで、週1回体制を踏まえてやってきたわけです。ごみの基本は、よく3R、燃やさない、なるべく埋め立てをしない、少なくする。そういう方向で、市がきちんとした基本を踏まえた上での財政のあり方であり、中身だと私は思うんです。そこが揺らいでしまうと、常にぐらぐらしてしまう。
 だから、例えば資源物の収集や何かが多いから、鎌倉市は。確かにリサイクル貧乏とよく言うところもありますけれども、そこら辺の問題は国の絡みや生産段階からの絡み、それと容器包装プラスチックが、処理についてはたしかお金は出ていても、収集費用は自治体任せですから、どうしてもお金がかかってしまう。その辺の問題を市民にも明らかにしながら、どうあるべきかということをやっていかないと、その場その場ではだめなんだということを私は申し上げたいと思います。
 だから、ごみ処理費用が高額になっているということは何が原因で、何が問題で、どうすべきなのか。市民の皆様は、なるべく地球環境に優しい、だから分別・資源化して、なるべく燃やすごみを少なくしようよということで努力されていると思うんです。基本的なところをきちんと踏まえた上でやらないとぐらぐらしてしまう。その辺はどうなのかというところを改めて思うのですが、その基本ですね、今までやってきた。そこは確認した上で今後の政策もやっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
 
○石井 環境部長  基本というお話ですけれども、鎌倉市のごみ行政の基本というのは、循環型社会を形成するということの中で、3Rを推進させていきたいんだと。こういうことが第2次ごみ処理基本計画、今、第3次をつくっていますけれども、これが基本ベースでございます。いかにごみの減量・資源化を図っていこうかということが大きなテーマになっていくと考えております。
 その中で施策をつくるときには、確かに市民の方にどうしてもお願いをすることも多々あるということもございますので、そういった市民の声も十分聞きながら、施策というものはきちんと対応していきたいと考えております。
 
○吉岡 議員  市民の皆さんも、きちっと筋が通っていたら協力もしてくれるし、納得もするけれど、今の問題は右往左往しているというのが率直なところだと私は思っております。
 それと、3万トン以下にするということをお約束でやってきたことで、名越の皆さんとのお約束も3万3,000トンということになっていますけれども、今の状況で、戸別収集だけで700トンと言っているわけで、本当に減るのかという点は全然見えない。月曜日に減量審議会があって、そのときに資料をいただきましたけれど、今見直しをしているということでございますけれども、これを見ても、本当に減るのかというのが全然見えてこない。だから、そういう点では、安定的に減らすということは何なのかということは、私は今、生ごみに注目するしかないと思っていますけれど、事業系でどのぐらい減らそうとされているのか。そこだけお伺いしたい、今、事業系のことをおっしゃっているので。事業系でどのぐらい減らそうとなさっているのか。
 
○石井 環境部長  第3次の一般廃棄物処理基本計画の素案の中での事業系の減量といいますと、大体1,000トン程度を予定しています。
 
○吉岡 議員  全然足りないですよね。これだけ見ていても本当に見通しが持てないと。安定的と市長はおっしゃっているけれど、具体的にどうするのか。今まで議会として、今泉をやめるというときから、どうやって減らすの、そこら辺が見えてこなかったというところが一番の問題なのであって、これで見てもわからない、見通しが持てないというのが率直なところです。
 ですから、そういう点では今どっちみち名越でお願いするしかないんですよ、新焼却炉の問題は別として。その間どうするのっていうところは少なくとも今の段階で見えるようなことにしなければ、市民に納得いただけないです。ということだけは申し上げておきたいと思います。
 
○前川 議長  ほかに御質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑及び意見を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたことを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をさせていただきました。
 本日の議会全員協議会はこれをもって終了いたします。

   平成28年1月27日