○議事日程
平成27年 9月定例会
鎌倉市議会9月定例会会議録(12)
平成27年11月12日(木曜日)
〇出席議員 26名
1番 千 一 議員
2番 竹 田 ゆかり 議員
3番 河 村 琢 磨 議員
4番 前 川 綾 子 議員
5番 長 嶋 竜 弘 議員
6番 保 坂 令 子 議員
7番 上 畠 寛 弘 議員
8番 西 岡 幸 子 議員
9番 日 向 慎 吾 議員
10番 永 田 磨梨奈 議員
11番 渡 辺 隆 議員
12番 池 田 実 議員
13番 渡 邊 昌一郎 議員
14番 三 宅 真 里 議員
15番 中 澤 克 之 議員
16番 納 所 輝 次 議員
17番 小野田 康 成 議員
18番 高 橋 浩 司 議員
19番 久 坂 くにえ 議員
20番 中 村 聡一郎 議員
21番 山 田 直 人 議員
22番 岡 田 和 則 議員
23番 吉 岡 和 江 議員
24番 赤 松 正 博 議員
25番 大 石 和 久 議員
26番 松 中 健 治 議員
───────────────────────────────────────
〇欠席議員 なし
───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
事務局長 三 留 定 男
次長 鈴 木 晴 久
次長補佐 藤 田 聡一郎
議事調査担当担当係長 笛 田 貴 良
書記 窪 寺 巌
書記 片 桐 雅 美
書記 菊 地 淳
───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
番外 1 番 松 尾 崇 市長
番外 2 番 瀧 澤 由 人 副市長
番外 11 番 磯 崎 勇 次 健康福祉部長
番外 22 番 納 所 輝 次 監査委員
───────────────────────────────────────
〇議事日程
鎌倉市議会9月定例会議事日程(12)
平成27年11月12日 午前10時開議
1 諸般の報告
2 一般質問
3 緊急質問
4 議案第26号 平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について ┐
議案第27号 平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定に │
ついて │
議案第28号 平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特 │
別会計歳入歳出決算の認定について │
議案第29号 平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の │市 長 提 出
認定について │
議案第30号 平成26年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決 │
算の認定について │
議案第31号 平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定 │
について │
議案第32号 平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算 │
の認定について ┘
5 議会議案第10号 私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を 上畠寛弘議員
求める意見書の提出について 松中健治議員
外1名提出
6 議会議案第11号 マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の 長嶋竜弘議員
負担軽減を求める意見書の提出について 上畠寛弘議員
大石和久議員
外1名提出
7 議会議案第12号 ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療 上畠寛弘議員
推進を求める意見書の提出について 西岡幸子議員
外3名提出
8 閉会中継続審査要求について
───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
1 諸般の報告
2 一般質問
3 議案第26号 平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について ┐
議案第27号 平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定に │
ついて │
議案第28号 平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特 │
別会計歳入歳出決算の認定について │
議案第29号 平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の │市 長 提 出
認定について │
議案第30号 平成26年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決 │
算の認定について │
議案第31号 平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定 │
について │
議案第32号 平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算 │
の認定について ┘
〇 平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会委員の選任について
4 議会議案第10号 私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を 上畠寛弘議員
求める意見書の提出について 松中健治議員
外1名提出
5 議会議案第11号 マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の 長嶋竜弘議員
負担軽減を求める意見書の提出について 上畠寛弘議員
大石和久議員
外1名提出
6 議会議案第12号 ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療 上畠寛弘議員
推進を求める意見書の提出について 西岡幸子議員
外3名提出
7 閉会中継続審査要求について
───────────────────────────────────────
鎌倉市議会9月定例会諸般の報告 (8)
平成27年11月12日
1 11 月 11 日 上畠寛弘議員、松中健治議員外1名から、次の議案の提出を受けた。
議会議案第10号 私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を求める意見書の提出につい
て
2 11 月 11 日 長嶋竜弘議員、上畠寛弘議員、大石和久議員外1名から、次の議案の提出を受けた。
議会議案第11号 マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書の
提出について
3 11 月 12 日 上畠寛弘議員、西岡幸子議員外3名から、次の議案の提出を受けた。
議会議案第12号 ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書の提出
について
4 監査委員から、次の監査結果報告書の送付を受けた。
11 月 2 日 平成27年度平成27年7月分例月現金出納検査結果報告書
11 月 9 日 財政援助団体等監査及び同監査の実施に伴う随時監査(鎌倉KKスポーツユナイテッ
ド及び市民活動部(スポーツ課))結果報告書
5 11 月 12 日 各委員長から、別紙要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。
───────────────────────────────────────
(出席議員 26名)
(10時00分 開議)
|
|
○議長(前川綾子議員) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。25番 大石和久議員、26番 松中健治議員、1番 千一議員にお願いいたします。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
ただいまの報告に御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
議事の都合により暫時休憩いたします。
(10時01分 休憩)
(17時35分 再開)
|
|
○議長(前川綾子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議事の都合により、この際、会議時間を延長いたします。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(17時36分 休憩)
(21時30分 再開)
|
|
○議長(前川綾子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。(「動議」の声あり)(「賛成」の声あり)
どうぞ、何の動議でございましょうか。
|
|
○7番(上畠寛弘議員) 吉岡副議長への副議長職の辞職勧告動議を提出いたします。
平成26年9月定例会は混迷を極め、会期は大幅に44日間も延長されました。
市当局等の対応の問題もさることながら、議長、副議長の議会運営に対しては強い疑念を持たざるを得ません。また、本日の一般質問に係り副議長また議長は一般質問を控える議員に対して、質問の取り下げを求め、さらには緊急質問を控える議員に対しても同様に質問の取り下げを求めました。我々の議員の質問権は鎌倉市民からの信託を受けて付与されたものであり、たとえ議長、また副議長といえども、議会の混迷を収束させるためとはいえ、そのような議員のそれぞれの見識に基づき行使される質問権に対して、間接的に介入されることは我々議会人として決して容認することはできません。
そもそも一般質問や緊急質問について、会期を理由にして取り下げを依頼して、会期の延長もせずに、結果として議員の見識に基づいたその質問をやめさせようとすることは、議会としての職務を放棄したことになりかねず、吉岡副議長は鎌倉市議会の副議長たる資格がないことを断言いたします。
また、11月6日、吉岡副議長は原水協の活動に参加し、道水路管理課職員からの注意ポスターの掲出をしていた鎌倉市駅の地下道のポスター掲出をはがしていただくよう求めた、その職員に対して、この場所ではそういうことを言うのではなく、後の話にしてくれと、そのようなことを職員に対して、副議長職にありながらおっしゃいました。さきに係る質問権の問題、会期延長に係る正・副議長一体のこのような混乱、これを含めて副議長に対し、その副議長職を辞することを勧告することを求める動議を提出いたします。
以上です。
|
|
○議長(前川綾子議員) ただいまの動議は、所定の賛成者がおりましたので成立しております。
よって、本動議を直ちに議題としたいと思います。
お諮りいたします。本動議のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(少 数 挙 手)
少数の挙手によりまして、本動議は否決されました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第2「一般質問」を……。(「動議」の声あり)(「賛成」の声あり)
|
|
○7番(上畠寛弘議員) 前川綾子議長への議長職の辞職勧告動議を提出いたします。
同じく、先ほど申しましたが、平成27年9月定例会は混迷を極め、会期は大幅に44日間も延長されました。延長が図られた背景には、議長の職権による休憩によって一般質問が停止し、市当局の対応の問題もさることながら、議長の議会運営に対しては強い疑念を持たざるを得ません。
また、本日の一般質問に係り、議長は一般質問を控える議員に対して質問の取り下げを求め、さらには緊急質問を控える議員に対しても同様に質問の取り下げを求めました。我々議員の質問権は鎌倉市民からの信託を受けて付与されたものであり、議長といえども議会の混迷を収束させるためとはいえ、そのような議員のそれぞれの見識に基づいて行使される質問権に対して、間接的に介入することは、我々議会人として決して容認することはできません。
そもそも一般質問や緊急質問について会期を理由にして、取り下げを依頼して、会期の延長もせずに、結果として議員の見識に基づいたその質問をやめさせようとすることは、議会としての職務を放棄したことになりかねず、前川議長は鎌倉市議会の長たる資格がないことを断言いたします。
よって、前川議長にその議長職を辞することを勧告する、その動議を提出いたします。
|
|
○議長(前川綾子議員) 動議の賛成者の声がなかったんですけれども。賛成という声がなかったので、動議は成立いたしません。(私語あり)
暫時休憩いたします。
(21時37分 休憩)
(22時01分 再開)
|
|
○議長(前川綾子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほどの上畠寛弘議員の動議については、所定の賛成者がおらず、動議は成立していないと言いましたが、おわびして訂正させていただきます。
本動議は、所定の賛成者がおられますので、動議は成立いたしました。
本件については、私の一身上の問題でありますので、副議長と交代いたします。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(22時03分 休憩)
(22時04分 再開)
|
|
○副議長(吉岡和江議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議長を交代いたしました。
上畠寛弘議員から提出されました議長の辞職勧告の動議を直ちに議題といたします。
お諮りいたします。本動議のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 な し)
挙手なしでありますので、本動議は否決されました。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
(22時05分 休憩)
(22時06分 再開)
|
|
○議長(前川綾子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第2「一般質問」を10月20日に引き続き行います。
ここで御報告を申し上げます。山田直人議員、河村琢磨議員、久坂くにえ議員から都合により、一般質問を取り下げる旨の申し出がありました。
中澤克之議員、発言席へお座りください。
10月20日に行われた中澤議員の一般質問に対する理事者の答弁を願います。
|
|
○瀧澤由人 副市長 大変長時間にわたりましてお時間をいただきまして申しわけございませんでした。
子供の予防接種におけます接種分量及び接種回数に関する調査並びに休日夜間急患診療所の医薬品の保管の状況について、担当部長から、まずは答弁させていただきます。
|
|
○磯崎勇次 健康福祉部長 貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。
予防接種事業に係る接種分量などの調査と休日夜間急患診療所の医薬品の保管について報告をさせていただきます。
まず、さきの一般質問で御答弁いたしました2種混合ワクチンの接種分量に誤りがあったことに関係し、改めて本市の予防接種事業における接種分量と接種回数などについて、平成23年度から26年度まで、4年間分の調査を進めております。
調査対象件数は、子供の予防接種にかかわるもので、約12万5,000件でございます。接種分量については、現在のところ誤りは発見されておりません。ただし、79件については、入力内容の再確認が必要で、現在予診票のチェック、接種医療機関への確認を進めているところでございます。
また、1,334件につきましては、予診票の記載が不鮮明などの理由により、データが入力できなかったもので、現在、予診票の確認及び接種医療機関への問い合わせを進めております。
次に、接種回数につきましては、平成23年度に任意接種としてヒブ小児用肺炎球菌接種で48名が接種回数を超えておりました。しかしながら、当時厚生労働省では接種回数が厳格化されておらず、医師の判断で接種したものとして認められており、事故としては取り扱われていないものでございます。なお、平成24年度以降においては、接種回数の誤りは確認されませんでした。
これらの全件調査の完了にはいましばらく時間が必要となります。今後も、引き続き確認作業を継続し、万が一事故を発見した場合には適切に対応してまいります。
最後に、休日夜間急患診療所において、期限切れ医薬品が置かれていた件でございますが、その後、医師会が期限切れ薬品を処分し、現在は適正な管理が行われていることを確認しております。
今後、医薬品の入れかえなど、在庫管理について徹底するよう医師会に対し、強く要請を行いました。
なお、本件については、現在医師会からの文書による回答を待っている状況でございます。以上で報告を終わります。
|
|
○松尾崇 市長 長時間にわたりましてお時間をいただき申しわけございませんでした。中澤議員の一般質問を契機に、有効期限切れワクチンの接種が明らかになり、接種に当たった医療機関はもとより、鎌倉市医師会、そして事業実施者であります市も十分なチェックをすることができず、こうした結果となっていることにつきまして、大変申しわけなく思っております。被接種者並びに保護者の皆様方にもおわびを申し上げます。
また、この予防接種事業に係る事務処理を初め、一連の不適切な事務執行について、大変重く受けとめております。私が最高責任者となる市全体の委員会を組織し、その解明と適正な事務執行の徹底を図っていく所存です。一日も早い市民の皆様の安心と信頼の回復を図ることを約束をさせていただきたいと思います。
|
|
○議長(前川綾子議員) ただいま市長からの発言がありましたが、議長としては、本日、一般質問をこれ以上続行することが困難であると判断されることから、一般質問はここで打ち切ります。
以上で一般質問を終わります。
お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、この際、議事の都合により、日程第3「緊急質問」を本日の議事日程から削除したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、日程第3「緊急質問」を本日の議事日程から削除することに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第4「議案第26号平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について」「議案第27号平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第28号平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第29号平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第30号平成26年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第31号平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」「議案第32号平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」以上7件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
|
|
○松尾崇 市長 (登壇)ただいま議題となりました、平成26年度鎌倉市一般会計及び6特別会計の歳入歳出決算につきまして、その大要を説明いたします。
政府の経済見通しによりますと、平成26年度の日本経済は、政府の推進するいわゆる三本の矢の一体的推進により、経済の好循環が生まれ始めているものの、平成26年4月からの消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減や、輸入物価の上昇などの影響を受けて、年度の前半には実質GDP成長率がマイナスとなりました。このため、国においては、経済の好循環を確かなものとし、地方に経済成長の成果が広く行き渡るようにするための緊急経済対策を取りまとめたことにより、景気は今後緩やかに回復していくこととなりました。神奈川県内の状況については、日本銀行横浜支店が公表している「神奈川県金融経済概況」でも、前半は消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動は残っているものの、後半の神奈川県の景気は、基調的には緩やかに回復しているとしていました。
このような経済状況の中、平成26年度における本市の歳入は、一般会計では、平成25年度と比較して約30億円増加し、過去5年間で最大の伸びとなりました。中でも、本市の基幹収入の1つであります市税については約9億円、国庫支出金も約11億円の増加となりました。一方、歳出の面で申し上げますと、平成26年度は本市にとりまして、第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画の初めの年度であり、防災・安全の分野を中心とした「安全な生活の基盤づくり」につながる事業等を中心に重点事業として位置づけ、関係する事業の推進に取り組んでまいりました。その一端を申し上げますと、津波対策の一つとして消防本部機能を鎌倉消防署から大船消防署へ移転するための改修工事や、消防救急無線をアナログ方式からデジタル方式に移行し、本年4月からの運用を開始しています。重点事業のほかにも、漁業経営の安定化と地域の活性化を図るため、平成19年に着工した腰越漁港の改修整備工事が完了しました。以上の施策を初めとして、数々の事業に取り組んできたところでありますが、各会計の詳細な決算計数につきましては、「鎌倉市歳入歳出決算書及び付属書」のとおりであり、その成果につきましては、別冊「主なる施策の成果報告書」のとおりであります。
それでは、一般会計及び6特別会計を合わせた全会計の決算総額について申し上げます。予算現額1,077億7,846万806円に対し、歳入総額は1,065億4,630万9,632円、歳出総額は1,030億2,300万8,640円で、歳入歳出差し引き残額の35億2,330万992円を翌年度に繰り越しました。この繰越額から、継続費逓次繰越分、繰越明許費繰越分及び事故繰り越し繰越分の合計額2億7,867万8,055円を差し引いた、32億4,462万2,937円が実質収支額であります。全会計決算総額を前年度と比較いたしますと、歳入は42億1,605万1,292円増で率にして約4.1%の増、歳出は44億7,799万636円増で率にして約4.5%の増となりました。
次に、議案第26号から第32号まで、会計ごとに説明いたします。議案第26号平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算は、予算現額608億8,766万686円に対し、歳入は600億3,844万9,487円、歳出は576億4,145万904円で、予算執行率は94.7%となります。歳入歳出差し引き残額23億9,699万8,583円を翌年度に繰り越しました。この繰越額から逓次繰越額、繰越明許費繰越額及び事故繰り越し繰越額の合計2億6,965万1,135円を差し引いた、21億2,734万7,448円が実質収支額であります。
次に、議案第27号平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額68億9,890万120円に対し、歳入は65億5,773万9,158円、歳出は65億2,312万889円で、歳入歳出差し引き残額3,461万8,269円を翌年度に繰り越しました。この繰越額から繰越明許費繰越額及び事故繰り越し繰越額902万6,920円を差し引いた2,559万1,349円が実質収支額であります。
次に、議案第28号平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額1億20万円に対し、歳入は1億115万9,179円、歳出は9,598万3,321円で、歳入歳出差し引き残額517万5,858円が実質収支額であります。
次に、議案第29号平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額190億6,510万円に対し、歳入は190億7,254万5,143円、歳出は184億8,649万2,347円で、歳入歳出差し引き残額5億8,605万2,796円が実質収支額であります。
次に、議案第30号平成26年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額4億9,170万円に対し、歳入は4億9,162万8,543円、歳出は4億9,162万8,543円で、歳入歳出差し引き残額はありません。
次に、議案第31号平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額152億3,980万円に対し、歳入は152億138万9,204円、歳出は148億3,983万9,930円で、歳入歳出差し引き残額3億6,154万9,274円が実質収支額であります。
最後に、議案第32号平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算は、予算現額50億9,510万円に対し、歳入は50億8,339万8,918円、歳出は49億4,449万2,706円で、歳入歳出差し引き残額1億3,890万6,212円が実質収支額であります。
以上で、各会計の決算の説明を終わります。
|
|
○議長(前川綾子議員) この際、監査委員から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
|
|
○納所輝次 監査委員 (登壇)ただいま市長から提案されました、平成26年度鎌倉市各会計歳入歳出決算等の議会における審査に当たり、監査委員として一言意見を申し述べさせていただきます。
私は、本年の市議会6月定例会におきまして、皆様の御同意により監査委員に就任させていただきました。以来、今日に至るまで、例月現金出納検査や定期監査などの監査業務を経て、今回の決算等審査業務を行ったところであります。
決算等審査の経過について申し上げますと、市長から各会計歳入歳出決算等について審査に付されたことを受けまして、7月22日から8月20日までの間、八木監査委員とともに審査を行ったものであります。
その実施方法といたしましては、提出を受けた歳入歳出決算書及び付属書と、それぞれの関係諸帳簿類との照合を行うとともに、決算内容等をより詳細・的確に把握するため関係部課等からの聞き取り調査を行い、全部課等から提出を受けた財務事務監査等資料及び定期監査・例月現金出納検査の結果を参考にして、決算審査及び基金の運用状況審査を行ったものであります。
審査に当たっては、大きく三つの観点から審査を行いましたので、その結果について申し上げます。
一つ目の観点として、決算書等が法令に規定された様式に基づいて作成されているか、計数に誤りはないか、財産管理は適正になされているか、定額資金運用基金の運用状況について、その管理・運用が確実、効率的に行われているかを審査いたしました。
その結果、各会計の歳入歳出決算書、同事項別明細書の作成並びに財産及び定額資金運用基金の管理・運用は、適正になされているものと認められました。
二つ目の観点として、財政運営は健全になされているかについて審査いたしました。
本市の平成26年度の一般会計と特別会計を合わせた決算額は、歳入総額が1,065億4,600万円、歳出総額が1,030億2,300万円となっております。前年度と比較すると、歳入で42億1,600万円の増加、歳出で44億7,800万円の増加となっております。また、歳入歳出差し引き額は35億2,300万円で、この額から翌年度繰り越し財源を差し引いた実質収支額は32億4,500万円の黒字ですが、実質収支額から前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額は1億6,900万円の赤字となっております。また、全ての基金との収支などを加味した実質単年度収支額については5,400万円の赤字となっているところであります。
普通会計の財政状況を見ますと、財政力指数は5年連続で低下しており、平成25年度は単年度の財政力指数が1を下回り普通交付税の交付団体となりましたが、平成26年度は単年度の財政力指数が1.02となり、再び普通交付税の不交付団体となりました。また、特定財源を含む経常的収入に対する経常的経費の割合は95.9%であり、前年度と比較して0.5ポイント下回り、経常的経費が経常的収入を下回っております。
以上申し述べたとおり、本市の財政状況は、前年度に比べて、数値的にやや改善が見られるものの、歳入の大幅な増加が見込めない状況にあります。また、歳出面においても、社会保障費などの扶助費等の増加が見込まれていることから、引き続き、経費節減を心がけるとともに、効率的な行政運営に努めるよう望むものであります。
三つ目の観点として、本市の行政活動が予算編成方針及び総合計画実施計画等に沿い、効率的に行われているかなど、審査を行った結果について申し上げます。
大幅な財源不足と厳しい財政見通し、公共施設の老朽化、防災・減災対策などの新たな課題に直面したことから、平成26年度を初年度として定めました第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画では、平成31年度までの計画期間内に特に優先するものとして、防災・安全の分野を中心とした「安全な生活の基盤づくり」につながる取り組みを規定し、その実施計画において、当該取り組み及びその他事業で着実に推進する事業を重点事業としております。
平成26年度は、津波による機能低下を避けるため、鎌倉消防署から大船消防署への消防本部機能の移転を重点事業の一つとして行いました。さらに、いわせ下関青少年広場における防災公園街区整備事業などの都市公園等の整備・管理に係る公園用地取得事業のほか、ごみの発生抑制・リデュース、ごみの再使用・リユース、ごみの再生利用・リサイクルの、いわゆる3Rの推進・ごみの適正処理に係る名越クリーンセンター管理運営事業、全ての子育て家庭への支援に係る私立保育所等助成事業などが実施されました。翌年度に繰り越された事業もありましたが、それ以外の事業については、実施計画に基づき、総合計画の将来目標の達成に向けた取り組みが行われたことが認められました。
さて、公共施設の管理につきましては、多くの自治体と同様、本市においても建築物、道路、下水道などの公共施設が老朽化し、その更新に財政面で大きな負担が生じることが問題となっています。これに対し、平成26年度は、鎌倉市公共施設再編計画を作成し、公共の建築物についての方向性をまとめ、また、道路、橋梁、下水道などのインフラ施設につきましては、(仮称)鎌倉市社会基盤施設マネジメント計画の策定に向け、鎌倉市社会基盤施設白書を作成したところです。
今後は、これらの計画に基づき、施設の再編や維持管理などを進めていくことになると思いますが、特にインフラ施設は、市民生活に直接大きな影響を及ぼすものですから、計画の早期策定を望みます。これらの計画の実現に向けては、施設管理に多くの部署がかかわりますので、単一の部署だけでなく、全庁的な連携をとって取り組んでいくことを期待します。
なお、現在、総務省の主導で、現行の現金主義・単式簿記による予算・決算制度を補完するための発生主義・複式簿記による会計制度や固定資産台帳の整備など、統一的な基準による地方公会計制度の導入が進められています。これにより、これまでの現金主義による会計制度では見えにくかったコストやストックなどを的確に把握することができ、公共施設等の老朽化対策への活用が可能となります。新たな地方公会計制度の導入には、財務制度を理解した職員の育成、インフラ施設等の市有資産のデータ化やシステム導入に伴う経費の捻出など、課題は山積していますが、これらの課題の解決に着実に取り組んでいくことを期待します。
収納率の向上につきましては、これまでも定期監査及び決算審査を通じて、市税や国民健康保険料等の滞納整理強化への取り組みなど、収入未済額の解消を強く要望してまいりました。市税収入率は、平成24年度93.6%、平成25年度94.5%、平成26年度95.2%と年々上昇しています。これは、平成24年度に納税課に債権回収担当を設置し、滞納繰越分の収納に力を入れてきたことも一因と考えられますので、その努力については認めるところです。しかし、収入未済額は一般会計だけでも18億円を超えていますので、今後は、公金のクレジットカードによる納付など種々の納付方法を研究し、納付の多様性や利便性に応えることにより、さらなる収納率の向上を目指していただきたいと思います。平成27年4月には債権管理課を設置して、さらに力を入れていく姿勢が感じられますし、大いに期待しています。
適正な事務執行につきましては、平成26年度分の監査の執行において、公印の取り扱いに関することや契約書、仕様書に定める提出書類等に関することなど、事務処理上の不備が多く見受けられました。これらの中には、以前にも注意等を受けているにもかかわらず、改善が十分に図られていないものも見られました。特に問題と思われるものは、情報セキュリティーポリシー遵守に係る事務処理に関するものです。近年、公的機関や民間企業において、システムに保管されている情報が漏えいする事件が多発しています。市民の個人情報などを預かる市行政にとって、このような情報が外部へ漏えいしたり破壊されたりすれば、重大な被害を招くことになりかねません。職員一人一人が、情報漏えい防止等の重要性を十分認識し、さまざまな事務処理を行う際に慎重に対応することを望みます。
ただいま申し上げました審査結果及び意見の詳細につきましては、お手元の平成26年度鎌倉市各会計決算等審査意見書を御参照いただければと存じます。
以上、議会における御審議の参考までに、所見を申し述べさせていただきました。ありがとうございました。
|
|
○議長(前川綾子議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ここで御報告申し上げます。ただいま山田直人議員から議長の手元まで、議案第26号外6件については特別委員会を設置し、これに審査を付託いたしたい旨の動議が文書をもって提出されました。
提出者から説明を願います。
|
|
○21番(山田直人議員) (登壇)ただいま動議として提出いたしました特別委員会の設置につきまして、提出理由の説明をいたします。
ただいま一括議題となっております議案第26号平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算の認定について外6議案については、長期にわたる監査委員の御努力によって、私どもの手元に、その意見書が配付されています。
私どもは、監査委員の御努力に対し、深く敬意を表するものでありますが、さらに議会の立場から平成26年度予算が、いかに執行され、かつ、いかなる効果が上がったのかなどについて審査を加え、将来の市政に向けての反省と問題点を究明する必要性を強く感じますので、お手元に配付いたしましたとおり特別委員会を設置し、これにその審査を付託すべく動議を提出した次第であります。
総員の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
以上で提出理由の説明を終わります。
|
|
○議長(前川綾子議員) ただいま山田直人議員から提出されました動議については、既に所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。よって本動議を直ちに議題といたします。
お諮りいたします。本動議のとおり決することに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、特別委員会を設置し、これに審査を付託する動議は可決されました。なお、この際ただいま設置されました特別委員会の委員の選任をする必要がありますので、日程を追加いたしたいと思います。
お諮りいたします。平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会委員の選任についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 「平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会委員の選任について」を議題といたします。
本件については、鎌倉市議会委員会条例第6条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。
便宜、局長から申し上げます。
|
|
○三留定男 事務局長 平成26年度鎌倉市一般会計歳入歳出決算等審査特別委員会委員の氏名を申し上げます。
8番 西岡幸子議員、10番 永田磨梨奈議員、12番 池田実議員、14番 三宅真里議員、17番 小野田康成議員、19番 久坂くにえ議員、20番 中村聡一郎議員、21番 山田直人議員、24番 赤松正博議員、25番 大石和久議員、以上10名でございます。
|
|
○議長(前川綾子議員) お諮りいたします。ただいま申し上げました10名の方々を、特別委員会委員に選任することに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたとおり、特別委員会委員に選任することに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第5「議会議案第10号私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を求める意見書の提出について」を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を願います。
|
|
○7番(上畠寛弘議員) (登壇)ただいま議題となりました議会議案第10号私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を求める意見書の提出について提案理由の説明をいたします。
便宜文案の朗読をもって、説明にかえさせていただきます。
私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を求める意見書。
私立学校は各学校の建学の精神に立脚して、それぞれの理想の教育を目指して開校され、我が国の教育を支える重責を果たしてきた。国公立学校とともに公の性質を持つ公教育機関として公教育の一翼を担っており、私学振興によって、国公立学校、私立学校とさまざまな公教育機関があることは、子供たちの選択肢が広がり、希望や能力に応じて最もふさわしい教育を受けることにつながる。
現在、鎌倉市においても、義務教育課程においては私立小学校への進学率は5.1%、私立中学校への進学率は20.7%である。また、今では高等学校への進学が当然となってきた時代においては私立高等学校(全日制・通信制)への進学率は35.4%の割合を占めており、これらの数値は、それぞれの人生の分岐点において私立への進学は今や決して希有な例ではなく、能力によって志望すれば当然に選択肢となっていることを明らかにするものであり、鎌倉市の私立学校への進学率からも、私立学校の公益性、求められる社会的責任はますます大きくなっている。
また、最高学府たる大学においては、国公立大学以上に私立大学の数は多く、その人材輩出や研究成果が、我が国の発展に大きく貢献していることは明白である。
しかしながら、国公立学校と私立学校の間においては、教育費の公費支出と保護者負担に大きな差があり、子供たちの学校選択の自由や教育の多様性などを保障する面からも、その格差是正が喫緊の課題となっている。我が国の教育の将来を考えるとき、国公私立学校が共栄する教育体制が維持されてこそ、健全な発展が可能となり、これからの多様化、グローバル化する時代の要請に応える人材育成につながり、我が国の発展を強固とするものである。
大学においては、優秀な人材輩出や研究成果などの基準によって、その助成の程度は変動されるべきではあるが、それぞれの私立学校(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学等)における教育環境の維持・向上と保護者の経済的負担の一定の軽減を図ることは、上述のごとく、至極当然のことである。
よって、日本政府、国会、神奈川県におかれては私学振興の重要性と現状を認識し、教育基本法第8条及び教育振興基本計画の趣旨にのっとり、私学助成制度に係る財源措置の堅持と一層の充実強化を図られるように強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年11月12日。鎌倉市議会。
総員の御賛成を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
|
|
○議長(前川綾子議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第10号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第10号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議会議案第10号私学振興のため、私学助成制度の堅持と一層の充実強化を求める意見書の提出についてを採決いたします。
本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議会議案第10号は原案のとおり可決されました。
なお、ただいま議決されました意見書については、議長において関係機関に送付いたしますので、御了承願います。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第6「議会議案第11号マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書の提出について」を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を願います。
|
|
○25番(大石和久議員) (登壇)ただいま議題となりました議会議案第11号マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書の提出について提案理由の説明をいたします。
便宜文案の朗読をもって、説明にかえさせていただきます。
マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書。
マイナンバー(社会保障・税番号)制度の導入に伴い、市町村には通知カード・個人番号カードの交付について対応するよう求められている。直接のカード交付経費である地方公共団体情報システム機構への交付金については、平成27年度は国庫補助(個人番号カード交付事業費補助金・補助率10/10)が措置される一方、市町村のカード交付事務に係る経費については、個人番号カード事務費補助金が措置される。しかし、これは、国が平成27年度に予算化した40億円を、市町村の人口比で案分した額によって交付申請を行うこととされ、本来全額が国庫負担であるべきところ、非常に低い補助上限額となっており、おのずと市町村は財源負担を強いられることとなっている。
また、平成28年度以降についても、マイナンバーは相当数の交付が見込まれるが、現時点では、これらに対して十分な補助金額が確保されるのか明確ではない。
そこで、政府において自治体負担の軽減のために以下の事項について特段の配慮を行うよう、求めるものである。
1 平成28年度以降についても、地方公共団体情報システム機構に支払う交付金全額を国の負担とし、十分な予算措置をすること。
2 同様に、円滑な個人番号カード交付事務を行うため、事務処理に必要な人員の確保やシステム整備経費など、全額を国の負担とし十分な予算措置を行うこと。
3 地方自治体の予算編成等に支障が出ないよう、補助金交付やシステム改修フローなど、円滑な制度導入準備のために必須の情報を適時・適切に提供すること。
4 マイナンバー制度のスムーズな導入に向けて、地方自治体職員や地域の事業者に対する研修用ガイドブックの作成、研修会の開催など十分な支援を実施すること。
5 配達できなかった簡易書留郵便(マイナンバー通知)の受取人の所在調査に要する経費の負担軽減を図ること。
6 マイナンバー制度導入時の混乱に乗じた詐欺の防止や個人番号カードの円滑な交付の推進のための周知・広報に対する支援を実施すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年11月12日。鎌倉市議会。
総員の御賛同を賜りますようお願いをいたします。
以上で提案理由の説明を終わります。
|
|
○議長(前川綾子議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第11号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第11号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議会議案第11号マイナンバー制度の円滑な運営に係る財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書の提出についてを採決いたします。
本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議会議案第11号は原案のとおり可決されました。
なお、ただいま議決されました意見書については、議長において関係機関に送付いたしますので、御了承願います。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第7「議会議案第12号ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書の提出について」を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を願います。
|
|
○8番(西岡幸子議員) (登壇)ただいま議題となりました議会議案第12号ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書の提出について提案理由の説明をいたします。
便宜文案の朗読をもちまして、説明にかえさせていただきます。
ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書。
脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ外傷等、身体への強い衝撃により、脳脊髄液が漏れ、頭痛、目まい、吐き気、倦怠感等のさまざまな症状が発症する病気である。その症状は、外見的には見えないため、医療現場や交通事故時の保険関係者の無理解に、患者及び家族は肉体的、精神的な苦痛を味わってきた。
国は、平成19年に厚生労働省研究班を立ち上げ、平成23年には脳脊髄液減少症の一部である「脳脊髄液漏出症」の診断基準が定められた。また、平成24年にはブラッドパッチ療法が「先進医療」として承認され、平成26年1月に行われた先進医療会議においては、ブラッドパッチ治療の有効率は82%(527件中432例が有効)と報告されたところである。さらに、「外傷を機に発生する、脳脊髄液の漏れ」の診断基準の研究がなされており、ブラッドパッチ療法の保険適用が切に望まれる。
よって、国においては次の事項について早期に実現されるよう強く要請する。
1 脳脊髄液減少症の治療法であるブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)を保険適用とすること。
2 厚生労働省の研究事業において、18歳未満の症例を加えること。
3 脳脊髄液減少症の早期発見・早期治療のため、医療関係機関への情報提供を徹底すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年11月12日。鎌倉市議会。
総員の御賛同を賜りますようお願いいたします。
以上で提案理由の説明を終わります。
|
|
○議長(前川綾子議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第12号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第12号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議会議案第12号ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書の提出についてを採決いたします。
本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議会議案第12号は原案のとおり可決されました。
なお、ただいま議決されました意見書については、議長において関係機関に送付いたしますので、御了承願います。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 日程第8「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
お手元に配付いたしました要求書のとおり、各委員長から目下審査中の事件について、閉会中継続審査の要求があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、各委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
────────────〇─────────────〇────────────
|
|
○議長(前川綾子議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
平成27年9月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
(22時50分 閉会)
平成27年11月12日(木曜日)
鎌倉市議会議長 前 川 綾 子
鎌倉市議会副議長 吉 岡 和 江
会議録署名議員 大 石 和 久
同 松 中 健 治
同 千 一
|
|