平成27年議会運営委員会
9月29日
○議事日程  
平成27年 9月29日議会運営委員会

議会運営委員会会議録
〇日時
平成27年9月29日(火) 10時00分開会 14時57分閉会(会議時間 1時間40分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
山田委員長、赤松副委員長、永田、渡辺、渡邊、三宅、納所、高橋、久坂、岡田の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
鈴木次長、藤田次長補佐兼議事調査担当担当係長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 議会運営等の検討について
2 その他
(1)次回の開催について
    ───────────────────────────────────────
 
○山田 委員長  鎌倉市議会運営委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により本日の会議録署名委員の指名を行います。渡辺隆委員にお願いいたします。
 本日は、議会運営等の検討を行う議会運営委員会ですので、議長、副議長は出席していないことを御報告いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○山田 委員長  日程第1「議会運営等の検討について」を議題といたします。
 前回から引き続き、「26 議員定数について」、「27 議員定数の適正化」、「28 議員定数の削減をする」について一括議題として協議させていただきます。
 議員定数のあり方に関する各会派の御意見については、既にお手元に配付をさせていただいていると思います。
 進め方については、前回お話し申し上げましたけれども、何か皆さんから、進め方について御意見ございましたら賜りたいと思います。
                  (「なし」の声あり)
 特にないようですので、私から進め方について御提案させていただきます。
 まず、各会派から定数の根拠について意見をいただいておりますので、それについて、まず、御説明をいただきたいと思います。説明の順番は大会派順と考えています。
 もう一つ、説明が終わった後、会派間での協議ということですので、各委員から質疑をしていただく時間を設けたいと思います。そこで認識を深めていただくということになろうかと思います。また、私の会派の鎌倉みらいとしての発言場所をこの席では確保しにくいので、そのときに副委員長と交代をさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 最終的なまとめは、また、副委員長と交代させていただいて、まとめをさせていただきたいと思っております。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 では、鎌倉みらいは一番最後ということで御了解をいただきたいたいと思います。
 それでは、みんなの鎌倉の会派から、お願いいたします。
 
○渡辺 委員  前回、2名減らしたということ、それと、その前にも2名減らしていると思います。私も議員はそんなに要らないのではないかというような話は、市民の声として聞いています。それに応えるためという意味もあって、今まで議会の中でコンセンサスをとって、そのような形で進めてきたという経緯があると思います。しかしながら、いまだに市民の声という点においては、議員はそんなに多くなくていいのではないかというような声があることも事実だと思います。
 この間、全国市議会議長会に行ったときに講師の方がおっしゃっていましたけれど、そのままずっと減らしていくと結局ゼロになってしまうと。果たしてそれが、今やっている方式が民意に応えているのかという点に着目をしました。むしろ市民に向いているということは、議会の政策や予算の立案能力を高めてほしいということではないかなと。数の問題、量的なものではなくて、質的に議会を改革してほしいということなのかなと私は受けとめております。
 前回、2名を減らしたけれども、これは私個人も議員として今10年ぐらいやらしていただいていますけれども、議会は変わったなというような印象は私にはございません。それもありまして、議会をどう改革していくかということに着目して、今回提案させていただいております。
 議会の役割というのは、ここに書きましたけれども、これは皆さんよく御存じのことだと思いますので、説明を加える必要はないかなと思いますし、どう議会を変えていくのかというときには、これは柱になるのかと私は思っております。結果、議員定数に関しては、やはり我々の会派としては少数専門型の議員制度が好ましいのではないかと思います。そうすると討論の最低人数は6名というお話もありましたので、6名だと偶数になってしまいますので、7名が一番いいかなと思って、その上で、議長に関しては別枠で、議長の中立・公平性とで対内外の活動、特に行政とのパイプ役、議会内のまとめ役というところの役割を強化してほしい。それと、あと市民とどうかかわっていくかという部分についても、議長は大きく担う役割の一つかなと考えておりますので、議長になるのは8名の中の1名ということになりますけれども、ですから7名プラス1名ということで8名ということで提案をさせていただきました。議員報酬については、政策を具体的に立案するという市の根幹にかかわる仕事にかかわってきますので、首長と同等程度の報酬があってはいいのではないかなと。そのとき、専任の特別職公務員という身分になることが好ましいと考えております。
 政務活動費についてはどうするかということは、また研究が必要かなと思います。
 あとは議会運営に関しては本会議主義ということで、今、正直言うと一般質問が中心の議会活動になっていると思うのですけれども、一般質問というより、むしろ政策と予算という部分に重点的に、それがメーンの仕事になってきますので、その中で自分の政策を訴えていくということで、この人数ですし、本会議中心主義ということでやっていければいいかなと思っております。
 予算常任委員会というのが議論になりましたけれど、それは私は必要だなと思うのですけれども、考えたら本会議中心主義にして、政策を立案して、予算をつくっていくということですから、それイコール予算常任委員会のようなものになっていくのかなと思いますので、これをどういうふうに考えるかというのはまた研究していきたいなと思います。その中で議会運営に関しては脱所管委員会ということ、脱会派主義、地域主義という形が好ましいと考えております。
 
○山田 委員長  自会派の主張はなるべくいただかないことにして質疑にしたいと思います。御意見のある方どうぞ。
 
○高橋 委員  定数は今26人なんですけれども、それを8人にするということでいいんですか。それは次の選挙からということですか。
 
○渡辺 委員  そうです。
 
○岡田 委員  議員報酬のところの専任の特別公務員の身分が好ましいというのは、これは具体的に教えてもらいたい。
 
○渡辺 委員  詳しくは本を読んでいただければいいと思いますけれども、今は、身分的にはっきりしていない部分があると思うのですよね。ですから公務員としての位置づけをはっきりさせるということだと思います。
 
○山田 委員長  特別職公務員という話なんですが、常勤、非常勤という区別もあるし、その中間だという話もこの前の全国市議会議長会で聞いてきたような気がしますけれども。
 
○高橋 委員  説明だけは、休憩中ではないときにやって、少しいろんな意見交換ができるように休憩してやったらどうですか。それで必要なある部分だけ再開してやるとか、意見表明をするとか。
 
○山田 委員長  休憩しないとやりにくいですか。
 
○高橋 委員  そのほうがフリーなディスカッションができるような気がしますけれども、どうでしょう。
 
○山田 委員長  御意見ですので、お諮りしてもいいですけれど、どうですか。休憩のほうがやりやすいですか。僕もそういう意味では、今の質疑ということになると、一々手を挙げてというのはちょっとという感じがあれば、それで休憩ということで、その間でポイントだけ絞って、最後に整理をするということも可能だと思いますけれども。
 
○高橋 委員  意見は最後にあればきちんと残すということで、質疑を含めてもう少しどんなふうに考えているのみたいなことは休憩中に深めたほうがやりやすいと思うんです。
 
○山田 委員長  これはどっちにしても、きょう、この定数をきちんと決めるというものじゃありませんので、お互いの考え方を十分理解した上で、市民へのアンケートなり、市民の意見聴取につなげていきたいという趣旨での位置づけですので、それは皆さんのいろんなやり方にお任せしていきたいと思います。
 休憩して意見交換するということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 暫時休憩いたします。
              (10時14分休憩   10時50分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 休憩中に質疑した内容について、御意見ございませんか。
 
○岡田 委員  定数については、私どもは2名減ではないかなとは思っています。すぐに、あしたからというのはなかなか厳しい問題がある。もし、こういうような方向にするが、この8名が委員として執行部の監視プラス条例制定ないし市民の声を反映していくということを考えると、いろんな政治的な改革というか、制度的な整理をしなければいけないし、あるいは、できるのかどうかというのは、まだ私自身わからないところがあるので、気持ちとしてはわからないわけでもないけれども、そういうものが担保されないとなかなか厳しいかなと思います。
 
○三宅 委員  議員は政策立案、監視機能の専門性を持つということで、これは理解できるのです。みんな1年生議員だろうが、ベテラン議員であろうが、同じ報酬をもらっているわけですから、1年目からでもかなり勉強しなければいけませんし、そういった意味では責任を持って、そして条例もつくっていくという、一人一人がそういう意識を持っていかなければいけないと思います。
 ただ、そのニーズが7人と、あと議長は一人加えて8人の議員数なんですけれども、議会制民主主義と考えれば、できるだけ多様な市民の意見を反映ができるという、そこが一番重要なことだと思いますので、やはり一定の人数は必要で、たくさんの議員の中で磨き合って、そして議論をし合って、一つ議会としての結論をまとめていくという、それが議会には一番求められるのではないかなと、そういうのを市民は見ていると思いますから、この定数8人ということについては少し疑問を覚えます。
 そして、脱所管委員会、会派、地域主義をということについても、ここにも私は疑問がありまして、鎌倉市議会のあり方、特に委員会のあり方は、ほかの議会に比べればかなり進んでいて、議案とか陳情、請願はやるのだけれど、報告事項まできちっと委員会で報告して質疑して、承認を得ながら進めていくというのはどこもやっているわけではないんです。これは皆さんで執行上のチェックをしながら進めていっていいということですから、それをきめ細かにやっているという今の体制はとても評価できると思っています。
 
○納所 委員  議員定数につきまして、7プラス議長1名で合計8名ということで、それは少数専門型議員制が好ましいとありますけれども、現行の選挙制度で果たしてそれが実現できるか、これは有権者の判断に全面的に委ねるという形になりますので、そのようにするかどうかというのは制度的にかなり困難があるのではないかなと思っております。少数専門型議員制で少数にしながら、脱所管委員会、会派、地域主義ということでございますけれども、所管委員会制度を脱して専門性を持たせるかどうかというところもうまくつながるのだろうかという感想を覚えました。
 また、専任の特別職公務員の身分が好ましいということが書いてあります。これが現行地方自治法上、制度的にどうなのかということ、常勤の特別職公務員としての議員制度が、議会制度が成り立つのかどうかということだと思います。常勤ということになれば、議員報酬ではなくて、いわゆる歳費になってくるということで、そういった部分も法的に制度的にクリアしなければいけないことが非常に多いのではないかと思っております。ただ、少数制で、常勤の形で徹底的に議員活動を行うという考えはうなずけるところもありますけれども、クリアしなければいけないハードルが非常に多いのではないかなという感想は持っています。
 
○高橋 委員  市民の皆さんの声をいかに信頼に結びつけていくかというのを根底に捉えたところについては共感を持っておりまして、そういう市民の皆さんの信頼を得るために大胆な改革が必要だということも理解はしております。
 しかし、8人に一気に減らすというのはなかなか難しいですし、常勤にするときの地方自治法上のいろんな相違についても研究しないと難しいのではないかなと。現行の制度の中で8名にしても、なかなか機能としては思っていたような機能が発揮できないような状況になる可能性も高いなと、そういうこともありますので、できたら理想とするところに向かっていく中で、段階的に制度も含めて、調査も含めて、やっていくような提案をいただけると、賛同していただける方もふえていくんじゃないかなと。一つの石を投げるということについては、いい提案だと思います。
 
○赤松 副委員長  提案会派の目指そうとする議会のあり方、あるいは議員像、そういう点は、ざっとですけれども、先ほどの説明で、おぼろげながら理解したような気がいたしますけれど。いずれも今ここで議論しているのは、次回の改選に向けてどうあるべきかという議論をしているという立場からすると、余りにも現行制度とのバッティング、ないしはハードルが、相当乖離があって、いずれも実現性は非常に難しいということは端的には言わざるを得ないのではないかと思います。少数専門型、あるいは専任の特別職公務員、常勤型ということになると、現行の議会制度そのものと全く乖離する中身でもありますので、目指す方向は理解するものの、現在の検討の具体的な内容としては無理があるのではないかと思います。
 
○山田 委員長  岡田委員、納所委員、高橋委員、赤松副委員長からもありましたけれど、この制度的なものに対して今後どう扱っていくかということについては、ここではしませんけれども、例えばこの先の期間を通して今年度末ぐらいを目指して議員定数の議論というのを収束させようというスケジュールがありますので、そちらに入れて議論する、地方自治法の関係とか選挙制度の関係とか、そういったものをあえて今後スケジュールに入れるか入れないかということについても、また議論は後で、今は課題だけ提出していきますので、そういうことについて皆さんは今後どういうふうに対応していきますかということを後ほど議論させていただければと思います。制度のハードルが高いということもあります。地方自治法の関係でいいますと、すぐに答えは出てこないと思いますので、そういう調査を今後のスケジュールの中に入れるかどうか、それも含めて再度議論をする場を設けたいと思っています。そこだけ確認しておきたいと思うのですが、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 次に、鎌倉夢プロジェクトの会からお願いします。
 
○高橋 委員  私は、基本になるところはこれまでの議論の中で繰り返しお話をしてきましたけれど、議員定数を20人として公約を出してきた議員が一緒に活動しておりますので、そういうところを目指していくものではございますけれども、一気に20人ということではなく、人口減少、社会の進捗に合わせながら漸減させていくという立場でやっていきたいと。類似団体の議会を見ますと議員1人当たり5,000人から、進んでいるところで1万1,000人ぐらいという幅があるのですけれども、その中で一番多いのは6,000人から8,000人という自治体が多いです。そういうところです。鎌倉は6,600人ぐらいでしょうか。その中間をとって7,000人ぐらいを議員1人当たりの人口ということで捉えて、17万人のときには24人、16万人のときには22人、15万人だったら21人というようなことで漸減させていったらいいのではないかということで提案いたしました。
 それから、人数が少なくなると行政の監視というところが手薄になりますので、その辺は行政とも連携して、行政監視委員会みたいなものを、国会には行政監視委員会というのは、議員を含めてやるのですけれども、地方は余りそういうことはないので、事業評価みたいなものを含めて監視ができるような行政監視委員会を設置して、そういう面をカバーしていったらどうだろかと。
 それから、議会に係る経費というのは、1%ぐらいを上限にして、議員の定数以外は充実させる方向でやっていくべきではないかと。
 また、地域の声をなるべく市政に反映させるということをやっていかないといけない。その中では人数が少ないより多いほうがいいに決まっているわけですけれども、その辺をうまく選挙制度の中で吸い上げるということで、区割り制を導入することを検討したらいいのかなということで、とりあえずは今、5つの地域に分かれていて、5つの地域で想定すると一番下に議員定数が26人のときにはこのような感じ、24人のときには、22人のときには、20人のときにはと、今の人口推移でいくとこんな感じですよと。ただ、これも別に5つでやる必要もないわけで、2つでもいいですし、3つでもいいですし、区割りみたいなことはどうするかは議論すればいいと。ただ、その区割りをすることによって、地域の声を選挙を通じてダイレクトに吸い上げていくような仕組みということも必要ではないかということで提案しました。
 それから常任委員会については現在の4常任委員会を維持していく方向で、プラス、予算常任委員会と議会広報常任委員会ということで、6つの常任委員会制にするということが好ましいと。ただし、決算については特別委員会で行うということを提案しました。常任委員会の人数については、6人でもできるとは思っておりますが、奇数の7という数字が好ましいだろうということで提案しております。そういうふうになると今の4つの常任委員会も含めて漸減していく中では兼務をしていただくんですけれども、そのようにできるかと思っております。それから議長については全体の代表ということで常任委員会には所属しないということで提案させていただきました。
 
○山田 委員長  暫時休憩をいたします。
              (11時06分休憩   11時21分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 御意見ございませんか。
 
○渡辺 委員  考え方としては、十分理解いたしました。ただ、選挙区制については、やはり市民の声を反映するという意味では偏りが出てしまうと思いますので、これについては賛同しかねます。
 
○岡田 委員  常任委員会のところ、先ほど出ましたけれども、委員数は奇数の7名で重複するのを認めるという場合に、各会派、あるいは無所属議員は、どういう取り扱いするのか、ここら辺は決めていかなければいけないのかなと思っています。それと24人はどうなのかなという感じもしています。あとは一般会計の1%の議会費、これはいいんじゃないかなという感じがします。あと区割りはおもしろいけれどもどうなのかな、今後の考えかなという感じがします。ただ、市の代表というか、地域によってはばらつきがある可能性があるので、そこら辺はそれなりに考えながら、狭い土地ですから、仮に導入するとしてもまずいかなと思っています。
 
○三宅 委員  一番注目をしたのは常任委員会のところなんですけれども、重複をするという重複のあり方ですね。会派、そして無所属の人たち、そういう今の議会の構成を考えると具体的なもう少し踏み込んだ提案がないと。そして、選挙区制は直ちに導入ということではないと思いましたけれど、今、焼却炉のことについても、どうしても地域エゴになりがちになってしまうのではないかなと思います。そこに住んでいる議員のところにいろんな意見がまとまって集中するということもきっと起こるでしょう。ですので市全体を見ていくという意味で、地域のバランスはとても大事ですけれども、それを選挙区制になるということについては、よほど慎重にしなければいけないかなと思います。
 
○納所 委員  少数制が好ましいという中で、行政監視委員会等の設置の対策で少数でも対応できると思うと、議会としての独自性といいますか、その辺を確保するのはどうなんだろうと思います。これが市長部局内に行政監視委員会等があれば、議会は逆にその必要性が薄くなるのではないかと思いました。選挙区制の導入については、地域の声を吸い上げるにはいいと思いますけれども、市政全体の立場に立って行動すべき議員としての活動というものが少し偏ってしまうのかなという嫌いもございます。ただ、地域の声をどのように吸い上げるのかという考え方としては、討議すべき項目としていいんじゃないかなと思います。あと、委員会の重複所属についてですけれども、会派の人数の割合によって、委員会でその声を届けるということが、これが重複となると、会派制度の意義づけが薄くなってくるのかな、もしくは意義を成さなくなってくるのかなということもあります。必要に応じて重複というのは当然認めるべきだろうと思いますし、さらには予算常任委員会とか議会広報常任委員会という二つの常任委員会をさらにふやすということになれば当然重複はあり得るわけで、そういった意味での重複はいいんですけれども、現行の4常任委員会との重複を求めるとなると、これはかなり難しい問題が発生してくるのではないのかなという感想を持ちました。
 
○赤松 副委員長  1番の定数のところで今24人と、これは鎌夢会の考え方と受けとめましたけれど、この人数については後でまた私の会派の考え方がありますので、そこで若干バッティングしているという点があります。2番のところで出ていましたけれど、少数精鋭が好ましいということと、それにかわる策として行政の監視牽制機能、議員の人数は多いほうが好ましいけれどもということで、議員を減らす分、行政監視委員会という形で提案されておりますけれども、議会そのものの権能といいますか、行政の監視機能そのものが議会の重要な役割の一つでありますので、そこをほかの機関に変えることはできないと思っております。それから、選挙区制の問題ですけれど、これは現実問題として石を投げたという話がありましたから、そのように受けとめさせていただきますけれども、これは現実的には難しい、不可能に近い中身だと思います。
 
○山田 委員長  次に、公明党からお願いします。
 
○納所 委員  議員定数を導き出す視点としては、常任委員会の数から入りました。現在、市長部局13、教育委員会ほか7部局、合計20部局に対して専門性を持ちながら委員会審査を行っていくということを考えた場合、現行の4常任委員会体制というのはよろしいんじゃないかなと思っております。これは市長部局、もしくは行政側の事務量に応じた委員会制度、4常任委員会であるという体制は維持すべきだろうということになりました。そして、一つ当たりの常任委員会の委員定数ですけれども、これは7名がいいのではないかということでございます。現在6名の委員会もございますけれども、やはり委員長を除いて委員を偶数に設定して、可否同数の場合に委員長が採決に加われるというこの7名体制が一番常任委員会のあり方としましては、よろしいんじゃないかなということでございます。
 さらに議会の議決に決定責任を持ちつつ、さらに執行部に監視機能を発揮できる、これは両方ちょっと矛盾してしまうような部分もあるんですけれども、どれだけの議員数が必要なのかということでございますけれども、やはり鎌倉市民17万人といえども多様な意見を持つ市民がおります。また、地域を代表している議員もいらっしゃいます。それと各常任委員会の決定をどう連動させていくのか。つまり委員会の結論が本会議にどのように反映していくのかということも含めるということでございます。そうすると単純に計算して4常任委員会の委員数を積み上げると、28名というのが議員定数としていいんじゃないかなということでございます。昨今議論になっているんですけれども、議長が委員として参加するかしないかということで、もし議長が公平中立、全体を統括する立場ということならば、議長枠は別に1名設けて、29名という定数も考えられるということでございます。
 そして、各会派や無所属議員が参加して、議会として政策立案を行うという議員数がどれくらいかということでございます。これはいわゆる議会の監視機能を発揮しつつも政策立案を積極的に行っていくとなると、今までの経験的に考えると10名程度で政策立案活動ができるといいなと考えております。そうすると全体に28名の議員の中で10名程度が参加して政策立案を行うというプロジェクトチームが組めるといいなと思っております。これは全体が参加してもいいと思いますけれども、やはり絞って10名程度で活動すると議会としての政策立案が可能なんじゃないか。その10名を余裕もって出せるのは、全体28人の定数の中から選抜できるのではないか。いわゆる各会派1名であるとかというような、無所属も含めて、そういった活動ができるのはないかなということでございます。
 さらには地域代表としての議員数、これはどのように考えたらいいのかということでございます。現在、鎌倉市は5地域に行政を分けております。さらにその中に9つの中学校区もしくは16の小学校区がありまして、そこでそれぞれ地域の課題は特徴的なものがございます。そういった5地域9中学校区、もしくは16小学校区の地域の課題を吸い上げるには定数がどれくらい必要なのか。つまり、その地域から複数の議員が選出できるには、どれくらいの定数が必要なのかということで、28名程度ならば5地域から割合満遍なくというより少し偏りが出てくると思いますけれども、各地域からいわゆる地域代表としての議員を選出できる余裕があるんじゃないかなということでございます。ですので、定数としては現状の26名を28名に戻すということ、これに関しては前回2名減らした中でありますけれども、一般会計のうち、議会費の占める割合を1%ぐらいと考えると28名も維持できるのではないかということでございます。ただ、これは前回減らしたばかりでございますので、その28名に戻すことが難しければ、現状の26名体制を維持するという結論でございます。
 
○山田 委員長  先ほど鎌夢会からの御提案に対して、今後検討課題とすべきという整理を抜かしてしまいましたので、休憩する前に一旦整理をさせていただきたいと思います。
 一つには、行政監視委員会の役割、このあたりをもう少しきちんと調査、検討する必要があるんじゃないかと御意見が出たかと思います。
 もう一つは選挙区制について、これも今後選挙区制についての考え方は一定時間をかけて議論する必要があるんじゃないかというお話と、あと、委員会の重複については、これは今後の運用面でどう重複させるような形にしていくか。予算常任委員会と広報常任委員会をつくった場合、重複はあり得るだろうけれども、今の4常任委員会の重複を認めるとなれば、どういう形で運用をしていけばいいか、この3点ぐらいが今後課題として捉えておく必要があるんじゃないかなと私は思うのですが、それでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 暫時休憩をいたします。
              (11時35分休憩   11時44分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 
○渡辺 委員  今、私の会派と鎌夢会と公明党で半分終わったので、もし午前中しかやらないということであれば、ここで打ち切ればいいんじゃないですか。これはかなり真剣に議論をすべきだと思いますので、2時間を超えると思えます。議論を充実させると意味でも3会派で区切るということを私は提案したいと思います。
 
○山田 委員長  私の立場から言いますと時間がないので、今後審査する日程は10月13日の1回だけで、まだアンケート項目とか、ワールドカフェのやり方とか、講師の選定とか、いろんな案件があるので、例えばもう一日ふやしてもいいですよということであれば、私なりに皆さんに御検討いただきたいと思います。
 日程を協議するため、暫時休憩いたします。
              (11時45分休憩   11時49分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 休憩中に協議した結果、本日13時10分から15時を目途に開催させていただくということで、先ほど、納所委員からの御説明に対して、各会派からの意見を聴取した上で一旦休憩に入りたいと思います。
 
○渡辺 委員  先ほど、休憩中に申し上げて、いろいろ考え方を聞かせていただきましたけれども、地域という部分については、行政のほうが市全体ということもありますけれども、市民一人一人、地域一つ一つに気を配って行政で活動していただくと、その声をきちんと聞いて実行に移すという形にしていただきたいと思います。5番については、私は疑問のところがあります。あとの趣旨は理解させていただきました。
 
○岡田 委員  3番のところで、議長は数に入れたほうがいいんじゃないかなという感じはしますので、それは納所委員が言われたんで、それは了とします。
 
○三宅 委員  私どもの会派の考え方としては大変近いものがあります。結果的に28名の議員を出せば地域的にバランスもとれるだろうというのが、5番の地域社会の抱える多様な課題を行政に反映できるということにつながっているんじゃないかと思うんですね。だから、このバランスをとるために28人ということではないかと思います。議長についても委員会に参加して、一委員として参加をするという私は考え方なので、ここは1点、少し異なりますけれども、ほかのところについては大変共感いたします。
 
○高橋 委員  うちの会派とは考え方が違いますけれども、公明党の考え方はわかりました。
 
○赤松 副委員長  特に意見はありません。
 
○山田 委員長  今後検討する課題は特にないということで、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 暫時休憩いたします。
              (11時52分休憩   13時10分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 次に、新・草莽の会から説明をお願いいたします。
 
○岡田 委員  議員定数は人口比ということで、ここを主として、そこに着眼しました。これも随分前からやっているのですけれども、大分同じ主張なんですが、将来の市町村拡大がどうかは別にして、それはわからないということの中でやっています。現在、横浜市栄区は市会議員が3名でございます。鎌倉市の場合は栄区に比べて人口が多いので、それなりに考えると、鎌倉市で仮に栄区と同じということで考えますと4名になるでしょうと。しかし、横浜市会議員の議員報酬、それから政務調査費、これは約3倍なんです。したがって4掛ける3ということで12人、これが目指すべき数でございます。ただ、これは理想でございまして現実はそうなっていませんし、そのような状態でもないということで、現実的に考えますと迷うことあるのですけれども、委員会の委員が6名、7名いますので、6名ずつにしたらどうかと。この6名というのは私個人的に言いますと、かなり限度だなと思っています。仮に理想形のところで行きますと12人になれば一つの常任委員会で全部やっちゃえということになるかなと思っています。そうはいっても現実的にはどうなのということがございまして、今の4常任委員会プラス議会広報委員会になるのかなということもございますけれど、予算審査特別委員会を常設化してずっと一年間を見ていったほうがいいんじゃないかなという感じはしております。
 それともう一つは、この前、全国市議会議長会で勉強させていただきました。議会費は一般会計の0.7%ぐらいなんで、これは1%ぐらいに固定したほうがいいんじゃないかなということを思っています。もう一つは、現状26人ですが、24人にすると全体で1,500万円ぐらい削減になるわけですけれども、これを行政監視機能の強化、あるいは立法機能の強化等をやらなきゃいけなということで、1,500万円を24人で割ると62.5万円になる。今は政務活動費は年間60万円ですから倍増して120万円に、ここに充てればいいのではないかと思います。
 それから議会費の1%のところなんですけれども、そのぐらいいただければ、これも前々から言っているのですけれど、議会事務局の職員、これを自前で採用する。将来的には他都市の事務局との交流を進めていければいいなと思っています。
 
○山田 委員長  暫時休憩いたします。
              (13時15分休憩   13時32分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 御意見ございませんか。
 
○渡辺 委員  理想と現実ということで、休憩中に幾つか質問を委員がされていたのですけれども、理想という部分についてということでは意味はわかったのですけれども、両論併記になっているので、どっちなのかなという気がしつつ理想と現実というおっしゃり方は理解できました。
 
○三宅 委員  議員数は理想の人数ということで、それで常任委員会で全て行うということなんですけれども。鎌倉市議会の委員会のあり方はほかの市に比べても非常に細かくやっています。それを一つに、全て一つの常任委員会でやるということについてはチェック機能ということについても、ここは十分ではなくなるんじゃないかと思いました。現実的には24人という数字も正しいなと思うんですけれども、これも4常任委員会で一つの常任委員会は6人ということだけれど、欠員が生じた場合とか、議長の所属をどうするのかとか、やはり課題があるのではないのかなと思います。
 
○納所 委員  人口比で12人、これが隣接する横浜市栄区との比較で出てきた数字ということなんですけれど、単純な比較としてはそうなのかなと思うのですが、その比較のあり方としてはどうなのかなと疑問も持ちました。ただ、現実的には24人ということ、いわゆる現行の議会のあり方をある程度踏襲した考え方なのかと思いますけれども、いずれにせよ、そうなると常任委員会が4常任委員会体制プラス予算等審査委員会を常設化するということで、既存の常任委員会が6人定数となるとどうなのかなという不安定な部分もありますけれども、それが予算等審査委員会で補完するのかという考え方であると思いますけれども。もう少し定数の根拠等を詰めていく必要があるのかと思いました。
 
○高橋 委員  減らしていこうという基本的な考えについては理解しましたけれども、なぜ減らすかという理由については少々根拠が希薄な気がいたしました。他市の栄区との比較という、その1点だけでは説得力がないのかなという感じはいたしました。実際問題、現実対応としては24人ということで、たまたまですけれども、うちの会派の結論と同じだったわけですが、この24人から理想の形とする12人までのこのアプローチといいますか、ガイドライン的なものがもう少し御説明いただけると、よりなぜそういうふうにすべきかというのが明らかになってくるのかなという気はいたしました。
 それから、議会費については1%ということでやっていこうとすることについても理解いたしましたし、議会事務局のプロパー職員を雇用するということについてもやっていくべきだと私も感じています。ただ、それとは別に事務局間交流みたいなことは、できるならば別な議論としてでも早く始めていただければいいなと感じました。それから政務活動費を増額して監視牽制機能みたいなものを強化をするという考え方を示されたのですけれども、現状として政務活動費は使っていない方が数名いる中で、必ずしも政務活動費をふやすということが監視牽制機能を強化したり立法機能を強化するということに直結しない状況もあるかなと。そこは何か工夫が一つ必要かと感じました。
 
○岡田 委員  私の政務活動費をぶっちゃけ言っちゃうと使っているのを全部計上しているわけではないし、今回は二十何万円かを返したんです。もうちょっとないと例えば弁護士さんを常設して、顧問弁護士にして、例えば月5万円とか3万円でもいいんですけれど、渡して何かあったときにやりたいというのはだめですかと。課題があって、以前、弁護士さんにやるには使えますよというようなことも言われて、何か使い勝手が悪いというか、つながりのある中で何かあったときに聞くという体制をつくらないとなかなか厳しいものではないのではないかと。あと60万円ですから、すぐに本当になくなります。もうちょっとてこ入れしなければいけないという感じは、私個人ではしております。
 
○山田 委員長  次に、神奈川ネット鎌倉からお願いします。
 
○三宅 委員  私どもは、一番最初は議員定数を導き出す視点ということでは民意の反映ということを考えていきたいと思いました。多様な人たちが市の中で生活をしておられるのですから、幅広い層のさまざまな議員がますます必要になってくるのではないかという考え方に帰着しています。人口減少は現実に厳しいということではありませんので、定数を削減するということは、今の段階では必要は感じでいません。それで何がいいのかということなんですが、委員会の構成人数を考えました。全国平均が一つの委員会が7人ということで資料をお出しいただいていましたけれど、議会でも6人と7人の構成なんですね。6人はぎりぎり審査できることだろうと、これまでの議論の中でもそういった結論だったと思います。6人で委員会を構成した場合に、先ほども言いましたように欠員が生じた場合、この前の期ですよね、そのときに1人県議会議員にお出になったので、1人減ったという経緯がありますよね。今後ももしかしたら県に出るとか、国に出るとか、市長に立候補するとか、そういうこともありますし、それからお亡くなりになったということもありました。さまざまな要因で、この6人というのが維持できていかないという懸念もあります。そういうことも考えましたら、7人の委員会の人数というのは維持していきたいと考えています。また、議長ですけれども、議長も一委員として委員会に参加をする、所属すると。これは議長のお考え方なんだと思っていて、ここで議長は委員会に所属しないと決めるものなのかなというのが疑問であります。できたら一委員としてぜひ参加をしてもらいたいと思います。委員会数としましては、先ほど納所委員のおっしゃったように関連の部局、それから担当課、そういうことを考えまして、今の4常任委員会が妥当と考えます。丁寧に審査していますし、この状況がいいといいます。重複につきましても、これは予算委員会の常設化というところにもかかわってくるのですけれども、重複ということになると、特定の議員とか会派が権利を行使できるという可能性が大きくなりますから、公平ということにおきましても避けたほうがいいんじゃないかなと思います。だから、担当の部局、それぞれ4つの委員会に割るという考え方で、予算特別委員会もこれまでとおり特別委員会として設置をしたほうが望ましいと思っています。議員の専門性ということにつきましては、知識はもちろん必要です。だけれども、この間、全国市議会議長会に行って伺いましたが、専門すぎるとかえって市民からかけ離れていくということもありますよね。というふうにおっしゃっていたかと思います。いつも新鮮な目で向き合っていくということが非常に重要だと思っています。生活者としての鋭い感覚をきちっと持って、行政のチェックをしていくという姿勢が求められるんだと思います。
 委員会数は4つ、委員は7人がベストだと思っておりますので、28人です。しかしながら、前回に2減らして現状26名ですから、ぎりぎり26名と。それでも議長は委員会に所属してほしいと思っているので、やはり主張としては28名です。
 
○山田 委員長  暫時休憩いたします。
              (13時45分休憩   13時49分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 御意見ございませんか。
 
○岡田 委員  今26人とか28人とか、今じゃ足りないと言われましたよね。生活者の感覚は、私は否定しないし、確かに生活者の感覚は必要だけれども、専門的過ぎるというのはどこら辺までというのはよくわからないのですけれど、これだけ規模が大きいとかなり専門的に見ていかないと、大ざっぱは大ざっぱで問題をわしづかみできるところがあるんだけれど、追求じゃないけれども、違うんじゃないのというところまで持っていけない、頑張らないと持っていけないとだめなんで、そこら辺はある意味専門的にならないとなかなか厳しいと思うので、両方兼ね備える必要があるんじゃないかなという感じはしました。
 
○納所 委員  おおむねうちの会派と考え方は共通しているかなと思います。議員の専門性については、専門的過ぎることはかえって市民目線とかけ離れるおそれ、これはどうなんだろうという一定の疑問はあります。ただ、当然一定の知識は必要だと言っていますので、その中で専門性を磨くという、議員の資質を向上するという、不断の努力があればということだろうと思います。議長は委員会に所属する、私どもの会派も前提としては議長も委員会に所属するという中で、もし、公平、中立性を保つということならば別枠でという考え方であったのですが、その部分がちょっと違うだけで、おおむね共通していると思いました。
 
○高橋 委員  定数の導き出し方としては委員会の構成メンバーからのアプローチということで、それを前提に28名という結論を導き出しているということについてはわかりました。ただ、将来、日本の人口が半分になるということが予測されている中で、鎌倉市は当面は減らないんだということを前提に、減った場合には考えましょうみたいなことだったので、減った場合にはこんな考え方でというところもお示ししていただけたらよかったかなと思いました。
 
○赤松 副委員長  言わずもがなですけれども、議員の定数問題を考える前に、ここにはざっくりとした表現で大変失礼しているんですが、行政組織の規模と内容、これに対応して議会の権能や機能が十分に発揮される議会の組織であるべきだということが考え方の基本として思っております。そういう意味で執行機関に対する監視機能、これが十分果たされるということが非常に重要であり、その点では委員会の数というのは非常に大事だと思っております。ここ10年、15年、全国の地方自治体で、行政改革という形の中で、議員定数の削減などがずっとやられてきました。そういう中で現在の到達点がどうなっているのかという全国市議会議長会の資料その他さまざま事務局からの資料の提供をいただいて、それらを十分見ながら、いろいろ検討させていただきました。その中で委員会の数でいうと、既にいただいている資料からも明らかなように、人口16万人から19万人、うちの自治体がちょうどこれに当てはまるわけですけれど、類似自治体で3常任委員会が6自治体、4常任委員会が22自治体、5常任委員会が2自治体と、こういう数字が出てまいりました。圧倒的に4つの常任委員会の体制でやられているところが非常に多いと。これは先ほど言ったような議員定数の削減などが行われている中でも委員会の体制はこういう体制で、行政組織に対する十分な議会としての執行機関に対する監視機能をしっかりと維持していくという点での委員会の体制がこういう形になっているというのはうなずけるんだというものがあります。そのうち一つの委員会の定数がどうかということを類似自治体で見たときに、6人または7人というのが3自治体、ほか27自治体は全部7人以上となっていることがわかりました。うちの場合は6人ないし7人ということで、その中の一つなんですけれど、大体この数字だということがわかりました。そういう意味で、現在は26人の中で6人ないし7人というのはこの中に入るなと、全国的な平均値だなと感じました。
 今度、常任委員会の数とその委員会の委員数のところから割り出されてくるのが議員の定数という問題になります。4常任委員会で6人または7人、現在鎌倉市はそういうことなんですけれども、全国的な調査の中で、十分議論を尽くしていく上で必要な人員ということで6人ないし8人と述べているものもあれば、8人と述べている学者の先生もいらっしゃる。そういう中で真ん中をとって7人とした場合には、7掛ける4で28人という定数が導き出されるということが一つあると思います。
 それからもう一つ、民意の反映という点で見たときにどうかという視点から見てみますと、同じく類似自治体、全国30自治体の中で26名定数のところが3自治体、28名が12自治体、30名というのが6自治体、29人というのが1自治体ありました。こういう数字を見てみますと一番多いのは28名ということであります。鎌倉市の今の行政組織の実態は、ここにも書いておきましたけれども、公明党の数字と違っていて、取り方の違いかなとも思うんですけど。私が職員課からいただいた資料を見てここに書いたんですが、市長部局で12部、外局で6つ。総常勤1,342名を組織とする自治体であると同時に、財政上の規模から見ると、一般会計、特別会計を合わせて1,000億円を超える財政規模と、これもなかなか大きな自治体の一つに属していると思います。また、市内の公共施設はどういう規模かというと、これも非常に数も大きいほうでして、鎌倉市の小・中学校25校、さまざま福祉から何から全部ひっくるめて約100近い公共施設を抱えているわけですね。こういうもののあり方なども十分チェックできる体制が必要だということで、議員の数と常任委員会の体制は連動するわけですけれど、こういう点から見てみますと、民意の反映という点に光を当ててみると、鎌倉市の場合は類似都市でちょうど議員一人当たりの人口の数では上から非常に多いほうに属しているということがわかりました。7位という状況です。県内の自治体で見ましても、大体中位というところでありますので、最も適切な定数としては28名ではないかという結論に達しました。しかし、現実問題として定数削減が進められて、現在26名に変えたばかりでありますので、それをさらにプラスするというのは現実的には皆さんの御賛同をいただくのもなかなか難しいことだろうとも思いますし、現状の26名は維持すべきだろうと考えております。
 
○山田 委員長  暫時休憩いたします。
              (14時00分休憩   14時01分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 御意見ございませんか。
 
○岡田 委員  今、休憩中に議長は委員会に所属するのがいいと言われたんで、そういう考えなのかなと思いましたのが1点。それから、議員定数につきましては4常任委員会で委員数は7名がいいんじゃないかと言われたんで、これも神奈川ネット鎌倉のお話と同じで28名になっているので、現状は26名になっているんで、現状維持がいいだろうという共産党の考え方ということで、それはそれとして、わかりました。ほかの問題については今後議論があるだろうということなので、また、そのところで言わせていただきたいと思います。
 
○三宅 委員  私どもの考え方と類似しておりまして、共感できることがたくさんあります。それで人口、それから行政組織の構成、公共施設の数とか、多面的に捉えていらっしゃって、それで割り出されたものであるということはよくわかりました。大体考え方は同じですから理解できます。
 
○納所 委員  おおむね共通する考え方で理解いたしました。今、行政組織の事務事業のあり方から委員会数を割り出して、さらにその委員会の委員数を大体7名を妥当と考えるということならば28名、そして現状は26名でふやすことは難しければ、その26名は維持したいという考え方は共通しているので理解いたしました。
 
○高橋 委員  共産党の考え方については28名が理想だけれども、現実対応としては26名と、現状維持というような考え方はわかりました。
 
○山田 委員長  正・副委員長交代いたしますので、暫時休憩いたします。
              (14時03分休憩   14時04分再開)
 
○赤松 副委員長  再開いたします。委員長交代いたしました。
 最後になりますが、鎌倉みらいからお願いいたします。
 
○山田 委員長  これまでこの議会運営委員会で検討してきたこと、さらには全国市議会議長会での御示唆等々を踏まえて、議員定数を導きだす視点というものに基づいてお話を申し上げていきたいと思います。
 まず、人口という視点でございますが、県内の政令市、中核市、中核市を目指す市、いわゆる40万人以上の市と10万人以下の市町については今回の検討の外にいたしました。そういうことで、鎌倉市の人口17万人という位置づけの中で、今議員定数はどういうポジションだろうかということを検討させていただきました。あと、全国的には16万人から19万人、これは17万人プラス・マイナス1万人の範囲ということで、全国対象で特別区を含めて30市区ございますので、そちらで鎌倉市の位置づけを見たところです。そう考えますと県内10市の中では人口順位と議員定数の順位というのは同順位であって、決して突出して議員定数が多いわけではないということを考察させていただきました。さらに全国的に見たとしても定数が少ない順位からみて5位、同順位が3市ありましたけれども、定数が少ない順位で5位でございましたし、議員1人当たりの人口の多い順では7位ということで、先ほどの議員1人当たり6,600人という数字が出ていましたけれども、全国的には5,200人から5,300人だったと記憶していますが、そういうことで決して鎌倉市は1人の議員に対して人口が少ないわけではないと考察しております。
 あと、財政力指数、議会費対一般会計の話として、そこにデータを記載させていただきましたが、意見としては平成25年度決算における財政力指数では県内10市中、上位から2市であって、財政力に比べて予算規模、議会費の予算とは0.75、0.7クラスですので、高いほうからいっても第6位ということで、議会費がそれほど突出しているわけではないということで、定数を減らすというのは、まだいいんじゃないかなと考察しております。全国のレベルからいっても財政力指数を30市と比べたのですが、5位ということで高位にありながらでも議会費の割合が上位から13位ということで、全国的に見ても鎌倉市が突出しているものではないと考えております。
 あと、委員会数、委員会定数でございますけれども、そこにデータとして、先ほど言いました40万人以上と10万人以下を除いた神奈川県内の数字と人口16万人の全国規模での数字を記載いたしますので、またお読みいただければいいと思いますが。小田原市議会の場合は議会広報広聴常任委員会で委員数が7人で、ここの場合は3常任委員会で、小田原市議会の場合は定数28人ということで、これを割りますと9人から10人ぐらいの定数になっているんですね、常任委員会が。これを全国的に見たら7人とか8人という副委員長からの御提示もありましたけれども、小田原市議会の場合は1常任委員会の所属委員が少し多いのかなと思いますけれども、全国的には常任委員会が10万人から20万人規模で7.65人という数字もありましたので、そういう意味でも鎌倉市が6人から7人で運営していることについては突出しているものではないと判断しております。
 4番目については、こういうことをいただきましたねということになります。あと、常任委員会方式で決めましょうというような話では、先ほどお話があったとおり、4常任委員会が圧倒的に多いということ、委員数についても7.65というようなデータからいっても鎌倉市が突出しているものではないと思っています。あと人口比例方式で見ても全国規模からいっても決して突出した数字ではないと。議会費の固定方式についても先ほど申しあげたとおり。8番については1番と重複していますので、割愛をいたします。
 あと全国市議会議長会の方への相談ということで、合議体としての議会の能率的な運営とか、多数の住民が推す人材の選出とか、地方公共団体の組織全体との均衡とか、議会の権能を発揮できる組織体、そういったものに今妥当なんでしょうかというようなことを検証しても、常任委員会での審議時間等を検証しても、現在の6人から7人に、決して7人であった時代から6人になった時代に大幅に審議時間が短くなったかというようなことについては特に際立ったものも出ておりませんでしたので、そういったところについては現状は問題ないのではないかと思っています。
 あと、住民自治の協議会方式については後に任せますけれども、いわゆる市議会議員選挙のありようとか投票率の向上にむしろ軸足を置いたような運営が今後望まれるということでこの辺は多数の住民が推すすぐれた人材の選び方というのは、かなり難しい面があるのかなと思っています。
 それから特にコメントしておきたいのが、後ほどの議論ということでいいかと思いますが、12番の副議長の一般質問を認めたということもありますけれども、議長の所属については本会議における表決権がそもそもありませんので、このあたりが常任委員会で委員として評決に加わることというのは自分でも整理がつかないので、これは後ほどの議論とさせていただければと、その辺のポイントを教えていただければと思っています。
 ということで私としては、特に今の26名をいじる方向性はないんじゃないかな、前期で28名から26名にしたということについては、それは一定の議論があって26名にしたわけですので、今度26名をあえて変えるというような要素が、今のところ私にとっては見出せないものですから、現状の26名のままでどうだろうかと思っています。ただ、議長の取り扱いによっては6人の常任委員会が3つになって、7人の常任委員会が一つになるというケースもありましょうが、それは6人の常任委員会でやっているわけですから、三宅委員からもいろんな御意見もありますけれども、そこのところは今ふやす要素というのは逆に言うと対市民的に見出しにくいのかなと思っておりますので、少なくても現状維持で、鎌倉市の26人が本当に突出しているのかという検証をしたところ、そうでもないという結論を導き出して、現状どおり26名のままというのが私どもの意見です。
 
○赤松 副委員長  暫時休憩いたします。
              (14時11分休憩   14時25分再開)
 
○赤松 副委員長  再開いたします。
 御意見のある方はお願いいたします。
 
○岡田 委員  議長は常任委員会の所属はなしにしたほうがいいということですね。そうすると総務常任委員会の7人が6名になると、観光厚生常任委員会は6人、教育こどもみらい常任委員会は6人、建設常任委員会は7人になると、建設常任委員会は今後、鎌倉市のまちづくりを考慮し、従来どおりとする。ここはどういう意味ですか。
 
○山田 委員長  このとおりです。
 
○渡辺 委員  恐らく、休憩中の話もありましたけれども、陳情等が出てきて、見直すのでは議会としての役割を果たしていないんじゃないかというところで、この議論を進めてきたと思います。ですから、もちろんいろいろな御意見のバックグラウンドもあって、その人数というものが出てくるわけですけれども、その定数が同じということで、それがそれとしての意見であれば、私としては理解をさせていただきました。
 
○高橋 委員  鎌倉みらいの考え方ということで4ページにわたってお示しいただきましたけれども、ずっと議論してきたことを丁寧に整理していただいた内容になっているなということで、これについては読んでわかるように、よく整理していただいたなということで理解させていただきます。多分これまで積み上げてきた議論を整理するとこういう感じになるのが平均的な回答だろうと思うですけれども、ただ、なかなかそうまとまらないというのが議会なのかなという思いもありまして、改めて、どういうふうに整理をしていくかということについては今後の議論に期待をしたいなと思いました。
 
○赤松 副委員長  ほかに御意見ございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 暫時休憩いたします。
              (14時29分休憩   14時30分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。委員長交代いたしました。
 本当に長時間にわたって皆さんから御意見を頂戴いたしまして、およそ各会派の考え方、質疑応答を通じて、それぞれ皆様の思いも少し変わった部分もあるかもしれませんし、今後とも主張していこうというような話もあろうかと思いますけれども、そこはそれとして、きょういただいたところをどういうふうにしてアンケート等に結びつけていくかと、そこを少し議論していかなければならないと思うのですが、とりあえずアンケートの中身の一案ということでお示しさせていただくというのはどうでしょうか。
 
○高橋 委員  きょう、各会派の考え方を改めてお伺いをして、それしかないのですけれども、現状維持、ふやす、減らすという3つの意見があったなと。これはそれぞれの会派の考えですから、それ以上ないですし、それがそれぞれちゃんと全部出たなということなので、アンケートもそうですし、市民の皆さんと会ってお話しするときに、自分の考えということは無理ですから、ふやしていくというのはこういう根拠でふやす、現状維持というのはこういう根拠で現状維持ですと、減らすというのはこういう根拠で減らしていくという、ある程度オーソライズできる部分で整理をしたほうがいいと思うのです。それで、ふやしていくという人の意見の中にはこういう代表的な意見がありますよとか、現状維持の人の意見はこういう代表的な意見がありますよ、減らしていく人の意見はこうですよと、そういうことだけはちゃんとお伝えできるように、結論は皆さんの御意見をいただいた上で議論して結論を出しますというふうにしていくべきかなと思いました。
 
○山田 委員長  地方自治法との関係しかり選挙区制の話しかり、そういったあたりを今後どうふうにして議論の折り合いをつけていけばいいのかというのは検討しておかなければいけないんじゃないかなと思うのですが、そこを根拠にされている会派がありますので、その根拠にされているベースがあやふやだと根拠にならない場合もありますので、そこの部分をどういうふうにして固めていくか、あるいは固めていただくかということについては、御意見を伺っておきたいなと思うのですが、どうですか。
 
○高橋 委員  ふやすというのは1会派だったんですけれども、現状維持というところでも幾つかの意見がありますし、減らすというところもかなり幅がありますので、そこは共通できる部分、代表的なというところでまとめられればいいんじゃないかと。その調査を必要な部分については調査を待って、結論にその考え方を加味するかどうかということをもって、まとめられる部分、要するに最大公約数的なところだけでいいということです。
 
○久坂 委員  私はまとめ方については今高橋委員がおっしゃったことは、私も申し上げようと思ったのでいいんですけれど、今、委員長がおっしゃった、調査書に関しては、今後アンケートをいつ実施するかというスケジュールを確認させていただいて、最後にそこら辺に間に合いそうかどうかというのを確認させていただきたいのですけれど。
 
○山田 委員長  スケジュール感については、以前申し上げたとおり、10月までに固めてという話、先ほどおっしゃったとおりだと思っていますので、1カ月そこそこで根拠になるような法令関係を整理しなければいけないんですが、それをこの場でやるのか、それともバックヤードでやるのか、そういったところにもかかわってくるとは思うのですけれども、ただ、次回の10月13日までにそれが全部できるかというと2週間しかありませんので、そこについてはどうだろうなという気持ちがあります。
 
○久坂 委員  わかりました。であれば調査事項は調査事項として、少なくとも来年1月の公聴会までには議論の裏づけとして準備できるようにしていただきまして、今回のアンケートの実施前のまとめにつきましては、高橋委員がおっしゃられたように、現状維持、減らす、ふやすの中で最大公約数としてまとめて、アンケートに進む方向ではないかと私も思います。
 
○納所 委員  最大公約数の意見というのは、逆に市民への説明責任としては不親切だと思うんですよ。ですからある程度、今回出されたそれぞれの意見というのはきちんと載せるべき、紹介すべきだと思うのですね。ただ、法令的なもので、調査しなければいけないものに関しては、例えば注として、これは実現するにはこういった事例をクリアしなければならないというような課題は併記しておくべきだろうと思いますけれども。ただ、どこの会派がこう言ったというような会派名というのは資料としては載せないほうがいいのかなと思います。ふやすべき意見にはこういうものがあったと、現状維持にはこういうものがあったということで、なるべく最大公約数になるかもしれないのだけれども、なるべくそれぞれの会派の意見は尊重して載せるべきだとは思いますね。紹介していくべきだろうと考えております。
 
○高橋 委員  理想だとは思うのですけれども、これを全部載せるとなるとかなり大変ですよね、アンケートにしても。代表的な意見を一つとかでもいいくらいじゃないかと私は思うのですけれども、アンケートが何枚にもわたるみたいな、国勢調査みたいなものになってしまうとどうかと思いますので、できれば1枚程度のものが理想かとは思うのです。
 
○山田 委員長  アンケートには特に、きょうの会派の議論というベースになるものというのは記載していなかったと思うのです。要するに市民の率直な意見を聞きたいというような趣旨ではなかったかと思うのですが。
 
○久坂 委員  アンケートの前提として1枚ぐらい、議会運営委員会がどうしてこういう議論をしているのかというので、御紹介してからアンケートを実施するべきだと思っているので、全文を読む間に気が失せてしまってはいけないので、なるべくなら端的にわかりやすくまとめたものを一つにしてアンケートをするべきじゃないと思いまして、先ほど御提案させていただきました。
 
○山田 委員長  暫時休憩いたします。
              (14時38分休憩   14時53分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 休憩中に今後の作業について皆さんにお諮りして、次のようにさせていただきたいと思います。
 まず、議員定数・議員活動に関するアンケート調査の御協力のお願いということで、案を以前お渡しをしておりますけれども、これについて皆さんからの御意見を頂戴する。
 次に、新たにきょうの御議論の中で、ふやす、現状維持、減らすということに対する大枠の意見、皆さんから出た意見をまとめたような、そういった意見を付した紙を1枚つけて、10月2日に皆さんのお手元にメールでお送りいたします。それに対して意見をつけたものを10月8日の16時までにメールの発信元にお送りをいただきたいとお願いいたします。そして、10月13日の13時10分から、いただいた御意見をベースにアンケートについての御議論をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 事前ではございますけれども、ワールドカフェに関して、講師の方の案だけ、先に出しておきます。
 資料配付のため、暫時休憩します。
              (14時55分休憩   14時56分再開)
 
○山田 委員長  再開いたします。
 配付資料について、事務局から説明をお願いします。
 
○事務局  今、お手元のお配りした1ページ目が、全国市議会議長会において議員定数で参考人を呼んでいる例がありますので、それをもとに事務局で調査をした結果を載せております。これとは別に事務局で何人か講師を検討し、駒澤大学教授の大山教授、あとは江藤教授。最後のページで小林氏の3人がおられるのですけれども、事務局内で検討した中では、いままでお呼びしたことがない、駒澤大学の大山教授がいいのかなと考えております。
 
○山田 委員長  ワールドカフェの前段で、講師としてお話ししていただく方の候補としてきょうとりあえずお渡ししました。各市の例としてどういう方をお呼びしているのかということと、ワールドカフェですので、講師をお呼びした上で市民の皆さんとか、そういった方で学識経験ない方も当然入っていただいて御意見を聞きますので、ワールドカフェのやり方、そういったものの御相談を次回にさせていただきたいと思います。
 これで、議会運営委員会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成27年9月29日

             議会運営委員長

                 委 員