平成26年建設常任委員会
12月16日
○議事日程  
平成26年12月16日建設常任委員会

建設常任委員会会議録
〇日時
平成26年12月16日(火) 9時30分開会 18時35分閉会(会議時間 6時間03分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
池田委員長、小野田副委員長、河村、長嶋、上畠、赤松、大石の各委員
〇理事者側出席者
松尾市長、小林副市長、高宮管財課長、長崎防災安全部次長兼総合防災課長、山田(栄)まちづくり景観部長兼岡本二丁目用地活用担当担当部長、樋田まちづくり景観部次長兼まちづくり政策課長兼土地利用調整課長、大場まちづくり景観部次長兼都市景観課長、関沢都市計画課長、宮崎交通計画課長、石山岡本二丁目用地活用担当担当次長、前田岡本二丁目用地活用担当担当課長、渡辺(一)都市調整部長、征矢都市調整部次長兼建築指導課担当課長、芳本都市調整課担当課長、永野都市調整課担当課長、川村(悦)開発審査課長、都筑建築指導課担当課長、小礒都市整備部長、甘粕都市整備部次長兼下水道河川課担当課長、小柳出都市整備総務課長、原田(裕)道水路管理課担当課長、森道路課担当課長、永田(直)建築住宅課担当課長、小林(肇)建築住宅課担当課長、藤木下水道河川課担当課長、伊東公園課担当課長、舘下公園課担当課長、脇浄化センター所長、猪本拠点整備部次長兼再開発課担当課長、吉田(浩)再開発課担当課長、斎藤(政)深沢地域整備課長、小嶋文化財部長兼歴史まちづくり推進担当担当部長、桝渕文化財部次長兼歴史まちづくり推進担当担当次長兼歴史まちづくり推進担当担当課長、吉田(宗)文化財課担当課長兼歴史まちづくり推進担当担当課長、服部(基)歴史まちづくり推進担当担当課長兼文化財課担当課長
〇議会事務局出席者
三留局長、鈴木次長、窪寺担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)大船駅東口市街地再開発事業の現状について
(2)深沢地域整備事業の現状について
2 陳情の取り下げについて
(1)陳情第9号鎌倉都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の都市計画決定に対する十分な検証と慎重な審議についての陳情
3 陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情
4 議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちまちづくり景観部所管部分
5 報告事項
(1)鎌倉市まちづくり条例における「由比ガ浜四丁目商業施設計画」の手続状況について
6 報告事項
(1)平成25年度陳情第5号「鎌倉山二丁目開発工事の即時差し止めと許可処分の取り消しを求める陳情」のその後の状況について
(2)平成25年度陳情第140号「鎌倉山二丁目開発工事の許可条件を守らせることの確認を求める陳情」のその後の状況について
7 陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情
8 報告事項
(1)岡本二丁目用地活用に向けた取組について
9 議案第66号鎌倉市建築基準条例の制定について
10 報告事項
(1)平成24年(ワ)第36545号損害賠償等請求事件について
(2)平成26年(行コ)第407号道路指定処分不存在確認請求控訴事件について
11 議案第61号市道路線の認定について
12 議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち都市整備部所管部分
13 議案第74号平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
14 報告事項
(1)市営住宅(空き家)入居者募集の結果について
(2)鎌倉市立大船中学校改築工事について
(3)鎌倉広町緑地指定管理者の選定結果について
15 陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情
16 陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情
〇 陳情第5号津波避難路確保の為に閉鎖箇所の再考を鎌倉市から江ノ電に求める陳情のその後の状況について
17 報告事項
(1)歴史的風致維持向上計画の策定に向けた取組状況について
18 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○池田 委員長  建設常任委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。大石和久委員にお願いいたします。
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○池田 委員長  本日の審査日程の確認ですけれども、委員長から数点確認事項がございますので、申し上げます。
 11月17日(月)開催の常任委員会正・副委員長会議において確認されましたが、歴史まちづくり推進担当の所掌事務であります歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業につきましては、当委員会の所管部署からの委任事項であることから、今後、内容に応じて報告を受けることとなりましたことを御報告いたします。
 これについて確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。なお本日は、日程第17におきまして「歴史的風致維持向上計画の策定に向けた取組状況について」御報告がございます。
 続いて、日程第6報告事項(1)平成25年度陳情第5号「鎌倉山二丁目開発工事の即時差し止め許可処分の取り消しを求める陳情」のその後の状況について、(2)平成25年度陳情第140号「鎌倉山二丁目開発工事の許可条件を守らせることの確認を求める陳情」のその後の状況について、及び日程第7陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情は、関連する議題であることから一括議題とし、報告・説明及び質疑を一括で行った後に、報告事項については1件ごとに了承かどうかの確認を、そして陳情については取り扱いを協議するということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
 続きまして、日程第15陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情及び日程16陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情は、関連する議題であることから一括議題とし、説明及び質疑を一括で行った後に、取り扱いを含めた意見開陳については1件ごとに行うことでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
 次に事務局からお願いします。
 
○事務局  関係課の職員の出席につきまして御報告いたします。
 一括議題と確認されました日程第6及び第7につきましては、都市調整部職員が出席することについて報告いたします。また、日程第8報告事項(1)岡本二丁目用地活用に向けた取組についてには、まちづくり景観部、都市調整部、道水路管理課及び道路課並びに管財課が出席することについて報告します。あわせて確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  よろしいでしょうか。
 
○長嶋 委員  今のはいいんですけれども、日程第15と16については、歴史的価値について問われているところがあるので、できれば、文化財課が所管だと思うんですけれども、回答ができる方、どなたでもいいですけれども、皆さんよろしければ出席いただけないかと思いますが取り計らいをお願いします。
 
○池田 委員長  それでは先ほどの事務局からの報告とあわせ、ただいま長嶋委員から、日程第15、16について、関連課として文化財課の職員の出席を求める発議がありましたが、これを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。続けて事務局からお願いいたします。
 
○事務局  陳情提出者の陳述につきまして御確認いただきます。
 まず日程第3陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情、日程第7陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情、日程第15陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情、及び日程第16陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情の4つの陳情につきましては、陳情提出者から陳述したい旨の申し出があることを報告いたします。発言を認めることについて、御協議・御確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  4件については発言を認めるということで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。続けて事務局、お願いします。
 
○事務局  陳情に係る資料につきまして報告いたします。
 日程第16陳情第50号につきましては、陳情の提出者から資料の提出がございまして、既に各委員には配付していることについて御報告いたします。確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。続けて事務局、お願いします。
 
○事務局  最後に、陳情の追加署名簿についてになりますが、日程第15陳情第30号につきまして、10月27日付で8名、12月4日付で163名、合計で175名となりますが、追加署名があったことについて報告いたします。確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。
 
○上畠 委員  継続審査となっている陳情について、状況を確認したいところがございまして、平成26年度陳情第5号の江ノ電の踏切の封鎖に関する状況について、6月に取り上げさせていただきましたけれども、その後どのような経過になっているか、市の把握しているところを教えていただきたいと思いまして、そちらを日程に追加していただければと思います。
 
○池田 委員長  ただいま上畠委員から、平成26年度陳情第5号について報告を受けたいということですけれども。
 協議のため暫時休憩いたします。
               (9時38分休憩   9時39分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 ただいま上畠委員から、陳情第5号の江ノ電の関係でこれについて経過報告を受けたいということで意見がございましたので、これについて、休憩中に協議した結果、日程第15、16の後に、関係課に来ていただいて経過報告を受けるということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。
 
○長嶋 委員  それはやっていただいていいんですけれども、中身についていろいろ私も情報をもらっているんですが、場合によっては、報告の中身によりますけれども、小林副市長に来ていただいて聞かなきゃいけない場合も出てくるかもしれないので、もし御都合がつくのでしたらお願いしたいと思います。
 
○池田 委員長  日程追加に関連し、長嶋委員から、場合によっては副市長の出席を要請したいとのことですけれども、これについて確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。事務局から再度確認をお願いします。
 
○事務局  先ほど上畠議員から発議のあった追加日程の場所ですが、日程15、16の後で、案件名としては、陳情第5号津波避難路確保の為に閉鎖箇所の再考を鎌倉市から江ノ電に求める陳情のその後の状況についてということで、追加することでよいか、確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  再度確認ですけれども、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
 
○事務局  この件に関しては、原局への質疑の後に、場合によっては小林副市長に出席を求めるということで、出席を要請することについて、あわせて確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  改めてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。
 それでは、関係外職員退室のため、暫時休憩いたします。
               (9時41分休憩   9時42分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第1報告事項(1)「大船駅東口市街地再開発事業の現状について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○再開発課担当課長  日程第1報告事項(1)大船駅東口市街地再開発事業の現状について、御報告いたします。
 本年9月の当委員会では、都市計画変更手続等の進捗状況と工事費の高騰についての2点について、御報告させていただきました。本日は、工事費高騰に伴う事業スケジュールの延伸に対する権利者の意向及び都市計画変更手続に係る権利者意向の確認の結果と今後の進め方につきまして、御報告いたします。
 なお、お手元に、資料として当該再開発事業の区域及び街区図と、資料1として、権利者面談に使用しました「事業計画5・6・7番地の状況」及び資料2として「平成26年秋の権利者意向確認のまとめ」を配付させていただきました。
 まずは5・6・7番地の事業計画についてですが、お手元の資料1「事業計画5・6・7番地の状況」をごらんください。この資料を権利者の方々に配付し、状況の説明を行いました。
 説明内容といたしましては、震災復興やオリンピック需要による建築工事費の高騰が顕著になっているとの助言を事業協力者より得たことから、事業費を試算し、平成25年4月に権利者に提示した事業化原案時の事業費と比較したところ、工事費が約1.5倍に上昇していること、この結果を踏まえ権利変換率を試算したところ、権利者が得られる再開発ビルの床面積が平成25年4月に権利者に提示した面積よりも約3割減少する結果となったこと、そして、この事業化原案に基づいて事業を進めた場合、事業を成立させるためには、保留床を総額で約23億円高く処分しなければならず、そのためには権利床が減少したために保留床となってしまう商業保留床を処分するほかに、マンションの処分価格を坪当たり約100万円増額させ、実際のマンション市場価格と大きくかけ離れた価格にて売却する必要があるため、実現性に乏しい計画になる上に、市の財政負担も増加するという結果になることを説明いたしました。
 そして、このような検討結果から、建築工事費の高騰が権利変換計画などの事業成立性に大きな影響を与えることが明らかになり、当初の予定どおり平成28年度末に着工することは現実性に乏しいことから、改めて事業コスト削減の検討を行い、今後の工事費高騰の推移を注視しながら事業実施時期を見きわめていくため、事業実施時期を延期することについて権利者の皆さんの意向確認を行いました。
 次に、権利者意向確認の結果についてですが、お手元の資料2「平成26年秋の権利者意向確認のまとめ」の上段の表のうち、太線で囲った部分をごらんください。権利者意向確認は10月7日から11月7日にかけて実施し、第2地区の権利者87名のうち56名、64.4%の方から、事業延伸については、工事費高騰によるものであればやむを得ずということで御理解をいただきました。また、事業には賛成していただいていますが、事業延伸には反対の方、及び事業自体に反対の方は22名、25.3%で、体調不良等で面談未実施の3名を含めた9名、10.3%の方からは回答が得られませんでした。
 この結果、表の左側に記載しております昨年度に実施しました事業実施に向けての意向確認の結果、賛成者54名、61.4%と比較し賛同率が上回る結果となりました。このように、事業延伸、それも見通しが不明というマイナスの状況下においても、前回の賛成率を上回る結果であったことから、権利者の多くは市施行による事業化を切望しているものと捉えております。
 また、面談でいただいた意見としましては、事業延伸に理解をいただいた権利者からは、事業延伸はやむを得ないが、建物の老朽化が限界に来ており、これ以上おくれるのであれば修繕や建てかえなども選択肢に入れなければならない、市の方針については理解したが、事業実施時期は延伸せずに少しでも早く事業化してほしい、工事着手まで期間があくのであれば、その間によりよい計画の検討を行ってほしいなどの意見をいただきました。
 また、事業もしくは事業延伸について反対の権利者の方は、もともと再開発事業には反対であるとの意見で、このほかに、事業には賛成だが事業延伸に反対の意向を示した2名の権利者は、早期事業化を強く望んでいることから、事業延伸には反対であるとの意見でした。
 次に、都市計画変更手続の状況ですが、8月に再開発事業や都市計画道路等に係る5つの案件の法定縦覧を実施し、その後、市及び県の都市計画審議会を経て、11月の都市計画決定・告示を予定しておりましたが、こちらの手続も、建築工事費高騰に伴う事業スケジュールの延伸を権利者に周知しない中では都市計画変更の手続を進めることはできないとのことから、都市計画変更手続の中断をしている状況となっております。このため、今回の権利者意向確認において、都市計画変更手続には多くの期間を要することから、事業化の判断がなされた際に速やかに事業化できるよう、手続再開についての意向も確認いたしました。
 資料下段の表のうち太線で囲った部分をごらんください。都市計画変更手続については、財務省や鎌倉市などの行政機関を除いた権利者83名のうち57名、68.7%の方から手続再開への賛同が得られ、15名、18.1%の方が反対であり、11名、13.2%の方からは回答を得られませんでした。結果としましては、表の左側に記載しております平成24年度に実施しました意向確認で賛成していただいた55名、67.1%と比較しほぼ同水準となりました。
 これらの結果を踏まえ、今後の進め方につきましては、事業コスト削減の検討を行う中、工事費の推移を注視しながら工事実施時期を見きわめていく方針とし、都市計画変更手続については、手続再開に向けて県及び市都市計画課と調整を図ってまいります。
 この5・6・7番地の事業コスト縮減のための施設建築物に係る施設計画概要の検討につきましては、引き続き権利者の皆さんと協議し、事業への理解を高めてまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  質疑の有無を確認いたします。御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承ということで確認させていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第1報告事項(2)「深沢地域整備事業の現状について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○深沢地域整備課長  日程第1報告事項(2)深沢地域整備事業の現状について、報告させていただきます。
 本年9月の当委員会において、第24回深沢地区まちづくり検討部会全体会の開催結果ほかについて報告させていただきましたが、本日は、その後に開催しました第25回深沢地区まちづくり検討部会全体会の開催状況、都市計画決定に関する状況、藤沢市村岡地区のまちづくりの状況、並びに土壌汚染調査等の進捗状況の4点について報告いたします。
 まず1点目の第25回深沢地区まちづくり検討部会全体会の開催状況についてですが、本年6月に開催しました第24回深沢地区まちづくり検討部会全体会において、新ごみ焼却施設の建設用地が決定する前に、その選定経過や施設のコンセプト等についてしっかり説明してほしい旨の要望をいただいたことから、環境部同席のもと10月25日に開催し、計30名の権利者の出席をいただきました。その中で、選定経過、施設のコンセプト等について説明しました。
 権利者の皆さんからは、焼却施設が事業区域内に建設されることで、まちづくりのコンセプトが変わってしまうことに反対する、計画が頓挫した場合には補償問題になる、今聞きたいことは焼却施設がどこにできるかということである、施設のコンセプト等の説明は最終候補地が決定してからでよいので、現段階では説明しなくともよい、深沢のまちづくりについて説明してほしいなどの意見をいただいたことから、予定していた新ごみ焼却施設に関する説明を終了せざるを得ない状況でした。
 次に、2点目の都市計画決定手続に関する状況ですが、第25回全体会でも報告しましたとおり、新ごみ焼却施設の候補地以外の見合わせの原因である計画の説明不足、地元まちづくり団体からのさまざまな提案への対応状況について、改めて報告いたします。
 まず、計画の説明不足の対応についてですが、深沢地区にお住まいの方を中心に、他地区にお住まいの方も対象とした説明会を10月末から11月初旬にかけ3回開催する予定でいましたが、新ごみ焼却施設の候補地が一つに絞られ、事業の再開の見通しがついた時点で改めて説明会を開催することとしました。
 また、地元のまちづくり団体からのさまざまな提案への対応についてですが、本年6月9日に提出された陳情第9号鎌倉都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の都市計画決定に対する十分な検証と慎重な審議についての陳情が、当委員会において継続審議となったことから、陳情者と今後も意見交換を続けていくことを確認しておりました。
 このような状況において、新たに本年11月27日に陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情が提出されたことから、引き続き陳情者と意見交換を行っていきたいと考えています。
 さらに、地元の深沢中央商店会から、本事業の状況等について説明してほしいとの要望があったことから、本年11月18日に開催された同会の会合に出席し、本事業の土地利用計画、事業手法等及び現在の進捗状況を説明しました。
 同商店会からは、深沢は昭和30年くらいから都市化が始まり、国鉄大船工場やその官舎が人口増と発展の中心となってきたが、JR大船工場も撤退し、官舎も今は住んでいない状況となった、市が区画整理事業を行うことで、市も商店会もウイン・ウインの関係となるよう考えてほしいといった意見や、大規模商業が立地した場合、ストロー効果で、大規模商業者だけに利益を持っていかれてしまうのではないかなどの意見をいただきました。
 このような深沢地区の商店会の皆さんの不安等が払拭できるよう、今後も話し合いを進めていくことを確認し合いました。
 3点目の藤沢市村岡地区のまちづくりの状況についてですが、これまで、神奈川県、藤沢市、鎌倉市で組織する湘南地区整備連絡協議会において、村岡新駅を前提とした藤沢市村岡地区と鎌倉市深沢地区が一体となったまちづくりの実現に向け、村岡新駅がまちづくりに与える効果等の調査を実施し、周辺住民の利便性の向上、大船駅の混雑緩和、鉄道への転換による交通量の減少に伴う周辺道路の混雑緩和、さらには、深沢のまちづくりのポテンシャルアップなどの新駅効果が挙げられています。
 村岡新駅の効果については本市としても認識するところですが、今後の財政負担にもつながることから、新駅設置についてはこれまで慎重な対応を図ってきました。しかしながら、この村岡新駅は、両市一体のまちづくりを実現するための重要な交通拠点であることから、本市としても、神奈川県、藤沢市と協調し、村岡新駅設置に向けた検討会の設置に向け調整を図ってまいります。
 また、これを受け、藤沢市が、去る12月7日に村岡地区の住民を対象とした村岡地区まちづくり全体集会を開催し、村岡地区のまちづくりの状況や、村岡新駅設置に向けた新たな検討会を設置する旨、報告したと聞いております。
 最後に、土壌汚染調査等の進捗状況についてですが、B用地の土壌汚染対策処理未実施箇所の対策処理につきましては、本年10月より本格的な掘削作業及び汚染土壌の搬出作業を開始しました。搬出作業終了後、良質土による埋め戻しを行い、平成27年2月上旬には完了する予定です。その後、神奈川県環境部の確認を受け、土壌汚染対策法に基づく形質変更時要届出区域の指定解除を申請する予定です。
 次に、去る9月の当委員会においても報告しました調査済み箇所の土壌汚染調査についてですが、地歴調査により、市営住宅及び宝篋印塔を除く一部の区画について、14種類の特定有害物質による土壌汚染のおそれがあるとの調査結果を受けたことから、汚染物質及び汚染箇所の絞り込みを行う概略調査の実施に向け入札準備を進めています。今後の予定としましては、平成27年1月上旬に契約を締結し、今年度末には完了する予定です。
 なお、JR梶原社宅、JR柏尾社宅の土壌汚染対策処理についてですが、JR東日本より、平成26年11月から平成27年12月の工期で建物解体と土壌汚染対策処理を実施すると聞いております。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  質疑の有無を確認いたします。御質疑ございますか。
 
○赤松 委員  継続になっている陳情第9号、さきの委員会で審査したわけですけれども、今も説明がありましたけれども、継続的に陳情者と協議、話し合いを続けていくという答弁もあって、推移を議会としては見守るということになったわけですけれども、今回新たに陳情第43号が出てきた。その辺、どういう話し合いが積み重ねられてきた中でこの陳情が出てきたのか、その辺をどんなふうに受けとめておられるか、お聞かせいただきたいと思います。
 
○深沢地域整備課長  6月に陳情が出ました後に、9月の議会の前に一度、陣出の杜の会のメンバーとお話しさせていただきまして、今後の進め方と、当然これまでの陣出の杜の会の御意見とか、市がこれまで積み重ねてきた土地利用計画についても、相互にそういった情報提供しながら市の考え方をお伝えしてやっていきましょうということで、市は確認したと思っております。
 今回改めて、そういう意味でこの陳情が出てきたというところの背景については、私どもと打ち合わせをした後、陣出の杜の会さんが独自にまた会合を持たれて新たな提案をしてきたものと認識しているところでございます。
 
○赤松 委員  新たに会合を持ってこの陳情が出てきたということで、それはそういうことだと思いますけれども、9月定例会で継続ということで議会も確認をした後、原局も議会に対してそういう答弁をしているわけですから、何回ぐらい話し合いが持たれたのか、その後、それから、その内容はどういう中身で、どういう点で進展があったのかとか、この点は平行線だったとか、もう少しそこを説明してください。
 
○深沢地域整備課長  一応、9月8日に打ち合わせをさせていただいたときには、当然、陳情の趣旨ということは当会から御説明していただきまして、それについて、市としては、できるところとできないところ、そういったものについては御説明をさせていただきました。
 限られた時間の中でしたので、今後はある程度何回かの会合を持って、例えば土地利用計画のつくり方、計画人口の考え方とか、そういったものについては御説明をしていきましょうということで確認したと、我々は認識しておりまして、今回も、陳情を出された後だったんですけれども、市として、年明けぐらいまでにこういった形でやっていきましょうということを部内でまとめたものですから、同会にお話はさせていただきましたけれども、陳情を出したという経過がございますので、その後にしていただきたいということでしたので、私どもは9月8日に1回やって、それからまた新たに会合は現在のところは持っておりません。引き続き、そういう意味では、同会とはそういう形の中で進めていきたいと考えているところでございます。
 
○池田 委員長  赤松委員、この後、陳情第43号のところで、今回の経過も含めた形での質疑を行うということも踏まえて、質疑をお願いできればと思います。
 
○赤松 委員  これ、11月27日になっていますよね。この陳情の提出日が。事務局の受付が恐らくその直後なんだろうと思うんです。12月定例会の直前だと思うんです。そうすると、9月定例会が終わってから、11月27日提出ですから、ほぼ約2カ月間あったわけでしょう。その間に具体的な話し合いというのが実質的に持たれていなかったということですよね。非常に私、残念に思うんです。
 陳情の審査の際にも私は言ったと思うんですけれども、ごみの焼却施設の問題があって、いわば計画の事務を一旦とめたわけでしょう。そういう意味で、いい機会じゃないですか、こういう陳情が出てきたのは。十分そこで話し合って、お互い理解を深め合う、あるいは、行政としてもいいヒントが得られたものもあれば、それは取り入れるとか、よりよいものを目指した話し合いの場として、実りある話し合いを期待したわけですけれども、そういう話し合いもされていないというのもいかがなものかなと率直に思うんです。そういうせっかくの機会でありながら。そしてまた新たな陳情が出てきたということなんですね。
 したがって私は、陳情第9号のときは結論を出すべきという意見を申し上げました。結果は継続なんですけれども。そういうことになると、本格的にしっかりとした地元との協議、先ほど商店会との話し合いも話がありましたけれども、そういう努力は積み重ねていただくということが私は大事だと思いますから、そこはひとつ、しっかりと受けとめていただきたいと思います。
 それから、報告でありました村岡で説明会を開かれたという中に関連して、新駅の話が出ました。事前に資料をもらった中に、藤沢市は、柏尾川までの間の道路計画、シンボル道路、これの測量費が計上されていて、26年度、予算が計上されて進められているようですね。かつて、もう二、三年ぐらい前になりますか、新駅の工事費ということで、二つのホームを想定して100億円前後の概算計上が説明されました。それは駅舎だけですから、基本的にたしかそうだったと思います。あとは南口とか駅前広場の整備だとか、その他関連するいろんな事業というのはいろいろあると思うんですが、そういうものを含めた事業費の概算検討というのはされているんですか。
 
○深沢地域整備課長  私どもの事業につきましては、これまで議会に報告したとおり積み上げておりますけれども、藤沢市は、先ほど委員からもお話がありましたように、今年度事業計画等をまた見直すということでお聞きしていますので、今までは超概算だとお聞きしていますので、今後はそういったものが精査されていくんだろうと考えております。
 
○赤松 委員  そうすると、直接新駅の施設建設に伴う約100億円前後の概算が示された以外には、新駅をつくることに関連する事業費までは検討がされていないと。検討されていないというか、そういう数字的なものはまだ出されていないということですか。
 
○深沢地域整備課長  藤沢市の事業費につきましては、先ほど御説明しましたように、今までは概算の費用について藤沢市がはじいたお金というのは多分あったと思うんですけれども、それは公にされているものではございませんので、今年度事業費を積み上げられるということをお聞きしていますので、そういった中で改めて数字が出てくると我々は考えております。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承ということで、確認させていただきます。
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○池田 委員長  日程第2陳情の取り下げについて、(1)「陳情第9号鎌倉都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の都市計画決定に対する十分な検証と慎重な審議についての陳情」を議題といたします。事務局から報告願います。
 
○事務局  ただいま議題となりました陳情第9号につきましては、11月27日付で提出者から、新たな文書による陳情の提出のため、という理由で陳情の取り下げ書が出ております。取り下げを承認することについて確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  陳情第9号については取り下げるということで承認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 その旨承認いたします。
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○池田 委員長  日程第3「陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情」を議題といたします。
 陳情提出者の陳述がございますので、暫時休憩いたします。
               (10時09分休憩   10時19分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 原局から説明をお願いいたします。
 
○深沢地域整備課長  陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情について、説明いたします。
 まず陳情の趣旨でありますが、現在進めている都市計画深沢地区土地区画整理事業及び地区計画は、市民から提示された意見や要望が十分に反映されていない、また、まちづくりの計画には、市民要望の反映と、地域の歴史や風土、自然景観等の地域特性が十分に生かされるべきとして、5項目の指摘と要望を陳情理由として示しながら、現行の開発計画を早急に見直して、深沢地区のまちづくりの早期実現を図るため、新たな体制づくりを行うよう求めたものであります。
 陳情については、「?深沢地区まちづくりに市民の意見や要望が反映されていません、?まちの将来像が分かりません、?深沢らしいまちづくりを求めます、?大地権者JRと市民、行政との意思疎通の場づくりを求めます、?過去から現在に続く市民要望の順守を」の5点を陳情理由として計画への反映を求めるとともに、議員の皆様から特段の支援と協力を求めているものです。
 次に、この陳情につきまして、市の考え方を説明いたします。
 本事業の計画づくりについては、去る6月の市議会における当委員会において説明しましたとおり、市民参画のもと取りまとめました平成6年の新しいまちづくりの基本的方向の提言から始まり、平成8年の深沢地域の新しいまちづくり基本計画の素案、同年の基本計画(案)と熟度を高めてきており、現在は、平成16年にまちづくりのテーマを「ウェルネス」として策定した深沢地域の新しいまちづくり基本計画をまちづくりの基本として進めております。
 その後、平成21年に提言された深沢地域の新しいまちづくりビジョンや、平成22年9月に策定した土地利用計画(案)、平成25年5月に提言された深沢地区まちづくりガイドライン(案)についても、この平成16年のまちづくり基本計画をベースとしています。
 こうした経過を踏まえ、陳情に対する市の考えを順次説明いたします。
 1点目の深沢地区まちづくりに市民の意見や要望が反映されておらず、計画づくりには、スポーツ施設の誘致や湘南深沢駅前の充実、あるいは、富士の眺望や泣塔などの地域の魅力を活用した街区の整備等といった市民の意見や要望を反映してほしいとしている点であります。
 まずスポーツ施設についてですが、現在、経営企画課が進めている公共施設再編計画において、本事業区域内の行政施設用地にプールつきの総合体育館の整備を位置づけています。また、地域の魅力の一つである泣塔の活用についても、泣塔を中心に公園的整備を図ることを地区計画の整備方針にうたっております。
 一方、富士山の眺望等については、本市以外の地権者の土地利用や計画人口の確保もあることから、眺望等の確保についてはどのようなことが可能か検討する必要があると考えております。
 次に、2点目のまちづくりのテーマ「ウェルネス」は曖昧な題目で、町の将来像「健康生活拠点・深沢」には具体像がないことから、町の将来像を早急に検討し、わかりやすく示してほしいとしている点であります。
 平成16年のまちづくり基本計画では、まちづくりのテーマ「ウェルネス」を定めています。これは、市民一人一人が心身ともに健康であり、ゆとりある心を持って豊かな都市生活を送ることにより、総合的な健康社会を目指すことを意味しております。
 これを実現するために、平成22年の土地利用計画(案)では、まちづくりのコンセプトを「健康生活拠点・深沢」と定め、具体的な機能として、医療福祉系の大学のほか、スポーツ医療やリハビリ施設機能等、健康をサポートする機能の導入を図ることとしています。
 また、本12月議会の一般質問において、「ウェルネス」をまちづくりの中核に捉え、健康に関心がある層だけが参加するこれまでの政策から脱却し、市民誰もが参画し、生活習慣病予防及び寝たきり予防を可能とするまちづくりを目指す「スマートウェルネス」の実現についての質疑がなされました。
 このように、「ウェルネス」の実現は、少子高齢・人口減少社会といった本市においても真剣に取り組む必要のある行政課題の解決方策の一つであると認識しています。
 次に、3点目の洲崎・陣出の杜の会が推進する「洲崎陣出の杜」構想など、地域の歴史や風土を十分に活用した深沢らしいまちづくりを求めるとしている点であります。
 「洲崎陣出の杜」構想などの地域の歴史や風土については、先ほども御説明しましたように、本事業において泣塔を中心とした公園的整備を図っていくとともに、平成25年に取りまとめました深沢地区まちづくりガイドライン(案)では、泣塔周辺の民有地の協力を得ながら緑化を積極的に推進し、区域全体を緑あふれる憩いの空間となるよう誘導するとともに、周辺緑地等との緑のネットワークにも配慮したまちづくりを進めるとしております。
 次に、4点目の30メートル級の都市型住宅や大規模商業施設誘致には反対の声も多いため、大規模地権者JRと市民、行政が話し合い、計画を再考する場の提供を求めるとしている点であります。
 本事業の基本となる平成22年の土地利用計画(案)では、本市のみならず、全国の自治体が抱える行政課題である少子高齢・人口減少社会に対応するため、計画人口を3,100人としたもので、この計画人口を確保するため、多様な年齢層やライフスタイルにも対応できる都市型住宅や戸建て住宅等の導入を図るとしたものです。
 また、この計画人口の確保のためには、まず、魅力あるまちづくりの実現が前提と考えております。そのため、住宅のほかに、医療、福祉、教育、文化、商業、業務等のさまざまな都市機能の集積が必要であり、それらの機能がうまく融合することが重要と考えております。
 特に、商業施設はにぎわいの創出に欠かせない機能であるとともに、他の機能の特徴を引き出す中心的な機能であることから、その事業性に鑑み敷地規模を約5ヘクタールとしたものでございます。
 このように、本市の抱える行政課題の解決はもちろんのこと、鎌倉駅周辺、大船駅周辺に並ぶ第3の拠点形成の実現を目指した土地利用計画(案)をまとめたものですが、その実現を図るためには、地権者、特に大規模地権者であるJR東日本の協力が不可欠であることから、土地利用計画(案)を策定するために設置した深沢地区事業推進専門委員会の委員にお願いしたところです。
 土地利用計画(案)の策定に当たっては、導入機能に係る市民アンケートを実施するとともに、市民参画により委員会等も設置し、検討を重ねてきたものであることから、現段階では、改めてJR東日本、市民、行政を入れた検討の場の設置は考えておりません。
 最後に、5点目の本事業のための旧国鉄清算事業団から取得した用地の活用については、国鉄大船工場敷地の払い下げ運動の主旨である「21世紀を展望する本市の文化・スポーツ等、総合的公共施設用地の活用」も熟慮の上、公共施設の検討をお願いするとしている点であります。
 本事業の行政施設用地へ導入する公共施設については、先ほども御説明しましたとおり、現在、経営企画課が進めております公共施設再編計画の中で検討をしており、その検討に当たっては、深沢のまちづくりテーマである「ウェルネス」はもちろんのこと、土地利用計画(案)の土地利用方針に沿ったものかどうか調整を図りながら進めております。
 以上、本陳情に係る五つの陳情理由について市の考え方を説明しました。この洲崎・陣出の杜の会から本年6月市議会定例会に提出された陳情については、本日、本委員会において取り下げが確認されましたが、6月の陳情を受け本年9月8日に意見交換を行い、本事業の経過、区画整理事業の仕組み、土地利用計画(案)の土地利用の方針を説明してきました。
 その際に、これまで進めてきた本事業に係る都市計画決定手続は、まちづくりの大きな方針である地区計画の整備方針を定めるもので、陳情にあるような具体的な整備については、今後確定する深沢地区まちづくりガイドラインや、ガイドラインを基本に都市計画決定をする地区計画の整備計画に盛り込んでいくことを説明するとともに、計画に盛り込めるもの、盛り込めないものについては、引き続き協議を行う中で精査していくことで理解が得られたと認識しております。
 今般新たに本陳情が提出されましたが、本陳情の要望内容についても、地区計画の整備方針と大きくそごがあるものではないと認識していることから、引き続き協議を行っていきたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの説明に御質疑ございますか。
 
○長嶋 委員  聞く予定はなかったんですけれども、今の説明を聞いて不安になったので。申しわけないけれども、マーケットとか業界のことをきちんと理解していないなというのが非常にあった説明だったんですね。特に?のところ。今回はほかは置いておきます。
 まず1点目、マンションの話と大型商業施設の誘致の話が書いてあるんですけれども、特に1点目のマンションについてなんですけれども、このマンション、当然需給の問題があって、買う人がいなければ売れないんですけれども、今例えば旧鎌倉地区でマンションが幾つか建ったのが、販売動向を見ていると、売るのにすごい苦労しているのを御存じないと思うんです、恐らく。
 例えば由比ガ浜の商業施設の話も今出ていますけれども、あの横のマンションも売るのに物すごい苦労して、いつも地下道や駅前のところでビラを配っていました。ずっと長いこと。あそこの配っている方たちとお友達になったので聞いてみると、売れません、売れませんとずっと言っていました。この間の土日も、裁判所の裏というか横かな、マンションをつくったのも、ビラを一生懸命配っています。あれ、値段が安いんですよ、1,980万円からだから。それでも今売れなくて大変な状況なんです。
 何でそうかという中で、今説明にあったんですけれども、最大のテーマにしている少子高齢化と人口減少の問題の中で、人口が減っていく中で、需要としてどういう人たちがマンションを買うかということと、当然のことながら、人口が減っていくわけだから、新しく建てるものというのは、新しいものに行くと古いものは要らなくなっちゃうから空き家が出るわけですよ。一方で空き家の問題はすごくあって、本市は7,000軒程度ありますけれども、どういう人が移動してそこに行くかという話なんです。
 横須賀市の平成町埋立地の再開発、私はあそこにかかわって、ショッピングセンターが入ってやったのでよくわかっていますけれども、あそこで例えばどういう人口動態というか、動きがあったかとか、どういう人たちがあそこを買って住んだかとか、横須賀市は御案内のとおり物すごい勢いで人口が減っています。
 そういう中で、今ここのところにマンションを誘致して建てるとどうなるかというマーケット、少子高齢化の中の人口減少の中で、そういうところの観点というのをちゃんと研究するなり、考えていますか。間違いなく空き家がふえる。横の移動なんです、マンションの需要というのは。高齢化で一軒家に住めなくなった人が便のいいマンションに行くというのが主体なんです。横須賀市はもろにそう。あとは核家族化ね。家族が別れて住む。横の移動で外から入ってこないんです。横須賀市の事例がまさにそういうことでした。そこの研究をちゃんとしていますか。そこを伺いたいんですけれども。
 
○深沢地域整備課長  平成22年の途中経過案をまとめるときも、当然、マンションデベロッパー等々に、商業施設もそうなんですけれども、ヒアリングをかけて、意見をお聞きしてまとめているのは事実でございます。当然、その時点から数年はたっているということもございまして、昨今の社会経済状況の変化の中にありまして、今年度そういった意味では改めて土地利用の成立性、今委員がおっしゃられたマンションの成立性も含めてですけれども、そういったものについては、再度今ヒアリングをかけて対応しているところでございます。
 当然、一番危惧をしなきゃいけない横の移動ということは我々も認識しておりまして、外から呼び込んでくることが一番鎌倉市にとっては大事なことだと思っていますので、都市型住宅というと分譲もあるかと思いますけれども、賃貸なんかも入れまして、そういった出入りが活発にできるような住宅導入を考えている一方、当然、戸建て住宅等々も計画の中には入れたいと考えておりますので、そういう意味では研究が十分かというところはあるかと思いますけれども、我々としても、魅力ある町になれば、鎌倉ということで流入してくる、新たに住みたいという家族がふえてくると考えておりますので、そういった調査を今かけているということでございます。
 
○長嶋 委員  だから、そこが非常に甘いとしか言いようがない感じに見えるんです。空き家は間違いなくふえます。そこは非常に注意してやらないと、皆さんの考え方とマーケットの動向とか人口の動きというのは簡単じゃないです。大船駅前のすぐ横にマンションを建てる。それは物すごく便がいいし、住むかもしれないですけれども、ここはそんなに便がいいかというと、そうでもないですからね。そこはかなり心配なので言っておきますので、ちゃんとやってもらわないと危ないと思います。
 それと商業施設ですけれども、これも御案内のとおりで、横須賀市の埋立地がまさにそうですよ。マンションを建てて、学校を建てて、ショッピングセンターが三つ入ったかな、私、そのうちの一つやりましたけれども、同じようなものなんです。あそこの研究をしているかどうか知りませんけれども、商業施設をそこに誘致すると周りはどうなるかということを皆さん考えていますかということなんです。
 横須賀市はどうなりましたか。駅前の立地がいいほうのさいか屋と西友、西友という同じ会社のスーパーはみんな閉まりましたよね。そういうことになるんです。その前に、体力の弱い中小のところはみんなだめになります。そのあたりは、市民活動部になるのかわかりませんけれども、そういうところとちゃんと話してやっているのかということです。
 あとは、鎌倉のマーケットというのは既にオーバーストア状態なんですよ、専門的に分析すると。そういうところをちゃんと捉えて、どういう商業施設にするのか、そういうところまでちゃんと考えていますかというところなんですね。そこはまずいかがですか。
 
○深沢地域整備課長  今委員の御質問にありました件の中では、先ほど御報告させていただきましたように、深沢の中央商店会からも同様の御心配をいただいています。我々としましては、我々も商業のプロではございませんので、そういう意味では、研究をしながら、商業事業者との意見交換会といったものを開いて、商業事業者のお話を聞きますと、我々商業事業者だけがひとり勝ちすればいいという時代ではないということはたびたびおっしゃっていまして、そういった意味では、エリアマネジメントとかそういったいろんなものも使いながら、地域の商業と一緒にやっていくようなことをこれから考えていかなくてはいけないというのは商業事業者もたびたびおっしゃっていましたので、我々としてもそういった研究はしていきたいと思っております。
 先ほどの答弁にもありましたように、今年度委託の中で商業施設についても、そういったことの中では改めて調査をかけてやったわけでございますので、深沢の行政施設用地がごみ焼却施設の候補地になっているという一つの原因もありますので、そういったこととあわせながら、商業施設、商業者についてもどういう影響があるのか、住宅についてもどういう影響があるのかという質問の一環として、そういった土地利用の見直しというんですか、そういったものについては、事業性を含めて改めて今検討している状況でございます。
 商店会につきましては、今後、そういった形で情報提供をやってくださいという御要望もいただいていますので、そういった意味では、そういうことをやっていきたいと今考えているところでございます。
 
○長嶋 委員  マンションの話もそうですし、特に商業施設なんかはそうですけれども、皆さんが研究して検討しても、申しわけないけれども、わからないはずなんです。専門家に聞くべきなんです、こういうのは。大手のスーパーだってみんな、いろんな事例が全国にあって、いろんなことをやっているわけです。地元の商業施設とうまく折り合いをつけてと言うけれども、具体的にどうやるんですか。皆さん検討して、研究して、あそこの商店会の人たちと話していたって結論は出ないんですよ、申しわけないけれども。
 だから、大手3社とか4社とか5社、スーパーは6社と言っていますけれども、その中で三つ、四つ、本部の開発部門の人と話しましたかというところなんです。話してみて全国の事例を聞き出して、そういう中で、地元のお店、深沢の駅の前の人たちにこっち側に入ってもらって、ショッピングセンターに、テナント料とかいろいろあると思うけれども、そういう話を一緒になって考えてみるとか、そういうことをやらない限りは解決しませんよ。そういうことをやっていただけますか、
 
○深沢地域整備課長  今委員から御提案があった件につきましては、幸いにも、深沢の商業用地のところにつきましては、大手数社からオファーがございます。そういった意味では本部の方々とお話はさせていただいているところもあるんですけれども、商業施設用地に特定の企業が入るというところまではなかなか決められない部分はありますので、我々としては、各事業者にはフラットに対応しなきゃいけないという部分もあります。
 ただ、一方、今委員が御心配していただいているようなことも我々は検討していかなきゃいけないというのは十分認識しておりますので、それにつきましては、どういった形で商業事業者からお話を聞くかというのは今後の課題と認識しているんですけれども、そういった商業事業者から意見を聞く場を設けて、具体的に地元の商業も活性化するような方策については、商店会の皆さんと勉強していきたいと考えているところでございます。
 具体的に、そういった意味では、これからやっていこうというのが緒についたばかりでございますので、実際これからやっていかなきゃいけないと認識しているところでございますので、まだ具体的にはやっておりませんけれども、そんな方向でやっていきたいと考えております。
 
○長嶋 委員  例えば大手スーパーがそこへ入って話ができないかもしれないですけれども、やらないとまず間違えますからね。言っておきますけれども。そこはもしできないんだったら、コンサルの人だっていっぱいいるわけです、商業関係なんてコンサルいっぱいいますから、そういう人に御意見を伺うのだっていいし、深沢地区は、もう一度言っておきますけれども、特にオーバーストアですから。最近また、たまやさんとかできて、今の状態ですら、体力勝負という状況になっている中で、あそこができたら、藤沢側のお店も含めて、藤沢だって行けばすぐなんだから、間違いなく潰れるところが幾つか出ますよ、ここに商業施設をつくったら。確実に潰れますよ、今のままやったら。
 それは加味してやらないと、当然のことながら、あの辺のスーパーは中堅というか、3番目ぐらいの、そういうグループのところしかないから、体力的にいったら負けるに決まっていますからね、大手からね。そんなの私、山ほど見てきたから。それより前に地元の商業主さんたちは本当にどうにもならなくなる可能性があるので、私はいろんな案件で言っていますけれども、マンションの件もそうだけれども、専門家にちゃんと話を聞いて、皆さんだけで考えないでくださいと言っていますので。鎌倉市民の方で専門家はいっぱいいますから、ぜひそれをお願いしておきます。非常に不安です。
 
○河村 委員  民間地権者の方なんですけれども、該当する方はどれぐらいいらっしゃいますか。
 
○深沢地域整備課長  深沢地域の本事業の権利者数とすると75名、JRと鎌倉市を入れれば77名となります。
 
○河村 委員  その地権者の方々の御意見というのは、何か吸い上げたりされたというのはございますでしょうか。あれば、その結果について教えていただけないでしょうか。
 
○深沢地域整備課長  今回のこの陳情に関してというよりも、当然、私どもの事業は今年度都市計画決定をする予定でございますけれども、6月にごみ焼却施設の候補地の説明があったということで中断をしている状況にあります。権利者の方々については、大変御不安と生活設計に多大な御迷惑をかけているという状況にありますので、この陳情についてどうこうというよりも、早く事業を動かしてほしい、早く我々の資産を活用させてほしいというのが率直な御意見だと思っております。
 ですから、今回の中断についても、まちづくりの観点からの御説明をするんですけれども、こういう事態になってしまったということで、権利者の方々においてはかなりお叱りを受ける状況にありまして、一刻も早く、まちづくりを担当する課としては事業を進めていかなきゃいけないなと認識を新たにしたところでございます。
 
○河村 委員  わかりました。そこはぜひ進めていただきたいと思います。また、陳情者からもございましたけれども、具体像が示されていないというような御意見もございました。その部分については、地権者の方に対しても同じであり、また、近隣の方に対してもちょっと説明不足な部分というのは否めないんではないかなと思っています。そのあたりについて、進め方、先ほど長嶋委員からもございましたけれども、地域の方々の意見をもうちょっと酌んでいただかないと、こういった事業というのはなかなか難しいんじゃないかなと思っています。
 また、会の方々が地域集会をやられていたということですけれども、それは行政としては捉えられていましたか。
 
○深沢地域整備課長  我々が、洲崎・陣出の杜の会と意見交換会を9月4日にさせていただいた後、我々としても、陣出の杜の会とは意見交換会の準備をしなきゃいけないということで、先ほど赤松委員からも御質問があったように、市としては準備を進めていたという状況でございまして、その間に、町内会を対象にした説明会を開催するとともに、そういった対応をしていかなきゃいけなかったということがありまして、同時並行的に進めてきたという認識はございます。
 特に陣出の杜の会が言っている内容については、先ほども市の考え方の説明をさせていただきましたように、どっちかというとテクニカルな部分というのはかなり強うございますので、まちづくりガイドラインの中に落とし込めるものというのが多々あるというのが我々の考え方でございます。
 例えば陣出の杜の会が提案しているあそこの泣塔を中心にした公園なんかについても、土地区画整理事業上、全て市の土地ではございませんので、民間の協力を得なきゃいけないということはたびたびお話をさせていただいた中で、民間にどういう協力を求めていくんですかというところについては、ガイドラインに細かくうたってございます。
 そういったものを実現させていくための担保となるような組織づくりというものを提案されてございますので、ですから、まちづくりガイドラインに包含できるものが多々ございますので、それは結局、最終的には次の地区整備計画に反映させることができると我々は考えていますので、先ほど1年ぐらいの時間をかけてというお話がございましたけれども、今都市計画を進めているのは、地区計画の方針と区域の決定でございますので、地区整備計画はその後に都決をする予定でおりますので、市といたしましても、そういった地元の意見、ほかの市民の方々の意見も当然あろうかと思いますので、そういったものを酌み取っていきながら反映させていきたいと考えているところでございます。
 
○上畠 委員  陳情にございましたとおり、十分な意見が反映されていないのではないかという御指摘がございました。先ほどの御説明の中では、市民の参画をしていただいて、より意見を反映したというお話がございました。ただ、こちらの会の方としては、まだまだ反映されていないというような御認識であると。実際にこの会の皆様がおっしゃっているような意見を反映する余地というところとか、計画の見直しの余地というのは、今のところあるのでしょうか。
 
○深沢地域整備課長  説明が重複いたしますけれども、特に緑化の部分とか、あとは歴史的資産を活用した公園的整備というところについては、陣出の杜の会と折り合いがつく部分も多々あると思います。
 ただ、計画人口の話とか建物の話とかというところになりますと、市としても、先ほどテーマにしました人口減少・少子高齢化と考えた段階で、ある程度人口は見込まなきゃいけない。そういったときに、高層の建物といいますか、31メートルにガイドラインでは高さを限定していまして、約10階程度になります。そういった建物が全部否定されるとなりますと、市が考えている計画人口の導入が不可能になります。そういったところについては、市ができるところと、当然認められるところについては出てくるかと思っております。ですから、ソフト面で対応できるところとハード面で対応できるというところは当然仕分けしていかなきゃいけないと思っております。
 
○上畠 委員  大幅な見直しというところは難しいと思うんですけれども、ごみの焼却炉、これからどうなるかというのは、まだ候補地という段階ではございますけれども、このごみの決定がなされた場合、仮に深沢になった場合は、相当の大きな影響を計画に及ぼすと考えるんですけれども、それはどのような認識でしょうか。
 微小の計画変更では済まない程度のもので、一気に変わるというところがあるので、そういったところに鑑みれば、全体的に見直すべき、それは担当課というよりも市長の方針ですから、なかなかそこは気の毒だなというところもあるんですけれども、今の認識を教えていただけますか。
 
○深沢地域整備課長  ごみ焼却施設の候補地になった場合は、さきの6月の権利者を対象にした説明会の中でも、当時の拠点整備部長から権利者の方に御説明しておりまして、ごみ焼却施設の話が来た場合には、区画整理事業をベースに基盤施設としたところにごみ焼却施設を建てていくことになりますので、権利者の方々は減歩という形の中で土地の提供をしていただいていますので、権利者の方々は、ごみ焼却施設が来るために減歩を了解したのではございませんということは厳しく言われていますので、市といたしましては、新たに区画整理でやっていくことについて、ごみを入れた区画整理をやっていく部分について権利者の皆さん方に諮って、合意形成を得られなければ前に進められないと思ってはおります。
 ただ、市といたしましては、まちづくりを諦めるということはございませんので、これまで上位計画などでも位置づけられているような計画を実現するために、ゼロスタートじゃなくてマイナススタートになってしまいますけれども、事業化といたしましては、まちづくりの実現に向けて、再度権利者の方々の合意形成を図って了解を得られた段階で、新たな土地利用計画を見直さなくてはいけないと考えておりますので、まず第1段階として、ごみ焼却施設候補地になった場合には、改めて権利者の皆様方にお諮りして、事業に参画していただけるのかどうか、ここからのスタートになってしまうと考えておりますので、仮になった場合には、大幅な土地利用計画の変更というのは余儀なくされる可能性は十分にあると考えております。
 
○上畠 委員  今お答えくださったとおり、大幅な計画の見直しとなるのは必至でございます。ですので、当然ながら、市民参画によって意見を反映したという計画自体も、そもそもできることならごみなんてという思いは、もちろん迷惑施設でございますから、ありますし、そういったところを考えると、市民参画のあり方自体も白紙になるという状況であるなという認識を、今伺っていて思いました。
 
○赤松 委員  先ほどの報告のところで陳情に踏み込んじゃった嫌いがあるんですけれども、先ほどの質疑で長嶋委員が指摘された点、私は非常に重要な指摘だと受けとめております。
 それと住宅の問題ですよね。公共施設の再編の中でも、人口減少が一つの大きな柱として前提に座っているわけです。この人口減少に行政はどう対応して、鎌倉市としての適正人口をどう設定して、それに対応する施策をどうするのか。こういう問題を抜きに、機械的に人口減少、数字的にそれだけを追っかけて、これだけ減るんだから施設はこれだけ、こういう考え方で本当のまちづくりはできるのかという問題提起を、前の定例会で一般質問でさせていただきました。
 そこを前提にしながら考えるんですけれども、深沢のこの事業の中で、今もありましたけれども、約3,000人の人口増を誘導する、都市型住宅とマンションと戸建て含めてだったと思います、約3,000人ですよね。ですから、当然10階建てという大規模な高層の建築物が林立するわけですよ。同じように商業ビルも含めてそういう形になります。
 マンションがいつごろ工事に取りかかりになるのかというのは、まだ不透明ですけれども、まずは造成から始まりますけれども、先ほどのきょうの大船東口の再開発の冒頭の報告にもあったとおり、工事費の高騰で約1.5倍。計画の前を進めるのも見合わせなくちゃならないという事態に直面している。そういう現状の中で、さらにオリンピックがだんだんと近づいていくわけですけれども、資材の高騰、その他関連のこういう事業をやるところにとっては大変な事態がどんどんと進んでいくと思います。そういう状況が目に見えている中で、この計画の推進という問題なんですよね。
 そうすると、長嶋委員もさっき言っていたけれども、現状でもマンションは大変な状況だよという指摘がありましたけれども、さらにそういうことに拍車がかかっていくような状況の中で、本当にこれだけの都市型住宅、マンションをつくって、本当に所定の時期までに完売もできるのかという問題も考えざるを得ないという点から見て、私は今回、陳情第43号ですか、どこまで踏み込めるかはわからないけれども、こういう問題提起は真摯に受けとめるべき今時期じゃないかと強く思います。
 今までこの問題は随分、この委員会でも私も質疑してきたし、意見も言ってきたから、繰り返しませんけれども、そういうことを特に今強く感じております。ですから、洲崎・陣出の杜の会も、深沢の地域の一生懸命この問題を真剣に考えておられる方々の集まりだと思いますし、町内会の役員も大勢中にいらっしゃると思います。だから、ここの方々の意向というのは、相当数の深沢地域の皆さんの気持ちを代弁しているんじゃないのかなという面も私は強く感じております。したがって、この方向での地元との協議、この会も含めて非常に大事だなということを強く思っております。
 先ほどから繰り返し、私がしていきますという答弁があるから、お答えはいいんですけれども、そこは非常に大事にしていかないと失敗するなということを私は強く感じていますので、そのことは申し上げておきます。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 次に、各委員から取り扱いを含め、御意見をお願いいたします。
 
○長嶋 委員  取り扱いは、結論を出します。先ほど申し上げたとおりで、世の中の動向は非常に急速に激しく進んでいます。これは3・11の影響が大きかったと思っておりますが、人口減少・超高齢化、最大の日本の課題の中で、それに追いついた計画変更というのになっていないなというのが、きょうの今の質疑全体の中でわかったと思うので、これ早急に見直して、1年ぐらいという期限はともかくとして、早目に結論を出さなきゃいけないということもあると思います。地権者の皆さんのこともありますので、まさにこれ、1〜5まで言われていることはもっともだと思いますので、そういうことで、私は結論を出すでお願いします。
 
○河村 委員  結論から申し上げますと継続でお願いします。理由といたしましては、先ほど陳述者に質問したこと、そして理事者の側にも質問しました。上畠委員にもありましたが、ごみ処理施設の問題との兼ね合いということも考え、この将来的な展望を含めて、私はもう少し議論の必要があるんじゃないかなと。また、陳情第9号からの流れも考慮して、継続という判断をさせていただきました。
 
○大石 委員  この陳情を読み返す上において、市長が下した4候補地の一つであるJRの新焼却炉の候補地、また公共施設の再編計画の関係が3月にまさに出てくることに鑑みて、都市計画決定手続をとめておかなきゃいけないという現状に追い込まれているわけですけれども、その土地利用の変化にも対応するような準備を今しておりますということですけれども、周りの権利者に与える影響も大変大きいものですから。
 減歩があるということを重々承知しながら、最大限の協力をするから早期に事業を進めてくれという御意見も裏ではあるわけですから、その辺もよく考えて対応していただきたいということと、また、陳情の中で、市民の御意見や要望が反映されていないとか、将来像が見えないという御意見も実際あるわけですから、真摯に受けとめていただいて、もう一つは、JRの用地にできる商業施設ですか、そういう関係も含めて、JRと市民、また行政という立場で、市民とJRの間を取り持つコーディネート役というのが大変重要な役割になってくるわけですから、その辺本当にしっかりやっていただきたいと思います。
 また、その準備もしているということなので、私はこの陳情については結論を出すべきではないと、様子を見させていただきたいと思います。
 
○赤松 委員  ごみ問題で降って湧いたような空白期間ですね。空白期間と言うと失礼だけれども、猶予期間ですよね。これを最大限生かすということは大事だということで、前の議会でも結論を出すべきと意見を言いました。
 この12月中に、ごみは結論を出すというのは市長の約束なのか、延ばしたのかな。いずれにしても、なおさらそういう点では一定の猶予の期間もあるわけですから、陳情では1年程度と書いていますけれども、話し合いによってさらにスピードアップするかもしれませんし、いずれにしても努力が必要です。ということで、先ほど言ったことの繰り返しになりますからこれ以上言いませんが、私は結論を出すべきという考えです。
 
○上畠 委員  そもそもこういう大きな事業をやっているところで候補地にすること自体が、何をやっているんだというところでございますけれども、先ほども言ったとおり、市民参画の意見がどうなるかもわからないし、事業もゼロベースになるやもしれないというところを考えれば、ここでこういうふうに市民の方から意見が出ているのであれば、一度議会としても結論を出すべきではないかなと思います。
 
○小野田 副委員長  さまざまな要素、ごみ焼却施設、また村岡新駅、マンションの需要の問題等、大きく時代が変化しておりまして、当初の計画のテーマ「ウェルネス」というもので魅力ある町というのをつくっていけるのかどうかというのが、非常に私も疑問に思っております。
 現在のまちづくりで文化的な何かにおいというものがないと、なかなか魅力あるまちづくりというのは、つくっていくのは難しいのではないかと感じております。ですので、今まで長い時間かけていろいろ計画を立てていらした方もいらっしゃるかと思いますけれども、この陳情を見ますと、それを延ばしてやるという意図ではなくて、早期実現を図るために見直しをしてもらいたいということを掲げておりますので、それについても理解ができますので、私は結論を出すべきだと思います。
 
○池田 委員長  それでは、結論を出すが4名、継続が2名ということですので、本陳情については結論を出すことといたします。継続を主張された委員の皆様については、採決に移るということでよろしいでしょうか。
 
○河村 委員  結論を出します。
 
○大石 委員  私も結論を出します。
 
○池田 委員長  皆さんが結論を出すということでございます。
 それでは採決に入ります。陳情第43号都市計画深沢地区土地区画整理事業および地区計画の見直しについての陳情について、本陳情を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、陳情43号については採択されました。
 職員入れかえのため暫時休憩いたします。
               (11時04分休憩   11時15分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 当委員会所管部局の人事異動に伴う職員の紹介をお願いいたします。
                  (職 員 紹 介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第4「議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちまちづくり景観部所管部分」を議題といたします。原局から御説明をお願いいたします。
 
○樋田 まちづくり景観部次長  日程第4議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちまちづくり景観部所管部分の内容について、説明いたします。
 議案集その1、74ページ、第3表「繰越明許費補正」をお開きください。
 第45款土木費、第20項都市計画費のうち、鎌倉市都市マスタープラン推進業務委託事業は、平成27年3月を目途とした鎌倉市都市マスタープランの見直しに係る業務を委託しているものですが、市民等で構成します鎌倉市都市マスタープラン評価・検討協議会において今後も議論を重ねる必要があること、市の重要な施策であるごみ処理施設などの方向性を都市マスタープランへどのように位置づけていくかの検討が必要であることを考慮しますと、都市マスタープランの見直しにはさらなる検討期間を要することが見込まれるため、第3表のとおり翌年度に繰り越しをしようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしということで、確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第5報告事項(1)「鎌倉市まちづくり条例における「由比ガ浜四丁目商業施設計画」の手続状況について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○樋田 まちづくり景観部次長  日程第5報告事項(1)鎌倉市まちづくり条例における「由比ガ浜四丁目商業施設計画」の手続状況について、報告させていただきます。
 本年9月の当委員会では、当該商業施設計画について、一番の課題が交通問題であり、交通シミュレーションの結果が市民にオープンにならないと、まちづくり条例に基づく審議会も公聴会も議論を進められないのではないか、事業者に交通シミュレーションを実施させるべきではないかとの御意見、御要望を受け、引き続き事業者と交通シミュレーションの実施に向けた協議を行ってまいりますと報告させていただきました。
 本日は、その後の状況などについて報告いたします。なお、継続審査となっております陳情第13号鎌倉市由比ガ浜四丁目大型商業施設計画についての情報提供を求める陳情のその後の状況についてですが、報告内容が重複しますことから、この報告をもってかえさせていただきます。
 まず、交通シミュレーションの実施についてですが、本年9月の当委員会後に事業者と面談し、委員会での御意見、御要望を伝えるとともに、再度実施について要請を行ってまいりました。
 その結果、事業者から、交通シミュレーションに向け10月5日(日)に交通量調査を実施するとの回答を得ましたが、結果的には体育の日の三連休の中日であります10月12日(日)に交通量調査を実施したと報告がございました。
 事業者からは、この交通量調査をもとに交通量の整理を行い、商業施設開業後の交通負荷、いわゆる動的負荷をかけた交通シミュレーションの検討を本年12月中旬ごろまで行い、まちづくり条例に基づかない任意での近隣住民説明会を開催することを検討の上、交通シミュレーション結果の内容を報告したい、また、その段階で、まちづくり条例第29条に基づく見解書を作成し、見解書の提出を行いたいとの意向が示されており、現時点では見解書の提出には至っておりませんが、見解書が提出されますと公告を行い、14日間の縦覧期間満了日までに公聴会の開催請求がありましたら、公聴会を開催する運びとなります。
 なお、今後、事業者から提出される交通シミュレーションの検討結果につきましては、この結果を市において内容確認を行った上で、交通の専門家からの助言を踏まえ、まちづくり審議会において御審議いただき、市長から事業者に助言・指導を行ってまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告に御質疑ございますか。
 
○長嶋 委員  交通シミュレーションの結果を出していただかないとわからないというところだと思うので、非常に注目をさせていただいておりますけれども、ぜひ出たときにお願いしておきたいことなんですけれども、それは、どういう範囲でどこを数えられたのか、今の状況ではお聞きしても多分わからないと思うので、全体的な鎌倉市の車の流入量がわかったら、そこを捉えておいていただいて、そのボリュームの中でどうなのか。
 あとは観光客数もあると思うので、JRの鎌倉駅だけでいいか、もしくは江ノ電の近隣、長谷駅等の乗降客とかも、10月12日ですか、私も記憶がないので、その日どうだったのか。連休のとき、私、いつも自転車で向かうときに通るので、混んでいた記憶があるんですけれども、そういうところもあわせて、もしデータがとれるんだったらとっておいていただいて、そういう中で、例えば同じような交通の動向のボリュームのときは同じようになるということだと思うので、その辺はぜひ体系的に捉えてもらいたいんですけれども、できますか。できる範囲でいいんですけれども。
 
○樋田 まちづくり景観部次長  交通量の全体の流入量、これは交通計画課でも把握できるかと思いますが、この10月12日にピンポイント的に調べられるかというのは確認をしてみないと、必ずできますというお答えはここではできないかなと思っています。
 それから、JRと江ノ電の乗降客数、これについてはお伺いをしたいと思っておりますので、そこは確認をさせていただければ。情報提供いただけるかどうかは別ですけれども、確認させていただきたいと思います。
 
○長嶋 委員  ぜひお願いします。最近、JRの駅員と友達なんですけれども、結構教えてくれるんですね。夏から秋の動向では、3カ月、9、10、11月の鎌倉駅の乗降客数は、乗りおり合わせて月間で20万人ふえているそうです。この間、聞いた話です、駅員から。つまり10万人人がふえているということだと思うんです。全部そこで乗るかどうかはあれですけれども、そういうことは、江ノ電はわからないですけれども、多分JRは教えてくれますので、ぜひお願いします。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
               (11時23分休憩   11時25分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第6報告事項(1)「平成25年度陳情第5号「鎌倉山二丁目開発工事の即時差し止めと許可処分の取り消しを求める陳情」のその後の状況について」、報告事項(2)「平成25年度陳情第140号「鎌倉山二丁目開発工事の許可条件を守らせることの確認を求める陳情」のその後の状況について」及び日程第7「陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情」の3件について、一括議題といたします。
 陳情提出者から陳述がございますので、暫時休憩いたします。
               (11時26分休憩   11時45分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 続きまして、原局から一括して報告・説明をお願いいたします。
 
○開発審査課長  日程第6報告事項(1)平成25年度陳情第5号「鎌倉山二丁目開発工事の即時差し止めと許可処分の取り消しを求める陳情」のその後の状況について及び報告事項(2)平成25年度陳情第140号「鎌倉山二丁目開発工事の許可条件を守らせることの確認を求める陳情」のその後の状況についてを一括して御報告いたします。
 平成25年度陳情第5号につきましては、昨年6月3日付で提出され、同年6月14日開催の建設常任委員会において継続審査扱いとなった後、その後の状況について、昨年9月19日及び12月12日、そして、本年2月26日、6月20日及び9月11日開催の当委員会で報告しているものでございます。
 また、平成25年度陳情第140号につきましては、本年2月10日付で提出され、本年2月26日開催の建設常任委員会において継続審査となった後、本年6月20日及び9月11日開催の当委員会でその後の状況を報告しているものです。
 本日は本年9月以降の状況について報告するものですが、まずは、これらの陳情に係る開発計画の概要について改めて御説明いたします。
 お手元に、資料1として「開発区域位置図」を、資料2としまして「本陳情に係る開発許可についての開発登録簿の写し」を用意いたしましたので、御参照ください。なお、資料2の開発登録簿につきましては、一番下の備考欄に、本年10月1日に追記いたしました予定建築物の用途、申請内容が自己用か自己用以外か、そして、都市計画法第34条の適用条項と、神奈川県開発審査会に付議した際の該当提案基準につきましての記載がありますので、参考にごらんください。
 これらの陳情に係る開発計画は、お手元の資料2の開発登録簿に記載のとおり、鎌倉山二丁目1585番1、同番8における面積3,374.5平方メートルの市街化調整区域の土地において、自己の居住の用に供する住宅の建築を目的とする開発行為であり、市はこの計画について平成24年12月28日付で開発行為の許可を行い、平成25年12月26日付で開発行為に関する工事の検査済証を交付しているものです。
 それでは、おのおのの陳情の内容について説明いたします。
 まず、陳情第5号についての要旨でありますが、市は本件を個人の自己居住用住宅建設を認定するに当たり、形式的な通り一遍の調査しか行っておらず、今後、市街化調整区域において法人が計画し、無規制で済む個人が申請する手法が他所でも踏襲されれば、当市の開発行政は骨抜きとなる、本件に対する市の行政処理は、不当であるばかりか禍根を残し、今後の悪例となるものであり、直ちに工事を停止せしめ、速やかに開発許可を取り消すよう強く要請願いたいというもので、陳情の理由としては、市は調査を怠っているなど7点ほどありました。
 それらに対する市の考え方としまして、本件開発許可申請は、計画の内容が都市計画法に規定する技術基準に適合しており、かつ、市街化調整区域の土地であることについては、神奈川県開発審査会提案基準18に規定する既存宅地として、県開発審査会に諮り承認を得た上で開発許可しているものであることから、陳情者の言うような、直ちに工事を停止せしめ、速やかに開発許可を取り消すことには当たらないものと考える旨を説明し、あわせて、市では、現地の工事について、許可内容どおりに行われていることを確認している旨を説明いたしました。
 その結果、冒頭説明したとおり、昨年6月開催の当委員会において継続審査となったものです。
 その後、本年2月開催の当委員会では、本件開発工事について、平成25年12月26日付で検査済証を交付したこと、また、本件開発許可を対象とする開発許可処分取り消し請求が、平成25年12月25日付で横浜地方裁判所に提訴されたことなどを御報告しているものです。
 引き続き、陳情第140号についての要旨でありますが、本件開発許可は、事業者がみずからの生活の本拠として継続的に住み続けるための住宅を建設することを唯一の目的として、まちづくり条例・手続基準条例の適用を除外して認められた特別措置である、鎌倉市は、この目的とは異なる事業地の利用、あるいは開発許可申請時の土地利用計画図面からの変更開発を一切認めず、当初の開発許可条件を事業者に守らせるべきである、議会としてこれを確認願いたいというものです。
 陳情の理由としましては、本件事業地は昨年末に工事が完了し、鎌倉市による検査が完了するも、当初の目的である自己居住用住宅1戸の建設に取りかかる気配がないなどとして、事業者が当初の開発条件とは異なる事業地の利用、あるいは開発許可申請時の土地利用計画図面からの変更を行う可能性を捨て切れておりませんので、議会としての対応をお願いするとしています。
 それらに対する市の考え方としましては、今後、仮に、陳情者が指摘するような、現在の目的と異なる土地利用の相談等がある場合には、市として慎重かつ的確な対応をしていく旨を説明いたしました。
 その結果、冒頭説明したとおり、本年2月開催の当委員会において継続審査となったものです。
 以下、本年9月開催の建設常任委員会で御報告した内容と、その後の状況について御報告いたします。
 本年9月開催の当委員会では、本件開発許可申請者を通知人とする通知書が陳情提出者宛てに届いたとして、本陳情2件の提出者が本年7月30日に来庁し、当該通知書の一部分に「この場所に住むことができなくなりました」との記載があり、市が何らかの対応をするべきではないかという申し出があったことから、市では、当該通知書に記載の指摘された内容について、その意図や事実関係等を明らかにするため、本件開発行為の許可申請者に対し、都市計画法第80条に基づく報告書の提出を求める文書を本年9月2日付で送付した旨を御報告いたしました。
 このことについて、本件開発許可申請者から市に10月17日付で報告書の提出がなされました。報告書の主な内容としましては、現在は自宅の建設計画を中止することとしました、通知書記載の時点で建設の中止を決めていたわけではありませんが、本報告書作成に当たり改めて考えた上で判断しました、本件開発行為は当初から私の意思によるものですというものであり、本件開発行為の処分に影響を与えるものではありませんでした。
 なお、本件開発許可申請者から、11月11日に、まちづくり条例を所管する土地利用調整課へ、自宅の建設計画について都合により中止することとした旨の報告書も提出されております。
 また、本件開発許可処分と同日付で行っていた風致地区内行為許可についてですが、許可の内容は、土地の形質変更、木竹の伐採とともに建築物の新築を対象としており、その許可期限が本年7月30日までであったことから、本年7月30日付にて、この行為期間を10月31日までとする変更許可処分を行っていることを9月開催の当委員会で御報告しました。その後、住宅の建設計画を中止したことに伴い、許可内容のうち建築物の新築を取りやめ、行為期間を平成27年1月27日までとする変更許可処分を本年10月29日付で行っており、今後は必要な植栽を行うこととなります。
 次に、平成25年12月25日付で横浜地方裁判所に提訴された本件開発許可処分の取り消し請求事件につきましては、本年9月10日に判決が言い渡され、その内容としては、本件訴えを却下するというもので、その理由としましては、本件許可に係る開発行為に関する工事は完了し、検査済証の交付もされているのであるから、本件許可の取り消しを求める本件訴えはその利益を欠くに至ったことになるということを、9月開催の当委員会で御報告しました。
 このことにつきまして、その後、原告側は東京高等裁判所に控訴しましたので、市では既にこれに応訴しており、第1回口頭弁論が平成27年1月19日に予定されている状況でございます。本裁判の推移につきまして、今後も、状況に変化が生じた場合には当委員会に御報告をさせていただきます。
 最後になりますが、平成26年11月19日付で、鎌倉市まちづくり条例の規定に基づく大規模開発事業基本事項届出書が、本件開発許可処分に係る開発区域と同じ区域を事業区域として、株式会社さくら建設から市に提出されました。
 提出された大規模開発事業基本事項届出書の内容につきましては、次の陳情第47号の説明の中で触れさせていただきます。
 以上が2件の陳情に係るその後の状況となります。
 
○樋田 まちづくり景観部次長  日程第7陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情について、説明いたします。
 お手元に資料として、「大規模開発事業基本事項届出書」「位置図」「土地利用計画図」を御用意いたしましたので、御参照ください。
 まず本陳情に係る開発事業ですが、平成26年11月19日付で、事業者横浜市長津田町5814番地5、株式会社さくら建設代表取締役大須賀幹雄より、鎌倉市まちづくり条例第26条第1項の規定に基づき大規模開発事業基本事項届出書が提出されたもので、鎌倉山二丁目1585番1、同番8の土地3,374.52平方メートルにおいて、戸建て用宅地10区画の造成を行おうとするものです。
 位置は、お手元にお配りしました位置図に示しますように、七里ガ浜東の住宅地の北側に隣接し、鎌倉山から七里ガ浜東に至る道路に面した南側の土地となっております。また、土地利用は、土地利用計画図にありますように、戸建て用住宅10区画となっております。
 次に本陳情の要旨ですが、平成24年12月28日に下された開発許可は、事業者がみずからの生活の本拠として継続的に住み続けるための住宅を建設することを唯一の目的として、まちづくり条例・手続基準条例の適用を除外し、開発許可を完了することなく、同一地においてさくら建設が大規模開発の申請を提出したが、先行事業が中断状況のまま市は新規申請を受理すべきでなく、また道路要件不備のため取り下げた経緯があることから、関連諸条例が不変である以上、新規申請を許可する余地はなく、まちづくり条例に基づく手続きの適用を廃し、従来の経緯を十分考慮した厳正なる処置を行うよう議会の決議を陳情するとなっております。
 続いて陳情の理由ですが、3点あり、1点目は、事業者は、当初の目的である自己居住用住宅の建設に取りかかることなく事業を1年近く中断し、近隣住民の反対のため居住する意思がなくなったとして住宅建設は行わない旨通告してきたが、このことに対して鎌倉市は何の処分もしていないことから、開発事業は現在中断の状況であること、2点目は、先行する開発事業が終結していない以上、まちづくり条例の申請は重複申請であって、そもそも受理すべきでないこと、3点目は、平成24年9月に廃止した大規模開発は、事業主都合とされているが、事実は接続道路幅に4メーター未満の箇所が数カ所あるためで、今回の計画がほぼ同一内容の開発であることから、道路幅、関連法規など諸条件が不変である以上、認可の余地はないものと考えるとなっており、以上3点の理由から、鎌倉市まちづくり条例の手続に基づく適用を廃し、過去の経緯を十分考慮した厳正なる処置を行うよう議会の決議を陳情するものとなっております。
 次に、陳情に対する市の考え方を説明いたします。
 陳情理由1点目の、「鎌倉市は何の処分もしていないことから、開発事業は現在中断の状況である」についてですが、鎌倉市まちづくり条例上における取り扱いは、同条例第48条第1項第7号の自己の居住の用に供する建築物の建築を目的としたものであったことから、同条例の届出書の提出は不要となっております。
 また、平成26年11月11日付で、従前の自己居住用住宅の建設予定事業者から、同条例の適用除外ではあるものの計画を中止する旨の報告書が提出されております。
 次に、2点目の、「まちづくり条例の申請は重複であり、受理すべきではない」とする点につきましては、1点目で説明いたしました点を踏まえ、新たな開発事業として届出書を受理したものであります。
 次に、3点目の、「今回の計画がほぼ同一内容の開発であることから、道路幅、関連法規など諸条件が不変である以上、認可の余地はないものと考える」につきましては、同条例の趣旨が、技術審査のある鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の手続に入る前段階のものであり、周辺住民等の皆さんへ開発事業の予定があることをより早期に公開することなどにより、周辺の土地利用との調和と計画的な土地利用の誘導を図るよう周知を目的に設けた制度であることから、まちづくり条例において道路等の技術審査に係る認可を行うものとはなっておりません。
 なお、同条例の手続では、申請ではなく届出書の提出となっており、届出書については、「速やかにその旨を公告し、公衆の縦覧に供さなければならない」との同条例の規定にのっとれば、市が届出書を廃することや提出を拒むものではないことから、さくら建設の新たな大規模開発申請に対し、鎌倉市はまちづくり条例に基づく手続の適用を廃しという点につきましては、鎌倉市まちづくり条例に基づき手続を進めるものであり、来る12月17日19時30分より七里ガ浜自治会館において、事業者が説明会を開催することとなっております。
 また、過去の経緯を十分考慮した厳正なる処置を行うことにつきましては、過去の経緯等も踏まえ、庁内関係課とも十分協議を行った上で、まちづくり審議会において御審議いただくとともに、市長からの助言・指導を行ってまいりたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  傍聴者の方に申し上げます。携帯電話の電源は切るようにお願いいたします。
 それでは、御質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 それでは、報告事項について、1件ずつ了承かどうかの確認をさせていただきます。まず、報告事項(1)平成25年度陳情第5号「鎌倉山二丁目開発工事の即時差し止めと許可処分の取り消しを求める陳情」のその後の状況について、了承かどうかの確認を行います。了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたします。
 続きまして、報告事項(2)平成25年度陳情第140号「鎌倉山二丁目開発工事の許可条件を守らせることの確認を求める陳情」のその後の状況について、了承かどうかの確認を行います。了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたします。
 続きまして、陳情第47号鎌倉山二丁目を事業地としてさくら建設が鎌倉市に提出した大規模開発申請の受理を取り消すか、または過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求める陳情につきまして、取り扱いを含め御意見をお願いいたします。
 
○上畠 委員  結論から申しますと継続ということでお願いします。先ほど休憩中にいろいろとお話を伺いましたが、また内容変更される可能性もあるということもありながらも、この陳情の要旨としては十分に理解できるものであり、今後の鎌倉市としてのまちづくり条例のあり方にも係る大きな問題だと思いますので、まずは推移を見守りたいということもございますし、今後の陳情者のどういう意向がということも示されるかと思いますので、とりあえずは、この件に関しましては継続でお願いいたします。
 
○長嶋 委員  同じく取り扱いについては継続でお願いします。休憩中いろいろお話があったんですけれども、おおむねこの陳情を出されている御趣旨については私も賛同するところでございますけれども、文言のところで、陳情提出者の方の御趣旨とちょっと違う文面があるというお話もございましたので、また整理をしてから改めてお出しいただければ、またそういう場でやりたいと思っておりますので、今回の陳情に関しては継続でお願いします。
 
○赤松 委員  長嶋委員の意見と同感です。冒頭の文言のところでひっかかってしまいまして、陳情者もさっきおっしゃっていましたけれども、こういう言葉遣いの上で、必ずしも法律上の関係をよく理解できなかったため、気持ちとしてこういう陳情になったとおっしゃっていました。
 内容的には私も同感する内容ではありますけれども、書面主義という議会の陳情・請願のこれまでの取り扱いがありますから、そこはいいというわけにいかないという皆さんの空気もありますし、そのように私もしたほうがいいだろうなということで、今回の陳情は継続でお願いいたします。
 
○大石 委員  私もこの陳情の趣旨には大賛成でございまして、賛同できる内容でございまして、本当に4文字、5文字の文言のせいで大変申しわけなく、お手数もかけると思いますけれども、出し直していただければありがたいと思います。よって、皆さんと同じで継続を主張させていただきます。
 
○河村 委員  皆さんから出ましたとおり、継続でお願いします。趣旨は同じでございます。
 
○小野田 副委員長  この陳情の題名にありますように、過去の経緯を踏まえた厳正なる処置を求めるということで、全くそのとおりだと思うんですけれども、皆さんおっしゃっているとおり、文言を削除されるというお考えをお聞きしておりましたので、継続ということでお願いします。
 
○池田 委員長  各委員の御意見をお伺いしましたところ、皆さん継続ということでしたので、陳情第47号については継続審査といたします。
 暫時休憩いたします。
               (12時09分休憩   13時20分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 岡本二丁目用地活用担当の職員の紹介をお願いします。
                  (職 員 紹 介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第8報告事項(1)「岡本二丁目用地活用に向けた取組について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  日程第8報告事項(1)岡本二丁目用地活用に向けた取組みについて、報告させていただきます。
 これまで、岡本二丁目マンション問題に関するその後の状況につきましては、まちづくり景観部、都市調整部、都市整備部に関連していることから、当委員会ではまちづくり政策課から一括して報告させていただきましたが、平成26年11月1日付で、特命担当として岡本二丁目用地活用担当を設置し、岡本二丁目用地の活用に向けて取り組むこととなりましたので、今回から当特命担当から報告させていただきます。
 資料1として、「平成23年11月以降の土地所有者側、市民会議等とのやり取りの経過一覧」、資料2として前土地所有者から提出された「提案書(写)」、資料3として「寄附申出書」、資料4として「土地寄附合意書」、資料5として当該地の現況図をお手元に配付させていただきました。
 本件につきましては、6月定例会の当委員会において、平成24年11月15日に前土地所有者から、資料2の書面により、公共的な土地利用の可能性を含めた提案として、解決を図るため、市で当該地を買い取りまたは借り入れし、公園等の公共的な土地利用を検討してほしいとの提案を受け、これに対し、市としても早期の問題解決を図りたい気持ちは同じであることから、この提案を受けとめ、公共的な土地利用を解決の一つの糸口とする方向で協議を継続していること、直近では平成26年5月22日に土地所有者との面談を行ったことを報告させていただきました。
 なお、これらの協議内容等につきましては、交渉事であり、最終的な方向性が確認されるまでの間は説明できないことを御報告し、御了承をいただいてきたものでございます。
 次に、平成26年10月7日に開催いただきました市議会全員協議会で説明しました内容と一部重複する部分もありますが、当該地の寄附を受けるに至った前土地所有者との協議の経過等について御説明させていただきます。
 資料1の3ページ、No.34の項目を御参照ください。
 市では、平成25年2月に、当該地の財産的価値を把握するため土地の価格の試算を行い、同年3月21日の前土地所有者との面談の際、この試算価格と、安全対策及び近隣対策は土地所有者が行うことを買い取りの条件として提示し、その後、前土地所有者側と、取得後も長期的に支障が出ない安全対策の方法、市による買い取りまたは借地の方法など、具体の協議を進めてきました。
 これらの協議では、市といたしましては、市実施計画に位置づけのある街区公園の整備を取得目的とする方向で公有地化の可能性を検討しましたが、寄附受納の合理性に関して庁内で熟慮した結果、駅に近い、利便性が高いという当該地の立地や、公園だけでは利用価値が低く、今後公園整備に要する費用に対し十分な行政効果が期待できないこと、さらには地域における公園の整備の優位性や、行政が買い取りにより土地を取得することに市民的な理解が得られないこと、仮に取得したとしても、前所有者が計画する安全対策では擁壁の位置・構造から有効な利用が困難となることから、最終的に、街区公園の整備を目的とする当該地の買い取り等は合理性を欠き困難であると判断したものです。
 お手元の資料1、4ページ、No.50の項目をごらんください。
 こうしたことから、平成26年5月22日に実施した前土地所有者と両副市長、まちづくり景観部、都市調整部、都市整備部の関係3部長との面談において、平成24年11月以来、公園等を目的として公有地化の可能性を検討してきましたが、適切な土地利用が見出せず、先行きのめども立ちにくいことから買い取りを断念したいとの市の考え方を伝えたところ、前土地所有者から新たな提案として、当該地を現況のまま市に寄附したい、地域に貢献できる形で利用してほしい、少子高齢化対策など地域課題の解決に役立ててほしいとの申し出を受けたものです。
 資料1、4ページ、No.53の項目をごらんください。
 このような申し出を受けてから市内部で協議、調整を重ねた結果、その後の土地利用に条件がつかない寄附であり、市が公共的な利用を図ることができれば、市民のため、地域のために活用することができ、結果として、市道階段の復旧、区域内の恒久的な安全対策や公共的土地利用の実現といった積年の課題に一体的かつ総合的に取り組むことができること、また、当該地の立地とその後の用地活用のポテンシャルを考慮すれば、寄附後に必要となる管理費用等を見越しても十分にそれに見合った土地利用が可能であること等を総合的に勘案し、当該地の寄附を受ける方向性について、平成26年7月17日の臨時政策会議に付議し、了承を得た後の7月28日付市長決裁によって、寄附受納により当該地を公有地化する方向性を決定し、あわせて、当該地の土地利用の方向性を、申し出があった際の寄附者の意向も踏まえ、市総合計画の将来目標である「健やかで心豊かに暮らせるまち」の実現に向けた健康・福祉・子育て・青少年などに関する行政課題を解決する複合的な施設の検討地と位置づけたものです。
 これに伴い、前土地所有者から、この土地を地域に貢献できる形で住民の皆様のために役立ててほしいとの申し出があったこと、これに加えて、寄附受納後に260番2の市有地を含め一体的土地とし、建築物を含む施設用地として活用することについて土地所有者の理解を得ることができたことから、取得後はこの意向に沿った形で土地利用を考えていくこととし、市の四つの考え方の建物等を目的とした利用は考えないとの方針に関しましては、今回これを再考し、今後は市民の皆様のために役立てる方向で、市として当該土地の有効利用に取り組んでいくこととしたものです。
 当該地に関しましては、開発工事により切り取られた崖面が区域内にありますが、現状安定した状況が保たれていることから、将来の建築物を含む施設整備の中で恒久的な対策を施していくことにしました。
 さらに、市道053−101号の階段の復旧の件につきましては、平成25年11月、市民会議の方から、交渉が長引き原状復旧のめどが立たないのであれば、仮設階段を設置してほしいとの御要望をいただき、仮設階段設置の協議をいたしてまいりました。
 当該地の寄附受納を決定いたしましても、施設整備までには一定の期間を要することから、引き続き近隣住民の方々と十分な協議を行い、近隣住民の方のお考えを十分伺いながら、階段復旧の手法や時期を明らかにしてまいります。
 資料4ページ、No.54及び56の項目をごらんください。
 平成26年7月29日の前土地所有者との面談において、現況有姿による寄附受納により当該地を公有地化する方向性を双方で確認し、その後の約2カ月間で、現場状況の確認、土地境界や所有権の確定など寄附合意契約の前提となる課題の整理、契約事務に関する書類等の協議・調整に取り組んできました。前土地所有者側による関係者の合意確認や最終的な意思決定の手続完了後、相手方から不動産に関する重要な事項の報告を受け、9月29日に前土地所有者から当該地の寄附申出書の提出を受けたものです。
 資料1の5ページ、No.59及び62の項目、資料2の土地寄附合意書をごらんください。
 寄附申出書の提出を受け、事務手続を進め、平成26年10月8日に前土地所有者との間で土地寄附合意書を締結、その後、所有権移転登記の手続を行い、10月10日付で不動産登記が完了し、当該地の寄附受納に関する全ての手続が終了いたしました。
 なお、資料1のNo.58にありますように、10月7日の市議会全員協議会に御報告後、大船観音前マンション問題に取り組む市民会議のメンバーに同様の説明を行いました。市民会議の方からは、市としての成果は認める、早く階段を復旧してほしい、これからはスピード感を持ってやってほしい、12月にはどのようなスケジュールで進めるかを示せるようにしてほしいなどの御意見をいただきました。
 資料1のNo.60にありますように、10月9日には玉縄地区自治町内会連合会にも同様の説明を行い、地域にとっては最もよい形となった、市から土地利用の方向性などを示してもらい、意見交換を行っていきたいなどの御意見をいただきました。また、当該地に市が建築物を含む施設を建設することに基本的な御理解をいただき、今後も意見交換を行っていくことを確認しました。
 さらには、10月16日から11月6日までの間で4名の隣接所有者の方々と個々に面談し、寄附受納の経緯を説明し、今後の市の土地利用への協力をお願いするとともに、筆界確認書に基づき、隣接所有者の間で、用地の外周境界を現地で立ち合いの上再確認していただくことをお願いし、了解をいただきました。
 次に、用地活用に向けた取り組みの状況について御説明いたします。
 今回、寄附を受けた岡本二丁目用地の活用につきましては、11月1日付で特命担当を設置し、用地活用の基本計画を策定することとしました。当該地では、開発工事の中断から約9年間取り壊されたままとなっている市道階段の復旧や、工事で切られた区域内の崖面の恒久的な安全対策といった課題があります。当該地の寄附を受けるに当たりましては、このような課題を、今後策定する用地活用の基本計画に沿った土地利用を行う中で一体的かつ総合的に解決しようとしたものです。
 これらの課題の解決に向け着実に取り組みを進めるためには、当該地の活用の方向性を一刻も早く定めることが必要であり、特命担当が中心となって、庁内の横断的な意見調整や市民意見の聴取をすることなどに集中的に取り組むことで、平成27年3月末までに用地活用の基本計画を策定したいと考えています。
 用地活用の基本計画策定に向けた取り組み状況ですが、全庁的な関連施策や計画との調整を図るため、また当該地に係る諸課題を検討するため、庁内の関係部局で構成する岡本二丁目用地活用基本計画検討委員会を設置し、資料1のNo.65にありますように、11月28日に第1回会議を開催しました。今後は、用地活用に向けた土地利用の基本方針をまとめ公表することにより、御意見をいただく機会を設けてまいります。
 意見聴取の方法ですが、平成27年1月を目途に、市のホームページ、市役所行政資料コーナー、各図書館で公開し、市民の皆様から御意見をいただくとともに、地域市民の方々と意見交換を行う予定でおります。
 なお、この土地利用の基本方針(案)につきましては現在検討中ですが、当該地は有数の交通結節点である大船駅の近傍にあり、その立地や特性を生かし、どういった用地活用の可能性があるのか。例えばその一つとして、交通利便性を考慮した子ども・子育て支援施設、または地域の課題を解決するための施設など、現在の地形や環境資源をできる限り生かした複合的な施設を段階的に整備することなども視野に入れ、この素材に対し市民の皆様から御意見をいただくとともに、さまざまな角度から検討を加え、技術的な視点や実現性なども踏まえ、基本計画へと高めていきたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告に御質疑ございますか。
 
○小野田 副委員長  平成26年10月7日ですか、市民会議への説明ということで、寄附を受納することにつきまして説明をされたということでした。その中でさまざまな御意見をいただいて、今後速やかに計画を進めていってほしいというような御意見が市民会議の中で出たというお話だったんですけれども、今回の結果が出る前、この市民会議の方々には、交渉中なので詳しい内容は話せません、待ってくださいということでずっと言われておりましたし、この委員会の席でも、そういったことで報告ができないということで言われておりました。
 我々に対しては、こうやって聞く機会がございますからいいんですけれども、市民会議の皆様には、過去、話し合いの中で、土地所有者と市との間でどういう交渉がされてきて、そしてお話ができなかった部分ですね。そんなに細かくは述べる必要はないかなと思うんですけれども、こんなことがあって、なかなか表に出せなかったんですよという丁寧な説明が必要じゃないかなと思うんですが、その辺は10月7日にはもうされたんでしょうか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  市民会議とは節目節目で面談を行いまして、意見交換を行ってきたということでございます。周辺の影響のある方がいらっしゃるということで、かねてから特に階段の復旧ということに関して強い御要望を持たれていたということでございました。ただ、階段の復旧につきましても、この土地の協議のめどがつかないということの中では、なかなかそれに取り組めないということで、お話ししてきたところでございます。
 かねてから建設常任委員会に御報告しましたとおり、相手方からの、交渉事ということで御要望もありまして、内容につきましては市民会議には御説明できないということでございました。せんだって、御指摘の7日ないしはその後も面談しておりまして、これまでの経緯及びこれからの方向性について、お話ができる範囲内でお話を進めさせていただいて、先ほど申しましたように、市としての成果は認める、今後は市の土地になったので、スピード感を持ってやってもらいたいということをいただいたということでございます。
 今後も引き続き、階段等の復旧につきましては、近隣住民の方でございますので、きちっとお話を伺いながら進めていきたいと思っております。
 
○小野田 副委員長  わかりました。今後の説明はしっかり丁寧にしていって、速やかに計画が実現するようになるといいなと思いますが、今までなかなか直接詳しく説明できなかった部分も、事あるごとに、できる範囲で結構ですので、しっかり丁寧に、実はこういったことでなかなかお話しできなかったんですということをしっかりお話ししていくことが、今後お話を速やかに進めていく上で非常に重要になってくることだと思いますので、喉元過ぎれば何とやらで、もう忘れちゃって前へ前へという気持ちもわかりますけれども、今までどういったことがあったのかということも、しっかり相手の方々にも理解していただきながら前へ進んでいく、そういった形で丁寧に進めていっていただきたいと思います。
 
○上畠 委員  今課長が説明された中で、今後この土地をどういうふうに活用、利用されていくかという中で、これ一般質問の中でも聞かせていただきましたけれども、例えば子供支援施設等にしたいということをおっしゃいましたが、これは既定路線なんですか。あくまでも検討というか、まだ決まっていませんよね。例示されただけですか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  そのとおりでございます。まだ決まったものではございません。
 
○上畠 委員  では、今、なぜあえてここで、例えば子供支援施設とおっしゃられたのか。何かそういうふうに、さきに説明された文書の中で子供支援施設とおっしゃった理由があれば、教えていただけますか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  今回の土地利用につきましては、政策会議の中で、総合計画の将来目標である「健やかで豊かに暮らせるまち」の実現に向けた健康・福祉・子育て・青少年といったようなものにつきまして、大まかな方向性を決めてきたということでございます。
 当該地につきましては、今後市民の皆様の御意見を伺いながら、導入機能を含めた用地活用の方向性を決めていくということになりますが、そういう意味からすると、当該地につきましては、非常に駅近傍でございまして、交通利便性が高いということがございますので、その特性あるいは立地を生かしたものということの中で、一つの考え方として、子ども・子育てといったような喫緊の課題の対応について例示をさせていただいたということでございます。
 
○上畠 委員  政策会議の中では、既に子供支援施設、子育て支援施設というのは出ているということですかね。当然ながら、課長の判断でそうやっておっしゃることはなかなか難しいと思うんですけれども、政策会議の中では、こういったところもあるだろうというのは話にはもう出ているんですか。これは部長お答えください。
 
○山田[栄] 岡本二丁目用地活用担当部長  今委員おっしゃいましたように、当然、関連部長は出ておりますので、そうした中では、そういった種類のお話は出ております。
 
○上畠 委員  今課長がおっしゃったように、今後、市民の方々の声をきちんと聴取する場面をつくってくださっていただくということと、あと子供支援施設に決定したわけではないので、当然ながら、その後にどこかの何か該当する法人が決まっているとか、そういうわけでもなく、そこら辺は一般質問のときと変わっていないというので改めて確認させていただいてよろしいですか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  そのとおりでございます。これから市民の方の御意見も聞きながら、庁内に検討委員会というのも設置いたしましたので、そういった横断的な調整を図りながら、場合によっては理事者とも協議をしながら方向性を決めてまいりたいと考えてございます。
 
○上畠 委員  わかりました。12月11日の一般質問において、いろいろと弁護士とのやりとり等がございました。その中でも、復旧の観点、053−101号線のところですか、そのあたりについて、もともと市が本来ここを直す責任があるのかどうかというところの私も思いがあったわけでございますけれども、そもそもそこのところは、市長が答弁でおっしゃったように、責任というのは、鎌倉市としてしていかなくてはならないところになるという認識でよろしいでしょうか。
 
○山田[栄] 岡本二丁目用地活用担当部長  053−101号線、いわゆる階段復旧の件でございますが、一般質問の中で、市がやるという責任があるのかということにつきまして、市長から答弁させていただいたように、そのあたりは市が行っていくべきものの責任はあると、そのように我々も認識しております。
 
○上畠 委員  そもそも市としてみずからの立場を明らかにするために、要はどちらかの味方をするわけではなく、みずからの立場を明らかにするため、考えを明らかにするために、そもそも補助参加も訴訟においてはされていたわけで、それを前市長からかわってやめたというのも、最終的には市長の方針で、今回の階段の復旧に関しても、結局市長のその方針が端緒となって、市としての責任を負うところになったところだと思うのですけれども、それについても、前市長の方針と異なった市長の方針によって、ここのところも変わってきたというところでよろしいですか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  補助参加の件でございまして、過去に私がかかわっていたこともございまして、これは市長がみずから自分の政治姿勢を示されてやられたことと認識してございます。ということで、先ほどから部長も御答弁させていただいているように、現在、市の責任でさまざまなことに対応していくということについては、我々も一緒でございます。
 
○上畠 委員  わかりました。最終的な決定というのは、やはり市長がなされたことでございますので、そこのところは、市としての立場を表明できなくなったというところも、補助参加を取りやめたことでありますので、そういったところは市長に責任が負ってくるのかなと思いますが、ひとまずそこのところ、一般質問でのやりとりがございましたけれども、どういったものであるかというところで確認はできましたので結構です。
 部長からも御答弁いただきましたけれども、できれば市長にも改めて、市長御自身の方針というところでございますので、市長に確認できる機会をいただければと思います。
 
○池田 委員長  ただいま上畠委員から、理事者質疑を行いたいという発議がありました。確認のため、暫時休憩いたします。
               (13時47分休憩   13時52分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 ひとまず、各委員からの質疑を継続しますので、ほかに御質疑がある方いらっしゃいますでしょうか。
 
○大石 委員  特命担当ができて、解決の道筋を探っていく形の中で、相手方からの寄附という形で、光明が見えたかなと思っているところですけれども、053-101号線の階段復旧の関係でお聞きをし、確認させていただきたいと思います。
 No.50で、5月22日に寄附の申し出があって、6月3日に市民会議の皆さんと意見交換をされていますよね。仮設階段についての意見交換をしたという記述があるんですけれども、この市民会議との交渉内容と、仮設についてはどういうものを求められているのかというところを教えていただけますか。
 
○道路課担当課長  6月3日の市民会議におきましては、私のほうでは、仮設階段のイメージ図を提示いたしました。市民会議の方からは、仮設階段については、木造で、あくまでも当時は現況どおりの階段をつくってほしいというような要望でありました。
 
○大石 委員  現況というのは、手がつけられない前の形ということで捉えてよろしいですか。
 
○道路課担当課長  手をつけられないそのままの、一番最初にあった状況の形です。
 
○大石 委員  ということは、260−2を使った形の中での接道がとれない形での、仮設ではありますけれども、そういう形での復旧を望まれたということですね。
 
○道路課担当課長  そのとおりで、いわゆる間口は閉まった状態になっております。
 
○大石 委員  10月7日に議会全員協議会で寄附の申し入れがありまして、寄附の受納が、翌日に合意書が結ばれているわけですが、その後に、11月に、No.64になるのかな、市民会議と岡本二丁目用地担当との意見交換というのがありまして、ここでは053-101号線の話というのは出ているんでしょうか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  その場所につきましては、そのときにつきましては、市民会議の方に、岡本二丁目の特命担当ができたということについてお話を申し上げております。今後につきましては、用地活用の基本計画というものをつくっていきますというお話をさせていただきました。
 その基本計画でございますが、これまでこの土地の課題であります階段の復旧ということ、それからその区域内の安全対策というものを一体的に総合的にやっていくというような内容でございますので、そういったことを御説明をして、今後階段の復旧につきましても、その方向性を持って速やかに進めていけるように協議をさせていただきたいというお話をさせていただきました。
 
○大石 委員  基本計画をつくらせていただく、また安全対策も含めてお話をしたということですけれども、時期的なことを考えて、10月7日には議会全員協議会を開いて、先ほど上畠委員も言われていましたけれども、子育て施設や福祉施設を前提に土地利用をしたいということが発表されているわけですよね。
 こういう話が前提にあるわけだから、260−2のところを具体的にあけなきゃ接道がとれないわけです。そういう施設を建てるんでしょう、そこへ。あそこ、仮設は塞ぐような形でという要望があったかもしれない。そこへ、土地利用を鎌倉市長が決めたんだから、その階段復旧というのは、あける形で交渉しなきゃいけないんじゃないですか。市民会議の皆さんに。そういう話はここでしていないんですか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  御指摘のとおり、そういった話をさせていただきました。今回の土地利用を市が行うに当たっては、前面道路側から接道をとる方向だということについて、前土地所有者からも御理解をいただいたということも御説明をしまして、そういうことからすると、土地利用に必要な間口をとった形で、今後、階段復旧等についてもさせていただきたいというお話はさせていただきました。
 そういった中で、具体的な時期とか、あるいは形とかいったものについては、今後引き続き協議をお願いしたいということをお願いし、この議会終了後もまた改めて御面談をさせていただく方向でお願いをしたところでございます。
 
○大石 委員  土地利用があるわけですから、そういう話が当然あるんだろうと思っていたんです。そういう話が市民会議の皆さんに、土地利用をする形でここを接道としてとらせてくださいということが了解されていればいいんです。いいんですが、となると、仮設を塞ぐ形でやる計画というのはどうなんですかと。
 11月4日の市民会議の皆さんに説明したときに、復旧をするときに、仮設であるけれども、道路幅をこれだけあけたいという形のものにすると、こういう形になりますというものをお知らせするためにも、あけてみたらどうなんですか。そういうことも交渉できないんですか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  繰り返しになりますが、今回の用地活用の基本的な方向性を策定する中で、その一つとして土地利用の内容、あるいは、御指摘のとおり接道のあり方ということにつきましても検討をしていくことになります。そういったものの土地利用の方向性を市民の皆様あるいは市民会議の皆様に御説明をさせていただく中で、必要な間口をどのぐらいの形にとっていくかということについて御説明申し上げていくということだと思います。
 結果として、階段につきましても、そういった土地利用の方向性と整合がとれる形で、それを復旧していくということを今後市民会議の皆さんと誠実に、誠意を持って御協議をしていく形をとってまいりたいと考えてございます。
 
○大石 委員  最初の確認を忘れていました。そもそもあそこの土地利用を、議会全員協議会で言われていた土地利用の仕方をすることについては、おおむね了承していただいているんですか。
 
○岡本二丁目用地活用担当課長  市民会議の方につきましては、かねてから公共的な土地利用をするということについては、中身についてはおおむね御理解をいただいたということですが、今回改めまして寄附を受けまして、施設を前提とした土地利用をしていきたいということもきっちり御説明をさせていただいて、施設利用をしていくことに関しては、御理解をいただけていると認識をしております。
 また、先ほども御説明しましたように、自町連にも御説明をさせていただきましたが、自町連からは非常にいい形でおさまったということで、今後具体的なものが市から示されれば、そういうものについて地域として意見交換をしていきたいという申し入れも受けているところでございます。
 
○大石 委員  いずれにしても9年もとまっている土地ですから、近隣の方、市民会議の皆さんや自町連、さまざまな意見があって、食い違うところも出てくると思います。中間に入って行政としてコーディネートをしていかなきゃいけないわけですから、その辺は尽力していただきたいと思うんですけれども、先ほど階段の復旧費という話も出ていましたけれども、私が間違っていたら申しわけないんですけれども、過去、測量費だとか基本設計・詳細設計費というのは、市のやる事業ではないので、取り消しになっていないときなので、相手側にかかった費用は請求するという形の中で、私、手を挙げたような記憶があるんですけれども、この辺はいかがですか。事実と違っていれば、違っていると言っていただければ結構です。
 
○石山 岡本二丁目用地活用担当次長  委員のただいまの御質問、階段の復旧費を事業者へ請求していくかという御質問ですが、今回受けるに当たりまして、市にとりましては、中の公共的な土地利用、市道階段の早期復旧並びに用地内の恒久的な崖面の安全対策といった三つの課題がございました。
 その課題を一体的、総合的に、根本的に解決をしていくために、これらを、土地を市が寄附をいただきまして、それを市が責任を持って、その三つの課題を切り離さずに、総合的、一体的にやっていくと決めたものでございますので、基本的には、階段の復旧につきましても、市の責任において実施していくものと考えております。
 
○大石 委員  そうなんですよ。それは、きょういただいた形の現況有姿という形で理解しているんですけれども、過去、あそこの復旧、測量や基本設計や詳細設計をかけましたよね。その予算も議会で認められ、やっていると思うんですけれども、そのときの議会の、これは私だけかもしれませんけれども、かかっている費用については、持ち主である事業者へ請求していくという形の中で認められたものじゃなかったでしょうかと。私の認識が違っているんだったら、それは違いますよという答弁でいいんですけれども。
 過去のことなので、調べなきゃわからないということもあるかと思いますので、後でわかれば教えてください。もしも私の言ったような形になるんだとすれば、そのお金の使い道という部分に関して、いいのかどうなのかという判断もしなきゃいけませんのでね。場合によっては、市長が相手になるのかどうかわかりませんが、訴訟、監査請求ということも考えられますので、その辺をしっかり確認しておいていただいたほうがいいと思います。
 これは意見として言わせていただいて、事実確認は後からいただければ結構です。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 先ほど上畠委員から理事者質疑について発議がありましたが、再確認いたしますけれども、理事者質疑を行うということで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
 なお、市長のほかに、副市長、担当部長も同席することになりますがよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 市長、副市長と担当部長という形で入室を確認いたします。
 それから、理事者質疑については上畠委員からの発議でしたが、ほかの委員で関連して質疑を行う意向のある委員はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 上畠委員のみの質疑ということで確認いたします。
 また、あわせて、差し支えなければ質疑の観点、内容について御確認したいのですが。
 
○上畠 委員  先ほどの休憩中に部長にお伝えしましたけれども、皆さんよく御存じと思いますけれども、改めて確認ということで、補助参加を取りやめた意図についてということと、また、この階段の復旧に関しての責任は市であるということでよいかというところ、最終的には市長でよいかということですね。これについて質問したいと思います。
 
○池田 委員長  事務局から改めて確認をお願いします。
 
○事務局  この後の理事者質疑になりますが、まず、出席については市長、副市長、担当部長とすること、質疑は上畠委員のみということで、観点については、補助参加の取りやめの意図、また復旧の責任が市長でよいかという2点の部分ということで確認をお願いします。
 
○池田 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、理事者入室までにしばらくお時間をいただきたいと思いますので、暫時休憩いたします。
               (14時07分休憩   14時25分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 理事者におかれましては、お忙しい中御出席いただきましてありがとうございます。
 それでは、早速、理事者質疑を始めさせていただきます。
 
○上畠 委員  一般質問でもやりとりがあったので、再度確認というか、建設常任委員会においてもきちんと確認しておかないといけないと思いまして、お呼びしました。
 改めて市長も公約を前期においてされていらっしゃったんですけれども、まず、補助参加を当初していた鎌倉市の方針から変わって、補助参加を取りやめた意図から市長のお考えを伺いたいと思います。
 
○松尾 市長  補助参加を取りやめましたのは、訴訟の場から身を引いて、できる限り早期に解決を図っていくと。そのことが市民に市の信頼を取り戻すことにつながると考えて、そのようにさせていただきました。
 
○上畠 委員  その結果、いかがだったと評価されているでしょうか。
 
○松尾 市長  早期のという意味では、一定の期間、時間がかかってしまったというところがございますけれども、決して補助参加を取り下げたことは間違いではなかったと考えます。
 
○上畠 委員  第三機関というか、司法という場において、補助参加というのは、どちらの味方でもなく、鎌倉市としてどういう立場でどういうふうに考えているかという意見を公式な場で表明するいい機会であったと考えているのですけれども、ある意味、補助参加をやめたことによって、その機会は失われてしまった。そういったところについて、鎌倉市としてどのような理由でそもそも許可をしたとか、どういうところの考えがあったかというところは、なかなか公式の場で表明できなくなったと私は思うんですけれども、そういったところの懸念に関しては、市長としては、補助参加をやめたことによって、要はデメリットもあると私は考えているんですけれども、その点はどのように受けとめていらっしゃるか、教えていただけますか。
 
○松尾 市長  私は、あれだけ大きな問題になったという中において、2度の県の開発審査会での許可取り消しと、その後横浜地裁での判決ということが、そこを重く受けとめる必要があるだろうと考えて、これ以上、市でその機会ということよりも、早期に解決をする方向に向かっていくことのほうが市にとって利益につながるだろうと考えました。
 
○上畠 委員  了解いたしました。
 12月11日の一般質問のやりとりの中にもございましたけれども、053−101号線、階段の復旧に関しての問題ということで、これは今後、鎌倉市が復旧に関して責任があると考えてよろしいんでしょうか。
 
○松尾 市長  そのとおりです。
 
○上畠 委員  最終的な御判断というのは市長にかかるわけでございますけれども、そういったやりとり、経緯、さまざま、大変多くやりとりしていただいたんだなというところは見受けられます。結果として、市長として、そういうところの判断は、階段の復旧も鎌倉市として当然ながら負担が発生するわけでございますけれども、鎌倉市長として、それはしようがないというか、認めざるを得ないというところを判断されたということでよろしいでしょうか。
 
○松尾 市長  市の責任で取り組んでいくということだと考えています。
 
○上畠 委員  最終的な判断は市長だということでよろしいですか。
 
○松尾 市長  そうです。
 
○上畠 委員  わかりました。以上、同じやりとりになったかと思いますけれども、この委員会においても確認させていただきたかったのでお呼びしました。
 
○池田 委員長  理事者質疑を終了いたします。
 理事者退席のため、暫時休憩いたします。
               (14時28分休憩   14時29分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 日程第8報告事項(1)岡本二丁目用地活用に向けた取組について、了承かどうかの確認をいたします。了承でよろしいでしょうか。
(「聞きおく」の声あり)
 多数了承ということで確認いたします。
 職員入れかえのため、暫時休憩といたします。
               (14時30分休憩   14時31分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第9「議案第66号鎌倉市建築基準条例の制定について」を議題といたします。原局からの説明をお願いいたします。
 
○征矢 都市調整部次長  日程9議案第66号鎌倉市建築基準条例の制定について、内容の説明をいたします。議案集その1、29ページをお開きください。
 本条例素案につきましては、さきの市議会6月定例会の当委員会で御報告させていただきましたが、その後の経過から御説明させていただきます。
 4月に行いましたパブリックコメントとは別に、建築関係団体として鎌倉商工会議所建設部会、神奈川県宅地建物取引業協会鎌倉支部への説明を行ったところです。また、本条例は罰則規定を持つことから、横浜地方検察庁との協議を行い、特段の問題はない旨の回答をいただいているところです。
 次に、条例の構成について、当初と変更は特にございませんが、改めて説明させていただきます。
 本条例は、神奈川県建築基準条例をベースといたしまして、既に施行している鎌倉市住宅地下室の容積緩和の制限に関する条例及び鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例の内容を盛り込んだもので、この中で2点の改正を行います。
 1点目は、崖付近に建築物を建築する場合の崖の高さについてで、現在、神奈川県建築基準条例では、3メートルを超える崖を対象としていますが、本市の地形の特性を考慮し、建築物の安全性の確保を図るため、これまで行政指導を行ってきた実績を踏まえて、2メートルを超える崖を対象とするものでございます。
 2点目についてです。共同住宅等の敷地内通路の幅員についてで、共同住宅、寄宿舎、下宿の場合は床面積の規模に応じて定めておりますが、長屋の場合には戸数に応じて定めておりました。今回は、当該通路の幅員について、長屋の場合におきましても、共同住宅等と同様に、居住者の避難を優先に考え、床面積の規模に応じて敷地内通路の幅員を規定するものでございます。
 次に、条例の概要について御説明させていただきます。
 まず、第1章は総則です。
 第1条は「趣旨」で、鎌倉市建築基準条例は、建築基準法の委任を受けた条例であり、その根拠条文を明確にしたものです。
 第2条は「定義」で、本条例中に用いる用語の意義について規定したものです。
 第2章が「災害危険区域等における建築物及び大規模な建築物の敷地と通路との関係」についてです。
 第3条は「災害危険区域の指定」についてで、建築基準法第39条第1項の規定により、災害危険区域として急傾斜地崩壊危険区域を指定する旨を規定しています。
 第4条は「災害危険区域内の建築物」で、災害危険区域内の建築物の制限について規定したものです。
 第5条は「崖付近の建築物」についてで、崖付近の建築物の制限を規定いたしました。この条文について、先ほど御説明しましたとおり、神奈川県建築基準条例では、高さ3メートルを超えるとしていたものを、ここで高さ2メートルを超えるということに改めているものです。
 第6条「大規模な建築物の敷地と道路との関係」についてで、延べ面積1,000平方メートルを超える建築物の敷地は、道路に6メートル以上接しなければならないという旨を規定したものです。
 次に第3章は「斜面地等の建築物の構造の制限」についてです。
 第7条「建築物の接地位置の高低差の制限等」についてで、既に施行しております鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例をここに盛り込むもので、第一種低層住居専用地域及び第一種中高層住居専用地域の区域内において、建築物の接地位置の高低差は6メートルを超えてはならない旨を規定したものです。
 第4章は「地盤面の指定等」についてです。
 第8条と第9条は、既に施行しております鎌倉市住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例をここに盛り込むもので、本条例は、適用区域として、建築基準法第52条第5項の規定により、条例で指定する区域を工業専用地域を除く区域と規定したものです。
 第9条は「地盤面」についてで、建築基準法第52条第5項の規定により、条例で定める地盤面は、建築物が周囲の地面と接する位置のうち最も低い位置における水平面とする旨を規定したものです。
 第5章は「日影による中高層の建築物の高さの制限に関する対象区域等の指定」についてです。
 第10条は対象区域等の指定についてで、建築基準法第56条の2第1項により日影規制の規制値を規定しようとするものです。
 第6章は「特殊建築物」についてです。この条例の中心的な役割を担う部分でございまして、特殊建築物に係る基準を規定しているものです。
 第11条は敷地と道路との関係で、学校、病院、共同住宅等の特殊建築物について、その用途に供する部分の床面積の規模に応じて、敷地が道路に接する長さを規定しています。
 この後、第12条から第49条まで、節で申しますと第2節から第8節まで、第2節が学校、第3節が共同住宅等、第4節がホテル及び旅館、第5節が大規模店舗及びマーケット、第6節が興行場等、第7節が公衆浴場、第8節が自動車車庫、自動車修理工場についてとなっています。以上の特殊建築物ごとに、敷地、構造等について必要な制限を規定しているものです。
 また、この中では、今回、共同住宅等と長屋の敷地内通路の幅員について、先ほど申し上げましたとおり、床面積と戸数に応じた幅員としていたものを床面積の規模に応じた幅員と統一しようとするものです。
 第50条から第52条については適用の特例で、耐火性能検証法等により耐火性能等を有するものとみなす旨を規定しているものです。
 続きまして、第7章は「昇降機」についてです。
 第53条から第55条は、エレベーターの機械室、ピット等について規定したものです。
 第8章は「雑則」です。
 第56条は「適用除外」についてで、第7条、第8条、第9条について、適用除外の内容について規定したものです。
 第57条から第59条は、複合建築物、仮設建築物、既存建築物に対する制限の緩和について規定したものです。
 第60条は「建築審査会の同意」についてで、本条例における建築審査会を要する条文を規定したものです。
 第61条は委任規定についてで、この条例の施行について必要な事項は市長が別に定める旨を規定しています。
 第62条は「罰則」で、本条例における罰則についてここに規定しています。
 最後に付則についてでございますが、本条例は、平成27年4月1日から施行することといたします。本条例に統合する鎌倉市住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例及び鎌倉市斜面地等の建築物の構造の制限に関する条例、この二つを廃止すること、経過措置として、本条例の施行日前に建築確認申請が提出されている場合について、神奈川県建築基準条例の規定の例によること等について規定したものです。引用規定が、神奈川県建築基準条例から本条例に改正となる鎌倉市建築審査会条例の一部を改正することについて規定したものでございます。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの説明に対して御質疑ございますか。
 
○長嶋 委員  細かい点、気になることが幾つかあるので、別にこの条例に反対するわけじゃないんですが、お伺いします。
 文章の文面の中で結構出てくるんですけれども、「市長が認めた場合はこの限りではない」というのがすごくいっぱい出てくるんです。例えば32ページの第6条のところなんかも、「市長が安全上支障がないと認めて許可したものについては、この限りでない」と書いてある。当然、その前の条文があるんですけれども、これ、簡単に考えると、その判断は、市長がいいと言えば何でもいいということになりかねない話で、例えば6条は、つける必要が何であるのと思ったりするわけですけれども、こうするしかないわけでしょうか。逃げ道をつくっているとしか思えないんだけれども。
 
○征矢 都市調整部次長  ここの規定につきましては、どこもそうなんですけれども、県条例におきましても、規則の中で細かいことを全て決めてございます。この条例が制定されると同時に、規則も県条例を引き継ぐような形になろうかと思いますが、この「市長が定める」ですとか、細かい規定についての規則を同時に定めて、これまでどおりの運用ができるようにしていきたいと思っております。
 このあたりは形態等非常にいろいろなパターンがありますので、こういう規定を置いておかないと、なかなか建築確認行政上難しいところがございますので、法制からは、なるべくこういうものは、市長が特に認めるというだけのような条文というのはないようにという指導は受けておりますが、この条例に関しましては、県条例を引き継ぐときに、その部分は同じように引き継いで制定しているということです。
 
○長嶋 委員  わからないではないですけれども、ごみの件でいろいろやって、同じようなところがひっかかって、その後いろいろやりましたよね、長いことかかって。そういう経過があるので、私も委員会にいましたから、あそこでもめてということになっちゃったんですけれども、そういうことを少し懸念しているので、市長がちゃんとやればいいけれども、市長はそんなに法的なことは詳しいわけでもないと思うので。その辺は気になるので、今後、扱いについては厳正なる判断をしてもらわないと、どんな人が市長になるかにもかかわるとは思うんですけれども、何でもオーケーになっちゃわないかという懸念を持ちますので、それだけは言っておきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
○征矢 都市調整部次長  ここのところ市長とは書いてございますが、県内の特定行政庁の横の会議もございまして、鎌倉市だけ特別な扱いをするということはなかなかできません。というようなことから、神奈川県でもこういうように解説本をつくっておりまして、同じようなものをつくるというのが、先ほど私が御説明させていただいた内容でございます。その辺は、市長ということではなく、誰もが同じような対応ができるようにしていきたいと思っております。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 議案第66号鎌倉市建築基準条例の制定についての採決を行います。
 原案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員 挙 手)
 総員挙手によりまして、議案第66号については原案可決いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第10報告事項(1)「平成24年(ワ)第36545号損害賠償等請求事件について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○建築指導課担当課長  日程第10報告事項(1)平成24年(ワ)第36545号損害賠償等請求事件について、報告いたします。
 本件は平成24年12月28日付で東京地方裁判所に提訴され、本市が応訴したことについて、平成25年2月定例会の当委員会において報告いたしましたが、本年11月14日に原告らの請求をいずれも棄却し、訴訟費用は原告らの負担とするとの判決の言い渡しがあったため、その内容を報告するものです。
 参考資料として、案内図と訴訟経過書をお手元に用意いたしました。
 本件は、東京都所在の有限会社サンリゾート、有限会社総合管財サポート、有限会社新世紀出版及び中央エステート株式会社の4社から提訴されたもので、訴状の趣旨は、被告鎌倉市は、笛田六丁目に存する昭和61年に建築確認通知を受けた建築基準法違反の一戸建ての住宅の所有者等に対し是正指導をしていること、並びに、これを理由に平成19年5月に郵便により送付した当該地を含む有限会社サンリゾートによる北棟及び有限会社総合管財サポートによる中央棟と称する2棟のマンション計画に係る手続きについて不作為を継続しているということから、本市に対し合計6,874万3,732円の損害賠償の請求を行うとともに、これらの仮執行を求めるというものでした。
 訴訟の経過ですが、平成25年2月以降、4回の口頭弁論を経た後に、裁判長の指揮により、原告らの主張の整理が必要であるとの判断から弁論準備手続が行われ、その結果、訴訟対象を、北棟と中央棟の2棟のマンション計画に係るおのおのの宅地造成に関する工事の許可申請及び風致地区内行為許可申請の4件の申請とすることが確認され、平成25年10月には、原告らの1社である中央エステート株式会社から、訴えの全部を取り下げる旨、書面にて提出されました。
 また、本年4月には裁判所から和解案が示されましたが、原告らが和解に応じなかったことから和解は不調となり、本年11月14日の判決言い渡しに至りました。
 次に判決の概要ですが、原告らの、被告鎌倉市が本件各申請に係る許可処分をすれば本件土地においてマンションを建設するなどして収益を上げることができたとの主張については、本件各申請は宅地造成等規制法の技術基準及び神奈川県風致地区条例の許可基準の要件を満たさないことから、原告らの主張はその前提を欠くというべきであり、原告らの請求は理由がなく、よって原告らの請求をいずれも棄却し、訴訟費用は原告らの負担とするというものです。
 なお、今回の東京地方裁判所の判決を受け、原告らのうち、有限会社総合管財サポートが11月21日付で東京高等裁判所宛て控訴状の提出をしたとの連絡を東京地方裁判所から得ており、今後も、この控訴審に対して棄却を求めて応訴してまいります。
 また、本年9月定例会の当委員会で報告いたしましたとおり、本年6月25日付で、本件訴訟の原告2社とその代表者である個人から、本件訴訟と同様の内容及び建築基準法第12条第3項の報告書に関し、別途、横浜地方裁判所に行政事件訴訟が提起され、現在係争中となっています。
 今後も、訴訟の状況に変化がありました段階で、改めて当委員会に御報告させていただきます。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告に対して御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第10(2)「平成26年(行コ)第407号道路指定処分不存在確認請求控訴事件について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○建築指導課担当課長  日程第10報告事項(2)平成26年(行コ)第407号道路指定処分不存在確認請求控訴事件について、報告いたします。
 参考資料として、案内図をお手元に用意しました。
 本件は、平成26年9月定例会の当委員会において、原審である平成25年(行ウ)第16号道路指定処分不存在確認請求事件について、本年9月10日に判決言い渡しがあり、被告鎌倉市が敗訴したことについて報告をしたところですが、本年9月24日付で、本市から東京高等裁判所宛てに控訴状を提出したことについて報告するものです。
 原審は、鎌倉市佐助二丁目在住の個人から、平成25年4月5日付で横浜地方裁判所に提訴されたもので、訴状の趣旨は、佐助二丁目に存する土地について、建築基準法第42条第2項の規定に基づく鎌倉市の指定処分が存在しないことを確認するとともに、訴訟費用は鎌倉市の負担とすることを求めたもので、市は棄却を求めて応訴してまいりました。
 本件訴訟の原因となっている土地は、昭和25年11月に神奈川県建築基準法施行細則により建築基準法第3章の規定が適用されるに至った際、現に建築物が立ち並んでいる幅員4メートル未満1.8メートル以上の道として、建築基準法第42条第2項の規定による道として包括指定された、いわゆる法42条2項道路であります。
 横浜地方裁判所の原審判決は、当該土地の範囲について、建築基準法第42条第2項に基づく処分行政庁の指定処分が存在しないことを確認するとともに、訴訟費用は鎌倉市の負担とする内容でした。
 この原審判決は、道路指定処分の存否の判断に関して、?訴訟要件、?道路の幅員、?建築物の立ち並び、?信義則違反の四つの争点全てについて原告の主張を受け入れ、本件土地に道路指定処分が及んでいないと認めたものですが、本市としては、特に、?道路の幅員に関する認定、?建築物の立ち並び要件に関する認定は明らかに誤りであることから、顧問弁護士とも協議し、検討した結果、控訴状を提出することといたしました。
 昨日12月15日に東京高等裁判所において第1回口頭弁論が行われたところで、今後も棄却を求めて主張してまいりますが、状況の変化に応じて当委員会に報告させていただきます。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告につきまして質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたします。
 職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
               (14時57分休憩   14時59分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 まず、当委員会所管部局の人事異動に伴う職員の紹介をお願いいたします。
                  (職 員 紹 介)
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第11「議案第61号市道路線の認定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○道水路管理課担当課長  日程第11議案第61号市道路線の認定について、その内容を説明いたします。
 議案集その1、14ページをお開きください。また、16ページの案内図及び公図写し、お手元の参考図を御参照願います。
 枝番号1図面番号5の路線は、手広四丁目787番6地先から、手広四丁目787番3地先の終点に至る幅員4.51メートルから9.52メートル、延長24.18メートルの道路敷であります。この路線は、都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
 以上で説明を終わります。
 引き続き、認定路線の現況について、映像をごらんください。
(映像による現況確認)
 
○池田 委員長  ただいまの説明に対して御質疑がございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 議案第61号市道路線の認定についての採決を行います。原案に御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第61号は原案可決いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第12「議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち都市整備部所管部分」についてを議題とします。原局からの説明をお願いいたします。
 
○都市整備総務課長  日程第12議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうち都市整備部所管部分について、説明いたします。
 議案集その1、70ページをお開きください。補正予算に関する説明書は、6ページから9ページを御参照願います。
 第45款土木費、第10項道路橋りょう費、第10目道路維持費は6,300万円の追加で、大船駅東ロペデストリアンデッキ天井板撤去に係る工事請負費の追加を、第15項河川費、第10目河川維持費は375万2,000円の追加で、台風18号による災害対応に要した河川維持補修に係る維持修繕料の追加を、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は577万3,000円の追加で、台風18号による災害対応に要した緑地維持管理に係る維持修繕料及び委託料の追加を、第20目公園費は348万1,000円の追加で、台風18号による災害対応に要した公園整備に係る委託料の追加をそれぞれ行おうとするものです。
 次に、第3条繰越明許費の補正について説明いたします。
 議案集その1、74ページをお開きください。第45款土木費、第10項道路橋りょう費、大船駅東ロペデストリアンデッキ天井板撤去事業について、年度内では事業の完了が見込めないため、第3表のとおり翌年度に繰り越して執行するものです。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの説明に対して質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見の有無を確認いたします。
                  (「なし」の声あり)
 なしということで確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第13「議案第74号平成26年度鎌倉市下水道事業特別関係補正予算(第4号)」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○都市整備総務課長  日程13議案第74号平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第4号)の内容について、説明いたします。
 議案集その1、76ページをお開きください。補正予算に関する説明書は18ページを御参照ください。
 第1条、歳入歳出予算の補正は、まず歳出ですが、第5款総務費、第5項下水道総務費、第15目終末処理施設管理費は2,350万円の追加で、七里ガ浜浄化センター維持管理費につきましては維持修繕に係る経費を、山崎浄化センター維持管理費につきましては光熱水費に係る経費の追加をしようとするものです。
 次に歳入ですが、補正予算に関する説明書は16ページに戻ります。第30款第5項第5目繰越金、第5節前年度繰越金は2,350万円の追加で、前年度からの繰越金の追加をしようとするものです。
 以上により、今回の補正は歳入歳出それぞれ2,350万円の追加で、補正後の総額は、歳入歳出とも69億1,370万円となります。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの原局の説明に対して質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 議案第74号平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第4号)の採決を行います。原案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員 挙 手)
 総員挙手によりまして、議案第74号は原案可決いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第14報告事項(1)「市営住宅(空き家)入居者募集の結果について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○小林[肇] 建築住宅課担当課長  日程第14報告事項(1)市営住宅(空き家)入居者募集の結果について、説明させていただきます。
 平成26年度の市営住宅の入居者募集は、10月1日から3日までの3日間申し込みの受け付けを行いましたところ、全体で163名の応募がありました。その内訳ごとの応募倍率は、お手元の資料、平成26年度市営住宅応募状況の(1)「年度別応募状況」をごらんください。
 一般世帯向け住宅10戸の募集に対し72名の応募があり7.2倍、高齢者単身向け住宅1戸の募集に対し67名の応募があり67倍、高齢者2人世帯向け住宅2戸の募集に対し24名の応募があり12倍、全体では約12.5倍という結果でした。
 続きまして、10月29日に開催しました市営住宅入居者選考委員会の結果に基づき、抽せんの優遇措置等について決定した事項を説明させていただきます。
 まず、優先入居者の選考につきましては、優先入居選定基準に基づき、住宅困窮度評価点数が330点以上の方を対象に、空き家戸数10戸につき1戸を優先入居として選考することを基準で定めております。平成26年度は、一般世帯向け住宅につきましては募集戸数が10戸でしたが、住宅困窮度評価点数が330点以上の方がいないため、優先入居はなしとなりました。また、高齢者単身及び高齢者2人世帯向け住宅につきまして、それぞれの区分ごとに募集戸数が10戸に満たないため、優先入居はなしとなりました。
 次に、多数回落選者に対する優遇措置につきまして、過去何回も落選している方に対して、近年の実績と募集状況を考慮し優遇者を決定しておりましたが、平成26年度から新たに基準を設け決定しました。その内容は、募集戸数が7戸から9戸の場合は、6回以上落選した方から1戸、募集戸数が10戸から13戸の場合は、6回以上落選した人から1戸、5回以上落選した方から1戸、募集戸数が14戸以上の場合は、6回以上落選した方から1戸、5回以上落選した方から1戸、4回以上落選した方から1戸を優遇することとしました。
 この基準に基づきまして、平成26年度におきましては、一般世帯向け住宅の募集が10戸あり、過去に5回以上落選した方が2名おりましたので、5回以上落選した方2名で1戸を抽せんいたしました。高齢者単身及び高齢者2人世帯向け住宅につきましては、多数回落選者の優遇は、基準によりなしと決定しております。
 なお、抽せん優遇につきましては、住宅困窮度評価基準に基づき申込者の住宅困窮度を点数化しており、住宅困窮度評価点数が250点以上300点未満の方については抽せん玉を2個、300点以上の方は抽せん玉を3個として優遇措置を講じております。
 以上の決定事項をもとに11月19日に公開抽せんを開催し、抽せんの結果、全体で13名の当選者と、6名の補欠当選者を決定しました。この抽選結果につきましては、建築住宅課前に掲示するとともに、本市のホームページに掲示し、当選者には郵送にて通知をいたしました。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告に対しまして質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第14報告事項(2)「鎌倉市立大船中学校改築工事について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  日程第14報告事項(2)鎌倉市立大船中学校改築工事について、報告いたします。
 大船中学校改築工事につきましては、これまで施工業者が決まらない状況が続き、関係者の皆様に御心配をおかけしておりましたが、このたび、4回目の入札により落札者と仮契約を締結したところです。入札の状況及び契約内容などは、後日開催される総務常任委員会で審議されますことから、この場での説明は控えさせていただきます。
 では、本件の概要につきまして御説明いたします。説明につきましてはスクリーンを使って行いますが、お手元に同じ内容の資料を配付してございますので、あわせて御参照ください。資料番号は、ページごと右下に資料1から資料20と表記してございます。
 初めに、資料1は計画概要及び案内図でございます。
 建設場所は鎌倉市大船四丁目1番25号で、JR大船駅から南東へ約800メートルのところに位置し、現在の大船中学校敷地での建てかえとなります。
 敷地面積は約3万1,000平方メートル、用途地域は第一種中高層住居専用地域、敷地全体が準防火地域に指定されております。
 建物の概要は、校舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積約6,800平方メートル、スポーツ棟が鉄筋コンクリート造一部鉄骨造3階建て、延べ床面積約2,700平方メートル、部活棟が鉄筋コンクリート造平家建て、延べ床面積約360平方メートルとなっております。
 また、今回の工事発注につきましては、建築、電気設備及び機械設備をあわせて発注しております。
 資料2は完成後の配置でございます。建物は敷地の北側に、メーンストリートとなるけやきロードを挟み、校舎棟、スポーツ棟を、また、部活棟をグラウンドの東側に配置してございます。
 資料3から資料6までは、校舎棟及びスポーツ棟の各階平面図でございます。
 主な部屋の配置ですが、校舎棟1階から3階の各階に、五つの普通教室と、教室に転用可能な多目的スペースを配置しております。そのほか、校舎棟1階には、昇降口、職員室、保健室、特別支援学級、給食配膳室、校長室、アカデミアラウンジ、会議室などを、スポーツ棟1階には、アリーナ、武道場、集会室、防災備蓄庫などを、校舎棟2階には、図書室、視聴覚室、家庭科室、学校開放用出入り口、美術室、理科室?、音楽室、パソコン室、スポーツ棟への渡り廊下などを、スポーツ棟2階には、放送室、更衣・シャワー室、アリーナの観覧席などを、校舎棟3階には、技術室、理科室?などを、スポーツ棟屋上には、25メートル6コースのプールを配置しております。
 建物については、校舎棟、スポーツ棟それぞれにエレベーターの設置、プールにスロープの設置などバリアフリー化を行い、また、武道場や図書室の耐震天井、避難所となるスポーツ棟アリーナやアカデミアラウンジなどの吹き抜け部分についてはつり天井を採用しないなど、天井材の脱落防止対策を行うこととしております。
 資料7は校舎棟の立面図、資料8はスポーツ棟の立面図でございます。外壁は、主にコンクリート打ち放しの上にクリア塗装、スポーツ棟2階から上の部分に金属製デザインパネルを使用いたします。
 資料9は部活棟の平面図及び立面図でございます。部活棟には、部活用倉庫のほか、グラウンド用倉庫、トイレ、電気室、受水槽室を配置いたします。また、屋上は、グラウンドでの競技が観覧できるようにしております。
 次に、電気及び機械設備の内容としましては、受変電設備のほか、太陽光発電、動力、電灯、コンセント、テレビ共聴、インターホン、呼び出し、放送、電波時計、防犯カメラ、給排水・給湯整備、ガス、消火、雨水処理、プールろ過、空調、換気などの各設備を設置いたします。
 資料10は受変電設備の単線結線図でございます。受変電設備は部活棟電気室に配置いたします。
 資料11は電気の幹線系統図でございます。受変電設備から、校舎棟、スポーツ棟、部活棟の分電盤などに電力供給を示すものでございます。
 資料12は照明器具の参考姿図でございます。一般照明はLED器具により省エネルギー化を図っております。
 資料13は太陽光発電設備の参考システム図でございます。校舎棟屋上に35キロワットの太陽光発電パネルを設置いたします。
 資料14は空調設備の系統図でございます。屋上に、ガスヒートポンプエアコン室外機を配置し、各フロアー、各部屋ごとの用途に系統分けして室内機に接続いたします。
 資料15は換気設備の系統図でございます。空調を行っている部屋に全熱交換型換気扇を設置し、熱負荷軽減を図っております。
 資料16は給排水・給湯衛生設備などの系統図でございます。部活棟に設置した受水槽から圧力ポンプによる給水方式としております。
 資料17は災害用トイレシステムの詳細図でございます。簡易トイレを置くことにより、災害時の仮設トイレとして使用できるようにいたします。
 次に、新校舎の特徴を御説明させていただきます。
 まず、鎌倉市立の学校では初めて普通教室及び特別教室にエアコンを整備いたします。このエアコンについては、電力のピークカット及びランニングコストの低減を図るため、ガスヒートポンプエアコンを採用しております。
 省エネルギー化及び環境対策としましては、太陽光発電設備を設置し、発電時は校内電力として使用し、余剰電力は売電可能なものといたします。また、LED照明のほか、教室などの照明には室外の明るさに合わせて自動調整する調光センサーを、廊下・トイレの照明には人感センサーを、スポーツ棟のピット部分に雨水貯留槽を設置し、トイレの洗浄水及び植栽の散水用として雨水を利用いたします。
 次に防災対応としましては、災害時に停電となった場合、太陽光で発電された電力をスポーツ棟照明及びコンセントの一部に供給するとともに、蓄電池に充電し、発電していない夜間でも電力の使用が可能なものといたします。さらに、自家用発電機を別途設置することで電力を供給できるように、スポーツ棟外壁に接続箱を設置いたします。また、部活棟の受水槽は緊急遮断弁つきとし、非常時の飲料水を確保いたします。そのほか、プールは防火水槽を兼ね1階部分に採水口を設けます。また、プール棟に設置するエアコンは、ガスに比べて災害時の復旧が早い電気式エアコンの採用、防災備蓄倉庫を避難所となるアリーナ内に配置するなど、防災対策を行います。
 次に、防犯対策としましては、校門、昇降口及びスポーツ棟に防犯カメラを設置いたします。また、校内の廊下、保健室に緊急用呼び出し装置を設置いたします。
 続きまして、資料18は南側上空から学校全体を見たときのイメージ、資料19はグラウンドから校舎及びスポーツ棟を見たときのイメージ、資料20は北正門からスポーツ棟を見た時のイメージでございます。
 最後に工事期間でございますが、本契約締結後550日間、平成28年6月の竣工を予定しております。なお、スポーツ棟及び部活棟につきましては、平成28年1月の完成を予定しております。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの原局からの報告に対して、御質疑ございますか。
 
○小野田 副委員長  細かい点になるんですけれども、先ほど、エアコンは普通教室と特別教室ということでしたが、アリーナとかには設置はされないんですね。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  体育館につきましては、今エアコンを考えておりますのが、武道場及び集会室の2部屋でございまして、アリーナには設置いたしません。
 
○小野田 副委員長  武道場も、集会室も、アリーナ全体は設置しないということでいいんですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  大変失礼しました。資料3の図面で御説明いたしますと、1階部分、右下に書いてございます武道場、それから左側に書いてございます集会室、ここの2部屋につきましては電気式のエアコンを設置いたします。アリーナにつきましては設置いたしません。
 
○小野田 副委員長  わかりました。納得できました。
 続きまして、資料9のところにあります部活棟の上が観覧席になっているんですよね。高さが、高いところだと4メートルぐらいあるんですけれども、安全対策はどのようにされているのか。落ちたりなんかしないのでしょうか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  部活棟の屋上につきましては、委員御指摘のとおり、階段状に観覧席を設けております。観覧するに当たって、転落防止につきましては、手すりを設置いたしまして対策は講じていくことになります。
 
○小野田 副委員長  私、この図面を見たときにピンときておりませんで、かなり長い距離が観覧できるようになっていて、結構な人数になるんじゃないかと思いました。運動会のときとか結構盛り上がって、応援合戦とかこの上でやったりなんかすると、ちょっと怖いなというイメージがあったもので、確認させていただきました。
 続きまして、緊急用の呼び出し装置が保健室についているということでしたけれども、誰を呼び出すんですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  廊下及び保健室に緊急呼び出しのボタンを設置いたしまして、職員室で鳴動するように設置いたします。
 
○小野田 副委員長  となると、想定しているのは、誰か外部から怪しい人が入ってきたりとか、もしくは廊下で生徒が倒れたりとか。後者を前提に考えているんですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  防犯対策として設置しておりますので、委員御指摘のとおり、後者の場合も考えられるかとは思いますけれども、不審者等が入ってきたときにボタンを押して緊急的に呼び出す、その目的で設置しております。
 
○小野田 副委員長  例えば職員室に怪しい人が来たときはどうするんですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  職員室にそういう方が入ってきたときは、複数の教職員の方がいらっしゃるということ、それから、廊下等からの信号も、複数の教職員がいる職員室での警報が出るようにしているところでございます。
 
○小野田 副委員長  保健室についているのは何でですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  保健室につきましては、養護の先生が通常1名医療活動をされていますので、その先生の方のためにつけているという状況になります。
 
○小野田 副委員長  1名でやっているというと、各教室で授業を行っているときも大抵先生は1人ですけれども、教室からの連絡ということは考えないのですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  教室で授業等を行っているときは、生徒を介して連絡をするような形になるかと思います。
 
○小野田 副委員長  今お話をお聞きしていると、あったほうがすごくいいんですけれども、いま一つシミュレーションが、ちょっと疑問に思われるところもあるんです。ですので、保健室に何で要るのかなというのも疑問に思いますし、どういうふうにやったら一番、外から暴漢がやってきた場合も含めて、あとは生徒たちに何か異変が起こった場合の緊急用の連絡装置だと思いますので、もう少し、詰めて考えられたほうがいいんじゃないかなと思いましたが、それは検討の余地はないですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  保健室に呼び出しを設けたのは、御要望がありまして、そういう内容で、この大船中学校に限った話ではなく、全ての学校に設置しているということで、本校についても改築工事に含めて呼び出し装置を設置した。御要望どおりの設置をしているということになります。
 
○小野田 副委員長  ただ、保健室は隣がすぐ職員室ですよね。要らないんじゃないですか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  委員御指摘のとおり、平面計画では職員室の隣ということになっておりますけれども、今回、冷暖房設備を全ての中に入れたということで、戸が閉まっていたりしますと声が届かないというおそれもありますので、保健室にも御要望に応じて設置したということになります。
 
○小野田 副委員長  要望があったということで、その要望に応えるのは一つあるのかなとも思うんですけれども、現実的にこの平面を見たときの動線を考えて、私が思いつくに、例えば武道場でけがしちゃったとか、アリーナでけがしちゃったとか、保健室にあるよりもそっち側に一つあったほうがより有効ですし、廊下にあれば、特別教室なんかで倒れても大丈夫かなと思うんですけれども、もう少し、せっかくつけるんでしたら丁寧に、一番何か事故が起きたときに対応ができるような、例えば保健室に装置があってもいいんですけれども、保健室と例えば武道場とがさっと、武道場で倒れちゃいましたとか、そういった連絡がとれるようにとか、せっかくつけるのでしたら、連絡がとりにくいところ、アリーナ場でもどこか、あとは部活棟でもどこか、要するに離れたところからぱっと連絡がとれるといいんじゃないかんと思うんですけれども、そのぐらいの検討はしていただけないでしょうか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  今回の呼び出し装置については、各廊下、それから保健室の呼び出しボタンを押して、かつ職員室に警報が表示とともに鳴動されるようなものの御要望がありまして、その御要望に基づきまして設置しております。スポーツ棟の部分について設置することまでを含めた御要望はありませんでしたので、そちらについては、今回は設計に盛り込んでいないという状況です。
 
○小野田 副委員長  もちろん、要望に従ってやるのはいいことだと思うんですけれども、もう一つは、要望だけじゃなくて、こういうことがあり得るだろうなという、各中学校とかでいろんな今までの事件というんですか、問題というのがあったかと思うんですよ。その場合に対応できるような形で、せっかく緊急の呼び出し装置をつけるんでしたら、物によりますけれども、音だけなのか、それともインターホンでちゃんと声が伝わるのかにもよるんですけれども、もし配置するんでしたら、ぜひその辺まで検討していただけたらと思います。
 
○長嶋 委員  聞かないつもりでいたんだけれども、足跡を残しておいたほうがいいかなと思っておりまして、先ほど、この施設の特徴について説明いただいたんですけれども、お金をかけて最新のあれを鎌倉市でやるんですけれども、この学校の施設の中で最大の売りというかポイントというか、ここが新しい考え方で、例えば教育とかに大変使える最新の考え方を導入してやりますよというのは、見受けられないんですけれども、何かありますか。
 
○永田[直] 建築住宅課担当課長  いろいろ種々御説明させていただきましたけれども、特徴としまして、資料4の2階平面図になりますけれども、校舎棟の北側、図面上だと上のほうになりますけれども、パソコン室、図書室、視聴覚室を並べて配置しております。ここにつきましては、メディアラウンジということで一体的に利用することで学習、あるいは図書室と視聴覚室を利用してグループ学習、メデイアとITを一体で活用することができる空間を設置しております。
 
○長嶋 委員  それはなかなか提案的にはいいかなと。ここで聞くんじゃないんでしょうけれども、今後それを動かすソフトのほうが大事だと思いますので、提案的にはそれは教育的にはいいかなと思いますけれども、また何かの機会で教育委員会には言いたいと思いますけれども。
 私、前から一般質問でも再々言っていまして、何でできないのと言っていて、エネルギー関係の省エネとか、私は一般質問ではゼロエネルギービルもしくはプラスエネルギービルという話をしていまして、NASAの建物等の御紹介もしたことはあるんですけれども、太陽光発電をやっているだけで、そういう観点のところが環境教育にもつながる非常にポイントで、3・11以降はそういうところがいろんなところで、新しく建てるものは非常によく考えられているんですけれども、その点が、太陽光パネルはおいといて、その辺は、ガスヒートポンプはわかるんですけれども、余り考えられていないかなと思います。
 今、ゼロエネルギービルというのは、私、ホテルニューオータニの話もしたと思います。JRの東京駅の話もしたと思いますけれども、そういう考えは持てないですか。
 
○小礒 都市整備部長  我々、この仕事を現在やっているんですけれども、当然のことながら、ここまでに至る経過というのは、さまざまな方の検討の上に現在の計画があると考えておりますので、委員おっしゃるとおり、今の状況であれば、また新しい何かということはありますけれども、ここでまた一から出直しとすると過去の積み重ねがなくなりますので、これからの話としては、委員のおっしゃる、新しいいろいろなものを考えていくということで、これはこれで一つの積み重ねという形で建設していきたいと考えております。
 
○長嶋 委員  部長のうまい御答弁だなと思いますけれども、入札がなかなか決まらなくて期間もあった中で、建設常任委員会でこの間、木造のビルを見に行って、非常にいいなという話なんかも皆さんでしていたんですけれども、今後に向けて、足跡を残したいから言っているとさっき言いましたけれども、ぜひその辺をいろいろ建てるときに、もちろん焼却炉の話もありますし、今後、公共施設の再編とか含めた中で、いろいろな取り組みが全国に広がっています。この間、京都の綾部市の話で、木造の学校を建てかえないで耐震化、木造として全国で耐震化を2校やったと市長おっしゃっていましたけれども、そういうことをやっているところもありますので。
 一方で、条例をつくって、環境部でエネルギーの実施計画を今やっているところですので、そことのやりとりも余りしていないような感じもしますので、ぜひ今後考えていただけたらと思います。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認をいたします。了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承ということで、確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第14報告事項(3)「鎌倉広町緑地指定管理者の選定結果について」を議題といたします。原局からの報告をお願いいたします。
 
○伊東 公園課担当課長  日程第14報告事項(3)鎌倉広町緑地指定管理者の選定結果について、報告いたします。
 鎌倉広町緑地は、平成27年4月1日から供用開始する予定で整備工事を進めており、平成27年度からの施設管理を指定管理者制度により行うため、地方自治法第244条の2第3項及び鎌倉市都市公園条例第23条の規定に基づき、施設の管理に関する業務を行う指定管理者の公募を行いました。
 この公募に対して1団体から応募があり、鎌倉市都市公園指定管理者選定委員会において、応募書類、応募団体からの提案説明及び応募団体への質疑応答などをもとに、候補者としての適否について総合的に審議いたしました。
 選定委員会における審議の結果、応募団体は組織体制に脆弱さがあり、指定管理者の候補者としては適さないものと判断されました。この結果を受けまして、市では指定管理者の候補者はないものとの決定を行い、平成26年11月27日付で応募団体に対して指定管理者不指定通知書を送付いたしました。
 なお、平成27年度からの指定管理者が決定しなかったため、平成27年度の管理棟や樹林地などの維持管理については、業務委託等により実施する予定です。
 以上で報告を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告に対して質疑ございますでか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 関係外職員退室のため暫時休憩します。
               (15時46分休憩   15時55分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第15「陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情」、日程第16「陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情」を一括議題といたします。
 2件の陳情提出者の陳述がありますので、暫時休憩といたします。
               (15時56分休憩   16時16分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
 次に、原局からの説明を一括してお願いします。
 
○道路課担当課長  日程第15陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情及び日程16陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情について、説明いたします。
 まずトンネルの概要ですが、資料1の位置図をごらんください。
 トンネルはJR横須賀線北鎌倉駅ホームの北東に隣接し、地元住民の生活道路として利用されているほか、北鎌倉幼稚園、小坂小学校、大船高校の通園通学路となっており、JR横須賀線利用者を含む多くの方々が通行しています。
 資料2の現況写真をごらんください。上の写真がトンネルを鎌倉側から撮影したもので、下段の写真が大船側から撮影したものです。トンネルは、高さ約2メートル、幅が約2.5メーター、延長が約7メートルの素掘りのトンネルです。
 資料3をごらんください。この写真はトンネルを大船側から撮影したものです。トンネルの奥に横須賀線の車両が停車しているのがわかります。トンネルの用地関係につきましては、青い一点鎖線で示した境界線の右側の線路側がJR用地、左側が鎌倉市道で、両方の用地にまたがっています。線路と反対側の山は民有地となっています。トンネルの地質は、左上の拡大図のようにかたい層とやわらかい層が交互に重なりあって構成されています。以上がトンネルの概要です。
 なお、当該地周辺の法規制は、埋蔵文化財包蔵地、宅地造成規制法、風致地区、土砂災害警戒区域であり、急傾斜地崩壊危険区域内です。トンネルの東側周辺につきましては、コンクリート張り工において神奈川県が防災安全対策工事を実施しています。
 次に、トンネルの安全対策に対する経過について説明いたします。
 昭和63年度にトンネルの大船側で大規模な崩落があり、トンネルの安全対策事業を地元へ提案いたしました。一部の市民から景観面からの反対意見があり、事業着手に至りませんでした。当時は、トンネル部分の土地は旧国鉄と旧建設省が所有しており、鎌倉市の土地はありませんでした。
 平成8年度にも安全対策を実施するため地元調整を行いましたが、事業着手に至らず、平成16年度に国土交通省から譲与を受け、鎌倉市が所有する市道となりました。翌年の平成17年度にトンネルの安全性について調査を実施いたしました。その調査結果をもとに、平成22年6月から平成23年11月まで、トンネルの安全対策について、当時の副市長も加わり懇談会を開催しております。
 また、平成22年10月7日付で地元11町内会長から、北鎌倉駅ホーム脇道路の安全対策に関する要望書が提出されています。
 その後、安全対策案について地元と調整するよう市長から指示を受けたことから、トンネルを切り崩す案と新たにトンネルをつくる2案について、地元と調整を行うこととなりました。
 地元との調整準備のため平成24年度から、関係する東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)や横須賀市上下水道局との一定の協議を行い、平成25年12月に、トンネルの周辺12町内会、地権者及び学校関係者で構成する北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会を設立いたしました。
 現在まで6回協議会を開催し、安全対策について協議を行っています。市からは当初、トンネルは風化等により劣化が著しく、早期の安全対策が必要であると判断し、JR東日本や地権者との協議に時間を要する場合には、トンネルの恒久的な安全対策ができるまでの間、緊急仮設工事が必要と考え、平成26年5月1日開催の第3回協議会で、トンネル内部の補強策として3案を提示いたしました。
 その後、本市がJR東日本と協議を行い、JR東日本としてもトンネルについては危険であるとの認識を持っており、安全対策について全面協力が得られることに了承を得たことから、平成26年8月28日開催の第5回協議会では、緊急仮設工事を行う場合より恒久対策での防災工事として安全を図ることを協議会に提案し、了承を得ています。
 資料4をごらんください。平成26年11月20日に行われました第6回協議会において、緑化修景イメージ図を提案しております。
 以上がトンネルの安全対策に対する経過でございます。
 なお、陳情書にあります北鎌倉駅裏トンネル、緑の洞門は同じトンネルを指していますが、説明ではトンネルと表現させていただきます。
 続きまして、陳情の概要について説明いたします。
 初めに、陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情の要旨ですが、市民の安全安心の観点から、トンネルの危険性について十分御認識いただき、市議会からも早期の安全対策工事の実施について協力を賜りますよう、よろしくお願いしたく、なお、当トンネルは北鎌倉の玄関口であり、安全対策を実施していただく際には、周辺景観との調和に配慮していただきたいというものです。
 次に陳情の理由として上げられているものは、1点目として、市が緊急安全対策として示したトンネルを内側から補強する3案では車の通行ができなくなり、現状生活に支障が出ること。また、トンネルは内部で曲がっているため見通しが悪く、衝突事故を防ぐことができないこと。2点目として、トンネルの劣化が著しく、いつ崩落が起きてもおかしくない状況であること。3点目として、トンネルが崩落した場合、JR横須賀線軌道敷に土砂が流れ込み未曽有の大惨事が起こる可能性があること。4点目として、近隣の学校に通う多数の児童・生徒が通学に利用しており、子供たちの生命を守ることは地域としての責務だと考えていること。5点目として、トンネルが狭く緊急車両の通行ができないため、緊急車両が通行できる道路整備が必要であるという理由です。
 次に、これらの理由について、市の考え方を御説明いたします。
 1点目につきましては、先ほど説明しましたが、JR東日本との協議に時間を要することから、緊急仮設工事として示したトンネルを内側から補強する3案を提示しました。資料5をごらんください。これらの案では、現在のトンネルよりも幅員が狭く、高さも低くなることから、歩行者やバイク、自転車の通行に支障が出るとともに、自動車の通行ができなくなり支障を来します。また、JR横須賀線軌道敷への崩落の危険性は払拭できません。なお、トンネルの山側の土地所有者からも、トンネルが危険であることから、恒久的安全対策の実施について了承をいただいております。
 資料6をごらんください。2点目、3点目につきましてですが、トンネルがつくられてから80年程度経過したと考えられますが、トンネルの内部や出入り口に風化が見られ、たびたび小規模の崩落が起きています。
 資料7をごらんください。トンネルの線路側の側壁は、薄いところで50センチであり、山の荷重がその部分に大きく作用していると推測されます。平成17年度に行った調査結果では、トンネルは辛うじてその安定性を保っているとの見解が示されており、次ページにあるように、平成25年度の調査ではトンネルの風化が進行しており、さらに次ページにおいて、平成17年度に確認されたトンネル地層内の剥離が進行していることが認められるとの報告を受けております。
 また、平成26年10月6日の台風18号では、土砂災害警戒情報を受け、大船警察署、JR東日本へ連絡後、歩行者、車両ともに全面通行どめの措置をし、崩落に対するトンネル通行の安全対策を実施いたしました。
 今後、風化の進行、トンネルの岩盤の剥離や大きな崩落があった場合、トンネル通行者への被害や、隣接するJR横須賀線へ崩落土が流出することが想定されていることから、早急な安全対策が必要であると考えています。
 資料6に戻ります。4点目、5点目につきましては、平成17年度、25年度の調査結果を比較したものです。部分的ではございますが崩落がたびたびあったことや、地層内部調査からトンネル内部に亀裂がふえており、トンネルを通行する歩行者の安全を確保するためにも、安全対策を実施してまいりたいと考えております。
 資料8をごらんください。安全対策といたしましては、トンネルを切り崩し、JR線路側から道路を整備し、石積み等による新たなのり面を形成する防災工事を行うことを計画しています。道路幅員につきましては、道路構造令により、停車、乗用車相互のすれ違い、消火活動を考慮し、4メートルを確保する予定です。
 また、当該道路は建築基準法第42条第2項の道路であり、将来的には沿道に位置する家屋の建てかえの際、JR境界から4メートルの一方後退(セットバック)が生じる道路でもあります。
 なお、北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会で、恒久的な安全対策について景観に配慮した議論を進め、協議会としての方向性を決定していく予定です。
 続きまして、陳情第50号緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情の要旨ですが、緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の破壊計画について、鎌倉市が一旦これを白紙に戻し、現状の景観を保全するための特段の措置を講ずるように、市議会として求めていただきたいというものです。
 次に、陳情の理由は、1点目として、トンネルのある岩塊は鎌倉の玄関と言える景勝であり、円覚寺の結界をなす史跡として貴重であること、鎌倉ガーネットと呼ばれる珍しい地層を目にできる意味でも大切な文化財であること、地元の住民が長らく慈しみ、観光客もめでる後世に伝えるべき財産であること。2点目に、トンネルは曲線を描いて素掘りされたもので、車両やバイクが速度を落とし通行の安全に資するものであり、景観の保全と安全対策を両立させ、保存を前提として補強対策が求められること。以上のことから北鎌倉の景観(トンネル)の保存を求めています。
 次に、これらの理由について、市の考え方を説明いたします。
 1点目についてですが、平成26年7月29日に開催されました平成26年度第2回鎌倉市文化財専門委員会において、岩塊の文化財的価値につきまして、専門的な見地から委員の皆様にお考えを伺いました。当委員会においては、北鎌倉史跡研究会の言う「この岩塊は鎌倉の重要な文化財です。平安時代後期よりこのトンネルのある岩塊は鎌倉の北の境界でした。もとは前面の鎌倉街道まで伸びていたもので、鎌倉時代中期には第3代執権についた北条泰時が、鎌倉を災いから守る四角四境祭をこの岩の外側で行っています。また鎌倉時代後期には円覚寺の西側境界ともなりました。一遍上人が第8代執権北条時宗に出会う一遍聖絵の有名な巨袋坂の場面はこの岩塊の先端の路上です。鎌倉時代の鎌倉を今にとどめる貴重な遺跡です」という御意見を紹介した後、委員から御意見を伺いました。
 鎌倉市文化財専門委員会の委員からは、この岩塊が鎌倉の旧地形の一部であることは確かだと思うが、境界を示すという説が必ずしも定説になっていないと思う、また、この尾根自体が既に鉄道開通によって半分以上が損なわれているので、記録に残すことは必要だが、安全対策との兼ね合いだと思う、死守しなければならない史跡ではない。
 地質学専門の委員からは、鎌倉の地層は、大きく三浦層、池子層、その上に上総層、上総層と三浦層の間に化粧坂に見られる不整合ができている、それは重要である、北鎌倉のトンネルのところはそれを観察するのに最適で、地層が見えなくなってしまう、最近、年代もわかってきており、上総層は300万年前、285万年前に丹沢が噴火したのが明月院、天園ハイキングコース、朝比奈切通で見られる鎌倉ガーネットと呼ばれており、重要な露頭である、できれば生で見られるようにしてほしいなどの御意見をいただきました。
 なお、鎌倉市文化財専門委員会は、鎌倉市文化財保護条例に基づき設置され、この条例の目的は、文化財保護法及び神奈川県文化財保護条例の規定による指定を受けない市内に存する文化財で市にとって重要なものの保存及び活用に関し必要な事項を定め、もって市民の文化的向上に資するとともに、広く文化の進歩に貢献することを目的とするものです。
 この鎌倉市文化財専門委員会の委員は学識経験を有する10名で構成され、市内に存する文化財について、教育委員会の諮問に応じ、その保存、活用等に関する重要事項を調査審議し、必要と認める事項について教育委員会に意見を具申するものです。
 資料9は鎌倉市文化財専門委員会の名簿で、資料10は文化財課が作成いたしました道路課からの依頼事項に関する議事概要でございます。
 2点目につきましてですが、現在のトンネルは、本市の調査から、現状においては辛うじてその安定性を保っているものと想定されるとの見解が示されています。陳情50号の陳情者が言う補強策とは、トンネルを残した安全対策と考えますが、トンネル内部をコンクリートや鉄板等で補強し、歩行者の安全を確保することは可能ですが、内部を補強することにより、現在のトンネルよりも内部の幅員が狭く、高さが低くなります。また、市が提案いたしました3案のいずれにいたしましても、トンネル内部の地層は見えなくなり、かつ、トンネルの出入り口付近の補強工事が必要となるため、現在の状況での景観は大きく変貌することとなります。
 なお、トンネルの安全対策につきましては、安全性の確保を第一とする御意見と、景観への配慮を第一とする御意見があることは承知しております。引き続き市民の皆様の御意見を伺いながら、安全対策を検討いたしてまいります。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの陳情2件について一括して質疑を行います。御質疑はございますか。
 
○長嶋 委員  2本陳情が出ていますので、丁寧にやらないといけないかなと思っています。私も、いろんな方からお話を伺って、資料もたくさんいろいろお預かりして、全部読み込んでみました。すごいいっぱいあるんですけれども、安全対策協議会の議事録も全部読ませてもらいましたけれども、中身を調べれば調べるほどわからなくなる感じなんですね。
 3点伺っていきます。文化財のところの価値と、あと安全性の問題と、あと協議会を含めた今の方針にしていた決定プロセスについてなんですけれども、まず、わざわざお願いしまして文化財課に来ていただいているので、最初にそこを伺いたいんですけれども、今御説明がありまして、資料もあります。それから、7月29日の第2回文化財専門委員会議事概要というのもいただいております。あと、皆さん御存じだと思いますけれども、馬淵先生、私もよく存じ上げているんですけれども、あの文章等も、一遍上人のことを書かれておりまして、拝見しております。
 歴史的なこととか文化財的価値については、学者や専門家の先生によって見解が分かれるのが常でして、どっちだか何だかわからないというのが多いんですが、今現在、鎌倉市として、文化財課として、ここの場所についてはどういう見解を持っていて、どう扱っているか、そこをまず伺いたいのですが。
 
○文化財課担当課長  こちらのトンネルについてでございますけれども、近隣は、国指定史跡の円覚寺境内ということで、国指定の史跡となってございますけれども、このトンネルについては史跡の範囲から外れているところでございます。
 
○長嶋 委員  範囲が外れているということは、史跡として市としては考えていないというところでよろしいですね。
 
○文化財課担当課長  そのとおりでございます。
 
○長嶋 委員  あと、今御説明がありましたけれども、地層の話が出ていますけれども、これも私もよくわからないんですが、この価値等々についてはどうなんでしょうか。
 
○道路課担当課長  地層につきましては、古い、重なっている地層が間近で見えるのが、近隣では北鎌倉駅のそばと、あともう一つが、横須賀市にある米軍基地の中で見られる箇所があると先生がおっしゃっておりました。鎌倉市として、駅のそばでこのような珍しい地層が見える場所はここですので、何とか見えるように残してほしいという意見をいただいています。
 
○長嶋 委員  残してほしいというのは、その方がおっしゃっていることなんですけれども、地層、数少ないのはわかりますけれども、それを保全なり、保存なり、見られる状態にする必要があるほど価値があるものかということなんです。わからなければいいです。専門じゃないだろうから。
 
○道路課担当課長  地層については、私もそのとき初めて先生に伺ったものです。ですから、珍しいので見られるようにしてほしいという御意見だったと思います。
 
○長嶋 委員  そうなんです。その先生が見たいだけなのかもしれないし、よくわからないんですね。そこを解明してもらわないと何とも言えない。これだって、工法によっては見られるか見られないかという話が出ているわけで、それはわからないですよね。価値があるものなのか、どうなのかというところ。ふたをしちゃったら見られないし、わからないので、できればその辺も明確にしていただかないと答えが出せないかなという感じはするんですけれども。
 安全性の問題について伺いますけれども、私も、安全対策はまず一番にやらないといけないと思っていまして、もしここが崩れて、人がけがしたり命を落とすようなことになってしまっては大変なことなので、それは一番に考えなきゃいけないんですが、危険度合いというのが、いろいろ私も資料を読み込みましたけれども、よくわからないんですね。その辺が、辛うじて保っているという表現でしかないんですが、緊急性があるほど危ないのか、そうじゃないのか。いつ崩れるかわからないと言っておきながら通しているというところはどうなのかなと非常に疑問に思っているんですね。そこはいかがですか。緊急性があるのか、ないのか。
 
○道路課担当課長  平成17年と平成26年3月に同じ内容の調査を行っております。その中では、平成17年度、トンネルの内側から約1メートルの厚みの中に、すき間、空洞が2カ所程度だったものが、26年には4カ所にふえている。いわゆるバウムクーヘンの筋の間に空気が入ってしまっていますよと。将来的には、その中に水が入って、先ほど言いましたように、層自体は重なっておりますので、層ごと落盤するというおそれがあるという話が出ております。
 また、平成25年度の鎌倉市内における19カ所のトンネルの調査も違う会社で行っております。その中でも、その調査会社からは、釈迦堂切通と北鎌倉のところのトンネルにつきましては、緊急対策をする必要があるという見解が示されております。
 
○長嶋 委員  釈迦堂との比較を聞こうと思っていたんですけれども、釈迦堂は今それでとめていまして、観光客の方から問い合わせも多くて、通れない状況になっているわけです。あそこに行くと、物すごい、バリアして全然入れないようにしていますけれども、そこはとめていて、こっちはとめる必要がない。危険な状態ということでいうんだったら、釈迦堂はそんなに行かないですけれども、行かないからいいというわけでもないと思うんですけれども、こちらはとめないで通行させているというところは何でなんですか。
 
○道路課担当課長  現在、多くの方の生活道路としております。また、通園通学路となっております。そのため、今現在はこのような、晴天時のときには通行可能としております。しかしながら、大雨、地震があった場合、土砂災害警報などが出された場合には通行どめの措置をとってまいります。
 
○長嶋 委員  それはわかるんだけれども、釈迦堂はそういう措置をとっていないですよね。危険度合いが、ほかと比較したら釈迦堂と似ていて、向こうだって、近隣の方にとってみれば行き来する。私はよく通っていたから、不便だと思うんですね。あそこは、同じ危険度合いで崩れそうだからとめるのに、こっちはなぜとめないのか。
 こっちのほうが人が多いんだったら、余計、何かあったら物すごい被害が出る可能性がありますよ。向こうはたまたま通っている人がすごく少ないと思うんですけれども、そこがわからないので、違いが。何でそうするのか。そこの説明がつかないと、判断できないですね、我々は。危険性の度合い。釈迦堂はとめていて、危ないですよと言って、ウエブにも書いてあって、看板までついていて、やっているにもかかわらず、こっちは、表示はあるんでしょうけれども、やっていないですよね。
 危険なんだったら、今すぐ例えば地震だって起きるかもしれないと言っている中で、何もされない。この間台風のときは確かにとめていましたから、あれはわかりますけれども、何で違いがあるのか、そこが説明がつかないと思うんですけれども、何ででしょうか。
 
○道路課担当課長  釈迦堂切通につきましては、最近では、東日本大震災の翌日、大規模な崩落が起こっております。それ以前にもたびたび崩落が起こっておりますので、だんだん通行どめについても策が強化されてきた経過があります。
 北鎌倉のトンネルにつきましても、小規模ながら崩落が落ちておるところですが、まだ大きなものがないという状況で、通行をしているところでございます。今現在では大きな崩落がないという形になっておりますので、崩落が起きないために、今後安全対策をやっていきたいという結論になっています。
 
○長嶋 委員  聞いているとよくわからなくなるんですけれども、釈迦堂って大きな崩落がある前にとめていますよね、たしか。大きな崩落があったからとめたんですか。あれ結構たつけれども。この間の地震で崩れたのはわかりますけれども、でも、こっちは崩れなかったわけですね。どういう経過でとめたかわかりますか。
 
○都市整備総務課長  随分前に道水路管理課におりましたので、昔の記憶ですけれども、釈迦堂につきましては、今ちょうどトンネルになっている部分、そこは市で何年か前に取得はしましたけれども、民有地でしたので、道路として認定していないところで、入り口だけ、ですから、昭和50年代終わりぐらいから既にとめていたのかなという記憶がございます。
 
○長嶋 委員  何か違うような気もするんだけれども、まあいいです。
 それで何が言いたいかというと、危険度合いが、本当に行政が危険だと思っていて、それは証明できるぐらいに中身が危険だというなら、多分とめていないとおかしいと私は思っていて、とめていないわけですよね。
 それで、崩落もいろいろ起きる、大規模に崩落するという話があって、この間から言っているんですけれども、この図面も、これは一気にどかんと落ちる可能性がありますよという危険、これも一部分の真ん中だけ切って、厚いところだけで言っているから、よくわからないんですけれども、その危険性はあると言っている中で、二十数年前に1回大規模な崩落があって、その後何も措置をしていないわけですよね。二十数年間。それは何で。
 だって前に崩落があったわけですから。それで、危なければ何らかの措置を、近隣住民の方と話したりしながら進めていなきゃいけなかったのに、やっていなかったわけですよね。それは何でですか。やっていたならやっていたで、それは言っていただければいいんですけれども、やっていなかったんですよね。
 
○道路課担当課長  たしか26年前、委員がおっしゃるとおり崩落したときには、鎌倉市の土地もなかった状況でもございます。その後は安全対策、木の伐採等につきましては、JRや奥のお寺さんなどにおきまして、ある程度管理されておるものでございます。
 
○長嶋 委員  つまり、やっていなかったということでしょう。さっき、釈迦堂は大規模な崩落があったからとめたと。この間の地震でもあったと。でも、26年前にここもあったわけですよ。それで今そのまま放置している。今急になったというのは、それなりの証拠というか、危険度合いがはっきりわかる理由がないわけですよね。そこがいまいちわからないんですけれども、資料をもらった中で、衝撃弾性波測定、何かグラフがあって、こういうやつね、これ、地元協議会資料、26年3月28日、都市整備部道路課が出しているものの数字とかが載っているんですけれども、これ検査をされたんだと思うんですけれども、例えばこれではかったからこういうふうに危険なんだとか、明確にわかるんですか、これで。これを見てもわからないので。
 
○道路課担当課長  この弾性波というのは、一方から電波を飛ばしまして、空間、すき間などがあるところからはね返ってくるというシステムです。この検査の結果がお手元の資料7の3枚目になります地層内部調査という形であらわしております。これによりまして、電波が行ってはね返ってくる数を見ておるんですが、平成17年度のときには、1メートルの間に、層と層が剥がれているのが2層しかなかった。26年度に再度同じ調査をすると、剥がれている層がふえている。ですから、風化が進んできているから、その地点が剥がれてしまうので、落ちる可能性がありますよという調査をしたものになります。
 
○長嶋 委員  それは、釈迦堂でもそういう検査をして、危険だという結論なんですか。同じような結論なんですか。
 
○道路課担当課長  釈迦堂は、ここまでの調査は当時しているかどうかというのは存じ上げません。
 
○長嶋 委員  その辺が、聞いているとわからなくなるわけです。鎌倉市が何をもって危険だと判断しているのか。耐震化のことはわかりやすいじゃないですか。危険だと言っているのに通行は認めているというのも、危険だと言っているのはわからないし、例えばレイ・ウェル鎌倉の場合は、耐震診断をして、即、危ないですよといって使用をすぐとめましたよね。予約が入っているのを全部断ってキャンセルして、そういう状態にしましたけれども、そういうふうに基準等々がわかりやすい数値で、ここまで来たら危ないですよと国が言っていますよとか、そういう基準があればはっきりわかるんですけれども、これ、話を聞いていると全然からないんですね。
 鎌倉市が、どこをもって崩れる危険があるから危ないですよと判断しているのか、もしくは、そうだとしたら、私はすぐにでも通行をとめないと。だって、今すぐ崩れるかもしれないと言っているんだったら、命の危険があるわけですね。それこそ、言われているとおりJRの線路になだれ込んだら大変なことになりますよね。地震が起きたらそうだと思うけれども、そこがどうも、市がやっていることが整合性がとれないのと、言っている根拠が不明確なんですね。そこはいかがですか。
 課長に聞いてもしようがないかな。はっきりわからないのに、判断は我々困るわけですね。委員もやってくださいというのもいるし、それは保存するべきだと、はっきり数字で、耐震診断みたいに、これは危ないですよ、命の危険が迫っていますと言われたら、それはみんな賛成するから、工事をやらなきゃならないとなるけれども、そこがはっきりわからなければ、議会で判断しろと言ったって厳しいんですね。はっきり言って。
 みんなあそこの景色は守りたいと思っていると思うんです、どんな方でも。そんなの目ざわりだと言う人はまずいらっしゃらないと思うし、皆さん、議員もそう思っているし、もし本当に危険だったならば工事をしなきゃいけないと皆さん思っていると思うんです。そこを判断する材料を行政でしっかり示していただかないと、我々もわからないし、住民の皆さんもこの説明じゃわからないんですよ、はっきり言って。
 恐らく、もっと何回も住民の皆さんに話しているんだろうけれども、御理解を両方ともしていない感じなのは、そこの判断ができるきっちりとした検証と提示がないので、うまいこと、緊急車両とか何とかいろんな理由をつけられますけれども、安全性の問題を判断できるかできないか、本当に危険かどうかというところなんですね。わからないんですけれども。私だけですか、わからないのは。
 
○道路課担当課長  道路を開放するに当たりまして、耐震のように、どのくらいになったからとめなきゃいけないよという基準はございません。そのため、専門業者にお願いいたしまして、このトンネル、山自体の地耐力等を調べたところです。
 この弾性波の試験のほかにも、この山自体のサンプリングとして、岩盤を実験室に持って帰りまして、どのぐらいの強度があるかという試験も行っております。その際、こちらも先ほど長嶋委員がお示ししてくれましたトンネル推定破壊モードなんですが、この図面の左のところ、赤い部分は、大体厚みが50センチ程度しかないところなんですが、ここの部分に力が集中しているだろうと。この部分に対しては、1平方メートル当たりおよそ300キロの力がかかっていると推定されています。
 このトンネル自体は、石はどのぐらいの圧縮強度があるのかという検査もしております。大体110キロから650キロぐらいまで点在しているんですが、平均して330キロぐらいの力に耐えられるだろうと思っております。そのため、この赤いところ、1平方メートル当たり300キロの力がかかっているところに対して、この山自体の持つ岩盤の圧縮強度が平均およそ330ぐらいですので、辛うじてもっている。しかし、だんだん風化がふえていますので、その300キロを超えれば、この赤い部分が崩壊してしまうという形でこの破壊モードを出しておりますし、緊急に安全対策をやっていきたいという結論を出したというところです。
 
○長嶋 委員  その300キロが危険だか危険じゃないのかというのは、わからないから、調べなきゃだめですと資料に書いてありましたか。書いてないかな。住民の皆さんに説明していますか。
 
○道路課担当課長  それは説明していないです。
 
○長嶋 委員  今のは重要なポイントですよ。それが危険かどうかというのは。そういう客観的にわかりやすい分析をしたものをきちんと皆さんに提示してお話をしないと、理解できないです。難しいから。私も、こっちは余り得意なほうじゃないから。市民の皆さん、この資料を見せられたって、御年配の方とか若い方なんかわからないと思うし、説明をちゃんと、分析をきちっとしてやっていただけないと難しいかなと思っております。
 あと、もう一つの協議会のことなんですけれども、安全対策協議会の設置ということでホームページに載せられているのも見ていますけれども、「目的」のところには「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策に対する手法について意見をとりまとめ、鎌倉市道路管理者に意見を提言することを目的とし」と書いてあるんです。私、この議事録も読ませていただきました。まず、メンバーについてなんですけれども、道路管理者に意見を提言するところに鎌倉市の職員が入っているんですけれども、これは違和感があるんですけれども、何で職員がメンバーに入っているんですか。
 
○道路課担当課長  協議会として、地域の方々、また地権者の方と、行政側からの意見も言える人間が必要だという判断のもと、道路課を所管する都市整備部長にメンバーとして入っていただいているところです。
 
○長嶋 委員  わかりました。学校関係者とか、地権者の方は当然でしょうけれども、あと地元の町内会の方、町内会長とか役員が入られているんですよね。多分そうだと思うんですけれども、それ以外の方々、私は、あらゆるところで町内会の役員の方が全て住民を代表していると思わないでくださいと、いつもいろんなところで、市長を初め申し上げているんですが、ここには若い子育て世代の方々も来ていないですよね。
 例えば学校の子供たちに意見を聞いたのかといったら、学校はどなたが来ているのか知らないですけれども、生徒さんは来ないだろうし、生徒たちの親御さんは来ていないと思うんですけれども、そういう方々は入れていないですよね。
 
○道路課担当課長  学校の関係者で出席していただいているのは、教頭先生が出席されております。ですから、保護者の方等はこの会には出席はしておりません。
 
○長嶋 委員  それは、学校の意見をその先生は代表しているんですか。使うのは生徒ですよね。一番通るのは生徒ですよね。先ほど1,000人という話がありましたけれども、学校の学生たちですよね、あそこのトンネルを一番通るのは。一番通る人に何で話を聞かないんですか。
 
○小礒 都市整備部長  協議会の設置につきましては、当初、我々のところに安全対策をしてくださいと何人かの方がいらっしゃいましたけれども、そういう中で、まずはどういう方をメンバーにしようかということを検討いたしまして、第1回はその方々にお集まりをいただきました。
 ただ、我々としては、今委員おっしゃるとおり、どういう方が実際に安全対策を望まれているのかというのは、市として把握している部分については、当初の第1回目で入っていただきましたけれども、それ以外の方はわかりませんので、第1回の席上で、きょうお集まりになった皆様以外にこの協議に必要な方々はいらっしゃるでしょうかということで、これは会長から問いかけをしていただきまして、それでもって学校の関係の方ですとかをそこで含めたということで、メンバーにつきましても、市が最終的に決定をしたことではありませんで、協議会の皆さんで協議をしていただいて決定をしていただいたということでございます。
 
○長嶋 委員  私が言いたいのは、こういうのを決めるときに、海の家の件なんかもそうなんですけれども、本当にそこを利用している人とか、関係する方の意見を本当に拾えているのかなというのが非常に疑問なんです。これ、20代、30代の人なんか入っていないですよね。あの辺に住んでいませんか、1人も。住んでいますよね、たくさんの方。そういうところも含めてやってもらわないと、市民の皆さん皆のものなので、遠いところの人は呼ぶ必要はないと思いますけれども、どうも一部の何か誘導的にするためにやっているようにしか聞こえない。無作為抽出とよく言いますけれども、協議会の議事録を読んでも、やっている中身が、本当に全体の民意を反映しているのかなというのはかなり疑問に思っておりますので、そこを言っておきますけれども。
 あとJRの問題もあると思うんですね。電車が通ると当然振動があるから。振動のところとかもあると思うし、あと協議会、大事なのはお寺ですよね。お寺さんがちっとも表に、読んでいても出てこないんですけれども、お寺さんはどう言われているんですか。
 
○道路課担当課長  この協議会のメンバーにも、地権者の1人として円覚寺と、雲頂庵が土地の所有者として入っておりますが、両寺院とも、安全対策工事に対しては全面的に協力をするという御意見をいただいております。
 
○長嶋 委員  安全対策工事というのは、お寺さんは切り崩してほしいという御意向ですか。
 
○道路課担当課長  雲頂庵にしても、円覚寺についても、土地の提供を含めて、この工事に協力する旨の回答をいただいております。
 
○長嶋 委員  わかりました。最後に、工法はいろいろな方法があって、いろいろな考えがあって、工事のやり方によっては車が通れなくなるとか、そういう話もありますけれども、切り崩した工事の場合、本当にそこを切り崩した状態で安全なのかというところがすごくひっかかるところもあるんですが、それはいかがですか。
 
○道路課担当課長  最終的な道路の形で切り崩してのり面を押さえるかというのは、まだ出ておりませんが、あくまでも防災工事の一環でやりますので、安全な工事を行うようにいたします。
 
○長嶋 委員  中身が決まっていないで出されているわけですよね。今、イメージ図とか出ているけれども。安全になるようにすると言うんでしょうけれども、その辺が不明なんですが。何でこれを言うかというと、私、実家が山の上で、同じような崖のところで、家が建っていて両側が崩れたことがあるんです、どかんと。私の車が埋まっちゃったことがあるんです、その土砂で。それも、階段をつくって、擁壁をつくって、石を積み上げて、そこで工事したんですよ。とめてね。階段をつくるのに削って。それで、そこの上が崩れてきたんです。上がどかんと丸々。
 私、それを目の前で見て、車が半分埋まっちゃって、車がだめになったことがあるので、鎌倉はそういうこともあるんですよということは皆さん御理解されていますよね。そこはどうですか。それは絶対大丈夫だとは言えないと思うけれども、私は現実問題として、自分の自宅の階段を上がるところを切り取って、崖があったところを切り取って、擁壁をつくって、ごらんになっていただけばわかりますけれども、その上が丸々どかんと崩れたんですよ。階段が全部埋まって大変なことになったんです。そういうことになりませんか。そこ、切ったがために崩れたんだと思うんです、恐らく。
 
○道路課担当課長  委員がおっしゃったのは、防災工事の、上は一部していなかったところだと思います。資料4をごらんください。3ページになりますが、「2−2景観に配慮した恒久対策(案)断面図 その2」というのがございます。現在、斜面を2段階に分けまして、山の上まで防災工事を行う予定です。ですから、一部自然のりを残したままということはございませんので、崩れてくることはないと考えております。
 
○河村 委員  もう長嶋委員が丁寧に聞いてくださったので、それ以外の部分で確認だけさせていただきたいと思います。
 先ほど陳述者から、地権というか、土地の問題で着手できないんじゃないかということがございましたけれども、それについては市としてはどういう見解でいらっしゃいますか。
 
○道路課担当課長  構造物自体は、第三者、地権者の土地を使うことはございません。また、工事の方法につきましてはいろいろあると思います。車も入るのがなかなか難しいところですが、山の上から、もしくは線路側から、地権者の方の土地を使わせていただいて車を搬入するのが一番いい方法だと思いますが、工事の方法につきましては、山の上、下側から、両方できると考えております。
 
○河村 委員  そうすると、今、トンネル自体というのは鎌倉市の所有ということになるんですよね。
 
○道路課担当課長  資料3をごらんください。トンネルは、約半分の線路側がJRの用地です。山側が鎌倉市、山自体はお寺さんという形になっております。
 
○河村 委員  このシミュレーション結果なんですけれども、これ一つだけじゃなくて、先ほど過去にもとったことがあるようなお話がございましたが、その結果と照らし合わせたというのはありますか。シミュレーションといいますか、検査結果ですね。これ1個だけですか。
 
○道路課担当課長  弾性波の検査は37カ所行っております。こちらの先ほどの破壊モードにつきましては、JRの側壁が50センチ程度ということで、一番負荷のかかっているところにつきまして計算をしております。
 
○河村 委員  そういう意味ではなくて、要は、これはどこがやったんですか。安全性の部分、そこが課題だと思うんですね。例えば先ほどの300キロの部分。これは300キロニュートンですよね。ニュートンとすると、キログラムにするとどれぐらいになりますか。
 
○道路課担当課長  約306キロになります。(※ この発言内容については、12月19日に誤りに対する釈明があった。)
 
○河村 委員  この供試体、同じように破壊検査をやっているんですか、これ。これはそこの実際の地層からとった供試体になりますか。
 
○道路課担当課長  物理試験は、平成17年度、26年度ともにトンネルから切り取ったものです
 
○河村 委員  そうすると、この検査結果以外でほかに調査というのはやられた経緯はございますか。
 
○道路課担当課長  平成25年度に、平成24年度の12月に中央高速道路の笹子トンネルの天井板が落ちたこともありまして、トンネルについて緊急点検をするようにという達しが国から来ました。それに伴いまして、平成26年の8月までに地下道を含めた19トンネルの目視点検調査を行っております。
 
○河村 委員  その目視点検の調査結果というのは、危険だという判断なのでしょうか。そういった答えが欲しいのですけれども。
 
○道路課担当課長  先ほどもお答えしたのですが、その目視点検調査におきましても、釈迦堂と北鎌倉のトンネルにつきましては、詳細な調査をするとともに、安全対策が必要だという報告が出ております。
 
○河村 委員  JR用地に崩れた場合入ってしまうという結果ですけれども、内包している崖の量からは間違いないということですか。
 
○道路課担当課長  先ほどの崩落の断面もございますが、その上に表土、木が生えるような黒土が乗っております。それと木もありますので、それらも一緒にJR側へ滑り落ちていくと考えております。
 
○上畠 委員  市の予定として、今いろいろと、それぞれの市民の方々から意見が出ておりますけれども、いつからできれば着工したいというお考えなのか、また、どれぐらいの工期でできるのかというところを教えていただければと思います。
 
○道路課担当課長  場所がJRの線路の直近ということもございまして、一部分はJRのホームを使いながらの工事となりますので、平成27年度にはJRとこのような基本協定を結んで、まずJRへの仮設通路等の工事を行っていきたいと思っております。早ければ平成27年度には工事の着手に向けていきたいなと希望しております。
 
○上畠 委員  工期はどれぐらいですか。
 
○道路課担当課長  細かいあれはまだ出していないんですが、1年はかからないかとは思います。ただ、JRとの協議とJRの工事施工分がございます。その部分は、今私どもでは把握はできていないところになります。
 
○赤松 委員  課長からずっと説明があって、説明の最後の締めの言葉をメモしたんですけれども、引き続き市民の皆さんの意見を聞きながら進めてまいりますというふうにおっしゃったと思います。この市民の皆さんの意見を聞きながらということで、対象とする市民をどう考えておられるんですか。
 
○道路課担当課長  まずは今、協議会を進めております。11月20日の協議会では、先ほどの陳情者の方も来ていただきまして、御発言をしていただきました。また、協議会に来ていただいている町内会長、また代表者の方々がまた地元へ持ち帰って御説明をしていただいているところです。あわせまして、私どもも、各町内会から御要望があった場合、また学校から要望があった際は、我々が出向いて皆さんに説明して、御意見を伺っております。
 そのほか、市のホームページなどにも出しております。また、「わたしの提案」という形でも御意見をいただいているところですので、そういったところで御意見を伺っていきたいと考えております。
 
○赤松 委員  広範囲な方々の意見も受け入れるというか、聞くと。そういう中で、今現在は、開削というんですか、切ってしまうこと、全部取っちゃうというやつですよね。今はそういう考えだけれども、検討の中では、もう一度原点に戻って、この協議会を立ち上げたときから話し合ってきた、そこへ戻って再検討するということも選択肢の中にはあるんですか。
 
○道路課担当課長  安全対策という考えでいけば、私どもは切っていく案が最適だと考えております。しかしながら、さまざまな要因、今現在JRにも協力をしていただけると回答をいただいておりますが、どうしても工事ができないということになれば、トンネルの内面の補強ということも再度検討する必要はあると考えております。
 
○赤松 委員  安全対策という言葉ではみんな一致すると思うんです、これ。問題は、どういう形で安全を確保するのかということだと思うんです。協議会というのは、学校の校長先生とか、教頭先生とか、そういう機関を代表する方、それから12の町内会の会長が参加されているわけですよね。メンバーになっておられるわけですよね。ところが、12の町内会の中におられる一般の住民の皆さんが署名されて、議会に陳情が出ているということになると、山ノ内の地域がこの問題をめぐって意見が割れているということなんですよ。非常に悲しいことだと思います。
 後でまた質問しますけれども、そこで聞きたいのは、今、文化財専門委員会の議事録もいただきました。景観の条例に基づく、前は景観デザイン委員会といったけれども、今は景観審議会というのかな、景観の専門の立場からの意見というのはお聞きになったんですか。
 
○道路課担当課長  景観課には確認をしておりますが、安全対策にする工法によって、緑を入れるとか、コンクリートだったら、そのままじゃなくて色をつけるとか、そういう工夫はしたほうがいいんじゃないかという意見はいただいております。
 
○赤松 委員  いま、現状のトンネルをそのまま残した形での工法が三つあるわけですよね。それから全部切ってしまうというのと、全部合わせれば四つあるわけですよね。その景観の事務局の意見というのは、予定している四つの案をお見せしたんだと思うんですけれども、それに対してはどんな意見だったんですか。景観の部門の課長なり部長なりは。
 
○道路課担当課長  景観課としては特に、トンネルを崩すとか残すという話はありません。委員おっしゃるように、私どもで出した安全対策案について、4案なら4案の中で景観に配慮したものを考えるようにというお話をいただいております。
 
○赤松 委員  4案の中で景観に配慮したものをという、まさに今それが問われているわけです。それが論争になっているわけです。事務局ですから、景観の条例に基づく審議会がありますよね。そこには、文化財専門委員会に対して、協議というか、御意見を伺うということはやっていないんですか。
 
○道路課担当課長  そちらには諮ってはおりません。
 
○赤松 委員  何でやっていないんですか。
 
○道路課担当課長  山を切るのか、トンネルを残すのかという具体的な工法が決まっていませんので、出しておりません。それが決まった中では、必要であれば景観の部門にも相談して諮ってまいりたいと考えています。
 
○赤松 委員  かつて洞門山というのかな、開発計画が起こったじゃないですか。ここでのトンネルの上の開発計画。前期か前々期かの議会、建設常任委員会で、これはさんざん議論になりました。議論の末、大きな要素になったのは、あのとき景観百選に選ばれている北鎌倉の風情のことだとか、全体の歴史性とか、そういうものを含めて議論した結果、建設常任委員会として全会一致で陳情を採択したんですよ。
 計画を事業者側に断念していただいて、あそこを保全するということの道を開いたのは、私は建設常任委員会の見識ある判断が行政を動かしたし、事業者も動かして、公有化をして残すという道を開いたんです。私自身が発言していますから。私も議員活動の中で、あれは私自身の記録に残る陳情審査だったと思っております。
 ですから、今回のこの問題も、文化財専門委員会に御意見を伺ったのは大変大事なことだったと思います。そこへ話を進めたいんですけれども、住民の皆さんからも、実はいっぱいいろんな資料をいただいていたんです。斜め読みしていたんです、正直。ざっくばらんに言うと、忙しいこともあったりして。けれども、陳情が出てきて、市の担当から資料をいただいて、それで私が真っ先に見たのが文化財専門委員会の会議録なんですよ。専門委員会の先生方はやはり専門的な立場で、見識ある御発言もされているなというふうに読みました。
 それを読んでから、住民の皆さんが、これは私だけじゃなくて、他の委員の皆さんにも行っているんだと思いますけれども、同じ文化財専門委員会の会議録概要、町内会長たちの協議会に配られた会議録の概要というものが添付されていたんですよ。それを見て、こんなものではなかったなと思って、もう一回、市が出していただいた議事録を見ましたら、協議会の場に提出された文化財専門委員会の議事録、それは概要と書いてあるから概要なんですけれども、私が見ていて大事だなと思うようなことが随分抜けちゃっているんです。私、こういうのはまずいんじゃないかと思ったんですけれども、なぜこういうことが起きたのですか。
 先生方の発言というのは、例えば最初に発言したことと次に発言する間にほかの委員の発言があったりして、自分の専門的な立場からの発言というものは、そういう一つ一つの流れの中で話というのは煮詰まっていくわけですから、それほど長い会議録じゃないから、全文を出して、協議会の委員の皆さん方にもしっかり読んでいただいて、あるべき方向を選択していただくための材料なのに、それが何か、私が見ていて、大事だと思うことが書かれていないというような会議録をそういう大事な場に提出するというのは、私は問題だと思うんですよ。これは、文化財課がこういうふうに取捨選択してこういうふうにまとめられたんですか。それとも道路課がやったんですか。
 
○小礒 都市整備部長  その件については本当に大変申しわけなく思っております。私、協議会の前には、提出の資料、こういうものを出しますというのは、当然のことながら部長まで協議して出しておりますけれども、具体的にそれが会議録そのものだと思っていましたので、了解をいたしました。
 後に、トンネルを残されるという主張の市民の方から、実は違っているじゃないかという御指摘をいただきまして、私もおわびを申し上げまして、その後の直近の協議会に、文化財課で作成いたしました、委員がおっしゃっている正確なまとめ、そちらを再提出させていただいて、その旨おわびを申し上げたところでございます。これについては、はっきり申し上げまして我々のミスでございますので、今後そのようなことがないようにいたしますので、よろしくお願いいたします。
 
○赤松 委員  これ、1から10まで、議会に出されている資料が全文だと思うんですけれども、これをまとめられたのは文化財課の職員だと思うんです。仮に概要という形で出すということも、それはあると思うんですよ。その場合には、少なくとも文化財課の職員の目を通してまとめないとだめですよ、行政として。しっかりそこは受けとめていただきたいと思います。
 いろいろもっとあるんです、質問したいこと。けれども、時間の関係もあるから飛ばしまして、話を進めたいと思いますけれども、この問題にぶつかったときに頭にぱっと浮かんだのは、今から20年近く前の、御成小学校の改築問題です。
 3階建ての校舎を建てるというので、100本の鉄筋コンクリートのくいを打って学校を建てるという計画だったんです。発掘調査の結果、ああいう大変な文化財の史跡に指定するほどの遺構が出てきたんですね。史跡に指定すると、あそこは学校が建たなくなりますから、史跡には指定しないけれども、両立の道を探求したんです。
 私もそのとき一般質問をやっていますから、鮮明に頭に残っておりますけれども、文化財専門委員の皆さんが総辞職したんですよ。強行しようとする市に対して。そのときに発掘調査に携わった先生が、今文化財の専門委員になっていらっしゃるんです。その先生は非常に大事な発言をされています。発言の中には、世界遺産はだめになったけれども、歴史まちづくり法に基づく歴史まちづくりの鎌倉を目指している中で、何を残し、何を後世につなげていくのかという、そういう議論が大事じゃないですかということを発言されているんです。まさに私そのとおりだと思うんです。
 もう開削するしかないのか、両立する道はないのか、そこの知恵というのが、いろんな事例にぶつかりながら、鎌倉市は行政として積み重ねてきている宝は私あると思うんですよ。現実に御成小学校はそういうことでできたんです。そういう積み重ねてきた経験とか、そこで得られた財産というものをこの問題にどうして生かしていただけないのかなと。生かしていれば地域の中で対立なんか起きませんよ。非常に残念なんです。こういう形で地域が、地元が分裂するような状態になること。言葉はちょっと悪いかもしれませんけれども、そういうふうになるようなことは行政はやらないでもらいたい。私は率直にそう思っています。陳情の扱いは後で判断します。
 
○小野田 副委員長  確認なんですけれども、先ほど、この協議会が関連12町内会及びトンネルを利用する小学校とか高校の代表の方々でつくられているということで、長嶋委員が町内会長などということで、そこで抜いちゃったんですけれども、町内会長ということで判断してよろしいんでしょうか。
 
○道路課担当課長  第1回目のときは町内会長にお声がけをさせていただきましたが、その中では、町内会を代表する方という形で、町内会長とは限っておりません。
 
○小野田 副委員長  「など」ですね。そうですか。私は長嶋委員と若干考え方が違っておりまして、協議会という形で進めていくに当たっては、町内会の会長なり代表者、または関係するこういった施設の代表者で協議をしていくしか方法はないのじゃないかなと。ただ、その中で最後まで突き進んでは、それはまずいことだと思うんですけれども、ある一定の段階でそれをまたフィードバックして、市民の方々に発表するなり、そういうふうにする必要はあるんですけれども、私は、協議会というものを立ち上げて、そして進んできたということは、重視しなくてはいけないんじゃないかと思っております。
 あと聞きたいことが、赤松委員がおっしゃったように、安全を考えて、そして周辺の景観を守りながらというのは地域みんなが思っていることで、それで二つに分かれてしまうのは非常に悲しいとおっしゃっていたんですけれども、本当に私も同じように思います。誰しもあそこの土地を愛していない人はいないと思いますので、何とかお互いの接点を見出していっていただきたいと思うんですけれども、その中でトンネルの工法ですね。
 資料の5にありますこの3工法が挙げられているんですけれども、本当にこれしかないのかなというのは誰しもが疑問に思うところだと思うんです。この三つしかないんでしょうか。ジェルみたいなものを中に注入するとか、そういった方法とか、今いろんな新しい技術がありますけれども、そういったものも全て検討済みなんでしょうか。
 
○道路課担当課長  工法といたしましてはいろいろ考えております。副委員長おっしゃるように、中に樹脂を入れて固めるという工法も考えております。ただ、先ほど言ったように、この山自体がやわらかい層とかたい層の重なり合いで積み重なってできているものですから、やわらかい層とかたい層のすき間に圧力をかけて樹脂を圧入、入れますから、その間に入ってしまうので、逆に、せっかく密着している層が剥がれてしまうという考えがございます。自然にしみ込んでいくのであれば、すき間に入っていくのかもしれませんが、全体の強度を高めるということでは、かえってこの山自体の強度をもろくしてしまうのではないかと考えております。
 そのほか、内面を強くする工法としましては、この3案が最適だと考えております。
 
○小野田 副委員長  考えておりますということなんですけれども、これ全て同じ調査方法とかで、同じような基準で、この3方法プラス樹脂を入れるというのも検討されているということでしょうか。
 
○道路課担当課長  同じ断面で、同じ形で検討いたしました。
 
○小野田 副委員長  そうなりますと、私、この3工法の絵柄を見て、首塚というところが玉縄にございまして、そこの首塚の横を入っていくと隧道があるんですね。あそこに同じようなトンネルがありまして、この中のどれかには当たると思うんですけれども、かつては同じような状況だったのかなと思われる。今現在は安全性が保たれる形でこの首塚の横から玉縄の奥のほうに行くトンネルがあるんですけれども、そもそもそういうふうにしてしまって、誰もが、この北鎌倉駅の裏にあるトンネルは、あの岩がむき出しになっている雰囲気が何か鎌倉らしさをあらわしているような感じがするんですけれども、この3案でいってしまうと、そういった景観的なものは全く配慮されなくなるような気がするんですけれども、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。
 
○道路課担当課長  委員おっしゃるとおり、この3案につきましては、いずれもコンクリート、鉄板、モルタルという形で吹きつけていますので、今見える岩肌というのは見えなくなります。また、トンネルというのは、トンネルの出入り口が一番もろいものですから、大船側、鎌倉側ともに1メートル程度、コンクリートなりライナプレートと呼ばれる鉄板などは張り出しているような形になります。ですから、景観的には今のものとは大分変わるものになると思っております。
 
○小野田 副委員長  別の質問になりますが、先ほど陳述者の方にお聞きしましたが、この緑の洞門とか、こういった名前は、署名運動をされた方がつけられたというお話がございました。また、洞門山につきましても、ある個人の方がつけられたというお話をされておりましたが、市としては、その辺はどのように把握されていますでしょうか。
 
○道路課担当課長  トンネルにつきましては、私どもは道路管理者として、それぞれ隧道としての名称はついております。こちらのトンネルにつきましては、北鎌倉隧道という名称がついております。ただ、協議会の中におきましては、北鎌倉のトンネルというと、みんな、北鎌倉の駅周辺には三つトンネルがあるんだ、その中で皆さん地元の方たちは、どうしても自分のすぐそばのトンネルを思い浮かべるので、便宜上、北鎌倉トンネルとこの協議会では名前をつけました。また、緑の洞門につきましては、この陳情を見て初めて知ったところですので、名称というのは、根づいていけばそうなるのかもしれませんが、特に市としてはそういう名称を今使っているものではございません。
 
○小野田 副委員長  緑の洞門とか洞門山、名前がなかったところにそういった名前がつきますと、非常に価値のあるものだと感じる方が多いと思うんですけれども、そういった認識はございますか。
 
○道路課担当課長  市では、そのようなものに対して把握なり認識はしていないところです。
 
○小野田 副委員長  先ほど文化財課の方にお答えいただいたんですけれども、私も一つだけ聞かせてください。ここの場所が史跡ではないという判断を市ではしているということですが、岩塊というもの自体も、市としては価値がないと判断されているということですね。
 
○文化財課担当課長  史跡円覚寺境内につきましては、昭和42年に指定されてございますけれども、その際に、史跡のエリアとしまして、この岩塊というか、このトンネルは外されているということで、私どもとしては史跡とは認識していないところでございます。
 
○小野田 副委員長  そこ、混乱してしまうのですけれども、トンネルなのか、岩塊なのか、私は違うと思うんですね。岩塊は確かに円覚寺の境内絵図の中に描かれていて、そうかなと、いろんな学説がございまして、史跡かどうかというのは今議論をされている最中なんですけれども、このトンネル自体が史跡かどうかというのはどうなんでしょうか。
 
○文化財課担当課長  このトンネルが掘られたのは横須賀線ができてからという時期だとは思いますけれども、この史跡指定に当たりましては、円覚寺境内の史跡というエリアを決める際には、国がエリアを決めることになりますけれども、史跡の範囲からは外して考えたということで、私どもとしましては史跡とは考えていないというところでございます。
 
○小野田 副委員長  岩塊ということでよろしいんですね。
 
○文化財課担当課長  岩塊という言い方であれば、その部分については、今現在は史跡とは考えてございません。
 
○小野田 副委員長  となりますと、考えていないということなんですけれども、仮にそれを史跡と考えてみた場合、矛盾点が生まれてしまいまして、史跡として岩塊を守るべきなんだということになりますと、そもそもこのトンネルは史跡を壊しているということになってしまうように思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○文化財課担当課長  史跡の指定の際に、円覚寺境内ということでエリアを決めているかと思います。そういった中で史跡の範囲から外されたということですので、いろいろな学説があるという文化財専門委員のお話もありますけれども、既に横須賀線が通るときに大きく、半分以上削られているということもあった中で史跡の範囲から外れている可能性もあるという中で、史跡のエリアからは外されているということで、私どもとしては史跡としては考えていないということでございます。
 
○小野田 副委員長  わかりました。私今53歳ですから、ここのトンネルを通って、かれこれ49年になるんですね。北鎌倉幼稚園の卒園生ですから。高校もお寺の隣の学校に行きましたので、高校時代も通っていますので、85年の歴史のあるトンネルの50年近くはここを通っているということで、いろんな思い出がございますので、それは残していただきたいと思いますが、それはあくまでも思い出の中の話なので、安全対策ということで、周辺の景観との調和に配慮しながらということであれば、思い出は心の中にしまっておかなきゃいけないのかなと思いつつも、非常に判断に迷うところであります。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、1件ずつ取り扱いについて協議したいと思います。
 まず、陳情第30号につきまして、取り扱いを含めて御意見いただきたいと思います。
 
○長嶋 委員  取り扱いについては継続でお願いしたいと思います。質疑でもいろいろ話させていただきましたけれども、今判断できる中身ではないかなと思います。
 あとは、赤松委員もおっしゃっていましたけれども、私も、地域の皆様がこれによってもめてしまっているのは、行政の責任もあるかなと思っております。進め方を、入り口が間違っているなという感じもありますので、先ほど申し上げたとおりで、私も安全対策は絶対しないといけないと思います。これがもし崩れて、人がけがしたり亡くなることになってはいけない。まずはそれを防がなきゃいけないと思いますが、進める当たっては、ちゃんとそういうところの数字的なこととかはきちんとわかるように御説明を、住民の皆さんがわかるように説明をいただいて、皆さんが納得した上で、方法論も幾つかありますから、皆さんで判断できるようにしていただきたいと思います。
 ですので、今ここで、議会でいいとか悪いとか言っては、私は逆にいけないと思います。継続して推移を見守りたいと思います。
 
○河村 委員  長嶋委員と私は反対でして、本当に政治の役割とすると、安全対策、市民の方の生命、財産をしっかり守っていくと。その観点に立てば、早期の対策が私は必要だと思っています。もちろん、史跡を守るといいますか、保存の方向との兼ね合いというのは、もちろんこの後陳情が出てきますから、あわせて判断していかなければいけないと思いますけれども、安全対策というところについては、私は打っていくべきだと思うということで、結論を出します。
 
○上畠 委員  結論から申しますと、継続でお願いします。この陳情の趣旨よくわかりますし、実際に緊急車両等の問題もよくわかり、また安全対策は喫緊の課題でございます。ただ、陳情として配慮していただきたかったのは、陳情者の方がこの肩書をもって提出されていらっしゃる。こちらの協議会は市も参加されていらっしゃるので、市が参画する会としての会長という御身分で提出されると、ニュートラルな陳情ととらえることがなかなかできないので、趣旨はよくわかりますけれども、今後この議論を踏まえて、どういう形で御提出をされるかどうかとか、またいろいろとお考えいただければと思います。
 ただ、私は、このお立場での陳情提出ということであれば、当然ながら推移を見守りたいという意味で継続と考えていますので、そこを考えていただきたいと思います。
 
○赤松 委員  結論から言うと継続です。もう一つの陳情と相対立する内容になっているんですけれども、安全を求める点では共通している問題であります。手法の問題だと思います。その手法を考える上で、鎌倉という町の特性というものを大事にするということ。いわゆる法に基づく史跡に指定されているものは大事で、そうでないものはというような、そういうレッテルの張り方というのは、鎌倉の歴史的な遺産とか、それから原風景を後世に伝えていくという立場から考えると、それはいただけない議論だと私は思っております。
 だから、可能性を追求するという点で、まだまだ私は努力が足りない、もっともっといろんな専門家の意見も聞いたり、あらゆる可能性を探っていく必要があると思います。行政もさらに話し合いということも言っておりますから、その推移を見守るということで、継続でお願いします。
 
○大石 委員  各委員、安全対策については非を唱える方は誰もいらっしゃらないと思いますけれども、今の段階で、JR、市、所有者であるお寺さん、全部の方々が具体的にこの工事に協力をするというチャンスというのはめったにないと思うんですね。このチャンスを生かすためにも、早く結論を出さなきゃいけないかと思っております。
 私もあそこを見に行きましたけれども、もしも崩れたとしたら、ホームを飛び越えて線路に崩落してしまう場合もあるわけです。先ほど陳情者も言われていましたけれども、児童・生徒を含めて約1,000人ぐらいの方が利用されるということとともに、ホームにいらっしゃる方、または線路に崩落して脱線なんていうこともあったら大変な事故になるわけで、期間的な猶予はないと思っております。
 国指定史跡外ということも本当に見込んでよかったかなと。また、学識経験者のお話の中にも、議事録の中にも、昭和2年から5年ぐらいに掘られたんじゃないかということで、昭和年間であると。こういうことも含めて、私は、この陳情については結論を出すべきと思います。
 
○小野田 副委員長  この陳情に関しましては、どういう形で考えればいいのか、さんざん悩みましたが、ある若いお母さんの言葉が一番私の心に響きました。といいますのは、先ほど私も申し上げましたように、北鎌倉幼稚園の卒園生ですので、私の家の近所のお母さんたちは、北鎌倉幼稚園に通わせているお子さんが多いんです。実際に地震があった震災のときに、ちょうどそのお母様がお子さんを迎えに行っていて、トンネルの手前にいた。そして地震があって、その地震がおさまったら、幼稚園の子たちがここの隧道からぞろぞろっと出てきた。その姿を見て背筋が凍ったとおっしゃっていたんですね。
 思い出はたくさんある隧道ですし、自転車で通っていると、上が低くて頭をぶつけるんですよ。2メートルあるように書いてあるんですけれども、向こうから自転車が来ますと端のほうに寄りますから、頭をこすっちゃったりしてけがしたことも私も何度もあるんですけれども、いろんな思い出があって、できれば残しておいてもらいたいと思うんですが、お母さんの背筋が凍ったという言葉が非常に心に響きまして、早く安全対策をすべきだと思いました。ですので、これにつきましては結論を出します。
 
○池田 委員長  各委員の御意見を伺いまして、継続が3名、結論を出すが3名ということで、同数ということでございます。これについては、委員会条例第16条第1項の規定に基づき、委員長の決定するところとなります。私としては、結論を出すということにしたいと思います。
 つきましては、継続を主張する委員の皆さんの判断についてお伺いします。
 
○長嶋 委員  継続は変えられないので、退席させていただきます。
 
○上畠 委員  同じく退席します。
 
○赤松 委員  私は採決に加わります。
 
○池田 委員長  2名の委員が退席されましたが、残りの委員は結論を出すということで、陳情第30号北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情について採決を行います。本陳情を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、陳情第30号につきましては採択されました。
 続きまして、陳情第50号について、取り扱いを含め、御意見をお願いします。
 
○長嶋 委員  取り扱いは同じく継続です。皆さんが納得した上で安全対策を図れるようにやっていただきたいと思います。その推移を見守りたいと思います。
 
○河村 委員  継続でお願いします。先ほど陳述者から、将来的、近いうちになるんでしょうか、補強について、立体模型等を使って示していきたいというお話もございました。そういった案があれば、共存できるようであればということで、安全対策についてはさっき賛成しましたけれども、それと一緒に図っていけるのであれば、それがベターだと思っておりますので、推移を見守りたいと思います。
 
○上畠 委員  本件に関しましては継続でお願いします。先ほど陳情者がおっしゃっていましたけれども、対案を示したいとおっしゃっておりますので、そういったところもどういうところかなというところも確認したいので、今のところ、これに関して私は結論は出せませんので、継続で推移を見守りたいと思います。
 
○赤松 委員  陳情第30号に反対をいたしましたが、それが進んじゃうと本陳情の可能性の追求もできないことになってしまいます。そういうことで、私は陳情第30号に対しては反対の態度をとりましたけれども、本陳情については、その可能性を探っていくということが非常に大事ですから、これについては経過を見守りたいと思います。継続です。
 
○大石 委員  私は、先ほどのものとは相反する陳情だと思っていますので、結論を出すべきだと考えております。
 
○小野田 副委員長  協議会にも参加するチャンス等もこれからもあると思いますので、そういった中で、先ほど上畠委員もおっしゃっていたように、対案を示していくとか、また意見を調整していくとか、やはり地元での対立はよろしくないことだと思いますので、今後も続けていっていただきたいという意味を込めまして、継続でお願いいたします。
 
○池田 委員長  5名が継続、1名が結論を出すということで、陳情第50号につきましては継続審査といたします。
 都市整備部職員退室のため、暫時休憩いたします。
               (17時53分休憩   18時00分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  追加日程「陳情第5号津波避難路確保のために閉鎖箇所の再考を鎌倉市から江ノ電に求める陳情のその後の状況について」を議題とします。事務局から報告を願います。
 
○事務局  関係課の入室について御報告いたします。本報告につきましては、当委員会の所管外の部署である総合防災課が関係課として入室していることについて報告いたします。確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。それでは原局からの報告をお願いいたします。
 
○道路課担当課長  陳情第5号津波避難路確保のために、閉鎖箇所の再考を鎌倉市から江ノ電に求める陳情のその後の経過について、説明させていただきます。
 平成26年6月20日の当委員会において、江ノ島電鉄株式会社へ、住民への説明及び対話を行うよう申し入れを行うこととの要望を受け、平成26年7月4日に、まちづくり景観部長及び都市整備部長が江ノ電本社にて、常務取締役、取締役鉄道部長及び鉄道部施設課長へ、沿線の住民に対して十分説明するとともに、津波避難路の確保について再度要請を行いました。
 この間、線路閉鎖工事は、通路側の電柱の引き抜き及び電柱周辺のフェンス設置工事が残っておりましたが、住民からの要望で工事は延期されていたようです。
 11月に入り、江ノ電から工事着手についての電話連絡がありました。その際には、工事に当たり丁寧な説明を行っていただきたい旨伝えています。11月12日には電柱の引き抜き工事が夜間に行われたとの連絡を住民から受けました。
 工事期間中、住民から、江ノ電の工事の進め方や話し合いが持たれていないなどの連絡を受け、江ノ電に対し住民への工事説明の要請を行いましたが、7月から説明は行っている、工事の1週間前にも連絡しているとの回答でした。
 その後、12月1日に江ノ電から、稲村ケ崎構内安全柵設置工事は全て終了した旨の連絡を受けました。
 12月2日に改めて私が江ノ電本社に行き、工事は終了しましたが、住民要望のうち幾つかについての話し合いができていないため、住民と十分話し合ってほしい旨の要請を行いました。その際には市も同席する旨伝え、了解を得ました。
 12月11日には、電話連絡にて住民から、12月17日に江ノ電本社で話し合いの予定をしている旨の連絡がありました。江ノ電にもそれらのことについて確認し、その際にも、話し合いの場には市も同席する旨再度伝え、江ノ電からも了解を得ています。
 その後、12月15日には住民から、住民側の都合により17日の話し合いは延期になった旨の連絡が入っています。次回の予定は未定とのことです。
 以上で説明を終わります。
 
○池田 委員長  今の報告について、御質疑ございますでしょうか。
 
○長嶋 委員  追加で報告をいただきありがとうございます。
 今経過を伺ったんですけれども、再三、市からは説明を丁寧にやってくれという要請をしていただいていまして、それはありがたいと思っているんですが、それを、住民の方から聞いている限りでは、江ノ電はちゃんと市の要請を受けとめていない、ちゃんと聞く姿勢を示していないんですが、その辺はどのように捉えていますか。
 12月17日は、結局、なくなったんでしたっけ。私、住民の方とやりとりして聞いている限りでは、17日に市が来て一緒に聞きますよ、そういう会議を設けますよということだったんですけれども、江ノ電から住民の方への返事は、市がいたら話はしない、17日は当事者だけなら話をする、場所は江ノ電本社でと言われたということなんだそうなんですけれども、それは知っていますか。市がいたら話はしないということなんですが。
 
○道路課担当課長  17日の話の件につきましては、住民の方から、そのようなことを江ノ電に言われたという話は伺いました。その場で江ノ電には確認をして、市も同席する旨の了解も得たところです。しかしながら、17日は住民側の都合によって、延期をしたい旨の話もされておりました。
 
○長嶋 委員  いや、そうじゃなくて、住民側の都合というのは、江ノ電から市がいたら話はしないと言われたから、それじゃ困る、市の方が入った状態で話し合いを持ってもらわないと困るから断ったと聞いていると。そういうふうに聞いていないということでいいですか。
 
○道路課担当課長  江ノ電からもそのような話は聞いておりません。
 
○長嶋 委員  つまり、市のこともばかにしているんですよ、はっきり言って。その前にも、住民の方と江ノ電と話し合いをするから来てくださいと言われて、赤松委員も誘われたと聞いているんですけれども、議員が来たら話は聞かないと言われたんです。言われたんですよ。そういった話も聞いていませんか。
 
○道路課担当課長  議員の同席は、江ノ電としてもお断りしているという話は聞いております。ただ、その際、住民は第三者の同席が欲しいという要望もありましたので、市が同席しますという話はさせていただいております。
 
○長嶋 委員  ですから、17日は市がいたら話をしない、江ノ電はそう言ったと、これ住民の方が言っているんですよ。私はそう聞いているので、そこは頭に入れておいていただけたらと思うんですね。
 それで、聞く姿勢の問題はかなり疑問に思っておりまして、実は私、江ノ電の職員の方は知り合いが何人もいまして、前担当者、外されちゃった方なんですけれども、その方からもお話、私がお願いしたんじゃなくて、向こうから話をさせてくれと言われて、お話を伺いましたら、いろいろ江ノ電社内でも認識がそれぞれ違うという話もお聞きしていて、議会や市のことは無視していてもいいよみたいな感覚で捉えられている方々が主導していると聞いていますけれども、その話の中で聞いているのが、副市長ぐらいが行っていただかないと聞いてもらえないという話があったんですけれども、前、上畠委員から副市長に、国土交通省から江ノ電に安全対策の強い指導があったという話がありました中で、上畠委員から、副市長その辺の話をしていただけませんかという御提案が前回の陳情審査のときにあったと思うんですけれども、その辺、小林副市長は何かアクションは起こしていただいているんですか。
 
○交通計画課長  小林副市長の対応でございますが、本件につきましては、鉄道事業者が市民に丁寧に説明をするということが非常に重要であることから、まずは江ノ電の取締役、役員の方が7月8日に副市長と面談をしたと聞いております。副市長の立場で、市民に対して丁寧に対応するようにお願いをしたと聞いております。
 
○長嶋 委員  副市長が江ノ電の役員と話して、丁寧に説明してくれと言ったことを聞いていないということなんですね、事実関係としては。
 それで、国土交通省からの安全対策の資料というのは、その中身はどういうものであったかというのは把握されていますか。
 
○交通計画課長  ただいまの御質問ですけれども、鉄道営業法でございまして、これは、通路を閉鎖する等、安全対策が法律で定められております。それに従って関東運輸局等で指導すると考えております。
 
○長嶋 委員  江ノ電は、鎌倉市だけじゃなくて藤沢市も通っていまして、藤沢市の道路課と江ノ電の閉鎖問題に関することもお聞きしているんですけれども、中身がよくわからないんですけれども、もしわかったら教えていただきたいんですけれども、鎌倉市は市道がかかわらなければかかわれないというスタンスなんですが、藤沢市はその辺はどういうスタンスでいられるか、もしわかったら教えていただきたいんですが。
 
○交通計画課長  藤沢市の対応は確認しておりません。
 
○長嶋 委員  もしできるんだったら聞いておいていただけたら幸いです。
 今後のことなんですけれども、工事は実は全部終わってしまっているんですね。その中で、市民の皆さんが言っているのは、津波避難路の確保を言われているんですが、それは全然聞く耳を持たないで、全部終わっちゃったから江ノ電は知りませんよというような向きなんですけれども、今後また話し合い、17日は流れたということなんですけれども、市としては、また要請があればかかわっていただいて、課長が行くのか、部長が行くのかわかりませんけれども、要請があれば、一緒に市民の方とお話はしていただけますか。
 
○道路課担当課長  江ノ電にも、住民にも、次回の話し合いには同席をするということでお話はさせていただいております。
 
○長嶋 委員  硬直状態。江ノ電が難色を示しているので、私も話し合いぐらいしてよと思うんですが、そういう状況なので、ぜひお願いしたいと思います。
 小林副市長にお聞きしようと思いましたけれども、そんなに聞かなくても私はいいかなと思いましたので、質問は以上にします。
 
○上畠 委員  延期になったということでございます。住民側の要望としては、話し合いの場が欲しい、第三者の方がいてほしいと。あくまでも鎌倉市のスタンスはニュートラルでなければならないと思うんですね。別に強制もなければ義務でもなし、任意であくまでも応じるものでありますので。ただ、鎌倉市で事業をやっていて、鎌倉市における恩恵というのはたくさん江ノ電も受けていらっしゃる。そういうところを考えると、傾聴していただきたいという思いは市議会議員としてございます。
 ですので、長嶋委員がおっしゃいましたけれども、住民側からの延期が、どういう経緯で延期になったかというのはわかりませんけれども、連絡係が、要はどっちかが要請して市が来てくださいと、住民側が市に同席してくださいと言ってきていらっしゃると思うので、これだとらちが明かないので、とりあえずまだ市が第三者として座った話し合いは持たれていないんですよね。
 
○道路課担当課長  まだ3者がそろってということはございません。
 
○上畠 委員  ひとまずは、市民の皆様の御要望であるということで私も聞いておりますので、そこのところで、住民側とか江ノ電側で、どういうラインで連絡しているかがわからなくなって混乱しているところがあると思うんです。私どもに来る情報は住民側からの情報だけでございますので、というところになると、市が、この日とこの日で設けませんかというような、その程度の折衝ぐらいはしていただければ、とりあえず話し合いというのはできるのではないかなと思うんですが。それぐらいならと思うんですがどうでしょうか。
 
○道路課担当課長  住民側についても、江ノ電に連絡する方、市に連絡する方、中で調整する方と、いろいろ役割が分かれているそうです。また、江ノ電につきましても、窓口が現在鉄道部ではなく総務という形になっているので、非常に時間がかかっているというお話はしております。
 その中で、住民の方たちも窓口は1人の方しかわかりませんので、皆さんをまとめるのはその方にやっていただきます。ですから、今現在としては、何日かの候補をお互い挙げて、それぞれですり合わせをしたらどうだという形で、今現在は、住民の方の窓口になっている方にお願いしていくことが一番スムーズなのかと思っております。
 
○上畠 委員  最終的には、事業者側がどういうふうに判断されるか、地元の住民の方と対立されるか、協調されるか、そこはもう強制することはできませんし、当然国交省の指導もわかります。当然ながら、市民の方々としての生活権というところもあるので、最終的には司法というふうになるとは思うんですけれども、ADRで話し合えて、できればお互いわかり合える形が一番よいかと思いますので、まずは話し合いに向けた形で、第三者がとにかくいてほしいと住民の方がおっしゃるのであれば、そこのところはきちんと聞いていただきたいなというところを要望して終わります。
 
○赤松 委員  17日ということで決まっていながら延期になったという原因は、住民に対する顔と市に対する顔が、江ノ電側に違いがあるところに私は原因があるんだと思うんです。市の出席の問題も含めて、繰り返しているんです、こういうことを。
 今のやりとりでもはっきりしないのは、江ノ電は、市が出席しちゃだめだ、困ると、同席したら話し合いはしないということを住民に言っているということでしょう。ところが、市が問い合わせしたら、市が出ても話し合いは応じますよと。ここのところははっきりさせたほうがいいと思います。こういうことを繰り返させないために。
 だって、そういうことがあるから、17日ということで決めても、市が出席しないんだったら話が違うじゃないの、きちんと市に立ち会ってもらいたいということで延期になっているわけでしょう。だから、江ノ電が本当に住民に対してそういうことを言ったのかどうかということははっきりさせて、もしもそういうことを言っているんだったら、そういう態度を改めてもらうということを、行政機関として、ぴしっと言うべきことは言わないと、なめられちゃうと思うんです。こういう言葉を使うのは嫌ですけれども。これは繰り返されているから。
 長嶋委員や私の出席の問題。なぜ私が出席という話があるかというと、その当時あそこに、あけたところ、自転車置き場をつくるときに、開放部をつくってちゃんとスロープにしてやったという経過があるんです。それを市がやるわけですよ。駐輪場をつくったときに、市が工事をやるときにも一緒にそこをそういうふうにやる、それは江ノ電との話し合いでそうなったんです。江ノ電から頼まれてやっているんです。それを私が知っているから、私もそこははっきりしたいと思うから、私も出ますよと、お誘いがあればと言っていたことで。最初はいいと言ったのに、だめだということになって、同じことの繰り返しをやっているので、もうつまらない状況なんです。江ノ電側に責任がありますよ、これは。だから、ぴしっとただしてもらいたいと思います。お願いしておきます。
 
○池田 委員長  ほかは質疑はございますか
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたします。
 職員の入れかえのため暫時休憩いたします。
               (18時19分休憩   18時20分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第17報告事項(1)「歴史的風致維持向上計画の策定に向けた取組状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○歴史まちづくり推進担当課長  日程第17報告事項(1)歴史的風致維持向上計画の策定に向けた取組状況について、報告いたします。
 歴史的風致維持向上計画の策定については、平成26年9月開催の当常任委員会において、歴史的風致及び歴史的風致の維持向上に資する事業について具体的な検討を進める旨、御報告いたしましたが、本日は、その後の取り組み状況を御説明させていただきます。
 初めに、資料1、歴史的風致維持向上計画策定スケジュール及び検討状況をごらんください。
 現在、歴史まちづくり推進担当では、資料1に記載したとおり、計画の具体化に向けて、歴史的風致の具体化、実施すべき事業の具体化、計画書の構成に関する検討を進めておりますが、国土交通省、文化庁、農林水産省からの指示に基づき、特に歴史的風致の具体化に注力しているところでございます。
 このことに関し、資料2、歴史的風致の具体化に向けた考え方をごらんください。歴史的風致の具体化に向けては、3省庁との協議や学識者等で構成するアドバイザー会議での意見交換などを踏まえながら、歴史的風致の要素となる歴史上価値の高い建造物や、歴史、伝統を反映した人々の活動の整理を行ってまいりました。その結果、各時代の背景を踏まえた上で、歴史的風致の具体化に向けた考え方を四つに大別したところです。
 まず一つ目の考え方ですが、中世の時代に武家政権が樹立された後、自然地形を利用して建立された社寺は、リビングヘリテージとして今に続く宗教活動を通じて、鎌倉の歴史や文化の競争を築き上げてきたことから、この方向性に基づき歴史的風致を検討していこうとするものです。
 次に二つ目の考え方ですが、江戸時代に入ると、武士や町人など多くの遊山客が鎌倉を訪れ、観光地としての役割も担うようになったことから、この方向性に基づき歴史的風致を検討していこうとするものです。
 次に三つ目の考え方ですが、室町幕府による鎌倉府滅亡後、鎌倉の地では自然の地形を生かしながら農業や漁業を営むようになったことから、この方向性に基づき歴史的風致を検討していこうとするものです。
 最後に四つ目の考え方ですが、明治初期に保養の適地として紹介された由比ガ浜沿岸部は、別荘地として発展し、独自の文化が繁栄してきたことから、この方向性に基づき歴史的風致を検討していこうとするものです。
 続きまして、資料1にお戻りいただき、計画の具体化のうち、実施すべき事業の具体化につきましては、歴史的風致の維持向上に資する事業を計画へ登載するため、全庁的な調査を行うとともに、神奈川県の協力を得ながら、個別の事業に対する国の支援制度を確認しているところでございます。
 また、計画書の構成に関する検討につきましては、今計画書に記載する鎌倉市の社会的環境や自然的環境、歴史的、文化的な特性などについて文章の作成を進めているところでございます。
 今後の作業といたしましては、3省庁による現地視察を受け、歴史的風致の具体化を進めるとともに、素案の作成に向けて全体像を組み立ててまいります。
 最後に、11月15日に実施いたしました歴史まちづくりワールドカフェについて御報告いたします。
 今回のワールドカフェは、自身の身近にある守っていきたい風情、趣ある場所などを市民の方々に再発見してもらうことや、その際にいただいた御意見を今後の取り組みに反映させることなどを目的として実施しました。当日は、無作為抽出から参加の御意向を受けた20代から70代までの男女25名にお集まりいただき、浄智寺の書院をお借りして、朝9時から正午まで熱心な議論を展開していただいたところでございます。
 参加者からは、大変有意義であった、今後も継続的に実施してほしいなど、御好評をいただいたところでございます。
 歴史まちづくり推進担当としては、事業の進捗状況に応じたテーマなどを検討しながら、機会を捉えて市民の方々による意見交換ができる場を設けていきたいと考えています。
 以上で御説明を終わります。
 
○池田 委員長  ただいまの報告につきまして、質疑はございますか。
 
○赤松 委員  アドバイザー会議とおっしゃられたんだけれども、何人ぐらい、どういう方々をアドバイザーとして委嘱しているんですか。
 
○歴史まちづくり推進担当課長  トータルの人数でいいますと11名でございます。そのうち3名が鎌倉市の職員、3名が公益財団法人等の代表の方、2名が神奈川県の職員、そして残りの3名が学識経験者となっております。
 
○赤松 委員  学識経験者はどういう分野の方ですか。お名前を言うといけないんだったら、どういう専門なのかということを教えてください。
 
○歴史まちづくり推進担当課長  3名の方でございますが、まずお1人が西村幸夫先生でございます。都市デザイン、都市保全計画、都市景観計画、こういった方面で御精通されているというところでございます。それから、歴史の関係で高橋慎一郎先生にお願いしております。それと、建築士の関係で赤松加寿江先生にお願いしているところでございます。
 
○上畠 委員  歴史的風致維持向上計画をこれから進めていかれるという中で、進めていきつつも保全していかないといけないところはいろいろあると思うんです。松中議員の一般質問の中であった旧山本条太郎邸に関して、これについても積極的にやっていただきたいという思いは私としてもございまして、私も見ておりますけれども、大変歴史的価値のあるもので、そういったところもあわせて御担当される課長でも、もっと部署全体で研究していただきたいなというところですけれども、いかがでしょうか。
 
○歴史まちづくり推進担当課長  歴史まちづくり法の維持向上計画の中では、文化財保護法に規定する指定の文化財ですとか、それ以外の部分でも、町並みの維持向上に資する建物であれば、市独自の指針を持ってその建物の保全に関する事業を実施していくという制度もございます。
 御指摘ございました山本条太郎邸、私どもも一度見たことがございます。周辺の環境の維持向上、風致の維持向上という観点から、必要であれば、そういった対策は検討していく必要があると思っております。
 
○長嶋 委員  お願いしたいのは、頭をやわらかくして、やってほしいということなんです。この間課長とはお話ししたんですけれども、今やっている中身というのは、大変夢のある楽しいことだと思うんです。ですから、子供たちが目を輝かせてみんな集まってくるような、夢を持てる楽しい中身にしてもらいたいんですが、行政がやると、どうも頭がかたくて柔軟にやってもらえないので、部長のようにやわらかい頭でやっていただきたいんですが、そこを部長に、最後、足跡を残していってもらいたいんです。
 かたくやるとおもしろくない。どうしても行政がやると、おもしろくなくなっちゃうんです。だから、子供たちのために、未来に夢を持てるような、そういう目で、やわらかい頭でやっていただきたいんですけれどもいかがですか。このまま見ていると、かたくやっちゃいそうで、おもしろくなくなっちゃうと思うんですね。
 
○小嶋 歴史まちづくり推進担当部長  先ほども課長から、今後も市民の皆様の意見を承りながら進めていくという御発言をさせていただきました。長嶋委員おっしゃるように、私も、行政だけでつくっている計画というのは味気がないと常日ごろ思っているところです。
 今いただいた御意見も持ち合わせながら、広く市民の人に、特に行政マンじゃなくて、長嶋委員の言葉をかりれば、子供が喜ぶ、そういう本当に計画にしていきたいなと。計画をつくったからには、その結果をきちんと、この計画によって町が変わったというような計画にしていきたいと思いますので、そこでも少しでも夢のあるようなまちづくりにつながるような計画にしていきたいと私は思っておりますが、その思いを課長にも次長にもきちんと伝えていって、皆さんから、すばらしい計画だと言われるような計画を目指したいと思います。
 
○長嶋 委員  何か無理やり言わせた感じでしたけれども。私、今いろんな観光のガイドとかやっていますけれども、なぜ自分がそういう思考になったかというと、小学校のときに、当時の担任の先生、今の教育委員をしていただいている齋藤千歳さんが担任だったんですけれども、よく休みの日に史跡、鎌倉十井とか、元八幡はここなんだ、本当の八幡宮はこっちだよということで、連れて行っていただいて、小学校2年生とか3年生のころですけれども、そういうところに案内してもらって、へえ、そうなんだぐらいのイメージですけれども、先生が連れて行ってくれて話を聞いていたんですね。多分そういうことが中に入っていたから、今の思考になっていると思うんです。だから、ぜひそういうところでやっていただけたら大変ありがたいと思っています。
 この間、第1回ワールドカフェをやっていただいた。それも非常にいいと思いますので、ぜひそれをもっと広げていただいて、今部長お答えがあったような広がりをつくってやっていただけたらと思っております。
 
○池田 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうかの確認ですが、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認いたしました。
 職員退室のため、休憩いたします。
               (18時32分休憩   18時33分再開)
 
○池田 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第18その他(1)「継続審査案件について」を議題といたします。事務局から説明をお願いします。
 
○事務局  ただいま、9月定例会において継続審査となっております当委員会の継続審査の一覧をお配りしています。
 こちら14件ございますけれども、そのうち、まず陳情第9号につきましては、本日取り下げについて御承認をいただいております。
 また、10月16日、17日に行政視察を行いまして、その調査を終了しました「空き家施策について」及び「先進市の建築技術について」の2件を除いた11件の取り扱いについて、御協議をお願いいたします。
 
○池田 委員長  11件については引き続き継続ということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 引き続き継続とすることを確認させていただきました。続けて事務局からお願いします。
 
○事務局  ただいま継続審査とすることが確認されました11件に加えまして、本日新たに継続審査と確認されました陳情第47号及び陳情第50号の2件を加えた合計13件につきまして、本会議最終日に閉会中継続審査要求を行うことについて確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  事務局の説明のとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○池田 委員長  日程第18その他(2)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局からお願いいたします。
 
○事務局  議案等の委員長報告の読み合わせを行う委員会につきまして、12月19日(金)の午前9時30分から、議会第2委員会室で開催することについて確認をお願いいたします。
 
○池田 委員長  12月19日(金)午前9時30分からということで確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたします。
 以上をもちまして本日の建設常任委員会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成26年12月16日

             建設常任委員長

                 委 員