○議事日程
平成26年12月12日教育こどもみらい常任委員会
教育こどもみらい常任委員会会議録
〇日時
平成26年12月12日(金) 9時30分開会 17時53分閉会(会議時間 6時間26分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
納所委員長、三宅副委員長、竹田、前川、高橋、久坂の各委員
〇理事者側出席者
進藤こどもみらい部長、福谷こどもみらい部次長兼保育課長、平井こどもみらい部次長兼福祉事務所長兼こども相談課長、廣川(正)こどもみらい課長、田中(良)青少年課長、安田発達支援室長、西山子ども・子育て支援新制度担当担当課長、相川教育部長、原田(幸)教育部次長教育総務課担当課長、八神教育部次長、渡辺(英)学校施設課長、廣川(智)学務課担当課長、小日山学務課担当課長、川合教育指導課長、相田教育センター所長、小嶋文化財部長兼歴史まちづくり推進担当担当部長、桝渕文化財部次長兼文化財課担当課長兼歴史まちづくり推進担当担当次長兼歴史まちづくり推進担当担当課長、吉田(宗)文化財課担当課長兼歴史まちづくり推進担当担当課長、服部(基)歴史まちづくり推進担当担当課長兼文化財課担当課長
〇議会事務局出席者
三留局長、鈴木次長、菊地担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)鎌倉市腰越子ども会館・子どもの家の整備状況について
2 議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちこどもみらい部所管部分
3 報告事項
(1)子ども・子育て支援新制度に係る事業の進捗状況について
(2)子ども・子育て支援新制度に向けた施設の移行について
(3)鎌倉市立岡本保育園の建替えの進捗状況について
〇 民間保育園の運営上の課題について
(4)平成26年度第2回青少年問題協議会の概要について
4 報告事項
(1)平成26年(行コ)第210号保護者の地位確認等請求控訴事件の判決について
(2)教育委員会制度改革について
(3)鎌倉市大船中学校改築工事について
(4)平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について
(5)平成25年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の結果について
(6)鎌倉市教育課程編成の指針の策定について
〇 教育財産の普通財産への移行の経過について
5 報告事項
(1)(仮称)鎌倉歴史文化交流センターの整備状況について
6 その他
(1)要望書について
(2)継続審査案件について
───────────────────────────────────────
|
|
○納所 委員長 教育こどもみらい常任委員会を開会いたします。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。久坂くにえ委員にお願いいたします。
───────────────────────────────────────
|
|
○納所 委員長 審査日程の確認でございます。本日の審査日程は、お手元に配付したとおりでよろしいでしょうか。
|
|
○高橋 委員 一般質問で話題になりました、たんぽぽ保育園の問題があるということで、個人情報もあると思いますけれども、できる範囲で報告をいただきたいと思います。
|
|
○納所 委員長 内容確認のため、暫時休憩いたします。
(9時31分休憩 9時44分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
日程追加につきまして高橋委員から発議がございました。休憩中に協議していただきまして、日程第3報告事項(3)の次に、民間保育園の運営上の課題についてということで、日程追加をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
そのほかに、審査日程につきましてございますでしょうか。
|
|
○竹田 委員 教育財産が普通財産に移管されたんですけれども、そのことの経過報告について、日程を追加したいんですけれども。
もう少し詳しく言いますと、せんだっての教育委員会において、旧教育センターの土地、家屋について、教育財産から普通財産に移管されました。今回のこの常任委員会の中で、教育財産から普通財産に移管されたので、その解体作業にかかわる補正予算は管財課から上げられるということで、ここでの審査内容ではなくなっているんですけれども、本来、そもそも教育財産であったものが普通財産になった経過について詳しくお話を伺いたいので、その御報告を日程の中に入れていただきたいと思います。
|
|
○納所 委員長 教育財産を普通財産に移行した経過についてということでございますか。今回、総務常任委員会の補正予算でこの審査が出てくるかと思うんですけれど、内容によっては総務常任委員会の領域に入ってきてしまうと、教育こどもみらい常任委員会の所管を越えてしまわないようにしなければいけないと思うんですけれども。
|
|
○竹田 委員 確かにそうですが、事の発端は、管財課から解体作業をする上での補正予算のことについてではなくて、そもそも管財課に移ることになった、つまり教育財産が普通財産に移管することについて、何ら報告をいただいていないので、ここのところの経緯、教育財産から移ったわけですから、そこの経緯は教育こどもみらい常任委員会で明らかにされてしかるべきだと思いますので、説明をお願いしたいと思います。
|
|
○納所 委員長 竹田委員から日程追加の御提案がございました。皆様にお諮りしたいと思います。いわゆる教育財産の普通財産に移行するその経過についての報告を教育部からもらいたいということでございますが、皆様の御意見をいただきたいと思います。
|
|
○高橋 委員 備品みたいな小さなものは、それは時期が来れば処分をするというのはわかるんですけれども、大きな財産なので、本来、自発的に報告があってしかるべきだと思うんです。ただ、事後報告になる場合もあるかもしれないんですけれども、かなり大きな財産で、直前まで教育目的に使っていた部分もあるわけですから、その辺はきちんと報告をいただくべきだと私も思います。
|
|
○久坂 委員 竹田委員、高橋委員がおっしゃった観点で、あと委員長がおっしゃられた総務常任委員会の領域に入らないというところで、そこら辺の整理のつく内容で伺うということで、私も賛成いたします。
|
|
○前川 委員 私も同じで、総務常任委員会の領域に入らない中での経過報告ということで、お願いしたいと思います。
|
|
○三宅 副委員長 私も同じです。教育財産として活用してきたものですから、それを普通財産にしたときの経緯、それから、学校全体の敷地の面積ってありますから、それを生徒数で割ってどう使えるかという細かいことが今まで言われてきましたので、簡単に移りましたということではないと思いますから、詳しい御報告は伺いたいと思います。
|
|
○納所 委員長 各委員一致して、その経過報告を求めるということでございますので、教育部に確認をしていただきたいと思います。
暫時休憩いたします。
(9時51分休憩 9時54分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
休憩中に日程追加の件につきまして御協議いただきました。竹田委員からの発案でございますので、教育部部分、日程第4報告事項(6)の後に、追加日程といたしまして、教育財産の普通財産への移行の経過についてということで追加したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
日程について確認いたしました。
そのほかに、本日の審査日程につきましてございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第1報告事項(1)「鎌倉市腰越子ども会館・子どもの家の整備状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○青少年課長 日程第1報告事項(1)鎌倉市腰越子ども会館・子どもの家の整備状況について、報告をさせていただきます。
腰越子ども会館・子どもの家につきましては、平成24年度に実施した耐震診断の結果を受け、現在、子ども会館は休館し、子どもの家は腰越小学校内に一時移転して運営をしております。耐震診断結果を踏まえた整備方針につきましては、市議会平成25年2月定例会の当常任委員会において、木造の子ども会館部分を耐震改修し、子ども会館に併設している軽量鉄骨造の子どもの家部分を取り壊して、子ども会館部分の建物内に移転する予定である旨を御報告させていただきました。
その方針のもと、子ども会館の耐震改修設計に伴う現地調査を実施したところ、柱などの構造部材のシロアリ被害等が明らかになり、改修するためには土台や柱の6割から7割を取りかえる必要が生じたことから、改修方法を再検討した結果、既存の子ども会館・子どもの家を合わせた面積約300?について建てかえを行っていくこととし、平成27年4月に新しい施設の開設を予定していることを、市議会平成25年9月定例会の当常任委員会に御報告させていただいたところでございます。
その後、建てかえに伴う諸手続の中で、建設敷地内に国有地の存在が判明したこと等により、予定しておりました平成27年4月の開設がおくれることとなりましたので、これまでの経過などを含め御報告をさせていただきます。
お手元の資料1枚目、鎌倉市腰越五丁目公図写しをごらんください。
今回判明した国有地は、青色のマーカーで塗られている土地で、地番は鎌倉市腰越五丁目689番の2、所有者は財務省関東財務局でございます。オレンジ色のマーカー部分は、腰越子ども会館・子どもの家の敷地部分になります。新たな施設の建設を進めるためには、当該国有地の払い下げや借り受けにより国有地を含めた敷地で建設する、また国有地を避けて建設するなどの対策が考えられますが、いずれの対策をとるにしても国有地の正確な位置を確定する必要があることから、国有地及び鎌倉市有地と隣接する691番、692番の2及び692番の6の土地所有者と土地境界の話し合いを進めるとともに、関東財務局及び法務局等との協議も進める中で、平成27年4月の開設に向け努力をしてまいりました。
そのような経過の中で、隣接土地所有者及び関東財務局との協議が本年8月にまとまり、国有地の位置がおおむね決まったことを受け、当該国有地部分には建物を建設しない方針に基づき、その後、行ってまいりました前面道路の取り扱いなどの諸条件の整理が9月に整ったことから、今12月市議会定例会に前面道路の後退工事費及び新たな施設の建設費の補正予算を計上させていただいております。
補正予算をお認めいただいた後は、資料、スケジュール案にお示しした予定で、平成27年11月ごろの施設の完成に向けて事務を進めてまいりたいと考えております。このことにつきましては、腰越子どもの家父母会及び腰越小学校教職員など、関係する皆様には説明をさせていただいておりますが、父母会からは、今後は事業の進捗状況に合わせたきめ細かい報告と、なるべく早期の完成を目指してほしいとの要望がございました。
また、新たな施設の主な仕様につきましては、お手元の資料、腰越子ども会館・子どもの家参考平面図をごらんください。
新たな施設は軽量鉄骨造による建てかえを予定しており、従来の建物より約50平方メートル面積を広げ、今後の腰越小学校区の学童保育のニーズ量に対応できる面積を確保する中で、子ども室、プレイルーム、図書室、乳幼児室などのほか、多目的及び男女トイレ、事務室などを設置する予定です。
腰越子ども会館御利用者、また子どもの家及び腰越小学校の児童、保護者、教職員の皆様には、新たな施設の開設がおくれ御不便、御迷惑をおかけしておりますが、平成27年11月の完成に向け努力をしてまいります。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 御質疑はございますか。
|
|
○高橋 委員 査定の関係で、これは公図を出していただいて、オレンジ色の中にブルーのラインがあって、ここが青地ということなんですか。青地の左側にオレンジの線が引いてあるんですけれども、ここにこういう細い土地があるということなんですか。
|
|
○青少年課長 わかりにくいかもしれませんが、ここに細い土地があるということはございません。書き方がそう見えてしまうのかもしれないんですけど、こういう国有地とこのオレンジ色のラインは接していると、この間に細い土地があるということではありません。
|
|
○高橋 委員 接しているということは、青地の右側が境だと見るべきなんでしょうか。
|
|
○青少年課長 御指摘のとおりでございます。
|
|
○高橋 委員 例えばその691−1のところの下のほう、三角になっているところは、土地が分断されているという見方でいいわけですか。
|
|
○青少年課長 ここは市の土地の三角形の間に国有地が入っているという形になっております。
|
|
○高橋 委員 その青地は利用しないでということは、その敷地面積には入れるけれども、そこに建物みたいなものがひっかからないようにするという意味なんですか。
|
|
○青少年課長 このオレンジ色のマーカーの部分が、従来の建物が建っていた敷地の形になります。今回この青地がわかったことによって、この三角形の部分は除いた敷地設定をしております。
|
|
○高橋 委員 ということは、要は払い下げとか借り受けとかという話がつかなかったということですか。
|
|
○青少年課長 話そのものは、例えば借り受けとか譲渡というような話になりますと、これからまたさらに時間がかかってしまうということもございまして、今言ったように三角形の部分を除いた形で、建物の建設が可能かどうかということを検討してまいりまして、それが可能だということなので、今回はこの部分を避けて建物を建設すると、より早く建設したいということでございます。
|
|
○高橋 委員 ここは何年につくったんですか。
|
|
○青少年課長 記憶では、腰越子どもの家は、たしか昭和46年ごろだったかと記憶しております。
|
|
○高橋 委員 そうすると、民法上でいうと時効取得可能な年数を過ぎているんです。こちらも気がつかなかった、向こうも気がつかなかったということで、そういう意味ではもう時効取得が可能な、自分の土地として管理してきたわけですから、その辺はお隣の方とのお話もありますけれども、建設は建設で進めながら、土地が分断したような形でしているというのもおかしな話なんで、そこはそういう向きで話をすれば、これは別に官民であろうと民民であろうと官官であろうと変わらないものでありますから、そういう話はきちんとつけていただきたいと思いますので、引き続きお願いをしたいと思います。
それで、スケジュールも示していただいたんですが、当初もっと早くやる予定でいたんですが、その当初の予算と今回の補正予算でどのくらい金額に変更を考えていただいたんでしょうか。
|
|
○青少年課長 建物の建設費につきましては、今回が初めての補正予算ということになってございます。
|
|
○高橋 委員 人件費と資材の高騰で不調が相次いでいるということもあって、通常やっていたものの2割増しぐらいにはなっているんですが、その辺は大丈夫でしょうか。
|
|
○青少年課長 御指摘のございました部分については、今回、建物はリース物件ということになります。工事とはちょっと条件が違うということもございますが、その辺につきましては、入札を実際にやってみないと何とも言えないというところがございますけれども、工事とは若干状況が違う部分があるかとは思います。
|
|
○高橋 委員 一回ミスすると1カ月、2カ月すぐずれ込んじゃいますので、そこはうまくやっていただきたいと思います。
最後に一つ、参考までにといいますか、でき上がってからの話を聞いておきたいんですけれども。学校なんかの場合には一般開放みたいなことをやったりするんですが、こちらの施設、お休みの日に一般開放ということは考えられるんでしょうか。
|
|
○青少年課長 多分、地域の方々の御要望にということだと思います。子ども会館・子どもの家については、その設置目的が条例で定められておりますので、その目的外使用ということになると思います。当然、子どもの家とか会館がやっている時間帯は御利用いただけないということですので、例えば平日であれば夜7時以降とか、あと土曜日の終わった後、それから日曜日というように限定されてしまうとは思いますが、あと、課題としてはやはりセキュリティーの問題で、子どもの家の場合には、子供の個人情報がありますので、その辺のセキュリティーの問題。あとは機械警備をかけますのでそういったところの問題、その辺の課題はありますが、こういったところの課題がクリアできれば、あいている時間についてはお貸しすることは検討してまいりたいとは考えております。
|
|
○三宅 副委員長 一般質問でも言わせていただいているんですけれども、公共施設再編計画があります。将来的には、特に子供関係の施設は学校に集約するという話を聞いています。今回建てかえをしていただくんですけれど、将来的にこの土地も建物も売却をなさるのか、そういった先を見据えての整備というところを確認したいんですけれども、いかがでしょう。
|
|
○青少年課長 公共施設再編計画の中で、将来的には学校に併設していくということでございます。今回の腰越の子どもの家については、これは当初の計画どおり進んでいれば既に完成しているものではございます。いろいろな事情により建設が延びているという中で、これまで父母会等につきましても、いろいろこういうことで延びてきたということで、公共施設再編計画についても、父母会にはその辺も踏まえて御説明させていただいております。将来的には学校への併設にはなるだろうということは説明させていただいております。
今後の土地の売却とかその辺につきましては、また進む中で、この辺については検討させていただきたいと、今は教育財産、腰越小学校の敷地でございますので、そこに目的外使用でやらせていただいているという状況でもございましたので、その土地のことにつきましては教育委員会の御判断もあると思います。その辺は今後の検討になると思います。
|
|
○三宅 副委員長 将来的なことも考えての整備ということになっていくと思うんです。でも、目先のところで不自由がありますから整備はしていかなければならない、だけれども、どこまでの整備が必要かというその見きわめだと思いますので、大変難しいところなんですけれど、今の子供たちが不便を感じないように整備はお願いしたいと思います。さらに、この先を見据えて、そこは外さずにいていただきたい。そうしないと無駄が出るということになりますので、そこは押さえてくださいということをお願いしておきます。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承かどうかの確認です。了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第2「議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちこどもみらい部所管部分」を議題といたします。原局から説明を願います。
|
|
○こどもみらい課長 日程第2議案第73号平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)のうちこどもみらい部所管部分について、御説明いたします。
12月定例会議案集その1は72、73ページを、平成26年度鎌倉市補正予算に関する説明書は6、7ページ及び10ページを御参照ください。
第15款民生費、第5項社会福祉費、第15目障害者福祉費、発達支援事業に係る経費は110万6,000円の追加で、要支援児を保育している市内の私立幼稚園に交付する特別支援保育運営費補助金について、対象児童が当初の予定よりふえる見込みであることから補助金を追加するものです。
第10項児童福祉費、第10目児童支援費、私立保育所等整備事業に係る経費は2,062万1,000円の追加で、県の安心こども交付金を活用して、賃貸物件による保育所整備事業として横浜市の社会福祉法人が扇ガ谷一丁目にある民間ビルを賃借し、平成27年4月に(仮称)うちゅう保育園を開園する予定であることから、これに係る施設整備費及び賃借料への補助金を追加するものです。
第20目児童福祉施設費、子ども会館・子どもの家整備事業に係る経費は1,718万円の追加で、腰越子ども会館・子どもの家の建てかえについて、平成26年4月から隣接する土地の所有者と境界に関する協議を行い、このたび地権者の理解を得られたことから、建てかえに向けて必要となる前面道路後退工事に係る経費を追加するとともに、継続費を設定するものです。
続きまして、議案集その1は75ページを、補正予算に関する説明書は11ページを御参照ください。児童手当システム改修委託事業費は、ホストコンピューターで運用している住民記録システムについては平成27年5月からサーバーによる新システムで稼働する予定であり、このたびその連携仕様が定まったことから、新住民記録システムとのデータ連携構築作業に要する経費について債務負担行為を設定するものです。
腰越子ども会館・子どもの家の設置事業費は、先ほど子ども会館・子どもの家整備事業のところでも御説明しましたが、腰越子ども会館・子どもの家の建てかえについて、平成26年4月から隣接する土地の所有者と境界に関する協議を行い、このたび地権者の理解が得られたことから、建てかえに向けて必要となる建築費用について債務負担行為を設定するものです。
以上で説明を終わります。
|
|
○納所 委員長 御質疑はございますか。
|
|
○高橋 委員 うちゅう保育園が新しい保育園を開設していただけるということで、これは待機児もいる中で大変喜ばしいことだと思いますけれども、従前計画していた計画地についてはどうなったんでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 これまでお話のありました雪ノ下の土地でございますが、そこの土地につきましては、現状のままということで聞いてございます。
|
|
○高橋 委員 話し合いを続けていくということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 保育園につきましては、雪ノ下のほうは話し合いはせずに、扇ガ谷のほうで保育園を建設するというお話になっているということでございます。
|
|
○高橋 委員 そちらは断念されたということでよろしいですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 そのとおりでございます。
|
|
○高橋 委員 今回の保育園をやるということが決まって、こちらは断念しましょうという話になったんじゃないんですか。全然別個の話なんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 雪ノ下の話がございまして、そういう中で扇ガ谷の話が出たということでは別個の話でございます。
|
|
○高橋 委員 扇ガ谷ができるようになったということもあって、こちらを断念したということではないんですね。市内に2カ所も3カ所もやっていこうという基本方針があったということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 雪ノ下のお話につきましては大分難航いたしまして、ただ、うちゅう保育園につきましては市内でやっていきたいというお話がございました。そういう中では、周辺の住民や町内会の理解が得られる努力が必要であると考えていらっしゃいまして、そういう意味で理解が得られなかったということで、うちゅう保育園に移行したと聞いております。
|
|
○高橋 委員 長い経過の中で地域の方が反対をしていると、反対の理由はこうでと、いろんな理由がありました。なるほどと思う理由も幾つか、私としてはありました。そういう中で、例えばフラワーセンターの苗ほ跡地で公募をするということであれば、市内にやっていなきゃいけないんだよという縛りじゃなくて、ここで計画をしているんだから、そこも候補に入れてあげるような形の中で、代替的にこっち側でやったらどうですかということも相談してみてくださいという話もしていただきました。そうやって何とか、そこでやらなくても別な場所でできるようになったらいいなと心配しているわけです、こちらは。そちらの決着について何も報告がないまま、今度こっちが新しくできました、こっちとそっちは全然関係ありませんみたいな報告をいただいていて、納得はできませんよね。だから、そういう意味できちっと報告をしていただきたいと私は思ったんですけれども。その辺の関係というのはどうなんですか、時系列的に。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 雪ノ下についてなかなか住民の方の理解が得られないというお話はさせていただいたんですが、話としては別個ではございますが、雪ノ下のお話がいろいろ難しい問題があるというお話をお聞きになりまして、第一生命からうちゅう保育園にオファーみたいなものがあったと聞いてございます。
|
|
○高橋 委員 今回、補正予算が出ているわけですけれども、先月そういうお話があっていきなり補正予算を組んだんですか。いつからこういう話があったんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 うちゅう保育園からお話があって、平成26年9月に雪ノ下での保育所の設置の中止を確定したと、法人内で決定したと聞いております。
それから、うちゅう保育園と第一生命ビルでの計画を進めていくということで、いろいろ保育課なりとも相談をしてまいりまして、今回、補正予算を出させていただいているというような経緯でございます。
|
|
○高橋 委員 そこがぼやぼやっとしてわからないんです。9月に中止にしましたので、今度新しくこっちをやりたいからお願いしますという話だったんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 失礼しました。御相談をずっといただいておりまして、9月10日にうちゅう保育園から保育所の認可に係る県知事宛ての事前協議書が提出されました。特に町内会についても反対意見がないということについては、市でも町内会長に確認を行っているところでございます。市ではこの提出資料の確認を行いまして、10月3日にこの進達を行ったところでございます。
|
|
○納所 委員長 答弁を整理していただきたいんですけれども。この雪ノ下の保育園建設計画と扇ガ谷の今回の開所に関しての関連性なんですが、雪ノ下はもう断念したということで、そして扇ガ谷に移ったということなんですか。当初の御答弁だと、雪ノ下の計画とは関係なしに扇ガ谷に当該の保育所を開設するという話、これ、整理していただかないと流れが見えなくなってきてしまったんですが、いかがでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 失礼いたしました、訂正させていただきます。雪ノ下の話がそのようなことでなかなか進まなかったということで、その中で第一生命からお話があって、それで法人では雪ノ下は断念し、第一生命で建てていくと決定されたと聞いてございます。
|
|
○高橋 委員 一つの法人が判断をするのに、こっちはこっち、あっちはあっちみたいな話というのはないですよ。市は場所が違うから別々ですみたいな言い方をするかもしれないですけれども、それは客観的に見れば関連している話だと思うんです。しかも、9月10日というのは常任委員会の翌日ですよ。これだけいろんな議論があって、皆さん心配している中で、何カ月も常任委員会に報告一つなくて、突然、補正予算をお願いしますみたいなやり方というのはどうなんですか。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 経過については、今、次長がるる説明したとおりでありまして、経過を追って説明させていただきますと、この常任委員会でフラワーセンター用地の法人募集のときにも、この法人の状況は報告させていただいていましたので、そこについても参加できるような法人募集の仕方について工夫させていただいて、一応この法人も参加できるようなテーブルは整えたつもりでございます。その中で、うちゅう保育園はこのフラワーセンターの参加は見送るという判断をした経過がございます。
その後、雪ノ下については、やはり住民の合意が得られないということが濃厚になってきましたので、そこでうちゅう保育園の翠峰会としては、無理やり進めることは地域とのいざこざを抱えたまま小さいお子さんを預かるというような保育園の建設は適当でないという判断を法人の中でしたところでございます。
そういった状況ではございますが、法人としては鎌倉市内で保育園を建設することは理事会の中で決定していた事項でございまして、鎌倉市としても補正予算をとって建設に向けた対応をしていたところでございますので、何とか市内で、待機児童も多うございます鎌倉地域でございますので、何とか対応できる部分がないかというところは法人と一緒に検討してきた中で、次長が先ほど報告したように、第一生命ビルでの保育園の建設の相談があったというところがございまして、そこをうまく事業形態として整えることができたという経過がございます。
その中で、整ったのが、先ほど報告したように9月の中旬でございましたので、そこで新年度に向けた対応について大至急、法人側も含めて協議を進めていたところ、このたび何とか新年度に向けた待機児童対策として整備ができるということに整いつつありますので、次の本常任委員会に報告させていただいて、補正予算として提出させていただいたという経過でございます。
|
|
○高橋 委員 経過は今、次長から聞いたからわかっていますよ。我々がいろいろ心配してやってきたのにもかかわらず何の報告もなかったんですよ、そういうことがどうなんですかということを聞いているんです、責任者として。どう思うんですか。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 報告がおくれたことについては、大変申しわけないと思っております。この計画については真摯に取り組んできた経過がございまして、それを踏まえまして、以降しっかりと報告できるように対応してまいりたいと考えております。
|
|
○高橋 委員 何でもかんでも報告してくださいという話ではないんです。ここは特に大きい問題だったわけですよ。そういうものについては、変化があったときにきちんと委員長、副委員長に報告いただいて、その指示のもとに我々にも御報告いただくような、それがあるべき姿だと思うんですよね。いきなり、あの問題どうなったんだという中で、新しい補正予算が出てきたらどう思います、こういう話になるじゃないですか。お互いにうまく仕事をやっていくためには、配慮し合ってやっていくべきであろうと私は思うんです。それが、うまくやっていく秘訣だと思いますので、今後はよろしくお願いします。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 配慮がなくて大変申しわけなく思っているところです。大変申しわけございませんでした。
|
|
○三宅 副委員長 鎌倉地域は待機児童がたくさん出ていますので、できるだけ早く整備をしていただきたいとは思ってはいるんですが、今の経緯もあり、もっと早く御報告いただきたいというのは私も同じ気持ちです。
それで、違った観点からお尋ねをしたいことがありまして、現地を見せていただいたんですが、交通量も非常に多くて、道も、歩道というか歩きにくいところでもあるんですけれども、それよりも園庭が確保できるのかどうかということが心配で、近くに公園もないように思うんですけれども、そこは大丈夫なんでしょうか。
|
|
○こどもみらい課長 計画としましては、現在、第一生命ビル横、裏側に駐車場として使っている部分がございます。そちらと進入口部分、今小路から侵入している部分がございますが、こちらを合わせて園庭を確保してございまして、園庭として約132平米ほどございます。このために、基準的にはこちらの園庭で間に合うという形にはなってはおります。
|
|
○三宅 副委員長 駐車場としてはもう使わずということなんですか、もう車が入らないんですね。
|
|
○こどもみらい課長 現場のビルの中では、駐車場として使っていた部分については駐車場としては使わないということになります。このために、送迎につきましては近くのコインパーキングを使っての送迎という形で予定をしております。
|
|
○三宅 副委員長 園庭はある程度確保していただくということが大事ですから、鎌倉地域、街区公園もありませんので、非常にここは気になったことです。そこは対策をしていただいているということで。
それから、施設整備費は安心こども交付金の活用ということなんですけれども、賃借料への補助金ということなんですけれど、これについての詳しい御説明をお願いします。
|
|
○こどもみらい課長 今回、賃借料につきましては、うちゅう保育園から報告が、96万1,045円というのが月額で、毎月借りるたびの賃借料と聞いております。今回、3月16日から実際に賃借料が発生するということから、今回の補正部分につきましては3月16日から3月31日までの日割り計算をしまして49万6,023円という形になります。こちらが補助対象となっているものでございます。
|
|
○三宅 副委員長 新しくこういう整備をされる場合は、その賃借料は補助をされるということなんですか。
|
|
○こどもみらい課長 賃借物件を借りての認可保育園の設立の部分につきましては、その賃借料が、安心こども交付金がある限りという限定にはなりますが、ここの部分につきましては補助の対象になるという内容でございます。
|
|
○三宅 副委員長 賃借料も安心こども交付金で、それは市と県と案分するということなんですね。
|
|
○こどもみらい課長 そのとおりでございます。
|
|
○三宅 副委員長 それから、ほかにも市の建物をお使いいただいている保育園があると思うんですけれども、このうちゅうさんとは別になるんですけれども、そちらの対応はどういうふうになっているんでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 オランジェ保育園、それからひまわり保育園につきましても、安心こども交付金の対象になってございます。
|
|
○三宅 副委員長 オランジェ、ひまわり、この二つは安心こども交付金で、今みたいに、うちゅうと同じようにということなんですか。補助金が出ているということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 失礼しました。ひまわり保育園につきましては、たまなわ交流センターに入ってございますので、市の施設でございますので、こちらについては、申しわけございません、該当しておりません。分園につきましては対象になってございます。
|
|
○三宅 副委員長 無償で市の施設を貸してさしあげているということになると思うんですけれども、前にも申し上げましたけれど、いつまで無償の期間があるのか。大体皆さん、保育園を運営されているところは苦労があって、何とか経営をなさっているんですが、最初立ち上げるときの数年は様子を見ましょうということも私はあると思うんですけれども、でももう軌道に乗っているはずですので、そこはもう一回考え直していただく必要があるんじゃないかと思いますが、そこの御答弁をお願いいたします。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 委員おっしゃるとおり、最初は経営が安定的にできないおそれもあるということで貸し付けを行っているところでございますが、厳しい財政面に照らしまして、今後につきましては取り扱いについて、そういう検討は必要なのかなと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 フラワーセンターも県からお借りをして、市がお支払いをしますよね。それで無償で10年間という、たしかそういう条件がついていたと思います。ですので、全く無条件で、ずっとこれから先もお使いくださいということにはならないのではないかなと考えますので、対応をよろしくお願いいたします。うちゅう保育園も、安心こども交付金で御自分も賃借料をお支払いになるということなんですよね。ですから、全く無償ということではありませんから、その辺は公平に見ていただく必要があると思いますので、お願いいたします。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
総務常任委員会への送付意見の有無を確認したいと思いますが、ございますか。
(「なし」の声あり)
送付意見なしを確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第3報告事項(1)「子ども・子育て支援新制度に係る事業の進捗状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○子ども・子育て新制度担当担当課長 日程第3報告事項(1)子ども・子育て支援新制度に係る事業の進捗状況について、御報告いたします。
平成24年8月に子ども・子育て支援法が公布され、平成27年4月から子ども・子育て支援新制度が施行される予定になっております。この制度を進めるに当たり、子ども・子育て支援法では、市町村において市町村子ども・子育て支援事業計画を策定することを規定しておりますことから、本市におきましても鎌倉市子ども・子育て会議を開催し、市町村子ども・子育て支援事業計画として、平成27年度からの5年間を計画期間とする「鎌倉市子ども・子育てきらきらプラン〜かまくらっ子をみんなで育てよう!〜」の策定を進めてまいりました。
新しい計画につきましては、現行の次世代育成きらきらプランの理念を継承し、子育て支援のための事業を掲載するとともに、保育などのニーズ量の見込みや事業の提供体制を計画として位置づけるものです。
計画の策定に当たっては、鎌倉市子ども・子育て会議を開催し、本市の将来人口の推計、保育サービスや学童保育等に係るニーズ量などの検証を行うとともに、鎌倉市次世代育成きらきらプランで実施してきた事業の評価、課題などの洗い出し、さらには平成25年度に行ったニーズ調査で寄せられた自由意見、市民懇談会、団体別懇談会でいただいた意見をもとに審議を行いました。
なお、ことしの8月から9月にかけて開催した市民懇談会及び団体別懇談会には、合計で196人の御参加をいただき、子育てに関して貴重な御意見をいただいております。
11月に開催しました第4回の鎌倉市子ども・子育て会議では、それまでの御議論やいただいた御意見をもとに作成した「子ども・子育て事業支援計画素案(案)」について御審議をお願いし、御了承をいただきましたことから、11月27日から12月26日までの1カ月間、パブリックコメントを実施しているところです。
では、計画素案について、お手元の資料に沿って御説明させていただきます。目次をごらんください。
本計画は、第1章「計画策定にあたって」、第2章「子どもと子育て家庭を取り巻く状況」、第3章「計画の基本的な考え方」、第4章「施策の展開」、第5章「教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業量の見込み(事業のニーズ量)と確保方策(事業の提供体制)」、第6章「計画の推進に向けて」の6章で構成しています。
では、章ごとに説明させていただきます。1ページをごらんください。
第1章「計画策定にあたって」では、策定の背景を、2ページでは法令等の根拠と、計画の位置づけとして第3次鎌倉市総合計画を基本として、本市の他の計画と調和を図りながら進めていくものとしています。3ページでは、計画の策定体制や計画期間など基本的な事項を掲載しており、本計画ではその期間を平成27年4月から平成32年3月までの5年間としています。
4ページに移りまして、第2章「子どもと子育て家庭を取り巻く状況」では、グラフ等を用い、少子化や子育ての孤立感など、子育て家庭の状況を記載しています。
11ページに移りまして、第3章「計画の基本的な考え方」では、「子どもが健やかに育つまち、子育ての喜びが実感できるまち、子育て支援を通してともに育つまち・鎌倉」を基本理念としています。
12ページをごらんください。この基本理念の実現のために、計画では基本目標として、「(1)子育て家庭支援の充実」、「(2)特別な配慮を必要とする子ども・子育て家庭への支援」、「(3)子どもの権利や安全の確保」、「(4)子どもの社会的成長の促進」、「(5)仕事と生活が調和した社会(ワーク・ライフ・バランス社会)の実現」の五つの目標を設定しています。
13ページになりますが、こちらでは重点取り組みについて記載しています。本市では、ニーズ調査、鎌倉市子ども・子育て会議、市民懇談会・団体別懇談会等での御意見や、今日的な社会状況における課題、次世代育成きらきらプラン後期計画の評価から、引き続き推進が必要とされたもの、一つの主要施策での取り組みでは解決に至らないものを考慮しまして、14ページに記載の「鎌倉の特性に合わせた子育てを推進します」と「親子の居場所の整備を進めます」の2点を重点取り組みとして設定し、個別に事業を進めるだけではなく、横断的対応を図ることによりさらなる効果を上げることができるよう、計画期間の5年間で積極的に取り組みを進めてまいりたいと考えております。
15ページをお開きください。こちらは計画の体系図となっています。
施策につきましては、基本理念のもと、先ほどお伝えしました五つの基本目標を掲げ、基本目標ごとに主要施策を設定しています。具体的な施策の内容につきましては、16ページの第4章「施策の展開」をごらんください。
第4章では、基本目標1から5までを達成するための主要施策につきまして内容を記載し、その後には市民の方などから寄せられた御意見と、施策を進める上での課題を記載しています。
17ページをごらんください。ここでは課題に対する施策の方向性を記載し、それぞれの施策の方向性に応じた具体的事業について掲載しています。
次に、第5章について御説明いたします。66ページをごらんください。
第5章「教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業量の見込み(事業のニーズ量)と確保方策(事業の提供体制)」では、教育・保育の量の見込みとその確保方策及び地域子ども・子育て支援事業の量の見込みとその確保方策について記載しています。
まず、2、提供区域につきましては、教育・保育の提供区域を市内5地域に分け、地域子ども・子育て支援事業は全市を1区域として設定します。ただし、地域子ども・子育て支援事業のうち、放課後児童クラブ(子どもの家)については、小学校の区域である16区域に設定しています。
次に、67ページをごらんください。教育・保育事業及び地域子ども・子育て支援事業の量の見込みの考え方を掲載しております。基本的な算出方法としては、平成25年10月から11月にかけて行ったニーズ調査をもとに、国の算出手引に従っています。
68ページからは、幼児期の教育・保育事業の量の見込みと確保方策について記載しています。(1)には、幼稚園と認可保育所の平成25年度における利用状況を掲載しております。(2)には、26年度4月1日現在の待機児童数の地域ごとの内訳を記載しています。
69ページ、(3)では、教育・保育事業では平成29年度に待機児童をゼロとする計画を立てる必要があることから、平成29年度における教育・保育事業の量の見込みを掲載しております。その下の(4)には、0−2歳の保育利用率を掲載しております。
70ページ及び71ページでは教育事業について、72ページから74ページでは保育事業について、それぞれ各年度における量の見込みと確保方策を地域ごとに掲載しております。
なお、確保方策を記載する際は定員ベースの記載が求められていますが、現行保育所においては基準の範囲内で定員を超えた預かりを行っております。今後は、認可保育所の整備とあわせて、既存の園の定員設定の見直しを図るとともに、不足する部分については地域型保育事業で保育の提供体制を整え、平成29年度に待機児童が解消されるよう施設等の整備を進めてまいります。
また、計画を推進する中で、社会情勢の変化により入所希望者数が増加するなど事業のニーズ量が変化し、計画と乖離が出ると思われるときには、柔軟に計画の見直しを行います。
続きまして、75ページをごらんください。75ページ以降は地域子ども・子育て支援事業12事業について、量の見込みと確保方策を記載しています。地域子ども・子育て支援事業では、計画の最終年度である平成31年度までに量の見込みに対する確保方策を整える必要があります。
84ページをお開きください。第6章「計画の推進に向けて」では、計画の推進体制などについて記載しております。計画の進行管理は、毎年度こどもみらい部が行い、鎌倉市子ども・子育て会議で内容を審議していきます。
以上が計画素案の説明となりますが、この計画素案に係るパブリックコメントを平成26年11月27日から12月26日までの1カ月間実施しています。御意見につきましては、郵便、ファクス、電子メールにより、子ども・子育て支援新制度担当宛てにお出しいただくか、こどもみらい課に直接お持ちいただく予定です。
パブリックコメント募集の周知方法についてですが、「広報かまくら」に意見募集の記事を掲載し、各支所、こどもみらい課の窓口で素案及び意見用紙を配布するとともに、市のホームページでもごらんいただけるようにしています。また、幼稚園、保育園、子ども会館などの子供関連施設にも案内を配布し、広く御意見を募集しているところです。
今後の予定につきましては、いただいたパブリックコメントを参考に素案の修正を行い、平成27年2月から3月ごろに開催します鎌倉市子ども・子育て会議において御審議いただき、3月末までに計画を策定したいと考えております。
なお、新制度を実施するための財源とされていた消費税の税率引き上げが先送りされましたが、国は子ども・子育て支援新制度については予定どおり平成27年度から始めるとしているため、本市でも平成27年4月の開始に向け準備を進めているところです。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
|
|
○久坂 委員 すごく膨大な資料ですので、一つ一つやっているとかなり時間がかかると思いますので、数点お伺いをさせていただきたいと思います。
今回また新たにアンケート調査をやっていただいたり、各団体の御意見をいただいた中で寄せられた意見をもとに課題を新たに抽出していただいているんですが、そういった課題に対応するような事業を掲載していただいて、その課題を基本的にはこの5年間において解消していこう、そういった方向性でこれは組んでいただいていると考えてよろしいんですか。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 今度の新しい計画につきましては、現計画でありますきらきらプラン、こちらの計画を踏襲するような形で考えております。その中で取り組んできましたさまざまな施策を引き継ぐとともに、今の計画をつくるときから社会状況等が変化しましてニーズとかも多様化しておりますので、そういった点も踏まえながら、子育て支援、それから待機児の解消というところを取り組んでいきたいと思っております。
|
|
○久坂 委員 こどもみらい部の皆さんが本当にいろんな課題を解決に向けて対応していただいているところにおいては、私も本当に感謝を申し上げるところなんですが。例えば、例で申し上げますと、今、私が申し上げた質問のその課題にどう対応するのかという話の中で、20ページの中でファミリーサポートセンターについてはニーズが高いから、支援会員を増やす必要があるんじゃないかということがあって、これはもう数年前から結構言われていることなんですね。それについて、22ページの中でファミリーサポートセンター事業があって、事業の継続をされるということなんですけれども、これについてはその対応に、課題についてもうちょっと支援会員をふやすためにこれこれこういうことをする必要があるということをつけ加えていくようなことがこの計画に当たっては必要じゃないかとか、そういうことを例えばしていたんですけれども、いかがでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 ファミリーサポートセンター事業につきましては、前のきらきらプランのときからの事業でございます。これについては、委員おっしゃるように、サポート会員の増加が課題としてこれまでも上げられておりましたけれども、具体的な策といたしましては、引き続きPRに努めていくということで対応していきたいと考えております。
|
|
○久坂 委員 よろしくお願いいたします。たまたま今ファミリーサポートセンターの事業を取り上げさせていただいてお話をさせていただいたんですが、全般的に課題がある中で、この課題に一つでも対応できるような、一歩でもお進めいただけるような、そういった進め方を、大変曖昧で難しい表現で申しわけないんですけれども、そういった進め方をしていただきたいと思っております。
その上で、13ページの重点取り組みというところで2点御紹介をいただいておりまして、「鎌倉の特性に合わせた子育てを推進する」ということと、あと、「親子の居場所の整備を進める」ということを、本計画においては重点取り組みとされているということがわかりました。その中で、きらきらプランの中にはなかった「鎌倉の特性に合わせた子育てを推進する」という中で、多様な体験機会の確保ということを今回、結構新たに掲載していただいております。それを拝見しますと、今いろんなNPOが地域にある中で、こういった方々のお力もいただきながら、多様な体験の機会を確保して提供しようということを、こちらの61ページに掲載をされているところなんですけれども。その上で、こういったNPOへの支援ですとか活動について、市民の方に御理解いただく周知というのも今後必要になってくるんですが、その担い手の増加とその周知についてのお考え方を伺いたいと思います。
|
|
○こどもみらい課長 子育て支援団体からは、この鎌倉らしさの特性という部分について要望が出ております。あわせまして、要望として、子育て支援団体への事業継続に当たっての支援についての注文も出ております。特に支援を行うに当たって、会議を行う場がなくなってきていると、特に県の事業の終息ということで、今まで使っていた江ノ島の女性センター等が閉鎖になるということから、こういう部分についての代替措置についても要望が出ております。今回、そのような部分につきまして、今後あわせて検討していきたいとは思っております。このような検討、要望を聞いていくことが、その支援団体への支援につながるんではないかと思っております。
|
|
○久坂 委員 本当にこういった計画にばっちりとは出ていないところなんですけれども、そういった多様な体験を御提供くださるNPOですとか団体への御支援は御要望があったところで、そういった団体やNPOを今後もっと増加させていくことや、その活動を支えていくことが、この計画の目指す、子供に多様な体験をさせていくことにつながると思いますので、そこら辺はぜひ御要望を受けとめているということですので、しっかりと取り組んでいただければと思っております。
続きまして、お伺いをいたします。例えば待機児童、今回、保育事業における量の見込みと確保方策ということで、本会議でもいろいろ御質問が今回出ていたんですけれども、今回、平成31年度までの見込みと確保方策ということで数字の掲載をいろいろしていただきました。その中で確認をさせていただきたいんですが、この数が書いてあるだけで、今後どういった施設がふえますのでこういう確保をしていくですとかということが見えづらいんですけど。この確保方策というのは、これは目標だと理解しているんですけれども、確保方策はどういうことを、その施設的なところからいってどうお考えになって掲載していらっしゃるのか、お伺いします。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 確保方策につきましては、今、委員、御指摘のとおり、数量的なところしか載っていないんですけれども、教育・保育、保育園のその待機児童につきましては、平成29年度に解消できる形で確保方策を立てております。それから、子どもの家につきましては、平成31年度までに解消するようにということで策定しております。
具体的にどのような形で解消していくかということにつきましては、年次ごとに公立保育園の整備、それから私立保育園の整備、それから小規模保育事業の推進という形で、待機児を解消していきたいと考えております。この辺につきましては、次の報告事項の2で整備状況について御報告させていただく予定になっております。
それから、子どもの家につきましては、平成31年度までに待機児童をゼロにする計画なんですけれども、こちらにつきましても小学校の空き教室を利用するという形、あるいは新しく施設の整備をする形で取り組んでいきたいと考えております。
|
|
○久坂 委員 わかりました。ぜひお願いいたします。
あと1点だけ、お伺いをさせていただきます。同じく重点項目の中の放課後児童対策の充実の中で、放課後子ども総合プラン、24ページに載っておりますけれども、これが掲載をされておりまして、私ですとか同僚議員がかねてよりお願いをしておりました、全ての子供を対象とした居場所づくりをしてほしいということが掲載されておりまして、その中で、学校の利用をお願いしながらこういったことは進めなければいけないということで、本会議におきましても、学校の利用に関してはいろんなところに御意見を伺うんだけれども、やはり市の方針をしっかりと持ちながら進めていただきたいという中で、こういった子どもプランも掲載されておりまして、本当に私としてはありがたいと思っております。
市民意見の中で寄せられた意見もあるように、学校をこのようにして開放することについての懸念もあったんですが、ただ寄せられた意見を見ますと、学校が終わってから移動するよりは、学校の授業が終わってから、その学校にとどまって居場所があったほうが、児童の安全が本当に確保されるんじゃないかという御意見が結構ありまして、こういった御要望が高いのだなと、この23ページに掲載していただいております意見の中で、本当に実感をしたところでございます。
話が戻るんですが。この子どもプランにおきましては、教育総務課との調整も必要で事業の検討とされているんですが、このプランだけに関して今後どういった感じで検討をお進めになるのか、お伺いをしたいと思います。
|
|
○青少年課長 放課後子ども総合プランについては、ことし7月にこの総合プランの推進ということで、国からの通知もなされたところでございまして、放課後の全児童対策としての検討の必要性があると我々も考えているところでございます。今、議員のお話にもありましたように、学校での対応ということになりますと、学校のこれからの教育の計画等を勘案しながら検討していかなければいけないということもございます。事業の必要性としては我々もぜひこういったことでやっていきたい、総合プランを進めていきたいという気持ちではございます。
今後、具体的にはこれからになりますけど、教育委員会あるいは個々の学校とのお話し合いになると思いますけれども、こういった事業の推進に向けて、積極的に協議を進めてまいりたいと考えております。
|
|
○納所 委員長 大分長時間になりましたので、ここで休憩時間をとらせていただきたいと思います。
暫時休憩いたします。
(11時01分休憩 11時14分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
子ども・子育て支援新制度に係る事業の進捗状況について、引き続き質疑を行いたいと思います。御質疑ございますでしょうか。
|
|
○前川 委員 膨大な資料をまとめていただいて、ありがとうございます。そして、今パブコメが始まっているということで、そのパブコメ次第ということもあると思いますけれども、まずはつくっていただいたことに感謝をいたします。
先ほど話がありました、江ノ島の女性センターがなくなることで、子育て支援のグループの代表の方たちの話し合う場所がなくなるということで、実は私も相談を受けまして、グループの方たちが子供たちを預けて会議をするんですよね。その預かるところの保母さんから逆に、この方たちの場所がどこかにできるんでしょうかと、会議できる場所が今後できるんでしょうかというような相談を受けました。さっきそのお話が出ていたので、どこか見込みがあるのか、その場所の確保ができるのかどうなのか、今のところ何か見当がついているのかどうかだけ伺わせていただきたい。
|
|
○こどもみらい課長 会議の場所ということで御要望をいただいております。現在、深沢保育園がございます深沢子どもセンターにつきましては、3階部分にホールがございますが、こちらが保育課に子育て支援団体として登録された方、団体について貸し出しを、保育園の行事がない部分に限ってという条件はつきますが、貸し出しをするということが可能でございます。また、今回、後ほど報告をさせていただきますが、岡本保育園につきましても今回新設をいたしますが、子育て支援センターとの併設、またプラス、ホールの部分につきましても、同じように貸し出し機能をつけたということで検討しておりますので、このあたりも含めて、また預かっている際のお子さんの保育については現在検討しているところでございます。
|
|
○前川 委員 最初に聞かなきゃいけなかったんですけど、幾つグループがあるんですか。もしわからなければ後でも結構です。
|
|
○こどもみらい課長 お時間いただきまして申しわけございません。7団体、今のところ登録がございます。
|
|
○前川 委員 その状況だけ聞きたいんですけど、その7団体の方たちが毎月集まって、それぞれの運営の仕方を相談するとかということなんでしょうか。
|
|
○こどもみらい課長 そのとおりでございます。
|
|
○前川 委員 先ほど、幾つか場所があるということでしたけれども、余計なことなんですが、皆さん、自転車とか車で、江ノ島も自転車でいらっしゃっている方もあったみたいで、桟橋を自転車で渡っていらっしゃるのかと想像してすごいと思っていました。頑張っていらっしゃるのだなと思うので、そういうこともあって、もともと子供の施設に、どういう時間帯かわかりませんが、利用するとなるとその辺の問題も出てくると思いますので、お考えいただきたいと思っておりますが、いかがですか。
|
|
○こどもみらい課長 例えば岡本でございますが、先日、保護者の方に説明会を開催したところでございます。この中でも、子育て支援センターですとか、それから貸し出しをするホールに来られる方の動線を含めて、内容が心配だというお声もいただいております。その部分の仕組みづくりについても、今後検討していきたいとは考えております。
|
|
○前川 委員 あと1点だけ伺わせていただきたいんですが、たくさんある中で全部聞くつもりはないんで、一つだけ気になっているのは、送迎保育ステーションのことが22ページに検討と書いていまして、以前に私もこのことについてお伺いしたことがあるんですけれども、今、保育園が幾つかふえたりとか整備されている中で、やはり保育ステーションというのがあれば、旧市街、それから大船、玉縄に動線として行きやすくなってくると単純に考えられるんですけれども。何かこの辺のところで、検討ということですからあれなんですが、当てがあるとか考えていることがあるとか、少しでもあれば伺わせていただきたいんですけれど。必要だと思うんですが。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 本市では、保育所入所の需要が定員を上回り、待機児童対策を行わなければならない状況がここ何年も続いてございます。待機児童数に地域的偏りがあることも確かでございまして、待機児童の多い地域としては鎌倉地域となってございます。待機児童数の地域間格差がある一方で、どの地域の保育所も定員あるいは定員を超えて受け入れている現状を踏まえますと、送迎保育ステーション事業は現段階では難しいかなと考えてございます。
|
|
○前川 委員 はっきり言っていただいて、ありがとうございます。検討とあるので、望みがあるのかなと思って伺ってみたんですけど。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 今、次長から現状について考え方を述べさせていただきましたが、御質問にあったように、その利便性の悪いところの保育所の利用については皆さんかなり御苦労されているという声も聞こえております。そういう意味では、保育所の定員に空きが出た場合には、非常に有効な手段だと考えておりますので、今後の施設の設置状況に合わせて、この辺の適当な立地があれば、その設置については検討していきたいと考えております。
|
|
○前川 委員 保育園にいらっしゃる方も必ずしも車を持っているわけではなく、自転車であったり、歩いて連れていらっしゃる方もあると思いますし、とにかくそこでどこの保育園にというのが決まってきてしまって、そこがまたいっぱいであるとどうにもならないということがあるんです。御存じだと思うんですけど。だから、いろいろ条件があるでしょうけれども、ぜひ検討を進めていただいて、いい場所があったら直ちにキャッチしていただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
先ほど久坂委員がおっしゃってくださった放課後プランのこと、私も推進している一人ですので、私も今回こうやって入っていることをすごくうれしく思っておりますので、ぜひ進めていただいて、子供たちのいい場所づくりをしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
|
|
○竹田 委員 まずもって、この子ども・子育て支援新制度に向けて計画案をつくるという表題ですけれども、鎌倉市子ども・子育てきらきらプランという名前になったということで、市民の皆様も、今までのきらきらプランとどういう関係性があるんだろうかと思われる。それで、あけてみますと、鎌倉市次世代育成きらきらプランの考えを継承していきますということが書いてありますので、継承するんですよということがこの表題、題の中に生かされていて、なかなかわかりやすいなと。その下のサブタイトルも「かまくらっ子をみんなで育てよう」と、本当に社会全体で、地域全体で育てていきましょうという鎌倉市の姿勢がこの案として提示されていることは大変よかったなと思います。
具体的なところで話させていただきますと、早速、骨子案に基づいて今回、基本目標というのが提示されたわけですけれども、その中の二つの箇所について伺わせていただきます。
話はちょっとそれますけど、そもそもこの子ども・子育て会議の中で、ある委員がおっしゃっていたと思うんですけれども、12ページの基本目標、私もこれは見にくいと思ったんです、パブコメをもらうためには。例えば、1番、子育て家庭支援の充実のところは、実際はここのことに関しては16ページに出てくるわけですけれども、そういうふうにそれぞれのところにページを振っておくと、パブコメをもらう方にわかりやすいんですよねという御意見があったと思うんです。私、早速ページが打ってあるもので配付されるのかなと思ったらページがないんで、不便しながら見つけたんですけれども。会議の中で、一見ささいなように見えるけれども、パブリックコメントをいただく前に見やすさということでせっかく御意見いただいているので、生かしてほしかったなと思いました。それは私の感想です。
質問に参ります。1番目なんですけど、子育て家庭支援の充実というところで、その体制の整備、経済的な支援、医療体制の充実云々と書いてありますが、具体はどこかというと16ページに出てくるわけですよね。その中ですごく気になったのが、寄せられた意見の一番下、自分から子育てサークルのようなところに出向くことはなかなか勇気がいると。そのとおりだと思います、市の積極的な呼びかけで集まることで、親子が交流できる機会があればということなんですよね。交流の場所、相談の窓口だけではなくて、積極的な機会をつくってほしいですということをこの方はおっしゃっていて、実際的に機会はどのようにつくられたのかな、どういう方向性があるのかなと思ったら、18ページのところで、保護者交流機会の提供と書いてありました。
そうすると、1−1−3−1で、「ひろばも設置します」と、それから「親子の交流、つどいの場を提供します」、それから「拠点づくりを支援します」となっているんですけれども、具体的に、このような声に応えて、場や、そして相談窓口があると同時に、積極的に市から声をかけて、親子交流のチャンスをつくってほしいということなんですけれども、この1−1−3−2、事業名の、「親子の交流、つどいの場を提供します」と、ここのところに当たるのでしょうか。そこのところを伺いたいんですけれども。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 子育て支援センターの充実、つどいの広場を所管しているこども相談課でございます。子育て支援センターについては、子育て中の親子に対する相談窓口ですとか、あとは支援の場所として開いてございます。委員おっしゃるように、積極的に親子に働きかけをするという部分については、子育て支援センターに来ていただいた方については対応させていただいていますけれども、こういった場所の紹介については、例えば乳幼児の健診のとき等に、こういった場があるというような紹介はさせていただいているところでございます。
|
|
○竹田 委員 「?保護者交流機会の提供」ということで、今後これをやっていくということであるならば、場所、窓口、そしてそこにおいでになった方々への対応ということではなくて、子育てに不安を持っていらっしゃる方、そして地域の中で相談する人がいないという方が大勢いるということがデータでも出ているわけですので、積極的に市としてはこういう機会を設けるような取り組みをしていくことが、子育てをされている方々が孤立するのではなくて、出会うことによって、コミュニケーションをとることによって、コミュニティーができていって、支え合うことにつながっていくんではないのかと思うんです。その辺、今後このことについて、具体的に何か、もっと積極的に取り組んでいきますという方向性はあるのでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 こども相談課では、「子どもと家庭の相談室」という相談業務を行ってございます。子育てに困り感を持っている方、悩んでいる方については、御連絡をいただいて相談に乗るとともに、その方に応じて、こういったつどいの広場ですとか子育て支援センターの御紹介をさせていただいているところです。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 資料の83ページをごらんいただきたいんですけれども、利用者支援事業というのがございまして、こちらで今後、相談できる場所ですとか、あとは子育てに対する情報提供ですとか、そういった施設を整備していく予定がございますので、こちらも使いまして、これから御相談とかについての対応をさらに充実していきたいと考えております。
それから、冒頭、竹田委員から御指摘ありました、ページが振っていないというところなんですけれども、12ページのところ、確かに子ども・子育て会議の中で委員から御指摘がありまして、ページを振るようにという御指摘がございました。事務局でちょっと勘違いをいたしまして、14ページに推進主要施策というのが書いてございますけれども、こちらにページを振らせていただきました。その点は、委員から御指摘ございましたので、今後訂正させていただきたいと思います。申しわけございません。
|
|
○竹田 委員 繰り返すようになりますけど、この保護者が言っているのは、相談窓口においでになった方には相談を受けますということではなくて、相談に出かけていくということは勇気の要ることなんです。そうではなくて、他市や他県の事例でも、本当に積極的にこんなことをやりますよ、どうぞ参加してくださいということを発信されていて、そこで子育てされている方が出会うことによって、非常に安心感を持たれるという事例を聞いているので、相談のために赴く、そしてそこに場所があるというよりも、積極的な事業といいますかチャンスといいますか、こんなことをやりますという発信をしてほしいんです。そうすると孤独感も少なくなると思うと、その人はこういう趣旨で言っていると私は思うんです。今後検討していただければと思っているところを意見として述べさせていただきます。
二つ目、12ページに戻るんですけど、「(3)子どもの権利や安全の確保」というところについてです。そもそも、この子ども・子育て支援新制度というのは子ども・子育てだから、ついつい子育てのほうに視点が行きがちなんだけれども、子供支援である、子育て支援であるという視点に立って考えるならば、子供支援はどこに当たるんだろうと思うと、この(3)の「子どもの権利や安全の確保」、ここのところなのかなと思いました。
読みますと、「子どもが安心して生活ができる環境を整え、子どもと子育て家庭にとって安全で住みやすいまちを創り上げることを通じて、子どもが権利の主体として尊重され」というのが、どうも私は腑に落ちないんです。子供が安心して生活できる、子育て家庭にとっても安心できる住みやすい町をつくることが、子供が権利の主体者として尊重されることになっていくのか。ここにはいっぱい言葉があるのかもしれない。これだけを見ると、子供にとって安全なまちづくり、子育てにとって安全で住みやすい町を創り上げることを通じてと言っていますから、「子どもが権利の主体として尊重され」と、ここに一足飛びにつながるというのがどうなのかと思います。
もっと言うならば、子供が主体的に参加できるまちづくりというのだったらば、それは子供が主体的に参加できるのだから、子供の権利が、主体が尊重されるとなるんだけれども、それまでには子供の安全、子育て安全、子供が権利の主体者というのは、どうも文言的にどうなのかという疑問を持ったんですけど。このあたりはどのようにしてこの文案がつくられたのでしょうか、教えていただきたい。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 子供の権利ということにつきましては、こちらの42ページにも書いてございますとおり、児童の権利に関する条約というのがございます。こちらに、子供の権利を保障するというところが書いてございます。それを具体的に、どのような形でこれから進めていくかというところですけれども、具体的な施策としては、子供が主体というところもあるんですが、親、保護者、それから大人がそれを守っていくというところとあわせて、それから実際の事業としては子供の意見、主張をできる限り取り上げていくというところで、これから事業を進めていきたいと考えております。
|
|
○竹田 委員 42ページの子どもの権利条約の中に、「何よりも、子どもを一人の人間と認め、子どもの権利を尊重していくことが重要です」と、鎌倉市として宣言しているわけです。ならば、子供の支援、そのためには子供を一人の人間として認めることですよねと、これだけはっきりされているのに、目標ではこういう書き方をしていることが何かつながらないと私は思ったんです。だから、私の個人的な意見としては、3番の文章は中身が見えてこない。もうちょっとつながりのある文章にできればよかったのにというのが私の感想です。
それで、42ページのところを読みますと、まず主要施策として、子供一人一人の人権を認めていく、子供の権利を尊重していくんだと、前提はおっしゃるとおりです。寄せられた意見を見ますと、「行政は短期的な整備(ハコモノ、制度)だけでなく、子どもがもっと自分を大切に思えるように、また社会の子どもに対する理解が深まるように、啓発していくことが大事だと思う」。もっともな御意見で、課題として何かというと、「人格を持った個人として、子どもを尊重する意識の醸成」とあります。鎌倉市民が鎌倉に育つ子供たちを尊重していくんだという意識の醸成が求められる。その具体は何かというと、43ページに出てきます。子供の権利の尊重と今後の方針、年2回、人権メッセージ展をやります、啓発冊子配布を今後やりますと。これは、例年どおりなんでしょうか、それとも、この新たな計画案に基づいて、何か例年とは違うことに踏み込んでいかれるのでしょうか。そこを伺わせてください。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 この人権啓発冊子というのはこれまでも配布しておりまして、この事業を継続していくということでございます。
|
|
○竹田 委員 私もこの冊子については存じ上げておりますし、このメッセージ展も存じ上げています。先ほどの久坂委員の話にも関連するんですけれども、継続をしていきます、だから今までできていたからこれでいいでしょうということなのかとも思うんですけれども。実は、11月の児童虐待防止推進月間でした。市役所のロビーに展示されていた虐待そのものの問題性のアピールのあり方、昨年に比べて本当に格段なアピール性があったんです。私、非常に感心したんです。非常に効果的に、市民の皆様、来庁された方々が思わず読んでみたくなるような展示の仕方をされていて、ことしは殊のほか、こども相談課の方々が御苦労されて一生懸命に展示物をつくられたんだということが、本当にひしひしと伝わってきて、来庁された方は、障害者虐待、高齢者虐待とあわせて展示されていましたけど、本当に心に残っただろうと思われるようなすばらしい展示だったと思います。
私が言いたいのは、一つのことをやるときに、例年と同じ冊子を配ります、メッセージ展をやります、それに加えて市として例年以上の、せっかくこの目標が掲げられていて、それの具体ですというのであるならば、もっと同じことをやるのでも推し進めていく熱意というのは必要なのではないかと思って伺わせていただいたんですけれども、その辺の決意というか、御意見をいただきたいんですけれども。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 今回、冊子としてまとめさせていただいて、各課の取り組み事業といたしまして、こういう中で整理をさせていただいているところでございます。この内容につきましては、例年と同様に白書としてその実績をまとめていく作業をする予定でございます。その作業をしていく過程の中で、この進捗状況、もしくは、それに加えて、さらに取り組むべきことについてはその中で議論していきたいと考えておりますので、今おっしゃっていただいたようなことを十分踏まえて、その白書の作成の過程の中で、取り組むべきことについては議論として投げかけていきたいと考えております。
|
|
○竹田 委員 例年やっていることをそのまま、今までもやっていたよね、だからこのままでいいんだよねではなくて、昨年よりもことし、ことしよりも来年と、今、子供の置かれている状況、そして子どもの権利条約を1994年に国は批准していながら、なかなか県、市においてそのことが具体的に意識醸成につながっていない部分もあると感じていますので、ぜひとも取り組みを深めていっていただきたいと思います。
43ページのところに、この子どもの意見表明権、子どもの権利条約というのはここが非常に大きくて、子供自身の意見表明権の尊重というところがあるんですけれども、その一つとしてかまくら子ども議会が開催されて、私も傍聴させていただきました。子供でありながら非常に大人の心も打つようないい発言をされていて、こういうのを学校に帰っても子供たちがこういう提言をしました、発言をしましたということが学校の中で戻されているんだろうと思っているところです。
二つ目、「子どもの夢や希望を市政に生かすことを目的に、「わたしの提案」を全市立小・中学校、子ども会館・子どもの家」などに設置していますということですけれども、これ昨年どのくらいの提案があったんでしょうか。
これは一つの事業として提案されているので、今聞かせていただいたんです。要するにこの子供があえて提案するということは非常にハードルが高くて、なかなか意見というのを出しにくい状況にあるということを感じているところなんですが、この事業も継続していきますということですけれども、子どもの意見表明権の尊重ということであるとするならば、まだまだここのところも工夫の余地があるのだろう、そして何よりも子供が主体的にまちづくりに参加していけるような、そういういろいろなツールを今後期待するところです。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 ただいまの御質問で「わたしの提案」のところですけれども、平成25年度の実績で言いますと5件の投書件数がございました。
|
|
○竹田 委員 せっかく意見表明権を尊重したいと言っているにもかかわらず、5件しか来ないと。これ、何かの工夫をしていく必要があるのかと思います。だから、事業の継承と言われてしまうと、5件しかない。今初めて伺いましたけど、それでそのままこれを同じことを続けていくということで、果たしていいんだろうかということもありますので、ここのところの工夫も今後、必要になるのではないのかと感じましたので、意見として述べさせていただきました。
|
|
○高橋 委員 いろんな関係部署がある中で、限られた期間でこれだけ立派にまとめていただいて、これについては本当によくやっていただいたと思っております。9月に超過勤務の質問をさせていただいて、超過勤務もいっぱいついていましたから、本当に限られた人数で相当てんやわんやしてやったんだなということも考えました。課長は真面目だから、超勤もつかないのにずっと一緒にやっていたんだろうと思いますと、労をねぎらいたいと思いますけれども、2点ほど聞いておきたいと思いますので、よろしくお願いします。
皆さんが質問していたことの総合的な質問になろうかとも思うんですが、今きらきらプランというのが既にあって、それを今度、新制度に移していくという作業だったと思うんですが、こういう中で、新たに何か事業として抽出といいますか、位置づけをしたものというのはあるんでしょうか。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 子ども・子育て会議の中で、委員の御指摘等、それから市民の方の懇談会等の中で御意見をいただきました中で、一つには多世代の交流といいますか、例えばお子さんと高齢者の方の交流というところをもう少し力を入れたほうがいいのではないかというような御意見もいただきました。それを踏まえまして、例えば52ページをごらんいただきたいんですけれども、こちらの一番下の4−2−2−17、郷土学習・地域学習というところで、これは地域の学習のところですけれども、こういったところをもう少し力を入れる。あるいは、先ほどお話ししました多世代交流というところでは、57ページの4−4−3−2、三世代交流事業というのがございまして、こちら、老人クラブと鎌倉漁業協同組合に御協力いただきまして、子供や若い世代、それから高齢者の交流を、海や山を使ったイベントを通じて行うというところをこれから進めていきたいと考えております。
|
|
○高橋 委員 この整理の仕方だと事業の継続という位置づけになっているんで、新しい事業なのかどうなのかというのは見にくい感じではあります。ただ、こういう番地制にしていただいていると、どの事業はきちんとやっているんだな、どの事業はいいかげんにやっているのだなというのがすぐわかってしまうので、この辺は今後のことについては非常にいいかなと思っておりますんで。課題の整理をしっかりやっていただいていますから、それをどうやってフォローアップしていくかというところが大事かと思います。
これ、こちらの部署だけの問題ではないんですけれども、市役所、行政で一番欠けているのは、鎌倉だけのことでもないんですけれども、巻き込み力というんですか、皆さんを巻き込んでみんなで一緒にやっていくというものが一番不足している、どうも距離があるなと。それが一緒になってやっていくようになっていくと、担い手としてまたお願いできる部分が相当出てくる。少ない人数で事業を推進していこう、新しい課題に対応していこうとなると、担い手の問題が出てきますし、そこのところを担っていただける団体ができたり、既存の団体がそういう担い手となってくれたりという場合もあるわけです。お互いに共通認識で、その問題整理ができてくるといろいろと課題の解決につながってくる面というのはたくさんあると思うんです。こうやってきちっと整理ができたわけですから、今後はそういったところを重視してやっていただきたいと思いますので、要望だけしておきます。
基本的なお話を聞きたいんですけれども、人口推計のことです。これは、市の推計とは違うと書かれているんですが、これは何か意味というか意図があったんでしょうか。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 資料の5ページですけれども、こちらに人口推計を載せさせていただいております。こちらの推計につきましては、市の推計ですと平成24年3月に政策創造担当が発表しているんですけれども、今回、計画をつくるに当たりまして、将来的な推計、24年度からのものを使いますと、若干そのデータが古くなっているというところがありますので、最新ものということで、これは契約先の事業者が推計をしたものを使っております。
|
|
○高橋 委員 推計の方法なんかも書いてあるんですけど、方法は同じようにして、ただ新しい推計を取り直したということでよろしいんですか。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 今度の計画につきましては、こちらの5ページにも記載させていただきましたようにコーホート変化率法を使わせていただいております。政策創造担当につきましては把握しておりません。申しわけございません。
|
|
○高橋 委員 後ろにコーホート変化率法という用語の説明が書いてあるんですけれども、読んでもさっぱりわからず、そういう推計の仕方があるんだろうという程度ですけれども。例えば時点修正みたいなものは、これはやれるのならばやったほうがいいと思うんですけれども、求める方法まで違ってきちゃうと、市全体に与える影響というのはあるのかとも思いますので、そこのところは御確認をしておいていただきたいと思います。
出生率とか結婚の晩婚化とかいろいろと出てはくるんですけれども、そもそもコーホート変化率法の中には、移動人口まで含めてやっていますということが書かれているんですが、その辺をどういうふうに読み込んでいるのかというのが、この中では解析されていないんです。定住している方たちがどのくらい子供を産むのかとか、いつごろ子供を産むのかというのは解析してあるんですけれども、そういう子育て世代が移動してくるとか流出していくとかその辺の解析は特にないですけれども、どう捉えておられるのかというところをお伺いしておきたいと思います。
|
|
○子ども・子育て支援新制度担当課長 委員御指摘のとおり、その流出、流入という部分までは捉えられていないんですけれども、この計画自体が平成31年度まで推計を出しておりますので、今後、社会状況とかの変化によりまして計画にも見直し等が必要な部分が出てくるかもしれませんので、そのときにはその人口推計も含めまして見直しを掲げていきたいと考えております。
|
|
○高橋 委員 出生率は、鎌倉市だけ見れば飛躍的に伸びているんですけれども、県の平均よりも低いですし、国の平均よりもさらに低いですから、この辺は流動人口によっては国の平均に近づいていくというのが普通の見方だろうと思うんです。そうすると、どんどん子供がふえていくということも想定に入れていかないといけないわけで、その辺の流動人口をどういうふうに捉えるかによって、大分、子供たちの人数に差異が生じてきて大変なことになりますので、見誤らないように、この辺のところは随時補正をしてやっていただきたいなと思いますので、指摘だけしておきます。
|
|
○三宅 副委員長 一般質問でもたびたびこの制度のことについてはやらせていただいているので、たくさんはないかと思ったんですが、読みますと、いっぱい附箋も張ったんですが、絞り込んで幾つかに絞ってお尋ねいたします。
制度が変わりますと、まず保育が必要とされるお子さんは、市が全部認定をすることになります。それで、その認定をされたら、これまでどおり点数化していくということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 御指摘のとおり、点数化をしてまいります。
|
|
○三宅 副委員長 そうしますと、どうしても必要だという点数の高い人から保育所に入るということになりますと、施設の整備が整わなければ待機児童は出るという、そういう想定ですよね。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 そのとおりでございます。
|
|
○三宅 副委員長 それが確保方策と言われるところだと思いますけれど、その具体は次のところで報告があると思いますので、また改めて質問をそこでいたします。
22ページの一時預かり事業、いつも申し上げておりますことですが、保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児を、主に昼間において一時的に預かり保育を行いますと、保育所以外の実施も検討しますということですが、いつもこれはお願いをしています。それで、具体的にどういうところでの御検討をされるのかということを聞きたいんです。今はできませんというようなお答えではなくて、前向きにどういう御検討をしていただくということになっているのか伺わせてください。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 ただいま保育園につきましては6園で実施しているところでございますが、これから新園建設もございます、それから幼稚園の預かりのほうでもやっているというような状況でございます。
|
|
○三宅 副委員長 保育所以外での実施というのは、幼稚園ということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 失礼しました、訂正させいただきます。一時預かりにつきましては、公立が2園、私立が4園の、合わせて6園で実施しております。
|
|
○納所 委員長 質問の趣旨をもうちょっと把握していただきたいと思うんです。三宅副委員長、もう一度質問を端的にお願いします。
|
|
○三宅 副委員長 一時預かり事業は保育所以外での実施も検討しますという記載があるんですけれども、この保育所以外というのは具体的にどのようなことをお考えでしょうかと伺いました。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 先ほど新園でという話をさせていただいたんですが、子育て支援センターの中で一時預かりなどをやっている例もございまして、そういう点につきましても今後、検討してまいりたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 子育て支援センターとか広場とか、いつもお子さんを連れて行かれるところですから、そういうなじみのあるところで少し預かっていただくということができたら、それが一番安心かと思います。人件費というところもあると思いますけれども、それは前向きに御検討をお願いいたします。
それから、40ページ、虐待のところなんですが、この神奈川県のグラフを見ますと、平成24年度、25年度はすごく伸びています。それで、鎌倉市の対策はどうなのかということを見ますと、41ページは事業の継続が五つありますが全部継続になっています。恐らく鎌倉市でも御相談はふえていると思うんですけれども、これについて新たな対策というのは特別お考えではないのかということを聞きたいんですけれど、いかがでしょう。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 県の統計におきましては、右肩上がりでふえているという状況がございます。鎌倉市の虐待の相談件数につきましては、平成24年度が167件、25年度については153件と、減少というような傾向もございます。ただ、減少している傾向とはいっても100件を超えるような虐待の相談が来ているということもございます。現状では、こういった支援を中心にその事業の内容を充実させていくという方向です。
それと、前年度から取り組んでいる、虐待が起こった後にしっかりと対応していくことはもちろんなんですけれども、虐待を早期発見する、未然に防いでいくということで、さまざまな講座を企画して、そういった講座を受けていただくことで虐待に至る前にストレスを解消するとか、そういった形での啓発活動、研修活動というのを充実させているところです。
|
|
○三宅 副委員長 さまざまな取り組みでお子さんがつらい思いをしないということは大事ですけれども、講習もそうですが、地域で少し子供を預けるというところの整備、先ほどの一時預かりのところにつながっていくんですけれども、それが大変重要だと思います。それが早期発見、予防というところにつながっていくと思いますので、そこをうまくリンクさせて実施をしていただきたいと思います。
それから、先ほどの会議室のことですけれども、岡本保育園の年齢の高い子供たちを、しばらく山崎浄化センターにお願いをしていました。それで、目的外使用になるのかもしれませんけれども、あそこのその後の使い方、車でも十分行けると思いますし、会議室としてお使いいただくということはどうなんでしょうか。
|
|
○こどもみらい課長 山崎浄化センターの部分でございますが、下水道事業に使っているということから、今回も岡本保育園を一時的に使うということでもありまして、結構、手続が煩雑であったところがございます。特に、下水道事業のためにお金を使っているということから、ほかの事業に使うことに対して、通年的に使うということ自体が非常に難しいという意見がそのときにもございましたので、新たに事業としてそこを使うということになると、例えばあそこをつくったときの補助金の返還ですとか、そのようなことが出てくるんではないかと思っております。
|
|
○三宅 副委員長 岡本保育園については急遽使わせていただいたという、今はプレハブが建っていますから、そちらに行っていただいているんですけれども、施設の総合的に目的外使用ということについても考えていって、それであいているところがあれば使えるということをこれからは考えていかなければいけないのかと思いますので、そこは交渉をしていただくとか、何か働きかけが必要だと思います。
岡本保育園の新しいところも、近くの方々は車の出入りがとても多くなると大変御迷惑をおかけするということもありますので、そのあたりの整理は大丈夫ですか。
|
|
○こどもみらい課長 今まで岡本保育園のところ、特に交差点のところにあったことから、朝の送迎、また夕方のお迎えという時間については、非常に車が並んで迷惑だという御意見もいただいています。また、警察から、交差点の中に車をとめるなというような御指導もいただいているところでございます。今回新たな施設につきましては、駐車場台数が7台ということで、従前5台だったところを2台ふやしました。岡本保育園が、現在、仮設園舎に移っているところですが、仮設園舎を建てる際にも、やはり車の流入の部分について近隣の住民の方に迷惑にならないようにということで、時間的にどのあたりで何台ぐらい来るのかということで計算し、または保護者の方にお願いをいたしまして、7台あればとりあえず外まで並ぶことはないだろうということで今回設定をいたしましたので、今までのような形で交差点の中に車がとまってお待ちになるということはないと考えております。
|
|
○納所 委員長 質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
暫時休憩いたします。
(12時09分休憩 13時20分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
久坂委員からお願いします。
|
|
○久坂 委員 この後の報告事項でございます、平成26年度第2回青少年問題協議会の概要について、あらかじめ資料はいただいているところですが、所管が違いますが、教育センター相談状況と、こどもと家庭の相談室実績、鎌倉・大船警察署管内における少年非行概要で数字が入った資料が協議会にも出されておりましたので、それを追加資料として要求することについて御協議いただければと思います。
|
|
○納所 委員長 お諮りいたします。ただいま久坂委員から、平成26年度第2回青少年問題協議会の概要についての報告事項について、今回の青少年問題協議会で提出されました資料、これのうち3点を資料要求したいということでございますが、要求するということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたします。もう一度、久坂委員から3点について題名等を言っていただけますでしょうか。
|
|
○久坂 委員 教育センター相談状況について、2点目が子どもと家庭の相談室実績について、3点目が鎌倉警察署・大船警察署管内における少年非行概要について、以上でございます。
|
|
○納所 委員長 原局にお伺いいたします。この資料、任意の提出としてお願いできますでしょうか。
|
|
○青少年課長 既に事務局に提出させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
|
|
○納所 委員長 では、この時間帯で配付できますでしょうか。
(資 料 配 付)
|
|
○事務局 ただいま久坂委員から要求がありました資料を配付させていただきましたことを、御確認お願いいたします。
|
|
○納所 委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第3報告事項(2)「子ども・子育て支援新制度に向けた施設の移行について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 日程第3報告事項(2)子ども・子育て支援新制度に向けた施設の移行について、報告いたします。お手元の資料をごらんください。
現在、市内には認定こども園が3園あり、幼保連携型認定こども園が2園と、保育所型の認定こども園が1園あります。幼保連携型認定こども園は幼稚園と保育園の認可がそれぞれあり、保育所型は保育園としての認可がございます。これにより、現在は民間の幼稚園が23園、公立の認可保育所が6園、民間の認可保育所が17園、認可外保育施設が4カ所、そして家庭的保育が1カ所ございます。
このうち、まず、認定こども園の幼稚園を除く民間の幼稚園につきましては、新制度に移行する、もしくは現行制度のままで事業を進めていく、認定こども園へ移行するという三つの選択肢がありましたが、来年度春に新制度の幼稚園に移行を希望する施設、認定こども園になりたいという施設がありませんでしたので、引き続き、現行制度で事業を続けることとなりました。
次に、認可保育所ですが、こちらにつきましては、法の規定に基づき、認定こども園の保育園を除く全ての園が新制度へ移行いたします。さらに、新園といたしまして、鎌倉地域にうちゅう保育園かまくらを、平成27年4月に定員50名での開所を予定し、平成27年11月には、玉縄地域のフラワーセンター苗圃跡地に、(仮称)鎌倉市岡本方面保育所を定員90名で開所を予定してございます。
認定こども園は、アワーキッズ鎌倉、アワーキッズ大船、鎌倉みどり学園のいずれも新制度へ移行します。
なお、認定こども園につきましては、これまで幼稚園と認可保育所、もしくはそのいずれかの認可を受け、重ねて認定こども園の認定を受けていましたが、新制度では幼稚園でも保育園でもない新たな区分の認定こども園として事業を実施していくこととなっています。
認可外保育施設ですが、現在4カ所あります施設のうち、小町にあります保育所のぞみにつきましては認可保育所、常盤にありますまんまる保育室は、保育従事者が全て保育士とする小規模保育事業A型、そして、住所は御成町になりますが、下馬にありますひまわり会キッズプレイルームにつきましては、保育従事者における保育士の割合を3分の2以上とする小規模保育事業B型へ移行し、台にあります鎌倉子育て支援ワーカーズコレクティブどんぐりにつきましては、当面の間、現行の位置づけで事業を進めるとの内容で調整を行っております。
最後に、長谷で実施しております家庭的保育ですが、こちらにつきましても新制度における地域型保育事業に位置づけ、引き続き、事業を進めていく予定です。
現在、新制度への移行に向けての手続を行っておりますが、特に小規模保育事業など新しい事業に移ります施設への対応につきましては、4月の新制度のスタートに向け遅滞なく手続ができるよう努めてまいります。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
|
|
○竹田 委員 新制度への移行状況の中の小規模保育事業A型への移行、つまり分園型にこれは入ることなんだろうと思うんですけれども、その分園型についてお伺いしたいんです。これは、つまり本園があっての分園ですから、本園との関係はどうなるのでしょうか、教えていただければと思います。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 あくまで本園と関係ございませんで、分園として独自に設置する施設でございます。
|
|
○竹田 委員 私の認識だと、本園に対する分園という形をとることによって、何かそこに連携関係とか、あるいは基準の部分だとか、そこのところが分園と名乗るからには本園との関係性が生じてくるのかと思いましたけれども、今までと全く変わりなくということですか。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 分園と同等の類型になっておりまして、本園と分園という位置づけがなくても、小規模型のA型、B型という区別の中で推移していくことでございます。A型、B型については、保育士の配置の状況によって違いはございますが、この小規模保育事業という位置づけが小規模なものなので、類型としては分園という類型に所属しているものでございます。制度とすると、本園がなくても大丈夫な制度でございます。
|
|
○竹田 委員 分園と名乗っていても小規模保育事業の中のA型ということであって、本園があってそれに対する分園という形でもないということが、改めて認識させていただきました。ある意味、分園型というからには本園との距離が、例えば何メートル以内とかっていろいろ言われているところがあるものですから、そこのところ、関係性を伺わせていただきました。あくまでも単独であるということを教えていただきました。
|
|
○三宅 副委員長 新制度についての移行ということで幾つかあるんですけれど、先ほどの御説明では、認定こども園はアワーキッズ大船と深沢と、それからみどり幼稚園の3カ所ですね。一般質問でもお尋ねをしました、今、認定こども園化を目指しているというところ、プレップおおぞら保育園の位置づけはどのようになるんでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 現状では、幼稚園と保育園と別々な形で運営しているところでございます。
|
|
○三宅 副委員長 現状ですけれども、これ新制度への移行の状況ということですので、新制度、来年4月以降はどのような方針でお考えになられているのかということをお聞きしています。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 現在、プレップおおぞら保育園につきましては、当該法人のホームページに、幼稚園を認定こども園とし、本来、保育所に行くべきお子様も通園できる施設へと移行する予定ですが、政府は消費税を10%にしてそれを財源にする予定ですので、完全実現は平成30年以降になる模様です。なお、認定こども園は保育所ではなくあくまで幼稚園ですとホームページには記載されておりまして、保育課が平成28年度に認定こども園になると確認しておりましたので、改めて法人については事情を聞いてまいりたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 平成30年以降ではないと認定こども園に移行できないということですと、今現在、大船にあるプレップおおぞら保育園ですが、これは認可保育園としてゼロ歳、1歳、2歳の子が通っているというか、お預けしているという状況ですよね。それから先、3歳になったときに、この子たちはどこに行けばいいんですか。その先がないですよね。移行するのが平成30年以降ということであれば、今、通っている子供たちはどうなるんでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 今度の平成27年4月の進級に向けましては、認可保育所及び認定こども園の入所希望者に対しましては、行き先がなくならないよう入所審査におきまして加点するなどによりまして入所調整において優先的に対応してまいりたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 それは特別加算、配慮をしてさしあげるということになるんですか。そうすると、ここだけではないですよね。今、小規模保育に移ろうとしているまんまる保育室とかひまわり会のキッズプレイルーム、ここもその後の、基本的に小規模保育はゼロ、1、2歳ですね。3歳になったときに行く連携園とか、そこはきちんと押さえていて小規模保育に移行することができるということになっているんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 現在、詳細までは決まっておりませんが、私どもで調整をいたしまして、連携園と調整させていただきたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 現在決まっていないのに受け付けだけしてしまっていては、その後、困りますよ。平成30年以降にしかプレップおおぞら保育園の場合も認定こども園化をしないということであれば、その間ずっとゼロ歳、1歳、2歳の子供たちがどんどん入ってくるわけですから、そこから先の保証がない、全く見えていません。確かに、待機児童はゼロ歳、1歳、2歳、3歳もそうですけれども、そこが多いです。特に1歳児が多いですけれども。だから、そこの間は小規模保育というのも私も申し上げてきました。ですけれど、きちっとその後の連携園を確保するということで言ってきましたよ。そこには幼稚園という受け皿もありますから、延長保育とか、長い夏休みなんか特に、そこの幼稚園の意向というのもきちっと確認して、連携園の確保というのは大きな前提だったわけですけれども、それもこの状況では見られないんです。そうすると、3歳になったときに行き場がなくなってしまうという状況なんですよ、これだけ拝見していると。それで今、受け付けが始まっていますよね。そこはどのような対策をお考えなんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 確かに、事務がおくれて大変申しわけございませんが、今後、精力的に連携園の確保に努めてまいりたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 市が認定をするわけですから、精力的にやっていただくのは当然だと思います。それで、特にプレップおおぞら保育園の場合は、昨年4月から認定こども園化を目指してということでもう2年になってしまうわけですから、このままの状態で進めていかれるのか、あるいはもうここで撤退をなさるのか。ほかのところでは撤退しているというところも聞かれます。このままこういう不安定な状態でお続けいただくということなのか、そこはきちっと見きわめていただく必要があると思います。あくまで認定こども園化を目指していただくという、そういう方針でいかれるんですね。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 法人に確認しましたところ、法人からの話では、国の動向が遅いとともに消費税10%が先送りとなったため先が見えない状況にあると。認定こども園になったとして、現在示されている公定価格において算出しますと減収になることが想定されており経営が難しくなる可能性がある。公定価格が正式に決まるまでは、いつ認定こども園化するかは決めることはできないとのことでありましたが、今後は認定こども園はあくまでもおおぞら幼稚園を幼稚園型にするものであり、プレップおおぞら保育園は認可保育所のままでいるとの考えでございました。
市としましては、当初、おおぞら幼稚園の認定こども園化も目指す中、ゼロ歳、1歳、2歳を受け入れるプレップおおぞら保育園の開所と同時に、おおぞら幼稚園を認定こども園化することが手続上困難であったため、プレップおおぞら保育園を先に開所し、その後、認定こども園化を早期に行い、3歳児以降の受け入れ態勢を整えていくことを認可の条件としてまいりました。
今回、確認した内容は、当初の考え方と大きなずれが生じているため、今後改めて法人に対しましては、方向性を確認しまして指導してまいりたいと考えておりますが、幼稚園型の認定こども園になることであれば、認可保育所との保育料の差があるとともにさまざまな上乗せ徴収があることが想定され、また夏休みなど長期休業中の預かり保育などにつきまして、保育を必要とする児童が希望どおりに利用できるかなど、必要な調整を行う中で保護者が混乱することのないように、十分に対応をしてまいりたいと考えてございます。
|
|
○三宅 副委員長 法人の考え方とおっしゃいますけれども、市の方針がきちんとしていないからなんじゃないかと私は思っているんです。そこのところは、子供たちに影響しますから、御家庭に一番大きく影響していくわけですから、制度が変わっていくということは大きな変化がありますけれども、そこは押さえておかなければいけないと思います。やりたいとおっしゃるとおりに、はいはいと言っていては、先の見通しを一番持っているのは市なんじゃないんですか。そこのところで、どうやって法人にお話を持っていくか。鎌倉市の方針がないから、皆さん、右往左往されているんだと私は思います。
それで、3歳以上の子供をまた必死になって探していくということになっていくわけですけれども、それは当然ですよね、責任がありますから。これからまたどんどんそういうふうになっていきますけれども、全体の施設の整備計画ということにもなりますし、ニーズ調査の結果、どれだけの子供たちが希望をするかという具体的な数字も見合わせながらしていただかなくてはいけませんが、そういう見通しは大丈夫なんですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 繰り返しの答弁になって大変申しわけございませんけれども、本市では、待機児解消の方策といたしまして、幼稚園の認定こども園への移行、民間保育所の整備、認可外保育施設の認可化、地域型保育事業の推進などに全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えてございます。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきます。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第3報告事項(3)「鎌倉市立岡本保育園の建替えの進捗状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 日程第3報告事項(3)鎌倉市立岡本保育園の建替えの進捗状況について、報告いたします。
鎌倉市立岡本保育園は耐震診断結果による園舎の建てかえに伴い、平成26年3月29日に玉縄一丁目4番地のたまなわ児童遊園の一部を活用して建設いたしました仮園舎に引っ越しを行い、平成26年3月31日から保育を行っております。
新園舎の建設の進捗状況ですが、既存園舎の解体工事について2回にわたり入札が不調となり、平成26年6月13日に見積もり合わせによる随意契約を行った結果、施工業者が決定しましたが、この2回の入札が不調になったことで当初の予定より1カ月半ほどのおくれが生じましたことは、平成26年6月定例会の本委員会において説明をさせていただきました。
10月15日に行いました建設についての一般競争入札の結果、株式会社内藤ハウス横浜支店が落札し、契約を締結しております。
現在、契約業者により詳細な設計を進めており、また、並行をして建築確認の申請などの手続を進めています。予定といたしましては、平成27年1月に事前の手続が完了をし、2月には工事に着工する予定となっております。
工期といたしましては約4カ月半を予定しており、平成27年6月15日ごろを目途に建物の引き渡しが行われ、その後、内覧会や引っ越しを経て、7月から新園舎での保育を行う予定です。
なお、建物は子育て支援センターを併設した複合施設ですが、子育て支援センターの開設につきましては、保育園の移転による運営に影響があることを考慮し、8月からの開設を予定としております。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
了承かどうかの確認です。了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 追加日程「民間保育園の運営上の課題について」を議題といたします。まず、発議者である高橋委員からお願いいたします。
|
|
○高橋 委員 一般質問で、民間の保育園で妊娠を理由とした解雇があったということを確認したというやりとりがありましたので、その経過、いつ、どういう状況で市役所がそのことを確認して、現在、それを受けてどういう取り組みをしているかということについて、伺いたいと思います。
|
|
○納所 委員長 原局の報告を願います。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 日程第3報告事項、民間保育園の運営上の課題について、御報告いたします。
平成26年10月15日に梶原の森たんぽぽ保育園の保育士が、妊娠を理由に離職させられた保育士がいるようであるとの連絡が寄せられました。この連絡を受けまして、同日、速やかに当該園に対し確認いたしました。その後、当園からの回答によれば、平成26年4月に保育の非常勤嘱託員として採用をしたものの、勤務開始直後から体調不良が続いたことなどから、本人との話し合いの結果、退職することとなり、退職届を提出してもらうことになりましたが、提出されていないとのことでした。この内容につきまして、現在、法人に対し事実確認を行っているところでございます。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
|
|
○高橋 委員 聞き洩らしたんですが、10月15日にどなたから市に話があったんですか。御本人からですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 上畠議員からこのような御相談がございました。
|
|
○高橋 委員 法人に問い合わせをしたら、4月の段階で話をして、解雇ではなくて退職届を出していただいて、退職をしていただくという話になっていたんだけれども、まだ退職届が出ていないということですよね。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 そのとおりでございます。
|
|
○高橋 委員 これから調査をしますということなので、これ以上この部分について深くはお伺いしませんけれども、一般質問のやりとりを聞いていると、妊娠を理由に解雇をされたことを肯定するようなやりとりにしか聞こえなかったんです。もし、退職願を出して、退職しますという合意に達しておられていて、届け出がまだ出ていないということですから、届け出がされれば、それは妊娠を理由にした解雇ではないわけじゃないですか。これからどうなるかわからないんですけれども、法人がそう言っている状況で、妊娠を理由にした解雇と、周りがそうとれるようなやりとりをするというのは、余りにも状況的にまずい答弁だったんじゃないかと、私は今聞いてわかったんですけれどもいかがですか。
|
|
○進藤 こどもみらい部長 おっしゃるとおり、質問されたときには状況を配慮して、なるべく簡潔に応えるべきだという前提で答えさせていただいて、誤解を受けるような部分があったと思うんですが、解雇という話については、私の答弁の中では、離職した事実は把握しているとお答えしたつもりでございます。
|
|
○高橋 委員 質問者がそう決めつけた言い方をしていましたから、それに対するやりとりで、聞いているほうはそうだったのかと思ったんです。それは別に市役所だろうと、民間だろうとそういうことはいけないわけですから、もしそれが事実ならばそれに対応せざるを得ないわけで、これから調査ということですから、そこのところはきちんと調べていただいて、そういう事実があるならば、しかるべき対応も市としてもしなきゃいけないでしょうし、また調べるのも、市が調べる立場にあるのかどうなのかというのもありますので、そこはしかるべき調査機関にも相談していただけたらと思うんですけれども、いかがでしょう。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 私どもも法人に対しましてはしっかりと調査をいたしますし、そのようなケースがあるとすれば、しかるべき機関に確認をしてまいりたいと考えてございます。
|
|
○高橋 委員 御本人に問題意識がなければ、それは普通退職なのか、解雇なのか、それはどうしようがないというんですか、御本人が解雇をされたという認識があるならば、それは労働基準監督署に行って相談をするとか、そういうこともできるでしょうし、御本人からの問い合わせみたいなのは特にないということでよろしいんでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 私どもには直接ございません。
|
|
○高橋 委員 これにつきましては推移を見守らせていただきたいと思います。
|
|
○竹田 委員 この方の雇用形態は嘱託員という形ですよね。確認ですけれども。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 そのとおりでございます。
|
|
○竹田 委員 そうすると、教えていただきたいんですが、嘱託員としての雇用形態の場合の、体調不良が起きたときのさまざまな権利はどのようになっていますでしょうか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 勤務条件の関係になりますが、一つには休暇の問題がございます。年次有給休暇につきましては、6カ月継続勤務をした場合には10日、継続6カ月以内の年次有給休暇についてはなしという条件になってございます。その他の休暇については忌引休暇、生理休暇が有給、産前産後休暇、育児休業、介護休業、療養休暇については無給という規定になってございます。
|
|
○竹田 委員 療休に入る場合には無給ということですか。
|
|
○福谷 こどもみらい部次長 これはあくまでも法人の規定でございますが、そのような規定になってございます。
|
|
○竹田 委員 そうしますと、今後調査していく上で、法人が例えば退職ではない療休という形もありますよと。この方は6カ月を経過していなかったからとれないということですけれども、療休という形でとることも可能であったということが伝えられたのかどうか、ということも含めて調査を進めていただければと思います。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はありますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告について、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第3報告事項(4)「平成26年度第2回青少年問題協議会の概要について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○青少年課長 日程第3報告事項(4)平成26年度第2回青少年問題協議会の概要について、御報告いたします。
青少年問題協議会につきましては、本年2月24日に開催された教育こどもみらい常任委員会での鎌倉市青少年問題協議会条例の一部改正についての審査において、今後、開催される青少年問題協議会については、その都度、議会に報告をさせていただくことを御確認いただきましたので、本年9月29日に開催いたしました平成26年度第2回鎌倉市青少年問題協議会の概要について、御報告をさせていただきます。
お手元の資料1枚目の平成26年度第2回青少年問題協議会議事内容及び2枚目の協議会委員名簿をごらんください。
まず、会議の冒頭において、鎌倉警察署長の人事異動により、新たに協議会委員となられた伊藤守署長を御紹介いたしました。
平成26年度第2回となる協議会では、議事内容の1で平成25年度青少年育成施策の取り組みについて、議事内容の2で鎌倉警察署・大船警察署管内における少年非行の概要について、それぞれ報告をさせていただきました。
次に議事内容の3、子ども・若者育成プランの進捗状況についてでは、平成27年度末までを計画期間としている現行の子ども・若者育成プランの平成28年度以降の方向性について、お手元の資料3枚目、子ども・若者育成プランの推進に向けてに基づき、子ども・若者育成プラン推進・策定部会における検討の状況等について報告をさせていただき、御協議をいただきました。
これまでの部会における検討におきましては、次期プランは困難に直面しているゼロ歳から39歳までを対象とし、特に義務教育以降の世代に対する取り組みをできることから始めていくこと、具体的には青少年団体の連携による支援の担い手の育成と地域の資源をつなぐネットワークの構築を具現化してくよう進めていくことが今後のプランの方向性として確認されたことから、協議会にはこれらの取り組みを次期プランの中で位置づけていきたいことを報告いたしました。
協議会委員からは、このようなプランの取り組みが機能すれば、支援を必要とする人が少なくなることにつながるのではないか、また、大人がどれだけ地域の中でコミュニケーションをとっていけるかということが、環境づくりには大切であるなどの御意見をいただきました。
また、協議会会長から次期プラン策定の参考にするため、来年、実施される成人のつどいにおいて、参加者との対面式での意見聞き取りが提案され、実施に向けた準備を進めているところでございます。
次に、次期プラン策定までの今後のスケジュールにつきましては資料4枚目、子ども・若者育成プラン推進・策定スケジュールに記載のとおり、平成26年度は青少年団体の連携体制と地域の資源をつなぐネットワークの構築に向けた検討を進め、平成27年度にはその具現化を図っていく中で次期プランの骨子案の策定、パブリックコメントなどの手続を経て、平成28年3月の次期プラン策定に向けて事務を進めてまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
|
|
○久坂 委員 課長からも御説明がございましたとおり、今年度から協議会には教育こどもみらい常任委員長が出席されないということで、御報告をいただけるようになったので、その資料につきまして、概要につきましては御丁寧な対応をお願いしておった中で、資料も追加でいただきまして申しわけございません。ありがとうございます。
最初に、今、御説明があった子ども・若者育成プランにつきまして、今後、見直しをされるスケジュールをいただいたところで、若者の意見聴取というのが今年度の2月から3月にされるというところはわかったんですが、先般、私ども議会で、ちょうどこのサポートステーションの職員の方からお話を聞く機会がございまして、困難を抱えている若者の方に直接御意見を伺うのは、本当にそれはもちろん第一なんですけれども、実は御両親の方とかも、ひきこもりを長年されているお子様に関して、本当に御近所にも言うことができないということで、その親御さんが悩みを抱えていて、そこをどうしていったらいいかというところで、ステーションの方は親御さん同士をくっつけるという取り組みもされているということは伺いました。その中で市として、できれば若者というだけではなくて、どうやってアプローチするか難しいというのは承知をしておるんですけれども、その保護者も対象にぜひ意見も聴取していただければと思ったんですが、いかがでしょうか。
|
|
○青少年課長 ひきこもりなどの悩みを抱えている方へのアプローチは非常に難しい現状がございます。そういう中で、来年の成人のつどいの中で、若者との対面式で意見聴取などは考えているところなんですが、御指摘のございました保護者の方へのアプローチにつきましては、ひきこもりの方の実態把握が難しい中で、どのような方策がとれるのかというのが、まだ私どもでも確たるものはないんですが、今後そういったことも含めて協議会、部会等含めて検討をさせていただきたいと思います。
|
|
○久坂 委員 ぜひ、お願いをできればと思っております。今ひきこもりをされている方、親御さんとか家族がいらっしゃる中で、ひきこもりはされるんですけれども、その親御さん自身が、自分がいなくなった後に子供たちはどうするんだろうという切実な思いを持っていらっしゃるみたいでして、そういったところをこどもみらい部だけではなくて、もしかしたら福祉的な面からもアプローチができるかもしれないですので、連携をとりながらぜひ実態把握と対策をお考えいただければと思います。
次に、所管が違いますので、どこまで御質問できるかというところなんですが、資料をいただいた警察署管内における少年非行の概要でございます。
ちょうど先日、全国的な軽犯罪について話がありまして、軽犯罪については減少傾向であるというところで、鎌倉と大船の数字を見させていただいて、鎌倉は確かに全国傾向に沿って何となく減少傾向なんですけれども、大船は増加をしているという話の中で、何か協議会の中で御指摘とか御質問はございましたでしょうか。
|
|
○青少年課長 協議会の中でお話があったのは、大船警察署管内で件数がふえたということについては、一つの原因としては、たしか大船中学校でガラスが割れた事件があったと思いますが、そのこともあって件数がふえていますというような御説明があったと記憶しております。
|
|
○久坂 委員 所管ではないという制約がありながら御質問を続けさせていただくんですが、もう一つ気になりましたのが、今、申し上げた報道の内容では、軽犯罪は減少しているんだけれども、子供の連れ去り事件が増加しているということでして、こういった話題については取り上げられてはいなかったでしょうか。
|
|
○青少年課長 連れ去りということは特に議論にはならなかったと記憶しておりますが、その中で、昨今インターネットの普及によるケースがふえているのではないかというようなお話はあったと思います。
|
|
○久坂 委員 それについての御対策とか、何らか意見は取り交わされなかったということでよろしいですね。
続けてあと1点、子どもと家庭の相談室の実績もいただきまして、先ほど、子育てきらきらプランの中で委員からも、育児不安を抱える方に対して、どうやってフォローをしていくかというものの中で、資料を見させていただいて、やはり就学前児童、小学校ですとか中学校とか、そういったところにお子さんが行くようになると、何となくつながりができたり、顔見知りの方がふえてきたりして、何となく相談もできる方もいるのかなというところなんですが、就学前ですと、幼稚園ですとか保育園に行く前のお子さんを抱えているいらっしゃる方については、なかなかそういった相談できる人が見つからないという中で、先ほどもそこら辺の御不安をどうやって解消していくかというお話がございました。
先ほど御答弁の中では、子育て支援センターのところでもうちょっと相談員の方が入って、御意見とか悩みを聞いてくるというところもこの計画の中に入れていただいておりまして、本当にありがたいと思っております。乳幼児を抱える保護者の方に対してそういったアプローチをもう少し拡充していただきたいと思っておりますが、これについてもう一度、方向性だけお伺いしてよろしいでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 委員が今言っていただいたとおり、就学前のお子さんを抱えているお母さん、育児不安を持って子育てをしている保護者の方が多いと認識しております。施設に通っていれば、その施設で様子が見られるということもございますけれども、ただ、家庭において子育てをしているお母様方にアプローチをする方法というのはなかなか難しいというのは十分認識をしております。
ただ、市民健康課で行う健診ですとか、あとは子育て支援センターを御利用いただいたときに、少し心配な様子があった場合には私ども専門機関につないでいただくというようなことを心がけて、支援につなげていこうと考えております。
|
|
○久坂 委員 横ばいとはいえ、新規の相談件数が相変わらず多い中で、本当に御丁寧に対応をしていただいていると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
|
|
○前川 委員 まず、新旧青少年団体というのは、どういう団体なのかをお聞きしたいのですが。
|
|
○青少年課長 ここで新旧と言わせていただいているのは、現在活動をしていただいている団体の中で青少年協会とか、ジュニアリーダーズ、昔から活動をしていただいている団体を旧。新としては鎌倉てらこやなどをイメージして、整理させていただいております。
|
|
○前川 委員 青少年協会というのは、ぱっとイメージが湧かないんですけれども、どういうものですか。
|
|
○青少年課長 青少年協会の目的としましては、市内の青少年育成団体相互の連絡調整を図っていくと。青少年の健全育成事業を推進することを目的に活動をしている団体でございまして、主に市内のボーイスカウトとかガールスカウトで構成をされている団体でございます。
|
|
○前川 委員 育成プランなので、健全育成プランともともと言っていたものが、子ども・若者育成プランにでき上がるころには育成というのがついていく。育成ということがついていくことに関しても、いろいろと当時は議論があったような気がするんです。うまく説明できないかもしれませんが、けさほどもきらきらプランがあったりするんですけれども、支援はたくさんいろんなところで十分に示されていくと私は思っているんです。ここに若者の意見聴取というところがあって、ぜひ、私はこの意見聴取というのを重視していただきたいというか、この意見聴取というのはどうやって反映していくんですか。
|
|
○青少年課長 今、困難に直面している若者たちへの支援をこのプランの中で重点的に進めていこうということになっておりますが、その中で、アンケート方式ですとなかなか御回答も得られにくいということで、議論の中で成人のつどいに二十歳の皆様が集まるということで、何問かの質問を用意して、対面式で御意見を伺おうということで今進めております。
そこでいただいた意見につきましては、今後次期プランを策定していく中で、部会等で参考にしながら、プランの内容に反映をさせていく、ということを考えております。
|
|
○前川 委員 そうすると、確かに困難に直面している青少年ということですが、成人式で聞いていただくアンケートの内容はまだ出ていないんですよね。
|
|
○青少年課長 成人式のときにやるということで、多くの質問ではないんですけれども、今、考えておりますのは3問で、大きなところで、悩みや困っていることが今ございますかということと、それから、あなたにとって居心地のいい場所はありますか、それと地域、地元のために何かやってみたいことはありますかというようなものを柱に考えているところでございます。
|
|
○前川 委員 何か困難に直面している青少年と、今の質問項目とがぴったりきているような、きていないような。成人式に来る子供たちは単純に考えて成人式に来られるので、悩み、困っていることはありますかと聞いたときに、やる前に水をかけるわけじゃないんですけれども、ぴんとした、ここに求めるものが出てくるのかなというのが一つあったものですから、今、項目が出ているのかなと思いました。
私は前からお願いをしていて、全く実現ができていないんですけれども、いろいろな費用面や声かけの部分で難しいと言われているんですけれども、それは成人式と同じことになってしまうかもしれませんが、声をかけて、それこそ昔、大人がやったような、100人会議のようなものを子供たちでやってもらえたらどうかと言っているんですね。
というのは、北海道札幌市で、私たち超党派で、それこそ三宅副委員長も久坂委員も、皆さんいたんですけれども、視察に行ったときに、子供たちのそういう会議を開いて、子供たちの意見を吸い上げていくところをつくっている市で、それはもう本当に悩みとかなんとかじゃなくて、この町をどうしていこうかという前向きなことも含めて、100人会議、子供の会議を開いている。時間を使って開いていて、市長も進んでそこで出た意見を反映していこうとしているという、すごく自分が思っていたこととぴったり合っていて、皆さんも聞いていらしたと思うんです。
だから、何か困難に直面しているというと、もちろんそうなんですけれども、それだけじゃなくて、まちづくりを考えると、この町をどういうふうにみんなで考えていきたいですかとか、そういうテーマもよかったんじゃないかなと。報告だから私の考え方を言わせていただくと、そういうふうに思っています。
ですから、支援というのはすごく大事で、支援というと支援されるということばかりが子供にだんだん植えつけられていくんじゃないか。そうじゃなくて、自分たちで発信、先ほど、きらきらプランのほうで竹田委員がおっしゃっていた子供の権利ということであれば、その辺、自分たちで言っていく、進めていかれる精神力というのか、精神というのが持てるような方向を。私はもともとこのプランをつくったときにそういうイメージだったんですね。首を振っていらっしゃる方もありますが、私はそう思っていたので、言わせていただきたいと思います。
|
|
○青少年課長 今、策定している子ども・若者育成プランが法的なことでいえば、子ども・若者育成支援推進法という法律を根拠に策定をしておりますので、目的が、困難に直面している若者への支援というところがメーンになってくるものでございますので、今後そういった困難な若者へのアプローチという中で、今、御指摘をいただきましたような、若者の会議みたいなものの中で、例えばこういう声を拾っていけるとか、そういうようなことも考えられる面もあると思いますので、検討させていただきたいと、課題として受けとめていきたいと考えております。
|
|
○前川 委員 といいますのは、全て大人が決めているんですよね。そういう意味では、大人が決めるのではなくてという部分を、ここのプランのどこかに入れていただけたらと思っているので、今は無理でも行く行くつくり直していくと思いますので、よろしくお願いします。
|
|
○竹田 委員 子ども・若者育成プランの推進に向けてのところから質問をさせてください。この分析といいますか、つまり支援が必要な子供には、実はその予備軍がいるんですよという書き方、本当にそのとおりで、そしてその予備軍に、早い時期に、その子供が出しているサインに気づくこと。気づくことができる環境づくりが大事であると。そして、下のほうに行って、どういうことをするか、学校、行政、地域、市民、さまざまに連携をしながらやるんですけれども、ここで中間的コミュニケーション、世間話、雑談を豊かに育てる場と担い手の育成、これは困難を抱えている若者の受け皿として、地域の中につくっていくということは非常に有効的だと思っているんです。
全国いろんなところで、特に被災地では誰でもいつでもやってきて、居場所があると。そこでおやつを食べたり、勉強をしたり、その中から本音が見えてくるという取り組みが多々されているんです。これは文言としてはそのとおりですと思うんですが、その後、セーフティーネット態勢を一つ一つ形成していくことが今後課題でありますということで、特にこの世間話、雑談ができるような場と担い手の育成が求められると思うんですけれども、具体的に、例えばこういうことを現段階で考えていますよみたいなのがあったら教えていただきたいんですけれども。
|
|
○青少年課長 まだ、これからの議論を深めていく中で、具体的に議論をしていきたいと考えておりますが、担い手という部分では、先ほどもちょっと話題に出ましたけれども、新旧青少年団体の皆さんが、今、市内で活動をしていただいている中で、やはり青少年がこういった団体の活動に参加することが一つの居場所につながっているのではないかということで、今後こういう青少年団体との連携も深めていく中で、担い手をどのように育てていくかということも課題として挙がっております。そういう中で、今、委員の御指摘があった部分につきましては、今後、ここに書かれている中間的コミュニケーションの場という部分につきましては、さらに議論を深めていきたいと考えております。
|
|
○竹田 委員 今ある受け皿プラス鎌倉にはないけれども、全国的にはいろんなところで、地域コミュニティー再生事業というのがなされていますので、具体的にどんなものがあって、鎌倉に適したものは何なのかということを検討して、実現に向けていっていただきたいと思っているところです。
次に、先ほど配っていただいた、平成25年度鎌倉市こどもと家庭の相談室の資料をずっと見ていくと、グラフ4、虐待相談の推移、虐待は減ってきている、平成24年、平成25年で減ったと。でも、よく見ると心理的虐待はふえているんです、件数からすると。そのことについて、心理的虐待というのは身体的虐待とかネグレクトなんかに比べると非常に発見が難しくて、本人がそれを心理的虐待と受けとめているのか、受けとめていないのか非常に微妙なところがある。本人も気づかない、それから周りも気づかないというものだと思うんです。この間、心理的虐待とはということが説明されていて、先ほども述べましたけれども、有効的だと思ったんです。一番つらいのは子供なわけで、先ほども言うように気づくということが大事なんだけれども、それと同時に本人がこれは心理的な虐待なんだと自覚できるかどうか、そこにかかっているような気がするんです。
なぜならば、下の表で虐待相談の経路のところで、本人は心理的虐待についてゼロなんです。本人からの申し立て、私は心理的虐待を受けているんだということは、児童本人は言っていないんですよね。何らかの形で、近隣の方とか、あるいは学校、それから児童相談所もあるけれども、ここのところは80件と書いてありますけれども、本当はと言ったら変ですけれども、これは心理的虐待に当たるのかもしれないようなことを抱えて日々過ごしている子供もいるかもしれない。そう考えると、本人自身が相談できるような何か手だてがあるんでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 これはこどもと家庭の相談室に御相談を寄せられた件数として上げさせていただいております。その中では、委員がおっしゃったように心理的虐待の相談件数はゼロということでございます。高校生ぐらいになれば自分の状況を客観的に判断できる能力もついてくると思うんですけれども、小学生、中学生ぐらいの子供であれば、一義的には身近にいる大人が気づいてやるか、もしくは身近な信頼している大人にまずは相談するようなケースが多いのではないかと思います。ですから、そういった身近な大人に相談するような、そういったところを捉えて、私どもの専門につなぐような仕組みができればとは思います。
|
|
○竹田 委員 本当に大人が気づくことはすごく大事なことで、そのための中間的コミュニケーション、雑談の中から何か救い上げることができる、これも一つの受け皿と思うんですけれども、私はやはり子供が権利の主体者として、子供が自分にもきちんと、大人と対等に自分自身も意見を表明できるんだと、そこがとっても大事なことで、だとするならば、この心理的虐待に対して自分が苦痛を感じているということが言えるということがとても大事なことで、そういうことを啓蒙、啓発をするような何か具体的な取り組みはあるんでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 小さなお子さんであれば保育園、幼稚園の先生からそういったケースが虐待に当たるというようなことで話をしていただくなり、学校の先生が話をしていただくなり、そういったことは考えられるかとは思います。
|
|
○竹田 委員 ただ、私が先ほど来、述べていますのは、身体的虐待は非常に目につくんですよ。学校でもどうもおかしいぞと、この辺が青いなとか、元気がなくて何かあったんだろうなというのは、割と身体的なことは気がつくんだけれども、心理的なというのがどこかに書いてありましたね。言葉によるおどし、無視、兄弟間での差別的な扱い、子供の前でのDV、これを子供が自分にとっての心理的虐待だって自覚するのは非常に難しい、ハードルが高いなと思うんです。学校からも相談窓口のカードは配られているようなことを伺ったんだけれども、子供自身が虐待について敏感に、これは相談をしてもいい内容であるということがわかるような、ということを先ほど来申し上げています。先生方が気づくのも大事、学校でも、幼稚園でも、もちろん、保護者に気がついていただくのが一番いいんだけれども、先ほど言っていますように、心理的虐待というのは外からなかなか見えにくい。その中で本人が声を出せる、そういうような何か取り組みがあるといいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
|
|
○平井 こどもみらい部次長 現在は私どもで虐待に気づくというような、そういった視点で動いている部分が非常に多いので、竹田委員が御指摘の部分については、子供が自覚して、みずから声を上げられるような啓発といいますか、そういった働きかけも今後検討していきたいと考えております。
|
|
○竹田 委員 そこの先ほどの話にもかかわってくるんですけれども、人権意識を育てる、地域の中で子供を大事にしていこうとか、子供を一人の人間として大切にしていこうよということと同時に、子供自身が自分に人権があるんだ、子供の人権というものがあるということを意識させていく取り組みがぜひ必要である。そのことによってこの心理的虐待も相談を上げることによって防いでいけることにつながるんじゃないのかと思って聞かせていただきました。今後、子供自身の自覚を促していくということにも努めていただければと思います。
|
|
○高橋 委員 これの対象年齢というのは、幾つから幾つまでなんでしょうか。
|
|
○青少年課長 対象年齢はゼロ歳から30歳、就労支援を含む場合については39歳までということで、トータルでいうとゼロ歳から39歳までという年齢が対象になっております。
|
|
○高橋 委員 何となく十代ぐらいまでなのかなというようなイメージでいたものですから、39歳となると結構幅があって、一面的な捉え方では非常に難しい取り組みですね。大変だろうと思いますけれども、ひとつお願いをしたいと思います。
前に伺ったことがあるかもしれないんですけれども、協議会のメンバーに保護司がいないんですけれども、実際には保護司というのは犯罪を犯して、更生をする方たちのサポートをする方たちで、どう自分の環境を整えて、更生をしていくかというのを具体的に、現場でそういう子たちと接しながらノウハウを見ているというんですか、そういう蓄積のある方たちが多いですね。ですから、相当、何か計画を立てたりしていくときには具体的な、この子はこうして更生したんですって、こうするやり方があるんじゃないですかといういいアイデアをいただけるんじゃないかと思うんです。この辺は何か検討をされるといいんじゃないかと思いますけれども。
|
|
○青少年課長 今、御指摘のとおり、保護司は協議会の委員には入っておりませんが、今現在、協議会の下に部会をつくっておりますが、そちらの部会で青少年指導員の代表の方においでになっていただいておりますので、そこの場で部会に参画していただいている委員が保護司の資格をお持ちになっているので、委員はいらっしゃいます。
|
|
○高橋 委員 明るい社会づくり運動ですか、毎年、保護司たちが一般市民の方に向けたいろんな企画、イベントみたいなのを市と共催でやっていますから協力体制はあると思うんで、取りまとめをするときに、今さらこのメンバーに入れるのは大変かもしれないんで、そういうところに一度意見を聞いてみたりするのも一つの方法だと思いますから、考えていただければと思います。
もう一つ、いただいた資料を拝見して一つだけ確認をしておきたいんですが、喫煙が多いことは多いんですけれども、平成24年から25年にかけて大船も鎌倉もがんと減っているんですけれども、これは何か特別な取り組みがあったのか、もしくは何か税金が変わったとか、たばこが高くなったとか、何か状況が変わったものがあるんでしょうか。
|
|
○青少年課長 数字の中で喫煙が平成24年度から平成25年度にきて減っておりますが、これについては申しわけございません、この報告のときに、この件につきましては特に警察署からも御説明、御報告がございませんでしたので、どういう原因で減ったのかというのはわかりかねます。
|
|
○高橋 委員 私はたばこを吸わないからよくわからないですけれども、taspoがないと買えないような機械にしたり、そのカードは身分証明書がないととれなかったりとか、いろいろと未成年の方たちが買いにくいような、最近はコンビニに行っても、親のお使いでたばこを買いに行ったら買えないような対応をしていただいたりとか、どんどん未成年がたばこを買えないようにはなってきているのかと思います。それでも実態としてはもっともっといるんだろうとは思いますけれども、補導された方というのは、ほかのものから比べると結構多いですよね。法律でだめですよ、だから捕まえますよというだけでやっていても多分減らないですよね。何か教育の中で害の大変さとか、そういうことをしっかりと伝えていくということが一番少なくする方法じゃないかと思います。
以前にもお話をしたことがあると思うんですけれども、スウェーデンは年齢制限がないですね。小学校にも喫煙所があって、小学生はきちんと喫煙所でたばこを吸うと。そのかわり世界で一番喫煙率が低いのがスウェーデン。そういう国もありますから、教育なんです。害をきちんと教えて、吸ってもいいんだけれどもこうなるんだよ、こういうふうになるケースが多いんだよということをきちんと教えていけば吸う子が減るということです。
そういうふうに一つ一つ、悪さをしたから捕まえるみたいなことをやっていても痛しかゆしで、何の抑止力にもならないですし、根本的に何をしていくのかということが一番だと思いますので、そういうところはぜひお願いしたいなと思います。
|
|
○青少年課長 今、情報としては市民健康課ではこの喫煙に対する講座をしているということでございますので、そういったものをもっと充実させていくことが必要なのかなと、私個人としては今そう思いました。
|
|
○納所 委員長 委員長から1点伺いたいと思います。
従来は青少年健全育成という形で、そのプランも青少年健全育成プランなのかなと思ったら、そもそも論ですけれども、子ども・若者育成プランという形になっております。そういった表現タイトルにしたその背景には、いわゆる青少年が抱える課題についての配慮があったと思うんですけれども、まずはどういった経緯でこの子ども・若者育成プランという表現になったのか、その辺の議論がもしわかりましたらお願いしたいと思います。
|
|
○青少年課長 申しわけございません。名前がこのように変わったという経過につきましては、私は存じ上げておりません。
|
|
○納所 委員長 と申しますのは、その青少年問題というと、今、高橋委員の議論にありましたように、青少年の非行というものが一つのメーンのテーマだったと思うんですけれども、時代の変化に、または社会環境の変化によって青少年の抱える問題が非行だけではないということで広がってきた、そういった背景があると思うんです。
そこで、例えば資料3ページの子ども・若者育成プランの推進に向けてということで、困難に直面している青少年もしくは支援を必要とする若者の課題について述べられておりますけれども、ここで想定をしている子ども・若者のいわゆる困難ですね。その支援の捉え方なんですけれども、どういった課題を想定しているのかということなんです。漠然と、例えば目立たない子たちがどういう苦労、困難に直面しているのか。つまり、支援をしている対象となる子供・若者が抱える課題をどのように捉えているかということなんです、わかりやすくいうと。どういう問題に直面しているということを想定してこのプランを考えているのか、それを伺いたいと思うんですが。
|
|
○青少年課長 このプランにつきましては平成23年度に策定をいたしまして、取り組みを進めているところです。その中で、このプランでは子ども・若者の健全な育成、それから困難に対する支援、また自立をするための環境の整備、この三つの目標を設定して取り組みを進めております。
その中で困難に対する支援につきましては、現在、これは国の会議でも話があったと思うんですが、ひきこもり、それから就労支援、その辺がこれからこのプランで進めていくべき、中心となる部分なのかと、部会の中でもそういう議論になっているという状況でございます。
|
|
○納所 委員長 そこで、その視点について何か欠けているんじゃないかという思いを少し強くしたんですね。この前に一般質問でも取り上げておりましたけれども、青少年の問題というとまずは非行、それをどのように防止するか。それから、現在でいうとひきこもり、就労支援、そのほかに例えば発達障害であるとか、虐待を受けていらっしゃるであるとかいうような課題に目が奪われがちなんですけれども、一般質問でありましたように、いわゆるセクシャルマイノリティー、性的少数者の方たちに対する配慮、この視点が、以前に私もこの青少年問題協議会に委員長として参加をしたときに述べさせていただいたんですけれども、その配慮の視点が全くないんですよね。現在は国においてもだんだん議論をされるようになってまいりました。これについてどう考えていくのかということなんです。
といいますのは、例えば成人式でいろいろ調査をする、もしくは意見を伺うという機会があるかもしれませんが、その成人式に実はスーツじゃなくて晴れ着を着たいという子もいるかもしれない。逆に晴れ着じゃなくてスーツで行きたいという人もいるかもしれない。ところが、そういった場、つまり、男性はこういったスタイルで、女性はこういったスタイルでというものが確立された場所に行きにくいという子もいるわけです、その性的少数者の中には。そういった配慮が実は思春期から青年期にかけてないと、そういった子たちというのは、例えば自殺を考えたことがあるという割合が非常に高い。つまり、自分の居場所、人生において自分を表現する場所がない、社会において居場所がない、もしくはそれを隠さなければいけないという状況の中で困難を抱えている。それは相談がなかなかできにくい環境である。これは周りの環境、大人の社会が積極的に手を差し伸べていかなければいけない。
ところが、この子ども・若者育成プラン等のその検討を見てみると、どうやらそういった視点が少し欠けているように思うんです。その点について部会等で話題になるのかどうか、今後こういった問題について取り上げていく可能性というのはあるのかどうか、この点について伺いたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
|
|
○青少年課長 先ほども申し上げましたが、この子ども・若者育成プランの法律的な部分でいうと次世代支援推進法、これがもとの法律になっているという中で、今のところまでは、今、委員長が御指摘いただいた部分については部会等でも議論にはなっていないというのが実情でございます。
今後につきましては、これがこのプランの中での対応となるべきものか、あるいはこれは一例ですけれども、例えば人権的なところでのお話になるのかということもございまして、このプランの中で位置づけができるかどうかということにつきましては、議論が必要なのかと思います。その辺は部会に、議会でもこういう御指摘があったということについては申し上げていきたいと考えております。
|
|
○納所 委員長 成人すれば、それは人権・男女共同参画の部分での課題になるかと思いますけれども、いわゆる青少年もしくは子供・若者育成という中でも、そういった視点というのは必要だと思いますし、もしくは県の事業としてSHIPといいましたでしょうか、そういったNPOでそのような人たちの居場所であるとか、語り合う場というものを県が支援していたという経過もあるんです。これは多分、今も継続をしているかと思うんですけれども、例えばこういった問題は地元では相談しにくいということがありますから、県レベルで対応をしていただくのって非常にいいと思うんですけれども、そこにつなぐだけの視点は、市のレベルで持っていく必要があるかと思っております。これについてはまたぜひ御検討をいただければと思っておりますので、まずは意見だけ申し上げたいと思います。
質疑を打ち切ります。
了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認させていただきました。
こどもみらい部職員退室、教育部職員入室のため、暫時休憩いたします。
(14時41分休憩 14時50分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
冒頭、配付資料について報告します。
日程追加となった教育財産の普通財産への移行の経過についてでございますが、旧教育センターの位置図につきまして、任意でございますが資料の提出をいただきました。先に事務局からお願いします。
|
|
○事務局 今、委員長からお話をいただきましたとおり、日程確認の際の休憩中に、高橋委員から御要望があった資料について、原局から任意資料ということで提出がありましたので、御報告をさせていただきます。
|
|
○納所 委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(1)「平成26年(行コ)第210号保護者の地位確認等請求控訴事件の判決について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 日程第4報告事項(1)平成26年(行コ)第210号保護者の地位確認等請求控訴事件の判決について説明をさせていただきます。資料は2ページをごらんください。
本件は、平成26年6月18日開催の6月市議会定例会、当常任委員会において御報告をさせていただいた、資料2ページに記載の事案についての控訴事案です。
なお、2ページに記載の平成24年(行ウ)第91号保護者の地位確認等請求事件については、平成26年4月23日に横浜地方裁判所から判決の言い渡しがあり、(4)に記載のとおり、市の勝訴となりました。その後、その横浜地方裁判所の判決を不服として、平成26年5月9日に原告が控訴しました。
資料1ページをごらんください。本日、御報告をさせていただくのはその控訴事案で、概要は資料の1ページに記載のとおりで、請求の趣旨は(3)に記載のとおり、第1審における内容と同じです。
なお、口頭弁論は平成26年8月1日、1回のみ行われ、平成26年9月24日に東京高等裁判所で判決の言い渡しがありました。
判決は(4)に記載のとおり、1、本件控訴を棄却する、2、控訴費用は控訴人の負担にするという内容で市の勝訴となりました。
さらに、この判決を不服として平成26年10月6日付で、控訴人が上告の提起を行った旨の通知書が東京高等裁判所から本市宛てに送付されました。今後は控訴人から東京高等裁判所宛てに上告理由書が提出される予定です。
なお、本市訴訟代理人弁護士に確認したところ、最高裁判所の対応が決定するまでに相当な期間、通常は3カ月程度を要する見込みであるとのことでした。その後の対応については、最高裁判所の判決を受けた後、本市訴訟代理人弁護士と協議をする予定です。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(2)「教育委員会制度改革について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 日程第4報告事項(2)教育委員会制度改革について、御報告いたします。資料をごらんください。
このたび、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成26年6月20日に公布され、平成27年4月1日から施行されることとなりました。今回の改正は教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図るとともに、地方に対する国の関与の見直しを図るため、抜本的な改革を行うものです。
概要についてはお配りした資料、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律のとおりです。この中から大きな改正点について、4点、説明をいたします。
1点目は教育委員長と教育長を一本化した新教育長の設置についてです。教育委員会の代表は、現在、教育委員長ですが、教育長との位置づけが不明瞭でした。改正後はこれが一本化され、教育委員長の職が廃止となり、新教育長が委員長と教育長の両方の職務を担うことになるため、教育長が教育委員会の代表であることが明確になります。
選任方法については、現行では市長が議会の同意を得て教育委員を任命し、その後、教育委員会議で教育長を選任していましたが、改正後は市長が議会同意を得て、直接、教育長を任命することとなります。任期は4年から3年となります。
2点目は総合教育会議についてです。これは市長が設置する会議で、構成員は市長と教育委員会の6名です。会議では新たに策定する大綱や予算など、重点的に講ずべき施策について協議を行います。この会議によって市長と教育委員会が教育政策の方向性を共有し、今まで以上に一致した執行に当たることが期待されています。
3点目は大綱の策定についてです。市長は教育、学術、文化の振興に関する総合的な施策についての目標や方針を大綱として定めることとなります。大綱については先ほど説明をさせていただきました総合教育会議において、市長と教育委員会が協議を行い策定することとなっています。
4点目は経過措置についてです。新教育長への移行時期は経過措置が設けられており、現教育長の任期中は旧制度を適用することもできるとされています。
なお、法律の施行に伴い、条例や規則等の改正も必要になりますが、現在、改正する条例等を精査しているところであり、関係課と調整中です。今後は市議会2月定例会において条例改正についての議案を上程させていただく予定です。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございませんか。
|
|
○高橋 委員 一般質問でもお二人の方が質問をされまして、いい意味で重複しないように、少しだけ聞いておきたいと思います。
裏面のこれまでの教育委員会の課題と、右側に来て、教育委員会の改革で、教育委員会の改革の一番上に教育行政における責任体制の明確化ということで、これは教育委員長と教育長のどちらが責任者かわかりにくいということを受けて、多分こういう表現になっているのかとも思うんですけれども、教育行政における責任者、新しい体制になった場合には教育長でいいんですか。それとも、市長がきちんと総合教育会議に加わってやるということが、市長が責任を負うということになる、どちらになるんですか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 権限につきましては変更しておりませんので、教育委員会の代表者が新教育長ということで、その部分について明確化されるということでございます。
|
|
○高橋 委員 教育委員会における責任は全て教育長になるということでいいわけですね。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 そのとおりでございます。
|
|
○高橋 委員 その下へ行ってポイント1からポイント4ということで各ポイントが明記されているわけですけれども、ポイント1については考え方を整理しただけで、やり方としては今までこうやってやってきていますからね。教育長になる人材として教育委員として推薦をしているわけで、それはもう皆さん承知で教育委員にどうしますかって、それはその方が教育委員になったり、教育長になるんですということで議会としては皆さん承知で、当然そういう形で教育委員に入ってくるから教育委員の中での互選で、その方が教育長になると。そうじゃないケースというのは今までないと思うんです。
ですから、ポイント1というのはただ見え方といいますか、考え方を整理しただけで、制度として特にがらっと変わったものじゃないとは思うんですけれども、ポイント3の総合教育会議、それからポイント4の大綱を策定するという、ここが本当のポイントなのかと私としては思っておりまして、これはポイント3については市長がきちんと入って、いろいろ会議をするんですということで、これはこれでいいと思うんですが、この最後の大綱ですね、この移行期というのもあると思うんです。教育委員長と教育長がいる旧制度の中で、移行をする間に大綱はつくるんですか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 法が平成27年4月1日に施行をされますので、大綱については平成27年度中に策定をするということで進めていきたいと考えております。
|
|
○高橋 委員 そうすると、鎌倉市の場合には教育委員長と教育長がいる状況の中で、市長も加わって総合教育会議を開催して、大綱をつくっていくということになるんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 そのとおりでございます。
|
|
○高橋 委員 例えば無理やりなやり方としては、教育長も教育委員長も職を辞して、改めて選任を行うという方法もあると思うんですけれども、そういうことは特に考えてはいないんですね。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 制度としてはそういったやり方もございます。鎌倉市についてはまだ調整中ということでございます。
|
|
○高橋 委員 そういう可能性というのはまだ残して、これから協議をするということなんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 そのとおりでございます。
|
|
○竹田 委員 一般質問で質問をさせていただきましたので、1点のみお聞きします。
実は一般質問の中で、私がこの大綱について質問をさせていただいている中で、全国学力・学習状況調査について、通達の中で述べていることはありますかと伺わせていただきました。そのときの御答弁がおやっと思ったんです。
なぜかというと、私はここの流れでは大綱について伺っていて、大綱の中身についてどのようなものを載せるのでしょうかというこの流れの中で、大綱についていうならば、全国学力・学習状況調査についてどう通知では述べていますかという質問をさせていただいたんですけれども、部長の御答弁は、全国学力・学習状況調査については市の教育委員会の判断ですよと。もちろんそうであるんですけれども、大綱の記載ということについての部分の中で全国学力・学習状況調査についてはどう述べていますかという流れの中で伺っていたんですね。そこのことについては文言として通知の中で述べられていることがありまして、都道府県の大綱に記載する事項についてはなじまないと書かれてあったと思うんですけれども、その認識でよろしいでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 文部科学省の通知によりますと、大綱の中に記載できる事項の中に、全国学力・学習状況調査の結果の公表についてはというくだりがございます。その中で、一般質問において部長がお答えさせていただいたのは、市町村教育委員会、市の部分について3点お答えしたということで確認をしております。
都道府県の大綱に記載する事項についても、通知の中では触れられておりまして、読み上げさせていただきますと、都道府県の大綱に記載する事項としてはなじまないものと考えられるということで、都道府県の大綱に記載する事項としてはなじまないということが通知の中には記載してございます。
部長が一般質問のお答えとして市の状況についてのみお答えしたということで、この部分はお答えしていなかったということでございます。
|
|
○竹田 委員 確かにこのことについて、可能ではあるけれども、なじみませんということが文部科学省の通知の中にも述べられていた。そこのところについて確認させていただきたいと思いまして質問をさせていただきました。
|
|
○前川 委員 今のお話というのは、都道府県に限ってということで、市は別だということですか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 その前段に市町村教育委員会の記述がございます。読み上げさせていただきますと、全国学力・学習状況調査の結果の公表について、市町村教育委員会はそれぞれの判断に基づき、当該市町村における公立学校全体の結果や、当該市町村が設置管理する学校の状況を公表することが可能という記載がございます。
|
|
○前川 委員 できるということで確認をさせていただきました。
それでもう一つ質問させていただきたいんですが、当然、御存じだと思うんですけれども、大綱の中には、教科書採択の方針みたいなものを入れることができるということは御認識がおありなのでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 大綱については、教科書採択の方針について教育委員会が適切と判断して記載することも考えられるということになっております。
|
|
○前川 委員 教育委員会が適切と判断というところが非常に微妙で、これからできる大綱を見てからのお話だと思っていますので、それ以上は申し上げませんが、先に平成27年度中に大綱をつくるとおっしゃっていたと思うんですが、スケジュール的に何か決まっているものはありますか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 まだ具体的なことについては決まっておりませんし、事務局がどちらなのかというところも決まっておりませんので、これから調整、協議してまいりたいと思っております。
|
|
○前川 委員 どちらが事務局になるかということで、どちらのバランスがよくなるのか、どっちが力を持つのかということなのかと思いますが、バランスよくやっていただいて、ぜひ盛り込むべきことは盛り込んでいただきたいと思います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 法改正の趣旨に基づきまして、今、委員から御提案をいただいた内容について協議をしてまいりたいと思います。
|
|
○三宅 副委員長 総合教育会議のところですけれども、これは市長と教育委員会が協議、調整をする場なんですね。これは一致して執行に当たることが可能にということなんですけれども、いろんな意見が拮抗して、なかなか一致を見ないということもあると思うんですけれども、執行をするにはどうしても一致なのか、市長の考えと教育委員会の考えとか、いろいろミスマッチが起きてきたりすることもあり得ると思うんですけれども、その方向性はどうなるんでしょう。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 今おっしゃったように、必ずしも意見が一致しないことも考えられると思われます。法の通知の中では、それぞれの定められた執行権限に基づき教育委員会及び長それぞれが判断するという記載がございますので、そのような形になっていくと考えております。
|
|
○三宅 副委員長 やはり教育現場のことになりますと、教育委員会の方向性というか、そういったものが尊重をされるんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 執行権限については従来と変更がございませんので、今おっしゃったとおり、教育委員会の権限に属することについては教育委員会が決定するということになります。
|
|
○三宅 副委員長 一般質問でもそのような質疑があったと思いましたけれども、確認をさせていただきました。
|
|
○久坂 委員 今のお話に関連するんですけれども、言わずもがなのお話で大変恐縮なんですが、今回の制度改革につきまして、民意を代表する首長が入られるということで、本当に議論がつかないと簡単にお話があったんですけれども、あくまでそれは最初の最初の段階でありまして、同じ地域で子供を見るというそれぞれのお立場から、私は一致した方向をまず見出していくというのが当然あると再確認をさせていただきますがよろしいでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 通知の中でもそれぞれ協議、調整をするということで記載されておりますので、それはこれまでもやってきた部分がございますので、今後も続けていくという考えでおります。
|
|
○納所 委員長 質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(3)「鎌倉市立大船中学校改築工事について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○学校施設課長 日程第4報告事項(3)鎌倉市立大船中学校改築工事について、御報告します。
鎌倉市立大船中学校の改築工事につきましては、これまで工事業者が決まらない状況が続き、関係者の皆様に御心配をおかけしていましたが、このたび、4回目の入札により落札者と仮契約を締結したところでございます。
4回目の入札では平成26年10月14日に公告し、11月11日に開札が行われました。入札の結果は低入札価格調査の対象となる基準価格を下回ったことから、落札者の決定が一時保留となりましたが、入札価格審査委員会による審査を経て、12月2日に落札者の鉄建建設株式会社と仮契約を締結いたしました。
今後は工事請負契約の締結についての議案が、審査を付託されています総務常任委員会に諮られます。これを経て、工事請負契約の締結の議案を本会議で可決いただいた後、現在、仮契約を締結しています鉄建建設株式会社と契約を締結し、着工をすることとなります。
工期は550日を考えており、工程といたしましては、体育館を校舎棟よりも先行して、平成28年1月末ころに完成させ、現在の2年生が卒業する平成28年3月の卒業式に使用できるようにします。
既存の体育館は新しい体育館が完成後に解体します。
新校舎は平成28年6月末ころに竣工させ、7月に引き渡しを受け、夏休み中に現在の仮設校舎からの引っ越しを行い、平成28年9月の2学期から新校舎で授業ができるようにします。これまで、生徒や教職員の皆様には仮設校舎で御不便をおかけしてきましたが、現在の1年生が3年生になった2学期から新校舎で授業ができるようになります。
平成24年度に入学されました現在の3年生は仮設校舎での入学、卒業となり、卒業式は現在の体育館となります。仮設校舎の学習が長期にわたることとなり、さまざまな面で不都合があったと考えますが、大きなトラブルもなく学校生活を送っていただいていることに感謝しています。
なお、本日の報告につきましては、大変恐縮ですが、今後に控えてございます総務常任委員会における議案審査を考え、入札の状況など契約にかかわる内容は控えさせていただきました。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告につきまして、御質疑はありませんか。
|
|
○竹田 委員 先ほどのお話は低入札価格ということでの審査をされたということですけれども、審査の結果よかったと思うんですけれども、この仕様等の変更はないのでしょうか。
|
|
○学校施設課長 ただいま委員から御質問のありました大船中学校の改築の仕様等につきましてですけれども、これに変更はございません。
|
|
○竹田 委員 二つ目は、解体にかかわってくると登下校をする子供たちへの影響、安全面はどうなのかというところが心配なんですけれども、教育活動あるいは子供たちの登下校、動線との関係性はどのようになっていますでしょうか。
|
|
○学校施設課長 体育館の解体につきましては、解体をする際に、現在、既存校舎を解体した後に仮囲いが残ってございますが、そうした安全面に配慮をした仮囲い等を設置しまして、また、解体をする際には、業者が生徒の登下校の際に安全を配慮して、ガードマンを置くとか、警備員を置くとか、そういった配慮をするように、市としても解体業者が決まり次第、そういった調整をしていきたいと考えております。
|
|
○竹田 委員 少し工期が延びてしまったわけですけれども、無事に今回こういう形で工事をしてくださる会社も決まり、仕様もそのままであるということで、あとは子供たちへの安全が確保されて、解体が行われ、学習への影響もない、登下校への影響もない形でのガードマン等の配置をなされるということで進捗状況を見守っていきたいと思います。
|
|
○高橋 委員 まず総務常任委員会が終わってからでもいいんですけれども、入札結果の報告書って毎回お願いしているんですけれども、それは後日で結構ですのでお出しいただければと思います。
|
|
○学校施設課長 入札結果につきましては電子入札ということで、今回、第4回目の入札の状況はインターネットでも公表をしておりますので、その資料は提出することはできます。
先ほどの竹田委員の質問の答弁の中で一部訂正をさせていただきたいと思います。体育館の解体につきましてですが、今回の改築の契約で鉄建建設がその解体工事も含めて契約をすることになってございますので、鉄建建設と生徒の登下校の安全の確保、これについては調節をさせていただきたいと思います。
|
|
○高橋 委員 それについては後ほどで結構ですので、お願いしておきたいと思います。
1回目は希望者もいなかったと、2回目は不調だということで3回目も失敗して、4回目も失敗したらどうなるのかと思ったんですけれども、結果的には業者が決まってよかったと、ほっとしておりますが、今度は逆に低入札で、どうなっているんだろうと本当に訳がわからないなと思いますが、結果的にもともと計画をしていたものの何割増しぐらいの結果になったんですか。
|
|
○学校施設課長 当初の予定価格に対して7.5%増ということでございます。
|
|
○高橋 委員 当初は2割増しぐらいにしないと、どうしてもおさまらないという話がありまして、結果的には7.5%、いずれにしてもふえてはいますんでね。入札結果としては低入札だけれども、もともとの計算でいくと7.5%増しということであります。40億円近い予算をとっていて、これで全部終わりというわけではないわけですよね。まだ外構だとか、もろもろあるわけですよね。あとどれぐらいの費用がかかるんですか。
|
|
○学校施設課長 このたびの改築の契約の中には外構も含んでございます。改築が終わった後に運動場、校庭整備に入りますが、この校庭整備の費用については、今後、工事担当課と調整をして、設計金額を算定していくことになります。工事に入るのは改築が終わった後になりますので、平成28年度という形になってございます。
|
|
○高橋 委員 この落札金額の中に外構工事も、グラウンドの整備も含まれているということなんですか。
|
|
○学校施設課長 外構工事、周りのフェンスとか、あと登下校路、そういった外構工事は含んでいますが、運動場、そこについての工事は全ての校舎、体育館が完成した後に、今度は校庭の工事に入りますので、平成28年度に着工という形を考えてございます。
|
|
○高橋 委員 その残工事というのは概算でどのぐらいの規模のものなんでしょうか。
|
|
○学校施設課長 大変申しわけございません。その校庭の費用についての見込みでございますが、まだ積算がされていない状況です。概算で数億円ぐらいかかるかと考えてございますが、あくまでも、今、資料がない中でのお答えということで御了解をいただければと思います。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(4)「平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○教育指導課長 日程第4報告事項(4)平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について、御報告をさせていただきます。
平成26年度全国学力・学習状況調査は、平成26年度4月22日に実施され、今回、本市の結果がまとまりました。
お手持ちの資料、平成26年度全国学力・学習状況調査の結果についてを御参照ください。
まず、資料1ページは調査の概要となっております。
2ページから4ページにかけましては本市の調査結果の概要を掲載しております。本市の調査につきましては、全般的に小・中学校ともに良好な結果でした。特に、中学校の数学A問題、B問題につきましては、全国及び神奈川県の公立平均正答率を大きく上回っており、大変良好でありました。本年度の結果も今までと同様の結果が出ており、バランスよく基礎・基本の習得とそれらを活用する力の育成が図られていると考えております。
続いて4ページから10ページにかけましては教科ごとに結果の分析、教科領域別の課題等、指導改善に向けて指導のポイント、具体例をまとめております。
各教科の結果について概要を申し上げます。
小学校国語では、A問題、B問題ともに全般的に結果は良好でありました。書くことの領域で仮定の表現を用いて適切な文に書き直すことについては良好な結果を示しております。故事成語の意味や使い方を理解することや、漢字の書きが不十分なものも見られます。
小学校算数では、A問題、B問題ともに全国・県よりも高い正答率でした。筋道を立てて小数倍の求め方を記述することや、量の大小について理由を書くことに課題が見られております。
続いて中学校の国語では全般的に結果は良好であり、全国・県と比較をして大きく上回っております。必要に応じて質問し、足りない情報を聞き出す問題の正答の割合は全国・県より高い結果でした。
中学校数学では、A・B問題ともに平均正答率が全国・県と比較して大きく上回っております。図形の性質を構想立てて証明すること等に課題が見られました。
教科ごとの集計値、またグラフにつきましては16ページ以降の資料を御参照いただければと思います。
続いてページを戻りますが、10ページから13ページにかけましては、児童生徒質問紙の調査結果から、特徴が見られる学習に対する関心、意欲、態度、学習時間等、基本的生活習慣、自尊意識、規範意識などの項目について、本市、児童・生徒の傾向をまとめました。
小学校につきましては、家庭での学習習慣では課題が見られるものの、基本的生活習慣の定着や規範意識の改善が見られました。
中学校においては、規範意識に多少の課題は見られますが、家庭での学習習慣や朝食喫食率などの基本的な生活習慣、自尊意識について良好な結果でした。
14ページには今後の学校での取り組みをまとめております。
本調査における本市の集計結果は、学習面では過去の調査と同様、良好な結果を示しています。また、いじめに対する児童・生徒の意識が過去の結果に比べ横ばい、または高められており、いじめ防止の取り組み等、成果が見られます。引き続き、各学校でのチームによる指導体制が大切だと考えております。
また、各教科の調査分析から知識・技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成を図る取り組みを一層進めることが必要であると考えられます。
各領域の課題を踏まえて各学校が参考とするための指導のポイント及び具体例を示しております。
日々の授業では児童・生徒が主体的に取り組むといった授業の工夫が求められております。そのため、授業の始まりには学習の目標を明示し、児童・生徒が学習の見通しを持って授業を受け、その時間の終わりには学習の目標に対する振り返りを行うなどの取り組みが大切と考えております。
今後の教育委員会として、学校が教育活動において組織的、計画的に取り組むことができるよう、継続して支援をしてまいります。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございますか。
|
|
○高橋 委員 まず、毎回お願いをしていることですけれども、結果を一人一人の生徒にフィードバックを早くして、苦手なところとか、習熟不足のところを補うようなものもぜひ活用していただきたい。4月にやってこの時期にということだと、ほとんどそういうことに役立たないというか、中学校3年生はもう受験になってしまって、その前、夏休み前ぐらいに戻ってくれば、中学校2年生のここのところが苦手だからここのところをもう少し強化しておくかとか、そういうふうにも使えると思うんですけれども、3年生のこの時期に言われても、フォローのしようもないような感じもするんですけれども、その辺はどうなんでしょう。
|
|
○教育指導課長 子供たちへのフィードバックにつきましてですが、まず、今回のこの調査の国の公表が8月下旬にございました。そして学校にも同時期に、各学校別にそれぞれ結果が戻っております。その結果の中にはそれぞれの学校の集計に合わせて、子供たち一人一人にシートがございまして、その結果が返せるような形になっています。そのシートについては、学校がその内容を踏まえて指導をしながら、9月中旬、下旬には子供たちに、家庭にもお知らせをしながら返しております。
したがいまして、各学校ではその学校の状況を踏まえながら子供に指導を、またコメント等をつけながら返しているという2段階になります。
今回、この時期につきましては、それ以降に各学校でそれぞれの内容についての分析を教育委員会に依頼をしまして、今回、鎌倉市全体としての傾向をまとめたということで、時期がこの時期になっているという流れでございます。
|
|
○高橋 委員 我々が傾向を見るのは別にこの時期でも構わないと思うんですけれども、でも9月の中旬から下旬といったら遅いですよね。夏休みの前に、4月にやったことですから、それは可能じゃないかなと。学校で独自にきちんとやるとか、せっかくやるんですから文部科学省のデータだとか、教育委員会のデータを残すためだけにやっていたんではもったいないと思いますので、そこはぜひ協力をしてくれた生徒のために活用できるようにお願いをしたいと思います。
それから、対象者が小学校16校で1,301人、中学校3年生が9校で1,050人、欠席した子はこれプラスアルファということなんでしょうか。
|
|
○教育指導課長 実際には欠席をした子がこれにプラスアルファでございます。
|
|
○高橋 委員 それぞれ何名ですか。
|
|
○教育指導課長 小学校につきましては26名の欠席、中学校3年生につきましては41名の欠席となります。
|
|
○高橋 委員 これは鎌倉市で取りまとめをいただいたものですよね。
今度はこれも、欠席者もきちんと明記をして出していただくようにお願いしたいと思います。
よその市で、平均点を上げるためにできない子にわざと欠席させたなんていう事件もかつて起きて話題にもなっておりますから、その辺は明らかにしていただきたいなと思います。
ただ、このデータを見ますと、1問も正解できなかった子がいたりとか、データで出てきていますから、そういうのを見ればそういうことはしていないということは明らかになるんです。ですから、そういう面では、きちんと明らかにするということが公平にやっていますということにつながっていくと思います。
平均点は全国、神奈川県ともに全て上回っているということで、非常にいいと思いますけれども、この点数の差がかなり乖離しているといいますか、できる子とできない子が極端で、これはうちの市だけではないと思うんですけれども、そういうできなかった子に対するバックアップ体制というんですか、ここが大事なのかなと、このデータを見せていただいて思ったんですけれども、その辺はどうでしょうか。
|
|
○教育指導課長 委員がおっしゃるとおりで、これはあくまでも全体の平均ですので、一人一人の子供によって状況は変わります。市は一人一人の状況を踏まえて、学校だけでの例えば授業のみならず、こういった客観的なものも一つの資料として扱いながら、子供に応じた指導ということで少人数での指導ですとか、具体的な教材について工夫をしたりということをしておりますので、そういった部分につなげていける一つの資料として考えていきたいと思っております。
|
|
○前川 委員 今、高橋委員のおっしゃることにつながることもあるんですけれども、学習面では過去の調査と同様、良好な結果を示していると14ページには書いてあって、全体的には、点数的には悪くない。いろいろ差があるにしても平均的にはいいということです。
ただ、3ページに塾で勉強をしている児童が多いとさらっと書いてありまして、家庭で授業の予習、復習を行っている児童の割合は全国・県に比べて低いと正直にお書きになられている部分があり、それは小学校ですね。中学校の部分は、一日当たり長時間勉強をしている割合は県と同様で、全国より高い傾向であると書いてあって、小学校で塾に通っている子が多いというのは、まずどういうふうに理解をしていらっしゃるのかお聞きしたいんですけれども、それはどのように考えていらっしゃるか聞いてよろしいでしょうか。
|
|
○教育指導課長 この調査の中ではその部分についてのものは見えてまいりません。塾でどういうことをやっているかという中の一つに、塾に行っていないという数字がここに出てきている。ただ、家庭の勉強時間というものと、そういった施設ものを見ていきますと、やはり家庭学習、自主的に家庭学習をしていくという習慣が鎌倉市の場合は少し弱いということを感じています。
それは、各学校で行う学校評価等の中でもそういった設問の中で見えるものもありますので、例えばそういった部分で、宿題というのは全てではありませんが、家庭で学習できる仕組みを学校でつくっていく、そういったところの工夫はまだまだ必要ではないかと考えています。
|
|
○前川 委員 学校でわからない部分を塾で補強をしているというか、そうなのかということはわからないということだと思うんですけれども、それはちょっと違うと思っています。当然、中学受験のために塾に通っている子供たちというのもすごく鎌倉市では多いというのは認識しているんですけれども、やはり塾に行かなくても小学校の授業でできるだけ把握ができるように、できるだけわかるように。今、宿題のお話も出ていましたけれども、そうやって復習の習慣もつけていただく。そして、家庭学習ができるような習慣もつけていただくということで、できるだけ塾に行かなくても済むような方法を考えていただいての結果だといいなと思いました。
中学校は、これもまたたくさんの子供たちを私が見ているわけではないので、ほんの一部のお話で恐縮なんですが、一つだけではなくて、複数の塾に通っている子が実際にいます。その塾は、家庭塾のようで、大手の塾ではなく、家庭教師を御自分のおうちでなさっている方が結構私の地元にはいらっしゃいます。それを見ていらして少し不安になることが多いんだけどという声をもらいますので、そういう子たちのすくい上げというか、そうやって幾つもの塾を渡り歩かないで済むような、本当に一部のお話で申しわけないんですけれども、これが中学だったら9校に単純に倍数にしてどれぐらいいらっしゃるのかな、こういう子がというふうに単純に思うところがあります。ですから、その辺のところは漠然とした質問で申しわけないんですけれども、何となく認識していらっしゃるところはありますか。
|
|
○教育指導課長 塾に通う部分については、その家庭の中での判断ということで、学校教育というところとはつながりにくい部分だとは思うんですが、ただ、実際の数値としてこういうふうに出てきているということは事実であります。
先ほどお話があった内容面という部分で、実は調査の中にはその内容面に触れておりまして、塾に通っている子供の中で学校の勉強より進んだ内容だとか、難しい内容を勉強するということと、それからもう一つは学校の勉強でよくわからなかった内容、いわゆる復習の部分ですね。それと両方ともやるという、塾でやっている内容のパターンが設問の中にあるんですが、その中で小学校はどちらかというと、学校の勉強より進んだ内容や難しい内容の勉強をというのがパーセントとしては高くなっております。その次が両方というところで、復習的なものが3番目に来ています。
中学校になりますと、今度はその難しい内容、進んだ内容と復習、いわゆる予習、復習の両方が一番パーセンテージが多いんです。その次に進んだ内容、難しい内容というような結果が出ておりますので、若干そういった部分で学校の内容よりも、先に進めたものを学習塾で勉強をしているということが見られるかと思っています。
|
|
○前川 委員 そういう傾向もあるということだと思います。
ただ、簡単に言って申しわけないんですが、もうじき中間テスト、もうじき期末テストということだと、塾に一生懸命行って、成績を出そうとして通っている子供が実際にいるので、そこのところをどうしたらいいか私にもわからないんですが、実際にそういう子供たちがいて、塾を渡り歩くというか、駆けずり回っている様子を見ていると、もう少し学校で習得できないのかなと思っております。
ですので、先の授業、先のことをおっしゃっている部分も当然あると思いますけれども、そういう子もいると思いますが、そうじゃなくて現在のものがわからなくて、期末テストの前に一生懸命、それこそ先生に週に1回のところを2回にしてもらっていくとか、そういう状態も実際に見ておりますので、これは本当に一部の話かもしれませんが、そういうところも考えていただいて、学校で少し補習をしていただくということも考えていただけたらと思って質問をさせていただいています。
|
|
○教育指導課長 いずれにしましても、やはり学校での授業、ここについて子供たちにとってきちんと学び、そして、それを習得していく場である必要があると思います。そういった中では、その授業をどう進めていくかという授業づくり、授業改善というところが常に各学校の研究をする、毎年テーマをもらうんですけれども、必ずその中の一つには入っております。一番大きいところになっております。そういうところで校内研修でさまざま、外国講師を呼んだり、お互いに授業を見合ったり、授業をして、それについての協議をしたりということの繰り返しをしておりますので、そこのところもっと充実をして、魅力のある授業をつくっていくというところに進めていく必要があると考えております。
|
|
○前川 委員 ぜひわかる授業、楽しい授業に改善していただきたいと思いますので、今もしていただいていると思いますが、よろしくお願いいたします。
|
|
○竹田 委員 私も前川委員と同じようなところが初めは気になっていまして、質疑をしようと思っていたんですけれども、御答弁をいただく中で、また新たな思いが生じてきたのでお話しさせていただくんですけれども。要するに、塾に行って、その時間が家に帰ってからの学習時間として長時間です。だけれども、家での学習、予習・復習は低いですというところで、私はこれをどう解釈したらいいんだろうかと思っていたんです。文部科学省が言っているみずから学ぶという、自分から率先して学ぶというところが、学校では授業の中で本当にしっかりと先生方は研修をされて、授業研究をされて、教え込む部分もあるかもしれないけれども、教えながらも子供たちが自発的に学び込んでいきたくなるような授業の改善がされていると思うんです。
その後なんですけれども、私が気になったのは、家庭での予習・復習の部分で、これはどういう問い方をしたのか、児童・生徒の質問用紙、この調査がどういう問い方をしたのかわからないんですけれども、子供が授業を離れて、家に帰ってからもっと調べたくなって図書館に行く、あるいはインターネットで調べるという学びの連続というか、授業を離れて本当にそこからみずからの学びにつながっていくような学び方もあって、多くのそういう子供たちに私も出会うことがあるんですけれども、机に座って、家で予習・復習をどのぐらいしていますかという聞き方をしているのか、そうではなくて授業以外にうちに帰ってから、学びってさまざまな形があるので、きょう、勉強をしたことを実際に見に行くことだってみずからの学びであって、どういう質問のされ方をしているのかなと気になったので教えてください。
|
|
○教育指導課長 これは月曜日から金曜日と土日と二つあるんですけれども、学校の授業時間以外に、ふだん、1日当たりどのぐらいの時間勉強をしますか。学習塾で勉強をしている時間や家庭教師に教わっている時間も含むという設問になっています。その中で3時間以上ですとか、2時間以上、3時間より少ないという幾つかの設問に分かれている、そんな設問の内容です。
|
|
○竹田 委員 そうしますと長時間勉強をしているということがわかった。でも、それが塾の勉強であるのか、塾ではない学習であるのかというのはまた新たな設問があるということですね。
|
|
○教育指導課長 その部分についての設問はございません。ただ、先ほどの塾に通っているかという設問の部分と、この二つのものを合わせますと、塾に通っている子が多いということは、その分、家庭でみずからやっている部分については少なくなるだろうというところが読み取れる形です。
|
|
○竹田 委員 先ほど、教育指導課長からも宿題にとらわれずにと、これはすごく私は大事だなと。宿題を出すと、例えば30分の宿題を出せば30分家庭でやることになるんだけれども、今、子供たちに求められているのはそういう学習習慣とともに、自発的に学ぶという学習の重要性というのがうたわれているので、机に向かわないでも学びの連続が家庭の中でも起きている、そういうことももしかしたら含まれてくる必要があるのかなと思って、聞かせていただきました。
次の質問ですが、まずもって、この各学校での集計作業は本当に大変だったことだろうと思います。また、教育委員会での取りまとめも本当にたくさんの時間を使っての集計、まとめ作業だったと思います。本当に御苦労さまでした。
具体的な中で伺わせていただきたいんですが、ちょっと気になったのが4ページのところです。結果の分析のところで、白いひし形は良好と認められる点と、それから黒いのは課題がある点と書かれているんですけれども、この課題があるというのは何を基準にしてこのように判断をされたのか、教えていただきたいんですけれども。
|
|
○教育指導課長 この2点につきまして、まず、今回の調査を分析する機関が国立教育政策研究所といいまして、いわゆる国の研修センターなんですが。そこで分析をする際に良好と認められる、相当数の児童・生徒ができているというものを平均正答率でいきますと80%以上としています。それから、課題があるものということが平均正答率の70%以下というところで分析をしているものがございます。
鎌倉市の分析では、先ほども御説明をさせていただいたんですが、まず各学校で事項の分析をしていただきます。それを私どもが内容を踏まえまして、鎌倉市全体の分析にしていくというところになります。
ただ、先ほど申し上げたように、平均正答率という数字だけでははかれないところもありますので、自分の学校で直接子供を教えているという視点の中から見えてくる、教師の見取りから見えてくる課題というのも当然ありますので、そういったものを踏まえながら総合的に判断をしているというのがこの二つの内容となっています。
|
|
○竹田 委員 平均正答率の70%だと課題があるという一つの基準があって、しかしながら、学校の中で教職員が回答状況を見て、これは課題があるよねというそこのところも含まれているということなんですよね。
私がすごく気になったのは6ページのところです。この割合が1より小さい場合でも比較量の求め方が基準量掛ける割合になると。これは本当にわかりにくくて、1より小さい。だから0.3倍とか0.25倍ということを認識するのは、大人でも感覚的に非常に難しいところ。ましてはこの子供たちは5年だったか、6年だったか、教える場合には、毎年一生懸命時間を使っても難しいところであることは事実なんですけれども、そこの部分についてどうなんでしょうか。先ほどの平均正答率の70%以下であったのか。それとも先生方がここは課題だよね、ここは何とかクリアしたいねということでの課題なんでしょうか。そこを教えていただきたい。
|
|
○教育指導課長 この設問についてはA問題になるんですけれども、この内容は選択問題になっております。それから、問われている観点ですけれども、数量や図形についての知識・理解という内容の設問になっています。
正答率だけでいきますと6割弱という数値で出ております。合わせて選択問題ということがありますので、その選択ということは知識・理解が備わっているかどうかというところも見られる部分がありますので、先ほど申し上げた学校の分析も踏まえて、ここの箇所については課題があると分析をいたしました。
|
|
○竹田 委員 なかなか難しいけれども、そのことに関してはA領域であったということも確かにそうであるんだろうなと思いましたけれども、学校としてはもっとこれに取り組んでいく必要があるなという認識もあったということ、6割であったということ、了解いたしました。
最後、11ページですけれども、学習状況の中で下から9行目のところで、子供たちが授業の初めに目標、目当て、狙いが示されていたと思いますかといったら、全国・県の割合より低く、そして授業の最後に学習内容を振り返る活動を行っていると思いましたかというと全国よりも低いということで、その今後、取り組む必要性として授業の初めに目標、目当て、狙いを明示するとともに、授業の終わりに学習内容を振り返る活動を学校全体で一層取り組む必要があると実は書かれているんです。授業の初めに狙いを示して、授業の終わりに振り返りをするって、非常にこれはスタンダードな授業のスタイルで、私が教員になった当時、40年以上も前からこれはずっと言われ続けていることなんです。
先ほど、教育指導課長からも授業のつくり方ということに関して、授業改善というところで、そこの部分が何を指しているのかなという部分もわからないんですけれども、授業に子供たちが意欲的に取り組むのは授業の導入にかかわっているとずっと私たちも言われてきて、どのような授業の入り方をするのか、導入の5分で決まりますなんてよく言われる。そうすると、授業の入り方というのは教科によって、内容によっていろいろなスタイルがあるだろうと思うんです。場合によっては目当てを示すこともある。突然、実験から入ることもある。突然、一つの資料からも入ることもあるわけで、それが特に鎌倉市に私は来て、とっても先生方の創意工夫が授業の中であって、その結果が子供たちの基礎・基本及びB領域の思考力というんですか。判断力ということを高めているのかなと、私は勝手に思っているんです。ここのところであえて授業の初めに目標、終わったら振り返りということ、学校全体で一層取り組むということは、ある部分ではそうであるけれども、ある部分ではいろんなスタイルがあってもいいのかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
|
|
○教育指導課長 授業をどうつくっていくかというのは、当然、教師がいろいろ計画を立てるものになっています。ただ、そのときに、やはり年間での指導の計画、それから単元の計画、1時間の授業というところでどのようにやっていくかという部分は教師に任されるところだと思います。
ただ、今回このお話が出て、設問にもなっている一つの理由としては、現行の学習指導要領の中で、やはりこの部分が明記をされております。児童・生徒がきちんと見通しをもって学習をしたり、それからその時間の振り返りができる学習の工夫をすることということで、これは子供たちが1時間の授業の中で、きょうはどういう勉強をするということをきちんと伝えられ、そして、途中でもきょうはこういう勉強をしているんだと自分で気づいたり、確認したりということ。それはとても大事なことであり、そして、きょう、1時間やったことがわかったのかということの振り返りをする。それはとても大事なサイクルだと思っています。
ただ、それは必ずしもチャイムが鳴りましたらすぐに明示しましょうではなく、子供たちの状況に応じて、その雰囲気づくりをしてから、途中にきょうの授業はこんなんだったんだよという出し方もありますので、そこまでの時間的なものを制約する内容ではございませんので、その1時間の中にそういったところを持った、視点としてつくっていく、大事なものというここで書かせていただいております。
|
|
○竹田 委員 本当に昔からずっとスタンダードな学習の流れ、これを私は決して否定するものではないんですけれども、それを踏まえながらも、教職員のさまざまな授業の創意工夫、その中でいろいろな授業のスタイルがあるのだろうと思って発言させていただきました。
|
|
○久坂 委員 ほかの委員からも出ていたお話ですが、昨年度と以前の調査結果を見させていただきましても、家庭学習の習慣のところでは、やはり課題だということも、昨年の概要で書かれていらっしゃいまして、そしてまた今年度も家庭学習習慣をつけていく必要があると、今年度の資料では11ページに記載をされていらっしゃる中で、先ほど宿題というお話もあったんですけれども、今後、こういったことについて、課題と捉えてどうやって解決をされていくか、その方向性だけお伺いしたいと思います。
|
|
○教育指導課長 この調査結果につきましては、校長会を通じて内容について報告をしております。そして、私どもも学校訪問ですとか、校内研修会、授業研究会等に出席をしておりますので、そういう際ですとか、また、担当者会やそういった部分でも、こういう情報があると周知することが大事だと思っておりますので、それを進めています。
また、個別に先ほど申し上げた授業研究会等で具体的に授業のあり方にあわせて、例えば家庭でどういう学習のやり方をしたらいいかということについても、特に学校訪問の後には先生方といろいろと話し合いをしたり、協議をしている時間もありますので、そういう部分の時間を活用して、お互いに話をしてみたり、あとは学校が各学校の状況に応じた形で、具体的にどういう家庭学習を進められるかということ、家庭と連携をとるということも大事なことだと思っておりますので、あわせた形で進めております。
|
|
○久坂 委員 昨年も学校評価につながるお話ですとか、家庭での連携というところでお話をいただいたところでして、昨年度から今年度、どういったことをやっていらっしゃるかということの確認をさせていただきました。
先ほど、竹田委員から学習だけではなくて、総合的にいろんなふうに学習するんじゃないのというお話もあった中で、鎌倉市のお子さんは新聞を読んでいる割合が高かったり、そういったところで総合的なところから学べる方もいらっしゃるんですけれども、そういった環境は各家庭で差がある中で、最低限の学習習慣は皆さんにつけていただきたいということを思っておりまして、御努力をいただいていることは認識をしておりますが、引き続き要望をさせていただきます。
|
|
○三宅 副委員長 学習塾といっても小学校の場合と中学校の場合とはちょっと意味合いが違っていると思います。小学校は中学校の進学のためにというお子さんが恐らく多いのではないかと。中学校の場合は定期テスト対策といった意味合いが強くて、前川委員がおっしゃっていたように、テストのたびにここは押さえておかなければいけない、だから週2回ぐらいの塾を3回、4回行って、それで復習もあわせて教えていただくという子が多いのではないかなと考えられるんです。
これは学力の全国的な調査ですけれども、学校の定期テストというのは、塾によっては先生方のいろんなテストを集めて、これはいい問題だ、ここは問題があるんじゃないですかということをやっていらっしゃる。ほとんどの塾はやっているんですけれども、先生方のその定期テストのときでも、お互いに教科担当の先生方同士でチェックをするということをなさっているんでしょうか。
|
|
○教育指導課長 これは毎回、100%ではありませんけれども、やはり要所要所のところで出題のあり方ですとか、特に経験の少ない教員にとってはベテランの教員に事前に確認をするですとか、そういった部分で、互いに内容についてのやりとりというのはございます。
また中学校では、教科でそれぞれ研究会がございますので、そういったところで互いのテストを持ち寄って、テストの問題研究というようなこともしております。
|
|
○三宅 副委員長 研修も大事ですけれども、日々の授業のやり方とか、特にテスト、子供たちにとってはこのテストもそうですし、定期テストというのも非常に中学生になったら重要な位置づけになってきますから、そのときにきちんとした、質のよい問題をお出しいただくということは大変重要なことです。
これは自分の息子のときの経験で申し上げるんですけれども。こういう問題が出たんだけどって数学の問題を持ってきました。それで、この設問は間違っているよねって、家庭ではそうなったので、翌日、先生に言ってみたらといったら間違っていたと。それで、みんな加点をして、5点ずつプラスになったんですけれども、そういうやり方じゃいけないと思っていたんですが、今、34歳ですから20年前ですが、今でも同じような現象が起きているということなんです。
ですので、これをきっかけに言わせていただきますけれども、そういったところも子供にとってはとても重要なんです。安易に考えていただきたくないという。だから、みんな塾に行って一生懸命テスト対策をやるわけです。そういう現状があるということをぜひ御認識いただきたいと思います。
|
|
○教育指導課長 そういったテストの作問、それからテストが終わった後の指導も含めて、授業をどういうふうにやっていくか、そういったものはやはり大事なことですので、継続的に私たちもかかわりながら指導をしていきたいと思います。
|
|
○三宅 副委員長 塾の先生方は日々、前も言ったと思いますけれども、シャドーで、1人で訓練をして、それで厳しい目でチェックをされるわけですね。そういう気持ちをもう一度お持ちいただきたいということは再度お願いをしておきます。
そして、家庭学習ですけれども、小学校に入学したときから家庭学習の習慣をつけるということは非常に重要だと思います。途中で始めようと思ってもなかなかできませんから、そのスタートの時点、そこを一番大事にしていただきたいと思うんですけれども、今そういう視点のお答えがなかったので、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。
|
|
○教育指導課長 授業というのは子供たちの発達の段階に応じてきちんとしていかなきゃいけないという意味で、そのスタートはとても大事なところだと思います。そのスタートもいろんなスタートがございますので、例えば学年の初め、または単元の区切り、授業のまとめの初めですとか、学期の初めですとか、さまざまそういったことを捉えながら、子供たちの状況をきちんと把握をして、子供たちに十分な授業を与えていける体制づくりに努めていきたいと思います。
|
|
○三宅 副委員長 よろしくお願いいたします。そして、地域の方々にも御協力をいただくというか、団塊の世代の方々は定年退職をされて、それで、子供たちに算数であるとか、英語とかを教えたいという方たちもたくさんいらっしゃるんです。塾という選択もありますけれども、地域でそういう人たちの力もかりながら、子供たちも成長をしていくという、そういったところもぜひお考えいただければと。何か組み立てができればなと思いますので、そこは要望をしておきます。
|
|
○納所 委員長 委員長から1点だけお願いしたいと思いますけれども、こちらの結果を見てみますと、例えば自分の質問や意見を述べる学習であるとか、自分の考えを具体的に書く、自分の考えを持つこと、こういった自分なりの考え、表現というところに課題があるように、これは全国平均よりは上回っていると承知しておりますけれども、自分自身考えを述べること、表現をすること、これは難しいことなのでどうしても課題になるのは当然かと思うんですが、外的な要因として、例えば自分の意見を述べるとクラスで仲間外れにされてしまうであるとか、目立ったことに対していじめの対象になるというような雰囲気があって、これを自粛してしまう。自分なりに自分の考え、表現を述べることを抑えてしまう。そのことが結果的に自分の意見を持つことを放棄してしまう、もしくは表現をすることを避けてしまう、それがこの結果にあらわれないかということを危惧しているんです。
つまり、クラスの雰囲気の中で自分なりの、個性あふれる主張をすることを、これを抑える雰囲気はないか、もしくはそれをみんなが上手に受け入れてくれるような、そういった指導の工夫は必要なんじゃないか。今回の結果を見てみると、自分の考えを具体的に書く、自分の考えを持つこと、そういったことに課題が多いことが気になりましたので、その辺の取り組み、個性的な意見をどのように伸ばしていくのかということについての取り組み方、これはどのようにお考えでしょうか。
|
|
○教育指導課長 今の学力が考える学力であると、以前の覚える学力から考えるものに。その考えるということについては、考えたことを相手の考えを尊重しながら自分の意見も言えるようにとつながっていくものになっています。そういった意味で、実は今回の学習指導要領が改訂されまして授業も変わりました。それは、今までのいわゆる知識・理解を詰め込むだけではなくて、そういったものも答申しながら、子供たちがそれについてどう考えて、そしてどう意見を交換してお互いに話をし合えるかというところで。ただ、御心配をいただきましたようなところで、いきなり、誰々さん話をしてごらんというのは、やはり状況的には難しいものがありますので、例えば隣同士で簡単に意見を言い合ってみたり、または4人ぐらいのグループで話をしてみたり、子供たちに条件を同じくして、そして一つの課題を与えながら進めていくという工夫を授業の中で進めています。
そういう中で、子供たち一人一人の考え方を大事にする、そういった時間を保証しながら子供たちが自分の意見を言えるようにというところなんですが、そういった、いわゆる言語活動はできていますが、やはり子供たちが恥ずかしがって言えないというようなケースもありますので、そういうものをより自然に発信ができる工夫というのをしていく必要があるというのがこの調査の数値として出てきているのではないかと思っています。
|
|
○納所 委員長 非常に難しい問題ではあると思います。個性を求められていつつ、個性を表現すれば目立ってしまったことで、出るくいは打たれるみたいな状況、これは大人の世界でもあるわけでございますけれども、ぜひ鎌倉市の教育の世界ではそういった配慮をしながら、個性的な意見もしくは自分の意見、考えを持つこと、それを奨励していただきたいと思っております。
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(5)「平成25年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の結果について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○教育指導課長 日程第4報告事項(5)平成25年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の結果について、御報告をさせていただきます。
この調査は、毎年、文部科学省が実施をしており、調査内容は平成25年度のものになっております。本年10月17日に国の結果公表がございまして、鎌倉市における調査結果について取りまとめをいたしました。
別冊になっております資料、平成25年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査結果についてを御参照ください。
資料の1ページ、上の表につきましてはいじめ、不登校、暴力行為の件数を平成22年度から推移としてあらわしたものです。後半につきましてはそれぞれの定義を載せてございます。
まず、いじめの状況について説明をいたします。
2ページをお開きください。1のいじめ発生学校数、発生件数につきましては、いじめを認知した学校数及び認知件数、小学校9校で17件、前年に比べまして6件の減、中学校7校、31件で前年に比べまして16件の減となっております。前年と申し上げますのは平成24年度ということになります。
また、今回の調査から加わりましたいじめ防止対策推進法第28条第1項に規定をする重大事態(4)のところですが、発生件数はゼロ件となっております。
続いて2のいじめの認知件数の学年別、男女別内訳につきまして、平成24年度、平成25年度ともに認知件数は小学校では4年生からふえ始め、6年生まで多く見られ、中学校では2年生が多い状況でした。
次に3ページの3、いじめの現在の状況につきまして、昨年度、認知したいじめは小学校で52.9%、中学校では74.2%解消しております。一定の解消が図られたものを含めますと、小学校では76.4%、中学校では96.8%となっています。
4のいじめの発見のきっかけにつきましては、小学校では学級担任が発見、当該児童の保護者からの訴えが多く、中学校では本人からの訴え、当該生徒の保護者からの訴えが多く、各学校では日ごろから教職員が子供の様子を把握したり、相談しやすい雰囲気づくりを行ったりしたことがいじめの認知、相談につながったものと考えられます。
続いて4ページの5、いじめの態様につきましては、小・中学校ともに冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるが最も多く、続いて仲間外れ、集団による無視をされる、軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりするとなっております。
また、中学校ではパソコンや携帯電話で誹謗中傷や嫌なことをされるの件数がふえております。
次の6、いじめの対応状況につきまして、まず(1)ではいじめる児童・生徒への具体的な対応として、小・中学校ともに学級担任や他の教職員が状況を聞く、学級担任や他の教職員の指導が多くなっております。
また、次の5ページ、(2)として、いじめられた児童・生徒への具体的な対応として、小・中学校ともに学級担任や他の教職員が状況を聞く、学級担任や他の教職員が継続的に面談をし、ケアを行うが多くなっており、教職員がチームで継続的な対応を進めていくとともに、保護者への報告などから家庭と連携が図られていることがわかります。
7の学校におけるいじめの問題に対する日常の取り組みとしては、職員会議、研修会等でいじめ問題について教職員間で共通理解を図る、道徳や学級活動の時間にいじめにかかわる問題を取り上げて指導をする、校内組織の整備など、教育相談体制の充実を図る、スクールカウンセラー、相談員、養護教諭を積極的に活用して相談に当たったなどが多く見られ、学校全体での取り組みが見られております。
いじめにつきましては、各学校がアンケートや教育相談、個別面談など、児童・生徒の状況や発達の段階に即した方法を用い、日ごろから兆候を見逃さないための取り組みを学校全体で進めております。また、いじめ等に関する実態把握や未然防止に努めていることから、今回の認知につながったものと考えられます。
続いて、不登校の状況について、6ページをお開きください。
1にあります不登校児童生徒数の推移につきましては、病気や経済的な理由のものを除き、年間30日以上の欠席者の数となっています。平成25年度は平成24年度と比較すると小学校では26名で8名の減、中学校では78名で2名が減となっております。これは各学校が早期に丁寧な対応を行うとともに、関係機関との連携が図られた結果と考えております。
そして、2の不登校児童生徒の出現率の推移ですが、この数値は100人当たりの児童・生徒に占める不登校の出現率をあらわしております。国・県は再び増加傾向にありますが、鎌倉市は小・中学校ともにここ数年は減少傾向にあります。
7ページにありますグラフは今の内容をグラフ化したものとなっております。
続いて8ページに4として不登校となったきっかけと考えられる状況ですが、小・中学校共通して多いのは、不安などの情緒的混乱、次いで小学校では家庭の生活環境の急激な変化、中学校では無気力、いじめを除く友人関係をめぐる問題、学業不振などが上げられます。
続いて9ページの5に不登校児童生徒の相談・指導を受けた機関等では、小・中学校ともに学校外では教育委員会所管の機関が多く、さらには中学校では教育支援センターひだまりや病院等が多くなっております。学校内ではスクールカウンセラー、相談員等により専門的な相談を受ける項目が多くなっております。
資料にはございませんが、平成25年度不登校児童生徒数、合わせますと104名となりますが、その後の状況を学校に確認をしましたところ、約34%に当たる36名が登校する、またはできるようになった。また、約24%に当たる25名は登校には至らないものの、好ましい変化が見られたとなっております。これは全体でおおよそ6割の児童・生徒に平成24〜25年度にかけて好ましい変化が見られているということで、不登校児童・生徒に対しては学校で担任が電話をかけ、連絡をとり合う、家庭訪問をする、保護者との連携をするなど、丁寧な、粘り強い対応とスクールカウンセラーや相談員等、関係機関などとの連携をした対応が現在とられております。
しかし、先ほどの表に戻りますが、5の表の中の一番下、?のところには相談・指導を受けていない数というところの数値も注視をしていく必要があると考えております。
最後は10ページになります。暴力行為です。
平成25年度は、暴力行為は小学校36件で、前年度より32件の増、中学校では25件で、前年よりも12件の増と小・中学校ともに大幅に増加をしております。これは国・県とも同じ傾向になっております。
発生件数が増加した理由ですが、数校で特別な支援の必要な児童・生徒を含む特定の児童・生徒による暴力行為が複数回あったことによるものです。
2番の表につきましては、暴力行為の内訳となっておりますが、対教師が22件、内訳を申し上げますと、小学校で17件、中学校で5件、次の児童・生徒間につきましては計31件で、小学校で16件、中学校で15件、対人につきましては中学校で1件、器物破損につきましては計7件のうち、小学校では3件、中学校では4件となっております。
3の暴力行為につきましては、アの発生場所につきましては記載のとおりになっております。
イの加害児童・生徒に対する学校の対応ですが、Aとしまして指導をした者は小・中学校ともに学級担任や他の教職員、校長、教頭が指導をしているケースがほとんどです。
Bの指導の主な内容としましては、ルールの徹底や規範意識を醸成するための指導、被害者等に対する謝罪指導、保護者の協力を求めて、家族関係等の改善・調整が多くなっております。
暴力行為につきましては継続的な指導・支援、見守りを保護者、相談機関等と連携しながら進めております。各学校では発生した事案への対応だけではなく、事案を発生させない環境をつくっていくことが大切であると考えており、引き続き未然防止に向けて学校全体で対応をするよう指導、支援をしてまいります。今後の引き続きいじめ、不登校、暴力行為につきましては未然防止、早期発見、学校全体のチームによる対応、保護者との連携、関係機関等との連携やきめ細かに丁寧な対応を進めるため、教育委員会も学校や関係機関と連携し、積極的な対応を進めてまいります。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第4報告事項(6)「鎌倉市教育課程編成の指針の策定について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○教育指導課長 それでは、日程第4報告事項(6)鎌倉市教育課程編成の指針の策定について、御報告をいたします。
鎌倉市教育課程編成の編成の指針につきましては、平成26年11月19日に開催をされました定例教育委員会において策定をされました。
お手元にあります資料、鎌倉市における小中一貫教育の推進についてをごらんください。まず初めに2ページをお開きください。
ここでは、鎌倉市における小中一貫教育はどんなものであるかという基本的な考え方を示しております。まず、基本的な柱として目指す子供像の設定、鎌倉市教育課程編成の指針による9年間を見通した教育課程の編成・実施、小・中学校での協働実践の充実の3点を挙げ、目標としましては義務教育9年間における子供の育ちと学びの連続性を保障するとしております。鎌倉市における小中一貫教育は、現在、取り組んでいる小中連携を充実、強化していくものと考えております。
本指針は各中学校ブロックで鎌倉市における小中一貫教育を推進するために、各校が小中連携を一層意識した教育課程を編成する際の参考となる資料として作成をいたしました。
本指針は平成23年度から鎌倉市小中一貫教育検討委員会の作業部会として設置をいたしました、鎌倉市教育課程編成の指針作成委員会で原案を作成し、校長会からも意見を聞き、鎌倉市小中一貫教育検討会で検討、協議を重ねてまいりました。
内容について御説明をいたします。
1ページの目次をごらんください。本指針の構成ですが、1として基本方針から鎌倉市における小中一貫教育の基本的な考え方を、そして2としまして、小中一貫教育推進校の取り組み、3といたしまして、小中連携推進のためのポイントとする取り組み例、4としまして、小中連携を意識した指導計画参考例の四つから構成をしております。
ページをめくっていただいた5ページからの部分につきましては、今の2のところに当たりますが、平成25年、平成26年度の2年間推進校として大船中学校、大船小学校、山崎小学校、小坂小学校が実践した内容をまとめたものとなっております。
また、9ページからは3の内容といたしまして、小中連携推進のためのポイントと取り組みの例を記載しております。
そして15ページからは4の項目になりますが、指導計画の参考例をそれぞれ示しております。
本指針は先ほど申し上げましたように、各学校での教育課程編成の際の参考として活用できるよう、各小・中学校に送付をしたところでございます。
今後の予定となるんですけれども、平成27年度につきましては、各中学校ブロックで目指す子供像の設定ですとか、小中連携推進のための組織の構築等に取り組み、それらが整ったところから具体的な実践を進めていくといたしまして、平成28年度からは全ての中学校ブロックにおいて、それぞれの計画に基づき組織的に小中連携の取り組みを推進していくこととしております。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告に御質疑はございませんか。
|
|
○三宅 副委員長 推進校として大船中学校ブロック、三つの小学校が対象になっていますが、これは全市的に展開をしていくということになりますと、この大船中学校エリアでも例えば大船小学校とか小坂小学校は中学校が分かれますね。大船中学校に行く子と岩瀬中学校に行く子がいるわけですけれども、そういった場合のこの対応というのは少し複雑になるのかと思いますけれども、そのあたりのお考えをお聞きします。
|
|
○教育指導課長 このブロックを分ける部分で、確かに一つの小学校で2カ所に行くケースというのがございます。その部分につきましては、例えばこの大船中学校ブロックと岩瀬中学校ブロックにつきましては、さらにその二つのブロックのところで一つの分かれる小学校に混乱がないように、そこのところも調整をしていくという流れを考えております。
調整というのは、例えば目指す子供像がまちまちになってしまいますと、小学校自体への教育についての影響が出ますので、そういったものを踏まえながらそれぞれの設定をしていくことなどを考えていくという感じです。
|
|
○三宅 副委員長 中1の壁というのがありますから、小学校から中学校に上がっていく、そのクリアをしなければいけないことがありますので、連携の強化ということは私もそれは評価をしているところなので、今、それぞれの進んでいく中学校、別々の学校がありますから、そのあたりはフォローをしていただくということでしたので、それは確認いたしました。
|
|
○久坂 委員 おまとめいただいた内容をもとに平成27年度、各ブロックで組織づくりをするということで、9ページからブロック組織のイメージ図ということでA、B、Cと書いていらっしゃるんですけれども、これは一つイメージをばんとやるよりは、つくり方もそれぞれ委ねたほうがつくりやすいだろうという御配慮のもとに、この3点を提案されているんですか。
|
|
○教育指導課長 実際にそういう理由です。つくったのが、先ほどありました推進校で具体的に2年間、組織づくりも含めて研究をしていただきましたので、そこをもとにしているのが事例のAの部分になってまいります。実際にこれを作成する際に、先ほどお話をした作成委員会は各小・中学校の先生方に集まっていただいて検討をしておりますので、そうしますといろんなパターンを考えることができるという意見が出まして、やはり一つだけの例示になりますと、どうしてもそこに固執してしまう傾向がありますので、幾つかの例を出しながら、さらにそのブロックにより組織として進めやすい、推進しやすいパターンを考えていただくという意味での例示ということです。
|
|
○久坂 委員 何が申し上げたかったといいますと、ブロック、組織はそれぞれつくることはブロックにそれぞれお任せするという中で、その取り組みについての差異が出ないかということを心配しているところなんですけれども、これについてはどうお考えでしょうか。
|
|
○教育指導課長 小中連携ができていないのかというと、実際にはもう各地区で、各ブロックで進んでおります。
ただ、それが組織的なものの部分でまだ整備が十分でなかったりですとか、取り組みの内容について推進をしていく必要があるだろうというのが前提になります。その中で取り組みの差異というのもあるんですが、やはりその地区、中学校ブロックの特徴というものがあってもよろしいかと思います。
ただ、今、見ておりますと割と同じような取り組みをしておりますので、そういうところの部分も、例えば校長会や教頭会ですとか、いろんなところでも情報交換を今後できますので、これを今ブロックで設定したから後は全部お任せというよりも、時々そういった部分での情報交換、共有をしながら、またさらにいいものをつくっていかれるような仕組みはつくっていきたいと思います。
|
|
○久坂 委員 各ブロックで組織づくりをお任せして進めていくんですけれども、その各ブロックの進捗状況においては教育委員会で確認を今後もされていかれるということ、その進捗状況と各取り組みがこういった提示をしているものにきちんと載って、やっているかは確認をされていくということで、改めて確認をしてよろしいですか。
|
|
○教育指導課長 実際に進める中でそういった部分の様子もきちんと確認をしていきたいと思っています。
|
|
○久坂 委員 ぜひお願いをさせていただきたいと思います。
15ページで指導計画の参考例を載せていただいておりまして、先ほど、委員長からあった伝える力の育成とか、コミュニケーション能力をどうやって高めるんだというお話の中で、ちょうどこういうのが出ていらして、例を挙げていらっしゃるんですが、これは今、実践というか、大船中学校ブロックでやってくださったのを例として挙げてくださっているということですか。それとも全く別に入れてくださっているんですか。
|
|
○教育指導課長 この策定委員会の中で、やはり一緒に担当するのは小学校と中学校の教員が一緒になってやっているんですけれども、その中でつながりを考えて、どういうものがいいだろうかという原案をつくりました。その中で、それぞれの委員となった教員が、自分の学校で実践している内容もこの中に入っていますし、これを取りまとめ、推進校にこれをまた案の段階で送りました。送った中で、推進校でもこんなことをやるからというのを加筆してみたり、内容を修正してみたりということで、フィードバックをしながらつくっていったということなので、必ずしも推進校で全てこのパターンでやっているということでございません。
|
|
○久坂 委員 小中一貫をやると決めてくださってからこの指針を策定するまでに十分時間をおかけくださって、本当に感謝をするところでありまして、これがスムーズに今後も進めていただけるように要望をさせていただきまして、質問を終わります。
|
|
○前川 委員 本当に小中一貫連携強化というんでしょうか、始めると決まってから長い時間をかけていただいて、そして、指針ができたことをすごく感謝しております。
それで1点だけ伺いたいんですが、ここにも地域との連携内容と書いてありますが、この保護者とか地域に始めていくに当たって、どういう形で周知をしていくのか改めて聞かせていただいてよろしいでしょうか。
|
|
○教育指導課長 ここについては各ブロックがきちんと、例えば目指す子供像を設定したということは、やはり学校を通じて保護者や地域というのを伝えていくことが地域と連携をする一つの方法だと思っておりますので、学校だよりですとかを活用しながら進めていくということを考えております。
|
|
○前川 委員 ペーパーが主にお伝えする方法であるということで確認をしてよろしいですか。ほかにもありますか。
|
|
○教育指導課長 初めのころはペーパーであると思うんですが、この中にも例示をしてありますが、学校行事等の中でそういったものを御紹介していくとか、または地域の方々に参加してもらえるようなものについては広報していくとか、そういったものは今後出てくるものだと思っておりますので、現在もそういった取り組みがある中で、例えば地域懇談会のようなものも、いわゆる保護者会だけではなく、地域の方々が入ってやっているようなケースもありますので、そういったものも幾つか盛り込みとして考えていかれると思います。
|
|
○前川 委員 とにかく保護者の方は理解できると思うんですが、ぜひ地域の方にわかっていただく、どうしてこういうことが必要なのかということを理解していただくことは、きょう一日でいろんなプランが出てきているんですけれども、全てにつながってくると思いますし、子供たちの学力の状況も地域の方にわかっていただくということがすごく大事だと思っています。
といいますのは、先ほどの学力状況調査のときに申し上げましたように、さっき三宅副委員長もおっしゃっていましたが、地域の方が塾をやっていらして、家庭で勉強を教えてくださっているという、私なんかの世代、もう少し上の方は結構いらっしゃいますので、そういう方たちが今どういうことを学校で行われているかということをよく把握していただくということは、すごく大事だと思いますので、ぜひその辺の動向を踏まえていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
|
|
○教育指導課長 家庭、地域、学校という部分のつながりというのは必須の部分だと思いますので、ぜひそういう視点をしっかり持って、進めていきたいと思います。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 追加日程「教育財産の普通財産への移行の経過について」を議題といたします。
まずは竹田委員から日程追加の御趣旨をお願いしたいと思います。
|
|
○竹田 委員 せんだって、11月の教育委員会定例会に参加をさせていただきました。そのときにこの教育財産である旧教育センターの土地、家屋について普通財産に移管するということが議題として、第24号として挙がってきて、そこでは特に私も気にもとめなかったんです。ところが、今回補正予算でもって教育財産であったところの旧教育センター、旧図書館といってもいいでしょうか、解体するというような補正予算が上がってきて、そうだったのかと正直驚きとともに、その経過の意味がわかったんです。
それであるとするならば、今回、私たち教育こどもみらい常任委員会で、この移管についての説明はないと伺って、なぜならば既に普通財産になっているからですというお話だったんだけれども、先ほども高橋委員がおっしゃったように、これだけの大きな建物が移管されると、その先が既に決まっていると、そういう状況の中で、どのような経過でこの教育財産から普通財産に旧図書館、旧教育センターが行くことになったのかということについての御説明はあったほうがよいのではないのかと思って伺わせていただくことになりました。
|
|
○納所 委員長 原局から報告を願います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 日程第4追加日程教育財産の普通財産への移行の経過について、御報告をさせていただきます。
現在、分庁舎の使用を停止しておりますが、市役所、本庁舎周辺の執務室に関しては、執務室の確保や耐震化の問題が課題となっており、関連各課により改善策を検討することとなりまして、庁内検討会が設置をされました。その中でも教育センター相談室として使用をしていた建物については、老朽化が課題となっておりました。また、現在、第4分庁舎1階で暫定的に使用しているおなり子どもの家の移転についても喫緊の課題となっております。これらの諸課題改善に向けて、これまで庁内の検討会で検討を重ね、旧教育センターを含む市役所本庁舎周辺の建物を整理し、有効活用していくこととなりました。
このため、市長部局において集中管理をすることから、所管がえについて依頼を受けまして、これまで教育財産として教育委員会が所管していた旧教育センターの建物及び土地についての用途を廃止し、市長部局へ引き継ぎを行ったものでございます。
なお、当該土地、建物につきましては旧教育センター相談室として利用していたものであり、御成小学校とは区分されております。
以上で報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 御質疑はございますか。
|
|
○竹田 委員 この検討委員会の中では、第1回を、既に4月の段階で旧図書館は建築後、相当な年月がたっており、老朽化が激しいことから、分庁舎と同様に使用を停止する必要があるというような御意見があったということなんですけれども、私も実際に見に行って、大変老朽化が進んでいると捉えました。4月の段階でもう老朽化が進んでいるので、このような御意見が出ているということは、いろいろな経過があっての旧図書館であり旧教育センターであるわけだけれども、老朽化が進んでいくことは仕方がないことですけれども、それをいずれ壊さざるを得ないだろう、あるいはできれば保存をするというような選択ですよね。どこかでなされたと思うんですけれども、どの段階でこれはもう老朽化が進んでいるから潰すしかない、いやいや老朽化が進んでいても、できれば維持、保存をしていこうと、そこのところの分岐点というか、どのあたりでこれは部内で、教育部の財産としてあったときに決まったのかということをお伺いしたいと思います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 部内でというよりも、先ほど説明をさせていただきましたように、関係各課で集まって、検討会の中で検討されてまいりました。もちろん、その報告は部内でもしてまいりましたけれども、その中で、あそこに入っていたおなり子どもの家が出たということもございますし、あと木造の建物で耐震補強をしておりませんので、かなり老朽化が進んでいるということで、その検討会の協議が始まったという経過がございます。その中で、老朽化は当初から議論がされましたけれども、保存ということについて議論はされておりません。
|
|
○竹田 委員 たしか保護者から子どもの家として、子供が入るには危ないという声が上がって、それで移動をすることになった。教育財産であったものが、子供が入れないほど危ないものである、そこまで老朽化が進んでいる、そういう状況があって、子供はとりあえず移動させました。そこのところはわかるんですけれども、そこのところで、修理をしていくという選択肢は既になかったということですか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 当初検討会が設置されて以降につきましては、先ほど申し上げましたように、保存という話はございませんでした。まずは分庁舎が耐震の関係で使用を停止したということから、その周辺の分庁舎も含めて、執務室をどうしていこうかということで議論がなされまして、その中に、当然、旧教育センターの建物も入っておりましたので、それも一体的、集中的に管理をするということで最終的に市長部局に所管がえをしたということでございます。
|
|
○竹田 委員 庁内での執務室改善計画検討会議というのが第1回、4月4日に発足をしたわけですけれども、その中に既に使用停止ということが入っていて、そのことに関しては、先ほど部内でもというお話があったんですが、この会議に至る前に部内ではどのように捉えていらしたのか、お伺わせていただければと思います。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 特に部内でこの旧教育センターについて、今後どうしていくという話はしておりません。検討会の中で話題になって、議論したことについて、部に持ち帰って報告はしておりました。
|
|
○竹田 委員 特に部内ではどうと検討はしていませんということなんですが、子どもの家として使っているときに保護者から、この状態じゃ危ないということを受けて子供たちを移動した。でも、そのときは教育財産であるとするならば、せんだって私は一般質問でもさせていただきましたけれども、維持管理規則というのがあって、やはり一つの建物において行政目的を持っている物に関して、その後の維持管理はどのような状況だったんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 6月までは教育センター相談室が入っておりましたので、それまでは教育センターで維持管理をしておりました。
|
|
○竹田 委員 そうしますと6月までは教育センターで維持管理、少なくとも使えるような形での維持管理を6月までしていた。しかしながら、4月4日の執務室改善計画検討会議では、既にこれは使用停止をするということが決まっていっているわけなんですけれども、そうすると、部内ではそういう判断をしなかったけれども、検討会議の中でこのような話が出たということなわけですよね。
私も見ていて非常に老朽化が進んでいて、これは客観的に見て、もう壊さざるを得ない状況に来ているなという感じはするんですが、私がここで伺いたいのは、ここまで来るまでに、どのような判断がどこでなされたのかということが一番気になるところで、6月までは教育センターが維持管理をしていましたとおっしゃるけれども、4月4日には既に壊すという段階に入っている。つまり子供が出た時点なのか、あるいはこの庁内での検討会の中なのか。いずれにしても、どこかでこれに関しては、修理、保存ではなくて、今後使わないという判断がなされていたからこそ、あそこまでの屋根の老朽化、今にも壊れそうな状態になっているんだろうと。その検討会の中でというよりも、4月4日の段階で既にこういうような御意見が出ているということは、それまでに維持管理がきちんとなされていたとは、あの老朽ぶりからは推測されないんですけれども、もう一回お尋ねしますけれども、教育部としての維持管理はどのようになされていたんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 説明が足りなくて申しわけなかったんですが、分庁舎の使用を停止し、廃止をしたということはその分庁舎についてでございまして、この検討会で停止、廃止をしたというのは教育センターのことではございませんで、今まで下水道課ですとか、事務室が入っておりました分庁舎が耐震対策の関係で使用ができないというところからスタートをしたものでございます。
それまでは旧教育センターについては相談室が入っておりましたので、その間の、通常の維持管理というのはしてまいりました。
|
|
○竹田 委員 分庁舎のことはわかるんですけれども、この旧図書館は建築後、相当な年月がたっており、老朽化が激しいことから分庁舎と同様に使用を停止する必要がある。既に4月の段階でこのような意見が出ているわけですから、この段階で既に使用を停止する。そして使用を停止するということは教育財産ではなくなって普通財産になる。その後は簡素な維持管理と、この間、総務部長がおっしゃっていました。
だとするならば、この建物が、教育部から老朽化が激しいので分庁舎とともに停止するということに関しては、どこかの段階で説明が必要だったのではないのか。全てのものについて説明が必要とは思いませんけれども、この間の一般質問の中でも、窓口が変われば説明をしますと、それから利用者に影響を及ぼす場合には市民に説明をしますというお話だったけれども、利用者がもういなくても、あるいは窓口が変わるということではなくても、一つの財産が長い歴史を持っていて、市民にとってはいろいろな思いがあるこの建物が教育財産ではなくなって、しかも、既に分庁舎とともに使用を停止、解体をするということの決断がなされたのであるならば、もしかしたらなされる前かもしれないんですけれども、やはり市民への丁寧な説明があってもよかったんではないのかと思うんですけれども、どうでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 4月の段階で検討委員会を発足いたしまして、そのときには分庁舎については使用を停止し、廃止するという方向が決まっておりました。その中で教育センターについては、使用を停止する必要があるのではないかという意見がございました。その中で、今年度8回にわたり検討会議の中で協議をしてまいりましたが、やはり木造の建築物ということで耐震対策がなされていないということがございまして、既に2階に入っていた教育センター相談室につきましては、現在の水道局庁舎に教育委員会の事務局と一緒に移転をしております。
その後、検討会の中では耐震対策がなされていない建物で、老朽化しているので、それ以外、事務室のスペースの確保とか、あとこどもの家の移転といった問題もありますので、総合的に判断をして一体的に活用をしていこうという方向が決まりました。
その中で、分庁舎が幾つかありますので、そうした管理は市長部局で行っておりまして、集中的に管理をするという方向になりましたので、事務的に所管がえという手続に至りました。
|
|
○竹田 委員 その一体的に活用していくからという、その後の話だと思うんです。敷地の問題もあり、総合的に分庁舎と一緒に使用をしない。そして敷地を有効活用して、一体的に新たなものをつくるということは、これから先のことなんですけれども、私が聞いているのは、それを見据えて旧図書館は耐震補強もしておらず、老朽化も激しい、だからもう一緒に、この際、土地の有効活用という部分もあって、これは保存という形ではなくて解体をしてしまいましょうというような判断がなされた。
検討会議を読みますと、第1回目からもう活用をしませんということがずっと言われていて、その方向性で話が進んでいる。であるとするならば、私は先ほども言いましたけれども、これも一つの市民財産であるわけですから、どこかの段階で丁寧に説明があってもよかったのかと思います。
今回、私も初めて教育委員会の定例会で所管がえをする、何でだろう、そしたら補正予算に上がっていた。これは市民の方も少なからずの人が、何があったんだろう、どこで決断がされたんだろうという思いをされて、要望書も上がっているんだと思います。
だから、私が言いたいのは、このことについての修復をするのか、あるいはもう老朽化をしているから無理ですという判断がなされた段階で、市民への丁寧な説明が必要であったんではないかということを先ほど来、述べているところなんですけれども、いかがでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 先ほど、委員がおっしゃったように、あの建物に対する思いというお話もございまして、そうした思いを持っていらっしゃる方は確かにいらっしゃったかもしれません。ただ、安全対策ということを第一に考えた中では、やはり事務室が不足している状況、これも市民の皆さんにとってもマイナスというところにもつながってきますし、教育部単独で判断をしたということではなく、市全体でどうしていこうかということの協議をした中での決定ということでございます。確かにそういう思いを持っていらっしゃる方に対しては、説明がどこかであったほうがいいんじゃないかという御質問に関してはそうであったかもしれません。ただ、そうした形をとらないまま教育委員会に諮り、所管がえの手続は終えたということでございます。
|
|
○竹田 委員 結果は本当に次長がおっしゃるとおりなんです。安全対策、そこの中での庁内での検討会議での判断、全てその流れについてはわかりますけれども、今おっしゃってくださったように、何らかの丁寧な、私は歴史的な、文化的な価値があるかどうかはわかりません。個人的には全然わからないんですけれども、少なくともさまざまな、鎌倉で長年過ごされた方々にとっては思い出深いこの建物は、ほかの建物とは違う。歴史を背負っているものであるわけですから、そこのところの説明はあってよかったのではないかということを確認させていただきます。
|
|
○高橋 委員 資料をお願いして、平面図を出していただいたんですが、御成小学校の敷地というのはどういうふうに入っているんでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 旧教育センター位置図というのを資料として提出をさせていただきましたが、そこの太文字で囲った部分、ここが境になっております。
|
|
○高橋 委員 グラウンド側というのはどこまでなんですか。
|
|
○学校施設課長 御成小学校のグラウンド側の敷地境は、通称、御成山と言われている山の上のほうになっています。
|
|
○高橋 委員 市役所と山の間に通路がありますけれども、その通路から全部、山の上までということでいいんでしょうか。
|
|
○学校施設課長 市役所の脇にトンネル方面に抜ける、これは御成小学校の登下校時に通るところですが、この部分は御成小学校の敷地となっている通路。それを除いた部分で、直線的に市役所のフェンスがございます。市役所と御成小学校の間のフェンス、境はそれの延長という形になっています。
|
|
○高橋 委員 その細い通路からずっと山の上までということではないんですか。通路は御成小学校の敷地ではないんですか。
|
|
○学校施設課長 市役所に沿ってグラウンドからトンネルに抜ける道がございます。これにつきましては御成小学校の敷地という形になります。そこから山のほうまでございます。
|
|
○高橋 委員 これは古い図面なんであれなんですけれども、右下のところに信号のマークありますが、ここのところは今こういう形状じゃなくて、もっと学校側にぐっとへこんだ形になっていて、ここはどうなっているんですか。
|
|
○学校施設課長 ここにつきましては、近年、歩道を拡幅するために、御成小学校の敷地を後退させまして、現況の歩道に提供をしているという状況になってございます。
|
|
○高橋 委員 それは御成小学校の敷地として提供をしているのか。それとも行政財産の道路として編入をしているのか。
|
|
○学校施設課長 現況、歩道に提供してございますが、この敷地については御成小学校の敷地という形になっていまして、移管等はしてございません。
|
|
○高橋 委員 この旧図書館は、もともと御成小学校の敷地に入っていたことはないということでいいんですか。
|
|
○学校施設課長 こちらにつきましては、御成小学校の敷地外という形になってございます。
|
|
○高橋 委員 もともとといいますか、同居をしていたというか、鎌倉高校があったのはどの辺の位置になるんでしょうか。
|
|
○学校施設課長 申しわけございません。私は承知をしてございません。
|
|
○高橋 委員 旧図書館のあたりからだったみたいな話を聞いたことがあるんで、この図書館も利用をしていたんじゃないかなということがあったものですから、敷地を確認しながらお伺いをしたんですけれども、わからないということはしようがないので。
御成小学校の建てかえのときに、これも15年以上すったもんだをして、鉄筋コンクリートで、今のグラウンドのところに建てるということで、本当にきょう、契約議案を採決するというときに取り下げをするようなことになって、結果、今と同じような、もともとの形に似せたような形で建てかえをするということで決着したんですが、その一連の騒動の中で、建築学会から旧御用邸の建物、これが非常にランドマーク性のある建物で、近代建築にとっても貴重な資料になり得るという意見表明がなされまして、当時、議会にも配られて、私は今持っていないんですけれども。そのときに、この旧図書館について言及をされていた部分があったかどうかというのは私も記憶していないんですけれども、その辺はどうでしょうか。
|
|
○学校施設課長 議員がおっしゃる用地について、昭和60年と平成5年の2度にわたりまして日本建築学会というところから市長に、御成小学校校舎保存に関する要望書というものが提出されてございます。それは承知してございますが、今、手元にございませんで、その中に旧図書館の記述があったかどうかというのは定かではございません。
|
|
○高橋 委員 同じような雰囲気で建てようとしたようには見えるんです、古い建物であれですけれども。御成小学校ですとか、講堂と同じような雰囲気の図書館にしようというような、当時の努力が垣間見られるわけで、そういうことを考えると、一連のその辺の景観を象徴するランドマークとしての重要性というものに言及をされていた可能性はあるなと。
ただ、御成小学校も、結果的に使える部材は使わせていただきながら、同じような雰囲気を保って建てかえをするという選択をしましたので、建物そのものを何百年ももたせるというのは大変なことですから、いずれ建てかえをする時期が来ると思うんですが、もし建築学会からそういう要望、指摘みたいなものが来ているのであれば、建てかえのときにはそういったこともぜひ考慮をしてやっていただきたいと思います。
それから、歩道の部分については、御成小学校の敷地のまま歩道に提供をしているということで、これも苦肉の策だと思いますけれども。どうしても学校敷地というのは広くとってありますから、近隣のいろんなものに使われやすいんです。以前も深沢小学校で保育園用地にちょん切ってやるみたいな話があって、そこはきちんと守っていかないと、どんどん削られていく傾向にありますから、そういうところはぜひ注意をしていただきたいと思います。
小学校とは切り離して、いろんな備品、棚卸しも毎年していただいておりますけれども、細かい棚卸しも、ふえた、減ったということでいただいておるんですけれども、大きなものは急に今月、一般財産に繰り入れて、来月、取り壊すだなんていう乱暴な議論はなるべく控えていただいて、小さなものは1年に1回の棚卸しみたいな報告でいいとは思うんですけれども、やはり大きなものを処分するときにはぜひ報告をいただいて、手続だけはきちんとやっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 御意見を踏まえまして、今後、そういった大きな財産の所管がえということがもしありましたら、何らかの形で御報告をさせていただくような形をとりたいと思っております。
|
|
○三宅 副委員長 今、問題になっています旧教育センターなんですけれども、竹田委員もおっしゃっていましたけれども、歴史的なものであるとか、文化的な価値はどうであるとか、耐震は本当にないのかとか、そういう調査の結果というのはお示ししていただけるんでしょうか。もう所管がここではないのでわかりませんか。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 木造の建築物ということで耐震補強はしておりませんが、耐震診断も行っておりません。その検討会の中でもそういったことは話題にはなっておりませんでした。
あと、文化財的な価値という御質問がございましたが、これまで文化財についていろんなものがございますけれども、旧図書館が文化財としての候補に挙がったことはないということで確認をしております。
|
|
○三宅 副委員長 私も言い方を間違っていまして、文化財じゃなくて、文化的というんですか、市民の皆さんがそういう価値のあるものだと思われる建物ですね。旧御成小学校の講堂とこれは一体となってあるものだという気持ちを持たれている方たちもありますので、全くそれも検討には上がらなかったのかなと、ちょっと残念な気持ちなんです。
私も状況を見ましたけれども、確かにかなり老朽化が進んでいるというのはよくわかります。子ども・子育て支援新制度担当も、あそこで執務を行っていらっしゃるというので大変気の毒な、子供たちは危ないから出ていって、それで執務室がないから職員はそこでいいのか、非常にこれは考えていかなければいけない問題であるというのは認識をしております。
ただ、突然ここはもう解体をしますと出されますと、先ほども申しましたように、親しんできた人たちもありますし、そういう検討にも全く上がらなかったのかというのは非常に残念ですので、こういう建物であったと、いわれがどうだったかとか、そういうのはきちんと説明をしていただいて、それからということをやっていただきたかったと思いますが、お考えをお聞きいたします。
|
|
○原田[幸] 教育部次長 確かに図書館として皆さんに活用をされていた時代もございまして、先ほど思いというお話がございましたけれども、そういう思いを持った方がいらっしゃるだろうということも推測はしております。そういった中で、やはりいろんな課題がありまして、子どもの家をあそこに置けなかったということもあり、現場をごらんいただいて大変な状況であるということも御理解いただいたようでございますので、確かにどこかで説明が必要だったというお話であれば、それはやったほうがよかったかと思います。
文化的な価値という部分では、なかなか主観的なものもあろうかと思いますけれども、実際にそういったことが議論をされたかといいますと、安全対策が優先されたという状況でございますので、それに基づいて事務的な処理をしたという形になりますので、先ほど申し上げましたように、もしも今後、大きなそういった財産が動くようなものがございましたら、説明をしてきたいと思います。
|
|
○納所 委員長 質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
教育部職員退室、歴史まちづくり推進担当職員入室のため、暫時休憩いたします。
(17時20分休憩 17時25分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第5報告事項(1)「(仮称)鎌倉歴史文化交流センターの整備状況について」を議題といたします。原局から報告を願います。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 日程第5報告事項(1)(仮称)鎌倉歴史文化交流センターの整備状況についての御報告をさせていただきます。
初めに、お手元にお配りしております資料の1、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備予定スケジュールをごらんください。
(仮称)鎌倉歴史文化交流センターの整備に係るスケジュールにつきましては、平成27年度末ごろの開館を目途として、準備作業を進めているところですが、平成26年度におきましては建物の改修及び展示に係る設計並びに建物の用途変更許可に関する事務を中心として取り組んでいるところでございます。本日は主に建物の改修設計及び用途変更許可の進捗状況について御説明をいたします。
資料の2、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター改修工事基本設計図面(案)をごらんください。
建物の改修につきましては、当該、建物が著名な建築家であるノーマン・フォスター氏の設計であることから、可能な限り建物のデザインは変更をしないことを基本として、平成26年3月に策定いたしました(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備基本計画に沿って展示を効果的に行うための各部屋の使い方や、公共施設として来場者を受け入れるためのバリアフリー化、文化財等の展示に適した空調設備の設置などについて関係各課と連携しながら、そのあり方を検討しているところでございます。
来場者を受け入れるスペースといたしましては、若干、凡例が見づらくなっておりますが、グレーで着色した部分を予定しており、A棟1階は主に展示室として、B棟1階は展示室及び体験スペースとして活用しようとするものです。
また、A棟2階及び地下につきましては、管理者の事務スペースとして活用をする予定でございます。
今後は建物の現状を踏まえた上で、より詳細な実施設計を行うとともに、工事費用の積算作業を進めてまいります。
次に資料1にお戻りいただきまして、建物の用途変更に関する事務について御説明いたします。
当該事業区域は、都市計画法に規定する第一種低層住居専用地域内にあることから、設計作業にあわせて建物の用途変更に関する許可を受ける必要があります。建物の用途変更許可は周辺地域の良好な住環境を害するおそれがないこと、または公益上をやむを得ないと認められることが要件となっており、今後は地元説明会でいただいた意見等を参考にしながら、良好な住環境の維持に向けた対策を検討する一方、今月、予定をされております周辺住民の方々を対象とした公聴会、来年1月に予定されております建築審査会を経て、用途変更許可を受ける予定です。
なお、展示に関する設計につきましては、建物の改修設計と並行をして検討を進めておりますが、基本的な考え方としては、出土品などの実物や写真パネルの展示、動画の映写などを組み合わせながら、鎌倉の歴史や文化をわかりやすく伝えられるような仕組みとしていく予定でございます。
以上で御報告を終わります。
|
|
○納所 委員長 御質疑はございますでしょうか。
|
|
○高橋 委員 この工事の発注が今月から来年の2月ぐらいになっているんですけれども、これは建築審査会の許可が出る前にやるということなんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 若干、スケジュール上少し長く線を引いておりまして、当初予定をしていたということなんですけれども、発注につきましては、建築審査会の後になろうかと思っております。
|
|
○高橋 委員 建築審査会も毎月行われているわけではないですよね。いつの審査会を予定しているんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 予定をしておりますのは1月末の建築審査会でございます。
|
|
○高橋 委員 ということは発注は2月、発注というか、これは入札というか、希望をとるというのが2月になるということですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 お示しをしております予定スケジュールでは、建物の改修工事の発注業務ということで、その準備期間等も含めて、3カ月程度の余裕を持っておりまして、発注するに当たりましては、建物改修の設計が終わるまでは発注できませんので、時期としましては恐らく2月末ぐらいになろうかと考えております。
|
|
○高橋 委員 金額的に議会承認案件だと思うんですけれども、どの時点で議会に出てくるんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 今、金額は精査をしておりまして、その案件になった場合2月になるのか、あるいは大きい金額になりますとその先になってしまうのかというところで、精査をしているところでございます。
|
|
○高橋 委員 この間、中間で御報告をいただいている範囲ではかなり大きな金額だったんですけれども、精査をして議会承認にならないような金額というと1億3,000万円ですか、そんなに小さくなる可能性もあるんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 改修内容で、建物の改修ですとか、あるいは空調、設備等がどのような発注形態になるかというところも全部考えながら、設計、発注の準備をしているところでございます。
|
|
○高橋 委員 分離発注をして、議会がうるさいから、議会承認じゃなくしようということですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 なるべく高価な発注になりますので、そこは経費的に、とにかく安く、効果的に発注できるということを考えたいと思っています。
|
|
○高橋 委員 基本的には全部ひっくるめたほうが経費というのは圧縮できますから、細かく分離をしないほうが全体としては安くなるというのが普通の考え方なんですけれども。そこも含めて御検討をいただいているということでありますので、この調子でいくと議会承認がある場合には6月の議会になってくるかと思います。あと、少し建設時期とかもずれ込んでくる可能性はありますよね。今後の推移を見させていただければと思います。
|
|
○竹田 委員 平成28年1月から3月あたりでの開館ということで、本当に楽しみにしているところですけれども、今、進捗状況として以前、3月に配られたそのときの予定スケジュールと少し違っているところがあって、建物改修、展示に関する設計というのが以前配られたものは、1月までで終了をするとなっていた。それが今回2月まで矢印が伸びているんですけれども、何かありましたか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 建物改修に関する設計につきまして、今年度、入札で委託業務を発注したわけでございますが、若干その発注の時期がおくれました関係で、最終的な成果についても少しずれているという状況でございます。
|
|
○竹田 委員 これからしっかりと整備をしていくわけですけれども、基本的にこの示された整備基本計画の理念や方針に基づいて、これはもちろんのこと、改修、展示に関する設計がなされているという捉えでよろしいですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 今いただきました御意見のとおりでございます。
|
|
○竹田 委員 そうすると、この予定どおりに行くことが大変大事なんですけれども、例えば展示物とか、パネル等の準備というのはあと1年後に迫っているわけですので、そういう準備も並行をしてなされているんでしょうか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 現在、建物改修と展示の設計も、今、同時並行で進めているところでございまして、予定といたしましては、平成27年度に展示設計の計画に基づいて展示物の作成等、必要な部分は行っていくというところでございます。
|
|
○竹田 委員 そうすると、展示物やパネルはいつごろから準備が始まるという感じですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 今現在、その展示計画というものを設計しているんですけれども、どのようなものを展示するかと。例えば出土遺物などにつきましては、事前に、設計の段階である程度用意はできるかと考えております。
ただ、それをどこに配置するか、どうやって効果的に見せるかといったところで、並べていく作業の中で、例えば効果的な写真パネルの位置ですとか、つくり方、あるいは映像資料のつくり方というのは、来年度になろうかと思っております。
|
|
○竹田 委員 どのような仕様になってきて、どこに何をという配置になってくるということですので、パネル等とか、展示の仕方ということはそこで決まってくるんだと思うんですけれども、例えば出土物についての準備を進めることはできますよね。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 鎌倉市で保管をしております出土遺物につきましては、リストアップ作業は進めているところでございます。
|
|
○竹田 委員 既にリストアップの段階に入っているということですね。何でこんなことを私が聞くかといいますと、教育こどもみらい常任委員会で九州国立博物館に視察に行きまして、そこでたまたま木でできている埴輪という珍しい物を見ました。それが木でできているのにもかかわらず、展示に耐えていると。今まで、生涯学習センターで2回目を迎える出土物の展示というのは、出土したばかりなので水の中に入っていますよね、くしとか何でも。水の中に入れとかないと干からびちゃうからなんだと。
ところが、九州国立博物館では木製の物がぴしっとして展示されている。私も何でこれは木なのに展示できるんですかと聞いたら、後からお答えしますと。せんだって学芸員の方から電話があって、これはろうと置きかえているんですって。ポリエチレングリコールと水分を置きかえるんですという話を伺い、そうすると結構時間が必要ですよねという話になったんです。
例えば、御成小学校の先ほどの話、建物の中から木簡が出てきていますよね。木簡は、非常に良い学習材料ですが、市民の方々はほとんどみたことがないと思うんです。それを例えば展示するとしたら、そろそろ準備しなければならないんじゃないのかなと思いまして、その辺のところは間に合うのかな。もちろん、木簡を最初から展示しなくてもいいんですけれども、そういうところも視野に入れて準備は進んでいるのかなということを教えてください。
|
|
○桝渕 歴史まちづくり推進担当次長 ただいま委員からお話がございました木製品の関係でございますが、鎌倉市内、御指摘のように木簡を初め、数多くの木製品が出土しております。そちらにつきましては、ただいま御指摘のありましたポリエチレングリコールに置きかえます保存化学処理というものも順次進めておるところでございまして、そういった処理の済んだ物から、出土品の展示物としてリストアップを進めているというような状況でございます。
|
|
○竹田 委員 手抜かりなく順次進んでいるということで安心しました。
話は変わるんですけれども、前回、お配りいただいた資料の中に、進入路整備というのがあったんですよね。御寄附いただいた?、?、?、?の中の?、?の部分を進入路にしますという話があった。当面は?、?は?、?への通路としての整備のほか、広場としての整備も検討しますと書いてあるんですが、これについてはこのスケジュールには入っているんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 通路の部分につきましては?、?のところに設置するという予定でおりまして、当初は、今現在進めております?、?の建物、これと一体的にやっていこうと考えております。若干のスケジュールとずれる場合もあろうかと思いますけれども、基本的には今お示ししている整備予定スケジュールの中で全て賄うと考えております。
|
|
○竹田 委員 地元説明会で地元の方々の不安材料とか、いろいろな御意見はどんなものがあるんでしょうか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 地元の方々からいただいている御意見としまして、不安材料というところでございますが、当然、集客施設になりますので、人が集まることに触れて、周辺の通行量が多くなるですとか、基本的に駐車場を設ける予定はございませんので、車の交通量がふえるということは少し考えにくいのかと思うんですけれども、人が集まることで騒音とかごみに関する懸念というのは、地元にお住まいの方々からいただいているところでございます。
|
|
○竹田 委員 そうしますと、人が集まる、交通量がふえる、騒音、ごみということに対してはどのような対策を考えていらっしゃいますか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 基本的に、前もっての周知が一番必要かと思っております。開館に向けましてホームページ等でこの施設を御案内する際に、良好な住環境の中にある施設だということを踏まえた上で、皆様、節度を持ってこちらの建物に訪れていただきたいというのは、一つPRする必要があるかと思います。
また、来館される方におきましては、敷地の中のところどころに、なるべく静粛に観覧いただきたいというようなPRも必要ですし、あるいは周辺を歩かれる道路環境ですね。今現在、普通の市道でございますが、地元の方々から御要望等があれば、安全対策というような形で、例えばカラー舗装をするとか、そういったことも考えられるのかと思っております。
|
|
○竹田 委員 この間の観光客、1年間で小・中・高校生が10万人以上来ますという話を聞きました。これは新たな建物ですから、子供たちは銭洗弁財天とかいろんなところに行っています。でも、こういう(仮称)歴史文化交流センターができましたということになると、まずもって小・中・高校生、もちろん大人の方もそうですけれども、当初はかなり殺到するんではないかと思うんです。そうすると今、ホームページ等で節度を持ってきてくださいというアナウンスはされるということでしたけれども、入館制限とか、そんなことも起こり得ると予想されているんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 開館後の来場者の状況を見ながら、場合によってはそういった検討も必要かと考えております。
|
|
○竹田 委員 随分先のことを聞いて済みませんけれども、あと1年後となりますと、例えば各学校なんかですと、グループ行動の計画、あるいは例年鎌倉市に修学旅行に来ている学校は決まっていて、将来的にどういうところに行けそうだという計画なんかも徐々に進められていく段階に入ってくると思うんです。今度こういうものが建ち上がりますよ、どうぞみたいなアナウンスはもうされているんですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 地域の方々にはこういった御案内、説明会も含めてやっているんですけれども、例えば市外の方にそういったPRというのは今のところはしていない状況でございます。
|
|
○竹田 委員 混雑はどうするんですかと聞いていながらあれなんですけれども、どうせ開館するならば多くの方に来ていただきたいので、時期を見計らって市外の方へのアピールもしていく必要があろうかと思って伺わせていただきました。
一つ確認させていただきたいんですが、基本方針のエの中に、小・中学生の学習にも寄与する施設として整備をしますと。この「にも」が気になるんですけれども。いろんなところで、こういうものも展示してほしい、ああいうものも展示してと。この間の一般質問でもありました。企画展としてやりますとか、常設展でやりますとか、いろいろな御答弁をされていたんですけれども、この狭い中で展示をしたい物、何を先にするのか、いろいろ苦慮されることとは思うんですけれども、ぜひともこの小・中学生の学習という視点もしっかりと入れていただいて、展示等を考えていただければと思います。
|
|
○久坂 委員 歴史文化交流センターということで、本当市内に住んでいらっしゃる小・中学生が本当に第一で、ほかはまた市外から来ていただく方にも鎌倉というものを知っていただこうということで設置をされるということで、そのセンターが住宅街にある中で、そういった来館者の方をどうやって動線を引いて、もうちょっと影響を抑えていくかと、そういった御配慮は必要だと思って今の議論を聞いていたんです。入場制限をするほどすごい来るとか、そういった御期待とかあるんですか。そういった御懸念を持っていらっしゃるぐらい、小・中学校の団体客がいらっしゃる場合には、そういった制限というよりは、どっちかというと団体のいらっしゃる時間を調整していただいて、スムーズな入場をしていただくとか、そういったイメージで私は聞いていたんですけれども、そういった理解でよろしいですか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 制限というと語弊があろうかと思います。簡単に言うと予約制といいますか、そういった工夫で来ていただくんですけれども、混み合わないような、時間帯をうまく調節しながら来ていただくというようなイメージで考えております。
|
|
○久坂 委員 団体がいらっしゃる場合には当然そういった調整は必要でありまして、そうでないと物すごい広いスペースではないので、順番で見ていただくにはそういった配慮が必要だと思いますので、後の話だと思うんですけれども、そういったことはぜひ御配慮をお願いしていただいて、本当にお子さん方に歴史を知っていただくということは、地域の財産を知っていただくということですので、やはりそこら辺に御配慮をいただければと思います。
|
|
○前川 委員 今、予約制でということで、そうだろうなと思って聞いていました。
議会には陳情も上がっていることで、子供たちの学習、修学旅行とか遠足に来たときの休憩場所が欲しいという話もあります。こうやって一生懸命見ていて、休憩コーナーは二つぐらいあるけれども小さいのかなと。今の予約制の話から、例えばここでお昼を食べたいとか、休憩をしていきたいとか、視野に入れていただいていることはありますか。
|
|
○歴史まちづくり推進担当課長 本日お示しをしております資料2、平面図なんですけれども、その左上のB棟と書かれている部分は屋外のスペースになります。基本的に、ここで音の出るようなイベントというのは考えてはいないんですけれども、スペースとしてはそういった活用というのは可能かなと考えております。
また、雨が降った場合とか、そういった場合は全体を見渡していただいて、活用とするならば体験スペースしかないかなと思うんですけれども、こちらは主目的として、例えば文化財に触れる体験学習ですとか、あと学習会といった催しものをやるというものでございますので、なかなか、雨が降ったからすぐにこちらにというのも難しいと思います。ただ、検討の余地はまだあると思います。
|
|
○前川 委員 雨が降らなければ可能性があるということだと思います。音の話、おしゃべりでにぎやかになるという心配があると思いますけれども、先ほど竹田委員がおっしゃったことで、私も一緒に視察に行きました九州国立博物館には、地元だと思いますけれども、小学生たちが見学に来ていました。それは私たちよりも静かに、私語をしないようにと言われて見学をしていましたので、できると思います。それも一つの学習だと思いますので、促していただいて、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
|
|
○納所 委員長 ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいまの報告につきまして、了承と確認してよろしいでしょうか、
(「はい」の声あり)
了承と確認いたしました。
職員退室のため、暫時休憩いたします。
(17時48分休憩 17時50分再開)
|
|
○納所 委員長 再開いたします。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第6その他(1)「要望書について」を議題といたします。
要望書の配付につきまして、事務局から説明をお願いします。
|
|
○事務局 平成26年12月1日付で旧鎌倉町立図書館の解体に関する要望書が提出されておりまして、既に皆様のポストに配付しておりますことを御報告いたします。
|
|
○納所 委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○納所 委員長 日程第6その他(2)「継続審査案件について」を議題といたします。
まず、継続審査案件について、事務局から報告を願います。
|
|
○事務局 さきの9月定例会におきまして、閉会中継続審査となっている案件が5件ございます。このうち、文化財行政について及び子育て支援についての2件につきましては、10月27日、28日に当委員会において視察を実施しまして、その後、議長宛てに報告を行っております。
よって、この2件を削除した、残り3件の取り扱いについて御協議、御確認をお願いいたします。
|
|
○納所 委員長 ただいまの報告のとおり、2件を削除し、継続扱いになっている3件を継続扱いにするということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
|
|
○事務局 ただいま御確認いただきました3件につきまして、最終本会議において閉会中継続審査要求を行うことについて御確認をお願いいたします。
|
|
○納所 委員長 本会議最終日に閉会中継続審査要求を行うということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
本日の日程は全部終了いたしました。
以上をもちまして、教育こどもみらい常任委員会を閉会いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成26年12月12日
教育こどもみらい常任委員長
委 員
|
|