平成26年観光厚生常任委員会
11月19日協議会
○議事日程  
平成26年11月19日観光厚生常任委員会(協議会)

観光厚生常任委員会協議会会議録
〇日時
平成26年11月19日(水) 10時00分開会 11時27分閉会(会議時間 1時間22分)
〇場所
議会第2委員会室
〇出席委員
吉岡委員長、西岡副委員長、日向、渡辺、渡邊、山田の各委員
〇理事者側出席者
石井環境部長、小池環境部次長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、遠藤環境施設課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)陳情第20号「新ごみ焼却施設の建設用地について適正な判断を求める陳情」のその後の状況について
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○吉岡 委員長  観光厚生常任委員会協議会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。日向慎吾委員にお願いいたします。
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○吉岡 委員長  きょうの審査日程の確認の前に事務局から傍聴者について報告があります。
 
○事務局  本日、6名の方から傍聴の申し込みがございます。本来、第2委員会室ですと、傍聴は5名までですが、スペースがあるため、6名の入室でよいか御協議をよろしくお願いします。
 
○吉岡 委員長  事務局の報告のとおり、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。
               (10時01分休憩   10時02分再開)
 
○吉岡 委員長  再開いたします。
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○吉岡 委員長  日程第1報告事項(1)「陳情第20号「新ごみ焼却施設の建設用地について適正な判断を求める陳情」のその後の状況について」を議題といしたいます。原局から報告をお願いします。
 
○環境施設課長  日程第1報告事項(1)陳情第20号新ごみ焼却施設の建設用地について適正な判断を求める陳情のその後の状況について、報告いたします。
 本陳情の要旨は、「現在、市及び生活環境整備審議会で、新ごみ焼却施設の検討が行われており、野村総合研究所跡地が新ごみ焼却施設の有力な4候補地の一つとなっているが、この地への新ごみ焼却施設の建設は、鎌倉の行政計画及び行政方針との整合を欠くものであるとして、新ごみ焼却施設の用地検討を行う生活環境整備審議会及びごみ焼却施設用地検討部会には公正かつ適切な判断が求められるため、行政に対してこれらの情報についての適切かつ十分な説明を審議会に行うよう、市議会として行政に働きかけていただきたい」というもので、市議会9月定例会本会議におきまして全会一致で採択をされたものです。
 まず、ごみ焼却施設用地検討におけるこれまでの検討経過について説明します。
 市では、平成25年8月に生活環境整備審議会に鎌倉市ごみ焼却施設基本計画の策定についてを諮問し、平成25年12月に同審議会に市民が参画するごみ焼却施設用地検討部会を設置し、市民の方の意見を聴取しながら建設候補地の検討を開始いたしました。
 検討開始の当初は、他市の事例の紹介を初め、秦野市の「はだのクリーンセンター」を視察し、最新のごみ焼却施設の整備状況を確認したほか、4候補地選定後の比較検討に当たっては、候補地の現地視察を行い、現地の状況を把握するとともに、それぞれの候補地におけるさまざまな情報を提供させていただきながら比較検討を行ってまいりました。
 また、市議会9月定例会終了後、10月17日開催の第9回ごみ焼却施設用地検討部会及び10月22日開催の鎌倉市生活環境整備審議会に対し、本陳情が市議会に提出され、全会一致で採択されたことを報告し、候補地の検討に当たっては、引き続き4候補地における情報について適切かつ十分な説明を行っているとともに、野村総合研究所跡地だけではなく、4候補地に対して公正かつ適切な比較を行っていくことをお伝えいたしました。
 次に、具体的に用地検討部会へ提供しております情報について御説明いたします。
 資料1をごらんください。新焼却施設建設候補地選定に係る調査票となっております。この資料は、各候補地の概要として、各候補地ごとに敷地面積、用途地域、接道のほか、位置図による周辺の状況などを示すとともに、本市の行政計画の位置づけや法律上の制約条件など、それぞれの建設候補地の状況についてお示ししたものです。
 次に、資料2、4候補地に対する相対評価項目(19項目)の調査結果概要についてをごらんください。この資料は、現在、用地検討部会で4候補地の比較検討を行っている19項目を示したもので、候補地ごとの情報を整理しまとめたものです。
 まず、1、土地利用の現況についてでは、現状の土地の利用状況を記載しております。2、法律の制約条件についてでは、都市計画の区域区分や用途地域の位置づけ、その他の規制状況についてを記載しております。3、地形や地質についてでは、平地の確保や地盤の強化などをあらわしたもので、地形や表層地質の状況、周辺の活断層の有無を記載しております。4、収集運搬の距離や施設周囲における車両状況についてでは、主な搬入ルートの道路状況や焼却施設に搬入する車両台数と時間帯、それらに伴う主な交差点における交通量などを記載しております。5、他市との距離関係についてでは、各候補地と市境までの距離を示し、他市との位置関係を記載しております。6、騒音、振動、悪臭などの環境保全対策への対応についてでは、それぞれ候補地ごとに各規制値を記載しております。7、敷地境界線から学校、保育所、病院等までの距離、通学路の有無についてでは、500メートル圏内にある教育、医療、福祉施設や候補地に至る通学路の有無を記載しております。8、住宅の密集度についてでは、200メートル及び500メートル圏内の住戸数を記載しております。9、十分な幅員の確保についてでは、候補地の接道する道路の幅員の状況を記載しております。10、自然災害に対する影響についてでは、土砂災害警戒区域や洪水ハザードマップの指定区域の有無について記載しております。11、総合計画、都市マスタープランの方向性との整合についてでは、都市マスタープランを初めとする行政計画上の位置づけとその整合についてを記載しております。12、将来的な施設建てかえ、増築、改造等への対応の可能性についてでは、それぞれの敷地面積に対し、将来の建てかえ等の可能性についてを記載しております。13、焼却施設建設に伴う概算附帯費用につきましては、施設本体の建設費以外にかかる附帯費用をあらわしたもので、現況の状況をもとに、造成費として地質や地形によるごみピット掘り込み等に要する土工事費、地形による擁壁等の概算工事費、地質によるくい基礎工事費、また候補地によっては既存施設の解体費や橋梁の補強費、接道部分の整備費等を記載しております。14、景観等への配慮についてでは、周辺環境への配慮として、古都保存法等に位置づけられた周辺の緑地や周辺住宅地等への景観的な配慮事項を記載しております。15、焼却施設の存否に係る事柄以外の地元住民との経緯についてでは、地元の方々との約束、要望など、それぞれの候補地が持つ経緯についてを記載しております。16、地元還元施設の実現可能性について並びに、17、防災拠点としての可能性についてですが、いずれの候補地に決まったといたしましても、地元還元施設につきましては、施設の整備計画を策定する時点に地元の方々の意向を踏まえて検討するものであること、また、防災拠点としての役割についても、いずれの候補地におきましても災害に強い施設とすることやエネルギーを創出できる利点を生かし、地域の復旧の一助を担える施設とすることから、現段階では4候補地共通の表現として記載しております。18、施設から発生するエネルギーの活用についてでは、基本的にどの候補地になったとしても、焼却施設建設の基本方針に示しているように、焼却施設から創出できるエネルギーの活用を積極的に図っていくこととし、候補地ごとの可能性について記載をしております。最後に、19、各候補地が抱える課題につきましては、資料3の候補地別課題整理票をごらんください。
 野村総合研究所跡地につきまして、一つ目としまして、株式会社野村総合研究所の寄贈に当たり、示された意向の取り扱いについては、寄贈に当たって所有者から「広く市民が利用できる文化・芸術に資する用途で活用を希望する」との申し出の対応を踏まえ、寄付者の意向に配慮する必要があること。
 二つ目としまして、野村総合研究所跡地整備に係る今後の基本方針との整合については、平成22年に策定した基本方針との整合を図る必要があること。
 三つ目として、周辺の自然環境や歴史的景観との調和については、資料1でお示ししました位置図に示されていますように、当該地周辺が風致地区及び古都保存法、都市緑地法の指定区域があり、周囲の自然環境や歴史的景観に対するマスタープランや個別計画などの考え方を整理する必要があること。
 四つ目として、現存する建物や工作物の取り扱いについては、施設整備に当たって既存施設の取り扱いや敷地内の老朽化した橋の適切な対応が必要であること。
 五つ目として、周辺住民等への配慮については、これまでの市民参画で、当該地の活用を検討してきた長い経過や、文化・教養ゾーンとしての土地活用の方針、当該地を含めた周囲との関係に配慮する必要があることを課題としております。
 次に、深沢地域総合整備事業区域内市有地についてですが、一つ目としまして、土地区画整理事業との整合についてでは、ごみ焼却施設の建設を計画した場合、事業計画や土地利用計画(案)の見直しが必要となること、権利者からは現計画による当該事業の早期実現が求められており、ごみ焼却施設の建設計画は権利者の反対が強く、合意形成に時間を要することが予想されること、ごみ焼却施設の建設により事業成立性が低くなることが懸念されること。
 二つ目としまして、公共施設再編整備計画との整合につきましては、現在、経営企画課におきまして公共施設の再編計画が策定中であります。当該地の建設予定施設に焼却施設が含まれていないこと。
 三つ目としまして、ごみ焼却施設の建設工事時期については、ごみ焼却施設を建設すると仮定した場合、権利者等との合意形成に他地区と同様の時間を見越したとしても、他の候補地と比べて土地区画整理事業の諸手続、工事等の工程が追加されるため、ごみ焼却施設は平成37年度からの施設稼働が困難になる可能性が高いということ。
 四つ目としまして、広域的なまちづくりとの整合につきましては、広域的なまちづくりについては、20年近く神奈川県、藤沢市、鎌倉市の3者で検討を進めてきました。ごみ焼却施設を建設した場合、藤沢市村岡地区の開発や新駅構想を含む広域まちづくりにも影響し、全体整備構想(案)に定める両市のまちづくり、新駅構想の内容の見直しが必要であることとなっております。
 五つ目としまして、事業計画の進捗状況についてですが、平成21年9月に深沢地域国鉄跡地周辺整備事業の早期推進を求めることについての陳情が土地区画整理事業区域の権利者から提出され、全会一致で採択されていること、平成24年度に、権利者に都市計画手続について意向確認を行い、95%が進めてよいという回答があること。
 続きまして、六つ目としまして、周辺住民等への配慮については、当該地は市内の周辺住民はもとより、市境に位置しているため、藤沢市宮前地区の住民の方々への対応が必要であることを課題としております。
 次に、山崎終末処理場未活用地についてですが、一つ目としまして、土地取得目的との整合については、当該地に焼却施設を建設するため、現在の下水道施設用地から敷地の分割を想定する場合、施設に至る接道を別に確保する必要があること。当該地は、流入汚水量の増加に伴う増設計画等に基づく水処理施設建設や高度処理施設を目的に確保された土地であること。下水道事業以外に転用する場合、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律、適化法と呼んでおりますが、その手続が必要であり、その場合、土地取得費の国費相当分を国に返還する可能性があること。
 二つ目としまして、都市計画決定との整合につきましては、下水道終末処理場としての都市計画決定を受けているため、都市計画決定の変更が必要であること。
 三つ目としまして、将来の事業計画との整合につきましては、山崎浄化センター施設の老朽化に伴う建てかえや将来の2処理場一元化の対応についての構想を持っている、今後に対する対応について検討が必要となること。
 四つ目としまして、既存施設との併設につきましては、現在、下水道終末処理場という都市施設として使用されている用地であり、さらにごみ焼却施設という都市施設が加わることは地域住民にとって負担が増すということになること。
 五つ目としまして、周辺住民等への配慮につきましては、山崎浄化センター建設時、昭和63年になりますが、スポーツ広場の廃止に伴う代替地の要望が提出されているが、そのうち西側部分の処理場上部を利用し、スポーツ施設設置の要望につきましては今現在、実現していないこと。また、市民開放エリアとして活用する要望があることを課題としております。
 次に、深沢クリーンセンター用地についてですが、一つ目としまして、法規制との整合については、当該地は第一種中高層住居専用地域で、その用途地域に適合する施設ではないため、建設には建築基準法第48条の用途許可が必要であること。また、高度地区の指定があるため、建築物の高さ15メートル以下の規制があること。接道の幅員が6メートル未満の箇所があり、新たに施設を建設する場合は、道路の拡幅が必要であること。また、周辺の通学路が狭いという状況があること。
 二つ目としまして、深沢クリーンセンター業務の移管につきましては、深沢クリーンセンターの現機能を他下水道関連施設への移転をする必要があること。
 三つ目としましては、既存施設との関係につきましては、これまでし尿処理施設、し尿の受け入れ施設として使用してきた用地に、引き続きごみ焼却施設という都市施設を配置することは、引き続き地域住民の方に御負担をかけることになること。
 四つ目としまして、周辺住民等への配慮につきましては、住民との協定等の締結はないものの、跡地利用につきましては、地元町内会から嫌悪施設を建設しないという要望が出されているということを課題としております。
 現在、生活環境整備審議会のごみ焼却施設用地検討部会では、本陳情にあります鎌倉の行政計画全般について、当該地の法的位置づけ、景観についてなどを含めた19の比較検討項目について、以上のように4候補地が持つそれぞれの点について記載し、説明し、引き続き比較検討を進めているところでございます。
 今後の生活環境整備審議会及び用地検討部会では、引き続き4候補地における情報について適切かつ十分な説明を行うとともに、野村総合研究所跡地ばかりでなく、4候補地に対し公正かつ適切な比較検討を行ってまいります。
 以上で、陳情第20号のその後の状況についての説明を終わります。
 
○吉岡 委員長  御質疑ございませんか。
 
○山田 委員  まず、引き続きということでの情報提供がされるという御説明をいただきましたので、その引き続きというところをもう少し、今後のスケジュール感ですか、この辺を再確認させていただけませんでしょうか。用地検討部会でいつごろまでに検討を終わらせて、それから生環審としてはどういう対応をして、最終的な答申はいつごろ、少し時期的にはずれ込んできているんじゃないかなという気はしてるものですから。
 ただ、もう一つは、12月議会を前に、きょうこういう協議会を開かせていただいた意味合いというものは、用地検討部会の生環審への話というものが近々行われるんではなかろうかと、12月前にですね。というようなことも、以前いろいろなスケジュールを見させていただいていく中であったものですから、それでは12月にやっても意味がないよねということで、きょう行うことをいろいろと委員長等との協議の中で決めさせていただきましたので、その辺の意味合いがありますので、今後どういうスケジュールのもとで進んでいくのか再確認、現在決まっている段階で結構ですので、お話しいただけますでしょうか。
 
○環境施設課長  現在進めておりますスケジュールでございますけれども、これまで説明会等でもお話しさせていただいております。用地検討部会のまとめは11月末をめどにということでお話しさせていただいてきております。さらに基本計画(案)、生活環境整備審議会にその後、用地検討部会から報告はさせていただいて、生活環境整備審議会でも議論をいただいた後、基本計画(案)の中に4候補地を盛り込んだ形で、答申を12月末にいただくということ。さらに、答申をいただいた後に、市が1月下旬をめどに1カ所に絞り込んでいって基本計画(案)としてまとめていくと。その後、パブリックコメントを経て、行政計画として年度内にはという説明をさせていただいております。
 現在、11月9日を皮切りに市内で4回、二つのことを市民の方に意見をいただくための意見聴取会を行ってきております。その内容というものが、基本計画全体の施設の全体がどういうものになるのか、これは基本計画の中でも基本方針、基本コンセプトをもとにしまして御説明させていただくということ。それから、用地の選定に関しまして経過と今後の予定という形で、この二つを今、説明させていただきながら、意見をいただく機会を設けさせていただいております。
 また、用地検討部会でその御意見を用地検討部会にフィードバックといいますか、御説明する機会を設ける予定でおります。その意見をどういうふうに反映していくか、またはどういうふうに次の生活環境整備審議会につなげていくかということもございまして、それは次の用地検討部会の中でも御議論いただいて、次のステップに行きたいと考えておりますので、その検討結果、用地検討部会の状況におきまして、用地検討部会での議論をもう少しやっていく可能性もあるということでございます。
 ということで、今、可能性でございますけれども、そういう形で11月内にまとめるという方向でございますが、その検討状況によっては少し時間的なものが、全体がずれていくというような状況でございます。
 
○山田 委員  そうしましたら、用地以外の、いわゆる基本計画にかかわる内容というものは、今それはどういうステータスになりますでしょうか。
 
○環境施設課長  基本計画につきましては、前回の9月定例会の中でも土地の規模等につきまして御報告させていただいたかと、基本コンセプト等々ですね。その後も2回、生活環境整備審議会を開かせていただいて、基本計画本体の中身について説明させていただいております。その部分につきましても引き続きやっていく所存でございますが、若干全体がずれ込んでいるという部分も少し見受けられますので、その辺もあわせてできるだけ早く検討できるような、まとめられるような方向ではいきたいと考えております。
 
○山田 委員  そうすると、基本計画、コンセプトから生環審議会のことをやられたという中で、この用地にかかわる話がフィックスしないと、例えば基本計画そのものが、少しここは確定しないという要素というものはあるんですか。用地が決まらないと基本計画に影響する。基本計画としての施設のところは、あとは敷地さえあればいいよねというだけの話なのか、この敷地によっては基本計画を直さなきゃいけないなという、そういう用地に関するいろんな制約条件というものは、基本計画の中での影響というものは、いわゆる施設側への影響というものは何かお考えになっている部分というものはありますか。
 
○環境施設課長  最終的には1カ所にという中では、最終的な候補地となったところの、例えば配置計画だとかというものにも全体としてはかかわってくるかなと思います。ただ、そのつくりとしまして、それぞれを候補地ごとにということも考えられますが、最終的には1カ所に絞った中での部分といいますか、候補地に関係するところで言いますと、大きなところは実際の土地の配置だとか費用だとか、そういうところが関連してくるかなということはあります。
 
○山田 委員  そうすると、今お聞きしたことを私なりに解釈すると、用地が決まらないと最終答申ができませんということは間違いないですか。
 
○環境施設課長  必ずしも決まらなければということではないですが、四つのまま、いろんな検討はさせてもらう方向でおりますので、基本計画の生活環境整備審議会の答申に関しましては、四つの検討のままいただくような形になっておりますので、そこの段階ではそういうことはないです。その後、1カ所に絞った中ではそこから整理していく形になると思います。
 
○山田 委員  そうすると、A候補地ならばこういう施設配置、B候補地ならこういう施設配置、C候補地だったらこうだと、そういうような計画の出し方ではなくて、敷地としてはこれぐらいあるよねというような、そういう共通的なところのエリアというもので出入り口を決めちゃえば、これしかないというような話に、一本に絞るのか、候補地ごとに施設配置を考えたもので答申するのか、これは多分考え方というものはあるんですか。
 
○環境施設課長  それは一応4候補地のまま答申いただくということになりますので、基本的には候補地別の配置だとか、そういうことは個別の案ということで答申いただく予定でおります。
 
○山田 委員  これに絡んで、先ほど16項目めの地元還元施設の実現可能性についてとか、あとは15項目めの地元住民との経緯についてというところなんですけど、このあたりは今度の焼却施設をつくるに当たって、これは配慮しなきゃいけない一方、もう一つ大きな意味合いを持っていると思うんですけれど、こういったものに対する施設用地との関係、本体だけじゃなくて本体以外の部分というものについては、どこでどういうふうに配慮していくのか、基本計画の中にある程度そこは織り込んでいくのか、織り込まれていかないのかによっては、用地のスペース的なものとか、例えば交通のアクセスだとか、市民が集まりやすいのか、集まりにくいのか、そういったところも多分関係すると思うんですけれども、そういう還元施設、あるいはこれまでできてこなかったもの、これに対する配慮、それをどう実現するかということは基本計画の中に入ってくる予定はありますか。その辺はいかがですか。
 
○環境施設課長  15番に関しましては、これは個別の状況でございますので、そこは具体的に、基本計画の中にこれまでの経過を直に盛り込むということは考えておりません。ただ、その候補地として検討する中では、当然ながら検討項目として考慮していかなきゃいけないと考えております。
 また、16番の還元施設の実現の可能性ということは、ここでもお示しさせていただいておりますように、具体的には1カ所になった後に、個別に地元の方との協議等で最終的には決まっていくと思っております。ただ、用地の問題、要は還元施設が入るのかどうかとか、その辺の用地をどれぐらい確保できるかとか、その辺のことも施設の配置まで少し考え、基本計画の4候補地別にやりますので、その中では少しそれにも触れていかなきゃいけないかなと思っております。
 
○山田 委員  そうすると、還元施設と呼ばれるものはどういうものかということについては最終的に決まった後にしたとしても、そこの余地を残しながら施設配置というものを考えなきゃいけないと考えていらっしゃる。だから、本体はこうだけれども、還元施設のためにはこの程度をまたとっておこう、何ができるかわからないけどとっておこうと、それを全体として基本計画、例えば一律の面積でいいと思うんですが、この敷地の中に本体がこれだけ、還元施設はこれだけ、還元施設は4候補地とも共通の施設面積を持つようなものというような考え方とか、そういったような整備で基本計画へフィードバックする。今は、そんなふうに理解しておけばいいですか。
 
○環境施設課長  それぞれの候補地の面積には一定程度、面積の制約がございますので、それぞれ同じ面積の確保は非常に難しい状況だと思います。ただ、それぞれの候補地別には工夫した本体の配置を考えるとか、それと本体を横に広げるんではなくて縦に広げていくとか、それぞれ候補地ごとの工夫はしていかなきゃいけないと考えています。
 
○山田 委員  そうすると、用地検討部会からは近々、私がお聞きした範囲では16日に行われたと聞いておりますけれども、11月末までというお話の中で、資料1と資料2については、どこまで用地検討部会でインプットされたんでしょうか。これは全部を既にインプットされたのかどうかを確認させていただきたい。
 
○環境施設課長  時期はあれですけれども、既に当然ながら1、2、3の内容まで、全て用地検討部会にこちらから情報提供していますし、その中で御意見なり御議論なりいただいているところでございます。
 
○山田 委員  そうすると、この19項目は、7月の段階では案として我々は受けとめさせていただいたんですけど、19項目プラスアルファの部分については、特にお話は今のところないと考えていいんですか。
 
○環境施設課長  そのとおりでございます。この19項目がそのまま現在、比較検討を行っているという状況です。
 
○山田 委員  用地検討部会の検討内容に直接触れてはいけないと思っておりますので、それについてはどういう意見が出たとか、どうだこうだということは申し上げませんけれども、市として用地検討部会、あるいは議会が採択した陳情に鑑みて、用地検討部会に対して情報提供した中身、これは資料1に、それ以外にあるのかもしれません。それは、私はわかりませんし、そこは詮索しませんけれども、1、2以外のところを含めて、用地検討部会に市としては十分な情報提供を行ったと。資料3は別のような気がしますけれども、1、2については少なくともそれに関連した部分としては審議会から、採択してお願いしたことについては、現段階では行政としては十分説明したという判断をしておいてよろしいですか。
 
○環境施設課長  私どもで所持している情報はしっかりお伝えしていると認識しております。
 
○山田 委員  それでは、19項目に追加項目はないし、それについては十分な情報提供したと市は判断していますということを確認させていただきました。
 その上で、細かい話になって恐縮ですけども、例えば8番、住宅の密集度の記載にあるんですけれども、それぞれ200メートル圏内に何戸、500メートル圏内に何戸ということでありますけれども、いわゆる焼却施設のアセスメントの関係からいって、例えばこの環境負荷については、この住宅等についての配慮という意味では500メートル圏内ぐらいを想定しておけば、これは十分なんだと御判断して、これを記載されているんですね。
 
○環境施設課長  これは、ここでお示ししている内容を特に他市の法令だとか、調査にかかわるものの基準だとか、そういうものに照らし合わせてここで決めてはおりません。ただ、大体500メートル以内、最初500メートルで1回させていただきました。ただ、そこだけじゃなくてもう少し狭い範囲でということで、200メートル圏内もここでお示しさせていただいたという経過はございます。ですので、500メートルというところでは、特にここで示している中での基準は、ほかのこういうものから持ってきて500メートルの中で見ていますよということではないんですが、他市の事例も含めまして、500メートルぐらいをまずはお示ししたという状況でございます。
 
○山田 委員  そうだとすれば、他の自治体がそういう焼却施設を建設するに当たっては、住宅の密集度という比較項目を立てるとすれば、500メートル圏内ぐらいということが多く検討されていると。焼却施設なので結構煙突が高いじゃないですか。500メートルという数字がいいのかどうかについて、私自身がここではふと気にかかったんですけれども、他市ではこの程度と確認はさせていただいていいですか。
 
○環境施設課長  他市の事例でございますので、全てがそういう状況ではございません。他市の事例を見まして、500メートル程度をまずお示しして、どんな状況なのかということを見ていただくためにお示ししたものでございます。
 
○山田 委員  そうすると、例えば深沢地域総合整備事業区域内市有地と書いてありますけども、これは500メートル圏内でいうと現在1,000戸で、先ほど深沢の開発という土地区画整理事業はこれからなので、そうすると1,000戸では足りないんじゃないのと直感的に思うんですけど、このあたりは今は考慮していないと思っていていいのですか。
 
○環境施設課長  これは現況でございます。土地区画整理事業では住居地域といいますか、住居のできることも承知しております。その部分については、これには今現在加味されておりません。
 
○山田 委員  わかりました。そしたら、資料3が課題整理票と書いてあるとおり、19項目めになりますから、その他ということになろうかと思いますけれども、先ほどの御報告にもあったんですけども、これも具体的に4候補地の中で、それぞれの課題についてはこうだということについての、例えば野村総合研究所の寄贈に当たり、示された意向の取り扱いについてはこう考えます、深沢でいえば土地区画整理事業との整合性についてはこう考えます、これはさまざまなこれまでの経緯によってこうであろうというような、先ほど口頭の説明があったんですけど、これはまだ紙にして用地検討部会におろされてはいない。この項目はわかりましたけど、項目の中身をどうするのか、どういうことなのかということについて、比較項目のうちの一つなものですから、これについては個別にどういうふうにするのということについては、これはどういうふうにこれから扱われるんですか。
 
○環境施設課長  この内容につきましては、課題のタイトルとしてこういう形で示させていただきました。先ほど具体的に御説明させていただいた内容が、それぞれくっついた課題として整理させてもらっています。それとあわせて、それに対する考え方といいますか、これは市の考え方が多くなる部分があるかと思います。そこについても整理させていただいたものは既に御提示させていただいて、議論をいただいているというところでございます。
 
○山田 委員  きょうは、この部分については提出をいただけなかったというのは、まだ経過があるからということで、今回はタイトルだけで、課題なんでどういうふうに考えるかということはまだ判断していかない状況なので、今回についてはタイトルだけで示させていただいた、そう理解していいですか。
 
○環境施設課長  そのとおりでございますが、ただ、そこの部分は、反対側のといいますか、ここは課題のところと、それに対する考え方につきましては、言ってみればそこは用地検討部会での考え方になってきますので、本日はその課題の部分の御提示だけという形にさせていただいております。
 
○山田 委員  そうすると、この中で一つだけ、先ほどの御説明を聞いた中で、深沢の地域総合整備事業区域内の中で、権利者との関係のことをおっしゃっていました。この権利者というのは個人なのか、事業計画全体のあれで4分の3の土地所有者であるJRなのか、権利者という言葉の中には何を想定されて、権利者という言葉を使われたのか。個々の権利者を含む、多くはJRの意向、そういうふうに解釈したほうがよろしいですか。
 
○環境施設課長  これは、具体的には拠点整備の話になると思いますけれども、権利者はJRだけじゃなくて、全ての市民の方の権利者がおられるわけですので、それの全体ということで捉えていただければと思います。
 
○山田 委員  資料3に書かれて、市の考え方も含めて整理しているものは、11月末に用地検討部会が生環審への結論を出すというお話でしたので、このときまでに整備は終わっている。生環審の答申までは、逆に言うと中間報告的なものは、議会に対していただけるのか、いただけないのか、この辺の考え方はどうですか。
 
○環境施設課長  用地検討部会から生活環境整備審議会に報告した時点以降につきましては、御報告できる状況ができるのかなと思っています。ただ、生活環境整備審議会に送った段階で、審議会でも御議論いただく予定でおりますので、その中で用地検討部会での報告内容と、そのプラスアルファなり、盛り込むことが出てくる可能性もございますが、そこにつきましては用地検討部会から生環審に報告があった報告内容につきましては報告をしていく方向で考えております。
 
○山田 委員  そうすると、今後の報告の予定としてお考えなのは、12月の観光厚生常任委員会の中では、用地検討部会の生環審への報告内容についての御説明はいただける。正式にその段階では終わっていますので、ただ、生環審答申となるとこれは基本計画全体にかかわる話ですので、とりあえず用地検討部会がどういう結論を出して生環審に送ったのか、この4候補地についてどういうふうに課題整理というのかな、いろんな議論をしたんでしょうけど、きょうはできないけれども、そのときにはここはどういうふうに考えていらっしゃいましたかみたいな話も、突っ込んで聞かせていただくことになろうと思いますので、そのあたりは今後、資料3に示されたもの、あるいは用地検討部会で、例えばそれぞれの候補地について、この項目についてどんな議論があったんだろう、これについてどういうふうに現段階では結論づけてきたのか、それをどう生環審に報告したのか、そのあたりのことも含めての確認は、12月定例会のときに我々は得られそうですので、十分準備等をよろしくお願いしたいと思います。生環審に御報告できませんでしたということも想定しておかないといけないのかもしれませんけども、そこのところは十分お願いしたいと思います。
 
○環境施設課長  御趣旨、よくわかりました。最後にお話しいただきましたように、現在最終的な意見聴取会を行っております。それに関しましての内容につきまして、用地検討部会でも御議論いただくようなことも想定しております。その中で、用地検討部会がもう少し、先ほど申し上げたけれどもお時間をいただくようであれば、12月議会での報告が少しずれ込む可能性もあるということを御承知いただきたいと思います。
 
○山田 委員  そのときには会期内かもしれませんけれども、定例の常任委員会ではなくて、答申をどういうふうに生環審に送り込まれたのか、この辺は市として説明会をしている以上、そこは市民の皆さんの大きな関心事ですので、その日程にかかわらず、会期の内外ということになるかもしれませんが、こういう形できちんと議会としても受けとめていきたいと思いますので、そこはよろしくお願いしたいと思います。多少常任委員会でできなくてもということを想定してお願いしておきたいと思いますが、よろしいですか。
 
○環境施設課長  そのように対応していきたいと思います。どういう状況になるかわかりませんが、12月の常任委員会では方向性、仮に御報告できなかった場合には、その後のスケジュール等につきましても、その時点での御報告をさせていただきたいと思います。
 
○日向 委員  先ほど、この陳情に対して、市としては情報提供したということをお話ししていただいたと思うんですけれども、用地検討部会に全く同じ資料を提供しているんですか。それとも、また別の形でこれを使って説明という形になっているんでしょうか。
 
○環境施設課長  基本的には、全く同じと考えていただいていいと思います。ただ、当然ながら検討の過程で、実際には全部の資料、「素案」「未定稿」とさせていただいておりますが、その議論ごと、検討部会ごとに変わったり、削除とか加筆は行われておりますので、基本的にはこの内容が最新だと御理解いただければと思います。
 
○日向 委員  私、資料1の一番最初に見た野村総合研究所跡地のところ、位置図なんですけど、この紙の大きさだと、いろいろ書かれてはいるんですけれども、見にくいかなと感じまして、もし、このまま白黒の紙でお配りしているようですと、ぱっと見たときにどこがどうなっているんだということがわかりにくいかなと思ったんです。例えばこれをもう少し大きい紙にするとか、この部分だけカラーで別に出すとか、そういったことはされたりはしていただけるんですか。
 
○環境施設課長  この内容につきましては、今、白黒で出させていただいていますが、用地検討部会にはカラーで出したこともあります。
 
○渡邊 委員  今の日向委員の質問とかかわっているんですが、前に野村総研跡地について、山裾に建っておりますのでどういう景観なのか、もう少し具体的にしてほしいと思うので、例えばグーグルを使って加工して、山裾の東から見るとこういうふうに見えるとか、南から見るとこう見えるとか、煙突の部分はこうなるとか、具体的に色と立体感をもってお示ししたほうがわかりやすいと思うんで、もしそういうことができるのであれば、そういうふうにしていただきたいとこの前お願いしたんですが、そういったことはおつくりにならないんですか。書面の平面的なものだと非常にわかりづらいですね。
 
○環境施設課長  一つは、ここはその周辺が古都法の地域ということもあります。周りがその緑地に関連したところということで、その稜線を含んだ用地になっておりますので、そこの見え方につきましては気を配らなきゃいけないと考えております。そこにつきましても、実際の見え方、始点は直近の市役所通りからの見え方とか、また遠くからの見え方もあろうかと思いますが、一応見え方の検討もしておりますが、そこもまた改めて示していきたいと思います。
 
○渡邊 委員  野村総研跡地に限らず、この4候補地、写真をもってビジュアル的に東西南北、どういうふうにどこから見えてどうなのかということは御検討されたほうがいいと思います。これは平面図だけで非常にわかりづらいし、それがあったらいいと思います。
 それと二つ目の質問なんですが、資料2の15番の項目のところで、野村総研跡地のところに、地元住民との協定等の締結はないが跡地利用の活用についてはこれまでの長い経緯があると書いていますが、ここも御説明していただいたんですが、美術館構想とか、いろいろあって文化的な施設をつくるということは記憶しているんですが、これは市民の皆さんとの間でどういう話し合いがされていて、過去にどういう文化施設をつくるという協定を結んだヒストリーと、契約が書面できちんと残っているのかということを伺いたいんですが。
 
○環境施設課長  経過につきましては、野村総合研究所跡地整備に係る今後の基本方針が平成22年に策定されております。これが直近の方針だと理解しております。その中では、平成14年3月に寄贈契約させていただいて、寄贈を受けた後に、平成15年には基本構想の策定とか、平成17年には跡地への基本計画の策定だとか、平成22年に至るまで、市民の方も参加して検討されてきたという経過は承知しております。その中でのいろいろな協定だとかということではなくて、市の行政計画として、それをつくるに当たって市民が参画されての計画は、この期間の中で策定されてきたということは承知しております。
 
○渡邊 委員  その内容が平成26年まで継続しているということなんですか。その内容については、文化ゾーンを残すということで決定方針として続いているということなんですか。それとも、検討しているというのか、結果を出したのかということはどうなんでしょうか。
 
○環境施設課長  寄贈を受けた後、平成22年の基本方針とあわせまして、その後、平成24年に扇ガ谷一丁目の土地、建物の寄附を別途受けております。そこでは、世界遺産ガイダンスセンターとともに扇ガ谷一丁目用地にて博物館の整備を行うこととしたということで、平成24年の後期実施計画の工程変更の中で、そういう状況が生まれている。
 資料1の2ページ目を見ていただくと、最初の行政計画の位置づけの中で、第3次総合計画という欄が一番上にございます。そこに示させていただいているところでございます。今、読み上げたものはその中段のところでございます。後段のところでございますけども、このために第3期基本計画前期実施計画では扇ガ谷一丁目におきまして、世界遺産ガイダンスセンターとともに博物館整備事業と(仮称)鎌倉歴史文化交流センター設置事業を位置づけております。こういう状況の中で、今現在、野村総合研究所跡地につきましては、これは一番上の段のところを見ていただきたいんですが、基本方針は先ほどお話しさせていただきましたが、博物館は埋蔵文化財センターを先行的に整備し、美術館は市内既存施設等の活用の可能性を検討することとしたということで、今現在、先ほど申しました二つの状況になっております。
 
○渡邊 委員  これを結論づけると、博物館と美術館の構想はずっと引き継いでいったんですね。扇ガ谷が寄附を受けたということで、切りかえたということは、美術館と博物館をつくるという前提のもとに、文化的施設をそこにつくろうじゃないかという話はまだ野村に残っているですね。美術館と博物館以外のものが来たら、野村に入れるという可能性もあるわけですね。
 
○環境施設課長  平成20年の基本方針の中でもまだ残っておりますので、埋蔵文化財センターを少なくとも野村のところでやっていく、当初の総合計画に位置づけている目的にも合うような形の考え方は、まだ残っていると思います。
 
○渡邊 委員  わかりました。次の質問に参ります。
 これも同じく資料2の15番のところ、山崎下水道終末処理場のところなんですけど、ちょっと読み上げますと、山崎浄化センター建設時、昭和63年7月27日付でスポーツ広場の廃止に伴う代替地の要望が提出されているが、そのうち西側部分の処理場上部を利用し、スポーツ施設設置の要望については実現していない。市民開放エリアとして活用する要望がある。要望があると書いてあるんですが、これは要するに、要望はまだ現在も続いているということですか。
 
○環境施設課長  2段落目のことをおっしゃられているんでしょうか。
 
○渡邊 委員  そうです。
 
○環境施設課長  私どもは、都市整備部からはこう聞いております。要は、これにつきましては、平地といいますか、あの敷地内に候補地の部分も含めまして代替地がありますので、そこの部分を市民開放エリアとしての要望があると聞いております。
 
○渡邊 委員  私が地元の住民の方からお伺いした話によると、当時、中西市長と地元住民の間で、スポーツ施設をつくるということをギャランティーされたと聞いたんです。要望が継続しているという情報と、私が住民から聞いた情報と、非常に相反する情報なので、一度その辺を御確認いただきたいと思うんですが、お願いできますでしょうか。
 
○環境施設課長  それは、この資料の二つ目の説明の部分ではなくてということでしょうか。
 
○渡邊 委員  両方ともです。スポーツ施設と市民開放エリアの両方です。
 
○環境施設課長  そこの経緯につきましては、改めて確認させていただきたいと思います。
 
○渡辺 委員  山崎終末処理場未活用地ということですけれども、これは今書いてあるだけじゃなくて、松尾市長が1期目の選挙のときだと思うんですけど、当時は生ごみ処理施設というものが予定されていたと。それは見直したということで、それから5年ぐらいたって今度は焼却施設だということになって、候補地になっているということだと思うんです。これは非常に大きな問題で、生ごみ処理施設、もっといえば迷惑施設になるような焼却施設を持ってくると、こういうことについてはどのように考えておられますか。
 
○環境施設課長  先ほど資料3の候補地別課題整理という中で、既存施設との併設というところで御説明させていただきましたが、当然ながら今ある浄化センターという施設は継続していくわけですので、それは地元に対して御負担をかけているという状況がございます。さらに、ほかの同じような焼却施設というものが仮に入ったとすれば、それがふえるというような、そこも課題の一つとして捉えさせていただいておりまして、そこの部分につきましても検討部会の中で検討させていただいているということでございます。
 
○渡辺 委員  あるものを持っていこうと思っていて、それでまたさらにもっとひどいものを持ってくると、ひどいものと捉えかねないものを持ってくるということは、どういうふうに説明するのかなと私はすごく心配なんで、その辺はきちんと考え方を整理、市長も言ったわけですから、整理されたほうがいいのかなと思います。
 それと、今回は陳情ということで、内容はそうなんですけれど、新ごみ焼却施設の建設用地について適正な判断を求めるという陳情なので、少し広げて伺いたいんですけれども、4候補地がある中で、名越は焼却に使っていかなきゃいけないと、焼却施設としてこの10年ぐらい使っていかなきゃいけないと。今泉台の跡地は何か考えておられるのか。ということは、今泉台に決まったとしてみても、ここは今泉台が入っていないわけですから、今泉台は焼却施設跡地ということになると思うんですけれども、例えば深沢クリーンセンターの業務委託という話が出ていますので、どこに決まるのかはわからないですけれど、そういうことも念頭に置かれた上で、選定を考えていかなきゃいけないのかなと思うんですけど、今泉台についてはどのように考えておられますか。
 
○環境施設課長  今泉クリーンセンターにつきましては、来年3月で停止させていただくという状況になっております。ただ、その後の活用でございますけれども、一つは現状の収集に関しましては、同じように使わせていただいて、あそこに収集したものを一旦ためて、そこから名越1本になりますので、名越へごみを移送するという形で、少なくともそういう利用はさせていただくということが一つ。
 それと、地元の方との協議になりますけれども、お願いをしておりますが、継続して、焼却施設以外の利用をお願いしていきたいということで、協議を続けているところでございます。
 
○渡辺 委員  最初に申し上げたように、この四つのいずれかになるのかもしれませんけれども、今泉台をどう活用していくのかということは必ず出てくる問題だと思いますので、その辺を含めた上で、候補地の選定というものを考えていただければと思います。それを踏まえた上でですね。
 それと、こういうものは交渉であり契約であると思うんです。そうすると、契約というものは個々の自立性みたいなものは尊重しなきゃいけないと思うんですけれども、加えて互恵性というものがないと、市としてはどこかにつくりたいわけですから、市としてのメリットはあるんでしょう、ほかに選定する。ただ、地元住民の方たちにとってのメリットがないと互恵性にはならないわけですから、交渉はうまくいかないんじゃないかなと思います。
 それで、先ほどから出ていますけど、16番の地元還元施設の実現可能性というものは、ここが決まったからという話ですけれども、ある程度地元の方たちにメリットがあるというところは示していかないと、交渉の前提にもつけないですよね。その中で、例えばつくったり整備したりすればお金もかかるわけですから、その辺のことはある程度出さないと交渉にならないんで、本来は。決まったら決めますよ、山崎なんか放っておいているわけですから、全体ができていないわけですから、スポーツ施設。ですから今の段階で、ある程度具体的に実現性のある中で話しておかないと交渉にならないと思いますので、その辺を考えた上で、コストもどれぐらいまで出せるのかということまで考えた上で、交渉していただきたいと思うんですけども、答えられるかどうかわからないですけど。交渉というものはそういうものじゃないですかと私は思いますけど。その辺、ここには全然出ていませんから。
 
○環境施設課長  地元との契約交渉というお話ですが、ここはまだ4候補地の選定の段階で、それぞれの候補地ごとに交渉だとか、そういう形のものは当然ながらできる状況ではないですし、個別ごとに御要望を聞くという形でもございません。状況にはないと現段階では思っています。
 ただ、一方、基本計画の中で、今市民の方に御説明させていただいている中で、基本方針として、当然ながら複合施設、還元施設というものを考えていきますと。他市の事例ですとこういうものがありますということではお示しさせていただいて、焼却施設単体ではなくて、そういうこともセットで考えていくという考え方を今説明の中でお示しさせていただいている状況でございます。
 
○渡辺 委員  その辺はなかなか出せないのかもしれませんけれども、こんなことはないかもしれませんけれども、そういうものをやってくれるのであれば、もちろん市民の皆さんもわかっていらっしゃると思います、どこかにつくらなきゃならないんだと、公共性という意味において。ただ、自分のところはちょっと困るなと、それは誰でも思います。ただ、こういうことを市で考えてくれるのであれば、交渉のテーブルにのる、ないし喜んでつくってくださいとはおっしゃらないと思いますけれども、そういうことであればというようなところも出てくるのかなと思いますので、その辺のニュアンスというものは表と裏で必ずありますので、やはり考えていっていただきたいと思います。
 
○西岡 副委員長  最初にこの資料ですけれども、この資料によって検討されているので、この項目も大事だと思いますので、例えば資料の7番目、教育・医療・福祉施設。教育と医療は大体わかりますけれども、福祉施設というものは具体的には何を指しますか。資料2の7番目です。
 
○環境施設課長  確認のため、お時間をいただけますでしょうか。
 
○吉岡 委員長  暫時休憩します。
               (11時12分休憩   11時16分再開)
 
○吉岡 委員長  再開いたします。
 
○環境施設課長  情報につきましては、こちらでも確認させていただいているところでございますけれども、改めて、具体的にここにも表記できるような形で、何を指しているかという形で、今後示していきたいと思います。
 
○西岡 副委員長  一つ一つが大事な判断材料ですので、きちんと具体的なものを捉えて情報提供していただきたいということをお願いしておきます。
 それと、15番の深沢クリーンセンター用地ですけれども、これは住民との協定の締結はないけれども、跡地利用についての嫌悪施設を建設しないという町内会からの要望を認識しているという表記になっていますけれども、これは正しくは代々のクリーンセンターがかなりの迷惑施設で、皆さん長い間、臭気に悩まされ、そして笛田のクリーンセンターを同じ深沢地域につくるときに、もうこれ以上、迷惑施設はこの地域には持ってこないでくれということを当時の市長と約束し、代々の市長と約束してきたと聞いておりますけれども、それは違いますか。
 
○環境施設課長  私どももそういう認識で聞いております。要は、そういう約束という形で書面で残っていないところもありまして、確認が確定できないところもございますが、おっしゃられましたように、笛田のリサイクルセンターを建設するときに、同じ町内会の中に深沢のクリーンセンターと笛田のリサイクルセンターという形になるときに、そういうお話があったということは受け継がれておりますので、そういうことをここでは明記させていただいております。
 
○西岡 副委員長  ただ単にそういう説明をしなければ、この文章だけを見たら、この字面だけを追えば、そういった経緯はわからないわけで、その辺は御説明なさるわけですか。
 
○環境施設課長  この点につきましては、それぞれの内容につきましては、私がお話ししたような御説明をさせていただいていると、自分ではそういうふうに考えております。
 
○西岡 副委員長  書き方というものはとても大事だと思うんです。ただ、町内会から要望が出されているということではなくて、そういう歴史を踏まえて、今回また代々の町内会長がそろって要望書を出したということですから、ちょっと意味合いが違うと思うんです。その辺もきちんとしていただきたいと思います。
 それから、先ほど渡辺委員がおっしゃったのは、私はすごく大事な点だと思うんです。というのは、周辺住民の方から反対意見が多いけれども、こういった条件があるんだったら私は賛成するよという方も中にはいらっしゃるわけですよね。ですから、その附帯条件がどういうものなのかということは、交渉する上においてはとても大事なことなので、それは候補地が決まってからですということではないと思うんです。そこの判断はちょっと違うのではないかなと思うんですけど、どうでしょうか。
 
○環境施設課長  ここにつきましても、説明会、意見聴取会でもお話しさせてもらっておるんですが、一つは市からこういうものという御提示するというやり方と、一方で地元からの御要望を受けてという形があろうかと思います。ですので、両方バランスをとった中で最終的には決まってくるのかなというところもございます。今できるものは、候補地ごとに用地の広さとの関係もございます。その可能性については、基本計画の中で検討していきたいと思いますけれど、具体的にこういうものということは現時点では示していない状況でございます。
 
○西岡 副委員長  なかなか難しいところだと思うんですけど、確かに具体的なものを提示することができないということはよくわかりますけれども、そういった附帯条件というものが交渉には非常に大事だということは事実ですから、よくよくそこは認識をしていただいて進めていただきたいと思います。
 それと、先ほど深沢のクリーンセンターの書き方を申し上げたんですけれども、山崎の浄化センターについても、生ごみ処理施設をつくるつくらないということで、周辺住民との長い間の協議があった、そういった事実は文面からはわかりませんので、そういったことも一言書くなり、当然のことながら御説明はしていただかなければ困りますけれども、そういう条件も全く違いますから、丁寧にしていただかないと、結論を出す上においても判断の材料としては十分になってくるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 委員長  何点か基本的なところだけ質問させていただきます。
 十分な説明をということは、今まで出たことについても含めてやっていただきたいんですが、例えば焼却規模、今、生環審で焼却規模とかいろんなものを決めていますよね。これは前提として、3月までに3万トンにするということを前提にして、平成37年までの人口とか、たしか次のときは製品プラスチックをプラスするという形でやっているということでよろしいんですか。
 
○環境施設課長  規模につきましては、生活環境整備審議会で審議いただいております。その規模につきましては、減量審で最適な資源化のあり方という形のもので、平成37年の見込みで、資源化とやむを得ず焼却しなきゃいけないものにつきまして、検討、審議をいただいて答申をいただいた、行政計画として出していただいています。その前提としましては、今の基本計画、ごみ処理基本計画の施策を達成した上で、平成37年までの人口推計をもとに出したものでございますので、委員長がおっしゃられた前提のもとに推計された量で規模は決めているという状況でございます。
 
○吉岡 委員長  それは来年の3月にどうなるかという問題はありますが、資料2の4で、例えば収集車の台数が計算されていますけれども、それは大体の目標に基づいて計算しているということであるわけですから、もしも収集量が多くなったら台数がふえるかもしれないということもあり得るということですか。
 
○環境施設課長  申しわけありません。ここは、将来のごみの量、約3万トンということですけれども、それを想定して具体的にこの数字を決めているものではございません。ということは、現時点で名越や今泉のクリーンセンターで収集して搬入されているものを前提にして、今の交通量に対してどういう状況になるかという現時点の状況の中で設定させていただいているという状況です。ですので、将来的な、最終的な、平成37年に見合った正確なものということではなくて、現時点での収集の台数に対して、現況にどういう影響があるかということをここで整理させていただいているということでございます。
 
○吉岡 委員長  そうすると今の収集台数で計算しているということなんですね。前提は、要するに3万トンに減ると見込んでの全体としての流れだとは承知するんですけれど、どうなるかわからないと議会の中の多数が言っているわけですから、そういう問題は絡んでくるんではないかということは非常に危惧するところです。
 ほかに御質疑ございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本報告については、了承でよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承を確認いたしました。
 これで、観光厚生常任委員会協議会を終わらせていただきます。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成26年11月19日

             観光厚生常任委員長

                   委 員