平成26年 6月定例会
第1号 6月11日
○議事日程  
平成26年 6月定例会

          鎌倉市議会6月定例会会議録(1)
                                   平成26年6月11日(水曜日)
〇出席議員 25名
 1番  千   一   議員
 2番  竹 田 ゆかり 議員
 3番  河 村 琢 磨 議員
 4番  中 村 聡一郎 議員
 5番  長 嶋 竜 弘 議員
 6番  保 坂 令 子 議員
 7番  西 岡 幸 子 議員
 8番  渡 邊 昌一郎 議員
 9番  池 田   実 議員
 10番  日 向 慎 吾 議員
 11番  永 田 磨梨奈 議員
 12番  渡 辺   隆 議員
 13番  岡 田 和 則 議員
 14番  三 宅 真 里 議員
 15番  納 所 輝 次 議員
 16番  上 畠 寛 弘 議員
 17番  山 田 直 人 議員
 18番  前 川 綾 子 議員
 19番  小野田 康 成 議員
 20番  高 橋 浩 司 議員
 22番  吉 岡 和 江 議員
 23番  赤 松 正 博 議員
 24番  大 石 和 久 議員
 25番  中 澤 克 之 議員
 26番  松 中 健 治 議員
     ───────────────────────────────────────
〇欠席議員 1名
 21番  久 坂 くにえ 議員
     ───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長        三 留 定 男
 次長          鈴 木 晴 久
 議事調査担当担当係長  木 村 哲 也
 書記          木 田 千 尋
 書記          窪 寺   巌
 書記          笛 田 貴 良
 書記          岡 部 富 夫
 書記          菊 地   淳
 書記          片 桐 雅 美
     ───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番  松 尾   崇  市長
 番外 2 番  瀧 澤 由 人  副市長
 番外 5 番  比留間   彰  経営企画部長
 番外 9 番  嶋 村 豊 一  防災安全部長
 番外 10 番  梅 澤 正 治  市民活動部長
 番外 11 番  進 藤   勝  こどもみらい部長
 番外 13 番  石 井 康 則  環境部長
 番外 14 番  山 田 栄 一  まちづくり景観部長
 番外 15 番  渡 辺   一  都市調整部長
 番外 16 番  小 礒 一 彦  都市整備部長
 番外 17 番  山 内 廣 行  拠点整備部長
 番外 20 番  相 川 誉 夫  教育部長
     ───────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会6月定例会議事日程(1)

                                平成26年6月11日  午前10時開議

 1 諸般の報告
 2 会期について
 3 副議長の辞職許可について
 4 副議長の選挙
 5 一般質問
 6 報告第1号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る ┐
         専決処分の報告について                 │
   報告第2号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る │
         専決処分の報告について                 │
   報告第3号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の │
         額の決定に係る専決処分の報告について          │市 長 提 出
   報告第4号 継続費の逓次繰越しについて               │
   報告第5号 繰越明許費について                   │
   報告第6号 繰越明許費について                   │
   報告第7号 事故繰越しについて                   │
   報告第8号 事故繰越しについて                   ┘
 7 諮問第1号 公の施設を利用する権利に関する処分についての異議申立て  同     上
         について
 8 議案第5号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定につい  同     上
         て
 9 議案第6号 市有地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償  市 長 提 出
         の額の決定について
 10 議案第1号 市道路線の廃止について                 ┐
                                     │同     上
   議案第2号 市道路線の認定について                 ┘
 11 議案第3号 物件供給契約の締結について                同     上
 12 議案第4号 3市1組合共催川崎競輪事業からの撤退に関する和解につい  同     上
         て
 13 議案第7号 鎌倉市いじめ問題再調査委員会条例の制定について     ┐
   議案第10号 鎌倉市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定 │
         について                        │同     上
   議案第11号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について    │
   議案第16号 鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について  ┘
 14 議案第9号 鎌倉市いじめ問題対策連絡協議会及び鎌倉市いじめに関する ┐
         調査委員会条例の制定について              │同     上
   議案第12号 鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について ┘
 15 議案第8号 鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例の制定について ┐
   議案第13号 鎌倉市廃棄物の減量化、資源化及び処理に関する条例の一部 │同     上
         を改正する条例の制定について              ┘
 16 議案第14号 鎌倉市まちづくり条例の一部を改正する条例の制定について ┐
   議案第15号 鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部 │同     上
         を改正する条例の制定について              ┘
 17 議案第17号 平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)        市 長 提 出
 18 議案第20号 平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1 ┐
         号)                          │
   議案第21号 平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第1号) │同     上
   議案第22号 平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第 │
         1号)                         ┘
 19 議案第18号 平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第1号)  ┐
   議案第19号 平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特 │同     上
           別会計補正予算(第1号)              ┘
     ───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 1 諸般の報告
 2 会期について
 3 副議長の辞職許可について
 4 副議長の選挙
 〇 議 案 第 23 号 鎌倉市監査委員の選任について
 〇 常任委員会委員の所属変更について
 〇 議会運営委員会委員の辞任について
 〇 議会運営委員会委員の補欠選任について
 〇 議席の変更について
 5 一般質問
     ───────────────────────────────────────
                鎌倉市議会6月定例会諸般の報告 (1)

                     平成26年6月11日

1 6 月 11 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
  報 告 第 1 号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について
  報 告 第 2 号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について
  報 告 第 3 号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分
          の報告について
  報 告 第 4 号 継続費の逓次繰越しについて
  報 告 第 5 号 繰越明許費について
  報 告 第 6 号 繰越明許費について
  報 告 第 7 号 事故繰越しについて
  報 告 第 8 号 事故繰越しについて
  諮 問 第 1 号 公の施設を利用する権利に関する処分についての異議申立てについて
  議 案 第 1 号 市道路線の廃止について
  議 案 第 2 号 市道路線の認定について
  議 案 第 3 号 物件供給契約の締結について
  議 案 第 4 号 3市1組合共催川崎競輪事業からの撤退に関する和解について
  議 案 第 5 号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について
  議 案 第 6 号 市有地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について
  議 案 第 7 号 鎌倉市いじめ問題再調査委員会条例の制定について
  議 案 第 8 号 鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例の制定について
  議 案 第 9 号 鎌倉市いじめ問題対策連絡協議会及び鎌倉市いじめに関する調査委員会条例の制定に
          ついて
  議 案 第 10 号 鎌倉市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 11 号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 12 号 鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 13 号 鎌倉市廃棄物の減量化、資源化及び処理に関する条例の一部を改正する条例の制定に
          ついて
  議 案 第 14 号 鎌倉市まちづくり条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 15 号 鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定に
          ついて
  議 案 第 16 号 鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
  議 案 第 17 号 平成26年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)
  議 案 第 18 号 平成26年度鎌倉市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 19 号 平成26年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 20 号 平成26年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 21 号 平成26年度鎌倉市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
  議 案 第 22 号 平成26年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)
2 陳情7件を陳情一覧表のとおり受理し、付託一覧表のとおり各委員会に付託した。
3 4 月 17 日 自由民主党鎌倉市議会議員団から、団体名称を次のとおり変更した旨の届け出があ
          った。
          新名称  自由民主党鎌倉
  5 月 30 日 公正、公平、透明な政治を実現する会 鎌倉から、団体名称を次のとおり変更した旨の
          届け出があった。
          新名称  草莽の会
4 5 月 30 日 草莽の会から、渡邊昌一郎議員が入会した旨の届け出があった。
5 4 月 7 日 三浦市において、神奈川県Aブロック市議会事務局長会定例会が開催され、三留局長
          が出席した。
  4 月 11 日 横須賀市において、三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟幹事会が開催され、三
          留局長が出席した。
  4 月 15 日 藤沢市において、第225回神奈川県市議会事務局長会議が開催され、
          三留局長が出席した。
  4 月 22 日 千葉県において、第80回関東市議会議長会定期総会が開催され、中
          村議長及び三留局長が出席した。
  4 月 25 日 横浜市において、第192回神奈川県市議会議長会定例会が開催され、
          中村議長、大石副議長及び三留局長が出席した。
  5 月 28 日 東京都において、全国市議会議長会第90回定期総会が開催され、中
          村議長及び三留局長が出席した。なお、定期総会の席上において、赤松議員が議員在職40
          年以上で特別表彰され、中村議長が全国市議会議長会社会文教委員在職で感謝状を受けた。
6 市長から、次の資料の送付を受けた。
  6 月 4 日 平成26年度公益財団法人鎌倉市芸術文化振興財団事業計画書及び収支予算書
     〃    平成26年度鎌倉市土地開発公社事業計画書、資金計画書及び予算書
     〃    平成26年度公益財団法人鎌倉市公園協会事業計画書及び収支予算書
7 監査委員から、次の監査報告書の送付を受けた。
  4 月 17 日 平成25年度平成26年1月分例月現金出納検査結果報告書
  5 月 13 日 平成25年度平成26年2月分例月現金出納検査結果報告書
  6 月 9 日 平成25年度平成26年3月分例月現金出納検査結果報告書
     ───────────────────────────────────────
                  平成26年鎌倉市議会6月定例会
                   陳 情 一 覧 表 (1)

┌─────┬──────────────────────┬─────────────────┐
│受理年月日│    件            名    │  提     出     者  │
├─────┼────┬─────────────────┼─────────────────┤
│ 26.5.1 │陳  情│山崎・台峯緑地実施設計(素案)意見募│鎌倉市雪ノ下562          │
│     │第 1 号│集の違法性確認を求める陳情    │角 田 正 俊          │
│     │    │                 │                 │
├─────┼────┼─────────────────┼─────────────────┤
│ 26.5.21 │陳  情│八幡宮西堀に掛かる安全歩道設置につ│鎌倉市雪ノ下二丁目16番8号    │
│     │第 2 号│いての陳情            │八幡宮西堀に歩道をかける有志の会 │
│     │    │                 │代表 村 越 俊 一       │
├─────┼────┼─────────────────┼─────────────────┤
│ 26.5.30 │陳  情│鎌倉市を訪問する学童・生徒のための│鎌倉市由比ガ浜四丁目1番1号   │
│     │第 3 号│昼食等の施設確保についての陳情  │特定非営利活動法人 鎌倉ガイド協会│
│     │    │                 │会長 松 本   隆       │
├─────┼────┼─────────────────┼─────────────────┤
│ 26.6.4 │陳  情│「集団的自衛権行使を容認する解釈改│鎌倉市腰越四丁目2番11号     │
│     │第 4 号│憲に反対する意見書」を求める陳情 │塚 越 道 子          │
│     │    │                 │                 │
│     ├────┼─────────────────┼─────────────────┤
│     │陳  情│津波避難路確保の為に閉鎖箇所の再考│鎌倉市稲村ガ崎2−5−24     │
│     │第 5 号│を鎌倉市から江ノ電に求める陳情  │避難路を守る会メデイア担当    │
│     │    │                 │山 崎   晴          │
│     ├────┼─────────────────┼─────────────────┤
│     │陳  情│集団的自衛権行使を認める憲法解釈の│鎌倉市佐助一丁目19番6号     │
│     │第 6 号│変更をしないように政府に意見書の提│深 谷 イイコ          │
│     │    │出を求める陳情          │                 │
├─────┼────┼─────────────────┼─────────────────┤
│ 26.6.5 │陳  情│「憲法解釈の変更による集団的自衛権│鎌倉市由比ガ浜一丁目10番30号   │
│     │第 7 号│の行使容認に反対する意見書」を求め│小 堀   諭          │
│     │    │る陳情書             │                 │
└─────┴────┴─────────────────┴─────────────────┘

                  付 託 一 覧 表 ( 1 )

┌─────┬─────┬──────────────────────────────────┐
│付託年月日│付 託 先│       件                 名        │
├─────┼─────┼────┬─────────────────────────────┤
│ 26.6.11 │総務   │陳  情│「集団的自衛権行使を容認する解釈改憲に反対する意見書」を │
│     │常任委員会│第 4 号│求める陳情                        │
│     │     │    │                             │
│     │     ├────┼─────────────────────────────┤
│     │     │陳  情│集団的自衛権行使を認める憲法解釈の変更をしないように政府 │
│     │     │第 6 号│に意見書の提出を求める陳情                │
│     │     │    │                             │
│     │     ├────┼─────────────────────────────┤
│     │     │陳  情│「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対する意 │
│     │     │第 7 号│見書」を求める陳情書                   │
│     │     │    │                             │
│     ├─────┼────┼─────────────────────────────┤
│     │観光厚生 │陳  情│鎌倉市を訪問する学童・生徒のための昼食等の施設確保につい │
│     │常任委員会│第 3 号│ての陳情                         │
│     │     │    │                             │
│     ├─────┼────┼─────────────────────────────┤
│     │建設   │陳  情│山崎・台峯緑地実施設計(素案)意見募集の違法性確認を求め │
│     │常任委員会│第 1 号│る陳情                          │
│     │     │    │                             │
│     │     ├────┼─────────────────────────────┤
│     │     │陳  情│八幡宮西堀に掛かる安全歩道設置についての陳情       │
│     │     │第 2 号│                             │
│     │     │    │                             │
│     ├─────┼────┼─────────────────────────────┤
│     │議会運営 │平成25年│『かまくら議会だより』一般質問の議員名の明記についての陳 │
│     │委員会  │度   │情                            │
│     │     │陳  情│                             │
│     │     │第 142号│                             │
└─────┴─────┴────┴─────────────────────────────┘
                    (出席議員  25名)
                    (10時00分  開議)
 
○議長(中村聡一郎議員)  定足数に達しましたので、議会は成立いたしました。
 これより平成26年6月鎌倉市議会定例会を開会いたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。5番 長嶋竜弘議員、6番 保坂令子議員、7番 西岡幸子議員にお願いいたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりでありますが、本日の会議に欠席の届け出がありますので、局長から報告させます。
 
○三留定男 事務局長  久坂くにえ議員から出産等のため、欠席する旨の届け出がございましたので御報告いたします。
 
○議長(中村聡一郎議員)  ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第2「会期について」を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から6月27日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、会期は17日間と決定いたしました。
 ここで申し上げます。昨年5月臨時会以来、大石和久議員が副議長を務めてまいりましたが、議会の申し合わせによりまして、大石副議長から私宛てに辞職の申し出がありました。
 なお、副議長の辞職については、地方自治法第108条の規定により議会の許可を必要といたします。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (10時01分  休憩)
                    (10時02分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第3「副議長の辞職許可について」を議題といたします。
 本件は、会議規則第120条第2項の規定により、討論を用いないでその許否を決することになっております。
 お諮りいたします。副議長の辞職許可については、これを許可することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、副議長の辞職許可については、これを許可することに決定いたしました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (10時03分  休憩)
                    (10時04分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第4「副議長の選挙」を行います。
 議場の閉鎖を命じます。
                    (議 場 閉 鎖)
 投票に先立ちまして、立会人3名を指名いたします。3番 河村琢磨議員、6番 保坂令子議員、19番 小野田康成議員にお願いいたします。
 ただいまの出席議員数は25名であります。
 投票の方法について申し上げます。投票は単記、無記名、1人1票であります。
 投票用紙を配付させます。
                    (投票用紙配付)
 投票用紙の配付漏れはありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めさせます。
                     (投票箱点検)
 異状なしと認めます。
 ここで申し上げます。千一議員から、身体の都合により、みずから投票することが困難であることから、投票の記載及び投函について代理投票の申し出がありますので、これを許可いたします。
 この場合、地方自治法第118条第1項の規定において準用する公職選挙法第48条第2項の規定により、立会人の意見を聞いて投票補助者2人を定めることになっておりますので、立会人の方々は議長席まで御参集をお願いいたします。
 投票補助者として鈴木次長及び丸山係長を指名いたします。
 これより投票を行います。1番から順次名刺札御持参により登壇の上、御投票願います。
                     (投   票)
 投票漏れはありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 投票漏れなしと認めます。投票を終了します。
 これより開票を行います。立会人の方々のお立ち会いをお願いいたします。
                     (開   票)
 局長に選挙の結果を報告させます。
 
○三留定男 事務局長  選挙の結果を報告いたします。
 投票総数25票、名刺札の数もこれと符合いたします。有効投票21票、無効投票4票。無効投票は白票でございます。有効投票の内訳、前川綾子議員21票、以上のとおりであります。
 なお、この選挙の法定得票数は6票であり、前川綾子議員は法定得票数を得ておられます。
 
○議長(中村聡一郎議員)  ただいま報告いたしましたとおり、前川綾子議員が副議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
                    (議場閉鎖を解除)
 ただいま本市議会副議長に当選されました前川綾子議員が議場におられますので、本席から、会議規則第36条第2項の規定により、副議長に当選した旨告知をいたします。
 なお、ここで、ただいま副議長に当選されました前川綾子議員を紹介いたします。
 
○18番(前川綾子議員)  (登壇)ただいま多くの方から投票していただきました。そして、副議長に就任させていただきました前川でございます。
 甚だ微力ではございますけれども、中村議長を支え、議会運営に尽力させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
○議長(中村聡一郎議員)  なお、ただいま前副議長、大石和久議員から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○24番(大石和久議員)  (登壇)ただいま議長のお許しをいただきましたので、一言副議長の退任に際し、御挨拶を申し上げます。
 まずは、中村議長、前川副議長の選任、また新体制でのスタート、大変おめでとうございます。私は、前期2年、今期1年と3年間にわたり副議長の任につかせていただきました。この3年間の間には、副議長であるがゆえの体験を積ませていただきましたし、苦悩の日々を過ごすこともございましたが、ここにおられます議員の皆様方の御協力や局長を初めとする議会事務局職員の皆様方に多くの補佐をしていただきながら、副議長としての重責を全うさせていただくことができました。
 今後は、この貴重な経験を生かしまして、議会運営に、また議員活動に取り組んでまいる決意でございます。高い席からの御礼とはなりますが、皆様、本当にありがとうございました。(拍手あり)
     ───────────────────────────────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  さらに、この際、市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○松尾崇 市長  (登壇)ただいま議会におきまして、新たに副議長が選任されましたので、一言御挨拶を申し上げます。
 初めに、大石前副議長におかれましては、さまざまな議案の審議に御尽力をいただきまして、まことにありがとうございました。この場をおかりしまして、厚く感謝を申し上げます。
 新たに選任されました前川綾子副議長におかれましては、心からお喜びを申し上げます。
 今後も、市政発展に向け、格別の御尽力を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますけれども、私からの御挨拶とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
     ───────────────────────────────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  ここで御報告申し上げます。
 ただいま、市長から「議案第23号鎌倉市監査委員の選任について」が提出されました。
 お諮りいたします。この際、議案第23号を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際、日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
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○議長(中村聡一郎議員)  「議案第23号鎌倉市監査委員の選任について」を議題といたします。
 理事者から提案理由の説明を願います。
 
○松尾崇 市長  (登壇)ただいま議題となりました議案第23号鎌倉市監査委員の選任につきまして、提案理由の説明をいたします。議案集その2、1ページをお開きください。
 鎌倉市監査委員のうち、市議会議員から選出されました山田直人さんが、平成26年6月11日付で辞職されましたので、その後任を選任しようとするものであります。つきましては、議会の意思を尊重し、長嶋竜弘さんを選任することについて提案する次第であります。議会の御同意をお願い申し上げます。
 以上で説明を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第23号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議案第23号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第23号鎌倉市監査委員の選任についてを採決いたします。本件は、原案に同意することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の賛成によりまして、議案第23号は原案に同意することに決定いたしました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (10時23分  休憩)
                    (10時24分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 ただいま鎌倉市監査委員の選任について同意を得られました長嶋竜弘議員から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○5番(長嶋竜弘議員)  (登壇)ただいま議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶をさせていただきます。
 このたびは監査委員の選任に当たり、御賛同をいただきまして、まことにありがとうございます。まずは、皆様に御礼申し上げます。
 今、鎌倉市は大変多くの問題・課題を抱えていると思います。このところ、多くの住民監査請求が提出されておりますが、この事態は、納税者とパブリックセクターとの間に、アカウンタビリティーのギャップが起こっていると、私は考えております。地方自治法第2条第14項に、地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにしなければならないと記載があります。市民の皆様の税金の使われ方への関心が高まる中、アカウンタビリティーのギャップ改善のためには、各地方自治体で導入され始めています事務事業の効果などを経済性と有効性・効率性で捉えるVFM、バリュー・フォー・マネーの視点を監査に加えていくことが必要だと私は考えております。
 どうか、皆様の御支援を賜りますようお願いいたします。ありがとうございました。
 
○議長(中村聡一郎議員)  引き続き、前監査委員の山田直人議員から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 
○17番(山田直人議員)  (登壇)ただいま議長から発言の御許可をいただきましたので、一言、監査委員退任に当たり、御挨拶を申し上げたいと思います。
 昨年5月、皆様の御同意によりまして、監査委員に就任させていただきました。以来、実際、監査の重要性、そして議会選出である監査委員の立場を、私なりに深く考え、職務に当たってまいりました。ここに監査委員業務を終えるに当たり、皆様に感謝申し上げ、一言の御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手あり)
     ───────────────────────────────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  ここで御報告申し上げます。
 ただいま、一部議員から、常任委員会委員の所属変更について及び議会運営委員会委員の辞任について申し出があります。
 お諮りいたします。この際、「常任委員会委員の所属変更について」「議会運営委員会委員の辞任について」「議会運営委員会委員の補欠選任について」以上3件を日程に追加し、順次議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、日程に追加し、順次議題とすることに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  まず、「常任委員会委員の所属変更について」を議題といたします。
 本件については、鎌倉市議会委員会条例第6条第2項の規定により、議長が会議に諮って所属を変更することになっております。便宜、局長から申し上げます。
 
○三留定男 事務局長  常任委員会ごとに変更後の所属委員の氏名を申し上げます。
 総務常任委員会委員、1番 千一議員、4番 中村聡一郎議員、6番 保坂令子議員、11番 永田磨梨奈議員、13番 岡田和則議員、25番 中澤克之議員、26番 松中健治議員。
 教育こどもみらい常任委員会委員、2番 竹田ゆかり議員、14番 三宅真里議員、15番 納所輝次議員、18番 前川綾子議員、20番 高橋浩司議員、21番 久坂くにえ議員。
 観光厚生常任委員会委員、7番 西岡幸子議員、8番 渡邊昌一郎議員、10番 日向慎吾議員、12番 渡辺隆議員、17番 山田直人議員、22番 吉岡和江議員。
 建設常任委員会委員、3番 河村琢磨議員、5番 長嶋竜弘議員、9番 池田実議員、16番 上畠寛弘議員、19番 小野田康成議員、23番 赤松正博議員、24番 大石和久議員。
 以上でございます。
 
○議長(中村聡一郎議員)  お諮りいたします。ただいま申し上げましたとおり、常任委員会委員の所属を変更することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたとおり、常任委員会委員の所属を変更することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  次に、「議会運営委員会委員の辞任について」を議題といたします。
 18番 前川綾子議員、19番 小野田康成議員、以上2名から、議会運営委員会委員を辞任したい旨の申し出があります。本件については、鎌倉市議会委員会条例第12条第2項の規定により、議会の同意を得ることになっております。
 お諮りいたします。ただいま申し上げました、前川綾子議員外1名の議会運営委員会委員の辞任については、これに同意することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、前川綾子議員外1名の議会運営委員会委員の辞任については、これに同意することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  次に、「議会運営委員会委員の補欠選任について」を議題といたします。
 本件については、鎌倉市議会委員会条例第6条第1項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますので、議長から申し上げます。
 議会運営委員会委員に、10番 日向慎吾議員、17番 山田直人議員を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま申し上げました方々を議会運営委員会委員に補欠選任することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げました方々を議会運営委員会委員に補欠選任することに決定いたしました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (10時31分  休憩)
                    (11時30分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 ここで申し上げます。ただいま各常任委員会、議会運営委員会及び議会広報委員会の正・副委員長が選任されましたので、御報告申し上げます。
 総務常任委員長に中澤克之議員、同じく副委員長に保坂令子議員。
 教育こどもみらい常任委員長に納所輝次議員、同じく副委員長に三宅真里議員。
 観光厚生常任委員長に吉岡和江議員、同じく副委員長に西岡幸子議員。
 建設常任委員長に池田実議員、同じく副委員長に小野田康成議員。
 議会運営委員長に久坂くにえ議員、同じく副委員長に山田直人議員。
 議会広報委員長に上畠寛弘議員、同じく副委員長に河村琢磨議員。
 以上のとおりであります。
     ───────────────────────────────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、この際、議席の変更についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際、議席の変更についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  「議席の変更について」を議題といたします。
 本件については、会議規則第4条第3項の規定により、議長が会議に諮って議席を変更することになっております。
 便宜、局長から申し上げます。
 
○三留定男 事務局長  変更する議席についてのみ申し上げます。
 7番 上畠寛弘議員、8番 西岡幸子議員、13番 渡邊昌一郎議員、15番 中澤克之議員、16番 納所輝次議員、22番 岡田和則議員、23番 吉岡和江議員、24番 赤松正博議員、25番 大石和久議員、以上でございます。
 
○議長(中村聡一郎議員)  お諮りいたします。ただいま申し上げましたとおり、議席を変更することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたとおり、議席を変更することに決定いたしました。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (11時33分  休憩)
                    (13時10分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第5「一般質問」を行います。
 質問の順序は、1番 渡邊昌一郎議員、2番 松中健治議員、3番 池田実議員、4番 小野田康成議員、5番 竹田ゆかり議員、6番 中澤克之議員、7番 西岡幸子議員、8番 納所輝次議員、9番 高橋浩司議員、10番 千一議員、11番 保坂令子議員、12番 岡田和則議員、13番 河村琢磨議員、14番 吉岡和江議員、15番 永田磨梨奈議員、16番 上畠寛弘議員、17番 三宅真里議員、18番 渡辺隆議員、以上の順序であります。
 まず、渡邊昌一郎議員の発言を許可いたします。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 実は、ちょうど5年前ですか、最初に私が議員になるということで選挙に出たとき、そのときも1番だったんですね。今回も1番ということで、気持ちを新たにして、そのときのことを思い出しながら質問させていただきたいということでございます。
 内容は古くは全然ありません。新しいビジョンで質問させていただきますので、よろしくお願いします。
 また、会派が新しい会派になりまして、草莽の会ということで、この意味がよくわからないと尋ねられるんですが、この意味は草の根的な、庶民的な感覚でいろんなことを改革しようという志を意味するそうであります。その意味も含めまして、私の生きざまにそっくりであるということで、頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 理事者の皆様におかれましては、真実のみを、はぐらかすことのないように、明快に御答弁をお願いしたいと思います。わからないことは推測で答えず、後ほどでも結構ですので、事実確認をした上で御回答をいただきたく、よろしくお願いいたします。
 今回の質問は、大きな質問が二つございまして、大きな質問はふるさと雇用の着地型観光事業関連の疑義でございます。その中に三つ質問がありまして、一つ目が神奈川県から勤務日報が不要であり、出勤簿で足りると確認しているという報告の偽証について。二つ目は、精算書において真実の数字と異なる精算数字が残っていることを証言しながらも、真実の数字の開示及び見積書と同じ項目の真実の数字の開示を拒否し、訂正もせず放置している理由について。三つ目が契約検査課の参考見積もりでも複数社の見積もりをとるようにとの発令を無視しても1社しか徴取しなかった責任は誰がとるのかということと、大きなくくりで、観光行政全般についてお伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 このふるさと雇用、ずっとやらせていただいていまして、次回の9月でちょうど丸3年になるんですが、いろんなことがわかってまいりました。まだまだわからないことがありますので、いろんな方、いろんな思いで、やめろという人もいますし、もう終わったことだからと言う方もいるんですが、私はまだまだやっていくと、最後までやるという気持ちでおります。
 この事業について、率直な感想なのですけれども、随意契約の盲点を利用した官製談合に間違いないと思っています。それから、裏では、もしかすると何か金銭が動いているんじゃないかとしか思えない事業である。それから、感じたことは、行政の自浄努力、要するにみずから洗う、自浄努力がみじんもないのじゃないか、何かを隠しているような印象が正直なところあります。そんな思いが、おなかの中にずっとあるんですけれども、どうもそれが消化不良で払拭できないというのが正直なところでございますので、ぜひ明快な答弁を、私が納得できるような答弁をお願いしたいと思います。
 では、まず最初に市長にお伺いしたいんですが、前回の2月の議会で、この事業に対しての事務処理が不明瞭であるということで決議が出されましたけれども、その決議が出たということをどういうふうにお感じになるのかお答えをいただきたいと思います。(発言する者あり)
 
○議長(中村聡一郎議員)  中澤議員から議事進行上の発言がございましたので、これを許可いたします。
 
○25番(中澤克之議員)  今、説明を伺っておりますと、既に議会としては決算を承認し、また監査請求期間を過ぎている事案に対して、議会で取り上げて質問すること自体が議員の質問権にそぐわないので、その案件については、議長において議事整理をお願いしたいと思います。
 
○議長(中村聡一郎議員)  この前の決議に対しての感想ということですので、今の質問に対しては答弁をもらいたいと思います。
 
○松尾崇 市長  本件の事案につきましては、議員御指摘があった点で、幾つか適切さを欠く部分があったということは事実でございまして、これらは大いに反省していくとともに改善すべき点はしっかりと改善していかなければならないと考えています。ですので、そうした適切さを欠くところにつきましては、二度と繰り返さないように、庁内で指示を出しているところです。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  私もそういう答えが恐らく市長からいただけると思っておりました。
 次の質問なんですけど、では、市長として、この決議が出たということで、議会としては、おかしいんじゃないか、不明瞭であるという決定ですけれども、行政としてこれからどういう動きをおとりになるんですか。とるべきなのか、お伺いしたいと思います。
 
○松尾崇 市長  今回の件につきまして、こうしたことが二度と起こらないようにということで、庁内に対しましては、改めて指示を出しているところです。
 ただ、何かこの点に関して、新たな調査体制を立ち上げるとか、そういうことは特に考えておりません。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  後で、書類を皆様にも配付しましたので、それに似たような事案がありましたね。そちらでは、国のレベルの話なんですけれども、内部調査委員会のようなものをつくって、みずから疑義を説明していこうという動きが出ましたので、それはまた後から御説明をさせていただきたいと思います。
 次の質問に入ります。いいですか、質問して。
 
○議長(中村聡一郎議員)  その内容によっては、また精査したいと思いますけれども、とりあえず質問してください。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  つい最近ですけれども、中部のほうで、名古屋ですか、JTBがバスの手配忘れをしたと、高校生の11台のバスの手配を忘れていたという事件がありました。あえて事件というのは、逮捕されたんですね、この担当者が。御存じだと思うんですけれども、5月の初め、JTBの社員が岐阜県東濃高校の遠足バスの手配を忘れました。担当者が手配忘れを隠蔽するために、生徒を装って自殺をほのめかし、遠足を中止するように画策した事件です。こそくなごまかしはすぐばれることは十分承知だと思いましたけれども、何でそこでそういう行動をとってしまったのか、非常に私としては疑問なんですね。何で逮捕されたかというと、偽計業務妨害容疑で逮捕されたんです。
 御存じのとおり、私も25年この業界にいましたので、そういうことがいつ起こってもおかしくないという現実は常に私も現職時代に感じたんですが、ついに起こってしまったかという感じがあります。私としては、非常に物悲しいというか、そういう気分になったんですが、ここで、なぜそういうことが起こったかというのを考え直してみたんです。JTBという大きな会社ですから、そんなことはないと思っていたんですけれども、考えてみました。自分のいた会社と比べながらですね。それは、この担当者がもしかすると、この仕事を1人で抱えていたんじゃないかと思ったんですよ。JTBって大きい会社ですから、当然営業マンがいて、それから営業で仕事をとってくると、オフィスに帰って、手配係にその手配を流すんですよ。自分で営業マンがバスを手配するというのは、私にはちょっと考えられないんです。そういった感じを持ったんです、まず最初に。
 それから、社内チェック機能が不十分だったのじゃないか。それから、二つ目が上司と部下の風通しの悪さがあったんじゃないか。三つ目は、担当者へ責任を押しつけられたんじゃないか。四つ目は、会社自体が全部担当者に何もかも丸投げしたんじゃないかと思うんです。なぜかというと、担当者1人で学校に謝りに行ったんです。普通だったならば、これこれしかじか手配ミスがあってということを上司に相談をして、担当者1人が謝りに行ったんです。上司と部下が普通だったら行くと私は思ったんです。私がミスしたときも、上司に相談して、上司も説明して、学校とか企業に謝りに行ったことがあったんですけど、それは私の経験なんですが、何でこういうことが起こってしまったのか不思議だったんです。
 率直な話、こういう企業体質があるということを、旅行会社ですから、この業界、今回頼んだのはJTBです。どういうふうにお感じになったか、市長と、それから梅澤部長にお伺いしたいと思うんです。
 
○松尾崇 市長  元JTB社員によります遠足バスの手配忘れ、その後の隠蔽工作というのは、あってはならないことだと感じました。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  そうですね、大いに反省するべきだと思うのですけれども、その組織論ということだったら、どうでしょうか。私は経験上、そういうふうにお話をしたんですけれども、この着地型観光には関係ないかもしれないけれども、JTBという、この企業を選んだという責任といったらおかしいですけれども、そういった流れもありますので、その辺をお伺いしたいと思ったんです。梅澤部長、いかがですか。
 
○梅澤正治 市民活動部長  着地型観光につきましては、JTBがやっていただきましたけど、こういう事件とは、特には関係ないと思っております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  特には関係ないのですけれども、同じ社名で、同じJTBという3文字のあれを使っていますから、1社に任せたということ、話は戻りますけれども、大きいから1社に任せたという、前の小礒部長の答弁だったんですよ、最大手だし、それから経験が、この事業ではあるからという回答だったんです。そこでは、本当は違うでしょうということを私は言いたかったんですけれども、そういうふうに思わなかったでしょうか。2社目、3社目だって、これは繰り返しますけれども、いいところあったはずなんです。
 
○梅澤正治 市民活動部長  前に答弁しておりますとおり、そのときに最大大手でありますJTBを信頼して見積もりをとったということです。(私語あり)
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  何か、外野がうるさいようですね。何でなんでしょうかね。
 それから、これまで時間をかけて議会で質問してきた、これ2年半かかっていますけれども、市長がどのぐらい御理解しているかというのが、私は非常に不安なんですけれども、その辺はどうでしょうか。その流れがおかしいとか、おかしくないとか、1個1個の見積もりの出し方がおかしいとかということは、私は思っているんですけれども、その案件は、これはわからないとか、そういうことはありませんか。疑心暗鬼だなというのは。るるいろいろ御提示させていただきましたけれども、そういうことはありませんか。
 
○松尾崇 市長  るる議員から御指摘いただきました点につきまして、適切さを欠く部分があったということは認識しております。そういう点につきましては、私自身も確認して、例えば、先ほど申し述べられました1社にしか見積もりをとらなかった点などにつきましても、大いにそれを反省として捉えて、今後そのようなことがないようにしていくということで、一つ一つ私が疑問に、疑念に思った点につきましては、自分なりに納得して、そして改善の指示を出しているというふうにしております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  そうすると、ある程度、内容はわかっていただいて、変えるところは変えるという方向に向いているという解釈でよろしいでしょうか。
 
○松尾崇 市長  そのような認識でよろしいと思います。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  ちょっと安心いたしました。
 それと、私がおかしいなと思ったところなんですが、JTBに、平塚支店が御担当なので、平塚支店の担当者にアポイントをとったりとか、あるいはファクスを流したりとか、メールを流しているんですが、平塚支店としては、ノーコメントだということで、話を聞いてくれないんです。一部、本社の新宿に行って、話は聞いてもらったんですが、何で平塚じゃなくて、新宿の本社で受け付けをしなくちゃいけないのかということが非常に疑問に思うんです。私は、実は大したことを質問していなくて、精算書の出てない部分の内容とかを聞いたんです。そしたら、最初は教えてあげますと担当者は言っていたんです、メールも送って、わかりましたと言ったんですが、全然音信不通なんです。それで、いつの間にかもう電話も出てくれないし、メールも返答がなくて、拒絶されてしまっているんです。要するに、本来だったら、観光課に聞いて、平塚支店に聞くのもそうなんですが、非常に簡単なことなので、教えてくれるかと思ったら、それも拒絶されているんです。それ、なぜか、私はよくわからないんですが、市長はどういうふうに想像されますか。
 
○松尾崇 市長  それは、私にはよくわからないところです。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  わからないというのは、想像すれば本当はわかるんですけど。わからない、何か後ろのほうでやじが飛んでいますけど、あんまりいいことじゃないですね、わからないというのはね。何かあるから、わからない、正当な理由がないんですよ。何かがあるから答えられない、そういうふうにしか思えないです。
 それと、これ小礒部長のときに、日当7万円のコンサルタント代はどんな方ですかと聞いたんです、部長が市民経済部にいらしたときに。そのときは、ずっと答えてくれなかったんです。でも、よくよく聞いて、梅澤部長にかわったときに、実はJTBの中根さんだと回答をもらったんですが、なぜそこまで小礒部長が隠さなきゃいけなかったのか、それも非常に私はよくわからない。
 そこで、すごくおかしいなと思ったのですけれども、梅澤部長、何で私のときには答えてくれたんでしょうか。
 
○梅澤正治 市民活動部長  その辺は承知しておりません。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  わかりました。私は、実はこの質問をして、この小礒部長の態度というか、それが非常によくわからない態度なんです、それを私は言いたかった。質問もそうなんですけど。
 次の質問に参ります。勤務日報の質問ですけれども、行政側で、弁護士であられますトラスト法律事務所ですか、小野弁護士に相談されているわけです。回答が小野さんから来ています。小野さんは、この結論として、見解の相違として平行線をたどるしかないという回答をされているのです。るるこの勤務日報の件では質問させていただいていますけれども、いまだに結論がついていないです。この弁護士はいつまで平行線をたどればいいと言っているのかお伺いしたいと思います。
 それで、かつ行政としては、いつまでこの平行線をたどるのか、この件については、私も中村議長を通じて、もうそろそろケースクローズにしたいので、議会としてもちゃんとした情報を県からとってくれということを書面で出しまして、議長も動いていただいて、観光商工課から県に確認して、課長にやっていただきまして、県では個々の市町村で判断をするべきであるということで、私が前回の議会で報告したことから動いておりません。
 ですから、その辺を整理して、平行線をたどればいいと、いつまでなのか、弁護士はいつまでと言っているのか、行政としてはいつまでなのか、その辺の時間をはっきり明示していただきたいと思います。
 
○梅澤正治 市民活動部長  いつまでかというのは、私もわかりかねます。
 
○議長(中村聡一郎議員)  先ほど、中澤議員から議事進行上の発言がございました。ちょっと整理をさせていただきたいので、議事の都合により、暫時休憩させていただきます。
                   (13時31分  休憩)
                   (15時40分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 議事の都合により、この際、会議時間を延長いたします。
 お時間いただきまして、ありがとうございます。この間、議会運営委員会で御協議いただきまして、その御意見を尊重した上で、渡邊議員に御質問をしていただくということで調いましたので、一般質問を続行いたします。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  お時間をいただきましてありがとうございました。いろんな電波がありまして、受信電波、妨害電波、いろいろありまして、今回、妨害電波が入りましたので、ちょっとお時間をいただきましたけれども、それはそれとして、心を入れかえて質問させていただきます。
 皆さんの机上に9枚の参考資料、補助資料をお渡ししました。これについて、まず最初に、わかりやすく説明していきたいと思います。
 勤務日報の件でありますけれども、済みません、質問じゃなくて、報告ということで話をさせていただきます。
 24年1月13日、当時の経営企画部長の瀧澤部長と、それから市民経済部長、それから神奈川県の雇用対策課の部長とグループリーダー、4人が協議されました。勤務日報の件でいろいろ話をされたんですが、結果として、書面で私がいただいたのは、勤務日報がなくても出勤簿で足りると、県の確認を得たと回答を書面で、A4の紙でいただきました。
 これは違うんではないかということで、私がこの1番ですね、質問を神奈川県に投げかけました。といいますのは、私も4回も5回も市民の方と、この勤務日報の件で、神奈川県の見解はどうなんですかと尋ねたところ、全ての回数にわたって神奈川県は勤務日報を要るとか要らないとかという判断をする立場ではないのでお答えできませんということをずっと聞いておりました。ただ、この協議会の回答ですと、勤務日報がなくても出勤簿で足りると、県の確認を得たという答弁を前部長からいただきましたので、違うんじゃないかということで、1番の質問を10項目出させてもらったんです。
 ?番、鎌倉市の前部長は、平成23年12月12日の答弁で、神奈川県の担当者からこの条項、勤務日報を含むことを入れるようにと指示があったので、あえて挿入したとの答弁をしていますが、神奈川県としては、どのような目的で勤務日報を挿入したのですかと、これが?番です。
 ページめくってもらって、2番、2ページ目の?というのが神奈川県の答えなんです。アンダーラインを引きましたけれども、業務の実施状況が確認できる労働関係帳簿類の例示として記載したものです。これがあったので、契約書に勤務日報があえて入ったんです。前部長がおっしゃるような話だったわけです。
 業務の実態状況というのは、前も市長が御答弁されたとおり、実態管理の話です。実態管理というのは、どこで何月何日行って、誰と会って、こういう話をしたという日報をまとめるという意味です。これが?番の回答。だから、そうなんです。勤務日報は必要であるということで、神奈川県はあえて入れた。
 ?のところ、個別の契約内容については、事業を実施している鎌倉市はそれに即して判断すべきものと認識しております。これは12月9日、ファクスが私のところに来まして、前回、議会運営委員会である委員が、これは未定稿なので出すべきではないということで、NGになったんですが、その後、私は書類をひっくり返しまして、12月20日にこういう書類をいただきました。記憶を取り戻しました。ということで、今回、これをお示ししたんですが、?番のところ、2ページ目の?、平成25年12月9日にお伝えしたとおりです。意思は変わってないです。これ確認して、実は先ほど、ちょっと振り出しで話をしましたけれども、ある弁護士の見解は、できるだけこの結論を延ばすように、意見の相違として平行線をたどるしかないというアドバイスが鎌倉市に入っておりましたので、いつごろまでお延ばしになるんですかと、いつごろに結論を出すんですかという質問をしていたところで、妨害電波が入りましたので、中断したわけですけれども、結局、これにっちもさっちもいかなかったものですから、議長にお願いしまして、書面でお願いして、一応、議会として神奈川県に確認してほしいということを申し上げました。
 議長はすぐ動いていただいて、観光商工課にその旨を連絡して、観光商工課長から神奈川県にもう一回確認してもらったんです。回答は変わりません。
 ですから、鎌倉市の判断だということなんです。そうすると、この24年1月13日の話と違うんですけれども、これ、もう一回お伺いしたいんですけど、前回、瀧澤副市長にお伺いしたんですけど、その後、瀧澤副市長で、問題を私が前回提起しましたから、御確認とか、念のための御確認とか、そういうことをしていただけましたでしょうか。私は、その後、議長を通じて確認していただいたんですが、副市長はいかがでしょうか。
 
○瀧澤由人 副市長  当日、1月に私が経営企画部長であったときに、その立場において緊急雇用の仕事をしておりましたので、お会いした事実は当然認識しています。当日の内容も、ペーパーを見ながら思い出しまして、私がお話しした内容、ペーパーにまとめられた、そのときの経緯の内容については、私はそれにそごはないと思っています。
 ただ、その内容について、県に確認したかということについては、私は直接しておりません。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  そうすると、瀧澤副市長は、それは継続して、まだその結論として勤務日報は、神奈川県からの確認を得たという、その確認の内容が残ってらっしゃるということですか。
 
○瀧澤由人 副市長  この資料にはありませんけれども、当日の内容で、私が確認したのとは、12月に当時の担当部長が答弁した内容について、県として、この内容でそごはないですかということを確認して、議事録を見せて確認して、その内容については確認するということでした。
 そのことが一番記憶に残っています。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  お話はわかりました。質問というよりは、むしろ問題提起ということで、とどめておきたいので、これ以上のことはお伺いしないようにします。
 3ページ目に行きます。左のほうが小野弁護士、右のほうが石津弁護士の回答なんですけれども、前回のごみの問題で、弁護士の相談記録によって、随分回答に温度差があるなということがわかりまして、またまた書類をひっくり返して調べてみたんですが、小野弁護士は、行政が言わんとしていることがそのままなんですね。本契約の目的・趣旨を踏まえという前提で契約した当時が、勤務日報と考えられる書類が存在すれば、本契約には違反していないのではないかと。名前が違っても、ここに書きましたけれども、業務日報とか、業務日誌であればいいのではないかということが左のほうの弁護士が書いてあるんですが、右の弁護士はちょっと違いまして、アンダーラインしましたけれども、出勤簿が出退勤を確認するものであれば、これは時間をガチャンとやる、あるいはピッとやるやつ、勤務日報はプラスアルファとして出退勤以外の何を確認できるものを求めているのか。就業週報、月報等で、そのプラスアルファを確認できるものでなければならない。プラスアルファを確認できなきゃいけない。そのプラスアルファが確認できるものがあれば、契約違反でない。確認できる書類がなければ契約違反になると。
 大分、最初の小野弁護士とは違うわけなんですが、プラスアルファというのは何かなと思って、聞こうと思ったんですが、これも質問しないようにしまして、問題提起としておきたいと思います。
 次に行きまして、4ページ目です。JTBから8月29日に変更の依頼がありました。どういう変更の依頼があったか、平成22年度の人件費のところで、回答は平成23年8月29日にあったのですが、人件費の計算が少し間違っていまして、訂正したいというのが平成23年8月29日にありました。
 5ページ目の変更前というのは、8月29日までの話です。6ページ目の変更後というのは、8月29日以降の話です。人件費が、わかりやすく言うと、20万円ぐらいもくろみがずれていまして、20万円多くなっちゃったんです、8月29日にわかりました。JTBの報告があったんです、それが5ページ目の上の表、手書きで書いてあるんです。矢印の先、新規雇用者・失業者リスト、これが774万2,592円なんです。左の矢印が落っこっているほう、これも774万2,592円、同じ数字です。精算書の人件費のところ、?の右側、矢印で引っ張ってありますけれども、これは774万2,592円と、この三つ数字が合っているんです。当然、変更前の話です。
 8月29日の変更してくださいと言った後、計算は私がしまして、失業者リストの合計が794万289円になっていました。左の矢印の下のほうへいくと、やっぱりこの状況報告書は794万289円なんです。で、私が前々から言っていた精算書の数字が違うと言っていたのは、このことなんです。あともう1個あるんですが、本来であれば、人件費に変更があったわけですから、この精算書の人件費の数字を変えなきゃいけないです。これは県を通じて、それから厚生労働省に報告するわけです。これ、報告していないわけです。これはいかんぞということで、私は2年間、これをずっと言ってきて、ビジュアル化したんです、初めて。ですから、既雇用者、コンサルタントとマネジャーと、それからワークショップの推進担当者の合計は525万9,000円なんですが、そこは動かないと仮定しても、人件費の合計、3番、イコール1足す2というのは1,300万1,592円じゃないんです。ですから、精算書はこれは違う精算書だから、新しくつくってください、新しいものを出してくださいと言ったんですが、前の議長のお取り計らいで、ないものは出せませんと、調査権に当たるというところまで話が飛躍しちゃったんです。で、その話は没になっちゃった。いろいろ陳情が出まして、100条にかけてちゃんと調べたほうがいいという話も出たんですが、立ち消えになっちゃったんです。で、もう一回これをやらなきゃいけないと、自分での責任感で、もう一回出させていただきました。これビジュアルにしたんで、わかりやすいと思います、今回は。前は、べらべらとしゃべってわかりづらかったかもしれませんけれども。
 行政としては、数字を変えない、変えるべきではないですかということを言ってきました。でも、そこでとまっちゃったんです、調査権に当たるということで。それが一つ。
 わからないのが、真ん中辺にNGと書いてあるんですが、これは何だろうと思ったんです。これも後で調べていただきますけど、普通、NGというとノー・グッドなんじゃないかと思うわけです。それと、変更したのも8月なんです、8月29日。御承知のように、今、カードみたいなので、ピッ、ピッとやりますので、出退勤は全部自動計算になります。ですから、ピッとやった段階で、もう合計の時間数は出ます。例えば、Aさんが3月31日幾らというのは出るんですが、何で、この8月29日のタイミングなのかというのもわからない。よく考えてみるとそうなんです。最近、わかったんですけど、これ。
 もう一つ、7ページです。右に、契約書の写しを一部切り取って入れました。勤務日報と領収書のつづりは必要ですということは契約書の第11条にうたってある。領収書のつづりを保管しなさいということがここにうたってあるということは、いろんな領収書のサイズがありますけれども、紙に張るとか、スキャナーかけて、入れて、全部保存しなきゃいけない。これは分厚くなるかもしれませんが、それを要するに保存しなさいということは、見積もり上の数字をきちっと1円単位まで明確にしておきなさいという契約書のあらわれなんです、指示なんです。ですから、それを説明して、前部長には御納得いただいて、平成23年度の精算書はきちっと一桁まで、1円単位の数字のものをつくってもらいました。しかしながら、平成22年度の、これは人件費も間違っているし、107万円という数字に、この合計が当たるわけがないんです。107万円の根拠は何ですかと、私が前部長に問い合わせをしたときに、107万円以上の領収書の合計数字になっていますと。例えば、わかりやすく言うと、5ページ目の?ですけれども、107万円という数字が出ています。これが120万円、要するに多いということですが、120万円と仮定しましょう、13万円多いわけです。その13万円多いというのが、どこで取り返しをしたんですかと聞いたらば、一般管理費、10%とあります。これはいわゆる旅行業者の利益分なんですよ。ここで、その13万円分を取り返しました。要するに相殺したんです。一般管理費が150万円もらえるところでしたら、30万円として120万円ということを御回答されたんです。ということも含めると、この精算書は違っているんです。一般管理費の10%からそれを引いたんであれば、9%か8%になるわけです。ですから、極めて不明瞭な精算書がここに出ているわけです。平成23年度はきちっとしたものが出ました。それを私はずっと前から説明してきたんです。今回、新たに初めて、この書類で御説明するということをさせてもらったんですけれども、それはそれとして、質問はこれ以上ダブっている質問になっているので、NGだというお方がいらっしゃいましたので、観光厚生常任委員会、次のステージでお伺いすることにしまして、質問という形式は避けさせていただきます。
 ということで、この6ページ目までは終わります。7ページは領収書のつづりは逆に我々に請求された金額よりも多いと、アンダーライン、7ページの左に書いてあるんです。これは、私としては、25年サラリーマン経験もしましたけれども、精算書の数字が違うということは、気がついた段階ですぐ変えて、報告するのが当たり前だと私は教わってきたんです。でも、これが役所に来ると違った法則があるのかなと思ったんです。請求しても、もう請求権はないからと、実際に書面がないんだから請求できないという結果になったんです。前議長のお取り計らいで。だから、それは立ち消えちゃったんです。それが精算書の話。
 それから、次のページ、8ページ。実は左に鎌契第451号、それから鎌契第110号とありまして、私が1期目の2年目のとき、いろいろ見積もり、入札の方法がどうなのかなと思って、調べたんです。そうしたら、一番最初の、要するに予算立てのときの業者は1社だけしかないケースがあったんです。でも、私としては経験値から、それはもうその業者にいろんな情報とか、数字を与えているということになりかねないので、複数をとったほうがいいんじゃないですかということで、当時の契約検査課長にお話したところ、こういう書面をつくってもらいました。わかりやすく言うと、右の8ページの真ん中辺、また計画段階で暫定的な見積書の作成を依頼し、このアンダーラインのところ、提出された見積書の内容によって当該業務の具体的な内容を判断するような場合もあると思われます。この場合に見積書を作成した業者は他社に先駆けて、その業務内容を知ることになるため、特定の業者に偏ることのないように、特に留意するとともに、正式な見積書作成を依頼するときの諸条件を十分に検討し、公平性を確保するように心がけてくださいと。
 飛んで、3番目の適正な見積もり数と見積もり期間の確保ということで、見積書の作成依頼はさまざまな業務で行われますが、各課の基準に従い、適正な見積もり数を確保してください。また、見積書の作成を依頼する場合には、その提出期限について作成者が必要な情報を入手した上で十分な検討ができるよう、時間的に余裕を持った適正な期間を確保してくださいということが発せられたんです。これ、前に口頭でお話ししたかもしれません。
 それで、これがなされていなくて、平成23年度は朝日新聞に、期間が短過ぎるということで指摘されました。監査も、それを指摘されたわけですけど。こういうお達しがあったにもかかわらず、平成22年も、23年も、1社しか結局とれなかったということが何かあるんではないかと私は思ったわけでありますが、その質問をするということは、NGだということだので、報告だけにしておきます。
 それと、9ページに参りまして、左の上、「職業訓練入札、捜査へ」と。実は、これまだ1週間もたっていない、先週の6月6日なんですが、JEEDという厚生労働省の外郭団体みたいなところがありまして、そこのところともめたというか、告発が入ったんですが、簡単に読んでみますと、若年失業者らの職業訓練事業をめぐる不正入札問題で、入札にかかわった厚生労働省幹部ら2人について、市民団体が官製談合防止違反容疑で警視庁に告発状を出し、警視庁が受理する方針であることが捜査関係者らへの取材でわかったと。本格的な捜査に乗り出すと見られると。告発状を出したのは、行政や捜査機関の問題点を追及するために、元検事らがつくった東京都内の団体。告発状では、厚生労働能力開発キャリア官僚ら2人は、2月17日、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)の職員に対し、翌18日に工事予定だった厚生労働省発注の短期集中特別訓練事業の委託予定額や事業内容などを教え、公正な企画競争入札を妨害したというものです。企画競争入札って、まさにプロポーザル入札ですね。今回のJTBのこれと同じなんです。
 下のほうのラインを読みますと、事業の委託予定額や事業内容の漏えいは国会でも追及され、厚生労働省は5月に内部調査の報告書を公表、公示前に事業内容の資料を見せたことなどが国家公務員の守秘義務違反などに当たるという記事なんです。
 これも似通ったケースだと思ったんですけれども、今回のJTBの随意契約に限っても、左の下、箱で囲いましたけれども、これは行政からいただいた書類なんですが、委託料が3,403万6,000円、それから執行上限額が3,403万5,771円、このまさに執行上限額というのは、JTBから観光課がとった数字なんです、イコールなんですよ。2010年8月18日と記録が残っていますけれども、これは応札のプロポーザルを、企画書と見積書を出した日ではありません。この平成23年度に限っては、先ほど申し上げましたけれども、4月20日から25日までの短い期間だったんです。その前に、JTB1社から見積もりをとった。8ページ、契約検査課のお達しはちゃんと複数とりなさいということだったんです。
 ですから、これもひっかかるんじゃないかと思って、私は問題提起をさせていただきたいんです。
 右の下、執行上限額を設定するという見せかけの理由で、JTBだけに公募期間より以前に見積書を提出させたと。公募期間は翌4月、JTBだけに事前に情報が漏えいされていたので、JTBだけは事業内容が周知でき、加えて時間的に余裕があり、見積もり、企画作成に相当の余裕があった。まさに、この新聞のケースと同じなんです。新聞のケースは非常に、タームが短いですけどね。着々と何カ月も、何年もかけて、JTBだけには情報が開示されていたんです。そこにもってきて8月のお盆の公示とか、4月20日から25日というのは短いと思った。で、私はこの最新の新聞記事を皆様にお見せした。また、皆さんから、理事者からの回答をお伺いしたくて、質問として項目に上げたんですが、それはだめだということである議員から入りましたので、控えさせていただきます。
 ということで、この書面を使った私の質問ではありません。問題提起、事実の御報告ということにとどめておかせていただきます。
 この書類はこれで終わります。
 それから、いろいろ聞こうと思っていたんですが、妨害電波が入りましたので、気持ちを新たに、またほかのケースで聞かせていただきたいと思いますので、アングルを変えてお伺いします。
 次は、観光行政全般についてお伺いしようと思います。観光客の受け入れにかかわる諸問題、これは質問をさせていただきますので、御回答をよろしくお願いしたいと思います。
 ごみのポイ捨てや、レンタサイクルの危険な走行など、観光客のマナーが悪化していると感じることが多々あります。
 観光客のマナーアップに対する取り組みとして実施していることはあるんでしょうか。また、将来に向かって課題は何かありますでしょうか。
 
○梅澤正治 市民活動部長  市では、ホームページ上におきまして、居住者への配慮、屋外での飲食時の留意事項、ごみの持ち帰りなど、マナーに係る留意事項を掲載しているほか、観光マップにも、マナー遵守のお願いを書き添えております。
 さらに、修学旅行などで鎌倉を訪れる学校に対しましては、マナー遵守に係る注意事項を取りまとめた資料をお渡しして、児童・生徒への配布・周知をお願いしております。
 しかしながら、観光客のマナーにつきましては、市民からの御指摘を受けることもあることから、さらなる観光客のマナーアップが重要な課題であると考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  観光客の方も、かなりやんちゃというか、常識を逸脱するような行為が見られますので、ぜひその辺、周知徹底していただきたいと思います。
 次の質問に参ります。観光客が出す、いわゆる観光ごみの処理について、現状と課題、そしてその課題を解決するための具体的な手法を何かお考えでしたらお答えいただきたいと思います。
 
○石井康則 環境部長  観光ごみにつきましては、ごみの散乱やポイ捨てを防止するためにごみの持ち帰りを呼びかけてございます。特に、観光客が多い場所を中心に、まち美化推進員や職員によるまち美化のキャンペーン等の啓発活動を行いながら、ごみ箱の設置を現在、JRの駅等5カ所に限定しているというところでございます。
 由比ガ浜の海岸に設置しておりましたごみ箱でございますけれども、ごみの散乱が非常におびただしいということがございまして、本年4月から、これは試験的にでございますけれども、ごみ箱を撤去いたしまして、現在経過観察を行っているところでございます。現在のところは、ごみの散乱が防止できているという、こういう状況というふうに考えてございます。
 このような状況から、市内に設置しておりますごみ箱につきましては、観光産業に携わる事業者の責任を明確にしながら、撤去を進める方向で観光地としてのまち美化の対策を検討していきたいと考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  ぜひ、きちっとやっていただきますように、よろしくお願いします。
 それと、次の質問です。公衆トイレについて、現状と課題、そしてその課題を解決するための具体的な手法をお聞かせください。
 
○梅澤正治 市民活動部長  公衆トイレの整備につきましては、国の交付金を活用しながら、社寺等の老朽化した公衆トイレの洋式化とユニバーサルデザイン化を行っております。
 今後、増加が見込まれます外国人観光客に対応するためにも、まだ洋式化とユニバーサルデザイン化が進んでいない公衆トイレの整備を順次行ってまいります。
 一方、観光客が集中する地域であります小町通りや鎌倉駅西口において、新たな公衆トイレの設置が求められております。用地や財源の確保という課題があることから、民間事業者の協力要請を含め、さまざまな整備手法を検討していきたいと考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  トイレの課題は随分前から課題として上がっているわけなんですが、余り進歩がないと思いますので、ぜひ予算立てていただいて、お金も1,200万円いただいているところですし、ぜひお考えをいただきたいと思います。特に、腰越漁港のトイレは汚いので、よろしくお願いします。
 それから、観光客の皆さんの車の流入で交通渋滞の問題が日常的でありますけれども、当市におけるロードプライシングについて、検討しているとお伺いしておりますが、組織のメンバー構成とか、検討順序とか、どういうふうに将来考えていくのかということをお伺いしたいと思います。
 
○山田栄一 まちづくり景観部長  平成24年5月に市長の諮問機関としまして、鎌倉市交通計画検討委員会を設置いたしました。メンバーでございますが、市民6名、公共的団体6名、商工業者4名、交通事業者5名、関係行政機関7名、そして学識経験者3名の計31名でございます。
 また、この委員会の下部組織であります専門部会としまして、15名を選出しまして、平成25年、昨年10月から鎌倉地域の交通問題を解決する一つの施策であるロードプライシングについて海外の先行事例を検証しつつ、鎌倉市にはどのような手法が考えられるかという検討を始めたところでございます。
 現在の検討状況でございますが、施策の基本的な考え方、課題の整理等の議論を進めているところでございます。
 おおむねの見通しといたしましては、社会実験を経まして、2020年に予定されております東京オリンピックの開催までに実施を目指していきたいと考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  東京オリンピックというのは、目標と据えるには、非常にいいタイミングだと思いますので、ぜひそれを着地点として、1年か2年ぐらい前に完成しているほうがいいと思いますけれども、推進していただきたいと思います。
 それと、大きな質問の二つ目、市の観光業における増収施策についてお伺いします。長年同じ質問をしているんですが、大型宿泊施設や道の駅、海の駅などを誘致することによって観光業から増収をふやすことができると、私なりに考えているところですが、例えば、茅ヶ崎市が運航しているような、えぼし岩の遊覧船とか、例えばまた大型駐車場をどこかにつくるとか、そういう、鎌倉市として増収を見込めるような企業体とか、第三セクターでも結構ですが、経営主体をつくるということも一つの手だと思うんですが、税金以外の収入が観光業で確保できるんではないかと、私は観光出身ですので、そう思っているんですが、行政としては、そういうお考えはありますでしょうか。
 
○梅澤正治 市民活動部長  本市におきましては、用地の問題もありまして、大型宿泊施設や道の駅、海の駅などを誘致することにつきましては、現実的に難しいと考えております。また、観光分野におきまして、市が直接手がけるハード事業といたしましては、公衆トイレの整備など、公共性・公益性の高いものに限定して取り組んでおるところでございます。
 新たな収入確保は重要な課題であると考えております。例えば、駐車場経営など、民間事業者が事業展開できるビジネスにつきましては、民間で担っていただければということで考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  そうすると企業誘致の件は、行政が主体になってやってもいいわけです。民間に任せるというばかりじゃなくて、情報を提供するとか、いろんな補助金なんかもあると思いますので、そういったことを施策的に民間に知らしめるとか、そういった情報発信もしていただきたいと思います。
 それから、東京オリンピックと、それからパラリンピックについてお伺いします。東京オリンピック開催に当たって、さっきも出ましたけれども、観光客が増加すると考えておりますけれども、市としてはどのようにこれをビジネスチャンスとして生かすのか、どういうふうに考えるのかお伺いしたいと思います。
 
○梅澤正治 市民活動部長  東京近郊にあります鎌倉には、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けまして、海外からの外国人観光客が個人旅行者を中心に増加するものと市としては考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  障害者の方が鎌倉に来ると、いろいろ障害者の方々が安心して、例えばトイレに入るとか、歩道に上がるとか、そういうきめ細かい取り計らいというか、思いつきがないとできないことだと思いますので、ぜひ障害者の方々の目線も大切だと思いますので、その辺、きっちりとというか、やっていただきたいと思っております。
 ただいま障害者の話が出ましたけれども、パラリンピックも開催されることになると思うんですけれども、障害のある観光客や、競技者も増加すると予想いたしますが、市としてはどのような考え、施策をとられますか。
 
○比留間彰 経営企画部長  議員御指摘のとおり、東京オリンピック・パラリンピックの開催により、国内外から多くの観光客、また競技者の方々の来訪が見込まれると考えております。
 これまでもまちづくりを進める上で、ユニバーサルデザインの視点で各施策を進めてまいりましたが、2020年を見据えまして、今後より一層充実が求められると考えております。
 このため、さらに国や県への要望を行うとともに、寺社や交通事業者など、市内の観光関連団体の協力も得ながら、誰もが安全で安心して過ごすことのできる環境整備に最大限努力してまいりたいと考えております。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  そういった視点でやっていただけると大変安心できるんですが、実際にこのオリンピック・パラリンピックに向けて今動いているという、例えば組織とか、そういうのは存在するんでしょうか。
 
○比留間彰 経営企画部長  ただいま神奈川県が中心になりまして、市内の自治体を取りまとめまして、神奈川県としてどういうことができるか、事前キャンプも含めて、どのような支援ができるかという協議をスタートしたところでございます。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  わかりました。ぜひ成功させていただいて、鎌倉にもお客様をたくさん呼んでいただいて、鎌倉のいいところを来られたお客様に見ていただきたいと私は思っております。
 一般質問はこれで終わらせていただくんですが、私の気持ちとして、いろいろ電波がありますけれども、いい電波もあるので、私は気丈に振る舞いたいんですが、私が気になった案件がございまして、御記憶に新しいと思うんですが、袴田事件の再審が決まったというのは御存じだと思うんですね。48年間死刑囚としてずっと拘束、刑務所に入れられたんですね。その人の気持ちになったりとか、その周りの人のお姉さんとか、ボクシング協会が支援したりとかしたんですが、その人のことを考えると、格好いいことを言うようであれなんですけれども、正義はきちっとしなきゃいけないという基本に私は立ちたいですね。だから、時間の問題で、それは終わったことだからとかいうこと、目くらましはしたくない。(私語あり)
 
○議長(中村聡一郎議員)  後で精査します。
 どうぞ、続けてください。
 
○8番(渡邊昌一郎議員)  私なりにまとめたので読んでみたいと思いますけれども、48年前、静岡県で発生した強盗殺人事件の死刑が確定していた裁判で、本年3月27日、袴田巌氏に静岡地裁が再審開始を決定し、拘置の執行停止命令が出されました。有罪判決の証拠となった血のついたズボンは捜査の捏造の疑いがありました。そのズボンは袴田さんがはけないズボンであったことが判明しました。捏造により死刑判決となりましたが、本年3月27日、村山浩昭裁判長が刑事司法の理念からは耐えがたい不正義と断じ、再審が決定しました。この画期的な判決で死刑囚であった袴田巌さんは、47年7カ月ぶりに釈放されました。
 これまで弁護団やお姉さんの秀子さんの献身的な支え、日本プロボクシング協会の協力がありました。また、最初の裁判で死刑を言い渡した3人のうち1人の裁判官、熊本典道元裁判官が勇気ある発言をし、袴田さんの無実を訴えて、この判決が下されました。
 5月19日、名誉チャンピオンベルトが袴田さんに贈られました。日本人には、最後には正義が勝つというDNAが流れています。私はそれを信じて、このJTBと官製談合疑惑は最後まで究明努力をすることを誓って、一般質問を終了いたします。
 
○議長(中村聡一郎議員)  ただいま一般質問中でありますが、議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (16時21分  休憩)
                    (18時05分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続行いたします。次に、松中健治議員。
 
○26番(松中健治議員)  (登壇)それでは、通告に従いまして質問いたしますけれども、きょう、開会中に武家の古都・鎌倉に対するICOMOS勧告の検証についての資料が配られましたので、この件を初めに取り扱いたいと思います。
 その前に、今回質問するに当たって、市長の政治姿勢、この問題におきまして、行政の計画性と行政の継続性につきましてのお考え方をお聞きするわけでありますけれども、市長がいろいろ取り組む問題に、非常にけちがつくというか、非常に予測ができない、変化する、これ一体どういうところから出てきたのかというと、要するに市長がやろうとすることに対して、例えば、野村総合研究所、これを市民あるいは有識者含めて審議会で検討してきて、その結論が出て、いざやろうとしたら選挙というものによって、ひっくり返る。ある意味では、それは市長自身が政策的にけちをつけたのかどうか。あるいはいろんな、幾つかの問題、野村総合研究所だけではなく、あるいは教育長の問題もそうでしょう。あるいは通販サイトの問題もそうでしょう。それから、ごみ問題もそうでしょう。けちがつくという、このけちというものが、上畠議員に教えていただいたんですが、このけちという意味は怪しい事、それがけじ、怪しいということは非常に予測ができない、不安定になると、そういう意味からけちというふうになってきているそうですが、夢というのも、ぼうとも読むし、ぼうっとしているからぼうという、だからそういう意味では、ある意味では同じような面もあるわけですけれども、市長自身がけちをつけるから、じゃあ、こっちもけちつけようというような、あるいは問題にしようとか、いろいろ来るわけであります。我々は議決権を持った審議機関でもあり、議決機関でもありますけれども、方針を出すのは市長ですから、その以前の計画に対しての行政の継続性、この点についてどのようにお考えになっているか、答弁をお願いいたします。
 
○松尾崇 市長  市政運営自体といいますのは、総合計画に基づきまして、長期的な展望を持って計画的に行っていくべきものだと思っています。
 ただ、近年、目まぐるしく環境が変わっていく、財政状況ですとか、人口の減少、少子高齢化の進行等々、また未曽有の災害の対応等、そういう中において対応していかなければならないことが起きています。市民の安全な暮らしを守るためには、時として大幅に施策を見直す判断をしなければならないときもあると考えています。
 ただ、このような場合におきましても、これまでの行政計画との整合性ということに配慮するとともに、議会や市民の皆様に丁寧な説明を行って、理解を求めていく必要があると考えています。
 
○26番(松中健治議員)  市長はそうおっしゃるけれど、それをやっていないからけちがつくんです。例えば、野村総合研究所、それを突然やめて、その後この5年間、具体的にどのように取り組んだんですかと、そういう問題が起きてくるわけですよ。実際、やっていないでしょう。突然カマコンバレーとか何とかというようなことで使うのか。だけど、実際にこの5年間、一体それに取り組んできたのか。具体性を出さないから問題化していくんです。ごみもそうですよ。バイオを出した、バイオの後、バイオはやめたほうがいいと言ったなら、具体的に、例えば私はJRの跡地に堂々たる清掃工場をつくってやるべきと、もう20年以上訴え続けてきていますけれども、なかなか出さない。
 それから、野村総合研究所だって出していない。もう幾つもある。過去にそういうことで、市長選挙によってひっくり返るということはありますよ。ですから、それだったら市長をかえようじゃないかと。ところが、対抗馬が出ないで当選してしまったと。しかし、市長がやろうとすることに対して、その裏の流れの中に市長の信念なり、あるいは市民のことなり、やっていこうとするということであるならば、これはいい流れだと思うかもしれないけど、流れも見えてこなければ、何もない。
 あるいは、これはパフォーマンスだと言ったら、それはパフォーマンスじゃないかということになるんですけれども、かつて中世歴史研究所、中世の博物館、これは転々としたんですよ、鎌倉。最初にはミカエル広場、次は稲村ガ崎の古戦場、そして今度は旧中央公民館のところに国立博物館を誘致すると、行政計画までなったんですよ。そしたら、その途中で野村総合研究所というものが出てきたら、あれは財政的に厳しいから売却して、財源にしようというふうに変わった。ところが、今度は、野村総合研究所から、ガイダンスセンターに御成小学校の講堂を使おうじゃないかとか、あるいは扇ガ谷に旧旺文社の関係者のところが提供されたからそっちに行く、ころころ変わる。だから、私は今、野村総合研究所なんていうのは、九州国立博物館のように大きいものを、国立のものを誘致するぐらいのものを考えないと、突っついたって具体的にでき上がってこない。かつて鎌倉の大変な画伯のために、社会教育施設として美術館を由比ガ浜につくると、土地まで買った。だけど、その後、お金がないから建物も建たないで、今日ああいう状態になって、やっと保育園の津波対策、そして避難ビルとしてつくっていくという検討もする。
 それから、ごみの問題もバイオをやめた。有料化・戸別収集みたいなことを言うかもしれないけれども、実際、何かやろうとするとけちがつく。その下に流れている、あるいは見えないところに流れているものが、将来、これはいいことになるんだということを我々に訴えるなり何なりをして、そして説得をするなり、そういうことをしなければ理解を得られない。常に混乱、混乱、混乱で、この5年間続いてきているのですけれども、世界遺産は落選した。無理だった。だけど、これからも取り組もうという気持ちはあるわけですよね。
 
○松尾崇 市長  世界遺産登録につきましては、今後も継続して取り組んでいくという姿勢で臨んでいます。
 
○26番(松中健治議員)  世界遺産にかかわる、文化財の保護に対して質問通告しておりますけれども、これは政所というところが非常に重要であるということがわかって、今日ああいう状態になっているんですけれども、文化庁長官、私の後輩ですから、近藤さんに話して、そういうところだから、大事だから何とか協力してくれないかと言ったら、松中さん、一歩一歩取り組んでいこうと。一歩一歩、ほとんど現在あるものだけれども、しかし残して、そして大事なところを体系づくりをした文化財行政なり、そういう鎌倉のまちづくりなり、都市像なり、そういうことをやっていこうと話したんですけれどもね。
 佐倉に行きましたら、鎌倉全体の都市像、ジオラマが大きく飾ってあります。鎌倉にない。何か寂しいわけですけれども、きょう、武家の古都・鎌倉に対するICOMOS勧告の検証についての概要が我々に配られました。ざっと読んで、いろいろな問題点が出て、私、市長に、こういうものが出たタイミングなので、このことを最初にお聞きしたいんですけれども、市長自身はこうおっしゃっているんですよね、世界文化遺産への再挑戦は当面先ですかと記者から質問されているんですね。武家の古都・鎌倉の世界文化遺産登録を目指しておられましたが、昨年末に登録を断念されました。今後の登録に向けての取り組みを継続されるでしょうかという問いに対して、市長は、世界文化遺産については昨年5月に残念な結果、登録を断念となりました。ここが大事なんです。実のところ、市民の中には世界文化遺産の登録に反対している人が半分ぐらいいました。そのほとんどが観光客誘致、商業活性化、名誉、こういったものを市が欲しがっていると見ておられました。世界遺産の登録を目指すのは、観光客から貴重な遺産を守るとか、開発から町を守るとか、そういうことが本来の目的です。これを市民の皆さんに十分認識してもらう必要があります。それをしっかりやらずに、ただ登録していくんだと連呼しても空回りになってしまいます。そう言っているのですね。
 要するに、あなたは和服を着てパリまで行って、ユネスコまで行って、そういう行動をとっているのは、一つのパフォーマンスだったんじゃないですか。今になって実のところはというんですから、そういう根拠があるだろうと思うのですよ。鎌倉市民が世界遺産の登録に反対している人が半分ぐらいいました。そういう根拠は一体何からもって、このような発言をなされているのか。(「動議」の声あり)
 
○議長(中村聡一郎議員)  今、発言は終わっているのですよね、1回。では、上畠議員。
 
○7番(上畠寛弘議員)  今、松中議員が質問の中で紹介された発言はどこから紹介されているかわからないので、この一般質問のやりとりをさらによく理解するためにも、市長がどういうところでそれを発言されたか、何か資料を読まれていらっしゃいますけれども、その資料について、きちんと我々議員にも配っていただきたいと思いますので、取り計らいのほどお願いいたします。
 
○議長(中村聡一郎議員)  配付できますか。
 
○26番(松中健治議員)  いいですよ。
 
○議長(中村聡一郎議員)  では、資料準備のため、暫時休憩させていただきます。
                    (18時19分  休憩)
                    (18時55分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 先ほど要求のありました資料につきまして、議長職権により、議場に配付させていただきました。
 一般質問を続行いたします。
 
○26番(松中健治議員)  市長が、世界文化遺産の登録に反対している人が半分ぐらいいましたと、市民の中に。その点についての根拠というか、実のところと言っておりますので、この事実をつかんでいるのは市長だろうと思うのですけれども。きょう、武家の古都・鎌倉に対するICOMOS勧告の検証についての資料が配られて、このタイミングに私の質問があるのも、非常にタイムリーではないかと思ったほうがいいと思うのですけれども、ICOMOSの勧告検証について、神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会で出しておりますので、私としても聞いたのは初めてですけれども、関係者、あるいは関係機関がこれを聞いてどう思うか、きょう、こういうことを尋ねているわけですけれども、まず、一つは、市民の中に反対している人が半分ぐらいいるという事実は、どういうことから、このように発言しているのか、説明をお願いします。
 
○松尾崇 市長  以前、私の後援会が主催をします講演の中において、出席者、100人から200人の間ですけれども、賛成・反対ということで色のボードを持っていただいて、いろいろと鎌倉市政の課題について、賛成・反対ということで、その場で私が問いかけて上げてもらうということをしました。その中で、世界遺産登録については、どうですかということをお聞きしたときに、半々、もしくは反対のほうが多いというぐらいの数で、多かったということがありまして、そんなことを念頭に置いて、このときもこのような説明をさせていただきましたが、決して反対が多くて悲観的なということよりも、世界遺産登録の意義自体を観光客誘致と思われて反対をしているということも、加えてこの中ではお話をさせていただいて、なので、私自身の説明が足りないのではないかと、そういう話をここでさせていただいているということです。
 
○26番(松中健治議員)  説明が足りないというよりも、自分の関係の会でそういうボードを持ってやって、こういう形の中で発言するというのは、それを言っちゃおしまいよと、はっきり言って。
 自分の関係のところでは、全部が反対だっていうことだってあり得るかもしれないし、全部賛成だというところもあるかもしれないけれども、しかし、市民の中に半分ぐらいいましたというようなことを言ったら、私も近藤さんは知っていますけれども、今度どこか大きい大学の教授になられるということも聞いておりますけれども、ちょっとがっかりするどころか、どういうふうに受けとめるか。怒りを持って、鎌倉は何を考えているんだ、市長は何を考えているんだと。だから、関係機関に、自分のこういう発言に対して、それが軽いのか、あるいは未熟なのか、私、何度も質問する中で言ってきたのは、そっちに行っちゃ危ないよ、それをやっちゃいけないよ、それを言ったらおしまいよと、常にあなたに対して言ってきました。
 ただ、あなたのやろうとする中に、一つの見えない流れの中に、いいものもあるかもしれないという期待を持っている面もあるわけですけれども、内々で話しているという話じゃないですからね、はっきり言って。これは既にインターネットに出て、偶然私も、鎌倉の新世代のリーダーのためにというテーマで出ていた中から市長の発言をあれしたんですけれども、関係機関にきちんとその辺のことは説明したほうがいいですよ。僕だって、政所は小さいかもしれないけれども、重要であるという認識を昨年持って、そういうものでも一つ一つ取り組んでいこうという気持ちの中でこれを見て、かつて私はたびたび市長というのはかえてきて、だめだったらわずかなメンバーで立ち上がって、何度もかえてきましたよ。だけど、幾ら世界遺産、世界遺産と言ったって、あなたの支持者が言っていることを、実はなんて言ったら、支持者の問題じゃないんですよ。世界文化遺産なんていうのは、自分たちが守っていったものに対して、よく守っている、すばらしいものだと評価するのはICOMOSで、市民が反対しているとか、賛成じゃなくて、市民の情熱とか、小さくても世界遺産になっているのはたくさんありますから。要するに、一生懸命やってだめになったところに、実はなんていう自分の関係の会の中のものを取り上げて、私も、ほかの人からいろいろ聞きました。そしたら、これを言っちゃ市長おしまいだよと。今まで一生懸命、何年かかって世界遺産に鎌倉市は取り組んできたんですか。市民が反対している、半分あろうとなかろうと。世界遺産というのは、自分たちの持っているのは一生懸命守るという情熱を、ICOMOSがどう評価するかという問題なんですよ。反対が市民にあるから、ないから、そんなことは世界文化遺産の登録に影響することじゃないんですよ。要するに、何を一生懸命守っているかという情熱が大事なんですよ。事実、守られたものが貴重であるかどうかという判断は向こうがするんですけれども、この観光客誘致だ、商業、これはいろいろ意見はあるけれども、それは内々のことだったという話になっちゃったら、もう話にならないですよ。みんなで立ち上がって何とかしようと言っているときに、終わってみたら実はなんて言われて、こんなことをインタビューで答えていると、正直言って情けないというか、さっき言ったけちがつくというのは、これから非常に不測な事態、あるいは予測のできない事態になるという意味なんですね。
 ですから、本当に世界遺産を目指しているなら、まず文化財の保存に真剣に取り組む、その情熱というのを訴えてほしい。それは反対する人もいるかもしれないけれども、こういうことを言ったんでは、私、関係機関はある意味ではショックだろうと思いますよ、はっきり言って。
 例えば、これはおもしろいことをやっているなと思っていた自転車半島、ところが何かけちがついたら、周りの首長だって、それは参っちゃうのと同じなんですよ。もっと大きい意味があるんですよ。何だよ、鎌倉市さんよ、町であげて何とかしてくれという話じゃないのかよという話になるんですよ、市長が言った場合ですよ。市民の人が言うのは、それはいろんな意見があるけれども、市長がそれを言ったら、何を今さらという話になるんですよ。その辺をよく考えてほしいというか、若いですから、これからいろんな取り組みをするでしょうけれども、実際、市長のやろうとする行政計画に対して、行政の継続性の中で考えた場合、それはおかしいと言って野村総研みたいなのをひっくり返したり、バイオというのもひっくり返したり、それだったら、その中に、ああ、こういう考え方があるんだなというその流れが、そしてその信念がわかるようなことを発言するなり行動をとっていただかないと、一言で言えば、本当に情けない、そういう思いがこの世界遺産に、たまたま武家の古都・鎌倉に対するICOMOS勧告の検証について、ICOMOS勧告の分析と今後の方向性についての資料が出ましたので、これは真っ先に指摘しておく必要があると思います。
 だけれども、それにくじけず、こういうものは守っていこう、こういうものは鎌倉の市民にとって大切だとか、日本にとって大切だとか、世界にとって大切だという本気の情熱というものを持っていただきたい。大きく持つ前に、鎌倉にとって、取り組み、その精神なり、心なり、姿勢なりが見えるものにしてほしい。いや、実は市民が、こうありましてねなんて言われたら、これはもう本当に責任転嫁に近いと受けとめられて、ほかの人たちもやる気がなくなるかもしれない。やる気のある人を考えなきゃいけないと私は考えます。
 そういう点を私は指摘して、この件に関しましては、関係機関にきちんと説明するよう、ここでお願いしますが、いかがですか。
 
○松尾崇 市長  御指摘のあるような誤解を持って受け取られたり、もちろん、そういうことがないように説明をしてまいりたいと思います。
 
○26番(松中健治議員)  きょう、このようなタイミングに質問したから、これからどのような声が上がってくるか、私も注目しておきたいと思っております。
 それで、行政計画、特に保全計画とか利用計画につきまして、いろいろ問題点があるわけですけれども、一つは、野村総研の場合には、もうここで思い切って市長自身が腹を決めて、鎌倉市は金がないなら国立の博物館を誘致して、九州の国立博物館のように山の中にエスカレーターを通して上につくるぐらいの、大きい構想、夢を持った構想を国でやってもらうようなことをやったほうが、私は大切ではないかと考えております。
 また、JRの深沢工場跡地、私はあそこに二十何年、ごみ政策に対して、基本的な確立をすべきと訴えてきておりますが、原局にお聞きしたいんですけれども、JR旧深沢工場跡地、清掃工場を検討するという答弁もありましたが、現在どうなっておりますか。
 
○山内廣行 拠点整備部長  私ども所管の拠点整備部では、今まで市民参画でずっと計画づくりをしてきておりまして、最新では、平成22年に土地利用計画をつくっております。
 これについて、昨年ぐらいから都市計画決定の手続を始めてきているところでございます。しかしながら、今さまざま公聴会等で御意見をいただいていること、さらには地元の団体から、まちづくりの団体からもさまざまな提案がされている。さらには、公共施設についても庁内でいろいろ検討されていると、そういった状況を踏まえて、現在、都市計画決定の手続については見合わせているという状況でございます。
 
○26番(松中健治議員)  要するに、何を言いたいかというと、野村総研だって、いろいろな参加者を入れて、あるいは関係者、専門家を入れて検討したものをひっくり返しているんですよ。だから、JRの旧深沢工場跡地も、何を今やるべきかと言ったら、ごみは基本的にはインフラですよ。ですから、何が何でも優先するのはごみなんだと。そして、ごみを処理する、今回のごみの有料化の問題はそれとして、議論をしていただければいいんですけれども、どこで何をするかというところが大きなネックになるわけなんですけれども、そういう意味では、やはり市民にとって、あるいは災害時にとって、あの土地をどうするか、そういう考え方を、基本的に持った視点というものを大事にしてもらいたい。その程度のことを私は言っておきます。
 また、広町の緑地、これは公園化の整備がされておりますけれども、私は防災公園にしようと。なぜそう強く言うかというと、各被災地を視察して、仮設住宅を見ると、学校の校庭がかなり仮設住宅で使われるんですね。それだったら、鎌倉の場合には、そういう場所が低いところにある場合は問題が起きるから、この広町の公園は、有事の場合は防災公園に切りかえますというぐらいのことを事前に言っておいたほうがいい。突然じゃなくて事前に、広く多くの方々のお金で、税金であれだけの場所を買ったわけですから、いざとなったら全市的に使われる、場合によっては関係、関連周辺にも開放するぐらいの腹を持たなきゃいけないですよ。それだけのお金を使ってやっているんですから。地域的な問題じゃないんですよ、こういうところは、はっきり言って。
 それは、JRの深沢工場跡地もそうですけれども、自分たちのものでやっている場合じゃないんですよ。腰越が津波に襲われたときにどうなるかと考えたら、学校に仮設住宅をつくるとか、そういう問題になるよりも、やはりああいうところもあるということも考えておかなきゃいけないという点を私は強く指摘しておきます。
 ですから、ただ単なる公園ではない、緑を守るんだというよりも、今は人の命を守るときですよ。なぜかというと、後で聞きますけれども、千年に一度だとか言われる津波が東北のほうに来た。しかし、もう来たところよりも、これから来るという面で考えた場合には、やっぱり今考えなきゃいけないのは、人の命という意味で、私はこの問題を取り上げているわけであります。
 それから、扇湖山荘、確かにもらったけど、宝の持ち腐れみたいなことになってはいけない。資料をもらったら、大変希少な建物もあるし、またここへ視察に行った専門家、造園家の人たちの話を聞くと、かなりすばらしい庭園であると。そういうものは、文化財的な意味で、あるいは貴重な名所旧跡的な位置づけで残すことが可能ではないかと、私は思います。そういった意味で、今後、ここの庭園管理を考えたらどうかと。庭園だけじゃない、施設も。
 例えば、かつて明月荘という、私も手がけて、30年間残すと、今回は地元の方々及び県も努力していただいて、残ることになりましたけれども、あそこを残すときに、やっぱりすばらしい場所ですから、そのときに、東慶寺の和尚さんが禅センターを、あるいは鎌倉の有力なお茶の先生が人を介して、松中君、あそこをお茶のセンターにできないかという話も来ましたけれども、とにかく、あの場所をああいう形で残したというのは事実ですけれども、今回の扇湖山荘の場合は、鎌倉の持つ禅文化の流れの中で捉えたらどうかと思うんですが、これを管理している原局でいいです。どうでしょう、そんなものも頭の中へ入れて、何かの機会に提案したらどうかと思っておりますが、いかがでしょうか。
 
○小礒一彦 都市整備部長  都市整備部では、現在、暫定的な管理をいたしておりますので、その内容を御説明させていただきたいと思います。
 扇湖山荘の庭園につきましては、整備活用計画が整うまでの間、鎌倉造園界の協力を得ながら、歴史的・文化的価値が失われないように、良好に管理しているところでございます。
 また、崖崩れの危険性のある場所については、危険度の高いところから順次防災工事を行っている、そういう管理を現在しております。
 
○26番(松中健治議員)  私の一つの考え方ですけれども、過去、明月荘でもそういう考え方があったわけですけれども、この扇湖山荘等を維持管理するといっても宝の持ち腐れになってしまう、そして朽ちていってしまう。非常にすばらしい造園家がつくっているのですね、作庭は小川治兵衛という大変な人がつくって、建物も大変な建物なので、ぜひ何かの機会にそういう考え方を検討したらいいと思います。
 また、旧鈴木邸につきましては、保育園の津波対策上から避難ビル等を検討していると。これは原局いかがでしょうか。
 
○進藤勝 こどもみらい部長  旧鈴木邸跡地につきましては、津波対策を優先した材木座保育園、稲瀬川保育園、この二つの公立保育園の移転先として活用いたしまして、公設公営の保育園及び子供関連施設を入れるとともに、津波避難ビルとしての機能を持たせる複合施設整備を行うこととしたところでございます。
 今後、当該地の地質調査及び既存建物の解体を行い、設計についても早い時期に着手し、平成28年度中の完成を目指してまいりたいと考えております。
 
○26番(松中健治議員)  ぜひ進めていただきたいと思います。
 次に、御成小学校の旧講堂にかかわることでございますけれども、せんだって、私、御成小学校時代のクラス会がありまして、御成小学校の現状を説明するように言われたんで、見に行きました。そして、とにかく当時いろいろな議論がありましたけれども、学校ができておりますけれども、この御成小学校の旧講堂は、私が昭和24年に小学生として入学しまして、あの講堂は、もう教室が足らなくて分割して、なおかつ後ろのほうにあるのがウナギの寝床という教室で、あそこで学んだ記憶があります。
 また、御成小学校6年間、御成中学校3年間、それで小学校の卒業式、中学校の卒業式、2回、御成小学校の旧講堂で私は育ったわけでありますけれども、そこを見て、もうこれはだめだと、早く解体をしてほしい、正直言って。16年前に御成小学校が改築されて、新たに始まりましたけれども、あの当時にこの講堂のことも話題に出ておりました。私、皆さんにもお配りしましたが、この時点で解体とか、そういう言葉が出ております。16年前です。それから16年たって、実際、あの中を見させていただきましたけれども、もう無理です。16年前に一部解体して行うようにとか、あるいは基礎の部分はやり直したほうがいいとか、実際、私は写真に撮って皆さんにお見せしてあると思いますけれども、正直言って、もうこの学校は解体してほしい。私は見て、とても悲しい。そして大人の都合で16年間、何にも手をつけず、ネットを張ってあるぐらいですね、上のほうに。これは子供たちの教育にとっても、大人たちの都合であのような建物が朽ちていくのを見させるというのは、あんまりよくない。速やかに解体して、利用というものを今後考えてもらいたい。利用が先じゃないのです。
 市長、ここを一時、ガイダンスセンターにするんだと言いましたが、そのときに、何で建物調査なり、あるいは手入れなりを考えなかったんですか。先に利用のほうが頭にあって、要するにガイダンスセンターに、後から扇ガ谷に、赤尾邸の、あそこの邸宅が、あるいはあそこのそばにそういうものができるから、これ使ったけど、実際、市長は見に行っていますか。
 
○松尾崇 市長  もちろん、中にも入ったことがありますし、見ておりますけれども、当時、なぜいわゆる活用について考えなかったかということにつきましては、当時、そこまでの検討ということまでには至らなかったというところです。
 
○26番(松中健治議員)  検討に至らなかったのじゃなくて、そこを対象にしたことは事実でしょう。対象にしたとき、やっぱりそれを見て、これは保存可能なのかどうか、手入れしなければ保存ができないかという判断は素人でも、私はできると思いますよ。実際問題、あの中に入ってみたら、この写真のように雨漏りもしているし、床は腐っているような状態ですよ。市長、そういう状態を見たんでしょう。雨漏りはしている、それからしっくいも落ちている。見た前提で物を言っているのでしょうね。
 
○松尾崇 市長  雨漏りをしているというところまで、細かく天井まで細かく見ていないのですけれども、今の状況が非常に保存状態として大変老朽化しているという状況というのは、私も実際に目で見ています。
 
○26番(松中健治議員)  それじゃあ、見ていないということですよ。冗談じゃない、一目瞭然、もう見たらひどい。それから、私はこれは教育委員会に言っておきます。あの周りに縄を張ってください。生徒には近寄らせないような対策を講じて。いかがですか。あれは絶対危険ですよ、いつ壊れるかわからない。いかがでしょうか。
 
○相川誉夫 教育部長  御成小学校の旧講堂についてでございます。
 今、御指摘をいただきましたとおり、確かに平成10年の調査報告書、きょう議員にお出しいただいておりますけれども、その報告の中で、修繕の仕方として、建築された当時の建物の姿を復元することを原則として整備するのが妥当と考えて、その復元修理の計画を提案するということでの計画書の報告になっております。
 その当時から、確かに、いろいろな箇所、基礎も含めて、こういうような修理、解体なりして復元していくべきだという提案をいただいております。
 その後、いただきましたとおり、庁内の中では御成小学校の講堂についての検討を何度となく、実はやっております。先ほどの報告は平成10年1月に出しているのですけれども、その後、平成10年度に庁内で組織しております検討委員会の中でも、あそこの活用についての検討をしております。そういう中で、本市の厳しい財政状況を考えると、修復工事を行い、活用することは現時点では難しいため、暫定利用としての歴史資料展示施設としての活用をするというような方向を出したりしております。
 ただ、その後、実施計画に上げて、ガイダンスの施設としての活用ですとか、何回かの経過を経ておりますけれども、今御指摘いただきましたとおり、天井はちょっと雨漏りがしているですとか、壁が落ちている状況は実際ございます。
 私どもとしても、この間、屋根の修繕など、保全には努めてまいりましたけれども、今の状況になっているというのは把握をしているところでございます。
 今後、あそこをどういうようにしていくかということにつきましては、関係部署とこれからまた協議をしていかなければならないなと思っております。
 それから、御質問いただきました危険であるということ、これにつきましても承知しております。学校とも連絡をとりまして、講堂の近くに子供を近づけないよう指導していただいておりますし、管理をしております学校施設課でも、そういうようなことでのお願いをしているところでございます。
 今後、御指摘いただきましたとおり、あの周りに柵をするとか、そういうようなことは考えていかなければいけないと思っております。
 
○26番(松中健治議員)  市長、議会が終わってからでも結構ですけれども、中へ行ってください。あれで了とするのだったら、私は相当危険な建物のことをわかっていないと言わざるを得ないですね。すぐ解体してほしい。そのくらい悲しいですよ。私は卒業生ですけど。そして、なおかつ、御成小学校のときも相当やりました。関係者もよく知っています。しかし、あれはもう無理、はっきり言っておきます。とにかく危険で、建物の周りに生徒を近寄らせない。中を見たらわかります。そして、あれを解体すると言ったって、あれだけの中にある物をどかすだけでも、別の入れる倉庫を考えなきゃいけないくらい相当なものが入っています、はっきり言って。あのままだったら本当にめちゃくちゃになっちゃう。そういう意味で、私は卒業生として、はっきり言っておきます。そんな大人の都合でころころ変わって、それで何もしないなんていうのはもう終わり。そういうことで、私は強く言っておきます。
 次に、ロードプライシングですけれども、ロードプライシングはどうしてやるという考え方をとるんですか。
 
○山田栄一 まちづくり景観部長  ロードプライシングの検討でございますけれども、これにつきましては、鎌倉市交通計画検討委員会の中で、鎌倉地域の渋滞対策の一つとして、さまざまな検討項目がございますけれども、最終的にどのような道をたどればいいのかということで、その一つとして検討を始めたところでございます。
 
○26番(松中健治議員)  市長、先ほど私、資料のコピーが欲しいと言った、ロードプライシングの考え方、パーク・アンド・ライドは地下の駐車場でやってきていますけれども、ロードプライシング、鎌倉に入ってくる車に対して料金を徴収する仕組みの検討を始めています、検討していると言いました。流入規制をしながら、そのお金で環境整備や道路整備に進めるつもりですと、そう言っているんですね。市長、もうこういうふうに明言しているわけですから、私は、土日開放している鎌倉市役所の駐車場、あれはもう閉鎖するか、あるいは料金を近隣の駐車場並みに上げるべきと考えます。だって、鎌倉の流入規制をこれから検討しているんだと、検討を待つ前に、流入する上で、市役所の駐車場を開放して、どうぞいらしてくださいというのはおかしい。それは矛盾しているでしょう。地域の商業活動のためだと言ったって、ロードプライシングは全市的な商業活動に影響してきますよ。
 だけれども、流入規制をしながら、要するにそのお金で環境整備や道路整備をすると。現在はシルバー人材センターでやっていますけれども、それはどこがやろうと構わないですけれども、まず閉鎖するか、料金を高くしてほしい。安ければ、そこに行くに決まっているのですよ。鎌倉に行くなら安いところがあるよと。それを行政が開放していたら流入規制にならないじゃないですか。鎌倉市は矛盾したことをやるようになるじゃないですか、市長、いかがですか、それは。
 
○松尾崇 市長  鎌倉市の渋滞対策ということで、車両が鎌倉市の中心部に入ってくる数を抑制していくということにつきましては、ロードプライシングのみでなく、これまでパーク・アンド・ライドですとか、取り組みをしてまいりました。市としては、継続した取り組みをしているところでありますけれども、安い駐車場を市が提供して、そこで観光客が集まるという指摘につきましては、今後検討してまいりたいと思います。
 
○26番(松中健治議員)  市長自身の発言が流入規制ですから、速やかに料金を高くするか、閉鎖してもらいたい。あそこは意外に使い勝手がいいですから、町の人が一つのマーケットをやると非常にお客が来ますから、いろんな形で使い勝手がある場所ですから、何も駐車場じゃなくたって構わないんですよ。そして、市長自身は、流入規制をしながら、そのお金で環境整備や道路整備をすると、そういう形で使っていくというようなことも明言していますから、私はぜひそれを検討していただきたい。
 次に、由比ガ浜のショッピングセンター、これは私も前回、決議を読ませていただきましたけれども、いろんなことを聞きますが、これは基本的に大店法ですか、大型小売販売店のケースの場合には、それなりの法律があって、交通問題の基本的考え方、かつてあの地下道は左折インの左折アウト、これは警察で大原則としている。要するに、あの駐車場をつくったわけですけれども、大店法もいろいろ調べてみますと、ここに今資料もありますけれども、左折インの左折アウト。そうすると、あそこの場合は左折インはできても左折アウトはできません。こっちが大混雑しますから。そうすると左折インの右折アウトになる、こんなことは考えられない、はっきり言って。だからもう、あそこはかなり難しいですよ。
 これは、今現在、シミュレーションという形の中で事業者が検討し、だけれども、県警に行かなきゃならないんですけれども、法律の考え方からいくと、指導しているのが左折インの左折アウト、これでないといけない。だから、できないです、はっきり言って。やるとしたら、左折イン、右折アウトですよ、そんなことはできないですよ。地下道でもつくって左折なり、向こうに持っていくような考え方をとるなら、またそのような検討するかもしれませんけど。
 それについての原則的な考え方はまちづくり景観部ですか。そういうケースで、神奈川県の地下駐車場はそういう対応をしたということだったと思います。コーナンもそうですよ、左折インの左折アウト。それから東急も左折インの左折アウトですよ。だけれども、それはともかく、左折インの左折アウト、これは地下の県営駐車場、そういう観点で指導があったかどうか、御答弁をお願いします。
 
○山田栄一 まちづくり景観部長  ただいま議員御紹介のとおり、大規模小売店舗の設置する者が配慮すべき事項の一つとしまして、駐車場の出入りにつきましては、左折が原則、いわゆる出入りですから、イン・アウトとも左折が原則と、このようになっております。
 交通管理者であります神奈川県警察本部とも、先月、協議の場に我々、藤沢土木とともに、道路管理者の立場で大規模小売店舗立地法にかかわる交通協議の中で、オブザーバーとして参加を求められまして参加しております。その中で、やはり現在の計画であります左折イン・右折アウト、この問題は取り上げられているところでございます。
 
○26番(松中健治議員)  そういうことで、県営駐車場の場合も右折できないように、センターにポールを打たれる。これはいろんなところへ行って、私もそういう大型店を見ましたら、やはり右折できないように道路の中央線にポールが打たれています。これはゴムですけれどもね。
 鎌倉の県営駐車場も行ってみたら、あそこにポール打って、右折できないようになっています。それをできるようにするかどうかは、それはやっぱり県の公安委員会等を含めて、交通管制センターを扱っているところでやることだろうと思いますが、ほとんど私はできないと、こういう考え方にあります。
 それから、八幡宮西堀、これ陳情も出ていますが、高野台のトンネル、二つ、私は取り組んだんですね。それで八幡宮西堀側歩道、今後延長するとなると、私は相当文化庁との対応が難しいと思います。当時、私は小泉純一郎さん、三谷さん、松岡正二先生、そして、田中慶秋先生が私を応援してくれたんですよ。それから、松岡先生が八幡宮の氏子総代、あそこは駐車場、今八幡様の駐車場になっていますが、あれは江ノ電の車庫だったのです。それから、近代美術館の別館、あそこが県営駐車場だったのです。あそこに、片岡球子画伯の収蔵庫と美術館をつくると。ところが、25号のあれができて、セットバックさせた。ですけれども、歩道が危ないということで、あの中に落ちた人がいた。そうしたら、訴えると私が言ったら、すっ飛んで来ましたよ、県土木の所長も、何とか助けてくれと。見舞金が出た。必ず工事もやると。そのときに出たのが、ふたができないもので、文化庁が物すごい抵抗しますよ。これは、鎌倉市ではできない。文化庁の考え方をとらないと。そして、八幡宮境内管理計画ができて、御谷の土地を買って、会計検査院が入ったんです。何に使っているんだと。そういう問題もあって、あの一帯の管理計画で地元も騒然としましたよ。だから、現在のこの文化財の文化庁の取り組みに対して、鎌倉市がするなら、相当な大きな政治力を使わないと私はできないと思っています。それだけ言っておきます。
 それから、高野台、大船高校から向こうへ抜けると、岩澤助役のときにそういうことになっていたのですけれども、それが変わってしまったんです。そうしたら、今度は家が建ってきたら、私はあそこ、歩いて大船高校から今泉小学校のところの横に行けるようにして、防災上も歩くだけでもいい、そして下へおりたらミニバスでもぐるぐる回せばいいという考え方を持っているのですけれども、あそこのところにあれだけ家が建つと、高野台のほうが猛烈な反対をするということなんですけれども、私は今泉のことを考えたら、あそこにトンネルはつくったほうがいいと。それは別の方が別なルートをつくったんですけれども、それはもうとても無理だということ、これは防災上の視点から取り上げて、これはこれで終わらせていただきます。
 それと次は、津波対策、防災計画。担当に聞きたいんですけれども、鎌倉市は津波警戒区域の特別措置法で、避難対策強化区域に何月から入ったんですか、それの経過をお願いします。
 
○嶋村豊一 防災安全部長  鎌倉の場合、二つの法律に基づきまして、津波の対策が求められております。一つは、津波まちづくり法に基づきます津波警戒区域、これは都道府県知事が指定をすることとなっております。神奈川県においては、具体的な指定のスケジュールは現段階では、まだ示されておりません。
 もう一つの南海トラフ地震対策特別措置法に基づく、今御紹介がございました津波避難対策特別強化地域につきましては、本年3月、本市を含めまして、神奈川県の沿岸市町が全て指定をされまして、国による防災・減災対策の対象地域になったところでございます。
 今後は、国が示しました南海トラフ地震防災対策推進基本計画に基づきまして、市の防災会議などの議論を踏まえまして、鎌倉市としての推進計画を早期に策定をすることとなります。
 また、国から今後示される施策のメニューなどを注視しまして、本市の津波避難対策の充実を目指していきたいと考えてございます。
 
○26番(松中健治議員)  ぜひ、そういう対象になったということで、国からの補助も出るということでありますので、取り組みは急いだほうがいいと思います。神奈川県にも強く働きかけをしたほうがいいと思っております。
 それと、防災に関する防災読本ができまして、前回海軍航空隊の撮影した航空写真が取り上げられたんですけれども、歴史が語る災害ですか、佐倉の歴史民俗博物館に行きましたら、そこに、皆さんにお配りしましたけれども、鎌倉の大震災図巻、絵巻、これは全部カラーなんですね、実際は。ですけれども、私、1枚、カラーだけはここに添付させていただきましたけれども、これを鎌倉市の国宝館が所有しているということが向こうへ行ってわかったんですね。私も非常に不勉強だったことを恥じます、反省します。
 ですけれども、それを上畠議員が見つけて、これ、鎌倉国宝館の物だよと言って、私も驚いて、それでこの質問をするに当たって、資料をいただきました。そういうことで、当時はカラー写真がないですから、地震の実態、そして災害後の人々の姿、当時は洋服を着ているのは少ないのですね。和服なのですね。それと、これを見ていきますと、鎌倉駅前に軍隊が出ているのです。治安上、軍隊を出動させて対応していると、そういうことなので、これは非常に貴重であるし、またいずれ冊子なり、あるいは公開なりしてほしいけれども、この内容の一部を航空写真と同じように、載せていただきたい。
 そして、特別警戒区域になりましたので、防災読本も改訂しなきゃ、これは県から具体的な指示があった内容が掲載されるようになるでしょうけれども、ぜひカラーで掲載して、考え方が阪神・淡路と変わったのは、阪神・淡路のときには被災地の物を早く記憶から消していこうという考え方をとって復興を考えたのですけれども、今回は、いろいろ調べてみますと、東北大震災の場合には、記憶をしつつ、こうしようという考え方になった。そういう意味では、過去のこういう絵巻は非常に評判がいいんじゃないかと思うのですが、防災読本、これにぜひ載せてほしい。
 それからもう一つ、被災地を視察して、ここから津波浸水区域だという表示板が出て、そしてここまでだと。そうしたら、今まで高い津波のことばっかり考えたのですけれども、実際、道路に50センチの津波が来ても我々は倒れて流されるということがわかって、30センチでもふらついてくる。今回、国の考え方も、30センチの津波が来ることを非常に警戒する。そういう意味では高さじゃなくて、高さも重要ですけれども、到達の奥行きというか、私の出した写真は南相馬市ですから、そっちからすると2キロか3キロ、そこの道路に津波が来て、50センチになると車が浮き出す。1メートルだったら完全にだめなんですが、そういう意味でも、こういう防災読本に、先ほどのことを掲載したらどうか。
 それから、到達という意味では、海浜ホテル、前回私が取り上げさせていただいた航空写真のあの事実を、公園のネットに掲示板で張りつけたらどうかと。それから海岸にトイレがありますから、そういうところにも、そういう過去の事実を張りつけたらどうか、そういう考え方を私は提案したいと思うのですが、その点、いかがですか。
 
○嶋村豊一 防災安全部長  御紹介ありました鎌倉防災読本につきましては、ことしの3月に発行しまして、全戸配布を行いました。関東大震災時の航空写真など、貴重な写真の記録を防衛省など、関係機関の協力を得て掲載することができました。
 実際に鎌倉市で発生した災害記録を防災意識の啓発に活用することによりまして、災害の記憶を風化させることなく、次の世代まで継承していくことができると考えてございます。
 議員から御紹介ございましたこの絵巻につきましても、次回、この読本を改訂するときには検討していきたいと思います。
 また、道路への標識につきましては、特に津波浸水が想定される地区につきましては、この整備につきましても、神奈川県など関係機関と協議をしていきたいなと考えてございます。
 また、航空写真で示された津波のエリアへの津波の標識、こういう災害の記録を写真と地図をうまく合わせるというのは、なかなか難しいのですが、確かに、関東大震災のときに、航空写真でそこまで津波が来ているというのは事実でございますので、その辺、現場がどこの場所に合致するのかという部分も含めまして、可能であれば、そういう標識も検討していきたいと考えてございます。
 
○26番(松中健治議員)  ぜひ、御検討のほどをお願いいたします。
 それと海の家、これから議論があると思いますけれども、6時半ぐらいまでだったら今は明るいですけれども、暗くなると海岸の海の家そのものは明るいですけれども、実際の砂浜は暗い。そういう意味では、あそこに明るい街灯、街灯というか、一年中照らすとしたらサーチライト風なものか、いろいろ御検討願いたいのですけれども、今は液晶型というのもいろいろありますから、その点を提案したいと思うのです。
 それと河口堰、これは南三陸へ行ったとき、壊れていました。壊れていますけれども、しかし、それをすることによって、滑川とか、あるいはほかの河川に河口堰をつくることによって、津波の到達の時間がかせげるのではないかと、そういうことを考えていただきたいと思います。
 また、前回、ほかの議員の方が造成地、これは大型盛り土、私も小さいころから山で遊んで、山だったところが埋まって、谷が埋まって、造成されているというのも記憶しています。七里ガ浜でも、あるいはハイランドでも、それから特に梶原はまた別な意味があるのですけれども、そういうところの液状化現象の対策あるいは発表は、急傾斜地と同じように情報提供すべきではないかと思いますが、その点についていかがですか。
 
○梅澤正治 市民活動部長  海水浴場の関係ですが、海水浴場の開設時間の後については、海の家が閉店する夜の10時まで、海の家において飲食を楽しむ人がおります。これらの人々の避難につきましては、避難誘導マニュアルに沿いまして、海の家の従業員が当たることになっております。
 また、海水浴場の開設期間中、海岸の出入り口や川岸に仮設防犯灯を設置しておりまして、夜間における事故防止や避難時の手助けになるとも考えております。
 さらに、花火大会の開催に当たりましては、さらに材木座にあっては、非常用照明、由比ガ浜にあっては、非常用投光器を出入り口に用意するとともに、ガードマンや市職員が避難誘導に当たる体制を整えているところでございます。
 
○嶋村豊一 防災安全部長  河口堰のお話でございます。鎌倉市の沿岸の特性としまして、国道134号線が海岸に並行しております。また、滑川、神戸川、大きな河川もございます。東日本大震災の実際の状況を見る中で、やはり早期に防潮堤の整備の部分、あるいは少しでも津波の遡上をおくらせるための河口堰の整備につきましては、神奈川県等関係機関と協議、あるいは働きかけを進めていきたいと考えてございます。
 
○渡辺一 都市調整部長  大規模盛り土につきましてお答えいたします。
 防災面や市民の安全性から本市においても、大規模盛り土の造成地を把握しておくことは大変重要で意義のあることだと考えております。
 本市では、現在までのところ、盛り土造成地の実態把握の調査は行っておりませんが、宅地造成に係る法律が施行された昭和37年以降に3,000平方メートル以上の宅地造成が行われた区域の集計面積といたしまして、約850ヘクタールであることは把握しているところでございます。
 しかしながら、その中から、大規模盛り土造成地を抽出するためには、宅地造成前後の地形図や航空写真、標高データなどの資料を収集し、造成前と造成後の資料を重ね合わせることによって、盛り土造成地の位置や規模を把握する作業が必要となってきます。
 これらの作業には、資料の収集と選択、データを読み取りスクリーニングしていくなど、高い技術と専門性が求められております。したがいまして、公表するためには、ある程度の正確性が必要であると考えております。今後とも事業主体の神奈川県と協議を行いながら、正確性を有した調査方法を検討して進めてまいりたいと思っております。
 
○26番(松中健治議員)  海の家のことを出したのは、一つは、夜間の防災対策をどうするか、今、昼間ばかり議論しているのですけれども、夜間の災害時にはどういうふうになるかというのは、やっぱり想定したほうがいいと思います。ですから、たまたま海の家のところを言った理由というのは、あそこにあの期間、あれだけの多くの人が集まると、そういうケースなんです。ですけれども、全市的に、夜間の災害時はどうするかという考え方、これは余りないと思います。
 それと、津波に対してのシミュレーション、テレビで見たんですけれども、平塚市が3Dで迫力のあるような映像をつくられて、驚いたわけですけれども、鎌倉市も大学等の連携の中で、官学連携の中で3Dの映像をつくったらどうかという考えを私は持っています。
 それから、9月1日の関東大震災、昼間のまだ暑いときですから海水浴をやっていたようですけれども、行方不明が由比ガ浜で100名という、一つの記録がございます。昼間ででさえ、そういうことが起こり得るということがありますので、そういう意味で、平塚市のそういうシミュレーションとか検討してほしい。それから夜間はいかがでしょうか。
 
○嶋村豊一 防災安全部長  まず、夜間の海岸での避難対策でございます。
 当然、照明器具の整備とともに、やはり夜間の避難訓練の実施というのも効果的ではないかと思っております。
 それから、御紹介がございました平塚市のシミュレーション動画です。平塚市で公開をしておりますのが、指定箇所の津波による浸水状況、3Dアニメーションで表現する手法でございます。被害状況を視覚的に捉えることができる一つの手法であると考えてございます。この手法は、防災意識の啓発に有効であることから、国・県、他市の事例を踏まえまして、参考として検討していきたいと考えてございます。
 
○26番(松中健治議員)  最後に、鎌倉市の都市というか地形を考えた場合、そして道路交通体系を考えて、道路網、縦の道路が本当に少ない。例えば、山ノ内、小袋谷、あの辺は1本しかないし、それから腰越大船線ですか、あっちのほうしかないので、私はもう十何年前、跨線橋のことで大きい声を出したり、とにかく早くやれと、実際に事業をやるのは県なのですけれども。しかし、地元として本当に大きい声を出して、私は騒いで、ちょっと揺さぶられたことを覚えております。それでも、17年に全て完成しているはずが、10年近くおくれるようになったにしても、今回、新しい跨線橋ができることによって、当時、私が一番問題にしたのは、旧徳洲会の後ろに公団ができたとき、三十何メートル、これはヘリコプターのヘリポートをつくらないと建たないという指摘をして、7層を減らすことによってヘリコプターを逃れたんですけれども、はしご車が跨線橋を渡れないと、そういうこともありまして、早く、縦の線を考えたらどうか。今度の跨線橋は大型のはしご車が通過できるようになるか、その点、いかがでしょうか。
 
○小礒一彦 都市整備部長  現在、暫定的な橋の供用でございます。これは3月28日に供用開始したところでございますが、この橋におきましても、大船消防署で一番大きなはしご車の通行が可能でございます。当然、本橋ができた後も同様に、大きなはしご車の通行は十分可能でございます。
 
○26番(松中健治議員)  やっと、そういうことで懸念していたことが少しずつ解決ついてくるわけですけれども、市長に最後に言いたいのですけれども、行政の継続性ということを考えた場合、市長は、例えば、開発を考えた場合、今の鎌倉市の財政というものが、交付団体になったその背景の中に、200億円の緑地を買うことで非常に鎌倉市の財政に影響を与えていると。そのとおりでしょう。しかし、200億円も使った緑地が果たして鎌倉市にとってどれだけの効果があるのか。今考えなきゃいけないのは、人の命を大切にする、あるいは人の命を守る。国は集団的自衛権、これは要するにいかに国を守るかということを検討しているのでしょうけれども、我々は市民の命を守る、そういう延長線上に日本を守る、そして平和を求めていくということですけれども、やはり広町のああいうところは防災公園に変えていく。200億円を使った緑地の生かし方というのはいろいろあると思いますけれども、ぜひその辺のことを頭に入れておかないと、緑、緑といっても、自分たちの命のほうがおくれたのでは何の意味もないと思います。その点を私は申し上げまして、行政の継続性にかかわる質問を終わらせていただきます。
 
○議長(中村聡一郎議員)  お諮りいたします。ただいま一般質問中でありますが、運営委員会の協議もあり、本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。
 なお、残余の日程については、明6月12日午前10時に再開いたします。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
 本日はこれをもって延会いたします。
                   (19時58分  延会)

平成26年6月11日(水曜日)

                          鎌倉市議会議長    中 村 聡一郎

                          会議録署名議員    長 嶋 竜 弘

                          同          保 坂 令 子

                          同          西 岡 幸 子