○議事日程
平成26年 2月28日総務常任委員会
総務常任委員会会議録
〇日時
平成26年2月28日(金) 9時30分開会 14時14分閉会(会議時間2時間44分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
中澤委員長、保坂副委員長、竹田、河村、永田、岡田、山田の各委員及び上畠議員
〇理事者側出席者
比留間政策創造担当担当部長、大隅政策創造担当担当次長、林政策創造担当担当課長、小嶋世界遺産登録推進担当担当部長、吉田(浩)世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長、甘粕世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長、茶木世界遺産登録推進担当担当課長、廣瀬総務部長、内藤総務部次長兼総務課担当課長、三上総務部次長兼納税課長、今井総務課担当課長、内海(正)財政課長、高宮管財課長、二階堂市民税課長、竹沢資産税課長、宮田(好)選挙管理委員会事務局長兼選挙管理委員会事務局次長、三ツ堀監査委員事務局長兼監査委員事務局次長、加藤農業委員会事務局長
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、木田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)政策創造担当の取組状況について
(2)自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について
(3)地域経営型PPP検討調査業務について
2 報告事項
(1)平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」のその後の状況について
3 陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情
4 報告事項
(1)世界遺産登録に関する取組状況について
(2)扇ガ谷一丁目用地のその後の状況について
5 議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算(第10款総務・第5項総務管理費、第55款教育費・第20項社会教育費のうち世界遺産登録推進担当所管部分)
6 議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算(第10款総務費・第10項徴税費、第20項選挙費、第25項統計調査費、第30項監査委員費、並びに第30款農林水産業費・第5項農林水産業費のうち第5目農業委員会費、第60款公債費、第65款諸支出金及び第70款予備費)
7 報告事項
(1)農業委員会の活動内容について
8 報告事項
(1)選挙管理委員会の活動内容について
(2)平成25年10月27日執行の鎌倉市長選挙における選挙公報について
9 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○中澤 委員長 総務常任委員会を開会いたします。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。山田直人委員にお願いいたします。
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○中澤 委員長 本日の審査日程を確認させていただきます。
昨日確認いたしましたとおり、日程第2報告事項(1)平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」のその後の状況について、日程第3陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情については、一括議題とし、まず報告事項と陳情の説明を一括して聴取した後、質疑を行います。最後に報告事項について了承かどうかを諮ってから、陳情について意見開陳及び採決を行います。再度御確認をお願いいたします。
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○事務局 陳情提出者の発言についてです。日程第3陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情につきまして、陳情提出者から発言の希望の申し出がございまして、昨日申し出を認めておりますことの御確認をお願いいたします。
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○中澤 委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第1報告事項(1)「政策創造担当の取組状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○政策創造担当課長 日程第1報告事項(1)政策創造担当の取組状況について、御報告いたします。
初めに、今泉台における「長寿社会のまちづくり」研究プロジェクトについて、その後の経過を御報告いたします。
現在、今泉台のプロジェクトでは、これまで開催してまいりました、サロン、セミナー、ワークショップの中で、住民の関心が高かった空き家の活用をテーマにしたワーキングチームが活発に活動を行っております。特に、「みらいずみ工房」に続く具体的なコミュニティースペースを創出するため、昨年実施しました空き家の所有者に対するアンケート調査に引き続き、住民に対する空き部屋の状況や活用に当たっての意識調査を行うなど、さまざまな方向からアプローチを行っております。
実際に、空き家や住宅の空き部屋を活用した多世代コミュニティースペース、子育て支援・交流スペースや、SOHO、テレワーク拠点などの事例の提示に向けて4者連携で研究を進めております。
また、地域の課題であります「買い物・生活支援」についても、住宅地内の商店街と対話を進め、今年度、市が派遣する商店街アドバイザーの診断による活性化策の検討が進められております。さらに、地域活性化のためのマルシェの開催など、さまざまなアイデアが提案されておりまして、実現に向けて協議を進めているところでございます。地域住民の活動もこれらの取り組みを通じて活性化しており、これまで以上に活発な議論が交わされ、地域での子育て・子供の見守り手法などに関する話し合いも行われております。
プロジェクトでは、今後も継続的に活動を続け、「みらいずみ工房」のような形のある、目に見える実績を少しずつ積み重ね、さらに地域住民の参画意欲を高めていきたいと考えております。
次に、政策研究プロジェクトについて御報告いたします。前回、御報告いたしましたとおり、財政、観光、ITの三つのプロジェクトチームを設置し、研究を進めております。現在の状況といたしまして、財政・将来ビジョン研究プロジェクトでは、今後の経済・社会状況の変化予測のシナリオ検討及び市民意識調査の集計が行われております。
観光・経済研究プロジェクトでは、新たな観光施策の素案検討、経済波及効果の算定作業を行っております。さらに、IT、クリエイティブ産業研究プロジェクトでは、オフィス環境の課題整理や産業育成のためのインセンティブ手法の検討を進めております。各プロジェクトチームにおいては、年度末を目途として、調査研究の取りまとめの作業にとりかかっているところでございます。研究の成果は、報告書として取りまとめ、公表させていただく予定であります。
以上で報告を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
了承かどうか確認させていただきます。了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第1報告事項(2)「自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○政策創造担当課長 日程第1報告事項(2)自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について御報告します。
平成25年9月9日付で鎌倉市とF&Bホールディングス企業連合との間で締結した自治体運営型通信販売サイト構築運営業務委託契約については、12月19日に市長から議会に対し、今年度の業務の執行を断念する旨の意思表示を行い、事業を中断いたしました。
本日は、その後の状況について御報告するものでございます。現在、本委託契約については、契約を解除するため、契約の相手方であるF&Bホールディングス企業連合代表構成員、株式会社SIIISとの間で協議を進めております。契約解除の方法として、市としては、双方の合意による契約解除を行う合意解除契約を締結する方法、いわゆる合意解除を行いたいと考えており、本契約を合意解除するための協議申し入れを平成26年2月14日付で文書をもって契約相手方に要請したところでございます。
合意解除は、契約を解除するための契約を新たに締結することで、本件契約を解消し、契約がなかったときと同一の状態にしようとするものです。契約の内容については、特に決められたものはなく、契約自由の原則にのっとって双方で協議を進め、合意していくことになります。
今後、企業連合との協議を進め、合意解除契約の締結を目指したいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○保坂 副委員長 今、F&Bホールディングス等との関係では、契約解除の協議、その申し入れも2月14日に行ったということなんですけれども、国との関係の手続について御説明いただけますでしょうか。県からの補助金を受けるということ、そちらの補助金の関係はどうなっているかというのを教えてください。
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○政策創造担当課長 神奈川県からの本件業務に係る緊急雇用創出事業、臨時特例基金市町村補助事業の補助金の関係でございますけれども、これにつきましては事業の中断に伴いまして、事業の変更承認の申請書を今月、神奈川県に提出をしております。具体的には、そもそも予定をしておりました金額が変更後はゼロということの変更申請をしておりまして、今後、県から変更の決定通知が下りると聞いております。
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○保坂 副委員長 変更の決定通知が下りるということですね。そうしますと、今年度、鎌倉市が申請した緊急雇用の補助金というのは、申請は行ったけれども、事業は執行されなかったという、その事実が残るんですか。どういう形になるんでしょうか。
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○政策創造担当課長 おっしゃられたとおりです。申請はしたんですけれども、事業は中断したということで、補助金についてはゼロということです。
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○中澤 委員長 ほかの委員はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
私から1点だけ確認させていただきます。
平成25年12月11日付で、ジャパン・サティスファクション・ギャランティード、F&Bホールディングス企業連合代表構成員株式会社SIIIS代表取締役云々から、ジャパンSGのヤフーショッピングサイトへの移行について通知というのが、F&Bホールディングスの代表構成員から出ているんですけれども、この通知自体というのは、鎌倉市は承知していますでしょうか。
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○政策創造担当課長 その通知については、本市では承知はしておりません。
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○中澤 委員長 以上、確認させていただきました。
それでは質疑を打ち切ります。
この件につきましては、皆様にお諮りさせていただきましたとおり、最終的な中止決定ということの報告を再度受けたいと思いますので、継続審査ということで扱わせていただきたいと思います。
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○中澤 委員長 日程第1報告事項(3)「地域経営型PPP検討調査業務について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○政策創造担当課長 日程第1報告事項(3)地域経営型PPP検討調査業務について御報告いたします。
地域経営型PPP検討調査業務については、調査業務の一環としまして、鎌倉の町をもっと魅力的にするための新たな官民連携の考え方や手法について、御意見を伺い、意識の共有化を図るため、2月22日に商工会議所においてシンポジウムを開催いたしました。資料としまして、当日に案内チラシを配付させていただきましたので、参考にごらんください。
シンポジウムのテーマは、「新たな時代の官民連携を考える〜みんなでつくる鎌倉の魅力〜」として、前半の基調講演では、初めに「行政と市民等の協働の潮流・最前線」として、自治体の存在意義や今後の市民協働のあり方における行政と市民のギャップがあること、特に、なかなか超えられない市民の壁、行政の壁があることについて。次に、「観光の新潮流と官民協働」として観光地化がもたらすメリット・デメリットが表裏一体の関係にあることや、観光客の満足度を考え、対象を絞り込むファン・マーケティングについて。鎌倉市からは、「鎌倉市の地域経営型PPPの構想」と題して、今後の鎌倉のまちづくりは、17万市民だけでなく、市内の企業や年間1,900万人といわれる多くの来訪者とともに進める仕組みが必要であり、鎌倉の課題を共有し、それぞれのステークホルダーが鎌倉のまちづくりを自分事として参画することで、鎌倉の魅力を維持し、さらにつくり育てる仕組みをつくっていきたいこと。また、このような考え方は、観光分野だけでなく、都市経営にも応用できるもので、今後、新たな潮流となるであろうことなどについて報告を行いました。
後半は、パネルディスカッション「みんなでつくる鎌倉の魅力〜市民、事業者、行政のパワーを活かし合い、高め合う道を探る〜」として、御講演いただいた学識経験者、市民活動で官民連携を実践している方及び神奈川県・鎌倉市の行政と、参加していただいた市民、企業の方々と意見交換を行いました。会場からは、「京都の一見さん文化の成立は、おもてなしの心をあらわすためのもの、そのような視点で考えてほしい」「鎌倉のブランド力を十分に生かしてほしい」などの意見がありました。
また、当日行いましたアンケートからは、「行政と市民という対立構図ではなく、先進的な観光行政都市として鎌倉が進化する可能性を感じた」「非常に効率のよい官民連携システムであると理解した」などの肯定的な意見もありましたが、「寄附金による運営は疑問、市の主体性がないように感じた」「中身や市民意識がないのに仕組みありきで進めるものではない」などの否定的な御意見もいただいております。いずれにいたしましても、参加者の主体的な意思が示されたものが多く、少なからずまちづくりへの参加意欲の喚起や、新たなまちづくりの手法に関する問題提起をすることができたのではないかと考えております。
このシンポジウムを通じて、次のステップに進むことができるよう、さらなる検討を進めてまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○保坂 副委員長 こちらの2月22日のシンポジウム、私も参加しました。「新たな時代の官民連携を考える〜みんなでつくる鎌倉の魅力〜」という、大きなくくりでなされたシンポジウムなんですけれども、これは鎌倉市地域経営型PPP検討調査業務委託の一環ということで、今年度、この事業の中核をなすといったらあれなんですけれども、具体的な取り組みとして、12月に鎌倉駅の駅頭でディスプレイを設置して行われた「かまくらタッチ」についての報告、評価の部分がもう少しあるのかなと思っていたんですけれども、全体的なくくりの中でという印象を受けたシンポジウムでした。
その中で、今も一見さんについての報告があったんですけれども、とても印象に残ったのが、二人目の観光を専門にしてらっしゃる大学の先生の講演の中で、一見さんをマーケットに、将来的には鎌倉のファンをいかにふやしていくかという、それが本当に大事だという、その方向性は押さえた上で、それよりファンという、コアな部分よりももっと幅広く一見さんからも協力してもらって、まちづくりに生かしていったらという方向性を探る中で、一見さんマーケットに露骨にお金を出してというのも、そのあたりは控えめにして、さりげないアプローチがよいという、そういう指摘があったんですね。それはなるほどなと思ったんですけれども、そのあたりと「かまくらタッチ」でなさったことは、それは一つさりげなく幅広く鎌倉を訪れた観光客の人にもまちづくりに協力してもらいたいという、そういう取り組みだったのかなと思っているんですけれども、そのあたりの評価は今の段階ではどういうふうにされているんでしょうか。
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○政策創造担当課長 「かまくらタッチ」につきましては、前回の当委員会のときでも、シンボリックな手法として多くの方に参画しやすい、少額であっても寄付できるような、シンボリックなものとして考えてはいたものなんですけれども、今回のPPPの考え方として二つあるんだと思うんです。やはり、ファン・マーケティング、先ほど報告の中にも言わせていただきましたファン・マーケティングの部分と、あとはさりげなくというか、一見さんであっても、ふらっと鎌倉に来られた方からも、こういった鎌倉の老朽化した施設の整備等の必要性というものを簡便に認知していただく。そこで意識を持っていただいて、一見さんであっても、ああこれなら協力してみようと喚起するような仕組みも必要だと、二つのものがあるんじゃないかと考えておりますけれども。
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○保坂 副委員長 今、質問させていただいたのは、別の自治体ですけれども、神奈川県のサイトを見ますと、ふるさと納税のサイトを立ち上げていまして、キンタロウ寄附金だったかしら、幾つものメニューを挙げて神奈川県として取り組まなければいけない、まちづくりですとか、環境保全のメニューが挙がっていまして、これにふるさと納税の形で協力してもらえないかという投げかけを大々的に始めているところなんですね。
そういうサイトとかを見ると、じっくりとこの事業だったらお金を出してもいいと、そうやって考えてもらえるような仕組みになっていると思うんです。でもそれ、12月の前回の委員会のときにも指摘させていただきましたけれども、12月に鎌倉市で行われたディスプレイ、「かまくらタッチ」というの、鎌倉駅に降り立って、ぱっと見て、これおもしろそうだなと目を引いて、これいいんじゃないか、瞬時の判断を求めるような、じっくり考えて、鎌倉のまちづくりとは違うような、さっき言った一見さんに露骨にお金を出してというんじゃなくて、軽いノリで協力してもらうという、そちらの方向性だと思うんですよね。でも、それが本当に鎌倉のまちづくりを官民連携で進めていく上で、どんどんこれから取り入れていっていいものかどうかというあたりの検証をきちっとしていかなければいけないんじゃないかなと思っているので、こういうことを言わせていただいているんです。
そうやって幅広く呼びかけるのも必要かもしれないんだけれども、シンポジウムのときも、露骨じゃなくて控えめでうまいやり方でというのが、それが手法として、かすめとると言ったら悪いかもしれないんですけれども、非常に広く浅い取り組みだという気がしてしまうんですね。そのあたりをしっかり今後、官民連携ということで、特に観光客の方たちも取り込んでいくんだったら、押さえていっていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
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○政策創造担当課長 委員おっしゃられるように、「かまくらタッチ」については寄附云々ということはあるんですけど、それはここでは置かせていただいて、かすめとるということではなく、もし寄附をいただくに当たっては、金額の大小ではないと当然思っています。ですから、そこでは必要な説明というのはしっかりしていかなきゃいけないし、理解していただかなきゃいけないと思っています。
一つのサイネージですとか、そういったビジュアルのものが一つのきっかけになって、そこから例えばサイトに入っていっていただく、先ほどの御案内のあった県のキンタロウ寄附金ですか、例えば鎌倉でもそういったものを用意して、そこからきっかけにして入っていっていただくような仕組みですとか、そういったことも考えていく必要が確かにあるのかなと思います。
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○保坂 副委員長 最後の質問にします。
今回のシンポジウムというのは、確認になりますけれども、地域経営型PPPの検討調査業務の一環ということで、全体で約900万円、今年度予算をつけてやってらっしゃいますけれども、その一環ということで、今後つくられる報告書、先ほども報告書の話が出ましたけれども、報告書はこの事業全体で先日のシンポジウムを含めた報告書の形で成果物として出されるということで、よろしいわけですね。
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○政策創造担当課長 そのようになっております。
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○中澤 委員長 質疑を打ち切ります。
この件につきましては、昨日、当委員会において皆様にお諮りしたとおり、報告書の成果物を一度精査させていただきたいと考えておりますので、継続審査とさせていただきたいと思います。
職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
(9時50分休憩 9時51分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○事務局 ただいまの休憩中に陳情第135号の陳情提出者の方から、資料の配付の御希望がございまして、机上に配付させていただきました。御確認をお願いいたします。
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○中澤 委員長 よろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第2報告事項(1)「平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」のその後の状況について」及び日程第3「陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情」を一括議題とさせていただきます。
陳情提出者から発言の申し出があるため、暫時休憩いたします。
(9時52分休憩 10時10分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
原局からの説明をお願いいたします。
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○内藤 総務部次長 日程第2報告事項(1)平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」のその後の状況につきまして御説明いたします。
本陳情は、平成25年2月定例会において、当委員会及び本会議で採択されたもので、陳情の趣旨は、本市の行政文書の管理が規定どおり行われていない事案が頻発しており、市民として看過できないことから、市に対し文書管理の徹底を求めたものです。
平成25年9月定例会では、平成25年4月から着手した「作成された行政文書の管理方法」の改善内容について御報告いたしました。具体的には、1点目として、各課執務室で保存されている行政文書の管理体制強化のため、常用行政文書保存届出書の提出と、廃棄する場合の事前届け出を各課長に義務づけたこと、また現場調査により実態を把握し、必要に応じ管理基準を策定することを。
2点目として、地下書庫等で保存する行政文書の管理徹底のため、保存文書台帳に記載する文書1件ごとに件名を表記させ、完結文書引き継ぎ時に総務課職員が検査したことを。
3点目として、行政文書目録について市ホームページでの早期公表を目指していることを。また、「行政文書として記録に残すべき基準」を明確にすることについては、具体的に示せるよう、引き続き検討を進めることを御報告いたしました。
その後の取り組みですが、常用行政文書の管理状況についての現場調査を平成26年1月から2月にかけて、各部総務課10課、総務部は管財課でございます、を対象に実施し、常用行政文書保存届出書に記載された内容が各課で保存する文書と一致するかを確認いたしました。その結果、届出書に記載漏れのある文書がキャビネットに保存されていた事例や、届け出趣旨の理解不足から、そもそも常用行政文書保存届出書に記載する必要のない総務課に引き継いだ文書や、電子決裁文書が届出書に記載されていたなどの事例がございました。これらの事例については、既に指導に入っており、適切に是正させます。また全庁的に徹底を図るため、今後も定期的に現場調査を実施いたします。
早期公表を目指した平成24年度行政文書目録については、平成25年10月31日に市ホームページに公表いたしました。文書管理に関する研修ですが、10月に新採用職員を対象に実施し、11月に各課の文書取り扱い責任者と整理担当者を対象に、有識者による文書管理に関する研修会、内容は行政文書の管理の意義、情報公開請求との関係、歴史公文書の管理の重要性についてでございます。これを実施いたしました。今後も職員に正しい文書管理意識が浸透するよう有意義な研修を実施してまいります。
なお、「行政文書として記録に残すべき基準」を明確にすることについては、26年4月から庁内で統一した運用が図られるよう作業を進めております。
最後に「歴史的公文書等の選別基準」ですが、現在、中央図書館が試行版の策定準備を進めており、4月から全庁的に実施する予定です。
引き続きまして、日程第3陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情につきまして、御説明いたします。
本陳情の趣旨は鎌倉市の文書管理が規定どおりに行われていない事案が頻発しており、市民として看過できず、文書作成の徹底を実施機関に求めるというものです。
陳情提出者によれば、平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」が全会一致で採択され、その後、実施機関は文書管理・保存については是正措置を検討しているみたいであるが、文書作成については改善が見られない。実際に、今年度1月30日現在で、79件の行政文書不存在決定処分がなされている。鎌倉市行政文書事務ガイドラインでは、市の意思決定に至る過程及び事務事業の実績を合理的に跡づけ、または検証することができるよう、事務処理の内容については、原則として行政文書を作成しなければならないとあり、また、過去の鎌倉市情報公開・個人情報保護審査会答申では、行政文書の管理に関して付言がある。行政文書不作成の再発防止に対してどのようなことがなされたか、今後の対応を含めて善処を求めるというものです。
陳情提出者が引用する、情報公開・個人情報保護審査会の答申は、平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底についての陳情」で引用されたものと同一のものです。陳情提出者が提出した資料の添付1について若干触れさせていただきます。これを確認したところ、年月日と文書番号にそれぞれ3件の記載上の誤りがございました。陳情提出者は不存在決定処分が多いということを問題にされています。過去3年の公開請求日を基準として集計した不存在決定処分では、平成23年度が23件、平成24年度が26件で、今年度は1月末現在で87件ですので、確かに今年度は情報公開件数とも非常に多い状況であります。
資料では、不存在件数が79件となっておりますが、79件のうち保存期間経過により、規則に従い廃棄したものが3件、一部公開決定のものが3件あり、また全部公開決定のものが1件ありますので、これら7件については不存在件数には入らないものと考えられます。残り72件のうち57件は、文書作成や文書取得の前提となる事実行為そのものがなかったと考えられるもの、行政文書には該当しないもの、明らかに軽易なもので残すべき必要のないものであり、行政文書不存在決定は妥当であったと考えられます。しかし、残り15件につきましては、軽易なものとまでは断定できず、何らかの文書を作成または取得すべきであったものではないかと考えられるケースでした。
今後、陳情提出者からの指摘により判明した事例も参考にさせていただき、先ほど陳情第38号のその後の状況で御説明させていただいたように、行政文書として記録に残すべき基準を明確にして、組織内及び職員間で共有し、また職員研修を実施して文書管理の重要性について意識の徹底を図ってまいります。
以上で説明を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○河村 委員 先ほど休憩中に委員長からありました、陳情者に対する質問の中で、例えば口頭で申し入れをしたものに対して、委員会という公の場で発言したことにより、それによって議事録にしっかりと残されるという、私はこれで保管という意味は達成できているんじゃないかなと考えますが、そのあたりの御判断といいますか、考えをお聞かせいただけないでしょうか。
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○内藤 総務部次長 先ほど理事者側から議会に口頭での申し入れは一般的になされているというお話がありました。確かにそのとおり慣例でございます。事後的に議事録が作成されるということで、それが行政文書に当たるということもありますが、陳情者がおっしゃられるように、報告した内容の前提となる事案の意思決定過程を、何らかの形で行政機関で残すべきではないかという点については、文書を管理する担当課としても必要と考えております。
ただ、今回は理事者がトップダウンで判断されたということで、通常は理事者の方がみずから行政文書を作成するということは考えられないと思いますので、例えば今後はそのような決定をされた後に事後的にでも結構ですので、担当部局で何らかのその内容を速やかに記録に残すか、あるいは今後の対応の中で以上の経過を記載して、説明責任が果たせるようにすべきだと考えて、今後、庁内に図っていきたいと思っております。
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○河村 委員 わかりました。時間の問題もあるかと思うんですね。例えば、文書を作成してやっていくというよりも、まずは事実を進めて、後から保管をしていただくということは、今そういう方向でいっていただけるということですから、それはぜひお願いしたいとは思っております。また、今回の事例に照らして質問させていただけるのであれば、この事実がなかったということではないわけですよね。先ほど57件の事実がなかったということで不存在になっていた文書があるということですけれども、そのあたりを今後、後から保管をしていただくというようなことでぜひやっていただきたいと思っております。
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○永田 委員 陳情者の方のお話を伺っていて、願意という部分は非常に理解ができるところではあるんですが、そのきっかけになったことで、やはり大きかったのが多分1月29日の1件だったんだろうと思うので、あえてそのあたりについて質問させていただきたいのですが、今回、今お話の中で、トップダウンでなかなか文書を作成することはないけれども、今後はその後に行政側として保管をしていきたいというようなお話もあったので、そのあたりについては質問を省かせていただくのですが、ざっくばらんな言い方をすると、やめたという決定後の事務処理の決裁ですとか、そういうものは文書として残っているんでしょうか。
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○内藤 総務部次長 総務担当課としては、情報公開をきっかけにして請求者に対して決定通知書と添付文書の受け渡しについてはかかわっておりますので、今回は決定通知書の中身だけで判断させていただいております。お渡しした文書については確かにそのようなものはなかったということは確認しておりますし、その後、何らかの形で残したという報告までは受けておりませんし、私も恐らくつくってないのではないかと思いますが、事後的にいろんな相手方と協議はなされているはずですので、その点については記録があるのではないかと考えます。
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○永田 委員 ちょっとわかりにくかったんで、再度質問になってしまうんですが、今回、情報公開請求でそこまで触れていなかったので、そこは確認していないけれども、恐らくその話し合いをしている中で、そういうものが残っているのではないかというような趣旨で受け取ってよろしいでしょうか。
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○中澤 委員長 答弁できますか。暫時休憩いたします。
(10時23分休憩 10時24分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○内藤 総務部次長 担当原局でどのような形で、その後この件についての文書が作成されたということの詳細はわかりません。
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○永田 委員 では、質問を変えさせていただいて、口頭で意思決定をすることは慣例としてよくあることだということなんですけれども、そのあたりの、大きな話をしてしまうと、違法性ですとか、これは口頭で、これは文書で残す、その判断というのは誰がされるというか、どこの段階でされるものなのでしょう。
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○内藤 総務部次長 意思決定につきましては、事案にもよると思いますけども、事務決裁規程の中で決裁権者というところが定まっております。当然、文書作成を前提とした中での決裁規程ではありますけれども、内容によって理事者、首長である場合もあれば、副市長、関係部長、あるいは場合によっては課長ということもございます。
今回の件につきましては、私でどちらかということはこの場で発言は控えさせていただきますけれども、重要な内容だったと思われますので、理事者ではないかと考えられます。
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○山田 委員 陳情者がおっしゃるというか、この陳情書に書かれてある内容については、相当重い話でございますし、当然、陳情第38号は全会一致ということで行政にぜひお願いしておきたいという趣旨で我々もそういうふうに判断した事案ですので、こういったことについて、また改めて陳情が出されたということについては、まず一定の反省はすべきだろうとは私も思っています。
それで、先ほど次長からの御説明の中で、やはり文書の作成の基準、当然、ISO9001という文書管理システムというものに照らせば、当然その内容であり、保存期間であり、そういったものを決めていくということが、もう民間でも当たり前のように行われている。まして行政が説明責任を負っているという内容の事務を執行しているわけですから、そういったものはきちっと決めておかねばならぬということは、多分皆さんの中にあると思うんですが、先ほど基準が、26年4月統一的にやるということなんですが、まだ4月になってないわけですから、おおよそでいいんですが、その基準というのは、どういう内容のものを含んだものをおっしゃっているのか、そこを現段階で結構ですので、お知らせいただけますでしょうか。
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○内藤 総務部次長 まず、本日わかりやすい形でお示しできなかったことについてはおわびいたします。9月定例会の段階でも、検討の内容について若干触れさせていただきましたけれども、その後、各課の協議を進めてまいりましたが、例えば審議会、審査会のような付属機関、あるいは要綱で設置が義務づけられている私的諮問機関、協議会のようなものですけれども、そういうものについての議事録、それは逐語式の議事録か要点式かどうかは別にして、調査したところ、ほとんど全ての付属機関、あるいは協議会等で残されているということは確認させていただきました。ただ、要綱等で設置が義務づけられていない課同士の打ち合わせ事項等もございますので、そういうものについては何をもって残すべき基準とするかというのは難しいと思いますが、政策決定の前提となる、方針決定の前提となるものであれば、極力残すようにガイドラインの中で示していきたいと考えております。
また、会議の中でも庁内での方針を示すための会議、例えば政策会議ですとか、政策調整会議とか、部内会議がございますけれども、これも政策会議、調整会議については議事の内容を示すものが適正に残されているということを確認いたしました。
部内会議等については、政策会議で使い終わった原稿をそのまま使っているところが一般的であると承知しておりますので、政策決定過程が庁内で共有されるという点についても心配ないのかなとは踏んでおります。
また外部に発信する定例記者会見等についても、いろいろ御指摘は市民の方からいただきましたけれども、その後経過は記録として残していることですので、解決されていると思っております。また、工事関係の発注に際して工程会議等がなされた場合についての課題も一部ございましたが、その後、各部局で適正に記録として残されているということを確認いたしました。
私の感じるところでは、なかなか基準をつくるというのは難しいというお話をしてきたのは、一部全庁的に平準化するような、抽象的なものでつくるということはなかなか難しいと、ただ陳情者がおっしゃったように、政策決定過程が記録として残すということは当然のことですので、それをどういう形で示していくかということに若干苦慮していた点でございます。
ただいまお話ししたような点については、ほぼ解決できていると思いますけれども、今回、陳情提出者の方から御指摘いただいたように、理事者が例えばトップダウンで意思決定されたようなものの文書の残し方とか、あるいはそれ以外の点についてもあると思いますので、具体的な過去のケースを踏まえた個別の対応策のようなものを事例集的にまとめ上げていくような形で今は考えております。
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○山田 委員 確かに文書管理システムというものを構築するためには、各課独自の文書をどう作成というのはあるんですね。なかなかスタンダードでできない部分がありますので、そこの部分はできれば各課レベルで文書管理システムをつくるぐらいの形にしないと、多分ISOの適合云々ということになると、審査も通らないような、そういうような気もしないではないです。それよりも上位の話だというのは先ほど申し上げたとおり。
それで、今、お手元に添付資料があるかと思いますけれども、例えば、次長がお感じになる一番機微な部分、言ってみれば文書として残すか残さないかというボーダーのところ、それはこの79例の中でどのあたりを検証していかないと、市民との要求との合致が見られないか。その辺は、サンプルでいいです、もう何例かでいいんですけれども、ここは少し相当検討が必要だなというようなものがもしあれば御案内いただけますか。
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○内藤 総務部次長 先ほど15件については何らかの形で残すべきではないかというお話をさせていただきました。ちょっと触れさせていただきますと、添付1の中では、4番、5番、10番、14番、38番、46番、55番、59番、60番、66番、69番、70番、72番、75番、78番の以上15件ですけれども、この陳情提出者が作成された一番右側の存在しない理由の中で、口頭のため不存在であるとか、担当課ではないので不存在であるとか、収受していない等のため不存在等がございます。また作成していないからないという簡単な記述にはなっておりますけれども、そもそも作成すべきだったのか、作成する必要がなかったのかということが、必ずしも明らかではないような事例もありますので、決定理由の中では明確にすべきだと考え、今後指導してまいります。何がポイントかというような御指摘だったと理解していますけれども、先ほどから申し上げているように、数は少ないかもしれませんが、時間的な制約の中から理事者でトップダウンだったような事例については、先ほどのような対応で進めていきたいと考えております。
それ以外については、軽易なものかどうかという判断ですけれども、これは先ほど話したように、具体例をもってお示ししていく、こういうものについては軽易なものには当たらないということを職員にわかりやすく例示していくしかないのかなという、大きく分けるとこの2点だと考えております。
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○山田 委員 そうすれば、口頭のため不存在とか、あとは作成していないですか、そういったあたりのところが主な15件だということで、今御紹介いただきましたので、わかりました。
それで、あとは基準ですけれども、この基準というものが、やはり庁内だけのものじゃなくて、これは公開してお互いにこの基準でものをつくっていますよということを市民と共有しなきゃいけないと思うんですけれども、そのあたりはどういうふうにお考えになっていますか。例えば要綱にするから、それはもう公開されるんだからよしとするのか、あるいは、要求と作成との行き違いといったら変ですけれども、少しずれがあるためにないというケースもあるかもしれませんので、お互いに了解してないと、そのスタンダードは多分成り立たないと思うんですけれども、市民との基準の共有というのはどういうふうにお考えなんですか。
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○内藤 総務部次長 ただいまの鎌倉市の中では、市民の権利、サービスに関するもの、何らかの形で市民にかかわるものについては、要綱等で定め公表するという方針を定めておりますので、当然、今委員が御指摘された内容のものについても、今検討中ではありますけれども、作成された段階で速やかに市民にお知らせして共有したいと思っております。またそのことが組織の運営についての透明性にもつながりますし、職員が適正に業務を進めているんだということの立証責任にもなると思いますので、そういう点も含めて職員意識を高めるとともに、適切なものを少しでも早くつくって公表してまいりたいと思っています。
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○中澤 委員長 他の委員はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
それでは、質疑を打ち切ります。
まず、報告事項(1)平成24年度陳情第38号「文書管理の徹底について」の陳情のその後の状況についての了承かどうかを確認させていただきます。
了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
続きまして、陳情についての取り扱い意見を含めてありましたら、お願いいたします。
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○竹田 委員 今回、このような形で陳情を出していただけたことによって、市民の知る権利、市の説明責任にまだ不徹底な部分があったということが見えてきたわけですね。ですから、今後改善されるということ、口頭での申し入れも文書化していく必要があるだろう、そしてまた大きな市の方向性を決める上での経過を丁寧に残していくという、今回の件に関しても必要性が感じられ、まさに市の文書管理においても反省が促されることになった陳情ですので、私はしっかりと採決して結論を出したいと思います。
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○山田 委員 今質疑をさせていただきましたとおり、行政側としても、25年の陳情を受けて、その後の報告、いただいた内容で進められているということを了解いたしました。その上で、今質疑させていただいたのは、やはり基準というものを双方が理解しなきゃいけない、そういったことで、今基準の取り組みがされていると思いますけれども、その基準を速やかに作成し、その後、徹底していくということが重要なことだろうと思いますので、本件については25年に引き続いてになりますけれども、結論を出していきたいと思っています。
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○永田 委員 各委員からの質問を聞かせていただきまして、昨年出されている陳情第38号とは似ていますし、また違うところもあるんですけれども、本件に関しては、陳情の理由を拝見させていただいて、違った角度からの物の言い方もあったり、若干今回のことと前回のことがいろんな意味で一緒になっている箇所もあったりする上で、行政の側に質問させていただいたところ、今後に関しては、改善していくというところと、あとは慣例としてしていたところがあるという両方の意見が聞けたので、今回に関しては、今後の経緯を見守るという意味とともに、陳情の理由のところで、これはちょっと違うのではないかなという部分があるので、議決不要でお願いしたいと思います。
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○河村 委員 御答弁の中で、改めて時間的な制約があったものについては、文書に残す等の御判断をしていただけるという御答弁をいただきました。4月から新しい方針をしっかりと明確に打ち出していかれるということでしたから、継続ということも考えてはいたんですが、この陳情者の趣旨が、そのあたりを徹底してやってほしいということであれば、私はここで明確に採択していくべきと考えます。
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○岡田 委員 結論は出すべきだと思うんですが、その理由として、こんなに不存在というのがあるということ、私自身は起案書があれば起案書を見ればいいじゃないかとずっと思っていたんですけども、起案書もないということなんで、そこら辺でいろいろあるなということがあって、執行部側もしっかりやっていきたいと言っているんで、結論を出すべきだと思っています。
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○保坂 副委員長 行政文書作成の徹底については、私も昨年の6月議会に、公文書管理条例をつくる方向でいってほしいと指摘している中で、やはり大事なのは、行政文書、行政がした仕事はしっかりとそれが後で検証できるように、文書を残していくことが大切だと強調させていただいております。
ですので、この陳情の願意はもちろんよく本当にわかるし、進めていかなければと思っております。ただ、25年3月に出された陳情第38号と今回の陳情第135号、願意の主たるところは同じなので、そのあたりでどうかなと考えたところと、陳情の理由で上がっている事例、最近の事例としては通販サイトですけれども、それから不存在となった文書の件数の指摘、このあたりのところをどう考えようかということで、いろいろ質問をさせていただきました。
今回上がっている通販サイトの事業ですけれども、議会、特に総務常任委員会の立場でちょっとだけ触れさせていただきますと、もともとは昨年6月の議会で補正予算として上がったもので、私たちもその補正予算を賛成したわけですね。6月議会での補正の賛成討論を行ったんですけれども、そのときにも内容を精査して進めるように求めました。けれども、補正が通った後になって事業が展開して、契約が結ばれる段になって、9月議会のあたりからですけれども、契約の相手先が法的に法令遵守のところで問題があるのではないかといった指摘があったり、非常に不透明なところが出てきたということで、一旦補正を通してしまった案件ではあるけれども、この事業の内容について確認していかなければいけないということで、この総務常任委員会で9月議会、12月議会で追及していったという経過があります。
ただ、議題としては、もう6月議会の補正予算で通ってしまっているものですから、原局から報告を受けて、総務常任委員会の審査の中では事実確認ということで進めていきました。そういう流れだったために、なかなか文書として議会でのやりとりが残しづらかったところはありまして、そういう意味ではちょっと特殊な事例だったかなと思っています。でも議会としては、常任委員会の中で取り上げていく中で、なるべくわかる形で追及していければという姿勢はあったと自覚はしております。またその後、まさに今の段階では、委員長が文書質問の形で、この事業の12月19日に業務執行断念という市長がトップの判断を表明したわけですけれども、それに至るいろいろな経過について文書質問の形もとっております。そういうことで、文書を残すという努力が見えるようにしていきたいということも一つあります。
では一方、市長の側はどうかということですと、本来でしたらトップの決断をされたときに、後づけでもなるべく早い段階でそれを文書の形で残すべきではあったかなとも思っております。それは一つあるんですけれども、この陳情審査の前段階で政策創造担当から、現状についての報告がある中で、今、契約解除の協議を進めるということで、そのあたりでも手続が進んでいるということでした。
ですので、かなりおくれての後づけにはなりますけれども、この事業についても文書の形で残るようになっていくことを今期待しているところです。
そういったことも含めて、この陳情の理由に書かれた指摘は、全面的に賛同というのではない部分もあるんですけれども、先ほど陳情提出者の方にも確認させていただいたとおり、願意であるところの行政文書作成の徹底、それが願意であるということについては確認させていただきましたので、この件につきましては判断を出したほうがよいのではないかと考えております。
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○中澤 委員長 では、結論を出すという委員の方が5名、議決不要という委員が1名ということになります。永田委員は議決不要ということですが、どうされますか。
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○永田 委員 退室させていただきます。
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○中澤 委員長 永田委員退室のため、暫時休憩いたします。
(10時46分休憩 10時47分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
それでは、陳情第135号につきましては結論を出すということで決定いたしましたので、賛成の方の挙手をお願いいたします。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、陳情第135号実施機関に行政文書作成の徹底を求める陳情は採択されました。
暫時休憩いたします。
(10時48分休憩 10時50分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○中澤 委員長 日程第4報告事項(1)「世界遺産登録に関する取組状況について」を議題といたします。原局から報告お願いいたします。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 日程第4報告事項(1)世界遺産登録に関する取組状況について、御報告いたします。
二つの点について御報告をしたいと思っております。1点目は、お手元に資料がございますけれども、世界遺産再推薦に向けた取り組みでございます。二つ目が、不記載勧告後、再推薦に向けたと取り組みに、これに先駆けて行うこととしております。歴史的遺産と共生するまちづくりの取り組みでございます。
まず1点目の、世界遺産再推薦に向けた取り組みにつきましては、これまで「武家の古都・鎌倉」に対する勧告を一文ずつ分析いたしまして、評価された点、評価されなかった点に分けまして、評価の視点、理由等を検討・検証するとともに、新たなコンセプトのヒントを得るため、宗教学、考古学等の各分野の有識者と意見交換を行うほか、ICOMOS勧告全体の傾向を把握するため、オランダ、トルコなど、鎌倉以外の不記載勧告の分析を行ってきたところでございます。
その結果につきましては、現在、文化庁や国内外の有識者からも御意見を伺い、最終的な取りまとめを行っておりますが、現時点での4県市の分析といたしまして、不記載の原因について申し上げますと、日本政府は中世鎌倉の都市全体を構成資産として主張していなかったにもかからず、ICOMOSは都市全体が構成資産として位置づけ、その前提の上で評価がなされたため、文化面を除く都市的要素が不足するとして完全性が評価されなかったほか、鎌倉の顕著な普遍的価値を主張する上では、結果として比較分析、研究が不足し、歴史的な重要性の説明が中心となったため、個々の構成資産、重要な要素に関する価値の説明が不十分となったといった点が挙げられるものと考えております。
また、有識者の御意見としては、鎌倉に残された有形の物証について、国内外の資産としっかり比較分析・研究を行い、その上で鎌倉の歴史的、宗教的、文化的意味合いなどをよりグローバルな視点で説明してはどうかといったお話もございました。さらに、鎌倉以外の不記載勧告の分析からは、比較分析・研究が十分かどうかという点が顕著な普遍的価値の有無の判断に直結をしているということがわかりました。
今後は、こうした御意見や分析結果などを参考といたしまして、国、4県市とも協議しながら新たなコンセプトや構成資産の検討をしてまいりたいと考えております。なお、再推薦に向けた手順や留意点を探るため、平泉に関する情報収集を2月の初めに行ったほか、現在、新たな構成資産やコンセプトを検討する基礎データの再整理のため、鎌倉とその周辺エリアにおきまして、文化財等実態調査を実施中でございます。これらの成果も取りまとめて再推薦に向けた取り組みをさらに深めてまいります。
続きまして、2点目の歴史的遺産と共生するまちづくりの取り組みにつきましては、現在、まちづくり行政と文化財保護行政の考え方を兼ね備えた「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」いわゆる歴史まちづくり法に基づく、歴史的風致維持向上計画の策定に向けた準備作業を行っております。まず、法を所管する国土交通省とは、これまで2回相談の機会を得ておりますほか、3月には、文化庁、農林水産省を含めた3省庁によるヒアリングに臨み、計画の骨格の段階から国と意思疎通を図りながら取り組むこととしております。
また庁内におきましては、歴史的風致維持向上計画の策定と、世界遺産登録推進とがいずれも歴史的遺産と共生するまちづくりを進めるという共通の使命、ミッションを達成する手法であることから、世界遺産登録推進担当の組織名称を「歴史まちづくり推進担当」に改めますとともに、歴史的風致維持向上計画の策定に向けて、副市長や関係部長による歴史的遺産と共生するまちづくり推進検討委員会を新たに設置する方向で準備を進めております。
平成26年度から本格的な庁内調整を行いながら、市民の皆様の御意見もいただいて、平成27年度中には本計画の認定が受けられるよう取り組みを進めてまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○岡田 委員 今後のことでよくわからないのですけれども、私も知識不足のところがあるんですが、永福寺、今いろいろやっていますよね。あれは復元するのかしないのか、コンピューター上で復元しているけれども、ああいう感じに持っていくのか、あるいは北条常盤亭もそのままなっているんだけれども、そういったものも歴史まちづくりという守備範囲と言ってはおかしいけど、考え方の中に入っているのかどうか、そこら辺を聞きたいんです。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 事業内容については、これから十分精査をしなければならないところでございますが、ただ、考え方としては、そういった歴史公園的なものも他市などの例を見ますと、この取り組みの一環であると位置づけられております。そういった動きは鎌倉市としても参考になるものと考えております。
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○竹田 委員 (2)の4県市の分析による不記載の原因、その中の一番最初に出てきました中世鎌倉の都市全体を構成資産として主張していなかったにもかかわらず、それが都市全体を構成資産として位置づけられての評価がなされたと。これは非常に大きな不記載原因になっているわけですけど、なぜこのような食い違いというか、そのことが起きてしまったのかということが1点と、今後またこのようなことが起こり得る可能性もあるわけで、日本政府としてはこういうところを主張しているにもかかわらず、受けとめ側は別の視点で受けとめてしまうということ、食い違いをなくしていくためには、これからどういう方策が考えられるのか。現在でわかる範囲でいいので、教えていただければと思います。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 今、委員がおっしゃった点が、まさに再推薦を目指すに当たっても非常に大事なポイントでございます。なぜこういう受けとめをICOMOSからされてしまったのかというところでございますけれども、これは直接ICOMOSになぜかということを聞くわけにもいかないものですから、有識者の方々のいろいろな御意見を総合しているところでございますが、その中から見ますと、鎌倉というのは現に中世で都市であったし現在も都市であるわけで、ヨーロッパ的な観点からしますと、鎌倉というものが出てきた段階で、それは都市遺産であるという言い方が適切かどうかわかりませんけれども、先入観を持って最初からその目で見られてしまったのではないかということでございます。
当時、推薦書をつくる段階で、その懸念というのは十分考えられましたので、都市という表現を避けたり、あるいは鎌倉の中の文化的、精神的なもの、例えば社寺であるとか、あるいは山稜部にそれが表現されているのであって、都市を丸ごと資産として推薦しているわけではないんだということを、いろいろな形で記述をして表明してきたところですけれども、残念ながら先入観を崩すことができなかったということでございます。
対策といたしまして、かくも強化の先入観がもしあるのだとすれば、それなりの準備が必要でございまして、相当、推薦書の記述の仕方というものをしっかりやっていかなければいけないと思います。改めて今回の資産というのは山稜部と、それからお寺や神社、あるいは地下の遺跡というもので成り立っておったわけですけれども、そういったものから自動的に都市が連想されないような説明の仕方というのを、これをこう説明すればいいというのは、今整理ができていると本当は答えとして非常に御納得いただけるんですけれども、そこをどうしたらいいかということを、もう一度そういう観点から専門家の御意見を集めて、対策を考えているというところでございますので、これは英語でどう表現するかということも含めて、しっかり考えていきたいと思っているところでございます。
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○保坂 副委員長 今説明いただいた中で、世界遺産再推薦に向けた取り組みと、歴史的遺産と共生するまちづくりの取り組みというのを、これ両輪で進めていくということだと理解しているんですけれども、この歴史的遺産と共生するまちづくりの取り組みというのはじっくり時間をかけて、非常に市政の広い分野にわたるということで、これから新しくつくられる新年度からスタートする組織も、多くの課が加わってなさると受けとめているんですけれども、世界遺産再推薦に向けた取り組みというのは、両輪ではあっても、ペースがどうなのかなと感じてしまうんですね。新たなコンセプトの構築ということで進めていくのか、それとも、大きなところで言うと不記載であったと、その原因についてはきちっと分析しなければいけないというところなのか、そのあたり、進めていき方について伺いたいと思います。
というのは、やはり厳しい状況にあるというのは受けとめなきゃいけないと思うわけなんです。今後、鎌倉市が国内の候補にこの10年以内に上がるかどうかというのも厳しい見通しだと思う中、不記載だったということの分析、きちっとやるということは大事だと思いますけれども、新たなコンセプトづくりを急ぐというのもどうなのかなと思っております。歴史的遺産と共生するまちづくりというのを進めていく中で、じっくり取り組んでいったほうがいいのではないかと思いますので、そのあたりのところを御説明お願いできますか。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 歴史的遺産と共生するまちづくりという大きな方向性の中で、委員おっしゃっていたように、二つの取り組みがあるわけですけれども、世界遺産につきましては、おっしゃられるように軽率にコンセプトをまとめて、またそれを訴えるというようなことは、これは絶対にやってはいけないことであって、私も今考えていますのは、分析につきましては基本的に今年度末を目途に一旦整理をつけて、その上で次に進みたいと思っているんですが、その次は何かというと、この中でも指摘、原因になっておりました比較分析、あるいは研究が結果として十分でなかったというところでございまして、その点を時間をかけてしっかりとやると。このことによって、鎌倉の持っている価値、あるいは個々のお寺や神社、あるいは史跡といったものの価値をもう一回世界のレベルで見てどうかということをしっかりとやり直すということがありまして、そのところに十分力を注がなきゃいけないということだと思うんです。
そういったことができると、おのずと鎌倉はこんな価値がありますということ、顕著な普遍的価値がありましたものが見えてくるでしょうし、説明のストーリーということもおのずと見えてくるのかなと。そういった準備が整ってきて、それを市民の皆様にもしっかり発信をしていく中で、市民の皆様も、あるいはお寺や神社も、今度はいけそうかなというような機運がもし出てくれば、コンセプトとして取りまとめて、再推薦に向かうことが大きな流れかと思っております。そのためには、簡単に1年や2年や3年ということでは難しいかと思っております。
先ほど委員が歴史まちづくりについて、市政全般にわたることで時間のかかることであるというお話でございました。歴史的風致維持向上計画というのは、ほかの市町村を見ますと、10年間のスパンでつくることが多いようでございます。そういうことからしましても、計画そのものは、先ほど申し上げたように27年度の認定を目指して、早急に組み立てをします。その上で、計画自体は段階を踏んで進めていきたいということでございますので、着手のスピード感というか、順序としてはまず歴史まちづくりの取り組みが先に来るのかなと思っております。ただ、着手した後に1年2年で全てが終わるのではなくて、10年間の中できちっと解決していくということになります。そのような考え方で臨んでおります。
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○保坂 副委員長 御説明はわかりました。
もう1点、本当は予算のところで伺ってもいいんですけれども、続きで確認させていただきたいと思います。
4県市の負担金についてなんですけれども、新年度予算で470万円上がっています。今年度はたしか900万円くらい、予算の段階では。それはプノンペンの会議に行くということがあったので、900万円くらいでしたっけ、上がっていたと思うんですけれども、この4県市の推進の委員会ですね。これは従来のものが続くのかどうか、続いていくのかということを確認させていただきたいと思うんですね。
今も御説明の中でありましたけれども、推薦書の作成というのがすごくお金をかけなければいいものができないというのがあって、これまできたと思うんですけれども、これから何年か見ていく数年間の間は、推薦書の作成というプロセスはまだ生じてこないと思うんです。その中で、この470万円という、この負担金、この4県市の委員会ですか、従来と同じでいくのか、そのあたり、どう捉えればいいかということを御説明お願いいたします。
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○中澤 委員長 今の時点で答弁できますか。暫時休憩いたします。
(11時06分休憩 11時07分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 平成19年度以来、この4県市の取り組みというのをずっと続けてきたわけでございまして、最終的に構成資産をどういうふうにしていくかということによって、その組み合わせというのは変わる可能性、将来あり得ますけれども、少なくとも26年度におきまして、現在の委員会の体制を続けたいと考えております。
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○河村 委員 皆さんの質疑、御答弁を聞いて、1点納得がいかないといいますか、腑に落ちない点があったので御確認をさせていただきたいんですが、先ほど都市遺産として見られてしまうというところでハードルが上がってしまったと。ただ、今回の世界遺産登録に向けては、私、市としてそういう方向でやっていたんではないかとずっと感じていたんですね。議員になる前、市民の目線からも、そういった形で申請に向けてやっていたのではないかと思います。
御答弁の中で、今後は歴史的遺産をつくっていきながら、そういった価値を高めていくというようなお話でしたけれども、それって本当にその手順で、世界的な鎌倉ということで、世界遺産登録に向けてやるに当たっては時間的に物すごい時間がかかると思うんですね。それをこれからやっていかれるということですけれども、そのあたり、市民の方からもそういったお話を聞いたり、評価等々について何か集約されたものがあれば教えていただけないでしょうか。
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○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長 確かに鎌倉の価値を完全に解き明かしていくためには、膨大な研究が必要な可能性がありますけれども、その前に、まず都市遺産の御説明をしたほうがいいと思っているんですけれども、いわゆるICOMOSがイメージしたのは、ヨーロッパの中世都市のような城壁に囲まれて、その中には市庁舎があったり広場があったり、マーケットがあったり、居住区があったり、いろいろなものが全て整っているようなイメージ、そういったものをICOMOSで恐らく先入観的に持たれる都市のイメージかと思います。
鎌倉はもとよりそのようなものは残っておらないわけですから、今残っている社寺であるとか、山稜部であるとか、切通しといった今残っているもの、文化的、精神的なものをあらわすものだけを取り出して、ここに価値があります、ここを資産として認めてくださいというものの言い方をしたわけですので、いわゆるICOMOSがイメージしたような、全てが都市としての機能や物証が全て整った状態で出そうということはしてこなかったわけでございます。日本語のイメージとしては武家の古都と言っていますけれども、古都の中でもありとあらゆるものが整い切った古都ではなくて、文化的なものに限定された物証だということを一生懸命訴えたということでございます。
それで、時間がかかるというお話につきましては、比較研究・分析は当然簡単にはできないわけです。いろいろな角度、観点から見なければいけませんので。ただ、幸いこれまでの世界遺産の取り組みの中でも、既に20年間いろいろな分析だとか調査もされております。それから中世の鎌倉ということについて研究もたくさんあります。研究者も大勢おられるということですので、そういった方たちの知識を総合していけば、ゼロから始めるということではなくて、そういったものをうまくまとめることによって、比較というのができてくるのかなと。肝心なのは、どういう角度から比較をするかということだと思います。その比較の仕方が間違っていると何の意味もないので、そこの視点をうまく立てられるかどうかが、この事業の成否に大きくかかわっているなというところでございます。
市民の皆様からは、本当にさまざまなお声をいただいております。今、申し上げたような、とにかく鎌倉の研究をもっとやらなきゃだめだと、そうしない限り新しい道なんか出てこないと強くおっしゃる方もいるし、あるいはもっと単純化して、例えば八幡宮様と大仏様だけで推薦したらすぐ簡単にできるんじゃないかという御意見をおっしゃる方もいるということでございます。私どものところに今148件程度のICOMOS勧告以後、御意見が寄せられているんですけれども、半分の方はとにかくしっかり頑張ってやれという方でございます。そういった中にも、本当に千差万別な御意見がございます。そんな状況でございます。
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○河村 委員 わかりました。ただ、同じ轍を踏んでしまうんではないかなと心配からなんですけれども、結局、都市遺産として価値をつくってやっていかれるという方向であれば、コンセプトに変わりはないわけですよね。そんな印象を受けたものです。コンセプトはこれから構成されていかれるということですけれども、そういった視点ももう一回入れて、見直してもらわないと、同じことを繰り返してしまうんじゃないかと心配がありましたので、質問させていただきました。ぜひとも検討していただきたいとは思います。
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○中澤 委員長 質疑を打ち切ります。
了承かどうか確認させていただきます。了承でよろしいですか。
(「はい」の声あり)
了承ということで確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第4報告事項(2)「扇ガ谷一丁目用地のその後の状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 日程第4報告事項(2)扇ガ谷一丁目用地のその後の状況について、御報告させていただきます。
まず、報告に先立ちまして、資料の訂正をお願いいたします。(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備基本計画(案)の3ページ、(2)のイの部分を御参照ください。イの部分で、「障害をもつ人」という表現がされてあります。ここの部分、適切な表現ではないと考えられたことから、改めて健康福祉部へ確認したところ、「障害のある人」と表記すべきとの意見をいただきましたので、「障害のある人」と訂正をお願いいたしたいと思います。
それからまた7ページの「2」の(1)のアについても、「障害をもつ人」と同様な表現がございます。この部分についても「障害のある人」と訂正をお願いいたします。心遣いのない表現をいたしましたことについて、改めておわび申し上げます。申しわけございませんでした。
それでは引き続き報告に入らせていただきます。前回、1月開催の当委員会でも御報告いたしましたとおり、(仮称)鎌倉歴史文化交流センターについては、昨年10月に庁内に検討委員会を設置し、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備基本計画の策定作業を行ってまいりました。
お手元の資料、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備基本計画(案)をごらんください。最後のページにあります資料4の検討委員会設置要綱及び委員名簿のとおり、19課、23課長及び国宝館長に参加していただき、取りまとめを行ってきたものでございます。
まず1ページ、「はじめに」をごらんください。
(仮称)鎌倉歴史文化交流センターについてですが、「鎌倉には世界に誇るべき歴史と、貴重かつ豊富な歴史的遺産が現代に至るまで脈々と伝承されています。これらを守り、今後に伝えることが鎌倉に住んでいる人、訪れる人がその価値や魅力を理解し、将来にわたって鎌倉らしい魅力的なまちづくりを進めていくことにつながります。そのために、次世代を担う子供から大人までが、鎌倉の歴史的遺産・文化的遺産を学び、体験し、交流できる場、さらには情報発信をする場として、これらの機能を有する(仮称)鎌倉歴史文化交流センターを整備してまいります。なお、将来的には鎌倉の歴史や文化への理解を深め、未来に継承するための(仮称)鎌倉博物館を整備していく予定であり、(仮称)鎌倉歴史文化交流センターは、(仮称)鎌倉博物館と一体となって機能する施設となることを想定して、弾力的な整備を進めてまいります」という内容で、整備の目的、意義について記載をさせていただきました。
次に2ページ、「1 基本理念」をごらんください。施設の基本理念としては、鎌倉の歴史と親しみ、その価値を未来へ継承する施設ということで、鎌倉の歴史的・文化的価値を発信する施設としております。
次に3ページ、「2 基本方針」の部分では、(1)鎌倉の歴史的遺産・文化的遺産への理解を深める施設、(2)安全でゆとりと潤いにあふれる、人の集う施設、(3)鎌倉の新たな価値を発信する施設として、項目ごとに整理をいたしました。
扇ガ谷一丁目用地において、今回先行的に、この(仮称)鎌倉歴史文化交流センターを整備いたしますが、後に全体を(仮称)鎌倉博物館とすることにより、鎌倉の新たな文化発信拠点として位置づけることとしております。
次に4ページ、「3 展示等整備について」では、(1)展示の方向性、(2)展示整備全体の配慮事項について、項目ごとに整理を行いました。展示の方向性としては、歴史展示、出土遺物展示、出土遺物等体験学習を行うことを予定しております。中世に重点を置きつつ、全体としては鎌倉にはどのような歴史があり、どのように現在の私たちの生活に引き継がれているかがわかる展示をすること。また、鎌倉には多くの発掘された埋蔵文化財があり、現在常設で展示できる場所がないため、ここに貴重なものを展示し、往時の鎌倉について理解を深める一助とすること等、子供から大人まで来館者全員が楽しめる展示を整備することを目指しております。
次に5ページから9ページにかけて、「4 施設整備について」記載しております。
まず5ページ、「[1]施設整備の方向性」としては、(1)施設整備の方針、(2)災害時対策への配慮事項、(3)障害者用及び搬入用駐車場、駐輪場の整備について、(4)庭園の整備について、項目ごとに整備をいたしました。イギリス出身の著名な建築家であるノーマン・フォスターがデザインした既存建物を、なるべく生かす形で、バリアフリー、空調、照明など最低限の改修とすること。また、庭と建物が調和した質の高い空間は、できるだけそのままの状態で活用することや、災害時対応ができる施設とすること、障害者用の駐車場を設置することなどについて、記載をいたしました。
次に7ページ、「[2]利用者、近隣住民等への配慮事項について」では、(1)利用者への配慮事項、(2)周辺環境及び近隣住民への配慮事項、(3)環境への配慮事項について、項目ごとに整理を行いました。障害のある人だけでなく、多様な利用者への配慮について示すとともに、当該地は閑静な住宅地であり、施設整備に当たっては、近隣住民の生活環境に配慮した計画にするよう留意する旨を記載しております。
次に8ページ、「[3]敷地内の安全対策等について」では、(1)導入ルートについて、(2)案内図?、?の整備内容について、(3)案内図?、?の高地の転落防止対策等について、(4)案内図?、?の石畳の安全対策について、項目ごとに整理を行いました。交流センターとする既存建物の前面の敷地である、資料1案内図の?、?を導入ルートとして広場的に整備すること、?、?の庭園内にある高所や横穴などについて、安全対策を検討することとしております。
次に9ページ、「[4]案内サインについて」では、(1)駅からの案内サインについて、(2)敷地内の案内サインについて、項目ごとに整理を行いました。景観に配慮し、誰もがわかりやすいサインの設置を検討することとしております。
次に10ページから11ページ、「5 扇ガ谷一丁目用地の概要および法規制」では、(1)概要と法規制、(2)立地環境と都市計画等の規制、(3)用途(変更)許可について、項目ごとに整理を行いました。当該地の法規制について、特徴を具体的に記載しております。また、当該地は第一種低層住居専用地域であり、施設整備に当たっては近隣住民の理解を得るとともに、用途(変更)許可の手続が必要となる旨を記載しております。
次に12ページ、「6 管理、運営の方向性について」では、(1)管理、運営方法について、(2)歳入確保について、(3)利用料金について、(4)開館時間・休館日について、項目ごとに整理を行いました。当面、市直営での運営を検討すること、適切な利用料金を徴することなどとしております。
次に13ページ、「7 全体の博物館整備に向けて」では、(1)(仮称)鎌倉博物館について、(2)休憩機能の設置について、項目ごとに整理を行いました。交流センター開設後に、博物館の基本構想の策定を行っていく予定であり、有識者や市民などを交え、鎌倉にはどのような博物館が必要か、十分議論をしていくことなどとしております。
14ページ以降には、資料編として扇ガ谷一丁目用地の案内図、施設内の配置図、整備予定スケジュール、基本計画検討委員会設置要綱を添付しております。
次に資料2、配置図をごらんください。現時点での大まかな配置ですが、資料2−1、A棟1階では、鎌倉の文化紹介を行うスペースや、歴史展示を中心に整備をしていく予定でございます。資料2−3、B棟では、出土遺物の展示と実際に遺物等に触れる体験ができるスペースの整備を予定しております。
本整備基本計画は、交流センター整備の礎となるものであることから、今後、建築・設備の改修及び展示設計業務の仕様書等にも反映をさせてまいります。
今後のスケジュールといたしましては、資料3のとおり、本基本計画に基づいて、26年度から展示及び建築設備の改修等の設計を行い、ある程度、図面等ができた段階で、近隣住民等の意見を聞く場を設け、設計に反映をしていきたいと考えております。その後、27年度中の開設を目指し、整備事業を進めてまいります。
以上が、今回まとめました(仮称)鎌倉歴史文化交流センター整備基本計画(案)の概要でございます。
以上で、説明を終わります。
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○中澤 委員長 質疑のある委員の方、お願いいたします。
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○山田 委員 今さらの確認で恐縮ですが、この建物の耐震の状況というのはどうなっていらっしゃいますか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 平成16年の竣工でございますので、当然、昭和56年度以降の建物でございますので、新耐震基準で施行されております。
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○山田 委員 中の附属物等についてはこれからだと思いますけれども、そのあたりの改修というのは、かなりかかりそうなんですかね。その耐震に向けての設備関係で、既存のものを使う場所は大丈夫ですか。例えば、天井についている物とか、そういったもので、今学校等で、躯体はいいのですけれども、躯体以外のところで使用するものの耐震というのは、また話題になってきていますけど、そういったところについては、今現在、確認の状況はどうなっていらっしゃるんですか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 特にA棟なんですが、B棟についても展示室と収蔵庫、それから大きい部屋が一つございます。こちらについては、ほとんど模様がえは必要ないと思います。A棟につきましては、ごらんいただいたとおり、家具等がはめ込まれているような状態ですので、この辺については全て撤去していきますので、かなり費用もかかってくるだろうと考えております。
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○山田 委員 耐震という意味合いで危険なところは今現在、予定している計画上では、そういうものはない、撤去するという考え方でよろしいですか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 調度品等については当然撤去していきますけれども、その撤去作業だけで建築物の躯体そのもの、構造的な部分をいじるということは予定しておりません。
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○中澤 委員長 答弁が違うんですけれども、もう一度答弁お願いします。
暫時休憩します。
(11時26分休憩 11時27分再開)
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○中澤 委員長 再開します。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 今回は設備、それから照明、これら全てやり直すような形になりますので、内装的には新しくなると考えておりますので、特にそういうような心配はないかなと考えております。
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○山田 委員 きっちりやり直してください、そういう意味ではね。
私、この計画を見させていただいて、従来の世界遺産のいわゆるガイダンス施設というんですか、私がいろいろ世界遺産登録された場所への、そのガイダンス施設的なところへ行くのと、コンセプトというのかな、つくりがちょっと違う気がするんですけれども、世界遺産というのは今後何年かかるにしても粛々と進めていこうという中で、ガイダンス施設という今までお考えになっていたものと、今回つくろうとしているものの差、大きな差というのはどこで、将来そうなったときに、ガイダンス施設なるものはどういうふうに再構築されていくのか、そのあたりというのは今回の計画を立案するに当たって、どういう議論があったんですか。ガイダンス施設と今回の計画との差、それをどういうふうに今後盛り込んでいけばいいかというような話の議論。そういったものについては、どうだったんでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 議員の御指摘のとおり当初、世界遺産のガイダンスセンターとして整備をする予定でおりました。ICOMOS勧告がこういう形で出ましたものですから、どういう施設を整備していくかという議論をしてまいりまして、3カ月ほどかけて、既存の施設を使って鎌倉の歴史や文化を紹介していく施設を整備しようと、一段階としては、そういう形で進めたいという方向性を決めました。最終的に、まだ手前に、1番、2番という約5,500平米の土地がございます。これをどういうふうに整備していくかという議論も行いましたが、当然これは全体として博物館法に基づく博物館を目指していくという方向性は確認をされました。その中で、大きな建物を建てるとすると、最大4,000平米以上の建物が建ちます。そういう形で、どういう機能を持たせていくのか、先ほど言われました、世界遺産に登録された場合、そのガイダンス機能をそこに設けるのか設けないのか、この辺の議論については28年度から、この全体を使った博物館構想の策定作業に入ってまいります。その時点で、有識者、市民を入れて十分な議論をしていきたいと考えております。
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○山田 委員 そうすると、今回の計画で内装も含めて、こういう機能を持たせましょうというこの計画については今後も変更がなくて、いわゆるガイダンスセンター的なものは新しい施設の中で、その時間的な経緯はあると思うんです。どっちが先かみたいな話はあると思うんですけれども、ガイダンスセンターは世界遺産が登録されたときにあったほうがいいよねという議論も前々からあったものですから、そういうものの機能はとりあえず置いておいて、今回はこういうことで一度計画はつくっています。ガイダンスセンターについて新しいものをつくった暁には、そちらに機能を埋め込んでいきましょうと、そういう流れと思っていていいんですか。これを改修することはないと考えていていいんですか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 この整備も一応バリアフリー、それから空調、照明についてはきちっと改修してまいります。1から4の博物館全体を見直すときには、この機能については移転させることも視野に入れております。ですから、無駄な改修がないように、ああいう建物ですから少し迎賓的な、例えばカフェレストランだとか、そういうものも入れる可能性が全くないわけじゃありませんので、そのときには1、2番に、展示だとかそういう機能を持ってきて、奥のほうでそういう機能を持たせるということも十分可能性として残して、基本構想をつくる段階で検討に入っていきたいと考えております。
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○山田 委員 わかりました。先ほど導入路が?のほうに行くという話、案内図で御紹介いただきましたけど、ちょっと印象で申しわけないんですけど、ここ勾配はどれぐらいついていますか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 今は整地されておりませんので、車椅子等、直接乗り入れられる状況にはなっておりません。これは道路課で設計をしていただいておりますけれども、勾配的にはバリアフリー法に基づく、恐らく6%だったか、それ以下の勾配の進入路が確保できると考えております。
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○山田 委員 具体的に案内図見て、ルートとしてこの先は鎌倉駅、これは紀ノ国屋ですかね、そこを左折していくルートで、?にアプローチしていくんですよね。駐車場と書いてある場所を多分通っていくんじゃないかと思うんですけど、ここから?までの勾配はどれくらいあるのか。そこは、印象で申しわけないんですが、少し勾配があったと思うんですけれども、そのあたりは何か配慮しないんですか。そこ、わかればでいいんですけど。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 恐らく公道認定しておりますので、公道認定の勾配というのは6%以下になっていると思いますので、特に支障はないかなと考えております。
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○山田 委員 最後にいたしますが、最初に設置要綱、おつくりいただきました。今回も冒頭で、その障害者に対する表記についてのお話がございましたけれども、この計画を見ているとバリアフリー、あるいはユニバーサルデザインという言葉、案内板も含めて、そういった表記が大変多く、そういったことにも配慮しなきゃいけないということを全面的にそういう部分を打ち出されていると思いますので、これは要望に近いんですけれども、健康福祉部とのきちっとした関係性を持ちながら、この計画を進めて適切なアドバイスをやっぱり入れていくべきじゃないのかなと。健康福祉部が入ってないものですから。そのあたり、今後、健康福祉部との関連、連携性というものを、どのようにお考えなのかというのを確認して終わりたいと思います。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 御指摘のとおりでして、バリアフリー法というのは、建物を計画するためには建築指導課で取り扱う法律になっております。我々としても、当然基準は守って整備をしていくわけですが、障害者のユーザー側からの使い勝手だとか、こういうことも考慮していかなきゃいけないと考えております。したがいまして、今後設計に入っていく段階で、所管の課等のアドバイスをいただきながら計画を進めていきたいと考えております。
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○竹田 委員 幾つか、お伺いさせていただきます。
今、ガイダンス施設との違い、差をどのようにというお話がありましたけれども、世界遺産登録がいつになるかわからないという状況の中で、現存する建物を、いかに今現段階で可能な限り有効的に使うかという視点で見たときに、私は、この図面上で見た計画は、非常に今後の可能性を残しながら、今できる最大限のことをというところでつくられているなということを非常に高く評価したいと思います。
今後なんですけれども、これはあくまでも検討段階ですので、例えば、ここは今後まだ活用されていないところもあるけれども、活用していく部分もありますよという、そういう可能性はまだ残っているということでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 B棟については、全て活用する形になっております。A棟については2階、それから地階についてはバリアフリー法の問題も出てきますし、避難通路の問題も出てきます。エレベーターをつけないと一般には公開できない状況でございます。ただ、地階についても、事務室的にスタッフオンリーで使っていくという方向で検討はしていきたいと考えております。
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○竹田 委員 例えば、A棟1階の部分でいいますと、まだこれは何に使うのかなというようなところも残っているように思われるんですけれども、そういうところの活用も、ぜひともしていっていただきたいと思うんですけれども、バックヤードの左側の部分ですとか、このあたりも使えるのではないのかなと思う部分があるのですけれども、いかがでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 委員、御指摘のところは、この図面でいきますとトイレ、給湯室、バックヤードの間の和室の部分だと思うんですが、ここについては展示とか、例えばお茶の体験をしていただくだとか、そういう機能を持たしていきたいなと。今、具体的にお示しできる状態じゃありませんけれども、板の間ですので、ちょっと使い勝手がどうかなというのもありまして、これについても詳細設計に入っていく段階で有効に活用していきたいと考えております。
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○竹田 委員 先ほどのメンバーのお話がありましたけれども、この中に、小・中学生の学びの場としてのスペースがとられているということで、教育指導課長がお入りになっているということでよかったなと思っているところなんですけれども、当然のことながら、学校現場、そして子供たちの要望等もしっかりと吸い上げていただきながら、今後また検討を深めていっていただけるようにお願いしたいのですけれども、いかがでしょう。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 これから詳細の設計に入っていくわけですが、当然、教育委員会との連携を図りながら、事業を進めていきたいと考えております。
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○竹田 委員 ページが前に戻りますが、4ページのところで、展示の方向性について書かれてあって、その歴史の展示については、鎌倉にはどのような歴史があって、どのように現在、私たちにつながっているかということ。それから、出土品については中世が中心になってくるだろうと書かれているんですけれども、さまざまな出土品がある中で、鎌倉の地を通史的な観点で常に捉えながら展示していっていただけるように願うわけですけど、その辺はいかがでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 出土品については、かなりボリュームがあると聞いております。今、文化財課で、その出土品について取りまとめをお願いしているところです。ですから、展示の方向としては年代ごとに展示するとか、あるいは史跡ごとに分類して展示するだとか、いろんな企画ができると思っております。余り広くないスペースで展示を行うわけですので、年4回ぐらいの入れかえ作業だとか、こういうことをしていきたいと思っています。とにかく出土遺物についても、全てが整理をできているわけでないんで、これについては26年度に入ってから具体的な方向についても検討していきたいと思っております。
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○竹田 委員 了解いたしました。大人も楽しみ、そして子供も学べるという、ぜひともそういう展示の計画を立てていただければと思います。
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○河村 委員 障害ある方への配慮というところで、随分山田委員からもいろんな御質問がありまして、私もまさに福祉との連携をしっかり図ってほしいと思っているんです。その中で、展示に対する配慮というのは何か考えていらっしゃいますか。要は、箱側の配慮をしていこうという熱意はわかったんですけれども、展示するほうですね。例えば、車椅子の方に見やすい高さにするだとか、視覚不自由の方であれば音声での案内をするとか、実際にさわれるとか、そういった何か配慮というのは考えていらっしゃいますでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 これから、そういう展示についての企画に入ってまいります。障害者が見える、車椅子の高さから見える、そういう高さについても配慮していかなきゃいかないだろうと。今、委員が御指摘になったとおり、要するに模型をつくってさわれるようなことも将来的には考えていきたい。さわって経験ができる、そういうような展示の方法も検討していきたいと考えております。
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○河村 委員 ぜひ、そこは御検討いただきたいと思います。障害も、今の視覚障害だけではなくて聴覚障害のある方も、そういった説明をちゃんと受けられるように手話の方がつくのかとか、そういったところが心配になってくるんですね。本当に誰もが歴史に触れながら学べる場であったり、交流できる場というのであれば、そこの辺を徹底していただきたいと思うんです。今、盲導犬だけではなくて、いろいろな介助犬とか、そういった動物を使ったサポートというのもあると思うんですね。そういったところもしっかりと受け入れられるような形で構想をつくっていただきたいと思っております。そのあたりはどのようにお考えでいらっしゃるでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 今後、具体的な計画を立てていくわけですが、やはり健康福祉部とも連携をとりながら、あるいは教育委員会との連携を図りながら、計画立案をしていきたいと考えております。
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○保坂 副委員長 今、御説明を伺いまして、もともと個人の邸宅だったところを公共の施設にするということで、その整備、いろいろ手当、改修部分も含めて配慮が必要なところがすごくたくさんあって、大変だなという印象は受けました。この整備基本計画の委員会の中で、随分細かく検討していただいています。でも、もともとの建物が個人のお家だったということで、例えば通路にしても大変狭い部分があったり、階段も大変狭いとか、いろいろありまして、それで予算の関係もあって、A棟については一部を使ってということで工夫されて、開館に向けて整備されていくんだとは理解しています。非構造部材についても安全面の配慮ということ上がっておりまして、それから躯体についても耐震基準はクリアしているということなんですけれども。
一つ確認させていただきたいのは外壁なんですけれども、大変きれいな建物で立派なタイルが張られているんですけれども、過去にタイルの剥離みたいな事故というのは各地でありますが、この外壁のタイルについては、何かチェックはされていらっしゃるんでしょうか。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 これは、構造的には張ってあるというよりもフックでひっかけてあるという構造になっております。基本的に複数で固定しておりますので、急に落ちるだとかそういうことはないと思います。要するに、傾くとか剥がれるとか、こういう現象が恐らく事前にあらわれてくると思いますので、何かがあってすぐ落ちてしまうような構造ではないと考えております。
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○保坂 副委員長 張ってあるというよりは、ひっかけてあるというところで、剥離の危険性が、可能性が低いということで、例えば、何らかのことでひびが割れたりしたら、そのときはひっかけてあっても、その部分が、ひっかけがふぐあいになるというような可能性は全くないにしても、剥離よりは安全と認識されているという、そういうことですね。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 急に落ちたりすることはないだろうと思います。そのかわり、外れれば傾いたり、そういう状況が出てきますので、その時点で補修をするだとか、点検ができるかなと考えております。
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○保坂 副委員長 建物の点検というところは、今後、常に心がけてやっていっていただきたいと思っています。
もう1点だけ確認させてください。歳入の確保のところで、利用料金ですね。公立文化施設として適切な利用料金を設定すると書かれています。私は、博物館として大きくオープンした場合は、ある程度の規模があるということで利用料金を取るとは思っておりましたけれども、こちらの歴史文化交流センターについては、その展示規模の面からいって、利用料金は取るのかな、どうなのかなと思っていたんですが、これは取る方向でいくということですね。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 これも今後どういう展示をしていくか、その機能等々比較をして検討してまいりますが、今現在の段階では大人300円、子供150円程度を徴収したいと考えております。
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○中澤 委員長 質疑を打ち切ります。
了承かどうか確認させていただきます。了承でよろしいですか。
(「はい」の声あり)
了承ということで確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第5「議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算(第10款総務費・第5項総務管理費、第55款教育費・第20項社会教育費のうち、世界遺産登録推進担当所管部分)」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
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○甘粕 世界遺産登録推進担当次長 日程第5議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算(第10款総務費・第5項総務管理費、第55款教育費・第20項社会教育費世界遺産登録推進担当所管部分)の内容を説明させていただきます。
まず第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費、世界遺産条約登録事業に係る経費について、説明をさせていただきます。鎌倉市一般会計予算に関する説明書は、54ページから57ページ、鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明は、48ページをごらんください。世界遺産条約登録事業に係る経費は785万5,000円で、事務補助嘱託員の報酬、世界遺産登録の啓発のための経費として、生涯学習センター内に設置しております鎌倉世界遺産登録推進広報コーナーの改修委託料を計上いたしました。また、世界遺産登録の再チャレンジに向けて、世界遺産登録に結びつくコンセプトの再検討を進めるため、神奈川県、横浜市、鎌倉市、逗子市、世界遺産登録推進委員会への負担金の経費などを計上いたしました。
続きまして、第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費、歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業にかかわる経費について、説明させていただきます。予算に関する説明書は、54ページから57ページ、事項別明細書の内容説明は、49ページをごらんください。歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業に係る経費は26万6,000円となっており、歴史的遺産と共生するまちづくりの視点に立った基本計画の策定により、鎌倉らしさを生かしたまちづくりに資することを目的として、(仮称)鎌倉市歴史的風致維持向上計画の策定に向けた検討を行うため、法定協議会の委員報酬等を計上いたしました。
続きまして、第55款教育費、第20項社会教育費、第10目文化財保護費、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター設置事業に係る経費について、説明をさせていただきます。予算に関する説明書は、146ページから149ページ、事項別明細書の内容説明は、351ページをごらんください。(仮称)鎌倉歴史文化交流センター設置事業に係る経費は4億4,893万円となっており、施設の整備に係る経費として設計業務、展示制作業務及び庭園整備業務に係る委託料、工事請負費などを計上いたしました。既存施設の管理に係る経費として、光熱水費及び管理業務に係る委託料などを計上いたしました。
以上で、世界遺産登録推進担当所管部分の内容説明を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認させていただきます。
(「なし」の声あり)
なしということで、確認させていただきます。
職員入れかえのため、暫時休憩いたします。
(11時51分休憩 13時20分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
昨日の大谷副市長の答弁の中で、一部修正の申し入れがありましたので、委員長職権において調整をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
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○中澤 委員長 日程第6「議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算(第10款総務費・第10項徴税費、第20項選挙費、第25項統計調査費、第30項監査委員費、並びに第30款農林水産業費・第5項農林水産業費のうち第5目農業委員会費、第60款交際費、第65款諸支出金及び第70款予備費)」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○財政課長 日程第6議案第70号平成26年度鎌倉市一般会計予算の内容について、御説明いたします。
第10款総務費、第15項戸籍住民基本台帳費を除く、第10項徴税費から第30項監査委員費及び第30款農業水産業費、第5項農業水産業費のうち、第5目農業委員会費、第60款公債費から第70款予備費までの予算の内容について、御説明いたします。予算説明書の62ページか65ページにかけまして、内容説明は80ページから81ページを御参照ください。
第10款総務費、第10項徴税費、第5目税務総務費は5億8,202万4,000円で、職員給与費は市税の賦課・徴収に係る納税課、市民税課、資産税課の職員68人の人件費を。税務一般事務に係る経費は、税基幹システムソフトウェア保守業務委託料などを計上いたしました。
内容説明は、82ページから85ページを御参照ください。第10目賦課徴収費は1億176万4,000円で、徴収事務に係る経費は、コンピューター入力等業務委託料などを。市民税賦課事務に係る経費は、システム修正業務委託料などを。軽自動車税賦課事務に係る経費は、ナンバープレート交付に係る消耗品費などを。固定資産税等賦課事務に係る経費は、固定資産評価資料作成業務委託料などを計上いたしました。
予算説明書は68ページを。内容説明は90ページから91ページを御参照ください。第20項選挙費、第5目選挙管理委員会費は3,719万9,000円で、職員給与費は選挙管理委員会事務局の職員4人の人件費を。選挙事務に係る経費は、選挙管理委員会委員の報酬などを計上いたしました。
内容説明は92ページ、第10目選挙啓発費は209万9,000円で、選挙啓発事業に係る経費は、若年層向け啓発事業委託料や、明るい選挙推進協議会補助金などを。
予算説明書は71ページにかけまして、内容説明は93ページから94ページを御参照ください。第25目県知事及び県議会議員選挙費は3,483万2,000円で、県知事、県議会選挙執行事務に係る経費は、平成27年4月に執行が予定される県知事及び県議会議員選挙に係る経費を。第45目農業委員会委員選挙費は181万3,000円で、農業委員選挙執行事務に係る経費は、平成26年7月に執行が予定される、鎌倉市農業委員会委員選挙に係る経費を計上いたしました。
予算説明書は72ページ、内容説明は95ページから96ページを御参照ください。第25項統計調査費、第5目統計調査総務費は2,143万円で、職員給与費は総務課市政情報担当の統計所管職員3人に要する人件費を。統計事務に係る経費は、統計調査事務に従事する嘱託員報酬などを計上いたしました。
内容説明は97ページから98ページにかけまして。第10目諸統計費は1,548万6,000円で、職員給与費は委託統計調査事務に係る超過勤務手当を。委託統計調査事務に係る経費は、各種統計調査事業に係る調査員報酬などを計上いたしました。
予算説明書は74ページを。内容説明は99ページから100ページを御参照ください。第30項、第5目監査委員費は5,626万9,000円で、職員給与費は監査委員事務局の職員7人の人件費を。監査事務に係る経費は、監査委員の報酬などを計上いたしました。
引き続きまして、第30款農林水産業費、第5項農業水産業費のうち、第5目農業委員会費について、御説明いたします。予算説明書の106ページ、内容説明は210ページを御参照ください。
第30款農林水産業費、第5項農業水産業費、第5目農業委員会費は805万7,000円で、農業委員会事務に係る経費は、農業委員会委員の報酬などを計上いたしました。
続きまして、第60款公債費について御説明いたします。予算説明書の158ページを、内容説明は366ページから368ページを御参照ください。
第60款第5項公債費、第5目元金は38億4,125万8,000円で、元金償還金は長期債に係る元金の償還金を。第10目利子は5億7,751万9,000円で、支払利子は長期債の支払い利子を。借入金等利子は、一時借入金の支払い利子を計上いたしました。
なお、一般会計において平成26年度に起こす予定の地方債は49億6,750万円で、一般会計の平成26年度末の地方債現在高見込額は401億634万6,000円となる予定でございます。
予算説明書は160ページを、内容説明は369ページから370ページを御参照ください。
第65款諸支出金、第5項第5目土地開発公社費は10億4,253万3,000円で、利子負担金は鎌倉市土地開発公社の借入金に対する利子負担金を。貸付金は、土地開発公社に対する年度内返還の貸付金を計上いたしました。
予算説明書の162ページに入りまして、第70款第5項第5目予備費は5,000万円を計上いたしました。
以上、平成26度鎌倉市一般会計歳出予算の総額は609億100万円となります。
以上で説明を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○竹田 委員 80ページの職員給与費のところなんですけれども、一般職職員が66人になったということで、そしてまた再任用が2人になったということです。昨年度と比べますと、68人が66人になり、再任用3人が2人になりました。その理由として、どのようなことが考えられるのか。仕事の総量が減ったのか、どのような変化を見越して、このように一般職員を2人減らし、再任用が1人減ることになったのでしょうか。
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○三上 総務部次長 一般職員が2名、それから再任用職員が1名減ということでございますが、これは平成24年11月26日に税基幹システムが稼働いたしました。これに伴いまして事務の改善が進んだこと、超過勤務の時間も減ってきたということで、この人数で十分対応できるということで、今回の人数になってございます。
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○竹田 委員 その税の事務の改善がなされて、超勤も減ってきたということですけれども、その分は改善できたから結果的にはよかったわけで、さらに減らすということは、また超勤がふえる、その66人の方々に係る仕事量がまたふえてくるという心配も起きてくるんですけれども、いかがでしょうか。
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○三上 総務部次長 ただいまの人の減に伴う超勤の増も起きるのではないかというお話でございますけれども、例えば25年度につきましても、現時点では超勤が少し、当初の配付予算自体が、大体15%ぐらいの減でございました。この配付予算の中で、今回対応できそうな状況でございますので、あとはそれぞれ傘下の事務の改善を進めていけば、十分対応できるものだろうと考えてございます。
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○竹田 委員 その事務の改善が行えればという予測なわけですよね。見通しとして2人減らし、合わせて3人減らしても大丈夫だろうということですけれども、やっぱり一番心配されるのは、そのことによって行政サービスの低下が起きてはならないと思うんですけれども、そこの辺の心配はクリアされるのでしょうか。
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○三上 総務部次長 行政サービスの低下というお話でございますけれども、こちらにつきましても来年の事務に向けて、当然それに対応するように職員の事務の進め方も検討してございますので、その辺は十分対応できるものと考えております。
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○竹田 委員 今、あくまでも予測の段階ですけれども、平成26年度の状況を見きわめていきたいと思います。
次に参ります。95ページは、今度は統計事務に当たる方が2人から3人に今度はふえていると。これはどのような分析で2人から3人必要だと考えられたのでしょうか。お願いします。
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○内藤 総務部次長 95ページの一般職職員が1人ふえたという御質問ですけれども、26年度はいわゆる大規模調査が結構多いんですけれども、かねてより国勢調査が行われる年度の前年には、その準備として多大な業務が発生いたしますので、特別に1人配置していただき、前年度と国勢調査が実施される27年10月1日が基準日ですが、その両年度については1人だけ枠をふやさせていただいております。
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○竹田 委員 次に行きます。165ページは入っていましたっけ。
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○中澤 委員長 確認しますので、暫時休憩します。
(13時31分休憩 13時32分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
休憩中に確認しましたが、165ページは所管外ということです。
ほかの委員の方はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
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○中澤 委員長 質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認させていただきます。
(「なし」の声あり)
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○中澤 委員長 なしということで確認させていただきました。
職員入れかえのため、暫時休憩します。
(13時33分休憩 13時34分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○中澤 委員長 日程第7報告事項(1)「農業委員会の活動内容について」を議題といたします。
昨日休憩中に当委員会の委員の皆様に御説明させていただきましたとおり、当委員会所管の農業委員会から6月定例会以降、当委員会におきまして、各定例会ごとの報告を求めていくか否かにつきまして、お諮りさせていただきたいということを含みながら原局からの報告を受け、その後、質疑を行いたいと思いますので、その旨、御確認をお願いいたします。
原局からの報告をお願いいたします。
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○農業委員会事務局長 日程第7報告事項(1)農業委員会の活動内容について、報告いたします。
お手元の配付資料をごらんください。農業委員会は、地方自治法第180条の5第3項によって、市町村に設置が義務づけられている独立した行政機関であり、公職選挙法を準用した選挙によって選ばれた農業委員を中心に構成された合議体の行政委員会です。
農業委員会は、農業者を代表する唯一の公的機関であり、その役割としては、1点目として農地法に基づく農地の売買や転用等の審査や、許認可を行う権利調整を行うこと。2点目といたしまして、農業者への支援や遊休農地の解消などの経営改善支援を行う地域農業振興組織であること。3点目として、農業者などの声を行政や国の政策に反映するための要望や建議等を行うことで、農業者の公的代表組織という三つの性格がございます。
農業委員会の委員については、選挙によって選ばれた選挙委員と、農業協同組合等からの団体推薦及び議会から推薦される学識経験を有する者による選任委員とで構成されます。本市では現在、選挙委員12名、農業協同組合からの団体推薦1名、議会推薦3名の合計16名で構成されており、任期は3年となっております。
次に、農業委員会の主な業務についてですが、1点目の法令業務としては、農地法に基づく農地の所有権移動など、権利移動に関する許認可事務や農地以外の地目とする農地転用に係る届出事務等を行います。
2点目の農地法第30条に基づく農地利用状況調査については、年に一度、調整区域及び市街化区域内の生産緑地の農地の耕作状況等を1筆ごとに確認を行う、農地利用状況調査を行っております。調査の結果、遊休化していた農地については土地所有者へ意向調査を行い、今後の耕作再開などを促すなど、その解消に努めております。
3点目の遊休農地解消対策事業では、平成17年度に鎌倉市遊休農地解消対策協議会を設置し、遊休化した農地の復元活動を行っています。復元が完了した農地は、土地所有者が耕作を再開するか、または他の農業者が借り受けるなどして、再度遊休化しないよう指導しております。
なお、作業により収穫した農作物は、市内の小学校の給食食材として提供するとともに、市内保育園、福祉施設等にも配布するなど、有効活用を図っております。
4点目の農地法違反の防止や是正につきましては、法律により農地以外の利用ができない土地を資材置き場などに利用する違反転用を未然に防止するためのパトロールや、違反地への立入調査による是正指導を農業委員会及び市関連課並びに神奈川県横須賀・三浦地域県政総合センター職員などにより、年4回、農地パトロールを実施して、違反者に対する指導を行っております。
最後に、農業委員会総会についてですが、農業委員会等に関する法律の規定により、原則毎月1回開催しています。
農業委員会総会では、事務局長専決による報告事項の確認のほか、農地に関するさまざまな議案の審議を行います。議案については、出席委員の過半数により議決されます。
なお、平成25年度における1月31日現在の農業委員会開催実績及び法令業務等事務処理件数につきましては、「6 平成25年度農業委員会の開催実績」に記載のとおりとなっております。
以上で報告を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○岡田 委員 過日の関谷、城廻の生産緑地、あれは私も議会で取り上げさせていただいて、是正していただきたいということで、県とか国とかいろいろ行ったり、あるいは市でも3人の弁護士さんと相談されて、いろいろやってきたわけですけれども、その後のことについて、経過も含めてですけれども、農業委員会に報告という感じでやられているんでしょうか。
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○農業委員会事務局長 ただいまの関谷、城廻の宅地開発に伴います生産緑地の仮設道路の使用につきまして、直近の今年度の2月24日の総会におきまして、報告事項といたしまして農業委員会の総会で、私から報告をさせていただきました。
内容といたしましては、過日、観光厚生常任委員会でも産業振興課として報告をさせていただいた現在の現場の状況、それから、それに対する再発防止策としての基準の作成、そのあたりのことにつきまして、農業委員会でも報告をさせていただいたところでございます。
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○岡田 委員 そうすると観光厚生常任委員会はいいんですけれども、農業委員会でもそのときにいろいろな意見が出たとか思うんですけれども、報告事項ということで議決案件じゃなかったんで、そのまま行っちゃいましたけれども。その評価というか、農業委員会の雰囲気みたいなのは、報告されたときにどんな感じだったんでしょう。
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○農業委員会事務局長 この件につきましては問題になったといいますか、昨年3月と4月の定例会のときに、農業委員から、最初は3月、現場が始まりまして、どうなってるんだというお話があって、4月に改めて報告をさせていただきました。その後、随時報告をしていたんですけれども、今回2月7日をもちまして現場が終わりましたもので、それで早速農業委員会に報告いたしました。
農業委員からは、昨年の3月、4月のときには、その使い方についてどうなのかという御意見、たくさんいただきました。今回、一応終わったということで、そのときほどではないんですが、その基準を御説明した中では、それについて、例えば県の見解がどうであるとか、そういった御質問ありましたけれども、雰囲気といたしましては、現場がとりあえず終わって、今後そういうことはないようにということで、一応落ちついたのかなと、そのような状況でございました。
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○中澤 委員長 ほかの委員の方はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
冒頭に申し上げさせていただきましたとおり、農業委員会事務局の当委員会への定例会ごとの常任委員会への出席をお願いし、報告をその都度お願いするということにつきまして、皆様の御意見をお伺いさせていただければと思います。
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○岡田 委員 農業委員会、月1回ずつやられていて、私も過去に農業委員をやったから大体内容はわかるんですけれども。ささっとやるのもあるし、報告と議案を含めて議論になるところもあるかと思うんですよ。全部が全部、報告してくれとは言いませんけれども、やっぱり問題と言ったらおかしいけれども、こういうことで疑問が呈されたよと、だからいろいろ言い合いになったというようなところは、できれば、こちらに報告していただければありがたいなと思います。というのは、今、各諮問委員会とかいろんな委員会から議員を外していこうということで、外れてきているんですよね。そうすると、外れるのはいいんですけれども、聞きに行けばいいんでしょうけれども、行かなかったりすると情報も入ってこないし、なかなかわからないところもあるんで、できれば、農業委員会の今言ったような活動について、報告いただければありがたいなと私は思います。
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○河村 委員 簡潔に、ぜひ御報告いただきたいと思います。
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○永田 委員 私も報告いただきたいと思います。議員がいなくなる方向ということですので、きちんと報告がいただけたらうれしいなと思います。
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○山田 委員 議員が農業委員会に出なくなったということと、こちらで報告してもらうということとは、ちょっと違うニュアンスを感じるんですね。今3名が出ている分を総務常任委員会としてきっちりと受けとめていこうと、報告をね。3名じゃなくて、もっと議会として農業委員会の活動というものをきっちり見ていきましょうと、いいほうに変わっていくんだと思えば、そういう意味での総務常任委員会としての捉え方は、3名の議員からとりたててこれまで、いろんな御意見を伺う機会もなかったものですから、それを総務常任委員会の役割としていくということには私も賛成はしますけれども、ただ毎月行われていることに対して、どういうことを報告していただくのかということについて、それは事前に我々で協議した上で報告事項を固めるのか、それとも農業委員会から自主的に報告をしてくださいということになるのか、そこは少し今後も協議は重ねていかなきゃいけないのかなと思いますけれども、議会の役割として、こういう行政機関の一部ですので、そういった意味では、報告ということは、農業委員会に関してはいいんじゃないかなと。ちょっと微妙な言い方をしました。農業委員会についてはいいと思っています。
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○竹田 委員 私も農業委員会というところで、どのようなことが話し合われているのかということも正直存じ上げなくて、インターネットで過去の話し合いの経過を読ませていただきました。多くのことは本当に粛々と決まっていくという感じで、その一つ一つについて御報告いただく必要はないだろうなと思いました。ただ、今回のような思わぬところで問題が噴出してくるというか、課題とされるものが生じてくる可能性も今後あるわけですので、御報告はいただきたい。そして今、山田委員がおっしゃったように、何をどのような内容に限定してかというところは、今後話し合っていく中で詰めていきながらということで、御報告はやっぱりいただきたいなと思いました。
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○保坂 副委員長 私も御報告いただければと思います。ただ、今も出たように、内容的に、個々の事務処理、扱われた案件の個別の報告をいただくことになるのか、それか、懸案でいろいろ議論があったところについて取り上げていただくのか、その報告の仕方と、毎定例会なのかということと、出席していただいて報告なのか、それとも文書による報告なのかというあたりは、どのやり方が一番いいのかというのは、今は余り判断がつきかねるところもあります。でも、とりあえず方向としては報告していただくということで、新年度に当たっては進めていっていいのではないかと思います。また、見直しが必要だったら見直していけばいいことではないかと思います。
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○中澤 委員長 そうしましたら、6月定例会以降の当常任委員会への報告につきましては、皆さんの総意で御出席いただきまして報告をいただくということで、なお、その報告内容につきましては、当常任委員会の皆さんともう一度相談させていただきながら、今後詰めていきたいと思います。6月定例会以降、よろしくお願いいたします。
報告事項につきましては、了承かどうかを確認させていただきます。
(「はい」の声あり)
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○中澤 委員長 了承ということで確認させていただきました。
暫時休憩いたします。
(13時48分休憩 13時49分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○中澤 委員長 日程第8報告事項(1)「選挙管理委員会の活動内容について」を議題といたします。
選挙管理委員会は当総務常任委員会の所管である一方、独立しておりますが、内容につきまして、各定例会ごとに当常任委員会において報告を求めるかどうかを含めまして、現在の活動の内容につきまして、原局から報告を受けたいと思います。よろしくお願いいたします。
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○宮田[好] 選挙管理委員会事務局長 日程第8報告事項(1)選挙管理委員会の活動内容について、御報告いたします。
お手元に配付した資料に沿って、御説明させていただきます。
1、選挙管理委員会とは、選挙管理委員会は、公正な選挙を行うため、長から独立した機関として置かれるもので、地方自治法に基づき、議会において選挙された4人の委員により構成されています。
2、選挙管理委員会の開催でございますが、選挙管理委員会は、同法に基づき委員長が招集します。3人以上の委員の出席により開催され、出席委員の過半数で議決されます。
3、職務権限といたしましては、地方自治法第186条に基づき、法律又はこれに基づく政令の定めるところにより、当該普通地方公共団体が処理する選挙に関する事務及びこれに関係のある事務を管理することとされています。
4、主な業務でございますが、公職選挙法に定める各種選挙の管理・執行を始め、選挙人名簿の調製、裁判員及び検察審査員の候補者予定者名簿の調製、直接請求に関する事務や選挙啓発などを行っています。
5、平成25年度選挙管理委員会開催実績ですが、基本的に毎月1回開催される定例会のほか、今年度は市議会議員選挙、参議院議員通常選挙、市長選挙が執行されましたので、そのための委員会を開催いたしました。なお、これまでの開催実績は、表のとおりでございます。
1枚ページをめくっていただきまして、6、選挙管理委員会の議事内容につきましては、平成25年12月定例会後、本日までの間に行われた議事の内容でございます。平成26年1月20日開催の選挙管理委員会においては、記載の4件を議案とし、全て原案のとおり可決しました。なお、議案第142号、選挙員名簿から抹消すること及び議案第143号、在外選挙人名簿から抹消すること並びに議案第144号、在外選挙人名簿に登録する者を定めること、この3件につきましては、ほぼ毎月の選挙管理委員会定例会に、同趣旨の議案を提出しております。
2月21日に開催の選挙管理委員会では、記載の6件を議題とし、全て原案のとおり可決しました。なお、次回でございますが、公職選挙法第22条の規定により、3月1日を基準日として選挙人名簿の定時登録を行うことから、3月2日の日曜日に選挙管理委員会を開催いたします。
以上で説明を終わります。
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○中澤 委員長 質疑の有無を確認させていただきます。
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○山田 委員 1ページ目の4、主な業務というところなんですけれども、公職選挙法に定める各種選挙の管理・執行云々ということで、あと事務や選挙啓発という大事なこともそれぞれ行われているんですけれども、選挙管理委員会の事務そのものは、何か我々がああしろ、こうしろと言うものでは多分ないと思いますし、きっちりと選挙が執行されるということを粛々とやっていただく内容だろうと思うのですが、いろんな選挙管理委員会の業務の中で、例えば選挙管理委員会がこう判断しましたとか、こういうふうに決定いたしましたとか、こんな方向でいきますというような議案が、その後ろのほうには見当たらない。何か名簿の整理にどうしても見えちゃうんですが。そういったあたり、選挙管理委員会の事務執行に当たって、こういう判断をしましたみたいなことはあるものなんでしょうか、選挙管理委員会としてそういう事務執行というのは。
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○宮田[好] 選挙管理委員会事務局長 御説明のとおり、公職選挙法にのっとって業務をするということで、市の裁量権というものは、ほとんどその中には入ってこないということでございますので、独自の判断をして、例えば他市と別の法解釈とか、そういう形のものはないと認識しております。
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○山田 委員 一般質問等でも県の選管に問い合わせますということで、いろいろ時間を経過したと記憶にあるんですが、私がここで言うとすれば、例えば選挙啓発に対してどういう取り組みをしていくんだろうかとか、どういうふうにしているんだろうかということについては、我々も関心を持っていかなきゃいけない気がしますけれども、私の感ずるところでは、裁量権の云々という話もありましたけれども、その辺が余りないとすれば、一つ一つ報告というよりも、むしろ何か案件が発生した場合に、きっちりと議会として正していくというほうが、私としては動きがいいのかと今の質疑を通して思った次第です。ちょっと先走った話になったかもしれませんけれども、以上です。
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○保坂 副委員長 1点だけ。12月議会の折にも、いろいろ質問させていただきましたけれども、平成25年度、若年層向けの啓発事業は執行されたんでしょうか。
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○宮田[好] 選挙管理委員会事務局長 昨年は3回の選挙ございまして、10月27日に市長選挙があったということで、その後に当初執行を予定しておりましたが、そこから、内容も9月定例会の決算委員会の中でも委員から御指摘もございましたし、その見直しにいとまがないということで、平成25年度は未執行ということにさせていただくということになりました。
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○中澤 委員長 ほかの委員はよろしいですか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
冒頭で申し上げましたとおり、当委員会への定期出席をお願いするか、それとも事案ごとの追跡ということで出席をお願いするかということで、各委員の御意見を伺わせていただきたいと思います。
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○河村 委員 私は定期的な報告というのは、特に必要性を感じなかったと思っています。ただ、随時何かあれば、その都度、御報告いただければいいのではないかなと考えます。
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○岡田 委員 私も河村委員と同じで、定期的といっても、そんなに聞くようなこともこっちも余りないし、何かあるときにしていただけばありがたいと思っています。
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○竹田 委員 御報告いただいた主な内容、そして1月20日、2月21日の議案を拝見させていただいても、特に御報告をいただく必要を余り感じないので、先ほどまた山田委員の御質問の中にも、市の裁量権は特にはないということですので、あえておいでいただいて、御説明をいただく必要はないのかなと思います。また何か生じたときにということで、お願いできればと思います。
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○山田 委員 先走って恐縮です。都度ということでいいかと思います。ただ、今、副委員長もおっしゃったように、選挙啓発という部分については、これは都度とか毎回という話じゃないんですけれども、ここは我々としてもすごく興味といいましょうか、関心を高めていかなきゃいけないところですので、ぜひそういったことで積極的な御報告をいただけるということについては、今後もやっていただければと思いますが。結果としては、都度やっていただければ結構だと思います。
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○永田 委員 私も、その都度でいいかと思います。山田委員の質疑の中からも、竹田委員と全く同じになってしまうんですが、市の裁量では余りというところもありましたし、ただ啓発事業など、私たちが実際にかかわって何かする云々というところが出てきた際には、その都度御報告をいただければと思います。
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○保坂 副委員長 私も同じ考えです。報告事項があったときに御報告いただければと思います。
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○中澤 委員長 皆様の御意見の総意ということで、定期的な出席はお願いしませんが、その都度、事案が生じたときには出席して、御報告をいただくということと、あと委員からもし日程追加等で御出席をお願いすることがありましたら対応していただきたいと思いますので、お願いいたします。
報告事項につきましては了承かどうか確認させていただきます。了承ということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承ということを確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第8報告事項(2)「平成25年10月27日執行の鎌倉市長選挙における選挙公報について」を議題といたします。
前回、市長が告発された旨の記者会見があったことを受けまして、当委員会ではその経過を見守るということで継続審議となっておりますが、今回におきましても前日、皆様と協議させていただきまして、このまま継続ということでさせていただきたいと思いますが、上畠寛弘議員から番外からの発言を求められております。これを許可いたしますので、上畠議員、どうぞ。
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○上畠 議員 12月議会で、私の一般質問を端緒に市長の選挙公報について、経歴の部分で疑義があるのではないかということを提起させていただきまして、選挙管理委員会の皆様にも対応いただきましたけれども、今、委員長がおっしゃったとおり、告発が横浜地検にされて、もう受理されたという報道も流れております。一次捜査機関の警察以上に、二次捜査機関の検察が受理したということは大変重いと思いますし、今後捜査も始まるかと思いますので、私としてもこれをもって、とりあえず捜査の動向を見守っていきたいと思います。私としては12月、取り計らいをいただきましたけれど、今後もその動向を見守っていきたいと思いますから、また何かあれば確認させていただければと思いますが、これで結構です。
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○中澤 委員長 先ほど申し上げましたとおり、報告を聴取しないということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
職員退室のため、暫時休憩します。
(14時02分休憩 14時04分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
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○中澤 委員長 日程第9その他(1)「継続審査案件について」を議題といたします。事務局からお願いいたします。
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○事務局 ただいまの休憩中に、お手元に閉会中継続審査要求書を配付させていただいております。こちらは12月定例会で要求をした継続案件ですけれども、事件名は18件ございます。このうち、昨日、議案第49号は修正可決という形で結論が出ております。
次に、職員の懲戒処分についてから扇ガ谷一丁目用地のその後の状況についてまで、こちらにつきましては当委員会で報告を受けまして、質疑等も全て終了しております。こちら全部で13件になるんですけれども、こちらを継続審査案件から外すかどうかの御協議を初めにお願いいたしたいと思います。
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○中澤 委員長 事務局から報告がありました案件につきましては、既に報告を受けて、了承の確認も行っておりますので継続審査から外すということと、議案第49号につきましては昨日修正ということで可決しておりますので、この案件につきましても継続審査要求を行わないということで、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○中澤 委員長 そのように確認させていただきます。
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○事務局 残りの5件につきましては、閉会中継続審査要求をすることになるんですけれども、そのうちのタクシーチケットにつきましては、今回の2月定例会閉会までの期間で調査を行うということになっておりましたので、こちらの期間をどうされるか、協議願います。タクシーチケットを継続審査案件として残すのか残さないのか、残す場合には、今までの目的、方法及び期間を再度御確認いただく必要が出てくるかと思います。
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○中澤 委員長 昨日の当委員会におきまして、タクシーチケットについては原局から、まだでき上がっていないということで、後日ということでありましたことと、それと自治体運営型通信販売サイトの構築運営業務についてと、地域経営型PPP検討調査業務については、本日の当委員会において継続ということで、次回報告を求めるということで確認させていただきましたので、この3項目を所管事務調査として継続審査要求を行わせていただきたいと思いますが、再度確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○事務局 所管事務調査をするに当たり、こちらの3項目につきましては、目的、方法及び期間を定めなければならないんですけれども、タクシーチケットについては、目的をタクシーチケットについての調査、方法は執行部等への質問、期間は平成26年2月定例会閉会までということで確認し、審査が進んでおります。今回、新たに自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について及び地域経営型PPP検討調査業務についての2件も新たに所管事務調査にするということになりましたけれども、これらについても目的、方法及び期間を、恐らく方法については執行部等への質問等ということでよろしいかと思いますが、御確認ください。
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○中澤 委員長 それでは、目的につきましては、タクシーチケットについて、それから自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について、もう一つ、地域経営型PPP検討調査業務についての調査が目的でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。方法につきましては、事務局から報告がありましたとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
期間につきましては、9月末までとしておいて、途中で報告を受けた段階で、6月議会で外すということに……。
暫時休憩します。
(14時10分休憩 14時11分再開)
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○中澤 委員長 再開いたします。
期間につきましては特に設けず、調査終了までとし、後日、再度皆さんと協議するということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○事務局 所管事務調査としましては、タクシーチケットについて、自治体運営型通信販売サイト構築運営業務について、地域経営型PPP検討調査業務についての3件の事項とすること。目的は各項目についての調査ということになります。方法は、執行部等への質問等ということ。最後に期間は、調査終了までということでよいか、御確認をお願いいたします。
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○中澤 委員長 今の事務局の報告のとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○事務局 ただいま確認されました3件と閉会中継続審査として残っている5件、合計8件となりますが、タクシーチケットは既に継続審査案件として記載されていますので、実質7件になります。この7件について最終本会議において閉会中継続審査要求を行うということで御確認をお願いいたします。
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○中澤 委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
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○中澤 委員長 日程第9その他(2)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局からお願いいたします。
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○事務局 次回の委員会の開催についてですが、議案及び陳情等の委員長報告の読み合わせがございますので、次回の委員会につきましては3月5日(水)、午前11時から、議会第2委員会室で開催したいと考えております。御確認をお願いいたします。
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○中澤 委員長 事務局の報告のとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
次回は3月5日(水)午前11時、議会第2委員会室にて当委員会を開会させていただきたいと思います。
総務常任委員会を閉会いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成26年2月28日
総務常任委員長
委 員
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