平成26年全員協議会
2月 6日
○議事日程  
平成26年 2月 6日議会全員協議会

議会全員協議会会議録
〇日時
平成26年2月6日(木) 15時00分開会 15時35分閉会(会議時間 0時間34分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
中村議長、大石副議長、千、河村、西岡、池田、日向、渡辺、三宅、納所、山田、前川、小野田、高橋、久坂、吉岡、赤松の各議員
〇理事者側出席者
松尾市長、瀧澤副市長、大谷副市長、相川経営企画部長、奈須経営企画部次長兼秘書広報課長、渡邊経営企画課担当課長、廣瀬総務部長、内藤総務部次長兼総務課長、三上総務部次長兼納税課長、内海財務課長
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、成沢次長補佐兼議事調査担当担当係長、鈴木担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画の策定について
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○中村 議長  ただいまから議会全員協議会を開催いたします。
 本日の議会全員協議会は、市長から「第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画の策定について」、議会に報告する必要があるので開催してほしい旨依頼がありましたので、開催した次第であります。
 報道機関の取材及び傍聴の申し出について、事務局から報告をお願いいたします。
 
○三留 議会事務局長  本日の全員協議会に、東京新聞社及び神奈川新聞社から、取材並びに写真撮影の申し出がございます。また、1名の方から傍聴希望の申し込みがございました。
 本件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
 
○中村 議長  ただいまの事務局からの報告について、許可することでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 許可することを確認します。
 入室のため、一旦休憩をとります。
              (10時01分休憩   10時02分再開)
 
○中村 議長  再開をいたします。
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○中村 議長  「第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画の策定について」理事者から報告をお願いします。
 
○松尾 市長  本日は2月議会開会前、大変お忙しい中、議会全員協議会を開催していただきまして、中村議長、大石副議長を初め議員の皆様方に厚く感謝申し上げます。
 本日開催をお願いいたしましたのは、第3次鎌倉市総合計画基本構想及び第3期基本計画に基づく前期実施計画について、その内容を御報告させていただくためのものです。
 今回の前期実施計画は、さきの平成25年12月定例会におきまして、議会の皆様の議決を頂戴しました総合計画に基づく最初の実施計画ということになります。修正した基本構想における考え方である「歳入・歳出バランスを堅持し、財政基盤の健全化に努め、持続可能な都市経営を確立し、重要性・緊急性を踏まえた、施策の選択と集中を基本に、真に市民に必要な施策を進める」ことを基本としつつ、特に、第3期基本計画において優先的に取り組むこととしました「安全な生活の基盤づくり」につながる事業を中心に、新たな基本計画を着実に推進する計画としました。
 議会の皆様におかれましても、前期実施計画の推進に向けて、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、実施計画の内容につきましては多岐にわたっておりますので、詳細は担当職員から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 
○相川 経営企画部長  第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画について、御説明いたします。
 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画は、さきの平成25年市議会12月定例会において議決をいただきまして成立した第3期基本計画に基づき、平成26年度から28年度までの3年間を計画期間として策定するものです。
 それでは、計画の内容について御説明いたします。資料の目次をお開きください。
 この計画は、「序章 はじめに」「第1章 前期実施計画の概要」「第2章 財政収支の見通し」「第3章 実施計画書の内容」で構成しています。序章については、総論となっていますので、説明は省略させていただき、第1章から御説明いたします。
 2ページをお開きください。「第1章 前期実施計画の概要」は、平成25年市議会9月定例会総務常任委員会において御報告いたしました前期実施計画策定方針に基づいて作成しており、最初に、「1 計画策定の趣旨」と「2 計画期間」を掲げております。この前期実施計画は、第3期基本計画で示した「目標とすべきまちの姿」や「主な取組」を、計画的・効果的に実施していくための具体的な事業概要を示すもので、毎年度における予算編成及び事業実施の具体的指針となる短期計画であるとしています。
 次に、「3 計画策定に向けた考え方」では、第2期基本計画後期実施計画において、4年間で約107億円の財源不足が生じたことを踏まえ、持続可能な都市経営をこれまで以上に推進するため、基本構想の一部修正における考え方である「歳入・歳出バランスを堅持し、財政基盤の健全化に努め、持続可能な都市経営を確立し、重要性・緊急性を踏まえた、施策の選択と集中を基本に、真に市民に必要な施策を進める」こととしています。
 3ページをお願いいたします。「4 前期実施計画の概要」では、実施計画を「実施事業」と「重点事業」の二つで構成することとしています。なお、「実施事業」は、基本計画を推進するための市の全ての事業、「重点事業」は、「実施事業」のうち、第3期基本計画において計画期間内に優先的に取り組むこととした「安全な生活の基盤づくり」につながる事業のほか、各分野において計画期間内に重点を置き、着実に推進する事業としています。
 事業数ですが、実施事業・重点事業ともに、予算体系の小事業に基づき整理しておりまして、今回の実施計画においては、実施事業が333事業、そのうち、重点事業に位置づけられた事業が52事業となっています。
 次に、4ページになります「第2章 財政収支の見通し」について御説明いたします。前期実施計画からは、これまでの実施計画における政策的経費・経常的経費という概念がなくなりましたので、一般会計の歳入・歳出の推計を掲載しています。歳入につきましては、企業景況感の改善が期待できることもあり、市税収入全体について、若干ではありますが増収を見込んでいます。一方の歳出については、扶助費や各特別会計への繰出金が年々増加していきますが、財政調整基金等を活用し、全体としては、歳入・歳出のバランスが図れる計画となっています。
 5ページをお願いいたします。「第3章 実施計画書の内容」をお開きください。ここでは、「前期実施計画の特徴」と前期実施計画書の「記載例」をお示ししています。次の6ページ、7ページでは政策・施策体系図をお示ししております。
 9ページをお開きください。9ページでは、第3期基本計画の各施策の方針ごとの3年間の推計事業費を明らかにしており、この3年間の総事業費といたしましては、一般会計、特別会計を合わせて、約3,200億円になると推計しています。
 10ページからは、前期実施計画の重点事業を一覧でお示ししています。先ほども申し上げましたが、前期実施計画では、重点事業を52事業位置づけており、そのうち、「安全な生活の基盤づくり」につながる事業は21事業となっております。そして、重点事業の3年間の総事業費は、約317億円になると推計しています。
 なお、前期実施計画からは、各重点事業に係る人員数及び人件費についても記載させていただくこととしておりますが、今後も精査させていただく必要があると考えていることから、現段階では空欄とさせていただいております。
 それでは、重点事業に位置づけた主な事業について御説明させていただきます。
 まず、15ページをお願いいたします。「市民自治」では、基本計画の柱である「市民力・地域力」につながる取り組みである「地域コミュニティー推進事業」や、地域福祉につながる「社会福祉啓発事業」を位置づけています。
 20ページをお願いいたします。「行財政運営」では、公共施設再編計画の策定に係る「公共施設再編事業」や、社会基盤施設のマネジメント計画の策定に係る「土木管理運営事務」を重点事業に位置づけるとともに、22ページでは、「安全な生活の基盤づくり」につながる取り組みとして、公共施設の耐震に係る「設計事務」を位置づけています。
 26ページをお願いいたします。「歴史的遺産と共生するまちづくり」では、世界遺産登録に向けた取り組みを引き続き推進する「世界遺産条約登録事業」や、歴史的遺産と共生するまちづくりに向け、歴史まちづくり法に基づく計画策定を進める「歴史的遺産と共生するまちづくり推進事業」を位置づけています。
 33ページをお願いいたします。「歴史環境」の「史跡の指定・保存、管理、整備及び活用」では、史跡永福寺等の環境整備に係る「史跡環境整備事業」を重点事業に位置づけるとともに、35ページ、「文化財の保存、調査・研究、情報の充実」では、(仮称)鎌倉歴史文化交流センター等の設置に向けた「(仮称)鎌倉歴史文化交流センター設置事業」を位置づけています。
 41ページをお願いいたします。「みどり」の「都市公園等の整備・管理」では、鎌倉広町緑地を初めとした都市公園等の整備に向けた「公園整備事業」及び「公園用地取得事業」を位置づけています。
 46ページをお願いいたします。「生活環境」の「3Rの推進、ごみの適正処理」では、家庭系ごみの有料化導入を初めとしたごみ焼却量削減に向けた「ごみ収集事業」を、また、50ページ、「次代に向けたエネルギー・環境対策の推進」では、「鎌倉市省エネルギーの推進及び再生可能エネルギー導入促進に関する条例」に基づく取り組みを推進する「エネルギー計画推進事業」を位置づけています。
 56ページ、「健康福祉」の「地域生活の支援サービス」では、成年後見センターの開設に向けた「高齢者在宅福祉事業」や、腰越地域老人福祉センターの整備に向けた「高齢者施設整備事業」を、また、60ページ、「市民の健康と安心づくりの推進」では、小児科を含む二科体制による救急医療の確立等に向けた「救急医療対策事業」を位置づけています。
 63ページ、「子育て」の「すべての子育て家庭への支援」では、岡本保育園の建てかえに伴う新たな子育て支援センター機能を追加する「育児支援事業」を位置づけるとともに、65ページで、「子育て支援施設の整備」では、「安全な生活の基盤づくり」につながる事業ともなる旧鈴木邸における保育園整備等に係る「公立保育所整備事業」を位置づけています。
 71ページをお願いします。「学校教育」の「教育内容・教育環境の充実」では、中学校給食の導入に向けた「中学校給食事務」を位置づけるとともに、73ページ、「学校施設の整備」では、大船中学校の改築等に係る「中学校施設整備事業」や、「安全な生活の基盤づくり」につながる学校の非構造部材の耐震対策に係る「小学校・中学校防災対策事業」を位置づけています。
 83ページをお願いいたします。「スポーツ・レクリエーション」の「スポーツ施設の整備」では、グラウンドや総合体育館の整備に向けた「体育施設整備事業」を位置づけています。
 86ページ、「防災・安全」の「地震対策・風水害対策の充実」では、「安全な生活の基盤づくり」につながる事業として、防災行政用無線の整備に係る「災害時広報事業」や、「災害対策本部機能強化事業」、津波避難標識や停電時の安全対策の整備に係る「津波対策推進事業」、自主防災組織の強化等につながる「防災活動事業」を位置づけています。また、90ページをお願いいたします。「危機管理対策」では、さまざまな危機事象に対応するための「危機管理推進事業」を、93ページ、「消防機能の整備・充実」では、消防本部機能の移転や、腰越消防出張所の整備につながる「消防施設整備事業」を位置づけています。95ページ、「防犯活動の充実・強化」では、防犯活動への支援等に係る「安全・安心まちづくり推進事業」を位置づけています。
 99ページをお願いいたします。「市街地整備」の「市街地整備の推進」では、深沢地域国鉄跡地周辺の整備に係る「深沢地域整備事業」や大船駅東口再開発に係る「大船駅東口再開発推進事業」を位置づけています。
 107ページ、「道路整備」の「道路・橋りょうの整備・維持管理」では、道路や橋梁の計画的整備・修繕に係る「道路新設改良事業」や「橋りょう維持補修事業」を位置づけています。
 111ページ、「下水道・河川」の「下水道の整備・管理」では、汚水管渠や雨水管渠、浄化センター等の計画的整備・修繕に係る「汚水排水施設整備事業」や「雨水排水施設整備事業」「終末処理施設整備事業」を位置づけています。
 117ページ、「産業振興」の「農業・漁業の振興」では、鎌倉地域における漁港整備に係る「鎌倉地域漁港対策事業」を位置づけています。
 123ページをお願いします。「観光」の「安全で快適な観光空間の整備」では、観光施設の整備に係る「観光施設整備事業」や、海岸警備に係る「海水浴場運営事業」を位置づけています。
 以上が、主な重点事業となります。これら重点事業については、計画期間の3年間において、事業工程が着実に推進されるよう進行管理をしてまいります。
 最後に、今後の予定ですが、先ほどお話をいたしました人件費の精査などを行い、書の体裁を整えた上で、4月に計画書としてお示しする予定です。また、並行して前期実施計画・ウエブ版の策定にも取り組んでまいります。
 今後も本市の厳しい状況が予測されるところでございますが、着実な計画の推進を図ってまいります。
 大変長くなりましたが、以上で、説明を終わります。
 
○中村 議長  それでは、ただいまの報告について、御質疑、御意見がありましたらお伺いいたします。
 
○前川 議員  きょうの説明の中で、73ページの重点事業なんですけれども、中学校の施設整備事業の中で冷房のことが入っておりますが、鎌倉市議会としても子供たちの小学校あるいは中学校の冷房の設置というのは、ここのところ決算でも前期からずっと言われている中で、平成26年度から28年度の3年間で検討するという内容になっているんですが、この内容をまず聞かせていただきたいんですが。
 
○相川 経営企画部長  これまで収集してまいりました情報の整理と課題の洗い出し、それから現在、本市で検討を進めております公共施設再編計画などとの整合を検証いたします。また、本市の状況に見合った整備手法を検討し、整備計画を策定するとともに整備費用の積算などを行うことになるものと考えております。
 
○前川 議員  それはわかるんですけれども、3年間も必要なのかなと思うんですけれども、そこのところはいかがでしょうか。
 
○相川 経営企画部長  重点事業でございます。冷房設備の検討を中学校としておりますが、小・中学校全体としての検討をまだする必要があるものとも考えております。したがいまして、検討する内容などを踏まえると3年は必要と考えておるところでございます。
 
○前川 議員  今のお話にもちょっとありましたけれども、この重点事業において冷房の設置の検討というのは、中学校だけになっているように見えるんですけれども、これで小学校にもぜひというのが鎌倉市議会としてはずっと話されてきていることだと思いますけれども、この辺は確認させていただきたいんですけれども。
 
○相川 経営企画部長  中学校とあわせて設置するということではなく、先ほども御答弁させていただいたんですが、検討は小・中学校全体で行っていきたいと思っております。その中で、まずは中学校への整備計画の策定、中学校から設置していき、その状況を踏まえて小学校の設置を検討していきたいというのが今の段階でございます。
 
○前川 議員  まず中学校からということとわかりました。それはまた話していきたいと思いますが、12月定例会のときに市長から、改築の際にあわせて検討したいとお答えをいただいていると思いますが、そうすると平成29年度から整備を始めていくという計算になるんでしょうか。
 
○松尾 市長  平成29年度から始めるということを決定したわけではないんですけれども、今、大船中学校の改築で平成27年度に竣工、28年度が校庭の整備を予定しておりますので、早くても29年度以降の整備になると考えているところです。この29年度以降、いつでも整備に着手できるように準備を進めてまいりたいと考えています。
 
○前川 議員  質問はそれまでなんですけれども、とにかく毎年、暑い夏が来ますので、どうぞそのようによろしくお願いしたいと思います。子供たち、あるいは先生の教育環境の整備ですので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 議員  いっぱい聞きたいことがありますけれども、またの機会にさせていただきたいと思います。
 前にも包括予算の制度との関係でも質問したんですけれども、今お話がありましたように持続可能な都市経営、経営という言葉自体が自治体にふさわしいのかというのはありますけれども、そこは別にいたしましても、私たちがこの間、議員と市民とのオープンミーティングの中でも、やはり一番目指すのは安心して暮らしたい、幸せ度というか、そういうことが語られましたけれども、持続可能というのは市民の立場からいけば、生まれてから亡くなるまで安心して住み続けられるというイメージかなと思うんですけれども、今回の中で、今まで高齢者保健福祉計画の中で、高齢者のいろいろな一般施策については、検討はしますということでどういうふうに言っていたかというと、いわゆる選択制で、バスの交通優待制度とか、選択制でサービスをよくしていくという中身だったのが、今回はそういうことも含めて、むしろ凍結という説明を受けたんですけれども、高齢者にしても本当に持続可能に住み続けられる安心の町というイメージ、これをもとにしてどういうイメージを持って目指していらっしゃるのかが見えてこないというか。その辺はどのような観点でいわゆる凍結になさったのか。特に、私も嘆き節で言っちゃうんですけれども、今まで元気で暮らしてきて、本当に年とるのは誰でも当たり前じゃないですか。そういうときに元気で暮らしていただくという、今、健康長寿という、県でもそういう話が出ておりますけれども、高齢者、特に元気高齢者に対する施策というものが、今回、バス交通優待制度は凍結だというわけですよね。では、どういう町を目指すのかというところが、これはなんで削ったのか。私、市民にもわかるように説明しなくてはいけませんので、もう少しお願いしたいと思います。
 
○相川 経営企画部長  事業の選択についての話だと思います。この実施計画書の中にもございます。実施事業の選択に当たりましては重点事業の要件というのを置いております。安全な生活の基盤づくりにつながる事業、それからそれ以外でも各分野において重点的に推進していくということで、工程を明らかにしていくということを上げております。
 今、吉岡議員が例に挙げていただきました事案につきましては、健康福祉の分野になろうかと思っております。健康福祉の分野、かなり大きな予算、大きな事業を抱えているところだと思っております。その分野の中で、今回包括予算制度を導入しておりますので、包括予算制度の中で事業を精査していただいたという経過がございます。
 そうした中で、各原局から上げていただいた事業を整理して、実施計画事業としてまとめておりますので、原局もそれなりの判断、かなり苦しい判断をされたところはあろうかと思いますけれども、そうした中でこれが上がってきた中で、今、御説明があったような取り扱いになっていると考えているところでございます。
 
○吉岡 議員  細かなことはまたいろんな角度で言いたいと思いますけれども、やはり5年、10年先のことも含めて取り組むというのが自治体の仕事ではないかと思いますので、その辺はどういう判断だったのかという点では、やはりもう少し深い論議が必要なのではないかという意見だけは述べさせていただきたいと思います。
 いろいろなほかの事業でも、どうやってそういう点での判断をしたのか。いわゆる1年、2年の問題ではなく、5年、10年先のまちづくりをどうしていくのか、その視点の中でよく論議されて、それでこうなんだよということが必要ではないかということだけは、そういう点では、いろいろ一つ一つの施策については意見がございますけれども、その辺でいかがなものかということだけ、やはりその観点が必要ではないかと思います。
 
○納所 議員  まず、今包括予算というお話がございましたけれども、この実施計画を見ておりますと、例えば縦割りのシステムを横断するような総合的な取り組みといいますか、各部各課をまたいだ取り組みというのは、公共施設の再編であるとか、そういった設計事務ぐらいしか見当たらない感じなんですね、ここに載っている事業を見る限りは。これからの取り組みとして、例えばそういった横串を刺すような横断的な取り組み、これが包括予算制度になると、それが組みにくいのではないかと印象を持っていくんですが、今後の方向性、その事業のあり方、もしくは横断的な、総合的な各課協力しての取り組みというものはお考えになっていますでしょうか。
 
○相川 経営企画部長  包括予算制度とこの実施計画事業を組むときの考え方にもかかわってまいります。確かに予算につきましては、包括制度ということで各部に一定の判断をお任せしておるところでございます。ただ、その包括予算を組んでいただくに当たりまして、この実施計画を策定する方針を事前に私どもからもお示しした中で、この重点事業に掲げられるものについて、また、この前提として行財政運営ですとか考え方を示しておりますので、その中で上げて事業を選択していただいているところがございます。直接的に同じ視点を持って、横串を刺してという事業はなかなか見当たらないのかもしれませんけれども、考え方としては防災、安全な生活の基盤づくりに当たる事業を優先していただいていると考えておりますので、全体としてはそういうものへ配慮した事業の選択をしているものと考えております。
 
○納所 議員  見る限りは横断的な取り組みといいますか、いわゆる縦割りの弊害を克服できるのかなという弱含みの印象を持ってしまったわけですが、そこで20ページと83ページにまたがってお伺いいたしますけれども、この83ページの体育施設整備事業におきましては、深沢地域国鉄跡地周辺におけるグラウンド整備を初め、総合体育館等のスポーツ施設整備に向けた検討等を進めますということでございますが、今まで伺っているのは公共施設再編整備計画の中で、その配置については検討するということが今度の実施計画では、いわゆる実施計画の重点事業として取り上げられております。これと公共施設再編事業との整合性、もしくはこれは既に決定事項としての扱いになってくるのか、この点は深沢地域の再開発の拠点整備においては非常に重要な要素になってくるかと思いますので、この点の背景を教えていただきたいと思います。
 
○相川 経営企画部長  今、御指摘いただいたページが82ページに体育施設整備事業というところで表現されているところかと思います。ここで深沢地域国鉄跡地周辺におけるグラウンドの整備を初めということで記載してございます。それから、深沢の地域整備事業、99ページになろうかと思いますけれども、こちらでは土地利用計画をもとに都市計画決定してまいりますということで、事業の推進を図っていく内容になっております。今、ここのところについては庁内で調整を図っているところでございまして、グラウンドを所管するスポーツ課、それから拠点整備部、それから私ども経営企画課等、関連セクションで検討しているところでございます。その中で、総合体育館またはグラウンドについては、深沢の跡地に配置するのが一番適切であろうということで今判断しておりまして、そういう実施事業の組み立てをしているところでございます。
 
○納所 議員  ですので、その辺が、例えば今でも3課にまたがるところですが、この実施計画ではそういった横断的な事業が読み取れない、もしくは関連する事業としての記載がないというところに、各課単独で事業を進めていて、それを合わせるとそごを生じないのだろうかどうなのかという嫌いがあるということだけ申し上げておきたいと思います。
 
○中村 議長  ほかにございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑及び意見を打ち切ります。
 本件については、報告を受けたことを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 本日の議会全員協議会はこれをもって閉会いたします。