○議事日程
平成25年12月25日議会基本条例の制定に関する調査特別委員会
議会基本条例の制定に関する調査特別委員会会議録
〇日時
平成25年12月25日(水) 13時00分開会 14時07分閉会(会議時間 1時間07分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
高橋委員長、山田副委員長、河村、長嶋、保坂、納所、上畠、小野田、久坂、赤松の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、鈴木次長補佐兼議事調査担当担当係長、成沢次長補佐兼議事調査担当担当係長、岡部担当書記
〇本日審査した案件
1 前回委員会及び小委員会の概要について
2 素案(案)の検討について
3 市民意見聴取会(オープンミーティング)について
4 その他
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○高橋 委員長 ただいまから議会基本条例の制定に関する調査特別委員会を開催いたします。
最初に、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。上畠寛弘委員にお願いいたします。
暮れの忙しい中でお集まりいただき大変恐縮です。前回会議の概要と条例の前文案については、事前にお送りしてあると思いますが、本日の会議が予定の時間内で終えられるよう、御協力をお願いします。
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○高橋 委員長 日程第1前回委員会及び小委員会の概要について、確認を行います。
12月18日に開催した全体会の会議の概要です。何かありましたら御発言いただければと思います。確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○高橋 委員長 日程第2素案(案)の検討についてに入ります。本日午前中に開催された逐条小委員会の報告も含めて、条例素案(案)第2条の検討に入ります。
山田副委員長、お願いいたします。
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○山田 副委員長 第2条の検討結果を皆様にお伝えします。
18日に引き続いて、本日午前中で、第16条から第20条までについての逐条解説については、一応終了とさせていただきました。きょうの結果につきましては、また追って議事内容を皆様にお送りします。前文と第2条ができ上がれば、前文から第20条までの全体を通して皆様にお送りするという段取りで逐条小委員会からお願いしておりますので、御確認いただきたいと思います。
もう1点は、12月18日の逐条小委員会議事内容ですが、確認事項の2点目の部分を少し補足させていただきたいと思います。
議会報告会ですが、きょうの逐条小委員会で、現段階では、鎌倉会場は鎌倉市議会のこの全員協議会室を使って、5月10日(土)10時から12時まで開催するプランを作成しております。同月の14日(水)は、19時から大船行政センターの第1集会室で行います。ここは定員が54名です。この2カ所を現段階では確認いたしております。
続きまして、議会基本条例の第2条ということで、本日付の修正版がお手元に渡っているかと思いますので、御確認いただきたいと思います。
前回、この条例の位置づけについて、皆様から活発な御意見を頂戴いたしまして、きょうの逐条小委員会で確認しました。補足事項については、また事務局から追加があればお話しいただくとして、第2条につきましては、以下のように確認しました。
第2条 条例の位置づけ この条例は議会における最高規範であって、議会に関する条例、規則等の制定・改廃に当たっては、この条例の趣旨を尊重しなければならない、という規定です。一部の委員から、この条例が「最高規範である」ということにとどめ、後段の部分を書かないとする意見がありました。本日の小委員会での協議では、この条例と他の議会に関する条例、規則等についての関係も入れたほうがいい、そして、元の案では「この条例に違反する条例規則等を制定してはならない」という非常に厳しい表現でしたが、これをもう少し条文としては柔らかい表現にして、「この条例の趣旨を尊重しなければならない」ということで、確認しました。
前回も少しお話が出ましたけれども、既に制定された条例等との整合ということについて、逐条解説にこれを反映させたいということで、解説の1点目は、議会における最高規範であることを規定しているとしました。2点目に議会に関する他の条例、規則等の制定又は改廃を行うときは、この条例の趣旨を尊重し、条例に定める事項との整合を図らなければならない旨規定していますと、条文の変更にあわせて解説の表現も変更しております。
逐条小委員会では、以上のとおり第2条の条文と、少し先だっての議論を含めて逐条解説の内容を変更しておりますので、御確認いただきたいと思います。
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○高橋 委員長 前回、専門家の意見を聞いた上で、逐条小委員会で論議し、その結果を全体会に出していただく、というお願いをしました。その結果を逐条小委員会から報告していただきました。
私から1点。この廃止というのも、改廃ということで一つの単語として捉えればいいんですか。廃止するときというのは、余り整合をとる必要もないような気もするんですが。
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○山田 副委員長 基本条例に関係する条例、規則に何があるか、これから検討しなくてはいけない。後ほど時間があれば議論したいところもあるのですけれども、廃止することがこの条例にもはね返ってきて、関係してくることがあるだろうという想定で改廃という言葉を使っております。一方だけ廃止すればこっちは関係ないじゃないかということもあるかもしれませんけれども、関連づけた条例体系といいますか、そういったものを作らなくてはいけないと思っていますので、廃止に当たっても、廃止がいいか悪いかも含めて議論しなくてはいけない部分はあるのではないかということで、改廃という言葉を使っています。
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○高橋 委員長 はい、わかりました。
上畠委員と長嶋委員が、最高規範だったらそこでとめたほうがいいのではないかという御意見だったと思いますが、専門家の御意見を伺っていただいた上で、小委員会でこういう改正案を出していただきましたが、いかがでしょうか。
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○上畠 委員 副委員長を初め、逐条小委員会の皆様に、私の意見を尊重していただいて、このような書き方であれば、違和感もなく、すんなりと入るものだと思いますので、私はこれで結構です。
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○長嶋 委員 私と上畠委員の意見を尊重していただいて、このように作っていただきました。私も、このような表現でやっていただければ違和感なく読めますので、よろしいと思います。
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○高橋 委員長 逐条小委員会の委員は、午前中にいろいろ御意見を交わしていただいておりますので、他の委員、特にパブコメ小委員会の方で御意見がありましたら、御発言いただきたいのですが。よろしいですか。
(「なし」の声あり)
意見を打ち切ります。
第2条につきましては、逐条小委員会から提示された案のとおり、素案の(案)に盛り込みたいと思います。
また、これから市民の皆さんの御意見をいただいたりしていく中で、場合によっては、もう一度変更するような場面も出るかもしれませんけれども、基本的には、この形でいきたいということで確認したいと思います。よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
次に条例の前文です。前回、かなりたくさんの御意見をいただき、どういうふうにまとめようかということで悩みましたが、できるだけ皆さんの意見を盛り込んだ形で案をつくってみました。きょう何とかまとめたいと思いますので、お力添えをいただきたいと思います。
赤松委員から、中世の歴史が始まった都市という表現はどうかという指摘がありました。今回の案では、中世という言葉は使わず、豊かな歴史的遺産に恵まれた古都という、かなりトーンダウンをした表現にはなりました。この辺は、皆さんの御議論の上で、もう少し中世史に着目した表現にしたほうがいいんじゃないかということであれば、変更することは十分可能だと思いますので、そういうことも含めて御意見をいただきたい。
あと、市民満足度という表現を、市民の福祉の向上ということで、これは多数の皆さんから御意見をいただきましたので、その点につきましては変更しております。
それから、一番最後のところ、市政発展の礎となることという文章に主語がないという指摘がありましたので、「鎌倉市議会が」の語句を入れました。
あと、変更した箇所として、「限られた財源の中で」という部分ですが、「人口減少社会を迎え」という語句は前回は入っていなかったのですが、こちらを入れまして、そういう状況の中で、限られた財源をいかに活用していくかという、少し具体性を持たせた表現としました。
一番のポイントは、歴史を表現した3行ですけれども、ここのところをどうするかということで、きょう、御意見をいただければと思います。
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○上畠 委員 最初3行については、いろいろと議論がありましたけれども、海と山の美しい自然環境、豊かな歴史的遺産に恵まれた古都であるということで、客観的な書き方になったということ自体で、ここではもう争うところはないかと思うのですけれども、客観的事実であるならば、もう少し鎌倉らしさを盛り込んでいただきたかったというのが私の意見でありまして、残りの2行について、西暦から元号に変えていただいて、そこの書き方は条例として分かりやすくなったんじゃないかということで、この2行に関しては、それはそれでいいと思うのですけれども、もう少し何か鎌倉というところを出していただきたいというところがございます。最初の案のような改革の地とか、そういう主観を入れてしまうとまたいろいろあると思いますので、源頼朝公の名であるとか、幕府であるとか、そういうところはもう少し入らないかと思うのですが、いかがですか。
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○高橋 委員長 私も先ほどお話ししたんですけれども、前回、中世云々ということで赤松委員から御意見をいただいたので、ぜひ、赤松委員からも御感想なり御意見なりお願いしたいと思います。
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○赤松 委員 高橋委員長の御努力に敬意を表したいと思います。
特段、中世云々ということにこだわったわけではなくて、そういう事実は事実なんですが、つまり鎌倉という都市がいわゆる歴史の先陣を走ってきた都市だということの一つの強調と、この平和都市宣言も、全国に先駆けて宣言した都市でありますし、市民憲章も、これも全国の地方自治体の中では比較的早く制定したという意味で、地方自治の確立に向かってのたゆまぬ努力の積み重ねがあって、今日の鎌倉が築かれてきているという、そういう精神がにじみ出るような表現になることを私は願っていたわけです。そういう意味で、一定の努力をされた跡がこの中に盛り込まれていると思いますので、特段、中世云々ということについてはこだわっていません。結構でございます。
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○納所 委員 私も、この修正いただいた前文は非常に入りやすい文章になっているということで、よろしいかと思います。
あえて中世というものを入れるとするならば、豊かな歴史的遺産の前に、例えば中世鎌倉文化を初めとする豊かな歴史的遺産というような表現もあるのかと思いますけれど、入れるとかえって冗長になってしまう気もいたしますので、この表現でその意味も含まれると思いますので、よろしいかと思います。
一つ違和感のあるのが、「人口減少社会を迎え、限られた財源の中で」というのは、これが今日的なテーマであるということは確かなのですけれども、これを永く基本条例として残していく中に、社会情勢の変化に対応できるだろうかという心配もあります。この人口減少社会、やや微減という中で、これが加速度的に減っていくのかどうなのか、これは先を見てみないと分からない要素もございますし、限られた財源というのは、これは多分永遠に続くとは思いますけれども、極めて今日的な色彩の強い表現に捉えられる可能性がある。これを永く議会の行く末も保持していく上において、その時代にも通用するかどうかということを御議論いただけたらと思います。
最後の「鎌倉市議会が市政発展の礎となることを誓い」というのは、これはよろしいかと思います。
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○高橋 委員長 直す前は、この人口減少社会を云々は入れてなかったのですけれども、これは別に入れても入れなくてもどっちでもいいかと私は思うのですが、こういうことも含めて、ほかの方も御意見をいただければと思います。
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○久坂 委員 私も前回提起させていただきまして、市民福祉の向上と、一番最後の段落の主語につきましては、訂正していただいたのでいいかと思いました。
最初の3行も、前回、納所委員がおっしゃられたような内容でまとめられておりまして、非常に入りやすい表現となっております。
今、納所委員がもう一つ提起された内容については、まあ、そういう局面なのかなと。今日的なテーマでありながらも、今、策が講じられたとしても、人口減少というのはもう50年、60年、このまま続いていくと思いますので、そういったことを考えれば、このままでもいいのかもしれないという感想を持ちました。
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○高橋 委員長 そうですね。どこまで行くのかというのもありますし、少子高齢というのもありますし。何かそういう切り口を見つけると、いろいろ出てきそうな感じはしますけれども。
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○河村 委員 同じ会派の久坂委員と大きな違いはないんですけれども、前回、私も前段の部分でもう少し鎌倉らしさをと言ったものですから、そこは上畠委員と同じような考えでありまして、そこはよく読んでいくと、前回感じていた前段と後段の温度差みたいな部分も随分修正されて、統一感が出たのではないかと感じております。
今ありました「人口減少社会を迎え」というくだりのところも、私は、やはり今後の社会情勢を考えていくと、これは入っていても特に問題ないのではないかと感じております。非常によくまとまったのではないかと感じております。
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○保坂 委員 出だしのところについては、前回、いろいろ意見を述べさせていただいたのですけれども、今回、大変うまくまとめていただいていると、過不足なくバランスがよい形になっていると思いまして、これでぜひ進めていっていただきたいと思います。
「人口減少社会」というくだりについては、今後、二、三十年か、どれくらいか分かりませんけれども、時代状況を述べる言葉としては適切なのではないかと思います。
一番最後のところ、私は今読んでいて、自分が勘違いしていたのかと思っているところなのですけれども、私は、市政発展の礎というのが、議会基本条例のことを言っているのかと思っていたのです。今回の案では、鎌倉市議会が市政発展の礎ということで、ああ、そうなのかと、今回書かれた主語を入れた部分を見て、なるほどと思いました。これで結構ではないかと思います。
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○小野田 委員 私も前回、一番最初の部分で、ここの部分はない方がいいのではないかと発言しましたが、鎌倉に対する思いというのは皆さんいろいろありますので、それを全部ここに入れていくのはなかなか難しいと思っていましたが、自然と歴史ということで、非常に特徴的な言葉を使ってうまく表現していただけたと、すごく感じております。
そうすることによって、後段の部分の議会に関係のあるような平和都市宣言であるとか、市民憲章のところが、少しクローズアップして見えてくるような感じがしましたので、いい文章になったと思っております。
また、「人口減少社会を迎え」というところは、確かに将来的にはこうなるであろうと思われておりますが、やはり不確実性が少しでもあるところは、別に表現しなくてもいいのではないかと、私は思っております。
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○長嶋 委員 委員長が大分御苦労されてつくっていただいて、非常に前よりは読みやすくなって、入りやすいと思っております。
ただ、鎌倉らしさというところだと、前の文章が余りにもインパクトがあったものですから、ちょっと物足りなさは個人的には感じますけれども、ただ、いろんな方に読んでいただくには、この方が入りやすいのではないかと思っております。
あと、納所委員の御指摘の「人口減少社会」というのは、私も実は違和感を持ちました。今、小野田委員も言われましたけれども、私も一般質問で何度かお話させていただいて、これが日本の最大の問題だと捉えていまして、長期間続くお話ですけれども、鎌倉だけを捉えて見たらどうなのかとか、さまざまななことを考えると、別に入れなければいけない文章ではないので、違和感を持たれる方がいらっしゃるのでしたら、考えた方がいいかと思っております。
あとの部分に関しては、直していただいたところも非常に読みやすくなっていると思います。
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○山田 副委員長 前回、私から指摘させていただいたところについては修正されていますので、この部分については、私もこれでいいのではないかと思っています。
今、議論がありました人口減少社会ですけれども、「迎え」という言葉を使うと、一瞬の話をその場で捉え切るニュアンスがないだろうかというのが、少しひっかかると思いました。
あとは、限られた財源というものは何故に起こってくるのかということのその因果関係も、やはりここでは述べておく必要があるのではないかと思いますので、例えば人口減少社会の中とか、人口減少社会により限られた財源の中でとか、何ゆえに財源が不足するのかということも、少し触れた方がいいのではないか。それと、「迎え」というのは、それはそれで制定時の言葉だということはあるので、そこの部分については、少し因果関係を含めて、残すにしても、「迎え」の処理だけ少し皆さんのお考えをあわせていけばいいのではないかと思っております。
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○高橋 委員長 一通り、皆様に御意見なり御感想なりをいただきました。
2つありまして、1つは、前段でもう少し鎌倉幕府周辺の内容を取り込めないかという意見と、このぐらいの方が入りやすいと、こういう2つの意見がありました。
もう1つは、「人口減少社会を迎え」というところ、このままでもいいのではないかとする方と、多少違和感があるとする方がいます。その2つに集約できると思います。
山田副委員長からは、多少文言を変えれば、因果関係を表現できるのではないかとの折衷案もお話しいただきました。
先に、「人口減少社会」の方の結論を出したいと思います。その前の段落に、「議会は、そうした権能を遺憾なく発揮し、多種多様かつ増大する市民からの要望に対し、的確に対応することが求められている」とある。一方で、「限られた財源の中でいかに市民福祉の向上を図るのかという命題」がある。要するに、多種多様かつ増大する市民からの要望というものがあって、限られた財源をどう配分していくのかというところにつながってくる話だと思います。そのつなぎの言葉として、どういったものを入れていったらいいのかというところです。
もう少し限定的に捉えると1,000億円しかありませんよと、そういう限られた財源をどういうふうに配分していくと福祉の向上を図ることができるのか。限られた財源というのは1,000億円が2,000億円になっても、それはもう限られていますということで、限定的な捉え方をすることもできるのかと。要するに財源が減ってきているということと、その限られた1,000億円だったら1,000億円というお金をどういうふうに使うかという、その両方を表現しようとしたのだろうとは思います。人口減少社会、要するに人が減っていくから財源も減っていく、そういうふうに限られた、しかも減っていく財源の中でいかに市民福祉の向上を図るのかという、そこを表現しようということなのですけれども、もう少しすんなり入れるような言葉があれば。限られた財源だけでは、減っていくというイメージは表現し切れないかと。減っていきますということを暗に示唆しているのが、人口減少というところなのですけれど。特に減っていくということを表現しなくても、当然、限られた予算の中で工夫して市民福祉の向上を図るというのは、当たり前といえば当たり前の話ですから、なしということであればなしでも、予算も減少傾向にあるという意味は伝わると思います。
ただ、これも予算の場合には人口だけじゃなくて、例えば不動産の取引などもかなり大きく財源にかかわってきたり、もっと言えば、国の減税みたいなものは、もうすぽんと財源が減ってしまったりとか、想像を絶するようなこともありますし、一概に人口だけが財源が減っていくという要因ではない。そういう意味では、不確かな要素を前文という格調高いところに加えずに、ある程度、恒久的に理解いただけるような内容にしていくほうが格調は高いと思います。何か御意見いただけるとありがたいのですが。
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○小野田 委員 今、高橋委員長がおっしゃったようなニュアンスは、多種多様かつ増大するというところで、片一方が増大すれば、片一方は厳しくなるというところで、ここの文言で言い得ているのではないかと私は感じました。
また、この人口減少社会を迎えという言葉が全くなしの前回の文章でも、違和感なく、理解されていたと思いますので、私は、やはりこの「人口減少社会を迎え」というところに言葉は入れなくて、そのままでいいのかと思いました。
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○高橋 委員長 ほかの方、いかがですか。ここの部分については、特に前回異論が出ていた部分ではないので、前回の形に戻すという形でもよろしいでしょうか。
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○納所 委員 その前段、今述べられたように、多種多様かつ増大する市民からの要望ということが述べられておりますので、それを受けて言うのであれば、例えば目まぐるしく変化する社会情勢の中でいかに市民福祉の向上を図るかというように、例えば限られた財源、人口減少、そうでない事象も含めた受け方を、幅広く前の2行を受けるような表現にしたらどうかと、今、委員長のお話を伺って思いました。
もう一度申し上げます。「人口減少社会を迎え、限られた財源の中で」というところを、例えば「目まぐるしく変化する社会情勢の中で」というような、少し大ざっぱな表現にしてはどうかと思いました。
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○高橋 委員長 特に財源には触れないで、社会現象ということで、「目まぐるしく変化する社会情勢の中で」と変えてはどうかという御意見をいただきました。
一つは、やっぱり予算を審査するというのが議会の権能というか、権限といいますか、最大の権限であると私は思っていまして、予算と議会というものがどこかでリンクするようなイメージができるといいという意図を持って、財源という言葉を使ったのですが、ほかに財源に関する言及というか記述がどこも出てこないので、できれば財源ということをどこかに表現したいという思いはあります。
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○納所 委員 でしたら、社会情勢と先ほど申し上げましたが、限定して経済情勢というように、少し経済的な側面をつければ、そこに財源的な色彩が含まれるかなと思いましたけれども、いかがでしょうか。
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○赤松 委員 今の納所委員のでいいと思いますけれども、経済状況と言うならば、目まぐるしく変化する社会経済状況と入れたほうが、もうちょっと広がるのではないですか。社会経済状況。そういう中で市民福祉の向上というところにつないでいく。
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○上畠 委員 漢字6文字になると、なかなかこれはしつこくもなり、長いという感覚もある。「目まぐるしく変化する社会情勢の中で」だと、私はしっくりきたんですけれど。委員長の意を汲むのであれば、「目まぐるしく変化する社会情勢に対応するため、限られた財源」とかつなげて、「財源」を生かしたほうがいいのではないですか。経済情勢と財源で、どちらかというと財源という言葉を残して、目まぐるしく変化する社会情勢において対応するというような感じでつなげた方が、私は意味が通ずるのではないかと思います。
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○高橋 委員長 社会情勢というのは、経済情勢も含むということで社会情勢にして、その後に、限られた財源をいかに市民福祉の向上につなげるか。
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○上畠 委員 目まぐるしく変化する経済社会の中で、限られた財源をいかに市民福祉の向上につなげていくか。いかがですか。つなげ方は難しいですね。
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○小野田 委員 限られた財源の中でという部分を、市民からの要望に対し、限られた財源の中で的確に対応することが求められているというところに持っていくというのは、できないでしょうか。
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○高橋 委員長 いろいろ折衷案を出していただいておりまして、段々よくなってきたと思うのですが、今の小野田委員の折衷案でいきますと、「議会はそうした機能をいかんなく発揮し、多種多様かつ増大する市民からの要望に対し、限られた財源の中で的確に対応することが求められている」と。その上で、「目まぐるしく変化する社会経済情勢の中で、いかに市民福祉の向上を図るかの命題に対し」とつなげると。
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○小野田 委員 そうしますと、財源のことは言い終わりましたので、社会経済情勢の経済を抜いても、社会情勢でいいのではないかと。単語も短くなるので、上畠委員がおっしゃっていた長過ぎるという問題も解決してくるのではないかと思いましたが、いかがでしょうか。
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○納所 委員 いいと思います。
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○高橋 委員長 それでは、ここの部分につきましては、「多種多様かつ増大する市民からの要望に対し、限られた財源の中でいかに的確に対応することが求められている。目まぐるしく変化する社会情勢の中で、いかに市民福祉の向上を図るかの命題に対し」と変えるということで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
それでは、前段に戻らせていただき、御協議いただきたいと思います。
幕府とか、源頼朝公とか、そういう言葉を入れると、非常に中世の歴史が、その単語を見ただけでイメージが湧くということもあって、前回はそういう言葉について、いろいろ御意見をいただいたので、今回は相当丸めた表現に変えてきました。私の個人的な思いからすると、何とか源頼朝公ぐらいは入れたいとも思ったのですけれども、この部分に入れるのは非常に難しいということ、突出してしまうので断念し、今回の案を皆様にお示しした。こういう経過ですけれども、何かうまく入れられる言葉があれば、それは皆さんにお諮りしながら変更していきたいと思いますが、何か案があれば、御発言いただければと思うのですが。
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○上畠 委員 現時点では入れづらいと思います。ここでその議論をすると、多分また1時間を超えてしまうので、今示されている案が皆さんにとって受け入れやすいということであれば、仕方がないのかと思います。
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○高橋 委員長 先ほど納所委員から、中世鎌倉文化を初めとする云々というのは、入れられるかもしれないという御発議もいただいたのですけれども、それは例えの話で、入れなくても、このままでもいいのではないかということを前提での御発議でありまして、大方の皆さんが、いろいろ御意見をいただいた中で、非常に丸めて、八方美人的なまとめ方になりましたけれども、このぐらいの方が、すんなりと文章を読めるのではないかという御意見が多数だったと思いまして、今思いつくものがないのであれば、この案で固めていきたいと思います。
最終的な取りまとめの条文を一文一文検討していきますので、その中で、もし何かあれば出していただくとして、素案(案)としてはこういう形で、今日は、確認させていただければと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
それでは、人口減少云々のところにつきましては、先ほど確認させていただいたように変更しまして、それ以外の部分につきましては、お示しした案のままの内容で確認させていただきます。
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○山田 副委員長 次の日程に移る前に、2点ほど報告いたします。本日の逐条小委員会で、第6条の市民と議会との関係の第5項ですけれども、「議会は、地方自治法第115条の2第2項及び第3項に規定する公聴会制度及び参考人制度を積極的に活用すること」となっていまして、事務局から、第5項として項立てするのであれば体言どめといいましょうか、「こと」で終わるのでなくて、「ものとする」という文章の方がいいだろうという指摘がありましたので、これについては、特に御異論はなかろうかと思いますけれども、第6条についてはそういう形でまとめさせていただきたいというのが、本日の逐条小委員会での午前中の議論でございます。
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○高橋 委員長 てにをはの類いだとは思いますけれども、事務局でチェックしてもらいましたら、そういう指摘があったということで、変更してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認しました。
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○山田 副委員長 もう1点あります。第8条の議決事件の追加です。これについては、今、皆さんに御提起して、この場ですぐ変更をかけるということではありませんが、後の議論として申し上げます。基本構想の制定に関する規定が地方自治法から削除された関係で、この条に基本構想と、昨日議決された基本計画が第1項に規定されているんですが、これが鎌倉市総合計画条例というその条例そのものを読み込む形で規定されています。このままだと、総合計画条例の改廃に伴って、第8条の条文が逐一変更になる可能性があるということです。その部分については、また改めて、先ほど委員長から条文についての最終的な確認の場でというお話もありましたので、これを後の検討にしたいと思います。本日は、その提起だけにとどめ、素案の(案)としてはこのままお見せして、変更する必要があるかないかについては、また検討させていただければと思います。第8条については、そのように御確認いただければと思います。
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○高橋 委員長 今、山田副委員長から発議がありました件につきましては、よろしいでしょうか。
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○事務局 第6条の第5項ですが、地方自治法の前に「議会は」という主語を入れたいと思います。
読み上げます。第5項です。「議会は、地方自治法(以下法という)第115条の2第2項及び第3項に規定する公聴会制度及び参考人制度を積極的に活用するものとする」となります
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○高橋 委員長 「議会は」と入れればいいんですね。
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○事務局 はい。結語が「するものとする」ということで。
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○高橋 委員長 では、そこのところはよろしいですか。言葉の使い方のところですので。
(「はい」の声あり)
確認しました。
そういう形で訂正したものを素案(案)として、来年1月からホームページで閲覧できるように掲載していきたいと思います。
また、後ほど日程協議をお願いしますが、1月に入りましたら、最終的に1条ごとに確認の作業を進めさせていただきたいと思います。
それでは、さまざまな確認をいただきましたが、次の項に行きたいと思います。
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○高橋 委員長 日程第3「市民意見聴取会(オープンミーティング)について」です。
こちらにつきましては、前回、市の専門委員である牧瀬先生にお願いするということで、議長に正・副委員長から申し入れをし、議長から市長部局にお願いしていただくということで確認させていただきました。その後、お手元にお配りした、牧瀬先生への協力依頼と実施の日時を明記した協議書というものを先方に送らせていただきました。何か補足があれば、事務局でお願いします。
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○事務局 本日づけで依頼文を職員課に渡して、あとは職員課で市長決裁をとるという段取りになっております。この中で別紙とありますのは、チラシで、配付は省略いたしました。
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○高橋 委員長 その後の状況の報告ということですけれども、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認させていただきました。
次に、同じくオープンミーティングに関する件です。昨日、定例会が終わりまして議会広報委員会を開催していただきました。委員の中に長嶋広報委員長がいらっしゃるので、長嶋委員から報告していただければと思います。
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○長嶋 委員 議会広報委員会に、今回の基本条例でSNSをどうするか投げかけがありまして、昨日、委員会で議論いたしました。結論としては、今回の議会基本条例に関してのSNSの活用ですけれども、フェイスブックページを作成するのはよいのではないかという結論に至りました。その際の条件としては、作成する中身についてはホームページと同様、チラシがベースになると思いますけれども、ホームページの内容と同等の内容でしていただくということと、あと、SNSですのでやりとりが発生しますけれども、それはしないということを前提にやっていただきたいということです。それで、連絡等々やりとりをしたい場合は、議会事務局なりの担当のメール・電話番号を記載して、そこでのやりとりとしていただく。あと、ツイッターに関しては年明け早々準備となると期間もないですし、やりとり等も難しいということで、そこまで広げなくてよいのではないかということで、SNSの活用に関してはフェイスブックページの作成のみとしていただきたいということで、それでしたらよろしいのではないかという結論に至りました。
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○高橋 委員長 いろいろ皆さんに時間をとって御審議いただいて、何とか成功するために知恵を貸していただいておりまして、その結果、フェイスブックとツイッターという両方で審議していただいたのですけれども、結果としては、フェイスブックのページにいろいろコメントが来て、それに対して返したりとか、そういう中で行き違いがあったりしてもいけないということもあって、あと、期間が1カ月しかない、そういう短期間でいかに効果的にやるか御議論いただいて、フェイスブックに今の議会のホームページと同じものを張りつける程度でやりましょうと。張りつけたら委員の皆さまで、フェイスブックのページを持っている方は拡散していただくということで、その中で、委員御自身の知り合いとコメントでやりとりしていただけるとありがたいと思っております。
この件につきましては、そういうことでありますが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
市民周知の方法につきましては、全部出そろいましたので、屋上屋を重ねるようなところがありますけれども、事務局から改めて、どういったことで市民周知を図るかという総括をしていただければと思います。
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○事務局 それでは、再確認という意味で申し上げます。
「広報かまくら」は、12月27〜29日の3日間で配布予定と聞いております。チラシ・ポスターは、年明けの1月6日以降、配布ないし掲示をしていきたいと考えております。市広報板へのポスター掲示は1月10日から25日にかけて掲示の予定でございます。議会だよりの1面に取り上げていただきますが、これは1月25日過ぎに配布の予定と聞いております。メディアへは年明けの1月6日にチラシの投げ込みをしたいと考えております。ミニコミ誌の取材は適宜委員長等に受けていただくという予定でございます。委員による駅頭チラシ配布は、年明けの1月27日の早朝ということでよろしくお願いいたします。
最後に、今報告のありましたフェイスブックにつきましては、速やかに議長の承認の手続を経て実施していきたいと考えております。
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○高橋 委員長 かなり多種多様な方法を持ちまして、市民周知を図っていくということは確認させていただきました。
それでも、なかなか人が集まるという確約というのはとれないものでありまして、できましたら、関係する方で興味を持っている方がおられたら、直接委員の皆さまからお声がけいただいて、会場にお誘いいただけるとありがたいと思います。
特に大船とか鎌倉の場合には、いろんな会合でいろんな方が来ていただいているという実績があるんですけれども、腰越、深沢、玉縄の3会場につきましては、なかなか大きな集会を開催するという実績がないということもありまして、何人来ていただけるのか、非常に不安であります。そういうこともありますので、ぜひ、特にその3つの地域については、知り合いがいたらお声がけいただき、来ていただけるという方がいたら、ぜひ、人数だけで結構ですから、事務局にお伝えください。次回、班編成するときに、その人数をベースに準備を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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○高橋 委員長 一応、きょう予定をさせていただきました議題につきましては、以上でございますが、何か特段御発議がありましたらお伺いしておきたいと思います。いかがでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしと確認します。
何分、非常にタイトな中で皆さんに無理を強いて議論を進めておりますので、後から、こういうことがあった、ああいうことがあったということもできるだけお受けしながら、相互理解のもとに進めていきたいと思っておりますので、御協力のほど、よろしくお願いします。
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○高橋 委員長 それでは最後に、次回の特別委員会の日程を決めさせていただきたいと思います。次回は、1月31日の11時からということで確認をお願いします。
それでは、本日はこれで閉会いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成25年12月25日
議会基本条例の制定に
関する調査特別委員長
委 員
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