平成25年12月定例会
第7号12月24日
○議事日程  
平成25年12月定例会

          鎌倉市議会12月定例会会議録(7)
                                   平成25年12月24日(火曜日)
〇出席議員 26名
 1番  千   一   議員
 2番  竹 田 ゆかり 議員
 3番  河 村 琢 磨 議員
 4番  中 村 聡一郎 議員
 5番  長 嶋 竜 弘 議員
 6番  保 坂 令 子 議員
 7番  西 岡 幸 子 議員
 8番  渡 邊 昌一郎 議員
 9番  池 田   実 議員
 10番  日 向 慎 吾 議員
 11番  永 田 磨梨奈 議員
 12番  渡 辺   隆 議員
 13番  岡 田 和 則 議員
 14番  三 宅 真 里 議員
 15番  納 所 輝 次 議員
 16番  上 畠 寛 弘 議員
 17番  山 田 直 人 議員
 18番  前 川 綾 子 議員
 19番  小野田 康 成 議員
 20番  高 橋 浩 司 議員
 21番  久 坂 くにえ 議員
 22番  吉 岡 和 江 議員
 23番  赤 松 正 博 議員
 24番  大 石 和 久 議員
 25番  中 澤 克 之 議員
 26番  松 中 健 治 議員
     ───────────────────────────────────────
〇欠席議員  なし
     ───────────────────────────────────────
〇議会事務局出席者
 事務局長        三 留 定 男
 次長          木 村 浩 之
 次長補佐        鈴 木 晴 久
 次長補佐        成 沢 仁 詩
 書記          木 村 哲 也
 書記          木 田 千 尋
 書記          小 林 瑞 幸
 書記          窪 寺   巌
 書記          笛 田 貴 良
     ───────────────────────────────────────
〇理事者側説明者
 番外 1 番  松 尾   崇  市長
     ───────────────────────────────────────
〇議事日程
               鎌倉市議会12月定例会議事日程(7)

                                平成25年12月24日  午後2時開議

 1 諸般の報告
 2 議会議案第12号 大石副議長の副議長職を解く勧告決議について       岡田和則議員
                                       高橋浩司議員
                                       外4名提出
 3 議案第56号 不動産の取得について                   ┐総務常任委員長
                                      │報     告
   議案第57号 不動産の取得について                   ┘
 4 議案第41号 第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について      ┐
                                      │同     上
   議案第42号 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について     ┘
 5 議案第44号 指定管理者の指定について                  総務常任委員長
                                       報     告
 6 議案第43号 損害賠償請求調停事件の和解について             観 光 厚 生
                                       常任委員長報告
 7 議案第45号 指定管理者の指定について                 ┐建設常任委員長
                                      │報     告
   議案第46号 指定管理者の指定について                 ┘
 8 議案第47号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関    総務常任委員長
         する条例の制定について                   報     告
 9 議案第54号 平成25年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)         同     上
 10 議会議案第11号 要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意提 千一議員
           見書の出について                    岡田和則議員
                                       三宅真里議員
                                       吉岡和江議員
                                       外2名提出
 11 閉会中継続審査要求について
     ───────────────────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
 1 諸般の報告
 〇 議会議案第12号の訂正について
 〇 大石副議長信任の動議について                     ┐
 2 議会議案第12号 大石副議長の副議長職を解く勧告決議について      │岡田和則議員
                                      │高橋浩司議員
                                      ┘外4名提出
 3 議案第56号 不動産の取得について                   ┐総務常任委員長
                                      │報     告
   議案第57号 不動産の取得について                   ┘
 4 議案第41号 第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について      ┐同     上
                                      │
   議案第42号 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について     ┘
 5 議案第44号 指定管理者の指定について                  同     上
 6 議案第43号 損害賠償請求調停事件の和解について             観 光 厚 生
                                       常任委員長報告
 7 議案第45号 指定管理者の指定について                 ┐建設常任委員長
                                      │報     告
   議案第46号 指定管理者の指定について                 ┘
 8 議案第47号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関    総務常任委員長
         する条例の制定について                   報     告
 9 議案第54号 平成25年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)         同     上
 10 議会議案第11号 要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意  千一議員
           見書の提出について                   岡田和則議員
                                       三宅真里議員
                                       吉岡和江議員
                                       外2名提出
 11 閉会中継続審査要求について
     ───────────────────────────────────────
                鎌倉市議会12月定例会諸般の報告 (5)

                     平成25年12月24日

1 12 月 19 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 44 号 指定管理者の指定について
  議 案 第 47 号 鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について
  議 案 第 54 号 平成25年度鎌倉市一般会計補正予算(第5号)
  議 案 第 56 号 不動産の取得について
  議 案 第 57 号 不動産の取得について
2 12 月 20 日 総務常任委員長から、次の議案について委員会の審査を終了したので、本会議に報告
          したい旨の届け出があった。
  議 案 第 41 号 第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について
  議 案 第 42 号 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について
  議 案 第 42 号 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定についてに対する修正案(別紙)
3 12 月 24 日 教育こどもみらい常任委員長から、次の事項について調査終了まで所管事務の調査を
          行う旨の通知を受けた。
  図書館事業について
4 12 月 24 日 千一議員、岡田和則議員、三宅真里議員、吉岡和江議員外2名から、次の議案の提出
          を受けた。
  議会議案第11号 要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意見書の提出について
5 12 月 24 日 岡田和則議員、高橋浩司議員外4名から、次の議案の提出を受けた。
  議会議案第12号 大石副議長の副議長職を解く勧告決議について
6 12 月 24 日 各委員長から、別紙要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求があった。


別紙

 議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定についてに対する修正案

 第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の一部を次のように修正する。
第3期基本計画 施策の方針 第1章(3)?中「国籍・文化の人々が」を「国籍・文化の人々とともに、だれもが」に改める。
第5章(1)?中「新たな感染症や環境汚染」を「新たな感染症や環境汚染、放射性物質災害」に改め、「武力攻撃事態やテロなど」を削る。
     ───────────────────────────────────────
                   (出席議員  26名)
                   (14時00分  開議)
 
○議長(中村聡一郎議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。25番 中澤克之議員、26番 松中健治議員、1番 千一議員にお願いいたします。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                   (14時01分  休憩)
                   (15時35分  再開)
 
○議長(中村聡一郎議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 ここで御報告申し上げます。ただいま議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議について、提出者から議案を訂正したい旨、請求がありました。
 お諮りいたします。この際、議会議案第12号の訂正についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際、日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  「議会議案第12号の訂正について」を議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第12号の訂正については、これを承認することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第12号の訂正については、これを承認することに決定いたしました。
                   (「動議」の声あり)
 
○25番(中澤克之議員)  副議長の信任動議を緊急提案いたします。
                   (「賛成」の声あり)
 
○議長(中村聡一郎議員)  ただいま中澤克之議員から副議長の信任の動議が提出されました。本動議については、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。お諮りいたします。この際、日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際、日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
 なお、本動議については、日程第2議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議についてと関連する議題であることから、会議規則第42条の規定に基づき、一括議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本動議については、日程第2議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議についてと一括議題とすることに決しました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  「大石副議長信任の動議について」日程第2「議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議について」を一括議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
 
○25番(中澤克之議員)  今期は4月21日に市議会議員選挙において当選された26名が翌月5月21日、臨時議会において、議長、副議長並びに議選の監査を我々議員が選んでおります。
 我々鎌倉市議会は、議長及び副議長並びに議選監査を三役一体として選出し、この議会に臨んでいるところであります。今期、3回目の議会が終わろうとしておりますけれども、ここにおいて、以下の理由により、もう一度、副議長の信を問いたいと考えております。
 市長が施策において議会に対して明確な説明ができないような事例が頻発している。このような状況において、市長が与党会派として頼みにしている会派から選出された議長は、なかなか我々野党会派に対しては調整というものができづらいという状況の中においても、副議長は調整役として奔走し、これは副議長3年目の経験がなせることであると我々は考えております。その経験により、今後も議長を支え、監査役を含め、三役一体となってこの鎌倉市議会の運営をしていただきたく、信を問うものであります。
 
○20番(高橋浩司議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議について、提案理由の説明をいたします。
 便宜、文案の朗読をもちまして提案にかえさせていただきます。
 大石副議長の副議長職を解く勧告決議。
 去る平成25年9月17日、大石和久副議長は、鎌倉市岡本754の玉縄中学校入口交差点において信号無視で鎌倉市の清掃パッカー車に衝突する事故を起こした。
 その後、職員は救急車で運ばれ、一人は左側頭部打撲及び頸椎捻挫の診断を受け、8日間と6時間の休みをとり通院、その後も通院を続けている状態である。
 また、人的被害にかかる費用を除いた物損面の費用は概算200万円で、パッカー車も約3カ月修理に時間を費やした。
 事故については、警察の取り調べの後、鎌倉区検が略式起訴し、鎌倉簡易裁判所が12月5日に自動車運転過失傷害罪で40万円の罰金刑を言い渡したと報道されている。14日間の不服申し立て期間を経過したことを契機に副議長の職を辞するべきと考え、ここに副議長の職を解くことを大石和久副議長に勧告する。
 以上、決議する。平成25年12月24日。鎌倉市議会。
 賢明な御判断をお願いしたいと思います。
 
○議長(中村聡一郎議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております大石副議長信任の動議について外1件については、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、大石副議長信任の動議について外1件については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、大石副議長信任の動議についてを採決いたします。本動議のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、本動議は可決されました。
 ただいま大石副議長信任の動議が可決されましたので、岡田和則議員、高橋浩司議員外4名から提出された議会議案第12号大石副議長の副議長職を解く勧告決議については、採決をする必要がなくなりましたので、採決はいたしません。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第3「議案第56号不動産の取得について」「議案第57号不動産の取得について」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(中澤克之議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第56号不動産の取得について外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第56号外1件は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第56号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、鎌倉広町緑地用地を取得しようとするもので、土地の所在は鎌倉市鎌倉山二丁目1816番イほか6筆で、地目は山林ほか、面積は1万9,380平方メートル、取得価格は2億5,997万4,800円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第57号不動産の取得について申し上げます。
 本件は、山ノ内西瓜ヶ谷緑地用地を取得しようとするもので、土地の所在は鎌倉市山ノ内字西瓜ヶ谷1086番1ほか2筆で、地目は山林、面積は1,539平方メートル、取得価格は3,216万5,100円であります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第56号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第56号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第57号不動産の取得についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第57号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第4「議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について」「議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について」以上2件を一括議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(中澤克之議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について外1件につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第41号外1件は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後20日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 初めに、議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について申し上げます。
 本議案は、平成8年度から37年度の30年間を構想期間とする第3次鎌倉市総合計画基本構想について、策定後の社会の変化を踏まえ、所要の修正を行おうとするものであります。
 その主な内容は、まず第2章「将来都市像と将来目標」において、「1 人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち」では、平和・人権・男女共同参画についての記述の整理をするほか、「3 都市環境を保全・創造するまち」では、エネルギーに関する記述を加え、「4 健やかで心豊かに暮らせるまち」では、「子育てしやすいまちをめざします」の項目を追加するとともに、項目番号の整理を行い、「5 安全で快適な生活が送れるまち」では、東日本大震災を踏まえ、防災の視点に減災の視点を加えた記述とするとともに、その他の記述内容の体系的な整理を行い、「6 活力ある暮らしやすいまち」では、「ニューメディアの活用による地域の発展をめざします」の項目について一定の役割を終えていることから削除し、その他の項目番号の繰り上げを行うとともに、消費生活に係る考え方の整理のため、記述内容を修正しようとするものであります。
 次に、第3章「基本構想の基礎的な指標」において、「1 人口」では、基本構想終了年である平成37年の予測人口について、新たに行った人口推計に基づく時点修正等を行うほか、「2 土地利用」では、市が働きかける対象として、国以外に県を追加しようとするものであります。
 最後に、第4章「基本構想の実現に向けて」では、まちづくりの原動力となる市民力・地域力の視点から、市民参画・協働についての表現を改めるとともに、効率的な行財政運営について、持続可能な都市を目指すための行財政運営、財源確保策の検討、事業の選択と集中、行財政改革とのさらなる連携の強化の視点から記述を改め、歳入・歳出のバランスを堅持し、持続可能な都市経営を確立していくこととし、あわせて項目の整理等を行おうとするものであります。
 当委員会では、社会経済情勢の変化や鎌倉の将来都市像を踏まえ、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について申し上げます。
 原局の説明によれば、本計画は平成24年度からスタートした後期実施計画において、大きな財源不足が生じる結果となっている中で、さらに公共施設老朽化に伴う維持管理費等の増大や、東日本大震災を踏まえた防災・減災対策等の緊急を要する課題への取り組みが加わった危機的な状況に対応するため、硬直化した行財政運営を改め、持続可能な都市経営を一層推進するとともに、市民力・地域力を発揮し、新たな魅力を創造し続けることが重要であるとの考えに基づき、平成27年度までを計画期間とする第2期基本計画を平成25年度までで終了させ、平成26年度から31年度までの6年間を期間とする新たな計画として策定するとのことであります。
 その主な内容は、まず「第3期基本計画の概要」として、第1章基礎条件では、人口・土地利用・環境について、現状や課題及び基本方針を、第2章計画の推進に向けた考え方では、「市民自治」「行財政運営」「防災・減災」及び「歴史的遺産と共生するまちづくり」を全ての施策に横串を通す四つの柱として位置づけ、それぞれの現状と課題を分析した上で計画の推進に向けた考え方について記述しています。
 次に、「第3期基本計画 施策の方針」は基本構想に定められた、「人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち」「歴史を継承し、文化を創造するまち」「都市環境を保全・創造するまち」「健やかで心豊かに暮らせるまち」「安全で快適な生活が送れるまち」「活力ある暮らしやすいまち」の六つの将来目標に合わせ、章立てし、24の政策分野と51の施策の方針に整理したもので、序章では、本計画期間中の施策の展開に向けて、多くの課題の中で、東日本大震災を経験した後に策定する初めての総合計画として、防災・安全の分野を中心とした「安全な生活の基盤づくり」につながる取り組みを優先的に進める旨等の内容を、各施策の方針については、「施策を取り巻く状況」で、現状と課題を、「目標とすべきまちの姿」で、基本構想が終了する12年後の町の姿を目標として掲げ、「主な取組」で、本計画期間である6年間での主な取り組みについて、それぞれ記述しているものであります。
 本審査に当たっては、閉会中に各常任委員会協議会を開催し、それぞれの所管部分についての説明を求めるとともに協議を行い、今定例会における当委員会付託後も、さらに各常任委員会で予備審査を実施するなど、慎重な審査を行ったのであります。
 当委員会では、観光厚生常任委員会から送付された、「医師会立産科診療所の運営の充実について、開設後5年を経過し、子育て支援のシンボルともなっているティアラかまくらの経営状況を分析した上で施策を講じ、十分鑑みた上で、支援を行うことについて、考慮して審査をお願いしたい」との意見を踏まえ、第3期基本計画全般にわたり、担当原局に対し質疑を行うなどの審査を行ったところ、竹田委員及び保坂副委員長から、それぞれ原案に対する修正案が提出されたのであります。
 竹田委員の修正案の内容は、施策の方針、第1章(3)?中「さまざまな国籍・文化の人々が安心して暮らせる」を「さまざまな国籍・文化の人々とともに、だれもが安心して暮らせる」に改めようとするものであります。
 また、保坂副委員長の修正案の内容は、施策の方針、第5章(1)?中「新たな感染症や環境汚染」を「新たな感染症や環境汚染、放射性物質災害」に改めるとともに、「武力攻撃事態やテロなど」を削除しようとするものであります。
 当委員会では、議案第42号に対する修正案を原案とあわせて議題とし、提案説明を聴取した後、質疑を行うなど、慎重に審査いたしました結果、原案及び修正案に対し、一部委員から、次のような意見が出されたのであります。
 まず、原案に対しては、基本計画は市政運営の重要な柱であり、まずは、本計画に定められたビジョンのもと、施策を強い意思を持って進めていくべきであること。また、施策の方針、第4章「健やかで心豊かに暮らせるまち」に記載のある、医師会立産科診療所・ティアラかまくらの運営については、経営状況を分析し、行財政改革の視点を踏まえて進めていくべきであるとの意見であります。
 次に、保坂副委員長の修正案に対しては、本計画上の取り組み等に影響を与えないものであるのならば、文言の修正は必要ないのではないかとの意見でありました。
 その後、まず竹田委員の修正案について採決を行った結果、多数により可決すべきものと決し、次に、保坂副委員長の修正案について採決を行った結果、可否同数となったことから、委員長裁決により可決すべきものと決し、さらに修正部分を除く原案について採決を行った結果、全会一致をもって可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案及び修正案に対する御意見はありませんか。
 
○22番(吉岡和江議員)  ただいま議題となりました議案第41号第3次鎌倉市総合計画の一部修正について、現行を一部補強する内容であり、賛成であります。
 また、議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画策定については、反対の立場で意見を申し上げます。
 本基本計画は、26年度以降も継続する第2期基本計画後期実施計画事業も含め、全ての事業を実施事業として、実施計画で概要が示されております。また、計画期間内において重点を置き、着実に推進する事業を重点事業とし、前期実施計画期間である3年間、実施計画を明らかにするとしていますが、残念ながら、いまだ重点事業は明らかにされていません。
 日本共産党議員団は、基本計画について多くの市民の意見や審議会での意見等も踏まえ、積み上げられ、まとめられた21の政策分野と51の施策方針については、基本的には賛成であります。また、先ほど提案されました修正についても賛成であります。しかし、これら政策課題の実現を目指す取り組みを含め、その基本となる行財政運営の基本方針が、これを豊かに保障するものになっているかどうか問われなければなりません。そこには、松尾市長が行った事業仕分けに見られるような、選択と集中、事業委託、民間活力の活用による歳出削減、行政の徹底した効率化等々、行革のオンパレードなど、多くの問題を含んでいます。
 26年度から全ての予算に包括予算制度がとられることになりました。鎌倉市の財政状況の悪化から、事業の優先順位を徹底する、身の丈に合った取り組みに正す、国・県の肩がわりは行わない、新たな歳入確保策を案出するとしていますが、実は、これと同じ立場で、これまでの4年間、松尾市政が行ってきたのが事業仕分けでありました。その実態は、高齢者福祉施策の削減、健康診査料や保育料の値上げ等々、さらには今後の行財政方針では、子どもの家利用料や老人センターの一部負担金導入、小児医療費の有料化など、受益者負担増等の計画がめじろ押しであります。
 また、県が打ち出している市町村補助金見直しでは、71%が福祉関連の補助金で、重度障害者や、子供・ひとり親家庭の医療費助成や民間保育所運営費など、市が補填しない場合は大きな影響が出るのは必至であります。
 市の財政資料でも明らかですが、1994年以来、約20年間、予算のマイナスシーリングが行われてきました。今回の包括予算制度導入は、マイナスシーリング以上の、乾いた雑巾をさらに絞るかのような削減、つまり制度そのものの削減まで現場職員に強いることとなり、市民の福祉・暮らしを削る究極の行革になるのではないでしょうか。このような方針のもと、さらに削減された予算枠で次年度予算の査定をしなさい、次期基本計画に新規事業を実施するには、何かを切らなければできない。職員を減らしなさい、民間委託しなさい、歳入確保しなさいという方針であります。各部局での切り詰め方針で、新しい知恵と力が出せるでしょうか。新しい企画をしようとすれば、今までの事業を切るか、削るかしかできません。これで新鮮なアイデアや市民生活を守り、豊かにすることができるでしょうか。
 議会の多数が市長のごみ行政の進め方に待ったをかけたにもかかわらず、事業仕分けの対象にしていた家庭系生ごみ処理機助成については、簡単に方針を変え、重点事業とし、年間5,000万円近い予算を組みました。基本計画の基本的な方針や包括予算制度によって、トップダウンのやり方が通りやすくなり、政策を積み上げ、市職員や市民が協働でつくり上げていく民主的で総意ある、市民こそ主人公の自治体のあり方が消え失せ、自治体の本務である公共のあり方が、後景に追いやられることが危惧されるのです。
 今見えるのは、市の財産を売り払い、市職員を減らし、給与を減らし、市民負担をふやし、民営化を進め、その結果、何が生み出されるのでしょうか。
 我が党は、財政が厳しいことを否定するものではありません。しかし、さきの一般質問でも明らかになりましたが、本市の財政状況は各種財政分析指標からも、楽観はできないものの、市長が強調するほど危機的状況にないことは明らかであります。
 一例を挙げれば、財政健全化比率の実質公債費比率では、24年度決算で19市中、唯一マイナス0.1であります。将来負担率でも19市中、5番目の低さで35.1%であります。それでなお、子どもの家利用料引き上げや老人センター利用料の負担金導入、小児医療費の有料化をやるのでしょうか。今、大事なことは市民生活応援を貫く、市民が生涯にわたって健康で豊かに暮らし続けられる真の意味での持続可能な自治体ではないでしょうか。
 憲法25条や地方自治法に根差した市民の福祉充実を最優先にすること、安易な受益者負担をやめること、安易な職員削減ではなく、職員の技術・経験・知識を積み、必要な人材を確保し、市民奉仕の職員に徹すること、そのためにも包括予算制度をやめるとともに、公共の役割を明確にした上で、市民との協働を大事にし、市民、事業者の租税力を高める施策を全職員とともに英知を図る努力をすることが重要であります。以上、申し上げましたように、第3期基本計画の実施に当たり、その全てにわたって貫かれる行財政運営の基本的考え方のもとでは、さきに議決される基本構想の六つの目標を豊かに着実に実現することは不可能であります。
 以上の理由により、本議案に反対するものであります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第41号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定についてを採決いたします。本件に対する委員長報告は修正でありますので、まず、委員会の修正案について採決いたします。委員会の修正案に御賛成の方の挙手を求めます。
                   (少 数 挙 手)
 少数の挙手によりまして、委員会の修正案は否決されました。
 次に、原案について採決いたします。原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第42号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第5「議案第44号指定管理者の指定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(中澤克之議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第44号指定管理者の指定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第44号は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本件は、鎌倉市鏑木清方記念美術館条例に定める鎌倉市鏑木清方記念美術館の指定管理者を、鎌倉市長谷一丁目5番3号、公益財団法人鎌倉市芸術文化振興財団とするため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、議会の議決を得ようとするものであります。
 理事者の説明によれば、指定管理者の選定については、著作権者の強い意向を考慮し、公募を行わず、指名により同財団を選定したとのことであります。
 指名に当たっては、同財団の提案内容を公平かつ適正に審査するため、選定委員会を設置し、書類審査及びプレゼンテーション等を行い審査したところ、同財団が指定管理者として適格であると判断したとのことであります。
 なお、指定期間は、平成26年4月1日から平成31年3月31日までの5年間を予定しているとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第44号指定管理者の指定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第44号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第6「議案第43号損害賠償請求調停事件の和解について」を議題といたします。
 観光厚生常任委員長の報告を願います。
 
○観光厚生常任委員長(三宅真里議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第43号損害賠償請求調停事件の和解について、観光厚生常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第43号は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後11日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 まず、和解に至る経過について申し上げます。理事者の説明によれば、鎌倉体育館駐車場敷地の一部に第一子ども会館・子どもの家を建設するため、鎌倉市スポーツ施設駐車管制機器賃貸借契約の一部を解約したことに伴い申立人に生じた損害額の支払いについて、本年7月19日に申立人が、本市を相手方とした損害賠償を求める調停を鎌倉簡易裁判所に申し立てたとのことであります。
 その後、2回にわたり調停を重ねてきたところ、このたび鎌倉簡易裁判所から調停条項案が示されたため、これを尊重し和解しようとするものであります。
 和解の内容は、本市は申立人に対し、解決金として172万1,321円の支払い義務があることを認めること、解決金は、本市が振込手数料を負担した上で、平成26年2月28日までに申立人名義の口座に振り込むこと、本市が支払いを怠った場合、既払い分を控除した残額及びこれに対する同年3月1日から支払い済みに至るまで年3%の割合による遅延損害金を直ちに支払うこと、申立人は、その余の請求を放棄すること、当事者双方は、本件に関し、本調停条項に定めるもののほか、何ら債権債務のないことを相互に確認すること及び調停費用は各自の負担とすることというものであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本和解が鎌倉簡易裁判所による調停条件を尊重したものであることから、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第43号損賠償請求調停事件の和解についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第43号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第7「議案第45号指定管理者の指定について」「議案第46号指定管理者の指定について」以上2件を一括議題といたします。
 建設常任委員長の報告を願います。
 
○建設常任委員長(赤松正博議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第45号指定管理者の指定について外1件につきまして、建設常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第45号外1件は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後12日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 なお、これら2議案はいずれも地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、指定管理者の指定をするため、議会の議決を得ようとするものであります。
 初めに、議案第45号指定管理者の指定について申し上げます。
 本件は、鎌倉市都市公園条例に定める笛田公園の指定管理者を、鎌倉市上町屋558番地、三菱電機ライフサービス株式会社湘南支社としようとするものであります。
 理事者の説明によれば、公募に当たっては1団体から応募があり、選定委員会で審査を行った結果、経営の安定性が十分にあること、指定管理料の額を市が提示した上限額より廉価に設定しており、経費の縮減に努めていることなどの理由やこれまでの同公園の管理実績などを考慮し、同社が指定管理者として適当と判断したとのことであります。なお、指定期間は平成26年4月1日から平成31年3月31日までの5年間を予定しているとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第46号指定管理者の指定について申し上げます。
 本件は、鎌倉市都市公園条例に定める鎌倉海浜公園、源氏山公園、散在ガ池森林公園、鎌倉中央公園、六国見山森林公園、夫婦池公園及び街区公園の指定管理者を、鎌倉市山崎1667番地、公益財団法人鎌倉市公園協会としようとするものであります。
 理事者の説明によれば、公募に当たっては1団体から応募があり、選定委員会で審査を行った結果、利用者サービスの向上に対する取り組みや地域との連携が評価できること、これまでの公園の管理実績などを考慮し、同協会が指定管理者として適当と判断したとのことであります。なお、指定期間は平成26年4月1日から平成31年3月31日までの5年間を予定しているとのことであります。
 当委員会では、慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第45号指定管理者の指定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第45号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第46号指定管理者の指定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第46号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第8「議案第47号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(中澤克之議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第47号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定について、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第47号は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本条例は、極楽寺四丁目開発計画における開発許可処分の取り消しがあったことを受けて、組織を預かる者としての責任を明らかにするとの考えから、特例として市長並びに都市調整部及び都市整備部の事務を所掌する副市長の給料及び地域手当を一月間減額しようとするものであります。
 その内容は、鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の規定にかかわらず、市長の給料月額にあっては、同条例第3条第1号に規定する額からその100分の20に相当する額を、担当副市長の給料月額にあっては、同条第2号に規定する額からその100分の14に相当する額を減じた額としようとするもので、公布の日の属する月の翌月の初日から、また公布の日が月の初日であるときは、その日から施行し、施行の日から起算して一月を経過した日に、その効力を失うこととするものであります。
 当委員会では慎重に審査いたしました結果、本件を妥当と認め、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第47号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第47号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第9「議案第54号平成25年度鎌倉市一般会計補正予算」を議題といたします。
 総務常任委員長の報告を願います。
 
○総務常任委員長(中澤克之議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第54号平成25年度鎌倉市一般会計補正予算につきまして、総務常任委員会における審査の結果を報告いたします。
 議案第54号は、去る12月10日開会の本会議において当委員会に付託されたもので、その後19日に委員会を開き審査いたしました結果、次の結論を得たのであります。
 本補正予算は、歳入歳出いずれも9,910万円を追加するもので、これにより補正後の総額は587億5,760万円となります。
 補正の主な内容は、まず歳出において、第10款総務費では、非常勤嘱託員報酬、住民記録システムの再構築に向けた事前データチェック作業委託に係る経費の追加を、第15款民生費では、子ども・子育て支援新システム構築委託料及び私立幼稚園長時間預かり保育支援事業に係る補助金の追加を、第20款衛生費では、名越クリーンセンター光熱水費に係る経費の追加を、第45款土木費では、準用河川新川護岸根固工事に係る経費の追加を、第55款教育費では、鎌倉体育館駐車場機器賃貸借契約解約に伴う賠償金の追加をしようとするもので、一方、これらに対し歳入において、県支出金、繰越金を追加しようとするものであります。
 なお、このほかに公立保育所建てかえ事業、河川維持補修事業及び交通体系整備事業に係る繰越明許費の追加並びに住民記録システム更新事業費、子ども・子育て支援新制度システム構築委託事業費、深沢子ども会館暫定施設設置事業費、フラワーセンター用地賃借料、鎌倉市都市公園(笛田公園)管理運営事業費、鎌倉市都市公園(笛田公園を除く)管理運営事業費及び鎌倉市鏑木清方記念美術館管理運営事業費に係る債務負担行為の追加をしようとするものであります。
 当委員会では、以上申し上げました補正の内容につきまして、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で報告を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  本件は、会議規則第49条の規定により、質疑及び討論の区分を省略いたします。
 ただいまの委員長報告に対する御質疑、または原案に対する御意見はありませんか。
 
○6番(保坂令子議員)  ただいま議題となりました議案第54号平成25年度鎌倉市一般会計補正予算について、神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表し、賛成の立場から討論いたします。
 本補正予算第45款土木費、第20項都市計画費の交通政策に係る経費について意見を申し上げます。
 交通社会実験実施事業委託の経費約444万円は、鎌倉市の交通渋滞の特異日において、公共交通の利用促進に向けた社会実験を行うためのものです。新規循環バスの実証運行と交通渋滞等の情報提供により、公共交通の利用促進を図り、自動車の利用の自主的な抑制を促すということですが、具体的には平成26年5月3日から5日の3日間、バス車両を借り上げ、鎌倉駅から県道金沢鎌倉線経由で、浄明寺ハイランドまでは在来の路線バスの路線を、その後、逗子市久木から大町に至る区間は県道311号鎌倉葉山線を経由して鎌倉駅に至る循環ルートを午前10時から午後4時の間、1時間に二、三本の間隔で走らせるというものです。
 社会実験として行う事業ですので、主要なバス停や交差点などのチェックポイントや全ての循環バスの社内に調査員を配置して、人海戦術で所要時間や利用者数をチェックするほか、循環バスの車内で調査票を乗客に配り、アンケート調査を行うと聞いています。
 鎌倉市は全国に先駆けて交通政策としての社会実験を行った自治体で、鎌倉市の取り組みを受けて、国交省も社会実験を施策の中に位置づけました。渋滞対策は、鎌倉市において長年の課題です。積極的な取り組み姿勢は評価したいところです。
 この事業も専門家や市民から成る交通計画検討委員会で練られてきたものだと伺っています。しかし、この事業は平成25年度の国交省の社会実験制度に選定されなかったことから、市費によって行うことになり、今回の補正予算に組み込まれたものです。果たして、全額を市費で賄ってまで行うべき実験かどうか、懸念を抱かざるを得ない点を2点に絞って述べさせていただきます。
 初めに、この新規循環バスのルートは、鎌倉市が購入している主要道路の渋滞データを参考に考えたということですが、ハイランドの住宅街の中の区間はこのデータに含まれていません。実際は、現在はほとんどの車がナビゲーションシステムを搭載しているため、交通渋滞の特異日に金沢街道が混んでくると、市外からの流入車はハイランドへ迂回し、ハイランドの逗子側が大渋滞となります。公共車両優先システムPTPSを全ての循環バスに搭載して、赤信号にひっかからないようにするとのことですが、新規ルートには横須賀線の踏切もあります。新規循環ルートと従来路線の所要時間を比較するというのが実験の目的の一つですが、新規循環ルート自体が渋滞するおそれがあるという指摘をハイランドの住民の方からいただいております。このことがまず1点です。
 次に、第1点とも関連しますが、社会実験の実施計画を練るに当たっては、まず利用対象地域の住民からヒアリングを行うべきであったことを指摘させていただきます。私は、この補正予算案を目にしてから、自治会幹部を含む6名の住民の方からヒアリングをしましたが、どの方もこの事業の渋滞の状況把握と利便性向上に疑問を呈されていました。
 今後、実験実施に先立ち、住民への周知を積極的に行うと聞いていますが、むしろ立案段階で住民からの意見聴取に力を入れるべきではなかったでしょうか。住民とのコミュニケーションに関して懸念があるというのが第2点です。
 最後に、要望としてつけ加えます。
 444万円という額は決して少額ではありませんので、実験の内容を必要な実験であるかどうかも含めて、よく精査してください。その際、利用対象エリアの住民の声に耳を傾けてください。圧縮できる経費は圧縮するとともに、実験を行った場合、その後本格的な実施に移行すべきかどうかの判断においては、データを広く公開した上、厳正な判断をすることを求めます。
 渋滞ピーク時の乗り入れ規制も検討されていると聞きます。鎌倉市民の交通環境の向上策として何が最適か、市民ニーズの把握に努め、費用対効果も含めて判断されることを要望して討論を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  質疑及び討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議案第54号平成25年度鎌倉市一般会計補正予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第54号は原案のとおり可決されました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第10「議会議案第11号要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意見書の提出について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
 
○22番(吉岡和江議員)  (登壇)議会議案第11号要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意見書について、提案者を代表して、提案理由の説明をいたします。
 便宜、文案の朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
 9月4日、厚生労働省は、社会保障審議会の介護保険部会において、介護保険で「要支援」と認定された高齢者を保険給付の対象から外し、「新しい地域支援事業」に移行する方針を示した。この方針を受け、全国の市町村議会からの意見書が上がったことや多くの関係者からの心配の意見を反映して、厚生労働省は11月14日の社会保障審議会介護保険部会に、「予防給付のうち市町村事業に移すのは訪問介護、通所介護のみとし、訪問看護や訪問リハビリなどは予防給付として継続する」ことを提案した。しかし、訪問介護と通所介護は予防給付の約90%に当たり、要支援外しの本質は変わっていない。「新しい地域支援事業」は、「市町村が地域の実情に応じて」行うこととなり、サービス内容は市町村の裁量に任される。
 しかし、その費用に、一定の上限が設けられる可能性があり、市町村の介護保険財政や高齢者が受けるサービスの内容、小規模な事業者の経営等に悪影響を及ぼしかねない。
 要支援のサービスを利用している高齢者は、歩く力が弱く、判断能力が多少落ちている人のほか、脳梗塞で軽い麻痺が残る人たちである。そのため、掃除や買い物などの家事で本人ができない部分を訪問介護員に手伝ってもらいながら日常生活を送っているほか、通所介護では介護予防を目的とした運動に取り組んでいる。また、認知症の人にとっては、初期の段階で適切なケアを受けることが重症化の予防となっている。
 このように、要支援者を対象とした介護予防事業を十分に進めれば、介護が必要な高齢者の増加を抑制することができる。しかし、要支援者の訪問介護、通所介護などを保険給付から外すことにより、高齢者の重症化が進み、介護保険財政の圧迫につながる可能性が生じる。
 よって、政府においては、要支援者への予防給付を市町村事業とせず、保険給付を引き続き継続するよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。平成25年12月24日。鎌倉市議会。
 総員の賛同をよろしくお願い申し上げます。
 以上で提案理由の説明を終わります。
 
○議長(中村聡一郎議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第11号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第11号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第11号要支援者への予防給付を市町村事業とすることに関する意見書の提出についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                   (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議会議案第11号は原案のとおり可決されました。
 なお、ただいま議決されました意見書については、議長において関係機関に送付いたしますので御了承願います。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  日程第11「閉会中継続審査要求について」を議題といたします。
 お手元に配付いたしました要求書のとおり、各委員長から目下審査中の事件につき、閉会中継続審査の要求があります。
 お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中継続審査に付することに御異議ありませんか。
                   (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、各委員長から要求のとおり、閉会中継続審査に付することに決定いたしました。
     ────────────〇─────────────〇────────────
 
○議長(中村聡一郎議員)  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 平成25年12月鎌倉市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
                   (16時35分  閉会)

平成25年12月24日(火曜日)

                          鎌倉市議会議長    中 村 聡一郎

                          会議録署名議員    中 澤 克 之

                          同          松 中 健 治

                          同          千     一