平成25年総務常任委員会
12月20日
○議事日程  
平成25年12月20日総務常任委員会

総務常任委員会会議録
〇日時
平成25年12月20日(金) 13時10分開会 17時06分閉会(会議時間2時間45分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
中澤委員長、保坂副委員長、竹田、河村、永田、岡田、山田の各委員
〇理事者側出席者
相川経営企画部長、中野経営企画部次長兼行革推進課長、奈須経営企画部次長兼秘書広報課長、渡邊(好)経営企画課担当課長、下平経営企画課担当課長、大隅政策創造担当担当次長、吉田(浩)世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長、甘粕世界遺産登録推進担当担当次長兼世界遺産登録推進担当担当課長、内藤総務部次長兼総務課担当課長、三上総務部次長兼納税課長、服部総務部次長兼職員課担当課長、内海(正)財政課長、高宮管財課長、嶋村防災安全部長、長崎防災安全部次長兼総合防災課長、佐々木危機管理課担当課長、齋藤(和)観光商工課担当課長、柿崎消防本部次長兼消防総務課長
〇議会事務局出席者
三留局長、木村次長、木田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)国の首都直下地震対策検討ワーキング最終報告について
2 議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について
3 議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について
4 陳情第123号神奈川県に対して「公契約条例」制定の意見書の提出を求める陳情
5 かまくら想いプロジェクトに係る契約について
6 9月17日にフラワーセンター付近で発生したパッカー車の事故について
7 議案第49号鎌倉市常勤特別職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
8 報告事項
(1)第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画前期実施計画の策定状況について
(2)都市連携の取組状況について
(3)公共施設再編に関する取組状況について
(4)公共建築物耐震診断の状況について
9 報告事項
(1)特命担当の設置について
(2)平成24年度陳情第21号「鎌倉市携帯電話等中継基地局の設置等に関する条例の改正についての陳情」のその後の状況について
10 報告事項
(1)政策創造担当の取組状況について
11 報告事項
(1)世界遺産登録に関する取組状況について
(2)扇ガ谷一丁目用地のその後の状況について
12 報告事項
(1)平成25年10月27日執行の鎌倉市長選挙における選挙公報について
13 その他
(1)要望書について
(2)継続審査案件について
(3)次回委員会の開催について
    ───────────────────────────────────────
 
○中澤 委員長  総務常任委員会を開会いたします。
 会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。山田直人委員にお願いいたします。
    ───────────────────────────────────────
 
○中澤 委員長  本日の審査日程につきましては、お手元に配付いたしましたとおりです。
 
○事務局  本日、世界遺産登録推進担当から報告事項の資料ということで提出がございましたので、委員の皆様に配付をしております。
 もう1点、かまくら想いプロジェクトの件に関しまして、資料がございましたので、机上に配付させていただいております。御確認をお願いいたします。
 
○中澤 委員長  以上、確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第1報告事項(1)「国の首都直下地震対策検討ワーキング最終報告について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○長崎 防災安全部次長  日程第1報告事項(1)国の首都直下地震対策検討ワーキング最終報告について説明をさせていただきます。
 先日、国から首都直下地震対策検討ワーキング最終報告の内容が公表され、昨日から各種メディアで報道が行われております。今回の国の報告内容は、資料の1枚目の上段、アルファベット数字の?に記載のとおり、対象とする地震は、(1)として東京都区部直下のマグニチュード7クラスの地震と、(2)として相模トラフ沿いのマグニチュード8クラスの地震の二種類を対象としております。(1)につきましては、発生確率は30年間に70%で、防災対策の主眼に置くこと。(2)については、当面発生する確率は低いが、長期的な視野に立った対策の実施対象とされております。
 この中で鎌倉市における被害想定として、最大震度は6強、最大クラスの津波として約12メートルの想定が示されております。想定される津波の高さは別添のグラフ、これは資料の3枚目になりますが、沿岸域各地が示されており、具体的な浸水域を示した地図もあわせて公表されております。
 鎌倉市における浸水範囲に関しては、現行の津波ハザードマップで、これは資料の5枚目に添付をさせていただいておりますが、現行の津波ハザードマップで、焦げ茶色のラインで示した南海トラフ巨大地震の浸水範囲とほぼ重なっております。
 さきに改定いたしました鎌倉市地域防災計画においては、南関東地震、明応型地震、慶長型地震、南海トラフ巨大地震を想定津波としております。最大クラスの津波に比べて発生頻度は高く、津波高は低いものの、大きな被害をもたらす津波をレベル1と位置づけ、本市の地域防災計画上は南関東地震を設定しております。また、発生頻度は極めて低いものの、一たび発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波をレベル2と位置づけ、明応型地震、慶長型地震、南海トラフ巨大地震を設定しております。
 今回の津波想定に関しまして、現在まで明らかとなっている部分について申し上げますと、津波高と浸水範囲に関しましては、現行の津波ハザードマップのレベル2の範囲内となっております。しかしながら、これまでのレベル2の津波に比べますと震源が近いことから、第一波、最大波ともに到達時間が非常に短く、極端な表現をいたしますと、レベル1の到達時間、または、それ以下の時間でレベル2クラスの津波が襲来する可能性があるということになりまして、鎌倉市にとっては非常に厳しい結果となっております。
 防災安全部といたしましては、この結果について専門家の意見を聞くとともに防災会議での議論をお願いし、今後の対応の方向性について検討してまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○中澤 委員長  質疑の有無を確認させていただきます。御質疑はございますか。
 
○山田 委員  きのうからきょうにかけて、この首都直下地震というのはいろんな報道機関から報道されているようですが、特に鎌倉に厳しい、今、津波というのは従来、力を入れてやってきておりますけれども、津波以外のところは、私も防災会議に出ていた時代に、津波もそうだけれども、本当に地震でさまざまな被害を受けたときにどう対応すればいいのという話も、防災会議のときに発言したことがあったと思うんです。
 そういう意味で、今回、火災による焼死者で、これは非常に家屋が密集しているところがかなり被害を受けるだろうと聞いているんですけど、そういう意味で、鎌倉で津波以外で、今の首都直下で特に南部、都心よりも南側を震源とした場合と言ったかな、そういったもののリスクというのは、今これからなのか、今までに想定されているものは既にあるのか、その部分、この報告に出てきたものに対して、新たに何かつけ加えるようなことがあるのか。津波以外のところです。そういったものがあれば、今想定される議論というのをお聞かせいただきたいんですけど。
 
○長崎 防災安全部次長  一般的な津波以外の震災対策ということになりますと、従来防災会議で議論をしてまいりましたとおり、建物の倒壊であるとか、今御指摘いただきました火災、あるいは、特にこの首都直下地震が発生しますと、完全に首都機能が麻痺する懸念もあると報道されておりますので、こういった部分で市民の生活に直接混乱が生じるおそれがありますので、そういった備えが必要であると考えております。
 具体的に何かということになりますと、従来の施策の延長線上で、その精度を高めていくということに尽きると考えております。昨日の想定の公表を踏まえて新たな取り組みというものは、現時点ではこれから検討するという形になろうかと考えております。
 
○河村 委員  今、山田委員からも御質問ありましたけれども、新たな取り組みというよりは精度を上げていかれるという御答弁でございましたが、私、一般質問でアプリケーションの活用というのを何度か申し上げているかと思うんですけれども、現状のハザードマップ、一般の市民の方がどれだけ見てもらっているかとか、ヒアリングではないですけど、確認してみたりされたことというのはございますでしょうか。
 
○長崎 防災安全部次長  まず、津波関係のハザードマップに関して申し上げれば、やはり東日本大震災の発生以降、大きな津波の発生が懸念されるということで、沿岸部の住民の方々は非常にこのハザードマップの改定を待ち望んでおられたということは感じております。それを受けてハザードマップを公表いたしましたので、これは十分に活用されているものと認識しております。
 それ以外の情報、例えば防災の手引きという防災情報全般を案内するような冊子も発行しておりますけれども、こういったものは転入手続の際に新たに鎌倉市民になられる方にお渡しをしたりしておりますので、そういった意味で防災情報は可能な範囲で行き届くような形で対応していると考えております。
 
○河村 委員  私はハザードマップを配っていただいて、ある程度周知しているという御答弁でございましたけれども、果たして、本当に最寄りの避難場所というのを皆さんがちゃんと確認しているか、また把握しているかというのは、かなり疑問符がつくんではないかと私は思うんですね。これは実情、私が実際に「知っているの」と聞いても、「この辺だと、どこなの」と逆に聞かれるようなこともありますから、やはり今いる現在地、そして最短距離で避難をしなければいけないといったときに、いつも自分の住んでいるところにいるとは限らないと思うんですよね。そういったときに、私は今現状、この世の中にあるテクノロジーを最大限に活用して、生命、財産を守ることにある程度力を入れていったほうがいいんではないかなとは考えているんです。
 また、津波だけではなくて火災、一部が燃えたら全部燃えてしまうというクラスターと呼ばれるのもありますから、この間の崖崩れとかで通行できなくなってしまう、建物が倒壊して緊急車両が入れないとか、そういった情報があると思うんで、そういうのを総合的に見えるような、何か開発してほしいと私は思っているんですけど、そういったお考えというのはございますでしょうか。
 
○長崎 防災安全部次長  御指摘のとおり、防災情報の提供手段というのは多ければ多いほどよろしいのかなと考えております。例えばスマートフォンのアプリケーションを活用したような防災情報の提供、これは無料のアプリもかなり普及しているというのは承知しております。私自身もダウンロードしております。例えばこういったものはないかというお問い合わせがあれば御紹介することは可能だと思いますし、こういったものを活用して訓練をしているというお話も聞きますので、これはいろんな事例を組み合わせる中で避難対策の精度を上げていく課題であると考えております。
 
○河村 委員  ぜひその辺は取り組んでいっていただきたいなと思います。
 そして、また今アプリケーションを何かダウンロードされておられるということですけど、もしお差し支えなければ何ていうものをダウンロードされているか教えていただけますか。
 
○中澤 委員長  アプリケーション名をここで言っていいんですかね。暫時休憩いたします。
              (13時20分休憩   13時21分再開)
 
○中澤 委員長  再開します。
 
○長崎 防災安全部次長  私個人としては、汎用型の地図アプリを利用しております。
 
○河村 委員  わかりました。また、そういうのをぜひ参考にしていただいて、今後の検討にしていただければと思います。
 
○保坂 副委員長  今回、国のワーキンググループの最終報告が出たということですけれども、神奈川県と県内の自治体で、ずっと被害想定の見直し作業というのをやっていますが、今回のこの最終報告というのは、その見直し作業にどういうふうにかぶってくるのか教えていただけますか。
 
○長崎 防災安全部次長  神奈川県の被害想定の検討委員会、私も出席しておりますけれども、来週、県の震災対策の会議がございます。そこで報告があると思いますけれども、この想定を踏まえて、神奈川県としても今の新たな神奈川県としての被害想定に反映していく流れになると容易に想像はできる形だと思います。ただ、県としての公式な見解は、まだ伺っていない状況でございます。
 
○中澤 委員長  ほかに質疑はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 了承かどうか、確認をさせていただきます。了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 職員入れ替えのため、暫時休憩します。
              (13時22分休憩   13時25分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第2「議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について」及び日程第3「議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について」を一括議題といたします。まず各常任委員会からの送付意見の有無を確認させていただきます。
 
○事務局  議案第42号につきまして、送付意見がございます。観光厚生常任委員会から、医師会立産科診療所の運営の充実について、開設5年を経過し、子育て支援のシンボルともなっているティアラかまくらの経営状況を分析した上で施策を講じ、十分鑑みた上で支援を行うことについて、考慮して審査をお願いしたいとのことであります。
 
○中澤 委員長  確認させていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 暫時休憩いたします。
              (13時26分休憩   13時35分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 一括して原局から説明を受けたいと思います。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  日程第2議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について、その内容を説明いたします。議案集その1、7ページをお開きください。
 本件は、平成8年度から37年度の30年間を構想期間とする第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部を修正しようとするものです。基本構想につきましては、まちづくりの基本理念等を定めたものであり、その内容を大きく変える修正は行っておりませんが、平成8年度の策定後、社会の変化を踏まえ、所定の修正を行うため、鎌倉市総合計画条例第9条の規定に基づき、御審議をいただくものでございます。
 それでは、8ページをお開きください。具体的な修正内容につきましては、基本構想の第2章「将来都市像と将来目標」の1、「人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち」の中の2項目めにおいて示している平和・人権・男女共同参画の記述について、その内容を整理するものでございます。
 同じく第2章3「都市環境を保全・創造するまち」の(3)「省資源・循環型社会をめざします」の本文の最後に、現在の取り組みでございますエネルギーに関する記述を追加するものでございます。
 同じく第2章4「健やかで心豊かに暮らせるまち」の(2)といたしまして、「子育てしやすいまちをめざします」の項目を追加するとともに、現行の(3)「豊かな生涯学習社会の創造をめざします」を(5)とし、これに伴う項目番号の整理を行います。
 同じく第2章の5「安全で快適な生活が送れるまち」の(1)「災害に強い、安心して暮らせるまちをめざします」の本文中に、東日本大震災を踏まえ、防災の視点に減災の視点を加えた記述とするとともに、交通安全対策に係る記述を(3)「総合的な交通体系をつくりだします」の本文中に移動し、記述内容の体系的な整理を行います。
 同じく第2章の6「活力ある暮らしやすいまち」にあります(1)「ニューメディアの活用による地域の発展をめざします」につきましては、現状では一定の役割を終えていることから、項目を削除するとともに項目番号の繰り上げを行います。
 なお、(5)については、(4)に繰り上がるとともに表題を含め、消費生活に係る考え方の整理に伴い、記述内容を修正いたします。
 次に、8ページの下段から9ページにかけて、ごらんください。第3章の1「人口」の(1)に係る記述につきましては、新たに行った人口推計により、基本構想終了年である平成37年の予測人口の時点修正が必要になったことにより記述の内容の整理及び修正をするものです。
 同じく第3章の2「土地利用」の(2)に係る記述につきましては、市が働きかける対象として、国に県を追加するものです。
 次に、9ページから10ページにかけてをごらんください。第4章「基本構想の実現に向けて」に係る記述につきましては、まちづくりの原動力となる市民力・地域力の視点から市民参画・協働についての表現を改めるとともに、効率的な行財政運営について、持続可能な都市を目指すための行財政運営、財源確保策の検討、事業の選択と集中、行財政改革とさらなる連携の強化の視点から記述を改め、歳入歳出のバランスを堅持し、持続可能な都市経営の確立をしていくこととし、あわせて項目の順番などの整理のための修正をするものです。
 以上で、日程第2議案第41号の説明を終わります。
 続きまして、日程第3議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定について、その内容を御説明いたします。議案集その1、11ページをお開きください。また、本議案に添付する書類となってございます第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画をあわせて御参照ください。
 まず、本件の検討に至った背景について御説明いたします。現行第2期基本計画に基づき、平成24年度からスタートしました後期実施計画においては、中期実施計画からの継続事業に新たな事業が加わったことによる計画規模の拡大に起因する大きな財源不足が生じる結果となっております。このような財源不足に加え、公共施設の老朽化に伴う維持管理経費の増大、東日本大震災を踏まえた防災・減災対策等、緊急を要する課題に対する取り組みに向けては、硬直化した行財政運営を改め、持続可能な都市経営をこれまで以上に推進するとともに市民力・地域力を発揮し、鎌倉が誇る資源を生かしながら新たな魅力を創造し続けることが重要であるとの考えに基づき、第3期基本計画の策定に取り組んできたところでございます。
 それでは、第3期基本計画の具体的な内容について、御説明いたします。添付する書類の1ページから13ページにおきましては、第3期基本計画の概要といたしまして、第1章「基礎条件」及び第2章「計画の推進に向けた考え方」について記述してございます。第1章「基礎条件」では、人口、土地利用、環境について、それぞれの現状と課題及び基本方針について、1ページから5ページの中段にかけて記述をしているところでございます。第2章「計画の推進に向けた考え方」では、全ての施策に横串を刺す四つの柱として、市民自治、行財政運営、防災・減災、歴史的遺産と共生するまちづくりについて、5ページの中段から13ページまで記述しているところです。四つの柱において、市民力・地域力の一層の発揮、事業の選択と集中や公共施設のマネジメントの推進、歳入確保策の強化などについて記述してございます。
 次に、添付する書類の14ページから69ページにおきましては、第3期基本計画施策の方針について、基本構想に掲げる六つの将来目標に合わせた6章立てでお示ししているところです。14ページでは、「序章」といたしまして、6年間の基本計画期間中の施策の展開について記述をしているところです。多くの課題の中で、東日本大震災の甚大な被害を経験した後に策定する総合計画として、市民の生命を守り、安全を確保することが全ての施策に優先する取り組みであると。その考え方に基づき、本計画内においては防災・安全の分野を中心とした安全な生活の基盤づくりにつながる取り組みを優先的に進めることとしてございます。
 また、その他の取り組みにつきましては、先ほど御説明いたしました四つの柱の市民自治及び行財政運営に示した考え方に沿って、選択と集中を基本に進めていくこととしてございます。
 14ページから69ページの施策の方針につきましては、現行基本計画の体系をよりわかりやすく整理し、六つの将来目標、24の政策分野、51の施策の方針としたものです。体系につきましては、巻末において、参考として体系の見方及び体系図を添付してございます。
 それでは、具体的に施策の方針について御説明をさせていただきます。六つある各章の構成は同じものとなりますので、本常任委員会の所管となります分野が含まれている将来目標を参考に御説明をさせていただきます。
 14ページを御参照ください。各章の将来目標の次に位置づけられているのが括弧書き数字で示されている政策分野となり、ここでは第1章「人権を尊重し、人との出会いを大切にするまち」の(1)平和となります。さらに丸付き数字で示されている部分は施策の方針を示しており、ここでは?平和推進事業の充実をお示ししています。各施策の方針につきましては、「施策を取り巻く状況」「目標とすべきまちの姿」「主な取組」で構成されており、「施策を取り巻く状況」では現状と課題を記述しています。また、「目標とすべきまちの姿」では、基本構想の終了年度である12年後のまちづくり、町の姿を目標として掲げ、「主な取組」では第3期基本計画の計画期間となる6年間での主な取り組みを記述しているところでございます。
 簡単ではございますが、以上で説明を終わります。
 
○中澤 委員長  それでは、質疑の有無を確認させていただきます。
 
○竹田 委員  それでは、まず議案第41号から伺わせていただきます。この基本構想の何がどう変わったのかと、私は何度も何度も読みまして、なるほどなと。記述の仕方がちょっとわかりにくいんですけれども、やっとわかりまして、要はこの基本構想の一番主眼とするところは、第4章の4番の持続可能な都市経営と。10ページですね、そこのところが今後6年間の方向を示すことなんだろうなと思いました。
 この4の持続可能な都市経営のところを読んでいきますと、前半のところは非常に財政状況から来て、多様化・複雑化・高度化と、そして状況の変化に対応できるようにと、歳入・歳出のバランスとわかるんですが、最後のそこのまとめの部分ですよね。そして重要性・緊急性を踏まえた施策の選択と集中を基本に、真に市民に必要な施策を進めますと。緊急性とか、重要性とか、真に市民に必要なとか、言葉では非常にわかりやすいんですけれども、具体的に、例えば緊急性はわかるんですよ。わかるんだけれども、これからこの施策を進めていく上で重要なものって、じゃあ何なのか、真に市民に必要な施策って何なのかと聞かれたときに、言葉は簡単なんだけれども、その捉え方というのは、それこそ重要なことではないのかなと私は思うんですね。
 そこで、お伺いしたいんです。ここの例えば重要性という言葉でもいいですけれども、重要性というのは何に照らして重要だとここを判断するのか、そこのあたりを伺いたいんですけれども。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  基本構想の構想の実現に向けた考え方の中の一つとしまして、持続可能な都市経営というものを書かせていただいています。委員御指摘のとおり、ここは非常に重要な項目だと考えてございます。
 重要性・緊急性というのは何に照らしてという部分なんですけれども、これはその時々で重要なもの、緊急性が高いものというのは変わってくるものだと思っています。結局私どもの判断基準としましては、市民の皆様の御意見ですとか、そういった部分を捉えながら、何が重要で何が緊急性が高いのかというところを取捨選択していかなきゃいけないという考え方でございます。
 ですから、この段階で何が重要かということであれば、例えば今ですと、私どもの重点施策としまして、安全な生活の基盤づくりというものを掲げてございます。現段階では、これが一つ重要な施策だと捉えてございます。もちろん、それ以外にも重要な施策はたくさんある。全て重要な施策だとは思うんですけれども、その中でやはり全て重要だからといって全てができるわけではございませんので、やはり市民の皆様の声を聞きながら緊急性が高いもの、重要性が高いものというものを捉えていきながら、毎年毎年の予算の編成をしていくというような考え方でございます。
 
○竹田 委員  その時々でというのは、それは緊急性の問題であって、重要性というのは、その時々で私は変わるものではないと思うんですよ。鎌倉市として何を重要と捉えるのかというのは、それは年月が変わって、ことしはこれが重要、来年はこれが重要って、それは緊急性の問題だと思うんですよ。鎌倉市の行政として何を重要にしてやっていくのかということは、私は基本的には変わるものではない、立ち位置はしっかりと持っておくべきだと思うんですけど、どうでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  そういう意味におきましては、この6年間ということではございますけれども、基本計画の中で計画の推進に向けた考え方という章を設けさせていただいています。具体の施策というわけではないんですけれども、ここに大きな大事な考え方を四つ示してございまして、これが一つ鎌倉の施策の背骨になってくるんだろうなと思っております。あと、51の施策を並べさせていただいております。これらは、それぞれに重要なものだとは考えてございます。
 ただ、先ほど繰り返し申し上げるんですけれども、全てが100%できるわけではありませんので、その中でやっぱり得られる収入に応じた選択をしていかなきゃいけないという考え方でございます。
 
○竹田 委員  だから、そこで伺っているんですね。これが全てできるわけじゃない。できるわけじゃないから、この中でどれをより重要と判断するのかということを私は伺っているんです。その重要な判断材料、何をもとにして重要と判断するか。先ほど市民の声を聞きながらと。市民の声、いろいろあるんですよね。もちろん市民の声を聞くことも大事なんだけれども、市としてはここを大事と常に思いながら、ここに照らして重要だと思うものは何ですかと実は伺っているんです。禅問答みたいになっちゃうんですけどね。
 第1章に基本理念が書いてありますよね、ちゃんと。それから、いろんなところに出てくるんだけど、平和都市宣言を鎌倉はしていますと。それから、鎌倉市民憲章がありますと。それに基づいたとここに書いてありますよね。平和都市宣言と鎌倉市民憲章の精神を基調にしながら1、2、3があるわけですよ。だから、私の考えとしては、その精神に基づいてこの総合計画ができたんであるならば、何を重要として踏まえるかというときには、ここに返るんではないですかと私は思うんですね。そこに鎌倉市民憲章の中に書いてあります。お互いの友愛と連帯意識を深める、健康で豊かな市民生活をより向上させるため、教育・文化・福祉の充実に努めますと。やっぱりお金がない、お金がない。じゃあ、何が重要か。パブコメをとるとか、どうやって重要性を引っ張ってくるのかどうかわからないけれども、その時々で重要性って変わっちゃいけないんだと私は思うんです。だから、これを立てるときの一番最初に、このような基本理念を言っているんだったら、ここに立ち返ることが重要なのかどうなのかというかがみになってくるんじゃないかと私は思うんですけど、どうでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  基本構想の第1章の基本理念、これは委員御指摘のとおり、もちろんこれが根幹になるものだとは考えてございます。
 
○竹田 委員  初めから厳しいことを言いましたけれどもね。これをやるやらない、これ民営化しちゃう、これ切っちゃう、行政サービスって境目がないですよ。ここまで、ここまではない。そのときに、この行政サービスは必要なのか必要ないのか、どうなんだろうかと判断するときに、基本理念に立ち返って考えていただけるということ。そこは、ぜひともよろしくお願いします。
 それから、二つ目のことを伺います。実はこれをずっと読んでいくと、私、大変言葉が気になったんですね。それは何かと言うと、「主な取組」のところの末尾なんですよね。読んでいくと、「実施します」「努めます」「進めます」「推進します」「取り組みます」「行います」と、いろんな言葉が変わるんです。これ、市民が読んだときに、市民もでき上がったら読みますけど、何々について「実施します」というと、ああ、やるんだな、やってもらえるんだなと認識ができるけれども、例えば「努めます」という表現があります。「検討します」という表現があるんですよ。重要なことだから挙がっているんだけど、末尾のこの変化というんですか、微妙な変化というのは非常に市民には、これはやるんだろうか、やる気ないんだろうかと非常に不安な思いがあると思うんです。この「主な取組」の文末の表現はどのような観点で書かれたんでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  「主な取組」として書かせていただいていますので、基本的には前向きに取り組んでいく考え方で書かせていただいています。
 ただ、今現在の「各施策の主な取組」と書かせていただいているものの、やはり進捗状況ですとか状況等で実施しますと必ずしも言えない部分については、前向きな形で「努めます」という言葉になってしまったり、「図ります」という言葉を使わせていただいて。ですから、それはそれなりに原局、もしくは私どもで意識をして書かせていただいているところでございます。
 
○竹田 委員  ぜひ伺いたいですね。「実施します」はわかります。「進めます」、ああ、進めてくださるんだなと。「行います」「検討します」の言葉の意味を教えてください。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  「検討します」は、まず検討が必要だということです。その検討の結果として、この3年間なり6年間の中で実施に移せるものはもちろん実施をしていく可能性はありますし、もしかしたら検討だけで終わってしまう可能性もありますけれども、いずれにしましても、主な取り組みとして書かせていただいていますので、これは前向きに市として取り組むそれぞれの項目だと思っております。
 
○竹田 委員  そうですか。そうすると、場合によっては6年間検討して終わることがあり得る。そういうことでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  もちろんそうならないように努力はするんですけれども、可能性としてゼロではないと思っております。
 
○竹田 委員  逆の考え方をすれば、検討することによって、これは基本理念からして重要であると判断され、即、検討という言葉は使っているけれども、実施することになることもあり得るということですか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  それは、その可能性もないわけではないと思います。
 
○竹田 委員  わかりました。次の質問へ行きます。16ページのところなんです。この間も伺わせていただいたんですけれどもね。3番の多文化共生社会のところ、そのサブタイトルが「さまざまな国籍・文化の人々が安心して暮らせるまちづくりを推進します」と。この間も伺わせていただいたところなんですけれども、この間の御答弁では、この中に共生という意味合いが含まれていますよということで終わったような記憶がありますが、やはり私としてはこれを読んだときに、この文章を丁寧に読んだときに、「さまざまな国籍・文化の人々が」と、これが主語ですよね。その人たちが安心して暮らせるまちづくりを推進しますと。この文言だと、「さまざまな国籍・文化の人々が」と、その人たちが対象化しているわけですよね。対象化している。この人たちが安心して暮らせるまちづくりと。私は、この文言からどうしても共生、一緒に私たちあらゆる鎌倉に住む、いろんな文化を持っている、いろんな民族の方、あるいは国籍の方々が一緒にともに平等に尊重し合って生きていくんですよという、その多文化共生という視点が私はこのサブテーマからは読み取れないとそう思うので、重ねて御質問させていただきます。いかがでしょう。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  恐れ入ります、前回と繰り返しの答弁になってしまうかもしれないんですけれども、前回お話ししたとおりで、この言葉の中には、もちろん、ともに生きるという考え方は含ませていただいているつもりでございます。そういったことから、「目標とすべきまちの姿」にも、国籍や民族が異なる人々がお互いに文化を認め合いと。さらに、「だれもが安心して暮らせるまち」となっていますと。こういう町を目指していきますよとうたってございます。ですから、言葉の中に確かに「ともに」という言葉は入ってございませんが、考え方の中には委員の御指摘のような考え方も含んでいると、私どもはそういう考え方でつくってございます。
 
○竹田 委員  そういう意味が含まれているんだったら、その意味がはっきりと言葉にあらわれるようにするべきではないかと。サブテーマというのは非常に重いものなんですよね。教育の部分でも、グローバル化の社会に向けて、子供たちは国際社会に活躍できるような子供たちを育てるというような文言が今度入ってきましたよね。まさに、この多文化共生というような国際社会に子供たちが出ていく、英語ばかりじゃない、さまざまな国の人たちと仲よくやっていく、そういう精神性の部分が含まれているわけですから、この言葉については、私は疑問が残ります。
 
○永田 委員  まず議案第41号の、竹田委員からもありましたが、私もこれを拝見させていただいて、やっぱり「持続可能な都市経営」というところが一番の重要ポイントになっているのかなという印象も受けました。その中で、また中心になってきそうなのがこの議案集の8ページの一番下の第3章のところで、人口推計ですとかそういったところをもとにして、やっぱりこれからも持続可能というところがポイントなるのかなと、つながっているように思うんですが。
 同僚議員の中の一般質問にもありましたが、こういう推計をきちんと調査して、本当に鎌倉市が今後どうなっていくのかという調査という面がすごく重要になってくると思われるんですが、多分こういうことがあって今回の前倒しですとか、また計画というのが決まってきたと思うんですが、こういう調査に関してはどのように考えられていて実施をされているのか、お聞かせいただきたいんですが。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  人口の調査は、かなり大がかりな調査になりますので、毎年毎年繰り返してということはできないと考えてございます。ですから、機に応じて、例えば計画をつくるですとか、そういった段階で調査をさせていただいています。
 ただ、毎年毎年の人口の移り変わりというのは、私どもも十分に把握することができますので、この調査はこの調査としてやりまして、今後の人口の移り変わりについては毎年毎年しっかりとチェックをしていかなきゃいけないなと考えてございます。
 
○永田 委員  人口だけではなくて、やっぱり多目的にいろいろと調査をして、今後のこの都市経営の持続可能というのがポイントになってくると思いますので、そういったところも引き続きよろしくお願いします。
 あと、この基本計画に関してなんですが、改めて今回前倒しの理由ですとか、背景ですとか、そういうのを除いて、ぱっとこの基本計画だけをいただいて第一印象として感じたことが、6月、9月から丁寧に御説明していただいた中で、今回またこのような発言をするのは本当に申しわけないとは思っているんですけれども、やっぱり持続可能であったり、財源の不足が今後また考えられるという中でつくった中で、そういったところがどれだけこの基本計画の中に反映されているのかなというのが、ぱっと見た感じだとわからなかったもので、そのあたりについてのお考えをまた伺いたいんですが。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  今回基本構想とあわせてつくらせていただいてございます。基本構想は、基本計画の上位に来る大きな考え方になります。その中で、先ほどから御指摘いただいているように、持続可能な都市経営についての考え方をお示しさせていただいた。
 それから、基本計画の中でも、例えば7ページから行財政運営という項目が始まります。これは先ほども申し上げましたとおり、基本計画を貫く四つの大きな考え方、基準になる考え方と考えています。この中で、行財政運営に向けた市としての考え方をお示ししてございます。
 さらに、ページでいきますと14ページは、これから始まる51の施策の方針の前に序章という形でつけさせていただいてございます。51の施策は全て、先ほどから申し上げているように重要な、市としてやらなければいけない項目ではあると思います。ただ、やはりなかなか全部が全部100%の力を込めて51の施策に取り組むことはできないとは思いますので、一つこの6年間の中では安全な生活の基盤づくりに向けた施策、防災・減災を中心とした施策です。こういったものについては、力いっぱい努めていかなきゃいけないなと。ただ、そのかわりに、それ以外の施策については毎年々の歳入を鑑みながら予算を編成していくと。
 ですから、もしかしたら市民の皆様にとっては不十分なサービスという形になってしまう可能性もありますけれども、それも歳入と歳出のバランスの堅持という中では市民の皆様に御理解いただいて、何とか御了解いただきながら予算編成をしていくというような考え方をここの中でお示ししてございます。一つ一つの施策をやめますというような書きぶりはしていないんですけれども、51の施策を紹介させていただきながら、その中で選択と集中ですとか、そういった部分でやっていかなきゃいけないんですよということをこの中ではお示しをさせていただいています。
 
○永田 委員  防災ですとか、安全ですとか、本当に重要なことで、ここに書かれていること全てがやっぱり安定した経営がなければできないことばかりだと思っていますので、やっぱり今お示しいただいた、この8ページのところで、事業の選択と集中から始まって、広域行政の推進・関係諸機関との連携まで、このあたりがいわゆる歳入というか、しっかりと行財政改革を進めていこうというようなところにもなってくるのかなと思うので、そういうところのバランスをしっかりととりながら進めていっていただきたいと思います。
 
○岡田 委員  議案第42号なんですけれども。抽象的な話になって大変恐縮なんですけど、8ページのところ、先ほども言われたんですけれども、真ん中のちょっと下に危機的状況にある硬直化した行財政運営を改め、硬直化した行財政運営、これは具体的に何かということになってくるんで、それはちょっと置いておいて、その下に市民力・地域力を発揮し、鎌倉が誇る資源を生かしながらと書いてある、ここの具体的に市民力・地域力、鎌倉には本当にNPOもあるし、いろんな団体があるんだけど、前回のときは協働って何といって、ネットの石川元議員だったかな、あのとき、ずっと全編やられて、どうなっているんだとすごく怒っちゃっておりましたけれども、今はもう議員じゃないんですけれども、そこら辺、私も思ったので。簡単に書くんだけど、我々も、市民も力をおかりしてとか、協働でやらなきゃいけないというんだけど、あるところでは本当に市民と和気あいあい、一生懸命やろうというところもあるし、あるところでは行政主導みたいなところもあるし、随分使い方が、そこのところで違うなと。私もあのとき、石川敦子元議員のを聞きながら思いました。そこら辺のところから考えて、ここの市民力・地域力って何なのかと。余り具体的に言わなくてもいいけど。要するに、そこら辺が頭にいつも残る。教えてください。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  鎌倉は、かつてから市民活動が盛んであったり、鎌倉の非常に特徴的な部分だと思っております。今回私ども、市民力・地域力という言葉を使わせていただきましたのは、今までも市民参画・協働ですとか、地域コミュニティーという部分については、基本計画の中でうたわせていただいておりました。ただ、実態として、例えば協働につきましても提案事業が徐々に減っていったり、なかなかうまくいっていない状況も見えるのかなと思っております。
 そこで、市民力・地域力という言葉を使わせていただいて、これは中心となるにはやはり市民参画・協働と地域コミュニティーだと思っています。これらの取り組みにつきまして、市民の御協力をいただきながら行政と一緒に町をつくっていくような取り組みを進めていかないと、今後の鎌倉市の市政運営上、非常に厳しいことになるだろうという考え方のもとに、この言葉を使わせていただいてございます。
 
○岡田 委員  NPOのこの団体の集まる場所が大船と、ここの二つ、2カ所ありますね。市民力を生かそうということでやられたかと思うんですが、同時に地域には自治会、町内会という昔からの組織もあって、多分この二つぐらいが大枠、概念的に言えばあるんではないかと。それはどうやって、どういうふうに生かすんだということはあると思うんですね。
 漏れ聞くところによると、自治会、町内会からもちろん苦情もあるんだけれども、NPOからも結構苦情も耳にしていて、一緒にやると言っているんだけど、本当に一緒にやるのか。私たち頑張っているんだけど、どうなっているのと長年聞いています、本当のことを言うとね。一個一個は言いませんけれども。そこら辺は本当に血を通わせながらやっていかないと。そういう声が大きくなると、市民力・地域力といっても何をやっているんだみたいな。それ、うそでしょうみたいな。あるいは、もうちょっと耳の痛いことを言うと、お金がなくなったから、ただ市民を利用しているだけかと。そういうことにもなりかねないんで、そこら辺はちゃんと御理解いただいて、お互いに言いたいことを言えるような。あしたからといってもできないと思うけれども、そういうところにも少し意を用いてやってもらいたいなと思っているんですけど、いかがでしょうかね。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  地域コミュニティーに関しましては、企画でも数年前から取り組みを行ってございまして、なかなか難しい課題なんだなというのは身にしみて感じてございます。
 今、大船で一つ試行的な取り組みが進められてございます。何をやらなければいけないかというと、自治会、町内会の皆様が中心になるのかもしれないんですけれども、それにNPOが加わって、その他の方が加わって、そこで合意形成ができるような仕組みができるのが一番よろしいのかなと思っています。
 そういった仕組みは、なかなか一長一短にできるものでは、簡単にできるものではないんですけれども、それに向けて今担当原局でも動いてございますので、そういった取り組みが一つでもうまくいって、それが他の地域に伝わっていくような形で進められればなと思っております。
 
○岡田 委員  よろしくお願いします。これは市民力というか、NPOなんかだと12年以上前からの課題で少しやってきていて結構歴史があるわけで、ぜひ余り手を抜かずに、市民が頑張ろうと、町のために頑張りましょうと、卑近な例でいったら弁当をおつくりしたりとか、見守りとか、いろんなこともやっているわけで、ここら辺は十分血を通わせながらやっていってもらいたいと思っています。
 それから、先ほど観光厚生常任委員会からの送付意見として、ページ32と書いてあって、ここに、先ほど医師会立産科診療所運営の充実について、開設5年を経過し、子育て支援のシンボルともなっているティアラかまくらの経営状況を分析した上で施策を講じ、十分鑑みた上で支援を行うことについて、考慮して審査をお願いしたいという送付意見がありました。
 見ますと、32ページに医師会立産科診療所の運営の充実と書いてある。6番目にね。真ん中のところ。市民が市内で安心して出産できるようティアラかまくらへの支援を行いますと書いてある。これは、私は前は民主党ということで会派を組んでいたんですが、もう今はなくなっちゃって1人だから会派は解消したんですが、前の飯野元議員なんかも随分質問されましたし、その前から私も実はやってきている問題で、もう部長も何人もかわられているんで、あの部長ってなかなか厳しいことがあるんですけれども、もともとティアラかまくらをつくるときにどうだったんだという話があって、自前でできるようにしてくださいよという、この約束があるわけですよ。それで、産科のベッドもふやしたりとか、いろいろやっておられるかと思うんですが。他方で、産科がそんなに少ないのかというと、大船に産科ができましたよね。それから、今話題の徳洲会にもできますよね。そうすると、本当に足りないのかと、市が肩入れしなきゃいけないのかというところもある。それから行財政の観点もある。そこら辺から考えると、どう考えますか。
 
○中澤 委員長  担当原局がいませんけれど、答弁できますか。暫時休憩します。
              (14時13分休憩   14時14分再開)
 
○中澤 委員長  再開します。
 
○財政課長  今、岡田委員の質問でございますが、産科の問題は私ども財政課で査定をしている立場から、お答えをさせていただきます。
 御指摘いただきましたように、この9月、10月、ちょっと月ははっきり覚えていないんですけれども、大船に、御指摘のとおり、産科がオープンいたしました。分娩の数も、現行のティアラよりは多いようでございます。これができて、平成27年度、もしくは28年度あたりには徳洲会で山崎にまたできるということで、はっきりとした数字はまだ私どもも査定の段階でいただいてはないんですけれども、やはり少しティアラの分娩数が減ってきていると聞いておりますので、その辺を踏まえた上でどのような支援が必要かというのは、この実施計画をやっていく中で検討させていただきたいと考えております。
 
○岡田 委員  今答えられました矢内原さんのところもでき上がる。それから、先ほど言われた徳洲会もやるわけで、初めは何もないということで、鎌倉で産み育てたいんだということで、じゃあ支援しましょうということが出てきた。初めは。そのときに私どもは、それはいいんだけれども、バランスをとってやってくださいよと。ずっと金を出し続けると、そういうことはやめてちょうだいという話をしたんです。それはわかりましたと。数年後だったんです、そのときの約束は。絶対そうなりますからということで、よし、わかったと。じゃあ、賛成しましょうと、賛成した。数年後たっても赤字、ずっと赤字なんです。そうすると怒ってきますよね、私だって人間だから。どうなっているんだ、初めの約束はと。しかも、産科状況が変わってきてもいる。しかも、それだけじゃなくて、さっき申しましたように行財政改革のせいで、要するに収入ががくっと減ってきている。計画自由財源が本当になくなっていく。来年なくなる。その次もなくなりますよ。そういう中で、漫然とやっていっていいのかというところがあると思うんですね。だから、そこら辺を真剣に考えてもらわないと、私も壊れたテープレコーダーみたいに何回も言わされているんで、いいかげん年ばかりとって、私も議員やめなきゃいけない年になりますからね。そこらは本当に考えてやってください。よろしくお願いします。それは考えてやっていただけますか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  市内で子供を産みたいという機能と、それからティアラかまくらにつきましては、今現在は子育てのある意味拠点的な役割も持っていると聞いています。もちろん議員おっしゃるとおり、自立運営していくというところにはまだ至ってございません。そこに向けて、金銭的な支援だけではなくて、さまざまなサポートも支援のうちだと考えてございますので、そういったさまざまなサポートをしながらティアラの今後のあり方も含めて検討しながら、当面鎌倉市として支援をしていくことになるのかなと思っております。
 
○岡田 委員  やめるつもりだったんで、ちょっと違った答えが返ってきたんで言わなきゃいけなくなっちゃったんですけど。つくるときは、どういう理由でつくったんですか。途中から理由が変わってきたらだめなんだよ。こういうことでつくりますよ、皆さんお願いします。こういうことで、わかりました。ずっとたってきたら、これも入りますよと今言っているような気がしたの。つくったときの目的で、きちっとやってほしい。でなければ、ちゃんと考えないと。その約束でやっているんだから。2年、3年、5年じゃないですよ、これ。ずっとやっている。だから、あんまり怒らせないでください。ちゃんとやってください。これをやめてくださいなんかは言ってない。適正に見て、きちっとやってくださいと、目的どおり。そう言っているんです、私は。あんまり変にとらないでくださいね。
 
○山田 委員  いただいている第3期基本計画との関連ではあるんですけれども、前の最終案のところで、話をさせていただきたいと思うんですけど。
 まず、この基本計画のいわゆる見直し作業、今、できる前から見直し作業も、妙な質問になっちゃうんですけど、この見直し作業というのはどういうようにして、今後6年間、第3次基本計画の見直しというものをかけていくんですか。そういうことについて、今お考えがあればお聞かせいただきたいんですけれども。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  この次の基本計画に向けてということでございましょうか。
 
○山田 委員  説明不足で申しわけないです。今、岡田委員からもあったように、6年間というのは長いようで短い、短いようで長い期間ですね。基本計画ですので、これはリジッドにそのまま6年間過ごせればいいと思うんですが、いろいろ社会的環境も変わってくるでしょうし、経済変化も起こってくるでしょう。そういう意味での見直しというものを基本計画の中に加えなきゃいけないというタイミングが出てこないかなと思っていまして、そういうときにはどういうふうにして、その小幅な改定で、今の基本構想も言ってみれば提案してこういうふうに変えますよといって、基本構想の場合は長いスパンですけれども、基本計画がもっとリアリティーがあるものですから、そういったものをきちんととっていこうと思ったときにどういう見直しというものを想定されているのか、想定がなければ6年間このままやりますよといって守り続ければいいと思うんですけれども、そのあたりで何かお考えがあればお聞かせいただきたい。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  基本計画の下に実施計画がございます。事業に置きかえて変えられるものであれば実施計画は3年、3年でございますので、その中でアジャストしていけばいいのかなと思います。
 反面、基本計画の記述そのものを変えなければいけないような事象が生じた場合につきましては、こちらは議会に御審議いただかなければいけない案件になりますので、それはそれらの手続をとった上で変えていく形になるかと思います。
 
○山田 委員  今回議決案件ということで、条例上の議決案件になったことで、いろいろほかの常任委員会にも御審議をいただきながら進めてきて、きょうが委員会としての最終審議ということになっていますので、そのあたり、情勢によってはという話が、もしこの中で変化が生じてくれば、その都度議会に諮ってということで確認作業していくということについては確認をさせていただきました。
 あと、先ほど議論があったように、市民意見というのを毎年の予算にどう反映していくかというのは、この基本計画を持ちながらも実施計画があり、さらに年度予算がありという、その落とし込みがあるんですけれども、その実施計画といっても、この基本計画に記載されているものの中から実施計画が重点事業も含めて選別をされていくわけで、今、岡田委員がおっしゃったような都合のいい解釈論で、そういう実施計画を少しずつアレンジしていくというのか、変えていくというようなことが実施計画の中で、我々は予算のところまで、実施計画としては予算のところまでしか我々は手出しできない部分が出てきちゃいますものですから。それは執行権の範囲だという意味で言っているんですけれども。そういったところが基本計画に書いてあって理解していたはずなのに、実施計画で、あれ、こんなふうになっちゃったとか、年度の予算でこんなふうになっていくよということについて、そのあたりはきちっと執行部はこの基本計画から落とされた実施計画というものもまた含めて、3年間の実施計画についての変更についてはかなり厳しい目で運営していっていただけますねということは実施計画の議論のときにまたやればいいと思うんですけど、この基本計画の関係から言えば、それはきちっと執行部の中では意思統一はできているんですね。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  また実施計画のところで御報告をさせていただきたいと思いますけれども、今回実施計画につきましては、この目的の事業を、この工程でやりますというところを市民の皆様にお約束をするイメージでおります。ですから、そこに書いた工程につきましては、基本的には守ってもらう形で考えています。
 ただ、やはり外的要因ですとか、いろいろなさまざまな要因で変わることも全く想定しないわけではございませんので、もし実施計画の内容が変わるような事態が生じるようでございましたら、それはそのたび、そのたびに例えば資料を入れさせていただくような形で御説明はしていきたいなと。これまでそういったことは余りしてございませんでしたので、今後の実施計画につきましては、そんな手続もとっていきたい。
 さらに、もし必要であれば、事後になるかもしれないんですけれども、変わった部分について、総務常任委員会なりに御報告させていただくというようなことも考えなければいけないのかなとは思っております。
 
○山田 委員  わかりました。今回この基本計画、相当長い時間かけて審議をしてまいりました。私がこの中身については前回質疑をさせていただいていますので、もう総括的な話だけで、きょうは終わりにしようと思っていたものですから、こういう基本計画を我々が決める、議会も決めるということの重みというのも、やっぱり我々もきちっと共有化していかなきゃいけないです。それをまた実施計画に落とし、予算に落としたときに、余り乱暴な予算がばんと出てくるような、そういったことも避けていかないと、本来の目的としたものがつくれなくなっちゃいますので、そういったことをお互いに議会もそうだし、執行部もそうだし、そういった意味でお互いがそういうことを了解事項としてしっかりやっていくんだと、そこの確認をきょうぜひともしておきたいなと思ったものですから。そのあたり、実施計画の予算のつくり込み、これからこちらにも御説明があるかと思いますけれども、十分御配慮の上、基本計画にないことが出てくるようであれば、えっと思いますので、そこのところは十分チェックしながら実施計画も見ていきたいと思いますので、ちょっと要望的な話になりますが、しっかりとこの基本計画というもののお互いの了解事項というのをきっちり守ってまいりたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 済みません。要望になっちゃいましたけれども。
 
○保坂 副委員長  では、幾つか伺っていきたい思います。よろしくお願いします。
 まず、私は基本計画だけ、質問させていただきたいんですけれども。基本計画の最後のところの体系図、今回、最後になってたくさん質問があることについて、これまでも経営企画課からはたびたび御説明をいただいているんですけれども、ここに来ていろいろ質問したり、また意見を述べさせていただくのを御了承いただきたいと思います。
 といいますのは、重点事業あたりでも一緒に示されるんだったら、この基本計画の裏づけとなる具体的な取り組みが見えると、それを踏まえてこういう基本計画なんだというところがあるんですけれども、重点事業というのは今回一緒には示されないということで、実施計画もそうですけれども、そのあたりも含めて、いろいろ質問が多くなってしまうところがあります。
 この最後の体系図なんですけれども、9月定例会で示された最終案のときには、この施策の方針のところに星印があって、これが安全な生活の基盤づくりにつながる目標と取り組みを記載していますというような説明があったんじゃないかなと思うんですよね。そういった星印の施策が非常に今回中心になっている安全な生活の基盤づくりにつながるんだというところで幾つか、11あったと思うんですが、今回示されている中ではどうなっているんですか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  お手元に今回議案としてお出ししたものにつきましては、従前こういった冊子をごらんいただいて皆様に御説明を申し上げていたんですが、今回議案ということになりますので、書かれている文章を中心にこの中で記入させていただいています。
 御指摘の星印につきましては、冊子をもしお持ちでしたら35ページに、これが全てではないんですけれども、施策の方針の安全な生活の基盤づくりに係る事業ですよというのを表としてお出しをしてございました。今回文字を中心とした議案という形で出させていただいていますので、この表もなくなってしまいましたので、体系表の星印もなくなってしまったと。そういう技術的な話でございます。考え方は特に変えてございませんので、冊子にした段階には、こういったものは戻ってくるように考えてございます。
 
○保坂 副委員長  わかりました。そういうことでしたら結構です。その星印を消したことで何か意味があるかなと思ってしまったんですけれども。ちょっと順次伺っていきたいと思います。
 まず、皆さん指摘されているところなんですけれども、9月の定例会でも市民自治と協働のあり方については、いろいろ質問や意見も述べさせていただいたので、今回はあんまり言わないでおこうかなと思っているんですが、観光厚生常任委員会でも、同僚議員が6ページの下のところ、計画の推進に向けた考え方で市民自治の確立に向けた意識の醸成というので、この醸成という言葉の使い方はどうなのかという意見を申し上げています。やはり理念的なことではありますけれども、ともに歩むという、そういった意識が、醸成というところには出てこないんじゃないかなと受けとめています。文言のことを余り細かく言ってもというところはありますけれども。
 それと、つながりまして、先ほどからこの8ページに書かれていることについては、皆さんからいろいろ意見が出ています。全体的なことなんですけれども、この基本計画を策定していくのに当たって、この市民意見のくみ上げというのはどういうふうに行われたのか、どれくらいの市民が参加してこの基本計画がつくられていったのかということをこれまでにも御報告いただいておりますけれども、簡単に御説明いただけますでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  今回の基本計画、基本構想の策定に関しましては、市民アンケートを初め、幾つかの取り組みをしてございます。
 まず一つは、市民アンケートでございます。2,000人を対象に、それぞれの施策、今現在の基本計画をベースにした施策を一つ一つその重要度ですとか満足度をお伺いするような取り組みをしました。
 それから、アンケートとは別にワールドカフェというのをやってございます。実はこのワールドカフェは、今アンケートは別にとお話をしたんですけれども、市民アンケートにお答えいただいた方に御参加をいただいたようなワールドカフェでございます。ワールドカフェにつきましては大体70人ぐらいでお集まりをいただきまして、丸一日拘束させていただいて、さまざまな御意見を頂戴したというような取り組みをしてございます。
 それから、あとは市民個人の方ではなくて、団体に向けたワールドカフェというのもやってございます。これは例えばNPOの方ですとか、青年会議所の方ですとか、そういった方に御推薦をいただいて御参加をいただきまして、夜の時間で3時間ぐらいなんですけれども、さまざまなテーマについて、小さいグループの中でお話をいただくというようなこともしてございます。
 それ以外ですと、例えば市長が各地域を回って御意見を聞くふらっとミーティングという中でも総合計画のお話をさせていただきまして、それについて御意見を頂戴したりというような取り組みもしてございます。
 あとは、市民ではないんですけれども、職員向けのワールドカフェというのも、かなりの大人数に参加をいただいて意見聴取をしたりというようなことはしてございます。
 
○保坂 副委員長  今御説明をいただきましたのは、8ページの中ほどのところですね。「最小の経費」で始まっているこの段落ですけれども、選択と集中ということが書かれておりまして、真に市民に必要な行政サービスを市民・行政みずからの責任で自主的に選択するとともにという、こういった記載がありますけれども、ここで伺いたいのは今後実施計画のレベルで市民が自主的に選択に参画する方法というのはどういう形で担保されているのかなと思いながら、ここを読みました。今御説明いただいたような基本計画をつくる段階での、そういった市民参画というのを想定されているんでしょうか。そのあたり、ちょっとお願いいたします。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  基本計画につきましては、大きな方向性を市民の皆様にお伺いする場面でございますので、市民参画というものはなじむのかなと思っています。ただ、実施計画は、具体の事業の組み立てもかかわってきますので、これについては、基本的に私どもとしましては市民参画を経ながら実施計画をつくるということは考えてございません。
 ただ、それぞれの事業を行う原局は、市民の皆さんと日々話をしながら事業の構築というのをしてございますので、形の上ではそういう市民参画をとらないまでも、各それぞれの担当が市民の皆さんとやりとりをしながら事業を最適化した形で組み立てていると考えてございます。
 
○保坂 副委員長  今ここに書かれている市民・行政みずからの責任で自主的に選択するという、自主的な選択の部分というのは、今示されている基本計画の策定、それから今後まさに事業を進めていく中でという、そういう理解でよろしいわけですね。
 先ほど他の議員の方の質問の中で御説明いただいたときに、この市民協働について触れられて、提案型の提案事業とかが減ってきているということをおっしゃっていましたけれども、やっぱり市民との協働って、そういう相互提案事業といって一つの枠がありますけれども、それは前回9月議会にも言ったんですけれども、非常に透明度の高い事業なのかなとも思っているんですけど、小さな枠にとらわれないで、もっと広く市民との協働というのを見ていっていただきたいなといつも思っていまして、やはり行政で見えている市民というのは限られていると思うんですよね。だから、やっぱり市民の中に出ていってということも必要ですし、今実際にいろいろ市民活動をしていらっしゃる多くの市民がいらっしゃいますけれども、これから参加してくる方たちも含めて、やっぱりそういう多くの市民が集える拠点づくりというのも今後ますます必要になるかなと思っているものですから、そういうことも含めて広い視点で市民参画、市民との協働というのを考えていっていただきたいと思いながら、ここの8ページのところを読ませていただきました。
 では、13ページに世界遺産登録の推進が記載されています。先ほど今回示されていただいている、この基本計画の書式についてお話しいただきまして、9月のときとは違う形になって、文章でということなので。9月の中に示された世界遺産関係のところでは、歴史的遺産と共生するまちづくりというので、こういう図式がありまして、これは私はとてもよくわかったんですね。今回の中には含まれていませんけれども。歴史的遺産と共生するまちづくりということの中で三本柱があって、ここでも文章としては本当に書かれてはいるんですけれども、住み続けたい、住んでみたい、訪れたいまちづくりに向けてというのと、鎌倉の魅力や価値の共有、そして世界遺産という、その三つが関連し合っているというのが図式で大変よくわかりました。今回この示されているのですと、この最後の3番のところに世界遺産登録の推進というので書かれているんですけれども、図式の形になっていないので、この三者の結びつきというのが一目瞭然ではちょっとないものですから、伺いたいところがあります。
 ここ、「世界遺産のあるまちづくりをめざすための基盤を整えるとともに、世界遺産登録に結びつくコンセプトの再検討を進めます」ということで、基盤を整えるというのと、コンセプトの再検討というのが並列した形になっています。このコンセプトの再検討なんですけれども、世界遺産登録の推進協議会も先ごろ解散になったこの状況を踏まえて、このコンセプトの再検討をどこでどうやっていくかというのが見えてこないまま、これが残っているという印象を受けるのですが、これについてはどういうふうにお考えなのでしょうか。
 
○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長  今御指摘いただきました世界遺産登録に結びつくコンセプトの再検討は誰が行うかということでございますけれども、まず、この世界遺産登録の取り組みは国家事業として、そもそも行われているということがございまして、国、それから県、それから鎌倉市はもちろん、行政が主体となってこの検討を進めてまいります。
 今御質問の中で推進協議会のことがお話に上りましたけれども、こちらは市民の皆さん中心に、既にありました武家の古都・鎌倉というコンセプトを市民の皆さんによりよく理解していただくための普及啓発活動をするために行政と車の両輪となって御協力いただいていたところでございます。やはりそこは役割が違うかと思います。
 
○保坂 副委員長  そうしますと、この世界遺産登録に結びつくコンセプトの再検討というのは、住み続けたい、住んでみたい、訪れたいまちづくりに向けて、さまざまな取り組みを市と市民とが続けていく中で、それがその先にコンセプトが見えてきたらいいな、将来的な世界遺産登録への再挑戦に結びつくであろうという意味で、ここで書かれているのでしょうか。
 
○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長  行政の取り組みそのものとしては、基盤を整えること。そしてまたコンセプトを考える、再検討するということは並行して進めていくことかと思います。
 ただ、やはり行政内部だけで淡々と議論をしていても、いいコンセプトというのは出てこないかと思いますので、よく市民の御意見も伺うとか、いろいろなステップを踏んで進めていくことになるかと思います。
 
○保坂 副委員長  そうすると、今の御説明だと行政としてはまちづくり、いろいろICOMOSとかの指摘とかも受けて、さまざまなところに配慮しながらまちづくりを進めていきますけれども、それと同時に行政内部でコンセプトづくりというのも、それはそれとして行っていくという、そういうことなんですか。
 
○吉田[浩] 世界遺産登録推進担当次長  もともと世界遺産登録の取り組みそのものが、よりよいまちづくりを進めるための一つの手段でございますから、まちづくりに向かって、いろいろな部署がいろいろな立場から取り組んでいくということは、これはもう当然の前提でございます。それがまずあっての上でのことでございますけれども、それと、あわせて、世界遺産担当の部署では国・県などと連携しながら内容の吟味をやっぱり並行していかないと、仮に全てのいろいろな環境が整った後に、その先に突然コンセプトの検討を始めても、それは実際の登録に結びつく活動となることは非常に難しいかと思いますので、今の段階から並行して準備は進めていくべきかと考えております。
 
○保坂 副委員長  では、基本計画の45ページです。危機管理策ということで挙げられています。この危機管理策、防災安全の地震対策、風水害対策の充実の次に掲げられていますけれども、6月議会の前だったか、御説明をいただきまして、ここの大きな項目は?なので施策の方針ですか、この施策の方針は新たに加わったという説明を受けているんですけれども、その経過について御説明をお願いいたします。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  今現在の基本計画の総括評価というものをやりつつ、新しい基本計画の項目づくりをしてございます。危機管理につきましては、今現在の基本計画ではございません。今現在の基本計画を経過する中で危機管理という非常に大事な考え方というのが新たに出てきたということで、改めて今回一つの大きな項目として、ここに掲げさせていただいたという経過でございます。
 
○保坂 副委員長  これについてはパブリックコメントを行った中で、パブリックコメントの意見としてつけ加えるべきだというのがあったとも伺っています。実際にパブリックコメントを拝見もしているんですけれども。そういう意味で、なかなかパブリックコメントの扱い方、日ごろパブリックコメントを市民の方が一生懸命出してくださっても、それが計画とかの変更につながらないのは残念だなと思っている中で、そのパブリックコメントがくみ上げられたということについてはよいことではないのかなと思うんですけれども、全体を見たときに危機管理対策というので、あらゆる危機事象に備えた対策が講じられと書いてありますが、そのあたり、あらゆる危機事象というのをきちっと書き込んでいるのかなというあたりに、関心を持ちました。
 9月議会で示された書き方ですと、全ての施策の方針の中で最後のところに、この施策を具体的に推進する個別計画というのが挙げられていまして、この項においては鎌倉市危機管理対処方針、鎌倉市国民保護計画、鎌倉市緊急事態対策計画総論編、地震災害時業務継続計画、これらがこの施策を具体的に推進する個別計画ですと挙げられています。その中で、今申し上げました中の一つの鎌倉市緊急事態対策計画を見ますと、この基本計画の中では新たな感染症というのを挙げられているんですけど、それだけではなくて、感染症、放射性物質災害、テロ事件及び環境汚染などをその対象にその対策を定めるという書き方があるんですね。それに対応して考えますと、この課題のところの三つ目、新たな感染症や環境汚染などの緊急事態への備え、このようにあります。その緊急事態の例示の中に、鎌倉市緊急事態対策計画の中で書かれています放射性物質災害とかも入れたほうがより緊急事態というものの把握に資するのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
 
○長崎 防災安全部次長  今御指摘のありました緊急事態対策計画、これは今お話のありましたとおり、危機管理の分野の個別計画の一つであると認識をしております。その中では、新型インフルエンザの行動計画であるとか、感染症対策等々、個別に体系化している状況でございます。
 今お話のありました環境汚染と、それから放射性物質の対策が書かれていないと。この基本計画の議案でいきますと、46ページの新たな感染症や環境汚染などの「など」に含まれていると御理解をいただきたいんですけれども、一つの根拠といたしまして、環境省で、ことしの4月に環境基本法の改正がございました。その際に、環境省の説明によりますと、従来の環境基本法は、放射性物質による大気汚染の防止の措置については、原子力基本法等の関係法律に委ねていたということがございます。しかしながら、3・11以降の東京電力の福島原発の事故を受けまして、国レベルでそういった検討をしたと。要は、環境汚染の枠組みの中で、放射性物質対策を検討したという経過がございます。それを受けて、平成24年の国会で、環境基本法等の原子力基本法に対応を委ねていた部分が削除されたと。要は、環境基本法で放射性物質対策は見ますという形で、国レベルで検討がされているという経過がございます。
 そういった意味から行きますと、46ページの「新たな感染症や環境汚染など」ということで、放射性物質対策も含まれていると原局としては理解をしているところでございます。
 
○保坂 副委員長  先ほど、竹田委員もおっしゃったように、含まれていますということで、そういう御答弁になるのかなと思うんですけれども、やっぱり文言で規定していくのと、そういう理解ですというあたりは、ちょっと異なるのかなというのもあります。
 私も、6月に御説明を受けたときから、ここのところはずっと気になっていて、どの時点で意見表明をしようかなと考えていたんですけれども、先般の一般質問のときにも、長嶋議員が福島第一原発の4号炉の燃料棒の取り出しが、一たび燃料棒が落っこちてしまったりしたら大変な惨事になるというので、本当に身近に迫った危機として対応していくことが必要なんではないかという問題提起をされて、それを聞いて、私は本当にそうだなと思ったこともあります。
 それから、先ごろ、神奈川県に情報公開請求を一つしました文書が出てきたんですね。それは、横須賀市にあるグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンという核燃料の加工工場なんですけれども、そこから国内の原発に燃料の輸送というのが常時行われている。その状況について、情報公開請求しましたところ、さすがに3・11の事故の後は減っておりますけれども、それ以前というのは本当に毎月1回を超すペースで、その横須賀市久里浜から国内各地の原発に核物質が運搬されているという状況もある神奈川県鎌倉市ですので、放射性物質の災害をここに入れておくことは必要なのではないかと思って、質問をいたしました。
 
○中澤 委員長  私も質疑を行いますので、正・副委員長を交代させていただきます。
 暫時休憩します。
              (14時52分休憩   14時53分再開)
 
○保坂 副委員長  再開いたします。
 委員長の職務を行いますので、よろしくお願いいたします。
 
○中澤 委員長  数点だけ、確認をさせていただきます。
 まず、行財政改革関係で歳出抑制等々いろいろあるんですけれども、鎌倉市の公契約の考え方というのが、低入札の件はどんどん低入札の基準を上げてきていて、鎌倉市も上げてきていると。
 一方で公契約も、先般明らかになっているのも、随契がどんどんふえてきているものがあって、いわゆる公契約の考え方ができていないんですけれども、そこの考え方というのはどうなっているんでしょうか。そこは従来の公契約のあり方というものと、当然ながら法令に基づいたものは変わっていないのか、それとも鎌倉市はこの計画の中で、公契約について、市長の考え方を変えているのか。それはどちらでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  今回の基本計画の中では、契約のあり方ですとかそういった部分につきましては、記載をしてございません。
 
○中澤 委員長  特に書いていないのはわかっているんですけれども、一応確認させていただきましたが、法令に基づいてきちんとやってください。
 それと、先般朝日新聞で、「渋滞の鎌倉、いざ課金」というので、かなり夕刊で大きく記事になっているんですけれども、いわゆるロードプライシングをやるということであるんですけれども、16日から専門会検討を本格化させるとあるんですけれども、このことは今回の計画の中のどこに記載があるんでしょうかね。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  交通需要のマネジメントにつきましては、ページでいきますと50ページから始まります総合交通の中で、うたわせていただいております。
 その中で、1番、道路交通体系の検討の主な取り組みの中に、1番の交通体系の検討の(2)のところで、自動車利用を抑制する等の交通需要マネジメントの施策を進めることによる交通環境の改善を目指しますというところが、それに当たると考えてございます。
 
○中澤 委員長  これを見ると、かなり具体的に記載があるんですね。ポイントまで書かれていて、ということは、これはもう具体的にこの計画に乗っかっているものだと思っていたら、包括的な中に入れるということなんですけれども、これはもう計画として決定して、本格化させるというわけですよね。だけれども、こういうものがでかでかと出ているのに、ここにきちんと具体的に記載をしないものなんでしょうか。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  この計画の性格でもあるんですけれども、比較的施策の大きな方向性をお示しするという形でございます。ロードプライシングですとか、パークアンドライドというのは、交通需要マネジメントの施策の中の一つでございます。渋滞を解消するための交通需要マネジメントをしていきますという大きな方向性をお示しして、そのもとで実施計画の中で何をやっていくというところになるのかなと思っております。
 
○中澤 委員長  具体的なことも記載があるので、交通需要マネジメント施策であるパークアンドライド、鎌倉フリー環境手形等実施しています。具体的なことも書いてあるんで、その逃げというのはちょっと通用しないとは思います。これ以上はやりませんが。
 あと、本日の当委員会においても、防災関係でちょっとありましたけれども、報告をいただきましたように、この鎌倉に直下型地震が来るときに、最短だと10分かかるか、かからないかで数メートルの津波が来るということで、公共施設の中で、稲瀬川保育園は大体避難で十数分かかるんですね。材木座保育園は30分弱かかる、子供たちを連れて逃げるのは。
 そうすると、これは危ないよ、危ないよと出てきているのに、しかも30年内で何十%という確率からいうと、そんな悠長なことを、この保育園というものをやっていくことについて、公共施設として考えたときも、そんな危険なところに置いておくわけにいかないだろうと。
 そうすると、この移転、公共の拠点構想も何も書いてもいないんですけれども、今の公共施設というあり方からでもいいし、財政というあり方からでもいいんですけれども、この危険と指摘されているこの保育園を、いつごろ、どうするというものの計画はどうなっているんでしょうかね。
 
○渡邊[好] 経営企画課担当課長  企画の立場でお答えという形になるんですけれども、きょう、私どもの政策会議の中で、今回の被害想定がかなり厳しいものになるということは承知してございます。その前も県の想定ですとか、そういった部分でも、鎌倉市に非常に甚大な被害が及ぶことは想定されております。
 御指摘の稲瀬川と材木座は確かに海に近い部分にございますので、それ以外にも危険が及ぶような建物につきましては、公共施設の再編の中でも、基本的には危険の及ばないところに逃げるというのが原則になってございます。特に保育園につきましては、小さなお子様がそこで生活をされていますので、いつまでにという話は、今私の口からは申し上げられないのですけれども、大至急の何かしらの対策が必要だとは考えてございます。
 
○保坂 副委員長  正・副委員長交代のため暫時休憩いたします。
              (14時59分休憩   15時00分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。委員長を交代いたしました。
 質疑を打ち切ります。
 1件ごとに意見の有無を確認させていただきます。
 暫時休憩します。
              (15時01分休憩   15時02分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 議案第41号につきまして、意見の有無を確認させていただきます。
                  (「なし」の声あり)
 意見なしということを確認させていただきました。
 議案第42号につきまして、御意見のある方は挙手をお願いいたします。
 
○岡田 委員  先ほども質疑をいたしましたけれども、観光厚生常任委員会から総務常任委員会に、ティアラかまくらのことにつきまして、ちょうど第3次鎌倉総合計画第3期基本計画の32ページの真ん中のところ、6のところにございますけれども、医師会立産科診療所の運営の充実ということで、文言が1行出ているわけですけれども、十分私も気持ちはわかるんですけれども、当初、医師会立産科診療所をつくろうというときは、先ほども申しましたけれども、鎌倉市で生み育てたい、外じゃなくて鎌倉でやりたいんだと。そのときには、産科診療所も少なくて、どうにか市がしなきゃいけないということで、医師会とタイアップして頑張りましょうと。その趣旨は私もそのとおりわかっていましたし、そういうこともしなきゃいけないのかなと思っていました。
 ところが状況も変わってきたということもありますが、その前に、それはいいんだけれども、入りと出をきちっと考えながらやってくださいと。将来的には自立的な診療所にしてくださいよという要望をしておきました。
 その後、環境が変わりまして、先ほども申しましたけれども、鎌倉市内に2カ所の産科診療所も出てきたということもございまして、これからずっと行政がやっていくことなのかどうかという疑問も、私個人は持っています。
 ただ、先ほども申されましたけれども、つけ加えられて、子育て支援のシンボルというか、そういうことにもなっているんだよというようなこともございました。そこら辺は、委員会の皆さんがどう考えられるかわかりませんけれども、ただ私個人としましては、つけ加えるというのは違うんじゃないかという感じもしています。
 ただ、断定的に私は言うわけではございませんけれども、そういうことも踏まえて、行財政改革も踏まえて、今後進めてもらえればありがたいなと思っております。ここでは、ティアラかまくらの経営状況を分析した上で施策を講じと、こう言っているわけですから、ここはまさに言っているところじゃないかなと思います。そして、十分考えてちょうだいよと。そして審査をお願いしたいと言われたので、審査資料が全部私の頭に入っているわけじゃございませんし、また、ここで質疑もしていませんけれども、赤字ということもわかっていますので、ぜひそこら辺を配慮しながら進めてもらいたいと思います。
 
○竹田 委員  議案第42号について、先ほど御答弁をいただきましたけれども、やはりこの文言はただ単なる、決して細かいところの言い回しの問題ではありませんので、修正の提案をさせていただきたいと思いますので、委員長、お取り計らいをよろしくお願いします。
 
○保坂 副委員長  私も同様に、先ほど述べました危機管理対策のところで、修正案を出したいと思いますので、お願いいたします。
 
○山田 委員  先ほどの質疑でさせていただきました。きょうは総括的なというお話をさせていただきましたけれども、この基本計画というものは、本当にこれからの鎌倉市をつくるための、本当に重要な柱になっていくものです。さらに、そのつながりである実施計画であり、単年度の予算にブレークされていくわけですから、ぜひこの状況の変化があれば、実施計画に反映し、必要とあらば基本計画を直す。
 基本計画というのは、基本的には直さないことをスタンスに、6年間で長期ビジョンを持って、この鎌倉市を捉えていってほしいといったことを切にお願いし、お互いに議会も執行部側も、そういった基本的に決められたことをしっかりとまちづくりに反映していくんだという強い気持ちを持って、今後の実施計画あるいはその予算づくり、そういったものについては、我々は審議という形では参画できますけれども、提案ベースだと執行部の話ですので、何が重点だとか、何をおくらせようとかというのを、全て執行権の範囲になっていっちゃいますものですから、そういったものを重々この基本計画に違わないような、計画をぜひ立案していくようにお願いをしていきたいと思っています。
 
○中澤 委員長  ほかの委員の御意見はよろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 それでは、ただいま議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定に対しまして、竹田委員から修正案を提出したい旨の発議がございました。
 また、これとは別に、保坂副委員長からも修正案を提出したい旨の発議がありましたので、各委員の修正案配付のため、暫時休憩いたします。
              (15時03分休憩   15時07分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 ただいま提出されました修正案については、現在審査中の議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定についてと、あわせて議題といたします。
 本修正案につきまして、まず提出者の竹田委員から説明をお願いいたします。
 
○竹田 委員  議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定の部分の修正案として、その中の多文化共生社会のところの文言が、「さまざまな国籍・文化の人々が安心して暮らせるまちづくりを推進します」となっていますけれども、これはやはりさまざまな国籍、文化の人々が、その方々が、多文化共生をしていく上での対象者になっている。先ほども述べましたけれども。そうではなくて、多文化共生の視点というのは、さまざまな国籍、文化の人々が安心とともに、私たち鎌倉市民全員が、ともに文化あるいは国籍、さまざまな民族の方々と対等な関係を保ちながらともに生きていくという視点であるべきであると思います。
 そこで、修正は、「さまざま国籍・文化のひとびととともに、誰もが安心して暮らせるまちづくりを推進します」と、そのように修正をさせていただきたいと思います。
 なお、つけ加えるならば、総務省においても、「多文化共生というのは、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として、共に生きていくこと」と、このように述べられていますので、この原案の「さまざまな国籍・文化の人々が安心して」、それは内容的に含まれていないと思いますので、修正案として提出させていただきます。
 皆様の御賛同をいただけますよう、よろしくお願いします。
 
○中澤 委員長  それでは、本修正案につきまして、質疑のある委員の方はお願いいたします。
 
○山田 委員  それでは、質疑をさせていただきたいのですが、おっしゃっていることは、「ともに」という言葉の修正ということなんですが、具体的には次期基本計画の「目標とすべきまちの姿」「主な取組」、こういったところの影響はどのようにお考えですか。何か文言の修正等が必要だとお考えなのか、このサブタイトルだけ変更しておけばいいとお考えなのか、どちらなのでしょうか。
 
○竹田 委員  「目標とすべきまちの姿」の中で、私が今述べたような、国籍や文化の異なる人々が、互いの文化を認め合い、ここに入っていますね。それから、情報交換や情報発信がさらに促進されるとともに、公共施設利用案内の翻訳や改善が行われ、誰もが安全でと、ここで「誰も」が入っていますよね。ですから、これがサブテーマの中にないということで、内容的な「目標とすべきまちの姿」の中では表記されているんですけれども、肝心かなめなサブタイトルの中にこのようなことが書かれていないので、「目標とすべきまちの姿」については変更するつもりはありません。
 
○山田 委員  あと、「主な取組」ではいかがですか。
 
○竹田 委員  「主な取組」は、そのために学校教育ではこういうことをしますと。それから、そのために意見の反映ができるようにしますと。具体的な内容については、このとおりで結構だと思っています。
 
○山田 委員  これは次期基本計画ということで、これから実際、先ほどちょっと議論しましたように、実施計画なり、予算編成に対しての、ある意味バイブル的な形になるものですよね。
 「目標とすべきまちの姿」ということについての、特段の加筆は要らないだろうと。「主な取組」についても、「ともに」という言葉を入れる、入れないにかかわらず、実現できるだろうということについては、お気持ちは実現できる。
 記述されているのかどうかについては、いかがですか。それは十分だとお考えなのか、サブタイトルを直せば、この軸が当然、姿なり取り組みなりが変わってくるのであれば、それは当然直すべきことは直していかなきゃいけないとは思うんですけれども、具体的にその姿だとか、主な取り組みということが、特段変更がないということであれば、あえてここを直すということに対する意味合いというのが、こだわりはよくわかるんですけれども、私が注目しているのは、「目標とすべきまちの姿」とか、「主な取組」とすごい変更がかかるということがもしあれば、これはやはり考えていかなきゃいけないなとは思うんですけれども、そこについては了承いただけると、改めてですが考えていていいんですね。
 
○竹田 委員  そのとおりです。
 初めに伺いましたらば、ここのところでは、多文化共生社会の推進の下にサブテーマがもともとなかったと。なかったら別に問題はなかったんですよ、以前は。ところが、こういう言葉があえて入ることによって、鎌倉市のスタンスはこういうことだったんですかと。
 例えば具体的に言いますと、この間、児童虐待防止月間が11月にありました。あれは私も拝見しました。そうすると、その中で、いろんな市の取り組みと比べたときに、非常に情報発信力が、具体的な話を申し上げて申しわけないんですけれども、弱いなと。よく見たらば、それが英語に変換したり、いろんな言葉に変換しているんですよね。そうやって、例えば提示されているものが言葉さえ変えればいいというような視点で、これから多文化共生を捉えてほしくないなと。
 それから、例えば道案内についても、英語がついている、ハングル語がついていれば、これは多文化共生だということではないでしょと私は思うわけですよ。だから、このサブタイトルをどう書くかということが、これはいろんな方が、市外の方も見る、さまざまな皆様が見るときに、この言葉の持つ意味というのが非常に重要性を持ってくると思うので、ただ単なる飾りではないと思います。こちらで内容的にやっていくんだからいいんじゃないかと、そういうものではないと思いますので、私はあえてここで「ともに」「誰もが」という言葉を入れるべきだと思って、修正いたしております。
 
○中澤 委員長  ほかの委員はよろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 よろしいですか。それでは意見を打ち切ります。
 暫時休憩します。
              (15時13分休憩   15時31分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 次に、保坂副委員長の提出した修正案について、説明をお願いいたします。
 
○保坂 副委員長  議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定についてに対する修正案について、提案理由を述べさせていただきます。
 配付資料の基本計画の46ページをごらんください。
 今、お配りいただきました修正案、簡潔な書き方になっておりますので、どこにどの文言を入れて、どれを削りたいかということについて、まず先に述べさせていただきます。
 46ページの課題のところで、4項目挙がっておりますけれども、この3項目め、「新たな感染症や環境汚染などの緊急事態への備え」のところで、「新たな感染症や環境汚染」の後に、「放射性物質災害」を加えていただきたいということです。
 もう一つが、その下の「目標とすべきまちの姿」のところで、冒頭が「武力攻撃事態やテロなどあらゆる危機事象を想定した体制が整備されており」となっていますけれども、この頭のところの「武力攻撃事態やテロなど」という、この文言を削り、「あらゆる危機事象を想定した体制」というところで始まるようにしたいという、修正を考えている部分はこの2点です。
 その理由につきましては、先ほども述べましたけれども、この危機管理対策の、このサブタイトルのところに、「あらゆる危機事象に備えた対策」となっております。この「あらゆる危機事象」というのをバランスよく、この中で例示していくことが大切ではないかと考えます。
 先ほど述べました緊急事態対策計画の中では、感染症に次いで、放射性物質災害と書かれております。先ほどの御答弁では、環境汚染の中に放射性物質災害が含まれるのだと、そういうふうに法律でも改まっていくわけで、そういう理解でよろしいのではないかという御答弁をいただきましたけれども、やはりここは具体的に例示していくことが、全体のバランスの中でも、そしてまた、今後、市の取り組みをしっかり見ていく中でも、また市民の方の関心等に応えていく意味でも、この放射性物質災害というのを、ここに入れてはいかがでしょうかということです。
 緊急事態対策計画、こちらは総論編ということで配られておりますけれども、この中で個別の緊急事態に対処した計画を今後つくっていくという方針があります。この緊急事態対策計画の中で、既に新型インフルエンザ行動計画はつくられていますが、今後、感染症対策、放射性物質災害対策、テロ事件対策、環境汚染対策と、個々の対策としてつくられていきますので、それも踏まえて、ここに放射性物質災害を入れてはどうかということです。
 もう一つ、ここは削ってはいかがですかというほうなんですけれども、「目標とすべきまちの姿」のところの冒頭のところです。
 この危機管理のところ全体を見ますと、あらゆる事象という、危機管理の対象となるあらゆる危機事象ということで、武力攻撃事態やテロというのは再三出てきています。ですので、ここでまた改めて例示しなくてもいいのではないかと。もし例示するんですと、全部並べて、武力攻撃事態やテロなど、また新たな感染症、環境汚染、放射性物質災害と並べれば、あらゆる危機事象というのと合致した表現になると思いますけれども、その中から、ここだけ抜き出して、その前にも何度も出てくる「武力攻撃事態やテロなど」というのだけをここで例示するのは、全体のバランスからして、見直したほうがよいのではないかという趣旨で提案をさせていただいております。御賛同いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 
○中澤 委員長  暫時休憩します。
              (15時38分休憩   15時41分再開)
 
○中澤 委員長  再開します。
 引き続き、副委員長、どうぞ。
 
○保坂 副委員長  今、ちょっと言い忘れた箇所がありまして、申しわけありません。今、事務局から整合性の部分で御指摘をいただきました。
 全く同じ文言が出てくる箇所がもう1カ所ありまして、先ほど課題の3点目のところで、新たな感染症や環境汚染の後に、放射性物質災害を加えたいと申し上げましたけれども、その上のところですね。現状のところの一番最後です、同じ文言がありますので、課題の上のところ。「新たな感染症や環境汚染などの緊急事態」、この「環境汚染など」の後に、同様に「放射性物質災害」を加えていただきたいということで、修正の申し出をいたします。
 
○中澤 委員長  それでは、本修正案について、質疑のある委員はいらっしゃいますか。
 
○河村 委員  先ほどの「武力攻撃事態、テロ行為」の部分です。ここなんですけれども、「目標とすべきまちの姿」のところだけ削除したいという理解でよろしいんでしょうか。
 
○保坂 副委員長  そうです。全体を削るというわけではなくて、私の今回の修正の提案の趣旨というのは、あらゆる危機事象というのを、バランスよくこの基本計画の中で例示していくことが必要だと考えております。
 武力攻撃事態やテロ行為の発生という危機の状況に対応するということで、何カ所か出てくるんですけれども、そこの全体を削るというわけではなくて、それで位置づけて、「目標とすべきまち」のところで、あらゆる危機事象ということでくくった書き方にすれば、バランスがとれるのではないかと考えました。
 
○河村 委員  わかりました。
 もう一つの、追加の部分です。この放射性物質災害は具体的にどんなのを指しておられるのですか。
 
○保坂 副委員長  先ほど福島の第一原発での燃料棒の取り出しの話もしましたけれども、より身近な神奈川県鎌倉の例としましては、先ほども言いました横須賀の核燃料の工場。それが、鎌倉市をかすめる形で陸路輸送されていることですとか、あとは言うまでもなく、横須賀には原子力空母があるということで、その原子力空母の防災についても、今、国が見直しをしているという状況もあります。それも踏まえて、鎌倉市として配慮をしながら、さまざまな危機管理の取り組みを進めていくことが必要ではないかと考えております。
 
○河村 委員  先ほど、原局からの説明では、今は足りないというところなんですけれども、そこであえて放射性物質災害だけを入れるとなると、同じように、例えば該当するかわかりませんけれども、環境汚染でPM2.5がたくさん出てきたときに、また追加したりとか、そういうような考えもあるということなんでしょうか。
 
○保坂 副委員長  環境汚染については、例示としてありますので、全てのところに当てはめていく必要もないかなと思ったんですね。
 先ほどの御説明だと、放射性物質災害対策も環境汚染対策の中に含むように理解もできるんだという御説明ではありましたけれども、でも緊急事態対策計画の中では、個別の対策として、今後、計画づくりをしていくという方向もありますので、そこは含まれるということではなくて、つけ加えるのがふさわしいのではないかと思いました。ですので、新たにPM2.5の対策もつけろとか、そういう意味ではありません。
 
○山田 委員  先ほど竹田委員にも御質問したんですけれども、「主な取組」、危機管理対策の推進という、(1)(2)(3)と、ごめんなさい、前のを見ていただかないといけないんですね。危機管理対策の推進の46ページの中ほどに書いてある、この文言についての修正というのは、あえて加除はないと理解してよろしいんでしょうか。
 
○保坂 副委員長  済みません。もう一回箇所を御指摘ください。
 
○山田 委員  46ページ、今、該当するところの、「目標とすべきまちの姿」の下に、「主な取組」というところ、先ほど主な取り組みという内容の変更があるんですかと。これは、これから先の実施計画にかかわってくる話ですので、この文言についての修正は特にない。あるいは、加えたり削除したりというものはございませんかという質問なんですけれども。
 
○保坂 副委員長  ありません。
 
○山田 委員  修正の中身の中で、「新たな感染症や環境汚染」というところの変更を、「放射性物質災害」というところまで書いてございますけれども、その後の「など」については、これはそのままつけるという理解でよろしいんですね。
 
○保坂 副委員長  そのとおりです。
 
○山田 委員  そうすると、先ほど緊急事態対策計画のお話をお聞きしましたけれども、そこには個別計画ですので、確かに放射性災害等々についても言及されていると思うんですね。そこ以外のところでも、例えばほかの感染症という抽象的な言葉じゃなくて、具体的な文言を落としている部分もあろうかと思うんですけれども、そういうものが感染症をひっくるめた形で、いろんなことを捉えるということについては、それについてはどのように。個別計画と、いわゆる基本計画というレベルの差があるわけなんですよね。それを同じ文言にしないと、なかなか難しいねという、そこのところが少し私には理解しにくいんですけれども。そこはあえて個別計画があれば、基本計画の中で、今の場合は前後していますけれども、対策計画が出てから、基本計画が出てきていますから、少し前後しているとは思うんですけれども、個別計画がきちんと基本計画の中から落とされる形にこれからなるわけですから、それが落とされていれば、現実的にはやることは余り変わらない。あるいは変わらないと思うんですが、あえて個別計画に書かれてあることを基本計画に持ってこなきゃいけないという理由が、まだ私には落ちるところがなくて、もう少し具体的なところから、あえて基本計画に入れておかないと、個別計画から脱落するんじゃないかという不安があるとか、何かそういうような御説明があるんだったら、もっとわかりやすいんですけれども、どうなんですかね。あえてこれだけを入れなきゃいけないというのは、どうもわからないところなんです。
 
○保坂 副委員長  あえてこれだけを入れなければいけないというよりは、これが抜けているというつもりで、私は提案をしております。ほかの、例えば新たな感染症や環境汚染というのは加わっているわけですので、それと並列する形で入れていただきたいということなんです。
 ちょっと言ってしまいますと、この危機管理への対応という項目全体が、先ほどちょっと言いましたけれども、武力攻撃事態やテロ行為の発生に対応ということは、本当に全体を通して何度も出てきています。それについては、鎌倉市国民保護計画というのに対応しているのかなと思うんですけれども、そこが繰り返し出てくることで、強調されている嫌いがあるのではないかと思うんです。緊急事態というのをきちんと例示していくことが、あらゆる危機管理、危機事象への対応を見据えた書き方になるのではないかと思って、あえて具体的に何を書くかということになると、放射性物質災害というのを加えるのが適切なのではないかと考えました。
 
○山田 委員  わかりました。
 これを入れたいということについては、ほかの補足説明もございましたので、それはそれでお伺いしたとして、あともう1点は、「武力攻撃事態やテロなど」という例示については削除してほしいということなのですが、これも重点的にいろんなところへ書かれてあるから、これだけあえて、ここで書く必要がないんじゃないかというお話なんですが、この「など」という例示的に、これだけを取り上げたからいけないのか、それともここの中に放射性物質災害などと書いてあればアグリーしてくれるのか。そっちは何かあるんですか。例示としては全てなくしたほうがいいという意味なんですか。
 
○保坂 副委員長  先ほどちょっと申し上げましたけれども、もし例示するんだったら全部書いたほうがいいということで、放射性物質災害以外も、新たな感染症や環境汚染といったことも含めて書けば、あらゆる事象というところでよいのではないかと思うんですけれども、既にその前のところで何度も出てきておりますので、ここの「目標とすべきまち」のところで、いきなり「あらゆる緊急事象を想定した」となっても、十分に意味が通じると考えました。あえて、この「武力攻撃事態やテロなど」と二つだけを取り上げて例示するよりは、ここは削ってもよいのではないかという、そういう考えです。
 
○中澤 委員長  ほかの委員は御質疑よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 暫時休憩します。
              (15時45分休憩   15時46分再開)
 
○中澤 委員長  再開します。
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
 
○山田 委員  今回、総合計画審議会でいろんな市民の皆さんの代表も含めて、この審議会で論議され、さまざまな形でこの冊子になってきたという経緯は、先ほど説明されたとおりです。
 今、私が確認したかったのは、竹田委員の話では、「目標とすべきまちの姿」とか「主な取組」の中に、影響があるのかないのか。私はむしろ、実行的な部分に、少し重きを置いている関係で、少しそっちに偏った話になっているかもしれませんが、そこに影響がない、しっかりとそれが担保されているんであれば、あえてそこの言葉を修正することの意義、意味というのは、少し薄らいでくるんじゃないかなと思っています。
 ただ、今後、この言葉等々によって、さらに強化しなきゃいけない取り組みの状況等が出てくれば、このあたりはやはりきちっとした文言の整理というのは必要だろうと思っていますので、特に現状の取り組み状況について、特に大きな変更がないということを確認いたしましたので、これについては今回、私の意見としては、大きくこれを変更しなきゃいけないという形をとらなくてもいいんじゃないかなという意見を持ち合わせていることを申し上げておきます。
 
○中澤 委員長  採決に移らせていただきます。
 日程第2議案第41号第3次鎌倉市総合計画基本構想の一部修正について、採決を行います。賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第41号は原案可決といたします。
 日程第3議案第42号第3次鎌倉市総合計画第3期基本計画の策定につきまして、まず、竹田委員提出の修正案、保坂副委員長提出の修正案、修正部分を除く原案の順で採決を行います。
 まず、竹田委員の修正案に御賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、修正案は可決といたします。
 次に、保坂副委員長の修正案に賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (可 否 同 数)
 可否同数ですので、委員長裁決とさせていただきます。委員長の私は賛成ですので、本修正案は可決といたします。
 それでは、修正部分を除く原案に賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、修正部分を除く原案は可決といたします。
 以上の内容を、委員会としての修正案として、本会議で委員長報告いたします。
 暫時休憩いたします。
              (16時01分休憩   16時04分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第4「陳情第123号神奈川県に対して「公契約条例」制定の意見書の提出を求める陳情」を議題といたします。陳情提出者から発言の申し出があるため、暫時休憩いたします。
              (16時05分休憩   16時20分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 取り扱いを含めて、御意見をお願いいたします。
 
○竹田 委員  これは、やはり県が決めるほうがという御意見も今いただいたんですけれども、今回の陳情はその県に後押しをしてほしいということでありますので、じゃあ鎌倉市としてどう考えるのかということを私たちは主体的に考えていく必要があると思うんです。
 公契約というのは、要するに自治体が企業と契約を結ぶと。そのときに、相手の企業が適正な労働条件をもって労働者の労働条件を保証している。そういう企業と契約を結ぶということは当たり前のことであって、一般競争入札によって非常に値段が低いと。では、これにしましょうと言ったときに、結果どうなるかというと、賃金にそれがどうしてもはね返ってくるわけですよ。ですから、公契約条例を目指しているところは、労働条件をしっかりと守っていける、そういう企業との契約を結んでほしいという訴えだと思うんです。
 そんなわけで、それは全ての事業者との契約においても、自治体だけじゃないんだけれども、あえて自治体は範を示していくべき立場にあるんではないかと思うので、私は公契約条例の制定に向けての意見書を、神奈川県に提出をぜひともしていきたいと思いますので、結論を出したいと思います。
 
○山田 委員  私は、公契約条例というものについては否定する立場ではございません。これについては、積極的にこういうものについて条例化し、適正な労働条件、そういったものをやはり否定していけない時代に入っていますので、これについて否定する立場ではございません。
 ただ、私どもの立場で意見書という形で、後押しを望まれていることについては、重々承知しています。今、竹田委員がおっしゃったとおりだと思いますけれども、県への陳情もあわせてされていると。そういうさらに上位の団体のところでされているということの御確認もさせていただきましたし、協議会でどのようなお話しになるかというので、私も具体的な話は存じ上げていない部分があって、先ほど質疑で質疑を申し上げましたけれども、そういった環境整備が徐々になされているんだろうということを配慮いたしまして、9月議会でも同じような陳情も頂戴いたしました。そのときにも、県の今の動きというものを見させていただきたいということを申し上げたと思いますので、県にさらにというお気持ちは重々承知しながら、かつ公契約条例の重要性ということも私なりには理解しながら、私の立場でできることというのは、またしていかなきゃいけないと思いますが、あえてこの議会から意見書という形については、今回のこの案件については継続にさせていただきたいと考えております。
 
○永田 委員  結論から申します。私も山田委員と同じく継続でお願いしたいと思います。
 公契約条例は本当に大事なものだということも、先ほど陳情者からの御意見もしっかりと胸に刻んでいきたいとは思っているんですけれども、今後、この公契約条例というもの自体を、鎌倉市としてどうしていくか。この陳情書の中にもありますが、7自治体で条例の制定を実施しているということも、今後の鎌倉市の動きとともに、しっかりと今後考えていくべきことだとは思っていますが、今回のこの件に関しては、継続でお願いしたいと思います。
 
○河村 委員  質問させていただきましたが、私は、今、県が進めている協議会の動向を私はよくこれから見ていきたいなと考えております。
 先ほども申し上げましたけれども、官製ワーキングプアというのは、単に賃金だけの問題ではなくて、包括的に勤務時間、勤務体系であったり、福利厚生の部分というのを、今後どう詰めていくのか。これをまとめて私は考える必要があるんではないかなと考えております。
 確かに、低賃金による公契約を結ばれると、我々のこのサービスの低下にもつながってくると思うんですね。住民サービスですけれども。そういったところから、これはしっかりと考えていかなければいけない問題という観点から、神奈川の協議会の動向を見て、それで判断していくべきだと考えますので、継続ということでお願いいたします。
 
○岡田 委員  第4回目が12月25日に議会で行われるというのをお聞きしました。私も、官製ワーキングプアは非常に興味があって、ずっと何かやらなきゃいけないなと思っています。
 ただ、私の問題意識というのは、正規職員とアルバイトの差が大き過ぎて、違うんじゃないのというのがあって、そういうところから入っているわけですけれども、個人的に言いますと、私は1時間1,000円ぐらいもらわないとまずいんじゃないのと思っています。ただ、同僚議員もいまして、「それはちょっと、岡田さんやり過ぎじゃないの」という人も確かにいます。非常に悩ましいなと自分の中でも思っています。
 ただ、しかし、こういう時代もあります。それからもう一つは、建設関係等々になりますと、オリンピックということになりますので、そこら辺を聞きますと、そこら辺が上がってくるのかなという感じも、しないではありません。ただし、今度は逆に、福島原発の公共事業がおくれているというような、そういうことも聞いたりしています。しかし、そうはいったって、年収はどんどん下がっているわけで、いいような状態じゃないと私は思っています。
 そういう意味で、舌足らずでございますけれども、意見書を上げたほうがいいんじゃないかと私は思っています。
 
○中澤 委員長  結論を出すということでよろしいですか。
 
○岡田 委員  意見書を提出するということに賛成ということですので、結論を出します。
 
○保坂 副委員長  公共工事を受託されている業者の賃金の保証というのは、別の仕組みでも保証されているんだという話を、市の契約検査課の担当者から説明を受けたことがあります。また、市の当局が言うように、本当だったら国の法律によって、統一して制定されるべきものなのかなと思いますけれども、でもそれに先立って、都道府県レベルで条例ができていくというのも、今の状況を改善する上で意味があるんじゃないかなと思います。
 陳情の理由のところでは、文言でひっかかるようなところもあるんですけれども、要旨のところでは異存ありませんので、私としては意見書提出ということで結論を出すということで、意見としたいと思います。
 
○中澤 委員長  それでは、委員の皆様の結論を出すという方が3名、継続が3名ということで委員長裁決とさせていただきます。委員長の私は継続ですので、本陳情については継続審査とさせていただきます。
 暫時休憩します。
              (16時28分休憩   16時35分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第5「かまくら想いプロジェクトに係る契約について」を議題といたします。
 本件については、委員の質疑からお願いいたします。
 
○岡田 委員  11月1日に記者発表資料ということで、皆さんにお配りいただきました。日本初めてということで、クラウドファンディングによる観光施設整備資金調達ということで、これは既に寄附金そのものは集まっているということもお聞きしております。
 ただ、それはそれとして、ここの会社の選定を、私が聞くところによると1社随契じゃないのと聞いています。同じような会社は本当になかったのかと。私が聞いている範囲では、いや、何社かあるよと。名前まで出ていますけれども、御存じだろうと思いますけれども、モーションギャラリーとかレディーフォーとか、ほかにもございますけれども、そんなところもあるということなんですが、ここに何で決めたのというのが1点。
 レディーフォーというのが、この事業をやる前に、2013年1月16日から2013年3月17日、コアラ応援プロジェクトということで、名古屋市立東山動植物園をやっていて、目標額が100万円ということだったんですけれども、かなりそれを上回った寄附が集まっていると。475万9,000円。これが自治体初めてのケースじゃないかなと思っています。これはプレスリリースもあったと聞いています。
 それからもう一つは、この会社自身が赤字経営をやっていたんではないのかと。要するに、ジャスト・ギビング・ジャパンというのは、お金を扱う信用が第一の会社だと私は思うんですね。そういう会社で、資力信用の調査なんかもやるわけで、私は昔に、これだけじゃなくて、建設というか工事関係で資力信用という項目があるんですよ。随分昔なんですけれども、開発のときにやっぱり問題になって、私も調べて、市民の方からもファクスなんかもいろいろいただきました。調べると、資力信用のところで、どうなのとクエスチョンがついて、そのことを私は担当原局に言いに行きました。ただ、担当原局は岡田市議が言ったから、そのままの理由で断るわけにはいかないということだと思うのです。私も推測したんですけれども。ほかの理由でその業者は外れました、その当時。
 そんなことがあったものですから、資力信用というのはやっぱり大切な項目なんじゃないかなと私は思っていまして、そこら辺もどういうふうに考えられて、こういうふうに決められたのかなというのがわからないものですから、概要でもいいですから教えていただければありがたいなと思います。
 
○観光商工課担当課長  ただいまの御質問で、まず最初に、何で契約先と契約をしたのかということのお尋ねでございますけれども、契約は平成25年4月に一般財団法人のジャスト・ギビング・ジャパンという団体と契約を結びました。
 御指摘のとおり、インターネットを通じて資金調達をするクラウドファンディングと一般的に言われていますけれども、そうしたサイトを運営する団体は、国内に複数ございます。ジャスト・ギビング・ジャパンはその中の一つで、国内の中では早くからこういったクラウドファンディングのサイトを運営しているという団体でございます。
 特にこの財団は、チャレンジャーという寄附を集める人が、みずからが指定した支援先団体に、寄附を広く呼びかけるというファンドレイジングとジャスト・ギビングは呼んでおりますけれども、そういう手法が非常にユニークで、ほかにはない制度でございまして、その成果で最も寄附も多く集めているといったことから、私どもとしては最も効率的に寄附を集めることができるということで、こちらと1社随契をしたということでございます。
 レディーフォーというクラウドファンディングの団体があるというのは、承知しておりましたけれども、今、委員が御指摘の、コアラ応援プロジェクトで100万円の目標金額を上回る475万円の寄附を集めている実績があるよという御指摘をいただきましたけれども、それについては申しわけございません。承知はしておりませんでした。
 それで、このジャスト・ギビング・ジャパンが、お金を扱う信用第一の団体だろうと。そういう中で、決算状況に不安があるんじゃないのかという御指摘でございますけれども、これは御指摘のとおりで、25年1月の決算の報告の中で債務超過という状況になってございます。資産よりも債務が上回っている状態であったということでございました。
 私どもとしては、先ほど申し上げたように、いかに多くの寄附金を効率的に集めることができるかといったところを重視したために、このジャスト・ギビング・ジャパンを選んだわけですけれども、25年4月の段階では、その財団の財務状況は考慮をしていなかったというのが現状でございます。
 その後、御指摘もあって、債務超過じゃないかという御指摘を受けまして、財団には確認をしてございますが、昨年から見て、いわゆるシステムの状況、費用ですとか、人件費、そういった部分の削減を図って、一方では財団のシステムのノウハウ、これの売却、提供によって、収益も向上しているということで、次期の財務状況については改善をしているんだということは確認しておりますけれども、御指摘のとおり契約の段階で、そういったことも確認の上で、ここと契約するのがふさわしいかどうか、その上で判断をすべきであったということは反省しております。
 
○岡田 委員  ぜひ、そういうことはきちっとやってほしいなという気はしています。
 今回、うちの総務常任委員会でも、委員長がほかの件なんですけれども、ちょっと違うんじゃないのと。初めの部分がおかしいでしょうと。後で合わせますからと。私もいろいろ判断はしたんですが、やっぱり初めからきちっとやっておかないと、後で人にいろいろ言われたりして、市民に指摘されたりして、だけれども潰れないからいいと思っているかどうかは別にしても、そういうふうになると、やっぱり「どういう仕事をしているの」と言われるので、あなたたちのやる気というか努力も、取り扱いによっては水の泡になるし、時間ももったいないし、自分自身も傷つくし、会社だって傷つくし、余りいい仕事じゃないと私は思っています。
 それで、もう一つお聞きするんですけれども、決裁書が手元にあるんですけれども、課長等決裁となっているんです。課長等決裁だから、「等」だからよくわからないんですけれども、等決裁ということになっているんですが、寄附金募集金額は100万円だとは思うんですけれども、この100万円の記載がないというのは、わからないんですけれども、教えていただければありがたいです。
 
○観光商工課担当課長  4月の契約の時点では、委託契約を結びますという決裁でございました。その時点では、今回はいわゆる契約金額の定めのない契約でございました。いわゆる委託料はどういう定めになっているのかというと、委託料というのはシステムの手数料として、所定の手数料を払いますよと。寄附金に応じた金額を払いますよということだったものですから、契約金額については、その時点では定まっていないという状況でございました。
 その中で、歳出の予算としては、25年度、この今回の寄附金の収納代行業務委託料として、24万4,000円ほど予算措置をしておりましたので、これが最大の支払いの金額ということを仮定いたしまして、そこの委託料の決裁区分でいきますと、課長決裁という区分になってございますので、課長決裁で契約をしたということでございます。
 
○岡田 委員  今後の仕事の仕方は、私が言ったってそちらさんが決めることだから、最終的なことは言えないんですけれども、新しい事業等々だと、今まで定型的、定常的な契約というのは、今の決裁区分でいいとは思うんですけれども、新たに何かやるとか、何か慎重を期すというようなものがあれば、課長だけでなくて、もっと上の例えば部長決裁とか、そういうことも少し考えてもらえればありがたいなと思っています。
 見ていると、悪いんだけれども、余り言いたくないんだけれども、仕事が粗いなと私どもは思っている。粗っぽい仕事のやり方をしているなと。結構すきだらけの仕事をしているなと。そういう意味では、こういうことを私が言っていいかどうか、大変申しわけないんだけれども、士気が低下しているのかな、どうなっているのかなと、本当に正直な気持ちがあります。もう少しきちっとやってもらわないと、我々市議会議員自身だって全部が全部見られるわけじゃないわけですから、たまたまいろいろ見ているうちに、あるいは市民の皆さんの情報とかいろいろ見ているうちに見つけた。別に探偵ではないんだけれども、見つかったわけですよ。そうすると、私が見ていないところでもそういうのがあるんかもわからないじゃないかと、氷山の一角なのかなと思っちゃうわけです。そうすると、ほかのところもそんなことをやっているんじゃないのみたいにもなりかねないし、一言で言うと、申しわけないけれども、関谷のあそこら辺でもそうだけれども、非常に仕事が粗っぽい。そこら辺は、理事者じゃないから、呼ぼうとも思っていないんですけれども、部内なり、あるいは上に伝えてもらって、もうちょっと作業環境をきちっとしてもらわないと困るなと思っています。
 今後きちっとやっていくのかどうか。「いく」と言うと思うけれども、普通だと、「赤字のところになんて、岡田さん、そんなの仕事なんかやらないよ」と、民間の人なんかに話を聞いたりしたら言われたんで、「鎌倉市はおかしいんじゃないのか」みたいなことも言われたんで、私もそういうところまで頭が回らないような職にしかいかなかったものだから、全体はわからないんですけれども、そういうさされるようなことはやめてもらいたいと思うんです。
 あと、先ほども言いましたけれども、1社随契じゃなくて広く見ていただいて、何回も言うんですけれども、市民に後ろ指さされるようなことは、なるべくやめると言ったらおかしいけれども、調べて、すきがないように仕事をやるんだと。また、すきがあると言ったらおかしいけれども、何か臭いなと思えば、上司にも話をして、きちっとやってもらうということをしていかないと、今後も私は何となく遅れそうな気がしているんです。ここだけじゃなくて。だから、重々気をつけてもらいたいと思うんですけれども、どうですか。
 
○観光商工課担当課長  クラウドファンディングを含めまして、市税以外の収入確保というのは、私ども観光だけではなく、市政全般においての大きな課題でございます。特に、私ども観光分野では、観光基盤整備でまだまだやり足りないところが多くございますので、そういった意味で積極的に収入確保を図ってきたわけでございますけれども、今回のケースについては、少しお金を集めるということに余りにも目が行ってしまって、御指摘のような、例えば財務状況のチェックだとか、そういったところを怠って、仕事が雑だという御指摘のとおりだと思っております。
 来年度以降も、やはりさまざまな収入確保をやっていきたいと思っておりまして、このクラウドファンディングの活用についても、市民の皆様に疑念を持たれるようなことがないように、適正に契約をして、それで効果も上げてまいりたいと考えております。
 
○中澤 委員長  ほかの委員は特にありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 職員入れ替えのため、暫時休憩します。
              (16時51分休憩   16時52分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第6「9月17日にフラワーセンター付近で発生したパッカー車の事故について」を議題といたします。
 本件についても委員の質疑からお願いします。
 
○岡田 委員  過日も、総務常任委員会の協議会で質問させていただきました。資料も提出させていただきました。
 その後に、たしか12月市議会かなと思うんですけれども、市役所も車をいろいろ使っていますよね。事故があったりしますよね。これも事故で、どこと言われれば、それはすぐ挙げられますけれども、その事故の専決処分のところで聞いていましたら、相手方の車を損傷させて、代車代も払ったよという報告があったんです。私は偶然聞いていて、あれと思って、9月17日に事故があったわけで、パッカー車が休んでいましたよね。今は多分動いているだろうと思うんですが、パッカー車はどれぐらいお休みになったんですか。
 
○管財課長  パッカー車の事故は9月17日にございまして、修理に入っております。最終的には、パッカー車が直って、稼働しているのは12月5日からでございます。
 
○岡田 委員  そうすると、一般的には保険屋同士が話し合って、最終的には払うんでしょうけれど、このパッカー車は動かなかったわけでございまして、その動かなかったことをお金に換算し、なおかつ保険で支払うということになると、どれぐらいの金額になるんですか。大ざっぱに。
 
○管財課長  その試算はしておりません。と申しますのは、今回の事故について、相手方の保険会社から、鎌倉市でいわゆる代替車あるいは遊休車といいますか、あいている車があって対応されますか、それともレンタカーあるいはリースで対応されますかという確認がありましたので、今泉クリーンセンターでは代替車があるということで、代替車で業務は対応しますという御返事をいたしました。
 いわゆる保険業界では、代替車がある場合については、その代替車の経費についての補償はしないと。先日、今、岡田委員からお話がありました専決処分で報告させていただいた件ですが、私どもが事故を起こして、相手方の車を代替車のレンタカー代を賠償しましたというのは、先方様の車がないということでした。どうしても車を使うので、レンタカーが必要ですというケースでしたので、そのレンタカー代について賠償させていただいたということで、今回のパッカー車の件につきましては、私どもで代替車、いわゆるクリーンセンターで予備車という言い方をしておりますけれども、ございますので、それを使用するということで、実質的な損失はなかったという、保険業界の考え方で、補償されないというお話をいただいております。
 
○岡田 委員  そうすると、あなたに聞くのは酷なのかもわからないんで、答えられなかったら答えなくてもいいんですけれども、タクシーなんかはやっちゃうと、大体代替がやられますよね。じゃあタクシーはないのか。私はあると思っているんだけれども。
 そうすると、これは一般的な常識として、代替車があれば払いませんよとなっているの。
 
○管財課長  この保険業界のいわゆる補償の算定の中では、そのようになっております。
 代替車が遊休車あるいは代替車、予備車といろんな言い方が企業によってありますけれども、例えば運送会社で予備車があって、運送会社のトラックをぶつけられて、修理に出さなきゃいけないと。その間、その会社の予備車で対応した場合については、保険が出ないとなっているようでございます。
 
○岡田 委員  その場合、例えばぶつけられたほうが、うちはレンタカーでやるよと言ったら、それでも払われないの。
 
○管財課長  レンタカーでやらざるを得ない、そういう状況まで保険会社は査定されますので、レンタカーとかあるいはリースの車で業務を対応しなければならないという状況を確認できたら、そのレンタカー代あるいはリース代については、賠償されるということでございます。
 
○岡田 委員  余り突っ込まないけれども、常識的にはちょっとおかしいね。それは置いておいて、ないということになると、例えば、みんな車に掛けているんだけれども、私も保険を掛けていますよ。何か事故があったときに払うと、保険料が翌年から上がるんです。だけれども、払わなきゃ上がらないということになるわけ。そこはそこで算定するんだと思うんです。
 そうすると、どうなるのかなと。今みたいな解釈で、私の胸の中ですとんと落ちないんだよね。結果的にどうなのと。いいのかいということになるわけです。変な言い方でもない。本当の言い方をすれば、結果的に保険は下がらないよと。あなたたちが利益供与しているのかと。きつい言い方をすれば。そういうふうにもとられかねませんよね。私はそう思うんだけれども、どうなんでしょうね。
 
○管財課長  相手方の保険料の心配をするような立場ではございませんで、私どもは保険業界あるいは保険会社の賠償の考え方を伺って、こういう対応しております。
 実は、今回は相手方の保険会社と、私どもの役所の車が入っている保険会社と、両方の意見を聞いておりまして、両方とも同じ考え方でございます。
 また、別にいろいろ調べた結果、代替車とか予備車がある会社の車が事故を起こした場合、その休業の車を、事故を起こした車は使えなかったけれども、代替車、予備車によって業務はできていたので、その事故を起こされた車についての補償は、実質的な修理費は補償されるけれども、休車している期間についての補償はないという判決が出た事例もありますので、そこまで調べさせていただいて、今回の相手に請求したいということでございます。
 
○岡田 委員  これでやめますけれども、これが終わった後に、判決文を見させてください。
 
○中澤 委員長  質疑を打ち切ります。
 職員退室のため、暫時休憩します。
              (17時00分休憩   17時01分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 
○事務局  本日の日程の件で、日程を作成する際に、報告案件が前日から3件抜け落ちてしまいまして、御報告をさせていただきたいと思います。
 一つめが、職員の懲戒処分等について。2点めが、高圧受電施設の電力需給契約について。最後、3点め、原動機付自転車における新課税標識の作成及び交付について。
 この3点の報告事項が抜けておりました。御報告をさせていただきます。
 
○中澤 委員長  報告のとおりで確認してよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 なお、以前確認させていただきましたとおり、報告事項13件並びに議案1件につきましては、報告事項につきましては所管事務調査、議案につきましては、そのままともに継続審査ということでさせていただきます。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第13その他(1)「要望書について」を議題といたします。
 
○事務局  要望書についてです。先日、ポストに配付させていただきましたが、総務常任委員会所管部分の要望書がございましたので、先日配付させていただいております。御報告させていただきます。
 
○中澤 委員長  確認してよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第13その他(2)「継続審査案件について」を議題といたします。
 
○中澤 委員長  閉会中継続審査要求書を配付させますので、暫時休憩します。
              (17時03分休憩   17時04分再開)
 
○中澤 委員長  再開いたします。
 
○事務局  ただいま配付させていただきましたが、9月定例会までに閉会中継続審査要求を行っていました案件が3件ございます。まず、こちらの取り扱いについて御協議と御確認をお願いいたします。
 
○中澤 委員長  引き続き継続審査とすることを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 
○事務局  ただいま確認された3件のほか、継続審査として確認された議案1件と報告13件、それから本日継続審査と確認されました陳情が1件ございます。これら合計15件と、今確認していただいた3件を追加しまして、18件を閉会中継続審査要求を行うということで、よろしいか御確認をお願いいたします。
                  (「はい」の声あり)
 
○中澤 委員長  確認させていただきました。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○中澤 委員長  日程第13その他(3)「次回委員会の開催について」を議題といたします。
 事務局お願いします。
 
○事務局  次回の委員会の開催です。
 次回は、委員長報告の読み合わせになります。12月24日(火)、午前10時から議会第1委員会室で行いたいと思いますが、御協議、御確認をお願いいたします。
                  (「はい」の声あり)
 
○中澤 委員長  確認させていただきました。
 
○山田 委員  次回の委員会のときでよろしいんですけれども、かなり多くの議案と報告事項が残りましたので、次々回の委員会の日程設定を、ぜひ次回の委員会でお決めいただければと思っておりますので、御検討いただければと思います。
 
○中澤 委員長  それについては、正・副委員長に一任とさせていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、正・副委員長に一任するということで、次回日程等々については協議させていただきます。
 以上で総務常任委員会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成25年12月20日

             総務常任委員長

                 委 員