平成25年一般会計予算等審査特別委員会
3月13日
○議事日程  
平成25年度一般会計予算等審査特別委員会

平成25年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会会議録
〇日時
平成25年3月13日(火) 10時00分開会 20時15分散会(会議時間 8時間09分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
石川(寿)委員長、吉岡副委員長、石川(敦)、納所、岡田、渡邊、山田、池田、赤松、高橋の各委員
〇理事者側出席者
相川経営企画部長、渡邊経営企画課担当課長、廣瀬総務部長、内海(正)財政課長、土屋まちづくり景観部長、猪本まちづくり景観部次長兼土地利用調整課長、大場まちづくり景観部次長兼都市景観課長、芳賀まちづくり政策課長、舘下都市計画課長、宮崎交通計画課長、川名みどり課長、伊藤(文)都市調整部長、征矢都市調整部次長兼都市調整課担当課長、前田都市調整課担当課長、村井開発審査課長、松本建築指導課担当課長、飯山建築指導課担当課長、山田(栄)都市整備部長、梅原都市整備部次長兼都市整備総務課長、渡辺都市整備部次長兼河川課担当課長、木村道水路管理課担当課長、稲葉道水路管理課担当課長、坂巻道路課担当課長、吉野道路課担当課長、小林(肇)建築住宅課担当課長、小檜山建築住宅課担当課長、大坪下水道河川課担当課長、戸張下水道河川課課長代理、杉田下水道河川課課長代理、伊東公園課担当課長、石山公園課担当課長、原田(裕)作業センター所長、原浄化センター所長、山内拠点整備部長兼大船駅周辺整備事務所長、樋田拠点整備部次長兼深沢地域整備課長、吉田(浩)再開発課担当課長、藤木再開発課担当課長
〇議会事務局出席者
譲原局長、花岡次長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算
2 議案第112号鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部を改正する条例の制定について
3 議案第103号平成25年度鎌倉市下水道事業特別会計予算
4 議案第104号平成25年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
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○石川[寿] 委員長  おはようございます。皆さんおそろいになりましたので、これより平成25年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会を開会いたします。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。渡邊昌一郎委員にお願いいたします。
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○石川[寿] 委員長  資料の配付について、事務局から報告させます。
 
○事務局  本日配付した資料の確認です。議案第112号鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部を改正する条例の制定についての審査に際しまして、理事者から資料の提出がございました。机上に配付してございますので、御確認をお願いいたします。
 
○石川[寿] 委員長  お手元にありますでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
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○石川[寿] 委員長  理事者に申し上げます。審査を能率的に進めるために、説明については簡潔明瞭にお願いいたします。なお、説明は座ったままで結構です。
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○石川[寿] 委員長  それでは、まず第45款土木費、第20項都市計画費のうち拠点整備部所管部分について説明をお願いいたします。
 
○再開発課担当課長  議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち、拠点整備部所管分について説明いたします。
 議案集その2、1ページをお開きください。鎌倉市一般会計予算に関する説明書は98ページを、鎌倉市一般会計特別会計予算事項別明細書の内容説明は261ページを御参照ください。
 第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費14億9,045万9,000円のうち、職員給与費を除く拠点整備部所管分は6億2,782万1,000円で、説明書は100ページに入りまして、市街地整備の経費は、市街地整備運営事業として、事務所運営に要する消耗品、光熱水費、電信料、ファクシミリ・コピー複合機保守点検業務委託料などと、大船駅東口再開発事業特別会計への繰出金を。
 事項別明細書は262ページに入りまして、拠点整備の経費は、古都中心市街地整備事業として、古都中心市街地整備事務に要する経費を。
 事項別明細書は263ページから264ページにかけまして、深沢地域整備事業として、民間等事業者選定委員会報酬、深沢地区事業化推進検討業務委託料、深沢地域取得済用地土壌汚染対策処理等業務委託料、深沢地区土地区画整理事業推進支援業務委託料や深沢地域整備事務の事務補助嘱託員報酬、深沢地域取得済用地管理業務委託料などを。
 事項別明細書は265ページに入りまして、大船駅周辺整備の経費は、周辺整備事業として、大船駅東口エレベーター等整備工事負担金や、周辺整備運営事業の事務補助嘱託員報酬などを。
 事項別明細書は266ページに入りまして、大船駅西口整備の経費は、西口整備事業として、大船駅西口整備運営事業に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○岡田 委員  大船駅西口のことなんですけども、建設常任委員会に入っていないのでちょっとわからないと思うんですが、一応公式的には、大船駅西口の暫定的な整備が終わったと。その後、効果を見ようということで、人の流れとか、あと車の渋滞とか、いろいろあろうかと思うんですね。過日あそこでいろいろはかっている人がいたんですけども、その結果みたいなのはもうわかっているんでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  今委員の御指摘の整備効果の検証の結果でございますが、一応3点ほどございます。まず1点は、ペデストリアンデッキの利用者、これが1日約1万384人の結果が出ています。それと、エレベーター等による上下移動が非常に便利になった、これは1日約1,422人の利用がございます。それから、市民向けあるいは企業からタクシー会社等にアンケートをとりました結果、約84%が西口が非常に利用しやすくなったという結果が出ています。こういうことが整備効果として捉えております。
 
○岡田 委員  私も大体こちらに来るときには、バスに乗って大船駅西口まで出て、それからJRでこっちに来ているんですけども、前に比べると確かに交通混雑は結構なくなったなという感じがします。それと、障害者用の駐車場もつくっていただいて、よかったかなと思っています。
 ただ、たまに、マイカー発着場、あれ本当につくってもらって本当に私も喜んでいるんですけども、あれで大体足りるんじゃないかと私思っていたんですよ。そうしたら、時々はみ出ている車がいるんで、いやこんなにマイカーでみんな来ているのかなというような感じもあって、今後見ていかなきゃいけないんでしょうけど、いつもいつもはみ出ているわけじゃないんですけども、そんなのもちょっと散見されるようなところがあります。
 それから、前にこれも質問したんですけれども、雨が降ったときに、下のますがあって、あれがスコンといっちゃっているじゃないですか。あれをどうにかしてよみたいなことを多分どこかで質問したような気がするんですけども、あれの取り扱いはもう考えられているんですよね。
 
○藤木 再開発課担当課長  道水路管理課に管理がいっていますので、その話はしていますが、その後の対応については今のところ聞いておりません。
 
○岡田 委員  細かくて大変恐縮です。これも言ったことがあるんですけど、非常に立派なペデストリアンデッキもつくっていただいて、きれいに管理されて、あそこのところのアクリル板か何かわからないんですけど、きれいになっています。ありがたいなと思っているんですけど、ただ一つ、西口のエスカレーター、あの左側の部分は結構汚れている。それで、普通の乗客はほとんど知らなくて、JRがやるんだろうぐらいにしか思っていないと思うんですけど、あんなところも少し、せっかくきれいにしてもらったのにクモの巣とか何か非常に汚れが目立って、大船観音もちょっとすすけて見えたりするんで、最低1年に1回ぐらいは掃除してもらって、正月新たな気持ちでという感じで、やってもらいたいと思いますが、だけど、我々がやるにしても高過ぎちゃって、けがするみたいな感じもするので、市がどうにか対応してもらえればありがたいんですけど、そこら辺の考えはいかがですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  クモの巣あるいはガラスの汚れた部分につきましては、道水路管理課には、来年の計画がございますので、その中で何とかそういう手だても含めて計画してくれということではお願いをしております。
 
○岡田 委員  直接お聞きしていいかどうかちょっとわからないけど、大東橋の付近のところの三日月街区があって、栄区がかなり本腰入れて駅前の整備をやろうということで、動いていますけども、それとの関連で前々から言っているんですども、大船のほうに誘導するような手だてもしないと、あそこのところは、今のところ75メートルになるのかな、92メートルから75メートルに下げてくれたんだけども、その下のほうに意外と商店というか、そういうのが入ってきますので、放っておくとそのうちに向こうに拡張したりする可能性もある。図面を見ていないからわからないんですが。そこら辺は横浜市と鎌倉市と周辺整備一体整備計画があるわけですから、横浜に対してちょっとおくれているかなというか、三日月街区も含めてどういうふうに思われているのか聞きたいんですが。
 
○藤木 再開発課担当課長  御指摘のように、横浜の北第2が少し動き出してきた、あわせて鎌倉市の再開発も動こうとしている中では、確かに三日月街区は非常に大事な土地だと考えております。
 今までも権利者との調整はしているんですが、合意に至っていない状況がございます。それらも含めまして、今後あの辺の周辺のまちづくり、回遊性も含めて、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 
○岡田 委員  もう終わりますけど、三日月街区の前にあるビル、7階建てぐらいなのかな。全部数えてなんですけど、かなり高いところがありますね。三日月街区があって、大船側のあの下で100円ショップだっけ。駅北口をおりる、三日月街区が右手のほうにある。道路がある7階ぐらいのところ。あそこも仄聞したところによると、なかなかうまくいっていないということも聞いているんで、100メートル、本田さんの言葉をかりれば、ぺらぺらビルということなんですけど、あれが議長裁決で否決されて、そのときに空中の問題があるから、あそこまで含めて都市計画決定し直したらどうですかと。そのとき、多分瀧澤さんだと思ったんだけども、なかなかできないということで、そのままになっている。それはそれでそういうふうに徹底されたんでしょうけども、今言ったビルもそういうような感じもあるので、今後どういうふうに進められるのかちょっとわからないんですけど、ここはもう関係ないということじゃなくて、全体を見ながらやってほしいなと。あとは景観になっちゃうから景観のことを言ってもしようがないので、そこら辺本当に誘導していかないと、気づいたときには終わっちゃうというか。というのは、笠間口のおりた左側の11階建てのマンションだってすぐできましたものね。我々が考えているより、あれもうできちゃったよみたいな。それぐらい横浜はやる気になっているときはばしっとやりますので、よくよく調整しながら鎌倉もできるだけ乗りおくれないようにやってほしいと思うんですけど、そこら辺はやろうということでやられていると思うんですが、確認したいんですけど、いかがですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  大船駅周辺のまちづくりの中で、そのような検討を今もしております。今後も建物の誘導あるいは更新のときには、そういう形で事業者さんにお願いして、よりよいまちづくりを進めたいと考えております。
 
○岡田 委員  資生堂は関係ないよね。言ってもだめですよね。
 
○藤木 再開発課担当課長  周辺の全体のまちづくりの中では、資生堂も入っております。
 
○岡田 委員  これも言っているんですけど、資生堂は、歴史的なところから言ったら松竹があって、その跡に遊園地ができて、それもなくなって空地ができて、鎌倉女子大がこちらに来てくれてと、あのときは大学と共生するまちづくりみたいなことも言っていたんですが、最近何か少し薄れているなという感じもしないでもないですが、資生堂のあそこがぽっかりあく可能性があるわけで、そこら辺も言ってきましたけども、大船の全体のまちづくり、活性化していくというか、そこら辺のこともあろうと思うんですけども、そういうことも含めて魅力あるまちづくりを誘導していく。ただ、もうあいちゃったから仕方ない、民間だからしようがないじゃないか、マンション仕方ないねみたいなふうに投げやりにならないで、きちっと努力していくようなことを考えていってほしいと思うんですね。いろいろコンセプトありますよね、大船のまちづくりというのは。そのコンセプトがあるわけですから、それをあんまり忘れないようにやってもらいたいと思うんですけど。平成25年ですか、撤退というのは。すぐ来ると思うんで、そこら辺も考えてほしいなと思いますけど、いかがですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  先ほど御説明したように、大船のまちづくりという中で、ここは研究・開発・生産ゾーンになっております。そういう話も含めて、事業者にはこういうゾーンになっていますので、それを踏まえた中で、今後の土地利用についてはお願いしたいと伝えたと聞いております。
 
○山田 委員  それでは、深沢地域の整備事業について何点か確認させていただきます。
 深沢地域の整備事業にとって、平成25年というのはある意味、非常に重要な年になるだろうと思いますけども、今年度までと25年度、さらに26年度につなげていくための25年度の位置づけ、そこのあたりはどのようにまずお考えか、そこを確認させてください。
 
○樋田 拠点整備部次長  委員おっしゃいますように、25年度につきましては非常に重要な年です。今年度目標としておりました都市計画決定につきましては、関係機関協議等の調整が長引いたということで、今年度中の都市計画決定ができないという状況になってございます。
 そういう中で、次年度は、まず都市計画決定をしていくと、それを受けた形で事業認可を年度内にいただけるように取り組んでいくという年になってくるのかなと思っております。
 また、財政上の課題でもあります、これだけの大規模プロジェクトを進めていく上での財源の確保という点につきましては、今年度民間の活力を導入していくということの中で、導入可能性の調査をしてきております。結果としまして、民間もある一定の条件のもとに参画する、手を挙げていただけるような方向が見えてきたということで、次年度は実際に募集に向けての整理、仕様書等、募集要項をつくっていくというようなことで、区画整理事業の部分と、やっぱり事業を進めていく上での財源の確保、そういったところの大きな二本柱になってくるのかなと考えております。
 
○山田 委員  そういたしますと、ここで予算の関係でいきますと、25年度をどう執行していくんだろうかという観点からいきますと、深沢地区事業化推進検討業務委託料という委託料が4,100万円出ておりますけれども、これは内容的にはどのような執行をするための予算内容でしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  今後、26年度に仮換地指定をしていくと。仮換地指定をしていく上で、土地の評価ですとか、換地設計そういったものが必要になってまいりますので、主に換地設計、土地評価というところを25年度はこの事業化推進業務の中で進めていこうと考えております。
 
○山田 委員  それは二つ下になりますけど、土地区画整理事業推進支援業務委託料、これは1,600万円ですが、これについてはどのような内容になっていますか。
 
○樋田 拠点整備部次長  本市におきまして、都市区画整理事業の実績といたしましては、玉縄地区と高野、北鎌倉のところですね、この2件、いずれも市施行というものではなくて、組合施行であったり、一任施行というようなことで、市施行で行った実績がございません。また、職員も人事交流等はしてきておりますけれども、実際に区画整理事業を進めていく上でのノウハウ、実績、そういったものがございませんので、今後この土地区画整理事業を進めていく上での区画整理事業に精通した、そういった方の派遣を受けながら、権利者との換地あるいは補償、あるいは今後仮換地指定をしていく上での土地区画整理法に基づきます土地区画整理審議会、そういったものの準備をするために、この支援業務を執行したいと考えております。
 
○山田 委員  それでは、先ほど財源の確保、これは重要だということでおっしゃっていましたが、現在、例えばJRが持っている土地の処分ですとか、あと市が8ヘクタールほど持っているその当て、その財源の確保のためにはどうしても財源のネタになるようなものが必要になってくるんですけども、JRが今どういう意向を持って、例えば、土地の処分等を考えているかというのは、既にある種、JRの意向というのは何か伝わってきているところがあるんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  JRの土地につきまして、処分するのか、あるいは自己でお使いになるのか、そこについてお問い合わせをさせていただいているんですが、現時点では、明確に御回答いただいていないと。両方の側面で社内的に検討しているというふうに伺っております。
 JRには、当然今後売却する場合につきましても、第三者にわたっていきますので、現在検討させていただいております、まちづくりガイドライン、そういったものも仮に第三者に所有権が変わったとしましても、市が考えているまちづくり像というものを継承していただきたいということはお伝えして、調整はさせていただいているという状況でございます。
 
○山田 委員  そうしますと、今は、土地利用についてはおおよその形はつくり上げてきていますよね。今度はそれぞれ換地設計ということになると、一定の減歩をしていただいて、公共用地を確保していかなきゃいけないということで、今お言葉にありましたけど、そういう中で、今ガイドラインというのを走らせていますよね。多分年度内にでしょうか、ある程度大筋の流れはできるんでしょうけれども、ガイドラインに対して現在考えられている、あるいは話し合われている内容、ある一定のレベルのものはもう出ているんじゃないかと思うんですが、今ガイドラインとしては、おおよそどういう骨子のものが出てくる予定になっているんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  ガイドライン策定委員会を設置しまして、これまで3回検討してきております。最終的には今月最終回を迎えるということになっておりますが、大きくまちづくりの基本方針を設定しまして、その中で都市環境、都市空間、それから都市景観という三つの柱のもとに、それを誘導していきます指針をそれぞれつくっていくという形で今検討させていただいているところでございます。
 
○山田 委員  そうすると、ガイドラインが3月にできれば、26年に向けては事業認可という形の中で、少しガイドラインに沿った形で誘導していかなきゃいけないようなものが26年に確定していかなきゃいけないわけですから、そういう意味で、ガイドラインができた後の、今度それを受けて市の作業あるいはそれと今の権利者との作業、その関係というのは、ガイドラインをもってどのように市は行動される予定なんでしょう。
 
○樋田 拠点整備部次長  今年度ガイドライン案として作成しまして、次年度に入りましてからパブリックコメントを実施して取りまとめを行っていきたいと思っております。
 まちづくりガイドラインだけですと実効性がございませんので、それを担保する上で、今後地区レベルでの地区計画、そういったもので担保をとっていくという作業が出てまいります。
 あわせて、今後土地利用計画案に沿いまして、仮換地指定をしていくという中での用途ですとか、それから、今度実際に建物をお建てになる際に、これは大分区画整理の基盤整備とは離れますけれども、実際に宅地が整備され、建物が建つ段階で建物の高さですとか、壁面後退、空間のとり方、そういったものをやはり誘導していく必要があるということで、全てガイドラインができたので、地区計画の中で全てできるかというと、それから外れるようなところもガイドラインの中には入ってございますので、例えば防災面ですとか、安全ですとか、そういった部分につきましては、これはまた組織をつくりながらお互いそれを監視ではありませんけれども、町で確認していくというような作業が出てくるのかなと思っておりますけれども、ただ、やはり一般の権利者が七十数名いらっしゃいますので、その方たちも巻き込んで継続できるような形の組織をつくるのか、他地区の事例を見ましても、やはり権利者数が少ないとか、そういったところはうまく動いているというところがございますので、そこは今後の課題として検討してまいりたいと考えております。
 
○山田 委員  今答弁の中にあった、深沢のあの地域の方々といろいろ話をさせていただく中に、やはり3・11というのがどうしても一つの契機として、皆さんの頭の中にあるんですね。
 そうすると、防災空間という意味では、公園はつくられるということで予定はあるんですけども、具体的にそこにどういう防災面での用途を、今庁内的には整合をとるために協議をしていかなきゃいけないんでしょうけれども、そういったところで実際に公園という中に防災機能を設ける設けないという議論というのは、拠点整備部と公園を所管する部門と防災を所管する部門、そういったところが今後、今は土地の利用計画がもうでき上がっているわけですから、そういった意味で公園になるところ、あるいは学校の用地として敷地みたいなものも構想の中にあるみたいですけれども、そういったものがほかの所管との打ち合わせ、調整というのは、これは具体的に言うと25年度内に始まるのか、それともそれ以降の話になるのか、そのあたりはどういうスケジュールをお持ちなんでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  これまでも庁内の関係課とは検討してきておりますけれども、現時点では、例えば公園をつくるときに、公園が管理者側として条件を満たすようなものかどうかというところを検討してきております。
 ただ、これまでも説明会等での中で防災に対する御要望が多く来てございますので、そういう中で、今後公園を仕立てる段階で、例えば備蓄倉庫を置けるのかとか、あるいはオープンスペースとして、例えばヘリコプターがそこにおりられるような形にできるのか、そういった御協議はしてまいりたいと考えております。
 
○山田 委員  そのあたりは、具体的にはいつごろの話になるんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  大体事業認可の中で形は決まってきますけれども、実際に細かい部分につきましては工事をしながらというところもありますし、いつまでという中ではなくて、やはり事業認可を一つのきっかけにしながら取り組んでまいりたいと考えております。
 
○山田 委員  深沢関係は最後にしますけれども、引き込み線なんですけれども、あれもまだ廃止にまではなっていない、廃止になっているんでしたか。今あそこの沿線の土地利用については、市がJRとの間に入って、しかるべき方に使っていただくようになっていくんだろうと思うんですけれども、このあたりは、JRは本体の部分と、本体というか、今の跡地の部分と引き込み線の部分というのは別々に考えているのか、同時に考えて、いつまでにというような話を実際にテーブルの上に乗せているのか、今どんな状況なんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  実際に引き込み線のJRとの交渉につきましては、経営企画課で今やっていただいているところではございますが、JRからお聞きしている引き込み線と本体の工事、実際に例えば引き込み線を処分する際には、今架線はありませんけれども、レールがあったり、そういったものの撤去が必要になってくるということで、今本体工事の土壌汚染の調査あるいは建物の撤去をしておりますので、できれば、それにあわせて行いたい意向はお伺いしております。
 
○山田 委員  そうすると、遠からず引き込み線も処理だけはとりあえずは終わっていく、線路を外したりという工事だけはかかると思っていてよろしいんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  JRの御意向としては、今解体工事をしていますので、それにあわせてレールを撤去したりということをお考えになられていると伺っております。
 
○山田 委員  それ以上のことはわかりませんね。
 
○樋田 拠点整備部次長  そうです。
 
○山田 委員  わかりました。
 それでは、西口の件です。先ほど岡田委員からお話がございました。あそこの人の流れとか、朝限られた時間ですけれども、通勤客あるいは通学の方が多い時間帯、西口にしばらくいることがありますので、ちょっと様子を見ていますと、例えば、橋の上では、タクシーの降車スペースとして使われているところに自家用車が来て、そこで通勤の家族をそこで降車させている様子も見えますし、先ほど岡田委員がおっしゃっているのは、自家用車がとまるスペースも少し長くなっているようなケースもございますけれども、基本的にタクシーの降車スペースというのは、余り朝は使わないようにも思うんですけれども、あのあたりはもともと想定していたものとは少し使い方が変わってきているんですけれども、そのあたりは、今は成り行き任せということなんでしょうかね。
 
○藤木 再開発課担当課長  御指摘のように、確かにあそこに自家用車の乗り降りが多いのは、私ども認識をしております。ただ、もともとはタクシーの降車場ということで我々も設計しておりましたので、その辺の内容につきましては、道水路管理課にも、ここの部分については、例えば啓発看板を置いて一般車の乗り入れはできませんということで一度協議はしておりますが、その後、ちょっとどうなったかわからないんですが、そういう形で考えております。
 
○山田 委員  ああいう施設ができたときに、車椅子の利用者の方あるいは少し目の御不自由な方、あとは聴覚の御不自由な方、いろいろ利用されている中で、あのペデストリアンデッキを使ってバスの乗車場まで、ある種、大船駅から誘導してあげなければいけない状況なんですけども、そういう視点で、バリアがあるとは思えないんですけれども、いわゆるユニバーサルデザインという意味で、もっと工夫がいるんじゃないかというようなことをさまざまな障害のある方から、あのペデストリアンデッキの使い勝手について、御注文の声をお聞きになったようなことはございませんか。
 
○藤木 再開発課担当課長  ユニバーサルデザイン等も含めまして、そういう要望は今のところはないんですが、例えば、バスの案内が見にくいとか、時刻表が見にくいとか、そういう御要望は伺っておりますが、身障者からのそういう御要望等については、今のところ、まだ私どもは聞いておりません。
 
○山田 委員  特にないとすれば、満足しているのか満足していないのかは、ちょっとそこは見えないところがありますよね。そういう意味で、先ほど効果測定をされるというようなことがあって、84%でしょうか、かなり良好な御意見を頂戴しているという御答弁がありましたけども、その中には、例えばそういう障害のある方にお問い合わせを実際にしてみたとか、こういうところがちょっと不便だよねというようなことで、具体的にこちらからアクションをかけたということはございますか。
 
○藤木 再開発課担当課長  アンケートにつきましては無作為でやっておりますので、特に身障者の方等へのアンケートについては行っておりません。
 
○山田 委員  その必要性については、どのようにお感じですか。ユニバーサルという言葉を使いますと、やはりせっかく新しい施設ですので、できるだけそういうギャップがない、あるいはバリアがないことにしていかなきゃいけないものですから、そういった観点でお考えになって、あるいは身障者の方に、あるいはそういう団体の方に西口の使い勝手について、もう少し突っ込んだアンケートなり、あるいは言葉あるいは意見を聴取するなりという作業、そういったものの必要性については、どのようにお感じですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  先ほども御説明したとおり、管理は道水路管理課になっていますので、今後道水路管理課とも調整しながら、その辺のところも模索しながら進めていきたいと考えております。
 
○納所 委員  では、引き続いて、今の大船駅西口について伺いますけれども、整備される前は、朝の渋滞、物すごく通勤・通学とごった返している状況がございました。整備後の朝の渋滞解消の様子、これは数字的に把握しているとか、そういったデータはございますでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  数字的なものなんですが、まず栄光学園から左折するバス、上からおりてくるバスの左折が約28%減ったということ、それから、あわせて新富岡橋から横浜方面へ向かう右折するバス、これが約74%減ったということで、この辺のバスの行き来が少なくなったことで、渋滞解消になったというふうに、私どもは考えております。
 
○納所 委員  あと人の流れはいかがでしょうか。雨のときなんていうのは、昔、傘を差した生徒さんたちの列が並んだり、また通勤客と当然対面通行になりますから、そこでのトラブルがあったと伺っておりましたけれども、人の流れについてはどのようになりましたでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  以前、雨の日には、清泉の女学生の方が歩道にはみ出て、相当長くなったり、あるいは横浜方面の今はバス乗り場はないんですが、当時のバス乗り場は、やはり歩道にはみ出して人が大分ふえていました。
 ただ、今回こういう形でペデストリアンデッキができた関係上、私ども目視はしていますので、その中では、雨の日等々についてもやはり整列乗車して乗っていますので、以前のような危険性等々はございません。
 
○納所 委員  あと柏尾川に並行する県道の拡幅への取り組みですね、ネックになっている部分があると思いますけれど、それはどのようにこれから進められていきますでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  今御指摘の県道阿久和鎌倉線だと思うんですが、これは横浜市と両市一体整備計画案の見直しについて協議を始めたところなので、この取り扱いが決まった以降、県道阿久和鎌倉線の整備主体はうちになっているんですが、県とも協議しながら、整備主体をどちらにするかということも含めて、今後県と協議していきたいと考えております。
 
○納所 委員  では、あと鎌倉駅西口ですけれども、この再開発の整備はとまったと考えてよろしいんでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  今、一部権利者の合意が得ていない状況の中では、引き続き権利者との協議を進めていきながら、この事業を何とか世界遺産も含めた中で進めていくつもりでおりますので、凍結とかそういうことではございません。
 
○納所 委員  続きまして、深沢の再開発について伺ってまいります。
 現在、深沢地区まちづくりガイドライン策定委員会が何回か開催されていると思います。その中で、これは今年度末にこの指針を策定、ガイドラインを策定するという目標でよろしいんでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  今年度、案を策定するという予定にしてございます。
 
○納所 委員  わかりました。その後、パブリックコメント等を実施してということになりますと、ただ、25年度には都市計画決定、そしてその年度末に事業認可というスケジュールがございますけれども、その案であるまちづくりガイドラインと都市計画決定の関係性といいますか、つながりは特にないと考えてよろしいでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  今回の都市計画決定との関連としましては、直接的にはないと考えております。
 
○納所 委員  都市計画決定をする前に、例えば、青果市場の都市計画決定があると思います。その都決の変更は都市計画決定の前に行うのでしょうか、それとも同時に行うのでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  今回、都市計画決定を予定をしております案件につきましては、区域の決定、それから、今後地区計画を指定してまいりますけれども、地区計画の地区整備方針、この方針を決めていくと、この2本でございます。
 青果市場につきましては、既に都市計画決定されているということで、今後都市計画変更が必要になってまいりますが、それは次のステップの中で都市計画変更をしていく予定にしてございます。
 
○納所 委員  現在、JRの大船工場跡地では、撤去作業それから土壌改良が進んでおりまして、これはJRが発注したJVで行われているんですけれども、これに対する苦情といいますか、そういったものを市に寄せられているものはありますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  権利者の方に集まっていただきます、まちづくり全体会の中で、一つ、先ほどありました青果市場からアスベストの撤去状況、そういったものの説明を受けたいということで御要望がございまして、JRに説明に行ってほしいということで対応をお願いしまして、すぐ説明に行っていただいていると。ほかにつきましては、直接市にそういった苦情ですとか、御要望については来ていないという状況でございます。
 
○納所 委員  アスベストについても心配な面はございますけれど、今、それ以上に振動がやっぱりすごいんですよね。例えば、私その西側のほうに家があるんですけど、隣に鉄工所があって、そのクレーンが移動する振動かなと思ったら隣はお休みだったりして、時間帯によってかなり振動があるということで、これは一時的なものであると思いますけれど、これが長く続いた場合に影響があるのか、もしくは住宅の人の位置によって伝わってくる状況が違うのかというのがあるんですけれども、これに関しては、工事施工事業者に市が窓口になってお伝えいただきたいと思っておりますけれども、その一方で、JRの社宅、梶原と柏尾とございます。かなり転居が進んできておりますけれども、JR社宅のその後のあり方については、どういうスケジュールを聞いていらっしゃいますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  JRの梶原社宅と柏尾社宅につきましては、26年3月までにお住まいの方については、引っ越していただくということで、通知がJRから来ているということで、今後建物をいつ撤去するかというところについてはお伺いはしてございません。ただ、その前に土壌汚染調査をした結果、フッ素と鉛が出たということで、その対応もしていかないといけないと伺っておりますので、今の工事の中でその対応をされるのか、そこら辺は、再度JRにはお伺いしていきたいと考えております。
 
○納所 委員  JRが発注した工事の契約のあり方なんですけれども、例えば、先ほど質問のあった引き込み線も含めて行うであるとか、JRの社宅も含めて行うとなると、契約変更だとか、さまざまな手続が必要になってくるかと思うんです。それはそういったものに含めて行うことは、現在行っている建物の撤去、土壌汚染対策等に含めて行うことができるのかどうか、それができると一番早いと思うんですけれど、その点は伺っていらっしゃいますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  現在建物の撤去と土壌汚染、実際工事をしておりますけれども、これはWTOの国際入札を行ったということで、お伺いしている中では、契約内容を変更することはなかなか難しいと伺っております。
 実際に契約上、可能なのかどうかというところは、ちょっと私ども聞いておりませんけれども、場合によっては別契約という形で行うこともあるのかなと考えております。
 
○納所 委員  わかりました。あとシンボル道路のあり方ですね。まちづくりの全体会等で3Dの映像を使って説明があったりということで、非常にわかりやすいんですけれども、交通管理者であるとか、県警との話の中で、シンボル道路が当初の考え方では、湘南モノレール深沢駅から割合直線的に村岡地区に通じるシンボル道路というものが現在神戸製鋼前にあります神鋼橋、そこに向けてぐっと曲げているという状況がございます。ただ、村岡の再開発が進んでくると、現在の神鋼橋を使っての再開発はちょっと考えにくい規模の橋でございますので、当然新しい橋を柏尾川に渡して、深沢地区と村岡地区を接続するということが考えられます。
 そうしますと、シンボル道路のあり方というのは、変わってくると思うんですね。これについては、どのような準備をしていらっしゃいますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  御指摘のとおり、県警協議の中で現状新駅構想が確実ではないということで、現状の中での交通のネットワーク、そういったものを計画の中に折り込むようにということがございまして、2カ所、モノレール側につきましては、モノレールのピアが、交差点ができることによって運転士の視認性を確保できないということで、北側に位置をずらしたと。それから、西側の県道につきましては、御指摘のとおり、現況ある神鋼橋に当てるようにということで、いずれも周辺との道路との兼ね合いで、当然東西だけのシンボル道路の軸ではなくて、南北道路との関係、周辺から入ってくる道路とも直交するというようなことで、どうしてもそういったコントロールポイントが何点か出てきておりますので、動かせないところはございますが、西側のシンボル道路につきましては、県警協議の中でも新駅が確実になった段階で計画を変更することについては、御了解をいただいている状況でございます。
 
○納所 委員  今の曲げたような状態で、神鋼橋にシンボル道路を接続するというのは非常に非現実的で、それで設計を進めなければいけない、決まった段階でそれをまた変更しなければいけないという二度手間、三度手間がかかるようなあり方にちょっと疑問を持ってしまうんですけど、県警の言い分もあるんでしょう。
 ただ、村岡側の計画の進行の状況によってくると思いますけれども、藤沢側の計画はどの程度まで進んでいるのか伺いたいと思います。
 
○樋田 拠点整備部次長  藤沢市側の計画につきましては、昨年8月に土地利用計画案を公表し、9月の定例議会で御報告している状況でございます。
 
○納所 委員  その中で、例えば、神鋼橋付近の道路ですね、例えば、新駅を念頭に置いた、接続する道をつくっていかなければいけない。そのあり方は、計画の中で土地利用計画案の中ではどのような位置づけをされていますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  藤沢市側の県道へのアクセス道路につきましては、どうしても新駅から県道に出るスペースとして一般民地があったり、あるいは神戸製鋼の用地があるということで、現在、藤沢市で計画している道路につきましては、神戸製鋼の中を道路を通すような形で計画している状況でございます。
 
○納所 委員  これは他市の計画の話なので、余り突っ込んで聞いてどうなのかなと思いますが、例えば、神戸製鋼、当然工場前の敷地を撤去しなければその道路はかなわないわけで、神戸製鋼側の反応というのは、どのように聞いていらっしゃいますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  神戸製鋼から、道路の計画について了承したとか、しないとかというお話は私どもはまだ聞いてございません。
 
○納所 委員  こちらの開発もある程度新駅構想を念頭に進めていく部分がどうしても出てくるかと思います。新駅構想の新年度の進め方は、どのような協議を考えていらっしゃいますでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  新駅ということではなく、広域的なまちづくり、隣接する藤沢市のまちづくりと鎌倉市のまちづくり、これを広域の中で捉えていく中で、藤沢市側には新駅ができると、鎌倉市はその影響を受けるという中で、あり方をこれまでも検討してきております。
 そういう中で、次年度につきましては、これまで実施してきました段階段階で行ってきておりますけども、例えば乗降客数の算出結果をもとに、実際に新駅ができる条件がございますので、そういったものに照らし合わせるという検討をしてまいりたいと考えております。
 
○納所 委員  乗降客数も鎌倉駅とほぼ同じぐらいの乗降客数だったでしょうかね。ちょっとその辺、今覚えてないんですけど、現実性というのは高いのかどうなのか、感触としては、新駅を設置するにふさわしい乗降客数が見込めているのかどうか、その点はいかがでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  JRからは、乗降客数が何万人以上必要だというようなことはいただいておりませんので、当然現実的に新駅ができますと、大船駅それから藤沢駅から利用されている方が転換されるという既存の数字と、それから新規にお使いになるという数字、合わせた数字をこれまで出してきておりますので、最終的にはJRの方式があるのかちょっと存じ上げませんけれども、その中で御判断いただくということで、我々あくまでも定量・定性的に数値を出してきているところでございます。
 
○納所 委員  もう一つは、今度深沢の再開発の話に戻りますけれども、西側の地権者の換地先のイメージですね、3D映像で見たら割合北側に近いほう、いわゆる上町屋に近いほうに西側の権利者の換地先というのをイメージしているようでございますけれども、3D映像で見ますと、割合立派な町になっちゃっているんですよね。
 ところが、あちらは例えば30坪前後であるとか、私の自宅も含めてですけれども、割合、狭小住宅が多いところでございます。それをさらに減歩されて、換地先に集約されると、あんな立派な町にはならないようなことで。ところが、シンボル道路を壁面後退であるかと、かなりゆったりとした、もしくは本当に洗練されたイメージというものを持っております。それとイメージが合わない、そぐわない町にならないのかなという、非常に格差が大きい地域が一部できてしまうんじゃないかなという感想を全体会に出席された方も少しお持ちであったんですね。
 その点について、現実的に考えれば、ああいう町にはならないんじゃないかという感想も持ってしまったんですけど、その点はいかがでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  あくまでも3Dということで、細かい点まで全てはめ込んでおりませんので、イメージを持っていただくと、これまで平面でお伝えしてきたものをより立体的に見ていただくために参考としてつくらせていただいておりますけれども、これまで西側の一般民地の部分につきましては、御存じのように、道路が狭かったり、行きどまりであったり、消防車が入れないというようなことが課題としてございました。
 今回見ていただいたとおり、道路は6メートル以上の道路をきちっと張りつけるという、これは今回の計画の中で必ず実現をするものとしておりますので、建物のつくり方につきましては、これは皆さんがどうお使いになるのか、それから換地の面積、例えば、100平米程度の土地をお持ちの方が減歩されてしまうと家が建たなくなるということがございます。これは土地区画整理法の中でも100平米を一つの基準として、それに満たなくなるような場合については、減歩緩和をするという方法もございますので、それは今後土地区画整理審議会の中で御議論いただくものとしておりますけれども、やはり現状を極力変えない形の中で、ただ、インフラについてはしっかり防災面も含めて、この区画整理の中で実現していくのが大きな役割だと考えておりますので、イメージとして本当にこんなに道路が入るのかというところがあるかと思いますが、そこは現実として公共減歩の中に盛り込んでおりますので、道路インフラについては整備がされると認識していただいて結構かと思います。
 
○納所 委員  平成26年度に仮換地指定を目標としていらっしゃいますけれども、ということは、減歩率の決定ですね、いわゆる公共減歩もあるでしょうけれども、その減歩率がきちんと決まるというのは、25年度、新年度の中で決まっていくということでよろしいでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  減歩率につきましては、当然個々に減歩率が変わってまいります。仮換地指定する前に個々に減歩率をお出しする、その減歩率をお出しする前に、区画整理の審議会の中で、やはり土地の評価の考え方、そういったものをきちっとルール、基準をつくってまいりますので、審議会での議を経た中で、減歩率を出していくというスケジュールになろうかと思います。
 
○納所 委員  ということは、審議会はいつを予定していますか。それは25年度中ですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  失礼しました。事業認可後に土地区画整理審議会を設置してまいりますので、26年度に審議会を設置し、その後ということで考えております。
 
○池田 委員  深沢地域のことをもうちょっと伺いたいんですが、山田委員と納所委員が、かなり詳細な質問をなされましたので、それとはちょっと違う部分の質問をさせていただきます。
 この予算の中で深沢地区の土壌汚染の対策処理業務の委託料、これについて確認なんですが、これは市の負担がこれだけあるということなんですが、これはJR負担との関係を教えていただきたいんですが。
 
○樋田 拠点整備部次長  次年度は対策、処理に向けてということで予算を計上させていただいておりまして、内訳としましては、先般も御報告させていただきましたように、今回面的に17区画、10メートル四方の17区画で汚染が判明しておりますので、今度は次年度は深さ方向の汚染を調べてまいります。それと地下水ですね。
 その後、今度は対策処理に向けた基本設計、そういったものを次年度行うこととしておりまして、この調査費につきましては、JRではなくて鉄運機構、そちらから頂戴するということで、これまで覚書を結んでおりますので、お支払いいただく予定になってございます。
 
○池田 委員  そうしますと、全て終わった段階でこれを請求するという形でよろしいんですね。
 
○樋田 拠点整備部次長  鉄運機構とは、まず今年度分につきましては、実は詳細調査まで行っておりますが、詳細調査は来年度請求することになっておりまして、こちらの25年度分につきましても、25年度にお支払いをいただく予定で協議をしておるところでございます。
 
○池田 委員  わかりました。
 次に、今ガイドラインのお話、先ほど出ましたけれども、全体会の中でもいろいろ視覚でわかるような形で見せていただいたんですけども、その中でも、だんだん現実的な話、絵を見て、立体を見ていくと、現実的な話になってきたなと感じたんですけれども、その中で、質問の中でもいろいろ、これから移る方の生活する周辺が非常に気になるということでの質問があったかと思うんですけれども、そういう意味で、今後、例えば建物の高さとか、日照とか、そういう問題が出てくると思うんですけれども、この辺の住民との調整は、どのような形で進めていくのか、お伺いいたします。
 
○樋田 拠点整備部次長  高さにつきましては、先日もちょっと御説明をさせていただいたところなんですけれども、一つは、現在の用途が60の200ということで、建蔽率、容積率が決まっておりまして、今後もそれを踏襲する形で考えておりますので、特段高いものが建つとすれば、空間を多くとっていただいて、隣地との距離が離れた距離になると、若干この間も3Dでお示ししましたので、あくまでも仮定で、容積率を目いっぱい使ったときにはこんな形でということで、日影のことについて御意見もいただいておりますので、今後当然日影につきましては、基準法の中でも定められている基準はクリアしていただかないといけないということで、建物単体でもそういう基準がありますので、その中でやっていただくようになるんですけれども、もっと建物の位置、壁面の位置をどう変えていくのかというところにつきましては、今後この間いただいた意見も踏まえまして、御議論の中に反映させていただきたいなと考えております。
 
○池田 委員  周辺の上町屋地区も含めて非常に低層ですので、それとのバランスをお考えながら進めていただきたいと思います。
 あと、シンボル道路は、先ほど納所委員も言われましたけど、ちょっと今までとイメージが違うような、3Dの中ではすごくすばらしいイメージがあるんですけれども、周辺道路ですね、その辺の整備についてお伺いいたします。
 
○樋田 拠点整備部次長  今回深沢のまちづくりをするというのは、やはり昭和17年の海軍工廠で東西南北の行き来ができなくなってしまったという、そういったコミュニティーを再現していくというのも大きな役割の一つだと思っております。そういう意味では、やはり隣接する地域との連続性、そういったものを南北東西含めて、やはり道路として歩行者が安全に歩ける、快適に歩ける空間を確保していく計画をしているところでございます。
 
○池田 委員  生活する方が本当に快適に過ごせるようにといいますか、今までと大きく様子が変わっていく中で、いかにうまくマッチングしていくかというのが、非常に都市としても重要だと思いますので、その辺をぜひ考えた上で進めていただくように、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 副委員長  何人かの方が質問されておりますけど、一つは新たに大事な時期に来ているなと思いますので、幾つか質問させていただきたいと思います。
 先ほど、今年度中に都市計画決定するのが25年度に延びたと。その中で、関係者協議が整っていないというんですが、具体的にはどういうことでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  平成23年度から交通管理者である神奈川県警と協議をしてまいりましたけれども、それに時間を要したというところでございます。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、先ほどのシンボル道路なんかの協議ということで理解してよろしいんでしょうか。
 
○樋田 拠点整備部次長  大きな点としましては、そういう点もございますけれども、交差点部分ですとか、各道路の視認性、線形ということも御指導いただいておりますので、そういう中でおくれてしまったというところでございます。
 
○吉岡 副委員長  先ほど、財源の確保というところで、導入可能性調査というのをされたと、導入に応じてくれたところがあるということでございますけれども、具体的には、この図面でいきますと、前に建設で配られた図面だと、ほかにも配られていますけど、これでいきますと、市が財源として確保するというときには公共減歩とか、それから、いわゆる事業をするための売却のための土地ということでいきますと、どれが当てはまるんですか。
 例えば、商業施設ということになりますと、仮換地計画の中で一番土地を持っていらっしゃるのはJRですよね。JRがどのようにするかはまだ意向ははっきりしないけれども、少なくとも仮換地でJRが移動すると、イメージとしては、この5ヘクタールのところあたりなのかなと勝手に思っているんですけど、まだ決まっているわけではないと思いますけど。例えば、ここのところは土地所有者、実際に持っていらっしゃるJRで、ここの住宅地域、西側権利者とありますけど、西側、今の権利者が移動するというのと、それから青果市場さんというのは、イメージとしてはこことここと、あとは市が仮換地される場所というのはあるわけですけど、いわゆる公共減歩と、それと売り払うというんですか、事業にするためにどのぐらいの土地を考えていらっしゃるんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  まず、公共減歩につきましては、これは公共という名のとおり、道路、公園、そういった施設の用地として充てるものになります。それから、事業費を生み出すための保留地ということで、減歩をいただいた中から一部集約しまして、それを処分することで、事業が成り立つ仕組みになっております。
 減歩率につきましては、これまでもお話ししておりますように、幾つですよということは申し上げてきておりませんので、これは時期を見てということになりますけれども、やはり面積的には数ヘクタールのオーダーで保留地はとらなければいけない状況になっております。
 
○吉岡 副委員長  そうなりますと、先ほど、シンボル道路、土地区画整理そのものが減歩しなければ、それぞれが土地を出さなければ、保留地にしても、公共のものにしても成り立たない事業でございますよね。その場合に、公共減歩も、それから保留地処分の減歩もまだわからないという場合に、前にも質問しておりますけど、シンボル道路は前はたしか18メートル、今は新駅構想との関係できっと変わってきたのかなと思うんですけど、24メートルですよね。道路としては藤沢と一体になる計画でしょうから、ここだけ道路が急に、藤沢市はたしか24メートルぐらいで計画されていると思うんですけど、鎌倉市も24メートルですよね。
 
○樋田 拠点整備部次長  まず、道路につきましては、公共が管理する部分は20メートルで計画しております。
 委員おっしゃいました、24メートルと言っている4メートルの差につきましては、2メートルずつ民地側で壁面後退していただいて、ここを空間を確保しようということで、これまで検討しておりますが、現在まちづくりガイドラインの中で、やはり町並みの利用、やはり空間を、例えば深沢祭りとかで利用するとか、いろんな使い方を考えていったときに、やっぱり4メートルぐらい民地側でセットバックする必要があるんじゃないかという議論をしております。
 そういう中では、道路空間としては、今28メートルで考えておりますが、減歩に関係ある幅員としましては、20メートルで計画をしております。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、減歩が20メートルで、28メートルということになりますと、この道路のそれぞれのところが4メートルずつ、ずっとセットバックをするということですよね。そうすると、ここを利用する方たちが、実際に減歩でやっていただくと、公共減歩なりなんなり、いわゆる土地区画整理事業での減歩以外に、ここは4メートルのセットバックをするお考えだということですね。
 
○樋田 拠点整備部次長  そのとおりでございます。
 
○吉岡 副委員長  それと、先ほどもお話がありましたけれども、やはり西側権利者の方たちにしてみれば、区画整理事業ですから減歩すると。先ほど、土地が大変少ないところも含めてあるということなんですけど、申しわけないんですけど、ちょっと教えていただけますか。例えば今の基準で、いわゆる土地区画整理事業の中での減歩と、それから鎌倉市は鎌倉市で最低限、建てなさいよとあると思うんですよね。鎌倉市のほうがちょっと基準が高いのかなと。私ちょっとわからないので、どのぐらいのところが何人ぐらいいて、何世帯ぐらいあるか、そこは調べていると思うんですけど、教えてください。
 
○樋田 拠点整備部次長  まず、市の基準は条例で、条例にかかった場合の最小宅地の面積は135平米と伺っております。区画整理法上は、先ほど言いました100平米、それを切るような場合につきましては救済をしていくということで、減歩緩和ということで、どこの数字で減歩緩和の対象とするかというのは、一つの案としては135平米というのはあろうかと思います。したがいまして、135平米未満の方については減歩緩和をすると、135平米以上の方については減歩をいただくというような一つの例としてはあるかと思いますが、これもやはり土地区画整理審議会の中でその基準を定めていくことになりますので、現時点で幾つですよというのは、それは法で定められている最低ラインが100平米というところになろうかと思います。
 それから、申しわけございません。数値については、きょうちょっと持ち合わせしておりません。
 
○吉岡 副委員長  先ほども納所委員がおっしゃったように、実際にお住みの方は、宅地面積がかなり少ない方も含めて、もちろん今建てていない、例えばアパートを持っていらっしゃるとか、そういう方はまた別ですけれど、少ない方も多いのかなということで心配されているんだと思うんですね。
 例えば、いわゆる減歩を緩和した場合にも、精算金を払わなきゃいけないわけですよね。その辺はそうですよね。
 
○樋田 拠点整備部次長  そのとおりでございます。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、その辺の御負担と、さっき3Dで、非常にすばらしい町というところなんですけど、やっぱり減歩されて何か建てた場合、例えば、道路に面しているところは、それはまた決められるということですけど、3階建てになるのかどうなのかというのがありますけど、そうするとのっぽビル的になる可能性もあるし、そこら辺はどういう状況なのか、もう少しイメージというんですか、具体的に、135平米になるのか、100平米になるか、それによっても随分また違ってくるし、精算金もどうなるのか、確かに不安になると思うんでね。先ほどのお話ですと、区画整理審議会というのは、仮換地が26年度以降と。でも実際は仮換地がされた後、いわゆる区画整理実際に始まった後、区画整理審議会ができるということで、先ほどの質問ですと、仮換地がどういう状況になるのかということでの意見、土地の所有者はどこで、今の段階だと既に25年度中にいろいろな基準を決めて、仮換地決定になったときは、そういうふうにもう決まったということになるわけですよね。そうじゃないと仮換地決定できないわけですから。その前段のところで、先ほどの質問ですと、審議会はその後だということなので、市民の皆様との関係ですね。一人一人になるんですか。全体としての状況はどうなのかという意見はどこで言えるんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  先ほど御説明させていただきましたのは、事業認可後に土地区画整理審議会を設置しまして、その中でルールを決めた上で減歩を決めて仮換地指定をしていくと、そういう流れになりますので、当然基準が決まった上で、土地区画整理審議会もこれは法で定められておりまして、委員につきましても、公職選挙法にのっとって委員を選出するということになっています。
 その中には、当然土地の所有者も入ることになっておりますので、そういう中で御議論いただいて、基準を決めた上で、仮換地をしていく流れになってございます。
 
○吉岡 副委員長  減歩になりますと、それぞれが土地を出されるということで、減歩率は今まだ言えないということですけど、JRや市が一番の大地主になってくるわけですけれど、前から、特に個人所有者のところは対応をきちっとしないと大変影響が大きいのではないかということで申し上げてきたんですね。
 ただ、この道路は、駅をつくる前の16年度計画のときには、メーン道路が18メートルだったと。今のお話ですと、実際の換地での道路は20メートルだということになりますと、あと2メートル分が、結局、換地の率の中に含まれてくるわけですよね。余分に換地しなければ、減歩しなければならなくなってくるわけですけど、その辺ではどのぐらい影響があるのか。何メートルあってという計算は私できないので、2メートルだとすると、どのぐらい減歩としてはふえていくんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  減歩率というのは、面積が減ったものイコール減歩にはね返るというものではございませんので、土地の評価の中で減歩率を出してまいりますので、面積としてふえる分は幾つかという御質問であれば、おおむねシンボル道路は700メートルぐらいございますので、2掛ける700で1,400平米ほどふえるということになろうかと思います。
 
○吉岡 副委員長  それは土地の評価とか言っていますけれども、実際には、仮換地から減歩して、その後、精算金までの間で、全体の事業というのはそこで完結するわけですから、いろいろなところに影響が出てくる。そのときの土地の評価によっては、精算金がふえたり減ったりするわけですから、それは公共減歩によって全体に影響してくることは確かだと私は思っているんですね。
 今、都市計画決定に向けての特に新駅との関係ですけれども、前から言っていますけれども、精算金という点では、新駅がやっぱり影響してくるわけですよね。それと、本当に新駅が必要なのかどうかという点では、非常に慎重な対応が必要ではないかと思うんですね。
 財政をどのように出していくか、財源の確保の問題が非常に大きいということでございますけれども、この間の深沢の跡地の周辺整備事業についての説明会の中でもいろんな御意見が出されていますよね。実際には土地所有者の関係も具体的にはいろんな影響が出てくるけれど、実際に市民にとっても、この土地に対する事業は、私たちの税金も使うわけですよね。ですから、そういう中で、果たしてどうなのかという論議は、やっぱり慎重に受けとめなきゃいけないのかなと思うんです。
 新駅に対しては、これで見ますと、湘南地区整備連絡協議会において前年度まで実施した調査結果をもとに、JRや新駅設置判断を求めるため実施する検討調査業務負担を行うとなっております。
 この計画そのものが16年度の計画とは違って、やっぱり新駅を頭にしたというか、藤沢市がつくると言っていながらも、実際にはそれに絡んでいる計画になっているということは、全体としては事実じゃないかなと思うんです。
 藤沢市は土地利用計画を出されて、私も見させてもらいました。あれを見ますと、新駅に向かっての道路、だからシンボル道路しかないですよね。もちろん細かな道路は別ですよ。村岡側の道路は、細かな道路は別ですよ、つくるかもしれませんけれど、村岡の人たちにすれば、武田につながる道路はないですよね。
 ですから、今の道路というのは、深沢のまちづくりとつながっている道路という状況かなと改めて思ったんですね。
 ですから、新駅問題について、先ほど乗降客が出ましたけれども、前は8万人ですか、何万人という見通しみたいなものを持っていますけれども、あの中で一番深沢のまちづくりのところが影響してくるのかなと。あと藤沢と大船に乗っていた人が新駅に入れかわっただけじゃ、JRとしては何もふえているわけじゃないから、新駅をつくる意味もあんまりないのかなと思いますし、そういう点では、10万人近い、8万人から9万人の人をふやすという計画、それは深沢のまちづくりを抜きにしては考えにくいような状況になってきているのかなと思うんですけど、その辺はどうなんですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  おっしゃるとおり、深沢のまちづくりで発生する人の流れ、それは当然新駅と深い関係にあるかと思っております。ただ、この深沢の開発で予定しております計画人口は3,100人を予定しておりますので、仮に3,100人のうち3分の2だということであれば、2,000人という程度になります。あとは交流人口、昼間人口がふえると。合わせて、これまで2次アクセスとしてモノレールを使われていた方、あるいはバスを使われていた方、そういった方の利便性が高まりますので、当然新駅ができることによって利用される方がふえると考えております。
 
○吉岡 副委員長  私どももアンケート調査をしたんですけれども、やっぱり賛否両論ありますけれども、いわゆる藤沢と鎌倉の中間駅でたった2分だと本当に必要性があるのかと。もしかしたら活性化するかもしれないという期待はもちろんありますよ。だけれども、私たち鎌倉の市民が新駅を本当に使うだろうかという点でも、これは誘致駅ですから、地元が税金を出して、果たして本当に必要なのかという意見が圧倒的に多かったですね。
 ですから、今財政が厳しい中で、新駅ということを地元負担までしてやるのかというところでは、25年度に都市計画決定すると言っていますけれども、市民と、税金はどうなるのか、今こういう中で保留地が売れるのかも含めまして、やはりよく論議する必要があるし、こういう新駅ありきの計画はやっぱり凍結すべきなのかなと。私は、まちづくりは今まで進めてきてほしいとずっと思っていましたけど、やはり状況が少しずつ変わってきているなというのを改めて計画の中で思うわけです。その辺は慎重にすべきなんではないかと。市民には知らないという方もいましたけれども、知っている方は、果たして今こういう財政厳しい中で、駅をつくるだけで100億円と言っていますよね。広場だとか、そういうのも含めればもっとかかると思うんですけれども、鎌倉市と藤沢市と県がどれだけ負担するのか、鎌倉市と藤沢市だけで負担するのか、私もよくわかりません。それも明らかになっていませんし。ただ、そういう点では慎重な対応が求められていると思いますけれども、いかがですか。
 
○樋田 拠点整備部次長  その点につきましては、大きな課題というふうに認識しておりまして、今後、駅をつくるためにどうしてもかかるお金、それとは別に、やはり駅ができたことによって税収がどの程度上がってくるのか、投資そういった効果をきちっと検証した上で判断をしていかなければいけないと認識しております。
 
○吉岡 副委員長  前回も論議をした中で、例えば、まちづくりの中で地元の商店街や、地元の方たちがどういう影響を受けるのか、鎌倉市民の方たちとか、少しは近隣の方もそうですけど、そういう方たちがお買い物なりなんなり寄ってくださるような、そういうまちづくりだと、イメージだとおっしゃっていたから、それはそれでいいことだと思うんですけれども、やはり駅ができる、それに対して私たちが投資するかどうかという点で、多くの方が疑問に思われているということは真摯に受けとめていただいて、ここの開発そのものだって最低でも三十数億円。もう一回確認しますけど、これ、保留地処分した後での費用ですよね。
 
○樋田 拠点整備部次長  全体事業費に対しまして、国庫補助が入ります。それから、保留地処分金が入ります。市が負担しなければいけないという枠としては、今おっしゃられたとおりだと思います。
 
○吉岡 副委員長  承知して聞いたんですけど、保留地処分をしなければ、市がまたかぶらなきゃいけない、今度は初めて市のやる施行だということなので、その辺も本当に慎重に考えないとまずいのかなと思います。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに御質疑よろしいですか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますか。
 
○吉岡 副委員長  深沢地域のまちづくりについて、理事者質疑をしたいと思います。
 
○池田 委員  意見で、深沢地域のバランスのとれたまちづくりについて。
 
○石川[寿] 委員長  事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  吉岡副委員長から、理事者質疑で、深沢地域のまちづくりについて。次に、池田委員から意見で、深沢地域のバランスのとれたまちづくりについて、御確認をお願いします。
 
○石川[寿] 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 それでは、この項を終わります。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、「議案第104号平成25年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算」を議題といたします。原局から説明を願います。
 
○藤木 再開発課担当課長  議案第104号平成25年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算について、その内容を説明いたします。
 議案集その2、15ページをお開きください。鎌倉市特別会計予算に関する説明書は34ページを、鎌倉市一般会計特別会計予算事項別明細書の内容説明は387ページを御参照ください。第1条、歳入・歳出予算のうち、まず歳出から説明いたします。
 第5款第5項事業費、第5目一般管理費は6,788万5,000円で、再開発一般の経費は、運営事業として、消耗品など事務諸経費、代替住宅管理費負担金などを。
 事項別明細書は388ページに入りまして、職員給与費は、再開発課で再開発事業にかかわる8名の職員に要する経費を、第10目事業費は3,771万5,000円で、都市再開発の経費は、推進事業として、再開発区域内の管理施設の維持修繕に要する経費、大船駅東口市街地再開発事業推進業務委託料事業協力者への業務委託料を、説明書は36ページに入りまして、第15款5項5目予備費は200万を計上いたしました。
 次に、歳入について説明いたします。
 説明書は戻りまして、32ページをお開きください。
 第5款使用料及び手数料、第5項使用料、第5目都市再開発使用料は618万8,000円で、商店会用駐車場など、行政財産の目的外使用料を、第10款繰入金、第5項他会計繰入金、第5目一般会計繰入金は9,927万円で、一般会計からの繰入金を、第15款第5項第5目繰越金は214万2,000円で、平成24年度からの繰越金をそれぞれ計上いたしました。
 以上で、歳入歳出予算額の総額は、歳入歳出それぞれ1億760万円で、前年度当初予算対比で43.5%減です。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○吉岡 副委員長  これも長い取り組みで、ルミネのあそこができてから、ちょうど20年になりますよね。都市計画変更を行うということで、計画していたのがまた延びたということですが、原因と今後の見通しについては、どのように考えていらっしゃるんでしょうか。
 
○藤木 再開発課担当課長  大船駅の再開発事業の都市計画変更につきましても、ただいま神奈川県警と協議を行っているんですが、県警との協議が延びているものですから、実際には来年度の都市計画決定になります。
 延びた要因といたしましては、昭和47年に都市計画決定された時点で、道路とか、県道15メートルで都市計画決定されているんですが、今あそこの大船地域は600%の容積率で、通常の都市計画の内容ですと、もう少しの高幅員の道路が要求されるところでございます。
 しかしながら、道路の拡幅になりますと、宅地部分が少なくなる形になりますので、より事業性が悪くなるということで、市としては、今の15メートルのままでどうしても都市計画変更、線形の変更をお願いしているものですから、その辺のすり合わせを今県警と行っておりまして、まだ協議は整っておりませんけど、県道については15メートルで了解をいただいているところで、そういう形で少し時間を要している状況でございます。来年度につきましては、都市計画変更をしていきたいと考えております。
 
○吉岡 副委員長  ごめんなさい。15メートルの中に道路部分と、さっき歩道も道路部分になるのか、よくわからないんですけど。15メートルは歩道も含めてで、実際の車道との関係ではどのぐらいになるんですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  15メートルにつきましては道路区域ということで、深沢の例で言えば、20メートル部分が15メートルでございます。大船駅前につきましては右折レーンとか、そういう付加車線というものが設けられますので、車線部分は3メートル・3メートル・3メートル、あと路肩で10メートルが車線部分でございます。そのほか、両側に2メートル・3メートルの歩道、それと敷地内で、先ほど深沢の両側に4メートルという話がありましたが、再開発の中では、それだけの空間にはなりませんけど、1メートルとか2メートルとか、歩行者が歩ける空間を敷地の中で用意したいとは思っております。
 
○吉岡 副委員長  今よりもよっぽどよくなるというイメージでよろしいわけですね。
 それで、今なかなかできないというか進まないということで、大船駅の東口のエレベーターは要求があってできたわけですけれども、そうすると、今度の開発の計画の中では、そこはもういじらないでそのままで、ほかのところがいじられるという状況なんでしょうか。ちょっとごめんなさい、イメージがわからないもので。
 
○藤木 再開発課担当課長  ただいま整備しておりますエレベーター、エスカレーターにつきましては、エレベーター、エスカレーターを生かす形でデッキを設けるような形で考えております。
 
○吉岡 副委員長  地権者の方というんですか、実際に再開発のその方たちとの合意は進んで、県警との協議がおくれていたから計画変更がおくれたということなんですけど、地権者の方との合意は進んでいるということで理解してよろしいですね。
 
○藤木 再開発課担当課長  昨年夏に、都市計画変更に向けての意向確認を行った時点では、都市計画変更については3分の2以上の合意をいただき、都市計画変更については進めていける状況です。しかしながら、事業につきましては、今の時点では判断ができないという権利者が多いものですから、このまま事業に向けて進めていくことは難しいということで、昨年暮れに大林組と野村不動産が事業協力者ということで、一緒に事業に取り組んでいっていただけるパートナーに決まりましたものですから、その企業協力者の提案をもとに、事業化原案ということで事業に近い提案、それをこの春にしていく予定にしております。
 その中では、昨年の夏に行った意向確認の中で、鎌倉市の東口の再開発事業区域内の権利者の方は大屋業を行っている方が多いので、再開発後の自分の賃料のイメージとか、そういうものがつかめないと、本当に再開発をやったほうがいいのかどうか判断がつかないということですから、計画案とともに、3階まで商業になるんですが、それぞれのフロアを区分とか共有とかで床を所有した場合に、どのぐらいの賃料目標になりますよとか、そういう今の時点でできるだけ具体的な資料を提示し、本当に事業に進めていくことができるかどうかの意向確認を新年度に行っていきたいと考えています。
 
○吉岡 副委員長  結局、自分の床をお貸しするということですよね、持ち主が。そうすると、床がよくなればそれだけ賃料が上がっていくとなると、なかなか借り手がいるのかとか、そういう不安もおありなのかなと。自分が持っているところで自己商売をやっているケースと、借りながらやるということになると、すごく大変な負担になるかなと。実際にほかのところで御商売やっている方も、自分が持っているお店だと何とかなるんだけど、借りてやっているところはすごく大変だなというのはよく聞いていますのでね。
 実際には、今の土地が今度床に変わるとなると、床面積は変わっていくのか。ビルになるわけですから、床としてはふえるんですか。
 
○藤木 再開発課担当課長  以前、権利モデルで権利者にお示ししているのは、土地に対して床ということで、約100平米ぐらい持っていれば177平米ぐらいとかの床に変わりますよということで御報告させていただいているんですが、基本的に2階建ての建物としますと80%ぐらいの建蔽率ですから、100平米だったら160平米ぐらいなものですから、正確な数字は、それぞれの宅地によって違いますけれども、床面積としては、基本的に同じぐらいの変換を目指しております。
 ですから、建物で200平米の床面積を持っていれば、再開発ビルについても200平米の建物床になると。ただ、高層化されることによって、床についている土地の持ち分が少なくなるものですから、今100平米の土地をお持ちの人でしたら、その持ち分が例えば30平米ぐらいの土地の持ち分になってしまうと。変わるのは、建物が老朽化したものが工事の代金を払わなくて変換になりますので、建物の工事費として変わるというような仕組みになっております。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、全体としては、土地をもらうんじゃない、床をもらうから、実際は賃料というか、全体は高くなっちゃうのかな。固定資産税とか、いろんなのも全部かかわってくるのかなと、私はよくわからないので。そうすると、そういうことも、いろんな面で成り立つのかなということも不安に思っていらっしゃるのかなと思ったんですけど。
 
○藤木 再開発課担当課長  今回、目標賃料を提示するということで、協力いただける権利者の方には、今の賃料というものを伺っております。ほかの権利者からも伺っているんですが、再開発区域の大船の賃料は非常に高い状況です。その中で権利者の方は、今の賃料が保証できればというような、ただ、たな子さんについてはまだ権利者交渉しておりませんが、今のたな子さんもそういう賃料の中でお借りして、御商売をやられているという現実があります。
 もう1点、先ほどの非常に権利者の方が不安に思うということなんですが、やはり共同ビルに入ることによって、今までの管理費とか委託費とか、そういうもろもろの経費が発生しますので、同じ賃料をもらったとしても、そういう共益費とかを引かれると実際の収入が少なくなるんではないかと、そういう懸念をいただいている方もいらっしゃいますので、その辺についても含めた形での数字というものを提示していきたいと思っております。
 
○吉岡 副委員長  こういう不景気の中ですからね、大変御心配されているのかなというのはわかりますけれども、よく実態も踏まえた上でお願いしたいなと思います。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切り、この項を終わります。
 職員入れかえのために暫時休憩いたします。
              (11時37分休憩   11時40分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、第45款土木費、第5項土木管理費のうち都市整備部所管部分、第10項道路橋梁費のうち都市整備部所管部分及び第15項河川費について一括して説明をお願いいたします。
 
○梅原 都市整備部次長  議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち第45款土木費、第5項土木管理費から第15項河川費までの都市整備部所管部分について説明いたします。
 議案集その2、1ページをお開きください。一般会計予算に関する説明書は92ページを、予算事項別明細書の内容説明は228ページから229ページを御参照ください。
 第45款土木費、第5項土木管理費、第5目土木総務費は13億208万7,000円で、そのうち都市整備部の事務事業と職員給与費に要する経費は12億335万6,000円となります。
 土木管理一般の経費は、都市整備部都市整備総務課・道水路管理課・建築住宅課・作業センターの職員70名と、防災安全部総合防災課の職員2名、都市調整部都市調整課・開発審査課・建築指導課の職員32名、合計104名に要します人件費などを。
 内容説明は231ページから237ページにかけまして、道路管理の経費は、道水路境界査定立ち会い、境界ぐい復元、道路台帳の補正業務などの委託料、狭隘道路拡幅の用地購入費などを、作業センターの経費は、市道や河川の清掃業務などの委託料や、補修作業用重機賃借料、アスファルト合材などの補修用原材料費などを、営繕事務の経費は、市場単価データ作成業務委託料や設計事務に要します建築積算システム機器賃借料などを、測定分析の経費は、放射性物質測定に要する消耗品費や、放射性物質測定装置の点検手数料などに要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 説明書は94ページに移ります。内容説明は242ページから243ページにかけまして、第10項道路橋梁費、第5目道路橋梁総務費は1億7,034万6,000円で、道路橋梁管理の経費は、都市整備部道路課の職員12名と防災安全部、市民安全課の職員2名、まちづくり景観部、交通計画課の職員3名、合計17名に要します人件費などを。
 説明書は96ページにかけまして、内容説明は244ページから245ページにかけまして、第8目交通安全施設費は1億1,367万3,000円で、そのうち都市整備部の事務事業に要する経費は4,565万2,000円となります。交通安全施設整備の経費は、道路ライン等設置業務委託料、歩道段差切り下げなどの交通安全対策施設工事、あんしん歩行エリア整備工事などを。
 内容説明は247ページに移りまして、第10目道路維持費は1億5,768万1,000円で、道路維持の経費は、崩落土砂処分等業務委託や道路維持修繕工事などを。
 内容説明は248ページに移りまして、第15目道路新設改良費は2億100万円で、道路新設改良の経費は、砂押川沿い歩道調査設計等業務委託や大規模住宅地等道路改良整備工事などを。
 内容説明は249ページに移りまして、第20目橋梁維持費は2,754万1,000円で、橋梁維持の経費は、橋梁点検調査業務委託や、橋梁維持修繕等工事などに要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 説明書は98ページに移ります。内容説明は250ページから251ページにかけまして、第15項河川費、第5目河川総務費は4,062万7,000円で、河川管理の経費は、下水道河川課の職員5名に要します人件費などを。
 内容説明は252ページから253ページにかけまして、第10目河川維持費は3,203万6,000円で、河川・雨水施設維持の経費は、雨水調整池管理施設等の維持修繕料や、準用河川等のしゅんせつ業務委託、準用河川砂押川の維持修繕工事などに要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  ありがとうございました。
 ここで暫時休憩をいたします。
              (11時44分休憩   13時10分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開いたします。
 御質疑のある方はいらっしゃいますか。
 
○石川[敦] 委員  よろしくお願いします。簡単なことですけど、まず放射性物質の測定事業について伺います。
 始めていただいて大変ありがたいと思っていますが、今順調ですか。特にトラブルなく進んでいますか。
 
○浄化センター所長  24年度なんですけども、ちょうど23年度末に分析装置を購入しまして、24年4月から測定を始めておりまして、24年4月から25年1月までの間に、総検体数で1,050検体ほど測定をしております。今後の見通しですと、24年度中に約1,300検体ぐらいまでいく予定です。大体1日6検体、学校給食と保育園のそれぞれの食材を2検体ずつ、あと臨時試験等で2検体、その他、例えば学校プールですとか、海水浴場だとか、臨時で入ってくる試験等々入れまして、大体それぐらいの検体を現在やって、順調に稼働しております。
 
○石川[敦] 委員  一時市民測定所のような役割も担えないかということを質問したことがあるんですが、25年度もう少し今幅を広げて、市民の皆さんにどうぞお持ち込みくださいというのをもっと広く開いていくような可能性としてはどうですか。
 
○浄化センター所長  市民へ開放する部分については、市民相談課で七里ガ浜浄化センターに同じ簡易型放射性測定装置を設置しまして、24年度も市民向けに測定を実施しております。25年度もやると伺っております。うちは、学校給食とそれから市の内部の検査体制で結構目いっぱいで、土日も当然その機械のバックグラウンドをとらなきゃいけないということで、フル稼働で動いていますので、ちょっと25年度についても、市民向けに直接やることはできにくいのかなと考えております。
 
○石川[敦] 委員  そこはわかりました。ありがとうございます。学校などは、子供たちが菜園というような形でつくったものを食べているという、給食で利用したりしているというので、保護者の方から土壌の調査もできないものかという問い合わせがあるんですけど、土壌の調査もできますよね。
 
○浄化センター所長  土壌調査についても、うちの分析装置でできます。実際には、公園課依頼の公園内の土壌、こういうのも24年度で15検体ほど測定をしてございます。
 
○石川[敦] 委員  わかりました。ありがとうございます。
 次はあんしん歩行エリアのことですが、あんしん歩行エリアの整備率はどれぐらいで、あとどれぐらい残っていて、25年度はどこまでやるのかを御説明いただきたいと思います。大分長い事業だと聞いていますので、よろしくお願いします。
 
○吉野 道路課担当課長  委員の御質問ですけれども、あんしん歩行エリアにつきましては、大船駅、それから鎌倉駅周辺を中心とした地域をあんしん歩行エリアとして定めております。そのうち、鎌倉駅周辺では、全部で19カ所、それから大船駅周辺では24カ所で、合計で43カ所の整備を予定しておりますけれども、そのうち、終了しているのが37カ所ということですので、パーセンテージで言いますと、約86%整備が終わっている状況でございます。
 
○石川[敦] 委員  その後の残りですね、43から37を引く6カ所の中で、子供たちが通学に使っている通学路、スクールゾーンだけではなくて、通学路として当たっているところは何カ所ありますか。
 
○吉野 道路課担当課長  通学路とそれからあんしん歩行エリアの中でどこの区域が通学路に当たっているかというところまでの把握はしてございませんけれども、具体的には学校の近く、特に御成小学校ですとか、第一小学校、あるいは大船ですと、大船小学校の近隣の通学路についての箇所にも指定はされていると思います。
 
○石川[敦] 委員  やはり道路の中でも、特に子供たちの通学と下校は毎日のことなので、あんしん歩行エリアというのは、緊急で私も最近知ったばかりなので偉そうに言うのも何なんですが、やっぱり重点的にそこは整備していこうという県の方針もあってのことだと聞いているので、教育委員会との連携は今どうなっていますか。
 
○吉野 道路課担当課長  あんしん歩行エリアの整備といいますか、地区の指定でございますけれども、住居系あるいは商業系の地区において、死傷者事故が全国平均の1.2倍を超える箇所を指定しているということですので、特に通学路だからとかいうことで指定しているということではございません。
 それから、教育委員会との連携ですけれども、PTAあるいは学校との安全の確認、校外委員だとか、学校からの御要望等がありますので、警察等も含めて、教育委員会それから道路管理者等が毎年会議を持ちまして、どういう整備ができるのかという話し合いはしております。
 
○石川[敦] 委員  商業エリアということで、通学路であるかないかは関係ないというのは私も存じ上げています。ただ、そこと通学路が重なっていて、当然今おっしゃったようなPTAの校外委員会の方なども重点的にそこは何とかしてほしいという声を私もいただいてのこの質問ですので、教育委員会とも連携しながら早急に整備するべきではないかと思うんですけれども、お考えはいかがですか。
 
○吉野 道路課担当課長  まさに委員御指摘のとおりでございまして、やはり優先順位等々も考えますと、そういったところから整備していく、あるいはできるところからということもございますけれども、そういった要素も加味しながら、今後実施してまいりたいと考えております。
 
○石川[敦] 委員  そこはよろしくお願いします。
 最後ですが、ずっと市民と協働の事業のことを伺っていて、ここでも1つだけ伺いたいと思います。
 河川の管理運営事業で、河川維持管理協力団体報償費というのを、この資料では市民と協働でやっていますと出していただいています。この事業の報償費の出し方なんですが、連携しているというか、パートナーとして対等な立場で連携をしている団体がどこなのか、その団体を選定した理由と、この報償費を決めた算定基準を教えてください。
 
○木村 道水路管理課担当課長  河川維持管理協力団体報償費ということで24万円の予算立てをしております。具体的に申し上げますと、この地域住民の方々の中には、近くの河川等の愛護意識が非常に高くて、良好な環境づくりのために掃除ですとか、具体的に水質調査などを積極的に行っている団体がありまして、そういった団体に報償金を支給するという形なんですが、具体的には鎌倉自主探鳥会グループ、鎌倉環境会議、鎌倉ホタル保存会、関谷川をきれいにする会という四つの団体に対して、鎌倉市道路河川維持管理協力員等設置要綱がございまして、具体的には道路は今指定をしておりませんが、河川につきまして清掃の面積、大体300〜400平方メートルのところに該当いたします。そこについての清掃と、これは生態系調査、生態系調査といいましても、具体的に例えばどういう動物がいるかとか、虫がいるかというようなことを年4回報告を出していただきまして、その報告に応じて報償金を支払っている形でございます。その面積に応じた、面積と業務内容に応じた要綱の別表に該当いたします6万円、これを実績に応じて支払っていると、そういう根拠でございます。
 
○石川[敦] 委員  それは市民と行政協働というのは、この第3次総合計画の注意書きのところに、公共サービスの設計や実施をめぐって市民団体と対等なパートナーシップをもって行っていると書いてあるんですけども、今おっしゃった事業は対等なパートナーシップで実施や設計も一緒にやっているという認識をお持ちでいらっしゃいますか、率直にお答えいただきたいと思います。
 
○木村 道水路管理課担当課長  この制度、大変古くて、56年当時から実施をしております。それで、私どもがパトロールをし切れない、道路もそうなんですが、河川についてもどうもパトロールし切れないようなところをこの地域の方が清掃ですとか、異変があればわかるような状況の調査をしていただいているという意味で、同じ目標、要するに、きれいな環境という同じ目標に向かって、できれば対等ということで、コミュニケーションをとりながらというふうには考えるんですが、なかなかコミュニケーションというところは具体的にはなっておりません。
 ただ、もちろん役所にも時々見えたり、報告書を出していただいたりというときは、担当者と会話を交わす程度でございますけれども、具体的にはそういう実態でございます。
 
○石川[敦] 委員  わかりました。ありがとうございます。率直でとってもありがたいです。
 報告書なんですけれども、上がってきた報告書をその後、政策的に何かほかの課につなぐとか、もしくは、道水路課のほうで政策的な活用をして、何か役立てたというような実績はありますか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  具体的に当てはまる内容でお話しするものはございません。
 
○高橋 委員  道路の管理のことでお伺いしたいと思います。
 市道の総延長がどのぐらいあって、査定済み延長というのは、どのぐらいあるのか、まず確認したいと思います。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  まず、道路の実態でございますが、道路の総延長は約622キロメートルございます。そのうち、査定済みなのはというお話でございますけれども、厳密に何キロメートルという数値は出てはいないんですけれども、査定図ができている査定の枚数から言いますと、そのうちの95%程度は道路と、それから民有地の方々の境界は決まっているというような考え方でおります。
 
○高橋 委員  この査定図なんかも電子化をされて、要するに、95%部分についてはデジタル情報をとれるということで、5%については電子化されていないということで、よろしいんですか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  事項別明細の232ページにございます、土地境界査定図管理システム賃借料というのがございますけども、これが、窓口へ来たときに皆様方が必要な査定図について自動的に紙をお出しするというシステムになっていますけれども、これはまだ、システム化としては、全ての枚数ができているわけではございませんので、今ちょうど査定図の総枚数の五十二、三%なんですけども、自動的に印刷して出てくるシステムでございます。
 
○高橋 委員  これは路線ごとに1枚ずつの紙が出てくるようになると思うんですけれども、この53%で実際には何枚ぐらいの情報になっているんですか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  今ちょっと計算をしていないんですけれども、査定図の総枚数が1万1,200枚今ございますので、そのうち約53%が終了しているということです。
 
○高橋 委員  大変な作業ですけれども、基礎作業としてやっていくと自分たちの作業も効率化できますし、また、市民の方がお見えになったときも時間を短縮することができるのかなと、引き続き作業を進めていただければと思います。
 それで、例えば鎌倉山とか、かつて査定が非常に進まない地区を、鎌倉山担当という方を決めて査定作業を進めようということでやってきたりしているんですけれども、なかなか進まない現状はあると思うんですが、特別未査定が多いような地区というのは鎌倉山以外にもあるんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  先ほど95%程度は終わっていて、あと残りは5%という形になりますけれども、今委員さんおっしゃるとおり、公図混乱地区ですとか、そういった部分は鎌倉山地区が多くございます。あとは地区的にどこというわけではございませんけれども、境界立ち会いに参加されなかったりとか、そういった部分で決まっていない部分があるということでございます。
 
○高橋 委員  赤道とかは、そちらの管理になっているんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  赤道というのは、例えば公図で言う赤く塗られたところだと思いますけれども、山道の中でもほとんど形態のないものについても、平成5年の一括認定のときに市道として認定しておりますので、赤道も含めて全てとは言いませんけど、含めて市道として管理をしているところでございます。
 
○高橋 委員  旧鎌倉町の部分だけが多分一括で、それ以外の赤道については、鎌倉のほうには一括でいただいていないとは思うんですが、赤道もそうすると5%の中に含まれてきてしまうことになるんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  赤道の中にも、まだ全てが鎌倉市が管理している道路という位置づけにはなっていません。実際に赤道の中で市道として認定している部分が一部あるということなものですから、まず鎌倉市の管理している道路なのか否かという区別がまだできていない状況でございます。
 
○高橋 委員  かつて広町の保全をめぐるやりとりの中で、赤道を払い下げをしないで堅持をして、ハイキングコースをつくって、それによって開発を阻止しようという、こういう妙案を市のほうで計画をしてやろうと思ったんですけれども、結局都市計画法上、そういうことは認められないということは明らかになって、その計画は失敗に終わったわけですけれども、赤道が、所有がはっきりしているしていないはともかくとして、一応はっきりした場所があった場合に、払い下げなり、開発に伴う変換なりということを申し入れを受ければ、基本的にはそういうことに応じる道路という位置づけでよろしいんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  例えば、市道の中にも機能を要していない道路がございます。そういったところにつきましては機能を廃止して、払い下げ要望があれば、払い下げする御用意はできるとは思います。
 
○高橋 委員  町中にも赤道がまだ点在していたりして、そういう管理がしっかりしていないものですから、家の建てかえをするときに、赤道を突き抜けて隣のおたくまで建物を建ててしまって裁判になったとか、こういう事例もかつてありまして、やっぱりそういう意味では、山の中の赤道と町の中の赤道は峻別をしていただいて、やはり管理するところはしっかり管理をして、払い下げをするところはしっかりと払い下げしていく、そういう作業を進めていただければなと思います。
 次の質問に行きます。河川のことでお伺いしたいんですが、津波と河川の関係なんですけれども、幾つか海岸に流れ込んでいる河川がありますけれども、何か津波の被害想定みたいなものはしていただいていますでしょうか。
 
○下水道河川課担当課長  津波につきましては、東日本大震災の関係で、今まで河川管理者としては、なかなか対応できなかった部分もございますが、海岸管理者と一体となって計画して、津波に対応するようにしなさいということで、国交省から通知が来ているような状況でございます。
 事例をとりますと、鎌倉の場合ですと、海に流れている川がございまして、特に大きな川といたしましては、河口部分が大きいというのが行合川がございます。その辺の関係がございまして、県のほうと今年度でございますが、すぐにはなかなか対応がしづらい部分がございますけども、今までの河川管理者または海岸管理者単独でそういう形の対応ができませんので、これからは県を中心としてお互いに協力し合って、いろんな情報交換をして計画を練っていきましょうよと。まだ具体的な動きはございませんけども、そういうふうな意思の疎通といいますか、そういうところの段階はしておるところでございます。
 
○高橋 委員  ハザードマップを昨年、一昨年ですか、つくって、その直後といいますか、つくっている最中ですかね、地震が来て、1回は配ったんですけれども、津波の高さの想定が大幅に狂ったということで、またつくり直しをしてやっているところですけれども、私も被災地へ何度かお伺いをして見るにつけ、やっぱり河川のある場合には片方だけとか両側とか、すぐ直近の方たち、そのお隣は何でもなかったりするんですけれども、やっぱり特別に河川というのは被害を受ける場所だなと。ハザードマップも河川の周辺のことをよく考えていかないと、平地と同じような浸水状況を想定していると、なかなか厳しいものがあるんじゃないかなと。
 今はそういう形でやっていただいているということで、これから実際に県なんかと協議しながら、被害想定をかなり具体的に見ていただいて、カーブとかもありますからね、そういうことも含めて想定していただいて、被害が想定される周辺の方には、特別に注意喚起していただくとか、そういうこともお願いしたいなと思いますので、ぜひ早目に協議を進めてもらえればと思いますが。
 
○下水道河川課担当課長  昨年度、県とそういう調整をいたしまして、ちなみに夏に鎌倉の海に出ている川、腰越地区から材木座まで全て歩きまして、現況調査は全て終了している状況でございます。
 御存じのように、夏になりますと海岸は海水浴客がいらっしゃいますので、どうしても河川につきましては、最下流部に人道橋ができているような状況もございます。そこに砂がついておって河川として流れづらい環境があったり、そういうことも含めまして、津波も当然今後の課題として大きな課題として残っておりますが、そういう砂がたまってしまうという状況も含めまして、海岸管理者と協議を進めていきたいなと思っているところでございます。
 
○山田 委員  234ページの街路照明灯なんですが、ちょっと数字の確認で恐縮なんですけども、市の管理街路灯は何基あって、今、何基生きていて、何基消灯しているのかというのは、把握はあるんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  道水路管理課で管理している街路照明灯として位置づけているものにつきましては、市内に1,250基ございます。以前に3・11の震災があったときに、一度省エネということで何基か消灯したことはございますけども、現在は全部もとに戻しまして、1,250基が暗くなればついているという状況でございます。
 
○山田 委員  その中で、ちょっと街路樹との関係もあるんですが、街路灯と街路樹が重なり合って、街路灯の役に立ってないんじゃないのという話が市に来ている箇所はありませんか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  例えばの話なんですけれども、道路の歩道上に街路照明灯があって、隣接する山の樹木ですとか、そういうものが街路照明灯の前に覆い被さって、多少照明の照度というか、落としていくというような苦情というか、御意見をいただいている場合があります。
 
○山田 委員  それはどのように対応していらっしゃいますか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  今、御指摘のページの前のページになるんですが、233ページの道路維持業務委託料という上から四つ目の業務でございますけれども、樹木の伐採ということで、市道区域から生えている街路樹が該当しますけれども、それの繁茂がし過ぎていろいろ支障が出ているという御意見をいただくことに対する対応ということで、伐採を委託で実施している状況でございます。具体的にそういったお話がありますときは、ここの中で対応することになろうかと考えております。
 
○山田 委員  今のは25年度の予算で言うと、950万円での対応のところですか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  はい、その御指摘の部分でございます。
 
○山田 委員  そうすると、この950万円の執行というのは、その都度何かあれば対応する。それとも950万円を予算化しているわけですから、何か計画を持って、ことしはここをやろう、次はここをやろうというような950万円なんですか。それは少し使わないところがあるにしても、ある種の計画がどこかまであって、950万円というお金になっているんですか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  御指摘の業務の中には、市道樹木伐採、それから道路標識の設置ですとか、路面凍結の関係の対応も含めて、こういった統括的なこの名前にしましたように、弾力的に対応できるようにということで、23年度からこういった名前にしておりますけれども、具体的には個別にそういう状況になったものに対する対応ということでございますが、例えば、天候によって台風の多い年、そういったときには大変大きな金額になりまして、平成23年度は補正もいただく状況も出てまいりました。
 現在のところ、例えば24年度で申し上げますと、去年11月までの数字になりますが、382万円程度の支出ということで、その後、当然何回か出ておりますので、ふえていると考えております。
 
○山田 委員  そうすると、今、私が街路灯のところで話し始めたところは、そういう状況になっていれば、何らかの手続なのか、市にこういう状況になっているんですがということを御相談に来て、それで、幾らか費用は多分見積もりとか何とかあるんでしょうが、よっぽどのことがなければ対応いただけると。ただ、街路灯と街路樹というのは結構ぶつかり合うことがあって、街路灯を生かそうと思うと街路樹の枝を払わなきゃいけないと、そうすると枝を払う瞬間になると困っちゃうねという人もまたいっぱい出てくると。その辺の兼ね合いからすると、街路灯の設置場所が悪いんじゃないというようなことも、ひょっとしたら出てくるかもしれませんけれども、そういったことまでは対応する余裕はないですよね。
 
○木村 道水路管理課担当課長  委員御指摘のとおり、具体的に御相談をいただいて、まず、私ども現場を見に行きまして、どういう状況かを把握した上で、要望をいただいた方とお会いしながら対応を検討するということでございますので、そういった内容に応じまして対応できる範囲でやっていきたいと思います。
 ただ、この業務の内容自体は、通行に支障の出たものに対する排除というのが基本的な問題ですので、もちろん御指摘の街路灯の照明の支障になるということも含めて考えることはできますけれども、その予算の状況に応じて、また御相談をしていくことになろうかと、そのように考えております。
 
○山田 委員  わかりました。236の公共建築物の維持保全システムなんですけれども、これは、入力は各部で行われているということなんですが、このオペレーションというのは、どういう対応でされているのか、このシステムを実際アクセスする口が何台あるのかということを、ちょっと御紹介いただけませんか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  システムを見ることができるのは、情報推進課で管理しているコンピューターでございます。コンピューターに入力できるのは、経営企画課、建築住宅課でございます。
 
○山田 委員  今おっしゃったのは2台という意味ですか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  コンピューターを閲覧できるのは、市の端末につながっているコンピューター全てで閲覧することはできます。
 
○山田 委員  入力はどうですか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  各課の維持管理についての入力については、各課でできます。そのほかの工事データ等については、建築住宅課、または経営企画課で入力することになります。
 
○山田 委員  各部の状況によるんだと思うんですけれども、どなたか特定の人を決めてやっているんですか。例えば、パスワードとか、指紋をとるとか、データが壊れないような配慮とか、そういったことは仕組み上されているんですか。特定の人しか入力できないというような話になっているのかどうかは御存じですか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  日常管理データについては、各課に任せることになります。大もとについては、経営企画課で管理してまいります。
 
○山田 委員  そうすると、各部で端末があって、その端末には誰もが閲覧はできるとして、誰もがある種のデータも入力もできると、そういう環境になっていますよということですね。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  各課ごとにパスワードとIDがありますので、入力についてはそれを使わないと入力はできません。閲覧については、各課で閲覧することができます。
 
○山田 委員  そうすると、そのIDとパスワードは、部の管理に任せていて、特定の人に与えているものではなくて、そこの管理者の裁量でもって、IDとパスワードをオープンにしちゃっていると、そういうふうに思っていていいですか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  はい、各課の管理によります。
 
○山田 委員  わかりました。そうすると、かなりシステムの稼働を大分行っているというような話を聞いていますけれども、最終的には全施設においての入力については経営企画課が把握しているんですか。建築住宅課というか、都市整備部のほうでは、何件の公共建築物があって、何件入力しているかということの把握は特にはされていないんですか。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  建築住宅課におきましては、建物に関するデータについては全て入力しまして、それについては私ども把握しておりますが、それ以外のものになりますと、経営企画課で把握する形になります。
 
○山田 委員  そうすると、経営企画課でこのシステムを使って、どういう入力状況かということをフォローしていくというのは、経営企画課でやるんでしょうね。再編整備計画そのものをつくり込んでいかなきゃいけないときの、ある意味コスト情報というものをここから得ようとしていますので、そういう意味では、経営企画課がハッパをかけていかないとなかなか進んでいかないということで、都市整備部とは、そこは切り離して考えていけばよろしいんですね。建物の部分は都市整備部も全部入れちゃったとおっしゃったんで、あとはほかのデータについては、各部の精力的な入力をしないと、このシステムの最終運用状態にはなりませんよという理解でよろしいですね。
 
○小檜山 建築住宅課担当課長  先ほどもお話しいたしましたが、建物については、私どもが管理いたしまして、それ以外の原局で入れるデータであるとか、エネルギー管理状況、そういったものについては経営企画課が最終的に、またそういったデータもあわせて管理して、それをまとめまして、次のシステムにつなげるという形になります。
 
○山田 委員  わかりました。そこは、今後切り分けて考えていきます。
 244ページですけれども、この交通安全施設整備事業という中で、いわゆる市の管理している道のガードレールの話があって、ちょっと御近所でガードレールを取りかえたところがあって、そのガードレールが紋切り型というか、紋切り型と言っちゃいけないな。その道路に何となくマッチしているガードレール、色合い、色もそうですし、設備もそうなんですけど、そういったものというのは、なかなか選択肢の幅がないと聞いたとおっしゃっていたんですけれども、近所にあったのは、まさにガードレールといっても車がそこにぶつかった瞬間、車は多分乗り越えていけるような高さしかなくて、人がそこから足を踏み外して崖を落ちていくということを防ぎ切れるか、ひょっとしたらそこにつまずいて落ちているかもしれませんけど、そういうガードレールとしては非常に低いものだったんですけど、それでガードレールをもう少しきちんとしましょうということで多分工事をされたんですが、ガードレールの仕様の幅というのは、市のほうで持っていらっしゃらないみたいなことを言ったんですが、そのあたりの選択というか、ちょっと白い塗装のものじゃなければ高くなるというのもあるんでしょうけれども、そういったものは、どこまで対応できるものなんですか。
 
○吉野 道路課担当課長  ガードレールの規格ですけれども、通常我々は新設で設置するものについては、JIS規格に基づいたものを取りつけしているというところです。それから、維持補修については、余り基準に合わないものについては当然取りかえる方向で考えてはおりますけれども、例えば、塗装がさびてしまって塗りかえだけで済ませるものもございますので、中には、現在の基準に合わないようなものもあるかもしれませんけれども、極力もし合わないものがあれば、取りかえていくという方向で事業を進めているところでございます。
 
○山田 委員  この交通安全施設という切り口でいくと、ガードレール、道路もさることながら、ガードレールの交換とか、今おっしゃっていただいたスペックに合わないもの、そういったものが設置されている場所を交換していくとか、そういうことというのは、計画的にこれまで対応されてきたという経緯はないんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  例えば、道路修繕計画ですとか、橋梁の長寿命化計画ですとか、そういったかなりレベルの高い計画に基づいてやっていることはございませんけれども、通常のパトロール等々、我々職員の目で確認をして、必要なところ、必要に応じた場所について、この予算の範囲内で実施をしているところでございます。
 
○山田 委員  その中でも、ガードレールでもいろいろあるじゃないですか。1枚の板になっているようなものとか、あるいはワイヤーになっているものとか、それも白があり、黒があり、ちょっと茶系のものがあり、そういうものというのは、市道だけじゃないかもしれませんけど各所にあるんですが、そのあたりの選択の余地というのは、予算の範囲内でという一言がつけば、そういうものというのはオーダーといいましょうか、そういうガードレールの仕様というのは、選択の幅はあるんですか。もう一律これだよということになっちゃっているんですか。
 
○吉野 道路課担当課長  通常は一般的な白いよく見るタイプがほとんどだと思いますけれども、仮に色を変えるだとか、そういったことが必要であれば、まちづくり景観課とか、そういったところとの調整も必要になってこようかと思いますので、市民の方からの御要望等があれば、そういったことも考慮をしながら実施してまいりたいと考えております。
 
○山田 委員  わかりました。
 もう1点だけお願いいたします。今回の25年度のこれは、後期実施計画におけるというような主な重点事業の中でも、いろいろ代表質問等でもお話させていただいていますけれども、いわゆる道路の舗装修繕、この計画に基づいてこれから一定の作業をしていくという、道路の改良整備という中事業の実施計画がございます。この中で、来年度については、内訳として西鎌倉から城廻、津西、今泉台、七里ガ浜四丁目、こういう舗装の打ちかえをしていきますということで、これが計画に基づいてということでのスタートラインに、多分ことしはついたんだろうと思うんですが、今後この展開の予定というのは、この計画というのもそんなに長い期間を持ったものじゃないと思いますけども、当面25年はこれでわかりますけれども、25年以降の何年ぐらい見通しての計画というのはあるんですか。
 
○吉野 道路課担当課長  道路舗装修繕計画につきましては、今年度策定をさせていただいて、建設常任委員会にも報告をさせていただいたところでございます。
 来年度、今委員御指摘のように、舗装修繕計画に基づいて西鎌倉あるいは城廻、今泉台等々の大規模住宅団地の舗装の打ちかえを予定しているところでございますけれども、その計画年度につきましては、当面は5年を考えております。ただ、その計画の中では、まずは5年をということでやっておりますけれども、平成30年度以降の打ちかえについても、記録はされているところでございます。
 
○山田 委員  最後、何とおっしゃったんでしょう。
 
○吉野 道路課担当課長  平成30年度以降でも打ちかえが必要だという箇所も取り上げてはございます。
 
○山田 委員  そうすると、計画としてオープンになっているということであれば、これから5年間どういう場所が、どういうふうに舗装打ちかえするかという情報は、市民であればとれるんですか。
 
○吉野 道路課担当課長  とれます。
 
○納所 委員  それでは、244ページの交通安全施設整備事業について伺いたいと思います。
 カラー舗装を施していただいたところが大分ふえてきているんですけれども、カラー舗装を施す基準といいますか、目安はお持ちなんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  特に明確に何メートル以上ですというものはございませんけれども、少なくとも車道の幅が十分とれて、それで路肩がある部分で、しかも、その路肩が、通常は道路構造令でいきますと50センチ程度は必要になってきますので、そういったところを目安に、交通量の多い場所ですとか、そういったところを基準に実施しているところでございます。
 
○納所 委員  カラー舗装を施されると割合ドライバーも注意喚起になって、安全対策に非常に有効だと思うんで、カラー舗装の希望をされる場所というのは非常にふえてきていると思います。
 それと同時に、スクールゾーンの表示ですね。今までは、丸に文と書いてあるような表示のところと、あとはスクールゾーンというように文字で表示するところとあるようなんですけど、これは何か基準があったんでしょうか、それはこちらの道路課で施しているんでしょうか。多分、市道であったと思うんですけれども。
 
○吉野 道路課担当課長  スクールゾーンの表示については、例えば、消えたところについては、市の道路ラインの委託の中でやる場合もございますけれども、基本的には、市民安全課等々でやっていると把握しております。
 
○納所 委員  表示の仕方が片仮名でスクールゾーンとなっているところと、あと学校が近いという意味での丸に文というのと2種類パターンがあるようなんですけど、それについての基準というのはお持ちですか。
 
○吉野 道路課担当課長  厳密な基準については、私ちょっと把握はしておりませんけれども、スクールゾーンという文字で表示しているのが現状でございます。
 
○納所 委員  私もスクールゾーンという文字のほうがわかりやすいといいますか、図形でスクールゾーンだなという認識する方もいるでしょうけれども、はっきりと言葉で書かれているとわかりやすいのかなと思っております。
 例えば狭い道路、一度スピードを落としてくれればいいんですけれども、なかなかそうもいかないところ、もしくは区画が整理された、いわゆる分譲住宅地みたいなところは、なかなかそういった表示も難しい場所があるかと思います。
 そこで、以前にも一般質問で申し上げたんですけど、イメージハンプの導入というのは検討していただけましたでしょうか。藤沢市なんかは、かなり進んでおりまして、例えば旧京浜急行の道路であったところ、片瀬間から目白山下にかけて、鎌倉市が管理するところから藤沢市の管理に移った途端に、その両側にセンターライン、それから路側帯というんですか、そのラインにあわせてイメージハンプ、色を使ってちょっと立体的に見えるような形で道路を少し狭く感じさせると。スピードを出しやすいところに、ドライバーに注意喚起を促すのに効果的だなと思うんですけれども、鎌倉市では、そういったものはなかなか検討材料でとどまっているように思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  イメージハンプについてですけれども、確かに委員御指摘のとおり、実際、本当のハンプといいますか、イメージじゃない実際のハンプですと、なかなか振動だとか、それから人がつまずいたりだとかという問題があって、なかなか実施には難しい部分がございます。
 イメージハンプでございますけれども、これも一長一短がありまして、なれてしまうと効果が薄れるものもございますので、イメージハンプについても、まだ鎌倉市内では、実施してございません。
 ただ、市民からの要望、あるいは自治会等からの要望があれば、そのことも含めて、検討してまいりたいと考えております。
 
○納所 委員  ぜひ検討していただきたいと思いますし、また、4月から新学期が始まる中で、当然スクールゾーンもしくは通学路の安全対策ということで、学校、市民安全課、警察等と協議して、さまざまな希望が出てくると思います。
 そういった中で、例えばモデル的に実施する地域等を指定して、社会実験的にイメージハンプの効果というものを測定すべきではないかと思うんですね。といいますのも、鎌倉市の道というのは、やはり狭隘、もしくは十分に車線の幅がとれない道路が多うございます。その中で、特に朝というのは通勤等で割合急いでいるせいでしょうか、狭い道路でスピードを上げて、もしくはなれた道をお通りになる方が多いわけですから、なれるということは、そのままスピードを上げてしまうということで、交通事故防止を強く働きかけなければいけない場所も多くなってくると思うんですね。ですので、それに関しては、ぜひ要望したいと思います。
 先ほどお話がございました248ページの道路新設改良事業になりますでしょうか、そういった中で、舗装の修繕計画をお立てになって策定されていて、市道総延長622キロメートルでしょうか、その中で、さまざまな舗装の修繕を計画立ててやっていらっしゃるということですけれども、大まかに舗装修繕計画の概要をちょっと御説明いただければと思いますが。
 
○吉野 道路課担当課長  舗装修繕計画の概要ですけれども、先ほど、道水路管理課の担当課長から約622キロというお話がありましたけれども、その中で、幅員3.5メートル以上のアスファルト、それからコンクリート舗装、延長が約355キロあるということで、その中で、バス通りですとか、生活道路については、幹線道路ですね。それから大規模住宅団地の中を目視、あるいは数値ではかれる車、そういう機械を搭載した車を使って、実際に道路を調査したということでございます。
 
○納所 委員  計画の期間は、どれぐらいを思ってございますか。
 
○吉野 道路課担当課長  おおむね5年間でできる部分を対象として上げております。
 
○納所 委員  そうすると、策定してその5年間の中で、622キロメートルのうち355キロメートルの延長の道路に関して修繕の必要なところを行うと、5年間かけてそれをやり切ることを目標にしているという計画になりますでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  その5年間の中で全て行うということはできませんので、3.5メートル以上の舗装道路の路線を調査したということは事実なんですけれども、とりあえず5年間、それから、おおむね10年間程度の中期的な視野に立った維持管理、それから修繕に必要な路線、そういったこともこの道路修繕計画の中に策定してございます。
 
○納所 委員  新年度も西鎌倉一丁目であるとか、城廻、津西と、大規模住宅地等の道路改良整備工事を計画していらっしゃいます。
 新年度、例えば、こういった舗装の修繕を施す、改良を施すというのは、この計画の中にある事業ということでいらっしゃいますか。
 
○吉野 道路課担当課長  そのとおりでございます。
 
○納所 委員  そうすると、新年度はトータルで総延長何キロメートルぐらいの改良修繕が施される予定でしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  約2.2キロメートル程度と考えております。
 
○納所 委員  3キロメートルにも満たない、以前、一般質問でしたでしょうか、あのときに1年間でできたのは3キロメートルぐらい、これ予算もあるでしょうし、さまざまな事情があると思うんですけれども、当然そういった調査をした道路、5年間で全てやり切るというのは難しくなると思います。これはかなり計画立ててやっていただきたいと思いますし、できるだけ延長が伸びることを期待しておりますけれども、例えば、一度舗装してアスファルト舗装を施した場合、耐用年数というのは、どれぐらいなものなんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  おおむね15年から20年程度と考えております。
 
○納所 委員  そうしますと、この大規模住宅地等というのは、それをはるかに超えているということは、ひび割れのところどころ陥没、西鎌倉から諏訪ヶ谷に抜ける道はかなり広い道ですけれども、至るところで、歩道は直してくださっておりますけど、車道で陥没があったりひび割れがあったりということで、どうしたものかという道路が最近多いんですけど、特に、あちらから腰越方面の大規模の開発された住宅地というのは、そういった場所が最近ふえているように思います。
 当然、それは開発事業者が施した道路がそのまま残っているということですし、市が舗装を施したところではないという工法の違いもあるんでしょうか。また時代の違いもあるかと思いますけど、できるだけこれに関しては、速やかに、また安全対策の意味合いもありますので、進めていただきたいと思います。
 その一方、道路管理で必要な修繕維持管理を施さなければいけないのに、トンネルがあると思うんですね。これトンネルの所管というのは、やはり道路課でよろしいんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  トンネルそのものについては、道路課で所管をしておりますけれども、それについての、例えば照明器具等々になりますと、またちょっと変わってきます。具体的には、道水路管理課になってまいります。
 
○納所 委員  トンネルの管理についても、維持管理は、最近はさまざまな事故等もあったり、かなり老朽化してきて、内壁が剥離したりということもあるようでございますけれども、例えば、市が管理をするトンネルは、市内に17カ所と言ったんで、それはどれぐらいあるか確認したいんですけれど。
 
○吉野 道路課担当課長  17カ所でございます。
 
○納所 委員  トンネルの維持管理に係る経費は、年間、例えば、25年度の予算は、特にトンネルとして分けて計上しているのか、それとも道路管理の費用の中に含めているのか、管理費用の予算の立て方はどのようになっていますでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  特に、通常の市道、トンネルという区分けはございません。
 
○納所 委員  そうすると、例えば、舗装修繕計画とは別にトンネルの維持管理のあり方は分けて計画立ててやる必要というのは、いかがでしょうか。市が管理するトンネルというと、さまざまな小さなものから、しっかりしたものまでいろいろあると思うのですけれども、17カ所の維持管理、割合系統立ててやったほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、この点いかがでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  トンネルにつきましては今年度補正をさせていただきまして、繰越明許を打たせていただいて、トンネルの調査を行うことになっております。
 
○納所 委員  調査を受けて、その後、必要があれば補修する維持管理は継続して行う程度でとどまるものなのか、その先、必要があれば計画立てて維持管理を行う必要があるかと思いますけれども、その辺の見通しはいかがでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  まずは、状況の実態を把握することが重要だと思いますけれども、点検を踏まえた修繕計画も策定すべきだと考えております。その結果に基づいて、適正な維持管理を行うために、早急な補修が必要であれば補正もお願いをする場面もあるとは思いますけれども、まずは調査をして現状を把握した上で、対策を立てていきたいと考えております。
 
○納所 委員  トンネルの管理というのは結構大変なところがあるかと思いますけど、その点しっかりと進めていただくよう要望しておきたいと思います。
 249ページの橋梁の維持補修事業について伺います。
 橋梁の長寿命化修繕計画を策定するとあります。この策定はどの程度、新年度の中で策定するのか、それとも数年かけて策定するのか、そういったあり方を伺いたいと思いますけれども。
 
○吉野 道路課担当課長  橋梁の長寿命化修繕計画につきましては、今年度の事業でやっておりまして、県の技術センターに委託しております。今年度末までに、その成果品が納められるということになっております。
 
○納所 委員  それが納められた後に、どういう方向性を持っていらっしゃるのか。具体的に言うと、橋梁維持補修事業として調査・点検がありますけれど、例えば、どこどこを直すというようなところは1カ所ぐらい、七里ガ浜一丁目の橋梁維持修繕工事ぐらいしかないのか、それとも細かいものもほかにいっぱいあるのかどうか、その計画と新年度予算で予定をしている橋梁の維持修繕との関係性ですね。その点どうなっていますでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  橋梁の維持修繕ですけれども、これに来年度お願いをしている予算の中では、無名橋、橋に名前がついていないところがございますけれども、そこの修繕を予定しております。
 それと、これはちょっと修繕とは違う部門ですけれども、この修繕計画の中に含まれていない橋についても3橋ほど、詳細な計画、維持、どういった修繕が必要なのかということも調査をする予定になっております。
 
○納所 委員  現在、市が管理すべき橋梁というのは、総数でどれぐらいかというのは把握していらっしゃいますか。
 
○吉野 道路課担当課長  212橋でございます。
 
○納所 委員  その中で、履歴は全てわかっているんでしょうかね。例えば、もう50年以上たっているであるとか、老朽化が著しいだとか、そういった履歴というのは、調査をしないと、まだわからないんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  橋梁台帳というものがございまして、それに載っているものについては把握しておりますけれども、それにないものもございます。ですから、212橋全て市で築造した年だとか、構造を把握しているということではございません。
 
○納所 委員  そういったものも、これから調べてデータ化していかなければいけないと思うんですけれども、212橋のうち、いわゆる老朽化が見られるものというのは何%ぐらいあるのか知りたいんですが、これは調査をしないとまだわからないものなんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  先ほど答弁させていただきましたけれども、全部で212橋ございます。その中で、橋梁の長寿命化修繕計画をつくっている。目視点検も含めて調査をした橋が60橋で、残り152橋残っているわけですから、詳細な状態は今後やっていかなければわからないということでございます。それが現状でございます。
 
○納所 委員  もう調査した60橋の結果というのは、まだこれからでしょうか。この状態になって。
 
○吉野 道路課担当課長  まだ成果品としては納められておりませんので、正確な数字はちょっと申し上げられませんけれども、私もまだここではっきり幾つというお答えはできませんけれども、中間の打ち合わせの時点においては早急に、例えば、橋が落ちそうだとか、例えばもう桁をかけかえなきゃいけないとか、そういった橋はないと把握しております。
 
○渡邊 委員  実は手広の鎖大師、いわゆる青蓮寺の反対側の山の裏に旧道の切通しが残っておりまして、そこが今塞いである状態なんですね。周りを開発するという開発業者も決まっているんですが、一向に開発をする気配がなくて、その切通しは閉まってしまっているんですね。通行どめになってしまっているんです。周りは緑地指定になっているんですが、その切通しをぜひ昔のように通してほしいという希望が地元から出ているんですけども、そういった箇所が、恐らく鎌倉には何カ所もあると思うんですけれども、それはどのぐらいになるのか把握されていましたらお伺いしたいんですが。
 
○木村 道水路管理課担当課長  具体的に通行どめをしている場所につきましては、現在3カ所あると私は認識しております。
 
○渡邊 委員  手広の場合には、その切通しのすぐ脇、切通しを通って新しい分譲に行くこともできる地域なのですけども、その開発業者が今ストップしているんですが、開発業者と話をしていただいて、町並みも明るくなりますので通行できるようにしてほしいという希望が出ているので、ちょっと心にとめておいてほしいんですけれども、よろしくお願いします。
 
○石川[寿] 委員長  その3カ所というのはどこなんですか。危険でとめられている、通行どめになっているのは、教えていただけますか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  ただいまお話しになりました手広の部分と、もう一つが釈迦堂でございます。もう一つは、高野で崩れた場所がございますけれども、そこの土地所有者との協議がまだ継続中ということで、通行どめにしているところがございます。
 
○渡邊 委員  私が今お話しした手広の場合には完全に鎌倉市道なので、すぐ脇が開発業者が持っている土地なんですけども、どちらにせよ、町並みを明るくするという意味では、ぜひちょっと手を入れていただきたいということは、できたらお願いをしたいと思います。
 
○木村 道水路管理課担当課長  具体的にその土地の位置づけ、例えば、残地になっている状態かどうかとか、状況もございますので、それに応じてまず現地確認、現地といいますか、どういう状態かの確認をして検討してみたいと考えております。
 
○渡邊 委員  ありがとうございます。では、よろしくお願いします。
 それと、二つ目なんですが、鎌倉市内に、いわゆる民間の土地で、公の土地として提供していただいている土地というのは結構あると思うんですね。例えば道路なんかだと、道路、車も人もたくさん通っているところなんですが、ふたをあけてみたら民間の土地であったりとか、例えば、岩瀬のトンネルなんかは所有者が民間の方だったりするということを聞いたことがあるんですが、そういうのは結構あるんですか。何件ぐらいあるんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  例えば、現況道路内にある民有地であると思いますけれども、数字的には把握はしておりませんけど、多々あると認識しております。
 
○渡邊 委員  例えば、それは民地なんですが、例えば、民地の道路が穴があいてしまって、これを補修しなくちゃいけない場合には、何か縛りというか、それはできないとかできるとかということは、どうなんでしょうか。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  現況道路内民有地が、例えば、道路法の道路として位置づけされている場合につきましては、道路法の範囲の中で維持管理をさせていただいております。また、道路法の道路として位置づけされていない部分につきましては、所有者の方と協議・調整いたしまして、何らかの対応をしたいと思っております。
 
○渡邊 委員  所有者の方からすると、道路法に入ったほうがいいわけでしょうね。町全体がそうなんですが、市としては、そういうことを積極的に道路法の管理内におさめるようなことをされているんでしょうか。といいますのは、例えば、トンネルとかいろいろあるんですけども、トンネルの樹木とか、いろいろ管理上の問題が、本人だけではでき切れなくなって、道路法になるかならないかという瀬戸際で、本人がお金を出すか出さないかというところまで来てしまっているので、その辺の道路法であるかないかというのは、明確なラインをお示しいただきたいんですが。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  正直申しまして、今現在、道路管理者で、そのような道路に位置づけをするようなことを何というか、土地所有者の方々に投げかけているということについては、積極的ではございません。
 ただ、皆様方が道路として利用されることにつきましては、事実でございますので、そういうものについては、今後何らかの形で道路として位置づけるような、お話し合いを設けるですとか、そういう体制は続けていきたいと思っております。
 
○渡邊 委員  そういった件では、複数件、ちょっと依頼のあったもので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 
○岡田 委員  北鎌倉駅の山側に、トンネルの前に今言った道路ありますよね。あそこに看板が結構立っているんですよ。何枚かな。トンネルの向こう側にも立っているし、こっちにも立っているし。私が言っていいかどうか、嫌われるから受けられないかもわかりませんけども、世界遺産もあるので、電車に乗ってぱっとあくと、大体、私あそこら辺にいつも乗っているんですけど、いつも目に入っちゃう。なくなっているときもあるんだけれど、時々しばらくするとまた看板が立ったりしていて、ああいうのは少しどうなのかな。あそこのところを市が買えないのかなとか。あるいは景観的に見ても、ちょっとどうかなというように思ったりしているんですけども、そこら辺のどうなんでしょうかね。ずっと前から見ているけど、立ったり立たなかったりしているんです。看板があったりなかったり。ちょうど駅前だから人が見るんで、世界遺産という感じから見れば、ちょっとどうかなという感じがするんですけど。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  今委員さんおっしゃられているところは、北鎌倉駅前にありますトンネルのところだと思います。その部分につきましては、今後トンネルを何らかの形で安全にしなきゃいけないこともございますので、今、道路課では整備を計画しているところでございますけれども、ただし、あの部分の入り口の手前のところには、道路として位置づけされていない民有地がございます。
 私どもも通行されることだけではなくて、道路の整備の中で御協力いただきたいというお話し合いを設けているところなんで、ただ、なかなかそれがうまくいっていない状況がございますので、今はそういう看板を立てさせていただいているような状況でございます。
 
○岡田 委員  別に突っ込むつもりはないんですけど、あそこはかなりの人が通っているし、長年また通っているし、道路として使用されているものですから、そこら辺の取り扱いはどうなんですかね。民地でも、補修道路として使っているわけだから、民地だからって無制限にならない。使っているんだから。
 
○稲葉 道水路管理課担当課長  あそこの道を利用されている方が多いものですから、我々とすると、ただ、そこが民有地であるんで、粘り強く所有者の方と調整を図りながら理解を得て、道路の整備をしていきたいと考えております。
 
○岡田 委員  あともう一つ、事項別明細書の233ページの真ん中あたりなんですけど、これは先ほどほかのところでも質問させていただいたんですけど、こちらが所管だということで言いますけども、大船駅西口ベデストリアンデッキ等清掃業務委託料、この等という中には、どんなものが入っているんですか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  大船駅西口ペデストリアンデッキ等清掃業務委託245万円でございます。場所につきましては、西口ペデストリアンデッキ交通広場植栽ですとか、エレベーター2基、エスカレーター2基、それからエレベーター1基と当該階下のポケットパークという場所につきまして、昨年度に引き続き、通常清掃それから特別清掃の実施をしていこうとするものでございます。
 
○岡田 委員  エレベーター、エスカレーター、ポケットパークともう一つ、何か言っておられましたね。それでよろしいですか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  繰り返しになって恐縮ですが、西口のペデストリアンデッキ通路部分、市道部分、それと交通広場、それから交通広場にあります植栽ですとか、そこに設置されたエレベーター2基、エスカレーター2基、それから西口にあります、もともとあったエレベーターの1基とその下にあります丸いベンチのついたポケットパークの部分、あそこの清掃、通常清掃と特別清掃をやっていこうとする内容でございます。
 
○岡田 委員  わかりました。エレベーターを私も使っていて、新しいのに私も結構乗ったりするんですけど、意外と手あかというか、べたべたというか、何かそういうのがついたりしているのが結構見受けられるし、すると、この中には入っていないので言えないのかどうかわからないんですけど、大船駅西口のエスカレーター、川側、線路側じゃなくて川側のあれ、鎌倉市がつくったんですけども、それの左側のアクリル板のところ、あれがかなり汚れちゃっている。乗られるとすぐわかると思うんですけど、せっかく新しくつくってもらったのを上も見たら結構クモの巣というか、何かいろいろ黒くなっちゃっている。そんなところもあるんで、細かくて大変恐縮なんですけども、ちょっと見ばえが悪いというか、そういうこともあるんで、そこら辺を注意していただければ大変ありがたいと思うんですけど、この中に入っていないんで、なかなか難しいのかなとは思うんですが、どうなんでしょう。
 
○木村 道水路管理課担当課長  限定的に先ほど御答弁の中で申し上げたんですが、そういった部分も含めて、見て清掃することになっておりますので、御指摘の部分も含めまして、実際にやる対象としてチェックするようにという形で心得たいと考えております。
 
○岡田 委員  細かくて恐縮ですけど、例えば、月1回とか、3カ月に1回とか、1年に1回とか、トイレだと1日2回とか4回とかいうのもありますけど、ざっくり教えてもらえればありがたいですけどね。汚いんですよ、本当のことを言って。そこら辺はやっぱり注意していただかなければ。トイレも前に行ったことがあるんです。やってくれていたんだけど、すぐクモの糸がかかったりして、もっと注意してやれよということです。かなりきれいになりましたけども、そんなこともあったんで、あちらのほうもお忘れなくというか、せっかくきれいにつくっていただいたんで、よろしくお願いしたいなと思いますが、いかがでしょうか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  ただいまの御指摘を踏まえまして、実際に使う方々の立場に立って考えていきたいと考えております。
 地区によって細かく違いますけれども、通常清掃が1日2回、特別清掃が月1回の場所、あるいは通常清掃は1回だけれども、特別清掃を月2回やる場所と、もとからある古いエレベーターにつきましては、通常清掃は1日1回ですけど、特別清掃は2回やるという組み合わせもございますので、その中で、具体的に取り組んでいきたいと考えております。
 
○池田 委員  確認ですけれども、248ページの道路新設改良事業のところで、砂押川の道路の調査設計業務委託料ということで、ことしは1,800万円、これは昨年に続いてことし続けてやって、ことしで完了ということなんですか、その1件について確認です。
 
○吉野 道路課担当課長  今年度予備設計やっておりまして、来年度、今ここに載せてあるとおり、それの詳細設計を行うということでございます。
 
○池田 委員  そうしますと、この実施計画のとおり、25年度まで詳細設計を行って、26年度から工事着工ということでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  そのとおりでございます。
 
○池田 委員  それと、もう一つ確認なんです。この舗装構成調査業務委託料というのがあるんですが、これは実際にどんな調査をどういう範囲で行うのか、ちょっと確認したいんです。
 
○吉野 道路課担当課長  平成23年度に実施しました舗装状態調査によって、策定しました舗装修繕計画、これに基づきまして、既存の舗装構成調査、あるいは交通量調査、そういったものを行うものでございます。
 
○池田 委員  これは舗装構成、いわゆる修繕計画のための基礎資料なんでしょうか。
 
○吉野 道路課担当課長  舗装修繕計画を策定しましたので、舗装の厚さ、あるいは舗装構成を決定するため、今後どういう厚さでやるか、そういったものを確定するためにやるということでございます。
 
○池田 委員  そうすると、継続的にやっていくということですね。
 
○吉野 道路課担当課長  そのとおりでございます。
 
○赤松 委員  私も道路の質問なんですけど、余計な心配だったらいいんですけど、先ほど来、質問がある舗装修繕計画ですね。具体的にもう路線も決まって、5カ年間の工事予定が決まっていると。これは当然、下水道だとか、ガスだとかその他、地下埋設の関係、そういう事業者との間で、市が5カ年のこれ路線決まっていますからね。事前の打ち合わせみたいなものがちゃんとあって、きれいになった直後にそういう工事があって、また、せっかくきれいになったのにカッターでまたこうなるなんていうことは好ましくないからね。そんなことは老婆心かもしれませんけど、ちょっとお答えいただきたいと思います。
 
○吉野 道路課担当課長  道路課でこの計画を策定したわけでございますけれども、この周知の方法につきましては、内部はもとより外部につきましても、例えば、他企業、水道ですとか、ガスだとか、東電だとか、そういったところにつきましては、道水路管理課と調整しながら周知を図ってまいりたいと考えております。
 
○木村 道水路管理課担当課長  基本的に御指摘の部分につきましては、ここのところ開催がされていなかったんですけれども、新年度につきましては、道路占用者会議という会議を関係者、もちろんガスですとか、電気ですとか、水道ですとか、長大な計画をする場合がございます。古い管の取りかえなどのような、計画の調整をする形で具体的に検討して、具体的な年度ごとの計画を調整していきたいと考えております。
 また、規制期間というものは基本的にございますけれども、ただ、沿道の方の、例えば建てかえですとかいうところの取り込み口のところを掘っちゃいかんというわけには、どうしても参りません。
 だから、それについては、御近所の方の御了解を得るように、周辺の方の御理解を得てくださいと、必ず条件つきで占用許可する取り組みは引き続きやっていきたいと、そのように考えております。
 
○赤松 委員  周知は図っていきたいと、さっき吉野課長に言ったので、これから協議をするのかなと思ったんだけど、今課長からの答弁でもわかりましたけど、計画づくりの段階から、できることならきちっと関係する事業者と協議し、実際に実施する前の段階で改めて協議というのは当然あると思いますけど。要は、せっかくきれいになったのに、もう1年かそこらでまた掘削が始まるというのは好ましくないんですよね。
 かつて県道が、長谷の通りでしたけど、きれいになった直後にそんな問題が起こりまして、私もいろいろ苦労したことがあったんですよね。
 県はたしか、あの当時で3年間は最低掘削は許可しないような、何かそんなようなことがあった記憶があるんですけどね、そういうせっかくの投資をして事業やったものが、効果が半減することのないように、特に、今年度予算計上をされているこれら道路新設改良維持補修の路線は、300メートルとか、400メートルとか、かなりの延長の工事ですから、効果が半減することがないように、関係する事業者ときちんと協議をして、やるようにしてもらいたいと思います。
 それから、あちこちでうちの質問するときに、前段に議員団として、市民の皆さん対象に、さまざまな市民生活に関連するアンケートをやって、こういう回答がありましたというようなことを、あちこち紹介しながら質問、吉岡副委員長もしているんですけど、非常に多い要望は、やっぱり道路だとか歩道だとか、交通安全、これの要望がすごく多いんですよね。ですから、この道路修繕計画が着実に進むことは非常にいいことだと思っておりますけど、これに乗らない小さな修繕というのはいっぱい要望が来るわけね。それはどこに行くかというと、作業センターへ行くわけです。道水路管理課に行くと、わかりました、作業センターに言ってと。だから、みんな作業センターに仕事が集中しているんだと私は思います。ですから、作業センターの役割はすごく大きいですし、即応性のある体制というのは非常に大事だと思います。
 それで、ちょっと聞きたいのは、年間どのぐらいの要望件数があって、年間どれぐらい処理できているのか、それは数だけの問題ではなくて、中身の問題関係しますから、ただ単純に数だけで問題にはできないんですけど、一つの目安として、どのぐらいの件数の要望があって、どれぐらい年度内にできて、翌年に持ち越すのがどのぐらいあるかとか、ざっとそんな説明をできればしてください。
 
○作業センター所長  今の御質問なんですが、平成24年度2月1日現在、全体で3,247件ということで、そのうち委員おっしゃいました道路関係なんですが、1,369件です。
 
○赤松 委員  処理した件数は、どのぐらいですか。
 
○作業センター所長  処理率は全体で87%。道路でいきますと、83%の処理率です。
 
○赤松 委員  前年度と比べて、今年度、予算的にはどうなんですか。1億1,600万円、新年度作業センターの経費で出ているけど、前年度よりも若干でも増になっているんですか。
 
○作業センター所長  予算的には、今年度は1億2,200万円、25年度は1億1,600万円ということで、全体的に言いますと約4.3%の減です。
 
○赤松 委員  この作業センターのこういった仕事が、全体で87%の執行率で、道路で言えば83%。かなりできているということだと思うんですけど、ここへ持ち込まれるこの修繕箇所というのは切実なんですよね。実は切実なんですよ。早くやってほしいという部分が大きいんですよね。ですから、それが100%を目指してできるかどうかというのは、材料だとかそういうこともあるでしょうけど、やっぱり私は人の数だと思います。
 それで、聞きたいのは、ここ数年のこの作業センターで実際に現場で仕事をされる人員はどんな傾向なんですか。ここ数年の間の数を教えてください。
 
○作業センター所長  総数で言いますと、今年度は現業職29名です。例えば5年前、平成19年度で言いますと43名で、大幅に毎年数名ずつ減っていっている状況が現状です。
 
○赤松 委員  私たち議員団としては、道路課が一生懸命頑張ってもらうのと同時に、そういう小さな修繕的なもの、これは本当に作業センターの役割大きいと思っているものですから、代表質問でもこれ取り上げたんです。市長の答えは、何と返ってきたかというと、災害時の緊急時に備えるため、必要最低限の直営体制の維持については引き続き検討していきたいと。災害時の緊急時に備えるためという前文ついているんですよ。災害時だけじゃないんです。市民の皆さんが願っているのは。日常的に、もう三、四年前かな、隣の池田委員が、道路の整備計画について一般質問されたんです。私、それを聞いて、いい質問されたなと実は思っていたんですけど、道路予算が、私が議員になったときと比べれば、もう半分以下。だから鎌倉の道路は本当に悪いとよく言われます。そこを何とかしようというので、また補修修繕計画もつくられてきているから、それはいいことなんですけれども、日常的な保守点検整備、この作業センターの役割というのは非常に大きいですから、災害時に備えるためなんていう位置づけじゃなくて、日常的な市民の安全確保、これはもう交通安全も含みますよね、仕事は。それに備えられるような体制をぜひつくってもらいたいなと思いますが、部長、いかがでしょうか。
 
○山田[栄] 都市整備部長  ありがとうございます。職員も励みになると思います。
 本当に、非常に日常の作業だけではなくて、今年度から公園も私ども都市整備部に参りましたので、今年度、大きい災害は、特に幸いございませんでした。
 ただ、昨年の5月の大風、大雨ときも道路だけでなくて、新たに公園関係も土砂崩れ等もございましたので、やはり災害が大切なことはもちろん承知しておりますけれども、日常も、また職員の健康も大切な部分でございますので、160数名おりますので、激務ということも正直ございます。そういう中で、人数的なものは本当にありがたく思っておりますので、今後も日常も頑張って、市民の安全安心に努めてまいりたいと考えております。
 
○赤松 委員  最後、職員課を担当するところに聞きたいと思います。
 今やりとりを聞いていたと思いますけど、新年度はもう間もなくスタートするわけですけど、現場の原局からの要望には、人員体制についても極力前向きに受けとめていただきたいと思いますし、正規職員だけに限らず、再任用とか、そういうものも含めて、人員の体制は厚くしていただきたいと思いますが、その辺について、担当のお答えをいただきたいと思います。
 
○相川 経営企画部長  人員管理等、私の所管でやっておりますので、私からお答えをさせていただきます。
 都市整備部長おっしゃいましたように、直接的に、現場に即出向くということで対応していただいている、現状そのとおりだと思っておりまして、作業センターの業務が多いことは承知しております。
 今お話ございましたとおりで、現業職の方、今29名というお話ございました。そのほか再任用の方で、作業センターに回っていただいて勤務されている方もいらっしゃると認識しております。
 これは行革の視点が一つございまして、現業職の方の退職不補充という制度も持っております。そういう考えの中でやっておりまして、必要な業務量に対して人数が足りないようであれば、当然、委託という形もとって、委託料をふやしていくということも当然しております。
 人数を必ず減らしていかなければいけないかというとそうではなくて、必要に応じてふやしているところもございますけれども、作業センターにつきましてはそういうことで、現業職の方が退職された後の不補充ができないようにしておりまして、委託料でそこを補っていると私は考えております。
 
○赤松 委員  ここは機械的に考えていたらいい仕事はできませんよ。先ほど都市整備部長の答弁もありましたけどね。本当にそういう現場の声に応える姿勢をぜひ持ってもらいたいと思います。
 これ以上やりませんけど、よりよい方向へ、関係する部署のそれぞれの担当者の皆さんの努力を強くお願いをしたいし、期待もしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
○吉岡 副委員長  そういう点では、今の続きになっちゃうかもしれないですけど、私は水害とか災害の問題で、ずっと言っているものですから、その辺で質問したいと思うんです。
 やはり抜本的な解決というのは下水道の計画だと思うんで、特会で質問すればよろしいのかなと思いますので、日常的な管理のところで伺いたいと思いますけど、もちろん道路の問題もありますけれども、河川や、いわゆる雨水ますの道路側溝とか、そういうところに泥がたまっちゃったり、それから河川もたまると、それに対するしゅんせつの要望というのもすごく強いですよね。
 やっぱり水の流れが悪くなっちゃうと、また水害になるんではないかと。抜本的な改善は当然なんですけれど、その辺では、先ほどの道路について何件とありましたけど、しゅんせつとか、そういうことなんかはやっぱり作業センターですか。
 
○作業センター所長  側溝と排水環境のしゅんせつは、私ども作業センターの所管事業でやっております。
 
○吉岡 副委員長  やっぱり相当多いんですか。河川とか、川を背にしている方とか、そういう方は、前は年に2回ぐらいは来てくれたんじゃないかなと。今は年に1回来てくれるかどうか、それも要望しないとなかなか来てくれない。
 特に笛田川にしても何にしても、前に溢水したようなところはきちっとしてほしいよというのが、すごくあるんですよね。
 これは国・県道との関係だと思うんですけど、例えば、道路でも鎌倉市の管理と県の管理とあると思うんですが、そういうところも定期的にしゅんせつを、いわゆる泥を取り除いてもらいたいというのがあるんですけど、どのぐらい件数としては要望がありますか。
 
○作業センター所長  申しわけございません。側溝のしゅんせつしている延長というのは、私ども現在ちょっと把握していないんですが、例えば河川で言いますと、清掃業務ということで、私どもの直営と委託で、約48河川施工している状況です。
 
○吉岡 副委員長  それで、泥をとったりするのは定期的にやっているのか、それとも要望があったらやるのか。自然を相手ですから、1回やってもまた台風やいろんなのが来たら、またやらざるを得ないというのはありますけれども、その辺はどういう計画になっているんでしょうか。
 
○作業センター所長  側溝のしゅんせつにつきましては、定期的にやっている箇所と、市民の皆様からの要望に応じて対応しているのが現状です。
 
○吉岡 副委員長  そうすると回数としては、定期的にやっているところも年に1回とか2回とか、その辺はどうなっているんですか。
 
○作業センター所長  1回のところもありますし、2回のところもあると認識していますけど。
 
○吉岡 副委員長  やっぱり日常的な管理をしていただかないと、抜本的なこともやっていただけないものだから、すごく不安と不満もあるものですから、ぜひその辺はよろしくお願いしたいし、さっきの体制の問題は、ぜひ強化していただきたいということでお願いしたいなと思っております。
 それと、カーブミラーなんですけど、例えば、ここにつけてほしいとか、そういう要望ですか、今回、45カ所という予算になっておりますけど、これは要望どおりに大体つくんでしょうか。
 
○作業センター所長  カーブミラーの新設の要望は市内各所に非常に多く、私ども順次つけているような状態なんですが、近隣の方の同意が必要になる場合がございます。
 それと、土地の道路上に建てられない場合は、民有地に建てるようなことになりますので、そこら辺の土地の承諾の問題もありまして、毎年なかなか順調に進んでいかないのが現状です。
 
○吉岡 副委員長  ということは、要望があって、いろんな条件が整えば、要望どおりできていると理解してよろしいんですか。
 
○作業センター所長  はい、そのとおりです。
 
○吉岡 副委員長  非常に安全対策の上でも大事なことなので、ぜひよろしくお願いしたいと。それともう一つ、やっぱり要望があるのは、カーブミラーがぶつかったりして見えなくて意味をなしていないと、汚れてしまって見えないとか、そういうことに対する点検というのは、どちらでやってらっしゃるんでしょうか。
 
○作業センター所長  私どもの作業センターの所管です。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、全市的には相当の数があると思うんですけど、定期的にそれは見られているんですか。それとも御近所から要望があったら見に行くということになっているんですか。
 
○作業センター所長  パトロールについては、毎日、市内各所、同じ場所ではないんですが、定期的に毎日回っておりまして、パトロールでそういう悪い状態を発見するのもありますし、市民の皆様からの通報、要望等によるものが大半でございます。
 
○吉岡 副委員長  その辺の要望もすごくいっぱい出ていましたので、ぜひよろしくお願いしたいなと思います。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに質疑ございますか
                  (「なし」の声あり)
 私のほうから1点質問させていただきます。
 街路樹、道水路管理課でいいんですよね。前にも質問したんですけれども、駅前の街路樹に鳥がマンション風にいっぱい生息しちゃってるんですね。前回、苦情はなかったと聞いているんですけれども、ちょっと広がっているかなと。いろんな種類の鳥が来ているんですね。処分しろとは私は言わないんですけど、何とかそこを拡散できるような方法を今から考えておかないと、ふん公害が道路上に広がってきていますので、その辺が景観上よろしくないので、もうちょっと研究をしたほうがいいかなと。前回、鎌倉駅で目立ったんですが、今、大船駅まで広がってきていますので、かなり夕方になるとうるさいです。
 ですので、もうちょっと広がってくると木を植えるとか、どうにか拡散する方法を今から研究しておいたほうがいいかなと思いますけれども、どうでしょうか。
 
○木村 道水路管理課担当課長  市民の方から具体的なそういった御要望があったという記憶、認識はございませんけれども、今御指摘いただきましたこともございますので、まず現状を確認いたしまして、その原因を調べて、関係課を含めて調整をして、向上に向けた取り組みにつなげていければと考えております。
 
○石川[寿] 委員長  質際を打ち切ります。
 御意見ございますか。
 
○赤松 委員  意見で、作業センターの体制の強化について。
 
○山田 委員  意見で、道路新設改良について。
 
○石川[寿] 委員長  ほかにいらっしゃいますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  赤松委員から意見で、作業センターの体制の強化について、次に、山田委員から意見で、道路新設改良について。以上、御確認お願いします。
 
○石川[寿] 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 この項を終わります。
 職員入れかえのため、暫時休憩します。
              (15時06分休憩   15時15分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、第45款土木費、第20項都市計画費のうち都市整備部所管部分及び第25項住宅費について一括して説明をお願いします。
 
○梅原 都市整備部次長  議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち、第45款土木費、第20項都市計画費から第25項住宅費までの都市整備部所管部分について説明いたします。
 議案集その2、1ページをお開きください。一般会計予算に関する説明書は98ページから100ページにかけまして、予算事項別明細書の内容説明は255ページ、そして258ページから260ページにかけまして、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は14億9,045万9,000円で、そのうち都市整備部の事務事業と職員給与費に要する経費は5億5,351万6,000円となります。
 都市計画一般の経費は、都市整備部道路課、公園課の職員15名、まちづくり景観部都市計画課、交通計画課、都市景観課、みどり課の職員26名、都市調整部都市調整課の職員4名、拠点整備部再開発課、深沢地域整備課の職員13名、環境部環境保全課の職員1名、合計59名に要する人件費と神奈川県都市計画街路事業促進協議会の負担金などを、内容説明は268ページ、そして271ページから272ページにかけまして、緑政の経費は、緑地維持管理・街路樹維持管理・樹林維持管理などの委託料、緑地維持管理工事などを、第15目公共下水道費は23億9,100万円で、下水道事業特別会計への繰出金をそれぞれ計上いたしました。
 説明書は102ページにかけまして、内容説明は278ページから281ページにかけまして、第20目公園費は27億8,556万7,000円で、公園の経費は、都市公園等緑化推進専門委員報酬、都市公園の指定管理料、鎌倉広町緑地の整備工事、(仮称)山崎・台峯緑地用地の用地取得などに要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 説明書は104ページにかけまして、内容説明は282ページから284ページにかけまして、第25項住宅費、第5目住宅管理費は1億8,907万6,000円で、市営住宅一般の経費は、建築住宅課の職員3名に要します人件費と、市営住宅の指定管理料、福祉型借上市営住宅賃借料、市営住宅の外壁等改修工事などを、住宅政策の経費は、住宅政策アドバイザー報償費や住宅リフォーム補助に要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○高橋 委員  市道のことにつきまして、国・県道の関連するところでお伺いしておきたいんですが、昨年、立て続けに通学路の痛ましい事故がありまして、それに対応して鎌倉市もすぐに市道の件、何カ所かで予算をつけて対策をとっていただきました。
 あわせて、県道の通学路で県にかけ合っていただいて、いろいろとやっていただけるというお約束を取りつけていただいたわけなんですけれども、市は予算を組んでやっていただいていますので、非常に見えやすい形で進んでいるんですけれども、なかなか県道の通学路については、やっていただけるというお約束はいただいてきていただいたんですけれども、何か線を引いたりとか、そういうのは見えるんですけれども、なかなか進まないなという感じなんですけれども、その後、何か打ち合わせをしていただいていますでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  国・県道のスクールゾーンに関しましては、市が開催していますスクールゾーン対策協議会の中に、藤沢土木事務所も委員として入ってますので、その中に、各学校から要望が出たものに対して、できることは調査しまして、藤沢土木事務所の道路維持課で対応しております。
 
○高橋 委員  その辺のお話も伺って、具体的にこんなことをやりますよみたいな御報告もいただいてはいるんですけれども、やる時期みたいなものが明らかになっていなかったものですから、もう3月も残すところ何日もないわけで、これから年度末までにやっていただけるのかなと。具体的に私が聞いているのは、自分がいる第二小学校区の県道について、こんなことをやりますよみたいなお話をいただいているんですけれども、1カ所だけ歩道が、4メートルぐらいのところ、歩道みたいにラインを引いていただいたのは、つい最近やっていただいたんですけれども、それ以外については手つかずみたいな状況なんですが。
 
○坂巻 道路課担当課長  ラインにつきましては、要望がございました北鎌倉駅の前の県道、約300メートル程度ですか、線の剥げているものを塗り直したという経過がございます。
 それと県道の金沢鎌倉線のガードレールをやってほしいという要望もございまして、ガードレールを設置するスペースがないので、ガードポールを設置したとか、あと個々は具体の要望があったところについては対応するように、県に要望して対応しているところでございます。
 
○高橋 委員  先ほどもカラー舗装の問題とか、歩道のカラー舗装の問題とか、第二小学校のところはかなり幅が開いている、要するにガードレールがない部分がかなりたくさんあったり、ここについてはちょっと厳しいです、難しいですよというような回答もいただいたりもしているんですけれども、ポールを立てるとかということで、対応できるところはしましょうとか、そういうお話もいただいてはいるんですけれども、なかなか見えてこない状況がありますので。また4月になると1年生が入ってきて、そういうところを通学をして学校に行きますので、もし年度内に対応できる部分があれば、ぜひ対応していただくように、県にもう一回、確認をしていただければなと思います。
 
○坂巻 道路課担当課長  神奈川県にもう一度確認して対応するようにいたします。
 
○高橋 委員  広町の緑地整備ということで、かなり金額がついているんですが、これは内容的にはどんなことをするのでしょうか。
 
○伊東 公園課担当課長  広町緑地につきましては、平成27年4月の開園に向けて、25年度は、281ページに記載されていますように、まず整備工事を行います。その予算としまして、1億684万8,000円、それと、あとまだ用地取得が残っておりますので、下段の真ん中辺のあたりで、3億9,568万4,000円が用地取得費を要望させていただいております。
 
○高橋 委員  それはちょっと見ればわかるんですけど、具体的な工事の内容をお伺いしたいんですが。
 
○伊東 公園課担当課長  工事につきましては、平成25、26年度の2カ年を予定しておりまして、25年度につきましては園路の整備、あと御所川が流れておりますので、護岸の整備が主な内容になっております。
 26年度につきましては、管理棟とか周辺の安全柵等で安全管理をした後に、供用開始というようなスケジュールを組んでおります。
 
○高橋 委員  総予算としては、どのぐらいのことを考えているんですか。
 
○伊東 公園課担当課長  整備工事につきましては、2カ年で約2億8,000万円ほど予定しております。
 
○高橋 委員  わかりました。開設以前から守る会といいますか、いろいろ整備をしていただいたりとか、近隣の方たちが散歩したりということもずっと続けてきているんですけれども、それは何か工事に伴って入れなくなるということはあるんでしょうか。
 
○伊東 公園課担当課長  現在、広町につきましては、例えば、畑の会、田んぼの会等、五つのボランティア団体が活動しておりますので、なるべく支障のないような形で、例えば、収穫祭の時期をずらすとか、そういう調整は今後していきたいと考えております。
 
○高橋 委員  広町につきましては、了解しました。
 もう一つ、鎌倉山の扇湖山荘のことなんですけれども、こちらは御寄附をいただいて、庭の管理だけはしていただいているみたいですが、その活用、これはいつごろをめどに決める予定でしょうか。
 
○伊東 公園課担当課長  まことに申しわけないんですけど、部が変わってしまいまして、活用についてはまちづくり景観部でやっておりますので、公園課については庭の維持管理だけ委任を受けているという形になります。
 
○納所 委員  国・県道対策事業について伺います。県からどの程度伺っているのかということなんですけど、まず手広の交差点、そこについては、腰越方面側の角のうちが下がっていただいて、その先、例えば、車線を拡幅するだとか、概要に関する計画は県のほうでお持ちなのかどうかおわかりになりますでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  具体的な計画は聞いておりません。
 
○納所 委員  わかりました。今度は小袋谷交差点から大船駅方面台二丁目にかけての県道なんですけれども、30キロ道路になっている県道でございます。そこが側溝の改良とカラー舗装を施しているところと、そうでないところというのがあるんですけど、そちらの計画というのは、お聞きになっていらっしゃいますでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  ちょっと場所がわからないんですが。
 
○納所 委員  小袋谷交差点ございますね。それを大船駅方向に自動車学校に行く道ですね。そしてあと大船田園踏み切りだとか、大踏み切りに至る県道でございます。割合に狭い県道で30キロの速度規制のかかっているところなんですけれども、大船駅に近いほうは、側溝が新しいものに変えられたりとかしているんですが、実はあの場所、割合水の出るところでございまして、交通量も多くて、旧支所のところには、高齢者専用住宅なんかもできて、割合御高齢の方が利用することがふえてきて、ちょっと怖いというお話も伺ったんですね。側溝とか歩道に係る車線でないところは、カラー化されたりという部分があるんですけど、それが全部ではないんですね。県で何かそこの改良であるとか改修という計画はお持ちなのかどうか、ちょっと伺いたかったんですが、それはわかりますか。
 
○坂巻 道路課担当課長  現在のところ、その計画は聞いておりません。
 
○納所 委員  わかりました。
 もう1点、富士見町ですね。それと鎌倉武道館から、やはり大船駅方向、田園踏み切りにかけての県道なんですけど、交差点に近いところの住宅が下がっていただいて、今改良拡幅、改良工事が行われております。
 ただ1点、電気化学工業のところ、川があって、小さな橋があって、そこの部分がその先どうなるのか。せっかく下がっていただいて拡幅したにもかかわらず、その橋の部分は従来の車線幅しかない。そこを歩行者も通らなければいけない、大型バスも通るというところで、早目の改良が望まれている場所でございますけれど、ここに関しての今後の計画というのは、聞いていらっしゃいますでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  その道につきましては、大船のキリスト教会の前までの歩道の整備を今年度行いまして、それから先は25年度に行いまして、現在、川がある部分につきましては、人道橋を25年度に仮設でかけるという計画になっています。
 
○納所 委員  わかりました。仮設でかけて、そこから当然用地買収等もしなければいけないですね、その先の改良を施すには。それはまたもう少し時間がかかるということでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  今現在の予定では、用地買収は26年度になるんではないかという予定になっております。
 
○渡邊 委員  国道134号線なんですが、私が聞き及んでいるところですと、鎌高前の改良が、平成24年度中に見積もり合わせをして、25年度中には着工すると聞いているんですけども、実際の進捗はいかがでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  134号線につきましては、24年度に詳細設計をしまして、24年度中に着工するという予定を聞いているんですが、まだ詳細設計が終わっていない状態でございます。
 この間、確認したところでは、24年度はとにかく補修工事は出すということを聞いております。実際のところは、25年度に着工になるのではないかと考えております。
 それと、防災工事は25年度に着工するのですが、それとは別に、鎌倉高校前の駅前の交差点の改良については、別個に25年から3年間ぐらいの予定で工事を行いたいと考えているということでございます。
 
○渡邊 委員  3年というのは、防災のための工事が3年ということですか。
 
○坂巻 道路課担当課長  防災工事は、5年間ぐらいかかるわけですから、それを待っていると、右折レーンが遅くなるので、右折レーンと別個に二つの工事を出したいと考えているみたいです。
 
○渡邊 委員  わかりました。ぜひ進めていただきたいと思います。
 それと腰越なんですが、以前、腰越橋の幅が急に橋の上だけ短くなってしまっていて、危険だということで、橋の幅をもう少し広げてくれないかと。海側の南側の歩道が橋にかかっていないので、延長して歩道を漁港側にかけていただけないかという希望を前に出して、かつ私は直接、藤沢土木事務所に話をしたんですが、それはどうなっていますでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  その件に関しましては、橋をかける江ノ島側は歩道がありますので、橋をかけかえる部分があるんですが、小動側は漁港区域になっていまして、漁港の中に、県の橋をかけないと人道橋がつくれませんので、要するに、まず土地の整理、漁港区域を使っていいかどうかという整理がつかないと、県としては、事業としては乗れないという考えだということです。
 
○渡邊 委員  今、課長がおっしゃった漁港の整備が25年に終わって、神戸川は恐らく25年に両方とも終わると思うんですが、それ以降に検討に入るという捉え方でいいんでしょうか。
 
○坂巻 道路課担当課長  まず漁港区域になっていますので、漁港区域を削って、要するに歩道をつくっていいのかどうか、その検討、話し合いがまず最初に来ると。それがオーケーになって初めて土木事務所で歩道の整備をすると。だから、最初の段階というんですか、土地の整理がつかないと事業化としてはできないということです。
 
○渡邊 委員  そうすると漁港のほうは、県の水産課、あるいは国の水産庁という二者が入ってやるんですか。話し相手になるんですか。
 
○坂巻 道路課担当課長  それと、漁組に貸し出していて、今現在あそこに建物が建っていますから、その建物を取り壊さないと整備ができないという問題もございます。
 
○渡邊 委員  そうすると、漁組が1番で、2番目、3番目、同時進行くらいに県と国ということになるんでしょうか。最初に漁組のオーケーを取りつけば前に進むという捉え方でいいんですか。
 
○坂巻 道路課担当課長  そういうことです。
 
○渡邊 委員  わかりました。ちょっと組合に話をしてみます。
 それと三つ目、大船の琴弾橋のところから、フラワーセンターに向いて右折をするときのことなんですが、右折をする側の、要するに北向きの、あそこはたしか鎌倉市道だと思うんですが、そちらに右折ラインがないんですね。北から南に下ったときに右折ラインがありませんね。フラワーセンターを右前に見たときに。跨線橋がありまして、跨線橋の右側の、あそこの大船の駅の北側。あそこの右折ラインをつくっていただけないかというふうな話はどうなんですか。
 
○坂巻 道路課担当課長  大船駅に向かって川沿いの道ですか。
 
○渡邊 委員  そうです。
 
○坂巻 道路課担当課長  それは、土地の要望が必要になりまして、神奈川県には右折ラインをつくってほしいという要望はしておりますが、回答は来ていません。
 
○渡邊 委員  ぜひプッシュをよろしくお願いいたします。
 
○吉岡 副委員長  先ほどの水害の続きなんですけど、国・県道にまたお願いなんですけど、道路でも、国や県の道路のところのいわゆる側溝とか、なるべく水はけがよくなるようにグレーチングだとか、ぜひ改善してほしいということはずっと思っているんですが、県道沿いのところも、泥の掃除、そういうのは定期的にやられているんでしょう。前は定期的に場所を決めてやっているという話もちょっと聞いたんですけど、今どうなっているかわかります。
 
○坂巻 道路課担当課長  今現在、私ども国・県道のほうで水害の関係で要望が来るのは年に4〜5件なんですが、要するにスポット的な場所の場合は、県の直営班で掃除をしていますが、延長が長い場合は委託に出しているそうです。昔は定期的に巡回して掃除していたらしいんですが、今現在は要望があって掃除をすると。定期的に巡回はしていないということです。
 
○吉岡 副委員長  前のときは定期的にやってくださっているという話だったんですが、今は要望しないとやらないというか、雇用促進みたいなお金を使ってやったときもたしかあったようには聞いたんですけど、今はそういう状況だということなんですね。はい、わかりました。ぜひ県にも、その辺は定期的にやっていただくようにまた要望だけはしておいていただければと思います。
 樹林管理で、災害対策とか、地元の業者にも雇用が回るようにということで、私たち、樹林管理事業のことはずっと言っているんですけれども、その辺はやはり災害対策にもなるということで、定期的な樹林管理は今どのようになっているんでしょうか。
 
○石山 公園課担当課長  委員のお尋ね、樹林管理事業でございますけれども、平成24年度は大町、材木座地区で実施させていただいております。対象者は約371件ございまして、このうち御申請をいただいたのが82件ございました。この82件のうち45件を実施させていただきまして、残った12件は基準の対象ではあったんですけれども、予算の範囲内で対応ができませんでした。残った25件というものは基準の対象外ということでございます。こういった形で平成24年度につきましては事業を実施しております。
 
○吉岡 副委員長  6年に1回とか、たしかそういう形だったのか、私もうろ覚えなんですけれど。そうすると、今予算がないのでできなかったというところは、次回ってくるのは6年後ですかね。その辺、木はどんどん伸びていったりいろいろするので、前の台風のときもかなり枝が揺れて全体が倒れてきたりとかしていましたので、その辺はやっぱりお願いしたいと思うんですが。
 
○石山 公園課担当課長  ここ数年は予算の範囲内で、御申請いただいた部分、基準を満たしているものにつきましては、対応はできてきたんですけれども、今年度はどうしても一部できませんでした。ですので、今後は、そういった積み残しの部分とか、あるいは即応できる、6年に1度ということでございますので、今後こういった事態も想定はされてまいりますので、そういった即応できるような体制も公園課として検討していきたいと考えております。
 
○吉岡 副委員長  やはり予算を削らざるを得ない状況の中で、本当はやらなきゃいけない事業なんだけどできなかったということなんでしょうかね。その辺は財政のほうも、防災やいろんな面では、もちろん財政は厳しいんですけど、何か事が起こって災害になったとき、前の台風のときはたしか20億円ぐらい臨時予算を組んでやりましたよね。ですから、そういうことにならないようにするためにも、この辺についてはぜひ厚くしていただければなと思うんですけれども、財政課に伺いたいと思うんですが、いかがでしょう。
 
○財政課長  吉岡副委員長の御指摘、私どもも痛く感じているところでございます。ただ、今年度予算編成に当たりまして四つの方針というのを掲げさせていただきました。予算編成ができないような、当初編成に入るときに20億円が足りないという状況で予算編成に入らざるを得ない、こういったような大変厳しい状況の中で、各部でできる限り優先順位をつけていただいて、それで歳入の確保ですとか支出の工夫をしていただいた中で、予算編成をお願いしたということでございます。
 基本方針でもうたっておりますけれども、できる限り各部の中で優先順位をつけていただいて、なかなかあれもこれもができる財政状況ではございませんので、そういった努力の中で工夫をしていただいて、予算の捻出なりをしていただきたいなと感じております。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、24年度は積み残しがあったというんですけど、25年度は、次の地区の予定というんですか、順番にたしかやっているわけですけれども、その辺では、財政的、予算的にはどうなんですか。
 
○石山 公園課担当課長  例年6地区に分けまして、対象となる方にあらかじめ御案内をさせていただいて、民有地でございますので、基本的には土地所有者の方が管理をしていただくのが第一。しかしながら、古都法等強い規制がかかっていますので、これは鎌倉市独自の制度として、たしか昭和64年から事業を開始して、これまでにかなりの金額を投資はしてきております。
 やはりこうした厳しい財政事情ではございますけれども、私ども公園課は、市が管理する緑地もこういった樹林の管理をしなければいけない。なおかつ、古都法等地域性緑地の強い規制がかかっている緑地について、民有地についても、市がそういった制度を持っていますので、6年に1度ではありますけれども、土地所有者の方をお手伝いできるようにさせてはいただいております。
 ただ、国も、こういった事業につきましては重要性を認識していただいておりますし、機会を捉えて、新たな国庫補助制度の創設とか、そういった部分についても、機会を捉えて、神奈川県の市長会等を通じて、県を通じて国にも要望しております。そういった形で、もし国庫補助制度等が新たにできれば、また事情も変わってまいりますし、私どもとしては、市の緑地も、樹林管理事業も、両方をうまく今後バランスをとりながらやっていきたい。重要な事業であるとは思っておりますので、そういった形では継続していきたいとは考えております。
 
○吉岡 副委員長  そうですよね。規制が厳しいのに、一度法的になると、その後は何の補助もないということでは非常に問題があるので、防災という点でも、ぜひ国や県に対しても強く要望していっていただきたいなと改めて思いますし、何か事が起こってからのほうが大変な状況になりますので、よろしくお願いしたいなと思います。
 
○石川[敦] 委員  公園のことを伺いたいんですけど、たしか梶原の六本松公園とかは、市民と一緒にワークショップをしながらつくってきた。その後も、そういったワークショップなどをやりながら公園の維持管理は進んでいるんでしょうか。
 
○石山 公園課担当課長  施設を整備するときにはワークショップ等を開催しまして、公園整備の内容につきましては、幅広い世代の方から御意見を賜って整備が完了しました。平成22年の4月1日付で供用開始をしておりますけれども、その後は、整備が終わっていますので、たしか公園愛護会が発足しておりまして、愛護会を中心に活動を展開していただいているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  すごくいい試みだと思うんですけど、その後も引き続き話をしていくという、そんな関係づくりというのがよいのかなという感じで掃除をしている方もいらっしゃるようなんですけど、市民と行政が一緒に協働でつくり上げていくというのが、一番、市民にとっても、行政にとってもよりよい、効率的、効果的なものになるだろうという中で、終わった後も市民にお任せではなくて、一緒につくり上げていくような体制づくりというのは必要ないとお考えですか。
 
○石山 公園課担当課長  そういうふうには決して思っておりません。整備は、基本的には一定の段落といいますか、基本的には中の整備は終わりましたので、あとは現状を、皆様が利用しやすいように維持管理していくということになろうかと思うんですね。
 その維持管理の中で、今は指定管理ということで、公園協会に管理は委任をしておりますけれども、あちらの部分につきましても、先ほど申し上げましたように愛護会が発足して、地元の方々が清掃等をしていただいています。そういった形にしていただいていますので、私どもとしましても、愛護会制度がございますので、そういった形で応援をさせていただいて、これは協働で管理していくと思っておりますので、そういう御理解をいただければと思います。
 
○石川[敦] 委員  公園については、歩いていると、いろいろ意見がある方がいらして、こういう意見というのはどこで私たち言えるのかしらみたいなお話もいただいたりするわけなんですけど、やはり行政のほうで整備をしているからという認識の市民の方も多いと思うのです。
 公園というのは市民と行政で一緒につくっていくものなんですという認識はまだまだないかなと思う中で、公園というものの使い方をもう少し検討するというような方向性は持てないものかなと思っているんですけれども、いかがでしょうか。
 
○石山 公園課担当課長  使い方につきましては、その公園のいろんな立地条件がございます。周囲の環境等もございますので、現在は、その場所場所の公園で、できれば地元の方々がつくられたルールを尊重してルールづくりはしているところでございます。
 一定の公園法の中に禁止されている事項がございますけれども、それ以外のことについては基本的には皆さんでお考えいただくという部分が重要じゃないかなと思っております。
 
○石川[敦] 委員  一緒にやっていくという視点で大丈夫ですよね、そこは。それだけ確認させてください。
 
○石山 公園課担当課長  そのとおりでございます。
 
○石川[寿] 委員長  よろしいですか。ほかにいらっしゃいますか。
 ちょっと私から。吉岡副委員長との関連なんですけれども、大きな三大緑地の木に高さが出てきて、かなり大きく育っているというか、これから指定管理で市民の皆さんに管理を移行していくんだろうと思いますけれども、あの巨大になった樹木を市民の方たちで管理そのものがかなり難しくなっているんじゃないかなというほど木が大きくなっていると。そこはどういうふうに対応していくのか。何か方針とか計画があれば教えていただきたいなと思います。
 
○伊東 公園課担当課長  三大山林のうち、広町と台峯については公園で管理しておりますので、広町につきましては、現在も広町森の会という方が、自分たちのできるような作業はやっていただいて、業者に委託しなければできないような内容については、市で専門業者に委託しているような状況になっております。
 今後どうなるかわからないんですけれども、指定管理者制度に移行したときに、今のボランティアの人たちがそのまま移行できるのか、あるいは、例えば当然公募という形になろうかと思いますので、どういう形になるかわからないんですけれども、当然、その指定管理者の委託費の中でボランティアでできないものは対応していただくような形になろうかとは想像しております。
 
○石川[寿] 委員長  少し心配をしているんですね。余りに放置していた時期が多いので、木が無造作に育ってしまったと。今、専門家の業者がと言いますけれども、昔、山師さんというのか、きこりさんというんですかね、そういう技術専門職を備えた方がなかなか神奈川県内でもいないだろうという心配も私はちょっとしているんですね。
 ですので、急遽災害の危険性もあるということもあるので、長野県ではそういうきこりさんを育てているというのを私ちょっと聞いているんですね。東京からも若者が行って、そこで修業をしているというのを聞いています。ですから、これは県の仕事かもしれませんけど、県も山を持っているわけですから、そういった育てるということをしていかないと追いつかないほど、私は台峯を毎日見ていますけど、そんな思いに駆られているので、そういう樹木を管理するような人、緑のレンジャーではまだなり切れないけれども、もうちょっと大きな木にも対応できるような連携をするところを探すとか、専門職の方を見つけるとか、模索をしていったほうがいいと思っているんですけれども、どうでしょうか。
 
○伊東 公園課担当課長  ちょっと難しい問題だと思うんですけれども、今我々の、先ほど石山課長が答弁したように、樹林管理の中でも、当然高い木を切れる業者がおりますので、そういうところと連携して、また市内の業者でもそれができる業者がございますので、その中で今後どのような形で望ましい姿なのか、検討させていただきたいと思います。
 
○石川[寿] 委員長  はい、わかりました。
 質疑を打ち切ります。御意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見なしを確認しました。
 この項を終わります。
 職員入れかえのために暫時休憩いたします。
              (15時55分休憩   16時00分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開いたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、「議案第112号鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部を改正する条例の制定につきまして、御説明いたします。議案集その2、39ページをお開きください。
 今回の条例改正は、老朽化した共同私設下水道の改築または修繕を助成対象に追加するため、鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部を改正しようとするものです。
 初めに、条例改正の経過について御説明いたします。お手元に配付しました資料の1ページから4ページをごらんください。
 本市では、昭和33年に公共下水道汚水施設の整備に着手して以来54年が経過し、平成24年4月時点での普及率は約97%となっています。
 また、昭和47年に市民等の負担によります宅内排水設備及び共同私設下水道の整備を開始し、昭和51年には私設汚水ポンプの整備を開始して現在に至っております。
 このように、整備開始以降長い歳月を経過した結果、市が管理する公共下水道施設とともに、私道内の使用者等が管理する共同私設下水道等についても老朽化が進み、市民等からその対応について相談がふえております。
 現在、新たな共同私設下水道の整備につきましては市の助成制度がありますが、改築や修繕工事は全額自己負担であるため、根本的な対策が講じられていないことが大きな課題となっております。
 これを公共水域の水質や生活環境の保全の危機と考え、維持管理の重要性の啓発や支援制度のあり方についても検討を重ね、この解決策として条例の一部改正を行うこととしたものです。
 資料の5ページに制度の改定案を記載しています。
 内容としましては、本市において、普及促進を狙いとした補助制度を発展・拡充し、鎌倉市水洗便所改造等の資金助成条例の一部改正を行い、共同私設下水道の改築または修繕工事に対する補助制度を新設しようとするものです。
 これにより、当該施設を利用している市民に対し、維持管理の重要性の啓発と施設の老朽化への本格的な対応としての改築または修繕を促し、下水道事業全体としての施設の延命と機能低下防止を図ろうとするものです。
 また、補助内容については、次の3条件に適合する共同私設下水道に対して、改築または修繕工事費の80%に当たる金額を交付するものです。
 条件は、一つ目としては、原則として布設工事の完了日から起算して25年を経過していること、二つ目は、私道の排水施設の延長が10メートル以上であること、三つ目は、共同私設下水道を利用して排水設備を設置しようとする、または設置している宅地が3宅地以上あり、そのうち1戸以上が共同私設下水道へ接続していることです。
 資料の6ページは、近隣市の制度等の状況を表示したものです。
 近隣市では、私道内の下水道も布設当初から市が公共下水道として整備または補助を行い、老朽化にも対応し、包括的な維持管理を進め、公共水域の水質及び生活環境の保全を図っております。
 なお、今回本市では、共同私設下水道に関する条例の整備及び私設汚水ポンプに関する要綱の整備を行い、当面の間、今回の補助支援制度をもって、当該施設を利用している市民に対し、老朽化した施設の本格的な改築や修繕を促し、下水道事業全体での施設維持管理の重要性の啓発の推進を図ろうとするものです。
 また、これにあわせて必要な文言の整理を行います。
 なお、施行につきましては平成25年4月1日といたします。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○高橋 委員  下水道を布設してから大分長くなりまして、本管を設置してから、枝管といいますか、各家庭のほうにつないでいただいておりまして、それも時期を考えればそろそろ老朽化するということで、こういうことを考えていただいたんだろうと思うんですけれども、まず、他市との比較について伺いたいんですけれども、いただいた資料で6ページのところですね。これは、4市1町と一番上に書いてありまして、2宅地以上で共同で使用する云々かんぬんと。鎌倉の場合には3宅地という御説明だったんですが、ちょっと比較すると鎌倉のほうが厳しいのかなと思うんですけど、それはどうでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  現在行っております共同私設下水道の新設に関する補助につきましても3宅地以上という制限がございますので、それに合わせた形で3宅地とさせていただいております。
 
○高橋 委員  どうして3宅地にしたかはわかるんですけれども、他市と比較すると厳しいんじゃないかなと思うんですけど、それはどうなんでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  確かに他市に比べると、例えばほかの市では100%補助しているところもありますし、実際には市で面倒を見ていると言ったほうが正しいのかもしれないんですけど、鎌倉市ではとりあえず現在の状況の3宅地以上からまず手をつけていこうということで始めております。他市に比べてまだ多少条件が悪いことは承知しております。
 
○高橋 委員  近隣4市1町が今言われたような形で、下水の促進という意味ではかなり公的な意味合いを持ってやられているということですけれども、横須賀も8割ということですが、鎌倉が何か一番厳しいような感じもするんですけどね。それは、やっぱり、こういうところはある程度横並びにしておいたほうがいいような気もするんですが、どうなんでしょう。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  先ほども答弁いたしましたけれども、とりあえず現行の新設の条件と合わせる形で進めさせていただきたいと考えております。
 
○高橋 委員  これ、スタートしますと、後から条件緩和するというのも、初めのころやられた方に対してはかわいそうだなといいますか、不満が出るんじゃないかなというのもありますので、とりあえずそこはかなり厳しいなということは指摘をしておきたいなと思います。
 それと、根本的な問題で、下水道が老朽化しているなというのは、住んでいてはなかなかわからないと思うんですけれども、その辺の確認というのはどういうふうにするんでしょうか。
 
○杉田 下水道河川課課長代理  私ども下水道河川課のほうで、鎌倉処理区につきましては、以前、実施計画事業でございました鎌倉処理区管渠等修繕事業、こちらの中で対応している状況でございますが、これにつきましても、昭和55年から平成3年までにかけまして、委託も昭和58年から平成2年まで調査をいたしまして、その中で、114キロ、こちらを全体計画として修繕していこうという計画を持っております。
 
○高橋 委員  それは、公設の部分ですよね。私が言っているのは、これは市民の方の私有地を通っている、要するに引き込み管に対する補助ですよね。そういう部分で、公的な部分はおっしゃるとおりだと思うんですけれども、そこの私的な部分が、生活しながら老朽化したかなということは、ほぼ日常生活の中で、よっぽど詰まりでもすればわかるとは思うんですが、なかなか布設がえしなければいけないなというような思いに達することはないんじゃないかと思うんですが。新設ならば別ですけれども、そこのところは何か手だてがあるんでしょうか。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  私設下水道のそういう判断、老朽化しているという判断というのは、先ほど委員言われましたように、何か事が起きた段階で御相談をいただき、現地を確認し、判断するような形になろうかと思います。現実的にそういう相談がここ四、五年で五、六件ほど出ているという状況で、いろいろな御説明をさしあげているという状況で、そういう状況にならない限り、古くから住んでいらっしゃる方は大体整備して何年ぐらいたつというようなことは御存じかもしれませんけど、その辺が周辺に住まわれている方々にどれだけ周知されているかという部分で疑問が残るところでございます。
 
○高橋 委員  その例えば五、六件の案件というのは、具体的にどんなふぐあいが出てきたんですか。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  具体的な内容でございますけど、管渠の場合は、ほとんどがますと管のつなぎ手、つなぎ部分が剥がれまして、ずれたという状況になりまして、道路の陥没が発生したということから御相談が来ているというのが実態です。
 
○高橋 委員  ことしも正月1日、極楽寺駅の前で崖崩れがありまして、これは下水道じゃなくて水道管だったみたいなんですけど、漏れている状況が続きますと、そういう大きな事故につながりますので、そういうのはわかるんですけれども、そういうことで緊急対策的にやるならわかるんですけど、説明の中で、下水道の設備の延命化でこういうこともやるんですよという御説明だったものですから、何か計画的に私設の部分についても布設がえをしていただくようなことを働きかけるのかなと私は受けとめたんですけれども、事故があってわかってやる。それに対して補助が出ますよというなら、これは別に普通のことと言ったらおかしいですけども、制度がなきゃできないわけですが、全体の設備の延命化のためにもやるんですよと、何かすごく大上段に振りかざしたものとはちょっとかけ離れているような気がするんですが。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  多少御説明不足という部分がございまして、実際、私設下水道につきましても台帳管理をしております。築造年月日等も管理できておりますので、今後はそういうデータをもとに市民の方々と調整を図っていく形になっていこうかとも思っております。
 
○高橋 委員  ということは、具体的に、古いものについては、おたくの下水設備につきましては何年たちました、30年たちました、40年たちました、一応点検してみてくださいとか、ふぐあいがあれば布設がえしてください、それについてはこういう補助の制度がありますよというような御案内を出したりするということでよろしいですね。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  台帳に基づきまして、まず御相談いただいている箇所につきましては、我々の目で見たり調査をかけたりすることで、その辺の調整を図っていきたい。あとは古いものという部分について、お知らせ等で対応していくという形も考えているところです。
 
○納所 委員  第2条で、工事完了の日から起算して25年の期間経過した後に改良の工事を行うと。この25年という区切りは、どういった考えで25年とされたのかを伺いたいと思います。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  実際に私どもで市民の方からお話を伺いますと、おおむね30年ぐらい経過してから障害が出てくるケースが多うございます。そういう関係で、本管につきましては大体50年もつと言われているんですけれども、私設の下水道の場合には、例えば舗装面が薄いですとか、そういうこともありますので、30年を待たずに25年という期間を設定したものです。
 
○納所 委員  わかりました。ただし、25年たっていなくても、相当な理由があると認めた場合は補助を行うということでよろしいでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  25年という一つの目安はございますけれども、私ども必ず職員が行ってその場を見ますので、明らかな老朽化が見られる場合には、理事者等の了解を得ながら臨機に対応していきたいと思います。
 
○納所 委員  これは下水道特会のほうになっちゃうと思うんですけれども、これに対しての補助金の用意が予算上計上されていると思いますけれども、例えば老朽化しているところというのはこれから大分ふえてくると思います。この予算を超えた場合、要するに使い切っちゃった場合、例えば補正の必要性が出てくるケースは考えられるかもしれないんですけど、そういった対応までは考えていらっしゃいますでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  実は25年を経過した共同私設下水道は今約320カ所ございます。それにつきましては、急に大きく数がふえてくるということはない、漸増していくと思うんですけれども、それにつきまして、これから御説明します予算の中では1,000万円用意してございますけれども、それで不足するような場合には補正をさせていただきたいと考えています。
 
○渡邊 委員  大変につまらないことをお伺いするんですけど、水道メーターというのがあって、下水道メーターというのがありますか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  下水道使用料につきましては、水道の点検と一緒に、その水量で徴収させていただいております。
 
○渡邊 委員  そうなんですけど、ある学校の理事長先生に言われたんですが、学校というのはスプリンクラーで水道をたくさんまくじゃないですか。夏はすごく水道料がアップするらしいんですよ。そのアップする量と下水道の料金が同じなのは、当然、校庭の土の中に水がしみるわけですから、量が違うから、下水道量がイコールというのはちょっとおかしいと言われたんですが、その辺の調節というのはできないんですかね。ちょっと税収が減るような話で申しわけないんですけどね。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  実際に高校とか学校などでスプリンクラーを使われているところはございます。そういう場合に、夏場、8月、9月、7月大量に水を使うようなところについては、スプリンクラーに専用のメーターをつけていただいて、その分を引くような形で処理をしております。それは、それだけではなくて、例えばビルのクーリングタワーですとか、そういうところについてもそういう減免の措置をとっております。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認いたします。
 質疑を打ち切ります。
 御意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、この項を終わります。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、「議案第103号平成25年度鎌倉市下水道事業特別会計予算」を議題といたします。原局から説明をお願いします。
 
○梅原 都市整備部次長  議案第103号平成25年度鎌倉市下水道事業特別会計予算の内容について説明いたします。
 議案集その2、10ページをお開きください。
 第1条歳入歳出予算の総額は、それぞれ69億710万円で、前年度に比べ17.1%の減額となっております。
 初めに歳出について説明いたします。特別会計予算に関する説明書は10ページを、予算事項別明細書の内容説明は367ページから370ページを御参照ください。
 第5款総務費、第5項下水道総務費、第5目一般管理費は5億3,771万2,000円で、下水道一般の経費は、日本下水道協会等への年度負担金など下水道事業運営に係る経費、都市整備部職員のうち下水道事業特別会計の職員54名に要します人件費、下水道使用料徴収事務委託など下水道使用料等の賦課徴収に要する経費を計上いたしました。
 下水道普及促進の経費は、排水設備確認事務に係る管理業務委託など水洗化普及促進事業に要する経費、水洗化改造費補助金、水洗化改造費貸付金など水洗化改造支援事業に要する経費を計上いたしました。
 説明書は12ページにかけまして、内容説明は371ページから373ページにかけまして、第10目排水施設管理費は2億8,159万8,000円で、汚水排水施設の経費は、汚水管渠等しゅんせつ委託のほか、修繕工事費など管渠の維持管理に要する経費、私設下水道修繕等支援事業に要する経費及び汚水中継ポンプ場の維持管理に要する経費を、雨水排水施設の経費は、雨水管渠等しゅんせつ委託のほか、修繕工事費など浸水対策や施設の維持管理に要する経費を、作業センターの経費は、直営による下水道等設備の維持管理に要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 内容説明は374ページから375ページにかけまして、第15目終末処理施設管理費は9億4,601万円で、七里ガ浜浄化センターの経費は、汚水処理用の薬品等消耗品費のほか処理場運転に係る電気料等光熱水費、水処理施設等運転管理業務委託、汚泥処理処分委託など維持管理に要する経費を、山崎浄化センターの経費は、七里ガ浜浄化センターの経費と同様、薬品等消耗品費のほか、光熱水費、水処理施設等運転管理業務委託、汚泥焼却施設運転管理業務委託、汚泥処理処分委託など維持管理に要する経費を計上いたしました。
 説明書は14ページに移りまして、内容説明は376ページから379ページにかけまして、第10款事業費、第5項下水道整備費、第5目排水施設費は7億1,298万円で、汚水排水施設の経費は、公共汚水ます設置委託、汚水中継ポンプ場改築工事委託、市街化区域の汚水管渠築造工事のほか、鎌倉処理区・大船処理区汚水管渠等修繕工事、地下埋設物移設に係る補償料など施設整備事業に要する経費、市街化調整区域の汚水管渠築造工事、地下埋設物移設に係る補償料など調整区域施設整備事業に要する経費を計上いたしました。
 雨水排水施設の経費は、雨水管渠築造工事、地下埋設物移設に係る補償料など施設整備事業に要する経費を計上いたしました。
 内容説明は380ページに移りまして、第10目終末処理施設費は3,200万円で、終末処理施設の経費は、七里ガ浜浄化センター耐震診断業務委託及び山崎浄化センター長寿命化計画策定委託を実施する施設整備事業に要する経費を計上いたしました。
 説明書は16ページ、内容説明は381ページに移りまして、第15款第5項公債費、第5目元金は31億3,430万円で、長期債償還の経費は、下水道事業債の元金償還金を、内容説明は382ページ383ページにかけまして、第10目利子は12億5,750万円で、長期債償還の経費は、下水道事業債の支払利子を、一時借入金の経費は一時借入金の利子をそれぞれ計上いたしました。
 説明書は18ページに移りまして、第20款第5項第5目予備費は500万円を計上いたしました。
 以上が歳出予算の内容でございます。
 次に、歳入について説明いたします。
 説明書は4ページに戻ります。第5款分担金及び負担金、第5項負担金、第5目受益者負担金は230万円で、下水道受益者負担金を、第15目受益者分担金は550万円で、下水道受益者分担金を計上いたしました。第10款使用料及び手数料、第5項使用料、第5目下水道使用料は25億8,520万4,000円で、下水道使用料は、対象件数7万7,549件に対し25億7,900万円を、下水道占用料は、公共下水道施設の占用に対し620万4,000円を、第10項手数料、第5目下水道手数料は70万9,000円で、下水道指定工事店等の登録手数料を計上いたしました。
 第15款国庫支出金、第5項国庫補助金、第5目下水道事業費補助金は1億5万円で、先ほど歳出予算で説明いたしました汚水中継ポンプ場改築工事、市街化調整区域の汚水管渠築造工事などに対する国庫補助見込額を。
 説明書は6ページに移りまして、第20款県支出金、第5項県補助金、第5目下水道事業費補助金は293万5,000円で、汚水中継ポンプ場改築工事、市街化調整区域の汚水管渠築造工事などに対する県補助見込額を計上いたしました。
 第25款繰入金、第5項他会計繰入金、第5目一般会計繰入金は23億9,100万円を、第30款第5項第5目繰越金は、前年度からの繰越見込額9,400万円をそれぞれ計上いたしました。
 第35款諸収入、第5項延滞金加算金及び過料、第5目延滞金は1万円で、下水道使用料等に係る延滞金を、第10項貸付金元金収入、第5目下水道貸付金元金収入は、33件の対象を見込み219万1,000円を計上、説明書は8ページに移りまして、第15項第5目雑入は、汚水処理負担金など570万1,000円を計上いたしました。
 第40款第5項市債、第5目準公営企業債は、平成25年度の下水道事業に対して17億1,750万円を計上いたしました。
 次に、議案集その2、10ページを御参照ください。説明書は26ページを御参照ください。
 第2条債務負担行為は、第2表のとおり、汚水中継ポンプ場改築事業費について新たに設定しようとするものです。
 次に、説明書は27ページを御参照ください。
 第3条地方債は、歳入・歳出予算で説明いたしました事業費の財源として17億1,750万円を起債しようとするもので、これにより平成25年度末の現在高見込額は465億833万6,000円となります。
 第4条一時借入金は、限度額1億円の範囲内で資金需要の集中する時期などに借り入れができるようにしようとするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○渡邊 委員  水道のどこかにバルブをつけることによって水道が節水できるというシステムがあるらしいです。庁内も、それから学校も、その業者さんが下調べをしたところ、かなり節水ができるということがわかったんですが、その業者、1者だけだとまずいので、複数者の業者からちょっとアイデアを聞いていただいて、節水をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  節水につきましては、バルブの調節だけではなくて、最近の新築のお宅ですと、洗濯機ですとか、それから食洗機、それからトイレの水ですね、かなり節水しておりまして、実際に1収納というんですか、1戸当たりの水量は毎年減ってきております。ということなので、節水についてはかなり、新しい器具を入れることで進んできているものと考えております。
 
○岡田 委員  ちょっとわからないところがあるのでお聞きしたいんですけども、これ歳入・歳出ということで下水道の特別会計があるんですが、借金が17億円、市債17億円ぐらい入っていますよね。本年度予算額。違ったっけ。17億円。元金償還と利子利払いで、14億円と12.5億円で26.5億円ぐらい支払っちゃっていますよね、大体。一般会計から24億円繰り入れて、借金もやっていると。こういう状態というのは、先ほどお聞きしていたんですけど、本管は50年ぐらいもつと。40〜50年。前も言ったんですけど、大船が終わって今度は旧鎌が老朽化しているので、そろそろやらなきゃいけない。また多分、旧鎌が終わったころに大船かと。これはわからないんですけど、こういう状態がずっと続いていくのかどうか。一般会計からもかなり多額な金が入っているし、借金しちゃっているから、元金償還と利子利払い。利子利払いで12.5億円だからね。これがずっと続いていくのかどうか。ちょっとどうなのかなという見通しをお伺いします。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  下水道事業につきましては、とめるわけにいかない事業ということで、継続が望まれる事業でございます。そういう点を考えますと、今後発生していきます老朽化対策、それは半永久的に続けていかなきゃいけないものだと認識しておりますので、形的にはある程度借金もしながら事業を進めていくという形になろうかと思います。
 
○岡田 委員  使用料、手数料が25億円ぐらいでしょう。そうすると、これも半永久的にというのは何かおかしいなという感じがしますよね。誰がどうなのという感じ。もし本当にこういうのをやるとすると、市民はぎゃっと言うかもわかりませんよ。これ、使用料、手数料もし本当にかかるんだったら、これ以上上げてこれにやってるよというふうにしていかないとおかしいじゃない。多分、そうなったら市民は何か言いますよ。それを半永久的にというのはちょっと何か違うような気がするんですけどね。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  私が半永久的というお話を差し上げましたのは、事業の性格上やめるわけにはいかないという事業であるという点を考えまして、半永久的な事業であるとお話を差し上げたわけですけど、あと、いかに下水道財政を健全化に向けた対応を図っていくかという点を我々自身も努力を差し上げて、その努力をした後に、下水道使用料等の値上げという形は今後も定期的な形の中でやっていかなければいけないのではないかなとは思っております。
 
○岡田 委員  そうすると、過去に鎌倉も値上げされた。何かどこかで読んだことあるんですけども、審議会あたりをやられたなという感じがするんですけども、これ抜本的に改善していくには、どこまでどうするんだと。市民的な折り合いもあるでしょうし、全体のバランスもあるでしょうし、考え方ももちろんあるとは思うんだけども、いろんな複雑な要因が絡むとは思うんですけども、そこら辺を少しずつ明らかにしていかないとよくわからないというか、めくってみたときに私もこれずっとわからなかったんですけども、あれっ、どうなっているんだろうということで、読ませてもらったり、考えさせてもらったりしているんですけど、常識的に言えば、それにかかる費用で、受益者が負担するのは当たり前でしょう。私は思うんですね。ほかから持ってきてということにならないと思うんですよ。
 そうなったときに大変なことになるからということで、多分、出資金というか、一般会計繰り入れとかそういうことをやられているんじゃないかと思うんですけども、そこら辺は、ここで答えを出せとは言いませんけども、考え方的に、今少しは言われたんですけど、どこら辺まで使用料、手数料を皆さんに御負担いただこうと思っているのか。かっちりした答えは要りませんけど、例えば5年ぐらいで見直すよとか、3年で見直すよとか、そういうことを考えていますよという考え方があれば教えてください。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  いろいろな考え方があろうかと思います。企業会計という部分を導入すれば、受益者負担の中で全てを賄っていくというのが企業会計の手法の中身だと考えております。ただ、それが早急にできるものではないという中では、我々今目指しておりますのは、平成18年の下水道事業運営審議会によります資本費算入率50%を目指すという部分と、総務省が平成18年に出しております1立米当たり150円の料金設定という、この二つの目標に向けて財政の健全化を考えているという状況です。
 
○岡田 委員  そうすると、私わからないんですけど、財政の健全化というのは、今の鎌倉の現在と比較してどんな感じなんですか。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  先ほど言いました資本費の参入率50%という部分ですけど、それは平成23年度時点では27%程度という形で、もう少し頑張らなければいけない部分かなと。それとあと1立米当たりの単価150円という部分では、23年度単価で126円という部分がありますので、まだ下回っているという状況でございます。
 
○岡田 委員  そうすると、市民の皆さんに、例えば50%というのが正しいかどうかは別にして、一応の答えを出されたと思うんですけれども、それで平成23年に27%だよと今お答えをお聞きしたんですが、現実を市民の皆さんにお知らせして、御協力いただくというようなことをしていかないと、一般の人はほとんどわからないんじゃないかなと。
 お任せしているところもありまして、言われたらそれぐらいの金額かなというようなことで、多分普通の人はお支払いしていると思うんですね。こういうような構造になっていますよ、したがいまして皆さんの御負担もいただきたいというようなことをやらないと、なかなか厳しいんじゃないかと思うんですけども、これは年に1回とか、あるいは2年に1回とか、そういう啓蒙と言ったらおかしいですね、こういうふうに考えていますけど、御協力いただけないかみたいな、財政の中身を市民の皆さんにお知らせしているのかどうか。ここは私不勉強で、大変恐縮ですけど教えてください。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  下水道の財政状況ということで、広報なんですけど、平成23年の9月号で下水道財政の状況をお知らせさせていただいたという状況です。それ以降お知らせはさせていただいておりませんので、新年度に向けて、今ホームページの改訂を行おうという中に、下水道財政の内容を触れさせていただければという形で今作業を行っているところでございます。
 
○岡田 委員  私もホームページを10年ぐらいやってきているんですけど、見ている人は本当に一生懸命見ているんだけど、見てない人は全く見てない。それから、紙ベースでやっても、これは大昔のことだから今は当てはまらないと思うんですけども、隣の逗子の富野さんの講演を大昔聞いたことがあるんですけども、あの方が、広報を出して1割の方ぐらいしか見てないだろうと。これはうそか本当かわかりませんよ。その人が言って、私は真に受けて今言葉に出して言ってるだけですけども、それぐらいということであれば、かなり力を入れて。発行しているほうは、エンジンぐりぐり回して一生懸命やっているんだけども、見てくれていない。関心もない。関心がなけりゃもちろん見ない。そういうこともあるし、目にしてもわからない。見ているんだけど見ていないという状況がありますので、ホームページでやられるのは大変評価いたしますけど、もう少し紙ベースで、50%まで持っていくと18年に出ているけど、今は27%。あと23%上げていかなきゃいけないので、御協力いただかないといけないということで、1年に1回は、私は絶対とは言いませんけど、もう少し頻度を高めてもらって、実情を知ってもらう必要があるんじゃないかと思うんですよ。紙ベースでのお知らせもやっていただきたいなと。ホームページ見る人は見るんですよ。見ない人は本当に見ないから、その人たちにはわからない。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  下水道部門だけではなくて、実は経営企画部で、新鎌倉行政経営戦略プランというのを配布しております。その中にも、下水道使用料の見直しということで1ページつくらせてもらって、それで周知は図っているところでございます。
 
○岡田 委員  新鎌倉行政経営戦略プラン、そこでやっているからいいということじゃないでしょう。そういうことを言っているんじゃないんですよ、私は問題があるから、ここはここできちっと。値上げするわけですから痛みを伴いますからね。値下げだったらいいんです、余り言わなくても。値上げということになると懐を直撃しますから、かなりきめ細かなことを徐々にやっていかないと。
 だって消費税だってそうでしょう。私は民主党だけども、どーんじゃないですか、それだけで。それぐらい皆さんやっぱり感じているわけですよ、お金のことは。前からかなり情報を出していかないとまずいんじゃないかな。やっているからいいじゃないかと言ったって、それは国だってやりましたよ、民主党が政権をとっていたときに。知りませんよ、ほかの人は。そこら辺どうですか。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  確かに下水道財政状況というのは、皆様に周知させていただきたいという部分も私どももありますので、その周知方法について、もう少し内部の中でも検討してまいりたいと考えております。
 
○納所 委員  山崎浄化センターの経費の部分でお伺いいたします。東日本大震災の影響で焼却できなかった焼却灰の保管棟がその後どうなっているのか、伺いたいと思います。
 
○浄化センター所長  東日本大震災の例の放射性物質の影響で、23年5月から資源化できずに場内保管を進めておりました。資源化施設の業者との調整が23年度何とかできまして、乾燥灰で資源化していけるという方向になりまして、そして23年度末に、乾灰の搬出できる装置を修繕でやりまして、24年4月から資源化できるようになりまして、それまでの積み置きの最高で約900袋ぐらい、450トンぐらい場内に積み置きしておりました。
 それが24年4月から乾灰で出せるということなので、今現在は、資源化の有効利用ということで毎日少しずつ搬出をしておりまして、現在の山崎浄化センターの保管状況は390トン、袋でいうと780袋ほどまだ場内の水系施設の中に保管をしております。これを、24、25、26年度と約3年計画で全量資源化していく方向で今進めております。大体1日2袋から3袋ぐらいずつ処理をしていこうということで、地道ではございますけども、少しずつ資源の有効利用に回していくという状況でございます。
 
○納所 委員  そうすると、場内運搬料と委託料、この227万2,000円というのがそれにかかる経費ということでよろしいでしょうか。
 
○浄化センター所長  現在場内に置いてあります放射性物質を含んだ焼却灰の運搬業務、これを焼却炉へ持っていくための委託料ということで積ませていただいてございます。
 
○納所 委員  それにかかる経費というのは、本来市が負担すべきものではないと思いますけれども、今後、補償交渉の中にこれは入っていくものなんでしょうか。
 
○浄化センター所長  東電の原因でそういった事業が全部なっておりますので、当然、東京電力には賠償請求をしてございます。23年度についても賠償請求をさせていただいて、一度議会で報告させてもらいましたけども、1回目に570万程度賠償いただきまして、この2月末に2回目の賠償請求ができまして、一応970万ほど賠償請求いただいたという状況がございます。だから、東電に係る経費については全て東電に請求をしていくということで進めてございます。
 
○納所 委員  あと施設整備事業ですね。各浄化センターの施設整備事業の中で、山崎浄化センターの長寿命化計画策定委託料とございます。山崎浄化センターは平成5年の完成、稼働開始と承っております。大体20年たったということで、これは長寿命化を図る必要が出てきたということでしょうか。これ、焼却設備に係る計画でしょうか。
 
○浄化センター所長  今議員おっしゃるとおり、山崎浄化センターの焼却施設は、稼働後19年が経過しまして、大分老朽化してきてございます。今回やろうとしているのは焼却設備の機械設備、電気設備の改築更新工事。今まで、通常ですと、下水道の施設の更新というのは、ある程度耐用年数が来まして老朽化してくると、そっくりそのまま改築していこうということだったんですが、国の方針も予防保全型に変えていこうということで、平成20年度から長寿命化計画を立ててから改築工事をしろという方向になりまして、まず今年度に焼却設備の設備調査と台帳整備をやりまして、来年度に長寿命化計画の策定をして、そしてその翌年26年度に詳細設計をやって、27、28で焼却設備の改築更新という方向でいく。
 その中で、今まで全ての機械を更新するに当たって補助金がついていたんですが、なるべく安く上げるという方向で、更新しないで修繕においても国の補助金がつくということなので、なるべく安い経費で改築更新をするということでの長寿命化計画を立てなさいという国の方針でございまして、それにのっとって進めているという状況でございます。
 
○高橋 委員  使用料のところでお伺いをしたいと思いますが、新年度の予算見込みが25億8,500円何がし、前年度のこれは多分予算ベースだと思うんですけれども、25億3,100万円何がしと、5,000万円ぐらい予算ベースで多く見込んでいるんですけれども、これは何かエリアが広がったということですか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  具体的に言いますと、これまでつないでいなかった御家庭が下水道につながれる、あるいは、これからでいいますと、市街化調整区域のほうにも下水管が入ってきますので、そういう意味で、接続する家屋数がふえてくるという前提で計算しております。
 
○高橋 委員  これは24年の決算見込みだとどのくらいになるんですか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  調定の見込みですけれども、25億8,000万円程度を見込んでおります。
 
○高橋 委員  見込みで、もう既に25億8,000万円ぐらい行っているわけですね。本来であれば5,000万円ぐらいのものが、対象者がふえるということで見込みを上げているのであれば、26億3,000万円ぐらいの予算を組むということができるんじゃないかなと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  委員御指摘のように、26億3,000万円程度見込めるんですが、徴収率がございますので、徴収率98%という計算で25億8,000万円程度となっております。
 
○高橋 委員  税でも何でも100%で計上して、それは100%取れればいいんですけれども、取れるわけがありませんから、下げたところでやるんですけれども、実際に100%行った場合というのは、25億8,500万円何がしというのは全体の98%なんですか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  98%で25億8,000万円程度、もし、あり得ないですけど、100%取れた場合には26億3,000万円ぐらい、24年度ではそういう計算になっております。
 
○高橋 委員  ちょっと計算が合わないですよね。ことしの決算見込みが25億8,000万円あって、エリアがふえる分が5,300万円何がしというのを見込んでいる。しかも、この5,300万円何がしというのは、100%で見込んでいるわけじゃなくて98%で見込んでいるんですか。それを足し込みすると、ことしのベースとエリアがふえるベースで26億3,000万円というものが出てくるはずなのに、それが98%で見て25億8,500円何がしというのは、ちょっと計算が合わないですよね。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  申しわけございません。先ほどの説明で抜けておりました。25億8,000万円というのは100%徴収した場合の数字になりますので、それの98%が実質の歳入額になるという計算になります。
 
○高橋 委員  予算は100%で計上されているんですか。税のほうは普通は100%で計上しないですよね。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  はい、下水道使用料につきましても98%で計上しております。
 
○高橋 委員  ことしの決算ベースで25億8,000万円というのは、これ100%じゃないですよね。当然取れないところもあるわけですから。決算で25億8,000万円行きますよと、見込みとしてですね。それで、エリアがふえる分の見込みが5,300万円ありますよと。これを足したものが26億3,000万円ということになるんですけれども、そのくらいのベース、もしくはそれより若干低いぐらいのベースで予算を組むというんだったらわかるんですけれども、ちょっと計算が合わないような気がするんですが。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  24年度、先ほども申し上げましたけれども、100%徴収した場合に25億8,000万円、98%で計算し直しますと25億3,000万円ぐらいになります。それに対しまして、25年度では25億7,900万円の見込みにしております。
 
○石川[寿] 委員長  数字の確認のため、暫時休憩します。
              (16時55分休憩   16時56分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開します。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  申しわけございません。まず24年度の見込みでございますけれども、これが100%徴収した場合に25億8,000万円、これの98%になりますので、25億3,000万円程度の見込みでございます。来年度につきましては、25億7,900万円、若干の増を見込んでおります。
 先ほど、具体的な調整区域とか管渠の増設の部分を多目に言いましたけれども、その前に渡邊委員からお話のありました節水効果というのがかなり効いてきておりますので、そういう意味も含めまして、微増ということで予算を組ませていただいております。
 
○高橋 委員  何かすっきりしないですけれども、今度ゆっくり詳細を伺いたいなと思いますので、先に進めますけれども、大体、億の単位でいえば25億円、ちょっと色をつければ26億円ぐらいの収入がありますよと、利用者から。それに対して集金業務というんですか、これは委託をしているんですけれども、これはちょっと丸めて1億円。26億円に対して1億円で集金をしている。これは感覚的にはちょっと高いような気もするんですけれども、ほかの市でも同じようなやり方でしているんですか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  神奈川県内では、平成14年度に12市10町と神奈川県企業庁との間で専門部会を設置して協議を重ねまして、前々年度のかかった経費をもとにして1件当たりの徴収委託料を算出するということで、今言いました12市10町では同一の金額で徴収委託をしております。
 
○高橋 委員  その徴収率というのは98%なんですか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  98%あるいは98%を超える徴収率というのは、他の税目とか国保に比べても相当高い数字だと思います。といいますのは、水道と一括で徴収しますので、水道を払わないととめられてしまいますので、そういう意味で、下水道使用料につきましては、一括徴収する前に比べるとかなり高い率で徴収ができております。ですので、金銭的なメリットは大きいと思っています。
 
○高橋 委員  説明はわかりましたけれども、98%なんですね、徴収率というのは。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  徴収率98%といいますのは、平成15年以前は91%ないし92%でした。それ以降、水道と一括になってから98%程度を維持しております。
 
○高橋 委員  この内容説明の369ページですけれども、ここに徴収率の向上を図るという、これは効果のところですけれども、一応徴収率の向上を目指していきますよということを考えておられると思うんですけれども、これ以上徴収率が上がるような手だてが何かあるんでしょうか。
 
○戸張 下水道河川課課長代理  具体的な方法はちょっと難しいと思います。実は平成24年度に下水道使用料の料金を改定いたしました。その際には、全戸配布でお知らせをしております。そういうふうな方法をこれからも折に触れてやっていけば、ただ、委託料がそれもかかりますので、単純にはできないんですけれども、そういう方法を含めてより高い徴収率を目指していきたいと考えております。
 
○吉岡 副委員長  これ、総務常任委員会で報告がされたというスマートシティー形成に向けた研究プロジェクトという中に下水道の部分が入っておりますので、伺いたいと思うんですが、先ほどの長寿命化計画の中で焼却施設の問題が出ていましたけど、前、バイオマスに汚泥を加えるというときには、計画の中でもいろいろ変わってくるんじゃないか、長寿命化計画との関係もたしか出されていたんですが、今の下水道汚泥は燃料化ということで、バイオマスは全然、いわゆる前のやつは全然考えない計画なんですかね。これは研究ということになっていますけど、政策創造担当がやっているんですけど、これは下水道河川課とは全然協議しているというわけではないんですか。
 
○渡辺 都市整備部次長  私どもで去年、未利用エネルギーの検討を行いました。その結果をスマートシティーにデータをお渡ししているという形の中で連携を図っているという状況です。
 
○吉岡 副委員長  そうすると、これは、それぞれの部署が政策創造担当にお渡しした資料ということで、そうすると、ここでいきますと下水道汚泥燃料化ということになりますと、今は燃やして、その後の灰というんですか、それセメント材料化ということをしているわけですけど、そういう今までどおりの方針の中身ということで理解していいわけですか。
 
○大坪 下水道河川課担当課長  今、長寿命化計画との関係で御質問だと思うんですけど、これからつくり上げます長寿命化計画は、あくまでも現施設を延命化するという形ですから、現在のセメント材料化という形の流れでございます。
 
○吉岡 副委員長  わかりました。要するに燃やす、今までどおりの計画だということですね。
 それで、水害の問題との関係でまた伺いたいと思います。これずっと引き続き聞いている問題なので。前に、平成16年の台風の後のところで、たしか下水道の総合対策計画というんですか、これはあくまでも構想だということで、まだこれは構想のままで、一応まだ構想しては生きているということで、実施計画にも何もならないということなんですけど、この構想としては具体的には今どのように進んでいるのか、そのままなのか、そこら辺を伺いたいと思います。
 
○渡辺 都市整備部次長  ただいまの御質問は、鎌倉市の下水道総合浸水対策基本計画でよろしいんでしょうか。それにつきましては、基本計画としましては、平成16年の台風をもとにしまして、平成20年にシミュレーションをかけまして、超過降雨等々を出したという経過の基本計画がございます。
 今までの下水道の降雨強度といいますか、1時間当たりに降る雨の量としましては、57.1ミリで進めておりますので、下水道の事業及び河川の事業といたしましては、10年確率の57.1ミリで当面進めていくというところでございます。しかしながら、近年多い超過降雨に対しましては、どのようにするかというシミュレーションの中では、河川の断面の拡幅とか、またそういうものがなかなかしづらい環境がありますので、各浸水しやすいといいますか、起こりやすい地域、重点地区を設定いたしまして、それに関しましての超過降雨をどうするかという部分を計画して位置づけているのがこの基本計画でございます。
 副委員長が今おっしゃっておられますものは、こういう基本計画はございますが、これがまだ実施計画に位置づけられていないというのが現状でございます。しかし、中期ビジョンの中でいろんな対策がうたわれております。
 これの一つは、当面は57.1ミリで、それより少ない雨に関してはあふれない環境づくりをしていこうよということがまず第1点の大目標でございます。また、それに続きますのは、57.1ミリの管を入れたとしても、路面上に水があふれる場所もたくさんございます。それはやはり管がまだ断面が余裕があるのに、本管に流れていかない、そういう部分については、そういう環境をつくることによって、少しでも浸水する時間を遅くできれば水が引く可能性もございますので、そういう部分の取り組みもしていくよというところでございます。
 また、これから道路管理者等々と協議していかなきゃいけないんですけども、流出抑制といいますか、その対策が超過降雨については必要なのではないか。それにつきましては、舗装面に関してこれから検討していかなければいけませんけども、透水性または排水性舗装に一部変えていくことによって、そういう地域の流出抑制をしていきたいという部分がございます。
 また、私どもの河川担当で指導しておりますが、開発に関する部分につきましても、浸透しやすい部分につきましては、家庭の宅内の排水施設自体を浸透の形に極力お願いするということによって抑制をしていく。
 一番お金がかりますのは、調整池等々を場所を決めてつくっていく。これにつきましては、新設することはかなりハードルも高い部分がございますので、既存の公共用地等々を活用した中でできないかというものを実現に向けてしていかなきゃいけない。
 もう一つはコミュニティープラントですね。今、ほとんどの団地自体は下水道の切りかえが終わっているところでございます。その元汚水で使っていましたコミュニティープラントを利用できないかという部分は、中期ビジョンの中でうたわれております。
 そういう部分につきまして、実施に向けて今後取り組んでいきたいというところでございます。
 
○吉岡 副委員長  それはわかりましたが、まず、57.1ミリ対応の10年確率について、整備率は今どのくらいまで進んでいるんですか。
 
○渡辺 都市整備部次長  雨水管渠の整備につきましては、整備すべき計画延長が約307キロでございます。平成23年度の末で約307キロでございます。約236キロで整備率は約77%でございまして、今年度24年度実績ベースが699メーター、約0.7キロしか伸びておりません。全体で77.2%でございます。
 
○吉岡 副委員長  なかなか結果的には10年確率も厳しいと。先ほどお話があったいろいろありますよね。流出抑制だとか、舗装面だとか、浸透だとか、いろいろありますけど、一番大きい調整池とか貯留槽はなかなか大変なのはよくわかるんですけども、今おっしゃったのは、57.1ミリというのは具体的に管を広げるとか、そういうようなことですか。
 
○渡辺 都市整備部次長  済みません、メーターとキロ数がまじって申しわけありません。今年度行ったものが0.7キロでございます。実際に100%というものは、上流部分で家が少ない場所の部分等々も含めた中で、計画断面が足りない部分が未整備ですよ、整備が必要ですよという形の中に残り23.8%が入っているというところでございますので、実際には、下流の、先ほど言いました重点地区の中で危ないところを優先してやっていくという形で行く形でおりますので、そういう形でいけば、全て100%目指すという目標はございますけども、家屋が少ない部分とか、そういう部分も含めた整備の部分だということで御理解いただけないかと。
 
○吉岡 副委員長  なかなかお金のかかる事業だということは承知しているんですけれども、そうすると、57.1ミリについても、ほかのいろんな事情があって、100%までなかなか厳しいんじゃないかということですか。
 
○渡辺 都市整備部次長  現在、来年度2億円を整備するお金として予算要求しております。これにつきましては、施工延長としまして1.6キロを予定しておりまして、これにつきましても、先ほど言いました重点地区を中心に進めていって、まだ計画自体が追いついていかないという部分もございますが、浸水の多い部分について、断面の足りない部分について断面を大きくして、少しでも減災に向けての取り組みをしていくというところがまず整備する方法でございます。
 あと、先ほどの汚水と同じように、雨水管につきましても老朽化しておりますので、長寿命化の計画まではまだいっておりませんが、劣化診断を行いながら、少しでも延命できるような形での取り組みをしているところでございます。
 
○吉岡 副委員長  それと今、コミュニティープラント、例えば西鎌倉なんかのところにもありますよね。ああいう場所を使って一時的に水をためて、下に流れないような、例えばですよ、実際わざわざつくるとなったら大変ですけれど、そういうことを利用できるような場所というのは幾つかあるんですか。
 
○渡辺 都市整備部次長  今現在把握しておりますのは3カ所でございます。1カ所は、先ほど副委員長おっしゃっております西鎌倉、あと今泉、それとあと常盤です。常盤の団地の下のコミュニティープラントが移管を受けておりますので、それを利用させていただいた中で大塚川への部分、西鎌につきましては神戸川、今泉につきましては砂押川の流出抑制を考えていきたいというところでございます。
 
○吉岡 副委員長  一遍にはできないと思うんですけども、今あるところを利用しながら、今、都市型水害でばーっと来てしまう。山が少なくなってきているというか、吸水ができなくなってきている。だから、それはぜひよろしくお願いしたいと思いますが、まだそこまでの具体的な実施計画には盛り込まれるという状況にはなっていないのでしょうか。
 
○渡辺 都市整備部次長  はっきり言わせていただきますと、まだできていないというのが現状でございます。中期ビジョンにのりましたので、これをもとに利用できるような形の検討をして、実施計画にのせ込んで、実施設計をかけまして、実施に向けての取り組みに早く着手していきたいと思っております。
 
○吉岡 副委員長  ぜひよろしくお願いいたします。この間も腰越行政センターのお近くの方で、前、床上浸水になられた方が、今度なったらもう住めないよと、引っ越さざるを得ないみたいな話があって、何年もたっていますけれど大変御心配されているということを改めて伺いまして、ぜひよろしくお願いしたいなと思います。
 
○浄化センター所長  先ほどの納所委員の質疑の際の東京電力の賠償のお金の件でちょっと訂正をお願いしたいんですが、第1回目の金額が535万6,240円です。そして2回目が970万7,607円、この2回が振り込まれてございますので、この場で訂正をさせていただきます。
 
○石川[寿] 委員長  ただいまの訂正発言を確認してよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見ありますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 これでこの議案を終わります。
 職員入れかえのために、暫時休憩をいたします。
              (17時16分休憩   17時30分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開します。
 理事者に申し上げますが、審査を能率的に進めるため、説明については簡潔明瞭にお願いいたします。なお、説明は座ったままで結構です。
  ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、第45款土木費、第5項土木管理費のうち都市調整部所管部分及び第20項都市計画費のうち都市調整部所管部分について、一括して説明をお願いします。
 
○征矢 都市調整部次長  議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算、第45款土木費、第5項土木管理費及び第20項都市計画費のうち調整部所管部分について御説明いたします。
 議案集その2、7ページをお開きください。予算に関する説明書は92ページから95ページ及び98ページから101ページ、予算事項別明細書は238ページから241ページ及び257ページを御参照ください。
 第45款士木費、第5項土木管理費、第10目建築指導費は4,717万7,000円で、都市調整の経費は、都市調整課の都市調整運営事務に要する経費で、神奈川県八市開発許可研究協議会負担金などを計上いたしました。
 事項別明細書239ページに参ります。開発審査の経費は、開発審査課の開発審査事務に要する経費、開発登録簿複写のための印刷製本費などを計上いたしました。
 事項別明細書240ページに参りまして、建築指導の経費は、建築指導課の建築指導事務に要する経費として、建築審査会委員報酬、特殊建築物等定期報告業務委託料及び建築基準法に基づく構造計算適合性判定業務委託料などを計上いたしました。
 事項別明細書241ページに参りまして、建築相談事業に要する経費として、耐震相談業務委託料、木造住宅耐震改修工事費等補助金及び危険ブロック塀等対策事業補助金などを計上いたしました。
 予算に関する説明書は98ページから101ページ、事項別明細書は257ページに参ります。第45款士木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費、都市計画一般の経費のうち、風致地区事務に要する経費は141万1,000円で、風致地区内標柱維持修繕料及び古都保存連絡協議会負担金などを計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○高橋 委員  いろんな部署でほかの委員からも質問が出ていたことですけれども、通学路の安全確保ということで、数年前から建築指導課で危険ブロックの調査をしていただきまして、台帳をつくって、所有者へ是正をしていただきたいということは、もう10年ぐらいたちますでしょうかね。昨年も通知を出していただいたようで、やっとそろそろやらなきゃいけないかなというようなことで、皆さん考え始めていただいている方も多いのかなと考えております。
 ちょっと基礎的なことをお伺いをしておきたいんですが、まず、当初何件是正のお願いをしたかということと、その後いろいろ是正をしていただいた案件があると思うんですが、今年度まで何件是正できたか、お願いします。
 
○飯山 建築指導課担当課長  通学路のブロック塀の御質問についてですけども、一番初めといいますのは平成4年、5年度あたりのことでございまして、その当時調査をかけた件数としては4,300件余りございます。約9割以上が危険であるという結果が出ています。その後、平成8年度から平成15年度にかけまして追跡の調査を行って、改善、除却等が順次行われている状況です。
 この追跡調査につきましては、担当職員で、建築防災週間等を活用して、職員の手で調査をかけているということで、一斉の調査ができないということで、平成24年度ですけれども、これまでに調査をかけてきた台帳に記載をしている物件について、改めて全通学路の調査をかけたということでございまして、現在まだ、調査自体は終了しているんですけれども、今集計作業を行っているところでございまして、間もなく結果が出てこようかと思っております。来年度に向けまして、この調査結果に基づきまして、関係する庁内の学務ですとか防災安全部の関係課とも協議をして情報の共有を図り、そして必要な危険箇所に対する改善指導をしていきたいという状況でございます。
 
○高橋 委員  大体でいいんですけど、大体今何件ぐらいになっているんでしょうか。
 
○飯山 建築指導課担当課長  今の推計で申し上げたいんですけども、当初の4,100件ぐらいですか、4,000件を超える危険箇所ということですけども、半数程度は改善が図られているのではないかと見ているところでございます。
 
○高橋 委員  半数というと、かなり改善されたなという印象もありますけれども、件数からすれば2,000件ということで、その数だけ聞くと、通学路だけですからね。実際には通学路じゃないところのほうが多いわけでして、通学路にまだ2,000カ所、子供たちが歩くところに危険な塀が存在する。これは本当に何か手だてをしなきゃいけないなと。
 以前から建築指導課としては、鉄筋1本と言ったら失礼かもしれないですけれども、あるべきところに鉄筋が1本なかった、もしくは1列なかった、これは建築基準法不適合ですから、これは危険ブロックになるわけですね。それはそういう形でやらざるを得ない立場です。ところが、実態として、無筋のものと、鉄筋1本足りないものとどっちが安全かといえば、それは1本足りないほうが安全なわけでして、無筋のものについてはかなり早くやっていただかないといけないなと。
 そういうそれぞれの違反状態を、プライオリティーをつけながら、やっていただけない場合には、そこについてはどういう回避ができるかとか、通学路を変えることができるのかとか、そこに先生が立つことができるのかとか、いろんな手だてがあるんじゃないか。そういうことも含めて、学校や安全・安心とも一緒に協議をしていただきたいということで、協議会をつくってその話もしていただいているところなんですが、もう一つ、一石二鳥作戦じゃないんですけれども、狭隘道路でそういうブロックが存在する場合に、狭隘道路の制度を使うとこういう形で補助もできますよという話し方をしていくと、少し話が進む場所も出るんじゃないかなと。
 これはそちらの担当じゃないんですけれども、そういうことも全体の協議会の中では、だからかなり細かく見ていかないとそういうことはできないことなんですが、子供、特に小学生の子供たちが歩く場所で、狭隘道路だったらなお危険ですから、改善していただければありがたいということで、そういうことも含めて協議をいただけないかなと思うんですが、どうでしょう。
 
○飯山 建築指導課担当課長  今委員御指摘のとおり、通学路以外にも狭隘な道路が市内にたくさん残っておりまして、狭隘道路につきましては、狭隘道路拡幅整備事業が行われているんですが、建築指導課としては、建築確認に伴う道路の後退の指導ということで、非常に関連が深いわけなので、日ごろ、狭隘道路の拡幅をより進めていけないかということで、今年度も協議もしたりしておりまして、一石二鳥というお話もありましたけれども、狭隘道路の場合に、物件の障害物の補償の制度もありますので、そのとおり整備が行われれば、危険なブロック塀も撤去され、安全が確保されるということでございますので、今後とも、先ほど申しました関係課に加えまして、道路の部局とも協議をして整備を図っていきたいと考えています。
 
○高橋 委員  そちらはまたよろしくお願いします。
 さらに建築指導の関係でお伺いをしたいんですが、建築確認の行為なんですけれども、これも民間確認ができるようになって久しいんですが、年々民間確認の件数がふえてきておる状況でありまして、それに伴ういろんなふぐあいといいますか、出てきているわけでありまして、最初に確認をしたいんですけれども、24年でいいんですけれども、鎌倉市全体で建築確認が何件行われて、そのうち市のほうで何件やっていただいたんでしょうか。
 
○松本 建築指導課担当課長  今年度、若干件数が減ってきておりまして、3月11日現在で合計832件の建築確認申請が出ておりまして、そのうち54件が鎌倉市、民間が778件、割合にしますと鎌倉市の分は約6.5%ということでございます。
 
○高橋 委員  これは、市のほうをやめちゃうというわけにはいかないんですよね。
 
○松本 建築指導課担当課長  制度的には、例えば鎌倉市にしか出せない計画通知というものがございまして、やはり100・ゼロというわけにはいかないと認識しております。
 
○高橋 委員  参考までに、その計画通知というのはどのような許可なんでしょうか。
 
○松本 建築指導課担当課長  特定行政庁を置く、例えば鎌倉市が建築確認を出すときに、鎌倉市の建築主事に対して通知をする。同じように、神奈川県とか国も建築確認を出すのに、通常でいう建築確認ではなくて計画通知という形で、中身は全く同じなんですが、通知をする形になって出てまいります。
 
○高橋 委員  わかりました。先ほどもちょっと申し上げましたように、民間確認のために、周辺の環境にそぐわないような確認が出たりとか、かなり口幅ったい言い方をしておりますけれども、そういうケースもあったりということで、確認をしたことのチェックみたいなこと、もしくは竣工検査とか、そういうところに力を入れていただきたいというお願いをずっとしてきておるんですけれども、何かその辺の民間確認のチェック体制、もしくは完成検査のチェック体制とかの取り組みはどうでしょうか。
 
○松本 建築指導課担当課長  民間の場合のトラブルといいますか、役所がやっているものと違うのは、基本的に民間の場合については行政指導はしない、これが大前提になっておりますので、一つの例を挙げれば、住民協定が民民の申し合わせ事項ですので、法律処分でない、それを強制するわけにいきませんので、そういう意味で民間の場合の行政指導がないというのと、役所が直接する場合については行政指導もできるということの違いはあろうかと思います。
 中間のチェック体制につきましては、民間が通常の場合建築確認を引き受けますと言った時点で引き受けの通知が参ります。通常でいくと、今までの場合は、市役所に来たときに関連各課を回っていただいて、裏番と言っておりますけれども、必要事項を確認していただいて受付をしていたと。それが今度民間の場合はできませんので、引き受けの時点で、私どもの事務担当が関連各課に全て通知をいたします。送られてくるのは、残念ながら概要書、通常でいくと、図面からいえば案内図と配置図だけでございますが、その通知が参りますので、その範囲の中でチェックするものについてはチェックをして、疑義があるものについては担当がおのおの審査機関に連絡をさせていただいているという状況でございます。
 同じく、中間検査、完了検査についても、そういう結果ですよという形で通知が来ますので、法律に基づいてチェック項目がよいか、中身のチェックまではできませんが、そういう中でチェックはさせていただいております。
 
○高橋 委員  1,000坪の敷地にお宅を建てるとか、すごいわかりにくいというか、そういう計画もあったりとか、この間も質問が本会議でされておりましたけれども、行政のチェックを受けないで済むがために、ぎりぎりのところでいろんな計画がなされている。そういうものをしっかり見ると、場合によっては確認がとれない内容のものも出る場合があるわけですね。そこのところのチェックをしていかないと、町全体がばらばらな感じになっていってしまうのかなと。
 一件一件ですよと言いつつも、その一件一件が重なって町を形成しているわけですから、一定のルールを守っていただく。確かに法律で、そういう資格を持っている方が法律に基づいてチェックして確認しているんですよということで、本来であればそういうふうなことにならないというのが普通だとは思うんですけれども、でも、現実問題としては、きちっとできていない案件も幾つかあったわけでありまして、その辺のチェック体制ができるようなことを考えていただきたいなと思うんですが、何かないですかね。
 
○松本 建築指導課担当課長  委員御指摘のような、例えば建物のプランを見て判断するとかいうのは、今のところ、残念ながら、先ほど話したように配置図しか来ませんので、例えば建物の中身を見て疑義があるとかというものについては、残念ながら、私の今の立場の中では審査することはできません。
 ただ、その中身が間違えば、たとえ民間であれ同じ処分を受けます。そのために建築確認の取り消しもありますし、確認審査をした審査員、その人間さえも今処分されております。現実的に定期的に国交省から来て、設計者だけじゃなくて、審査した人間でさえも間違いですということについては相当の処分を受けてやられておりますので、民間だから甘くなるということについては基本的にはないものと考えております。
 
○高橋 委員  景観形成地区ですとか、まちづくりをしているような地区ですとか、そういう地区独特のルールみたいなものもあろうかなと。そういうときには多分、こういうのがありますよということで御連絡をしていただけているのかなとは思いますけれども、そういうものを通知のやりとりだけで御理解いただけるものなのかなと、そういういろんな心配もありますので、何か鎌倉独自のルールを考えていってもらえればなと、一応それは要望だけしておきます。
 
○赤松 委員  実は2月定例会で建設常任委員会に付託された鎌倉山二丁目の開発の件で、建設常任委員会は審査の結果、継続審査ということを確認をいたしました。最終本会議で報告されることに予定されているわけですけど、実はきょう昼休み、昼食休憩のときに、建設常任委員会委員長赤松正博様、建設常任委員各位様ということで、鎌倉山の緑を守る会の方から文書が届いたんです。私、これすぐコピーをしまして、建設常任委員会のメンバーに、資料もついておりましたので、資料も全部コピーして、議会事務局を通じてお届けをいたしました。
 たまたまこの特別委員会のメンバーに、建設常任委員会の池田副委員長と石川委員と3人おりましたので、3人でちょっと相談をさせていただきました。その結果、継続審査の案件に関連する内容ですので、これそのものをこの特別委員会で質疑をするのは好ましくないというか、やはり建設常任委員会でやるのが筋だということで、一応相談したところなんですが、建設常任委員会を開くかどうかも含めまして、事実関係だけはちょっと確認したほうがいいということで、私が委員長なので、代表して事実関係だけ確認をさせていただきたいと思っております。
 内容は、さきの建設常任委員会に出された陳情は、個人の名義で約3,000平米を若干超えるわけですけど、超える開発の許可を、個人住宅を建設するということで許可をとったわけですが、市が許可を出しているわけですけど、その前に実は事業者が開発計画を立てて手続を進めていたけれども、道路要件を満たさないために開発の許可を得られないということになって、その計画は取り下げて、そして、その事業者の100%オーナーである方の親族が申請人になって個人住宅を建てるということで申請をいたしました。そのことによって、都市計画法あるいは手続基準条例、さらにはまちづくり条例の開発許可の基準に関する条項全てが適用除外ということになって、開発許可がおりました。申請の内容は、申請人の専用住宅を1戸建てるという計画での許可でありました。
 ところが、いろんな状況から、これはそうではないんじゃないかということから陳情が出されたんですけれども、どういう審査をして、間違いなく個人の一戸建て住宅だということを審査したのかというところで建設常任委員会での質疑が交わされたわけですが、事業者が計画したときには、8区画の宅地分譲計画でありました。既に現地は樹木が伐採されて丸裸に今なっているわけですけれども、たまたまこの間建設常任委員会が開かれた2月27日、審査して継続ということを確認したんですが、その翌日の2月28日に地元の方が、工事現場に来ていた作業員とこれは書いているんですけど、作業員が持っていた設計図を入手した。その設計図は、ちょっとこれ見づらいんですけど、2枚来ていました。これは何かというと手なんですよ。手で持っている指が写っているんです、ここにね。ここがちょっと丸まったような形になっているから、恐らくこれは開いた図をまたもう一枚あれしたんだと思うんですけど、こういう中身。図面が2通送られてきました。
 いつつくられた図面かというと、2月22日なんです。つまり、建設常任委員会は27日なんですけど、その前にこの図面はつくられていて、開発の許可は12月28日かなんかですね、たしか。伐採した後この図面がつくられた。その図面は、事業者が当初計画していたのは8宅地だったのが、これは10区画、10宅地になっている。これを関係者が現地へ持ってきて見ていた。それを入手したということで、慌てて住民の方が、これはとんでもない、自分たちが言ったとおりじゃないかということで、市長宛てに文書を、3月4日付で市長宛てに、この図面を添付して善処してほしいというお願いをした。だけど、市からは、連絡先も書いているんだけど、何も言ってこない。議会として、陳情審査した建設常任委員会として、何らかの形でこの問題についてきちっとしてほしいと、そういう趣旨の依頼でありました。
 これは本当に議会で、建設常任委員会で議論した、心配していたことが現実になってきているのかなと私自身は思っておるんですけど、具体的な中身に入るのは好ましくないと思いますので、事実関係だけ確認させてください。こういうお願いの文書とこういう図面ですね、市長宛てに送ったという事実は間違いないかどうか、届いているかどうか、まずそれを確認させてください。
 
○開発審査課長  市長から、こういうものが来ているということで、私がその文書をいただいております。
 
○赤松 委員  それで、区画割が、事業者が当初計画したときは8宅地で、今回これ10宅地になっているんですけど、同じ内容のものでしょうか。これ市長宛てに送っているというんだけど、同じものかどうかの確認です。
 
○開発審査課長  市長からいただいたものは、緊急要請松尾市長殿という頭紙ですね。その次に手が写っている写真、その後に白黒のコピーしたやつ、最後に現況図。開発許可をとった図面がついている。それをいただいております。
 
○赤松 委員  じゃあ、私どものところにないのもあるのかもしれませんが、指が写っている写真、これだと思います。だから同じものだと思います。このことについて、市として、事業者というのか、その申請人個人というのか、問い合わせはしましたでしょうか。
 
○開発審査課長  代理人に問い合わせしております。ただ、代理人としても、図面については全然知らないということで、要は市長の手紙に書いてあるのは、工事はきょうにもスタートしかねない、至急工事の停止を命じてくださいということだったものですから、その辺の事情を聞いたところ、地元説明会をやってから工事に入る、今は工事は一切やっていないということだったものですから、説明会が終わってから工事に入るということであれば、工事をするということではないので停止を命じることもないということで、連絡もしていないという状態でございます。
 
○赤松 委員  そうすると、代理人に連絡をとったということで、申請人本人との連絡はとっておらないということですか。
 
○開発審査課長  あくまでも開発許可の代理人ということで、そちらに手続が全部任されておりますので、そちらと連絡をとっているということでございます。
 
○赤松 委員  これ踏み込んでやるとちょっとまずいので、私はこれ以上質問は避けたいと思います。建設常任委員会の開催については建設常任委員会のメンバーと協議をさせていただきたいと思いますが、実は建設常任委員会で、私自身が委員長を交代させていただいて質疑をさせていただいたわけなんですけれども、正直心配したのが、これが事実だとすれば、こういう図面が、これ日付までついてつくられている図面ですから、全くどこか関係ないところから降ってきた図面じゃないと思うんです。
 こういうことが現実に、2月22日というこの日付で工事の関係者が現場で持っていた、そのことは何を意味しているのかという問題も含めて重大な問題と私は思っております。ということで、きょうはこの程度にとどめたいと思いますが、事実関係がわかりましたから、そのことを土台にして建設常任委員会の各委員と協議をいたします。建設常任委員会開催ということもあり得る話だと思いますので、承知置き願いたいと思います。
 
○山田 委員  建築相談の関係で、木造住宅の耐震改修ですが、平成24年度なんですけれども、予算的には1,360万円、24年度はあったんですが、この件数と執行状況はどのようになっているか。現段階までで結構です。
 
○飯山 建築指導課担当課長  木造住宅の耐震改修の事業ですけれども、当初、耐震改修工事費の補助金としまして、一般世帯が8件分、低所得世帯の10件分、18件分を計上しておりまして、これが、震災から2年近くたっておりますけれども、市民の防災意識の向上ということで、また各地で余震等もございまして、耐震改修工事を実施される世帯、この補助金を活用される世帯が増加をしていまして、24年度9月と12月、2度の補正をかけて、今の段階では33件の改修工事費の助成の申請を受けているという状況でございます。
 
○山田 委員  先ほど一般と低所得者と分けられていましたけれども、この33件の内訳はわかりますか。わからなければ結構です。そうすると、今の話は、当初予算1,300万円強、1,360万円かな。補正後の合計は最終的にはどの程度になったんですか。
 
○飯山 建築指導課担当課長  予算額ではなくて補助金の執行状況でよろしいでしょうか。33件で、補正額が2,406万2,000円という状況でございます。
 
○山田 委員  平成24年で、もともと計画としては、合計にしますけど18件が当初。だけど、ふえて33件が現段階まで来ていました。二度補正を打って、現在補助額の合計値が2,400万円強という段階ですよね。そうすると、課長がおっしゃるには、震災等を契機にしてかなりふえてきたというのは24年の実感としてお持ちなんですけど、25年が、予算を組んだときの状況にも多分よるんでしょうけれども、2,200万円には当初なっている。市長は、木造住宅の耐震補強の助成というものも重点事業に入れて、継続の事業であるけれども重点事業だよ、防災関係はかなり力を入れてやるよというのは、予算編成時には、庁内にも一般的な意識としては高まっていたんだろうと思うんですが、予想からして2,200万円という現段階でのものというのは、今後の伸びの状況があるからいいじゃないかというのももちろんあるんだけれども、もう少し加速させるべきじゃないかとか、申請者が24年の状況から見て少し待ちがあるから、もう少しふやしておかなきゃいけないねということは、2,200万円の今後の執行状況を考えると少し低いんじゃないかなという気もするんですが、このあたりは現段階ではどういう評価をされているんですか。
 
○飯山 建築指導課担当課長  24年度の当初予算で1,360万円であったんですけれども、それが2,400万円まで増加している状況は確かにございます。そういった中で、今後も、25年度も引き続きこの傾向は続くのではないかと考えておりますけれども、24年度当初の予算に比べれば6割増ということで見ておりますので、当面これで対応していきたいと考えております。
 
○山田 委員  24年に33件という数字が今出ましたけれども、24年で申請そのものが33件以上になっているのかいないのか。現段階では33件までは出ていたんでしょうか。それ以上に今あるのかないのかだけ最後に確認します。
 
○飯山 建築指導課担当課長  現在、33件でとまっている状況です。
 
○山田 委員  新たな申請はもうないという意味合いで、あるいは相談とか、実はちょっと補強したいんだけどもという相談もないのでしょうか。
 
○飯山 建築指導課担当課長  改修をしたいという相談自体はないわけではなくて、継続してございます。ただ、今年度の予算の執行という意味で、3月いっぱいまで受けられる状況ではございませんので、工事の完了まで見ませんと執行ができないということで、申請自体はとめている状況でございます。ただ、相談自体はこれまでどおり来ております。
 
○山田 委員  質疑はしません。要望になっちゃうんですけども、いってみれば、まだまだこの事業というのは、潜在的には多分相当これからも伸びるだろうと思いますので、相談のいわゆる受注残になっていますから、このあたりを少し考慮に入れて、今後の伸びに対しては積極的な対応を、この段階で要望だけさせていただきます。よろしくお願いします。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに御質疑ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はありますか。
 
○高橋 委員  意見で、通学路の危険な塀について。
 
○石川[寿] 委員長  ほかにいらっしゃいますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。事務局、確認をお願いします。
 
○事務局  高橋委員から意見で、通学路の危険な塀について。御確認をお願いします。
 
○石川[寿] 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認いたしました。
 それでは、意見を打ち切り、この項を終わります。
 暫時休憩します。
              (18時12分休憩   18時20分再開)
 
○石川[寿] 委員長  再開いたします。
 理事者に申し上げますが、審査を能率的に進めるために、説明については簡潔明瞭にお願いします。委員の皆様も御協力お願いいたします。
    ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○石川[寿] 委員長  次に、第10款総務費、第5項総務管理費のうち、まちづくり景観部所管部分並びに第45項土木費、第10項道路橋梁費のうち、まちづくり景観部所管部分及び第20項都市計画費のうち、まちづくり景観部所管部分について、一括して説明をお願いいたします。
 
○まちづくり政策課長  議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち、まちづくり景観部所管部分の内容につきまして御説明をさせていただきます。
 議案集その2、6ページをお開きください。平成25年度鎌倉市一般会計予算に関する説明書は44ページから45ページを、平成25年度鎌倉市一般会計・特別会計予算事項別明細書の内容説明は36ページを御参照ください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第25目企画費は7,225万9,000円で、そのうち、まちづくり景観部の事務事業に要する経費は246万7,000円で、都市政策の経費は、都市政策事業として、まちづくり審議会委員及び公聴会委員の報酬、開発事業説明会等に派遣される専門家、都市政策専門員及びまちづくり条例に基づき派遣される専門家の報償費、都市計画決定・変更図書作成業務委託料、まちづくり市民団体の活動に要する経費の助成金などを計上いたしました。
 予算に関する説明書は46ページから49ページにかけまして、第50目文化振興費は6,381万7,000円で、そのうち、まちづくり景観部の事務事業に要する経費は1,530万2,000円で、内容説明は56ページに参りまして、文化振興の経費は、旧華頂宮邸管理運営事業として、(仮称)旧華頂宮邸暫定活用運営会議委員の報償費、建物などの各所修繕料、庭園公開管理・屋内清掃の業務委託料、建物と庭園の警備委託料、庭園等管理に係る作業委託料、土地の賃借料などを計上いたしました。
 議案集その2は7ページ、予算に関する説明書は94ページから97ページにかけまして、第45款土木費、第10項道路橋梁費、第8目交通安全施設費は1億1,367万3,000円で、そのうち、まちづくり景観部の事務事業に要する経費は4,680万円で、内容説明は246ページに参りまして、交通安全施設整備の経費は、放置自転車防止事業として、放置自転車等返還業務嘱託員及び事務補助嘱託員の報酬、放置自転車等防止対策業務委託料、放置自転車等保管場所警備業務委託料、放置自転車等廃棄処分業務委託料、放置自転車等防止対策看板設置委託料、駐輪場土地賃借料などを計上いたしました。
 予算に関する説明書は98ページから101ページにかけまして、第45款土木費、第20項都市計画費、第5目都市計画総務費は14億9,045万9,000円で、そのうち、まちづくり景観部の事務事業に要する経費は3億720万9,000円で、内容説明は254ページに参りまして、都市計画一般の経費は、都市計画運営事務として、都市計画審議会委員及び事務補助嘱託員の報酬、都市計画図等の印刷製本費、都市計画関連データ等修正業務委託料、都市計画業務支援システム保守業務委託料などを、内容説明は256ページに参りまして、都市景観形成事業として、景観審議会委員の報酬、違反広告物の除却業務委託料、刊行物販売委託料、景観重要建築物等の修繕等に係る助成金などを、内容説明は267ページに参りまして、緑政の経費は、緑政運営事業として、緑政審議会委員及び緑化推進専門委員の報酬、特別緑地保全地区標識設置業務委託料、森林協会の負担金などを、内容説明は269ページに参りまして、緑地取得事業として、鎌倉近郊緑地特別保全地区の土地を購入するための不動産鑑定評価業務委託料及び購入費を、内容説明は270ページに参りまして、緑化啓発事業として、緑化啓発に関する業務委託料、まち並みのみどりの奨励事業補助金などを、内容説明は273ページに参りまして、緑地保全事業として、緑地保全基金への寄附金の積み立て、確保緑地の適正整備委託料、保存樹林・保存樹木・保存生け垣の所有者に対する奨励金、緑地保全契約者に対する奨励金などを、内容説明は274ページに参りまして、風致保存会助成事業として、公益財団法人鎌倉風致保存会の運営に対する補助金などを計上いたしました。
 内容説明は275ページに参りまして、交通政策の経費は、交通環境整備事業として、交通量調査業務委託料、交通広告委託料などを、内容説明は276ページに参りまして、交通体系整備事業として、交通計画検討委員会委員の報酬、鎌倉地域地区交通計画支援業務委託料、北鎌倉駅舎エレベーター設置補助金などを計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○石川[寿] 委員長  御質疑ございますか。
 
○石川[敦] 委員  市民と行政の協働をしているものを出してくださいと言って、資料を出していただきました。まず36ページの都市政策事業で、まちづくり条例に基づく専門家の派遣報償費と、まちづくり市民団体活動助成費がそうですとこの資料には書いてあるんですけど、これはお金をお支払いしているのみで、実際には政策に高めるような協働事業をやっているとは私には思えないんですけど、その点はいかがですか。
 
○まちづくり政策課長  こちらにつきましては、まちづくりの発意がある団体という方々からの意見を受けまして、その団体の方と市が対等の立場で、取り組む課題や目的、プロセス等を共有し、協力しながら、市民が主体となって、地域の個性を生かした魅力あるまちづくりができるような制度ということで、協働事業ということで考えております。
 
○石川[敦] 委員  それ両方ともですか。まちづくり市民団体活動費助成金というのがその枠ということでいいですかね。専門家の報償費はいかがですか。
 
○まちづくり政策課長  こちらのまちづくり条例に基づくコンサルタントの派遣事業にいたしましても、自主まちづくり計画とか自主まちづくり協定、地区計画、建築協定を策定または提案しようとする団体の方に対して、まちづくりコンサルタントを市から派遣して、地域のまちづくりを支援していこうとしているもので、その協働の一部と捉えて、こちらに載せさせていただきました。
 
○石川[敦] 委員  大丈夫なんです。その協働の意味が、つくり上げていくものという形でこの総合計画の注意書きのところに書いてあるので、読み上げている時間もないので言いませんが、お考えはわかりました。そうすると、ちょっと飛びますが、267ページのみどり課の中の緑化推進専門委員の報酬というのは、緑化推進専門委員は、今と同じような考え方ではないんですか。
 
○みどり課長  緑化推進専門委員の報酬につきましては、緑化推進専門委員の方を任命することによって、鎌倉市内のこれから保全していくべき緑地ですとか現在保全されている緑地について、その状況を把握していただいた中で、市にアドバイスをいただくとか、そういうことになっております。
 
○石川[敦] 委員  ごめんなさい、質問が悪かったです。事業の内容を聞いたのではなくて、この専門委員がなさっていることも、先ほどの御説明、まちづくり専門家の報償費が協働であるならば、この専門委員の報酬も当然協働として取り扱うべきじゃないかと思うんですけれども、載ってこなかったのはどうしてかなと思ったんです。
 
○みどり課長  緑化推進専門委員につきましては、市にアドバイスをいただくということでして、そういう意味では協働ではないと考えて載せておりません。
 
○石川[敦] 委員  市民からのものを取り上げるということではなくて、御本人の専門性の中でやるということですね。わかりました。
 次は、256ページの違反広告物の除去についてです。私は過去に青少年指導をやったことがあるので、違反広告物の除去員なるものを経験しているんですけれども、ここのところは、言われたことをやったという感じで、協働した認識が私にはなかったんですが、これも協働事業として挙がってきていますけど、その辺のところはどのようにお考えですか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  おっしゃるとおり、協働で何々をつくり上げていくということではございませんで、行政が担うべき屋外広告物の違反のものに対しまして、市民のお力をおかりしているということでございます。そういう意味では、新たな施策等を組み上げていくという事業ではございません。
 
○石川[敦] 委員  よくわかりました。そうすると、景観形成協議会活動助成金というのは1,000円ですけれども、これは逆につくり上げていくほうじゃないかと思うんですが、随分と厳しいなと思いますが、いかがですか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  景観形成協議会につきましては、これはまさにどちらかといいますと市民が主体で地域のまちづくりを進めていく地域でございまして、鎌倉の場合は、商店街も含めまして五つぐらいあるんですけれども、その中で市の役割といたしますと、皆さんの活動に対してアドバイスをしていく、あるいは専門家を派遣をしていくとか、そういうサポートでございます。
 そういう報償費については実際に予算の中にございまして、今回、助成金につきましては、市民が活動されたときの通信費ですとかコピー代など事務経費について、私どもの制度とすると2分の1助成する内容になっておりますので、その辺の対応ができるようにということで金額を載せております。
 ただ、皆さん御自分の協議会の中で会費などを取っていて、その中でやられているんだろうと推測されておりますけども、ここのところ補助金の申請がございませんので、とりあえずその項目1,000円を上げさせていただいて、通信費程度であればこのぐらいでできるだろうと。場合によって多く出てくれば、それはまた予算の範囲内で対応していきたいと、このように考えております。
 
○石川[敦] 委員  ちょっと私は誤解してしまっているかもしれない。景観形成協議会というのは、景観を形成していくための政策形成に大きく関与して、責任を持って発言をしていく協議会という認識で大丈夫ですね。
 
○大場 まちづくり景観部次長  まさに地域のまちづくりのルールづくりですとか、そういうことをやられておりますし、実際に由比ガ浜の商店街なども入っておるんですが、これは皆さんで新たに、区域の中に建築行為などがあるときには、そのプラン、建物などを会員の皆さんで協議をされて、建てようとする方も一緒になって御説明をしたり、まさに地域で市民の皆さんが中心となってやっている。これが最もまちづくり、景観形成には重要なことでございまして、市はそれをサポートさせていただくという立場で、その事業に対応しているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  市民の方がボランティアでそれだけの重要なことをしてくださるということは、それはそれでいいのかもしれませんけど、市民と協働でまちづくりを進めていくという鎌倉市の方針からすると、甘えてばかりでいいのかなという感じも、お金を取らなくていいところからはもらわないみたいなのはどうなのかななんて思います。
 次に、270ページの緑なんですけど、緑化啓発事業、これも市民と参画して一緒にやるべき事業だと思うんですが、こちらも補助金になっていますけれども、お金を払うだけではなくて、参画をしてやっていただいているという認識でやっている事業ですか。
 
○みどり課長  緑化啓発事業委託料ということでよろしいでしょうか。
 
○石川[敦] 委員  ごめんなさい。私、こちらのページを確認していないんですけど、恐らく、まち並みのみどりの奨励事業補助金をこの資料に載せていただいたと思います。
 
○みどり課長  失礼いたしました。このまち並みのみどりの奨励事業というのは、緑の基本計画の中で、協働という言葉は使っておらないんですけれども、市民の方と連携をしながらよりよい町、緑豊かなまちづくりをしていこうということで、その連携の推進の中で、市民が主体となる緑化への支援ということで、緑化に協力をしてくださるということで、沿道部分の緑化を御自宅でしてくださる方に対して補助金を交付するということにしております。
 
○石川[敦] 委員  そうすると、事業の内容は一応私も確認をしてきましたので大丈夫なんですけれども、協働というよりは連携というところで、一歩下がった感じで認識して大丈夫ですか。
 
○みどり課長  下がったかどうかというのはあれなんですけども、緑の基本計画では、申しわけございません、協働という言葉ではなくて、市民の方々と、いろいろな方々と連携しながらよりよいものをつくっていこうということにしております。
 
○石川[敦] 委員  連携と協働というのは、認識はどこで違うんですか。
 
○みどり課長  連携というのは、この件にありますように、同じ目的を持ってまち並みを緑化していこうという方々に対して、補助金によって補助をしていこうという認識。協働というのは、お互いの目的に対して、同じ考えを話し合いながら協働事業を考えていくというような認識で私はおるんですけれども。
 
○石川[敦] 委員  ありがとうございます。最後なんですけど、緑地保全事業、273ページ、これも奨励事業で補助金、補助金と並んでいるものを挙げていただいたんですが、こちらも、話し合いの結果、協働として政策に高めているという認識からはちょっと離れているような気がするんですけど。事業の内容はわかっていますので、補助金の考え方を聞きたいと思います。
 
○みどり課長  樹林管理事業ですね。樹林管理事業につきましては、緑を適正に管理していくためにはそれなりの費用もかかるということで、わずかばかりではありますけれども、その一部を市で補助をしていくという内容の事業でございます。
 
○石川[敦] 委員  お金をお渡ししているという形ですね。
 
○みどり課長  現在はそうです。
 
○石川[敦] 委員  これで終わりますけれども、ちょっと今聞いてみると、協働という考え方が各課ばらばらで、事業ごとにも違っているかなという認識なんですが、体調が悪いと伺っているんですけど、協働というところでどのようにお考えになるか、今の御答弁を踏まえて最後に部長に伺えたらと思います。
 
○土屋 まちづくり景観部長  協働というのが、私は、当初からやっていますのが、緑の基本計画策定当時から、計画の策定当初から市民参画という形の中でやっておりまして、常に一緒につくり上げて、またその計画をつくり、またその計画を遂行していく。ただ、事業によっては、例えば緑地保全というのは、これは行政が主体でないとできませんから、それは行政が主体。ところが、生け垣をつくっていくということになれば、当然市民の方が主体にならなければできないということですので、その強弱は当然あろうかと思いますけども、そういう意味で、今まで緑行政関係、景観行政、全てそういう形で私は取り組んできたということでございます。
 
○石川[敦] 委員  そうすると、計画の段階から一緒に取り組むものもあり、また、市の事業をともにやっていく、事業をやっていくというものもありと、やはり2種類じゃないかというふうにお考えですか。
 
○土屋 まちづくり景観部長  その事業の内容によってやはりものが違うと思います。ですから、大きなマスタープラン、要するに各事業は大きなプランを持っておりますので、そのプランニングのときに、大きな話題として、計画づくりに参画をまずしていただく。ただ、各事業においてはやり方がそれぞれ違いますので、その強弱によって、市が主体になるのか、市民が主体になるのか、それはその事業によってお互いに話し合って決めていくということで、何が何でも一緒だということではない、ものによっては違うということだと思います。
 
○渡邊 委員  246ページの放置自転車防止事業でお伺いしたいんですが、去年のやつと比べてもそんなに変化はないんですけども、ちょっと気になったのが、上から三つ目の放置自転車等防止対策業務委託料といって3,000万円ぐらいかかっているんですね。前年度は3,100万円。これすごく、桁が違うぐらいイメージとしては大きいんですが、対策業務というのはどんなことを具体的にされているんでしょうか。
 
○交通計画課長  これは、鎌倉市自転車等放置防止に関する条例、これに基づきまして、自転車等放置防止対策の業務でございます。大きく三つの業務があります。
 まず警告・移動業務。これは月曜日から土曜日、7時30分から17時30分。放置禁止区域内、これは鎌倉駅、北鎌倉駅、大船駅及び区域外、これは市内を巡回しております、放置自転車に対する警告だの、張りつけだとか、自転車等の保管場所への移動等を行う業務でございます。
 次に監視業務でございます。これは月曜日から金曜日でございまして、また日曜日についても、振りかえで月2回ほど監視業務を行っているところでございます。具体的に、鎌倉駅及び大船駅周辺に監視員を配置しまして、放置自転車に対する放置防止の指導、それと自転車等の駐車場への誘導、そういう業務を行っております。
 三つ目でございます。放置しづらい環境づくりということで、フラワーポットの設置及び管理等を行うということで、具体的に言いますと、若宮大路の島森書店から鎌倉駅の地下でございます。それから、大船駅でいいますと大東橋周辺にフラワーポットを設置しているものでございます。
 
○渡邊 委員  それにしても随分、年間3,000万円というのは高いような気がして、月々にすると、これを12で割ると一月250万円かかっているということなんですが、毎年毎年3,000万円かかるということは、3年で1億近いお金がかかっているということなんですが、抜本的な対策というのは何か講じているんでしょうか。
 
○交通計画課長  具体的に言いますと、まず警告札の張りつけでございます。具体的に言いますと、22年度が10万3,281台に張っております。23年度でいいますと8万5,329台。かなりの放置自転車に警告札を張っている。それだけ人数がかかる、マンパワーがかかるというような事業でございます。
 
○渡邊 委員  私が、抜本的なというふうな言葉を使ったんですが、これは自転車を駅へ乗り捨てていく人の心理からすると、基本的には駐輪場がないからなんですね。毎年毎年3,000万円、3年で9,000万円という金を駐輪場をつくるという方向にしたほうが私は減っていくと思うんですけども、そういった駐輪場を新しくつくるというふうな発想はないんでしょうか。
 
○交通計画課長  駐輪場につきましては、市内10カ所、これは市が依頼しております。それから民間の駐輪場でございます。これは4カ所ございます。おおむね市内には1万台の駐輪が可能な施設がございます。ただ、これは平成2年から実施しているものでございます。その前は御存じかと思いますけど、市役所前のところに自転車がずっと並んで、非常に危険な状態でございます。それを、条例化をしまして、平成2年から実施しております。ごらんのとおり、市内放置防止区域については違法駐輪がない状態にしている、そういう事業でございます。
 
○渡邊 委員  今お伺いしたのは鎌倉と大船とお伺いしたんですが、まだありますよね。例えば深沢のモノレールの下とか、腰越の駅の周りも、かなり駐輪をしているんですけども、そういったほうの対策はないんですか。
 
○交通計画課長  深沢の駐輪場については、あれは無料で置ける状態にしておりますので、モノレールに乗車される方については、あそこに自転車を置いて大船に向かうということでございます。
 
○渡邊 委員  腰越はどうでしょうか。
 
○交通計画課長  腰越につきましては、駅周辺には、渡邊委員御存じのようにスペースがございません。具体的に言いますと、駐輪場が設置できない状況でございます。そのために、駅周辺、川沿いに違法駐輪をしているというのは私ども認識しているところでございます。それについては、先ほどの警戒をする作業員に巡回をするように私ども指示して、なるべく少なくするように努力しているところでございます。
 
○渡邊 委員  話はよくわかっているんですが、しかし、年間3,000万円も毎年毎年使って抜本的な改革がまだ先が見えないというのは、ちょっと考えなきゃいけないと思うんですよ。イタチごっこで、ステッカーを張ってどこかに持っていかれて、またとりに行って、そうだと思うんですね。ですから、ちょっと無理してでも少しずつ方向性を変えていかないと、一向によくならないと思うんですよ。
 基本的には駐輪場が足りないというのが大問題だと思いますので、諦めずに、例えば腰越なんかでも、結構あいている店というか、シャッターが閉まっている店があります、駅の周りでも。ですから、そういうのにちょっと声をかけて、あけてもらって、5台でも10台でも入れるような話をしてほしいですね。本当にです。
 例えば駐輪場で2層建てのやつとか、都内へ行くと地下のやつとかいろいろあるんですけど、鎌倉は地下は厳しいと思うけど、毎年毎年3,000万円はもったいない気がするんですよね。何かほかにもっと変える。賃借料が237万円。これはそこそこなんでしょうけど、毎年毎年3,000万円じゃね。何か庁内でアイデアでも出してもらって、前向きな方向づけをしていただきたいと思います。
 
○納所 委員  引き続いて放置自転車防止事業でございます。今質疑がありましたように、駐輪場がないというのは、結局は駐輪場が整備されれば放置自転車はなくなるわけで、この予算の比率も当然下がってくるというのは明らかなんですけれども、例えば湘南モノレールの富士見町駅周辺、これは放置しづらい環境づくりということで、プランター等設置をしておりますけれども、全く効果がない状況でございます。
 さらには、小袋谷跨線橋のかけかえで県の事業が進んでいく中で、いろんな形でこれから放置自転車もしくは自転車利用者の利用環境も変わってくることが考えられるわけですけれども、例えば湘南モノレール富士見町駅周辺の放置自転車防止対策には、何か妙案といいますか、プランはお持ちでしょうか。
 
○交通計画課長  まず富士見町の駐輪対策につきましては、地元の商店街と協働で、放置しづらいプランター等を置いております。ただ、そういってもかなり違法で置いている方につきましては、商店街も掲示板を設置して、そのところにまたプランターを置くということで、なるべく皆さんに放置しないようにということで今取り組んでいるところでございます。
 また、御存じのように、あそこにつきましては水道局の土地がございまして、セブンイレブンの脇でございます。そこについては、以前に船があって、これは違法で置いているところを強制撤去したということで、その敷地があいてございます。そこについては、水道局にも土地利用を、何とか使えないかというような御相談もありますので、私どもそこを何とか駐輪施設を設置させていただきたいということで、今後、水道局さんと調整していきたい、そう考えております。
 
○納所 委員  もう一つ、廃止されたJR大船工場に至る引き込み線の土地の利用も考えられると思いますけれども、これについての可能性というのはいかがでしょうか。
 
○交通計画課長  こちらにつきましては、経営企画部で取り組んでおります。これは私どもも、そのあいたスペースを有効活用しようということで、もしJRの了承をいただければ駐輪施設を設置しようということで、予算を確保していたわけでございますけど、結論的に言いますとあそこが使えない状況でございましたので、今は、先ほど御説明しましたように、水道局の土地を何とか活用したいという考え方を持っております。
 
○納所 委員  せっかくプランターを並べていただいて、あと黄色いカラーコーンですか、そういったものも並べて、御丁寧にそれと並べるように自転車を放置しているというような、それが1台あるとどんどん連鎖反応で同じようなとめ方をして、せっかくいわゆる側溝等を整備して歩きやすくあの道が整備されてきたにもかかわらず、歩行者は怖い思いをするということでございます。
 今後の努力に期待したいと思うんですけれども、この放置自転車等防止対策業務委託に関してなんですけれども、業務執行状況の確認は、新年度はどのような形で確認をしようと考えていらっしゃいますでしょうか。
 
○交通計画課長  確認というよりは、放置しづらい対策を、今後も私ども事務局として推進し、取り組んでいきたいと考えております。
 
○納所 委員  といいますのは、以前にもこれはお伝えしたことがある内容なんですけれども、実際放置自転車の防止対策業務に携わっていらっしゃる方から言われたんですけれども、委託をしたまんま市の職員が何も見てくれないというような印象を持ったようなんですね。
 これは確認はしているということは私自身も聞きましたけれども、ただ、そういった不満を持っている。というのは、それだけ防止対策の現場においては、市民の方に食ってかかられたり、苦情を強い口調で言われたりということで、市側の人間と見られると思うんですよね、業務委託をなさって、従事していらっしゃる方というのは。それが積もり積もって、その状況を市はわかってくれているのかというような御不満というのが、せっかくの対策事業を、これも3,000万円も使って委託してやってくださっているわけですので、これこそ市の業務を委託しているんだから、市の側でも定期的に、もしくは意見交換の場をもっと持つであるとか、具体的な現場の声を聞くという必要があると思うんですけれども、こういった委託先との業務内容の確認のあり方についてはどのように取り組むのか、伺いたいと思います。
 
○交通計画課長  この業務につきましては、委託をしている業者については、その都度報告をさせています。また、これは御存じのように、移動しますと、それを返還するのに費用がかかります。自転車に対しては1台1,000円を徴収するということで、それを不満に思った市民の方は私ども交通計画課に電話があって、このやりとりが、市の職員が1時間ほどかかっているというのがかなりあります。そういうことからも、委託をしている事業者に対しても、その対応を今後も積極的にやっていただきたいと考えております。
 ただ、先ほど言いましたように、市の職員は何もやっていないということではなく、現場等も見回っている事業でございますので、その点は御理解いただきたいと思います。
 
○納所 委員  その点はよくわかっております。ただ、その委託業務に携わっている方も相当数言われると思うんですよね。一番困っているのが原付バイクといいますか、それの苦情ということで、原付バイクは自転車の扱いですので、その委託された業務の従事者の方は注意できるわけですけれども、大きなバイクとなると警察の所管になるわけで、手が出せない。あんな大きなバイクがでんと放置されているのに取り締まらないで、どうして原付の自転車を簡単に取り締まるんだということで困ってしまう。
 これは、そう言われても、手が出せないものは出せないということなんですが、ということは、放置自転車の防止に関するキャンペーンといいますか、周知でありますとか、そこら辺が徹底をしていかないと、市民に周知していかないと、本当に放置自転車ではこういう困ることがあるんだ、こういう事故があるんだ、警告できるのはこういう種類のものなんだということを市民の方にも周知すべきであると思いますけれども、こういった啓発に関してはどのような取り組みを考えていらっしゃいますでしょうか。
 
○交通計画課長  当然、防止・禁止区域については、「広報かまくら」等で周知をさせていただいているところでございます。また、私どももなるだけ警察と連携をしながら、先ほど委員おっしゃった大型バイク、50cc以上のバイクについては道交法の適用を受けますので、私どもも警察に通報して取り締まるようにお願いをさせていただいているところでございます。
 ただ、かなりの台数になりますと、警察も運ぶ車がないということでございますので、それについても警察とも連携をしながら取り組んでまいりたいと考えております。
 
○納所 委員  例えば警告はできないけれども、大型バイク、50cc以上のオートバイに、警察に通報したと、通報しましたというようなステッカーを張るというのは、これは権限を越える行為になる行為になるんでしょうかね。
 
○交通計画課長  これは私ども、やはり道交法にかかわることでございますので、市の職員また委託業者がそれを適用するということはできないと考えております。
 
○納所 委員  非常に難しい問題だろうと思います。
 続きまして276ページでございますけれども、交通計画、交通体系整備事業なんですけれども、いわゆる交通渋滞の解消ということで、例えばバスの運行経路を変えるというような、渋滞を避けて移動ができるような交通形態を考えるというのはこちらの所管になりますでしょうか。
 
○交通計画課長  はい、私ども交通計画課で、これは平成24年4月1日に鎌倉市交通計画検討委員会条例を設置しまして、5月に委員会を立ち上げました。その中で、特に休日の鎌倉地域の交通渋滞を解消しようということで、この組織、市民、商業者、交通事業者、学識経験者等々31名で構成しております。その中で議論しているところでございます。
 
○納所 委員  一番の渋滞というのは、八幡宮から十二所、朝比奈方面にかけての道、これが、横浜横須賀道路から流入する自動車の量によって長い渋滞ができるということで、バスが何台も連ねてずっと停止したままという状況が休日は散見されるわけでございますけれども、それに至っては、ハイランド等を使って逗子周りのバスを考えるということも聞いておりますけれども、この計画は今実際に検討に上がっている内容なんでしょうか。
 
○交通計画課長  今委員御指摘の巡回バスでございます。これは、先ほど御説明した検討委員会の第3回の委員会で、平成25年度、社会実験をやろうということで提案がございます。これは御存じのように、金沢鎌倉線、これは朝比奈インターから鎌倉に向かう県道でございます。私ども、特異日ということで考えておりまして、そのときは、通常15分のところが2時間以上かかるというような状況でございます。これは、鎌倉に向かう車が非常に多いということで、ただ、反対に出る車は非常に少ない状況でございます。
 見ていただくとわかるんですけど、反対側は渋滞していて、抜ける車はがらがらというような状況で、これも検討委員会の市民の委員、商業者の方が発案をしまして、だったら反対側に走らせたらどうというような、これは私どもも考えつかないことを御提案いただいて、これはバス事業者等々検討した中で、私どもも、鎌倉警察を通して逗子警察、それから県警本部にもお伺いしまして、規制をかけるということではございませんので、これはできるんではないかというような見解でございます。
 ただ、これは実際に特異日でないと成立しません。私ども今考えているのは、今年のゴールデンウイークに車を走らせて、どのくらい時間がかかるのかということを調査をしながら、特異日、具体的に言いますと、1月だとか5月のゴールデンウイーク、それからアジサイの時期、そういう時期が特異日ということを認識しておりますので、その中で社会実験をやりながら取り組んでまいりたいと考えております。
 
○納所 委員  ぜひこれは社会実験を積極的に行って検証していただきたいと思います。といいますのも、渋滞に業を煮やして、車線を変えて、方向を変えて逆方向に戻ろうとする車、例えば岐れ路付近の大御堂橋あたりですね。そこで急にUターンしようとして、ところが、反対側はすいていますから、割合スピードを出している車、自転車等が通行する中で、怖い思いもするという事例も聞いております。ですので、そういった意味では、この社会実験を参考にして、できるだけ早くそういった交通体系をスムーズに移動できるような体制を整えていただきたいと思います。
 
○高橋 委員  最初に、まちづくり条例の見直しについてお伺いをしたいと思いますが、今回の見直しの観点というんですか、どんなところにポイントを置いているんでしょうか。
 
○まちづくり政策課長  今のまちづくり条例が23年10月で改正をさせていただいて、今年度、24年4月1日より施行させていただいております。その中で、見直しとしましては、6月に一度改正はさせていただいておるところでございます。
 
○高橋 委員  まちづくり条例ですとか、景観条例ですとか、市民にとってみれば、開発から地域を守るいろんな手段を持っているんですけれども、それがなかなか活用がうまくできない。普通に生活している中で、毎日まちづくり条例が必要だとか、景観条例が必要だという、そういうことではありませんので、何か大規模な開発が近くであって、これは困ったというようなときに、初めてこういう条例があったのかということを気づく方が多いわけでありまして、しかし、そのときに気がついても正直遅いわけでありまして、前もって、地域をどういうふうにしていくかというのを皆さんでお話し合いをしていただいて、この地域についてはこういう町にしていきましょうということがあって、大きな開発から自分たちの地域を守れる、こういうことでありまして、こういう条例をどうやって運用していくのかということは、常日ごろから発信をし続けて、日ごろの勉強会というんですか、町内会を通じてやるとか、そういうことをやっていかないとうまく自分たちが守れないということで悲劇になるわけですけれども、この辺の取り組みはどうでしょうか。
 
○まちづくり政策課長  まちづくり条例につきましては、昨年度改正をして今年度施行ということで、その運用状況も見定めながらということにはなろうかとは思っておりますけれども、昨年度の改正の中で積み残した課題といいますか、今議論よくよくなっております市街化調整区域での話題、あと古都4条区域での捉え方、あと敷地面積、最小面積ですか、宅地の面積等、その辺の考え方などを想定しておりますけれども、今後につきまして、その辺を見定めながらやらせていただきたいと思っておりますし、特に調整区域の話題につきましては、いろんな課題があると認識しておりますけども、法令上の解釈の問題もございますので、その辺との整合性を理由づけができ得るかどうかを検討しているところでございます。
 
○高橋 委員  法的な専門性が求められることはもちろんなんですけれども、運用していく面でもう少し市民の方々に周知していくというんですか、実際にはそういうところのボリュームというのは少ないのかなとは思うんですけれども、もっとほかの部署が、先ほどから石川委員が協働、協働というお話をずっとしておりますけれども、まさに協働の作業で地域を守っていくための一つの武器なんですね。
 これはまちづくり条例だけじゃないんですけれども、景観とかいろんなものを組み合わせをして、自分たちの地域をあるべき理想の形で保っていくというんですか、そういう取り組みをしていただきたいなと思うんですが、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
 
○まちづくり政策課長  今年度につきましては、4月1日の「広報かまくら」で、一面に、まちづくりに関して大々的に、自主まちづくり計画を初めとする今回の条例の見直しに伴って新たに制定したところを打ち出させていただきましたし、24年度で5回に分けまして広報誌に、いろいろ各計画づくりに対してのPRということで載せさせていただいたわけではございますけども、それで十分ということではないんだろうという考えもありますので、今後もそういった周知の方法を含めて、何かしらの皆さんにわかりやすいようにお伝えしていく手段を講じていかなくちゃいけないかなという思いはしております。
 
○高橋 委員  いろんな機会を捉えてぜひお願いをしたいなと思います。
 次伺います。資料を出していただきまして、華頂宮の利用の検討なんですけれども、ちょうど2年前の3月に華頂宮の活用検討協議会というのを立ち上げていただきまして、1年間、どんな活用ができるのかな、どういうことを注意したらいいのかなとか、華頂宮だけではなくて、その周辺の環境との関連性とか、かなり多角的な検討を加えていただきました。ちょうど1年間議論していただいて、昨年の3月に基礎的な答申をいただいたわけであります。その後、24年度、今年度は、どんなことをしていただいたんでしょうか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  華頂宮の検討協議会につきましては、平成22年度からスタートして、22と23、2年間やらせていただいてございます。それで、恐らく高橋委員にも資料提供させていただいた中で、かなり専門家の委員と、それから地元の皆さん、それから公募市民で来られた方の議論というのが、非常にレベルの高い議論がなされておりまして、華頂宮を単体に捉えるということではございませんで、いろいろ地域を視察したり、あるいは先進事例の視察なども踏まえた上で、鎌倉の近代の歴史の典型なんだろうと。ですから、華頂宮のある周辺の環境の保全、そういうこともセットで考えた上でこの華頂宮を考えていくのがやはり重要なんだろうと。
 そういう意味も踏まえまして、特定の用途、これにしたほうがいいというような議論にはなりませんで、この建物の重要性、あるいはこれが近代の鎌倉の象徴的なものであると地域も含めて考えたときに、どんな活用ができるのかというのをこれからも少し検証していくべきだろうというお話がございまして、我々も、24年度も実験活用ということで、地元のボランティアの皆さんとそれこそ協働させていただいて、親子景観セミナーなども実施させていただいて、この華頂宮と周辺の自然環境をセットで子供たちとその保護者の皆さんに感じ取っていただいて、いわゆる近代の鎌倉らしさを感じていただいているというようなことでございまして、今年度は、今お話しした実験活用をさせていただいたと。
 それから次年度は、提言をさせていただいておりますので、華頂宮を適正に保全・活用していく上で、市民が中心となった運営会議のようなものをつくっていくのが一番よろしかろうということで、来年度は、そういう運営会議の設立の準備のために予算要求もさせていただいておりますけども、そういう仕組みをつくって展開をしていきたいなと考えております。
 
○高橋 委員  今年度それをやったほうがよかったんじゃないですかね。特に提言をいただいて、その後何か新たな提言があったわけじゃなくて、何で運営会議をつくるのに1年間があいちゃったのかなと不思議に思うんですけど、どうでしょう。
 
○大場 まちづくり景観部次長  今年度、実は検討協議会の皆さんと、ボランティアで考える会などを立ち上げたのが今年度の6月ごろだったと思いますけれども、そこで今年度の実験活用の考えなどもお話し合いをしたりしておりまして、この活用検討協議会の皆さんが少し母体となって一定期間動かしていくためには、少し準備期間が必要だということで、今年度一緒に、地元の皆さんも含めてなんですけども、やらせていただいたということでございまして、そういうことを踏まえて、次年度にそういう予算を認めていただけるような調整をさせていただいて、25年度に実際には少し動かしていこうということになった次第でございます。おっしゃることは重々わかっております。
 
○高橋 委員  25年度はそういう形で、運営会議ですかね、それを組織して具体的にやっていただけるということですから、様子を見させていただきたいなと思います。
 それで、不審火がかつてありまして、これは逮捕されているんですか。そのままなんですか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  華頂宮ではございません。ほかのところで、歴史的建造物に放火をされてしまって燃えたという状況の犯人でございますかね。そうであれば、まだ捕まったということは伺っておりませんが、華頂宮で不審火というのはございません。
 
○高橋 委員  ちょっと議論の中でセキュリティーのシステムについての言及があったものですから、その辺はちゃんとしていただいているんですか。
 
○大場 まちづくり景観部次長  歴史的建造物が公開されていきますと、心ない人がいらっしゃって、それを放火によって焼失させてしまうという事件が多々ございまして、これを受けまして、華頂宮にも炎を感知する装置を周辺に設置をさせていただいてございまして、屋外のセキュリティーとある程度連動して、そういうものが出た場合にはすぐに発報する仕組みになっております。
 
○高橋 委員  はい、わかりました。
 次の質問に行きます。新年度は、都市マスタープランの見直しの作業が始まるということで、世界遺産が決まれば、そういったことについても読み込んでいきたいという、こういうお話は伺っておるところなんですけれども、その世界遺産に決まろうと決まるまいと、基本的にここ15年ぐらいの間に国指定史跡に各地をずっと指定をしていただいてきているわけでありまして、日本の国としては、国の指定の史跡として、かなり点在する町として重要な町であるということを証明してきたわけであります。
 それに基づいて、日本の国として、世界の遺産として鎌倉を推薦しますよという、こういう作業をしていただいている最中であるわけでして、これが決まろうが決まるまいが古都としてのきちっとした位置づけをして、都市マスタープランにもそういう視点で取りまとめをする場所があってしかるべきじゃないかなと私は思うんですが、どうでしょうか。
 
○都市計画課長  古都としての鎌倉の位置づけというのは、そもそもマスタープランでは基本理念のところで、「くらしに自然・歴史・文化がいきる古都鎌倉」という基本理念で取り組んでいるところでございまして、世界遺産のことを念頭にするというよりも、本来の古都としての価値を組み込んでマスタープランを作成、策定しているところでございます。
 また、世界遺産登録に向けて、登録の審査の結果は当然本年出されますので、その辺の状況も配慮しながら改定作業を行うということは考えてございます。
 
○高橋 委員  ぜひ、より明確に打ち出すような、根底に流れているものが古都なんですよという御回答でしたけれども、より明確にわかりやすく表現していただくことをお願いしておきたいと思います。
 次の質問に入ります。風致保存会の関係なんですが、財団の認可がなかなかおりなくて、何年も足踏みをしていたんですけれども、これは一応財団の認可をいただいたということでよろしいですよね。
 
○みどり課長  平成23年3月23日付で県知事より公益財団の認定を受けております。同じ年、23年4月1日に登記申請を行って、公益財団法人として再スタートしているということでございます。
 
○高橋 委員  今は、例えば御寄附とかいただいたときに、行政側に寄附をしたのと同じような税の控除が受けられるということでよろしいですか。
 
○みどり課長  当初はそう考えておったんですけれども、実は神奈川県条例と鎌倉市条例によりますと、県内に事業所を置く公益財団に対しては税が優遇されるわけですけれども、県外の、例えばよその県の県条例ですとか、よその市の市条例においては、その県の中の公益財団に対しては優遇措置を設けているんですけども、県外のものに対してはそう書いていないんですね。
 ですから、神奈川県内にお住まいの方から公益財団法人の鎌倉風致保存会に御寄附をいただく場合に対しては税控除があるんですけれども、県外の、例えば東京都の方ですとか、その他の都道府県の方から、神奈川県外の方から御寄附いただいた場合は税控除の対象にならないというのが現状でございます。
 
○高橋 委員  何かちょっと複雑だなと思いますけれども、今まで風致保存会に拠出する額の中で、鎌倉市が一旦寄附を受けて、それを風致保存会にお渡しするという、こういう作業をしてきたんですね。それは要するに寄附していただける方の税控除の問題もあって、そういうことでやってきたんですが、今度公益法人になったということで、直接それは風致保存会にやっていただいても同じ税の控除を受けられるということで、市の事務が一部簡便化できるのかなと思っていたんですけれども、今のお話だとなかなか難しい。県外の方を受けるならば、県内の方も一旦鎌倉市で受けておいて、今までと同じような作業をしましょうという、そういう感じなんですかね。
 
○みどり課長  おっしゃるとおりでございます。今年度といいますか、公益財団になってから、市の風致保存基金を通さずに直接、県内の方は風致保存会に寄附をされている。県外の方については、風致保存基金を通して風致保存会に御寄附をいただいているということで、24年度については、現在、県外からの寄附が2件ございます。
 
○高橋 委員  わかりました。でも、風致保存会の自主活動として、県内の方、もっといえば市内の方に寄附を呼びかけるということについては、かなり積極的にやれる環境が整ったということで、それは結構なことだと思います。
 最後に交通問題。先ほども質疑が出ましたが、パーク・アンド・ライドとか、環境手形とか、そういう部分については言及されているんですが、ロードプライシングのことについては特に言及がないんですけれども、これはどうなっていますでしょうか。
 
○交通計画課長  先ほど御説明しました鎌倉地域交通計画検討委員会、この中でもいろいろ議論してございます。ただ、私ども20の施策ということで取り組んでおりまして、その中に一つとしてロードプライシングがございます。ただ、御存じのように、これはまだ日本で実施をしていない施策でございます。
 先ほど言いました検討委員会の中でも、できるところからやるべきではないかということで、環境手形だとか、それを延伸して(仮称)世界遺産手形をやっていこうだとか、スマホを使ってやっていきましょうだとか、いろいろ検討した中で、今後、社会実験を通しながら、それでも渋滞が解消できないということでございましたら、ロードプライシングにシフトとしていくのではないかと考えてございます。まだ具体的に委員会でロードプライシングの議論はしてございません。
 
○高橋 委員  松尾市長のマニフェストの中に掲げられている1項目でありまして、選挙の年にまだしておりませんというような非常にのんびりとした話だなと思いますけれども、これは市長も、幾つか達成できない項目がありますという話をしておりましたので、ロードプライシングがそのうちの一つなんだろうということを確認できますが、いずれにしても、議論をしたり、以前、交通実験、これは竹内市長のころですけれども、ただ、ロードプライシングの交通実験まではできなかったですね、あのときも。何かやっぱり実験だけでもできればよかったなと思いますが、一応これは、その件はわかりました。
 パーク・アンド・ライドとか、環境手形とか、できるところから進めましょうということで、竹内市長当時も、朝比奈から八幡宮に向かっていくあの道の渋滞がかなり激しいということで、朝比奈峠の坂の下とか、手前、横浜側でとか、どこかで駐車場を借りて、そこから公共交通機関でということで、いろんなところに声をかけていただいた経過があるんですけれども、その後は結局、あの辺の駐車場対策みたいなことについては手つかずになってしまっているんですが、何かいい手はないでしょうかね。
 
○交通計画課長  委員御指摘の金沢鎌倉線につきましては、以前、平成11年に鎌倉霊園を使いましてパーク・アンド・ライドの社会実験をやりました。非常に効果的ということで、利用者も多かったんですけど、具体的に言いますと、あそこは霊園で聖地であるということで、霊園のほうから、駐車場に貸すのはちょっと遠慮させていただきたいという見解でございました。
 ただ、朝比奈インター近くに駐車場をつくるということは、私どもも要望しているところでございます。具体的に言いますと、世界遺産登録を目指して、今後、朝比奈インター周辺に駐車場ができるかどうか、国、それからNEXCOと今後調整・協議していきたいと考えております。
 
○山田 委員  1項目だけです。交通環境整備事業で、275ページですが、(仮称)世界遺産手形というのが、実施に伴い交通広告等のPRを行うと記載があるんですが、この(仮称)世界遺産手形の仕組みといいましょうか、内容について、まず確認をさせてください。
 
○交通計画課長  まず、この(仮称)世界遺産手形でございますが、これは御存じのように21の候補遺産がございます。一つは横浜市の称名寺がございまして、それ以外鎌倉市内、これは逗子市も横浜市も入っていますけど、20の候補遺産をバスと公共交通、江ノ電ですね、具体的に言いますと。既に環境手形というのはバスと江ノ電を使っております。そのバス路線と江ノ電を延伸することによって、20の候補遺産が回れるということで、鎌倉においでになって、1枚の手形を買うことによって回れるという仕組みでございます。
 
○山田 委員  今の世界遺産手形、仮称でございますけれども、これの具体的に交通事業者との調整はもう完了はされているんですか。これから調整なんですか。
 
○交通計画課長  具体的に言いますと、これはもう交通事業者と調整をしておりまして、値段ももんで決定をしてございます。ただ、交通事業者もかなり頑張っていただきまして、安い金額でその手形を実施をするという見解でございます。
 ただ、私どもも、これからPR費だとか、手数料だとか、そういうことも考えなきゃいけないということで、その点についてさらに交通事業者と協議しながら、最終的には世界遺産が確定して決定しましたら、私ども金額を公表しながら、これは160万円計上してございます。これはPR不足ということもございますけど、本来はもう少し計上したいところでございます。具体的に言いますと、JRのポスターですね。各主要な駅にポスターを張るということで計上させていただいております。そのポスターの製作費、印刷費も含んでいるところでございます。
 
○山田 委員  そうしますと、値段のほうは今明確にはできませんと。公共交通機関を使って20の候補については回れるようにしたい。中身はそこまで踏み込んでいるとしたら、その使用期間というのはどれくらいに設定されているんですか。1回買うと、幾らかの手形を買うと、その利用期間というんですか、それはどういう設定をされる。それもまだ具体化していませんか。
 
○交通計画課長  具体的に言いますと、環境手形は1日の手形でございます。同じように世界遺産手形につきましても1日ということで考えております。
 
○山田 委員  1日で20カ所回れと言われても結構大変な話だろうと思うんですけども、そのあたりは、ここは宿泊施設がないというのが、鎌倉にとってみれば少しウイークなところではあるんですけれども、せっかくでしたら、例えば2日間利用できますよとかいう仕組みも、1日行って帰ってというか、泊まってくれればもっといいんでしょうけれども、2日目も利用できるとか、少し長いスパンで利用できるような仕組みというのは余り考慮はされていないんですか。
 
○交通計画課長  先ほど委員御発言がありましたけど、宿泊施設がないということで、私どもも、これは1日ということで限定をさせていただいておりますけど、2日間共通で使えるとか、そういうことも考えられるかと思います。それについては、状況を見ながら交通事業者とさらに検討していきたいと考えております。
 
○山田 委員  交通広告委託料、多分、(仮称)世界遺産手形の広告、PRのための費用として160万円という御説明もありました。そういう意味では、これは6月まで待っての多分話でしょうし、6月以降どっちになるかということでは、少しインパクトが変わってくると思うんですけども、少しこのあたりは、世界遺産に対する市内のいろんな反響も多分あると思うんですが、これを使うことによって、いってみれば、車で来なくてもしっかりと鎌倉を堪能できますよという大きなPRにはなると思いますので、公共交通機関のほうに誘導する一つの大きな材料にはなるんじゃないかなと思っていますので、ちょっとそのあたりも十分、公共交通事業者とも、あるいは先ほど言っていただいた委員会ですか、そういったところと十分お話を詰めていただいて、よりこちらに誘導していただけるような、そういうことをじっくりともう少し考えていただければなと思います。よろしくお願いいたします。
 
○岡田 委員  納所委員が言っていたことと関連するんですけど、私も、大船で放置自転車等防止対策業務に携わっている年配の方と一緒に歩いたことがあります。一生懸命やられているなと私思ったんですけど、ただ、ある商店を回ると、どこの商店とは言いませんけども、歩道のところにずっと自転車を並べて、ここはちょっと違うんじゃないのと言われたことに対して、商店主が大きな声でどなってお話にならない、何回もやっているんだけど困ったなということを言われていました。ああ、本当だなと思いました。
 もう一つは、放置自転車に対して駐輪場も整備していただいているわけですけども、そこで利益と言うと変な言い方ですけども、町がきれいになった、気持ちもすっきりするというのもあるし、もちろんお金が出ていくとかそういうのもありますし、いろいろあるんですけども、自転車がとられなくなったというか、窃盗件数は減っていると思うんですよ。そうすると、どんな人が喜ぶかというと、警察官が喜ぶわけですね。そういうことにつながるんですよ。
 もう少し警察の方と緊密に連絡をとって、歩いて。よくやるじゃないですか。何とかの日といってみんなで歩いて、頼みますよみたいな、ああいうのを何回かやっていただければ、皆さんももっと理解を。深められる人は深めていられるけれども、新しく来られた方なんかはちょっとわかっていない方もおられるので、そういうことをやられれば、ここに置いちゃだめなんだけどと指導されている方も、少し気持ちが楽になるのかなという感じもしますので、そこら辺のお考えというのはありますでしょうか。
 
○交通計画課長  私ども、違法駐輪しないように委託をしておるわけですけど、やはり違反をする方が、マナーの悪い方が非常に多いということで、私どももキャンペーンを打つ必要があるのではないかと考えております。それについても、警察と連携しながら今後検討していきたいと考えております。
 
○池田 委員  簡単に1点だけお願いします。先ほど高橋委員から質問がありました都市マスタープランの関係でお伺いいたします。
 先ほど高橋委員からは、古都鎌倉ということで、そういった理念をもう少し濃くというお話がありましたけれども、一方で、大震災を踏まえて、ことし平成24年度についてはその辺の対応について検討されたと、実施計画上はそうなっているんですけども、それの検討の内容がわかれば教えていただきたいんですが。
 
○都市計画課長  都市マスタープランは平成10年に策定して、17年に増補版を出しまして、都市マスタープラン白書2011というのを最近出してございます。大震災の後策定をしておりまして、その白書の中で、東日本大震災で確認された都市空間の脆弱性に対する取り組むべき課題について今後検討していかなければならないといった提案がされているところでございます。
 
○池田 委員  白書がちょうど2011年の震災の後だったんですね。それを足がかりとしてつくるということなんですけれども、これは27年度には策定業務に入るということだと思うんですが、ことし25年度、26年度ですか、その辺のどういった作業を計画されているのでしょうか。
 
○都市計画課長  都市マスタープランの改定は、当初実施計画では27年度の改定を予定しておりましたが、総合計画の前倒しに伴いまして、総合計画の都市整備の部分は都市マスタープランになっておりますので、合わせまして1年前倒しということで、平成25年、26年の2カ年で改定作業を行う予定でこれから取り組もうとしているところでございます。
 
○池田 委員  前回の改定作業の様子とかをちょっと見て、職員が入ったり市民が入ったりということで、かなりいろんな形で参画されてやったかと思うんですけども、今回においても、先ほど石川委員から協働の話もかなり出ていましたけれども、やり方としてはそういう形を考えていらっしゃるのか。
 
○都市計画課長  都市マスタープランは平成10年に最初策定をしているわけですけれども、策定の段階から市民参画ということで、当時は協働の先駆け的な位置づけで進めてきておりまして、策定当初、ワークショップ等を開催して、市民の方262人の参加ですとか、市民懇談会も193名の参加ですとか、増補版策定時にも市民ワークショップに58名ほどの参加ですね。
 10年の本編の策定委員会のときも26人委員がいたんですが、市民の方15名に入っていただいている。17年の増補版のときも、評価検討委員会20人の委員の中で14名の市民の方、それから専門部会は7人全員市民の方、最初から参加をしていただいてつくり上げているというような経過がございます。今回も同様に市民参画は積極的に取り組んで進めていきたいと考えてございます。
 
○池田 委員  そうすると、25年度当初からそういった作業の、例えばどういう方にお願いするとか、その辺の取り組みは25年度に入ってすぐに始まってくるということでよろしいんですね。
 
○都市計画課長  検討委員会等の委員の選定等は25年度から始めたいと考えております。
 
○赤松 委員  2点質問します。一つは、岡本二丁目のマンション問題に関する点です。平成25年度、この1年間に何とかこの問題、誰もが納得できる内容でしっかりとした決着をつけていただきたいと強く思っています。どんな見通しでこの1年間取り組んでいこうとしているのか、説明していただきたい、考えを聞かせてもらいたいと思います。
 
○まちづくり政策課長  長年課題が、逆を言うと課題が課題を呼んでということで、蓄積されている状況もあろうかと思いますけども、今、事業者からいろいろ提案が出ているという状況もありますので、それに向けて、今市でも土地価格の試算をしておりまして、その辺で庁内の検討を加えながら、今後に向けて事業者とまた協議をしていかなくてはいけないんだろうという思いでいるところでございます。
 
○赤松 委員  今、まちづくり政策課長が答弁したんですけど、まちづくり景観部にこの担当がついこの間から移ったんですけど、何でまちづくり政策課が所管になったんですかね。
 
○まちづくり政策課長  今まで階段の復旧だとかの話題のときは都市整備部が主体となり、その後安全対策ということでは都市調整部が主体となって、委員会にも、御報告の担当ということで、3部合同ではやっておったんですけども、それぞれで主体となって御報告をさせていただいていたところでございます。
 その上で、公共的土地利用と、先ほども言いましたけども、事業者からの提案がそういったことが含まれてきたということもありまして、公共的土地利用につきましての検討については、まちづくり景観部が主体となって庁内調整を図ろうということで、前回の委員会では私から報告を、代表して説明させていただいたところでございます。
 
○赤松 委員  平成23年度の後半から平成24年の1年間、平成25年度が間もなくスタートするわけですけど、この1年ちょっとの間というのは、本当に重要な内容を含んで大変な変化もありながら、この1年数カ月推移してきたと思うんですよ、この問題をめぐって。
 私は、率直に言って、この岡本問題で最後は高裁の判決が出た。それ以後は、この問題は単に、この間短い間に道水路管理課が所管したり、開発審査課が所管したり、今まちづくり政策課が所管したり、軸足がどこにあるんだと、この問題の行政の。見えてこないんですよ。
 確かにその当時は、機構改革があったから、まちづくり政策課がまちづくり景観部、みどりと一緒になってこうなっているんだけど、その当時は、まちづくり政策部、都市調整部、都市整備部、三つの部が共同で進めてきましたよね。いつも建設常任委員会には3部長が大体出席をして、いろんな問題に、質問にも答えるという体制でこられていたわけですけど、私はこの問題を、単に道路の回復の問題だ、だから道水路管理課だと、今度緑の話になってきているからまちづくり政策課だと、その前は、いろんな土地利用の話題も出ているから開発審査課だと、こういうことで、本当にこの問題を行政がどう解決しようとしているのかというのが何も見えてこない。
 だから、石渡市長のときに、行政が裁判でも負けたという段階で特命をつくりましたよね。あそこをどういうふうに土地利用していくのか、問題解決に向けて行政としてどういうアクションを起こしていったらいいのか、そういうことを専門的に集中的に議論をして方向づけをするための特命が置かれましたよ。部長職と課長職と3人か4人ぐらいだったと思うんですけど。部長は兼務でしたけどね。
 私は、この問題はそういう位置づけを持った問題だと思うんですよ。行政の判断の誤りがこういう問題を引き起こしている一つの原因なんですから、行政にも責任がある。法律上の問題から、金の問題から、さまざまな問題が絡んでいる。そういう問題を、道路の回復だからといって道水路管理課が所管する、そういう問題じゃないだろうと私は一貫して言ってきたんです。
 それから、事業者を相手にしてずっと話し合いが持たれてきたんだけれども、小松原建設、その代理人ですよ、中心的には。だけど、この問題を解決するには、土地所有者をしっかりと共同のテーブルについて話し合いしなかったら、この問題は解決しないよということも私は一貫して言ってきたんです。土地所有者が、役員が、会社を代表するそれなりの立場の人たちが参加して、具体的な行政との話し合いに、テーブルについて話し合うようになって、具体的に、いろいろありましたけれども、話が進展してきたのは事実でしょう。
 住民の皆さんも、もう道路の問題も早く決着してくださいよと、こういう切実な願いを持っているこの段階で、今事業者から一つの提案がされています。提案もころころと変わったというあれもありましたけれども、この提案をしっかりと受けとめながら、行政としても積極的な方向づけをして、この問題の解決に向けて、本当にこの1年間は正念場だと私は思っているんです。正念場にふさわしい行政の体制を私はつくるべきだと思っているんです。
 だから、まちづくり景観部じゃ力がないからだめだなんて、そんなふうに言っているんじゃないんですよ。この問題の性格を考えたときに、しかるべき部署が責任を持つべきだろうということを私は言っているんですけども、それについての答えといっても、答弁する部長も総務部長というわけにもいかないのかもしれないし、難しいと思うから、その答えは今私はもらいませんけど、そういう問題の捉え方をしないとだめだよと。
 この1年間で本当に解決しようと思うなら、そういう腹をくくって取り組んでもらいたいということを市長にきちっと伝えてもらいたいと思います。理事者質疑もありますけれども。まずこれが1点です。
 それから2点目ですけど、11月、それから1月ですか、話し合いをされていますよね、土地所有者とね。一つの目安として年度内ということで、双方が合意していますよね。事細かく詳細なところまで全て年度内といったって無理がある。だけど、基本的な方向については年度内にということで、お互いに合意していますけれども、そこのところは大丈夫なんですかね。もうあと何日もないですけど、そこはどうなんですか。
 
○まちづくり政策課長  先ほども答弁の中で話が出ましたけども、今、土地価格の試算ということで、管財課を通じて不動産鑑定士と契約を結んで、その試算価格を出していただいているところでございます。それに基づきまして、理事者も含め庁内調整で意見の集約を今やって検討している段階でございます。
 確かに市長からも3月という期限といいますか、時期的な話が出ているということは聞き及んでおりますので、それに向けまして、できるだけ早い段階で決められるようにといいますか、方向性を決められるように努力していきたいという状況でございます。
 
○赤松 委員  次回話し合いの場というのは、いつというふうな、まだそういうところまでは設定はされていないんですか。
 
○まちづくり政策課長  はい、今のところまだ庁内協議の段階でございますので、日程については今のところ未確定という状況でございます。
 
○赤松 委員  私たちは議員団として、たしか去年の12月だったと思うんですけど、市長にじかに面談もして、文書で申し入れもさせていただきました。端的に言えば、行政がもっと積極的に解決策を行政みずからが持って、事態の打開に向けた積極的な行動が求められますよということを中心にした申し入れでありました。今、課長からも答弁があったのであれですけど、本当に腹を、性根を据えてこの問題の解決に当たってもらいたいと思います。
 そこでもう一つ大事な点は、5組の皆さんはもちろん、あの方々の足は奪われているわけですから、回復のために努力しなくちゃならないんですけど、同時に、あれだけ多くの住民の皆さんを巻き込んだ問題です、この問題は。多くの人たちがあそこを通って毎日見ているんです。学生も毎日見ているでしょう。あそこはどうなるのかという問題はみんなの最大の関心事です。ですから、関係する玉縄地区は特に500年祭にも取り組んだああいうまちづくりに大変熱心な地域の住民の皆さん方、組織があります。そういう方々の意見もしっかりと聞きながら、また行政の考え方も説明しながら、住民合意ということにも努力していただきたいと思いますが、その点いかがですか。
 
○まちづくり政策課長  市民会議の方といいますか、5組の皆さんということ、周りにお住まいの方に特に御不便をおかけしてきているということは、大変遺憾に思っているところでございます。
 今我々としましては、23年6月で出しております四つの市の考え方に基づいて、何とか解決策を見出だせないかということで進めているところでございますし、今回の事業者からの提案が一つの契機という捉え方もできるであろうと私も個人的には思っておりますので、その辺も踏まえて、今後、土地所有者の方との協議なり、交渉というところにはならないのかもしれません、とりあえず協議ということでの場面で方向性を見出していければいいかなという思いでおります。
 
○赤松 委員  この問題はこれで終わります。
 最後に資料をお願いしていただいた緑地保全基金について質問します。端的に質問します。非常にわかりやすい資料をいただきました。25年度事項別明細に、詳細に金額も含めて公園用地の取得、それから緑地の取得が出ております。この用地を、あるいは公園用地を取得したときに、平成25年度は3億1,000万円取り崩しているわけですけど、予算上そうなっていますが、25年度の予算をベースにして考えたときに基金の残高はどのぐらいになりますか。
 
○みどり課長  25年度末の基金残高の想定でございますけれども、おおむね10億円となっております。
 
○赤松 委員  10億円ね。広町の開発か保全かをめぐって議会が大きく揺れた、あのときで、土屋部長とも随分やり合いましたけど、その当時で、たしか基金が最高にあったときで40億円。50億円までは行っていなかったかもしれないけど、かなりの額まで行ったと思うんですけど、誰かわかる人いますか。
 
○みどり課長  平成11年度で56億6,600万円、約その程度でございます。
 
○赤松 委員  すごい額ですよね。このときは市民の皆さんからの寄附も随分あったり、市民団体、緑関係の団体からもあったり、企業の皆さんからの御協力もあったり、そういうものの善意の結集がそういう額になっていたと思うんですけれども、ちょっと資料を見てみたら、松尾市長が就任したのが21年11月ですよね。松尾市長、最初の当初予算の編成は22年からですよ。22年度市費積み立てゼロ円、23年度市費積み立てゼロ円、24年市費積み立てゼロ円、25年度の緑地保全基金積立金を見ると、市費積み立てゼロ円、寄付金150万円、こういうことになっているんだよね。
 だけど、松尾市長になってから、広町だとか、台峯だとか、こういう計画的に取得をしていくもの以外にいろんな開発問題が起こって、住民の皆さんの運動もあって、議会にも陳情が出て、私も質問させてもらいましたけれども、そういう中で、予定していなかったけれども、緑の基本計画に位置づけて取得しようということでなったのも結構あるんだよね。ついこの間の藤源治もそうでしょう。公社で取得するということなんですよ。
 だから、そうやって保全に努めて、行政としてきちっと位置づけて公有化するというのは、私も大事なことだと思っていますし、そのために私もやってきたつもりですけれども、だけど、その一方で、それなりの裏づけを、財政的にしっかりとした裏づけも計画的に考えていかないと、このように、22年、23年、24年、25年度の新年度予算、4年間丸々市費の積み立てゼロというのは何なのかなと。使う一方で、やっぱり準備していかなかったら、これ枯渇しちゃうよ。そんな心配も私しているんです。
 これからまだ広町も台峯もあるし、多少残っているし、それから公社で買ったものの買いかえで市費を投入しなくちゃならないものもある。それから、広町の公園がオープンしていく。台峯だって追っかけそうなっていく。となると、予想される緑地保全にかかる費用というのは、やはり相当な額も見通せるわけですよね。ならば、やっぱり計画的な、行政みずからが積み立てもするし、市民の皆さんに御協力も仰いで、基金は一定程度しっかりと確保するという努力なしには、その事業はやり遂げられないだろうと私は思うんですが、その点どうでしょうか。
 
○渡邊 経営企画課担当課長  基金の積み立て自体が実施計画でございまして、企画の立場でお答えをいたします。緑政、緑施策、それ自体を後退させるという考え方はもちろんございません。鎌倉市にとってやはり緑は象徴でございますし、重要な施策だとは考えてございます。ただ、繰り返しになるんですけども、なかなか厳しい財政事情の中で、基金の積み立てというのはなかなかできない状態でございます。市で行っている基金の積み立てにつきましては、基本的には今現在なかなか積めない状態ではございます。
 ただ、今後、緑政の中で緊急的に必要な経費が生じるような場合につきましては、例えば一般財源で何とか措置するですとか、そういった工夫はしていくつもりです。また、財政状況が改善しましたら、当然のことながら、基金の積み立てもまた再開したいと考えてございます。
 
○赤松 委員  はい、わかりました。財政やそういうセクションから、それはそういうことだと思うんですけど、事業課はまた事業課としての切実な思いも私はあるんだと思うんですよ。さっき私は、公社が取得して何年かのうちには買いかえなくちゃならないというのもかなりあるし、計画的にやっているものもまだ残っているしというふうに話をしたんだけど、その点、みどり課長どうですか。私が言っているのはうそじゃないでしょう。結構な額に上るんじゃないですか。
 
○みどり課長  このまま積み立てをしないで基金を推移させますと、平成30年度までは大丈夫なんですけど、31年度に破綻するということになろうかと思います。
 
○赤松 委員  もうこれ以上申し上げませんけど、財政もにらみながらやらざるを得ないわけですけど、やはり事業の重要性からして、特にこの夏には世界遺産登録に向けての判定が下るわけで、どうその判定が下ろうが、鎌倉の貴重な歴史的な遺産、緑地というものの価値は変わるわけはないわけですから、これは積極的に保全していくという方向に立てば、財政が厳しい中でも計画的なそれの財源を確保していくというのは大事なことですから、ぜひその方向に向かっての努力は続けていただきたいということをお願いしておきます。
 
○石川[寿] 委員長  ほかに御意見ございますか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見ございますか。
 
○高橋 委員  意見で、交通政策について。
 
○赤松 委員  意見で、緑地保全基金について。
 
○石川[敦] 委員  ほかにいらっしゃいますか。
                  (「なし」の声あり)
 それでは、事務局確認してください。
 
○事務局  高橋委員から意見で、交通政策について。赤松委員から意見で、緑地保全基金について。以上、御確認お願いします。
 
○石川[寿] 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 それでは、この項を終わります。
 以上をもちまして本日の日程は全部終了いたしました。なお、再開の日時は明3月14日午前10時でありますので、よろしくお願いいたします。
 これで本日の予算等審査特別委員会を散会いたします。お疲れさまでした。
 以上で本日は散会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成25年3月13日

             平成25年度鎌倉市一般会計
             予算等審査特別委員長

                     委 員