平成25年教育こどもみらい常任委員会
2月25日
○議事日程  
平成25年 2月25日教育こどもみらい常任委員会

教育こどもみらい常任委員会会議録
〇日時
平成25年2月25日(月) 10時00分開会 18時45分閉会(会議時間6時間34分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
前川委員長、久坂副委員長、石川(敦)、渡辺、納所、小田嶋、高橋の各委員
〇理事者側出席者
相澤こどもみらい部長、福谷こどもみらい部次長兼こどもみらい課長、進藤こどもみらい部次長兼保育課長、朴澤こども相談課長、能條青少年課長、安田発達支援室長、宮田(茂)教育長職務代理者兼教育部長、三留教育部次長兼教育総務課長、平井教育総務課課長代理、中里学校施設課長、廣川学務課担当課長、鷺谷学務課担当課長、川合教育指導課長、越川教育センター所長、古谷中央図書館長、島田文化財部長、甘粕文化財部次長兼文化財課担当課長、吉田(浩)文化財部次長兼文化財課担当課長、宇高文化財課担当課長
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)平成24年(行ウ)第91号保護者の地位確認等請求事件の応訴について
(2)部活動及び学校生活全般における体罰の実態把握に関する緊急調査について
(3)第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画の策定について
2 議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち教育部所管部分
3 議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について
4 陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情
5 議案第94号鎌倉市鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について
6 報告事項
(1)待機児童対策について
(2)鎌倉市大船第二子ども会館・子どもの家の移転に関する状況について
7 議案第96号平成24年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分
8 議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうちこどもみらい部所管部分
9 報告事項
(1)国指定史跡永福寺跡整備事業の状況について
10 議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち文化財部所管部分
11 その他
(1)継続審査案件について
(2)次回委員会の開催について
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○前川 委員長  教育こどもみらい常任委員会を始めさせていただきます。
 委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。渡辺隆委員にお願いいたします。
 次に、本日の審査日程の確認をさせていただきます。教育部から申し出がありまして、教育部の業務の都合上、教育部の日程を先頭にすることについて確認をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
    ───────────────────────────────────────
 
○前川 委員長  次に、日程第4について事務局からお願いします。
 
○事務局  日程第4陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情については、陳情提出者から発言したい旨の申し出があることについて、発言を認めることでよいか、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○前川 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 また、日程第4陳情第40号については、日程第3、議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定についてと一括議題とし、陳情者陳述後、原局から一括して説明を受け、その後質疑行い、採決は1件ごとに行うことでよいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 
○宮田 教育部長  教育部次長の安良岡ですが、諸般の事情により本日欠席させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
 
○前川 委員長  確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第1報告事項(1)「平成24年(行ウ)第91号保護者の地位確認等請求事件の応訴について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○三留 教育部次長  日程第1報告事項(1)平成24年(行ウ)第91号保護者の地位確認等請求事件の応訴について御報告いたします。
 お手元に配付させていただきました「平成24年度(行ウ)第91号保護者の地位確認等請求事件の概要について」をごらんください。
 平成24年12月28日に、原告から、原告の子について学校教育法所定の保護者であることの確認を求める事件が横浜地方裁判所に提訴されました。
 原告は、東京都在住、鎌倉市立小学校在学児童の父、被告は、鎌倉市長と鎌倉市教育委員会委員長でございます。
 請求の趣旨は、(1)原告が、原告の子について、学校教育法所定の保護者であることの確認を求めること。(2)被告は、原告に対し、金100万円及びこれに対する本訴状送達の日の翌日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払うこと。(3)訴訟費用は被告の負担とすることとの判決、並びに(2)について仮執行の宣言を求めるというものでございます。
 鎌倉市及び教育委員会といたしましては、訴状の内容を検討した結実、相手の主張は認められないため、これに応訴しようとするものでございます。
 なお、第1回口頭弁論は、平成25年2月25日、本日でございますが、午後4時から、横浜地方裁判所第502号法廷にて行われる予定となっております。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第1報告事項(2)「部活動及び学校生活全般における体罰の実態把握に関する緊急調査について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○教育指導課長  日程第1報告事項(2)部活動及び学校生活全般における体罰の実態把握に関する神奈川県緊急調査の実施について御説明をいたします。
 お配りしております資料1をごらんください。資料1は、実施要項になっております。この調査は、文部科学省から神奈川県教育委員会が調査依頼を受け、県内全ての市町村が、お手元にあります県の実施要項に基づき実施するものです。
 調査目的は、「体罰の実態を把握し、緊急事案に対して適切な対応を講ずることで、児童・生徒が安全かつ安心して学校生活を送ることができるようにする。」「教職員間の体罰に関する議論や認識を深め、体罰の根絶に向けた取り組みを進めるための契機とする。」の二つとなっております。
 調査は、全ての小・中学校、全ての児童・生徒、保護者、教職員が対象となります。
 調査内容は、平成24年4月からこれまでの体罰の状況です。
 調査方法については、教職員向けと児童・生徒及び保護者向けの2種類の調査となっております。
 まず、教職員向けの調査につきましては、資料2のA4両面刷りの調査用紙を学校長が2月21日に教職員に配付し、25日までに各教員が学校長へ提出し、学校長は内容を見て、必要に応じて面談を行います。該当する内容が出た場合は、教育委員会へ報告することとします。
 次に、資料3は、保護者向けの通知となっており、続く資料4は、A3二つ折りの総ルビのものが質問用紙となっており、資料5が回答用紙となっております。
 児童・生徒には、2月21日に配付し、28日を回答期限としております。
 回答に当たりましての留意点を、資料3の保護者宛て文書に記載しております。
 回答に当たりましては、自宅で回答すること、学年、学校名、性別、氏名を記入、氏名については無記名も可、保護者からの意見等については、質問5に記入などを留意点としております。
 また、提出に当たっては、調査用紙、回答用紙のほかに、料金受け取り払い用の封筒に入れ、直接教育委員会へ提出、学校に提出したい場合については、教頭先生へ直接とし、未開封のまま教育委員会へ提出としております。
 なお、質問用紙は、神奈川県教育委員会作成のものを使用しており、小・中学校共通のため、小学生には回答が難しいものもあることから、回答に当たっては保護者と一緒に記入していただけることも、保護者宛て文書に記載しております。
 3月1日以降、集計につきましては教育委員会職員にて行い、その中で事案が出てきた場合は、当該の学校と連携して事実関係の確認を経て、4月22日までに神奈川県教育委員会に報告することとなっております。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はありませんか。
 
○高橋 委員  生徒だとか保護者の方に対するアンケートの回収の仕方は、どういうふうにするんですか。
 
○教育指導課長  回収につきましては、料金受け取り払い用の封筒を一緒に配付しておりまして、郵送で、基本的には教育委員会に直接ということになっております。
 また、学校に転送したいという場合については、教頭先生に直接手渡しで、開封をしないで教育委員会に提出ということになっております。
 
○高橋 委員  生徒のアンケートと先生のアンケートが符合しない場合は、どういう格好になるでしょうか。
 
○教育指導課長  その場合につきましては、まず教育委員会でその内容を確認いたしまして、学校長にその内容について確認する形になっています。
 
○高橋 委員  先生が身に覚えがあると、生徒からは何もなかった。この場合には、先生がちょっとやり過ぎたかなという部分で、それはいいかなと思うんですけれども。逆の場合ですよね、生徒が体罰を受けたと感じていたけれども、先生はそういう意識がなかったと。こういう場合が一番大変かと思うんです。
 結構、先生によって、キャリアのある先生と勤めてから余り長くない先生とおられると思うんですけれども、その辺のそのスパンというのはどうなんでしょうか。ここ1年とか、そういう話なんですか。
 
○教育指導課長  調査対象になりますのが、平成24年4月から調査の日までということになっております。
 
○高橋 委員  多分、生徒の場合には、そうは言っても、昔のことも思い出して書いたりとかというのも出てくるんじゃないかと思うんです。そういう場合に、対処というのはどうなんでしょうか。
 
○鷺谷 学務課担当課長  以前のものが出てきた場合につきましては、その部分についても、やはり学校長を通して、聞き取りは行っていきたいと思います。
 
○高橋 委員  大阪の、何高校ですかね、クラブの体罰で生徒が自殺をしたという。こういうこともあって、全国的にこういう調査が始まったということがあると思うんですけれども。やはりなるべく早く調査結果の取りまとめをして、その事後対応というのですか、対応は時間がかかると思うので、とりあえずはその調査の集計が終わった段階で、できるだけ早く御報告をいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○教育指導課長  まず、県の教育委員会からは、4月22日までに提出ということになっておりますので、その提出を経て、また県からいろんな指示が出てまいると思いますので、それを含めまして御報告させていただきたいと思います。
 
○高橋 委員  じゃあ、選挙で確認できない方がいる場合もあるということですね。なるべく早く県に出す書類が整ったら、個別でも結構ですから御報告ください。お願いします。
 
○石川[敦] 委員  今、集計の後、事実確認をというお話がありましたけれども、事実確認をどのようにするのかは、もう相談はされていますか。案件が上がってきて、それに対して、この調査は、調査のための調査ではないと思うので、やはり出てきたものに対しての対応をすることが目的になってくると思うんですけれども、その事実確認の後の状況について、どのような流れになっているか、お聞かせください。
 
○鷺谷 学務課担当課長  教職員の部分で申しますと、体罰等が出てきました場合、学校長で聞き取りが済んだ後に、それが明らかに体罰だとわかった場合には、教育委員会に、事情聴取ということでその本人に来ていただいて、今までの経過を調べるといった形になると思います。
 
○石川[敦] 委員  教職員の方は、教育委員会が責任を持ってということですね。後は、児童・生徒から上がってきたものに関しては、どこで、学校でなさるんですか。というのは、この調査が回って、書くのに当たって、やはり先生との関係が崩れるのは心配であるというお声を伺いました。教育委員会に封筒のまま出すということは認識しているんですけれども、その後学校に案件が戻ってきて、学校で解決してくれということになったときに、子供の周りの先生との関係が崩れるんではないかという心配があるということなんですが、その辺については、教育委員会としてはどうお考えですか。
 
○教育指導課長  封筒がこちらへ寄せられまして、まずは中身を確認し、該当するような内容の記載の場合については、学校長へその事実を、こちらから報告をいたしまして、それで、先ほども話がありましたように、校内での事実確認や、教育委員会も一緒にその内容については確認をいたします。
 実施要項上にありますが、案件について必要があれば、児童・生徒や保護者との聞き取りもあるということは実施要項にもありますので、そのあたりは慎重に、学校と連携をとって進めていきたいと思っています。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、学校に任せて解決をお願いするということではなくて、教育委員会がしっかりかかわってやっていくということで、よろしいですか。
 
○教育指導課長  はい、その予定でおります。
 
○納所 委員  今、確認しますと、大概その定義についての説明が非常に難しい印象を持っております。特に小学校低学年児童等への説明というのは、教室で行われるようになっておりますでしょうか。まず児童・生徒向けへの体罰の定義であるとか、今回の調査に関しての説明はどのように行われたか、教えていただきたいと思います。
 
○教育指導課長  資料3の内側に別紙という形で、体罰についての文部科学省が示しております定義が記載されております。児童・生徒には、資料3、4、5という、三つのものを担任等から配付をしております。その際に、担任からも、こういう趣旨で行う、または体罰とはこういうことだということを、これを使いながら説明をいたしますが、実際には、小学校低学年、中学年ぐらいでもなかなか難しいところもありますので、その学年の子供たちの年齢に応じて、担任から説明していくということと、あわせて、こちらにもありますが、保護者にも学校から説明をしておりまして、そういうときには一緒に回答をしていただきたいということでお願いをしてあります。
 
○納所 委員  資料3の別紙の説明、振り仮名が振られておりますけれども、非常に特徴的な、ふだん使わないような言葉で説明がございまして、保護者からこれに関しての問い合わせ等は、今までございましたでしょうか。
 
○教育指導課長  特に問い合わせは、今のところありません。
 
○納所 委員  今回の調査の対象となる児童・生徒数は、合計でどれぐらいの数に上りますでしょうか。
 
○教育指導課長  児童・生徒合わせまして、1万1,394名になっております。
 
○納所 委員  そうしますと、これが100%集まるのは、なかなか難しいとは思いますけれども、この集計作業、または事例の確認等に大分、これだけの数があると時間がかかると思うんですね。これに関しての作業手順、または日程はどのように組んでいらっしゃいますでしょうか。
 
○教育指導課長  21日に各学校から、児童・生徒、家庭に配付をされておりますので、まだ今日の朝の段階では返送はございませんが、来次第、中身については確認を、教育委員会事務局で行います。そして、期限が28日となっておりますので、本格的には3月1日から進めていくんではないかと思います。今回の分について郵送ということで、該当がない方もいらっしゃると思います。そういう意味では、該当のない方は郵送をしていただかなくても構わないということも、先ほどの保護者のほうにも書いてございますので、いずれにしましても、到着次第、順次私どもで集計作業を進めていくという流れになっております。
 
○納所 委員  例えば今年度に関しまして、これとは別に、いわゆる体罰に関しての事例というのは、市の教育委員会の中で把握している事例はありますでしょうか。
 
○鷺谷 学務課担当課長  今年度につきましては、ございません。
 
○渡辺 委員  今、納所委員が言われたみたいに、体罰の定義というのは非常に難しいと思うので、その辺、今回こういう調査というのは初めてだと思いますので、ある程度模索しながら、やっていかなきゃならないのかなと思います。本人は体罰だと思っていなくても、受ける側は体罰だと思うかもしれないし、私もよく頭をはたかれたりしたんですけれども、それは体罰だと言えば体罰かもしれないし、体罰と受けとめていなければ体罰じゃなくなるのかもしれないんで、その辺は非常に難しいテーマだと思いますので、引き続き状況については御報告をいただければ思います。
 資料4の、個人情報などについては、秘密を守りますというんですけれども、みんなが見ている中で体罰が行われるケースというのはまだ救われるほうであって、大体、密室みたいな状況で行われるものが深刻なんじゃないかなと思います。その場合、個人情報を守るのは非常に難しいと思うんですけれども、例えば二人っきりで体罰が行われた場合、聞き取りしたときに、それが誰だかわかってしまいますので、それは、どうやって個人情報というのを守るんですか。
 
○教育指導課長  まず、返ってきました回答用紙が、氏名については無記名ということも構わないとしておりますので、無記名であるか記名されているかによっても、扱いが変わってくるかと思います。
 ただ、実際に回答用紙の中に記載がある場合につきましては、先ほども申し上げておりますが、学校にはきちんと確認をした中で、まずは学校長とそこについての確認をしていきたいと思います。そして、個人情報の保護という視点を踏まえながら、どのように進めていくかということについては、慎重にかつ丁寧に進めていこうと考えております。
 
○渡辺 委員  これも先ほどの定義と同じように、非常に難しい問題になってくると思います。それ、調査ということでやっておられるわけですから、最終的には調査の結果を出さなきゃいけないわけですから、個人と個人の場合ですね、ある程度立ち入った問題になってくるのかなと思いますので、その辺も気をつけながらやられたほうがいいんじゃないかなと。これ以上言っても、今答えがあるわけではないと思いますので。
 それと、質問の中で、部活動の外部指導者と書かれておりますけれども、今、鎌倉市の実態としては、恐らく中学校に当たると思うんですけれども、外部指導者というのはどれぐらい入っておられるんですかね。
 
○教育指導課長  支援者として予算化をして、登録されているものについては3名になっております。ただ、学校ごとにそれぞれの部活の中で、例えば卒業生であるとか、地域の方ということで、そこのところについて、外部指導者の保険が提出をしていただく形になっておりますので、それを数えればわかるんですが、今手元には具体の数字はございません、申しわけございません。
 
○渡辺 委員  具体的な数字は結構です。私も、部活動に当たって、外部で優秀な方というのはたくさんいらっしゃるわけですから、そういう方に指導していただくことは、いい方向だと思っているんですけれども、事こういうことになると、非常に難しい問題になってくるのかなと。ある程度実態をふだんから把握しておかないと、いざ、こういうことになったときに、非常に大きな問題が発生する可能性もあると思います。また、教職員の方であれば、ある程度、もちろん責任ないし義務があるわけですから、対応ということは、スムーズにとは言いませんけれども、対応できるんですけれども、外部の人ないし卒業生とかいう話になると、なかなか把握するのも難しいのかなと思いますので、その辺のところをはっきりさせて、今まではっきりさせていなかったのもおかしいと思うんですけれども、外部の指導者の方、報酬なりを払われている方とそうじゃない方というところで、実態をまず把握しておいたほうがいいんじゃないかなと思います。
 それとあと、調査の過程で、私も野球とかラグビーとかやっていましたので、部活動ということで経験させていただいた中では、顧問の先生とかが体罰をするというケースより、むしろ先輩とか卒業生にやられるというケースが多いんじゃないかなと。この調査の過程の対象にはなっていますね、ここでもその他ということで書いてありますので、そういうことが出てくる可能性は大きくあると思います。
 これは、この調査の目的自体とはちょっと違うケースになって、いじめに近いところになると思うんですけれども、その辺が出てきた場合、どう対応されるつもりですか。
 
○教育指導課長  こちらについても同じように、まず調査の対象とはならない場合、報告対象とならない場合もありますが、それについても、あわせて学校長にきちんと、こちらとしてはこういう回答が来ているということで報告をして、そこについても内容を確認しながら、必要な手だてがあれば一緒に進めていきたいと思っております。
 
○渡辺 委員  いろんな実態が出てくると思いますので、調査というと、ここにとどまらず、これを機会に現場と話し合いを持って、問題を解決していくという機会にしていただくと。これを調査だけで終わらせていただきたくないと思います。
 
○小田嶋 委員  実施要項の調査目的を見ますと、この調査の結果を受けて、まず各学校の教職員間で議論、認識を深めるということの材料としていくということなんですが、やっていく中身は、私は非常に大事なことだと思います。ただ、それを記入する子供たちが、自分たちが見たこと、体験したことを書いたことによって、先生方や、またほかの子供たちも巻き込んで、自分がやったこと、つまりアンケートに答えたことによって問題が大きくなってしまうことの懸念が先に立って、事実を書けなくなってしまうんじゃないかという心配があるんですけれども、そういうことに対して、子供たちに配慮しなければいけないことが真っ先に考えられるんですけれども、その点ではどうお考えでしょうか。
 
○教育指導課長  さまざまなそういったケースが考えられると思います。私どもも、今回の実施要項を県から受けまして、県で用意をしている質問用紙を使って、それぞれ児童・生徒に配付をしたわけですが、この後、どういう形で質問用紙が返ってきて、どういう記載があるかということについては、正直なところ未知数でございますので、そこについてはしっかりと、まずは内容を確認させていただいて、やはりここのところはしっかりと学校長と相談をする中で、どう進めていくのが一番いいか。そしてその中にも、先ほど個人情報の保護という視点もありましたし、それから今お話もありました、子供たちへの配慮というところも十分踏まえた上で、慎重にやっていくということが大事だと考えております。
 
○小田嶋 委員  結果として、子供たちから、体罰を見たり受けたという実態がなかったとしても、私は、教職員間での議論、認識の深め方というのは、平成19年度の文科省が出した通知、つまり昔からそういう対応をしなくちゃいけないという通知が出されるほどその問題があって、それに対して、教職員間でそれがないように努めてきたという経過があるからこそ、いま一度、子供の言葉で言うと、ちくるとか、そういうことをしたくないという子供から見れば、アンケートの結果の中に、全くそういう実態がないという結果になったとしても、教職員は真摯に、全国の事例を生かしていっていただければなと思います。
 
○久坂 副委員長  今回は県の緊急調査を受けて、実施をしていただくということなんですけれども、いじめについての調査のときにもお伺いをしたんですが、これとは別に、日常的に各学校でやっていただいている相談ですとか、アンケートが一定程度あるわけですよね。そういった中でも、こういった体罰についての相談ですとか、そういったことはすくい上げることは可能なんですよね。
 
○教育指導課長  各学校で行っている教育相談という中で、事前の生活アンケート等もありますので、そういったところで子供たちが相談できる形になっております。
 
○久坂 副委員長  わかりました。今回は、各個人に配付されているということで、またちょっと状況が違うかもしれないんですけれども、この調査が行われたことで、また結構いろんな事案が出てきた場合に、この調査とは別に、日常的にやっていただいている体制の中で、そういった声を本当にどうやったらすくい上げることができるのかということを並行して今後考えていただきたいと思いまして、調査の結果を見てからなんですが、そういったことを思いましたので、要望させていただきます。お願いいたします。
 
○前川 委員長  それでは、質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告は、了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 
○前川 委員長  確認させていただきます。
 傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。
              (10時31分休憩   10時33分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第1報告事項(3)「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画策定について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○中央図書館長  日程第1報告事項(3)第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画策定についてを御報告いたします。資料は、お手元の「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画」「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画案・市民公募への御意見一覧及び市の考え方」を御参照ください。
 第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画の策定につきましては、昨年9月市議会定例会の当常任委員会において、素案の策定とパブリックコメントを募集することについて御報告をさせていただきました。
 このたび、パブリックコメントの集約と計画への反映を行い、策定いたしましたことから、その内容を御報告させていただくものでございます。
 昨年10月20日から11月20日にかけまして、素案を市内各図書館、本庁ロビーに配布、また、図書館ホームページで公開し、広くパブリックコメントを募集いたしました。このパブリックコメントの内容につきましては、「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画案・市民公募へのご意見一覧及び市の考え方」にまとめてございます。
 パブリックコメント全般につきましては、表紙にありますように、御意見をいただいた人数は18人、意見総数は43件になりました。
 内訳は、「計画について」4件、「読書環境の整備について」8件、「市図書館の事業について」12件など、記載のとおりとなってございます。
 いただいた御意見を検討いたしまして、その対応といたしまして、計画に追加できるもの、修正するものは、「追加、修正」とし、既に案にあった御意見は、「案にあり」として、合わせまして合計23件、そのほか、「参考意見」としたものが20件という内容になってございます。
 次に、主なパブリックコメントと、計画への反映について説明をさせていただきます。資料はお手元の「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画」と「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画案・市民公募へのご意見一覧及び市の考え方」の両方を御参照いただきますよう、お願い申し上げます。
 最初に、「意見一覧」の1ページ目にございます、読書環境の整備についての7をごらんください。こちらは、私立小学校の先生から出た御意見でございます。私立と市図書館の連携を深めたいという御意見でございます。この案に追加をするということで、「計画」は25ページの上から3項目めに「また、私立の学校からも要望があれば積極的に連携しています」という後段に記述を加えたものでございます。
 次に、「意見一覧」の4ページにお戻りいただきまして、学校についての29番をごらんください。公立小・中学校の学校図書館資料のデータ化の実現を希望、また、国会図書館から無償で提供されているJAPAN/MARCを使用して、学校図書館専門員等の研修は、読書活動支援センターが行うべきという御意見でございます。
 これについて検討いたしまして、計画の11ページでございます。こちらは、第一次計画の成果と課題の項目になりますが、下の蔵書のデータ化という項目の文言を、「データ化について情報収集を行い、効率的に行う方法を検討し、実践につなげていくことが課題です」と修正をいたしました。
 また、「計画」の24ページ、一番下の「連携」の項目も修正いたしまして、「蔵書のデータ化については、自校での蔵書管理のための方法として研究を続け、情報収集を行い、次のステップにつなげていきます」としました。
 同じく、「意見一覧」の4ページの30番、学校へのボランティアについて、学校での読み聞かせについて、図書館が交渉、本の選択をしてボランティアに参加してもらってはどうかという御意見でございます。「計画」の25ページの上から5項目めに、「かまくら読書活動支援センターが、学校とおはなしボランティアをつなぐ橋渡しとなるよう取り組みます」という文言を追加いたしました。
 「意見一覧」の5ページ「読書活動や図書館利用がしにくい子どもへの取組みについて」の32、不登校やひきこもりの子どもたちへの対策に積極的にかかわってほしいという御意見でございます。こちらにつきましても、計画は30ページの6項目め、「不登校やひきこもりの子どもたちにも読書を楽しんでもらえるよう、関係部署やNPOなどと連携していきます」という文言を追加いたしました。
 また、参考とさせていただきましたものにつきまして、1件御説明をさせていただきます。
 「意見一覧」の5ページの31番、「読書活動や図書館利用がしにくい子どもへの取組みについて」の中で、「小児病棟に録音図書の貸出サービスをしてはどうか。」という御意見をいただきました。こちらは、本を録音してはという御意見ではありますが、視覚障害者に対しての録音テープなどは市内のボランティアグループに作成をしていただいておりますが、視覚障害者と違いまして、健常者への録音図書の貸し出しにつきましては、その許諾を得ることが厳しく、図書館で作成することは難しいため、この御意見につきましては、参考としてございます。
 代案として、デイジーという視覚障害者のCDを貸し出せないかということも検討しましたが、こちらも視覚障害者と本を読むことが困難な障害がある子供たちにしか貸し出せないということで、適用できませんでした。図書館には、一般貸し出し用の朗読CDもございます。少し児童文学的なものもございますので、こういったものを活用できないかを含めまして、「読書についてのなんでも相談窓口」でニーズを把握してまいりたいと考えております。
 今後、このような形で市民意見を反映させ、策定いたしました「第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画」に沿いまして、子供たちの読書環境の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ありませんか。
 
○高橋 委員  流れとしては、こういう形で計画をつくっていくということは大変いいことだとは思うんですが。実際に公募の御意見をいただいた方が18人ということで、意見の数は43件ありましたけれども、ちょっと少ないような気がするんですが。意見が少ないほうがいいんですけれども、現場は楽かもしれないですけれども。やっぱりもうちょっと、せっかくいいものをつくったんですから、図書館で利用していただく方に何か積極的に御意見をいただくような、何か取り組みがあってもよかったのかなと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。
 
○中央図書館長  意見を提出した方が18人ということで少ないという御意見でございます。私どもがそのPRの仕方が下手だったんだと認識をしておりますが、いずれにしましても、前回の第一次のときには、全部で30人の方から御意見をいただいたものでございますが、第二次ということで、そういう意味での関心ということも少なかったのかなということが考えられます。私どもとしましては、宣伝に努めて、今後とも子供の読書環境の整備に努めていきたいと考えておりますので、どうぞ御理解を賜りたいと思います。
 
○高橋 委員  これは、パブリックコメントという形の中でやっていただいているんですけれども。ネットで御意見をいただく、100人ぐらい登録していただいている方がいるんですけれども、そういう方たちに投げかけみたいなことはしてはいないですよね。パブリックコメントではないので。
 
○中央図書館長  委員御指摘のネットのモニターの、パブリックコメントということで、積極的に私どもはそこのモニターに情報提供は、今回はしてございません。
 
○高橋 委員  二度目の、いわゆる改正ということもあって、1回目にいろんな御意見を出していただいたものをさらに精査したということで、かなり成熟をしてきたと。そういう意味では、余り御意見をいただかなくても、ある程度信頼をしていただけているんだろうと、こういう御判断だと思いますけれども。それは、それでいいと思いますけれども。
 なるべく、御利用をする方はたくさんいますので、そういう意味では、こうしてほしい、ああしてほしいということだけじゃなくて、こういうところがいいですね、ああいうところがいいですねということもお寄せいただきながら、皆様がやっていることの確認というんですかね、ああこれでよかったんだという、そういうことにつながるものにしていただければなと思いまして、なるべく多くの方に御意見をいただける取り組みをしていただきたいということです。よろしくお願いします。
 
○中央図書館長  今回いただいた御意見の中では、私立小学校の先生といいますか、学校でそういった活動をされている方からも御意見をいただきました。そのほか保育園の関係者の方、幼稚園の関係者の方々、そういった施設長の集まりの中にも、御案内のために私が訪問いたしましてお願いをしてまいりました。やはりそういったところからも、激励のメッセージをいただいたりとかしておりました。そんなことで、これからも図書館の活動が市民の皆様方に浸透していくように、努力を続けていきたいと考えております。
 
○高橋 委員  計画も変更していただきましたけれども、余り具体的な記述がなかったJAPAN/MARCの件ですね。今かなり経費をかけてバーコードみたいのをやっていますから、それがかなり廉価でできるということであれば非常にいいですし、学校の図書なんかもそういうものを使えば、かなり整理が進むと思うんですね。強いては、文学館にも使えるでしょうし、議会の図書館も今一生懸命やっていますので、そちらにも、そういった意味で、やっぱり市全体としてリードしていっていただきたいという観点もありますので、ここのところは、なるべく早目に研究の成果を出していただきたいと思います。
 
○中央図書館長  ただいま御指摘のありましたJAPAN/MARCの利用でございますが、これは国会図書館がつくっている、無償で使える書誌データでございますが、これを活用して、ぜひ学校図書館の本の目録なりをデジタル化したいということで、この4月にでも行われる学校図書館の方々、関係者の方々の説明会に私どもがお伺いしまして、一つのアプリケーションを使ってやれる実証というか、実地をお示ししたいと考えておりまして、教育指導課と詰めているところでございます。
 
○納所 委員  蔵書のデータ化への取り組みについて伺います。現状と今後の方針を伺いたいんですが、今後、中央図書館との連携のあり方を具体的にどのような方向性を考えていらっしゃいますでしょうか。
 
○中央図書館長  ただいま、お話をさせていただきました、学校図書館の専門委員の研修会等を図書館でやっていただく機会がございますので、そういった際には、私どもも宣伝に努め、一つ、国会図書館から示されている方法が実はございまして、それが各学校できるかどうかを見きわめてもらって、やっていく。具体的にそういった手続が進められるように、学校とも協力して進めていきたいと思っております。
 
○納所 委員  各小・中学校の図書館の蔵書の現状について伺いたいんですが、本来定められている蔵書にどれぐらい近づいているのか、またどれぐらい離れているのか。蔵書の、小・中学校の図書館・図書室の現状はどのように認識していらっしゃいますか。
 
○教育指導課長  国で定めております、図書館の蔵書整備というのがございます。そちらを毎年度各調査をしておりますが、現状で申し上げますと、それに達成しているという学校、小学校では6校、中学校では2校。75%から100%という範囲の中で達成している率が小学校では8校、中学校では6校。75%以下という部分につきましては、小学校が2校、中学校が1校という状況になっております。
 
○納所 委員  蔵書がなかなかその目標に達しないその理由というのは、単純に予算の問題だけでしょうか。それとも学校図書館の取り組みのあり方なんでしょうか。その目標達成への手順、これからの取り組みを伺いたいと思います。
 
○教育指導課長  公認をするという意味では予算が当然絡みますが、実はこの数字がかなり、やっぱり学校に古い図書がたくさんございまして、そちらを廃棄していくとなりますと、当然その蔵書数が一時的に下がります。そういった中に、また幾つか加えていくというような形になりますので、若干新しいもの古いもの、子供たちの読書活動が推進できるような視点の中で進めていくところもありますので、今後も図書整備員については、予算も含めまして、蔵書をまずは達成をしていくというところを目標に、進めていきたいと思っています。
 
○納所 委員  最後に1点伺いますけれども、子ども読書活動推進計画を受けて、各小・中学校での読書活動をどのように中央図書館と連携をしていくのか、また、この推進計画と連携をしていくのか、その取り組み、あり方を伺いたいと思います。
 
○教育指導課長  現在でも、中央図書館、市立図書館とは連携を進めておりますが。例えば読書パックですとか、学校ではなかなか入手ができない、またはまとまってはいないもの、そういったものが今図書館でも大分用意を進めていただいておりますし、またさらにそのあたりの充実ということも考えていらっしゃいます。
 そういったものを私どもも、図書館と一緒に学校へ情報提供をしながら、どういう形で学校と図書館が連携をしていくのが一番いいか。それは学校によってそれぞれ取り組み方が違いますが、そういった意味で、一つは児童・生徒の本という視点の中、それからやはりこういうものがあるよという情報をいただくという視点も大事だと思っています。
 また、先ほども出ましたが、学校図書館専門員ですとか、中学校に入っています読書活動推進員、こういった方々の研修も専門的な視点のところからしていただく必要がありますので、そういったところでも図書館と連携をつくっておりますので、そういったところを、またさらなる推進をしていきたいと思っております。
 また、学校関係の教職員にも、特別の貸し出しの登録というのがございますので、通常の冊数よりも多目に借りられるようなこともございます。そういったところも活用ができるように進めていきたいと思っております。
 
○渡辺 委員  書籍の電子化によって、図書館をめぐる環境も大きく変わってくるんじゃないかなと思うんですけれども。その中では、きちんと考え方を持って、こういう形で今回まとめられたみたいですけれども、やはり対応していく必要があるのかなと思っています。
 その中で、その他の市図書館への意見というところで、民間委託に言及されていると、スターバックスとかTSUTAYAが新しい形のそういう事業を展開しているということなんですけれども。これはどのようなもので、どのように市は把握されているんでしょうか。
 
○中央図書館長  CCCとこちらにも書いてございます。TSUTAYAが、こちらをやっているのが、九州に武雄図書館というところが指定管理者の指定を受けて、これから進めていくと把握してございます。TSUTAYAの場合は、代表的な、本屋ですかね、本を売る環境のところで斬新な環境といいますか、書架が並んでいるところにコーヒーを持っていって、無料で読むことができてという環境をつくっていると聞いています。そういった形がこれからの中で、市民の方々が要望としてそういう要望がたくさんあるということであれば、検討していく必要はあろうかと思いますが。私どもは、今ある、このいただいた図書館の環境の中で最善の努力をして、図書館の利用される方々の需要に応えていくことがベストだと考えております。
 また、鎌倉の図書館ということは、指定管理者という範疇になじむのかどうかということも疑問に思っているところでございますので、そんなところで、私どもは現在あるこの図書館の環境を最善の形で皆様に御提供していくという目標を掲げて、今後サービス拡充に努めていきたいと考えています。
 
○渡辺 委員  そうすると、民間委託ということは、余り考えておられないということですかね。
 
○中央図書館長  図書館の部分につきましては、民間委託がコスト削減につながるかどうかということは、大変疑問な点になってございます。実は、私どもの職員は、現在職員数24名で運営しております。もっと前は30名を超える職員で運営してございます。それと、現在嘱託員を配置しておりまして、嘱託員をふやして運営してきたところでございます。現在の職員数は、私どもは最低の人数だと考えております。ですから、これ以上の職員数を減らすことはできないだろうと考えて、今運用しているところでございます。
 
○渡辺 委員  そのぎりぎりのところでやると、サービスも低下してしまうということも出てきてしまうのかなと懸念されますけれども、方向性として、民間委託を考えていくのか、そうじゃないかというところで随分、冒頭に申し上げたように、図書をめぐる環境というのは変わりつつあると認識していますので、その辺のところの方向性というのは、きちんと出していかなきゃいけない。
 この意見の骨子の中でもありますけれども、鎌倉市の財政も図書館の運営も赤字続きで不利な状況と認識されているようですけれども、鎌倉市の財政が赤字で、そして図書館の運営も赤字なんですか。
 
○中央図書館長  図書館というのは、もともと法律で、無償でサービスを提供することとされておりますので、黒字になるというところはほとんどないと思います。したがいまして、人件費でサービスを提供するわけですので、その部分のコストというものは、行政が負担していかなきゃいけないと考えております。
 
○渡辺 委員  その議論になる前に言えば、黒字になることはないわけで、そのサービスを提供していくというのが図書館の本来の姿であるという認識であれば、むしろ今のサービスが不足していると思われている部分もあるわけですから、鎌倉市の財政も赤字続きというのは、よくわからないのですけれども、借金もあるわけですから、赤字といえば赤字なのかもしれないんですけれども。その辺をきちんと把握した上で、先ほどおっしゃった人数にしてみても、要求するべきものは要求していかないと、ある一定のサービスは続けられないと思いますし、サービスのレベルが余り高くないという評価も、市民の方からいただいている部分もあるわけですから、予算上、人数というところできちんとした形で、市に対して要求していかなきゃならない場面も出てくると思います。その上で、民間委託にするのかどうかということを考えないと、サービスとコストの問題ということは、永久に解決しないと思いますので、その辺のところはしっかりした考え方を持っていただきたいなと思います。
 ですから、その辺、今、図書館長は把握されているのかもしれませんけれども、民間委託のケースも、例えば視察に行くとかということをして、徹底的に調査した上で比較してみるということが必要だと思いますけれども。取ってつけたような形じゃなくて、もう一歩踏み込んで、鎌倉市の方向性というのを出していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○中央図書館長  今回のパブリックコメントにつきましては、子ども読書活動についてのパブリックコメントであった関係で、この方の御意見につきましては、子ども読書活動とはちょっとかけ離れた内容だと判断をいたしました。そのために、このような回答をさせていただきました。別な場面では、私どもも市民事業評価等も受けておりまして、委託化の検討も内部でさせていただいております。近くには、藤沢市に4人でお伺いをしまして、藤沢市でも委託化をやっているところがございます。そこの部分の検証も今されているようですので、情報共有をしながら、連携を密にして、検討をさせていただきたいと考えております。
 
○小田嶋 委員  第二次鎌倉市子ども読書活動推進計画の、ページ数は6ページ、ブックスタートのことでお聞きします。この6ページに、23年度の参加状況ということで表が出ております。参加者数が、トータルで6カ月児の児童、幼児ですけれども、人数が1,012人と。この数字というのは、鎌倉市の市民健康課が実施している、6カ月児の育児教室に参加している人数で捉えているということでよろしいですか。
 
○中央図書館長  そのとおりでございます。対象者が、市民健康課が把握しているのが1,270人で、そのうちの1,012人が当日の会場に来られていたということでございます。
 
○小田嶋 委員  そうしますと、6カ月児を全部対象にはしているんだけども、来られた方々ということなんですが、地域的なことでお伺いしたいんですが、腰越地域は図書館がありますので、ブックスタート配布というのを対応はしていないんでしょうか。
 
○中央図書館長  大変申しわけありません、腰越地域につきましても、深沢の学習センターであるとか、生涯学習センターに来ていただいて、この相談をやっているということでございます。腰越地域で、この会場がそんなに多くないということなのかなと推測しているところでございます。
 
○小田嶋 委員  このブックスタートというのが、いただいている意見の中でも、きっかけづくりという位置づけであれば、全体から見ますと、100%やれればそれはいいことなんですけども、地域的な問題があって、私、腰越ができていないのが非常に残念だなと思ったけど、対象となっている方々への案内が、施設の関係もあるのかもしれませんけど、腰越の学習センターの図書室でも、市が実施している育児教室だけじゃなくて、図書館としても対象者にも呼びかけて、ブックスタートという機会を設けることは、私はより近いところでやることの意義は、私は、効果としては、目指す目的が、最初に本と接する機会をふやすという意味からも、腰越の図書館での実施は考えてもいいんじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。
 
○中央図書館長  御意見いただきましたけれども、こちらのブックスタート事業につきましては、市民健康課で対象児童を把握していることから、そちらのほうが、会場に来てくださいという通知を差し上げているということでございます。その方々を4会場に分散して集めているという実施状況でございますので、いただいた御意見ですので、私どもも、担当の者と相談をしまして、この会場に行かれなかった人たちに対して、図書館でやれるかどうか。パックの受け取り数が1,245人となってございます。98%渡せているという状況でございますけれども、これは市民健康課の保健師が訪問したり、私どもがおはがきを受け取られていない方に通知を差し上げて、取りに来ていただくということでお渡ししている内容でございます。おはがきをいただいて、私どもの図書館、5カ所の図書館、どちらでも構わないので、そちらに来てくださいという御案内も差し上げているところでございます。そのときに、ブックスタートの意義といいますか、手渡しするときには、必ず司書、あるいは保健師が説明をして渡しているという事業でございますので、御理解をいただければと思います。
 
○小田嶋 委員  わかりました。そうしますと、その他の受け取りという方は、この6カ月の対象以外の方にお渡ししているということでの捉え方なんでしょうか。
 
○中央図書館長  先ほどお話ししましたとおり、市民健康課が、6カ月の子供さんの名簿をつくりまして、そのときに対象になった方になります。したがいまして、その6カ月のお子さんをお呼び出しして、この健康相談、育児教室に参加されなかった方は、その後、2カ月ほどしまして、市民健康課の保健師が訪問されているようです。その後、私どもが渡っていないお子さんを対象にはがきを、大体月20枚前後のはがきをお出ししている状況でございます。したがいまして、途中で転入して来られた6カ月のお子さん、中にはいらっしゃいますので、そういう方も、事情があれば、私どもでお渡しできる体制は整えていくという考え方でおります。
 
○小田嶋 委員  そういう努力をされているということが今わかりまして、最初の本とのきっかけづくりに力を尽くしているということはよくわかりました。
 あと、2点目です。学習パックは23年度から実施されているということで、このニーズが今後ふえていくという対応の中で、課題として挙げられている問題点が、届けるということで、課題として挙げられているんですが、この学習パックを配布する時期というのが、私がこれまで認識していたのは、夏休みや冬休みのための調べ学習のために、パックを各小学校、中学校へ届けるということで、集中することで課題として捉えていたんですけど、そうじゃなくて、1年間通じて利用されるために届けるということで課題になっているんだという捉え方でよろしいですか。
 
○中央図書館長  年間を通じて、各学校でカリキュラムが違うと考えておりますので、その利用に合わせて、一月に1回とか、集中すれば一番いいんですけれども、そういうことでもなく、分散されて利用されているというのが実情でございます。したがいまして、図書館の職員が回ることで、それをカバーしていくと考えていまして、これを業務として委託すると、またコストと経費を考えなきゃいけないと思いますけれども、そういった部分で、集中できて委託ができるシステムになれば、そこは検討する余地があろうかと思いますが、今はまだ走っている段階でございますので、私どもの手で何とか対応していきたいと考えております。
 
○小田嶋 委員  図書館の職員が、業務の中でそういうスケジュールを組んで回していくという大変さがあるんであれば、ほかの課の協力をぜひいただける方向も、学校間であれば、学校ごとの、行政区ごとに幾つかの学校があって、それを担ってくれるかどうかという検討もあれば、庁内、五つの行政支所ごとに、郵便物や文書類の回覧が毎日のように行われているその便に乗せられるかどうかとか、いろんな手だてを検討した中で進めていっていただければと思います。
 
○石川[敦] 委員  一つだけ伺いたいと思います。鎌倉読書活動支援センターですけれども、こちらで、学校のニーズの把握につながり、学校とも頻繁に連絡をとり合うことで信頼関係も増すという成果がありましたということですが、具体的にはどういうことがあったのか教えていただきたいのですが。
 
○中央図書館長  読書活動支援センター、具体的には、各図書館で窓口を設けております。そんな中で、学校図書館専門員、あるいはボランティア団体の読書活動をされている方々と連携がとれる窓口になったことが、第一次の計画の評価として考えています。
 今後とも、深沢図書館がその連絡調整、5館の連絡調整の窓口になってございますので、深沢図書館を中心に支援センターの機能を高めていって、連携を深めていかれればと考えているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  この支援センターは、具体的にはどういう課題を解決するためにつくったのか、もう一度確認させていただいていいですか。
 
○中央図書館長  第一次計画の中で、子ども読書活動推進をしていくための拠点という意味合いで、そういう名称にしたところで、もともと深沢図書館には団体貸し出し用の書架がありまして、そういった部分が、在庫といったら語弊がありますね、所有しておりますので、そんな中で団体として活用できるものが把握しやすい場にあったということから、拠点を深沢図書館にしたものでございまして、今後も団体活用という中で、学校を一つ捉えていかれれば、学習パックであるとか、読書パックといったものが充実していくだろうと考えています。そんな形で考えていますし、学校の図書館からも、そのパックにかかわらず、先ほど教育指導課長からもありました、学校職員が複数貸し出しをすることが可能な図書カードをつくっておりますので、それの御利用をいただいて、多数の本を貸し出せる拠点、そんなところが深沢図書館であるということでございます。
 また、深沢図書館で足りない部分については、各地域館、中央館を含めまして連携をしていくという作業を進めているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  私が伺ったのは、このセンターが、第一次のときにも御説明いただいたと思うんですけれども、どういう課題を具体的に掲げて、解決しようとしてつくられて、その結果、成果がありましたとこちらに書かれているんだと思うんですが、その最初に掲げた課題を確認したかったんですけれども。
 
○中央図書館長  計画書の17ページにございますように、平成21年4月に鎌倉読書活動支援センターを開設いたしまして、全職員が、そこの部分を拠点という位置づけにして、学習パックや子ども読書パック、そういった子ども読書活動に関する事業を提案、あるいは推進していく、そういう形で開いていたということでございます。これからも、学校や子供たちの読書に関する悩み相談窓口という形で、そこを活用していこうと考えていまして、子ども読書に関する拠点と位置づけてございます。
 
○石川[敦] 委員  そうすると、学校の相談を主に行っていくと認識してよろしいわけですかね。
 
○中央図書館長  学校だけではなく、いろんな子ども読書に関することは、どこの図書館にも、先ほど申しましたとおり、支援センターという機能を持たせております、拠点といいますか、集約する場として深沢図書館があるというだけでございますので、図書館を利用される方、どんな方でもセンターを御利用いただいて、御相談いただければ、個人で御相談される方もいらっしゃいますし、ボランティアとして御相談される方もいらっしゃるという状況でございます。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、内容はわかりましたけれども、学校だったり、子供に関する、子ども会館、保育園、幼稚園とか、いろいろな施設があると思いますけれども、そちらのほうで、この支援センターがそういう機能であるということは十分に周知されているということですか。
 
○中央図書館長  子ども読書活動計画を推進していく段階で、子ども活動推進連絡会という庁内の組織を持っておりまして、その中には青少年課、保育課等も入ってございますので、そういう中で連携をとっているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  私は学校の専門員の方とお話しする中で、こういう支援センターがあって、こういうのを使えるんじゃないのというお話をしたこともあるんですけど、なかなか周知がされていないという印象だったんです。庁内の調整もいいと思うんですけれども、やはり実際に相談をしてほしい方たちとの連携というのが十分に図れているのかなというのは疑問に思っていますので、その辺のところは意識の中に置いておいていただければなと思いますが、いかがでしょうか。
 
○中央図書館長  学校専門員の方々とも、先ほど来も御答弁申し上げました、年に数回、交流をする場を設けています。それが、図書館という立場でやっているのと、この支援センターという立場、同じ人間がやっておりますので、その辺の御理解がまだまだ深まっていないのかという気持ちでおりますが、何分これからPRに努めてまいりたいと思っています。
 
○石川[敦] 委員  こういう支援センターみたいなのをつくると、そこで集約できるような印象を持ちますけれども、やはり機能をしっかり決めて、その機能を周知して使ってもらうというところまでフォローしないと、つくっただけになっちゃう。いっぱいいろんなセンター、市内にもありますけど、機能しにくいところも多いので、その辺のところはぜひもう一歩進めていただきたいと思います。
 
○久坂 副委員長  1点だけお伺いします。先ほどパブコメのところで、読書活動や図書館が利用しにくい子供への取り組みについてというところで、不登校やひきこもりの子供について、関係部署やNPOと連携していくというお考えを示していただいたんですけれども、今の段階で恐縮ですが、具体的にどういったことを今後考えていらっしゃるのかをお伺いできればと思います。
 
○中央図書館長  不登校の子供たち、NPO団体もつくられているということでございます。そういった方々と連携をとってやっていきたいと考えているところでございます。
 あと、遠くにあって来られないという子供もいますし、不登校の子供たち、あるいは障害を持った子供たちの集まっているところにも、我々図書館が出向いていって、お話をするとか、そういった事業を展開しているところではございます。
 
○久坂 副委員長  今のお考えに加えて、やっぱり図書館というところが学校以外の行き場であるとか、そういったふうに思われるお子さんもいらっしゃるかもしれないですし、私が言うまでもなく、読書を通じて、今向き合っている世界だけではなくて、ほかにいろんな豊穰な世界があるということをお子さんに知っていただくのは本当に有意義な取り組みだと思っておりますので、この辺のところをしっかり進めていただければと思います。よろしくお願いします。
 
○前川 委員長  質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告で了承かどうか、確認させていただきます。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第2「議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち教育部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○三留 教育部次長  日程第2議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算、第10款総務費及び第55款教育費のうち教育部所管部分について御説明をいたします。
 鎌倉市一般会計予算に関する説明書の40ページから42ページを、鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明の25ページを御参照ください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第10目文書広報費は、予算に関する説明書の42ページに参りまして、市史編さんの経費、市史編さん事業として、事務補助嘱託員2名の報酬及び費用弁償、資料保存作業用印刷製本費などを、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書の110ページを、事項別明細書の内容説明の298ページを御参照ください。
 第55款教育費、第5項教育総務費、第5目教育委員会費は625万8,000円で、教育委員会運営の経費は、教育委員会運営事業として、教育委員4名の報酬、神奈川県市町村教育委員会連合会負担金などを、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、299ページを御参照ください。
 第10目事務局費は7億8,856万8,000円で、事務局の経費は、事務局運営事業として、学校技能員、学校給食調理員など、非常勤嘱託員の報酬、臨時的任用職員の賃金などを。
 事項別明細書の内容説明は、300ページに参りまして、職員給与費として、教育長と教育部のうち、生涯学習センター及び中央図書館を除く職員43名に要する職員給与費を。
 事項別明細書の内容説明は、301ページに参りまして、学校施設管理の経費は、学校施設管理事業として、小・中学校施設の維持管理に要する、建物共済保険料、小学校警備業務、学校施設機械警備業務及び学校施設管理業務などの委託料、御成小学校仮設校舎及び学校用地等賃借料などを。
 事項別明細書の内容説明は、302ページに参りまして、教職員の経費は、教職員運営事業として、学校管理職研修会講師謝礼や神奈川県公立小・中学校長会等、各関係団体への負担金、県費負担教職員面接指導の謝礼、教職員の一日健康診断、福利厚生事業、メンタルヘルス調査業務の委託料などを、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、112ページにかけまして、事項別明細書の内容説明は、303ページを御参照ください。
 第15目教育指導費は3億836万5,000円で、教育指導の経費は、教育指導事業として、就学支援委員会委員、小中一貫教育推進校非常勤講師の報酬、肢体不自由学級送迎用バス運行業務委託料などを。
 事項別明細書の内容説明は、304ページに参りまして、情報教育事業として、コンピュータ等維持修繕料、小・中学校教育用コンピュータ等賃借料などを。
 事項別明細書の内容説明は、305ページから306ページにかけまして、教育支援事業として、学級介助員、スクールアシスタント、特別支援教育巡回相談員、特別支援学級補助員、理学療法士、学校図書館専門員、読書活動推進員、外国人英語講師、小学校非常勤講師の報酬、学級支援員等協力者等、学校教育問題対策委員への謝礼、防犯ブザー購入の経費、第一中学校及び手広中学校特別支援学級初度調弁の経費、子ども鎌倉彫制作指導業務委託料、総合的な学習の時間等実践交付金などを。
 事項別明細書の内容説明は、307ページに参りまして、保健就学事務の経費は、保健事務として、学校医、学校薬剤師の報酬、腎臓疾患等判定委員会委員謝礼、就学時健康診断、寄生虫検査、腎臓病等各種検査・検診業務委託料などを。
 事項別明細書の内容説明は、308ページに参りまして、就学事務として、就学通知用消耗品費、卒業証書等印刷製本費、高等学校等就学援助金などを。
 事項別明細書の内容説明は、309ページに参りまして、保険事務として、学校賠償責任保険料、独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済掛金などを、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、310ページを御参照ください。
 第20目教育センター費は2,394万1,000円で、教育センターの経費は、相談室事業として、各所修繕料など相談室の維持管理に要する経費、教育相談員、スクールソーシャルワーカー、教育センター教育相談員の報酬、心のふれあい相談員、教育センタースーパーバイザー、メンタルフレンド、精神科医師相談の謝礼、教育支援教室教育支援員の報酬などを。
 事項別明細書の内容説明は、311ページに参りまして、調査研究研修事業として、教育研究員の報酬、各種研究会・研修会の講師謝礼などを。
 事項別明細書の内容説明は、312ページに参りまして、教育情報事業として、小・中学校社会科、中学校理科の副読本印刷製本費や、「かまくら子ども風土記」販売委託料を、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、114ページを、事項別明細書の内容説明は、314ページを御参照ください。
 第10項小学校費、第5目学校管理費は8億5,636万9,000円で、小学校一般の経費は、小学校運営事業として、小学校16校の教材用消耗品費や備品購入費、プロパンガス等燃料費、学校要覧等印刷製本費、校舎小破修繕料や校舎維持等委託料などを。
 事項別明細書の内容説明は、315ページに参りまして、職員給与費として、小学校勤務職員40名に要する職員給与費を。
 事項別明細書の内容説明は、316ページに参りまして、給食事務として、食器等給食関係消耗品費、深沢小学校など8校の給食調理業務委託料、給食用備品購入費などを。
 事項別明細書の内容説明は、317ページに参りまして、教育課題対応事業として、各校の教職員の研究・研修に要する、講師謝礼、消耗品費などを。
 事項別明細書の内容説明は、318ページに参りまして、小学校施設の経費は、小学校施設管理運営事業として、小学校16校に係る、施設維持修繕料、自家用電気工作物や消防設備等の点検等手数料、トイレ清掃等の各種委託料、山崎小学校ほか2校の給食室ボイラー改修工事請負費、光熱水費・電信料などを、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、319ページを御参照ください。
 第10目教育振興費は7,685万1,000円で、教育振興の経費は、特別支援教育事業として、第一小学校など9校の教材用消耗品費、オージオメーター等点検委託料を。
 事項別明細書の内容説明は、320ページに参りまして、教育振興助成事業として、要保護及び準要保護児童に対する、学用品、修学旅行、給食などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費を、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、321ページを御参照ください。
 第15目学校建設費は8,616万5,000円で、小学校施設整備の経費は、小学校施設整備事業として、西鎌倉小学校トイレ改修工事設計業務委託料、今泉小学校情緒通級指導教室改修工事設計業務委託料、植木小学校公共下水道接続工事請負費を。
 事項別明細書の内容説明は、322ページに参りまして、防災対策事業として、小学校体育館吊天井等耐震対策修繕料、非構造部材等に係る、点検・調査業務委託料、耐震対策修繕料を、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、116ページを、事項別明細書の内容説明は、323ページを御参照ください。
 第15項中学校費、第5目学校管理費は2億8,873万5,000円で、中学校一般の経費は、中学校運営事業として、中学校9校の教材用消耗品費や備品購入費、プロパンガス等燃料費、学校要覧等印刷製本費、校舎小破修繕料、校舎維持等委託料などを。
 事項別明細書の内容説明は、324ページに参りまして、職員給与費として、中学校勤務職員15名に要する職員給与費を。
 事項別明細書の内容説明は、325ページに参りまして、教育課題対応事業として、各校の教職員の研究・研修に要する、講師謝礼、消耗品費などを。
 事項別明細書の内容説明は、326ページに参りまして、中学校施設の経費は、中学校施設管理運営事業として、中学校9校に係る施設維持修繕料、自家用電気工作物や消防設備・エレベーター等の点検等手数料、トイレ清掃等の各種委託料、御成中学校南棟3階教室パーティション改修工事請負費、深沢中学校特別支援学級前トイレ改修工事請負費、光熱水費・電信料などを、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、327ページを御参照ください。
 第10目教育振興費は4,017万6,000円で、教育振興の経費は、特別支援教育事業として、第二中学校など6校の教科用消耗品費、第一中学校及び手広中学校特別支援学級初度調弁の経費などを。
 事項別明細書の内容説明は、328ページに参りまして、教育振興助成事業として、要保護及び準要保護生徒に対する、学用品、修学旅行などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費を、それぞれ計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は、329ページを御参照ください。
 第15目学校建設費は3億8,501万8,000円で、中学校施設整備の経費は、中学校施設整備事業として、大船中学校に係る経費として、改築検討協議会委員謝礼、改築工事基本・実施設計業務委託料、仮設校舎賃借料、既存校舎解体工事請負費などと、第一中学校及び手広中学校特別支援学級教室改修工事請負費を。
 事項別明細書の内容説明は、330ページに参りまして、防災対策事業として、非構造部材等点検・調査業務委託料を、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、118ページを、事項別明細書の内容説明は、331ページから332ページを御参照ください。
 第20項社会教育費、第5目社会教育総務費は20億2,991万8,000円で、社会教育一般の経費は、社会教育運営事業として、教育文化施設建設基金への積立金、社会教育委員会議委員、社会教育指導員の報酬、放課後子ども教室運営委員会委員等報償費、演奏会演奏委託料などを。
 事項別明細書の内容説明は、333ページに参りまして、職員給与費として、経営企画部文化人権推進課文化施設担当、こどもみらい部青少年課、教育部のうち教育総務課、中央図書館及び文化財部の職員69名に要する職員給与費を。
 事項別明細書の内容説明は、334ページに参りまして、吉屋信子記念館管理運営事業として、吉屋信子記念館協議会委員報酬、庭園管理、管理補助業務、機械警備委託料などを、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、120ページを、事項別明細書の内容説明は、344ページから345ページを御参照ください。
 第15目生涯学習センター費は1億7,129万5,000円で、生涯学習センターの経費は、生涯学習センター管理運営事業として、生涯学習センター管理業務補助嘱託員、事務補助嘱託員の報酬、生涯学習推進事業実施委託料、鎌倉生涯学習センター等光熱水費、各所修繕料、鎌倉生涯学習センターに係る、総合管理業務委託料、ホール機構管理運営業務委託料、大船学習センターLAN及び什器等移設作業委託料、玉縄学習センター分室総合管理業務委託料、学校開放施設管理委託料、鎌倉生涯学習センター土地賃借料、生涯学習センターネットワークシステム機器賃借料などを、それぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は、120ページから122ページを、事項別明細書の内容説明は、348ページから349ページを御参照ください。
 第25目図書館費は1億3,463万1,000円で、図書館の経費は、図書館管理運営事業として、近代史資料調査収集室嘱託員報酬、一般図書資料等消耗品費、巡回業務等委託料、コンピュータ機器等賃借料、図書館協議会委員、図書館業務嘱託員、総務担当事務補助嘱託員の報酬、図書館光熱水費、総合管理業務、設備等保守管理業務、総合警備業務等委託料、大船図書館什器等移設作業委託料などを、それぞれ計上いたしました。
 議案集その2の8ページ、予算に関する説明書の144ページをお開きください。
 債務負担行為について御説明いたします。
 学校給食調理委託事業費は、第一、腰越、西鎌倉、玉縄の各小学校について、平成25年度中に入札を行い、平成26年度以降3カ年の委託契約を締結するため、期間を平成25年度から平成28年度まで、限度額を、1日の推計給食数に基づき、6,000万円から7,800万円を基本額とし、これに消耗品費として、1食当たり10円を推計総給食数に乗じて得た額を加えた額に、消費税相当額を加えた額として、第2表及び調書のとおり、設定しようとするものです。
 以上で、第10款総務費、第5項総務管理費及び第55款教育費、第5項教育総務費から第20項社会教育費までの説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はありませんか。
 
○渡辺 委員  予算特別委員会もありますので、恐らく高橋委員も委員になっておられるんで、いろんな細かいところを聞いていただけると思うので、私は、今、会派はないんで、大きな枠で伺いたいと思うんですけれども。
 学校の運営事業というところ、小学校、中学校なんですけども、今回、私も、4年間多分言い続けたんだと思うんですけれども、学校の環境整備、その備品であるとか教材であるとかというところはきちんとしてあげた上で、教育ということに専念していただくという必要性があるということで申し上げてきたんですけど、今回そういう意味で、市長も予算案の提案説明の中で、小・中学校における教育環境の充実を図るため、学校運営事業を拡充するとともに、児童・生徒用机、椅子、教材、教具などの備品類や教室用暖房機器を計画的に更新、整備します、というようなことで語られています。これは、今までは、ある程度はやっておられたんだと思うんですけれども、今回こういう形で変わったというのは、私が質問したからじゃないと思うんですけれども、どういう考え方が変わってきたのかということを御説明いただきたいと思います。
 
○三留 教育部次長  学校の教材あるいは工具、こちらの充実が教育環境の質の向上にもつながるという部分、たびたび議会からも御指摘は頂戴してまいりました。私ども、常日ごろから予算の確保について精いっぱい努力をしてまいりまして、今回こういった形でお願いをさせていただいた結果として、最終的に理事者の査定の中で、そういった経費も上積みをしていただいたと、そういった状況がございます。
 
○渡辺 委員  当然学校も、このようなことになったということは、予算案ですけれども、知っていらっしゃると思うんですけれども、学校側というのは、これについてどういう反応をしていますでしょうか。
 
○三留 教育部次長  今、予算の要求の状況につきましては、先般、小・中学校の定例校長会の中でも御説明をいたしました。やはり学校といたしましては、つけていただいた予算ですので、しっかりこれを執行していこうと、そういったお話がその中でもされておりました。
 
○渡辺 委員  これは、今回限りではないということですかね。今回特別にということになるんですかね。
 
○三留 教育部次長  今回たまたまこういう形で予算をお認めいただいているわけでございます。私どもといたしましても、教育環境、質の維持・向上、こちらについては、引き続き来年度以降の予算要求の中でもしっかりとお話をしながら、要求、確保に努めていきたいと思っております。
 
○渡辺 委員  今回こういう形で必要性に気づいたと、今そういう時代の中で、そういう要請があるということだと思うんですけれども。今回たまたまついたということではなくて、特に、私が前から申し上げているのは、この分野に関しては、学校側から予算要求があっていいんじゃないかなと思います。削る、削らないということとか、トップダウン式で、これだけの予算の中でやりなさいといったら、それだけしか要求してこないと思いますので、現場がつくった予算というものを市がどう考えて形にしていくかという、この分野に関しては変えていっていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○三留 教育部次長  確かに市全体の予算編成の仕方、編成方針というのはございますが、学校については、いろいろ御意見を聞く場というのもございます。そういった中で、学校の要望も聞きながら、もちろん予算の編成作業というのは、今まで、全体のやり方というのもございますので、その辺との兼ね合いもございますけども、極力、学校の要望というのは、我々受けとめていきたいなと思っております。
 
○渡辺 委員  ですから今回こういう形になったわけで、これからまた続けていくと、その予算を確保できるようにしていくということであれば、そういう形に変えていけば、次回の予算要求のときにも、説得力のある数字ないし説明、この学校にはこういう教材が必要であるとか、こういう備品が必要であるとかいうこともはっきりしてくると思いますし、そういうものをきちんと把握すれば、予算要求というのも通るんじゃないかと思いますので、もう一歩踏み込んだ形で、じゃないと結局配って終わりみたいになっちゃうと、使いたいものに使うだけという話になります。ですから、積み上げという形でやっていただくように、学校とそういう予算要求のやり方についても、加えて話し合っていただきたいと思いますけど、部長、いかがですか。
 
○宮田[茂] 教育部長  今、渡辺委員おっしゃるように、学校としても、ことしはついて、また来年から切られるようなことは、ある意味、単年度予算でと言いながらも、計画的にやっていくほうが学校も当然やりやすいわけで、ことしついて、もう来年つかないとなると、その辺が対応できなくなるという心配もあります。そういった中で、私どもとしても、確かに市全体の予算編成方針というのがありますので、学校だけが聖域だというのもなかなか難しい面もありますけれども、さっき次長からも御答弁させていただいたように、やはり学校の要望というのもしっかり受けとめた中で、予算の確保については今後とも努めていきたいと考えています。
 
○渡辺 委員  今回、市の方針というのを変えて、予算という形にあらわしたわけですから、今回これをいい機会と捉えて、現場と、どういう形で予算要求をしていくかということについては話し合っていただきたいし、この予算をぜひ教育レベルの向上、環境の整備につなげていただきたいと思います。
 あと、さっき子供の図書の話だったんで余り聞けなかったんですけど、予算がありますので、図書館運営上、予算が1億3,400万ついていますけど、先ほどの委託という話にしたら、どれぐらいになるかとか、先ほど図書館長は、民間委託についてはコスト削減につながるか疑問があるということでおっしゃいましたけれども、そういう現状の予算との比較はある程度行っておられるんですか。
 
○中央図書館長  委託ということで考えてまいりますと、どの業務が委託できるかということでございます。業務の中で、いろんなところでやっているのは、窓口、カウンター業務の委託といったことだと思っています。その業務は今、非常勤嘱託員37名の方々が、月12日勤務をしてやっていただいている状況でございます。こちらの経費が、報酬としてこちらに記載がございます、図書館業務嘱託員37名、4,422万2,000円と記載がございます。こちらの部分が委託の事業として、委託費と比較する材料になるのかなと考えてございます。
 ただ、その分の人数を減らすことなく、あるいは技術も変えることなく、低下することなく伝承していくためには、やはりそういった教育もしていかなきゃいけない、教育された人が勤めていくのがベターだと思っていますので、その意味で、いろんなところでも委託事業、展開されているところを聞いておりますので、勉強しながら、検討を進めていきたいと思っております。
 
○渡辺 委員  先ほど子ども読書活動推進計画ということで御説明いただいたんですけれども、私が申し上げたのは市の方針として環境が変わる中で、委託も考えていく必要があるのか、考えていく余地があるのか、それとも今のままでいいと思っているのかということで伺ったわけで、図書館長のさっきの言い方ですと、コスト削減につながるか疑いがあるとおっしゃったわけで、ということは、コスト削減につながらない民間委託であると認識されていることになってしまうんですけれども、言葉尻をとってじゃないですよ、おっしゃったんだから。そうすると、市は、コスト削減につながらないから民間委託については消極的であると、必要性がないと考えておられるということですかね。
 
○中央図書館長  私が申し上げたことが市の方針と受けとめられてしまったのかもしれないんですが、私が調べた限りでは、先ほど申しましたとおり、嘱託員の人件費で業者が人を雇うとなると、それにプラスアルファの何がしかがないと事業者が応募してこないんだろうなと考えている、そんな単純な発想があったからそのように申し上げました。
 今来ている嘱託員の方々も、何年もやっていただいているし、しかも図書館司書の資格のある方でございますので、そういった貴重な方々をどうやったら私どもに来ていただけるのかということで、毎日苦慮しているところでもございますので、継続的に働いてくださる方を集めることは、事業者にとっても非常に難しいんだろうなと感じているところです。
 
○渡辺 委員  このTSUTAYAにしても、スターバックスにしてみても、今後事業展開をどうしていくかというようなことで、今、ちょうど緒についたぐらいの話だと思うんですよね。これから企業というのはコストダウンも考えていきますから、サービスのレベルの向上も当然考えていきますので、その辺で、今はスタートかもしれませんけれど、どんどん変わってくると思いますので、先ほど、私は言葉尻をとったんではなくて、考えていませんと聞こえちゃうから、そうじゃなくて、その辺の動向も見ながら比較していったほうがいいんじゃないかなと。それを比較することによって、もし図書館管理運営事業に優位性があるんであれば、むしろその中で、民間との比較の中で切磋琢磨していけるわけですし、必要な予算については、人数についても要求していけると思いますので、ちょうどいい機会だと思うんですよね。ですから、民間の動きであるとか、どういうコストでやっておられるのかということもきちんと現状分析した上で進めていっていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○中央図書館長  全然検討しないということではなく、私どももいろんな図書館の動きというのは、アンテナを立てて収集しているところです。TSUTAYAのやる事業が本当にすばらしい事業であるならば、今の図書館でも受け入れられる方策というものを考えていかなきゃいけないと思いますし、そういう意味で、日常勉強を進めているところの中には、委託化という表現が正しいのかどうか、委託しているところの情報も収集はしていくつもりでおりますので、御理解をいただければと思います。
 
○渡辺 委員  委託に関しては非常に難しいですし、これ、今始まった段階であると思うんですけど、判断は難しいと。ただ、今の事業がいけないと言っているんじゃなくて、その可能性を探っていくことが今の事業の発展につながると思いますので、もう一歩踏み込んで、これ、大きな流れになると思いますよ。今、私なんか特にそうですけど、小さな地方自治体を目指しているわけですから、そういう流れも出てくると思いますので。何となく情報をとるということではなく、一歩踏み込んで調査していただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
○三留 教育部次長  図書館運営のあり方と申しましょうか、我々といたしましても、今、中央があって、4館の地区館がある、それぞれがそれぞれの役割を果たしながら今の図書館行政というのは進めているわけでございますが、もう一歩先に踏み込んで、今後の図書館のあり方をどうしていくのか、当然そこのところも我々はこれから考えていかなきゃいけないことだろうと思っております。
 その中で、運営のあり方、今の形で運営していくのか、あるいは、今、議員おっしゃるように、委託あるいは指定管理、こういったところを運営の中で取り入れていくのか、その辺についても、今後の図書館のあり方を見据えた運営の仕方というのを当然考えていかなければいけないと思っておりますので、今、図書館でも、館長、先ほど来、御答弁しておりますが、どういった市でどういった委託がされているのか、その辺のところもよく情報を集めながら、今後の図書館のあり方を見据えた運営というのも考えていく形で、今、取り組んでいるところでございます。
 
○渡辺 委員  はい、わかりました。私が申し上げたいのは、図書館で、限られた予算、限られた人数の中で一生懸命やられているということですけれども、やっぱり市民のニーズには応え切れていない部分があるということも、市民から入ってくるわけですから、その辺のところ、民間委託という流れもあるわけですから、そういうところも比較すれば、今の図書館の役割ということも確立できてくると思いますし、予算やニーズを考え直す機会にもなると思いますので、そのような考え方で進めていただければと思います。
 
○高橋 委員  細かいことも含めて、かなり、予算特別委員会でなるべく時間を割愛するために、ここで聞いておきたいと思います。
 まず、ことし健康福祉部と市民活動部が、包括予算ということで試行しました。将来的には多分全ての部署でそういう取り組みをしていくという、そのトライアルとしてやっておりますので、そういう中では、今、渡辺委員が言ったようなことも含めて、片方ではかなり効率を上げていくということを考えながら、スクラップ・アンド・ビルド、つけるところにはつけていくという、めり張りのある予算編成をしていかないと、割り当てられた予算の中でやっていけなくなるんじゃないかなと思うんですね。そういう意味では、もう既に即効性のある研究をしていかないといけないんじゃないかなと。ここ1年、1年半ぐらいの中で行われたいろんな選挙の中では、教育バウチャーというのをかなり訴えている政党がありまして、この辺については何か研究をされていますでしょうか。
 
○三留 教育部次長  申しわけありません。そこまではまだ研究しておりません。
 
○高橋 委員  福祉が、比較的その制度を導入しやすい。教育バウチャーというもの、私もどんなものが選択可能なのかとか、バウチャー制度としてどういうものが教育委員会として採用できるのか、私自身もなかなかつかみ切れていないので、ぜひ新年度はこの辺も研究をしていただいて、ひょっとすると1年たったら、教育委員会も包括の制度を導入していくことになるかもしれませんので、そういうときのために、研究をお願いしたいなと思います。
 アウトソーシングも、図書館のことが今話題になりましたけれども、図書館以外のものが、アウトソーシングできるものがあるのか、ないのか、経費が圧縮できるのか、できないのか、そういうことも含めて、1年間かけて研究をしていただければなと思います。
 そこのところにつきましては、そういうことで、次に進みたいと思います。
 いじめのことを少し聞いておきたいんですけれども、今年度、県でスクール・バディーというのを一部採用してみましょうと、試行的にそういう方針を出しまして、途中で委員会でもお伺いをしたんですけれども、なかなか県の方針が出ないということで、ずっと延び延びになってしまっていたんですが、その後の状況をお伺いしておきたいんですが。
 
○教育指導課長  教育バディーにつきましては、近隣でいきますと、藤沢市が先進してやっております。県も、こういったスクール・バディーに関するものを含めながら、いじめ対策ということでさまざま、指導主事を対象としたいじめ会議ですとか、サポート会議ですとか、そういったものを立ち上げて、全県レベルになりますが、そういうところに指導主事が参加して、いろんな議論なり研修を受けているという経過がございます。
 また、学校には、例えばいじめ防止サポーターという派遣を、県からも希望を募ることがありまして、私ども、県内でことし13校だったと思うんですが、市内の中学校でも1校そちらに手を挙げまして、実際にはこれからになりますけれども、講師を派遣していただきまして、生徒も含めて研修を行う形になっております。
 実際にこのスクール・バディー自体の制度は、県として今年度つくって、募集をかけているという形ではありませんが、今後もそういったもののノウハウを含めながら、県としても一つの方向性を出していくことも聞いておりますので、またそういったことについては、活用できるところは活用していきたいと考えております。
 
○高橋 委員  ちょっとわかりにくい答弁だったんですけれども。要は、県は、いまだに方針がきちっと出ていないと、募集要項みたいなものが出ていないということでいいんですか。
 
○教育指導課長  このスクール・バディーということについてのものは出ておりません。
 
○高橋 委員  そうですか。ちゃんと募集が来ていないものに手を挙げることもできませんのでね。それにかわるものとして、スクール・サポーターというんですか、そういうことの募集があったということなんですか。
 
○教育指導課長  はい。いじめ防止サポーターという形で募集がありまして、そちらには手を挙げて、数少ないですので、1校ということで、今回なりました。
 もう一つ、いじめ防止の研修会というのも、そのスクール・バディーのノウハウを含めたものの募集がありましたが、こちらは、応募したんですけれども、漏れてしまったという経過がございます。
 
○高橋 委員  全県で16校ですか、うちも手を挙げて、1校採用されたということで、その1校はどちらですか。
 
○教育指導課長  御成中学校になります。
 
○高橋 委員  この学校の選考については、何か危惧する問題があるということで、御成中学校にしたのか、それとも校長会か何かで希望をとったのかどうか。
 
○教育指導課長  こちらについては、全校に募集をかけまして、特定ということではなくて、全校対象になっております。
 
○高橋 委員  今年度の県の状況をお伺いしましたら、試行的にスクール・バディーのこともやっていきたいというお話だったものですから、いつ募集があるのかなと思っていましたけれども。そのスクール・バディーの導入も含めたさまざまな対応策を、研修会を行ったということで、これも定員制でやって、それが漏れたということで、県の対応が余りよろしくないかなと。こういう研修であれば、希望をするところは、ちゃんと全部、日にちをふやしてでもやっていかないと。スクール・バディーを実際に導入するとなると、研修を受けたりしないといけないので、その研修の費用が何万円とかかりますから、そういう意味では、費用のかかるものについては定員を設けてふやしていくということで、これはいたし方ないかなと思うんですけれども、まだ導入もしていないのに、研修の段階で足切りすることではいけないなと思います。
 県の予算がつかないと、なかなか市のほうも、たしか6万円か7万円、研修費がかかると思うんですけど、1校に一人ずつ、研修を受けた方が張りつくにしても、大変な金額になってきますのでね。そういうことでは難しいかなと思いますけれども、試行的に、一人、二人から始める方法もあると思いますので、県の動向をにらみながら、余り遅いようだったら、市も単独でやられることも考えていただきたいなと思います。

 
○前川 委員長  まだ、この項に関する質問が続くようですので、暫時休憩させていただきます。
              (12時01分休憩   13時15分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
 午前に引き続き、質疑を始めますが、質疑の順番を調整したいので、暫時休憩いたします。
              (13時16分休憩   13時17分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。高橋委員。
 
○高橋 委員  学力テストのことをお伺いしておきたいと思います。
 数年前からずっとやってきたんですけれど、今年度はやっていないんですよね。
 
○教育指導課長  全国学力・学習状況調査は、今年度は抽出でやっております。
 
○高橋 委員  具体的にどういう方法ですか。
 
○教育指導課長  国から、いわゆるランダムで抽出をされた学校がやっております。
 
○高橋 委員  何校が当たったんでしょうか。
 
○教育指導課長  小学校、中学校、各2校ずつになります。
 
○高橋 委員  新年度はどういう予定なんでしょうか。
 
○教育指導課長  平成25年度につきましては、悉皆ということで、全校が参加をするという形になっております。
 
○高橋 委員  言葉がわからなくて、悉皆とはどういうことでしょうか。
 
○教育指導課長  悉皆と申し上げるのは、全校が調査に当たるということになります。悉皆と申します。
 
○高橋 委員  以前も学力テストのことで、要望を含めてお話をさせていただいているんですけど、やった後のフォロー、要するに習熟度というんですかね、それをチェックして、一人一人の習熟度に合わせて細かい指導をしていくと。そういうことによって、どこで足踏みしているのかということをきちっと明確にしていくためには有効じゃないかという話はしているんですけども。実際にやった後に、学校に戻ってくるのはかなりタイムラグがあるというお話だったんですけれども、これは変わらず、春やって秋戻ってくる感じなんでしょうか。
 
○教育指導課長  25年度につきましては、4月に実施いたしまして、国から返ってくるのが夏ごろと伺っております。
 
○高橋 委員  以前は秋に入ってからみたいなことだったと思うんですけれども、そうすると、結局もう、半年終わっていると、なかなかフォローしようにも、何かその後のカリキュラムもありますし、難しい状況で、夏前にもし戻ってくるんであれば、多少なりともその辺のフォローができるのかなと思うんですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。
 
○教育指導課長  確かに以前は秋に戻ってきまして、そこからいろいろと内容を見ていくということで、かなり時間がたっております。これにつきましては、各学校、結果が出てきた段階で、それぞれ分析をこちらから依頼しまして、進めておりますので、やはり早く返ってくることが一番いいかと思っています。
 
○高橋 委員  これは、テストの形態はマークシートなんですか、筆記なんですか。
 
○教育指導課長  両方になっております。
 
○高橋 委員  例えばマークシートの場合、三択なのか四択なのか、五択なのかわかりませんけれども、この場合には、当てずっぽうでやれる可能性もあるんで、筆記式の場合には、仮に間違えたとしても、どこまでは理解しているのかというのもわかったり、そういうこともあって、分析の仕方も非常に難しいなと。何度もやっているので、その辺のところを、何かただチェックするだけじゃ本当に意味がないというか。一人一人の習熟度を進めるという、こういうことで学力テストをやっていただけるならば、それは本当に子供たちのためになることなので、いいとは思うんですけれども。その辺のフォロー体制というんですかね、少し御意見を伺っておきたいと思いますが。
 
○教育指導課長  まず、国で、全国レベルのところで分析が入ります。その後に神奈川県も分析が入る。その時期と同時に、市もそれぞれの分析を進めるわけですが、個別に児童・生徒につきましては、個票で結果が戻りますので、そういったものを最終的には学校も活用しながら、学校全体としての傾向ですとか、鎌倉市全体としてのもちろん傾向も出していきますので、そういう中で、今まで言われているのは表現力、そういったところに課題がある、また資料を使ってそれを説明したりするところに課題があるというところがここのところ続いておりますので、そういう中で、じゃあ、授業の中にどういうところで生かしていかれるかどうか、そういうところも含めて、個別のところも合わせた授業づくり、そういったところに生かせる形で進めていきたいと思います。
 
○高橋 委員  あと、もう一つ、別な観点で、公開のこともお伺いをしてきたんですけど、私は基本的に学校別の平均点とかそういうものは公開すべきだなと思ってはいるんですけれども、どこかの市で公開を原則でやっていきますよ、みたいなことを言ったら、文部科学省は、じゃあ、そちらの市はやらないで結構ですよ、みたいな話が来たということだったんですけど。公開についての考え方を伺っておきたいんですが。
 
○教育指導課長  結果の公表につきましては、調査の趣旨が、個別ということではなく、全体的にどう捉えて、例えば鎌倉市としては、先ほどの委員からもありましたように、どういうふうにそれをフィードバックしていくのかということが大事な視点になりますので、今までと同じように、鎌倉市全体の傾向として、公表することで進めていきたいと考えています。
 
○高橋 委員  例えば指導をしていないとか、余り指導をしていない、そういう箇所が出た場合には、習っていないことですから、それはわからないというのは当たり前ですよね。そういう傾向が出たときに、これはやっぱり指導側にも問題があったとかというところまできちっと言及できるのでしょうか。
 
○教育指導課長  この全国学力・学習状況調査につきましては、いわゆる国が定めている学習指導要領にのっとった内容ではありませんので、いわゆるPISA型の調査になります。したがいまして、いわゆる今言っています言語活動、表現力ですとか理解力、そういったものを子供たちがどう身につけているのかということを調査ではかる一つの方法になっておりますので、そういったものを、今、各学校で言えば、教科の中でその調査の結果をどう生かしていくかというところが大事になってくる。そういう形になりますので、指導面のところで、例えば表現力をつけるにはこういう具体的なものをやっていったらいいだろうという、そういった具体的な事例も出すことが可能になりますので、そういう視点で、教える側としては教え方、指導の部分でフィードバックができるものとして考えています。
 
○高橋 委員  指導要綱に基づくものは、きちっと年間のカリキュラムの中でやることにはなっておりますけれども、そうはいっても、濃淡というのもあるでしょうし、そういう中で、余り時間をとることができなかった単元、そこは生徒が押しなべてできなかったとかということになれば、これはやっぱり指導する側にも問題があったんだということもわかると思うんですね。ですから、そこは表現力とか、そういう抽象的なことではなくて、単元の中のここの部分とかというものがわかれば、それはやっぱり先生にもきちっと、わかればの話ですけれども、それはちゃんとやっていただくように指導をしていただくという、そうあるべきかなと。きちっと同じようなボリュームで教えていければ、これは生徒の習熟度ということで統一した見解がとれると思いますけれども、やっぱり先生によっても違うでしょうし、学校の方針で、今いろんな行事の関係があったりとか、そういうこともあるでしょうし、せっかくやることですから、一面的な見方だけじゃなくて、多角的な見方をしていただいて、鎌倉の教育全体が底上げしていくような扱いをしていただければなと思うんですが、どうでしょう。
 
○教育指導課長  今、委員言われますように、確かに全国学力・学習状況調査、国の実施要綱にもありますように、学力の一部を見るものであるということ、これで全てをはかれるものではないとうたっております。そういった意味で、この調査の結果も一つ踏まえ、そして、やはり授業については、その授業について子供たちがどこまで身につけているか、そこについては、例えば単元のこの部分という戻り方も当然あると思いますし、そういった意味で、いろいろと子供たちの評価、それから教師自身の評価、授業に対する評価をする際に、一つの資料として、そういったものを活用していかれるということは大事なことだと思いますので、そういうものもあわせて、多面的に指導についての理解も教授ができる形の体制づくりを、私ども学校訪問等で授業を見ることがたくさんありますので、指導をしてまいりたいと思います。
 
○納所 委員  私からは、部活動について、先ほどの部活動及び学校生活全般における体罰の実態把握に関する緊急調査についての報告にも関連するんですけれども、部活動のあり方について伺っていきたいと思います。
 いわゆる学校教育における部活動の位置づけ、これはどのようになっているのか、まずそこから伺いたいと思います。
 
○教育指導課長  まず、中学校で行っています部活動につきましては、いわゆる学習指導要領の中で、教科と同じように、しなければならぬというものには位置づけておりません。ただし、やはり子供たちが学校教育の面で活動する内容ですので、その意義をしっかりと捉えた上で、子供の自主性ですとか、それから運動、文化、さまざまありますので、子供たちの興味、関心を高めながら、また地域のそういった教育力等も活用する中で、教育の一環として、ふだんの教科ですとか、特別活動等がありますが、そういったものとつながっていく部活動指導をしていくというのが大事だと、そういう位置づけになっております。
 
○納所 委員  いわゆる部活動全般については、教育課程外ですけれども、学校の管理下において、学校教育活動の一環として行われている。今おっしゃったように、生徒の自主性を育成する観点からとなると、教職員というのは部活の顧問等、忙しい思いをしていらっしゃる先生はいっぱいいらっしゃると思いますけど、教職員はそれを支援しているという位置づけでよろしいでしょうか。
 
○教育指導課長  支援の場面もございますし、指導という場面も、支援というのは、ある意味では指導の中に入ってまいりますので、そういった両面を持って、子供たちの活動に対して向かっているという形です。
 
○納所 委員  実際の部活動において、支援というよりも、教職員は深く関与して指導しているというのが現状だと思うんですね。そういった部活動については、生徒も保護者も、また教職員も、人間形成とか、学校生活の充実という面で、その意義は高く評価しているところだろうと思うんですけど、今回も体罰の問題にあるように、指導において暴力だとか暴言がまかり通って、指導の一線を明らかに越えた行為というのが、過去にも一部には常態化している部活動があったのではないかというところが、今回の問題点にあるかと思うんですね。いわゆる部活動が、生徒の自主活動にもかかわらず、学級指導や教科指導よりも、担当する教師と生徒の上下関係が緊密であるということで、一種の精神的な結びつきの強いグループ形成をしていないかどうかということなんですけれども、そういった雰囲気というのは、部活動が盛んであればあるほど、また、いわゆる強い部活動であればあるほど、そういった精神的な陶酔状況みたいな、一つの閉じられた空間という印象を受けるときがあるんですけれども、それについての認識というのは、教育委員会ではお持ちでいらっしゃいますでしょうか。
 
○教育指導課長  教科指導と違いまして、やはり子供たちが自分で進んでやりたいという気持ちを持ち入部するというのが部活動です。これは運動部、文化部に限らず、そういった性質を持っております。そういう中で、教員も、指導に当たっては、その内容について、種目ですとか、音楽、または茶道ですとか、そういった内容について深く活動していくという意味では、確かにそういった生徒と教師の関係性というのは深まっていくと思います。その深まりの中に、ただ単に技術を教えて習得をさせるだけ、そして向上させるだけということではなく、そこにやはり精神的な面、それから集団として、個人の競技等としても、部活動という一つの集団の中でどう進めていくかというところは、先ほど申し上げたように、教育の一環としてを忘れてはいけないという視点がありますので、緊密にはなりつつも、そういったところを大事にしながら活動をしていると捉えております。
 
○納所 委員  近年の体罰の問題は、その教育の一環を忘れて、閉じられた集団の中での教師と生徒の上下関係に偏ったがゆえに起こってくるのではないかなという感触を受けるわけですけれども、もう一つは、具体的に言うと、進学にかかわってくるのではないかという点なんですね。いわゆる運動部でも、推薦入試、部活動の実績が進学の推薦等に関係し合っているということ、そうしますと、生徒の進路を顧問なり監督なりが左右しているとしたら、目指す進学先への推薦のために、異を唱えることができない、絶対服従の関係になってしまわないかということでございます。主に運動部にあると思いますけれども、部活の実績が進学先の推薦入試にかかわるものというのは、傾向としてはございますでしょうか。
 
○教育指導課長  部活動で推薦ということについては、高校側が加味することはございます。ただ、実際には私立の学校で、公立高校は広くということになりますので、そういう意味では、それだけで全てが進められることはありませんので、先ほどありましたように、やはり高校に行ってからも、そういった部活動が、単独で行われるものではなく、学校全体として行われることでの捉えで、高校側も進められていると認識しております。
 
○納所 委員  公立に関してはそうでしょうけど、私立に関しては、より学校の名誉、社会的評価から、いい生徒を集めたい、もしくはそれが生徒の一生を左右するような進路選択まで影響を持ってくるとしたら本末転倒であって、この点については、中学生を預かる教育委員会としてはしっかりと見守っていかなくてはいけないと思うんですけれども、その一方で、サッカーや体操、水泳というのは、部活動というよりも、クラブ性を軸に運営している種目が多いかと思います。だから、学校教育から相対的に独立をしていて、そういった運動アスリートの育成なんかに貢献している、地域のクラブでございますけれど、こういった取り組みとか、あと、総合型地域スポーツクラブというあり方があると思うんですけれども、そういったものの鎌倉市内の動きはどうなっているのか、それと部活の関係って、そういった地域のクラブ制が盛んになればなるほど、ある程度部活との調整が自然にでき上がってきてもいいんではないかと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
 
○教育指導課長  実際に鎌倉市の中でもそういった、いわゆるクラブチームがたくさんあると思います。実際に中学生が、部活動で悩むときにつきましては、どちらを主軸において自分の生活の中でやっていくかというところだと思います。中には、やはり学校での部活動を選択する生徒もおりますし、やはりチームで自分はやっていきたいという選択をするケースがあります。その場合、やはり同じ、例えばサッカーであればサッカーのクラブチーム、それから学校の部活動をサッカーでというのは、両立は難しいということから、部活動を中学校では違うものを選んで参加をしているのが実態です。
 
○納所 委員  学校における部活動が、あくまでも生徒の自主性を育成する、そして教職員が支援、指導していくという関係がきちんとでき上がっていれば、そういったあり方、もしくは選択制もあるかと思いますけれども、それが極めて限られてきた、閉ざされた空間しか選択肢がないといった場合、いわゆる指導する側の教職員と生徒の間に強い上下関係ができ上がってしまう、それによって、体罰等の課題、問題が発生してくるのではないかと、今回の事例を通じて感じたわけでございます。
 鎌倉市の教育の方向性としては、やはり自主性を前面に出して部活を運営していくべきであると思いますが、今後の部活動のあり方について、さらに検討していく必要はお感じでしょうか。
 
○教育指導課長  部活動のあり方につきましては、先ほど位置づけを申し上げました。学校でも、やはり子供たちが自主的に、自分がいろんな体験ができるということも大事なことですので、幅広く、部活動を選ぶに当たっては、いろいろと体験ができるシステムをつくっているんです。例えば、入学しますと、大体4月ぐらいは体験入部ということで、幾つか自分がやってみたいというものに入ってみて、体験をしてみる。その中で、保護者にも、こういう趣旨で行うということを事前に伝えまして、家庭でもその部分について十分相談をした上で入部を決めていくということです。
 あわせまして、入部が終わりますと、5月連休明けぐらいには、各部活単位で保護者との懇談会等も開いて、1年間の部活動の指導方針ですとか、さまざまな情報交換をしたりということをやっておりますので、やはり限られた形ではなく、幅広く子供たちが自分の選択ができる体制を今つくっておりますので、今後もこういう形で部活動が充実していけばよろしいと考えております。
 
○石川[敦] 委員  教育指導事業というところだと思います。就学支援相談をして、もう教育委員会の方は御存じだと思いますけど、就学相談をしても、入った学校でその情報がきちっと伝わっていない。それから、支援シートをつくりたいと言ったけれども、先生がまだ早いからつくらなくてもいいという。それから、教育相談コーディネーターがいると聞いているけれども、全くどなたかわからない、学校でもつないでもらえないといった、一回フォーラムを開いて集まっていただいた後、たくさんのこういった問題が寄せられています。この状況は把握されていますか。
 
○教育指導課長  実際には、そういった温度差があるということは把握しております。
 
○石川[敦] 委員  では、それはどのように解決して、来年度はどのような方法で進めていただけるのか伺います。
 
○教育指導課長  まず、就学相談が進みまして、入学をする学校がほぼ決まりますと、学校にその内容を伝えまして、実際には保護者、本人と、事前に学校長等と相談を最終的にするという、一つは流れをつくっております。
 それから、実際に入学をするに当たりましても、子供たちのそういった部分についての情報は、教育指導課から各学校にもお伝えをしております。
 あわせて、教育相談コーディネーター、今、全校に配置はしておりますが、やはりそこがいろんな意味で機能していくというのがとても大事なことですので、先ほどの支援シートも含めまして、教育相談コーディネーターの連絡会というのを、年間3回、私どもの主催でやっておりまして、その中で、特別支援教育のあり方ですとか、または県立の特別支援学校の先生方も来ていただいて、いろんな情報をいただいたり、または支援シートの書き方、そしてまた、それをどう活用していくのかと、そういったところを繰り返し行っている部分なんですが、先ほどもお話がありましたように、まだまだそこのところが不十分なところがありますので、ここのところはさらに周知ができるように努めていきたいと考えております。
 
○石川[敦] 委員  周知に努めるというのはもちろんそうだと思いますが、学校の先生方に、これだけなかなか御理解が進まないということはどこに問題があるとお考えですか。
 
○教育指導課長  まず、それをどういう方法で、何を伝えていくかというところを、具体的な内容としても、その支援シートをどうやったらいいのか、どこまで書いてもらったらいいのか、そういったところの迷い等もあろうかと思います。そういった意味で、支援シートのあり方というものは、もう一度ここできちんと私どもも伝えていかなきゃいけないということで、そこは新年度に入りましても継続的に学校訪問等もありますので、内容をきちんと周知して、それが実際に活用できるように進めていきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  その具体的な例として、保護者の方からの提案なんですけれども、発達支援室の相談にかかっている方は非常に多くて、支援シートのことも、発達支援室で聞いたという方も多いです。なので、学校の先生のところに伺うときに、せっかく発達支援室にかかわっているので、就学相談で担任が決まったら、担任の先生のところに発達支援室の方と一緒に行って、支援シートをつくる。それから、教育相談コーディネーターの方にも紹介をしていただくという、一連のシステムをつくっていただけないでしょうかということなんですけれども、この件に関してはいかがですか。
 
○教育指導課長  発達支援室につきましては、日ごろからいろいろと私たちも連携を進めているところです。今のお話もありまして、支援室とも連携をさらに深めて、検討していきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  連携を深めてくださいと今お願いしているわけではなくて、個別の支援に、発達支援室の力をかりてくださいと申し上げているんですが、その辺のところは大丈夫ですか。
 
○教育指導課長  そこを含めて連携と申し上げたんですが、具体的にそういったものがどんなふうに進められるかというのは検討してまいりたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  支援シートがつくれないとか、教育相談コーディネーターの方が入れないということは、子供本人にとっては非常に学校生活が苦しい状況にあるわけなんですね。連携は、保護者の方もすごく喫緊の課題として求めていて、今後検討していきますという状況ではもうないので、早急に発達支援室は調整をしていただきたいと思うんですけれども、難しいですか。
 
○教育指導課長  この件につきましては、すぐ発達支援室とも情報を交換して、進められるように検討していきます。
 
○石川[敦] 委員  もう一度確認しておきますが、個別のケースに発達支援室の力をかりてほしい、かかわってほしい、そのほうがスムーズに支援がつくれると保護者の方はお考えになっているということは御理解いただけて大丈夫ですね。
 
○教育指導課長  そのような声は、きちんと受けとめたいと思います。ただ、それを具体的にどういうふうにしていくかということを整理していかなきゃいけない部分もありますので、そこについては、発達支援室とまた話をきちんとしていきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  わかりました。次なんですけど、スクールアシスタントなんですが、このスクールアシスタント、小学校には全校配置されてよかったなと思いますが、中学校が、実は勉強が難しくなってきていて、学習に困っていると。特に、前から申し上げていますが、識字障害、読んだり書いたりが難しいお子さんたちにとっては、学校の授業で、板書、黒板の字を写すなどの行為が大変で、横にいて読んであげれば書けるという状況もある中で、スクールアシスタントの要望が非常に強いんですが、全くまた今回も予算がないということで、どのようにお考えになっているかお聞かせください。
 
○教育指導課長  実は、スクールアシスタントが、まだ、小学校も全校配置までは至っておりません。今年度9名ということで、来年度は10名の予定で、今話を進めております。
 お話がありましたように、スクールアシスタント、中学校へのそういった支援というところについては、やはり必要な部分があろうかと思います。小学校の場合と中学校の場合の違いというのが、中学校の場合というのは、どちらかというと専門性が教科として高くなってくるという課題も一つ出てまいります。もう一つは、成長していく段階で思春期を迎えて、生徒が、自分にそうやってついてくるということに対して恥ずかしかったり、周りの子供たちの目を気にしたりという課題もありますので、その辺のところについては、今、補習的な形で各学校が行っていたり、夏休みの時期にそういう時間に声かけをしてくるということで今対応しておりますが、いろんな形で、個に応じた指導というのはとても大事なことですので、まずスクールアシスタント、小学校にはこれからも増員を図っていって、中学校も同時にどういった個別の指導ができるかということについては進めていきたいと思っています。
 
○石川[敦] 委員  おっしゃることはよくわかります。ただ、今、くしくも課長はおっしゃいましたけれども、自分が識字障害であるということはできれば隠しておきたいと。それは周りの友達に、お母様の言葉では、いじめられるかもしれない、と思っているんではないかということなんですが、そこのところなんですけれども、識字障害というのは別に恥ずかしいことでもなく、持って生まれた一つの特性であるわけで、それを周りのお友達が理解して支えるというようなことが、学級で行われるのは当然ではないかと思うわけなんです。それを心配するがゆえに、中学校ではアシスタントもつかない、支援してくれる人もつかないという状況で、基礎学力がつかないまま中学校生活を送っているということを懸念されている保護者の方からの、学校での姿勢、隠さなければいけないということもそもそもどうなのかという御指摘がありますけれども、そういう障害を持った子供たちへの個の支援というところで、今の体制では不十分ではないかと思うんですけれども、大きく含めて、まとめてお答えいただけますか。
 
○教育指導課長  実際に、障害のある子供が障害を隠して接するということではなく、今申し上げたのが、子供が成長する段階の中で、そういったものを周りが理解をしていたとしても、自分のところだけに人がつくのを嫌がってしまうというケースがあるということを申し上げたので、その子の障害をみんなが理解を持って支援をしていくということに対しての難しさということではない形でお話をさせていただきました。
 そういった意味では、やはり保護者の方と、十分お子さんの障害に関する内容についても、まずは担任や、中学校であれば教科指導でそのクラスの指導に当たる教員が、きちんとその部分を理解した上で適切な指導を、個に応じた指導ができるということが大事なことになります。
 あわせて、やはり一部の授業に行っているだけとか、学年だけではなくて、学校全体でもそういったものをきちんと捉える中で進めていかなきゃいけないということがありますので、その部分については、学校全体できちんとそういったものを捉えながら指導ができる体制というのは大切なことだと考えています。
 
○石川[敦] 委員  そうすると、そういうお子さんの、スクールアシスタントの話から今質問をさせていただいているんですけれども、私はやはり個に応じた支援というのが不十分だと思っています。保護者の方からもそれは御指摘をいただいているところで、そのベースには、障害があってもなくても一緒に過ごすんだと、一人一人を大切にしようという啓発の部分が、学校の中で非常に弱いんではないかというところまで話は広がってしまうんですね。
 先日、関谷小学校で粂校長先生が、県の発達支援センター、KANACと言われるところの講師の方をお呼びになって、教職員の皆様に向けての研修をされていました。保護者の方も入って、非常にいい研修だったと私は認識をしていますが、ああいった研修は、本当は学校ごとできちっとやって、子供たちをどう支えていくのかを教職員と保護者が考えるべきではないかと思うんですが、そういったものは全くこの教育委員会の事業の中には見えてこないというところを、まずどのように考えているかを伺いたいと思います。
 
○教育指導課長  まず、教職員がきちんと理解をしていくというのが大事だと考えています。そういった意味で、今、学校訪問では必ず私どもから学校に対して、特別支援教育ということについての基本的な考え方をお伝えしております。
 また、担任者会というのが、年間、何回かございますが、その中でも、特別支援教育の担任ではありますけれども、もう一度きちんと、新しくなる先生方だけではなく、一般の教員もこういった研修会に入れるような形でアナウンスをしております。そういった、まず教職員がきちんと特別支援教育についての考え方を同じくしていくということが大事ですので、そこについて、まず私どもでは進めているという状態です。
 
○石川[敦] 委員  先生方にもちろん理解していただきたいんですけれども、なかなか困っている子供のところまで届かないで、こっちの水際で、先生や保護者の方が、いろんな形で勉強している、勉強していると言っているんですけれど、実際、その子はどうかというと、教室の中で孤立していたり、支援が受けられなくて授業にもついていけないという現状が起こっていることに対して、少し具体的な対策を考えないといけないんじゃないかと思うんです。
 部長、全体の個に応じた支援というところで、もう一歩進まないと、困っている子供たちがそのまま放置されて、どんどん出ていくという状況になっていますが、教育委員会として来年どういう方向性でというのを御答弁いただけないですか。
 
○宮田[茂] 教育部長  先ほど関谷小学校の話も出ていましたけれども、関谷小学校については、私の理解としては、学校というよりはある一つのグループが、学校の中でそういう場を設けたと聞いておりまして、教育委員会なり学校なりが主催したものではないと思います。
 個に応じた指導というのは、今、多様な時代で、いろんな子供がいる中では、それぞれきめ細かい、丁寧な指導というのが必要だと思います。ただ、今、予算の中にも見えていないということですが、実際、教育委員会でも、予算化して何かというんではなくて、それぞれ学校の中あるいは教育委員会として、一つ一つ丁寧にやっていくということで進めていきたいと思っていますので、それは来年度も引き続きやっていきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  わかりましたというか、毎回こういう御答弁をいただいて、次の年にまた同じ課題がありますと申し上げてきました。もう最後ですので、ぜひ来年以降、きちっと支援の形をつくっていただきたいなと思います。
 先ほど部長が関谷小学校のお話をおっしゃいましたけど、学校や教職員の皆さんがつくってくださらないので、保護者の皆さんが自分たちの力でやっているということは御理解いただきたいと思います。
 
○前川 委員長  暫時休憩いたします。
              (13時51分休憩   13時52分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
 
○高橋 委員  給食のことを少し伺いたいと思います。
 最初に小学校の給食について伺いたいんですが、以前も確認をしたことがあるんですけど、給食費の未払いというんですかね、今、何人ぐらいいるんでしょうか。
 
○廣川 学務課担当課長  23年度の未納者につきましては、23世帯で50万2,453円になります。22年度は29世帯で50万8,000円でございましたので、ほぼ横ばいぐらいで、パーセンテージとしますと、収納額の0.1%ぐらいという状況になっております。
 
○高橋 委員  24年度はどうなんでしょうか、今の状況として。
 
○廣川 学務課担当課長  24年度につきましては、全体の数字がまだ出ておりませんので、集計はできておりません。
 
○高橋 委員  ほかの市から比べれば、はるかに少ないなと。ただ、そうはいっても、やっぱり一人、二人いるだけで先生の負担というのがかなり、とられる時間とか、そういう意味では、いろんな方法があると思うんですが、以前からお願いしていたのは、例えば債権を教育委員会として買い取りをして、教育委員会として責任を持って、その一世帯、一世帯に教育委員会が請求をすると。そうすれば、先生の手から離れますから、連絡をしたりとか、訪問をしたりとかという時間はとらなくてよくなるんじゃないかと思うんですけれども。そういう御検討というのはしていただいているんでしょうか。
 
○廣川 学務課担当課長  今、委員おっしゃった部分については、債権を買い取るという形というのはなかなかできないんですけど、それの代替で、公会計というところで、我々で予算をという仕組みが一つ考えられると思うんですが、その辺については我々も、横浜市とか海老名市とかが導入をしていますので、そちらには話を聞きに行って、調査はしております。
 ただ、滞納を減らしていくという部分については、結局、公会計になると、逆に、横浜市の場合については滞納がふえてしまって、また、実際現場がわかっている学校にお願いをしているとか、そういう状態も出ておりますので、その辺は今検討をしていくという状況です。
 
○高橋 委員  これの食材分は受益者負担でやっていただいているわけですけれども、この根拠法令というのはどういうものなんですか。
 
○廣川 学務課担当課長  学校給食法の中で、機材等設備については設置者が負担し、食材については保護者が負担するという形で定められておりますので、それにのっとって、食材については保護者に負担をしていただいているという状況になっております。
 
○高橋 委員  それは学校給食法の何条なんですか。
 
○廣川 学務課担当課長  学校給食法第11条に、学校給食の実施に必要な施設、設備に要する経費並びに学校給食の運営に要する経費のうち、政令で定めるものは義務教育諸学校の設置者の負担とする。第2項で、前項に規定する経費以外の学校給食に要する経費は、学校給食を受ける児童または生徒の学校教育法第16条に規定する保護者の負担とする、という形で保護者の明記がされております。
 
○高橋 委員  これに違反した場合というのは、何か罰則があるのか、わからないですけれども。
 
○廣川 学務課担当課長  罰則規定は、基本的には学校給食法では設けてございませんので、同義的な責任という部分、法的な違反というのはありますけども、例えば告発していくとか、そういう部分はないと認識しております。
 
○高橋 委員  もう一つの方法論として、給食の食材費を無料にしたらどうだという、こういう方法もあると、逆の発想ですけれども。この場合、学校給食法に反するような格好になるのかなというのもあるんですけれども、教育委員会としてやった場合どうなんでしょうか。
 
○廣川 学務課担当課長  教育委員会で負担することができないことではないと認識はしております。ただ、金額的にかなりの金額になりますので、その辺は3億5,000万円ぐらいの経費になるんじゃないかと。大体8,000人おりますので、一人4万4,000円ですね。ということで計算すると、約3億5,000万円ぐらいの経費になりますので、これについては、予算の限られた中で、どれに財源を充てるかという配分の中での課題になるのかなと考えています。
 
○高橋 委員  教育委員会の予算の配分においては、子供たちの環境をつくったり、先生の環境を整えることが、子供たちの環境づくりにつながるんだという考え方も含めてですけれどね。そういう意味では、3億5,000万円を予算づけすることによって、画期的に変わるならば、それも一つの方法かなとは思いますけれども、人数的に23世帯ぐらいの場合には、なかなか画期的なという話も難しいかなとは思いますけれども、一つの方法かなと。公会計みたいなことも考えていただいているそうですから、それについてもまた具体的なやり方とか、調査が進みましたら、教えていただければなと思います。
 続けて、中学校の給食のお話をお伺いしたいんですけれども、現在は牛乳給食ということで、松尾市長のマニフェストの中で、中学給食と。その後、相模原とかほかの市でも給食を導入したところが出てきまして、検討をし始めたところも何市か出てきました。横浜市はまだまだみたいですけれども。そういう流れの中では、中学校も給食をという流れに向かっているのかなと思いますが、鎌倉も生徒や保護者にアンケートをとったりとか、それなりに導入に向けた前裁きをしていただいているんですけれども、現在どんな状況なんでしょうか。
 
○廣川 学務課担当課長  現在、庁内で検討会を立ち上げておりまして、去年の10月に立ち上げまして、ことしの3月までに、実施方法等について、何らかの検討会での方向性を示していきたいと考えております。
 
○高橋 委員  さきの代表質問でも、市長が多分マニフェストの積み残しの中の一つになるだろうという見込みを御自分でお話しいただきましたけれども、実際に3月末までに、いろんな方法論というのがあるんでしょうけれども、導入に向けた取りまとめをしていただけるということですから、方法論は別として、導入していく場合に、いつごろをめどにやっていこうという、その辺はどうなんでしょう。
 
○廣川 学務課担当課長  現在、実施計画事業では、中学校給食につきましては、27年まで調査・検討という決定をいただいて、その中で調査している状況になっております。
 現在、検討会を立ち上げている形で協議をさせていただいていますが、これを今年度中にまとめる形にして、来年度に入って早々に教育委員会の中で、一定の方向性を出したいと考えております。
 それを受けて、実施計画の見直しが来年度あるので、そちらに見直しの案を出して、実施に向けた方向性を採択していただけないかなというつもりで進んでおります。
 
○高橋 委員  その流れでいくと、早くても27年度ぐらいからという感じですかね。
 
○廣川 学務課担当課長  今、委員おっしゃったとおり、来年度、もし採択されるようになれば、26年度に予算をいただいて、27年度にというスキームになるのかなと担当レベルでは考えていますが、早目に補正とかそういう部分で前倒しができれば、26年度に何らかのものは着手できるかなという、その辺はまだ確定ではないので。
 
○高橋 委員  粛々と進めていただければなと思います。
 次の質問に移ります。中学校の関係で、大船中学校の建設が進んでいるんですけれども、これもずっとお願いをしてきて、いよいよ設計の予算がついてきたんですが、少しずつでも前倒しをして、国の予算取りもあるんですけれども、たとえ1カ月でも2カ月でも新しい校舎に入って卒業することができますかと、そういうことをお願いしてきたんですけれども、現状のお話を伺えればなと思います。
 
○学校施設課長  ただいまの御質問でございますけれども、今現在、基本設計を行っておりまして、ほぼ年度内にめどがつく。基本設計の仕上がりが、来年度早々、25年の4月ごろを予定しております。その後、引き続き実施設計に入ってまいります。実施設計につきましては、平成26年1月の完了を予定しております。その後に、議会の審議をいただいて、建設に着手していくということで、今現在は20カ月ということで工期を考えておりますけれども、今後の中で、1日でも早い改築の終了を目指していきたいと考えております。
 
○高橋 委員  これは、前から言っていたのと変わらない日程ですよね。
 
○学校施設課長  前にも御答弁差し上げているんですけれども、通常この規模の中学校の建設につきまして、各市の状況を調べました。長いところでは2年ぐらいかかっているところもございます。短いところでは、1年半ぐらいというところもございます。そうした他市での取り組みの中で、期間を短くするような検討がどうなされたかというところも研究をして、工期の短縮に努めたいと考えております。
 
○高橋 委員  二中の建設があって、二中のときも同じようなやりとりがあって、でき上がったところから一部分でも先に入れるように話をしてもらえないかと。結局、引き渡しの問題があって、引き渡しをしない間に先に使ったりしますと、やっぱり責任の所在がどちらにあるのかというような部分もあって、これは非常に難しいですよと。こういうことの中でも、いろいろと詰めていただいて、最終的に1カ月ちょっとぐらいですかね、ちょっとだけでも入って、卒業式も何とかそこの新しい体育館を使ってできたということで、これはよかったなと。成功例としてですけどね。じゃあ、同じような大船中学校の建てかえで、当然同じような生徒の思いも、父兄の思いもあるでしょうし、何とかできないのかなと。
 このときに、例えば引き渡しの問題があるならば、分離発注という方法も一つの方法じゃないかなと思うんですけども、どうでしょうか。
 
○学校施設課長  今の委員の御質問に関連する部分でございますけれども、体育館がございます。校舎については耐震性能が弱い、低いということで、仮設校舎対応をしている。ただ、体育館につきましては代替施設が設けられない中で、現在の体育館をそのまま使っているという状況です。体育館につきましても、Is値が低いということの中で、体育館を先行整備して、校舎に先駆けて改築を終了させ、使用させるという考え方で設計を進めております。
 
○高橋 委員  いろんな方法が考えられると思いますので、ぜひ短い日数でもいいと思いますから、でき上がった校舎を体験して、卒業させてあげることを考えていただきたいと思いますので、お願いだけしておきます。
 次の質問に移ります。吉屋信子記念館の関係なんですが、予約公開と一般公開をやっておりまして、一般公開の日数をなるべく拡大をしていただきたい。文学館に行った方が、吉屋信子記念館も回っていただける、そういう公開の仕方を考えていただきたいということで、少しずつですけれども公開の日数をふやしていただいておりまして、その部分の努力は理解をするところでありますけれども、何か根本的なところに、町内会との最初のころの話があって、なるべく観光客の方が、住宅街でもあるし、大勢押し寄せてこない形で公開をしていただきたいという要望が当初のころあったということで、その後、町内会長とのお話の中で、今はそんなでもないよというお話が出たと。町内会長のそういう感触的なお話で一気にやるわけにいかないので、町内会の方々の意見を収集しながら、なるべく拡大をしていただきたいということをお願いしてきたんですけれども、その後の取り組み状況をまず確認させていただきたいと思います。
 
○教育総務課課長代理  吉屋信子記念館の一般公開についてでございますけれども、委員おっしゃるように、自治・町内会長の御理解が重要であると私ども考えております。自治・町内会長とも何回かお話をさせていただいております。近隣住民の方にも説明会を2回ほど開催させていただいて、一般公開日の拡大についてもお話をさせていただいているところです。そういった中では、町内会長、それから近隣の住民の方には、少し公開日をふやすということについては、一定の御理解をいただいていると考えております。そこで、平成25年度については、吉屋信子記念館協議会を設置しまして、その中で専門の方々とともに、一般公開の拡大などについて話をしていく予定でございます。
 
○高橋 委員  少しずつですけれども、前向きに取り組んでいただいておりまして、世界遺産になれば鎌倉を訪れる方もふえますし、そういう方々に、世界遺産のコア史跡とは別に、いろんな魅力があるというところもぜひ見ていただきたいなと思いますので、そういう方たちが喜んでいただけるように、ひいてはそういったことが税収にはね返ってくるようにしていただければなと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 一般会計予算等審査特別委員会への送付意見はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 確認させていただきました。
 それでは、暫時休憩いたします。
              (14時14分休憩   14時25分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第3「議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について」、日程第4「陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情」以上2件を一括議題といたします。事務局から報告をお願いいたします。
 
○事務局  陳情第40号につきましては、本日2月25日付で1,348名の追加署名が提出されていることを報告いたします。
 
○前川 委員長  陳情第40号につきましては、陳情提出者から発言の申し出がありますので、暫時休憩いたします。
              (14時26分休憩   14時42分再開)
 
○前川 委員長  それでは、再開させていただきます。
 原局から、議案第93号、陳情第40号について、一括して説明をお願いいたします。
 
○青少年課長  日程第3議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について及び、日程第4陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情について、一括して御説明いたします。
 議案集その1、52ページをごらんください。本議案は、腰越子ども会館及び深沢子ども会館の耐震診断の結果を受けまして、両会館を閉館しようとするものでございます。
 改正内容につきましては、鎌倉市子ども会館条例第2条の表中、腰越子ども会館並びに深沢子ども会館の名称及び位置を削除するもので、施行期日は、公布の日とするものです。
 子ども会館条例の一部改正に至る経緯としまして、腰越子ども会館の耐震診断結果について御説明いたします。お手元に資料を配付させていただいております。
 まず、資料1の腰越子ども会館平面図をごらんいただきたいと思います。腰越子ども会館は、昭和46年に建築した木造平家建て、敷地面積約1,467平方メートル、延べ床面積約204平方メートルの建物です。平成24年度の1日当たりの平均利用者数は、7人となっています。
 この施設が、昭和56年5月以前の旧耐震基準で建築されたものであることから、耐震診断を実施いたしました。
 耐震診断は、地形・地盤、基礎にひび割れがないかなどの評価、建物形状、老朽化の状況、耐力壁などを調査項目としまして、平成24年9月6日から平成25年1月10日までの間で実施いたしました。
 調査結果につきましては、資料1の平面図に記載してございます。木造建築物の耐震判定は、上部構造評点で示されます。新耐震基準における耐震性能の上部構造評点は1.0以上が求められますが、市では子供施設については、より高い耐震性能とすることとしまして、耐震性能の目標値を1.25としています。上部構造評点は、図面上の左右の揺れでありますX方向と、図面上の上下の揺れでありますY方向で示しております。
 調査の結果、X方向の上部構造評点は0.54、Y方向の上部構造評点は0.38となり、大規模地震に対し、倒壊する可能性が高いと判定されました。
 この診断結果を受けまして、2月9日から臨時休館とし、腰越小学校の保護者、近隣の幼稚園・保育園、腰越中学校、町内会等にあらかじめ臨時休館と今後の対応についてお知らせし、また2月8日及び13日に説明会を開催いたしました。
 続きまして、深沢子ども会館の耐震診断結果について御説明いたします。資料の2枚目をごらんください。
 深沢子ども会館は、昭和48年に建築した木造2階建て、敷地面積約393平方メートル、延べ床面積約229平方メートルの建物です。平成24年度の1日当たりの平均利用者数は、31人となっています。
 この施設も旧耐震基準で建築されたものであることから、先に説明いたしました腰越子ども会館と同様の方法で、同時期に耐震診断を実施いたしました。
 診断結果につきましては、資料2の深沢子ども会館平面図をごらんいただきたいと思います。図面の上部が1階の平面図、下部が2階の平面図となっております。XとYの方向が図面に入っておりませんが、図面の横の方向がX、縦の方向がY方向となります。
 深沢子ども会館の耐震診断の結果、上部構造評点は1階のX方向が0.37、Y方向が0.18、2階のX方向が0.54、Y方向が0.11となりまして、大規模地震に対し倒壊する可能性が高いと判定され、さらに耐震性が著しく低いため、耐震改修工事には適さない建物であるとの判定がされました。
 この診断結果を受けまして、腰越子ども会館と同日の2月9日から臨時休館とし、富士塚小学校及び深沢小学校の保護者、近隣の幼稚園・保育園、深沢中学校、町内会等にあらかじめ臨時休館と今後の対応についてお知らせし、2月8日及び13日に説明会を開催いたしました。
 今後につきましては、腰越子ども会館は現施設を耐震改修し、改修後に開館することを予定しており、平成25年2月議会において、補正予算として設計に係る委託料500万円を繰越明許費として要求し、議決をいただいております。設計終了後、改修費の概算が算出されますので、改めて工事請負費を補正予算として要求させていただきたいと考えております。改修期間につきましては、設計業務を進めながら精査してまいります。
 また、現在、こしごえ子どもの家とあわせて、腰越子ども会館に対するアンケートを実施しているところであり、保護者や地域住民を対象として、3月中にアンケート結果の報告と説明を行うことを予定しております。
 以上で、日程第3議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定についての説明を終わります。
 続きまして、日程第4陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情について、御説明いたします。
 深沢子ども会館につきましては、先ほど御説明したとおり、耐震診断の結果、大規模地震に対し、倒壊する可能性が高いと判定され、さらに耐震性が著しく低いため、耐震改修工事には適さない建物であるとの判定がされました。
 現在の深沢子ども会館敷地は、深沢地域国鉄跡地周辺総合整備事業の施行区域に含まれていることから、現地での建てかえや暫定施設の建設は、非常に困難な状況となっています。
 また、子ども会館の整備につきましては、これまで一つの小学校区に一施設を整備していく方針により進めてまいりましたが、深沢子ども会館のある富士塚小学校区には、既に富士塚子ども会館が整備されている状況にあります。
 このような状況の中で、市としましては、深沢子ども会館の廃止も見据えておりますが、廃止につきましては、利用者の皆様への十分な説明と意見交換の機会が必要となることから、まずは、急ではございましたが、臨時休館及び休館中の対応についての説明会を、平成25年2月8日及び13日の二日間で開催をさせていただきました。
 説明会には、富士塚小学校及び深沢小学校児童の保護者、近隣の幼稚園・保育園、乳幼児保護者など二日間の合計で延べ20人の方に御参加いただきました。
 この中で、参加された方から、お子さんたちが深沢子ども会館や指導員になれ親しんでいる中で、休館が急過ぎること。富士塚子ども会館は、子どもの家の子供たちが利用しているので、利用しにくいということ。かわりに仮設の施設を設置してほしいということ。それから、小学校の空き教室を利用できないかなどの御意見をいただきました。
 これらのことから、市としましては、まずは富士塚子ども会館で楽しめるよう、充実を図ることとし、乳幼児のためのスペースの確保、青少年会館の出張講座、富士塚小学校体育館の利用、おもちゃの充実などを行うこととしまして、2月21日に富士塚小学校及び深沢小学校保護者と児童、近隣の幼稚園・保育園、深沢中学校にお知らせを配布いたしました。
 今後、富士塚子ども会館を御利用いただいて感じられたことについて、アンケートを実施することを予定しております。
 また、深沢子ども会館の今後のあり方につきましても、富士塚小学校及び深沢小学校児童や近隣の幼稚園・保育園の保護者などに、利用ニーズ等に関するアンケートを行い、意見交換会等もした上で、今後策定される予定の公共施設再編計画の進捗も確認しながら、検討していきたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ありませんか。
 
○高橋 委員  基礎的なことを何点か、最初に伺っておきたいと思います。
 耐震診断をしていただいたんですけれども、全庁的にいろんな施設があって、順次耐震診断をしてきたところなんですが、ここがこの時期になったという何か理由があるんでしょうか。
 
○青少年課長  耐震診断につきましては、鎌倉市公共建築物耐震対策に関する基本方針という、全庁的な方針に基づいて経営企画部の実施計画事業として行ったものでございます。
 
○高橋 委員  こちらの部署でまだ耐震診断が終わっていない建物ってあるんですか、ほかに。
 
○相澤 こどもみらい部長  旧耐震の建物に関しましては一応終わりまして、ただ唯一、1カ所残ってございますのが、長谷子ども会館がまだ耐震診断が終わっていない状況でございます。
 
○高橋 委員  子ども会館だけじゃなくて、所管する建物を含めて全部なんですか。
 
○相澤 こどもみらい部長  大変失礼しました。こどもみらい部が所管しております保育園、あおぞら園、それから子ども会館、子どもの家という全てを含めまして、新耐震はやる必要がないのでやってございませんが、旧耐震は一応終わりまして、唯一長谷子ども会館が残っているということでございます。
 
○高橋 委員  それで具体的なIs値についてお話がありましたけど、X方向、Y方向ということで、これは基準内ですよというのは幾つまでなんでしょうか。
 
○相澤 こどもみらい部長  深沢の場合には、木造でございますのでIs値ではなくて、上部構造評点という言い方で、基準では1でございます。ただし、鎌倉市としましては、子供の施設ですので、安全基準は少し上げていまして1.25という形で捉えてございます。その中で、深沢子ども会館は1階部分で0.18、2階部分で0.11という非常に少ない、危険度の高いという、裏返すとそういうことが今回出たものでございます。
 
○高橋 委員  耐震補強にも耐えられないというお話もあったんですけど、耐震補強に耐えられるというのは、幾つまでなんでしょうか。
 
○青少年課長  上部構造評点の数値で幾つまで耐えられるという判断は、出ておりませんが、施工が余りよくない箇所もあるということで、技術的な判断として診断をした中で、施工に耐えられないという判断がされたものでございます。
 
○高橋 委員  数字でやるものではないんですよと。総合判断だということで、それはわかりました。Is値を採用するものと上部構造評点を採用するものの違いというのは何なんでしょうか。
 
○青少年課長  木造の建築物につきましては、上部構造評点というもので耐震性能を示すということを聞いております。
 
○高橋 委員  それで今、急に閉めるような話、一応二日間ですか、説明会をされたということですけれども、急にこういう数値が出たわけじゃないですよね。何かがあって急に耐震の強度が急に下がったということじゃない。そういう中で、数値が出たのが何月何日なんですか、報告いただいたのは。
 
○青少年課長  耐震診断の委託の期間が1月10日までと聞いておりますが、こどもみらい部で報告を受けたのが1月16日でございました。急ではありましたが、その報告を受けまして緊急対応の必要性があると判断して、安全性を考慮して同時に臨時休館をさせていただくように、庁内で調整をして判断したものでございます。
 
○高橋 委員  やっぱり陳情者が陳述していたみたいに余りにも急な話で、皆さん、特に利用していた子供たちは、心の準備ができなかったと。そういうことに対して何か手だてをしていただきたいという、こういうお話なんですけれども。東日本大震災もありましたし、いつ地震が来るかわからないというそういう中では、結果が出たからには、なるべく早く危険回避をしたいという、これは至極当たり前の話ではあるんですけれども、何かもう少し猶予期間というんですか、仮に仮設の耐震補強みたいなものをしながらでも、少しだましだまし使って、新年度からやる方法はなかったのかなと。この辺はどうなんでしょうか。
 
○青少年課長  臨時休館の判断をした後で、できるだけ早くお知らせをしていきたいということで努力はしてまいりましたが、結果として、やはりお知らせが説明会の直前になってしまったことに対しては、大変申しわけなく思っております。
 耐震補強につきましては、やはり技術サイドの判断が出ている中で、応急的な修繕ができるとは、こちらも考えておりませんでしたので、まずは急いで休館をして安全性を確保するというのを第一に考えておりました。
 
○高橋 委員  かなり応急的な話ですけれども、例えば2階だけ取っ払っちゃうという方法もあると思うんですね。2階部分はかなり低いということもありますし、平家構造ならば、かなり応急処置に耐え得るようなことにもなるかなと。ただ、それをやるにしたって、10日やそこらでできることでもないですし、2階を取っ払ったときに下の屋根はどうするんだとか、それに伴ってずれが生じる構造部材をどうするのかということもありますし、そういうことはあろうかとは思うんですけれども、それも一つの方法ではあるかなと。何かそうやってやりながらでも、何とか少し子供たちの気持ちが落ちつくような手だてがなかったのかなというのは、率直な話です。構造的な話は、聞いてもわからないと思いますから、そこの御答弁は結構ですけれども。
 あともう一つは、一つの学校に一つの子どもの家ということで、富士塚小学校に符号する子どもの家、深沢小学校に符号する子どもの家と、こういうものがあると思うんですけれども、その辺の線引きというんですかね、この辺はどう考えているんですか。
 
○青少年課長  これまでの子ども会館、子どもの家の整備方針としましては、できるだけ小学校の近くに、学童のお子さんと、それ以外のお子さんが一緒に遊べるように、併設館というのを基本に整備を進めてまいりました。深沢につきましては、かじわら子どもの家が余りにも遠かったということで、しかもその子ども会館を学校の中に入れるということは、今管理上の問題とかいろいろありますので、子どもの家だけしか入れられないということで、今、子ども会館と子どもの家は別々になっております。
 各小学校区に一施設ということで、整備を進めてまいりましたけれども、仮に富士塚子ども会館の中で、子どもの家以外のお子さんが遊びに行きにくい状況があるんだとすれば、やっぱりそこは改善していかなければいけないと考えております。
 
○高橋 委員  御答弁の中でわからなかったところが、子どもの家は学校の施設を使ってもいいけれども、子ども会館は何かのためにだめですよって。それは何ですか、文部科学省の何かあるんですか。
 
○青少年課長  子どもの家は学校と密接不可分ということで、主にそこの小学校のお子さんが通うわけですけれども、子ども会館は乳幼児から中学生まで、不特定多数のお子さんが出入りされるということで、もちろん学校の余裕教室の問題もあるんですけれども、管理上からも、今は子ども会館を学校の中に入れるという調整はできておりません。
 
○高橋 委員  別に文部科学省の施設利用方針とかそういうことではなくて、教育委員会とこどもみらい部との調整が整っていないという意味で、すぐにはできないという話ですね。それはわかりました。
 それで、今、富士塚が、どちらかというと子どもの家の子供たちが利用するということもあって、家に帰ってから行くと、空気が子どもの家になっていて、何かなじみにくいと。それについては、そういうことを何とか改善していきたいという御答弁があったんですけれども、面積的にはどうなんですか。
 
○青少年課長  富士塚子ども会館の延べ床面積は、大体260平米ほどでございますけれども、鎌倉市の子ども会館としては標準的な面積となっています。
 
○高橋 委員  二階堂の子ども会館・子どもの家というのは、これはこの条例の範囲のあれではないんですか。
 
○青少年課長  二階堂の子ども会館も、この子ども会館条例の中の施設でございます。
 
○高橋 委員  この条例の中に含まれているわけですか。この表は、分かれているわけですか。
 
○相澤 こどもみらい部長  議案で申し上げています別表につきましては、二階堂子ども会館は、この表中、一番最初に出てくるもので、省略をされているものと理解していただければと思います。
 それから、大変申しわけございません。先ほど子供関連施設の中で、もう1カ所、レイ・ウェル鎌倉の中に大船子育て支援センターがございますので、建物自体は、私どもの所管ではございませんが、レイ・ウェル鎌倉自体がまだ耐震が終わっていませんので、それも追加をお願いできればと思います。
 
○高橋 委員  参考までに、二階堂の子ども会館・子どもの家というのは、何平米ぐらいあるんですか。
 
○前川 委員長  暫時休憩いたします。
              (15時09分休憩   15時10分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
 
○青少年課長  大変申しわけありません。二階堂子ども会館の延べ床面積は345平米、深沢子ども会館につきましては229平米でございます。
 
○高橋 委員  これは子ども会館部分ということですよね。子どもの家も含めてですか。
 
○青少年課長  併設館につきましては、子どもの家部分も含んだ延べ床面積でございます。
 
○高橋 委員  ということは、深沢と富士塚で490平米ぐらい、子供たちのスペースがあったという捉え方ですよね。それに対して、二階堂は345平米と。確かにそういう面積だけ見ますと、やっぱり260平米というのは少し狭いかなと、こういう気もいたしますね。
 実際問題、深沢で従事していた職員の方たちというのは、急にそこへ行っているんでしょうけれども、実際には管理をする業務というのは極端に減っているわけで、そういう方たちに、例えば富士塚で、行き場をなくした子供たちの対応に当たっていただくとか、なれた方たちと触れ合っていくことの中で、少し心を埋めてもらうような作業はできないのかなとも思うのですけど、その辺はどうでしょう。
 
○青少年課長  説明会の中でも、指導員とお子さんたちの関係もあったということも伺いましたので、富士塚子ども会館に2名、深沢子ども会館の指導員を配置しまして、子ども会館にお子さんが遊びに来やすいようにということで、今、指導員とも、どうやったらお子さんに来ていただけるかという話をしながら、いろいろ取り組みを進めているところでございます。
 
○高橋 委員  例えば、富士塚を少し増床するみたいなことというのは可能なんですか。
 
○青少年課長  増床自体が、建蔽率の関係とかを調べないと何とも言えません。あと、富士塚自体も、深沢地域の周辺整備事業の計画区域に入っておりまして、今後、どうするのかということは、また庁内でも調整をしていかないといけないと考えております。
 
○高橋 委員  陳情の中にも、子供たちを思うがための行動でありながら子供たちが受け入れられないという、大人の都合という表現がされているんですけれども、そう子供たちが思ってもいたし方ないなと。だけど、あなたたちを守るためなのよという、この辺の苦しいところなんですけれども。そうは言っても、今いる子供たちに何ができるのかという、そこのところはやっぱり真剣に考えていただきたいなと。それが一番大事なことで、子供たちの施設を運営していて、それによって子供たちを傷つけるということになっては身もふたもないような話になりますので、ぜひ危ない中で遊んでもらうということにはいかないと思いますけれども、そこは何かいろんなことを考えてやっていかなきゃいけないことだなと思いますので、お願いだけしておきます。
 
○納所 委員  まず現状を伺いますけれども、1小学校区に2施設という、深沢子ども会館、富士塚子ども会館2施設が誕生したその経緯をまず、順番に教えていただきたいと思います。
 
○青少年課長  これまでの経緯でございますけれども、鎌倉市の子ども会館・子どもの家は、子ども会館が子どもの家よりも先にスタートしたという経過がございます。昭和45年に大船第1子ども会館ができまして、その次に腰越、3番目として深沢子ども会館を開設いたしました。
 その後、昭和49年から、テストケースとして子ども会館で学童保育をやっていく試みを始めまして、順次、子ども会館の中での学童保育というのを進めてきたという経緯がございます。
 一番最初にオーブンした大船第一と腰越につきましても、後から子どもの家を併設しているんですけれども、その中で深沢子ども会館だけが子どもの家を併設しなかった理由というのは、申しわけありませんが、明確な理由については確認できておりません。
 
○納所 委員  その後、富士塚小学校の開設等があって、富士塚子ども会館ができたと思うんですけれども、深沢子ども会館がありながら富士塚子ども会館を整備した経過って、おわかりになりますでしょうか。
 
○青少年課長  本来ですと、富士塚の学区の中に深沢子ども会館がありますので、それまでの整備の方針からしても、子ども会館の中で学童を併設するというやり方になると思いますけれども、深沢だけ残したまま、富士塚を開設した理由というのも、申しわけありませんが、明確なものは今、確認できておりません。
 
○納所 委員  現状、富士塚子ども会館の利用状況が、子どもの家が主体といいますか、中心的な利用状況ということで考えてよろしいんでしょうか。
 
○青少年課長  富士塚子ども会館の利用状況でございますけれども、市内の全体の子ども会館と比べて、1日の平均利用者数は、平均よりも少し下ぐらいとなっています。平均は、1日22人ぐらい。富士塚は、1日平均で約15人。ただ、その中でも、乳幼児の親子の方の利用が6割近くを占めております。全市的な子ども会館の平均としては、乳幼児親子の利用が2割ぐらいなんですけれども、富士塚はその乳幼児親子の利用が高いということがございます。
 小学生の利用につきましては、今、学童の子どもの家の利用が1月の登録者数が50人、大体出席率、毎日平均しますと6割程度ですので、小学生で言えば、毎日30人のお子さんが子ども会館、あの建物の中で過ごしているということになりますので、小学生だけで見ると学童のお子さんが多いというような状況になります。
 
○納所 委員  子どもの家の利用が1日当たりの平均で30人ぐらい、登録者数が50人ということで、片や一方のこしごえ子どもの家が1日の利用が7名ぐらいでしょうか。影響が非常に富士塚、深沢に関しては、片方の施設がなくなると非常に大きいと。腰越の数倍の負担がそれぞれの会館利用者、子どもの家利用者にかかってくるという中で、例えば延べ260平米であるとか、229平米ですか、延べ床面積の中にそれを収容する。また、乳幼児の利用も、ほかに比べると非常に多いという環境の中で、富士塚に代替として合併ではないですけれども、これまで深沢子ども会館を利用していたほとんどのお子さん、梶原よりは深沢子ども会館を利用するのが当然、富士塚というのが当然だと思うんですけれども、人数が倍以上になって、それでいてその会館もいずれは深沢の周辺総合整備事業の中で、新たな方策を考えていかなければいけない施設に収容することで、どのような課題があるか、検討段階でどのような検討がなされましたでしょうか。
 
○青少年課長  今、富士塚子ども会館を御利用していただくに当たりましては、やはりキャパシティーの問題も、曜日や時間帯によっても、もちろん利用者が多い時間帯、少ない時間帯いろいろあると思いますが、その中で、ソフト面の充実ということで、例えば中庭を幼児の遊び場に活用できないかとか、あとは富士塚小学校の体育館を毎週1回、今お借りすることになっていますけれども、そういったところで、当面対応をさせていただきたいと考えております。
 利用状況も見まして、実際にその富士塚子ども会館に遊びに来られているお子さんのお話も伺って、その上で、どうしてもキャパシティーが足りないということであれば、やはりソフト面の充実と一緒に、お子さんの居場所ということでは、具体的な検討を進めていかなければいけないと考えております。
 
○納所 委員  ソフト面で対応し切れない延べ床面積、施設であるということは、今伺っている中で明らかだと思いますので、ハード面の暫定的な施設整備をこの陳情は求めているわけですから、それをまず考えるべきではないかなと思うんですが、先ほどの説明の中では、陳情にある暫定施設のあり方については言及がなかったわけでございます。これについては、課内、部内でどのような討議がなされましたでしょうか。
 
○青少年課長  暫定施設の整備といいましても、やはり経費がかかることになりますので、すぐにはというわけにはいかないと考えております。それまでの間、当面、今の富士塚のソフト面を充実することで対応させていただきたいと。その中で利用者のお話も伺った上で、また必要があれば検討させていただきたいと考えておりました。
 
○納所 委員  お子さんの成長は、それを待ってくれていないほど早いという、成長期にある子供たちの現状をきちんと考えなければ、行政の対応の手順でいけば、もう必要のないときに暫定施設ができてしまうということもあるわけです。こういった問題に関しては、速度を持って対応していかなければいけないと考えております。
 ソフト面の対応では不十分な面積だからこそ、暫定の施設というものを考えなけりゃいけない。そこで、例えば同施設の敷地内、遠いところに2回ほどですか、民間の保育施設の改築に伴う暫定のプレハブの利用というのがございました。そういった場所の利用というのは、深沢地域の国鉄跡地周辺総合整備事業の中の、割合タイムリミットのある中での利用になるかと思いますけれども、短期間でも、その暫定的な場所にプレハブ等の施設をリース等で対応するということはできないのか。そして、その間に、例えば富士塚の子どもの家、子ども会館のあり方というのを、もうちょっときちんとハードを整備するといういとまがとれるかと思うんですけれど、その点はいかがでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  拠点整備部と今立地している土地の活用の仕方についても、当然お話をさせていただいているところでございます。ただ、あそこの土地も、平成27年度から工事着工を目指して計画を進めているということでございまして、そこに新たな箱物を、短期間ということもあってもそこに建てるということは、工事を進行している上で、やはり支障があるということも、お話では聞いております。ただ、平面の利用とすれば、現在建っているA用地については、平面であれば調整はできるという話は聞いていますので、平面利用について相談をしていきたいと考えております。
 
○納所 委員  平面利用というのは、具体的に言うとどういう利用の仕方になりますでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  建物を建てないで、空き地を活用して広場として、ボール遊び等もするにはいい場所であると聞いておりますので、そういう部分も含めて考えていきたいと思っています。
 
○納所 委員  今求めているのは、外での遊び場ではなくて、子ども会館としての利用ができる場所、それを暫定的にでも、例えば今、坂ノ下の鎌倉海浜公園プールの管理棟のように、プレハブをリースで賃借して、リースの期間というのは2年間ぐらいでしょうか、2年ないし3年ですよね。ということは、平成27年から工事着工、今年度から来年度にかけて、あちらは都市計画決定、そして来年度中、ずれ込むかもしれませんけど事業認可する。それから工事着手になってくるわけですから、それまでの2年間というのは、現在子ども会館を利用している子供たちにとっては、非常に貴重な2年間なんですね。
 例えば、プレハブの整備等も、当然新年度予算に入っていませんから、補正での対応が可能なのかどうか。それができれば、割合短期間で今の時代だったらできるでしょうし、実際にあちらを利用して、保育園の改築期に代替の施設として利用した事例が2件あるわけですから、それと同じような手法でできないのかということを伺っているわけです。
 
○進藤 こどもみらい部次長  現時点においては、そこの箱物の建築も財政的な部分も含めて検討しましたが、現在着手するというところまでは至っていなかったという現状でございます。
 
○納所 委員  短期間にこれだけの署名が集まったという現実、追加で1,348名、当初で77名の署名が集まったということは、その地域の方々の本当に大きな期待、ましてやそれ以外に子供たちが自主的に動いて、署名運動を校長先生にお願いするんだという動きも出てきている中で、その思いが届かないということになってしまうと、これは極めて子供たちに大きな失望を与えてしまう。それ以上にソフト面を充実したとしても、過密化されてしまう富士塚子ども会館での利用となれば、当然トラブルも起きるでしょうし、現実に富士塚子ども会館に、深沢子ども会館を利用していた子供たちは行っていないと。ほとんどが利用していないという現実、これをどう見るかということなんですが、この点についてはいかがですか。
 
○青少年課長  お子さんが居場所をなくしているということであれば、そこはやはり行政としては、きちんと用意しなくてはいけないと考えております。先週、富士塚小学校、深沢小学校のお子さん宛てにも、今後深沢子ども会館でこういうことをやっていくので、遊びに来てくださいというお子様向けのお知らせもお出ししましたけれども、その中で富士塚に遊びに来てもらって、やっぱり深沢がいいんだとか、富士塚でも楽しいんだとか、いろんな御意見があると思います。その辺のお子さんの意見も、直接聞いてみたいと考えております。
 
○納所 委員  いずれにしても、そういったアンケート、意見交換を行うといいましても、これは今後のあり方であって、ということは富士塚も含めて今後の本格的な施設整備の話になってくるんじゃないんですか。暫定的な施設の整備とは違う捉え方のその子供たちの意見聴取という形になりませんか。
 
○青少年課長  今後の富士塚のあり方もそうですけれども、暫定施設、代替施設についても、お子さんたちの意見を聞きたいと考えておりました。
 
○納所 委員  ということは、その暫定の施設整備の可能性も、現段階では決定はしていないけれども、探れる可能性はあるということでしょうか。
 
○青少年課長  アンケート調査と御意見を伺った中で判断させていただきたいと考えております。
 
○納所 委員  これは予算にかかわることで、また、代替の場所も決めなければいけない。もしかすると深沢国鉄跡地周辺総合整備事業区域外で、そういった場所が見つかれば、もっと話は早くなってくると思うんですけれども、そういった区域外で適地を探すであるとか、簡単に言ってしまうと、これは、富士塚の子どもの家を使っていらっしゃる方にはちょっと失礼になってしまうといけないんですけど、富士塚小学校の校舎内に、深沢小学校と同じように子どもの家を整備してという方法もあるかと思うんですね。でも、それには当然、時間もかかるし、条例改正もしなければいけない。相当数の期間がかかってしまうことはたしかでございます。
 でも、今欲しいのは、急になくなってしまった子ども会館の代替の施設、今までのコミュニティーというものを大事にしながら、かわりの施設整備が暫定的でいいからできないだろうかという陳情でございます。これについて、担当課長のレベルでは、それ以上の答弁はちょっと難しい部分があるかと思うんですけれど、部長、ちょっとお助けいただきたいんですけど、こういった暫定の施設整備に関して予算が絡んでくるものでございます。技術的な困難さはあったとしても、その可能性は探れるんでしょうか。その点を伺いたいと思いますが。
 
○相澤 こどもみらい部長  先ほど来、青少年課長、それからこどもみらい部次長がお答えしていますように、当該用地が深沢跡地の計画用地で、数年先にこの計画が進んでいくという状況の中、また公共施設再編計画の基本方針が、今基本方針案ということでパブコメをやっている状況となってございます。例えば、委員御指摘のありましたそのプレハブでやった場合にしても、数千万の費用と、また建築確認等で建設に要するのが1年近く、どうしてもかかってしまうという状況もございます。非常に難しいと考えてございますが、先ほど青少年課長が申し上げましたように、まずお子さんの声を聞いて、また判断をさせていただきたいと考えてございます。
 
○納所 委員  数千万で期間もかかるというお話がありましたけれど、坂ノ下の鎌倉海浜公園水泳プール、これはかなり短期間で整備できましたよ。その手法よりも規模的には小さい規模といいますか、それで十分対応できる、十分な施設ができるかどうかは別として、子ども会館のスペースを確保できるものは、もっと模索してみればリース等の対応も加えてみれば、予算的にはかなり低くなると思いますし、C用地を使うということであるんだったら、その実現というのは不可能ではないと思います。これについて、今のお答えですと、すごく時間がかかる。でも、ここでは本格的な子ども会館、子どもの家の整備ということを求めているのではなくて、代替の施設整備、それも子供の安全が守れるレベルでのものを、素早く対応してほしいという切実な思いからの陳情でございます。
 これに応えることができるかどうか。それが少し、今の御答弁だと不明確ではあるんですね。子供の意見を聞いてからといっても、実際にもう欲しいというアンケートの結果が、アンケートというか手紙を出したりとか、子供たちが自主的に動いているというのもあって、保護者もそれに呼応して、これだけの署名が集められたという陳情の重み、これに対して、今までと同じようなテンポで応えていっていいんだろうかという教育的な配慮も含めて、いずれかでも結構でございます、もう一度御答弁いただきたいと思いますが。
 
○相澤 こどもみらい部長  繰り返しの御答弁になって、大変恐縮ではございますが、深沢の跡地の計画、それから公共施設再編計画の基本方針案、ここら辺ともしっかり整合性をとって対応を図らせていただきたいと考えてございます。
 
○納所 委員  あくまでもそれは本格的な施設整備であってということ、これがなかなか、原局にその希望が通じていないような感触を受けざるを得ないと思っております。
 
○渡辺 委員  先ほど陳情者の発言の中でもあったんですけれども、多分2月6日、7日なんだと思うんですけど、非常にせっぱ詰まったタイミングで、プリント1枚配られたというような発言が何度かありましたけれども、それは事実なんですか。
 
○青少年課長  小学校の保護者の方全員、それから近隣の町内会、あとは近くの保育園・幼稚園にお知らせの掲示をお願いしたのが2月5日でございましたが、結果的に皆さんにお手元に届いたのが6日、7日。間際になってしまったということに関しましては、申しわけなく思っております。
 
○渡辺 委員  この8日の第1回の説明会、何かさっき2回やられたということでおっしゃっていましたけれども、これは急遽やられたんですか。
 
○青少年課長  その休館のお知らせの中に説明会の日程を一緒に入れて、お配りさせていただきました。
 
○渡辺 委員  これは、そのプリントというのがおくれた理由は何でしょう。
 
○青少年課長  できるだけ早くお知らせしたいということで努力はしてまいりましたが、結局、事務手続のおくれということでございます。
 
○渡辺 委員  何かしら意思決定がおくれたとか、そういうことなんですか。事務手続だけなんですか。
 
○青少年課長  青少年課の作業が遅くなってしまったということでございます。
 
○渡辺 委員  それと、2回の説明会で延べ20名とおっしゃいました、20名ずつですか。
 
○青少年課長  2月8日に19名の方に御参加いただきまして、2回目の2月13日の説明会に、前回と同じ方、1名の方が御参加いただきましたので、延べで20名ということになります。
 
○渡辺 委員  その中では、今この陳情にあるような意見で、ほかの意見は出なかったんですか。
 
○青少年課長  説明会に来られた方からは、やはりお知らせが急だったこともございまして、休館が急過ぎるということと、あとは、代替の施設についての御要望をいただきました。
 
○渡辺 委員  わかりました。戻って、確認しておきますけれども、事務手続のおくれで、周知するタイミングがおくれたということで、決して何らかの意思決定、組織としての意思決定でおくれたわけではないということですね。
 
○青少年課長  はい、御質問のとおりでございます。
 
○小田嶋 委員  私の手元に23年度の決算の事項別明細の資料があるんですが、この資料に子ども会館の利用状況というのが載っていまして、今、陳情にも出ている富士塚子ども会館、それから深沢子ども会館という名称は、23年度当時はなかったわけなんですが、それは条例を改正したからなんでしょうけど、深沢第一がどちらで、深沢第二がどちらなのか、御答弁をお願いいたします。
 
○青少年課長  深沢第一子ども会館が現在の深沢子ども会館、深沢第二子ども会館が現在の富士塚子ども会館でございます。
 
○小田嶋 委員  そうしますと、深沢子ども会館、つまり今回閉館すると言われている会館の利用者数が1万473人、富士塚会館が、23年度1年間で4,793人と、2倍の利用者が深沢子ども会館にあると。先ほど課長の答弁で、6割が乳幼児だと御答弁いただいているんだけど、これだけの人数が23年度にありながら、閉館すると富士塚へかなり大きな影響を与えるということは、数字を把握している担当課としては、予測できていたはずなんだと思うんですけど。これまでも山崎小学校の増床の対応をとったとか、子供を押し込めるような状況になるということは誰の目でも予測つくわけですから、何らかの対応を考えなくちゃいけないという選択肢の中に、富士塚へ押し込むなんていうことは、私は、この2倍以上の利用者からしたら、まず無理だろうなという判断をするのが当然だと思うんですけど、そういう考えには立たなかったんでしょうか。
 
○青少年課長  深沢子ども会館の利用者数、たくさんのお子さんに利用していただいているという状況は、もちろん把握しております。深沢のお子さんが全員富士塚を利用すると、やはり少なからず影響はもちろんあると思っておりますが、これまで併設館で進めてきた市の方針といいますのも、やはり学童のこと、それ以外のお子さんが同じように遊べるようにという方針からでございました。できるだけお子さんたちには、親御さんが共働きかどうかを問わず交流してもらいたいと考えております。
 先ほどから御答弁、何度も同じことを申し上げて申しわけありませんが、ソフト面を充実するのと、あと外遊びですね。体育館も含めての外遊びを取り入れようとしているところでございますけれども、その辺の状況も見させていただいて、その上でお子さんの御意見もまたいただきながら、考えさせていただきたいと思っております。
 
○小田嶋 委員  一応、事実確認ということでお伺いしましたが、これ以上は理事者の判断が非常に求められる問題だと思いますので、原局としては、全力を挙げてもらいたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  いろいろ質疑があったのですが、私が、梶原の子ども会館のときの陳情を思い出しながら伺っていて、梶原は、併設館でしたね。もともと併設館を閉めるときに、会館だけは残しましょうといった話になったとき、会館の利用者が少なかったという御答弁があったかと思うんです。
 現在、会館だけの運営になっていますが、利用者数はどうなりましたか。その当時と比べて。
 
○青少年課長  併設館だったときは、1日一桁台だったという記憶がございますが、現在、平成24年度に入りましてから、12月までの平均になりますけれども、1日当たり24人のお子さんに御利用していただいています。
 
○石川[敦] 委員  そのときにもたしか議論が出ていたと思うんですけれども、併設館の場合、学童のお子さんのケア、支援が中心になっていて、どうしても会館を御利用する子供たちが利用できないということで、それは会館の子供たちが入り切れない、遊びに行けないので少ないんじゃないんですかという、仮定的な質問をうちの会派ではさせていただいた記憶があるんですね。
 結果として、今、会館の利用は広がっている。ふかさわ子どもの家は満杯状態で、部屋を一つふやしたと。現状を見ると、子どもの家と会館を併設でやっていくこと自体が、そろそろ方向転換をしなければいけない時期に来ていて、今回はそういうことを保護者の皆様から、逆に提案をいただいているんではないかと推察するわけなんですが、その観点から青少年課長の御意見を伺いたいんですけれども。
 
○青少年課長  今後策定される予定の公共施設の再編計画とあわせまして、子ども会館・子どもの家につきましても、やはり新しい方針というのは考えていかなければいけないと思っています。ただ、これまでの方針の中でも、今、学校の中に入れるとやはり親御さんも安心ですし、災害時の対応も、学校が避難所になっておりますので、そういう安心もあるかと思います。ただ、今の利用の仕方ということについては、学童のお子さんだけで遊ぶという形になっていますので、その部分の課題は非常に多いと考えております。
 
○石川[敦] 委員  そこの課題は、私も共感します。ただ、昭和45年、49年、併設館がスタートしたときに比べて、今は働いている保護者の方が、数的には何倍かわかりませんが、変わってきていませんか。まずそこを確認したいと思います。
 
○青少年課長  市内の共働き家庭の状況につきましては、申しわけありません、把握してございませんが、全国的には、1990年代から共働き家庭のほうが多くなっているということは聞いております。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、学童としては、保育に欠ける子供たちは、言葉が余りよくないと私は思いますが、その子供たちをしっかりとケアできるような場所を整備して、子供の第2の家として、そこを整備するという目的をまずなし遂げて、なおかつ地域の子供たちと遊ぶ場として会館というツーステップがないと、子供たちの遊ぶ場がなくなってしまう。
 学童の子供たちに目を向けることによって、実は地域の子供たちが遊べていないという現状があるわけですね。それが今回は、深沢子ども会館を閉めるということで如実になっていると。繰り返しになるかもしれませんが思うところで、そこの問題を捉えたときに、やはり何らかの手だて、地域の子供たちの場所、学童の子供とも一緒にそこで遊べる場所づくりというのは、目を背けてはいけないと思うんですが、その点はいかがですか。
 
○青少年課長  今、子供たちが、自分たちだけで安心して遊べる場所、親御さんも安心して行かせられる場所というのは、やはり貴重だと思っていますので、この時代に求められるものだとも思っております。そして、学童のお子さんとも一緒に遊べる場所というのも、当然必要だと思っております。
 子供の居場所づくりという観点から、公共施設のあり方と同時にその居場所のあり方、そういったものも検討していく必要があると考えております。
 
○石川[敦] 委員  ですので、子ども会館と子どもの家は、それぞれ別々に本来は整備をして、これからいかなければならなくて、現在、そういった形で、深沢、富士塚のあのエリアでは、子供たちがそういう形で遊べていたと。そこを逆行するような形になっていませんかということを、私は申し上げたいわけなんです。
 それだと、何らかの形で居場所を整備して、そこで会館事業を続けると。さらに申し上げれば、梶原の子ども会館は、地域を巻き込んで非常にいい形で進んでいます。深沢地区のもう片一方の会館なので、当然同じ形でモデル的にスタートすることは可能だと思うので、ここはやはりちゅうちょせずに整備をすべきではないかと思うんですが、その方向では見解はいかがですか。
 とにかく遊び場を確保する。今ある子ども会館の学童の持っている問題というのは、一つ共有できたかなと思うんです。そこが今ばらばらで、解決されている地域であるというところの中で、さらに問題をつくり出すことになるんではないかという懸念があると、私は考えているわけなんですけれども、御見解はいかがでしょうか。
 
○相澤 こどもみらい部長  青少年課長が先ほど御答弁させていただきましたように、子どもの家のお子さん、それから子ども会館に遊びに来ていただけているお子さん、それから陳情者のお言葉にもありましたように、異年齢で交流ができる場という形で、従前、子ども会館というものを建設してきたわけでございます。ですから、子ども会館の中は、子どもの家のお子さんだけが遊ぶということは、一切考えてございませんし、子ども会館というのは、乳幼児から中学生まで利用対象になってございますので、ここでも当然、異年齢の交流という形を指導員がいかに手助けして、子供たちの育成にかかわっていくかという形の施設を目指しているというところでは、委員御指摘の部分とは、その辺ずれはないかと思ってございます。ただ、今回の陳情の暫定的な施設をというところに関しましては、今ちょっと困難性が高いというお話をさせていただいていますので、深沢地域整備事業がどのような形で、どのような位置になるかとか、そこら辺と公共施設再編計画、これを十分すり合わせをした中で、大きな今後の課題と捉まえさせていただいているところでございます。
 
○石川[敦] 委員  おっしゃっていることはわかります。わかりますけれども、鎌倉市の事業に子供たちを合わせるんではなくて、やはり子供たちの現状に対して事業を合わせていかなければならない中で、梶原も同じように学童のお子さんたちがいっぱいで、遊べなかったというのは事実としてあったわけですよね。今また同じことを懸念されて、保護者の方が陳情されているということなので、深沢の再開発に対しても、やはりこどもみらい部としては、そういう問題はあると、解決しなければならないということは、きちっと言っていかなければならないと思うんですけれども、そこをすり合わせして、事業に子供を合わせるというのでは、私も納得できないんですが。部長にもう一度御答弁いただいてもいいですか。
 
○相澤 こどもみらい部長  施設の目的は、くどいようですけれども一緒だと思います。そういう中で、例えば換地面積がどれくらいになるかと、今の段階では軽々に私の口から申し上げられませんので、その事業の対象となるべきもの、そこについては堅持していきたいという御答弁をさせていただいたものでございます。
 
○石川[敦] 委員  なかなかここはかみ合わないので、そろそろやめます。
 ただ、深沢学区というのは、果ては笛田リサイクルセンターから大仏のトンネルまで、今、梶原の子ども会館は、限りなく深沢学区の大仏側にあって、笛田リサイクルセンターの子どもたちは、全く享受できていないという現実があります。広い、細長い学区という中で、先ほどは富士塚のお子さんだけという陳情のお話になっていましたけど、私が子供を育てているときには、当然深沢の子供たちも遊びに行っておりました。
 そして、そこで富士塚の子供たちと出会って、深沢中学校で一緒になるときに、あっ、あのときに遊んだと。富士塚のお子さんて、すごく入りにくいんですね、深沢中学校のとき。深沢小学校の勢いがすごいので。その中で、子ども会館が一つのつなぐ手だてであったというのも事実なんです。そういう事実も踏まえて、この陳情はお読みになっていらっしゃいますか。
 
○青少年課長  深沢小学校と富士塚小学校の人数の違い、それから深沢中学校に行ってからのいろいろな、お子さん同士のお話というのは聞いたことはございます。
 
○石川[敦] 委員  非常に今回は、私は深い問題だと思っています。なので、施設をこんな短い間に閉めてしまって、はい、終わりということは、なかなか納得できないのは保護者の皆さんと私も同じ気持ちです。
 全然違う話なんですが、今、この議案が出ていますね。この議案と陳情の関係として、陳情の賛否で議案に影響が出ますか。廃止してしまうと、議案に対しては反対をする形になる。その辺の関連を確認したいのですが。
 
○前川 委員長  暫時休憩いたします。
              (15時55分休憩   15時57分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。先ほどの石川委員の発言についてですが、休憩中に協議した結果、議案や陳情の賛否については各委員の判断ということで確認させていただきます。
 
○久坂 副委員長  本当に子供の遊び場所が少ない、この鎌倉市におきまして、こういった陳情をいただくということは、子ども会館ですとか、子どもの家が本当に重要な役割を果たしているんだなということを改めて認識しまして、そういった意味で、陳情を出された保護者の方にも、議会として今まで本当に皆さん、子供の遊び場を充実してほしいということを言ってきて、行政も努力をしていただいているんですけれども、本当にそういった意味では申しわけないなということを思いまして、質問をさせていただきます。
 先ほどの御説明の中で、耐震診断がこどもみらい部に出た日にちというのは、1月16日というのがありまして、結果的に閉められたのが2月9日で、約3週間あったんですよね。たらればの話をするのもあれなんですけれども、3週間というと、私は長いなと思っていまして、その間に、例えば私が子供と一緒に行った場合に、大きな地震があった場合、本当に危なかったんだろうなと思うんですけど、この緊急性があったんですよね。この上部構造評点というのを見られて、もう本当に緊急ということで、この日数になったと理解しているんですが、それにしても3週間というのは平均的に、このぐらい御判断がかかるものなんですか。というのを確認させてください。
 
○青少年課長  1月16日に診断結果の報告をもらいまして、その後、課内、部内で対応の協議をして、その後、理事者にも話を上げまして、あとは条例改正前の臨時休館ということで、庁内でもさまざまな調整がございました。本来であれば、本当は明日にでも閉めたいところだったんですが、周知期間を持ったものでございます。
 
○久坂 副委員長  その周知期間というのは、一般向けの周知期間ということですか。
 
○青少年課長  周知期間というのは、何といいますか、危険な施設ですので、こちらとしてはできるだけ早く閉館、臨時休館したいという思いはございましたが、庁内の調整と周知のため、事務手続のための期間をとったということでございます。
 
○久坂 副委員長  その周知に関しては、結局、通知が皆さんのお手元に届いたのが、2月6日とか7日であって、9日から臨時休館されたということで、実際の周知の期間は短かったなと私も思っているんですが、それにしても、1月16日から2月9日に至るまで、その3週間というのは、やっぱり長かったんじゃないかなと私は思っていまして、その子供の命にかかわるということを念頭にやってくださっているのは理解しているんですけれども、こちらにつきましては、もうちょっとスピード感を持って御対応をしていただきたかったというのはございますが、この点どうですか、認識は。今後はどう対応されるのかということをお伺いしたいです。
 
○青少年課長  やはりお子さんの命をお預かりしている施設ですので、今後も、耐震診断は長谷子ども会館を除いてこれで終わっていますけれども、やっぱり安全に関することは緊急に対応していきたいと考えております。
 
○久坂 副委員長  次の質問に移るんですが、臨時休館に関して説明会を行ってくださった中で、延べ20名の方が説明会にいらしたということで、その中で休館が急過ぎるですとか、代替の施設についての御要望があったということなんですが。先ほど課長の御説明でございました、今後富士塚小でやられるというソフトの充実ですよね。体育館の開放ですとか、おもちゃの充実という御説明があったんですが、そういったことは御要望の中に含まれていたことを実現したものなんですか。
 
○青少年課長  具体的にその体育館でというような御要望は特にございませんでしたが、富士塚を利用していただくに当たって、市側で御提案をさせていただいたものでございます。
 
○久坂 副委員長  わかりました。今後、アンケートをお子さん方にも実施されて、方向性を決めるということなんですけれども、そのアンケートの実施をいつごろされるのかということと、今後の時間的なものですね、そういったことの予定を答えられる範囲でお知らせいただければと思います。
 
○青少年課長  アンケートの項目については、今つくっているところでございまして、できるだけ早い時期に実施したいと考えております。
 それから、富士塚ですけれども、富士塚を使ってみて、その感想ですとか、そういったことも伺いたいと思っていますが、こちらに関しては、ある程度期間を設ける必要があると思っております。同時進行で、富士塚を使ってみての御感想と、あとは深沢子ども会館についての今後の話ですとか、代替施設のニーズですね、そういったところも同時進行で聞いていきたいと思っております。結果をまとめ次第、説明会、意見交換等をしていきたいと考えております。
 
○久坂 副委員長  わかりました。今回は深沢子ども会館についてのお話が出たんですが、今後、代表質問でもさせていただいたんですけど、子どもの家の利用の方がかなり増加するだろうという見通しがある中で、この件だけではなくて、全市的に、子ども会館とか子どもの家をどうしていただくのかということですが、原局としても今は考えていただいていると思うんですが、公共施設の再編計画の中で示されましたモデル、学校を利用したという話とかもいろいろございまして、私としては、本当にお子さん方を子どもの家を利用されている方も、利用されていない方も、本当に全てのお子さんに対して遊び場を確保できる、そういった環境をぜひつくっていただきたいと思っておりますので、そういったことを要望して終わります。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 議案第93号鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について、採決を行います。原案に御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員挙手で、原案可決されました。
 次に陳情第40号について、扱いを含め御意見をお願いします。
 
○納所 委員  今回の陳情は、原局の説明にあった公共施設の再編整備計画策定上での本格施設の検討ではなく、暫定的な施設整備を求めることであると思います。人数面でも、ソフト面での対応は限界があると思われますので、ハード面での暫定的な対応をすべきであるということから、結論を出すべきと考えております。
 
○高橋 委員  私も、結論を出して、これについては何らかの対応をすべきだと思っております。危険だからということで、緊急にロックアウトしたということ、これはいたし方ない対応だとは思いますけれども、やっぱりその後のフォローが余りにもなさ過ぎたなと。そこは暫定のものが決まるまで、継続して心のケアを含めてやっていただかないといけないと思っております。
 もう一つ、富士塚子どもの家についても、増床ができますとかという質問に対して、建蔽率の問題もありまして、わかりませんと。これも、利用者数のデータを見れば、明らかに3倍になるということですから、そこは何らかの対応をしていかなきゃいけないというのは、もう火を見るより明らかでありまして、そういったことも含めて、新しい施設をつくるということも一考ですし、今ある施設を増床するということも一考でしょうし、とにかく子供たちの1カ月、2カ月というのは、成長期においてはもう本当に大人の1カ月、2カ月というものじゃなくて、すごいスピードで成長していきますから、そういう中において子ども会館が果たす役割を考えれば、早い対応をお願いしたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  私も、結論を出すべきだと思っています。質疑の中でも申し上げましたが、子どもの家と子ども会館のあり方は、質的に変わってきていると思いますので、やはり再編計画の中では、それは示されていないようですが、現状をよく知っている原課からは言っていくべきことだと思います。
 そういった意味で、暫定でしか今回は会館は整備できないかと思いますけれども、必要であるということはきちっと示すということで、暫定の場所を探していくということは陳情の願意に沿うべきものだと思います。
 
○渡辺 委員  これは、だいいち子どもの家のときも、課長に申し上げたんですけれども、こういうのは交渉事ですから、市民の方とか、利用者の方とか、保護者の方とか、これは十分気をつけてやってくださいということで、物をお願いするわけですから、きちんとした舞台をつくって説明しなきゃならないんですよ。だから、こういう結果になっちゃうんでね。
 1月16日にわかったら、すぐ保護者会を開けばよかったんですよね。どうしましょうかと、今すぐ閉めますかという説明会をすればよかったんじゃないんですか。だいいち子どもの家のときも同じことをやっていますから、これは部長の管理責任ですよ。あのときの部長は前の部長だと思いますけれども、同じことをやっているんですよ。それで問題をこじれさせているということについて、また繰り返していると。こういうせっぱ詰った状況になってしまう。
 今度は、部長、先頭に立って、もしも先ほど答弁されたみたいに暫定的な代替施設ということをつくるのが難しいんであれば、何とか説得する以外にないですよね。議会における私の立場としては、これはもうマイナスのところから交渉を始めていますから、そういう状況をつくっちゃったわけですから、これはもう結論を出さざるを得ないですね。そういうスタンスで収拾を図るしかないんじゃないんですか。
 
○小田嶋 委員  公共施設だけじゃなくて、不特定多数の大勢の人が集まる施設の耐震化を図れという声が出たのは、阪神・淡路大震災以降なんですね。それから今まで何年かかって耐震化の検討がおくれてきたということの問題が、今こういうふうに出ているんだと思います。それは行政だけの責任じゃなくて、私たち議会の側も、公共施設の耐震化という問題で、検査もしていない状況を把握していながら、まずは小学校、中学校の学校施設を優先的に国が補助金をつけてやっているから、それを急ぐという視点は、議会の側も、私も強く持っていたんだけど、ただこういった子育て支援施設、子供の関係する施設の中で、今になってこういう診断結果が出てから対応を急ぐということになっているということの責任は、一概に行政だけの責任じゃないと思っているからこそ、ここはやっぱり子供に対して責任をしっかり果たしていく必要があると思うからこそ、これは結論を出していくべきだと思います。
 
○久坂 副委員長  先ほど、ほかの委員からの御答弁の中では、暫定施設につきましては困難性もあるというお話も伺ったんですけれども、今いる子供たちの遊び場ですとか居場所をどう確保するのかということの重要性を本当に訴えてきたことからも、こちらにつきましては結論を出させていただきたいと思います。
 
○前川 委員長  皆様、結論を出すということですので、採決に移ります。
 陳情第40号深沢子ども会館の臨時休館に伴い暫定の子ども会館を設置することについての陳情につきまして、賛成の方の挙手をお願いいたします。
                  (総 員 挙 手)
 総員の賛成で採択されました。
 暫時休憩いたします。
              (16時13分休憩   16時25分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第5「議案第94号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○青少年課長  日程第5議案第94号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定について、御説明いたします。
 議案集その1、54ページをごらんください。本議案は、耐震診断の結果を受け、こしごえ子どもの家を腰越小学校内に一時移転し、また、やまさき子どもの家の入所児童が増加していることから、増築棟を建設し、定員を変更しようとするものでございます。
 改正内容につきましては、鎌倉市子どもの家条例別表第1中、こしごえ子どもの家の位置を腰越小学校の所在地である「腰越五丁目7番1号」に、また、やまさき子どもの家の定員を、増築後の施設の規模に合わせ、「40人」から「69人」に変更するもので、施行期日は、こしごえ子どもの家に係る改正につきましては公布の日、また、やまさき子どもの家に係る改正につきましては公布の日から起算して2月を超えない範囲内において規則で定める日とするものでございます。
 子どもの家条例の一部改正に至る経緯としまして、まずこしごえ子どもの家の耐震診断結果について御説明させていただきます。
 お手元に資料をお配りしていると思いますが、資料1のこしごえ子どもの家平面図をごらんください。こしごえ子どもの家は、昭和50年に腰越子ども会館に増築した軽量鉄骨系プレハブ構造、平家建て、敷地面積約1,467平方メートル、延べ床面積約55平方メートルの建物でございます。平成25年1月末現在の入所児童数は、22名となっています。
 この施設が、昭和56年5月以前の旧耐震基準で建築されたものであることから、耐震診断を実施いたしました。
 耐震診断につきましては、地形・地盤、基礎にひび割れがないかなどの評価、建物形状、老朽化の状況、非構造部材・建築設備等を調査項目としまして、腰越子ども会館と同じ期間である平成24年9月6日から平成25年1月10日までの間で実施いたしました。
 調査結果につきましては、資料1のこしごえ子どもの家平面図に記載してございます。鉄骨造等の耐震判定は、Is値で示されております。新耐震基準における耐震性能のIs値は0.6以上が求められておりますが、市では、子供施設については、より高い耐震性能とすることとしまして、耐震性能の目標値を0.75としております。Is値は、図面上の左右の揺れであるX方向と、上下の揺れであるY方向で示しております。
 調査の結果、X方向のIs値は0.28、Y方向のIs値は0.44となり、大規模地震に対し倒壊し、または崩壊する危険性が高いと判定がされました。
 また、耐震診断を実施した事業者から「柱脚の接合部に著しい腐食が確認され、軽量鉄骨の耐用年数の27年を超えていることから、耐震改修に適さない建物である」との報告を受けました。
 この診断結果を受けまして、入所児童の安全対策を緊急に図る必要があるため、2月12日から腰越小学校内の特別支援学級プレイルームで入所児童をお預かりしています。
 今後につきましては、腰越子ども会館を耐震改修して、子ども会館の中に子どもの家を移転し、開所することを予定しております。先ほど、「鎌倉市子ども会館条例の一部を改正する条例の制定について」でも御説明申し上げましたが、平成25年2月議会において、補正予算として設計に係る委託料500万円を繰越明許費として要求し、議決をいただいております。設計終了後、改修費の概算が算出されますので、改めて工事請負費を補正予算として要求させていただきたいと考えております。改修期間につきましては、設計業務を進めながら精査してまいります。
 続きまして、やまさき子どもの家の増築に係る定員の変更について、御説明いたします。
 お手元に配付しました資料2のやまさき子どもの家平面図をごらんください。山崎小学校区のやまさき子どもの家は、入所児童数が増加しているため、増築棟を建設し、定員の増加を図ろうとするものでございます。
 平面図上、建物の右側、太枠で囲まれた部分が増築棟で、軽量鉄骨系プレハブ構造、平家建て、延べ床面積が約40平方メートルで、既存の山崎子ども会館・子どもの家とは渡り廊下で接続する建物となっています。
 増築棟は、平成25年3月初旬に竣工され、3月中には利用を開始する予定となっております。この増築後の施設の規模にあわせて、子どもの家の定員を「40人」から「69人」に変更するものでございます。
 以上で、説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 御意見はございますか。
                  (「なし」の声あり)
 意見を打ち切ります。
 議案第94号鎌倉市子どもの家条例の一部を改正する条例の制定についての採決を行います。原案に御賛成の方の挙手を求めます。
                  (総 員 挙 手)
 総員挙手で、原案可決されました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第6報告事項(1)「待機児童対策について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○進藤 こどもみらい部次長  日程第6報告事項(1)待機児童対策について、御報告いたします。
 近年の長引く不況や昨今の就労形態の変化などに伴い、保育ニーズは増加しております。本市といたしましても、認可保育所の定員増を図るなど、待機児童対策を進めているところですが、今後も解消に向け、さらに受け入れ枠をふやさなければならない状況にあります。
 このような状況の中、新年度に向けた取り組みの状況について報告させていただきます。お手元に施設の案内図をお配りしておりますので、ごらんください。
 資料1をお開きください。まず一つ目でございますが、認定こども園みどり学園鎌倉みどり保育園が、植木210番地1に、本年4月から定員60名で開所する予定でございます。
 資料2をお開きください。二つ目ですが、認定こども園化を目指し、認可の小規模保育所として、プレップおおぞら保育園が大船四丁目21番1号に、本年4月からゼロ歳から2歳児までを対象とした定員45名で開所する予定でございます。
 資料3をお開きください。三つ目ですが、認定こども園保育園アワーキッズ大船につきましては、平成22年4月に定員120名で開所し、昨年4月から定員140名となり、本年4月からは160名に増員をする予定でございます。
 資料4をお開きください。四つ目ですが、平成16年4月から旧平島保育園の園舎を活用して運営をしておりますオランジェにつきましては、本年4月から、近隣の空き店舗を活用し、分園を開設することにより、現在の定員70名から、分園はゼロ歳児の10名、本園は1歳から5歳児までの65名、合計の75名に定員を変更する予定でございます。
 以上、4施設で平成24年度と比較して、130名の定員増を図る予定でございます。
 今後とも、就学前児童数の増加や、保育所の地域バランス、保護者の就労意欲の動向などを見きわめつつ、施設整備を図るとともに、家庭的保育事業の実施により、待機児童の割合が高い鎌倉地域を中心に、3歳未満の待機児童の解消に努めていきたいと考えております。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はありませんか。
 
○高橋 委員  基本的な数字を聞き漏らしたのかどうかわからないんですけど、実際、待機児というのは何人いるんですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  平成24年4月1日現在では、42人の待機児童がおりました。
 
○高橋 委員  42人待機児がいる中で、新年度に130人の増員というお話だったと思うんですけど、これは、潜在的な待機児がこれだけいるという判断をしたということなんでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  待機児童の解釈の定義が実はございまして、保育所に入れないお子さん全員の数から、保育所に入れなければ入らないで待っていられる方、いわゆる求職中の方で、入れなければ待っていられますよという方ですとか、入れなければ育休を延ばして対応できますという方は、実は待機児童の定義から外れることになっております。
 それで、ことしの状況でございますが、11月末から12月の頭にかけて、第1回目の申し込み期間があったんですが、そこへ490名ぐらいの申し込みがございまして、そのうち344人ぐらいが入所できたということになっておりまして、150名近くの入れない方がいらっしゃるということでございます。ですから、そういう方も含めて、待機児童の定義には乗らない、待機の方はまだまだかなりあると認識しております。
 
○高橋 委員  これは役所の定義とか関係ないんですね。やっぱり待機している子供たちは待機児ですから、我々は別に定義について聞いているわけじゃなくて、待っている子供たちは何人ですかというお話をしているんであって、それを待機児何人ですかと言ったら、定義に基づいて42人ですというようなお話をされて、130人ふやしますと言われても、希望している人もいないのに、そんなにふやしてどうするんだと、こういう話になるわけですね。
 ところが、実態としてお話を伺えば、申し込みをしたけれども、うちに入れない子が150人いるんですよというのが実態じゃないですか。それに対して130人確保しましたよと。だけど、まだ20人いるわけですね。それに対しては保育ママみたいな形で、また少しずつでもカバーをしていこうという、そういう考えでやっているということでよろしいんですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  150人は、第1回目の申し込みの数でございまして、それ以降、申し込みはさらにふえてきている状況でございます。ですから、実際、待機の数は、今委員がおっしゃるような待機の数は、さらにふえるんじゃないかなと思っております。ですから、人数はまだ申し込みの最中でございますので、最終的には、もう少し集計には時間がかかると思いますが、もう少しふえると考えております。
 
○高橋 委員  要するに潜在的に待機をしているという方は、もう300人以上いるんだと。ずっとそれを少しずつふやしてはきましたけれども、結局、対応し切れずにきたという非常に厳しい状況ですね。130人というのは、かなり画期的な数字でありますけれども、まだまだ足りないと。
 これは4月からという話ですけれども、認定こども園みたいにしてつくってくださったところがあって、そこの幼稚園の部分と保育園の部分と併設みたいな形になるんですが、開所と同時に、保育園部分については保育園としてのきちっとした認定みたいなものをとれるんですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  認定こども園はいろんなパターンがございまして、鎌倉で多くあるのは、幼稚園が新たに保育園部分、3歳未満のお子さんを受け入れる部分を整備いたしまして、全体として幼稚園としての認可、保育園としての認可、合わせて幼保連携型の認定こども園という形で開園する場合が多いです。ですから、今回みどり幼稚園の場合は、幼稚園と保育園の合体とした一覧の認定こども園、それとプレップおおぞらについては、新たに別敷地で土地をお借りして、整備をして、ゼロ、1、2歳の小規模保育園として保育園の認可をとって、開園するということでございます。
 
○高橋 委員  その4月と同時に、その認可はきちっととれているということでよろしいですね。
 
○進藤 こどもみらい部次長  現在、手続を進めている最中でございますが、とれる予定でございます。
 
○高橋 委員  横浜とか川崎は認定保育園を猛烈な勢いでつくっておりまして、いろいろな県の事務手続もかなり詰まっていると。さらには、保育園の場合には保育士とか、そういう資格を持った人が何人かつかなきゃいけないとか、さまざまな条件があったり、事務手続があったりということの中で、横浜、川崎以外の市町村に対する事務手続等が滞っているということを聞いているんですけれども、それは大丈夫なんでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  横浜、川崎については政令市ですので、特に神奈川県の認可は必要しないで進められていると思います。特に待機児童が多い藤沢、茅ヶ崎も含めて、今は安心こども交付金を使った施設整備が認められておりますので、待機児童対策は各市かなり進めておりますので、その事務が煩雑しているというのは聞いております。ただ、今回御報告させていただいた4件については4月開園に向けて、準備はできると理解しております。
 
○高橋 委員  学校法人の認可の問題で、前の田中真紀子さんが学校をつくっちゃってから認可をとるみたいな、そんな本末転倒みたいなやり方はおかしいと。結果的に、この保育園も同じようなやり方なんですね。基準どおりにやっていけば、必ず認可がおりるという確約のもとに、中間チェックしながら進めているんだろうとは思うんですけれども。実際にもう建物ができている中で、認可待ち。認可が仮におくれた場合、子供たちはもう4月から入る予定になっているわけじゃないですか。その辺は、もしずれ込んだ場合というのは大丈夫なんですかね。
 
○進藤 こどもみらい部次長  保育園の場合の施設整備の手順でございますが、まず初めに、認可に向けた事前協議というのがございます。施設に対する事前協議なんですけれども、この施設であれば認可基準に合致しておりますので、このまま手続を進めれば認可できますよという、その事前審査を通った後に保育所の施設整備の補助金、安心こども交付金を使った施設整備の補助金を申請するということになっておりますので、認可についても、もうとれることは確実でございます。
 
○高橋 委員  施設のことはわかりました。潜在的な待機者が300人以上いる中で、昨年から保育ママみたいな制度もスタートしていただいて、保育ママをやるにしても資格が必要なわけで、資格がない方に対する研修をやっていただいたりということで、ある種の有資格者をふやすという取り組みをずっとしてきていただいていると思いますが、今現在は何人ぐらい、やれる方がいるんでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  昨年7月から、お一人の方が登録されていますが、それ以降、実はまだ研修をしている最中でございます。研修には9名の方々が参加しておりまして、それで今年度中、資格がある人が、保育士資格をお持ちの方が4名、持っていない方が5名でございます。それで研修の時間が大幅に違っておりまして、今年度中にその資格を持った方が、研修を終了される予定でございます。ただ、その4名の方と話をしている中では、なかなかすぐに実施する方は、実はございません。家庭の事情で3名の方は、すぐにはちょっと難しいという話を聞いていますし、もう1名の方は、条件として家庭で犬を飼っていたりするんで、そういうところで一緒に保育することは、なかなか認められないんで、そういう整理が必要だということで、すぐに実施に結びつけられる方は、残念ながらその4人の中ではございません。
 残る5人が無資格の方なんで、さらに60時間の座学の研修ですとか、十何時間のその現場実習ですとかやらなければいけないんで、それが終わるのは10月ぐらいになってしまう予定でございます。その時点で実施できるかどうか、また事前に判断させていただいて、まずは今、資格取得に向けた研修を進めているという状況でございます。
 
○高橋 委員  この保育ママの取り組みについては、既設の保育園との連携みたいなものも必要だろうと。子供たち、二人、三人と預かっていただく中で、その中のコミュニティーだけじゃなくて、もう少し大勢の中に行くことも必要でしょうし、そういった意味では、近くの保育園との連携みたいなことを指導していただいていると思うんですが、実際に保育園側とどういうかかわりを持っていくのか、それから実際に保育ママとしてやっていく方がどう保育園と連携をしてやっていくとか、どういうときに保育園にカバーをしていただくとか、何かそういうものがきちっとマニュアル化されていないというんですかね。そういう状況もお伺いするんですが、その辺はどうなんでしょう。
 
○進藤 こどもみらい部次長  確かに昨年7月にスタートしたときは、まだ整備途中でございましたので、なかなか整備されていない部分もございましたが、当初、材木座でオープンしましたが、そのときは材木座保育園が連携保育所でございました。
 基本的には、行事があるときには連携保育所にお呼びして、そこの行事を一緒に集団の中で楽しんでいただく。当然、保育ママが何らかの事情でお子さんを見られない場合は、事前に連絡をとり合って、連携保育所に送り迎えしていただくということも行っております。
 また、保育園で行う健康診断、そのときにあわせて保育ママの預かっているお子さんも連れてきていただいて、そこで集団の中で健康診断を受けていただくなどのことを行っております。
 
○高橋 委員  今、口頭で簡単にお話しいただきましたけれども、やっぱり詳細をきちっと箇条書きにして、お互いに確認し合うような作業も必要じゃないかと思いますので、その辺はよろしくお願いします。
 
○小田嶋 委員  代表質問でも鎌倉地域の待機児童問題のことに触れているんですが、まだこれは申し込み受付中なので実態ははっきりしていないんですけど、今回の児童対策では、大船、玉縄の定員をふやすと。けど、待機児が多いと言われている旧鎌倉地域の待機児等対策としては、市が旧鈴木邸・今井邸の用地を確保して、ここで対応しようとしているんですが、その見通しがまだ立たないということが、結局、言うなれば、玉縄、大船地域はどんどん進むんだけど、鎌倉だけが置いてきぼりになっているということは、やっぱりお子さんを抱えている方々は、どうしても預けなくちゃいけないという事情があって、大げさかもしれないけど、人生設計を大きく変えられてしまうことになるわけですよね。そういうことからも、私は代表質問でも言っているように、鎌倉地域ではもう喫緊の課題だと思うんですけど、その点、鎌倉市として用地確保までしているんだけど、その先の対応というのはどう考えているのか、お聞きしたいと思います。
 
○進藤 こどもみらい部次長  先ほど耐震診断のお話もございましたが、子供関連施設の公立保育園の部分については、材木座保育園、稲瀬川保育園、岡本保育園、これがまさに今、耐震診断を行っている真っ最中でございます。鎌倉地域の材木座保育園、稲瀬川保育園につきましても、構造がサーモコンクリート造という特殊な構造であったため、やっと耐震診断ができるところが見出せたというところもあって、そこのおくれによって引っ張られているというところも、現実的にございます。
 ですから、3月末にこの耐震結果が出ますので、その動向も踏まえて、早急に取り組んでまいりたいと考えております。
 
○久坂 副委員長  まだ入れない方がいらっしゃるんですけれども、今回はまた大幅に増員していただいて、感謝を申し上げるんですが、1点お伺いしたいのが、定員をふやしていただいたこの施設の中で、もともとは子供の施設じゃなかったところを使っているところがあるんですね。その施設に関しては、以前から窓が少ないですとかそういった御指摘もいただいている中で、今回また140から160人、20名増員をしていただくということなんですが、この施設面での対応はどのようになっているのか。把握をしていらっしゃいますでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  今のお話は、大船にあるアワーキッズ大船の話だと認識しておりますが、アワーキッズ大船については、開園するときに待機児童の多いゼロ歳から2歳の部分を、ゼロ歳は20人定員なんですが、1歳、2歳を30人の定員で、そこのところに重点を置いて、120人定員で先ほどお話ししたように、スタートしました。
 3歳の定員が20人、4歳の定員が10人、5歳の定員が10人ということで、上に定員がすぼまっていくような構成でしたが、クラスが持ち上がるに従って、1年ごとに定員をふやしていくと、そういう考え方でございまして、毎年20人ずつ定員がふえていって、平成26年4月に最終的に170人の1歳から5歳まで全て、30人定員になるという方向を目指している保育園でございます。
 もともとパチンコ屋でございましたので、窓が全くなかったというところがございますが、少しでも採光がとれるように、設計するときに窓の設置については指導させていただいたという経過がございますが、委員御指摘のとおり、もともとの構造がそういうものでございますので、開口部が広くとられているという状況ではないのかなと考えております。
 
○久坂 副委員長  もともと170名のキャパシティーがあるところでスタートしたのが、低年齢児を重視してくださったので、そういったことで、今後170名にしても、キャパシティー的には問題がないと今の御答弁で理解したんですが、それで窓について御指導いただいたということだったんですけれども、それなりに子供たちの年齢が高くなるにつれまして、キャパシティーがあるといっても保育をする環境面について、時折、確認をしていただいたりしているとは思うんですが、やはり保護者の方からも御意見をいただくことがございますので、本当に難しいことではございますが、人員をふやすとともに、保育の環境を確保していただくようにお願いしたいんですが、よろしいでしょうか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  施設整備するに当たって、保育の最低基準が児童福祉法の中に定められておりまして、それに基づいて施設認可をしているわけでございます。あの建物で170人定員というのは、さすがに園庭も屋上園庭プラス近隣の公園を使った園庭という設計なっておりまして、通常の園庭が広くある保育園に比べれば、かなり手狭な感じはいたしております。ただ、保育の質の確保につきましては、最低基準を遵守するとともに、保育士のかかわりや散歩のあり方などを通じて、よりよい保育をしていただくように、投げかけていきたいと思っております。
 
○前川 委員長  今の件なんですけれども、決算でもお願いしたんですけれど、保育園を選ばれる保護者の方が、必ず施設を見学してからというところのあたりは、どのようにされているか、確認させていただいていいですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  まず保育園に入園が決まるに当たっては、お預けする保育園の実態がわかっていないといけないということと、保育方針というものは、各園によって、特に民間園についてはそれぞれ定めておりますので、その保育方針、それと預ける保育園、実際に預けるクラスの内容ですとか、その設置場所、そういうものも含めて、まず見学に行ってくださいということは、窓口で相談はさせていただいています。その中で希望園を絞って申し込んでくださいということは、前提としてはお話しさせていただいているところでございます。
 
○前川 委員長  わかりました。見てくれたかどうかを、必ず確認してください。
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承と確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第6報告事項(2)「鎌倉市大船第二子ども会館・子どもの家の移転に関する状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○青少年課長  日程第6報告事項(2)鎌倉市大船第二子ども会館・子どもの家の移転に関する状況について御報告いたします。
 大船第二子ども会館・子どもの家につきましては、12月定例会の当常任委員会において、移転に関する過去の検討経過等を含め、旧北鎌倉美術館への移転に向けて努力していく考えであることを御報告させていただきました。その後、所有者の方が市に売却する御意向があることが確認できました。そのため、2月補正予算として、旧北鎌倉美術館の取得費9,500万円、移転に係る改修費2,501万円を計上し、御審議をお願いしております。
 旧北鎌倉美術館の概要について御説明させていただきます。お手元に資料をお配りしております。1枚目をごらんください。旧北鎌倉美術館の位置でございますが、小坂小学校正門前になります。資料には記載してございませんが、公簿面積は1,038.29平方メートル、建物面積は598.52平方メートル、建築年は平成元年11月、鉄筋コンクリート・木造瓦ぶき2階建ての建物でございます。
 資料の2枚目をごらんください。旧北鎌倉美術館の1階平面図になります。1階につきましては、トイレの増設等、子ども会館・子どもの家の移転に当たり必要となる改修工事をする予定でございます。子ども会館・子どもの家として使用するのは、入り口から入ってエントランスホール左にある階段を上った2階部分と考えております。
 資料の3枚目をごらんください。2階部分の平面図でございます。階段を上って左手にございます旧美術館の展示室のうち、約130平方メートルを子ども会館のプレイルームにしたいと考えております。改修の内容につきましては、平面図にも記載してございますが、ショーケースの撤去、床の張りかえ、また、照明器具の増設、エアコン設置等を予定しております。また、2階ホール右手の和室?約20平方メートルでございますが、こちらを図書室に、和室?〜?の約66平方メートルを子ども室とし、納戸をランドセル置き場とすることを考えております。改修の内容につきましては、畳がえ、照明器具の増設、エアコンの設置、それから、和室?の廊下側の窓から1階の池への連絡防止柵の設置。その他、外庭にある能舞台等の撤去を予定しております。おおふな第二子どもの家につきましては、これまでもさまざまな移転先について検討してまいりましたが、これ以上の適地を得られる機会はないことから、ぜひ取得したいと考えております。
 旧北鎌倉美術館の複合化についての調整は、こどもみらい部の中で進めておりますが、調整には十分な時間が必要となることから、まずは大船第二子ども会館・子どもの家の移転を早急に進めたいと考えております。旧北鎌倉美術館の取得等に関する補正予算を御了承いただいた場合には、3月中に売買契約を締結し、まずは子どもの家部分の改修工事から開始し、夏ごろをめどに子どもの家から開設する予定でございます。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はありませんか。
 
○高橋 委員  先日、中を見せていただく機会をいただきまして、なかなか立派な建物だなと、子どもの家として利用するにも十分じゃないかなという感触は得ました。金額的にも、当初言っていた金額よりも大分安くしていただけたということで、非常によかったなと思っております。
 今回、子ども会館・子どもの家ということの御報告ですけれども、当初、ファミリーサポートセンターも併設するというお話があったんですが、それはどうなっているんでしょうか。
 
○こども相談課長  現在、レイ・ウェル鎌倉で運営をしておりますファミリーサポートセンター事業、あと子育て支援センター、この2カ所の施設につきまして、北鎌倉美術館の複合化の中で事業を展開していけないかということを部内で検討をしております。あわせまして、現在、公共施設の再編計画の基本方針を市民の皆さんにお示しさせていただいている中で、今後、基本方針に沿って基本計画を策定していただく形になるかと思います。そちらの中で、こどもみらい部といたしましては、子供の施設としての複合化というのもメリットがあると考えておりまして、ファミリーサポートセンター、子育て支援センターについての複合化の検討を進めさせていただきたいと思っておりますが、これから策定していきます基本計画、こちらを踏まえて正式な形での計画まで高めていきたいと思っております。
 
○高橋 委員  余り詳しく聞きませんけれども、方針が決まるというのはいつごろの話なんですか。
 
○こども相談課長  基本方針を、今パブリックコメントをお願いしておりまして、基本計画が基本方針に基づきますと、25、26年度で策定を進めていくという形になっております。その中で、これからの公共施設のあり方について、分野別のあり方、あと、あるいは地域ごとのあり方も踏まえて検討を進めていくという形での提案をさせていただいているかと思います。こどもみらい部といたしましては、当然、この計画を立てていくときに、庁内としての合意形成、説明して検討をさせていただく中で、こどもみらい部としての方針をきちんと固めて、関連団体との調整も踏まえて進めていきたいと思っております。
 
○高橋 委員  ということは2年、場合によっては3年ぐらいかかるのかなと。その場合、実際にどのぐらいの面積を使うかというのもあるんですけど、かなり手を入れないといけないなと、中に入った感触ですけどね。そうすると、2年なり3年なりはあのままの状態にしておくのかと、壁を張って、そこのところは誰も行けないようにするのか、それとも、多少手を入れて何に使ってもいいような形の造作としてオープンするのか。その辺はやっぱり方針を出してやらないと、同じ施設の中での話ですから、子供たちにそのままにしておいて、そこへ行ってはいけないよということも言えないでしょうし。その辺はどうなるんでしょう。
 
○進藤 こどもみらい部次長  実際、今、例えばトイレは2階に二つ設置してありまして、1階に一つあるだけでございます。なかなかトイレの数では頼りないということがございまして、1階の入り口の右側に少し大きなトイレを設置して、ちょうど2階のトイレの真下の位置にくるんで工事がしやすいということもあって、トイレの整備ですとか、2階については会館の多目的な広場的な部分と、和室を使った、さきほど説明したように図書室とか子供の部屋のスペースとしてしっかり使えると思います。1階の部分については入り口とトイレ、もしくは倉庫的な改修を行って、改修がなるべく少なくなるような形で今回の修繕はしていきたいと考えております。
 
○高橋 委員  入れる入れないの位置づけがあるというお話ですけれども、子供たちの施設であるということと、あと、廉価に抑えるということを考えれば、一度に整備するのが一番いいことだと思うんですね。そういう前倒し対応みたいなものはできないんですかね。
 
○進藤 こどもみらい部次長  例えば、2階部分でございますけれども、展示室の一角を事務室的に使うように今回設計をするわけでございますが、そういうところを、例えばの話ですけれども、ファミリーサポートセンターが入った場合には、そういうところを事務室にするですとか、多様な変更も考えられる部分も取り組んでいるつもりではございます。
 
○高橋 委員  やっぱり、入れるならば入れるような最初のプランというのを考えるべきだと思うんですね。それで、段階的に手を加えるのはこうやると効率的ですよ、要するに経費もこういう形で廉価でおさまりますよ、人の動線もこういう形で防げますよという、そういうプランだけは入れることを前提に基本プランは考えていただく。詳細図面は改修するところだけでいいと思うんですけれども、そのぐらいはやってもいいんじゃないかと思うんですけどね、どうでしょう。
 
○進藤 こどもみらい部次長  おっしゃるとおり、なるべくそういう形で対応できるように考えをまとめていきたいと思っておりますが、ただ、おおふな第二の緊急的な移転、それを第一に考えておりましたんで、まず、子どもの家のお子さんが入れる部分、そこを中心的に考えて、当初予算を廉価に抑えるためにも、まず、そこにおさめるのを第一に考えて、今回計画しているところでございます。
 
○高橋 委員  手を加える部分についてはもうそれでいいと思うんです。それしかやりようがないと思うんです。ですけど、基本プランという、基本構想とか、そのラフというか、計画をつくっていただくときに、それはこういうものも入れられますよという間仕切りの仕方もあるでしょうし、それは一緒にやっていただいたからって何百万円もふえるもんじゃありませんからね。その辺もあわせてやっていただいて、そのぐらいは財政課とか経営企画課にも了解をいただいて、それが結果的には最終的なトータルコストからすれば、そのほうが廉価にあがるはずですから、原価計算も含めて、ぜひ検討していただいて、補正でやるわけですから、その中でカバーできるような形をとってもらえればなと要望だけしておきます。
 
○石川[敦] 委員  まず、大船子ども会館の移転については、陳情からこのような形になって、検討していただいて非常にありがたいと思っています。以前に、地域の方からもレイ・ウェル鎌倉に移転をしたほうがいいんじゃないかという陳情も上がっていたこともある中で、周りの地域の方の御意見などはどのように承っていらっしゃいますか。
 
○青少年課長  個別に町内会長とお話をさせていただいたことはございますが、改めて地域の方の意見というのを、市では、申しわけありませんが伺っておりません。ただ、いろいろな町内会の方々、地域の方が署名をされて陳情を出されているということから、北鎌倉美術館、子ども会館も含めて望む声というのは大きかったのかなと思っております。
 
○石川[敦] 委員  わかりました。地域でつくる子ども会館、子どもの家というのが望まれるかなと思いますので、そちらのほうも視野に入れて進めていただきたいなということが一つです。
 それからもう1点は、先ほど子供一人に対する敷地の話が、平均というのが出ていましたけれども、こちらは、一人のお子さんに対して今の利用者で構わないんですが、どれぐらいの敷地になりますか。
 
○青少年課長  現在の大船第二子どもの家の1人当たりの面積でございますけれども、今年度の利用率、大体7割ぐらいで見ますと、1.65平米はクリアできているところでございます。ただ、入所児童数もふえているところですので、今後につきましては、もう少し大きな面積が必要になるかとは思っております。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、ここは複合的にと先ほど質疑の中でもあったかと思うんですが、子育て支援センターやファミリーサポートセンターが、立地的にここでいいのかというのはまだ議論が残っていますよね。万が一、その二つはここでは利用者にとって、駐車場がないことも含めて利便性がないとなったときに、子どもの家だけの利用になるのでしょうか。それとも、先ほど上がっていたのはその二つだけだったのですけど、ほかの施設との複合も視野には入れていらっしゃるんですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  2階部分については、先ほど言ったように子ども会館・子どもの家でしっかりと使えると思っております。ただ、1階部分は、図面にあるようなロビーですとか事務室の部分については、すぐに何かに利用するということはございませんので、例えば、小坂小学校の会議室が少なくて利用させていただきたいみたいな御要望もございますので、そういう声があれば、それも吸収しながら考えていきたいと思っております。
 
○石川[敦] 委員  子供のために買う施設であるので、私も子供のために使ったほうがいいとは思うんですけれども。やはり、縦割りですかね、子供だけとかでなくて、いろいろな方が入って利用できて交流があってというのが理想の形だと思うので、地域のニーズがなければ、高齢者の方とかの複合施設にする必要はないんですけれども。これだけのお金をかけて整備をしますので、有効に利用できるように、もっと検討を進めるべきではないかとは思うんですが、その辺のところはいかがですか。
 
○進藤 こどもみらい部次長  子育て支援センターですとかファミリーサポートセンターの当事者の方々との話し合いは、今後、引き続きしていく必要はあると思いますけれども、さまざまな意見が出た場合は、そういう意見も聞きながら考えていきたいと思っております。
 
○石川[敦] 委員  健康福祉部と検討したりとかということも、今後、視野には入れて考えていただいていると認識していいですか。
 
○相澤 こどもみらい部長  こどもみらい部としては、まず、こどもみらい部の中の施設ということで、子育て支援センター、ファミリーサポートセンターと引き続き調整をさせていただきたいと考えてございます。もし、この調整で何かしら不都合等が生じましたら、これはまた全庁的な形の中で、利用の調整を図らせていただきたいと考えてございます。
 
○石川[敦] 委員  今、学校との連携の話も出ていたので、空き施設になることはないとは思いますが、施設を買えない中で買うわけですから、有効に活用して、ほかの市民の皆さんからの理解も得られるようにしていただきたいなと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告で了承ということで確認させていただいていいですか。
                  (「はい」の声あり)
 了承ということで確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第7「議案第96号平成24年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○福谷 こどもみらい部次長  日程第7議案第96号平成24年度鎌倉市一般会計補正予算(第8号)のうちこどもみらい部所管部分について、御説明いたします。
 議案集その1は67ページ、68ページを、平成24年度鎌倉市補正予算に関する説明書は6ページ、7ページを御参照ください。
 第15款民生費、第10項児童福祉費、第5目児童福祉総務費、子育て支援の経費は1億2,001万円の追加で、子ども会館・子どもの家管理運営事業は、ただいま御報告いたしました大船第二子ども会館・子どもの家の移転に向けて、旧北鎌倉美術館の取得及び改修に係る経費を追加するもので、このうち改修に係る経費2,501万円を繰越明許費繰り越しするものです。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 総務常任委員会への送付意見はありますか。
                  (「なし」の声あり)
 なしと確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第8「議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうちこどもみらい部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○福谷 こどもみらい部次長  日程第8議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうちこどもみらい部所管部分について説明いたします。
 一般会計予算に関する説明書は64ページ、65ページを、予算事項別明細書の内容説明は114ページを御参照ください。
 第15款民生費、第5項社会福祉費、第15目障害者福祉費、発達支援の経費は4,018万2,000円で、発達支援事業は、発達支援嘱託員などの報酬、特別支援保育運営費補助金などの経費を。
 説明書は66ページ、67ページを、内容説明は117ページを御参照ください。第20目障害者施設費のうち、障害者施設の経費は74万5,000円で、障害者施設管理運営事業は、障害児放課後・余暇支援施設の光熱水費を。
 説明書は68ページ、69ページを、内容説明は130ページから136ページを御参照ください。第10項児童福祉費、第5目児童福祉総務費のうち、児童福祉一般の経費は11億5,718万2,000円で、児童福祉運営事業は、保健衛生担当嘱託員、事務補助嘱託員やこどもと家庭の相談室相談員などの報酬、家庭訪問による育児・家事等の支援委託に経費を、職員給与費は、青少年課及び発達支援室発達相談担当の一部を除くこどもみらい部の職員と健康福祉部の保険年金課の医療給付担当の職員合わせて148人の人件費を。子育て支援の経費は2億7,636万3,000円で、子育て支援事業は、子育て支援コンシェルジュ謝礼や子育て支援行事、つどいの広場事業などの経費を、次世代育成支援対策推進事業は、次世代育成支援対策協議会の委員報酬などの経費を、育児支援事業は、鎌倉・深沢・大船子育て支援センターの指定管理料などの経費を、育児家庭支援事業は、ファミリーサポートセンターの運営委託料などを、子ども会館・子どもの家管理運営事業は、こども育成専任指導員などの報酬や子ども会館・子どもの家の運営経費を。
 説明書は70ページ、71ページを、内容説明は138ページから144ページを御参照ください。第10目児童支援費、児童手当の経費は25億2,970万円で、児童手当支給事業は、15歳までの児童を養育している方に対する主に平成25年2月から平成26年1月分までの児童手当などの経費を。入院助産等の経費は88万1,000円で、入院助産等事業は、助産施設及び母子生活支援施設への入所に対する経費を。施設保育の経費は23億1,332万5,000円で、私立保育所等入所事業は、私立保育所運営に係る運営扶助などの経費を、私立保育所助成事業は、私立保育所に対する運営費補助などの経費を、認可保育外施設助成事業は、認可外保育施設に対する運営助成の経費を。第15目母子福祉費、母子等福祉の経費は3億5,499万円で、母子生活支援事業は、ひとり親家庭自立支援員の報酬、母子家庭等の家賃助成、児童扶養手当などの経費を。
 説明書は72ページ、73ページを、内容説明は146ページから150ページを御参照ください。第20目児童福祉施設費、保育所の経費は3億7,137万5,000円で、公立保育所管理運営事業は、公立保育所の嘱託医や保育等嘱託員の報酬、産休・育休代替等臨時的任用職員の賃金、給食賄い材料費、給食調理業務等委託料など公立保育所の運営経費を、分園運営事業は、岩瀬保育園分園の土地・建物の賃借料を。あおぞら園の経費は5,083万2,000円で、あおぞら園管理運営事業は、嘱託医や栄養・給食等嘱託員の報酬、臨時的任用職員賃金、給食賄い材料費、施設の修繕料、総合施設管理業務委託料、通園バス運行委託料などの経費を計上いたしました。
 以上で、第15款民生費の説明を終わります。
 続きまして、説明書の112ページ、113ページ、内容説明の313ページを御参照ください。第55款教育費、第5項教育総務費、第25目幼児教育奨励費、就園の経費は2億3,683万2,000円で、就園支援事業は、私立幼稚園等就園奨励費などの経費を。
 説明書の120ページ、121ページ、内容説明の346ページ、347ページを御参照ください。第20項社会教育費、第20目青少年育成費、青少年育成の経費は614万7,000円で、育成事業は、青少年指導員の報酬、成人のつどい事業委託料などを。青少年施設の経費は3,757万3,000円で、青少年会館管理運営事業は、鎌倉及び玉縄青少年会館の嘱託員報酬、光熱水費、施設の修繕料などを計上いたしました。
 以上で、こどもみらい部所管部分の説明を終わります。
 
○前川 委員長  質疑はございませんか。
 
○高橋 委員  先ほどの続きみたいな話なんですけど、ファミリーサポートセンターのことなんですけれども。今、レイ・ウェル鎌倉でやっていただいておりまして、利用者の利便性の問題、これがレイ・ウェル鎌倉だと駅から遠いということで不便ですというお話があるんですが、本体はレイ・ウェル鎌倉でやりながら、例えば、受付の窓口みたいな形で子育て支援コンシェルジュと一緒にやるとか、そういう何か工夫というのはできないんでしょうか。
 
○こども相談課長  ファミリーサポートセンター事業で、特に登録をいただきますときに、主に依頼会員、援助を求めていらっしゃる方は原則的に一度レイ・ウェル鎌倉にお越しいただいて、そちらで登録をしていただくという手順になっておりますので、そちらのほうが距離的に御負担がかかるというお話をいただいております。逆に、支援会員、お手伝いをしますよという会員について講習会を受けていただいて、主にその場で登録をしていただくというのが一般的でございます。
 以前、特に支援をお願いする依頼会員を対象として、鎌倉市の本庁舎を使いまして、登録の受付をさせていただいたことがございます。2年ほど前に実施したときに、6名の方がお越しいただきまして、市の会議室で登録をしていただいたという経過がございます。
 このときは広報等で御案内をし、実際に御説明をするので受付をさせていただいた上で登録させていただくと。その形をとりまして、そのときの状況からしますと、登録にいらしていただいた回答としましては、場所が市役所だったからという方が4名、あと、安心のためにとりあえず登録しておこうと思った方が2名、これは複数回答でいただいているんですが、近々登録をするつもりだったという方が2名ということで、このときの結果といたしますと、必ずしもレイ・ウェル鎌倉のところまで行けないからということでのお答えは少なかったと理解しております。ただ、当然、支援を求められる会員、なかなか小さいお子さんがいらっしゃる方が多うございますので、便宜的なものがございます。そういったものについては当然考えながら、こういった出張的な受付がいいのか、あるいは、もっと個別な方法も検討できないのか、そういったことは受託先であります法人と十分調整をして、少しでも御利用いただける市民の方に不便がかからないように工夫はしていきたいと思っております。
 
○高橋 委員  当初、北鎌倉美術館に移設になるんじゃないかという、このときに委託を受けている方たちが、北鎌倉美術館でも、特に物置みたいなところに押し込められるみたいな非常に心配をされて、その後、話し合いがなされたみたいですけれども。そのときに、例えば、市役所で受付をするような、出張受付みたいなことというのは可能なんですかという話を聞きましたら、そのほうが我々としては利用者にとってはいいと思っていますという、こういう話もありましたので、ぜひ、ニーズをよく把握していただきながら、コンシェルジュとはちょっと違うものですけれども、同じようにサポートをする制度でありますから、そんなに広いスペースも必要ないと思いますので、一緒にやれるようなことも考えて、できるならば、試行的にでもやってもらえればなと要望だけしておきます。
 
○石川[敦] 委員  発達支援事業で伺いたいんですが、午前中に教育委員会にも伺っているんですけども、学校で使う支援シートだったりとか、就学相談の内容だったりとかが、発達支援室に相談に行っている方たちからなんですけれども、学校に十分に伝わらないと。その際に、発達支援室から支援を受けて学校に一緒に行ってもらいたいという要望を伺っていまして、先ほど教育委員会に伺ったところ、教育委員会では、調整を今後考えていくという前向きな答弁であったと私は受けとめているんですけど、発達支援室のサイドではそういった課題は把握されていますか。
 
○発達支援室長  ただいまの御質問の支援シートでございますけれども、これは保護者が記載するもので、学校に持っていくという類いのものでございます。今、あおぞら園、通所支援に毎日通っている方々が就学するに当たって、この支援シートというのを作成しているところです。あおぞら園、個別支援計画をつくりますので、個別支援計画をつくってまとめをつくってということで、現在、ちょうどまとめの作業の最中で、それに合わせて支援シートをつくっているところで、保護者の方と御相談をしながら、今までの支援の内容を記載していただいて、それを学校に持っていくという、まず通所の部分はそのような形です。それ以外で個別の支援を受けていたりとか、それからグループを受けている方についても、支援シートがございますよという周知はもちろんしているところでございまして、ただ、全員の方にこれを書いてくださいというわけにもいかないし、今こちらに通っている方も就学相談をされている方ばかりではないというか、相談をしている方が少ない形でありますので、一応、学校に入るに当たってはそういう支援シートというものがありますよという周知を全員の方にさせていただくのと、それから、保護者の方から御相談を受けたときに、記載について一緒に考えていって、記載をしたものを学校に持っていくという形をとっております。今、一緒に学校にというお話もございました。最初、就学相談をした場合には、就学相談でもともと支援シートとほかに学校に提出する書類がございますので、それをもとにして学校と保護者の方、支援シートがあれば、それも含めて対応していただく。今までの事例から言いますと、支援シートということではなかったんですが、保護者の方がうまく学校とつながって、今までの支援がうまくつながっていないというお話をいただいたときに、私どもと、それから教育委員会の指導主事と一緒に学校へ行って、そこら辺のつなぎをやったということもございますので、今後もどういう形でやっていけばいいのかというのは、全員の方でやるのかどうかということもございますけども、委員会とやり方等を考えながら進めてまいりたいと考えてございます。
 
○石川[敦] 委員  支援シートそのものは、学校で使っているものなんですけれども、先生方がなかなか使いこなせず、私も幾つか見せていただいたことがあるんですけど、支援シートの目標まで書き込めないという、先生方ではつくれないという課題があるということだそうなんです。その辺の先生方への周知を教育委員会でもやるんですけれども、福祉の側では、支援シートをつくるのはお手の物だということで、その辺のところの、先生方がつくるところのフォローを発達支援室でしていただけないですかという質問なんです。
 それで、今のお話だと、多分、要請があれば可能だと認識をいたしましたので、支援シートをつくるということに関して、委員会と調整をして個別に保護者の方から要請があった際には行けるというルートをつくっていただきたいと思うんですが、その辺のところは大丈夫ですね。
 
○発達支援室長  学校の先生が支援シートをつくることに対して、私どもの立場で何かしらの助言なりということをしていくというのは、やっぱりシートをつくっていくのは学校と保護者の方ですので、その中に加わっていくのは、ちょっと考えなければいけないかなと思ってはいますけれども。その支援シートがよりよいものになっていくために、教育委員会の指導主事等とどうやっていくのがいいのかということを協議することはできると思ってございます。
 
○石川[敦] 委員  発達支援室としては、学校で使う支援シートというのは子供たちが将来にわたって使うもので、重要なものであると認識されていらっしゃいますよね。
 
○発達支援室長  当然そのように認識をしてございます。3年に一回ずつ更新して、入学時4年生になるとき、中学に入るとき、高校に入るときというときに支援シートを活用しながらつないでいくということですので、一貫した支援を行っていく上で必要なものだと認識してございます。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、シートをつくっていくのが学校で機能していないという課題がある中で、発達支援室のかかわり方も発達支援室側でも考えていただきたいなと思います。
 
○発達支援室長  教育と福祉と壁があるという話ではなくて、一緒にやっていこうということですので、当然それはやっていかなければいけないと認識をしてございます。ただ、そもそも支援シートをつくってきたのは教育委員会、文部科学省で、支援シートいう特別支援教育の中の一つのツールとしてつくってしているものですので、これは十分、教育委員会で周知、それから先生たちへの研修等を深めていただきながら、我々は福祉の立場として支援シートを有効に活用できるように教育委員会と連携しながら進めていきたいと考えてございます。
 
○石川[敦] 委員  個別の支援に一緒にかかわって書くところを支援しないと、なかなか先生方が福祉側から見た支援シートの内容まで書き込める状況ではないですよね。ですので、そこのところはもう少し考え方を変えていただかないと、支援シートはあってなきのごとしのものになってしまって、結局は、就労などのところで生かせるものにはならないと。発達支援室の言っている切れ目のない支援というのが、学校に、教育委員会に任せっきりになってしまうのはちょっと問題なんじゃないですかという指摘を保護者の方からもいただいているところなんです。
 御答弁は多分変わらないと思うので、その課題だけは教育委員会にも投げかけましたので、あわせて発達支援室でも考えていただきたいと思います。
 
○渡辺 委員  青少年育成の経費というところで、成人式なんですけれども、この間、大雪で大変だったと思うんですけど、出席させていただいて、一時期、成人式で若者が荒れるという状況があったということで、いろいろ進行の仕方とかも工夫されて今の形になったんだと思うんですけど。随分また、状況も時代の流れの中で変わっているのかなと思うんですけれども、ことしは事件とか、そういうことはあったんでしょうか。
 
○青少年課長  特に、事故ですとか大きなトラブルもなく無事終了しております。
 
○渡辺 委員  一時期のような、それは全国的な問題、特に鎌倉市に限らずだと思うんですが、そういう状況じゃなくなった時点であれば、随分、若者の気質も変わっているのかなという気もします。そういうところでは、柔軟に式の内容であるとか、進行の仕方とかということを変えていくということは考えておられるんですか。
 
○青少年課長  平成22年度に事業仕分けにかかったこともございまして、その後、運営の仕方、進行の仕方についても工夫を重ねてまいりました。今、実行委員会を募集して、年度当初から約1年かけて毎月一回、皆さん、学業や仕事でお忙しい中、集まっていただいて、企画も練っていただいたり、あと、ことしについては、青少年の有志企画ということで、ピアノの演奏ですとかダンスですとか特技を生かした企画を取り入れてございます。そうした成人が直接かかわること、自分のお友達ですね、そういったところが直接かかわることで、成人式の進行というのもうまくいっているのかなと感じております。
 
○渡辺 委員  結局、何時に終わったんですか。
 
○青少年課長  イベント自体は1時ごろだったと思いますが、全員が帰られたのが、鎌倉芸術館から出たのが3時近かったと記憶しております。
 
○渡辺 委員  多分、皆さんではないと思うんですけれども、その後、集まって、俗に言う言葉で飲みに行くとか、飲まない人もいるかもしれないですけど。そういうことなんだろうなと思うんですけども、時間帯をちょっとずらしてあげるとか、そのためだけではないんですけれども、例えば、朝、着物とかきれいに着られている方もいらっしゃるんで、朝早いとは言えませんけど、11時でしたっけ。ですから、その辺のところも柔軟に考えていいんじゃないのかなと思うんですけれども。
 
○青少年課長  今、成人の集いには7割ぐらいの方、かなり高い率で出席もしていただいております。また、式典の時間等につきましては、御希望も伺った中で、今後もまた、皆さんが参加しやすいような形で考えていきたいと思います。
 
○渡辺 委員  その辺は早いほうがいいという方もいらっしゃるのかもしれませんので、企画自体、成人を迎える皆さんと打ち合わせをする。その後、検証みたいなことで、後日どう変えてほしいかとかということも後で話し合われると、次の機会に生かせるんじゃないかなと思いますので、ぜひ、そういうフォローする機会も設けていただければと思います。
 
○青少年課長  毎年、成人の集いが終わった後、1月の終わりぐらいに市長と実行委員会の会議を設けておりまして、その中で意見交換もさせていただいております。
 今後も、よりよくしていくためにそういったフォローの機会というのは設けていきたいと思います。
 
○久坂 副委員長  児童福祉審議会についてお尋ねをしたいんですけれども、近年開催の実績と、来年度どういう御予定になっているかをお聞かせください。
 
○福谷 こどもみらい部次長  ただいま児童福祉審議会についての御質問でございます。ここ何年かは諮問事項がございませんで、審議会に諮っている経緯はございません。ただ、来年度の予算要求につきましては、開催予定は2回ということで予定といたしまして、予算要求をさせていただいているところでございます。
 
○久坂 副委員長  そうしましたら最後に開かれたのは何年度というのはおわかりになりますか。
 
○福谷 こどもみらい部次長  平成19年12月から平成20年8月にわたりまして、その結果を平成20年10月に報告としてまとめたのが最後でございます。
 
○久坂 副委員長  わかりました。平成18年か19年あたりかなと思っていたんですが、平成20年ということで、今、確認をさせていただいたんですが、その後、子育て環境についてですとか、子供をめぐる環境についてもいろんなことがありましたので、審議会で、諮問事項がなくて開催されなかったということなんですけれども、専門家の方の見識をもって、一度、鎌倉の子育てについてどういったことを今後目指していくのかということをまたまとめていただきたいと私は思っています。と申しますのは、今、専ら話題になっているのが施設なんですけれども、そういった施設を含めた環境面で、災害ですとか耐震の関係もあって、本当にどう方針を定めていったらいいんだろうという、さまざまなファクターがあるんですよね。なおかつ、加えまして、行革の視点での公共施設の再編計画がある中で、やはり、行革一辺倒だけではない、子供の環境はどうあるべきかというのを一度、私としては再確認をしていただきたいという意味も含めまして、この審議会につきましては、実施の方向をいろいろ検討していただきたいと思っておるんですけれども、来年度につきましてはいかがですか。
 
○福谷 こどもみらい部次長  所掌事務といたしまして児童の福祉に関すること、母子福祉及び母子保健に関すること、心身障害児等の福祉の関することということで、大変重要な課題を所掌していただいているところでございます。また、来年度このようなことで、いろいろな関心も集まることかと思いますので、そのときには必要に応じまして開催をしてまいりたいと考えてございます。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑ありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 予算等審査特別委員会の送付意見はありますか。
 
○高橋 委員  深沢子ども会館に配慮して審査すること。
 
○前川 委員長  ほかにはございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 事務局、確認してください。
 
○事務局  送付意見でありますけども、深沢子ども会館に配慮して審査することでよろしいかどうか御確認をお願いします。
 
○前川 委員長  それでは、深沢子ども会館に配慮して審査することという送付意見の提案がございましたけれども、よろしいでしょうか。これは全会一致でということですが、いかがでしょうか。
 
○渡辺 委員  どういう意図か、簡単で結構ですから。
 
○高橋 委員  陳情を全会一致で採択しているので、陳情を採択しましたよみたいな送付意見の仕方というのはちょっとおかしいから、中身としてはそういう内容なので、よく考えて審査をしてくださいねという、そういう意味です。
 
○前川 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、御異論がある方はいらっしゃらないようですので、ただいまの送付意見を確認させていただきます。
 暫時休憩いたします。
              (17時50分休憩   18時00分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第9報告事項(1)「国指定史跡永福寺跡整備事業の状況について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  日程第9報告事項(1)国指定史跡永福寺跡整備事業の状況について御報告いたします。
 永福寺跡は、本市の東部、二階堂に位置いたしまして、源頼朝が奥州合戦で犠牲となった、源義経や奥州藤原氏などのみたまを静めるために建立した寺院の跡でございます。本事業は、実施計画事業に位置づけられ、歴史的遺産としての保存を図った上で、市民が史跡に親しみ楽しむことができる場や歴史教育の場を提供することを目標にしまして、史跡の中核となる二階堂、薬師堂、阿弥陀堂の三堂の基壇や苑池の復元整備を中心に取り組んでいるものです。
 お手元の資料1、整備事業経過等概要をごらんください。昭和41年に史跡指定を受けた後、教育委員会では、昭和53年3月に保存管理計画を策定し、昭和58年度から平成8年度にかけて実施した発掘調査の成果等を踏まえ、史跡永福寺跡整備委員会での検討をもとに、国・県の指導助言も受けて、平成9年度に史跡永福寺跡保存整備基本計画を策定いたしました。その後は、この計画に基づいて環境整備事業に取り組むこととし、まず、三堂裏山の林相改造、三堂の北に当たる西ヶ谷地区広場や三堂裏山の山林遊歩道の整備を順次行い、平成24年度は、史跡の中核である三堂基壇の復元整備に向けた取り組みを進めております。
 続いて、資料2、史跡指定範囲等でございますが、史跡指定範囲と公有地化している状況等を踏まえて、現在、環境整備事業を進めている区域の範囲を示しています。
 次に、資料3、平成24年度三堂基壇復元整備施工範囲図で工事の概要を御説明いたします。本範囲図を横長の方向にごらんいただいたときに、上のほうになります敷地の西側になりますが、こちらに描かれたものが史跡の中核となる伽藍の跡となります。中央が二階堂、左右にそれぞれ阿弥陀堂、薬師堂、この三つの堂宇の基礎部分として基壇を復元しています。この基壇はヒノキ材の枠で囲まれ、建物の柱の位置に礎石を配置しています。このほか本図の左、南側には植生保存地区を設けるとともに、今後、苑池として整備する下のほう東側一帯の草刈りなどの整備を行っています。工期は平成24年6月21日から平成25年3月22日までです。
 平成25年度から27年度にかけては国・県との調整や指導、史跡永福寺跡整備委員会の情報及び助言をもとに、苑池の復元整備に向けた取り組みを進めてまいります。なお、本年1月25日(金)には、平成24年度文化財めぐり、三堂基壇見学会を開催し、地域の方々を初め、永福寺跡に関心を寄せる市民の方々、約310名に史跡永福寺跡の意味や重要性、今後の整備事業について御説明をいたしました。
 最後に現地写真を添付してございます。あわせてごらんいただければと存じます。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はございませんでしょうか。
 
○高橋 委員  細かいことを聞きますが、市民の方の見学会のときの写真を拝見いたしますと、1メートルぐらい高くなっているんでしょうか。これは基礎がこのぐらい高くなっていたということなんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  今、写真でごらんいただいているところ、見学をされている皆さんの前に新しい木の枠が入ってございます。こちらでございますけれども、約70センチございまして、これは当時の高さということで復元をさせていただきました。
 
○高橋 委員  発掘調査から、そういうことはわからないじゃないですか。それはどういうことの根拠にこの高さが出てきたんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  これにつきましては、専門家である史跡永福寺の整備委員会の先生方の御助言をいただきました。それに基づいております。
 
○高橋 委員  それと、礎石ですかね、基礎石を見るとかなりでかいですよね。これも直径1メートルぐらいありそうな感じがするんです。これは発掘調査をして出てきたものなんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  この写真に写っております、まさに復元に使われた石でございますが、形ですとか、材質、大きさ、こういったものは実際の遺構として残っているものと、ほとんど同等のものでございます。ただ、そういったものを露出させてしまうと保存に問題がございますので、今ここで見えている部分は、それと同様のものをよそから調達をして、そこに配置している状況でございます。
 
○高橋 委員  この永福寺を建てるときに全国から職人や資材を取り寄せたという、それもある種の権力を誇示するためにやったことかなとも思われるんですが、この基礎石というのはどこから調達しているんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  遺構として地下に埋もれておりましたものは、伊豆から調達されたものでございました。
 
○高橋 委員  今、レプリカはどこから取ってきたんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  これは県内で調達することはできませんで、栃木県の鬼怒川の水系の石を用いてございます。
 
○高橋 委員  わかりました。最後に、これは発掘調査から割り出したポジションでこういう形になっているんだろうと思うんですが、通常、東方薬師如来、西方阿弥陀如来と言われておりますが、この場合には南北になっているんですけど、この辺は何か意味があるんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  これは、実際にこの地下60センチぐらいのところに本物が埋もれているわけでございますけれども、発掘によってこういった配置が確認されたというところでございます。
 
○高橋 委員  それは当たり前の話で、この呼び名が違っているんじゃないかという可能性の言及はされていないですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  確かに、発掘した時点では名前が書いてあるわけではございませんので、幸い、永福寺につきましては、創建当初から吾妻鏡にいろいろな記録が出てまいりました。そういった記述をもとに、これが阿弥陀堂であり、これが薬師堂であるというようなことが確認できて名前を付してございます。
 
○高橋 委員  いろいろな発掘調査をする中で、ロマンというんですか、いにしえに思いをはせるというんでしょうか、そういう意味では鎌倉らしい文化財だなと思います。これは相当長い年月、昭和41年からずっとやってきているわけですけれども、どこかで区切りをつけなきゃいけない。買収も、まだまだ一般のお宅も何十件も買収していかないといけないと。前々からお願いしているように、例えば、頼朝の墓の発掘調査一つやるにしても、同時並行として補助をいただくというのが非常に難しいですよというお話もある中で、どこかで一回区切りをつけて、また別な場所をやって、買収の話だけは並行してやりながら、見通しが立ったところでまた再開するとかしていかないと、本当にここばっかりになっちゃうような感じもするんですけど。その辺はどうでしょうか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  この永福寺跡につきましては、委員のおっしゃるとおり、半世紀近く取り組みをしてきたということで、この先も同様にまた延々とやるということではないかと思っています。具体的には、現在の計画といたしましては、本年度に三堂基壇ができまして、あと、25、26、27、3カ年度を費やしまして、三堂基壇の前に広がっていた苑池、浄土池、こちらの復元をするというところで、それで永福寺が全て復元ということではないんですけれども、その段階で基本的な永福寺の中核的な部分が復元できるということで、27年度末を一つの区切りと考えたいと思います。
 ただ、その後、もちろん未買収であるところの買収が進むであるとか、あるいは、山林の部分であるとか、まだまだやっていく部分もございます。ただ、一つの区切りは27年度であると考えております。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 ただいまの報告で了承ということでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 了承ということで確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第10「議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち文化財部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
 
○文化財課担当課長  日程第10議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算のうち文化財部所管の内容を説明させていただきます。
 一般会計予算に関する説明書は42ページから43ページを、一般会計予算事項別明細書の内容説明は33ページをお開きください。
 第10款総務費、第5項総務管理費、第20目財産管理費は6億6,193万6,000円で、文化・教養施設管理の経費は380万5,000円で、文化・教養施設管理事業といたしまして、野村総合研究所跡地におけます芝刈り除草作業員賃金、巡回等業務委託料など、施設管理に係る経費を計上いたしました。
 予算に関する説明書は118ページから121ページまで、事項別明細書の内容説明は336ページから337ページにかけまして、第55款教育費、第20項社会教育費、第10目文化財保護費は4億5,648万円で、保護整備の経費は、調査・整備事業といたしまして、市内遺跡の発掘調査や出土遺物の整理などに要する経費を。
 事項別明細書の内容説明は338ページから339ページにかけまして、史跡買収事業は史跡北条氏常盤亭跡及び鶴岡八幡宮境内土地購入費などを、文化財保存修理助成事業は、史跡鶴岡八幡宮境内環境整備事業補助金のほか、国・県・市指定文化財の保存修理などの事業への補助金を。
 事項別明細書の内容説明は340ページから341ページにかけまして、公開宣伝事業は郷土芸能大会に要する経費などを、永福寺跡環境整備事業は、史跡永福寺跡苑池復元工事などに要する費用を計上いたしました。
 事項別明細書の内容説明は342ページから343ページにかけまして、博物館整備事業は、文化財課分室プレハブ賃借料を計上いたしました。
 なお、世界遺産ガイダンス施設設置事業につきましては、世界遺産登録推進担当の所管の業務となっております。
 続きまして、国指定史跡環境整備事業につきましては、史跡維持管理業務委託料、史跡北条氏常盤亭跡防災工事実施設計業務委託料などをそれぞれ計上いたしました。
 予算に関する説明書は122ページから123ページまで、事項別明細書の内容説明は350ページから351ページまでとなります。第30目国宝館費は1億6,984万円で、国宝館の経費は、国宝館管理運営事業といたしまして、非常勤特別職員などの報酬、観覧券、ポスター、図録等印刷製本費、国宝館本館空調設備修繕料などの施設維持管理に要する経費をそれぞれ計上いたしました。
 以上で説明を終わります。
 
○前川 委員長  御質疑はありませんか。
 
○高橋 委員  埋蔵文化財の関係でお伺いをしたいんですが、今、埋蔵文化財の出土品を野村の分館ですかね、あちらに置いてあるわけですけれども、それを国の雇用対策か何かで予算をつけていただいて、ピッチを上げて整理をしていただいているんですが、1年間に1,000箱、中身によっては1,200〜1,300箱いくかもしれないですけども、実際、その箱が3万箱あるわけですね。1,000箱ずつやっていても、30年かかる大変な事業なわけです。本来であれば、1年間に出たものを、その年のうちにきちんと整理をしておけばそんなことにはならなかったんですけれども、どういうわけか、整理したものがまた未整理のものとごっちゃになった部分もあったかもしれないですし。それは前のことを言っても仕方がないんですけれども、現実問題としてそれだけのものがある。数年やってきていますから、何千箱かは整理できているとは思うんですけれども、それでもまだまだ二十何年かかるという。こういう状況の中で、毎年毎年さらに出土品がふえてくる。ここのところは、発掘調査をしてくださいという方が、物すごいウエイティングをしているという状況も続いているということも伺っておりまして、これをどうやって整理をしていくのかというのはきちんとしないと、古都としての責任が果たせないなと。まず、二つですよね。毎年出てくるものを、毎年のうちにきちんと整理をする体制をどうやってとるかということ。それから、3万箱あった未整理のものを、できるだけ早い時期に再整理をすると。この二つなんですけれども、考えがあればお伺いをしたいんですが。
 
○文化財課担当課長  埋蔵文化財の発掘につきましては、委員おっしゃるとおり、さまざまな問題がございます。発掘調査について、待ち時間は最大9カ月あるということもございます。出土品の整理がたまっている。あるいは、発掘したものがトータルとして研究に生かされていない等々ございます。私どもこういった問題を、本来、埋蔵文化財センターをつくって解決するということなんですが、埋蔵文化財センターは、現在は野村総合研究所跡地にということを想定して考えておりますが、それまでの間、体制強化だけをしようと考えております。発掘調査についての人員増、あるいは、整理につきましても人員増と、単純にはそういうことなんですが、委託も含めまして、そのあたり今年度中に体制強化についての案をつくり、来年度中に今後の方針を決めていきたいと考えています。
 
○高橋 委員  何十年もやってきて積み残しにしてきた事業ですから、1年、2年というのは大したことはないかもしれないですけれども、それでも、1年たてば大変な数の出土品が出るわけで、そういうことを考えると一刻も早く方針を決めて、鎌倉市の借金と同じなんですよ、減っていく体質をつくっていかないと、いつまでも延々とふえ続けるということになりますので。また、整理をしたら、それもただ箱に入れてパソコン上にデータを残しておくというだけでも芸がない話でありまして、どうなんですかね、その辺は。
 
○文化財課担当課長  委員おっしゃるとおりに、現在、発掘されたものについては、よその博物館等で貸し出し等がされているということがございます。ただ、鎌倉もこのままではいけないということで、とりあえず扇ガ谷一丁目に世界遺産ガイダンス施設に併設して、そういった常設の出土物の展示、いろいろ機能を備えたりということもございます。
 来年度以降ですけれども、生涯学習センターのギャラリーを使いまして、発掘調査の遺物、あるいは発掘調査の現場の写真、説明などもやりたいと。来年8月を予定しておりますが、毎年、遺跡の発表会をやっていますが、それとあわせて、ぜひやりたいと考えています。
 
○高橋 委員  紀伊国屋の前の水道局へ行きますと、そこで出た出土品を復元できるものは復元して、つぼの形にしたりお皿の形にしたりして、当時の写真もちゃんと展示して、これは文化財法で、自分できちんと展示できるんだったらばしてくださいねと、そうじゃない場合には国に寄附をしていただきますよというような、こういう取り決めがあるわけでして、京都に行きますと、道を歩いていると、本当に小さなギャラリーみたいな、そこで出た出土品を展示してあったりとか、そういうしゃれたことをやる方もいるんですね。これも認められていることだろうとは思うんですけれども。何か、あっちこっちで展示をしていくような仕組みをつくるというんですか。少なくとも公共施設ですとか学校施設、そういうところには積極的にそういうコーナーをつくって展示をしていただく。そういうことによって、また子供たちもそういう歴史の町にいる実感をしていただいて、考古学に興味のある生徒をつくるというんですか、そういうことにもつながっていくんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○文化財課担当課長  委員おっしゃるとおり、出土遺物は学術的な資料というだけではなくて、皆様に見ていただき初めて価値を持つものだと思っております。実際に、そのほかにも税務署でも飾らせていただいていますし、各商店街でも飾っていただいているという状況はございます。
 今後、学校等も含めて、そんなことは可能かどうかということは検討してまいりたいと思っています。
 
○高橋 委員  やっぱりマンパワーが一番大事ですし、ただ、知識のない方にあれこれお願いするわけにもいかないというのもあって、そこが難しいところだなと思うんですが、ボランティアガイドの人たちも非常に詳しい方いっぱいいますし、発掘調査のお手伝いをしているシルバーの方たちもたくさんいますし、そういう方たちが、ボランティアスタッフとして、こういう整理に携わるという可能性はどうなんでしょう。
 
○文化財課担当課長  そういったことがあれば可能かと思います。ただ、やはり学術的な面もございます。私ども市民調査員というのを6名ほど置いておりますが、全て職員ができない状況にある中で、そういった鎌倉に詳しい学芸委員を中心的に配置していくのが先なのかなと考えています。
 
○高橋 委員  箱の整理をするぐらいだったらば、ある程度できるんじゃないかなと。その箱の中から、これとこれをつなげて一つのつぼにするとか、そういうのはかなり難しいことだろうと思いますけれども。まず、3万箱の整理の中で、市民に担っていただけるようなところがあれば、これも仕組みとしては早急に考えていただいたほうがいいんじゃないかなと思うんですけど。
 
○文化財課担当課長  実際、学校から出土物の水洗いに来ていただいたりとか、出土物ではありませんけれども、史跡の整備をしていただいたということがございます。
 それから、学校のカリキュラムがどうあるかということもありますけども、そういったマンパワーにつきましては、今後できるだけ取り入れていくように検討を進めたいと思っています。
 
○高橋 委員  新年度中に方針を決めていただけるということですからお願いをしておきたいと思います。
 それから、別な質問なんですけれども、釈迦堂のことなんですけど、一応、国指定史跡の部分があり、そうじゃない部分があり、風致ですとか、6条だとか、いろんなことが絡み合っていて、担当が複数に分かれている場所でありまして、当座、崩れているところに対する対応については道路課で対応しましょうということになっているんですけれども、結局どういう対応しているかというと、通行どめして、人が入れないようにがっちりとめている。そういう中でも乗り越えていく人もいるんですけれども。そういう状況が何年も続いておりまして、やっぱり趣というんですか、鎌倉らしい景色の一つとして、かつて何度も鎌倉を紹介する写真で取り上げられてきているところですから、史跡に隣接する部分としては、こちらの部署もただ黙って見ていないで、主導的な立場で動いていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  釈迦堂でございますけど、なかなか広い面積がございますけれども、市が公有地化を進めております。そうした中で民有地、それぞれ地権者の方がおられるところもありますので、そこは協力して、何らかの形で活用していけるようにということが望ましいかと思っております。
 
○高橋 委員  余りぴんとこないような御答弁でしたけれども。こちらの担当ではないんですけれども、都市計画道路の件、これについてはかかわりのあることだと思うんですけど。主管課ではないんですけど、これはどういう調整になっているんですか。
 
○文化財課担当課長  都市計画道路につきましては、現在、全庁的に見直しをされているということで、私どもの意見としましては、史跡についてはできるだけそのルートは考えていただきたいと思っています。それだけでなくて、ほかにも史跡にぶつかるところがございますので、私どもとしては、そういう意見を一応申し上げるという状況です。
 
○高橋 委員  通さないでくださいと、変更してくださいという意見を出したということでしょうか。
 
○文化財課担当課長  はい、そのとおりです。
 
○高橋 委員  わかりました。次の質問なんですが、永福寺跡の説明を受けましたけれども、予算に絡むところで1点だけお伺いをしておきたいと思います。新年度に約1億5,000万円の予算をとってあるんですが、これは一応27年までということですが、総工費としては幾らなんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  25年度は、おっしゃったとおり1億5,000万円でございます。総工費ということになりますと、実は整備全体ということで、整備といいましても、まず発掘調査をやってから計画を立てて整備をしていくという全体を指していった場合でございますけども、23年度までのところでは、調査、それから整備全体を済ませて、約7億4,000万円使ってまいりました。さらに、24年度に1億4,000万円、それから、25年度に今おっしゃった1億6,000万円程度でございます。そうしていきますと、最後27年度まで、全体で13億4,000万円程度、このぐらいの経費がかかるのではないかと考えております。
 
○高橋 委員  すごいですね。池をつくるだけで13億円かかると。ちょっと信じられない金額ですけれども。基壇のところもそうですけど、遺構面をむき出しにすると、遺構を損傷させるということもあるということもあって、かさ上げをしてあるわけなんですが、この池は、遺構面までちゃんと調査しないとわからないわけじゃないですか。その後、それに似せたような形で、どのぐらい土かぶりというものをするのでしょうか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  かつて発掘調査をやりまして、池の状態は確認してございます。その上に30センチ土をかぶせまして、遺構面を保存するという措置を講じたいと思っております。
 
○高橋 委員  池の底というのは、土のままだったら30センチぐらいじゃ遺構面に影響を与えますけど、何かコンクリか何かで仕上げるとかするんですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  幾つか方法はあるかと思いますけれども、現在考えておりますのは、年度による水を漏れないような形の層を設けるというようなこと。それから、当時も底に砕石、石が散りばめられてあったわけですけども、それに石を配置するという形を考えてございます。
 
○高橋 委員  水を張らなくても自然に水はたまると思うんですが、それは水を張るように考えているのか、それとも水を抜くように考えているのか、それはどうですか。
 
○吉田[浩] 文化財部次長  池でございますので、できるだけ当時の姿ということを考えますと、水を張りたいと思います。幸い同じ地域の西ヶ谷から自然の水が当時も流れておりました。同じような形をとりまして、池の水を調達したいと考えております。
 
○渡辺 委員  文化教養施設管理の管理事業ということで野村総合研究所跡地なんですけども、これは事業が市長のあれで凍結しているということで、凍結されたら融解もあるのかなと思うんですけれども、今のところ変わらない状況だということでしょうか。
 
○文化財課担当課長  申しわけございません。私ども活用されるまでの間の施設の維持管理ということで、その活用につきましては、経営企画部あるいは政策創造担当で所管をしていくと思います。
 
○渡辺 委員  今、維持管理をやっているわけですから、とりあえず計画はないということだと思うんですけども、事業費のその他で160万円って、これは何でしたっけ。
 
○文化財課担当課長  この160万円につきましては、野村の跡地を撮影等で使っていただいております。そのときに頂戴している施設使用料相当額ということで、年間160万円を見ているということでございます。
 
○渡辺 委員  それは、維持管理に関して役に立つ収入だと思いますので、いいことだと思います。
 それに関連して、ここに一般開放等をしているということで書いてあるんですけど。この間も、たまたまアメリカンフットボールの団体が使いたいという話も聞いたんですけど、そういうニーズがあるようで、今、どんなニーズがあるんですかね。
 
○文化財課担当課長  基本的には一般開放は火曜日と金曜日を除く日で開放しております。来年度につきましては、1週間を通してと考えております。主に子育て団体ですとか、土曜、日曜につきましてはグラウンドをスポーツ団体に御利用いただいていると。そのほか、先ほど申し上げたように撮影等で使っていただいているという状況でございます。
 
○渡辺 委員  そういうニーズは年々高まっているんですか。
 
○文化財課担当課長  利用者につきましては年間3万人弱ということで、ここ数年落ちついている状況でございます。
 
○渡辺 委員  今、凍結されているわけで、維持管理されているわけですから、その辺、積極的にやっていけば、よりニーズが高まってくるんじゃないのかなと思うんですけれども。せっかくあるわけですし、そういう維持管理もされているわけですから、そういうものを積極的にやるというお考え、スタンスはあるんですか。
 
○文化財課担当課長  せっかくの施設ですので、御利用いただければと思っております。ただ、きちんと安全確保、あるいは樹木の最低限の管理ということでございますので、例えば、笛田公園のように、皆様に抽せんをしてということは現在考えておりません。
 
○渡辺 委員  火、金は貸していないとおっしゃいましたね、さっき。その理由は何ですか。
 
○文化財課担当課長  火、金が一般開放をしていないということで、施設の管理あるいは撮影等については、できるだけこの日にお願いしているということでございます。
 
○渡辺 委員  鎌倉も、世界遺産ということも関連してだと思うんですけど、そういう撮影とか、そういう機会がふえているんじゃないかと思いますので。しかも、それをメンテナンスしていく上で、これは長引きそうなので、そういう形で収入が得られるんであれば非常に助かると思いますので、ぜひ、市民に周知、開放も、そういうところを使いたいというところは多いと思うんで、開放にしてみても、収入を得るという面にしても、積極的に進めていただきたいと思います。
 
○前川 委員長  ほかに御質疑はありませんか。
                  (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 予算等審査特別委員会への送付意見はございませんか。
                  (「なし」の声あり)
 なしということで確認しました。
 暫時休憩いたします。
              (18時39分休憩   18時40分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 日程第11その他(1)「継続審査案件について」を議題といたします。事務局から報告をお願いします。
 
○事務局  継続審査案件についてに入る前に1点御報告がございます。先ほど、日程第2議案第102号平成25年度鎌倉市一般会計予算の教育部所管の質疑の中で、学校給食の根拠法令について、学校給食法第6条と原局から答弁がありましたが、平成20年6月の法改正に伴い、第11条に改正されている旨、原局から訂正の申し出がありましたことを御報告いたします。御確認をお願いいたします。
 
○前川 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 
○事務局  日程第11(1)継続審査案件についてですが、お手元に2枚資料を配付させていただいております。これら陳情23件につきまして、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○高橋 委員  今年度の19号ですね、おおふな第二子どもの家を北鎌倉美術館へ移設することについての陳情、これは一応、願意が満たせそうじゃないかなと思うんですけれども。今の段階ではまだなんですけどね。通った後に、もし取り下げをしていただけるならば取り下げをしていただいたほうがいいんじゃなかろうかなと。
 もう一つは、23年度の23号、給食の内部被曝の問題については、検査機器を購入したり、できる限りの手当はしてきているので。それでも足りないよということであれば仕方がないんですけれども、この辺については御理解いただけるならば、取り下げをしていただけたらありがたいなと。49号もそうですよね。
 保育園についてはちょっとあれかなと思いますけれども、小学校については検体を提出していただいておりますので、この辺は、もしお願いができるならば取り下げをしていただいたほうがありがたいということです。
 
○前川 委員長  ほかにありますでしょうか。
                  (「なし」の声あり)
 平成23年度の陳情第23号、それから陳情第49号、それから平成24年度の第19号、これを陳情者に、機会を捉えて確認していただいて、もし取り下げていただけるならということでございます。
 
○事務局  平成23年度の陳情第23号と陳情第49号につきましては、今、申し上げた旨、陳情者提出者に確認をとらせていただきます。
 今年度の陳情第19号については、補正予算の議案の議決が3月6日になりますので、その後、陳情提出者に確認することになります。今のところ、最大23件の継続審査要求を最終本会議にすることについて御確認をお願いいたします。
 
○前川 委員長  よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第11(2)「次回委員会の開催について」を議題といたします。事務局、よろしくお願いします。
 
○事務局  次回委員会の開催ですけども、3月6日(水)午前11時、議会第1委員会室でよろしいか、御協議、御確認をお願いいたします。
 
○前川 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 以上で、教育こどもみらい常任委員会を終了させていただきます。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成25年2月25日

             教育こどもみらい常任委員長

                       委 員