平成25年議会基本条例の策定に関する調査特別委員会
2月 5日
○議事日程  
平成25年 2月 5日議会基本条例の策定に関する調査特別委員会

議会基本条例の策定に関する調査特別委員会会議録
〇日時
平成25年2月5日(火) 10時00分開会 11時10分閉会(会議時間 0時間47分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
赤松委員長、納所副委員長、飯野、石川(敦)、安川、山田、前川、池田、吉岡、石川(寿)の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、鈴木次長補佐兼議事調査担当担当係長、成沢担当書記
〇本日審査した案件
1 当委員会の委員長報告について
    ───────────────────────────────────────
 
○赤松 委員長  おはようございます。ただいまから、議会基本条例の策定に関する調査特別委員会、きょうは第10回目になるかと思いますが、開会したいと思います。
 まず最初に、委員会条例第24条第1項の規定により本日の会議録署名委員を、飯野眞毅委員にお願いいたします。
 審査日程ですが、お手元に配付いたしました印刷物のとおりに行います。よろしいですね。
                  (「はい」の声あり)
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○赤松 委員長  日程第1「当委員会の委員長報告について」を議題とします。
 前回の委員会で、委員長報告の案をお配りいたしました。御意見のある場合は1月31日午後5時15分までにお出しをいただきたいということで確認をしておりましたところ、2会派から御意見をいただきました。鎌倉みらい、それから、かがやく鎌倉、前川委員と山田委員から提出をされましたので、きょうはそれを御協議いただいて、最終的な委員長報告の確認まで行いたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは、まず2会派、お二人から出された御意見についての御検討をいただくわけですが、まず、鎌倉みらいのほう、前川委員から出された意見について、事務局から説明をお願いいたします。
 
○事務局  お手元に、右上に鎌倉みらいと書かれた資料をお配りしております。こちらは事前に鎌倉みらいのほうからこの文案でということでいただいておりまして、前回お配りした委員長報告の案にそのまま網かけの部分を挿入することで成り立ちますので、ここの部分を読ませていただきます。特別委員会が設置されるまでの経過にかかわることですので、5行目から読ませていただきます。
 「本市議会における議会基本条例の策定の検討につきましては、前期であります第17期、鎌倉市議会に設置されました自治基本問題調査特別委員会で議論がなされ、その検討結果をまとめた自治基本問題に関する調査研究報告書では、条例の制定を視野に入れて今後議論を深めていく旨の報告がされております。この報告内容を受け、第18期となる今期においては、平成21年7月22日開催の各派代表者会議で、議員の責務と倫理について、議員立法など政策立案機能の強化について、監視・牽制機能の強化について、議会基本条例の制定について、議会のあり方についての5項目の検討を議会運営委員会に諮問することが確認され、議会運営委員会では、同年10月2日以降、44回にわたる検討を重ねたのであります。この検討において、議会基本条例の制定については、一部の委員から慎重に検討をする必要がある旨の意見があったため、基本条例を策定する場合に盛り込む内容として、議会基本条例骨子をまとめ、平成24年7月24日に条例骨子を添えた最終答申を行ったのであります。」という部分になります。
 
○赤松 委員長  という内容でございます。
 提出者から、何かつけ加えることがございましたらお願いいたします。特によろしいですか。
 
○前川 委員  はい。
 
○赤松 委員長  それでは、御意見をいただきたいと思います。
 
○山田 委員  これは微々たる話なんですけど、網かけの下から2行目で、基本条例という言葉があるんですが、この基本条例にされた、議会とつけなかったとか、つける、つけないについては、こだわりがあったんでしょうか。
 
○前川 委員  別につけるのであれば、つけるので結構です。
 
○山田 委員  そうですか。読ませていただいたら、議会基本条例を策定する場合にと、ちょっと冗長かもしれませんが、つけられたほうがいいのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
 
○前川 委員  結構です。
 
○赤松 委員長  皆さん、どうですか、そこの部分は。基本条例というよりは、議会を頭につけるということで、これはそういうことでいいですね。
                  (「はい」の声あり)
 網かけの部分について、特段御異議がなければ、このように確認をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように確認をさせていただきます。
 まずは鎌倉みらいからの御意見については、網かけの部分のように修正といいますか、このように変えるということで御確認をいただきたいと思います。
 それでは、次にかがやく鎌倉、山田委員から出された御意見でございます。これは山田委員から説明をお願いします。
 
○事務局  その前に、資料の説明だけ事務局のほうからさせていただきます。
 かがやく鎌倉から出ているものは、資料を二つ御用意しております。一つが、右上に平成25年2月5日の特別委員会資料と括弧でつけたものです。これは事前に山田委員から事務局宛てにメールをいただいておりますので、きょう御説明するために、わかりやすいようにということで、御用意しました。もう一つが、右上にかがやく鎌倉、括弧でなっている資料、こちらのほうは、かがやく鎌倉から出た指摘する箇所がわかるように網かけをしております。ですので、網かけ部分は修正をしておりません。これから山田委員のほうから御説明する箇所がわかるようにという配慮で御用意しました。よろしくお願いいたします。
 
○赤松 委員長  はい、わかりました。山田委員お願いいたします。
 
○山田 委員  どうもありがとうございます。二つの資料を見比べながらということでお願いしたいと思います。
 1番、ページ1の下からと、わざわざ書いてありますけども、今、もう一方の委員長報告の網かけということでございますが、そこが当該部分ですので、行数等については特に触れませんけれども、1ページの条例素案に関する言葉なんですが、この条例素案が実際この特別委員会の当初提出されたのも条例素案であって、きょうで10回目ですけれども、10回目に当たっても、やはり条例素案(案)として名前が出てきていますので、ちょっと名前を変えてはどうだろうかと。これは御協議いただければと思いまして、そのように提起をさせていただきました。これは変えるべきではないかということの提起です。
 2番目は、2ページ目になりますけれども、市民参画という言葉ですが、参画と参加というのが、多分、皆さんの中でも使い分けをされているとは思いますが、こちらで書かれてあるものに関しては、情報公開と市民参加のほうがふさわしいのではないかという提起です。こちらは網かけしてありませんけれども、下から10行目に、段落になっていますが、「また、市民にとってわかりやすい視点や市民参加の機会の確保についての情報を」というふうに記載されていましたので、こちらと合わせたほうがというのが2点目の私からの提起です。
 さらに3点目ですが、これは網かけいただいていますが、最高規範性の話ですが、中身は、第2条で最高規範性をということなんですけども、文脈の流れといいますか、文章の流れからすると、「最高規範性を持つ条例とすることを示す条文」と、長ったらしい表現になりますけども、最高規範性を持った条文という、条文だけではなくて、条例そのものが最高規範性を持っているわけなので、それを示す条文という書き込みのほうがいいんじゃないかなというのが3点目です。
 4点目は3ページです。この網かけの部分ですね。ここを読ませていただきますが、「議会情報の公開及び市民意見の聴取・収集のために、目的を明確にした上で、アンケート調査などの多様な手法により」というところまではいいんですけども、例えばそれをよしとすれば、議会報告というのは、アンケート調査とはちょっとニュアンスが違うんじゃないかなと。意見聴取を行うということであれば、アンケート調査などの多様な手法ということはあるんですが、ここは議会報告と意見聴取というのを少し分けて捉え直したほうがいいのではないかなというのが4点目の提起です。
 5点目は、最後のページになりますけれども、条例素案、これは直るんでしょうけれども、今は条例素案(案)を作成しましたので、当委員会での検討内容を参考にして、条例に付随する逐条解説や要綱の作成を含め、改選後に引き続き検討ということになっておりましたが、でき得ればですけれども、改選後に検討を行い、早期に議会基本条例を制定することを強く要望というぐらいにまとめたほうがというのが、5点目の提起として委員長報告の修正をお願いしたいということでの私どもの内容となってございます。
 
○赤松 委員長  今の御意見、解説、説明がありましたけど、何か質問はありますか。
 
○飯野 委員  事務局に確認したいんですが、参画と参加というのは、日本語として何か違い、何となくイメージとしては同じというイメージなんですけど、何か明確な違いというのはあるんでしょうか。
 
○事務局  参画というと、普通は実施計画だとか基本計画、そちらのほうで、政策に参加する場合は市民参画というような言葉を使うのは多く目にします。一般的には、日常的には市民参加というような使い方が多いものと思われます。そのぐらいしか今お答えできません。
 
○吉岡 委員  今、まとめの段階ですから、あんまり中身に入った論議になると、どうなのかなと私は思っているんです。最初から、答申された骨子の中には参画ということでずっとなっているし、またその後も、要するに今はまとめの段階だということを前提にしていただいてやったほうがいいのかなというのが一つです。
 その上で、今、山田委員がおっしゃったように、例えば今の素案のそういうところでもしわかりにくいんだったら、そこはわかりやすくするというのは、私はいいと思うんですけど、中身の論議に入っちゃうと、今まとめの段階だということは、ちょっとどうなのかなと思いますので、今、山田委員がおっしゃったような参画というのは、既にずっと参画で言っていますので、またその論議はどうなんでしょうかと、一つはそう思いました。
 あと、条例の素案の、わかりにくいというなら、それはどうやって前と区別するのかというところは、どうなのかというのはいいかなとも思いますが、基本はそうなのかなというのが一つ意見です。
 それと、最後のところも、先ほど鎌倉みらいがおっしゃったように、私なんかは基本的に基本条例をつくってほしいという気持ちはありますけれども、やっぱりみんなの一致点で今までやってきまして、今回のこの特別委員会も、一つのそういう前提もあっての一致点でやってきたのかなと思いますので、そこはそういうことでまとめるということが基本かなと思っておりますので、最初に委員長報告の案に出されてきた中身で私はいいのかなというのが、全体としてのまとめですから、と思います。
 
○赤松 委員長  5点にわたって意見が出されておりますので、1点ずつ確認をしていきたいというふうに思います。
 まず、素案という言葉、両方とも素案と言っているので、そこは区別したほうがいいだろうと。この部分についてですけど、これは御指摘のとおり、はっきりさせたほうがすっきりしてわかりやすいと、区別する意味で。というふうに思っておりますが、正・副委員長で協議をしておりますが。ここはそう意見の違いはないと思いますから。副委員長お願いします。
 
○納所 副委員長  正・副委員長の打ち合わせの中でも、混乱を避けるために少し明確にしたほうがいいだろうということでございまして、例えば1ページ目、最初の網かけの部分、これは素案(原案)という表現にしてはいかがかということでございます。
 そこだけでいいのかなとは思いますけれども、「議会運営委員会から答申された条例骨子に基づいて、基本条例の素案(原案)を作成し、条例骨子を作成する際も課題となった事項を協議するとともに、次の素案(案)は、これから協議の後つくるものでございます」まで素案(案)と区別をさせていただき、さらにその先でございます、「この確認に確認に基づき、骨子作成時に課題となった8項目と、素案(案)」、これは案でよろしいかと思います。ということで、1カ所、冒頭申し上げた「基本条例の素案(原案)を作成し」ということで、ここを「原案」と表現を変更することでいかがか御提案申し上げたいと思います。
 
○赤松 委員長  いかがでしょうか。区別するという御意見でよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 では、そのように、副委員長から説明のあった内容で確認させていただきます。
 2点目です。市民参画、市民参加、この言葉の使い方の問題です。この点について御意見をいただきたいと思っております。
 ここの部分も副委員長からお願いします。
 
○納所 副委員長  作成いたしました素案(案)の第1条におきましては、これは「情報公開と市民参画を基本とした」という条例文になっております。ですから、それに倣って、ここの委員長報告での表現は「市民参画を基本とし」という表現をそのまま生かしたいというふうに思っておりますが、この点、御提案申し上げたいと思います。
 
○赤松 委員長  山田委員、どうでしょう。いいですか。
 
○山田 委員  いいです。私のほうが読み違えていたみたいです。
 
○赤松 委員長  今、副委員長から説明のあったとおりで確認させていただきます。
 3点目、同様に副委員長からお願いします。
 
○納所 副委員長  第2条につきまして、「最高規範性を持った条文とすることを確認し」、御意見の中では、「最高規範性を持つ条例とすることを示す条文」と。これもちょっと表現が長過ぎてしまっていることでございますので、では、「最高規範性を持った条例文」と、持つと持ったというような表現の違いの部分もあるかと思いますけれども、ここでは「最高規範性を持った条例とすることを確認し」ということで、御意見をいただければと思います。
 
○赤松 委員長  「最高規範性を持った条例とする」という提案です。提案者、山田委員、よろしいですか。
 
○山田 委員  はい。
 
○赤松 委員長  それでは、そのように確認させていただきます。
 4点目についても同様にお願いします。
 
○納所 副委員長  資料の3ページの部分でございます。「議会情報の公開及び市民意見の聴取・収集のために、目的を明確にした上で、アンケート調査など多様な手法により、議会報告及び意見聴取を行う場を設けるものとする」ということでございますけれども、これが素案の第6条の部分でございます。
 この部分でございますけれども、まず、素案のほうで、よくよく考えてみると、条例に文書として載せるよりも、要綱に譲ったほうが、より具体性があり過ぎてしまって、これは要綱で定めるべきことではないかと。今回の御指摘をいただいて、そのような御提案といいますか、御意見をいただきたいというふうに思っております。
 ですので、条例については、「議会は、議会情報の公開、市民意見の聴取・収集のために」、「次に掲げる事項に留意し」というのは取りまして、「議会報告及び意見聴取を行う場を設けるものとする」ということで、この次に記載されております(1)と(2)は要綱に譲って、ここでは表現しない。そのことに基づいて、ここでの委員長報告では、「議会情報の公開及び市民意見の聴取・収集のために、議会報告及び意見聴取を行う場を設けるものとする」ということで、「目的を明確にした上で、アンケート調査など多様な手法により」という部分は、ここでは削除して、表現しないということで、この点は御意見をいただきながら、修正ができればと思っております。
 
○赤松 委員長  山田委員、今の内容でどうでしょう。
 
○山田 委員  わかりました。御説明は理解しました。
 
○赤松 委員長  皆さん、いかがでしょう。ただいまの説明、よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、副委員長から説明があった内容で確認をさせていただきます。
 最後になりますが、この特別委員会の設置の目的と、今後に展開が予想される、流れとの関連の問題なんですけども、特別委員会は各会派の集まりで、一致点で何回も協議を重ねてきて委員長報告に案をつくらせていただいたわけですけど、最後の部分ですね。ここの部分は、案としてお示ししている内容と比較すると、条例制定に向けたこの特別委員会の意思をよりはっきりさせて、条例制定を強く求めるという表現にという提案なんですが、この点は若干御意見の違いもあろうかと思いますので、議論していただきたいと思うんです。
 先般、お示ししました委員長報告の案は、そういうことを踏まえまして、委員長報告としてまとめたつもりであります。その点もひとつ御配慮をいただきながら、御意見をいただきたいと思います。
 
○飯野 委員  山田委員のお気持ちは、本当に熱い気持ちはよく理解するところではあるんですが、私も山田委員のそういう早くつくることを実現したい気持ちは本当に重々わかるんですけれども、やはり委員長報告で全会一致になっていなかったと、慎重な会派もいらっしゃることですので、ここは最初のとおりの表現とするのが妥当なんじゃないのかなと。つまり、この原案といいますか、このとおりの、吉岡委員が言われたような表現にとどめることになろうかと考えております。
 
○赤松 委員長  ほかに御意見ございますか。特になければ、さきにお示しをしました委員長報告の案をもって御確認をいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認をさせていただきます。それで、前回は委員長報告の案をお配りしただけで、読んでいないんです。きょうは、御意見をいただいたものの若干の文言の修正が伴いましたので、修正した内容で一度最初から最後まで委員長報告の案を朗読したいと思います。
 
○事務局  1点だけ確認させていただきたいのですが、原案に修正する箇所ですけれども、副委員長からの提案では、最初の1ページ、上の網かけの基本条例の素案(案)を素案(原案)にするということでしたが、その1ページの下から4行目、ここも素案(原案)に整えられてはいかがかと思います。
 
○赤松 委員長  そうですね。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 そのように確認して、先ほど確認した内容に変更した部分もきちんと打ち直しをして、印刷物で最終的なものをお配りをして報告することにしたいと思いますので、暫時休憩いたします。
              (10時27分休憩   10時50分再開)
 
○赤松 委員長  再開します。
 用意ができましたので、事務局から朗読していただきます。
 
○事務局  今、お手元に資料を配っております。一つが、先ほど修正を御確認いただいて修正しました委員長報告、それともう一つが、条例素案(案)を1月25日にお配りしておりますが、先ほど第2条の最高規範性のところで、委員長報告を「最高規範性を持った条例」に直しましたので、これは御協議・御確認になりますけれども、素案(案)のほうも第2条、「最高規範性を持った条例とすること」に修正をすることでよろしいか、御確認をお願いいたします。
 
○赤松 委員長  よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認します。
 
○事務局  では、委員長報告(案)を朗読させていただきます。
                 (委員長報告(案)朗読)
 以上です。御確認をお願いいたします。
 
○赤松 委員長  委員長報告について確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をいたします。また、ただいまの委員長報告をもちまして、付議事件であります議会基本条例の策定に関する調査を終了することを確認してよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 また、委員長から議長への付議事件の調査終了についての報告は、この委員長報告の内容をもって行うことでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認します。以上で、10回にわたる審査の全てを終了いたしました。委員長報告も確認されましたので、本当に長いこと、お忙しい中御議論いただきまして、ありがとうございました。
 以上で閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成25年2月5日

             議会基本条例の策定に
             関する調査特別委員長

                    委 員