○議事日程
平成24年12月臨時会
鎌倉市議会12月臨時会会議録(1)
平成24年12月27日(木曜日)
〇出席議員 27名
1番 千 一 議員
2番 西 岡 幸 子 議員
3番 飯 野 眞 毅 議員
4番 伊 東 正 博 議員
6番 中 澤 克 之 議員
7番 長 嶋 竜 弘 議員
8番 石 川 敦 子 議員
9番 久 坂 くにえ 議員
10番 渡 辺 隆 議員
11番 納 所 輝 次 議員
12番 岡 田 和 則 議員
13番 渡 邊 昌一郎 議員
14番 高 野 洋 一 議員
15番 小田嶋 敏 浩 議員
16番 安 川 健 人 議員
17番 三 宅 真 里 議員
18番 太 田 治 代 議員
19番 山 田 直 人 議員
20番 中 村 聡一郎 議員
21番 大 石 和 久 議員
22番 前 川 綾 子 議員
23番 池 田 実 議員
24番 吉 岡 和 江 議員
25番 赤 松 正 博 議員
26番 高 橋 浩 司 議員
27番 石 川 寿 美 議員
28番 松 中 健 治 議員
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〇欠席議員 なし
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〇議会事務局出席者
事務局長 讓 原 準
次長 花 岡 邦 彦
次長補佐 鈴 木 晴 久
議事調査担当担当係長 成 沢 仁 詩
書記 木 村 哲 也
書記 木 田 千 尋
書記 窪 寺 巌
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〇理事者側説明者
番外 1 番 松 尾 崇 市長
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〇議事日程
鎌倉市議会12月臨時会議事日程(1)
平成24年12月27日 午後2時開議
1 諸般の報告
2 会期について
3 議会議案第15号 鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定につ 飯野眞毅議員
いて 渡辺 隆議員
中村聡一郎議員
前川綾子議員
高橋浩司議員
外1名提出
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〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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鎌倉市議会12月臨時会諸般の報告 (1)
平成24年12月27日
1 12 月 27 日 飯野眞毅議員、渡辺隆議員、中村聡一郎議員、前川綾子議員、高橋浩司議員外1名か
ら、次の議案の提出を受けた。
議会議案第15号 鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について
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(出席議員 27名)
(14時00分 開議)
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○議長(伊東正博議員) 定足数に達しましたので、議会は成立いたしました。
これより平成24年12月鎌倉市議会臨時会を開会いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。21番 大石和久議員、22番 前川綾子議員、23番 池田実議員にお願いいたします。
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○議長(伊東正博議員) 日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
お手元に配付いたしました印刷物のとおりであります。
ただいまの報告に御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
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○議長(伊東正博議員) 日程第2「会期について」を議題といたします。
お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日の1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、会期は1日間と決定いたしました。
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○議長(伊東正博議員) 日程第3「議会議案第15号鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
提出者から提案理由の説明を願います。
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○20番(中村聡一郎議員) (登壇)ただいま議題となりました議会議案第15号鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について、共同提案者及び賛成者を代表いたしまして、私から提案理由の説明をさせていただきます。
便宜、お配りいたしました議案書の朗読をもちまして、説明にかえさせていただきたいと思います。
二元代表制の中で、議会の責任はますます重要となり、その能力向上を図ることは、鎌倉市の将来のために必要不可欠である。
そして、厳しい財政状況を迎えている鎌倉市で、議会の立場からも行財政改革には積極的に協力を行うべきであるが、加えて、議会はその持てる能力を最大限に発揮し、市の課題を解決する使命を負っていることは論をまたない。
そこで、議員定数削減による経費を、議会事務局に法制担当書記を設置するなど効果的な調査力向上の環境構築に充て、充実した議会提案を実行し、鎌倉の未来に生かしていくことも議会に求められていると考える。
よって、現行の条例定数を2名削減することを提案するものである。
総員の御賛同を賜りますようお願い申し上げて、提案理由の説明とさせていただきます。
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○議長(伊東正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
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○27番(石川寿美議員) 今回の条例改正の議員提案につきまして、市民にも説明のつかない不明な点が生じていますので、個々質問させていただき、明らかにしていきたいと考えます。
まず、定数削減をお考えになった理由として、厳しい財政状況を踏まえて、行財政改革には積極的に行うとあります。この議案を提案される目的は、行革を進めるための条例改正なのでしょうか、お伺いいたします。
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○20番(中村聡一郎議員) それでは、提案者を代表いたしまして、私のほうから答えさせていただきます。
今、行革をということでございましたけれども、今回お示しいたしましたのは、議会の調査能力や政策立案能力などを高めるという一つの目的を達成するため、議会費の総枠の中で、その経費を捻出しようということが必要であるという考え方に基づくものであります。
加えて、厳しい財政状況の中、少しでも行政改革に寄与すべき行動として御提案をさせていただいたものでございます。
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○27番(石川寿美議員) 今のお答えですと、重きを調査能力の向上の環境構築に充てと書いてありますけれども、やはり2名削減をするというのは行財政改革になるのではないかと、この文面から見ると、そう察せざるを得ないんですけれども、もう一回お伺いいたしますけれども、2名の削減というのは、この議会調査能力向上の環境整備に充てるということでよろしいんでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 調査能力全てに充てるというわけではございませんけども、概算ではございますが、約2名の議員定数の削減によって、今、4%の削減もやっておりますが、そうしたことを考えずに、単純に28人対26人の計算でいきますと、約1,740万円ほどが来年度の経費削減になるわけでございます。ですから、先ほども申し上げているとおり、今回は議会改革の側面と、行政改革の側面、両方を持っておりますので、全額をどちらかに充てるということではなくして、二つの側面から御提案をさせていただいているものでございます。
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○27番(石川寿美議員) 2人の削減で1,740万円ほどの削減効果があるとおっしゃいました。しかし、そもそも2人の削減、給与の2人分が発生するということだと思います。ですが、そこが問題なのではなくて、でしたらば、二つの要素、行革と法制担当の書記を置くということなんですけれども、2人の削減でなくてもいいわけですよね。行革を進めるならば、4人でもいいわけなんです。せんだって議員提案された、4人の削減がありましたけれど、それを否決しているわけですよね。だから、数字というのは根拠がないと私たちは考えるんです。今までも、いろんな、議会運営委員会の中でも検討してまいりました。審査もいたしました。その数が、根拠がなくて出せなかったという経緯があります。このことについて、2人を充てるという、この最後の文面ですね、よって、現行の条例定数を2名削減することを提案するものであるという、この一文が前段の内容と整合性が合わないと思うんです。どうして2人に絞られたのかお伺いいたします。
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○20番(中村聡一郎議員) 削減数のお話につきましては、いろいろ議会運営委員会の中の検討会でありますとか、かなり時間をかけて、なかなか結論が出なかったという経緯があると思います。
数の根拠といいますのは、今回は、一つの理由の中で、議会の調査能力を高めるということを掲げさせていただいておりますので、やはり議会が市民の要望にきちんと応えているかどうかということで、議会に対する定数の削減という議論が減ってくるのではないかなと私は思っております。むしろ、議会がしっかりと調査能力を高めることで、市民に応えられる議会を目指していれば、そういう議論は少なくなってくるとは思うんですが、一方で、たび重なる議員定数の削減などの陳情も出ています。この辺は、やはり議会が市民の要望に応え切れているのかどうか、見詰め直すことも必要であるのかという考えから、今回はその2名を減らしたことによる調査能力の向上ということに結びつけた御提案をさせていただいているところでございます。
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○27番(石川寿美議員) それでは、ちょっと質問の方向性を変えます。
ところで、法制担当というのは、どういった基準で選び、誰が任命するのか教えてください。
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○20番(中村聡一郎議員) 私の答えられる範囲でということになろうかと思います。今回、法制担当という一つの言葉を提案理由の中に書かせていただきました。これにつきましては、今期、各議員の御努力によりまして自転車条例の策定でありますとか、あるいは観光厚生常任委員会が実施しましたごみに関するアンケート等、こうしたことが、事務局の能力を充実させることによって、より効果を発揮できる一つの行動であったのではないかと思っています。こうした議会側のいろいろなアクションが、今後さまざまふえることも期待して、そうした法制担当の方々を充実させていくということは必要なのではないかと考えております。
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○27番(石川寿美議員) まだ、お答えになっていらっしゃらないと思いますけど、今の答弁ですと、別に法制担当がいなくても条例提案というのはできるわけです。自転車条例におきましては、そうだったかもしれませんけれども、私たちはエネルギー条例を提案するに当たり、法制担当、自分たちのネットワークを使いながら、専門の先生に教わり、策定いたしました。
もう一つの質問ですけれども、誰が任命するのかを教えていただきたいと思います。
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○20番(中村聡一郎議員) 議会事務局の人事ということは、前回、いろいろ確認をしましたけれども、議長がその選任権を持っているということで確認をしているところでございます。
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○27番(石川寿美議員) 確かに、法制担当というのは、ある意味では必要かもしれません。今まで議会運営委員会の中でもそういう議論がありました。しかし、議員の定数を削減して、そこから財源を持ってくるとは、別な次元だと私どもは考えております。しかも、法制担当という専門職ということに当たると、どのような分野の方を選ぶのか、誰がどうやって決めるのかが大変苦労する話だと思います。しかも、選ぶ人によっては、専門分野が違って、これからの議会運営を左右するわけで、じゃあ、その法制担当がこれでいいですと言って、それをそのとおりにするのかどうかという問題も発生するかと思います。
それに、この提案理由の書き方ですと、今の議員と、議会事務局の能力がないかのような、そういった捉え方もするんですね。これはみずからを否定しているようなもので、これについてはどうお考えであるかということと、やはりその選ぶ人の偏りを抑えるためには、どういった基準で選ぶのかは今明確に示していただきたいと思います。
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○20番(中村聡一郎議員) 能力のお話が出ましたけれども、能力が何をもって高いか低いかというのは、なかなか評価が難しいと思っております。私どもは、今が決してマックスの能力を発揮できているというふうには考えておりません。まだまだ、いろいろな調査、例えば、委員会に参考人を呼びますとか、そうしたことで、いろいろ今期できなかったことも含めて、まだまだ議会の持てる能力というのは潜在力がたくさんあるかと思っておりますので、そういったことを高める一つの要素になるのではないかというふうに考えております。
それからもう一つ、もちろん人事の話ですから、慎重にということはわかっております。そういったちょっと具体的な内容になると、どういうところまでお示しできるかわかりませんが、各会派で議員さんの、いろいろな御意見を聞きながら、中立的な意見を持てる方を選任するのが適当であるかと思っております。
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○27番(石川寿美議員) 中立的な人を選ぶということも大変なことだと思います。それから、今、議会の中には、いろんな規定やルールがあるわけですけれども、調査をするというのが議員の本来の仕事だと思っております。そういった意味では、政務調査費、今、政務活動費に変わりますけれども、これらを利用して、自分たちが持っているネットワークで調査・研究することが日々行われているわけですけれども、そういったものを利用するとはお考えにならなかったんでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 当然、政務調査費、政務活動費を活用するということは十分に必要だと思っております。
しかしながら、先ほどもお話ししましたけれども、会派を超えてさまざまな調査をするということもございますし、そうした調査を充実させるということは、政務調査費だけに頼らない一つの方法もあるのかなと思っております。
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○27番(石川寿美議員) その会派を超えてが大変難しいことだと私たちは思います。私たちは、会派主義、政党も違います。そういった中で、中立の人を選ぶ、それも1人に限定をするのか、2人に限定かわかりませんけど、限定をしてしまうということに、議会の危うさやもろさを感じてしまうんです。その人が言ったから、この意見はマルですよ、正しいですよという意見に流されてしまう、それが議会のありようですかと、私は言いたいんですけど、もう一度お答えください。
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○20番(中村聡一郎議員) ですから、そういった逆に限定をする必要もなくて、さまざまな角度での御意見を伺う場面というのが、我々も必要になってくるのだと思います。
例えば、一方からの御意見を聞くということだけで判断をしてしまうというのは、そこで議会の判断をしてしまうというのは、非常に危険なことでありますので、そうした意味でも、調査範囲を広げていくということは必要なことだと考えております。
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○27番(石川寿美議員) 法制担当の置き方、常駐させるということには、ちょっと今の御意見では納得がいかないんですけれども、例えこれが可決されたとします、しかし、予算提案権は市長にあります。この市長の御意見を、御意向をお伺いしないとわからないんですけれども、市長は常日ごろから行革を進めるとおっしゃっておりますけれども、議員定数を削減しても、いわゆる職員配置するということには変わりないわけで、行革とは言い切れないという、この議会提案になるんですけれども、そのことについてどのようにお考えでしょうか。
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○松尾崇 市長 この議案がもし可決されるとするならば、その後、こうした提案内容になっておりますので、協議をさせていただきたいというふうに思います。
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○27番(石川寿美議員) 今、予算編成をされていると思いますけれども、仮に、きょう可決されたとして、次年度には間に合うんでしょうか。2月には予算を提案しなければならない時期ですけれども、それには間に合うとお考えなんですか。
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○松尾崇 市長 もちろん、可決をされ、協議をさせていただくということですけれども、時間的には間に合います。
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○27番(石川寿美議員) もう一度、市長にお伺いいたしますけれども、これは行革にはならないと思うんですね。定数削減しても職員を配置する、市長がおっしゃっています、協議するとはおっしゃっていますけど、もう一度、行革とは言い切れないという提案についてはどうでしょうか。
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○松尾崇 市長 どういった中身になるのかどうかというのは、それは協議をさせていただきたいと思います。行革という視点では、さまざまな見方というのはあるというふうには思います。
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○27番(石川寿美議員) いまだその程度のお答えだと思います。
次の質問に移ります。鎌倉市議会では、議会改革を進めるために特別委員会を設置いたしました。今、この審議をしているところなんですけれども、前段であった、議会運営委員会の中で議員定数削減について議論を重ねてきましたけども、先ほども言いました、結論が出なかった経緯があります。その間にも、市民からの削減の陳情が提出され、審査もいたしました。4名削減の議員提案もせんだって審査をしたばかりです。いずれも継続、不採択の結果を得ています。これは議員数の根拠がなかったことでもあると思います。これだけ議員定数というのは、先ほども言いました、根拠がなく、数を限定することができないということはわかったと思います。
ですが、ついせんだっての12月議会において、定数2名削減の陳情を、議会では不採択の結果を得ました。市民の陳情に反対をしながら、2名削減の議員提案を提出するというのは、市民にとっても、この一連の行為がとってもわかりづらいものです。市民に対しての相応の説明が生じると思います。この市民の陳情というものをどういうふうにお考えなのか、議会運営委員会の中で、陳情に反対された方、今、今回提案者になっていらっしゃいますけれども、その方にお伺いをしたいと思います。
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○20番(中村聡一郎議員) 私どもの会派は2名の削減の陳情には賛成をしておりますのですが、一応、私が確認している範囲では、議会運営委員会の中でこうした陳情が出たときに、やはり陳情による判断でなく、議員みずからがこうした提案をするというような話、意見もあったというふうに伺っておりますので、陳情に反対をしても、議会定数の削減、みずから判断していくというのは、矛盾するところではないと思っております。
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○27番(石川寿美議員) ちょっと、意味不明なので、もう一度御説明いただけないでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 手元に資料がないので、記憶で申しわけございませんが、先日の2名定数削減の陳情は、私はやはり行革の側面しか、陳情の要旨に書かれていなかったと思っております。すなわち、今回の提案理由とは、2名を減らすという、結果においては同じかもしれませんが、その提案の理由が異なっていると私は判断しております。
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○27番(石川寿美議員) しかし、この提案理由の中にも、厳しい財政状況を迎えている鎌倉市で行財政改革に積極的に協力を行うものであると、一文をうたっているわけですよ。とすることは、全面否定ではないわけですよね。ですので、あのときの議会運営委員会での立場としては、賛成をするか、退席をするか、というほうが妥当だったと考えます。その件についてはどうでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 陳情の要旨に、ちょっと今手元にないので、確認はできませんが、少なくとも、やはり二つの側面は書かれていなかったということであれば、今回御提案させていただいているのは、議会改革というところにも提案理由の中に、先ほど来の質疑にもありますけれども、そこにも重きを置いているわけでございます。
ですから、陳情自体に不採択という結論を出しても、今回の議会提案のところに賛成するというのは、私の判断ですが、矛盾するものではないと思っております。
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○27番(石川寿美議員) しかし、中村聡一郎議員の会派である議会運営委員会のメンバーの方は賛成をなさったわけなんですよ。矛盾が生じるんですけれども、どうしてそうやって、同じ提案者の中で意見が分かれたんでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 議会運営委員会の陳情審査の際に、私どもの会派から出ている山田議員が、あのときは陳情の要旨には賛成するけども、陳情の理由については、そういう限りではないというふうなことを述べさせていただいて、そして陳情の要旨だけを見て、その2名減るというところだけを見て賛成をさせていただくというような形で判断をさせていただいたと記憶しております。
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○27番(石川寿美議員) その判断が私は正しかったと思っております。
御本人にお伺いしたいんですが、よろしいでしょうか。
反対をなさった方に答弁を願いたいと思います。
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○22番(前川綾子議員) 反対の理由を申し上げます。2名削減の反対の理由ですけれども、私が申し上げましたのは、あのときは、たしかあの陳情は人口割で書いてあったと思いますけれども、人口割の内容だけでは、他市もいろいろな人口割での計算でのお話もありますけれども、私の会派といたしましては、人口割での議員の数というのは、地域性もありますし、人口の密度もありますので、そういう意味では非常に危険なものがあるというふうに判断しておりますので、2名削減のことに関しての、人口割のことは反対させていただきたいというお話をさせていただいたと思います。
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○27番(石川寿美議員) 人口割であっても、あれは行革であったと思います。行財政改革に寄与した2名削減するというのを人口比率を用いてあらわしていたと、私は考えております。
今、前川議員から理由はお伺いしましたけれども、やはりこの市民の2名削減という陳情、これが結果論としては、同じ数を物語っているんですけれども、これをまた議員提案をするということ自体が、陳情であっても、意思決定をするという行為が議案に相当するという意味から、一事不再議ということも当たると解釈する方もいます。だから、この一事不再議というのは、いろんな解釈があり見当がつかない、いろんな人の意見があるんだなと思います。だから、法制担当を1人に絞るなんていうことはできないんだと改めてお伝えをしておきます。
それから、今、議会基本条例の策定中で、定数削減についての項があります。その項によれば、議員定数の改正に当たっては、市政の現状や課題並びに将来の展望を十分に考慮するとともに、市民等の意見の聴取及び反映に努めるものとするという案文を、私もメンバーでありますが、こういう案文をつくりました。このことを提案者の方たちは、どうお考えになりますでしょうか。
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○20番(中村聡一郎議員) 現在、鋭意特別委員会で議論されていることは承知いたしております。定数の議論については、この委員会でどこまで御議論いただくか、まだわからないところもあるわけでございますけれども、先ほども申し上げましたけれども、検討会の中で、議員定数の結論については、一定の議論を踏まえた上で、なかなか結論が出なかったということも事実でございます。私どもといたしましては、このタイミングを失すれば、先ほども予算編成の問題のこともございましたけれども、やはり今期の議会でこれだけ議論をして、何も結論を出せないということにも至るのではないかという危機感もございます。そうすれば、やはり議会に対する信頼感を失うことにもつながりかねません。よって、今回臨時会の招集までお願いいたしまして提案の運びとなったということでございます。
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○27番(石川寿美議員) 再三申し上げていますけど、特別委員会並びに議会運営委員会では、その定数の2というのが、根拠が持てずに数を出せない、今の状況にあるわけなんです。先ほどからお伺いいたしておりますけれども、この提案は2名削減です。その2の根拠が、今まで聞いた中でも、私には根拠が見出せないんですけれども、ここが明確にならない限り、この提案の理由づけができないわけなんです。法制担当の書記を置く、議員定数による行革を進めると、両方のことがあるんだったらば、2でなくても4でもよかったと、先ほど言いましたけれども、なぜ2にこだわったのか、それをお伺いします。
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○20番(中村聡一郎議員) 2とか4とか、そこの議論をしますと、また平行線で結論が出ないということもあります。今回は、2をお示ししましたのは、最初にお答えしたかもしれませんが、とにかく調査能力や政策立案能力を高める、議会のそうした能力を高めていくことも一つの主眼と置いて御提案をさせていただくということでの2名ということでございます。
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○27番(石川寿美議員) その理由の2がわからないんですね。なぜ2名なんでしょうか。4名でもいいわけなんですよと、私は再三申し上げているんですけれども、要するに、その数というのは誰にも見出せないんです。ですから、議会基本条例の中でもきちんと審査をして、市民の皆さんにもお伺いを立てる、パブコメですかね、これだと。そういう手続を踏みましょうという案をつくっているわけなんですね。その私たちの議論してきた経過を踏みにじるような提案をみずから議員提案でしてもいいのかと、私は本当に憤りを感じるんですけれども、議会基本条例が可決する前に、もうやってしまったほうが得だなというふうに見えてまいります。パフォーマンスととられてもしようがないと思うんですけれども、そのことについては、どうされますか。
今後、これが可決したとして、また、議会基本条例が制定されたとして、どういった手続が必要だったと、どういった手続が今後求められると思われますか。
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○議長(伊東正博議員) もう一度、ちょっと質問を整理していただけますか。
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○27番(石川寿美議員) 議会基本条例で、一生懸命条例案をつくっているんですけれども、議員定数の削減については、市民の意見の聴取及び反映に努めるものとするという案文を今つくっているわけなんです。ですけれども、この条例が可決する前に、こうやって議員提案を出されてしまうと、このつくった意味がなくなってしまうのではないかと、私は考えるんです。
ですので、どうして今出さなきゃいけなかったのか、そのことをお伺いしたいと思います。
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○20番(中村聡一郎議員) どうして今かと言われると、先ほども御答弁させていただいたように、やはり来年度の予算編成のためにも、このタイミングで結論を出すべきというふうに判断をいたしております。
確かに、パブコメをとったらどうかというようなお話もございます。これは恐らく、いろいろな種類にもよりますけれども、私はこの議員定数に関しては、具体的な数字というのは、パブコメを出したところで、なかなか2がいいのか、4がいいのか、あるいはもっと大きな数字がいいのかというのは、結局は結論が出しにくいと思っております。ですから、みずから議員が覚悟を持って、定数を減らしていくという判断を今回提案者の方々に御協力いただいて、2という数字で出させていただいたということでございます。
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○27番(石川寿美議員) よくわからないんですね、2の定数についての根拠が。本当に、4でもよかったのではないかと、私は考えます。
しかし、定数を削減するというのは、やはり民主主義の間口を狭めると私どもは再三言っておりますけれども、議員みずからそれを提案するというのは、本当にいかがなものかなと思っております。
まとめに入らせていただきますけれども、今回、一事不再議で、こうやって臨時議会を開催しなければならなくなりました。同じ議論を重ねることが議会の権威としてどうなのかというところが、一事不再議をかけて、同じ会期の中でやらないというのが原則です。
ですが、先ほどから聞いていますけれども、議員というのは、政務調査費、政務活動費になりますが、それが与えられているのであって、別に同じ会派の中、政党の中で、政策とか考えも違います。だから、法制担当を1人に絞ることはかなり危険なことであることは先ほども申し上げました。
ですから、政務調査費をそれぞれが活用して、そういった先生やら有識者やら、専門家に話を聞く、行政担当もそうだと思います。そういったことにお金を使うために私たちは政務調査費をいただいていると考えます。
しかし、議員の定数が先ではなくて、行革を進めるならば、やはり報酬の削減や議員に係る経費、これを削減するのがまず優先されるべきだと、私ども神奈川ネットは考えています。
それから、そうやって、いろんな人とのネットワークを持つ、これも議員の資質の問題です。ですので、議会力をアップするというのは、そういうネットワークをいかに張れるか、議員一人一人がどれだけのネットワークを持っているかにもよってくると思います。ですから、1人に絞ってしまうと、それだけネットワークをする機会を失ってしまうことにもなりかねないと思います。
所沢市議会では、同じように、私がせんだって申し上げました、議員定数削減について市民に問うという、こういったことを考えられていらっしゃいます。統一地方選直前の12月議会において、議員提案で6名減やら、2名減やら、4名増の条例案がそれぞれ議員提案され、全滅するというパフォーマンス合戦があったそうです。それに対する反省もあって、議会基本条例上の根拠に基づく審議会を議会に設置して、その答申に基づいて、これから1月にパブコメ、公聴会などを行う予定だそうです。議会全体として、定数問題をどのように検討し、結論を得ていくかについてのプラットホームをつくり、個別的なパフォーマンスが乱立することを防止したいということだそうです。
ですので、私もせんだって大分県佐伯市の事案を提案させていただきました。やはり、議員だけで、議会だけで定数削減ではなくて、市民の方にもきちんと理解をしてもらうことが民主主義だと思います。
ですので、みずから議員が民主主義の間口を狭める議員提案、議員定数削減については、私たちは納得するものではありません。選挙に向けてのパフォーマンスと言わざるを得なく、削減には反対をいたします。
以上、質疑を終わります。
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○議長(伊東正博議員) 質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第15号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第15号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議会議案第15号鎌倉市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(多 数 挙 手)
多数の挙手によりまして、議会議案第15号は原案のとおり可決されました。
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○議長(伊東正博議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
平成24年12月鎌倉市議会臨時会はこれをもって閉会いたします。
(14時39分 閉会)
平成24年12月27日(木曜日)
鎌倉市議会議長 伊 東 正 博
会議録署名議員 大 石 和 久
会議録署名議員 前 川 綾 子
同 池 田 実
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