平成24年教育こどもみらい常任委員会
7月30日協議会
○議事日程  
平成24年 7月30日教育こどもみらい常任委員会(協議会)

教育こどもみらい常任委員会協議会会議録
〇日時
平成24年7月30日(月) 16時30分開会 18時00分閉会(会議時間1時間21分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
前川委員長、久坂副委員長、石川(敦)、渡辺、納所、小田嶋、高橋の各委員
〇理事者側出席者
宮田(茂)教育部長、三留教育部次長兼教育総務課長、安良岡教育部次長、川合教育指導課長
〇議会事務局出席者
花岡次長、笛田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)学校における教育相談・個人面談等の概要について
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○前川 委員長  それでは、教育こどもみらい常任委員会協議会を始めます。
 会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。納所輝次委員にお願いいたします。
    ───────────────────────────────────────
 
○前川 委員長  本日の審査日程の確認をしたいと思います。次第のとおりで、いかがでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○前川 委員長  日程第1報告事項(1)「学校における教育相談・個人面談等の概要について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
 
○宮田[茂] 教育部長  始まります前に、私ごとで恐縮です。6月定例会は、体調不良のために欠席させていただきました。大変御迷惑をおかけしました。
 本日は、お忙しいところ、お集まりいただいて、ありがとうございます。本日、お集まりいただきましたのは、国会議員の長島一由議員から、先般、滋賀県大津市で起きました、いじめの件に関しまして、鎌倉市も含めます神奈川4区の自治体における、いじめの実態を知りたいというようなお話がございました。
 こうしたことから、現時点でわかった範囲の中での内容を長島議員に回答することとしておりますが、回答の内容につきまして、まず、教育こどもみらい常任委員会の皆様にお知らせする必要があるだろうという判断をさせていただきまして、本日このような場を設定させていただいたところでございます。
 詳細の内容については、教育指導課長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 
○教育指導課長  学校における教育相談・個人面談等の概要について、御報告をさせていただきます。
 7月下旬に、国会議員の長島一由議員から、電話にて、神奈川4区の市区町の小・中学校における、いじめやいじめを原因とした不登校に関する件数等の情報提供の要請がありました。それを受けまして、平成23年度に文部科学省が実施した児童・生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の結果に基づき、平成22年度の内容について、口頭でその内容をお知らせいたしました。
 その内容につきましては、平成23年9月の当常任委員会で御報告させていただいたところでございます。
 その後、長島議員から、いじめに関する児童・生徒からの申し出等についてどのような内容があるのか、その内容についての情報提供の要請がありました。
 各学校では、教育相談、個人面談などの機会や生活アンケートを実施する中で、児童・生徒から悩みや困ったことを把握し、また、日ごろ考えていることなどを聞く機会を設定しております。
 そこで、今回は1学期に実施した学校の教育相談等で把握した、いじめに関する事項を資料のようにまとめ、長島議員に報告しようとしていますことを報告いたします。
 以上で報告を終わります。
 
○前川 委員長  ただいまの報告について、御質疑はありませんでしょうか。
 
○高橋 委員  委員会にちゃんと報告をいただいていることであれば、特にお話をしていただかなくてもいいんじゃないかなと思うんですけれども、委員会に報告をしていなかったことを長島代議士に資料として出すということで開催されているんですか。
 
○教育指導課長  文部科学省で実施をしています、児童・生徒の問題行動等の生徒指導上の諸問題に関する調査、これについては毎年度御報告させていただいておりますが、今回、要請のありました内容につきましては、具体的に面談ですとか、アンケートの中で記載をされた内容ということで、今まで私どももそこまでの細かい内容についての調査等、また国も調査をしておりませんでしたので、学校に聞き取り等を行った結果がございまして、今回御報告をまず当常任委員会にさせていただくという流れでございます。
 
○高橋 委員  こういう具体的なものは一度も出されていないですよね。これについては改めて今回調査をしたのか、それとも今までも調査の中にこういったものがあって、委員会のほうに報告していなかったのか、それはどうなんですか。
 
○教育指導課長  今まではこういう調査をしておりませんで、今回のためにこういった形で聞き取り等をいたしましたものです。
 
○高橋 委員  ということは、平成22年にやった内容について、長島代議士のほうにお話をしたと。その内容については23年9月の当常任委員会に報告していますよという報告があったわけですけれども、今回のものと、それとは別に連動しているものじゃないわけですよね。
 
○教育指導課長  御報告しているものと、今回この内容は連動しておりません。御報告させていただいているのは、いじめの件数ですとか、不登校の件数、そういったものの内容のみになりますので、今回は全く初めての御報告という形になります。
 
○高橋 委員  そうすると、長島代議士とのやりとりの経過の中において委員会で報告したことも報告をしましたよと。それとはまた別に、今回こういう調査をした結果、こういうものが学校の聞き取り調査で出てきたということで、改めて報告をして、それについて、長島代議士にも情報の提供をしていくと、それに対する報告ということでいいわけですか。
 
○教育指導課長  そのとおりでございます。
 
○高橋 委員  状況はわかりましたけれども、内容を見ますと、悪質だなと、何か物をトイレに捨てたりとか、そういうことも書いてあったり、これで済まされるものなのかなという部分も散見されるんですけれども、これはこの後、どういうふうに対応するつもりなんですか。
 
○教育指導課長  まず、これは各学校が児童・生徒から察知をした内容になっておりますので、まずは学校できちんと児童と面談等、そういった話をしっかりと聞く中で学年や学校全体での対応をして、解決したもの、それから解決に向かっているもの、または指導途中というふうなことで進んでおります。
 内容によりましても、学校から教育委員会にも相談があったり、または相談センターで実際にカウンセリングを行うということを進めたりということで、継続のものにつきましては、学校、それから教育委員会も、内容によっては一緒にそういったものについて継続的に取り組んでいくということで解決に向けて進めていく考えでおります。
 
○高橋 委員  ここのところ、いじめとは直接関係のあるものではないですけれども、先生の不祥事といいますか、そういったことで議会に報告をいただいて、そのときに、ちょうど大津市のいじめの自殺の問題なんかが騒がれていたときでしたから、鎌倉のいじめの関係は大丈夫ですかと、そういうお伺いをさせていただいたんですね。そうしましたら、以前はそういう問題も承知をしていましたけれども、最近はそういう問題について教育委員会としては承知をしていませんと。そういうこともあって、先生の研修を8月にしますよとか、そのときに、この際だから全校的にいじめの問題についても調査をしていただけないでしょうかというお願いもさせていただいたんですけれども、これはいつ学校の聞き取り調査というのをされているんですか。
 
○教育指導課長  この内容自体につきましては、7月中旬から下旬にかけてというところでやっております。
 
○高橋 委員  7月の中旬から下旬って、今は7月の下旬なんですけれども、実際に何日から何日までというのはわかりますか。
 
○教育指導課長  教育委員会で聞き取りをしたものにつきましては、7月18日から7月23日にかけまして、学校長から聞き取りをいたしました。その聞き取りをした内容につきましては、学校ではこの1学期に実施した内容ですので、若干学校によってやった時期は違いますが、5月から7月にかけて学校が計画的にやった内容のものについて聞き取りをさせていただいております。
 
○高橋 委員  学校側へは何か文書で通知を出しているんですか。それとも電話で、口頭でやっているんですか。
 
○教育指導課長  一応プリントをつくって、それについて返してもらっております。
 
○高橋 委員  できたらその現物というんですかね、見させてもらいたいんですけど、どういうものを学校側に送っているかですね。
 
○前川 委員長  暫時休憩いたします。
              (16時45分休憩   16時51分再開)
 
○前川 委員長  再開させていただきます。
 
○高橋 委員  初めてこういうアンケートをやられたんですかね。
 
○教育指導課長  今回こういうアンケートは初めてやっております。
 
○高橋 委員  何かこういうことというのは、別にアンケートをとらなくても、随時報告をしていただくような仕組みというのが大事じゃないかなと思うんですけれども、何かすごい唐突ですよね、いきなりアンケートが来て。何か大津市の関係で、皆さんそういうふうに思うでしょうけれどもね。要するに、国会議員から問い合わせがあって、こういうことをやったわけですよね。学校にしてみれば、今まで何もしていなかったのに突然、教育委員会から何でこんなの来たのかなと。これを見ると、やったところとやっていないところがあるだろうということでのアンケートになっているんですけど、未実施校というのは、小学校何校、中学校何校ですか。
 
○教育指導課長  1学期に実施をしていないものにつきましては、小学校が4校、中学校はゼロでございます。
 
○高橋 委員  未実施校については、今後予定がある場合にはいつごろやる予定かという、どういう内容をいつごろやる予定かというふうなことで回答するようになっているんですが、4校とも、2学期ないし3学期の中ではやる予定にはなっていますか。
 
○教育指導課長  全校が2学期以降に実施することになっております。
 
○高橋 委員  それはよかったなと思いますが、やればこうやって出てくるんですね。ですから、やっぱりこういうものは随時掌握しながら進んでもらいたいなというふうに思うんですが、それで結局、各派代表者会議に御報告をいただいたときに、教育長と部長がお見えになって御報告をいただいたんですが、そのときに鎌倉市は、いじめは大丈夫ですかと言ったら、今のところ、そういう報告はありませんから大丈夫だと思いますという話だったんですが、実態としてはこういうことが行われていたということなんですよね。
 それで、あえてもう一つ突っ込んで聞くんですけども、不登校の生徒というのは、小学校で何人、中学校で何人と今把握していますか。
 
○教育指導課長  実は、不登校、それからいじめの件につきましては、先ほど申し上げました文部科学省のものが、今年度、23年度の内容についてという調査が入りまして、それについて、県や国への回答を毎年行っておりますので、これについては、9月に御報告をさせていただこうかと思っております。
 
○高橋 委員  それは、9月は9月でやっていただいていいんですけど、私が今質問していて、わかるんだったならば今答えてもらいたいんです。
 
○教育指導課長  今集計をしておりますので、正確な数字は今ここで申し上げられないんですが、中途半端な数字を申し上げるといけないと思いますので、集計ができ次第、きちっと報告をするということでお願いしたいと思うんですが。
 
○高橋 委員  要するに、不登校の方は何人いますかって、何かばらばらであるんですか。事例ごとに何か整理されて、学校で何件と言って小学校の数を足し込みすれば出るものじゃないんですか。そういうふうにはなっていないんですか。
 
○教育指導課長  文部科学省のほうが、何が不登校の原因になっているかという区別のものもありますので、そういうところの集計が必要になってくる形なんですが。
 
○高橋 委員  要するに、何が原因でということは今聞いていないんです。不登校の生徒が何人いますかということを伺っているんですけど、それは足し込みすれば、すぐ出るものじゃないんですか。
 
○教育指導課長  今その足し込みのところが手元にないんですけれども、基本的に国の集計が全部終わってから公表をするというふうな形になっておりますので、申しわけないのですが、お時間をいただければと思うんですが。
 
○高橋 委員  具体的に、私のところにいじめが原因で不登校になっているという御父兄から相談があったんですね。そういうのは掌握していますか。
 
○教育指導課長  中学校に関して言えば、毎月、生徒指導対策協議会というのがございまして、各学校でのそういった状況を情報交換する会がございます。そちらのほうにも教育委員会から出席をいたしまして、その報告の中では、そういった状況が今どういうふうになっているかということは把握をしておりますが、個別全てのことについての状況については把握してございません。
 
○高橋 委員  要するに、いじめが原因で不登校になっている生徒がいるということは把握しているということでいいんですね。
 
○教育指導課長  はい、それはしております。
 
○高橋 委員  それは中学校だけですか、小学校はないですか。
 
○教育指導課長  小学校は学校からそういった相談等がありますので、その中で把握をしております。
 
○高橋 委員  そうやって把握しているわけですよ。あるんですよ、実態として。それなのに教育長も部長もそういうことを掌握していないんですよ。何で報告しないんですか。
 
○教育指導課長  この4月、今年度に入ったもので継続も含めてですけれども、その分については報告をしております。
 
○高橋 委員  じゃあ部長と教育長がうそをついたということでいいんですね。
 
○教育指導課長  申しわけありません。その場面、私も状況がわからないんですが、内容については報告をさせていただいております。
 
○宮田[茂] 教育部長  全体として、その辺のところは把握できていなかったということはあろうかと思います。
 
○高橋 委員  いじめで、それだけじゃないですよ。特徴的な特筆すべき課題として、いじめが原因で不登校になったという当事者がいるということを、担当の課長が把握していると。それを部長に対しても、教育長に対しても報告は上げていると。ところが、教育長や部長は全体の中でそれを捉えて、特に重要な課題としての認識を持っていなかったと。こういう話なんだと思うんですけれども、そういうことがあるから大津市みたいな重大な事件に発展するんじゃないかなというふうに思うんですね。小さな芽が出たところで、いかに対応していくかということが一番大事で、事が不登校になって、それがまた学校に復学できるようになるといったら大変な時間がかかるし、子供も物すごいストレスだと思うんですね。そういうことが重なっていって、最終的に自殺をする子もいたりするわけですから、これはやっぱりもう一回ちゃんと一から洗い直していただきたいなと思うんですね。教育委員会としてどういうふうに対応していくのかと。
 かつての委員会の中で、これは中学校の話ですけれども、担任の先生がまず学校に来たら何をするんですかと。パソコンをあけて自分の学校の生徒の書き込みがないか、そういうことをチェックしてやりますと。ネットの被害みたいなものはほとんどないという認識だったんですね。ところが、これにはもう出てくるんですね。ネットに書き込みがあったと。こういうことも学校で把握ができていないわけですよね。そういうことをやっていますよと言いながらも、結果的には、学校で把握できていないからこういうふうなところに出てくる。
 やっぱり全体としてこの問題、これだけで済ましちゃいけないなと思うんですけれども、今後どういうふうにしたらいいんですかね、部長さん。
 
○宮田[茂] 教育部長  いろいろ学校の、このアンケートなり教育相談そのものについては、それぞれ個別に学校のほうで対応できているものもあるように私としては理解しております。ただ、細かいといったら大変申しわけないんですが、いろんな事例がございますので、それについて我々としてもできるだけ把握できるようにしながら学校と連携して、そういう対応ができるようにしていかなきゃいけないと思います。
 もう1点、今後といいますか、先ほど委員からお話があった、教員の不祥事の関係がございました。その翌日に、校長会を開催いたしまして、校長会の中でその不祥事のこととともに、こういったいじめが他市の場合でも起きているということの中で、各学校で、子供が嫌がっていることそのものがもう全ていじめなんだというところから、学校としても対応してもらいたいということも含めて、教育長から各校長にお話をさせていただいたところです。
 先日も同じ管理職の研修会の中で、災害に対する子供の心のケアについての研修を実施することとして進めておりましたけれども、子供のいじめのケアとともに、教員がいじめに遭った子供に対してどのようにケアしていったらいいのかというようなことも、あわせて研修の中に取り入れてもらったりしながら取り組んでおります。
 そういった全体の中で、今こういう時代の中、我々鎌倉市としても、教育委員会と学校と一緒になって取り組んでいくというところで進めてまいりたいと思います。
 
○高橋 委員  部長さん、病み上がりでこういう問題が発生していて大変だろうとは思うんですけれども、それでもやっぱり、もう少しこの問題については意識を持ってやっていただかないと、本当に大きな事故につながっていく問題をはらんでおりますからね。これはやっぱり当事者意識を持ってやっていただきたいなと、学校に全部任せっきりにするんじゃなくて、教育委員会としていじめに対して、まずは掌握をしていくということですよ。いじめが原因で不登校になっている子がいるんだったならば、どの学校にどういう子がいるのかという事例も全部まず掌握をしていただくということです。
 当然、学校が一義的にはその対応に当たるということは、もうそれは皆さん承知をしておりますけれども、それはいろいろ難しくなっていっているから不登校にもなってきているわけですから、やっぱりサポート体制、バックアップ体制というのは、教育委員会の中にもきちっと持っていかないと、学校ばっかりに任せておいて何かあったときには、結果的には教育委員会だけじゃなくて市の責任にもなっていくんですね。これはもう大津市の問題を見ればわかりますから、裁判にもなっていきますし。だから、もう少し緊張感を持って、このことについては当たっていただきたいなと思います。要望だけしておきます。
 
○石川[敦] 委員  長島衆議院議員は何を求めて教育委員会に御連絡があったんですか。何と何を提出してほしいということだったんですか。
 
○教育指導課長  先ほど御説明した内容にもなりますが、大きく二つです。一つは、文部科学省の行った調査の平成22年度の状況ということで、いじめやいじめを原因とした不登校に関する件数が最初でした。今回は、それに加えまして、いじめに関する児童・生徒から面談やアンケートの中で申し出等についてどんな内容があるのかということで、今回、御報告しようとするものが、本日資料でお渡ししているこの内容となります。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、22年のときのいじめの件数の自由記述というか、子供たちから聞き取ったところのものが欲しいというものではなくて、それはそれで件数だけでいいですと。次の段階として、どんな内容があるかを言ってほしいという二段構えで言っていらっしゃるところですね。
 
○教育指導課長  そのとおりです。
 
○石川[敦] 委員  そうすると、今出されているものをこのままお渡しするということで、よろしいんですか。
 
○教育指導課長  はい、このままで考えております。
 
○石川[敦] 委員  高橋委員もおっしゃっていたところですが、これだけ出すと、全く何も対策をしていないというふうに私も見えるんですね。ただ、ここまでいじめのお話や不登校のお話はさんざんこの議会でも質疑をしている中で対応していますよね。マニュアルもつくりましたし、いじめについては、これまでもきちっと報告もされていると認識をしていました。
 今のお話の中で教育センターが介入しながらやっているということは、私はもう当たり前のことなのかと思っていたんですけれども、そういうことはないと。全部のケースに対応しているということは、ここには書けない状況にあるということなんですか。
 
○教育指導課長  要請がありました内容については、その内容についてということで、その対応等については特に求められておりませんので、この部分の記述等について教えてほしいという内容です。
 
○石川[敦] 委員  求められたものはそうかもしれないんですが、趣旨としては、やはりどのような現状なのかということを知りたいというお気持ちから、こうした具体的なことを聞いていらっしゃると思うので、対応についてもきちっと示されるべきだと思うんです。全然やっていないんであるならば、今質疑の中で出たように大変ゆゆしき事実だと思うんですけれども、私はそうは認識していないわけなんです。かなりカウンセラーの方やスクールソーシャルワーカーも入って対応しているというふうに聞いていますので、そこの部分は明らかにして報告として出していただきたいと思うんですが、その辺はいかがですか。
 
○教育指導課長  今回の要請のある中で、長島議員とはそういうやりとり等は電話の中でしております。
 それともう一つは、今回この内容については、神奈川4区の栄区、それから鎌倉市、逗子市、葉山町と同じ内容ということで求められておりますので、その求められた内容でお答えするというふうな形で考えております。
 
○石川[敦] 委員  おっしゃっていることはわからないではないんですけれども、情報がひとり歩きするという部分は懸念されませんか。
 
○宮田[茂] 教育部長  全体に、個別に書くのはなかなか難しいところもありますが、先ほどから今ここで御答弁させていただいているような内容で、このペーパーの一番下にでも対応についてということで一筆加えさせていただいてお出しするようにしたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  じゃあそこは必ず記述していただくということで、最後にもう一回確認したいんですけど、先生方が十分に対応し切れない場合には必ず教育センターもしくは学校のカウンセラーの先生が入って、全てのケースに対応しているということで大丈夫ですよね。先ほどの質疑ではそこは違うように受けとめられてしまったんですが、確認させていただきたいと思います。
 
○教育指導課長  まずは、先生方の中で対応は第一義的なものですが、内容によっては、スクールアシスタントですとか、それから支援員、そしてスクールカウンセラー、小学校は中学校からも派遣ができますので、相談センター、そういったところのいろんな関係機関と連携をしながら進めております。
 
○石川[敦] 委員  今回、大津市の事件で一番大きなところは、友達が結構事実を言ってくれているんですよね。お友達へのヒアリングというのが先生方は十分にできなかったというところ、すごく指摘が集まっているところです。そこは担任の先生だとなかなかできなかったりするので、カウンセラーやソーシャルワーカーを利用し活用するということは、この振り返りの中でも出ていることなので、その辺のところはもう既に押さえているという認識で大丈夫ですね。
 
○教育指導課長  そこについては、各学校がきちっと押さえております。
 
○渡辺 委員  長島一由議員のこの意図と目的というのは何ですか。
 
○教育指導課長  今回の大津市の事件が一つのきっかけになったかとは思いますが、神奈川4区での小・中学校でいじめ等の実態はどうなっているかということを把握したいというふうなことで申し出がありました。
 
○渡辺 委員  それは先ほどからおっしゃっているんでわかるんですけども、国会議員さんで、しかも政権政党の国会議員さんですから、何らか対応をしてくれるということなんですかね。
 
○教育指導課長  これは長島議員が、「長島新聞」という街頭でお配りされているものをいただいたんですけども、この中で、いじめ問題緊急提言というふうな形で記載がされております。
 その三つというのは、いじめのアンケートの内容を至急把握せよと。二つ目が、見て見ぬふりをさせない。三つ目が、いじめ通報のチャンネルを確立せよという、この三つのことについて長島議員がこういった形でアピールをされています。
 
○渡辺 委員  アピールじゃなくて、長島議員もこの問題について、4区について、鎌倉市も含めてですけれども、何らか協力して対応をされていくということでしょうね。
 
○教育指導課長  最終的にそのところまではお話の中には出てきておりませんが、まずはこういった形できちんと学校の状況を把握するのが必要だろうという御指摘はいただいている状況です。
 
○渡辺 委員  電話でしか話していないのですか。
 
○教育指導課長  電話のみでの内容です。
 
○渡辺 委員  情報のひとり歩きじゃないんですけれども、きょうもマスコミの方がいらしていますけれども、こういうことがありましたよということだけ発表したんでは何の意味もないわけですし、長島議員にもきちんと協力していただいて、鎌倉市の立場として、いじめの問題についてさっきから指摘もありますけれども、学校や教育委員会という話だけではなくて、鎌倉市全体として取り組んでいくというところに、当然長島議員が協力していただけるというふうに思うんですけれど、その辺のところはきちんと、やっぱり電話じゃなくて、こういう情報があるんであれば、お話しすればいいんじゃないかなと思うんですけれども、これは電話で済むような類いの話ではないでしょう。
 例えば、これはいろんな事例が出ているというふうに思うんですけれども、特定の児童から暴力を受けているという記述がありますよね。ほかのことは全く問題でないなんていうことは全然思いません。こういうことが種になっていろんなことに発展するんだろうなと思うんですけれども、特定の児童から暴力を受けているというのはゆゆしき状況で、例えば、先ほどから対応はどうしているのかという話、これは具体的にどうやって対応しているんですか。
 
○教育指導課長  この学校につきましては、教育相談の中、それからその後に保護者等面談ですとか、そういったもので現状をきちんと把握をする中で、今継続して必要なところをこれから指導するという形でやっております。
 
○渡辺 委員  これはアンケートをとっただけじゃないですよね。何のためにアンケートをとったんですか。
 
○教育指導課長  これは教育相談ですとか、個別面談の前に、いろんな学校生活アンケートの中に自由記述があったり、そういった項目の中として出てきたものということで、その中から出てきたものを学校が話を受けて、それだけにとどまらず、教育相談や面談の後に時間をとったりして、そのうちの必要なところについての指導なり、相談に乗るというふうな形でつなげるものとしてとったものです。その内容を今回はこのアンケートで示していただいたということです。
 
○渡辺 委員  それは理解していますけれども、この個別案件については、これはすぐ対応できることでしょう。暴力を受けていると訴えているわけですよ。これはアンケートだか教育相談の中だかわかりませんけれども、これはすぐ教育委員会としても認識して動くべきじゃないですか。学校任せにできないでしょう。子供が暴力を受けていると言っているわけですから。
 
○教育指導課長  こういったことに関しては、学校がまず当然一義的にはやっていくものでありまして、そして、学校からいろいろと相談を受けたりする中で、教育委員会としても必要なところは学校に入って一緒にやっていくという形で考えております。
 
○渡辺 委員  これは5月から7月の初めとおっしゃいましたか、何かでアンケートをとったり、教育相談の中で発覚したことですよね。これは毎日この児童が殴られているんですよ。
 
○教育指導課長  ここについては、学校で、いつの内容かというのを確認しないとわかりませんが、学校がこれについてはきちんと対応しているということは聞いております。
 
○渡辺 委員  ですから、担当の方とか担当の課長も部長も教育長も、この学校に行っていないということですか。詳しい状況を把握していないということですか。
 
○教育指導課長  ここについては、私どもでは学校訪問をしておりません。
 
○渡辺 委員  何のためにこんなアンケートをとったんですか。学校から報告させたんですか。
 
○教育指導課長  今回はこの要請についてということでやっておりますが、ここで記述された内容について私どもも確認ができたところもありますので、そこについては学校にきちんと確認をして、夏休みに入っておりますので、9月以降に、学校に行かせていただくようなことも考えております。
 
○渡辺 委員  これ、ほかの案件とは違うでしょうと申し上げているんですよ。子供が特定の児童から暴力を受けているといったら、ゆゆしき問題じゃないですか。今すぐにでも、夏休み中でも暴力を受けているかもしれないわけでしょう。何でそういう対応ができないんですかね。
 
○宮田[茂] 教育部長  おっしゃるとおりで、全てに、学校からこれを集約いただいて、時間も余りないということもございますが、ただ、これについては内容によらずに、どのように学校のほうが対応しているのか、対応できているのかということは早急に確認します。
 
○渡辺 委員  だから、対応ができていないんだったら、アンケートをとりますよね。例えば、鎌倉の観光振興についてでもいいですし、世界遺産についてでもいいんですけど、大体いじめなんていうのはアンケートになじまないものだと思いますよ。やっぱりきちんと聞き取りしなきゃならないと思いますし、事実これは暴力を受けているという児童がいるわけですよね。それについて、きちんとした対応をすぐとっていなかったら、アンケートをとっただけで終わりですよね。
 しかも、アンケートというのは、皆さんもやられてわかると思いますけど、何か意見を言って、じゃあ観光のことで観光客の方にアンケートをとって、トイレが汚いといったら、いつまでたってもトイレが汚かったら二度とアンケートに答えないですよね。それと同じレベルでもないし、もっと深刻な問題だというふうに、より深刻な問題だと思うんで、対応が出てこなければ言わなくなってくるんじゃないですか。せっかくそういう指摘をアンケートなり、教育相談でしたのに対応してくれなかったら、もう期待しなくなって言わなくなっちゃうんじゃないですかね。
 
○安良岡 教育部次長  今委員御指摘のとおり、子供たちの声をどう私たち教員が聞き取って、それを解決に向けてつなげていくかということが一番大切になってくると思います。
 ここで出てきている言葉の中では、多分学校はこの子供の声に対応して、早急に各学校ではどこでも対応しているわけでございますが、担任だけでは対応できないのか、それから、学年として対応すべきなのか、あるいは学校として対応すべきことなのか、それぞれ事案の内容によりましてグループをつくり、学校の中で対応しています。学校の中だけでは、最近では対応が難しい部分につきましては、スクールソーシャルワーカーというような方々も中に入っていただきながら、あるいは市のこども相談課も入っていただきながら対応しているところです。
 ここに出ていることにつきましては、学校はこの子供の声を聞いて早急に対応しているというふうに私どもは判断しております。その対応の中で解決されていないものではないと考えています。
 アンケートをとった段階で、学校ではこういうことがあったので、一応報告をしたと。この件については、確かに私ども確認はしていなくて、解決しているのかどうなのかというところの判断はまだしておりませんので、これについては早急に判断をしていきますが、私どもがやはりやらなければいけないことというのは、委員お話のとおり、子供が困ったことを何でも言える環境をつくっていくということが一番大切であるというふうに考えております。
 
○渡辺 委員  何でも言える環境をつくるためにも対応をしてあげなきゃいけないですし、特に特定の児童から暴力を受けているといったら、学校にすっ飛んでいっていいんじゃないですかね。そんな組織で何とかなんて、暴力はやめさせるということですよね。それしか方法はないでしょう。学校の責任だとか、教育委員会だとか、ソーシャルワーカーだなんて暇ないですよね。
 
○安良岡 教育部次長  これは学校のほうで、まず、この段階で学校が多分対応しているということは確認しておりますが、その事態が、学校の中だけではなかなか解決できない内容である場合には、私どもも早急に学校に出向いて対応いたしますが、学校で対応できるという判断を学校が、学校長を中心にしているというふうに考えておりますので、その段階では、こちらのほうに連絡がなかったので、私どもも学校に出向いてないという状況にありますが、緊急な場合にはやはり出向いてまいりたい、それは当然のことであります。
 
○渡辺 委員  これは緊急の問題でしょう。暴力を受けていると言っているんですから。大津市の問題は、まさに同じケースで起こっているんじゃないですか。学校も言わない、教育委員会も聞きに行かない、全く同じような絵図ですよ。これを見て不安になりませんか。夜眠れますか。1人の子供がアンケートで勇気を出して、これ多分いじめている子が書いたわけはないですから、いじめられている子が書いたんだと思います。ないし、それをかばう子かもしれません。これがもし続いているのか、続いていないのかということを把握できていないということが仕事として不安になりませんか。
 
○教育指導課長  この出てきている文言の一つ、どれが軽く、どれが重いというものではなく、きちんと全部を受けとめる必要があると思っております。
 現時点では中には解決したということも聞いておりますが、もう一度きちんと全てのものについて、確認をしていきたいと思います。
 
○渡辺 委員  大津市のことから学ぶということで、今回こういうことも進められているんだろうと思うし、長島議員にしてみても関心を寄せているんだというふうに思いますので、どういう体制で対応をとっていくかという部分がきちっとできていない上で、情報だけ渡すようなことはしないほうがいいと思いますし、長島議員についても、きちんと教育長なりが会ってお話をして、どういう形で対応していくんだというところまでお話しして、理解をお互い得て、このいじめの問題に取り組んでいっていただきたいと思います。
 
○納所 委員  各学校に依頼した通知に関しては、その対応まで聞いていないというのがありまして、それでこういった資料にあるような事例、記述というものがまとめられたと思っているんですけれども、まず、今も質疑にあったように、いじめを見逃さない、あと見過ごさない、それから、すぐに対応する体制はどのようにとれているのかということ、これは現場任せにしていないのか。あともう一つは、隠さないということが必要だと思うんですけれども、そういったいじめが発生したときに、対応する意識の共有化、これは教育現場と教育委員会ではどのように図られているのか、その取り組みを伺いたいと思いますが。
 
○教育指導課長  まずは、年度初めに1年間を通して重点的な内容ということで、この児童・生徒理解という一つの大きいくくりになりますが、そこの中で、いじめや不登校、そして暴力行為、こういったものは非常に今きちんと捉えて対応をする必要がある大きなものと思っておりますので、まずは4月に教頭会か校長会、そういったところできちんと教育委員会として一つの姿勢を出しております。その中に、教育指導にかかわる部分と、それから相談という部分と両面からそういった内容について教育委員会が支援をできると、また、していくということの意思表示もしております。
 また、もう少し広い意味では、こども相談課、そういったところの関係機関、児童相談所、そういった部分のネットワークというものについても毎年度、年度始めに確認をしております。
 それから、学校の児童・生徒の担当者から、または先ほど申し上げました生徒指導の担当者を集める会がありますので、そういったところでも各学校の状況の交換ですとか、または具体的な事例を出して情報共有をしたりということをやっております。
 また、学校訪問というのが計画的に行われるんですが、その中でも具体的に授業を見たり、子供の休み時間等の様子を見たり、先生方の教育活動の状況を見させていただいて、その後、全体会、そしてグループに分かれまして、この児童指導や生徒指導ということについて協議を持つ時間も必ず設けております。
 そういった形で設定するもののほかには、各学校からの相談ですとか、また、直接気になることについては学校長なりと連絡を取り合ってということで、進めております。
 また教育相談やいろいろと私どもも人的支援をしておりますので、そういった部分で、派遣をするだけではなくて、学校の様子等も、例えばスクールアシスタントや介助員やいろんな方々との打ち合わせを設けまして、そういう方々から学校の情報も聞き、そういったところから学校に伝えるべきことがあればきちっと伝えるというふうなことで、いろんな面から学校を見て、または学校からの情報を得て、そして学校の中で、また関係者の中で情報共有ができるような体制をつくって進めております。
 
○納所 委員  それがどこまで教育現場に徹底されていくのかということが課題だと思うんですけれども、今回資料を見まして、特に小学校には、ちょっと暴力的な傾向があるというのが顕著だと思います。中学校に関しては陰湿化、そして潜在化する傾向があるように見受けられるんですけれども、例えば、暴力的な傾向があるものについてというのは、実は学級の中での雰囲気というのは、経験的にわかるものなんですよね、クラスの雰囲気というものは。特定の子がいじめに遭っているであるとか、先生の前と先生がいないときと顔を使い分けるということが、まだ小学校の場合、未熟な部分がありますので、学級の中での雰囲気というのが割合わかる。ところが、そこで先生がわかっていながら見て見ぬふりをする、もしくは、少し面倒くさがるといいますか、そういったものに取り組むことを避けようとする傾向があると、子供はそれでいいんだと増長して過度にエスカレートするという傾向があると思うんですね。
 このように相談なりアンケートにこういった事例が出てくるということは、少なからず先生が気づいていない、もしくは見て見ぬふりをされているがゆえに、こういった結果が出てきているんではないかということなんですね。相談の場合は、直接、例えば口頭で教育相談の場で出てきたものというのを除いたとしても、アンケートで出てくるというのは、学校側の体質、もしくは教師の側の対応に不満があるからこういったものが出てくるんじゃないかという気がするんです。
 それにもかかわらず、暴力的なことが行われているということに関しては、すぐ対応を図らなければいけない問題ではないかと。それにしては、こういったアンケートについての報告を受けての対応というのが、時期的な問題があるとはいえ、少し遅いように思うんですね。もしくは反応が少し鈍いような気がするんですけれども、それについてはいかがですか。本当に特定の児童から暴力を受けているということに対して、じゃあ学校側で対応ができたからそれでよしとすることではなくて、それは全ての学校に共通の課題であるわけだから教育委員会が把握して、さらに対応策というものをもう少し各学校で共有できるものまで高めなければいけないと思うんですけれど、この点については、いかがでしょうか。
 
○教育指導課長  委員おっしゃるとおりで、今回のことが一つの契機ではないんですが、やはりもう一度教育委員会として学校に対してどうあるべきかというところについては、今私どもも協議をしております。
 そして、学校にも具体的に、こういうケースについてどういう対応をしたらいいかとか、そういうものをもう一度改めてここで示していく必要があるんではないかということで、学校に向けてそういったことを発信するように今協議を進めております。
 
○納所 委員  いじめの対応については、そうだと思うんですけど、実際、教育現場は子供たち、児童・生徒に指導する上で、学校現場でいじめという問題はどのように取り扱っているんでしょうか。各学年もしくは小学校、中学校によって傾向、取り扱い方は違うと思うんですけれども、正義感の育成であるとか、特にいじめについては本当にいけないものなんだということ、それから、すぐに声を上げるべきであるということは、どういう機会に教育内容として行われているのか伺いたいと思います。
 
○教育指導課長  いじめについては、これは絶対あってはいけないものというのは大前提になります。その中で、一つはこういう特別に時間をということも当然必要な部分がありますので、それは例えば道徳の時間ですとか、それから特別活動の中で人間関係づくりという形で、人間関係をやはり豊かにしていくという視点もこの中にはあると思います。
 それから、具体的にそういったいじめという問題に関して、子供たちの中で話をさせるということがあったり、またはそういったところから児童会や生徒会が中心となってスローガンをつくってみたり、またはポスターをつくってみたり、そういった取り組みも学校でやっておりますし、これは県の教育委員会でもそういった取り組みをというふうな一つの形が出ておりますので、各学校そういう形での取り組みというのも当然ございます。
 ただ、先ほど申し上げましたように、そういった場面場面だけではなくて、継続的に、例えば、朝の学級活動に行ったときに雰囲気が悪ければ、そこは何かなということも当然先生方は気がつけなきゃいけませんし、そういったところで具体的に子供たちを丁寧に見ていくということと、それから、いろんな情報が入りにくいところも当然あるんですが、入ったときにそれを共有化していくと、1人でそれを抱えるのではなくて、共有化していく中で声を上げて、複数で子供を見ていく、そういったところも実践の中では必要なことということでやっております。
 そういったものを校内研修であるとか、または教育センターの私どもの教育委員会で実施する研修会、または県でもそういった児童・生徒指導の研修会等がありますので、そういったところに参加したり、また参加した者がその内容をきちんと共有できるように報告会を持ったりというふうなことで、やはりこれも一面的なものではなくて、多角的なところからしっかりと押さえていく必要があると考えております。
 
○納所 委員  特に、長期の休み、夏休み明けというのは、生徒も1学期の変動になれて、学校生活になれて、また、ふだん触れない世界に触れる機会が長期の休みであるわけですよね。ですから、夏休み明けというのは、大きく生徒の個性が変わっているといいますか、ある一定の発達段階を加えて、それぞれ成長度を競うような段階になってくるということで、休み明け2学期というのは、いじめに関しては心配な時期ではあるんですけれども、そういった体制も当然とらなければいけないし、とっていらっしゃるとは思うんだけれども、アンケートをとっただけで、もしくは教育相談を受けただけで、これだけのことが顕在化するということは、それ以上潜在化しているトラブルというものは、課題というものが多くの教育現場にあるということは、ぜひ認識していただきたいと思うんです。
 1点心配なのは、例えば、今回こういった資料を出しますよね。これが一部議員の政治的パフォーマンスに利用されないかどうかということを懸念するんですけれども、その点については回答をするに当たり検討されましたでしょうか。
 
○宮田[茂] 教育部長  私どもも、当該神奈川4区の関係する自治体、先ほど申しました、横浜市栄区、それから鎌倉市、逗子市、葉山町という四つの自治体のところで、相談も一応いたしました。皆が共通の土壌の中で、その資料はお出しするということで、そういう確認はさせていただきましたので、今回そのような対応をさせていただくということで決めさせていただきました。
 
○小田嶋 委員  このアンケートという言葉の説明について、確認させていただきたいんですが、質疑を聞いていて、生活アンケートという言葉が出てきたんですが、これは全小・中学校共通の内容でのアンケート様式によるものなんでしょうか。
 
○教育指導課長  これは統一した形ではございません。各学校が児童・生徒の実態、学校の実態に応じて、学期の途中または学期の終わりの前に、その期間までの振り返りですとか、そういった内容を定めてつくっているものです。ただ、いじめや不登校、そういった課題となるものについては、教育委員会としても、そういったアンケートをとる際には、状況を見ながら加味したものをという形でのメッセージは伝えさせていただいております。
 
○小田嶋 委員  そうしますと、いじめというテーマがあって、項目があって、自由記載というものではないということで、書かれる児童・生徒は、いじめについて問われてないからそのことに触れていない可能性もあるわけですね。
 
○教育指導課長  いじめという言葉を実際に使っている学校ありますし、そうでない学校もありますが、ただ、そういったものをとる前には、担任からそれぞれの項目はどういう意図で書いてということをきちんと説明して行っておりますので、その設問に対する趣旨は、子供たちが一定の方向性を持って書けるような形で指導をした上で、アンケートを書かせているという流れになっております。
 
○小田嶋 委員  そうしますと、ただいまの報告では、小学校4校がまだアンケート実施していないということを前提にしたこの資料をお出しするということでは、長島議員にはそういう生活アンケートという様式はこういうもので、説明はこうしてと、4校はまだ出てきていないと、そういう状況の中での資料ですよということで、前提のそういう条件、また今回のこの質疑の中で、対応はどうなっているのかということを含めて説明するということで理解してよろしいですか。
 
○教育指導課長  先ほど、対応について記載ということもお話をさせていただきましたので、その中に含めて、実情、現状の中でこういうふうなところで、このアンケートが出ているということを記載して出したいと思っております。
 
○小田嶋 委員  毎年、いじめや不登校の調査をしています。今回、この生活アンケートをやったわけなんですけど、そこから拾っている、このいじめと疑われる事象を調べて、なおかつ教育相談や個人面談もやった上で、これはいじめの定義に該当するということの判断で、文科省に報告するいじめ件数として捉えるのは、いつごろになるんでしょうか。
 
○教育指導課長  文部科学省の調査は前年度調査という形で行っておりますので、今年度は23年度、したがいまして、今年度の内容につきましては、平成25年度の調査に問われるものになります。
 
○小田嶋 委員  じゃあ25年度の報告の件数としてカウントに含まれるのは、こういったアンケートをもとにして、面談ももとにして、これはいじめだと、対応もしているというふうに、25年度に報告をする時点で件数がまとまるということでよろしいんでしょうか。
 
○教育指導課長  25年度につきましては、24年度中にということの1年間になりますので、この部分についても含まれて報告がされる形になります。
 
○小田嶋 委員  今回、長島議員が4区の自分の選挙区に限っての調査に、各自治体の教育委員会として協議した結果、現状のいじめの状況について、教育委員会としてまとめたものを四つの自治体が出すということで合意したということなんですが、いうなれば、地方議員を初め、国会議員であろうとも、こういったいじめに対する対応というのは、事象だけを押さえたんじゃだめで、やっぱりそれにどう対応するかという、教育環境をどう整えていくかというところまで踏み込んだ理解とか調査をやってもらわないとためにならないことになると思うので、こういう報告を出すのは否定はしませんけども、いじめのないクラスをどうつくっていくのか、学校をつくっていくのかという点で、そういう努力しているところをやっぱり報告として出すべきだと私は思っていますが、その点どう考えますか。
 
○教育指導課長  今回その部分については求められておりませんが、先ほど申し上げた対応のところで、そういった部分については盛り込ませていきたいと思います。
 
○久坂 副委員長  先ほどから再三話が出ておりますけれども、本当に対応についてのところは、情報の出され方がどのようになるかというのは、もう一旦手を離れますと、私どもも責任の持てないところになりますので、きちっと説明責任を果たす意味でも、明確な事実を、やっていることですとか、そういったことを丁寧に国会議員に御説明をしていただきたいという要望をもう一度させていただきます。
 それと、今回、長島議員から申し出があったため、こういった教育相談とか個人面談の概要についてまとめがあったんですけれども、これ今回初めてとおっしゃいましたけど、それはそうですよね。確認させてください。
 
○教育指導課長  このような形で内容までやったのは初めてになります。
 
○久坂 副委員長  それで、先ほどほかの委員からもありましたけれども、今後、いじめについての対応をする中で、どのように実態把握をしていくのか、それを取りまとめるのかという流れの中で、今後こういった内容をまとめていくとか、そういったこともあわせて協議されているんですか。先ほど教育委員会の中で協議をしていくというお話がございましたけれども。
 
○教育指導課長  まずは、私どもで何ができるのかということをきちんと洗い出しをしまして、そういったことも含めまして、学校への発信、それから私どもができる支援、そういったところの整理をしているのが今の協議をしていく方向性です。
 
○久坂 副委員長  ということは、今後こういった内容をまとめるとか、そういったことについては、協議の中に入っていないということですね。
 
○教育指導課長  これはまだ正式にではないんですが、文部科学省が、いじめに関するアンケートを実施するという話も出ております。ただ具体的に、いつ、どのようにということがありませんので、県の教育委員会にも確認をしたんですが、まだそういったものの方向性は出ていないと。ですから、国や県の動向もございますので、その辺のところを含めて協議をしていきたいと考えております。
 
○久坂 副委員長  国や県の動向を見るというお話もあったんですけれども、その前に私たちは、身近にいる生徒や児童が一体どういう状況に置かれているのかということを正確に知って、それで対応するということが必要ですよね。であれば、その内容把握を今後どうするのかにつきましては、国や県の動向を見るというお答えもありましたけれども、一体何がベストなのかということをお考えいただきたいと思うんです。
 はっきり言いまして、国会議員の方から要求があって今回まとめてみましたと。今後このまとめ方につきましても、きちんと実態把握をするのは一体どうしたほうがいいのかということを、先ほど、対応は一義的に各校にお任せしているという話もありましたけれども、やはりその中から、対応がほかに、もうちょっと複数の場を持って、やっぱり必要な事例は出てくると思いますので、そこら辺の情報の集約の仕方についても、改めて御検討いただきたいと思いますけど、いかがですか。
 
○教育指導課長  そこも含めて検討していきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  先ほど、私はこの事例については全部杷握して学校で対応していますねというふうに質問させていただいたら、そうですというふうにお答えいただきましたね。どうも今聞いていると、そうではないというふうに感じられてしまいました。
 部長は、対応については何も書かないで出すのはどうですかと私が申し上げたところ、要約したものをつけて出しますというふうにお答えになったように記憶しているんですが、これは情報がひとり歩きしないようにするためには、これだけで出さないで対応はこうしていますというのをつけ加えるというふうにお答えになったと認識をしているんですが、それでよろしいですか。
 
○宮田[茂] 教育部長  そのとおりに答えました。
 
○石川[敦] 委員  そうしますと、今皆さんのお話になっていることは、対応が明確ではないということですよね。そうすると書くことということは、明確でないことを書かれるわけなんですか。
 全部言ってしまいますけど、先ほどは対応しているという前提で私は質問しました。対応をしているはずなんです。だって、これは学校が先生方に対して書いたアンケートをとっていて、今回児童・生徒に新たにとったものではないですよね。学校の先生たちが把握していることを書いてきているわけですよ。当然把握しているんだから何かしら対応しているはずなんです。それはやっていますと、いつもこの議会でも御答弁をいただいているので、何もないわけではない。知らないのは教育委員会だけなんですかね、そうすると。学校では対応はしていて、教育委員会はそれを知らないということなのかなと、今聞いていて思いました。
 それではちょっと困るので、やはり一つ一つ対応はどういうふうにしているかは明確にしていただいて、長島議員に出す必要はないですが、この委員会にはきちっと書いたものを出していただきたいと思います。
 
○宮田[茂] 教育部長  先ほど石川委員がおっしゃったとおり、私は、先ほどの御質問の中では、長島議員に、この回答を出すに当たって、1件1件出すのもいろんな事例もあるんで、まとめたものをどこかに書いてお出ししたいということでお答えいたしました。
 個別の内容について、我々としても、先ほど御質問に明確にお答えできない部分もございましたので、今後早急に調査して、どのように対応しているのかということについては、それぞれについてまたお答えをさせていただきたいと思います。
 
○石川[敦] 委員  これに関しては明確に、何が、どこで、どうなっていると、個人情報に触れる部分もあると思いますので、誰が対応しているかというところにとどまるとは思いますが、担任の先生なのか、教頭先生なのか、スクールカウンセラーなのか、その辺のところは、今解決に向けてどれぐらいの位置にあるのかぐらいの報告はしていただけるということで認識してよろしいですね。
 それで、できていないものがあるとなったら、とても大変なことだと思います。そこのところも踏まえていただければと思います。
 
○宮田[茂] 教育部長  そのようにお答えしたいと思います。
 
○前川 委員長  一つだけ聞きたいんですけれども、今回、長島衆議院議員がきっかけにはなりましたけれども、大津市の問題がニュースで騒がれるようになって、教育委員会として、そのときに何か話し合いのようなものはなかったんですか。
 
○宮田[茂] 教育部長  先ほども御答弁させていただきましたけれども、すぐに校長会の中では、こういう問題について、学校での対応について速やかにとってもらうと。もう一つは、教育委員会にもきちんと報告を上げてもらうと、そういう話は校長会の席では、すぐにお話をさせていただいております。
 また、今後について、これもたまたまということではございますけども、いろいろ学校のほうに聞き取る準備というのも我々としても想定しておりましたので、ある意味では、すぐに学校から回答を上げてもらえたと思っております。
 また、今後について、どんなような形かというのはまだ明確には出ておりませんけれども、いじめに関しての何らかの、学校が共通にきちんと速やかに対応できるようなものはつくっていこうということは内部的に相談をしているところです。そういったところで早急に動きたいと思います。
 
○前川 委員長  先ほどから話が出ていますけれども、私もいじめのことに関しては、ないと思っておりませんし、数年前にも質問もさせていただいています。
 今回のこの長島議員のペーパーを見ても、教育委員会へのヒアリングでは、いじめアンケート調査の回答内容を全く把握していませんでしたというように限定して書いてあるところもあって、そういう形ではなくて、私たちも日ごろ、スクールカウンセラーとか、ふれあい相談員とか、いろんなことでお願いして、いろんな方たちが特に鎌倉市の教育現場には支援が入っていると、そして対応をしているというふうに、努力しているというふうに思っておりますので、単にこのペーパーでお答えいただかないようにお願いして、先ほどからのそれぞれ委員の要望に応えるようにして、長島衆議院議員に答えていただきたいと思いますが、再度ですがよろしいでしょうか。確認したいんですが。
 
○宮田[茂] 教育部長  そういうふうに対応したいと思います。
 
○前川 委員長  よろしくお願いいたします。
 この件に関しては終わらせていただいてよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切ります。
 了承ということでよろしいでしょうか。それとも聞きおくのほうがいいですね。
                  (「はい」の声あり)
 それでは聞きおくということにさせていただいて、一つつけ加えれば、この後どういう結果になったのか教えていただきたいと思います。衆議院議員に報告なさった結果も教えていただきたいと思います。
 最終的にどういう形で報告を受けたいということを確認したいんですが、暫時休憩いたします。
              (17時56分休憩   17時59分再開)
 
○前川 委員長  再開いたします。
 報告の形ですけれども、これはいじめについてですけれども、いじめが原因で不登校があるということもあるはずですので、全ての事例を挙げて、それに対しての対応をどのようにしたかということを9月の議会で結構ですので、いただきたいと思います。
 よろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、教育こどもみらい常任委員会協議会をこれで終了させていただきます。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成24年7月30日

         教育こどもみらい常任委員長

                   委 員