○議事日程
平成24年 6月25日議会運営委員会
議会運営委員会会議録
〇日時
平成24年6月25日(月) 10時00分開会 11時13分閉会(会議時間 0時間46分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
池田委員長、納所副委員長、飯野、石川(敦)、高野、安川、山田、前川、吉岡、石川(寿)の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、鈴木次長補佐兼議事調査担当担当係長、窪寺担当書記
〇本日審査した案件
1 陳情第9号市会議員11名削減についての陳情
2 平成22年度陳情第15号鎌倉市議会の議員数の削減についての陳情
3 平成22年度陳情第44号議会議員の現状定数を維持するよう求める陳情
4 継続審査案件について
5 その他
(1)当委員会の先進地視察について
(2)次回議会運営委員会の開催について
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○池田 委員長 議会運営委員会を開会いたします。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。安川健人委員にお願いいたします。
なお、先ほど高野洋一委員から、所用のため遅刻する旨の届け出がございましたので御報告いたします。
まず、本日は陳情審査を行う議会運営委員会ですので、議長、副議長は出席していないことを御報告いたします。
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○池田 委員長 それでは、日程第1「陳情第9号市議会議員11名削減についての陳情」、日程第2「平成22年度陳情第15号鎌倉市議会の議員数の削減についての陳情」、日程第3「平成22年度陳情第44号議会議員の現状定数を維持するよう求める陳情」は、関連する議題であることですから、一括して審査を行うということでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そのように確認いたしました。
陳情提出者の発言について、事務局からお願いします。
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○事務局 日程第1陳情第9号市会議員11名削減についての陳情につきまして、陳情の提出者から発言の希望の申し出があることを報告いたします。取り扱いについて協議・確認をお願いいたします。
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○池田 委員長 陳情第9号に係る発言の申し出について、これを許可することでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そのように確認いたします。
それでは、日程第1「陳情第9号市議会議員11名削減についての陳情」、日程第2「平成22年度陳情第15号鎌倉市議会の議員数の削減についての陳情」、日程第3「平成22年度陳情第44号の議会議員の現状定数を維持するよう求める陳情」の3件を一括して議題といたします。
陳情提出者から発言がありますので、暫時休憩いたします。
(10時02分休憩 10時21分再開)
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○池田 委員長 再開いたします。
それでは、3件の陳情について質疑等ございましたらお願いいたします。
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○高野 委員 陳情第9号に対しての質疑になります。それぞれ角度の違う3本の陳情から市民の方から出され、真剣に検証すべきことは言うまでもありませんけれども、この陳情第9号につきまして、特に今、休憩中のやりとりも聞かせていただきましたが、財政的な視点での議員削減ということだろうと思うんですけれども、先ほど休憩中に1億というお話がありましたが、正確に言いますと、今27名ですから、10人減らすということになりますね、今、早稲田議員が県会議員に転出されていますから。事務局にお聞きしますが、10人減らした場合は、正確に言うと幾らぐらいの削減見込みということになるのでしょうか。わかっている範囲で教えてください。
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○事務局 正確な数字というのではなくて、事務局のメモ程度のものになるんですが、報酬と期末手当、共済費及び政務調査費のあたりに絞らせていただいて少し計算してみたんですが、27名から17名に10名減る場合、約1億2,000万円弱ぐらいというふうに試算しております。
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○高野 委員 1億ですから、多いのか少ないのかというのは、これは議論のあるところだと思います。鎌倉市全体の財政規模に照らしてね。1億も減らせるのかというのと、10人減らして1億ですからね、それがその程度なのかという見方もあるでしょうし、そこは意見のそれぞれ分かれるところだろうと思いますが、これも前に議運からやっていますが、もう一点だけ確認したいんですけど、今のベース、つまり、事務局の皆さんの人件費を除いた、要するに議員の、今お話があったのは報酬と期末手当と政務調査費と共済費の四つのベース、つまり我々の人件費で見た場合に、一般会計予算は大体550億ぐらいの中で、それは何%になりますか。27名での数字ですが。
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○事務局 これもちょっと事務局の手計算によるものなんですけど、27名ですと0.6%かと思われます。
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○高野 委員 わかりました。それが、さっきのとおり10名減ると幾らになりますか。
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○事務局 0.4%程度になると思われます。
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○高野 委員 現行で、この99.4%は市長部局のほうで、議会のほうの皆さんのお金はちょっとそっちに入れていいのかという議論はあるにしても、議員の歳費だけ見ると0.6%あるんですよね。ここの中の話だと思うんですね、これは。だから、そこは少しやっぱり抑える必要があります。行財政改革という場合、当然、市政全体を見ないとね。ここの0.6%だけ見て、市民にアピールというわけにいかないと思うから、ちょっとそれだけ確認させていただきました。
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○池田 委員長 ほかにございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そうしましたら1件ごとに、取り扱いを含め、御意見をお願いしたいと思います。
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○飯野 委員 私どもの会派では、これまでの議会運営委員会の際にも申し上げてまいりましたが、広域行政ということを考えて、横浜市並みでいいんじゃないかと。それを、横浜市会で1人当たりに使っている経費を鎌倉市に割り戻して、当面議員定数を10人に絞って、その浮いた経費で議会事務局の充実と議員の専門化ということを言ってまいりましたので、陳情の要旨としては、行財政改革がメーンというふうに言われておりますけれども、私は、基本的には人数を減らす方向で考えておりますから、この陳情については結論を出すということにさせていただきたいと思います。また、陳情第15号についても、今申し上げた理由によりまして、結論を出すということを考えています。
それと、現状を維持する陳情のほうですね、陳情第44号。私は、現状維持は考えられないので、これについても結論を出すということです。
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○石川[寿] 委員 やはり二元代表制があるわけですから、何で二元代表制かといったら、やっぱり行政に対して、市民の立場にある議会がどう対峙して、提案されるのを、行政が暴走しないことに対する監査機能として議会があると思うんですね。ということは、言いかえれば市民の権利でもある場を、人数を削減することによって、偏るというか、多様な意見が吸い上げられないという懸念があります。
今、議会改革として、ほかの自治体でもあるんですけれども、のぞいてみれば、いろいろなことがおくれていたり、そういった面が見られます。鎌倉市の場合は、ほかと比較すれば、きちんと議会運営をしていると私は思っています。そういった意味では、活発にするためにも、今、人数がこれだけあるから活発な議論もできるという一面も私はあると思いますので、現状維持というところで申し上げたいんですが、それから、人口1万人につき1人という根拠、これが、横浜市、大都市の問題を掲げられますけれども、大都市は大都市なりの1万人で1人でいいかという議論もあります。コミュニティーを再生するということを考えれば、1万人という数が多過ぎるという学識者の意見もあります。もっと狭めて、もっと活性化するには3,000人、4,000人が必要ではないかという提案もある中で、そういった中で、その代表を1人選ぶとなると、やはり3,000〜4,000人の規模で議員を出していくというのが、コミュニティー活性化にもつながるのではないかと考えていますので、現状維持で、やはり与えられた民主主義を狭めてはいけないと思います。
仮に財政面で削減しろとおっしゃるのならば、議員の歳費や政務調査費を削減すべきであり、今回も、鎌倉市議会の議員報酬を、4%でしたか、まだ決定ではないですけど、それも各派代表者会議で決まっております。そういった意味では、私たちも身を切る思いではありますので、財源確保だったら、もっと削減をするという議論も議会の中でしていかなければいけないのかと思います。
ですので、陳情第9号と15号に関しては反対の意味で結論を出すということで。
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○池田 委員長 そうしますと、陳情第44号も含めて、すべて結論を出すということですね。
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○石川[寿] 委員 はい。
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○石川[敦] 委員 一言だけよろしいでしょうか。ただいま、陳情者の方が休憩中に非常に重要なことをおっしゃられたかなと思うんですけれども、1億円、仮に削減して出てきても、それを市民のために有効に使うということが前提でお話をされたと思います。やはり私たち、今二元代表制の話をさせていただきましたけれども、その1億円を有効に分配するためにも、市民の活動をよく知ることができる、その人数をある程度確保されているというのが前提だというふうに考えます。
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○前川 委員 この3種類の陳情をいただいて、やはり議員の定数というのはいろいろな考えがあるんだなということが改めてわかる陳情じゃないかと思って、読ませていただいております。先ほどの陳述もありましたけれども、あの財源のお話から考えて、こういう言い出し方をしていただいているということも理解しております。
いろいろな御意見を聞かせていただいて、先ほど高野委員が質問してくださったことと同じことを私も質問しようと思っていたんですけれども、議員の報酬がインフラにイコールするということはちょっと寂しいなというふうに実はちょっと思っておりますが、今議会をやっていて、議員数が多いことで意見が多様に出て、活発な議会運営がされているということを、私も議会運営にずっと携わりながら思っております。そういう中で、陳情第9号のこの11名削減ということは、今27名でやっておりますので、1名あるいは2名というところの削減を主張しておりますので、私どもの会派としては合わないということで考えております。
そして、陳情第15号についても同じように、私どもの考えとはちょっと違うということで考えております。
そしてまた三つ目の陳情第44号も同じなんですが、主張とはちょっと違っておりますので、それぞれに結論を出すべきかということで申し上げます。
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○安川 委員 鎌無会としては、議員定数削減を訴えていまして、今の定数28名から、20名程度にするのが妥当なのではないかというふうに考えています。その理由は、先ほどの陳情者の方と共通の部分もあるんですけれども、やはり人口比の部分と、あと、常任委員会が四つありますので、その4常任委員会体制を維持していくという、その二つを考えています。
まず、その人口比の部分で言うと、近隣の市を見ますと、例えば藤沢市は人口が41万人程度で36名であるとか、横須賀市も41万人で40名、そういう意味では、鎌倉でいえば17〜18人程度、それに議長・副議長・監査の3役をプラスするとちょうど20名になりまして、4常任委員会を割っていくという意味でも、20名であれば可能なのではないかと思っていますので、鎌倉無所属の会としてはそういった考え方を持っていますので、今回の三つの陳情に関しても、結論を出す方向でお願いします。
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○高野 委員 まだどなたも言われていないので、一応申し上げますけれども、この問題については、この間、議会運営委員会でも相当突っ込んだ議論をされておりまして、私が代表してというのもちょっとおかしいかもしれませんが、ちゃんと出したほうがいいと思いますから申し上げますけれども、大きく二つに意見が分かれておりまして、一つ目は、これは私たちがそうなんですが、いわゆるこうした陳情が出されるということ自体、国も地方もそうですけれども、今の政治に対する不満といいますか、やはりもっときちんとやってもらいたいということが前提にあって、要するに議員が見えないと、議会が見えないと、議員が見えないと。何やっているかわからんと。だったら、もうちょっと減らして効率よくやってくれと。恐らく、こういう国会議員に対して多くの国民が思っているのと同じような側面があるというふうな理解をします。
その上で、この議会運営委員会でも、大きな一つ目の意見としては、そういう声が大きいからこそ、安易に何人減らすということは、それは簡単にできるんですよ。5人減らす、10人減らす。ゼロに近づけていけばいくほど、効率性は上がるわけです。質が確保できるかは別としてですよ。効率性は上がるわけです。その極端な例が独裁ですよ。それがいい悪いと私が言っているわけではありません、決して。効率性を追求すれば、これは独裁が一番理想なわけです。
でも人間って、どんな優秀な人だってやっぱり間違える。だから一定の人数を確保して、時間は一定かかるかもしれないけども、民主主義のコストとして一定の人数を確保して議論をしたほうが、遠回りなようだけれども、やっぱり間違いなくなるだろうということが民主主義の根本にあるのであって、そこで一定の人数が必要になるというふうな議論になるんだと思います。
そうした中で、議会運営委員会でも、今、議会改革というのを相当進めております。議会基本条例の制定を含めてですね。ですから、それを待つというのは少しスピードが緩いんじゃないかという御意見も市民の中にはあるかもしれませんが、やはり議会として、市民の不満に応えるようにするためには、どうしたらいいのかということがまずないと、何人減らそうが、それは、何人減らしたって、その減らした議員が、同じように市民から見えなければ同じことであって、じゃ、またそこから何人減らすのかと、こういうふうにだんだん民主主義が狭まる方向に行くわけですよ。不満のはけ口でね。
これでは、やっぱり本質的な解決にならない。だから、まずはやはり議会改革をきちんと鎌倉市議会としてやると。多様な民意を反映させるためにも、やはりまずは議会としてやるべきことを明確にするということに全力投球すべきで、そこを踏まえた上で、議員定数については考えましょうということが一つの意見です。
ですから、現状で言えば、まずはそこからやるべきで、そこがはっきりしないうちに人数をいじるということはどうかというのが一つの意見。
二つ目のほうは、今陳情で出されておりますように、行財政改革の視点や人口の推移の問題、それから議員を削って議会の調整機能のほうの強化の予算に回そうと、こういう考え方から、一定の削減をしたらどうかと、こういう大きな二つに分かれていまして、今、議会としてはまとまっていないという状況が率直なところだろうと思います。
その中で、やはり議会として議会改革をちゃんとやっていこうということだけは、みんな一致しているということが、今の議会の状況になります。
簡潔に申し上げますが、陳情第9号で出されております視点は、やはり行財政改革というのがかなり前面に出されていると思います。そのお気持ちも、私も多くの市民からそういう御意見を聞いていますから、よくわかります。一方で、冷静に見ると、先ほど事務局への質疑でも確認させていただきましたが、一般会計予算約550億に占める議会費というのは、0.9%なんですね。そのうち、少し捉え方は厳密な議論があるかもしれませんが、さっき確認した、いわゆる我々の歳費等の部分ですね。報酬、期末手当、政務調査費、共済費、これらは0.6%なんですよ。だから、二元代表制といいながら、99%は市長部局の金なわけです。こちらは1%もないわけだ。
ここで考えると、政治の果たす役割は、我々が何人減らして、市民から、よくやったという評価を得るよりも、私この間の議運では、電気料金の8,000万円のことを少し挙げましたけれども、もっと政策的な議論を、議会でちゃんとやって、議員同士もちゃんと議論をする環境にして、山田委員もそういう点を強調されていますけれどもね。もっと議会が活発化して、監視機能も高めて、政策立案機能を高めて、市民のためにならない、もしくは、今やらなくていいような事業を精査するなどして、きちんといまの財政難の時期を乗り切るだけのプランニングを我々のほうでしていくような議会をつくっていくということが大事であって、そうすれば、この議員を10人減らして1億なんていうよりは、もっと根本的なことができると思いますよ、議会というのは。権限はあるんですから。それをいかに発揮させていくかということに、やっぱりもっと力点を置くことが、議会は何をやっているんだ、議員は何やっているんだという市民の思いに応えることだと思います。
だから、そこのことをきちんとやる前に、何人減らして、まあ市民への人気取りとは言わないけれども、僕は、そういうのは政治の質として決して高いレベルではない。低いレベルの話だと思う。別に、だからといって、減らそうとしている人を僕は非難するつもりはないけれどね。そういう声が大きいのも事実だから。
よって、だから財政的に言っても、本質的にはもっと、99%の市長部局のほうにきちんと切り込むような議会の質を高めていくことが最優先であると思います。
また、人口的に言うと、1万人に一人という御意見もよくわかるんですけれども、やはりこれも、さっきネットさんも言われていたように、コミュニティーのあり方とのかかわりで、横浜とか川崎みたいな政令市になれば、ある意味非常に大きなコミュニティーになっていて、議員数も、客観的に限界がある。鎌倉市のような15〜20万の間に入る、17万ですね、今、少し人口減少傾向にありますけど。人口が大幅に減ってくれば、当然議員数の見直しということは、それは避けられないと思います。
ただ、現局面で人口が1万人に1人とか、5,000人に1人だとか、2万人に1人だとかということをちょっと議論をして何人と論ずるよりは、さっきも言ったような議会の質の問題をもっとやること。ここを抜きに数字問題だけやっても本質的じゃないということが2点目です。
三点目は、以上のことから、市民のそういう厳しい声を受けとめるからこそ、今後、私たちとしては、議員定数を絶対にいじるべきじゃないとは考えておりません。しかし、今も言ったように、定数は一律の客観的な基準があるわけではないということ、しかも、分権の関係で自治体に完全に任されていますから、まさしく自律的に考えるべきこと。将来的には、人口の問題もありますし、まさに自治体のあり方、議会の位置づけ、市民ニーズの変化ですね、新しい公共の議論を含め。それから財政状況。こういったことをトータルで見て、定数を変えるときは、きちんと見直すべきだろうというふうに考えます。
ですから、現時点においては、再三申し上げて申しわけないですが、質・量ともに議会の機能を抜本的に高めることが求められている。そして、価値観が多様化している中で、市民ニーズも複雑な中で、市政と市民をつなぐパイプをきちんと確保していくことが求められているということ。そうした観点を含めまして、市議会では今後議会基本条例の制定を視野に入れた、今、詰めた議論をやっている状況ですから、当面は、今の時点では現定数を維持した上で、そして今申し上げたようなことを踏まえた上で、きちんと議員定数は考えるべきであるというふうに思いますので、以上のことから、三つの陳情それぞれ角度がありまして、陳情第15号のほうは、行財政改革のことを御指摘いただきながら、しかし、議員数の検討は、財政面だけではなくて、鎌倉市議会の果たしている役割、議会活動の評価の面からも検討されるべきであると、こういうもっともな御指摘も含まれております。
また、現状定数を維持するよう求める陳情第44号のほうも、歳費の削減よりももっと別の行革で無駄な歳出を抑えてもらいという、こういう視点もありますから、それぞれの陳情についてもっともな点と、今、私が申し上げた点から課題がある点とまざっているんですけれども、市民の方から出していただいた陳情でございますので、以上の点、意見を踏まえて、それぞれ結論を出していきたいと考えております。
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○山田 委員 高野委員から、今さまざまな角度からお話をいただきましたけども、基本的に私どもでは、削減を前提にやはり議論をしなきゃいけないだろうなというふうに思っています。その削減幅については、まだちょっといろんな検討の余地がありますので、それについては、今から申し上げることを前提に、ちょっと考えていきたいなというふうに思っています。
高野委員がおっしゃったように、やはり今の議会そのものが市民に非常に見えにくいものになっているんだろうなと。我々議員もその中にいて、議会基本条例一つ、なかなか前に進められないという点も持っています。そういう意味では、やはりきちんと議会のスタンスといいましょうか、議会の活動そのものを市民にきちんと見せるという意味でも、やはり条例というのは大きなファクターになるんだろうと思っています。
ですから、この条例というものをセットにしなきゃいけないんですけれども、条例を制定して、議員定数の削減ということに一歩踏み込めるような議論をしていかなきゃいけないのかなというふうに思っています。
何が言いたいかちょっと不明確な部分があるかもしれませんけど、基本的には自分たちが市民にどう見えているのかということを冷静に考えなきゃいけないですし、それを踏まえた議論をやはり議会できちんと、この任期の最後にはそういったものが出せるような形をつくっていかなきゃいけないだろうというふうに思っています。
その中の前提としては、各派代表者会議等でも申し上げている部分はありますけれども、一定の評価をいただいていない現状においては、やはり我々としても、そういった市民の声に対する対応というものをやはり受けとめざるを得ない状況というのは、認識しなきゃいけないのかなというふうに思っています。
そういった意味で、これまでずっと継続という形で来ておりますので、削減幅については、まだここの陳情にあるレベルまで落とし込めていないというのは事実でもありますけれども、こういったことのお声にやはり向き合っていかなきゃいけないという意味では、削減ということを基本的な前提にして、詰めていくべきだろうと。それはセット論としては、議会基本条例というのをきちんと我々としても対応すると。それによって、市民に見える形として、数というものをきちんと議論すると、そういうことにしていきたいなというふうに思っておりますので、各会派から結論を出すということでございますので、私としても、この場では曖昧なことにはしないで、対応をしっかりしていくべきだろうなと思っています。結論を出します。
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○納所 副委員長 この行財政の面も含めて、そういった面からも、議会のあり方について、定数のあり方について強い関心を、この陳情3本を通じてお持ちいただいているというところでございます。現在、この議会運営委員会においても、議会改革に向けて、いわゆる議会基本条例をある程度念頭に置いた骨子案をまとめているところで、そこでも、定数を含めて、細かいところまで立ち入っての議論が展開をされている、そのさなかでございますので、なかなかここで結論めいたところを、果たして陳情に対して出していいのかということもありますが、ただ、定数の削減の議論これ自体は非常に大事な議論で、否定はしません。
一方で、それでは現状維持を固定しろというふうに考えることも、これは柔軟性を欠いて、今後の対応というものについては拘束することになるんじゃないかという考えもあるわけです。
私どもも、多様な民意を酌み上げるには、4常任委員会体制でも行っておりますところから、ある程度の人数は必要であると。その中で活発にまた深く議論をしつつ、二元代表制をきちんと打ち立てていくという、そのあり方というもの、これは必要であると思っております。また、コミュニティーのあり方とのかかわりも含めて、その質が問われてきておりますし、鎌倉市議会においては、割合そこまで立ち入って議論ができているのではないかなと。ただ、改革は進めていかなければいけません。数よりも先に、この質の向上のあり方を追求するということも非常に重要な議論ではないかということでございます。
ですので、私どもとしては、今の人数、当面は維持しつつ、ただし、改革を進めた上で、本当に必要ならば削減というものも念頭に置いた対応をしていかなければいけないと思っております。
ですから、現状を固定するというような考え方はない。ただ、改革を進めていく中で、真剣に議論はしていかなきゃいけない。ですから、削減を求めるその陳情というものも、もっともな部分を感じられるわけでございますけれども、本来は、そういった骨子案等、まとまった上での結論というのが必要だと思うんですけれども、皆さん、結論を出すということでございますので、これについては結論を出していきたいと思っております。
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○池田 委員長 すべて皆さん、結論を出すという方向ですので、これより採決に入りたいと思います。採決は1件ごとに行います。
(「はい」の声あり)
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○池田 委員長 まず、陳情第9号市会議員11名削減についての陳情について、採決いたします。本陳情を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(少 数 挙 手)
少数の挙手によりまして、陳情第9号は不採択といたします。
次に、平成22年度陳情第15号鎌倉市議会の議員数の削減についての陳情について、採決を行います。本陳情を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(少 数 挙 手)
少数の挙手によりまして、平成22年度陳情第15号は不採択といたします。
続きまして、平成22年度陳情第44号議会議員の現状定数を維持するよう求める陳情について、採決を行います。本陳情を採択することに御賛成の方の挙手をお願いいたします。
(少 数 挙 手)
少数挙手により、平成22年度陳情第44号については不採択といたします。
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○池田 委員長 日程第4「継続審査案件について」を議題といたします。事務局からお願いします。
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○事務局 さきの2月定例会において継続審査案件となっております陳情及び「議会報告会について」の計6件が、現在当委員会において閉会中継続審査案件となっております。このうち、本日結論が出ました平成22年度の陳情第15号及び第44号、また議会報告会については、先日、茅ヶ崎市の議会報告会の視察を完了し、その役割を終えましたので、これら3件を除いた、残りの3件の取り扱いについて御協議・御確認をお願いいたします。
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○池田 委員長 残りの3件については、引き続き継続審査案件とするということで、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そのように確認いたします。
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○事務局 ただいま、陳情3件について継続審査案件とすることが確認されましたので、最終本会議において継続審査要求を行うことについて確認をお願いいたします。
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○池田 委員長 事務局の説明のとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたします。
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○池田 委員長 日程第5その他(1)の「当委員会の先進地視察について」を議題といたします。事務局に資料を配付させます。
(資 料 配 付)
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○事務局 ただいま、10月と11月のスケジュールをお配りさせていただきまして、この中に、各常任委員会の視察の候補日を入れておりますので、それを外した形で、本日はとりあえず日程について、第2希望まで確認ができればと考えております。
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○池田 委員長 ちょっと休憩をとって、日程について確認いたします。
休憩いたします。
(10時57分休憩 11時01分再開)
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○池田 委員長 再開いたします。
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○高野 委員 視察については、当然身になるような調査をすべきだと思うんですが、これはもともとどういう目的で議運での視察を再開したんでしたっけ。これはずっとやっていくのかな。ちょっとその辺だけ確認したいんですね。多分、今期最後だから、これで。来期のことは今縛るつもりはないけども、ずっとやっていくという性格のものではないんじゃないかと私は理解していますのでね。別にここで詰めて議論をする気はないですけど、そこだけちょっと確認したいんです。
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○事務局 議会運営委員会の視察に関しては、ちょうど議会運営の検討の中で、基本条例など、議会のあり方についての検討を継続して行って、ある程度佳境にも入っているということで、昨年再開したという経緯があると思います。いつまでというのは、特に確認というのはなされてないと思うんですが、現在、検討の途上にあるということで、この視察もそれに資するという形になるというふうには考えております。
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○高野 委員 ここで何か結論を出す問題じゃないけど、さっきの行革じゃないけど、政務調査費もあるし、できる限り狭めていくという面もあって、今やることに反対しているわけでも何でもないんですが、今期はいいと思うんですけど、来期は検討したほうがいいかなとちょっと思ったものですから。それはまた別の場面でやります。わかりました。
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○池田 委員長 あと、日程は、今、第2希望までお伺いしましたけれども、視察項目、あるいは視察場所等について、御意見等ございますでしょうか。
前回は基本条例を中心とした議会のあり方、今回も趣旨としてはそういったことだと思いますけれども、何か御意見がございましたら、そういうところを中心に考えてまいりますので。もしこの場で、すぐに決まらないということであれば、今月中に正・副委員長に伝えていただければ、また次の委員会の中で進めていきたいと思います。
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○高野 委員 どことは今絞れてないので申しわけないですけど、できる限り、せっかくこういう時期に行くんだから、今鎌倉市が検討しているものと同じようなところ、近いイメージのようなところがもしあれば、私も調べますけど、せっかくだから極力身になるようにするのが望ましいと思うので、御苦労いただければありがたいと思います。
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○池田 委員長 それでは視察先等については、皆さんの御意見をいただいて、決めてまいりたいと思います。
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○池田 委員長 日程第5その他(2)「次回議会運営委員会の開催について」を議題といたします。事務局から報告願います。
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○事務局 本日陳情3件の結論が出ましたので、委員長報告の確認のための委員会を、6月28日(木)11時30分から議会第1委員会室で開催できればと考えております。御確認お願いいたします。
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○池田 委員長 確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認しました。次に、議長のほうからの諮問事項について、既に検討中の「議会運営について」及び新たに諮問された「二元代表制の観点からの諮問機関等への議員参加について」につきまして、6月定例会が終わった後に改めて検討を行うということで、ここで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そのように確認いたします。
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○事務局 再確認のために、現在の検討状況についての報告をいたします。
まず、現在、議会基本条例の骨子の検討を行っていますが、5月28日が直近の委員会となっておりまして、「N−2 議員定数」の検討の途中となっておりました。また、「N−2 議員定数」については、定数をダイレクトに条例に入れるか、あるいは引用するかを含めた規定の仕方について、また、その次の項目である「N−3 議員報酬」につきましても、その規定の仕方について、それぞれ会派に持ち帰って検討するということになっております。現在の状況について改めて確認をお願いいたします。
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○池田 委員長 ただいま、議会のあり方の検討の中で、会派に持ち帰っての検討事項がございましたので、それについて、会派に持ち帰っていただいて検討をお願いしたいと思います。今の事務局の報告について再確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
続きまして、今後の検討の順序についてですけれども、まず、協議途中になっている「議会運営について」の検討を終えた後に、引き続き「二元代表制の観点からの諮問機関等への議員参加について」を行うという順番でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
そのように確認をいたします。
次に、諮問事項を検討する議会運営委員会の開催日程について、これから御協議をいただきたいと思います。日程の確認のため、暫時休憩いたします。
(11時08分休憩 11時12分再開)
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○池田 委員長 再開いたします。
次回以降の日程について休憩中に協議していただきましたが、次回が7月9日(月)午後2時から、その次が7月19日(木)午前10時からということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
以上で議会運営委員会を終了いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成24年6月25日
議会運営委員長
委 員
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