○議事日程
平成24年 4月13日建設常任委員会(協議会)
建設常任委員会協議会会議録
〇日時
平成24年4月13日(金) 10時00分開会 10時20分閉会(会議時間 0時間20分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
石川(寿)委員長、赤松副委員長、伊東、中村、大石の各委員(松中委員は欠席)
〇理事者側出席者
山田(栄)都市整備部長、渡辺都市整備部次長兼下水道河川担当課長、吉野道路整備課長
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、成沢議事調査担当担当係長、木田担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)小町通り電線共同溝工事に係る経過について
───────────────────────────────────────
|
|
○石川[寿] 委員長 おはようございます。建設常任委員会の協議会を開催をいたします。
会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。赤松正博副委員長にお願いいたします。
それから、松中健治委員から、所用のため欠席する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。
本日の建設常任委員会協議会は、急遽行うことが決まりましたので、こちらの第1委員会室での開催となりました。したがいまして、インターネット中継を行わないことを申し上げます。
───────────────────────────────────────
|
|
○石川[寿] 委員長 それでは、本日の審査日程の確認をいたしますが、お手元の配付のとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、確認いたしました。
それでは、担当書記の紹介をしたいと思います。次長、お願いします。
(職 員 紹 介)
───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
|
|
○石川[寿] 委員長 日程第1、報告事項(1)「小町通り電線共同溝工事に係る経過について」を議題といたします。原局から報告をお願いいたします。
|
|
○渡辺 都市整備部次長 日程第1、報告事項、小町通り電線共同溝工事に係る経過について説明させていただきます。
平成24年2月定例会の当委員会において、不明コンクリート構造物を本体工事に含めて撤去すると判断した、平成21年度当時にかかわった担当職員等の聞き取り調査の結果と、改めて本件に関する顧問弁護士の見解を報告させていただきました。
その後、3月13日に開催された一般会計予算等審査特別委員会において、3月3日付の東京新聞の虚偽名目の記事、いわゆる平成23年9月議会での補正予算の計上理由に虚偽があった、事情を知らない起案者がどのように文書をつくったのか、などを含め、刑法第156条の虚偽公文書作成に当たるのではないか、ということに関して、起案時に在籍していた職員への聞き取り調査を本年3月に実施しましたので、その結果を今回報告させていただきます。
お手元には、関係職員への聞き取り調査を行った内容をまとめた文書、質問項目に対する各自の回答一覧表及び部内において協議した図面を配付させていただきました。
まず、聞き取りの対象者でございますが、当時の都市整備部長を始め、道路整備課を所管する次長、部内の総務を所管する次長、道路整備課長、同課長補佐、同担当係長及び担当職員の7名です。
次に、聞き取りの方法ですが、都市整備部長等が用意した20の質問項目に対し、個別にレポートを提出し、そのレポートに基づき、聞き取り調査を行いました。
これらの質問項目は、重複する部分もありましたので、配付資料の1ページ目にあります、3.聞き取り内容(1)から(6)までのように、大きく六つに整理いたしました。
まず、1点目として、「平成19年度の試掘によりコンクリート不明管が見つかったことを知っていたか。また、エヌ・ティ・ティ・インフラネットからの協議依頼書の存在を知っていたか。知っていたとすれば、いつ、どのような立場で知ったか」という質問項目についてですが、コンクリート不明管の存在や撤去済であることを知っていたのは、担当及び担当係長のみで、部長から課長補佐までは平成23年9月議会に計上する補正予算の誤りを調査していく中で知ったもので、前任者から、コンクリート不明管に関する引き継ぎはありませんでした。次に、エヌ・ティ・ティ・インフラネットからの協議依頼書についてはだれも知りませんでしたが、担当係長のみが今回の補正予算を計上する時点で、エヌ・ティ・ティインフラネットからの協議依頼について、当時、課内で協議されたことを聞いていたとのことです。聞いていた内容は、「土工事の範囲内で行うこと。また、撤去費用は仮復旧回数を減らすことにより、全体工事費の範囲内でおさまる」というものでした。
2点目として、「コンクリート不明管の撤去が平成21、22年度に行われたことを知っていたか、知っていたとすれば、いつ、どのような立場で知ったか」という質問項目につきましては、担当係長は平成21、22年度の時点で、また、担当は平成22年度の時点で知っていましたが、部長から課長補佐までは、補正予算の誤りを調査していく中で知りました。
3点目として、「補正予算の理由を誤った経緯・原因をどうとらえているか」という質問項目につきましては、コンクリート不明管が既に撤去済であることを知っていたのは担当及び担当係長であり、部長から課長補佐までは、コンクリート不明管の撤去はこれから行う工事内容として認識していることから、その後、新聞記者から現場を見させてほしいとの依頼により、その認識の違いが表面化し、今回の修正に至る経過となったものでございます。
4点目として、「新聞記者から現場を見させてくれと言うときにどう感じたか」という質問項目につきましては、部長、課長、課長補佐は、何の疑問も抱かずに、担当に現場を見られるよう指示しました。担当は、課長からの指示があったときに、自分と課長の認識が違っているのかと不安になり、課長に報告したとのことです。
5点目として、「補正予算の理由についてどう考えるか」という質問項目につきましては、担当及び担当係長は、補正予算の理由はこれから行う工事の内容を列記するのが基本であると思っていたが、その工事を行うことになった原因についても補正予算の理由の対象となり得ると考え、間違っているとは思わなかった。部長から課長補佐までは、補正予算の理由は、当然これから行う工事としてコンクリート不明管の撤去があると思っていた、ということでした。
6点目として、「補正予算の理由を修正したことについてどう考えるか」という質問項目につきましては、正しい表現になった、議会に間違った理由で補正予算を計上することはあってはならないこと、ということでした。
以上が、平成23年9月議会への補正予算計上に係る関係者の聞き取り調査の結果でございますが、まとめますと、1、当時の道路整備課において都市整備総務課へ提出する起案文作成の際、コンクリート不明管が撤去済みであることを認識していたのは、担当係長及び担当の2名であり、課長補佐以上は補正計上の誤りを調査していく中で知ったこと。2、コンクリート不明管の撤去の必要性という、誤った理由にしてしまった要因は、撤去済みであることを知らなかった起案者の課長補佐に対して、知っていた担当係長は、補正の原因がコンクリート不明管の撤去にあったことから、それを理由とすることに違和感を抱かず、押印し、課長決裁に至ったこと。3、したがって、課長補佐以上は、これから行う工事として補正の理由に挙げていると思い込んでいたことが、間違いの要因と考えられること、ということになります。
なお、この当初誤った道路整備課の起案文が、刑法上、公文書に当たるかの問題につきましては、顧問弁護士から3月26日付で、「本件のような内部決裁文書は、国民の実生活に交渉を有する権利・義務または事実証明の文書ではないから、刑法上の公文書とは言えないと解される」との見解をいただいております。
いずれにいたしましても、今後は、今回の反省を踏まえ、さきの委員会でも述べさせていただいたとおり、職場内で意思疎通を十分に図り、適切な事務の執行、現場確認の徹底、公務員としての意識の向上などに努め、さらなる適切な行政運営に生かしていきたいと考えております。
以上で、報告を終わります。
|
|
○石川[寿] 委員長 御質疑ございますでしょうか。
|
|
○赤松 副委員長 ちょっと、一つだけ。新聞報道でもたしかあったと思うんですけれども、こういう聞き取りもしたり調査も進めながら、もう一方では、最後に話のあった公文書の関係、公文書かどうかという問題で、第三者機関も設置して、詳細な検討をして結論を出すと、方向性を検討するというような理事者の答弁もあったかと思うんですけど、その辺、今後の取り組みの予定というのはどういうことになっているのか。
|
|
○道路整備課長 今、委員の御質問ですけれども、前回の委員会でも、予算の委員会ですけれども、その中で私どもの調査につきましては、ある程度限界があるということで、今回、当時いた職員の聞き取り調査、あるいはその前の議会におきましては、平成21年度に撤去してよいかというふうな決裁についての質疑等々もございました。今後の第三者機関を入れての調査ということでございますけれども、これにつきましては、あくまでも都市整備部は当事者になるわけでございますので、今後は、総務部長もその当時そういった御答弁をさせていただいたかと思いますけれども、今後は総務部のほうで、その辺の詳細な調査を進めていくというふうに私どもは考えております。
|
|
○赤松 副委員長 そうすると、きょうは所管の都市整備部という枠の中での報告と、そういうことで、行政としてこの問題をどう今後扱っていくのかということについて、所管部としてはそこの部分については直接的に言及は避けたいと、できないと、それは理事者側のほうの考えだと、区分して発言しているわけですか。
|
|
○道路整備課長 まさに今、副委員長おっしゃったとおりだと思います。今後、理事者の意向も当然あると思いますので、それに従って、私どもも当然その調査に協力していくべき立場にございますので、その流れに沿ってしっかりとやっていきたいというふうに考えております。
|
|
○赤松 副委員長 そうすると、行政としての問題点の解明、調査を受ける立場に都市整備部はあるという、そういうことなんだと思うんですけども。そうすると、ここでこういうことを聞くのはどうかと思うんだけど、行政としてこの問題についての調査をし検討をしていく内部的な組織というのは、どういう組織になっているんですか。構成はどういうふうになっているんですか。それから、第三者機関というのはもう既に立ち上げられたのかどうか、その辺ちょっと。
|
|
○道路整備課長 その辺の、今後の話も含めてですけれども、具体的にどういった委員会、あるいはそういった委員会ではなくて、具体的には、例えば考査委員会ですとか、そういったものになるのかどうか、そういったことも含めまして、それは総務部のほうにゆだねたいというふうに考えております。
|
|
○赤松 副委員長 しかし、当然これは重要な問題ですから、行政としてはきちっと、全庁的な課題として起こり得る問題ですから、こういうことは。あってはならんことだけれども、全庁の教訓にしていかなくちゃいけない問題でしょ。だから、どこでどういう協議をし、全庁的に問題点の解明と、今後の教訓に生かしていくのかというような議論というのは、当然、政策会議でもあるわけでしょ。当然、部長もその中の一員ですよね。事実、調査を受ける側にあるわけだし、だから、今後、行政としてどういうふうな方向で進めようとしているのかという、そういうスケジュールなどについて、部長が知らないはずないでしょ。ちゃんと説明してくださいよ。
|
|
○山田 都市整備部長 今、委員から御質問ありましたように、政策会議と今後の予定について、私もメンバーに入っているので、今後の予定を知らないわけがないんじゃないかという御質問だと思いますけれども、現時点では、先ほど担当課長のほうから報告申し上げましたように、私ども都市整備部としては、今回、原局という形になりますので、都市整備部としての調査は今回で一区切りといいますか、すべて終わったということで、今後、総務部のほうの、先ほどもありましたけど、考査委員会等、それから市長答弁にもございましたように第三者機関等になってくると思います。ただ、現時点で私どもは、さきの委員会等でも、ちょっと提出する資料が不足しているんではないかということもありましたので、その辺も、資料的なものもしっかり出して、審査等、調査等に協力していくつもりですが、日程等の細かい内容、例えばメンバーとか、じゃあ、第三者がだれなのかということについては、まだ、はっきり申し上げまして、決まっておりません。その辺、ちょっと、御理解いただきたいと思います。
|
|
○赤松 副委員長 私の今質問していることは、そうすると、都市整備部に質問するというよりは、理事者にきちっと確認を求めるべき内容というふうにも思うんですけど。ただ、現場の責任者である部長は、そういう重要な場での一員でもありますから、最後にあえて聞いたわけですけども。予算特別委員会が終わってから、そのときにもう、そういう方向が明確になっていましたから、理事者の答弁で。それからもう一月近くたつわけでしょ。まだ何かその辺のところが定まっていないというのものうてんきな感じがするんですけど。いずれにしても、6月議会にも当然報告もされるでしょうから、速やかな問題点の解明はすべきだというふうに思いますから、これはもう理事者にもきちっと報告しておいてくださいよ。ほかにも質問があるかもしれませんけれども。ちんたらやっていないで、早いところきちっと結論を出しなさいと、今後に生かすべき教訓をしっかりと出しなさいということをきちっと伝えてくださいよ。
きのう、これ、配付されたようなんですけど、私、きのう1日、用があって役所には来ていなかったんです。連絡は受けていたので、けさ早く来てざっと見たんですけど。これだけのものですから、十分頭にまだ入っていない点がありますから、きちっと見た上で、またしかるべき時期に質問したいと思いますけど、一応そういうことで終わります。
|
|
○石川[寿] 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
私から1点なんですけど、顧問弁護士に結果を聞いたんですけど、その後、弁護士さんって解釈によって違うと思うんですけれども、その後、ほかの弁護士さん、例えば外部の弁護士さんとかにお聞きになっていないんですか。
|
|
○道路整備課長 この問題につきまして、例えば公文書かどうかとか、そういった部分についての件につきましては、お一人の顧問弁護士さんにお伺いをしていると。あと、ほかの2名の顧問弁護士さん、あるいはそれ以外の外部の弁護士さんにはお尋ねはしていないということでございます。
|
|
○石川[寿] 委員長 あと、お二方いらっしゃるので、分野が違うのかもしれないですけれども、やはり多くの人の意見は聞くべきだと思いますので、そこはやっていただきたいなと私は思いますけれども。答えはいいです。
ほかにいらっしゃいますか。質疑を打ち切らせていただいてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
質疑を打ち切ります。
今の報告なんですけれども、了承かどうかの確認をしたいんですが、私は報告を聞いたというところでとめたいんですけれども、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
じゃあ、報告を聞いたということで確認をいたします。
では、これをもちまして、建設常任委員会協議会を閉会いたします。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成24年4月13日
建設常任委員長
委 員
|
|