○議事日程
平成24年 2月27日文教常任委員会
文教常任委員会会議録
〇日時
平成24年2月27日(月) 10時00分開会 19時57分閉会(会議時間7時間13分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
小田嶋委員長、石川(敦)副委員長、千、渡辺(隆)、納所、前川、高橋の各委員
〇理事者側出席者
島田世界遺産登録推進担当担当部長、加藤岡世界遺産登録推進担当担当次長、宇高世界遺産登録推進担当担当課長、小林(正)文化財課長兼任世界遺産登録推進担当担当課長、宮田(茂)教育総務部長、三留教育総務部次長兼教育総務課長、中里学校施設課長、山田(幸)学務課長、天野学務課課長代理、八神教育指導課長、島巡教育センター所長、松平教育センター所長代理、小村生涯学習部長、宮崎(淳)生涯学習部次長兼生涯学習課長、鈴木(郁)生涯学課課長代理、高宮生涯学課課長代理、平井生涯学課課長代理、田中(良)スポーツ課長、古谷中央図書館長、吉田(宗)鎌倉国宝館副館長
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、成沢議事調査担当担当係長、木村担当書記
〇本日審査した案件
1 報告事項
(1)鎌倉市立大船中学校改築基本計画について
2 議案第86号平成24年度鎌倉市一般会計予算のうち教育総務部所管部分
3 陳情第59号放射能対策から見た学校での子どもたちの安全性の確保を求める陳情
4 報告事項
(1)平成23年度陳情第30号「大倉御所周辺遺跡に所在して中世〜近代の歴史的変遷を伝える元治苑敷地の公費による遺跡発掘調査並びに厳正な情報公開を求めることについての陳情」のその後の状況について
(2)鎌倉市指定有形文化財の指定について
(3)国指定史跡永福寺跡整備事業の状況について
(4)史跡法華堂跡(源頼朝墓・北条義時墓)のき損について
(5)鎌倉国宝館正月三が日臨時開館の結果について
5 議案第120号鎌倉市図書館協議会設置条例の一部を改正する条例の制定について
6 議案第121号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について
7 議案第122号鎌倉国宝館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
8 議案第86号平成24年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管部分
9 報告事項
(1)世界遺産登録に関する準備状況について
10 その他
(1)要望書
〇学校・園で子どもたちを放射能から守るための要望書
(2)継続審査案件について
(3)平成24年度の文教常任委員会について
(4)次回委員会の開催について
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○小田嶋 委員長 おはようございます。
ただいまより文教常任委員会を開会いたします。
初めに、会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を高橋浩司委員にお願いします。
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○小田嶋 委員長 続いて、本日の審査日程の確認を行います。
まず初めに、千委員から発言を求められておりますので、暫時休憩します。
(10時01分休憩 10時07分再開)
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○小田嶋 委員長 それでは再開いたします。
千委員から、本日の審査日程確認について御意見がございますので、便宜、事務局から代読をお願いします。
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○千 委員 (代読)大船中学校の報告事項のところで、これからの学校は特に避難所に関係するので、担当原局を呼んでほしい。
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○小田嶋 委員長 千委員から、防災安全部総合防災課をお呼びいただきたいということでの、今、趣旨と提案の御意見でございますが、いかがいたしましょうか。
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○高橋 委員 気持ちはわかるんですけれども、開設した場合に責任者というのは学校長になるわけですね。そういう意味では、担当原局というのは教育委員会なんだと思うんですね。本質的な担当の委員会というのはですね。そこで、できればやっていただいて、何か向こうで答えなきゃならないものがあって、こちらで答え切れないようなことがあればお呼びしてもいいんじゃないかとは思いますけれども、何か、さしずめ直接的に向こうが学校の中のことを担当するということはないと私は思っているんですけどね。
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○小田嶋 委員長 ほかの委員で御意見がございましたらお願いします。
ほかの委員も、今、高橋委員がおっしゃるとおり、まずは原局質疑でやってみて、それで、なおかつ千委員から防災安全部総合防災課をお呼びしたいということであれば、もう一度お諮りすると流れでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
では、御異議ないようなので、進め方としては、質疑を通じて千委員から改めて総合防災課をお呼びしたいということであれば、再度御協議するという形でよろしいでしょうか。
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○渡辺 委員 質問して、その必要性が出てきたら呼ぶということですね。
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○小田嶋 委員長 改めて協議するということでよろしいでしょうか。
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○渡辺 委員 はい、わかりました。
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○小田嶋 委員長 千委員、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
御了解を得られたので、先に進めていきたいと思います。
あと、審査日程についてです。お手元に配付したとおりでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
では、事務局から報告があります。
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○事務局 資料配付の確認をさせていただければと思います。
まず日程第3陳情第59号放射能対策から見た学校での子どもたちの安全性の確保を求める陳情について、陳情提出者から資料配付の希望がありまして、机上の左側に配付をしてございます。御確認いただければと思います
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○小田嶋 委員長 まず、資料の配付がありますということで御確認ください。よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○事務局 続きまして、要望書の配付になります。日程第10その他(1)要望書、学校・園での子どもたちを放射能から守るための要望書が、2月24日に提出されております。机上に配付しておりますことを先に御報告いたします。御確認をお願いいたします。
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○小田嶋 委員長 先ほどの日程第3の陳情にかかわって要望書が出されているということで御確認ください。
(「はい」の声あり)
本日の審査日程の確認は以上ですが、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○宮田 教育総務部長 職員の欠席について御報告させていただきます。本日、教育総務部次長の安良岡でございますが、親戚のほうに不幸がございまして、本日、葬儀ということで当委員会を欠席させていただきたいという連絡がございましたので、御報告させていただきます。
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○小田嶋 委員長 欠席の報告があったということで確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 それでは、審査日程に入ります。
日程第1報告事項(1)「鎌倉市立大船中学校改築基本計画について」を議題といたします。原局から報告をお願いします。
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○学校施設課長 日程第1報告事項(1)鎌倉市立大船中学校改築基本計画について、その内容を説明いたします。
大船中学校の改築事業に関しましては、平成22年市議会6月定例会の当委員会において鎌倉市立大船中学校改築検討協議会の設置についての報告をしたように、学識経験者、学校関係者及び地域の代表合計13名からなる検討協議会を組織し、基本計画の策定に向け作業を進めてまいりました。検討協議会は、平成22年3月29日から平成23年6月20日までの間に5回開催され、その検討結果が鎌倉市立大船中学校改築基本計画(案)として平成23年8月に取りまとめられました。その後、鎌倉市意見公募手続条例に基づき、8月30日から9月30日までの間、基本計画案を市のホームページに掲載して広く市民意見を聞き、また、この意見に対する市教育委員会の考え方を明らかにするなど一連の手続を経て、このたび鎌倉市立大船中学校改築基本計画を策定しましたので、御報告するものです。
お手元の報告資料1鎌倉市立大船中学校改築基本計画の目次、表紙から3枚目をごらんください。本計画につきましては、基本理念、基本方針、施設整備の方向性、大船中学校改築の現状と課題の4項目と資料編とで構成しています。
1ページをごらんください。まず、基本理念についてですが、検討協議会における意見と大船中学校の教育目標を軸にしながら、かまくら教育プランも考慮して検討を行い、大船中学校の目指す姿を明文化して、「人と自然そして地域との『ふれあい』を大切にし、未来社会を担う『共生の心』と『自主の精神』を養う学び舎づくり」としています。
次に2ページに移りまして、基本理念を実現するための基本方針として、1から3まで三つの視点で施設環境の整備について記載しています。教育内容・教育方法の多様化に対応し得る学習環境の整備では、今後の学習内容や学習形態の変化、多様化、IT化に対応するとともに、障害のある生徒の自立を支援するための学習環境の整備、そして、広い学校敷地を活用した運動競技施設の整備について述べています。2、安全でゆとりと潤いに溢れ、記憶に残る生活環境の整備では、生活の場にふさわしい良好な環境、障害のある生徒や多様な利用者に配慮したユニバーサルデザイン、安心して学校生活を送るための防災・防犯、そして緑化の推進とともに、自然エネルギーを活用したエコスクール、このような視点から学校の生活環境の整備について述べています。3、地域に開かれ地域の人と生徒がふれあえる交流環境の整備では、地域開放や防災拠点といった地域において学校が担う役割、そして、生徒と地域住民との交流の視点から施設整備について述べています。
次に、3ページから6ページにかけましては、基本理念と基本方針を反映した改築計画とするため、施設整備の方向性について記載しています。ここでは、施設にかかわる計画を分類・整理して、全体計画、配置計画、平面及び各室計画、構造及び整備計画、詳細計画の5項目とし、あわせて地域利用についての計画、そして植栽の持つ効用に着目した緑化計画を記述して、施設整備の方向性を示しています。
その他、大船中学校改築の現状と課題としまして、7ページから9ページにかけて、敷地の概要と法的制限、大船中学校の立地環境と都市計画等の制限、大船中学校改築工事の課題を記載しています。特に、大船中学校改築工事の課題では、大船中学校敷地の地盤条件を考慮した設計及び施工の必要性を述べています。
資料編については、協議会の作業の進展に伴い作成した資料等を添付しています。
以上が、大船中学校改築基本計画の内容についての説明ですが、この基本計画のもとになった改築検討協議会の基本計画案に対する市民意見を公募したところ、報告資料2のとおり、10名の市民から28件の御意見をいただきました。最も多い意見は、計画案の示す内容が実現されるよう求める意見で、次に、改築事業を実施する上での具体的な提案が続き、施設の安全性に関する指摘、計画内容に対する指摘、速やかな事業実施を求める意見というものでした。これらの意見に対する市教育委員会の回答は右の欄に記載したとおりであり、内部で検討した結果、資本計画案の内容を修正するまでの必要はないとの判断から、改築検討協議会で策定した原案に、はじめにの1ページを追加し、行政計画である鎌倉市立大船中学校改築基本計画としたものです。
なお、本基本計画につきましては、平成23年12月21日に開催された教育委員会定例会において報告し、了承を得ています。
今後、この基本計画をもとに、平成24年度には、まず設計業者の選定を行った後、設計作業に取りかかり、一日でも早い改築事業の完了を目指し、鋭意取り組んでまいります。
以上で報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 おはようございます。二、三点ちょっとお伺いをしておきたいんですが、一つは、第二中のときにもいろいろと指摘があった事項なんですが、プレハブで対応していくという中で、プレハブに入って、プレハブのまま卒業していくという子が出てしまうと。第二中の場合には、本当に1カ月に満たないぐらいかもしれないですけれども、何とか、すべてがプレハブじゃなくて、少しでもでき上がった新しい校舎で過ごして卒業していただいたと。ちょっとこのスケジュール表を見ますと、来年度に入られる子は、ひょっとするとぎりぎりそういうスケジュールで間に合うかなみたいな日程になっているんですけれども、ことし入られる子は、仮設校舎で入って、仮設校舎で卒業という形になってしまうなと、このスケジュール表を見ますとね。だけど、ちょっとこの棒グラフですから、厳密なものじゃないんですが、見渡すと、何となくことし入る子も、1週間でも2週間でも新しい校舎で過ごすような日程がとれなくもないんじゃないかなと、交付金の問題なんかいろいろあるかもしれないですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
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○学校施設課長 委員御指摘のとおり、本年4月の新入生は平成27年3月に卒業するということでございますので、このスケジュールの中では、中学生活の3年間を仮設校舎で送ることにはなります。ただ、今後、24年度に設計業者を選定し、基本設計、それから実施設計を一本でその設計業者に委託するということを考えております。そうしたことの中から、業者の選定等に伴う事務手続などを短縮化し、さらに、その設計業者と今後よく協議をしながら、一日でも早い校舎建設ということで考えていきたいと思っております。
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○高橋 委員 ちょっとやっぱり1年間ずれていませんか、見方が。ことしの入学の子は26年3月に出るんですよね。27年3月卒業じゃないですね。
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○学校施設課長 26年度の卒業ですので、27年3月卒業ということになります。
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○高橋 委員 それでいくと、もうその校舎建設の真ん中ぐらいの日程になってきちゃうんですね。だから、その鋭意努力とかそういう問題で片づくような、鋭意努力といったら例えば2週間とか3週間とか、そういう話かなというふうに思うんですけども、この真ん中のものと鋭意努力で入れるようにするなんていうことはちょっと不可能なんで、要するに、半年ぐらい前倒しでできないのかなと、その辺はどうでしょうか。
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○学校施設課長 確かに、中学生活の3年間を仮設校舎で送るということについては、私どものほうも配慮してきているわけでございます。その一つとして、現在、建設中の仮設校舎でございますけれども、その仮設校舎の施設環境、施設条件としましては、中学生活を送る上で何ら支障がないだけの設備施設になっております。そういうことの中で、仮にといいますか、その3年間を仮設校舎で暮らす生徒たちの学習環境については、その仮設校舎の中で十分に配慮してきているという努力はしております。
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○高橋 委員 それは当たり前の話ですね。仮設だからって、いいかげんなものでいいなんてことはあり得ないので、当然、仮設といえども十分なその環境を整えるというのは仮設の基本的なあり方ですから、そんなことを言っているわけじゃありません。仮設に入って、仮設のまま卒業するということがいいんですかと、これをもっと言えば、新年度中にその基本設計と実施設計、少なくとも25年度に入って少しいったとしても、その辺で実施設計が上がれば、可能性としてはあるんじゃないんですか。その前年の8月とか9月ぐらいじゃないと交付金申請というのは難しいんですか。いずれにしても全部、満額出るわけじゃないわけですから。
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○三留 教育総務部次長 委員御指摘の点、ごもっともな点でございまして、この仮設校舎、いろいろ配慮はするといっても、やはり仮設の校舎でございますので、そこで3年間過ごされる生徒さんたちのことを考えますと、私ども、一刻も早く建てかえを進めていきたいという気持ちは十分持ってございます。ただ、一方で、この大船中学校の改築計画自体が実施計画事業の中で、年度割もある程度、全体のその実施計画事業を見渡す中で決められている部分もございます。その中で、我々としては、今後も、少しでも早く前倒しで建設ができるように、財政あるいは企画のほうのセクションのほうとお話をして、建てかえのほうを進めていきたいと考えております。
その一例が、先ほど施設課長が申し上げましたように、例えば実施計画、あるいは基本計画、実施計画の期間を短縮することによって少しでもその建設の期間が短縮できないかと、そういったようなことも今現在考えておりますので、その辺も十分配慮しながら、今後取り組んでいきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 じゃあ、もう1点だけ確認しておきますけど、この棒グラフでいくと、何とかやりくりすればできそうな感じがするんですけれども、要するに市としての財源の確保が、今のところ、その年度割りとしてはこういうスケジュールになっているということで、それが1年早まるということであれば、その交付金の問題なんかもクリアできるんですか。
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○学校施設課長 国庫補助の関係につきましては、クリア可能かと考えております。
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○高橋 委員 はい、わかりました。じゃあまた、予算委員会のほうでも理事者にきちっと確認してもらうようなこともお願いしておきたいと思います。
それともう一つ聞いておきたいんですが、国のほうの方針で、今後は、これは一般住宅なんですけれども、200年住宅というのを進めていこうということで、これは廃材をなるべく出さないとかそういった利点もあるわけでありまして、まだ、その公共建築物に対するそういった仕様というか、そういうものが出ているわけではないんですが、やっぱり同じように、200年もつぐらいのものを考えていただきたいなと、50年に一回ずつ建てかえをしていたんでは大変じゃないかなと、そのためには中間でメンテナンスをして、いろいろと部材を交換したりとか、そういうことをやっていかなくてはいけないんですけれども、その辺は何か、どんな検討をしていただいているでしょうか。
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○学校施設課長 この基本計画の中の基本方針の1番目に、長期間、建物を有効に使うため、建物構造体を堅固につくるとともにということがございます。今後、この基本計画に沿って設計業務を進めていく中で、委員御指摘のことも踏まえて、長期間使えるような施設について十分に検討してまいります。
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○高橋 委員 検討し過ぎて日程がずれ込まないようにお願いしたいと思いますが、それはよろしくお願いします。
それと、これはエコスクールの関係なんですけれども、今申し上げたことも、ある種のエコスクールに共通するものもあるんじゃないかなというふうに思いますが、まだ中学校では事例がないのかもしれないですけれども、高校なんかだと、そのISOを取得したりとかそういうことをしている、中学校でもあったかな、小学校でもあったかな、何かそういう記憶もあるんですけれども、そこまで何か踏み込んでやっていくようなことというのは検討していただけるんでしょうか。
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○学校施設課長 大船中の改築に当たりましては、いろいろな課題がございます。防災拠点としての強化でありますとか、あるいは地域住民とのつながりの強化というようなこともございます。その中のもう一つの大きな柱として、このエコスクールということでございますので、その点につきましても、よくISOについての研究をした上で、施設のほうに反映できるものならば反映していきたいというふうには考えております。
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○高橋 委員 どちらかというと、施設の建築もそうですけれども、その学校運営ですよね、学校運営の中でそういうISOの基準を満たしているかどうかと、それは子供たちのふだんの生活とか、そういうところまで全部踏み込んでいくような内容になってくるんですね。その辺は、学校現場のほうはどうですか。
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○教育指導課長 ISOの取得ということですと、過去に御成中学校がチャレンジしたことがあります。ただ、取得にさまざまな手続等があって、前市長のときに、市でそのような環境に取り組んでいる学校という形で認定をされたという例がありますので、その辺も、大船中学校も取り組めるのかどうか、検討してまいりたいと思います。
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○前川 委員 おはようございます。先ほどもお話がありましたけれども、今、仮設を前倒しでつくってくださっていると思っておりますが、それは本当に大変にありがたいことなんですけれども、いつでき上がることになりますか。
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○学校施設課長 本年の3月の中旬には竣工ということで予定をしております。現在、ほぼ外観につきましては、8割、9割方仕上がっておる状況でございます。今後、内装とかに入ってまいります。年度内には間に合うことで進めております。
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○前川 委員 3月の中旬にということですけれども、そして子供たちは引っ越しをすると思いますが、それはいつごろの予定と学校は見ていますか。
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○学校施設課長 3月23日に3学期の終業式を迎えますので、それ以降、24日(土)、25日(日)を利用して引っ越しということで考えております。
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○前川 委員 わかりました。じゃあ、そのときにはすべて、ひだまりさんも全部、引っ越しをするということでよろしいですか。
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○教育センター所長代理 ひだまりも、まだ27日か28日かは決まっておりませんが、どちらかで引っ越しをすることになっております。
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○前川 委員 わかりました。新学期には余裕を持って間に合うということで、お願いしたいと思います。
それで、この基本計画の中から、二、三お聞きしたいことがあるんですけれども、この計画を立てる間に小中一貫教育に関しては何か議論があるというか、考え方、組み込もうと思ったことがありますか。
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○教育指導課長 本市で進めている小中一貫教育につきましては、教育課程の小学校、中学校の連続、連携ということに主眼を置いておりますので、施設一体型という形では考えておりません。特に、大船中学校の場合は三つの小学校区にまたがっておりますので、施設一体型というのは非常に難しい。したがいまして、大船中学校及び岩瀬中学校と近隣の小学校と、教育課程の連続性、連携というのを強化していく小中一貫の取り組みを進めてまいりたいと思います。
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○前川 委員 ということは、教室の広さとかそういうことにも別に配慮はしてないということで確認させていただいていいですか。例えば、一緒に勉強する時期があるとか、今おっしゃったように小学校は3校あるかもしれませんが、一緒に、ともに学ぶときのための広さとかというものをとっている教室があるとかということではないということですね。
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○教育指導課長 小・中の交流の事業ですとか行事ですとかは大いに進めていくと考えておりますが、特にそのための特別な教室というのを設計段階で入れるというふうには考えておりません。
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○前川 委員 わかりました。余り長いことこの件に関して言うつもりはないんですけれども、初期の段階で、たしか小中一貫教育ということを考えた時期があったんじゃないかなとちょっと聞いたことがありましたので伺ったんですけれども、そういうこともありましたよね。
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○学校施設課長 そういう検討があったということも聞いておりますけれども、この学校敷地が財務省、国の所有物でございまして、そこから借地をしているということの中で、財務省のほうにも、この小中一貫校としての建設が可能かどうかということの照会を行っております。国のほうからの回答としましては、中学校の用途のために貸している土地であるので、他の用途、これが小学校でも他の用途という判断がなされるようでございまして、現在の借地条件の中では、それはできないということの回答をいただいております。
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○前川 委員 わかりました。市民の方の意見で、学童を盛り込めないのかというところで、やはり同じような考え方、答えが返ってきていましたので、同じことなのかなと思いますが、ちょっと残念に思っています。
それからもう一つ、地域に開かれた、地域の人と生徒がふれあえる交流環境をつくるということなんですけど、これは具体的にどういうことをイメージしていらっしゃるんでしょうか。
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○学校施設課長 これも、またこの基本計画をもとにしまして設計者と協議をしていく、相談をしていくという内容でございます。ただ、おぼろげながらのイメージとしては、生徒も地域の住民の方も自由に、その校庭に出入りできるようなスペースを設け、もちろんその大船中学校の生徒もそこに立ち入ることができるというようなスペースというものを考えていくのかなというふうには思っております。
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○前川 委員 それは学校の運営の中でそういうふうにやっていくということですか、それ地も地域の方にゆだねるという形ですか。
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○学校施設課長 学校の運営の中、あるいは地域の方たちの運営の中というのは、これからのソフトの問題かと思います。もちろんそこらあたりの意見というか考え方、意向については、これから聞いていくことが必要かと思っております。
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○前川 委員 わかりました。それでは、その運営がどちらになるかはこれからということで理解いたします。
それから、体育館の耐震のことが大分心配されているように読み取れたんですけれども、今、御意見の中では、組み込む必要はないということで、このままいくという話でしたが、体育館は最後に壊される予定になると思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでいらっしゃるのでしょうか。
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○学校施設課長 資料に添付してございますこの改築の計画の予定スケジュールでございますが、これにつきましては、下のほうに記載しておりますように、過去の工事事例から想定された工事期間ということでございますので、必ずこれで確定をしたということではございません。これもまた、今後の設計の中で、どういう形が望ましいのか、あるいはどういうものができるのか、可能なのかということを十分に協議・相談しながら、そのスケジュールについて明確にしていきたいというふうに考えております。
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○前川 委員 じゃあ、スケジュールどおりではないということだというふうに理解しました。先ほどの御意見もありましたけれども、私も、せっかく、冒頭に申し上げましたようにプレハブを前倒しで建ててくださっているということですごく安心しましたので、これで少し工事が早くなるのかなと思っていました。やはり同じように第二中は、3年プレハブでいないで済むようにという配慮をされたと思っておりますので、ぜひ工事を早めていただけるところは早めていただきたいと思います。
それとエコスクールなんですけれども、このエコを取り入れる、これもまたこれからということでお答えいただくのかもしれないんですけれども、どういうものを盛り込もうと思っていらっしゃるか、ちょっと伺ってよろしいですか。
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○学校施設課長 一般にエコスクール事業の中で今日的な課題解決、行政課題の解決として省エネ、あるいはその原子力発電への対応というようなところの中で、まず太陽光発電というようなものは取り入れていくであろうというふうに考えております。現在でも、数校で太陽光発電は設置されてございますので、まず、その太陽光発電、それ以外、エコスクールの事業タイプとしましては、太陽熱を利用したものでありますとか、地下水の利用でありますとか、あるいはバイオマスの熱利用と、さらには雨水利用というようなものがエコスクールとしての事業タイプとしてございますので、その中で大船中学校、どれが採用できるのか、できるだけ多くのものを採用していきたいということでは考えておりますけれども、立地条件でありますとかそういうところの条件もございますでしょうから、その点につきましても、設計の中でよく見きわめていきたいというふうに考えております。
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○前川 委員 わかりました。こういう時代に来てしまっておりますので、できるだけいろいろなエネルギーを使っていただきたいと思いますが、今、大船中学校では太陽光以外にどれが採用できる可能性が高いんですか。
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○学校施設課長 これは私の感覚的なところなのかもしれませんけれども、例えばの話ですね、あそこは地盤条件が悪いというのも、かつてあそこは沼であった、かなり湿地であったということから、地下に潤沢な水があるというようなことも考えられますので、そうした地下水の利用なんかもひとつ検討できるのかなと、何分、私は専門外のことですんで、それ以上のことはちょっと踏み入り切れませんですけれども、そんなことも考えられるのかなというふうには思っております。
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○前川 委員 わかりました。できるだけそうやって、あそこは日当たりもいいですし、いろんなエネルギーを使えるものは使っていただいて、グリーンカーテンなどの方法も、エネルギーではないですけれども、逆に消費を防ぐために必要な部分、そして、それができると思いますので、いろんなものを盛り込んでいただいて、いい学校にしていただきたいと思います。
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○納所 委員 おはようございます。それでは伺ってまいります。
今もお話がありましたこの大船中学校の場所は、昔から地盤が軟弱であるということで、大規模の地震が起きた際の液状化が心配されるんですけれども、これについての調査というのは、今回、検討するに当たって行われたんでしょうか。
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○学校施設課長 今後、地質調査を実施いたしますので、その地質調査の中で、その点につきましても調べていこうというふうには考えております。
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○納所 委員 これからということで、そうしますと、当然、元沼地であったということ、それから柏尾川とそれに連なる支流河川の沖積された場所であるということで、当然、これが考えられますので、それに対する対策も当然これから織り込んでいかなければいけないと思うんですが、その際、その地盤の改良であるとかいうものは、所有者である国がやるのか、それとも市がやるのかということにもつながってくると思うんですけれども、これは、将来的な課題になってくると思うんですが、かなり、液状化に対する対策というのは経費がかかってくるのではないかとちょっと心配するんですね。その点についての検討状況はいかがでしょうか。
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○学校施設課長 その対策にかかる施工については、これは大船中の改築ということから発生する事柄であろうと思われますので、市のほうで対策をするということになろうかと思います。
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○納所 委員 そして現時点での、例えば大船中の改築にかかる総工費ですね、その概算の見積もりはどれくらいかということと、それに対して、そのいわゆる地盤改良ですね、液状化対策等のものはそれに組み込まれているのかどうか、その点はいかがでしょうか。
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○学校施設課長 改築工事そのもの自体での費用概算につきましては30億円と見ております。その他もろもろ解体工事でありますとか、あるいは設計業務でありますとか、あるいは仮設校舎の賃借料等々を合わせますと40億規模ということになりますけれども、建設をするという部分で考えますれば、その事業総額は約30億円と見ております。その中で、地盤改良に対してどのくらいの経費が要されるのかというところの詳細な部分についての把握はまだいたしておりません。
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○納所 委員 その地質調査の結果によっては、そういったものも織り込んでいかなければいけないという事態が考えられると思うんですけれども、現時点で利用できる国の補助メニューですね、そういった補助メニューはどのようなものが考えられるのか、大まかで何%ぐらいが補助を利用できるのかということなんですけれど、いかがでしょうか。
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○学校施設課長 国の補助メニューでありますが、改築の場合には二つの補助メニューがございまして、危険建物の改築、それから不適格な建物の改築と、いずれにしましても、この大船中は、その改築の補助メニューに該当するということでございます。おおむねどのくらいの補助金なのかと申し上げますと、原則としては3分の1、ただし事業費そのものについて3分の1の支給がされるのではなく、文部科学省のほうで算定した事業費に対して3分の1ということでございます。そうした意味で、今回の改築についてのその国からの補助というのは、今まだ額は確定しておりませんけれども、交付は受けられるというふうに考えております。
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○納所 委員 一つ、これから大船中だけでなく、将来的にはいろんな学校の改築等の課題が出てくると思いますので、その第二中のときのケースもありますでしょうし、大船中の改築のケースというのは、モデルケースになってくるかと思いますので、その点、効率のよいその補助メニューの利用というものも検討いただきたいと思いますが、その際、仮設校舎をこれから使っていくわけですけど、その安全対策について伺っていきたいと思います。仮設校舎ができ上がって、人の出入りのルートなんですけれども、これは正門を利用してという形になるんでしょうか。それとも、工事ヤードとの兼ね合わせで別の出入り口等を利用するという形になるのか、その経路については、今どのように検討なさっていらっしゃいますでしょうか。
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○学校施設課長 この4月から当面の間につきましては、従来どおりの正門から生徒たちは入ってくると。ただ、今後、校舎・体育館等の解体工事が入りますれば、正門からの進入は危険ですので、それは行わず、裏門から入ってくるということになります。
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○納所 委員 その際の安全対策ですよね、不審者の出入り等ということは当然用心しなければいけないということなんですけれど、それについては、もう検討計画を立てて、どのように安全対策を施すか、人の出入りのルートの変更に伴う安全対策というのは、その都度、臨機応変にしていかなければいけないんでしょうけれども、それについてはどのように検討なさっていらっしゃいますでしょうか。
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○学校施設課長 この計画書の9ページに、大船中学校改築工事の課題ということで掲げてございます。施工上の課題としましては、工事期間中は、学校敷地の一部に仮設校舎を設置しながら学校運営を行うことになるから、生徒たちの学校生活上の安全確保に留意しながら工事ヤードを検討し、施工計画を策定する必要があるということでございます。したがいまして、今の時点で、その施工計画は確定しておりません。今後、当然、ここに記載されたような形での施工計画を策定してまいります。
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○納所 委員 あとは、先ほどもございましたけど、いわゆる再生可能エネルギーの整備等ですね、それに関する考え方ということなんですけれども、いろんな、今ございました太陽光発電に限らず、太陽熱であるとか、地下水であるとかということで、一つのモデルケースといいますか、大船中は、そういった再生可能エネルギーの整備に関する一つの模範的なあり方というのを期待されるわけでございますけれども、そういったものを導入するに当たって、さらに、例えば費用がかさむであるとか、先にそれを念頭に置いておかないと、例えば天井の補強であるとか、いわゆる強さですね、屋上の施設に対する重みに対応するようなということで、かえって費用がかさんでしまうということもあるんですけれども、この再生可能エネルギー等の整備に関しては、どの時点で検討されるんでしょうか。
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○学校施設課長 24年度から実施いたします基本設計の中で、見てまいります。
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○小田嶋 委員長 千委員から質疑がありますので、暫時休憩いたします。
(10時54分休憩 11時02分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
千委員の質疑です。便宜、事務局から代読をお願いいたします。
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○千 委員 (代読)6ページ(5)施設の詳細計画の?について、これを具体的に教えてください。
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○学校施設課長 障害のある生徒のパニックや多動性、衝動性を考慮し、墜落防止等の十分な安全性を考慮して計画しますということにつきまして、具体的にどのような措置をということのお尋ねでございますけれども、当然、階段の吹き抜けの対策でありますとか、当然その手すりやさくだとか、あるいは床の滑りやすさを抑えるような施工でありますとか、そうした突発的な動きがあった場合においても、それに対して十分な安全性を事前に確保しておくような施設の状況にしたいということでございます。
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○小田嶋 委員長 千委員から再度の質疑がありますので、暫時休憩いたします。
(11時04分休憩 11時10分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
千委員の再度の質問でございます。便宜、事務局から代読をお願いします。
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○千 委員 (代読)この場合、どういう障害の方を例にとられたことを前提としていますか。
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○教育指導課長 6ページ、(5)の?障害のある生徒のパニックや多動性・衝動性を考慮しというふうに記載されておりますので、この場合の障害となりますと、今、大船中学校にも自閉症、情緒障害児学級がございますので、そういった情緒障害を持っているお子さん、あるいは通常学級においても発達障害というような形で多動性の状況を持っているお子さんというのが想定されると考えられます。
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○小田嶋 委員長 千委員から再度の質問がありますので、暫時休憩いたします。
(11時12分休憩 11時18分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
千委員の質問です。便宜、事務局から代読をお願いします。
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○千 委員 (代読)震災のときは避難所となるわけですが、この場合、防災担当との連携はとれていますか。
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○学校施設課長 先ほど、大船中学校の改築検討協議会の御説明を申し上げたんですけれども、その協議会の中に、委員とはまた別に幹事というものを設けております。その中には、総合防災課も加わって、この計画の策定にかかわっていただいております。計画書そのものの中にも、先ほど少し触れたところでございますけれども、大船中学校にとっての一つの大きな柱として地域との交流、あるいは自然エネルギーの活用ということのほかに防災拠点、要するに防災に強いまちづくりということが大きな一つの、この改築における役割というふうに考えられているところでございまして、基本方針、あるいは施設整備の方向性、それから大船中学校の現状・課題の中の工事の課題の中にも、随所に防災拠点、それから生徒、地域住民の安全を守るための施設ということをうたってございます。今後、この設計作業の中で、防災拠点としての位置づけを明確にしていく上で、具体的に設計に入っていくわけでございますけれども、十分、関連課、関連セクションとその点の話をしながら、また設計に入っていきたいというふうに考えております。
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○小田嶋 委員長 千委員から再度質疑がありますので、暫時休憩します。
(11時20分休憩 11時31分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
千委員の質疑です。便宜、事務局から代読をお願いいたします。
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○千 委員 (代読)プレハブにもエレベーターはつくと思いますが、多目的トイレは何カ所につきますか。また、新しい校舎には各階ごとに多目的トイレがつくのでしょうか。
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○学校施設課長 仮設校舎のエレベーター設置は今進めておりますのでつきます。新しい校舎における多目的トイレについては、各階に1カ所ずつ設置をいたします。仮設校舎の多目的トイレについても、1階から3階まで設置をいたします。
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○渡辺 委員 3ページ目の施設整備の方向性というところで、施設の全体計画の4番と5番のところですが、校庭と体育館のところで伺いたいと思うんですけれども。まず、これ、中学校の競技会等ができるというふうに書いてあるんですが、これは公式競技、例えば、中学校体育連盟でやったときに公式記録として残せるような形でやれるということでしょうか。
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○学校施設課長 そのとおりでございます。
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○渡辺 委員 4番と5番、校庭と体育館で若干表現が違うんですけれども、体育館のほうは、多様な競技種目に対応できるように整備するという部分と、あと、市民などへ積極的な開放を目指した施設として計画しますというふうになっているんですけれども、これは校庭の場合と、その体育館については運用条件が違うということですか。
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○学校施設課長 運動場につきましても、確かに中学校ですから部活動等で運動場を利用する、使用するという状況は多いことではございますけれども、地域とのつながりを強化していくということの中では、地域利用ということも、これも全く考えていない、排除するということではございません。
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○渡辺 委員 それは、排除するというのはネガティブな表現なんですけれども、体育館のほうは積極的な開放を目指した施設とすると、グラウンドのほうは余り積極的には開放していかないよということですか。
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○学校施設課長 積極的な利用をしないという意味で、ここで記載をしなかったということではございません。当然、地域利用についても、この運動場について行われるということは想定はしております。
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○渡辺 委員 じゃあ、とりあえず、あえて書かなかったというだけであって、その目指している方向は同じということで解釈してよろしいですか。
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○学校施設課長 そのように考えております。
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○渡辺 委員 今度はグラウンドのほうなんですけれども、市民などへの積極的な開放もやはり目指していくということであれば、これ、協議会の中にスポーツ課が入っているんだと思うんですけれども、例えば体育協会とかの意見を聞くというような機会は設けないんでしょうか。
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○学校施設課長 そのことについては、スポーツ課のほうに確認してございません。
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○渡辺 委員 ということは、スポーツ課が体育協会の意見等も集約して、開放したときにいろんな団体さんが使用されるケースも出てくるというふうに思いますので、その辺の意見ということは、スポーツ課のほうで集約して、この計画の中で反映させていくということでしょうか。
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○学校施設課長 スポーツ課に、その件について申し伝えたいというふうに考えております。
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○渡辺 委員 いろんな種目が含まれていますので、その辺の意見をきちんとスポーツ課で集約すべきだと思うし、直接意見を伺ってもいいんじゃないかなというふうに思います。
あと、立派なグラウンドを計画していただいていますけれども、例えば、ほかの学校が来て、野球やサッカーをやったりするケースということが出てくると思うんですけれども、例えば着がえる場所とか、あと、シャワーとはいいませんけれども、洗面のような設備というのもあわせて考えておられるんでしょうか。
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○学校施設課長 まだそこまで、施設の個別の具体的な内容までについては検討が及んでない段階ですけれども、これから基本設計なり実施設計の中で、そこらあたりについての検討をしていくというふうには考えております。
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○渡辺 委員 私が中学ぐらいのときは外で着がえたり、別に抵抗もなかったんですけれども、これだけ立派な設備をつくっていく中では、例えば着がえる場所であるとか、体を洗うまではいかないかもしれないにしてみても、きちんと水が使えるような場所ということも考えていっていいんじゃないかなというふうに思いますが、いろんな着がえとかでは事故が起きたりするケースもありますんで、そこのところは計画の中で考えていただければなというふうに思っております。
それと、エコスクールなんですけれども、芝生化ということで書いているんですけれども、これは進めていく予定だということで解釈してよろしいんですかね。
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○学校施設課長 校庭の芝生化については、この体育館、それから校舎の改築事業が行われた後、平成28年度に、改築事業の一環ではございますけれども、改築事業とはちょっと違う位置で校庭整備が行われます。その校庭整備の中で芝生化についての検討をしていきたいと思います。もちろん、その校庭整備につきましても、これから先の基本設計、実施設計の中で協議をしていくという内容でございます。そこらあたりで、芝生化についての方向性について考え方を固めたいというふうに思っております。
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○渡辺 委員 決定じゃなくて検討事項という段階ですかね。
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○学校施設課長 はい、そのように考えております。
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○渡辺 委員 これ、第一小学校のほうでも、今実験的にやっていますし、今回、大船中学のほうで計画するんであれば、かなり本格的なものになってくるというふうに思います。その辺も連携しながら、ないし、ちょっと難しいのは、よく言われているそのメンテナンスですね、その辺の難しさがあるのと、一回芝生が入れば、そのコスト自体はそんなに維持費以外はかからないのかなというふうに思うんですけれども、例えば、サッカーにはいいけれども野球には難しいとか、そういうことも出てくるんで、逆に芝生があるとイレギュラーバウンドしちゃうとか、そういうことも出てくると思う。その辺はどこと連携しながら、この計画は進めていくつもりですかね。
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○学校施設課長 委員、今、お話しいただきましたように、第一小学校で今年度、検証作業を行いました。あと、玉縄小学校等も検証作業を行いました。その中で、やはり一番課題としてあったのが維持管理ということと、それから、養生期間において、そのグラウンドの使用ができないということがあります。そうした課題については、何よりも学校ですとか、あるいはその学校の施設を使っている開放団体でありますとか、特には、地域の皆様の御協力、御理解というのがまず一つ必要なのかなというふうに考えております。ですので、今どういうところとの調整というような趣旨でのお尋ねだったかと思いますけれども、まず、校庭の芝生化を進める上で、それらの団体と十分にお話し合いをして、何かしらの形で協力・理解を得て、進めていくというのが芝生化についての課題であろうというふうに考えております。
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○渡辺 委員 公式競技もできる形のグラウンドになるわけですから、やはりいろんな情報を得るためには、スポーツ課通して体育協会ときちんとお話しして、ないしは、今実験している校庭のほうで玉縄小学校と第一小学校ですかね、その辺の情報共有を図りながら進めていただければというふうに思います。
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○小田嶋 委員長 冒頭、審査日程の確認のところで御協議いただいていた、総合防災課の質疑の件なんですけど、一応、待機させているんですが、午後から所用があるということで、もう本庁を出ないと間に合わないということで、お諮りしたいんですが、総合防災課の質疑はないということで確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
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○小田嶋 委員長 なしということで確認いたしましたので、総合防災課の質疑はなしと確認し、公務に務めてもらうということで確認いたしました。
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○石川[敦] 副委員長 体育館のことをもう少し伺いたいんですが、解体は前倒しという答弁もあったかと思いますけれども、解体するまでの間は、今現在のものを使うということでよろしいんですか。
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○学校施設課長 解体するまでの間につきましては、現在の体育館をそのまま継続して使用するという考えでおります。
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○石川[敦] 副委員長 そうしますとIS値の問題があって、保護者の方がとても心配をされているんですが、その辺のところはどのようにお考えになっていらっしゃいますか。
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○学校施設課長 24年度に改めて耐震診断を実施いたします。その耐震診断を実施する中で、その設計者に対して、例えば体育館の構造的に弱い部分に何かしらの手だてを講じることによって、体育館の安全性が確保されるような手法がないかどうかというような技術的な提案をしていただくことも考えております。
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○石川[敦] 副委員長 それはこれまでも検討されてきたのではないかと思うんですけれども、新たに何か手だてが見つかるだろうというところなんですか。
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○学校施設課長 これまでの検討といいますのは、恐らく通常の体育館と同じように耐震補強が可能ではあるまいか、というところの検討だったかと思います。それについてはできないということでございますので、例えば、24年度の先ほど申し上げましたような技術的な提案というのは、他の体育館と同様な形での耐震補強が可能だというような形での回答が出てくることはまずあり得ないだろうと。ただ耐震IS値が体育館の部所で若干違うところもございます。今公表しているIS値よりも高いところもございますので、まず、一番低いIS値のところに何かの、補強と申し上げられるかどうかなんですけれども、手だてを施すことによって、耐震性の確保というところまではいかないかもしれませんけれども、安全の確保ということが可能かどうかということでございます。
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○石川[敦] 副委員長 そうですか、わかりました。というか、余り詳しいことは、私は専門的なことがわからないので、それならばというところなんですが、この大船中学校の新入生の説明会の際に、校長先生のほうからも同様の説明がおありになったのかと、そのように保護者の方が受けとめられて、耐震補強してくれるらしいというようなことを私、聞かれまして、内容のことはよくわからないので、確認しますということで今は終わっているんですが、学校のほうでも、そういったことを保護者の方に御説明をされたんでしょうか。
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○学校施設課長 校長先生に確認をいたしました。校長先生がおっしゃったのは、仮設校舎は建設をして、そちらのほうで学習をする。ただ、体育館については、仮設の体育館の建設が不可能なので、教育委員会に、これから先、耐震診断を実施してもらって、何らかの対応をするようにお願いしているところであるというような言い方だったかと思います。その対応というのが、必ずしもその、今私が申し上げたような手当てを講じるという意味だけのものでもないというふうには校長先生はおっしゃっておりました。具体的に、校長先生としては、そういった補強をするということは発言していないということでございます。
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○石川[敦] 副委員長 わかりました。じゃあ、誤解をされた保護者の方もいらっしゃったようで、やはりその辺のところの説明の仕方ですとか、今後、だれに説明をしていくのかということも含めて、この計画の中で置いていただきたいなというふうに思います。一番心配されているのが、小学校の高学年の保護者の方たちだと伺って、今直面している学年の方はよく御存じのようなのですが、その先の方が、やはり心配だというようなお話をいただいておりますので、その辺のところを今後検討の中に置いていただけるかどうか確認させていただきたいんですが。
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○学校施設課長 予定でございますけれども、3月下旬に、小坂小学校、大船小学校、それから山崎小学校、この3小学校が大船中学校への進学をする対象校でございます。それからあと、大船中学校の1・2年生、これから2年・3年となる生徒、これらの生徒たちの、あるいは児童たちの保護者の皆様を対象にして、今後の改築のスケジュール等についての説明会をする考えでございます。
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○石川[敦] 副委員長 これから3年間続けて仮設に入られる、また、この体育館を利用する生徒さんたちが出てくると思いますので、ことしにとどまらず、繰り返し、その先までフォローしていただきたいと思うんですが、その辺は大丈夫ですか。
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○学校施設課長 今後行う耐震診断の診断結果等もあわせまして、情報につきましては皆様に提供するように考えております。
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○石川[敦] 副委員長 情報が不足していると非常に不安ばかりがあおられますので、その辺のところ、対応をよろしくお願いいたしたいと思います。
それから、パブリックコメントを今回とられていまして、こちらのパブリックコメントは全文掲載をされていますか。
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○学校施設課長 全文掲載をしてございます。
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○石川[敦] 副委員長 これを読まれた方の中で、少し自分の文章を削られているというようなお問い合わせがありまして、若干ニュアンスが変わるので、その辺のところはというような御指摘をいただいたんですけれども、そういうことは、ないということで大丈夫ですか。
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○学校施設課長 申しわけありません。今、全文をと申し上げましたんですけれども、この回答の一覧表にありますとおり、意見の概要ということで記載させていただいておりますけれども、御趣旨については正確に伝わるように努力しまして、この文章をつくってございます。
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○石川[敦] 副委員長 パブリックコメントは、基本的には概要を掲載するということですね。
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○学校施設課長 そのように考えております。
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○石川[敦] 副委員長 要約のときに若干ニュアンスが変わるというような指摘がありまして、その辺をどういうふうに解決したらいいのか、ちょっと私のほうでもわからないところです。ただ、そういった御意見があったことだけは伝えさせていただきたいと思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
では、質疑を終了します。
ただいまの報告について、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承を確認いたしました。
暫時休憩いたします。
(11時52分休憩 13時10分再開)
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○小田嶋 委員長 それでは再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第2「議案第86号平成24年度鎌倉市一般会計予算のうち教育総務部所管部分」を議題といたします。原局から説明をお願いいたします。
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○三留 教育総務部次長 日程第2議案86号平成24年度鎌倉市一般会計予算、55款教育費のうち、教育総務部所管の内容につきまして御説明をさせていただきます。
鎌倉市一般会計予算に関する説明書の110ページを、鎌倉市一般会計予算事項別明細書の内容説明の295ページをお開きください。
5項教育総務費、5目教育委員会費は627万1,000円で、教育委員会運営の経費は教育委員会運営事業として教育委員4名の報酬、神奈川県市町村教育委員連合会負担金などをそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は296ページを御参照ください。10目事務局費は7億5,685万4,000円で、事務局の経費は事務局運営事業として、学校技能員、学校給食調理員など非常勤嘱託員の報酬、臨時的任用職員の賃金などを。
事項別明細書の内容説明は297ページにまいりまして、職員給与費として教育長と教育委員会事務局のうち生涯学習センターを除く職員45名に要する職員給与費を。
事項別明細書の内容説明は298ページにまいりまして、学校施設管理の経費は、学校施設管理事業として小・中学校施設の維持管理に要する建物共済保険料、小学校警備業務、御成小学校旧講堂屋根材等落下防止業務、学校施設機械警備業務及び学校施設管理業務などの委託料、御成小学校仮設校舎及び学校用地等賃借料などを。
事項別明細書の内容説明は299ページにまいりまして、教職員の経費は、教職員運営事業として学校管理職研修会講師謝礼や神奈川県公立小中学校長会等、各関係団体への負担金、県費負担教職員面接指導の謝礼、教職員の一日健康診断、福利厚生事業、メンタルヘルス調査業務など委託料などをそれぞれ計上いたしました。
予算に関する説明書は112ページにかけまして、事項別明細書の内容説明は300ページを御参照願います。15目教育指導費は3億36万3,000円で、教育指導の経費は、教育指導事業として就学支援委員会の委員報酬、肢体不自由学級送迎用バス運行業務委託料などを。
事項別明細書の内容説明は301ページにまいりまして、情報教育事業として、小・中学校教育用コンピュータ等賃借料などを。
事項別明細書の内容説明は302ページから303ページにかけまして、教育支援事業として、学級介助員、スクールアシスタント、特別支援教育巡回相談員、特別支援学級補助員、理学療法士、学校図書館専門員、読書活動推進員、外国人英語講師、小学校非常勤講師の報酬、学級支援員等協力者等、学校教育問題対策委員への謝礼、防犯ブザー購入の経費、西鎌倉小学校及び第二中学校特別支援学級初度調弁の経費、子ども鎌倉彫作成指導の委託料、総合的な学習の時間実践交付金などを。
事項別明細書の内容説明は304ページにまいりまして、保健就学事務の経費は、保健事務として学校医、学校薬剤師の報酬、腎臓疾患等判定委員会委員の謝礼、就学時健康診断、寄生虫検査、腎臓病等各種検診業務委託料などを。
事項別明細書の内容説明は305ページにまいりまして、就学事務として、就学通知用消耗品費、卒業証書等印刷製本費、高等学校等就学援助金などを。
事項別明細書の内容説明は306ページにまいりまして、保険事務として、学校災害賠償責任保険料、独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済掛金などをそれぞれ計上いたしました。
予算に関する説明書は112ページ、事項別明細書の内容説明は307ページを御参照願います。20目教育センター費は2,494万1,000円で、教育センターの経費は、相談室事業として相談室の維持管理に要する経費、教育相談指導員、スクールソーシャルワーカーの報酬、心のふれあい相談員、教育センタースーパーバイザー、メンタルフレンド、精神科医師の相談謝礼、教育支援教室教育相談指導員の報酬などを。
事項別明細書の内容説明は308ページにまいりまして、調査研究事業として、教育研究員の報酬、各種研究会、研修会の講師謝礼などを。
事項別明細書の内容説明は309ページにまいりまして、教育情報事業として、小・中学校社会科、中学校理科の副読本印刷製本費や「かまくら子ども風土記」販売委託料をそれぞれ計上いたしました。
予算に関する説明書は114ページを、事項別明細書の内容説明は311ページを御参照願います。10項小学校費、5目学校管理費は9億1,824万6,000円で、小学校一般の経費は、小学校運営事業として、小学校16校の教材用消耗品費、備品購入費、プロパンガス等燃料費、学校要覧等印刷製本費、校舎小破修繕料や校舎維持等委託料などを。
事項別明細書の内容説明は312ページにまいりまして、職員給与費として、小学校勤務職員43名に要する職員給与費を。
事項別明細書の内容説明は313ページにまいりまして、給食事務として、食器等給食関係消耗品費、深沢小学校など8校の給食調理業務委託料、給食用備品購入費などを。
事項別明細書の内容説明は314ページにまいりまして、教育課題対応事業として、各校の教職員の研究・研修に要する講師謝礼、消耗品費などを。
事項別明細書の内容説明は315ページにまいりまして、小学校施設の経費は、小学校施設管理運営事業として、小学校16校に係る施設維持修繕料、自家用電気工作物や消防設備等の点検等手数料、清掃等の各種委託料、関谷小学校校舎外壁改修工事請負費、御成小学校ことばの教室ウッドデッキ改修工事請負費、大船小学校北棟屋上防水工事請負費、七里ガ浜小学校非常階段改修工事請負費、光熱水費、電信料などをそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は316ページを御参照願います。10目教育振興費は7,178万5,000円で、教育振興の経費は、特別支援教育事業として第一小学校など8校の教材用消耗品費、オージオメーター等点検委託料、西鎌倉小学校特別支援学級初度調弁の経費などを。
事項別明細書の内容説明は317ページにまいりまして、教育振興助成事業として、要保護及び準要保護児童に対する学用品、修学旅行、給食などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費をそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は318ページを御参照願います。15目学校建設費は1億3,339万3,000円で、小学校施設整備の経費は、小学校施設整備事業として、稲村ヶ崎小学校トイレ改修工事請負費、第二小学校など7校の管理諸室空調設備設置工事請負費、西鎌倉小学校特別支援教室改修工事請負費をそれぞれ計上いたしました。
予算に関する説明書は116ページを、事項別明細書の内容説明は319ページを御参照願います。15項中学校費、5目学校管理費は2億7,548万3,000円で、中学校一般の経費は中学校運営事業として、中学校9校の教材用消耗品費や備品購入費、プロパンガス等燃料費、学校要覧等印刷製本費、校舎小破修繕料、校舎維持等委託料などを。
事項別明細書の内容説明は320ページにまいりまして、職員給与費として、中学校勤務職員15名に要する職員給与費を。
事項別明細書の内容説明は321ページにまいりまして、教育課題対応事業として、各校の教職員の研究・研修に要する講師謝礼、消耗品費などを。
事項別明細書の内容説明は322ページにまいりまして、中学校施設の経費は、中学校施設管理運営事業として、中学校9校にかかる施設維持修繕料、自家用電気工作物や消防設備・エレベーター等の点検等手数料、清掃等の各種委託料、体育館バスケットボールコートライン変更委託料、御成中学校10組避難通路設置工事請負費、光熱水費、電信料などをそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は323ページを御参照願います。10目教育振興費は3,456万円で、教育振興の経費は、特別支援教育事業として、御成中学校など5校の教科用消耗品費、第二中学校特別支援学級初度調弁の経費などを。
事項別明細書の内容説明は324ページにまいりまして、教育振興助成事業として、要保護及び準要保護生徒に対する学用品、修学旅行などの扶助費と、特別支援教育就学奨励費をそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は325ページを御参照願います。15目学校建設費は1億8,309万5,000円で、中学校施設整備の経費は、中学校施設整備事業として、大船中学校改築にかかる改築検討協議会委員謝礼、改築工事基本・実施設計業務委託料、仮設校舎賃借料、岩瀬中学校公共下水道接続工事請負費、第一中学校など3校の管理諸室空調設備設置工事請負費、第二中学校特別支援教室改修工事請負費などをそれぞれ計上いたしました。
議案集その2の9ページ、予算に関する説明書の144ページをお開きください。引き続きまして、債務負担行為について御説明をいたします。
まず、学校給食調理委託事業費は、深沢・山崎・小坂・今泉の各小学校について、平成24年度中に入札を行い、平成25年度以降の3カ年の委託契約を締結するため、期間を平成24年度から平成27年度まで、限度額を1日の推計給食数に基づき6,000万円から7,800万円を基本額とし、これに消耗品費として1食当たり10円を推計総給食数に乗じて得た額を加えた額に消費税相当額を加えた額として、大船中学校改築工事基本・実施設計委託事業費は、業務委託が2カ年にわたることから、期間を平成24年度から平成25年度まで、限度額を1億1,000万円として、いずれも第3表及び調書のとおり設定しようとするものでございます。
以上で、教育総務部所管部分の説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 それでは、ただいまの説明に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 端から、細かいことも含めて聞いていきます。最初に、内容説明の296ページの下から2番目で臨時職員ですが、これはどういう者を雇用しているんですか。
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○三留 教育総務部次長 例えば、給食の調理の嘱託員なり、正規調理員が休暇を急にとったとき、臨時的に入っていただく方の分、学校技能員が病気等で休みになった場合にアルバイトに入っていただく方の分、それから学校の栄養士。あとは事務で教育委員会事務局の事務職員が休暇に入った場合ですとか、繁忙期で業務が集中する時期にアルバイトに入っていただく、そういった方の賃金です。
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○高橋 委員 そこのところはわかりました。
次に298ページで、御成小学校の講堂の屋根の落下防止の工事をやるんですか。これは内容的にはどんなものなんでしょうか。
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○学校施設課長 旧講堂の屋根材のスレートが傷んでおりまして、昨年の9月の台風の折にもそうだったんですけれども、強風の際にはがれ落ちることがあるということで、児童や通行人への危険を未然に防ぐために、屋根全体をネットで覆うという作業、あわせて、落下の原因にもなります、その屋根材のずれを広がらないように手当てをするというような内容のものであります。
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○高橋 委員 実際に、例えばそのネットで覆うにしても、材料費なんかはたかが知れていますが、仮設がほとんどなんですか。
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○学校施設課長 委員おっしゃるとおり、足場の設置が、やはりかなり経費がかかるものでございまして、このような予算額になっておるものです。
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○高橋 委員 私は反対しているんですけど、その世界遺産のガイダンスセンターに使いたいみたいなことを代表質問の答弁でも何度かしておるんですが、教育委員会としては、もうそれは認めているんですか。
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○学校施設課長 これまで御成小学校の保存活用につきましては、たしか平成18年から21年まで、経営企画課が取りまとめの役をして検討してきたわけでございます。平成22年度に、その取りまとめを行う上での調整会議を行いまして、経営企画課、それから、あと世界遺産登録推進担当、文化財課、私どものほうの学校施設課が入って協議をする中で、ガイダンス施設ということを視野に入れた検討ということが出てきております。私どものほうも、ガイダンス施設としての保存活用ということで、それを視野に入れた保存活用ということについては了解しているところでございます。
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○高橋 委員 一般の方が使うようになるわけで、子供たちの動線のこともありますし、私が何人かから聞く限りでは、父兄の方は余り賛同はしてないですよ。どちらかというと反対していますよ。学校側にはどういうふうにおろしているんですか。
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○学校施設課長 昨年の12月に、世界遺産登録推進担当と私ども学校施設課のほうが学校に出向きまして、その世界遺産のガイダンス施設としての使用に当たって、一つの問題として敷地分割ということがございます。そこらあたりについての投げかけをしたところでございます。その場での、すぐにその回答はございませんでして、一昨年の12月に学校と協議をして、昨年の2月に学校から一定の考え方が示された中では、学校としては、学校施設としての利用計画はないと。それより、むしろあの危険な状態を何とかすべきではないかというふうには考えている。ただ、敷地について減るのは、学校としても通学バスの駐車場とかということの問題もありますので、何とかそこらあたりを考えてもらえればというお話でありました。そういったバスの駐車場の手配については、仮に敷地分割されたとしても、柔軟に対応できるというふうにお話をする中で、学校側もガイダンス施設としての利用については一定の理解を示しているというところでございます。
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○高橋 委員 これは立地としてそういうところがいいということを考えたのか、それとも、意匠ですね、歴史的な、そんなに長い歴史ではないですけれども、建物として、そういうところをガイダンス施設にしたほうがいいという話なのか、それはどちらなんですか。
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○学校施設課長 その辺の判断は多分に世界遺産登録推進担当のほうになろうかと思いますけれども、私どものほうも、話をする中で、やはり立地条件というようなことは一つ聞いております。御成小学校の旧講堂保存活用ということにもつながるということの意味もあるというふうに、私どもとしては理解しております。
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○高橋 委員 バスがどうのという、そういう話もありましたけど、バスは非常に難しいですよね、近くまで乗り入れるというのは。どちらかといえば、東側のほうがバスとしては通行しやすいということですから、本来は向こう側にあったほうが立地としてはベストだと思うんですね。八幡宮とかありますし、東側に来られる方の利用客のほうが多いだろうと、そういう中では、西側にガイダンス施設を置くよりは東側に置いたほうがいいんじゃないか。もっと言えば、その警察が移動したあと警察の跡地のところを使わせてもらうとかね、そういうほうが利用者側からすれば利便性としてはいいんじゃないかなというふうに思うんです。
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○学校施設課長 私がバスと申し上げたのは、御成小学校の肢体不自由児を通学させるためのバスのことでございます。学校内に、敷地の中に入ってきて、一時そこに駐車をするという意味合いでのバスの停留ということでございまして、一般の道路の路線バスのことを言っているわけではございません。
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○高橋 委員 言いわけはわかりましたけど、私が言っているのは、そういうバスが必ず来るんですよ、どこのガイダンスセンターへ行っても大型バスでみんな乗りつけて、そういうものを利用するというのが通常なんですね。ですから、バスの置き場が隣接してないなりにも近くにないと、そういう意味では、その西側というのは非常に立地としては悪いんじゃないかと。無理やり、学校の施設をちょん切って、そういうものに使わせる必要はないし、そういう、例えば意匠の問題で残したほうがいいんだということであれば、例えば移築ということも可能性としてはありますし、こうやって修理をちょこちょこやるんだったら、思い切って移築して、きれいにして、そのシンボルとしてガイダンスセンターとして使っていくという方法もあるかなとは思いますけれども、何かちょっと詰めが甘いんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。
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○学校施設課長 申しわけございません。そこらあたりの詳細の部分につきましては、やはりちょっと所管ではございませんので、お答えし切ることはちょっとお許しいただきたいと思います。
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○高橋 委員 少なくとも、私は学校の敷地、子供たちの教育のために用意しているものですから、そういうものをちょん切って何かに使うみたいな発想というのは、基本的には慎んでいただきたいなと、そういう姿勢でやっぱり臨んでいただかないと、言われて「はい、はい」言ってたら、土地なんかなくなっちゃいますよ。子供がどんどん減っているからいんだと、それこそ教育に最適な立地なんですよ。学区が全部なくなったらね、なくならないかもしれないけど、なくなったら駅に一番近いのは御成小学校ですから、ここは一番子供たちが集まる可能性のある学校なんですよ。今の子供の人数でね、減っていくからいいんだみたいな形で考えていると、それはそんなことなくなると私は思いますね。そういう意味で、ちょっと部長の考えも聞いておきたいです。
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○宮田 教育総務部長 御成小の講堂の件につきましては、もう何年も懸案といいますか、我々教育委員会としても懸案といえば懸案で、ずっと残っていました。それで、たまたまそのガイダンスセンターという話もあったわけなんですけれども、学校としても、今、委員、本当におっしゃるとおり敷地がなくなる、ある面、あそこをガイダンスセンターとして使っていく分には、敷地分割を多分最低しなきゃいけないだろうというふうになると、敷地面積が学校としても減っていくという意味では、教育委員会として非常に苦しいところはございます。
ただ、もう一方で、この御成小学校を改築する際に、私も当時いたわけではなくて、委員のほうが当然詳しいとは思いますけれども、そのときの経過等も今ひもといてみますと、やはり、その御成小の講堂も貴重な価値のある建物であるということで、これを何とか保存して活用してほしいというような要望も非常に強く出ているということも聞いておりまして、そうは言いつつ、逆に我々も、じゃあ何に使っていくという、学校としても、教育委員会としても、特に使い道がないという中で、どういうふうに扱っていこうかというのは非常に困っている中で、たまたま今回こういう話があったというところでございます。確かに、今の場所を移して、どこかほかに移せるような場所があれば、また、さらにそれがいいことかもしれませんけれども、保存していく、活用していくという中では、今、課長がるる御説明させていただいたとおり、この中で少しでも、もし役に立つんであれば、それはそれでやむを得ない部分もあるかなということはちょっと考えています。
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○高橋 委員 人が入って使うようにするには相当な金額が必要ですし、移築しても大して変わらないぐらいの金額になるんじゃないかなと私は思いますので、私は反対していくつもりですけれども、ぜひ教育委員会としても、敷地の死守ということは、もう一回真剣に考えてもらいたいなと、これはお願いしておきます。
それから302ページですね、学校の図書館の専門員ということで、これは昨年から始まったんでしょうか。
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○教育指導課長 学校図書館専門員につきましては、今年度16名ということで全校配置になりました。これまで、平成21年度には12名、22年度は14名、23年度以降16名、小学校全校ということで、段階的にふやしてまいりました。
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○高橋 委員 これは代表質問でもありましたけど、中学校まで拡大していくということなんですか。
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○教育指導課長 現在、中学校は読書活動推進員という形でついてはおりますけれども、勤務日数が週1日ということで少のうございますので、やはり読書活動の推進ですとか、あるいは図書館の有効活用ということを考えると、できるだけ早い時期に、小学校と同じように週3日の勤務というような形の学校図書館専門員を配置したいと考えております。
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○高橋 委員 もう何年も同じことを言い続けているんですけれども、学校の格差がかなりあるんですね、その環境の。蔵書もそうですし、それから、例えば照度についてもそうですし、スペースの広さについてもそうですし、そういうものをできるだけ改善していっていただきたいというお願いをずっとしてきているんですが、なかなか手がついてない状況だと思うんですね。実際に、それがどのくらいなものなのかということの調査すらやられてないんだろうと思うんです。
ですから思い切って、やっぱりこういう方たちに、一日で全校ぐるっと回って、どういう状況なのかという御認識をいただいてレポートを出してもらえれば、皆さんが調べなくても上がってきますから、どういう面で差があるのか、どういうところがよくて、どういうところが劣っているのかとかですね。そういうことも一度やってもらいたいなというふうに思うんですね。その上で、どういう形で格差を是正していくのかということを検討していただいて、やっぱり今の現状をきちっと把握していただく。この方たちというのは、そういうことをやる仕事でお願いしているんじゃないと思うんですけど、ただ現場にいるから、自分が勤務しているところの状況というのはよくわかっていると思うんですね。その目でほかの学校を見たときに、自分の学校というのはこういうところがほかの学校よりいいなとか、こういうところがちょっと劣っているなとか、こういうジャンルの蔵書が随分少ないなとか、そういうことは一番わかると思うんですね。
せっかくお願いをしておりますから、皆さんはちょっと、その欠点があら探しされちゃうみたいで嫌かもしれないですけれども、そういう後ろ向きなことじゃなくて、子供たちのために環境を整える、その整理をしていくという、そのぐらいの気持ちで、そういう取り組みをしていただけるといいんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。
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○教育指導課長 専門員につきましては、4月と、もう一度夏に情報交換会という形で集まる機会があります。そのときに、やはり蔵書の話ですとか、あるいは図書館の整備についての意見交換をして、できる限りソフト面では格差がないようにというような形で進めております。そしてまた照度の問題ですとか、あるいは広さの問題というのはなかなか解消の難しい部分がありますけれども、そのあたりにつきましては、校長、教頭のほうに照会をかけまして、そのような情報を今上げてもらっているところです。対応につきましては今後という形になろうかと思います。そのほか、教育委員会としましては、学校訪問の際に図書室のほうも見学をさせてもらって情報は収集しておりますので、今後も続けてまいりたいと思います。
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○高橋 委員 皆さんが一堂に会して意見交換してというの、それも一つの方法なんですけど、やっぱり現場に行くと全然違うんですね、現場に行って見るというのとは。だから、できればそういう、皆さんで一日かけてぐるっと全部の学校を見て回るというようなそういう取り組みをぜひやってもらいたいなと思います。
それともう一つは、照度のことは、教室は、多分薬剤師会さんに委託をしているのかな、図書館はそういうのに入ってないんじゃないかと思うんですけど、もしお願いできるならば、一緒に教室の照度を見るときに図書館も見てもらうとか、お願いできるといいんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。
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○学務課長 学務課のほうでは、学校薬剤師にお願いして、黒板の照度の部分は検査をしていただいておりますけれども、今のところ、薬剤師にお願いしているのはその内容でということで、ちょっと、図書館の室内の照度までは今のところ考えておりません。
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○高橋 委員 やってないだろうと思って、そういう方法もありますよということで御紹介をしたんですけれども、だけど、ついでに図書館だけやってくださいよと言って、嫌ですよとは言わないと思うんで、相談をまずしてみていただいて、お金がかかるならまたちょっと検討しなきゃいけないですけれども、そういうことも一つの方法としてありますので、とにかく、やっぱり一覧表をつくって、どこの学校がどうで、こういうところがいい、こういうところがちょっと劣っているとかというのは一覧表でわかるようにして、なるべく平均的になるようにやっていただければと思います。
じゃあ次を伺います。307ページですね。相談の事業ということで、精神科医の先生に御相談をするということになっているんですが、これはどちらの先生にお願いしているんでしょうか。
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○教育センター所長代理 筑波大学の教授でいらっしゃいます、あと、同時に早稲田大学の教育学部の教授もされている、勤務されているドクターでいらっしゃいます。堀正士先生です。
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○高橋 委員 はい、それはわかりました。
318ページです。これは諸室の空調設備と、これも代表質問の中で、多分、職員室とかの冷房のことかなというふうには思うんですけど、ちょっと、内容をもう少し詳しく教えていただきたいんですが。
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○学校施設課長 学校の管理諸室、いわゆる事務室であるとか校長室、受付、こうしたものを管理諸室と申しますけれども、その管理諸室への空調設備の設置。23年度において小学校7校、中学校3校、24年度において中学校で3校、小学校で7校を実施することによって、すべての学校の管理諸室への設置が終了するという内容でございます。
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○高橋 委員 大体1校800万、900万、1,000万ぐらいの、そのぐらいの幅はあるんでしょうけれども、結構な金額なんですけれども、どんなようなことをやるんですか。
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○学校施設課長 受変電装置、いわゆるキュービクルの改修も必要になってまいります。そのために、ただ単に室内機、室外機を取りかえるだけではなくて、電気設備の改修も必要になってくることから、このような額ということになります。
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○高橋 委員 それはわかりました。それで、ちょっとついでに聞いておくんですが、確定的な話ではないんですけどね、例えば、東電が値上げをしましょうみたいな話をずっとしているわけですね。そういうものというのは、例えば全校で電気代というのは、今どのぐらいかかっていて、それが例えば1割値上がりになったらどのぐらい効いてくるのかとかというのは試算していますか。
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○学校施設課長 これが正確な数字かどうかはわからないんですけれども、関西電力のほうで、ちょっとその種のデータを出している部分がございまして、それによると、学校で消費される電力のうち、一番多いのが照明であると、それが約60%。冷房にかかわるところのものは管理諸室、それから教室を含めて、たしか20%を若干下回るくらいのものであるというようなデータを出しているのを見たことがございます。
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○高橋 委員 それは、その話としてはいいんですけど、例えば、教育委員会として、学校関連で1年間に電気代、どのぐらいかかっているのかと、ざくっとした話でいいんですけどね。そうすると、例えばそれの1割値上げになると10%がその値上げ分に響いてくるわけじゃないですか。その辺、例えば、もし中間でそういうことがあった場合に対応していかなきゃいけないということもあるんで、大体、例えばどのぐらいということを検討しているのかなという、その辺のお伺いなんですが。
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○三留 教育総務部次長 まず電気料ですね、これは25校で約7,000万の電気料がかかってございます。それで今、最近話題になっております東電の関係で、私どものほうは学校単独ではなくて、管財課のほうで一括してその電気の契約というのをしておりますので、当然そちらのほうの流れに沿った形での対応ということになるんですが、今、各自治体ともその辺のところを検討に入っているようです。それで、大磯町のほうでもそういった入札を行ったという、そういったような話も聞いてございますので、これは今後、そういった事業者がまずあるのかないのか、入札に応じるのか応じないのか、その辺のところも管財課のほうで情報収集もされているでしょうから、私どものほうでも、ちょっとその辺のところの情報は集めていきたいなというふうに思っております。
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○高橋 委員 はい、わかりました。でも、7,000万円かかっていたら、1割だったら700万ですからかなりでかいんで、ちょっとその辺は注意を払って進めていただければと思います。
それから322ページ、御成中学校の避難通路の設置ということですけど、これはどんなようなことを考えているんでしょうか。
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○学校施設課長 御成中学校の10組というのは特別支援学級でございまして、校庭に面した1階に教室が配置されています。ただ、建物それ自体がグラウンドに対して高い位置にありまして、もしもの際に、生徒たちがグラウンドに出るときに高いところから、若干の斜面はあるんですけれども危険であるというところから、スロープを設けて緩やかに校庭に避難をできるように措置するものでございます。
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○高橋 委員 はい、それはわかりました。
それから、最後です。さっきの質問と関連してしまうんですけど、債務負担のところで、設計費が24・25年度ということでなっていますけれども、これを、例えば24年度でやるようなことというのは、こういう形で組んでいて可能なんですか。財政との相談がなければできないということですか。
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○三留 教育総務部次長 今の年次計画で申し上げれば、その24・25年度の継続事業ということになりますので、債務負担行為の設定ということになります。これ、例えば段取りがうまく進んでいって、24年度中にできるということであれば、それは問題なく事業が終わるということでも結構だと思います。
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○高橋 委員 はい、わかりました。
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○前川 委員 先ほどもありましたが、世界遺産のガイダンスの施設というのは、もう一回伺いたいんですが、教育委員会としては必要だと思っていらっしゃるということでよろしいんですか。
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○三留 教育総務部次長 現在、御成小学校につきましては、校舎の建てかえもされまして、体育館も設置がされてございます。それで、今のその講堂自体が、実際にはその用途といいましょうか、それは教育委員会のほうで御成小学校の教育活動に使用するといったような今は状況にはございません。ただ、まだ教育財産でございますので、これにつきましては、例えば、その危険が回避されれば何らかの利用ということも考えられますが、今の状況の中では、なかなかそのままの状態で使うということは難しく思っております。要るのか、要らないのかということでございますけれども、教育財産でございますので、先ほどの高橋委員の御質問でもありましたように、まずは、学校教育のためにそこの敷地を何とか使えないのかどうなのかというのは、教育委員会のほうでも考えてきた経過がございます。ただ、その御成小学校の講堂、かなり昔の意匠を残したすばらしい建物ということの評価も一方ではございます。そちらの保存活用という意味から、現在、何とかそのガイドセンターということで使えないかというような話になっているというふうに我々も聞いております。
教育委員会のかかわり方でございますが、教育財産でございますので、その活用ということで、今、そのお話の中に入っているという状況でございまして、教育委員会のほうから、そのガイダンスセンターというような御提案をしてきたということではございません。
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○前川 委員 それはわかるんですけど、たまたま教育財産の中のお話ということではあるんですが、そのガイダンス施設というものも教育的なものかなと思っているので、そこを世界遺産とどういう話になっていくのかと思っていたので、話がうまくいくのかなと思ったものですから、ちょっと、どういう話し合いをしていくのかなというのも今後、今は教育財産としての話をしているんだということはわかるんですけれども、そういう中で重なっているのかなと思ったものですから、ちょっとお伺いしたんですけど、結構です。
それから、先生の一日健康診断なんですが、内容はどういうものでしょうか。
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○学務課課長代理 詳しい内容につきましては、今ちょっと調べておりますけれども、一般的な健康診断、人間ドックよりは多少項目は簡単ではございますが、1カ所に場所を決めまして、そちらのほうに教職員に行ってもらって健康診断を受けてもらっております。例えば女性に特有の健康診断も、希望者については、これは自費なんですけれども、受けるようには設定しております。
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○前川 委員 ちょっとお伺いをしたかったのは、実は歯科なんですけれども、先生方が、なかなか歯科診療に行けないという声を伺ったものですから、例えば、最初のところのそういう一日健康診断の中に歯の様子も見てもらってから、自分で時間をつくって診療に通うということだと思うんですが、歯というのはちょこちょこやらなきゃならないと思うんで、最初のところを診てもらえる、その1年に1回診てもらうとかという、そういうメニューがあるのかなと思ったものですから伺いたかったんです、自費で健康診断なら入っているのかなと思いまして。
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○学務課課長代理 歯科につきましては、特に設定はしておりません。他市町を見ましても、これが入っているところはないように聞いております。
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○前川 委員 そうですか、わかりました。非常に一般的な健診なんで、私もちょっとと思ったんですけれども、この際、伺ってみようと思ったのは、意外と歯が、先生方、ぼろぼろなんだということをちょっと伺ったもんですから、そういうところでどういうチェックをされているのかなと思いまして伺わせていただきました。
あと、メンタルヘルスのことが出ておりますが、今、メンタルヘルスのチェックをしていらっしゃると思いますが、どれぐらいの方が休業されているかというのはおわかりですか。
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○学務課課長代理 休職している職員については6名でございます。
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○前川 委員 その6名の方たちに対しては、どのような対応をしていらっしゃるのでしょうか。
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○学務課課長代理 この休職にも内容にいろいろ種類がございまして、メンタル的な休職、それから一般的、外科的な休職がございますが、メンタル的な休職につきましては、学校長、それから医者、そういった者が、本人も含めて相談しながら、病気の経過を見ながら、そして復職する際にはリハビリテーションを学校に、希望する職員については行って、円滑に職場復帰できるように、そういう措置をとっております。
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○前川 委員 じゃあ、休職していらっしゃる方は6名だけれども、6名のうちの何人かがメンタルで休職していらっしゃるということですか。
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○学務課課長代理 おっしゃるとおりです。
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○前川 委員 とりたててここにメンタルヘルスの調査と書いてあったんで伺ったので、何人いらっしゃるのかということを教えていただけますか。
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○学務課課長代理 この人数につきましては、これを言うことによって、今、休職している人が、メンタルで休んでいるんだなということを特定されてしまいますので、人数を具体的に言いますと、絞られてしまいます。
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○前川 委員 はい、わかりました。ではメンタルヘルスで休職なさるという現象はふえておられますか。
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○学務課課長代理 急激にふえているというわけではございませんが、去年に比べますと多少はふえております。
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○前川 委員 長引いている方というのもいるわけですか。
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○学務課課長代理 人によって違いますけれども、ほぼ1年で復帰という形が多いです。
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○前川 委員 それは、1年で復帰というのは、やはりこの調査をされた後のケアの成果だということでいらっしゃると認識していらっしゃいますか。
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○学務課課長代理 はい、医者と本人と校長との間で相談し、ケアしながらやっていることの成果も大きいのではないかなと思われます。
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○前川 委員 わかりました。メンタルというのは本当につらいものだと思うんですけれども、一生懸命、教育委員会のほうも支えてあげていただきたいと思います。
それから、学級介助員の方たちとか、スクールアシスタントの方たち、代表質問でも伺ってはいるんですけれども、いつも質問させていただく中で研修を受けてほしい、研修の場をつくってほしいというお話をさせていただいています。それで答弁もいただいているとは思うんですが、実際に研修の場というのは余りないんですか。
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○教育指導課長 今挙げていただきました学級介助員とスクールアシスタントにつきましては、年2回、4月に委嘱状を渡す際と、それから夏休み前に集まっていただいて、今年度の場合ですと特別支援学校の教員から支援のあり方というような講義、そしてワークショップのような形で行って、その後、各支援を実際にしている方たちの情報交換というような形で年2回しております。
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○前川 委員 その年に2回の研修後、研修を受けられた結果、何かお聞きになっていますか。もっとこういうことをしてほしいとかという御意見はありますか。
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○教育指導課長 7月の後、集まる機会がないんですけれども、その後は各学校で、実際に学校の中での校内研修ですとか、支援を通して担任やコーディネーターとの情報交換を密にすると、そしてほかの学校の状況なんかを、いい取り組みなどを取り入れる、具体的には、支援の仕方でスクールアシスタントが、ほんのささいなことですけれども、ベルトにポシェットみたいなのをつけて、その中に支援のツールみたいな、すぐに取り出せるもの、筆記用具ですとかその他いろいろ入っているんでしょうけれども、そんなのを幾つかの学校で同じようにスクールアシスタントがやっているのを見かけました。恐らくそういったことを情報交換しているんだろうなということですとか、あるいは、教材教具の扱い、提示の仕方というのは、情報交換によって各学校進歩している状況じゃないかなというふうに見て取れます。
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○前川 委員 わかりました、ありがとうございます。
それと、スクールソーシャルワーカーなんですけれども、これまで県費で1人活動してくださっていると思うんですが、今回は市費でもう1人ふやすという理解でいいんですか。
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○教育センター所長代理 おっしゃるとおりです。
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○前川 委員 それで、この間の答弁の中で、このスクールソーシャルワーカーの皆さんの主な対象者というのは、不登校の方が多いというようなことを聞いたような気がするんですけど、ちょっと確認させていただいていいですか。
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○教育センター所長代理 不登校に限りません。あらゆる問題といいますか、暴力行為であったりとか、それから、虐待を含めましてさまざまな問題ということになります。
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○前川 委員 さまざまな問題で、すごく頼りがいがあるんだと思うんですけれども、やっぱり2人になっていただいて、その教育委員会として、2人の行動の把握はどのようにされるんでしょうか。
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○教育センター所長代理 ここに書かれているスクールソーシャルワーカーは、当然ですけれども市で来年度初めて雇用するワーカーでございます。今年度、あるいは昨年度は県のスクールソーシャルワーカーが派遣されて来ておりますので、来年度以降、県のスクールソーシャルワーカーと市のスクールソーシャルワーカーの役割はきちんと分けつつ、協力をしていって進めたいと思います。
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○前川 委員 ここにはありませんが、そこにスクールソーシャルサポーターという方も入ると思うんですけれども、そちらの連携はどういうふうになさるつもりでいらっしゃいますか。
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○教育センター所長代理 スクールソーシャルワークサポーターにつきましては、前にも御報告いたしましたように県の事業で派遣されている方でございますので、県のスクールソーシャルワーカーが指導助言をいたします。ですから、市の今度雇用する方が、直接その方を指導するというようなことは、表面上はないと思いますけれども、当然、協力はし合っていくという形はとります。
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○前川 委員 協力し合うというのは当然だと思うんですけれども、そこの間に入られるのは教育委員会で、その情報をやりとりするということなんですか。
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○教育センター所長代理 基本的に、今、スクールソーシャルワークサポーターも教育センターの相談室のほうに今派遣してきてもらっております。当然、市のほうも相談室のほうに籍を置こうと思っておりますので、そこでうまく時間調整等をしながら、重ねていきたいなと思っております。
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○前川 委員 簡単に言いますと、スクールソーシャルワーカーがお二人とサポーターが1人で、3人体制でなさっていくということなんですが、実際に4月から始まるのに当たって事前に打ち合わせをかなりおとりになるんですか。
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○教育センター所長代理 指導主事が間に入って、調整を図る形が恐らく主になるかと思います。県から来てくださる方と市の方と、それとスクールソーシャルワークサポーターと、そういった意味では確かに3人体制という形にはなるんですけれども、その3人をうまく、変に重複させないようにしながら、この2年間、特にこの1年、大変スクールソーシャルワークサポーターの方も、短期間の間に開発努力をしていただきましたので、そういう努力を市のほうの新しいスクールソーシャルワーカーに引き継ぐなり、あるいは情報提供するなりして、少しずつすそ野を広げていたいなと思っております。
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○前川 委員 わかりました。違う事案で、その県と市はなさっていくということですね。
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○教育センター所長代理 雑駁に言うとそうなります。同じ事案に、同じスクールソーシャルワーカーがかかることはございません。
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○前川 委員 わかりました、じゃあ4月から見させていただきたいと思います。
それから、教育センターの教員並びに幼稚園・保育園の職員で研究会を組織しというところがあるんですけれども、教育現場の諸課題についてということで、幼児教育の連携を図るとありますが、これは実際どういうことをなさるんでしょうか。
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○教育センター所長 六つの研究会がございますが、幼児教育研究会の中では、今までは遊びから学びへということで、幼・保・小の学びの連続性ということで、食育であったり、言葉であったり、そのそれぞれの年度で課題だと思うことについて研究を行っております。
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○前川 委員 これは、以前、幼・保・小の何という名前だったか忘れましたけれども、幼児教育の連携を図るというのは、プログラムをつくったときの流れですか。
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○教育センター所長 それは「さくらがい」というものを、進行プログラムをつくりましたけれども、それとは別で、これはこどもみらい部のほうもかかわっての幼・保・小の進行プログラムだと思うんですけれども、こちらの研究会のほうは、ずっと教育センターで、もう30年近く続いている幼・保・小の連携をずっと引き継いで研究をしてきたということで、別なものになっております。
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○前川 委員 「さくらがい」をつくったときの流れのものというのは、センターのほうに残っていますか。そのときの幼・保・小の、幼児教育について、どこか話し合うようなところというのはないでしょうか。
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○教育センター所長 「さくらがい」をつくるに当たっては、やはり市長部局と連携してつくらなくてはということでの動きでしたので、その部分と、今ある幼・保・小のいろいろなものは、特に関係はありません。
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○前川 委員 わかりました。何が言いたいかと言いますと、今、こどもみらい部のほうでもやって、認識していると思いますが、もちろん子育て新システムのことで、幼稚園、保育園の形が国のほうで変えられていくのではないかというのは御存じだと思いますけれども、国は国でということで、鎌倉として、幼児教育というのはどういうものかということを、幼・保・小の中で考えていく時期ではないかと思っているんですね。どちらが主導でやるのかということはあると思いますが、そういうことを、ぜひセンターのほうでもどこかプロジェクトを組んでいただければと思って、提案していこうと思っているんですけれども、そういう幼・保・小の連携ということではないということですね。
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○教育センター所長 教育センターとしての事業の中にはそれはないんですが、ただ、こどもみらい部のほうが中心になりました幼・保・小連絡会議というのがありまして、幼稚園、それから保育園、それから学校の代表者が集まって考える場がありまして、それが先々その形になっていくのではないかと思われます。
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○前川 委員 わかりました。それでは、こどもみらい部のほうにお願いして、そのときにはまたよろしくお願いしたいと思います。
それと、先ほどの管理諸室の空調設備の工事なんですけれども、これはやはり夏休みになるんでしょうか。
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○学校施設課長 これにつきましては、委任先の工事担当課のほうと今現在調整中でございます。
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○前川 委員 じゃあ、まだわからないということですね。
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○学校施設課長 来年度に入りましたら、早々に調整を仕上げて明確な時期を確定させたいと思います。
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○納所 委員 内容説明の298ページの学校施設管理事業についてお伺いをいたします。
まず、先ほども高橋委員のほうから御質問がございました御成小学校の旧講堂の安全対策ということで、この予算は、すべてこの屋根材の取りかえ、改善の費用ということでしょうか。
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○学校施設課長 作業の内容といたしましては、先ほど申し上げましたように屋根全体をまずネットで覆うということと、それから、部分的に屋根のずれが生じているところがございます。そのままにしておきますと、そのずれが大きくなって、さらに落下の危険が増すということもありますので、そのずれの部分を広がらないように手当てをする。それから棟のところがございます。そこに金属板が張りつけてあったんですけれども、それが腐食しまして、強い風でそれが飛んでいくというようなこともあり得ますので、その部分については張りかえる。それから、正門側の妻屋根のところのスレートぶき、以上が内容でございます。
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○納所 委員 わかりました。旧講堂内部の安定、いわゆる構造的な安全対策というのはどうなんでしょうか。その後、例えば調べて調査をなさったとかいうことで見つかった課題というものは把握していらっしゃいますでしょうか。
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○学校施設課長 平成10年に、財団法人文化財保存協会に調査委託をした以降につきましては、どういう構造状態になっているかということの調査確認はしておりません。
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○納所 委員 現在、その旧講堂の管理状態ですね、それはどこで、これは施設課のほうでなさっていらっしゃいますか。管理のあり方なんですけれども。
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○学校施設課長 財産上の管理は教育財産で、学校施設課ということになります。学校施設の日常的な管理ということになりますと、これは学校ということになります。修繕ですとかそういう対応については私どもの学校施設課のほうで対応いたしますが、日々の状況につきましての確認は学校のほうで行っておるというようなことになります。
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○納所 委員 では、同じページで伺います。御成小学校の仮設校舎等のあり方なんですけど、例えば生徒数ですね、今後の見通し、御成小学校の生徒数の今予測される推移、これについてはどのような認識をお持ちでしょうか。
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○学務課課長代理 御成小学校の児童数の推移でございますが、平成24年度につきましては、普通学級ですが16、25年度は16、26年度も16、27・28年度が17という学級数の推計が現在は出ております。
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○納所 委員 ということは、この仮設の状態というのは、かなりの年度続いていくということになるのかどうか、その辺、生徒数の推移と含めて教室数のあり方について伺いたいと思います。
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○学校施設課長 御成小学校の仮設教室、理科室でございますけれども、それを設置したのが、16学級から17学級にふえるというところから対応したところでございます。したがいまして、27・28年度で17学級ということの予測がなされているという限りでは、今後とも今の状況が継続するというふうに考えております。
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○納所 委員 仮設という名前から、恒久的な建築物じゃないというような懸念を抱いてしまうんですけれども、耐用年数といいますか、ある一定年度はその仮設の理科室というのは使い続けることは可能なものでなきゃ当然いけないと思うんで、その点の配慮はいかがでしょうか。
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○学校施設課長 一応リース期間は5年ということになっておりますけれども、構造的には十分、それ以上の耐用がございます。
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○納所 委員 そういった仮設の環境が長く続くということに関しては、何とかしていかなければいけないと思うんですけれども、現状の管理運用は怠りなくお願いしたいと思います。
続いて305ページの、これも学務課関係なんですけれども、いわゆる通学区域の課題について伺いたいんですね。特に山崎小学校の過密状態といいますか、教室が足りないということで、特別教室も準備できない、そして、その御成小のように仮設もできないんじゃないかというような課題があるんですけれども、山崎小学校のまずは過密状態ですね、あとどれくらい続くのか、先ほどの御成小学校と同じく、今後のその生徒数の推移といいますか学級数ですね。その辺の見通しはどのように認識をされていらっしゃいますでしょうか。
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○学務課課長代理 24年度から28年度の推計でございますが、21学級または20学級ということで、交互にその学級数という形で、今推計されております。
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○納所 委員 ということは、今後もその学級数が減ることはなくて、この状況が続いていくということだろうと思うんですけれども、これについては何らかのその対策というのは検討されていらっしゃるのでしょうか。
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○学務課長 山崎小学校の関係の通学区域の変更というお尋ねかと思いますけれども、その通学区域の変更に当たっては、保護者のみならず、地域住民等の十分な理解を得ていく必要があるというふうに考えてございまして、近隣校の学区の状況ですとか、将来にわたった児童数の増減の見込み、また教育効果、土地の実情、保護者の就労状況、子供と地域との結びつき、住民の理解等、そういったことを考慮して行わなければならないということで、慎重に考えていく課題だというふうに思います。今の現段階では、長い視点で総合的に検討していく課題だというふうにとらえております。
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○納所 委員 その点はよくわかるんですけれども、ただ、今後も20ないし21学級が数年続くということで、山崎小学校では、その増設の余地がないという中で、特別教室がいつまでたってもできない。この教育環境、劣悪なと言っては語弊があるかもしれませんけれども、課題のある教育環境が長く続くということ、これについてはきちんと教育委員会として動かなければいけないんじゃないかと、確かにその区域、減ったからまた学区を戻すということもできないとは思うんですけれども、植木小学校、玉縄小学校の中でね、ちょっと変わった、通学区域の変更というのはやった実績もあるわけなんですけれども、これがこのまま放置はできないんじゃないですかね。これが何年も何年も続くということは、逆に、その先ね、大船中学校へ入って、今度は、もうずっと3年間仮設というような過密の小学校から、例えば大船中学校に進学される生徒さん、今度は3年間仮設でと、義務教育期間をずっと劣悪な、もしくは課題のある教育環境で過ごさせるというのは、これは教育委員会としての責任を果たせないんじゃないかというところまで来てしまうような感じがするんですね、ちょっと強く言わせていただきますと。
玉縄中学校であるとか、いろんな中学校と重なっている地域ではあるんですけれども、この状態下、いわゆる教室が足りないという状態をいつまで続けるのか、単に通学区域の変更だけでも解決できないようなところはあると思うんですけれども、これについて、もっと抜本的に取り組まなければ、来年度いけないような状況があるんじゃないかと思いますけど、どうでしょうか。単に学務課だけの問題じゃないと思うんですけど。総合的にとらえて、この山崎小学校の課題についてはどのように新年度取り組むのか、お伺いしたいと思います。
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○宮田 教育総務部長 非常に、本当に悩ましい問題で、我々もここ数年、山崎小学校の教室不足というのは一番懸念している部分でございます。あそこはグラウンドも狭くて、スペース的にも余りないんで、ここの、こういう御成小学校みたいにぽんと一つ仮設をつくるというわけにもなかなかいかない。私も先日、学校に伺って校長先生にお話もさせてもらったんですけれども、今考えられるのは、校舎と校舎の間に少しスペースがある部分を使って、そこに特別教室を持ってくるとか、そういう工夫ができないかというところで、今ちょっと検討に入ろうと、そういう検討も少ししてみようかというところが、今、解決を少しできるかもしれない唯一の部分かなと思っています。
今後といいますか、先日も御報告したとおり、特別支援学級を全校に設置していくという部分とか、あれが国のほうでも少人数学級を進めていくという部分で言えば、教室数そのものは、まだまだ幾らでも必要だという部分でございますので、あらゆる場所を検討して、そういう中で少しでも、とりあえず暫定でも何でも対応できるような方策については早急に検討してまいりたいというふうに思います。
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○納所 委員 何年も同じような課題がずっと語られながら、実際にその成果が見えないという、いろんな角度から当然検討しなければいけないと思います。単に学区を変えて、例えば、隣接する小学校に空き教室があるから、そっちに移せばいいというだけの問題ではないというのは十分認識しておりますけれども、やはり子供たちを第一に考えていかなければいけないその教育課題の解消については、より迅速な対応が求められると思っております。
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○渡辺 委員 先ほど高橋委員からも質問があったんですけれども、396ページ、臨時的任用職員の賃金というところで、さっきの御説明だと、欠員とか休職ないしはお休みとかがあったときにサポートするというような方たちを雇い入れるというような形だと思うんですけれども、たまたま私が広報のほうで見ましたのは、給食関連のほうの臨時的任用職員の採用について見たんですけれども、これ、たしか9時から16時まで勤務するということで、時給が幾らでしたかわかりますか。
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○三留 教育総務部次長 9時から4時の勤務形態、給食の嘱託員の勤務時間は9時から4時ということになっております。それで、お尋ねの時給、アルバイトさんですね、時給幾らかという部分でございますけれども、給食調理のアルバイトの場合は、日額で6,160円という形、それから、そのほか、先ほど御説明したのは技能のほうについては6,375円という形になってございます。
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○渡辺 委員 恐らく休みも1時間とか入るのかなと思うんで、実質6時間ぐらい例えば勤務して、時給1,000円ちょっとぐらいかなというふうに思いますけれども、これ、昼間の時間帯だと結構いいんじゃないかなというふうに思うんです。これ、例えば、時給というか日給ですかね、その決定のプロセスというのはどういうふうになっておりますか。
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○三留 教育総務部次長 もともとの算定の根拠が県の最低賃金のほうから来ているものだというふうに私ども理解をしておりますが、これは職員課のほうで持っております各種アルバイトの賃金、こちらのほうを我々のほうは使用させていただいて、この額にしているということでございます。
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○渡辺 委員 恐らくその最低賃金なのかな、これ、今まさに次長おっしゃったみたいにアルバイトみたいな形の扱いなのかなと思うんですけれども、時給、昼間で1,000円だったら結構いいほうなのかなと思うんですけれども。たしか19名かな、募集していたと。何名募集していましたか。
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○三留 教育総務部次長 19名と申しましたが、やはり給食の嘱託さんのほうでして、こちらのアルバイトとは若干違います。アルバイトの場合は、例えば前に市でお勤めいただいていた給食調理員の方とかがいらっしゃって、そういう方に随時アルバイトをお願いしているということでございまして、市の広報のほうで募集をかけてございましたのは、給食調理の嘱託員の募集は、先日行いました。
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○渡辺 委員 それは何名募集していているんですか。
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○三留 教育総務部次長 給食調理嘱託は19名の募集だというふうに思います。
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○渡辺 委員 というのは、今、予算ですから伺っているのは、職員の適正化計画ということを進めていて、その中でいろいろと業務に支障が出たり、人手が足りなかったりという部分だと思うんですけれども、それで、進めていると。職員適正化計画は達成しましたよといっても、最終的に人件費が減らなければ、余り適正化した意味自体がなくなってしまうのかなとも思いますんで、この部分というのはもう少し、我々のほうも適正化計画を進めていただくということは必要なんですけれども、考えていかなきゃならない部分なのかなとも思っていまして。具体的に、さっき言ったみたいに、そのアルバイトみたいな部分で、その人たちというのは、きょう休んだから来てくれよという形に対応できるような形でやっていく契約なんですか。
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○三留 教育総務部次長 アルバイトの場合は、例えば職員の方、あるいはその嘱託員の方ですね、例えば病院に通院したいとかそういった場合に、急遽御連絡して、何人かの方に登録いただいていますので、その方々の中から対応できる方にお願いするというような形をとってございます。
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○渡辺 委員 ということは、そういうケースであって、通常の業務が通常に行われている分には、その人たちの出番はないということですか。
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○三留 教育総務部次長 基本的に正規調理員と給食調理嘱託員の方で調理は行っている状況でございます。
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○渡辺 委員 じゃあ、その人たち、ここで効果というんですか、事業の目的、人的、庶務的管理を行った者で非常勤嘱託員などの活用、任用職の適正化を図るということで、などというのは、恐らくその臨時的任用職員も含めているのかなというふうに思うんですけれども、その役割自体はあくまでも補完的な意味であって、その適正化計画の中で、仕事の部分で支障はないんだけれども、そういうことが何か、そのようなことがあったときに補うということでしかないということですか。
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○三留 教育総務部次長 基本的に、臨時的任用職員の部分については、委員、今御案内のとおりでございます。
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○渡辺 委員 この辺のことというのは、やっぱり今後、その適正化計画なり人件費の見直しということを進めていく上では非常に重要になってくるというふうに思いますし、時給の決め方と同じ、労働時間ですかね。私が思っているのは、補助している程度だと思っていたんで、9時から16時じゃなくて給食というのは1時には終わるんでしょうから、後片づけしても16時までなんて必要なのかななんていう気もしたんですけれども。その辺のところも含めて、一方で職員の皆さんにはかなりつらい要求もしているんだというふうに思いますけれども、やはりその部分というのはもう少し研究して、時給の決め方であるとか労働時間の決め方、シフトの入り方とかいうのは、やはり今後検討していくべきかなというふうに思います。
あと、小学校運営事業311ページと、同じく中学校の運営事業と、同じだと思うんですけれども、今回予算の重点施策の中で学校教育環境の充実と、教材教具の整備ということで、ことしの一つの目玉というか、少子・高齢化に対応するということで、環境整備を図っていくという意味で、非常にすばらしい施策かなというふうに思っています。今回、例えば、小学校運営事業、中学校運営事業の中で教材用ほか消耗品費とか、教材用ほか消備品購入費とか上がっていますよね。これは、今回そういう形で反映ができた予算なんですか。
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○三留 教育総務部次長 今、委員御案内の経費につきましては、この内容説明でいいますと、運営事業の中の一番上の消耗品費、それから一番下の備品購入費、こちらの中にそれぞれ反映した形で計上させていただいております。
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○渡辺 委員 私も、前も一般質問でも一回、そういう環境整備ということが必要ではないのかと、もちろん学力の向上というのが最優先だと思うので、それを達成するためには環境の整備も必要であるということで、こういう形になったので、喜ばしいことだと思っております。これは、やっぱり足りなかったんですかね。
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○三留 教育総務部次長 昨今、財政状況が厳しい状況の中で、精いっぱい予算の確保ということを我々は努めてきたわけでございますけれども、例えば教材工具のほうは何とか手当てをしてきたわけでございますけれども、なかなかその机の更新ですとかそういったものに手が回らない状況は確かにございました。そういった面で、今回、一定の額を継続的に予算配置ができるということで、そういった意味では、教育環境の向上ということは徐々に図られていくのかなというふうに考えております。
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○渡辺 委員 今回、その予算の額も変わったと思いますし、その方針というか施策についても改善があったわけで、そうすると、今まで小学校のほうから、どういう形で要求が上がってきて、どういう形でその対応というか、予算化をしていたのかということが一つですね、今まで。今回、政策が変わって予算額も変わったんであれば、その方法ももう一度検討してみる必要があるんじゃないかなと、このシステムですね。どういうふうに上げて、どういうふうに予算化して、例えば、予算がふえたりしてもできないこともあると思いますので、その辺をどういうふうに話し合うのかと、学校によって随分気に仕方というか、その要求の仕方も違うと思うんですね。ですから、その辺どうやって平準化を図っていくかということも一つ課題になってくるというふうに思いますんで。一つは、その今まではどういう形で現場から上がってきたのか。それで、今後はどういう形で予算化していくのか、要望を受け入れて予算化していくのかということについて伺いたいと思います。
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○三留 教育総務部次長 予算の積み上げの作業自体は、これまでも今回も何の変わるところはございません。各学校から、それぞれの要求に基づいて予算を算出しているということについては変わりはございません。今回、政策的経費ということで、教育環境の向上のために、それぞれの消耗品なり備品を整備していくという部分でございますけれども、これは教育委員会のほうで、これまでのその学校の状況ですとか、そういったものをつぶさに調査する中で、なかなか手が回らなかった部分、例えば机・いすの更新、先ほど申し上げましたような部分について、何とか手当てをしていこうということから、今回、予算計上ができたという状況でございます。
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○渡辺 委員 先ほどから次長が答えられている、机とかいすというのは、机といすが壊れていたら必ず直さなきゃいけないと思うんですけれども、それがどの程度劣化しているかとか、そういう状況を見きわめていただく。私がイメージしたのは、むしろその教材であるとか、そういうものにもお金が回るような形になってくるんじゃないかなというところが一番期待されることですし、先生たちがこういう授業をやりたいと言ったときに必要なものがあると、そういうものは鎌倉市としてバックアップしていきましょうというような環境ができると非常に効果が出て、その学力という面についても効果が出てくるかなと期待するんですけども、その辺までもう一歩踏み込んだ形で、せっかくいい機会ですんで、机が壊れていれば直さなきゃいけないわけですから、その辺だけではなくて、その辺のところまで踏み込むんであれば、その予算の組み方、予算要求の仕方ということも変わってくると思いますし、他の学校との連携、情報の共有化も図っていかなきゃいけないというふうに思いますので、その辺まで踏み込んでこれからの予算をつくっていくというようなお考えはありますでしょうか。
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○三留 教育総務部次長 日ごろから、それぞれの学校の予算執行、これは教育総務課の経理担当のほうでつぶさに検証しているわけでございます。それで、各学校でそれぞれ欲しいもの、いろんな状況があって、なかなかそれを一律にかなえていくというのは難しい部分でございます。今回、予算を特別に計上させていただいた部分、これはなかなか、日ごろ学校のほうでは整備が仕切れない、例えば高額備品の部分でありますとか、それから、学校の先生方のコンピューターですね、これはまだまだ小学校のほうは整備が足りない状況でありますので、そういったものを整備していこうというのが内容でございます。委員の、たしか御指摘の部分、教材工具の部分で、もう少し充実できないかというようなお話でございます。そちらにつきましては、常日ごろの経理事務の中で、各学校でどういったものを望んでいるのか、その辺については、私どものほうで把握ができる状況でございますので、例えば、どうしてもこの部分は予算で足りないんだけども必要なんだという部分につきましては、それぞれの状況、事情を考慮しながら、例えば教育委員会のほうから追加配当をするとか、そういったようなことも今までもやっておりますので、そういった中で、今後も各学校からの要求があれば判断をしていきたいというふうに思います。
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○渡辺 委員 これは政策的経費ですから、その何らか鎌倉市として、ここに重点を入れていくという政策があった上で増額したんだというふうに思いますんで、机やいすが劣化したからとか壊れているからというような経費で終わってしまっては、政策的経費にならないというふうに思いますんで、そういうところの考え方というのはしっかり現場の、例えば、我慢強い校長先生のところは意外と遠慮したりする部分とかも出てきちゃうのかなというふうにも思いますんで、その辺のところ、今回そういう方針が変わったんだということをよく御理解いただいて、現場に本当に必要なもの、ないしは子供たちにとって一番必要なものということは何なのかと、従来の考え方じゃなくて、新しく取り組んでいただければというふうに思っております。
これ、毎年その予算要求なりあると思うんですけど、どんなものがあるかと、今ここで伺ってもしようがないんで、後でその資料等、どういうものは受け入れられて、どういうものははねられたのかというようなところで資料等ありましたら、いただければなというふうに思うんですけれども。
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○三留 教育総務部次長 ちょっと私の説明の仕方が悪かったのかもしれませんが、今回、特に予算措置をした部分は、各学校から要望があったものを積み上げて要求したということではございません。教育委員会のほうで、こういったものが教育環境の向上につながるという、そういった政策的判断のもとに、じゃあこれを更新していきましょうということで予算を積み上げたものでございます。
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○渡辺 委員 私が懸念しているのはまさにそこで、学校というか現場、先生方が欲しいなと思っているものと、その鎌倉市ないしは教育委員会のほうが予算を取って、買ってあげるというのは変ですけれども、その予算を取って与えるものということに差があると、これはせっかくお金を増額したとしても、その現場の声にこたえてないことになりかねないかなというのが懸念なんですけれども。
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○三留 教育総務部次長 基本的には、その各校で必要な教材工具の部分については、学校配当予算の中でそれぞれ各学校に予算を配当しておりますので、その中で学校が計画的にその予算を執行していくという部分でございます。今回、教育委員会のほうで予算措置をした部分は、各校共通の物品、これを、それぞれの学校で、何十年計画ということで徐々に更新をしていこうということで予算化したものでございます。通常、日常の一般のものにつきましては、各学校の配当予算の中で、今現在も執行しているということでございます。
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○渡辺 委員 ということは、その学校の配当予算の中での額というのは、今年度も変わってないということですか。
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○三留 教育総務部次長 学校配当予算の部分、これは運営費の中の経常経費に当たりますので、これは市全体の予算の5%のシーリングという部分が、若干影響は受けてございます。基本的には、その額的には、23年度とそう変わる額にはなってございません。大体、配当予算では約4%ぐらいの減というような状況になってございます。
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○渡辺 委員 じゃあ5%シーリングかはわからないですけれども、それで、要するに前年よりむしろ少なくなっているということですね。学校の要望にこたえる、例えば学校のほうでこれだけ欲しいと言ってきたものに対して、その予算内で何%ぐらいこたえられているんですか。
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○三留 教育総務部次長 毎年、学校のほうから、予算編成の時期に要求が上がってくるわけでございますが、それは今の予算のシステムの中から言うと、例えば、好きなだけ予算積み上げてきて、その中で教育委員会が切るという、そういったようなことじゃございません。例えば、学校へ配当する上限の額が決まってまいりますので、その中で、学校のほうでこういったものという、何を買っていくかというそういう計画は立てていくということでございますので、例えば、予算が10万円しかないところを、学校のほうから20万、30万とそういう要求が来て、教育委員会でカットするということではございません。
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○渡辺 委員 ということは、教育委員会のほうは、学校に本当に何が足りてないか把握できていないということでしょう。
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○三留 教育総務部次長 そういう意味では、詳細な部分まで学校の要求がどこにあるのかというのはつかんでないといえばそのとおりかもしれませんけれども、ただ、日ごろ経理を行っていく中で、学校の事務職員の方、校長先生のほうともいろいろお話をする中でこういったものがどうだという、そういったお話はたびたび聞いておりますので、そういった意味では学校の状況は把握できるというふうに考えております。
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○渡辺 委員 今回、せっかくその政策的経費という部分で、だから、私はちょっと勘違いしていたんですけれども、よりその現場からの要求にこたえていくために、そういうものが上積みされたのかなというふうに思っていたんですけど、ちょっと別立てのようで、だから次長がおっしゃっていたみたいに机やいすということになるんだと思うんですね。机といすが全体的にも劣化しているわけですよね。その部分については、何とかこれで見られていくよと。そうすると、従来の言っているその教育環境をよくしていくと、教材等をよくしていくとか、もう少し幅広くカバーしていくということにはなかなかつながっていかないのかなというふうに思いますし、現場が何を欲しいかというのを一回、やっぱり精査してみる必要はあるんじゃないかなと思うんですね。どういうものが欲しくて、だから、10万しかないから10万の中でしか要求してこないですよね。本当は20万、30万のものが必要なのかもしれないということで、もちろんそのいろんなお話、現場とのお話をしていらっしゃるというふうに思いますんで、相当これは把握していらっしゃるとは思いますけれども、今後、その机やいすを毎年買っているだけではないと思いますんで、どうやって学校の学ぶための環境を整えていくかという意味では、やはり何らか、その予算を構築するためのプロセスというのを考えられたほうがいいかなというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
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○三留 教育総務部次長 委員御指摘の部分、それも非常にもっともな部分がございまして、なかなか、この予算状況からすると、学校の要求にすべてこたえていけないというのが今の状況にはなってございます。学校の経理担当者とは、学期に1回、経理担当者会議というものを開いておりますので、そういった中で、学校の中の要望がどういうものなのか、その辺のところについては一度話題にしてみようかなというふうに思います。
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○渡辺 委員 私は、どうもその備品のほうにいっちゃうみたいなんですけど、経理の人に聞いてもしようがなくて、現場の先生に聞いていただくのが一番いいかなというふうに思うんですけれども、それはまた今後、一つ課題として私もとらえていきたいというふうに思います。
それと、中学校の給食というのを、市長が進めたいということでマニフェストにも書いてありますけれども、今回、この予算の中には何らか動きというのは入っているんですか。
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○学務課長 特に、今回は予算措置はしてございません。
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○渡辺 委員 これ、やるとなったら、ある意味じゃ大変な仕事だというふうに思いますし、かなり調査とかもしていかなきゃいけないんだと思うんですけれども、この辺のところは、いいんですかという言い方も変ですけれども。そうすると、伺いたいのは、原局のほうは、中学校の給食についてはどのように、市長はやりたいということで言っているんだと思うんですけど、どのようにお考えなんですか。
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○学務課長 中学校の給食のあり方、前にも御報告したかと思いますけれども、アンケート調査を実施いたしました。また、それぞれの給食の実施方法によって実現性、そういったものがございますので、一つは給食施設の整備の面、また、設備投資、維持管理など経費的な面、それと、学校での一日の時間割り等学校の運営面、こういった課題があるということがわかってございますので、今後、中学校給食実現の方策について、こういった課題を整理していって、検討していきたいというふうに考えてございます。
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○渡辺 委員 今、課題を整理している時点で、予算化して何か、例えば研究であるとか、実験であるとか、そういうものは今のところは考えてないということでしょうか。
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○学務課長 これまで、教育総務部内で検討会を設けまして、こういった課題を整理してまいりました。24年度につきましては、中学校の先生方の御意見も伺うというような形をとりながら、先ほど申しました学校運営面、また、食育の面なども検討してまいりたいというふうに考えております。
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○石川[敦] 副委員長 1点だけ確認させていただきたいと思います。先ほど、前川委員も御質問されていたスクールソーシャルワーカーのことなんですけれども、ちょっと私が認識していた勤務体系と違ったかなと思うので確認させていただきたいんですが、市のソーシャルワーカーと、県のソーシャルワーカーが一緒に働くというような形でしたが、1週間の勤務体系を、モデル的なものを教えていただけますか。
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○教育センター所長代理 今考えているのは、市のほうは週に1回の勤務を考えております。県のほうは、今ニードに応じて強化巡回型という形で来ていただいております。
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○石川[敦] 副委員長 それにサポーターが入るということですね。サポーターも一緒に働くとどうなりますか。
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○教育センター所長代理 今年度、スクールソーシャルワークサポーターは、週に2回の勤務でございました。
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○石川[敦] 副委員長 来年、24年度の事です。
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○教育センター所長代理 現行では来年度も1名で、週2回と聞いております。
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○石川[敦] 副委員長 このサポーターの事業というのは、23年11月から25年3月までという任期かというふうに伺っていたんですけれども、違いますか。
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○教育センター所長代理 おっしゃるとおりで、国の時限的な事業で、23年度と24年度の2カ年間で、スクールソーシャルワークサポーターを県内に派遣すると。今、実は、県のほうの議会を通りますと、来年度、スクールソーシャルワークサポーターがもう1名、鎌倉市に派遣されるということになるかと思います。ただ、今のところ、まだこれは県のほうからの通知は来ておりません。
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○石川[敦] 副委員長 とにかく2名になるかもしれないということは、ちょっとまだ県の予算が終わっていないということで、少なくとも1名はサポーターが入って、市のソーシャルワーカーが1回で週2回、そのサポーターのスーパーバイザーとして県のソーシャルワーカーがいるというわけではないんですか。県のソーシャルワーカーさんも活動されるんですか。
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○教育センター所長代理 スクールソーシャルワークサポーターのアドバイザーは県のスクールソーシャルワーカーでございます。市のスクールソーシャルワーカーは、県のスクールソーシャルワークサポーターにはアドバイスはいたしません。
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○石川[敦] 副委員長 じゃあ、市のスクールソーシャルワーカーが週1回、サポーターさんが週2回、そして県のソーシャルワーカーさんは、実質的には入らないということですか。
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○教育センター所長代理 県のスクールソーシャルワーカーは、今申し上げましたように実質的にはこちらのニードに応じて来ていただいております。23年度、2月23日現在で申し上げますと、9校11ケースで、26回稼働していただいております。恐らく、この頻度は余り変わらないのかなというふうに思っております。
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○石川[敦] 副委員長 よくわからないんですけれども。とにかく市の独自のスクールソーシャルワーカーさんが入ったということに関してはすごく高く評価できると思います。ただ、このスクールソーシャルワークサポーターさんは、この24年度で終わりということも言われていて、その後いなくなってしまう可能性も高い中で、やはり週1回、お一人の活動では、なかなかすべてのケースは見られないということで、次につなげるためにも、今年度はしっかり成果と評価をとっていただきたいと。それで、ソーシャルワークというのは、福祉のほうではもう一般的になっていますけど、なかなか教育の現場では理解しにくい部分があって、割と教職員の方が一番楽になれる援助技術というふうに評価されているかと思うんですね。なので、そこのところを残した事例集みたいなものを、個人情報に触れない範囲で準備するなど、来年に向けての方法なり、何なりを持っておいたほうがいいと思うんですけど、その辺はいかがですか。
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○教育センター所長代理 23年度のスクールソーシャルワークサポーターの稼働についてはまとめができております。来年度につきましては、このスクールソーシャルワークサポーターと、それをサポートする県のスクールソーシャルワーカーの稼働をまずまとめます。それと、市単独で採用する週1回のスクールソーシャルワーカー、これの活動、それの役割分担と競合をあわせてやっていきたいと思います。名前は似ていますし、所属も違うんですが、基本的には、黒子としてお子さんと保護者が光るように前面に出て、いい生活の場が送れるような活動をつくっていっていただきたいと思っております。
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○石川[敦] 副委員長 ソーシャルワーカーが教育センターにいるというのはすごく珍しいというか非常にいいことで、ここにも書いていただいていますけど、ひきこもりなどの支援にも今後は取り組んでいくというようなことですよね。ソーシャルワーカー、北海道とか沖縄では非常にひきこもりの支援に力を発揮していて、これから期待できるところですので、ぜひ来年度は成果評価をお願いします。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑はないですか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、委員長から1点聞かせてください。
事項別明細書315ページ、小学校施設管理運営事業なんですが、平成22年、そしてこの23年度、御成小学校のエレベーターの点検手数料というのが計上されていました。これは法定点検だと思うので、24年度がなくなったしまったのはエレベーターを閉鎖したからなんでしょうか。
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○学校施設課長 事項別明細書の取りまとめの仕方を今年度ちょっと変えさせていただいておりまして、24年度の浄化槽定期検査等手数料の等の中に、御成小学校のエレベーターの手数料を含めさせていただきました。この額につきましては、78万1,000円ということで、23年度の予算額と同一のものです。
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○小田嶋 委員長 了解しました。
では、質疑は以上で打ち切ります。
それでは、予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認いたしますが、送付意見はございますか。
(「なし」の声あり)
送付意見なしを確認いたしました。
それでは、暫時休憩します。
(15時07分休憩 15時20分再開)
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○小田嶋 委員長 それでは再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第3「陳情第59号放射能対策から見た学校での子どもたちの安全性の確保を求める陳情」を議題とします。原局から説明を願います。
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○学務課長 日程第3陳情第59号放射能対策から見た学校での子どもたちの安全性の確保を求める陳情につきまして、御説明をさせていただきます。
陳情の要旨は3点ございます。一つ目の要旨は、子供たちが一日の大半を過ごす学校での安全を確保するため、教職員、保護者等に対して放射能についての学習の機会を設け、情報・データを共有できる開かれた環境づくりをすることと、このような活動を長期的に続けることや放射能問題を学習する場を学校で定期的に設けることを求めております。また、各学校に配付されている放射能計測器の通学路の測定への拡大利用、健康診断の中で被曝障害に留意した項目を加えることや、給食の食材について管理を徹底し、内部被曝ゼロを目指すことを求めるというものです。
これらに関し、教育委員会では、現在小学校全校の運動場で週1回放射線量を測定するとともに、小・中学校全校で、雨どいの下や側溝など局所的に放射線量が高くなる可能性がある場所の放射線測定を行い、必要に応じて土壌や堆積物を除去しています。
給食食材の放射性物質濃度については、週2回、民間検査機関での精密測定を行い、あわせて簡易測定も週2回実施しておりますが、平成24年度からは、給食食材検査の充実強化を図るため、精密な放射性物質濃度の測定が可能な食品環境放射能測定装置を市で購入し、運用する準備を進めており、子供たちに安心して食べてもらえるよう、食材の安全管理の徹底を引き続き図っていきます。
そして、これらの測定結果はもちろんのこと、県内の放射線等の各種情報を市ホームページにて公表し、情報の周知に努めています。
また、教員向けの放射能に関する勉強会ということでは、中学校の理科で、放射線の性質と利用という内容があり、教員が正確な知識を持って授業を実施できるよう、小・中学校の教職員を対象として、平成24年1月に、東京理科大学教授を招いて放射線の性質と影響について研修会を実施したところです。
保護者への勉強会や放射能問題を学習する場を学校で定期的に設けることについては、学校単位で実施することは難しいので、市民全体を対象とした学習会等を活用していただきたいと考えております。
次に、学校へ配付している放射能計測器の通学路等への測定利用につきましては、学校での利用状況を考慮しつつ、校外委員会などPTA関係者に測定の御協力をいただくなどの方法も考えられますので、学校にはその旨を申し伝えていきます。
なお、一般市民の方に対しては、市からの測定器貸与制度がありますので、活用していただきたいと考えます。
また、健康診断への被曝障害の項目の追加につきましては、健康診断の項目は国が定める学校保健安全法に基づいて実施しておりますが、国から新たな項目の追加変更の予定は聞いておりません。被曝障害の学校での健康診断については、検査機器や専門家による検診体制などの課題が含まれておりますので、今後の放射能汚染の状況を考慮しながら、必要に応じて、県を通じて国へ要望・協議していきたいと考えています。
二つ目の要旨は、福島第一原発に関するデータ(原子炉温度・大気浮遊じん・定時降下物量・風向き等)を把握し、マスクの着用、外遊びや体育活動を控えるなどの適切な指導を行うことや、強風、花粉などによる内部被曝が懸念される日も同様な指導を行うよう求めているものです。
教育委員会としては、福島第一原発に関するデータについては、国や県が出している放射線量の測定状況をチェックしており、放射線量の数値に目立った上昇が見られないことから、市としては、マスクの着用や体育活動等の制約は考えておりません。今後も適切な情報収集に努め、状況に変化があった場合は、国や県の動向を考慮して随時対応してまいります。
三つ目の要旨は、市立小・中学校の修学旅行についての旅行先の検討を求めております。これは、小学校の修学旅行先である日光市における放射線量が鎌倉市より3〜4倍もの高線量の場所があり、子供たちを滞在させることの安全性に疑問があり、放射能汚染のない安全な場所を修学旅行先として選定することを求めているものです。
日光市の現状としては、放射線量の数値に目立った上昇が見られないことや、日光の子供たちが日常生活や屋外での活動に何ら制限なく普通に生活していること、地震による日光の建物等の被害はないこと、また、栃木県や日光市から観光安全宣言が出されており、日光方面への修学旅行の中止を判断する材料が見当たらないことから、現段階では特に変更は考えておりません。
日光市からは、毎週、重立った地点の空間放射線の数値がホームページ上に公表されておりますので、その数値を注視しながら、安全に十分配慮して、小学校校長会と相談しながら見学場所を考慮していくこととなります。
今後も、常に現地の最新情報の収集と細心の注意に努めてまいります。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの説明に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 ちょっと今、幾つか確認をしておきたいと思うんですが、修学旅行の関係で、横浜市の教育委員会が日光市に行って測定をしてきたら、地上5センチのところで0.23マイクロシーベルトを示すところがあったというふうなこういうことが書いてあるんですが、これは確認はしていますか。
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○教育指導課長 横浜市の教育委員会指導企画課のほうに問い合わせをしまして、横浜市では、23年12月20日から21日にかけて、修学旅行で訪問する重立ったところの空間線量を計測したということで、資料提供を受けました。
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○高橋 委員 内容を少し細かく教えてください。
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○教育指導課長 その資料によりますと、日光駅周辺で、地上1センチが0.15マイクロシーベルト、1メートルになりますと0.138マイクロシーベルト。あと、華厳の滝が、地上1センチが0.15マイクロシーベルトで、1メートルが0.129マイクロシーベルト。東照宮の奥社、一番奥の部分になろうかと思いますけれども、地上1センチが0.15マイクロシーベルトで、地上1メートルが0.14というような形で、そのほか9カ所ほど測定値が載っております。
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○高橋 委員 こちらにかなり具体的に書いてあるんですが、地上5センチで0.23マイクロシーベルト、これと合致する場所というのはあるんですか。
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○教育指導課長 まず、先ほどの横浜市の資料ですと、合致する数値は、今ざっと見たんですけれども見つけられなくて、日光市のホームページ、2月13日のものですと、神橋というところが地上5センチで0.23、それから田母沢御用邸記念公園、これが地上5センチで0.22というのがホームページにアップされております。
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○高橋 委員 そうすると、陳情提出者はそちらと教育委員会のほうのと、ちょっと取り違えた部分があるかもしれないなというふうなことはありますか。いずれにしても0.23マイクロシーベルトを示している場所があるということは事実だということですね。
観光安全宣言というのをされているというふうなことですけれども、安全な数値というのを、どこまでというふうに日光市としては解釈しているんですか。
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○教育指導課長 手元に、日光市及び栃木県の観光安全宣言というのがございますが、数値としては出ておりませんが、空間線量のほうが特に目立った上昇がないというようなことで、日光市の子供たちも日常生活を屋外で送るような状況であるというようなことで、安全宣言というのが出されているかと思います。
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○高橋 委員 大変申しわけないけれども、その子供たちが外で元気に遊んでいるから安全だというふうには、イコールにはならないですよね。仮に、その数値をとって安全だ、どうだというふうな宣言の中身になってないんであれば、あとは行く側が判断することですから、先方がどうこうじゃなくて、鎌倉市として、どこまでの数字だったらば安全だというふうに解釈するかということになると思うんですけど、それはどういうふうに考えていますか。
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○教育指導課長 失礼いたしました。先ほどの答弁のところで、数値ということで安全宣言には載っていませんでしたが、別の資料で、日光の空間線量について取り扱った文書の中で、文部科学省は、学校生活においては年間で2万マイクロシーベルトを超えないようとしていると、1日当たりが55マイクロシーベルト、1時間当たりが平均2.2マイクロシーベルト/h以下であること。それに対して、日光のほうが0.07マイクロシーベルト/hから、0.19マイクロシーベルト/h程度の数値と。ちなみに、鎌倉のほうは0.04から0.07なんですが、一応、文部科学省の示している数値よりも、日光のほうも下回っているということで、これをもとに安全宣言が出ているというふうに理解しております。
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○高橋 委員 ということは、2.2までは安全だという判断ですね。これも食品の線量なんかも大分大幅に変更していくような動きもありますし、空間線量もそういうふうな可能性もないとは限らないので、一応鎌倉が、大体0.06ぐらいで推移しているのかなとは思いますけれども、今は0.04から0.07というふうなことで、同レベルならば安全というふうには見ることができるのかなとは思いますけど、一応、根拠についてはわかりました。
それからもう一つですね、計測器のことをかなり具体的に書かれているんですが、HORIBA Radiですかね、これは市で使っているのもHORIBA Radiじゃないかなというふうに思うんですが、計測器のメーカーというのは、ほかには何かないんですかね。ここを、何か特定しなきゃいけないいけない理由というのは余りよくわからないんですけれども。
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○学務課長 簡易計測器ということで、今、鎌倉市のほうで各学校に配置しているのが、このHORIBAのRadiでしたか、そういった機種なんですけれども、ほかにも、いろんなメーカーから機種は出ているというふうには聞いております。
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○高橋 委員 何か、特別ここの機種がいいとか、ほかがだめなんだとかというのはあるんですか。
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○学校施設課長 現在、学校でも使っておりますこのHORIBAの測定器ですけれども、最初に導入しましたのが浄化センターのほうで導入しまして、それを使っていただいて、当初、学校の校庭の線量の測定などを行っております。その測定器が、最初に私どもが使わせていただいた測定器というところから、鎌倉市では、この測定器を多く用いるようになったということでございまして、他市では、例えば、日立のアロカメディカル株式会社製TCS172B、これは平塚市で使っておりますし、また、藤沢市では、やはり鎌倉と同じHORIBAのRadiの1000ですか、この測定器を使っております。まだ、あとミリオンテクノロジー社製の測定器を使っておるような市もございます。他市で、それぞれ、まちまちの測定器を使っておるというのが現状でございます。
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○高橋 委員 ちょっとここは違和感があるなというふうに私は読んでいて思いましたので、確認だけしておきました。そのほか、いろいろ述べていただいていることに関しましては、一応説明の中で、随時市としての考え方の御説明もいただきましたので、あとは陳情提出者の陳述もございませんから、あとは文章を読んで判断したいと思います。
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○渡辺 委員 鎌倉市としても、こういう陳情のタイトルでありますけれども、子供たちの安全性を確保するために、国の基準や情報ということを重視して、鎌倉市として対応をとっているというふうに理解しているんですけれども、この陳情の要旨の部分で、先ほどおっしゃられたみたいな教職員に対しては、正しい知識を持ってもらうために勉強会を実施しましたよと、そして、保護者の方には、学校ごとにというのは難しいんで、市民の学習会を実施しているんで、そちらのほうで御案内を差し上げるのがいいと思うんですけれども、そういう場を活用していただきたいということだと思うんですけれども、ということは、情報、データというのは、市民、学校の保護者の方ないしは教職員の方々と共有できているというふうに思っていらっしゃるということでよろしいですね。
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○学務課長 先ほどの説明をさせていただいた中の学習会ということは、3月4日に開かれるということで、これはホームページでも周知を図っております。また、先ほど申しましたようにいろんな放射線量の数値ですとか、私どものほうでやっています食品の放射線濃度ですね、そういったようなものはホームページのほうに掲載して、皆さん、保護者の方も含めて情報共有を図っているとそういう状況です。
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○渡辺 委員 特に、こういう御要望もあるみたいですから、保護者の方に、例えば、そういう市民向けの学習会があったときには積極的にお知らせをしていくようなこともあっていいと、今後は考えていくべきかなというふうに思うんですけれども、それが前提だと思うんですけれども、その2番目に、学校内において、そういう情報、データ、知識も共有して、学校内において適切な指導を行っているということでよろしいですか。
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○教育指導課長 教員への研修ということでいいますと、先ほどの説明の中であったとおりですけれども、児童・生徒に対しても、事実を発達の段階に即してきちんと正しく伝えるべきだというふうに考えております。教科書や、あるいは副読本を使いまして、まず教員が正しい知識を得るということで、さまざまな場面で、教育委員会としては、例えば理科の指導主事が中心となって教員の相談や指導助言に当たり、各学校で正しい知識を児童や生徒に伝えるようにと、指導できるようにというようなことを今後していかなければならないと考えております。
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○渡辺 委員 ということは、陳情者の資料でいただいていますけど、その中で、雨の降る中、外で体育、子供たちに素手で草むしりさせるとか、側溝の泥をまぜたとか何かありますけれども、その辺も、正しい知識があれば、当然、注意しなければならない点かなと思いますけれども、その辺も含めて、データ、情報や知識を学校内でも共有していくということだと思うんですけれども。
最後の修学旅行についてですけれども、これ、日光については検討を十分したということでよろしいんですよね。
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○教育指導課長 修学旅行先というのは、最終的には学校の教育課程の中、特別活動の中ですので、学校長が判断すべきものですけれども、さまざまな保護者の経済的負担を軽くするですとか、あるいは教員の下見、その他安全、そういったものを共有するために、鎌倉では16校そろって日光という形でまとまって行っております。したがって、校長会のほうで日光にという形で、そして教育委員会のほうと相談をしながら、先ほども申しましたが、確かに鎌倉よりも少し放射線量が高いという事実はございますけれども、そのほかの安全面ですとか、食事の面ですとか、あと受け入れ態勢、そういったことを総合的に判断しますと、なかなかほかの候補地が見つからない、そして、日光が今のところは一番適切ではないかという判断をしております。
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○渡辺 委員 そろって行っていただくのが一番いいことだというふうに思いますし、高橋委員と私も同じときに行ったと思うんですけれども。これ、要するに安全性についても十分御検討されているということですよね。
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○教育指導課長 そのように検討しておりますし、今後も、例えばホットスポットのようなところというのは、見学地から外す等の協議はしてまいりたいと思います。
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○納所 委員 陳情の理由の中に、4行目からですか、校庭・通学路の線量や土壌の放射性物質は、時間の経過とともに移動し、新たなホットスポットを形成する可能性があり、細やかな計測をし続ける必要性がありますとございます。現在行っていただいていると思います市内の小中学校におけるその放射線測定ですね、その実態、または時間的な経過、現状はどのようになっているのか、お伺いをしたいと思います。
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○学校施設課長 学校における放射線の測定には二つございまして、昨年の6月から今に至るまで、毎週1回継続しております運動場での放射線測定、これにつきましては、ほぼ横ばいで今推移をしております。多少の高い低いはございますけれども、おおむね0.05何がしというような放射線量の推移でございます。
それから、もう一つが、昨年の11月とことしの1月に実施いたしました、いわゆる局所的に放射線量の高くなる可能性のある場所、ミニスポット、あるいはマイクロスポットでございますけれども、そちらにつきましては、11月の時点で行った際には、一応、対応の目安としましては0.19マイクロシーベルトを超える場所があった学校が25校中15校ございました。特に縦どいの下のますの中が高く、その部分の土壌であるとか堆積物について除去作業を行いました。1月に実施しました同様の調査においては、0.19マイクロシーベルトを超える線量を計測したところはございませんでした。このような状況でございます。
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○納所 委員 当然、雨水ますであるとか、いわゆるホットスポットとなりやすい場所というのはかなり最近は周知されてきていると思うんですけれども、それ以外の、保護者にしてみれば、徹底的に子供たちが行きそうなところは調べてもらいたいという要望があると思うんですけれども、グラウンドと運動場のいわゆる定点の計測と、それから雨水ます等という、それ以外のところというのは、学校の先生方もちょっと配慮をしていただいていると思うんですけれども、そういった雨水ます以外の場所での計測というのはなさっていらっしゃるんでしょうか。
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○学校施設課長 代表的なところが雨水ますというところでございますけれども、それ以外にも側溝、それから雨水だとか、あるいは汚泥がたまっているような場所、それから落ち葉が堆積している場所、それから植え込み、花壇、田畑、それから砂場、池、草地、そのようなものにつきましても測定をしております。
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○納所 委員 そういった中で、大きな数値は出ていないと、もしくは、出たところはもう除去が済んでいて、その後は数字的には落ちついているということなんですけれども、学校生活の生徒指導上ですね、そういった場所に近づかない配慮であるとか、それから、あとは、いわゆる外掃除ですよね、そういったときも、いわゆるホットスポットと言われるような場所を生徒が掃除するような状況も、もしかしたらあるんじゃないかと思うんですけど、指導上の、いわゆるホットスポットに対する配慮というのはどのように指示なさっていらっしゃいますでしょうか。
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○教育指導課長 小学校につきましては簡易測定器がありますので、それを使って学校内、今のような落ち葉がたまっているところ、雨水がたまっているようなところ、雨どいの下などは学校が独自に測定をして、数値が高ければ、当然、児童をそこに行かせないように、そしてまた、教育委員会のほうにも報告があると思うんです。中学校につきましては、心配な場合は、小学校のその測定器を借りて測定をするということになっていますので、現在のところは、そのような形でホットスポットがまだ残っていて、そこに児童・生徒が近づいているというふうなことはないというふうに認識しております。
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○石川[敦] 副委員長 今、いろいろ質疑があって、ちょっと修学旅行の件を伺いたいんですけれども、今、課長のほうから、鎌倉より少し放射線量が高いというようなお話がありましたですね。やはりこの放射線のほう、まだ安定していないという中で、鎌倉よりちょっとでも高いところには行かせたくないわという保護者の思いというのは、この陳情の中にも示されていると思いますけれども、そこは酌み取らなきゃいけないところじゃないかと感じるんですが、その辺のところはいかがですか。
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○教育指導課長 一応、本市教育委員会といたしましても、何が、どこ以上だと危険でというような基準については、やはり文部科学省の示しているものというふうに判断して、市内においても測定をして、0.19マイクロシーベルトを超えるところは除去作業を行うというような形でした。日光市内におきましても、そのように要望をしていければ要望していくと同時に、先ほども申しましたが、日光市のホームページで、毎週、観光場所の測定値がホームページ上にアップされておりますので、0.19を超えるところは訪問地としていかがなものかというような形で校長会のほうには、あるいは各学校のほうには投げかけていくように考えております。
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○石川[敦] 副委員長 他市の修学旅行の状況は調べられましたか。
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○教育指導課長 修学旅行につきましては、神奈川県内に限らず、千葉県、東京都、静岡県内のほとんどの小学校の修学旅行の行き先が日光となっております。近辺では、横浜市の一部が、横浜市の持っている施設に、修学旅行といいますか、宿泊訓練という形で6年生も行っているというのを聞いております。
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○石川[敦] 副委員長 私もちょっと調べていただいたんですけれども、伊勢原市では、昨年、一部の学校がやはり日光から違う地域へ変更されているということで、今後、相模原市でも24年度は検討してみるということだそうです。というところでいろいろ情報も入ってきているようですが、もう少し情報収集してもいいかなという感じはないでしょうか。
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○教育指導課長 県の指導主幹課長会議等の中でやはり情報交換をするのですが、今のところ、日光から他のところへ変更するというのは、情報としては掌握しておりません。
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○石川[敦] 副委員長 そこはわかりました。
では、次に、新しい言葉が幾つか出ていて、私にとってはなんですけど、原子炉、大気浮遊じん、定時降下物量などですね、この辺のところは教育委員会でも調べられましたでしょうか、これらのことがどういうものであるかということですが。
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○学校施設課長 風向きを除きまして、原子炉温度、大気浮遊じん、定時降下物量ということでございますけれども、定時降下物量につきましては、たしか県のホームページのほうに全国の測定値を掲載しておったかと思います。といいますよりも、たしか県ではなくて環境省のホームページに入るような入り口があるんですかね、そちらのほうで、定時降下物量については、各県の値をたしか示しておると記憶しております。原子炉温度、それから大気浮遊じんにつきましては、ちょっと私どものほうは調べてはいないところでございます。
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○石川[敦] 副委員長 先ほどの御説明の中で、この2番目の内容については、見るところ、今のところマスクや、体育活動について対応は考えていないというような御説明だったかと思うんですが、この陳情の中では、これらに関する、今、施設課長のほうからおっしゃっていただいたデータについて、問題ないというふうに、教育委員会のほうではよく調べたのかなという感が残って、それで言い切っちゃって大丈夫なのかなという思いが、今聞いていて思ったんですけれども、いかがですか。
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○教育指導課長 先ほどの中で、現在のところ、特にこのような形で常時マスクを着用させるなどの適切な指導ということですが、空間線量をもとに判断しております。
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○石川[敦] 副委員長 わかりました。
それから最後なんですけれども、計測器ですね、今、学校で使っているHORIBAのRadiを、学校外の通学路で使わせてほしいという内容というふうに私は理解しているんですけど、それでよろしいですかね。
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○学務課長 そのように理解しております。
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○石川[敦] 副委員長 これに関しては、PTA等、ない学校もあるかもしれませんけれども、そちらのほうで対応できないこともないと、今後、検討の課題ではあるということですかね。
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○学務課長 今こういったような御要望がございましたので、先ほど御説明したとおり、学校のほうにも、そういったことを伝えていきたいというふうに考えております。
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○前川 委員 いろいろとわかってきたんですけれども、一つだけ、マスクの着用のことをお聞きしたいんですが、先ほど、必要がないというふうにお答えになっていたと思うんですけれども、これから春に向けて、春一番から結構強い風が吹くことも多いと思うんですね。そういうときに、やはり親御さんたち、とても心配があると思うんですが、マスクを着用してもよいぐらいの、何か指導というか、お話をされることは考えていませんか。というのは、マスクを自分だけしていると、また何か言われるというような子供同士のことを保護者の方はまた心配されると思うんですね。ですから、今そういう対応ですが、心配なときはマスクもしていいんだよというようなことを学校で一言言って差し上げられると、5月でも、風邪の時期じゃなくてもマスクができるかなと思ったものですから。
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○教育指導課長 今御指摘のことについては、もちろん各学校の中でも、例えば今の時期ですと花粉症ですとか、あるいはインフルエンザの予防、これについては個々のそれぞれアレルギーに対する耐性ですとか、あるいは、やはり花粉症の子はマスクをしたほうがいいに決まっていますので、放射線についても、やはり最終的には個人、御家庭の判断でつけていただくのは一向に構わないと、それに対して、つけてはいけないとかというような指導は一切なく、つけていいんだよというような、逆にそういう指導になろうかと思っています。
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○前川 委員 ぜひその辺のところの、言葉の差で違ってきてしまうので、つけていいという許容範囲を広げてあげていただきたいと思います。
今、単純に花粉というお話もありますが、強い風が吹いてきたときはというか、そういうときには窓を閉めるとか、なるべくほこりを入れないような心遣いを学校のほうでも日ごろしていただけると思いますが、その辺はいかがでしょうか。
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○教育指導課長 そのように学校のほうも心がけております。済みません、先ほどの答弁、ちょっと不足しましたが、現在、小学校、中学校でも、これぐらいの時期ですと3分の1ぐらいがマスクをしているということですので、以前、昔みたいにマスクをしているからというような形は逆にないのかなというふうには思っております。
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○前川 委員 わかりました。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
では、陳情第59号について、意見並びに取り扱いについて御協議したいと思います。
御発言いただければと思います。
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○高橋 委員 まず、結論を出すべきか、出さざるべきかということにつきましては、結論は出さないで、継続審査にしていただければというふうに思っております。
意見を続けて述べさせていただきたいと思います。
やはり、大人と違って子供は敏感でありますし、影響をたくさん受けるというふうなことを報道等でも言っておりますから、やっぱり子供を守っていくというふうなことは何を置いてもやらないといけないなというふうには思っております。そういうことの中で、行政としてやるべきことはすべてやっていただきたいというふうに思います。
今回の原子力発電の事故ということで、大もとは地震、津波ということで起こったことでありまして、ただ、この原子力政策というものが、日本がずっととってきた政策であって、このことが、地震が多い国でどうだったのかなというふうなことが問われているんだと思います。あと2基だけしか動いてないんですけれども、直ちに閉鎖しても40年間は、その何か事故があったときには、同じような被害が周辺に起こるということがあるわけですから、これはやっぱり、大もとを絶っていかないといけないなと私自身は思っております。
ミニスポットとかホットスポットとかというふうなことの議論もありましたけれども、この空間線量として、ある日突然、ある一定の場所に線量の高い地区が発生したり、これがある種のホットスポット現象ということで、これはチェルノブイリなんかでも現認されておりまして、これが、例えば鎌倉の一部がホットスポットとして出現する可能性というのも全くゼロというふうなことではないわけでありますから、そういう意味では、市内の状況を常に調査をし続けるということは大事なことでありますし、行政側だけで足りない部分については、やはり市民の協力も得ながら、そういう窓口をつくっていくということですよね。市民の皆様にいろいろ、自分ではかったことを投稿してもらえるようなサイト上の工夫をするとか、ということもやっていただきたいなというふうに思っております。
それから、修学旅行のことでありますが、鎌倉にいても心配なのに、鎌倉よりも少しでも高いところに行くのはいかがなものかという親心だというふうには思いますが、十分ですね、日光へ行くにしても、行く場所については、少しでもその線量の低いところを選んで行っていただくとか、そういったことも安心をしていただくための工夫としてやっていただきたいですし、また、行った場所、行った場所で、学校で持っている線量計みたいなものを持っていってはかりながら、親御さんに安心していただけるような取り組みというのも必要かなというふうにも思います。
まだまだいろいろと、教育委員会だけじゃなくて、市としてやっていかなければいけない取り組みはたくさんあると思いますが、とにかく事故は起きてしまったので、取り返しはつかないんですけれども、とにかくその線量を常に計測しながら、子供たちの活動においても、被曝をしないような活動の仕方ということも常に考えていただいてやっていただければと思います。
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○納所 委員 放射線の対策等に関する学習会、このあり方については、まず教職員対象に行われているということ、それから、放射線量のその状況についても、ある程度の情報が公開をされているということがわかりました。
また、校内のいわゆるホットスポットの測定と、それから除去もなされているということも確認いたしました。ただ、これらについては、今後も細心の注意を払って対応していくべきであるということは申し添えておきたいと思います。
また、マスクの着用については、現状ではそれほどの懸念はないけれども、また、状況等に変化があったら、いわゆる教育委員会、学校としてもきちんと対応していくということでございます。
修学旅行については、日光市においても鎌倉市と同様、状況によっては、もしくはそれ以上の対応がなされているということでございまして、校長会等を含めて検討をしていくということがわかりました。ただ、陳情提出者の、子供たちの安全性の確保を求めるその懸念というのは十分にわかるところでございます。特に、外部被曝以上に内部被曝に関しては十分注意していかなければいけないということはよく理解できます。これらについては、慎重に経過を見守る必要があるということから、結論を急がず、継続して注視をしていきたい、取り上げていきたいというふうに思っております。
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○前川 委員 結論としては、私も継続ということにさせていただきたいと思います。といいますのは、やはり今伺っていまして、子供たちの発達に応じて、放射線量の影響を考えて、情報、それから知識を共有することを行政もしていただいています。これまで以上に、これからもさらにしてほしいと思っております。学習会も開いて、先生などにも注意喚起してくださっているということですし、保護者の皆さんも、学習会を開こうとしていらっしゃるということで、そういうことの情報共有も、これからさらにされていくと思います。
日光への修学旅行につきましては、見学する場所の放射線を日光のほうでも情報公開しているということですので、その線量の高さを常にキャッチしながら、子供たちの安全を図っていただきたいと思います。
先ほど確認しましたが、マスクの着用につきましても、やはり今は花粉症などでもマスクをしている子が多いというお話でしたけれども、5月、6月になっても、心配なお子さんにはマスクが着用しやすいような環境をつくっていただきたいと思います。
お子さんをお持ちのお母様たちには本当に御心配のことと私もつくづく思っております。安全確保の懸念はよくわかります。同時に、このことで子供たちの楽しみが削られてしまってはかわいそうだと思いますので、教育委員会のほうで、ぜひ、さらにしっかりとこの放射線の影響などを確認しながら、子供たちの教育に当たっていただきたいと思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに。千委員からですので、暫時休憩いたします。
(16時11分休憩 16時17分再開)
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○小田嶋 委員長 それでは再開いたします。
千委員の意見開陳でございます。便宜、事務局、代読をお願いいたします。
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○千 委員 (代読)1と2については、全く納得がいきます。3については疑問が残るので継続とさせていただきます。
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○渡辺 委員 この件、陳情者の言葉にもありますけど、何がどうなるのか、実際のところだれにもわからない状況ですというのが本音だというふうに思います。ただ、今ですね、やはり国の基準を重視して、国のほうから出る情報をきちっと入手すると、それによって、鎌倉市としてこのまちの安全性の確保に努めるということが求められることだというふうに思います。今後、新たな知識ないしは知見が出るということも可能性としてはあるというふうに思いますので、状況を見て、私も継続としたいというふうに思います。
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○石川[敦] 副委員長 放射能の話を論じるときには、やはり原子力発電の話に触れずにはいられず、そうした社会に依存してきたということに反省をする立場で、この陳情を読みますと、全くもって責任がないのは子供たちということで、その安全、健康を守るのは、やはり私たち大人の責任であるということで、当然、採択すべき陳情だというふうに考えます。
教育委員会におかれましても、いろいろとされていることは、ほかの市に先んじていろいろ取り組まれていることはよく存じ上げております。ただ、放射能ということに対しては、本当に、先ほど皆さんもおっしゃっていましたが、今わからないところにあるという中で、教育委員会としては、子供に責任のある立場で、もう少々深く掘り下げて検討して、勉強していただきたい、ともに学んでいきたいというふうには考えます。
陳情の要旨に触れますと、やはり放射能に対する情報の格差ということは実際にございます。先ほど、マスクを着用するのは、最終的には保護者の方の判断というふうにおっしゃっていらっしゃいましたが、保護者の方が情報を十分持っていらっしゃらない方もいらっしゃいます。私もそうなんですが、言われて、ああ、そうなのかと思うところもたくさんあって、まだまだ、きちっと学ぶ機会がないかなというふうに感じています。陳情者の方のおっしゃるとおりだというふうに感じています。現状にとどまるべきではございません。
それから、二つ目の点ですが、データの把握というところでは、もう少々調べていただきたい、今後も取り組みを進めていっていただきたいというふうに思います。
そして、修学旅行の件ですが、私も、日光がふさわしいか、ふさわしくないかについては判断する立場にはございませんので。ただ、この保護者の方が理由の中で述べられているような現状もあるということを踏まえて検討するという、この検討を求めますということは受けとめてもよいのではないかというふうに考えます。
以上の理由をもって結論を出すべきというふうに考えます。
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○小田嶋 委員長 委員のすべての取り扱い意見をいただきました。そうしますと、結論を出すべきが1名、継続扱いが5名でございます。
それでは、本陳情第59号については、多数をもって継続ということで扱いすることでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
では、職員入れかえのため暫時休憩いたします。
(16時21分休憩 16時27分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第4報告事項(1)「平成23年度陳情第30号「大倉御所周辺遺跡に所在して中世〜近代の歴史的変遷を伝える元治苑敷地の公費による遺跡発掘調査並びに厳正な情報公開を求めることについての陳情」のその後の状況について」を議題とします。原局から報告を願います。
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○文化財課長 日程第4報告事項(1)平成23年度陳情第30号「大倉御所周辺遺跡に所在して中世〜近代の歴史的変遷を伝える元治苑敷地の公費による遺跡発掘調査並びに厳正な情報公開を求めることについての陳情」のその後の状況について、御報告いたします。
本件陳情は、昨年9月の本委員会で、事業者から県教育委員会に、文化財保護法第93条の届け出が提出され、県教育委員会の指示に基づき、同委員会に登録されている発掘業者による発掘調査が実施されること及び重要な遺構が発見された場合の対応などを御説明しております。また、去る12月の本委員会では、その後の状況として、発掘調査の進捗状況と前9月の本委員会での議論等を踏まえて、本市文化財専門委員による現地視察と、文化財専門委員会への報告、また、事業者による現場見学会の予定などを御報告しています。
本日は、その後の状況を御報告いたします。
まず、事業者による現場見学会でございますが、予定どおり12月23日に開催され、当日は約100名の来場者があり、発掘調査を実施している担当者が遺構や出土品の説明を行いました。
12月29日に、発掘業者から、お手元の資料1にあります鎖帷子が出土したことの報告がありました。翌30日には、鎧兜関係の専門家である、国立歴史民俗博物館の近藤教授が、発掘業者の依頼により視察を行い、発掘担当者に保存処理方法等についての指導助言を行っております。
次に、1月16日に開催しました文化財専門委員会への報告ですが、資料2をもとに、事務局からその概要を説明し、現地を視察された委員の補足説明を含め、各委員から御意見をいただきました。また、さきの鎖帷子についても、出土の状況等を報告しております。
文化財専門委員会からは、第2調査区の調査に当たっては、第1調査区での状況を踏まえて慎重な配慮をしてほしいなどの意見をいただいておりますが、国指定史跡として残すべきものであるという御意見はいただいておりません。
こうした状況から、遺構の保存について、現在のところ国指定史跡の指定に向けて、所有者・国・県と協議を行う状況にはないと考えており、引き続き、適正な発掘調査が実施されるよう指導・助言等を行っていく所存です。
次に、発掘調査の進捗状況ですが、現在、第2調査区の発掘を行っており、発掘業者からは、すべての発掘調査終了は、当初の予定より遅くなる見通しという説明を受けております。なお、3月中旬に、事業者により発掘調査の現場見学会が実施される予定となっております。
また、これまでの御説明のとおり、今後、国指定史跡の指定により保存すべき重要な遺構が発見されれば、遺構の保存について、所有者・国・県と協議を行うことになります。
以上で報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 本件の一番重要なことは、大倉幕府跡がどこにあったのかということが特定できていないということに起因するわけでありまして、ですから、その周辺に至るまで、やっぱり何が重要なのかということもなかなかとらえ切れていないと、そういう中で、周辺の発掘調査をする機会であるということで、大事な資料が出るであろうとそういうことで注目をしているわけでありますが、そういう中で、とりあえず半分ずつ発掘調査をするということで、片側、1回目の1面の調査が一応終わって、昨年の12月に一般公開というふうなことがありましたので、私も見せていただきに伺ってまいりましたけれども、その状況を市の専門委員の皆様方に見ていただく、その状況の限りでは、とりたてて重要なものは出ていないという御判断が下ったというふうに書かれております。そういう中で、さらに古代、もう1面というんですかね、さらに掘り下げていくというふうなことで、これから、今やっているんですかね、古代の発掘調査。後に2面のほうをやるということですからね、2月末までに古代のところまで掘り下がるというふうなことで、ちょっと一つ確認なんですが、2月末までに古代のところまで掘り下げた状況を、3月のいつ、一般公開するということでしたか。
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○文化財課長 発掘調査の進捗状況でございますが、第1調査区については、古代までの発掘調査を終了し、もう埋め戻しがされております。その上で、第2調査区の発掘調査をしております。
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○高橋 委員 何か3月にもう一度公開すると先ほど言ってたと思うんですが。
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○文化財課長 第2調査区での中世遺構面の、現場見学会をしたいというふうに聞いております。
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○高橋 委員 さっき3月何日に公開するとかと言ってなかったですか。
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○文化財課長 3月中旬にということで聞いています。11日ないし18日というふうなことを聞いております。
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○高橋 委員 これで見ると、古代のところまで見ていただいているんですか。12月に一般公開したときに、専門家の方たちも市の委託で調査団としてやっているような方たちも何人かお見えになっていて、その方たちが、やっぱりその古代のところまで掘り進んでいく中で、重要なものというのが出てくる可能性があるんですよというようなことをしきりにおっしゃっていましたので、その次のステップに入っていけば、またさらに重要なものが出るのかなと、その段階でまた見せていただけるのかなというふうに勝手に解釈していたんですけれども、特にそういうものは何もなかったということですか、見ていただいたんですか。
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○文化財課長 古代遺構面に関しましては、私ども、埋蔵文化財の専門職員が現場のほうはずっと見ておりますが、専門委員の視察は行っておりません。中世遺構面について私どもは注視をしておりましたが、古代遺構面に関しましては、記録保存というふうなことでもって対応させていただいております。
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○高橋 委員 その鎖帷子というんですかね、これが井戸みたいなところから出たということなんですけど、面とすると、これはどういう面なんですか。古代に掘り進んでいく中の中世の面ということなんですか。
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○文化財課長 発掘調査の担当者の考えでは、中世の14世紀、室町時代に入るころのものではないかというふうに想定しているというふうな話はされていました。また、私ども文化財専門委員も、それを否定するような意見は出ておりません。
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○高橋 委員 ちょっと私の中で矛盾が生じているんですけど、その中世の遺構について、掘った状況で、こういう状況ですよということで一般公開されて、その後、先に掘り進んで、それは、要するに中世の部分を壊して古代のところにどんど掘り下げていくというふうな作業をされたわけで、その途中で出てきたという認識なんですけれども、皆さんに公開したときにはこういう話はなかったものですから、その辺どういうふうに整理したらいいのかと思うんですが。
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○文化財課長 この現場は中世の遺構面だけで三、四面あります。3面あるところや4面あるところでございますけれども、12月23日の現場見学会では、その時点で見られる中世遺構面を説明したというふうな状況です。あと、この鎖帷子そのものは、井戸の底のほうに出てきたということで、この23日の時点では出土していなかったというふうなものでございます。
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○高橋 委員 冒頭に申し上げましたとおり、どうしてここの場所がこれほど注目されるかといえば、大もとのところがどこになるかというのが特定できていないということが一番のもとになっているわけでありまして、やっぱり、そこを見つけ出すという努力が求められているんだろうというふうに思うんですが、専門委員の先生方からは、その辺の話というのは何も出ませんでしたか。
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○文化財課長 12月に専門委員の先生に視察していただいたときの範囲を超えるものではございませんでしたが、文献資料、そういったもので位置が特定できないというふうなところがやはりつらいというふうなものでございました。
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○高橋 委員 12月の委員会でも申し上げましたけど、道路だってありますし、空いている土地もあるし、清泉小のグラウンドにしても空いている土地にしても、国大附属のグラウンドにしても、やろうと思えばできる場所はありますから、まず、やっぱりどこか片隅でもいいから、まずやっぱりしっぽをつかまえていただくという努力をしていただきたいなと、これだけは申し上げておきたいと思います。
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○渡辺 委員 先ほどおっしゃっていた、第2調査区をこれからやるということで、これ、一応調査期間というのは3月31日までになっているんですけど、先ほど、まだ延びるかもしれないというふうなことをおっしゃっていたんですけれど、いつごろまで延びるんですか。
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○文化財課長 ただいま、私どもは、4月中旬になるんじゃないかというふうなことで報告を受けております。
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○渡辺 委員 それと、県の職員の方と、五味先生がいらしたということで、お二方とも、その出土した遺構の一部が展示されることが望ましいというコメントがあったそうですけど、これは具体的にどうしろというんですか。
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○文化財課長 これだけの広い敷地ですので、共同住宅の敷地ではございますけれども、一部が、そこに居住される方や来訪者でも見られるような形の配慮ができるといいねというふうな感触の発言でした。
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○渡辺 委員 それについて、鎌倉市と、あと所有者はどのように考えているんですか。
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○文化財課長 正式なコメントはいただいておりませんが、そういった発言内容については伝えてございます。
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○渡辺 委員 鎌倉市はどういう感想を持たれたんですか。
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○文化財課長 鎌倉市が整備するものではございませんが、少なくとも出土遺物、特にこの鎖帷子については、出土例が少ないものですので、適正な保存処理をして、調査の上、何らかの形でもって公開活用ができればいいなというふうには考えております。
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○渡辺 委員 とにかく、第2調査区の結果を見る必要があるということで皆さんおっしゃっていますんで、進めていただきたいと思います。
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○納所 委員 鎖帷子の件についてお伺いしたいんですが、水づけの状態では腐ってなくなってしまうという指摘がありつつ、現在、全体を水づけの状態にしているということですよね。これ、酸化防止を施した保存というのは行わないんでしょうか。
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○文化財課長 本格的な保存処理というのは今後ということになりますけれども、現段階では、この国立民俗博物館の近藤教授の意見でも、まずは水づけで空気に触れさせない。その後、私どものほうも専門職員、現場のほうを見まして、また、この発掘調査業者のほうとも打ち合わせしまして、弱アルカリ液につけて中和の状態にさせるというふうなことを指導しております。その指導内容につきましては、文化財専門委員会にも報告しまして、それがいいだろうというふうな感触の返答をいただいております。
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○納所 委員 その保存作業の事業主体はどちらになるんですか。これ、市の教育委員会がやるものではないんですか。
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○文化財課長 現在、これ遺失物法ですとか、それから文化財認定をまだ受けておりませんので、鎌倉市教育委員会のものにはなっていないということ。発掘事業者のほうからは、この事業主である三菱地所レジデンスのほうにも話しております。そういう中で、私どものほうでも、三菱地所レジデンスさんのほうでもって、できればそういった協力をいただければありがたいというふうには話しております。
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○納所 委員 状況によっては、かなり文化財的価値が高いものということですので、この辺については慎重に扱っていただければと思っております。
第1調査区において埋め戻しが完了して、現在、第2調査区ということなんですが、古代の遺構まで終了したと伺っております。古代の遺構はどのような、いわゆる柱穴だとか礎石とか、そういった程度のものなのでしょうか。
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○文化財課長 鎌倉市内、ほかのところでも出土しています住居跡の遺構が発掘されております。
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○納所 委員 古代の定義とは非常に長いと思うんですが、何世紀とかそこまではまだわからないんでしょうかね。例えば平安も古代に入っちゃいますし、普通、奈良とか、大倉観音堂あたりが奈良時代に関係してくるので、その辺の時代に呼応しているのかなとも思うんですけれども、わからないですか。
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○文化財課長 記録保存する中で、今後の調査報告書に記されるというふうに私どもは考えております。
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○石川[敦] 副委員長 いろいろ伺いまして、まだ発掘調査をされていると、継続段階だということはわかりました。この五味先生が12月19日に行かれたというのは、これは五味先生御自身が見に行かれたいというような意向でいらしたんでしょうか。
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○文化財課長 実は、五味先生は、私ども史跡永福寺跡の整備委員会の委員をしていただいております。この前段、11月だと記憶しておりますが、史跡永福寺跡を視察していただいた折に、元治苑の発掘調査の状況も見たいというふうなことをおっしゃっておられましたので、私どものほうは時間を調整させていただいたということでございます。
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○石川[敦] 副委員長 ちょっとポストの中に入っていたんですけれども、まだまだこの大倉幕府と周辺遺跡群の価値というところで研究、シンポジウムなどもされて、御興味のある方、私、学説などは余りよくわからないんですけれども、まだまだ結論が出ていないところにあるのかなと思いますので、本当に慎重に進めていただきたいということが一つあります。
それから、陳情を出された方たちは、市長ともお話をされているようなんですけれども、市長は、何か御見解を示されていらっしゃるんですか。
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○文化財課長 先月だったかと思うんですが、市長とこの陳情者も含めまして、何人かの市民の方々と、市長が面談するときに私どものほうも同席させていただきました。1時間ほど時間をとっております。その中で、私どものほうでも補足ということで説明させていただいた内容というのは、きょうお話をしている内容の範囲でございます。
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○石川[敦] 副委員長 聞き方が悪かったかもしれません。市長は何か御見解を示されているのでしょうか。
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○文化財課長 その1時間は、おおむねがこの市民の方々の発言でございましたが、市長は、今、石川副委員長お話しの、慎重に対応しなければいけないというふうな見解をお持ちで、そういう意見を述べられていました。
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○石川[敦] 副委員長 市が、これから世界遺産の登録を目指している中で、やはり中途半端な調査というのは恥ずかしいということもあると思いますので、ぜひその辺を踏まえて、まだまだ研究している方たちの御意見も聞きながら進めていただければなと思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、了承を確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 次に、審査日程4報告事項(2)「鎌倉市指定有形文化財の指定について」を議題とします。原局から報告を願います。
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○文化財課長 審査日程4報告事項(2)鎌倉市指定有形文化財の指定について、御報告いたします。資料の指定理由書を御参照ください。本年2月17日に、有形文化財4件を指定告示しましたので、各指定物件について御説明いたします。
絵画、絹本著色、羅漢図、二幅。円覚寺には、国の重要文化財に指定された五百羅漢図・五十幅が所蔵されていますが、本羅漢図二幅は、その描法的な特徴から見て、これとは別系統の様式を持つ元時代の羅漢図に倣った作品と考えられます。鎌倉時代の中国羅漢図の日本における、ことに鎌倉〜室町時代の鎌倉地方の禅宗寺院におけるその受容、及び制作のさまを伝える作品として貴重です。
彫刻、木造、阿弥陀如来及び両脇侍像、三躯。常楽寺に本尊として安置されている阿弥陀如来三尊像です。中尊阿弥陀如来は来迎印を結んで右脚を外に結跏趺坐し、左脇侍観音菩薩は両手を重ね、右脇侍勢至菩薩は合掌して、いずれも腰を外にひねって立つ姿です。中尊の台座蓮華に「行西 仁治三年六月十二日」の墨書があります。本三尊像は、いずれも鎌倉時代中期の作風を示し、この銘記は、三尊の製作時期を示すものと考えられます。筆者と見られる行西がどのような人物であるか明らかでないものの、常楽寺の規模拡大の指標となる重要な資料です。本三尊像の作風は、鎌倉時代中期の有力な運慶派仏師の定慶のそれに酷似する点が注目されます。鎌倉時代の鎌倉地方彫刻史の展開を考える上で、本三尊像の意義は極めて大きいため、貴重です。
工芸、堆朱龍花文長盆、一枚。黄色地の上に朱塗りを重ねてから、龍、牡丹、椿、梅、梔子を彫り出した堆朱作品で、細緻に彫られており、南宋彫漆作品の中でもすぐれた作行を示しています。彫漆は、我が国では材料と手間ひまが多くかかるため、余り普及せず、かわって木に文様を彫って漆を塗る彫木塗漆のいわゆる鎌倉彫が行われました。鎌倉彫の起源にかかわる彫漆の優品でもあり、また、製作地が知れる点からも資料的価値は高く、貴重です。
考古資料、今小路西遺跡出土の墨書木札、一枚。墨書の内容は、屋敷の警護当番表で、記されている人名などから、安達氏の屋敷に関連したものと見られます。この資料に類似する鎌倉時代の当番表の例としては、将軍御所の廂に詰めて警護に当たる御家人の当番表などが知られていますが、現物が残されている例はありません。また、若宮大路、小町大路側溝でも人名木簡は出土していますが、多数列記したものはなく、大変貴重なものです。文末には、文永二年五月の日付が記されており、歴史史料としても非常に重要な資料です。
本件指定により、市指定文化財は296件となります。なお、本件指定につきましては、「広報かまくら」3月1日号に掲載する予定です。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 ちょっと幾つか聞きたいんですが、大体あれですか、毎年4件ぐらいずつやっているんですか。それはもっとまとめてできないんですか。
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○文化財課長 昨年度の指定物件はございませんでした。それまで、大体2件ないし3件、最大で5件ぐらいを指定しております。文化財総合目録には2万7,000件ぐらいございますけれども、やはりこの指定に当たっては、専門委員の先生に詳しく調査をしていただかなければいけないというふうなことから、どうしても、やはり1年に四、五件が限度かなというふうな状況でございます。
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○高橋 委員 そうですか、中には、国や県の指定を受けられるようなものもあるかもしれないですが、まず、市内にあるものは市の指定をさせていただいて、さらに、いろいろとその理論構築をして、県や国にお願いできそうなものはまた上げていただくということがいいのかなというふうに思いますので、もう少しピッチを上げてやっていただければなというふうに思います。
それから、市の所有のものが2件、木札ですか、これは御成小学校から出土したものなんですか。
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○文化財課長 これは、今、紀ノ国屋の後ろにマンションが建ってございますけれども、あそこの開発事業に伴う発掘調査で出土したものでございます。
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○高橋 委員 昨年、紫外線か何か当てると、その木片に写っている字が特に浮き出て見えるような、何かそういうのを見せていただいたんですけど、そういうので見ても何かこう、ちょっと四角とか細長くとか、要するに読み取れない部分があるみたいなんですけれども、これは、やっぱりそれでも見えなかったということですか。
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○文化財課長 そのとおりでございます。この資料の10ページにございます、写真2枚で、下の写真は赤外線写真によって写したものでございます。鶴見大学のほうに依頼してやっております。
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○高橋 委員 こんなものしか見えないんですか、なるほど、わかりました。
それともう一つの市の指定のものというのは、これは買ったものですか。
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○文化財課長 昭和52年に市が購入したものでございます。
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○高橋 委員 購入費用というのは幾らになっていますか。
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○鎌倉国宝館副館長 昭和52年に65万で購入してございます。
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○高橋 委員 大変下世話なことを聞いて恐縮ですけれども、こういうふうになるとどのぐらい価値が上がったというふうなことというのはわかりますか。
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○鎌倉国宝館副館長 正直申し上げて、市場価格というのはなかなか難しいかと思いますけれども、市の備品等の価値は購入時の価格をずっと簿価としてとらえておりますので、恐縮ですけれども、その額ということでございます。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承を確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第4報告事項(3)「国指定史跡永福寺跡整備事業の状況について」を議題とします。原局から報告をお願いします。
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○文化財課長 日程第4報告事項(3)国指定史跡永福寺跡の環境整備事業の状況について、御報告いたします。
史跡永福寺跡は、本市二階堂に位置し、源頼朝が、奥州合戦で犠牲となった源義経や奥州藤原氏などの御霊を鎮めるため建立した寺院跡であるとされています。本事業は、本市実施計画事業として、歴史教育の場を提供することを事業目標にして、史跡の中心となる二階堂・薬師堂・阿弥陀堂の「三堂」の基礎となる基壇や、苑池の復元整備に取り組んでいるものです。
お手元の資料1ページの事業経過概要を御参照ください。昭和41年に史跡指定を受けた後、本市教育委員会は、昭和53年3月に保存管理計画策定書を策定し、昭和57年には史跡永福寺跡整備委員会を設置しています。また、昭和58年度から平成8年度にかけて実施した発掘調査の成果等をもとに、同整備委員会と国・県の指導助言を受けて、平成9年度に史跡永福寺跡保存整備基本計画を策定しております。2ページには、史跡指定範囲と、公有地化している状況等を踏まえて、現在、保存整備基本計画をもとに、環境整備事業を進めている区域の範囲を示しています。
なお、本事業が本市で初めての史跡復元整備工事であり、今後、本格的な史跡復元に着手する段階となる状況を勘案して、平成22年度からは文化財課が工事原課となり、庁内に土木・造園関係の技術的協力を得る体制を整えて整備工事を進めております。
3ページは、史跡永福寺跡整備委員会の委員でもある湘南工科大学の長澤教授の協力を得て作成しました復元予想図で、4ページの図は、復元整備区域全体の実施計画平面図です。このうち、植生保存地区として示しております部分については、5ページの植生保存地区整備計画平面図に沿って、今年度末までに同地区を公開できる状況にできる見通しとなっております。
なお、復元整備予想図は、平成19年度の段階での整備計画をもとにしたもので、長澤先生には修正をお願いしています。
次に、今後の事業工程の概要を御説明いたします。
6ページは、現在進めている事業工程です。基本的な考え方として、発掘調査の成果等を十分に反映して事業を進める、史跡の公開により、その意味・重要性を市民と共有する、着実な事業進捗を図る、早期公開に視点を置くとして、公開を目指しているものです。
今後、国・県との調整、補助金交付等の状況による変更もあると考えておりますが、この工程に沿って、平成24年度には三堂基壇の復元、翌25年度と26年度は苑池の復元、平成27年度には苑池周辺整備を行いたいと考えております。また、本年3月末には、今年度の文化財めぐり会場として、植生保存地区を活用し、地域の方々を初め広く市民に史跡永福寺の意味・重要性と、今後の整備事業についての説明をしたいと考えております。
以上で報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○前川 委員 説明ありがとうございました。今回のこの永福寺の環境整備、委員会が発足してもう30年になるんだなと改めて思っておりますが、この本市で初めての史跡復元事業であるということで、土木と造園の関係と連携して取り組んでいるということを今伺いました。それで、今回は植生保存地区を今年度末までに整備終了ということで、私も何回か周りから見ております。これまでにも、いろいろと御意見を申し上げてきた立場なんですけれども、本当に植生保存地区が公開されるんだなということには、応援していきたい立場ではございますけれども、今、公開を今年度の末にするということですが、いつごろということでしょうか。
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○文化財課長 今年度の工事の工期が3月中旬まででございます。それが終わりまして、完了検査等をいたしまして、先ほど御説明しました文化財めぐり、それは一応今、3月28日を予定して準備を進めております。そのころになろうかというふうに考えております。
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○前川 委員 3月28日ということですけれども、わかりました。3月28日のその文化財めぐりを市民の皆さん、あるいは興味のある方たちにどのように周知なさるつもりでいらっしゃいますか。
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○文化財課長 市の広報3月15日号を予定しております。それと、あと市のホームページにもアップしたいというふうに考えております。また、史跡永福寺跡整備委員会には地元の町内会にも参加していただいておりますので、少し早目に地元町内会のほうには、回覧なりポスティングなり、町内会長とも相談して周知を進めたいというふうに考えております。
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○前川 委員 実は、ここは鎌倉宮のバス停で降りてから結構距離があります。道路が非常に狭隘でありまして、生活をしていらっしゃる方の車もかなり通ります。そして、そこに公開に当たってかなりの方が見えるということで、地元の方たちも危惧をしていらっしゃる点が幾つかあります。やはり車の行き交いと、その見にいらっしゃる方たちとの接触を危惧していらっしゃいますので、私もそれは、自分で生まれ育ったところですのでよく理解ができます。
それともう一つ、今でも土日、一般車の規制をしていますけれども、岐れ道からの規制をしていると思います。これから観光バスなどが鎌倉宮まで入る量がふえてきたりするなどの、やはりまた岐れ道から鎌倉宮までの道もそんなに広いわけではないので、その行き交いのことも地元の方は危惧していらっしゃる方も多いので、その辺のことで、これは文化財課の報告ではありますけれども、他の課との連携で考えていただけることというのはございますでしょうか。
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○文化財課長 先ほど御報告した際、庁内にそういった支援体制を整えるというふうなことも御報告しましたが、今、都市整備部、景観部、あと契約検査課にも入っていただいて、設計内容を主にして御支援をいただいていますけれども、事業がおかげさまで進捗しておりますので、私どもは、整備委員会のほうの意見を聞くのはもちろんのことでございますけれども、その事業の進め方、それと周りの方々からの御意見をどういうふうに反映していくか、そういうふうなことも含めて、連絡支援会議というふうに私どもは言っておりますが、そういった会議も活用する中で、意見交換をしていきたいというふうに考えております。
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○前川 委員 ということは、確認ですけど、そういうことを検討する場所はあるということで確認させていただいてよろしいですか。
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○文化財課長 この会議は、実務者レベルで構成しておりますので、そこで受けとめ切れないものは、もちろんその実務者が持ち帰って、その課の意見をまとめてもらうというふうな形になろうかというふうに考えております。
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○前川 委員 わかりました。ぜひ文化財課だけではなくて、そういう道路の問題や交通の問題でも話し合っていただきたいと思います。そして、先ほど3月28日の公開のお話、方法を伺いましたが、公開の周知に関しては、地元の町内会長、自治会長さんがお入りになっているということは理解しているんですけれども、周りの方にポスティングをするというふうに言っていただきました。ぜひとも、ホームページなどで公開すると、本当に皆さん興味深い方が多いので、遠くからいらっしゃる方はいいんですけれども、地元の方に理解していただくことが、地元の方たちに愛される場所でなければいけないと思いますので、公開に対しては、そこら辺のところをよく神経を使っていただいて、公開するので、ぜひ見に来てくださいと、それから、人がたくさん出入りするのでということの理解を得るようにしていただきたいと思いますが、もう一回確認させていただいてよろしいでしょうか。
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○文化財課長 史跡永福寺は、総面積が8ヘクタール以上のものです。決してここは、いわゆる都市公園として整備するものではございませんが、やはり地域の方々の理解なくして、そういった整備、公開というものはできないというふうに思っておりますので、いろんな方々の意見を聞きながら進めていきたいと思います。
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○前川 委員 つけ加えておきますけれども、決して地域の方たちは反対しているとかそういうことではなくて、やっぱり御自分たちの地域にある、そして、この史跡復元事業としては最初ということで、誇りのある場所であってほしいという願いからこういうお願いをしているということをもう一回つけ加えさせていただきます。
それから、たくさん人が見えるということで、トイレを必要とする方がふえてくるのではないかと思いますが、その辺の整備についてはお考えでしょうか。
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○文化財課長 この平成9年度にまとめました保存整備の基本計画では、現在、テニスコートがあるところにガイダンス施設を設ける、その段階で、そういったものは整備するというふうな計画になっております。ですから、この今の後期実施計画期間中では、整備する具体的な予定はないというふうな状況でございますが、今後ですね、来られる方がどれだけふえるかとか、近くには鎌倉宮に公衆トイレがございますので、まずはそちらに案内するような周知方策はとりたいというふうに考えておりますが、その後の状況、必要だというふうなことの状況が見えてくれば、整備委員会なり、国・県とも話し合ってみたいというふうに思います。
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○前川 委員 わかりました。やはり、今回3月28日は初めて公開されると思いますが、順次、三党基壇も整備されていくとか、今、計画を伺っているところですので、そのたびに公開をなさると思いますので、ぜひ公衆トイレの整備は必要になってくると思いますので、テニスコートがガイダンスになるというのはいつのことか、ちょっと私もよくわかりませんが、その前に手だてを考えていただけるようにお願いしたいと思いますが、確認させていただいてよろしいですか。
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○文化財課長 来訪者の方の増加などによって、そういった御要望が多く出てくれば、国・県とも相談しながら検討したいというふうに考えます。
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○前川 委員 ありがとうございました。
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○高橋 委員 大分長い時間かかりましたけれども、やっとここまで来たかなという感じであります。ちょっと、これまでのことの確認をしたいんですけれども、金額的なものをお伺いしたいんですが、土地が何ヘクタールで、どのくらいの取得費だとか、発掘調査の費用がどのぐらいかかったかとか、設計の費用がどのぐらいかかったのか、工事費がどのぐらいかかって、合計どのぐらいかかったのか、今、手元にありますか。
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○文化財課長 手元にあるだけの資料で申し上げますと、これまでの事業費、これは発掘調査ですとか、先ほど高橋委員がおっしゃられた設計の費用ですとか、それと、あと、山林部分の整備ですとか、奥の西ヶ谷地区と言っているところですけれども、そういったところの整備をして、一部公開しております。そういったものの事業費が、平成22年度まででございますけれども、約6億8,800万程度というふうに。あと、用地費は18億1,900万程度ですね。ちなみに、用地費に関しましては、今、国の補助が8割でございます。あと、事業費に関しては半分です。
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○高橋 委員 これまで約25億円ぐらいかけてやってきたということですね。あと、これから最後の仕上げに入っていくんですけれども、まだ、ちょっと土地のほうも取得し切れてない箇所もあるんですけれど、その辺も含めて、残りの工程について、どのぐらい見込んでいるのでしょうか。
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○文化財課長 実施計画事業上は、用地の取得に関しましては史跡の公有地化ということでもって別枠で組んでおりますが、お手元の資料にある整備に関しましては、平成27年度までに6億1,300万程度を予定しております。
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○高橋 委員 これは、発掘はもうないと思うんですけど、設計と工事費ということでよろしいんですか。
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○文化財課長 設計と工事と工事監理です。
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○高橋 委員 土地取得は別枠でとかという話だったですけど、それはどういう状況ですか。
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○文化財課長 実施計画の事業ではないんですけれども、来年度、平成24年度にも、永福寺跡では購入する予定にしております。24年度の永福寺の土地購入費が3,300万、それから、平成26年度に950万弱。それ以降については、ちょっと土地所有者との調整がすべて済んでおりませんので、一応そんな程度のものを平成27年度までには予定している状況です。
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○高橋 委員 公有地化の予定が立ってない部分ですね、それはあと何平米というか、何ヘクタールですか。
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○文化財課長 史跡永福寺ですが、平成23年度末の状況でございますが、85.7%の買収率でございます。ですから、残り15%程度が未買収というふうな状況でございます。
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○高橋 委員 先ほど、全体が8ヘクタールぐらいという話だったんで、あと1ヘクタールちょっとぐらいあるというふうなことですね。
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○文化財課長 指定面積が8.7ヘクタールです。8ヘクタール以上と申しましたので、1.5ヘクタール弱がまだ未買収です。
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○高橋 委員 話も何もついてないというふうなことで、そういう中で、とりあえず平成27年度までの予定が立っていて、あと7億弱かけてやっていくということなんですが、このあれですかね、橋も含めてこの金額でいいですか。
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○文化財課長 橋につきましては、その資料にございますコンピュータグラフィックスの復元図でございますけれども、そういった橋を当初、平成9年度の保存整備基本計画では想定していたところなんですが、その後、この事業の進捗に合わせて国・県と調整する中で、橋については柱部分だけを復元しようという、国のほうでは、仮復元というふうな表現をされていましたが、よくほかの史跡では、建物跡などについて、その柱穴だけが残っていて、その柱が存在したことはわかるんだけれども、その上の建物ははっきりわからない、そういうふうなものの復元などで使う手法なんですが、その柱だけを復元して、そこに橋があったんだよというふうなことを説明した上で、来訪者の方には見ていただくというふうなものを想定しております。それにつきましても、平成27年度までに復元する考え方です。
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○高橋 委員 平成26年度の備考にある橋仮復元というのがそのことですか。
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○文化財課長 さようでございます。
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○高橋 委員 その費用も6億1,300万円ぐらいのものの中に含まれているということでいいですか。
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○文化財課長 そのとおりでございます。
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○高橋 委員 まだまだ気が遠くなるような長い長い話なんですけれども、ここ以外にも国指定の史跡がたくさんありまして、以前から、特に、次に報告がありますけれども、頼朝の墓周辺の発掘調査ぐらい先にやってくださいよとこういうお願いもしているんですけれども、結局、その国とのやりとりの中で、2カ所、3カ所ということを並行してやっていくというのは厳しいんですよという、お金の面で厳しいんですよというふうなことを言われていまして、とりあえず27年まではいっぱいいっぱいでやってきて、その先も、この用地の取得の問題なんかが片づいてくれば、また引き続いてという話になっていくんだろうと。そうすると、なかなか、またさっきの話じゃないですけれども、そのしっぽをつかまえていく作業になかなか入っていけないなと、もう少しその辺も含めて御協議をいただけるとありがたいなというふうに思うんですが、その辺の話というのは並行してやっていただいているんですか。
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○文化財課長 国とは個別具体に、この設計についてというふうな話ではしておりませんけれども、和賀江嶋ですとか、そういったところの話題も出ておりますし、それとあと、この史跡永福寺跡の整備に当たっては、実は今、大分工事のほうが進んで、市民の方々からは、おおむね好評の意見をいただいております。そういう中で、やはり前のススキの原っぱだった状態、あの状態のまま残してほしいんだというふうな意見も多くいただいております。この史跡永福寺跡のこの復元整理が進むと、恐らくその史跡の復元工事というものに対する市民の受けとめ方も少しは変わってくる部分もあるのではないかというふうに思います。そういったお声を力にして、ほかの史跡ですとか、そういったものの検討を進めていくのが一番いいのかなというふうに考えております。
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○高橋 委員 復元は最終段階の話ですから、まず、やっぱり調査ですよね。調査も進まないというのは非常にもどかしい思いをしておりますので、ぜひ、こちらはこちらでしっかりと進めていただかなきゃいけないですけれども、ほかに幾つもある国指定史跡についても、まずはやっぱり調査を進めていただければと思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、了承ということで確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第4報告事項(4)「史跡法華堂跡の毀損について」を議題とします。原局から報告を願います。
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○文化財課長 日程第4報告事項(4)史跡法華堂跡の毀損について、御報告いたします。
史跡法華堂跡では、平成24年2月11日昼過ぎに、史跡内にある源頼朝の墓の層塔の相輪と、石灯篭が毀損しました。また、あわせて同史跡内にある白幡神社の両こま犬も毀損しました。
資料の1ページをお開きください。史跡の指定範囲を示した図で、被害に遭ったものの位置を示しております。いずれも人為的に押し倒したり引き倒したりされたものと見ています。
2ページから4ページは被害状況と、被害を受ける前の写真です。被害を受けた後の対応ですが、2月11日の当日には、市長、教育長を初め関係職員と県教育委員会職員が現地を確認し、翌12日には文化庁職員が現地を確認しました。
なお、11日当日、鶴岡八幡宮境内で大和市の無職の男が銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されましたが、警察とも調整の上、2月17日付で、文化財保護法違反の被害があったとする被害届を、鎌倉市長名で鎌倉警察署長に提出しています。
次に、今後の対応ですが、法華堂跡は多くの市民に親しまれているものであり、国・県とも相談して、早期の復旧に向けた取り組みをしていきたいと考えています。
以上で御報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 今、余りちょっとはっきりしないんですけれども、経過というんですか、そのお話があったんですが、その大和市の男性が銃刀法違反で逮捕されたという話はわかったんですけれども、その方と、このお墓との因果関係みたいな話というのが全くなくて、いきなり文化財保護法の被害届を出したというお話に移っちゃったんですけれども、その方がやったということでよろしいんでしょうか。
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○文化財課長 私どもが出しました被害届には、この者が犯人であるというふうに警察から聞きましたというふうなことで被害届を出しています。あと、22日に、この被害届をもとに追逮捕をしているというふうに承知しております。
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○高橋 委員 ちょっとその辺の後の状況がしっかりと伝わってきていなかったものですから、一応、これを壊した方が逮捕されたというふうなことで確認をしておきたいと思います。それで、これから直していかないといけないんですけれども、この辺も早急にというふうなお話は、今、報告がありましたけれども、頼朝のお墓の部分につきましては、祥月命日、亡くなられた日が1月13日ということで、これはお墓の下にある白幡神社、これは全国の白幡神社の総本山になって、頼朝さんを祭ったお宮が白幡神社なんですけれども、そこで1月13日は例大祭が行われるんですが、時期をずらして、4月13日に頼朝の墓前祭ということで、開闢の大恩人である頼朝公をたたえる、これは観光協会の鎌倉まつりの一連の行事として行われるんですけれども、できれば、全部は無理にしても、このちょっと寄りかかっているような灯篭、これは人の手で戻せるようなものじゃないんですよ。だから物すごい、プロレスラーみたいな人がやったんじゃないかなと思うぐらいのあれなんですけれども、こういうものをちょっと戻したりとか、上の相輪を戻すのは、何かやっぱりちょっと細工がいるから、これは間に合わないにしても、そのぐらいのことはちゃんと間に合うようにやってもらいたいなと思うんですが、その辺はどうでしょうか。
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○文化財課長 警察の現場検証の件ですとか、それとあと国との調整というふうなことがございますが、今、国とも調整しまして、石灯篭のほう、向かって左側の、今、高橋委員が御指摘されたものだと思うんですけれども、それについては、早急にもとに戻すというふうな段取りで進めております。あと、その真ん中の層塔と相輪の部分ですね、その部分は、落とされた際に相当細かく壊れている状況、それを張りつけたほうがいいのか、それからつくり直しちゃったほうが早いのか、その部分も含めて、今、国と調整しております。今申し上げました正面左側の石灯篭に関しては、警察のほうでも直して構わないというふうに言っていますので、4月13日でしたか、それには間に合うように作業を進めたいというふうに思っております。
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○高橋 委員 これは事故の報告でありますから、ちょっと参考までに聞いておきたいんですけれども、一応、世界遺産の申請のコア史跡の一つとして入っているんですけれども、何かそういうことに対する影響というのはどうなんでしょうか。
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○文化財課長 11日に被害を受けまして、その翌日、文化庁が検査しました。そのときにおいでいただいたのは、史跡の現状変更を担当する方、それと、あと世界遺産登録を担当する方というふうなことです。その中での会話では、世界遺産登録には支障にならないだろうというふうなことのお話を伺っております。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
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○納所 委員 前にも一度、これは中学生ですか、壊されたということが何年か前にございましたよね。ということで、この管理の方法といいますか、二度、三度あっては困ってしまうということなんですけれども、公開のあり方、保存のあり方等を見直す必要があるのかどうなのか。単に復元するだけで、また同じような被害が繰り返されるようでは困ってしまいますし、かといって、立入禁止で見せるなというのも困ってしまうという悩ましいところであるんですが、今後の保存管理のあり方については、何か検討すべきことはありますでしょうか。
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○文化財課長 文化財に関しましては、やっぱり公開活用というふうな重要な視点がございますので、できる限り公開していきたいと。ただ、今回のような毀損事故というふうなものが発生しますと、やはり心配するべきこともあるだろうというふうな中で、やはり、この頼朝の墓ということだけに限らないお話ですので、一つには、私ども、鎌倉市内では防災連絡協議会を文化財所有者の方々とつくっておりますので、そういった機会。それとあと、また世界遺産登録に向けて、4県市でもって委員会をつくっております。その中でも、昨年11月には保存管理部会というものをつくっておりますので、そういった場などを活用して、よりよい公開のあり方というふうなものを考えていきたいというふうに思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、了承を確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第4報告事項(5)「鎌倉国宝館正月三が日臨時開館の結果について」を議題とします。原局から報告をお願いします。
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○鎌倉国宝館副館長 日程第4報告事項(5)鎌倉国宝館正月三が日臨時開館の結果について、御報告いたします。
鎌倉国宝館において、本年、正月三が日について臨時開館する旨につきましては、12月定例会の本常任委員会で御報告いたしましたが、その結果につきまして御報告いたします。
三が日の御来館者数は、元日142人、2日197人、3日167人、合計506人。観覧料収入の合計は18万200円で、1日の平均は、入館者数169人、観覧料収入6万66円でした。昨年度の1日平均は、入館者数206人、観覧料収入7万2,327円であり、いずれも昨年度の平均を下回る結果となっています。
臨時開館については、広報、ホームページ、メディアへの情報提供とともに観光案内所でのパネル表示等により周知を図りましたが、来館者に対するアンケート結果では「開館を知らずに来た。」という回答が63.6%となっており、必ずしも臨時開館の周知が図られていたとは言えない状況となっていました。この原因として、長年にわたり本館が年末年始を休館としてきたこと、また、臨時開館の周知方法が、ホームページを除き、市内を中心とする限られた範囲のものであったこともあり、市外、県外からの初もうで客に対する周知方法として十分ではなかったかとも考えられます。一方、展示内容については、アンケートによると「満足」「大変満足」という回答が90.9%、臨時開館については「よい」とする回答が同じく90.9%と、いずれも良好な結果となっていました。
以上のことから、来年の臨時開館については、費用対効果も念頭に入れ、周知方法の検討、展示内容の充実等、来館者数の増加が図られるよう検討していきたいと考えています。
以上で報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○納所 委員 ことしの三が日、展示内容のテーマといいますか、これ、常設展だったんでしょうか、特別展だったんでしょうか。
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○鎌倉国宝館副館長 特別展としまして、「氏家浮世絵コレクション」というテーマで展示させていただきました。
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○納所 委員 浮世絵コレクションというのは、結構定期的にやっていただいていると思うんですけれども、お正月にことほいでという形で、大体同じような特別展になりますでしょうかね。それとも毎年、その三が日の開館はそんなに歴史はないと思うんですけれども、この時期というのは、特別展の時期に当たるものでしょうか。
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○鎌倉国宝館副館長 毎年お正月、1月から2月にかけましては、浮世絵の展示をさせていただいているところでございます。
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○納所 委員 ということは、展示内容の検討をお正月のその開館において検討するということなんですけれども、それ以外の、例えば、その前にやっていた密教の展示というのは物すごい内容、すばらしい内容だったと思うんですけれども、それを兼ねるであるとか、今までの継続的に行っていた特別展の展示内容を変更するというような検討の余地はいかがでしょうか。
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○鎌倉国宝館副館長 毎年秋には、我が国宝館のメーンの特別展ということで、かなり予算もかけた中で展示をさせていただいているところでございます。そのほか、毎年定例的な特別展としまして、ひな人形展とか、あるいは、小・中学生の夏休みの宿題のテーマになるような展示とか、季節的に動かせない展示をしていることもございます。浮世絵ですと、お正月のおめでたい時期に適しているのではないかということで、毎年この時期にさせていただいているところでございます。そういった中で、国宝館の展示場の半面を使ってやってございますので、常設展の仏像の部分については若干考える余地もあろうかなというふうに考えているところでございますけれども、何分、やはり浮世絵がお正月には一番いいのではないかなということで、今まで継続してやってきてございますので、この辺の展示内容というのは、所有している浮世絵の点数も、若干、入れかわりもできるかなというふうにも考えておりますので、その辺、学芸の中で検討させていただきまして、展示をより効果的なものにしたいというふうに考えているところでございます。
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○納所 委員 この時期、観覧者が期待するのは、世界遺産についてどうなんだろうと、国宝館だったら、世界遺産に絡んだものも展示してあるんじゃないかと、常設展の中であるでしょうけれども、もう少しこの時期的なことを考えて、例えば来年のお正月等ですね、世界遺産にちなんだ展示というような、浮世絵も非常に貴重なコレクションを見られるということで有意義だとは思うんですが、少し世界遺産のコンセプトをリンクさせたり前面に出すというような検討の余地はいかがでしょうか。
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○鎌倉国宝館副館長 おっしゃられるとおり、世界遺産は、ことし、私どもも検討すべきであるというふうに考えまして、実は、ことしの秋に、世界遺産をテーマとしました特別展を予定してございます。その世界遺産特別展は、鎌倉市だけではなく、やはり横浜も絡みますので、県立博物館、あるいは金沢文庫とともに共催した中で、特別展を開催する予定でございます。そうした中で、お正月というのはちょっと無理かなというふうに考えているところでございます。
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○高橋 委員 コレクションのことで伺いたいんですけど、何点あって、正月に何点展示されたんですか。
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○鎌倉国宝館副館長 大体70点ほどございますけれども、そのうち60点ぐらいは出ているかなというふうに思います。
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○高橋 委員 いってみれば、毎年同じものをずっと展示しているという形になるわけですよね。
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○鎌倉国宝館副館長 おっしゃるとおり、変えられるのは数点かなというふうには、正直なところはそうなってしまいます。
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○高橋 委員 川崎の駅前に砂子浮世絵美術館というのがあるんですね。これは神奈川県の観光協会の会長さんの斎藤文夫さんが個人的にやっておられる浮世絵の専門の美術館なんです。鎌倉をテーマにしてやったりするときがあるんですね。そういうときは、お手紙いただいて私も見に行ったりとかしているんですけれども、元参議院議員でありましたから、いろんな顔も広いというふうなこともあって、全国のゆかりのところから、うちのほうでもやってくれないかみたいなことで、無料で何十点も持っていって展覧会やったりされているんですね。そういう方と、県の観光協会の副会長さんは鎌倉の観光協会の会長の井手さんですから、そういう縁もありますから協力は絶対してくれますので、氏家ということで、コレクションということであったとしても、例えば、ミニコーナーとして鎌倉にまつわる浮世絵ということで、10点でも15点でもお借りできれば、ちょっと目先が変わってインパクトもあるんじゃないかな。湘南だとか、いろんなテーマを設けて毎月かな、ちょっと月がわりで展示をされていますから、過去のをホームページでごらんになれば見れますんで、そんなこともちょっと工夫しながらやっていくと、また同じものを見るということじゃなくて、少し目先が変わるような展示の仕方もできると思いますから、ぜひ工夫をしてもらえればと思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
はい、了承ということで確認いたしました。
それでは、職員の入室のため暫時休憩いたします。
(17時56分休憩 18時05分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第5「議案第120号鎌倉市図書館協議会設置条例の一部を改正する条例の制定について」を議題とします。原局から説明を願います。
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○中央図書館長 日程第5議案第120号鎌倉市図書館協議会設置条例の一部を改正する条例の制定について、その提案理由の説明をいたします。
議案集その2、100ページを御参照ください。平成23年8月30日に公布されました地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律により、図書館法の一部改正が平成24年4月1日付で施行されることになりました。この改正では、従来、図書館法で規定されておりました図書館協議会委員の任命の基準を、地方公共団体の条例で定める旨規定され、委員の任命基準は、文部科学省令で定める基準を参酌するものとするとされております。
改正の具体内容でございますが、第2条に第2項を新たに加え、図書館協議会委員の任命に関する基準として、「委員は、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者、学識経験を有する者並びに市民のうちから教育委員会が任命する。」と定めます。このうち、市民については、文部科学省令で定める基準に含まれておりませんが、鎌倉市図書館協議会からの答申により、既に公募による市民が委員に加わっているため、基準に市民を加えようとするもので、そのほか、第3条には表現の整理を行おうとするものでございます。なお、施行期日は平成24年4月1日とします。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
質疑なしということで、質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認しますが、なしでよろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしを確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 続いて、日程第6「議案第121号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について」を議題とします。原局から説明を願います。
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○スポーツ課長 日程第6議案第121号鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について、その提案理由の説明をいたします。
議案集その2、102ページから105ページを御参照ください。改正の趣旨は、現在、市の業務としております鎌倉体育館、大船体育館及び鎌倉武道館の駐車場の管理運営業務について、事務の効率化を図る観点から、平成25年4月1日以降の指定管理者の行う業務に追加するため、鎌倉市スポーツ施設条例の一部を改正しようとするものです。
現在、鎌倉体育館等の管理を行っている指定管理者の指定期間は平成25年3月31日までとなっていることから、平成24年度中に平成25年度以降の次期指定管理者を募集し、選考することとなります。つきましては、平成24年度に次期指定管理者の選定業務を進めるため、本条例の一部改正について提案したものです。
具体的な改正内容としましては、まず、第3条では、指定管理者が管理する施設等を規定しております。現条文では、指定管理施設から鎌倉体育館、大船体育館及び鎌倉武道館の各スポーツ施設の駐車場が除かれておりますが、第3条条文中の「並びに鎌倉体育館、大船体育館及び鎌倉武道館の各スポーツ施設の駐車場(以下「駐車場」という。)」を削除し、駐車場を指定管理者が管理する施設といたします。
その他、第4条、第5条、第8条、第13条、第14条、第15条、第16条及び別表第1、別表第2で必要な規定の整備を行います。
改正条例の施行期日につきましては、平成25年4月1日といたします。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの説明に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 以前も同じようなことを確認しておるんですけれども、議員がいろんな団体の招待をいただいて、例えば武道館に行くとかそういうときに駐車をさせていただくというふうなことをお願いしているんですけれども、それはこういう形になっても引き続きやってもらえるんですか。
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○スポーツ課長 今の御質問の件につきましては、指定管理者が管理するようになりましても、例えば市の行事、そういったものでお越しいただく際には公用扱いといいますか、そういう形での駐車にさせていただけるようになると思います。
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○高橋 委員 そのときはどういうふうに、入るのはもう普通にね、券を取って入るとかそういう形になるわけですよね。その後どういうふうな形になるんですか。
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○スポーツ課長 例えば市の行事であれば、市の担当職員に言っていただくなり、窓口のほうでは、その件で、きょうこういう行事でというふうに言っていただければ、その券を1回機械に通してという形で処理ができるようになっております。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
なしと、それでは質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認しますが、なしでよろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしを確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第7「議案第122号鎌倉国宝館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題とします。原局から説明を願います。
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○鎌倉国宝館副館長 日程第7議案第122号鎌倉国宝館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
議案集その2、106ページを御参照ください。鎌倉国宝館の管理・運営は、鎌倉国宝館の設置及び管理に関する条例を基準として行っていますが、博物館法が改正されたこと、及び新たな財源の確保を目的として、博物館資料の特別利用に係る利用料の徴収に関する事項について整備を図るため、この条例の一部を改正しようとするものです。
まず、この条例の題名について、鎌倉国宝館条例に改めます。これは、題名は簡潔にとの趣旨に基づき、内部改正の機会をとらえ、本市において順次実施しているものです。
次に、第8条に規定される博物館資料の特別利用についてですが、従来、この特別利用については、利用料を徴収せずに利用許可してまいりましたが、平成24年度から一部利用料を徴収することにより、新たな財源の確保を図ろうとするものです。
具体的な改正内容は、第8条第1項の特別利用の対象について、従来、学術研究等とまとめていましたが、特別利用される頻度の高い博物館等での展示及び出版物等への掲載の2項目を加え、より具体的な表現に、また、同条第2項の当該利用を特別利用と表現を改めるものです。
次に、第8条の次に2条を加えるものですが、1点目の第8条の2は、特別利用に係る利用料を規定するものです。利用料は博物館資料1点につき2,000円、特別利用許可を受けた資料を出版物等に掲載する場合の利用料は1点につき5,000円としようとするものです。
2点目の第8条の3については、特別利用の目的により、利用料の減免及び還付について規定するもので、観覧料の減免及び還付を規定する第6条及び第7条を準用しようとするものです。
最後に、第12条ですが、平成23年8月1日に公布された地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律により博物館法が改正され、従来、博物館法に規定されていた博物館協議会委員の任命基準を条例で定める旨定められたことから、本市の博物館協議会である国宝館協議会の委員の任命に関する基準を条例で定めようとするものです。
なお、本条例改正の施行日は平成24年4月1日を予定しています。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの説明に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 利用料を取っていこうということで、これはいいとは思うんですけれども、例えば出版物とか、例えばテレビの場合には映像ですよね、映像とか写真とかそういうものを使いますよというのは、これは1回5,000円だったら5,000円でわかるんですけれども、そのもの自体を博物館とかに貸し出す、それは1点につき2,000円で、極端な話1カ月でも2カ月でも2,000円ということになっちゃうんじゃないかと思うんですけど。
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○鎌倉国宝館副館長 博物館資料の利用料につきましては、条例上、資料全体が対象とはなりますけれども、博物館の展示、あるいは学術研究等の利用に関しましては減免規定を設けさせていただきまして、やはり鎌倉国宝館も他の館からお借りするケースもございますので、そういった場合には減免ということで、利用料を徴収することは予定していないところでございます。
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○高橋 委員 なるべく取ろうということでやられるんならいいと思うんですけれども、減免しますよみたいなことを前面に出されても困るなと思うんですが、私は、だから何カ月貸しても2,000円ですかと、もっと取ればいいんじゃないんですかという趣旨で言っているんですけど。
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○鎌倉国宝館副館長 申しわけございませんでした。やはり、今の規定した条例では1回につきということになりますので、何日でもということになってしまいます。ただ、お貸しする期間は30日以内と、原則30日以内という形でお貸しする予定でおります。
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○高橋 委員 それはどこに書いてあるんですか。
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○鎌倉国宝館副館長 条例のほうでうたわせていただいています。
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○高橋 委員 何条の何項ですか。
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○鎌倉国宝館副館長 失礼しました。条例ではなく規則でございました。規則の7条でございます。施行規則第7条でございます。
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○高橋 委員 それ、条文を読んでいただけますか。
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○鎌倉国宝館副館長 施行規則第7条、教育委員会は、条例第8条第1項の許可に係る内容が館外の特別利用に当たらせるときは、当該許可を受けた者から鎌倉国宝館博物館資料借受書を提出させるものとする。第2項、前項の館外での特別利用の期間は30日以内とする。ただし、教育委員会が特に必要があると認めるときはこれを延長することができる。
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○高橋 委員 うちも借りますから、基本的にはお金も取らないんですよ。原則は30日ですけれども、これも、特に認めた場合にはその限りじゃないんですよと。結局、こういろんなことを決めても、要はそういうふうにならないということを前提にやっているんですね、お互いに、なあなあと言ったら失礼ですけれども、お互いに取り合えばいいじゃないですか。うちも借りるときはちゃんと払いますよと、そのかわりおたくもちゃんと払ってくださいねと。それで、30日までですよ、30日から1日でも過ぎた場合には、また新たにお金をお支払いいただきますよと、そういうことでいいんじゃないんですかね。何か、少しでも収入を得るように考えてこういうことをしましたという割には、その辺は、非常にこれまでの慣習を踏襲するような、運用するような御発言に見受けられるんですけれども、どうなんでしょうか。
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○鎌倉国宝館副館長 私ども、今回、資料の利用料について検討したときに、やはり生涯学習施設ということで、他の館との、生涯学習活動に貢献している施設、あるいは学術研究等に貢献されているものに関しましては、利用料を取るのはいかがなものかというふうなことも考えてございます。主に利用料を考えているのは、やはり雑誌等の掲載、収益を目的とした雑誌への掲載等で利用される場合のフィルムの利用等というのを主な利用料の対象として考えているところでございます。ですから、やはり研究あるいは一般公開に対する展示については、お互いに経費のかからないような形を検討するのが妥当かと考えまして、このような形をとらせていただいているところでございます。
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○高橋 委員 そしたら、最初からそんなの取らないというふうにすればいいじゃないですか。取るというふうに決めたんだったら取ればいいんじゃないんですかと言っているんですよ。
それと、新聞だとかテレビなんていうのは、逆に、特別展の広告になることを考えたら、そういうところから取るみたいなことをしないほうが、かえって取り上げてくれるということだってあるわけですよ。出版物の場合には、有料頒布物だったら、これは取るべきですよ。どこでも取っていますよ。その辺の中身をちゃんと見ないと、かえって広告してもらえるところを5,000円取るということで、じゃあ扱うのやめましょうという話になったりね。これ、新聞なんかはどうなんですか。
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○鎌倉国宝館副館長 おっしゃられるとおり、鎌倉国宝館の宣伝、あるいは広告になるものにつきましては、利用料は取ることは考えていないところでございます。こちらからお願いするケースも生じてくるかと思いますので、そういった場合には、利用料は当然取らないというふうに考えております。
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○高橋 委員 少し運用を見たいなというふうに思いますけれども、なるべく、減免を前提にするようなことをいろいろやらないで、減免というのは本当に特別な場合に限ってというふうなことで規定をしていくべきじゃないかなというふうに私は思います。うたったからにはちゃんと取ると、減免というのはもうあくまでも特例だと、特別なこういう事情があってと、何か減免を前面に出したその前提としたやりとりを条例に掲げても、余り意味のないことじゃないかなと。せっかく有料化するんだったらば、そういったことは、もう普通はないんですよ、減免することはないんですよという部分で、こういうものについてはお金を取りますよというふうなことを明記していただいたほうがよかったんじゃないかなというふうには思います。
これは、少し運用を見させていただいてね、全くお金が入らないようなやり方しているんだったらば、これは変えていただかなきゃいけないなというふうに思います。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「はい」の声あり)
なしと、質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認しますが、なしでよろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
なしを確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第8「議案第86号平成24年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管部分」についてを議題とします。原局から説明を願います。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 議案第86号平成24年度鎌倉市一般会計予算のうち生涯学習部所管の内容について説明をいたします。
一般会計予算に関する説明書は42ページを、一般会計予算事項別明細書の内容説明は34ページを御参照ください。10款総務費、5項総務管理費、20目財産管理費は7億2,236万9,000円で、文化・教養施設管理の経費は727万7,000円で、文化・教養施設管理事業として、野村総合研究所跡地における入退場管理等業務委託料など施設管理にかかる経費を計上いたしました。
予算に関する説明書は118ページを、事項別明細書の内容説明は326ページを御参照願います。55款教育費、20項社会教育費、5目社会教育総務費は5億7,067万4,000円で、社会教育一般の経費は、社会教育運営事業として、美術品保管等に要する経費、教育文化施設建設基金への利子積立金、放課後子ども教室の運営に要する経費や、旧前田邸の施設維持管理費などを。
事項別明細書の内容説明は328ページに移りまして、職員給与費は、経営企画部文化人権推進課文化施設担当、こどもみらい部青少年課、教育部のうち教育総務課、中央図書館のほか、文化財部に所属する一般職職員52人、再任用職員19人、計71人の職員給与費を。
事項別明細書の内容説明は329ページから330ページ、社会教育施設の経費は、吉屋信子記念館管理運営事業として施設の維持管理に要する経費などを、鏑木清方記念美術館管理運営事業として、指定管理料や施設維持修繕料などをそれぞれ計上いたしました。
次に、予算に関する説明書は118ページから121ページまで、事項別明細書の内容説明は331ページから333ページにかけまして、10目文化財保護費は7億2,505万3,000円で、保護整備の経費は、調査・整備事業として、市内遺跡の発掘調査や出土遺物の整理・保管などに要する経費を、史跡買収事業として、史跡北条氏常盤亭跡土地購入費などを。
事項別明細書の内容説明は334ページから335ページ、文化財保存・修理助成事業は、史跡鶴岡八幡宮境内環境整備事業補助金のほか、国・県・市指定文化財保存修理などの事業への補助金を、公開宣伝事業は、郷土芸能大会に要する経費などを。
事項別明細書の内容説明は336ページから338ページにかけまして、永福寺跡環境整備事業は、史跡永福寺跡三堂基壇復元工事などに要する経費を、博物館整備事業は、発掘調査体制強化計画策定支援業務委託料や、文化財課分室プレハブ賃借料などを、国指定遺跡環境整備事業は、史跡維持管理業務委託料などをそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は339ページから340ページ、15目生涯学習センター費は1億7,233万5,000円で、生涯学習センターの経費は、生涯学習センター管理運営事業として、生涯学習センター管理業務補助嘱託員などの報酬、施設の管理運営に要する経費や土地賃借料、生涯学習推進事業実施委託料などをそれぞれ計上いたしました。
予算に関する説明書は120ページから123ページまで、事項別明細書の内容説明は343ページから344ページとなります。25目図書館費は1億3,661万1,000円で、図書館の経費は図書館管理運営事業として、一般図書資料等購入費やコンピュータ機器等賃借料、図書館業務嘱託員などの報酬、ブックスタート事業に要する経費、施設の維持管理に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は345ページから346ページにかけまして、30目国宝館費は6,989万9,000円で、国宝館の経費は国宝館管理運営事業として、学芸嘱託員などの報酬、氏家浮世絵コレクション補助金、観覧券等印刷製本費、施設維持管理に要する経費、土地賃借料などの経費をそれぞれ計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は347ページ、35目文学館費は7,184万8,000円で、文学館の経費は、文学館管理運営事業として、指定管理料や施設の維持修繕に要する経費を計上いたしました。
予算に関する説明書は124ページから125ページ、事項別明細書の内容説明は348ページからとなります。25項保健体育費、5目保健体育総務費は1億518万円で、保健体育一般の経費は、保健体育運営事業として、スポーツ推進委員等報酬や体育協会補助金などを、職員給与費として、市民活動部スポーツ課の一般職員7人、再任用職員2人、計9人の職員給与費を。
事項別明細書の内容説明は350ページから351ページ、各種スポーツ行事事業として、体育指導員報酬、各種スポーツ行事開催に要する経費などを、学校体育施設開放事業として、学校プール監視員業務委託料など、学校体育施設開放に要する経費を計上いたしました。
事項別明細書の内容説明は352ページから353ページ、10目体育施設費は2億5,257万8,000円で、体育施設の経費は、体育施設管理運営事業として、スポーツ施設予約システムにかかる経費、施設維持修繕料、指定管理料、海浜公園水泳プール管理運営に要する経費などを。
事項別明細書の内容説明は354ページ、体育施設整備事業として、PFI事業によるこもれび山崎温水プールの運営に要する経費などをそれぞれ計上いたしました。
以上で説明を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの説明に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 ことしですね、新年度ですけれども、川端先生の没後40年になりますが、記念の学会が鎌倉で開催されたりとか、そういう予定があるやに聞いておるんですけれども、何かその、鎌倉市として一緒に、名誉市民第1号でもありますし、何かやるような話というのはしているんでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 今、御説明のあった川端康成先生の没後40周年については、直接、教育委員会ではないんですけれど、文化推進課のほうで共催ということで、今取り組もうとしております。
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○高橋 委員 そういうことを契機に、やっぱり文学館を中心にする、吉屋さんですとか川端先生ですとか、その辺の公開を少し、動線をとれるようなことにしていただくと、鎌倉の文学者の歴史に触れる非常に重要なエリアとして再認識していただけることができるんじゃないかなというふうなことで、かねてからいろいろお願いをしてきているんですけど、何かその、川端先生の記念館を公開、時限的にでも公開していただけるようなことというのはどうなんでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 川端先生の記念館は、財団法人で運営をされていると聞いております。それで、私どもで一度、その財団のほうに確認をしたところ、今は公開していないと、いろいろ条件、環境等があって公開はしてないんですがということですが、公開についても、その財団のほうでは検討する場合もあるようなふうには聞いております。
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○高橋 委員 ちょっと近隣の方々は、たくさん観光の方が来られて困るみたいな話があってというふうなことも伺ってはいるんですけれども、昨年とか一昨年とか、いろいろ話に行っていただいた中では、御近所の方たちの御了解がいただければいいですよというようなお話もあったと、やっぱりそういう周年のときに合わせてやらないと、なかなか話というのは進んでいかないと思うんですね。そういう意味では、新年度というのは一つのチャンスですから、たとえ3日でも4日でも1週間でも開けていただく、それに合わせて、例えばその文学館も川端先生にスポットを当てたような企画展をやってもらうとかですね。それに合わせて吉屋さんのほうも少し、庭だけでも入れるようにするとかそういうことを、やっぱりその近隣の町内会の方たちにも御協力いただくようなお願いをしていくとかですね、そういう取り組みをすべきと思うんですが、どうでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 今、御指摘のあるその川端康成記念館に近隣しますその吉屋信子記念館、それから文学館ということで、そういった意味では、文化としては非常に薫り高いような地域であるというのは十分認識はしています。それで、今言われた川端康成記念館につきましては、先ほど言いましたとおり運営がその川端財団さんのほうでやられているということですので、そういった意味の中で、再度、今後の部分については、状況等を聞かせていただくというようなアプローチはさせていただこうとは思っております。
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○高橋 委員 昨年か一昨年ですか、文学館に敷地続きの前田邸の御寄附をいただいて、この管理、いろんな細目で書いているから一体幾らかかっているのかちょっとわからないんですけれども、300万ぐらいかかっているんですかね。これは、各所改修修繕料なんかもあるんですが、仮にその中に入れないまでも、庭だけでも公開していくとか、そういうことというのは考えていただいているんでしょうか。
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○平井 生涯学習課課長代理 旧前田邸に係る事業費は、消耗品、光熱水費、電信料、保険料などがかかってございまして、総額は約86万円ほどでございます。
旧前田邸の公開ということでございますけれども、もともと前田家の鎌倉の別荘であった鎌倉文学館と一帯の敷地でございまして、そこに前田家のお母様が長年住んでいらっしゃった建物が建ってございます。これは一般の住宅でございまして、建物の中を市民の方に公開していくには、なかなか難しい条件がございます。また、敷地についても規制の厳しいところでございますので、活用については条件が厳しいというふうに認識はしております。ただ、今後は、市民の方に広く活用していただこうということで、全庁的に検討させていただきたいというふうには考えてございます。
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○高橋 委員 中はともかく、お庭だけでも見せていただくとかそういうことはどうなんですか。
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○平井 生涯学習課課長代理 来年度、検討させていただきたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 個人が持っておられれば、個人というか、前田さんのほうで所有になっていれば固定資産税も入ってくるんですけど、御寄附いただくと、もう何も入ってこない。それどころか、実際には管理費がどんどん出ていくような状況ですから、お金をいただいて公開しないまでも、少しでも市民に還元をしていくようなことを考えないとならないでしょうし、いつまでも抱え込まないで、ぜひ何らかの活用を速やかにやっていただいて、最終的な活用については時間がかかるかもしれないですけれども、今何ができるんだということを考えてやっていただきたいと思いますので、要望しておきます。
それから、吉屋さんのほうも、建物自体が古い建物で、一度に大勢の方が入るとよくないというふうなお話も再三あり、それから、近隣の町内会の方たちも大勢来てもらうと困るというような、そういう経過もあったと。ところが、最近は、そこまで強硬に反対しているんじゃないというふうな状況もあるというふうに伺っておりますので、これはできるだけ、文学館に行った流れの中で吉屋さんのほうも見ていただけるような、そういう動線を模索していただきたいなというふうに思うんですが、予約公開ということで、相変わらずその公開が少ないですね。だから、本当にお庭だけでも、皆さんにたたずまいというんですかね、そういうのを感じていただけるところなので、中に入るのは予約した方にしても、お庭だけでも一般公開をふやしていくとか。お庭だけの場合には無償でもいいんじゃないかなというふうにも思いますし、試行的にそういうこともやってもらったらいいんじゃないかと思うんですが、町内会との話も当然やらなきゃいけないことだとは思いますが、ぜひ前向きに取り組んでもらいたいんですが、いかがでしょうか。
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○鈴木[郁] 生涯学習課課長代理 吉屋信子記念館、今、委員さんおっしゃられたとおり、事項別明細書の内容説明329ページになりますが、記念館協議会の委員報酬を計上してございます。これにつきましては、吉屋信子さんの文学及び業績を広く市民に伝えていくために、一般公開の拡大をすることについて、平成24年度に協議会を開催して、一般公開日の日数増加などについて協議していただくことを考えてございます。
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○高橋 委員 一応その方向でやっていただけるということですので、ぜひよろしくお願いします。
それと鏑木さん、これももう何年来の懸案なんですが、鏑木さんの記念館に展示するものは鏑木先生が描いたものというふうなことで御遺族からの要望があると、ただ、それはやっぱり限られた作品でありますし、市が持っているものも少ないですから、よそからお借りしたりして、いろいろと企画もやっていただいてはいますけれども、やはりその鏑木先生のお弟子さんの作品、例えば伊東深水さんとか、そういう方の作品を展示することによって、鏑木先生が再評価されることにつながると私は思うんですね。そういう意味では、最低、鏑木先生のあまたいるお弟子さんの作品ぐらいまでは展示させてもらうように御理解をいただけないだろうかということを、再三、いろんな機会をとらえてお願いをしてきているんですが、その後の話し合いというのはどうなっていますでしょうか。
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○高宮 生涯学習課課長代理 鏑木清方の作品につきまして、鏑木清方の御遺族の方と、なかなか話し合うチャンスが、まだつかめておりません。御遺族の方はちょっと体調不良ということで、書簡によるやりとりはできるんですけれども、御対面してお話し合いということはまだできておりません。以前の話ですと、鏑木清方の作品だけという強い御希望があったというふうに聞いておりますので、今後また御遺族の体調回復を見ながら詰めてまいりたいと思っております。
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○高橋 委員 ぜひですね、そういう方向で、鎌倉市の場合には指定寄附というのは一切受け取らないというふうなことになっておりますから、希望があっても、市の方針がそういうふうに固まれば、そういうふうにやっていかざるを得ない内容なんですね。ただ、なるべくスムーズにやらせていただくというふうなことの中で、御理解をいただきながら進めるというのがベストだというふうに思いますから、その辺は、ぜひ御理解いただけるような方向で話をしていただければと思います。
次に、埋蔵文化財の関係なんですけれども、埋蔵文化財センターの整備についての検討を行うというふうなことで、これは内容説明の337ページですね、こういう文言が出ているんですけれども、これは野村のところでやろうとしているのか、また別な場所でやろうとしているのか、その辺はどうなんでしょうか。
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○文化財課長 埋蔵文化財センターの整備につきましては、平成22年2月の野村総合研究所跡地の今後の基本方針、それに沿って、後期実施計画の中で、その整備の計画を定めていくというふうな考え方でございます。
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○高橋 委員 そうですよね、ですから22年からそういうふうなことで進んできて、じゃ、24年度はどんなことをやる予定なんでしょうか。
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○文化財課長 埋蔵文化財センターの整備計画に先立ちまして、研究体制の埋蔵文化財の発掘調査、これを計画的に充実させていくための計画をまとめようというふうなことを考えております。平成24年度は、それのできれば計画案までまとめていきたいと考えています。それで、今、実施計画で事業工程を明らかにしているのは、平成25年度にそれを策定するというふうな工程を示しております。
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○高橋 委員 これは、要するにハード面じゃなくてソフト面の話なんですか。
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○文化財課長 将来的計画でありますその博物館整備ですね、博物館機能のうち、調査・研究の部分を埋蔵文化財センターが担うというふうな考え方になっております。その前段で、私どものほうの鎌倉市の発掘調査体制、それから研究体制、これを今の文化財課のほかの業務、そういったものとも関係づけてどう整備していくかというふうなところを検討しようとするものです。
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○高橋 委員 何かセンターとかいうと実際にセンター長がいて、職員がいてみたいなイメージがあるんですけれども、そういうことじゃなくて、要するにその体制としてどんな風にするかという構想をつくるというのが、そのセンターの整備ということなんでしょうか。ちょっとよくわからないのですが。
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○文化財課長 平成22年2月のその基本方針の内容では、その埋蔵文化財センターというのは収蔵機能、それから、それを整理する機能、それと調査研究機能というふうなことで一応考えてございますので、一般的に、ほかの都市ですと一部、公開宣伝事業を担うような部分を併設しているものが見受けられる状況ですが、そういったものではございません。
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○高橋 委員 もう十何年前から中世史の研究財団、ぜひつくってくださいと、教育長もそういう方向でやっていきたいみたいな、そんなお話でずっときたけれども、なかなかまとまらなくて、野村のところでいよいよその博物館になって、これもちょっと頓挫して、その頓挫したけれども、じゃあ埋蔵文化財センターというのを前倒しというか先行してやっていきましょうみたいな話で、世界遺産の申請をいよいよやっていただいたわけですけれども、やっぱりこう、そういった遺産と現在生活がどのように融合して営まれているのかという、その中での、その調査、保存だとか、そういう遺産をどういうふうに守っていくのかとか、調査していくのかというその機能というものを持っているか、持っていないかということも評価の対象になっているということも聞いておりましたので、1年でも早く、こういったものはやっていただきたいなというふうなことで要望もしてきたんですけれども、いま一つ、やろうとしていることも何となくつかみどころがないというんですかね。
センターをやるんだったら、やっぱりそのセンターでもいいし、準備室でもいいし、何かこう立ち上げていただいて、少し形が見えるようにやっていただきたい。何か構想みたいなものをどんどんつくっても、本当に博物館構想なんていうのは、ミカエルの青少年センターのところでつくるような、これも実施計画にまで載りながら、今度、稲村ガ崎に行ったりでして、もう二転三転、ごろごろ回っていまだに決着つかないような。だから、何かね、やっぱりその一つずつ形にしていっていただかないと、歴史の町・鎌倉としては、ここのところは外せないところだと思いますので、そういったことを踏まえて、ぜひ24年、見えるようにやっていただきたいと思います。
引き続いてのような話になっちゃうんですけれども、世界遺産の関係で、生涯学習センターの中にポケットコーナーみたいな、PRセンターというか、つくってやっていただいているんですけれども、これの利用者数は今までどのぐらい来ていただいているんでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 私どもの部の中に世界遺産の部分は含まれてないので、その今の御質問のあった部分は、ちょっとお答えはできないです、申しわけないですが。
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○高橋 委員 そうですか、じゃあ後ほどの世界遺産のところでちゃんと聞くようにいたしましょう。
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○前川 委員 事項別明細書の326ページの放課後子ども教室なんですけれども、これ、稲村ヶ崎小学校で実施されていると思いますが、まず確認ですけど、それでよろしいですか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 はい、そのとおりです。
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○前川 委員 これ、稲村ヶ崎小学校はもう何年もやってくださっているからあれなんですが、それ以来ずっと広がっていかないのは、理由は何でしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 今、稲村ヶ崎小学校で5年間やっております。それで、なかなか放課後子供が増加できないのは、何度か御説明はさせていただいておるんですが、やはりこれは、放課後子どもは学校、要は施設面で御協力いただきますその学校の御理解、そういった施設面の問題、それからあと、学習アドバイザーさんとか、安全管理員などを担っていただきます地域の方々の御協力がどうしても必要になってくると。それと、もう一つは、国と県の補助金でやっている関係で、そういった動向。そういった部分が全部かみ合って実施できているのが稲村ヶ崎小学校というふうになっております。
それで、なかなかその拡大していかないのは、一つには、今、市が直接その事業を執行しているということと、もう一つは、だんだん放課後子どもをやっていく環境ですが、例えば普通教室の余裕教室がだんだんなくなってきたということだとか、あとは、小学生の授業数がふえてきたということで、放課後子どもを開いていく時間数が少なくなっているとそういった環境もあったりして、なかなか今、ふやしていけない現実です。今、検討しているのは、今言ったその他市の事例などを参考にしながら、そういった手法を検討しているという状態です。
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○前川 委員 その他市の事例というのはどういうものでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 他市の事例というのは、先ほど言いましたとおり鎌倉は直営というんですね、市が責任を持ってやっていますが、他市の場合は、例えば、NPOの方々に委託をするとか、あとは、PTAの方とか地域の方で一つの何か団体をつくっていただいた中で委託をするとか、そういった手法でやっている市もあるというふうに聞いております。そういった部分も踏まえて、鎌倉市の中で放課後を拡大する手法が、適切なものを今検討させていただいております。
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○前川 委員 検討してくださっているということですけれども、やはり放課後の余裕の教室がないとかという理由はおっしゃっておりましたが、地域で、子供と地域の方がふれあえるということは非常に大切だと私は思っておりまして、この放課後子ども教室というのは、それに関しては本当に大切な、全くそのとおりの場所ではないかなと思っているんですね。5年間、稲村ヶ崎小学校だけでやっていて、努力をしていただいていないのかなとちょっと思っているので、ここのところ、今、お話があったようにNPO、それからPTAの方たちにその手法をお話ししていただいて、ぜひ広げていただきたいと思います。といいますのは、なさりたい方なさってくださる方は地域で随分いらっしゃると思うんです。なので、地域の自主運営ということだと思いますけれども、ぜひその手法を検討ということですが、積極的にやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○宮崎[淳] 生涯学習部次長 ずっと、この放課後子どもの拡大については、私どもも大きな課題だと受けとめておりまして、今言ったように、他市のそのやり方ですとか、今言った委託方式のほかに実際にその教室の形態も、今、私どもプログラムといいまして、その幾つか教室をつくって、そこに参加していただくというその形態もとっておりますが、他市の事例で言うと、そういったプログラムをつくらずに、もっと自由に参加いただくような形態もあるように聞いておりますので、そういった部分も含めて先ほど言ったその委託方式、それから、実際にその教室の形態、そういったものもどういった形が拡大に一番適するのかということで検討させていただきたいと思います。
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○前川 委員 ぜひお願いしたいと思います。
それからもう一つだけなんですけれども、スポーツ施設建設基金は、昨年は積み立てがゼロ円だったと思うんですが、これまでに幾ら積み立てされているんでしょうか。
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○スポーツ課長 スポーツ建設基金の現在額なんですけれども1億2,198万2,567円でございます。
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○前川 委員 それで、今回この利子があって、寄附積立金というのは、これはどういうふうに解釈したらよろしいんですか。
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○スポーツ課長 これまで、基金については運用利息の積み立てを行ってきておりましたが、来年度から新たに、例えばスポーツイベントとか催し物で、このときにスポーツ施設の建設にかかる一般の方の寄附を募りまして基金のほうに積み立てていきたいということで、24年度に初めて予算化したものでございます。
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○前川 委員 わかりました。ということは10万ぐらいが大体見込みということですか。
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○スポーツ課長 はい、見込みで10万円計上させていただきました。
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○前川 委員 わかりました。解釈を変えて、また前進ということで、ぜひ頑張ってお願いしたいと思います。
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○渡辺 委員 予算特別委員会がありますので、細かい部分はそちらのほうでやっていただけると思うんですけど、今の高橋委員と前川委員とも重なるんですけれども、博物館の整備事業これが337ページ、あと354ページのスポーツ施設ですね、これ、同じ視点で伺いたいと思うんですけれども、先ほどいろいろ御説明もあったんですけれども、博物館に関しては、実施計画でも4年間で2,879万という、逆に言えばそれしか立ってないと。それで、今回、その発掘調査体制強化計画策定支援業務委託料ということで400万と、上がっているんですけれども、これ聞くと、文化財課とスポーツ課というのは、今度組織変更の対象だということで、そこでも共通しているのかなと思うんですけれど、例えば、この400万これで何が進むんですかね。
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○文化財課長 平成24年度に計画しております発掘調査研究体制の強化策、この分に関しまして、私ども、期待される効果というふうなもので考えていますのは、まず、埋蔵文化財センター整備に向けた道筋、そういったものを確実なものに一つできるだろうというふうな部分。それとあと、今、個人住宅などを目的として発掘調査をする場合に、私ども窓口では、大体9カ月近く待っていただくというふうなことを説明させていただいています。もう少し短期間で対応できる場合もあることは事実なんですけれども、そういうふうに申し上げています。そういったことをできるだけ短期間で対応できるような体制整備、そういったものに大きく寄与できるものをまとめたいというふうに考えております。
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○渡辺 委員 わかりました。これ、研究体制の強化とかいうことで書いてありますけど、とりあえずその絵が見えてこないんで、埋蔵文化財センターというのは、どうしても整備というのは必要なんで、とりあえずそこのところで動こうというような発想というか、どうなっていくのかわからないんで、今、とりあえず動ける範囲ではここだろうということで動いていらっしゃると思うんで、それは、将来的にやっぱり博物館をつくろうと、これ、仮称鎌倉美術館ですか、これも文化財課の担当になるんですか。
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○文化財課長 文化財課は博物館を担当しております。美術館については、私どものほうの所管外というふうになっております。
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○渡辺 委員 同じようなことが言えると思うんですけれども、これも、実施計画を見ると全く予算の金額も入ってないような状況だというふうに思うんで、同じレベルで動いているのかなというふうに思います。やっぱり、文化財課なりが、それは状況もよく理解できるんですけれども、一生懸命やってないとはもちろん言っていないですよ、積極的に提案していかないと、なかなか進まないというか、それは市長なりの判断がないから、なかなか進まないんだと、これは後で話しますそのスポーツ施設の件も同じなんですけれども、やっぱり一つの夢みたいな話だと思いますんでね。こういうものをつくっていくというのは、原課のほうがどう考えていて、どうやって、市長をむしろ説得していくような部分で考えていかないと、なかなか到達できないんじゃないかなというふうに思いますし、今はもうとめられちゃっているような状況だと思いますよね。
ですから、原課のほうでどう考えておられるのか、もし、今こういう形でしか予算が上がっていないですから、こういうことでしかないんですけど、何とか、ぜひともつくりたいというようなね、意思をやっぱり見せていかなきゃならないんじゃないかなと思うんですけれども。それには必要な予算がかかるんであれば、きちんと予算を計上していただいて、それは博物館が必要だということは皆さん認識していると思いますんで、可能な予算だというふうに思うんですけど、その辺は、これも原課に聞くのも酷なんですけど、やっぱりそこのところで動いていかなきゃいけないと私は思うんですけれども、どのように課長は考えておられますかね。
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○文化財課長 私どもが平成24年度に案までまとめて、平成25年度に策定したいというふうな、この調査研究体制の強化計画でございますが、これ、私どもが策定する場合には、教育委員会が策定する個別の行政計画、なおかつ、その鎌倉市基本構想上の上位計画にも即したものと、そういったものでまとめていきたいというふうに考えております。新年度予算が認められれば、必要な資料ですとかそういったものを整えながら、その計画内容が、鎌倉市のその実施計画事業として動いていけるようなもの、そういうふうなものを検討していきたいというふうに考えております。
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○渡辺 委員 ここで言える範囲というのは限られてしまうとは思うんですけれども、これ、スポーツ課のほうも全く同じで、予算を見ていると、もう実質上計画はないようなものなのかなと思ってしまいます。スポーツ課も、例えば総合グラウンド、総合体育施設ということで考えていく上では、市長のほうは基金も積み立ててないですし、具体的な計画にはつながってないんじゃないか、その土地選定の問題も含めて、その辺はどういうふうにお考えですか。
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○スポーツ課長 はい、今、委員御指摘のとおり進んでいないという形なのかなというふうに思います。来年度、機構改革で、市長部局のほうにスポーツ課は移りまして、その中で、施設整備推進担当という担当が新設されるという予定でおります。この施設整備推進担当のミッションとして、その施設整備というのを一歩でも前に進めるということが一つの課題なのかなというふうに思っております。今おっしゃられたように、基金の積み立てもなかなか進まずにいる中で、喫緊の課題としましては、市営プールの方向性とか、それから深沢多目的広場の代替地の問題、それから中長期的な問題では、やはりその総合グラウンドとか体育館の問題、このようなさまざまな課題があると思うんですけれども、引き続き、グラウンドとか体育館につきましては、その深沢のまちづくりの中での位置づけについては、担当課としては引き続き要望していく中で、やはり適地をアンテナを張って情報収集、こういったものに努めながら、一歩でも前に進めていきたいというふうに考えております。
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○渡辺 委員 トップが決断しない中でなかなか進みにくいのかなと思うんですけれども、少なくとも博物館のほうは、先ほどおっしゃられたみたいに、埋蔵文化財センターというのは、必ずその博物館につながる、その前提として必要なものだということで、ある意味じゃ苦肉の策ですよね。その中で予算取って仕事を進めていられるわけで、例えば、体育施設にしてみれば、その基金の積み立てということは凍結されているわけですから、事実上、財政がそんなにすぐ好転するわけないですから、そうすると、例えば、前に立ち上げていただいた検討委員会ですかね、その土地であるとか、どんな形にするかとか、市民の方も巻き込んでやっていただいたんですけれども、そういうものを、せめても細々でも続けていくということは必要かなと思うんですけれども、いかがでしょうかね。
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○スポーツ課長 ええ、そうですね。そういったことも必要かなというふうに考えます。少し、この24年度にどのような形の検討が進むかどうか、一生懸命頑張らなければいけないところなんですが、そういう中で、今おっしゃったような組織といいますか、そういったものの中で、また御意見を伺うことも必要になってくると思いますので、そういった際には、ぜひそういった形で進めていきたいと思っております。
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○渡辺 委員 そういう計画というのは、スポーツ施設にしてみても、博物館、美術館もそうだと思うんですけど、そういう構想はあるわけで、それをトップのほうが決断しないと、皆さんもやれることは限られてしまうし、予算も限られてしまうという意味でいえば、組織としてのボトムアップとして皆さんのほうから意見を上げていただくということも必要だと思いますし、市長にしてみても、その辺の意見ということを十分に聞いた上で決断していくべきだというふうに思います。じゃないと、これ、市民も非常に期待している話だと思うんですね、博物館にしてみても、美術館にしてみても、スポーツ施設にしてみても。それに対して全くこたえないという状況が長く続くということは、やめるならやめればいいんですから、ないですよと言えばいいんだから、でも、それもできないような状況であるんであれば、やっぱり皆さんがボトムアップで上げていくということも必要だと思いますし、やはり市長は、それを聞いて決断していくということも必要だと思うんで、ぜひそのところは部長さんからでも。特に、部長さんは施設整備については企画畑だったんで、いろんな状況は御存じだと思いますんで、ぜひ市長にも伝えていただかないと、仕事にならないと思いますんで、いかがでしょうかね。
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○小村 生涯学習部長 今お話がありましたように、まず、その埋蔵文化財センターにつきましては、これは後期実施計画内で何とかその建設の見通しを示したいというふうに思っています。24年度はそれに先立ちまして、先ほど御答弁したようにセンター建設に向けたその道筋をつけたいと、センターをつくった場合の運営体制をどうするかというようなことも含めて、調査検討したいというふうに考えております。その上で、センターの建設に向けていきたいというふうに考えております。
また、スポーツ施設でございますが、これは、例えばグラウンドであれば土地もかなりの面積が必要、それから体育館であれば複合施設でどうするかというような問題も出てきますので、今、私どものほうでは、深沢整備用地の中で何とかその辺を位置づけられないかというふうなことで考えておりますので、まだ具体的な形というのは見えない段階ですけれども、何とか24年度中に方針を固めていきたいというふうに考えておりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。
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○渡辺 委員 こういうプロジェクトは、やっぱり、臭い言葉かもしれませんが、夢とか情熱がないと、なかなかお金だけの問題ではないというふうに思いますんで、お金の問題なんですけどね、やっぱりそのところをきちんと市長のほうにも伝えていただきたいなというふうに思います。
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○納所 委員 内容説明の326ページで社会教育運営事業について伺います。先ほど来、お話が出てきております美術館構想なんですが、これの担い手というのは教育総務課になるんですか、文化人権推進課になるんですか、新年度のその鎌倉美術館の構想を推進する担い手はどちらになるのか、お伺いしたいと思いますが。
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○平井 生涯学習課課長代理 鎌倉美術館の整備に関しては、経営企画部の文化人権推進課のほうで担うことになります。
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○納所 委員 それは、いわゆる文化事業という位置づけなのか、それとも生涯学習という位置づけから外れたのか、その担い手がそのように移る意図だけはここで確認できますでしょうか。
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○平井 生涯学習課課長代理 美術館に関しては文化ということで、文化人権推進課のほうで担うことになります。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
予算等審査特別委員会への送付意見の有無を確認いたします。送付意見なしでよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
なしを確認いたしました。
それでは、職員の入れかえのため暫時休憩します。
(19時17分休憩 19時19分再開)
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○小田嶋 委員長 では、再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第9報告事項(1)「世界遺産登録に関する準備状況について」を議題とします。原局から報告を願います。
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○世界遺産登録推進担当課長 日程第9報告事項(1)世界遺産登録に関する準備状況について、報告させていただきます。
「武家の古都・鎌倉」の推薦書正式版が、ユネスコ世界遺産センターへ提出されましたことは、既にお知らせしているところですが、本日は、推薦書正式版の提出に至る9月以降の経過と今後の予定等について説明をさせていただきます。
昨年の鎌倉市議会9月定例会の当常任委員会におきまして、推薦書案における資産の概要等について説明をさせていただくとともに、9月1日に開催された国の文化審議会文化財分科会世界文化遺産特別委員会において、今年度、「武家の古都・鎌倉」を世界文化遺産に日本国として推薦していくことが了承されましたことを報告させていただきました。
その後の経過でございますが、お手元の資料「世界文化遺産推薦に係るこれまでの経過と今後の予定」をごらんください。
資料に記載のとおり、推薦書暫定版の提出につきましては、昨年9月1日に開催された文化審議会文化財分科会世界文化遺産特別委員会、16日開催の文化審議会文化財分科会及び22日開催の世界遺産条約関係省庁連絡会議におきましてそれぞれ了承され、推薦書暫定版が9月末に国からユネスコ世界センターへ提出をされました。
また、推薦書正式版の提出につきましても、記載のとおり、1月12日、20日、25日に開催されました推薦書暫定版の提出の際と同じ委員会等において了承されまして、このたび、「武家の古都・鎌倉」の推薦書正式版が、国から世界遺産センターへ提出されたものでございます。
なお、提出日につきましては、日本時間の1月27日金曜日、午前1時ごろというふうに聞いております。
これによりまして「武家の古都・鎌倉」の世界遺産登録に向けました国内の手続は終了いたしまして、ユネスコにおける手続が開始されることになります。
今後の予定でございますけれども、ことしの夏から秋ごろにかけまして、ICOMOSによる現地調査が実施され、来年、平成25年の5月ごろにはICOMOSからの勧告が出されまして、7月ごろには世界遺産委員会における審査となり、登録の可否が決定することになります。
以上が9月以降の経過と今後の予定でございますが、提出されました推薦書につきましては、ユネスコにおいて登録が決定するまでは非公開とされておりますことから、推薦書そのものを公開することはできませんけれども、市民の皆様へは、推薦書の概要版をお知らせする必要があるというふうに考えております。
鎌倉市では、既に昨年の10月15日号の広報かまくらに概要を掲載させていただきましたが、現在、提出された推薦書の内容に基づきますパンフレットの改訂作業を進めているところでございまして、間もなく完成する予定でございます。
また、4県市推進委員会では、今後、海外からのアクセスがふえることも想定いたしまして、日本語、英語対応のホームページの作成に着手するとともに、鎌倉世界遺産登録推進協議会におきましては、「武家の古都・鎌倉マップ」の改訂及び新たな啓発パネルの作成作業を進めており、今年度中に完成する予定となっております。
これまで、「武家の古都・鎌倉」の世界遺産登録につきましては、4県市を中心に、国際専門会議の開催や推薦書の記述の精査など、世界を意識した推進書の完成に邁進してまいりましたが、今回、課題となっておりました推薦書の提出という大きな節目を迎えることができました。これもひとえに、鎌倉市議会を初め、市民、関連社寺、関係機関の御理解・御協力のたまものというふうに考えております。
今後、当面は世界遺産登録に向けた大きなハードルでありますICOMOS調査に対応すべく、文化庁を初め関係機関と準備を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、引き続き、御理解・御協力をいただきますようお願いいたします。
以上で報告を終わります。
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○小田嶋 委員長 ただいまの報告に御質疑ございますか。
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○高橋 委員 いよいよここまできたなと、実際はこれからが本番ですから、その後、どういうふうにするかという一番大きな山は、やっぱり調査ですよね。これは提出したものに対して実態がどうなっているのかということで来るわけで、それがことしの夏から秋にかけて、昨年、平泉のほうにお伺いしたときに、町の方が、ICOMOSの方をずっと御案内したというふうなことを言っておられました。御案内の仕方も、もう何度も何度もシミュレーションしながら、ここでどういうインフォメーションするのかとか、すべてそういうところまで配慮して御案内させていただいたということでありますので、鎌倉市も、どこまでやるかというのはあるんでしょうけれども、その辺は、やっぱり一つの大きな本番と思って、このICOMOSの調査の方をお迎えする必要があると思うんですが、これはどういうふうに考えていますか。
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○世界遺産登録推進担当課長 ICOMOS調査につきましては、8月から9月ごろに実施されるんじゃないかというふうに考えておりまして、調査委員の方は1名いらっしゃるということで、資産の保存ですとか管理の状況を中心に見られるということでございます。
今まで、鎌倉市は国際会議を4回やっておりますので、そういった会議の方の、そういった行事の運営というものについては、ある程度想像がつく部分があると思います。ともかく推薦がされたばかりということでございますが、ICOMOS調査の対応につきましては、今後は情報収集を含めまして、文化庁と細かな打ち合わせをしまして対応させていただきたいというふうに考えております。基本的には、今まで熟度を高めてきた推薦書ができたというふうに考えておりますので、ICOMOS対応、技術的などこを見ていただくかということもありますけども、基本的には、推薦書の内容につきまして、胸を張って説明をしたいというふうに考えております。
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○高橋 委員 先ほども平泉にお伺いした話もさせていただきましたけれども、コア史跡ですとか、そのバッファーゾーン以外のところも、意外と皆さん、景観に配慮して生活なさっているなというイメージがすごくありました。姉妹都市の萩も既に、後発ですけれども先輩として登録がなされて、向こうは、例えば看板ですとか、のぼりとか、そういうものも物すごい自主規制をされていまして、例えば、議員や政治団体とかそういうところの看板なんかも自主規制をして、皆さん外しておられるんですね。やっぱり、コア史跡とか、直接的なバッファーゾーンとかそういうものについては胸を張って見ていただけるというのはありますけれども、まちの中の受け入れ態勢みたいなことも当然かいま見ることになるわけですから、それは迎えるまでの間にやらなければいけない前さばきというんですかね、そういうところも一つ大事なことじゃないかなというふうに私なんかは思っているんですが、その辺はどうでしょうか。
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○世界遺産登録推進担当課長 委員おっしゃるように、やはり、世界遺産のある町にふさわしいまちづくりを進めていく必要があるというふうに考えております。バッファーゾーン以外も、皆さんそういう意識を持っていただけない。そういった規制というのも、やはり反対の意見の方もいらっしゃるということで、大変難しい部分があるんですけれども、世界遺産を契機に、この世界遺産を目指す意義というのは、私ども貴重な歴史遺産を後世に引き継いでいくということと、まちづくりの一つのきっかけにしたいということがございましたので、今回、推薦が決まったということで、その目的の一つが達成できたのかなと、市民の皆様、行政も、そういったものにこれから取り組む話題ができたといいますか、項目が明らかになったというように思っております。
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○高橋 委員 そういう意味では、これからが本番ですよというのは、そういうことの生活の原点に立ち返って、世界遺産というものを、お一人お一人に考えていただくときがいよいよ来たのかなと。これまではね、要するにコア史跡だとかバッファーゾーンだとか、その学術的な研究というものを中心にして取りまとめをしたものを提出したわけで、いよいよなるとなれば、やっぱりその生活と遺産が、いかに融合して生活されているのかということが、また評価の対象になってくるわけですから、そこも直接的な担当じゃないでしょうけれども、担当部署と連携しながらやっていただかなければいけないなと思います。
それからガイドセンターにしてもそうですね、以前から何度も言っていますけれども、その小学校の土地をちょん切ってやるようなことを考えないで、もう少しその王道を行くようなことを考えてほしいなと。今、御成小学校の講堂ということで、一応、庁内の部分ではオーソライズしたということで、それでほっとしているかもしれないですけど、私は反対しますからね。いろんな可能性を考えて、やっぱりその警察の跡地あたり使えないのかというようなことも打診してみたらいいと思うんですよ。鎌倉を愛する会の中村さんなんかも元県警の部長さんですから、ナンバー3ぐらいまでやっていますから、まだまだ県警のほうにも話が持っていける立場にある方ですし、かつては鎌倉市のアドバイザーみたいな、嘱託の役職もやっていただいたこともありますんでね、そういったところから、下話の下話みたいな話だけれども、そういう可能性というのはどうなんですかというふうなこともやってもらったほうがいいんじゃないかなというふうには思います。
それから、例えば、御成小学校の土地は、やっぱり学校の教育財産ですから、それを私はちょん切ることは大反対ですけれども、あの講堂自体を残そうと。校舎の本体のほうの部材も、解体したときに、物すごい太い材料を使っていて、十分その再利用の可能なものばかりでしたから、移設することも一つの視野に入れられると思うんですよ。そういったことも勘案して、ガイドセンターのあるべき姿というんですかね、そういうことを再検討してもらえるといいなというふうに思うんですが、どうでしょうか。
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○世界遺産登録推進担当課長 ガイダンス施設につきましては、これまでも御答弁させていただきましたけれども、ガイダンス施設には一定の規模と、やはり駅に近いということが大事なことでないかというふうに思っております。そのような条件のもとで、新たに用地取得ですとかするということは、財政的にも、町の実態からしてもなかなか難しいということで、現在、教育財産である御成小学校の旧講堂を活用したいというふうに考えております。一番、今のところは現実的な選択ではないかというふうに考えております。
警察跡につきましては、かなり古い建物というふうに聞いておりまして、耐震診断なんかはやられているようですけれども、大規模な修繕が必要だということと、敷地につきましては県有地と民有地にまたがっておりまして、賃料もかなり高額だというふうに伺っておりますんで、駅に近くて、ある程度広さがあるという面では大変いいんだと思うんですが、建物の今後補修だとか、あるいは建てかえだのの費用ですとか、幾らかはちょっと私はわかりませんけれども、高額と言われています賃料を払い続けてというのは、やはり財政的にもいかがなものかなということで、とりあえずといいますか、御成小学校ということで考えさせていただいているということでございます。
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○高橋 委員 ぎりぎりになって二転三転しないように、いろんな可能性を考えてほしいなというふうに思います。
それから、生涯学習センターの中にポケットコーナーを設けているわけですけど、ここの利用者数とかというのはどういうふうにカウントしているんですか。
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○世界遺産登録推進担当課長 皆さんお気づきかどうか、入り口にカウンターが、継ぎ合わせのカウンターがついておりまして、そちらでカウントをしております。ちなみに人数でございますが、平成21年10月にオープンいたしまして、先月の24年1月末で5万5,665人ということでございまして、1日平均約73人の方に御利用いただいているということでございます。
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○高橋 委員 生涯学習センターにそういうものを持っていくということも一つの手法、可能性としてはあるんじゃないかなというふうにも思いますけどね。講堂を利用するというんだったらば警察の跡地がいいかな。最悪の場合には市役所の駐車場の脇のプレハブのところにね、移設するという方法もなくはないんじゃないかというふうには思いますけれども、教育財産というのはそんな簡単にほかの目的に使っていいものじゃないというふうに思いますので、これだけは言っておきます。
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○納所 委員 推薦書の正式版を提出した後の新年度の対応なんですけれども、24年の夏から秋ごろにかけて、ICOMOSによる現地調査が行われるという予定だそうでございますが、この際、鎌倉市はどのようにかかわるのか、ある程度想定しておかないといけないと思うんですけど、今の段階ではどのようにかかわるか、把握していらっしゃいますでしょうか。
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○世界遺産登録推進担当課長 ICOMOSの調査につきましては、やはり情報収集する必要があるというふうに考えております。ただ、文化庁のほうは何回もICOMOS調査を経験しておりますので、やはりそちらにまず聞くということで、アドバイスをいただくということになると思います。ICOMOSの調査までは、やはり重要な要素である史跡等を見ていただきますので、やはりそこの草刈りですとか枝払いですとか、通路の確保ですとか、そういったものをきちっとやっていくのが当面であると。それと並行しまして、ICOMOS調査につきまして、国際会議のように費用の負担だとかそういったものが、出るというふうに聞いておりますけども、そちらの運営の準備なんかもしていきたいというふうに思っております。
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○納所 委員 そうすると、特に新年度予算の中で、現地調査等ですね、ICOMOSの受け入れに関する予算というものは計上してないということでしょうか。
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○世界遺産登録推進担当課長 これまでの推薦書の作成もそうでございますけれども、4県市の推進委員会に負担金を出しておりまして、その中でICOMOS調査のお金を300万円ほど見込んでおります。
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○納所 委員 そうしますと、ICOMOSの受け入れに関しても4県市である程度組んで、どうしても鎌倉市が主体になる部分は出てくるかと思うんですけれども、その4県市で一つのプロジェクトを組んで受け入れて、その現地調査が円滑に進むようにフォローしていくというような体制と理解してよろしいんでしょうか。
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○世界遺産登録推進担当課長 そのとおりでございます。史跡の整備につきましては、基本的に各市の対応ということなんですが、切り通しなど史跡がまたがっているところもありますので、その辺は逗子市、横浜市と連携をとりながら進めたいというふうに考えています。
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○小田嶋 委員長 ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、質疑を打ち切ります。
ただいまの報告、了承でよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
了承を確認いたしました。
では、職員退出のため暫時休憩します。
(19時38分休憩 19時39分再開)
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○小田嶋 委員長 では、再開いたします。
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○小田嶋 委員長 日程第10その他(1)「要望書」を議題とします。「学校・園での子どもたちを放射能から守るための要望書」について、事務局から報告を願います。
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○事務局 本日の当委員会の冒頭、机上に配付の報告をさせていただいております、学校・園での子どもたちを放射能から守るための要望書が2月24日に提出されました。改めて御報告いたしますので、御確認をお願いいたします。
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○小田嶋 委員長 要望書が提出されているということで、確認してよろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第10その他(2)「継続審査案件について」を議題とします。事務局から報告を願います。
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○事務局 まず、お手元に配付させていただきました、さきの定例会におきまして、閉会中継続審査となっております陳情8件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
なお、平成22年度陳情第14号特別支援学級の増設についての陳情につきまして、さきの12月定例会の当委員会で報告がありました特別支援学級設置の基本方針についてを陳情提出者に説明し、資料を送付いたしましたところ、基本方針が出たことはわかりました。しかし、いつまでに特別支援学級が全校設置になるのかわからない。それと、願意にあるパブリック・コメントや横断的な就学説明会も行われてはいないので、まだ取り下げはいたしません。という意向でございました。
このことを踏まえまして、お手元に配付させていただきました閉会中継続審査となっております陳情8件の取り扱いにつきまして、御協議をお願いいたします。
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○小田嶋 委員長 ただいま事務局からの報告を受けまして、8件の取り扱いについてですが、閉会中継続審査要求をそのまま8件扱うということで、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○事務局 では、ただいま御協議いただきました陳情8件に、本日新たに継続審査案件となりました日程第3陳情第59号放射能対策から見た学校での子どもたちの安全線の確保を求める陳情を加えました9件につきまして、最終本会議において、閉会中継続審査要求を行うことについて、御確認をお願いいたします。
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○小田嶋 委員長 ただいま事務局から報告がありましたように、本日の陳情1件を加えて、継続審査要求をするということで、確認してよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 次に、日程第10その他(3)「平成24年度文教常任委員会について」を議題とします。事務局から説明を願います。
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○事務局 さきの12月定例会におきまして、鎌倉市の事務分掌条例の一部を改正する条例が可決されたことに伴いまして、当委員会所管の学校における体育に関することを除くスポーツに関すること及び文化財の保護に関することを除く文化に関すること、こちらが市長部局に移管されることとなりました。これを受けまして、平成24年1月26日開催の議会運営委員会におきまして協議いたしましたところ、鎌倉市議会委員会条例につきまして、部の名称及び所要の改正が必要となることのほか、4常任委員会の所管する事項のバランスを考えまして、当委員会での所管事項をである教育委員会の所管に属する事項に、こどもみらい部の所管に属する事項を加えまして、名称を文教こども常任委員会にという案が確認されております。つきましては、このことに関しまして、当委員会の意見を踏まえた上で、議会運営委員会におきまして改めて協議・確認をして、2月定例会最終本会議までに改正条例の議案を作成することとなりますので、御協議をお願いいたします。
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○小田嶋 委員長 ただいま報告がありましたように、本常任委員会の名称につきまして御協議したいと思いますが、特段の御意見があります委員さんは、御発言いただければと思います。
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○高橋 委員 こども部を所管することになったことについては、それはそういうことでいいと思うんですけれども、文化財の保護を除く文化については市長の部局のほうと。そうすると、この「文」というのは文化の文ですから、これはなくなるわけじゃないですか。そしたら教育こども常任委員会にならなきゃおかしいじゃないですか。どうなんですか。
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○小田嶋 委員長 ちょっと暫時休憩します。
(19時44分休憩 19時56分再開)
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○小田嶋 委員長 再開いたします。
休憩中、意見をいただきました結果、平成24年度の本常任委員会の名称につきましては、教育こどもみらい常任委員会ということで改正をいただきたいということで議会運営委員会に申し上げるということで確認したいのですが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
確認いたしました。
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○小田嶋 委員長 日程第10その他(4)「次回委員会の開催について」を議題とします。こちらは、陳情の委員長報告がないので、次回の委員会はなしということで確認させていただきます。
それでは、本日の審査日程をすべて終了いたしました。
長時間にわたっての審査、御苦労さまでした。これをもちまして文教常任委員会を終了いたします。お疲れさまです。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成24年2月27日
文教常任委員長
委 員
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