平成23年観光厚生常任委員会
5月17日協議会
○議事日程  
平成23年 5月17日観光厚生常任委員会(協議会)

観光厚生常任委員会協議会会議録
〇日時
平成23年5月17日(火) 14時00分開会 15時33分閉会(会議時間 1時間31分)
〇場所
議会全員協議会室
〇出席委員
久坂委員長、吉岡副委員長、長嶋、西岡、飯野、渡邊、三宅の各委員
〇理事者側出席者
相澤(千)環境部長、小池環境部次長兼環境政策課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、松永環境部次長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、古屋資源循環課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、小柳出環境施設課長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、黒岩環境保全課長、宮村名越クリーンセンター所長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、川村今泉クリーンセンター所長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長、遠藤深沢クリーンセンター所長兼笛田リサイクルセンター所長兼ごみ減量・資源化推進担当担当課長
〇議会事務局出席者
讓原局長、花岡次長、成沢議事調査担当担当係長、窪寺担当書記
〇本日審査した案件
1 第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理基本計画中間見直し(素案)について
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○久坂 委員長  観光厚生常任委員会協議会を開会します。会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。吉岡和江副委員長にお願いいたします。
    ───────────────────────────────────────
 
○久坂 委員長  それでは、本日の審査日程の確認ですが、お手元に配付したとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認をさせていただきました。また、本日の資料ですけれども、事前に配付させていただいております素案と各地域における説明会の概要、あと本日は、お手元にございます意見公募の集計表となっておりますが、皆さんお持ちということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきました。
 それでは、まず異動職員の紹介をお願いいたします。
                  (職 員 紹 介)
 
○久坂 委員長  ありがとうございました。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○久坂 委員長  それでは、日程第1「第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理基本計画中間見直し(素案)について」、原局から報告をお願いいたします。
 
○資源循環課長  第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理基本計画中間見直し(素案)について、御説明をさせていただきます。
 第2次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画ごみ処理処理基本計画は、計画期間を平成18年度から27年度までの10年間としています。現在、鎌倉市廃棄物減量化及び資源化推進審議会において中間的な見直しを行っているところです。
 それでは、中間見直し(素案)の1ページをお開きください。
 計画改定の背景、計画期間、計画の位置づけについて記載をしています。計画期間は平成23年度から平成27年度までの5年間になります。
 計画の実効性を高めるために、具体的な取り組みをアクションプログラムとして位置づけ、進行管理を行っていくものとしています。
 次に2ページをごらんください。ここでは、ごみ処理基本計画の基本理念と基本方針を掲載しています。内容は現行基本計画と同様です。
 次に3ページからは、現行のごみ処理体制を記載しています。表1では家庭系ごみの分別区分と収集方法を、5ページの図1では資源物とごみの処理・処分の方法を示しています。
 次に6ページ、7ページでは、ごみ発生量の推移、資源化率の推移、ごみ焼却量の推移、焼却残渣の推移、環境への負荷として平成20年度の温室効果ガス排出量を示しています。
 8ページでは、平成18年度から21年度までのごみ処理の収集・処理コストの実績を示しています。
 9ページでは、これまでのごみ処理の評価の結果を示しています。ここでは、左の2列目の平成22年度目標に対して、ごみ総排出量、資源化率、焼却量のいずれも平成21年度実績数値では平成22年度目標には至っていません。
 次に10、11ページをごらんください。ここでは、前ページの評価結果をもとにしながら、ごみ処理に関する課題を整理しています。
 この中では、1としてごみの発生抑制、減量・資源化の積極的な取り組みの展開、2として、市民・事業者、行政のパートナーシップによるごみの発生抑制、減量資源化の推進、3としてごみ処理に伴う財政負担の軽減、4として循環型社会形成のための収集、処理体制の整備に分類し、整理しています。
 12ページをごらんください。上段の表3では、人口推計について記載をしています。平成20年12月に実施した国立社会保障・人口問題研究所の将来推計をもとに推計を行うと、減少傾向の推計となりますが、平成23年2月14日に発表された国勢調査の速報値との差異が生じていることから、ここでは、本市の人口動態のトレンドに合わせた人口の推計を行っています。
 12ページの下の表4では、家庭系ごみの年度別発生量、つまり減量・資源化の施策を推進しなかった場合の推計を、13ページの表5では、家庭系ごみ発生量推計に当たっての推計の考え方を、14ページの表6と15ページの表7では、事業系ごみについて発生量の推移と推計の考え方を掲載しています。
 16ページから19ページでは、減量・資源化対策を実施した場合の発生量の推移と推計の考え方を、家庭系ごみ・事業系ごみ別で掲載しています。
 20ページでは、家庭系ごみについて、減量・資源化対策を実施した場合の処理量の推移と減量の効果を掲載しています。この中で、表12では、新たに加わった竹・笹・シュロ240トン、紙おむつ72トン、布団100トンを資源物として、表13では生ごみ処理機による減量1,800トン、大型生ごみ処理機による減量51トン、戸別・有料化による燃やすごみの減量3,487トンと燃えないごみの減量464トンを見込んでいます。
 21ページでは、事業系ごみについて、減量・資源化対策を実施した場合の処理量の推移と減量の効果を掲載しております。この中で、表14では、新たに加わる中小規模事業所の生ごみ4,370トン、紙おむつ458トン、畳30トン、木質廃材100トンを資源物として、表15では、分別の徹底2,561トン、事業系ごみ処理手数料改定による燃やすごみの減量245トン、多量排出事業所における生ごみの減量838トン、そして大型生ごみ処理機による減量22トンを見込んでいます。
 22ページの上の表16では、ごみ焼却量の見込みを掲載しています。ここでは、平成27年度のごみ焼却量を2万5,804トンとしています。
 また、22から23ページでは、家庭系及び事業系燃やすごみの削減イメージをそれぞれ掲載しています。
 23ページの下の表17では、温室効果ガス排出量について、平成20年度の実績と平成27年度の推計値を掲載しています。
 24ページでは、新たな削減目標を掲載しています。基準年である平成15年度に対して、平成27年度の目標値は、ごみの排出量で約16%の削減、資源化率は約60%、焼却量で約41%の削減としています。また、温室効果ガス排出量では、基準年である平成20年度に対して、約23%の削減としています。
 25ページから28ページにかけて、3R推進のための市民、事業者、滞在者、行政の役割を掲載しています。28ページの下には、主な実施事業のスケジュールを掲載しています。
 29ページでは、これからのごみ処理体制のごみの分別区分を、30ページでは収集運搬計画を、31ページでは、資源物・ごみの処理・処分の方法を、32ページでは、最終処分計画を、33ページには国の指針に合わせた在宅医療廃棄物の処理方法を掲載しています。
 34ページから36ページでは、ごみ処理施設の整備について掲載しています。今後の施設面での整備の進め方として、名越クリーンセンターでの延命化工事の実施、今泉クリーンセンターでの焼却停止、逗子市との広域的なごみ処理を十分考慮しながら、ごみ焼却施設の新設について記載しています。そして、生ごみ資源化施設については、今後のメタン発酵技術の進歩と取り組み事例の増加、エネルギー施策等、廃棄物行政を取り巻く状況の変化を見定めながら、今後も最新の技術動向などの情報収集に努めるとともに、調査研究を進めますとの記載をしています。
 37、38ページでは、推進体制として、1、循環型社会形成のための3Rの推進に関する制度(組織)の活用、2、連携体制、3、計画の進行管理に分類し、整理しています。
 38ページの3、計画の進行管理では、具体的な取り組みを定めた事業計画であるアクションプログラムを毎年作成し、計画的で着実な事業の推進を図るものとしています。また、実績値を公表するとともに、毎年度、減量審によるPDCAサイクルによる進行管理、中間年度である平成25年度には本計画の達成状況の評価を行いながら、平成25年度以降の本計画の再構築を行うことなどについて掲載しています。
 以上、ごみ処理基本計画(素案)の説明を終わります。
 次に、4月1日から4月5日まで、市内5地域において、ごみ減量資源化説明会を実施しました。別の冊子になります。
 延べ52名の御参加をいただきましたが、その場で出ました主な意見については、お手元にある「鎌倉市のごみ減量・資源化の取組について」でまとめましたので、ごらんください。
 最後に、今回、実施しました市民意見公募について概要を報告いたします。本日お配りした資料になります。
 ごみ処理基本計画見直し(素案)について4月15日から5月14日までの30日間、市民意見公募を行いました。
 お手元の資料のとおり、201件、202名の方から意見の提出がありました。性別は男性84人、女性118人でした。また、地域としては大船地域80件、本庁地域が49件、深沢地域が27件、玉縄地域が24件、腰越地域が19件、その他2件でした。
 今後につきましては、これまでの市民意見などを踏まえた上で、ごみ処理基本計画の見直しの答申の確定に向けた作業を減量審において実施します。その後、本審議会からの答申を受け、行政計画として決定していく予定です。
 以上で報告を終わります。
 
○久坂 委員長  ありがとうございました。冒頭にお諮りすればよかったんですが、意見公募の集計表については本日お配りいただいたので、もし読み込む時間が必要ということであれば、ここで数分とりますがいかがですか。特段必要がなければ、このまま質疑に入らせていただきますけどよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 では、質疑に入らせていただきます。ただいまの報告に対しまして、御質疑のある方はお願いいたします。
 
○西岡 委員  この素案の37ページに、生活環境整備審議会の記載がございますけれども、現在、生環審ございませんよね。これはどういうふうに理解をしたらよろしいでしょうか。
 
○環境施設課長  生環審の記載でございますけれども、今回のごみ処理基本計画が確定し、行政計画として位置づけられた後に、この方針を踏まえ、その専門となる委員を委嘱していきたいと考えております。
 
○西岡 委員  今回のこの素案については、生環審の先生方のお考えを聞く必要はないとお考えですか。
 
○環境施設課長  ことしの2月に前回でも報告したと思うんですけれども、生環審のほうから一定の方向が出たということで、前回の委員については解職という形になっております。今現在については、生環審の委員はいないという状況でございます。
 
○西岡 委員  今現在必要ないとお考えでしょうかと伺ったんですけれども。
 
○環境施設課長  この計画ができた後に、専門家のほうに確認していきたい、委員を委嘱していきたいと考えております。
 
○西岡 委員  きちんとした市の行政計画に位置づけるためにも、専門家の御意見というのが必要だと考えますけれども、いかがでしょうか。
 
○環境施設課長  ハード面の整備というのは、こちらのごみ処理基本計画、こちらのある程度の行政計画と位置づけられた後に、ハード面である生環審のほうに諮問していくものだと考えております。
 
○西岡 委員  結構です。
 もう1点ちょっとお伺いします。8ページにごみ処理のコストが書かれていますけれども、これは費用のみで、ごみ処理の中での収益というのは、記載はどういうふうになっているんでしょうか。
 
○資源循環課長  収集コスト、処理コストのみを書いておりまして、収益についてはこの中では記載はありません。
 
○西岡 委員  これは非常に市民の関心が高いごみ処理ですので、自分たちが出したごみがどうなっているのかということは、コスト的にもやはり市民に知らせていったほうがいいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 
○資源循環課長  やはりごみ行政ですが、なかなかコストがわかりにくいということがございまして、環境ニュースの特集号を組みまして、その中では、実際のかかる費用、それから、収益についても記載するという形で、環境ニュースの中でわかるような形で、広く周知していくという形でございます。
 
○西岡 委員  回覧等で環境ニュースは、市民の皆さんのお手元に届きますけれども、やはりこういう形で、費用が出ているわけですから、同じように市民にお知らせをしたほうがよろしいんじゃないでしょうか。
 
○資源循環課長  このページにつきましては、環境省の一般会計の基準に基づいた計算だけをしているということでこういう形になっておりますが、市民周知ということでは、環境部の事業概要の中にも収入については書いておりますので、その収入についても、周知できる方法について検討していきたいというふうに思います。
 
○西岡 委員  ぜひ、市民の皆さんが、これはごみ処理の基本計画として読むものですので、そこで収支がきちんとわかる形にしておいたほうが、より市民の皆さんにとっては、ごみに対する関心も高まるかと思います。特に費用面だけですと、こんなにかかっているのかと、ごみ処理にはこんなにコストがかかるのかということになりますので、自分たちの出したごみが、どれだけの市に対しての収入を生み、またそれが還元をされていくのかということも知る必要があると思いますので、やはりここは基本計画の中で、ちょっと再度検討をしていただく事項かなと思いましたので、今、申し上げました。
 それと、今のことに関連してですけれども、経費で言いますと約35億かかっておりますよね。そうすると、その収入を引いた分とかということになりますと、若干これもマイナスになってまいりますので、その数字が明らかになったほうがいいという意味です。いかがでしょうか。
 
○資源循環課長  市民周知ということで、収入をお知らせするというのは非常に重要なことだと思います。この基本計画にのるかどうか、審議会に諮りながら決めていきたいと思います。
 
○西岡 委員  ぜひ、審議会に諮っていただきたいと思うんですけれども、やはり今、コストのことを申し上げたのは、現計画の中では、市長が、バイオマスエネルギーの回収施設はコストがかかり過ぎるということで方針転換をしたことになりますので、それは大きな理由になっておりますので、やはりコストのところは、きちんとしておいたほうがよろしいと思います。このままの形ではなく、ぜひ減量審でもう一度きちんとそういうところも検討をしていただくことが、やはり見直しにつながっていくと考えます。
 
○久坂 委員長  ほかに御質疑ございますでしょうか。
 
○三宅 委員  パブリックコメントもたくさんお寄せいただいているという数字でしたので、少しわからなかったんですが、意見の総数が469件なんですが、受付が201件で、受付人数が202人ということなんですが、ここは数字が合わないんですが、これはどういうふうに理解したらよろしいですか。
 
○資源循環課長  まず、受け付け件数と人数の違いですが、意見の違いがございます。これは、1枚のシートに連名で書かれてきたものがありまして、受け付け件数としては201件なんですが、受け付けの人数としましては202名ということで数えてございます。
 それから、意見の総数ですが、一つのシートの中に複数の意見を書いてこられる方がいらっしゃいまして、それを数えまして、意見の総数という形にしております。
 
○三宅 委員  よくわからないんですが、連名で書かれていたというのは、これはたくさん何人も同じ意見であるということでお書きいただいたんですか。
 
○資源循環課長  これにつきましては1件なんですが、御夫婦で連名で出されてきたというケースになります。
 
○三宅 委員  連名なのは1件ということなんですね。あとは1枚の中に幾つかの御意見があったということなんでしょうが、何だかちょっとよくわかりにくいものだなという感じがいたします。
 パブコメに関して、資料を配付をしていただいていると思うんですけれど、それぞれの行政センター、クリーンセンターもでしょうか。どこに、何部、どのように置かれたのか、それで、それぞれお持ち帰りになられたのは何部でという、細かいことをちょっとお知らせいただきたいんですが。
 
○資源循環課長  配付は、まず各支所、それから名越、今泉、それから笛田リサイクルとそれぞれのセンターで各30部ずつお配りしたんですが、追加で求められたところがございます。特に大船地区の行政センターからは追加で求められております。最終的に何部配って、何部残ったかというのは、まだ把握していないところです。
 
○三宅 委員  ごみ行政を所管していただいている部局として、どれだけはけていて、それでどれだけ残ったのかということを把握なさっていないということは、ちょっと残念なんですが、残ったのは、実は今泉のクリーンセンターにたくさんあったよと、それを見たという方からの御連絡があって、そういうのを今後どうされるのかということをぜひ聞いてほしいというお問い合わせが、朝あったんですね。やはりもったいないので、これから御活用なさるのか、もうそれは処分なさるのか、ちょっとそこも教えていただいていいですか。
 
○資源循環課長  パブコメ期間につきましては、もう終わってしまったんですが、素案として必要ですよという御意見いただければ、お渡ししていきたいと思います。ただ、今後、審議会がございますので、内容が変わっていくという形にはなろうかと思います。
 
○三宅 委員  このパブコメの期間に、大船の行政センターに行っても資料がなかったとか、それから、担当の窓口のところに置いていないとか、私もお伺いしたときに見当たらなかったので、わかりやすく置いてくださいというお願いをしたんですが、そういうことがたびたびございました。それで、今回200人の方から御意見をちょうだいしたんですけれど、やはりきめ細かに、皆さんにたくさんの市民の方々に御意見をいただけるような環境整備ということについては、少しここで疑問を投げかけさせていただきます。
 それから、今後のことなんですけれど、パブコメがこうやって出ました。そして説明会のときの意見もたくさん出ています。今、課長がお話しなさったように、これは素案なので、これがまだ審議会にもう一度戻されて、そこで計画として答申を出されるわけなんですが、そこの答申は、この素案に御意見をいろいろいただいていたことを加味されて、もう一度審議会で話し合うということでよろしいですか。
 
○資源循環課長  今回のパブリックコメントで、それを反映できるものは反映していくと、それを審議会の中で行っていくという形で考えております。
 
○三宅 委員  審議会でもう一度しっかりと話し合っていただくということなんですよね。それはまた時間をかけて、きちんとやっていただけるんでしょうか。
 
○資源循環課長  今週20日、金曜日ですね、審議会がございますが、そこへパブリックコメントのまとまったものを改めて出すような形で、十分な御審議はいただくという形で考えているところです。
 
○三宅 委員  私もまだこのパブコメの意見については全く読んでいないので、どんな内容になっているのかわかりませんけれども、審議会のメンバーの方には、事前にお渡しをしていただいてという流れですか。
 
○資源循環課長  今、まとめている最中で、まとまり次第、審議会の前にはお配りして、目を通していただけるような形を整えたいと考えております。
 
○三宅 委員  20日金曜日の午後3時からでしたか、審議会なので、それまでにはそれぞれの手元に、この説明会の報告とともに渡っているということですね。
 
○資源循環課長  そのように考えております。
 
○三宅 委員  わかりました。それで、審議会でもう一度この御意見を踏まえて、お考えいただくということだと思います。
 そこでさらに、大事な基本計画なので、充実した議論をしていただきたいと思います。それでいろいろな意見を出されると思いますが、それは併記して新たにお書きいただくということも発生してくると私は考えておりますので、まとめ方というのも、それは会長に一任されているのかもしれませんが、公平にやっていただきたいと思っています。
 それから、ちょっと素案の中でわからないことがあったので、ちょっと待ってくださいね。まず、説明会のときの資料なんですが、鎌倉地域での資料で1ページ目の、市長がお答えになっているんですが、新炉をつくるには、最低でも七、八年の準備が必要です、並行的に進めていくことになると思います、というお答えで、それで素案のほうの施設に関することは、これは焼却施設、新炉ですから、焼却施設のことなんですけれども、今泉クリーンセンターと名越クリーンセンターで今燃やしていますから、そのどちらも、名越は10年間の延命化工事を実施し、引き続き焼却施設を継続しますということで、今泉は、平成27年度を目途に焼却を停止するものとしますということになってますね。そこは、ここではっきり確認させていただきますけれど、この年度で大丈夫ですか。
 
○環境施設課長  そのとおりでございます。
 
○三宅 委員  それから、新炉の記載は、将来の焼却施設については、ごみの広域処理を共同で行う逗子市と十分な協議を行い、検討していきますという一文なんですけれども、市長がおっしゃっている最低でも七、八年の準備が必要、並行的に進めていくということは、これは広域のものをにらんでの御発言なんでしょうか。
 
○環境施設課長  まず、時期的には広域の処理ということが原則になっておりますので、それも考えています。ただ、広域に当たっても、逗子で置くのか、鎌倉市で置くのか、また、おのおの別々で置くのかというのは具体的に決まっているわけではございませんので、その辺を踏まえて、7月までに検討していきたいということでございます。
 
○三宅 委員  七、八年の、今何ておっしゃいました。七、八年の間に検討するということですか。
 
○環境施設課長  市長が七、八年というのは、そのぐらいの期間がかかるということで考えています。我々も、27年から約10年間で名越の延命化を考えておりますので、その間には新炉の建設についてもある程度の方向性を出していかなきゃならないと考えております。
 
○三宅 委員  名越も延命化をして10年しか使えませんから、新炉をつくるには、七、八年の準備が必要なので、それを差し引きしますと、ここ数年、二、三年の間には始めなければならないということなんですが、並行的に進めていくということなんですが、こちらの基本計画にはそういった記載が何もないんですけれども、そのあたりはどのようにお考えですか。
 
○環境施設課長  まだ、逗子との間で具体的にそこまでは入っていませんけれども、今年度からその辺のことも踏まえて、順次進めていきたいというふうに考えています。
 
○三宅 委員  先ほどおっしゃっていたように、逗子と一緒にやるのか、どこにつくるのか、逗子なのか、鎌倉なのか、あるいは別々にやるのかということのようなんですが、全く、そうおっしゃるということは、本当に何もまだ決まっていないってということのように聞こえるんですが、逗子とは、覚書でしたか、取り交わして、それで共同の焼却炉をつくるという方向で今進んでいると思うんですけれども、そうではなかったんですか。ばらばらにつくるということでしょうか。
 
○環境施設課長  時期的にはずっと共同でということですけど、今現在まとまっているのは、おのおのごみの減量化を進めましょうという形で考えています。やっているところでございます。逗子は逗子で、焼却場も10年間の延命化措置をとっていますので、その中でごみの焼却、またごみ質を確認しながら建設しようという形で考えております。計画にはそういう形で、逗子と進めているところでございます。
 
○三宅 委員  私の印象では、お互い、逗子も鎌倉もそれぞれがばらばらの方向を向いているといったイメージなんですが、それぞれにつくらなければならないこともあるという、先ほどそうおっしゃっていましたけれど、それなら逗子と取り交わしている共同の焼却炉ということとはまた違った方向になるんですけれども。そのときにはまた、市長がおかわりになると、ころころとまた変わるのかもしれませんが、そのときには、また協定の結び直しということなんですか。
 
○環境施設課長  まず広域化の趣旨でございますけれども、一市町村でやることよりは、広域化で処理したほうが、コスト的にも十分費用対効果も出るというのは一つメリットがあると思いますけれども、それぞれの焼却量、焼却ごみの質というのもありますので、その辺を延命化やっている中で、延命化を10年間ずつやっている中で確認しながら、その辺の結果を出していきたいということでございます。
 
○三宅 委員  焼却炉は、一緒にやっていくためには、ごみの質を均質化して、同じようなレベルにしていかないといけないと思うんですけれども、それで生ごみが入るか入らないかとか、どれだけ減らせるかというのは非常に大きな問題ですよね。そういう状況で、逗子は逗子でお考えで、鎌倉は鎌倉で今不安定な状況なんですけれども、それで広域化というところは望めるんでしょうか。それをまず一つ聞きたいのと、それからもう一つは、一緒に広域化ではなくなった場合、単独でやらなければならなくなった場合の補助金の問題について、二つ教えてください。
 
○環境施設課長  まず一つ目の広域化については、今、逗子と年に数回会議を持ちまして進めている、そういう方向で考えているのがまず一つです。
 あと補助金の問題ですけれども、おのおのにやったからということではなくて、広域化の趣旨、例えば、災害時での協定の問題ですとか、その辺を踏まえていけば、可能性はあるのかなと思っておりますが、まだその辺の補助金、交付金の関係については確認はできておりません。
 
○三宅 委員  以前ちょっとお尋ねしたときに、広域化というものが前提でなければ、名越の焼却炉の改修にしても、補助金が出ないということだったんですね。ですから、私の理解では、共同の焼却炉をつくるという方向でなければ、焼却炉の改修にしても、新しく建てるということにしても、それは補助金ってなかなか難しいのかなって思ったんですが、そういうことではないですか。
 
○環境施設課長  今現在考えているところは、委員おっしゃるように、共同で逗子と一緒に広域化の施設をつくる。例えば、それは焼却場なのか、資源化施設になるのかわかりませんけれども、そういった考え方を持ってやる。そういう形で交付金を受けているというのが現状です。
 
○三宅 委員  今の現状ということでわかりました。それで、広域化を目指していくために、先ほども申しましたが、ごみの質を同じレベルにしていかなければいけないということで、鎌倉のごみの質、これは名越の焼却炉の修繕にも大きくかかわってくると前から申し上げているんですけれども、生ごみをどれだけ減らすのかということが非常に大きいんですが、そのあたりはもうはっきり、たしか年度末には数字が出るというお答えをいただいていたと思うんですけれども。名越の修繕にかかわるための生ごみの削減量は、もう見込みは出されてますか。
 
○環境施設課長  今後の名越の延命化工事についてのカロリーの関係のものだと思いますけれども、従前の計画で、長寿命化計画で出していたもの、要は山崎にバイオマスエネルギー施設を建設して、その生ごみがなくなったという状態のものの計画はできております。
 
○三宅 委員  施設をつくらない計画を今回お出しになっているわけですよね。この計画にのっとった数値というのは出ていないんですか。
 
○環境施設課長  こちらの計画については出ておりません。2月、3月の予算議会について、その旨の延命化の措置の長寿命化計画は、一応上程はさせていただきましたけれども、修正議案のところで削除されましたので、現在は施行しておりません。
 
○三宅 委員  予算では、バイオの施設を建設する方向に向けて修正案を出させていただきまして、それが可決をしました。ですけれども、今回、このごみ処理基本計画の中間見直しの素案では、その施設の建設ではない、施設をつくらずに減らすという計画になっていますよね。そうでしたら、この計画にのっとって、名越の修繕の計画というのも当然行われていくものだと思うんですけれども、そこの数字の見通しがないということは、これはどういうことなんでしょうか。
 
○環境施設課長  今回のこのごみ処理計画が確定し、行政計画として位置づけられた後に、その辺の予算化に向けて上程していきたいと考えております。
 
○三宅 委員  今、予算化のお話を聞いているのではなくて、この中間見直しの素案にのっとったごみの削減量によって、名越の修繕のことも決まってくると思うんですが、一体生ごみはどれだけ減るので、名越はどういう修繕をしなければいけないという見通しをこの計画で持っていらっしゃるのかということを聞きたいんですが。
 
○環境施設課長  この計画が確定した後に、その辺のカロリー計算をしていきたいと考えております。また、これに基づいて整備をしていかなければいけないという形で考えております。
 
○三宅 委員  この計画が確定しなければ、何もできないということではいけないんですよね。名越の修繕ってそばに迫っていますから。それで、この計画では、どれだけの生ごみを減らすのかというのを数字を聞いているので、その数字にのっとって、名越は直さなければいけないわけでしょう。予算は予算で、私たちはもう、高カロリーに向けての名越の修繕の予算を以前にお出しいただきました修繕計画に向けて、細かいことが出ていましたから、その予算そのまま進めてくださいというお願いをしてつけさせていただいたんですが、新たな施設をつくらない計画をこのたびお出しになったわけですから、その計画では、名越のカロリー計算というのは違ってきますよね。そのために生ごみはどれだけ減らさなければならないのかということも、もうこうやって計画が出ているんですから。
 
○相澤[千] 環境部長  多分委員がお考えになっている、考え方が逆なんじゃないかと思うんですが、今回のこの素案で考えている生ごみの減る量はわかります。ですから、この生ごみが減る量に応じたカロリー計算をして、それに合う炉に修繕をするという、そういった考え方。逆に、先にどういう修繕をやるかというのが決まっているわけではなくて、こちらで生ごみがどの程度減るかということが計画で定まったときに、その生ごみの減る量に応じたカロリー計算をしまして、そのカロリーに適した修繕計画をしようというのがもともとの考え方です。ですので、当初予算の2月のときに、私どもは計画ができる前でもありましたけれども、速やかに名越の延命化にかかりたいという気持ちがありましたので、従来の高カロリーではなくて、この素案に基づいた、ごみ量、ごみ質によるカロリーがどれくらいかという調査を行って、なおかつ計画を立てていきたいという、そういった提案をさせていただいたんですが、予算が確保できておりませんので、その作業ができていないと、こういうことでございます。
 
○三宅 委員  そうなんです。それで、そのカロリーの計算はもう既に終わっているんですか。それで生ごみを減らした場合のカロリー計算ですけれども、そこがもう既にできているのか、それをお知らせいただきたい。年度末にはもうできるというお話を、私は聞いたような気がしたので、それがわかれば教えてくださいというふうに申し上げたんですが。
 
○環境施設課長  申しわけありませんでした。年度末にカロリーが出るというのは、前回やった高カロリーでの計算、こちらが年度末までには確定しますということで御答弁させていただいたものでございます。
 
○三宅 委員  高カロリーに向けては、もう既に年度末じゃなくて、もっとその前にわかっていたのではないかと思うんですが。
 
○環境施設課長  昨年度、委託で発注して、約1年間かけて長寿命化計画を作成しております。その工期が年度末ということで、実際には年度末になって、高カロリーで求める措置となる長寿命化が確定したということでございます。
 
○三宅 委員  わかりました。今は高カロリーに対応した長寿命化計画のままということなんですよね。新たなごみ質に関しての長寿命化計画は、まだこの素案が確定していないので、予算もついていないので、動けないという状況だということでよろしいんですか。
 
○環境施設課長  そのとおりでございます。
 
○三宅 委員  わかりました。生ごみがどれだけ入るかというので、このような不安定な計画で、素案の状況ですと、その量も安定しませんから、焼却炉のことをちょっと聞きますが、ごみの質がやはり一定でないと傷みも激しいと思うんですけれども、そこのところだけ、ちょっと確認させてください。
 
○名越クリーンセンター所長  やはりごみ質が高カロリーになれば、それだけ土台のレンガ等の傷みは激しくなります。なるべく焼却するに当たりましては、均質化を保つためにクレーンでごみをつかんで、ある程度攪拌して、均質化を図るというふうな形をとっております。
 それで今、環境施設課長のほうから話しましたように、山崎のバイオができるとなると、やはり家庭系と事業系全部の生ごみがいくと。あと今、素案の中で言いますと、事業系のごみが大半来るという形になると、やはりカロリーが変わります。高カロリーになればなるほど、焼却炉のほうの傷みというのは、やはり少しは多いのかなというふうに感じております。
 
○三宅 委員  やはりごみの質が一定しないと、焼却炉にもダメージが大きいんだと思うんですけれども、それで、この計画見直し素案では、ずっと一定的に生ごみを減らしていけるということではないと思うんですね。毎年、生ごみ処理機を使っていただく方をふやしていくということになっていますから。そのあたりで、やはり均一して生ごみを減らしていくということと、生ごみの焼却炉の延命化ということって、非常に大きくかかわりがあると思うんですが、そこは大丈夫なんでしょうか。
 
○環境施設課長  焼却するに当たってカロリーが、当然、毎日の搬入量の中で、一般家庭ごみ、また粗大ごみの関係で、破砕したごみによって、当然カロリーが変わっていくというふうに思います。それを極力均一化するために、ある程度の攪拌をやっているわけですけれど、そのカロリーが大幅に違ったものを数時間程度入れるような形で、常に変化を及ぼしていたら、焼却炉の傷みも激しいかもしれませんが、一般的には、数百キロカロリーの変動に関しては、あくまで焼却量自体が変化するだけであって、さほどの傷みが出るというものではないというふうに思っております。
 
○三宅 委員  いろいろな御見解があると思います。私もほかの焼却関係のところでちょっとお聞きしたら、やはり余り変動がないのが望ましいという御意見をいただいたものですから。いろいろなものが入ると化学反応を起こしてダイオキシンが大変そのときだけ瞬間的に出たりとか、そういうこともあるので、やはりごみの質というのは、極力同じようにしたほうがいいですよという御意見だったんですね。そういうこともありまして、生ごみの量の関係をちょっと細かくお聞きしたわけなんですけれど、やはり汚染物質が出るということが一番心配なんですね。そのためには、ごみの質が安定していればしているほどいいわけですので、そういった意味でも、自分のおうちで処理をするとか、そういう計画になったとしますと、大変心配なんですよね、その時々で、あるいは季節によっていろいろな変化があるということなので、やはりできるだけ、本来であれば生ごみは回収をしていただいて、そして資源化をするという、それを鎌倉市の施設をつくってやっていくという方向であれば、そんなには大きな変動がないのではないかと考えていますので、そのところで少し詳しくお尋ねをいたしました。
 後になってから、なかなか安定しなくて、ダイオキシンがいっぱい出るのよというようなことになっていただくと困りますので、その辺は行政の責任としてどのようにお考えなのか、ちょっと最後にお聞きします。
 
○環境施設課長  委員お話しいただきますように、有害の物質が出てしまう、これは問題外のことでございますので、そういうことがないように、綿密な計算の上、焼却炉の建設、延命化工事については臨んでいきたいと考えています。
 
○三宅 委員  済みません。最後と申し上げたんですが、綿密な計算が、この見直し素案では、できるというふうには私は考えません。以上です。
 
○久坂 委員長  ほかに御質疑ございますでしょうか。
 
○吉岡 副委員長  今、三宅委員がおっしゃった問題について、ちょっと違う角度で聞くんですけれど、市民には、今度の案というのは、約1万5,000トン燃やすごみを減らしますということは、市はやりませんと。市は、今までは市が燃やすごみを処理していたわけですよね。市民が出していた約1万5,000トンのごみを、市が燃やすごみとして処理していたわけですよね。当たり前のことを聞いているんですけど、裏返しで聞いているんですけど。1万5,000トンのごみは、要するに市は処理しませんから、市民と事業者で処理してくださいという案ですよね、改めて聞くんですけれど。要するに施設はつくらないわけですからね。処理の仕方はいろいろありますよ。いろいろありますけど、市は今までは焼却してた約1万なり1万5,000トン、この目標では約1万5,000トンですけど、それはいろいろなやり方してますよね、有料だ、いろいろやってますけど。市は、今まで燃やしていたごみは燃やしませんので、市民と事業者で処理してくださいという、ざっくばらんに言っちゃえばそういう案ですよね。
 
○小池 環境部次長  委員お尋ねのとおり、今回削減量は一万四千数トンでございます。これは確かに、今現在もそうですけれども、名越、今泉両クリーンセンターで焼却しているという内容でございます。この計画では、今、お尋ねのように、事業者、あるいは市民の皆さんに、例えば生ごみ処理機、あるいは生ごみの分別、あるいは資源物の分別等によって、その部分を削減していただくという計画でございますので、それから減った分について、当然、市で焼却をしていくということになるものでございます。
 
○吉岡 副委員長  ですから、今、4万トンのうちの1万5,000トンは、要するに市民と事業者で、いろいろやり方はありますが、事業系の生ごみについては集めて外へ出しますよと。私たち家庭の人たちについては、生ごみ処理機を普及して、それからまた大型処理機とか、いろいろなのを普及して、市はやらないから、それぞれ市民の皆様がやるということ。要するに市でやるんじゃなくて、分別は今までもやっていたわけですけれど、処理も市民と事業者の方にお願いしますよという案ですよね。
 
○小池 環境部次長  確かに生ごみ処理機で自己処理していただく1,800トンについては、市民の皆様にお願いをいただくというものでございます。ただ、市は全くやらないというわけではなくて、例えば、事業者の生ごみを分別していただいて、それを資源化してくということについては、市のほうでやっぱりやっていくわけでございますので、市は全くやらないということではなくて、まさにそれこそ市民と事業者と協力しながら減らしていくという計画でございますので、結果的に生ごみ処理機で減らす分につきましては、市で燃やすことはございませんけれども、それはなくなるわけでございますけど、ただ、この計画自体が皆様との協力で成り立っている計画でございますので、そういったこともあるだろうと思います。
 
○吉岡 副委員長  あるとかないとか言っているんじゃなくて、鎌倉市では、燃やすごみは1万5,000トンはやらないんだから、だから事業系の生ごみについては外に出しますと。家庭系の問題については、それぞれ自己処理してくださいと、それは量は1,800トンということで、それは1万何千台の処理機をということだけれど、そういうことですよね。それについて、今も話がありましたけど、もしもまたごみが、自己処理ができなかった場合には、結局、市では、処理できないわけですから、また外に出す以外にはないんですよね。
 
○小池 環境部次長  確かにこの計画は、5年間で1万5,000トン減らす計画でございます。そういった中で、例えばできなかった場合でございますが、ただ、今回の計画の中で、まさに計画の進行管理の中で、中間年度である25年度、ここで大きな見直しをすることになってございます。ですので、そこで、進行が計画どおりいかなかった場合については、またそこで改めて計画について見直しをしていくということでございます。
 ただ、単純なことを申し上げれば、例えば、市で燃やせなくなった場合、いろいろなケースがあるかと思いますが、それで燃やせなくなった場合は、やむを得ず自区外ということも当然一つの方法としてあるんだろうというふうに思っております。
 
○吉岡 副委員長  だってそれ以外にあるんですか、方法が。名越だって、今、4万トンのうちの1万トンは、さっきの質疑でも、今泉は必ず閉鎖しますと、やめますと、それで名越では3万トン以下にしてくださいと、そうでなければ引き受けないと、そういうことでやっているわけですから、それ以上にしなければいけないわけでしょう。そうなったら、今の計画どおりいかなかったら、じゃあどうやってやるんですか。外へ出さざるを得ないんじゃないんですか。何か方法があるなら教えてください。
 
○小池 環境部次長  委員御指摘のとおり、もし処理できなくなれば、自区外ということはあり得ると思います。
 
○吉岡 副委員長  減量審、私も傍聴にずっとさせていただいたんですけれど、やはり減量審の皆様からは非常に不安、だからこそ、普通だったら、27年度の中間見直しでしょう。もう既にこれは27年度までの計画で、中間見直しなんですから、本来だったら人口見直しとか、ある程度の基本的な方針を持ってやっていて、それを抜本的な改善をするわけですから、施設をやめて、新しい施設をつくらないというわけですから、ですから非常に不安の声が、当たり前ですけど、ありましたよね。ですから、今おっしゃった25年に見直しするというのは、何を見直しするんですか。
 例えば進行管理って、今だって非常にかなりタイトな計画ですよね、これ。事業系の生ごみだって分別していただくのは大いに結構だと思うんです。私たちも分別には協力して、いろいろやらなきゃいけない、減量化・資源化しなきゃいけないと思っています。だから、事業系も協力していただくのは大いに大事なことだと思ってます。だけど今、見直しするというのは、何を見直しするのか。例えば、中間処理施設をつくって、ここで集めたものを結局外に出して資源化するわけでしょう。それは市の仕事としてやる。だけど、市の中でやるわけじゃなくて、要するに外に出すわけですよ。じゃあ何を見直しするんですか、25年度で。何を見直しするという想定なんですか。
 
○小池 環境部次長  今回の計画では、先ほど申し上げましたように、25年度で見直しをするということでございます。この計画は、今、5年間で1万4,000トン余りを減らすわけでございますので、その予定どおり、毎年度、毎年度当然チェックはしていくわけでございますけれども、そこでもしできなかった場合については、この計画が成り立たない部分も出てまいりますので、前年度というか、前半の23、24の状況を見ながら計画を見直すと。具体的な中身につきましては、また改めて、当然減量審の委員の皆様にも御意見を聞きながら、どういった見直しをするかということは、御審議といいましょうか、御意見を聞きながら決めていくことになろうと思っております。
 
○吉岡 副委員長  審議会の中でも、今、本当に施設をつくらなくて大丈夫なのかと、自分たちもすごく責任を伴うと。だから本当に施設の問題も含めて、そういう見直しということなのかもしれないんですけれどね。今から見直しを図んなきゃいけないような計画を出してきていいのかと。ごみの問題はそんなもんじゃだめなんじゃないかと、私はまずそこからして思うんです。
 最初に、そういう計画だっていうこと自体を市民がどれだけ、むしろ市民の皆さんは、まだ全部読んでませんけど、非常に皆さん、減量化・資源化しなきゃいけないって、やっぱり地球環境を思ってということで、すごくそれは大事なことだし、その市民の皆様の思いは、やはり私たち一緒になってやらなきゃいけないと私も思っています。ただ、市の責務というのがどうなのかというところが問われるのかな、この計画そのものが問われるのかなと思うんです。
 それと、市民の方とお話しすると、生ごみ処理の問題では、今の節電、節電と言っている時代に、協力したいけど、どうなのかって御意見を伺うんですよ。その辺では今、電動処理機なんかの問題についてのお声は何かありませんか。
 
○資源循環課長  私ども生ごみ処理機を持って、各自治・町内会に回っているんですが、そういった場面では、ダイレクトな声というのはないです。ただ、推進員の会合の中では、やはりこの御時世に電動式のものはどうなのかというお声は聞いております。また、そこら辺につきましては、パブリックコメントの中にもあるようですので、審議会の中で精査していきたいというふうに考えております。
 
○吉岡 副委員長  前から冗談のように言うんですけど、洗濯の乾燥機はないんだけど、生ごみ処理機は、処理乾燥機あるんですよね。だけど、今のこの時代にやはりどうなのか。一生懸命小さな庭のところにコンポストに生ごみを入れたりしてやってますけど、冬を越して春になってきたら、だんだん発酵もしてきたけど、冬は土が凍っちゃっているから、野菜そのまま残っているんですよ。場所がないと、野菜を埋めていく場所だってないんですよ。だから、みんなすごく協力してくれてるなって、周りでも頑張っているなって思うんだけど、やはりそこは少し限界があるのかなっていうのは、これは前に、私たち観光厚生でもアンケート調査やったときの皆様の生の声を伺って、率直に思いましたので、それ以上は言いませんけれども。
 あともう一つ、この有料化で三千数百トン減るっていうんですけれど、これは例えば、それぞれのごみを何%まで減らすって目標ありますね。それぞれ紙は幾つかとか、そういう。その上で有料化で、一体何をどこまで減らすと。それぞれ結構、例えば、瓶、缶だとか、それから段ボールだとか、いろいろのも分析されてますよね。新聞なんかも大体横ばいだと、いろいろ具体的に書いてありますけども、その上で有料化して、どれを減らそうというんですか。しかもこの有料化の率というのは、たしか藤沢のほうで有料化したときの減った率で計算されてますよね。だと思うんですけど、そうですよね、根拠としては。
 
○資源循環課長  有料化についてですが、以前の代替案のときは3,800という数字を出させていただいているんですが、今回やはり数字の精査をさせていただいております。以前、計算したものが、21年度の数字を、燃やすごみの量をベースにしながら計算をしております。実際には、27年度の段階での数字を根拠にしながら削減しなければいけないということで、現在この素案の中では、3,487トンという数字に変更させていただいております。これは燃やすごみの中に23.5%の資源物が入っているということで、これに対しまして、今、協力率60%をもちまして、こういう数字を出させていただいております。
 藤沢等につきましても、資源物について、かなりの減量化ということが進んでおりますので、こういったことで進められるというふうに考えています。
 
○吉岡 副委員長  ここで見ると17ページとか、そういうところにも、燃やすごみの大体、例えば協力率70%で、竹とか笹とかシュロのうちとかって具体的に書いてあるじゃないですか、協力率何%までと。そうすると、この協力率をまたさらに有料化によって上げようということなんですか。そうじゃなくて、具体的には、それにプラスじゃなくて、新たにプラスするということですよね、これ。違うんですか。
 
○資源循環課長  それぞれの項目とは別にプラスする方向ですが、それぞれで減量化した効果というのは、今、説明させていただきますように、それは乗せた上で、残った分についてのパーセントを掛けるということで、ダブり計算が起こらないような形でやっております。
 
○吉岡 副委員長  それはわかっているんですけれど、それ以上に、この協力率以上に、有料化でもっと上がるよという計算だという意味ですよね。要するに大体このぐらい減りますよということで目標立てているじゃないですか、それぞれのところで。ペットボトルは幾らだとか、いろいろありますよね。だから燃やすごみの中に資源物が入っているから、有料化することによって、それをふやそうというわけでしょう、分別を。そうすると、今、ここ27年度の目標は何トンとか書いてありますけれど、それにプラスするという意味ですよね。じゃないんですか、この目標値。それ以外のところで、有料化で三千何百トン減らすって言っているわけですから。違うんですか。例えば、新聞だ、ミックスペーパーだ、いろいろとありますけど、その目標の数がありますよね。それに有料化でふやすということでしょう。違うんですか。
 
○資源循環課長  それら資源物の量が、有料化によって減るということで計算しております。有料化することによって何%ということで掛けて、それらは減りますよということで、ペットボトルだとか、紙だとか、それぞれにつきましては、そのトレンドで、今までの流れでそのまま計算しておりますので、それぞれが減っているという計算をして、さらに減りますよという計算ではなくて、ペットボトルなどは、この調子でいくと、施策を打たなかった場合には何トンになりますよという数字を出しています。それとは別に、有料化により資源物は何%減りますよということで計算しておりますので、可能であるというふうに考えております。
 
○吉岡 副委員長  質問の仕方が悪かったのかな。だから、ペットボトルとか、そういうのが目標で、ここまで資源化しますという目標を立ててますでしょう。それ以外に、有料化でこれだけありますよと言っている燃やすごみの中に、二十何%あって、そのうちの協力率が60%となっているわけですから、それはここの目標の、今おっしゃっている処理量の推移ということでの目標にプラスされるということですねと言っているの。プラスされるという意味がわかりませんか。例えば、燃やすごみの中の、私の計算がまずいのかな、3,487トンというのは、資源化物の量と別ですか、幾ら資源化されますってありますよね。例えば、瓶、缶は、まだ燃やすごみの中に紛れていることもあるかもしれないですけど、普通燃やすごみの中に入っているとしたら、プラスチックとか、新聞紙、紙とか、要するにそういうものを資源化物として有料化すれば、資源化物にしてくれるんじゃないかという意味でしょう。3,487トンはそういう意味ですよね。
 
○久坂 委員長  暫時休憩します。
              (15時16分休憩   15時18分再開)
 
○久坂 委員長  それでは再開します。どうぞ。
 
○資源循環課長  お時間いただきましてありがとうございます。有料化の部分の数字が、上のほうに足されるのではないかということですけれど、物によってはそういった足していくこと、減った部分が資源物に回るということで足されるということもあるかと思います。
 
○吉岡 副委員長  ですから、市は、それぞれ植木はどのぐらい減るとか、いろいろ計算して、協力率とかいろいろ言っているわけですけれど、それ以外に有料化によって、さらにもっと分別して減らされるんでしょう。これにプラスされていくという計算での考え方なんですよね、有料化はね。ということですよね。要するに、有料化によって、さらに分別されるかもしれないと。もしかして資源物がふえていくかもしれないという趣旨だということでよろしいわけですね。その考え方が、果たしてそのとおりにいくかどうかというのは非常に疑問がありますけど。
 例えば、前に調べたとき、藤沢と鎌倉での焼却率、たしか藤沢は同じ時期で90%で、鎌倉は57%ぐらいだったと思うんです。だから鎌倉市民は、今、有料化する前から非常に燃やすごみ、要するに分別、資源化、努力していただいて、燃やすごみの率も物すごく下がっていると思うんですよ。それはそのとおりでいいですよね。
 
○資源循環課長  今、手元に焼却率の数字はないんですが、資源物の量を見ますと、鎌倉23.5%という数字なんですが、これにつきましては、燃やすごみに含まれる資源物の量なんですが、藤沢のほうが少なかったということで記憶しております。ですから、燃やすごみの中に資源物というのは、鎌倉のほうが多く出ているなということがわかっております。
 
○吉岡 副委員長  そこはちょっとちゃんと調べていただいて、燃やすごみが、資料としては90%、藤沢はね。鎌倉はたしか焼却率が57%。非常に県内でも低かったと思うんです。それだけ分別されて、燃やすごみが減っているんだというふうに思うんです。それは市民の皆様の本当にありがたい御努力の結果だと思うんです。だからその上で、今、この有料化で、果たしてどこまで効果が、それはないとは言いませんけど、あるかもしれませんけど、そこはどうなのかというのはちょっと思いますし、これだけ皆様御協力いただいているんですから、その辺はもうちょっと、しかも有料化してごみが、じゃあお金を出せばいいのかという問題ではありませんからね、今回。そこら辺はもう少しあるのかなと思います。
 それともう一つ、このパブリックコメントを、市民の方のもちろん御意見を伺ったわけですけれど、市議会としては、予算のことも含めまして、この素案については非常におかしいということで意見があるわけですよね、多数の方。それはさまざまありますけど。それに対することは、それに反映されるんですか。どういう反映のされ方を、本来ならどういうふうに考えられるんですかと思って。修正からいろいろなことをして、私たちもかなり意見を言ってきているわけですけど、それに対しては、もう関係なく進めると。
 
○環境施設課長  このパブリックコメントを踏まえまして、これから、20日に審議がございますので、こういった中身を踏まえて御審議いただくことになります。
 また、当然、減量審の皆様には、市議会の状況等も御説明はしております。そういったことから、委員の皆様がどういう形で計画、答申する際に、どういった御意見をつけて答申するかというのはこれからの話だと思いますけれども、当然、市の今の状況というのは把握していらっしゃると思いますので、その辺を含めて答申に入れるのか。また、それとは別と御判断されるのか。その辺はまた、これから審議会で御審議していただく中の関係になってくるのかなとは思っております。
 
○吉岡 副委員長  やはり市議会での現状が、それは多数ですけれども、かなり厳しい意見を持っているということは、やはり何らかの形、本来なら予算の絡みもあって、本来ならそれに対して市民のいろんなことを考えれば、本当はもっときちんと手だてしてほしいなとは思いますが、深く、大事に受けとめていただきたいなと思います。以上です。
 
○久坂 委員長  ほかに御質疑ございますでしょうか。
 
○渡邊 委員  この5回の説明会、大変御苦労さまでございました。ちょっと私気になったんですが、市長が毎回あいさつをされておりますけれども、このあいさつのときに、いきさつについて説明されたのかどうか、どんな内容のあいさつされたのか、ちょっと気になったので、覚えていらっしゃったら御説明をいただきたいんですが。
 
○環境施設課長  市長が毎回出席して、説明いたしました。今回、こういったごみの減量・資源化方針に基づいて、これまでの計画を変更して、こういった施策を展開していくということでございますので、その方針について、市長のほうから前段、御説明して、その後、今後の取り組みについて、部長のほうから資料に基づいて説明をさせていただいたということでございます。
 
○渡邊 委員  何回も話はありますけれども、これはまだ行政計画にのっていないということで、確認を前回の常任委員会でもしているんですが、その辺は市長は説明されたか、あるいは部局の方が説明されたか、御説明いただけますか。
 
○環境施設課長  市長のほうの説明の中でも、まだこれは行政計画に定まっていないと、また減量審で審議していただくということは御説明してございます。
 
○渡邊 委員  わかりました。済みません。
 次の質問なんですが、鎌倉地区の4ページの上のほうに、市民の意見で、それならば、山崎のバイオ施設は必要なものではないでしょうか。私は悪いものとは思えないのですね。石渡市長はオーケーだ、やりますよと説明があったと思うんですが、一転して技術的に問題があると。今までやってきた職員が正しくなかったということですか、という、この質問に対して、市長も、職員さんも答えていないんですが、今、答えられる範囲でお答えをいただきたいと思います。
 
○環境施設課長  この方の御質問で、方向転換したことで、今までやってきた職員が正しくなかったのかということで御質問ありまして、市長は御答弁はしておりませんで、ただ、次の、私はプラント関係にいました、という御意見をいただいた方がすぐ手を挙げられて、御発言されたという状況もございまして、ちょっとこの点について御答弁はなかったということでございます。
 
○渡邊 委員  市長の答えがなかったとすると、今、職員さんがここにいらっしゃるので、お答えできる範囲でどなたか職員さんの代表の方、お答えいただきたいと思います。
 
○相澤[千] 環境部長  この4ページの最初の市民の方の質問は、バイオの施設は、技術的に問題ないという考え方で当初やってきたけれども、技術的に問題があると。どうなんだろうかという御質問でした。市長が答えなかったのは、たまたま自分で技術的に詳しいと思っていらっしゃる市民が、これは技術的に問題がある施設だということを市長にかわって答えたために、市長がお答えしなかったわけです。
 実際に職員として、現在の松尾市長以前には、技術的に問題がないと言っていながら、今回、松尾市長が技術的に問題があるということについて、どう考えているかという、そういったお尋ねなんだろうというふうに受けとめますが、技術に対する考え方、あるいはリスクの重みについてどういうふうにとらえるかという、その違いではないかと私は思っております。ある程度リスクをとっても、この技術は、そのリスクを乗り越えられる技術であるというふうに首長が判断して進めるということであるならば、それは進めるべきだというふうに思いますし、そのリスクが高いと判断した、あるいはその時点で、別の要因で、今の松尾市長は、特に財政事情を申し上げておりますけれども、財政事情等で、少なくとも当面、現時点では進めるべきでないというふうに判断した。それが前市長と今の市長との考え方の違いというふうに私は考えております。ですので、別に職員それぞれ、当時の職員の考え方が間違っていたとも思いませんし、現在の松尾市長の判断が全く間違っているとも、もちろん私ども言う筋合いではございませんけれども、そういう立場にもございませんけれども、そういうことでもないんだろうというふうに判断しております。
 
○渡邊 委員  このとき松尾市長が即答しなかったのは、ちょっと何か意味があるのか、理由があるのか、あるいは別の市民が答えをかわりに言ったというのは、ちょっと何となくストーリー的に解せないんですけれども、急に方向転換になったということは、市民から見ると、何をやっているんだというふうな話になると思うんですが、その辺のあいまいさというのが、市民の方に本当に納得をしていただいているんだろうかというのは、私は非常に疑問なんですけれども、そういったところの温度差というのを、市民にきちんと説明をしないと、あとあとトラブルがあった場合にだれが責任をとるのか。もちろん市長はとるんだと思うんですけれども、行政のほうとしても、責任を取らざるを得ないと、取るべきだというふうに思ってますので、その辺もきっちり市民の皆様に説明するべきだというふうに思っております。以上です。
 
○久坂 委員長  よろしいですか。ほかに御質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、質疑を打ち切らせていただきます。
 それでは、了承かどうか確認させていただきますが、どうですか。
                 (「聞きおく」の声あり)
 聞きおくという方が多数でございますので、多数聞きおくとして確認させていただきます。
 それでは、本日の審査日程はすべて終了いたしました。観光厚生常任委員会協議会を閉会いたします。
 以上で本日は閉会した。



 以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成23年5月17日

             観光厚生常任委員長

                   委 員