○議事日程
平成22年12月24日議会運営委員会
議会運営委員会会議録
〇日時
平成22年12月24日(金) 10時00分開会 11時48分閉会(会議時間 0時間36分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
高野委員長、池田副委員長、安川、石川(敦)、飯野、久坂、納所、吉岡、伊東、石川(寿)の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
讓原局長、小島次長、原田次長補佐、成沢議事調査担当担当係長、谷川担当書記
〇本日審査した案件
1 議会運営等について
2 次回の開催について
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○高野 委員長 おはようございます。これより、本日の議会運営委員会を開催いたします。
まず初めに、委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。納所輝次委員にお願いをいたします。
本日は、議会運営等についての検討を行う議会運営委員会ですので、議長、副議長は出席していないことを御報告いたします。
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○高野 委員長 では早速、1「議会運営等について」ということでありまして、少し日数の間隔があきましたが、前回に引き続きまして、1「議員の責務と倫理について」、特に、今、後段の倫理のほうについて御協議をいただきたいと思います。
資料を3点ほどお配りさせていただきましたので、まずその説明をお願いします。
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○事務局 資料を3点御用意させていただいておりまして、前回までの委員会の検討の内容を確認の意味で御説明させていただきたいと思います。
まず、資料1で、これは議員の責務と倫理について、現在協議している議員の責務についての部分を、前々回11月15日のときにまとめてございまして、その内容です。この資料は、ここの部分については、前回配付した資料と重複してございます。
まず、その内容ですが、議員は、立法機関の一員として、調査研究、政策立案活動及び審議を通じて、その役割を果たす責務を負う。これは報告書の15ページの結論の?になります。
議員は、議案提出権を積極的に行使し、条例などの制定に努める。こちらも報告書の15ページの結論?になっています。
議員は、市民全体の奉仕者、代表者として、高所大所の観点から、それぞれの理念によって活動する。同時に、それぞれの地域や団体などの多様な民意を反映させる代弁者であるという側面もあるが、議会の構成員として、市民全体の福祉の向上を目指して活動する。
議員は、案件に対し、議会が合議制の機関であることを認識し、公式の場において、議員同士が積極的に議論し結論を出す環境づくりをする。
これら4点を追求する上で、議員の責務を果たしていくと同時に、倫理上のルールをつくっていくのかという議論をして、全体をまとめていく。
以上のような内容のまとめでございまして、さらに、前回、議員の責務について、11月22日のときに、議会の監視機能の項目も諮問されていることとのかかわりから、議員の責務に補充する必要がある、という確認がございまして、これは素案ですけれども、議員は、議会の構成員として、執行機関を監視する機能を強化する観点から、調査研究し、行政を監視する責務を負う、というものの補充が必要であろうという議論がございました。
続きまして、資料2に参ります。
議員の責務と倫理についての議員の倫理についての部分でございます。前回11月22日に出された主な意見を列挙させていただいております。
倫理に対する意見、目的に対する意見、倫理基準に対する意見、そして3ページになりますが、最後に、次回の進め方についてということでまとめられてございます。
全文の反訳ではございませんので、速記録の中から、前回の委員会の中で議論のきっかけとなっているような御発言、あるいはまとめに近いような御発言、それぞれございましたので、列挙させていただいてございます。すべてということではございませんので、御了解いただけたらと思っております。
あと、委員長と副委員長の部分については、議論の方向づけをされる発言でございましたので、若干太字になってございます。
以上が、ちょっと簡略しておりますが、資料2の御説明です。
資料3に参ります。
議員の責務と倫理についてのうち、議員の倫理について。最後に委員長が、前回の委員会の中での議論をもとに、今後の進め方について方向づけをまとめていらっしゃいましたので、それを改めて箇条書きに整理してございます。
まず、上から。つくる・つくらない、条例にする・しないにかかわらず、一定の合意ができる範囲で考え方を示す、これが当委員会の責務であるというような見解でございます。
ます、1点目に、本市議会ではどんな倫理基準が考えられるか、それぞれの会派で持ち寄る。本日、それにつながっていくと思いますが。次に、全体の議論に戻ることもあるかもしれないが、倫理のあり方について合意を図れるよう議論を進める。観点としては、主権者である市民がどう判断するか、また法的な関係もあるので、具体論を通じて議論を進める、ということです。
2点目は、倫理基準を制定すると仮定すると、倫理基準について、次のような意見が出ました。目的を果たす上で、議員と執行部の接点、議員と住民との接点の中で、具体的にどういうものであれば問題が生じないか、基準足り得るか。個々の議員の日常の活動の中で生じることなので、メリット・デメリットの両方から慎重に検討する必要がある。
3点目に、倫理基準を制定すると仮定すると、その目的について、次のような二つの意見が出た。一つが、議員活動を行う上で、市民への説明責任を果たすため。もう一つが、議員の広範な活動を行う上で、行政の公正な執行を確保するため、です。この観点としても、議員の行動範囲を狭めるものでなく、市民の福祉のために幅広く活動できるものとすること、市民が困ることにならないものとすること、必要最低限な基準とする、というような今後の議論のまとめになろうかというふうに考えてございます。
以上で、資料の説明を終わります。
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○高野 委員長 ということでございまして、特に、資料1のほうは、ほぼ前回の確認なので、きょう議論をいただくことではないんですが、2と3については本日していただく議論と直接的な関係があるので、少し時間をとりますか、今ちょっと。議事録というほどのあれじゃないんですが、資料2のほうは、前回こんなことの議論がありましたということをまとめたものでありまして、資料3のほうは、その中で出てきたことをさらに、今後の進め方といいますか、そういうことで主に3点ぐらい、こういう整理をしてやっていったらどうかということで、前回出たことで、新たに何か言っていることでは全くないんですけれども。
よろしいですか。何かございますか。今、突然配っているものですから。読んでいただいて、少し思い出していただきながらという思いもあったんですけど。
そうしますと、前回、最後のほうに申し上げたように、一定の議論はされてきているというふうに思うんですが、もう少し具体的な材料を出しながら議論をしたらいいのではないかというような、特に倫理基準にかかわってのことで、それぞれの議員さん、会派のほうでも御検討いただいて、こんな基準でいいんじゃないのとか、こんなふうにしたらいいのではないかというような御提案も含めて、もう少し議論を具体的にする中で、全体の合意を図っていきたいというようなことだったわけですので、そういうことで、ぜひ。事前には何もいただいていなかったんですが、こちらのほうではですね。そういうことで、本日の議論を進めていただければというふうに思っておりますので、何かその点で本日、材料はございますでしょうか。
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○飯野 委員 政治倫理条例の基準としての倫理条項なんですが、一応6項目、うちの会派では考えておりまして、まず一つが地位を利用した金品の授受の禁止、それから2番が公共工事の請負等の口ききの禁止、3番が職員の採用・昇進の推薦の禁止、4番が職員の職務執行への不当介入の禁止、5番が政治・道義的な批判のある企業献金の受領の禁止、6番が議員本人・親族などの関係会社の請負等を辞退等をすることという、一応その6項目を考えております。
あとは、最後に一般条項として、市民全体の代表者としてその名誉及び品位を害するような一切の行為を慎み、その職務に関し不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないことという一般条項を最後に入れるということで、これらの行為というのは、市民の皆さんに話をすると、そういうことはちょっとやらないほうがいいよというような、これらの項目を一応うちの会派では考えております。
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○高野 委員長 定款のようなものはありますか。皆さんにお配りしてもよろしいですか。
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○飯野 委員 いいです。
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○高野 委員長 なるほど、具体的。今、飯野委員さん、民主党さんのほうから基準として6項目と、あと一般的な条項として加えると7項目ということなんですが、私もちょっとメモをとれなかったので、皆さんに資料としてお配りしてよろしいですか。
(「はい」の声あり)
同じように、ほかの方からもあるでしょうか、そういうようなものが。
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○吉岡 委員 今と同じようなことで、基本的にはこの前、政策法務、政策条例、議員提案のところで、たまたま倫理条例の検討のポイントというところがありまして、それに同じような中身が書いてあったものですから、基本的には、今、飯野委員がおっしゃったようなことを基本にして、論議を深めたらいいかなと思っております。
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○高野 委員長 今のは、それは何ですか、具体的に。
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○吉岡 委員 前にもらった、何だっけ。これは議会で配られちゃったかな。
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○高野 委員長 ちょっと休憩します。
(10時15分休憩 10時27分再開)
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○高野 委員長 では、再開します。
ただいま、民主党の飯野委員さんからと共産党の吉岡委員さんからそれぞれ、資料を2点ほど出されまして、お配りさせていただきましたけれども、前回の経過がありますので、それぞれの会派の委員さんのほうから一定のお考えをお聞かせいただいて、そして議論を進めていきたいと思いますので、特に、どこからということは申し上げませんので、よろしくお願いします。
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○納所 委員 6点、以前にも披露したことがあると思うんですけど、6点の政治倫理基準というのを考えておりまして、1点目が不正疑惑行為の自粛、それから2点目が地位利用の金品授受の禁止、3点目が公共工事の推薦・紹介の禁止、4点目が行政への不当介入の禁止、5点目が職員採用のあっせんの禁止、6点目が企業献金の受領の自粛。
以上6点を基準として考えてまいったところでございます。
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○高野 委員長 はい。そのほかの方、いかがですか。
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○石川[敦] 委員 ネット鎌倉としては、今、納所委員がおっしゃったものと全く同じ6点を考えてまいりました。文言が若干違うだけなので、読み上げなくてもよろしいかと思います。
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○久坂 委員 先ほどいただいた飯野委員のベースで何番、何番と。私もちょっと文言が違うんですけど、それで申し上げたいと思います。
1番、地位利用の金品授受禁止と、2番の公共工事の口きき、3番の職員の採用・昇進、4番の職員の職務執行への不当介入と7番の一般条項。うちの会派はこちらの5点を考えておりました。
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○安川 委員 鎌倉無所属の会としては、提案会派でもありますけれども、あくまでも理念的な部分をうたうものとして、この葉山のほうの議会の条例を参考に考えているということで、ここでは、ちょうど6点、葉山のほうでも挙げていたんですけれども、それは今、各会派の方が言われたこととほぼ同じようなもので、とにかくそういったものを、何か疑念を持たれたときにその説明責任を果たしていくということで、公明正大な議員活動をしていくといった理念が、きちっとした条例を望んでおります。
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○伊東 委員 前回も申し上げたんですけど、条例化する意味があるのかなという点で疑問を持っております。その立場は変わらないです。
今、何点か各会派から挙げられておりますけれども、もしこの要件を満たしていれば、明らかに法律違反じゃないかなと思われるものも入っていますし、それをわざわざ条例化する必要があるのか。
それからもう一つ、そういった疑念を持たれたときの問題なんだと。倫理とはそういうことなんだということであるとするならば、非常にその定義そのものが明確でなくなりますので、そうすると、あとはさっき安川委員からお話があったように、あとは説明責任の問題。だから、疑念を持たれたら説明しなければならないということになっていきますので、そうすると、その疑念とは一体何ぞやと。いわば、おかしいんじゃないの、確かな確証もなしにおかしいんじゃないのと言われたら説明しなきゃならないという、その繰り返しが起こることを非常に私は危惧しておりますので、その辺については非常に慎重になる必要があるんじゃないか。今、何点か具体的な提案がありましたので、それに対して私どもの会派はそういうことで慎重に扱ってほしいと。この点の意見は、今までと一緒です。
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○高野 委員長 そうすると、今6点ありますけど、飯野委員さんのところと、具体的に1点目のところが少し違いますかね。
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○納所 委員 そうですね。不正疑惑行為の自粛。
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○高野 委員長 不正疑惑行為。
あとは、表現の違いはあるにしても、重なっている面があったという認識でよかったですか。
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○納所 委員 そうですね。
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○高野 委員長 ということで、それぞれの会派から、委員さんから意見をいただきましたが、項目としては、飯野委員さんから出された7項目に、今、納所委員さんから出された不正疑惑行為の自粛というような、これも飯野委員さんの7項目めと、表現はちょっと違いますけど、似たようなことなんですかね。不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと、ここと関連しますから、7項目ないし8項目という形になろうかと思いますが。
前回からも議論がありますように、今、伊東委員さんからもありましたように、やはり慎重に考えるべきではないかという御意見も、前回からもその議論もしておりますから、そのあたりとの関係で、こういう基準と。
まだ条例にする、しないという、ちょっと今基準としてまとめていくといいますか、前回確認しておりますのは、基準をつくる、つくらない、もしくは条例までやる、やらないということは、最終的には一定の結論は出していく必要があるんですけれども、提案会派も改めて今回ございますので。同時に、そのことも当然かかわってきますが、どちらにしても一定の、当委員会として合意できる範囲で、倫理についての取りまとめはしていく必要はあるということです、考え方として。
そういう前提といいますか、そういうことを踏まえて、きょう、今、皆さんから出していただいたので、これらの項目をまさに今出していただきましたから、どのような形でやっていくのか、または内容についても、このままではどうなのかということも含めて、ちょっと議論を進めていただきたいなというふうに思うんです。
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○納所 委員 その政治倫理基準を、合意点を見つけて基準化するとしたとして、例えば、明文化するのか、決議にするのか、条例化するのかというようなところがあるんですけれども、その先のことまで当然視野に入れていかなければいけないと。調査をする必要が出てきた場合どうするのか。例えば、政治倫理基準に違反するような事例が起こった場合に、じゃあ、どうするのか。審査会を持つのか、それから問責制度を設けるのかというような調査活動のところまである程度視野に入れておかないと、単なる基準、飾りの基準というとあれですけれども、それをつくっただけで終わってしまうのではないか。ですから、これは明文化する必要があるのかどうかという議論も大事でございますし、条例化するのかという議論も当然大事だと思いますが、基準を設けてその先どうするのかというところまで視野に入れておかないといけない。ここにおいて、つまり提案会派からどういったものをつくりたいのかというような形がもう少し明確になっていたほうが議論しやすいんじゃないかと思います。
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○高野 委員長 今、その先の話でありますとか、何のためにそういう基準をつくるのかというような話もございましたけれども、そことのかかわりで、慎重な議論をという御意見も一方で出ているということなんですが。ある程度こういう中身をというのは出てきましたので、どんなふうにこれを扱うのかといいますか、まさに。
そうすると、どういうふうに、条例にするのか、今、納所委員さんが言われたように決議でとどめるのか、それすらもどうなのかという意見もあるかもしれませんが、どういうふうにこれを。これというまだ決まった形はありませんけれども、今出されたような中身を何らかの形にしていくのであれば、その何らかの形をどういうふうにしていくのかについても、もう少し皆さんから、納所さんから今一定の議論、問題提起もありましたが。
ちょっとお考えを議論いただきたいと思うんですが。
休憩します。
(10時42分休憩 11時38分再開)
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○高野 委員長 再開をします。
本日は、大分、休憩中の御議論をいただいて、ありがとうございました。
休憩中に、そもそも倫理の基準ということの、どこまでを基準としてやるべきなのかという議論もいただきました。
それから、それぞれの、今大きく7点ほど、民主党の飯野委員さんから出していただいた資料や各会派の皆さんから出していただいた項目、共通する項目が多かったと思います。それに対して、みらいの伊東委員さんから、やはり議論を深める立場からの一定の御指摘もいただきまして、一つ一つの項目についての地位の利用でありますとか、人事への関与でありますとか、政治的または道義的批判を受けるおそれがあるとはどういうことなのかとかと、そういうようなことについての議論を深めていただきましたので、またどこを見据えて議論をすべきかと。条例化を見据えるのか、そのほか、どこまでいわゆる政治倫理の基準というのをどういうところが扱えばいいのかということについての考え方についての議論も今休憩中にいただきましたので、次回は、きょういただいた議論や項目をもとに、もう少し一つ一つの倫理の基準について詰めた議論をいただくと。答申に盛り込んでいくのかどうかですね。例えば盛り込んでいく場合にも、もっとこういうふうな整理をしたほうがいい、課題があるということも含めて議論をいただきたいと思います。
その中で、今、伊東委員さんから、2番目の公共工事の請負等の口きき禁止というところで、先日、総務常任委員会で視察に行った大阪府和泉市の口ききにかかわる条例についての資料をいただいて議論をしたいという申し出がございましたので、そのようにいたしたいと思います。ですので、次回以降、一つ一つの政治倫理基準について議論を深め、一定の結論を出していくような形でよろしくお願いしたいと思います。
そして、その後に、どういうふうにこれを最終的に扱うのかというような形で、一定の合意形成を図って全体をまとめていくという、少しそういう道筋でやっていきたいと思いますので、きょう出された意見について、少しお考えがまとまれば、ペーパーでもいいですし、ペーパーでなくてもいいんですが、少しまたそれを持ち寄って議論していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
何かございますか。ちょっと今、私なりのまとめ方をしてしまったんですが、よろしいですか。
(「はい」の声あり)
ありがとうございました。
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2 次回の開催について
休憩を挟んで協議した結果、次回は1月11日(火)午前10時から、次々回は1月18日(火)午後2時から、いずれも議会第1委員会室で開催することを確認した。
以上で本日は閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成22年12月24日
議会運営委員長
委 員
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