平成22年観光厚生常任委員会
7月15日
○議事日程  
平成22年 7月15日観光厚生常任委員会

観光厚生常任委員会会議録
〇日時
平成22年7月15日(木) 10時00分開会 10時46分閉会(会議時間 0時間23分)
〇場所
議会第1委員会室
〇出席委員
久坂委員長、吉岡副委員長、長嶋、西岡、飯野、渡邊、三宅の各委員
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
讓原局長、小島次長、成沢議事調査担当担当係長、窪寺担当書記
〇本日審査した案件
1 山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設について
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○久坂 委員長  おはようございます。それでは、観光厚生常任委員会を開会させていただきます。
 最初に会議録署名委員の指名を行います。委員会条例第24条第1項の規定により、本日の会議録署名委員を指名いたします。飯野眞毅委員にお願いいたします。
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○久坂 委員長  それでは、本日の審査日程ですが、お手元に配付させていただいたとおりでよろしいでしょうか。
                  (「はい」の声あり)
 確認しました。
 それでは、資料の配付につきまして、事務局からお願いいたします。
 
○事務局  それでは、前回の委員会の中で、飯野委員から参考人の招致という話がありましたけれども、具体的な質問項目などを書かれた資料のほうが飯野議員から提出がありました。机上に配付しておりますので、確認をお願いいたします。
 
○久坂 委員長  皆さんお手元にございますか。よろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 確認させていただきます。
   ───────── 〇 ────────────────── 〇 ─────────
 
○久坂 委員長  それでは、日程第1「山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設について」ですが、まず、飯野委員から提出資料の内容について御説明いただくという形でよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 それでは、お願いいたします。
 
○飯野 委員  おはようございます。それでは、配付した資料及び横須賀市の実験プラントに携わった会社のことについても御説明したいと思います。
 まず、参考人招致についてということで、お配りした資料なんですが、1の案件は記載のとおりです。参考人としてお呼びすべきだと私が思っているのが、横須賀市環境部の環境管理課の職員の方。この方は生ごみ、バイオマスの実験に携わっている方でございます。
 それで、目的が、「横須賀市三浦市ごみ処理広域化基本計画」における生ごみ焼却施設について、平成22年度の第1回横須賀市議会定例会の廃棄物処理等特別委員会で議題となった「施設検討及び生ごみ資源化(生ごみバイオガス)の再考察について」という議題があったのですけれども、そのうちの「生ごみ資源化(生ごみバイオガス化)」についての議論の経過と結論について、市議会では、中間報告として断念したというのが、神奈川新聞のインターネット版のニュースに出ているのですが、そのことについて、市議会として知っておく必要があるのではないかと思いまして、御意見をさせていただいております。
 具体的な質問の項目としては、まず一つ目が、この特別委員会では非常に多く視察に行っているということが議事録の中で記載がありました。具体的にどれくらい視察に行かれたのかですとか、あとそのときの特別委員会の委員の方、いろんな見解があったと思うのですけど、そういう見解はどうだったのかということをちょっと聞ければと思って記載しました。
 それと二つ目が、3月30日に中間報告ということで、導入の取りやめを求める中間報告ということを提言しているのですけれども、新聞報道では、バイオガス化の施設を本格稼働している自治体がないと。本市規模で、導入、稼働している自治体はないと。また、実証実験というのが、実用施設の10分の1規模、確か2万トンだったと思うんですが、それを実際には20万トンの生ごみを処理するということで、安定稼働に疑問があると。それと施設の建設費、維持費などについて比較に疑問があるという問題点が挙げられています。
 それぞれの項目について、他の自治体の導入がないとなぜやめるべきかという結論に至ったのかということと、10分の1規模の実証実験だと安定稼働がなぜ疑問なのかという結論に至ったのかと。それと施設の建設費、維持費の比較はどのような疑問があったのかということをぜひお聞きしたいと思います。
 それと、これらの提言があった後に、現在、横須賀市ではどのような対応を行っているかというようなことをお聞きしたいということで、書類をつくらせていただきました。ぜひ、議論のほど、よろしくお願いいたします。
 それと、あと実際に実証実験をしていたプラントメーカーなんですが、これとは別な案件で談合事件があって、公共事業から一切撤退しているそうなんです。そういう点で、ちょっと今はそういう公共施設、公共事業等を行ってないんで、ちょっと意見を聞いたりするのは難しいのかなということを私はお聞きしたものですから、プラントメーカーは呼べないかなと思いまして、書類はつくっておりません。
 以上でございます。
 
○久坂 委員長  ありがとうございました。
 それでは、今、御説明いただきました飯野委員の内容につきまして、何か御質問や御意見をいただきたいと思うんですけれども。
 
○三宅 委員  横須賀市では、今、検討委員会を立ち上げていらっしゃって、2回の会議が終わった。私もちょっと資料をちょうだいしたんですけれど、3回目が7月の終わりごろに予定されているようなんですが、今、飯野委員がおっしゃったように、建設費とか維持管理費などに少し問題があるんじゃないかという、そういう中間報告がなされているわけですけれど、そもそも鎌倉市がやろうとしている下水汚泥と生ごみとの混合処理の施設と横須賀方式というのは全然やり方が違っていて、まず、そのスタートの時点が違いますので、ここに横須賀の失敗を鎌倉市に反映できるというか、そういうことはないのではないかなと思うんですが。それよりも、前に横須賀市の職員にここに来ていただいて、それでうまくいかなかったことをお聞きするというのは、まだはっきりと結論が出ていないという、あちらの状況もあるので、それはどうなのだろうって思うのが一つと。
 鎌倉市は、この山崎のバイオマスの施設を、今まで経緯があって、進めていこうという方針でやってきているわけなんですが、それで市長がおかわりになって、一からやり直しということをおっしゃっているわけですけれど、でも、事務的には粛々と進めていくと。予算もつけて進められているわけなので、その鎌倉の方針自体も、市長のお気持ちがちょっと安定していないので、不確かという状況の中で、この横須賀のことを聞いても、鎌倉が何を考えているんだろうということを外に向けて明らかにしてしまうということ自体も、私はどうなのかって思っています。まず、市長が、こういう方針でいくんだということを明らかにされて、それからの話ではないのかなという気がします。今はその状況を静観したいというのがあります。
 参考人としてお呼びするというのは、やっぱりとても重要なことなので、今、飯野委員がおっしゃったようなことは、こちらから出向いて横須賀の職員に聞いてくれば、私は済む問題ではないかと思っています。
 
○吉岡 副委員長  要するにバイオガス施設についての、横須賀では導入にいろいろクレームというんですか、がついたということで、それを学びたいということのようなんですが、今、三宅さんがおっしゃったように、前提条件そのものが、施設そのものでちょっと違うのかなと思うんです。私もずっと経過的にはいろいろかかわってましたので、わかるんですが、今回のところでは、横須賀で中間報告が出されてますし、その文書を見て、判断してもらってもいいのかなと思うんで、できれば、私も持っていますけれども、ほかの方にも見ていただいて、呼ぶか呼ばないかを含めての判断の一つの材料としていただいたらどうかと思うんで、印刷していただけたらと思うんですけど、どうですか、資料として。
 
○久坂 委員長  ただいま吉岡副委員長から御提案ありましたけれど、その資料を焼いていただいて、皆さんに配付するということでよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 休憩します。
              (10時10分休憩   10時17分再開)
 
○久坂 委員長  では、再開いたします。
 それでは、ただいま吉岡副委員長からいただきました資料、皆さんのお手元に届いていると思いますが、よろしいですね。
 説明をお願いいたします。
 
○吉岡 副委員長  この中で1ページのところに、まず最初に、ここの実験そのものが、バイオガス化と焼却を組み合わせた施設ということで、鎌倉市の場合は、生ごみを分別するということで、そこら辺がまず違う。前提が違うんですよね。
 だから、その辺では、最初のごみの焼却、広域に向けて4市1町でいろいろ分担してやろうと言っていたのが、16年の3月に、横須賀・三浦ブロックごみ処理広域化基本構想素案の中で、生ごみ処理の問題について、ここの段階で、横須賀市、三浦市、葉山町は、生ごみを含む可燃ごみを対象ということで、分別しないということで、そういう施設の実証実験ということでやっていたんですね。
 鎌倉市と逗子市は、生ごみだけを対象、分別してやるということで、そこら辺がまず全然違っているということで、ですから、処理の施設そのものも10分の1といっても、実際、前処理施設とか、焼却とか、そういうところの規模も全然前提状況が違っているということですよね。
 だから、そういう点で、今回、私もずっと調べてみますと、横須賀は、果たして費用対効果で、1回分別しないで焼却、いわゆる燃えるごみをそのまま機械にかけて、それで生ごみだけを取り出すというやり方で、あとの部分については焼却するという大きな施設なわけですね。
 だから、その辺で、実際には施設建設や維持・管理などについて、どうなのかという疑問があって、今、検討されているのは、これ新しく、先ほども三宅委員がおっしゃったように、4月から新ごみ処理施設検討委員会というのが始まっているんですけれど、そこでは燃やすごみと生ごみをセットにする、焼却をセットにするやり方と、焼却だけという二つの方式がどうなのかって今検討が始まっているという段階ですね。鎌倉市とやり方も違うし、そういうことでは、比べるという点でも、ちょっと前提が違うんではないかと思いますし、実際には、横須賀での状況というのは、お調べになりたければ直接行かれてやってもいいのかなと。委員会としてやるということではどうなのかと思います。
 
○久坂 委員長  ほかに御意見、御質問はございますか。
 
○飯野 委員  私もちょっと横須賀市に多少話は聞いてきたので、今言われた施設建設費及び維持費、特に今回、横須賀市で問題になっているのは、建設費のことが問題になっていまして、横須賀市が議会に提示した資料というのが、焼却施設だけをつくった場合と、焼却施設と生ごみバイオの施設をつくった場合、その比較が出ているんですよ。その比較で、横須賀市の試算では、生ごみバイオと焼却施設を組み合わせたほうが安いですよという報告になっているんですが、委員会で検討して、いろいろ調べてみると、どうも焼却施設だけのほうが安いんじゃないかというような話が出ていまして、それは三宅委員が先ほど言われた施設の検討委員会、学識経験者で検討されているんですけれども、吉田雄人市長は、フラットな考え方で見直すようにということで、結論については、焼却のほうが安上がりになるんじゃないのかなというような報告が出そうだということを聞いています。
 それから、前提が違うというのは確かにそのとおりなんですが、ただ、横須賀市の廃棄物検討委員会の議事録を見ていると、例えば、トロンメル選別機という、ぐるぐる回って選別するのがあるんですが、2トンの場合、10分の1なので、それをそのまま大きくした場合、本当にそれがちゃんと動くのかというのが、なかなかちょっと疑問があったりですとか、あとは結局、生ごみを発酵させるのに施設が10倍になったときに、本当にちゃんと発酵するのかと。メタンというのは嫌気性、空気、酸素に触れるとうまく作用しない、非常に難しい施設なので、そういう点で10倍にしたらどうなのかということが問題になっている。そういうことで、実際になかなか難しいんじゃないのかなというふうな話を私はちょっといろいろ議事録を読んだりとか、話を聞いた中で、そういうのを知りましたので、一応申し上げたいと思います。
 
○久坂 委員長  ほかに意見ございますか。
 
○渡邊 委員  基本的なことで、さっき吉岡副委員長のおっしゃった、生ごみとはなから分別するという方式は、それはいつごろからそうなったんですか。
 
○吉岡 副委員長  細かなことまでは申しわけないですけど、少なくとも鎌倉市のほうでは、焼却するごみを減らそうということでずっとやってきていて、だから、なるべくなら、要するに燃やすごみを減らそうということの中でやってきていて、だから、検討の関係でも、細かなところは別としても15年11月ぐらいから、鎌倉市でごみ処理のあり方について、ずっと審議会が行われているんですよね。確か15年の11月から16年の12月までは、ずっと小委員会ということで、生環審と減量審が小委員会をつくって、いわゆる普通の審議会の中の専門委員をまた選んでやったりしていた。その中でも、分別していこうっていう方向で、その分別の中身も、植木剪定材とプラスチックと生ごみと、もう一つ何だったかな、幾つかあって、それをどうやったら分別して資源化できるかって検討していて、生ごみも、最初にバイオガス化って結論が出ていたんではなくて、堆肥化、炭化、肥料化、飼料化とかあるわけですれど、その中で何が鎌倉市にとってふさわしいかということもずっと検討されていて、それで、最後に19年の1月ですか、そのときにバイオガス化がふさわしいと、たしか結論が生環審のあれで出てたと思うんですね。ですから、その間はずっと、鎌倉市のスタンスとしては燃やすごみは全部分別、資源化していこうという方向で、ずっと進んできたんですよ。
 それから、既に16年のごみ処理広域化基本構想の中でも2グループに分かれていたんですよ。その中では、既に生ごみの資源化施設ということは検討材料の中に入っていて、そのうちの一つが、生ごみを含む可燃ごみも対象、だから分別しないという方向のグループと分別するというグループに分かれたんです。その分別しないという、今の横須賀方式というんですか、横須賀、三浦、葉山で最初は1グループということになっていて、生ごみだけ対象、分別しましょうよというのが鎌倉市と逗子ということ。そこからずっと出発して、その後また横須賀、三浦、葉山の中で葉山が抜けたり、いろいろしていますけどね。
 
○渡邊 委員  生ごみだけ分別するというふうなことを選んだ理由というのは何ですか。例えば植木剪定材とか。
 
○久坂 委員長  一たん休憩します。
              (10時26分休憩   10時42分再開)
 
○久坂 委員長  再開させていただきます。
 ただいま、皆さんの御意見を伺いまして、休憩中の御議論もあったんですけれども、今回、参考人の招致につきましては、委員会としてなかなか意見もそろわないことがございまして、今回お呼びしないということを確認させていただきます。
 なお、議論の中でございました、そうはいいましても他自治体の情報ですとか、状況を知るために出向くのはいいんじゃないかという御意見もありましたので、そこにつきまして、何か場所ですとか、どういう形でという御意見があれば、伺いたいと思いますが、どうでしょうか。
 
○三宅 委員  飯野委員がおっしゃっていた横須賀、そして、休憩中に西岡さんがお話しされた新しくやろうとしている藤沢、ここは近隣でもあるし、私もぜひ伺って、お話を聞きたいと思います。もう行かれた方もありますので、個人的に伺うということなんですが、委員会としてではなくてね。そこは飯野委員、もしよろしければ呼びかけていただいたら、御一緒させていただきたいと思います。
 
○飯野 委員  わかりました。
 
○久坂 委員長  という三宅委員の御意見がございましたけれども、皆様もそういった形式で御賛同という形で確認させていただいてよろしいですか。
                  (「はい」の声あり)
 わかりました。
 
○長嶋 委員  済みません。私、懸念事項ということで、出させていただいた項目の回答をいただきまして、これは拝見して、私もきょうに至るまで、いろいろまた調べてやらせていただきました。
 私の出している項目に対する回答は、それなりの一定の理解を得られる中身であったことは確認できました。特にこのロータスプロジェクトですね、いわゆる国土交通省のやっている。それの技術評価の証明がされているということで、実証実験を行う必要はないということも書いてあるのですけど、一応私の出している技術的な懸念ということは、御回答いただいた中では一定の理解は得られたということです。あとは、そういう安全なものであるということは、環境部のほうで担保をしていただきましたので。
 
○久坂 委員長  わかりました。
 それでは、本日の委員会を閉会いたします。お疲れさまでございました。
 以上で本日は閉会した。


 以上は、会議録の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。

   平成22年7月15日

              観光厚生常任委員長

                    委 員