○議事日程
平成22年 6月定例会
鎌倉市議会6月定例会会議録(3)
平成22年6月11日(金曜日)
〇出席議員 27名
1番 千 一 議員
2番 安 川 健 人 議員
3番 長 嶋 竜 弘 議員
4番 赤 松 正 博 議員
5番 山 田 直 人 議員
6番 中 澤 克 之 議員
7番 西 岡 幸 子 議員
8番 石 川 敦 子 議員
9番 飯 野 眞 毅 議員
10番 渡 辺 隆 議員
11番 久 坂 くにえ 議員
12番 高 橋 浩 司 議員
13番 高 野 洋 一 議員
14番 池 田 実 議員
15番 渡 邊 昌一郎 議員
16番 納 所 輝 次 議員
17番 三 宅 真 里 議員
18番 太 田 治 代 議員
19番 岡 田 和 則 議員
20番 早稲田 夕 季 議員
21番 中 村 聡一郎 議員
22番 吉 岡 和 江 議員
23番 小田嶋 敏 浩 議員
24番 前 川 綾 子 議員
25番 伊 東 正 博 議員
26番 大 石 和 久 議員
27番 石 川 寿 美 議員
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〇欠席議員 1名
28番 松 中 健 治 議員
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〇議会事務局出席者
事務局長 讓 原 準
次長 小 島 俊 昭
次長補佐 原 田 哲 朗
議事調査担当担当係長 成 沢 仁 詩
議事調査担当担当係長 谷 川 宏
書記 木 田 千 尋
書記 窪 寺 巌
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〇理事者側説明者
番外 1 番 松 尾 崇 市長
番外 2 番 兵 藤 芳 朗 副市長
番外 5 番 瀧 澤 由 人 経営企画部長
番外 6 番 島 田 正 樹 世界遺産登録推進担当部長
番外 8 番 小 村 亮 一 総務部長
番外 11 番 佐 藤 尚 之 こどもみらい部長
番外 12 番 石 井 和 子 健康福祉部長
番外 15 番 土 屋 志 郎 景観部長
番外 17 番 山 内 廣 行 都市整備部長
番外 18 番 高 橋 洋 拠点整備部長
番外 19 番 畑 光 則 消防長
番外 20 番 熊 代 徳 彦 教育長
番外 22 番 植 松 芳 子 生涯学習部長
番外 7 番 生涯学習推進担当担当部長
番外 59 番 宮 田 好 朗 選挙管理委員会事務局長
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〇議事日程
鎌倉市議会6月定例会議事日程(3)
平成22年6月11日 午前10時開議
1 一般質問
2 報告第1号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る ┐
専決処分の報告について │
報告第2号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る │
専決処分の報告について │
報告第3号 道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の │
額の決定に係る専決処分の報告について │
│ 市 長 提 出
報告第4号 継続費の逓次繰越しについて │
報告第5号 繰越明許費について │
報告第6号 繰越明許費について │
報告第7号 事故繰越しについて ┘
3 議案第1号 鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処 ┐
分の承認について │
議案第2号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関す │
る専決処分の承認について │
議案第3号 鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関す │ 同 上
る専決処分の承認について │
議案第4号 平成21年度鎌倉市一般会計補正予算に関する専決処分の承認 │
について │
議案第5号 平成21年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算に関す │
る専決処分の承認について ┘
4 議案第6号 市道路線の廃止について ┐
│ 市 長 提 出
議案第7号 市道路線の認定について ┘
5 議案第8号 工事請負契約の締結について 同 上
6 議案第12号 建設工事委託に関する基本協定の締結について ┐
│ 同 上
議案第13号 改築工事委託に関する基本協定の締結について ┘
7 議案第9号 交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定につい 同 上
て
8 議案第10号 あおぞら園業務に起因する事故による市の義務に属する損害 同 上
賠償の額の決定について
9 議案第11号 緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の 同 上
額の決定について
10 議案第14号 鎌倉市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 ┐
の制定について │ 同 上
議案第16号 鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について ┘
11 議案第15号 鎌倉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について 同 上
12 議案第17号 平成22年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号) 同 上
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〇本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
(出席議員 27名)
(10時00分 開議)
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○議長(赤松正博議員) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。23番 小田嶋敏浩議員、24番 前川綾子議員、25番 伊東正博議員にお願いいたします。
なお、本日の会議に欠席の届け出がありますので、局長から報告させます。
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○讓原準 事務局長 松中健治議員から病気のため欠席する旨の届け出がございましたので、御報告いたします。
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○議長(赤松正博議員) ただいまの報告に御質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
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○議長(赤松正博議員) ここで申し上げます。この際、副市長から特に発言を求められておりますので、これを許可いたします。
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○兵藤芳朗 副市長 答弁の訂正をお願いしたいと思います。昨日開催されました本会議におけます飯野眞毅議員の一般質問におきまして、廃棄物処理にかかるコストについての質問に対し、環境部長から人件費を2億2,876万円と答弁いたしましたが、これは一般職のみの人件費であり、収集運搬等を含めました人件費の総額は16億4,796万5,000円でありました。訂正をさせていただきたいと思います。御理解を賜りますよう釈明をさせていただきます。
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○議長(赤松正博議員) 以上で副市長の釈明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) 日程第1「一般質問」を昨日に引き続き行います。
まず、岡田和則議員の発言を許可いたします。
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○19番(岡田和則議員) おはようございます。それでは一般質問をさせていただきます。1、2とございまして、一つは職員の給与のこと、それから二つ目は大船のまちづくりのことというような、大きくくくってさせていただきます。
早速ですけれども、前置きはやめまして早速やらせていただきたいと思いますが。過日ですね、職員給与で私も昨年末ぐらいからずっといろいろ調べさせてもらってたんですけども、順位とかそういうのは余り無頓着にやってたんですけども、2010年5月23日のサンデー毎日、雑誌なんですが、この週刊誌にですね、あれっというような記事が載ってございました。
129ページの表7というところで地方公務員平均給与月額ベストテンという、ここ載ってましてね。トップに鎌倉市ということで書いてまして、あれっ、1番かなということで、まあ2番目が多摩ということで載っておりまして、あれっということを気づきました。これは、自治体お得度ランキングというようなタイトルで、そういう中の記事の一文でございます。それで、こんなことが指摘されておりました。短い文なので、読ませていただきたいなと、こんなふうに思っております。
表7といったのは、今さっき言ったとおりナンバーワンが鎌倉市ということなんですが、表7は、地方公務員の給与水準が高い自治体ランキング。サラリーマン市民が多く、税収が安定している首都圏の郊外都市が多い。東京都多摩市は08年に全国1位でマスコミ取材が殺到し、市長選の争点にもなったと。かなり、まあ、争点になったということですね。
で、1970年代の多摩ニュータウンの入居に伴い多数の職員を採用したため、40代、50代が多く、平均給与が高くなりましたと。08年は組織改変の影響で、時間外手当がかさんだ面もございますねという、同市の人事課の職員のコメントがございます。
その後、年度に応じて昇級する制度を廃止するなどして、全国一の高給自治体の座は神奈川県鎌倉市に譲り渡したと。こんな一文がございまして、かなり言い方的に皮肉も交えて言っているなと、こんなふうに思いました。
そんなことがございまして、そういえば鎌倉市、その前は全国2位だったなと。だから2位が1位になったというようなことがございまして、この質問をやるに当たりましてですね、私も知人の職員の何人かの皆さんに御意見とか意見交換もさせていただきました。その中で正直残念だなというふうに私一つ思ったのは、わからないわけでもないですけど、残念だなというふうに思ったのは、岡ちゃん、職員いじめるなよと、士気が下がるよというようなことを言われました。確かにそうかもわかりません。
ただ、そのとき私も言ったんですけども、わからんわけじゃないけども、じゃあ日本一の行政をやっているのかと。やっているんだったら、まあいろいろ考え方あるでしょうと。だけどこの間、さまざまなことで不祥事も起こったじゃないかと。で、そういった中で威張れないよと。ちょっと違うんじゃないかというようなことで、私もよく知っている友人ですから悪口は言いたくはございませんけども、ちょっと認識が違うなということで、自分としては本当に悲しいなという気持ちになりました。ちょっと私は違うなというふうに思っております。
それで、それはそれとしてですね。こういった事実がございますので、この全国1位という、こういった結果ですね、これをどういうふうに認識しているのか、とらえているのかということで、感想も交えて担当部長さんのほうにお聞きしたいなと、こんなふうに思います。よろしくお願いします。
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○小村亮一 総務部長 今、御紹介いただきましたサンデー毎日の記事でございますけれども、これは総務省による平成21年度地方公務員給与実態調査、これに基づいてこの表をつくっているものと思われます。この実態調査でございますけれども、全国の自治体を対象といたしまして、全職員の昨年4月分の給料、それから超過勤務手当などの諸手当の支給額を調査いたしまして、職員1人当たりの平均給与額を算出し、公表しているものでございます。
昨年の4月時点で鎌倉市が第1位であったということでございまして、給与を押し上げる幾つかの要因というのは考えられますけれども、本市の職員給与は高い水準にあるというふうに認識をしております。その後、住居手当あるいはその超過勤務手当、超過勤務のですね、抑制をしてきたところでございますけれども、今後も国家公務員、他の自治体職員、それと民間事業所との均衡を考え、給与の適正化に改めて努めていきたいというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) 本当に頑張ってもらいたいというか。一昨年が2位で、昨年がトップということですから、その基本姿勢はいいんですけれども、かなりここで決断というか思い切った気持ちでやっていかないと、今までどおりですとやっぱりトップを維持するのかなというような感じもします。
給与というのは今申し上げましたけど、給料プラス諸手当ということだと思うんですけども。給料のところは私も調べたんですけども、平成21年、上位50位というのを調べました。鎌倉市はですね、47番目でしたね。平均年齢が44.6歳、35万3,500円と。これは総務省の資料なんですけども、ここでは給料そのものはトップではないと。
だけど先ほど申し上げましたように、給料と諸手当で給与ということになってますから、ここは少し抑えがきいてるのかなというふうにも思っておりますけれども、今度、神奈川県で見るとやっぱり今度は高いんですよ、意外と。この給料もちょっと高いんですね。だからそこら辺もきちっと見てほしいなって思います。
それからもう一つは、その一方の諸手当の部分でやっぱりトップで、ここも幾つかお話を聞く中でいろいろと私お聞きしました。何で高いんだろうと。これはだれとは言いませんけども、いやあ、平均年齢が高いから岡ちゃん、高いんだよと、ある人は言いました。ある人は、いやいやと、選挙があったから高いんだよと、こういうことも言われました。
僕もそうかなと思うわけで、そんなことを思ったんですが、だけどちょっと調べてみましたらですね、ちょっと違うんですね。東京都の多摩市、これは平均年齢、うちは44.6歳、多摩は46.1歳、これ諸手当が低いんですよ。鎌倉の場合は16万5,406円、比べて多摩は46.1歳なんだけど13万4,007円。これはつくってますけど、そういうとこはたくさんありますよ。45.2歳、46.4歳、45.7歳、46.5歳。平均年齢が鎌倉市よりも高いのに、そうやってやってるんです。低いとこはたくさんあると。したがって、平均年齢が高いから岡ちゃん、高いんだよという論拠は、私は崩れると思うんですね。
もう一つは、市会議員選挙があったということ言われて、あれっ、そうかなと、そのときも思ったんですけども。これも申しわけないんですけども、ことしの、すぐ忘れちゃうんですね、もうね、年とっちゃったから忘れちゃうのはやっぱり年かな、自分はって、もう本当、自分が嫌になるんですが、平成22年の鎌倉市一般会計予算に関する説明書、これの後ろのところ、135ページのところにですね、一般職の総括という、これでいろいろその当時勉強させてもらって、もう忘れてたんですね。
これで選挙は平成22年度、選挙2回、6,000万。平成21年度、選挙3回、3,000万掛け3とか書いてあるんです。赤で自分で書いてるんですけど。ああ、大体じゃあ3,000万ぐらいだなと。じゃあ1,400で割って、割り直して全部落としちゃったらそんな高くなるのかと。高くなりません。そうすると二つの論拠、つまり平均年齢が高いということと、市会議員があったから高くなったんだよというのは、これは違うねというふうに思いました。
私自身がちょっと悲しいなと思うのは、そういう外的要因にね、年齢が高いとかいう外的要因じゃなくて、給与体系そのものの中に矛盾があるんじゃないかって、私ちょっと思ってるんですよね。その中からやっぱり変えていかないとどうにもならないんじゃないか、という感じはちょっとしてます。
そうはいっても、話は先に進めていきますけど、昨年の12月に住居手当、たしか12月だったと思ったんですが2月議会だったらごめんなさい、訂正しますけども、住居手当下げましたよね。これが、持ち家は住居手当2万4,700円が、市内だと1万9,600円。持ち家の住居手当、市外だと2万4,700円が1万7,600円。親と同居5,100円、廃止と。で、これはいいですよというふうになったんですが、議会も下げてくれよというふうなことで同意したんですが。まだまだですね、県は6,300円で国が2,500円とか、こういうこともございまして、この持ち家もちょっと調べてみました。
借家についてはですね、湘南各市、神奈川県調べて、まあこんなもんかなと、余り出っこみ引っ込みありません。ところがやはり住居手当のところでそれ以外のところでですね、神奈川県の中ではこれもういいですけども、断トツですね、断トツ。話にならない、一目瞭然。これ、まあ表持ってますけど、きょうはみんな、同僚の皆さんにお配りしてませんから、ここからお見せするようなことしませんけども、断トツです。
それからいやいや、岡ちゃんということもあるんですが、日本全国の都市の累計で29団体。こういうことも時々、市の職員さんは言われるんでどうなんだろうと、これも調べてみました。これも断トツ。話にならない。ここら辺は当然、職員の皆さんとの交渉もございますし、いろいろあるだろうから、それはそれなりにやっていってもらわなきゃいけないんですけども、しっかりしてほしいなというふうに思ってます。
そこら辺の、ただこれだけじゃございませんけども、先ほども部長さん申されましたけど、残業のこともございますんですね。その二つやっていきたいというようなことも申されたんですが、まあ、それ以外にもあろうかと思うんですけども。この今2位と1位という中でですね、これは余り名誉なことではないというふうに思ってるんですが、ここでまた、じゃあ何位にするのっていうのもどうかなっていうふうに思うんですけど、2位が1位になるっつうのは結構厳しいですよ。山で例えたらあれですね、富士山、てっぺんですかね。うん、トップ。
で、同僚の議員はっていったら、岡田さん、世界一じゃないのというふうに今言われてちょっと調べてるんですが、日本の公務員は非常に高いというふうに言われてる。いや、そこまで僕は考えてないよということで、今、資料手元にないんですけども。
それにしても、そうなると1位が2位になるっていうことだから、これは並々の決意じゃ厳しいっていう部分でそこら辺は、まあ具体的には言う必要はないにしてもですね、方向性みたいなことをちょっと大まかにちょっと教えてもらいたい。よろしいですか、部長さん。
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○小村亮一 総務部長 議員御指摘のとおりですね、今回の調査で明らかになったというのは、やはり手当のところがかなり高いということだと思います。特にその住居手当が、この調査ですと、この時点では、昨年の4月の時点では平均で2万1,317円と。これが全国1位ということでございました。昨年の12月に、今お話がありましたとおり、住居手当もう引き上げてございますけれども。まずは住居手当でございますが、他市との比較もこれからきちっといたしまして、これについて高い水準にやはりございますので、その適正化も図っていきたいというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) ぜひよろしくお願いしたいと、このように思います。
それからですね、その諸手当の住居の手当のこともあるんですけども、時間外手当、これもちょっと調べさせていただきました。これは、時間外手当はですね、全国第5位。これもすごいね。1,700数十団体ですからね。その中の5位ですからもう金星ですよ。すげえなと思いましたけども。これは、ことしの4月1日から改正労働基準法、61時間以上が、割り増し金額が1.25から1.5になるということで、昨年も多分、私言ったかなというようなこともあるんですが、61時間以内に抑えてくださいよというふうに申しました。
で、暮れというか正月明けですね、某所でもいろいろと、別に調べてる、探検してるわけじゃございませんけども、夜遅くまで職員の皆さんが残ってやられておりました。それに対して執行部のほうも大変だということで、人員の増ということで対応をしていただいたということも本当に感謝は申し上げております。ただ、原局聞きますと、いや、これじゃあ全然足りないというようなことも申しました。
それから応援の要望がございますので、応援はじゃあどうなんだろうとこう調べてみましたら、応援をやった形跡はないということで、ああ、ちょっとやっぱりね、市民との協働と言ってるんだけど、市役所職員同士の協働がない。それで市民の協働、これは冗談でしょうね。自分たちでやっぱりやらなきゃ、見本を見せなきゃ。そして市民と協働やりましょうと。片一方でずっと言ってきてるんですね、市民との協働やりましょうと、頑張りましょうと。
それは個々の同僚議員だって、僕の知ってる議員だってね、いろんな福祉のことで一生懸命やっている人も、議員さんもおられるし、環境問題で一生懸命やってられる議員さんもおられるし、市民との協働っていうことで一生懸命やられてる議員さんいますよ。
そういったことで我々も、議員も皆一生懸命やってるんだけども、そういったこう何ていうかな、残業のところで自分たちの身内の要望があるにもかかわらずですね、それも活用せず。で、いろんな要因聞きましたよ、一端申し述べてもいいですけど。うちの優秀なやつを外に出すと、おれんとこは暇だなってみんなに見られる。おれんとこは苦しいけどやってもいい。だけどそうやって見られてはかなわんと。そういういろんなことがあるの。だから申しわけないけど出せんと。それもうそういう風土がね、これ問題だと思うんですよ。
もっとやっぱり一生懸命やって、アットホームでずっとやってりゃあいいでしょ。仕事っていうと皆さんはね、8時から5時までやってて、人生の大半がここで暮らすわけです。家族みたいなもんですよ、ある意味。そういった中で、そういうことで何か家の中でぎすぎすして通そうと。ね、夫婦げんかしてるようなもんですよ。うちはまあお母さん強いですからね、夫婦げんかしたら暗くなりますけど、家庭がね。いや、そういうことですよ、本当に。変な言い方じゃありませんよ。だからいいも悪いも、理解も含めて一生懸命やってるわけですから、そこら辺もう少し融通きかせながらやるべきだっていうふうに私思うんですけど。
いろんなそりゃあ要請ありますよ。定員を削減したから行けない要請もある、これもある、あれもある、いろいろ頭抱える。いやあ、苦しいということで多分やられてるんでしょうけど、そこら辺はざっくばらんどうなんですかね。助け合いの精神、気持ち、要請されてないようですけど教えてください、ちょっと。
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○小村亮一 総務部長 時間外の労働のことでございます。その前に申しわけございませんが、先ほどの私、答弁の中で、住居手当、昨年の12月引き上げという言葉を使ってしまいましたが、引き下げでございますので、申しわけございませんでした。
時間外手当のこともですね、削減につきましては、人事管理の一環といたしまして、管理職による超過勤務の事前確認の方法を昨年の12月に制度化をいたしました。この結果、12月から3月までの4カ月間の実績でございますが、前年の同月期と比較いたしまして、約1万4,000時間のマイナスになりました。金額にいたしまして約3,800万円、13%の減という効果が出ております。
今、議員さんからの御指摘もござまして、その応援体制のこともですね、これから例えば選挙の応援ですとか、国勢調査の応援ですとかっていうときは全庁挙げて応援をしておりますが、日常業務につきましてもどういった方法がいいかということを、今後やっぱり検討していきたいというふうに考えております。それと、やはり日常的な業務の見直し、事務事業の精査などによりまして、総合的に超過勤務を削減していきたいというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) それで4月からということで、神奈川県は残業ゼロ作戦とやってるんですが、この実態というのもいろいろ言われてることと中身っていうのはいろいろあるのかなという感じもしないでもないんですけど、それはまあ、それは他市・他県のことですから口を挟みません。ただ、うちは60時間超えないでも頑張るというふうに言われてた。それはお金の面もありますし、まあ、両面ありますよね、金の面と、あと職員の健康管理。これ今後また言いますけども。
そういったのもございますけど、これ4月以降、60時間以上やってる人はいるのかどうか、そこら辺はどうですか。
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○小村亮一 総務部長 ことしの4月でございますけれども、60時間を超える超過勤務を行った職員ですね、7課で33人の職員がおりました。7課33人でございます。昨年の4月と比べますと、昨年の4月では25課85人ということで60時間を超える超過勤務を行いました。それから比べれば大分減っているというふうに感じておりますが、まだ7課33人が60時間以上の超過勤務を行っております。
これは、年度初めによります各種その賦課金の決定事務、あるいは国・県の補助金関係事務、それから県の監査事務等が一定の時期に集中したという、こういった原因もあろうかと思いますけれども、これからもその超勤の削減について、より一層進めていきたいというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) まあ、努力されているということで、それはそれでよろしいのですが。これがですね、ある意味一決なのかどうかわかりませんけども、なし崩しということも考えられないわけじゃないし、今のスピードで13%減というふうになった場合ね、超勤、時間外手当、全国5位と。で、これも押し上げてることになってて、ざっとざっくり私も全体、最後のほうで言いたいなというふうに思ってるんですが、かなり厳しいんじゃないかなと。これやっても、このレベルでは下がりませんよ。もっとドラスチックにやらないと。
もうこれわかります。何ぼ、13%減すりゃいいんだ。足していきゃあいいの。来年何位になるってすぐわかりますよ。出てきますよ、もう私試算してますけど。かなりの気持ちで、今の部長さんのね、僕は否定しておるわけじゃない、それはそれでやってもらわなきゃいけないと。来年もやられますよ、これ。こんなことやってると。だから超勤だけっていうふうには私言いませんよ。いろんなやっぱり多方面、ここでこうちらっと見てもね。例えばいろいろありますよ、通勤のあれだって、何で鎌倉は外の遠い人が多いのかなと、結構高いですね。いろんなのがありますよ、諸制度の中に。
ただ1点だけね、特異なのがあるんですよ。管理職手当、これ断トツに低い。皆さんやる気なくなるよね。これ反対の意味で皮肉を言ってるんですけども。だからやっぱりきちっと組織としてはどんなものかっていうこと考えて、組み立てていかないと。管理職は抵抗できないから減らせばいいと。そこすりゃいいというようなことじゃないと思うんですね。そういう、要するに組織原則を無視したような組織運営なんかありませんよ。
きちっとやっぱりしないと、これぐちゃぐちゃになってきますよ。現に課長になりたくないっていう人、いっぱいふえてるの。課長補佐が残業やったら時給幾らか知ってますか。大体どれぐらいか教えてもらえますか。まあ、いいんですけど、私わかってますから。5,000円以上ですよ。だから課長補佐になって、変な話、課長にならずに、お金だけのことを考えればですよ。だけどそれだけじゃないですね。やっぱりちゃんとそこまで仕事してくれば、次のポストについて責任持とうとやっていくと。もう課長になったほうが安いんだもん。課長補佐で行きます。次長だって言ってますよ、課長補佐のほうが高いもん。
そういう組織つくって頑張ろうなんつって頑張れっこないじゃないの、そんな。僕はね、本当そう思います。高くしろとかそういうことは言ってません。組織はどうあるべきなのか、どうするのかって、やっぱりそういうことをきちっと考えながらやっていただかないと。今、部長さんも言われましたけど、こうやって頑張ってますよと。それは私は認めるし、頑張ってほしいというようにも思ってます。ただ、結果はもう見えてます。この時点で結果は見えてます。そのレベルだと来年も大変なことになります。というふうに思います。
それで残業のところも言いますけどね、今度これですよ。例えば平成20年度、1年間残業トップ、何時間だと思いますか。1,145時間やってる人いる、残業。死んじゃいますよ。それで食堂もないでしょ。夜ね、まあこれ後から言いますから、それ、はしょりますけど、ここでは。金額313万3,321円、残業だけ。これに賞与が二つつく、給料もらう。まあ時間がすごいね、これね。21年度、もっとふえてるんですよ、1,348時間。残業だよ、これ。金額384万7,178円。これ何やってんのっていう感じ。いや本当ですよ、これは。こういうことをやってます。本当にきちっと、まあ、さまざまなところありますけども、きちっとやってほしいなというふうに思ってます。
それから次に行きますけども、疑似渡り制度があるんじゃないかというようなことも、こう言われてましてですね。私もちょっと、今まで某女性議員がもうおやめになりましたけど、ずっとやられてて、給与のことをずっとやられてたんで、私も、まああの女性に任せておきゃあいいやというぐらいの気持ちでね、軽い気持ちで、私も今反省してるんですけども。で、おられなくなりました。その後、余り給与問題でがちがちやるような議員さんも出なくなって、まあ私も甘えてたということもあるんですけども、これはちょっと本当にゆゆしい問題だなと。本当にきちっとしてほしいなと、こんなふうに思ってますけど。
疑似渡り制度ですけども、ないというふうに鎌倉市は公表してます。一定の勤続年数で役職職に昇級するあるいは昇任する制度があるのかどうか、ここら辺をちょっと教えてもらえれば。
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○小村亮一 総務部長 いわゆる渡りというのはですね、給与決定に当たりまして、その職務に対応する級よりも上位の級に格付して給与を支給するということが、渡りというふうに言われております。本市の場合は、鎌倉市職員の任用に関する条例、それと施行規則におきまして、職務の級、それと級別標準職務表を定めまして、あわせて上位の級への昇任は勤務成績の判定などの選考方法によるものというふうに、これを定めております。
給料表と、それから級別標準の職務表を一体化しまして、職務級の原則を具体化をしているということでございますけれども。今後の給与構造改革の最終的な検証等、こういったことも踏まえながら、年功的な給与処遇とならないよう、職務・職責に応じた給与体系の構築にまた改めて取り組んでいきたいというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) 私もこう調べたんですけども、ちょっと何だかなというようなところはあるんですけど、ああいうのは渡りっていう、ああいうのっていったら変な言い方で、説明しないといけないんだけど。まあ、4級・5級ということなんですが、そこら辺のところは渡りっていうのかどうか、余り突っ込もうとは思いませんけども、何かちょっと、ちょっと変だなと。余り言うとちょっとあれなんですけど、こんなん何とかとかね、世間で言った、言ってますけども。まあ、そういうものかなというふうに同僚議員とも話はしてたんですが。それに該当するんじゃないのみたいな。
やっぱりそういうのは渡りって言うのか言わないの、どうなの。まあ、言わないから多分、渡りはないよっていうふうに言われてるっていうように私自身は思うんですけど。よろしいですか、答えてもらって。
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○小村亮一 総務部長 職務・職責をそのままにして次の上位の給与に位置づけるということは、現在しておりません。そこには選考によりまして上位の職責に位置づけて、その職責を果たしてもらうということでございまして、それに対する給与づけをしていくというふうなことでやっております。
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○19番(岡田和則議員) まあ歯切れが、私も突っ込みが弱いんですけど、ぜひですね、何だかっていうとこありますので、これはまた9月議会にでもやってもいいんですけども、しっかりしてほしいなと、こんなふうに思ってます。
それから期末・勤勉手当の役職加算のことなんですが、この期末・勤勉手当の役職加算ございますよね。今はこれは例規集なのかなと、例規集のことなんですが、8級職員が100分の20って、加算割合がこう書いてあって、100分の20から、100分の15、100分の10、それから100分の6、4級職員100分の5とこういうふうになって。当分の間、備考ってこう書いてございましてですね、25を14にするよとかね、ずっと書いてあります。最後は100分の5って話ですか。これ読むと、当分の間、加算割合の欄、注。100分の20とあるのは100分の14、100分の15とあるのは100分の12、100分の10とあるのは100分の9.5、100分の6とあるのは100分の5.8とすると。当分の間と。こういうふうにこう言ってあるわけですけど。
一つは役職加算が出てきた歴史的というか、経済的根拠みたいなものと、それでその後ですね、こうやって下げられたわけですから、下げられた根拠。これ教えてください。
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○小村亮一 総務部長 役職加算でございますけれども、これは期末・勤勉手当のときに、この役職の加算をしていって額を出すということでございます。これが導入された経緯・経過でございますけれども、民間事業所の賞与等の特別給が役職段階別の支給割合になっておりまして、そこにかなりの差が設けられているということから、これと均衡させるため、国において平成2年から適用するようになったものでございます。本市におきましても、同年から国に準じて適用をしてございます。
それと今、例えば8級、部長級が100分の20を100分の14に引き下げている。その以下も大体こう引き下げておりますけれども、これは現在のこの引き下げになりましたのが平成12年12月からでございまして、これはその当時の財政事情により暫定的な削減を行ったというふうに聞いております。
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○19番(岡田和則議員) ここも余り9月議会ぐらいまでもっていこうかなというふうに思ってるんですけど。財政事情と言われたんでね、えっ、財政事情っていうことなんですけど。財政事情はちょこっとずつはよくなってるのかな、これ。市債の平成元年からこう全部出してもらったんですよね。平成21年、下がったり上がったりはしているんですが、ここ近年は少し下がってきてるのかなと。939億4,800万75円と。まあ、これ以外に土地開発公社のこともございますんでね、もっとかさばるんだけど、まあ、それは置いといて、1,000億ぐらいあるんです、借金がね。片一方で借金あるわけなんです。
そうすると、トップといってもね、鎌倉にはリサイクル率トップだっつってね言ってられますよね。10万から50万、きのうも同僚議員言ってましたけど。リサイクル率がトップだと。私はだって分別率がトップだと思うですね。リサイクルっていうのはわかるんですから。まあ、いいですけどね。だけど、そのことは市民の皆さんが汗を流して、特に多分女性の方だと思いますね、主婦の方とか、頑張っておられるんですしね。これ、市民、市民が頑張ってる。もちろん、あなたたちも頑張ってる。だけどもらうのは、おれたちトップだよって。これはあなた、随分違うよ。しかも借金というか、あるんですよね。
普段の行革やんなきゃいけないですよ。まあ、私はみんなに嫌われるんだろうけども、言うべきことはちゃんと言っておかなきゃいかんというように私思いましたんでね。普段に借金はあるよと、それは減らせなきゃいけないよ。汗を流すのは市民流してる。僕も頭下がりますよ。うちの母ちゃんも僕によく言いますけどね。その紙は違うよと。こっちに分けなさいと、私によく言うんだけど。いつも怒られてるんですけど。まあ、女性がだからかなり汗をかいてやってるなと。で、その結果がいわゆるリサイクル率ナンバーワン。
まあ、皮肉言いたくないんだけど、言いたくなるんですよ。みんなは汗を流して給料ナンバーワン。こりゃあないよね、どう考えたって。いや、こういう皮肉言いたくない、申しわけないけど。私なんか特にですね、個人的に言うと、もうこの何年間の許認可行政、本当がっくりきてる。今でもやってますよ。僕もブログ上げたの。そこは違います、裏山ですと。関係ありません。住むのあなた、市民買って住むんですよ。崩れてきますよ。関係ない、やりましょうって。市民のこと考えてんのかと。
縦割り行政で、市民は縦割り関係ないですよ、生身の人間ですから。市民課、あ、ここ、こっちだ。こう全部渡ってるわけですよ、全部やってるわけですよ。だからそこはやっぱり横ぐしを入れて、ちゃんと市民に対応していくと。甘やかせって言ってませんよ、そんなことは言ってません。だけどきちっとやるべきじゃないかと、こんなふうに思うんですよ。私個人はそう思ってます。
いろんな数値、今上げてますけど、個人的な感覚でいえば、本当威張れるようなね、皆さんが威張れるような仕事してれば、トップだっていいですよ、私は。だけど、どうもそういうふうには私は思えない。いろんなことを現実にやってる。そして数字も見てもだめだと。皮膚感覚的に見て私はだめだと思うんですよ。うん、まずい。しかもドラスチックに変えるべきですよ。
話が何か飛んじゃってごめんなさい。それは今のところはあれですね、9月議会にそのことは延ばしますけども、次の勤勉手当、ボーナスですね。役職加算のところは9月議会までまたもう一回やりたいと思います。議員も役職手当、20%入ってますかね、役職加算。で、ある議員から言われました。給料が高いと言えば、議員も高いと言われちゃうよって言われたんです。議員も高いよって。まあ、別に防御するつもりはありませんよ。議員はそんな高くありません。これも調べました。言われるほど高くはない。ということだから、そこはそれなりに言っておきます。
市長さんも退職金を全廃して給料も下げて、まあ、副市長さんもね、汗は流されてるんだけど、その効果が組織全体に全然いってない。そこでとまっちゃってる。穴があいてないんですよ。こういう水を入れて、まあ、赤でも白でもいいんですが、ぱっとインク入れた。ばーっとインクの色がね、染まってないんです。そのまんま変わってない。組織運営としては非常にまずい。まあ、それでいいです。
期末・勤勉手当の基礎額について次行きます。期末・勤勉手当。私もこれも不勉強で、本当に市民の皆さんに申しわけないと思うし、私も本当にばかだったなと思ってますし、今でも勉強不足だなというふうに思ってます、自分自身は。これ、ちょっと調べましたらですね、期末・勤勉手当の基礎額ってこれも教えてもらったんですね。期末・勤勉手当って書いてあるもんだから何だと、これはもうボーナスのことじゃないかということで、そのままほうっておいたんですが、いや、期末手当と勤勉手当ってあるんです、こういう言われちゃって。えっ、何だそりゃと、期末手当と勤勉手当、ああ、そうかいと。じゃあ、期末手当って何と、勤勉手当って何と、こう教えてもらったんですよ。
そうすると、ちょっとびっくりしたんですが、その期末手当の算式の基礎額っていうのがあるんですね。それから勤勉手当の算式の基礎額があるわけです。その額を導き出す算式がね、これ同じだったんです。だったら期末、勤勉、手当分けなくていいじゃない。期末手当。
じゃあ、何だろうとこう、何でそうなってんだろうって、いろいろ本読んだり、また勉強を途中でさせていただいたらですね。期末手当の分まで調べてみますとですね、やっぱり生活給的な要素が非常にあると。能力があろうがなかろうが、とにかく最低限生きていかなきゃいけないですから、そこら辺は生活補わなきゃいけないなと。で、こういうことだろうと。
で、勤勉手当っていうのは若干違ってですね。まあ、言ってみれば能力給的なところがちょっとありましてですね、そこで頑張るべきじゃないかというような要素があろうかと思います。で、そこに扶養手当入ってますね。鎌倉市入ってますよ、勤勉手当。私はブログで間違ったんですけど、藤沢とか横須賀ないよと、で、後で訂正しましたけど。県は決まってその中には扶養手当はございません。で、扶養手当がないところは神奈川県の中では中央部ですね。座間とか大和、あっちのほうですね。あそこら辺が抜いてます。で、混在してます。
これはもう少しきちっとしたほうがいいだろうと。横浜市のほうもいろいろ制度改革しようということで、本も読ませてもらったりはしてるんですけども。全体的な流れはですね、もう少し、戦後すぐの本当にこうバラック建てのみんなで頑張んなきゃいけないという、生活もできないんだというようなとこからもう随分変わってきたわけですから、少しやはり競争原理入れる必要あるんじゃないか。そういうようなことも私も思いますので、ここら辺に扶養手当が入ってるということはこれはどういうことなのか。私自身は、一生懸命頑張ってるのに扶養手当入るのはおかしいんじゃないかとこんなふうに思うんですけど、いかがですか。
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○小村亮一 総務部長 今御指摘のとおりですね、この勤勉手当に扶養手当を算入しているかどうかということでございますけれども、国の給与制度では、勤勉手当はその者の勤務成績に応じて支給される手当とされておりますので、本給と地域手当と役職加算の合計額を基礎としております。扶養手当は入っておりません。
一方、今お話もありましたとおり近隣の市をちょっと見てみますと、本市を含む県内12市において、今とらえておるのが12市でございますけれども、勤勉手当の基礎額にこの扶養手当を加えているという状況でございます。本市におきましても、恐らくこの辺の近隣との状況を踏まえて、同様に扶養手当を算入してきたというところが言えると思います。
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○19番(岡田和則議員) はい、わかりました。それでこれは外す方向で、聞き取れなかったんですけど、外す方向で考えられてるんでしょうか。このままでいいということで考えられてるんでしょうか。
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○小村亮一 総務部長 当然、その勤勉手当の基礎額につきましては、本来の制度の趣旨にかんがみてですね、あるべき姿について検討していきたいというように考えています。
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○19番(岡田和則議員) 近隣市、近隣市ってそうやって言っちゃうから、僕は怒っちゃうわけですよ。近隣市、だって給料トップじゃないじゃん。横っ面はみんなトップなの? 湘南7市は。そうじゃないでしょう。もう、だから組織防衛しちゃってるんですよ。僕は給与体系の中に問題があるんじゃないかって言ってるんですよ。あそこはだめだって、うんたらかんたら、うんたらかんたら。あげくの果て何を言いたいんだと。結局は何だ、維持したい。市民の信頼得られませんよ、こんなことじゃ。勘弁してくださいよ。いや、私は嫌われていいよ、もう。まずい、そんなことやってたら。下げりゃいいとは言ってませんよ。だけどめり張りつけてくださいって言ってるわけですよ。次、あと言いますよ、ほかのことも。そういうことだから、もうがくんときちゃうんですよ。頭真っ白ですよ。まあ、いいや。頼みますね、本当に。
それで、まあいろいろとこう、額のことあるんですが、来年度に向けてですね、ナンバーワンの、ナンバーワンじゃなくてオンリーワンという歌もありましてね、こうナンバーワンを目指さないでオンリーワンやってほしいんだけど。そう全体、下げてほしいね。1位はやめてほしい。だったら2位だったらいいのとだれか言いましたけど、まあ2位もちょっときついんじゃないの。で、あなたは湘南各市がどうのこうのっていって言いましたね、今ね。湘南各市がじゃあ何位なのっていうことですね。もしそうやって言ったら、じゃあ湘南各市どおりやってくださいよって言いますよ。
だからそうやって防御しないで、あるべき鎌倉市の給与体系を考えて、どうなんだろうってやればいいじゃない。それでトップだったらトップでもいいんですよ。そういうこと言ってんじゃないんですよ、私が言ってるのは。何をじゃあ目指してるのと。まあ、市長さんおられますけども、きちっとやってほしいなというふうに思ってます。
財政的、まあ、数字は言いませんけど、ただ一言だけ言っておきますよ。今のやり方だったら来年もまずい。試算出しますから。このままいったらね、来年は給与全国2位ですよ。諸手当1位、変わらない。このやり方はだめ。
それは置いといて、市長にですね、ここの項を終わるに当たってですね、市長は、ことしは行革元年だとこんなふうに位置づけて、よし、ということ、決意を新たに頑張ってられるというふうには思うんですが、今の現状いろいろ話を全部が全部尽くしているわけではございませんけども、職員給与の適正化、これに向けてですね、どんな気持ちで臨んでいこうとしているのか。決意だけでいいですからよろしくお願いします。
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○松尾崇 市長 税収が減少という状況の中で、昨年はマイナスシーリングもしました。予算編成におきましても事業を見直すなど、大変市民の方々に大きな負担をかけているということも事実です。さらに今年度は事業仕分けを行いますし、行政サービスの見直しということも行ってまいります。人件費につきましても、当然のことながら職員数の適正化や給与制度の見直しなども行いまして、抑制を図っていかなければならないというふうに考えています。
本年度、行革元年というふうに位置づけているところですが、その目的は市民の方々の信頼を得ることだというふうに思っているところです。職員給与の適正化というのは、この行革元年の大きな柱だというふうに考えておりまして、今後も最大限の努力をして適正化を図ってまいりたいというふうに考えています。
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○19番(岡田和則議員) ぜひですね、まあ、よろしくお願いします。ただ1点だけ、ちょっと申しわけございません、言い忘れたことがある。こういうことがあったんですね。今、市長さんが職員の適正化と、こういうふうにも言われたんです。それはわかりますよ。余り私深く言いませんけど、某所に新しい消防署をつくりましたね。職員ふやしましたね。市長部局から減らしてそっちに回すと。それ、いい悪い、是非は言いません。
ただこういうことがあるんです。知ってられると思うんですけど、昨年の暮れのことですね。某所の隣の家が、消防署の某所の、消防署の隣、全焼しちゃったの。亡くなられました。新聞にこれ出てましてね、加藤さんって。で、この方、このおばあちゃん、何と財産1.3億円。これ市に寄贈された。どう思いますか。おれは涙出ましたよ、この記事読んで。消防署の隣、全焼よ。死んじゃったの、焼け死んじゃったのよ。その人が鎌倉市のために全財産を福祉に使ってくださいと。
こういう市民にあなた、こたえなきゃ、しっかり。それでこそね、日本一の市長かもわからないし、日本一の給料でもいいんですよ。そういう市民の声にこたえなきゃ。だから僕怒るわけですよ。何やってんだ。ただ、だから言いませんよ、ここはいいとか悪いとか言わない。万事がこういうことだから、僕は悲しくなるわけですよ。市民のためにやっているわけですよ、お互いに。
だからあんまり言いわけしないで、悪いとこは悪いって、申しわけない、頑張るよと、これでいいんですよ。それをああだこうだ、ああだこうだってね、防御するようなことばっかり言うから、何言ってんだってこうなる。で、けんかになっちゃうんです。で、私たちも調べたくないことを、皆さんの調べて、そしてこういうとこで暴いて、どうなんだって、直せよと、こういうようにならなきゃいけない。けんかになってるからですよ。そういうことじゃないじゃないですか。
だからおとなしく言ってるときにはおとなしくやってもらえばいいんです。わかりましたと。一生懸命やりますと。それで数字を下げていけばいいわけじゃないですか。僕は本当はそうしてほしいの、本心は。けんかしたくない、この年になって。もういい年よ、本当に。ずっとけんかしてますよ。体に悪いですよ。まあいいや、ごめんなさい、一言。
次行きます。この本庁の今度、設備のことなんですが。よく言われてると思うんですけども、これ昔から言われてるんですが、月曜日に来ると、水道栓開くと赤さび。水が飲めない。某、何ていうか、まあ私の友人、知人ですけど、職員さんは、自分のとこから水筒を持ってきてると。で、ここは飲めないと。そんなことも言っておられました。某氏と、これも職員さん、非常に環境が悪いと。マスクが外せないと。それ以上言うとまた物議を醸し出しますから、それ以上は言いませんけど、ちょっとすげえということもありました。それは言いません。
こういうことについてですね、どんな対策を考えているのか。そしてまた今後考えようとしているのか。短くていいですから、お願いします。
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○小村亮一 総務部長 本庁舎はですね、昭和44年に竣工した建物でございまして、それから41年余りたってございます。本庁舎の設備改修工事、これ、19年度から27年度までを予定しておりまして、19年度から昨年21年度までかけまして、共通部分の冷暖房用設備、あるいは電気設備、受水槽の改修工事を行ってまいりました。
今後、23年度ですね、来年度から27年度にかけまして、各フロアの電気・給排水設備改修工事を予定してございます。その中に給水管の交換も含まれておりますので、工事終了後は、御指摘の水道水に赤さびが混入することはないというふうに認識してございますけれども、最終的に終わりますのは27年でございますので、もう少し時間がかかると。
また、よく言われるのがその換気でございますけれども、まあ冷房装置ですとか。その辺もですね、各フロアで独立型を今予定しておりますので、それが入りましたら、快適な職場環境が確保できるものではないかというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) これはですね、管理者とか働いてる人、働かされてるつって言いたくないんですけど、まあ人としてね、みんな同じですから、水は飲みますしね。これだって環境悪かったら、肺がんになるかもわからないし、肺炎になるかもわからないし。長い間皆さんずっとこう我々以上に働かれているわけですね、もう長時間ね。そこら辺はやっぱりしっかりしてもらわないと困っちゃうわけなの。現実にそういう人いるんだ。外の空気のほうがいい、ここはだめ、マスクしてますと。こりゃ何だという感じですね、本当に。
まあ、今、やられるということで、これも強く言いませんけど、もう決まってやられるということですから、ぜひですね、お願いしたい。これはもうずっと大昔から言われてまして、私黙ってましたけど。これ、赤さびはね。もう配管系がもういかれちゃってるということですね、この庁舎の。人間でいったらあれですよ、血液部分のところがもうどろどろ。そういう感じになってる。ここらでちょっとかえなきゃいけない。まあ、余り言いません。
それからもう一つはですね、本庁舎のスペース不足。これはこう目立つと思うんですけど、歩かれれば。それで私も来ると、用があるなしにかかわらずですね、各所をこう外から見たり、中にはお話も部長さんたち、課長さんたちと話させてもらったり、いろいろしてるんですけど。
パソコンが入った分は非常によかったんだけど、机・デスクがですね、広さがパソコンにとられちゃってるということで、書類が山積みになってるし。某所のとこに行きますと、いや、岡ちゃんということで、ノートパソコンを縦にね、こういうふうに立てられるようにして。あっ、何だこれっていうふうなことで置いてあるんですよ。そしたらこれ、やめた職員さんが考えて、自分たちでつくったんだ、こういう部品は売ってないよとこう言うわけ。あれ、どうしてって言ったら、いや、これ図面広げるときに邪魔なんだよと。だからこういうふうに置くの、こうやってるわけ。
僕はそこまでは考えなかったけれども、ああ、これ仕事をやりにくいんじゃないかと。もうちょっとこう広げたほうがいいんじゃないかと。こんなふうに思ったんですけども、もうそれはそのままになっちゃってるし。職員さんは減らしたといっても、再任用やアルバイトの方がふえてますから、全体的な人数は多分ふえてるんじゃないかなと、こんなふうに思っています。そういったことを考えると、もう少し働くところをきちっとしないと、仕事も能率も私落ちるんじゃないかなというふうに思います。だからそこら辺は、お金のこともあるでしょうけどもね。前の市長さんはNTTのとこから帰ってきて、食堂つぶしてっていうことで、それはそれで一つの考え方だったんでしょうけども。
例えば広げるといったって、私聞いたんですよ。ここはじゃあ上に建てられるの、横に広げるのって。いや、建ぺい率等々ですね、もう全然だめだと。で、下もだめだ、地下のほうもだめだと。今、バイク置き場とかあの屋根外してるの、何で外してるの、何であんなことしてんのって言ったら、いや、建ぺい率でもって、あれ外さないとだめなんですと、こう言われましたよ。えっ、そんなに困ってるのかと言ったら、そんなに困ってますと。もう全然だめだと。お手上げ状態。
だったら外に持っていくしかないのかな。建てかえるつったって、あした建てかえられるうちじゃありませんからね。そうすると、スペースがないということになると、あそこの鎌倉の警察署が今度こっちに移転しますよね、海のほうに。で、あそこは地代が高いから、んーとか言ってましたけど、じゃあ土下座して少し地代安くして使えるのかどうかね。まあ、例えばの例です。あそこにやれとは言いませんけども。何か考えて、みんながもう少し快適に仕事できるようなね、職場環境は確保していかなきゃいけないんじゃないかと、こんなふうに思ってます。
それからもう一つは、同じですけども、非常にこう狭いところで仕事してる人もいます。見られたらわかると思いますけど、ここどうなってんのと。だから私なんかも某課長のとこにどうよといって行くんですけど、仕事の邪魔になってるみたいな感じで、横でなかなか話せない。気が散るでしょ、職員さん、こう横にもういるんだから。で、悪いなというと汗が出て、まあ2階は1階にしようとかどんどん遠ざかるんですけども。まあ、市長さんも見られればすぐわかると思いますけど、職場環境がちょっと厳しいなというところあります。
それともう一つは仕事上のことでいいますとね、会議室、これも職員さんに聞きました、どうと。いや、会議室がもう全然足りないと。打ち合わせしたいときあるんだけど、ないんだと。それでおくれると。だからオープンスペースでもいいから、もうちょっとどうにかならないかというのが一つ。それから人に聞かれたくないようなこともあるのかもわかりません。それはちゃんと閉めて、クローズにしてやらなきゃいけないんだけども。そういうようなことももう日常的に言ってる。足りないって言ってました。だからそこら辺はやっぱり仕事の効率化の面からね、もう少ししっかりしなきゃいけない、こんなふうに思ってます。
もう一つは、昔は4階に食堂がありましたけど、食堂がなくなりましたよね。それは向こうから、今言ったようにNTTから持ってきちゃいましたから、食堂はつぶれた。それでみんな外に行ったり、この中で食べたりしてるんですけど。昼間はどうかなということも思いますけど、夜はですね、残業する人いるわけですから。
これは僕は1期生のときに、初めて入ったときにびっくりしたんですよ。残業するときに、うどんも食べられないと。そばも食べられないと。で、いろいろこう見てるわけですよ。そしたらあっちら辺でこうカップヌードル買ってきたりね。まあ、笑い話ですね。僕も友達もいるから、じゃあ岡ちゃんあげるよってもらったこともありますけどね。あれをね、40年間食ってごらんなさいよ。体ぼろぼろになるよ。
だからそういう基本的なこと。僕はだれか言うかなって思って、僕も今まで黙ってたんですよ。僕、大昔、某会社にいましたが、わかってるんですけど、そりゃまずいでしょ。僕もならされたから余り強く言わないんだけど、やっぱり職員の日々の健康をむしばむような、そういうことを制度的に許しているような、それはね、悪いけどまずいと思いますよ。だからそこら辺はもう少し何か考えてやってもらわなきゃいけないなと、こんなふうに思ってます。
そんなことをいろいろ、こんなことあるんですけども、そこら辺の考え方みたいなことを聞きたいなと。まあ、増築してもらいたいんだけど、どうも無理みたいなことも言ってられたんで、そこら辺のことのこう考え方みたいことでいいですから、今後ね、どうしようかというようなことありましたら、一言お願いしたいですよ。
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○瀧澤由人 経営企画部長 ただいま御指摘受けてますように、特に本庁舎のスペース不足、これは非常に大きな課題だというふうに認識しております。今、何点か御指摘いただいたんですけれども、例えば会議室の不足ですとか、食堂とかいう職員の健康管理の問題、休憩所の問題とか。すべてかなえられればいいんですけれども、やはりすべてスペースもコストの関係がありますので、優先順位をつけて一つ一つ立ち向かっていかなくちゃならないかと。
冒頭にありましたように、本庁舎についてはその敷地と建物自体がもう限界でありまして。その中でとれる方法として現時点で考えているのは、少しでも有効面積をふやすということで、もう3年、4年前から始めてますように、執務室を、例えば縦型の壁面キャビネットを入れてですね、執務環境等、あと見た目にもきれいな形をとると。同時に執務のスペースをふやすとか。あるいは、平素からですね、事務室の管理を適正に行って、不要なものは置かないようにする、私物は極力、自席には持ち込まないようにすると。そういうような非常に細かい視点から一歩一歩取り組みを進めてるところでありまして。
確かに1階の、特に福祉関係の職場におきましては、非常に狭隘な執務室がいっぱいあります。これも視点としては、あそこの福祉前の通路を障害者の方たちが非常に通行するのに困るというお声をいただいてですね、その改善を、まあ通路を広げた関係で執務室が狭くなる。どっちを優先すべきかという中ではですね、やはり市民サービスに一義的に置きまして、じゃあ中を執務室の改善をどうやって図るかっていうことで、先ほど述べました壁面収納のような仕組みをつくったわけですけど。
まあ、抜本的な解消策というのはなかなかとり得ないとこなんですけど、まず第1点には日々からそういう視点を持ってですね、取り組みを考えること。あと一つ、唯一、唯一と言っちゃ申しわけないんですけれども当面期待できるのは、27年度に本庁舎の耐震改修が一応終わると、先ほど総務部長が予定を立てておりますので、その後は、あそこの現時点での改修用の施設がですね、これを執務室もしくは会議室に充てていくという。まあ、具体的な一つの明るい節は持っています。
あと御提案がありました本庁舎外に借り上げの執務室という部分はありますけれども、これもやはりスペース、コストという考えたときにですね、どちらを優先するのかというのは、今の状況ではケース・バイ・ケースで考えていきたいなというふうに考えております。
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○19番(岡田和則議員) ぜひですね、まあ27年というとちょっと気が遠くなるなという感じもしたんですけども。要するに、組織がどっちの方向に向かって、どういうふうにするのかと。で、緊急性があれば、それはそれでびしっとやらなきゃいけない。緊急性がないということになればね、それはそれでいいですけども。
まあ、一般的に考えて、食堂がないようなところはちょっとはっきり言いまして、話になりません。それで、ここは芝生もないから、ちょっとは横になりたい人ね、気分が悪くなる、千何人いたらいますよ、中に。お腹が痛い、何かちょっと横になりたい、そういう人だっています。そこの畳の部屋もね。
もうこんなことは本当は言いたくないんだけど、私は別に労働組合の委員長やってるわけじゃないですけどね。まあ、人としてね、人間としてどうなのと。パラダイスつくれとは言ってませんよ。最低限、それは議員に指摘されるまでもなく、あなたたちが一番知ってることなんですよ。これは何でもそうですけど、こういうことを前にも私言ったこともありますけどね。ぜひお願いしたい、こんなふうに思います。
時間の都合上、大変申しわけありません。次に参ります。大船のまちづくりということなんですけども、鎌倉芸術館通りのまちづくりについて質問をいたします。私はこの間ずっと、自分は1年生のときから、今4年生なんですが、大船のまちづくりについて自分なりに注意してきたつもりです。最近はですね、うーん、ちょっといかがなものかというようなことが若干目立ちます。改めてですね、大船駅東口のまちづくり、どんなコンセプトで進められているのか、これをお聞きしたいと思います。
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○高橋洋 拠点整備部長 鎌倉・横浜両市域にまたがる大船駅周辺地区では、両市でコンセプトを共有化してまちづくりを進めていく必要があることから、神奈川県、横浜市、鎌倉市の3県市で大船駅周辺地区整備連絡協議会を設置し、平成6年の7月に大船駅周辺地区まちづくり基本構想を策定し、さらに平成8年2月にまちづくり基本計画案を策定しました。
大船駅周辺の将来像は、商業拠点の形成と都市機能の強化によるにぎわいのある町。活力にあふれ、暮らしに文化の香りが漂う町。優しさと快適さを備えた魅力ある都市環境を想像する町を掲げ、都市拠点の形成を目指しているところでございます。
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○19番(岡田和則議員) 今いろいろ言われたのは、多分こう念頭に暮らしと文化といったらここだなと、にぎわいといったらここだなと、多分ね、それを全部入れられて文章化されて、多分、今しゃべられたかと思うんですけども。安全性の問題等もあるなと。あるいは文化、暮らし、まあいいんですが、学校もありますし。
あそこに都市軸ということで2本ほどあるかと思うんですね。1本の通りは芸術館通りであるし、もう1本は松竹通りと、こういうふうになるわけですけども。あの芸術館通り、これにふさわしいまちづくりと、こういうことでいろいろと今まで我々も考えてきたし、行政の皆さんも汗を流してこられたかと思うんですが、今一度ですね、どんなふうに考えられてるのか、お考えをお聞かせください。
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○高橋洋 拠点整備部長 大船駅周辺の地区のまちづくり基本計画案を基本としてですね、鎌倉芸術館通りの沿道では、地区の特性に合わせた交通機能の充実を図るとともに、駅と鎌倉芸術館の周辺を結ぶ町のシンボルゾーンにふさわしい機能や表情を整えていくことが期待されてるところでございます。道路の整備に当たりましては、歩行者が安全で安心して歩ける歩行空間の整備を図るとともに、魅力的な施設の立地や、道路空間と建築物が調和した良好な都市景観を目指しているところでございます。
今後ともまちづくりの基本とし、沿道権利者との合意形成を取り組むとともに、よりよいまちづくりを目指してまいります。
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○19番(岡田和則議員) とりあえずですね、具体的なことは私は念頭にあるんですけど、申しませんけど。良好な都市空間を形成していくということですから、ん、というところはあるんですね。だからそこら辺はやはり部長さんかわるときにも申し渡しというか何ていうんですか、こういうことやってきたよと、こうだよと、多分それはやられてると思うんですけども。
少なくともあそこのところは、もう見てわかるように、余り言いたくないんですけど、木が生えてるし、木植えちゃってるし、電線を地中化してるし、自転車もきれいになってる、歩行もある。あそこの都市軸、こっちのほうは縦のほうは本当に今言われたように良好な都市空間つくっていくということで、多分やられてると思うんですよね。あしたから、あしたじゃない、ずっとやられてると思うんですよ。
それはそれでもう非常にいいことなんですけど、私も大賛成なんですけど、それに陰りがあるようなね、やり方的な都市空間づくりというか、結果的にね。もっとこう誘導していく町、商店でも何でも誘導していくというような手法とっていかないと、ここの人はこういうふうに言ったからオーケー、大丈夫よみたいなことじゃ、意識的なきれいなまちづくりっていうのはできないわけでありまして、そこら辺は何となく私としては危惧してるところはあるわけでございまして、ぜひもう一度、今一度ですね、あの通りはこういう通りなんだよと、こういうまちづくりしていくんだよということをですね、皆さんに徹底してほしいですね。
いや、わかってますよと、私あるとき、もう言いに行ったんですけどね。10数年間の私の努力、あなたたち水にしたんよみたいなことを言いに行ったんですよ。もうひどいことやってるなと言いましたよ。大声上げましたよ。だから嫌われてるんでしょうけど。だけどそういうことが平気でやられるというのは、あの人たちだけが悪いんじゃなくて、多分、周りの部長さんとか、だれとは言わないけども、その申し渡しがうまく行ってなかったんじゃない、情報が。だから違うことやってっても平気よみたいな。
だけどそれはちょっとやっぱりまずいでしょうということで、今質問させてもらってるわけですよ。やっぱり一度決めて、こういうようなまちづくりしようといったら、それはやっぱりずっと続けていってね、というようなことやってもらわないと。ころころ、ころころ変わっちゃったら。芸術館通りって何か名前聞くとすごい通りなんだけど、行ってみたら何やみたいなね。通ってみたら何やみたいなことになると、やっぱり恥ずかしいですよ。まあ、それはそれでいい。だから今言われたとおりお願いします。
それと松竹通りも私あると思うんですけど、都市軸だと思うんですが、ここら辺もまちづくりの考え方みたいなことも教えてください。
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○高橋洋 拠点整備部長 今、芸術館通りで御答弁したとおりですね、松竹通りにつきましても、同様の都市軸でございます。人が回遊し、にぎわいのあるまちづくりをしていきたいと考えているところでございます。
さらにですね、大東橋周辺地区のまちづくり構想では、駅と鎌倉女子大学を結ぶシンボル空間として、豊かな歩行空間や、沿道に魅力的な施設を形成し、歴史的にもですね、大船地区の骨格であったよさを生かし、芸術館通りと対となった都市地区として大船のイメージをさらに上げていきたいと考えているところでございます。
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○19番(岡田和則議員) ぜひ基本を忘れずにお願いしたいというふうに思ってます。まちづくりというのは、ひとづくりでもあるわけですからね。単に町をつくるということじゃありませんので、よろしくお願いします。
それから次に参ります。大船駅の西口の整備につきましてですけれども、今いろいろと工事やられてて、見ればわかりますけども、いろいろとやられてます。私も、きょうも利用さしていただきましたけども。あそこのところでですね、2点というか、こうあるんですが、1点目はですね、業者がやってるからっていうことでちょっと言われたんですが。
でき上がった後のところの、あの何ていいますかね、神奈中のバスのところね、たまり場。あそこのところにやっぱり喫茶店というか何というか、市民が憩える、今まではあったんですけども、それがなくなって、それでどうするのって私聞いたら、いや、そういうスペースないよみたいなこと言われちゃったんで、あれっとか思ったんですけど。意外とあそこはやっぱり、そうは言っても、東と西というのは向こうにすっと行く、向こう行けばもう行っちゃえみたいな感じで、ちょっとこう行こうみたいな気を起こさないと、玉縄地域の人は向こうへ行けません。行きませんよ。あそこはいっとき、たまり場だったんですね。
そういうスペースがないんで、かなりつくっていただいたのはありがたいけども、困るなっていうのが多分今後出てくるっていうふうに私思ってまして。こう誘導、そういう商業施設っていっちゃあおかしいんですけど、こうちょっとたまれるような場所みたいなのをどうなのかなというように言ってたんですけども、まあそのままになっちゃってるんで。そこら辺は市民のためにやってんだけど、やったけどないよっていうの、これはちょっとという感じがするんですけど、そこら辺の考え方ありますかね。済みません。
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○高橋洋 拠点整備部長 大船の西口につきましては、限られたスペースの中でですね、交通の機能を集約させるというような計画の中で進めてる一つでございます。今回その今のバスターミナルの中にですね、散らばった六つのバスの停留施設、それを集約をして、さらにもう1スペース確保できるよう整備してる計画でございます。
そういう中でですね、もう一つ民間が活用できるようなそういう憩いの場所、こういうものが設けられるかどうかにつきまして、もう少し活用スペースの利用方法について本当にそういうものができるのかどうか含めてですね、条例等の整備する中で他市の事例を含めながら検討してまいりたいと考えております。
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○19番(岡田和則議員) ぜひですね。多分でき上がった後に、多分また要望が出ると思いますよ、多分。あそこら調べられても結構ですけど喫茶店ございません。ちょっとした食べ物屋さんもない。焼き肉はありますけどね。飲み屋はあります。その先行ったらそば屋があるけども、ああいうところは行かない。そうすると多分出ますね。だからぜひ、検討というふうに言われたんですけど、進めてもらいたいなと、こんなふうに思います。
それから次に参ります。あ、ごめんなさい、一つ、簡潔明瞭でよろしいですから、ちょっと答えてもらいたいんですが、駐輪場の整備を今なさってるんですけども、今、古いとこの駐輪場ありますよね。どう言ったらいいのかな、大船駅西口を降りて川沿いに行くと既存の駐輪場がある。で、右側にはもちろん日通のほうに、日通じゃないな、駐輪場がありますね。で、橋渡った右側のほうにもこう暫定駐輪場はある。それで今度、新しく人工芝につくって突っ込んじゃえということだと思うんですけど、そこら辺の関連性みたいなのはどう。既存のはもうずっと置いておくのか、それともでき上がった時点でつぶしちゃうのかとか。そういう要望等もあろうかと思うんですけど、そこら辺のところ、簡単でいいですけど、ちょっと教えてもらいたいです。
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○山内廣行 都市整備部長 駐輪場についてのお尋ねでございます。大船駅西口周辺におきましてはですね、現在、利用待機者が約1,000人ございます。そういうとこからですね、どのような駐輪場整備をしていったらよいかということも関係部局と協議・調整を行っているところでございます。
現在、具体的な対策といたしましては、ただいま工事を進めております西口公共広場用地、ここに約1,100台規模の駐輪場を新設します。さらにはですね、駅降りて左側の既存の大船駅西口自転車駐輪場、これもございますけれども、これも大分、老朽化してるということで、建てかえを予定しております。建てかえの際にはやはり、現在の規模よりどこまで拡大できるかということも含めてですね、待機者数あるいは今後の自転車の利用状況、こういったものを勘案して整備をしていくということを検討していきたいと、そのように考えております。
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○19番(岡田和則議員) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。
それから、これも前々からもう私言ってるんですけども、仮称だと思うんですけど湘南鎌倉病院、新しいのが今、秋にオープンするんですけども。前々から言ってるようにやっぱり渋滞のことがずっとですね、もうずっと私、気持ちから離れないというか、もうずっと、わー、地元の人にやられちゃうなというのがずっとあって、まあ、そのことを皆さんに吐き出してるわけですけども。うーん、厳しいなというふうに思ってるわけです。
で、いろいろお聞きしました。こういうふうにやるんだよ、ああいうふうにやるんだよというのを、いろいろ聞きしましたけど。これはつくってみなきゃわからないということも確かに片一方ではあるんですけど、片一方でやっぱりある程度のこと考えながらね、やってもらわなきゃいけない。今聞いてる範囲では、交通渋滞は解消っていうより、もっと渋滞するなみたいなのが、私の偽らざる気持ちなんですけども。
そこら辺のところは、あしたから直せということではないにしてもですね。私ももう2、3年前から言ってるわけですから、少なくともこういう感じの絵あるよとか、中期的にはこうよとか、何か出してもらわないと。ただ言ってるだけっていうことでは、何かちょっと済まない感じがするんですね。だから、短期的な方策、あるいは緊急的・避難的ってまた言いたくないんですけど、そういうのを、絵を出してもらって、検討してもらわなきゃいけないと思うんですが、どんな進捗状況なのか教えてください。
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○山内廣行 都市整備部長 新湘南鎌倉総合病院でございますけれども、一応ことし9月に開設が予定されております。現在、その周辺の交通状況でございますけれども、平成16年に大型商業施設コーナンが開業して以来は、土日・祝日においては慢性的な交通混雑が発生している状況でございます。今後、その新総合病院の開設により、さらなる交通混雑が予想されるところでございます。
そこでですね、その対応策といたしましては、現在、その新病院前の交差点の信号機の設置と、市営岡本住宅前の交差点改良、これは柏尾川沿いでございますけれども、その交差点改良に取り組んでいるところでございます。特にこの市営岡本住宅前の交差点につきましては、以前から問題が指摘されておりますことから、早急な対応が必要と考えており、平成23年度中の交差点の形状変更と信号機の設置を目指して、関係機関と協議・調整を進めているところでございます。
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○19番(岡田和則議員) ありがとうございました。確かに少しずつやられてるっていうのは私もわかるんですけども、政策にも何ていいますか、優先順位もありますし、事業については緩急もございましょう。そこら辺を常々考えながら、まあ皆さんたちのね、その判断もあろうかと思うんですが、そういうこと考えながらやっていただきたいなと、こんなふうに思ってます。
今後ですね、きょうこれで終わりですけども、9月議会でもですね、給与等も含めて再度質問させていただきますんで、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。
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○議長(赤松正博議員) 次に早稲田夕季議員。
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○20番(早稲田夕季議員) おはようございます。通告では教育課題についてと、まちづくりということで出しておりましたが、教育課題につきましてはまたの機会にゆだねるということで、今回はまちづくり1本に絞りまして、その四つの私が考えております課題について質問をさせていただきたいと思います。明解なる御答弁をよろしくお願いいたします。
本日の質問の内容は、私は、初めて議員をやらせていただいて17年の9月議会で一般質問をさせていただいた内容の、改めましてこの年数たってどのように進捗をしているのかということをお聞かせいただいて、このまちづくりの進展も含めて検証をさせていただきたいと思うところでございます。
まず第1番目に、北鎌倉駅周辺のまちづくりについて御質問をさせていただきます。北鎌倉のまちづくりということでございますが、ご存じのとおりあの小さい駅で、そして昔の趣をそのまま残した形で今もこの北鎌倉駅が皆さんの足となっているわけなんですけれども、今、実際、JRさんとそのバリアフリーについての課題の整備を今進めていただいていると聞いております。そして、ここはいろいろなそれ以外にも課題があるところなんですけれども、まずはバリアフリーということで駅の整備を進めていく協議が進んでいるということでございますので、まずその点について、どのような協議が住民の方と進められているのか、進捗状況をお尋ねしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 北鎌倉駅のバリアフリー化の協議の状況でございます。この協議につきましては、平成21年の8月、10月、さらにことしに入りまして22年3月の3回にわたりまして、周辺地域33の自治・町内会等を対象に、JR東日本とともに北鎌倉駅の利便性向上のための地元関係者会議、これを開催いたしまして、駅のバリアフリー化、さらには北口開設等の地元要望等について意見交換を行ってきております。
現在はですね、この3回の会議を踏まえまして、さらに地元の皆さんからさまざまな御意見をいただいておりますから、次回の会議開催に向けてJRとともにその資料の整理を行っているところでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) 3回の会議を行っているということでございますが、その中で、ではどのような、住民から意見あるいは要望というものが出されているのかお尋ねをいたします。
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○山内廣行 都市整備部長 バリアフリー化に伴います、これまでの周辺の皆さんからの意見・要望といたしましては、まあ、これはJRのほうから一つたたき台をお示ししておりまして、そのたたき台に対する意見という形になっておりますけれども。計画しているスロープ、この勾配をもう少し緩やかにしてくれないか。あるいは少なくとも現状の階段の幅員は確保してほしい。さらに、下りホームのSuica対応機を増設してほしい。さらにホーム屋根設置について、まあ、これは賛成の方あるいは否定的な方、両方の意見ございましたけれども、そういった意見。さらに、北口開設を同時進行で行ってほしい。こういった御意見が出されております。
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○20番(早稲田夕季議員) スロープにつきましては、本当はJRさんのほうでエレベーター設置ということで進んでいた時期もあったようなんですけれども、県の補助がつきそうもないということで、西鎌倉のほうのバリアフリー化のほうにそちらが回るようで、なかなか北鎌倉駅のほうは難しいというところで御判断をされて、スロープという形になったと聞いております。
それは、ああいった小さい非常に特殊な駅ですので、エレベーターが無理であればスロープだけでもですね、これは確実に進めていただいて、乳母車の方、それからまたもちろん車いすの方、そして高齢者の方が少しでも上に上がりやすいように、また下がりやすいような状態をつくっていただけるようには思っております。
今お話が出ました、その北口開設についてでございますが、これは本当に長い歴史がありまして、今、33自治・町内会とおっしゃったわけですけれども、こうした関係の周辺の自治・町内会のほうから市への働きかけ、またJRへの働きかけが行われてきた経過がございます。ここに、私の手元の資料にある地元の町内会のほうからいただいた資料では、平成14年からですね、初めて市長への要望ということで、この北口開設について地元町内会が出されております。そして皆様ご存じのとおり、平成の16年の2月定例会のほうでは、JRの北鎌倉駅北口新設についての陳情が採択をされております。
地元各町内会初め、まちづくりの協議会、それから鎌倉学園、北鎌倉女子学園、県立大船高校など、町内会だけではなく、とにかく学生さんの乗降が多いところでございますので、そうした学校関係者も含めて、市とそれからJRのほうと協議を重ね、要望を何とかお願いできないだろうかということで今までやってこられたと思います。このときにですね、当時の石渡前市長が、市長の責任をもってこの課題解決実現を目指していくとおっしゃっておられます。
そうして、この北口開設の話が上がっては消え、上がっては消えということで、もう10年以上たってしまったのではないかなという感じがしておりますが。今、協議会の中でもそのお話も出ているようでございますが、ぜひですね、スロープの、できたからそれで協議会が終わりというのではなく、その北口開設というのは、ここの地元の方たちにとっては本当に大きな重要な課題でもございますので、そこにつなげるように協議会を市も積極的に進めていっていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 北鎌倉駅の北口の開設の問題でございますけれども。これにつきましてはですね、地元のほうから市に、JRに対して当たってほしいということで、平成17年7月にも文書が出されております。で、JRのほうはそれに対してですね、なかなか現時点は難しいというのを、三つの理由を掲げてお答えをしています。
その三つにつきましてはですね、狭小なスペースに改札口を設置することによる利用者の安全確保の問題がありますよ、これが1点目。2点目といたしましては、踏切廃止が社会的な要請としてある中で、まあ、権兵衛踏切の近くになると思うんですけど、踏切を活用するような改札口の形態となってしまう、これが問題がありますと。で、3点目はですね、この北口改設の問題につきましては、今後、周辺のまちづくりとあわせて検討させてくださいと。こんなお話がありました。
ただ、やはり我々市としましてもですね、何とか北口改設については進めていきたいということで、先ほどお話ししました地元との協議会、この中でも少し、中・長期的な課題として少し一緒に検討していきましょうよと、そういう話をJRさんのほうにも話をしてます。で、JRさんのほうもですね、話し合いは続けていきましょうと、そういった意向は示されております。そういった中でですね、引き続きこの北口開設についても取り組んでいきたいと、そのように考えているところです。
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○20番(早稲田夕季議員) 今ちょっと北口開設のほうに進んでしまったんですけれども、その前にですね。このスケジュール全体がバリアフリーの問題もおくれているようでございますので、協議会あとどのくらいやりまして、そしてどのくらいに着手、まずはバリアフリーのほう、やっていただくようなのか。工程表などを示してJRのほうに要望していく、そして協議を進めていく必要があるのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 当面やれることはやはりやっていこうということでですね、この会議の中でもJRのほうからも平成22年度末、まあ来年の2月、3月になるかと思いますけれども、スロープ工事。まずはスロープ工事から着手していきたいと。さらにですね、これも先ほど議員さんからお話がありましたけれども、エレベーター。これについては、本来は今年度やる予定でございましたけれども、まあ、県の補助金の関係で延びておりますけれども、これについては23年度に何とかやりたいと。そのような形でJRのほうとは協議をしているとこでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) 小さい駅ですけれども、8,000人近く、8,000人以上のですね、利用客がありまして、ここ数年で見ますと、まあ微増でございますけれども増加傾向にもあります。何はともあれ、とにかくここは観光の入り口でもありますので、たくさんの方がこれからまたアジサイシーズンなど訪れられているところですので、まず第一歩としてこのスロープをやっていただけるということは非常に、地元としても皆さん歓迎されているようでございます。そしてエレベーターの工事のほうにつなげていっていただきたいとは思います。
今、工程表を、スケジュールをおおむねのを言っていただきましたが、その中で、そのスロープが一つ終わったとしてですね、その後のエレベーターも含めて、今JRの回答のほうでは、まちづくりとあわせて北口についてはというお話もございました。
確かに市のほうに一度御返答があって、三つの理由からできませんという、その当時のお答えはあるわけですけれども。そうは言いましても安全ということであれば、この大体7時から8時過ぎぐらいに、三つ、四つの学生さんが一つのホームに集中して降りております現状を見ると、とてももう安全とかそういう問題は、まずそこでどうなのかと。もう危険区域になっております。よく事故が起こらないなといつも思っているわけですけれども。地元の方からはですね、事故が起こらないと警察も行政も動かないんだよというようなことまで聞こえてきまして、本当にそれではいけないんだろうと思います。
特に学生が、もし後ろのほうの大船寄りの北口ができれば、そこから降りていらっしゃる女学園とかそういう、それから大船の県立高校の生徒さんもそうですし、非常に分散をされます。
そういうこともありますし、その中でなかなか狭い道路が線路に沿って続いているわけで、そこをどうしていくかということは、市も例えば用地の問題とかそういうことも考えていかなければならないであろうと思いますので、中・長期的な課題といいましても、これはもう随分前からの本当に課題ですので、その辺もぜひ、もう市としても用地の問題も含めて積極的に考えていただくように。これ、交通政策の問題だけではないのは十分わかっておりますけれども、そうであればまちづくり政策部と連携をしていただいてやるなりしていただく方法を要望したいと思うんですが。
必ずしも北口というと何か非常に大きな、まあ、当初ここのまちづくり協議会でかかれたイメージ図ですと、かなりね、立派な北口なんですけれども。そうでなくても、今、臨時改札口でちょっとしたSuicaの機械を置いているようなものがあって、これは出るだけなのでちょっとそれでは不十分ですけれども、それをもう少し機械でできる、1台機械を置いていただけるような感じででもよろしいと思うので。前向きにというか積極的に、その用地確保も含めた形で市として進めていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 ただいまるる早稲田議員さんのほうからお話がありました。確かにですね、非常に学生の方も多く利用する、そういう状況ございます。そういう中では本当にそのつくり方も、今お話がありましたようにさまざまだと思いますから、どこまでできるかも含めてですね、やはりJRとも協議をし進めていきたいと、そのように考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) そうですね、いろいろな手法があって、今まではできないと思われていたことができるような時代ですから、機械化も進んでおりますので、ぜひ考えていただきたいと思います。
その中でこの最後になりますが、駅周辺の整備ということで、まちづくりをどのような方向性で考えておられるのか。これはその交通政策とまちづくり政策部で、あるいはまだ拠点整備部ということにはならないんでしょうけれども、やはりやっていかなければならない一つの大きな北鎌倉の問題ですので、ここをどのような方向性で連携してやっていらっしゃるおつもりか、その点をお尋ねしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 北鎌倉駅につきましては、まずはバリアフリー化を重点的な取り組みとして進めてまいります。さらに北口開設についても、先ほども申しましたように、周辺の地域の方と、あるいはJRと協議を進めていくと、そういう形になるかと思います。
そして、ただいまの御質問の駅周辺のまちづくり。これにつきましてはですね、まずはバリアフリー化、あるいは北口開設についての方向性、これを見定めた後にですね、じゃあまちづくりどのような進め方をするのか、このあたりを地元の方々あるいは関係部と協議・調整をして方向性を決めていきたいと、そのように考えてるとこでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) バリアフリーを見定めてということなんですけれども、どんどん時間はたちますので、もうこういう形で一歩の協議会が立ち上がっておりますので、そこにぜひまちづくり政策部の方も入っていただいて、この駅を核としたこの観光拠点、そしてまた住宅地の玄関口ということで、真剣にですね、町内でもこれを一つのプロジェクトのような形で考えていただける方向を望んでおります。
とにかくここは観光地の拠点なんですけれども、公衆トイレの問題にいたしましても、駅の改札口の中に入らないと使えない。まあ、外に出て少し歩けば駐車場のトイレを公衆トイレのようにして使わせてはいただいておりますけれども、そこもかなり古くはなっておりますし。北鎌倉駅のトイレというのも非常に小さくて、観光客が、えっ、ここ?というような感じもありますので、そのことも含めてですね。やはりバリアフリーだけではない、必ず周辺の駅を核とした整備につなげていただけるように要望をさせていただきたいと思います。
それではこの項を終わります。
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○議長(赤松正博議員) ただいま一般質問中でありますが、議事の都合により暫時休憩いたします。
(11時39分 休憩)
(13時10分 再開)
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○議長(赤松正博議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。早稲田夕季議員。
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○20番(早稲田夕季議員) それでは午前中に引き続きまして、一般質問をさせていただきます。2番目のほうのところでは、鎌倉の景観施策というところでお尋ねをしていきたいと思います。
鎌倉市は平成8年に、早々に景観条例を施行いたしまして、全国に先駆けて市民とともに景観づくり、まちづくりということを取り組んでこられたと思います。そして16年の景観法の制定に伴いまして、鎌倉市、17年に景観行政団体となりまして、19年には景観計画を制定をいたしました。20年の3月には、その鎌倉駅それから北鎌倉駅周辺の景観をもう少しきめ細かにやっていこうということで、15メートルの高さ規制、それから色彩制限も含めた形で、景観地区の都市計画決定をしたところでございます。
こうした一連の景観の施策につきまして平成20年度において、どのようにこの実績が積まれてきたかを鎌倉市としても公表しているわけでございますが、その進捗状況、まあ全体についてどのようにとらえられていらっしゃるか、お尋ねをいたしたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 今御紹介にあずかりましたとおりですね、景観の進捗状況については毎年公表させていただいております。平成19年にですね、今御紹介にあずかりましたとおり、1月に鎌倉市全域を対象に景観計画の策定をしまして、景観形成のための方針と景観形成基準などを定めまして、良好な都市景観の形成に努めてまいりました。平成20年に、先ほど御紹介ありましたとおり景観地区を指定しまして、積年の課題でありました若宮大路周辺や北鎌倉周辺地区においてですね、建築物の高さ、色彩規制を、法的根拠を持たせることができました。
また、歴史的な建造物などの景観資源を核としまして景観形成に努めるとともに、景観づくり賞など懸賞制度にも通じてですね、広く普及・啓発にも取り組んでおるところでございます。ある程度一定の成果が上がってきたのではないかというふうに感じております。
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○20番(早稲田夕季議員) 今御説明をいただきましたが、その中の一つに屋外広告物条例、市独自の広告物条例というのが制定を目指しているというところがございます。市独自の屋外広告物条例の制定により、歴史・文化・活力など、都市の風格やにぎわいを演出する美しさを持った広告物の誘導を目指します。さらに、市民の協力を得て地域と行政が一体となり、違反屋外広告物を表示させない環境づくり、まちづくりを推進しますと。この公表された資料の中にも書かれてございます。
実施計画上、もう既にこの市の屋外広告物条例が制定されているはずではございましたが、なかなかそういう状態になっていなくて。現在はまだ神奈川県の許認可を受けてですね、県条例に基づく規制誘導を行っていただいてると思いますが、その成果といいますか、約10年やってらしたその効果についてお尋ねをしたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 鎌倉市では、従前から景観行政を推進する中で、神奈川県屋外広告物条例の適用下におきまして、そのデザインなどにつきましても鎌倉にふさわしいものとするよう掲出者に協力をお願いし、一定の成果を上げてきました。
また、平成11年4月からはですね、屋外広告物の許認可に関しまして、神奈川県から事務委任を受けまして、さらにその誘導を強化してきました。加えて19年1月にはですね、景観計画を策定し、屋外広告物についてもその表示またはその掲出物件の設置に関する行為の制限としてですね、全市で共通する事項と、土地利用の類型別の事項等を定めまして、良好な景観形成を推進しました。
これらを、神奈川県の屋外広告物条例の規制・誘導を基本とした相対的効果として考えると、効果は一定に高かったというふうに感じております。
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○20番(早稲田夕季議員) ただいま部長のお話では、19年に制定をいたしました景観計画に基づいて、さらにその県条例から踏み込んだ形でいろいろな規制・誘導を地域ごとに行っていただいているということであろうかと思われますが。このルールごとの指導ということがされている。さらに踏み込んだ指導なんですけれども、それで、今までの10年間やってこられた県条例にプラスの効果が現在出ているとお感じでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 景観計画区域におきましては、大規模な建築、開発行為に関して届け出が必要となります。さらに景観地区におきましては、すべての建築行為について認定申請が必要であります。これらの手続の時期をとらえましてですね、屋外広告物につきましても地域ごとのルールに基づきまして具体的な協議を行っております。
協議の結果として、銀行の看板の色の反転や、全国展開しているコンビニの看板の彩度を低減するなどによってですね、本市にふさわしい広告物景観が創出され、景観形成に関して一定の効果があらわれてきていると感じております。
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○20番(早稲田夕季議員) こちらに景観計画の冊子がございますが、ここに屋外広告物もこの景観計画で21ぐらいの地区でしょうか、分けられて、さらにそれをもう少し大きいくくりでやったものの土地類型別で屋外広告物、まあいわゆる看板等の規制・誘導を図ってらっしゃるという御説明だと思います。
ここに書かれております土地類型別の制限事項というところを読ませていただきますと、9ほどに分かれているんですけれども、旧市街地、それから鎌倉地域町並み商業区域、もっと拠点の商業地域とか分かれてはあるんですが。中身を拝見したところ、ここの文言をそのまま読みますと、必要最小限度の規模にとどめる。それから屋上広告物は設置しない。それから周辺の自然環境等と調和のとれたデザインにしましょうというようなことがですね、ほとんどどの9地域でございますけれども、それが書かれている。本当にこれで実効性があるのかなというところを、私は疑問に感じております。
そして今、部長が御答弁された、銀行などの色を反転していただくとかは確かにありますね。赤を基調としているところも白をベースの色にしていただいて赤の文字にするとか。ただ、それは景観計画策定前からもですね、そういう行政指導はやっていただいているはずで、何もこの景観計画でできていることではないと思うんですね。
私は、せっかくこの景観計画でしっかりとした、その土地類型別のいろいろな建物についてもデザインから指導をされている。これ、もう少しこの広告物についても、そうした踏み込んだ数値とか、それから色の基準というものを含んだものにしていくべきではないかと感じているところなんですけれども、その点はいかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 景観基本計画におきまして御紹介にあずかったとおりですね、各共通事項または類型別の事項について一定の定めをしてございます。方針という形で定めております。最終的にはこれをもって事業者等の理解が得られればですね、条例化を図っていくことが一番、方向性としてはいいのかなとは思っておりますが、今現在はこの方向でですね、一つ一つ協議を重ねているというような状況でございます。
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○20番(早稲田夕季議員) まあ、これだけじゃないんですよと。行政指導の面で頑張ってるんだから大丈夫というお答えなのかなと思いますけれども。
少しほかの市の紹介をさせていただきますが、高山市でございます。景観計画による屋外広告物規制というところで、自然景観それから商業地域というのもありますし、いろいろあるんですけれども。ここの中に書かれていることは、ここも一様の一定の広告物条例を独自でつくっているところなんですが、その前からまずはこの景観計画で一様の目安の指導を、もう少しわかりやすい、数値も入れた形で書かれております。
少し紹介させていただきますと、そうですね、例えば温泉郷景観重点地域であれば、のぼり旗は原則として掲示しない。茶色系、文字は白系とするとかですね。それから一番厳しい城下町の景観区域でございますと、デザイン的には木製とすると。原則として木製の看板にしてくださいというようなこととか。それから川沿いのこの東側には設置をしないとか。そういう非常に細かい部分で書かれていて、見ていても、だれが見てもわかりやすい文言で書かれております。
確かに行政指導ということで長く一定の効果を上げてきたという、そういう皆さん方の自負もおありなんでしょうけれども、せっかくこういう景観計画というものができているわけですから、そこはもう少し明瞭な形で書き込んでいただいて、どの事業者にもわかっていただける、また商店の方にもわかっていただけるような、そういう施策の進め方というのも必要なのではないかと思います。
それも踏まえまして、条例策定に向けてどのような調査・研究をされているのか、お尋ねをしたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 平成18年度には、市内の屋外広告物の未申請物件につきまして調査を行いました。その解消に向けた今、対応を進めているところでございます。また、平成19年度には、屋外広告物条例策定調査検討業務を行いまして、モデル地区を抽出しまして実態調査を実施しました。加えて他都市の条例、また先進事例等の収集を行い、その内容把握に努めているところでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) それでは条例策定に向けまして、どのように市民に周知の意識啓発というものに取り組んでおられるでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 意識啓発でございますが、平成20年度にはですね、景観づくり賞を実施しまして優良な広告物の事例を顕彰したほか、これら良好な事例を集めましてパンフレットを発行するなど、普及啓発に努めてまいりました。また、小町通りにおきまして2カ月に1回、屋外広告物除却キャンペーンを行いまして、適切な屋外広告物の掲出のあり方について事業者等の理解と協力を求めております。さらには市民を対象に出前講座などを実施するなど、さまざまな機会をとらえて意識啓発を行っているところでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) 申しわけございません、一つ前に戻りますが。先ほどおっしゃられましたその実態調査なさったと思うんですけれども、その調査結果を教えていただきたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 平成19年度の屋外広告物条例策定調査検討業務では、モデル地区を町並み特性からですね、駅前広場タイプ、駅周辺通り景観タイプ、幹線道路タイプに分類しまして、鎌倉駅周辺地区、若宮大路沿道地区、大船駅駅前県道・沿道地区、芸術館通り沿道地区、県道藤沢鎌倉線沿道地区、まあこれは西・東になりますが、その6地区を抽出しまして実態調査を行いました。
実態調査では、各地区ごとにですね、自己用の10平米以下の許可申請を要しない小規模な広告物が圧倒的に多い実態が浮き彫りになったような状況でございます。
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○20番(早稲田夕季議員) その10平米以下の、いわゆる小さい看板なんですけれども、これが非常にふえていて、なかなか規制の仕方が難しいというとこだと思うんですが。この10平米以下の調査をなさって、その、何でしょうか、その町に及ぼす影響等々のですね、そういう実態のその結果というのは、どういうふうにとらえられてらっしゃるんでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 これは条例を制定するための一つの調査という形で位置づけられておりまして、規制の面積が、例えば今10平米ですが、それを5に下げたときにどのぐらい残るであろうかということで、実は5平米以上のものが75%を占めているというような状況がございました。そういったことから、適正の規模だけではなくてですね、やはり質の向上を上げていくことも一つ大事なんだろうなというようなことが、この調査から一つ出たというような形でございます。
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○20番(早稲田夕季議員) そうですね、5平米以下が75%というと本当に数が多いわけで、逆に大きな看板を規制するほうにばかり条例がいっても、それは意味のないことでございますので、その辺の実態調査はよろしいと思うんですけれども。その質の向上ということでいえば、今いろいろですね、よい看板ということでも皆さんでアンケートというか応募、募集をして、こんなものがと、非常に鎌倉らしいデザインですね、というような取り組みもされているのはよくわかるんですけれども。
そのほかというと、やはりこの意識啓発でいえば、先ほどおっしゃられた、小町通り、若宮大路あたりを2カ月に一度回っていただいている。これも最初は、商店会のほうに通告、あしたとか来週いついつ伺いますよということを言ってから行ってらしたと。まあ、それは私もどこかでやめていただきいと申し上げましたけれども、そういう形ではなく、今、一応抜き打ちのような形ですが、まあ大体2カ月に一遍行っていただいている。
その状況ですね、それで市では景観部、それから道路整備、道路管理課のほうも行っていただいてるんでしょうし、その中でこれ、2カ月に1回やっていただいて1年以上たっておりますけれども、どういう効果が得られていると。少なくとも前よりはいい状態になってきてるのかどうかですね、それをお尋ねしたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 平成19年の12月からですね、2カ月に1回キャンペーンを実施、強化をしております。平成22年の4月までですね、計15回を今まで終わりました。屋外広告物の制度の普及啓発を主たる目的としまして、現在、道路管理部局、それから産業振興部局、それから警察等の協力を得てキャンペーンを実施しております。
現段階では、普及啓発事業としてすべての事業者の理解と協力を得られる状況には至ってはおりませんが、徐々にではありますが理解を示す事業者も出てきており、適切な看板の掲出方法などについて協議・指導を行っているところでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) これを続けることというのも、非常に普及啓発にはよろしいかとは思うんですけれども。なかなかこれだけで一つ一つの店舗に対して多分、こういう看板、道路に出さないでくださいねとか、そういう御注意をされながら歩いていかれていることが、まあ、一つの方法としてはとてもいいと思うんですけれども、それだけでなかなか、この全商工会議所のお入りになっている方皆さんとか、それか鎌倉市民に知れ渡れるということではないですし、そこのところをどうやっていくかという時期にもう来てるのではないかなと思います。
もちろんこれはやっていただいて多分いいことなんだと思いますけれども、その点についてはもう少しですね、商店会、それから商工会議所、観光協会、あるいは周辺の町内会、自治会の方にも御協力をいただくような形で、まあ一緒に回るのがいいのか、それとももっと違う形で、その広告物、看板、それから商店の商品の並べ方等についても協議会を立ち上げていくような、そうした手法も、もう考えていく時期にあるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 確かに議員おっしゃるようにですね、キャンペーンは必要なことで、我々としては一つ一つ積み重ねていくことがとても大事だと思っております。ただ、その中でですね、沿道の方とそれから路地に入ったお店の方と、いろいろとこう違いがございます。それが浮き彫りになってきております。
例えば共同看板を設置するなどですね、そういった誘導策もある程度兼ねていかないと、なかなか話にはいかないのかなと思っております。そういった、ただ規制するだけじゃなくて誘導する策も少し考えながらですね、一定の段階になればやはり、そういう協議する場というんですか、お話をする場というんですか、そういったことも必要になろうかと思っております。
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○20番(早稲田夕季議員) 今おっしゃられた中で、誘導、どのようなものがいいのかということもしていくということなんですけれども。一つには、今まで、ある場所で、非常に小町通りにたくさん細かい看板が出ていたところ、今カラーコーンが置かれておりまして、ようやく皆さんが理解を経て、御自分の路地のほうに引っ込めていただいたのかなと思います。
そういう一つ一つを見てると、非常に行政の方も努力をされているのは理解をするし、評価をさせていただいてるんですけれども、それだけですとなかなか進みませんので。今もう、こういう一定の効果というものが出てきてるので、ぜひその、商工会議所と観光協会とのこの看板についての、それから店先の出し方といいますか、そういうことも含めて協議会を立ち上げていただくことができないかということなんですね。
まあ、一定の時期が来たらということなんですけれども、もうその時期は既に来てるんじゃないかなと。条例制定もどんどん延びておりますし。条例制定だけではないんですよと。自分たちの行政指導でやっている効果があるんだから、1、2、3ではやらないでもう少し理解を深めようというお気持ちもわかりますけれども、それだといつまでたってもできないわけで。
これ、なぜ条例を制定するかというのはもう私が言うまでもありませんが、市の姿勢を示すことですね。行政指導でやっていることはもちろんおありになる。たくさん私たちの見えないところで、もういろいろな多岐にわたってなさってると思うけれども、市の方針を示すということがやはり明文化するということの重大な意味だと思いますので、ぜひそこに向けていただくには、キャンペーンも大切ですけれども、町ぐるみのこの看板に対する普及啓発または協力という意味では、商工会議所、観光協会、そういうところとの協議会をぜひ設立していただいて、協議を重ねていっていただきたいと思いますが、もう一度いかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 市の方針というものはですね、景観計画の中にきちっと方向はうたっているつもりでございます。条例になりますとですね、完全にこれは規制になりますので、やはり市の方針ということではなくて、やはり規制をされる側がきちっとある程度一定の理解と協力を得る必要があるんだろうなと思ってます。
そういった中でですね、今御指摘のありましたとおり、観光協会等と、やはりしかるべき時期に相談をしていかなくちゃいけないことだろうなというふうには感じておりますので、そういった折を見てお話をして、まだ協議会まではなかなか立ち上げられませんけど、まず相談という段階からですね、進めさせていただければというふうに考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) 折を見てということですけれども、ぜひ早急にそういう場を設けていただけるような話し合いをしていただきたいと要望させていただきます。
進みますが、小町通りだけでなく若宮大路のほうにこのキャンペーンで回っていただいているので、もうよくおわかりだと思いますけれども、若宮大路は言うまでもなく世界遺産登録推進に向けた基軸でございまして、この景観計画における景観重要公共施設にも位置づけられております。
しかしながら近年、非常に二の鳥居周辺で商品の並べ方等々に無秩序な商店がふえているということは、もう私も何度もお話をさせていただいておりますが、これが一向に改善されないわけでございます。そうしたときに、ここは県道に面しているところでもございますので、県土木、県警、そういうところにももっとですね、協力を求めて、まあ市と巡回していただくのか、そういうところの話し合いを進めていくのかということもぜひやっていただきたいんですけれども。
市長もせっかく世界遺産登録推進の会長になられてますのでね。市長の立場からいえば、世界遺産登録を目指すまちづくりをするトップということで、その辺もいろいろお考えでしょうけれども、まずはこういう基軸のところで、市民から見て、非常に無秩序で乱雑な感じだという苦情がふえております。その点についても県のほうへの協力要請を強めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 現在、除却キャンペーンに際しましてはですね、市役所のほか鎌倉警察署の協力を得て実施をしておりますが、より広域な連携を視野に入れることも必要であると考えておりますので、若宮大路の管理者である神奈川県の協力を要請することも考えていきたいと思っております。
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○20番(早稲田夕季議員) ぜひそれはしていただきたいと思います。市だけでできないこと、何でしょうかね、なかなかお店に言っていただいても、またその方たちはただ借りてるだけと、所有者の方は別だよとか、まあ、いろいろおっしゃるんだと思いますけれども。ここが改善されませんと、鎌倉の顔としても恥ずかしい状態になっております、おわかりだと思いますけれども。
そして一つ二つのお店がそういうことでやってますと、その若宮大路全体にも波及してまいっておりまして、もう既に新しく建て直したところなどが看板を、少しセットバックした道路に出しているというような状況も見受けられますので、ここはしっかりと検討・協力体制をとっていただくことを要望をしておきますので、よろしくお願いいたします。
そして、先進市のほうにもいろいろ調査をかけていただいてると思いますが、近隣でいいますと、小田原市が22年、ことしの5月に市の屋外広告物条例を施行しております。その中で鎌倉市がもっとそれよりも前から非常に景観にも尽力されてきたにもかかわらず、この着手できない理由、課題というのを教えていただきたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 先ほど来言いましたとおり、鎌倉市ではこれまで景観行政を推進する中でですね、県条例の適用化におきまして、そのデザインなど鎌倉にふさわしいものにするよう、いろいろと協議・調整をしてきたところでございます。今後、これらの誘導方策を上回る規制などを取り入れるとなればですね、啓発事業などを先ほど来言いましたとおり積み重ねてですね、丁寧な合意形成を図ることが実効性のある施策に結びつくと考えております。
現段階では、条例制定に向けた調査・検討を行っているところでございますので、より実効性の高いものをですね、我々としても検討をしていきたいというふうに考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) なかなか繰り返しの御答弁でこちらもつらいんですけれども。実施計画事業で、前期のほうでは平成20年に制定という一応目標が掲げられておりました。そして今、中期の実施計画になって、一番最初に私も見させていただいたときに、5年間ずっと条例制定に向けた検討ということに後退をしてしまってるんですね。しかも実施計画の5年間の経費というのが45万円。45万円しか5年間でついてないんです。もうこれで条例つくる気あるんですかと、そういう感じになってまいりますので。
もちろん、いろいろ行政指導でやっていただいてる、それを上回ること。まあ、小田原市さんなんかよりももう自分たちのほうのところも一生懸命やってるんだというお気持ちはわかりますけれども。やはり先ほど申しましたように、この屋外広告物条例をつくったからといっても、もちろん小さいものまで規制・誘導まで多分できないと思いますけれども、そこで市の姿勢を示すことによって、こういうことも決まってるんだから店先についても、こうですね、ああですねという誘導がもっとしやすくなると私は確信しております。
もうぜひですね、ローリングの時期においては、この条例を早く制定していただけるように、中期実施計画では今のところ検討だけでございますけれども、そこをもう早く、またもっと前倒しとは言えないんですよね、もう後退しちゃってますから。ですから1年でも早くやっていただけるようにぜひその早い取り組みをお願いしたいと思いますが、部長いかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 先ほど来答弁したとおりですね、条例制定に当たりましては、地域の景観と調和した広告景観のあり方について関係者と十分に議論する必要があるというふうに考えております。中期実施計画ではですね、今御紹介のありましたとおり、期間中に条例の検討、普及啓発を行うことというふうにつけておりますが、このような議論を通じまして、市民、事業者の意識調整を図り、一定の理解を進める中でしかるべき時期に制定ができるよう、我々としては準備をきちっとしていきたいというふうに考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) 普及啓発、意識の調整とかいろいろありますけれども、看板の事業者さんにも伺っても、鎌倉は大変厳しいということも重々わかっておられるようでございます。それを明文化するのは何か怖いような、そんな感じでずっときていらっしゃるのかなという感じがしてならないんですけれども。
やはり皆さんもそういう町だということをわかりつつ、いろいろ商売もされているはずで。それに対してなかなか市民はそれに意見を述べる場面がないんですけれども、これもやはり普通の一般市民の方にアンケート調査などをしていただいて、この鎌倉の町並みの一つの大きな影響の強いものとしての看板についてのですね、意識調査っていうのもしていただいたらよろしいんじゃないかと思うんですね。
先ほど御紹介いたしました高山市では、景観行政団体に18年になりました。そしてもう既に19年から市の独自の広告物条例を施行しております。市独自といいましても、この高山市の条例も県条例になぞるような形ですので、余り厳しいものではございません。10平米以上の話ですし。ですからということで、既にもう19年にこの条例を制定した後すぐですね、20年に市民アンケートで、もう少しこの厳しい条例に改正をしていきたいんだけどもどうだろうかというようなアンケート調査を実施しておりまして、その報告も、もう既に出ております。で、21年にこれがまとめられておりますけれども。
そこを読みますと、やはり市民の方、もう少しこう高山にふさわしい看板の出し方があるのではないかと。すべてを規制するのではないけれども、色とか大きさとか色彩なんかをもうちょっと厳しく誘導してもいいんじゃないかという意見がほとんどで、条例に対して、まあ300人ほどのお答えですけれども、70%以上が何らかの規制、もう少しかけたほうがよろしいと。そういうアンケート調査の結果も出ております。
高山市さんのほうでは、電話で聞き取り調査をさせていただきましたが、これを踏まえて、21年には緊急の経済雇用対策の補助金のほうでアルバイトさんを雇って看板の調査をされたと聞いております。そして、ことしの22年度では、22年度末までにはこの改正の条例に向けて、もう素案ができておりますので、やっていくという御返事でした。
その中身的には鎌倉市もやっているんだということでしょうけれども、こうやってスピーディーにやっているところもあります。まあ、小田原市さんの内容がどうかっていうことは別としてもですね。やはりどんどんやっていかないと、さらに町のほうも何となく崩れていくような部分もありますので、そういうところを歯どめをかけていくためにも市の姿勢をしっかりと決めていただきたいと思いますが。
この項の最後で、市長にその辺の御決意といいますか。御自身ものぼり旗についての規制ということをかけておられました。私もそういうものを使ってる人間ですので非常に心苦しい場面もありますので、ぜひ条例ができたときは適用除外は政治看板も除かないで、適用除外なしでも構わないと私は思っております。まあ、それは皆さんの議論もありますが。
そういうことも踏まえて、やっぱり自分たちの襟を正していくためにもしっかりと、鎌倉市は世界遺産を目指していくという町ですから、その辺の条例制定に向けた決意をお聞かせください。
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○松尾崇 市長 屋外物広告につきましては、規制をするだけではなくて、個々の質を高めていくということも重要であるというふうに、今感じているとことろではあります。条例制定に当たっては、より実効性のあるものということが必要であるということも思っております。許可を要しない小規模のものや、今御指摘いただいたのぼり旗等のあり方についても、当然、研究課題であるというふうに認識をしております。
部長答弁でもお答えさせていただきましたが、市民、事業者の意識醸成を図りまして、できるだけ早い、できるだけ早期の制定を目指して取り組んでまいりたいというふうに考えています。
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○20番(早稲田夕季議員) 実施計画の見直しのときにはですね、ぜひこの制定という言葉が入るように取り組みを進めていただきたいと思います。
次の項に移ります。景観協議会というのが景観計画にございまして、これは県内では真鶴町のほうで景観協議会を設置しております。要するに、重要な公共施設と位置づけたその道路なり河川なり海岸なりを、市民も含めて行政も一緒になっていろいろなソフトの取り組みをしていこうというのが、この景観協議会だと思いますが。今現在、若宮大路でもいろいろな取り組みがされておりまして、特に美化活動なんかが多いと思いますけれども。そういうところでこの景観協議会設立に向けた動きがあるやに聞いておりますが、その辺のところどのようなものを目指しておられるのか、お尋ねをしたいと思います。
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○土屋志郎 景観部長 法に基づく協議会につきましては、今全国で12ができているというふうに聞いております。若宮大路ではですね、電柱・電線の地中化を完了済みでありまして、ハード面の整備は済んでいると。その一方でですね、花木、花の木ですけど、そういった手入れや清掃といった熱心な市民活動も現在まで継続的に行っております。
このような若宮大路をテーマとした市民活動が、若い世代に引き継がれ末永く続いていくこと。また、このような活動に取り組む人の輪がさらに広がっていくことが望まれております。具体的に何を取り組むかは、協議会の中で話し合っていくことになりますが、良好な景観づくりにつながる実践活動や、インターネット等を使いました若宮大路の魅力発信、こういったこと。また、イベントの開催などが考えられると思います。
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○20番(早稲田夕季議員) これは県とも協議しながら進めていくものであろうかと思いますけれども、どのくらいの時期をめどに考えておられるんでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 県と市というこの協議会については、行政だけで景観協議会をつくるのではなくてですね。若宮大路では、先ほど紹介したとおりソフト面での取り組みをいろいろやっておりますので、そういった県・市以外にも参画を求めていきたいと考えております。具体的には若宮大路で活動しております市民や民間企業まで輪を広げる方向で考えております。
このようなさまざまな関係機関との協議・調整を進めておるという状況でございますが、こういった機関と協議を進め、順次並行してですね、県と調整を進めているところでございます。今年度内に立ち上げることを目指していきたいというふうに考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) 今年度ぐらいをめどにと、設立を考えておられるという御答弁でございましたが。先ほど来、若宮大路が出てきてるんですけれども、ここは日常的に美化運動、たくさんの団体の方たちがやっておられます。そしてまた木を、桜の木を植樹していただいてたり、松とか、あとは花を植えていただく団体の方、大変たくさん積極的にやっていただいておりますので、こういう方たちをこうまとめていく協議会としてもですね、ぜひこの景観協議会が有効であるのではないかと考えております。
そしてまた、先ほど申しました若宮大路全体のまちづくりということにもう少し、花植えだけとか美化運動だけではなくですね、参加していただけるような団体さんの取り組みに拡充がされていくのではないかなと思いますので、ぜひその辺を、どこかに特化しないでですね、イベントをやることだけでもなく、みんなの横の連携を深めていく。そしてまた、後にも出てきますけれども、放置自転車とか、それからたばこのポイ捨ての問題もみんなで考えていきましょうという協議会にぜひしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○土屋志郎 景観部長 市民の方々が実践されているいろいろな活動はですね、いずれも若宮大路を大変愛されているということから取り組まれているものであるというふうに認識をしております。将来までこのような取り組みがつながってほしいというふうに考えておりますが。これらの個々の活動の連携を深めて積極的な取り組みに高めていくことは、とても大切であると認識しております。
まずは景観協議会を立ち上げましてですね、一歩一歩着実に前進をさせていただきたい。今言ったように高い目標も持ちながらですね、いろんな活動を綿密にこう連結させると。こういうことがとても大事だというふうに考えております。
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○20番(早稲田夕季議員) ぜひそのようにしていただきたいと思います。と申しますのは、高山市でいろいろな取り組みをされているのを伺いましたときに、やはりその町の方たちが、ここのある地区のところでは非常に町の住民の方が熱心で、景観についても看板についても、こういう方向でやっていこうじゃないかということで動かれて、効果が上がっていると聞きました。もちろん鎌倉にはない伝統建築物があって、伝建地区という厳しい規制区域もあるんですけれども、それと並行して、その住民の方たちの意識でやっていただいているようでございますので、そういう方向でこの協議会を進めていただければ大変効果的ではないかと思います。
そしてまた次に移りますが。景観ということで申しますと、この間、5月の21日に、鎌倉市と藤沢市で都市連携懇談会というのが発足されました。ここでは市長間でいろいろお話がされたと思いますけれども。一つには景観まちづくり部会、それから観光振興部会、そして環境対策部会ということで、私は、ああ、景観という文言が入ったんだなと思って、非常にこう興味深く見ていたんですけれども。これは藤沢市さんとの連携でございますので、134号線沿いの一体的な景観形成ということで資料には書かれておりますが、こういうこともですね、一つまた景観の取り組みが広がる、よい取り組みではないかと思いますけれども。
この景観施策について、これからいろいろ御協議されると思いますけれども、どのようなイメージで市長はお考えでしょうか。
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○松尾崇 市長 藤沢市との都市連携懇談会におきましては、三つの検討部会を設置しまして、具体的な検討を進めることとなっています。そのうち景観まちづくり部会では、手広・川名緑地の一体的な緑地保全及び国道134号線沿いの一体的な景観形成を検討することとなっています。
現段階の取り組みのイメージとしましては、前者については、広域的で重要な緑地として一体的な保全に取り組む方向性や具体的な対応策などを検討していくことなどを考えています。また、後者につきましては、現在134号線沿いの景観形成について神奈川県が沿線市町との広域調整を進めていたところではありますけれども、両市についてはそれぞれの海岸線の特性を踏まえた両市独自の取り組みついて検討していきたいと考えています。
今後は、実務者レベルでの調整を行いまして、都市連携による、よりよいまちづくりという新たな取り組みを進めてまいたいというふうに考えています。
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○20番(早稲田夕季議員) これ、今はイメージの段階で、これから詰めていかれるんだと思いますけれども。市長のお話にありました、県がこの相模湾沿岸沿いの景観形成なんかも進めているというお話でしたが、ことしの3月にですね、このなぎさ軸広域景観構想というのが、県と、それからこの海岸線沿線の、それに箱根町を入れた14市町でつくられております。私も読ませていただきたましたけれども。多分、藤沢市と鎌倉市がこれから連携していこうというのは、このなぎさ軸構想を踏まえたそうした取り組みの一環ではないかなと理解をしているところなんですね。
その中でやはり、鎌倉市の海岸線も非常にきれいにはなっておりますけれども、江ノ島から来てどうかとか、それから逗子に行く道がどうかということを、もう少し広域に考えていけば、さらによい、湘南らしいまちづくりができるのではないかと思いますが。
その中でやはり、このなぎさ軸構想の中でも、景観協議会というのを設置しますという目標が一つ出ておりまして、ぜひこの今、市長が藤沢市さんと連携していく中ではですね、この134号線沿いの景観協議会ということもぜひ設置を頭に入れて進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
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○松尾崇 市長 本市のように景観計画策定済みの市町は、基本的に当該計画に基づいて取り組むものとしていますが、なぎさ軸内の公共事業においては、関係市町の共通の目標であるなぎさ軸広域景観構想を十分に尊重して、広域景観としての整合を図ることになってまいります。
なぎさ軸広域景観構想では、藤沢市や鎌倉市などが属する湘南ゾーンにおいて協議会を設置することとしておりますけれども、市・町、地域をまたがる広域課題の調整につきましては、神奈川県が担うことになると認識をしております。したがいまして、この構想の推進につきましては、県と関連市町が調整しながら進めていくことになるというふうに考えているところです。
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○20番(早稲田夕季議員) ぜひその藤沢市との景観まちづくりということを広げていただいて、県とも連携しての景観協議会も一つの目標にしていただきたいと思います。
次の項に移ります。やはりその景観の中でいいますと、町の美化ということで、あとは歩きやすい歩行の確保ということでいえば、放置自転車対策防止についてというのも一つの大きな課題でございます。私が17年に質問させていただきましたときと、どのぐらい状況がかわっているのかなという気持ちがございますので、質問をさせていただきます。
この放置自転車対策につきましても、放置しにくい環境づくり。例えばフラワーポットを置いていただくなどをしてですね、努力もされておりますし、監視業務の方も巡回をしてらっしゃいます。こうして今までやられてきている中で、特に私が今回は、鎌倉駅周辺についてどのくらい放置自転車が減少しているのかということが一つ。それからそれに関連いたしまして、江ノ電とかですね、モノレールの各駅についてどのようになっているのか、その現状もお尋ねしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 ただいま議員御指摘のとおり、鎌倉駅周辺の放置自転車防止のため、平成17年度から放置しにくい環境づくりとしまして、フラワーポットを設置し、監視業務とともに、放置自転車対策に取り組んできたところでございます。
その結果でございますけれども、鎌倉駅周辺では放置自転車の台数は、平成16年度トータルで4万5,850台。これをピークに年々減少傾向にありまして、平成21年度には3万9,224台まで減少しております。
また、江ノ電でございますけれども、これは8駅ございまして、その放置状況でございます。こちらのほうはですね、鎌倉駅周辺のとちょっとデータのとり方が違って、台数の表示が違うんですけれども、1日当たりの平均ということでございますけれども、8駅トータルでは、平成17年度の59台、1日当たりでございます、59台をピークに減少傾向にあり、平成21年度には29台まで減少をしております。
また、湘南モノレール4駅でございます。これも4駅トータルでございますけれども、16年度には1日当たり174台。これが平成20年度には126台まで減少しております。ただ、平成21年度にはですね、逆にこれが204台になってしまっていると。そういう状況にございます。
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○20番(早稲田夕季議員) 今データをお知らせいただきましたが、放置自転車のこの警告台数という1表があるんですけれども、これは多分、放置自転車、まあ自転車をとめて5分ですぐシールを張るということはないので、ある程度巡回の方がまた戻ってきて1時間2時間とか、もっとあるいはたってからシールを張られてるんだと思うんですね。それがこの警告台数ということであろうかと思います。
今、鎌倉駅についてのお話でございますので鎌倉地域で申しますと、そのシールを張った台数ということで、年間ですけれども、平成16年度は2万3,000台。で、ここからかなり減ってまいりまして、18年度では大体1万台になりまして7,000とか減ったんですが、また平成20年度はこの警告台数が1万を超えまして、21年度では1万8,025台という数字が出ているわけです。
と申しますと、これを見る限りですね、鎌倉駅についてはシールを張る自転車の数は、もちろん16年度よりは減ってはいるんですけれども、逆にふえている傾向もあります。まあ、22年度がどうなるかわからないんですけれども。これは監視業務の方たちがいていただいて、いろいろ注意もしていただいている中で、ちょっと数字的に見るとおかしいなということになっておりまして。これは大船合わせても19年度からまたふえております。19年度が大船合わせて4万台でございましたが、これが20年度で4万5,000。で、21年度は5万6,000台になっているわけですね。
そういうことを考えますと、放置自転車を移動した。いわゆる保管所まで移動したというのはほとんど随分長い時間とめてないと移動はなかなかされないんですけれども、その台数は減っておりますが、まあ、すごく減っているわけではなくてですね。とにかくシールを張られてる台数というのはここのところまた2、3年ふえていると。そういう状況であろうかと思いますが、その点について今、減少というお言葉出ましたけれども、実態とちょっとかけ離れているのではないかなと。
私も目で目視をしている中では、ある一定の部分、強化をされた部分は減っています。とめられませんから、いろいろフラワーポットとかあって。だけれども、その分がどこかに移動しているだけなのではないかなという疑問を抱いているんですが、その点についてはいかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 今、議員さんが御指摘しました警告をした台数、まさにそのとおりでございます。
ただこれもですね、平成16年度から監視員の体制というのも少しずつ変わっております。例えば平成16年度につきましてはですね、東口については7時から11時までが2名体制。そして12時から16時までが1名体制。西口は7時から12時、まあお昼まで1名体制。こういう体制で取り締まりをしておりました。
それが17年度になりましたら、これは全体で1名、午前中7時から12時だけという体制になっております。18年度も同様でございます。それが19年度になりましたらですね、人数、監視員は2名にふえまして、時間も朝の7時から15時半、3時半までの体制になっております。で、20年度も同様で。20年度はその2名の体制は変わりませんけれども、監視時間が前は7時だったのが8時半になって、8時半から3時までになっております。さらに21年度も同様でございます。
そして今年度はですね、2名体制は変わりませんけれども、朝の7時半から夕方の5時半までという。そういう監視体制も少しずつ変わってきておりまして、まあ、それがすべてではないかと思いますけれども、まあ、議員さんが言われた原因ももちろんあるかと思いますけれども、この監視体制が変わっているということも大きな要因なのかなとは思っております。
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○20番(早稲田夕季議員) わかりました。確かに全体で1名のところから2名体制になれば、それだけ見回っていただく部分がふえますから、それはそうだと思うんですけれども、それにいたしましてもですね。
例えば今の全体で1名でしたというお話の中では、17年度だと思うんですね、これ、鎌倉で2万1,000台でございました。でも全体で2名体制になった19年度は7,800ということで、これは監視員さんがふえてもシールを張った台数は減ってるわけですから、ちょっと今の御説明とは合わないかなという感じはしております。そういう年度の変化はありましても、やはり若宮大路周辺で減っているというなかなか感覚はございません。私、毎日通ってるところですからわかるんですけれども。
そしてまた、その監視業務。今、部長がおっしゃられた今度22年度からは私もお話をさせていただいてたんですけれども、買い物時間にやはり置いてそのままというケースもございますので、ぜひ監視時間を長くしていただきたいということで、夕方までに延びましたので、これは大分効果があるのではないかなと思います。
思いますが、そこでしっかりとやはり、ここはとめる場所じゃないので、あちらの駐輪場にとめてくださいと、一時利用もありますよとかですね。そういう指導をしていただいてるとは思うんですけれども、なかなか、周りを回ってらっしゃる姿はお見かけするんですが、どこかでこう重点的に見ていただいているような様子は余り見受けられないので。その監視業務ということについては、今後の課題ということも含めて、どのようにお考えでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 今、監視業務にいたしましてはですね、主な業務といたしましては、駐輪場への誘導、それに放置自転車への警告札の張りつけ、そしてフラワーポットの維持管理、さらに散乱ごみの収集、こういったものも行っております。
そしてより効果的に行うために、今年度、まあ先ほど来申し上げてますけど、時間の延長。さらに朝も8時半だったのを7時半という形で時間をずらしてやってきております。そういう形でですね、少しずつ改善をしてきております。
さらにですね、やはりその買い物客による一時駐輪が集中する時間帯、そういったですね、あるいは店舗の周辺、こういったところを重点的に監視すると。こういった方法もですね、非常に有効なのではないかと考えております。今後はですね、そういった策、あるいは店舗に対しても駐輪場利用サービスの提供や、あるいは交通整理員の配置、こういったことを要請していくということも少し検討していきたいと。そんなように思っています。
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○20番(早稲田夕季議員) 今、重点的にというふうにお答えをしていただきましたが、鎌倉駅周辺で申しますと、多分、東急の前あたりの歩道の部分は非常に改善をされました。で、そこに今までとめておかれたようなものが若宮大路のほうに行ってるのかなという感じもいたします。
それからもう一つ問題なのは、その東急さんの駐輪場を利用して、一時利用ではなくですね、そのまま会社に行かれる、そのまま学校に行かれるというケースが大変ふえていると。これは実際、駐輪場で監視、駐輪場のそこで働いてらっしゃる方が、もう何とかしてもらいたいと。もうこれだけ、もう入れたり出したりをしてるんだけれども鎌倉市の駐輪場もふえないし、困りましたねというような声を聞きましたので、確かにあそこはいい場所でとめやすいものですから、その駐輪場の枠の外に大分とめていかれるんですね。
そうすると、それを1台ずつ東急の方が中に入れている。また時間になればそこから出すというような作業をお一人の方がやってらっしゃいますので、これはやはり市としてもそこのところを踏まえてですね。ただ減少した、減少したという認識ではこれは甘過ぎると、私は考えております。
今、時間も延ばすということで監視員さんのお話が出ましたので、ぜひ若宮の島森書店前、それからハックドラッグ、それからユニオンさんの前、それから鎌万の前あたりでしょうか。その辺を重点的にお1人の方に何時間か、何時間っていうこともいかないかもしれませんけれども立っていただいて、近くにはそこの駐輪場がありますよと、とめないでいただきたいというようなことをですね、大変だと思いますけれども、こういう業務は。でもぜひやっていただきたいと思います。
そして今その東急のお話も出ましたけれども、自転車の監視の業務の方だけでなくてですね。今、よく歩いてポイ捨ての関係で回っていらっしゃる環境部の方がおられる。ポイ捨ての方、ポイ捨て監視員さんだと思うんですけれども、こちらとの連携体制ができませんかということで、検討させていただくという御答弁も前にいただきましたので、人の目がふえればそれだけやりにくくなりますので、その辺も少し踏み込んだ連携ができないかどうかお尋ねをしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 路上喫煙の防止に関する条例の施行に伴いまして、自転車等放置禁止区域と路上喫煙禁止区域がほぼ重なることになりますから、周知看板の強化等を図ってるところでございます。
双方の業務でございますけれども、これは非常にですね、ユニフォームも同じようなユニフォームでございますし、共通する部分も非常に多いと。やはりお互いの業務をカバーしつつ連携を図るということが十分可能ですと。そのように考えております。
今後はですね。ただ契約条件、一つは過料の問題等もございますから、そういった部分の課題を整理してですね、業務の一元化、こういったものもできるかできないかも含めてですね、少し検討を進めていきたいと、そのように考えてるとこでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) ぜひその辺をよろしくお願いいたします。たばこのほうもきめ細かく見ていただいてると思いますけれども、それと同時にこういうこともやっていただきたいと思います。
あと、今、この監視業務の中身の仕様書を見ておりましたら、フラワーポット、いろいろありますけれども、違法看板の撤去、指定場所への送致というようなことも入ってるんですけれども、これは先ほどのその看板で、例えば小さいもので路上に出ているものも、そういうものについてもその自転車の監視員さんが注意をしていただくとかそういうことをやってらっしゃると理解してよろしいんでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 そのとおりでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) それでやっていただいてるんであれば、そこも路上喫煙防止のほうの関係の監視の方にも、その辺も一緒に協力をいただいて。まちづくり、ここだけがきれいになればいいという問題ではございませんので、お一人おひとり暑い中、寒い中、大変御苦労だと思いますけれども、そういう全体の目で見ていただくように、また行政のほうからもぜひ指導をお願いしたいと思います。
そして監視員さんにはそのように御努力をいただいておりますし、いろいろな業務の見直しもしていただけると思いますが。そうは申しましても、その鎌倉駅周辺の駐輪場整備が遅々として進まない状況でございますが、この駐輪場の利用状況というのを見させていただきましたところ、私が前に質問したときは大分、東口、鎌倉駅まあ、ですから若宮大路側の駐輪場はあきがありますよというところでございまして、西口に関しては200台待ちと。200台待ってるっていうんじゃ、もう何年たっても回ってきませんねっていう話をした記憶があるんですけれども、今回これを見ましたら東口のほうももういっぱいいっぱい。少しはあきがありますけれども、ほとんどない状態ですね。
それから西口におきましては、これ402台の待ち。何と倍にふえている、5年間で。これは先ほど大船のほうの駐輪場1,000台、1,000台ということで非常にうらやましいなと思ったんですけれども。なかなかこの鎌倉駅周辺でこの400台待ちということであれば、やはり町にあふれてしまう状況はもういたし方ないことになってまいりますので、ここも改善をしていただかなくてはいけないんだと思うんですけれども、その辺のお考え、何か進めていただいてることがあればお聞かせください。
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○山内廣行 都市整備部長 ただいま議員さん御指摘のとおりですね、東口のほうはまだ少しあきがある。それでも場所によっては待ちの部分があります。西口のほうは今お話がありましたように402台、この方たちが待ちになっていると、そういう状況でございます。
西口のほうはですね、なかなかスペースがないという現状がございます。現在は鎌倉駅西口の整備事業の中でですね、少し駐輪場についても検討をしていると、そういう状況でございますけれども、若干その整備がおくれてるということで、まだ整備できてない状況でございます。
ただやはりそれを待たずにもですね、今後もそういった適地が出てくればやはりその都度、我々としてはその地主さんに交渉し、何とか確保に努めていきたいと、そのように考えてるとこでございます。
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○20番(早稲田夕季議員) 適地が出てくればということではなくてですね、ぜひ適地を探していただきたいと思います。
以前には東急裏、JR線の敷地、今、駐車場としてお使いではございますけれども、その辺をぜひJRと交渉していただけないかということをお聞きして、しますというお答えもいただいてるんですけれども、その中でも担当者がかわる、こちらも担当者がかわるで、なかなかうまくいってないようなんですけれども、ぜひ東急のあの狭いスペースに依存をしているのではなく、市の行政としてもやはりこれは課題でございますので、ぜひJRとの交渉を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 先ほども答弁の中でですね、待ちについて東口についてはそれほどでないということで、西口についてのお答えをさせていただきましたけれども。東口のこのJR用地、これにつきましてもですね、我々としてもずっと駐輪場として利用できないかと、そういう交渉を行ってきたところでございます。
ただ、JRのほうといたしまして土地利用の意向というのがあってですね、なかなか進展していないという、それが現状でございます。ただやはり今後もですね、JR用地につきましては、その活用について何とか、まあ当然、原因者としてのJRさんもあるわけですから協力をいただきたいと、そういう形で交渉をしていきたいと、そのように思っております。
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○20番(早稲田夕季議員) JRの土地だけじゃないですね。先ほど同僚議員からも出ておりましたけれども、例えば警察が移動する、そこで何か市で使おうということになればですね、その一部をそういうこと、駐輪場に考えていくということもできないことではないわけですから、もちろん費用がたくさんかかることではございますが、そういう、いろいろな方策を考えていただかないとやはりだめなんだろうと思います。と申しますのは、第一小学校、御成の学童が非常にふえているということからもわかりますように、鎌倉駅の旧市街地に大変若い方が移り住んでいただいている。社会人口がふえているようでございますので、ぜひ、そこのところはもう課題として、中・長期の課題ではなくですね、今の課題としてとらえていただいて考えていただくことをお願いいたします。
そして最後になりますが、その用地の問題が出てくると非常にお金の問題になりますので、それを市がやるのか、市だけでやるのかという検討も必要だと思います。その中で、近隣他市で見た例ですけれども、コインパーキングにならない駐輪場。まあ、サイクルパークというんでしょうか、そういうものをやっているところがありますので、そうすると、いい場所なら買い物客の人が1時間2時間無料で、その後は100円ずつっていうようなこともできます。
ですから、そういうこともJRのほうにも提示していただいてぜひいい形で、用地を探しますだけではなくですね、そのコインサイクルパークも検討をいただきたいと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 ただいまのコイン式駐輪場。これも非常に、やはり駐輪場を確保するという意味では非常に有効な策だと思っております。これもですね、民間がやるということで当然収支が合うという形で行われてることだと思いますから、JRさんとしてもそういった事業に乗り込んでもらってですね、少しでもそういう形で寄与していただければと思っております。
さらに、そのJRさんに限らず他の民間の方にもですね、こういった形で何らかの駐輪スペースを確保、まあ提供していただけないかということも含めてですね、今後その可能性について少し考えていきたいと、そういうふうに思っています。
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○20番(早稲田夕季議員) ぜひお願いしたいと思います。西口について400台ということは、もうほとんどとめるなと。自転車で通勤・通学しないでくださいということになりますので。その西口については建設常任委員会のほうでいろいろ報告もありますので、その中でやろうと思って、あえて今触れませんでしたけれども、やはり市の設備としてこれはどうしても必要なので用地を確保していただく、また民間の力もいただくということで、何か手法を、打開策を考えていただけるように要望をいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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○議長(赤松正博議員) ただいま一般質問中でありますが、議事の都合により暫時休憩いたします。
(14時17分 休憩)
(14時35分 再開)
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○議長(赤松正博議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。次に、納所輝次議員。
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○16番(納所輝次議員) それでは通告に従いまして一般質問を行わせていただきます。初めに世界遺産登録推進について、その取り組みを伺ってまいりたいと思います。
5月22日に開催されました鎌倉世界遺産登録推進協議会の総会において、養老孟司会長の退任が承認され、新会長に松尾市長が就任したとの報道がありました。鎌倉世界遺産登録推進協議会とは、鎌倉市が武家の古都・鎌倉をコンセプトに、史跡指定や保存管理計画の策定や、4県市にまたがる推進態勢を整備して、ユネスコへの推薦に向けた本格的な準備を開始する中、平成18年7月に養老孟司東大名誉教授を会長に迎え、設立されたものですが、平成20年5月からは平泉へのICOMOS勧告をきっかけに、登録に向けたスケジュールを変更する中、故平山郁夫画伯を特別顧問に迎えました。
鎌倉世界遺産登録推進協議会の会則によりますと、その役割・活動を示した第3条に、?武家の古都・鎌倉の歴史的遺産に関する理解を深め、意識の高揚を図ることとございます。まず武家の古都・鎌倉の歴史的遺産に関しての理解と意識ですが、会長に就任した松尾市長の理解と意識について、ちょっとお伺いさせていただきたいと思います。
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○松尾崇 市長 御存じのとおり、鎌倉は日本で最初の武家政権誕生の地でございます。武家は周囲をめぐる山を積極的に利用して、独創的な町をつくるとともに中国の宋や元の文化などを積極的に取り入れ、みずからの倫理観や価値観などを統合した日本固有の武家文化を創出してまいりました。武家の古都・鎌倉の歴史的遺産は、こうした政権都市鎌倉や武家文化の源流を示す文化遺産群であるというふうに認識をしているところです。
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○16番(納所輝次議員) 鎌倉の歴史的遺産について、知れば知るほど鎌倉時代の意外な事実に驚くことが多いわけでございまして、興味は尽きないわけでございます。同じくその会則の第3条?に武家の古都・鎌倉の歴史的遺産の世界文化遺産登録に向けた取り組みの推進を図ることとございます。特別顧問に就任した養老孟司先生は、その当日も総会に際して、次の世代に引き継ぐことがよいと思うというコメントを寄せられたとのことでございます。そして協議会としては、養老会長の後任には今後行政の役割がますます重要になってくるとして、松尾市長の起用を決めたそうですが、まさしく松尾市長の世代が養老先生のいう次の世代に当たるのではないかと思うわけでございます。
ところが、昨年10月15日に開催された鎌倉市長選の立候補予定者の公開討論会で、候補者であった松尾市長は、世界遺産登録については積極的には推進しない方針を打ち出したと、新聞報道にございました。また、その1週間後の10月22日付神奈川新聞に掲載された鎌倉市長選候補者アンケートでも、積極的推進の考えはないが、即刻中止は非現実的。取り組みは継続するが、予算や担当職員は縮小するとして、推進の立場は明言されましたけれども、積極的推進の考えはないと報道されております。市長が候補者として文書で答えたアンケートの回答ですので、報道に間違いはないと思いますが、積極的推進の考えはないと回答したことの事実を確認したいと思います。
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○松尾崇 市長 世界遺産登録自体は、鎌倉の歴史をしっかりと守って、そして後世へつなげていく一つの手段であるというふうに考えています。全国各地で世界遺産登録を目指すという運動が起こっているところでありますけれども、これが観光目的や商業発展ということが余りにも前面に出過ぎてしまっていて、本来の目的ではない、登録すること自体が目的化しているというように感じている。そこに懸念を持っているところでございました。
そういうことであれば、積極的な推進はしないと、本来の目的をしっかりと市民に伝えていくべきと、そういう立場で発言をさせていただいているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) そういった意味で積極的推進の考えはないと回答したことを確認しましたが、じゃあ、ちょっと同じ質問になっちゃうといけないんですが、今、市長のおっしゃるその世界遺産登録推進の本来の目的。これはどのようにお考えでいらっしゃいますか。今の御答弁の中での質問でございますけれども。
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○松尾崇 市長 鎌倉のですね、神社仏閣を初めといたします歴史遺産、これをしっかりと守りまして、後世、次の世代へ未来永劫しっかりとつないでいく、守っていくことが本来の目的であるというふうに考えています。
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○16番(納所輝次議員) 市長御懸念のその商業目的であるとかっていうことは、いわゆる本来の目的に付随する部分ではないかなと思うわけでございますけれども、積極的推進の考えはないと回答したことについては確認をいたしました。
松尾市長は、会長就任の際、私としては会長には市民の代表が適していると考えている。しかるべき時期に適切な方をお迎えするまで全力で頑張りたいと述べたとのことで、松尾市長はつなぎ役であると認識しているという報道がございました。また、市長はそのしかるべき時期に適切な方をお迎えするまで全力で頑張りたいと述べておられるわけですが、一方で、じゃあ市長は市民の代表ではないのかなという素朴な疑問もわいてくるわけでございますが、その松尾市長の考える市民の代表とは、どういう人物を想定しているのか、また、しかるべき時期とはどのような時期を想定しているのか、ここでお伺いをいたします。
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○松尾崇 市長 まあ、世界遺産登録推進協議会は市民団体などが中心となりまして世界遺産登録を推進するための組織であるというふうに認識をしています。養老会長の退任によりまして、推進協議会の活動を滞らせないために、会長職をお引き受けしたところではございますけれども、推進協議会の本来の役割や位置づけを考えますと、会長には養老孟司前会長のように、市民主体の登録推進活動をリードしていただける方が代表としてよりふさわしいのではないかというふうに考えております。
現時点では、具体的な時期や候補者は未定ではございますけれども、今後、本協議会の将来的なあり方なども視野に入れまして、検討を進めてまいりたいというふうに考えています。
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○16番(納所輝次議員) ただ今この時期につなぎ役の御認識でいいのかなということも思うわけでございます。推進協議会に松尾市長が就任したことを報じた同じ日の神奈川新聞の同じ紙面には、鎌倉市は協議会の総会で、本年度が正念場との認識を示して、地元として登録の課題となってきた武家文化の明確な意義づけなどを示して、ユネスコへの推薦を文化庁に働きかけていくという記事が大きく掲載されていたわけでございます。ここでお伺いいたしますけれども、ユネスコへの推薦時期はいつごろが想定されるのか。また新聞報道によりますと、今月、第3回目の国際会議が予定されてるそうでございますが、この国際会議ではどのような内容が議論の中心になるのか、ここで部長にお伺いしたいと思います。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 ユネスコへの推薦時期ということでございますが、昨年10月の推薦要請後、推薦書作成委員会やプロジェクトチームなどにおきまして、推薦書案の取りまとめに向けた検討を進めてきたところでございます。こうした中、文化庁とも協議・調整を行い、これまでの検討内容について改めて国内外の専門家に提示し、意見をいただくため、この度国際専門家会議を開催する予定といたしました。
今回の国際会議では、前回の国際会議で示されました武家文化の重要性、価値観をさらにわかりやすく説明していくことや、山稜部の積極的評価といった課題が議論の中心になるものと考えております。4県市といたしましては、今回の国際会議において、こうした課題について一定程度以上の評価が得られた場合、それをもとに文化庁と協同して推薦書を完成させ、本年9月には推薦書の暫定版を、来年1月には正式版をそれぞれ国からユネスコへ提出いただけるよう、取り組んでまいる予定でございます。
なお、こうした最終的な判断は文化庁が行うというものでございますので、このスケジュールはあくまで4県市としての設定目標でございますが、現在はこの目標に向けて、ICOMOSや世界遺産委員会から登録に値するという評価が得られるよう、文化庁と4県市一丸となりまして推薦書案の作成作業を進めているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) わかりました。ですから、より具体的な議論がその国際会議で展開されることを期待したいと思いますし、まあ9月の暫定、1月の正式というようなそのスケジュールに滞りないように期待をしたいわけでございますが、まさしく今が市長のいうしかるべき時期ではないのかと思うわけでございます。ユネスコへの推薦を働きかけた後では、世界遺産登録の動きは、推進協議会はもとより、4県市を離れてしまうわけでございます。正念場を迎えたこの武家の古都・鎌倉の世界遺産登録推進において、推進協議会の会長がつなぎ役でよいのか、この点、市長の真意をはかりかねるところがあるわけでございますけれども、今回の鎌倉世界遺産登録推進協議会会長就任に当たっても、松尾市長は積極的推進の考えはないという方針に変更はないのかどうか、お伺いいたします。
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○松尾崇 市長 まあ、世界遺産登録の意義・目的は先ほども述べましたとおり、歴史や文化を学び触れる上で欠かすことのできない貴重な歴史的遺産を守り、将来の世代まで責任を持ってつないでいくことであるというふうに思っているところです。鎌倉の世界遺産登録については、できる限り早期の登録を実現したいというふうに考えて、取り組んでまいりたいというふうに考えています。
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○16番(納所輝次議員) ちょっと積極的推進の考えについてのお答えがはっきり伺えなかった感想を持ってしまいましたけれども、武家の古都・鎌倉として世界遺産登録を目指す以上、この4県市の中核たるべき鎌倉市の市長が、そして推進協議会の会長でもある人物がその推薦の姿勢に積極性が見られないということは大いに不安でございますし、積極推進の姿勢はもっとはっきりと示してもよろしいんじゃないかと思うわけでございます。
平成21年10月5日に前市長が文化庁に世界遺産登録に向けた推薦要請を行った件については、議会にも報告がございました。で、推薦要請書には、昨今の審査の厳格化に対応するため、文化庁と4県市との共催により、世界遺産登録に向けた国際的な評価の形成を目的とした国際会議を二度開催し、国内外の専門家の方々から鎌倉には世界遺産に登録される可能性が十分にあるとの評価を得たところですとあります。しかし、鎌倉と、既に世界文化遺産として登録されたところを比べてみますと、例えば姫路城や白川郷、五箇山の合掌づくり集落、原爆ドームなどの個別、具体的な建造物や特徴的な集落とは趣が異なっていること、さらに武家の古都・鎌倉というコンセプトは、古都京都の文化財、古都奈良の文化財といったような今に残る文化財群のみを指してはおらず、紀伊山地の霊場と参詣道、石見銀山遺跡とその文化的景観といった宗教的、世界経済的な意味合いを持つ遺跡などとも異なって、文化財から遺跡群、地理的特徴から都市計画まで、その意味するところが広いという印象を受けるわけでございます。
武家の古都という概念は、何をもって世界遺産とするのか。その範囲が広すぎて、特に外国の人々にはわかりにくくはないのかと、ちょっと素人ながら心配になるわけでございます。まあ、過去に行われた国際会議において、国内外の専門家からはどのような観点から鎌倉には世界遺産に登録される可能性が十分にあるとの評価を受けたのか、ここでお伺いしたいと思います。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 これまでの国際会議ではですね、武家文化を顕著な普遍的価値の柱としてまとめていきたい。武家が先史として世界的にもまれな存在であるということを国外の比較研究の内容を提示するというような手法を持ってですね、独自の文化の担い手であるというようなことを中心に説明を行ってまいりました。さらには谷戸の造成、それから構成資産の多くが周辺の山稜部と一体となって存在するなど、鎌倉の独特な土地利用の特徴について、これも立体的映像資料などを用いて説明をいたしました。さらにはこうした構成資産の保存管理の現状や考え方について、あわせて説明をしたところでございます。
こうした説明に基づき、鎌倉の顕著な普遍的価値についての積極的な意見交換が国際会議で行われたわけですが、武家の古都・鎌倉のコンセプトということについての基本的な理解は深められたというふうに考えております。保存管理の状況についても理解をされ、鎌倉には世界遺産に登録される可能性が十分にあるという評価が得られたというふうに受けとめております。
ただ、議員御指摘のようにですね、非常にわかりにくさという部分が鎌倉の登録に当たっての大きな課題であるということは指摘をされております。さらに確実な登録に向けて、こうしたわかりやすさというものをどう解消していくか、幾つかの課題が提示されているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) まさしくその評価においては、先ほどの部長の御答弁にありました山稜部の評価というのがポイントになるのではないかと思います。推薦要請書によりますと、一方で世界遺産登録をより確実なものにするには、武家文化をよりわかりやすく説明するとともに、その形成に重要な役割を果たしてきた山稜部を積極的に評価する必要があるといった課題が指摘されたところですとあります。詳しくは文教常任委員会でお伺いしたいと思いますけれども、この二度開催された国際会議で、山稜部の評価の指摘について、この辺の課題は解決されたのかどうか、お伺いをいたします。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 御指摘のとおり、これまでの国際会議では鎌倉の山稜部ということについて、非常に高い評価を受けております。これをさらに積極的に評価していくことが、確実な世界遺産登録に向けて有効ではないかという御意見を受けているところでございます。
この課題につきまして、文化庁が参画いたします推薦書作成委員会やプロジェクトチームでは、これまで候補資産の範囲としてきました国指定史跡の範囲に含まれる山稜部だけではなく、その周囲の連担する古都保存法の歴史的風土特別保存地区を評価していく方向での検討を進めてきたところでございます。先ほども御説明させていただきましたが、こうした検討の内容を第3回国際会議において提示することとしており、こうした積極的な評価の内容につきまして、国内外の専門家の議論を踏まえ、最終的な推薦書案を作成していく中で取りまとめを行っていきたいと考えているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) 山稜部については、今までは資産を守る緩衝地帯としてバッファーゾーンとして評価していたと理解しているわけでございますけれども、では、今後はその山稜部を資産として評価するんでしょうか。具体的にお伺いしたいと思います。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 構成資産の範囲につきましては、ただいま申し上げましたとおり、基本的に国指定史跡の指定範囲というものを考えておりました。この指定範囲にはですね、これまでも山稜部については十分な範囲をとらえていたわけなんですが、その資産と連担いたします山稜部をですね、一体的に、積極的に評価していくことが鎌倉の顕著な普遍的価値を考えていく上でより重要ではないかという指摘を受けております。
こうしたことから、この積極的な評価というものをどのようにしていくかということの検討を進めてきたところでございます。一つはその資産というもの、またはその背景としてどのように位置づけていくかというような幾つかの検討を行っております。こうした検討結果を第3回国際会議に提示いたしまして、国内外の専門家の議論を踏まえて最終的な取りまとめを行っていきたいというふうに考えております。
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○16番(納所輝次議員) 資産とするかどうかというのは今検討中ということだと思うんですけれども、資産としてね、もし評価していくんだったら、今後バッファーゾーンというのは、さらに外側に拡大させる必要があるのかどうか。その辺がちょっと疑問で、ちょっと繰り返しの同じ質問の中でのお答えいただきたいんですけれども、資産として評価していくんだったら、山稜部を、今後バッファーゾーンはさらに外側に拡大させていく必要があるのかどうか。その点はいかがでしょうか。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 これまでは国指定史跡の範囲、それの周辺については議員さん御指摘のとおり、バッファーゾーンという位置づけをしてまいりました。これが例えばその背景としてより積極的な意味を持たせる、例えば資産というふうにした場合ですね、それに対するバッファーゾーンのあり方をどうしていくかということも、そうなったケースでのバッファーゾーンのあり方というような、そういう課題も今回の国際会議の中で考え方を整理していきたいと、そのように考えております。
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○16番(納所輝次議員) 古都法や風致地区との関係というのが、市民生活にも大きな影響がありますし、十分な取り組みですね、それもまた全市的な協議が必要になってくるところでありますけれども、慎重に、また納得できるようなあり方を追求していただきたいと思います。
で、文化庁に推薦要請を行ったことについての議会への報告では、新たに設置する推薦書作成委員会において文化庁も参画して推薦書を策定するとございました。この推薦書作成委員会の推薦書策定作業、この進捗状況をお伺いしたいと思います。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 昨年10月の文化庁への推薦要請以降、改めて文化庁が参画する推薦書作成委員会、それとその下部組織であるプロジェクトチームを設置いたしました。それ以降、作成委員会をこれまでに2回、プロジェクトチームの全体会を4回開催いたしております。作成委員会やプロジェクトチームでは、先ほど来申し上げてます課題につきましてですね、協議・検討を行ってまいりました。
例えば先ほど御説明したとおり、この課題につきまして今回の国際会議に提示し、その議論を踏まえて推薦書案の最終的な取りまとめを行っていく予定であり、これの評価を、一定程度以上の評価が得られれば、9月にユネスコに推薦書の暫定版提出を目指しております。そのスケジュールに間に合う形で、現在推薦書案の作成を進めていきたいと考えているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) まあ9月の暫定版に向けた後3カ月でございますので、いよいよであるという時期であると思います。本年5月5日付の、これも神奈川新聞ですが、源頼朝建立の廃寺、永福寺復元へ事業本格化という記事が掲載されております。源頼朝が建立し、幻の大寺院とも呼ばれる廃寺、永福寺跡については、これまで教育委員会が発掘調査や用地買収を進めてきましたけれども、その復元事業が今年度からいよいよ本格化し、今後は4カ年計画で三堂基壇や池の整備を行って、史跡公園として平成25年度代の公開を目指すということ、文教常任委員会でも伺いましたが、その整備方針については、今月開かれる史跡永福寺跡整備委員会での了承をもって正式に決定すると伺っております。
その史跡永福寺跡について、現時点での整備の進捗状況と今後の方針を改めて確認したいと思いますが、よろしくお願いいたします。
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○植松芳子 生涯学習部長 はい。それでは初めに整備の進捗状況について回答いたします。市の教育委員会といたしましては、史跡の保存を目的としながら、その上で整備されました史跡を歴史教育の場として、学校教育や生涯学習に提供し、幅広く活用されることを目指し、平成9年に史跡永福寺跡保存整備基本計画を策定し、歴史公園としての整備事業に着手いたしました。整備事業の内容といたしましては、平成9年から13年にかけて、三堂裏山の林相の改造を、平成15年から18年にかけて西ヶ谷地区の園路・広場等の整備、西側山林の樹林の整理、平成19年度からは21年度にかけまして三堂基壇及び苑池復元のための土砂の搬出などを行ってきたところでございます。
次に今後の整備につきましては、先ほど議員のほうからも御紹介いただきましたが、今年度から三堂基壇の復元工事に着手いたしまして、以降引き続き整備を進め、三堂基壇、苑池、橋を復元いたしまして、平成25年度には歴史公園として仮オープンする予定で事業を進めております。
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○16番(納所輝次議員) 先月、教育委員会定例会を傍聴しましたところ、史跡円覚寺境内等の保存管理計画の報告がございました。これで候補資産すべての保存管理計画が完成したとのことで、担当者のこれまでの御努力に敬意を表するわけでございます。これらの資産ごとの個別の保存管理計画とは別に、先ほど来言っております全体の山稜部を扱った包括的保存管理計画の策定も必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
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○島田正樹 世界遺産登録推進担当部長 ただいま議員さんのほうからございましたように、武家の古都・鎌倉にかかわる個別の国指定史跡の保存管理計画の策定につきましては、平成21年度をもって終了いたしました。御指摘のこれらの個別の保存管理計画を統合する、資産全体を包括します包括的な保存管理計画につきましては、世界遺産登録の要件としてユネスコの作業指針にも定められており、4県市、神奈川県、横浜市、鎌倉市、逗子市の世界遺産登録推進委員会において、その策定を行ってまいる予定でございます。
御指摘の全体の山稜部につきましても、これを包括する範囲の中に含め、この包括的保存管理計画を策定していく中で検討を進めてまいる予定でございます。
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○16番(納所輝次議員) まあ、ある意味、この包括的保存管理計画の策定というのは、もう大変な作業ではないかと思うわけでございますので、しっかりと取り組んでいただきたいことを要望しておきます。
その教育委員会での報告の際、JR横須賀線の鉄道敷地の将来地下化について、国と関係機関及び近隣住民と協議・検討を進めるとありました。確かに平成10年3月に策定された鎌倉市都市マスタープランの北鎌倉地域の方針の中で、横須賀線、明月院踏切から小袋谷踏切の地下化と、それに伴う上部空間の土地利用の検討が検討課題として明記されておりまして、また平成17年3月に策定されました鎌倉市都市マスタープランの改訂版でも、同様の項目が検討課題として明記されております。
もし、これが実現すれば、横須賀線敷地内の元円覚寺境内部分の発掘調査も可能となるだけではなくて、交通課題の解消が図れ、それ以上に100年振りに古都の空間を取り戻せることにもなりますが、本当にこれが可能なのだろうかという疑問が先に立つわけでございます。
ところが、この管理計画策定委員には教育委員会の職員のみならず、市長部局の職員も委員となっております。ということは、何らかの検討がなされていなければならないはずと考えるわけでございます。この北鎌倉地域の横須賀線地下化について、今までの検討経過と今後の進め方について、市長にお伺いしたいと思います。
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○松尾崇 市長 現在、円覚寺境内は総門と白鷺池の間を横須賀線が横断しておりまして、現状では境内が横須賀線によって分断された形となっているところです。平成22年3月に策定されました円覚寺の保存管理計画では、この現状を境内の環境及び景観が損なわれていると位置づけまして、今後、横須賀線の鉄道敷地の史跡指定及び将来的な地下化についての検討を進めるとともに、白鷺池周辺の環境修復を目指すという基本的方向性が示されております。
この横須賀線の地下化に関する課題につきましては、円覚寺の保存管理計画策定委員会の議論の中でも、将来的な理念、目標としていくことが確認されております。横須賀線の地下化につきましては、古都鎌倉にとって大きな夢であると思っておりまして、私も個人的にはぜひとも実現をしていきたいというふうに考えてます。御指摘のとおり、北鎌倉地域の検討課題として、鎌倉市都市マスタープランにも明記されているものでありますが、地下化には数多くの課題もあることから、長期的な視点に立って研究を進めてまいりたいと考えています。
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○16番(納所輝次議員) まあ、この横須賀線地下化について、単なる今おっしゃったような夢物語をですね、都市マスタープランに載せるのはどうかなと思うわけでございますし、実現の可能性をどこまで探るのか、そのプランについては現時点からはっきりとさせるべきだと思うし、具体的な取り組みをスタートさせてもよいのではないかと。当然、莫大な費用もかかりますし、ほんとに大丈夫なんだろうか。まず大丈夫なのだろうか、できるのかというのが先に立つわけでございますけれども、やはり世界遺産としての、また古都の空間を守るということ、そして長年の交通課題があるということ。これを踏まえれば、単なる夢物語ではないと思う。ですから具体的に一歩一歩、協議は進めていってもいいのではないかなと。単に検討課題として載せて、放置されておくんでは、いつまでたっても進まないという感想を持つわけでございます。
時に教育長にお伺いしたいと思います。世界遺産登録推進に関連して、大町釈迦堂口遺跡の国史跡の指定について、伺いたいと思います。本年5月21日に国の文化審議会は、大町釈迦堂口遺跡について、新たに国の史跡に指定する旨の答申を文部科学大臣に行いました。この大町釈迦堂口遺跡の国史跡の指定は、近年開発の動きがあったことから、地元市民から当該地を守るために行政に調査と保存の必要性を訴える声が高まったことがきっかけとなったものでありまして、地元から相談を受けました私たち公明党鎌倉市議会議員団も、平成20年12月、地元有志の皆さんとともに文化庁長官を訪ねて、当該地の国史跡の指定と公有地化、発掘調査や国の補助を求める要望書を提出しております。
今回の国史跡の指定への答申は、こうした地元の皆さんの懸命な運動が結実したものであります。詳しくはまた文教常任委員会で報告があると思いますけれども、ここでは、その文化審議会の答申における大町釈迦堂口遺跡についての答申内容、これをちょっと具体的にお伺いしたいと思います。
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○熊代徳彦 教育長 大町釈迦堂口遺跡の答申内容について、御答弁申し上げます。大町釈迦堂口遺跡は、名越ケ谷と呼ばれる、大きな谷戸から枝分かれした南へ開口する小さな谷の最も奥のところに位置している。丘陵部についてはかねてより日月やぐら、唐糸やぐら及び地蔵やぐらなどの特徴的なやぐらが存在することが知られていたが、神奈川県教育委員会及び鎌倉市教育委員会による調査により、総数64基のやぐらが丘陵の上段、中断、下段に存在することが明らかになった。
平場については平成20年度に鎌倉市教育委員会により発掘調査が実施され、13世紀後半から14世紀前半に丘陵部を削って平らにするなどの大造成がなされ、平場を広げて建物が建てられたことが判明した。以後、15世紀に至るまでの礎石建物、堀立柱建物や、それに付随する石組み溝や玉石敷き、火葬跡等が確認された。平場の土地利用の開始は、丘陵部にやぐらが築造される時期に符合しており、14世紀の火葬跡の存在等からは、仏堂等が存在し、宗教的な場として利用されてきたことが想定される。
以上のことから、大町釈迦堂口遺跡はやぐらと平場の遺構が一体で遺存、残っているという意味でございますが、残っている数少ない貴重な場所であり、鎌倉において宗教的な目的で行われたと考えられる。谷戸の開発と祭祀信仰のあり方を知る上で重要であるといたしまして、国の文化審議会、文化財分科会の審議を経まして、平成22年5月21日に同審議会から文部科学大臣へ史跡指定の答申がなされたということでございます。
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○16番(納所輝次議員) 13世紀後半から14世紀前半にかけて、まあ13世紀後半といいますと、鎌倉幕府が幕府としての地位を固めて安定して、さらに元寇ですか、蒙古襲来を経て幕府体制が揺らいでいくというような、一つの揺籃期、鎌倉時代の揺籃期に当たるところ、そのときの遺跡であるということは、かなり重要な遺跡であるということがわかりましたし、またその後の開発を免れた良好な遺跡であるということも理解をいたしました。
で、この大町釈迦堂口遺跡について、今後の保存管理の進め方をお伺いしたいと思います。また保存管理計画の策定の予定はあるのかどうか、これもあわせてお伺いしたいと思います。
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○熊代徳彦 教育長 史跡指定予定地につきましては、恒久的な保護・保存を図るため、今年度中に買収による公有地化を行う予定でおります。保存管理計画を策定する必要性は認識しておりますけれども、保存管理計画は公有地化後に策定時期を検討いたしまして、その計画の中で保存管理の方針を定めていく予定にしております。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。ところが、この大町釈迦堂口遺跡のすぐ近くにある釈迦堂口切通が4月28日の大雨によって崩落し、通行できない状態が続いております。もともと落石の危険性から常時通行止めとなっているところでございますが、緊急車両が県道の渋滞を避けて通行する場合もあったというわけでございますけれども、この釈迦堂口切通の崩落について、市は復旧する意志があるのか、また復旧させるとしたら、国の史跡指定予定地に近い場所をどのように復旧していくのか、お伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 釈迦堂口切通につきましては、昭和52年に落石が発生し、その後も部分的な落石や崩落があり、現在に至るまで通行止めが続いている状況でございます。かつては切通の安全確保のための対応策が検討されたところでございますが、景観を損なうとの指摘もあり、そのまま対策が講じられず通行止めが継続されている状況にあります。
しかし、現在の状況からいたしまして、何らかの対応は必要であると考えております。今後、景観を保存しながらどこまでの安全対策が可能か、さまざまな手法を検討していきたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) まあ、その崩落現場をそのままというのも寂しい話ですし、かといって手を加えるにはリスクがあるような場所であるという認識がございます。その安全管理と景観に配慮した方向をぜひ打ち出すべきであると思うわけでございます。
まあ、武家の古都・鎌倉としての世界遺産登録推進も、いよいよ正念場でございます。鎌倉市、4県市の手を離れるわけでございますけれども、地元の熱意がなければ登録への後押しにはなりません。もし、世界遺産登録について、平泉のように登録延期になったり、それ以上に登録ならずという事態になった場合、積極的推進の考えはないが、予算や担当職員の縮小をすると明言していた松尾市長がどういう態度をとるのかということも、ちょっと不安があるわけでございます。これから推薦するという段階で、余り先走ったことを質問するのもどうかと思いますけれども、もし鎌倉の世界遺産登録が、登録延期などという事態になった場合、松尾市長は市長として、そして推進協議会会長として、鎌倉の世界文化遺産登録に向けた取り組みの推進を継続して行っていくのか、その意志をお伺いしたいと思います。
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○松尾崇 市長 世界遺産登録に関する審査が厳格化している現状というのは、十分認識をしているところでございまして、そのため文化庁からも複数回の国際会議において一定程度の評価が得られた時点でユネスコへの推薦を行っていくとの考えが示されているところでございます。こうしたところから、まずはユネスコへの推薦に向けて努力を積み重ねているところでございますが、御指摘のとおり、ユネスコへの推薦以降、ICOMOSの現地調査や世界遺産委員会の審査におきまして鎌倉の世界遺産登録に関する勧告や評価がされるものでありますが、万が一、御指摘のような状況になった場合には、その内容を精査するとともに、文化庁との十分な協議を踏まえた上で、その後の対応を検討していくものであるというふうに考えています。
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○16番(納所輝次議員) まあ、そういった心構えも含めて、ここで改めて鎌倉世界遺産登録推進協議会の会長でもある松尾市長に、登録推進に向けての御決意をお伺いしたいと思います。
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○松尾崇 市長 鎌倉が早期に世界文化遺産として登録されるよう、4県市や文化庁と連携を十分に図りながら、確実に取り組みを進めていきたいというふうに考えています。
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○16番(納所輝次議員) 松尾市長は、御自身のキャッチフレーズに温故知新という言葉を使っておられます。論語の為政編、つまり政をなすという部分の一節でございますが、故きを温ねて新しきを知ればもって師足るべし、つまり、先人の学問や過去の事柄をしっかり研究しなさい、そこから現実にふさわしい意義が発見できるようならば、あなたは人の師となることができるでしょうという意味だそうですけれども、この孔子の言いたいことの本質は、過去の知識を単純に詰め込むだけでは人を指導する師にはなれないということであったそうでございます。
今回でいえば、鎌倉の世界遺産登録を単純に推進するだけではいけない。積極的にしっかりと推進すれば、あなたは立派な市長となることでしょうと解釈していただきたいと思うわけでございます。
ちょっと生意気申し上げまして申しわけないんですけれども、世界遺産登録推進についての質問はここで一たん終わりにさせていただいて、次に、新湘南鎌倉総合病院建設の影響について、お伺いをしたいと思います。
鎌倉市山崎にあります医療法人沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院の新築移転の影響について、お伺いいたします。昭和63年11月に開院した湘南鎌倉総合病院は、いつでもどこでもだれでもが安心して最善の医療を受けられる地域社会の創造に貢献できることを最大の目標としているということで、鎌倉市だけでなく、湘南地区、三浦半島地区の約100万人をカバーする基幹病院としての地位を築き上げていると考えられます。診療体制、研修体制において非常な進歩を遂げられて、診療科目28科目、年間手術件数5,600余りと聞いております。特に心臓外科手術の分野では、国内でも高い評価を受けている病院で、財団法人日本医療機能評価機構による第三者評価では、一般病院種別B、つまり地域が必要とする医療において中心的な役割を担い、高次の医療にも対応し得る一定規模を有する病院との評価を受けています。
また、鎌倉市内に老人施設及び特別養護老人ホームを設立し、高度先進医療のみならず、介護福祉まで踏み込んで、地域の住民のニーズにこたえているのはよく承知しているところでございます。
現在、病床数542床の規模を持っておりますが、入院患者1人当たりの平均在院日数が10日と短いのも特徴でございます。1日の外来患者数は多いときには1日に1,600名を超すこともあるそうで、その診療域は鎌倉市だけでなく、藤沢市、逗子市、葉山町、三浦半島全域、横浜市南部に及び、疾患によっては全国から患者が集まっているそうでございます。
その湘南鎌倉総合病院が現在岡本地区に新病院の建設を進めており、本年度中に移転すると聞いております。民間病院の移転の話でございますけれども、市民生活にも直接的に影響のあることなので、湘南鎌倉総合病院の概要や、市の健康福祉行政とのかかわり、また周辺に及ぼす影響などについて伺ってまいりたいと思いますが、まず新病院の体制について伺います。病院建設の進捗状況と移転スケジュール、入院患者搬送などの移転方法について、市はどのように把握してらっしゃいますでしょうか、お伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 新湘南鎌倉総合病院の建設でございますけれども、現在98%まで進んできているということでございます。建物の完成後、7月末に引き渡しを受けまして、その後に備品など必要な医療機器を搬入し、9月1日に開院するという予定でございます。
入院患者搬送でございますけれども、全国規模の沖縄徳洲会グループのドクターカー、救急搬送車両でございますけれども、14台を使いまして、医師・看護師を各車両に同乗させて行います。またみずから移動が可能な患者さんには、マイクロバス等を活用して、半日程度で完了するということでございます。
入院患者等の安全面につきましては、沖縄徳洲会の系列病院での移転実績も多数あるということで、万全の体制で臨むということで聞いております。
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○16番(納所輝次議員) その施設の概要について、建物の規模や駐車場の規模、また屋上に設置されるというヘリポートの運用のあり方について、お伺いしたいと思います。
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○石井和子 健康福祉部長 新病院の施設概要でございますけれども、規模が敷地面積1万6,828.94平米、それから建築面積が6,713.21平米、延べ床面積が5万7,948.81平米ということで、現在の山崎の病院施設のおよそ3倍ということでございまして、市役所の本庁舎と比較いたしますと、市役所本庁舎の約5倍という大きさでございます。地上15階、地下1階、免震構造で屋上には今御紹介がありましたヘリポートがございます。地上の高さ65.45メートルということでございます。
駐車場でございますけれども、279台が用意されております。現病院が168台ということでございますので、新病院が111台分多いという、そういう状況でございます。ヘリポートですけれども、常時使うものではございませんので、緊急時や災害時に患者搬送に活用するということで、病院としてはヘリコプターを所有しているわけではございませんので、緊急を要する患者の搬送にはそれほどの件数は想定されておりません。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。では、新病院のベッド数や診療科目、いわゆる医療体制はどのようになるのか、特にティアラかまくらとともに鎌倉の出産を担っている産科体制、また救急医療体制のあり方とともに、通院患者数の設定と、それから多くの市民の要望でもあります待ち時間改善の工夫。これは検討されているのか、この点どのようにお聞きになっているかをお伺いしたいと思います。
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○石井和子 健康福祉部長 病床数は542床と、現病院と変わらないものでございます。診療科目は、名称には多少の違いはあるかもしれませんけれども、基本的に現病院と同じ48科となります。1階から6階までが診療棟、それから7階から15階が病棟となります。
診療機器は、高性能のMRIですとかCT、それから神奈川県では初導入といわれております放射線の治療装置など、最先端の機器を導入してより高度な医療を有する総合病院となっていきます。人工透析室ですとか、カテーテル室なども充実すると聞いております。
産科の体制でございますけれども、6階のワンフロアがお産センターとなります。NICU、新生児集中治療室、あるいはGCU、成長促進室ですね。それからLDR、産科専用の手術室などが整備されまして、機能的な医療が行われます。
それから緊急医療体制でございますけれども、現病院と同様に救急外来ER、救急救命室をもちまして夜間休日を問わず来院する患者を受け入れることになります。
それから通院患者数でございますけれども、現病院で1日あたり1,400人から1,500人。新病院では、まあ地理的な条件などが変わりますけれども、通院患者数には変化はほとんどないものと想定しております。
それから待ち時間のことでございますけれども、待ち時間が大幅に解消されるというふうには受けとめておりませんが、待ち時間の、その待つ時間の工夫ということで、待合室等に十分なスペースを設けまして、フロアごとに診療の分散を図りますために、待ち時間が負担にならないような配慮がされているという、そういうことでございます。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。非常に期待の持てるすばらしい施設整備がなされていくのかなと思うわけでございます。ただ、現在の病院がございます山崎地区の住民が、病院移転後の現在の施設がどのようになるのか、強い関心を持っておられます。その移転後の現病院の計画については、市が伺ってらっしゃるんでしょうか。お伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 移転後の現病院の利用でございますが、駐車場の横にあります新館の建物、それを改修いたしまして、1階の部分には周辺の住民が利用しやすいようにということで、内科、小児科、整形外科などを集約しました小規模なクリニックが入ります。それから2階から4階でございますけれども、100床の老人保健施設を開設するということで、準備が進んでおります。
それからモノレール側にあります本館でございますけれども、当面そのままということでございますが、将来的にはがん治療ですとか、再生医療などを視野に入れました施設をということで検討されているそうでございます。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。まあ山崎の現病院、活用方法については市民にとって頼もしい計画であって、注目をしていきたいと思うわけでございます。その市民にとって、湘南鎌倉総合病院に対する医療面での需要は非常に高いわけです。
一方で、市内のほかの多くの医療機関も市民健康診断や専門性の高い医療などで特徴を持つ医療機関も多いと伺っております。例えば笛田の湘南記念病院では女性専門外来を充実させておりますし、大船中央病院などは患者への対応がよいとの評判で、乳がんや消化器、肝臓病の治療でもトップクラスとの評判を聞いております。また、そのほか個人の診療所でも訪問診療専門の診療所があったり、小児科や耳鼻科など、さまざまな分野で評判の高い医療機関が鎌倉市内には多いように思います。
これら市内の医療機関と湘南鎌倉総合病院が、この新病院建設を機に連携を深めると、鎌倉市の医療体制はかなり充実すると考えられます。市全体の医療体制において、この湘南鎌倉総合病院の新病院が完成すると、その位置づけはどのようになると考えられるでしょうか。また、例えば先進医療のあり方についての新病院での取り組みは聞いているのか。そして湘南鎌倉総合病院と市内の医療機関との連携のあり方はどのように考えられ、また鎌倉市はその連携にどうかかわっていくのか、ちょっとあわせてお伺いをしたいと思います。
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○石井和子 健康福祉部長 医療の分野では、病院を中心としました地域の医療連携が進められております。いわゆる初期診療や慢性化した継続医療などはかかりつけ医へ、それから重篤で専門的な検査や治療が必要な場合は二次医療機関へと、県の保健医療計画に定められた役割分担が行われております。
湘南鎌倉総合病院は、かかりつけ医からの受け入れや、市内のさまざまな技術を持った医療機関との間で患者を相互に送るなど、連携も図られております。市民の健康を担う医療機関として定着しているところでございます。
今回の病院移転を機に、さらに高度な医療技術が導入され、それを駆使した医療がなされていくものであり、新病院を中心とした地域連携がさらに充実していくものと考えております。市といたしましても地域連携は市民の健康を守る上でも大変重要なものと認識いたしております。今後もさらなる地域連携の充実を目指し、関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) どうか、市が上手にコーディネート、連携にかかわっていっていただきたいと思います。
この、先ほど御答弁にありましたように、1日1,400人から1,500人もの外来患者が訪れるという、この湘南鎌倉総合病院の新築移転は、市民生活にとっても大きな影響がございます。病院側はその移転の周知をどのように行おうと考えているのか。また市として市民への周知のあり方をどう考えるのか、お伺いしたいと思います。
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○石井和子 健康福祉部長 今回の移転に当たりまして、移転時期や移転後の病院の医療体制など、市民の皆様が不安に思うことが多くなってきております。湘南鎌倉総合病院でも自治会を始め、各団体に個別に案内をしたり、新聞等の報道機関を通じて広く情報を流すことも計画しているようでございます。
鎌倉市といたしましても、広報ですとか、あるいはホームページなどを通じて、新しい病院の情報等をお知らせしていきたいというふうに考えております。
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○16番(納所輝次議員) どうか市民生活に混乱のないように願うわけでございますけれども、この新病院の救急医療体制のあり方について、お伺いしたいと思います。救急医療体制には、初期救急医療、二次救急医療、三次救急医療があるわけで、初期救急医療は入院治療の必要がなく、外来で対処し得る帰宅可能な患者への対応機関で、整備は市町村の責務とされております。鎌倉市でも休日夜間診療所や休日歯科診療所が整備されているとおりでございます。
二次救急医療は、肺炎、脳梗塞など入院治療を必要とする重症患者に対応する機関で、都道府県が定めた医療圏域ごとに整備するため、市町村の垣根を越えた整備が必要なことが多く、この地域では藤沢市民病院がその機能を果たしていると聞いておりますが、湘南鎌倉総合病院もこの二次救急医療機関に当たると考えられるわけでございます。心筋梗塞、多発外傷、重症熱傷など、二次救急医療では対応できない複数診療科にわたる、特に高度な処置が必要か、または重篤な患者への対応機関として、高度救命救急センターなどの三次救急医療機関がありますが、市民病院はその規模から、分野によっては三次救急医療体制も整っているのではないかと考えるわけでございます。それだけの病院が存在するということは、鎌倉市内だけでなく、周辺市町村や、状況によっては県境を越えた救急搬送も考えられるのではないかと思います。市の消防本部の掌握している湘南鎌倉総合病院の救急患者の受け入れ依頼の実態と、市民病院開設による救急搬送件数の変化の見通しについて、お伺いしたいと思います。
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○畑光則 消防長 湘南鎌倉総合病院の受け入れの実態につきましては、平成21年中の救急搬送件数は4,622件で、全体の約59%でした。また、新病院開設による救急搬送件数の変化の見通しにつきましてはですね、消防本部としましては昨年同様の件数を予想しております。しかし、病院施設等がですね、充実されますことから、近隣市町からの救急搬送件数は増加すると予想しております。
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○16番(納所輝次議員) 1年間で4,600件以上という、その搬送件数で、これに近隣他市町村の救急搬送も加わるわけでございますから、相当数の救急搬送が湘南鎌倉総合病院には集中していると考えてよろしいかと思います。
また、今度できるその建物でございます。新病院の15階建ての建物で、高さが60メートルを優に超えるとなると、火災などの災害発生時の防御態勢は調っていなければならないと思うわけでございます。この火災など、災害発生時における新病院の防御態勢については、消防本部としてどの程度掌握してらっしゃるものか、お伺いしたいと思います。
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○畑光則 消防長 災害発生時の防御態勢につきましては、病院側と連絡を密にしまして、患者、病院利用者の避難誘導を行うとともに、消防法に基づく消火設備等を活用し、火災防御及び被害の軽減を図るよう、消防活動を展開します。
また、災害発生時には、神奈川県下消防相互応援協定に基づきまして、隣接する横浜市消防局のヘリコプター、藤沢市消防本部の50メートル級のはしご車の応援を要請してまいります。
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○16番(納所輝次議員) まあ、はしご車の出動などという事態があってはならないわけですが、消防本部としてもそれなりの体制を整える必要があるのではないかと考えられます。ましてや、当該地はマンションなどの高層のビルがふえている玉縄地域でございます。この玉縄地域の消防体制は、より充実させなければならないと思うわけでございます。
一方で、大規模災害発生時に頼りにするのも、この湘南鎌倉総合病院を始めとする市内の医療機関でございます。鎌倉市の大規模災害発生時の医療機関との連携のあり方を確認したいんですが、それとともに、その中で新湘南鎌倉総合病院の位置づけはどうなるのか、お伺いしたいと思います。
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○石井和子 健康福祉部長 鎌倉市は大規模災害発生時の医療救護活動につきましては、鎌倉市医師会等と協定を結び、救護所への医師の派遣などの態勢を整えております。湘南鎌倉総合病院では、大規模な災害発生時に全国各地の沖縄徳洲会から人材が集まりまして、病院を運営できる態勢が整えられております。
また、現在の病床数542床でございますけれども、緊急的にはさまざまな工夫をして約700床までの受け入れが可能とのことでございます。平時から同病院の診療を希望するすべての患者を受け入れておりますけれども、特に大規模災害発生時には同病院には被災した重篤な傷病者を中心に受け入れていただきたいと期待をしているところでございます。今後、連携について十分に協議を進めてまいりたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) まあ、具体的にはこの新病院との協定締結など、そういった取り組みも今後必要になってくるのではないかと思うわけでございますけれども、そういった救急医療機関の位置づけが大きい湘南鎌倉総合病院でございますけれども、現在でも救急患者の搬送は、聞くと1日あたり33件だそうで、移転後の救急車の搬送の際のサイレンが心配になるわけでございます。近くにはマンションが多くございます。このサイレンの音が響くことは容易に想像できるわけでございますが、これについての消防本部の対応についてはどう考えていらっしゃるか、お伺いしたいと思います。
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○畑光則 消防長 救急車のサイレンにつきましては、緊急自動車の要件としまして道路交通法、道路運送車両の保安基準でですね、サイレンの音量、赤色灯の点灯などが定められております。したがいまして救急車のサイレンは迅速・安全な救急業務の遂行及び事故防止のために必要なものでありますので、御理解をお願いしていきたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) つまり、サイレンをとめて搬送することはできないということでございますが、まあ、ある程度強弱であるとか、そういった配慮をぜひお願いしたいと思いますし、またこれについてはぜひ、鎌倉市の消防本部だけではなく、他の自治体の消防本部等の協力もお願いしたいところでございます。
で、この1日の外来患者数が1,400人から1,500人ともなりますと、その交通アクセスのあり方がしっかりしていなければならないわけでございます。湘南鎌倉総合病院では独自の送迎シャトルバスを運行しております。現在でも大船駅とそれから栄区にあります系列のかさまクリニックと山崎の湘南鎌倉総合病院を結ぶシャトルバスが平日で1日30便、また市内台にございます湘南鎌倉人工関節センターへは週3回、1日15便、病院と葉山町にあります葉山ハートセンターを結ぶバスが1日4便。1日でいうと多いときで50便近く走っていると伺っております。で、今度は岡本にできます新病院と駅などを結ぶ運行になると思うわけでございますが、移転後のシャトルバスの運行計画、これはどのように聞いていらっしゃいますでしょうか。
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○石井和子 健康福祉部長 新湘南鎌倉総合病院、新病院の送迎用シャトルバスでございますけれども、二つのルートを運行する予定と聞いております。一つ目でございますが、大船駅西口の公共広場が完成するまでの間のルートでございますけれども、大船駅東口交通広場から山崎跨線橋を渡りまして、県立フラワーセンターの正面を通過し、新病院へ向かうルートで、28人乗りのマイクロバスで10分から15分間隔での運行でございます。
それからもう一つのルートでございますけれども、現病院から新病院へ、18人乗りのマイクロバスで、こちらも10分から15分間隔で運行し、現病院の近隣に住む皆様の対応を図るという、そういう予定で伺っております。
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○16番(納所輝次議員) 現在シャトルバスは大船駅東口を利用しておりますけれども、病院が移転すると利用者は大船駅西口を利用することになると思います。現在、大船駅西口整備計画が進んでおり、先日ペデストリアンデッキの設置工事で柏尾川をまたぐ部分の橋げたの設置工事が行われておりました。今後、西口公共広場が完成しましたら、病院の送迎シャトルバスは西口公共広場を利用できるのでしょうか。この点、お伺いしたいと思います。
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○高橋洋 拠点整備部長 現在、整備を進めています大船駅西口公共広場整備計画は、大船駅西口駅前に分散している6つのバス停の整備と、新たに臨時便やミニバスに対応するためのバス停をあわせて七つのバス停として公共広場に集約するために整備を行っているところでございます。整備の完成後につきましては、病院や公的施設などのシャトルバスは公共広場内の臨時便バス停を利用する方法や、駅前広場の一般車停車スペースを利用するなど、受け入れに向け、調整を行ってまいります。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。その大船駅西口整備事業が順調に進むように、原局の努力を期待したいと思います。
このシャトルバス以外の公共交通機関を利用した場合の交通アクセスのあり方と、また将来的に病院へのバス路線開設の可能性はあるのかどうか。この点をお伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 現在、新湘南鎌倉総合病院付近には3カ所、南岡本、公会堂前、四季の杜の三つのバス停がありまして、大船駅西口から神奈中バス、大船駅東口からは江ノ電バスが運行しており、公共交通機関による病院のアクセスとしては、これを利用することになります。また病院までの直接的な公共交通機関の運行につきましては、病院前の道路が埋設施設保全のため、大型車両の通行が禁止となっておりますことから、ミニバス規模の車両による運行が考えられますが、今後、病院への公共交通利用者の状況等を検証した上で、バス事業者との協議を踏まえ、路線整備の可能性について検討してまいりたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) ぜひ、利便性向上など市民生活第一に進むことを期待するわけでございます。病院へは自家用車で行く人も多いわけで、現在、山崎の施設ではあわせて約150台分ですか、の駐車場がございますけれども、午前中は駐車場に入りきれず、敷地内を1周して待機する車両が非常に多いのが現状でございます。今度はこれだけの車両が岡本に集中することになりますが、それでなくても午前中の一般質問にもございました、平成16年にコーナンという大きなショッピングモールが開設されてからの周囲の交通量が激増しております。新病院付近の交通量調査のデータについて、市はどのように把握しているのか。特にコーナン開店後の交通量の実態についてお伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 新病院周辺につきましては、5カ所の交差点、南岡本、鎌倉岡本ガーデンホームズ前、コーナン前交差点、山崎跨線橋北、山崎跨線橋南、この5点で交通量調査を実施しております。その中でも複数年調査を実施しております、鎌倉岡本ガーデンホームズ前、コーナン前交差点におきましては、コーナン建設前と建設後に比較しますと、平均交通量が鎌倉岡本ガーデンホームズ前で約3倍、コーナン前交差点で約1.3倍に増加している状況がわかっております。
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○16番(納所輝次議員) ありがとうございました。その連続した調査、3倍もしくは1.3倍ということで、交通量が非常にふえているわけでございますけれども、現在はそれ以上の交通混雑の実態があるのではないかと思います。その実態は今後もしっかりと把握しておく必要があると考えます。病院開設後の交通量の変化の見通しについて、今後の調査の必要性はどのように考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 当然、病院開設に伴う交通量の増加が予想されることから、病院開設後、さらには交差点改良後の交通量の変化を把握するため、引き続き周辺交差点の交通量調査を実施し、評価分析を行っていく予定であります。
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○16番(納所輝次議員) 次に、歩行者の安全確保についてお伺いします。新病院の前の道路、特に現みどり幼稚園前の歩道は横断防止柵がございません。交通量が多い、またふえているこの病院前の道路における歩行者の安全確保については、どのように考えておりますでしょうか、お伺いします。
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○山内廣行 都市整備部長 歩行者の安全確保のためでございますけれども、新病院側につきましては、病院の協力によりまして横断防止柵等が設置され、歩行空間が確保されている状況でございます。
また市といたしましても、新総合病院と鎌倉ロジュマンとの間の市道にあります既設の歩道に、今年度横断防止柵の設置を行う予定でおります。
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○16番(納所輝次議員) その今年度中の整備がなされるということは一つの安心材料であるわけでございます。で、その周辺の交通環境でございますけれども、コーナン入り口の信号から新病院へと入る道路についてお伺いします。突き当たりの病院前の三差路は現在でも見通しが悪く、歩行者の安全確保や対面する自動車同士の事故防止が必要でございます。病院前の三差路に信号機を設置するなどの安全対策を施す必要があると思いますが、いかがでしょうか。
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○山内廣行 都市整備部長 新病院前の信号機につきましては、歩行者等の安全対策といたしまして、病院の開設にあわせて設置していただけるように、大船警察署から県警本部に上申をしていただいたところでございますが、現時点において開設にあわせた設置は難しい状況と聞いております。
しかしながら、病院開設にあわせて車の通行量の増加も予想されますことから、歩行者等の安全のためには是が非でも必要と考えており、改めて設置を要望したところ、平成23年度中には対応予定との回答をもらったところであります。23年度の早期に設置していただくよう改めて調整を進めていきたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) まあ、23年度ということですが、病院開設は9月の1日でございます。ぜひ早目の整備をお願いしたいと思いますし、原局の努力に期待したいと思います。
また、新病院へ自家用車で向かう場合、コーナン前の渋滞を避けて柏尾川沿いの市道から岡本市営住宅前交差点から入ることが十分考えられるわけでございます。一方で病院からの帰りの車やコーナンからの帰りの車は、その岡本市営住宅前交差点から柏尾川沿いの市道に出ようとします。ここは三角地帯があって道幅が狭く、また柏尾川沿いの市道はカーブになっていることもありまして、非常に見通しが悪い。このような出入りが困難な狭い岡本市営住宅前交差点は、当然、改良しなければならないと思います。鎌倉市は、以前からも要望がありますこの岡本市営住宅前交差点についての改良の考えはお持ちなのかどうか、お伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 新病院の開設によりましてさらなる交通混雑が予想される中で、特に市営岡本市営住宅前の交差点につきましては、信号機が設置されておらず、また形状も変則でありますことから柏尾川沿いの道路への出入りの際の見通しも悪く、渋滞や交通事故の発生が懸念されているところでございます。市といたしましても、この交差点改良が周辺道路のより円滑な交通と安全の確保のためには必要不可欠であると考えており、平成23年度の事業化に向けて、現在、警察、県等の関係機関と協議を進めているところであります。
現段階では、交差点手前の急なカーブを緩和し、道路をほぼ直角に交差させた交差点とし、あわせて信号機を設置する計画で進めております。今後は計画の詳細やスケジュール等が決まった段階でその内容を地元等へも説明し、理解を得た上で来年度の実施を目指していきたいと考えております。
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○16番(納所輝次議員) まあ来年度と言わず、ぜひ早目に着手すべきであると思いますが、いろいろな状況があるんでしょう。スムーズな着手を期待したいと思います。
この岡本市営住宅前交差点以上に改善の要望が強いのが、山崎跨線橋北交差点でございます。大船駅西口方向からの県道阿久和鎌倉線は十分な車線がとれないため、常に渋滞しておりますし、コーナンができてからは、先ほどの岡本市営住宅前交差点方向からの車もふえて、ひどいときは渋滞が武田薬品工業のほうまで続く場合もございます。特にこの武田方向から山崎跨線橋南へと右折する車が危険にさらされております。信号機が右折時間をとっていないため、対抗する直進車両をやり過ごしていると、青信号1回で渡れる車は1台か2台程度、それも完全に赤信号になってから信号無視状態で交差点を右折しなければならないという状況がございます。
ましてや、跨線橋の入り口の信号機は両側からワイヤーでつり下げられている状態で、常に揺れております。まあ台風などの影響でワイヤーが切れることもあると伺っておりますけれども、コーナンができる以前から改善の要望があります山崎跨線橋北の交差点の改良及び信号機の改善について、まずその必要性は考えているのか。また県や県警との協議は行っているのか、この点をお伺いしたいと思います。
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○山内廣行 都市整備部長 山崎跨線橋北交差点につきましては、今後交通量が増大することが予想されておりますことから、その改良・改善については必要性は十分認識しているところでございます。これまでにも安全性や円滑化の向上を図るため、大船警察署において信号サイクルの見直しなどを実施してまいりましたが、増加する交通量に対し、より安全で円滑な交通を確保するためには、今議員さん御指摘の右折信号による交通抑制が有効な手段として考えられるところでございます。したがいまして、現在右折レーンのない県道阿久和鎌倉線につきまして、平成21年3月から交通管理者である県警と道路管理者である県とで、その準備について協議を行っているところでございます。
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○16番(納所輝次議員) この山崎跨線橋北の交差点、まあ構造的に抜本な改良が必要でございますけれども、それには当然時間がかかります。まずは山崎跨線橋北交差点の信号機に新たな時差を設けるといったような、暫定的な改良も必要ではないかと思いますが、この点、市のお考えをお伺いします。
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○山内廣行 都市整備部長 山崎跨線橋北交差点で右折レーンを整備するには、今議員さんおっしゃったとおり、用地を取得することも伴うということで、なかなか速やかな対応は難しいという状況でございます。
また、御指摘のような当該箇所の信号サイクルの見直しでございますけれども、この幹線道路の交差点として、周辺信号機と連動した公益制御、これが行われておりますことから、信号サイクルの大幅な変更は難しいと、そういう見解が既に交通管理者から示されている、そういう状況がございます。
しかしながら、当面の措置として周辺全体での信号サイクルの見直しでさらなる安全性や円滑化の向上を図ることができないか、再度その検討を交通管理者に要請してまいりたいと、そのように考えております。
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○16番(納所輝次議員) その改善の再検討を強く要望したいと思います。9月1日に新築移転する湘南鎌倉総合病院については、市民の期待も大きいと思います。特に玉縄地域に総合病院ができるということは朗報でもありますが、その一方、流入車両増大による交通安全対策に不安が生じているのも事実でございます。医療面での安心が確保できる一方、周辺住民の生活面、交通安全対策面における安全対策については、市が十分配慮して、今後も取り組むべきことを強く要望して、私の一般質問は終わります。ありがとうございました。
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○議長(赤松正博議員) ただいま一般質問中でありますが、議事の都合により暫時休憩いたします。
(15時53分 休憩)
(16時15分 再開)
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○議長(赤松正博議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。次に西岡幸子議員。
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○7番(西岡幸子議員) 通告に従いまして、一般質問をいたします。今回は高齢者の政治参画と女性のがん対策事業の2点についてお伺いいたします。私が最後の質問者でございます。理事者におかれましては明快なる御答弁をお願いいたします。
現在、日本の65歳以上は総人口の約23%であり、75歳以上は11%を超えました。鎌倉市では65歳以上が26.7%、75歳以上が12.7%と日本の平均値を大きく上回っております。したがいまして、世界一の長寿国日本の先頭集団を走る鎌倉市は、世界の高齢社会のトップランナーであるといっても過言ではありません。高齢者がみずからの声を政治に反映し、みずからの手で高齢社会を開いていく、最も基本となる権利が投票権、選挙権であると考えます。お一人お一人が生涯現役として政治に参画できるような社会をつくることは、一人を大切にする優しい鎌倉をつくることであり、人生90年、100年のグランドデザインを描ける安心な鎌倉をつくることに通じます。
そこで高齢者の投票について考えてまいりたいと思います。現在、投票は投票日当日のほかに、期日前投票、不在者投票、郵便投票が行われております。期日前投票につきましては、従来の市役所本庁、腰越行政センター、大船行政センターに加えて、7月に予定されております参議院選挙より、深沢行政センターでも行えるようになりましたことは、高く評価するところでございます。期日前投票は日によって体調が変わりやすい高齢者にとりましては、大変にありがたい制度でございます。
不在者投票は大分認知されてきておりますが、郵便投票につきましては、まだまだ認知度が低いのではないでしょうか。まず初めに郵便投票制度がどのような制度なのか、お聞きいたします。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 郵便による不在者投票制度は、身体に重度の障害を持つ有権者が一定の要件に該当した場合に、自宅等で投票できる制度でございます。その要件は、身体障害者手帳に両下肢・体幹・移動機能の障害の程度が1級または2級、心臓・腎臓・呼吸器・膀胱・直腸・小腸の障害の程度が1級または3級、免疫・肝臓の障害の程度が1級から3級までの記載のあるもの、または戦傷病者手帳に両下肢・体幹の障害の程度が特別項症から第2項症まで、内臓の障害の程度が特別項症から第3項症までの記載のある者、または介護保険被保険者証の要介護状態区分が要介護5である者で、事前に選挙管理委員会が交付する郵便等投票証明書の申請が必要となります。
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○7番(西岡幸子議員) 郵便投票制度に該当する人は、鎌倉市にはどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
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○石井和子 健康福祉部長 郵便による不在者投票の有資格者でございますけれども、合計で3,137人でございます。内容を申し上げますと、身体障害者手帳を持っている人で両下肢・体幹・心臓・腎臓などの障害で対象となるという人が2,229人、それから戦傷病者手帳を持っている人で両下肢・体幹・心臓・腎臓などの障害で対象となる人が22人。介護保険被保険者で要介護5の人が886人という内訳でございまして、合計で3,137人でございます。
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○7番(西岡幸子議員) はい、ありがとうございました。それでは、現在この郵便投票制度を利用している方、登録者は何人いらっしゃいますでしょうか。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 現時点で選挙管理委員会が郵便等投票証明書を交付している有権者は77人でございます。
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○7番(西岡幸子議員) はい、ありがとうございます。先ほど郵便投票に該当する方は鎌倉市内には3,137名、そしてその制度を利用して登録をしている方が、実際の登録者は77名ということでございました。郵便投票できる人の数と実際の登録者数にはかなりの開きがございますが、これはどう解釈すればよろしいのでしょうか。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 有権者数と登録者数の差をどう考えるかとのお尋ねでございますが、身体障害者福祉法などの制度上の有資格者であっても、その状態は個々に異なると思われます。有権者の状況によって、投票所での投票を初め、期日前投票、病院や老人保健施設などで実施される不在者投票など、郵便による不在者投票以外の方法を利用されているものではないかと推測しております。
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○7番(西岡幸子議員) ありがとうございます。郵便投票ではなく、例えば50人以上いらっしゃる介護施設に入所されている方は施設を利用されたり、また期日前を利用されたりということでございますね。
それでは、この登録をしている77名の方が本当に自宅でなければ、在宅でなければ投票できないという方が御利用なさっていると解釈いたしますが、この周知・啓発はどのように行っているのでしょうか。在宅でなければ投票できない方のために存在する制度である郵便投票ということが確認できましたけれども、この周知・啓発をどのように行っているのか、郵便投票はもちろん、期日前投票、不在者投票を含めて、町内会の回覧や選挙啓発用チラシなど、作成することはできないのでしょうか。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 郵便による不在者投票制度の周知・啓発につきましては、選挙の執行に合わせて選挙の特集記事を「広報かまくら」に掲載し、その中で周知を図っております。
また市のホームページにも同様のものを掲載しております。議員御提案の町内会への回覧、選挙用啓発チラシの配布についても、すぐには難しいと思われますが、具体的にどのような方法が考えられるのか、今後前向きに検討していきたいと考えております。
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○7番(西岡幸子議員) 今、広報とかホームページというお話がございましたが、やはり高齢者にとって広報もホームページも身近なものとはなかなか言いがたいところでございます。回覧等、また選挙啓発用のチラシ等、ぜひ前向きに御検討いただきたいと思います。
それでは続いて、郵便投票制度を拡大する声もございます。これは今、介護度5とそれから障害の1級ということでございましたので、その選挙制度の拡大を望む声もございますが、今後の郵便投票の動向についてはいかがでしょうか。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 郵便による不在者投票制度の改正につきましては、本年4月1日から肝臓の障害も含めるよう、対象範囲が拡大されました。また全国の地区選挙管理委員会で組織する全国地区選挙管理委員会連合会の本年度総会においても、対象者を要介護4までとするなど、範囲拡大に関する要望を国に上げていくことが確認されています。今後も対象範囲の拡大につきましては、引き続き要望してまいります。
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○7番(西岡幸子議員) ありがとうございました。大変にありがたいお話でございます。介護度5という大変重たい方のみでございましたので、この4が入るということは大変大きな希望でございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。
さまざまな施策が高齢者や障害者のために考えられることは、これからの超高齢社会を迎えるに当たり、大変重要になってまいります。さらなる改善策を含めた投票権の確立を図れるように、国にも働きかけてまいりたいと考えます。
続きまして、高齢者、障害者が投票しやすい環境づくりについて、どのような工夫がなされているのかを伺います。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 御指摘の投票所のバリアフリー化などの投票環境の向上は、選挙管理委員会にとりましても最重要課題の一つと認識しております。その施策としては、段差解消のための仮設スロープの設置を初め、車いす用記載台を全投票所に設置するなど、できることから順次行っており、数カ所の投票所には車いすも設置しています。
また、投票環境の向上には、投票機会をふやすことも必要であり、7月の参議院選挙では議員の質問にもございましたとおり、期日前投票所を深沢行政センターに増設することを予定しております。
今後は投票区域の見直しや、施設の変更も含め、地元有権者の御理解と御協力を得ながら、各投票所のバリアフリー化をさらに進めてまいります。
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○7番(西岡幸子議員) ありがとうございます。今、さまざまな御配慮をいただいているというお話でございましたが、高齢者、障害者が点字や代理投票を行う際の対応について、投票者が不安や不快感を感じることがあると聞いております。投票をサポートしてくださる担当者の指導はどのようになっておりますでしょうか。お伺いいたします。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 高齢者、障害者に限らず、投票所での有権者に対する対応は、常に人権に配慮しなければならないものと認識しております。これまでも選挙ごとに投票管理者との打合会、投票事務従事者への説明会を開催し、人権への配慮は指導してまいりました。
次の参議院選挙でも同様の打合会、説明会を開催いたしますので、有権者に不安感や不快感を与えることがないよう、具体例を挙げて注意を促した上で、有権者の気持ちになって事務を進めるよう、指導してまいります。
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○7番(西岡幸子議員) 高齢者の方々、身障者の方が私たちよりも緊張なさったり、また当日の体調等によりましても、なかなか投票行動が大変な場合が多うございますので、そういう中を投票所に向かわれる方を迎えていただくということでございますので、ぜひ細心の注意をお願いをしたいと思います。
昨年の統計によれば、鎌倉市の90歳代は1,867人、100歳以上の方は625人いらっしゃいます。高齢者の政治参画の基本である投票権、投票行動が大切にされることこそが、市民憲章を制定し、日本初の平和都市宣言を行った鎌倉の真骨頂ではないかと考えます。
ここで一つ提案がございます。鎌倉市の選挙管理委員会は、地域、投票所ごとの集計をとるなど、ここに集計がございますけれども、大変積極的に取り組んでくださっております。若者の投票離れが言われて久しくなりますが、それとは対照的に高齢者の熱心な投票行動が話題になります。実際には、年代別の統計がございません。そこで年代別の投票行動を把握してみてはいかがでしょうか。
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○宮田好朗 選挙管理委員会事務局長 議員御提案の年齢別投票率でございますが、手作業になりますが、投票区ごとの年代別投票率を出すことは可能でございます。次の参議院選挙から、選挙事務が一段落した段階で複数の投票区をサンプリングしまして、年代別投票率を出すことといたします。またそうした資料については、今後の啓発活動にも役立てていきたいと考えております。
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○7番(西岡幸子議員) 大変にありがとうございます。大変な作業でございますが、これは大切な統計になることと思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。
今まで、投票を通じての高齢者の政治参画を考えてまいりましたが、高齢者に対するさまざまな施策について、高齢者保健福祉施策などのようにグローバルな視点で意見を聞く場とともに、身近な施策に対して直接高齢者の声を聴取する場があってもよいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
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○石井和子 健康福祉部長 高齢者保健福祉計画でございますけれども、高齢者施策の総合的な計画として策定をいたしましております。策定時には高齢者にアンケートを実施しまして、その意見をもとに学識経験者、自治会、老人クラブ、民生委員などの地域の代表、また公募の市民委員などで構成されます推進委員会で策定、あるいは見直しを行っているところでございます。
今後もさまざまな機会を通じまして、高齢者の抱える課題を把握いたしますとともに、直接高齢者の意見を伺うよう心がけ、その内容を施策に反映させるよう、努めてまいります。
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○7番(西岡幸子議員) ぜひ、よろしくお願い申し上げます。アメリカは若者の国である反面、国会議員など日本よりも高齢者の姿が目立ちます。年齢、人種、男女の多様性が保たれております。また強力な高齢者団体の存在や、アメリカの多くの州で行われている高齢者議会、世界一の福祉国家と言われるデンマークなど、北欧には高齢者評議会がございます。さまざまな先進国の事例を参考にしていただき、鎌倉方式とも言うべき、新しい高齢者の声を反映するシステムを生み出してもよいのではないかと考えます。
人生100年の方々が共存する社会での政治参画や世代間交流が行われるモデルケースを、ここ鎌倉につくってまいりたいと考えますが、最後に市長のお考えをお伺いいたします。
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○松尾崇 市長 市政を進めていく上では、高齢者の方々を初めといたします多くの世代の意見を伺い、その内容を施策に反映させていくことが重要であるというふうに認識をしております。できる限り多くの市民の意見を伺う機会をふやしてまいりたいというふうに考えています。
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○7番(西岡幸子議員) 鎌倉にはたくさんの人材がいらっしゃいます。年をとったということでどこか疎外感に打ちひしがれているような、そんな高齢者が一人もいない鎌倉にしてまいりたいと思います。当事者主権という言葉がございますが、高齢者のことを高齢者みずからが考えられる、そんな鎌倉にしてまいりたいと思います。
続きまして、女性のがん対策事業についてお伺いいたします。まず初めに、このたび子宮頸がんワクチンの公費助成を英断してくださった松尾市長に、心より御礼を申し上げます。私ども公明党は、昨年6月には石渡前市長に対して、女性特有のがん検診推進事業の実施の要望書を提出し、女性の死因の1位、2位を占める乳がん、子宮頸がんのがん対策、健康医療対策が大きく前進することを願い、迅速ながん検診事業の実施を要望いたしました。
そして先月、松尾市長に対して子宮頸がんワクチン接種の公費助成実現を求める要望書を提出いたしました。公明党神奈川県女性局として、子宮頸がんワクチンの公費助成を求める署名を行い、県下154万人の方に御協力をいただき、厚生労働省に届けたのがことしの3月でございます。鎌倉市議団として、大石、納所議員も街頭に立ち、女性のがん対策事業の推進と子宮頸がんワクチンの公費助成を訴えてまいりましたので、このたびの松尾市長の御決断に対して高く評価するとともに、感謝申し上げる次第でございます。
それでは、改めてお尋ねいたします。女性の健康を守るために、特有のがんである乳がん、子宮頸がんの検診は重要な施策と考えますが、どのようにとらえていらっしゃるのでしょうか。
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○石井和子 健康福祉部長 乳がん、子宮頸がんの発症が若年化しておりまして、乳がんによる死亡は増加傾向にございます。現在、子宮頸がんの発症のピークでございますけれども、30歳代ということでございます。この年代が出産年齢と重なっておりまして、発見のおくれによる妊娠・出産への影響が大きな課題となっております。その予防対策は急務であると認識しております。
女性の健康を守るために、これらのがんの予防対策として、がんやがんになる前の状態を早期に発見し、治療に結びつけることのできる子宮頸がん検診、あるいは乳がん検診は重要な施策だと考えております。これらの検診をより効果的に実施していくために、受診率の低い層を中心にその向上を目指し、市民の方が受診しやすい環境づくりに努めていくことが必要であると認識しております。
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○7番(西岡幸子議員) ぜひ、この乳がん、子宮頸がんの検診、受診率のアップを図ってまいりたいと思います。きょう、私もここにピンクリボンをしておりますが、これは市内の一病院がこのピンクリボンをつくったものでございます。現在、乳がん撲滅のために世界じゅうでピンクリボン運動が展開されておりますが、鎌倉市ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。お伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 ピンクリボン運動でございますけれども、鎌倉市におきましては関連各機関と協力をいたしまして、市内の大学、鎌倉女子大学でございますけれども、大学祭ですとか、小・中学校の保護者会等、20歳から40歳代の女性が多く集まる機会を利用しまして、ピンクリボンキャンペーンを展開しているところでございます。
また、幼稚園、小・中学校の保護者を対象に、学校等でのイベント開催時には乳がんチェックリスト、あるいは自己触診のパンフレット等を配布しまして、二、三十歳代での罹患・死亡がふえております現状、それから自己触診と検診の必要性、受診方法等を周知しまして、関心を深めるよう、働きかけているところでございます。今後もさまざまな機会を通して、周知・啓発に努めてまいります。
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○7番(西岡幸子議員) 積極的な取り組み、大変にありがとうございます。5月2日のサンデー毎日には、名医が推す名医と題して、女性の病気編が特集されておりました。乳がんでは、湘南記念病院の土井卓子先生が一番目に掲載をされておりました。鎌倉市の女性医療にとりまして、大いに心強く思った次第でございます。
続きまして、鎌倉市の子宮頸がん受診率と、他市の状況についてお伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 子宮頸がんの受診率でございますけれども、年代別に御紹介いたしますと、20歳代が8.9%、30歳代が20.9%、40歳代が32.8%、50歳代が28.3%、60歳代27.0%、70歳代12.0%という状況でございまして、全体では20.3%、20歳代ではかなり低い傾向となっております。
他と比べてみた子宮頸がんの受診率でございますけれども、国が示しました算出方法によります対象者数で比較をいたしますと、県内の子宮がんの受診率の数値が16.9%でございます。鎌倉市は19.9%、これは申しわけありません、19年度の数字で比較をしておりますが、県内が16.9%に対しまして鎌倉市は19.9%と県内では9位、大体中間ぐらいの位置を占めておるところでございます。
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○7番(西岡幸子議員) 大切な年代の方の受診率が大変に低いので、改めて20代、30代の方への検診を勧めていかなければいけないというふうに感じているところでございます。
続きまして、子宮頸がん、その啓発については、検診事業以外にどのように取り組んでいらっしゃいますでしょうか。
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○石井和子 健康福祉部長 子宮頸がんにつきましても、乳がんと同じようにPR、周知を図っているところでございます。鎌倉女子大学の大学祭では、学生本人、それから幼稚園、小・中学校等のイベントでは保護者の方を対象に、子宮がんのチェックリストや子宮頸がん予防のパンフレット等を配布し、二、三十歳代で罹患・死亡がふえている現状と、検診の意義、受診方法等を周知しておりまして、今後もさまざまな機会をとらえて周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。
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○7番(西岡幸子議員) どうぞよろしくお願い申し上げます。
続いて、子宮頸がんワクチンについてお伺いいたします。最近になりまして、この子宮頸がんという病名を知ったという男性方、また女性もそうですけれども、大変に多うございます。子宮頸がんとはどんな病気なのか、初めに子宮頸がんの発症と、そのヒトパピローマウィルスというHPVウィルスについてお伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 子宮頸がんの発症でございますけれども、主に性行為によって感染するヒトパピローマウィルス、HPVがかかわっております。ヒトパピローマウィルス、HPVは性体験のある女性の約80%が一度は感染するありふれたウィルスでございます。そのうちの、感染したうちの90%は自然に排除される、そういうことになるわけでございますけれども、感染が長く続きますと、数年から10数年をかけまして変異をしながら子宮頸がんを発症することがございます。
ヒトパピローマウィルスは100種類以上ございます。その中で子宮頸がんの発症にかかわるのは十五、六種類と言われております。この中でも16型と18型が関与する子宮頸がんが最も多く、日本人の女性の場合も全体の六、七十%がこの16型、18型であると言われております。
現在、日本では毎年約1万2,000人から1万5,000人ぐらいが子宮頸がんに罹患しております。子宮頸がんの発症のピークが30歳代でございまして、先ほどちょっと答弁で触れましたけれども、出産年齢と重なっておりますことから、発見のおくれによる妊娠・出産への影響が大きな課題でございまして、そのためにも予防対策が急務でございます。
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○7番(西岡幸子議員) その予防ワクチンでございますが、日本はワクチン後進国といわれております。公明党として子宮頸がんワクチンの早期承認を求めて厚生労働大臣への申し入れや国会質問で取り上げ、昨年10月正式承認となり、12月から接種が可能になりました。子宮頸がんワクチンの現状と、今後の動向についてお伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 頸がんワクチンの世界における状況をちょっと若干説明させていただきます。2008年12月の段階で子宮頸がんワクチンは世界の108カ国で承認され、既に接種が開始をされております。世界保健機構では2009年4月に発展途上国を含め、世界全体での子宮頸がん、HPVワクチンの接種を推奨し、国のワクチンプログラムに導入すること、それから財政的基盤をつくることの重要性を強調しております。さらに、発展途上国におきましては、GAVI、ワクチンと予防接種のための世界同盟の財源によりまして、赤道周囲の国々を対象に、20カ国以上でHPVワクチンの接種が開始をされております。
イギリス、アメリカを初め、諸外国では2007年から接種が開始されておりますけれども、特にイギリスでは子宮頸がん予防のための国家HPVワクチンプログラムを導入しております。学校教育やテレビ、携帯サイト、ホームページ等を利用し、効果的な啓発活動を行いまして、2009年4月時点で12歳女子へのワクチン接種率はおよそ90%に達しております。日本では平成21年10月に製薬メーカー1社の子宮頸がんワクチンが厚生労働省に承認されまして、12月ごろから販売、接種が始まっております。
接種は3回必要でございまして、初回、それから1カ月後、さらに6カ月後ということで、合計3回の接種が必要でございます。現在、製薬メーカー2社目のワクチンが申請中でございまして、今後承認されるのであろうという見込みでございます。
子宮頸がんワクチンはヒトパピローマウィルス、HPVに感染していないときに接種をすることで、その感染を予防するものでございます。治療効果はございません。そのため、定期的な子宮頸がん検診の受診をあわせて行うことが必要でございます。子宮頸がんワクチンの予防効果は、まだ観察期間が短いため結論が出ておりませんけれども、これまでに既に6年4カ月経過しております。6年4カ月は続くことが確認されておりまして、今後も効果が延長することが期待できるものでございます。以上でございます。
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○7番(西岡幸子議員) 大変に詳しくありがとうございました。詳細はまた観光厚生の常任委員会のほうで質問をさせていただきます。子宮頸がんワクチンの接種に関連して、大きく社会全体が意識を変えていかなければならないというふうに考えますが、どのように周知または啓発を図っていくのでしょうか、お伺いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 先ほどから御説明を申し上げておりますように、子宮頸がんが主に性行為によりますヒトパピローマウィルス、HPVの感染が起因すること、発見がおくれることで妊娠・出産に影響を及ぼすことから、保護者の皆様ですとか、あるいは社会全体としても子宮頸がんについての知識を持っていただきまして、現状についての理解を深めていただくことが必要でございます。子宮頸がんの予防につきましては、今後も接種対象となります思春期前の女子、あるいはその保護者、それに加えまして市民を対象に講演会を開催する等、周知・啓発を図ってまいります。あわせて子宮頸がんの予防対策でありますワクチン接種と検診の必要性につきましては、協力いただく医療機関とともに、今後も効果的な情報提供を行ってまいりたいというふうに考えております。
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○7番(西岡幸子議員) はい、ありがとうございました。ぜひよろしくお願い申し上げます。
教育現場においては、この子宮頸がんワクチンの予防接種をきっかけとして、命の大切さを伝えていく、命の授業を充実させていくことが重要と考えます。私には忘れられない命の授業がございます。現在26歳の息子が小学2年生のとき、親子で受けた授業でございます。先生は30代半ばの男性で、夫婦ともに教師、奥様は二度の流産を経験し、どうしても我が子に会いたい、産まれてきてほしいと願っている先生でした。よく、五体満足ならと言いますが、そんな気持ちではなく、どんな姿でもいい、この世に産まれてきてほしいと思っていらっしゃいました。先生は子供たちを前にして、お父さんの精子とお母さんの卵子が出会う確率は1億3,000万分の1なんだよ。君たちは1億3,000万分の1の確率で産まれてきたんだ。すごく大事な宝の存在なんだよと、映像を見せながら話してくださいました。子供たちは、僕ってすごいんだ、私って宝なんだと目を輝かせておりました。
ぜひ、教育現場において、産む性を守る子宮頸がんワクチン接種をよい機会として、命の教育に積極的に取り組んでいただきたいと考えます。教育長、いかがでしょうか。
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○熊代徳彦 教育長 すばらしいお話、ありがとうございました。学校の中では道徳教育を中心に、そういう人々の心の中に食い込んで、いろいろな授業を行っているわけでございますが、今後も道徳の授業を中心に、学校教育全体の中で命の大切さ、あるいは自他の生命の尊重の充実をさらに期してまいりたいというふうに思っております。
今の子供たちの間にいろいろな、そういう命を大事にしない面も大分あちらこちらで聞かれる昨今でございますので、さらに一段とそのあたりの教育の中身を高めていきたいというふうに思っております。
なお、ただいまの子宮頸がんにつきましては、教育委員会といたしましても市の福祉部と連携をとりながら、啓発指導に取り組んでまいりたいと思います。
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○7番(西岡幸子議員) 大切な子供たちのことでございますので、ぜひ教育現場での奮闘をよろしくお願い申し上げます。
最後に松尾市長にお尋ねいたします。女性の健康、命を守ることの重要性をどのようにお考えでしょうか。
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○松尾崇 市長 子宮頸がん検診や乳がんマンモグラフィーの併用検診などによる女性のがん予防対策は、その啓発も含めて、女性の健康を守るために大変有効だと考えています。健康面において、女性と男性の特性を考慮することの重要性が明らかになっているところでございまして、特に子供を産み育てる女性の生涯にわたる健康づくり支援、女性の命を守る施策は非常に重要であるというふうに考えております。
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○7番(西岡幸子議員) 鎌倉市は大変に女性の健康を大切に考えてくださっているということを感じます。健康福祉部の皆様、そしてまた市長のこのたびの英断に、最後にもう一度感謝を申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。大変にありがとうございました。
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○議長(赤松正博議員) 以上で、一般質問を終わります。議事の都合により暫時休憩いたします。
(16時52分 休憩)
(17時05分 再開)
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○議長(赤松正博議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議事の都合により、この際、会議時間を延長いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第2「報告第1号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第2号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第3号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分の報告について」「報告第4号継続費の逓次繰越しについて」「報告第5号繰越明許費について」「報告第6号繰越明許費について」「報告第7号事故繰越しについて」以上7件を一括議題といたします。
理事者から報告を願います。
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○小村亮一 総務部長 報告第1号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、報告いたします。
議案集その1、85ページをお開きください。本件は平成20年7月31日鎌倉市台1610番地先路上で発生した環境部今泉クリーンセンター所属のじん芥収集車による交通事故の相手方、鎌倉市〇〇〇〇、〇〇〇〇さんに対する損害賠償です。
事故の概要は、今泉クリーンセンター用務でじん芥収集車を運転し、同所で作業を終え、運転席ドアをあけ乗車しようとする際、後方の安全確認が十分でなかったため、後方より走行してきた自転車と接触し、相手方が転倒し負傷したものです。その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、治療費及び休業損害金、慰謝料、通院交通費を支払うことで協議が調いました。損害賠償の内容は、治療費15万6,164円、休業損害8万6,436円、慰謝料10万800円、通院交通費3,460円で賠償金の総額は34万6,860円、処分の日は平成22年5月10日です。
続きまして報告第2号、交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、報告いたします。
議案集その1、86ページをお開きください。本件は平成22年1月6日、鎌倉市山崎616番地6、山崎浄化センター敷地内で発生した消防本部大船消防署所属の消防自動車による交通事故の相手方、茅ヶ崎市〇〇〇〇、〇〇〇〇さんに対する損害賠償です。
事故の概要は、消防用務で消防自動車を運転し、同所で左折の際、右後方の安全確認が十分でなかったため、右側に駐車していた相手方車両と接触し、損傷を与えたものです。その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、車両修理費及び代車費用を支払うことで協議が調いました。
損害賠償の内容は、車両修理費28万4,629円、代車費用7万4,025円で、賠償金の総額は35万8,654円、処分の日は平成22年5月10日です。
以上で報告を終わります。
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○山内廣行 都市整備部長 報告第3号道路管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定に係る専決処分について、地方自治法第180条第2項の規定により報告いたします。
議案集その1、87ページをお開きください。本件は、平成22年2月24日に鎌倉市玉縄2丁目5番地2先道路上で発生した事故の被害者、横須賀市〇〇〇〇、〇〇〇〇さんに対する損害賠償であります。
事故の概要は、被害者所有の自動車が鎌倉市道を走行中、道路に設置されている側溝のグレーチングがはねて、車体下部の燃料タンクを裂傷し、取りつけステーを破損したものであります。事故後、被害者と協議した結果、事故の原因を道路管理瑕疵と認め、市が自動車修理費、代車代、レッカー代及び燃料代43万8,935円を支払うことで協議が調ったため、その額で示談を締結いたしました。
なお、処分の日は平成22年5月14日でございます。
以上で報告を終わります。
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○小村亮一 総務部長 報告第4号継続費の逓次繰越しについて報告いたします。議案集その1、88ページをお開きください。
平成21年度一般会計予算中、大船駅西口ペデストリアンデッキ等整備事業、第一小学校体育館耐震改修事業、西鎌倉小学校体育館耐震改修事業、今泉小学校体育館耐震改修事業及び第二中学校改築事業の継続費の支払い残額を、別紙計算書のとおり平成22年度に繰越しをいたしました。
続きまして報告第5号繰越明許費について報告いたします。議案集その1、90ページをお開きください。平成21年度一般会計予算中、全国瞬時警報システム改修事業外18件につきましては、別紙計算書のとおり平成22年度に繰越明許による繰越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
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○山内廣行 都市整備部長 報告第6号繰越明許費について報告いたします。議案集その1、94ページをお開きください。平成21年度鎌倉市下水道事業特別会計予算中、七里ガ浜汚水中継ポンプ場改築事業及び七里ガ浜下水道終末処理場改築事業について、繰越明許する措置をいたしましたので、別紙計算書のとおり平成22年度に繰越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
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○小村亮一 総務部長 報告第7号事故繰越しについて報告いたします。議案集その1、96ページをお開きください。平成21年度鎌倉市一般会計予算中、交通安全対策施設工事(市道013-000号線外4路線)については、当初想定されていなかったガス管が確認され、ガス管の移設に日時を要し、年度内に竣工ができなかったため、平成21年度小町通り電線共同溝工事等業務委託については、電気引込管路工事について住民の理解が得られない状況が続き、3月末になって了解のめどが立ったことから、今後の工事の工程を確保するため、腰越中学校プール擁壁等改修工事については施工範囲の地中に想定外の空洞が存在することが判明し、その処理等に時間を要し、年度内に竣工ができなかったため、別紙計算書のとおり平成22年度に繰越しをいたしました。
以上で報告を終わります。
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○議長(赤松正博議員) ただいまの報告に対し、御質疑または御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
以上で報告を終わります。
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○議長(赤松正博議員) 日程第3「議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第2号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第3号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について」「議案第4号平成21年度鎌倉市一般会計補正予算に関する専決処分の承認について」「議案第5号平成21年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算に関する専決処分の承認について」以上5件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○小村亮一 総務部長 議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、1ページをお開きください。地方税法の一部を改正する法律が平成22年3月31日に公布、平成22年4月1日に施行されたことに伴う鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定については特に緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により平成22年3月31日付をもって処分しました。
処分の内容は、公的年金にかかる個人住民税の徴収方法の事項で、65歳未満の公的年金受給者について徴収方法の変更を行うものです。平成21年度から65歳未満の公的年金受給者の公的年金にかかる税額は、個人で納付する普通徴収の方法で行うとされました。今回の地方税法の一部改正により、65歳未満の公的年金受給者についても、給与からの特別徴収の方法にて徴収することができるものとされたため、市税条例を改正しようとするものです。
施行期日は地方税法の一部を改正する法律の施行日に合わせ、平成22年4月1日としています。
以上で提案理由の説明を終わります。御承認いただけますよう、お願いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 議案第2号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、3ページをお開きください。主な条例の改正内容は、国民健康保険法施行令の改正等に伴うもので、2点ございます。
1点目は、国民健康保険法施行令の一部を改正する政令が平成22年3月31日に公布され、平成22年4月1日に施行されました。このことにより、リストラや会社の倒産などの予期できない非自発的理由等により離職し、国民健康保険に加入した被保険者の保険料負担軽減の措置を設けました。
2点目は、被用者保険の被保険者本人が後期高齢者医療制度に移行することに伴って、国民健康保険被保険者となった旧被扶養者にかかる保険料軽減制度の適用を最長2年間と定めていましたが、後期高齢者医療制度における同様の負担緩和措置が当分の間延長されたことに伴い、国民健康保険においても2年間という期間の定めを削除し、軽減制度の延長を行うものです。
1点目、2点目ともに政令改正に伴い、鎌倉市国民健康保険条例の一部改正を行う必要が生じましたが、議会に提案する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により、平成22年3月31日付をもって専決処分をいたしました。なお、平成22年4月1日から施行しております。
引き続きまして議案第3号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、6ページをお開きください。
条例の改正内容は、国民健康保険法の改正に伴うものでございます。国は構造的に保険料負担能力の低い低所得者や高齢者が多く加入している国民健康保険の保険者の財政基盤を強化・安定させるため、国民健康保険の財政基盤の強化策を時限的に設けています。この期限を延長し、平成21年度までを平成25年度までとする法改正が行われ、平成22年5月19日公布、施行されたことにより、規定の整備を図るものです。平成22年度国民健康保険料の算定に当たっては、法改正の内容を踏まえて賦課標準額などの算出を行わなければならないことから、鎌倉市国民健康保険条例の改正を図ったもので、議会に提案する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により、平成22年5月20日付をもって専決処分をいたしました。さかのぼって平成22年4月1日から適用しています。
以上で提案理由の説明を終わります。御承認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
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○小村亮一 総務部長 議案第4号平成21年度鎌倉市一般会計補正予算に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、9ページをお開きください。
本処分は国民健康保険事業特別会計への繰出金の補正予算を措置するためのものです。本件につきましては、国民健康保険事業特別会計の後期高齢者支援金に不足が生じたこと、療養給付費等負担金の歳入見込み額が減少したことに伴い、一般会計からの繰出金の増額が必要となり、国民健康保険等の経費の追加を行ったものです。この補正予算措置につきまして、特に緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成22年3月30日付をもって専決処分いたしました。
処分の内容は、国民健康保険事業特別会計に対する繰出金の追加及びこの繰出金の財源となります財政調整基金繰入金の追加です。この結果、歳入歳出ともそれぞれ2億2,580万円の追加となり、補正後の総額は565億7,210万円となります。
以上で説明を終わります。御承認いただけますよう、お願いいたします。
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○石井和子 健康福祉部長 議案第5号平成21年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算に関する専決処分の承認について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、21ページをお開きください。
本処分は、平成21年度最後の支払い事務にて後期高齢者支援金の支払い不足が生じたこと、療養給付費等負担金の歳入見込み額が減少したことに伴い、国民健康保険事業を運営する上で必要な補正予算の措置をしたもので、特に緊急を要したことから、議会に提案する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により、平成22年3月30日付をもって専決処分をいたしました。
処分の内容は、歳入歳出ともそれぞれ1億8,120万円を追加するもので、補正後の総額は歳入歳出とも169億960万円となります。
以上で提案理由の説明を終わります。御承認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第1号外4件については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって議案第1号外4件については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
まず議案第1号鎌倉市市税条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第1号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第2号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第2号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第3号鎌倉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第3号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第4号平成21年度鎌倉市一般会計補正予算に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第4号は原案のとおり承認されました。
次に、議案第5号平成21年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計補正予算に関する専決処分の承認についてを採決いたします。本件は原案のとおり承認することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第5号は原案のとおり承認されました。
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○議長(赤松正博議員) 日程第4「議案第6号市道路線の廃止について」「議案第7号市道路線の認定について」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○山内廣行 都市整備部長 議案第6号市道路線の廃止について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、40ページをお開きください。また別紙図面の案内図及び公図写しを御参照願います。
枝番号1の路線は、長谷5丁目412番9地先から長谷5丁目412番4地先の終点に至る幅員3.24メートルから9.2メートル、延長127.2メートルの道路敷であります。この路線は路線の再編成を行うため道路法の規定に基づいて廃止し、同時に議案第7号、枝番号1、図面番号1で一体の路線として認定を行うものです。
枝番号2の路線は、長谷5丁目425番1地先から長谷5丁目425番1地先の終点に至る幅員1.21メートル、延長14.29メートルの道路敷であります。この路線は既存道路の拡幅整備により実体が道路内に取り込まれてしまったため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
枝番号3の路線は長谷5丁目414番3地先から長谷5丁目414番11地先の終点に至る幅員0.91メートル、延長7.98メートルの道路敷であります。この路線は既存道路の拡幅整備により実体が道路内に取り込まれてしまったため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。
枝番号4の路線は、大町4丁目1877番8地先から大町4丁目1864番地先の終点に至る幅員1.2メートルから5.6メートル、延長159.37メートルの道路敷であります。この路線は、現在一部一般交通の用に供していないため、道路法の規定に基づいて廃止しようとするものであります。また、一般交通の用に供している箇所については、議案第7号、枝番号4及び議案第7号、枝番号5により再認定しようとするものであります。
引き続きまして、議案第7号市道路線の認定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、49ページをお開きください。また別紙図面の案内図及び公図写しを御参照願います。
枝番号1の路線は、長谷5丁目396番11地先から長谷5丁目412番4地先の終点に至る幅員3.09メートルから10.04メートル、延長138.56メートルの道路敷であります。この路線は、道路用地を取得したことに伴い、議案第6号、枝番号1で廃止しようとする既存路線との再編成を行い、一体の路線として道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
枝番号2の路線は、上町屋字谷戸761番14地先から上町屋字谷戸761番9地先の終点に至る幅員4.5メートルから9.51メートル、延長35.44メートルの道路敷であります。この路線は都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般交通の用に供するため道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
枝番号3の路線は、城廻字打越41番14地先から城廻字打越41番8地先の終点に至る幅員5メートルから9.28メートル、延長51.9メートルの道路敷であります。この路線は都市計画法に基づく開発行為に伴い築造された道路であり、一般交通の用に供するため、道路法の規定に基づいて認定しようとするものであります。
枝番号4の路線は、大町4丁目1859番8地先から大町4丁目1876番地先の終点に至る幅員3.17メートルから5.6メートル、延長73.64メートルの道路敷であります。この路線は、議案第6号、枝番号4、図面番号4で廃止しようとする路線の一部であり、既に一般交通の用に供しているため、道路法の規定に基づいて再認定しようとするものであります。
枝番号5の路線は、大町4丁目1866番2地先から大町4丁目1864番地先の終点に至る幅員1.83メートルから2.14メートル、延長58.46メートルの道路敷であります。この路線は、議案第6号、枝番号4、図面番号4で廃止しようとする路線の一部であり、既に一般交通の用に供しているため、道路法の規定に基づいて再認定しようとするものであります。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第6号外1件については、運営委員会の協議もあり、建設常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第5「議案第8号工事請負契約の締結について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○小村亮一 総務部長 議案第8号工事請負契約の締結について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、60ページをお開きください。
本件は、平成22年度腰越漁港改修整備工事についての請負契約を西松建設株式会社横浜支店と締結しようとするものです。本件工事につきましては、平成22年5月7日、電子入札システムにより一般競争入札の開札を執行し、同社が1億9,920万円で落札いたしました。消費税及び地方消費税を含む契約金額は、2億916万円です。同社は公共工事を数多く手がけており、その経験、技術から本工事に十分対処できるものと確信しております。
なお、工事の竣工期限は平成23年3月の予定です。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第6「議案第12号建設工事委託に関する基本協定の締結について」「議案第13号改築工事委託に関する基本協定の締結について」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○山内廣行 都市整備部長 議案第12号建設工事委託に関する基本協定の締結について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、67ページをお開きください。
本件は、鎌倉市公共下水道山崎下水道終末処理場の汚泥処理施設の機械設備、電気設備等の増設工事を委託するため、建設工事委託に関する基本協定を、東京都新宿区四谷3丁目3番1号、日本下水道事業団理事長、曽小川久貴と協定金額2億6,930万円で締結しようとするものであります。同事業団は、全国の地方公共団体の要請に基づき、下水道終末処理場等の受託工事に関し数多くの実績があり、本市におきましても七里ガ浜下水道終末処理場の建設工事を初め、山崎下水道終末処理場の建設工事等に当初から携わり、良好な施設が建設されております。なお、協定期間は平成22年度から23年度までの2カ年の予定であります。
引き続きまして、議案第13号改築工事委託に関する基本協定の締結について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、71ページをお開きください。
本件は、鎌倉市公共下水道七里ガ浜下水道終末処理場の機械設備、電気設備等の改築工事を委託するため、建設工事第3期改築更新委託に関する基本協定を東京都新宿区四谷3丁目3番1号、日本下水道事業団理事長、曽小川久貴と協定金額18億6,500万円で締結しようとするものであります。同事業団は全国の地方公共団体の下水道終末処理場等の受託工事に関し数多くの実績があり、本市におきましても七里ガ浜浄化センターの改築工事委託に関する基本協定を、第1期は平成17年度から19年度まで、第2期は平成19年度から22年度まで締結しており、良好な改築工事を行ってきております。
今回はそれに続く第3期基本協定の締結であります。なお、協定期間は平成22年度から24年度までの3カ年の予定であります。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第12号外1件については、運営委員会の協議もあり、建設常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第7「議案第9号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○小村亮一 総務部長 議案第9号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、64ページをお開きください。
本件は、平成20年11月4日、鎌倉市浄明寺3丁目13番27号先路上で発生した環境部名越クリーンセンター所属のじん芥収集車による交通事故の相手方、鎌倉市〇〇〇〇、〇〇〇〇さんに対する損害賠償です。
事故の概要は、名越クリーンセンター用務でじん芥収集車を運転し、同所で左折の際、運転席側が半ドア状態で走行したため、ドアが開放し、右折のため停止していた相手方車両の右前部に損傷を与えるとともに、相手方が負傷した人身・物損事故です。その後、相手方と協議した結果、当方の過失と認め、車両修理費等及び治療費等を支払うことで協議をしてきましたが、このたび相手方の治療が終了しましたので、治療費、休業損害金、慰謝料及び通院交通費を支払うことで協議が調いましたので、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額の決定について提案するものです。
損害賠償の内容は、治療費129万2,030円、休業損害34万2,000円、慰謝料95万円、通院交通費11万2,520円で、賠償金の総額は269万6.550円です。なお、物損事故における相手方車両修理費及び代車費用の損害賠償については、平成20年度2月定例会で専決処分の承認を得ています。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第9号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって議案第9号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第9号交通事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定についてを採決いたします。本件は原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第9号は原案のとおり可決されました。
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○議長(赤松正博議員) 日程第8「議案第10号あおぞら園業務に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○佐藤尚之 こどもみらい部長 議案第10号あおぞら園業務に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、65ページをお開きください。
本件は、平成22年3月3日午前11時ごろ、鎌倉市笛田3丁目35番5号先路上において、戸外活動を行うために移動していた際に、鎌倉市笛田2丁目38番20号の鎌倉市あおぞら園知的障害児通園施設利用児、〇〇〇〇さんが転倒し、眼鏡を破損した事故につきまして、損害賠償をするものでございます。
事故後、被害利用児の親権者と損害賠償額について協議を行った結果、眼鏡の修理費2万2,050円を支払うことで協議が調いましたので、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、損害賠償の額の決定について提案するものでございます。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第10号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって議案第10号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第10号あおぞら園業務に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定についてを採決いたします。本件は原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第10号は原案のとおり可決されました。
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○議長(赤松正博議員) 日程第9「議案第11号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○土屋志郎 景観部長 議案第11号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、66ページをお開きください。
本件は平成22年4月6日午後8時ごろ、鎌倉市常盤923番地先(仮称)常盤緑地内の樹木が倒れ、隣接する住宅の屋根などに損傷を与えた事故につきまして、所有者である鎌倉市〇〇〇〇、〇〇〇〇さんに損害賠償をするものであります。当該屋根などの修理費用として賠償金93万5,519円の支払い義務があることを認め、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、賠償額の決定について提案するものであります。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第11号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって議案第11号については、委員会の審査を省略することに決しました。
これより討論に入ります。御意見はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。議案第11号緑地管理に起因する事故による市の義務に属する損害賠償の額の決定についてを採決いたします。本件は原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
(総 員 挙 手)
総員の挙手によりまして、議案第11号は原案のとおり可決されました。
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○議長(赤松正博議員) 日程第10「議案第14号鎌倉市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」「議案第16号鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について」以上2件を一括議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○小村亮一 総務部長 議案第14号鎌倉市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、75ページをお開きください。
地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正により、職員の配偶者の就業の有無や育児休業の取得の有無等の状況にかかわらず、職員は育児休業することができることになりました。このことに伴い、育児休業することができない職員の要件、再度の育児休業をすることができる特別の事情及び育児休業の承認取り消し事由の緩和並びに部分休業の承認要件の削除等を行おうとするものです。
施行期日については、一部改正法の施行に合わせ、平成22年6月30日から施行します。
以上で説明を終わります。
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○畑光則 消防長 議案第16号鎌倉市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、79ページをお開きください。
今回の改正の1点目は、対象火気設備等の位置構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令の改正に伴い、固体酸化物型の燃料電池の実用化及び商品化の作業に一定の進捗が見られたことを踏まえ、燃料電池発電設備の定義に固体酸化物型燃料電池による発電設備を加えるものです。
2点目は、特定共同住宅等における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令の改正に伴い、条例で引用している規定を整備するものです。
3点目は、全国消防長会から個室型店舗における外開き戸の自動閉鎖措置に係る火災予防条例の一部改正案が通知されたことに伴い、カラオケボックス等、個室型店舗の個室に設ける外開き戸のうち、避難通路に面するものについては開放した場合に自動的に閉鎖する機能を付し、戸の開放状態により避難時の妨げとならないよう、避難管理対策に関する規定を整備するものです。施行期日は公布の日からとします。
ただし、燃料電池発電設備に関する改正規定は平成22年12月1日から施行します。なお、経過措置として現に存在する個室型店舗の避難管理については、平成23年3月31日までは適用しません。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
ただいま議題となっております議案第14号外1件については、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第11「議案第15号鎌倉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○山内廣行 都市整備部長 議案第15号鎌倉市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。議案集その1、77ページをお開きください。
現在、鎌倉市の市営住宅は市の直営で管理・運営業務を行っておりますが、住宅建物の老朽化に伴う修繕箇所の増加や、住民ニーズの多様化等により、処理の迅速化や的確さが求められてきております。また地方自治法の改正により、公の施設の管理を指定管理者に行わせることが可能となり、マンションや賃貸住宅管理のノウハウを有する民間企業により公営住宅管理を行う指定管理者制度の導入実績が県内自治体でもふえてきております。
これらのことから、本市市営住宅においても指定管理者制度を導入し、住民サービスの向上、事務処理の効率化を図るため、鎌倉市営住宅条例の一部を改正しようとするものです。
施行期日につきましては、平成23年4月1日からとしますが、指定管理者の指定に関する部分は公布の日から施行するものといたします。
以上で説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。本件は、運営委員会の協議もあり、建設常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 日程第12「議案第17号平成22年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)」を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を願います。
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○松尾崇 市長 (登壇)議案第17号平成22年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)の提案理由の説明をいたします。
今回の補正は、施設保育の経費、予防接種の経費、健康診査の経費、商工一般の経費などを計上いたしました。これらの財源といたしまして、国庫支出金、県支出金、繰越金などを計上いたしました。詳細につきましては担当職員に説明させますので、御審議をお願いいたします。
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○小村亮一 総務部長 議案第17号平成22年度鎌倉市一般会計補正予算(第1号)について、その内容を説明いたします。議案集その1、82ページをお開きください。
第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ3億1,088万7,000円の追加で、補正後の総額は歳入歳出とも582億3,140万円となります。款項の金額は第1表のとおりです。
まず歳出ですが、第10款総務費は333万3,000円の追加で市有財産の管理に伴う工事請負費の追加を、第15款民生費は1億1,306万1,000円の追加で民間保育園の施設整備費補助金及びひとり親家庭等の子供の大学進学支度金の追加を、第20款衛生費は6,356万8,000円の追加で子宮頸がんワクチン予防接種及びがん検診事業の実施に係る委託料等の追加を、第35款商工費は1億570万7,000円の追加で競輪事業撤退に係る賠償金の追加を、第45款土木費は93万6,000円の追加で緑地管理に起因する事故に係る賠償金の追加を、第55款教育費は328万2,000円の追加で御成小学校特別教室用プレハブ賃借料の追加を、第70款予備費は2,100万円の追加で災害等への備えとしての追加をそれぞれしようとするものです。
次に歳入について申し上げます。第55款国庫支出金は1,314万4,000円の追加で感染症予防事業費等補助金の追加を、第60款県支出金は7,461万5,000円の追加で安心こども交付金の追加を、第75款繰入金は114万円の追加で社会福祉基金からの繰入金の追加を、第80款繰越金は2億2,105万2,000円の追加で前年度からの繰越金の追加を、第85款諸収入は93万6,000円の追加で損害賠償に係る保険金の追加をしようとするものです。
以上で一般会計補正予算の内容説明を終わります。
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○議長(赤松正博議員) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑を打ち切ります。
本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
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○議長(赤松正博議員) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
再開の日時は、来る6月25日午後2時であります。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
本日はこれをもって散会いたします。
(17時50分 散会)
平成22年6月11日(金曜日)
鎌倉市議会議長 赤 松 正 博
会議録署名議員 小田嶋 敏 浩
同 前 川 綾 子
同 伊 東 正 博
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