○議事日程
平成21年 6月12日各派代表者会議
各派代表者会議会議録
〇日時
平成21年6月12日(金) 16時20分開会 17時18分閉会(会議時間 0時間58分)
〇場所
議会応接室
〇出席委員
赤松議長、高橋副議長、伊東、石川(寿)、吉岡、渡辺、大石、中村、長嶋の各代表者
〇理事者側出席者
なし
〇議会事務局出席者
讓原局長、小島担当書記、田中次長補佐、原田議事調査担当担当係長、久保議事調査担当担当係長、成沢議事調査担当担当係長
〇本日審査した案件
1 新聞報道について
〇審査内容
開会後、新聞報道についてを議題とした。本件は議長から、6月2日開催の各派代表者会議で、各会派代表から所属議員に今回の陣中見舞いに係る事件との関係について確認し、その状況を踏まえて改めて各派代表者会議で報告を受けることを確認していたことについて発言があり、続いて無所属議員に対する確認を終了したことの報告があった。
次に議長から、報告で氏名を明らかにするかどうかについては、改めて協議することとしていたが、どのように取り扱うか協議願いたい旨の発言があり、協議した結果、氏名は伏せて報告を受けることを確認した。
(主な内容は次のとおり)
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○中村 代表 この報告の目的が何なのかを確認し、それによってどうするかということだ。
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○赤松 議長 新聞で市長発言も報道されている。報道が事実かどうか、関係者に聞かないとわからないので、会派内の議員に聞いてもらった。これまでも政治と金の問題はいろいろと話題になっているし、議会としてはっきりと確認し、市民の不信を招かないようにすべきと思う。市長に全員協議会開催の要望もしたが、きょうこの場で協議することとなるのかも含めて協議願いたい。
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○中村 代表 新聞報道もABCDEとなっているから、きょうの報告もそれに整合させるのか。
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○赤松 議長 ABCDEではだれだかわからないが、市長が訪問し会計責任者が陣中見舞いを渡した。すぐに返した者、後日返した者、返していない者など、全体の状況をつかむということだ。だれが、という人の特定をするのではなく、報道の信憑性を確認するということだ。
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○高橋 副議長 飯島議員商品券事件のときは、すぐに返した人は大丈夫で、忘れていた人が問題になった。すぐに返した人も同様に疑われるので、名前を明らかにしたほうがよいと思う。この場で名前を出して符合させた上で、取り扱いを決めればよいと思う。
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○吉岡 代表 議員みずからが身を正すという趣旨で行ったものだ。陳情も出ているし、この場で名前を出して明らかにするのが趣旨だと思う。明らかにするほうがすっきりする。
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○伊東 代表 市長のコメント、一般質問の答弁も違法性はないということだった。今、時期的に違法性があるという立場に立てるのか。判断は司法という発言もあった。飯島事件のときは、警察が動いていたので、実名で発言した。今の段階で氏名を出すのは、出された議員にとってはマイナスになるし、今の段階で氏名を出すのはいかがなものか。もしも実名を出すということならば会派に持ち帰りたい。
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○高橋 副議長 名前を出さない会派があるのなら、きょうは名前を出さないで報告するということでどうか。
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○赤松 議長 各会派の意見を聞きたい。名前を出さないという前提で聴取しているならば出せなくなるが。
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○石川 代表 新聞報道でも名前は出ていないし、違法かどうかはこの場では不明であるので、名前は伏せて人数だけの確認でいいと思う。
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○大石 代表 実名でなくていいと思う。新聞では大きな問題になっているが、公職選挙法には触れていないと思う。10日の岡田議員の一般質問と答弁でも何が法に触れるのかと思う。誤解されやすいことはわかるし、議会が話を大きくしてしまう可能性もあると思う。
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○中村 代表 報告の扱いは慎重にという要望もある。実名を出すのは難しい。詳細に報告するのは聞き取った中では難しい。どこまで報告するのかも含め、詳細がわからないところもあるので、その部分は控えさせてほしい。
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○渡辺 代表 聞き取りの項目はすべて聞いてきた。ここまで報告するならば名前も出すものと理解していた。氏名は公表すべきである。
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○長嶋 代表 氏名を出すことについては、会派の考えもあると思う。きょうは名前を伏せて報告すればいいと思う。
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○赤松 議長 氏名を伏せて報告を受けることとする。項目を箇条書きにしたものを渡してあるが。
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○伊東 代表 報告を受けた内容はどうするのか。
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○赤松 議長 議事録になるので、口頭報告したものを事務局に書き取ってもらい報告内容を確認した上で記録する方法としたい。全体の整理ができた段階で、一般質問、報道内容との関係が出てきたら、その場で協議したい。
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○伊東 代表 飯島事件のときは、細かいことが出てしまった。
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○事務局 この場での報告を事務局が書き取ったものが、各派代表者会議の議事録となる。
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○渡辺 代表 記録したものを何らかの形で会派に返すのか。
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○赤松 議長 事務局が確認し、その内容でよければ、それが要点筆記の議事録となる。
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○伊東 代表 完成するまで待つのか。
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○赤松 議長 そういうことだ。
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○高橋 副議長 後日、議事録としてまとまれば、記録として見ることはできる。この場では配付はしない。
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○渡辺 代表 調べたことはフィードバックするべきである。
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○赤松 議長 その件は、報告を受けた後、提案したい。
各会派代表からの報告内容は次のとおりであった。
1 鎌倉同志会伊東代表からの報告
新聞に報道されたような陣中見舞いの配付を受けた議員は2名である。その1名によると、配付は陣営関係者が受付で対応した。多くの来訪者があったので、日時は確認できないが、おそらく出陣式当日の19日だと思う。後日、受付の担当者から、のし袋に記載のあった人が来られたと伝えられた。しかし受付の担当者はその方と面識がないので、本人だったのか確認はできなかった。その議員自身はその方を以前からよく存じ上げていたので、不自然さは感じなかったが、陣営関係者がその後、23日に陣中見舞いを返却した。警察からの事情聴取は受けていない。
もう1名によると、配付を受けたのは出陣式の19日だと思われるが、多くの人が出入りした日なので、だれが受け取ったか定かではない。だれかが事務所の机の引き出しに保管した。のし袋に記載のあった人については報告がなかったが、とりあえず預かったと思われる。中身の金額については、確認されていなかった。その後、だれからかはわからないが、返却してほしいとの連絡があったので、身内の者が返却した。のし袋に記載のあった人と市長の政治団体の会計責任者については、顔を知っている程度で、それ以前に正式にあいさつを交わしたことはなかった。警察からの事情聴取は受けていない。
2 日本共産党鎌倉市議会議員団吉岡代表からの報告
事実はない。
3 神奈川ネットワーク運動・鎌倉石川代表からの報告
事実はない。
4 民主党鎌倉市議会議員団渡辺代表からの報告
新聞報道のような市長側からの現金配付は1名に対してあった。その時はその議員の妻がかかわった。4月19日13時から15時の間である。市長及び市長夫人ともう一人の方が事務所に来所し、そのもう一人の方が金を出した。名義は他人のものとなっていたが、市長夫妻も同席していたため、市長からのものと理解した。2日後、21日正午ごろ、議員本人がお金を受領したことを知り、受領した妻及び義父が午後一番で秘書課を通じて返却した。警察からの事情聴取は受けていない。
5 かまくら民主の会中村代表からの報告
新聞報道のような市長側からの現金配付は1名に対してあった。かかわったのは陣営関係者である。4月19日だが時間は不明である。その後回収に来たが、時期は不明である。警察からの事情聴取は受けていない。
6 公明党鎌倉市議会議員団大石代表からの報告
事実はない。
7 鎌倉無所属の会長嶋代表からの報告
事実はない。
また、無所属議員に対する調査の結果について、副議長からの報告は次のとおりであった。
A議員について。新聞報道のような市長側からの現金配付はあったかについては、陣中見舞いがあった。その時、だれがかかわったかについては、自分が外出している時に家族(妻)や陣営関係者が会ったと後で聞いた。日時については、告示日の19日の午後2時ごろと聞いている。だれが来て、何をしようとしたかについては、後で聞いたところ、市長と大きな人が訪れ、Dという名前の入った封筒を置いていったとのこと。その時、あるいはそのことを知って、どんな印象を持ったか。また、どのように考えたかについては、Dは知人で選挙期間中でもあり、何らの抵抗感はないし、市長からの配付との意識はなかった。その時(その後)だれがどのような対応をしたかについては、自分が不在の時に市長から連絡があったようだが、23日は議会公務で1日じゅう外出しており、翌日24日の午前10時に市長に電話したところ、後援会の事務局に返却してほしいと言われ、後援会のEさんのところかと尋ねたら、そうだと言うので、弟に頼んでその日に返却した。警察からの事情聴取など受けたかについては、警察からの事情聴取は受けていない。新聞報道前に取材はあった。情報の扱いは慎重にしてほしい。
B議員について。新聞報道のような市長側からの現金配付はあったかについては、選挙期間中は、ほとんど外出しており、また、事務所を持っていないので、自宅でその期間は妻か友人が留守番をしていた。この件については自分自身はかかわっていないと思っていたが、ある人から取材が来るみたいと聞き、何かあったか妻に聞いて初めてこの件にかかわっていたことを知った。その時、だれがかかわったかについては、自宅で留守番を依頼していた友人が市長等に会った。このことを自分の妻に報告したと聞いている。日時は、告示日の19日の午前中と聞いている。だれが来て、何をしようとしたかについては、妻から聞いたところ、市長とは別のスタッフの人が封筒を置いていったと友人から妻に報告があったようだ。その時、あるいはそのことを知って、どんな印象を持ったか。また、どのように考えたかについては、8年間も市長として活躍した方が、他人から見ておかしなことをするはずはないと思っている。自分自身は選挙経験が初めてであり、わからない中で、このようなことが起こり困惑している。また、妻は知人からのアドバイスをもとに、もらわないほうがよいと判断したとのこと。その時(その後)だれがどのような対応をしたかについては、妻は、スタッフが封筒を置いていった翌日に名刺をもとに封筒を取りに来てもらうようにその方に電話連絡したところ、その翌日にその方が封筒を取りに来た。警察からの事情聴取など受けたかについては、警察からの事情聴取は受けていない。新聞報道の二、三日前に、自宅前で待っていた朝日新聞社から二、三分時間をもらえないかと取材を受けたが、その日は忙しく、取材に応じなかった。
C議員については、事実はないとの報告があった。
報告後、全員協議会の開催要請については、各派代表者会議としては協議しないことを確認した。
最後に議長から、本日の代表者会議で報告された内容についてはメディアが関心を持っており、会議終了後議長に取材したい旨の申し入れがあったが、議長としては非公開の会議であるが、すべてをノーコメントとするのはいかがなものかと考えており、無所属を含め会派ごとの件数だけでも報告したい旨の発言があり、協議した結果、無所属を含め会派ごとに配付の有無の件数など事実関係のみの資料をもとに取材に応じることを確認した。
以上で会議を閉会した。
以上は、会議の顛末を記録し、事実と相違ないことを証する。
平成21年6月12日
議 長 赤 松 正 博
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